苫小牧市議会 > 2020-09-04 >
09月04日-02号

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  1. 苫小牧市議会 2020-09-04
    09月04日-02号


    取得元: 苫小牧市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-26
    令和 2年 第9回定例会(9月)                 令和2年            第9回苫小牧市議会定例会会議録        令和2年9月4日(金曜日)午前10時00分開議───────────────────────────────────────●議事日程(第2号) 日程第1 一般質問      ──────────────────────────●本日の会議に付議した事件 日程第1 一般質問      ──────────────────────────●出席議員(28名)    議   長  6番  金 澤    俊  君    副 議 長 21番  藤 田  広 美  君    議   員  1番  喜 多  新 二  君      〃    2番  山 谷  芳 則  君      〃    3番  板 谷  良 久  君      〃    4番  触 沢  高 秀  君      〃    5番  竹 田  秀 泰  君      〃    7番  宇 多  春 美  君      〃    8番  神 山  哲太郎  君      〃    9番  大 西  厚 子  君      〃   10番  大 野  正 和  君      〃   11番  牧 田  俊 之  君      〃   12番  首 藤  孝 治  君      〃   13番  橋 本  智 子  君      〃   14番  佐々木  修 司  君      〃   15番  小野寺  幸 恵  君      〃   16番  原    啓 司  君      〃   17番  木 村    司  君      〃   18番  矢 嶋    翼  君      〃   19番  桜 井    忠  君      〃   20番  谷 川  芳 一  君      〃   22番  池 田  謙 次  君    議   員 23番  越 川  慶 一  君      〃   24番  松 井  雅 宏  君      〃   25番  岩 田    薫  君      〃   26番  松 尾  省 勝  君      〃   27番  小 山  征 三  君      〃   28番  冨 岡    隆  君      ──────────────────────────●説明員出席者    市長         岩 倉  博 文  君    監査委員       玉 川  豊 一  君    副市長        佐 藤    裕  君    副市長        福 原    功  君    消防長        寺 島  正 吉  君    総合政策部長     木 村    淳  君    総務部長       山 本  俊 介  君    財政部長       斉 藤  和 典  君    市民生活部長     野見山  慎 一  君    環境衛生部長     町 田  雅 人  君    福祉部長       柳 沢  香代子  君    健康こども部長    桜 田  智恵美  君    産業経済部長     金 谷  幸 弘  君    都市建設部長     粟 野    茂  君    病院事務部長     佐々木    薫  君    上下水道部長     阿萬野  一 男  君    教育部長       瀬 能    仁  君    政策推進室長     山 田    学  君    秘書広報課長     都 築  秀 人  君      ──────────────────────────●事務局職員出席者    事務局長       園 田    透  君    事務局次長      宮 沢  照 代  君    副主幹        能 代  恵 子  君    主査         高 尾  宣 慶  君    主査         神 野  まゆ子  君     〃         吉 田  裕 一  君    書記         西 野  公 康  君───────────────────────────────────────             開 議  午前10時00分      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) これより本日の会議を開きます。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 会議録署名議員の指名を行います。 23番、25番の両議員を指名いたします。      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 昨日に引き続き、一般質問を行います。 喜多新二議員の質問を許可します。 喜多新二議員。             (喜多新二議員 質問席へ移動) ◆1番議員(喜多新二) それでは、通告に従いまして質問させていただきたいと思います。 学校におけるコロナ感染症防止について質問させていただきます。 新型コロナウイルスの影響により、市内の小中学校では数か月の休校となり、現在はコロナ対策の感染防止に対応しながらの授業の再開となっています。この間、目まぐるしく変わる状況に対応してこられた教育委員会の皆様には心から敬意を表したいと思います。本当にお疲れさまです。 今回の質問でございますけれども、これから迫ってくる、寒くなってくる中、インフルエンザが懸念される冬に向けて、今後も続くコロナ禍でのコロナとともに生きる学校の衛生管理と対応について、確認の意味も込めて質問させていただきたいと思います。 まず初めに、コロナ対策予防に当たり教育委員会では何を基準にして各学校へどのような対応したのか、教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 6月1日からの学校再開に当たりまして、文部科学省や北海道教育委員会の通知等及び苫小牧保健所等の意見を踏まえまして、本市の感染レベルを判断し、感染症対策に係る留意事項について各学校に周知をしたところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) コロナ対策では児童生徒への衛生面での手洗い、消毒、せきエチケット、マスク着用を指導するように上げられていますが、学校では手洗い、消毒のタイミングや回数は決められているのでしょうか。 また、マスクは着用しない場面もあると思いますが、その場合の基準について教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 手洗いにつきましては、外から教室に入るとき、トイレの後、給食の前後、清掃の後などについては必ず行うなど小まめに行うよう指導しております。 また、マスクにつきましては、登下校において十分な距離が保てる場合、体育の授業のとき、熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断する場合などにつきましては、マスクを外してもよいと各学校に周知をしております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 今答弁であった健康被害のある可能性、例えば熱中症などの健康被害のある可能性ですが、例えば最高気温何度以上だとか、各学校の先生が判断する基準は国や道教委から具体的に示されているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 国や道教委からは、気温、湿度や暑さ指数が高い日には熱中症などの健康被害が発生するおそれがあるため、マスクを外すように指示が出ておりますけれども、明確な基準については示されておりません。 健康被害予防に係るマスクの取り外しにつきましては、活動の内容や児童生徒の様子などを踏まえまして教員が臨機応変に判断し、対応している現状でございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) マスクを外すのに各担任の先生が現場での健康被害の可能性があるかを判断するわけですが、事故のないように細心の注意を払って現場で対応するように指導するよう重ね重ねお願いしたいと思います。 それと、こういった子供たちがマスクを外す外さないのルールが地域には伝わっていないと私は思っております。例えば町内会など、またPTAなどで行う登下校時の子供たちのマスクの着用をめぐって、見守り時、子供たちがマスクをしているときがあったり、しないときがある。例えばそういうときに地域の方々は子供たちがマスクしていないのではないか、しているのではないか、こういったルールが地域に伝わっていないために、神経質な方は、これでいいのかとか、そういったことが地域では指摘されることもあります。登下校時の子供たちのマスク着用をめぐって、町内会ではこういったことの情報が周知されていないことがあると思いますけれども、こういったことに対して子供たちの登下校時のマスクルールを周知していただき、地域への理解を得ることは必要と思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 各学校におきましては、児童生徒自身が息苦しいと感じたときなどは、健康被害防止の観点からマスクを外したり、一時的に片耳だけにかけて呼吸したりするなど、自身の判断で適切に対応するように指導しております。このことにつきましては、今議員御指摘のとおり、地域住民への周知が十分ではない事例もあることから、町内会などへの周知を図るよう各学校に働きかけてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員
    ◆1番議員(喜多新二) よろしくお願いします。 次に、学校内におけるコロナ感染防止には、当然家庭の理解と協力が必要になると思います。家庭へはどのような周知をしているのか、教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 家庭への周知につきましてですけれども、市教委からの一斉メール配信、保護者向け通知文ホームページへの掲載、各学校を通じて感染症対策に係るリーフレットなどを配付するなどの方法で、感染症対策に係る取組について周知をし、協力を呼びかけているところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 保護者への周知の取組は分かりました。これからも情報発信はタイムリーかつ継続的に発信していただきますようお願いします。 ただ1点、市のホームページにある保護者向けの情報発信で、文部科学省よりの学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルを掲載しているわけでございますけれども、これは6月16日にバージョン2までというふうになっております。市から文科省のマニュアルを出しているわけですけれども、8月25日に私がこのホームページを確認したところ、既に文科省は8月6日付でバージョン3というものを出しておりますので、ちょっと情報の発信がここはタイムリーでないのかなと思うのがありました。 ただ、衛生管理マニュアルを載せることについてなのですが、保護者向けにということなのですが、このマニュアル自体が全部で57ページあるものとなっております。中身を確認しましたが、保護者向けというよりは教育行政機関向けのマニュアルではないかと思います。市の保護者に向けてのホームページの配信についてはもっと簡潔で簡素な情報で十分ではないかと思っておりますが、この辺のホームページでの保護者への分かりやすい周知に向けて努力もお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) ホームページによる情報発信につきましては、文部科学省や道教委から示された資料などの中から苫小牧市の感染状況などを踏まえまして、市教委として保護者に周知が必要と判断したものについて掲載してまいりましたけれども、今議員御指摘のとおり、最新の情報をより早く判断し、保護者に提供できるように努めてまいりたいというふうに考えております。 文部科学省から発出された学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルにつきましては、学校の取組について保護者にも理解してもらうため、これまでもホームページに掲載をしてまいりました。しかし、御指摘のとおりページ数が多く、今最も伝えたい内容が分かりづらいといった声があることも承知をしております。 このことから道教委から発出された簡易なリーフレットを併せて掲載するなど、保護者にとって分かりやすい情報発信に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) では了解いたしました。よろしくお願いします。 次に、学校内における清掃消毒作業について、各学校では誰がどのような対応をしているのか、教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 学校内の消毒作業でございますけれども、各学校の教員及びPTAなどのボランティアが大勢がよく手を触れるドアノブ、手すり、スイッチなどを1日1回消毒をしております。 ほかの箇所につきましては、通常の清掃活動の中で教員や児童生徒がポイントを絞って消毒を実施するなど、各学校の実情に応じた対応をしております。 また、各校の教員の負担軽減を図るため、道教委のスクール・サポート・スタッフの配置が決定をしたところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 今答弁にありました教員の負担軽減を図るためのスクール・サポート・スタッフの業務内容を含む概要について教えていただけますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) スクール・サポート・スタッフの概要につきましては、新型コロナウイルス感染症対策に関連して増えている教職員の業務をサポートするものでありまして、児童生徒と直接関わらない業務を担います。主に消毒作業や学習プリントの印刷補助、こういった業務を担うことになっております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) スクール・サポート・スタッフについては分かりました。 それでは、消毒と清掃についてなのですが、各学校では誰がいつ行ったのか、また消毒清掃箇所の欠落や忘れを防止する観点から、チェックリストなど衛生管理の形骸化を防ぐ策はあるのでしょうか、なければ設けてはいかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 消毒及び清掃につきましては、各学校において清掃及び消毒場所、担当する教員及び児童生徒、実施方法を全職員で共通理解し、組織的に取り組んでおります。 市教委としてチェックリストなどの作成は求めておりませんけれども、児童生徒の安全確保を第一に考え、今後も衛生管理を徹底するよう各学校に働きかけてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 分かりました。ぜひともミスがないよう今後ともよろしくお願いしたいと思います。 次に、市内各小中学校でのソーシャルディスタンスの確保はできているのでしょうか。ソーシャルディスタンスを確保する教室を含む箇所を教えてください。 また、距離を確保できていない教室がある場合、何が原因なのか、教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 児童生徒が使用する教室及び理科室などの特別教室におきましては、1メートルを目安として間隔を取るような座席配置を基本としております。しかし、教室の面積や児童生徒の人数などの関係で、この間隔を取ることが難しい場合におきましては、最大限の間隔を取るよう努めたり、頻繁な換気を組み合わせたりするなどの感染症対策を取っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 分かりました。 では次に、校内での混雑が予想されるトイレや手洗い場、登下校時の玄関などはソーシャルディスタンスの観点から、テーピングなどはされているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 特に混雑が予想される手洗い場、玄関などにつきましては、床に印をつけ一定の距離を保つ取組を行っている学校もございます。また、手洗いや下校の時間を学級ごとにずらすなど、混雑を避ける取組を行っている学校もございます。 児童生徒の発達の段階や学校の実情に応じまして、様々な感染症対策を行っているところでございますけれども、今後につきましても、感染拡大リスクの高い3つの密を徹底的に避ける工夫を講じるよう各学校に働きかけてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、市内小中学校での換気についてですけれども、具体的にどう換気するのか、基準はあるのでしょうか、また、換気に対して問題点があれば教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 換気につきましては、気候上可能な限り常時2方向以上の窓を同時に開けて行うこととしております。 換気に対しての問題点についてでございますけれども、一部の学校から、窓を開けた際に学校内に蜂などの虫が入ってくるといった報告を受けております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 換気の方法は、今後どの箇所をどの程度窓を開けるか、明確にしないとならないと私は思います。これから寒くなると窓の換気が十分に行われるか、私は心配しております。これからインフルエンザ流行も想定しなければならないので、寒くても窓はここまで開けるなどの基準と生徒への防寒対策を想定していただきたいと思います。 また、近年の温暖化で、全国的にスズメバチの発生が市街地において年々増加しています。本州では多数の刺傷事故が年々起きており、1度刺されると2度目はアナフィラキシーショックによる極めて高い死亡リスクを負うことになります。小中学校が昔と違い、教室内にスズメバチが侵入するリスクの増加やコロナとともに生きる環境整備に市内小中学校への網戸の設置は喫緊の課題であると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 寒い日などにおきましては、常時2方向以上の窓を開けることが困難な場合につきましては、30分に1回数分程度2方向以上の窓を開けて換気することとしております。窓の開け方につきましては、天候や教室内の配置などにより程度が異なることから、必要に応じて学校薬剤師等で相談するなど、各学校において適切な換気方法を検討し、行うこととしております。 冬季間におきましては、議員御指摘のとおり換気の際の防寒対策が必要となることから、必要に応じて多めの下着を着用させることを保護者に依頼したり、授業中にジャンパーの着用を認めたりするなどの対応を取るよう各学校に周知していきたいというふうに思っております。 網戸の設置についてでございますけれども、小学校及び中学校の校長会から網戸設置の要望もありますので、現在各学校の網戸の設置方法について調査検討しているところでございます。子供たちが安全で安心な学校生活を送るためにも、要望に応えられるよう対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) ぜひよろしくお願いしたいと思います。 次に、特別支援学級や障害、基礎疾患、特に呼吸器疾患などを受け持つ教室においては、コロナ感染予防における衛生管理はより厳しく求められると思いますが、配慮の必要な児童生徒はどのくらい苫小牧市にいるのでしょうか、また、どのような対応をしているのか、教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 現在市内の特別支援学級で学ぶ児童生徒数は小学校で397名、中学校で166名となっております。 この特別支援学級及び通常学級において呼吸器などの疾患がある児童生徒も在籍をしておりまして、個別の配慮が必要となっております。 各学校におきましては、これらの児童生徒に対する配慮事項などについて保護者に確認し、個の実情に応じた対応を取っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) ぜひとも個々の対応を密にお願いしたいと思います。 次に、特別支援学級においては接触介助が必要になる場面もあると思いますが、衛生管理上の対応を教えてください。また、やむを得ず休学になった場合の児童の学習をどう確保するのかについても教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 特別支援学級におきましても、教員自身がマスクを着用し、小まめな手洗いを行うなど通常学級と同様の感染症対策を講じた上で、児童生徒に対する指導、支援を行っております。 学校を休んだ児童生徒に対しましては、保護者の要請に応じて家庭訪問による教育相談や電話などによる学習アドバイスを行うなど、保護者との連絡を密にし、学習を保障する取組を行っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 今まで衛生管理について何点か質問させていただきましたが、今まで質問した衛生管理について教育委員会では各学校の衛生管理状況を現場確認しているのか、また、現場確認のスケジュールがあれば教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 5月に全ての学校を訪問いたしまして、各学校における感染症対策の進捗状況などについて確認をしたところでございます。 各学校の衛生管理につきましては、毎年学期ごとに学校環境衛生定期検査を実施しておりまして、水質検査や排水設備、浮遊粉じん、大掃除実施検査などを行っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 毎年学期前に学校環境衛生検査を実施しているということは分かりました。コロナ感染対策における衛生管理の検査は今のところ予定がないという答弁で理解しました。 ぜひコロナ感染対策の衛生管理の現場確認は定期的にお願いしたいと思います。なぜなら今学校は保護者や地域の目が行き届かない環境下にあり、ふだんから気がついて、学校との対話する機会がないため、第三者の客観的な目が学校に行き届いていません。この点いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 衛生管理の確認につきましては、各学校には新型コロナウイルスに関する様々な対応について通知をしておりまして、各学校長の責任の下適切に実施しており、さらに学期ごとの定期検査の実施のほか、学校訪問を行った際に確認をするようにしております。 保護者や地域への周知につきましては、毎月各学校で発行しております学校だよりに新型コロナウイルス感染症の対応について掲載いたしまして、各町内会にも配付をしております。 また、保護者に対しましては、市教委から学校の新しい生活様式のポイントなどについて記載したチラシを配付しておりまして、学校内での児童生徒の様子や新型コロナウイルスへの対策について周知をしているところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) ありがとうございます。 ぜひ衛生管理を引き続きよろしくお願いしたいと思います。 次に、学校におけるコロナ感染対応についての質問をさせていただきたいと思います。 登校時に健康チェックをしなかった児童生徒への対応と学校で体調不良を訴えた児童生徒が出た場合について、対応スキームについてお聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 各学校におきましては、毎朝児童生徒の検温状況の確認及び健康観察を行い、必要に応じて保健室などで検温及び風邪症状の確認を行っております。 児童生徒が学校で体調不良を訴えた場合につきましては、養護教諭を中心に症状の確認を行った後、必要に応じて保護者に連絡し、病院の受診などを進めている、そういった状況でございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 体調不良や風邪の症状など、保護者が迎えに来るまでの間、一時的に感染防止のために児童生徒へ待機措置を取る部屋、これは文科省の衛生管理マニュアルも出ているわけですけれども、市内の各小中学校はこれを決められているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 児童生徒が体調不良を訴えた場合につきましては、養護教諭が保健室にて症状の確認をいたしますけれども、複数の児童生徒が体調不良を訴え、保健室が密になるなどの事案が生じた場合につきましては、保護者が来校するまでに一時的に使用する教室などは各学校において決まっております。この一時的に使用する教室などにつきましては、各学校において教員への周知が図られておりますけれども、今後、インフルエンザなどの流行も予想されることから、各学校における管理体制を徹底するよう改めて各学校に呼びかけてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) ぜひケアレスミスがないように、この感染防止の観点からこの部分をよろしくお願いしたいと思います。 次に、児童生徒から陽性者が出た場合の対応スキームについて教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 児童生徒の感染者が判明した場合につきましては、苫小牧保健所が保護者の了解を得た上で感染経路や濃厚接触者の特定などを実施いたします。その結果を踏まえまして、市教委と市が接触者の多寡、地域における感染拡大の状況、感染経路の明否などを総合的に考慮しまして、臨時休業の必要性について検討することとなっております。検討後、臨時休業などの措置につきましては、市教委が学校に伝えることとなっております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) では、感染者、濃厚接触者に対する偏見や差別についてどのような指導しているのか、教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 各学校においては、新型コロナウイルスは誰もが感染する可能性があり、感染した人が悪いということではないことを児童生徒に伝えております。 また、感染した人や症状のある人を責めるのではなく、思いやりの気持ちを持つことの大切さについて発達の段階に応じて各学校で指導している状況でございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 学校再開後の児童生徒の中には自分や家族が感染するおそれや不安を抱き、心理的なストレスを抱える子供たちが多くいると思います。学校再開後の児童生徒の心のケアへの対応はどのようになっているのか、教えてください。また、現在予防策として何か行っているのであれば教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 議員御指摘のとおり、感染症への様々な不安やストレスを抱えている児童生徒が少なからずいるものと把握をしております。各学校においては、学級担任や養護教諭などを中心に、これまで以上に児童生徒をきめ細やかく見守り、小さなサインを見逃すことがないよう努めるなど心のケアに努めております。現在アンケートなどに基づいた学級担任との教育相談や必要に応じてスクールカウンセラーによる相談を実施するなどの対応を進めているところでございまして、今後も児童生徒一人一人に寄り添った指導を行うよう各学校に働きかけてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 今コロナ禍にあり、学校が再開して子供たちへのストレスというものが非常に心配されるわけですけれども、私はコロナ禍における子供たちや家庭への心理的なストレスや不安については、過剰なマスコミのテレビやSNS報道が大きく影響しているのではないかと思っています。 政治学者のシャナ・ガダリアン氏が2015年の10月にワシントンポストに寄稿しているものがあります。報道合戦とは、報道関係者や編集者が、これまでにないほど減少している視聴者の興味を引きつけるために、感情に大きな影響を与える映像やトピックを刺激的に使用することということが寄稿されております。 そして、この発言に裏づけられるように、これは株式会社ビデオリサーチが調べたテレビ視聴率ですけれども、前年比よりもニュース報道のある時間帯が伸びています。在宅勤務も影響しているとは思いますが、今の日本のニュースはそのほとんどがネガティブなニュースで構成されていると思います。コロナ感染者情報、政治の不祥事、芸能人の不祥事、ユーチューブなどのあおり運転などの運転映像、明るいニュースを見ることは少ないと思います。そういう人の心理的にある不安をかき立て、テレビの視聴率を上げていると私は考えています。ネガティブな報道でもたらす子供や家庭への悲観的な思考への影響を考えると、メディアの視聴による注意喚起は必要ではないかと思っています。 メディアの暴力と心理的影響を専門とするイギリス人心理学者のデイヴィ・グラハム博士によると、メディアの暴力やストレスや不安は抑鬱症状を増大させ、PTSDを引き起こす要因にすらなるとしています。 そして今日本赤十字社のほうで出しているユーチューブの動画には、コロナによる人々の不安に対する偏見や心の持ち方を考えるユーチューブ動画が配信されています。私はまさに今あるニュースソースの中では不安をあおる映像が多い。そしてこういったものを見た親が悲観的になっていく、不安をあおる、こういったことが子供にも影響しているのではないかと思っています。 先月、室蘭のミニFM局の局長とお話しする機会がありました。今大変ミニFMの視聴者が少しずつ伸びてきているというお話でした。理由を聞いたところ、最近のコロナ禍のニュースを見ていると大変具合が悪くなる、私はラジオの方へ切り替えた、すると気持ち的に不安が落ち着いてきたという話があります。 私は児童に対するコロナ禍における不安やストレスを緩和させる環境づくりとして、いま一度家庭内でのコロナ禍での過ごし方として、教育庁が推進しているどさんこアウトメディアプロジェクトの推進を苫小牧市において波及していくことが重要であると思います。 このアウトメディアの推進、電子メディアというものには当然インターネットだけでなくてテレビも電子メディアとして取り沙汰されているわけでございますけれども、このアウトメディアの推進についてどう思うか、教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 新しい生活様式の中での生活により外出する機会が減り、家庭内で電子メディアに触れる時間が増加した児童生徒も多くいると考えられます。 本市におきましては、市教委とPTA連合会が合同で情報機器利用の約束を作成いたしまして、電子メディアの使用時間や使用場所などの指針を示すことで、子供たちが健全に安心して過ごせる環境づくりを進めているところでございます。 この情報機器利用の約束の内容につきましては、今議員からお話のあったどさんこアウトメディアプロジェクトが目指す内容と同じ方向性であることから、今後も情報機器利用の約束の保護者への周知と各学校での授業などへの活用を推進してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) ぜひこの情報を一定的に遮断する、そして家庭内での不安を和らげる、そういった運動にぜひともこのアウトメディア運動の推進を引き続きよろしくお願いしたいと思います。 次に、教職員の採用について質問させていただきます。 昨今教育人材不足が報道でありますが、さらにコロナ禍における対応などで一時的な教員の不足が心配されています。苫小牧市において教員不足の状況はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 教職員不足の状況につきましては、年度途中で様々な理由で欠員が生じる場合がございますけれども、その都度欠員補充を行っていることから、現時点で本市におきましては教職員が不足しているという状況ではございません。 また、万が一新型コロナウイルスに感染した場合は、基本的には出勤停止となった教職員の穴埋めは学校内で調整していただくことになりますけれども、現在少人数指導や家庭学習の準備、教職員の業務をサポートするため、国の交付金を活用した学習指導員やスクール・サポート・スタッフの配置について調整を行っており、このような人材を確保することが、万が一のケースが発生いたしましても対応できる体制が構築されるものというふうに考えております。 しかし、全国的に教職員が不足していると言われており、採用試験の受験者数は年々減少している状況であることから、道教委では様々な対策を取りながら教職員の確保に向けた取組を行っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) では、苫小牧市では教職員の人材確保に向けてどのような対策をしているのか、教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 教職員の人材確保につきましては、教職員の採用に関することは道教委のほうで行ってはおりますけれども、本市から以前より道教委のほうに要望しておりました十分な力量がありながら採用試験に受からなかった期限付教諭の特別選考が平成30年度から始まったことから、教職員の人材確保の後押しをしているものというふうに考えております。 また、教職員の配置につきましては、学級編制及び教職員定数に関する法律を基に、学級編制や教職員配置定数に基づいた適切な配置がされるものというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 苫小牧市では今は教員が不足している状況ではないとのことです。 それで、全国的に人材不足と言われているわけですが、その一番の原因は何だとお考えでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 全国的に人材不足と言われていることに関しましては、平成30年度に国が公表しているアンケート調査結果では、産休や育児休暇の取得者が増加していることや特別支援学級の増加、転入などによる学級の増加、病気休暇取得者の増加などが主な要因とされております。 また、教職員の業務の多忙感や負担の増大などの要因も考えられることから、市教委といたしましては、働き方改革による教職員の業務負担の軽減を図ることはもとより、子供たちが将来先生になりたいと思えるような魅力ある学校づくりが必要ではないかというふうに考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 今のところ職員はいるわけです。今後やはり懸念されることは人材不足だと思います。例えば今は臨時職員が非常に多く採用されるようなパターンがあるのかと思いますけれども、今後、待遇改善など人材不足に対してどういう対応をしてこうと思っているのか、お考えを教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 臨時職員の待遇につきましては、道教委が任用する会計年度職員のほか、市が任用する職員もおりますけれども、様々な業種がある中で会計年度職員の待遇の改善については現時点では考えていないところでございます。 また、人材不足に関しましては、学習指導員などのほか、特別支援教育支援員や学校図書館司書などの学校職員について募集チラシを作成し、市のホームページや新聞などで周知をし、人材を確保していきたいというふうに考えているということでございます。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 教職員の人材確保は子供たちの教育にとっても非常に重要であると考えます。しかし、私は教員の質を求めることも重要ではないかと考えています。 イギリスでは、子供たちに関わる業務につく場合、無犯罪証明書DBSというものを発行、これは公的機関がこの無犯罪証明書を発行します。性犯罪歴者を雇用しないシステムとなっています。 私は苫小牧でも教職員の採用には性犯罪処罰歴証明に近いシステムを導入すべきだと考えますが、苫小牧市としてできる対応があったら教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 教職員の採用につきましては、先ほども御答弁いたしましたとおり、道教委が採用に関する業務を担っており、本市では採用候補者や犯罪に関する情報がないため、確認することはできない状況となっております。 教職員を採用する際には犯罪歴や過去の賞罰の有無など、細心の注意を払った上で採用しているものというふうに認識しております。 ○議長(金澤俊) 喜多新二議員。 ◆1番議員(喜多新二) 道教委のほうの採用を法令やルールに従って、これを信用しなければならないというような答弁をいただきました。 文部科学省は2019年から全国の教委が処分歴をチェックできるシステムの本格運用を始めたとなっておりますので、これからそういったとこのフィルターは少しずつかかってくるのかなとは思っています。 今回は教職員の補充に対しての懸念としてイギリスの無犯罪証明書の例を挙げましたが、将来的に子供に関わる全ての業務において性犯罪歴者及び処罰歴者の提出を義務づける制度は私は必要ではないかと思っています。 2017年の犯罪白書では、性犯罪、小児わいせつの再犯率は84.6%と極めて高いことが分かっています。そして今年の1月20日に毎日新聞に出た報道の数でございますが、2018年度の処分歴、これは文部科学省が2018年に児童生徒へのわいせつ行為などの理由で処分を受けた公立小中学校、高校などの教員は計282人で過去最多となった。こういったケースが上げられております。 私は今一番必要なのは、子供たちが安全にこの教育環境において参加できるということが非常に必要だと思っています。 そして、もう一点だけ紹介させていただきます。 7月31日に日本版DBS、無犯罪証明書を希望するというものが橋本内閣府特命担当大臣へ要望書が2万1,000筆以上集まった書面を渡したという過程があります。これについては、もちろんこういった動きに対してだと思います。罪を犯して免許が失効するのは教員免許で3年、そして保育士資格者は2年たてば再取得できる法律となっていて、復職できてしまいます。ベビーシッターに至ってはほとんど規制がありません。事業者は犯罪者を事前に確認する手だてがないのが今の日本の現状です。今の国の制度では子供たちへの性犯罪を守るという観点からしたときには、黙認していると疑われても仕方ないのかと私は思っております。ぜひとも今後こういった機運が政治的にも民間からも声が上がってくると私は思っています。そういった場面において、今後、苫小牧市においても各子供に関わる原課の皆さんにおいては、この無犯罪証明書、いかにして子供たちから性犯罪、再犯率の高いこの日本で子供たちを守っていくか、そういうことに対して教育長なり各原課の方々がお伺いする上に対してしっかりと声を上げていただきたいなと私は思います。そのことをお願いして、私の質問は終わらせていただきたいと思います。 ありがとうございます。 ○議長(金澤俊) 以上で、喜多新二議員の一般質問は終了いたしました。 竹田秀泰議員の質問を許可します。 竹田秀泰議員。             (竹田秀泰議員 質問席へ移動) ◆5番議員(竹田秀泰) おはようございます。 政治姿勢、保育園入所についてから質問させていただきたいというふうに思います。 最初に、苫小牧市も最近小規模保育園等の建設等で待機児童解消に向け取組が進められていますが、年々ニーズも増え、待機児童の解消には至っていないと聞いております。現在の保育園の待機児童数はどのようになっているか、まずお聞きをしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長
    健康こども部長(桜田智恵美) 待機児童につきましては、本年8月現在で1歳児に4人発生しております。 また、育児休業中などの理由により、待機児童にカウントしない、いわゆる潜在的待機児童はゼロ歳から5歳児までを合わせて194人となっており、合計198人が入所待ちとなっております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、最近新聞などで不妊治療等で全国的に多胎児、これは双子とか3つ子なのですけれども、割合が増えているというふうに聞いていますけれども、苫小牧市の学校就学前の多胎児の状況が分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本市の未就学の多胎児は、本年8月現在でゼロ歳児9組、1歳児10組、2歳児16組、3歳児17組、4歳児9組、5歳児20組の合計81組で、全て双子となりますけれども、年齢別に増減を繰り返している状況から、本市における多胎児の割合に増加傾向は見られないものと考えております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、先ほど198名が待機児童ということで、苫小牧市内には81組の多胎児がいるということなのですけれども、待機児童の中にこの多胎児が含まれているのか、あわせて、多胎児は同じ保育園に入所できているのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本年8月現在では待機児童4人の中に多胎児はおりませんけれども、194人の潜在的待機児童数の中にはゼロ歳児で1組、2歳児で1組が含まれており、2組の多胎児が入所待ちとなっております。 また、入所状況につきましては、ゼロ歳児1組、1歳児4組、2歳児7組、3歳児13組、4歳児9組、5歳児20組の合計54組と未就学の多胎児全体の3分の2が保育所、認定こども園、幼稚園のいずれかの認可施設に入所しており、54組とも兄弟姉妹で同じ施設に入所しております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) ありがとうございます。 それで、市の保育園の入所条件なのですけれども、国などからある一定の条件があるというふうに聞いているのですけれども、それはどういったものなのか、それと苫小牧市独自に入所の追加項目があるのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 保育園の入所条件に関しましては、利用に当たっては就労や妊娠、出産、求職活動などに該当することなどの条件を満たす必要があり、入所調整の際には独り親世帯、兄弟姉妹での利用など国から優先すべき対象として示されている8項目に配慮しながら各市町村において調整することとされており、本市におきましても、この考え方に基づき毎月の利用調整を行っております。 なお、本市独自の入所条件や優先度は設けておりませんけれども、利用申込みの際には入所を希望する施設と順位を利用希望者に記載していただいております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、先ほど聞いた中で多胎児のうち2組が待機児童ということなのですけれども、他市では入所条件で独自に多胎児の育児という項目を追加して入りやすくするとか、そういうことを考えているのですけれども、苫小牧市は現在この多胎児に対してどのように対応しているのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本市の保育園の入所条件では国から示されている保育を必要とする条件に該当することとしているため、多胎児の育児を入所条件とはしておりません。 現在国から入所を優先すべき対象として示されている8項目の一つである兄弟姉妹での利用として多胎児も含めて調整を行っておりますが、多胎児に限定して優先する調整は行っていないところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 多胎児に限定した優先を行っていないということなのですけれども、私は、多胎児がいる保育なのですけれども、一般の兄弟の保育とはやはり人数が同じでも保育にはかなりの労力が必要というか、負担が大きいというふうに私は思うのです。ですから、苫小牧市もやはり多胎児に対してしっかり取り組む必要があるというふうに思っています。 先ほど言った多胎児に取り組んでいる市なのですけれども、多胎児がいると点数が加えられて、夫婦どちらかが育児に専念しても入所できる可能性が高くなるというふうに言われています。苫小牧市もこのような検討ができないのかについて、今の考え方についてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 本市では8月現在で入所待ちとなっている多胎児は2組となっておりまして、現在の優先度においても一定の配慮により調整が図れているものと考えております。 多胎児の育児につきましては、通常の兄弟姉妹よりも負担が大きいことは理解いたしますけれども、国を上回る保育の入所条件の緩和につきましては、待機児童の解消が喫緊の課題となっている本市の現状におきましては慎重に判断せざるを得ないものと考えております。 このため、入所申込み後の優先度につきましては、本市の待機児童解消の取組との兼ね合いもございますが、今後も国の動向を注視しながら実態に合った利用調整が図られるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それは分かるのですけれども、やはり多胎児の育児ノイローゼだとか鬱病になるとか、そういうことが最近新聞に多く取り上げられている現状を見ると、私はやはり苫小牧市もそういう点を考えていくべきだというふうに思いますし、他市がやっているのですから苫小牧市もできないわけがないというふうに私は思うのですけれども、再度お答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 1人の育児よりも2人、3人と同時に行う、人数が多いほど負担が大きくなることは理解いたしますけれども、本市の待機児童の現状においては、入所条件の緩和について、先ほども御答弁申し上げましたけれども、慎重に判断していかなければならないものと考えております。 また、入所前における負担軽減といたしましては、子ども・子育て利用支援事業や地域子育て支援事業による子育て全般の相談業務を通じて、必要に応じて関係機関との連携を図っております。 今後も、保育サービスだけに限らずに、子育て支援全体の取組の中で多胎児の日常の育児に関わる負担軽減が図られるよう、効果的な事業展開について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) そうですね。やはり入れない人に対してのケアは必要というふうに考えていますので、この点もしっかり取り組んでいただいて、早く苫小牧市でもこの多胎児問題に取り組んでいただけるよう要望して、この点については終わりたいというふうに思います。 次に、墓じまいについてお伺いをしたいと思います。 少子化や終活等により墓じまいが増えている状況と伺っていますが、これについて関連して何点かお聞きをしたいと思います。 最初に、共同墓建設以来利用が増え続け、予定よりかなり速い、ハイペースで納骨されている状況と聞いていますけれども、現状はどのようになっているか、まずお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 共同墓につきましては、平成30年2月より供用を開始してございます。利用の申込みにつきましては、平成29年度は320件、平成30年度は588件、令和元年度は490件、令和2年度は8月末の値になりますが、261件となっておりまして、これまでに合計で1,659件の利用を受け付けております。 なお、共同墓は5,000件の受入れが可能でありますことから、本年8月末現在で残り3,341件の受入れが可能となってございます。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、昨年は490件ほど利用があったということですけれども、共同墓の利用者ですが、いろいろな方が利用しているのですけれども、これはどういった方が利用しているのか、それと、市内の利用者ですが、この数字というのは把握していますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 共同墓を利用することが可能な対象につきましては、1つは、本市に住所または本籍を有する方が申請者となり、管理している焼骨を共同墓に納骨する場合、2つ目に、申請者は本市に住所も本籍も有してはいないが、本市の住所、本籍を有していた故人の焼骨を共同墓に納骨する場合、最後に、高丘霊園、高丘第二霊園、植苗墓地から共同墓に改葬する場合が対象となってございます。 共同墓利用者の内訳につきましては、前年度の実績になりますが、申請者ベースで490件のうち約87%の428件が市内に住所または本籍を有する方による申請となってございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) もう一つ聞きたいのですけれども、今87%が市内に住所なり本籍を持っている方ということで言われました。苫小牧の霊園も様々な理由で墓地用地が戻されたりなどしておりますけれども、その中で共同墓利用で墓じまいが増えている現状となっていますけれども、最近の墓地用地で市に戻されている件数、これについてもお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 高丘霊園、高丘第二霊園における年間の墓所返還数につきましては、これまで50件から70件で推移しておりましたが、共同墓の利用を開始して以降は返還件数は増加傾向にございまして、平成30年度は105件、令和元年度で142件と、今後も増加することが見込まれております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 昨年は142件ということで、結構な墓所が戻されていますけれども、この戻された墓所のうち、大体墓じまいと考えられる用地はどのくらいあったのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 返還墓所に占める墓じまいの件数につきましては、平成30年度は返還墓所105件のうち87件、令和元年は返還墓所142件のうち117件となってございます。返還墓所のうち、墓じまいを理由とする返還の割合は直近の2年間の平均で約83%でございました。 なお、墓じまいのうち約30%が本市の共同墓への改葬となってございます。ほかの改葬先としましては、寺院の納骨堂、他市の墓地、他市の共同墓となってございます。 墓じまい以外の墓所の返還の理由といたしましては、墓所の使用を申請したものの実際に墓所を使用することなく、墓石を建立する前に返還に至ったケースがございます。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、先ほども聞いたのですけれども、共同墓が建った時点ではこのように多くなるというふうには考えていなくて5,000体というような数字を出したというふうに思っていますけれども、この墓じまいというのですか、これが増えている要因、これをどのように市としては捉えているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 令和元年、昨年12月に市内在住の40歳以上を無作為抽出しまして2,000人に対しまして墓地に関する市民アンケートを実施し、746件の回答を得て分析を行ったところでございます。その結果、一般墓所を管理している方284人のうち墓じまいを考えている方は約30%の87人でした。 墓じまいを考えている主な理由としましては、墓を引き継ぐ人がいない、または引き継ぐ者はいるが迷惑をかけたくないとの回答が77%の67人であり、少子化の進行により使用中の墓所を引き継ぐ方が減少していること、あるいは引き継ぐ方に負担をかけたくないという考え方を持つ方が増えていると推測しているところでございます。 また、近年自分の葬儀や埋葬方法、お墓について生前自らの意思で決め、準備を行う終活や墓を引き継ぐ遺族に迷惑をかけないよう自分の代で墓所を返還する墓じまいといった人生の終えんに関して新たな考え方が広がりつつあることも本市における墓じまいの増加に影響を及ぼしているものと分析しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、アンケートの結果で30%が墓じまいを考えているということなのですけれども、今まで多くの墓が整理されていますけれども、市としてこの経費なのですけれども、大体このお墓じまいするためにはどのくらいかかっているという想定をしていますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 墓じまいにかかる費用につきましては、墓石や焼骨を納めていたカロートの撤去解体、焼骨の取り出し、洗骨、土の入替え、整地等により、平均で平米当たり10万円程度がかかると石材業者からお伺いしているところでございます。本市におきまして最も貸付数が多い1区画4平米の墓所につきましては、墓じまいにおよそ40万円程度かかるという認識でございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) ありがとうございます。 それと、結構な数が整理されているわけですけれども、墓地へ行きますとまだまだ整理されていないというか、無縁仏みたいなものもあるのですけれども、その点を現状としてどのように担当は捉えているのか、使っていない方にはどのように連絡をしているのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 高丘霊園、高丘第二霊園におきまして、長期間管理されていないと思われる墓所が確認された場合には、登録されている使用権者の方に文書により連絡を取り、使用権者や連絡先等に変更がないか、確認を行っているところでございます。 今現在のところ年間で四、五件ではございますが、墓所の草や樹木の枝等が伸び、隣接する場所に影響がある場合等に文書を送りし、確認及び対応を依頼しているところでございます。 文書による連絡がつかなかった場合には、親族等関係者の連絡先について調査を行い、判明した場合には改めて連絡を行っているところでございます。 それでも使用権者や親族等に連絡がつかなかった場合には、墓所に看板を立て、関係者に連絡をお願いしているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) すみません。件数を聞くのを忘れたのですけれども、管理の行き届いていない件数は把握していますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 高丘霊園、高丘第二霊園におきまして、長期間管理されず、市から使用権者の方に連絡したものの連絡がつかず看板を設置している墓所につきましては、高丘霊園におきまして11件、高丘第二霊園についてはございません。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 11件があるということですけれども、それで、私が今回言いたいのは、他市では空いた墓地の改修は、高齢者などの終活で墓じまいするときに助成金を出している市があります。これについて市として調べている件がありましたらお教え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 墓じまいに係る助成金等の支援策につきましては、実施している自治体については限られておりますが、千葉県市川市において市川市霊園一般墓地返還促進事業、群馬県太田市における八王子山公園墓地墓石撤去費用助成金などがございます。道内においては支援策を実施している市は確認できてございません。 支援策を実施している市川市の事例でございますが、生活の事情により墓地の管理が困難になった方や跡継ぎの方が不在で墓地の無縁化の不安がある方を対象に、霊園の有効利用と墓地の無縁化対策として墓地使用料の一部返還を行ってございます。 また、一般墓地を返還する場合に使用者の費用負担で墓地を原状回復の上返還することとなっておりますが、原状回復に係る費用の全部または一部を助成していると伺っております。 本市につきましては、使用申請から2年以内に未使用のまま墓所を返還する場合、使用料の半額を還付する制度を設けているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) ありがとうございます。 それで、アンケートの結果、30%以上は墓じまいを望んでいるということなので、まだまだ多いと思うのです。だから私も苫小牧市も同じようにこの墓じまいに対する、無縁仏とか空いた墓所を減らすためにも苫小牧市も補助金というか助成金制度をつくるべきというふうに考えているのですけれども、そういうことが考えられるのかどうか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 佐藤副市長。 ◎副市長(佐藤裕) 墓じまいでございますが、墓じまいに関しましてはこれまでの議会でも度々質疑をいただいているところでございますが、昨年12月に実施いたしました墓地に関する市民アンケートの結果や近年の墓所返還数の増加等を踏まえますと、墓じまいに対する需要を改めて認識をしているところでございます。 市をいたしましては、墓所の適切な返還による無縁墓化の防止を図る必要がありますことから、墓じまいに係る市民の経済的な負担を軽減する支援策の検討を担当に指示をしてございまして、作業を進めているところでございます。 支援策の検討を進める上で情報の収集を行いまして、お墓をお持ちの方とお持ちでない方の、これは不公平性の担保及び費用対効果等について検証を進めているところでございます。 費用について、金融機関から借入れを活用することで分割で負担が可能となる仕組みの構築について現在金融機関と協議を重ねているところでございますが、市としては、その借入れに関する利子及び保証料を助成することで墓じまいに対する支援を進めてまいりたいと考えているところであり、新年度から運用できるよう制度設計の構築を目指し、検討作業を進めてまいりたいと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 来年度から利子補給等の助成の実施に向けてということなのですけれども、私が本当にありがたいと思うのですけれども、実質老人といったらおかしいのですけれども、高齢者の方が墓じまいをするのに年金からローンを組んでやるというのは、非常にやる方が少ないのではないかというふうに思うわけです。だからできれば現金支給といったらおかしいのですけれども、墓地を戻して4平米の土地を新たに貸すと18万4,000円が市に入ります。それを使って、例えばその半分とか4分の1とか、そういう金額を墓じまいした人に助成をするとか、そういうことが考えられるのか、それと、基金も少し残っているというふうに思っているのですけれども、そういう考えができないのか、副市長にもう一度答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 佐藤副市長。 ◎副市長(佐藤裕) 議員の御指摘、御提案については非常に分かるところでございますが、先ほど申し上げたとおり、この墓じまいでございますけれども、第一、第二霊園合わせて現在のところ1万4,397の墓標、墓石があるということでございます。 先ほど申し上げたとおり、墓じまいに関して決して市民の中で公平性が崩れてはいけないということで、まず我々としてはそこを確保しながら検討を進めさせていただいてございまして、基金の話についても、先ほども申し上げましたとおり利子ですとか、それから保証料のところ、支援については霊園の基金を使いながら何とかやっていこうかということで、来年度からと申し上げたのも、一応これは予算に絡む話でございますので、そこは年内に担保はできないと。あくまでも審議を図っていただいて来年度からという思いでございます。 戻ります。やはり不公平感をなしに、本当におっしゃっていることは分かるのですが、そこは我々しっかりと認識をしながらも、申し訳ないですが、市民の方皆さんに同じ立場で御理解いただけるという制度設計を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 分かるのですけれども、実質的になかなか、やってみないと分からないのですけれども、そういう意見もあったということで考慮して、次のときに進んでいただきたいというふうに思います。これはこれで終わりたいと思います。 次に、消防行政について、消防の職員についてお伺いしたいというふうに思います。 平成6年の女性労働基準規則の改正で、消防分野における女性の深夜業務の規則が解除され、最近規模が大きい署ほど女性消防職員数が増加傾向にあり、苫小牧市の消防も女性職員の姿も見られるようになりました。日新出張所も完成し、女性の仮眠室等が整備され、女性消防職員の活躍も期待できる時代となりました。 そこで何点かお聞きしますけれども、苫小牧市の最近の女性消防職員の受験者数と採用状況についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 採用試験時の女性の受験者数、採用者数につきましては、平成29年度採用試験時は23名の受験があり、採用については3名となってございます。その後、平成30年度は16名の受験、採用については2名、令和元年度は5名の受験があり、採用については1名、令和2年度は5名の受験、1名の採用となっております。4年間で7名の女性職員を採用しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、ある程度採用しているということなのですけれども、消防職員も全体は結構採っているというふうに感じています。 それで、採用した中で、男性職員と女性職員なのですけれども、割合はどのくらいになっているのか、分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 採用者における女性の採用割合につきましては、平成29年度は10名採用のところ3名、30%、平成30年度は10名中2名の20%、令和元年度は6名中1名の17%、令和2年度は4名中1名、25%となっているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 女性は毎年20%から30%前後で採用しているということなのですけれども、先ほど聞いた受験者数なのですけれども、なかなかこれを見ますと増えていない状況というふうに思うのですけれども、この受験者数を増やすために何か取組をしてきたのか、それについてお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 平成7年度以降、男女の区別なく消防職員の募集をしているところでございますが、消防の男性職場というイメージは強く、女性受験者が少ない傾向でございました。平成27年度に女性消防職員のさらなる活躍に向けた取組として国から要請され、消防本部といたしましても、平成28年度から各種広報、学校訪問などで女性採用に向けた取組を行ったところでございます。取組を始めた平成29年度採用者から女性の採用が現在も続いているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、消防学校、ホームページを見ますと結構出てくるのですけれども、そういった中で採用枠なのですけれども、高校卒、短大卒、大卒とあるのです。ただ気になっているのが、今札幌の中に専門学校があって、例えば救急救命学科、そういうところを卒業された方に対しては、専門学校の枠がないのですけれども、これはどういうふうに考えていいのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 専門学校卒業者、これの枠につきましては高校卒の受験区分となっておりますが、文科省が定める一定の要件を満たす課程を卒業した場合には短大卒での受験区分となります。 また、専門学校救急救命士学科、これを卒業した受験生につきましては高校卒での受験区分となっているところございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 受験者の方というのはなかなかその辺が分からないと思うので、それをもう少し分かりやすく説明してあげたほうがいいのかなというふうに思います。 それと、今年度日新出張所が完成して、女性職員がある程度配置されたというふうに思っていますけれども、今年度の女性職員の配置はどういうふうになっているか、これについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 現在女性消防職員の配置状況につきましては、消防本部に2名、消防署救急課1名、指令センターに2名、日新出張所については2名を配置しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、ある程度配置されているということなのですけれども、女性職員の配置なのですが、本人の希望とか、ここへ行きたいとか、そういう希望というのは聞き入られるといったらおかしいのですけれども、そういうことは聞いているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 自己申告制度、これを職員の職務能力の向上を目的として実施しております。そこで消防隊などの配属希望を申告できる機会がございます。職員の適正等を考慮し、配属先を女性専用のエリアを設けている消防本部消防署日新出張所に配属することとなっております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 消防隊に配属される方もいるということなのですけれども、私もインターネットで調べますと、消防によっていろいろ、女性に対してこういう仕事をさせてはいけないとか、こういうことはやってはいけないということが載っているのですけれども、苫小牧市として女性職員に対して活動を規制しているといったらおかしいのですけれども、注意している点というのはございますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 災害現場での毒物劇物等、これに対応する任務については女性の妊娠または出産に関わる機能に有害であると制限されているところでございます。 そのほか、仕事の内容さらに現場での任務分担については男性職員と基本的に変わる点はございません。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) ほとんど男性と変わらないということなのですけれども、それで、今回一番問題にしている、問題と言ったらおかしいのですけれども、国からの通達で女性職員を増やせという指導があるというふうに聞いているのですけれども、これについて内容をお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。
    ◎消防長(寺島正吉) 総務省消防庁のほうから、消防吏員に占める女性消防職員の比率、これを令和8年度当初までに全国比率を5%、これに引き上げることを努力目標とする要請がございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 5%というと苫小牧の消防職員に当てはめると何名という数字になるのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 本市における消防職員の数の5%、これに相当する人数につきましては13名でございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、先ほどの答弁で令和8年までに5%を確保するということであれば、私は採用計画というものを立てるべきだというふうに思っています。調べましたら、全国の消防本部では平成29年度までに93.6%の消防本部が数値目標を策定しているということなのですけれども、これを苫小牧市は策定しないのかするのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 採用計画につきましては、男女合わせての計画となっております。この女性職員数を目標として、令和8年度までに達成できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 策定するのか、それとも数字を努力目標でするのか、ちょっとお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 男女合わせての計画、これにつきましてはできているところでございます。 女性枠、これの採用計画についてですが、男女平等取扱いの原則、また、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保の面から、男女の区別なく平等の試験が与える必要がある。このことから男女別の採用計画をお示しすることは難しいものと考えております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 分かりました。しっかりと令和8年まで13名を確保していただきたいと。その数字に向かっていっていただきたいというふうに思います。 それで、女性が行くには、やはり女性の行ける消防署をつくらなければならないというふうに思っています。先ほど聞いた中では、日新と消防本部ということなのですけれども、ほかの出張所ですが、女性が行くためにはやはり改築計画というものをつくらなければならないというふうに思うのですけれども、それと、記憶では錦岡出張所なのですけれども、女性用のブースも造ったというふうに考えているのですけれども、錦岡出張所はどうして対象にならないのか、それについてお答え願いたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 議員御指摘の錦岡出張所、ここにつきましては平成20年度改築時に女性のための設備としてトイレ等、これは整備されているところでございますが、女性専用エリア、これについては整備されていない状況でございます。 今後の採用計画については、これから検討となるところでございますが、現在女性専用エリアが整備されていない施設につきましては、昭和60年前後に建築されています沼ノ端、新富、末広及び錦岡の各出張所が未整備となっているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、早く改築していかないと、やはり女性の行く部署というのは本部と日新に限られてしまうわけですから、やはりある程度早めに改築計画を立てていくべきというふうに思います。 それと沼ノ端出張所ですけれども、この施設は昭和58年に建って外壁が1回も直されていないと。非常に汚れて汚い施設で、とても外から見たら消防署と思えないような汚さなのです。これについても早く解消していただきたいということを要望して、この質問については終わりたいと思います。 次に、消防団についてお伺いをしたいと思います。 近年日本全体が地震、台風、豪雨、火山噴火など多くの災害に見舞われ、消防職員だけでなく多くの消防団員の活躍も報道されているところです。身近な災害時には消防団はなくてはならない組織というふうに考えております。しかし、最近の少子化と団員の高齢化で組織を維持するのが大変と聞いておりますが、そこで何点かお伺いをしたいと思います。 最初に、苫小牧市の消防団員の人数と充足率、これはどのようになっているか、お伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 消防団員、これの現状につきましては、令和2年4月1日現在定数287名のところ223名が在籍しております。充足率78%、定数に対し64名が不足となっているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 充足率が78%で64名が不足しているということなのですけれども、やはり何かあったときには非常に、この人数が足りない場合、非常に支障を来すというふうに思っています。それで、今まで消防として団員を増やすためにどんな取組をしてきたか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 消防団員の募集につきましては、町内会等の行事、そこへの参加や火災予防週間中の火災予防啓発活動の間で広報を行っております。また、消防団幹部の企業への働きかけや各団員の個人的な結びつきによる勧誘などを行っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 随時募集しているような形なのですけれども、結果的に人が入ってこないし、先ほど言いましたように高齢化でだんだん退職していくと。今消防団員も退職年齢が決まっていますので、増えない限り減るだけなのですけれども、この辺を消防として現在どのように考えているか、今後どうしていくのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) ここ数年の新入団につきましては、10名から20名程度となっているところでございます。定年を含めた退団者も同じ数だけ、またはそれ以上となっているところでございます。総体的、全体的には減少しているところでございますが、できるだけ欠員数をなくし、組織を維持していかなければならないと考えております。 また、その一方で女性団員につきましては増加の傾向にあり、今後さらに増えていく可能性がございます。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それと消防団員なのですけれども、最近やはりサラリーマンといったらおかしいのですけれども、そういう団員が増加しているのです。苫小牧市には消防団協力事業所という認定制度があるのですけれども、これはサラリーマンの方が入団しやすく、活動しやすい環境づくりを整えることを目的に従業員の消防団活動等に協力していただける事業所というものを創設しているというふうに聞いています。 それで、苫小牧市での現在の協力事業者数と、ここに関わっている団員がどのくらいいるのか、それについてお答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 本市におけます消防団協力事業所につきましては、現在15事業所から御協力をいただいております。協力事業所からは42名の団員が所属しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 15事業所で42名というと、かなりの結構な数なので、その点をもう少ししっかり消防としてPRをしながら、この数を増やしていくべきというふうに考えていますけれども、どうでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 消防団員の7割、これが被雇用者という状況の中、企業の方々の消防団活動への一層の理解と御協力が必要不可欠であると考えております。消防団協力事業所表示制度を活用して、消防団として活動しやすい環境を整備することが団員増に向け重要なことの一つであり、これまでもホームページや出初式などで周知に努めてまいりましたが、企業回りなども含め、積極的にPRを行っていきたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) その辺はよろしくお願いしたいというふうに思います。 それで、消防団員の活動に対して報酬と出動手当が支給されているのですけれども、これは現在どういうふうになっているのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 消防団員の報酬につきましては、消防組織法第23条第1項に基づき条例において定めております。消防団員の労苦に報いるため、報酬と出動した場合の費用弁償を支給しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 費用を支給しているということなのですけれども、最近この消防団員の一般、階級がいろいろあるので、一般の団員なのですけれども、年間大体どのくらいの出動をしているか、分かれば教えていただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 各分団の活動、役職、これにより違いはございますが、令和元年度につきましては、全消防団員の平均で約16回の活動がございます。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) それで、先ほど言った活動の費用なのですけれども、報酬と出動手当なのですけれども、聞いているところでは非常に長い間改定されていないということを聞いていますけれども、これは実際改定があったのはいつなのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 平成5年12月に条例の一部改正があり、その際に年額報酬を改定しております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 平成5年ですので今から27年前になるわけです。その時代の災害の傾向と、最近の温暖化のせいもあって、災害の内容も数も増えている状況なのですけれども、私はそろそろ報酬等を増額してやるべきだというふうに思うのです。人数も少ないですから、その辺をもう少し増額すべきと考えますけれども、どうでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 年額報酬、これの見直しにつきましては、消防団活性化推進委員会での協議事項になっておりますことから、引き続き他市の状況などを把握しながら消防団とともに検討してまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 検討するといっても、もう27年もたって同じような答弁では、全く先に進んでないという感じがします。消防団員、私もあれだったのですけれども、夏場朝5時に起きて7時まで、週に二、三回訓練するわけです。年間通して、やはり多いところだと30回ぐらいやるところもありますけれども、やはりそういうこと考えると、もう少し消防団のことを考えながら、増額をもう少し早めに検討すべきというふうに思うのですけれども、再度お答え願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 消防団は地域防災力の中核として地域の安全・安心を担い、地域コミュニティの活性化に貢献していただいております。 報酬の見直しにつきましては、消防団を所管する総務省のほうからも要請されているところであり、消防団員の確保のためにも重要な課題であると認識しているところでございます。 前回の改定から27年経過していることから、改定当時とは物価や社会情勢はもちろんのこと、消防団活動にも大きく違いがあることから、早急に検討してまいりたいと考えておりますので、御理解願います。 ○議長(金澤俊) 竹田秀泰議員。 ◆5番議員(竹田秀泰) 早急に検討していただくことを要望して、私の質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 小野寺幸恵議員。 ◆15番議員(小野寺幸恵) 16番議員の賛同を得まして、動議をかけさせていただきたいと思います。 先ほど竹田議員が質問していた墓じまいの件です。 御答弁では、金融機関から融資を受けた際のその利子、保証料について検討しているということの御答弁がありました。その際、霊園の基金を使いながら進めていくという併せて答弁もあったわけですけれども、私の認識では霊園の基金は霊園の整備のために使うことを目的としております。利子や保証料に使える基金ではないと思います。私の勘違いもあるかもしれないですが、その辺り正しい御答弁を再度いただけたらと思います。 以上です。 ○議長(金澤俊) この場合、議長から申し上げます。 ただいま小野寺幸恵議員から所定の賛同者をもって動議が提出されました。 ただいまの動議の内容は、先ほどの竹田秀泰議員の質問の中で、霊園事業に関わるものの答弁の確認をしたいという内容でしたので、今理事者からも発言できる準備があるということですので、答弁をさせますので、そのような扱いとしたいと思います。 佐藤副市長。 ◎副市長(佐藤裕) 確かに先ほど竹田議員からの御質問に対して、今考えているところが、前段では不公平感とかそういったものを考慮しながらということで、一つの考え方として利子の部分と、あと保証料について、確かに私も基金を用いながらということは申し上げました。ただ、その後に、あくまでもこれは予算に関わることですので、予算の審議を経てということも申し上げてございます。 今の段階で財源として考える手段の一つとして、あくまでもその基金の活用ということを申し上げたということでございますので、決して今の段階で基金を使って明確にやるということではございませんので、そこはそういうふうに御理解されたら私の説明が悪かったということで、御理解いただければと思います。 以上です。 ○議長(金澤俊) 以上で、竹田秀泰議員の一般質問は終了いたしました。 牧田俊之議員の質問を許可します。 牧田俊之議員。             (牧田俊之議員 質問席へ移動) ◆11番議員(牧田俊之) それでは、環境衛生、053大作戦についてお聞きをしたいというふうに思います。 053大作戦、平成19年度から数えて今回でステージ5、原点回帰ということで、ごみの減量、リサイクルの推進、町の環境美化、3つのテーマで合計37の事業を計画していたということであると思います。しかし、コロナ禍の影響で予定をしていました幾つかの事業が開催できなかったと聞いております。 今年度も半年が過ぎました。まず、現時点での大作戦の進捗についてお聞きをしたいと思います。また、今後の大作戦事業はどのように判断をして取り組んでいくことを考えているのか、お聞きをしたいと思います。 併せて、秋の市内一斉清掃、これをどうするのか。春は直前の自粛要請で連絡に苦労された町内会もあるというふうに聞いております。市内一円に広報車を出していただいて対応されたということで、そこは非常にありがたいというふうに思いますけれども、同様の事態にならないよう準備をすべきというふうに考えておりますが、この点についてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 今年度展開しております053大作戦ステージ5は、コロナ禍により当初予定していた事業を中止や延期、イベント規模の縮小など、多くの事業の変更を余儀なくされ、大きな影響を受けているところでございます。 これまでの大作戦に係る主な事業の進捗状況につきましては、4月18日に開催を予定しておりました053大作戦ステージ5のオープニングイベントのほか、議員からお話もありました春の全市一斉清掃、夏休みのキャンプイベントなどの事業について中止の判断をしているところでございます。 一方で、6月29日には本市出身でございますEXILEのSHOKICHIさんを招き、苫小牧市環境PR大使委嘱状授与式を行い、違う形で053大作戦をPRしたところでもございます。 また、それ以外にも、感染防止に留意し、手作りマスク教室や小学校のゼロごみ出前講座をオンラインのリモート方式で開催するなど、多数の人が一堂に会さない方法を試行しながら実施をしているところでございます。 今後は、参加人数を制限しまして、ソーシャルディスタンスの確保を徹底しながら、9月12日に市民公募のチームでごみ拾いをしてごみの量を競うゼロゴミッション、それから10月4日には沼ノ端クリーンセンターにおいて参加者500名の事前申込みで053フェスタ2020、さらには市民の皆さんにお願いすることになりますが、10月18日には秋の全市一斉清掃を予定しているところでございます。 いずれのイベントもソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用、手洗いの徹底など感染防止対策に細心の注意を払って開催し、一人でも多くの市民に053大作戦と毎年の恒例行事であるごみの一斉清掃に参加していただけるよう努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 環境PR大使、EXILEのSHOKICHIさんということですけれども、広報とまこまいの表紙にもなっていましたので御存じの方も多いかなというふうに思います。 今後、イベントの規模をどうのという話もありましたけれども、ゼロゴミッション、あと053フェスタを感染防止をしながらということで開催されるということですけれども、気配り目配りをしながら手数をかけてということになると思いますけれども、よろしくお願いしたいというふうに思います。 先ほど申しましたけれども、コロナ禍ということでイベントも大々的に人を集めてはできていないということで、環境PR大使のSHOKICHIさんが臨席してのイベント等ができれば非常に周知も進んだかと思うのですけれども、今現在ではできていないと。 そういった中で053大作戦の3つのテーマ、ごみ減量、リサイクルの推進、環境美化、こういったことについてどのように市民周知、意識の醸成を図っていくのか、その点についてお聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) これまでもコロナ禍におきまして、使用済みのマスク等の感染症に配慮したごみ出し方法の留意事項や市民ボランティアグループによるごみ拾いの状況などにつきまして新聞報道や広報とまこまい、さらには新たにユーチューブやインスタグラムで動画配信するなど、市民周知に努めてきたところでございます。市民周知についてはまだまだ不足しているなという実感もございますので、今後も引き続きPRの方法を工夫しながら市民周知に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) ユーチューブ、SNSということで、いろいろなツールを使ってということだというふうに思いますけれども、ごみ減量、リサイクル、環境美化というものは市民の協力が不可欠だというふうに思いますので、継続的な取組をお願いしたいというふうに思います。 当初御案内がありましたごみ分別アプリについてちょっとお聞きをしたいと思うのですけれども、現在の進捗はどうなっているのか、お聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) ごみ分別アプリにつきましては、昨日も新聞報道がございましたが、ごみを排出する際の検索機能、例えば燃やせるごみなのか資源ごみなのかを品目から判別できる機能をはじめ、排出ルールの注意事項や変更点など、情報を発信することを目的として導入するものでございます。このごみ分別アプリにつきましては10月からの使用が可能となりますので、ぜひ多くの方に活用してもらえればと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 10月からということですので、非常に期待をしておりますけれども、特にアプリ、スマートフォンは若い世代の方が非常に使われているかなと思います。プッシュ通知云々という話も聞いていますので、こちらからどんどん情報を送ってあげないとなかなか届かないかなというふうに思いますので、その辺のほうもしっかりと運用をやっていただきたいというふうに思います。また、ごみ行政だけでなくて様々な効果が期待できるというふうに私も思いますので、ぜひ積極的な広がりをできるように、よろしくお願いをしたいと思います。 続いて、ポイ捨てについてお聞きをしたいというふうに思います。 この7月から全国一斉にレジ袋有料化となりました。ですけれども、なかなかポイ捨てが減っているかというと変化ないなというふうに感じております。053大作戦としてポイ捨て対策に関連する事業はどれぐらいあるのか、また、ポイ捨ての多い地域などは把握されているのではないかと思うのですけれども、私が暮らしているのは東部地域なのですけれども、東部地域での道路脇のポイ捨てというのが非常に目についているなというふうに感じております。市内でのポイ捨ての多い路線、こういったものを把握できているのか、お聞かせを願いたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 町の環境美化につきましては053大作戦のテーマの一つでありますが、春の全市一斉清掃など大規模な清掃イベントが中止になったこともポイ捨てのごみが多く残っている一つの要因ではないかと考えているところでございます。 これまでもボランティアグループによる小規模なごみ拾いを実施していただいているほか、053ファイブが沼ノ端付近のポイ捨てが多い道路のごみ拾いなどを行ってきているところでございます。しかしながら、一時的にごみがなくなりますが、その状態が長く続かないというのも現実でございます。 市としましては、ごみ拾い以外のポイ捨て対策に関する大作戦事業としまして、海岸清掃への協力やポイ捨て防止看板のデザインコンテストを実施したことに加えまして、9月以降にはスポーツごみ拾いであるゼロゴミッションのイベントや秋の全市一斉清掃を予定しているところでございます。これらの事業により町の環境美化への意識向上を少しでも高めていければと考えているところでございます。 また、かねてからポイ捨ての多い箇所について把握はしてございますが、今年度に入り、より詳細に市内全域のポイ捨て状態をチェックし、回収できるようであれば都度ごみ拾いを行いつつ、どこにどのようなポイ捨てが多いのかを地図上に落とす、そういう取組を始めているところでございます。この取組によりポイ捨ての多い路線の把握に努め、町の環境美化を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) ありがとうございます。 海岸清掃と看板の設置、全市一斉清掃の春はできませんでしたけれどもということでしたけれども、今までの対策でそう大きな効果があったかというのが、どうも私はあまりあったようには受け取れていません。大作戦ということでいろいろ今考えられているということですけれども、効果があったかどうかというところのその評価ですよね、いろいろな事業をやられているのですけれども、ポイ捨てに関して言うと、これは効果があったかどうか、そういった評価が大事かなというふうに思うのですけれども、ポイ捨て防止についてに絞ってですけれども、効果があったかどうかということを言えるのかどうか、その辺のちょっと見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) ポイ捨て防止につきましては、劇的に減量できる特効薬というのはなかなか見いだせない状況でございます。 ポイ捨て防止にかかわらず、ごみの問題につきましては周知、啓発を地道に継続性を持って取り組んでいくことが環境美化に対する市民意識の向上につながるものと考えてございます。このことからも、これまで継続的に行ってきた様々な取組についても一定の効果はあったのではないかと考えているところです。 ただし、ごみ拾いに関する事業は、これまで社会奉仕の視点が主でございました。このため、先ほども御答弁申し上げましたが、今回スポーツごみ拾いのような競技性を加えるなど視点を変えた取組の実施や、それから8月25日から始まりましたまちかどミーティングのプレゼンテーションにより大作戦の展開を市民に訴えたことで053Cityの裾野を広げることにつながってまいればなというふうに考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 分かりました。 まちかどミーティングでテーマとして取り上げているということと、理事者の皆さんのこのストラップも、全員が同じストラップをつけているということは、そういった取組の一環ということで理解しました。 実は昨年もプラスチック問題ということでごみの関係で質疑をさせていただいて、東地区のポイ捨てがひどい箇所について看板の設置で対応していただいたということがありました。非常に素早く対応していただいてありがたいというふうに思ってはいるのですけれども、実際の効果があったかというと、あまりなかったです。 それで、その場所というのが民家から離れたところというか住宅街ではありません。郊外の工業地帯に接続する道路ということで交通量的にはあるのですけれども、ふだんから誰かごみを拾うようなところでもないというところもありまして、なかなかこう対策の手もないというところでもあるのですが、そこで一つ提案です。不法投棄で非常に効果があったと言われております監視カメラ、監視カメラの設置を検討できないのかなということで、そういった市民の声もあります。住宅街であると不適正排出防止ということでの監視カメラというのは、なかなかプライバシーの問題もあってということではいろいろな議論があるということは承知はしておるのですけれども、先ほど説明したとおり郊外の道路、そういったところの脇道でのポイ捨てとしての監視カメラであれば可能ではないのかなというふうに思うのですけれども、この点について御見解を伺いたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) これまで不法投棄対策としまして、植苗・美沢地区や錦岡・糸井地区をはじめとする郊外の地域を中心にダミーカメラを含めた19台の監視カメラを設置してございます。この抑止効果により設置場所における不法投棄発生の件数は5年間で5分の1に減少しているところでございます。 また、これまで全市一斉清掃など町の環境美化に関する取組の奏功により、市街地におけるポイ捨てごみの量が減少傾向にあると認識しているところではございますが、郊外の道路脇へのポイ捨てごみをいかに減らすかについては課題であるというふうに考えているところでございます。 議員御提案のありましたポイ捨て防止対策の監視カメラの設置につきましては一定の抑止効果が期待されるため、設置についてはこれまでも検討を重ねているところでございますが、設置及び維持に係る費用の問題をはじめ、原因者の特定に係る個人情報や罰則の適用など詳細に制度設計する必要があるため、慎重に検討していくことが必要であるというふうに考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 検討は前進しているというふうに受け止めてよろしいのでしょうか。ぜひ前向きに検討していただきたいというふうに思います。 カメラを取り付けてそれで万歳ということであればいいのですけれども、実際ごみの捨てられているもの、これは誰かが拾わなければいつまでもそのごみ、環境が汚染されたままというか汚れたままであるということでありますので、現状改善ということをまずやらなければいけないとは思うのですけれども、ただ場所が場所だけに、拾うといっても車両の通行もありますから接触の危険もあるということで、非常にどうすればいいのだろうかなというふうな思いもありますけれども、本来これは、ああいった道沿いのごみというのは誰が拾うべきものなのか、お聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 一般的に原因者の特定できないポイ捨てを含む投棄物の処理につきましては、その土地の所有者や管理者が行うことになってございます。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) ありがとうございます。 道道沿い、市道沿いということですので、市か道が拾うということになると思うのですけれども、それではやはりポイ捨てはなくならないと思うのです。いろいろなそこを利用されている方、関係されている方がやはり拾っているという、そういった姿を見せるだとか、何かそれで俺の捨てたごみを誰か拾っているなという、そういうのが伝わらないと、いけないことをしているなと、捨てることをやめるということにつながらないと思います。 そこで提案なのですけれども、市民と行政が協働で進める清掃活動、アダプト・プログラムというものがあるのですけれども、これは苫小牧市でも古くから取り上げているものがあります。トマコマイクリーンアップ・サポーター制度ということがあるのですけれども、こういった枠組みのような形で、ここは住民がいないので、そこを使われている企業の方だとか通るトラック会社の方だとか近隣にある事業所の方だとかという関係者と一緒になってごみ拾いをやるとか、そういったことをやってみてはどうかというふうに思うのです。ただこれはやはり行政が主導して進めていかなければならないとは思うのですけれども、こういった取組について御見解をお聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 本市では、これまでも市内一斉清掃などの際には町内会をはじめとしまして各企業にも御協力をいただき、町の環境美化に取り組んできたところでございます。大型車両の通行が多く歩道のない道路につきましては事故の危険性がございますことから、市としてごみ拾いを推奨することはなかなか難しいものと考えているところでございます。 道路沿いのポイ捨てを含む投棄物の処理につきましては、まずはごみを捨てさせない取組を推進しなければならないというふうに考えてございますので、議員から先ほど御提案がございました監視カメラの設置や道路を利用する企業等へのポイ捨て防止の周知活動など様々な対策を検討してポイ捨てごみの減量に努めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 今部長のほうからもありましたけれども、近隣の企業への周知というところもぜひ行っていただきたいなと思います。これは要望で構わないです。よろしくお願いいたします。 次の質問に移りたいと思います。 行政のICT化ということで、電子申請についてお聞きをしたいというふうに思います。 今年コロナ禍ということで、電子申請、これはオンライン申請とも言われていますけれども、にわかに注目を集めています。特別定額給付金の申請でオンライン申請というようなことがありましたので、非常にマスコミでも取り上げられておりました。わざわざ窓口まで行かなくても手続ができると、ネット万能で、ほとんどネットでの利用で生活が成り立ちつつある今現代ですので、今後はオンライン、電子申請、こういったものが主流になるかなというふうに思いますけれども、苫小牧市の現状についてまずはお聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 本市では、平成18年度から北海道電子自治体協議会にて作成しました電子申請システムを活用しておりまして、12業務についてオンライン申請を実施し、マイナンバー制度の開始に伴い、国が構築したマイナポータルのぴったりサービスにおいても12業務を導入しております。先日の特別定額給付金のオンライン申請もこちらを活用していることになります。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。
    ◆11番議員(牧田俊之) 北海道申請システムで12、マイナポータルで12ということで、合わせて24業務がオンライン申請に対応しているということですけれども、実際にそのオンライン申請の利用実態、利用件数などをお示しいただきたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 電子申告を利用した申請や簡易申請を含めまして、平成30年度が11万9,000件、令和元年度は11万7,000件となっておりまして、そのうち主な申請は電子申告を利用した電子申請ということになっております。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 昨年が11万7,000件、一昨年は11万9,000件と非常に多く利用されているというふうに感じるのですけれども、今お話もありましたけれども、ほとんどeLTAXという税務関係の申請ということで、96%がeLTAXで残りが簡易申請ということで、ホームページに記入して電信、送るというような、そういったことで、今私が取り上げているような一般の方が想像するような電子申請では利用がないということなのだそうです。 それで、市のホームページを私も確認させていただきましたけれども、例えば通常児童手当を申請しようかなと思う方は多分、こども支援課のほうを検索して、どうすればいいのかと、多分そういった調べ方をすると思うのですけれども、そういった原課のところのページでは電子申請を誘導するようなそんなあれもないですし、リンクも貼っていないということで、確かに電子申請はこちらとトップページにはあるのですけれども、原課から入っていくとないということで、どうもあまり電子申請に対して積極的ではないのではないかというふうに思うのですけれども、このことについてお聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 確かに担当課のページからは申請できるように今なっておりませんが、そもそもはその市トップページに電子申請はこちらからというボタンを作成しまして、そちらのほうから電子申請可能な手続を一覧化することでホームページの階層を簡素化しまして、利用する方にいち早く表示できるように構築したものではございますが、確かに実際御利用になる方はそれぞれの担当課の詳しいホームページをまず見てということがあるかと思います。ただいまの御意見を踏まえまして、より便利になるように改善に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 基本的なことについてお聞きしますけれども、苫小牧市の電子申請に必要な環境、これは何々が必要なるのか、ちょっとこれについてお聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) この場合、牧田俊之議員の質問に対する答弁を保留し、暫時休憩いたします。      ──────────────────────────             休 憩  午前11時59分             再 開  午後 1時00分      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 牧田俊之議員の質問に対する答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 市が構築した電子申請には3種類ございまして、1つが公的個人認証が必要なもの、2つ目が入力、送信するだけの簡易申請、3つ目が様式ダウンロードになります。いずれもインターネット環境が必要となりまして、公的個人認証が必要な電子申請についてはマイナンバーカードに対応したICカードリーダーまたはスマートフォンが必要となります。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 分かりました。 公的個人認証が必要ということでありましたけれども、これはマイナンバーカードという理解でよろしいですかね。答弁は結構です。 特別定額給付金についてお聞きをしたいというふうに思います。 今回オンライン申請でもまた紙ベースでもできるといった申請だったのですけれども、実際に給付につながったのは紙の給付のほうが早かったということだったのですけれども、一体どういうことでこういうふうな結果になったのか、ここのところをお聞きしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 紙申請書は住民票の世帯情報があらかじめ印字されているのに対しまして、マイナンバーカード申請は世帯主でなくても申請できたことや、世帯情報は入力されるため、申請後の点検作業が遅延したということが一番の理由でございました。 また、二重申請もございまして、国のシステムが改善された頃には本市ではほぼ申請が終了する時期だったことも影響しているのではないかと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 確認作業が非常に手間取ったということでした。 今後はその辺も整備されて、いろいろな電子申請に至るということになるというふうに思ってよろしいですよね。ありがとうございます。 マイナンバーについてお聞きをしたいというふうに思います。 いろいろな申請について、今後はやはりマイナンバーカードが必要になるということではないかというふうに思うのですけれども、現在の苫小牧市の交付率についてお聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) マイナンバーカード交付率ですが、令和2年8月1日現在で交付枚数は3万1,902枚、率にしますと18.6%となっております。全国平均が18.2%、北海道平均では15.8%となっておりまして、いずれも本市が若干上回っている状況となってございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 3万1,000余りということと、あと18.6%ということで、全国平均を上回っているということではあるのですけれども、まだまだ普及が進んでいるとは言える状態ではないなというふうに思います。 現在マイナンバーカードを活用した消費活性化策としてマイナポイント事業が行われております。市としてマイナンバーカードの交付率の向上へのどのような取組をされているのか、お聞きをしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 現在マイナポイントの設定支援と併せまして、本庁舎以外にのぞみコミセン、沼ノ端交流センター、勇払公民館で申請の受付窓口を開設するなど、お近くで申請していただける環境を整備しているところでございます。7月と8月は件数にしてそれぞれ1,200件以上と多くの申請をいただいている状況でございます。 その他一定程度の申請が見込まれる場合には、市の職員が企業や団体のほうへ出向きまして申請を受け付ける出張申請サポートをこの7月から実施しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 直近では月1,200件申請があったということと、出張申請サポートを7月から行っているということですけれども、この2か月間の実績、またその反応、その辺のほうはいかがだったのか、お聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 本年7月から実施している取組でございますけれども、これまで大型商業施設の従業員の方向けに計5日間、町内会及び老人クラブで計3回ほど実施しまして、合計425件の申請をいただいております。手続に来られた方からは、自宅近くで手軽に申請ができたこと、日中市役所での手続が困難であったため便利であったと、好評頂いているものと受け止めております。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 商業施設、老人クラブ、町内会ということで、好評だということですけれども、引き続きその出張サポートのほうをお願いしたいというふうに思います。 カードを持つことのメリットについてちょっとお伺いをしたいというふうに思います。カード持つことで何がいいことがあるのか、どんなメリットがあるのか、こういうものが伝わらないということで普及が進まないと、そういった側面があるのではないかというふうに考えております。カードを持つことで何が便利なのか、どう変わるのか、メリットについて改めてお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 今一番注目されていますのは、やはりそのマイナポイントを受け取ることができることかと思いますが、当初からの用途として、どなたでも公的な身分証明書として使えること、コンビニエンスストアなどで各種証明書を取得できること、e-TAXなどのオンラインでの行政手続が可能となること等がございます。さらに、日常生活においては今後は健康保険証としても利用可能になるなど、様々な機会で使用されることが想定されております。 また、電子申請との関係では、マイナンバーカードの本人認証の機能を活用することで、将来的には市役所まで足を運ばなくても様々な行政手続が可能となること、複数の手続がオンラインにより一度で完結できるなどの効果が期待できるとされることから、今後はライフイベントにおける各種手続の場面で必要性や利便性を感じる場面が増えていくのではないかと考えております。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 窓口に来なくても手続ができる、一度で済む、そういったことが出てくるのではないかというお話でした。健康保険証としても利用可能になるということで、私もマイナポータルのサイトから登録だけは済ませていました。何か運転免許証としても活用がというような、そんな報道もありました。こうしたマイナンバーカード利活用の今後の見通しについて何か情報があればお聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) まず健康保険証としての利用につきましては、令和3年3月から順次始まる予定となっております。ただし、各医療機関への専用端末の配置には時間がかかる見込みとなっておりまして、おおよそ全ての医療機関で利用可能となるのは令和4年度の末頃ではないかと聞いているところでございます。 その他、運転免許証としての機能等、マイナンバーカードの利活用につきましては現在国のワーキンググループにおいて議論、検討が進められておりまして、年内には工程表によりその内容やスケジュール感などが示されるものと認識しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) 健康保険証のほうは来年3月からですけれども、環境が整うのは2年ぐらいかかるだろうということでした。 オンライン申請は今後の間違いなく流れになるというふうに思っています。ツールはマイナンバーカードなのか、あるいはまた新たなアプリが登場するのか、それは分かりませんけれども、現在はマイナンバーカードを主流にして進めているという状況だというふうに思います。 先ほどの申請の件数、窓口で1,200件、出張サポートで約200何がしということで、今大体1,500件ぐらい月に申請があるのかなと思いますけれども、このペースでいきますと市民全員に行き渡るまではあと7年ぐらい、7年を超えてかかるということではあるのですけれども、ただ、このペースが続けば、3年ほどたつと約半数の方がマイナンバーカードを持たれて、持つ方が主流になるという状況になるのかなというふうに思います。そうなったときに何を提供できるかということも非常に大事になるとは思うのです。そのときに行政側のほうでいろいろなシステムの準備を進めていかなければならないのではないかというふうに思います。提供できなかったらそれはそれで問題かなというふうに考えておりますので、このことについて部長の何か思いとかお考え、ただこれは市単独でできることは少ないとは思うのですけれども、どういった御意見をお持ちか、お聞きをしたいというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(山本俊介) 市のシステムにつきましては、昨年の1月から総合行政システムを新たなシステムとして、かなりこれまで各部署でそれぞれシステムを構築しましてカスタマイズを重ねて、そこでしか使えないというシステムでコスト的にも非常に高いということで、今回総合行政システムということで昨年の1月から導入をさせていただいております。これもいずれ更新をしなければならない時期が来るかと思います。これが5年、6年後ぐらいになると思うのですが、そのときにまたさらに市民の方々のそういった電子申請の利便性ということも加味したシステムの構築なども今後検討していかなければならないと思っておりますので、今後、マイナンバーカードも普及が進んでということで国のほうも想定してございますので、そういったこともきちんと念頭に置きながらシステム構築ということは検討していかなければならないというふうに考えてございます。 ○議長(金澤俊) 牧田俊之議員。 ◆11番議員(牧田俊之) ありがとうございます。 ちょっと長い時間がかかるのかなという受け止めをさせていただきました。環境に遅れのないように進めていただければと思います。 以上で、終わります。 ○議長(金澤俊) 以上で、牧田俊之議員の一般質問は終了いたしました。 大野正和議員の質問を許可します。 大野正和議員。             (大野正和議員 質問席へ移動) ◆10番議員(大野正和) それでは、通告に従いまして順次質問させていただきます。 初めに、各種徴収方法、水道料金についてでございます。 昨年の9月議会におきまして、市民の方の御意見、御要望で取り上げさせていただいた中での進捗の確認でございます。 まず、水道料金のキャッシュレス化でクレジットカード決済の件であります。 昨年質問時点では思ってもいませんでしたけれども、このコロナ禍で必要性は大きくプラスされたというふうに思ってございます。結果、早くにと御尽力いただいたのはよかったというふうに思っております。本年度で準備し、来年度に導入と昨年に御答弁いただいておりましたけれども、水道料金のほうの進捗状況を教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 上下水道部長。 ◎上下水道部長(阿萬野一男) 水道料金のクレジットカード支払い導入に向けた進捗状況についてでございますが、現在上下水道料金システム改修に向けた仕様検討や協議を継続しております。 今後の予定としましては、令和3年度当初予算に関係費用を計上し、導入準備を進めていく予定でございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) こちらも確認になりますけれども、そのとき取り上げさせていただきました電子マネーの決済の導入については検討されたのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 上下水道部長。 ◎上下水道部長(阿萬野一男) 電子マネーにつきましては、まずは市民の皆様から問合せが多いクレジットカードの支払いの導入実現を最優先に考えてございます。電子マネーにつきましては、クレジットカード支払い導入後に社会情勢や決済サービスの動向などを見ながら、必要性等について検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 一度外的要因で延びてしまった経緯がありまして、御苦労されたものと承知しております。市民の皆様が期待されているサービスでございますので、引き続きの準備と電子マネー決済の検討をいただけるとのことですので、よろしくお願いいたします。 引き続きまして、市税等の徴収におけるキャッシュレス化でございます。 クレジットカード決済の件でありますけれども、昨年は早期導入というふうに御答弁をいただき、その後に水道と同じく本年度で準備し、来年度に導入という方針を示していただきました。こちらも進捗状況を教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 財政部長。 ◎財政部長(斉藤和典) 市税等のクレジットカード納付導入に向けた進捗状況でございますけれども、現在令和3年4月の運用開始に向けましてサービス事業者と協議、調整をしているところでございます。 なお、システム構築や検証作業に時間が必要なことから、今月中にはサービス事業者と契約を取り交わす予定となってございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 こちらも電子マネー決済の導入につきましてなのですけれども、検討されたのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 財政部長。 ◎財政部長(斉藤和典) 電子マネーの導入についてでございますが、現在情報通信技術の進展に伴い様々なサービスが利用可能となっており、電子マネーを利用した決済サービス等も増えている状況でありますので、納税者の利便性向上に向けた納付環境の整備、充実を図っていく観点からも、クレジットカード納付の導入後には次の新たな納付方法の一つとして、この電子マネーの導入に向け検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 大変にありがとうございます。 こちらも市民の皆様が期待されております。引き続きの準備をお願いいたします。さらには、電子マネーの決済のほうも前向きに御検討いただけるというふうに受け止めましたので、よろしくお願いいたします。 続きまして、次に行きます。 公共施設の屋内ゲートボール場についてでございます。 こちらも昨年の秋から冬にかけて、ある市民の方からの御相談がきっかけで取り組ませていただいておりました内容でございます。その御相談内容は、冬に屋内ゲートボール場がテニスの利用の予約でいっぱいになってなかなか取りにくいというふうなことでございました。当時まだ駅裏の民間テニススクールが胆振東部地震の影響により閉まっていた影響もありましたけれども、特に冬は人気があるとのことで様々調査させていただきました。御提案も含めまして種々質問させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 まず初めに、現在の施設の概要を教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 屋内ゲートボール場の施設概要でございますが、この施設は平成元年に供用開始した施設でありまして、47.5メートル掛ける20メートルのグリーンサンドという土のコートと、打合せ等で利用することのできる畳25畳の和室を備えた施設となってございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ゲートボール場でテニスかと私自身も最初は思ったのですけれども、本来の目的のゲートボールよりもテニスの利用が多いというふうになっております。和室を含めての利用状況、内容、内訳等を教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 屋内ゲートボール場の利用状況につきましては、過去3か年の年間平均利用者数が8,000人程度となっておりまして、うち7割の方がテニスの利用となっております。 和室の利用状況につきましては、主にゲートボール大会の際に選手や役員控室として利用されておりますが、年間を通しまして数日のみの利用、50名程度の利用という状況でございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 約3割がゲートボールの利用者で、そのほかはほぼテニスで利用されております。ホームページを見ますと、バドミントン、ミニバレー等も使用できるというふうに書かれておりますけれども、その使用はほぼなく、それ以外にフットサルや少年野球の練習場として使用できないかというお問合せもあるというふうに聞いております。珍しいところでは、コロナ禍で延期になりましたけれども、プロレス大会での使用の問合せ、申込みがあったというふうにお聞きしております。 例えば、フットサルで使おうと思うと、先ほどの土のこと以外に、窓ガラスがむき出しで割れてしまうかもしれないとか、たくさんの理由で今の施設の現状で多目的に使用することができません。市民サービスの一環で、希望されている多くの方に利用していただけるように、施設の改修をする考えはありませんでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 屋内ゲートボール場につきましては、時代の変化とともにゲートボール競技としての利用が減少していることから、苫小牧ゲートボール協会や指定管理者と施設の在り方について協議を進めているところであります。 施設の改修につきましては、これは行政改革プランNEXT STAGEの時代に掲げまして、令和4年度の指定管理者の更新に合わせて多目的競技の練習施設に改修することを目指してきたところではありますけれども、他の施設、スポーツ施設の老朽化対策に加えまして、このたびの新型コロナウイルスによる今後の予算状況を勘案しますと、改めて整備時期ですとか整備内容を検討する必要があるものというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 現状ですけれども、その地面が先ほど紹介いただきましたグリーンサンドという特殊な土を使っておりまして、保守管理が大変、また補修材の価格も高価で、おまけにテニスをするとすぐに凸凹ができてしまうというふうにお聞きしました。その凸凹は、本来のゲートボールをやるときには競技に対しての支障が出てきてしまいます。この話をはじめ、多目的で使用することになると様々なところ、特に足元、ネットなどになりますけれども、改修を検討しているこの多目的競技の練習施設についてですけれども、具体的なその改修内容と費用について教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 屋内ゲートボール場の改修につきましては、多種目の利用を行えるように、競技スペースの人工芝生化とともに、球技でも使用できるように防球ネットの設置というところも考えているところでございます。 改修費用につきましては、ざっとの概算ではありますけれども、5,000万円程度というふうに見込んでいるところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 さらにその改修計画でございますけれども、その多額の費用ということもありますし、気持ち的に一日も早くやっていただきたいというその気持ちからになるのですけれども、費用の分散化という意味も込めまして、必要なところだけ少しずつ改修できないかというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 改修方法につきましては、複数年かけ部分的に改修していくということも一つの方法かというふうに考えられますけれども、一方で、その際にはその都度施設を休館させることになりますことから、施設改修につきましては、利用者への影響や費用対効果を含めまして関係部署と協議をし、最良な方法で行ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 多額の費用がかからないようにするのが前提になるのですけれども、年間数日、50名程度しか利用することのない和室だけでも先に、どこに行っても人気がありますトレーニング室に改修することはできないでしょうか。市民の皆さんは大変に喜んでいただけるというふうに思うのですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 利用の少ない和室につきましては需要が多いトレーニング室に改修するなど、新たな利活用方策が必要なものと私どもも考えているところであります。改修に当たりましては、より多くの方々に利用してもらえるように、関係団体や利用者の御意見をお伺いしながら、全体の改修の中でこの和室の改修についてもしっかり検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) それで、施設の名称に関してなのですけれども、少しでも税収以外の収入をということで、ネーミングライツを導入することもよいというふうに思います。せめて総合運動施設や室内総合運動場としての名称変更だけでも先にできないでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) ネーミングライツの導入ですとか、名称の変更につきましては、これはまず関係競技団体と協議をいたしまして、多目的に利用ができる施設改修を行う際にこの部分についてもしっかり検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 関係団体というところ、本当に大事だというふうに思います。そのときのニーズに合わせて変化をさせていく、使用されていないところなど無駄をなくして価値的に使用していく。また、プロレス大会が一例になりますけれども、使用料収入やネーミングライツなどの税外収入も維持存続のためにしっかりと考えて実行していくと。民間であれば当然のことになるのですけれども、今後の施設運営はしっかりと考えていかなければならないというふうに思います。その上で、本来の目的であります市民サービスの向上、市民の健康増進につなげていくという流れで大変に価値的な事業となります。引き続き大きく検討と推進をよろしくお願い申し上げます。 次に移ります。 続きまして、公共施設のバリアフリーについてでございます。 昨年の12月議会におきまして、公共施設の車椅子配置について質問させていただき、そのときにも少しだけ触れさせていただきました。様々な場所でのバリアフリー化に関しましては、今までにたくさんの議論がなされてきたというふうに思ってございます。公共施設のバリアフリー化につきましても、苫小牧市福祉のまちづくり条例の下に事業として行われているものというふうに捉えておりますけれども、その主なもの、一番近いものを教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 毎年公共施設のバリアフリー化に取り組んでおりますが、昨年度は市民活動センターの段差解消工事、駅前バスターミナルの舗装修繕工事、川沿公園体育館のトイレ1か所の改修工事を行ってきたところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) このような議論もそうですし、全体的にも相当進んでいるというふうな現状を様々お聞きしております。本当に誇りだというふうに思っております。公共施設のバリアフリー化事業やバリアフリーマップ、福祉のまちづくり推進会議の開催などなど、あらゆる施策を打っていただいております。 そこで、ハード面のバリアフリーは本格的に大きく定着してどこにも負けないぐらいです。次には、大人から子供まで市全体で取り組まなければならないのが心のバリアフリーだというふうに思いました。高齢者や障害者、子育て世代や外国人、誰もが暮らしやすい苫小牧市にしていくために、一人一人ができることを想像して、何ができるのかを考える心のバリアフリーを大いに進めていきたいです。 まず昨年の苫小牧市福祉のまちづくり推進会議の議事録を見させていただきました。心のバリアフリーをテーマに討議がされておりましたけれども、その経緯、内容などを少し紹介していただけますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 現在国におきましては、東京オリンピック・パラリンピックを契機としまして心のバリアフリーを推進するとの考えが示されております。そのため、昨年開催されました福祉のまちづくり推進会議におきまして、本市の福祉のまちづくりの推進を図る目的で、子供たちに向けた取組に関する御意見や心のバリアフリーに関する経験談などについて委員の皆さんで意見交換等を行っていただいたところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 この議事録を読ませていただいて、オリンピック・パラリンピック前だからやってみたというふうに、とはいえ、形はどうであれ、開催単位や年齢の垣根を越えて、どんどん町中で展開していけないかというふうに思いました。全ての市民が福祉のまちづくりに取り組むよう意識の高揚を図る、市、事業者及び市民が相互に協力し、一体となって福祉のまちづくりに取り組むというのが福祉のまちづくり条例の基本方針にあります。心のバリアフリーとは何かということから大きく発信して、様々な方向に展開するべきだというふうに思ってございますけれども、市の見解をお聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 議員御案内のとおり、心のバリアフリーの考え方は本市の福祉のまちづくり条例の考え方に通じるものがあると考えております。 本市では、高齢者や障害者などの区別なく、多様性を認め合いながら、偏見や差別をすることなく配慮できる温かい福祉の心を市民の中に醸成していくことが必要と考えております。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 例えばですけれども、全世代型の心のバリアフリーパンフレットを作成、配付するとか、市民による宝探しならぬバリア探しみたいなものを展開するとか、またそれに関連して、バリアフリーマップにどんどん市民の手でバリアと思えることを加えていくとか、考えればたくさん出てきてスケールが大きくなってきてしまうのですけれども、何か一歩大きく踏み出すことはできないでしょうか。
    ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 本市では、あいサポーターや認知症サポーターの養成、ヘルプマークの周知などを通じ、誰もが参加しやすい地域社会となるよう、障害をお持ちの方や認知症をお持ちの高齢者への正しい理解の拡大にこれまで取り組んできたところでございます。 今後も様々な取組を通じまして、心のバリアフリーについての理解が深まるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 この心のバリアフリーというのは、何らかの障害があることがバリアではなく、障害のある人を含めた全ての人に配慮していない社会や環境にバリアがあり、それを一度明らかにして、なくしていくということの連続になります。今回の質問に対しまして市の見解は、お聞きしましたところ、しっかりと取り組んでいます、安心してくださいとおっしゃられていると私は認識したわけですけれども、この心のバリアフリーという言葉、内容が市の隅々にまで浸透するまで、またあらゆる世代の方々が心のバリアフリーとは何かを語ることができるまで誰一人取り残さないとの観点からも、そのようになるまで私自身も持続的に取り組ませていただくことを決意、宣言しまして次の質問に移らせていただきます。 続きまして、若者の雇用対策についてでございます。 ある御縁があり、約10年ぶりに会った二十歳の子がおりまして、その子は心の病により学校に通うこともできずに、卒業後も一度も働くことができずに現在に至ります。どうしても外に出ることができませんでしたけれども、今回あることがきっかけで話を聞くことができ、いろいろと本人から打ち明けていただきました。働きたい、しかし大きな勇気が要ると。しかし現在の状態を打開したい、でも進めない。でも、でも、というこのループ状態でございました。今回話をしてもらったのも、物すごく勇気が必要だったというふうに思います。その勇気を見聞きしまして私自身も何かに取り組んで進んでいこうというふうに逆に勇気をもらって背中を押された気がいたしました。 このような理由でこの質問になったのと、このように悩み苦しんでいる宝の若者がたくさんいるのではないかというふうに思ったときに、昨年の12月議会で取り上げさせていただいた雇用の対策についてにつながりまして、特にその若者の雇用対策を大きく進めて、受皿を用意しておかなければならないというふうに思いましたので、若干質問させていただきます。 昨年はコロナ前で、どこに行っても働きたいという人がいなくて、紹介してほしいのだと、悩んでいるのだというふうなことの人材不足のお悩みをたくさん寄せられておりました。このコロナ禍における状況で若干変化もあるというふうに思います。現在の雇用の状況、特に若者が絡むところがあれば教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 現在の雇用状況でございますが、7月の有効求人倍率は全国で0.97倍と2か月連続で1倍を下回り、北海道では0.95倍と4か月連続で1倍を下回ってございます。 苫小牧管内の有効求人倍率は1.24倍と1倍を超えておりますが、6か月連続で前年同月を下回っている状況であり、職業別では事務職0.35倍に対しまして建設の職業は9.44倍と求職者の希望と求人が合わない雇用のミスマッチが続いているような状況となってございます。 若者の雇用状況でございますが、今年3月の新卒高校生の就職率につきましては99.5%と高い就職率となりましたが、来年3月卒業予定の高校生につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で、就職活動時期が例年より1か月後ろ倒しとなってございます。また、大学等の学生につきましては、対面型の合同就職説明会やインターンシップが中止や延期となる一方で、オンラインでの説明会や面接など新しい採用方法も広がってきており、若者の就職活動に影響が出ておりますので、就職状況のほうを注視しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 建設の職業の9.44倍というのがなければちょっとおっかないなというふうに思います。特に技術職、技能職で人材不足が多い中で若者に人気がない職種であるといいますか、青年層が就職できない状況が続いているように思います。様々な施策、対策を打っていただいているというふうに思います。御紹介いただけますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 市内の業界団体や関係者からは、地元企業の継続的な発展のためには若い技術者、技能者の確保、育成が課題だとお聞きしてございます。市では、特に人材不足が深刻な建設業におきまして、若者の入職促進と職場の定着を支援するため、施設内で建設業に必要な知識や資格取得の座学研修や実務研修を行い、実際に企業で職場体験を行う若者人材育成事業を実施してございます。 また、ものづくり産業に関連する技術者等を育成しております北海道立苫小牧高等技術専門学院につきましては、入校生募集の周知に協力し、今年度から入校に係る費用を補助する、ものづくり技能習得奨励金を新たに創設し、技術、技能の習得、人材の確保を支援しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 先ほど紹介させていただいたその子に会って話を聞いたときに、私自身一番最初に思いついたのが今紹介いただいた若者人材育成事業でございました。残念ながら6月から7月にかけて募集して終わったばかりで残念だったというふうに思います。現在は実際の研修に入っているというふうに思います。 その若者人材育成事業ですけれども、今年度は何人でスタートして進んでいるのでしょうか。また、この若者人材育成事業で数多くの資格を取って、このような現状がこのようになったというふうな、例えばエピソード的なものや話があれば教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 今年度につきましては、女性1人を含みます定員7名で7月から研修がスタートしてございます。 昨年度参加いたしました研修生の感想といたしましては、施設内研修では建設業に必要な概論を学び、実習を行う中で目に見える結果が出て感動した、できたときの達成感があり、やりがいのある仕事などの声を聞いてございます。 企業の職場体験では、若者人材育成事業の先輩が元気に働いている姿を見ることができて好印象であった、電柱登りなど他の職場で体験できないことができてよかったなどの感想がございました。 また、職場体験の受入先企業からは、とてもよい事業なので来年度もまた受入れをしたいという声も頂いてございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 若者人材育成事業の次に私自身が思いついたのが、苫小牧高等技術専門学院のところでございます。こちらの入校生の資格要件を教えてください。また、先ほどと同様にエピソード的なものや話があれば教えていただけますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 北海道立苫小牧高等技術専門学院の入校資格でございますけれども、これまでは高校を卒業した者または同等以上の学力を有する者として中学卒業後3年以上経過した者まで認められており、18歳以上が対象でございましたが、今年度から高校を中退した18歳未満の方も入校資格が認められたところでございます。 訓練の修了生からは、現在職場で使っている機械の要点、知識を学べ、働く上で役立っている、年の離れた訓練生もいてコミュニケーション能力が上がった、民間企業の経験のある指導者から実際の職場の雰囲気や技術を教わることができてよかったなどの感想があったと伺ってございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 ひきこもりの方を含めまして、一度も就職したことがない方や、例えばブランクがある若者が就労しようというふうに考えたときに相当勇気が必要で、相談ができればスタート時に大きく進むというふうに思っております。相談体制はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) ひきこもりの方を含めまして生活の困り事や不安を抱えておられる方に対して、生活困窮者自立支援法に基づき、市では生活困窮者自立支援事業を実施しており、支援員が自立に向けた相談を受け付け、日常生活の自立支援、社会参加や就労準備の支援などを行ってございます。 また、厚生労働省の委託事業でありますとまこまい若者サポートステーションでは、働きたいけれどもどうしたらいいのか分からない、一歩踏み出すことができないといった若者のために、個別相談のほか、セミナーやビジネスマナー、履歴書作成などの講習、職場見学、職場体験などの支援を行ってございます。 就業に向けての相談につきましては、このほかハローワークなどでも行っており、関係機関と連携を取って職業訓練校や市の就業支援事業の活用も図りながら支援を行っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) 正直この子から話を聞いたときには先ほどのことしか、先ほどの2つしか私自身は思いつきませんでした。相談窓口や支援策の周知方法はどのようになっておりますでしょうか、気軽に相談できる体制が整っているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) ひきこもりの方への自立相談支援事業につきましては、今年の広報8月号に特集記事を掲載いたしましたが、市の就業支援事業やサポステなど関係機関のセミナーや講習情報などについても広報とまこまいやホームページで周知しているところでございます。 すぐに就職することが困難の方からの御相談は、本人のほか、家族や近所の方々など様々であり、電話や面談のほか、電子メールでも御相談いただけます。御相談を受けた場合、本人と御相談しながら関係部署・機関と連携し、ボランティア、就労準備、職業訓練、職業体験などの各種支援策につなげているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 気軽に相談できる体制というところは、何個あっても、どのくらいあっても全然大丈夫というか、あればあるほどいいというふうに思ってございます。 一つ提案なのですけれども、就職マッチングサイトとまジョブの中で先輩インタビュー記事が掲載されております。仕事探しを始める若者や、UIJターンを検討している方が気軽に市内企業の雰囲気や求めている人材を知ることができるというのはよい取組だというふうに思っております。とまジョブで相談を受け付けてみてはいかがでしょうか。 また、今御紹介していただいた中でもたくさんあったのですけれども、せっかくこれだけの相談体制が整って周知活動もされている中で、なかなか知るところにならないというふうに思いますので、一度原点に返って点検してみてはいかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 市を含めまして各関係機関では電子メールでの相談も受け付けておりますので、匿名でのお問合せも可能となっており、また、とまジョブは就職マッチングサイトであり、サイト内での匿名の就職相談といった機能はございませんが、ニュース欄などの活用をして就業支援事業のお知らせなどを行っているところでございます。 また、相談先や支援策に届いていない方もいるという点につきましては、若者の職業的自立を支援する目的で、福祉、教育、就労支援機関などの関係機関で構成しております市の若者自立支援ネットワーク連絡会議におきまして情報共有いたしまして、改めて周知の徹底と連携した支援に取り組んでまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 大野正和議員。 ◆10番議員(大野正和) ありがとうございます。 今回は1人の方の話からこのような質問になったわけでございますけれども、若者の雇用対策は将来の苫小牧にとって非常に大切なことですし、ここを大事にしておけば必ずあらゆる結果が出るというふうに確信しております。 若者人材育成事業も人が来ておりますし、技専の入校促進も北海道に要望していただきましたし、このコロナ禍で雇用の先行きに関しましても不透明感がありますけれども、今後も引き続きの雇用対策をお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(金澤俊) 以上で、大野正和議員の一般質問は終了いたしました。 橋本智子議員の質問を許可します。 橋本智子議員。             (橋本智子議員 質問席へ移動) ◆13番議員(橋本智子) 通告に従いまして質問させていただきます。 まず、政治姿勢について。 高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの最終処分場について、このたび寿都町が文献調査への応募を検討しているという問題についてお聞きいたします。 昨日特定放射性廃棄物に関する条例、いわゆる核抜き条例のある鈴木知事と寿都町長の会談が公開で行われました。この問題は今大きな波紋を広げております。 2017年、経済産業省資源エネルギー庁で科学的特性マップが示されました。苫小牧市の一部が好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域であり、輸送面でも好ましい地域になっております。この科学的特性マップの発表後、既に議会においても取り上げられていることは承知しております。ただ、その後胆振東部地震も発生していることから、このマップも万全のものではないと考えております。 先日の市長記者会見でも市の見解は述べられました。また、新聞報道でも道内178市町村については、調査に応募することは考えていないというアンケート調査も見て、その中に苫小牧も含まれているということは目にしているところではありますが、議会の場において改めて市の考えをお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) 議員御指摘のとおり、経産省から示された科学的特性マップによりますと、本市、特に西部地区は好ましくない特性があると推定される地域、そして中心部から東部にかけては輸送面でも好ましい地域というふうに区分されているわけであります。同時に活火山樽前山の存在もあります。そういう状況下も含めて、先般来私自身は全く考えていないという考え方をお伝えしているところでございます。 ただ、寿都町の町長の思いというものは、一定程度、やはり寿都という町の名前を消したくないという気持ちについては理解するところがあります。あの町長は多分、お幾つかちょっと分からないのですが、昭和の時代には1万人以上あった寿都が今2,900人の人口で、人口減少率も非常に高いわけでございまして、やはり町の近未来を考えたときに何とか生き残りたいという思いの中で、片岡町長が方向を示したのではないか、そのことについては手段としては好ましくないけれども、そういう思い、町の名前を残したいという思いについては、やはり一定程度理解をしなければならないというふうに考えています。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 改めて市が、苫小牧市は最終処分場の誘致は考えていないということをお聞きして安心いたしました。 科学的特性マップの中で先ほど中心部から東部にかけて、いわゆる苫東地域を抱える本市では、先日も勇払原野での風力発電計画が発表され、希少鳥類への影響が懸念される問題も提起されております。今後もいろいろな計画がなされると思います。工業用地ですので企業の誘致は当然あってしかるべきだと私も思っておりますが、まちづくりの観点からふさわしいかどうか、市民の意見を聞くことは本当に大事なことだと思います。 今市長は、このたびの寿都町長の、私から見ると唐突ともいえる決断の表明をお聞きいたしまして、今市長も寿都町長の思いは分かるというふうにおっしゃっておりますが、改めてもう一度市長、今後の苫東開発をはじめ、苫小牧の開発について思いをちょっと聞かせていただけるでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) 寿都町長の思いについては先ほど私なりの捉え方はお話しさせていただきました。やはり消滅可能性都市という言葉がこの世に出てからそんな古くはないわけであります。あの言葉が出てからやはり各自治体、特に地方自治体あるいは基礎自治体については本当にこれからのことを深く考えるきっかけになった言葉の一つがあの消滅可能性都市という言葉ではないかと思います。人口減少と高齢化が同時進行する、あるいは経済の国際化が非常に低下している、これからの日本行き先は、今いる世代はいいとして、次の世代本当に大丈夫かという懸念があります。 そういう背景の中で、寿都に限らず様々なところで生き残り戦略をかけたチャレンジが始まっている。苫小牧でも人ごとではない。しかし多くの、寿都町もこれから住民の皆さんとの懇談会を積み重ねていくという方針が述べられていますが、議員御指摘のとおり、そういった時代認識あるいは近未来に向けたこの世の中の動きについての方向を共有しながら、市民の皆さんとも、あるいは議会も含めてしっかりと議論しながら、この町のこれからの道筋を具体的に私としては提案をし、お諮りをしながら進めていくということになりますので、そこはやはり時代認識をいかに共有できるかということは最大のポイントの一つというふうに考えています。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 寿都のことは苫小牧にも起こり得るのだということを改めて今後も私どもも共に考えていかなければならないというふうに改めて感じました。 寿都町長も議会や町民の意向に背いて押し通すつもりはないというふうに表明しておりますし、まちづくりを進めていくに当たっては、こうした議会、町民の意向というものを尊重するということは非常に大切なことだと思います。 ただ、その中で20年後の産業がどうなっているか見据えた上で皆さんが選ぶというフレーズがございました。みんなが選ぶというのは、これは重要なことではありますが、20年後、問題を次世代に丸投げしているような気がしてなりませんでした。核のごみは20年どころの問題ではありません。半減期を考えても何世代にもわたって影響があることですから、しっかり考えていく必要があると思います。本市においては最終処分場の誘致は考えていないということですので安心しましたが、今後も企業誘致において責任を持って判断していただけるものと思い、質問を終わらせていただきます。 次の質問です。 国土交通省の釣り文化振興モデル港に苫小牧が道内で初の指定を受けたということですが、釣り文化振興モデル港とはどのような位置づけにあるのか、まずお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 国土交通省港湾局は、観光資源としての港湾における釣り施設や既存の防波堤等の利活用を進めており、地域の関係者による地方創生を目的とした釣り文化振興の取組が進められている港湾をモデル港として募集し、釣り文化振興モデル港として指定してございます。 苫小牧港におきましては、令和2年2月に他港でもモデル港の指定に関わっている公益財団法人日本釣振興会と連携いたしまして、苫小牧港海釣り施設協議会を立ち上げ、モデル港に応募し、本年8月3日に道内初めてとなる指定のほうを受けてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 既に指定されている13港と、このたび苫小牧をはじめ指定された3港、計16港の中で既に有料で開放されている港についての情報がありましたらお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) モデル港のうち有料で一般開放しているのは5港で、熱海港では年間約3万人、直江津港では年間約2万人が利用しており、周辺の観光にも寄与する施設になっていると伺ってございます。 また、8月8日から週末限定で一般開放のほうが始まった秋田港では、開放時間前に定員の100名に達するほどの来場があり、現在では県外からの来場者も多く、にぎわいを見せていると伺ってございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 新型コロナウイルス感染症で密を避けるためにもアウトドアライフが脚光を浴びており、よいタイミングで指定されたと思いますが、ソーシャルディスタンスを考えに入れると、苫小牧の場合は1日当たり何人を予想し、駐車場などは何台分を確保する予定でしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 今回の釣り場の開放に当たりまして、他港の先行事例を参考に定員100名を想定しておりまして、駐車場も100台分確保する予定と聞いてございます。 釣りは隣の方との距離を保ちながら行うものと考えており、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から推奨されております人との距離2メートル以上を保つソーシャルディスタンスを確保して3密を避けながら楽しむことができるアクティビティとして提供できるものと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 今の御説明を聞きますと、釣りは元来隣の人との距離をある程度保ちながら行うということで、図らずもソーシャルディスタンスが図られるということです。本当にタイミングがよかったと思います。ウィズコロナ、アフターコロナにふさわしい事業になると思いますが、有料で開放されるということですが、苫小牧というふうに言われていますが、具体的には開放される場所はどこになるのでしょうか。また、開放される以外の場所は今までどおり立入禁止ということでよろしいのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 釣り場として開放する場所につきましては、東港区の内防波堤、通称一本防波堤の先端部500メートルを予定してございます。 開放される場所以外の立入りにつきましては、港湾施設ではこれまでどおり関係者以外立入禁止となってございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) それでは、その有料場所の釣り場の管理は誰がどのように行うのか、運営費はどのように捻出されるのか、お聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 釣り場の管理につきましては、日本釣振興会北海道地区支部が新たにNPO法人を設立することを検討してございます。 運営費につきましては、利用料金や駐車料金等の収入で運営する予定となってございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 運営費は利用料金から出るということですが、利用料金はどの程度の金額になるのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 運営費につきましては、現段階において算出できてございませんが、他港の先行事例において利用料金や駐車料金等で運営できるだけの収入は得ていると確認してございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 既に有料で開放されているモデル港の場合、大人で1,000円、中高生で四、五百円、小学生で300円程度とホームページで確認しておりました。これで管理運営費を本当に捻出することが可能な金額になるのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 他港の先行事例を確認しましたところ、その年の気象状況によりまして来場者数は変動するものの、利用料金や駐車料金等でおおむね運営ができている収支となっていることを確認してございます。苫小牧港におきましても先行事例を参考に運営していくと伺ってございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) それでは、具体的な施設の概要と人員配置について、ある程度決まっていることがあればお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 施設の概要につきましては、場所は先ほど申し上げましたとおり東港区内防波堤先端部500メートルを釣り場として開放し、管理棟や移動式トイレ等を設置するほか、駐車スペースや通路を確保する予定としてございます。 また、人員配置につきましては、他港の先行事例を参考に、5人程度の監視員体制を整えて運営する予定となってございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 開放するということは十分な安全対策を取るということだと思っております。この近辺では過去にも事故などが発生しているというふうに認知しておりますが、安全対策は十分だと思いますが、具体的安全対策についてお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 安全対策につきましては、監視員や救命ボートを配置し、防波堤上に一定間隔で救命用浮輪や縄ばしごを設置するほか、来場者にはライフジャケットの着用を義務づけるなどの対策を講じる予定となってございます。また、悪天候等により来場者に危険が及ばないよう、施設の閉鎖基準を定め、安全に配慮した運営を行っていくと伺ってございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 中にはライフジャケットを持たずに来る来場者もいるかと思いますが、その場合には何か対策は立てているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) ライフジャケットにつきましては、用意するかどうかちょっとまだ確認は取れてございませんけれども、当然安全に配慮したような形で行われるというふうに思ってございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 監視員も配置することから、ライフジャケットのレンタル等も考えていただければと思います。 営業時間や開放の時間帯については決まっているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 現段階の案といたしまして、期間のほうは3月から11月で、当面土日、祝日での開放を予定してございます。また、期間内における開放時間は時期によって異なり、日の出から日の入りを開放時間の目安としてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 短い期間ではありますし、監視員さんなどがいない時間帯や期間についてはどのように管理する予定なのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 監視員がいない時間帯や開放時期以外の利用は当然禁止することとなりますことから、ルールを遵守するよう看板を設置して注意喚起を行うほか、現在の侵入防止フェンスを活用して入場ゲートを設置するなどの対策を検討しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 先ほど安全対策の中でもお答えがありましたが、津波発生の可能性が生じた場合の手順についてお聞きいたしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 地震、津波の対策につきましては、苫小牧市や厚真町において震度4以上の揺れを感じた場合や津波注意報が発令した場合、管理棟従事者が釣り場の監視員に連絡し、利用者全員を避難誘導することになります。津波が発生する可能性があると判断された時点において、退避等がスムーズにできるよう、地震、津波対策マニュアルについて検討中ということでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) この釣り文化振興モデル港について興味を持ったのは、この予定される東港中央水路の内防波堤近くで自然観察会に行ったことがあります。既に多くの車が乗り入れられ、立入禁止であるはずの防波堤にも入って釣りなどをしている方がいらっしゃいました。また、比較的容易に入ることができるためか、かなりの不法投棄が見られました。また、海浜植物が踏み荒らされている現状も目の当たりにしました。 今回有料になるということは、周辺の整備や監視員などが置かれ、不法投棄などの解決にもなると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 今回の釣り場の開放に当たりましては、管理棟やトイレ等を移動式のものを設置するほか、駐車スペースや通路などは簡易的な整備に努め、大がかりな造成を行う予定はございません。釣り場を管理運営することで釣り人のマナー向上や事故の防止、減少効果はもちろんのこと、周辺海浜へのごみの不法投棄の減少にもつながり、健全な釣り文化の醸成が、海浜の環境美化、生態系の維持にも役立つものと期待しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 今回の場所と、また既存の勇払マリーナの中で指定管理者が自主事業で実施する予定の釣堀を組み合わせた新たな観光スポットとして期待するところですが、市はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 勇払マリーナでは指定管理者が試験的に生けすを造りまして、年内に捕獲した魚を放流し、生息状況の検証を行う予定となっており、検証結果を踏まえ、支障がなければ来年夏に開業する計画で準備を進めております。 内防波堤の釣り施設につきましては、その場に生息する魚を対象に気軽に釣りを楽しめる施設であり、勇払マリーナは内防波堤とは異なる釣堀形式を想定しておりますことから、特徴が異なる2つの釣り場の提供は、海洋性レクリエーションに対する相乗効果が期待できるほか、家族層を中心に安全で安心して楽しく遊べる場所が創出され、地域のにぎわいや釣り文化の振興、醸成につながるものと期待しております。
    ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 安全を確保した上での開放であり、子供連れで釣り文化に親しむことは苫小牧市民にとってもよいことだと思います。海岸線に住みながら市民が海と親しむことがなかなかできないという声を聞いているので、今後に期待したいと思います。 また、勇払マリーナとのコラボレーションにより、海の観光地としての役割を期待するところです。このような誘致であれば大いに賛成するところです。 ただ、周辺の海浜植物など生態系に配慮した施設の建設をお願いして、この質問を終わらせていただきます。 次に、3番目、樽前山登山について。 新型コロナウイルス感染症に伴い、先ほども言いましたが、アウトドアライフが脚光を浴びています。登山も密になって登ることを避けなければならないと思いますが、ソーシャルディスタンスを図って登れば体力の維持などに役立つと思います。苫小牧市においては、樽前山が市民をはじめ多くの方に愛されています。日本二百名山、花の百名山でありながら比較的簡単に登れる山ということで、以前から脚光を浴びていました。現在何人の登山客がいるのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 樽前山の登山者数につきましては、昨今の登山のはやりの中で初心者向けの山として雑誌やインターネット等において紹介されることが増え、年々増加傾向にございます。令和元年度の年間登山者数は3万466人となっており、前年度比2,012人の増となってございます。 今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、屋外で3密を回避できるアクティビティの一つとしてさらに人気が高まっており、4月から7月の4か月間の登山者数につきましては、前年度比約1.3倍と大幅な増で推移してございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 本当に人気が出てきたなという気がしますが、新型コロナウイルス感染症により、富士山など入山規制を行っている山もあるということですが、樽前山に関しては入山規制はしていないのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 新型コロナウイルス感染症のリスク回避として、山小屋の閉鎖や入山規制などの対策を行っている山もございます。登山に時間を要する山では、登山者の安全を確保する必要から休憩や宿泊のできる山小屋等が設置されており、山小屋等の限られた空間では登山者が密になることが避けられないこととの判断から閉鎖等の自粛を行っていると伺ってございます。 樽前山につきましては、登山道が整備され、およそ1時間で登ることができる山でございますことから、登山者が集まるような山小屋等は設けられてございません。このことから樽前山につきましては入山規制をしておりませんが、安全に登山を楽しんでいただくために、登山者同士の距離を開けながら登っていただくよう促しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) およそ1時間で登ることができるということで、気軽に、そして密にもならずに登ることができるということでしたので安心いたしました。 簡単に登りやすいというのは7合目に駐車場があるからだと思いますが、入り切らない自動車が5合目辺りまで路上駐車しているのが見られます。自動車の整理はどのように行われているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 樽前山の7合目駐車場の管理につきましては、市の任期付職員が管理人として常駐し、駐車場の整理や登山者へのマナー指導、安全啓発のほうを行ってございます。7合目の駐車場につきましては、およそ50台程度の収容が可能となっておりますが、天気のよい休日などは朝6時半頃から駐車場が満車になることもございます。そのため、土日、祝日は駐車場整理業務の受託者と管理人との4名体制といたしまして、7合目駐車場が満車となった場合には5合目ゲートで自動車を待機させ、駐車場が空き次第7合目への誘導を行うなど、円滑な誘導と駐車場整理に努めているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 7合目駐車場にはトイレなどが設置されており本当に便利ですが、数などは足りているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 産業経済部長。 ◎産業経済部長(金谷幸弘) 樽前山の7合目の駐車場には男性用トイレ大小合わせて6基、女性用が4基、多目的トイレ1基が設置されておりまして、市において清掃等の管理のほうを行ってございます。これまでトイレの数に対する御要望等をいただいたことはございませんことから、登山者の皆様には譲り合いながら御利用いただいているものと認識してございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) こうした施設がきれいに使われているということで、大変いいことだと思います。登山が快適にできるように整備することは大切なことだと思いますが、同時に登山は危険が付き物です。 安全対策についてお聞きいたします。昨年議会においても外国人向けの看板の設置などが求められていましたが、現在は設置されているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 外国語表記の看板につきましては、樽前山は活火山であり、突発的に火山ガス等が噴出する可能性があるので、外輪山の内側には入らないなどを日本語と英語で表記した看板を作成しており、9月中に7合目登山道入り口など3か所へ設置する予定でございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 今おっしゃったように樽前山は活火山であり、噴火警戒レベルでいうと噴火警戒レベル1ですが、過去にこのレベルが上がったことはあるのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 噴火警戒レベルは、火山の活動状況に応じて必要な防災対応や警戒範囲を示すものとして気象庁が発表する指標でございます。 樽前山の噴火警戒レベルにつきましては、1999年以降火口周辺の高温状態が続いており、突発的な火山ガスが噴出の可能性があることから、警戒レベルの運用が開始された2007年、平成19年12月以降、レベル1のままで推移をしております。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 私も山に登るときは警戒レベルに気をつけて登るようにしております。樽前山は噴火警戒レベル1で今まで上がったことがないということですが、急に噴火警報レベルが上がった場合は、入山している人にどのような周知方法を考えているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 噴火警報が出た場合、状況に応じて火口付近の立入規制や登山禁止、入山規制などが行われることになりますが、その伝達方法としましては、携帯電話やスマートフォンを通じての緊急速報メールが山頂部でも受信可能であることを確認しているところでございます。 また、市から登山者向けに緊急放送を行うための手段としては、今年度整備の防災行政無線を活用し、7合目ヒュッテにソーラー式の防災行政無線を設置予定であり、令和3年度当初からの運用開始に向け準備を進めているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 有珠山などに登りますと各所に噴火の予兆を観測するためのケーブルが張り巡らされているのが見られますが、樽前山の観測体制はどのようになっているのか、お聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 樽前山の観測につきましては、樽前山火山防災協議会の構成員である国、北海道などの研究機関により行われており、地震計や監視カメラなど全体で150台の観測機器が設置され、常時観測を行っているところでございます。また、その情報は研究機関で共有されるとともに、異常が感知された際には協議会事務局である本市のほうに対しても速やかに情報提供され、本市から研究機関以外の協議会構成員に周知する体制となっているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 危機管理についてはきちんとなされているということが分かり安心いたしました。 別の観点から質問いたします。 樽前山は先ほど言ったように花の百名山と言われるほどタルマイソウをはじめとして高山植物の宝庫ですが、近年本来は樽前山には見られなかったコマクサが人の手で持ち込まれているようですが、生態系などを考えるとあまり好ましくないと思いますが、対応策などはどうなっているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) コマクサにつきましては、高山植物としては人気が高く、北海道では大雪山などに自生しております。本来そうした自生地では手厚く保護すべき植物でございますが、樽前山では自生していない植物でございます。 樽前山に自生した理由としては、登山者の靴に付着した種やあるいは誰かが種を持ち込み、まいたことによりコマクサが繁殖した可能性が考えられます。本来自生していないものが繁殖することは生態系を脅かすおそれがありますことから、国立公園管理します環境省の支笏洞爺国立公園管理事務所では平成16年からコマクサの除去作業を開始し、現在も継続しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 私も悪意を持って持ち込んだというふうには思っておりませんが、やはり生態系などのことを考えて、きちんとと広報する必要があると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) コマクサがどのように樽前山に持ち込まれたかは不明ですが、今議員もおっしゃったとおり悪気がなく持ち込まれているケースもございますことから、外来種の持込みや在来種の国内移動が生態系等へ影響を与えるおそれがあることにつきまして、市のホームページでの周知や樽前山のトイレなどの現場にも啓発のチラシを掲示するなど周知を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 入門編の山ということもあり、支笏湖に観光に来た方も登りやすい山ということから気軽に入山する姿も見られます。軽装の登山客の姿も見られることから、けがなどしないかと冷や冷やとすることがあるのですが、事故が起きた場合の対応についてお聞きします。 まず、救急体制はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 樽前山の登山で万が一事故が発生し、本人が同行者または7合目ヒュッテ管理人などから救急要請がされた場合には、樽前山の行政区域が本市と千歳市になっていることから、相互に連携を取り、事故発生場所の行政区域消防本部が救急隊を出動させ、対応する体制となっているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 先ほどの危機管理のところで携帯電話やスマートフォンが頂上付近では通じるということでしたので、通信が可能だということであり、また、苫小牧と千歳が複雑に交差しているところですが、その連携がきちんとなされているということを聞いて安心いたしました。また、7合目ヒュッテに管理人が常駐していることも安全性が確保されている山といえます。 7合目などの駐車場から登る人が多いとは思いますが、この山は登山ルートがかなりあり、隣の風不死岳の登山ルートもにもつながることから、道に迷うなどの遭難事故があった場合の対応をお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 山岳での遭難事故については、警察が中心となり捜索活動を行うこととなっております。事故が発生し、通報が消防もしくは警察のどちらかにされても、警察、市危機管理室、消防本部などが相互に連携を取り対応しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 登りやすいとはいえ、登山は登山であり、噴火警戒レベル1の活火山であることを踏まえて、登ることを入山する人にも自覚していただくということは大切なことだと思います。ただ、この山は本当に3万人を超える登山者がいる観光地としても非常に脚光を浴びている山ですので、ぜひ安全を担保しながらみんなが楽しく登れる山であってほしいなというふうに思います。 次に、4番目、苫小牧市自然環境保全地区についてお聞きいたします。 苫小牧市には5か所の自然環境保全地区があります。これらの地区では指定されてから調査などをあまりされていないようですが、この5か所について特に活用されているということもなく、一律に自然環境の保全に努めるということになるのでしょうか。もちろん自然環境を守ることは大事ですが、画一的に取り扱うことに疑問があります。地区によってはその特性を踏まえつつ、環境教育や観光資源として活用することもできるのではないでしょうか。保全するだけではなく、有効に活用することも考えてよいと思いますが、市としての見解をお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 本市の自然環境保全地区につきましては、これまでトキサタマップ湿原地区、勇払川旧古川地区、樽前ガロー地区、ウトナイ沼南東部砂丘地区、沼ノ端拓勇樹林地区の5地区を指定してございます。 苫小牧市自然環境保全基本方針の中では、良好な自然のある区域を選定し、将来にわたってその保全に努めるとされているところでございます。自然環境を保全するためには自然や生態系の重要性について理解を深めることが重要でございます。そのため、自然保護思想の普及や環境教育に努めることが大切であり、環境を保全しながら適切な利用についてそれぞれの保全地区の特性を考慮するなど検討することも必要と考えてございます。 今後、時代のニーズに即したものになるよう方針の見直しを進めるとともに、5つの保全地区それぞれの在り方について、専門家や自然環境保全審議会の意見なども伺いながら検討を進めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 将来にわたって保全していくという基本的な考え方は分かりました。私もそれが大前提だとは思っております。 一方で、環境教育の場として適切な利用についても検討しているということはよいことだと思います。まず、苫小牧東部にあるトキサタマップ湿原やウトナイ沼南東部砂丘についてですが、トキサタマップ湿原は、ウトナイ湖に直接流入するトキサタマップ川が湿原の中を流れ、数多くの野鳥が生息しています。また、ウトナイ南東部砂丘地区は、ウトナイ湖の南東部に広がる砂丘群が分布し、勇払原野の歴史を物語る、地域としてどちらの地区も学術的に貴重な地区と考えておりますが、保全や利活用について市の見解をお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) まず、トキサタマップ湿原地区につきましては、ウトナイ湖の北西部に位置し、特に自然状態のよく保たれた低層湿原で、野鳥の生息や採餌場となっており、景観的にも学術的にも貴重な湿原となってございます。 また、ウトナイ沼南東部砂丘地区におきましては、ウトナイ湖の南東に位置し、高山性や低地性、草原性等の植物が混在した植生が見られる貴重な地域となってございます。 どちらの地区も周辺環境に変化が少なく、人が立ち入ることが難しいことから、指定時の良好な自然環境が維持されておりますので、今後も厳正に保全を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) この2か所については環境の保全をぜひ図っていただきたいと思います。観察することで入り込んだことで環境が悪化するおそれもあることから、そのほうがよいとは思いますが、湿原や歴史について何らかの形で学ぶにはよい教材になると思います。 次に、勇払川旧古川地区は、勇払川の河川改修で残された部分とその周りの樹林地帯で、北海道の有形文化財の丸木舟が出土した場所を示す標柱などがある場所であり、稔橋など遺構も残っております。環境教育のみならず、歴史教育の場にもなるのではないでしょうか。市のお考えをお聞きいたします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 勇払川旧古川地区におきましては、勇払川河川改修後に残された三日月型の古川に囲まれた地区で、地区内には今議員もおっしゃっていました樹林に囲まれ、樹齢200年ほどのミズナラや白樺などが含まれ、良好な自然環境が形成されてございます。 また、この地区でアイヌの丸木舟が発見されていることから、歴史的にも貴重な地域となってございます。白老町に開設されたウポポイによってアイヌの歴史や文化に関心が高まることも予想されるため、自然環境の保全を図るとともに教育の場としての活用などにつきまして、関係部署と連携を図り、市民ニーズ等を探るところから始めてまいりたいというふうに考えてございます。 なお、アイヌの丸木舟に関しましては、丸木舟が行き来しておりました美々船着場跡について、説明看板を企業から寄贈を受け、字美沢地区に設置しておりますが、保全地区内のアイヌの丸木舟発見の場所につきましては、北海道教育委員会ホームページで北海道遺跡案内の中でも紹介されており、市としては現在その標柱がある場所に説明看板の設置を検討している状況でございます。 以上でございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 私もこの標柱を見に行ったのですが、ちょっと分かりづらいなというふうに思いましたので、今度看板が設置されるということで楽しみにしております。 次に、現在拓勇樹林地区については調査が入っておりますが、住宅地に残された歴史ある樹林地区であり、適切な利用について市として何か検討していることがあれば教えてください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 拓勇樹林地区につきましては、ほかの自然環境保全地区と異なりまして、現在は住宅地に囲まれた保全地区となっております。そのため、地域住民の生活と密接な関係にあり、住環境への配慮や地域住民にとって利用しやすい拓勇樹林の在り方について検討するため、現在環境調査を実施しているところでございます。 環境調査は現在実施中のため、方向性はまだ決まっておりませんが、10月中に中間報告を受ける予定となってございまして、中間報告を受けた後には一定の方向性が見えてくるのではないかと考えているところでございます。 いずれにしましても、拓勇樹林につきましては地域の特性や沼ノ端開拓の歴史を保存する樹林として保存されてきた経緯を踏まえ、自然との共生を図り、専門家や近隣住民の意見を伺いながら、拓勇樹林の在り方について検討を深めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 今御答弁がありましたように、沼ノ端開拓の歴史を保存する樹林として保全してきたということであり、住宅地の中に本当にすばらしい樹林があるということは、すばらしいことだと思います。 ただ、周りを見ますと本当に住宅地が周りにあります。そういったことから、倒木のおそれとか、それから防犯とか、いろいろな観点で住民の方は心配を抱えているかというふうにも思います。 ただ、それらの住民の方々の声も聞きながら、この歴史ある樹林帯を残すことによって、本当に環境教育に子供たちにとってはとてもよい場所だと思いますので、今後、今調査の結果を踏まえて考えていくということですが、ぜひここを住宅地の中にある特異な樹林帯ということで守っていっていただきたいなというふうに思います。 最後に、樽前ガローについてお聞きいたします。 この地区については、以前より保全と観光資源としてのバランスをどのように取るのかが問題となっておりました。保全ということから考えると、既に多くの観光客などが訪れ、ガローに下りて写真を撮ったりするなどして、いつの間にか下りる道ができてしまっているという問題があります。 観光資源と考えると駐車場がなく、ガロー部分の見学などができるところの確保など、せっかくの資源が生かされておりません。このような現状を市としてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 樽前ガロー地区につきましては、昭和54年に自然環境保全地区に指定される以前から、樽前山麓に広がる優れた自然環境の名所として多くの方が訪れる地区となっておりますが、自然環境保全地区として将来にわたってその保全に努めるということが基本的な考えとなってございます。 現在も良好な自然を維持しており、特異な景観を市内外の方が楽しんでいらっしゃいますので、環境保全と観光のバランスを考慮しながら関係部署と連携を図り、今後、保全と活用の両立に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 環境保全と観光を考え、バランスよくという市の考え方は分かりますが、バランスよくというのは本当に言葉としては都合のいい言葉ではあります。保全であれ、観光資源として有効に活用するのだということ、やはりきちんとした方針を定めていただきたいと思います。 ただその前に、先ほど言いましたように下りる道がいつの間にかできているなど、安全面への配慮、こうした整備は必要だと思いますが、市のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 環境衛生部長。 ◎環境衛生部長(町田雅人) 樽前ガローの地形として、樽前山からの清流が長い年月をかけて岩を侵食してできた崖となっておりますので、岩盤が崩れるというような危険性がございます。そのため、危険な場所への立入りはせずに、安全な場所から樽前ガローの自然を楽しんでいただきたいというふうに考えてございます。 また、利用しやすい整備によって今まで以上に多くの人が訪れるようになれば、現在維持されている自然環境への影響も懸念されることから、慎重な判断が必要だというふうに考えてございます。 今後につきましても、樽前ガローの自然を楽しんでいただくため、現在の環境保全と観光のバランスを保ちながら、安全面の配慮に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(金澤俊) 橋本智子議員。 ◆13番議員(橋本智子) 5か所の自然環境保全地区は、その環境を保全することが第一であることは変わりはないというふうに思いますが、それぞれの地区の特性を考慮し、市民のためにも次世代にわたって大いに活用する方向で検討いただけるよう要望して、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(金澤俊) 以上で、橋本智子議員の一般質問は終了いたしました。 大西厚子議員の質問を許可します。 大西厚子議員。             (大西厚子議員 質問席へ移動) ◆9番議員(大西厚子) それでは、順次質問をさせていただきます。 初めに、聴覚障がい者意思疎通支援の体制についてです。 福祉の町を標榜し、手話言語条例制定の本市であります。どこよりも聴覚障害者の身に沿った意思疎通の支援体制を充実させていかなければならないと考えます。 特にコロナ禍においては、なおさらのこと、さらなる支援体制の充実が求められると考えております。 本市の意思疎通支援体制のさらなる充実に向けて質問をさせていただきたいと思います。 まず初めに、本市の取組の現状をお聞きしたいと思いますが、本市において聴覚に障害のある方の意思疎通支援の取組はどのようなものがあるのか、お聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 本市では、本庁舎内に手話通訳者を1名配置しているほか、聴覚障害をお持ちの方の生活相談に対応するために、聾唖者生活相談員を1名配置しております。その他20名の登録員による手話通訳者等の派遣事業、要約筆記通訳の派遣、電話リレーサービスなどにも取り組んでいるところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) それでは、その中の手話通訳派遣事業について質問をしていきたいと思います。 まず、内容や実績についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 手話通訳者派遣事業につきましては、聴覚障害をお持ちの方とその他の方の意思疎通を円滑にするため、手話通訳員を派遣する事業となっており、本市では平成7年8月から実施しております。 利用実績につきましては、平成30年度は54名の方が利用し、回数は337回、令和元年度では54名の方が利用し、323回となっております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) ありがとうございます。 それでは、もう少し詳しく手話通訳者派遣事業の内容と実績をお聞きしたいと思うのですけれども、手話通訳の方はどこに配置をされているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 手話通訳者、聾唖者生活相談員は、ともに障がい福祉課に配置されております。派遣のための登録員は、特定の場所に配置ということではなく、聴覚障害のある方からの派遣要請に応じた場所に直接派遣される形となっております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) それでは、手話通訳派遣事業はどのような場に利用されているのでしょうか。それと手話通訳派遣事業の利用方法についても併せてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 派遣事業は、医療機関への通院時の通訳という目的での利用が全体の約5割を占めており、そのほか講習会等への参加やお子さんの参観日への出席などにも利用されております。 利用方法につきましては、市のほうにあらかじめ依頼していただく仕組みとなっており、利用料は無料となっております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 手話通訳派遣事業の意思疎通支援は分かりました。 それでは次に、本市が実施している電話リレーサービスについてお聞きをしたいと思います。 リレーサービスの内容と取組の経過、実績についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 電話リレーサービスとは、聴覚障害をお持ちの方が別の場所にいるオペレーターにタブレットやスマートフォンのテレビ電話機能を用いて手話で内容を伝え、その内容をオペレーターが相手先に電話で伝えるサービスとなっております。本市では、平成28年7月からタブレット2台を活用した電話リレーサービスを開始しております。 また、手話通訳者派遣事業を利用している方が多いことから、タブレットを活用した電話リレーサービスの利用実績につきましては、平成30年度、令和元年度とも利用はございませんでした。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 電話リレーサービスは利用がなかったということでございますけれども、この利用がなかった要因はどのようなものがあるか、併せてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 先ほども御答弁申し上げましたとおり、手話通訳者派遣事業を利用している方が多いということ、また、聴覚障害をお持ちの方や手話を習得した方同士が、自宅や外出先からスマホのテレビ電話機能で日常的にやり取りを行っているなどの現状から、サービス利用が少ないものと認識しております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) ただいまの御答弁、要因は当事者同士のスマホのテレビ電話の機能のやり取りを行っているという、そういった要因を上げられておりましたけれども、当事者同士を超えた社会参加のためのツールがこの電話リレーサービスだと私は認識をしております。やはり周知、啓発をすれば、もっともっと社会につながっていこうという人が私は出てくるのではないかなと思います。周知、啓発が大事ではないかと、このように私は思います。 国においても、このリレーサービスで聴覚障害者の電話利用の確保と充実を図るために、この6月に聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律という法律が成立しております。これにより制度化することとなりまして、2021年度中のサービス開始を目指すと国はしております。現在民間団体が実施しているものを公共インフラとして24時間365日サービスが提供され、緊急通報や健聴者からも利用できるようになるとのことでございます。これは朗報だと思っております。私なども聾唖者の方に電話をするときには、つながるときにはどうしたらいいのだろうかと、そのように思っていたこともございますけれども、この電話リレーサービスが使えるようなるということはとてもよいことだなと思っておりますし、聴覚障害の方の社会参加にもつながっていくことは本当によいことだと思います。その意味でこの電話リレーサービスを、先ほども申しましたけれども、啓発、周知していくことが大事だと思っております。 本事業、電話リレーサービスの本市の取組の継続については今後もお考えなのか、お聞かせいただきたいと思います。
    ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 本市の電話リレーサービスにつきましては、最近の利用実績はないものの今後も必要なときに使えるよう、タブレットを活用したリレーサービスの取組を継続してまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) それでは、この電話リレーサービスについてどのように充実に向けて取り組んでいこうとされているのか、充実に向けてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 本市といたしましても、聴覚障害をお持ちの方にとって、この電話リレーサービスは意思疎通を仲介するために必要な手段であると認識しております。 先ほども御答弁申し上げましたが、利用実績がないこともございますので、改めましてホームページ等による周知、また、当事者の団体の皆さんのほうにも周知を図ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) ぜひよろしくお願いをしたいと思います。 次に、遠隔手話サービスについてお伺いをしたいと思います。 遠隔手話サービスは、聴覚障害をお持ちの方と手話通訳者がタブレットを通してオンライン映像でつながり、同時通訳をするというシステムであります。 このたび国からコロナ禍において、聴覚障害者がコロナ感染が心配されるときなど、保健所や病院の受診に際して安心して相談、受診ができるように感染予防や緊急時の対応を強化するために、遠隔手話サービスを利用した意思疎通支援体制の強化事業を実施するとの通知が出されていると思います。タブレットのオンライン映像で手話通訳につながるこの遠隔手話サービスは、コロナ禍において手話通訳者の感染予防に配慮する、また当事者の安心した医療機関の受診につながる有効なシステムであります。病院を受診したとき、医師がマスクをしていることで唇の動き、光景が見えづらくて言葉を理解しにくいという聴覚障害者の声を受けての事業と伺っております。 本市においても、先ほどお伺いしましたが、手話通訳者を利用しての利用実績は、半分の方が病院受診の際に利用しているということでございます。こういうこともあり、ぜひこれは充実をさせていただきたいなと思っているところであります。 国の補正予算の6億円は各都道府県に分配されて、今回事業実施のためのタブレット購入費用などを国が全額負担するということでございますが、厚労省の配慮で締切りを延期し、要件緩和したというような情報もいただきました。本市においてもぜひ手を挙げて、この遠隔手話サービスに取り組んでいくべきと考えますが、市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 今回の補助事業により、今まで遠隔手話の体制がなかった道内の他の自治体でも導入の動きが進んでいるというふうに認識しておりますが、本市といたしましては、先ほども御答弁申し上げましたとおり、電話リレーサービスを既に開始しており、そのタブレット2台を遠隔手話サービスにも活用できますことから、今回の補助事業には手を挙げず、遠隔手話について一定の体制が整備されているということで、こちらの事業を充実させていきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) そこで一つ確認させていただきたいと思うのですけれども、ただいまの答弁で、本市では遠隔手話サービスは一定の体制が整備されているということだったのですが、冒頭の私の質問にお答えいただいたのは、本市が実施している意思疎通支援の取組の中には電話リレーサービスはあったのですけれども、遠隔手話サービスはなかったと思うのですが、本市は既に遠隔手話サービスを行っているということでよかったのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 申し訳ございません。冒頭の説明の中では、主な事業ということで、などということで説明させていただきました。 本市ではタブレットを活用した遠隔手話サービスも実施しておりまして、障がい福祉課に勤務する手話通訳員がタブレット1台を用いて、利用者がお持ちのパソコン、タブレット、スマートフォンとテレビ電話機能を通して遠隔手話を行うこととしております。また、必要に応じてタブレット1台を遠隔手話を実施する場所へ持ち出すことも可能となっております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) それでは、続けてお聞きしたいと思うのですけれども、本市の遠隔手話サービスはどのような体制なのでしょうか。遠隔手話サービスのセンターの機能として手話通訳の常駐はあるのか、タブレット数など、また、実績と併せてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 体制につきましては、今ほど御答弁申し上げたとおりでございます。 実績のほうは、こちらのほうにつきましても手話通訳者派遣事業を利用している方が多いことから、電話リレーサービスと同様、利用実績につきましては平成30年度、令和元年度とも利用がございませんでした。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 遠隔手話サービスも電話リレーサービス同様、利用者はないということでございます。これはこの遠隔手話サービスについてもやはり利用者は知らないのです。その辺りの周知はぜひしっかり行っていただきたいなと思うところであります。 それで、本市において体制整備されているということであれば、充実のためにタブレットを増やして、常時設置ができる病院や行政の窓口を増やすこと、また、これは災害時にも避難所に設ける体制などを整えておくと非常に有効なものでございますので、その辺りも考えていただきたいと考えます。 今回この国の強化事業を使ってタブレットを導入して遠隔手話サービスの充実に取り組む自治体が増えているということでございます。本市のように市独自で専任手話通訳者がセンター的に常駐し対応するということで、タブレットを増やし取り組む自治体もあると伺っております。 また、先進的に取り組んでおります、手話基本条例を制定している石狩市では、遠隔手話サービス、また電話リレーサービスを手話サービスのICT化と位置づけまして、しっかりと位置づけて特化した形で取り組んでいるというようなことも伺っております。 本市においてもお伺いしましたら、タブレットを増やすことは通信費の負担ともなるということもありますが、ぜひ予算措置をしていただいて、本市もコロナ禍に対応できる手話遠隔サービスの拡大、充実を図っていただきたい、このように思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 今ほど議員のほうからも御紹介いただきました石狩市のほうにも私どものほうでもお尋ねをしましたところ、やはり遠隔手話、電話リレーサービスは既に導入があるということで、今回の申請のほうは見送るというふうにも伺っております。また、聾者にとって全く知らない人が画面に出ることには戸惑いがあるというようなことからも、こちらのほうの申請は見送るというような現状もあるというふうにお聞きしております。 私どもといたしましても、この電話リレーサービスについては大変重要なサービスというふうに考えておりますので、先ほども御答弁申し上げましたが、まずは今あるサービスを一度でも御利用していただけるような取組を、市として周知も含めまして、当事者の方々、団体のほうに御意見を伺いながら進めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をお願いいたします。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 今の御答弁ですが、今ある手話通訳の制度を充実させていくということでございますけれども、今ある制度は対面通訳というのが基本になっていると思います。今回のコロナ禍だからこそ、この対面通訳が難しいからこその事業でございます。やはり対面通訳をオンライン化することで、当事者をはじめ、手話通訳者をはじめ、当事者を守る感染予防対策のための環境整備の事業でございますので、併せて災害時にも、何度も申し上げておりますけれども、災害時にも意思疎通の支援になります。さらなる充実を目指していただきたいと強く求めたいと思います。 本市の手話言語条例ができて約3年半になります。市長の公約の中にも笑顔あふれるふくしのまちづくり、その中に手話言語環境の充実ということが上げられていると思います。やはり意思疎通支援の手話言語環境の充実に関して、今般のコロナ禍だからこそ、その環境整備にも力を入れていかなければならないと考えているのですけれども、市長にお伺いしたいと思うのですけれども、コロナ禍の取組に併せて、聴覚障害者の意思疎通支援の環境のさらなる充実に向けての市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) この場合、大西厚子議員の質問に対する答弁を保留し、暫時休憩いたします。      ──────────────────────────             休 憩  午後3時01分             再 開  午後3時44分      ────────────────────────── ○議長(金澤俊) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 大西厚子議員の質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) 大西議員の質問にお答えをいたしますけれども、先ほどやり取りを聞いていて、少しかみ合っていないなということを思いながら、聴覚障害を持たれている皆さんにとって、様々なその生活シーンで選択肢が幾つかあるということは非常にいいことだと思います。例えば議員御指摘のようにコロナ禍、今コロナ禍におけるそういう状況についての福祉部としての考え方、私の答弁の後に福祉部長から答弁をさせますけれども、一つ議員にも御理解いただきたいのは、やはり私はずっと、聾唖者の連盟の皆さんが、手話の会は複数ありますが、そこの皆さんと一緒に毎年港まつりに参加しています。パレードに参加しているのです。最近はずっと手話言語条例を市民の皆さんに知ってもらうために、非常に熱心に市民パレードでも活動していますが、この手話言語条例の前から手話の会の皆さんと聾唖者の連盟の皆さんが、あれを見ていて非常に、ある種の絆というもの感じている一人であります。 したがって、手話言語条例要望プロセスも本当に皆さんが一体になって熱心に活動してきたという経過があります。そういう意味で手話通訳者派遣事業を利用されている方が多い。やはりフェース・ツー・フェースで、やはり体と体で感じながら意味をお互いにやり取りをする。そういう手話の会の皆さんとの絆が、苫小牧は非常に長い間の歴史の積み重ねかと思いますけれども、そういう思いというものもやはり理解していかなければならないなと。同時に、議員が指摘するように例えば災害のとき、例えば今コロナ禍のときに、対面のいろいろな制限がつく中で、やはり選択肢としては一応持つ必要が、検討する必要があるのではないかというふうに思いますが、ぜひ聾唖者連盟の皆さんとこの手話の皆さんとの長い間の絆の積み重ねというものをベースにして、苫小牧では手話通訳者派遣事業を選択されている方が多いという現実も御理解いただきたいなというふうに思います。 では、福祉部長から答弁させます。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 市長からも御答弁申し上げましたとおり、まずは利用者の方の気持ちを大事にしながら、しかしながら議員がおっしゃられるように、このコロナウイルス感染予防ということ、このコロナ禍におけるサービスということも考えていかなければならないと思いますので、同行はできなくなるような場面を想定しまして、このサービスをすぐに御利用いただけるように団体の皆さんと勉強会をするなど、そういった準備も進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) ありがとうございます。どうぞよろしくお願いしたいと思います。 それでは次に、あいサポート運動について質問させていただきたいと思います。 鳥取県と協定を締結し始まったあいサポート運動でありますが、間もなく2年を迎えます。障害の内容、特性を学び、障害のある方へ必要な配慮やちょっとした手助けを行う運動であります。北海道としては、現在本市と登別市の取組であり、先進的に取り組んでいると認識をしております。 初めに、本市のあいサポート運動の進捗状況についてお伺いしたいと思います。 サポーターの人数は目標1,500人と伺っておりましたが、現在どのくらいの登録者になったのか、また、これまでどのような場での研修を行ってきたか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 令和元年度では議員御案内のように累計で1,500名のサポーターを目標としておりましたが、後半、新型コロナウイルス感染拡大により、その防止のために研修の中止などもやむを得ず、その影響もあり最終的には累計で年度内では1,425名のサポーター数という結果となっております。 実施場所につきましては、一般市民向け以外にも福祉団体ですとか企業のほうにも出前講座を行ってきたところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) それでは、今後の展開について今後どのくらいのあいサポーターの陣容を目指すのか、また、研修の場の拡大のお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 現時点におきまして新型コロナウイルス感染症の影響が見通せないことから、今年度の目標の設定は困難でありますが、現在も感染症対策を行った上で、状況を見ながら一般市民向けの講座を開設しているところでございます。 引き続き、企業や地域で活動されている団体などへの出前講座に向けた働きかけ、子供向けあいサポート研修の企画、検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 研修の内容についてですけれども、本市ならではの独自性をプラスしてはどうかなと思います。手話言語条例の苫小牧でありますので、あいサポーターの方に手話に具体的に親しんでもらう、学んでもらう、そのような具体的な体験できるような独自の取組もいいのではないかと思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) あいサポート研修では簡単な手話講座を行うことになっておりますので、本市では平成29年度に作成しました市独自のDVDを活用しております。市内の身近な光景を取り上げることで手話をより身近に感じてもらえるよう、独自の取組を行っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 本市では簡単な手話の講座を行っていると、加えているということでございます。とてもいい取組と思います。 そこで、まず知ることからとのことで研修は75分の座学を行っておりますけれども、具体的な行動に移せるような発展を考えてはどうかと考えるところであります。あいサポーターは知ることから始めるとのことですけれども、知ることは大切であります。知るだけではなく、運動の目指すところは、知ることにより障害を持つ方を思いやり、具体的にさりげなく行動ができること、ちょっとした手助けというところだと思うのですけれども、その手助けに具体的な行動を起こせる、そこを目指すものであると私は考えております。 そこで、本家本元の鳥取県の取組を見ますと、様々な発展的な展開がなされているようであります。あいサポーター次世代事業として事業化しており、子供の頃からあいサポート精神を学ぶことが大切であるという考えから、県内の高校生、中学生とあいサポート大使と、これは私たちのあいサポーターだと思うのですけれども、障害者との実際の交流の場を設けて、障害理解を促進するとしていくというものだそうでございます。座っての講座だけではなく、実際の交流を行う事業に発展させていけるというような、このような展開も本市も視野に入れていくことも大事ではないかなと考えております。 そこで、その際に内容の充実もしていくということも視野に入れていってはどうかなと思っております。例えば今般のコロナ禍において、心の病を抱える人が増加しているということを伺っております。このような精神疾患を抱える人に対してできる行動として今メンタルヘルス・ファーストエイドというものが注目されております。これは鬱病など心の病を抱える人に対して、専門家ではないごく身近な人ができる5つの行動、支援プログラム、支える側の5つのプログラムがありますけれども、このようなことの内容をこのあいサポーターの研修に取り入れていくことも考えられるのではないかと思っております。 また、ある程度のサポーターの人数がそろった段階で、あいサポート運動のパート2のような研修内容の展開も工夫をして、複数回の参加者にも来ていただけるような取組を考えてはどうかなと思っております。 このような発展的な内容、どのように考えているか、考えてみてはどうかなと思うのですけれども、お考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(柳沢香代子) 本市では、平成30年10月にこの運動を始めてからまだ2年弱であること、また先ほども申し上げましたように、昨年度1,500名を目指して運動してまいりましたが、コロナの影響で1,400人程度にとどまっているということもありますことから、まずは当面の間は、このコロナ禍の中でありますけれども、研修の回数を地道に増やしながらサポーターを一人でも多く増やしていくことに注力していきたいというふうに思っておりますが、議員がおっしゃられるように、子供向けのあいサポート研修など、そういった新しい企画も考えながら、研修目的を損なわない範囲で地元の情報を盛り込んだりですとか、当事者の方を呼んでお話をしていただくというようなことも企画をしていければというふうには考えております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) ぜひこのあいサポート運動の充実、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。 それでは次に、障害者の防災ハンドブックについて質問をさせていただきます。 災害時の障害者への支援の充実を目指して質問させていただきたいと思いますが、近年多発する自然災害において多くの方が犠牲になっていることは本当に残念な、無念なことでございます。東日本大震災において、聴覚に障害を持つ方の死亡率は健聴者の約5倍との統計が出ていることを伺いました。聴覚障害者にかかわらず、様々な障害を抱える方に寄り添った防災対策を充実させていかなければならないと痛感するところであります。 本市におきまして、障害者の避難、防災に関してどのような取組を行っているか、まずお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 近年国内において局地的な大雨や地震などの大規模災害が発生するたびに、障害のある方など自ら避難することが困難な方々が犠牲となり、その対応が全国的な課題となっております。 このため、本市においては、平成29年に障害のある方など避難の際に支援を要する方々の安全を確保するための支援体制を定めた苫小牧市避難行動要支援者避難支援計画を策定いたしました。 また、災害発生時に避難所での生活に特別な支援を要する方々を収容する福祉避難所の円滑な運営のため、平成24年に福祉避難所の設置及び運営に関するマニュアルを策定するなど、障害のある方を含めた災害弱者に向けた取組を進めているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 避難行動要支援者避難支援計画ですとか福祉避難所の取組があることを分かりました。 それでは、本市にはこの6月に新しくなった避難所運営マニュアル、そして防災ハンドブックがありますけれども、そこではどのような対応が押さえられているのでしょうか。例えば胆振東部地震を受けまして、その見直しで耳の不自由な方などのために情報習得やコミュニケーションのための貼り紙掲示やホワイトボードの導入などが確認されておりますが、このようなより具体的な記載事項があるマニュアル化が大事かと思います。避難所運営マニュアルではどのようになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 避難所において掲示物やホワイトボードなどの文字情報で周知をすることは、障害のある方に限らず避難された方々に確実に情報伝達をする手段として大変有効であると認識をしております。 このため、今年6月改定の避難所運営マニュアルでは、避難所生活の決まり事といった共通ルールの掲示例を盛り込むとともに、広報用の掲示板の設置や黒板、ホワイトボードの活用について記載をしているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 分かりました。 このように、障害者の防災については様々な障害の特性を理解して、それに応じた適切な支援を特化した形でより具体的に整理しておくことが必要ではないかと考えます。 そのようなことを冊子にした防災ハンドブック、手引についてですけれども、多くの自治体が取り組んでおります。その中の一つに埼玉県久喜市が作成した障がい者のための防災の手引きがありますけれども、これは非常に分かりやすく、障害者自身の災害時の避難行動の仕方や備え、自助ですね。そのほか災害障害者へのサポート方法、支える側の共助と、それから障害者支援者向けの公助の3分野に分けて作成をしております。そしてこのハンドブックは、障害者本人やその家族、そして支援者にも配付して、地域の防災セミナーなどでも積極的に活用しているということでございます。 本市においても、障害者の特性に応じた避難行動や防災についての備え、心構えを具体的に整理してまとめたハンドブック、冊子は必要と考えます。障がい者のための防災の手引きのような冊子を作るお考えはないか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 久喜市策定の障がい者のための防災の手引きでは、防災における自助、共助、公助の観点から、障害のある方への災害発生時の関わり方などが整理をされているところであります。 本市におきましても、避難行動要支援者避難支援計画や福祉避難所の設置及び運営に関するマニュアルにおいて、久喜市同様に災害弱者の支援に係る共助あるいは公助の考え方を整理しているところでありまして、市としましては、まずはこれらの計画、マニュアルの周知徹底と訓練による実践力の向上を図ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 本市においては整理されているということで、共助、公助の取組の周知と実践力の向上に取り組んでいくということが分かりました。 それでは、本市も現在ある計画やマニュアルについて、訓練などを通し常に検証され、見直しをされていると思いますけれども、この際に久喜市などの手引を参考に取り入れられることは取り入れていく、このような見直しの際に加えていくというようなお考えはないか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 近年は毎年のように今大規模災害が発生し、新たな課題が生じていることから、計画、マニュアルに最新の知見を取り入れ、常に改善を図っていく必要があるものと認識をしております。 議員御指摘の久喜市の手引では、災害弱者の対応における共助及び公助の考え方に加え、自助として障害のある方自らが取り組むべき内容も整理をされております。この点については本市としても大いに参考になることから、今後の計画、マニュアルの見直しの際には取り入れ、災害弱者のさらなる安全・安心の向上につなげてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 今後の見直しの際に、自助の点での見直しをとの御答弁でございます。久喜市の障がい者のための防災の手引きは、障害別の特性に応じた大変に分かりやすいもので、非常によいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 そこで、本市の防災ハンドブックにはシチュエーション別防災対策のススメというのがありますけれども、ここでは女性の視点からの防災、またペット同伴の避難の対応など今回加えていただき、よく整理され紹介されておりますけれども、障害者自身ができる障害の特性に応じた備え、自助についても段階的にまずはここでも紹介するというようなことを考えてはどうかなと思うのですけれども、お考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 本市におきましては、防災出前講座等の啓発の機会に防災ハンドブックを活用しておりまして、議員からお話のありましたシチュエーション別防災対策のススメに障害のある方の自助に関わる内容を盛り込むことにつきましては、これにつきましては速やかに対応して、取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 速やかに進めていただくということで、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。 それでは次に、住宅火災における被災者支援体制について質問をさせていただきたいと思います。 今年1月、柏木町で住宅火災が発生し、住民お一人の方がお亡くなりになる痛ましい火災がありました。隣のアパートに延焼し、複数の住民の方々がやけどされることとなりました。冬季でもあり、当日も雪が降っており、早朝ということもあり、着の身着のまま焼け出された方は不安を抱えながら外で避難をしており、私も近隣住民の一員として救済に当たらせていただきました。 この経験を踏まえ、改めて火災発生時の被災者支援についてお伺いをしたいと思います。 まず、火災で焼け出された方を支援する体制や公的な支援策があると思いますけれども、火災発生時の初期対応や被災者の把握、支援制度の周知についてはどのように行っているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 消防といたしまして、住宅火災発生時には人命救助、消火活動に併せて、被災者を把握しなければなりません。被災者の情報については危機管理室に伝え、連携を図っているところでございます。 また、被災者の支援は消火活動後、罹災証明の発行についての説明と苫小牧市の被災者支援制度一覧、これを配付して周知を行っているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) それでは、火災発生時の初期対応についてなのですけれども、救護が必要な負傷者は救急車での搬送という対応になると思うのですけれども、ほかの被災住民について、着るものもなくて、冬寒く、外で待機するという、そういう方も初めはいらっしゃいました。消防として、その方たちのような救護はあるのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 消防長。 ◎消防長(寺島正吉) 消防といたしましては、被災された方は災害現場の状況に応じて、救急車、消防車内に救護する場合はございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) ありがとうございます。 それで、様々その後の連携という部分で町内会館にもお世話になったかと思うのですけれども、その辺りの連携という部分では、どこかつながるところだとか、市としては押さえているところはあるのでしょうか、その辺りをお伺いしたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 消防から得た情報を私どもとしてどうしているかという視点でお答えをさせていただきたいと思います。 住宅火災のケースにおきましては、見舞金や寝具等の提供のために社会福祉協議会に連絡をしております。そのほか、生活保護や高齢者の確認のため、その部分については福祉部に、長期的な住宅支援のもし必要性があれば住宅課、一時的な避難先の確保を要するケースでは町内会へ連絡するなど、状況に応じまして私どもで関係機関を判断、連絡の上、被災者支援のための連絡体制につきまして構築をしているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) それでは、具体的な支援の内容はどのようなものがあるか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 火災における支援の内容でありますが、社会福祉協議会が行う支援としましては、火災による人的・住宅被害に対してそれぞれ最大2万円までの見舞金を支給するほか、布団あるいは日用品としてタオル、歯ブラシなどを救援物資として支給することが可能となっております。 また、町内会などが一時的に町内会館等を被災者に開放するようなケースにおきましては、必要に応じまして危機管理室から毛布や食料などの備蓄品を提供しているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) このような住宅火災の支援を行うに当たり、マニュアルは整理されているのでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 危機管理室では、住宅火災に係る対応につきまして、先ほど御答弁しました各種支援策や関係機関を把握し、具体的な連絡先を含めた手順として整理をしているところでございます。 実動におきましては、この手本を基本としつつ、状況に応じてさらに関係する部署の可能性を判断しながら対応しているところでありまして、今後とも適切な支援が行き届くよう、関係機関との連携に努めてまいりたいと思っております。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) 先ほども状況に応じて関係機関と連携し、地域支援のために町内会と連携することもあると。町内会館の一時使用を依頼、相談するケースもあるということでございます。今回の場合は対応可能でありましたけれども、難しい場合や、それが難しい地域もあると思います。市として何らかの提供可能な場所の用意は必要ではないかなと考えますけれども、この辺りどのようにお考えでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市民生活部長。 ◎市民生活部長(野見山慎一) 住宅火災の避難場所につきましては、基本的には御自身の親類等の御協力をいただくことが第一ではあるというふうに考えてはおりますが、火災の状況や規模によっては、行政による対応のほか、町内会など地域の皆様に御協力をいただくケースもございます。 このことから、町内会の御支援が必須というわけではございませんが、被災者の救済を第一に、状況に応じた円滑な連携が図れますよう、町内会の皆様とは日頃から顔の見える関係を構築してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 大西厚子議員。 ◆9番議員(大西厚子) このたびの火災のときにも、円滑な連携でもって本当に市民の安全・安心が保たれたのではないかなと思っております。これからもそのような市の取組をどうぞよろしくお願いをしたいと思います。 以上で、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(金澤俊) 以上で、大西厚子議員の一般質問は終了いたしました。 首藤孝治議員の質問を許可します。 首藤孝治議員。             (首藤孝治議員 質問席へ移動) ◆12番議員(首藤孝治) それでは、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。 まず政治姿勢、コロナ禍と次年度予算の考え方について質疑をさせていただきますけれども、こちらの質疑に関しましては、昨日木村、佐々木両議員がほとんどいろいろとお話をしていただいたということもありますけれども、ちょっと私は重複する質疑になりますけれども、これだけは何としても市に伝えておきたいという思いを込めて、ちょっと1点質疑をさせていただきます。 昨日のお話の中でも、コロナ禍によって非常に市民、事業者の皆さん、大変御苦労されているという状況も分かったかなというふうには考えておりますけれども、その中で事業者さんです。事業者さんは今苫小牧市内の工事ですとか、それから札幌圏の工事、こちらのほうが軒並み延期ですとか中止、そういった状況に追い込まれているという事実がございます。これでもし公共事業費がまた削られるようなことがあると、なかなか次年度、削られるようなことがあると非常に苦しいといった声が聞かれております。 公共事業費については、一般と企業と特別と2017年については139億円、18年が157億円、2019年が169億円で、本年度については173億円ぐらいの当初見込みということでありますけれども、こちらが来年度削られると非常に困難であるという声が聞かれます。この件に関してもう一度御答弁をいただければと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 財政部長。 ◎財政部長(斉藤和典) 公共工事につきましては、地域経済での景気対策としての期待が大きいと、そういうものは私たちも認識しております。 今議員からも紹介ありましたように、直近では150億円を超える規模で過去も来ておりますけれども、昨日も木村議員のときにもお話しさせていただきましたけれども、リーマンショック後は100億円を切る状況でもありました。その後100億円台になりまして回復してきて、先ほど紹介がありましたように最近では150億円を超えていると、そういう状況であります。これはやはり地場産業とか地域経済を守るためには、公共事業費を確保していく、そういうところでは重要と考えておりますけれども、今現在どのくらいになるかというのは本当に今は分からない状況ですが、我々としてもその辺はよく考えておりまして、他の事業とのバランスというものもやはり考えなければいけませんけれども、可能な限り、できる限り地域経済が疲弊しないようなことを考えながら、どのくらいになるか分かりませんけれども、しっかりとそこは取り組んでいきたいというふうに考えてございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 財政部長から力強い答弁がありましたので、何とぞそういうことも考えながら次年度の予算というのを組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 でも、アクセルばかり踏んでいても、本当に昨日もお話の中でありましたけれども、税収減ということになってくれば、何か絞っていかなくてはならない、そういった状況があるとは思います。 そこで、私は公共施設、こちらに関してはいつもといいますか、何回かこの場で公共施設については苫小牧は多過ぎるというお話の中で、何とか削減することも重要ではないかというお話も何度かさせていただきましたけれども、今回このようなコロナウイルスの影響も受けて、公共施設等総合管理計画ですとか、こういったものも当然この見直しをかけていかなくてはならないのかなというふうにも考えておりますけれども、この辺についてどうお考えなのか、御見解をお聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 財政部長。 ◎財政部長(斉藤和典) 公共施設等総合管理計画につきましては、総務省からも通知がありまして、公共施設の老朽化対策を着実に進めるために計画をしっかり見直しを行うということになってございます。 現在施設ごとの個別計画、そういったものを策定しておりまして、それは今年度中に策定を終えまして、それを基に本体である公共施設等総合管理計画を見直すと、そういうスケジュールで今進めているところでございます。 確かに議員おっしゃられるとおり、公共施設を今後減らしていかなければならないと。それで当初この計画の中では10年後の令和8年に2%削減という目標を掲げております。ただ、今現在なかなかそこまで行くのは、まだはっきり分からないのですけれども、難しいところもございます。そういった中で、今後、公共施設を更新していくに当たっては、当然ながら複合化や集約化というものを進めていき、そういうことによって床の面積を減らせることも可能ですし、当然そこで財政負担も減らすことができていくと、そういうことによって将来世代への過度な負担を避けていくと、そういうことは大事だと考えておりますので、常に更新に当たってはその意識を持って進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。
    ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 苫小牧市の公共施設等総合管理計画を変えてくということは、それにつながる、例えば苫小牧市営住宅整備計画ですとか、こういったところにも関わってくるのかなというふうには考えております。 その苫小牧市の総合計画自体というのはそう変わらないような気はしますけれども、この辺全体的に総合計画が変われば全て変わってくるような形にはなりますけれども、この辺の扱いというのは次年度以降どのような考えなのかというのもお聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 財政部長。 ◎財政部長(斉藤和典) 市営住宅の整備計画、これはもう策定されて公表されておりまして、廃止・解体時期とかそういうものも明記されているところでございます。 あと学校です。小中学校のこの計画も整備されておりまして、これは解体時期とかそういうものではないですけれども、学校建設、更新、改修すれば既存の校舎は解体していくと、そういうことは分かります。 ただ、そのほかの施設につきまして今個別計画を提出してもらっていますけれども、なかなかその用途廃止とか解体というのを今から決めるというのは非常に難しいところということもございます。その中でこの本体の総合管理計画をどのように見直していくか。基本国から言われているのは、その施設の維持管理、更新に係る中長期的な経費の見込み、それをしっかりと追求しなさいと、そういうことが求められておりますので、まずそこに取り組みながら、本当に今後の財政のことを考えたときに、公共施設の在り方というのは非常に重い課題になってくることがもう分かりますので、しっかりそこは検討しながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) ありがとうございます。 今国からそういった指示があったのかというところかとは思いますけれども、この今回のコロナ禍を受けて、日本としても物すごい負債を抱えたというのもこれは当然のことで、それに伴って地方交付金だとかというものも恐らく削減されてくるのかなというふうには考えています。 例えばこの公共施設等とかという部分では、国のほうから何%ぐらい削減しなさいとか、そういったお達しとかというのはあるのでしょうか。御見解をお願いします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 財政部長。 ◎財政部長(斉藤和典) 国からは何%とかという指示というか通知というものはございません。それは各それぞれの実態に応じて、必要なものは残していかなければいけませんけれども、やはり全体的には人口が減っていくという中において、公共施設というもの、それはもう複合化であったりもそうですけれども、一部ではコンパクトシティーとかという話もありますけれども、それは各自治体において判断した中で進めていくものだというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 いずれにせよ、将来にその負担を残さないようなやはり公共施設の在り方とかというのもあると思いますので、その辺も考えながらぜひ前に進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、感染症対策について議論したいと思います。 感染症対策につきましては、イベント等の開催時、こちらに関してはコロナ対策というのは非常に重要であるというふうに考えておりますけれども、苫小牧市としてイベント等の開催時にコロナウイルス感染症対策ということでどのような指示をしているのかということをまずお聞かせいただければと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) これまでの市の対応といたしましては、イベント等の開催が見込まれるホールを有する公共施設に対して、苫小牧保健所と共同の現地確認を行い、イベント実施時の留意事項について指導を行ってまいりました。 また、一定規模以上の参加者が見込まれるイベント主催者に対しても、情報を収集した場合には、イベント開催について、事前に保健所への連絡、相談につなげているところでございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 そのイベント等の主催者のほうより、結局そのコロナ対策、感染症対策を十分にやりたいのだけれども、どこへ連絡していいのか分からないということが現実にありまして、それは苫小牧保健所ですか、そちらの方が主体しているというのはよく分かってはいるのですけれども、その辺の声があるのですけれども、この辺の対応というのはどのようになっているのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 国からは参加者が1,000人を超えるようなイベントを開催する予定の場合には、その開催要件等について保健所を窓口として北海道に事前相談をすることとされております。 また、相談を受けた保健所におきましては、地域の感染状況等に応じたイベント開催の方針を伝えるとともに、基本的な感染防止対策が実施されることを確認いたしますので、相談窓口としては苫小牧保健所となっております。 また、参加人数の小規模なイベントであれば、感染拡大予防ガイドラインが業種別にございますので、ガイドラインに基づいた感染予防対策を取りながらイベントを開催いただければというふうに考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) それは分かるのですけれども、実際にその感染症対策をやるとしても、イベントの主催者側としては、例えば市のホームページにでも、ここをクリックして、ここに入ってもらえれば、イベント主催について、感染症についてはこういった対策を取ってくださいですとか、そういった丁寧なものがあると非常に分かりやすいとは思うのですけれども、結局市役所の内部に電話しても、ちょっとこちらの部署ではないですとか、そういって回されるケースもあったのです。そういった面では、この市の媒体を使ってもう少し広報という部分をしたほうがいいのかなというふうには考えておりますけれども、この辺はどう考えでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 相談窓口であります苫小牧保健所の連絡先や北海道より通知のありましたイベント主催者用のセルフチェックシートというものがございます。これにつきましても市のホームページへの掲載を行いまして、相談窓口とイベント時の感染防止対策の分かりやすい周知に今後努めてまいりたいと考えております。 また、市の内部、今こちらではないというような議員からの御指摘もございましたけれども、市の内部におきましても、イベント開催の情報を聞いた部署が案内できるように周知を図ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) ありがとうございます。 もっと分かりやすくするとすれば、例えば市役所に来て、そういった窓口があるだとか、その感染症対策というのは苫小牧市にとっては物すごく重要な位置づけだとは思いますので、そこに対応するためにワンストップサービスですとか、そういったことも次につなげるというところでは考えていったほうがいいのではないかなというふうに考えますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 健康こども部長。 ◎健康こども部長(桜田智恵美) 感染症対策の相談窓口につきましては、苫小牧保健所にてワンストップ化されておりますけれども、保健所とは常に私どもも連携を取っておりますので、これまでも市で相談を受けた場合であっても、詳細の聞き取りや対策案の検討、そして現地確認なども連携しながら行ってきたところでございます。今後もお互いに情報を共有しながら、相談を受けた機関がどちらであっても連携を取って相談に応じてまいりたいと考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 ホームページ等の媒体にも分かりやすくしてくれることと、それから、どこの部署に電話しても、きちんと感染症対策はここに電話してくださいとか、そういった横のつながりもきちんとやってくれるということで、そこにぜひ期待していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 続きまして、中心市街地活性化ということで、駅前プラザegaoビル跡地を含めたまちづくりについての質疑のほうに移らせていただきますけれども、まず駅前プラザegaoビルに関して現在控訴中ということではありますけれども、最新の情報を公表できる範囲で御見解をお聞かせいただければと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 旧サンプラザビルに関する訴訟につきましては、新型コロナウイルスの影響によりまして控訴審が延期となっておりましたけれども、7月8日の日に第1回の口頭弁論が行われたという状況であります。 第1回の口頭弁論におきましては、双方主張を行った後に、裁判長から和解勧告が示されまして、現在和解協議を進めている状況でございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 現在控訴中ということであれなのですけれども、このegaoビル問題に関しましては、2014年の4月にビルが閉鎖された後、2016年の4月に破産手続が完了してという流れだとは思いますけれども、今その市民目線から行くと、閉鎖してからになりますからもう丸6年、7年目ぐらい、こういった閉鎖の状況というのが続いているわけでありますけれども、私としても一刻も早く何とかしていただきたいという思いは強いですけれども、市長、何かこのビルに対する思いですとか、そのようなことを少しお聞かせいただければというふうに思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) これは本当に一日も早く、具体的に市が動けるような状況になるということでありますから、今訴訟中でありまして、和解勧告を受け、協議中であります。これだけ長い時間がかかって、ただ、市の決断、市の判断でどうにでもなる部分というのは非常に少ないわけでありまして、その辺の事情は議会の皆さんはよく御認識いただいているかと思います。市民から見てそれが分かりづらいというのも分かります。 しかし、苫小牧の町の顔としての駅前を一日も早く具体的に動けるように、しっかりと今、水面下でありますけれども、今様々な協議を積み重ねているという段階でありますので、ぜひそういう思いだけは御理解をいただきたいと思います。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 市長、よく分かりました。何とかしたいという思いもよく伝わりました。私も何とかしていただきたいと本当に考えております。 しかしながら、もう6年、7年目を迎えるというところでは、私はやはりegaoビルそのものよりも、もう周りに手をつけていったほうがいいのではないかなというふうにも考えております。これはそういった市民の多くの声もございます。現にバスターミナル関係も老朽化して今駐車場という形で使っておりますけれども、ああいったところも何か整備をしようと思えばできるかなというふうにも考えておりますし、あと、まちなか広場ですが、あそこも手をつけようと思えば、何だかんだの改修ができるのかなというふうにも考えております。 あと、今駅前通りです。駅前通りに関しましては、あれは今道道ですよね。例えばこれを早め早めに市道にしておいて、サンプラザビル、egaoビルが片づいたら、すぐに都市開発するだとか、そういった下準備も含めて何かやるべきではないかなというふうに私は考えておりますけれども、この辺はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 駅前の再整備につきまして、核となる旧サンプラザビルの跡地で、その周辺にある駅前広場、それから旧バスターミナルなど、利便性が高くて機能的なまちづくりを目指し、ここは私どもとしては一体的な整備が望ましいというふうに考えておりまして、ただ、先ほど来申し上げておりますとおり、やはりこの旧サンプラザビルの解決がそこには必須となりますので、そういったところを今の裁判の和解協議の中で精力的に解決ができるように進めてまいりたいという思いであります。 それから、駅前中央通につきましては、苫小牧駅南口の駅前広場とともに北海道が管理する道道の扱いということになっております。駅前広場の再整備につきましては、旧サンプラザビルの問題が解決しない中において、なかなか協議が進んでいないところではありますけれども、平成26年から苫小牧市駅前広場再整備計画等策定協議会を設けまして、再整備に向けた検討を進めておりまして、道路管理者である北海道にも参加をいただき、協議を行っているところでございます。 今後につきましては、再整備事業の実施が可能となった段階におきまして、スピード感を持って進められる方策について道路管理者であります北海道とも協議を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 苫小牧市駅前広場再整備計画等策定協議会ともいろいろと議論を進めているというようなお話がありましたけれども、こちらはいつ頃、すみません、この協議会について私はちょっと詳しく知らないものですから、協議というのは常に年間で1回とかの協議を進められているような協議会なのでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 苫小牧市駅前広場再整備計画等策定協議会でありますけれども、平成26年からほぼ年に1回以上、26年度2回、27年度3回、そして28年度1回開催されているところでありまして、この中では市のバリアフリー構想の協議ですとか、それから今後の駅前広場再整備基本計画など、いろいろな駅前広場に関する協議をしていることはしているという状況はございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 各種協議会等も通して、現状は今の流れの話からいきますと、egaoビルが決着した後に、これらバスターミナルですとかを一体的にやっていくのだというような協議会のスタンスなのかなというふうには聞こえましたけれども、私としてはそこは協議会の中でももんでいただきたいとは思いますけれども、バスターミナルを単独で考えるとか、egaoビルに特化しないで、全て複合で考えるのではなくて個別に考えていくということも一つのやり方かなというふうに考えておりますので、その辺もぜひ検討していただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 以上、サンプラザビル、egaoビルについては終わりたいと思います。 続いて、CAPの取組状況について質疑をさせていただきますけれども、CAPもパート4となりまして、様々な事業者間が連携を深めることにより、町のにぎわいを取り戻しつつある状況のさなか、コロナ禍によって大きなダメージにつながったと考えておりますけれども、コロナ禍による影響を含めて、現在の取組状況について御見解をお聞かせいただければと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) CAP事業につきましては、新型コロナウイルスの影響を受けまして、ココトマの休館ですとか、まちゼミの中止をはじめ、集客につながるイベントの取りやめなど様々な事業が影響を受けているところでございます。 さらに12月から予定している駅前イルミネーション事業につきましては、点灯式をはじめとした集客イベントを実施しないなど、規模を縮小したところではありますが、これについては感染防止対策に十分配慮しながら実施をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 コロナ禍の中、どうしてもそのにぎわいの創出というところではちょっと限りがあるのかなというふうにも、イベントの開催についても4回のところが2回になったりとか、そういったお話も聞いておりますけれども、何とかこのコロナ禍を切り抜けるために、何かこの事業に対してこうやっていけばいいとか、そういったアイデアとかというのはあったりするのでしょうか。御見解をお聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 今後におけるCAP事業の展開につきましては、やはりこの新型コロナウイルスの影響によりまして先行きが不透明ではございますけれども、できる限りの感染拡大防止対策を講じた上で事業を進めていくことができるよう、事業関係者とも十分協議をしながら、取り組めるところはしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 先日私は、中心部のほうでちょっと行列ができていて、それでどうしたのかなと思って見に行ったら、アイスクリーム屋さんが市内にできたのですけれども、そこに学生から何からすごい行列で並んでいまして、ココトマができたときも非常に行列等もありましたけれども、そういった面では、ああいう行列ができるような店を中心市街地に、市で誘致という言い方が合っているかどうかというのはちょっと分かりませんけれども、ただ、ポイント、ポイントにあのような人の流れをできるような店を構えるということも、一つこのCAPの取組として非常に重要なことではないかなというふうに考えましたけれども、この辺についてはどのような御見解でしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) まちなかにおける新たな店舗の出店ということでありますけれども、周辺の店舗とのつながりができるなど、これは新たなにぎわいが創出できるものと私どもも期待しているところであります。そのためCAP事業の中では、空き店舗、空きテナント活用事業を一つの施策として位置づけまして、ホームページ上に空き店舗情報発信マップを掲載しているほか、空き店舗等の活用に対する店舗賃貸料または店舗移転改装費の一部を補助して、まちなかへの店舗拡大に取り組んでいるところであります。 今後につきましても、制度の周知に努めるほか、CAP事業を通してまちなかの魅力創出、にぎわい創出を図って、関係部署としっかりと連携した中でさらなる新規出店につなげてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) ぜひ様々な視点からまちづくり、町の発展というものを考えながら進めていただきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 続いて、イベント開催時の補助制度についてちょっとお聞きしたいのですけれども、イベント開催時のその補助制度につきましてはどのような制度になっているのかというのを、まずは御見解をお聞かせ願います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) まちなかイベント開催支援事業補助金の事業だというふうに思います。 これにつきましては、昨年度活用されましたのが4件でございましたが、今年度は現在のところ2件の申請にとどまっているという状況であります。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 補助制度の中身もちょっともしよろしければ、今数字出ないでしょうか。よろしくお願いします。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) このまちなかイベント開催支援事業補助金の内容でありますけれども、市民団体等が開催するイベントの運営に必要な経費を補助するというものであります。 補助の条件としては、単独で1日500人以上の集客が見込めるまちなかにぎわい創出に資するイベントであることとして、補助上限20万円を補助するということになります。これはあくまでもまちなか、CAPのエリアの中でのイベントということの条件つきというふうになっております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) ありがとうございます。 こちらはイベント開催ということで、いろいろとお金ももちろんかかりますし、その上で20万円の補助をいただけるということではあるのですけれども、やはり今コロナ禍ということもありまして、どうしても感染症対策ということでお金が別にかかります。20万円という補助ですけれども、この補助制度の中に感染症対策も含めてもいいというお話は私も存じ上げているのですけれども、しかしながら、この事業費20万円に感染症対策費を含むか含まないかというのは、イベント開催の事業者としては全然違ってくるのです。実際にその500人規模のイベントで感染症対策をするとすると物すごく金額が、10万円とかかかってきたりもします。そういった面では、今イベント開催ということで、事業者、団体の皆様方はいろいろな工面をして、何とかこの苫小牧市を盛り上げようということでこういったイベントをやっていただいているということでは、感染症対策として別に補助するということも私は非常に重要ではないかなというふうに考えておりますけれども、この辺の御見解をお聞かせください。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 総合政策部長。 ◎総合政策部長(木村淳) 今の現状のCAPの事業に対する補助につきましては、その限度額20万円の中で、コロナ感染対策、防止対策に対する消耗品も活用していただけますよというような内容にはなってございます。 このイベント開催に対する支援につきましては、まちなかイベント開催支援事業補助金の補助対象経費として位置づけているところではありますけれども、イベント主催者側には新型コロナウイルス対策を行った上で事業を開催していただいているというふうな認識をしています。 ただ、現在の新型コロナウイルス状況下におきましては、イベントを開催していただくこと自体が大変ありがたいことでありますので、費用面についてはそういうことでやっていただいておりますけれども、一方費用面では大変苦慮しているというところもあるというふうに考えております。そのため、イベント開催時における感染症対策費用の補助について、今後そうした補助制度の中で何か上乗せができないかですとか、そうしたことも含めていろいろと私どもとしても検討してまいりたいというふうには考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) ぜひ検討していただけるということを、結果として本当に実際にやっていただきたい。また、今はもうコロナの影響というのは物すごくやはり出ていますし、今の段階でワクチンもない、まだ出来上がらない、できてはいますけれども日本に来るまでにはどれぐらいかかるのかというのも分かりません、特効薬もないという中で、やはり感染症対策というのは苫小牧市にとって非常に重要だと考えておりますので、その辺を含めてぜひこの補助制度というのを設立する必要があるというふうに考えますけれども、市長どうでしょう、御見解をいただければと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) 今後の感染状況を注視しながら、実は来週土日、本当に久しぶりに、たるまえサンフェスティバル、大規模なイベントが市内で開催されます。もちろん主催者のほうで保健所と相談しながら、感染拡大を防止しながら取り組みます。ある意味このイベントを一つのきっかけにしながら、あまり僕がここで今踏み込むと言うと、また非常に誤解をされたら困りますけれども、もちろん感染拡大防止が第一義でありますけれども、そういう町場の皆さんにとって安心して参加できる大型のイベントが12、13日と、今年初めてになりますが、そうした状況を見ながら、今後、市内、町場におけるイベント等々について考えていかなければいけないなというふうに思っています。 なお、そういった助成制度については、国の3次補正がいつどうなるのか、もう一つは、もしそれが難しければ市のほうとして何がどのくらいできるのか、もう一つ、新しい政権ができます。間違いなく365日以内に総選挙がありますので、そういう観点からすると国もあまり締めてばかりはいられないだろうという、そういうところもありますし、やはり経済対策をどのような形で対策をしてくるのか、ここは非常に私も注視しているところでありますけれども、まずは12、13日のたるまえサンフェスティバルの反応をちょっと見ておきたいなというふうに考えていますが、議員の御指摘については前向きに捉えて検討していきたいなと思います。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 市長は前向きに検討していただけるということで、たるまえサンフェスティバルの状況を見なくても、感染症対策というのは必ずやらなくてはいけませんから、そういった面では私はぜひ補助するべきだというふうに考えておりますので、ぜひ御検討のほうをいただければと思います。 最後に1点、このイベントについては、CAPの中のイベントではあるのですけれども、そのほかに市民の皆様が使うイベントとして文化芸術振興助成事業というのがありまして、こちらについては限度額が50万円という制度がありますけれども、こちらについても感染症対策ということで、こちらのイベントと同じく、苫小牧市民にとっては、苫小牧市でイベント開催するのに補助金がつくとなったときに、例えば片方の補助金では感染症対策のお金がつかない、しかしこっち側ではつく、そういったことでは、やはりこれは市民の皆様も混乱してしまいますので、それとともに先ほどから言っているとおり感染対策というのは苫小牧市にとって最重要項目でありますので、そういった面から考えると、こういった補助金が2種類ありますけれども、両方に同じように感染症対策ということで補助をするべきではないかというふうに考えておりますけれども、この御見解を最後にいただいて、質問を終了したいと思います。 ○議長(金澤俊) あらかじめ時間を延長いたします。 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(岩倉博文) すみません。教育部の条例に基づく助成金なので、教育部長から。 ○議長(金澤俊) 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 今議員からお話のあったとおり、苫小牧市民文化芸術振興助成金というのがございます。この事業につきましては様々な事業があるのですけれども、例えば音楽発表ですとか演劇、舞踊、美術、こういったもので広く市民を対象として催されるものに対して助成をされると、こういった助成金の制度でございます。これにつきましては、助成対象経費の50%以内で最大で50万円を限度として助成されると、こういった制度になってございます。 この要綱の中で、この助成制度に該当しない内容について明記をされております。その中で例えば主催団体の会員に支払われる経費、あと主催団体の通常活動と一体と判断される経費、また、事業終了後に主催団体または個人の所有となる備品、こういったものについては該当になりませんよといった要綱になります。 今の感染症対策に必要な備品等については、この経費とならない項目には当てはまらないことが考えられますので、ですので、そういった経費についてもこういった助成の対象になるというふうに私どもは考えているところでございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 ちょっと頭が今若干混乱したのですけれども、要するに最高限度額は50万円ですよね。その50万円の中に感染症対策が含まれるというお話をなさったのかなと思うのですけれども、それでよろしいですか。(発言する者あり)では、その視点からいくと、感染症対策の50万円を含まれると言いますけれども、その50万円も限度額が50万円なだけで、もっと事業費としては物すごい金額がやはりかかっているわけです。それに対して、この補助とは別に私は感染症対策ということで補助をすべきだというお話をしているのでありまして、この限度額の50万円の中に含めてもいいからいいよということにはならないのです。 ということで、ちょっともう一度御見解をいただければと思います。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) そういたしますと、この市民文化芸術振興助成金の交付要綱そのものの全ての見直し、またそのほかに既に助成の申告、申請をしていただいている団体等がございますので、これは今年度すぐにということになりますと、片や該当になり片や該当にならないといった不公平な部分も出てまいりますので、ここは公平感を持って、いつからそういったことができるのかちょっと分かりませんけれども、今のこの助成金のこの交付要綱の中では、別途その感染症対策に関わる経費を出すといったものについては要綱がございませんので、今の段階ではその部分を別途出すということは難しい、そういった状況でございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 言っていることはよく分かります。要綱にないから入れられない。だから補助が多分ダブルで受けられないということを言っているのかなというふうには分かりますけれども、感染症対策というのはまた別ですよね。やはり市としてやらなければならないところに補助をつけるということは、その要綱とはまた別の考え方と私はできるのではないかなというふうに考えますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) 大変申し訳ございません。同じ答弁になります。 今のこの要綱中では、必要経費、助成経費の50%以内、最大で50万円を限度として、先ほど言ったような該当しない部分以外の助成を行うということになってございますので、そういった感染対策経費に関わるものも含めた形で助成申請をしていただければそれは対象になるということになりますので、それはまた別途、別枠でその部分を設けるということは今現在では難しいということでございます。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 その御見解からいくと、来年度の予算編成のときには、ぜひ要綱共々見直しいただきたいなというふうに考えておりますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(金澤俊) 答弁を求めます。 教育部長。 ◎教育部長(瀬能仁) この要綱を見直すということになりますと、市民文化芸術振興審議会という私どもの審議会を持っていますので、そこでまずお諮りして、御意見を伺った上で、その辺を決定していきたいというふうに考えております。 ○議長(金澤俊) 首藤孝治議員。 ◆12番議員(首藤孝治) 分かりました。 それぐらい今コロナウイルス感染症対策をやらなければいけないという、協議会を通してぜひもんでいただいて、何とか感染症対策ということでやっていただきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 以上で、質問を終わります。 ○議長(金澤俊) 以上で、首藤孝治議員の一般質問は終了いたしました。 本日は、これをもって散会いたします。 明日、明後日は休会とし、9月7日午前10時から本会議を開きます。      ──────────────────────────             散 会  午後4時57分...