函館市議会 2016-12-15 12月15日-06号
昨年8月には一旦和平合意が結ばれ、南スーダンは安定を取り戻したかのように見えましたが、ことし7月に首都ジュバで戦闘が再燃し、数百人の市民が虐殺されました。副大統領は国外に逃亡、南スーダンは内戦状態に逆戻りしています。
昨年8月には一旦和平合意が結ばれ、南スーダンは安定を取り戻したかのように見えましたが、ことし7月に首都ジュバで戦闘が再燃し、数百人の市民が虐殺されました。副大統領は国外に逃亡、南スーダンは内戦状態に逆戻りしています。
南スーダンでは、2013年12月以降、大統領派と副大統領派の内戦が始まり、昨年8月には和平合意が結ばれたものの、ことし7月には首都ジュバで大規模な武力紛争が発生しました。政府は、これについて、衝突は起こっているが、戦闘ではないなどと言いますが、このような詭弁は通用するものではありません。
南スーダン情勢に詳しい専門家は、内戦で和平合意していても一夜で紛争状態になることはあり得る。そうなれば、自衛隊は軍事衝突に巻き込まれる危険にさらされると指摘しています。 南スーダンPKOに派遣されている自衛隊に駆けつけ警護や妨害紛争の武器使用など新たな任務を付与する動きも強まっています。
今国会で政府は、昨年8月の和平合意によりPKO5原則は維持されている、南スーダンの首都は平穏だという答弁を繰り返しています。しかし、ことし1月21日に発表された直近の国連報告書では、礼拝堂や病院といった伝統的な避難場所、国連の基地までが攻撃され、安全な場所は極めてわずかとしています。和平合意が全く実行されていない事態が指摘されています。