伊達市議会 > 2017-03-06 >
03月06日-04号

  • 雨水貯留管(/)
ツイート シェア
  1. 伊達市議会 2017-03-06
    03月06日-04号


    取得元: 伊達市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-13
    平成29年  3月 定例会(第1回) 平成29年第1回伊達市議会定例会議事日程(第4号)                         平成29年3月6日(月)午前10時開議日程第 1 一般質問          開 議 (午前 9時56分) △開議の宣告 ○議長(吉村俊幸) ただいまから本日の会議を開きます。 14番、堀議員から欠席する旨の連絡がありました。2番、阿戸議員から遅刻する旨の連絡がありましたので、出席議員数は16名であります。 △会議日程 ○議長(吉村俊幸) 本日の議事日程はお配りしたとおりであります。 △一般質問 ○議長(吉村俊幸) それでは、日程第1、3月3日に引き続き一般質問を行います。 5番、渡辺議員の質問を許可いたします。 5番、渡辺議員。          〔5番 渡辺雅子登壇〕 ◆5番(渡辺雅子) おはようございます。私は、第1回伊達市議会定例会において、さきの通告に従い、一般質問をさせていただきます。大きく2点お願いいたします。 1点目は、伊達市におけるホワイトアウト現象について、その1つとして本市において吹雪の際道路幅が見えなくなるということは回数にしては少ないと思いますが、ホワイトアウト現象についてどのように受けとめているかお伺いいたします。 2点目、道路境界線を示す現状の紅白のポールについて、本数や間隔は決まりがあるのかお伺いいたします。 3点目、萩原通り線の両側が畑であり、吹雪の際ホワイトアウト現象により道路幅がわかりづらく、畑に落ちる車もあると聞いております。危険だと思われる箇所はほかにもあると思いますが、本市として把握されているかお伺いいたします。 大きい2点目として、雨水貯水槽について、1点目が災害時用の消防用水としてではなく、降雨の流出抑制による沈殿槽として10カ所あると伺いました。そのうち民家の近くに設置されている箇所は何カ所あるかお伺いします。 2点目、安全確保の点検や沈澱物の除去など管理はどのようになっているかお伺いします。 3点目、点検等における年間の経費は幾らであるのか。また、予算は十分なのかお伺いいたします。 以上、大きく2点よろしくお願いいたします。 ○議長(吉村俊幸) 市長。          〔市長 菊谷秀吉登壇〕 ◎市長(菊谷秀吉) 渡辺議員ホワイトアウト現象についてのうち、ホワイトアウト現象をどのように受けとめているのかについてのご質問からお答えをいたします。 本市は、恵まれた気象状況等からホワイトアウト現象が起こることは少ないと判断しておりますが、発生時には視界不良となり、方向、地形など識別不能となることから、遭遇した際は危険であると認識しております。 次に、紅白ポール設置基準についてでありますが、運転者の視線を誘導するために設置されているポールで、基準といたしましては道路の構造及び交通状況を勘案し、安全かつ円滑な交通を確保するため、主に郊外の市道において道路の端部を明示する必要がある区間に設置しております。また、設置間隔につきましては、おおむね40メートルごとに設置しております。 次に、ホワイトアウト現象による危険箇所の把握についてでありますが、市道パトロールによりホワイトアウト現象の起因の一つとして考えられる吹きだまり箇所は把握しており、萩原通り線についてもその中の1路線と認識をしております。 次に、雨水貯水槽についてのうち、民家の近くに設置されている箇所数についてでありますが、民家の近くの雨水貯水槽は、おおむね3カ所設置されていると認識しております。 次に、安全確保の点検や管理についてでありますが、点検については毎月定期的に点検しており、さらに大雨時におきましても巡回確認をしております。また、点検時に沈澱物土砂等堆積状況を把握し、3年から5年に1回程度状況に応じて土砂取り、清掃等を行っております。 次に、点検等に係る年間の経費についてでありますが、雨水貯水槽にかかわる年間の維持管理費は200万円程度を要しており、予算の範囲内で優先順位を決定し、対応しております。 以上、答弁といたします。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) では、再質問させていただきます。 先ほども述べましたが、本市において吹雪によりホワイトアウト現象を引き起こすということは、回数としては少ないかもしれませんが、風の強いときなど地吹雪により前が見えなくなる、時間帯によっても極端に見えにくい時間がある、吹雪で国道を走っていても前が見えず、こんなときは走りたくないなと思ったり、本当に恐怖としか思えず、私自身もとても怖い思いをしております。そこで、市民の方から初めは除雪についてのお尋ねでした。ちっとも来ないのだけれども。去年は来たけれども、ことしは来ない。人がいないの。お金がないのなどなど、このようなお話があちらこちらから聞こえてきました。建設部担当に確認すると、前日にあすの天気を確認し、今夜からあすにかけて天気が荒れるとなるとパトロールする方が4時起きでみずからの目で我が家の窓から確認し、除雪の必要性を確認したらすぐに役所に行き、パトロールカーで巡回し、除雪業者と連絡をとり合い、幹線道路から始めていると伺いました。このように伺いましたが、間違いありませんでしょうか。ほかにつけ足すことがあればお伺いしたいと思います。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 除雪の関係なのですけれども、議員のおっしゃったとおりでございます。早朝パトロールによりまして、目安としまして10センチの降雪があった場合に除雪機械を入れるような対応をとってございます。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) そのようにお聞きしたとおりだと思うのですが、ことしはそれほど10センチ以上が余り見られなかったということでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) ことしも含めてここ3年程度なのですけれども、以前に比べまして降雪量は少ない状況にあるかと思います。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) さらに、自宅から出られず困っているときは連絡を下さいとのことでした。いつでもすぐにとは対応できないのですが、朝6時過ぎにはもう連絡がとれるようになっている、そのようにお聞きしました。住民の方には、幹線道路を先に行って、連絡があったところはできるだけ早く回ってくださるということをお伝えし、理解していただきましたが、これでよろしかったでしょうか。
    ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 除雪の優先順位といたしましては、幹線道路を優先的にまず通れるような形にします。その後、住宅街ですとかそちらのほうに回っていくような状況になっております。間口につきましても昨年から自治会のほうにお願いいたしまして、間口除雪が必要なお宅というのを届け出させていただきまして、うちのほうでも業者のほうに申し伝えて、その対応もとってございます。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) ありがとうございます。よくわかりました。 次にお話があったのが新聞配達員の方からの相談でした。3時、4時と配達されている方から除雪について、ホワイトアウト現象についてということで、除雪については先ほどのお話をさせていただいて理解を得たのですが、吹雪の際の前も横も見えづらくて、さらに道路の中央が吹雪で吹きだまりになって、脇を通りたくても道路側のわかりづらいということで、そこから落ちそうになるということを言われました。何回も不安な気持ちになったということをお聞きして、国道のように上から矢印が電気で点滅しているといいのだけれどもというようなお話も伺ったのです。本市としては、これを取りつけてくださいということは国道と、また市道とでは道路の基準が違うのかなと思いますし、行き来する車の量にも関係するのかと思いますが、この点はいかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 議員おっしゃっているのは矢印ついたポールだと思うのですけれども、伊達市の市道においてそのような施設は設けておりません。ただし、ご質問にもございました紅白ポールということで、夏期の場合は90センチくらいと短い状況で取りつけておりますけれども、伸ばして1メーター80と、冬期間については1メーター80まで伸ばせるような構造のものになっておりまして、道幅もそれを目安に確保できるような状況になっているかと思います。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) わかりました。 後ほどまたそのポールについてはお話を聞きたいなと思いますが、パトロールされている際にここは危険だ、また崖から落ちそうだというふうに思われた箇所はなかったのか。また、吹雪において見えないなと、ここは見えないなというふうに思われたところはなかったのかということで箇所をお聞きしましたら、答弁のほうでは今私が質問した場所は確認しているがということで、ほかにもあるということを書かれているのですが、どれぐらいあるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) パトロールにおいて吹きだまり等危険箇所ということで認識している路線については、6路線ほどございます。常にその路線につきましては、早朝パトロールによって点検いたしているような状況になっております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) きょう質問させていただいた場所もその一つに入っているというふうに答弁にあったのですが、間違いないでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 6路線のうちの1路線ということでございます。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 私も何人かの方からここは危ないというふうに言われたところをできるだけ天気の悪いときに運転してみたりもしまして、そうするとカーブで指標もなく、紅白のポールもなくて、ここから下に落ちたらかなりの距離の転落につながるなというところガードレールもないというところも把握したのですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) ご指摘のカーブですとかそういうところについては、先ほど申し上げていたように紅白のポールについても間隔を狭くして設置しているような状況になっております。また、ガードレールも設置して、路外転落という防止対策をとっていると認識しております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) では、ないところはまた後ほどという感じで質問させていただきたいと思います。 私自身走ってみて、紅白のポールが斜めになっていたり、折れていたり、それから間隔が違っていたり、この辺にこういう間隔でくるならここにあるはずのものがなかったりというのを確認させていただいたのですが、点検は十分にされていますでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 破損状況につきましては、通常のパトロール時において確認していると思います。それで、今倒れている状況見受けられるということなのですけれども、どうしても除雪によって、雪によって押されて倒れるケースもございますので、再度パトロールによって点検していきたいというふうに考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) また、紅白のスノーポールというのですか、細くて、吹雪の際、ホワイトアウト現象によって赤も白も確認できないというか、見にくくなる。先ほど高さを調節すると、冬場は高くできるというふうにお話があったのですが、それさえ見えなくなるような状況を見受けられるのですが、その辺はいかがでしょうか。かなり細いのではないかと思うのです。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) ホワイトアウト現象になりますと、どのようなものも見えなくなると。視界不良という状況になりますので、目安として視線誘導標、紅白のポール、それについては地吹雪の際は目安になっていいかと思いますけれども、ホワイトアウト現象になった場合にはすぐとまれるような徐行するですとか停止する、さらにハザードランプを点灯してもらうというような対応が必要になってくるかと思います。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) それで、先ほど述べました萩原通り線なのですが、さっきの6路線の中に入っているとおっしゃっておられたのですが、前はここバス通りでもあったので、かなり広い通りであります。旧国道から国道に出るまでの真っすぐな距離なのですが、出口の近くになるとガードレールもあるのですけれども、途中の両サイドが畑というところは、ふぶいてかなりの量の吹きだまりになるという現象を私自身も味わったことがあるのですが、電信柱もきちっとついています。スノーポールもずっとついています。しかし、電信柱が間隔的にきれいに設置されているのですが、それもホワイトアウト現象になると見えなくなる。何でもそうなるのかもしれないのですが、そこに市民の方から赤と黄色の電柱に板と言ったらいいのですか、赤と黄色のこういう電信柱についていますよね。こういう電信柱に巻かれているやつがありますよね。わからない。市長、わかりますでしょうか。市長おわかりです。あのぐらいの電信柱ぐらいの太さで黄色と黒でついていれば、かなりそこが道路なのだなというのが見えるという状況を伺いました。しかし、この萩原通り線はそれがついていないため、本当にスノーポールだけが目印であります。それも隠れてしまうと、せっかくの電信柱を活用することはできないのでしょうかというようなお話がありました。その点についてはどうでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 議員おっしゃるのは、電柱によく巻かれている黄色と黒でしょうか、の電柱に巻かれている。黄色と黒というのは、要するに危険という表示をするためのものだと思いますので、地吹雪等によって、ホワイトアウト現象もそうなのですけれども、視認されるかどうかというのはちょっと疑問かなというふうには考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 自分自身も走ってみました。最近は雪が少ないので、雨の日とか本当に暗くなったときとかそういう道すがら気にしているので、見ているのですが、白と黒のそういうホワイトの板を設置されているところもありました。それでもやっぱりライトが当たるとかなり黄色と黒、また白と黒でも大きければ目立つなという感じがしましたので、危険な幹線道路というか、6路線であってもそういうところにきちっとそういうものを設置して、危険や大きな事故にはつながらないのかもしれないのですが、車がのめり込んで落ちていたりとか、脇通れなくて立ち往生したりとかという危険性がある場所については、いろんな工夫をされることも考えの一つではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 私どももそういう吹きだまり箇所地吹雪発生するような場所については、先ほど申し上げておりますように紅白のポールについて高く上げれるようなタイプを設置して対応してきております。それで、細いということなのですけれども、電柱につけるとなると北電さんですとかその辺との協議も必要になってくると思いますので、その辺については可能かどうかというのは確認したいというふうに考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) わかりました。ぜひ確認していただいて設置できるのであれば、市民の方からの声もそのようにありますので、何か工夫をされてつけていただければと思います。 あるところでは、これは石狩のほうなのですが、皆で調査をしたところがあります。住民の方々とか、またそこを通る方々で吹雪のときにどの形が一番見えやすいかという調査をしたところがあります。そういったことを本市としても調査をするということは必要ではないかなと考えるときもあるのですが、最後に市長にお伺いいたします。住民の安全の意味も踏まえて、冬の危険な季節に入る前に点検や調査をお願いしたいと、また工夫していただきたいと考えます。さらに、パトロールをする際には調査した危険だなと思われたところはいち早く動いていただくとか、除雪のほうも連絡が入るのを待つのではなくて、除雪に積極的に動いていただきたいと思うのですが、その点調査等の件に関してもいかがでしょうか。お伺いします。 ○議長(吉村俊幸) 市長。 ◎市長(菊谷秀吉) これは、除雪いつ入るかというのは非常に難しいことでございまして、先ほど部長が答弁しましたように大体は北海道の場合は10センチ程度降雪があれば入るというのが一般的でございます。ただ、これからさらに降り続くのか、ある程度降りやむのかという判断もまた必要になってまいりますので、5センチ程度で入るところもあるようで、それは降り続くという前提で入るというところもあるようでございますので、ここら辺は我々も余り雪が降らない地域だったので、そういう対応については余りなれていないということもあるかと思いますし、また建設機械除雪機械にも限界がありますから、場合によっては早目に入って、広く1次除雪とか2次除雪というぐあいにやることもまた必要ではないのかなと思います。 それから、お尋ねホワイトアウトに伴う、高速道路を走っていると照明灯みたいなグリーンの色で、これも雪の多い地区と少ない地区で全く対応が違っていまして、道北のほうに走る場合は相当の間隔でグリーンの色が自分の走っている位置がわかるように出るケースもあります。あと、もう一つは、その程度、ホワイトアウトの程度、これによっての判断もあるでしょうから、基本的にはホワイトアウト現象が起きていると思われれば走行しないということが原則でやっていただかなければ、それ以上の対応はなかなか難しいわけでありますので、軽い程度であればどう対応できるのかというのをご指摘の点を踏まえながら、よりベターな方策を練っていきたいなと、このように考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 市長、ありがとうございました。 最後に1点だけ、今萩原通り線をお話ししたのですが、有珠のほうの善光寺の裏の通り、そこがカーブがあって、ポールもついていなくて、ガードレールもなくて、あら、ここ何もない、もしここホワイトアウト現象起きたときには、道がなれていればいいのですが、カーブなので、落ちてしまうのでないかなというところがありました。一度そこも、6路線の中に入っているのかもしれないのですが、ぜひ確認していただきたいなと思いますし、坂道の多い場所にとってはそういうところも危険になりますので、いろいろと調査をしていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。それは調査をするということで、お答えはいいです。 次の雨水貯水槽についてお伺いいたします。雨水貯水槽、本当に言いにくいのですが、趣旨や目的を読むと雨水貯留及び水洗便所散水等の用途への使用を推進することにより水資源有効利用を図るとともに、河川等への雨水の集中的な流出を抑制するとありました。雨水活用事例として、都市部では水洗トイレ洗浄用として利用されていたり、雨水貯留して浸透させて、景観等木々等に散水するためのものというふうに使っているところもあったり、また東京ドームはドームの屋根を利用して雨水を地下水にためて、それをトイレの洗浄水や、また災害時用の消防用水として活用されているということでお話がありました。東北では、東日本大震災の発生直後2週間上水道や電力が使用不可になったときに、トイレ洗浄用水にこの雨水を活用したということも載っておりました。本市においては、この消防用の用水でもなく、トイレ洗浄の際に活用する等でもなく、降雨により雨水の集中的な流出を抑制させるためのものとお聞きしております。これで間違いありませんでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) お答えいたしましたように私どもで管理している雨水貯留槽については、10カ所管理しておりまして、その中で大雨時の調整池的な要素と、あと土砂を取り除くための調整池と、あともう一つ目的がありまして、汚水、雑排水等も道路の排水を利用して流れてきておりますので、その汚水対策という目的を持って設置している貯水槽、この3種類の目的でもって設置しております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) わかりました。ありがとうございます。 そこで、質問なのですが、先ほど答弁にありました民家の近くには3カ所あるとお聞きしましたけれども、苦情等は入っておりますでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 民家近くということで、10メーター程度の離れの場所が3カ所ほどございます。その中で、目的による苦情というのではなくて、臭気の苦情については承っております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 臭気ってにおいですよね。わかりました。その件については、また後ほどお話ししたいと思います。 現在10カ所あるというふうにお聞きしております。さらに現在の10カ所以上にふやそうというところはありますでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 現状では考えておりません。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 答弁のほうでは、毎月点検しているというふうにお答えになっておられますが、お聞きしたときには点検は年に2回くらいやっているのだということをお聞きしました。これは、本当に毎月なされていることなのでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 定期の道路パトロールの点検にあわせまして、こちらの施設についても点検している状況となっております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 私も全部見切ることはできなかったのですが、何カ所か回らせていただいて、安全面ではどうなのかなというふうに感じました。蛇腹線というのですか、こういう針金張られているところがあったり、それがたるんでいたり、また今は凍っていたのですが、水がたまっているという状況なのですが、危険性はないのかなというふうに感じたのですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 危険性のあるところについては、フェンスを回している場所もございます。または侵入防止ということで、議員おっしゃったとおりのような蛇腹の線で回しているような場所もございます。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 蛇腹線というか、この貯水槽がある周りというところで、民家があるところ3カ所は別として、ほかのところは人けがないというか、ふだん余り行かない感じ、私自身も近くにあって、余り見たことがなかったところがあったのですが、そういうところ危険性フェンスというのであればまだいいかなと思うのですが、蛇腹線だけだと立入禁止という表示があっても立ち入る可能性はないのかなとちょっと心配になりました。その点はいかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 番線を回すとともに、立ち入りの防止ということで看板等も表示している状況になっております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 何度も同じことになるのですが、危険性というものは今までに感じ得たことはなかったということでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 私の知る範囲では、事故等については今までございませんでした。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) その点も踏まえて、またさらに確認していただきたいなと思います。 沈殿槽の除去には、先ほど経費が200万ほど年間かかるというふうにお話がありました。1カ所の汚泥を処理するのにどれくらいかかるのか。場所によるのか、大きさにもよるのかもしれないのですが、例えば民家のところであればどれぐらいの費用がかかるのでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 大きさと作業の内容によって大きく変わってきます。それで、民家の近くなのですけれども、直近でやった場合のケースを見ますと100万近くかかるようなケースもございます。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) この予算に関してなのですが、この前お聞きしたときには各部署というか、分野にいろんなところに予算が入っていて、貯水槽管理というところには全部一つにはまとまっていないということをお聞きしました。河川の近くであれば河川のほうに入っているとか、ちょっとその辺の分野というのを教えていただきたいなと思うのですが、どういう関連性でどこに入るような形なのかをお伺いしたいと。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 予算の関係になりますが、道路維持費と、あと水路維持費、あと河川維持費、この3分野で予算を抱えているような状況になっております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 3分野で、そして先ほど1つのところ、大きさにもよるが、大体100万ぐらいかかるというお話がありました。200万円の予算の中で1カ所、大きくて2カ所、またほかにもいろんな意味での費用がかかると思うのですが、十分足りているのでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 貯水池の状況を確認しまして、緊急を要するとかそういう場合については、臨時的に予算を計上させていただいている場合もございます。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) この雨水貯水槽を調べたときに、このようなのが載っていました。これは市のほうのでいろんな排水路のところ雨水というのが入っていたりとかして、そこに沈殿ます、ろ過ますというのも加わっていたところがあるのですが、そこの中に清掃とかは年に2回、5月末、11月末、そのほか維持は必要の都度行うものとするというふうに書かれていたのですが、この清掃は年2回というのはどのような程度のことを指しているのですか。こういう汚泥を取るというのではなくてでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 清掃につきましては、周辺の草刈りも含めて実施しているような状況になっております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 草刈り等々も踏まえて、またさらに汚泥を除去することをやるとなると本当にこの金額では足りないと思いますし、そのたびたびに補正で予算を立てるということもちょっと厳しいのではないかなと思います。 そして、先ほど最初にお話ししました10カ所以外にほかに設置するような箇所はないのですかということをお話ししたのですが、達南通りとブロイラーからおりてくる、かなりの距離なのですが、ブロイラーからおりてくる通りは舗装されています。その達南通り線は、舗装されているところから農家に入っていくと砂利道で舗装されていません。そこのちょうど下に牧場が2件ありました。その牧場の1つのところには、台風とか雨量が多いときには牧草を植える場所に砂利と雨水等が全部そこにたまってしまって困るというお話を貯水槽のお話をしながら、関連性があるかどうかはわからなかったのですが、雨水の集中雨量を抑制するためにというのであればこの辺も考えの中に入るのか、もしくは排水路のほうに入るのか、ちょっとその辺が私自身把握できないのですが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 市長。 ◎市長(菊谷秀吉) ただいまの問題の場所につきましては、一般道路予算でやると相当困難でございます。これは、勾配が急であったりとか、あるいは雨水処理をするために多額の費用を要すると。かつまたこれは補助事業ではできませんので、全てが市単独事業でやらざるを得ないと。一般的にこういうような場所につきましては、農業関係の整備でやるというのが一般的でございます。ただ、黄金地区につきましては、私も市長になっていろいろ地域の方にもお願いして、いわゆる農業振興地域に指定を受けて、補助採択をしたほうがいいのではないですかということを申し上げたのですが、なかなかその地域事情があってそういうことになりませんので、したがって市のいわゆる道路事業でやるということについては限界がございますので、それはそれとしてやれる範囲の中で対応をせざるを得ないなと、こう考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) わかりました。 その方からお話を聞いたときには、砂利道を入れたところ、そこに関してはいずれ舗装するというお話が進んでいて、いずれというのはもう大分かなり前から話が出ているということで、毎年砂利は入れてならしはするのですが、それが全部うちのほうに入ってくるのだよねと。そして、自分のところではその砂利をまずどかしてから牧草を植えたりとかしているというお話をお聞きしました。いつこれが直るのだろう、あのような話をされてからもう何年たつのだかなというお話だったのです。それで、どこかに水をきちっとためるところがあれば抑制されるのかなというふうに思ったり、また排水路を見ると自分たちで掘ったような排水路があって、本当にちょろっとした小さい排水路がずっとありました。きちっとした排水路でないので、水自身も流れるのにもあふれてしまう、これはそのせいなのだなというのも把握させていただいたのですが、この道路をつくるよと言われてからやっていないということに関してもちょっと不安というか、不審を抱いたのですが、この辺のお答えが本人にできなくて困っております。この点はいかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 市長。 ◎市長(菊谷秀吉) これは、何十年も、実は伊達市の市道については相当延長が長いということもあって、かつまた市街化区域内が私が議員になった30年ぐらい前はいわゆる昔の開発行為でやった団地が未舗装でもできたという時代があって、その延長がすごくありまして、それを順次やっていくということが基本的にありました。先ほど申し上げましたように、これは全て一般財源を使ってやるということに限界がございますので、年間予算の総額を決めて、それを各地区に割り振って舗装をしていった。その中で、特に市街化区域内は当然固定資産税を含めて都市計画税と税金が割高になっておりますから、当然そちらを優先してやるべきだという整理もしまして、私も同じく引き継いでやってまいりました。 この間いろんな臨時交付金事業がございまして、みどり団地とか栗林団地、山下団地とかといういわゆる未舗装の市街化区域内を一定程度整理をしまして、現在市街化区域内のいわゆる住宅のある前の道路についてはほぼ舗装が終わりまして、今各地区から有珠、長和、黄金、稀府、4地区に対して年間4,000万程度、これも同じ額なのです。割り振りながら地域の自治会、連合自治会に順番を決めていただいてやっているのが現状でございます。先ほど関内地区言わなかったのは、実は畑総という道営事業で道路も全部整備しましたので、こういう要望がないわけでございます。したがって、先ほど言いましたように本来市街化調整区域であれば、農業を中心とした畑地帯総合改良事業とか昔はいろんな制度がありましたけれども、そういう事業で整備していただければもっと早く進んだのではないかということで先ほど申し上げましたので、これについては予算の制約という中で、かつまた地域の優先順位という中で整理していただいて、まず黄金全体としてどこを優先するのかと決めていただかなければ、財政には一定の制限がございますので、なかなか難しいのではないかと、このように考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) わかりました。ぜひその順位の中に入り込めるような形をとっていただけるようにお願いしていきたいなと思います。 そして、また貯水槽のお話で、確認したときにこれも住民の方からここはいつも貯水槽があふれて、自分たちの住んでいる道路のほうにあふれて困っている場所があるのだということをお聞きして、そこを確認しに行きました。そして、建設部のほうにもお尋ねをしたところ、そこはもう使用していないという、黄金のほうのローソンの裏のところ貯水槽に関しては今はそこを使っていない。排水路を設置したので、水はきちっと流れるようになったので、あふれることもないという話で、そこはそのままの状況であります。これはそのお答えでよろしいでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 黄金地区にも1カ所ございます。それで、ちょうどローソンさんの裏手のほうになるかと思います。それで、5年くらい前ですか、下水道の雨水管の整備が実施されまして、その貯水槽についても接続いたしまして、大雨時にはあふれないように流れるような構造をとっております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) では、そのようにお聞きしたとおりなので、今はそこは使われていないという状況だと思います。あふれてくることも以前にあったことをお話しされたのだと思い、本人にもその旨、今は使われていないということも確認させていただきました。しかし、それがそのまま放置されているという状況です。先ほども言ったように蛇腹が周りでたれたれになっていて、本当に危険です。ローソンの後ろですので、人も絶対に行かないという場所ではないし、そこを管理している様子もないような気がするのです。10カ所の管理の中に入っていないので、管理はされていないのかなと思われます。そういう場所は埋めてしまうとか何か方法はないのでしょうか。もっときちっと管理して、網もとって深くないようにしておくとかという何か方法はないのかなと、この雪の中だったので、確認中途なのですが、そのように見てきましたが、その点はいかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 黄金の貯水槽につきましては、全お宅が下水道に接続していただくと潰しても可能かと思っております。それぞれ雑排水、生活排水、それが流れてくるような状況なものですから、一度沈殿させて、上水を流しているような状況で措置をとっております。将来的には潰したいと、整理したいというふうに考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) まだ使用されているということで理解してよろしいでしょうか。であればもう少しきちっと蛇腹でしたっけ、それを整理するか、もしくはきちっとしたフェンスをつくるとかして確認していただきたいなと思います。そして、この10カ所には入っていないので、11カ所になるのではないかと思いますので、その点も踏まえながらお願いしたいと思いますが、その点いかがですか。
    ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) フェンス関係、そのような状況が見受けられるのでしたら十分対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) 最後になります。住民の近くに貯水槽がある3軒のお宅に関しては、本当に言われなければやっていただけない、またにおいがしても言われなければ泥を取ってていただけない。夏場はイタドリがかなり茂って、景色も見えなくなる。本当に家の近くにあるところなのですが、カエルがふえて、大合唱が始まるというお話がありました。こういう民家のところだけでも定期的に清掃、もしくはイタドリ等の草刈りをきちっと丁寧にやるとか、そういった点の安全、またフェンスも壊れるときがあるというふうにお話があったので、そういう安全と、それから草刈りと、それから汚水の関係、先ほどにおいに関しても苦情があるというふうにお話がありましたとおり、定期的に3年、5年という感じではなくてやっていただきたいと思うのですが、最後にこれをお聞きして終わりたいと思いますが、この点いかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 建設部長。 ◎建設部長大山孝) 臭気の問題と、あとは草刈り等の問題なのですけれども、これは大体3年から5年程度で実施してきておりますけれども、もう少し期間を短くできるのでしたら、要するに予算の範囲内での対応になりますけれども、点検等も含めて細やかに対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉村俊幸) 渡辺議員。 ◆5番(渡辺雅子) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉村俊幸) 次に、3番、洞口議員の質問を許可いたします。 3番、洞口議員。          〔3番 洞口雅章登壇〕 ◆3番(洞口雅章) 私は、本定例会に当たり、さきの通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。今回は、教育行政執行方針の推進目標についての中からお伺いいたします。 1点目は、学校教育についてお伺いをいたします。今、学校は、取り巻く環境の複雑化、困難化により求められる役割が拡大し、多様化する中、保護者や地域との対応やさまざまな課題への対応が求められています。OECDなどの実態調査によれば、日本は教員の勤務時間が加盟国の中で最も長いということが明らかになっております。小中学校の現場においては、夜遅くまで勤務されている教員の姿を見受けます。長時間過密労働により子供にかかわる時間が制約されるなど、教育に与える悪影響が指摘されているところであります。2017年度には市内全校でコミュニティ・スクールが導入され、2020年度からは指導要領の改正で小学校3年生からの英語、そして道徳の教科化、またアクティブラーニングの取り組みが行われることになったため、学校現場では次年度よりその準備が本格化すると考えます。この状況において新たな取り組みによる教員のさらなる仕事の増加が学校現場に及ぼす影響を危惧するところであります。このことについて教育委員会としてどのようにお考えかをお伺いいたします。 2点目は、芸術文化についてお伺いをいたします。芸術文化の人づくり、環境の推進の項のアートビレッジ事業についてであります。2006年にスタートしただて噴火湾アートビレッジ構想は、10年が経過いたしました。この間、野田氏、永山氏には忙しい創作活動の合間に大変なご尽力をいただいたことに敬意を表するものです。ここで両氏のご恩に報い、だて噴火湾アートビレッジ構想が伊達市の文化活動の一翼を担う事業であることを多くの市民とともに共有し、アートのまち伊達、芸術文化が醸成されたまちを目指すべきと考えます。私は、7年前にもアートビレッジにつきまして質問させていただきました。そのときの答弁で、アートビレッジ構想は10年先、20年先を見据えた息の長い事業であるとご答弁をいただきました。私も文化事業とはそのようなものと考えております。そこで、10年が経過し、この事業を振り返り、どのように総括されておられるかをお伺いいたします。また、今後の事業展開についてのお考えをお伺いいたします。 以上の点につきましてご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。          〔教育長 影山吉則登壇〕 ◎教育長(影山吉則) 洞口議員の教育行政執行方針の推進目標についてのうち、学校教育についてのご質問からお答えいたします。 日常的な教材研究、生徒指導、保護者対応等のほか、次年度のコミュニティ・スクール全校導入や2020年度から実施される次期学習指導要領に向けた授業改善など、教職員においては一定程度の負担増が生じると考えております。そのため教育委員会といたしましては、学校における時間外勤務等の縮減のため、変形労働時間制を初めとした教員の勤務時間に係る制度の周知と有効活用や校務運営全般にわたる業務改善の取り組みのための指導、助言に努めてまいります。 次に、だて噴火湾アートビレッジについてでありますが、だて噴火湾アートビレッジ構想は10年、20年先を見据え、本市はもとより北海道、日本、世界の文化を支える人材を育てることにより本市の文化度を高め、そうした取り組みがまちづくりにつながるものと考え、平成18年から推進してきたところであります。構想に基づくアートビレッジ事業については、これまで美術や音楽の分野において市内外から多くの受講生を受け入れ、レベルの高い指導の実施や絵画展、コンサートなど市民が本物の芸術に触れる機会を数多く創出するなど、本市の文化度向上に大きく貢献したと考えております。今後ともハイレベルな指導を中心に多くの方に本物の芸術を学んでいただき、本市の文化度をさらに高め、ひいては世界に通用する優秀な人材を輩出していけるよう事業を継続していく考えであります。 以上、答弁といたします。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) それでは、再質問をさせていただきます。 私が言うまでもなく教育委員会は把握されていると思いますが、北海道学校職員の勤務時間、休暇等に関する条例に教員の1週間当たりの勤務時間38時間45分と明記されています。実際私も去年からことし、そしてこの2週間ぐらい、9時ごろ学校を回ってみました。確かに昔は10時、11時まで電気がついていることもありましたけれども、ここ最近は遅くても9時半、大体9時で消灯というのが現状かなと思います。ただ、9時と、もしくは8時としても、勤務時間を考えると先ほど言いましたように1週間38時間45分、これ3日働くと、大体8時、9時まで働くといってしまうと。残りの2日間は残業に当たるわけです。また、そういう苛酷な残業が100時間に近づこうとするぐらいの勤務をされているわけですけれども、OECDの調査によりますと日本の教員というのは85%以上が再度職業を選ぶとしたら教員になりたいと言っておられると。これは、そういう苛酷な状況においても教育に燃えている方が大勢おられるのかなという点では非常に安心するところではあります。でも、今回質問に上げましたように仕事量が多いということは、これは現実の問題だと思うのです。 そこで、私十数人の教員の方たちにいろいろお話を聞く機会を設けさせていただきました。十数人というのは、伊達市の教員の中ではほんの一部分にすぎないことではありますけれども、その中でほぼ共通して皆さんが話されたことをきょうは再質問で取り上げさせていただきたいなと思います。 まず、1点目は、教科担任制度や専科制度、それからALTの増員、こういったことを皆さん上げられておりました。これは予算が絡むものですから、簡単にできるものではないと思いますけれども、英語が小学校3年生からということでALTの増員という声がありました。また、専科制度というのは、今お話ししたように勤務時間考えますと3時過ぎまで教室に先生方は小学校の場合はおられると。その後いろいろな作業をやってというと、本来の勤務時間、4時半から5時の間の退校時間といいますか、なってしまうと。本当に時間がとれない。これは本当に現実だと思うのです。ほとんどの先生が昼休みなどもとっていないと思うのです。ところが、専科制度を設けますと、その間時間があくわけです。専科制度で、そしてまた専門的に教えていただくということで教育レベルも期待できるという声がありました。ALTの増員もしくは専科制度、こういったことをどうお考えかお伺いいたします。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 今現場が大変忙しい思いをしているという議員のご指摘でございますが、私もそれは十分承知をしているところでありますが、今ご指摘のありました専科制度ですとかALTの増員という部分については、国のいわゆる標準法という言い方をするのですが、教職員の定数が生徒数や学級数に応じて決まっております。そして、その部分が交付されてきたり、結局は道費負担職員として道から入ってくる部分になるのですけれども、専科ですとか新たに教員を配置するということになりますと特例として、これも道費負担の部分で道教委との協議にはなるのですが、特例として市費負担という形で、いわゆる単費の形で特別に置けるかどうかという筋のものになってきますので、そうなってきますと財政上の問題等も当然ございますので、おいそれとやれるものではないなというふうには考えております。ただ、だからといって教員の負担をそのまま放置するというようなことは考えてはおりませんので、さきの答弁でも申し上げましたとおり、今後指導、助言、あるいは相談等にも応じていけるような体制を整えていきたいというふうには思っております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 市費での単費ということは重々認識した上でお聞きしたのですけれども、ぜひすぐというわけにもいかないわけですけれども、学校現場とお話し合いをされて検討されていただきたいなと思います。 その中で教育行政執行方針の中に、英語に関してですけれども、次期学習指導要領に対応する教職員の研修というということが載っていました。これはどのような内容になっていきますでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 実は、小学校の先生の教員免許の中に基本的に英語はないので、中にはいろんな過程で英語の免許をお持ちの方もごくごく少数いるのは事実でありますが、基本的にはないという前提で、そうしますと中学校の英語の先生による英語の研修会、指導研修会などが必要だろうというところがございまして、平成28年度より何とか中学校主体で小学校の先生を巻き込む形で授業の教科指導を高める研修をしてくださいというふうにお願いをしているところであります。引き続き29年度におきましても実効性のある取り組みができるよう指導主事制度を教育委員会事務局としても設けることから、今度は直接的にそういった現場の研修体制の指導にも踏み出していきたいなというふうに考えているところです。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 教職員研修、スムーズに行われることを期待するものですけれども、その中で現場からは小中一貫という話も出ました。1つの校舎で小中一貫というのはありますけれども、学校が別で小中一貫というのも今、全国でいろいろ行われているかと思いますけれども、そういう取り組みがあると非常に助かるという話もありました。といいますのは、なるほどなと思ったのが、これは伊達市だけではどうにもならないのですけれども、現状の6・3・3制、これがもう限界ではないかという声が本当に皆さんから上がりました。というのは、昔の子供と違って今の子供、もう5年、6年だと心は別としても体が成熟したり、いろんな情報があって、小学校の1年生、2年生と同じ校舎で小学校の先生というスタンスで教えることに結構もう無理が出てきていると。下手したら5年生と中学校3年生までの一緒の5年間、ですから4・5・3、こういったことを考えるべきでないかと。そういう意味で一貫教育、その前の前段のステップとして伊達市として検討していただくということも一つの現場を潤滑にする方策かなという意見も出ましたけれども、その辺大滝で今度小中一貫始まるそれを広げてはということなのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 今議員のご指摘の後段のほうにありました大滝の部分につきましては、今後実質的な小中一貫ということを前も申し上げておりますとおり教育課程の接続を重点的に考えながら、またどんどん小規模化しておりますので、そういったところの解決策としても小中一貫という部分は考えていきたいと思います。ただ、小中一貫教育の中には、実質的なそういう小中一貫教育校という部分と校舎を一体型にして、学校を一つにしてしまうという義務教育学校というまた別なものもありまして、今いろんな自治体で義務教育学校を進めつつあるところもございます。ですから、そういう先進地域の取り組みなども参考にしながら、本市にとってどういったニーズがあるかというところを学校現場、それから地域の方とも十分意見交換をしながら検証をしてまいりたいというふうには考えております。ただ、実質的に議員ご指摘のとおり子供たちの成長ですとか、教員のいろんな忙しさということを考えたときに教育課程における小中を接続していくということは非常に重要なことですので、小中教育が連携していけるような体制は今後も整えてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 小中連携よろしくお願いいたします。 それと、学校教育に対しては最後になりますけれども、これほとんど100%の皆さんから出た意見なのですけれども、人材ということなのです。それは何かといいますと、いろいろあるのですけれども、まず地域と学校をつなぐ、コミュニティ・スクールが始まりますから地域と学校の連携というのはこれからスタートしますけれども、基本的に学校現場では学校運営協議会だけがずっといって、実際の教育委員会なり、私たちも考える地域立小学校なりというところまではまだ思っていないのです。どっちかというと、言葉悪いですけれども、トップダウンで始まったコミュニティ・スクールですから、理解をしていないのではなくて、どういうふうになるのかなと、ちょっと疑心暗鬼というか、そういう嫌いがあります。ですから、今回のコミュニティ・スクールが始まっても、学校支援地域本部制度というのが前ありまして、今も生きているかと思いますけれども、こういうことをやってくれたほうが非常に助かるというような意見を出す方もおられるのです。でも、実際コミュニティ・スクールが発展してきっちり動くと、これも兼務するのかなと私は思うのですけれども、ただそこで何で学校支援地域本部というか、先生が出てくるかというと、地域の方が責任を持って学校を支援する体制というのが本当にできるのだろうかということと、もしできるとしてもその人材ですね、学校が見つけなければいけないという負担、学校が地域の中にどんな方がおられて、どんなことを協力してくれるのだろうということを探すそのエネルギーというのが非常に大変だと。そこで、私が思ったのは、教育委員会で全市的にこういった学校支援の人材バンクというものを考えられないかなというふうに思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 今、人材ということでありますが、人材バンクについてはたしか市全体でいろんな才能ですとか技能をお持ちの方を登録していただいているという制度がありますので、そういった制度を活用するということも一つかなというふうなところは思います。 コミュニティ・スクールの部分でのご指摘でございますが、今多いところで2回程度既に会議を持っているところが先行実施5校のうち行われております。内容について私のほうに報告が上がっているところを見ると、まだまだスタートしたばかりなので、息の長い取り組みになろうかなというふうには思いますが、やっぱりスタートダッシュが大事ですので、私のほうで逐一内容を確認をしながら、必要に応じて既に校長先生方には指導、助言をしているところです。やはり地域の方からの不安感、今、議員ご指摘のとおりだと思うのですが、果たして学校が学校運営協議会を使ってうまく機能していけるのだろうかというところをこの一、二回の会議で不安視をされたというご指摘も私のところに直接届いております。そこであったのは、校長先生方がまだ学校評議員会の流れから脱し切れていないというところがありまして、学校側の説明に終始をしていると。そうしますと、地域から集まった方がどこを捉えて意見を言ったらいいのかですとか、考えを持っていったらいいのかがいまいち伝わってこない、見えてこないという、そういう不安感のご指摘があったようでございます。ですから、私のほうでせんだって全ての校長先生方に指導したのですが、学校運営協議会を地域総がかりの教育のセンターにするということは法で決まっているのですが、校長先生方の意識の中に経営戦略本部なのだと、そして作戦実行本部であるという意識を持って学校運営協議会に当たってみることが重要ですねというお話をいたしました。ですから、学校のほうで今抱えている諸課題、あるいは校長の経営方針の具体を、理念よりも具体を説明をして、その部分で地域の方にどういった内容で、どういう手法で支援をしていただくか、あるいは経営参画していただくかという観点に基づいて、そうするとおのずとどういった人材が必要かということについても人材発掘も含めて、ではこういう人を集めてこようということで学校運営協議会の中で議論がなされていくだろうということで、そういった意識転換を図っていかないとならないですねというお話をしたところです。具体につきましては、また新年度いよいよ全校スタートいたしますので、恐らく初めてスタートする学校の校長先生方はその意識で進められるというふうには思いますが、人事異動からまた校長もかわることから、指導主事等を使いながら、より実効性のある指導をしていこうとは思っております。また、全ての学校運営協議会がスタートしたところで、夏ごろを一応考えてはおりますけれども、全体的な状況を見ながら、専門家をお呼びして具体について検証をして、こういう点が反省点ですね、こういう点を直していきましょうというふうな具体の研修もしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 人材バンクの件についてですけれども、市の人材バンクと私が言っているのはちょっと毛色が違うといいますか、市のはどっちかというと審議会、委員会等の人材発掘という意味かなと思うのです。ただ、学校現場からすると、今、学校は地域とのつながり希薄というのが現実だと思うのです。コミュニティ・スクールが始まって、それが密になっていけば丸なのですけれども、今現在希薄な状態の中で地域の人材を見つけるというのは本当に大変なことだろうと思うのです。ですから、市の人材バンクとは別に登録制度というのはやっぱり検討すべきかなと。というのは、市の人材バンクに登録するというと何か敷居が高い。でも、学校現場に自分の持っているもので活用できる、こんなことが私ならできるよということで敷居が大分低くなると思うのです、働きかけによっては。ですから、ぜひ検討していただきたいと。コミュニティ・スクールがうまくいけば、その地域の方がみんなで探してくるというのは本来の姿だと思うのです。ただ、今はスタート時点で、いろいろそういったことが課題だと思うのです。ぜひ教育委員会動いていただければなと思うのですが、いかがですか。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) コミュニティ・スクールがスタートしているということもありますので、今議員ご指摘の人材を求めるということは非常に重要なことだというふうに認識しております。ですから、学校運営協議会の組織と連携をとりながら、そういったような人材を発掘するですとか、それを登録していける趣旨のものがつくれるかということについてもともに協議検討してまいりたいというふうに思います。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) よろしくお願いします。 それに絡んでなのですけれども、執行方針にも書いていますけれども、キャリア教育の重要性というのがうたわれています。そこで、小学校、中学校ともに、小学校だとまち探検とか職業調べとか、それから中学校でも職業体験あります。それと、社会で郷土を知る。こういった中で、協力していただける企業等を交渉して歩くのもまた大変な作業だということもお聞きしました。そこで、商工会議所とか市内の商店会等にうちならこういったことで協力できるよと。人材でないのですけれども、協力する企業バンクみたいなものを整理されるというのも教員の皆さんの仕事量を減らす一つかなとは思うのですけれども、こういったことはいかがでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 今ご指摘のあった企業バンクという表現ではないのですが、きっちり私どもで全部調査をかけて吸い上げているわけではございませんが、各学校にはいわゆるキャリア教育、職場体験と言ったりもしますけれども、そういったところをお願いしているところは全て学校ごとに全部エントリーができて、一覧になっております。ただ、そこを学校の教育課程における教育目標に基づいて今年度そこにお願いすべきかどうか、企業さんのご事情も当然あろうと思いますし、そういったところ調整していくのはやっぱり学校教育の現場の仕事ですので、全く学校現場に情報がないわけではないものですから、そういったところで進めているというのが実情であります。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 去年うちもお引き受けしまして、そのとき過去にもあったのですけれども、久しぶりに来たなということで事情をお聞きしたのです。リストは確かに過去のデータとしてあるのですけれども、なかなかうんと言っていただけないのだそうなのです。そういう現実があると。そして、先生方が活動しているというか、知っている範囲でしか声をかけにくいというのもあるのでしょうけれども、ところが教育委員会で商工会議所を通してここならいいよと言っていただけるというと声かけやすいのです。うちに来る前も何件か断られたみたいなこともお聞きしました。ですから、それで何度か足を運ぶというのが苦痛というか、かなりの時間が費やされてしまうと。そういう意味で、このリストから選ぶと、その時期によってもオーケー出ない場合もありますけれども、了解を得られそうな企業はここだよというのがあると大分楽だという話は出ました。ですから、これも大変かと思いますけれども、商工会議所なりにもし声かけていただいて、例えば教育委員会でなくても会議所に聞くとそういうリストがあって、こういう業種ならここだよみたいなことがうまくいけばいいかなと思うのですけれども、ちょっとしつこいようですけれども、いかがですか。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 私の高校現場の経験からいいますと、商工会議所から高校のほうにはいろいろリストは流れてきております。それは、伊達商工会議所という意味ではなくて、もっと大きな広い全体の室蘭地域全体としてです。そして、当然ハローワークもそれに絡んでいたりして、いろんな情報をいただいて、直接そこの担当者が高校現場の進路指導担当者ですとか教務担当者と連携をとるということは実際に行っております。ですから、必要に応じてそういった機関との中継ぎという言い方はちょっと適切ではないかもしれませんが、そういったような中継点になって情報を提供するということはできるかなというふうに思うのですが、何でもかんでも教育行政を担当している教育委員会が入ってしまいますと、いわゆる指示命令系統になってしまいますので、教育の根本としてはまずいのかなというふうに思っております。そういった趣旨から学校運営協議会制度、コミュニティ・スクールというのを発足させていることもありますので、これもやはり学校現場で今、議員ご指摘のような困難さですとか、あるいは情報不足等があれば学校運営協議会の中で校長のほうから話題にしていただくなどして、意見交換の中でこういうふうなリストがつくれるのではないかと。その部分は、1本校長から教育委員会に情報くれというふうに言ってはどうかと。その部分については、私たち商工会議所のほうの担当者と話をしてみましょうかと、そういったような横の広がりというのがこれからの学校教育に求められていくところでありますので、行政としてはやれることは何でもいたしますけれども、そういった趣旨で地域総がかりの教育という観点は踏まえながら指導していきたいというふうには思っております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 教育長おっしゃるとおり、コミュニティ・スクールが機能すれば今、私がお話ししたようなことは解決していくのかなとは思います。 この項に関しては最後にしますけれども、とにかく私が思うのは、縦、これは教員、生徒、父母、そして横糸、そして斜めと。斜めというのは、そういった今お話ししたような地域の企業とか地域のいろんな団体とかのつながりかなと思うのです。これがうまく縦、横、斜めがコミュニティ・スクール等で機能するように思っております。ですから、スタート時点、学校もいろいろ混乱で疑心暗鬼なところあると思いますが、当然私が言うまでもなく教育委員会では密な連絡をとって運営していかれると思います。それで、指導主事が入るということで、これにも期待しておりますが、最後にこの項で指導主事が入って、先ほどから出ていますけれども、具体的には4月以降入るわけです。4月以降指導主事の方の活動、概略を教えていただければと思います。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 指導主事の職については、いわゆる専門的、技術的な指導を学校現場にしていくということになりますので、そういったところについてどんどん現場に足を運んでもらって、例えばせんだってから話題にしております放課後子ども教室の部分ですとか、コミュニティ・スクールの運営の具体ですとか、あるいは教育課程を小中一貫で接続させて連携させていくにはどうしたらいいかといったそういった専門的な部分で教員個々、あるいはそれぞれの学校の校長一人では補い切れない部分を横の面を全体的に広げながら指導していく役割を持っておりますので、そういったことで進めさせていきたいというふうには思っております。ただ、本市における指導主事のいろんな業務分担、分掌業務等については、進めながらある程度整理をしていく必要がありますので、先行実施している室蘭市、登別市、苫小牧市等を参考にしながら整理をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 最後といいながらもう一点忘れていました。これは放課後子ども教室なのですけれども、非常に歓迎する声がありました。といいますのは、6時間のところですけれども、いろいろ時短をやってやりくりして学校のいろんな作業の時間を生み出すというときに、児童生徒が早く帰るというときの受け皿として、放課後子ども教室というのはそういう視点からも有効だと。最初は西小学校ということですけれども、ぜひ早い時期にほかの学校に広げてほしいという要望はありました。これはぜひお願いしますということで、終わりたいと思います。 それでは、アートビレッジについてお伺いいたします。アートビレッジも先ほどお話ししましたように10年が経過したわけですけれども、アートビレッジは北海道、日本、世界の文化を支える人材を育てるということが目標と先ほどご答弁ありました。卒塾生もそれなりの数が出ているということで、現在の卒塾生の活動状況というのは押さえておられますでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 教育部長。 ◎教育部長(金子達也) 現在行っている内容としては、絵画教室野田・永山塾とか、その中では大人の写実絵画コースとかリアリズム絵画セミナー、あと音楽アカデミー、室内楽の夕べなどというような活動を行っております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) それは十分わかっております。卒塾して10年以上たっているわけですよね。その方たちの活動状況というのをお聞きしたいということです。 ○議長(吉村俊幸) 教育部長。 ◎教育部長(金子達也) 済みませんでした。 卒業生全員を把握しているわけではないのですが、その中でいろいろな絵画展とかに出展して、受賞されている方とかいらっしゃるようです。中には広島赤十字・原爆病院賞とか、全道展の入選された方とかいらっしゃるようです。それぞれにずっと絵画とか音楽を続けているとは限らないのですが、中にはそのようにプロを目指して行っている方がいるというふうに聞いております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) そういった方を市民にご紹介していくという、例えば広島赤十字云々と言われましたよね。それと、全道的とか道展に入っている方もおられるとか、そういったことを伊達市民の皆さんにこういう成果が出ているのだよというPR活動というのも大事ではないかと思うのです。ところが、市民からすると、どうもアートビレッジというのは何をやっているのだろうという疑問が非常に多いのかなと。といいますのは、私、伊達市議会の過去の議事録をアートビレッジという検索した中で、教育長なり、部長なりのご答弁でPR不足というのは何回か出てくるのです。そして、浸透しているかという質問に対してもなかなか難しいと。それなりにPRする活動というのはやっぱり必要ではないかと思うのです。その辺はいかがですか。 ○議長(吉村俊幸) 教育部長。 ◎教育部長(金子達也) お答えいたします。 アートビレッジのほうのPRについては、ホームページ等でも出していることは出しています。そしてあと、法人のほうでも独自のホームページをつくりながらPRを行っているところではあります。 以上です。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) もう少し根本でいきますと、市民への広がりについて、この10年を振り返って、今の質問、前の質問含めてどのようにお考えですか。というのは、ホームページに載っている。私も噴火湾アートビレッジのホームページは見ましたけれども、なかなかそういう熱意が伝わってこないかなと思うのですが、現段階で市民への広がり、同僚議員も去年、おととしと決算委員会でもいろいろ聞かれています。市民の理解がなければこの事業の、今10年たちましたけれども、20年後というのはいかがなものかと。やっぱりその辺は非常に大事かなと思うのですが、その辺どう捉えますか。 ○議長(吉村俊幸) 教育部長。 ◎教育部長(金子達也) お答えいたします。 今現在だて歴史文化ミュージアムを建設しているのですが、そちらのほうが建ってオープンした暁には、このアートビレッジで活躍されている皆様の作品を展示したり、それはスタートアップ事業の中でもいろいろこれからPRしていきたいと考えております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 今後のことは、また今後の項目で私、分けていましてお聞きするのですけれども、現状の振り返ってどう捉えるかと、市民の広がり。今部長はそれをお答えになっていないのかなと思うのですけれども。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 現状といたしまして、私の気持ちとしては今NPOで法人化をいたしまして、本当に事務局スタッフを中心によくやってくださっているというふうには、私はそういう認識は持っておりますけれども、ただ議員ご指摘のとおり、それが市民の方、あるいは芸術文化に余り興味関心のない方にもおらのまちにはこんなすばらしい団体があって、私は興味ないけれども、そうやって頑張っている人いるのだなと、財産なのだなというふうに思えるかというところの観点でいけば、やはり不足しているなというふうには思います。ですから、これまで全くやっていないわけではございませんけれども、よりいろんな方に根本、だて噴火湾アートビレッジ構想が持つすばらしさ、そういったものを伝えていくような工夫はこれから市教育委員会といたしましても噴火湾の法人のほうとよくよく打ち合わせをしながら、いろんな機を捉えながらやっていけるような方策は考えていきたいなというふうには思います。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) ぜひお願いしたいと思います。 今回私がこれを質問するに当たってのポイントを先にお話しすればよかったのですが、アートビレッジの事業自体のことではなくて、市民とこのアートビレッジの関係だけを今回はお聞きしていくつもりです。というのは、今何でこれをしつこいお聞きしたかというと、やっぱり今、教育長言われたようになかなか難しい状況にあるのかなと。これを野田先生、永山先生と伊達市民とをどうその距離縮めるか、今後の課題というのはこれかなと思うのです。その辺について今後どのように考えられるかお伺いしたいと思います。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) これまでの行っている取り組み、あるいは来年度、ことしですけれども、行う取り組みについての周知、広報活動についてはさらに強めていき、市民全員が文化芸術活動に取り組むということにはならなくて、むしろこういったような活動があるのですよといったところで、うちのまちが少ない人数かもしれないけれども、そういったような文化芸術の種をまいているといったような意識を市民の方が持てるような、そういったような誇りを持てるような周知には努めてまいりたいというふうには考えております。そしてまた、そういったことで広まることによって、さらに市民の方が、敷居が高いか、低いかというのは主観の問題もあろうとは思いますけれども、踏み込みやすいような環境、あるいは自分が絵を描かなくても例えば絵を描いているところを見に行こうかといったような、そういったような取り組みからもっと身近に距離感を詰めていくようなことというのは、いろいろな今やっていることの事業の中でも工夫して取り組めるところがあるかなというふうには考えているところですので、そういったところも直接ご指導に当たっている野田先生や永山先生の、そしてあわせて噴火湾の研究所の事務局の皆さんとも相談をしながら進めてまいりたいというふうには思います。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) そこで、根本的なことなのですけれども、市民の皆さんがだて噴火湾アートビレッジ構想って何というものを書かれているものというのは何になるのでしょうか。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 少し前になってしまうのですが、いわゆる文化を生かしたまちづくりを目指してということで、だて噴火湾アートビレッジ構想推進のための拠点づくり事業計画というのが2006年というともう10年以上前になりますけれども、そういった時点でつくられているのは私も認識をしておりますが、それ以降具体に何かペーパーにまとめたものというのはなかったかなというふうには思います。ただ、ご指摘の趣旨としては、そういったことも含め、そして市民との距離を詰めていくということでありますので、そういったことも総合的に勘案をしながら進めていかなければならないなというふうには受けとめております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) 私も手元に今教育長が言われたものを持っているのですけれども、これはアートビレッジ構想の市が基本とするものという文章ではなくて、その当時のスタートのための書類かなと思うのです。10年たちました。29年度も2,000万という予算がついています。やっぱりそれははっきりこういったものだという整理要ると思うのです。これを再度整理されるということは必要だと思いますけれども、さっき教育長言われましたけれども、再度確認ということでよろしくお願いします。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 議員のご指摘を踏まえまして取り組んでまいりたいというふうに思います。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) それと、芸術というのはなかなか市民にとっても敷居が高いと。その中で距離を縮めるというのは非常に難しい話ではありますけれども、全国でいろんな芸術家が田舎に住んだり、そのまちに住んで活動されている事例というのがあります。その中で、最近言われているのが参加型アートという手法があります。これは、その芸術家をキーワードにコミュニティーの形成、芸術作品をつくるという、4つのステップありますけれども、私が提案させていただきたいのは、芸術作品云々というのではなくて、アートを通したコミュニティーづくりに野田先生、永山先生が協力していただけないかと。こういった活動というのは有効ではないかなと思うのです。例えばの例で、いろんな手法があるかとは思うのですけれども、今、食育センター、それからミュージアム、そしてひいては伊達小学校の体育館、これから箱物が完成します。そこに野田先生なり、永山先生がアートディレクターと、もしくはサポーターでもいいのですけれども、一緒に食育センターなり、ミュージアムの壁とかモニュメントづくりに協力していただくというと、永山先生、野田先生と市民との接点ができるわけです。難しい具象画とは何ぞやとか云々抜きに先生たちと触れ合って、物を完成させることができる。そこで永山先生、野田先生の人となり等もわかり、芸術論抜きにあの人たち一生懸命やっているのならということで、逆にそのコミュニティーが主体となって野田先生、永山先生の個展なり、展覧会企画しようやという動きになるかもわからない。それは、永山先生や野田先生の芸術論抜きにでも心と心のつながりで敷居が低くなって、そういった運動が起きるかもしれない。何かそういう方向に今後持っていっていただければ、永山先生、野田先生が伊達で活動された痕跡というのは、市民との間の距離も縮まって明確になっていくのかなと思うのですけれども、これは例えばの例です。いろんなほかの手法もあると思います。何かそういったことを考えられないかどうかお聞きします。 ○議長(吉村俊幸) 教育長。 ◎教育長(影山吉則) 今議員のお話を聞いていて、私もわくわくするような部分がございます。そういったことで野田先生なり、永山先生、そしてNPO法人が進めている取り組みが市民に少しでも肌感覚、皮膚感覚で実感できるような取り組みが進められればいいなというふうには思います。技術的な問題ですとか、両先生方の創作活動の問題ですとかいろんな現実的な問題、技術的な問題、法的な問題、いろいろあろうかなというふうには思いますが、トータルでとにかくアートビレッジが進めている、そして野田先生、永山先生がお進めになってきているいろんな取り組みが市民の方にあまねく伝わるようなことはこれまで以上に、これまでもやっておりますけれども、これまで以上に進めていきたいなというふうには感じております。 ○議長(吉村俊幸) 洞口議員。 ◆3番(洞口雅章) これで最後にします。非常に前向きな教育長からのご答弁いただいてほっとしました。ぜひ取り組んでいただければなと。特に伊達小においては、画伯にチャレンジという事業をやっている。それ以外に子供たちと一緒に体育館なり等のモニュメント、壁画、もしくは伊達小の体育館と教室をつなぐ集会室みたいのが計画されています。あそこにも何かされるとか、そうすると子供たちにも野田先生、永山先生というのはかなり身近なものになっていくなと思うのです。ぜひよろしくお願いします。 これで私の質問は終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 △次会日程の報告 ○議長(吉村俊幸) 以上で本日の日程は終わりました。 お諮りいたします。あすから3月15日までは委員会等のため本会議を休会にしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(吉村俊幸) 異議ないものと認め、あすから3月15日までは会議を休会とすることに決定いたしました。 3月16日は午前10時から会議を開きます。 △散会の宣告 ○議長(吉村俊幸) 本日はこれをもって散会といたします。 ご苦労さんでした。          散 会 (午前11時35分)...