苫小牧市議会 > 2020-12-15 >
12月15日-06号

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  1. 苫小牧市議会 2020-12-15
    12月15日-06号


    取得元: 苫小牧市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-26
    令和 2年 第11回定例会(12月)                 令和2年            第11回苫小牧市議会定例会会議録        令和2年12月15日(火曜日)午前10時03分開議───────────────────────────────────────●議事日程(第6号) 日程第1 報告第1号 総務委員会審査結果報告について 日程第2 報告第2号 文教経済委員会審査結果報告について 日程第3 報告第3号 専決処分について 日程第4 議案第6号 苫小牧市税条例の一部改正について 日程第5 議案第7号 苫小牧市子どもを虐待から守る条例の制定について 日程第6 議案第8号 苫小牧市保育所条例の一部改正について 日程第7 議案第9号 苫小牧市後期高齢者医療に関する条例等の一部改正について 日程第8 議案第11号 苫小牧市公設地方卸売市場条例の一部改正について 日程第9 議案第12号 財産の貸付けについて 日程第10 その他の議事1 閉会中継続審査の承認について 日程第11 閉会宣告      ──────────────────────────●本日の会議に付議した事件 日程第1 報告第1号 総務委員会審査結果報告について 日程第2 報告第2号 文教経済委員会審査結果報告について 日程第3 報告第3号 専決処分について 日程第4 議案第6号 苫小牧市税条例の一部改正について 日程第5 議案第7号 苫小牧市子どもを虐待から守る条例の制定について 日程第6 議案第8号 苫小牧市保育所条例の一部改正について 日程第7 議案第9号 苫小牧市後期高齢者医療に関する条例等の一部改正について 日程第8 議案第11号 苫小牧市公設地方卸売市場条例の一部改正について 日程第9 議案第12号 財産の貸付けについて 日程第10 その他の議事1 閉会中継続審査の承認について 日程第11 閉会宣告      ──────────────────────────●出席議員(27名)    議   長  6番  金 澤    俊  君    副 議 長 21番  藤 田  広 美  君    議   員  1番  喜 多  新 二  君      〃    2番  山 谷  芳 則  君      〃    3番  板 谷  良 久  君      〃    4番  触 沢  高 秀  君      〃    5番  竹 田  秀 泰  君      〃    7番  宇 多  春 美  君      〃    8番  神 山  哲太郎  君      〃    9番  大 西  厚 子  君      〃   10番  大 野  正 和  君      〃   11番  牧 田  俊 之  君      〃   12番  首 藤  孝 治  君      〃   13番  橋 本  智 子  君      〃   14番  佐々木  修 司  君      〃   15番  小野寺  幸 恵  君      〃   16番  原    啓 司  君      〃   17番  木 村    司  君      〃   18番  矢 嶋    翼  君      〃   19番  桜 井    忠  君      〃   20番  谷 川  芳 一  君      〃   22番  池 田  謙 次  君      〃   23番  越 川  慶 一  君      〃   24番  松 井  雅 宏  君      〃   25番  岩 田    薫  君      〃   26番  松 尾  省 勝  君      〃   28番  冨 岡    隆  君      ──────────────────────────●欠席議員(1名)    議   員 27番  小 山  征 三  君      ──────────────────────────●説明員出席者    市長         岩 倉  博 文  君    教育長        五十嵐    充  君    監査委員       玉 川  豊 一  君    副市長        佐 藤    裕  君    副市長        福 原    功  君    消防長        寺 島  正 吉  君    総合政策部長     木 村    淳  君    総務部長       山 本  俊 介  君    財政部長       斉 藤  和 典  君    市民生活部長     野見山  慎 一  君    環境衛生部長     町 田  雅 人  君    福祉部長       柳 沢  香代子  君    健康こども部長    桜 田  智恵美  君    産業経済部長     金 谷  幸 弘  君    都市建設部長     粟 野    茂  君    病院事務部長     佐々木    薫  君    上下水道部長     阿萬野  一 男  君    政策推進室長     山 田    学  君    秘書広報課長     都 築  秀 人  君      ──────────────────────────●事務局職員出席者    事務局長       園 田    透  君    事務局次長      宮 沢  照 代  君    副主幹        能 代  恵 子  君    主査         高 尾  宣 慶  君     〃         神 野  まゆ子  君     〃         吉 田  裕 一  君    書記         西 野  公 康  君───────────────────────────────────────             開 議  午前10時03分      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) これより本日の会議を開きます。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 会議録署名議員の指名を行います。 28番、1番の両議員を指名いたします。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 報告第1号を議題といたします。 総務委員会委員長の報告を求めます。 越川慶一委員長。               (越川委員長 登壇) ◆23番議員(越川慶一) 総務委員会に付託されました事件につきまして、審査の結果が出ましたので、御報告いたします。 第11回定例会陳情第1号寿都町並びに神恵内村の核のごみ最終処分場の文献調査応募問題に係る決議に関する陳情であります。 提出者の住所・氏名、委員会付託年月日、陳情の要旨につきましては、今定例会提出の陳情でありますので、省略させていただきます。 委員会を令和2年12月9日に開催し、審査の結果、願意に沿い難く、不採択と決定いたしました。 以上のとおりでございますので、よろしく御審議のほどお願いいたします。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、討論に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 今定例会陳情第1号寿都町並びに神恵内村の核のごみ最終処分場の文献調査応募問題に係る決議に関する陳情について、委員長報告は不採択であります。 よって、今定例会陳情第1号について表決に付します。 今定例会陳情第1号寿都町並びに神恵内村の核のごみ最終処分場の文献調査応募問題に係る決議に関する陳情について、採択とすることに賛成各位の起立を求めます。               (賛成者起立) ○議長(金澤俊) 起立少数と認めます。 よって、今定例会陳情第1号は、不採択とすることに決定いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 報告第2号を議題といたします。 文教経済委員会委員長の報告を求めます。 大西厚子委員長。               (大西委員長 登壇) ◆9番議員(大西厚子) 文教経済委員会に付託されました事件につきまして、審査の結果が出ましたので、御報告いたします。 第11回定例会陳情第2号国の責任による少人数学級の実現を求める要望意見書提出に関する陳情であります。 提出者の住所・氏名、委員会付託年月日、陳情の要旨につきましては、今定例会提出の陳情でありますので、省略させていただきます。 委員会を令和2年12月9日に開催し、審査の結果、願意に沿い難く、不採択と決定いたしました。 以上のとおりでございますので、よろしく御審議のほどお願いいたします。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、討論に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 今定例会陳情第2号国の責任による少人数学級の実現を求める要望意見書提出に関する陳情について、委員長報告は不採択であります。 よって、今定例会陳情第2号について表決に付します。 今定例会陳情第2号国の責任による少人数学級の実現を求める要望意見書提出に関する陳情について、採択とすることに賛成各位の起立を求めます。               (賛成者起立) ○議長(金澤俊) 起立少数と認めます。 よって、今定例会陳情第2号は、不採択とすることに決定いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 報告第3号を議題といたします。 説明を求めます。 財政部長。
    ◎財政部長(斉藤和典) 報告第3号専決処分について御説明申し上げます。 この専決処分は、令和2年度一般会計の歳入歳出予算(第9回)の補正でございます。 歳入歳出につきまして、それぞれ1億5,623万円を増額し、総額を1,007億102万円とするものでございます。 内容につきまして、事項別明細書の歳出から御説明させていただきます。 5ページをお願いいたします。 第3款民生費3項1目児童福祉総務費1億5,623万円の増額は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている独り親世帯の生活を支援するため、児童扶養手当受給世帯等に対し再度臨時特別給付金を給付する経費で、全額国の補助金により計上するものでございます。 引き続き、歳入について御説明いたします。 4ページにお戻り願います。 第16款国庫支出金は、歳出に関連した特定財源でございます。 給付を早急に行うため、地方自治法第179条第1項の規定により、令和2年12月11日をもって専決処分いたしましたので、同条第3項の規定により御報告申し上げます。 よろしく御承認賜りますよう、お願い申し上げます。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。 大野正和議員。             (大野正和議員 質問席へ移動) ◆10番議員(大野正和) 私のほうからは、ただいま報告いただきました、ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業について、何点か確認を含めまして質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 新型コロナ対応で8月前に行われた国の給付の再支給の位置づけとなるこの事業でございますけれども、このコロナ禍で大変な中、喜ばれ、助かる方はたくさんいらっしゃるというふうに思います。 そこで確認ですけれども、前回頂いた方全員が今回の基本給付で申請不要というふうなことでよろしかったでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本年8月に国の2次補正予算分基本給付を受けられた方全員が今回の再支給分の対象となりますので、辞退の申出がない限り指定された口座に支給をいたすところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 もう一つ確認させていただきます。頂いた資料にもあったのですけれども、この申請が必要な方というのはどのような方なのか、もう少し詳しく教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 申請が必要な方は、公的年金給付等を受給していることにより児童扶養手当の支給を受けていない方、または新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変し、直近の収入が児童扶養手当の対象となる水準に下がった方でございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 ただいまの御答弁の中の、この新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変した方の直近の収入というのは、いつの時点になるのでしょうか。 また、前回同様に、影響があって収入が下がりましたと自己申告で、御本人からの申出ということでよろしかったでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 令和2年2月以降から申請時点までの任意の1か月の収入を把握するため、給与明細などの提出が必要となります。この任意の1か月の収入を12か月換算した額が児童扶養手当の対象となる水準未満になる方が対象となります。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 では、前回の対象者の中で申請が必要な方が来なかった、また、来るべき人が来なかったなど、把握している部分があれば教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 公的年金給付等を受給していることにより児童扶養手当の支給を受けていない方36名に対し、12月11日時点で61名の支給実績となっており、潜在的な対象者にも一定程度支給できたものと捉えております。 また、所得が高いことで児童扶養手当の支給を受けていない方につきましては、家計急変の状況を把握することが難しいため、今後とも、広報とまこまいやホームページ、関係機関窓口へのチラシ設置など、あらゆる媒体を用いて広く周知に努めてまいります。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 市が把握できるところが、対象者の中で市が把握できる方と把握できない方というところいらっしゃるというふうに思います。初回のとき、6月の議会ですけれども、初回のときに池田議員の質問にありました、効果的な周知方法というのをしっかりとやっていただいたあかしだというふうに思います。大変にありがとうございます。 次に、前回の申請が必要な方の申請期限なのですけれども、前回は令和3年2月26日までが申請期限というふうにあったのですけれども、まだ今も最中なわけですが、今回の申請期限はいつまでになるのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 今回の再支給分の申請期限は、前回と同様に令和3年2月26日でございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 同じ日ということでございますけれども、前回は6月に通知されて申請期限が令和3年2月26日まででございますけれども、それに対して今回12月に通知で同じく令和3年2月26日、どうしてかなというふうに思ってしまうのですけれども、その辺、詳しく教えていただけますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 今回の再支給分は、前回の国の2次補正分の再支給という位置づけでありまして、大半の方が申請することなく支給を受けることができるため、申請期限が令和3年2月26日となっております。 しかしながら、個別の事情など御相談を受けながら可能な限り対応に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 申請が必要な方はまだゼロではないというところでありますので、そのできる限りの今御答弁いただいた柔軟な対応というところをよろしくお願いいたします。 では、ちょっと細かいことなのですけれども、前回の対象者、6月の部分での対象者、また、まだ申請期間中でございますので、まだ申請していない方が仮にこれから申請した場合どうなるのでしょうか。2回分同時に頂けるのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 審査の上、支給決定となった場合は、前回の基本給付と今回の再支給分の両方を支給いたします。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 最後になりますけれども、仮に6月の前回分から12月、現在まで、またさらには来年の2月申請期限までに、仮に独り親になった方というのは支給対象になるのでしょうか。また、その対象者を含めて、対象者にどのようなアプローチをしていくのでしょうか。教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 令和2年6月以降に独り親家庭になられた方につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により家計が急変した場合には申請が可能となりますので、個別に通知をしてまいります。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 大変にありがとうございました。 打合せ段階で教えていただいたのですけれども、前回の対象者の中で児童扶養手当を受けている方というのは、もう99%以上支給されているというふうにお聞きしました。またさらには、申請が必要な方へのアプローチも相当数やっていただいての今回質問させていただいた中での結果だというふうに思います。今回も前回同様にスピーディーにスムーズに、またかつ柔軟に御対応いただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 他に。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、討論に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 本報告を承認することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、報告第3号は、承認することに決定いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 議案第6号苫小牧市税条例の一部改正についてを議題といたします。 説明を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 議案第6号苫小牧市税条例の一部改正について御説明いたします。 このたびの改正は、地方税法施行令の改正に伴い、苫小牧市税条例の一部を改正するものでございます。 内容につきまして、議案第6号資料に基づき御説明いたします。 令和3年1月1日施行の個人所得課税の見直しにおいて、給与所得控除または公的年金等控除から基礎控除で10万円が振り替えられることにより、国民健康保険税軽減判定基準に該当しなくなる世帯が生じるため、これらの世帯に不利益を生じさせないよう、軽減判定基準を見直すものでございます。 具体的には、軽減判定基準のうち、基礎控除相当分の基準額を10万円引上げ43万円とするとともに、世帯の中に給与所得者等が2人以上いる場合は、給与所得者等の数から1を減じた数に10万円を乗じて得た額を軽減判定基準に加えることとしております。 なお、この条例の施行日は、令和3年1月1日でございます。 以上、簡単ではございますが、議案第6号の説明を終わらせていただきます。 御審議の上、御承認賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、討論に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 原案に御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、議案第6号は、原案どおり可決いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 議案第7号苫小牧市子どもを虐待から守る条例の制定についてを議題といたします。 説明を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 議案第7号苫小牧市子どもを虐待から守る条例の制定について御説明申し上げます。 この条例は、子供を虐待から守ることについて基本理念を定め、市等の責務を明らかにするとともに、市の施策の基本となる事項を定めることにより、子供を虐待から守るための施策を総合的に推進するため、本条例を制定するものでございます。 条例は、全体が15条の条文で構成されており、主な内容について御説明申し上げます。 第3条では、虐待のないまちづくりを推進し、子供の健やかな成長が守られる社会の実現を目指すという基本理念を規定しております。 第4条から第7条は、市、保護者、市民等及び関係機関等それぞれの責務を定めております。 第8条では、虐待の予防及び早期発見のため、個々の子供や保護者及び妊婦等の家庭の状況に応じ必要な支援を行うことを定めております。 第9条では、通告に係る対応等について、迅速な調査と安全確認を実施するとともに、虐待のおそれがない場合であっても家庭の状況に応じた支援を行うことを定めております。 第10条及び第11条では、虐待を行った保護者や虐待を受けた子供の支援について、第12条では、子供への虐待に関する知識の普及、第13条では、児童虐待防止推進月間を定めております。 第14条では、通告の状況等の公表について、毎年度を公表することを定めております。 なお、この条例の施行日は、令和3年1月1日でございます。 以上、簡単ではございますが、議案第7号についての説明を終えさせていただきます。 御審議の上、御承認賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。 木村司議員。             (木村司議員 質問席へ移動) ◆17番議員(木村司) それでは、議案第7号苫小牧市子どもを虐待から守る条例について質疑させていただきたいと思います。 私は、この今回の会期前、今からいうと3週間ほど前から、この条例についての実効性を高めるためにどうしたらいいのだろうというようなやり取りをしていた矢先に、今回このような悲しい、やるせない事件が起きました。事件だか事故だかはまだ分からないと思いますけれども、そこで過去を振り返っても、何年か前にもこのような悲しい事件が当市では起こっております。議会議論もあったと思います。 そんな中、このような条例としては本当にすばらしい、いい条例ができたというふうに思っています。皆さんの苦労でつくり上げてきた条例だというふうに聞いております。ただ、今回の事件も含めて、条例を提案した市というか、市長の思いをまずお聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) この条例を取り巻く様々な事件あるいは事故等については今社会問題化しつつあります。大変大きな問題だと認識をしております。そういう中で、第1条、先ほど説明がありましたが、基本理念を条例化して定めていくという趣旨であります。 一方で、議員御指摘のように、今回大変痛ましい、今捜査中でありますので、これが事件なのか、あるいは事故なのか、あるいはなぜ戸籍を持たずに一定時間過ごせることができたのかと、普通では考えられないような事案でありますけれども、この条例制定を機に、同時に新春には室蘭児童相談所苫小牧分室もでき、体制強化に向けて市のほうの組織も同じところに入っていくという決断をし、1月からスタートしていくわけでございます。 本当に今回の事件、なぜなのかという、言葉のないような事件でありますけれども、事件にせよ、事故にせよ、こういうことを未然に防ぐために行政の役割、機能は何なのか、あるいは地域、あるいはそれぞれ10件あったら10件とも別々の背景、理由がありますので、一概には言えませんけれども、しかし非常に複雑な思いで今回のあの痛ましい事件を、できるだけ早く警察のほうでの発表を待ちたいと思いますが、我々としては警察の捜査には協力をするということで言っていますが、警察がいつ頃具体的な発表があるのか、それを見定めなければならないなというふうに考えているところでございまして、今回の事件を教訓として、これからも不幸な子供、不幸な家庭、悩める家庭を少しでもこの町から出ないように取り組んでいかなければならないなというふうに思う、さらに思う事件でありました。あるいは事故でありました。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) 大変悲しい事件だと同感であります。 市長が今おっしゃられたように、未然に防ぐためにこの条例がつくられたのだと思うのですよね。だから、ぜひ先ほどから言っているように、実効性のある条例にしていただきたいと。 これを教訓としてとおっしゃいました。私はやはり何年かごとに、定期的にというと言葉は悪いかもしれないですけれども、やはり事実起きているわけであります。ですからぜひ、もう今後このようなことがないような実効性のある、効果の上がる条例になってほしいなというふうに思います。 先ほど部長からの説明にもありましたけれども、関係それぞれが果たすべき役割を明確にして取り組むという言葉があります。といっても、市民にとってはやはり窓口は市役所なのですね。市役所の対応というのが本当に改めて重要なのだなということを確認したところであります。 そこで、今回の新聞報道とか報道において、私自身が大変ショックだったのは、市が、何度も通報したにもかかわらず、やっと動いてくれたみたいなニュアンスの報道がありました。やはり幼児が遺棄される事件が今回起きて、これだけ反響が大きいわけですけれども、やはり市としての対応を、経緯についてはちゃんと明らかにするべきではないかなというふうに思うのですが、その辺についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 事実関係につきましては警察が捜査している段階でございますので、まだ明らかになっていないところでございます。 また、個人名が報道されている状況であり、相談や支援の経過といった情報自体が個人情報に直結をするため、相談や支援の有無も含めて個人情報を申し上げることはできないと考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) 相談や支援のありなしも含めて個人情報を申し上げることができないという部長の答弁でありました。 では、ちょっと詳しく聞かせていただきますけれども、市として何が個人情報に当たって何が当たらないのか、市としての法的な解釈はどのようなものなのか、ちょっとお示しいただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 苫小牧市情報公開条例第7条第1号において、特定の個人を識別できる情報で、かつ通常他人に知られたくないものは原則として不開示情報に当たるとされております。 また、条例第10条では、その存否を答えるだけで不開示情報を開示することになるときは、その存否を明らかにしないで開示を拒否できるとされております。 今回のケースに当てはめてみますと、仮に虐待に関する相談や通報があった場合は、その内容について伏せたとしても、その相談等の受理記録や実態調査等の市の対応が存在することを答えるだけで、虐待が疑われる事案があったという通常他人に知られたくない事実の公表につながるため、市の対応に係る部分も、条例第10条により、存否を明らかにすべきではないと考えております。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) そこがちょっとすとんと落ちないのですけれども、通常他人に知られたくない事実は公表しない、そこは分かりますし、個人の識別できる情報は公表してはいけないと、それは分かるのですけれども、多分皆さん何を求めてるか、私の考えですけれども、個人情報とかプライバシーを聞きたいわけではないのですよ。実は虐待があったかどうかも聞きたいわけではないのです。そこではないのです。問題にしているのは、市の対応、初動の対応がどうだったのかというところが皆さん聞きたいところなのだと思います。だから、そこが答えられないというのは、ちょっとみんなすとんと落ちないところなのだと思います。 やはりそういうやり取りをして、新聞報道が何回もあって、すると、この経緯を明らかにしないと市民の理解が得られないのではないかというふうに私は思います。それと、むしろ不信感とか不安感を増すような気がするのですけれども、ここは理事者がどのように考えておられるか、ちょっとお聞きしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福原副市長。 ◎副市長(福原功) 一人の貴い命が失われたということは私どもにとりましても悲痛な思いでありますし、遺憾であると考えているところでございます。 現在警察が捜査中ということもありまして、この御家庭の虐待があったのか、なかったのかということも含めまして、経緯や真相は明らかにはなっておりません。 市民の皆さんが不安に思うことや市の対応について疑問の声が上がっていることは理解をしているところではございますが、市といたしましては、情報公開条例に基づいて個人情報を守ることは必要なことであると考えており、顧問弁護士からも同様の御意見をいただいているところでございます。 この条例によりまして、私どもがふだんからどのような対応を行っているのか広く周知するとともに、地域の方々とともに虐待のないまちづくりを進めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) 結局明らかにできないということなのですけれども、今副市長から、ふだんからどのような対応を行っているかというようなこともございました。では、一般論として、通常では通報があった場合どのような対応を市としてするのか。市といっても、それこそ縦割りでいろいろな部署がございます。そういうことも含めて、どのような対応を取れるのか、取れるのかではなくて、取っているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私どもこども支援課が通報を受けた際の対応についてでございますが、受付後すぐに係内で受理会議を行い、調査方針を決定いたします。この方針に基づき、原則48時間以内の児童の安全確認を行うとともに、通報内容を調査いたします。リスクアセスメントに基づき、児童相談所の機能が必要であれば事案を送致いたしますし、市の支援で見守りが可能な場合につきましては再発防止に向けた支援を実施いたします。また、支援に漏れがないよう、児童相談所と各月におきまして受け付けた通告全件につきまして支援状況を確認しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) 分かりました。 48時間以内に安全を確認しているというふうにおっしゃっていただきました。そういう意味では、今回のことも動いたのだろうなと、動いてくれたのだろうなというふうに私は理解いたしました。 それでは、ちょっと条例のほうに入りたいと思います。 条例の基本理念のところに、子どもの最善の利益を考慮するとか、心身の健やかな成長が図られる社会の実現を目指さなければならないというふうに高らかにうたい上げております。児童虐待に関しては児童虐待防止法が既にありますので、条例制定となると地域性なども盛り込まれたものになろうかと思います。今回取り組む必要があったと思うのですが、今回の条例制定プロセスはどのようなものだったのか、お聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 条例制定のプロセスにつきましては、苫小牧市子ども・子育て審議会に、条例制定のため、児童福祉分野の大学教授をはじめ弁護士や小児科医師、学校長や公募委員など委員で構成する部会を設置したほか、パブリックコメントを実施いたしました。 部会では、委員の皆様からたくさんの意見を頂戴しておりまして、主な意見といたしましては、支援の対象に対してどの家庭にも出産後の児童虐待リスクはあるので、出産前の妊婦の時期から支援対象として必要なときに支援が受けられるというメッセージを盛り込みたいというものや、通告を受けた際の対応に関して、通告は密告ではなく相談の入り口でもあり、そこから医療的、福祉的ニーズを見つけ出し、良好な家庭生活を送れるように支援するというメッセージを盛り込みたいというものなど、様々な意見を反映させることで地域の実情に合った内容となるよう取り組んできたところでございます。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) ありがとうございます。 通告は密告ではなく相談の入り口でもある。資料を見せていただきますと、各分野のエキスパートの方が審議会でこの議論をしていただいて、長い時間かかってこのように立派な条例がつくられたと。先ほどから言っていますように、本当に実効性のある、本当に子供がすくすくと育てられるような条例になってほしいなというふうに改めて思います。 そこで、今回の条例なのですけれども、苫小牧市としてのその特色というのは何かあるのか、お示しいただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本条例の特徴につきましては、支援対象を出産前の妊婦や虐待を受けるおそれがあると認められる子供、このほかにも、通告による対応後、虐待を受けているおそれがないと認められる子供及びその保護者とするなど、児童虐待防止法が対象としていないところまで幅広く支援の対象としているところが特徴的な内容となっております。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) 幅広く多くの人たちがこの条例に関わって、そして子供を見守るという趣旨であろうかというふうに思います。 ちょっと論点を変えますけれども、議案では罰則規定のない理念条例となっているようでございますけれども、実効性を高めるという観点から考えますと、罰則を設けるというのも一つの考え方かなというふうに思って私は見ていたのですけれども、そういうことを検討したのかどうかも含めてお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 罰則につきましては、本条例は保護者への罰則というよりも、支援、見守りに主眼を置いたものでありますことから、罰則につきましては規定しておりません。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) 罰則をつけなかった理由も理解しました。 そこで、最後にしようと思いますけれども、私は最初からこの条例について、何度も言っていますけれども、実効性のある、本当に絵に描いた餅のようにならないように、子供のために生かせる条例にするためには、むしろ予算をつけて、ちゃんと告知したり、そういう広く市民に知らしめないとこの条例が生かされないというふうに思います。 はっきり言うと、そういうふうになってしまう方々は、条例があるのもないのも関係ないわけですよ。むしろ、そういう関係ないと思っている人たちにも目に入ったり耳に入ったりするような告知が必要ではないかというふうに思います。そういうことも含めて、市では今後どのような取組をしていこうと、いい町をつくっていこうとしているのか、意気込みを聞かせていただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福原副市長。 ◎副市長(福原功) 本市は、室蘭児童相談所における児童虐待通告件数の約半数を占め、迅速な対応を図るため、長年北海道に対し児童相談所の分室設置を求めてまいりました。 令和3年1月からは、双葉町の旧道立病院跡地に建設した児童相談複合施設に苫小牧分室が開設され、本市のこども支援課も移転し、北海道と市が同じ建物で相談に対応する先駆的な取組がスタートいたします。この画期的な年に目指す道しるべをつくり、市民や関係機関の皆様とともに私どもの責務をしっかりと果たしてまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 木村司議員。 ◆17番議員(木村司) 冒頭に言ったように、市民にとっては、その相談窓口というのは市なのであります。市の重要性、責務の重要性というのは本当に改めてお伝えしたいというふうに思います。ぜひ、今後、子供たちが生き生きと暮らせて、社会全体で子供たちを見守れる社会の実現のために、第一歩となる条例となることを祈って、この質疑を終わらせていただきたいと思います。 ありがとうございました。 ○議長(金澤俊) 他に。 池田謙次議員。             (池田謙次議員 質問席へ移動) ◆22番議員(池田謙次) それでは、何点か。私も条例のための条例ではなくて、本当に大事な命を守るという、効果のある生きた条例のために、ちょっと当然これは条例の議案でありますから、条例に沿って細く何点か。 聞いた話では、厚生委員会でいろいろ事件の経緯は皆さん質疑をされて、それはその場でやればいい話なのですが、あくまではこれは条例に対する議案の質疑でありますから、ちょっと細かく聞きたいというふうに思います。ただ、条例ですから、どちらかというと、当然言葉尻が行政というか役職言葉で漠とするものが多いものですから、ちょっとそこまで聞くのかいという細いことまでちょっと何点か聞かせてもらいたいというふうに思います。 条例でありますけれども、まず第8条の3の虐待を受けるおそれがあると認められた子どもの関係機関というようにありますけれども、まずその関係機関というのはどういうものなのかということを教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 関係機関につきましては、第2条の定義において、学校、児童福祉施設、病院その他子どもの福祉に業務上関係のある団体及び学校の教職員、児童福祉施設の職員、医師等その他子どもの福祉に職務上関係のある者としております。状況により関わりのある機関は異なりますが、いずれの場合においても、緊密な連携により虐待の予防に必要な支援等を行うことと規定しております。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) それで部長、同じく8条の3の中に、子ども家庭総合支援拠点という、聞き慣れない言葉がありますけれども、これは具体的に、この体制も含めてどういう拠点となるのか、教えていただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 平成28年に成立いたしました児童福祉法等の一部を改正する法律におきまして、基礎的な地方公共団体である市町村は、子供の最も身近な場所における子供及び妊産婦の福祉に関する支援業務を適切に行わなければならないことが責務として明確化されました。 子ども家庭総合支援拠点は、子供とその家庭及び妊産婦等を対象に、実情の把握や子供等に関する相談全般から、通所・在宅支援を中心とした、より専門的な相談対応や必要な調査、訪問等による継続的なソーシャルワーク業務までを担う、機能を担う機関となります。 本市におきましては、平成31年4月に健康こども部こども支援課内に設置をいたしまして、現在業務に当たっているところでございます。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) ということは部長、この拠点というのはあれですか。市の職員が中心になっていくという、これはどういう体制なのでしょうかね。例えば4名、5名とか、何人体制でということは。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長
    健康こども部長(桜田智恵美) 現在こども支援課の相談係にこの拠点を設置しております。 体制といたしましては、副主幹を中心に、主査が2名、そして職員が2名、それで児童の相談員が5名という形で相談に当たっております。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) 分かりました。ありがとうございます。 この同じく第8条の4の中に、虐待の早期発見のためという関係機関とございます。先ほどもいろいろな関係機関をおっしゃいましたけれども、中心的になる、条例でいっている虐待の早期発見のための主となる機関というのはどこなのですかね。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) この関係機関とは、第2条に規定いたします学校、児童福祉施設、病院その他子どもの福祉に業務上関係のある団体及び学校の教職員、児童福祉施設の職員、医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師、弁護士、民生委員、児童委員その他子どもの福祉に職務上関係のある者を指しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) ありがとうございます。 今部長が言われた、学校、児童福祉施設、様々な医療機関を含めて、これのベースになる、連絡網というのはどういう、事案事案によって若干違うのだろうけれども、でも主立ったその連絡網というのはありますよね。そこから枝に分かれてというふうに思うのですが、実効性も含めると、まず具体的にどんな連絡網なのか教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 苫小牧市には、要保護児童対策地域協議会というものを32の関係機関によって構成しております。この要保護児童対策地域協議会の中に、代表者会議、実務者会議、個別会議ということで、それぞれ対応する機関を定めているところでございます。学校、そして児童福祉施設である保育所、また幼稚園、福祉施設ではありませんけれども幼稚園、そして病院等におきましては、私どもこども支援課と定期的に会合を行いまして、要保護のお子さんたちの情報交換、そして早期発見のためにチェックリストをつくりまして、そのような試みの中で関係のネットワークを進めているところでございます。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) 分かりました。 多分その中でも、先ほどからも出ているように、市そして児童相談所というのはやはり多分メイン的なあれになるのかなというふうに思うのですけれども、そのときの、この開館時間というのですか、そういう事案というのは何時に起こるか分かりませんので、例えばその開場の時間であったり、例えば人数の体制というのは、これはどのようになっていますか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 基本的には、私ども8時45分から5時15分の勤務となります。この通報に、市役所においても通常はその時間でありますけれども、夜間、休日の場合には、児童相談所は児童相談所全国共通ダイヤル189であれば年中無休で24時間の対応となります。また、市の場合には庁舎管理人を通じまして当番担当者の緊急携帯電話につながる体制を取っております。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) ありがとうございます。 それで部長、今私たちも素人ながら質問させてもらって、ああ、なるほどなと、体制等もよく分かったわけでありますけれども、これは施行日が令和3年1月1日、あと半月足らずですよね。それで、用意ドンというふうになりますけれども、ちょっと危惧するのは、これは市民周知とか、ただつくりましたよということでなくて、先ほどもあったように、本当に生きた条例とするためには、その対象の方々が、そういうものができたのだということをまずしっかり認識するなり、また周りで、どういう状況であれば通報したりという、その命に関わる話で大変なことなのですけれども、これは半月余りの周知で大丈夫なのですか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 市民周知につきましては、今年につきましては、本年9月の広報とまこまいの特集記事を活用いたしまして、児童虐待に関する条例制定の取組、そして本市の児童虐待の状況を、専門家へのインタビュー記事を通じた情報提供などを行ったところでございます。 令和3年度に向けましては、ホームページや広報、そしてチラシ等を活用いたしまして、市民及び学校その他関係機関等に対して幅広く周知したいと考えております。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) くどいようですけれども、福原副市長、今御答弁ありましたけれども、今言ったように、ある意味ではありとあらゆるツールを利用して市民の方に周知徹底するということですけれども、いま一度、私は半月で本当に大丈夫なのかなと、大変中身は、何か条例ができて、町をというよりは、本当に命に関わる条例なものですから、その辺もう一度、副市長、答弁ください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福原副市長。 ◎副市長(福原功) この条例は何といっても、この条例ができたということを、様々な条例がありますけれども、この条例は理念条例でもありますので、広く市民はもちろん、皆さんに知ってもらうというのが一番大事な、何のための目的でどういう条例なのだというものが、知っていただくというのが一番大事なところだと思います。 これまでやってきた条例の周知は、今健康こども部長からも答弁ありましたけれども、施行日以降も、施行日前の今月いっぱいもですけれども、ありとあらゆる場面、機会、健康こども部に限らず、関係するような団体との接触、そういった場面でこの条例の周知を図ってまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) 分かりました。 これ以上ちょっと話をしても答えが出ないわけで、とにかく全力を挙げてやっていただきたいと、これは要望にしておきます。 そして、すみません、最後に1点だけ。 第11条の中に、虐待を受けた子供の家庭への復帰、そして解除後に良好な家庭環境で生活し、再び自立ができるよう必要な支援を行うというふうにあります。これはさらっと文章で私も読んだときに、最も難しいなという、あってはならない、もし仮にそういう虐待があったときに、医者なり医療機関なり警察なり、いろいろなものが関わって、それで落ち着きました。そこの古巣にお子様方が帰ったときには、その精神的なものから、条例では、自立ができるよう必要な支援を、良好な家庭環境とございますけれども、これは条例をつくられた皆さんにとっては本当に難しいと思いながらつくっているのですけれども、自分がこれを読んだときに、果たしてどういうことが、具体的に、例えばこうなったらここまで子供のケア、心身のケア、そして親御さんに対してもここまでやるのだという、その具体的なものをちょっと最後に教えていただければというふうに思うのです。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 第11条につきましては、家庭での養育が困難と判断された子供が施設等に措置された場合の家庭への復帰及び自立への必要な支援について規定しております。 子供が施設等に入所している際には、親の養育行動と親子関係の改善を図り、子供が家庭に復帰するための支援が行われます。また、施設を退所して家庭復帰をする際には、虐待リスクを軽減し、虐待を予防するための支援や、不適切な養育を改善し、親子関係を再構築して、良好な親子関係を維持するためのアフターケアを行いますけれども、これらを児童相談所が主となりますが、本市も関係機関と連携をして支援することを規定しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) すみません、ありがとうございます。 本当に最後にします。今御答弁いただいた、その対立ではありません、虐待をした側、された側、この親子関係のアフターケアと今部長がおっしゃいましたけれども、すみません、もうちょっと分かるように、具体的に、ありますかね。何か一番、事後に、本当に一番急所になる部分かと、すごく自分なりに思うものですから、もし今言われた親子関係の、虐待したほう、またされた側、その関係の中でのアフターケアというのは、具体的に、部長は思っているけれども、事例ですけれども、こういうことがありますよということがあれば、ちょっと一つで結構なので、教えていただければというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私ども、いろいろな支援方策も持っております。その中としましては、養育訪問支援事業、御家庭に支援員が伺って、いろいろ退所したお子さんたちを迎え入れた御家庭に対する訪問の支援を行っております。ほかに、個別の事案でもありますけれども、いろいろな子育て講座を行っておりますが、この子育て講座を一般的な方に行う場合もありますけれども、ある一定ないろいろなツールを使いまして、個別で子育て講座を行うというような、子育て講座と申しますか、そういうものを使いながら親御さん等を支援していくというようなものも行っておりますので、具体的にはこのような事例があるというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 池田謙次議員。 ◆22番議員(池田謙次) すみません、部長、分かったような、分からないような、ちょっと理解力が悪くて。 ちょっと何人かこの後にも質問される方がいるみたいなので私はこれでやめますけれども、またどこか場所を変えて、一緒になって、先ほど言ったように、こちら側もただ言いっ放しではなくて、本当に生きた、自分たちの大事な地域の宝である子供さんのその命をどう守っていけるのかなということは、真剣に一緒に歩んでいきたいというふうに思っておりますので、これは要望ですけれども、とにかく力を入れて、この半月間徹底して市民の方に広報活動をしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 ○議長(金澤俊) 他に。 松尾省勝議員。             (松尾省勝議員 質問席へ移動) ◆26番議員(松尾省勝) 今回上程をされましたこの子どもを虐待から守る条例については、先ほどもお話がありましたとおり、子供を虐待から守って、全ての市民が一体となって、さらには地域の力で子供と家庭を支える環境づくりを推進するものであるというふうに私も認識をしています。 これまで、2007年に発生をした事件を受けて市民が胸を痛めて、行政と地域が一体となって子供を虐待等から守る取組を推し進めてこられたというふうに思いますし、その経過では非常に大変御苦労なところもあったようにお察しをしています。 ただ、今回の条例については、先ほどもお話がございましたとおり、理念条例であってはならないものだと重たく受け止めています。将来に向けて、全ての子供たちが生き生きと暮らせる社会のために、条例を分かりやすく、地域でつなげていかなくてはならない時代に入っています。また、セーフティネットの網から決して外れることのないように、この条例の下に取り組んでいかなくてはならないと改めて重たく受け止めるところです。 全ての子供が虐待から守られて、健やかに成長できる社会を実現するために、何点かお伺いをしていきます。 まず、速報値も含めて、相談や通報を受けた、この苫小牧市での虐待事例について、件数的に、令和2年度の速報値も含めて過去3年間、どの程度寄せられておりますか。確認をいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本市におけます児童虐待対応件数につきましては、平成29年度は194人、平成30年度は222人、令和元年度は246人となっております。また、令和2年度につきましては、上半期、9月までの数値でございますが、94人となっております。 ○議長(金澤俊) 松尾省勝議員。 ◆26番議員(松尾省勝) 数字的なところの御答弁いただきました。令和2年度については上半期で94件、100件近い数の件数が出ているということの御答弁でありました。 先ほど木村議員の質疑の中で、そうした場合の対応について御回答がありました。その中では、市の支援で見守りが可能な場合は再発防止に向けた支援を行いますよ。また、支援に漏れがないように、市が受け付けた通告全件について、相談所と各月で支援状況を確認しますよ、そういった内容だったなというふうに思います。 私が求めさせていただきたいのが、苫小牧市で独自のマニュアルというものは存在しているのかというところなのです。これについて、改めて策定はしているのか、またはマニュアル化したものがあって、そのマニュアルに沿って取組を展開されているのか、確認をいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本市におきましては、厚生労働省が作成いたしましたガイドライン、市町村子ども家庭支援指針に基づきまして、本市独自の児童相談のサポートブックというマニュアルを作成しております。このマニュアルは課内相談係の、どのように対応してくかというものでございます。北海道との協働、また連携、役割分担等を踏まえまして、適切に子供や家庭の支援を実施しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 松尾省勝議員。 ◆26番議員(松尾省勝) それでは、先ほどの御両者から質問があった中で、このマニュアルの中身をしっかり精査していかなくてはならないですし、2007年と今回の事案も含めて、相当喫緊的な課題に直面しているのではないかなというふうに私は考えています。 そういった中で、原課のほうから資料も頂きながら、厚生労働省の雇用均等・児童家庭局の総務課から発信をされている虐待対応の手引きというものが平成25年の8月に改正版で出されています。その中でちょっとお話をしたいのが、市町村における子ども家庭支援の基本というものがございます。市町村に求められる機能、ちょっといろいろとこれまでの取組等も考えてみると、ソーシャルワークの展開というものはまさに現場で取り組まれていることだというふうに思うのですが、その中でも子ども家庭支援員と組織としてのレベルアップが求められているように思いますし、ここにはそのように明記をされています。こういったところもマニュアルに転記すべきだと思いますし、それをしっかり検証してブラッシュアップしていくということが非常に求められるのではないかと思います。 2点目は、先ほど副市長から木村議員の質疑に対して、市の初動対応を求められたところがありましたが、ふだんからどのような対応を取っていくのか周知をする必要があるというふうに福原副市長は御答弁されました。当然です。絵に描いた餅の条例になってはならないですし、そういったところが求められてきていると思います。 この周知も非常に難しいと思います。まして条例ですから難しい文言があって、これを市民が理解していくためにはかなりの年月が要するのではないかというふうに心配をしています。市民もそうですし、全国的にもこの問題については非常に興味が、そして関心が高い問題であります。この周知する方法については、この市の独自マニュアルを策定されるというふうになったときには、ぜひとも明記させていただきたいというふうに思います。 3点目なのですが、罰則規定についても検討しているかというところの質疑がありました。これも非常に私は興味深く聞いていたのですが、これは規定されていないという御答弁でありました。これもマニュアルをつくって、こういったところの検証をしながら、いよいよ罰則を規定する必要があるという段階に来たときに、そういったところの明記もしっかりとやっていただかなくてはならないのではないかというふうに考えるわけなのですが、ぜひともその辺りの御答弁をいただけますか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 議員が御指摘いただきました3点でございますけれども、1点目の支援員、相談員のブラッシュアップ、技術力向上ということに関しましては、これは毎度行っておりまして、それは虐待通報があった、通告があった場合には、まず受理会議をいたしますというふうに先ほども御答弁させていただきました。その中でいる相談員全てが入りまして、同じような対応ができるように、そこのところは繰り返しトレーニングをしていくというような、そういうような体制を取っております。 このサポートブックは、私どもがマニュアルというふうにお話しいたしましたけれども、相談員が実際にどうやってやっていくのかというものでございます。相談員としての私どもの対応としての一定の基準でございますけれども、これは本年まで、今年で6年になりますけれども、これまで北海道と人事交流を行っておりまして、児童相談所の経験のある職員がこの本市の状況を見ていただいて、長年をかけて作成していただき、児童相談所が行っているような仕組みを本市の中にも取り入れていくというような形で対応してきております。 周知、そして罰則規定に関しましては、こちらは木村議員にも答弁させていただきましたが、これは罰則を求めるものではなくて、相談支援をやっていくというようなものでございますので、現在のところはここは考えていないところでございます。 周知に関しましては、先ほど池田議員からの御要望もありましたように、これは私どもといたしましても、この児童虐待の防止の条例を関係機関はもとより市民の皆様へ広く周知してまいりたいということは考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 松尾省勝議員。 ◆26番議員(松尾省勝) 質疑の中で、いろいろと重複したところをまた改めて聞いてしまったことをちょっとおわびをしたいなと思うのですが、今後、取り組んでいく中で、必要なのは市としてどのように向き合っていくのかが非常に重要だというふうに私は考えています。従前の取組では足らないところもありますし、また今後も発生させてはならないという事案が2件も発生しているわけであります。 取り組んでいく中で、市としてこれまでの取組を、やはりいま一度検証し続けていただきたいですし、それを反映させる独自のマニュアルは本当に必要だというふうなところが私の一番のポイントなのですが、理事者にその見解を求めさせていただきます。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) 我々の取組で、この議会でも何点か質疑の中でお話ししているのですが、やはりこれが社会問題化しつつあるという事案が非常に多くなっているという中で、3年前ですか、児童福祉法の改正がありまして、この中で拠点強化というものが明確に打ち出されているわけであります。これ以降、当市もこの児童福祉法の一部改正という流れの中で、議員御案内のとおり様々な強化策、結果として室蘭児童相談所の分室と、苫小牧市の拠点を同じところでというところでいっていますが、これがゴールではなくて、これからも地域の宝である子供たちを守るために、特に悩める子供たちを守るために、我々できることは万全を期して取り組んでいかなければならない、その現在進行形だと、まだまだこれからやるべきことはあるということを前提に、この経過を見ていただきたいなというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 松尾省勝議員。 ◆26番議員(松尾省勝) この独自マニュアルを策定するのは市の考え方だというふうに考えています。もし、今後も、取り組まれているのだろうと思いますが、福祉部局、そして教育部局、これらのさらなる連携をしっかりとさらに築き上げていただきたいということを、子供を守っていく上で重要なポイントになりますので、求めさせていただいて、私の質疑にさせていただきたいと思います。 何とか苫小牧の子供をしっかりと育てていくために、行政のさらなる努力を求めさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(金澤俊) 他に。 松井雅宏議員。             (松井雅宏議員 質問席へ移動) ◆24番議員(松井雅宏) それでは、私も苫小牧市子どもを虐待から守る条例について、何点か質疑をさせていただきたいと思います。 まず、この条例の制定でございますが、先ほど来から話が出ております、多くの市民や関係者が待望した室蘭児童相談所苫小牧分室、そして市の子ども家庭総合支援拠点施設、これを一体的に整備する児童相談複合施設がこの1月に開設をすることになっております。 先ほど来はこの事件の市長の見解が述べられておりましたけれども、この複合施設開設に当たって、多くの市民、そして関係する道庁も今回の事件について非常に心配しているというふうに思います。市の対応がどうだったのかというところもあると思いますけれども、それは後ほどちょっと議論することにしまして、まず市長がこの複合施設、このタイミングでこの重大事件が発生した、このことについての受け止めをお伺いさせていただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) 我々先ほど来、この数年来、拠点強化策とともに室蘭児童相談所の中でも発生件数が非常に多いと言われている苫小牧でありますので、そのことを憂いを感じながら、少しでも悩める子供、悩める家庭をなくしていく努力というものは必要だという経過の中で、長年というか我々の悲願でありました室蘭児童相談所の分室が実現したことになります。1月からスタートします。 これに合わせて大変言葉の出ないような事件が起きたわけでありますが、本当にいろいろな思いの中で、この我々としての強化というものをもう一度考えてみる必要があるのではないかというふうに考えております。ただ、この事件については、これは何度も、ただ、こういう表現をすると、どうも行政は逃げているのではないかと思われるのが嫌なのですが、我々守秘義務、議員さんにも守秘義務はありますが、我々も守秘義務があり、あるいは捜査中ということで、いつも警察から言われたらどんどん協力しているのに、こういう場面でこちらから警察に言うと何も答えてくれないという、多分原課は相当不満を持ちながらいるのでしょうが、しかしこれは捜査ですから、警察が一定の捜査を終えて起訴されることになるかと思いますが、その時点で何かしらの情報が我々に入るのではないかというふうに思います。 まずは事件なのか事故なのか、あるいはなぜ無戸籍というようなことになったのか、育てる意思があったのかどうか、なぜなのかということがどうも私自身が疑問でありまして、それは捜査を待たなければ何とも言えない。いろいろなことはイメージ、想像できますけれども、しっかりと捜査の状況を確認して、市としての思い、判断等々、市民に対して言える範囲でしっかり説明していかなければいけない事案だなというふうに考えています。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 今の市長の御答弁の中にもありましたし、先ほど来の質疑の中でもありましたけれども、この事案、事件、もしくは事故という表現を使っておられます。今捜査中であるからそれは確定的なことは申し上げられないと思いますけれども、幼い子供の命がなくなっているわけであります。それが事件、死体遺棄事件でこれは捜査されておりますけれども、事故という言葉を使っておられるので、ちょっと私自身は違和感を感じておりまして、なぜそのような事件か事故、そういう言い方になっているのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 現在は警察が捜査中でございますので、この事案が、この事件がどのようなものであるかということが不明、不確定でございますので、虐待があったのかなかったのか、事故なのか何なのかというところが分からないというところも含めまして、そのような表現をさせていただいております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 虐待があったかなかったのかというのは、それは明らかにされておりませんので分からないと、だから事件と使わないということだと思いますけれども、幼い命が遺棄されて命を落としているわけでありますから、今後も私はこの事件という言葉を使わせていただきたいと思います。 それで、この重大事件の事実関係は、この間の議論ありますように明らかにされておらないわけであります。そして、本件に対する行政の対応も個人情報を理由に明らかにしていない中にあって、この条例、この中には市民の責務にまで踏み込んで求めている条例の根幹が緩むと言っても過言ではないのではないかなというふうに私は断じたいと思います。 よって、本条例に対する市民理解や協力を得るためにも、この条例を一旦取り下げて、事件についての市の対応を検証した後に、条例を見直すというのであれば見直す、それらの検討を加えた上でこの条例を再提出することも考えられたのではないかというふうに思うわけでありますけれども、この点についてはどのようにお考えになっておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私どもといたしましては、これまでも御答弁をいたしましたとおり、情報公開条例の考え方に基づきましてこの御家庭への支援の有無を含めた特定の個人の情報について行政が公表すべきではないというふうに考えております。このたびの個別案件を説明する、求められていることと条例制定との直接的な関連はないというふうに考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 私もそうですし、ここにいる議員、あるいは多くの市民も個別の詳しいところまで知りたいと言っているのではないのです。木村議員のお話がありました。市が通報を受けたのかどうか。これまでも明らかにしていない中で、市民の、条例とは関係ありますよ。この条例の中に通報ということも明記されているわけでありますから、それも明らかにしないで、この条例をこのタイミングで通す、この条例に対して我々議会が可とする、これはなかなかちょっとハードルが高いのではないかなというふうに思っております。 それで、これは後ほどまた議論したいと思いますけれども、この条例について、先ほど来から理念条例だというふうに述べられております。その中で、これから予算づけも検討されるというふうには思いますけれども、そうであるならば、この子どもを虐待から守る条例に基づいた実施計画を策定、こういったことも必要になってくるのではないかなというふうに思いますけれども、この点についてのお考えはいかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本条例の前半部分では、第1条において定める目的のために第3条で基本理念を、第4条以降で保護者や市民の方々などの責務を定めているというところから理念条例であると考えております。 しかし、第8条以降におきましては、条例前半部分の理念の形にするための市の施策等について規定していることからも、本条例においては理念のみを定めているわけではなく、より強い責務に基づいて具体的な施策を推進する旨の規定を置いております。 議員の今の御提案とか御指摘の実施計画というところにつきましては、この施策についてのどのように行っていくかということにつきましては、今後、考えていかなければいけないというふうには思いますけれども、それを計画とするのか、どのような形にするのかというのは今後の検討かというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) ぜひとも何が何でも実施計画ということは申しません。ですからこの条例を具現化するために、実効あるものにするために、具体的な方策をきちんと整備をしていただきたい、このことは強く申し上げておきたいと思います。 それで、本条例の9条1項に、通告の義務が掲げられております。市民等及び関係機関等は、通告の義務や責任を有することを自覚し、虐待を受けたと思われる子供を発見したときには速やかに市、児童相談所等に通報しなければいけない、このように記載をされているわけであります。この状況によりまして、市民や関係者に通報に関するこれまでとは何か違った期待や対応が求められるのか、この点についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本条例では、市民と関係機関等の速やかな通告や、市が通告を受けた際の速やかな対応等について規定をしているところでございます。市民等が通告をする際の対応につきましては、これまでと同様に虐待のおそれのある場合においても通告をしていただきたいということに変わりはございません。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 通報に関しては、条例前、条例制定後においても変わりはないということでございます。 そこで、このたびの市内北光町におきまして発生した幼児の死体遺棄事件、これは昨年11月以降、市民が市に対して通報を5回にわたってしたが、対応はしてくれなかったと報じられているわけであります。直ちに個人情報を除く、市は通報を受けたのか、受けていないのか、この事実関係のみを担当課に問合せをしましたが、現段階でも回答はいただいておりません。既に2週間以上がたっているわけですけれども、これなぜ回答をいただけないのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 先ほども御答弁申し上げましたけれども、情報公開条例におきまして条例の第10条にその存否を答えるだけで不開示情報を開示することになるときは、その存否を明らかにしないで開示を拒否できるというふうにされております。 私どもといたしましては、今回議会に対して私どもの考え方を一定説明させていただいたというふうに考えておりますので、個別にお返事をさせていただいていないということは申し訳なく思います。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 議会に説明したということでありますけれども、議員一人一人に調査する権利があるわけであります。議会に言ったからその個人にはそういった説明はなくてもいいのだということにはならないというふうに思いますので、以後気をつけていただきたいと思います。 それで、事件発生前に市民が数回にわたって市に通報したが、市が対応しなかったという報道が幾つもあるわけでありますけれども、この記事が何かの行き違いか、そして間違いであってほしいと願っております。 しかし、一方では市が個人情報を盾に都合の悪いことを隠しているのではないかと、そういった行政に対する市民の不信の声があるのも事実であります。少なからずあります。これらの市民が抱いている行政に対しての不満、不信、こういった声に応える必要があるというふうに思いますけれども、市の認識を改めてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私どもが先ほど来申し上げておりますけれども、個人情報開示の条例の観点から、その相談の存否に関しましてもお答えをしてこなかったということにつきましては、市民の皆様にいろいろな考え方を持たれる方はいらっしゃるというふうには思います。 ただ、私どもといたしましては、いろいろな相談を受ける立場として、この事実が明確ではない段階においていろいろなことを申し上げるということが、私どもの立場として今後いろいろな相談をされる方にとって、個別事案について市は全てをいろいろ話をしてしまうのではないかというような疑念を持たれて、それが相談にならなくなるということにつきましては避けていきたいというふうに思っておりますし、条例を基に私どもとしては明確なものを根拠に行っておりますので、私どもが公表をしないことがやっていないというふうに、いろいろなことを、業務上のことをやっていないというふうにイコールで取られてしまうというのはとても残念に思うところでございます。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 本当に残念な答弁です。 先ほど来から申し上げているとおり、相談のいろいろな内容について明らかにすることは市として信用がなくなって、逆に通報を妨げてしまう、そういったお答えでありましたけれども、誰もそんなことは言っていないではないですか。市が受けたのかどうか、これだけですよ。それが市民の通報の妨げになる、それは全く逆の話ですよ。しっかりこの点については考えていただきたいと思います。 それで、もう一つの理由として、捜査中であるというふうな理由を上げられております。警察からの申入れであるならば、市が相談があったかどうか、このことも答えられないのは捜査中であるから、警察の指示だということなのでしょうか。 この間に市に対して虐待の通報があったかどうなのか、つまりは警察が必要最小限の行政の説明責任、これまで制限する理由というのは、そうであるのならばどこに根拠があるのか、お示しをいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) このことにつきましては警察の指示ではございません。私どもの条例に基づく考え方において行っているものでございます。 現在警察による捜査段階にありまして、虐待があったのかどうかということも含めて、事実関係や経緯が不確定であると考えていることから、市の情報公開条例第9条の規定によりまして不開示情報であっても公益的、特に必要があると認めるときは開示することができるとしていますけれども、捜査中であってもプライバシーなどの個人の人格的な利益については慎重な配慮が求められておりまして、これを公表すべきではないと考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 私が仄聞したり新聞報道を拝見している中では、この情報公開条例と捜査中ということを、2つの理由を掲げられて説明を拒んでおられるというふうに解釈していたのですが、この認識は私の間違いですか。厚生委員会でもそういった質疑がされて、こういった答弁がなされなかったのか、これを確認させていただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 厚生委員会の中におきましては、捜査段階にあることがいかがなのかというような説明はしてこなかったというふうに思います。私どもの説明といたしましては、この2点のことを主にお話をしております。警察側による捜査段階でありまして、事実関係、経緯が不確定であるというこのことと、そして情報公開条例による個人情報の保護ということのこの2点を、これまでも報道の皆様や議会の皆様に説明をしてまいりました。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 警察からの指示ではなかったと、市の判断でそのような対応を取っているということで、これは大切なポイントだと思いますので、確認ができたことはよかったというふうに思います。 それで、全国で発生しております児童虐待死、こういったケースの中において、自治体や児童相談所の対応、さらには警察の不作為や遅れに起因するこういった悲惨な事件が多いというふうにも言われております。今回の事件もその類いではないかという疑念の声が上がっているわけでありますけれども、仮に今回の事件がこのような理由で市が説明できないということであれば、組織ぐるみの隠蔽ではないかという声もあります。この市民の声に対して市はどのように応えるのか、この点についてお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 事実が不確定な場合につきましては、情報の開示については配慮すべきだというふうに考えておりますけれども、今後、公開の法廷における裁判などによりまして事実関係が明らかになりました段階では、公益性が認められるというふうに考えられる場合、事実の公表の必要がある場合ですけれども、事件の検証について明らかにしていかなければならないものとは考えております。事実関係が明らかになって、そこが一番の私どもとしては、その虐待があったかどうか、認められたものかどうか、それが私どもが公表することが公益性に合致するのかという、その公益性が認められるのかというところが、私どもとしては大きなその考え方の中にあるというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 今御答弁がありましたけれども、その虐待の内容について明らかにすることが公益性に即するのかというような、大くくりで答弁をされるわけです。でも、私が求めているのは、市に相談があったかないか、このことだけでも明らかにすることが、むしろ公益性、これからの市の信用、そして市の対応、市民の信頼、そういったことを勝ち得るために大変重要なことで、その公益性に資するというには、この公益性という部分については全く真逆だと思いますよ。これも指摘をしておきたいと思います。 そして、これも新聞記事を引用させていただきますけれども、北海道新聞だったと思います。北海学園大学の秦教授が、個人情報への配慮は必要だが、市がどう対応したのかはプライバシーの問題とは切り離せる。幼児1人が亡くなる事件が起きたのだから、市は経緯や経過を市民に説明する責任がある。こう述べられていると報じられています。このことに対する市の見解、改めてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) このことにつきましても、先ほど御答弁させていただいた内容と同様であるというふうに考えております。 市がどのように対応したかということにつきましては、私が今までるる説明をしてきました情報公開条例の中の第10条の規定により、そこのところは明らかにできないというふうに答えてきたものであります。この事実が、先ほども御答弁申し上げましたけれども、今後、公開の法廷による裁判におきまして事実が明らかになった段階で、その公益性が認められるというふうに考えられる場合につきまして、そこについては事実を公表するものか、するべきか否かにつきましては、その段階で判断をしていくというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) それでは、個人情報の関係、少し突っ込んでお聞かせいただきたいと思います。 苫小牧市情報公開条例というものがあります。そして、この条例の7条、他人には知られたくないと認められるもの、こういった条文を引用されたり、10条における当該開示請求に係る公文書が存在しているか否かを答えるだけで不開示情報を開示することになるときは、これは存否を明らかにしなくてもいいと、こういったことを論拠にして説明をされないわけであります。市に通報があったのかどうなのかだけを明らかにしない。 そして、この条文を私もよく読み込んでみました。この7条に、通常他人に知られたくないと認められるものは非開示情報に当たると書かれておりますけれども、ただし書条項があります。次に掲げるものということで、ア、イ、ウと書かれてありますけれども、イの部分については、人の生命、健康、生活または財産を保護するため、公にすることが必要であると認められる情報は、これは非開示情報に当たらないと書いてあります。子供1人亡くなっているのです。私は、この情報公開条例を盾にして説明を拒み続けるのであれば、この条文の解釈とは違った対応になるというふうに思います。 それともう一つ、ウのところでありますけれども、当該情報がその職務の遂行に係る情報であるときは、当該情報のうち当該公務員等の職及び氏名並びに当該職務の遂行の内容に係る部分、括弧書きでありますけれども、氏名を公にすることにより、当該公務員等の生命、健康または生活が不当に侵害される場合は当該公務員等の職及び当該職務の遂行の内容に係る部分、これについてはとどめるけれども、ただし書条項でこういったことは公表してもいいという、私は解釈ができるというふうに思います。これについてはどのように市は思っているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) このことにつきましては、私どもも例外規定があることは承知しております。情報を除くという除く規定があることは承知しております。法務の担当者ともそこのところは確認をさせていただきながら、この条項に当てはまらないというふうに私どもとしては考えているところでありまして、その議員がお話をされています子供の命というところと、それと私どもが行動をした、何があったのかと、どういうものがあったのかと、通報があったのかなかったのかと、そういうものと、そこの人の生命、健康、生活または財産というところにつきましては、また別のものだというふうに捉えているところでございます。 この特定の方、特定の個人の方、特定の個人を識別する方がということの、そこのところにつきましては、この条項とは合致しないのではないかというふうに考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) ちょっと納得できません。私も何回もこの条文を読み返して、ここは例外規定、ただし書に該当する中身だというふうに思っております。 そして、これ以上は条例の解釈でありますので、これは引き続き私も調査、勉強していきたいと思っておりますけれども、どうしても市に通報があったかなかったのか、この説明を拒み続けるということになりますと、あとは議会側として取り得る手段、これとしては百条委員会の設置というものがあるわけであります。不本意でありますけれども、これも視野に入れて真相究明に当たらなければいけないというふうに私個人は考えております。 これは行政にとっても議会にとっても不本意なことになるというふうに思いますけれども、仮にこのような動きがあっても今の姿勢を貫こうとされているのかどうか、この点についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長
    健康こども部長(桜田智恵美) すみません、先ほどの答弁の中で、不足していた部分があったというふうに思います。まずそれを説明させていただきたいと思います。 第7条のイのところの人の生命、健康というような除外事項に関しましては、私どもとしては、先ほどから申し上げておりますけれども、事実関係が明らかになっておりません。虐待があったかなかったか、そういうことが明らかになっておりませんので、ここのところの事項を判断するものに至っていないというふうに考えているところでございます。 あと、この姿勢を貫くのかというふうな御質問がございましたが、先ほど来御答弁させていただいておりますけれども、現在はその事実が明らかになっていないので申し上げることはできませんと御答弁させていただいておりますけれども、事実関係が明らかになりまして、公益上認められると考える場合につきましては、ここは検証について考えていかなければいけないというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) この情報公開条例のことを一旦切りをつけようと思いましたけれども、今ほど7条のイに関する市の見解といいますか、答弁が述べられたわけであります。 虐待があったのかなかったのか、先ほど来から言っていますけれども、ここを求めているわけではないのですよ。市に通報があったのかどうなのか、これは非常に重要な問題なのです。市に通報があって何も対応しなくて幼い貴い命が亡くなった。このことが、そう思われることが市民の信頼を大きく損なうことでありますので、これはまさにここに書かれているように、公にすることが必要と認められる情報、ここにまさに合致することなのですよ。なぜそれが市として分からないのかというのが不思議でならないわけです。先ほども言いました、この点については引き続き議論させていただきたいというふうに思います。 それで、これも報道でありますけれども、今回のケースは、数回にわたって生活支援室に電話で通報しても市は対応しなかったというふうな報道があります。常識的には即座にこども支援課とともに対応を協議する、先ほど来から出ておりました48時間ルールですか、そういった中身で対応すべき事案であったというふうに思いますけれども、当然こども支援課と生活支援室、協議をして対応に当たるべき事案だと思いますけれども、そのような庁内体制、連携というのはどうなっているのか、この点についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 生活支援室も先ほど御答弁申し上げました要保護児童対策地域協議会、要対協のメンバーになっております。庁舎内の幾つかの関係部署もこの要対協のメンバーになっておりまして、そこの部署で通報があった場合、心配なお子さんがいた場合などにつきましては、私どもこども支援課に通報、通告していただくような体制は取れているというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) もう体制は取れているということであります。 先ほど連絡体制のマニュアルのことも議論されていたと思います。そういった厚労省の指示というのでしょうか、そういったものに基づき、課内のサポートブックも整備してある、そういったものをマニュアルとして備えているということでありますけれども、庁内の課をまたぐ、部をまたぐ、そういった連絡体制というのはマニュアル化されているのかどうか、この点についてもお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) マニュアル化されていると申しますか、母子保健の担当課であります健康支援課が、児童福祉法の対応の中で、子供を虐待から守るという対策の中で、母子保健の部分と児童福祉の部分との情報の共有というようなことを言われておりますので、健康支援課とは定期的に情報共有をするために定期的な会議を設けているところでございます。ほかのところの関係課に関しましては、その要保護児童対策地域協議会の年に定期的に行われております会議の中で情報を共有しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) この質疑を通じても、市の対応と責任について不明なところが多過ぎるわけであります。 この条例の条文の第4条4項の市の責務に、児童の虐待の予防及び早期発見のため調査研究及び検証を行わなければならないと掲げられております。大切な命が亡くなってからでは本当に遅いわけでありますけれども、どこに行政の瑕疵があったのか、今後に向けて何をどのように見直していかなければならないのかを検証することを強く求めたいと思いますし、いろいろな要件、条件を踏まえて、そういったこともやっていくかのような御答弁がありました。 必ず私はこれはやらなければいけないことだと思いますけれども、これをやるときには、ぜひ第三者の目を入れる、検証委員会の設置、この必要性があるのではないかというふうに思いますけれども、この点についてはどのようにお考えになっておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 検証を行う場合の第三者のというところにつきましては、私どもも必要に応じて考えていきたいというふうに思っております。議員御提案のその第三者による検証につきましても、実施の可否についても検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 第三者の検証委員会の設置、これは部長だけの判断ではできないというふうに思います。理事者のお考え、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福原副市長。 ◎副市長(福原功) 松井議員との質疑、条例の解釈も含めて、現段階で捜査中ということもございます。事実が不確定というところもございます。先ほど来出ております、その情報公開条例の除外規定の部分の解釈も、一つには公務員の関係職員の職務遂行情報などの開示という部分もございます。今そういった捜査中ということで、そこは難しい現状ではございますが、それらがお話しできるといいますか、それを検討可能な状態になる場合については、しっかりそういった開示可能かどうかという部分の検討をしてまいりたいと思いますし、市の対応について、今も議員からお話があった第三者を入れてという部分については、ある意味必要なことだと思っていますので、そういった方向で考えてまいりたいと思います。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 長い時間頂いて質疑させていただいておりますけれども、この議論を通じて市が前向きに答えていただいたのは、この検証委員会の御答弁だけだったのかなというふうに思います。 それで、市民に対する何ら一切の説明をしない、市の説明責任を果たさない中で本条例を可決するというのは、議会としてもその責任が問われることだというふうに思っております。市民の負託にきっちり応えていく上では、これは議会としても真剣にこの条例案について、そのタイミングについて考えていかなければいけないというふうに思っているわけであります。 それで、検証委員会の話もしていただきました。その検証を踏まえた上で見直すべき点、この条例の見直すべき点がないかどうか、あるいは強化すべき点がないかどうか、そういったものを見直していただいて再提出することが本条例に対する市民理解や共感が得られるものというふうに思いますけれども、何が何でもこの議会で可決させなければならない、そういった理由があるのかどうか、この点についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) この場合、松井雅宏議員の質疑に対する答弁を保留し、暫時休憩いたします。      ──────────────────────────             休 憩  午後0時00分             再 開  午後1時01分      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 松井雅宏議員の質疑に対する答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) これまで本市では児童虐待の防止等に関する法律や厚生労働省からの市町村子ども家庭支援指針に基づきまして児童虐待の対応などを行ってきましたけれども、今回の条例は、私たちの児童虐待対応の根拠となるものであると同時に、児童に関わるそれぞれの責務を明らかにし、また、条例に基づき周知、啓発、連携、施策の実施などを市全体で共有できるようになるものと考えております。 虐待の予防、早期発見等、これまで築き上げてきました体制をより一層強化、推進するためにも明文化した道しるべが必要と考えますので、条例につきましては本議会において提案させていただきたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 今議会で可決されなければならない理由についてお伺いをし、ただいまの御答弁をいただいたわけであります。 この間、質疑の中で、この条例は理念条例的なところが多いということでありましたし、この間の特に通報の関係につきましても、これまでの取組と今後の取組にも変わるものはないというふうな御答弁もあったわけであります。 したがいまして、今後の取組の根拠条例となるという御答弁がありましたけれども、これまでの取組と、これからの取組で大きく変わるものがないというふうに私は理解をいたしました。 そして、1月からの複合施設、今議会においてこれが成立しなければこの立ち上げが遅れる、そういったことがあれば大変問題、児童虐待の施策推進に向けての大きな遅れとなるわけでありますけれども、そういったことはないのか、この点についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 北海道の室蘭児童相談所苫小牧分室につきましては、1月4日開設ということで聞いておりますし、私どもも12月末には移転をし、1月から新しい施設において業務を始める予定としているところでございます。1月からの複合施設につきましては、このままどおり進めたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) ただいま御答弁いただきましたけれども、仮にこの条例が今議会で可決されなくても複合施設の運営については影響がないということが確認できましたので、以上をもちまして質疑を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(金澤俊) 他に。 小野寺幸恵議員。             (小野寺幸恵議員 質問席へ移動) ◆15番議員(小野寺幸恵) それでは、私のほうからも子どもを虐待から守る条例の制定について質疑をさせていただきたいと思います。 もう既に多くの議員さんたちが質疑をしておりますので、重複を避けながら質問はしたいと思うのですけれども、まず私たち会派としての考え方については述べさせていただきたいなと思います。 先ほど松井議員も触れていたように、この新聞報道にあったように、市民からの通告があったのかなかったのかということについて一切市民説明をしていないと、発信をしていないということについては私たちも疑問に思っており、そのことが個人を特定したり、これからの事実に、その妨げになるであるとか、そういうことにはつながらないだろうと思っておりますし、むしろ市民の心配や不安を広げている結果になっているのではないかと私たちは思っております。そして、そういう意味では、先ほど答弁の中であったように、事実が明らかになり、公益性があると判断した場合にはきちんと情報開示をするということも言っておりました。これがいつになるのか分からないですけれども、まず早い段階でこうなればいいなということも強く願っているところです。 そして、この条例に関して、先ほど松井議員もおっしゃったように、この問題を踏まえた見直しが必要ではないかという御意見もあったと思うのですけれども、なるほどねというふうに私たちも感じて質疑を聞いておりました。そのことに関しての有無についてというか、判断についてはまだ私たちもできておりませんけれども、そういう考え方があってもいいのではないかというふうにも考えているほど、今回の北光町の事案は重たいものだったと思っておりますし、今回の条例にもつながってくるものだろうなというふうに考えております。 ただ、今回この議会の中でこの条例案が提案されたときに、私個人の思いとしては2007年に同じような死体遺棄事件がありまして、このことでも何度か質疑をさせていただいておりました。それを踏まえて北海道は虐待を防止するための宣言を、苫小牧の事件を踏まえた宣言をしております。 そういう流れもあった中で、もっと早くこういう条例をつくっていくべきだったのではないかとも思っています。先ほど部長答弁で虐待の防止や早期発見のための明文化が必要だという御答弁しておりましたけれども、だとすれば、2007年に立ち返って、もっと早い条例ができてもよかったのではないかなと思っております。まずその点について市長自身、これまでの経過もあろうかと思いますけれども、市長の考え方をお聞きしたいなと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 平成19年に残念な事件が、虐待の死亡事案が苫小牧市にはございます。他市を見ても、このような虐待の死亡事例があった後に条例を制定している町もございます。私どもとしては、そのときには条例の制定はできませんでしたけれども、その後いろいろな施策を、その死亡事案の検証を行って、いろいろな施策をこれまで取り組んできました。 1つは、いろいろな情報の連携というところで、母子保健との連携体制、そして幼稚園や保育所とのアセスメントシートを用いた早期に通報していただけるような仕組み、学校との全件共有というようなものをこれまでもずっとしてまいりました。 今回やはり一番は複合施設ができて、そして北海道の児童相談所苫小牧分室と私どもの支援拠点が同じ建物の中で新たにそこのところを本市の児童相談の拠点として動いていくというこの画期的な年に、やはりこの条例をつくって、先ほど私が答弁いたしました明文化した道しるべをつくって、市全体で取り組んでいく課題ということをやっていきたいというふうに考えておりますので、今回の条例提案というふうになっております。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) 今部長が言った答弁はよく理解いたします。こういう過去の経過も踏まえて、明文化した道しるべをつくっていく必要という御答弁でしたけれども、ではなぜもっと早くというのは、まだそこの部分は私は納得しておりません。ただ、今回こういう提案があったということだけは大変評価しているということには変わりありません。 それで、先ほど情報開示の問題の議論の中で、部長答弁だったと思うのですけれども、事実が明らかになり公益性があると判断した場合に情報開示をするという答弁でした。この公益性というのはどういうものを想定しているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 公益性と申しますのは、そのことが、開示することで、一言でなかなか説明しづらいところがありますけれども、公の利益になると、字のごとくだというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) 私もそのぐらいは分かるのですよ。ただ、具体的にどういうことを想定して公益性と言っているのか、部長が使った言葉ですので、今想定されている、この公益性というのはどういうものが具体にあるのか、そこを聞きたいと思っております。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 一つの事案が、またそれを検証することなどによりまして次の事案を予防できるような、そういう仕組みということが公益性ではないかというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) 何となく分かるのですが、では、過去にも、2007年の事件が起きたときに、検証するべきだということを提案させていただいた経緯があって、様々な分野、角度から検証していただいて今の取組につながっていると思います。 では、それが、検証して開示することが防止につながるようにということでしたけれども、その2007年からすると、この開示することによって防止できたであろう事案という部分というのはどういうことがあったのか、もし今分かればお聞きしたいなと思っております。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 即座に事例をというのは難しいところもございますが、これまで私どもがいろいろな体制を、児童虐待の予防のための体制を築いてきたということ、いろいろ様々な事業を積み重ねながら地域の皆さんとともに連携体制をつくりながらやってきたということが未然防止、そして予防につながったというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) 今予防につながったという言葉だったと思うのですけれども、予防につながったと、つながっているという認識なのでしょうか。改めてお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 児童虐待の通報につきましては、本当に一定数といいますか、たくさんの通報がありまして、それに対応は全てしておりますけれども、その事案が予防につながるというのは、実際的にそのことを検証できるわけではないので、なかなか明らかに、その事案が、このことがあったから予防できたということはなかなか明らかにしづらいものだというふうに考えております。 ですので、先ほど私が予防につながったというふうに申しましたのは、この仕組み全体をそういう形で予防につながるようにやっているというふうに考えているものでございます。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) 御答弁の内容は分かりました。 それで、ちょっと条例の中身にも触れながらお聞きしていきたいと思うのですけれども、先ほど来指摘があるように、条例をつくったからといって虐待がなくなるわけではないという御指摘もあったかと思います。私もただの理念で終わるのではなくて、これは福原副市長がおっしゃったように、まず知ってもらうことが一番大事なのだということが答弁されていたと思います。 私もそのとおりだと思いまして、知ってもらうことと含めて、この条例の理念にのっとって子供たちの虐待を少しでも減らす、あるいはなくしていくということにつなげていくべきだと思うのですけれども、では、この1月からスタートする条例なわけですが、具体的にどういうふうに旗を上げ、市民に知ってもらい、様々な周知方法を先ほど来答弁されておりましたけれども、周知するだけではなくて、どうやって市として具体的な取組をするのかというところについてお聞きしたいと思います。あるいは、新年度にこういうことを考えているということでも構いませんので、ぜひ御答弁いただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 条例が可決いただきました暁にはと申しますか、私どもとしては、新年度に様々な事業を行っていきたいと、この条例の啓発事業を行っていきたいというふうに考えているところでございます。 これは予算にも関係になってきますので、具体的なものはなかなか申し上げにくいところもございますが、地域の皆さんと一緒になって、地域の皆さんがこの条例を知っていただくような、そのような取組を行いたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) ぜひそこが大事かなと思っております。予算にも関わる問題だと思いますし、これは市長自身もこの条例をつくることを物すごく重視してきたと思います。 新年度予算に関わって、市長がどういう具体的なことを、頭の中ででもいいですけれども、想定して進めようとしているのか、もしありましたらお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福原副市長。 ◎副市長(福原功) 具体的なことと申しますか、木村議員にもお答えをしたのですが、1月から児童相談複合拠点ができ、児童相談所の分室と、うちのこども支援課も移転するということで、児童の問題に対しましては、これまでも相談体制の強化として人員体制や専門性の強化に加え、今申し上げました児童相談複合施設の整備などに特に注力して取り組んできたところでございます。 この条例ですけれども、体制整備や施設の推進も規定しておりまして、子供を虐待から守ることに対しましては、今後も積極的に取り組んでまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) 今のところは具体的なものが発信できないということだと受け止めざるを得ないのですけれども、それで、この条例の中身なのですけれども、先ほどほかの議員の方たちも指摘したように、どうやって庁舎内の連携を図っていくかということも大事だと思っています。例えば第9条の2の中では、通告を受けたときには直ちに調査をして、必要と認めるときには対策を講じるということになっているのですけれども、先ほど部長答弁の中ではこういう答弁をしていたと思います。私どもがこの通告を受けた際には48時間以内に児童の確認をすると、安全を確認するという回答だったと思うのですが、私どもが受けた際ということで、それ以外のところで受けたときの連携というのが大変これから重要になってくるのではないかなと思っております。 報道の中では生活支援室ということもありましたけれども、例えば市営住宅に住んでいる方であったら、例えば窓口が住宅課になるかもしれない。学校に行っているお子さんだったら学校、そして学校から市教委ということになるかもしれない。先ほど言ったように、生保を受けている家庭だったら生活保護のケースワーカーに連絡が行くかもしれない。そういうときにいかに子供の虐待ということを認知して、こども支援課につなげていくのか、また横断的な対応をできるのか、ここがとてもネックになってくるのではないかなと思います。そこにもしかしたら今回問題があったかもしれないし、2007年の事件でもそこが問題だったと指摘させていただいた経緯があります。 そこの辺りではどのように、私どもというのは分かりましたけれども、ほかの部署の判断をする力というのですか、そういうところをどういうふうに高めていくのかというところについてお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 議員御指摘のように、関係課に通告が寄せられる場合もありますので、こちらには職員の担当している人事の研修の担当課とも連携させていただきながら、職員に対する定期的な研修会などを開催していきたいと考えております。こども支援課に相談、通告をつなぐよう、今後とも周知をしてまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) これが過去からの検証で一番求められているところなのではないかなと思いますので、ここは握って離さず、事あるごとに繰り返しやっていただきたいと思いますし、いろいろな部署や外部施設のところもあるかと思います。そういう意味では総務部としてもここはしっかりやってもらいたいとも思うのですけれども、総務部としての考え方があったらお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福原副市長。 ◎副市長(福原功) 組織といいますか、そういった体制ということで私から御答弁をさせていただきます。 子供の虐待に関しましては、先ほど来個別具体の48時間の取組とか、その要保護児童対策地域協議会のメンバーで共有という御答弁をさせていただいていますけれども、まず基本的に、子供虐待に限らず、例えば市にいろいろな情報なり、通告のケースもあれば情報なりもあります。先ほど議員からもあったように、もしかしたら市営住宅に住んでいる方は住宅のほうに言うかもしれない。基本的な部分で、その受けた職場が、その受けた職員だけの判断で、これはうちではないとかという判断をしないで、まずその職場で受け取って、当然所属長がいるわけですから、そして次席といいますか、要は所属として、こういう連絡、通報があったのだけれどもということで、やはりそれは複数人数で、職員経験も含めて、いや、これはどこに連絡したほうがいいということが、一つの部内、当然横の部なりに情報連絡、共有ということが、これは当たり前だと思っています。 個別の対応はいろいろなケースケースで、協議するメンバーが役所だけとは限らないこともありますので、それはそれできちっとしていればいいのですけれども、本当の基本的な部分として、役所の組織としてそういった情報が入ったときに、その所属で判断をしてほかの部なりに連携、情報共有、伝達をするという、ある意味当然なのですけれども、そういった認識を今回のケースも含めて改めて私としては、例えば部長会議などの場で提案をして、それを全ての職員に伝わるようなことを考えているところでございます。 そういったことも必要だというふうに考えているところでございます。改めて。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) 私たちも、先ほどの通告の話に戻りますと、新聞報道の範囲でしか分かりません。今副市長が言ったように、今回のケースも含めて改めてそう思ったということですので、ここはしっかりとやっていただきたいということを強く求めたいと思います。 それでもう一つ、今度は関係機関との連携ということについても確認しておきたいと思います。 過去に、インターネットでしか調べられなかったのですけれども、全国で過去に起きた防げなかった虐待死ということで、いろいろなケースを調べてみました。例えば警察がすぐその現場に行ったのですけれども、虐待だということが見抜けなかったと、ただ夫婦げんかだという判断で終わってしまって、結果的に子供の命を失ったというケースもありましたし、医師が、これは虐待だよと疑っていたのに、児童相談所が動かなかったというケースだったり、逆に病院からの通報がなかったというケースなどがあったり、あとは、保育園、学校などからの通告があったけれども、なかなか市や児童相談所が動なかったというケース、いろいろなケースがありました。 そういう中で、この関係機関との連携と、あとは誰か、どこかの組織の一つでも疑いを持ったときに、どうそれがみんなの共通認識になるのかという仕組みづくりなども必要なのではないかなと思っています。 そういう意味では、この条例の第7条に、特に7条の2項に関わってくる問題ではないかなと思うのですけれども、こういう問題をしっかりと、先ほど庁舎内での研修も繰り返すやっていくというお話でしたけれども、関係機関との連携だったり、研修会だったり、問題意識を持つそのノウハウ、そういうものを深めていくということも大変重要になってくるかと思います。そういう意味では、どのようにこの7条を補完していく取組をしていくのかというところについて確認したいなと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) これまでも32の関係機関で構成しております要保護児童対策地域協議会、こちらのほうで研修会を定期的に行っております。このほかに幼稚園、保育園、そしてこども園、そのような施設とリスクアセスメントシートを使った研修を行っておりまして、そのアセスメントをしながら心配であるお子さん、虐待だと思わなくても心配があると思ったお子さんについてはこども支援課に連絡をいただきたいというような体制の研修もこれまで行ってきております。学校とも、そこの要保護のお子さんたちの全数共有に関しましては、各学校と定期的に行っております。 このような関係機関との連携という意味では、いろいろな体制をこれまで築いてきましたので、ここは継続しながら、もう少し必要なものがないのかという視点も加えまして検討してまいりたいというふうに思っております。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) ぜひ先ほどの庁舎内の研修と、そして関係機関との責務を果たすための研修というか、情報を共有するという在り方、しっかりと深めていただきたいなと思います。 最後に、もし市長が答えていただけるならと思っているのですけれども、この今回の北光町の事件というか事案もそうなのですけれども、死体遺棄事件というふうに報じられております。13年前もそうでした。そのときに、今回はとても個人情報を重視して、一切市からは発信しないという対応を取ってくれております。 2007年のことを振り返りますと、実際に2人のお子さんがいて、1人の方は亡くなられましたけれども、幸い生き延びることができた子供さんは今でも元気でいるだろうと私は想定しています。考えたら、今現在16歳から17歳になっているだろうと思うのですけれども、実はその子の名前が公表されているのですよね、報道の中で。そういう中で、健康こども部の職員さんもこの問題について本当に心を痛めているというお話を聞かせていただきました。そのとおりだなと思っています。 今回はたまたまお母さんの名前だけが実名で発表されております。子供さんの名前は出ていないということだけ私はよかったなと思っているのですが、これから何年かたって子供さんが大人になったときに、今はネット社会ですので、そういう事件を振り返ることがあるかもしれない。そのときに自分の名前がもし実名で出ていたらと考えたら大変いたたまれないなと思います。そういう意味では、市からの発信というのを慎重になっていただいているということは評価するのですけれども、あとはマスコミさんに対してもそういうこともしっかりと配慮していただくべきだなと思っています。 こういう子供さんの名前までが公表されるようなことがないように、市としてもしっかりとそこは考えていただきたいなと思うのですけれども、市長のお考えをお聞きして、終わりたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) 私自身も今回様々な状況の中で、2人のお子さん、1人は今児童相談所に行かれている。もう一人が札幌乳児院に行かれているという報道もありましたが、この子たちがこれからどのような人生、道を歩いていけるのかということが一番重要な問題だというふうに私自身捉えています。母親はこれからどうなるか、今捜査中でありますし、おばあちゃんもなかなか、周りの状況では当事者能力があるのかどうか疑わざるを得ないような状況もあります。親戚等もあまりいないという状況の中で、今はやはり子供たち2人のこれからをしっかりと見守っていかなければいけないなというふうに考えています。 2007年の話も今日度々出ました。あれを契機にして様々な運動が起きて、もう間もなく開設になりますけれども、室蘭児童相談所苫小牧分室が実現した経過の、一つの動きのきっかけにもなった経過というものがありました。そうした不幸な出来事がそれ以外にもあったわけでありますけれども、我々としては、これからそのような不幸な出来事がないように、行政として、あるいは他の機関と連携しながら何ができるのかということを常に考えながら、その一環として条例制定をする。 もちろんその抑止効果だけを狙うのであれば、罰則規定があったほうがいいかもしれない。しかし、そういうことではなくて、市民全体にそうした虐待に対する意識醸成をしていかなければならない。関心のない人は関心がない、関心を持っている人は関心を持っている、そういうことではなくて、みんなでこの社会問題を考えていく、そういうきっかけにこの条例の位置づけがなされたらいいなというふうにも思いますし、いろいろな複雑な思いをしながら、今回の事件も、私もまだこれからでありますけれども、本当に残念な事件がこの足元で起きてしまったわけでありますが、ぜひこれからいろいろなことを総動員して、不幸な子供たちを生まないような努力をみんなでしていかなければならないなというふうに考えています。 ○議長(金澤俊) 他に。 桜井忠議員。             (桜井忠議員 質問席へ移動) ◆19番議員(桜井忠) 今回子ども虐待防止条例の審議に当たり、この議案を読ませていただきました。しかしながら、どうしても頭から離れないのはあの北光町での一件でありました。お亡くなりになりましたお子さんの御冥福を心からお祈りをしたいと思いますが、多くの議員の方々が、この条例案、そしてその事件に絡めて質問をしておりますが、そのお答えを聞いても、市の個人情報の保護の立場から答えられないという、そういう立場を変えておりません。このことを尋ねても平行線になるとは思いますが、それを踏まえて質問をいたしますが、私は今回のような事件が起きたときに、事件の問題点や市の対処が正しかったのかどうなのかという、その検証が必要ではないか。松井議員ほかの皆さんも言っておりましたけれども、やはりそれは必要だというふうに思っております。 しかし、そのようなことがこの条文には書かれておりません。やはり子供の虐待は大きな問題でありますが、その内容は個人情報の保護ということで、いろいろな事件が起こったとしても、今回のことも虐待があったかどうかということは分かりませんけれども、死体が遺棄されていたということもあり、事件と言わせていただきますが、いろいろなそういう事件等があっても個人情報の保護ということで明らかにならないのではないかと。それを単発的な問題として反省点が生かされないままに過ごしていくということはやはり許されないのではないかなというふうに思います。そういう中で、大きな事件がなくても、市内で起こっている事態の分析や、また行政に対する勧告などをする第三者の常設の審議会をこの条例の中にきちんと定義をして、そしてそういう規則をつくる必要があるというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 先ほども御答弁させていただきましたけれども、今後、公開の法廷における裁判により事実が明らかになった段階では、議員御提案の第三者による検証というものの実施の可否については検討してまいりたいというふうに考えております。 常設の審議会についてというものでございましたが、私どもは、この条例案につきましても、苫小牧市の子ども・子育て審議会で部会をつくりまして検討を行ってまいりました。その審議会委員にプラスして専門委員に来ていただいて行った部会でありますけれども、その組織の在り方につきましては今後検討させていただきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 桜井忠議員。 ◆19番議員(桜井忠) 私はそういう会を求めたいとは思いますが、それと今回の事件のように市民から数回市に通報があったという報道がされておりますが、それに対して市が動かなかったという報道がされておりますが、これを聞いてやはり多くの市民が、ある人は怒りを持っていますし、ある人は非常に自分に身を置き換えて不安に思っております。 そういうことですから、市のそういういろいろな問題が、市がどうこう判断するのではなくて、やはり第三者の機関が審議する、そういう審議会が私は必要ではないかというふうに思いますが、それともう一つ、我々も市議会というのは市民から選ばれて、そこでいろいろなことを議論いたします。そして、今後、例えばこういうことでさらに条例をこういうふうに改正しなければならないとか、もしくはこういうことをやるために予算を計上しなければならないといったときにも、今のような状況だと何が何だか説明がされていないけれども、そういうものは審議しなければならないというと、我々としても何を審議するのかということになりますから、やはり私は厚生委員会なりなんなりできちんとこのことを報告する必要があるだろうとは思いますが、しかし、その個人情報の保護という面も私は分からないではありません。 ですから、例えばその審議会のほうに厚生委員会のメンバーを所属させて、そういう中で秘密会のそういう会を開いて、そこでいろいろなことをきちんと市も報告すると、そこで議論すると、そこで知り得たことはほかに流さないのだというようなことで、市議会のメンバーをそういう審議会に入れてはいかがかというふうに思います。または、厚生委員会独自できちんとそういう秘密会でやるということもあろうかと思いますが、そういうことに対しまして市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 議員御提案の、まず審議会、私どもの子ども・子育て審議会に議会のメンバーの議員さんに参加していただいてというような発想は今までございませんでしたので、ここはどのようなことが可能なのか、不可能なのか、そしてどうしたらよいのかということは、この場でお答えすることはなかなかできませんので、そこは調査研究させていただきたいというふうに考えております。 また、秘密会ということで御提案がございましたけれども、私どもも前回の厚生委員会のときに議員からもこの提案をいただきました。私どももよく分からないところもございましたので、法務のほうと少し相談をさせていただきましたけれども、全ての見解ではございませんが、1つ、議会における目的外利用と、この情報も私どもが持っている情報でありますので、議会にお出しするということは、この私どもの情報としては目的外利用となります。その当該の個人情報の利用が必要な範囲内で行われるのか、公益性があるのか、合理的な理由があるのか、本人の権利、利益を不当に侵害しないのかというような幾つかの要件をクリアすることが必要ではないかというものがありました。 市議会の議員の皆様も秘密の保持が義務づけられていらっしゃいますので、その本人の権利、利益を不当に侵害されるということは妨げると思われますけれども、現在警察が捜査中でありますので、何度も申し上げてきましたけれども、事件の経緯や真相が明らかになっていない現時点におきましては、なかなか少なくともその公益性というところは要件を満たさないのではないかと考えております。こちらに関しましても、ここは調査研究させていただきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 桜井忠議員。 ◆19番議員(桜井忠) それで、今いろいろ法律的なことでの回答がありました。今ここで聞いてにわかにそれに対しての再質問はできませんので、私も今後法律をきちんとその内容を吟味してみたいというふうに思っております。 ちなみに、お尋ねしておきたいのですけれども、私はこのような条例をつくったとしても、やはり市民との信頼関係がしっかりしていなければならないというふうに思います。しかし今信頼関係は、先ほど言いましたように、市民の怒りであるとか、または市がいざというとき自分を守ってくれないのではないかという不安であるとか、いろいろなものを持っていて崩れかけているのではないかというふうにも思います。 そういう中で、私はこのことを厚生委員会で聞きましたけれども、先ほど言われたように、個人情報の保護ということでほとんど内容を聞くことはできませんでした。そこで、私は三段論法的な質問でありますが、今回のことではなくて一般論として、昨年、今年、通報があったのに市が動かなかったという事例はあるのかとお聞きをしましたところ、それは一切ないという明確なお答えがありましたが、そのことについてもう一度お尋ねをしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私どもこども支援課に寄せられました通告に対応しないということはございません。 ○議長(金澤俊) 桜井忠議員。 ◆19番議員(桜井忠) 市は市議会議員にさえも個人情報の保護ということで、公の場では何も語らない、個人的に聞いても今何も答えていただけませんが、特に議場というのはそういう場でありますから、答えられない。 なのに、マスコミ報道でされている市の関係者談のようなものが載っているということでありますが、やはりこれなども、果たして言っているのか言っていないのか、少なくとも担当の皆さん方、私はやはり言っていないのではないかというふうに思いますが、そこについてももう一度お聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私ども健康こども部といたしましては、情報の発信はこども支援課長がするということで、マスコミさん、皆さんの対応がやはり同じ、ばらばらの答えをしてはいけませんので、その対応につきましては検討して決めました。そこに関しましては、先ほど松井議員にも御答弁申し上げましたけれども、捜査中であるという事実が不確実であるということと、そして個人情報の観点から一切申し上げられないということをマスコミの皆様へ、報道関係の皆様にも議員の皆様にもお答えしてまいりました。 ○議長(金澤俊) 桜井忠議員。 ◆19番議員(桜井忠) それで、先ほど言ったように、去年、今年に通報があったのに対応しないということはないということと、そのような担当の皆さん方は、その情報が外に出るようなことはないということであれば、私は多くの市民から信頼を取り戻すためには、やはり報道機関にそのことを抗議する、そのことが必要ではないかなと、やはりきちんと自分たちの態度を示していかなければ、その内容がどうこうということは言えないまでも、そのことをきちんとすることによって、やはり多くの市民がそういうものを見たときに、ああそうかと、自分たちもちゃんと守られるのだなという、怒りを持った人もそういうものがなくなる。そして、そういうお互いの信頼関係があってこういう条例が初めて生きた条例になるというふうに思いますが、その件についていかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 先日の厚生委員会におきまして、桜井議員から新聞報道に対して抗議をすべきという御意見をいただきました。このことに関しましては、個人情報に関わる部分が多いことから慎重な対応が必要でありまして、どのような対応ができるか検討すると答弁をさせていただきました。市民の方から不安な声があるということではありますけれども、一方で私どもの業務はたくさんの相談や通告を受ける所管部でありまして、それらの情報、特に特定の個人の情報に関することが公になることがないよう、ここは十分に配慮すべきものというふうに考えております。この特定の方につきましても、やはり社会復帰、そして御家族の今後ということも考えられますので、そこの個人情報を守るという、そういう一貫した姿勢でそこは今後も相談者の支援に臨みたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 桜井忠議員。 ◆19番議員(桜井忠) 私は具体的なことを申し上げるのではなくて、やはりそういう事実はないという抗議をするということが必要だし、そうしなければ市民の皆様方から理解をしていただけないのではないかというふうに思います。 しかしながら、私は今回このような条例が出たこと自体はいいことだと思いますし、そしてこういうものを踏まえて、今後も改正するものは改正しながら進めていくということが必要だろうというふうに思います。第1のステップとして条例をつくって第2のステップとしてそういうものを今後も改正していく、そして、そういうことを十分今後も検討していただく中で、市民が信頼感を、市とともに一緒にこういうものに携わっていくという、そういう条例にしていただきたい、そのことをお願いして、私の質問を終わります。 ○議長(金澤俊) 他に。 宇多春美議員。             (宇多春美議員 質問席へ移動) ◆7番議員(宇多春美) では、議案第7号苫小牧市子どもを虐待から守る条例の制定についてを質問させていただきます。 今回起きた事件は捜査中であり、事件に関することは事実関係がこれまでの質疑からも明らかにされていないとのことなので差し控えますが、幼い命が亡くなったことに地域も悲痛な思いを抱いております。 今回の提案のあった条例は、これまでの議員の質問からも一つ一つの思いが込められていることを受け止め、これから地域と連携し、子供たちの健やかな成長が守られる社会を実現しなければいけないという思いを新たにしました。 児童虐待の問題ではこれまでも何度も質問してきておりますが、市も関係機関との連携強化に取り組んできたことも先ほどの御答弁からも感じております。皆様がおっしゃいましたけれども、平成19年の事件から協議を重ねて、こんにちは赤ちゃん事業をスタートしたこと、また、児童相談所との会議を定例化し、通告対応状況の全件確認を実施、また、特定妊婦支援、全小中学校との情報連携定例化、さらに市立病院との会議等も定例化し、関係機関との連携を強化するなど、体制を整えたのは事実です。これからもその体制を進めていただきたいと思っております。 今回の提案の条例では、市民等の責務も明記されています。児童虐待は行政や関係機関だけが解決できる問題ではなく、地域における子育ての支援があってこそ子供を虐待から守ることができることであり、重要な役割を果たすことが明記されたということは大変意義のあるものだと思っております。 では、市民等の責務では、児童虐待に関して関心と理解を深めること、市の施策に協力すること、子供及び子育て家庭を見守ることとありますが、具体的にどのようなことが想定されるのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 市民等の責務につきましては、具体的には啓発への協力としてポスター掲示やオレンジリボンキャンペーンへの参加などが考えられるほか、地域のイベントや町内会のお祭りなどといった地域のつながりを通した子育て世帯の見守りなどが考えられます。また、条例案の第9条、通告に係る対応等の条文で市民等の通告の義務を規定しており、虐待を受けたと思われる子供を発見したときには速やかに児童相談所等に通告することとしているところでございます。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) では、具体的に市はどのようにこの市民等の責務を伝えていくのか、お考えをお聞かせください。
    ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 市民等への条例の周知につきまして、働きかけにつきましては、議員御指摘のとおり、周知、啓発は大変重要と考えております。議員から御提案をいただき、11月の児童虐待防止月間に市役所ロビーで実施しております市民参加型の啓発活動を継続するほか、市民や団体、企業等に加え、子供たちにも伝わるような取組を検討してまいりたいと考えております。 また、民生委員児童委員協議会や町内会への虐待に関する出前講座の実施などを通して、地域との連携をより深めてまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) 御答弁いただきました市民参加型の啓発活動を開始して2年、取り組んでいただきました。今回も職員の方が制作してくださいましたぬくもりの木という作品に市民の方たちがオレンジリボンを貼り付けるものでしたけれども、反響や貼った方たちの感想などが届いているようですが、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 市役所ロビーの市民参加型の啓発活動におきましては、用意いたしましたオレンジリボン600個が全て貼られまして、用意したぬくもりの木という看板がオレンジリボンでいっぱいになったところでございます。この活動は幾つかの団体の皆様に参加していただき好評をいただいたほか、新聞でも報道されるなどの反響がございました。また、児童相談所全国共通ダイヤル189の周知、そして啓発用ポケットティッシュも期間中4,000個を配付するなど相応の効果があったものと考えております。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) 今まで市民の方たちが民生委員さんを中心に署名活動をしてくださって、来年1月早々、児童相談所の分室ができる。そして、それに伴って、一丸となって児童虐待防止に取り組まなければいけない。そのときに条例も将来的にできるということをお聞きしましたので、私は3年前から何とか市民にこのことを、来年、これが1月1日に施行されたとしたら、令和3年度に向けて、市民の人たちと心を一緒になって、そして地域の子供たちを、虐待は一人でもいないように、そして子供たちを育む親子、そして地域の在り方をみんなで見直そう、みんなで心を集めようということで、この11月の児童虐待防止月間に、何とかしてください、手作りで本当にしてくださいとお願いして、2年間、市の職員さんたちが、今回のぬくもりの木は3か月かかったと聞いています。時間の合間を見て手作りでしてくださったと聞いています。 ただ、ここに来て、私も6つの団体さんに声をかけました。そして来てもらいました。貼ってもらいました。そこでようやく分かったのですよね。この時期、11月が児童虐待防止月間、オレンジリボン、いち早く、189のポケットティッシュを手にして、ああ、こういうことなのねと。ああ、これは大事だから私の娘たち、孫たちにちゃんと伝えるとか、御近所に伝えるとか言ってくださいました。そして、ちょっと時間があったからつくってくださった職員さんに来ていただいて、ぬくもりの木の思いを伝えてもらいました。 ただ、要保護児童対策地域協議会の会議でもこのことを、昨年度の報告でこういう活動をしていますというふうな議事録がありますね。そういった中で、この要保護児童対策地域協議会の中の苫小牧市民生委員児童委員協議会、あとは町内会連合会、そういうところにこのことを、この月刊のお知らせを、横の連携、健康こども部だけではなく、苫小牧市民生委員児童委員協議会は福祉部です。そういったところの呼びかけを横の連携、せっかく1か月、先ほどから同じことを言ってしまうかもしれないのですけれども、児童相談所分室ができる、条例ができるという本当に2か月前の11月を市民の皆さんと一緒に盛り上げたいという思いの、あのパネルを見ても本当に感動しましたから、1か月間をどう市民の人たちに啓発したのかということをちょっとお聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 児童虐待は行政と市民、そして関係機関等が気持ちを一つに取り組むことが重要でありまして、市民の方々には子供及び子育て世帯の見守りの中で感じる気づきを市に相談いただくことで何らかの支援につながるという可能性があります。 今回の条例内容を検討するために設置いたしました、子ども・子育て審議会の部会で様々な意見をいただいております。この検討結果、そのような気づきの中から通告という、通告は密告ではなく相談の入り口だというような、そういうお言葉もいただいておりますので、このような市民一人一人の気づきを市に得られることにつながるというようなことの周知、啓発に取り組んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) もう一度聞きます。今回の11月の月間を要保護児童対策地域協議会の機関にいる苫小牧市民生委員児童委員協議会さんとか町内会連合会のほうにお伝えしていただけましたか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 申し訳ございませんでした。 毎年11月の児童虐待防止月間におきましては、街頭啓発ということで、苫小牧市民生委員児童委員協議会の皆さんなど、要保護児童対策地域協議会の皆さんとティッシュを配付して、市民の皆さんに街頭で啓発を行っているのですけれども、今回はコロナ禍におきまして、今年は中止をさせていただいておりました。 代替でございますけれども、ポケットティッシュを量販店に設置していただいたというような経過がございます。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) 本当は私の思いは、健康こども部から福祉部にこういう連携、苫小牧市民生委員児童委員協議会の所管というか扱うところが福祉部なので、そういうところの連携がこれからは大事なのではないのかなと思っています。 健康こども部だけではなくて、それぞれせっかくあれだけのものをつくってくださって、これからこの児童虐待に向き合おうというときなので、いろいろな各部署、町内会連合会でしたら市民生活部と、ちゃんとあると思いますので、一つの事業をやればいいというものではなくて、しっかりと連携して、一人でも多くの市民の方たちに伝わるような体制を取っていただきたいと思っています。お願いいたします。 それで、市民の気づきというのはそういうところからとか、あと地域の中でたくさんあると思います。市民との連携が必要だと思います。連携をしなかったら通告もしてくださらないですし、地域にいる子供たちを見詰めてもらうことはできません。なので、地域の人たちの話を聞くということは大事だと思っております。その気づきをどう市側が受け取るかということだと私は思っております。 今市民は頑張って地域の子供たちを育もうとしています。その先に一緒になって取り組むべき市、または地域ですから学校があるのですけれども、その思いを受け止める教育の現場の学校の在り方をちょっと幾つか質問したいと思います。 まずは今回の事件を市教委としてどう受け止められているのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(五十嵐充) 今回の事件についての受け止めということでございますけれども、幼い命が失われたという事実、その命を助けられなかったということは大変遺憾であるというふうに考えてございます。 我々市教委、学校としてどういうことができたのか、あるいは足りなかった部分があるのか、そういったようなことをしっかりと検証しまして、このような事件か事故かちょっと分かりませんけれども、こうしたことが二度と起きないよう、しっかりと検証してまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) では、もう少しお聞きしたいのですけれども、学校、そして学校現場の教職員の方たちの役割はどのように果たしてくださっているのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(五十嵐充) 学校においては、日頃から子供たちと接する中で児童虐待と疑われるような事案に気づいた際には速やかにチームとして対応するという必要がございます。 それらの学校、それから教員については、いち早く子供の異常、異変に気づくことができる、発見しやすい立場にあるということから、子供たちの小さな変化、それからサインというものを見逃すことなく、きめ細かな指導をできるよう、市教委としても、関係機関と情報共有、それから連携を取りながら引き続き取り組んでまいっているということでございます。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) では、その市教委の関係機関を、地域との連携についてはどのように取り組まれているのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(五十嵐充) これまでも学校においては、日頃から子供たちと直接接する中であったり、地域からの声を受け止めるといったようなことをしまして、児童生徒に異変を感じ取った場合、市の関係部局と連携をしながら、その心配される家庭の情報を共有して、その家庭に対する支援、援助のための方策といったようなものを講じてきております。 庁内の連携、それから関係機関との連携、情報共有ということはもちろんでございますけれども、児童虐待の防止には家庭、学校、それから地域が一丸となって子供たちを見守り育てるということが重要であると考えておりますので、本条例、今回の条例の制定ということを機に、それぞれ学校、地域、家庭、それぞれの取組がより実効性を持って行われるということが必要であるというふうに考えてございます。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) その家庭、学校、地域が一丸となって子供たちを見守るということで、その地域の中なのですけれども、市内全域にあるわけではないのですけれども、今子供食堂や学習塾など子供を支えてくださっている地域の支援があると思います。そこについてどう捉えられているのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(五十嵐充) 学校で手の届かない部分を支えてくれているそうした地域の取組ということは大変重要であって、そうしたことをしていただいている団体等の取組があるということは非常に重要であるというふうに認識しております。それぞれの役割を一丸となって取り組んでいくべきではないかというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) 今回、新聞のほうにも書かれているところがあるのですけれども、私も今回のところの地域の人たちとお話をしました。そこのところは、とにかく昔から地域の子供たちを大事にしてくださっている地域なので、せんだっての議会でも私も不登校のことを質問させていただきましたけれども、地域で不登校の子を目にすると。それで、そこの地域の人たちは、その子たちが集える場所をつくりたいと、そして地域で見守りたいということで学習塾を始めました。そのことを学校側に言ったときに、それがどういう反応だったかはちょっとここではあまり詳しくは言えないのですけれども、地域で子供たちを支えていこうという決心を強めました。 それで、そこに来た子たちというのは、日頃家庭の中で、不登校になる何かしらの理由があるのでしょうけれども、そこの塾に足を運ぶようになったということです。その中で、そういった何か月かかかっていろいろな勉強をして、その勉強を教える方たちもやはりとてもいい人材が集まっているということも喜ばしいことなのですけれども、一人一人の子供たちを見詰めて、認めて、そしてその子たちは勉強が楽しくなって、結果は、学校に戻られるようになったのですよね。 それで、何かしらの理由でその子はちょっと転校することになったのですけれども、クラスの子たちみんなが寄せ書きをして送ってくれたと。本当に何というすばらしいというか、心の籠もった活動をしてくださったのだろうかなと思っていました。そういうことが積み重なった地域であるということは以前からも分かってはいたのですけれども、そういうところに対して、学校側が何かしらの声をかけるとか、そういうことをやってくださったのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(五十嵐充) 今宇多議員が言われた実例のところを私は全て詳しく把握しているわけではありませんので、学校がどのような対応ができたのかというところはちょっと詳しくは具体的には申し上げられませんけれども、今言われたような学習塾的なもの、あるいは地域でいろいろ子供の見守り支援に取り組んでおられる方々、いろいろな取組がありますので、そういったところは、今学校の制度の中で学校評議員制度ですとかコミュニティスクールといった地域の声を聞く仕組みがありますけれども、そういったことだけでなく、そういう地域の取組、子供を見守る取組というのをしっかりと学校側もパイプの一つとして太くしていく、あるいはチャンネルを多く持つというようなことが必要だというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) ありがとうございます。 そのようにあってほしいと思います。そこのところで地域と学校がコミュニケーションが取れて心が通い合っていたら、市民は何か気づいたら伝えるのですよ。言いやすい関係でいたり、相談しやすい関係、そして自分たちのところに歩み寄ってくださっている学校だとしたら、少しの気づきでも学校側に言う、伝えるという信頼関係ができるはずです。なので、この後もよろしく。 今いろいろな地域で、小さい、大きい、しっかりしている、ちょっとどうかなとも、いろいろな様々な地域の中での活動をしているところがあります。ですが、ちょっと弱いところは何かしら助言とか、支える側の市教委であってくだされば、その方たちは善意でボランティアで活動している人たちがほぼですから、そういうところにお心を寄せてほしいですし、地域はボランティアであって魂が入っているわけですよね。それでなかったら地域の子供たちに目なんていかないですし、成長していく段階を見られて幸せだと言っています、地域の方たちは。なので、よろしくお願いいたします。 ちょっとまた相談のほうに戻ります。健康こども部だけではなくて普通の相談のところもあるので、含んだ対応の仕方をお聞きしたいのですけれども、地域の生活の中で行政に届かないことで市民が気づくことがあると思います。そういった場合に、本人が来られなくても第三者、相談を受けた者が相談窓口に来たときにはどのような対応をまずはしてくださるのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私ども健康こども部は、子供を中心とした相談となります。子供や妊産婦さん、家庭を中心とした相談となりますけれども、相談に来られた方々に対しては、電話、来所、いろいろな方法がございますけれども、それに対しては真摯に向き合い、丁寧に御相談を受け、一緒に私どもとしてどのようなことができるのかということも含めて相談対応しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) 先ほど副市長が市民から届く情報を丁寧に横のつながりでとおっしゃっていました。本当に申し訳ないのですけれども、細かい対応の仕方でちょっとお聞きしたいことがあります。 例えばですけれども、相談員の電話での対応についてなのですけれども、市民はやはり本気で一生懸命、またこれも第三者になるかもしれないのですけれども、困っている人がいるから、自分がそれを請け負ったから、これをどうしてくれるのだろうということで相談を電話でするとします。そうしたら、その担当の方、職員さんが話をどんどんいろいろなことを返答していってくださるのかもしれないのですけれども、一生懸命返答はしているとは思うのですけれども、相づちの中に笑い声を発したらしいのですね。そうすると、その方は経験豊かな方なので、いろいろなことを支援したり支えたりしていて、そういう電話もいろいろとしているので、ちょっと注意をしたらしいのですけれども、そのときに、はっと職員さんは気づいてくださったらしいのです。それで、ちゃんと支援に結びつくような対応をして、結果はちゃんと、多分言ったからすぐ動いたのかなという感じもあるのですけれども、そういったことが繰り返されると、この条例で幾ら市民の責務の中で通告をしましょうといったって、もう諦めてしまいますよ、市民は。そういうところ、いろいろとやり取りをしたときに、上の人のお答えというか打合せの中ではちゃんとしていますというお返事はいただいているのですけれども、現実、市民の人たちの声、そして私も実際経験しています。至急的なことは、市民の人たちが、市の職員さんたちが間に合わないから自分たちで解決したときに、私はその報告を受けたので、ある担当の相談員の人に電話をして、ちょっとした確認をしたときに、そういうふうな取扱いをしてくださったのねと言われて、笑われたのですよね、一瞬。私も、こちらはけがとか病院とかそういったところの状況だったので、笑っている場合ではないのだけれどもという、ちょっときつい言い方をしてしまったのですけれども、私にでさえそういう対応をするということは、日頃どういうような対応をしているのかなということがとても気になっています。こういった対応の職員の気質をどのように捉えているのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福原副市長。 ◎副市長(福原功) 今議員からお話のありました相談員の対応といいますか態度といいますか、電話越しとはいえそこまで感じられたという部分につきましては、そういったことはあってはならないことですけれども、相談員という職種の方に電話なり来庁されてなりの相談を受けたときに、その相談員の方はある意味専門職的な立場で相談を受けているということも想定がされるのですけれども、今議員からあったように、言ったから市が動いたというふうに取られること自体が、その個人を非難しているわけではないのですけれども、そういうふうに取られている仕事が悪いと思いまして、今質問を聞いていました。 私が先ほど小野寺議員の中で御答弁しましたのは、基本的な部分ということでお答えをさせていただいたのですけれども、福祉部門ですとか健康こども部の部門だけに限らず、例えば都市建設部にしても産業経済部、総務部、財政部、どこにどういった方、例えば市長メールというのが来ます、いろいろな御意見が。それは総合政策部のほうで、これは所管するところはどこに関係するだろうということでその情報の共有、対応の共有というものを図っています。それで必要なお答えですとか必要な措置を取るようにしています。そういったことがある意味当たり前、基本的なことなのに、窓口でとか電話でそういったお話があったときに、受けた人間の一人だけの判断でその情報が止まってしまうのを一番私はよろしくない、恐れているという意味合いで先ほど小野寺議員にお答えをしたものです。 ですから、そこはその職員一人で判断するのではなく、その所属で一度受け取って、それぞれの役所経験を持った人間が複数人で見れば、それはどこの職場に情報伝達をすべきだ、共有すべきだというもので、しっかりと全庁的にそういう意識を持って市民との接触をすることを改めて全庁的に認知といいますか、認識をさせたいという意味でお答えをしたものでございます。 議員の質問に戻りますけれども、専門職的な相談員もそれは同じことですので、その相談員さんを、例えばこういう相談を受けたというときにはそれは当然上司にも報告することでしょうし、その上司はこれはどこどこの課なり部なりで共有すべきではないかということを判断すべきという部分については、私が先ほど申し上げた部分と同じ意味合いで認知をさせていきたいというふうに考えています。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) 先ほど来いろいろな質問の中で、通告は支援の入り口という言葉を部長も何回かお答えしていました。そのとおりだと思うのです。これがなかったら行政だけで救える子供は限られてしまいますので、どうか市民の皆さんの声は丁寧に受け取る、そして学校という、地域の中で子供を地域の人たちと一緒に育んでいく、そして市民もみんなでこの条例を受け取るというようにしていただきたいと思いますので、相談体制はより取り組んでいただきたいと思っております。 そして、この町内会の方たちは先週に会議をしたらしいです。一昨年からこの地域の子供たちの状況に気がついて塾を開いた。そして、だけれども今回、本当に書かれていたのでそのまま言いますけれども、事件となった親子のところに何回か行ったけれども、踏み込みが足りなかった。それで、一人一人ではなくて一人二人、そして皆で方向性を持つことが大事だということで、町内会の役員さんたちがすぐ会議をして、思いを共有して、先に行くところも共有することをしたと報告を受けました。 そして、町内会未加入の家族に対しては、その未加入、加入の垣根を越えて、子供たちに子供会に入ってもらって、会費は要らないということを、親御さんに会って、そして入会してもらって人間関係を築くと言っています。本当にそういうことをしている町内会なので、できるのだなとは思っているのですけれども、動くとやはり情報が地域に届くと言っています。このような地域に、市民にどう連携していくかということがそこのところで、また町内会さんが地域全部でやりたいということで考えてくださっています。それを今回の条例の中で市民等の責務というところにつなげていきたいとも言っています。今までこの条例というのは、地域、町内会とか民生委員とか学校であったり、先ほども言いますけれども、児童を一緒に育もうとする地域も含めて、そして行政、また企業が同じ方向性で進まなければ、そしてそこに魂を入れていかなければいけないと思っています。 では、どうして今回このような事件が起きたのか、事実関係が明らかになっていないのですけれども、私たちは一人の子供が亡くなっているということを今しっかりと受け止めなければいけないし、どうして気がついてあげられなかったのか、何をどうすればよかったのかということも、やはりこの条例提案がされているというこの節目に、私たちがもっともっと大切な子供たちの命を守らなければいけないと思いました。 そして、今回の厚生委員会でも委員の全員がこの件に関して質問されました。求める答弁も限られた中での質問からは、皆がやはり子供たちのために今以上の取組をしなければいけないという思いも伝わってきたところです。 子供たちに寄り添う市民、そして市民の思い、現実に動かれている行政と関係機関、そして市の職員さんたち、さらにそこに私たち市議会も思いを合わせて、子供たちの命を守るために議員連盟などをつくって取り組むことも大切なのではないかなと思っています。そうした市議会の取組なども市長としてどう期待することがあるのか、また、今後の子供たちの命を守るため、この条例制定に対するお考えをお聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) これまでの答弁と重複する部分がありますが、室蘭児童相談所のそういう事態発生件数がこの管内で一番苫小牧が件数が多いというのはずっと以前からの傾向であります。そうした町の状況あるいは経過というものをしっかり踏まえて、本当に今回のような事態が起きないように、本当にみんなで考え取り組んでいく必要があるのではないかなと改めて思っているところでございます。 議員から何点か指摘がありました。もう10年ぐらい前から庁内における縦割りの打破というミッションをずっとやってきましたし、何かやるときには指示を受けたらスピーディーに対応する、それは庁内であれ市民であれ、スピード感ということをこの10年ずっとやってきています。縦割りの打破というのは組織の問題ではなくて意識の問題だということを痛感しています。 したがって、事務方のトップの、いつも言っているのですが、副市長以下、この席にいる立場の人間のリーダーシップだと。それをちゃんと意識を変えていかないと、この時代に合った組織運営はできない。そういうことでそれぞれ取り組んでいる最中でありますが、なかなかこれは難しいミッションになっていることも事実であります。 あるいは地域、そして学校という中で、議員が御指摘されましたけれども、あのとき、議員はなかなかはっきり言えなかったと思いますが、あのとき、町内会の人たちが学校を通ったときに、ひどいことを言われたというような話も聞いております。そういう意味で、やはり学校の意識、あるいは地域の意識、そして家庭、この3つがしっかり一定レベル以上にいかないと、なかなか今回のような事態がなくなっていかないということは痛感しているわけであります。 そういう中で、今日、議会ともこういう質疑をやって、条例がどうなるかということでありますけれども、これからも、ここがスタート地点でありますので、これから状況に合わせて、時代により近い条例を持つ努力はこれからもしていかなければいけないなというふうに思うし、この条例が制定されたという思いをみんなで共有することがセーフティネットのベースになっていくものというふうに思っていますので、しっかり取り組んでいかなければいけないなというふうに思いました。 ○議長(金澤俊) 宇多春美議員。 ◆7番議員(宇多春美) よろしくお願いいたします。 これで、質問を終わります。 ○議長(金澤俊) 他に。 神山哲太郎議員。             (神山哲太郎議員 質問席へ移動) ◆8番議員(神山哲太郎) それでは、私も議案第7号のこの条例について、質問を何点かさせていただきたいと思います。 条例に沿って質問したいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 まずは基本理念があります。第3条の基本理念でありますけれども、その中に、将来にわたって子どもを苦しめる著しい人権の侵害であり、ひいては子どもを死に至らしめるおそれがあるため、何人もこれを行ってはならないというふうに明記をされております。 児童虐待防止法というのが実はありまして、この上位法令なのですけれども、その上位法令の中に目的とか定義とかいろいろあるわけですけれども、その中に書いているものよりも一段と重たいこの理念だなと、文言であるというふうに私は捉えているのですけれども、まずそのことについてお答えをいただきたいなというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) この条項につきましては、審議会の部会の中で条例案を検討してきた中で、委員の方から、やはり強い、虐待によって、強い意見を言うべきだという御意見を頂きまして、このような表記にさせていただいております。 ○議長(金澤俊) 神山哲太郎議員。 ◆8番議員(神山哲太郎) 強い意志を伝えるということだろうと思います。 では、その中で市の責務というものがあると思います。それに沿って市の役割というものがあって、また第6条からは市民等の責務とかというふうになっております。私は、今回の条例を提案するに当たって、やはり今までお話のありました2007年の事件、私もこれは非常に違う立場で見ていましたけれども、非常に重たい事件だったわけでありますけれども、それをずっと考えてこういった条文になっているなというふうにも思うわけであります。 正直言って、もうちょっと市の責務というのを重たくしてもいいのではないかなということも考えましたし、ある意味で市民等の責務と第6条に3項までありますけれども、これについてもちょっと努力義務的な要素があるのかなというふうに思っていました。そうではなくて、ある意味、市も、それから市民も、同じ立場でこの虐待というものを防いでいくのだということであれば、それは市民にとってもその責務というのはある意味重たいものであるのだろうというふうに私も思っています。また、そうしなければ市民に市の覚悟は伝わらないと、このように思っています。 この条例ができて、やはり波及効果というのも非常に重要かなというふうに思います。虐待防止条例ができました。これによって例えばDVもなくなりました、そしていじめもなくなってきました、こんなような苫小牧市をつくっていかなければいけないというふうに私は思っておりますので、まずこの市の役割、責務、それから市民等の責務の考え方についてお答えをいただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 今回の条例案につきましては、市はというような主語を、市が行うという、しなければならないという、市に対しては私どもの責務を明確にし、本当に覚悟を持ってやらなければいけないというところを明確にしております。 また、市民等の責務につきましては、この条例策定の際に、審議会の部会の委員さんから一方的に責務を課す態度とならないようにという意見があったことや、本条例が理念条例であり、市民の皆様に市の方針や考え方を示すものでありますことから、努めるものとするという文末の表現としているところでございます。 ○議長(金澤俊) 神山哲太郎議員。 ◆8番議員(神山哲太郎) それは重々承知した上で質問させていただいておりますけれども、先ほど市長の答弁にもありました、市民全体の意識を高めていく、このような御答弁だったと思いますけれども、そうであるならばやはり市も市民も同じ立場ということを言っていったほうが私は明確になるのではないかなというふうに思うものですから、このような質問をいたしました。 ちょっと委員会でも、この関係については条例ではないので、その他で今回の事件の関係について質問したわけでありますけれども、何となく2007年に起きたときと何か同じような気がしてならないのですよ。何も状況が変わっていないのではないかなというふうに思うのですね。この条例をつくって、条例を生かす、生かすのは確かにこれからだというふうに思います。ところが、2007年にも起きているということを踏まえて、恐らく審議会の方々が本当に御苦労されてつくったと思いますけれども、そうであるならば、逆に市民等の責務をやはりもうちょっと重要視していただきたいというふうに思っているのですけれども、もう一度御答弁いただけますか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 2007年のときと現在の状況と申しますのは、私ども担当としては違うものであるというふうに考えています。2007年の事件が起きた後に、次にこんにちは赤ちゃん事業を始め、そして全数を把握する、そういう仕組みを、定期的な全数把握ということも行いながら、そういう体制をつくってまいりました。 市民等の責務につきましては、委員さんからそういう御意見を頂きながら、私どもと市民の皆様がやはり協働で、虐待を防止するためには私どもだけではできるものではありませんので、市民の皆さんと一緒に御協力をいただきながらやっていかなければいけないものと考えますけれども、条例におきましては、先ほども御答弁申し上げましたが、市は何をするという、私どもに課せられたそういう責務を強く意識するという条例の構成になっているというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 神山哲太郎議員。 ◆8番議員(神山哲太郎) それでは、第9条であります。 これは、より、市民と、それから関係機関に通告の義務を求めているということになろうかと思うのですけれども、通告だけは義務化したということなのだろうなと。通告は第一歩というか入り口、その子供を、また事件を未然に防ぐ入り口になるのだというふうに表れているのかなというふうに思いますけれども、であるならば、やはりこの市民等の責務もそうだと思うのですよね。きっと同じ御答弁になろうかというふうにも思うのですけれども、こんな条例をつくって、防げなければ全く意味がないというふうに思うのです。ですから、やはり先ほどの責務もしっかり、もう一度、今後少しずつ中身を見直していただくということもそれは可能であると思いますので、ぜひやっていただきたいなというふうに思います。 第9条でありますけれども、この通告の義務というのは非常に重たい意義があると。通告して、例えば4項には特定されないように措置を講じなければならないというふうになっています。これは児童虐待防止法でも実はうたわれているところで、ちゃんとある意味安全を確保しなければいけないであるとか、そういったところが恐らくこの文字の裏側にはあるのだろうなというふうに思っているのですけれども、やはりそういうところが怖くてなかなか通告できないという現実もあるように聞いていますので、その辺について市民にどのように発信して、どのような措置を取って、安全対策といったらおかしいですけれども、特定されないも含めて守っていくのかというところをお聞かせいただきたいなと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) まず、通告に関するところについては、義務規定としなければならないとさせていただいておりますけれども、これは国の虐待防止法の通告に係るところが同じように、児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は速やかに通告しなければならないという、そこの規定がございますので、私どもの条例の案に関しましても同様の内容としたところでございます。 この通告、確かに先ほど何回か例として挙げさせていただいておりますけれども、通告は密告であるとか、レベルが、なかなか敷居が高いとか、いろいろなお声があるというふうに思いますけれども、そこをやはり匿名であっても可能であることとか、そしていろいろな通告に関する敷居を下げるために、私どもとしてはいろいろな努力をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 神山哲太郎議員。 ◆8番議員(神山哲太郎) ちょっと後で聞いたのですけれども、通告者の安全をどう守るのかというところもお聞きしたいなというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) こども支援課の通告の受付の対応におきまして、最初の聞き取りの段階では受付カードを用いまして詳細に聞き取りを行います。聞き取った情報を関係機関への初期調査を行った上で直ちに受理会議を行っていくということですけれども、受付者が個人で判断することのないよう、そして、その通告のときにも、そのような通告された方の状況をお聞きしながら、どのように考えているかも含まれていまして、匿名である通告に関してはそこは守りますというところを御説明をさせていただくというような対応をしているところでございます。 ○議長(金澤俊) 神山哲太郎議員。 ◆8番議員(神山哲太郎) 例えば、よくあることですよね。近所の通告とか、そういった場合が非常に多いというふうにも私も聞いていますし、いろいろな案件を見るとそういうところばかりなのですよね。 やはりアンケート調査などをしたところを聞いてみますと、見てみますと、やはり怖くて通報できないとか、個人が特定されるのが怖いとか、後から仕返しをされるのではないかとか、そういったところを、そういう話をたくさんアンケートの中で、調査の中で出ていることも確かなので、そういったところを市としてはどういうふうに解消していくのかというところについてお聞かせ願いたいなというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 通告に関しましては、通告者が分かることがないように私どもとしてもしておりますし、その調査の現場におきまして、そこで通告者を特定するような発言をするということは決してありません。ここは徹底して行っております。 ○議長(金澤俊) 神山哲太郎議員。 ◆8番議員(神山哲太郎) 今までなったことがないということでございますので、これからもないというのが、これは当たり前の話であります。 例えばちょっと具体的に言いますけれども、そういうときに例えば近隣の方、隣の方でも、虐待しているのが隣の部屋で行われていたとか、そういうところの場合、隣の人が聞こえて、例えば通報しますというふうになりますよね、大概ですと。その場合、例えば通報者が誰でなくても特定されない、名前を言わなくても、あなたではないのかという形で、そういう形でいろいろ危害を加えられたりとか、暴言を浴びせられたりとか、脅されたりとか、そういったケースも非常に多いというふうに感じておりますので、そういった対応も含めて、ちょっとお聞かせを。一番やはり市民の関心事はそういうところかなと思いますので、お聞かせいただきたいなと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) そのような対応でなかなか通告いただけないという状況があるということでございますけれども、そこは私どもとしても通告者の秘密は守るということを徹底しておりますので、いろいろな状況があるやもしれませんけれども、そこのところは通告者の安全の確保というところは徹底してまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 神山哲太郎議員。 ◆8番議員(神山哲太郎) 分かりました。 ぜひ、そこをしっかりやっていただくことが未然の虐待防止につながっていくと。誰でも、疑わしくても報告してもいいのだよという形で、市民がしっかり通報できるような体制をお願いしたいなというふうに思っています。 次に、最後にしますけれども、これは厚生委員会でも質問させていただきました。今回の事件に関することでありますけれども、そのときの答弁は、今回の答弁と全く変わらないと思います。虐待かどうかも分からない、真実も分からないと、不確定であるというふうに答弁をされておりましたので。先ほど、裁判の話も出ていました。公開の裁判で明らかになると。ただ、それに関しては起訴になるか不起訴になるかということがあるので、そこでも分からないということになろうかと思います。いずれ、例えば今回の事件について、背景をしっかり探らなければいけない。その背景にあるものが、また、あったことが、市の対応はどうだったのかということを検証するというよりも、市は明らかにしなければいけないのだということを私は感じています。そのことについては、同じような答弁になるかもしれませんけれども、それはどういう段階でできるのかということを、答えられる範囲で結構ですので、お答えを願いたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 松井議員にも御答弁をした内容と重複するところがあるかもしれませんけれども、今後は検証は必要であると考えておりますけれども、検証のときに、市の明らかに、公の裁判において事実が明らかになったとき、そして、私どもが分からない部分とか、ほかの方が分かっていても私どもが知らない部分とか、いろいろあると思います。どのようなものもそうですけれども、一方的な見方でしかできないような事実というのは全ての事実ではないというふうに考えますので、私どもと、そして周り、そして違う方たちも含めて、そういうものが明らかになっていくのが公の裁判であるのかというふうに考えているところでございます。 いつになってというところに関しましては、いつというのはなかなか難しいところがございますけれども、まずはこの明らかになった時点でどのような検証をしていくのかというところが、私どもとしては必要になってくるというふうに思っております。 ○議長(金澤俊) 神山哲太郎議員。 ◆8番議員(神山哲太郎) これ以上もう質問しませんけれども、起訴になろうが不起訴になろうが、今回のことについては、やはり事実関係もそうですし、分かるところを今後に生かすとしていたのです。本当に申し訳ないのですけれども、これは我々議員の責務もあるかもしれませんけれども、今後に生かしていくしかないのかなというふうにも思っているものですから、ぜひまた議論というか質疑をやっていきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上で、質問を終わります。 ○議長(金澤俊) 他に。 谷川芳一議員。             (谷川芳一議員 質問席へ移動) ◆20番議員(谷川芳一) たくさんの方が御質問されていますので、私は、この条例というものができて、運用されて、一人でも、少しでも、虐待を受ける子供たちが減ることを強く願いながら、多少現場に関わっている者という気持ちを込めながら質問させていただきたいと思います。 さて、今までこの条例ができる前も、当然今日まで担当部課はいろいろこの虐待問題について取り組んできたと思います。この条例がない中での取組方について、何をマニュアルとしてあなた方は今日まで取り組んできたのか、まずお聞かせを願いたい。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私どもといたしましては、国で作成をしております市町村子ども家庭支援指針というガイドラインがございます。このガイドラインを基に対応をしてまいりました。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 谷川芳一議員。 ◆20番議員(谷川芳一) そうですね。何かないとできないわけですから、ガイドラインに基づいてやってきたという中で、どうしてこのたびこの条例を出そうということになったのか、お答えいただきたい。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 条例を提案させていただいたこのときでございますけれども、先ほど来答弁させていただいておりますけれども、令和3年1月に児童相談複合施設の開設並びに室蘭児童相談所苫小牧分室の開設など、市と北海道の取組が一層強化されるこの年でありますこのときに、これまで築き上げてきましたその体制を一層強化するということが必要であるというふうに考えて、本議会において提案させていただいております。 ○議長(金澤俊) 谷川芳一議員。 ◆20番議員(谷川芳一) 条例をつくるということはやはり現行よりも強化して、よりそういうことを減らそうということだと私も捉えたので、それは私と認識が一緒かなと思っております。 さて、それでこの条例は第15条まであるのですけれども、これを一つずつやったら大変な時間になりますので要点だけお聞きをするわけなのですが、この15条を読んでいても、私も多少、七、八年関わり合っている部分もございますので、多少なりとも現場を知っている、また現場の声も、それぞれの市内や全国の先生方とお話ししながら、感じたことを含めながら質問するわけなのですが、これを見ていると、別に目新しいものは何もないなと。日頃職員は、原課の方々はこのぐらいのことはしているのではないかなと私は感じております。 その中でも、この条例をつくったからといって決して強化にすぐならないと私は思います。その中で、この条例をつくることによって、私は運用をする者がマニュアルがなければなかなかできないのではないか。条例ですから細かくは書いていないにしても、運用のマニュアルは、あなた方は1月1日から、新年度か、執行したいということであれば、ある程度そういうことも考えておられるのではないかなと思うのですが、そこら辺の運用マニュアル的なものは今の家庭のガイドがあるでしょうけれども、より一層強くするということでは、このマニュアルも当然強化されているのではないかなと思うのですが、このたび苫小牧であった事故も含めながら、反省しながら強化していく。運用ですから徐々に強化もしていくということは必要ですけれども、現段階ではその件についてはどのようになっていますか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 私ども担当といたしましては、通報が来てからどのような確認をして、緊急度を判断するためにどのような緊急度のアセスメントをしていくか、リスクアセスメントをしていくか、いろいろな指標を用いて評価をしていくような体制をつくっております。それは相談のこの係の中で、サポートブックと、自分たちの運用マニュアルというのは持っております。ただ、全体の実施計画というような形のものではございませんので、ここのところは、この条例ができた暁には、要対協、要保護児童対策地域協議会の中で、またどのような活動をしていくのかということも含めて、要対協は毎年毎年実施計画をつくっておりますので、要対協の実施計画の中に盛り込んだほうがよいのかどうかも加えまして検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 谷川芳一議員。 ◆20番議員(谷川芳一) 総論としては僕はそういうことでいいかなというふうに思ってまず聞いております。 それと、この条例を見ての私の捉え方としては、総論的にはこういうことなのだろうけれども、これは基本的に問題を根本的に解決することが見えてきていない。あくまでも現在の対策、減らそうという対策と防衛策しかないのかなと。それよりもっと遡って、根本は何かということを、どこか条例に一言あっても僕はいいような気がいたします。それはここに出ております条例の定義であるとか基本理念の中に、僕は何か入れ込んだほうが、より市民に理解してもらえるのではないか、また協力をいただけるのではないか。そしてまた、自分のことではないかと受け止めてもらって、ここにも出てきている市民の協働も含めて私はいい方向に向いてくるのかなと思うのですが、そういう考えはおありでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 議員御指摘のこの基本理念の中に、議員と同じような、部会の中で委員さんが意見をおっしゃっていたことがございました。やはりそこそこではなく、やはり基盤である家庭が大事だということで、家庭をどのようにしていくか、子供を育てる家庭をどうしていくかというところが一番大事なのではないかというような御意見を頂きながら、この基本理念をつくっております。 そのような議員が御指摘いただきました理念は、この理念の中に包含されているものというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 谷川芳一議員。 ◆20番議員(谷川芳一) ぜひそういうことを、根本は何かということをきちんとあってやらないと、いたちごっこになりかねないと思うので、ぜひこの条例制定というのが大事ですから、スタートにそういうことを盛り込んでもらえればなと。私もまた、運用や、またそういうものについてのガイドについても、なければ入れるという形にしてやっていってもらいたいなと。 それと、これを全部読んでいきますと、やはり市民に協働、それと関係各位というものがたくさんあります。その人たちに、たくさんの方にこの条例が制定されたということをきちんと市民の隅々まで、何回も何回も分かるように僕はすべきではないかと。ただこの議会だけで、では議会の議員が1回読んだからといったって、そんなに読める人はいないし、目に留まる人もいないと思うのです。ぜひ、この広報についても、あなた方、今後どのように考えて市民に知らしめていくのか、併せてしっかり考え方をお聞かせ願いたいなというふうに思います。
    ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 今までの議員の皆様にも、やはり周知が必要だと、啓発が必要だという御意見を頂きました。この中にも、条文の中に子供自身がその虐待ということを知ると、いろいろまずは知ろうというような、そういう取組もしていくべきだというようなことも書いてございます。リーフレットを作ったり、広報などの周知、関係機関への周知というのもそうですけれども、子供さん自身へのそのようなものも知識として持っていただけるような、そういう取組もしていきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 谷川芳一議員。 ◆20番議員(谷川芳一) それで、あとちょっと各論に入りますけれども、その中で条例をはしょってお聞きするのですが、特にこの第4条で見ますと、下から6段目ぐらいにいくと、虐待から守ることに関する専門的な知識及び技術を有する職員を配置し、当該知識及び技術の向上を目的とする研修を行う。配置をするということについて、当然予算が絡んでくると思います。だから私は、これからこれが通れば予算措置を新年度に向けてやっていただいてこういうふうに配置をすると思うのですが、そこら辺の考え方はどのようにまず考えているか、お聞きして、何人ぐらいスタッフをつくるのか、私はやはり今年など特にコロナでお子さんの数も相当全国的にも減るような報道もあります。うちもそうでしょう、現在でいくと。そうすると一人一人、一つ一つの命が大切であります。そう考えたときに、何とか一つという、最小の数字だけでも僕は守る、減らすということが、きちんと健全に育てるのが大切だと思うので、そんなことに、これはぜひ新年度に予算をつけて、この措置をどう考えて、また組み立てようとしているのか、お聞かせ願いたいと。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) この専門的な知識及び技術を有する職員を配置というところでございますけれども、新年度のことになりますので、なかなか詳細については申し上げにくいところもあるのですけれども、私どもとしては、スーパーバイズができる児童相談所の経験をしたような職員を、ぜひ苫小牧のこの拠点の中に配置ができるように努力をしていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 谷川芳一議員。 ◆20番議員(谷川芳一) 私は、部長の考えも大変大切だけれども、苫小牧市の健康こども部を代表する部長として聞いているわけですから。イコール市長の考え方と同じだと思っています。ですから、あなたの責任において、しっかりこの部分を3人、4人でもして、いろいろな問題があります、現場には。ただただなかなか現場の方は直接持ち込んだりするのをやはり控えている方がたくさんいる。私も相談を受ける。だけれども、どこどこと特定されることを私も言えない。だからそんなことを考えたときに、気軽に相談に行ってやれるという仕組みの中で、いろいろなアドバイザーがいて、言える体制を何とか市長に直談判しながらでも予算を折衝して、新年度から実行できるという方向で進んでいただきたいなというふうに思います。 それで、次は保護者の責務という第5条があります。これを見ていますと、ごく当たり前、虐待は決して行ってはいけないと。誰も虐待しようと思っていないのですよ。ただ、いろいろな家庭の中で、だんだんそういうふうになってしまう。私の知っている人の中でも、いろいろ児童相談所に相談していって、いろいろなことを聞きました。まさかそんなことはないだろうということがあります。だけれども、現実、そういうことがあると聞いたときには、どうしてもこういうものの中で一つ、お母さん方が子育てで悩んでいて、自分の子供に知らず知らずに危害を加えていっているということもありますので、ぜひこの保護者の責務ということについては、やはり専門相談員もさることながら、事あるごとにやはりいろいろ小学校とのやり取りもしながら僕はやっていただきたいなと。 なぜならば、いじめる側、いじめられる側、これは私が今ここ数年間携わっている中では、幼稚園を卒業するときにそのステージはもう決まっています。それは小学校に行ってもほぼ同じです。ですから、幼小が一番大事だと私は思っています。そういう中で、我々の団体の中でもいろいろ話しながら、何とか方法がないかと、常々話す機会も多いものです。ですから、そういうことを含めて先進的なお母さん方のやり取り、そしてやはり今は特にこういう中で籠もりがちな中で、非常に悩んでいる方もたくさんいます。ですから私は、ぜひこの保護者の責務ということをお母さん方にも事あるごとに、やはり事件があってからではなく、事件をなくすために、ぜひそういうことも考えて、あなた方はこれから活動して、この子供たちを守るほうにやっていただきたいと。 やはりこれだけ見ていると、今は事故というのは、他人が子供に、小さい子供にかけるというのは少ないです。もっと見ていると逆に親子関係、親族関係でトラブルが起きているのが多いような気がいたします。ですから、やはりお母さんと子供、家庭がしっかりできるように、根本。だけれども、そのお母さん方が小さいときに自分の親から教わっていないことも多過ぎます。そんなことで悩んでいます。そんなことを考えながらそういうアドバイスも含めて、ぜひ私はこの保護者のアフターフォローをぜひやっていただきたいなと。今もやっていないとは言いません。この条例を境に、より一層強化していただきたいと強い思いを持っていますが、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 議員御指摘のとおり、家庭が基盤でございますので、保護者が持たれる、有する役割というのは大きいものというふうに考えております。 親子に対する私どものフォロー体制といたしましても、子育て講座などペアレントトレーニング、いろいろトレーニングをするような方法もありますので、そういうものを駆使しながら、保護者が保護者の責務を果たせるように支援してまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 谷川芳一議員。 ◆20番議員(谷川芳一) それであと、まとめて8条以降14条まで、これはもう本当に予算措置をしなければできないこともたくさんあります。ぜひまずは原課から、しっかり財政部長はじめ理事者に訴えて、この予算措置をしてもらえるように、まず部長、あなた体を張って頑張って予算措置をしていただきたいと思います。 さて、最後の質問になりますが、これを読んでいると、先ほどの各議員との答弁もあります。議員との答弁の中で、個人の秘密保護だということで、お答えできないということがたくさんある、それは十分、こういう場ではできないでしょう。あまりにも影響が大きい。できないことは分かるのですが、この中で、関係機関等というのがあります。その人に対する責務も課せられている。そしてその人たちもやはりなくして、それは、この問題は解決できないということを重々承知の上、書いていると思います。 それをしたら、秘密、秘密といって、事件、事故があっても我々に一切来ないと。私の一つの事故例、現実を言います。親が虐待をした、連絡をしました、来ました、児童相談所が子供さんを連れていきました。その後は何もシャットアウトですよ。幼稚園に何も連絡がない。児童相談所のほうで子供の保護をするのに入れられて、聞こうとも思わないけれども、経過ぐらいちゃんとしないと、預かっている幼稚園さんはやはり不安なのですよ。子供はどうしているのだろう、市役所に聞いても一切ノーコメント、児童相談所に聞いてもノーコメント、そういう中で我々に手伝えといったときには、電話だけ一本、ぼんと来て、いついつに出会うから来てください、これで協力するというのは無理です。 もう少しここの条例できちんと書くのであれば、この人方の誰でも彼でもというのではなくとも、信頼している人に出てきてもらって、そして少しでも実情を知りながら対応していくということが僕は大事なことだと思うのですよ。誰でも彼でもとは言いません。ここでも限られた方になっているわけですから。 それで、やはりこの事故例を、終わったらきちんとみんなに分かるように、こういうことでこういうことだという、1年に1回ブックを出すとかして、勉強会をするということでやらないと僕は、なかなかこういうものは難しいし、先生方の現場にも理解してもらうのは難しいと思うのです。なぜかというと事例を知らないから。 だからそういうことで、ぜひここら辺についての知らせ方、現場のこの関係者の方の参加に協力をしてもらう方法というのをいま一度一考すべきだと私は強く感じています。ですから、ぜひそんなことで、私はこれからこの関係者に対する連絡の仕方とか何かがなければ駄目だと思っています。 あともう一点、最後です。これは質問ではないです。 だからそういう方向でまずやっていただきたいということを質問したと。私のところであった、幼稚園であった事故がありました。児童相談所が来ました、どどどっと3人ばかり。無頓着極まりない。私より背の高い、副市長ぐらい大きい方です、男、あと女性2人がついてきて、何か家宅捜索をするような感じで子供を引取りに来たわけです。私は玄関にいましたけれども、びっくりしましたよ。おまえは誰だと言ったのです、私。そうしたら、こんな感じで、これだと言うわけだ。これだではなく名前を言えと言った。そういう無頓着な児童相談所の人たちが本当に子供のことをちゃんとしてくれているのかなと感じましたよ。 私は、うちの会議で集めて、先生方のところで言いました。あれは駄目だ、子供たちがびっくりしますから。知らないおじさんが突然入ってきたら。だからそういうことを含めて、あえてこの場で言うということは、聞こえていいから私は言っているのですよ。名前が誰であるとかも分かっていますから言ってやれますよ。そんなことはしない。そんなことはしないけれども、こういう声があったということだけきちんと伝えておいてください。あなた方に言ったら、またごたごた言われるから。議員が言っていた、議場でときちんと言って、それで、シビアな、子供たちに、知らない人がどたどたと入ったら子供がびっくりしますから、そんなことにならないように十分気をつけて配慮してほしいということを、これを要望しておく。 前段の質問だけ答えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) いろいろな関係機関の方たちに対しましても、今後、先ほど来からお話をしております要対協、要保護児童対策地域協議会、研修会なども開催しておりますし、定期的な会議も代表者、実務者、個別ケース会議と年間で100回以上行っておりますので、こういう機会を通して皆様にお伝えをしていきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 谷川芳一議員。 ◆20番議員(谷川芳一) 以上で、私の質問を終わります。 とにかくこの条例ができることで少しでも効果が、半歩でも一歩でもどんどん進む、前へ進むことを強く期待して、私の質問を終わります。 ○議長(金澤俊) 他に。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 松井雅宏議員。 ◆24番議員(松井雅宏) 23番議員の賛同を得まして、議案第7号の意見調整のため、休憩動議をかけさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(金澤俊) この場合、議長から申し上げます。 ただいま、松井雅宏議員から所定の賛同者をもって動議が提出されました。 この場合、暫時休憩いたします。      ──────────────────────────             休 憩  午後3時12分             再 開  午後3時31分      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 議案第7号の質疑は、既に終結しております。 よって、討論に付します。 松井雅宏議員。               (松井雅宏議員 登壇) ◆24番議員(松井雅宏) 議案第7号苫小牧市子どもを虐待から守る条例の制定についてに対する反対の討論を述べさせていただきます。 今回提出された苫小牧市子どもを虐待から守る条例は、多くの市民や関係者が待望する室蘭児童相談所苫小牧分室と、市の子ども家庭総合支援拠点を一体的に整備する児童相談複合施設の開設が間近に迫り、全市的な児童虐待ゼロを目指す上で大変意義深い大切な条例であると考えております。 しかしながら、11月30日に市内北光町において幼児遺体遺棄事件という非常に痛ましい事件が発生したにもかかわらず、その事件における市の対応について捜査中と情報公開条例を理由に市民や議会への一切の説明がありません。 この間の質疑でも明らかになったように、市が公表しないとしている理由についても明確にできず、ただ単に説明を拒み続けている論拠は希薄であり、市民からの行政に対する信頼を損なうものと断じざるを得ません。 本条例の第9条第1項に通告の義務が掲げられており、市民等及び関係機関等は通告の義務や責任を有することを自覚し、虐待を受けたと思われる子供を発見したときは、速やかに市、児童相談所等に通報しなければならないと掲げられております。 また、第4条、市の責務に、虐待の予防及び早期発見並びに迅速かつ適切な支援等を行わなければならないと掲げられております。 さらに、第9条第2項に、虐待の通告を受けたときは、直ちに調査し、安全確認を行うなどの必要な措置を講じなければならないと掲げられております。 これらの条文を目指すところと今回の事件との市の対応には大きな矛盾があるのではないかという疑念が払拭されておりません。 本条例については、何が何でも今議会で成立させなければならない、1月の児童相談複合施設の開設など、児童虐待の対応に支障が出るものでないことも質疑を通じて明らかにされました。 また、新年度の取組についても、市民の疑念を払拭した後に取り組むほうがより実効あるものと考えております。 よって、児童虐待により幼い命を亡くすという悲しい事件を二度と繰り返さないために、市民全体が一丸となって児童虐待ゼロを目指すために、今回の事件の市の対応の検証と市民への説明責任を果たし、そして、本日の議会の審議、議論を踏まえた上で、条例の再点検をした上で再提出していただくことを望むところです。 議会基本条例では、第3条第2項に市政運営が適正に行われているか行政監視機能を発揮すると掲げられております。このままでは、同条例第3条第2項に掲げられている、市政運営が適正に行われているか行政監視機能を発揮するという議会の活動原則に背くものであると考えます。 行政の監視機能としての議会として、その責任を果たすために、議員各位の御賛同をいただきますことをお願いし、反対討論といたします。 ○議長(金澤俊) 他に。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 原案に賛成各位の起立を求めます。               (賛成者起立) ○議長(金澤俊) 起立多数と認めます。 よって、議案第7号は、原案どおり可決いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 議案第8号苫小牧市保育所条例の一部改正についてを議題といたします。 説明を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 議案第8号苫小牧市保育所条例の一部改正について御説明申し上げます。 本議案は、ひまわり保育園を民間移譲により廃止するとともに、みその保育園にしみず保育園を統合して移転することにより、関係規定を整備するものでございます。 主な改正内容といたしましては、新園舎となりますみその保育園の住所及び定員を変更し、閉園するひまわり保育園及びしみず保育園の条項を削除するものであります。 なお、施行日は、令和3年4月1日でございます。 以上、簡単ではございますが、議案第8号の説明を終わらせていただきます。 御審議の上、御承認賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、討論に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 原案に御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、議案第8号は、原案どおり可決いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 議案第9号苫小牧市後期高齢者医療に関する条例等の一部改正についてを議題といたします。 説明を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 議案第9号苫小牧市後期高齢者医療に関する条例等の一部改正について御説明申し上げます。 このたびの改正は、延滞金に関する地方税法の改正等に伴い、用語の整理を行う等のため、苫小牧市後期高齢者医療に関する条例のほか、苫小牧市介護保険条例、苫小牧市公共下水道事業分担金条例及び苫小牧都市計画下水道事業受益者負担に関する条例の関係規定を整備するものでございます。 なお、この条例の施行日は、令和3年1月1日でございます。 以上、議案第9号の説明を終わらせていただきます。 御審議の上、御承認賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、討論に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 原案に御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、議案第9号は、原案どおり可決いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 議案第11号苫小牧市公設地方卸売市場条例の一部改正についてを議題といたします。 説明を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 議案第11号苫小牧市公設地方卸売市場条例の一部改正について御説明申し上げます。 このたびの改正は、令和3年度に苫小牧市公設地方卸売市場への指定管理者制度の導入を予定しておりますことから、市場の管理を指定管理者が行う場合の業務の範囲及び管理の基準を定めるため、関係規定を整備するものでございます。 なお、この条例の施行日は、令和3年10月1日でございます。 以上、簡単ではございますが、議案第11号についての説明を終わらせていただきます。 御審議の上、御承認賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、討論に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 原案に御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、議案第11号は、原案どおり可決いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 議案第12号財産の貸付けについてを議題といたします。 説明を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 議案第12号財産の貸付けについて御説明申し上げます。 この議案は、平成26年度に廃止し遊休資産となっている旧苫小牧市サイクリングターミナルを有効活用するため、民間事業者に対して無償で貸付けをするもので、地方自治法第96条第1項第6号の規定により議会の議決をお願いするものでございます。 施設の使用目的は、苫小牧市緑ケ丘公園の宿泊施設として使用し、スポーツ団体等の合宿、大会誘致及び公園の利便性の向上を図ることを目的としております。 貸付けの方法は、公募型プロポーザルにより特定した事業者に対して貸付けをするもので、貸付けの相手方は緑豊建設株式会社、住所は苫小牧市若草町1丁目2番7号、代表者は代表取締役矢部繁でございます。 貸付けの期間につきましては、契約日から令和24年3月31日まででございます。 以上で、議案第12号について御説明を申し上げましたが、御審議の上、御承認賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(金澤俊) 質疑に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 質疑終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、討論に付します。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 討論終結することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、表決に付します。 原案に御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、議案第12号は、原案どおり可決いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) その他の議事1閉会中継続審査の件を議題といたします。 お諮りいたします。 議員各位のお手元に配付いたしましたとおり、各委員長から閉会中継続審査の申出があります。 これを承認することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、さよう決定いたしました。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 以上で、今定例会に付議された事件は終了いたしました。 お諮りいたします。 今定例会の会期は、12月28日までとなっておりますが、会議規則第7条の規定により、本日をもって閉会いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(金澤俊) 御異議なしと認めます。 よって、今定例会は、本日をもって閉会することに決定いたしました。 今議会につきましては、新型コロナウイルス感染症の対応等で、各位の御協力をいただき、ここに終了できますことを、衷心より感謝申し上げます。 それでは、第11回市議会定例会を閉会いたします。 大変御苦労さまでした。      ──────────────────────────             閉 会  午後3時44分                                 以 上。...