倶知安町議会 > 2019-12-10 >
12月10日-03号

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  1. 倶知安町議会 2019-12-10
    12月10日-03号


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    最終取得日: 2021-05-23
    令和 1年 第4回 定例会(12月)          令和元年第4回倶知安町議会定例会              会議録(第3号)                    令和元年12月10日(火曜日)-----------------------------------●出席議員  1番  冨田竜海君    2番  坂井美穂君  3番  古谷眞司君    4番  門田 淳君  5番  波方真如君    6番  森 禎樹君  7番  原田芳男君    8番  佐藤英俊君 10番  小川不朽君   11番  笠原啓仁君 12番  田中義人君   13番  森下義照君 14番  作井繁樹君   15番  木村聖子君 16番  鈴木保昭君●欠席議員  9番  盛多勝美君●地方自治法第121条第1項の規定により出席を求めた者 倶知安町長               文字一志君 倶知安町教育委員会教育長        村井 満君 倶知安町農業委員会会長         大橋章夫君 倶知安町選挙管理委員会委員長      旭 晴美君 倶知安町代表監査委員          佐藤嘉己君●説明員  副町長       熊谷義宏君   会計管理者     石川美子君  統括監       菅原雅仁君   総務課長      多田敏之君  総務課主幹     遠藤光範君   危機管理室長    沼畑孝夫君  総合政策課長    柳沢利宏君   総合政策課参事   土井良起君  企画振興室長    萩野誠一君   税務課長      川南冬樹君  納税対策室長    宮崎 毅君   住民環境課長    菅原康二君  環境対策室長    沼田昭宏君   福祉医療課長    黒田 智君  福祉医療課主幹   遠藤佳子君   福祉医療課主幹   辻口浩治君  保健医療室長    合田恵子君   地域包括支援センター所長                              坂本孝範君  くっちゃん保育所ぬくぬく所長    農林課長      宮谷内真哉君            山岸優子君  農林課主幹     舟林篤史君   観光課長      福家朋裕君  まちづくり新幹線課長        まちづくり新幹線課参事            福坂正幸君             嶋田真也君  まちづくり新幹線課主幹       建設課長      中村孝弘君            小西慎一君  豪雪対策室長    三浦正記君   建設課主幹     藤川英昭君  水道課長      福原秀和君   水道課主幹     相澤泰丞君  学校教育課長    上木直道君   社会教育課長    辻村康広君  学校教育課主幹   岡田寿江君   学校教育課主幹   小西慎一君  学校給食センター所長        総合体育館長    藤井政利君            笠原久美子君  農業委員会事務局長 大島隆史君   選挙管理委員会書記長                              多田敏之君  監査委員室長    久佐賀輝子君●職務のため出席した議会事務局職員  事務局長      亀岡直哉君   議事係長      岩井拓都君  庶務係長      久佐賀輝子君●議事日程 日程第2 一般質問                         開議 午前9時30分 △開議宣告 ○副議長(古谷眞司君) おはようございます。 これから、本日の会議を開きます。----------------------------------- △諸般の報告 ○副議長(古谷眞司君) 諸般の報告を事務局長からいたさせます。 ◎事務局長(亀岡直哉君) おはようございます。 諸報告を申し上げます。 まず第一に、鈴木議員より、一般質問17番に係る資料の提出がありましたので、お手元に配付いたしておきました。 次に、本日の会議録署名議員は、門田淳、原田芳男、田中義人及び作井繁樹の各議員であります。 以上でございます。----------------------------------- △日程第2 一般質問 ○副議長(古谷眞司君) 日程第2 一般質問を議題として、前回の議事を継続します。 鈴木保昭君の発言を許します。 ◆16番(鈴木保昭君) 改めて、おはようございます。 通告に基づきまして、一般質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、財政についてお伺いいたしたいと思います。 今定例会、各議員から財政について、また、町長より、大変危機的状況であるというようなお話をを受けまして、倶知安のまちも……。 最近、余りいい写真でないものですから、先撮りしましょう。写していいですよ。前、ちらちらすると、どうも気が散るものですから、一生懸命町長に向かって質問をさせていただきたいというふうに思っておるところであります。 まず、財政についてでありますけれども、大変だ、大変だという話でありますけれども、町民にとりましては、何が大変かと。好むと好まざるにかかわらず、水道料金は上がってほしくない、生活はもうちょっと豊かになってほしい、倶知安のまちが少し繁栄してほしいと、そう願っている町民ばかりであります。その中で、どういうふうにして倶知安町の財政を預かる職員、町長にとりまして、どのようにして町民の享受をきちんとしていくかというところが大きな大きな仕事であるというふうに思っているところであります。 ここで、一般質問の中で、東洋経済「都市データパック」が毎年出している自治体の評価をしている中から抜粋をさせていただいたところであります。支出が収入の範囲内におさまっているか、収支ですね。外部環境の変化があっても柔軟に対応できるか、弾力性。支出を税収で賄えているか、財政力。税収には安定した裏づけがあるか、財政基盤。財政上の負担を将来世代に先送りしていないか。 私は、この中で一番大事だなと思うところは、もちろん全部大事なのですけれども、財政上の負担を将来世代に先送りしていないか。借金はぼんぼんする、つけは後輩が払うと。町長の任期も4年ごとであります。そのたびに町民に判断されるわけであります。もう答弁書をお書きになっていますので、私が何を言っても答弁書の中身は変わらないのかなというふうに思いますけれども、倶知安町の財政については、議会、そして住民ともに議論をしていかなければならない。これはよく町政懇談会で、町長が訪問して住民の意見を聞きますけれども、議論をして、議論の集約というところまでいっていないと思います。これはやはり少し町民と議論をしていっていただきたいというふうに思っております。 前町長の中では、10年から15年の間の財政支出に関するデータが発表されております。あれを見る限り、私も大変ショックだったのでありますけれども、こんなにお金もかかるのかということであります。 今回、いろいろ出ているだけで、厚生病院が20億円、これについては5億円しか見ていなかったのですね、あの当時は。5億円が20億円です。これ自体、大変なことだと思うのですけれども、これ、特定財源も一般財源もゼロです。全部倶知安町が金利を払ってどこかからお借りして、返さなければならない。これぞまことに財政上の負担を将来世代に先送りしていないか。だから、私が言うのは、町民の希望をとって、アンケートの中でこういうことをするのでしたらいいのでしょうけれども、何もなしに、ただ卓上の理論だけで、後から厚生病院、次の話に出ますけれども、そういうことで決めてはいないかということです。 それから、新庁舎、30億円、これは一般財源5億円ですけれども、特定財源25億円。これはある意味、特定財源と、一般財源5億円というのは、これは借金ですから、これは仕方ないです。この借金は5億円ですから、厚生病院が5億円が20億円になるなら、新庁舎建設、待てばよかったなと思いますけれども、財源措置の中で、辛抱するものは辛抱するという気風はまことに大事なのですけれども、例えば職員の使っているロッカーだとか机だとか椅子だとか、そういうものはやっぱり新庁舎に間に合うようにきちんと新しいものを備えてやるというところが、やはり新庁舎としての、それは一つの重大要件になるのでないかなというふうに思っています。そういうところは、経済次第で未来永劫に残るものは未来永劫に残るということで、ひとつ決断をしていただければなというふうに思っております。 これ、特定財源の中で、ひらふ駐車場、35億円。これ、今、姿が見えていません。だんだんだんだんこれからお金がかかるわけでありますけれども、姿が見えないものに議論をしろ、姿の見えないものに今から予測しろというのは、私ども議員として、いささか責任の度合いが低いのかなというふうに思っております。我々議会としても、なるべく早くその姿が見えて、この10年間の間の議論の中に、こういうものができるのなら、これは無理ないなというようなものを、ひとつなるべく早くお示しいただかなかったら、そして、新幹線も一緒です。36億円。これ、特定財源で措置されるというふうに思っていますけれども、36億円という数字が出ています。町長、びっくりしたような顔をしていますけれども、これはある意味、総務課長に新幹線は幾らかかるのと聞いたら、36億円という話をしていましたので、内部の相違があったらちょっと困りますので、36億円だそうです。 そういうようなことで云々なのですけれども、これはなかなか大変だというふうに思っています、財源。我々も議論するときに、姿が見えないのです。例えば水道にしてもそうなのです。後から懇切丁寧に、水道についても、私も同意見です。私の後輩がいろいろ質問するものですから、ぜひひとつ前向きに答えてあげていただければなというふうに思っております。あえてそれには触れません。 それと、町長、この定例の中で、よく言ったのが、力のないものは知恵を出せみたいな話の中で、仕事の仕方というものを言っておりました。町長、幾ら頑張っても、幾ら説得力がある言葉で言っても、役場全体に響いていかない。どうも響いていっていないのではないかなと、この姿を見て。それを何とかして、町長、福祉センターだとか保健福祉会館だとか、暇を見ては、ちょいちょいちょいちょい、体育館に行ったり、プールは夏だけですけれども、いろいろなところに行って、皆さんの意見を聞いて、町長は役場の職員ですから、役場のことは俺が一番よく知っているのだと思っているかもわかりませんけれども、実は一番知らないのが町長かもわかりません。いろいろなところに入っていって、身を粉にしていろいろな意見を聞くということが、私、大切なことかなというふうに思っております。 あわせて、水道会計についてもお聞かせくださいということで、付録のように書いていますけれども、これについては、もう答弁書を用意してある程度で結構です。 以上、多々、きょうはいっぱいありますので、一つずつ、きめ細かくでなくて、大まかに質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 皆さん、おはようございます。 それでは、本日最初の御質問でございました、鈴木議員からの今後の財政について答弁させていただきたいと思います。 今後の財政についてということで御質問あった際に、ただいま鈴木議員からもるるお話いただきました。大変勉強になることばかりでございまして、特に今、いろいろな重要な案件、経費のかかる案件が積み重なってきていて、これはことしだけではなく、去年、おととしからも引き続き、ずっと続いている、ここ近年の状況の中で、次々と必要なものが出てきている、出てくる、あるという今の現状。何が大変か、大変かと、みんな混乱しているというか、一番大事なのは、本当にパニックにならないことだと思っております。何が大変かというところが、何でそういうふうな気持ちにみんながなってしまうのかというのは、やはり今、鈴木議員がおっしゃったように、見えてこない。今が見えてこない、先が見えてこない、そういった本当にお化けのような、だから、お化けって実際どんなものなのだろうというのがわからないから不安になっているのではないのかなと、そういうふうに思っております。 本当に全く鈴木議員のおっしゃるとおり、今の倶知安町民の皆さんそういったところ、大なり小なり思っている中で暮らしているのかなというふうに認識しているところでございます。したがいまして、より地に足をつけた、将来こうなるから、そのために今こうしているのだということがしっかりと町民に行き渡るような取り組み、姿勢というものが一番大事なのかなというふうに思っているところでございます。 それでは、答弁書、作成しました。答弁させていただきたいと思っております。 中期的な財政の見通しにつきましては、今会期中に新しい財政シミュレーションをお示しできる予定でございます。統合保育所、給食センター、新役場庁舎の大型建設事業、さらに、今後予想されるひらふ地区の駐車場整備事業北海道新幹線札幌延伸に係る事業、そして、倶知安厚生病院改築整備事業などなど、大きな事業も控えており、厳しい状況であるというのは御周知のとおりだと思います。 また、議員御指摘の五つの視点による本町の財政状況に関しましては、全国における具体的な順位というものは不明でございますが、(1)のまず一つ目に、収支の状況につきましてでございますが、最新ランキングに、このランキングに使われております平成29年度実質収支比率を例に、本町における状況を見てみますと、4.5%となっており、今のところ赤字ではないという状況でありますが、一方で、基金の残高は減る傾向となっております。今後も実質単年度収支はマイナスとなる予想であります。町としても、いわゆる貯金が減っていく傾向にあると認識しております。 (2)、次に、弾力性についてでございますが、同様に経常収支比率を例に、本町の状況を見てみますと、82.3%となっており、人件費、扶助費及び公債費を足した義務的経費と言われている費用に関しましては、今後、いずれも増嵩すると予想しており、硬直化に進むことが予想されます。 (3)、また、財政力におきましては、本町の財政力指数は0.51でございます。地方税収入額は横ばいと予想はしているものの、それを超える支出の増が見込まれており、依然として地方税だけでは支出を賄えないものと予測しているところでございます。 (4)財政基盤についてでございますが、税収の支えとなる住民の人口に関しましては、人口増減率などを使い、指標を算出しているようでございますが、そちらにおいて、本町ではマイナス1.3、これは2015年度1月と2018年1月等のデータを含めた中でございまして、東洋経済さんで使用されているのは外国人を含めた人数で計算しているところでございまして、東洋経済さんのやり方でいきますと3.8%プラスになります。しかしながら、日本人のみの住民人口でいきますと、今申し上げましたとおり、マイナスの1.3ということになります。今後も着実にふえるということは予想はなかなかしづらいものでございます。安定しているものとは言えない状況であるというふうに認識しております。 (5)に、最後に将来の負担についてでありますが、本町の平成29年度将来負担比率は78.1%となっておりますが、今後、新たにお示しするシミュレーションにおいても触れさせていただきますが、特に大型事業実施に伴う公債費が重いものとなり、将来の負担となることが予想されます。 水道会計につきましては、当該ランキングの掲載はありませんが、当てはめることが難しい(2)と(5)を除いた(1)と(3)及び(4)につきまして答弁させていただきたいと思います。 (1)の収支に関しましては、直近の平成30年度水道事業会計の収支につきましては、税抜き決算額で収益的収入3億6,663万796円に対して、収益的支出2億9,024万5,126円で、7,638万5,670円の純利益となっております。資本的収入が3,922万2,725円に対して、資本的支出は税込み額で2億3,776万7,006円であり、1億9,854万4,281円の不足となりまして、これを企業会計制度の補填財源で補填しているところでございます。収益的収支は7,638万5,670円の純利益から、資本的収支は1億9,854万4,281円の不足で、1億円以上の赤字のような印象を受けられるかもわかりませんが、収益的収支には現金の支出を伴わない減価償却費などが費用、支出として計上されておりますので、現金収入で見た場合、入金が6億8,398万4,763円に対し、出金は6億8,727万2,900円で、324万8,137円の赤字となりましたが、現金繰り越しが3億5,580万2,431円ありましたので、平成30年度は3億5,255万4,294円の現金残高で決算となっております。 御質問の回答といたしましては、決算を総体で見ますと、平成30年度は支出が収入の範囲内にはおさまりませんでしたけれども、平成26年度から29年度までは現金収支も黒字で決算している状況であります。 次に、(3)及び(4)の財政力と財政基盤につきましてでありますけれども、町会計の税収に当たるものは、水道料金や水道利用加入金と捉えられますけれども、水道料金は水という商品の対価でありますため、使用者数が大幅に減少または増加するような特別な要因がない限り、おおむね現在の調定額を保持していくものと考えております。 ただし、今後10年間で、山田地区では開発により年間使用水量が約2倍程度に増加することが見込まれますことから、町全体としての使用水量については、いまだ流動的な要素もあり、今後の推移を注視していく必要がございます。 料金収入は、現在水準で安定していると考えておりますけれども、最も古い配水管では、昭和29年布設のものがいまだ布設がえができずに残存しているなど、そのほかの水道施設も老朽化により多額の更新費用を必要としている状況といったものは変わっておりません。引き続き経営努力は必須と考えております。 また、10年から15年に係る財政状況の見通しにつきましては、先に述べました山田地区の給水量増加に対応するための施設増設に伴い、今後の約10年間で多額の費用がかかることを想定しております。 今後の対策といたしましては、先般の原田議員への答弁でも述べさせていただきましたけれども、水道事業のマスタープランとなる水道事業ビジョン、そして、財政的な裏づけをもって将来にわたり安定的に事業を推進していくための中長期的な経営の基本計画となる経営戦略の策定を新年度に着手し、事業計画を見直しつつ、より確実な実行を目指してまいります。 さらに、収支を安定させるため、これらの計画策定と同時に、まずは水道利用加入金の改定、続いて、水道料金の改定の検討といったことも開始する必要がございます。財政力の向上や財政基盤の安定を図ってまいりますので、今後ともどうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ◆16番(鈴木保昭君) 答弁漏れと思うのですが、仕事の仕方、役場全体に町長のスタンスが見えていないのではないか。これは答弁書に書いていないことは、町長、言えないのです。意味わかりますか。もう1回言いますと、仕事の仕方、研修の重要性というものは、町長、今定例で言っていましたけれども、その意思が役場職員全体に伝わっていないのではないというような質問もさせていただいていますけれども、御答弁ないような感じなのですけれども、答弁書に書いていないことは言えないということで理解してよろしいですか。そのぐらいのことは言えると思うのですが。 ○副議長(古谷眞司君) 暫時休憩いたします。     午前9時55分 休憩-----------------------------------     午前9時58分 再開 ○副議長(古谷眞司君) それでは、休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2 一般質問の議事を継続いたします。 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 再質問になると思うのですけれども、いろいろ質問したことにはできるだけ答えていただきたいなというふうに思っております。文字町長にはそのぐらいの能力は十分持ち合わせているというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。 財政について、大変だということはよくわかりましたけれども、今の状況、土地の値上がりだとか、そういったものに耐えることなど、21世紀の私たちの子どもたちや孫たちのために禍根を残さないように、しっかりとした舵取りをお願い申し上げたいというふうに思っておるところであります。 次に、厚生病院。これ、私、ことしになってから随分この厚生病院に対して思いがありまして、町長とそれは一緒なのです。何としても町民の頼れるところの厚生病院を残したい、残しておきたい、そういった思いの中から質問をさせていただいておるところでありますけれども、きょうの新聞、読みましたか、町長。これ、僕、びっくりしました。これ、実質的に整備費の地元負担合意倶知安厚生病院建てかえ28億円と。28億何千万円でしょうけれども、28億円。この28億円はわかるのですけれども、2021年、これ、間違っていたら、新聞の記事が間違っているとぜひ指摘してほしいのです。 副町長、僕の言っていること、メモしておいていただけますか、質問。それで答弁漏れがあるかないかということは、副町長、僕、大事な仕事だと思っていますので、僕も命をかけて、議員としてのプライドにかけて質問しているものですから、どうぞ御答弁のほう、よろしくお願い申し上げたいというふうに思っています。 前に戻りますけれども、21年度から、道の補助を除いた地元負担分を2億円に増額する方針を示したと。今まで各町村、特別交付税の中で2億円を、赤字分の負担を特別交付税で。仕組みが変わって、精神科ですかね、あの辺については道が、同じ金額だけれども代がえをすると。道が借りて厚生病院に支出をするということで、合計、トータル2億円だったというふうに私は解釈していますけれども、この際、このとおりでいうと、道の補助金は9,100万円ですね。これだけでも1億円ふえているのですよ、1年間で。これ、簡単に新聞に書いてありますけれども、僕ら、新聞に出るまで全くわからなかったのですよ。これ、精査していないのですけれども、行政報告でありましたか。こういう詳細なことはあったのですかね。いずれにしましても、これは補助金、赤字穴埋めについては、全くプラスになるのですね。道の補助金と、それから町からもらった分。その辺は道でどういう解釈を示すでしょうかね、今までのいきさつを考えてみますと。福祉課長、よくわかりますよね。今までのいきさつを考えていくと、道ではどういう解釈をしますかということで、果たして、それは疑問なのですけれども、道では問題ないとおっしゃっているのかどうか、それを。 それから、いっぱいあるのです、厚生病院については。それで、町長は厚生病院のこの問題、政治生命をかけてというようなお話もありましたけれども、これは俗に言えば、今のプラスを含めて、厚生病院の言っていることを丸のみですよ。100%、100%以上ですよ、今回、9,000万円もプラスになった。何の交渉術も持っていない、結果としては何の交渉もしていないということになる、悔しい思いなのです。これは、今、1億円、2億円あったら、福祉センターもそこそこきちっとなりますよ。それから、原田議員の言っていた、子どもたちが心配するようなバスの通学の問題も解消できますよ。きょう言っている議員がいろいろ心配していることも全部できます。これ、28億円だとか20億円だとか、簡単に言いますけれども、それはそれは大変な数字ですよ、本当に。支払いを先送りして、よしんば先送りして、町ではこれとこれとこれの事業をやりたいから、厚生病院さん、あと2年待ってくれますかという話もできると思うのです、これ、延べ払いですから、合計合わせての金額、よく知っています。だけれども、これだけの支出が出るのだったら、いろいろなことで使えるというふうに思うのです。 それから、もう1点です。一つずつ聞きますから、メモしておいてください。厚生連からの計画書が全く出ていないのです。全く出ていないのです。全く見ていないのです。これ、基本的合意に達しているというけれども、計画も出ていないのに、基本的合意というのはあり得るのですかね。例えば躯体に何ぼかかる、駐車場に何ぼかかると。 私、さっき、きょうの一般質問の参考資料として出させております。ちょっと今の質問から筋が通りますけれども、これ、昭和58年、59年、14億7,000万円寄附しています。当時、宮下雄一郎町長です。私は、町長、立派だったなと思うのは、管内、農協だとか、それから、銀行から厚生連が借り入れするだとか、それから、国だとか道の補助金をちゃんとせしめている。せしめているというと表現がおかしいけれども、その中で倶知安町は補助したのですよ。100%補助などというのは、全く今までなかったのです、これを見ても。 私、今までずっと30年間、厚生病院とのおつき合いの中で、今までお示しいただいたデータなのです。厚生病院のこれから10年間の収支計画書というものが今まで出ていたのです。それに基づいて補助していたのです。今言っているのは、自己的努力によって精神科何病床減らす。くどいようですけれども、精神科の入院病棟を減らすと大変なことなにるのです、本当に。前回の質問でも言わせていただきましたけれども、本当に病院に入院して、大変な思いをして、家族の方が近場でお見舞いに行ける場所がなくなってしまうのです、これは。そういったことを考えて、それが厚生病院の言う企業的努力の結果がそうなのです。入院病棟を減らすことによって、不採算部門であるからして、それは義は人ではないのです。義は金なのです。 そういう概念で、私、考えていくと、この100%というのはよく理解できるのです。これ見てください。浄化槽工事、看護婦宿舎。看護婦宿舎も、これは100%なんかしていませんよ。この看護婦宿舎をつくるときに、随分議論になったのです。町長、多分そのときの担当者か何か、その辺にいたというふうに思っていますけれども、これを見ても、全部書いてあるとおり、そういった補助金を上手に使って、倶知安町、事業費14億円についての支出というのが1,800万円ぐらいしか出していないのですよ。こういうこと、過去にあったことが、どうして100%の丸のみになったのかということ。 それから、行政報告でも町長に聞きましたけれども、これ、行政報告のあれですから、御答弁、きちんと、答弁されていましたけれども、もう1回聞きます。住民の声をどのように反映させて、住民の声というのは、厚生病院が要るとか要らないとかという話ではないのですよ。どういう厚生病院を地元の町民は望んでいるかということを、やはりもう少しマーケティングして、住民の声を聞いて、それに対して金額を跳ね返していくというぐあいでないと、これは町長、何の一存でこんな20億円も出しているのですかということになりかねませんよ。思いませんか。そこは町長、変な誤解をされないうちに、きちっとやることはやって、その上の結果だというふうに思っています。 だから、ほかの7カ町村は全部特別交付税で補っていけばいいわというふうに思っているかもわかりませんけれども、この間、喜茂別の議長さんが言っていました。倶知安町、大変だねと。過疎債もない中で、20億円も出さなければならないのですから。そんな話もしていましたけれども、いずれにしても、ほかのまちから見ると、よく内情がわかってくるというふうに思っています。 それから、建設費の20億円の負担金なのですけれども、きのうの御答弁の中で、建設費に変更がある場合は別途協議するというふうに何か聞こえたのですが、これ、別途協議する。ふえても、減ることはないですよね、金額。ふえたらどうするのですか。またさらにふやすのですか、これ。その辺の確認だけちょっとしておきたいというふうに思っております、これは。 本当に、これはいずれにしても、丸のみの上にまたさらに丸のみです。これ、ゆるくないのです、倶知安町も。5億円が20億円になったという、その財政的負担が多くなったということで、将来、子どもたちのために、きちんとその辺を協議した結果をきちんと町長の御答弁に反映をさせていただきたいというふうに思っています。また後から答弁漏れだとかということのないように。 それから、まず理由を聞きたいと思います。いろいろ町長、厚生連に行って、専務とも会長とも協議いたしましたよね。その中で、厚生連は一銭も出さないと。言葉は悪いですけれども、100%出してくれと、町村に。厚生連が負担しない理由というのはどこにあるのですか。明確にお答えください。 さっき言ったように、過去の例から言うと、町とともに病院というのは共生して何ぼの世界なのです。特に厚生病院は頼りにする病院ですから、共生しなければならないのです。ともに生きなければならないのです。ともに助け合わなければならないのです。そういった意味合いからすると、厚生連、俺は一銭も出さないよ、農協も一銭も出さないよという話に、私はならないのでないかなと。 それから、協議の中で出たと思うのですけれども、協議の中でこういうお話出なかったのですか、自由診療の問題。自由診療、大きいのですよ。数年前収支の中で、倶知安厚生病院が、倶知安厚生病院がいっとき、もうちょっとで黒字になると、収支。連結決算ですから、そんなものは厚生連の勝手ですから、単年度でいうと、単年度決算の中で、倶知安厚生病院がもうちょっとで黒字に転換すると。それはいいことだ、頑張れ、頑張れ、頑張れと言っている時代が、ほんの数年前ですよ。 それが一挙に赤字になったというのは、福祉医療担当課長はよく御存じだと思うのですけれども、自由診療を一気にやめてしまったのです。今までやっていたやつがやめたのですよ。今までもらっていたやつがやめたと。それは税法上云々と、無税のあれだからというようなことでやめたということなのですけれども、これは今の世の中、外国から来て、ほかの病院が自由診療で2割増し、1.2倍だとか1.3倍だとかとっている中で、町民と同じ、全国民と同じ金額というのはちょっとおかしいのではないかなと思うのです。外国の保険会社に電話して、問い合わせをしなければ、医療、治療にかからないのですね、厚生病院。その手間暇だけで大変なのですよ、これは。そういうことも含めて、自由診療は値があるのです。 今言ったように、英語もそうなのです。倶知安町で英語の通訳2人ぐらい出していますね。あれも含めて、これは今となっては、外国人へのサービスという問題ではないのです。医療はサービスではないですからね。サービスと思っているから、そうやって人のいいことをばんばんばんばんやってしまうのです。これは本当に倶知安町、例えば修学旅行で来ても、総合病院があるかないかによって修学旅行を受け入れるまちかどうかというのは、可否をちゃんと学校側が修学旅行のそういう学校は判断するのですね。世界的にそうです。G20もそうです。総合病院があるかないか。頭がちょっとぐあい悪くなったらどこに運ぼうかというシミュレーションまでしているのです。そういう観点からいうと、厚生病院は大事なところなのです。 それと、あと大事なこと、何か聞きたかったのですけれども、それと、厚生病院は、これ、確かに私の記憶違いだったらごめんなさい、ちょっと謝りますけれども、随分以前に隔離病棟をつくりました。あれ、厚生病院に委託運営をしているのですね。その辺をちょっと確かめておきます、以前の。ありますよ、これ。違う違うなんて、いつの間にか変わったのですか、これ。厚生病院は委託運営したのです、厚生病院の避病棟。ということは、後ろから見ていくと、昔からあるのです。これ、契約書ではなくて、まあいいです、しっかりあるのです。これ、後から見せてあげます。そういうことで委託運営しているのです。そういうことを考えていくと、あれは倶知安の建物かなというふうに、勘違いかもわからないですけれども、そういうふうに思って仕方ないのですよ。 何でこんなことを言うかというと、今、丸のみしてお金を出しますよね。これというのは、厚生病院は無税ですから、固定資産税なんてかからないのですよ。倶知安の建物として認識していいのですかね、これ。どういう位置づけになるのですか。建物の補助金ですから。まるっこ倶知安町の資産として見ていいのですかね。その辺のこと、ちょっとお聞きします。 それから、あと、薬屋さんの件。これ、再質問ですればいいのですけれども、再質問だったら通告に関係ないですから、その辺、削除しないで言ってしまいますけれども。薬屋さん厚生病院に、今まで私も長い間おつき合いしていますけれども、厚生病院の収入の一つに売薬というのが、薬局の卸の免許を、戦後混乱した時代、厚生病院がこの辺で唯一、昔もそうだったと思うのですけれども、卸の免許を持っていまして、ですから、ホシ伊藤だとか、ああいうところと同じ絡みの中で、卸の中で随分安く入って、それが大きな収入源になったのです。ところが今、薬もなかなか、薬価基準の変更などで面倒になりまして、それはほかの病院も全部外部の薬局、院外処方ということになったのです。 これ、聞き間違いかもわかりません。確かめますけれども、厚生病院の外に厚生病院の薬局をつくって、その薬局に対して補助を云々という話もあるかというふうに聞いています。そうなると、これは全く筋違いの方法で、考え方であるというふうに思っています。その辺は違うのであれば違うで結構ですので、それはあなたの聞き間違いではないですかということをちょっと言っていただければなというふうに思っております。 本題に戻りますけれども、話し合いの結果ということは、これは丸のみということで理解をして、大変残念だったのです。これは私の質問に対して逐次答えていただければよかったのですけれども、私のやる前に、太平洋戦争の真珠湾攻撃みたいな形でどさっと行政報告でされたものですから、余計、今回の件で、何かちょっと不満を持っていたのですけれども、厚生病院との話し合いの結果ということで、多分、逐次御答弁されるかというふうに思っています。 それから、関連町村との足並み。これ、関連町村の足並みというのは、みんなで走れば怖くないということなのですけれども、これ、みんなで歩けば怖くないというのはおかしいのですよ。みんな同じ一歩ずつ歩けば何も怖くないのです。ところが、倶知安は70%も出して、みんなで歩けば怖くないの理論には私はならないと思うのです。意味わかりますか。ほかの町村にとってみれば、もう倶知安町さん、ごめんねと、いっぱい出してもらって。倶知安町にある病院だから仕方ないといえば仕方ないのでしょうけれども、これはほかの町村との足並み、大事な話ですけれども、私も8年間議長として、ある意味、仲よしクラブみたいなところがありまして、町村長さんも議長さんも。だけど、これはやっぱりやるべきところにはやらなければならないのですよ。私はそういう態度で8年間議長として、ほかの議長ともおつき合いをさせていただきましたし、また、意見をいろいろ交換し合って、うちのまちではこう考えている、ああいうふうに考えているということで、情報交換もしたところでありますけれども、これは仲よしクラブではないものですから、できるだけひとつ倶知安のまちは倶知安で考えると。何かあったらそうですよ、みんな。ほかの町村なんて考えなくてもいいのですよ、おかしな話ですけれども。 いろいろるるあるのですけれども、再質問で関連性のあるお話なものですから、もう1回言いますよ。大変なものですから、言いませんけれども、厚生病院の計画書、そういったものもまだ出ていない中で、大筋合意と。大筋合意というのは、ちゃんと計画書を出した上で、それを検討してやると。 それから、医療機能検討協議会、これは厚生病院に関しては二つも三つもあるのです、この協議会らしきものは。私も過去、入っていたときもありましたし、私、入っているときは、岩内町さん、何で金出さないのだ、共和町さん、どうして出してくれないのだということを一生懸命言っていました。そういったところで、医療機能検討協議会というもの、それでどういう議論、これで全部また年内に会合を開き、道厚生連との協定書を交わす。協定書に判こを押すということですね、この筋で。そうしたら議員は、議会はどこで、ここでやって終わり。今、特別委員会も何もないですから、どこかの委員会で協議するにしても、協定書というのはどのようにして今後、議員として考えればいいのかなというふうに、私は1人の議員として心配になってきています。 以上、長々とこの問題について御質問させていただきました。つまる思いは、我々の医療、安心と安全を守る大事な厚生病院が、きちんとした、町民と、それから議会と理事者側、厚生病院と、そういった協働作業によって、より医療が充実されるということを私は望んで質問に立たせていただいたわけでありますので、どうか、ちょっと言い過ぎた点もありますけれども、心情を御理解して、ちゃんとした御答弁をいただければというふうに思っています。よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。通告の範囲内で答弁お願いいたします。(発言する者あり) 質問の中で、一応答弁、通告内ということでお願いいたします。 ◎町長(文字一志君) それでは、鈴木議員の厚生病院に関する御質問、質問の要旨は、その後の厚生連との話し合いの結果、関係町村との足並み、そして厚生病院の財源確保ということで承っているところでございます。 昨日の行政報告並びに笠原議員への答弁等々ございました。その中におおむね要旨、趣旨については答弁させていただいたところと重複させていただくことになります。 先ほど鈴木議員からも、本当に倶知安の厚生病院の必要性、重要性というのは十分認識しているのだということで、それで今後も町民、地域、住民と協働作業を通して、これからの倶知安厚生病院、ともに育てていきながら、病院運営をしていただくよう努めなければならないといった思いを先ほどいただいております。私ども、私も含めて、羊蹄山麓周辺首長を中心に、さらには山麓以外のところも含めて、そういったところでの思いというのは同じところにあるというふうに確信しているところでございます。 そうした中で、今回、質問の中で、たくさんの御指摘、御質問をいただきました。中には、この本会議で答弁するよりも、もっと違う委員会だとか、そういったところで御説明をしなければいけない点、多々あったかなというふうに思っております。それらにつきましては、今後の御説明の中で、対応の中で説明し、理解を深めていく、そういった形をとらせていただきたいというふうに思ってございます。 冒頭、御質問にありましたとおり、どういった交渉が、100%丸のみでないかといった御質問がございました。これは大いに今回の各議員の皆様にも大なり小なりお持ちになっているところがあるのかもわかりません。行政報告でも一部述べましたとおり、9月の定例会における行政報告も含めてのことでございますけれども、当初、この改築経費に係る費用については、厚生連さんが描いていた構想に基づいていくならば、40億円程度のものがかかるということでございましたけれども、その後、33億円、そして最終的には5億円の圧縮を伴った28億円という、改築に限った費用の概算というものが出てきたところでございます。 先般も、金額だけでないのだよ、そういうことではないのだよということは重々承知しております。そうした中で、昨今の社会状況、そしてこの地域が、この地域の住民が倶知安厚生病院に期待している診療科目だとか、そういった機能、役割、そういったものというのは今始まったものではなくて、実は平成24年にそういったものを一旦整理しております。そのときの基本的な考え方というものをもって、それをベースに、今回、倶知安厚生病院のほうで、厚生連のほうで、今回の改築に伴う見直しというものをやっていただきましたし、それだけではなかなか改築にかかる経費というものがまだまだ高額だということもありまして、さらなる見直しを図るために、その機能を大事に維持しながら、今日的な社会的背景、そしてたゆまぬ病院経営努力というものを持ってということで、山麓の7カ町村長から申し出をした上で、最終的に描いていただいた姿というのが、額でいけば28億円程度といった概算費用の中になっているわけでございます。その中の一部、どういった診療科の見直しだとか、今後の経営改善についてということでは、おおむね9月の行政報告を中心に御説明、報告させていただいたところでございます。そういったことでございます。 ですから、そういったやりとりがあって、今の倶知安厚生病院のみならず、北海道厚生連自体が経営的な部分での財源確保というものが大変厳しい状況になっているといった資料もいただきながら、出したくても出せないといった結論というものは、今回の改築費用の部分だけに関してはですよ、そういった部分について、実際、最終的には5億円圧縮という部分で、お金は出せないけれども、結局は、お金は出せないけれども汗をかいていただいた、その努力の結果として、5億円の圧縮にもつながった、そういうふうに私ども山麓の町村長は受けとめさせていただいているところではございます。 当然、一番疑問になっているところ、今後ふえたらどうするのだ、その額もということになると思いますけれども、現段階での会長初め専務を中心に、代表権を持っている方々との話し合いの中では、これからの実施設計、具体的な金額をお示ししていただくことになるのですけれども、関係自治体で御協議をさせていただくということで、その協定書、今後結ぶ協定書の中にはただし書きとして入れさせていただくということにしております。 もしその時点で、まだこれから設計だとかというので時間がかかりますので、そういったところでどれだけかかるというのが明確になってくる、そのときに、もしその額が難しい、自治体で負担する、想定しているもの以上のものになれば、当然、この改築計画というものは御破算になる、そういったことを了解の上、今、交渉という言葉が適当なのかどうかわかりませんが、話し合いの中で、今回、協定にたどりつく準備を今進めているという段階で、大筋合意という部分での裏側の意味合いということで御理解いただきたいと思っております。 それと、もう1点、もちろんこの意思決定というのは、山麓の首長と厚生連との協定の中身についてのすり合わせ的なものでございましたけれども、当然、私たち自治体においては、最終的なものの予算確保、予算計上というものは、当然、議会での承認がなければ、それはできることではないので、一旦こういったフレーム、協定のフレームの中で、一番大事な改築費に伴うもの、それと、今後の、二つ目にありました、不採算部門に関する事柄、そういったものをお約束して、その中で、これから具体的に各年度も含めて議決をいただくということになるというふうに認識していただければというふうに考えてございます。 あともう1点、隔離病棟の件がありましたけれども、この御質問につきましては、倶知安町の所有物件でございます。そして、現在もなお、関係町村からの御負担をいただきながら維持しているということでございます。 それと、自由診療、これにつきましてもございましたけれども、これらにつきましては、先ほど鈴木議員がおっしゃったとおり、そういった経費が、病院側からは一般の言葉が通じる方と比べて何倍も時間と経費、それに伴った経費というか、ものがかかっているというふうにはお聞きしているところでございます。そうしたところで、今後、法改正、運用の問題も含めて、これから私たち、今回の山麓の首長の中でも、当然、そういったことをやっていくということで確認をしているところでございますし、それは自治体と厚生連との協働作業で、そういったものをぐいぐいしていこうということでございます。そういった部分では、これだけに限らず、本当に病院を経営改善していくということでは、いろいろな方法を踏まえながらこれからやっていかなければならないという新たな決意を持ってこの事業を進めていきたいというふうに考えているところでございます。 それと、本日、鈴木議員から議会開会前に資料をいただいておりますけれども、当然、こういったものというのは、これからの設計の中で明らかにされていくところではございますけれども、既に概算の費用をたたいた上での内訳というものはいただいているところでございます。増改築、改修工事に係るものは約18.7億円、そして、そのほか、外構だとか解体工事、消費税、除却損、機器の移設費だとか、そういったものを大まかに整備に係る費用というものをトータルして約28億2,000万円というのが10月時点での概算費用ということで御提示をいただいているところでございますし、これらについての詳細については、行政報告の中で粗々のことは説明して報告はしておりますけれども、今後、そういったところというのは、委員会だとかを通して、随時情報を共有しながら進めていきたいと思っております。 また、羊蹄山麓を中心とした周辺自治体との足並みということでは、本当にこれまで町村長たちとの間では大変な議論を交わしながら、回数、時間も費やしながら、ここまで、この1年間、来ております。 そういった中で、山麓の町村長会議、そして羊蹄山麓の正副議長会、そういった方々との情報共有というものも、これからより大切になってくると思います。そういった機会も何度かこれまで行わせていただきましたけれども、より一層、そういったところでの情報共有というものはしっかりと構築していく中で、みんながわかり合えた中での負担というもの、そして、地域医療をどうやって守っていくのかというところでの共有することの重要性というものをしっかりと構築、育てていく、住民にそういったことを理解してもらうということをこれからも積み重ねていく必要があるであろうというような形で、今後進めてまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 幾ら言っても、答弁できないものは仕方ないなと思って諦めていますけれども、ただ、もうちょっと大事なところは誠意を持って答弁をしていただきたかったなというふうに思っています。自分でできなかったら、担当者の答弁を含めて、そういった割り振りの仕方があるのかなと思っていますし、また、副町長、いろいろとメモしていただいているのを全部答弁されていましたか。されていないですよね。そういうことをどういうふうに解釈するかということ。私は言いませんけれども、言いませんけれどもと、今一生懸命言っていますけれども、言いませんけれども、大事な問題というのはまだまだ御答弁でいただきたかったなと。この問題、それだけデリケートな問題でもありますし、また、精神論だけでものが解決できる問題ではないと思うのです。 隔離病棟、これはやっぱり町のものです。ですから、あれと同じふうに、今回建てる28億何ぼのもの、倶知安町ばかりではなくて、羊蹄山麓の町村のものであるというような認識で私はおります。いいですね、それで。その辺についてお触れになっていませんので、そういう詮索をされたくなかったら、ちゃんと答弁するといいのですよ、きちっと。そういうことでいいのですね。 それから、大事な割り勘割合、今度、岩内、共和も入っています。そういったところの割り勘割合、倶知安が7割だとか75%だと、過去においてそういう話があります。割り勘割合がきちんと明示されていないと、頭の金額だけ出ても、我々倶知安町民にとっては幾らになるのか、15億円になればいいよな、10億円になればいいよなというふうに思うのですけれども、普通、補助というのは、今、国の補助だって100%補助なんてないですよね。それと同じふうに受け取って、5対5だとか、厚生病院との割り勘割合ですよ。補助割合。国だって100%はないのですよ、今。何ぼよろしい、いい補助だって70%しかないのです。あとの30%は手出しで、自分たちで苦労して、工夫してやっているのです。だけれども、100%出すというのだから、それは町長の政治生命をかけてやっているのですから、よく町民に理解できるような、アンケートをとったり、そういったものの仕組みをきちんとしておやりになったらいいのではないかなと思います。 本当に大事なことを答弁されていません。さっき言いましたけれども、別に揚げ足取るわけではないですけれども、汗をかいた結果が40億円が33億円になって、28億円になったと。これは当然、どういうふうに自分の家を建てるかとなれば、ちょっと広いから居間を狭くしようかなとか、そういう工夫の中の単なる数字だけなのです。倶知安町のまちの財政のことを考えてくれた結果ではないのです。と思いますよ。 それと、さっき言ったように、最後になりますけれども、割り勘割合、これ、一体幾らで考えればいいのか。これから協議するなどということは、ちょっと頭の金額だけ決めて、これから協議するという答弁、私はないような感じがしますけれども、きちんとしたものが決まっていないのだったら、町長の腹として、何ぼ払う、倶知安町は何ぼだというようなことを、その考えの一端でもお示しいただいたらいいのかなというふうに思っています。 いずれにしましても、これ、結果丸のみ、向こうの提案を丸のみしたというようなことで私は理解をしていきたいというふうに思っています。厚生連の計画書、倶知安厚生病院の再建計画から含めて、計画書も早急に出していただかないと、この支出等については、議会として私は認めるという話にはならないと。きちんとした手段をとって、公明正大にやっていただければというふうに思っております。 先ほどの薬局の話は、多分、返事がないということは、そんな話は全くないということで理解していいのですね、そういった話は。そのことを含めて、いろいろまちの中でそういう噂が出ているのですよ、当然。そういったものは、私、なかったらないでいいです。そういうことで割り勘割合、よろしくお知らせください。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。
    ◎町長(文字一志君) ただいま鈴木議員からの再質問ということでございます。 今後、9月の行政報告の内容も含めて、今回の行政報告、要旨的にはそういったところなのです。ですから、こういったことを踏まえて今日に至って、協定書を交わすまでのところまで来たということの報告でございます。今後については、鈴木議員が、丸のみでなかったことを一つずつ解きほぐしながら、ここで議決が必要な案件のときまでには間に合うような形で、そういったことをお示しすることをお約束して、答弁とさせていただきたいと思っておりますし、当然、そのときに、負担割合についても、当然、私の腹としては、前回の1期目の工事、そういったものを参考にさせていくということを腹としては持っておりますけれども、額が額で、そういったところでございます。ですから、本当に前回も、きょうお配りいただいた中に書いてあるとおり、ほかの町村以外からの補助金、助成なり、そういったものをいただいている経過もございます。当時と今はかなり違っている状況がございますけれども、そういったところが、これからこのフレームをまずは確認、お互いに関係するところで確認し、それからしっかりと一つずつ負担というものを、実際の金額に関してはやっていく、詰めていくということで御理解をいただきたいと思っております。 それと、薬局については、9月の行政報告でもさせていただいていますとおり、院外薬局ということを含めて、そういったところでの、この説明も詳細にこれからしなければいけないのですけれども、そういったところもしながら、病院の経営改善の一つの要素として、当然、なくなるわけではないです。厚生病院の中に薬局はそのまま残すのですが、それは入院患者だとか、そういったことに対応するための薬局ということで、規模が若干縮小になりますよと。ですけれども、院外薬局にすることによって、厚生連でないところとの院外薬局ということを敷地内で今想定している中での経営改善ということでございます。その辺だけは申し添えておきたいと思っております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) もろもろ理解はしていませんけれども、わかりました。 一番最後の薬局の話、今、敷地内ということをちょっとおっしゃったというふうに思っています。敷地内に、いいのですかね。そういうの、いいのですかね、ほかの薬局との競合。今の処方箋調剤については、どこの薬局に行っても、処方箋さえ持っていくと、くれますよね、自由です。どこの病院へ行っても、これ、どこの薬局に行けばいいのですかと言ったら、お好きな薬局に行ってくださいと。これ、ある意味、競争原理が働いて、サービスから何から、全部競争なので、敷地内にそういう薬局を置いておいていいのですかね、それというのは。まさか敷地内にある建物を倶知安町に補助しろなどということは多分言えないというふうに思っていますけれども、ただいま頭の中に敷地内という話があったので、それらについては検証してください。言いません。言いませんというよりも、ちょっとおかしいなと思っています。 それでは、厚生病院の関係をひとまず終わらせていただいて、次の質問に移りたいと思います。 次の質問ですけれども、道路環境、これは本当に春になると、凍雪害で行ったり来たり、町民のお願いの一つは道路整備と、それから医療問題も含めて、老人の問題だとか、いろいろあるわけでありますけれども、やはりこれは社会資本整備ですので、社会資本整備というのはきちんと停滞なくやらなければならないという地方自治体の義務があるというふうに思っております。しかしながら、ない袖は振れないというところで、お金のないところは振れないから、ひとまずストップしているということになっているのでしょうけれども、これは住民だって我慢の限界があると思うのです。 例えば、隣の家の前の道路まで道路を直して、そこから先は来年か再来年には多分やってくれるのかな、町長さんと思っているのです。別に役場の職員なんて思っていないですよ。町長さんやってくれるのだなと、みんな住民は思っています。何年たってもここでストップすると。私、何回も何回も言っていますけれども、そういう年次計画を、例えば10メーターでも20メーターでも100メーターでもいいですから、やっていただければいいのかなというふうに思っています。 凍雪害で1回工事をやりました。あのとき3本ぐらい、倶知安の凍雪害がひどい道路が一遍に変わったのです。気温だとか凍雪害の要件にきちっとたまたま合ったものですから、機を得て、タイミングよく出したのです。あれというのは、やっぱり建設課長、机の中にでも、いつでも凍雪害の申請書、月日を入れれば出せるような感じで、凍雪害ということでつくっておくと、それは便利な、便利というのは、大変重要なことだと思うのです。いつでも用意できる。ペーパー1枚でいいのですよ、あんなもの。ですから、あのぐらいのタイミングの中でやっていただければと。前町長、御立派だったのは、そういう行動力はすごくあって、倶知安町の道路を一気に3本、一遍にやられたと。 ひとつ御検討いただきたいというふうに思っていますけれども、今、町道というのは、百数十キロあるそうですね。これは除雪も大変ですし、維持も大変なのです。昔の道路ですから、今の基準に合っていない道路も確かにあります。それらについては、やはり順次手直し、先ほど水道の話がありました。石綿管についてはすぐ壊れやすいので、石綿管の修理はまだまだしなければならないところもあるというふうにおっしゃっていましたけれども、俗に言う天ぷら道路、ちゃんとした道路基盤も入っていないところにただ舗装だけかけてある簡易的な道路というのはまだまだあると思うのです。ですから、水道と同じく、年次計画を持っておやりになるということが私は一番大事なことかなというふうに思っております。 ぜひ凍雪害の補助事業ということに関しては、机の中にそういういつでも補助申請できるように、自分で単費でやるというのは、なかなかうちの財政のことを考えると、なかなか難しいと思うので、そういうようなことがあるときに、ぜひ補助事業の一環として前向きに検討してはどうかと。 それから、計画的な道路改修、補修、いつまでも凍雪害、年次計画というのは、今言ったとおりであります。 一番大事なのは、これ、せっかく役場の道路をつくっても、意外に検査体制が、私、何回もここで言っていますけれども、検査体制、それから職員の技術屋さんの体制が全く整っていない。幾ら仕事をしても、職員がいないということが、やはり人員の配置というものも年次計画を持ってやっていただきたい。 それから、建設協会があって、これは一部の利益団体でも何でもないです。社会貢献をいかにしようかという団体でありますけれども、建設協会傘下の会社というのは、前、35社ぐらいあったのです。今、16社。半分以下に減っています。何で減ったかというと、倶知安町の仕事が減ったからなのです。それぞれ以前は各社に2名だとか3名だとか、技術屋さんがおったのです。その技術屋さんを使えるだけの仕事がなくなったのです。これは建設能力の低下です、倶知安町の。そういう経済力の低下ばかりではないのです。だから、いざ水害になろうと何だろうと、すぐ出られるような人というのは全くいなくなってしまったのです。社長がいて、社長がたまたま免許を持っていて、その社長が兼任してやっているというところがあれなのです。どうかそういうことを考えると、満遍なく仕事がいって、その会社の技術屋さんをちゃんと育成できるような、そういった配慮というものもどうかしていただきたいというふうに思っています。 まだまだありますので、はしょって言います。雨水処理、側溝処理、これ、現状をまずお知らせください。後から言いますけれども、災害。水害等において、側溝が去年もおととしも、振興局の前あたりも、排水、飲み込まないでやったり、それから、一応側溝という形態はありますけれども、もう何年も何年も泥が詰まって、泥上げしていないという道路もあるというふうに私は見ています。そういったところをどうするのか。安全安心という意味からも、床下浸水、床上浸水にならないうちに、行政の責任として目配り、気配りをしていただきたい。お金かからないですよ、こういうものは。 ですから、前段の28億円、20億円とも称するものから、1,000万円でも2,000万円でも出せば、引っ張っていくと、そこの泥上げぐらいすぐできるのです。それと、昔、私、駅通に住んでいまして、駅通の人というのは、昔、ボランティアで、あれは道道なのですが、泥すくいをやったものです。今の人たちにやれと言ってもなかなか無理なのでしょうけれども、自分たちの道路は自分たちで守るという、そういうボランティアの仕組みをどういうふうにしていくかということも上手に考えていくと、共存共栄、みんなで守り育てていく道路として、社会資本がさらにもっともっと立派になるのかなというふうに思っています。ひらふのスキー場にしても、道道の草取りなんか、一生懸命みんなで出しています。あれは役場の道路だから勝手にすればいいわというようなことを思われないように、町民とともに、そういった意識を植えつけるのが大事かなというふうに思っています。側溝の現況をちょっとお知らせ願いたいと思います。 それから、この質問の最後になりますけれども、町道の認定、これは今、倶知安はあっちもこっちも宅地造成していますね。あの道路を認定していたら大変なことになる、除雪費だけで。交付税は若干あるでしょうけれども、若干ですよ。あんなもの、何にもならないぐらいの金額です。だけれども、それと同時に、民間の仕事というのはわからないのです。砂利が何ぼ入って、側溝がどのぐらいのグレーチングが入っているのか。それを証拠に、ひらふのある一部の宅地造成、随分昔にしていたところは、重機が入っていくと側溝がめくれたり、町道がです。それで賠償金で、裁判まではなっていませんけれども、そういうぐあいにまでなっているのが現状なのです。そういった二の舞を踏まないうちに、町道認定というものは、町でやる仕事は別です。町は町民のためにやる認定ですから。宅地業者は、宅地業者のための町道にするのだったら、私はそんなもの、そうそう簡単に認定するわけないと思います。前段の質問でも、私のこういう問い掛けに、今後、それらについては十分な配慮をしたいと思っていますということでありますので、またここに倶知安町が、町民がそういったマイナスのものをできるだけ持たないようにする、これは自己防衛本能です。 それともう一つ、よく倶知安の例規集などにあるのです。括弧で、町長が認めたものについては例外とすると。これはそうそう認めてはならないですね、本当にこれは、よっぽどのことがない限り。 いろいろありますけれども、これについて質問させていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、鈴木議員の住民の暮らしの応援をの御質問にお答えさせていただきたいと思います。(発言する者あり) 大変失礼いたしました、件名が間違っておりまして。中身は大丈夫です。 道路環境について答弁させていただきます。 現在、町道認定されております道路は380路線、267キロメートルございます。そのうち159キロメートルが舗装道路となってございます。舗装道路は、本町のような積雪地においては、冬季の低温により、路盤層が凍結して盛り上がり、舗装がひび割れるという凍上と言われるものが発生して、これらが進行しますと、穴があいたり、平坦性が失われたり、いわゆる道路の機能というものが損失してまいります。 本町においては、長期にわたって凍上に耐え得る構造でつくられたこうした舗装道路が極めて少なく、まち全体でこの現象により傷んだ舗装道路が散見されているところは御質問にあったとおりでございます。 修繕に関しましては、舗装表面をアスファルト合材での補修を行っているほか、損傷の状況や交通量などを勘案し、路盤層や道路側溝まで総合的に改修する改良工事を順次進めております。 舗装修繕に関しましては、毎年約140トンのアスファルト合材を使い、約1,400平米の路面の復旧を行っております。 また、改良工事につきましては、過去10年では毎年約1億円の事業費を投入し、累計で約5.5キロメートルの工事を実施しておりますが、劣化の進行に十分対応しきれていない状況となっております。 凍上により損傷した道路については、改良工事により抜本的に直すことが望ましいところでありますが、工事の実施については、本町の財政に与える影響、町内の事業者の施行能力、そして、町の技術職員の配置体制を総合的に勘案いたしますと、毎年およそ1億円程度の事業発注を目標に実施してまいりたいと考えております。 凍上により損傷した道路の復旧に関しましては、低温に関する異常気象下において、災害復旧事業として実施されることがあります。本町においては、先ほど鈴木議員からもお話あったとおり、平成23年から24年にかけての降雪期に低温に関する異常気象が観測され、町内全域で採択要件を満たす全ての道路の災害復旧工事が実施されており、平成24年と25年の2年間で約2.6キロメートルの舗装を修復いたしました。このとき、凍上の災害復旧事業に適応できる構造を持つ町内の道路については全て復旧が完了しておりますので、今後、当面は、本町におきましては、低温に関する異常気象が観測されたとしても、新たに災害復旧事業の対象となる道路はない状況になってございます。 また、町内の雨水の排水でありますが、過去、市街地の道路は設計図なしで町民みずから、あるいは町民と行政の協業によりつくられたものが多く、道路側溝などの排水設備には、メンテナンス性を含め、機能が不十分なものが散見しております。機能が不十分な側溝につきましては、改良工事とあわせて整備しているところであります。 道路側溝の維持に関しましては、毎年500万円程度の予算を投じ、清掃作業を行っておりますほか、修繕が必要となった場合は、直営や工事発注により、排水の機能確保に努めております。 次に、開発行為に伴う道路の認定についてでございます。開発行為により整備される道路につきましては、公共施設としての性格、機能が認められるものは、都市計画法の規定に基づき、帰属を受けるものとして、開発事業者と随時協議をしております。公共性が認められないものについては、帰属を受けないものとして協議をしております。帰属を受けた道路の町道認定につきましては、一定水準の道路の利用実態が伴ってから認定を行うように協議しております。現在、開発工事完了後に町に帰属されていない道路、通路につきましては、現状における道路の性格、機能に公共性を認め、道路構造が町道にふさわしいものであれば、必要に応じて認定できることとしております。 なお、将来の町道認定の可能性を完全に閉ざす方策につきましては、町道認定のあり方として、関係法令と照らしましても難しい問題でもございますので、今後、道路行政の手法の一つとして、しっかりと研究してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) ちょっといろいろ話があったのですけれども、確認なのですけれども、現在、倶知安の道路で、たとえ気象の条件によって凍雪害に当てはまる要件になっても、災害復旧の対象となる道路はありませんということで断言しております。本当にないのですか。凍雪害というのは意外に弾力のある災害復旧ですから、弾力的なものだというふうに理解していましたけれども、ないということで断言するというのは、諦めると同じことなのですよ。ちょっと残念なのです。その辺について、町長の答弁でしたけれども、なかなか専門的な話をできないものですから、建設課長で結構です。こっちから誰に答えろなんて指名できるはずがないのですけれども、専門的な意見を聞きたいという観点から、本当にないのかどうかということも聞かせていただきたいと思います。 それから、公共の、町道の認定ですけれども、今、非常に爆弾発言をしましたね。公共の任に要するものは帰属するというようなことで、開発業者から申請があれば受けなければならないみたいなお話でありました。それ本当だったら、今の倶知安町、際限もなくできますよね。これはどこかでストッパーきちんとしなければ、申請さえあれば、条件さえ合えば何でもできるというような答弁、町長しています。 これは、今後、禍根を残すことになりませんか。これ、ちょっと大きな問題として捉えていかなければ、考えてごらんなさい、宅地造成、そうですよ、今、後ろで言っていますけれども、水道だって何だってそうなのです。都市計画の範囲内であれば何だっていいという話ではないのです。何でも具材にしてはだめなのですよ。あの人方はお金もうけしたいのですから。電柱はいっぱい立てて、景観を無視して、ああいうことをやってみたり、それも多分、町道認定されたらいいのでないですかと、条件さえ合えばということで、町長、ばんと押せば、町道認定の議決案件にぽっと上がってくるのです。もう議決案件で上がってきたときには遅いのです、これは。町長が自分の懐を考えて、除雪、何ぼふえる、何ぼ町民に迷惑をかけるということを鑑みて、そこで、ちょっと待ってくださいと。これ以上町道はふやしたくないのです。自分たちでどうぞ除雪してくださいと。自分たちでもうけたのでしょう、それ。それぐらいの勇気があっていいのではないですか、これは、本当に。この町道認定については、もう一度、ちょっとお伺いします。 ○副議長(古谷眞司君) この際、暫時休憩いたします。 10分程度休憩いたします。     午前11時10分 休憩-----------------------------------     午前11時20分 再開 ○副議長(古谷眞司君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2 一般質問の議事を継続いたします。 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 鈴木議員の再質問の中で、2点ほどあったと思います。 1点目の、新たな災害復旧事業の関係、これにつきましては、この災害復旧事業というメニューの国庫補助の中での取り決めとして、そういった部分で、現在、倶知安の町道は対象となるものがありませんよということですので、これに関しては担当のほうから詳細を説明させていただきます。 それと、もう1点、開発行為の町道認定の関係につきましても、担当のほうから答弁させていただきたいと思っております。 いずれにいたしましても、この問題等々、ほかの問題ともちょっと共通するところではございますけれども、法令だとか、そういったところに杓子定規に当てはめて、できませんだとか、できるのですとか、そういったところで言うことにこだわるというか決めつけるのではなくて、しっかりと今の現状、行政において、地域住民の意見も含めて、その法令の解釈も含めて、判断だとか、そういったものはまさにこれからの時代、特にうちの町においては、そういった案件がこれからどんどんどんどん出てくるだろうという認識を持って、これから対応してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 建設課長。 ◎建設課長(中村孝弘君) 私のほうから、まず、後段のほうでございました開発行為の道路の関係について御説明をさせていただきます。 現在、建設課といたしましては、開発行為の基準につきましては、基本、町に帰属するということで協議をすることとなってございますが、ただ、鈴木議員が言われますように、町道の増加自体は除雪等の経費の増ともなります。その辺は理解をしてございます。 現状の協議の基準としましては、事業者との協議の中で、まず、町道の認定基準を満たした構造かどうかというのが一つ、基準として設けさせていただいております。さらに、その後、町民としての居住があるかどうかというのを二つ目の基準として協議をさせていただいております。現状としましては、鈴木議員が言われますように、宅地造成業者というのはあくまでも商売でやっているというところは認識してございますが、そこに新たに町民が住むということになりますと、一定以上の町民が住むということは、町道となるためのものでないかということの考え方として、現状としましては、基本的には宅地造成を行った後の7割を超えたものについて、基準を満たしているのではないかということで業者との協議をさせていただいております。 前段の道路構造につきましては、豪雪対策室長のほうから御説明させていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 建設課主幹。 ◎建設課主幹(三浦正記君) 私のほうから、凍雪害について、若干、補足させていただきます。 凍雪害の事業採択でございますけれども、要件といたしましては、大きく路盤改良が実施された道路というふうになってございます。23年、24年の凍雪害におきまして、全町で路盤の改良の必要がございます町道19路線ほどございましたけれども、こちらについては、そのとき調査のほうをしてございまして、当時、凍上の対象となり得るであろうというところで13路線、9.5キロのほうを申請の準備をしていたところでございます。 凍雪害の要件につきましては、その都度、国のほうで要件のほうが決定されまして、対象となるものが決まってございます。24年の凍上災におきましては、結果といたしまして、6路線、8工事区間として2.6キロの事業採択がされているところでございます。 最近、30年の冬におきましても、全国で凍雪害が発生しそうだというところで、全国で調査のほうが行われてございます。私ども、24年の凍雪害の後、やはり鈴木議員の言われますとおり、いつでも凍雪害の災害復旧に該当になるような準備をしてございまして、路面性状調査ですとか、そういったところで道路の状況について情報を収集してございます。平成30年の凍雪害の準備の段階でございまして、私たちのほう、状況のほうを調べてございますが、対象となるような状況にはないというふうになってございます。 いずれにしましても、準備のほうは常に私たち、資料のほうとしては準備してございますけれども、国のほうの要件の緩和、こういったものが見込めない限り、なかなか対象になってこないというのが現状でございます。 以上でございます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) これ、どうも100%納得いかないですね。今、ないと言っているけれども、要件が変わると該当するということもあり得るということなものですから、準備万端滞りなくやっていただければというふうに思っておりますので、三浦さん、期待しておりますので、よろしくお願い申し上げたいというふうに思っております。 それから、よくテレビで、ガイアの夜明けだとか、それから町長さんが大なた振るってどうのこうのというのがありますよね。ああいうのというのは規則だとか規約、そういったものに縛られない町長さんというのは、我々、見ていてあこがれますよね。金がないもの、できるかと。そんなもの町道として認められないよと。それはあなた方、法律的に制度上そうかもわからないけれども、今のところ、除雪の経費をかけると、倶知安町はほかと違うのだと。それは排雪もしなければならない、除雪もしなければならない。昔、ひらふなんか除雪だけでしたからね。今、排雪も全部含めて、莫大な金額が予測されるのです。それはどこかでストッパーとして頑張ってもらわなければ困ります。 そこでお聞きしますけれども、今時点で町道認定してほしいという協議が何件くらいあるか。町の道路は別ですよ。今の高校の前は別ですけれども、そういう開発業者によって開発している道路等、協議、申請ではないですよ、協議しているのというのは何件くらいありますか。ちょっとその辺の数だけ聞かせてください。私は基本的には、はっきり申し上げます。そういった開発業者が町道認定してくださいと言っても、そうそう簡単に認めないでというのが私の考え方ですので、それも申し伝えておきます。これも私の力ではどうにもならないですけれども。 以上です。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの御質問は、今協議中、事前相談も含めてということだと思っております。未申請でありながら相談が寄せられている件数はどれほどあるのかということを担当のほうから報告させていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 建設課長。 ◎建設課長(中村孝弘君) 申しわけありません、手元に詳細資料がございません。日々協議しているものもございますので、後ほど資料として出させていただきたいと思います。 ○副議長(古谷眞司君) 後ほど資料提出ということでよろしいですか。 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) そのぐらいの質問、今何件ぐらいあるかという、それはそんなにいっぱいあるのかな。驚いていますけれども、そんなにすぐ答えられないような話ではないと思うのですけれども、よろしくお願いいたします。それは私だけの返事ではなくて、聞いているみんな共有できるようにお知らせくださいね。 次の質問に移ります。 定住人口の増加策、これは本当に、これも大事な問題なのです。倶知安町、大正7年以来、人口の推移というのは、そんなにふえていないのです。はたから見れば、人口多いでしょう、ふえたでしょう、税収ふえたでしょう、固定資産税もふえたでしょう、みんなおっしゃるのです。だけれども、皆さん御存じのように、定住人口なんてさらさら考えていないのかなと思っていますよ。考えているならもうちょっと方策、ちゃんと打ち出していますよ。 これ、日々の仕事に追われて、定住人口の件について、ほかのところは大概どんな質問するのですかと問い合わせがあるのですけれども、この件について、何ら何もないですもの。だから、ちゃんとした答弁できるのかなと思って、期待はしていますけれども、本当に、これはどこの担当課で、どこで考えているのか知りませんけれども、定住人口の本当に増加策は考えていらっしゃるのですか。考えていないから、結局、土地の値段もそのまま上がり放題、一部の不動産屋さんの具材にされているのですよ。これはやっぱり町外に流出、すごいですよ。データとして持っていますか。倶知安町で働いて、ニセコ町はもとより、今、蘭越町、昆布、京極町、小沢、みんなそこら辺、土地が安いでしょう。建設費は別。ただ、若干の不便をしている。今、車があるから我慢して、学校もそこそこ一生懸命やっています。ニセコ町なんかも本当に一生懸命やっていますよ。何だか学習、何だか学習と。あれだけ学習すると、子どものレベルも高くなりますし、大人のレベルも高くなるのです。そういった文化が芽生えてきます。 そういったことを含めて、今、持ち家対策、持てますか。坪、役場の土地だって破格の値段で7万9,000円か、8万円を切っている。今、破格の値段ですよ、本当に。8万円でも高いなと思っている。本来、あの辺以前でしたら、ちょっと前まではその半分以下だったのですけれども、そんなことを言っても今さらしようがないです。前向きに物事を考えて、そういうことで持ち家政策、どのようにお持ちですか。そのうち役場の職員も京極に住宅建てますよ、小沢に住宅建てますよ、ニセコに住宅建てますよ、今のままでは。とても建てられないですもん、本当に。自分の好みの家ですから、ハウスメーカーが建てようとどこが建てようと、それは僕は自由だと思っていますし、どんどんそういったものに対しては、将来ビジョン、自分の夢を実現するための一つの方法、手段ですから、それは肯定するもので、否定するものでも何もないです。どんどんどんどん自分の家を建てていただきたいと思いますけれども、少なくとも倶知安町に家を建てていただきたいなと。若い者が家を建てると。 ちょっと前は地域によって違うのですけれども、虻田・胆振管内で持ち家政策というのを、余りにも町民との格差があるからやめたのですけれども、一時は持ち家、そういったものに対しては固定資産税の減免含めていろいろやっていた時代もあったのです。そのぐらい、みんな地方自治体は真剣にこの町に人口をどういうふうにしてふやそうか、1人でも2人でも。京極なども、家を建てると減免措置されていますからね、明らかに。アパートなんか建てると、それは固定資産税、何年間減免ということを打ち出していますので、それはこの機会だから、倶知安から人口を、あんな高いところで家を建てるよりも、京極あたりのみんな安いところに建ててくださいと。どんどん歓迎しますからということになりますよ。それは私が言うまでもなく、当然です。 そこで、行政はどのようにしてその防止策を考えていらっしゃるか。考えているなら考えているように態度で示さなければならないのですよ。違いますか。何の政策、方策もないです。インターネットで倶知安町のホームページを見ても、倶知安町に家を建ててくださいなんて一言だって書いていないですよね。移住してくださいはあるかもわからない。それだけやっぱり大変です。 代表監査委員も倶知安町、役所をやめて、安い土地を買って、ちゃんと自然と親しむような家を建てています。定年者もそういうぐあいな理想郷を築いていただくという政策も私は必要だというふうに思っていますけれども、その辺で格安住宅、今、若い人が倶知安町に住みたいのです、便利ですから。スノーボードをかついで、旭ケ丘スキー場だとか、ニセコのひらふに行きたいという方はいっぱいいらっしゃるのです。これはアパートだけつくってもしようがないのです。このアパートは10年マックス、12年マックスぐらいで全部消えてしまいますよ。今、古いアパートがなくなってしまいました。本当に初めは心配していたのですよね。古いアパートをどうするのか。何も心配することないのです。古いアパート、ちょっと古くなったら壊して、新しいアパートを建てればいいことです。 そこで、税務課長にちょっとお伺いしますけれども、交付税の中に固定資産税、75%ぐらいは国に吸い取られるという話でありますけれども、その辺の数字、この機会ですので、ちょっとあればお知らせください。優秀な税務課長だったらすぐ答えられるというふうに思っています。 それと、突然の話で済みません。土地政策、このばんばんばんばん上がる土地、ちょっとそこら辺の、そこら辺と言ったら失礼ですけれども、お年寄りに話を聞くと、ここ20万円で鈴木さん、誰かに売ってくれますかと。俺、不動産屋でないからとんでもないと。20万円で売れれば、この土地を売って、札幌のマンションに引っ越したいのですと、そんな人ばかりですよ。そんな中に、持ち家制度だとか町外流出をどうして防げますか。そこを何とかということで、それは行政の力で引きとめておく。それでは、年寄りのそういう住宅、ちょっと考えますかと、グループホームみたいな、倶知安町に住んでいて、雪の心配もない、そんなことを民間の力と合わせて、行政がお金を出したら何もならないのですよ。民間の人と力を合わせてそういったものをつくり上げるといった、そういう政策こそが、先ほど言っているテレビなどでよく出てくるやり手町長さんということが言えるのではないですか。そういうことが野放しでないのかと。 それから、若年層の起業促進政策、これ、大事なことですよね。今、国道5号線沿い見てごらん、これは倶知安のまちがゴーストタウンになっていますよね。地中化して電線がなくなっただけ余計寂しくなっていると思うのですよ、本当に。あれは町長、1回倶知安のまち、さっき言ったように、いろいろな施設を回るのと同時に、1回ちょっとああいうところをゆっくり歩いて行ってみてください、車でもいいですけれども。とても寂しいですよ。何もないのですよ。梅月さんがあって、北洋銀行があって、あと、エムポケットさんがあって、あと、カレー屋さんがあって、指折り勘定しても、あれだけの2丁角、3丁角、何軒もないですよ。あれはやっぱり起業家がちゃんとできるように、ちゃんと政策で家賃の補填含めて、何だかこうだかという制度がありますよね。あの制度を活用して、あれなどをもうちょっとPRして、やるやつは、よしやれ、頑張れと。たとえ2年や3年でもいいでしょう、シャッターが閉まるより。若い人が集まればにぎわいも出ますし、雇用も出ます。 そういうことで、それからもう一つ、ここで大事なのは、これはまた答弁ないということで怒りませんけれども、答弁外ですので言いますけれども、下水道の話、これから出ます。下水道、土地政策の中で、高砂に今増設するということで、高砂下水道処理センター分室みたいなのをつくって、どうせお金かけるなら、こういうところにしっかり、何だか病院のお金をちょっとよっこして、何億円ぐらいでできるのかなというふうに思っています。そうすると、倶知安橋の架けかえをしなくてもいいのです。倶知安橋なんて開発を毛頭するつもりないですから。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木議員、通告外になりますので、よろしくお願いいたします。 ◆16番(鈴木保昭君) 通告外と言ったって、これは答弁要らないと言っている。 ○副議長(古谷眞司君) 答弁なくても……。 ◆16番(鈴木保昭君) しゃべるのは自由だから、それは議会議員として、それはしゃべるのを阻害するものは私は何ものもないと思っているのですけれども、まあいいです、通告外といえば通告外。返事しなくていいですよ、今の、本当に、それは返事する必要ないですから、返事があるなら、田中議員から後から質問がありますので、そこから、先ほど話がありましたということで答えいただければいいと思います。それだけです。しっかり答えてください。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、鈴木議員の定住人口の増加策についての答弁をさせていただきます。 鈴木議員から、今、お話、お話でないですね、御質問ですね。失礼いたしました。倶知安の町だけのことではなくて、地球上に人が集まるところ、何でこんなところに住んでいるのだろう、こんな雪の深いところに住んでいるのだろう、こんな乾燥、砂漠のところに何で人が住んでいるのだろう、本当に思ったときに、やっぱりそれぞれの人、人間一人一人が、ここに住む値がある町なのだということが、その一人の人間にとって意識しているから、こんなに環境が苦しいだとか、だけどやっぱり自分は大都会がという、自分のやっぱり価値観のところで、自分にとって存在価値というか、町としての魅力、住むに値する町だから人がここに住むのだというふうに私は常々から思っております。 そうしたときに、今置かれている倶知安の現状の中で、地域事情の中で、果たして倶知安町がより多くの方々、今住んでいらっしゃる方を中心に、多くの方々に住むに値する町となっているのかどうか、これが一番大切であろうと。それに対応するために、ではどれだけ行政のほうで、全て行政ができることばかりではないと思っておりますけれども、そういった中で、今回、鈴木議員から、いろいろな視点からの御質問ということでいただきましたので、これからも勉強させていただきながらになりますけれども、答弁させていただきたいと思っております。 本町では、定住化を促進する、あるいは定住の受け皿となる施策の一つとして、くっちゃん型住宅建設促進補助制度の中に、転入加算、あるいは子育て世代枠というものを追加させていただき、住みなれた町で快適な暮らしを続けることを支援するために、住宅の改修工事等に要する費用の一部を補助する定住化促進のための住宅改修補助制度を設けてございます。 実績といたしましては、くっちゃん型住宅についての助成としては、平成29年度で4世帯、平成30年度、令和元年度も同じく4世帯ございました。転入加算については、平成29年度で3世帯、平成30年度とことし、令和元年度においては1件の方が御利用していただいております。また、定住化促進においては、平成30年度においては17件、令和元年度においては16件、今のところそういったこれらの制度を活用して定住化に貢献しているというふうに見ているところでございます。 また、後志空き家バンク事業を活用して、高齢者、子育て世帯の住みかえを促進するため、固定資産税納税通知を発送する際に、空き家バンクの案内文書を同封いたしまして、知名度を向上させ、こうした取り組みというものを継続して実施してまいっております。 しかしながら、集合住宅の家賃の高騰、そして、新築住宅用の土地の不足、そういったことなどにより、本町を離れる方や、近隣町村に居住せざるを得ない方がいるなど、新たな課題が生まれているといったことは大変認識を強めているところでございます。 空き家についても、空き家バンクを介さなくても、すぐにリフォームして入居される家も多くございまして、空き家バンクにおいては、倶知安町内の物件が少ないというのも現状でございます。 そのため、町の遊休地の利活用も含め、生活の基盤となる住宅を整備し、若い世代、子育て世代、高齢者世代の誰もが安心して暮らせる住宅施策に努める必要があると考えておりますけれども、倶知安町を離れる理由として、若い世代は家賃の高騰や土地の不足、高齢者世代は雪の問題や住宅の維持管理などなど、それぞれに違いがあり、また、転勤族が多いこの町でございます。それぞれの理由にあわせたきめ細かな施策が必要となっていると思っております。 さらに、定住対策、流出人口対策としては、生活の基盤となる住宅施策だけではなく、令和2年度からスタートする第6次総合計画や第2期の総合戦略の中で、誰もが長く働き続けるための雇用対策、豊かな自然の中で安心して子育て、子育ちができる子育て施策、英語教育を初めとした質の高い教育施策などを総合的に展開し、この町に住んでみたい、この町に住み続けたいと思われるまちづくりをしていくことで、定住化の促進を図っていきたいと考えております。 本当に総合的にやらないと、アパートを建てたから、何かをやったからということで、簡単に人口は、定住者はふえていくものではないと思っております。さまざまな子育てだとか消費、商店街、そういった町全体の総合的な対策をもってこの政策というものが生かされていくのかな、実現できるのかなというふうには認識しているところでございます。 また、若年層の起業促進政策としては、今後、起業を考えている方々のさまざまな疑問や不安に寄り添い、起業に向けてのバックアップや、起業してからの支援を行える体制、廃業とする方、あるいは起業する方との相互のマッチング、そういったことが相談できる体制として、今後、町と商工会議所、金融機関等、経済団体等と一体となって支援できるような創業支援相談窓口の創設に向けて、関係各所と連携を図りながら、行政と民間の協働、そういったことで企業の成長を支援するような取り組みというものを起業促進につなげていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 何の差しさわりもない、何の進歩もない答弁だったというふうに思っています。本当に精神論だけで考えていて、今後、例えば遊休地の住宅基盤の整備をして、今後、考えておりますけれども、「けれども」というのは余分です。けれども、それぞれの違う事情によって云々ということをおっしゃっていました。これはもう言い切らなければだめです。そういうことでやっていく。 それで、再質問します。たまたま今、くっちゃん型住宅とか後志空き家バンクの話がありました。これ、私の記憶では、くっちゃん型住宅、最低100坪なのです。この土地の高いところで、100坪を確保するということは大変なことだと思うのです。昔の100坪と今の100坪、値が、単価が違いますから、その辺をどうお考えですか。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 鈴木議員の御質問、100坪単価が変わっている、それをどう捉えているかということでよろしいのでしょうか。くっちゃん型住宅として、住むモデルとして100坪を目安として、くっちゃん型住宅は推奨していますよということの中で、100坪の単価が上がっているのをどう捉えているかという御質問でよろしいでしょうか。 もちろん坪単価が上がっている、地価が上がっている住宅地においても、生活する上で、今、倶知安が推奨しているくっちゃん型住宅というのは、基本、1区画100坪を目安としてどうでしょうか、こういった倶知安の冬、雪の多い暮らしの中で、100坪以上の敷地の中でということがあると思います。そういった部分、本当に地価が上がること自体については、いい面・悪い面というのは当然出てくると思います。そういった部分で、これから土地を取得するという部分では、地価が上がってしまうと、結局、今、100坪当たりといったときに、購入するにも単価が上がって、これまで買おうと思っていたところが、これだけ跳ね上がってというところがあるというふうには十分認識しております。それについて、まさにこれからそういった支障となるものにどういった手立てが行政としてできるのかということを今後検討していかなければならないという認識はございますが、今ここで新たな政策、施策、事業として明確に打ち出すという段階には来ていないということで御答弁させていただいております。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 定住人口の増加策、本当に真剣に考えてくべきだなというふうに思っております。考えてください。 次の質問に移ります。 春、夏、秋の観光政策。春、夏、秋の観光客の具体的な政策は持ち合わせているのか。夏の長期滞在の近年の傾向。 以上、質問いたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、鈴木議員からの御質問、春、夏、秋の観光政策について答弁させていただきます。 まず、夏の長期滞在の近年の動向について答弁させていただきます。平成19年ころからグリーンシーズンのロングステイがふえ始め、平成23年の東日本大震災後に、外国人記者クラブで実施したリゾートオフィス誘致、こういった大きな取り組みがきっかけとなって、首都圏在住の中高年富裕層の目にとまり、ロングステイ需要が急激にその後伸びてまいりました。平成30年度は475組のゲストが訪れ、平均滞在日数は1.64カ月、平均滞在人数は2.3名、平均年齢は66.4歳と、ここ数年は下降傾向となっております。こうした数字というのは倶知安観光協会からの御提供をいただいているところでございますけれども、ロングステイの9割がリピーターであり、高齢などの事情から訪れることが難しくなったのではないかというふうに分析しているところでございます。さらに、滞在期間も減少傾向にあり、近年はファミリー層のショートステイが増加傾向となっているといった特徴が見えてきております。 滞在中のゲストの皆様には、観光協会が中心となり、ウェルカムパーティ、あるいは朝市、そういったものを開催し、近隣の海の幸、山の幸など、旬の味覚を提供し、ニセコエリアの夏のすばらしさを十分に満足していただいているところでございます。 このような状況の中で、本町を訪れる観光客は冬期に多く、増加傾向にあるため、春、夏、秋、いわゆるグリーンシーズンと言われる季節の観光客の入り込みが減っているということではありませんけれども、忙しい時期、あるいは忙しくない時期の差というのは拡大傾向にあるということでございます。 その閑散期の入り込みを伸ばすためにも、こうした取り組みというのは大変重要となってきておりまして、これまでの平成21年に策定した観光振興基本計画で基本方針を定め、観光振興施策にこれまで取り組んでまいりましたけれども、本計画もことしで終期を迎えたことから、現在、新たな観光振興基本計画、さらに、観光地マスタープランの策定を進めて議論し、策定しているところでございます。新たな計画は、来年度、令和2年度から12年間の計画期間として、第6次の総合計画と計画期間を合わせた形で取り組んでまいります。 これまでの観光振興基本計画の期間においては、ニセコひらふ地区を中心としたリゾートエリアにおいて、インバウンドの急増、そして投資及び開発の進展など、観光を取り巻く急激な情勢変化が生じております。季節間で比較すると、インバウンド観光客の増加に伴って、より冬場への集中が増加しており、冬場とグリーンシーズンの季節の間の集客力の差というものが大きくなることで、通年での雇用がより難しくなり、継続した従業員教育が十分に行えず、結局としてサービスのクオリティがなかなか高まっていかない、そういった問題も生じているところでございます。 また、スキー・スノーボードに比べて、グリーンシーズンのアクティビティだけではなかなか集客力も高まっていかない、そういったところでございます。依然として夏、冬間の宿泊客数の差が大きい。グリーンシーズンを中心としたさらなる誘客への取り組みというものが改めて必要になってきているところでございます。 次の新しい観光振興計画、観光地マスタープランでは、その閑散期の底上げによる観光の標準化を目指すために、一つとして、倶知安町における夏のアウトドア・アクティビティとして認知されておりますラフティングやカヌーなどのリバーアクティビティ、これは安定した集客力を持ち続けておりますけれども、そのほかにもツリートレッキングですとかハイキング、ロードバイク、マウンテンバイクなどなど、グリーン期においてもアウトドアのライフスタイルを楽しむ素地というものは既にできておりますので、これらグリーンシーズンにおいて、地元の食や文化も含めて、コンテンツの発展による集客増につなげてまいりたいと考えております。 また、10月開催されましたG20観光大臣会合による地域の認知度、ブランド力向上の効果、こうしたものを生かしながら、閑散期の底上げのために、MICE事業の誘致を行ってまいりたいと考えてございます。MICEの多くはビジネス目的であるために、平日に開催されることが多く、また、そのほかのイベントも開催側で時期をコントロールできる余地が大きい、そういったことから、イベントを含むMICE等を閑散期に誘致、開催することで、需要の平準化が進められるのではないだろうか、そういったことを考えてございます。そういったものに取り組んでまいる考えであります。 さらには、2030年度の新幹線開通によって、札幌を含む国内のほかの都市からのアクセスが格段に向上する、そういった新しい交通時代を迎えるに当たって、これからグリーンシーズンのメインのターゲットとなります日本人の集客力向上につなげてまいりたいと考えてございます。 いずれにいたしましても、今後、行政とDMO等の観光関係団体が協働で策定する観光地マスタープランのビジョン、そういったものをしっかりと共有し、持続可能な観光の達成を目指してまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 御答弁ありがとうございました。 大事なことだろうと思うのですけれども、例えば、観光業者、特に今、若い経営者がひらふだとか倶知安町にいっぱい来ています。彼らだとか、その人方の意見を十分に聞いて、町長、1回その人方と専門に、ゆっくりと膝を交えてお話をして、なるほど、その人方はこういう考えを持っているのか、いいアイデアだね、これは即実行しましょうというぐらいの幅を持った、余裕を持ったまちづくり、観光地づくりが大事かなというふうに思うのです。若干そういうアイデアを吸収する、ひとつ町長、町政になっていただきたいということを要望して、この質問を終わりたいと思います。 ○副議長(古谷眞司君) この際、暫時休憩いたします。 再開は1時半です。     午後0時02分 休憩-----------------------------------     午後1時29分 再開 ○副議長(古谷眞司君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 鈴木議員からの一般質問、18番に対し、町長より発言の申し出がありましたので、これを許可します。 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 先ほど質問番号18番の道路環境についての御質問の中で、後ほど報告するということでございました案件、町道認定の関係でございます。これにつきまして、担当のほうから答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 建設課長。 ◎建設課長(中村孝弘君) 先ほど御質問いただきました18番の関係でございます。開発行為におきまして、道路作成を業者が行いまして、町道としての道路要件を満たしており、居住要件が満たされた場合に、町道として認定する協定が結ばれているものの件数につきましては、現状、6件となってございます。また、開発行為に関しましては、日々、相談があるものが多く、具体となっていないものも多くあるため、実数の把握はできておりませんが、常時、十数件の問い合わせが発生しているのが現状でございます。 以上です。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 午前中、いろいろ時間をとりまして、皆さんも大変忙しい中、本当にありがとうございます。私としては、せっかく役場の職員の皆さんが答弁書を書いておられますし、私も真剣に命をかけてこの質問をしているわけであります。私のみならず、ここにいる全議員も同じ考えだというふうに思っておりますので、ひとつ誠心誠意ある御答弁を私のほうからお願い申し上げたいというふうに思っています。 議運の委員長並びに副議長さんには大変議会運営上、御迷惑をおかけいたしていることにつきましても、心からおわびを申し上げたいというふうに思っております。多くは語らず、寅さんの気持ちで頑張りたいというふうに思っておるところであります。 住民の安心・安全ということで質問をさせていただきたいと思っています。 まず、冬。夏の防災ということについては、なかなかいっぱいあるのですけれども、冬期間の防災ということについては、吹雪だとか、そういったこと以外は、なかなか冬の防災ということにならない、頭の中に浮かばないわけでありますけれども、特に災害というものについては、ところ構わずいろいろな災害があるわけでありまして、どういう観点から御答弁書を書かれているか私もわからないものですから、質問の中で具体的な質問をすると、余り余分に言い過ぎるという話になってしまいますけれども、どういう答弁が返ってくるかということで、説明をさせていただいたところでありますけれども、冬の防災訓練、全くやっていないというふうに思っていますので、ぜひやっていただけるのか、考えているのか、そういう質問なのです。 それから、遭難者の捜索、消防、警察、自衛隊、自衛隊の出動にたががはめられた。これ、ちょっと字が間違っています。自衛隊の出動が制限された、北海道防災課ということで、ここが大事なのです、本当に。また怒られるかもわかりませんけれども、この年になって怒られるなどというのはないですけれども、74歳のじじいのたわごとだと思って聞いてくださいよ。自衛隊の災害派遣要請に当たって北海道の基本的な考え方ということで、北海道の総務部危機対策課という文書があります。私、振興局へ行って聞いてきました。一体これらについてどんなふうな考え方でこっちがいるのか、ということは事例があったのです。 隣のまちの喜茂別で、秋口に山菜とり、キノコとりに行って、行方がわからなくなったのです。携帯電話等は車の中に置いてあったということで、大変不幸な事件だったのですけれども、その不幸な事件で、警察も消防も、羊蹄消防本部含めて、喜茂別の消防含めて、いろいろ手を尽くして、2日間頑張ったのです。3日目に入りまして、自衛隊の協力をお願いしようということで、自衛隊の協力をお願いしたらしいのですけれども、自衛隊では、2日目の夕方だったということで聞いていますけれども、時系列な面は別にして、出動体制、無線から人から車から、全部用意して、次の日の3日目の朝、出動するということになったらしいのですけれども、そこで、出動はしなくてもいいというような話があったのです。これは多分、総務部危機対策課ということで、今後、遭難があっても、振興局の判断で今まで出ていたのですけれども、今度、道の総務部危機対策課が対応するということになったのです。 これというのは、運用基準の中に、公共性、緊急性、非代替性、自衛隊でなければだめだとか、それから、人命等、具体的にあるのです。これを言うと、自然災害がほとんどでありますけれども、人命救助の中にキノコとりも、早い話が、林野火災もいろいろあるのです。これ、消防も警察もにっちもさっちもいかなくなったから自衛隊に頼んだのです。これはやっぱり自衛隊も、今、やはり人命を救う、一命を救うという感じには、自衛隊も一生懸命やっていただいているのです。それが逆方向に進むようなことがあってはならないというふうに思いまして、この質問をさせていただきました。 またこの質問によっていろいろな答弁が返ってくると思いますけれども、まとの外れた答弁だと、私はどんどんいきますから、これは。しっかり今の言葉を聞いて、やっていただきたいというふうに思っています。また多く言ったら時間をとるだけですから言いませんけれども。 それから、防犯カメラの増加ということで、ことしも来年度予算の中で防犯カメラを申請するということでございますので、ぜひこれらについては、予算の審議の中で落とすことのないよう、町民の安全と安心を考えた場合、特に今回の要望については、教育委員会関係の場所に防犯カメラということを考えているようでありますので、町長部局においては、ひとついろいろな取り計らいの中で、防犯カメラの増加ということで考えていただきたいというふうに思っておるところであります。昨今、いろいろな事件がありますけれども、その事件の解決方法として大変有益的なものであるというふうに思っておりますので、ひとつ、ただそれだけです。 それと、水槽車の多角的な運営、更新を機会にということで、歯にものの挟まった言い方の中で表現しております。実は広域の中で質問したかったのですけれども、広域行政の、特にさっき言ったし尿処理場だとか、それから消防だとか、そういうように広域行政の委員会もないですし、なかなか治外法権みたいな感じで発表できないものですから、ちょっと苦肉の策で考えていたのですけれども、水槽車の多角的な運営というようなことで更新を機会に、これは前もって担当者に言っていますので、消防の水槽車なら水槽車のみならず、その水槽車が多角的に使えるように、例えば災害があっても、水の運搬などでも使えるという観点から、ただ一つ、消防の水槽車にとりわれることなく、例えば緊急車両であっても、それらについては多目的に使えるような水槽車の更新と。もうこの水槽車、40年ぐらい、結構古くなっているのです。2サイクルのエンジンを積んで、いまだに、アルミですから、穴こそあいていませんし、手入れを一生懸命やっていますけれども、ぜひその辺については考えていただきたいというふうに思っています。 それから、尻別川の水害対策ということであります。特に倶知安橋から富士見橋にかけての築堤の状況、なかなか町民にとっては大事な路線でありますし、何十年かに一度、水害、もしくは危険水位に達することが多々あったというふうに思っています。ずっと上流側のほうから砂が流れてきますと、必然的に河床が上がって、水位が上がって、堤防から越水する、上がっていくというようなことも考えられますので、その辺についての対策及び現状の状況をお聞かせください。 以上、住民の安全・安心についてお聞かせ願いたいというふうに思っております。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、鈴木議員からの住民の安全・安心という件名での御質問、①から⑤に対しまして答弁させていただきます。 初めに、①冬の防災訓練についてでございます。酷雪、豪雪という厳しい環境に暮らしている私たちにとって、最悪の状況での避難行動、避難所生活を訓練・体験していくことは、さまざまな面で重要であると考えてございます。道と連携した訓練、町内会等の自主防災組織と連携した訓練などを現在検討してまいりたいというふうに考えております。 ②遭難者の捜索について、自衛隊の出動にたががはめられた、自衛隊の出動が制限されたとの御質問でございますけれども、まず、自衛隊への災害派遣要請の手続でありますけれども、羊蹄山麓の町村で災害が発生し、自衛隊の派遣が必要であると認めたとき、町村長は災害派遣要請権者である北海道知事の委任を受けた後志総合振興局長に対し、自衛隊の災害派遣の要求を行うことになっております。これを受けた後志総合振興局長は、当該災害が自衛隊の災害派遣要件を満たしていると判断した場合、倶知安駐屯地司令に対し要請を行うこととなっております。これについては、かねてから、以前からも何も変わっているところはございません。 一部変わった点は、山菜とり遭難者捜索に限り、調整確認過程において、自衛隊の災害派遣における3要件全てを満たしているかどうかについてを、振興局と北海道庁の危機管理局とが相互に確認し合うという点だと伺っているところでございまして、その3要件とは、一つに、公共性。この公共性というのは、公共の秩序を維持するため、人命または財産を社会的に保護しなければならない必要性があること。二つ目には、緊急性。差し迫った必要性があること。三つ目に、非代替性。自衛隊の部隊が派遣される以外にほかの適切な手段がないこと。以上の3点でございます。 この3点目の非代替性についてもう少し詳しく説明させていただきますと、関係行政機関、消防や警察を含む自治体などの対応能力を超え、自衛隊以外に適切な手段がないこと。その前提条件として、消防や警察を含む自治体や国、民間など、自衛隊以外の対処者が十分に活動していること。その具体例としては、地元の関係機関が総力を上げて、早朝から日没まで最大限対応している。地形が急峻なため、自衛隊以外は対応が困難である。また、高度な技術を持つ捜索隊が必要なため、自衛隊以外は対応が困難であるなどであります。 このようになった経緯は、平成29年に陸上自衛隊と北海道との話し合いが行われた際、平成19年度から28年度まで10年間の間で、山菜とり遭難に伴う陸上自衛隊への災害派遣要請件数が北海道の60件に対し、北海道以外の46都府県の合計が3件であり、北海道が余りにも突出している。そういったことから、問題提起と対応を求められ、先ほど申しました3要件の基準を明確にし、認識を統一した上で、これを運用していくこととなり、その具体的方法として、山菜とり遭難者捜索に限り、3要件を満たしているかについて、振興局と北海道危機管理局が相互に確認することとなったということでございます。 いずれにいたしましても、本町といたしましては、山菜とり遭難者を出さないよう、しっかり遭難防止に関する啓発活動を行うことはもちろんのこと、最悪、遭難者が発生したとしても、関係機関と協力し、捜索・救助に万全を期したいと思っているところでございます。 また、関係機関が全力を上げて対応することが、自衛隊の災害派遣要件を満たすことにもつながるというのは、今御説明申し上げたとおりでございます。しかしながら、今回の喜茂別での案件、そういったことがどういう状況になったのかということは、大変今後の、この3要件に果たして合致しているのか、北海道はそういう判断で今回は自衛隊に出動要請をしなかったということでございますので、その辺は倶知安町も含めた地域の課題として、今後、そういった意見交換も町村長初めそういったところで議論されるべきではないだろうかというふうに個人的には思っているところでございます。 ③防犯カメラの増加についてでございますが、本町におきましては、倶知安警察署から街路防犯カメラ設置に関する協力依頼を求められたこともあり、本年度町内の繁華街を中心に3カ所、4台設置しております。 今後におきましては、地域住民はもちろん、子どもたちの安全・安心を確保するため、倶知安警察署を初め関係機関等と協議の上、優先順位を検討し設置を進めていく考えでございます。 現在、設置しているのは、駅前公園にあります倶知安警察署駅前交番前、それと、まちの駅ぷらっとが倶知安駅方向1台、国道5号線方向に1台、そして、町道大通南側の歩道上、倶知安駅の方向に向けて1台、計4台を設置しているところでございます。 ④水槽車の多角的な運営、更新を機会にとの御質問でございます。倶知安消防署に確認したところ、10トン水槽車は昭和60年2月に装備してから34年以上経過しているものでありまして、老朽化が進んでいるということでございます。現在の運用状況については、主たる目的であります町内の火災出動、そして、町外火災の水利不足地区への応援出動を行っておりますし、鈴木議員御質問にありましたとおり、そのほかの出動機会といたしましては、断水時の給水活動にも利用させていただいている現状でございます。 今回の更新にはおよそ6,000万円の予算が必要となることから、今後の財政状況を踏まえて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 次に、⑤の尻別川の水害対策、築堤状況、水防団の必要性についてでございます。築堤の整備状況につきましては、河川管理を行っている北海道後志総合振興局小樽建設管理部真狩出張所へ確認させていただいているところでございますが、現在、町内で行っている事業については、堤防の強化として、天端、堤防の一番高いところのことでございますけれども、そこの舗装を行っている。倶知安橋から富士見橋の間の右岸、町側になりますけれども、その区間と、富士見橋から羊蹄大橋の間の左岸、羊蹄山側になります。これらを実施しておりまして、令和元年度は2,150メートルの延長が舗装されたとのことでございました。また、寒別橋下流右岸では、平成30年度から護岸工事が行われ、今年度も継続して実施されております。これらの事業は今後も引き続き実施されるとのことで、令和2年度についても予算要求されているとのことでございました。 また、河川掘削や伐開についても、寒別橋下流や倶登山川との合流点付近などで実施されており、河川状況の変化に伴い、治水上必要と考えられる箇所について要望をしておりますが、危険性などの優先度に応じて対応作業を行っているところでございます。 さらに、現在、倶知安橋から富士見橋の間の左岸では、河川堤防の一部が未整備となっている区間がございます。その下流側の区間については、現地の測量等を行っているところでございますので、今後、築堤、盛土工事の計画があるということを聞いているところでございます。 尻別川の整備につきましては、倶知安町として、河川管理者である北海道に対して、毎年、毎年、要望を行って、提出しており、現地の状況に応じ対応をいただいているところでございますが、延長が長く対応箇所が多岐にわたるため、一度に全ては対応いただけておりませんけれども、要望に対して、現状の確認や協議をしていただいておりますので、安全確保の面からも、引き続き必要な対応を強く要望してまいります。 次に、水防団の必要性でございます。本町の水防団は、消防団が兼務してございます。本町は北海道から水防団組織を組織しなければならない指定水防管理団体に指名されております。倶知安町水防計画においても、消防団を水防団として規定しております。水害、土砂災害発生のリスクも年々高まっているところであります。そのリスクに対応するためには、訓練が大変重要と認識しておりますので、今後、水防団、町建設業協会などと連携した訓練を検討してまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 冬の防災訓練、これは原子力防災含めて、冬となると、なかなか避難するのも大変でありますし、また、一筋縄ではいかない、いろいろなケースが考えられるわけでありますので、ひとつ防災室長、頑張って計画を立てて、庁舎内の訓練というのはしばしやっていないと思うのですけれども、庁舎内の訓練をやります、やりますと言いますけれども、具体的にやっぱりいつ、どこで、どのようにするのかということも、これを機会にひとつ検討していただきたいというふうに思います。ぜひ冬の庁舎内の訓練でも結構です、町内会の訓練でも結構です。その辺、防災担当室で考える思いはあるのかないのかということを具体的にお聞かせ願いたいと思います。 それから、2番目の自衛隊の出動については、これは極めて大きな問題点を含んだ御答弁であるというふうに言わざるを得ません。いろいろ今回、この件についても、いろいろな多方面にわたって勉強させていただいたところでありますけれども、北海道の判断、山菜とりに限ってということでありますけれども、全国で3件か4件ぐらいの中、北海道は60件と、多いのではないかなというお話でありました。これはものの本かどこかで誰かが言ったのでしょうけれども、一命を助けるところに、北海道だとか全国だとか、水害であるだとか何とかだと、そういうものにかかわっていたら、一命というのは助けるものも助けられないのではないですか、行政の長として。どんなことがあっても、困ったことがあれば、私は助けるべきだというふうに思っていますけれども、これ、山菜とりに限って、後志振興局と北海道の防災課ですか、キャッチボールをいろいろすると。キャッチボールした結果、喜茂別みたく出動しないと。自衛隊はせっかく用意ができているのに、出動しないという結果を見ても、それは大変な危険な判断だというふうに思っています。 これは道の防災課に、振興局の人が言っていましたよ。確かにそれはちょっとおかしいのでないかいと。おかしいのでないかというのは、振興局で判断したいねということなのです。現場の者が判断しているのに、何でネクタイしている人の防災課に言って、どうですかという判断を仰がなければならないのですか。消防だって警察だって、みんな命をかけてやぶの中をこいでいるのですよ。どうしても助けられなくて、どうにもならなくて、いずくていずくて、自衛隊にお願いしているのではないですか。山菜とりだって何だって、僕は一緒だと思いますけれども、その辺についての考え方、町長、今平気な顔をして、北海道の判断で今後の課題であるというふうに思っていますと。これ、大きな課題だと思うので、私の質問を契機に、振興局と、それから北海道防災課のそういうようなものをきちんと交通整理して、出やすいように、一命を助けることかできやすいようなものの考え方を整理していただきたいと思いますけれども、そのつもりは、道と積極的にこの辺でやりとりするつもりはあるのかないのかを、町長聞かせてください。 これは本当にみんな真剣になって一命を助けるということで、喜茂別の例でも3日目にまた消防と警察が出て、どうしても家族の皆さんが何とかもう1日ということで、中を置いてもう1回出動したというケースがあります。 これはやっぱり自衛隊、この間の防衛省へ陳情に行ったときも、災害救助それから人命救助については、積極的に取り組むというようなことも言っておりました。そういった観点から見ると、これは全く逆の方向に進んでいる。出動規模も、私、そんな大規模でなくてもいいと思うのです。それはちょっと言い過ぎかもわかりませんけれども、その辺について、自衛隊がもっと災害救助に出動しやすいような環境づくりというものも、従前どおりのことの中で、山菜とりだからだめだ、全国的に見れば北海道が多過ぎるという、私は尺度にはならないと思うのですけれども、その辺について、町長の考え方を聞かせていただきたいというふうに思います。 それから、防犯カメラ、大変結構なことでありますけれども、1台でも多くつけていただきたいというふうに思っています。 それと、水槽車、これは6,000万円かかるというお話でありますけれども、今買わなかったら、いつ買ったって一緒なのですよ。あと10年たてば貯金が何ぼかふえるという話ではないのです。買うタイミングというのはあるのです。35年もたった水槽車でありますので、やはり買うタイミングというものが、全てのものでおくれてしまうと、後から、私言いますけれども、公民館みたく、ああいうふうになってしまうのです。買うタイミングを逃さぬよう、ひとつよろしくお願いしたいと思っています。それについてもう一度。 それから、尻別川の水害対策。尻別川と書きましたけれども、倶登山川も一緒です。倶知安の農業の大事な根幹を揺るがす水害というようなことで、何年か前も冠水したケースがあります。倶登山川についてはほぼ手つかずの状態でありますので、これは中小河川、特に尻別川は道の管理になっていますけれども、これはやっぱりあのぐらいの川になると、国の直轄管理ということのほうが私はいいのかなと思っています。かねがね私も議長会などでも、尻別川については、蘭越以降については道になっているけれども、道ではなかなか管理するということは、予算上からも人的な面からも大変ではないですかと。以前、国の直轄管理でしたので、国の直轄管理に戻していただけますようお願い申し上げというふうにお願いした経過があります。そういったことを含めて、ぜひ築堤、徐々にでありますけれども進んでいるということでありますから、さらに加速度的に進めていただきたいというふうに思っています。 水防団、これはやっぱり町長御答弁のように、水防団があっても何にもならないと。ただ消防団が兼任しているということでありますけれども、やっぱり水防団が、意外に水防団はあるのかなというふうに、そんなことで、身近なところではなかったのです。水防団の特別の訓練というものもありますし、水防団の特別の装備というものもあるというふうに私は思っております。倶知安の消防署にも、ラフティング用という、何ぼかのあれがありますけれども、やっぱり救命胴衣を含めて、そういった水防団訓練に適する、そういうような資機材も必要かなというふうに思っていますので、その辺について、ちょっと考えているのか考えていないのか、よろしくお願いしたいというふうに思っているところであります。 いずれにしても、先ほどの北海道の判断の、特に山菜とりに特化したわけではないのですけれども、倶知安はほとんどが山菜とりの遭難が多いのです。ですから、逆な考えでいくと、山菜とりには自衛隊の救助要請というものは、なかなか大変になったということの認識しかないのですよね。どうなのでしょうかね。そういうのはちょっとやっぱり整理する必要があるというふうに思っていますので、以上、答弁をお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま鈴木議員からの再質問の中で、まず1点目の冬の訓練、これは本当に御質問にあったとおり、さまざまなケース、そして、この豪雪地帯の倶知安でございます。いろいろなことが想定されていないことが、多分、訓練の中で発見することも当然出てくると思います。そういったところ、いつ、どこでやるのか、具体的な計画について、今後、前向きに検討していくことで進めたいと思っております。 ②の山菜とりの遭難者に対する捜索、こういったルールのもとで現在進められているということでの答弁をさせていただきました。御指摘のとおり、どんな形でも人間の命一つ、どんな状況でも命を助ける、届ける、守るというところでは、結論としては同じというふうな命の重さ、そういったものは全く変わらないという部分は、鈴木議員おっしゃるとおりだと思っております。 ですが、今、こうしたルール化の中で判断基準を設けているということでございます。今後、今回の喜茂別のケースの詳細についても再度確認し、もちろんそういったことも踏まえて、このルール、三つの要件だとかというところでの経過、議論した経過についても、私、数年前にこれができたと聞いていますので、その辺確認するとともに、それも含めて振興局あるいは道庁ともそういった話をぜひともさせていただきたいと思っております。 私もこの内容について、本当にどういった経緯で、ただ単に全国が3件だからとか、北海道が何十件もあるからだとか、そんな理由だけではないと思っております。そういった部分、しっかりと自分の中で認識することも大変重要だと思っておりますので、改めて勉強させていただきたいと思っております。その上で、そういったやりとりをするということでお答えしたいと思っております。 次に、4点目の水槽車についてでございますけれども、これらについては、まさにおっしゃるとおり、いつ購入するのか、タイミングの問題だと思っております。現在、倶知安消防署においても、車両数、たくさんございますけれども、順次そういった耐用年数、さらには傷みのぐあいだとかというものを含めて、順次計画的に更新作業を行っているところでございますので、その中で整合性を図りながら、確認しながら、買うタイミングというのを逃さずに進めてまいりたいと思っております。 それと、⑤の築堤については、本当に真狩出張所と随時、定例的以外にも随時こういったところのお話し合いをする場面が担当者同士でも当然ありますので、そういった部分、引き続き加速度を持ってできるように、着実に進めるよう求めていきたいというふうに思ってございます。 それと、最後に、水防団の資機材、これについては、消防活動の中で順次備品等々進めているところでございますし、そういった昨今、本当に水害の被害が尋常ではなくなっているケースがたくさんございますので、そういった部分の気象状況の変化、昨今のそういったものを背景にしながら、予算化についても検討していくよう努めてまいりたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上です。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) ようやっと質問と答弁がかみ合うことができたのかなと。議運の委員長と副議長さんから御注意を、私、謙虚に受けて、質問方法を変えたので、かみ合うのかなというふうに、反対に感謝しなくてはいけないというふうに思っているところであります。 今の答弁、ありがとうございます。ぜひ前向きな答弁をいただいたということで、実施していただきたいというふうに思っておるところでございます。 次の質問に移らせていただきたいと思います。 札幌冬季オリンピックについて質問をさせていただきたいと思います。 一番最初に、スキーの町にふさわしい競技というようなことで、町長の予算配分ということで、スキー競技、いろいろな競技だとか冬の競技について、大分ポールだとか、そういったものの設備更新がなかなかままならなくなって、競技運営者からもいずくなってきているというようなお話を聞いているところであります。そんなに何千万円もたいそうなお金ではないと思いますので、それらについては前向きに町長の予算配分というものも御検討いただければということで質問をさせていただきました。内訳については再質問でさせていただきます。 それから、前町政というのは、前町長のお話でありますけれども、なかなかあの方はスピーディに物事を捉える方でありまして、例えば札幌冬季オリンピックに前向きに考えておったところであります。決して文字町長が後ろ向きに捉えているということは言いませんけれども、ひとつ継続は力というようなことで、これも後ほど再質問をさせていただきますけれども、この辺について、前町政は札幌冬季オリンピックに前向きだったけれどもということで、クエスチョン、クエスチョン、クエスチョンで質問をいたしますので、お答えいただきたいというふうに思います。 予算の関係は、やはり教育長が幾ら、予算権はやっぱり町長にあるものですから、なかなかいずいところだというふうに思っていますけれども、いろいろ議論するところは議論して、机をたたいてでも、ひとつそういったものに対しては、分捕り合戦という言葉が昔から予算に関してはあるように聞いていますので、ひとつ合戦に負けないように、我々も応援団になります。ひとつよろしくお願い申し上げたいというふうに思っています。 体育館、宮下雄一郎町長が開基100年を記念して、私、平成3年に倶知安町議会議員に当選させていただきました。当時、30億円という大きなお金でやったのです。いろいろな議論がありました。四角い屋根にすると20億円で済むけれども、丸い屋根ということで、宮下雄一郎町長は丸い屋根にこだわって、プラス10億円と。今考えてみますと、大変な私は快挙だったなというふうに思っています。皆さんの中にも、当時、いろいろなことで、あの体育館建設に当たって御苦労なされた方もいっぱいいるというふうに思っています。ここまで言ってしまうとまた怒られてしまいますので、再質問でやりますけれども、以上、雨漏り状況、対策等は大丈夫かと、後から言います、また再質問で。よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 鈴木議員の続きましての質問、札幌冬季オリンピックでございます。 私のほうからは、スキーの町にふさわしいスキー競技、それと、前町政は札幌冬季オリンピックに前向きといったところでの御質問にお答えさせていただきたいと思っております。 本町は昭和47年12月にスキーの町宣言をして、ことしで47年目になっております。この間には、アルペンスキーやクロスカントリースキー、さらにはジャンプ大会など、さまざまな大会やイベントが開催されてきた歴史を誇っております。 現在、スキー場利用においては、一般の利用者のほか、各小学校や中学校のスキー授業、各スキー少年団や自衛隊の演習などでも利用しており、平成30年度の利用者数は大人で4万8,289名、子ども5万7,985名で、合計10万6,274名の利用がございました。 スキー関連の予算につきましては、本年度2,500万円となっており、スポーツ関連予算のおおよそ22%を占めてございます。内訳として、人件費のほか、リフトの安全対策に係る保守点検や整備工事、また、近年、クロスカントリースキー熱がどんどん高まっていることもあり、クロスカントリースキーのレンタルの更新によるスキー・ポール・ビンディング・スキー靴の購入費などの運営費となっております。今後においても、利用していただいている皆さんが安心して楽しく利用していただくために、スキー場の安全確保に係る索道関係の保守委託工事費や、スキー運営に係るスキーなどの備品購入などのほか、来年には東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、そして2030年には冬季オリンピック・パラリンピックの札幌開催の誘致を目指しているところでございます。 また、倶知安町においては、2022年にはスキーの町を宣言してから50周年目を迎えます。こうした状況も踏まえまして、一人でも多く本町から選手が選出されるよう、スキーの町として環境整備や人材育成などに努めるとともに、倶知安町の体育協会、あるいはスキー連盟の要望している案件につきましても、対応できる予算確保に努める、そういったことを町の教育委員会とも十分協議しながら取り組んでまいります。 次に、前町政は札幌冬季オリンピックに前向きについての御答弁でございます。冬季オリンピック・パラリンピック札幌招致に関しましては、札幌市において、当初、2026年の招致を目指しておりましたが、御承知のとおり、平成30年9月の胆振東部地震による被災の復旧・復興を最優先にしたいとのことから、2026年大会の招致活動の終了と、新たに2030年招致に向けた会話の継続をIOCバッハ会長、当時のJOC竹田会長、札幌市、当時の町田副市長の三者会談で合意されたところでございます。 本町を含むニセコエリアでの冬季オリンピックの開催は、スキーを町技とする本町の子どもたちの夢や希望へとつながり、スキーの町としてのレガシーとして、次の世代への町技振興の新たな活性材となることから、冬季オリンピック・パラリンピックのほか、ワールドカップなどの国際大会も含めて、引き続き大会に取り組んでまいりたいという明確な考え方を持っていることをもって、答弁とさせていただきます。 以上です。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) それでは、3点目の体育館の利用状況、雨漏り対策等の施設管理は十分かにつきまして、私のほうから御答弁させていただきます。 平成6年度に供用開始されました総合体育館は25年が経過し、現在も各少年団、サークル、一般開放、各種大会など、多種多様にわたり、町内外から数多くの方々に御利用いただいております。 さかのぼって、過去5年間の利用者数を確認いたしますと、昨年度、それから一昨年度の平均が6万9,000名でございます。それから、4年、5年前の、これの平均が6万6,000名、5カ年の平均が6万7,000名ということですので、若干ではありますが、増加傾向にあるかと押さえております。 雨漏り対策等の施設管理につきましては、従前の管理を心がけているところではございますが、供用開始から四半世紀を経過していることもございまして、施設のあちらこちらで小さな故障も含め、不備が生じてきておりますので、今後も維持管理につきましては、細部にまで十分目を配りながら、適切な対応を進めてまいります。 メインアリーナの雨漏りにつきましては、現在、天井にシートをかけて対応しているところです。雨漏りの箇所は数カ所あると思われ、また、天井が高く、雨漏りの場所を特定することも難しく、多額の経費をかけて部分補修をしても改善されないことが懸念されます。 そこで、今年度は概算の概算で約1億5,000万円程度になると思われます屋根全体の改修工事について、国の北海道防衛局と協議してまいりました。当局からは、現時点では早急な対応は厳しいとの回答をいただきましたが、今後も継続して要望していくとともに、町長部局とも十分協議しながら取り組んでまいります。 総合体育館の施設管理につきましては、利用者が安心し、満足して御利用していただけますよう、引き続き細かなところまで目配り、気配りを徹底しながら、創意工夫を重ねまして維持管理に努めてまいりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 御答弁いただきありがとうございます。 まず、スキーの町にふさわしい競技ということで、全予算の22%、スキー関係で使っているということで、大変御理解ある予算配分かなというふうに見ていますけれども、ちょっと2,500万円、多いのか少ないのかは別にして、さらにいろいろスキーの町の町技でございますので、倶知安のまちの名誉にかけて、ふさわしいような、ひとつ予算配分をお願いしたいというふうに思っております。 それから、札幌オリンピックに向けて、これは人ごとではないというふうに思います。今までの運動の経過から申し上げますと、アルペン会場はニセコビレッジにということで、12月6日の北海道新聞でなっていまして、アルペン会場にニセコビレッジ、倶知安町の春の滝かニセコビレッジかというような議論の中で、最終的にニセコビレッジの湯の沢の地区ということで、新コースをつくる方向で検討するというようなことで、大回転と回転はニセコビレッジの既存のコースを活用するということで、ニセコ町に決定をいたしたところであります。 これ、今までの運動経過の中で、倶知安町も盛んに果敢に手を挙げていたのですけれども、知らないうちにと言ったら語弊がありますけれども、何かトーンダウンしているうちに、アルペン会場はニセコに持っていかれたというのが、正直、私はそう思うのでありますけれども、持っていったと。今後、多分、こういうことを言うと、町長は、ニセコも倶知安も一緒で、総合的に協力し合ってオリンピックを成功させるのが倶知安町の務めであるというふうに答弁なさるというふうに思っていますけれども、はてさて、それでいいのかなというふうに思っております。 もうひと工夫して、例えば花園が2030年に向けてスノーボードの、どういう試合か、種目は別にして、花園に誘致したいと。地権者及び関係者は、ぜひワイスでスノーボードの大会を実施してほしいというような声もあるように聞こえています。これらについて、やっぱり地元の倶知安町が一生懸命誘致しなければならないと思っていますし、また、その前段にワールドカップ等を含めた大きな大会をやるということが前提になろうかなというふうに思っています。 そういった観点から、ぜひ、時間がないものですから、2030年と言いながらも、その辺は折り畳んで物事を進めていかなかったら、ワールドカップを含めてオリンピックの誘致というものは、なかなか今会場も、そういうふうにみずから手を挙げて、ゴンドラも用意します、ゲレンデも整備しますというところはなかなかないのでありますけれども、ワイススキー場でぜひやりたいということでありますので、その辺については町長も前向きな考えの中で、今後、オリンピック誘致活動というものを、ニセコ、隣の町のことだと考えずに、倶知安にもそういったことはやるのだというようなことで、子どもに夢を与えるような政策というものも私は必要でないかなというふうに思っているところであります。 先般、これも北海道新聞に載っていましたけれども、倶知安高校の高校生がバイアスロンでジュニアの大会、国際大会に出るというようなことで、今後、その試合に出るものの合宿の捻出費用を含めて、いろいろ大変だというお話を聞いておりますけれども、ぜひ町長もそういったことで、町としてみれば、農高に対する補助金はあるのですよね、いろいろな形で。倶知安高校に対する補助金はびた一文ないのです。そういったことで、ひとつその辺も含めてお考えに、これは町技です。スキー、バイアスロンもそうです。せっかく倶知安高校で頑張ってやっていらっしゃるというようなことで、それをプラスの方向に転じるような方策、施策というのは考えられないのかということも、関連してお聞き申し上げたいというふうに思っております。 これも、前、自衛隊の陳情などに行ったときに、冬戦教のぜひ部隊も倶知安町にということに関連して、私も倶知安の高校生でこういうバイアスロンの種目に出るのですよということで、自慢気に偉い人にお話しした経過があります。そうですかというお話で済んだのですけれども、ぜひそういったことで、冬季オリンピックに対しては前向きに、少しのけぞり返るぐらい、前回、オリンピックのせっかく委員会をつくって、気運としては盛り上がったのです。みんなで頑張って、私もピョンチャンまで行きましたけれども、あのムードとあの国際的な味わいというものが、やっぱりG20も含めて、国際的な行事を倶知安町でするということに意義がありますので、その辺についてもいろいろ前向きにお考えをなさってくださって結構だというふうに思っています。 それから、教育長、体育館はもうそんなにたったのですね。我々の誇れる、先ほど半分まで言いましたけれども、誇れるものだというふうに思っています。30億円ということになると、今、60億円以上の大プロジェクトだというふうに思っています。 それから、体育館はいつ行っても満員なのですね、利用状況は。あれは倶知安のどの施設よりも満員なのです。ああいうようなことを持続するためにも、老朽化というやっぱり三文字は防ぎたいというふうに思っています。そのためには、屋根の補修も含めて、いろいろ手直しはしなくてはならないところはいっぱいあります、まだまだ。それから、体育館の中の音響も随分苦労されておりますけれども、何よりも雨漏りらしき対策のための白いテント、あれもそろそろ卒業してもいいのではないかなという声も議員の中から多々あるわけでありますけれども、ひとつ、きょう、館長もいらっしゃいますけれども、春になったら草が出てきますけれども、やっぱり入り口の草ぐらいは一生懸命とって、体育館を大事にしているというような姿勢を見せていただきたいと、せっかくの機会ですので、その辺についても、草1本の話ですけれども、草1本の話というのが僕は大事かなというふうに思っているのです。その辺についてどう考えていらっしゃるかということもあわせてお聞かせ願いたいと思います。お願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの鈴木議員からの再質問の中で、札幌オリンピックの計画案というのはもう既にこれまで出てきた中で、アルペン競技については会場はニセコエリアの中でということで、いろいろ候補があったということは承知しているところでございます。 質問の中にもありましたとおり、6日付の北海道新聞の記事の中に、アルペン会場にニセコビレッジと大きくうたって、札幌市が候補地決定という見出しになっておりますけれども、これにつきましては、計画ということで、まだ最終的な決定ということにはなっていないということを札幌市の事務局から確認しているところでございますので、中身についての、札幌市とニセコビレッジの社長がお会いしたというところでの中身についてはこういったことなのでしょうけれども、正式に最終的にアルペン会場がニセコビレッジという決定にはまだ至っていないということだけは御承知おきいただけたらなというふうに思っております。 と申しますのも、実はこの数日前に、担当者で札幌市で会議があった際に、この話がまるっきり出ていなかったということで、ちょっとおかしいなということで、改めて新聞記事の中身の正確性について確認したところでありますので、この場をお借りして御報告させていただきたいと思っております。 それと、もう1点、スノーボード競技につきまして、これは札幌市内で今現在計画の中に入っていると思いますけれども、実際に花園スキー場、あそこの山を、昔のワイススキー場のところの所有しているところとも、今後、どういった計画が具体的にあって、2030年度のオリンピックに向けてどういった考えでいるのかは、再度、しっかりとお聞きした上で、今後の誘致活動の一つの材料にさせていただいて、積極的に進めるものだと思っておりますので、その辺、御承知おきいただきたいと思っております。 それと、もう1点、本当に先日、倶知安高校生、バイアスロンの選手ということで、ユースオリンピックに出場するということで、町長室にも挨拶に来ていただきました。お話を聞いていると、本当に倶知安生まれ倶知安育ちではないのですが、倶知安高校に来ていただいて、今回、こういった権利というか、出場の機会を与えられたということで、大変喜んでいただいております。まさに倶知安の子どもたち、どこで生まれようが何しようが、本当に倶知安高校で活躍している、倶知安にある倶知安高校で頑張って暮らしながら、こういった、特にスキー関連でこういった頑張っていく子どもたち、若い世代を育成するというのは、大変これからオリンピック誘致に向けてにおいても大変重要なことでありますし、地域の盛り上がり、そういったもの、人材育成といった面で大変重要だと考えてございます。 それは、先ほど農業高校への教育振興助成金の話もございましたけれども、含めて、倶知安高校であろうと、どんな形で支援ができるのかというものは、昔からないからやらないよというのでなくて、今後、そういった本当に倶知安にいる子どもたちに対してどういったことができるかというのを前向きに検討してまいりたいと思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上です。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 鈴木議員御指摘のとおり、本町の総合体育館ですが、山麓地区では唯一、全道規模のしっかりとした大会を持てる、我が町にとって誇りの持てる総体なのだろうなというふうに考えているところでございます。 また、こういう総合体育館があることによって、目に見えない部分でも、若者のスポーツ振興にも大きな力を発揮してきてくれていたのかなと、そういう25年間だったのかなというふうに思っているところでございますので、先ほど当面の間は応急処置をということではございますが、なるべく早い時期にしっかりとした形で改修できるように、何とか頑張ってまいりたいなというふうに思っているところでございますので、御理解いただければと思います。 それから、総体の草1本のお話がございました。それに絡んで、実は次の質問のときにもあわせてお話ししたいなというふうに思っていたところなのですけれども、きのうの佐藤議員のほうから御指摘受けました、ベンチ等の破損の見過ごし等について、業務に臨む職員にとって、これらのことというのは、姿勢という意味で本当に大事なものなのだろうなというふうに改めて思っているところでございます。深く反省すべきものと私自身が自戒を込めて、今後、それらの教育委員会の全ての職員の意識として大事にしていきたいなというふうに思っておりますので、御理解いただいた上で、今後も我々の仕事ぶりも見ていただいて、また御叱責等もいただきながら取り組んでまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 町長、わかりました。これはアルペン、ある程度本意ではないというようなことをお聞かせいただきました。ひとつアルペンスキー含めて、どうもお話聞いていますと、もうちょっと積極的にやってくださっていいのかなというふうに思いました。今、幸い、札幌市の石川副市長などは、倶知安と非常に懇意にしていただいている中でありまして、前スポーツ局の局長として、倶知安の誘致等に当たって前向きな姿勢を示していただいた方でありますので、その辺のチャンスを逃さぬよう、頑張っていただきたいというふうに思っています。 それから、倶知安高校の補助金の件、今、質問になかったのですけれども、前向きな御答弁いただきまして、心から感謝と御礼申し上げる次第であります。さらに倶知安のために頑張るよう、校長先生含めて教職員一同に通達をしたいというふうに思っております。 それから、体育館の利用状況でありますけれども、実は私、余り勉強不足で、これは恥恥じ得るべき話かなと。防衛局への補助金の1億5,000万円という話、初めて聞きまして、門田委員長かな、ちょっと名前を出して済みません。防衛局に今お願いしている物件って何かありましたっけと聞かれたとき、いや、別に何もないのでない、という話を聞いて、この間も会議に行ったとき、体育館の屋根を直してくれなどという話は実際に出なかったように思っていましたけれども、これ、認識を新たにして、防衛施設局に議員も、やっぱり体育館の屋根直しということは大事なところでありますので、ひとつあらゆるチャンネルを通じて、あらゆる機会を通じて、それらを頑張りたいというふうに思います。 それから、座布団の裏返しの話、本当にそのとおりだと思います。座布団も一つのほころびから全部ほころび、ミカンも一つのミカンから全部の箱のミカンが腐るということと同時に、教育長の今後の御活躍、また、さらに強い強いリーダーシップの中で、倶知安の教育行政を引き続き担っていただきたいというふうに思っております。宮下雄一郎さんの残した大いなる遺産でございますので、我々町民、また心を新たにしてそれを守っていかなくてはならないということを、決意を含めて、質問を終わります。 次の質問に入っていいですか。 ○副議長(古谷眞司君) お願いします。 ◆16番(鈴木保昭君) 次の質問に移ります。 これは教育長、学力テスト。(発言する者あり) 違ったか。ありました。大事なことなのです。これ、本当にこのまま放っておくと、座布団の裏返しみたくなってしまうのです。大体外観を見てください。あそこの防水はもうきいていなくて、雨が降ったり雪が降ったら、もう染みだらけになっています。あれ、染みでなくてカビなのですね、実は。あれはやっぱりちゃんとリシン吹きつけして手入れすることによって、それは大丈夫です。ですから、福祉センターに関しては、長寿命化ということで、新しく建てろなんて言ったって、今の財政の中、絶対無理だと思います。長寿命化の計画はお持ち合わせがないのかということで、ぜひ長寿命化してほしいと思います。 具体的には、曇りガラス、これはペアガラスでありますけれども、ペアガラスとしての機能が全くなくて、曇りガラスになっているのは、空気だとか結露が入って、断熱効果が全くないガラスになっているから、ああいう曇りガラスなのです。あれというのは、やはり即直すなら直すというようなことで、いろいろ検討していただきたいというふうに思っています。 G20で、わずかなお金で、あそこ、ちょっと直りましたよね。あれは社会教育、ちょっと目線が合わないのですけれども、誰でしたっけ。ひとつ、社会教育……。 ○副議長(古谷眞司君) 済みません、端的にお願いいたします。 ◆16番(鈴木保昭君) これ以上端的にできないよ。やめます。端的、端的と言ったって、これ以上端的に、どうしてできるの。端的にしゃべっていたのですよ。人の質問まで遮ってそういう話というのはないでしょう。俺、落語やっているわけでないの。倶知安町のためを思って、曇りガラスを直してくださいと言っているでしょう。端的にって、どういうふうに端的なの。とりあえず答弁お願いします、通告してあるので。 ○副議長(古谷眞司君) 弱者に優しくない福祉センター、車椅子対策、それの通告はいいですか。 暫時休憩いたします。     午後2時44分 休憩-----------------------------------     午後2時46分 再開 ○副議長(古谷眞司君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2 一般質問の議事を継続いたします。 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) せっかく調子に乗ったところでありますから。これ、質問もなるべく短く工夫して言っているつもりでありますけれども、逐次説明しなければならないと。これ、書くとすごい量ですよ、全部書くと、本当に。曇りガラスがどうして曇りガラスになったかという理由も含めて、全部書かなければならない。これ、箇条書きにしてあるものに関して、当然、答弁も用意してあるというふうに思っていますけれども、議会議員、一つの手法でありまして、議会議員の権利でありますので、それをまた言うと怒られますので言いませんけれども、これ、省エネの観点から、あの窓ガラスは直すべきだというふうに思っていますけれども、その辺についての、これは教育長、お考え。 それから、雨漏り、結露、暖房、暖房は今のところいいですけれども、この間、音楽会がありまして、せっかくいいところで、ぐおーっという音がするのですね。あれはやっぱり音楽会の会場としては、消えたらすぐ寒くなるのです。その辺の答弁、書いていませんけれども、今度じっくり書きます、ゆっくり、何十ページにわたっても。本当に、ゆっくり書きますので。結露は直ったそうです。雨漏りも大体よくなったということで、ちょっとのお金をかけると、G20みたくよくなると思いますので、長寿命化。 それから、弱者に優しくない福祉センター、これ、ちょっと半分皮肉たっぷりに書いていますけれども、福祉センターということであります。町長、御存じのように、老人の団体、その他サークルがいっぱいあります。歌に踊りにいっぱいありますけれども、その人たちが来るのです。階段を上るというのは大変なことだろうなと思っていますけれども、これ、再質問であとは言います。福祉センターということで、車椅子対策を含めて、どういうような対策を、駅などは仕方ないから、車椅子がないですから、職員の方がベルを押すと来て上まで上がってくれる、そんなシステムがありますけれども、そういった問題含めて、福祉センターで使っていない昇降装置みたいなもの、福祉センターで使っていなかったら、これも再質問しますけれども、あれもあれです。答えてください。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、鈴木議員からの文化福祉センターに関連した御質問の中で、弱者に優しくない福祉センター、車椅子対策について、私のほうからお答えさせいただきたいと思います。 文化福祉センターにおける車椅子対策についてでございますが、現在、車椅子の方には、正面入り口に設置しておりますインターホン、これを鳴らしていただき、職員がお手伝いをするということでの対応をしているところでございます。車椅子の方への対策については、これまでも議会の中だけではなく、一般のアンケート調査においても、大変住民からの声も一部あったところでございますけれども、エレベーターを設置することが望ましいということは言うまでもないことなのかなというふうに思っております。近年では、少子高齢化の進行に伴い、公民館を利用する多くの方々からもそういった望む声があるということは承知しているところでございますが、構造上、設置には外づけにせざるを得ない状況というものがまず1点ございます。また、工事費についても7,000万円以上の費用負担が想定され、維持管理費合わせると相当な額になるであろうというふうなことから、現在の財政事情から、早急の対応が難しいということをこれまでも申し上げていたところでございますが、本当に大変つらい答弁となっておりますけれども、改めて申し上げなければならないと思ってございます。そこで、エレベーター設置の代替案として、文化福祉センターに設置可能な階段昇降機などの検討についても、今後は改めて行ってまいりたいというふうに考えております。 また、車椅子の方や高齢者の方などが遠慮なく職員にお手伝いなどの声かけができる、今の状態、先ほど申しましたとおりインターホンを備えておりまして、職員を呼び出しするシステムになっておりますけれども、果たして本当に気兼ねなくあそこのボタンを押すような状況になっているのか、立場、車椅子の必要な方が気軽に押せるような雰囲気というか、そういった形に実際なっているのかということも大変重要だと思っております。現在、そういった形で、2階を利用するためにお声かけをいただいた、上げた、抱えて職員がお手伝いをしたという事例は年に数件しかないというふうに聞いております。ただ、実際に、本当は公民館、文化福祉センターを利用したいのだけれども、なかなか押すのが億劫なので、気兼ねするので利用していなかった方々がどれだけいるのか。確かにはかり知れないことだと思っておりますので、そういったところでの視点を持って、現在の施設を、これから、あの建物自体が結構年数がたっておりますので、将来的にはというところはあると思いますけれども、当面はあれをうまく活用して、耐震化も終わっていますし、そういった形での活用となりますので、前向きなことでこの問題については向き合わなければいけない、具体的にどういったことができるというのを、具体策を今後進めていくように、教育委員会とも協議してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) それでは、長寿命化改修を含めまして、前半の3点について、あわせてお答え申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。 以前、他の議員の議会質問の折にも御説明したところでございますが、文化福祉センターは昭和49年といいますから、築40年以上が経過をしております。このため、全体的に老朽化が著しく、十分な施設環境の状態にはございませんが、利用される住民の御協力のもと、創意工夫を凝らして、住民のニーズに可能な限りお応えしてきたところでございます。 鈴木議員が心配しておられます曇りガラス、省エネ、雨漏り、結露、暖房等についてでございますが、まず、曇りガラスにつきましては、風向きによってサッシのすき間から雨風が吹き込んだり、ペアガラスの間に曇りが発生している状況でしたので、特に劣化が激しかった公民館2階のロビーにつきましては、本年5月に窓ガラスの取りかえを行い、曇りや結露が解消されました。また、それによりまして、建物の気密性が高まり、省エネ効果も得られたところでございます。これは鈴木議員御指摘のとおりでございます。このため、残りの窓ガラスにつきましても、今後は省エネの観点から、劣化の程度を勘案しながら対応を検討してまいりたいと考えております。 次に、雨漏りでございますが、2階ロビーにおいて外壁のひび割れによる雨漏りが発生していたため、窓ガラスの取りかえと同時に外壁を修繕し、これも解消しております。 また、暖房につきましては、平成21年度に取りかえ工事を行い、現在も正常に、順調に稼働しているところでございます。 以上、るる御説明いたしましたが、当センターにつきましては、当然、長寿命化に向けまして計画的に修繕を行う必要がございます。今後におきましても、状況等を十分に確認し把握した上で、優先順位なども考慮し、対応してまいりたいと考えております。 それから、先ほどございました暖房の関係ですが、これも、私自身も学校におりまして、例えば弁論大会のときに、暖房が入った瞬間に声が聞きにくくなるというようなことは体験しているところでございまして、特に福祉センターにつきましては、たくさんのそういう文化的な行事を行われるところですので、何とかこれにつきましても、長寿命化計画の中に盛り込んでできればなというふうに考えております。これについては私見ですので、今どうこうということにはなりませんが、可能な限り努力してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。 数字を読み間違えてしまいました。昭和49年に建てられた。59年と私言いましたね。大変失礼いたしました。10年違います。昭和49年ということですので、よろしくお願いいたします。申しわけございません。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 私見、大いに結構であります。どうぞ私見でも前向きにお願いいたします。 全国学力テスト、これは一大関心事でありますけれども、全国学力テスト、秋田、石川県、都道府県、北海道42位、倶知安町の成績は学習状況調査、教頭会分析調査を詳細に提示、倶知安町は計画的に学習する環境ではないと考えるが、教育長の考えを聞かせてください。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 鈴木議員の全国学力テストについての御質問にお答えいたします。 一つ目の全国学力学習状況調査における倶知安町の成績に関して、分析調査を詳細に提示することについてでございます。本調査は、今から12年前です。2007年より、日本全国の小中学校の小学6年生と中学3年生の全員を対象に行われており、13回目となります今年度は4月18日に実施されました。今月2日に開会しました本定例会におきまして、教育行政報告の中で調査結果を報告させていただいたところですが、改めて少し詳しく御説明をさせていただきます。 まず、小学校におきましては、国語の正答率が全国平均に対し倶知安は3.2ポイント上回っており、数学については1.4ポイント上回っております。 中学校につきましては、国語では2.2ポイント、ただ、数学は若干、0.8ポイント下回る結果となっております。また、英語に力を入れているはずなのですけれども、英語につきましては、特に書きの部分が少し劣っておりまして、3ポイント下回る結果となっております。 このように、小中学校における国語と算数、数学の結果はほぼ全国平均並みか上回っていたことから、各校の学力向上の取り組みの成果があらわれ、学力水準が安定してきているとの分析結果となりました。ただ、今お話しいたしましたように、英語につきましては、残念ながら若干低い結果となっております。 本町では、大きな目玉として、昨年度、平成30年度より、小学校3年生から英語専科教員によります授業を進めておりますので、その成果が出る、英語の調査というのは3年に一遍ということですので、この成果が出ます5年生からのこうした教育を受けた子どもたちが調査対象となります令和4年度の学力調査、さらには、3学年からの完全な取り組みを行いました子どもたちが対象となります令和7年度におきまして、上昇カーブを描くような確かな成果が得られますよう、取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 次に、倶知安町は計画的に学習する環境にないのではとの御質問でございます。鈴木議員が感じていらっしゃいます学校以外での学習の場が少ないということについてお答えしたいと思います。 都市部などではよく見られる光景としまして、子どもたちが学習の場として図書館等を利用している姿がございます。議員が御指摘のとおり、学校や自宅とは異なる環境で集中して勉強できる場所やチャンスがあることは、倶知安町の子どもたちにとりましても、学力の一層の向上につながるのではと考えるところでもございます。現在、町内におきましては、倶知安厚生病院1階健診センター横のフリースペースや、ツタヤのカフェ、ラッキーのイートインスペースなどで勉強する高校生を時々見かけます。まちの施設としましては、文化福祉センター内の図書室に読書や学習用のテーブルと椅子を幾つか設置しておりますが、施設の立地や利用等の条件など、課題があると考えております。 今後は、利用可能な施設の検討も含めまして、子どもたちの学習環境について考えてまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 倶知安町の教育レベルというのは、これを見る限り、全国平均だとかということで、よくわからないですけれども、大体北海道のレベルというのは都道府県の中で低いほうで、42位というところにあります。これは別に北教組が悪いだとか何とかということを言いませんけれども、言っていないですよ、言いませんけれども、やはり教えるレベルというのでしょうか、もう少し競争心を学校同士であおるような感じで、これは北海道、今のお話を聞きますと、確かに全国平均より上だとか下だとかというレベルでやっていますけれども、本当に北海道から見ると、都市部に比べると倶知安町の学力というのはまさしく推察するに余るぐらい、そんなに上だというふうに思っていませんけれども。いや、上ですよと自信を持って言えるのだったら、どうぞ倶知安のレベルは札幌のレベル、平均レベルに比べて上ですよ、小樽より上ですよ、下ですよ、尺度がわからないのです、今のお話では。だから私、こういうふうに聞いたのです。ですから、別に個人情報でも何でもないです。道教委できちっとした、もうその辺の成果品は出ているというふうに思いますので、もう一度、わかる限り、倶知安町のレベルはどの辺にあるかということを言っていますので、どの辺にあるかということもお知らせいただけると、私ども、えらい、いろいろな意味で助けになるのかなということを聞かせていただいた次第であります。 それから、下の図書館に非常に関連してやるのですけれども、この間、私、札幌市の新しくできた創成スクエアというのですか、あそこのところに中央図書館みたいな、非常にうらやましいですね。札幌の子と田舎の子では、学習するレベルが違うというのが当たり前なのです。ああいうところに行って、暖かいところで友達同士で競って勉強し合う、ああいう環境というものは、何ぼ田舎のまち、倶知安だって、国際都市倶知安なんていうところの教育の観点で見ると、全く恥ずかしいと思いますよ、本当に。もうちょっと真剣になって、そういったところ、本当にうらやましいですね。ああいうところを見ると、涙が出るほどうらやましいです。 ひとつ創意工夫して、厚生病院の地下だとか、そういうところではなくて、もっと身軽に、手軽に勉強できる姿勢、図書館でもちょっとお願いしますけれども、例えば上のほうに関連して、文化福祉センターのロビーでもいいのです。羊蹄山を見ながら、あそこの窓のふちにカウンターをばーっとつくるのです。カウンターをつくって、そこのところに椅子を置いて、子どもたちが羊蹄山を眺めながら、自動販売機でジュースを買って、それぞれ勉強したっていいではないですか。あのロビーなんて全く使われていませんよ、ほぼ、イベント以外は。そういうところを考えていくと、勉強するというのは、まだまだ倶知安町だって無尽蔵にあると思います。ちょっとしたところにテーブルを置いて、羊蹄山を見ながら、こじゃれたカラマツのカウンターで、1枚板でも何でもいいです。そんな高いものでなくてもいいですから、そういったところでお茶を飲みながら勉強する、そういうこじゃれた感覚で勉強できるような、そういったもの、必要ではありませんか。札幌のまねをしろなんて言いません、あんな大都市の。でも、やっぱり勉強する環境というものは、まさしく学習する環境でないので、レベルも下がってくると思うのです。ただ先生方が勉強しろ、勉強しろではなくて、子どもたちは先生が言う前に、倶知安中学校で優秀な校長先生だったではありませんか、教育長。僕、尊敬していますよ。そういった観点から、ひとつ自分の経験値をもとにして、さらにグレードアップするような、そういったもの、提案してみてはいかがでしょう。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 貴重な御提言、ありがとうございます。まず、成績。倶知安がどれぐらいの位置にいるか、これ、数字で何位とかということは、これはなかなか公的には出ないところでございますが、全国平均を上回っているということは、北海道がそれよりも大分下ですので、大体位置づけはわかるのかなと思いますし、後志が北海道よりもさらに下ですので、そういう中での倶知安というのは、後志の中においては少なくともかなり上位のほうにあるのだろうなというふうに押さえているところでございます。ただ、後志の小さい箱の中でどうこうというようなことは本来的なものではないですし、また、全国平均というものも、これからは学習の中身自体がまた変わってきますので、もう少しレベルアップした中身に対応できる、そういう子どもたちをこれからはさらに育てていかなければいけないということなのですね。そういう子どもたちをぜひ育てていきたいなというふうに思っているところでございます。 今、コミュニティスクールとかスクールコミュニティというようなことが盛んに言われるようになったきました。地域運営学校をちょっと発展したような形で、学校も地域もともにウイン・ウインの関係で、ともにかかわりながら、地域創生も含めて学校のレベルアップを図りたい、子どもたちを育てていきたいという取り組みを今始めつつあるところなのです。このようなこともしっかりと町として捉えながら、生かしながら進めさせていただきたいなと。 恐らくは、今目指している国際観光都市を牽引していくような子どもたちを育てるという意味においても、今、文科が目指しているところの教育、学力というのは、大変意味のあるものなのかなと。これまでにない、そういう方向性を持ったものなのではないかなというふうに私は理解しているところでございます。それらを進めていく上でも、たくさんのまた地域の皆様方のお力添えが必要になってまいりますし、当然、議員の皆様方のお力添えがなければできませんので、ぜひ御協力のほうもよろしくお願いしたいというふうに思います。 以上でございます。(発言する者あり) カウンターのところですね。失礼いたしました。今すぐ検討云々ということはなかなかできないと思うのですけれども、それらも含めて、例えばあそこのホールについては、暖房の関係がどうなのかなとか、さまざまなこともまた加えて考えていかなければいけませんので、子どもたちが一緒に学べる場というものをいろいろな形で保障するというのは、これは大いに意味のあることだなというふうに思っておりますので、それについても検討させていただければと思います。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) よろしくお願いします。楽しいですねだとか、いいですねと、ちょっとそういうような答弁を期待していたわけでありますけれども、具体的にクリアしなければならない問題というのは多々あるというふうに思っております。御検討いただけるということで、大変心強く思っているところであります。 随分長くなりました。1日中しゃべっている感じがしまして、同僚議員及び役場の方々に、おまえのオンステージでないぞと言われております。 最後に、図書館について。これはいろいろ調べたのですけれども、私の記憶は間違いないと思うのですけれども、どこかの場面で、多分、これ、再質問で言います。 図書館の計画は、以前、教育長の行政報告で、建設すると明言して、倶知安駅に図書館を併設、これは町長。学習できる環境、現在の図書室で靴を脱ぐ理由は、土足で入れる環境、できることからやる意欲ということで、まず答弁を求めます。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 鈴木議員の図書館の御質問について答弁させていただきます。 一つ目の図書館の建設計画についての御質問でございますが、以前、教育長の行政報告で、建設をすると明言したとのことですが、恐らく10年かそれ以上前のものかなというふうに思ってございます。現在は、御承知のとおり、喫緊のさまざまな事業を抱える中で、図書館の建設までには至らない現状がございます。 しかし、図書館は読書を初め個々の学びや情報サービスを提供し、さまざまな知識を得る施設として価値の高いものでございます。これまでのまちづくり懇談会などでも、多くの町民の方々から図書館の建設を求める声があることも認識しているところでございます。今後におきましても、将来的な図書館の建設に向けて、町長部局と検討してまいりたいと考えております。 それから、二つ目の学習できる環境につきましては、現在、ささやかですが、先ほどもお話しした図書室にテーブルと椅子を用意してございます。テーブルが七つ、椅子が22ということでございますが、座って読書したり、学習できる場所を一定程度確保しております。ただ、これ以上の規模となりますと、図書室の限られた広さから、大変難しいものと考えるところでございます。今後は、テーブルや椅子のありますスペースがより快適で、有効に活用されますよう工夫してまいりますので、御理解いただきたいと思います。 3点目、土足で気軽に入れる環境をとの御質問でございます。図書室が現在の形をとりましたのは、図書室という呼び名のとおり、あくまで広くない空間のため、ほこりの影響を受けやすいこと、靴音が騒音として響きやすいことなども理由の一つではあったようですけれども、一番の理由は、小さな子を伴ったお母さんや年配の方々も含めて、リラックスして過ごすことができ、気軽にふれあいの持てる空間にしたいということであったと伺っております。 鈴木議員が御指摘のとおり、ほとんどの図書館は外靴で出入りするつくりとなっております。これは両者のメリット・デメリットを勘案しましたとき、鈴木議員の言われる形のほうが、図書館して有意義であるということだと私も理解してございます。ただ、現図書室を改修するのに必要なかなりの費用のことを考えますと、希望も込めまして、できるだけ近い将来に図書館を建設するまでは、必要最小限の経費に節約し、その分を図書の充実等に充ててまいりたいと考えておりますので、御理解くださいますようお願い申し上げます。 最後に、できるところからやる意欲をとの御質問でございますが、お金がなければ、やれることはまずこれですよね。ということで、現在、窓口業務の中で、利用者の皆様の読みたい本の要望を伺いながら、本の入れかえを行っております。特にお薦めしたい本は毎月の広報紙で紹介し、図書室の中には新着図書コーナーを設置して、それらの本を際立たせる工夫もしております。さらに、利用者の皆様が目的の本をどこからでも探し出せるように、平成23年度から蔵書の検索システムを導入し、町のホームページで公開しております。ただ、これらのことがどれだけ全ての町民に理解していただいているのかということにつきましては、どうなのかなという部分もございます。必ずしも十分でないのかもしれません。今後におきましても、大人も子どもも、あるいは親子で楽しめるような図書を整備し、あわせて、憩いの空間づくりに向けた室内環境の工夫・改善、そして広報活動にも努めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 鈴木議員の御質問、図書館についての中で、倶知安駅に図書館を併設ということで、北海道新幹線、もう間もなく、今度は駅舎の設計等々に入ってくる段階に進むということでございます。そうした中でのこの御質問にお答えする形になりますが、図書館の建設につきましては、これまでもまちづくり懇談会、あるいは町議会の中でも、多くの方々からの要望、建設を熱望するお声を聞かせていただいているところでございます。町民の皆様が豊かで文化的な生活を送る上でも重要な施設であるということは十分認識しているところでございます。 御質問にもあります、駅に併設した図書館は、ほかの県ではございますけれども、その整備状況を見ますと、本来、図書館の持つ地域住民の生涯学習を支え、芸術や文化を鑑賞し、地域文化の創造に係る場としての役割に加えて、にぎわいの創出や回遊性の向上の核として、地域の活性化に貢献している事例もあるところでございます。 町としましても、皆様の要望に応え、図書館の建設に前向きに取り組むべきところではありますが、規模や事業費など、多くの検討課題を考慮すると、今回の北海道新幹線倶知安駅に併設するというものは、かなりの課題解決というものがあると思っておりますし、そうする形ではなくて、現在、町が管理している社会教育関連施設の更新も含めて、中長期的な視野に立った上で計画的に整備してまいりたいと考えております。 ということでございますが、私も北海道新幹線倶知安駅についての、これまで何年もかけて、何年も前から、町民と含めて、職員も混じって議論してきたところ、実現可能性も度外視した中でいろいろな議論をしてきました。その中で、私も一人のメンバーとして参加している時間もあったものですから、そういったときに、やはり駅周辺の核施設として、交流拠点として、そしてにぎわいづくりの拠点として、図書館なる機能、仕組みが、そういったものが一番町民にとっても、こういった交流する人口を巻き込む中でも、人の出入りのところでそういった機能を持たせるという重要性というのは物すごく感じていたものですから、思いっきり駅舎の中に、あるいは駅舎の中にできなければ隣に併設した形でどんとそういった機能を持たせてはどうかというアイデアをずっと出してきたところではございますが、昨今、最近の駅舎のあり方ということをより具体的に専門的な視点というのは、鉄道・運輸機構さんですとかJRさんの考え方だとか、現在の駅周辺でのこれからのまちづくり整備構想に関して考えてみると、そういった駅にこだわることなくても、そういった仕掛けというのは可能なのかなというふうな考えに若干変わってきているところでございますので、つけ加えて答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 鈴木保昭君。 ◆16番(鈴木保昭君) 最後です。図書館については国際文化都市ということで、これだけのにぎわいのあるまちですので、今の現状では決して満足しないということ、るる先輩諸兄から伝わってきたことであります。町長も4年前に町長になると、駅の図書室、図書館というのは可能だったかもわからないのですけれども、今となっては、ちょっと時期的に遅いよということをまさしくおっしゃっているのでしょうけれども、一つの考え方として、今の文化福祉センターの使い方、もうちょっと根本的に考え直してみると、ある意味解決策、応急の解決策というのは、私、とれるのかなというふうに思っています。 今の教研センターをつくるときのいろいろないきさつもよく知っています。だけれども、あのスペース的に言いますと、広大な教研センターを、あの家賃で、あれだけのものをあれだけのものでお貸しするということに対しては、私はいささか、余りいい感じで受け取っていないのです。まして、教研センターの利用率から見ると、極めて、これは会議室ですか、あっちを含めて、少ないような感じで思いますので、もう一度あの辺において、可能か不可能かわかりませんよ、もう一度検討してみるべきときに来ているのかなと。今言ったように、非常に狭いですし、改装というものを考えるならば、やはり図書室、館としてリニューアルするには、そういった意味合いでの教研センターというのは大事な要素かなというふうに思います。 なかなかこれ、予算も含めて大変な問題だというふうに思っていますけれども、総体的な締めとして、教育長、さっきから何回も、お金があれば、お金があればというようなお話でありました。ぜひ町長においては、教育委員会に、特に教育長の前向きな姿勢に応えられるような予算配分を今後ともひとつ考えていただければ、教育も何もかも全て21世紀のまちづくりは解決するのかなというふうに思っておるところであります。 随分長くなりました。心より私の不手際でこうして長い質問をさせていただいたことについて、ある意味、幸せに思っていますけれども、御迷惑をおかけいたしましたことについて、衷心よりおわび申し上げまして、私の、再質問ですので、今のあれについて御所見、お考えをお聞かせ願って、最後にしたいと思います。よろしくお願いいたします。教研センターの問題含めて。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) まず、教研センターの関係なのですけれども、後志に教育研修センターがあることの価値というのは、これは実は教職員にとっては非常に価値のあるものなのです。以前は、それこそただ誰かが講義をして、それを聞いて終わりましたみたいなところが、正直申し上げて、20年も前のスタートしたころは、それほど中身が正直、濃くないものも多かったかなと。でも今、大変学ぶ意欲のある教員が集まる中で、そういう深い研修ができているなというふうに思っているのです。ですから、これは、その中身としては決して削ることができないものだなとというふうに私は考えているところです。一つのセンター、本当の意味での内容的な面でのセンター、教育センターがなくなるということはあってはならない。ですから、中身的に発展させていきたいというふうに思います。 ただ、御指摘のとおり、非常に安いお金で借りているというのも事実です。そのおかげで何とか成り立っているということも事実なのです。ですから、その箱の使い方について、スペースの使い方について、もう少し効率的な、場合によっては部屋を一つ減らしても何とかなるのかなというようなことが可能であるかどうかという検討はできるかなというふうには思っておりますので、そのあたりも含めて、今後、十分検討していきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) これにて、鈴木保昭君の一般質問を終わります。 この際、暫時休憩いたします。     午後3時28分 休憩-----------------------------------     午後3時41分 再開 ○副議長(古谷眞司君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2 一般質問の議事を継続いたします。----------------------------------- △会議時間の延長 ○副議長(古谷眞司君) 本日の会議時間は、議事の都合によって、あらかじめこれを延長します。 坂井美穂君の発言を許します。 坂井美穂君。 ◆2番(坂井美穂君) 議長の許可をいただきましたので、これより通告書に基づき、3件の質問をさせていただきます。 まず1件目でございます。転ばぬ先のフレイル予防、地域全体で対策をということで、町長に御答弁を求めます。 人生100年時代を迎え、健康寿命を延ばすことが重要課題であります。年齢を重ね、全身の衰えが進むと、やがて介護が必要な状態になります。介護が一歩手前の状態をフレイルと呼びます。 75歳以上を対象としたフレイル健診が来年度から全国の自治体で導入されます。フレイルの早期発見で重症化を防ぎ、介護費用の伸びを抑えることや、地域で高齢者の健康を支える体制の整備を目指すものでございます。 現在、65歳以上の高齢者の11.5%がフレイルとも言われます。まだ大丈夫と思っている時期から、予防に向けた行動が必要であります。 また、フレイルは、早い時期にその兆候を見つけ、適切な治療や予防に取り組むことで、健康な状態に戻すことができるとされております。 以下を御質問いたします。 1番、フレイル健診後における保健師や管理栄養士などによる適切な個人指導の充実が大切だと考えますが、取り組みを伺います。 2番、加齢により筋肉量が減少して、全身の筋力が低下した状態のサルコペニアはフレイルの一因になるとも言われます。フレイル健診の際でのサルコペニアのテストも検討を伺います。 3番、筋肉量や体力の低下を抑えるためには、適切な食事、低栄養の予防が必要であるため、管理栄養士の栄養摂取指導や口腔ケアなど、食に関する介護予防のより一層の取り組みへの検討を伺います。 4番、これまで別々に行われていた介護予防と高齢者の健康づくりの事業を一体的に行う取り組みが来年度から本格化されますが、町としての取り組みを伺います。 5番、介護の予防や自立支援に成果を上げた自治体に手厚く配分する交付金が来年度は倍増し、大幅拡充されますが、当町での対応を伺います。 6番、フレイル予防には、とりわけ運動が重要であります。町としての健康教室のような取り組み、また、民間サービスの活用などについて、どのようにお考えか、お伺いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。
    ◎町長(文字一志君) それでは、坂井議員からの御質問の一つ目になります、転ばぬ先のフレイル予防、地域全体で対策をの御質問に答弁させていただきます。 坂井議員から六つの項目にわたって御質問いただいております。フレイル健診後の保健指導・栄養指導などを含めた高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施にかかわるものとなりますので、初めに、こちらからの概要について御説明させていただきます。 この事業は、人生100年時代を見据えた全世代型社会保障改革の根幹として、疾病予防・介護予防により、健康寿命の延伸を目指すために、74歳までの国民健康保険の保健事業、75歳からの後期高齢者の保健事業・介護保険の地域支援事業を一体的に行うよう推進するものであり、健康保険法等の一部改正により、令和2年度から開始され、令和6年度までに全国の市町村で展開できるように準備が進められているところであります。 本町においても、具体的な進め方については、関係部署で情報交換を行いながら検討しているさなかでございます。高齢者の保健事業・介護予防事業は、これまでも町の実態に合わせて実施してきたところでございますけれども、今回の事業の本質は、いかに効果的に実施して、成果を上げるかという点にあります。そのために、医療・介護と、健診結果等の保健データについて、国保データバンクシステムを活用し、一体的に実態の分析を行い、解決すべきまちの課題を明確にした上で、事業を企画・調整して進めることが第一とされているところでございます。それをもとに、生活習慣病の重症化予防及びフレイル予防の視点により、高齢者に適した事業を行い、予防と介護を一体的に連携して行うこと、また、北海道後期高齢者医療連合や、道、国保連合会、医師会などと連携して行うこととされております。 倶知安町の第6次総合計画における高齢者に関する項目を検討する際にも、現状の分析を行い、KPIを設定いたしましたが、より効果的に目標を達成できるよう、積み上げていく形になると考えております。 こうしたことを踏まえまして、6点の御質問にお答えさせていただきます。 1点目の、フレイル健診後の保健師、管理栄養士の個別指導の取り組みについてお答えいたします。 現在、健診結果に基づき、個別指導と講話による集団指導を実施しておりますが、特に町の健康課題である高血圧の重度の方や、糖尿病性腎症重症化につながるヘモグロビンA1cが高い値を示す方など、脳卒中、心臓病、腎臓病につながる生活習慣病の重症化予防が必要な方については、個別指導を充実して実施してきております。 来年度から新たに導入されるフレイル健診では、健診項目は同じでありますけれども、満75歳以上の方については高齢者特有の項目を取り入れた新たな質問票が導入されます。フレイル健診では、フレイルにつながることについて、健診項目からは、生活習慣病の重症化を把握し、新たな問診項目からは、食事や運動、認知機能面などを把握いたします。今後の健診事後指導においては、これらの結果を分析し、より町の高齢者、まちなかの高齢者の実態にあわせた指導内容を検討していくこととしています。 次に、2点目の、サルコペニアのテストの検討についてもお答えいたします。 サルコペニアは、筋肉量の低下と筋力、もしくは歩行などの身体機能の低下と定義されております。アジア人のサルコペニアの診断基準では、握力、歩行速度、BMIから判断されますが、検査方法やさまざまなものが検討されているところであります。検査の実施は、健診場面等で効果的に行う方法について、今後も情報収集をしながら模索してまいります。 続いて、3点目の食に関する介護予防の取り組みについてお答えいたします。 年齢を重ねると、体の代謝が変化し、高齢期では脂肪の増加や筋肉量の減少、低栄養など、さまざまな状態が起こってきます。 現在、健診結果や面接で伺うことをもとに、個人にあわせて健診後の栄養指導や健康相談を行っているところであります。 今後は、高齢期の身体的特徴を踏まえ、倶知安町の高齢者の実態を照らし合わせて分析し、より実態にあった指導内容や事業を検討してまいります。 続いて、4点目の介護予防と高齢者の健康づくりの事業を一体的に行うことへのまちの取り組みについてお答えいたします。 こちらについては、冒頭に述べましたとおり、次年度から始まる高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施について、十分な実態分析のもと、また、これまで取り組んできたこととあわせながら分析し、関係部署で情報を共有しながら進め方を検討してまいります。 続いて、5点目の介護予防の交付金の拡充における本町の対応についてお答えします。 国は、全世代型社会保障改革の大きな柱であります疾病予防・介護予防の実現や、健康寿命の延伸に向け、自治体への財政的インセンティブとして、今年度新たに保険者機能強化推進交付金を創設し、次年度の当初予算では倍増する見通しがあると伝えられています。 今年度の交付金は後志広域連合に交付され、各町村の配分額が決定しましたが、活用について後志広域連合、関係町村で協議された結果、今年度は交付金を活用した事業を実施した町村がなかったため、介護保険基金に積み立てている状況であります。次年度は、先ほどの一体化事業も始まり、実態分析等を通して取り組み内容が決まっていくこととされておりますので、本町としましても、今後に向けて検討してまいります。 最後に、6点目の運動についての健康教室や民間サービスの活用についてお答えいたします。 現在実施している事業となりますが、健診以外の高齢者の保健事業では、老人クラブでフレイル予防などの健康講話を今年度は7カ所で実施させていただいております。また、介護予防事業では、一般介護予防事業として、従来から社会福祉協議会に委託しております老人デイサービスセンターでの通所型介護予防事業の中、ことしの取り組みとして、運動指導士の派遣を希望するサロンに実施いたします。現在のところ、7サロン中、三つのサロンからの希望があり、年度内に実施の予定でございます。これらの現在実施している保健事業と介護予防事業についても分析結果を反映させて、より実態に合った効果的な内容の実施に向けて、関係部署、関係機関で連携しながら検討してまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 坂井美穂君。 ◆2番(坂井美穂君) 再質問させていただきます。 昨年の第3回定例会でこのフレイルのことを質問させていただきましたが、その後、町の広報紙などでフレイルを取り上げて、周知・啓発していただくなど、本町でも取り組んでいただいております。介護が必要になる年齢を遅らせることができれば、本人や家族の生活の質を高めることができます。また、対策を地域全体に根づかせることで、結果的に介護給付費の抑制にもつながります。来年度からフレイルに特化した健診の実施がされるということは、健康寿命を延ばす上でフレイル予防が大切だということでございます。また、この健診は、フレイルの人を把握することが目的とされておりますが、健診後の取り組みこそが非常に大切であると思います。 そこで、再質問ということで、フレイル対策は医療保険の保健事業であり、介護予防は介護保険事業であり、実施主体が別であります。本町としても連携が課題でありますが、問題点もあれば利点もあるのではと思います。それぞれについてお伺いいたします。 また、保健事業と介護予防の一体的な実施ということで、先ほど町長の御答弁のとおり、国保データベースシステムを活用するとございますが、現状では、このシステムは本町ではどのように活用されておりますか。 また、今後は介護の認定にかかわらず、65歳以上の全ての高齢者対象の一般介護予防事業に重点が置かれるのではと思います。これには、日常的に介護予防に取り組めるような教室や、高齢者が参加しやすい活動の場の拡大が求められております。高齢者の通いの場をどのように展開していくかというのが問題でございます。今現在、サロンや高齢者施設で取り組まれているということでございましたが、今後の拡大ということで、どのようなところに増設というか、していくのが適当か、町長のお考えをお聞かせください。 また、フレイル予防には栄養も欠かせません。現在、低栄養防止などの目的で、栄養士の訪問指導などのアウトリーチの支援というものは行われているのでしょうか。 また、地域で高齢者の健康を支える体制の整備も大切であります。お元気な高齢者もたくさんいらっしゃいます。その方たちが支え手になるなど、住民のボランティアによる地域の助け合いやサポーターの養成なども考えられますが、支え手をふやす方法をどのようにお考えか。 以上、再度御答弁をお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま坂井議員から再質問がございました。5点ほどあったかなというふうに思ってございます。 いずれにいたしましても、健康寿命を延ばすということは、本当に地域、これからの日本の国全体にわたって大変重要な課題として認識しているところでございますし、倶知安町においても、まさに本当に健康寿命をどれだけ延ばすかということによって、これからの人口減少社会を乗り切れるための非常に大きなキーワードになってくるだろうというふうに強く思っているところでございます。 そうした中で、今回のフレイル予防を一つの取り組みの充実ということで展開するということで答弁させていただきましたが、それぞれの五つの質問について、担当のほうから御答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 福祉医療課主幹。 ◎福祉医療課主幹(遠藤佳子君) ただいまの坂井議員の五つの質問のうち、最初の4点について、私のほうから説明させていただきます。 まず、今回の一体化事業の中で、保健事業と介護予防の連携が重要で、その利点と問題点についてはということについてですが、まず利点といたしましては、現在、保健事業を主に担当しております保健指導係と、介護予防事業を担当しております包括支援センターや高齢者介護保健係、同じ課の中におりまして、常にこういった情報が流れてきたりですとか、あと、住民の方の相談ですとか、そういったことについて常に連携をとれるような、物理的なそういった位置にあるということで、常に連携というところでは、話をしやすいような状態にあります。 ただ、課題としては、ふだんの中で、非常にそれぞれの部署、忙しい中でやっている中で、これをどのようにしっかり統一した情報交換を行いながら、町の総合計画に上げた目標なども上げながら、意思統一をしながらやっていくかというところの話し合いは、まだこれからというような段階になっておりますので、情報共有をしながら話し合いをして、今後の目標というか目的を確認して進めていけたらと考えているところです。 それから、二つ目の国保データバンクシステム、省略してKDBシステムと呼ばれていますが、これは今どのように活用しているかということですが、倶知安町で導入というか、こちらが始まったのが平成25年なのですけれども、倶知安町でも国保連のほうから、始まったときから活用させていただいておりまして、最初というか、今までについては、主に活用しているのは、国保のデータバンクシステムですので、国民健康保険の方の実態把握、健診結果の集計であったり、レセプトの情報、あと、介護度のついた方については介護の情報、こういったものが一体的に把握できるといったシステムになっておりますので、これまでの活用としては、平成27年、それから29年に第2期のデータヘルス計画という、国保に関する保健事業計画を策定しましたけれども、こういったときの分析・実態把握というのにも活用しましたし、それ以外の日常の実態把握などにも活用していたり、保健事業の中で個別支援、もしくは集団支援をする場合においての住民の方の健康状態の個々人の実態把握というのをさせていただきながら支援に入るといったことなど、非常に活用をしているところであります。 今回の一体的というふうなところでは、今度は高齢者の部分についての健診結果、今はまだ入っていないのですけれども、これが始まることにより、高齢者のKDB、健診情報も交えた中で、国保のデータヘルス計画など、ふだんの分析で行ってきたノウハウを生かしながら、一緒に国保年代も含め、高齢者も含め、実態を分析というような形で活用していきたいというふうに考えております。 それから、3点目の、65歳以上の方の全ての方への一般介護予防の中での通いの場をどのように展開していくかというところなのですけれども、こちらについても、先ほどの分析の中で、どういった形で倶知安町で展開するのがいいのかというのは、こちらの一体化事業というのは全て分析をもとに、それから企画していくようにというような形でおりてきております。今までも実態把握をしながらやってはきているのですけれど、より倶知安町に合ったものでということで、どのような具体的な方法というのは、これから分析の結果をもって、関係部署のところで話し合いをしながら企画・展開していこうというふうなことになるかと思いますが、通いの場については、今、実際に高齢者の方、先ほど出ましたサロンであったりですとか、いろいろな活動をしているというところもありますし、また、保健事業で老人クラブの健康相談でお邪魔させていただいたりなど、そういった既存のところもありますので、そういったところを、実態の分析を合わせて、このやり方、今までのやり方でいいのか、それともまたもっと違うところの視点を持ったほうがいいのかですとか、そういったことを分析を通しながら、よりよい展開を考えていきたいというふうに、今のところはそういった段階で進んでいるところです。 栄養指導に関してなのですけれども、健診の事後指導、健診結果で栄養指導が必要な方などについては、個別指導、栄養士による来所であったり、もしくは訪問、その住民の方にあわせて訪問もしくは来所という形で支援をさせていただいているところです。 ただ、全体的に町全体というところで見ると、必ずしも低栄養が倶知安町の問題かどうかは、また改めて分析してみなければというところはあるのですれども、データヘルス計画などで分析をしているときには、低栄養よりも肥満の課題が今のところは多かったりだとかという、町によって同じ高齢者であっても課題が違っていたりというところもありますので、そういったところが、必ずしもそういったところだけではなく、低栄養だけではなく、倶知安町の高齢者の栄養課題はどこにあるのかということも改めて分析して、アウトリーチの仕方ですとかも考えていきたいというふうに考えております。 ○副議長(古谷眞司君) 地域包括支援センター所長。 ◎地域包括支援センター所長(坂本孝範君) 先ほど坂井議員の質問の中で、支え手をふやす対策というところでございますが、こちらについては、最終的には地域の皆さんの中で、例えばリーダー的な者が出てきて、その中で例えば体操をやったり、積極的にその中で活用していくというのが、そうするとみんなで支え合うというような形になろうかと思っております。それについては、まず最初にサロンの場、地域でもさまざまな活動をしておりますので、そこで生活支援コーディネーターとかが行って、現在も社会福祉協議会に委託しておりますけれども、まだまだそこを強化する必要があると。そういうところで地域と密接につながって、その中で、利用者の中で、例えばリーダー研修を受けてもいいだとか、そういうようなやる気のある方がいて、そして例えばそういうリーダー研修に行って、その方が中心になって、みんなでサロン活動を盛り上げていくというようなことをすると、地域の支え合いが広がっていくというふうに思っております。まずそこで地域との密接な関係を築きたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。 以上です。 ○副議長(古谷眞司君) 坂井美穂君。 ◆2番(坂井美穂君) 再々質問させていただきます。 1点、通いの場ということなのですが、これからデータを分析して、その上で検討していくということなのですが、本当により多くの65歳以上の健康な方も含めてという形でございますので、多くの方が本当に集まりやすい場所、そこの場所というのがとても大事だと思うのです。どこに集まりやすいという、そのあたりも検討して、多くの方が集まるところを本当に検討する必要があります。そのことについてのまた御答弁と、それと、今、御答弁の中で新しい担い手、地域の支え合いというのが必要で、これからそれを見つけていくということでございましたが、本当に高齢化が進む中で、介護の専門職も非常に不足してまいります。本当に新しい担い手を地域の中で見つけ、住民による支え合いによる仕組みづくりがより必要であると私も思います。ですから、それに対して、本当に持続可能な取り組みになるような、持続可能なものにするようにして、今後どのように対応していくか、具体的な検討というものがないか、それをちょっと町長に再度御答弁、お願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 坂井議員の再々質問の二つの点でございます。 まず、1点目の通いの場、御質問のとおり、やはり今、既存のもの、さらに新しいそういった場というのは、何かしら今も思いつかないような、今既に活動しているけれども、ここに入れたらいいのではないかというのを、本当に決めつけるのではなくて、発展できる、新たな、改めて何かやる、その場をつくるといったら、なかなか人を集めるのも大変な状況だというふうに聞いておりますので、既存の中でできることがないのか、例えば最初からこういったことをやるという目的でない場を含めて、そういったところをしっかりと探りながら、そういった場をつくり続けていくということが非常に大事ではないのかなというふうに思っているところでございます。そうした中で、単独で改めて新設という考え方にも皆さん立てるのかなというふうに思っております。 それと、もう1点でございます。地域の中から本当にリーダーを発掘し、育成しといったことというのは大変重要になるということで、先ほど担当のほうからも答弁ございましたけれども、まさにそういったことを持続的にやっていくというのは、やはりまちと社会福祉協議会がしっかりと手を組んで、そういったものに進めていくということが肝であろうと思っておりますので、今後とも社会福祉協議会との連携をしっかりと図っていく、一体感を持って事業展開をするといったことが大変重要になるという考えで、これから取り組んでいくことにいたしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 坂井美穂君。 ◆2番(坂井美穂君) 2件目の質問に移らせていただきます。 防災、みずから守る取り組みということで、町長と教育長に御答弁願います。 台風19号が東日本を縦断し、各地に甚大な被害が発生いたしました。とりわけ河川の氾濫による浸水被害が拡大いたしました。避難所での不自由な生活を余儀なくされている方も多いです。 今回の災害を通して、インフラ整備といったハード面の対策に加え、住民の迅速な避難行動を促すソフト面での一層の取り組みが重要であると考えさせられました。 本町でも、想定を超える河川災害等にどのように備えるか、以下を御質問いたします。 1、本町におけるハザードマップの周知はどのように行っておりますか。 2、自分が住んでいる場所、いる場所の浸水域が、誰が見てもわかるような標識・表示を工夫されているかの検討をお伺いいたします。 3、町民一人一人の防災意識を高めるための方策の検討、また、住民が災害発生時における自分たちの避難行動を時系列で事前に決めておくマイ・タイムラインの策定の普及に対する考え、子どもたちの防災意識を向上させるための観点から、マイ・タイムライン教育も重要と思われますが、これは教育長の見解をお伺いいたします。 4、外国人や耳の不自由な人たちにも災害時の的確な避難を促すために、わかりやすい対策を講じておりますか。また、今後の取り組みについてお伺いいたします。 5、今後、防災訓練がより重要になると思います。先端技術を活用した訓練を取り入れるなど、より地域の実情に応じた防災体制の強化や、住民が主体となる訓練も必要ではと思います。 以上、御答弁をお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 坂井議員からの二つ目の御質問、防災-みずから守る取り組みについて答弁させていただきます。 私のほうからは、①、②、そして③と④、⑤、全部ですね。済みません。失礼いたしました。答弁させていただきます。 御質問にありましたとおり、本当に台風19号ばかりではなくて、本当にここ数年来、日本全土、甚大な被害が出る災害が多発している。今回の件名にありますとおり、この件名が数年前だったらばどうだったのだろう。随分その前と今と、今日的にこの件名に向き合う行政の考え方というのは大きく変わってきているのではないのかなと、そういった思いでこれから倶知安町も取り組む姿勢を明確にしていかなければならないといった思いでいっぱいでございます。 まず一つ目の、本町におけるハザードマップの周知についてでございますが、平成28年度にB2版の大きさで両面印刷のハザードマップを8,000部作成し、平成29年の4月に全戸配布したところでございます。町のホームページに掲載し、周知しているところでございます。 また、新たな浸水想定によるハザードマップ、それと、各種防災情報を盛り込んだものを、現在、今度は冊子型で、B4版の28ページの防災ガイドマップを現在作成中でございます。これを令和2年の3月を目標に全戸配布するとともに、まちのホームページに掲載し、周知を図ってまいる予定でございます。 ②の自分の住んでいる場所、あるいは今いる場所の想定される浸水の深さを表示する標識についてでございます。想定される浸水の深さを表示することは、日ごろから洪水に対する意識を高め、発災時には早目の避難行動につながるものと、その有用性を認識しております。ほかの施策と有用性を比較しつつ、導入するかどうか、また、導入する場合にはどの程度の数を導入するかについて、今後検討してまいります。 ③、次に、町民一人一人が防災意識を高める方策についてでございます。防災行政無線による台風や大雨等の注意喚起、ハザードマップの全戸配布、地区防災計画の作成推進、地域学習会の開催、町内会や学校の防災訓練の支援、防災講習会への講師派遣、防災啓発パンフレットの配布、あるいはホームページへの掲載などにより、防災意識の高揚を図っているところでございます。こうしたことを地道に引き続き行いまして、町民の防災意識をより高めることを進めてまいりたいと思っております。 次に、住民が発災時における自分たちの避難行動を時系列で事前に決めておくマイ・タイムラインについてでございますが、ふだんからどのようなものを備蓄しておくべきか、また、台風だとか大雨だとかが予想される場合、どのような情報を入手すべきなのか、また、防災情報の種類に応じて、どのように行動すべきなのか、災害の種類によってどこの指定避難場所、あるいは緊急指定避難場所に避難すべきかなどなどを、やはり基本となる家族等で話し合い、そしてマイ・タイムラインという形で計画しておくという、御質問の中でも紹介いただきましたけれども、本当にこういったことは大事でありまして、重要であるというふうに認識してございます。日中、それぞれ子どもたちは学校で、大人は各職場でだとか、さまざまなところで、各家庭の中にいるとは限らないわけでございますけれども、やはり寝ている間だとか、家族がみんなで家族団らんでいる時間、そして休日のときだとかとなると、やはり家族の中でこういったことを決めておくことは大変重要だと思っておりますし、いないところでも、やはりこうしたときにはここが避難所なのだよという、本当に単純なことでも、なかなか私たちの生活の中で住民一人一人が各家庭で日々認識しているかというところも、かなり疑わしいところもあると思っております。そういったところ、こういった取り組みというのは必要だと思っておりますが、町といたしましても、国や道、先進市町村の例を参考にしながら、普及しやすい方法というものはどういった形なのかということも含めて、検討してまいりたいと考えております。 次に、4番目でございます。外国人や耳の不自由な人たちに災害時の的確な避難を促すための対策についてでございますが、まず、外国人に対してでございます。防災行政無線放送を行う場合、英語での放送もあわせて行ってございます。それは皆さん御存じのとおりだと思います。また、多言語対応の町のホームページに、その同じ内容を文章化して掲載しております。また、外国人の方がスマホなどを利用して災害情報を入手しやすいよう、役場を初めとする町内6カ所に、観光・防災Wi-Fiステーションを整備しているところでございます。このほか、現在作成中の防災ガイドマップには、全文章に英語表記を併記してございます。さらには、多言語音声翻訳アプリ、ボイストラなど、災害情報が多言語で放送されているNHKのワールドジャパンのQRコードなどを載せまして、外国人の方が情報を入手しやすいよう工夫しております。 現在、今後の取り組みといたしましては、宿泊施設の防災体制の把握、こういうものをしっかりと進めることがまず何よりも基本だと思っております、そういった中で何が必要なのか、どういったことが準備が必要なのか、各施設が独自でやるべきこと、あるいは行政がどういった形で備えなければいけないことかも含めて、そういったところを明確にし、生活者、あるいは宿泊される外国人がより円滑に避難誘導できるような体制の向上に努めてまいりたいと考えてございます。 次に、耳の不自由な方に対してでございますが、防災行政無線の戸別受信器で文字表示盤バージョンがございます。これが38台、現在、町民の方々にお貸ししております。そこで文字放送を行っているところでございます。今後も必要な方に漏れなく行き渡るような形でしていきますので、機会を通して広報・周知を続けてまいりたいというふうに思ってございます。 次に、⑤地域の実情に応じた防災体制の強化についてでありますが、現在推進中の町内会等地域コミュニティによる自主防災組織の体制づくり、そして、地域防災計画の作成に引き続き町の支援をしてまいります。さらには、計画を作成した自主防災組織と協力いたしまして、住民が主体となる防災訓練を行うとともに、ドローンなど先端技術を活用した訓練等についても取り入れていきたいと考えてございます。 先ほどの補足でございますけれども、文字表示盤つきの戸別受信器の保有数でございますが、倶知安町で100台用意いたしました。そのうち、今38台が該当することで希望者に対してお貸ししている状態でございますので、まだまだ余力はございますので、こういった部分、周知徹底を少しでも図って利活用していただくというようなことにしていきたいと思っておりますし、地区防災計画についても大変町内会の皆様の御協力を得なければ、みずからつくらなければいけないということで、大変な作業になっていると思います。現在、作成案として作成済みのところは、北央コミュニティ、そして琴和町内会、この二つの団体でございます。現在作成中のところも数カ所ありますので、そういった先行的につくられたところをモデルとして、各町内会、各地区において、こういったものに取り組んでもらえるよう、これからも積極的に支援してまいりたいと考えてございますので、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 坂井議員の御質問の五つ目の中で、子どもたちの防災意識を向上させるための観点から、マイ・タイムライン教育の重要性についての見解を求めるとの御質問につきましてお答えさせていただきます。 まず、マイ・タイムラインにつきましては、先ほど町長からも御説明があったところですが、タイムライン、つまり防災行動計画は、教育の現場であります小中学校におきましても、いざというときの行動について押さえておくことが、特に初動時には大変有効であると考えます。町内各小中学校では、それぞれの学校運営計画の中に避難誘導など、児童生徒の安全確保が考慮された防災行動計画を明記し、指導しておるところですが、個々人の行動計画の策定といったことには必ずしも十分な指導をしてきたとは言いがたい部分もございます。 坂井議員が御指摘のとおり、災害時に発生する状況をあらかじめ想定した上で、いつ、誰が、何をするかなどについて、時系列で整理し、理解し、心構えを持っておくことは、学校生活だけではなく、家族との生活場面におきましても当然に重要であります。 今後は、危機管理室など関係機関とも連携しまして、学校におけるさらなる指導の充実について検討してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 坂井美穂君。 ◆2番(坂井美穂君) 再質問させていただきます。 1番の本町におけるハザードマップの周知ですが、令和2年3月に、今度全戸配布で新たなものがつくられるとございましたが、ハザードマップについてでございますが、まず、そのハザードマップがわかりやすいものになっているかどうかということでございます。ハザードマップ自体の見方というのがわかっている方とわからない方といらっしゃると思うのです。わかりやすいものであって初めて意味があるものでございます。新しいハザードマップ配布とともに、見方など丁寧な周知、そういうものの取り組みも必要でないかと思われます。 また、今いる場所の浸水域がわかる表示ということで、今後検討ということでございましたが、一つお聞きしたいのは、今、私がいるこの場所、ここの場所の庁舎の浸水深さ、それを教えてください。 それと、マイ・タイムラインの普及・策定に向けて、今後それも検討ということでございましたが、学校でのマイ・タイムラインの教育などで、本当に親子で防災について話し合う機会ができ、家族で防災に対する意識も高まると思います。しっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。 また、外国人や耳の不自由な方の災害時の的確な避難の対策ということで御質問いたしましたが、外国人や耳の不自由な人たち、両方に有効な避難の対策として、例えばでございますが、有効なツールとして、見ただけで案内を可能にするピクトグラムなどというものがございます。そういうものを配備の用意をして、何かあった場合に緊急車両に配備するなど、そういうような検討というものも必要ではないかと思います。実際、起こったときの実際の避難の誘導する場面で、どういうようなわかりやすさがあるかということで、そういう意味でちょっと私は御質問いたしました。そういうものも有効でないかということもお答えください。 あと、防災訓練で、先端技術を活用した訓練などと御質問いたしました。御答弁の中でも、ドローンを利用したものという御答弁がございました。最近では、ドローンとスマートフォンを連携させた災害支援システムなども開発され、道内の自治体でも防災訓練などで活用されていると聞いております。本当に住民が主体を持って、また、多くの方が興味を持って参加できるような、地域に即した防災訓練というものも検討していくことが必要ではないかと思われます。そういうことで、今後、防災訓練は、総合防災訓練、また、その時期等、どのように検討されているかをお聞かせください。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま何点かございました御質問、担当のほうから答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 危機管理室長。 ◎危機管理室長(沼畑孝夫君) まず1点目の質問、ハザードマップがわかりやすいものをつくれということですけれども、わかりやすいものを、いろいろな方の意見を聞きながら、業者と調整しながら作成しております。 二つ目の、今いる場所、この役場がどのくらい洪水になった場合、水の深さになるかということでありますけれども、ここには二つの想定があります。計画想定100年に一遍、これは48時間に250ミリの雨が流域に降った場合と、最大想定1000年に一遍降るような雨、48時間に425ミリの雨が流域に降った場合の二通りの想定がありまして、最初のほうですけれども、100年に一遍の想定は50センチから1メートルの水の深さが想定されております。二つ目の、1000年に一遍降るような雨については、最大2メートル90センチの水深が想定されております。 三つ目ですけれども、総合防災訓練等の計画があるかということでありますけれども、具体的にはないのですけれども、今、道の総合防災訓練と調整しながら、現在、調整しているという段階で、いつ、どんな訓練を計画しているというふうには申し上げる段階にないということで、御理解をお願いいたします。 以上であります。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 質問の中で、外国人へのわかりやすさの表示といった関連で、ピクトグラムだとか、そういった工夫だとかということが必要なのではないかというような御質問があったかと思います。そういったところで、本当にわかりやすさ、要するに緊急避難のとき、日本人に対してもそうなのですけれども、特に異国の地で、自分たちが海外に行ったときに、ではどうなのだと。大地震だとか水害だとかが起きたときに、何を頼りにしていかなければならないのかということを考えれば、何が必要なのかというのもある程度想像がつく。その中で、ピクトグラムだとかという活用も当然その中の一つに考えられるのかなと思っておりますので、いずれにいたしましても、外国人、そういった方々への対応策というのは引き続き検討させていただきたいと思っておりますし、より多角度的な勉強をしていかなければならないというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 各家庭においてマイ・タイムラインの策定を、家庭で、家族で考えるような場ということでございます。これにつきましては、学校でそれを全て担うということには当然なりません。本来、家庭においてということになるということでございますが、ただ、子どもたち一人一人にマイ・タイムラインの意識をしっかりと身につけさせるということが学校としての一番の目的なのかなというふうに考えております。そのあたりの基本的な知識、理解、大切さをしっかりと理解させた上で、各家庭にも呼びかけながら、マイ・タイムライン策定について考えていけるような、そんな場をつくれればよいかなというふうに考えておりますので、そんな形で取り組んでまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 坂井美穂君。 ◆2番(坂井美穂君) 3件目の質問に移らせていただきます。 風疹拡大防止ということで、風疹は妊娠初期の女性が感染すると、胎児が目や耳、心臓に障害を伴う先天性風疹症候群になるおそれがあります。流行の拡大を抑えるには、過去にワクチンの予防接種を受けておらず、免疫力が低いとされる1962年から79年生まれの男性への感染防止が重要であるとされております。 ことし4月から抗体検査と予防接種が無料で受けられるクーポンの発送が始まっており、今年度は40から47歳の男性を対象に送付されております。しかし、利用率が低迷しているため、20年度も使えるよう、期限を延長することとされております。積極的な拡大防止を目指し、以下を御質問いたします。 1、本町での対象人数と利用率。 2、クーポン券の周知と利用促進を強く訴える必要がありますが、これまでどのように取り組まれていたか。また、今後の利用率向上に向けた対策についてお聞きいたします。 3、仕事などで受診を先延ばしにしている人への対応策について。 以上、御答弁お願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、坂井議員の風疹拡大防止についての答弁をさせていただきたいと思います。 風疹については大変心配されていたテーマでございますけれども、倶知安町内、現在のところ発生は今のところゼロということで、安心しているところではございますが、これはいつ、どんな形でなるのかというのは予断を許さないところでございますので、そういった思いで答弁させていただきます。 まず、1点目の本町での対象人数と利用率についてお答えいたします。 風疹の追加的対策事業は、子どものときに風疹予防接種の対象外でありました昭和37年4月2日から昭和54年の4月1日までの、それまでにお生まれになった男性に対し、また、令和元年度から3年間限定で無料の抗体検査と予防接種法に基づく定期接種を全国で行うというものでございました。 無料クーポン券の送付は、3年間の中で対象者に段階的に行われることとなっております。1年目であります今年度は、昭和47年4月2日から昭和54年4月1日までに生まれた男性が無料クーポン券送付の対象となっており、倶知安町においては936名の方に発行し、送付したところであります。 また、今年度の送付対象外でも、事業の対象年齢で希望の方には発行できることとなっており、本町では8名の方に発行し、合わせて944名の方へ無料クーポン券を発行したこととなります。 これらに対する利用率でありますが、現在把握できるのは6月から9月までの実施分であるために、4カ月間の利用率になりますが、抗体検査は12.5%となっております。抗体検査の結果、十分な抗体価を有しなかった方が予防接種の対象となりますが、対象となった方のうち、これまで54.2%の方が接種を済ませております。 次に、2点目のクーポン券の周知・利用促進の取り組みと今後の利用率向上に向けた対策及び3点目の仕事などで先延ばしにしている人への対応策について、合わせて答弁させていただきます。 クーポン券の周知方法でありますが、無料クーポン券の個別送付による周知、広報くっちゃん「いきいき健康ライフ」への記事の掲載のほか、特定健診時に併用して抗体検査を受けられるように、7月の集団健診であるいきいきライフ検診申込者の中の対象者への勧奨や、町内の健診委託医療機関で健診受診時の申込時に併用いただけるよう配慮をお願いするといったことを地道にきめ細やかに行い、御協力をいただいているところでございます。そういった中でも、まだ4カ月間の状況ではありますが、利用率は低い状況にあると認識してございます。次年度の無料クーポン券の送付対象年齢はまだ明確に示されておりませんけれども、送付対象者への個別送付を引き続き実施する予定であります。 また、11月28日の厚生労働省における第34回厚生科学審議会感染症部会においては、今年度対象の未受診の方への再び勧奨すること、また無料クーポン券有効期限の延長、また、次年度対象の方への早期の送付などの方針案が示されているところでありまして、町としてもそれに沿った形での準備を進めてまいります。 そうした勧奨の中で、風疹予防の重要性の啓発を基本に置きながら、職場健診や特定健診の際に活用して受診できること、職場がほかの市町村の場合などは、全国どこの市区町村でも無料で受けられる機会があること、また、無料で受けられる期間が決まっていることなどといった、受診を後押しできるような周知などの工夫を模索し、医療機関としっかりと連携して実施してまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 坂井美穂君。 ◆2番(坂井美穂君) 答弁ありがとうございました。 再質問させていただきます。 風疹はくしゃみやせきを介して移り、妊婦が感染すると赤ちゃんが難聴や心臓病、白内障になって生まれる可能性があります。昨年、首都圏の成人男性を中心に、3,000人近くが罹患し、ことしも既に患者数は2,000人を超えております。仕事で忙しかったり、自分に限って感染しないと考える方が多いと思いますが、大切な未来の宝に被害が及ばないようにしていく必要があると思います。まず、身近にいる対象の方もたくさんいらっしゃいますので、その方たちに声をかけていくということから始めることも大切ではと思います。クーポンの有効利用の推進、それと、11月28日、勧奨・再勧奨、コール・リコール、そういうものも含めて、再度、対策推進・拡大防止の推進対策を図っていっていただきたいと思います。それに対してもう一度御答弁をお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 坂井議員の再質問でございます。まさに本当に身近にいらっしゃると思います。そういったところで、本当に億劫です、こういったことを動くのは。ですから、そういったところを億劫がらずにどうやって声かけをした中で動けるか、人を動かすことができるかといった視点に立って、改めてこういったことが推進されますよう、受診されて接種できるように、この課題に向けて、再度の機会、これからも続きますので、引き続きそういった取り組みを強力に進めてまいりたいと思っておりますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。 ○副議長(古谷眞司君) これにて、坂井美穂君の一般質問を終わります。 冨田竜海君の発言を許します。 冨田竜海君。 ◆1番(冨田竜海君) それでは、通告に基づきまして、4件の質問を町長並びに教育長にいたします。よろしくお願いいたします。 まず、寒冷地生活ガイドライン作成について。我がまち倶知安町は日本屈指の寒冷地、豪雪地であり、冬期間の生活は非常に厳しいものであります。寒冷地での生活を経験したことのない人々にとっては、非常に想像に難しく、環境に順応するのもなかなか容易ではありません。冬季になると、日本、世界各地、さまざまな地域より多くの人々を迎え入れる我がまちにおいて、住民生活の向上やトラブル防止のため、寒冷地生活ガイドラインを作成し、十分に認知させる必要があると感じます。 具体的には、家庭内や職場における水抜きや除雪のマナーやルール、タイヤ交換の時期や買いかえの目安、寒冷地特有のエンジントラブルや車両の選び方、雪庇やつらら対策、町内の除排雪業者の紹介や費用相場など、これらはこの地域に長く住んでいる人々にとっては当たり前や常識、暗黙の了解等で認識されていることが非常に多いですが、この現状は、受け入れる側・受け入れられる側、双方にとってトラブルの種になり得ると考えます。町長の見解を問います。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 冨田議員からの一つ目の御質問でございます、寒冷地生活ガイドラインの作成について答弁させていただきたいと思います。 御質問にありましたとおり、本当に倶知安、ここ、大変いいところで暮らしやすい、でもいろいろ言われています。ですけれども、本当に雪の深い中でも本当にここは大変いいところで、だからこそ私たち、今住んでいるのかなというふうに思っておりますけれども、こうした屈指の豪雪地帯でありますけれども、本町の冬季の生活には、やはり寒さと雪の多さといったことで、過酷で、なおかつそういった環境に耐えながらも、また、自然の猛威を克服する知恵と能力を備えるということが必須となっているのかなというふうにして、私は日々暮らしております。本町の冬は、長く本町に住まう方にとっても大変厳しい自然との戦いとなっており、町民の皆さんそれぞれが、あるいはお互い助け合って暮らし、また、知恵を絞って、また、体力を使い、そして財力を投入し、そしてこの雪に親しみ、楽しむことで克服してきた、そういった歴史でございます。 こうした毎年繰り返される厳しい環境を生き抜いて経験を積む中で、町民皆さん一人一人の生活対応、生活スタイルというものはますます多様化しているのかなというふうに認識しております。除雪の方法も住宅それぞれでさまざまであるように、水抜きをする、あるいはしないなど、家の管理も違いますし、車の選び方、家屋の管理、費用の相場まで、正解といったものがない、多様な答えが存在する中で考えられるところでございますけれども、本当に寒冷地のガイドライン、こういったものを作成する場合には、その回答例を絞り込むと、逆にトラブルの原因ということも、ある意味あるのかもしれません。しかしながら、そういった冬場の生活の多様な対応を織り交ぜながら、興味を持って読まれるものをつくるということが、このガイドラインを作成する場合には重要だと思ってございます。 もう既に生活ガイドブック、これは倶知安町が住民の方々、外国人の方々も交えて、当初、もう何年も前からつくられたものがございます。それを年次更新し、毎年編集し直して印刷し、転入者を中心にお配りしているところでございます。そういったもの、行政情報と暮らし、そういったもの全般にわたって記述したものでございますので、なおそういった充実というのも必要でしょうし、倶知安町のホームページにおいても、例えば水道のトラブルについては、例えば漏水があったら、漏れる水が出てきたらどうだろう、水が出ない場合はどうだろう、凍結した場合は、あるいは水抜きの方法だとか、さまざまな部分で、日ごろの水道のトラブルに対するQ&Aといった問い合わせについても、ホームページで紹介しているところでございます。こうしたことは、外国人の翻訳についても対応できるような形を工夫していく必要があるというふうに思ってございます。 いずれにいたしましても、そういった部分、新年度については、こういった新しく入ってきた方々の目線をさらに強化して、そういった中で生活ガイドブックの充実、あるいは新しい行政情報の伝達の仕方、そういった本当に倶知安ならではの暮らしに必要なものをよりピックアップして、よりみんなに関心を持ってすっと入っていけるような工夫をさまざまな部分で試みてみたいというふうに考えております。ですから、本当に冨田議員から今御質問いただいたとおり、こういった、ある意味、ネガティブな条件だとかというのをしっかりと乗り越えられるような、乗り越えて楽しんでいただけるような倶知安のまちに一歩でも近づけるような形に持っていきたいと思っておりますので、どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○副議長(古谷眞司君) 冨田竜海君。 ◆1番(冨田竜海君) それでは、再質問させていただきます。 先ほどガイドマップというものを今製作をして配布をしているということで、昨日の佐藤議員の質問の中にも一部出てきたのですが、私が覚えている限り、5年半前に転入してきた際は、このガイドマップはいただけなかったのですが、いつからスタートして、配布数は今現在どれぐらい配布されているのか。それと、住民票をこちらに移していない転勤族の方々や季節雇用の方々への周知方法、これをまず教えていただきたいなというふうに思っております。 私の経験談で大変申しわけないのですが、例えば自宅と自宅の間に入った除雪の負担の割合だったり、こういったところを地域の方に相談しても、昔からこうだからとか、倶知安ではこうだからとか、そういうような回答が非常に多くて、大変困りました。引っ越してきた当時、隣近所の方々に手土産を持って、隣に越してきました誰々ですと言うと、まず一番最初、あんたどこから来たのと言われて、茨城県出身ですと言うと、雪大変だから気をつけてね、仲よくやろうねと言われるので、何のことかなと思ったのですけれども、冬になった途端に、雪に名前が書いているわけではないのだけれども、これはあなたのところの雪だと。あなたのところの雪だから、自分で除雪しなさいというような、そういうようなことが非常に多くありまして、私の仲間うちでもそういったトラブルのことをたくさん聞いております。 明確にルールがあるのであれば非常に納得がいくのですが、納得のいかないことのほうが多いのです。例えば共有部分の除雪だったりだとか、あとは屋根からの積雪、例えば自分の家から落ちた雪が自分で除雪してくださいというのはわかるのですけれども、そこの土地に何もしなくてももともと降る雪ってあるではないですか。でも、それも雪が落ちたところの家の人の責任だみたいなことを言われることが非常に多かったり、あと、今回の定例会でも質問がありました、間口の雪の除雪や排雪、一体どこにどうやってやればいいのか全くわからない。ホーマックに雪かきのスコップを買いに行って試したのですけれども、1日もしないで折れてしまうのですよね。ああいうのを地元の方々はどうやっているのかというのは全くわからないのですよ。それを相談しても、あなたそんなことも知らないで雪国へ引っ越してきたのかというような対応をされてしまう。不動産業者に相談をしても、雪国ってそういうところなので、自分の力で何とかしてくださいというような対応をされてしまったりだとか、先ほど正解がないというふうにおっしゃったのですけれども、例えば2駆の車は雪国ではだめですよなんて、今となっては当たり前なのですけれども、わからないのですよね。僕、茨城に住んでいて、スタッドレスタイヤなんか1回も買ったことないですし、そういう方々がたくさんいらっしゃって、今でもたまに、本当に2駆の軽自動車でお尻をくるくる滑らせながら走っているような車が当たり前のように走っているのをよく見かけます。 そういったものを、入ってくる方々だったりだとか、不動産業者だったりだとか、その人たちを雇い入れる事業者の責任にしていいのかと、いつも思っております。もちろん例えば駅前通の歩道の除雪の責任は誰にあるのかとか、自分の土地でもないのに、そこを除雪しないと近所の人に怒鳴られるのですよね。そういったようなところ、逆にトラブルの原因になるというふうにおっしゃるのですけれども、それぐらい、もうトラブルの原因になっているわけですから、町のホームページやQ&Aに掲載していますではなく、町としての一定のガイドラインを設けていただいて、それを一定の基準として、例えば除雪業者に電話したところで、費用などというのはピンからキリまであって、本当に不明確、不透明、言い値で、これ本当に正しい値段なのかなどと思うことがよくありますので、入ってくる方、受け入れる方の気持ちになって、ぜひ考えていただきたいなというふうに思うのですが、町長、改めてそこら辺、もう一度御答弁いただけますでしょうか。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま冨田議員から、自分の実体験も含めて、そういったこと、こうこうこうなのだよ、初めて雪のないところから来た場合、こうこうこうなのだよと、大変参考になりますし、そういったことで、やはり我々が雪の降らないまちへ行ったり、外国に行ったりして暮らすことになったとしても、やはりその土地、土地の今までのこと、慣習というのは、やはり北海道以上に本州のほうは強いのではないのかなと逆に思っているところでございます。ですから、本当にいろいろなところに住むと、それぞれの土地の風土、慣習というものは違うというところは、生意気を言うかもしれませんけれども、そういった部分で、まずはそれを受け入れなければ、ただ、納得できないというのも理解できます。 そういったところでは十分理解しますけれども、だからといって、それがよしと言っているわけではなくて、そういったところ、では誰の責任なのだということで、今、個別具体のところで一つ一つお答えすることは大変難しいところではありますけれども、やはりここの基本は、我々が情報提供できるのは、ある意味、我がまち、こういった雪の多いところだから、そういった一つ一つの一定のルールだとか、お示ししてやるというのは、なかなかこれ、どういってやっていのかというのは、今ちょっとここの場では思いつくところがないものですから、そういったところで、一般的なここでの暮らし方、そういった形というのをより少しきめ細やかに、例示をふやすだとか、そういった工夫というのは、今後、前向きに検討することが可能なのかなというふうにしております。 それと、ガイドブックではなくて、生活ガイドブックという、倶知安町バージョンが、これはちょっと今、手持ちに、何年前だったか記憶がないのですが、私が係長のとき、企画係長にいたときですので、多分もう10年ぐらいたつのかなというふうに記憶してございます。 そのときに、本当に編集会議をやりまして、英語のできる職員と外国人の方々も含めて、普通の方々も一般の方々も含めて、グループで会議を開いて、どういった視点での必要が、外国人にとって必要だよねと。中古車の販売の仕方も、たしか入手の仕方もある程度、こういった手続が必要ですよ、車検のとり方だとか、そういったことも含めて、その当時、検討した記憶がございます。そういった取り組みというものも、大変今となっては全道各地でも参考にしていただいているところでもありますし、全国からも本州からも行政視察に来られた際にも、大変好評を得ているということで、結構自慢の一つでございます。そういったことの充実ということも含めて、これから外国人、あるいは日本人であっても、初めてここの土地で暮らすことになった方々に対してのいろいろな情報提供だとかいうものは徹底してまいりたいというふうに思っております。 以上です。(発言する者あり) 済みません、ガイドブックのところで、現在、住民窓口でやっていないところは、観光協会にも提供しているところなので、そういったところでの、私の記憶で申しわけございません、まちの駅とかにも配布した記憶がございますし、サン・スポーツランドにも置くような体制をとっているということでございます。 以上です。 ○副議長(古谷眞司君) 冨田竜海君。 ◆1番(冨田竜海君) ありがとうございます。 再々質問させていただきます。 まず一つ目が、先ほどの転勤属や住民票がない方々への周知方法なのですが、観光協会やそういったところにわざわざそういうガイドマップをとりに行く方が一体どの程度いるのか、ちょっと想像にかなり難しいのですが、例えば今、ひらふエリアだったり、近隣の工事関係者、建設業者の方々などが我がまちに来ていただいたときに、そこにとりに行くようなことが想像できないですが、そこら辺、町長、どのように考えるか、教えてください。 それと、もう一つが、先ほど豪雪地で生活するのだから、ある程度受け入れなければいけないということだったのですが、本日の鈴木議員の質問にもありました、定住人口の増加などと考えたときに、どれだけよそから来ていただいた方に快適に生活をしていただくかということは非常に重要だと思います。たかだか5年ちょいしか住んでいないよそ者の私が偉そうに言って申しわけないのですけれども、私はこのまちに来て、この地域がよそから来た人に対して優しいだなんて感じたことは今の今まで一度もありません。たまたま自分がやっていた商売がうまくいったのでここに住んでいますが、この町は本当によそから来た人に優しい町なのだなと感じた瞬間はないと思いますし、大多数の方々が感じていないのではないかなというふうに思います。 先ほどの雪の問題ですが、近隣の方々に相談した際も、それが嫌なのだったら出ていけばいいのでない、ということをよく言われました。なので、何度も言うようなのですけれども、新しく来た側の立場、それと、その人たちを受け入れる立場、受け入れる方々はそんなの知っていると思って話をしているので、その人たちが悪いわけではないのです。ただ、町として一定のガイドラインも設けずに、そのトラブルは住民同士の問題でしょうと。あなた方で上手に解決してくださいという投げやりな姿勢が、移住してくる住民にとっても、それを受け入れる住民にとってもトラブルの種になっていて、結果的に移住者に優しいまちではないのではないかなというふうに感じられてしまっている原因だと考えるのですが、町長、いかがでしょうか。 ○副議長(古谷眞司君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま冨田議員からの再々質問にありました、決して行政が投げやりな姿勢でこれまで来たというふうには自分の中では認識してございません。そして、冨田議員がおっしゃっていること、それは全ての移住者の方々にとっては大変失礼な御質問ではないのかなというふうに思ってございます。それは個人的な問題なのかもしれませんし、みんながみんなというような表現で一くくりにするというのはいかがなものかなというふうに思ってございます。ですから、倶知安に住んでよかったという方々の声は圧倒的に聞いております。これまでこのまちに住んで、私も55年以上たちました。そうした中で、ここの地域というのは、ひらふスキー場は特に、あそこの地区はもともと住んでいらっしゃる方々というのは、農家をしながら民宿をやったり旅館をやったりというところがことの最初の集落のでき上がりでございます。そうした中で、これまでペンションブームだとかというのがありながら、時代の変遷をかぎながらも、ほぼほぼあそこにいらして活躍された、生活された方々というのは移住者の皆さんでございます。そういった方々から、このまちは大変冷たいまちだという声は余り聞いたことはございませんし、外国人の今たくさん来られている方々からも、倶知安の町民はそういった冷たい方々が多いといった声も聞いたことは多くはありません。 そして、もっとも、アンケートもこれまで何年にもわたって外国人だとか観光客の方々にアンケート調査をしておりますけれども、そういったときに、ここの魅力は何でしょうか、大変よかった点はどういったことでしょうかといったアンケートもございました。そうした中には、冬場に来られる方は、このパウダースノーというのが第一にきています。そして、おいしい食べ物だとかときています。しかしながら、そこで倶知安でのそういった人間のおもてなしも含めて、人間がとてもよかったということの、ふれあいがよかっただとかということも大変重要な高い位置での評価とされているというふうに私は思っております。 したがいまして、決して、当然まだまだ足りないところはあるというふうにしてこれまでも答弁させていただいておりますけれども、そういった一くくりでの、大変倶知安のまちは冷たいのだ、だからガイドラインもしていないのだから、町が、行政がそういった投げやりの姿勢だからということは、私は思っておりませんので、そういった形で答弁させていただきたいと思います。 以上です。 ◆1番(冨田竜海君) 答弁漏れ。まず、住民票のない方々がガイドマップをとりに行くまでのイメージというか、そこに関してのところと、移住者に対する優しい、優しくないは、人だとか、そういう話ではなくて、除雪に対する認知方法ということです。除雪や寒冷地での生活に対する情報提供だとか認知方法に対することであって、人が冷たいと言っているわけでは全くないです。 ○副議長(古谷眞司君) まず周知についてですね。 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 今行っているところは、周知の方法としては、結構頑張ってきているつもりでございますけれども、さまざまな部分での、そういったとりに行く方法については、今後の課題として引き続き持たせていただきたいと思っております。(発言する者あり) 大変失礼いたしました。除雪方法の認知方法ということでよろしいですか。(発言する者あり) ○副議長(古谷眞司君) 暫時休憩します。     午後5時09分 休憩-----------------------------------     午後5時10分 再開 ○副議長(古谷眞司君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2 一般質問の議事を継続いたします。 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 答弁漏れの件でございます。冨田議員、本当に繰り返すようでございますけれども、本当に最初に答弁申し上げましたとおり、除雪についても、やはりそれぞれの多様なトラブルの原因になるという原因が、それもさまざまなのでございます。したがいまして、そのガイドラインを行政が改めてそういったところまで踏み込んだ中でお示しするというのは、逆にもっとトラブルの原因をふやすことにもなりかねないという認識でございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上です。----------------------------------- △延会の議決 ○副議長(古谷眞司君) お諮りします。 本日の会議は、これで延会にしたいと思います。御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(古谷眞司君) 異議なしと認めます。 本日は、これで延会することに決定しました。----------------------------------- △延会宣告 ○副議長(古谷眞司君) 本日は、これで延会します。                         延会 午後5時11分...