倶知安町議会 > 2019-06-17 >
06月17日-02号

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  1. 倶知安町議会 2019-06-17
    06月17日-02号


    取得元: 倶知安町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-23
    令和 1年 第2回 定例会( 6月)          令和元年第2回倶知安町議会定例会              会議録(第2号)                     令和元年6月17日(月曜日)-----------------------------------●出席議員  1番  冨田竜海君    2番  坂井美穂君  3番  古谷眞司君    4番  門田 淳君  5番  波方真如君    6番  森 禎樹君  7番  原田芳男君    8番  佐藤英俊君  9番  盛多勝美君   10番  小川不朽君 11番  笠原啓仁君   12番  田中義人君 13番  森下義照君   14番  作井繁樹君 15番  木村聖子君   16番  鈴木保昭君●欠席議員 なし●地方自治法第121条第1項の規定により出席を求めた者 倶知安町長               文字一志君 倶知安町教育委員会教育長        村井 満君 倶知安町農業委員会会長         大橋章夫君 倶知安町選挙管理委員会委員長      旭 晴美君 倶知安町代表監査委員          佐藤嘉己君●説明員  副町長       熊谷義宏君   会計管理者     石川美子君  統括監       菅原雅仁君   総務課長      多田敏之君  総務課主幹     遠藤光範君   危機管理室長    沼畑孝夫君  総合政策課長    柳沢利宏君   総合政策課参事   土井良起君  企画振興室長    萩野誠一君   税務課長      川南冬樹君  納税対策室長    宮崎 毅君   住民環境課長    菅原康二君  環境対策室長    沼田昭宏君   福祉医療課長    黒田 智君  福祉医療課主幹   遠藤佳子君   福祉医療課主幹   辻口浩治君  保健医療室長    合田恵子君   地域包括支援センター所長                              坂本孝範君  くっちゃん保育所ぬくぬ所長     農林課長      宮谷内真哉君            山岸優子君  農林課主幹     舟林篤史君   観光課長      福家朋裕君  まちづくり新幹線課長        まちづくり新幹線課参事            福坂正幸君             嶋田真也君  まちづくり新幹線課主幹       建設課長      中村孝弘君            小西慎一君  豪雪対策室長    三浦正記君   建設課主幹     藤川英昭君  水道課長      福原秀和君   水道課主幹     相澤泰丞君  学校教育課長    上木直道君   社会教育課長    辻村康広君  学校教育課主幹   岡田寿江君   学校教育課主幹   小西慎一君  学校給食センター所長        総合体育館長    藤井政利君            笠原久美子君  農業委員会事務局長 大島隆史君   選挙管理委員会書記長                              多田敏之君  監査委員室長    久佐賀輝子君●職務のため出席した議会事務局職員  事務局長      亀岡直哉君   議事係長      岩井拓都君  庶務係長      久佐賀輝子君●議事日程 日程第1 一般質問                         開議 午前9時31分 △開議宣告 ○議長(盛多勝美君) これから、本日の会議を開きます。----------------------------------- △諸般の報告 ○議長(盛多勝美君) 諸般の報告を事務局長からいたさせます。 ◎事務局長(亀岡直哉君) 諸報告を申し上げます。 本日の会議録署名議員は、冨田竜海、波方真如、田中義人、鈴木保昭の各議員であります。 以上でございます。----------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(盛多勝美君) 日程第1 一般質問を行います。 順番に発言を許します。 波方真如君の発言を許します。 波方真如君。 ◆5番(波方真如君) おはようございます。議席番号5番、波方真如です。初めての本会議、一般質問に参加させていただきます。とても緊張していますが、自分の言葉でしっかりと質問させていただきますので、建設的かつ適確な御答弁をお願いいたします。 それでは、通告をもとに1件の質問を町長に伺います。 楽しく安心して暮らせるまちづくり。 1、常識が通用しない・いま備えるべきことは。 ①昨年台風21号が上陸して多くの被害があり、農業にも大きな影響がありました。そしてすぐに胆振東部地震が発生し、倶知安町全域も停電となりましたが、そのときにとった災害対策はどうだったでしょうか。反省点や指摘もたくさんあったと思いますが、その内容と現在の改善状況を伺います。 ②被災時の食について、復旧のめどが立たない、発電機が借りられない、さらに間違った情報、町民は不安の真っただ中です。もう不安しかありません。そんな中ボランティアによる自己完結型の炊き出しや、個人や近隣住民による自発的な炊き出しが行われていたが、そのことをどこまで把握しているのか、そして町としての備蓄の考えを伺います。 ③避難行動要支援者について、現在、アンケートなどにて調査中だと認識しているが、現在の調査状況と対応方針を伺います。 ④災害とは直接的な被害に必ず、恐ろしい2次災害を起こす可能性があります。その中でも火災は代表的で、国内の過去の例を見ても多くの命と家屋が失われております。そこで、今、この町の火災への備えは十分に確保されているのでしょうか。 また、ここは倶知安です。もし冬に起きたら、積雪による被害も大いに考えられます。特に、空き家などは危険度が格段に上がります。倶知安町空家等対策の推進に関する条例というものがありますが、現在の特定空き家に指定されている建築物があるのか、または指定されていないが、危険と判断する建築物に対する安全対策を伺います。 2、防犯対策の今と昔。 ①昔は、近所の人が知らない子どもに注意してくれたり、見守ってくれたり、うまくコミュニケーションがとれていました。ですが、現在は移動手段の変化や働き方も変わり、子どもたちに目が行き届きにくい状況になっています。さらに犯罪内容の変化、外国人や工事関係者の増加など、大きく状況が変化しております。子どものための防犯対策をいま一度見直す時期だと考えます。具体的には、子どもの目線でしっかり見ることです。 そして「こども110番の家」の強化、ステッカーやのぼりの交換・新設、防犯カメラ設置促進、呼子笛や防犯ブザーにかわるGPSつきの緊急発報装置の貸し出し等を検討するべきだと思います。 ②世の中では薬物犯罪が相次いで発生しておりますが、それはテレビの中だけのことではなく、この町が直面している大きな問題であり、国際観光都市を目指す我が町が、一丸となって取り組む重要な取り組みだと思います。来日外国人密売グループが訪れる可能性もあります。そのことに、どのような対策をお考えでしょうか。 ③楽しいイベントが開催される中での問題点、間もなく開催される第57回くっちゃんじゃが祭りを例に挙げてお聞きしたいと思います。 倶知安駅前通りを舞台に開催されるじゃが祭りですが、土地の売買が急速に進み、たくさんの方が以前のように出店しにくい状況にもなっております。その中でもいろいろな策を考え、じゃが祭りを開催していただけることに感謝しております。 ですが、特に一つだけとても気になることがあります。それは駐車場です。近隣には大型スーパーを初め個人所有の駐車場があり、そこに来場者が駐車してしまう。一見そんな大げさな問題だとは考えないかもしれませんが、実際にお話を聞かせていただくと、売り上げにも大きく影響しているのです。それでも皆さんは協力してくれておりますが、この重要性について気づいておられますか。仮に駐車場を閉鎖されてしまった場合は、せっかくのお祭りのにぎわいが半減されてしまいます。 以上のことを町長に見解を伺いますが、答弁の方法といたしまして、①、②、③と区切り順番にお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 皆さんおはようございます。 それでは初めに、波方議員からの楽しく安心して暮らせるまちづくりについての御質問について答弁させていただきます。 (1)の常識が通用しない・いま備えるべきことはの御質問でございますが、①として、昨年9月の台風21号及び胆振東部地震への災害対策における反省点及び改善点についてでございます。 第1の反省点といたしましては、今までに例を見ない大停電、いわゆるブラックアウトに直面し、不安を覚えている町民の皆様を受け入れる自主避難所、また携帯電話充電サービス所、これらが開設できなかったことであります。今後は、大規模停電時などの直接人的被害が発生しない場合におきましても、不安を抱えた自主避難者が集まれる自主避難所を速やかに開設できるよう、保健福祉会館に防災備品を備蓄するなど、早期開設に向けた体制づくりを進めております。 また、携帯電話等充電サービスについても同様に、防災備蓄計画において発電機やコードリールを購入するなど、体制づくりを進めております。 第2の反省点といたしましては、災害対策本部の運営について、地域防災計画においてそれらは定められているところではありますけれども、各要員がどのように行動するのかが細部まで定められていないため、初動対応がうまく機能しない面もあり、それらにつきまして地域防災計画職員初動マニュアルに反映させてまいります。 また、日ごろから職員の対応能力向上のため、災害対策本部運営上、図上訓練を実施したところでございます。これらを土台として、今後、より実践的な訓練を実施し、町の災害対応力の向上に努めてまいります。 続きまして、②の昨年9月胆振東部地震に伴うブラックアウト時に、ボランティアや近隣住民による炊き出しが行われたという情報がございますが、町として把握しているのかとの御質問でございます。それらが行われていただいていた、そういった情報は得ておりましたが、全てを把握するところまでは至ってございません。 次に、町としての備蓄の考え方ですが、町では平成23年の東日本大震災の大教訓から、昨年度に倶知安町防災備品計画を策定し、これに基づき令和4年度までの5カ年計画で、段階的に備蓄を行っているところであります。その基本的な考え方についてですが、食料・飲料については、災害発生から3日分は家庭内備蓄及び地域企業内備蓄として、町民・企業に自主的な備蓄を求めることとしております。 避難者用の町としての備蓄ですが、耐震強度の関係から大地震の発生により家屋が全壊し、災害発生1日目から避難所での生活が予想される1,100人の1日分3食を行政備蓄目標として、段階的に備蓄しているところであります。また、災害発生の2日目以降については、町内の食料品店等とあらかじめ協定を締結し、必要に応じ、調達する流通備蓄の準備を進めているところであります。 当然のことでありますが、同じく2日目以降については北海道、また国などからの支援も予定しております。災害対策本部用の食料・水の備蓄については、災害対策本部要員183人の3日分を行政備蓄目標として、段階的に備蓄しております。食料品及び飲料については、保存期間があることから、これも考慮しながら備蓄しているところであります。 次に、生活用必需品でございますが、赤ちゃん用品、成人用品、女性用品、高齢者用品、使い捨てカイロ等の避難者の生活必需品については、1,100人の男女、年齢の構成割合に基づき1日分を、災害対策本部要員用については3日分、行政備蓄として段階的に備蓄してまいります。 流通備蓄品等については、食料・飲料水と同じ考え方でございます。 また、炊事用具、使い捨て食器、トイレ用品、発電機、ストーブ、懐中電灯などの避難所用資機材については、12ある避難所分及び災害対策本部用を段階的に備蓄しております。 備蓄品の保管場所については、現在は大多数を旧東陵中学校、一部を保健福祉会館及びくっちゃん保育所ぬくぬくに保管しております。備蓄品については、努めて多く一気に備蓄したいところではありますが、予算、保存期間、保存場所、保管場所等の関係から、必要最小限の数を計画的に、段階的に備蓄しているところであります。 ③の避難行動要支援者について、現在の状況と対応方針についてでございますが、まず、本町では地域の避難支援体制の向上を目的として、災害時の避難に支援の必要な方の名簿を作成しております。75歳以上のみの世帯の方や、お体に障がいをお持ちの方などを対象に名簿を作成しており、対象者は現在1,268名としております。 そのうち民生委員等の避難支援者に、個人情報を提供することに同意された方は、現在のところ912名、その中で避難支援に必要となるお体の状況などの情報の提供を受けている方が436名となっております。残りの方々につきましては、現在も引き続き民生委員の御協力のもと、調査中ということでお願いしているところでございます。 避難行動要支援者への対応方針といたしましては、その名簿については、平素は総務課危機管理室と民生委員で厳重に保管し、災害時には総務課危機管理室から警察、あるいは消防へ、また、民生委員から町内会等へ提供して、避難行動、要支援の避難支援に活用していただくこととしております。 次に、④のこの町の火災への備えは十分に確保されていますかについてでございますが、消防白書では、大火の定義として3万3,000平米以上の焼失面積を定義してございますが、平成29年末で51件の大火が国内で発生しております。このような大火災に対応するためには、水利の確保が最重要課題となっており、本町の市街地の住宅が所在する部分には、碁盤の目になるよう半径約100メートルを基準に消火栓が設置されており、ほぼ市街地全域をカバーしている状況となっております。 通常の一般火災では、倶知安消防署及び倶知安消防団が所属する羊蹄山ろく消防組合の消防力で対応可能となっておりますが、大火災のように消防力が不足する場合においては、北海道広域消防相互応援協定により、後志、道央地区、全道、その順番に応援を受けることができるシステムとなっております。 次に、空き家対策についてでございますが、特定空家とは、倶知安町空き家対策等の推進に関する条例の第2条第2号において、(ア)老朽化又は積雪等の自然災害による倒壊及び建築材の飛散など、人の生命、身体又は財産に危害を及ぼすおそれがあると認められる状態。(イ)不特定の者の侵入が容易であることなど、火災の発生又は犯罪が誘発されるおそれがあると認められる状態。(ウ)ネズミ、害虫等が相当程度に繁殖し、人の生命、身体及び財産又は周囲の生活環境に害を及ぼしていると認められる状態。(エ)倒壊や一部倒壊状態となったことなどで、良好な景観を著しく阻害していると認められる状態。(オ)以上、(ア)から(エ)までに掲げるもののほか、町長が危険な状態と認める状態の空き家と規定してございます。 町内において、空き家は平成26年から27年度の実態調査において124棟あります。そのうち22棟については、比較的危険と判断されていることから、毎年度、継続して観察をしてきたところでございます。その後の再評価の結果、比較的危険とされた22棟のうち除却されたものが11棟、使用開始2棟となり、したがって残りの9棟のみが比較的危険な家屋とされてございますが、議員御質問の特定空家に該当する物件は、現在のところ認められておりません。 しかしながら、御指摘のとおり、ここ倶知安、豪雪地帯にある本町において、家屋の倒壊の危険性にまで至った例はないものの、実際に落雪の危険性があった家屋付近への規制措置を関係部署とも協力しながら行っているほか、持ち主を確認して連絡を行い、措置を依頼した例もございます。 今後におきましても危険性のある家屋については、落雪の可能性のある家屋を含め、継続して注視していくほか、関係部署とも連携し、安全対策を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解お願いいたします。 続きまして、御質問の(2)防犯対策の昔と今に関してでございます。 ①の子どもの安全対策についてであります。子どもたちを悪質な犯罪から守ること、子どもたちが安心して暮らせる、安全に通学できる環境をつくることは行政のみならず、地域全体としてその社会的責任を負っていると言えます。 各学校や地域、町内会等の結びつきが強かった時代には、それらの中で見守りや声かけなどが日常の中で行われておりましたけれども、流入人口の増加など社会情勢の変化により、そういった点がだんだん希薄化されて、危険性は潜在的に増していると言えるかもしれません。 こども110番の家につきましては、本町としてはSOSステーションとして、子どもSOSステーション事業の中に位置づけ、安全で住みよい地域社会を実現し、子どもを犯罪、事故から守ることを目的として、平成19年度から継続して実施しているところであります。 役割といたしましては、子どもが犯罪やトラブルに巻き込まれそうになったときの緊急避難場所になるとともに、子どもを守る地域意識の醸成や犯罪行為の抑止力として、役割が期待されています。駆け込んだ子どもに対しては、安全を確保し、子どもから内容を聞き取りした上で、警察に通報することとなっており、現在は88軒の世帯並びに事業所を指定させていただいているところであります。 現在、事業開始後10年以上経過していますが、子どもSOSステーション事業は引き続き継続することとして、拡充とステッカーの更新等を進めてまいります。 また、防犯カメラにつきましては、本年度、町内において繁華街を中心に4台の設置を予定しており、現在、その運用のための規定を策定中であり、本年9月以降の稼働に向け取り進めているところであります。来年度以降は、順次、町内会、町内の各小・中学校の通学路を中心として設置していくことを計画しておりますので、御理解をお願いしたいと思います。 また、防犯笛、呼子は町の教育委員会から、また、防犯ブザーは倶知安町防犯協会などから、それぞれ各小学校の新入生の入学時に配付されておりますが、GPS機能つきの緊急通報装置は、あらかじめ登録された連絡先や民間の警備機関に緊急通報がなされた際、発信場所に関する情報も同時に自動的に通知されるものであり、急病や犯罪、災害などの緊急時に迅速かつ適切に対応することが可能なものであります。 子どもたちの通学時などにも活用する観点から考えますと、その安全・安心を確保するためには、有用なものとは考えられますので、費用の面など課題はあるものの、今後の検討材料とさせていただきますので、御理解願います。 ②でございますが、薬物問題でございます。波方議員御指摘のとおり、薬物犯罪は芸能界だけではなく、今や社会全体に広がりを見せていると言っても過言ではなく、低年齢化も危惧され、国内外からの流入人口が増加している本町においては、確かにテレビの中だけのことではないものと言えます。 薬物の乱用は、人の健康を害するだけではなく、学習速度、その人の態度、人格、さらには全般的な精神的意識をも害し、結果として、より凶悪な犯罪や重大な事故につながりかねない大変危険なものであり、国際的な観光都市を目指す倶知安町のイメージとしては、もちろん青少年の健全育成、教育環境や犯罪防止の観点からも好ましくないことは間違いございません。 現在、薬物の乱用防止対策の所管は、厚生労働省麻薬取締官や警察当局でございますが、北海道においても薬物乱用防止対策北海道推進本部を設置し、各種啓発事業や研修会のほか、それらの啓発事業等を地域に密着したより強力なものとするため、倶知安町を初め各市町村に薬物乱用防止指導員を配置しているところであり、全道で400名、本町にも1名が配置されてございます。 本町といたしましても、少しでも薬物乱用、犯罪がなくなるようそれらの啓発活動、事業等に協力してまいりたいと考えますので、御理解願います。 最後に、3点目のイベントが開催される中での問題点についてでございます。 町内では、年間を通じさまざまなイベントが行われており、また、町のにぎわいづくりに各方面より御協力をいただいているところであります。 御質問のじゃが祭りにおける駐車場についてでございますが、御承知のように、じゃが祭りは駅前通りを歩行者天国として開催されております。駅前通り全体を見回しましても、周辺に公共的な駐車場がないことから、来場者の一部の方が近隣の大型スーパーなどの、駐車場に車をとめているケースも多いことは承知しているところであります。 小さな駐車場であれば、無断駐車への対応が容易かと思いますが、大型店の駐車場となると、利用者かどうかの判断含め無断駐車への対応が難しいことから、どうしてもフリーになってしまうケースが多いものと感じております。町内の大型スーパーにおかれましては、じゃが祭りへの協力として7月下旬ごろから、小学生うちわデザインコンクール応募作品の展示について、これまで長年御協力をいただいているところでもあり、見えるところ、見えないところでの皆様方の御協力があってこそ、倶知安の夏の最大イベントでございます、じゃが祭りが開催できるものと感謝しているところであります。 また、じゃが祭りに限らず、イベントなどが開催されることにより、多くの人が集まるということは、地域のにぎわいはもとより、当然それに伴いさまざまな消費活動も発生し、経済的効果が大きいものと思われますので、各種イベントを通し皆様でこの倶知安町を盛り上げていただけたら、そう考えておりますので、引き続き御理解と御協力をお願いするところでございます。 以上、波方議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 波方真如君。 ◆5番(波方真如君) 再質問させていただきます。 防災対策の①についてですが、避難所の設置など、わかりました。ありがとうございます。 それで一つ、人員の問題も言われたと思うのですけれども、女性や子どもたちのプライバシーの問題のことも考えてもらいたいと思います。それと、避難所は十分な数はあると思うのですが、そのほかにも細かな民間企業さんと協定を結ぶなどして、避難所、各地区もう少しふやしていただけたらいいかなと思います。これに対しては、答弁は必要ありません。 ②被災時の食についてですが、食数、日数、水とか、いろいろ教えていただいてありがとうございます。ですが、保管場所について、今、東陵中学校、福祉会館、ぬくぬくと3個に分かれていますが、実際に被害になったときの運ぶ手段や、それに使える車両の確保はできているのかというのが疑問に思いました。 これに対しても、家庭で備蓄している物や町で備蓄している物が足りなくなってくることもあると思います。そこでまた、協定の話になりますが、大手スーパーなどと協定して、被災時には食料の調達をできるようにとしたらいかがと思います。 また、運搬に関しても運送会社やレンタル会社のトラックを借りられるような協定を結ぶべきだと考えます。これは答弁お願いいたします。 ③避難行動要支援者についてです。これも私が想像していたいよりも、アンケート調査のほうが進んでいたのですが、その中でも個人情報の提出に同意されない方や返信していない方もいますので、その対応をもう少し考えてもらいたいと思います。 あと、一つすごく疑問ではないのですけれども、あるのが名簿の更新時期、これは何年に一度更新されるかどうか。ここは答弁お願いいたします。 ④防災とは2次災害を起こす可能性がありますというところですが、私が心配するのは消防水利の確保なのですけれども、十分対応できるという御答弁をいただきましたが、ひらふ地区や山のほう、実際にはどうかなと今でも疑問に思っています。 あと、災害が起きたときの外国人に対する対応、ここももう少し考えていただきたいと思います。答弁お願いいたします。 2番の防犯対策の昔と今。 ①SOSステーション、ありがとうございます。その88軒ある中、それが適切な場所にあるかどうかということをきちんと、もう1度調査していただきたいと思います。子どもの目線で、子どもがここにSOSステーションがあるだよということをわかるようなところにちゃんと設置されているか、ステッカーが張られているかとかそういうことです。答弁をお願いいたします。 ②薬物犯罪に関してですが、これもどんどん外国人の方もふえてきて、僕の耳にするには、たくさんそういう情報が入ってきています。ですので、啓発強化とは言われましたが、さらにもっと強化して、防止施策の体系をしっかりとつくっていただきたいと思います。答弁は要りません。 ③イベントのことですが、駐車場問題、これは本当に大きな問題だと思います。これが閉鎖されてしまったら、じゃが祭りは半減してしまいます。この駐車場のことは周知されているとお答えいただきましたが、であればちょっと駅前通りから一歩外れたところまでもお願いをしていただきたいと思います。皆さんは町のために協力して、何も言わず黙って協力していますが、やはり正式にお願いされると、気持ちよく開放できると思います。答弁お願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま波方議員から再質問、何点かございましたけれども、足りないところとかあると思いますので、それはそれぞれ担当のほうから説明させていただきます。 特に、イベントの駐車場の問題でございます。 特にじゃが祭り、倶知安の町、夏の最大のイベント、これまで歴史を重ねてきてございます。全国各地、世界中のイベント、本当にお祭りというものは起源から言いますと、エネルギーの消耗・消費、それが発生になっていると思っております。ですから、そんな大げさなことではないにしても倶知安のじゃが祭りというのは、やはり夏一番の町民、あるいは近隣町村の住んでいる方々も含めて、大変待ちに待っているお祭りだと認識してございます。 ですから、その中で当然皆さんの準備も含めて大変な汗をかいて、皆さんの仕事なり、いろいろな家庭事情も含めて、ピンからキリまでいろいろなものを犠牲にしながら、その日を迎えて楽しんでいただいて、夏のひとときを過ごしている、そういうふうに認識してございます。 ですから大型店に限らず、そういったところでの円滑な皆さんが楽しんでいただけるそういったところに、企業も住民の方々もみんなで力を合わせて、お祭りを楽しんでいただくということに向かって、先ほど提案いただきましたちょっと1本離れたところでの駐車場の活用だとかも含め、倶知安町の体育館の横にある駐車場だとかも積極的に使えるような形の雰囲気づくりというか、地盤づくりというのは大切だと思っておりますので、今後、大いに積極的に注視してまいりたいと思ってございます。 防犯関係含め、担当のほうから御説明申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 危機管理室長。 ◎危機管理室長(沼畑孝夫君) 波方議員の防災に関する質問にお答えします。 まず、備蓄品の輸送力の車両の問題ですが、町としては車両は十分に持っておりません。当然、輸送力が不足と認識しております。これにつきましては、波方議員の提案のように、町内等の輸送業者と協定を結んで、災害時の輸送力を確保できるように検討してまいりたいと思います。 2点目、食料品の町内のスーパー等の確保のための協定ですが、冒頭の答弁書にありましたように流通備蓄、この部分で町内のスーパー、食品業者等と協定を結び、いざというときの食料を確保するように準備を進めているところであります。 3点目の要避難者支援名簿の更新周期ですが、これについては毎年行っております。 以上であります。 ○議長(盛多勝美君) 住民環境課長。 ◎住民環境課長(菅原康二君) 波方議員から、子どもSOSステーションの関係について御質問ございました。 88軒、現在、登録されておりまして、適切な場所にあるか否か、調査すべきだということでございますが、こちらにつきましては、当初、平成19年度の指定におきまして、子どもの通学路、遊び場所、あるいはライフスタイル等を勘案し、主要道路沿いの建物で昼夜を問わず世帯の方が在宅していることが多く、アパートやマンション以外の世帯並びに事業所を町で選定して、承諾をしていただいた方にステッカーを配付してということで、指定させていただいたところでございます。 その後、平成27年度におきまして、改めて指定をしていただいた世帯、事業者に対して継続して承諾をいただいたところでございますが、それの数が今のところ88軒ということでございます。現在、その後の27年度以降については調査等行われておりませんが、先ほど町長答弁にございました拡充も含めて確認作業を今後継続してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 危機管理室長
    危機管理室長(沼畑孝夫君) 災害時においては、外国人については、語学の問題がありますが、これについては道と共同してボイストラという通訳のツールを使ったり、あるいは町のホームページに英語で情報を載せたり、防災無線等で英語放送を行ったり、あるいはホテル等に対して必要な情報をメールで通報する等を考えております。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 特に、スキー場周辺での水利・水防ですね、そちらのほう、消防署等と今回用意していないのですが、その中ではしっかりそういった体制というのは整えられているということで、消火栓も含めポンプ施設等対応しているということでございますが、詳細について細かな町中と同じ100メートル単位でやっているのかどうかというのは、後ほど確認させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 波方真如君。 ◆5番(波方真如君) 再々質問をさせていただきます。 被災時の食について今、車はやっぱり足りない、協定を結んでやっていこうという考えである。また、流通備蓄食料に関しても防災協定を結ぼうと今しているというのですけれども、これはすぐにでもやってもらいたいことなので、考えているだけではなく、いつまでにそういうことはきちんとしたいということを答えていただきたいと思います。 それと、防災対策のSOSステーション、平成19年に設置されて、27年にもう一度再検討されたというのですけれども、これも決められた更新時期をつくって5年に一度なり、もう一度、見直しが必要だと思います。 それと最後、災害のときの外国人対応のことなのですけれども、防災無線だとか、メールで送ると言われましたが、起きてしまったときにメールを送っても見ることはできなかったりもしますので、今の御答弁を聞かせていただいた限り、まだ十分な対応ができていないのかなという認識がありましたので、ここは重点的にお願いしたいと思います。 以上です。御答弁お願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 住民環境課長。 ◎住民環境課長(菅原康二君) ただいまのSOSステーションの名簿の更新時期等定めてしてはどうかということでございますが、確かに平成27年度に更新して以来、現在、更新していないということで確認作業、確かに今、これだけ流入人口が多い中、そういった中で確かに転入者・転出者、あるいは死亡者そういう世帯も調査行っておりませんので、その辺を含めてどういった年限がいいのか、その辺、関係部署と協議しまして決定したいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 危機管理室長。 ◎危機管理室長(沼畑孝夫君) まず、食料の流通備蓄の協定書ですが、早期に締結できるように努力してまいります。 外国人対応ですが、先ほど説明漏れありました。本年度の防災ガイドブックというのものを作成中でありまして、それには英語で、このような災害のときには、このように行動してください。こういうことに注意してくださいというのも現在、準備中であります。 また、外国語自体はまだまだ不十分だと思いますので、引き続き努力してまいります。 ○議長(盛多勝美君) これにて、波方真如君の一般質問を終わります。 森禎樹君の発言を許します。 森禎樹君。 ◆6番(森禎樹君) 通告に従いまして、2件の質問をさせていただきます。 まず、1件目ですが、宿泊税について、町長にお伺いいたします。 倶知安町においては、平成30年12月に倶知安町宿泊税条例が可決され、本年11月1日より導入することとなっております。そこで宿泊税についてお伺いいたします。 まず1点目、宿泊税の使途については、観光振興の施策に充てるとなっていますが、具体的には何に使われるのでしょうか。 2点目、先日6月3日と6月7日に、宿泊事業者向けの説明会を開催していますが、参加人数、また参加者からの意見、参加者の反応等はどのようなものであったでしょうか。 3点目、導入まで約4カ月となっていますが、行政側の準備についての進捗状況と、今後、導入までの作業スケジュール等はどのようになっていますか。 この3点について、まずお伺いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、森議員の御質問、宿泊税について答弁をさせていただきます。 初めに、①といたしまして、宿泊税の使途についてお答えいたします。 宿泊税の導入に当たり、これまで5回開催されております有識者会議におきまして、観光客の満足度を上げ、また、来てもらうために解決しなければならない課題、これを示し、それに対応するために一つは、リゾート地としての質の向上、そしてリゾート地としての魅力の向上、これらが必要との認識のもと、五つの個別施策を示してきたところであります。 あわせて現在、DMO組織等と共同で策定に取り組んでおります観光振興計画、観光地マスタープランの検討の中でも観光視点、宿泊者目線の声や、現地調査を得ての課題抽出と戦略的に取り組むべき施策について、議論しているところであります。 これらに基づきまして、まず、個別施策の観光インフラの整備といたしまして、狭隘化しているひらふ第1駐車場の再整備や安全管理、また、観光サービスを集積し、消費動向等を把握するシステム構築の支援、また、観光統計の整備、DMO組織支援、観光客向けのインフラ整備・維持、観光案内所の機能強化を考えております。 なお、ここで言う観光インフラとは、道路やいわゆる箱物のみだけではなく、観光地を整え、支えるためのヒト・モノ・コト、これらを示してございます。 次に、個別施策として、安全・安心なリゾート形成を上げさせていただいておりまして、具体的には観光客に対応した防災対策や防犯機能の強化・維持を考えております。 続きまして、域内交通網の再整備といたしまして、現在、バス停留所の標記の統一化やバス交通の整備体系化、利便性向上を上げさせていただいております。 続きまして、ニセコ・羊蹄山の環境保全といたしまして、雪崩情報の詳細化と維持の取り組み支援、ガイド育成支援によるソフト面での受け入れ環境整備を考えております。 また、新幹線を意識したまちづくりといたしまして、駅周辺の交流空間整備や新幹線倶知安駅の交通ターミナル整備を考えております。 最後に、宿泊税導入運営のために、特別徴収義務者に対する徴収奨励金交付や徴税費用への充当を上げております。 なお、ただいま列挙した施策については、早急に必要な施策と長期的な展望に立って戦略的に行う施策とがあり、長期的な展望に立って行う事業については、事業内容により各年度の収入の一部を基金として積み立て、事業の本格実施の際に取り崩して用いる、そういったことを予定してございます。 次に、②についてお答えいたします。 宿泊事業者向けの説明会は、4月に総務大臣による宿泊税の新設同意を受けてから、初めての開催でございましたが、6月3日の第1回目は、ホテルニセコアルペンにおいて、38施設、76名の方々に参加していただきました。6月7日の第2回目の説明会は、倶知安町中小企業センターにおいて、午後1時の部、午後3時半の部、合わせて19施設、25名の方々に参加いただきました。 説明会では、宿泊税徴収の手引きなどの資料をもとに、制度の概要、徴収事務、宿泊税の使途について担当職員から説明の後、質疑応答の時間を設けました。その中で参加者の皆様からは、制度自体に対する質疑・意見、例えばなぜ定率を用いたのか、あるいは11月の導入はどうなのか、そういったことなどもございましたが、税額の算定や申告納入の方法など、実際の徴収事務手続についての質疑が多くございました。 宿泊施設の販売、予約方法にはさまざまな形態がありますので、担当である宿泊税係においても、今回寄せられた質疑について精査を十分行い、事務運用方法について町のホームページ上にQ&A方式で掲載するなど、徴収事務を実際に行っていただく事業者の皆様に、御理解と御協力をいただきながら、円滑な運用を目指していきたいと思います。 次に、③についてお答えいたします。 11月1日の導入まであと4カ月ではありますが、4月には税務課に宿泊税係が新たに置かれ、現在、関係部署と連携しながら宿泊税システムの稼働調整、宿泊税条例及び宿泊税徴収の手引きの英訳版の作成、そして導入啓発のためのポスター・チラシ等の作成、そして宿泊税の使途についての検討を深めているところでございます。 この導入までの作業スケジュールといたしましては、9月定例議会に宿泊税に係る関連予算の計上、基金条例案の提案を行うべく目的税である宿泊税の使途について、具体的に検討していきます。 徴収の実務に関しましては、制度説明会、実務研修会などを実施しながら、特別徴収義務者の登録申請の受け付け、登録者証の作成・交付、宿泊税の納付・納入場所である各金融機関等への周知・調整などを行ってまいります。 また、宿泊税を納めていただく観光客、宿泊客の皆様に御理解いただけるよう各種イベント等において宿泊税のPRを行うほか、各宿泊施設に制度概要を記載したチラシ・ポスターを配置したいと考えております。 いずれにいたしましても11月の導入に向け、円滑な徴収事務が行われるよう事業者様からの質疑、御意見等しっかりと聞きながら、各部署と連携してしっかりと確実に進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 森禎樹君。 ◆6番(森禎樹君) 再質問をさせていただきます。 まず1点目、宿泊税の使途についてですが、こちらの部分、倶知安町宿泊税徴収の手引きのところにも載っておりますが、具体的な部分と、まだ、いまいち見えない部分というのがあると思います。その中でも私は、特に気になる部分としては人材の育成の部分、今、全国的に、そして特にここのエリアにおいても人材の確保というのが、非常に難しい部分であると思います。どのように有能な人材を確保するか、そしてそれを育成していくというか、その問題が非常に重要かなと考えます。この人材育成という部分に、特に力を入れていきたいと思うのですが、そこの部分、町長はどのようにお考えでしょうか。 そしてもう一つ、今、話の中でもあったように使途の長期的な部分、そしてすぐに使う部分とあると思うのですが、その順序、何からどう手をつけていくかというのは、どのように決定されるのかというところをお伺いいたします。 2番目の説明会についてですが、こちらのほうも両方合わせて57施設ということでしたが、現在、この宿泊事業者、対象者の現時点での施設というのはどれぐらいあって、あとどれぐらいの施設の方に説明していかなければいけないのか。当然、全ての事業者の方が理解をして、税を納めていただかなくてはいけないと思うのですが、その辺、今後の説明会、月に1回程度行うというスケジュールの中で間に合っていくのかという部分、全ての事業者とのコンセンサスはとれていくのかという部分が一点不安に感じます。 そして今回行った2回の説明会の中で、いろいろ厳しい意見等もあったと思います。事業者のほうからも11月には間に合わないのではないか、少し余裕を持ったほうがいいのではないかという意見もあったと思うのですが、その辺、現時点でどの程度の理解を得られていて、この先、しっかりと11月に徴収ができるのかという部分、お伺いしたいと思います。 3点目に関しましては、今、言ったのと同じような部分ですが、実際残り4カ月程度でしっかりと間に合っていくのかという部分が不安に感じますので、そこの部分での答弁をお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま、森議員から再質問ということで、3点ほどあったと思います。 まず、使途につきましての人材育成ということでございますが、今、具体的にここでお示しすることは困難でございますが、あとすぐその対応するべきもの、あるいは長期的に展開するべきものとのどうやって決めるのかとも関連することでございますが、先ほど答弁申し上げましたとおり、今現在、観光振興計画、観光地マスタープランの検討が果敢に鋭意行われているところでございまして、そこでの課題抽出というものもどんどん明らかになってきているところでもございますし、これまでの有識者会議でのお話の内容、それらも反映させながら、また、町としての全体としてのこれまで蓄積、観光協会、あるいはNPBさんだとか、そういった関係団体等との日ごろの積み重ね、そういったところも含めて、そういったものが具体的な事業として明記、明確にして予算化されるということが、これからの流れということになろうかと思ってございます。 人材育成、本当にこの地域、ここでの観光資源というのは恵まれた自然、そして何よりここでおもてなす対応の仕方、心、人間、結局は人間だと思います。ですから、こういったものの人材育成というものは、専門的な人材、さらには住民も含めてこの町が世界から来る、国内外から来るたくさんのお客様をどうやってお迎えしていくのかというものは、物すごく大切なことでありますし、森議員御指摘のとおり、人材不足そういったものへの対応といったものも観光業界だけではなく、倶知安町全体においても大変、今、深刻な課題となっておりますので、そういった視点も含めて使われ方がされていくものと期待しているところでございます。 あと、③の11月1日スタートということで間に合うのかなという御心配、何とか本当にこれに向けて、あの手この手全ての能力を発揮して実現に向けて確実に進めてまいりたいと思っております。 ②についての質問については、担当のほうから答弁させていただきますので、よろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 税務課長。 ◎税務課長(川南冬樹君) 森議員からの質問の2番目の宿泊事業者の件数等でございますけれども、説明会へ出たのは、先ほど町長の答弁した部分だけなのですが、正確な数字は把握しておりませんけれども、細かい施設については500前後、それから宿泊税のいわゆる特別徴収義務者となる数というのは200前後を想定しております。 ただ、登録の申請書を10月までに行っていただくということなので、その辺についての数字については精査していきたいというふうに考えておりますので、11月1日導入に向けて、あらゆる努力をしてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 森禎樹君。 ◆6番(森禎樹君) 再々質問させていただきます。 まず1点目に関しましてですけれども、町長から何度も魅力の向上、質の向上ということで人材があったのですが、何よりも今ニセコエリア、物価も高くなっています。その中でサービスを向上していかなければ、満足度というものは上がっていかないと。きちっとサービスが向上するような人材の育成、これは直接的に今働いている方はもちろんですが、これからこのエリアで人材を確保していくために子どもたちですとか、そういった世代からのしっかりとした教育という部分、その部分を拡充させて人材の育成につなげていただきたいと。そう考えると、ここに書いていることだけではなく、もっと広く見ることができると思います。 もう1点、環境の部分、しっかり環境保全をして、このエリアの魅力ということで考えると、決してここのエリアの魅力というのは、山とか川とかそれだけではなく、全ての自然であり、この地域が持つものであって、その部分では例えば農業であったりとか、そういう部分も環境をよく見せる、保全するところには役立っている部分があると。もっともっと広い視点で、倶知安町の魅力ということを考えていかないと、観光につながっていかないのかなと。 逆に言うと、観光ということを考えていくと、もっと広い視点が見えてくるのかなと思うので、ここの今、書いている施策、個別施策ということにかかわらずやっていきたい。それと、インフラという部分で言葉が出てきましたけれども、観光インフラという部分で、ヒト・モノ・コトとかありましたが、当然、通常のインフラ、水道整備ですとか、そういう部分も道路の整備とかもありますけれども、そっちの部分もしっかりと使えるようにというか、使っていただきたいと私は思いますので、その辺もお願いしたいと思います。 このもう1点の部分、本当に間に合うかという部分が、今、お答えいただいたのですが、この特別徴収義務者のほうの数、これはしっかりと把握をしていただかないといけないのかなと。これが10月までに登録をしていただくということがあるのですが、10月までに登録していただいて、11月から徴収と。物すごくスケジュールが詰まった中での作業となるので、しっかりと事務的な部分進めていただきたいなと思います。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 森議員の再質問についてお答えいたします。 まず初めに、何よりもサービス向上に資する育成、あるいはここに示しているもっと広い視点でのそういった使い方というものが、当然しかるべきではないだろうかということでございます。基本的に観光に対する町からの行政の観光費、いわゆる観光費というものがこれまでもありました。観光協会に対する補助金も含め、そういった形でいろいろな対応しております。 観光振興に関する観光振興計画、新しいものを策定しているところでございますが、観光というのは、物すごく裾野の広い作業でございますので、今、ここに書かれているものが全てだというふうには、私も思ってございません。今回、宿泊税を皆様、お客様から、泊まった方からいただくということでございますので、そういったお泊まりになられた方々がわかりやすく、何でこの税金取られるのだと、かかるのだということがしっかりと伝わるような明確な事業展開というものを示しながら、これから組み立てていくことが大切ではないだろうかというふうに考えてございます。 それともう1点、11月1日に向けて、これは本当に先ほども申しましたとおり、大変厳しい時間帯ではあるとは思いますが、これを皆さんのお力、協力をいただきながら、何とかしっかりと間に合うように頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞ御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 森禎樹君。 ◆6番(森禎樹君) それでは2件目、G20観光大臣会合について、町長にお伺いします。 本年10月25日、26日に倶知安町で開催されるG20観光大臣会合についてですが、まず1点目、町民会議への補助金として約1,600万円ほど倶知安町の予算より支出されていますが、事業費の大半は広報・PR事業に使われると理解しております。現在までの事業内容と今後予定している事業内容というのは、どのようなものでしょうか。 2点目、10月25日、26日とその前後の日も含めて、倶知安町の実務的な役割とは何でしょうか。これは決まっていますか、国・道からの要請などは何かあるのでしょうか。 3点目、今回のG20による直接的、また間接的効果はどの程度あるのか。 以上、3点についてお伺いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、森議員のG20観光大臣会合についての御質問にお答えさせていただきます。 まず、町民会議についてでございますが、議員のおっしゃるとおり、今年度予算のうちおおよそ半分を主に町民の方へ機運醸成を図るための広報・PR事業に、また残り半分を各種イベントの開催や子どもたちへの周知などを行うための関連事業、参加者へのおもてなし事業などに充てる計画となっております。 今年度は、これまで倶知安高校にデザインしていただきましたカウントダウンボードや町内の全小中学生にお配りした缶バッチの皆様や町民会議構成員を中心にお配りしたピンバッチの制作による機運醸成のほか、先般5月24日に行われました高級実務者級会合参加者へのおもてなしなどとして、国際シンポジウム会場前の歓迎雪だるまの設置、また、記念品の贈呈などを行っております。 今後におきましても10月の大臣会合開催に向け、倶知安高校生デザインによるポスター作成やじゃが祭り、ひらふ祭りなど、町内で行われるイベントでの積極的なPRを行い、町民の皆様へ開催機運を高めていく取り組みを行っているほか、ウエルカムボード作成やG20給食、倶知安農業高校による地元食材を使った食品提供など、子どもたちの記憶に残るような取り組みを行ってまいります。 次に、大臣会合における倶知安町の役割についてですが、国・観光庁が中心となりますが、国は大臣会合において、議長国として声明文をまとめることを目的に会議を取り仕切るほか、運営業者に対して、会議運営や宿泊施設との調整を指示するなど、会合本体に関しての決定権を全て持ってございます。 北海道は、G20観光大臣会合実行委員会として、地元歓迎レセプションや広域的なPR、救急医療体制の調整などを行います。そして、町は、先ほど申し上げましたような町民会議の事業を行うほか、主管となります観光庁の指示に基づき、会合で使用する町内施設との調整や情報収集など、開催地として国の事務を補助してまいります。国・北海道・町が一つのチームとして、大臣会合を成功に導けるように、現在、鋭意準備を進めているところでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 最後に、G20開催による直接的・間接的効果についてでありますが、まず、直接的効果については、大臣会合参加者・関係者の宿泊飲食代として約3,900万円と試算しているほか、町民会議の事業については、原則、町内事業者にて実施予定のため、一部町内事業者に発注しないものを除き、最大約1,500万円が町内に還元されると考えますと、合わせて約5,400万円を超える効果があるものと考えております。 一方、間接的効果としては、世界有数の山岳リゾートを目指す本町として、当面の目標指数である外国人観光客の宿泊延べ数60万人に向けて、G20開催によるPR効果は多大なものがあると考えており、宿泊延べ数の増加により、さらなる経済波及効果が本町、あるいはこの地域にもたらされるものと期待しているところでございます。 以上が、森議員のG20観光大臣会合に対する答弁でございますけれども、今までもそうでありましたけれども、G20の会合に向けて、また、その後に私たち地域自身がこのイベント、国の大きなイベントにどう向き合うのか、また、これからこの契機にどうやって生かせるのかということをじっくりと考え、そして実際に取り組んでみる、そういった絶好の機会だと思っておりますので、その辺もお含みいただきまして、今後の効果ということで述べさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 森禎樹君。 ◆6番(森禎樹君) 再質問させていただきます。 まず1点目、この事業費についてということでしたが、これももう決まってしまったことなのであれですけれども、しっかりとやることはやっていただきたいと思いますが、この事業費、多額の事業費を使って町民の機運を醸成するという部分で、なかなか感覚的な部分で答えづらい部分あると思いますが、町民の機運がこれで本当に醸成されているのか、倶知安町のG20に向けた雰囲気というのが盛り上がってきているのかと、そういう部分はなかなか感じ取れるものではないのかなと思います。残り少ない日数でぜひその部分、目的があっての事業なので、目的達成に向けてのことをしっかりやっていただきたいと思います。 2番目の部分、それぞれ国・道・町の役割を今、示されましたが、なかなか倶知安町としてこの情報提供であったりとか、事務的な補助であったりとかという部分、実際には直接的というか、内部のほうの係というのはできないのかなと思いますが、どの程度まで倶知安町の例えば職員が入っていけるのかという部分、ぜひこれを今回の町の職員が中心となるのですけれども、経験を積む場として生かしていただきたいと。 せっかくのような国際会議が、この町で開催されるということで、経験値としてこの町に残していただきたいという部分がありますので、どんなことでもとはないですけれども、ぜひ少しでも内部のほうに入り込めるようにというか、いい経験が積めるような場としていただきたいと思います。 三つ目、直接的効果という部分は非常に重要だとは思うのですが、間接的な部分で宿泊数の増加に向けてのPR、この部分非常に重要だと思います。ここの部分もやはり倶知安町としての役割として、各国のほうにきちんとPRができるのか、本当にこの後の町の発展につなげることができるのかということが重要な部分であると思います。 今、2番目の部分と3番目の部分で人材という部分、この町の貴重な予算と人を使うものなので、ぜひそこを倶知安町につながる部分としてとらえていただきたい。 もう1点は、今回町民の中でもやはり子どもたちに対して、将来、この町でこういう大きな会議が開かれたということを記憶にとどめると。町長の言葉にもありましたけれども、そのような事業という部分で、もう少し考えていただきたいなと思います。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 森議員の御質問でございます。 本当に機運、本当に盛り上がっているのか、直接かかわっていない方々が一番多いのかな、一番盛り上がっているというか、意識し始めてきたのは既に子どもイベントというか、小・中学生含め高校生がかかわって、いろいろな部分でかかわっていただいて、やっぱりかかわっていただくことによって、何でこの会議、どういう会議なのだろうということにも引きつけられますし、それとともに、うちの町は何でここが選ばれたのだという、そもそもこの町のことを知る大きな、大きな貴重な経験だと思っておりますので、それをこのG20秋の本番といいますか、大臣会合に向けてもそういったものを深掘りしていくような展開というものも、細かなことからそういった部分での浸透を深めていきたいなというふうに思ってございます。 また、一般の町民に対しましてもそういった部分での工夫、これは行政だけではできません。町民会議というそういった母体を中心に、皆様の御協力をいただきながら、そういった機運というものを高めていく努力は、本当に頑張ってまいりたいと思っております。 それと、今回こうした貴重な経験であるからこそ、職員がその会合に向けて大きくかかわるべきではないだろうかといった御意見、御質問だったと思います。 全くそのとおりでございます。しかしながら、今回、国のそういったG20という性質上、しっかりと町としての裏方役としての役割というものも大変重要になってくると思います。その部分を開催地としての責任というものもしっかり認識しながら支えていく、会議の成功に持っていく、そういった部分での役割というものをしっかりとやりたい、やっていかなければいけないという部分がございます。 したがいまして、そういった難しい国や北海道、先ほど最初に答弁したとおり、チームとしてやっていく、そこに大きくかかわるということは、今、総合政策課が中心となっておりますけれども、1人でも多くそういった職員がかかわれるような機会というものも生み出せたらなというふうに期待しているところでございます。 また、間接効果こそが十分そういったことで伝えるということが大切ではないかということで、私は今回のG20の開催、単に10月本番の会議が成功するということではなくて、これをすることによって、これから倶知安の町変化を遂げつつあろうとするニセコエリアを中心に、この地域全体が世界各国にこういったところだというのを生の発信ができる。来ていただいて、大臣がこの将来の地球上における持続的な観光をどう考えていくかということをテーマに、話し合われるわけでございます。 この倶知安町を舞台にそういったことをやる、そういった機会をしっかりと子どもたちにつなげていくような取り組みいうことを積極的に進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 森禎樹君。 ◆6番(森禎樹君) 再々質問させていただきます。 町長から、大変丁寧な御答弁ありがとうございます。 今の部分で、機運の醸成という部分ですが、これに関してやはり直接かかわっている町の職員、もちろん私たちもそうですけれども、近い位置の人間がまずしっかりと、これを開催するのだという機運を高めて町民に伝えていく。そして、今、町長、話の中で子どもたちが非常に関心を持ってという部分があったと思うのですが、それは本当に今後いつあるかわからない機会ですので、ぜひこの機会をしっかりと生かして、教育のほうにもつなげていただきたいと思います。 そして、当然、今回10月にこれを開催することが目的ということではないと思います。倶知安町としては。やはり倶知安の名前を広めることだけではなく、先ほども言いましたけれども、しっかりと倶知安の発展につなげていくという部分、その部分で先ほどと繰り返しになるので控えますが、しっかり考えていただいてこれから10月まで、そしてその後もつなげてやっていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 本当に森議員おっしゃるとおり、この会議自体、倶知安町にとってはこの会議が目的ではないと見ています。その次にどうやってつなげていくのか、次の時代にどうつなげていくのか、世代につなげていくのかということが最も大切なことだと思ってございますので、そういった気持ちを胸に、ことし10月に向けて頑張ってまいりたいと思います。 本当に先ほどの観光税ではないですけれども、どんなにPRしたところで来たお客さんが、この地域に満足しないで帰られたら、もう二度と来ません。そういったことを含めますと、やはり観光インフラというものがしっかりと根づく、それを支えるにはやはり住民のこういったことを機会に、観光に対する思い、考え方、取り組みということをするということが一番大切なのかなとも思ってございますので、そういった意味も含めまして、本当に何度もこの地域に訪れてくれるお客様を世界から、国内外から呼び集めるような時代に向けて私たちは取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) これにて、森禎樹君の一般質問を終わります。 この際、暫時休憩します。     午前10時55分 休憩     午前11時07分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第1 一般質問の議事を継続いたします。 作井繁樹君の発言を許します。 作井繁樹君。 ◆14番(作井繁樹君) 通告に従いまして大きく3点、教育長に1点、町長に2点、順次伺います。 まず、教育長に伺います。 所管である厚生文教委員でありますので、本来的には教育長への質問はできる限り控えたいとは思っておりますけれども、今回は新教育長の基本的な考えを確認させていただくという体で御容赦のほどいただきたいと思います。 早速、質問に入ります。 いじめや貧困、あるいは教職員の負担軽減などの全国的な課題、小学校の適正配置計画や外国籍の児童生徒への対応などは本町特有の課題。また、芸術・文化の振興や本町の変遷をたどる歴史の継承などの課題。学校教育並びに社会教育現場の現状をどのように認識し、それらの課題克服に向けた町教委としての役割をどのように受けとめ、その先頭に立つ村井教育長の思いなど、新教育長としての所信を伺いたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 作井議員の御質問について答弁させていただきます。 作井議員には、本町の教育長として初の定例議会に臨む私に、このような所信表明の機会を与えていただきましたことに、心より感謝申し上げます。 それではまず、私の教育観についてでございます。 倶知安中学校の校長でありました昨年4月の学校だよりで、こう述べました。教育とは、子どもたち1人1人が自分を鍛え磨いて、よさや可能性を育んでいくように導くことであると考えています。そして、直接子どもにかかわる学校教職員の役割は、教科の学習を初めさまざまな教育活動を通して、子どもたちが生きることの喜びを実感し、よりよい未来社会を創造しようとする強い意志と意欲を持つことができるよう指導し、支援していくことです。 もちろんこれは学校教育における考えを述べたものですから、社会教育、生涯学習にもそのまま通用するという文言ではございませんが、人々が未来社会を創造しようとする強い意志と意欲を持ち、生きる喜びを持って自己実現に向かうことができるよう、生涯にわたって支援し続けていくのが町教委の使命であり、役割であろうと考えているところでございます。 次に、学校教育、社会教育の現状・課題をどのようにとらえ、どのように解決し発展させていくのかとの御質問でございます。 教育には、不易と流行があると言われます。時代を問わず、いわば普遍的に大切なものと、世の中の変化に応じて重要視しなければならないものがあるということです。 作井議員が御指摘のとおり、本町にも教育課題が山積しておりますが、それぞれの課題には本質的な重要性とはまた別に、解決に向けて特にスピード感を必要とするものがあり、それは流行、つまり時代が求める課題の中に多く見受けられます。 学校教育では英語教育、G20観光大臣会合の開催地として選ばれるなど、国際観光都市として全国的にもまれな発展を続ける本町にとりまして、英語教育の充実は最優先に取り組むべき課題の一つです。このため、新学習指導要領への移行期であります昨年度から、小学校では英語専科教員を配置して、新指導要領を先取りした英語科の授業を完全実施し、今年度は専科教員を増員しまして、一層の充実発展を図っております。 また、特別の支援を要する子どもたちがふえている現状に対応するため、これも昨年度から教育委員会に早期支援コーディネーターを配置して、教育・保健・医療・福祉などにかかわる各種機関と連携しながら、幼児期からの子どもたちの状況を把握し、一貫した支援体制の構築に努めてきたところでございます。 とはいいましても先ほど申し上げたとおり、急いで解決、あるいは実現しなければならない課題のみが本質的に重要なものというわけではなく、それはむしろ不易なものにこそ多いように思います。 思いやりや優しさ、つらさ、苦しさに耐え抜く力、美しいものを愛でる心、自主自立の精神など、いわゆる人間力と言われるものは、生きる力の根本に位置づけていなければなりません。そのためには、部活動や特別活動などはもとより、特別な教科道徳の充実を図るほか、本町の貴重な文化施設である小川原脩記念美術館・風土館などのより積極的で有効な活用も求められるところでございます。 本町教育行政の執行に当たりましては、学校教育・社会教育を問わず不易と流行を常に意識しながら、バランスのよい取り組みの推進に努めてまいりますので、今後とも御指導、御支援、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 作井繁樹君。 ◆14番(作井繁樹君) この間の行政報告か、教育行政報告の際に鈴木議員からもありましたけれども、私も教育長には大変期待している1人であります。 この間の答弁の中でも、今、まだならし運転中というような、表現は違ったかもしれないですが、そういうふうに私も受けとめさせていただきました。ですので、次年度の執行方針は、本当に教育長の思いがしっかり盛り込んだものとなるものを期待しておりますし、これからつくられる6次、新たな総合計画、また、新大綱の中にもそうした思いがしっかり盛り込まれることを期待したいしたいと思いますが、そこに対する教育長の意気込みだけを再度お伺いしたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 作井議員のほうから、今、御指摘いただいたとおり、毎日勉強はしているのですけれども、全体像をつかむ、特に行政にかかわる部分の全体像をつかむというところまでは、なかなか行っておりません。ですから、さらに勉強しながらよりよい教育行政を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ですから、今年度につきましては、田中前教育長が非常に丁寧に今年度の行政執行方針を取りまとめていただきました。まずは、それを一つ一つ実現するべく取り進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 私自身の教育に対する思いというのも幾つかございます。それらを実現するためにもまずは今年度の執行方針をしっかり取り進めている中で、また、いろいろなことが見えてくるのだろうなというふうに考えております。それらを生かしながら来年度、できればどこまで満足していただけるかわからないのですが、何とか議論のたたき台になるようなそういう執行方針を取りまとめて、提示していければなというふうに考えております。 いずれにしましても本町の子どもたち、これまで校長として、あるいは一般教員としてかかわってまいりましたたくさんの子どもたちから、たくさんの学びを得て今がございます。そういう意味では、御恩をお返しするというような思いも込めて、教育行政に携わってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(盛多勝美君) 作井繁樹君。 ◆14番(作井繁樹君) 期待しておりますので、頑張ってください。 続きまして、町長に2点伺います。 1点目、今後、10年から15年間の大型事業と財源確保について4問。昨年の第3回定例会9月議会にて、今後の財政運営についてということで一般質問しましたが、今回もその続きの議論をしたいと考えております。 1問目、昨年示された今後10から15年間で想定される大型(新規)事業費の積み上げ金額、概々算の150億円、その後の精査、見直し、あるいは新たな想定など、金額及び実施期間が変わったものもあろうかと思います。変わったもの、新たに想定されるものをお示しください。 2問目、昨年示された直近の倶知安町財政シミュレーションにおける平成33年度町有地売払収入30億円の見通しを伺います。 昨年、30億円の売却収入が見込めるのか、それとも歳入として30億円足りないのかという趣旨の私の再質問に、前町長は、30億円足りないと捉えていただいて構わないと答弁されておりました。要するに30億円の見通しが立たなければ、財政が破綻しかねないという趣旨でした。30億円の売却収入、その見通しをお聞かせください。 3問目、避けては通れない倶知安厚生病院の改築負担、核心的議論を深めなければならない時期に差しかかっていると考えておりますが、その後の協議の進捗、今後の協議、あるいは要請活動等のスケジュールを改めて伺います。 4問目、本年11月の宿泊税導入を間近に控えた中で心苦しい、そんな思いもなくもありませんが、次の手の議論が必要と考えております。別荘税など新たな租税の検討、あるいは新たな町有地の売却など、さらなる町有財産の有効活用を検討、新たな財源確保について議論すべきと考えますが、見解を伺います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、作井議員からの御質問、今後、10年~15年間の大型事業と財源確保についての御質問に対する答弁をさせていただきます。 まず、一つ目の概算事業費の精査、見直しについての御質問でございますが、作井議員のおっしゃるとおり、昨年9月議会におきまして概々算ではございましたが、将来的な大型事業に係る積み上げ金額を事業費総額150億円とお示しさせていただいたところでございます。 その中で北海道新幹線関連に約46億円、この内訳といたしましては、周辺整備に31億円、新幹線の整備負担金について10億円、新駅舎につきまして5億円といった内訳で、約46億円ということで御説明申し上げたというふうにされております。 そして、ひらふ第1駐車場整備に約35億円、新たな役場庁舎建設について約30億円と、超大型事業が控えているものでございました。その後、新たに新幹線関連におきまして、移転対象者の方々に対します宅地造成事業に約2億円、また、町道岩尾別南3線の無電柱化工事に約1億円などが、新規で追加されたところであります。 なお、新役場庁舎建設におきましては、おおよそ想定どおりの事業費におさまり、今般、着工したところであります。 また、ひらふ第1駐車場整備におきましては、なお、引き続き精査中であります。 そのほかにつきましても現在精査中でございますが、昨年9月定例会において当時御指摘のありました次期町の総合計画、現在、策定中でございますけれども、その整合性を含め改めて整備した上でお示しさせていただきたいと考えておりますので、御理解のほどお願いしたいと思います。 2点目の町有地売払収入30億円の見通しでございますが、財政シミュレーションにおいて概々算の事業費150億円の積み上げに対する必要な財源として、町有地売払収入に30億円を計上しておりましたが、一部町有地売り払いについて具体的に検討を始めているところであり、今後も財源確保について努めてまいりたいと考えております。 3点目の厚生病院改築負担に関しましては、最初に協議の進捗状況でございますが、現段階においては、具体的な協議にはなかなか至ってございません。医療機能検討協議会の協議の中で意見が出されておりました、これまでの倶知安厚生病院の施設整備の際に、財政支援をいただいていた羊蹄山麓7カ町村、この以外に共和町、岩内町、黒松内町に対しまして現在の倶知安厚生病院の現状、そしてこれからについて、また、今回の改築整備の趣旨を説明させていただき、この3町につきましては、かつて厚生病院が第1期工事が行われた際の負担をいただいた3町でございます。当時は7プラス3ということで10町村で負担をさせていただいた、こういった経過もありまして、そういった形をとらせていただいたところ、協議に参加していただくよう要請を行っておりましたが、3町の首長からは、まずは協議の場に着くということに対しては、おおむね御理解をいただいているところまで来てございます。 その後の負担金が云々かんぬんはまた別として、そういったテーブルに着いていただくということで、これから進めていくことになります。 今後のスケジュールといたしましては、6月定例会終了後から、事務方レベルでの現状における情報の共有化を図り、関係町村との協議、また国や北海道への財政支援の要請、さらには北海道厚生連に対して、自己資本による最大限の努力を求めることなど、この3点を軸に精力的に進めてまいりたいと考えております。 また、改築整備に向けては、北海道厚生連の第9次中長期計画の変更等の必要性がございますので、年内には結論づけをしてまいりたいと考えております。 いずれにしましても議員御指摘のとおり、核心的議論を深めなければ先に進むことはありませんで、限られた時間ではありますが、早急に取り進めてまいりますので、御理解のほどお願いします。 次に、新たな財源確保についてお答えいたします。 現在、本町においては、本年11月1日の消費税の本格導入に向けて、宿泊施設への説明会など準備を進めているところでございます。本町の宿泊税は、観光振興の費用に充てることを目的とした法定外目的税であることから、その使途は観光課題の解決や観光振興に限定されるものでありますけれども、本町においては観光課題のほかにもさまざまな行政課題が山積してございます。 その課題解決のための財源確保、これは大変必要なことであることは間違いございません。そのため新税の創設に限らず、新たな財源確保について、これまでと同様継続して検討を行うことといたしますが、まずは11月に向けた宿泊税について、しっかりとした徴収体制、そしてその使途について確立し、税収実績を見据えながら次のステップに進みたい、そう考えておりますので御理解をお願いいたします。 また、財源確保のための町有地の売り払いなどにつきましても今年度、旧給食センター跡地の売却やその他貸付料などの見直しも順次進めており、引き続き町有財産の有効活用による財源確保とともに、歳出における全般的な精査による財源捻出にも努めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 作井繁樹君。 ◆14番(作井繁樹君) 1番目は理解しました。 2番目の町有地売払収入の30億円なのですけれども、今の答弁で、何ですかねというか、その程度しか進んでいないというか、見通しが立っていないのかなと。相手もあることなので、どこまで公の場で答弁できるのかというのはわからなくもないのですが、もう少し具体の話が進んでいるかと思いますし、今定例会でも評価の関係で200万円ぐらいでしたか、補正予算も組まれていたと思うのですが、もう少し突っ込んだ答弁があるのかと思っていたのですが、お答えできないようでしたら、これ以上は聞きませんけれども、もう少し具体的にスピード感持って進めていただきたいなと思います。 厚生病院の関係も、共和町、岩内町、黒松内町の一定の理解は得られたということで、一歩は前進しているのかなという気はしますけれども、ちょっとスピード感に欠けているのかなと思います。それぞれ町村との協議というのは、なかなかそう簡単ではないのかなと思いますけれども、国や道への要請活動がなされていないというふうに私は今受けとめていまして、それもこれからなのというのが正直疑問符なのですが、もう少しこれもスピード感が必要なのではないかなというふうに思っています。 それから、新たな財源確保、これも先ほども森議員からありました。まずは宿泊税を間違いなく11月から導入できるように進めていただきたいとは思いますけれども、議論はあくまでもすべきではないのかなと思っています。これも田中議員のほうからもあるので、私のほうから深くは言いませんけれども、別荘税というのも課税客体も違うわけですし、特別徴収義務者等も不要なはずで、直接徴収できるはずで、町民の税負担がふえるわけでもないので、これはもっと前向きに議論すべきなのではないかなと思います。 それから、町有地の売り払い、それ自体も議論は分かれるところであります。町民みんなの財産ですので、一時的な財源の財政状況によって、売っていいのかという議論はあろうかと思いますが、これだけの大型事業がある程度数字が明確にもかかわらず、歳入のめどが全くないというのはどうなのでしょうか。全くないと言ったら語弊はあるのかもしれないのですけれども、もう少し具体の議論をしていかなければ、全くこれらの事業は手がつけられないのではないかなというふうに思うのですが、その辺、再度答弁いただきたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの作井議員の再質問についてでございます。 先に、厚生病院の関係でございますけれども、御指摘のとおり、もう言いわけにしかございません。速やかにというか、時間が限られているという想定の中で進めなければならないので、それに合わせた形で、これから工程というか、そういったものを組み立ててやっていきたいと思います。 いずれにいたしましても広域での、倶知安町だけでの動きというだけにはとどまらないものですから、いかんせんそういった部分での調整作業というのは、これしかも先ほど答弁したとおり、この三つの部分で町村間、また国・道、そして厚生連に対応するというこの三つを、ほぼ同時進行的に限られた時間の中で対応していかなければいけないということで、本当に昨年から期間は延ばしてもらったものの、それでもなおかつこういった状況になっているということで、いずれにいたしましても大変重要な課題でございますので、しっかりと取り組んでまいりたいと思っております。 先ほど、二つ目の町有地の売払収入の30億円についてでございますけれども、これにつきましては、今回、補正予算として通していただいた町有地の鑑定評価業務委託料、可決していただいたところでございます。これにつきましては、説明申し上げましたとおり、ホテルニセコアルペンのそういったところでの敷地、そういったものの鑑定評価をまずは行って、それから交渉に立ち向かうという形になってございますので、そこでの交渉いかんによって売却するのか否かということを精査することになろうかなというふうに思っておりますので、具体的にあそこが幾らぐらいになるのかというものも、実際わかりません。正直言って。 ですから、そういったところでの結果を得ながら、その部分はやっていくということで御理解いただきたいなというふうに思っておりますし、財政シミュレーションにおいて、150億円の上がっていたものに対して30億円を計上していながら、町有地の売買について、そういった形の一部分として、一つとして今回ホテルニセコアルペンでの取り組みというものもやっていくということに、結果的にはそういった形になっておりますけれども、決してアルペンホテルに限らず町全体としての町の町有地でこれから予定のないところ、むしろ住民や民間で売却してもらったほうが土地の利用の仕方として、有効的に活用できるのであろうというふうな、思われるところであれば、そういったことは前向きにやっていかなければならないなというふうに思っております。 町民皆さんの財産でございますので、その辺は十分承知、踏まえた上でのそういった取り組みをしていく姿勢というのは、崩さないつもりでございます。 それともう1点、新たな財源ということでございます。これにつきましては、先ほど作井議員からも別荘所有税だとか、熱海市だとかで実際に行われている法定外普通税という形で導入されているところがございますけれども、熱海市の別荘税につきましては、所有税につきましては、内容としては所有者が週末ですとか、長期休暇を熱海市で過ごす、そういったことに対する行政経費の負担増に充てるために、別荘所有者に対しまして床面積ですね、別荘だとかの床面積を基準としたところに税金を賦課・徴収するものであるということで、使われ方、その使途についてはごみ処理経費ですとか、道路維持費ですとか、下水道・し尿処理など、あと消防施設整備ですね、そういったものに使われているということでございます。 しかしながら、本町の場合、熱海市の別荘だとかそういった所有税に倣いますと、私たちの町、別荘というよりはコンドミニアム、そういったところでの所有税など考えられるわけでございますけれども、熱海市の場合は税金を負担する別荘所有者がごみ処理だとか、下水道などの受益を得ているのに対して本町のコンドミニアムの所有者、ほぼほぼ所有者自身の使用日数というものも契約によって限定されている、制約、制限されているといった場合がほとんどでございます。というふうに聞いてございます。 所有者が年に数日しか使用していないなど、負担と受益の整合性という観点から申しますと、なかなか税金負担に見合う受益をどのように整理するかだとか、そういった今後さまざまな研究がもっと必要になってくるのかなというふうには感じております。 しかしながら、最初から別荘等の所有税を具体的な検討のテーブルに上げないということではございませんので、その辺、誤解のないよういただきながら、いずれにいたしましても先ほど答弁申しましたとおり、そのほかの新たな財源確保に向けては日々私たちも研究し続けて、具体的にまた次のステップに向かうべきだと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 作井繁樹君。 ◆14番(作井繁樹君) ありがとうございます。 売払収入の30億円の話で、ホテルアルペンの底地の話がありましたので、これからの交渉だと思いますので、これも答弁は余り、限定されるのかなという気はしますけれども、聞き漏れてくるところによると、全部の町有地ではなく、今、ホテルが建っている部分のみと先方は希望しているやにも聞こえてくるのですが、そういうふうな売り方をされると、周りの町有地をこれからどうするのだという話にもなってきますので、その辺はもう少し、できれば全体でということで、まずテーブルに着くべきなのではないかなと思っております。 差し支えがない程度で御答弁をいただければと思います。 厚生病院の関係はわかりました。ともかくスピード感を持って進めていただきたいなと考えております。 それから、新たな財源確保ということで、今、何か熱海は行政経費の負担がかかっているので、別荘所有税を取っていると。我が町のコンドミニアムとは、何かちょっと違うようなお話もありましたけれども、これも前回もお話ししたと思いますが、我が町1万5,000人の住民に対して冬期間の従業員、また我が町を訪れるお客様を踏まえるベッド数を足すと、トップシーズン3万人の人間がこの町に生活することになるわけで、そのインフラ整備が必要になってくるわけですよね。 そういう中で今のような御答弁だと、ちょっと余りにもどうなのかなという気はします。だから、本当に現実的な議論として考えていかなければならないと思いますし、これもどこまで申し上げていいかどうかわからないのですが、今、商工会議所が中心となって、北1街区の事業等々進めております。新たに、まちづくり会社を立ち上げて、そういった事業を進めるという中で、今の会議所を移転するという計画もあるように聞いています。となれば、今の会議所の底地はどうなるのかな、あれも町有地ですよね、それも本当に真剣に考えていかなければならないタイミングだと思っています。 しゃべれるものとしゃべれないものがあるのはわかりますけれども、本当にしっかりと新たな財源確保の議論をしていかなければ、使い道の部分も我々議論のしようもないということだけは、御理解いただきたいと思いますので、その辺ひっくるめてもう一度、町長の答弁をお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの作井議員の御質問でございます。 町有地の売却につきましては、本当に御指摘のとおりだと思っておりますし、総務委員会でもそういったお話をいただいているところでございますので、そういった今回ホテル敷地だけということで、鑑定依頼ということでやっておりますけれども、周辺についても含めて、これからのところで協議させていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それと、次の町有地全体についてのこれからの取り扱いについても、さまざまな御意見いただいております。会議所ですとか、そういったところからもいただいておりますので、そういったもの町全体のそういったところでの取り組み等も踏まえまして、これからの財源確保のためにしっかりと、大変重要な時期でございますので、しかも時間そんな簡単にこういった、ここでやりますと言って、あしたすぐできるものでもまるっきりないので、そういった部分時間もかかるのは承知の上で、これから避けては通れないところだと思っておりますので、頑張らせていただきたいと思いますので、御理解のほどお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 作井繁樹君。 ◆14番(作井繁樹君) 次の質問2点目、最後の質問に移ります。 ことしの第1回定例会3月議会でも民官協働のパートナーシップについて一般質問させていただきましたが、もう少しその議論を深めたいと考えておりまして、以下4問伺います。 1問目、本町における民官協働のトップランナーの一つが、観光地マスタープランと受けとめておりますが、分業、あるいはアウトソーシング的に作業を割り当てているだけにすぎず、真の協働には至っていないと考えておりますが、まずは町長の見解を伺います。 2問目、相当程度のニーズがありながらも、残念ながら全く実績が伴わない住みかえ支援事業、これこそ民官協働での取り組みが必須の事業と考えております。現在の後志空き家バンク等の取り組みを、よりブラッシュアップさせた新たなスキームづくりを急ぐべきと考えますが、見解を伺います。 3問目、3月議会では、倶知安町中小企業振興基本条例をもう一歩前進させるべく、行政と経済団体や企業家などからなる(仮称)経済会議の設置を検討と、答弁されておりました。事業者が抱えるさまざまな悩みの解決、あるいはチャレンジをサポートする民官協働の取り組みと受けとめておりましたが、より具体のイメージ、さらには検討作業の進捗を伺います。 4問目、本町、あるいはニセコエリアの先ほども議論ありました人手不足は深刻であり、労働力・人材を確保するための取り組みも急務と考えております。民官協働で人材バンク的法人を立ち上げ、そこから必要な人材を派遣し、繁忙期・閑散期を補い合って安定的に通年雇用を実現する。さらには労働環境・住環境の整備など、まさに民官協働での組織づくりが今こそ必要と考えますが、見解を伺います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、作井議員からの民官協働の推進について答弁させていただきます。 1点目の観光地マスタープランにつきましては、現在、行政とDMO組織等の協働で策定に取り組んでおります。観光は、産業として裾野が広く、多くの情報や知見が必要になるとともに、国においても民間的手法の導入のために、観光の旗振り役やかじ取り役として、日本版DMOの形成、確立施策が進められております。 観光地マスタープランの策定においては、これからの倶知安町の観光振興を図る上で必要であるDMOや、観光関連事業者からのグローバルな目線での経済感覚や観光地の経営的視点、ブランディングといった民間の知見を注入し、かつ事業者や住民目線からの課題を抽出し、それらについて課題解決や観光の推進において、行政が対応や下支え、コントロールすべき部分もテーブルに上げて話し合うというような活発な議論を展開してございます。 これにより、民のみ、あるいは官のみが分業で倶知安町の観光のこれからを考えるのではなく、互いの情報や知見を生かして議論を重ねることで、観光地としてのビジョンとなるあるべき観光地の姿を共有し、これに向かった課題解決や前向きな施策推進のための手順書として、マスタープランを民と官、一緒に進めてまいります。 2点目の住みかえ支援事業でございますが、住みかえ制度については、高齢者等世帯及び子育て世帯に対して、後志空き家バンクを通じて売買・賃貸を行い、一定の基準を満たす者に対して支援を行う制度となっており、平成28年度から実施しております。 制度開始から4年目を迎えておりますが、本年度におきまして、高齢者世帯の戸建てから民間アパートへの住みかえが1件、補助の対象となり、通算ではこの1件のみの実績にとどまっているところでございます。 高齢者等世帯におきましては、空き家バンクを通じて売買・賃貸を行い、町内のほかの住宅へ住みかえた場合に対象となりますけれども、その制度の活用を相談に来られた方の事例を見ますと、転居先として入居倍率の高い町営住宅を希望されるため、転居の時期にめどを立てることができず、制度の利用をあきらめられているようでございます。 また一方、子育て世帯においては、空き家バンクに登録されている戸建て賃貸住宅に住みかえた場合に対象となりますが、町内の不動産につきましては、取引が大変活発となっている状況が続いてございます。空き家バンクに登録活用される以前に、取引が完了されている状況が多く目立つ状況になっております。貸付物件もこれまた同様と聞いてございます。 高齢者等世帯の住みかえ先として、民間アパートが選択されない理由につきましては、高額な家賃、そしてバリアフリー設備不足、近隣とのコミュニケーションへの不安、募集要件との不一致など、さまざまな要因が上げられており、高齢者の住みかえの要望に添える物件が、いま一つ不足している状況であるというふうに認識してございます。 このような状況を踏まえまして、今後、策定を予定しております地域優良賃貸住宅制度の設計に関連し、高齢者世帯の民間アパート利用も含め、住みかえを取り巻く環境の整備について検討を進めてまいります。 また、空き家バンクの利用につきましては有効に活用されるよう、これからも周知に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 続きまして、3点目の(仮称)経済会議でございますけれども、3月議会での答弁につきましては、御質問のとおりでございます。 イメージといたしましては、中小企業振興基本条例にうたわれています施策の策定を進めるため、例えば経営基盤の強化のための資金供給の円滑化、あるいは経営革新創業支援のためのワンストップ窓口の創設、また後継者問題に対応した事業承継サポートなど、現在の小さな企業も含め、そういったところを取り巻くさまざまな問題に対応するために、行政を初め経済団体、金融機関など関係する機関で協議を重ねて策定することによりまして、より実効性のある施策の策定を目指すとともに、施策の実施に当たっては、かかわった関係機関の協力のもと、安心して企業が利用できるよう制度設計してまいりたいというふうに考えております。 今後、そうしたアウトフレームを示した上で、協議を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。 最後に、4点目の人手不足対策についてでございます。 4月末でのハローワーク倶知安分室管内での求人状況では、新規求人数が建設業、卸売小売業、飲食業、宿泊サービス業で前年同月比25%を超え、月間有効求人倍率は2.25倍と、10カ月連続で2倍を超えるなど、人手不足の状況が続いているところであり、各事業所におかれましても人材確保に大変苦慮されているものと思われます。 御質問の中での民と官の協働の中で人材バンク的法人を設立し、必要な人材を派遣し、繁忙期、あるいは閑散期を補い合って、安定的な通年雇用を実現とのことでございますけれども、事業者側には安定的・効率的に従業員が確保できるメリットというものがありますけれども、一方で働き手にとっては派遣社員でございますので、仕事内容や自分の希望する仕事なのかといった問題もあり、現在の人手不足の原因であります雇用のミスマッチを全て解決するというまでは至らないのかなというふうに思われますので、人材派遣での対応につきましても課題が幾つかあるものと考えてございます。 また、就労環境や住環境の整備でございますけれども、町内で働きたくても住むところがないのだよねだとか、家賃が高くて払っていけないと、自分の給料の中で何割家賃払うのだと、そういった声、本当に多くの声を聞いているところでございます。裏を返しますと、この住環境の整備、ある程度整えることができれば、働き手も確保しやすくなる状態になると、そういったことも想定されます。 したがいまして、現在の町内の状況を見ますと、事業者が単独でそれぞれの事業者それぞれが、従業員のための住居を用意するということも、やはり小さなところであればあるほど、なかなか容易でないといった実態もあると思います。 したがいまして、商工会議所と今後連携し、会員事業所の従業員の確保に対する支援のあり方など、これを新たに検討し、また民と官が協働でこの住環境の問題、改善を一歩でも図り、就労環境の改善につなげていきたい、そう考えてございます。 いずれにいたしましても、人手不足の解消につきましては、各企業と仕事を求める方々とのマッチング、これが一番重要だと考えてございますので、今後も引き続きハローワークなど、関係機関ともしっかりと連携を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、作井議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) この際、暫時休憩します。 再開を13時30分といたします。     午前11時54分 休憩     午後1時29分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。----------------------------------- △諸般の報告 ○議長(盛多勝美君) 諸般の報告を事務局長からいたさせます。 ◎事務局長(亀岡直哉君) 諸報告を申し上げます。 今定例会の一般質問の発言順序が、創政会会派内で、古谷議員、門田議員、森下議員、田中議員の順序と変更になりましたので、御報告いたします。 以上でございます。----------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(盛多勝美君) 日程第1 一般質問の議事を継続いたします。 作井繁樹君。 ◆14番(作井繁樹君) 再質問から。まず、観光地マスタープランについては、済みません、私がちょっと勘違いをしていた部分もあったのかなと思います。うがった言い方をすると、DMO化するに当たってこのプランというか、計画が今必須になるので、ともかく言葉悪いですけれども、計画つくらなければ、計画策定ありきなのかなと思っていたら、そうではないということなので、これについては理解できましたので、より実践的な手順書となるようによろしくお願いしたいと思います。 2番目の住みかえ支援事業なのですが、物件が絶対数が減ってきていること、また高齢者の方が貸すというよりも一括して売ってしまいたいというニーズのほうがふえてきていて、なかなか当初想定していたよりも実態が変わってきていることは、私なりにも理解しているつもりですけれども、ただ民間アパートに高齢者が住むということに関しては、まだまだハードルが高くて、解決しなければいけない課題がたくさんあるかと思っています。バリアフリー化ということもありますし、大家さん、貸す側からすると、高齢者の方は住ませるということはいろいろなリスクも伴うので、それらを何らかの行政が手当てしてあげる、担保しなければなかなか住みかえは進まないのかなと思っておりますので、そこのところはもっともっと検討すべき余地があるのかなと思っております。 そこはちょっと御答弁いただきたいと思います。 それから、経済会議については、これから具体的な制度設計に入ろうかと思います。これも以前からいろいろな議員が質問の中でも話ししていますけれども、我が町も古くからのいわゆる老舗がどんどんのれんをおろしていっているような状況がありますので、一刻も早くこうしたものは必要だと考えておりますので、こちらも先ほどの質問ではないですが、スピード感を持って取り組んでいただきたいなと思っています。こちらも答弁は結構です。 人手不足対策ということに関しては、本当に深刻なのは言うまでもなく、その認識は皆さん一致しているのかと思いますけれども、全体を通して言えることは、やっぱりマッチングさせるための何らかの窓口であれ、機能であれ、組織であれ、いわゆるコーディネート機能というものをしっかり確立する必要があるのかなと思っています。これに限ったことではありません。 観光地マスタープランにおいても、住みかえ事業についても、経済会議においても、要するにコーディネート機能ですよね。コーディネーターとなるべき人間を育成するようなことが、最終的な目標であろうし、そのためには行政だけでは当然できないし、民間だけでもできない、いわゆる本当に協働というものを進める必要があるのかなというふうに考えておりますが、それら総括して再度答弁を求めたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの作井議員の御質問でございます。 本当に住みかえについても人手不足対策にしても、ほかにもうちの町が課題抱えているところ多々ありますけれども、本当にこれだけいい素材があって、あるのですが、その一歩を踏み出すことができない、課題もある程度整理できています。できてきました。出そろいました。では、それを実際に、実際の仕組みだとかをつくる、その上で相談に乗りたい人と要するにマッチングをする人のコーディネーター役がなかなか、それは結構レベルの高い職業というか、役割だと思いますけれども、そういったところがあるのとないのとで、なかなかこの解決するかしないかという大きな鍵を握っているように、私は本当に作井議員がおっしゃるとおり、以前からもそういった部分でコーディネート機能、そういったものというのを一日も早く構築することによって、倶知安が抱えているさまざまな課題に対しての対応というものも一つずつクリアしていくのではないのかなというふうに、ずっと思っておりました。 したがいまして、本当に今すぐということではないのですが、こういった課題というのは出そろってきつつある中で、現実的に実際にそういったことが機能として構築できるように、一日も早くやることによって、これから来るべき2030年という節目、何もかも新幹線に合わせる必要はないのですが、日々のあす、あさってのことも含めて展開できる経済、しっかりとした経済基盤をつくっていく源になるであろうというふうに認識しておりますので、そういった意識を持って、危機感を持って、これから着実に取り組んでまいりたいと思いますので、皆さん御協力ほどよろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 作井繁樹君。 ◆14番(作井繁樹君) ありがとうございます。そこまでは、ほぼ同じような意識でいていただけるのかなというふうに考えております。 もう一つ、コーディネート機能の構築、コーディネーターの育成ということで重要だと思うのが、これ本当に前回の質問のときもさせていただきましたけれども、役場の職員の意識改革というか、もうちょっと物の捉え方等を変えていかなければいけない部分があるのかなと思います。 意識改革と表現すると、何か悪いことしているのだから変えろということではないのだけれども、前回も協働というものは何ぞやという話の中で、町長も、それは対等という表現をされておりました。 回答、要するに同等なわけです。官も民も、そういった本当にお互い胸襟を開いて、腹の中見せ合って、しっかり意見を交わし合えるような環境が整わなければ、なかなか協働というものが整わないと思いますし、そうしたものが整わなければコーディネート機能、コーディネーターというものも目標は達成できないのかなと思っております。そうした意味で、ぜひ職員の意識改革という名目での研修等々をしっかりと進めていただきたいなと思いますけれども、そこの部分をもう少し町長の答弁をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの御意見といいますか、御注文というか、職員における意識改革、これはもちろん住民の意識も変えなければいけない。まさに先ほど来申し上げましたとおり、この緊張感といいますか、危機感をどうやってクリアし、非常に悩ましい問題ではあるけれども、これさえ乗り越えればかなりバラ色ではないですけれども、これからの倶知安の町が成長していくに当たって、大変重要なことだと思っておりますので、そういった部分でも役場職員のしっかりとその部分、同じ温度で認識できるというのが鍵になるのかなと認識してございます。 本当に協働、パートナーシップというのは簡単に言葉としてはかなり古くから言われていて、協働のまちづくりだとかということも標榜しているところでございますけれども、本来の意味での協働というのは、どれだけ価値観を同じところの目線で持っていけるか。もともと高い人であれば、同じ低いところに目線を持っていって、下の低い人であれば同じそこの人の目線、背伸びするわけではなくて、そこまでちゃんと合致して、何もかも合体するというわけではなくて、それぞれの立場立場の中で対等の意識を持って、一つの物事に挑戦していく、これが協働のあるべき姿だろうと思っております。 そうした中でいろいろな波及効果というものも大変期待できる、まちづくりに対しての期待ができると思いますので、そういった部分、職員がまず変わらなければ、そういったところで民と官の協働というものは実現するわけでありませんので、そういった部分。 さまざまな民官が取り組む研修、シンポジウムですとか、さまざまな部分たくさんあります。全部が全部出られるわけではありませんけれども、職員が関心を持って気軽に参加できるような職場、風土づくりというものもこれから4年間しっかりと構築してまいりたいと思います。 よろしくどうぞお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) これにて、作井繁樹君の一般質問を終わります。 木村聖子君の発言を許します。 木村聖子君。 ◆15番(木村聖子君) 通告に基づきまして1件6項目にわたりまして、町長の公約の実効に向けてということで町長に。一部、町長の公約について、専門的な観点から教育長の考え方をお伺いしたい。1問④については教育長からよろしくお願いします。 町長が就任して半年近くになります。平成31年度予算編成は、前年度からの引き継ぎ事業が主になるかと思っておりますが、現在の執行状況とあわせて、町長の公約の実現に向けての取り組みについてお伺いしたいと思います。 公約については、今回、私が記載した以外にもございますけれども、会派内で調整させていただきまして、今回はこの件のみ、2項目についてお伺いしたいと思います。 1、子育て支援・子育ち施策、くっちゃん子条例制定に向けた取り組みについて。 一つ目、子ども条例制定の意義についてお伺いします。 二つ目、子どもセンター開設のというふうに町長も強くうたっていたかと思いますが、こちらについて具体的なめどがありましたら教えてください。 三つ目、保育環境の整備としまして、以前から問題になっておりますが、土曜保育・保育士の処遇の改善等、あるいは放課後児童クラブの拡充政策など、現在の状況、あるいは今後の見通しに向けての取り組みについてお伺いしたいと思います。 四つ目、地域特性を活かした英語連携事業やスポーツ振興策についてということで、今までもこれらのことはやっておりますが、地域特性を活かしたというところでの具体的な考え方をお伺いしたいと思っています。 こちらは町長の公約を踏まえた上で、教育長からもお願いします。 2、聴く・伝える・対話する政治に向けた取り組みについて。 一つ目、庁議規則の見直しと意義について。 二、町民に対する政治姿勢についてをお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、木村聖子議員の公約の実効に向けての御質問にお答えさせていただきます。 初めに、子育て支援・子育ち施策、くっちゃん子条例の制定に向けた取り組みの一つ目、子ども条例制定の定義、意義についてでございます。 もちろんこのくっちゃん子条例という名前、私の公約で(仮称)ということで、こういった条例が欲しいということでのものなので、定義といった形ではありませんけれども、公約で掲げている。この機会をおかりしまして、少々長くなりますけれども、述べさせていただきたいと思ってございます。 日本国内では、未来の日本を担うべき子どもたちの減少、いわゆる少子化が進む中、子どもたちを取り巻く環境というものは日々大きく変化しているものと思ってございます。また、親が子どもを子どもが親を傷つける、そういった現代社会の闇を映し出すニュースも絶えない昨今でございます。 これまで子どもたちを育ているといった政策は、国の文部科学省、あるいは厚生労働省、それぞれのラインのもとで地方行政においては教育部局と福祉部局といった形で、分かれた政策が展開されがちであったなというふうに思ってございます。 その結果、子どもたちの成長にとって、または子育てする保護者にとって、本当に合理的で効率的な成果がこれまでもたらされてきたのかどうなのか、いま一度考えてみる必要があるのではないかというのが、今回、そういった条例をつくるきっかけでもございました。 子どもは、親や大人の背中を見て育つ、昔から言われているとおりでございます。頑張って苦労して子どもを育てている親の姿、お父さん、お母さんたちがこの町でしっかりと子育てに、また仕事に対してともに汗を流すことができる環境をどれだけ整えていくか、整えていくことができるか、そういったことを考えてございます。また、倶知安で育った子どもたちが世界中で活躍する姿、そういったものも思い描いているところでございます。 本町は、外国人スキー客の増加、そして国内外からの活発なリゾート開発の投資に続き、さらには新幹線駅開業を控えるなど、世界からも大変注目される今日の倶知安町となってきております。しかしながら人口減少、あるいは少子高齢化など、こうしたことは簡単に避けられるわけではなく、また、住民生活や地域社会が守られる保障があるわけではございません。 だからこそ私は子どもたちを育てるのは、お父さん、お母さんたちだけではなくて、倶知安の子どもたち、それは地域みんなで育てていきたいと、そうしたことを鮮明にできる町、そうしていきたい。ですから、妊婦、出産から成人まで一貫した倶知安独自の子育て・子育ち方針を掲げた、くっちゃん子条例なるものを制定し、町の未来を担う子どもたちを育てるとともに、大人も地域も一緒になって成長し続けるそうした地域社会を築いていきたい。たとえ時間、年数をかけてでもこうした努力の積み重ねによって、来たくなる、住みたくなる、働きたくなる、ここがふるさとだと誇れる町にしていきたい、次の時代へバトンタッチしていきたい、そう信じております。 その実現のためにも皆さんとともに、私も町のリーダーの1人としてしっかりと全力を注いでまいりたいというふうに考えているところが、今回の条例を制定したいといったところでの意義、あるいは本当に定義というものはございません。では、くっちゃん子とはどういう子どもたちのことなのだということは、今、全くの真っさらでございます。これからの議論、いろいろ進めていく中で、それは築いて、形で出していくものの姿というものができていくのかなというふうに思ってございます。 続きまして、二つ目の子どもセンター開設のめどにつきましてでございます。 令和3年5月以降に保健福祉会館から福祉医療課が新庁舎への引っ越し完了後に、現在の福祉会館の後利用として、本館機能を備えた子どもセンターの開設を選挙公約として掲げております。 選挙公約の段階ではございますが、それまでの間に関係部署・関係機関・団体と協議を重ねさせていただきまして、具体的な施設のあり方などを検討してまいりますので、何とぞ御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 そして三つ目の保育環境の整備についてでございます。 土曜保育については、めぐみ幼稚園、藤幼稚園が、本年度の実施にはまだ至ってございません。今後については、次年度に向けた保育士新規採用募集も間近であることから、人材の確保に向け、早急に町が主体となって認定こども園との協議の場を設け、行政として支援できる部分について検討を重ねた上で、土曜保育の実施を初め、倶知安町の町全体の保育環境整備を主導してまいりたいと考えております。 また、保育士処遇の改善につきましては、正規職員の採用を計画的に実施しておりますが、近年は正規職員の採用募集を行っても募集人数に対し、応募者数が充足しない状況が今後においても危惧されているところでございます。十分な保育士等の配置により、保育士の処遇改善にもつながると思いますので、保育士学校への働きかけを積極的に実施し、潜在的な有資格者の発掘や学生の職場研修などを積極的に受け入れ、将来の有資格者確保にもさまざまな方法で努めてまいりたいと考えております。 放課後児童クラブ拡充策についてでございますが、現在、南児童館を町内5カ所目の放課後児童クラブとして開設すべく準備を進めているところでありますが、肝心の児童厚生員、支援員の増員を随時追加募集をしているところでございますが、現在のところ充足には至っていない状況でございます。南児童館を児童クラブとして、運営を進めるべく体制の整備を急いでおりますが、開設には至っていないことから、応急的な措置として3年生の受け入れができていない倶知安小学校、西小学校の児童を対象に小学校の夏期休暇までには、現在の体制でも受け入れが可能となるよう対策を講じてまいりますので、何とぞよろしくお願いいたします。 4点目の地域特性を活かした英語連携事業やスポーツ振興策についてでございます。 本町は、急速に国際化が進む中、町民の英語に対する言葉の壁を取り払い、日常英会話力を底上げすることが必要であり、特に将来を担う子どもたちには、使える・通じる英語力を身につけてほしいと願っております。 このため小学校英語授業を民間委託により実施し、質の高い英語を身近に感じることで本町の子どもたちが英語コミュニケーション能力を高め、地域貢献はもとより、世界に羽ばたく人材に育っていくことを期待しております。 次に、スポーツ振興策についてですが、町内の体育施設、野球場、旭ケ丘スキー場、町営プールなどのスポーツ施設の環境整備に引き続き取り組み、スポーツに親しめる環境づくりに努めるとともに、スポーツ少年団や体育協会に引き続き所要の助成を行うとともに、教育委員会とも連携をしっかりと図りながら、スポーツ振興に取り組んでまいります。 また、スポーツコミッションなどスポーツを切り口としたまちづくりの可能性についても研究していきたいと考えており、これらにつきましては、今後、総合教育会議などにおいて教育委員会とも協議、検討しながら進めてまいりたいと思います。 次に、聴く・伝える・対話する政治に向けた取り組みの一つ目、庁議規則の見直しと意義についての御質問でございます。 平成15年に、倶知安町庁議規則が制定されましたが、現状において、この規則に基づいた庁議の開催実績はなく、重要案件等についての決定は、担当者と理事者による協議によって検討・決定されていたものがほとんどでございました。 また、個別案件では、全庁的な体制を組む事業について、それぞれで合議体を設け、そこで方針等が決定されることもあるなど、庁議として機能しているとは言いがたい状況にありました。 このたび倶知安町庁議規則を全部改正し、庁議として政策会議及び調整会議を設け、それぞれの会議の位置づけ、構成員などを定めた中で基礎自治体としての公共意思決定過程を町民・議員・職員にわかりやすく示し、町政運営に対する理解を深め、まちづくりに対する思いを一つに進めるため、新たな庁議の仕組みをつくりました。 この新たな庁議により、町長の意思として決定を要する町の政策及び重要施策の方向性及び推進方策などについて、審議・決定までの議事要旨を町のホームページなどで公表することにより、意思決定過程の透明化を図り、町の取り組み状況を町民の皆様に伝える一つの手段として活用してまいりたいと考えております。 この庁議につきましては、新たな試みであることから、これからも試行錯誤を繰り返し、また、さまざまな御意見をいただき、常に見直しを図りながら実施してまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願いいたします。 続きまして、二つ目の町民に対する政治姿勢についての御質問ですが、役場新庁舎建設、北海道新幹線札幌延伸に係る事業など、これから大変大きな財政支出が続く倶知安町の現状において、住民の声を聴き・伝え・対話する政治が今まさに必要とされております。 私は、町長選挙において限りある人とお金、使い方は計画性を持ってタイミングを読み違えず、真心があるかどうか、命を大切にし、暮らしを守ること、使い道を最優先にしたい。そしてそのトップには、大きな目が必要だと、地に足をつけて、町民の声を聞きながら、計画的に町政を前へ進めますと、町民の皆様にお伝えしてまいりましたが、その姿勢を最後までしっかりと貫いてまいりたいと考えております。 民と官の協働のパートナーシップの仕組みづくり、職員のキャリアアップによる住民サービスの向上などの取り組みにより、聴く・伝える・対話する政治の実現に向け、これから具体的に検討を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 私のほうからは、木村議員の御質問、公約の実効に向けての1の④、地域特性を活かした英語連携事業やスポーツ振興策につきまして、教育委員会の立場からお答えをさせていただきます。 教育委員会では、平成27年度から、小・中・高の英語連携事業に取り組んでおりまして、倶知安町英語連携協議会を立ち上げ、小学生から高校生までの幅広い年齢間の交流を通して、英語に親しむイングリッシュキャンプや英語科の教員が異なった校種の学校で教える乗り入れ授業、相互の授業見学などを実施しているところでございます。 また、昨年度より小学校の英語授業につきましては、民間委託によるオールイングリッシュで実施をいたしております。 本町の子どもたちが日常的に出合う外国人とコミュニケーションを図ったり、将来、身につけた英語を仕事で縦横に生かし、世界に羽ばたくような人材も育成できますよう、小・中・高等学校と連携協議しながら、英語指導の充実に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 次に、スポーツ振興策につきましては、小学生を対象としたスポーツ教室や各小・中学校授業に対してのスキー指導員派遣事業などを今年度も実施する予定となっております。 また、町長の答弁にもございましたが、体育施設の整備や関係団体に対する助成などを引き続き行うとともに、町長部局とも連携しながら、多くの子どもたちが町技スキーを初めとするスポーツの楽しさを実感できるような環境づくり、スポーツ振興に努めてまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 木村聖子君。 ◆15番(木村聖子君) それでは、再質問をさせていただきたいと思います。 まず1のくっちゃん子条例についてなのですけれども、この件は今回質問した中では、非常に重要だというふうにとらえておりまして、②から④番まで関連したものでありまして、ここはどのような形で子どもたちを育て、そして子育てをしている関係者の皆さんを支援していくのかという姿勢だと思いますので、ここは姿勢の表明としては非常にこれから設定したいというようなことをおっしゃられていますので、ここは早くといいますか、まずはその表明をするべきではないかなというふうに考えております。それが全ての子育て支援や子育ちに関する施策につながっていく。この子ども条例については、平成27年の9月に私のほうでも一部再々質問の中で、子ども条例を制定してはいかがですかというふうに前町長に問うたことがございます。 非常にいい内容ですねという話ではありましたが、それ以後、全く何もなかったのですけれども、この間いろいろな複雑な環境の変化もございまして、特に保育に関する事業に関しては、なかなか思うように進んでいないというのは承知しております。難しい問題ですので、簡単には進まないとは思いますが、これを第1にやっていくのだというような部分でのまず姿勢を示すためにも、せっかく制定をしたいとおっしゃっていますので、ぜひ早目に制定に向けての取り組みをしていただきまして、それの柱にした施策をさまざまに行っていってはいかがでしょうかというのがまず一つ。 近年は、特に報道でもありますとおり、マイナスの面としましては、いじめですとか、虐待に関すること、町長もおっしゃられていましたが、もちろん早期発見するといった部分で、現在も育成に関しては非常にやられていますけれども、子どもの声を拾うという部分は、まだ、どこの自治体もなかなかうまくできないはずなのです。ですので、いかにこの子どもの声を拾えるシステムを構築できるか、こういうような声を集めて問題を解決していくということが、非常に大事ではないかなというふうに感じております。 今国会でも児童虐待防止法が、恐らく成立するであろうというふうになっておりますし、ますます重要な問題になってくるかと思いますので、子ども条例の意義というのは重要になるかなというふうには考えております。 また、何か子ども条例を制定すると、悪い面を指摘されている専門家の方も多くいらっしゃるのですけれども、プラスの方向で考えますと、参加する権利を悪い方向で捉える専門家の方、結構いらっしゃるのですね。ですが、何でも認めるのではなく、子どもたちが生き生きと暮らしていける状態、あるいは子育てする方を十分に支援することで、子どもたちが伸び伸びと育っていく環境づくりということを考えますと、子どもたちに参加する権利を与えるということは、非常に意義があることではないかなというふうに感じます。 当然、幼児や小学生の低学年であれば、なかなか自分から参加するというのは非常に難しいとは思いますが、年代に応じてその度合いを変えていく。中学生・高校生であれば、権利を主張するのと引きかえにといったらおかしいですが、例えば権利を主張して、自分たちで何かを実現する機会を与える、あるいはそのかわりに地域にもっと溶け込んで、君たちの力もかしてほしいというような部分で活用するなど、年代によってその参加の範囲がすごく変わると思いますので、必ずしも何というのでしょう。与えるばっかりのものではなく、与えながらともに地域をつくっていくという年代に応じては、そういうことも可能になるのではないかなというふうに思っておりますので、そういうような意味合いでも子ども条例というのをちょっと考えて、仕組みづくりを町長の頭にはいろいろあると思うのですが、その辺についてはいかがでしょうかということをお伺いしたいと思います。 ②の子どもセンターの開設についてですが、御答弁あったとおり、役場庁舎ができた後ということになろうかと思いますが、本館が老朽化しておりますので、そうしますと図書室、福祉センターにあります図書室の件も早く何とかしてもらいたい。できれば、子どもセンターを開設するといったところで、世代間交流もできて先ほど言った、先ほど子ども条例をつくるところの意義で申し上げたとおり、できるだけ世代間交流ができるような仕組みがあったほうがいいのではないかなというふうに思っておりますので、そのような拠点づくりができるかどうかというのをひとつお伺いしたいと思います。 ③の保育環境の整備については、ちょっと危惧しているところが一つございまして、10月から幼児教育の無償化が始まろうとしています。始まろうとしているのですけれども、それは非常にいいことなのですが、利用者にとっては負担が少なくなりますので、非常にいいことなのですけれども、これによって潜在化されている待機児童数がさらにふえる。 そうしますと、もっと保護者の声というのでしょうか、強くなってくると思うのですね。本来ですと、先ほど保育士の処遇の改善という話もありましたが、保育士の処遇を改善して保育士を確保する、そして施設も確保して、受け入れる人数を、受け皿を広くするというのが、先に本当はやりたかったことなのではないのかなとは思うのですが、そこを飛ばして利用料を無償ということになってしまうと、すごく入れなかった方との差別が出て、非常にまた現場の方が苦労するのではないかと、私自身危惧しております。 そういう意味では現場の方の苦労、それと入れなかった方の部分での差、格差というのがどんどん広がっていってしまうかなというふうに思います。ですので、ここの保育環境の整備についても改善が急務だと思います。ここはずっと話ししてきたのでちょっと飛ばします。今回は飛ばしますが、この無償化、無償化は笠原さんが聞いているので、余り聞かないようにしますが、これについて多分負担がふえると思うのですが、これについて町長がやろうとしている部分と何か弊害があるか、もしくは何というのでしょうか。これについての関係性というのをちょっとお伺いしたいなというふうに思います。 あと、さっき答弁されてなかったように感じたファミリー・サポート事業とかもお話されていたと思うのですが、無償化を先に進めると、ファミリー・サポート事業などもどんどんおくれてしまうのではないかなというふうに、費用の面から、そういうふうに思っています。なので、そういう危惧がないのかというのを、答えにくいかもしれませんが、お話いただければと思います。 地域特性を生かした4番のほうですね、それは理解はしております。地域特性というのが、英語連携事業に関して民間委託をしているということが、地域特性になるのかというのをちょっとお聞かせください。他のところでは、どういうふうにしているのかということころですね。 前倒ししてやっているだけだったのかなというふうに、私はちょっと思ったのだけれども、要は来年から行うものに対して、完全実施に向けての前倒しにしてやっているという部分であって、地域特性というのは、もう少しこの倶知安が外国人の方が非常に多い、あるいは英語を堪能に話せる日本人の方も多い。そういう地域の方が授業ではなくてレクリエーションとかで入って行うだとか、いろいろなことができないかなというふうには、常日ごろ地域の方を巻き添えにした取り組みというのができないかというふうに思っていたのですが、そういうのはいかがなのでしょうか。あと、それがちょっとそのあたりを、地域特性という部分をもう少しお聞かせいただきたいと思います。 あと、くっちゃん子というのは大体、町長が言いたいことはわかりました。いずれにしてもこれら子ども条例を基礎に考えていかないと、なかなかくっちゃん子のイメージができてこないのかなというふうに、先ほどの答弁を聞いていて思っておりましたので、条例の制定に向けての早い取り組みをお願いしたいと、再度お伝えしておきます。 では、2番の庁議規則についてなのですが、これは言わずと知れてプロセスの透明化をするということで、全部改正をされたというふうに思っておりますし、町長も言っております。それについては、非常に評価できると思っております。 そこで同じようにといいますか、町民に対して、あるいは職員に対しても、一般の職員の方に対しても、今やっていることはどんなことを、重要な課題を話ししているのかということを見せるということでは、非常に意義があるというふうに思います。横断的・縦断的に情報共有を職員間でも行って、さらに私が思っているのは下からのアイデアだとか、そういうものも吸い上げる機会を創出する場面が、あったらいいのではないかなというふうに思うのです。 官民連携によるキャリアアップという話があったと思うのですけれども、そういった意味では積極的に若い職員もそういった場面に、高い次元の場面に参加できる機会がある、もしくはアイデアを吸い上げる機会があるそういう機会の創出というのを行って、モチベーションを高める、行政のサービスの向上につなげるといった本来の町長が思っている目的に向けて、また、もう一歩踏み込んでやるべきではないかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。 あと、町民に対する政治姿勢というのは、最後強くおっしゃっておりましたので、ここは非常に文字町長が公約として掲げた中でも強い部分があると思いますので、これら町民に対してしっかりと進捗状況とか、もしくは考え方というのを余りオブラートに包まずに、こういうふうに考えています、こういうことを計画していますということをつぶさに表明・公表できる体制を持続していっていただきたいというふうに考えておりますので、そのあたりも再度お願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの木村聖子議員の再質問についてお答えをいたします。 るる質問ございましたので、漏れる部分がございますかもしれませんけれども、まず一つ目の子ども条例制定について、どのような形になるのかということで、姿勢の表明、これはまさに町長公約のときから今答弁させていただいたとおり、間違いなく本当に遅くてもこの4年間の中には制定を実現したいと思っておりますし、一日も早くというふうには思っております。 ただ、条例がなければ何もできないということではなくて、これまでも続けてこられた子育て・子育ち関連の施策事業等もございますので、何もかも条例ができて全て新しい取り組みをやるということではないということだけは、御理解いただきたいと思います。今、やっていることを着実にやる、そして今度、改めて考えをこういった大きな視点、今、私が申しましたとおり、大きな視点で町全体を見据えた中で、生まれたときから大人になるまでという範囲の中での大ざっぱなそういったイメージというものの中で、では今こういったことが必要だよねということも、どんどんどんどん展開できる形なのかなというふうに思っておりますので、いずれにいたしましてもその条例ができる、一日も早くできることにこしたことがない。わかりやすく町民の皆様に理解してもらうためには、そういった急いでつくるべきだと考えておりますし、順次、準備を始めているところでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 それと、二つ目の子どもセンター開設に関連して図書室の何とかということでございますけれども、今回、考えておりますというか、これから皆さんと協議させていただきたいという内容は、庁舎建設ができて、保健福祉会館の福祉医療課のスタッフが新庁舎に移行するというスペースを利用しての絵本館でのお引っ越し、さらにそういったところで図書室の問題、これはすぐ解決する問題ではございませんけれども、できるだけ親と子どもは、親と子が対話できるような形で、絵本を通して子どもたちと大人でも耐え得る絵本は結構あります。そういったものも含め、それに関連して親子が会話できるような、一緒に時間を過ごせるような本というものを図書室からも少し、新しいセンターのほうに移させてもらってという形にイメージしているところでございます。 できるだけ子どもだけとかではなくて、親子、あるいは保護者、おじいちゃんおばあちゃんでも構いません。そういったところでのそういった時間を過ごすことができるということをイメージした中で構築して、準備を進めてまいりたいというふうなイメージでございます。 それと、保育料の無償化による影響については、現在のところ大きくは想定する話は出てきておりませんので、今、ここで何というのですか、想像だけで答弁するというのは今回差し控えさせていただきたいなというふうに思っておりますが、やはりその詳細についてのこれからの分析、大きくこれからの展開に影響するものであるかどうか、もう少し詳細に精査していく必要があるというふうに思いますので、それはしっかりとしてまいりたいと思っております。 それと、最後に地域特性を活かしたところでということで、単に民間委託で英語の前倒し授業というか、小学校でやるというのが地域特性とは言い切れないとは思います。ただ、そういったすぐれた指導者のもと、この倶知安町内にそういった民間の事業者があるというのは、ここならではなのかもわかりません。 しかしながら、もう既に小学校・中学校の中でのたくさん外国人が特に冬場を中心に観光客が来ている中に、突撃インタビューですとか、アンケートですとか、もろもろ四季を通した町のイベントに対して、外国人であろうが日本人であろうが、外国の子どもであろうが日本の子どもであろうが、その中で一緒になって交流を楽しんでいる姿というのはここ数年ずっと続いていて、私たちも目に見えるものでもございますし、実際に仲よくなって家族とのコミュニケーションというか、家族間との交流もやっている姿というのを見ておりますし、そういった意味も含めまして、地域特性というふうにとらえてございます。それが教育の現場の中で、今後も大いに活用していくべきこれからの可能性も含めという意味で、地域特性というふうに言葉を使わせていただいていると認識しているところでございます。 もう一つ、意思決定のところで、庁議の中で若手職員だとか、そういったところの新しいアイデアだとか吸い取る場というか、拾い上げる場というのを必要だろうと、その中で庁議というところ、直接庁議というところでの想定はしてございません。別な場面で、そういった若手のアイデアを募り、自由にそういった発想ができるような職場環境づくりというのは大変重要だと思いますし、本当にどうやって職員を育てていくかというのは管理職以上の命題の一つ、大きな命題の一つでございます。 そういったものが生き生きと、職員が成長できるような職場環境づくりのためにアイデアの募集だとかいうのも当然、これからの取り組む一つの検討材料になると思いますので、参考にさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 今の町長の答弁に補足をさせていただきたいと思います。 まず、1の④について2点答弁させていただきます。地域を巻き込んだというふうに、巻き込んだものはできないのかということの御質問でございました。 実は、11年前ですか、樺山でも校長をしていたのですが、そのときそのことを正直思いました。何かやってみたいなという思いがありました。ただ、そのときは小学校で英語科、まだ導入されていなかったのですね、ですから頭の中で思っているだけで、実際にすることはできませんでした。 ただ、今現在、小学校・中学校、特に中学校については授業の中で実際に山田・樺山地区に赴きまして、子どもたちが外国人の方と直接お話をしたいというような、そんな授業も進めているところでございます。こういったものは木村議員もおっしゃるとおり、もっともっと生かしていく必要があるのかなというふうに思っております。これが1点でございます。 それから、民間委託だけではでというお話がございました。地域特性ということと直にかかわっているかということになると、わからない部分もあるのですけれども、今、2,500万円もかけて英語の専門家をそれぞれの全ての小学校の英語授業に入れている、そういう取り組みをしている自治体というのは、恐らく日本全国でもほとんどないのではないかというふうに思っているのです。 実際に英語の授業が導入はされましたけれども、英語が余り話せない担任が、何とかその時間を頑張ってやり過ごしているというのが実態でございます。ですから、後志の20市町村の中でここまでの取り組みをしている市町村というのは、倶知安だけでございます。 ですから、ほかの校長先生や教育長さんに言わせますと、ここではできるけれども、そういう先生方が倶知安以外のところへ行ったらどうするのというような心配もしていただいているぐらい、大変進んだ取り組みだというふうに考えております。間違いなく英語の英語力というものは、このことによって必ず高まっていくだろうというふうに確信しております。ですから、それをどう中学校につなげ、さらには高校につながるかということが、まず当面の我々の課題だなというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 木村聖子君。 ◆15番(木村聖子君) ありがとうございます。 まだまだ道半ばということですので、まず子育て・子育ち施策については、まだ課題がたくさんありますので、一つ一つクリアをしていくということが先決だとは思いますが、余りできないできないということではなく、まずは皆さんが同じ意識を持つということが、本当に子ども条例はいいとは思いますので、そういったところから考えることだけでも非常にいろいろな方の意識が一致してくるのではないか、同じ方向を向くのではないかというふうに思っていますので、ぜひ町長を先頭に職員皆さんで努力をしていただければ、いい子育て、くっちゃん子ができるのではないかなとは思っています。 それから、庁議規則は、これもブラッシュアップしてぜひ町民、あるいは全職員に対して意義のあるものになってほしいというふうに考えておりますので、お願いします。 それから、教育長に今説明していただいたとおり、本当にそうだと思います。これが導入するときも私もすごくいい事業だと思っていたのですけれども、地域特性とは何だろうと一瞬思いまして、今回再度聞いてみました。 非常にいい取り組みをしているのですから、もっとたくさん地域の方に、こういうことをお知らせしたほうがいいと思います。それでないと、先ほど私が失礼なこと言ったかもしれないですけれども、前倒ししているだけではないですかというようなことになってしまうと思いますので、今、民間委託されている事業者さんは、本当にレベルの高いところでやっているところですので、そういう方たちの英語に触れるということ、そしてそれを使って外に出るという非常にいい事業だと思いますので、ぜひ保護者の方にもわかるように公表していっていただきたい。もしくは外部の方にも通知をして、ぜひ地域特性というものを公表していただきたいと思います。最後、意気込みをお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 一生懸命頑張ります。そして本当に2,500万円かかっています。これ大きいか、少ないか、この地域だからこそ皆さんの予算を承認していただいているということも理解しているところでございますので、そういった部分、本当に町民がどこまで知っているのかというのもありますので、やっぱりやっていてすばらしいことというのは、町民にもっともっとアピールするべきだし、いつも失敗ばかりが、失敗したものだけが目立って、町民の話題をさらうようなことではなく、いい政策そういったものというものをしっかりと皆さんにお知らせするというのも、大きな役割だと、仕事だと思いますので、今後、そういった形で進めていきたいと思いますので、皆さんも御協力の上、そういった部分応援していただければなというふうに思っております。 よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) これにて、木村聖子君の一般質問を終わります。 古谷眞司君の発言を許します。 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) 通告に従いまして2件の質問を、町長、教育長に1問ずつしたいと思います。よろしくどうぞお願いいたします。 まず1問目、町長にお伺いいたします。 公共工事に伴う周辺環境への配慮についてということでお伺いいたします。 北海道新幹線建設工事に伴い、移転者を対象とした(仮称)北陽団地造成工事が計画され、現在、工事が始まりました。その際に、計画段階では、移転対象者への説明会を数回開催されましたが、造成工事周辺の地域住民に対しては、工事発注がされるまで説明会が開催されていません。 今後、倶知安保育所跡地やみなみ保育所跡地、旧学校給食センター跡地など整備する計画もあります。周辺住民にとっては、大きな環境変化となります。そこで下記についてお伺いいたします。 まず一つ目、町が町有地の利活用計画の段階で、まちづくりや周辺地域環境整備について、どのような考え方で進めているのか。 二つ目、計画を進めるに当たっての町としての指針はあるのか。 三つ目、計画段階で周辺地域住民の意見を聞く機会を設けるか。 四つ目、一度計画され実行されてから、されている途中といいますか、今のような状態かと思いますけれども、周辺地域住民からの要望事項にどのように対応していくか。 この4点についてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) それでは、古谷眞司議員の御質問、公共工事に伴う周辺環境への配慮についてお答えしたいと思います。 初めに、町有地の利活用時の計画段階において、まちづくりや周辺地域環境整備について、どのような考えで進めているのかについてでございます。 町が町有地の利活用を考えるときには、その事業が町にとって必要なのかを判断し、計画を立て、議会や町民の方々の理解をいただきながら実施しているところでございます。その際、まちづくりの考え方の基本となるのは、町の総合計画、そして都市計画マスタープランなどの各種計画でございます。また、それら実際に計画を立てる上に当たって、関連する法令、あるいは町の例規等に沿って近隣の住民の方々の生活環境にも配慮しながら、計画を立てているところでございます。 以上が、基本的な考え方という形となります。 次、2点目の計画を進めるに当たっての町としての指針についてでございますが、町の土地利用を伴う事業における指針として、改めて単独で作成しているものはございません。しかしながら、事業を計画す上での考え方や進め方の核となるまちづくりの理念や方針は、町の総合計画、また都市計画マスタープランを初めとする町の各種計画に定められているところでございます。それらに基づいて、町の指針という形を示すことにしてございます。 また、3点目の計画段階で、周辺地域住民の意見を聞く機会の設定についてでございますが、今回、事業区域周辺の方々への説明会の開催が遅かったとの御指摘を受けているところでございますが、町民の意見を聞くこと、事業に反映することは大変重要であると考えておりますので、今後は町において事業を計画する場合においては、早い段階から周辺地域住民はもとより町民への情報提供や説明会開催など、意見を聞く機会というものを設けていきたいと思ってございます。 これらについては、本当に行政ですので、ある程度大まかなものが決まって、定まって、いつを目標にという形でないと、なかなか説明会だとか、人を集めて説明するというのは大変難しいことではございますけれども、その辺、こういった計画が今後ここであるのだけれども、皆さんどうですかというようなレベルにとどまるかもわかりませんけれども、事前にそういった考えがこの場所であるのだということをお話する、そういったことができるようにするのも大変重要なことと認識しておりますので、どういった形ができるのかはありますけれども、いわゆる今までの行政の手続上の説明会、物事ほとんど決まった上での説明会という以前に、何かそういった形でできないかということを工夫してまいりたいなというふうに考えております。 最後に、計画実行後の周辺地域住民からの要望事項への対応についてでありますが、要望内容や現地の状況を精査し、まちづくりの理念や方針、法令や例規等を勘案して個別の判断をすることとなると考えておりますので、御理解をよろしくお願いいたします。 以上、古谷議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) それでは、再質問のほうさせていただきたいと思います。 まず1番目から4番目、関連、一連した形にはなるのですけれども、まず1番目、2番目、これちょっと似ている部分なのですけれども、最終的には町として総合計画、そしてマスタープランがありますよと。それに沿った形での地域に対しての環境だとか、それについて考えていきますというような答弁だったかなというふうに思いますけれども、ただ、マスタープランというものはあくまでも大まかな、本当に概要といいますか、町がこれから進めていくための大きな枠組みだというふうに私もとらえているのですよ。 その中に総合計画というものが、ある程度、個別事業も入ってきますけれども、その計画の中にある事業であれば、確かにその中にのっとった形での計画進行というのは、十分可能であるというふうに私は考えますけれども、ただ今回のように例えば今のマスタープランの中に、例えばみなみ保育所であったり、今の跡地となったところですね、それが実際的にその中に反映されていくかとなると、そのときには計画の中には多分入ってなかった事件であるというふうに考えたときに、あくまでもマスタープランの中に突っ込むにしろ、やはりその考え方というものをしっかりと庁舎内といいますか、職員の中で共有しなければならないのかなというふうに、私は考えているのですよ。 そういう段階のときに、やはりここはこういうふうにしていくと、この地域はこういうふうにしていくのだというところを再度しっかりと皆さんで見ながら、共有しながら進めていただきたいなというふうに思うのですよ。 そういう点で、先ほど木村議員からも質問ありましたけれども、庁議の規則とかそういうところが今回出されております。そういう点で、それを利用した形も一つ大きなやり方なのかなというふうに思います。 まず一つ、ここで再度確認したいところなのですけれども、やはり個別案件に対してしっかりとした指針といいますか、方向性を庁舎の中で確認しながら、そしてまた町民のほうにもしっかりそれを周知していけるような方策を立てれる手段を講じていけるかどうかをもう1回、再度確認したいというふうに思います。 また、先ほど町民に対しての機会を今後ともできる限りつくっていきたいと、どういう形の内容になるかということは、その事案事項によってはどの程度になるかわかりませんけれども、やっていただけるということですので、本当に地域住民にとっては環境の変化としては非常に大きいわけですね。御存じのとおり、ここの地域は冬という大きな問題が常に生活環境の中には抱えているわけですので、その辺を配慮した形で、できる限り地域環境の変化を大きくしない。もし環境が変わるとしてもいい方向に、いいほうに変わるというようなことに心がけていただければというふうに思いますので、これについてはしっかりとやってもらえればよろしいのでお願いいたします。 それともう一つ、最後の一度計画され、実施された周辺住民が計画に対して実施されている段階のときに、やはりできること、できないこと、もちろんあります。予算の関係もありますし、境界上の問題もありますので、できる、できないはあるかと思いますけれども、やはりそこで一度はいろいろな問題点の中で提案事項があったときに、それがよりこの地域にとって必要であるという形のものがあれば、やはり率先的に変更をかけてでも実施していただきたいというふうに思います。 その点で、一つ目の個別の考え方と、それと今の言った実施したときの、しているときの変更についての内容について、再度お伺いしたいと思います。 よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 古谷議員からの再質問ということでございます。お答えします。 本当に個別の案件、これが何でここに必要なのだというところも含めて、やはり職員の中でもいろいろな担当だけでなく、今までは先ほど木村議員の答弁にもいたしましたけれども、理事者と担当者だけの話し合いだけではなくて、庁議というものを今回全部改正した。そういった形で内部的にも皆さん、課長クラスから含めて情報を共有して、逆に担当ではないけれども、意見ができるように明確にしておりますので、そういったところを含めて職員でのそういった見識のある課長たちが多いものですから、今、自分は担当していなくても、まちづくりの目線というのはプロフェッショナルですから、職業として、役場職員というのは。そういった目線でいろいろな意見を交わしながら、考え方を整理していくという形を庁議の中で進めていければ、一番理想的な形なのかなというふうに思っておりますので、庁議の利用というものをそういった面でもできるのかなというふうに期待しているところでございます。 また、もう1点、途中、計画は一旦できたけれども、そういったところで住民の懸案、不安材料を中心にそういったもので変更があるというのは、これからも必要に応じて対応するべきではないだろうかといった御質問だったと思います。 そうした場合には、どこに線を引くのだというのは、当然、行政のほうとしては大変重要なことになってくると思います。住民が行政のほうで提示した計画の中で、これはちょっとというのはやはり中身によると思います。当然ながら。こうしたほうがいいのではないかというようなレベルであれば、なかなかそれは通すべきではないと、私は個人的には思います。 しかしながら、これをやらないことによる致命的なものに展開する可能性があるものというものは、しっかりとそこでちょっと踏みとどまるというのも勇気が必要であろうというふうに思っておりますので、今後、そういったところ、今から基準というものを明確にするとなかなか難しいことでございますけれども、そういった姿勢で、これから進めていきたいなというふうに考えています。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) 再々にはなりませんので、あれですけれども、いずれにしてもぜひこういう機会を得られるということで、その環境整備というものも十分に考え方の中にあって進めてもらいたい。 そして今回、先ほどからも町長言われている庁議をできる限り本当に活用していくと、その辺ところがすっきりしますし、また、町民のほうにお知らせできるいい手段ではないかなというふうに思いますので、両方のことをしっかりと考えながら町民の目線に立った形でのやり方をやっていただきたいというふうに切に要望いたしますので、よろしくお願いいたします。 1問目の町長への質問については、これで終わりたいと思います。 続きまして2問目の教育長へ、よろしくどうぞお願いいたします。 社会教育関連施設の利用促進についてということで質問させていただきます。 教育行政報告により、平成30年度の社会教育関連施設の利用状況が示されました。その中で風土館や小川原脩記念美術館の入場者数が、ここ数年減少していると見ます。町民の豊かな文化を醸成していくためにも、とても重要な拠点施設と、私自身も考えております。そこで、下記についてお伺いいたします。 まず一つ目、入館者数の減少の大きな要因は何か。 二つ目、入館者を増加させるための方策は、今のところ何を考えてられていられるかということをお伺いしたいと思います。 よろしくお願いいたします。
    ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 古谷議員の社会教育関連施設の利用促進についての御質問にお答えいたします。 ①、②、一括で答弁をさせていただきたいと思います。御了承ください。 美術館・風土館の入館者数の減少については、これは実は全国的な問題として、余暇活動の分散化、芸術作品鑑賞人口の減少、とりわけ鑑賞者の中核をなしております中高年層の高齢化、美術館の増加による拡散化など、さまざまな要因が上げられておりますが、我が町の美術館はそれに加えまして、常設展中心というイメージがともすると強いために、リピーターが得られにくいという点も上げられるかと思います。 ただ、ここ5年間で入場者数が大きく減少しているように見えますのは、実は平成26年度の7,000人という数字がございます。これは朝の連続ドラマ「マッサン」の波及効果によるものでありまして、その後につきましては、ほぼ5,000人前後の年が続いておりまして、昨年は特に台風や大雪、そして胆振東部地震の影響等もございました。 とは言いましても長期的に見てみますと、やはり減少傾向にあることは否めません。このため、打開策として重点を置いて実施しておりますのが、教育普及活動でございます。社会教育機関として、これは展覧会と並ぶ重要な活動でございますが、近年はこの部分の充実を図り、現在では土曜サロンとしてさまざまな講演会やワークショップ、美術映画会、さらにはコンサートなどをほぼ毎週にわたって実施しております。 実は先日15日、土曜日にもマリンバとピアノのコンサートを開催しまして、ホールいっぱいのお客様においでいただき、大変好評でした。議員の皆様の中でも何名かの方に来ていただくことができております。 こうした事業への参加者は、毎年、1,000人から1,600人に及びますので、参加した方々が絵画・芸術への関心を高めるというだけではなく、当美術館、さらには芸術・文化活動に関心を持つ町民の裾野を広げる役割を果たしてくださることを、期待しているところでございます。 次に、風土館につきましては、昨年度から小・中学生向けのイベント、寺子屋ミュージアムを新設しました。一昨年度から着任した学芸員が、夏休みに合わせて行う昆虫標本づくりなど、専門分野を生かしたメニューを取り入れています。初年度ながら50人以上の参加があり、本年度はよりたくさんの子どもたちに楽しんでもらいますよう、年4回から6回に回数をふやして実施いたします。 また、2階の一部スペースを学習などにも使えるように、テーブルと椅子の配置を改良し、放課後の小・中学生の利用促進も図っております。 美術館・風土館ともに力を入れております見学授業などの学校連携では、美術館で毎年150人から350人、風土館では近隣町村も含めて300人から500人の利用があり、この数字を加えますと、美術館・風土館をさまざまなアプローチから活用されているその実態が見えてまいります。 また、その他の学校連携の取り組みとしては、美術館では平成20年度から後志管内の小学生を対象とした、ふるさとを描こう絵画コンクールを実施しております。入賞した児童の皆さんの作品をロビーの壁一面に展示し、美術館の開館記念日、11月3日に表彰式を行い、その日は保護者の方々と一緒に美術館と風土館を楽しんでいただいております。 こうした機会に美術館や風土館に足を運んでいただき、倶知安にはこんな偉大な画家がいたのだ、自分の町にはこんな歴史があるのだというようなことを知り、ふるさと倶知安への思いを高めてもらえばと思っております。 美術館と風土館の相互の利用促進につきましては、美術館の料金で風土館も観覧いただけるようになっておりますので、町民へのPRをさらに充実させますとともに、両館の受付でも積極的に案内を行い、相互の利用を図ってまいります。 なお、本年度は美術館開館20周年ということもあり、周年事業として各期にふさわしいさまざまなイベントを企画しております。 まず、一つは、道立近代美術館、北海道大学、道庁、倶知安小学校が所蔵している小川原作品をお借りし、ふだんは目にする機会の少ない代表作により構成される小川原脩の世界展でございます。 続きまして、小川原脩美術館の特色でもあります、麓彩会展とくっちゃんART2020を第1展示室で同時開催いたします。地域ゆかりの作品を一堂に集めることにより、より地域性を強く打ち出し、町内外から足を運んでもらうおうというものでございます。 さらに、現在、道内の最前線で活躍する中堅日本画家グループによります展覧会という、当地では極めて珍しい企画を年明けに開催いたします。このように常設展に加え、多様な企画展を通して町民のほか、たくさんの皆様に美術の奥深さ、豊かさを味わっていただきたいと考えているところでございます。 最後に、今後の方向性でございますが、美術館・風土館は社会教育機関として、住民のニーズに応えつつ充実し、内容の濃い展覧会と教育普及事業を発信する役割を課せられております。また同時に、次の代に引き継ぐための作品管理をしっかりと行っていく必要もございます。これを活動の両輪とした上で、美術館・風土館がいかに町民のよりどころとなるか、安らぎの場所となるか、そうした視点からの環境づくりもあわせて考え、取り組みを進めてまいります。 また、そのことが道内外及び海外の方々の利用拡大にもつながるものと考えますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 古谷眞司君。 ◆3番(古谷眞司君) どうもありがとうございます。 それでは、再質問のほう入らせていただきます。 まず、いろいろと今の現在の状況ですね、お話ししていただきました。全国的な傾向ということで、当町においてもその波の中に入っているというような御答弁だったのかなというふうに思います。その中でもそれぞれのその形の中でも頑張って、いろいろな形の催しだとか、イベント等を工夫しているということでございました。 倶知安町民約1万5,000人から1万6,000人おります。その中で、そこの全体の年間の来館者数、全て大体合わせて約7,000名前後ぐらいということでございます。この中で町内の在住の方と町外の在住の方、どういう比率であるのかというのはちょっとわからないところでございますけれども、ただ入館者数においては、そのような推移をしているということでございました。 一つは、何をやるにしても事業をやるにしても、特にこういう美術館だとかそういう性質の施設においては、やはり一つ目安になるのが、やはり入館者数だというふうに私は思います。できる限り、要するにこの文化施設、どんなふうにしても入館者がふえたからといって、すぐ金額に反映して、その経費を賄うだとかいうことなんてあり得ない世界ですので、それは別として、やはり地域の倶知安町の文化醸成の本当に大事な拠点施設であるということが、やはり町の町民においてもそれは意識するべきことなのかなというふうに思うのですね。 正直、私もそんなには年間行かないところでもあるのですけれども、必ず行くときもあるのですけれども、その中でいつも思うのはあそこのロビーから見た風景、羊蹄山を望む世界というのは、美術館、小川原脩の作品もさることながら、あれ自体が毎日日々の絵画でないのかなというふうに私は感じるわけですね。ですから、ぜひその環境というのは、それをいかに生かして次の事業をやっていくかだと思うのですよ。 それと、一つ一つの事業の中で目標とする、例えば来館者どのぐらいを目標としていくのか、例えばピアノコンサートやりますよ。そうしたら何人。いうなればそこの中には、席どのくらいつくられるかということの限界もハード的にあるわけですから、その辺を含めた中で、それを目標立てていくこと。 それともう一つは、今の施設のところで今の環境を変えないと、環境というか、設備的環境ですね、変えなければやはり新たな事業展開というのは難しいのかなというのは、私ちょっと感じるところあるのですよ。要は広さには限界があります。だからといって新しいところつくるわけにいかない。 ということは今のある環境の中で、できる限り、例えば文化醸成のための教育だとかワークショップをやるだとか、展示会をやるだとかいうふうにしてきたときに、やはりそこのところにはある程度の広さであったり、場所的な要素が必要であるというふうなことを考えていったときに、一つ、今、20周年という節目の年でもあるのかなというところを踏まえたところで、考え方を少し変えて文化醸成施設だというところに、本当に根本的に立ち返ったときに、この美術館のあるべき姿が見えてくるのではないのかなというふうに思うのですよ。 ですから、若干、中の施設を例えば事務室をちょっといろいろ工夫して、あそこのところを完全に一つの展示室的な要素、要するに先ほど言いました羊蹄を望む絵画のキャンパスがあるわけですよね。それに合わせた形でのいろいろな展示をしてみたりだとか、何かをやることもできるだろうしというふうにすると、一番町民にとって何かがあるから行くというよりは、変な話、お茶を飲みに行くイメージですよね。 要するに、日々、そこに立ち寄っていくのだと、遊びに行くのだというような、これには交通手段の問題も出てきますけれども、そのような何かイベントがあるから来るだとかそういうことではなく、日々の日常の活動の中で、先ほど図書館の話もありましたけれども、図書館のように、そこに本を持っていって一日中読んでいるのだとか、そういうのもありなのかなというふうに思うのですよ。 ですから、そういう点で、これは長々ととりとめのない話になってきましたけれども、一つだけ確認します。 今の私が言った考え方といいますか、要するに今までとちょっと違った小川原脩なら小川原脩の美術というものから、もう少しちょっと離れてもっと広い視野の中で、あの美術館を一部改修になるかもしれませんけれども、それを利用した形での考え方というのを今後、考えていく可能性というのはあるかどうか、それをお聞きして終わりたいと思います。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 今、この段階で私の責任のもとにということになりますと、非常に難しい部分もあるのかなというふうに思います。 ただ、今、古谷議員がおっしゃった肝となる部分については、私もほぼ同意することになるのかなというふうに思っております。 入館料を若干上げることが大切なのか、あるいはそうではなくて、先ほどおっしゃったように、文化常設施設として文化的なものを町民に、町民の意識を高めるためにそこを利用する施設なのかということを考えましたときに、やっぱり後者のところに力点を置く必要があるのかなというふうに思っております。 それで、先ほどあの美術館のところから、ホールから見える羊蹄山が、いかにも一つの絵ですよね。のようにとってもすばらしいというのは、実は先日のコンサートで来ていただいたピアニストとマリンバ奏者のお二人とも、すばらしいですねと。それこそ涙を流さんばかりに、その部分については、片方の方は地元の出身の方なのですけれども、それぐらい感激しておりました。 そうした景観も生かしながら、やはり人を呼ぶことが大事だなと思うのですね、人を呼ぶためにどうするかということで、先ほど古谷議員がいろいろと案を出していただきましたこと。そのほかにも例えば、あの周辺には芝地がございますので、芝地に例えばベンチを置いてちょっと散歩の、あの辺散歩している方多いですよね、休憩の場にするだとか、いろいろなことが考えられるのかな、工夫はできるのかなというふうに思います。そのあたりも含めまして、文化常設施設としてより高めるためのいろいろな方策を、これから考えてまいりたいなというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) これにて、古谷眞司君の一般質問を終わります。 ○議長(盛多勝美君) この際、暫時休憩します。 10分程度とします。     午後3時01分 休憩     午後3時11分 再開 ○議長(盛多勝美君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第1 一般質問の議事を継続いたします。 門田淳君の発言を許します。 門田淳君。 ◆4番(門田淳君) それでは、通告に基づきまして2件の質問をさせていただきます。 まず1点目、通学路の安全確保徹底をということで、北海道新幹線延伸に伴う工事において、旧胆振線跡地宅地造成工事や町道西3丁目南通・第1倶登山橋かけかえ工事、道道倶知安ニセコ線跨線橋撤去工事など大きな事業が実施されていく中で、通学路や地域住民の方々の安全な通行機能確保をどのように徹底していくのか。 次の点について、町長と教育長にお伺いいたします。 まず一つ目、旧胆振線跡地宅地造成工事に伴う安全確保について。 二つ目、町道西3丁目南通り・第1倶登山橋かけかえ工事に伴う安全確保について。 三つ目、道道倶知安ニセコ線跨線橋撤去工事に伴う安全確保について。 四つ目、通学路の安全(交通・防犯)対策について、こちらは教育長にお伺いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) では、門田議員の質問でございます、通学路の安全確保徹底をについての御質問にお答えさせていただきます。 まず、1問目の旧胆振線跡地宅地造成工事に伴う安全確保についてであります。 旧胆振線跡地宅地造成工事については、平成31年4月11日開催の第2回臨時町議会で、本契約締結の議決を得て、現在、工事が進められており、工期は令和元年11月29日までとなっております。 旧胆振線跡地の周辺には、北陽小学校、倶知安中学校、倶知安高等学校の三つの学校施設があり、通学路として使われる区域であること、また多くの住民が生活する区域であることから、最大限の注意を払って工事を現在進めております。 安全確保のために工事の開始に当たり、地域説明会を4月24日、5月31日に開催し、工事概要を説明させていただき、また工事事業者から工事開始の案内文書を地域に配付し、工事の時間や内容の周知を図っているところでございます。 また、北陽小学校、倶知安中学校、倶知安高等学校に対しては個別に訪問し、登下校時の児童生徒への注意喚起をお願いしたところであります。 工事現場においても工事事業者と連携し、警備員の配置、ロープやのぼり旗による安全管理、注意喚起を促しているほか、登校時間の7時30分から9時までのダンプ乗り入れ禁止、土砂運搬時における徐行運転の徹底を実施しているところでございます。 今後も児童生徒や地域住民の安全な通行機能を確保するため、必要な措置を行ってまいりますので、何とぞ御理解と御協力をお願いいたします。 次に、2問目の町道西3丁目南通・第1倶登山橋かけかえ工事に伴う安全確保についてであります。 現在の予定では、9月ごろには現地での工事が本格化すると思われますので、工程が確定次第、近隣にあります西小学校への案内、登下校時の注意喚起をお願いし、工事事業者との連絡を密にして、バリケードや誘導員の設置などを行いながら、安全に配慮していきますので、御理解と御協力をお願いいたします。 次に、3問目の道道倶知安ニセコ線跨線橋撤去工事に伴う安全確保についてであります。 道道倶知安ニセコ線の跨線橋の工事は、今年度は北側と南側の歩道橋の工事が予定されており、ことし10月ごろから南側歩道橋が工事により通行どめとなります。また、12月ごろには南側歩道橋の工事が終了し、通行可能となるとともに、北側歩道橋が撤去されることになると、後志総合振興局小樽建設管理部から聞いているところでございます。 工事期間中も北側・南側の歩道橋のどちらかは使用できる状態でありますので、工程が確定次第、周辺にあります西小学校・倶知安農業高校などの学校施設への案内、登下校時の注意喚起をお願いするとともに、後志総合振興局小樽建設管理部や工事事業者との連絡を密にして、通学・通勤や地域生活に支障の出ないよう安全に配慮してまいりますので、何とぞ御理解と御協力をお願いいたします。 以上、私からの答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 門田議員の御質問であります、通学路の安全確保徹底をの四つ目、通学路の安全(交通・防犯)対策についての御質問にお答えいたします。 毎年、道路管理者や警察、学校関係者、役場関係者で倶知安町通学路安全推進会議を組織し、6月から7月にかけては通学路合同点検を、そして1月ごろには冬期安全点検を実施し、通学路の危険箇所の洗い出しと対策を講じているところでございます。 また、防犯対策につきましては、昨年5月に新潟県で下校中の児童が殺害された痛ましい事件が発生したことを受けまして、登下校時の子どもの安全確保に関する政府の関係閣僚会議において、登下校防犯プランが取りまとめられ、通学路の緊急点検が全国一斉に行われました。 本町におきましても学校関係者、警察、防犯協会の御協力をいただいて、緊急合同点検を9月に実施したところでございます。今年度におきましても、通学路における合同点検や安全推進会議を関係機関と連携して、実施してまいりたいと考えております。 次に、第1倶登山橋かけかえ工事に係る安全対策につきましては、毎年11月から翌年4月までの冬期間、特例としまして岩尾別から西小学校に通う5名の生徒について、徒歩で第1倶登山橋を渡ることが危険なことから、ワゴン車によりましてスクールバス対応を行っているところですので、今後の工事状況を注視し、場合によっては同様の対応も考えていきたいと考えているところでございます。 最後に、5月28日に川崎市において、また児童が殺害されるという痛ましい事件が起こってしまいました。子どもたちの命を地域住民である私たちの手で守り、育てていけますよう、教育長として力を尽くしてまいりたいと思っておりますので、御理解、御協力のほどよろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 門田淳君。 ◆4番(門田淳君) それでは、再質問に入っていきたいと思います。 まず、私は通学路の安全確保を、しっかり徹底するべきだという立場で再質問していきますけれども、まず、答弁いただきました順番に確認していきたいなと思います。 ①番の旧胆振線跡地の宅地造成工事に伴う安全確保の部分に関しましては、今議会の初日にも陳情書の付託を経済建設常任委員会でされて、委員会のほうで作成したときに、建設課の皆様とまちづくり新幹線課の皆様も一緒に説明伺いまして、当初いろいろな事件も起きていまして、保護者の皆様も本当に不安とか心配の声いただいていたのですけれども、町長答弁にもありましたように、7時半から9時までダンプの乗り入れ禁止とか、徐行運転とかされていた部分見てしっかり対策というか、町としてもやっているのだなという部分で安心した部分はあります。 その中でそういった部分、心配されている保護者も多いので、発信をしていってほしいなとも思いますし、今後、工期が11月29日ということで、どうしても新幹線の工事は工期が決まっていて、工事関係者の皆様、もちろん担当されている現場の皆様も本当に苦労されていると思うのですけれども、工期があるということで、こちら工期が本当に狭まってきたときとか、いろいろ心配も見えてくるのですけれども、そこ今後も工期が終わるまでしっかり対応していただきたいのと同時に、この後もあわせて北7条の工事も始まってくるので、その辺しっかり引き続きこちらのほうは通学路のとこなので、安全確保という部分しっかりやっていきたいという部分、一応、再質問させてください。 二つ目の部分なのですけれども、町道西3丁目南通りと第1倶登山橋のかけかえ工事の部分なのですけれども、今回、行政報告、初日に出ました行政報告でも説明あるのですけれども、ここの部分でこちらの工事の趣旨とか工程スケジュール、通行どめについて地域の皆様に説明会したと思うのですけれども、通行どめになる予定なのかどうか、ちょっとそこの部分具体的に。 今後、入札がしっかり進んで、工事が進んでいく中でも通行どめというのはあるのか、ないのか。もし具体的にわかれば、今回行政報告の中にも出ているので、もし補足的にわかれば教えていただきたいです。 三つ目の道道倶知安ニセコ線跨線橋撤去工事に伴う安全確保なのですけれども、南も北側のほうも通行どめ、何というのですか、上手にやってくれるという答弁あったのですけれども、こちら3月の行政報告でも報告あった部分で、要はこちらの跨線橋撤去は平成36年から3カ年で撤去工事が始まるということで、私が一番心配しているのはここの部分なのです。 この跨線橋が、平成36年度から撤去されるということは、ここ道道で、通行が不可能となるため、迂回路として旭ケ丘公園内の町道である公園通り及び西3線北通りを迂回路として使用することとし、道と多分協議を進めて、担当課の皆さんも尽力されていると思うのですけれども、ここの部分を町としてもどのようにやっていくかという部分は、私、危惧しているところで、跨線橋を撤去される36年までに迂回路をどうしていくかという部分は、雪ん子館の前の部分を迂回路にしていくと、協議を進めていると、3月の時点では報告あったのですけれども、あそこも迂回路として使っていく中でも本当に危険、わんぱく広場を過ぎた後の部分とか本当に危険、歩道もない中で。今、それは担当課のほうでも調整はしていると思うのですけれども、ここの部分調整がおくれていくと、どうしても迂回路は町道になるので、体育館の前を通すにしても後手後手になると、町にどうしても批判が来ると思うので、しっかり今年度中にも決められるところは決めて、しっかり原課のほうでも対応というか、そこの位置づけというか、確認していきたいのですけれども、こちら通学路にもかかわってきますので、もし答弁いただけるのでしたら、再質問させてください。 ④の通学路の教育長の答弁いただきました、ありがとうございます。 説明いただいた部分で、緊急点検も昨年9月に一斉点検したということなので、ちなみになのですけれども、危険箇所洗い出しで何カ所ぐらいが危険があったのか、もしデータがあるのであれば、なければ結構です。どういうところが危険箇所だったのかなと思いまして。 工事関係にかかわる通学路の安全確保ということで、教育委員会としても徹底してやっていきたなというのは、私の思うところであるのですけれども、交通の部分とはちょっと切り離して防犯の部分で入っていきたいのですけれども、きょう午前中、波方議員の質問にも行政側にあったのですけれども、この防犯の部分でいろいろ犯罪事件起きているのですけれども、教育委員会としてもこの通学路に関してはしっかり対応、できることを一つ一つやっていってほしいなと思うのですけれども、防犯の部分で教育長としてもし何か今後、今年度進めていくのもあるのであれば、何か答弁いただければと思います。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいま門田議員からの再質問でございますけれども、まず1点目の旧胆振線跡地宅地造成工事に関連して、安全確保ということでございますが、本当に町内ここだけの工事ではなくて、倶知安町の中で官民問わずいろいろなところで工事が行われている状況でございます。 したがいまして、それは本当に安全第一で、この工事というものは各種行われていくように私ども行政的にも指導しているところでございますし、事町が発注しているものに関しましてもその辺は徹底して行っていただくよう、工期は本当に限られているのですが、そういった部分で工期よりも何よりも子どもたちを傷つけてはいけない、人間を傷つけてはいけない、工事事故、工事内での事故、作業員さんたちの事故、決して起きてならないということをまずは最優先に行っていただくということでございますので、その辺、これからも気を緩めることなく指導を徹底してまいりたいと思ってございます。 それと、二つ目の第1倶登山橋かけかえ工事に関する工事でございますけれども、この通行どめの可能性はあるのか、ないのかというものも前回入札が不調に終わりましたので、再度行います7月1日に入札を予定しておりますけれども、それで落札して業者が決定されれば、通行どめというものは基本的には回避されるだろうというふうにとらえております。しかしながら、その後についてはまた検討ということでの段階でございます。 それと、3点目につきましては、道道倶知安ニセコ線の跨線橋撤去につきましては、担当のほうから若干説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) まちづくり新幹線課参事。 ◎まちづくり新幹線課参事(嶋田真也君) 道道倶知安ニセコ線の跨線橋の撤去の工事につきましては、現在、道と協議しておる状況でございます。 内容的には、跨線橋を落とすという形で、その通行機能を確保できないというところで、ではどうするかというところの中で、旭ケ丘公園内の町道迂回路という形で整備しようという話までいっております。 また、その迂回路につきましては、当然、車両のダンプとかいろいろと通行がふえるものですから、その辺の対策というところで、まず道路改良をしなければならないというところは、原課とも話はしているところでございます。 ただ、この歩道の部分につきましては、現在、歩行者がどれだけ通行しているのかという部分を含めて、今後、協議していこうというところで現在の中ではお話し合い、とまっています。ただ、36、37、38と通行どめになるものですから、逆算しましていわゆる迂回路の整備といいますと、それから1年か2年前という形にはしなければならないものですから、なるべく早く道の姿勢と町の考え方というところを決めて、皆さんに御報告したいと思っております。 よろしくお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 二つ御質問ございました。二つ目のほうからお答えさせていただきます。 まず、防犯対策、教育委員会としてということでございました。 町の子どもたちを不審者などの犯罪から守るための方策というのは、さまざまに考えられますし、町長のほうからもいろいろな対応していますということが、さきの質問の中でも出されていたところでございます。 そうした中で、地味だけれども確かな効果があるのは何かといいますと、子どもたちを守るのだという地域の姿が見えることだそうです。本町でもPTAや青少年問題連絡協議会などで、新年度初めやお祭りの時期などに巡回指導をしておりますし、登下校時の交通安全指導や見守り活動をしていただいている町内会もたくさんあるようにお聞きしております。 まだ、これは私的な考えの段階でございますが、子どもたちを日常的に見守っているこうした関係団体の協力をいただきまして、見守り隊のネットワークといったものをつくっていければというふうに考えております。 ただ、スタート時点から全ての関係者・関係団体に動いていただこうとしますと、組織づくりに多大な時間を必要といたしますので、例えばPTAなどから始めさせていただいて、それを徐々に広げ、つなげていくといったそんな構想を持ってございます。 また、運よく今年度は、門田議員が町P連の会長になられたということですので、できればお力添えいただければなというふうに考えております。この場をおかりいたしましてお願いをしたいというふうに思っております。 取り組みが具体的になりましたら、随時報告したいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。以上でございます。 1点目にありました危険箇所につきましては、担当のほうから報告させます。 ○議長(盛多勝美君) 学校教育課長。 ◎学校教育課長(上木直道君) それでは、先ほど門田議員のほうから、箇所数について御質問ありましたことについてお答えしたいと思います。 まず通学路の防犯緊急合同点検を9月に実施いたしまして、そこで危険箇所を5カ所洗い出しております。学校ごとに言いますと、北陽小学校、西小学校、樺山分校、大きく三つございまして、そのうち北陽小学校につきましては旧胆振線の跡地、あとは材木置き場だとか、南1線の跨線橋の下だとか、そういったところの危険箇所を洗い出しております。 その後、対策としましては、立入禁止の注意喚起、あとは草刈りによる死角の防止、あとはパトカーによる周辺パトロールを行うなど、対策を講じているところでございます。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 門田淳君。 ◆4番(門田淳君) 済みません。再々質問させていただきたいのですけれども、まず①番目の部分はわかりました。ありがとうございます。 ②番目の部分も一応、入札が進んでいけば通行どめの部分はないということなので、そのように進められればと思っております。 三つ目の部分に関しましても時期が決まっておりますので、しっかりと今、道路の改良部分、道と協議されていると思いますので、今後も引き続き尽力していただきながら、町としてのあり方も早目早目の準備といいますか、決断をされることを願っております。 安全確保に関しましては、町長答弁いただいたように、これまでもやってきたと思いますし、これからも同じようにしっかりと通学路の部分、安全確保をやっていっていただきたい。 もし答弁あればお願いします。なければ大丈夫です。 教育長、④番ちょっと再々質問させてもらいたいのですけれども、危険箇所という部分の5カ所という部分、交通の部分はわかりましたので、ちょっと防犯の部分について再々質問させていただきたい。 本日、当初も防犯の部分で質問・答弁、町長のほうからあったのですけれども、もちろんハード面で言えば防犯カメラとかステッカー、子どもの家とか、提案としてGPSのシステムいろいろあったのですけれども、その中で町としてはSOSステーションの部分で、今、88軒あって、再質問で適切な場所ということで、町としても拡充も含めてしっかり調査していくというような流れもあったと思うのですけれども、私もここの部分大事なのですけれども、ちょっと視点を変えて、教育長、今、おっしゃっていただいたように、確かな効果として地域の姿ということで地域力の防犯意識を醸成していく、高めていく地域全体でというのは大事なことだと、自分も聞いていて思いました。 SOSステーションのステッカーも大事なのですけれども、例えば看板とかそういったので、この地域は防犯に関して本当に力を入れている地域だと、みんなで意識を高めていったり、あとは犯罪を起こさせない、起こしたら必ず捕まるのだよという本当に地域全体としてやっていくというのは、意識醸成というのは大事なと今ちょっと感じたのですけれども、その中で答弁いただいた見守り活動、見守り隊ネットワーク。今もいろいろな会とかでもやられて、尽力されているのですけれども、自分ももっともっと統一性を図ってもいいのではないかなと。 交通安全に関しては、皆さん、黄色い旗とかいろいろやっているのですけれども、見守り隊に関しても町内として統一を持ったユニホームだったり何かワッペンでも何でもいいのですけれども、そういったところから、どこの誰だかでなくてもそれを着ていることで見守り隊なのだな、しっかり活動しているのだなというのを思ってもらえる部分も大事かなと思って、自分もPTA今回絡んでいるのですけれども、こちら側としてもしっかり一緒にやっていきたいと思いますので、もし答弁あればお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 本当であれば、予算が潤沢にあれば、それこそそういうジャンパー的なもの、色を統一してというようなことが可能であればいいのかなというふうに思うのですが、そうしますと、より多くの人たちに協力していただく中で、それを統一してということには難しい部分もあるのかなというふうに考えます。 ですから、門田議員おっしゃったように、例えば色を統一する、そのために少し大きめの目立つような腕章をそれぞれ着けていただいて、その色を見れば倶知安町の見守り隊の人たちなのだなということを意識させるだけでも、随分違ってくるのかなと。あそこにもそういう人たちがいる、ここにもいるという、そのことによって特に外部から来たそういう少し不審な人たちにとっては、抑止力になっていくのだろうなというように思います。 今後、しっかりと検討させていきたいと思いますし、関係機関の皆様方にも御相談させていただきながら、取り組みを進めていければと考えております。 以上でございます。 ○議長(盛多勝美君) 門田淳君。 ◆4番(門田淳君) 1問目ありがとうございました。 2問目、助成金制度の活用をということで、日本スポーツ振興センターでは、国のスポーツ振興基本計画に基づくスポーツ振興政策の一環として、我が国のスポーツの国際競技力向上、地域におけるスポーツ環境の整備充実など、スポーツの普及・振興を図るため、スポーツ振興事業助成を行っている。本町のスポーツ施設等に関し、この助成金を活用して整備などを進めるような検討をしてはどうか。 まず一つ目、スポーツ振興事業に対する助成金を町として申請・活用したことはあるのでしょうか。 二つ目、助成金を活用して、スポーツ施設等の整備など課題解決や地域のニーズを解決できるのではないでしょうか。 こちらは教育長にお願いします。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 門田議員の助成金制度の活用をとの質問にお答えいたします。 1点目は、スポーツ振興事業に対する助成金を町として申請・活用したことはあるかとの御質問についてです。 日本スポーツ振興センターで行っておりますハード事業やソフト事業などの助成制度につきましては承知しているところですが、総合体育館やプールなどのスポーツ施設に係る修繕・整備等につきましては、採択要件などに合致しないこともありまして、現在までは活用していない状況となっております。 2点目の助成金を活用してスポーツ施設整備などの課題解決や地域のニーズを解決できるのではないかという御質問についてでございますが、今後も総合体育館やほかのスポーツ施設につきましては、修繕・改善・整備等が当然必要になってまいります。議員の御質問にもございますように、国や道各種団体の補助メニューなど財政的に有利な手法を模索するとともに、町長部局とも十分協議しながら取り組んでまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(盛多勝美君) 門田淳君。 ◆4番(門田淳君) それでは、再質問させてください。 まず①番目はわかりました。 ②番なのですけれども、なぜ私はこのような提案をしたかというと、もちろんいろいろなこれまでの議員も体育館の雨漏りとプールとか、もちろん野球場、サッカー場、芝生問題、いろいろ提案されてきている中で、今、公共施設整備管理計画というのも町であって、今、箱物が老朽化していて、財政の部分課題があるということで、なかなか現実的にお金がないということで、いろいろここ数年も来ている部分があるのですけれども、前回1期目のときに私はふるさと納税返礼品事業を提案させてもらって、今、しっかりと原課のほうでも尽力していただいて、昨年度5,000万円を超えてくるような形で、大きな歳入になってきていると。今年度もぜひとも5,000万円を超える部分進めて、担当課も忙しいとは思うのですけれども、何とか超えていただきたいと思っているのですけれども、2期目の今回ぜひともこの助成金制度、スポーツ振興の助成金を一緒に研究していけないだろうかということで、これは提案なのですけれども、ちょっとおこがましい言い方かもしれないけれども、今回の一般質問することになって、担当課の人にぜひとも知ってもらいたい。 自分はまだまだ知らない点多々あるのですけれども、しっかり次年度の申請に向けて研究していただきたい。大きなハード面で申請が難しくても小さなソフト面、例えばグラウンドのバックネットの網が壊れていると。ではその破けている網でけがしたら困るのでということで申請して100万円でも取りに行って、何か小さなことでもいいと思うのです。 今、クラブ活動で人員が足りないのであれば、そちらのほうに補助員を入れてもらう申請でもいいですし、何かかしらで申請を取りに行って、しっかりと担当課の人とも一緒に研究して成功体験を一緒につくっていきたいと。毎年毎年活用していって、いずれは大きな体育館の整備だったり、もしくはスキーの町なので、冬季競技用のナショナルトレーニングセンター、それは夢は大きくなってしまうのですけれども、そこまでも行けるようなしっかりと下準備として、ことしはまず申請、一緒にやってみませんかということなのですよね。 今、1問目の質問と最後の再々質問の答弁でもお金がかかると、統一するもの、ブレザー・ジャンパー、もちろんそうなのですけれども、お金がかかる、やってお金がないとなれば納得できるのですけれども、まずやれることをしっかりやっていただきたいなと。 補足なのですけれども、ふるさと納税のほうでも使い道の部分の7番目に、子どもの教育の充実に関する事業というのはありまして、こちらは使い道に関しては小・中学校のクラブとか部活用品の購入、教育施設の整備とかいろいろ使えるとこもあるので、ぜひ来年度に向けて予算要求していく中で、しっかり訴えて予算もらっていくのもありだと思いますし、ぜひともこれは、ちょっと話がずれて済みません。こちらの質問としては、しっかり活用できないかということで再質問させてください。 ○議長(盛多勝美君) 村井教育長。 ◎教育長(村井満君) 学校教育におきましても、なかなか学校というところはお金がありませんので、これやりたいな、あれやりたいなと思ってもできないことも多いのですね。 今、門田議員がおっしゃられたいろいろな団体の中で、そういう補助金を教育にかかわる補助金を出しているところがふえているということであれば、これはぜひ一緒に研究させていただいて、取り組めるところから取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。 予算関係ということもございますので、これについては教育委員会だけでの判断ということにはならないと思いますので、町長部局等とも相談をさせていただきながら、できるところから取り組んでいければというふうに考えております。 よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) これにて、門田淳君の一般質問を終わります。 森下義照君の発言を許します。 森下義照君。 ◆13番(森下義照君) それでは、私は1問の7項目について、町長に質問をいたします。 前年度、防災関連の改善点を一般質問で提起し、町政側は次年度に新たに防災計画を見直しを実施して、防災マップの新規作成等も行うと答弁しているが、その進捗状況を説明ください。 以下の点について、どのように改善し、作成の決定にしているのか伺います。 1項目、避難所、避難場所の効果的活用の内容。 2項目、災害時における1避難所に対しての配置人員数と、配置された職員の任務、町全体で何カ所の避難所を開設できるのか。 3項目、防災無線の購入総数はわかっているのですが、その後の配付数と残数の今後の予定。 4項目、防災無線の活用範囲の考えは。 5項目、避難所、避難場所等の標識については、落ち度なく現地確認とその状況を把握しているのか。 6項目、非常用資機材と食料等の準備状況、保管場所の整備と使用に当たっての利便性の確保は。 7項目、職員の非常時における呼集段階と所要時間。 これらについて、町長の答弁をいただきます。 ○議長(盛多勝美君) 本日の会議時間は、議事の都合によって、あらかじめこれを延長します。 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 森下議員の御質問、倶知安町防災危機管理整備状況について答弁させていただきます。 まず、地域防災計画の見直しについてであります。 令和元年5月に、町の地域防災計画改定業務委託契約を締結いたしまして、来年1月に委託業務が完了する予定となってございます。また防災マップの作成については、本年6月に町の防災ガイドブック作成業務委託契約を締結いたしまして、年度内に1万部が納品される予定となってございます。仕様については、現行のB2版両面印刷からB4版の30ページ程度のブックとし、配布については町の広報紙3月号に折り込みたいと考えてございます。 続きまして、①の避難所、避難場所の効果的活用についてであります。 指定緊急避難場所の精査については、平成30年第4回定例議会の一般質問において、旧比羅夫小、旧末広小、旧大和小、旧寒別小、旧八幡小、旧巽小、旧富士見小の各グラウンドでは、運用面を考慮した中で指定を外す予定と答弁いたしましたが、関係住民との協議、そして現地調査が必要と判断し、今後、早急に協議・現地調査を行い、指定解除を含め何らかの形で残すのかどうかを決めてまいりたいと考えております。 ②災害時に1次避難所に対しての配置人員数と配置された職員の任務、町全体で何カ所の避難所が開設できるのかについてでございますが、地震災害による避難所の開設は14ある指定避難所のうち、10の指定避難所を開設する予定となっておりますので、それぞれの避難所へ原則2名の職員を派遣する予定しております。 配置された職員の任務としては、施設の安全確認、安全が確認されたのであれば避難所を開設し、避難者を受け入れ、町内会長等と連携しながら運営するものと考えてございます。 ③の防災無線の購入総数と配付数、残数の今後の配置予定についてでございますが、戸別受信機購入台数は平成25年度に3,000台購入し、現時点において2,225台が貸与済みとなっており、残り775台が未貸与となっております。今後の配置予定については、郊外地区の住居、町内の事業所、町内会に属する世帯のうち役員及び班長、また、65歳以上の高齢者宅に配置を推進してまいります。 ④の防災無線の活用範囲の考えについてでございますが、まず防災行政無線は倶知安町防災行政無線設置に関する条例第4条において定められている災害予防、災害応急対策、災害復旧、その他緊急を要する情報の伝達、また町の公示事項及び広報事項の伝達、そして国等その他公共機関からの周知事項の伝達に使用するという規定に基づき引用してございます。 その上で災害予防、災害発生時の避難指示等の緊急時の情報伝達を主たる目的としていることから、住民の皆さんに緊張感を持って放送に耳を傾けていただきたいという考えから、住民の生命・財産に危険が及ぶおそれがある場合、または周知をしなければ住民等に多大な混乱を招くおそれがある場合に使用するという基準に照らし合わせて運用しているところでございます。 次に、⑤避難所、避難場所等の標識につきましては、落ち度なく現場確認とその状況を把握しているかについてでございますが、標識については昨年度ポールの傾きや標識の向きを修正いたしましたが、雪解けとともにポールが傾いている標識ポールが散見されますので、今年度も早期に修正してまいります。 次に、⑥非常用資材と食料等の準備状況についてでありますが、町では平成23年の東日本大震災の大教訓から、昨年度に倶知安町防災備蓄計画を策定し、これに基づき令和4年度までの5カ年計画で段階的に備蓄を行っている最中であり、現在は1年を経過したところであります。その基本的な考え方は、避難者用として1,100人の1日分を、災害対策本部用として183名の3日分を、行政備蓄目標数として備蓄するものでございます。 平成30年度末の避難者用行政備蓄量でございますが、食料品については備蓄目標に対し約30%となっております。これが100%となるのは、4年次目の令和3年度末を計画してございます。 食器セット、カセットコンロ等の炊事用具、照明器具等の生活必需品については約12%となっております。その中には段ボール、段ボールベッド等備蓄目標数が多く、比較的高価なものでできればあったほうがよいものは、長期整備品として5年以上かけて備蓄するものもあります。発電機、コードリール、暖房器具類の避難所用資機材については約59%となっており、その中で発電機は目標5台に対し備蓄5台完了し、投光機は目標1台に対して備蓄1台と、100%となっているものもございます。 次に、災害対策本部用でございますが、食料品及び飲料については約22%、カセットコンロ、やかん、簡易ベッド等の生活支援用品は48%、照明・採暖資機材は約57%となっております。これらの行政備蓄目標達成時期についてですが、食料品及び飲料については4年次目の令和3年度末、そのほかについては一部の長期整備品を除き、5年次目となります令和4年度末となってございます。 続きまして、保管場所の整備と使用に当たっての利便性の確保についてでありますが、現在、庁舎建てかえ等の理由により、大部分を旧東陵中学校、一部を保健福祉会館及びくっちゃん保育所ぬくぬくに保管しております。新庁舎完成以降は、管理の容易性、利便性から分庁舎での保管を予定しておりますが、行政備蓄目標達成時の備蓄品の量と分庁舎スペース等を考慮しながら、今後も引き続き検討してまいりたいと考えております。 ⑦でございます。職員の非常時における呼集段階と所要時間についてでありますが、まず呼集段階は、第1非常配備から第3非常配備の三つの段階となってございます。第1非常配備は、気象注意報、警報等が発表され、情報収集が必要なときに総務及び建設対策部、状況により経済、教育及び住民対策部の要員が参集することとなってございます。 また、第2非常配備は、風水害等により局地的に災害の発生が予想または発生したとき、あるいは町内で震度5弱または5強の地震が観測されたときでありまして、総務、建設、経済、住民及び水道対策部、また状況によりましては教育対策部の要員が参集することとなっております。 そして、第3非常配備は、風水害等により広域にわたる災害の発生が予想されるとき、または特に被害が甚大であると予想されるときでありまして、町内で震度6弱以上の地震が観測されたとき。地震動や液状化により建物が倒壊、地震火災発生、人的被害等が発生したときに、全対策本部の要員が参集することとなってございます。 その呼集の所要時間でありますけれども、約95%の職員が徒歩30分以内の距離に居住しておりますことから、条件を設定しない場合は登庁準備を含め、1時間以内には参集できるものと想定しております。 以上、森下議員の倶知安町防災危機管理整備状況についての答弁とさせていただきます。 ○議長(盛多勝美君) 森下義照君。 ◆13番(森下義照君) それでは再質問いたします。 まず昨年度、改善を要求した時点で、ここは撤去します、取り消しますということであったのですが、今、回答を聞くと、そのまま残しているというような状況でありました。それでまず防災マップ、これは前の防災マップなのですよ。今のがこっちのマップなのですけれども、これを比較すると、避難所では前のマップでは数あったのですが、こっちのマップでは11カ所になっている。それから、避難場所これも数減って、21カ所で避難場所指定されています。 マップを見ると、いつつくった時点のマップだかわかりません。どっちが新しいのか古いのか、だからつくる場合には、何年何月現在であるということをはっきりとしておかないと、変わった時点ではわからないわけですよね。だから、そういったところも気を配って、ほんのちょっとしたことです。そうすると新しい、古いというのは判断できて、新しいほうに従っていくということになるわけですよね。 だから、今、こっちの比べると、かなりの箇所がこっちのマップでは前のマップよりも落ちているわけなのですよ。にもかかわらず管理不行き届きの避難場所、これをそのまま残す、残しているというのはどうもちょっと意に合わないなと思っています。 細かく言うと、これ古いのでいくとかなりの避難場所があるのですよ。それをこっちのマップでいくと21カ所だということになっています。特にふえている部分、マップには載っていません。だから、もう一度お聞きします。この場ではっきりと避難指定場所、それから避難所、それぞれ名前を上げていただきたいと思います。 それから、次、災害時における1避難所に対しての配置人員、先ほど2名と言いましたけれども、実際に避難所を開設したら職員が2名で足りるのですか、それぞれの係があるはずです。担当があるはずです。2名でどう対応するのですか。場所によっては何十人、何百人という人が避難してくるわけです。それを2人で対応できますか、私はそれを聞いているのではないのです。一避難所にどういう担当係がいて、それぞれの担当係に何人ずつつくのか、誰がこの担当につくのか、個人にちゃんと任務を理解させているか、その辺を聞きたいのです。 そして全体的に見て、例えば1避難所に30人いるとか40人いるのだ。町の職員が何名だから、何カ所の避難所は開設できますよというようなことになると思うのです。その辺をもう一度お聞きします。 それから、防災無線のこれなのですが、やはり未活用がまだ残っていると、せっかくお金をかけて町民の安心・安全を守ろうということで、この器械を買ったにもかかわらず、七百何十台の未活用があるいうことは、非常に残念なことだと思います。これは早急に出して、予備的に4台、5台ぐらいあればいいのではないですか。その辺ももう1回お願いします。 それから、防災無線の活用範囲なのですが、今、防災関係だけにしか使えないようなことを言っていましたが、最初の倶知安町防災無線戸別受信機の取扱説明についてというこの中には、使用の例があるのですよね。災害に関する緊急情報、町民生活に関する情報、全国瞬時警報システム、消防に関する情報、こういったものを防災無線でそれぞれ町民に知らせ、安心・安全を確保するのだということがあるわけですね。 一つ例を挙げますと、今回の町議選の選挙で無投票で早く終わりました。それがために選挙所の投票の入場券が後で来ました。終わってから入場券が行ったものだから、町民はどうするのと。選挙終わっているのに、これまた行かなければだめなのかいという、いろいろな問い合わせが結構ありました。 それで私は、即、総務課長のほうに来て、これは防災無線で流して惑わないような対策しなければだめだということで、総務課長にやってもらったような次第です。だから、使い方によっては、町民をいち早くそういった内容わかるように使うのも、一つの方法だと思います。 だから今までも町で、まちづくり懇談会等やっていますが、非常に集まりが悪いというのは、やっぱり周知の方法が悪かったからだと。場合によっては、この無線機を使って何日の何時、きょう何時からまちづくり懇談会をここでやりますよという放送を流して、多くの参加者を募るということも可能ではないのかなと。だから、もう一度この使い方について、よく精査をしてもらいたいと思います。 それから、避難所、避難場所等の標識についてということで言っていますが、先ほど答弁でも曲がったところもあるよということです。確かにあります。あちこちみんな、真っすぐ立っているところは数少ない、それとあわせて倶知安高校と倶知安農高もふえているはずなのです。ここには標識はありません。なぜなのでしょう。町有でなくて道立の建物だから、そういった標示ができないのでしょうか、その辺もお聞きいたします。 それから、非常用資材と食料等の準備等についてはわかりました。 保管場所の整備なのですが、保管場所、なぜ一括集中の保管できないのですか。あっちこっちに散らかして保管するよりも、1カ所に置いて、そこの中を入り口にはどこにどういうものがあるのだという一覧表をつけて、それぞれの図の場所には、ここには何があるという標示をして、誰が行ってもすぐ持って来られるようなやり方があるのではないかなと思います。そこら辺もよく考えてもらいたいと思います。 非常用品は、ここへ行けば必ずそろうのだというように、みんなにやっぱり意識づけないとだめだと思います。というのは災害時には、どちらかというとパニックになりやすいのですから、その辺をよく考えてもらいたいと思います。 それで今の回答だと、新庁舎ができた段階でまた云々と、もうここならここで東陵なら東陵、ほかに使っていないのですけれども、そんなに、あそこに全部入るはずなのですよ。だからそれをずっと踏襲していけば、余分な手間もかけなくていいし、余分な金もかけなくて済むのではないですか、その辺もよく考えてください。 それから、7番目の非常時における呼集段階と所要時間、段階は3段階あるということわりました。呼集の時間なのですが、倶知安町内にいて1時間もかかるということはあり得ないのですよ。災害時ですから、できるだけ早く、何をおいてでも出勤するというようなことができるはずなのですよ。そうすると1時間かからないで、30分で全部そろうはずですよ。そのぐらいの意識がなかったら、この危機管理は乗り切っていかないと思います。ということは、倶知安は今までそういった大きな災害がないので、いやそんなとこまでというような気持ちがあるのかもわかりません。だけれども、いつ、どんな危機が来るかわかりません。だからもう少し、やっぱりそれぞれやることについては、厳しさを持ってやってもらいたいなと思います。 そういうことで、もう一度お願いします。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) ただいまの森下議員の再質問でございます。 全体を通してたくさん項目ございますので、担当のほうから説明させていただきますけれども、まず最初にマップ、印刷物、特にマップの変更だとかというのは常にあるから、そういったことで改定版が出るわけですから、当然、作成の年月日というのは、今後明記しなければ用を足さないのかなというふうに思っておりますので、今後、気をつけたいというふうに思ってございます。 そのほかについて、当然、いずれにいたしましても防災危機管理については整備する備蓄品だとかも含めて、本当に我々が準備を進める役場の危機対策本部自体の緊張感といいますか、災害に対する考え方次第で結構変わってくるものというのは多々出てくると思いますので、そういった部分も含めまして、これから御質問ありました事項につきまして、担当のほうから答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(盛多勝美君) 危機管理室長。 ◎危機管理室長(沼畑孝夫君) 森下議員の質問にお答えします。 まず避難所、マップにいつ変わったのか記載されていないので、どちらが新しいか古いかわからないという御指摘ですけれども、ごもっともであります。現在、作成中の防災ガイドマップ、これにはいついつ作成と明確に時期を記載するようにします。 続きまして、指定緊急避難場所のどれが最新かという話ですので、それについてお答えをします。 指定緊急避難場所は、全部で23カ所あります。今から申し上げます。まず、1番、旭ケ丘公園、この中はさらに8カ所に分かれております。倶登山パーク、わんぱく広場、中央広場、多目的広場、駐車場、テニスコート、町営球場、パークゴルフ場になっております。続きまして、北陽小学校グラウンド、倶知安中学校グラウンド、きたろくグラウンド、旧東陵中学校グラウンド、東小学校グラウンド、文化福祉センター前庭、中央公園、倶知安町役場前広場、倶知安小学校グラウンド、西小学校グラウンド、サン・スポーツランドくっちゃん駐車場及びグラウンド、西小樺山分校グラウンド、旧瑞穂小学校グラウンド、旧末広小学校グラウンド、旧大和小学校グラウンド、旧八幡小学校グラウンド、旧寒別小学校グラウンド、旧巽小学校グラウンド、旧富士見小学校グラウンド、旧比羅夫小学校グラウンド、北海道倶知安高等学校グラウンド、北海道倶知安農業高校グラウンド。以上、23カ所になります。 続いて、指定避難所です。こちらについては14カ所あります。 総合体育館、北陽小学校、倶知安中学校、旧東陵中学校、東小学校、文化福祉センター、倶知安小学校、西小学校、サン・スポーツランドくっちゃん、西小学校樺山分校、克雪センター。こちらは、自主防災避難所を兼ねております。北海道倶知安高等学校、北海道倶知安農業高等学校、くっちゃん保育所ぬくぬくの14カ所になっております。 続きまして、避難所に配置する職員は2名で足りるのかという御指摘であります。 こちらについては、役場の職員の数と開設する避難所の関係で過去に2名としたのですけれども、森下議員指摘のように、本当にできるのかという現実実際的なことを考えて、私もそうなのかなという感じをしております。実際に職員の数、あるいは町内会等で協力できる人の数を検討し直して、もう一度、こちらのほうは答えを出したいと考えております。 続きまして、防災無線の戸別受信機の件でありますが、まだ700幾つ、残が残っているということで、以前、私、まだ職員でなかったのですけれども、平成28年度に笠原議員からも同じような指摘があって、このとき配付数が1,660と答えております。そこから約2年過ぎて、現在、2,225、6月1日現在ですけれども、ここで565台ふえているのですけれども、この大きな要因については、以前は高齢者のお宅は70歳としたのを65歳まで下げた、さらにPR活動。どんどん御自宅に手紙を送って、つけてくださいということでふえております。29年から30年度まで約100台ということで、かなり成果は上げているのですけれども、指摘のようにまだ775台残がありますということで、さらにPR活動と年齢、65歳を、65歳が御高齢かどうか別問題としてもうちょっと下げる、そういうことを検討しながら、残りの台数を有効活用できるように実施したいと思います。 続いて、防災無線の活用の範囲の話でありますが、森下議員の指摘を受けて引き続き、今、かなり狭めた範囲で運用しておりますが、指摘のようにもっと活用したほうがいいかどうかについて、いろいろな方の意見も踏まえて活用を広げるかどうか、検討して答えを出したいと考えております。 これについてはいろいろな自治体があって、日常のことまで、例えばどこどこのお宅で、どこどこでお葬式があるとか、そういう活用している自治体もあるので、そういうところの我々が押さえている、だんだん聞いてきてうるさいと、ボリュームも下げるとかそういうところもあるみたいなので、それも踏まえてどちらがいいか、調べた上で運用の範囲を考えたいと思っております。済みません。ちょっと言葉が汚くて……。 倶知安高校と農高に標識ないということで、済みません。予算化してなるべく早期につける、あるいは今あるところの配置見直しに合わせて、やりくりをして早期に設置したいと考えております。 続いて、防災備蓄品の保管場所について、集中保管がいいのではないかというふうな御意見ですけれども、私どもも同じような考えであります。数は限定されて少ないので、集中してしっかり保管をして必要なところに届けると。ただし、保健福祉会館と保育所ぬくぬくについては一部の毛布と食料品、水等保管していますが、昨年、冬の吹雪による通行どめ、これですぐ福祉避難所を開設できるということで、ほんの一部だけをここに保管しているというのが実情であります。そのものの備蓄の管理については、しっかり一目でわかる倉庫管理、ここに努めてまいりたいと思います。 最後に、職員の呼集時間、1時間はかかりすぎるということで、これについては1時間というのは、かなり保険を掛けた数字を出したのですけれども、しっかり訓練をして指摘のように、30分以内でできるのかどうかの検証も含めて、実施をしたいと考えております。 以上です。 ○議長(盛多勝美君) 森下義照君。 ◆13番(森下義照君) 今、それぞれの場所を言っていただきました。それで、あかしや公園、しらゆき公園、さくら公園、レルヒ記念公園、駅前公園、六郷鉄道記念公園、ちびっこ公園、どんぐり公園、しらかば公園、みどり公園などにも標識が立っているわけですよ。 今、私が言ったところは、これから今の言われたとこからいくと、外れているのですよ。外れているところに標識が立っているのですよ。これではうまくないのではないですか、そして指定されているところに立っていないというのもある。だから、私は机の上だとかそういう感覚でなくて、実際に現場を見て回って、このように場所を指定しているのであれば、そういったものが確実に行われているかどうか、そういったものをやっぱりちゃんと見る必要があるのでないのかなと思います。 変わっているでしょう。今、私、言ったのは、前のマップに載っている避難場所なのですよ。今、言われたところには、この分は載っていないのですよ、変わっているのですよね。だから、前から引き継いで、そのまま動いているのだというのはなくて、やはり仕事やる以上は、特にこの危機管理というのは万全をしておかないと、いざというときには何もできなくなるのですよ。だから、こういったことはきちっとやっぱり信念を据えてやっておかないと、だめでないのかなと思います。 私、今の説明してもらった人は元同僚なのですけれども、特に厳しく言わせてもらいます。ということは、ほかの町長以下、もう少しこういった業務をやる場合の厳しさを自覚してもらいたいなと思います。 そういったことでマップつくるのも期間がかかる、それからいろいろなもの、まだまだ期間がかかるようですけれども、危機管理はいつ、あした起こるかもわからないですよ。そのときに何もありませんで、どうやって動くのですか。その辺をやっぱり、その厳しさというものをよく自覚してもらいたいなと思います。 町長、最後に一言どうぞ。 ○議長(盛多勝美君) 文字町長。 ◎町長(文字一志君) 森下議員のおっしゃるとおりの点、ほとんど当たっていると思いますので、もちろん危機管理、本当に日ごろのそういった気持ちの持ち方というのは一番大切だと思っておりますので、今後もそういった形で整えて、災害時には迅速な対応、そして住民の命、1人も亡くさないような形に持っていくような体制を整えていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ありがとうございます。 ○議長(盛多勝美君) これにて、森下義照君の一般質問を終わります。----------------------------------- △延会の議決 ○議長(盛多勝美君) お諮りします。 本日の会議は、これで延会にしたいと思います。御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(盛多勝美君) 異議なしと認めます。 本日は、これで延会することに決定しました。----------------------------------- △延会宣告 ○議長(盛多勝美君) 本日は、これで延会します。                         延会 午後4時32分...