留萌市議会 > 2024-06-18 >
令和 6年  6月 定例会(第2回)−06月18日-03号

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  1. 留萌市議会 2024-06-18
    令和 6年  6月 定例会(第2回)−06月18日-03号


    取得元: 留萌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-29
    令和 6年  6月 定例会(第2回)−06月18日-03号令和 6年  6月 定例会(第2回) ──────────────────────────────────────────────                   令和6年第2回6月定例会                   留萌市議会会議録 第3日                  令和6年6月18日(火曜日) ────────────────────────────────────────────── ●議事日程   午前10時開議 日程第 1 一般質問 ─────────────────────── ●出席議員(14名)    1番      宇 川 達 朗 君    2番      村 上 雅 彦 君    3番      田 村 裕 樹 君    4番      川 村 忠 司 君    5番      燕   昌 克 君    6番      横 田 美 樹 君    7番      鈴 田 亜 湖 君    8番      小 野 敏 雄 君
       9番      小 沼 清 美 君   10番      戸 水 美保子 君   11番      米 倉 靖 夫 君   12番      村 山 ゆかり 君   13番      野 崎 良 夫 君   14番      村 上   均 君 ─────────────────────── ●欠席議員(なし) ─────────────────────── ●説明員  (1)説明のため出席した者   市長       中 西 俊 司 君   病院事業管理者  島 田 泰 美 君   教育委員会教育長 高 橋 一 浩 君   監査委員     武 田 浩 一 君  (2)市長の委任を受けて出席した者   副市長      渡 辺 稔 之 君   総務部長     渡 辺 剛 彦 君   地域振興部長(取扱)ふるさと納税課長            海 野   聡 君   市民健康部長コホートピア推進室長            向 井 智 仁 君   都市環境部長   大 和 俊 賢 君   総務課長     吉 田 博 幸 君   財務課長     菊 池 昭 久 君   政策調整課長(兼務)地域戦略担当参事            林   光 俊 君  (3)病院事業管理者の委任を受けて出席した者   病院事務部長   江 川 雅 信 君  (4)教育委員会教育長の委任を受けて出席した者   教育部長     柴 谷 理 意 君  ─────────────────────── ●議会事務局職員   事務局長     近 藤   豊 君   事務局次長    小 林 慶 一 君   主査       柴 田 忠 史 君   書記       小 屋 菜 摘 君   書記       山 田 香 織 君 ───────────────────────  午前10時00分開議 △開議宣告 ○議長(燕昌克君) 本日の出席議員は14名で、全議員が出席しております。  これより本日の会議を開きます。 ─────────────────────── △会議録署名議員の指名 ○議長(燕昌克君) 本日の会議録署名議員として       3番    田 村 議 員       4番    川 村 議 員 の御両名を御指名いたします。 ─────────────────────── △諸般の報告 ○議長(燕昌克君) ここで事務局長に諸般の報告をさせます。  事務局長。 ◎議会事務局長(近藤豊君) 御報告申し上げます。  本日の議事日程は一般質問であります。  なお本日の一般質問通告書はお手元に御配付いたしております。  以上で報告を終わります。 ──────────────────────── △日程1 一般質問 ○議長(燕昌克君) これより本日の議事に入ります。  順次発言を許します。  6番、横田議員の質問を許します。 ◆6番(横田美樹君) (登壇)通告に従いまして質問いたします。  大項目1点目、公共施設について伺います。  公共施設に重要視する機能として、多様性の尊重、持続可能性の配慮、使いやすさと利便性、公共性の確保がありますが、特に公共性の確保において営利目的での運営や特定の利益集団への偏りを防ぐため、公共性を重視した施設の提供や制度の整備が必要とあります。  そこで、現在活用されている市内公共施設の将来性についてお伺いします。  社会の基盤としての役割を担う公共施設は、特に教育、医療、交通、文化などの社会的な基盤として不可欠であり、住民の福祉の向上を主な目的として挙げられています。  しかし人口減により、施設の利用が低迷する一方、高齢化社会に対応した施設整備も喫緊の課題となっており、自治体の特性に沿った機能集約が不可欠となります。  そこで中項目1点目、施設集約と利便性の向上について、市民の利便性の向上や維持管理コストの低減を図るため、公共施設の集約化を今後どのように進めていくのか、市長の見解をお聞きします。  次に中項目2点目、公共施設の役割として、地域福祉に寄与する公共施設として多くの市民が訪れやすい場所づくりが大切であり、交流の活性化や市民の健康の維持増進に寄与する施設となるよう様々な人が活用できる仕組みづくりが重要と考えます。  市民の健康増進を目的とした施設として、スポーツセンターやるもい健康の駅、温水プールぷるもが入る留萌十字街西ビルがありますが、温水プールぷるもに関しては年間を通して3か月の開業となっており、利用されていない期間の有効活用についても再検討が必要と考えます。  そのような施設が増える中、現在道の駅周辺に公設民営による新たな公共施設の整備計画が進められておりますが、今後検討されるアウトドア・アクティビティ拠点施設には公共施設として市民が日常的に利用できる施設機能や役割も必要と考えますが、見解をお聞きします。  次に大項目2点目、留萌市の観光について、中項目1点目、現在の観光に対する考えと施策について伺います。  市外からの観光目的として、海水浴や夕日、または海産物といった海を連想するものが多く挙げられており、実際に夏場の沿岸部は様々な年代から親しまれ、自然の景観が残る観光地に多くの方が訪れております。  さらに、感染症の減少により外出の機会が増加傾向にあるため、観光の拡大を期待するところでありますが、特に観光客の入り込み数が見込める市内随一の観光スポットである黄金岬については、毎年多くの家族連れやキャンパーで大変にぎわいを見せる観光地であり、旭川市や札幌市といった中核都市との結節も良好なこと、距離的にもドライブに適した訪れやすい観光地であるため、黄金岬の整備に注力することがまちの発展へとつながると考えますが、今後の整備計画と魅力づくりについて、市長の見解をお聞きしたいと思います。  最後に中項目2点目、今後の観光推進について伺います。  市の観光を担う事業者においては、観光施設や観光地の指定に加え、運営計画の策定、観光施設の整備・管理、イベントや観光プログラムの企画実施、観光情報の発信といったまち独自の魅力を発信し、集客を増加させることを目的としており、さらには、歴史や地域資源を生かした観光プランマーケティング戦略の策定を行うとされております。  市と並行して、指定管理事業者は自らのノウハウを活用し、観光施設のポテンシャルを最大限に発揮することで、留萌市のさらなる魅力を高めていく役割を担っておりますが、現在観光推進に対し委託事業者が行っている自主事業や市からの委託事業について、また今後の観光推進の方向性について市長の見解をお伺いし、1回目の質問といたします。  御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(燕昌克君) 答弁を求めます。  市長。 ◎市長(中西俊司君) 横田議員の御質問にお答えいたします。  初めに大項目1点目、公共施設についての中で、中項目1点目、施設集約と利便性の向上についてとして、公共施設の集約化を今後どのように進めていくのかについての御質問でございますが、市が保有する公共施設は、人口減少の影響もあり施設の利用需要が変化する中、耐用年数が経過し改修が必要な施設も多く、老朽化によるリスクの拡大や維持管理費の増大など、多くの課題を抱えている状況にあります。  これらの課題に対応するため、平成28年度に策定し令和3年度に一部改訂した留萌市公共施設等総合管理計画に基づき、長期的な視点で施設の更新、統廃合、長寿命化などを計画的に実施し、財政負担の軽減や平準化とともに1人当たりの延べ床面積の縮減を図り、効率的で効果的な公共施設等の最適な配置の実現に向け、取組を進めているところでございます。  市といたしましては、今後、老朽化した施設を全て維持していくことは財政的にも困難であることから、施設の必要性や優先順位などを様々な視点で検討しながら施設の統廃合を進めていくとともに、必要性が高いと判断する施設については、公共交通の接続を考慮した上で可能な限り複合的で多機能的な施設として整備を行うことで、保有面積を縮減しながら市民の利便性や満足度の向上を図り、維持管理コストの低減を考慮した公共施設の集約化を進めてまいりたいと考えているところでございます。  次に中項目2点目、公共施設の役割についての中で、今後検討されるアウトドア・アクティビティ拠点施設において、公共施設として市民が日常的に利用できる施設機能や役割についての私の見解についての御質問でございますが、拠点施設においては、ビジターセンターにおけるアウトドアを楽しめるレンタル用具の提供や地域でのアウトドア情報の入手、観光客だけではなく市民のアウトドアニーズにこたえる商品や日常生活に役立つ防災グッズの展示、遊び方を情報収集できる機能を設け、さらに物販・飲食施設においては、道の駅るもいや船場公園のにぎわい、憩いの場となる新たな集客機能として、今後、アウトドアヴィレッジのコンセプトに合う物販・飲食店舗の誘致に向けて、その取組を本格化させることとしております。  アウトドア・アクティビティ拠点施設の整備とあわせて、留萌市及び留萌管内で楽しむことのできるアウトドア・アクティビティメニューづくりを進めているところであり、登山やサイクリング、パドルスポーツなど、初心者の方や子ども、高齢者が体験するには少しハードルの高い分野もございますが、道の駅るもい内では、広大な芝生広場を生かしたモルックや道の駅るもいを発着点としたロゲイニングなど、観光客のみならず市民も楽しめるようなメニューについても検討を進めているところであります。  その中心となる拠点施設に、市民が日常的に利用できる施設機能や役割を持たせていきたいと考えているところでございます。  次に大項目2点目、留萌市の観光についての中で、中項目1点目、現在の観光に対する考えと施策についてとして、黄金岬における今後の整備計画と魅力づくりについての私の見解についての御質問でございますが、黄金岬海浜公園は令和5年度において約8万人が訪れており、夏季を中心に多くの観光客でにぎわっている留萌市の観光スポットであると認識しているところでございます。  また、黄金岬観光協会の皆様におかれましては、期間中に海の家を開設していただき、観光客へのおもてなしが黄金岬の満足度を高め多くのリピーターにつながっており、大変感謝しているところでございます。  黄金岬海浜公園の整備につきましては設置から年数が経過し、これまで景観を阻害していた南側のトイレや旧監視棟の解体、老朽化したライトアップ照明の撤去などを行うとともに、代替施設として便益施設のオレンジハウスや新たな照明の設置など、環境面での整備を行ってきたところでございます。  今後におきましては、景勝地であり親子連れが多く訪れる場所の特性から、ハード面では安全対策や景観面を考慮した老朽箇所の修繕対応を優先し、今後進めるアウトドア観光にも活用できる環境づくりに取り組むとともに、ソフト面では例年実施している「夏のウニ採り事業」に昨年は「世界磯ガニ釣り選手権」を加え、今年は「うまいよ!るもい市」も新たにトライアルで開催する予定となっております。  引き続き、指定管理者の特定非営利活動法人留萌観光協会などとも連携して魅力的な集客イベントを開催するとともに、写真映えのするような新たな観光スポットづくりも検討しながら、幅広い世代が繰り返し訪れたくなるような魅力づくりを行ってまいります。  次に中項目2点目、今後の観光推進についての中で、現在観光推進に対し指定管理事業者が行っている自主事業や市からの指定管理事業についてと、今後の観光推進の方向性についての私の見解についての御質問でございますが、現在、道の駅るもいと留萌市観光施設等の指定管理につきましては、特定非営利活動法人留萌観光協会に受託していただいているところでございます。  道の駅るもいにつきましては、施設管理のほか指定管理事業として、ホームページやSNS、地域FMを活用した情報発信事業や、道の駅を訪れる観光客に向けた観光コンシェルジュの設置、にぎわい創出事業として、エリア内でのイベント誘致や市内の子どもを対象としたアウトドア体験会町なか誘導事業として、市内の事業者を紹介するショップカードの設置など、観光協会会員傘下ネットワーク民間事業者のアイデア、ノウハウを生かし、幅広い事業を展開していただき、道の駅の入り込み数も年々増加している状況でございます。  また自主事業においては、道の駅内での情報発信や災害時における情報集積、コワーキングスペースの開設のほか、地元の飲食店などが期間限定で出店できるチャレンジショップを運営し、留萌市の食の魅力を発信しながら、観光客の満足度を高める取組を実施しているところでございます。  観光施設等につきましても、施設管理のほか指定管理事業として留萌市海のふるさと館のオープニング及び音楽イベントなどの実施、沖見・浜中海浜公園におきましては、海水浴期間外におけるキャンピングカーイベントなどの誘致、黄金岬海浜公園ではウニ採り体験イベント開催など、観光施設等を活用した事業を展開していただいているところでございます。  また自主事業においては、市内の観光スポットなどを周遊するスタンプラリーや、海のふるさと館のロビーやラウンジ等を活用したイベント、海水浴場の開設期間においては海水浴駐車場利用者への市内で使用できるクーポン券の配付など、観光施設等を拠点としながら市内を循環できるような仕組みづくりなどに取り組んでいただいているところでございます。  私といたしましては、当市の観光振興をともに担うパートナーである特定非営利活動法人留萌観光協会が、協会の傘下である正会員とのネットワークや専門資格などを生かし、留萌市の最大の魅力である食の発信や、国や北海道も推進し、非日常的なアクティビティ、自然、文化を体験するアドベンチャートラベルを含め、この地域で本格的なアウトドア観光を一緒に実践していくことが重要と考えており、観光ステージの大きな転換期に立ちながら、新しい観光まちづくりを進めてまいりたいと考えております。  以上です。
    ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) それでは再質問させていただきます。  まず大項目1点目、公共施設について、中項目1点目、施設集約と利便性の向上についてですけれども、少子化による人口減少において、新しい施設を建設するのであれば、同時に既存の施設の在り方について市民の意見を聞きながら計画的に見直しをする必要性があると考えますけれども、市長の見解をお伺いします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 新しい施設の建設に際しては、人口減少が続く留萌市におきましても市民にとって真に必要な施設の機能と規模、効率的な施設の配置や各施設間をつなぐ公共交通機能など、将来を見据えた公共施設などの統廃合や集約化を計画的に進めていくことが重要であり、そのためにも、各地域の実情や効果的な施設整備などについて市民の皆さんとの意見交換を行いながら、見直しなどを進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 平成28年に留萌市公共施設等総合管理計画が策定され、公共施設の管理がなされているということですけれども、機能面のみならず様々な年代の方が活用できる施設としてのニーズに沿った場所で施設の把握をすることが重要と考えます。  現在、中・高生が放課後友達と遊べる場所はほとんどなく、スーパーや道の駅の屋外といった場所で会話をしているところがよく見受けられますけれども、自分の居場所を確立することが重要な年代に対して、早急な対策が必要ではないかと感じます。  そこで公共施設の配置計画における利便性の観点から、市長の見解をお伺いします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 利便性の観点から物事を考えると、駅周辺に今後造っていこうとしている複合交流施設、これが旧態依然、昔から駅前に人が集まる、高校生も集まるという流れを持っている場所に高校生が集まる場所をつくるというのは必要になってくると認識しているところです。  現状としても、高校生の行き場がないという部分に関しては、例えば図書館など今ある場所を有効的に使うということも考えられると思います。  どういうような場所を高校生が求めてくるのかということも、非常に高校生の意見は大切になってくると考えておりますので、今議員がおっしゃった内容については十分認識をしながら進めていきたいと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 子どもたちにとって安心して過ごせる場所や友達と交流できる場所があるということで、健やかな成長を促し、郷土愛を根づかせることにつながると思います。  今後複合施設の整備を考える上で、特に中・高生の居場所づくりとして考えられる施設機能や構想がありましたらお伺いしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) さらなる公共施設ということではなくて、例えば道の駅であったり、道の駅周辺、そして今後できる複合交流施設で対応していくということになろうかと思いますし、本来であれば、町なかで高校生や中学生が商売として立ち寄れる場所が存在すると、まだまだ機能としてはあると思います。  昔の話で申し訳ないですが、だんご屋や駄菓子屋、おやき屋があったり、高校生、中学生がちょっと寄れる場所はあったと思います。  それが人口減少によって、どんどんどんどん少なくなってきています。  ですから、るもいプラザの活用も含めて、立ち寄れる場所というのは必要だと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 市長の御答弁からもありましたけれども、時代に沿った子どもたちの居場所だったり、そのようなところを創出することも大切だと思います。  例えば子どもたちが希望する設備を整えることで、自分の居場所として認識できる、ただ多機能施設として、利用する方に固定観念を植付けない自由さも大切と思われますけれども、市長が考える施設の集約の全貌について伺ってもよろしいでしょうか。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 公共施設というのは様々に分類されると思います。  例えば、市立病院も公共施設ですし、コミュニティセンターも公共施設です。  留萌市でいくと学校施設も公共施設になります。  ですから、公共施設によっては使用目的が決まっている公共施設と、多目的に使える公共施設という分類に分けていきます。  そうなってくると、社会教育施設である文化センタースポーツセンター、るもい健康の駅や保健福祉センターはーとふるは高齢者含めて活用できる場所として建設してきたところです。  ですから、これから複合的に様々な人が集まれる施設というのを集約化はしない中で、新たな場所づくりというのをつくっていこうと考えているということで、御理解いただければと思います。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 留萌市は、全国平均に比べて公共施設の1人当たりの延べ面積が約3倍となっておりましたが、老朽化に伴い増大する修繕費や利用頻度の減少が課題となっている中、今後さらに物価高騰や金利上昇などによる財政圧迫が懸念されるため、将来的な人口減を見越した住民が維持できる施設集約を検討いただきたいと思いますけれども、市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 先ほども答弁させていただきましたけれども、ある程度集約できる施設は限界に来ていると思います。  ですから、例えば、今コミュニティセンターは6か所あります。  ですが、幌糠地区のコミュニティセンターについては、旧留萌市立幌糠中学校に移設して、今あるコミュニティセンターは解体、それは水道事業で新たに水道管を引くという距離的な長さも含めていくと、学校に集約化したほうがということで、これは地域の方の御理解があってできたことです。  そのように、公共施設の集約化をいろいろ見据えながら、今までも留萌消費者センターや旧三館と言われる施設については、普通財産に転換して市としての維持管理は一切しないということで、それぞれの運営団体で協議会をつくっていただいて管理をするなどで、市の負担を軽減してきているということもまず御理解をいただきたいと思います。  ですから、これから利用率が下がっていく公共施設については、当然集約化を見据えていかなければならないと思いますが、現状としては、今集約化できるものというのは、例えば老朽化している文化センター複合交流施設の多目的ホールという位置づけで、ステージも造り、よくある座席を折り畳んでホールとして使えるようなものに切替えていくですとか、それだと何人集約できるのかとか、いろいろ問題は出てくると思うんですけれども、今の文化センターは800人の集約機能を持っていますが、800人がいいのか500人がいいのかという議論になってくると思います。  役割分担のある公共施設をどう集約するかというのは、当然老朽化に合わせたことになってくると考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 分かりました。  では中項目2点目、公共施設の役割についてお伺いします。  昨日の同僚議員の質問にもありましたが、公設民営による施設に望む設備として、特に温浴施設の要望が多くあるということについてお聞きします。  市民が温浴施設を望む理由としては、公衆衛生の向上はもちろんですけれども、他地域においても集客施設として大きな役割を担っていることが大きな理由の一つとなっております。  今後アウトドア・アクティビティを推進していくのであれば、スポーツやレジャーに加え、滞在も目的の一つとして整備が必要と考えますけれども、温浴施設を取り入れる可能性についてお伺いします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 温浴施設問題については、思いと実際のところがと昨日もお答えしましたが、今ある施設をどう維持していくかということも必要だと思いますし、公衆浴場がなくなってからスーパー銭湯などの話も何度かあるんですけれども、どうしても人口と利用のバランスがなかなかそこに組入れないというのと、私たちが1番心配なのは既存のものをどうするかで、ただそれは、行政がどこまで手をかけられるのかという別の話になると思っています。  ですから、今いろんな方々がボランティアで手をかけたりしてくれているということも含めて、この温浴施設についてはいずれ出てくることだと思いますけれども、それの大小も含めて必要なものを造っていく、キャンプなどで利用することを限定して造っていくことは民として考えられるかもしれないですけれども、公として考えられるかとなると非常に難しい話になろうかと思っています。  これは、議会の皆様方ともさらなる議論を重ねたいと私は考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) しつこいようなんですけれども、市内の銭湯が全て廃業になったということもただいま市長から御答弁いただきましたけれども、市内への温浴施設誘致に対する市民の希望が増大しているということは、そういうことにつながると思います。  現にお風呂なら行くという市民の声も多く聞かれておりますし、さらに今後進められるアウトドアによる土地利用として、冬季のスノーシューレンタルやイグルー、地吹雪体験などのアクティビティが挙げられておりますが、防寒対策としても整備の必要性が増すのではと感じます。  市民が求める施設として、そして成長する道の駅の可能性に対し、しっかりとした投資も必要ではないかと思われますけれども、いま一度温浴施設の誘致の将来性についてお伺いします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 冬の利雪・活雪という言葉を御存じかと思うんですけれども、冬をどのように楽しむか、それも子どもたちにとって、この冬を乗り切る力をつけていくことも大切だと思っています。  温浴施設を望む声については、3人ほど入ればいいのか、あそこと同じ規模じゃなきゃ駄目だ、どうせ行くならというところが、次に出てくる要望だと思うんですよね。  ただ、それに応えられるかとなると、それは行政としては応えられないです。  今ある施設を意識しないといけないということも、御理解をいただきたいと思います。  まずは、今ある施設を有効に市民の皆さんに使っていただくことが、必要ではないかと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 分かりました。  1回目の質問で温水プールぷるもが入る留萌十字街西ビルについて触れさせていただきましたけれども、現在留萌十字街西ビルは一部防災倉庫として使用されており、一般市民の利用は温水プール開館時の短期のみとなっているため、温水プールの閉館時は来客者も少なく、館内も薄暗いため、防犯上安全とは言えないと感じます。  子育て支援の役割を果たす施設が入る建物として、しっかりとした安全対策が必要と感じますけれども、以前視察に行った安平町では、認定こども園などにおいてセキュリティーの強化を重視したパスワードを用いた入退室管理システムが導入されている施設が増加しておりますが、子どもの安全対策の強化に対して、市長の見解をお伺いします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 留萌十字街西ビルにおける安全対策ということで、留萌十字街西ビルが開館している日中は、温水プールや小規模保育施設の利用者などに対して、防犯カメラの設置、またそれぞれの職務従事者が常勤し、必要に応じて施錠しているということで、安全を確保しながら今運用しているところであります。  また防災倉庫につきましては、通常時は出入口を施錠しておりまして、職員が必要なとき以外は立ち入れないような状況になっております。  また、留萌十字街西ビルが閉館している夜間につきましては、各施設の従事者が施錠して、退館時に施錠した後、バス待合所は別になっていますので、毎日午後10時から翌日の午前7時までは機械警備という形で、留萌十字街西ビル全体が自動的に施錠されております。  今後、施錠時間をもう少し早めるなどの安全確保を必要としておりますので、対策を講じているところであります。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 温水プールぷるもに関してなんですけれども、冬期間屋外で運動が厳しい地域にとっては、温水プールの通年稼働は年間を通しての市民の健康維持増進にのための重要な施設であります。  温水プールが閉館されている時期においても施設の有効活用が必要と思われますが、市民へのサービス向上に資する施設活用として、採算が合わないサービスも必要ではないかと思われます。  例えば、音更町にある道の駅のような通年稼働できるスパでは多くの集客を可能しており、市民の健康増進にも寄与する施設となっておりますけれども、このような施設活用の可能性についてお伺いしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 温水プールの活用については少しでも月数を増やしていくということも必要だと考えていますし、冬期間含めて現実的には1年間管理している状況で利用者をどう増やすか、これも委託事業者とさらなるアイデアを含めて検討していくことも必要だと思っています。  特によく言われるのは転入者からも多く言われますし、様々な形で、例えば福利厚生事業の一環としてそれぞれがある程度負担しながらでもできないかだとか、いろいろ別な視点で考え方を変えながら、私としても温水プールの活用というのは検討していきたいと思っています。  ただ、少なくても閉館した当時からすると、既に管理費としては7,000万円が1億円ぐらいに上がってきていると思います。  これから再生可能エネルギーの活用などで経費の圧縮ができるかどうかというのも、一つの検討状況になってくると、これは今私自身がこう考えているというのを説明させていただいたということで、御認識をいただければと思います。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 分かりました。  では次に、大項目2点目の留萌市の観光について伺います。  現在、観光に対する考えと施策について、黄金岬の桟橋が昨年の荒波により橋台が倒壊したため、安全対策として橋台部分を撤去し、海岸におりていけるよう割石を設置するという計画が示されております。  安全性と観光地の整備の両面から見ても、桟橋を含む遊歩道の再建が必要と感じます。  岩場を渡るのを楽しみに来ている観光客が多いと思われますけれども、何より市の財産である黄金岬の環境整備は、市の責任において計画的に行うことが大切と思われますが、今後の対策について市長の見解をお伺いします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 黄金岬については、橋の決壊は1回だけではなくて、何年かに1回は必ずするというような状況で、非常に担当者も管理者も大変苦慮している状況です。  もともと、岩場に渡るために公園整備とあわせて遊歩道整備をして、当時はカラーブロックできちんときれいな状態でした。  ですが、繰り返し繰り返し、大波によって大きな岩が公園内に入ってきたりとか、そういうのを常に繰り返してきて今回はかなり状況として悪い状況ですから、取りあえず1回撤去していかなければならないというのが今の実情です。  また、安全対策を考えていくと、岩場自体が少しでもぬれると滑ったり、そういう危険性を周知することも、今後やっていかなければならないと思います。  20数年前に岩場に訪れた若い男女カップル4人のうち2名が、波にさらわれたという大きな事故があります。  それ以降、海上保安部も旭川市で海の安全対策についてPR活動をするなどを市と一緒に行った経過もあります。  いま一度そういうこともしていきながら、黄金岬をいかに安全に楽しんでもらえるか、子どもたちは磯でカニを釣るなどをしていける施設整備は必要だと考えております。  今年度はちょっと橋をかけることは難しい状況にあるということを御理解いただきたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) 黄金岬の景観を維持しながら整備していくというのも結構大変なことになるかと思いますけれども、近年では平成31年と令和2年に黄金岬海浜公園の整備事業が行われております。  便益施設や照明といった施設整備に関するものが多く、観光推進につながる整備が低迷していると感じます。  「留萌の観光地はここ」と地域に誇れる観光地の在り方となるよう、留萌らしさと斬新なアイデアを盛り込むことが必要と感じますけれども、そのために幅広く市民意見を募集し、特定非営利活動法人留萌観光協会黄金岬観光協会などとも連携をとりながら新たな観光事業を行うことも必要ではないかと感じますけれども、市長の見解をお伺いします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 黄金岬につきましては、なるべく自然のままを生かすということがまず一つだと思っています。  ですから、周辺整備をすることと、黄金岬の岬部分に手をかけるというのはちょっとまた別と私は考えております。
     ただ、今まで老朽化した施設を撤去しながら、なるべくあるがままにしてきました。  公園部分の柵など傷んだ部分含めて改修していくというのが事業計画にはなってくると思いますが、黄金岬観光協会の皆さんといろいろ意見を出し合いながら、この黄金岬を留萌市の景勝地として守っていく必要性は十分理解して進めさせていただきたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) それでは中項目2点目、今後の観光推進について伺います。  市内観光地には案内掲示により市内観光の情報発信がなされておりますけれども、特に塩見緑地に掲示されている観光案内は現状と大きく異なるため、観光客に対し混乱を与えかねない内容となっております。  国道沿いに面した駐車帯は観光客も多く休憩する場所であり、町なかに誘導する目的としても情報のアップデートが必要ではないでしょうか。  今後の検討についてお伺いしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 御意見ごもっともだと思います。  いま一度点検をしながらどういう方法で直していくのか、立派なものを作るとなかなか時代の変化に対応できないという状況ですから、例えばQRコードを設置するだとか、まずはそういうことで身近にできることをしていくなど、少し検討させていただきたいと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 横田議員。 ◆6番(横田美樹君) お願いいたします。  先ほどの市長の答弁によりますと、指定管理事業者による道の駅と観光施設の連携が今後の観光振興の拡大につながるとの見解かと思われますけれども、道の駅周辺から市内全域への波及効果が創出される連携が今後ますます重要と思われます。  特定非営利活動法人留萌観光協会のみならず、様々な事業者や各産業分野との密な連携構築が市全体をフィールドとする観光振興へとつながると感じます。  そのためには市の介入が不可欠であり、市の直営による事業体の活躍も期待されておりますが、さらなる観光推進につながる試みとして、担当所管の機能強化に資する取組に対して市長の考えをお聞きして、最後の質問といたします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 現状、経済観光課が所管して、委託事業者と連携をとりながら進めていっております。  今ある道の駅において、特に力を入れている情報発信は、特定非営利活動法人留萌観光協会の会員だけではなくて、より多くの皆さんが私の店を紹介してくださいというようなショップカードを提案できるような、形づくりというのが必要になってくると思います。  そこは留萌商工会議所とも連携しながら、自らが受けではなくて、自らがうちの店もPRしてくださいという状況をつくっていかないと、常に特定非営利活動法人留萌観光協会会員じゃないからとかとかそういうことではないと思っています。  ですから、そこは十分、特定非営利活動法人留萌観光協会のほうとも議論をさせていただきますが、まずは積極性を求めていきたいと思います。  それが、双方の利益につながっていくことじゃないかと私は考えております。 ○議長(燕昌克君) 6番、横田議員の質問を終わります。  4番、川村議員の質問を許します。 ◆4番(川村忠司君) (登壇)それでは、通告に従いまして質問させていただきます。  今回は大項目が一つ、地域公共交通のあり方についてです。  昨日の他の議員の質問と重複する部分もございますが、確認も含めて質問させていただきますので、御答弁のほどよろしくお願いいたします。  留萌市においては、JR留萌本線廃線に始まり市内路線バスの減便、市内タクシー営業時間の短縮、札幌留萌間高速るもい号の減便など、地域を取り巻く交通情勢は、まさに転換期を迎えております。  地域住民にとっての交通手段は、高齢者の外出機会の創出による健康促進、医療機関への移動手段買物などの消費活動など生活の一部として欠かせないものであると同時に、今留萌市が進める関係人口促進策でもあります観光振興の観点からも、地域公共交通は決して切り離させるものではないと考えます。  先日、私が所属する萌芽クラブとして、留萌市立病院前とるもいプラザ前にて街頭アンケートを実施しました。そこで、市民の方々から生の声として様々な御意見をちょうだいしましたので、そこも含めて質問させていただきます。  まず中項目1点目、地域公共交通の将来ビジョンについてです。  近いところでは、天塩町の「notteco」との連携によるライドシェアや、本年4月から都市圏では、タクシー事業者が運行管理するライドシェアサービスが始まるなど、交通業界も時代に合わせた変化を迎えております。  市内では、冒頭申し上げたようにタクシーの営業時間が短縮になり、タクシー事業者からお話を聞くと、救急車を呼ぶほどではないが深夜の体調不良で救急にかかりたい方や、深夜に呼出しで病院まで行く医療従事者の移動手段がないなどの影響が既に数件あったと伺いました。  そのような状況の下、公共交通を維持するのは行政の責務かと思いますが、留萌市として地域公共交通の重要度の認識と、これからのビジョンを改めてお聞きいたします。  次に中項目2点目、高齢者市内バス無料化についてです。  これまでに実施していた半額助成及び免許返納者に対する全額助成の実証実験について、所管から情報提供いただいた市民アンケートを見ましても大変喜ばれる施策でありました。  今月の3日よりスタートした70歳以上対象の市内バス無料化も、市民の方々から大変な期待を寄せられている政策かと思います。  利用手続についてもかなり簡素化されており、使いやすく改善されていると思います。  ただ手続窓口についてですが、市役所及び保健福祉センターはーとふるの2か所となっております。  保健福祉センターはーとふるについては、市内路線の日東団地線でいくことは可能ですが、市役所についてはバス停もなく、バス利用者からはバス利用の手続のためにバスを使っていけないところではとの声がありました。  新聞報道では初日から790人の利用登録があったとのことで、今後も増えていくことを考えると、手続に行くことが困難な高齢者にも極力利用してもらうために、先日確認しましたが、るもいプラザの停留所はおんせんタクー留の利用者など高齢者が集まることから、そういった場所に窓口を出張所として開設する考えがないかお聞きいたします。  次に中項目3点目、地域公共交通活性化協議会についてです。  昨年12月の一般質問においても触れましたが、この協議会は昨年度1度も開催されてないと認識しております。  中西市長の市政執行方針の中でも、協議会において喫緊の課題として、公共交通の維持に踏み込んで検討していくとありましたが、この協議会の開催頻度も少なく、とてもスピード感を持って対応している状況ではないと捉えております。  策定中と12月の一般質問で御答弁いただいた留萌市地域公共交通計画素案についてもこの協議会で議論されていくものと考えますが、この協議会の今後の進め方について改めてお聞きいたします。  以上1回目の質問となります。  御答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(燕昌克君) 答弁を求めます。  市長。 ◎市長(中西俊司君) 川村議員の御質問にお答えいたします。  初めに大項目1点目、地域公共交通のあり方についての中で、中項目1点目、地域公共交通の将来ビジョンについてとして、地域公共交通の重要度の認識とこれからのビジョンについての御質問でございますが、近年の少子高齢化の進展、人口減少による交通需要の減少、運転手不足などにより、地域公共交通の確保、維持につきましては、本市に限らず深刻な社会問題と受け止めており、また、交通事業者の経営努力のみでは解決できない問題と捉えているところでございます。  市といたしましては、これまで第6次留萌市総合計画の中で、基本政策の環境・都市基盤として公共交通の必要性が市民に理解され、安定した運行・運営を行っていくことを目指す姿に掲げてきたところであり、また、今年度の市政執行方針におきましても、公共交通につきましては、留萌市地域公共交通活性化協議会においても喫緊の課題として捉え、持続可能な交通手段の確保に向けて踏み込んだ検討を行っていくこととしているところでございます。  私といたしましても、地域公共交通の維持、確保は交通分野の課題解決にとどまらず、まちづくり、観光振興、さらには健康、福祉などの分野で大きな影響をもたらす優先度の高い重要な課題と考えており、多様なニーズに対応しながら持続可能な公共交通としていくためにも、官民や事業者間の連携、人手不足を補う輸送手段の再構築、さらにはデジタルの有効活用による効率化などにより地域の移動手段確保につなげていく必要があるものと考えており、現在策定を進めております留萌市地域公共交通計画素案において、公共交通のビジョンを示してまいりたいと考えております。  次に中項目2点目、高齢者市内バス無料化についてとして、るもいプラザなどへ手続窓口を出張所として開設する考えがないかについての御質問でございますが、昨年度より実施しております高齢者が市内バスを利用する際のバス運賃に対する助成につきましては、今年度より対象年齢を75歳から70歳に拡大し、助成額を一律無償化としたほか、割引券方式から乗車証方式にするなど、より利用がしやすくなるよう見直しを図ってきたところであります。  乗車証の引換手続につきましては、今年度は6月3日から5日間、留萌市役所1階1号会議室において臨時窓口を開設するとともに、保健福祉センターはーとふるにおいて引換えを実施し、令和6年6月7日現在、対象者6,194人のうち1,979人、32%の方に対し乗車証の交付を行ったところでございます。  窓口にお越しになることが困難な方に対しましては、原則として家族や友人など代理人による手続きをお願いしており、また交付窓口といたしましても、引き続き市役所と保健福祉センターはーとふるの2か所に設けておりますので、るもいプラザなどでの出張所の開設については予定していないところでございます。  次に中項目3点目、地域公共交通活性化協議会についてとして、協議会の今後の進め方についての御質問でございますが、当市におきましては、令和2年度から留萌市地域公共交通計画策定に向け留萌市地域公共交通活性化協議会を開催し、市民のニーズ把握調査や公共交通市民意見交換会などにより、素案の策定に向け取り組んできたところでございますが、JR留萌本線の一部廃止に伴う代替交通に係る交通事業者との調整作業に時間を要したことや、公共交通を取り巻く環境の変化により、バス事業者においても都市間、市内線、いずれも減便の方向が打ち出されたこと、さらには昨年より実証実験を行っている高齢者のバス利用促進対策について、今年度より無償化の範囲などを拡充しており、その進捗状況や結果も踏まえ、協議の前提となる地域交通計画素案の内容の見直しが必要と考え、協議会を開催できなかったところでございます。  今後におきましては、近年の公共交通を取り巻く社会情勢を踏まえ、協議会において政策の計画素案の内容などについて議論や御意見いただきながら、今年度中の計画策定に向け進めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) それでは再質問させていただきます。  現在策定を進めている留萌市地域公共交通計画素案において、公共交通ビジョンを示していきたい、また今年度中の策定を進めていくと御答弁いただきましたが、そもそもこの留萌市公共交通計画素案は留萌市地域公共交通活性化協議会で策定するのか、留萌市地域公共交通活性化協議会では議論だけでまた別の会議体で策定するのか確認させてください。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 基本的な考えは留萌市地域公共交通活性化協議会で策定するということで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 次に、第6次留萌市総合計画の今後の政策展開で重視する四つの視点から、安心で安定した暮らしの実現と社会基盤づくりの中で、JR留萌駅跡地における新たな公共施設の立地誘導と利便性の高い都市機能の集積、快適な移動環境や交通結節機能の構築と検討とありますが、公共交通の観点から、現時点における目指している形があればお答えください。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) まず現在、それぞれの事業者によるバスターミナルが別々にあるということも踏まえながら、ターミナル機能を複合施設に持っていきたいという考えと、郊外から来るバスについてもそこに集約して乗降ができ、そして市内線に乗り換えるなど、あらゆる交通の結節点にしていくことによって利便性が高まるものと考えております。  これから路線の見直しも考えながら、事業者の効率性も考えながら、そこにプラス公共性というものを含めて、交通機能の結節点を有効的に生かすことを考えているところであります。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 現時点で様々なビジョン計画等あると思いますが、少し具体的な話をさせていただきますと、現在公共交通においてドライバー不足というのが非常に問題になっているかと思いますが、他地域において移住・定住施策にもなる地域おこし協力隊としてドライバー募集をしている自治体もございます。  昨日他の議員の質問の御答弁にもあったように、地域おこし協力隊の他地域との差別化にも寄与するのかなと思いますが、一つの施策で複数の課題解決になると思いますが、そのような検討がないかお聞きいたします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 現状としてはないという状況だと思います。  バス運転手は、皆さんも御承知のとおり大型バス、そして大型2種という資格を取得されるわけですから、例えば地域おこし協力隊の中で3年間の中で大型免許を持っている方が希望してくる場合と、大型2種も持っている方、全く免許を持っていない方の三つに分かれると思います。  その中で希望して、3年間地域おこし協力隊として活躍して、引き続きバス事業者に勤務するというスタンスがとれるかどうかという部分が一つの課題と思っています。  私としては、現在駐屯地にいる自衛隊の退官者が大型2種免許を取得できる体制を防衛省のほうに要望をしております。  なるべくこの地域に引き続き居住してもらいながら、新たな仕事を提供していくということも必要な状況でありますから、何とか雇用と所得のことを勘案しながら、確保できないのかというのを現在進めさせていただいているところであります。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 今御答弁ございました自衛隊退官者の採用を進めていく検討をしているというお話なんですが、こちらは12月の一般質問の際にも御答弁いただきまして、現時点での進捗や実績があれば教えていただければと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 現状的には実績がないですから、先ほどもお話ししたとおり、防衛省のほうに退官者が大型2種免許を取って退官できる体制づくりを要望させていただいて、まだ希望者も少ないかと思います。  これも駐屯地とも協議させていただきながら、何とかこの地域に残ってもらう体制づくりを進めさせていただいているということで、御理解を願いたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 続いて留萌市のデマンドタクシーについては、現在代替交通の留萌深川間のみと認識しておりますけれども、タクシーについては、市内路線バス同様、市民の移動手段の大部分を担っているのかと思います。  市内移動のドア・ツー・ドアで利用できるデマンドタクシーや、バス同様高齢者向けのタクシー割引の制度の検討の余地がないか、再度確認いたします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) これにつきましては昨日も御答弁をさせていただいたとおり、現状厳しいと思っております。  しかしながら、タクシー事業者との協議も踏まえながら、まずはタクシー事業者が潤沢に運営できることが一番、先に様々な助成をすることによって、タクシー事業者の回転率が効率化されないという状況も、現状としては乗務員不足ということで、減車している状況を考えると非常に難しい状況かと思っています。  これは留萌市地域公共交通活性化協議会においても、バス事業者やタクシー事業者の御意見を聞きながら進めていく状況になろうかと思います。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 今お話の中で、タクシー事業者の回転が大変になるというお話がありましたけれども、現状既に市内高齢者の方で、例えば病院に行く際にタクシーを利用しているという方がたくさんいらっしゃいますけれども、稼働台数自体は変わらない中で、タクシーに対する助成が可能かどうかお聞きいたします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 昨日も答弁したとおり、タクシー事業者の方に助成するとバスに乗らなくなる、そういうことも考慮していかなければならないということを御理解いただきたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 先日街頭アンケートをとらせていただいた中で、タクシーを使うのが目的地までではなく、例えばその施策の中でバス停までへの利用等を考えれば、タクシーもバスも使っていただけると考えられると思いますが、それ以外にできない理由というか、可能性がないのか再度お聞きいたします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 可能性がないとは言えないと思います。  可能性はあります。  ただ、それを今できるかどうかということでお話をさせていただいていますから、先ほど言ったとおり留萌市地域公共交通活性化協議会の中で再度議論をさせていただきたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。
    ◆4番(川村忠司君) 大変期待しております。  続いて中項目2点目に移らせていただきます。  まず、先ほど御答弁いただきました市内バス無料化について、申請率を御答弁いただきましたけれども現状32%となっております。  まず、数値目標があるのかどうかお聞きいたします。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  昨年度は半額と全額ということで、約970人の利用があった状況でございます。  今年は対象年齢を拡充しまして、予想としては1,400人から1,500人程度の申請があるものと考えてございましたが、蓋をあけてみますと臨時窓口開設1週間で約2,000人を超える利用者が見られたということでございます。  私どもが考えていたよりも、非常に多くの申請者が訪れたという実情をつかんでいる状況でございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 先ほど御答弁の中で特設窓口は設置しないと御答弁いただきましたけれども、考え方としては、市としては高齢者の方に極力多くの方にバスを利用していただきたいという考えであるということでいいか、確認をさせてください。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  今般の施策につきましては、高齢者の外出促進策、また公共交通の利用促進策、この両面を実証実験という形でございますが、政策の効果として期待しているところでございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 手続き及び使用についてはかなり簡素化されまして、市民の方も大変利用しやすい形になったと思っております。  その一方で、特に顔写真等もないため、利用者の正確な確認や不正利用防止策等があれば、お答えいただきたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  昨年度も実施した際には、申請窓口で手続きに時間を要したということ、また昨年度は割引券方式という形で実際にやらせていただいたんですが、使用しづらいという御意見も多くいただいたということで、今回につきましては、あらかじめ乗車証の引換書を郵送いたしまして、引換書を持って来ていただいた方に乗車証をお渡しするという簡素化を図って、乗車証方式をとらせていただいたところでございます。  不正対策については、写真を掲載していない乗車証ではありますが、他地域におきましては、近隣では旭川市も写真はついていない状況でございます。  乗車証の裏面に、あくまでも本人のみ利用可能という旨を記載して、引換え時におきましても第三者に貸与、譲渡することがないように厳しく説明を行っております。  また不正が疑われる場合におきましても、バス運転手からも声をかけていただいて、必要に応じて身分証明書等の提示をしてもらうなど本人確認を行うということで対策を講じていきたいと考えているところでございます。  こちらは実証実験ということもございますので、同じ世代の利用者に対して不正というのはないのかもしれないんですが、対象外の年代に不正利用が疑われるということも、私どもも十分懸念しているところでございます。  皆様へ注意喚起を図りながら、事業が長く続けられるようにしっかり不正対策について周知していく必要があると思っていますし、この要綱の中には、不正した場合には乗車証の返還を求めるということも考えているところでございますので、そのような形で周知してまいりたいと考えてございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) それでは、バス事業者への精算フローについて確認させてください。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  バス事業者への支払いにつきましては、令和6年5月28日に留萌市とバス事業者との間で本実証実験事業に係る協定書を結んでございます。  この中におきまして、平均運賃単価に利用者数を乗じて得た運賃相当額をバス事業者に毎月支払うということをうたってございます。  その際、運賃相当額の根拠となります実績報告書をバス事業者から提出いただきまして、運行系統ごとの利用人数等の内容について検査した後にお支払いするという形で考えているところでございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) バス事業者からの実績報告書を基に精算されるという話で理解しましたけれども、もちろんないと思っておりますし疑っているわけでもございませんが、実績報告書の数字の正確な確認方法があれば教えていただければと思います。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  乗車証を利用する際に、バスの降車時に乗車証を運転手に提示するという形になりますが、バス事業者におきまして、運転手のほうで乗車証を提示した人数をカウントするという方法を取るという状況でございます。  これをもって利用者数の把握を行うということでございます。  市といたしまして、バス事業者からいただく実績報告書を基に利用者数の把握を行うということでございますが、必要に応じてバス事業者において調整する乗車証数と乗降者数を突合する等の対応を検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 市民の方からの声として、今回の無料化に伴って新たに利用したいという声もございます。  その中で、そもそも今までバスを利用していなくてバスの乗り方自体が分からないという声も多々あるのが事実です。  利用促進を促すのであれば、事業者と連携して路線バスの乗り方講習会などをする計画がないかお聞きいたします。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  留萌市内の市内バスは、市内線以外にも郊外線含めて、非常に入り組んだバス路線となってございます。  非常に分かりづらいという声も市民の皆様からいただいている状況でございます。  こちらにつきまして、留萌市地域公共交通活性化協議会の中でかつては乗り方講習会のような事業も行っていた経緯がございますので、改めて開催について留萌市地域公共交通活性化協議会の中で話をしながら、前向きに取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) それでは、中項目3点目に移らせていただきます。  第6次留萌市総合計画の中の前期5年の検証から、留萌市地域公共交通活性化協議会を令和2年11月に立ち上げ、特に市内における移動手段の利便性向上と交通事業者が持続可能な事業構築のため、留萌市地域公共交通計画の策定に向けた協議を進めていくことが必要と検証しております。  それこそがこの協議会の本質と考えますが、先ほど御答弁があった中にJR廃線の代替交通等を話してきたということではございましたが、そもそも留萌市の公共交通を守っていくことが本質となりますが、こちらに対して市長の見解をお聞きいたします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 議員おっしゃるとおり、この市民の足を守るということについては、私も同意見であります。  しかしながら、社会情勢の様々な変化の中で、いかにこれだけ人手不足が進むという状況把握も含めて、よりスピード感を持った対応は必要だと認識をしております。  今後も引き続き、計画に沿った留萌市地域公共交通活性化協議会の中での議論を早急に進めていきたいと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 御答弁の中に、留萌市地域公共交通計画素案についてこの協議会で策定を今年度進めていくとございました。  現時点で、留萌市地域公共交通活性化協議会を開催する時期が決まっていれば教えてください。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  現在日程は調整中ということでございまして、本議会終了後、時間を置かずに、できるだけ速やかに開催できればと考えてございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) この地域公共交通計画素案については、一度の協議会を開いただけではもちろんできるものではないと思っております。  その中で、今年度中の策定が本当に可能なのかどうか、確認させてください。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  まずは素案をお示しして意見をもらうという状況でございます。  しかしながら、計画そのものはこれからの公共交通を取り巻く環境は非常に変化していくという状況もございますし、適宜見直しも想定されると思ってございますので、まずは今考えうる交通施策について盛り込みながら、また今回の実証実験事業の結果やニーズ等も捉えまして、計画にも反映させていく作業としていきたいと思ってございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 12月の一般質問で留萌市地域公共交通活性化協議会について触れた際、ホームページに記載の委員の名簿情報が古かったりだとか、そもそも活動実態が見えないというお話をさせていただきました。  それから半年がたって留萌市地域公共交通活性化協議会が開催されてない中ではございますが、私が確認したところ特に変化はなかったんですけれども、こちらは留萌市地域公共交通活性化協議会が開催されないと情報が更新されないという考え方でよろしいか確認させてください。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  ホームページの留萌市地域公共交通活性化協議会の部分については、過去における協議会の開催の結果等、また規約、構成員の名簿が登載されているかと思ってございます。  規約メンバーについては変更ございませんのでそのままという形になってございますが、実施した内容については速やかに反映していく考えでございます。 ○議長(燕昌克君) 川村議員。 ◆4番(川村忠司君) それでは、この協議会が今後スムーズに動いていくことを期待しながら、最後に少し話がずれますけれども、現在市が進めているアウトドア・アクティビティの計画だったり、比較的予算規模の大きな事業がある中で、市民の声を聞いておりますと、そのような対外向けの施策よりも、まずは地元に住んでいる地元の住民のための施策があってしかるべきというお声があるのが事実でございます。  そのような施策が、皆さんの地元に住む豊かさを向上させるかと思いますが、そうすれば市民の方も自信と誇りを持って、そのような施策に賛成できるのかなと思っております。  その点も踏まえて公共交通計画の今後の整備について、市長の見解を最後にお聞きいたします。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 難しい質問なんですが、公共交通計画に対する思いということでよろしいんでしょうか。  それとも市の政策に対する思いということでしょうか。  確認いたします。 ○議長(燕昌克君) 市長より質問内容について確認がありましたので、川村議員。 ◆4番(川村忠司君) 大変分かりづらい質問で申し訳ございません。  冒頭触れた部分に関しては思いがありまして、そういった部分で公共交通の施策をもっともっと進めていくというところで、先ほど検討できないかという内容も多々含ませていただきましたけれども、公共交通の観点で、今後どのような将来ビジョンを最終的に考えていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 私としては、公共交通の在り方と公共施設の在り方、これが市民の満足度を上げることだと思っております。  今までも市役所に来るのが大変だとか、スポーツセンター文化センターなどの公共施設に行くバスがないなど、このような状況を少しでも解消していくことが、これからのさらなる公共交通の利用につながることだと思っておりますので、そのことを踏まえながら進めさせていただきたいと思っております。 ○議長(燕昌克君) 4番、川村議員の質問を終わります。  この際、昼食のため午後1時まで休憩いたします。             午前11時28分休憩 ────────────────────────  午後 1時00分再開 ○副議長(村山ゆかり君) これより議長に代わり、副議長の私が議事を進めさせていただきます。  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  10番、戸水議員の質問を許します。 ◆10番(戸水美保子君) (登壇)本定例会におきまして質問の許可を与えていただきましたので、通告に従い一般質問をいたします。  大項目1点目、予防接種事業について、中項目1点目、子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種について伺います。
     日本では、毎年若い女性を中心に約1万人が子宮頸がんにかかり、約3,000人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。  若い年齢層で発症する割合が比較的高いがんと言われ、患者は20歳代から増えはじめて、がんの治療で子宮を失ってしまう患者も年間1,000人に上ると言われています。  この子宮頸がんを予防するのがヒトパピローマウイルス、HPVワクチンです。  国の積極的な呼びかけの中止により接種機会を逃した世代への救済措置、キャッチアップ接種は来年3月が期限となっています。  そこで2点お聞きします。  1点目、令和4年度から定期接種として案内が再開された子宮頸がんワクチンについて、市における接種者数の動向で増加は見られているのかお聞きしたいと思います。  2点目として、定期接種のほかHPVワクチン接種の積極的な案内がなかった平成9年度生まれから平成20年度までの助成のうち、接種の機会を逃した方が無料で接種できる期限は今年度末となっています。  免疫を得るための3回接種の必要性を考えると、1回目の接種を9月中に受ける必要があることから、様々な媒体を通して再度接種を呼びかける考えはあるか、お聞きしたいと思います。  中項目2点目、RSウイルスワクチンの予防接種についてお伺いします。  RSウイルスは、一般的には乳幼児が感染し、生涯にわたって繰り返し感染する可能性のあるウイルスです。  高齢者の場合、基礎疾患を持っている方は免疫力の低下から重症化しやすく、中でも肺気腫の方が罹患した場合には肺炎を伴い死亡するリスクが高いと言われています。  肺炎予防の観点から、RSウイルス感染症について注意喚起をする考えはあるのかお聞きいたします。  2点目に、高齢者の死亡率が高いと言われているRSウイルス感染症には治療の方法がない一方で、ワクチン接種により感染を予防することができます。  平成22年から令和元年における留萌市の主要死因データからは肺気腫で亡くなった方が多い現状が見て取れ、留萌市はRSウイルス感染によって命を落とすリスクが高いと言えると思います。  そこで、高齢者がワクチンを接種しやすくするため、市として接種費用に対する助成制度を検討できないかお聞きしたいと思います。  大項目2点目、子どもに関する政策について、中項目1点目、指定難病児への支援について伺います。  指定難病には、希少であり治療法が確立していない等の基準を満たした341の難病が指定されています。  治療法が確立していないため、患者及び家族は大きな不安を抱えながら日々を送られています。  1点目、市内においても指定難病の幼児が旭川医科大学病院へ診察のために通院している事例があります。  指定難病患者に対して経済的負担を軽減するため、道内の他自治体では通院の際の交通費支援制度を設けているところがありますが、市として検討する考えはあるのかお聞きしたいと思います。  2点目、今後、当該幼児が幼稚園や保育園に入園し集団生活を経験する中で、発達を促したいとの家族の希望がありますが、身体に障がいがあっても入園や保育は可能なのかお聞きしたいと思います。  中項目2点目、高校生が利用する元川町のバス待合所についてお伺いします。  これまでこの内容について、令和3年第4回定例会、令和4年第4回定例会と質問をさせていただき、市長から御答弁をいただいた中で、現時点では元川町バス停の雨や雪よけ対策を講じることは非常に難しいということは理解しておりますが、引き続き検討するという御答弁もあったことから、再度質問をさせていただきます。  現状を確認した上で、例えば千鳥町の屋根つきのバス停が利用できると問題は解決すると考えられるため、子どもたちのために、留萌市地域公共交通活性化協議会などの協議の場で、市としてバス事業者に対してバス経路の変更を強力に交渉することはできないのか、お聞きいたします。  中項目3点目、学校給食民間委託時の事業費について伺います。  現在の試算では、民間委託により生じる効果額は保護者負担の学校給食費への支援やアレルギー対応、給食費管理徴収業務に係る経費などへの活用のほか、広く子育て支援にも期待できると聞いていますが、子育て関連施設に対してどのような支援が実施されるのかお聞きしたいと思います。  2点目、まちづくり懇談会などで市長からは、民間委託すれば給食費は安くなる可能性があると説明があった一方で、今般の食材費の高騰などにより給食費を安くすることは困難だと思われますが、この点の説明内容が変わるのかお聞きしたいと思います。  3点目、民間委託の契約期間は3年と聞いていますが、副食の食材算定については3年よりも先を見越したルールが必要かと思います。  このことを公募型プロポーザルに盛り込む考えはないのか、お聞きしたいと思います。  4点目、民間委託後、事業者との間で事業実施におけるリスク管理などの役割が分担されると思いますが、市として栄養教諭のほかに、全体のリスクの統括や事業者との調整など、今後の事業確立のために専任の職員を配置する考えはないのかお聞きしたいと思います。  大項目3点目、卓球まちづくり事業について、中項目1点目、卓球まちづくり事業の検証についてお伺いします。  1点目、卓球まちづくり推進事業が開始されてから3年が経過し、事業の目的達成のためには振り返りやチェック、改善が必要と考えています。  子どもたちの夢の実現を目的とした事業のはずが、地元留萌の子どもが留萌での卓球を諦めざるを得ない現状もある中で、この事業の改善を考えているのかお聞きしたいと思います。  2点目、令和5年度に実施した事業において、毎月1週間卓球プロジェクトに参加する子どもたちに対し、東京から来る指導者が指導を行っている機会があると伺っていますが、市の公金を使った事業であるならば、競技力の強化以外にも、市内で卓球に親しんでいる子どもたち全体を対象とした機会の提供はできないのかお聞きいたします。  3点目、留萌市卓球プロジェクトは現在小学生がいないなど参加者が減ってきている状況と聞いていますが、希望する子どもたちは参加できる状況なのか、また選考などが実施されているのかお聞きしたいと思います。  以上で1回目の質問といたします。  御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(村山ゆかり君) 答弁を求めます。  市長。 ◎市長(中西俊司君) 戸水議員の御質問にお答えいたします。  初めに大項目1点目、予防接種事業についての中で、中項目1点目、子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種について、市における接種者接種者数の動向で、増加は見られているのかとの御質問でございますが、令和4年度においてキャッチアップ接種の対象となる平成9年度から平成17年度に生まれた483名に対して、子宮頸がんワクチンの接種に向けての周知を行い、令和4年度が35名、令和5年度が34名の接種となっております。  また、キャッチアップ接種に合わせて令和3年度に定期接種再開予定の御案内を行い、令和4年度に定期接種の勧奨を再開し、平成18年度から平成22年度に生まれた302名が対象となり、令和3年度が18名、令和4年度が26名、令和5年度が32名の接種となり、勧奨を控えていた令和2年度以前は接種者がいなかったことを考えますと、勧奨により接種者数は増加しているところでございます。  次に、キャッチアップ接種が令和6年度をもって終了することから、様々な媒体を通して再度接種を呼びかけする考えはあるのかについてでありますが、キャッチアップ接種につきましては、令和4年度から6年度までの3年間と期間が定められておりますので、引き続きホームページによる周知をしていきながら、9月までの初回接種に向けてエフエムもえるや広報誌、市の公式LINEによる周知なども行ってまいりたいと考えております。  次に中項目2点目、RSウイルスワクチンの予防接種についてとして、RSウイルス感染症についての注意喚起をする考えはあるのかについての御質問でございますが、RSウイルス感染症は、季節性インフルエンザ等と同等の5類感染症であり、主に乳幼児及び小児において接触感染と飛沫感染により年間を通して罹患しますが、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者が罹患しますと重症肺炎を引き起こす場合があります。  また、近年では夏場にピークが見られます。  近年、子ども以外のRSウイルス感染は確認できておりませんが、高齢者などが重症化する可能性もあることから、日常生活における感染防止策として、流水・石けんによる手洗いやアルコールによる手指消毒、マスクの着用といった、その他の感染症と同様の対策によりRSウイルス感染症の予防につながる旨を、ホームページや広報誌、公式LINEを通じて周知してまいりたいと考えております。  次に、市としてRSウイルスワクチンの接種費用に対する助成制度を検討できないかについての御質問でございますが、60歳以上の方を対象としたRSウイルスワクチンの販売が開始されたのが、令和6年1月と承知しております。  RSウイルスワクチンについては、国として使用することは認めているものの、予防接種法で定期接種に規定されていない任意接種ワクチンとなっております。  各自が個人的に接種をしたほうがよいとの判断をしていただいた場合に接種するワクチンとなりますので、費用は原則自己負担となります。  道内においてRSウイルスワクチン接種の自己負担への助成を実施している自治体もあり、近隣では小平町が4月から助成しておりますことは承知しております。  RSウイルスは、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者において、急性の重症肺炎を起こす原因になることが知られておりますが、RSウイルス感染症予防のためのワクチン接種が高額であること、また有効期間が2年から3年と言われていることなどから、接種者が多い場合市としての財政負担も大きいため、接種助成につきましては今後の接種の状況を見ながら研究させていただきたいと思います。  次に大項目2点目、子どもに関する政策についての中で、中項目1点目、指定難病児への支援についてとして、指定難病患者に対して経済的負担を軽減するため、道内の他自治体では通院の際の交通費支援制度を設けているが、市として検討する考えはあるかという御質問でございますが、令和5年度末で市内の指定難病患者は全体で231名、そのうち児童は2名となっております。  指定難病時の通院には保護者の付添いが必要であり、特に市外の医療機関を受診しなければならない場合は、交通費や保護者が仕事を休むことなどによる負担が生じるものと認識しております。  市といたしましては、市内の指定難病児の現状を把握するとともに、他市の取組事例を参考にしながら、支援の在り方を含め調査研究してまいりたいと考えているところでございます。  次に中項目2点目、高校生が利用する元川町のバス待合所についてとして、元川町のバス待合場に雨や雪除け対策を講じることについての検討状況と、郊外線における元川町のバス停を経由するバス経路から千鳥町のバス停を経由する経路へ変更することについての御質問でございますが、元川町のバス停における雨や雪除け対策としての簡易プレハブの設置などにつきましては、近隣事業者とも協議を行ったところでありますが、元川町のバス停付近は冬期間、雪の堆積場となっていることに伴い、バスの停車場所は除排雪の状況によって臨機応変に変更されるためプレハブの設置は効率的ではないほか、仮に設置した場合に、プレハブの維持管理や付近の除雪をどうするかなど、課題が多く残っている状況でございます。  また、現在運行している郊外線のバス経路を元川町のバス停を経由する経路から千鳥町のバス停を経由する経路へ変更することについて、バス事業者に打診させていただいたところ、保健福祉センターはーとふるにお越しになられる方など、高校生以外の元川町バス停の利用者が不便になる可能性があることや、冬期間の雪堆積による運行への支障、さらには経路変更に伴い他のバスも含めた全体のバスダイヤ改正が必要になることから、バス経路の変更は困難との回答をいただいたところでございます。  私といたしましては、バスを待つ高校生が一時的に雨や雪をしのぐために活用可能な周辺施設の協力なども求めながら、近辺へのバス停移設なども含め、バス事業者とも引き続き協議してまいりたいと考えております。  次に大項目3点目、卓球まちづくり事業についてとして、中項目1点目、卓球まちづくり事業の検証についての中で、この事業の改善に関する御質問でございますが、卓球プロジェクトにつきましては、強豪私立高校に進学が集中する流れの中、地元に残り卓球を続ける子どもたちが地方の公立高校でも高いレベルでチャレンジできる指導環境を市の施策として主導することで、地元高校の魅力づくりと生徒数の維持に貢献できる効果も期待し、民間企業からの指導者を招聘し、地元高校の生徒数維持や地元で生まれ育った子どもたちの目標となり得る練習環境を地域単位で進めようとの趣旨でスタートしたところであります。  株式会社ヴィクタスとの包括連携協定による企業、地域関係者、学校と連携した卓球まちづくりに向け、留萌高校の外部指導を基本としながら、並行して将来の選手育成にも目を向けジュニア世代の指導強化も手がけており、現在も地元中学生が部活動終了後に意欲的に本プロジェクトに参加し、技術の向上に励む一方で、様々な事情により進学を機に留萌を離れてより高いレベルの環境で卓球を続ける方や、地元高校に進学しても卓球部へ入部されない方もいらっしゃると伺っております。  市といたしましては、プロジェクト開始当初と変わらず地元高校支援の一環として、部活動の強化対策により生活面での支援を含め、留萌高校への進学を志す学生の確保に努めるとともに、中学世代の子どもたちの強化支援により、将来、地元高校の進学へとつなげるため部活動後に自主的に参加し競技力を高める練習環境も整え、子どもたちの意識醸成や高い目標に向けての後押しを進めているところであります。  特に留萌高校においては、市指導者による競技力強化の結果、これまで男女ともに初の全国大会出場と結果を残すことができ、また港南中学校においても全道大会に出場するなど、技術の向上にもつながっており、取組の成果も見えております。  今後におきましても、引き続き市指導者を中心に高いレベルでの競技力を目指せる環境づくりへの支援と、さらには普及・裾野拡大に向けた小学生や初心者を対象にした卓球教室の実施など、卓球をモデルに地域主導で子どもたちがスポーツ・文化活動を続けられる環境づくりを目指し、取組を継続、進化させてまいりたいと考えております。  次に東京からの指導者について、子どもたち全体を対象とした指導機会を提供できないかとの御質問でありますが、卓球技術指導委託業務につきましては、子どもたちの夢実現に向け練習環境をより強化し競技力強化を図るとともに、子どもたちへの技術指導等大会に臨める環境を確保し、地元高校への進学等を希望する子ども及び子ども及び健康増進に向けた卓球愛好者の増加に取り組むため指導者を招聘し、令和5年度においては延べ84回実施したところであります。  令和6年度においても指導者を継続して招聘し、卓球プロジェクト参加者の技術強化と卓球競技の普及のため、6日間を基本に9回程度の実施を予定しており、そのうち基礎的な知識や技術講習といった子どもたちへの指導機会といたしまして、3回程度を予定しているところでございます。  小・中学生、高校生への指導機会といたしましては、卓球プロジェクトへ参加いただくことも方法の一つと考えておりますが、高校において部活動を続けることができるよう、ジュニア世代の育成も重要と捉え指導者の確保が必要と考えております。  指導者の確保に当たっては、引き続き地域おこし協力隊制度を活用するほか、包括連携協定を結んだ大学における卓球部との連携など、指導者の確保に向けて調査・研究してまいりたいと考えております。  次に、留萌市卓球プロジェクトへの参加についての御質問でございますが、卓球プロジェクトにつきましては、学校の部活動以外で自主的に練習する環境を市がサポートし、卓球指導による競技力などの向上を図ることを目的として、参加に当たっては夢や目標に向かって努力・頑張る意思があること、子どもやその家族の方がプロジェクトへ御賛同いただけることなど、プロジェクトの円滑な運営に必要な基本的な事項に承諾いただいているところであり、参加状況といたしましては、今年度に入り新たに中学生1名が加入となった一方、年度末に卒業された方が3名のほか3名が退会され、昨年度との比較においては総体で5名が減少し、5月末現在、中学生9名、高校生7名の16名に参加いただいております。  現在留萌市ホームページのほか、留萌中学校、港南中学校、留萌高校を通じて進学、進級などを機に新たにプロジェクトへの参加を希望する子どもたちを対象とした募集周知を行っており、原則申込みいただいた際には、卓球に意欲のある全ての子どもたちが参加できるものとなっております。  少子化の進む現在、団体種目の維持は年々厳しくなることが予測されます。  卓球は個人競技であり小人数で始めやすいこと、また競技性から年齢を重ねてもプレーできる点などが競技の魅力の一つと考えておりますので、私としては、プロジェクトに限らず卓球に触れ合える機会の充実に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(村山ゆかり君) 教育長。 ◎教育長(高橋一浩君) 戸水議員の御質問のうち、教育委員会に関する御質問にお答えいたします。  大項目2点目、子どもに関する政策についての中で、中項目1点目、指定難病児への支援についてとして、今後、市内在住の指定難病を持つ幼児が幼稚園や保育園に入園し集団生活を経験する中で、発達を促したいという家族の思いがあるが、身体に障がいがあっても入園は可能であるのかどうかについての御質問でございますが、指定難病児の保護者より、幼稚園、保育園への入園を希望する相談が市に対してあった場合、主治医から集団保育が可能であると認められていれば、幼稚園、保育園と協議をし、対象児童の状況確認というのは必要になりますが、基本的には受入れは可能であると考えております。  なお、受入れ態勢を整えるために多少時間を要する場合や対象児童の状態によっては受入れが難しくなる場合もあるかもしれませんが、私としては、できる限り家族の思いに寄り添うことができるように努めてまいりたいと考えております。  次に中項目3点目、学校給食民間委託時の事業費についてとして、子育て関連施設などへの支援についての御質問でございますが、現在の学校給食センターは、土日祝日の休日に加えて学校の夏休み、冬休み、春休みも休業となるために、年間160日以上稼働していない施設でございまして、さらにその稼働時間につきましても、1日のうち学校給食として昼食1食の調理しか行っておらず、現在、2,000食の調理能力に対して児童・生徒や教職員を含めた給食数は約1,200食となっており、今後においても児童・生徒数の減少が見込まれる中、給食数も1,000食を切る状況が間近に迫っていると認識しております。  このような中、施設を民間事業者に有償譲渡した場合におきましては、施設の運用に関しての自由度が高まることによって施設の余剰能力の有効活用が図られるものと考えております。  なお、子育て関連施設などへの支援についてですが、市が直接支援するということではなく、あくまでも民間事業者が施設を有効活用することによって、要望のある幼稚園のほか、子育て支援の関連施設などへ給食提供の実施などにも期待ができるものと考えているところでございます。  次に民間委託後の学校給食費保護者負担の説明内容についての御質問でございますが、まず初めに物価高騰につきましては、今後も引き続いていくのではないかと考えております。  学校給食事業を直営体制で運営した場合も民間委託した場合も、この物価高騰という影響は等しく受けるものだと考えております。  学校給食事業を民間委託した場合には、直営体制での事業費と比較して人件費や運営費などの削減により約1,600万円の効果が見込まれると試算をしており、また、物価高騰を見込んだ令和9年度までの3か年の事業費の推移におきましても、直営体制での事業費と比較いたしまして、毎年度一定の効果額が発生する試算を行っておりますことから、これらの活用によって学校給食費の保護者負担額を支援して、子育て世帯への経済的な軽減負担を図ってまいりたいと考えてございます。  今後も物価高騰が引き続いた場合におきましては、将来にわたって、現在の保護者負担額をこのままずっと据え置くという考えではございません。  今後物価高騰が引き続いた場合にはその数字を維持することは難しいと思っていますので、今後引き続いていったら全く何の支援もしないのかということではなくて、一定の保護者負担の軽減は継続してまいりたいと考えているところでございます。  次に、契約期間よりも先までを見越した副食食材の算定ルールをプロポーザル等に盛り込む考えがないのかという御質問でございますが、令和5年度の学校給食の副食に係る食材費についてまず御説明をさせていただきますが、副食食材の購入につきましては、令和5年度の総額で約3,900万円ということになっております。  このうち市内の事業者からは、主に野菜や肉類などを6社から調達をいたしまして、副食食材に占める金額の割合としては36.6%でございました。  また、市外事業者からは主に冷凍食品や調理加工品を8社から調達いたしまして、副食食材に占める金額の割合は63.4%となっております。  この副食食材の調達方法についてですが、食材納入業者に対して必要な食材の見積りを徴取いたしまして、最も価格の低い金額を提示した事業者から食材を調達しておりまして、これについては民間委託後における地元事業者からの副食食材調達につきましても、これまでと同じように食材調達方法を継続できるようにしてまいりたいと考えております。  御質問の委託契約期間を超えて食材調達のルールをこのたびの仕様書に盛り込むことはちょっと難しいと考えておりますけれども、私といたしましては、契約の更新を行う場合においても、引き続き地元事業者が参加できるような形が望ましいと考えているところでございます。  次に、事業確立のための専任職員の配置についての御質問でございますが、学校給食事業の民間委託後の組織体制につきましては、教育委員会事務局に栄養教諭及び学校給食事業担当者の配置を考えてございます。  栄養教諭につきましては、これまでの道費で配置されている栄養教諭と同様に、児童・生徒の栄養管理、献立作成や衛生管理のほか、児童・生徒への給食指導及び食に関する指導を担うと考えてございます。  また、学校給食事業担当者につきましては、学校や保護者からの問合せなどへの対応のほか、学校行事の変更や臨時休校などによる学校給食の対応を事業者側と連絡調整するなど、学校や保護者と事業者とのパイプ役として配置することとし、事業運営における責任分担を明確にしながら、円滑な学校給食事業に努めてまいりたいと考えております。  なお、事業担当者を専任職員として配置するかどうかというところにつきましては、想定される業務内容等を十分に精査、考慮の上、判断をしてまいりたいと考えてございます。  以上です。 ○副議長(村山ゆかり君) 戸水議員。 ◆10番(戸水美保子君) それでは、何点か再質問をさせていただきます。  大項目2点目の中項目1点目、指定難病児への支援について再質問をさせていただきます。  身体障がい児の場合、自立支援給付として成長していく体に合わせた補装具費の支給がありますが、この制度はどのように周知され、また利用されているのかお聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市民健康部長。 ◎市民健康部長(向井智仁君) お答えいたします。  補装具費の支給は、身体障害者手帳をお持ちの方などが利用できる制度となっておりまして、留萌市ではホームページにおいてその概要を周知しているところでございます。
     障がいの種別によってはこの制度の対象となる補装具の種類が異なり、それぞれに支給要件もあり複雑な制度でありますことから、全てをホームページで周知することは困難であるため、利用を希望される方にはお電話や窓口で説明させていただいております。  また身体障害者手帳を交付する際には、社会福祉課で独自に作成しております冊子などを使いまして、補装具費の支給を含め、御本人が利用できる支給制度について具体的に説明することで、必要な方に必要な支援を利用していただけるものと考えているところでございます。 ○副議長(村山ゆかり君) 戸水議員。 ◆10番(戸水美保子君) 障害者手帳が交付された場合、通院支援の通院のための交通費の支援などがありますけれども、そういうのを利用した場合家族の負担は補えるのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市民健康部長。 ◎市民健康部長(向井智仁君) お答えいたします。  身体障害者手帳が交付された場合に受けられる主な交通費支援についてでございますけれども、公共交通に対する支援として、バス運賃の50%割引、有料道路通行料金の50%割引、タクシー利用料金の10%割引などがございます。  また留萌市の単独事業としましては、重度障害者ハイヤー利用助成として、対象となる方へハイヤー運賃助成を12枚交付いたしまして、障がい者割引適用後の金額の基本料金を助成しているところでございます。  これらの支援により、家族の負担は一定程度軽減されているものと考えてございます。 ○副議長(村山ゆかり君) 戸水議員。 ◆10番(戸水美保子君) 分かりました。  それでは次に大項目3点目、卓球まちづくり事業について質問させていただきます。  今の御答弁の中で、東京からの指導者が年間84日実績として来られていたということが分かりました。  子どもたちへの技術の講習として指導機会は年間3回と先ほど御答弁があったと思うんですが、先日お茶の間トークが行われまして、そこで卓球を愛する市民から、すばらしい指導者がせっかく留萌市まで毎月来てくれているのであれば、指導を受ける機会を提供していただけないかという強い要望が出ていたと思います。  そのような技術講習を受けられるような指導機会の回数というのは、現在のところ増やしていくようなことは可能なのかどうかお聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 私どもとしては、積極的に指導者活用をしていきたいと考えております。  限られた回数の中で、指導できる場所の問題など含めて、今後も検討していかなければならないと思っておりますが、私はコミュニティセンターなど夜間使っていない施設の活用も含めて検討するように、担当にはお話をさせていただいているところで、現在港東コミュニティセンターといろいろ折衝しながら、使える場所、時間、そのときに合わせて指導者が来られるかどうかというのは検討しなければならないと思いますが、皆さんが気軽にできるような体制強化は必要だと思っているところです。 ○副議長(村山ゆかり君) 戸水議員。 ◆10番(戸水美保子君) もし港東コミュニティセンターなどでそのような機会があったときに、うまく指導者との日程が合えば、その可能性も高まるということでよろしいでしょうか。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 極力そういう形に、また地元の方々にも協力していただくことも考えていくべきだと思っております。 ○副議長(村山ゆかり君) 戸水議員。 ◆10番(戸水美保子君) さきの第1回定例会で卓球まちづくりの目指す姿について質問させていただいきましたが、そのとき市長からは、高校生の部活動などを通じた競技力の向上を目指せる魅力づくりなどのほかに、普及や裾野拡大に向けた取組を上げておられました。  そして関係団体とも連携しながら、地域社会で取り組み、楽しむことができる環境をつくっていくという御答弁をいただいております。  そこで質問なんですが、もっと気軽に卓球と触れ合える施策が今後もっと必要になってくると思いますが、例えば地元の卓球愛好家などにお願いして、近くのコミュニティセンターなどで気軽に指導を受け、練習が続けられる仕組みづくりなどは可能なのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 子どもたちにまずは興味を持ってもらうということが大事と思っています。  私も、今回ちょっと驚いたことが別の協議であったんですけれども、今まで野球は各小学校単位でチームが組めていた状況が、もう今年から既に1チームしかできないという状況になってきています。  ですから、野球やサッカーなど、子どもたちが興味を持つところに優先されると思います。  その一つとして、卓球にも興味を持ってもらえる環境づくりとして、某生命保険会社から寄贈されたんですが、幼児が使用できる卓球台を1台寄贈いただき、それを今、社会福祉法人留萌萌幼会に提供させていただいて、そこから1人でも2人でも興味を持っていただくことができればと思っていますし、先ほど言った気楽にできる環境においては、コミュニティセンターにも卓球台は設備されているということも含めて、それをうまく活用していきながら、あとは指導する方が必要なのか、指導者がいなくても自由に行ってできる環境づくりがいいのかというところが、どうしても指導者がとなってくると、関係団体との協力が必要になってくるということで、底辺の拡大というのはそれぞれ協会なりが独自に行っていくことも一つだと思っていますから、それと連携しながら進めていく、また既に実施されている地域移行も指導者の確保は必要になってくると思っておりますので、積極的に進めていきたいと考えているところです。 ○副議長(村山ゆかり君) 戸水議員。 ◆10番(戸水美保子君) 今回質問するに当たって、どこで卓球ができるんだろうと私も歩いてみましたら、児童センターでもできるんだなということが分かったり、ほかの場所でもできるということが分かりました。  市民の中には、どこ行ったらできるんだろうということが分からない方も多くいらっしゃると思うんです。  卓球マップみたいな形で、ここに行ったら設備がありますよ、ラケットなどもちゃんと貸してもらえるんですよというようなことが見える化されると行ってみようかというようなことも出てくると思うんですが、そのような卓球マップを作成して啓発していくような考えはあるかどうか、お伺いしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) まずは、コミュニティセンターの運営協議会などで、積極的にセンターの活用という部分で協力をいただけるということがまず一つ挙げられると思います。  その中で、ここにも卓球台と用具があるということを周知していくことは、様々検討をしていろいろな形で周知をしていきたいと考えております。 ○副議長(村山ゆかり君) 戸水議員。 ◆10番(戸水美保子君) 一つ提案なんですが、ここで卓球ができますよというのぼり旗を立てるとか、そのような外から見ても分かるような形にしていくと、卓球まちづくりやってるぞというのが客観的にも見えてくると思うんですが、そのような分かりやすさというか、そういう取組についても考えになられるかどうか、お聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 議員のアイデアを参考にさせていただきながら、身近に感じられる取組にしていけるような体制づくりに努めていきたいと思っております。 ○副議長(村山ゆかり君) 戸水議員。 ◆10番(戸水美保子君) 2021年11月6日の新聞に株式会社ヴィクタスの松下社長のインタビューが載っていました。  留萌市との包括連携協定を締結したときのインタビューなんですけれども、包括連携成功の鍵は何ですかという質問に対して、松下社長は本気度ですというお答えをされていました。  今子どもたちは、アスリートを目指して一生懸命、本気で頑張って練習していると思いますし、卓球の裾野を広げるという、まちづくりに卓球を使っていくという本気の取組が必要だと感じています。  その本気度について質問させていただくのはちょっと失礼かもしれませんが、市長の御決意を伺いたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 本気度でいくと、本当に私は本気でございます。  それをどう表すかということだと思いますし、選手にとっても競技力を高めるということで、松下社長も本気度を求めたと思います。  底辺を拡大するという部分では、本気度をいきなり求めることはなかなか難しいと思います。  ただ、親しんでいくことによって自ら卓球が大好きで、卓球で一つでも二つでも勝っていきたいという気持ちを持ってもらうためのサポートを私たちはしていきたいと考えておりますから、これは一つ、公立高校である留萌高校を維持していくためにも、卓球も含めて様々な競技に魅力、また学力の増進に魅力、こういうことが子育て環境をよくしていく一つの道筋になっていくということも踏まえながら、これからも卓球含めて、私どもとしては頑張っていきたいと考えております。 ○副議長(村山ゆかり君) 10番、戸水議員の質問を終わります。  14番、村上均議員の質問を許します。 ◆14番(村上均君) (登壇)令和6年第2回定例会の通告に従い、項目3点についてお伺いいたします。  大項目1点目、道路施策についてお伺いします。  留萌市は、平成14年以降4度にわたり留萌市道路整備5箇年計画を策定し、事業を推進してまいりました。  第4次計画の様々な検証の後、令和4年から8年までの第5次計画を策定し、事業を展開していると認識しております。  そこで、2点についてお伺いいたします。  中項目1点目、留萌市道路整備5箇年計画について、第5次計画の基本施策として「安心・安全な都市機能」「快適な都市機能」を基本コンセプトとし、目指す姿の達成度の向上を推進していくとあります。  今年度は5箇年計画の折り返しの年となります。  計画の進捗状況と課題についてお伺いしたいと思います。  中項目2点目、道路附属物について、道路照明などの道路附属物の腐食により倒壊事故が全国的に発生しておりますが、老朽化による第三者被害を防止する観点から、点検診断に基づく更新等の進捗状況と課題についてお伺いしたいと思います。  大項目2点目、交流人口施策についてお伺いします。  今年度の執行方針では、市に関わりを持つ方の獲得のためには地域の魅力をしっかり伝え、関係・交流人口の拡大につながるなど、多様なプロモーションを行うとあります。  そこで、2点についてお伺いをいたします。  中項目1点目、観光資源活用の取組についてであります。  留萌市の発展に寄与した国鉄の歴史を観光資源として活用する考えはないのか、市長にお伺いいたします。  中項目2点目、交流人口増に向けた施策についてであります。  移住促進に向けた留萌市を知ってもらうための移住体験住宅の取組は必要と思われますが、その考えについてお伺いしたいと思います。  大項目3点目、再生エネルギーの取組についてお伺いいたします。  国が求める2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、温室効果ガスを排出させない再生可能エネルギーの普及が求められています。  そこで、留萌管内の先進地である留萌市の産業振興等、再生可能エネルギーの取組についてお伺いいたしますが、中項目1点目、風力発電事業について、2か所目の陸上風力発電所となる三泊地区に次ぐ、風力発電事業の問合せ状況についてお伺いしたいと思います。  以上1回目の質問としますので、答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(村山ゆかり君) 答弁を求めます。  市長。 ◎市長(中西俊司君) 村上均議員の質問にお答えいたします。  初めに大項目1点目、道路施策についての中で、中項目1点目、留萌市道路整備5箇年計画の進捗状況と課題についての御質問でございますが、現在の第5次留萌市道路整備5箇年計画は、令和4年度から令和8年度までの5か年を計画期間とし、計画路線数22路線、計画延長3,841メートル、概算事業費は10億5,000万円で、令和4年3月に策定しております。  本計画は、危険回避のため緊急性の高い路線や維持補修費がかさむ路線、都市計画街路事業の関連路線を中心に評価を行い、事業費の平準化と、効率的かつ効果的な道路整備事業を推進するための計画としているところでございます。  第5次計画の特徴といたしましては、市街地の砂利道の舗装化や春先に路面が盛り上がる凍上対策として、路盤砂利と舗装厚くし、凍上しにくい路盤構成を採用したところであります。  令和5年度までの進捗状況といたしましては、計画の46%と、ほぼ計画どおりの進捗となっております。  課題といたしましては、近年の労務費上昇や建設資材の高騰により、工事費が当初計画時より10%以上増加していることから、工事費削減に向けた工法の検討などを行い、計画どおり進められるよう実施してまいります。  次に中項目2点目、道路附属物などの点検診断に基づく更新等進捗状況と課題についての御質問でございますが、道路附属物等の点検につきましては、該当する道路照明及び大型標識について、国土交通省道路局の小規模附属物点検要領に基づき、10年に1度の詳細点検とそれを補完するための5年に1度の中間点検を実施しているところであります。  点検の結果といたしましては、全377基のうち早期に措置を講ずるべき状態が10基、緊急に措置を講ずるべき状態が3基となりました。  この13基のうち見晴通事業関連の1基を除く12基と、健全度は予防保全状態ではありますが、更新に多額の費用を要する橋梁添架照明3基の合わせて15基について修繕を行うこととし、令和3年12月に留萌市道路附属物修繕計画を作成し、令和4年度から令和5年度で修繕を実施いたしました。  今後の課題といたしましては、点検の対象となっていない小規模附属物のうち、先日、愛媛県新居浜市で発生したカーブミラー転倒事故を受けまして、市内に設置しているカーブミラーの点検を実施し、事故を未然に防ぐよう対策してまいります。  次に大項目2点目、交流人口施策についての中で、中項目1点目、観光資源活用の取組についてとして、留萌市の発展に寄与した鉄道の歴史を観光資源として活用することに対する私の考えについての御質問でございますが、道の駅るもいがもともと鉄道敷地であり旧留萌駅とも隣接していることから、道の駅るもいと鉄道の歴史は関係性が深いものと認識しているところでございます。  令和5年3月31日に留萌本線の一部が廃線になった後に、道の駅るもい管理棟内への旧留萌駅そば店の移設、旧留萌駅や蒸気機関車の写真展示と旧留萌駅関連の映像放送などを行い、旧留萌本線の面影を再現するとともに、見晴公園に現存している蒸気機関車D61を道の駅るもいに移設するため、必要な検討を行っているところでございます。  今年度においては、令和4年度から実施している乗車体験会において、市内外の子どもたちに大変人気の高いミニSLを取得するとともに、北海道旅客鉄道株式会社より寄贈していただいた旧留萌線の鉄道グッズを道の駅るもい管理棟内に展示するなど、さらなる鉄道遺産の活用を図ってまいりたいと考えているところでございます。  また、令和5年度の鉄道遺産活用可能性調査業務の結果を受け、見晴公園の蒸気機関車を移設するための経費算定などを行い、道の駅エリアの新たな観光資源として、鉄道の歴史を感じられる空間づくりをどのように行っていくか研究してまいりたいと考えているところでございます。  次に中項目2点目、交流人口増に向けた施策についてとして、移住体験住宅の取組の必要性についての御質問でございますが、移住体験住宅につきましては、移住者を受け入れる自治体が古民家や自然環境が豊かなロケーションなど地域の魅力を体験できる施設として、移住先の地域で一定期間暮らすことで、地域の文化や生活環境を体験しながら移住を検討し、移住後の地域とのミスマッチのリスクを軽減できることなどがメリットであると認識しております。  一方で、JOIN一般社団法人移住・交流推進機構における移住体験施設実態調査報告書においては、移住体験施設の平均滞在日数は1週間未満の割合が最も高く、また利用者のうち、移住者数は5人以下の割合が最も高い結果にあり、施設運営に当たっては利用者が実際の移住につながらないことや、維持・管理のコスト負担が大きいことが課題と認識しているところであります。  市といたしましては、他地域における移住体験住宅の利用ニーズや実態なども検証しながら、移住を希望する人への効果的な情報発信や体験メニューの検討、定着するための地域でのサポート体制やワンストップでの相談体制の構築などと一体的に移住体験を目的とした住宅の確保について、研究していく必要があるものと考えているところでございます。  次に大項目3点目、再生エネルギーの取組についての中で、中項目1点目、風力発電事業についてとして、2か所目の陸上風力発電所となる三泊地区に次ぐ、風力発電事業の問合せ状況についての御質問でございますが、留萌市内においては、民間の事業者が現在、礼受地区と三泊地区の2か所で風力発電事業を行っているところであり、事業者より発電事業の候補地として用地等の問合せはいただいておりますが、具体的な事業提案までには至っていない現状でございます。  本市は日本海からの安定的かつ良好な風況など風力のポテンシャルを有し、海域の広さや重要港湾を有するなど、陸上、洋上を含め可能性のある地域でありますが、送電網の必要性が課題であると私は認識しております。  引き続き、事業者との意見交換とともに連携を図りながら、ゼロカーボンシティの実現を目指してまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) それぞれ御答弁いただきましたので、再質問させていただきます。  最初に大項目1点目、道路施策について、留萌市道路整備5箇年計画は順調に進んでいるということであります。
     特に4期の事業計画で様々検討された中で5期の事業計画が立てられたと認識を持ちながら、細かい部分で何点か再質問させていただこうと思っております。  まず歩道の確保という視点で2点ほどお伺いしたいと思うんですが、過去に何回か質問させていただいた中で、そのときに対応していただいていますし、進められているという認識の上で、抜本的なことも含めて再確認をさせていただこうと思っております。  1点目は、市道五十嵐通りの大通橋についてお聞きしたいと思っています。  なぜああいう形状の橋ができたのかどうしても考えにくいんですが、状況として五十嵐町は幅員含めて歩道も正確になっていますが、大通橋だけは車道しかなくて、そこに無理やり歩道を整備して、堀川町へ行くと、ここ10年ぐらいで道路幅をしっかり確保して、そこに合った建物については撤去していただくという流れができて、唯一今空き家が1件残っていますが、この状況で現場を何回か見させていただく中で、道路の幅が狭いところで車両が通行すると、結果的には無理やり上げた歩道に車が寄ってかなり危険だということで過去に提案をさせていただいて、手すりの高さが低いため急遽パイプで高さを上げて対応していただいたということもあったと思います。  そこで改めてお聞きいたしますが、この大通橋は車道、歩道とも狭隘のため危険な状況になっていますが、今後の対応についてお伺いしておきたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 大通橋については、議員から何度も質問をいただいている状況かと思います。  近年の状況でお話をさせていただくと、高規格道路ができたことによって交通量が増えていることが1番危険性を感じる要因と思います。  また、大通橋と五十嵐通りの関係性の順番がどうだったかというのは、現状を見ると大通橋が先に出て、後に五十嵐通りの拡幅事業が進められ、次に五十嵐通りの野本町側の整備を進めていくという流れがつくられていたと思います。  先ほど議員からもあったとおり、車道幅員が6メートルという形で非常に狭く、歩道幅員が1.5メートルで片側だけという状況で、この大通橋を何とかするためには、人道橋を設けるか、または新しく架け替えをするかというような状況だということで、所管からも説明を受けているところです。  現状としては、道路整備も含めて用地買収や家屋などの支障物件の整理などが必要になってきます。  今後交通量を含め、また早道通りを活用して高規格道路に入っていく誘導策なども考慮しながら、歩道幅員含め、次期道路整備5箇年計画策定時に交通量などを懸案して検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) 今市長から答弁あったように、橋が先か、道路が先かは別としても、市長が言うとおり、隣町にも歩道単独の橋があります。  それから、旭川市へ向かう下の道路では、後から歩道がなかったところに橋が造られました。  こういう新しい橋ができた場合には間違いなく歩道も整備されておりますので、次の道路整備5箇年計画の中で検討していきたいということであります。  今までの他の議員の質問の中で、高齢者市内バス無償化実証実験事業の話が出ましたが、橋の車道が狭いためにバスの行き来ができないという相談を市民から受けたことがあります。  これは、25年前議員にならせていただいたときに最初にいただいた相談であります。  そのあと国道の開発関係だとか、いろんな形が出てきてさらにバスの運行が厳しいという状況の中で、第5次計画の中では厳しいのであれば、次で検討していただくよう、推移を見させていただこうと思っております。  次に同じく歩道の確保ということで、ちょっと視点を変えて子どもたちの通学路指定の歩道についてお聞きしたいと思っております。  留萌市通学路安全推進協議会を中心に関係機関との合同点検をしていただきました。  第4次計画の中で通学路の歩道の確保が実際的に課題になっているということで、緑ヶ丘2号通り、元町1丁目2丁目の南川沿通り、この2か所は歩道が両サイド全くなく、子どもたちの通学部分で若干現場を見させていただきました。  特に緑ヶ丘2号通りについては直線道路から南町へ下がっていく変形の道路でありますけれども、冬は特に道路幅がなく、そこにさらに除雪の雪を置いていくと。  そして道路が狭くなって、そこに子どもたちが帰ってくると。  パトロールの皆さんや民生委員の皆さんに見守りをしていただいていますけれども、実際の現状としては人員確保も難しい場所もあるとお聞きしていますし、特に冬の状況を見ると通学路の標識が雪によってぐちゃぐちゃになっていると指摘もさせていただいて、こういう状況が第4次計画の中でゼロの回答で第5次の計画が作られたということでありますので、この点について再度質問をさせていただきますけれども、通学路指定されている市道で歩道が整備されていない区間の今後の対応について、お伺いしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 私も通学路として指定されている道路の歩道がない問題については同じ意見だということで御理解をいただきたいんですが、ここで一つ問題が発生したのは、そのときの子どもたちの地域環境によって学校のほうで指定する通学路が変わるということを事実関係として説明を受けたところです。  そのことによって、歩道のある道路、歩道のない道路が生じてきたと思っています。  これは、今きちんと説明ができる状況でないということを御理解いただきながら、通学路の状況と道路についてはいま一度整理をさせていただきたいと思っているところです。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) 特に通学路安全推進協議会は保護者、警察も含めて過去にも通学路のブロック塀のことなど様々な提案をさせていただいて、現状としては個人の資産などいろいろありますけれども、今市長が言われるとおりであれば推移を見させていただきますけれども、現実として子どもが今そこを通って帰っている状況です。  厳しい言い方をすると、事故が起きたら道路を作るんですかと市民の皆さんから言われることもあります。  そういうことではないので、財源的なものも様々ありますが、今市長が言われるようにしっかり検討していただいて、通学路の歩道確保をぜひともお願いしておきたいと思っております。  次に、道路整備の中でもう1点だけお聞きしたいと思っていますが、留萌市の袋小路整備についてです。  この議場でも先輩議員含めて何度か議論があって、今回ようやく7年目に入ったと思いますが、浜中元川沖見幹線道路、沖見町から野本町までの道路が市道から道道に掛け合いになってようやくできたと。  この前後として10数年前に沖見町の地権者の方が善意で袋小路が大変であればのり面を使って、沖見町から平和台に抜ける道路を作りましょうと、かなり進んできたのかなと思います。  一部常識のない市民の皆さんの行為によって、その方が完全奮起されて1回おじゃんになったと。  その次に路線変更として、文化センターの裏ののり面を使って道路変更できないかということでしたが、これも基盤と整備含めて厳しいということで、ようやく今の旧留萌信用金庫沖見支店から野本町の沖見幹線通りが拡幅できるということであと3年ぐらいたてば何とか完成するんじゃないかと私は認識しています。  もう1点追加でお話をさせていただくと、道道神居岩総合公園線、それから道道留萌小平線、この路線の工事を進めていただいて開通することによって、最終的には神居岩公園の袋小路が解消されると私は認識しております。  ただ、留萌市の細い道路はまだまだあるにしても、大きな幹線道路として千鳥10号通りも袋小路について、数年前に火事があったとき、あそこに消防車がとまって通行できなくなったという事例があり、実際私も現場に行ってみました。  過去に質問したときに、市長答弁では浜中元川線の完成を契機に何とかしたいと。  また高低差があるので、様々な路線の検討もしたいということで、工事も3、4年ずれていますから、周辺にお住まいの皆さんについては4年も5年も待たされている、方向性が見えていないということで、現状きていると思っております。  そこで質問させていただきますが、千鳥町4丁目自由ヶ丘地区はこの地区に通じる道路が1路線しかなく、袋小路になっている今後の解消に向けての考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 議長。 ◎市長(中西俊司君) この自由ヶ丘地区については、今議員がおっしゃったとおり、私も答弁をさせていただいております。  現状の大きな課題というのは同じ道路に2路線を作るのではなく、違う区域から見晴通につなげることを想定して進めさせていただいております。  用地取得と見晴通と同じような線形が求められるかもしれない横断勾配のことで、複数のルート案について、見晴通の進捗に合わせて引き続き調査、検討しております。  この地域においては、神居岩もそうなんですけれども、なかなか進まないのは地滑り地帯にぶつかることによって、様々な予防対策をしながら工事を進めていくということですから、その辺も十分考慮しながら、安全に通行できる道路ということで、ルートの策定含めて検討しているということで御理解いただきたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) 何もしていないということでは決してないので、その辺は現状もありますし、本体の工事が3年ほどずれ込んでいるということもありますので、その中で今市長言われるようにルートの検証はしているということでありますので、理想論としては3年後に道路が完成した折に、最高値としてはこれがつながればいいんでしょうけど、様々な課題もありますし、ただ全く進めていないということではなくて、しっかり検討して間違いなく袋小路解消に向けて取り組むということでいいのか、再確認をしておきたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 地域の方々との連携も必要になってくると思います。  私としては必要性について認識しておりますので、多少時間がずれ込む可能性はあると思いますけれども、きちんとした結果を地域住民にも説明をしていく義務があるということで、今後ルート案を含めて、町内会にも提示をさせていただきながら協議をしていきたいと考えているところです。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) よろしくお願いいたします。  次に道路附属物についてそれぞれ御答弁をいただきました。街灯の腐食についても市民相談いただいて、2か所ほど速急に取り替えしていただきました。そのあと全国的に検証が進み、留萌市も同様に対応いただいているということで、十分認識させていただいております。  少し視点を変えて、街灯のLED化について1点質問させていただこうと思います。  私が議員になったときに、留萌市は本当に暗いイメージだねと最初言われました。  それは町内会等含めて、街路灯と防犯灯が分かれていなかったため街灯が本当に少なく、議会でも提案させていただく中で人員が少ないから調査できないなどありましたが、その後もお話を様々聞かせていただきましたが、最終的にはやっぱりその話は消えなかったです。  その後ある町内会から電気料がすごくかかるという話を相談いただきました。  各地の町内会をまわらせていただくと、ほぼ同じような状況でした。  その後、街路灯と防犯灯を分けていただいて、町内会が保有するのは防犯灯にするとして名義変更もお願いして、町内会がお持ちの1,723灯の防犯灯を約4年かけて交換していただき、今各町内会にお聞きすると、電気料が約6分の1になったという好評をいただいて、今12年になります。  ここ3年間ほどで交換が進むことによって、町内会の皆さんも工夫されて、残ったお金を積立するなど、町内会ごとに知恵を出して対応していただく中で15年がたつと30年まで防犯灯が継続できるという事例もございます。  そこでお聞きしたいんですが、留萌市はLED化の推進について、この議場もそうですが公共施設のLED化が進んでいますけれども、道路改修については全部ではないですけれどもLED化が進んでいるということでありますのでお聞きしたいんですが、道路照明のLED化の推進についての考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 道路照明のLED化ということで、議員おっしゃるとおり留萌市道路附属物修繕計画に基づいて、今までLED化照明という形で、更新時に灯具を変えて行ってきております。  省エネルギーや地球環境保全の観点から、道路照明のLED化は当然進めていくべきと考えております。  ただ更新費用が非常に高額ということもありまして、現在建物などは投資額を均等化するリース方式もあるということで、現在行ってきております。  これが道路照明にも該当するのかどうか含めて、なるべく低価格でできる方法をいろいろ模索しながら研究してまいりたいと考えているところです。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) 市も北海道電力株式会社に多くの電気料を支払っていますし、カーボンニュートラル含めて電気の使用も減らすという意味ではLED化の推進に効果があると思います。  さらには税金といいますか、市の財源を北海道電力株式会社に払うのも6分の1とは言いませんけれどもかなり縮小できる部分で、それによって道路照明のLED化の検討もしていただくよう、よろしくお願いしたいと思います。  次に大項目2点目、交流人口施策についてということで、鉄道の歴史等含めて、特に観光資源として羽幌線、増毛線、留萌・沼田間が廃止になりましたが、歴史的な観光資源として何とか活用してもらいたいということで、議会でも何回か取上げさせていただきました。  具体的な質問をさせていただきますが、先ほど市長の答弁にもありましたけれども、市の蒸気機関車の活用について、現在までの取組についてお伺いしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) SLのお話につきましては1回目の御答弁でもさせていただきましたが、見晴公園に現存している蒸気機関車D61の活用ということで、令和5年度調査において道の駅るもいへの移設の可否や方法の検討を行い、技術的に移設は可能という調査結果を基に、四つのルート案をまとめたところでございます。  今年度はそのルート案に基づいて、国道への合流のしやすさ、道路幅員、橋梁の有無などを考慮して、蒸気機関車の移設に向けたより具体的な設計計画の策定、移設工法の検討、施工計画の策定などを行って、ルート設定と移設に係る費用の積算などの調査委託を進めていき、蒸気機関車の活用について検討を進めているところであります。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) 特に歴史を観光資源として活用するというのは、新しいものをつくって歴史とマッチングさせるなど様々な部分はありますけれども、今市長が言われたことについては具体的に過去もお話ししましたけれども、羽幌線の地区別炭鉱で実際に石炭を運んでいたSLであります。  それから増毛線、留萌線がそれぞれそこを通っているという歴史もありますから、ぜひともSLについては道の駅周辺に誘致をしていただくということでお願いしておきたいと思っております。  もう1点、これもこだわって何回も質問させていただいていますが、増毛線の中に赤平、芦別から石炭を運んできて石炭を落とすなど、こういう石炭の歴史も線路の一部に関わっていたんじゃないかと。  こういうことによって、また新たな歴史の観光資源として使えるんじゃないかという思いで、人道橋の話を何回もさせていただきました。  勝手な妄想を言って申し訳ないんですが、留萌市が検討している水産振興センターを道の駅に来た方にぜひとも、SLを見た後に人道橋を渡って行っていただくという、市長が言われる進化していく道の駅であれば、道の駅が管理棟から道の駅の指定になって、さらに屋内交流・遊戯施設ちゃいるもができて、そして株式会社モンベルが来て、そういう関係する人たちが交流人口として来ていただける、さらにもう一つ交流人口として、この港湾を使った新たな交流人口を増やすという部分では、私は何とか工夫して人道橋も歴史遺産にできるんではないかと思っていますので、人道橋の活用に対する市長の見解をお聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 人道橋の活用ということで、同世代議員としては非常に私も同じ考えを持って、職員と様々な協議をさせていただいております。  この人道橋というか、第10留萌川橋梁の点検結果ということで、架設70年以上が経過しているため経年劣化や塩害被害が酷く、健全度判定は4ランク中最低の評価ということであります。  構造物の機能に支障が生じている可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずべき状態と判定されておりました。  人道橋として人が安全に歩けるようにするためには床板や防護柵などの設置が必要で、上部工の改造費だけでも2億5,000万円程度の工事費に加えて、その他損傷部分の補修や塗装費などが必要であると認識をしたところでございます。  私といたしましては、本当に可能であれば人道橋としての活用というのを考えておりましたが、安全性点検の結果や必要な改造費用の面からも、現在の鉄道橋を使用するにふさわしい線路跡地の活用策を見いだしながら、この事業は考えていかなければならないと思っております。  一方で、新たに供用開始しております道の駅るもいの第2駐車場からの撮影スポットなど、違う観点での活用というのも見いだしながら、お金をかけてでも人道橋として歴史遺産として残していく、こういう観点も含めてさらなる検討をしてまいりたいと考えているところです。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) 市長が言われるように、考えは一つじゃないと思います。  人が渡ることができれば理想ですが、カメラが好きな人はそこにSLがあって、人道橋があって、留萌の夕日や港があって、一貫性はないかもしれませんけれども、そういうことも交流人口の増加につながると思いますので、ぜひとも検討していただくようよろしくお願いしたいと思います。  次に中項目2点目、交流人口増に向けた施策についてということで、移住体験住宅については分かりました。  様々な経過によって他市の事例もしっかり検証していただいて、できることであれば体験住宅の設置なんかも検討していただけるよう、調査していただければありがたいと思っています。  そこで交流人口に向けて視点を変えて質問をさせていただこうと思います。  留萌市は音楽合宿により留萌市の経済効果が私は出ていると思っています。  中には卒業後留萌市に移住する、就職するというお話も聞かせていただきました。  そこでスポーツに目を向けて、留萌市はコロナ禍前にバレーボールの合宿をやっていたと私は認識していますけれども、新型コロナウイルス感染症のまん延で中止されたあとは分からないんですが、こういう事例もございます。  本年の新年度予算の中でコンサドーレ北海道クラブとの連携も図るということで、ぜひとも子どもたちにいい影響を与えるという前提で、サッカーのJリーグが2026年からシーズンを移行して、今までの2月開幕が8月に移動するっていうことが、今年1月だと思いますが発表されました。
     2月開催であればその半年前ですから、11月、12月、1月あたりは北海道も本州も寒いですから、沖縄へ行って練習をしていたと。  2月から8月にずれるということは、5月、6月、7月あたりに練習することになると思いますので、本州では暑くて無理なので北海道にというのが、今までJリーグを受入れていた北海道でも引き続き、さらには各自治体でそれぞれ取組を検討しているという報道も聞かせていただきましたので、そこで新たな視点として質問させていただきますが、Jリーグクラブチームの夏合宿誘致に向けての取組の考えについてお伺いしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 大変夢のあるお話だと思っております。  シーズンが変わるとなってくると、なかなかその時期は暑い沖縄や九州でというのは非常に難しくなるというのを理解するところです。  その中で、プロチームを受け入れる様々な条件を留萌市で準備できるかというところが課題になってくると思いますので、過去にもプロチームの誘致に若干動いてみた実態はありますが、やはりトレーニング環境について、サッカーの場合は芝生、バレーボール、バスケットボールになってくると体育館における床、器具の状況、統一して多分出てくるのがウェイトルームだと思います。  これが留萌市の現状としてはないですから、様々な受入れ態勢の中で、ハードの部分とソフトの部分を整理しながら、全く難しいと思うんじゃなくて、可能性としてコンサドーレとの包括連携協定という状況の中でいろいろ指導を受けながらどれだけのことができるのか、この辺を見極めていきたいと考えているところです。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均委員。 ◆14番(村上均君) 市長から夢があると言っていただけて嬉しいのですが、やはり夢を持たなければ子どもたちにも夢を持っていただくことも大事だと思いますので、御検討いただければと思っております。  最後に大項目3点目、再生エネルギーの取組についてということで、2か所目の陸上風力発電所が三泊地区にできて、一つの大きな流れがまだできたと思っています。  何回かこの議場でも礼受町の風力発電は、この留萌管内のオピニオンリーダーだと思っていて、平成9年からスタートしたわけですから、その前に計画があった27、28年前に風力発電の話を失礼ですが何人の方がしたのかなと。  それをまた誘致した留萌市もすごいなと、そういう尊敬の気持ちを持って風力発電について様々質問をさせていただきます。  確認を含めてお話を聞かせていただこうと思うんですが、礼受牧場における風車の現状についてお伺いしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  礼受牧場に現存しております風車につきましては、今議員お話あったとおり留萌管内で最も早く導入された経緯がございます。  留萌風力第1・第2発電所、礼受風力発電所と三つの発電所で合計10基の風車が稼働しておりましたが、年数的には20年以上が経過して、事業者から基本的に20年たつとリプレースするのが基本でございますけれども、この場所においては建て替えの更新はしないということで既に1基は撤去済みでございます。  今年度についても、留萌風力第1発電所で1基、さらには留萌風力第2発電所部分で4基の計5基をこの冬までに撤去する予定ということで伺ってございます。  また残り4基につきましても、今後撤去を予定している旨お伺いしているところでございます。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) それぞれ更新時期は過ぎているのかなと、素人ですが思っています。  最終的な部分でいうと、25年から1番直近では21年もたっているということでありますので、現状を把握しながら、更新ができないというのは道路事情や輸送ができないなど様々課題があると思いますけれども、これもまた推移を見させていただこうと思っています。  もう1点お聞きしたいんですが、洋上風力発電事業に一部スライドするところもあると思うんですが、洋上風力発電事業の可能性についてお伺いしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 洋上風力発電事業は、2050年という最終目標の中で、国がこれからどんどん実現に向けて進めていくものです。  カーボンニュートラルの一つの切り札が洋上風力発電です。  発電量を増やしていくためにどんどん容量を大きくしていくというのは国の考え方で、そのため岸からどんどん大きさとともに離れていくという状況と思っています。  地域のポテンシャルが非常に高いということは認められています。  先ほども答弁しましたが、陸上における送電網の脆弱というのが留萌管内における課題であり、その中で洋上風力発電というのは、留萌市においては新たな産業を見いだしていける、それが地域経済に及ぼす期待が持てる事業と私も認識をしているところです。  留萌市沖での洋上風力発電事業の実現ということで、まずスタートラインである海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)に基づいて、領海内における一定の準備段階に進んでいる区域への申請に向けて、今後も海域を使用する漁業者への影響や近隣自治体などの考え方も十分配慮、尊重しながら検討を進めていく必要があると思っているところです。  また私としては、従前より積極的な対応をしてまいりましたが、これからも一層国や北海道とも連携しながら、漁業とも共存共栄が図られるような案件形成の可能性について、漁業者はじめ関係機関、団体と共通理解を持ちながら、この事業を深めていきたいと考えているところです。 ○副議長(村山ゆかり君) 村上均議員。 ◆14番(村上均君) ここ何日かほどしか見ていませんけれども、浮体式の試験、北海道が外れたということでありますので、そういう様々な国の地域戦略なんかもかなり激化してきている気がしますので、市長が今言われるように留萌沖の洋上風力の可能性やポテンシャルも十分あるとお聞きしましたので、推移を見させていただこうと思っています。  最後に、風力発電事業に伴う留萌港の今後の利活用についての考えをお聞きしたいと思います。 ○副議長(村山ゆかり君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 留萌港の利活用については、私においても課題と思っております。  2027年に石炭が砂川市への活用がなくなるということを考えると、三泊地区の埠頭における次の段階に入っていく。  そのためには、洋上風力発電事業における躯体、ブレードを陸揚げできる港として活用できることが、この地域にとっての経済発展につながっていくと考えております。  まだまだ道南地区においても漁業者との調整がつかないということで進んでいない状況の中で、次のステップとしては2040年ですので、それまでに留萌港の利活用となる三泊の埠頭用地の活用を国なりにも理解を示していきたいと考えておりますので、様々な流れを情報収集しながら、留萌市として経済界、また議会一体となって、この事業に私は取り組んでいきたいと考えているところです。  よろしくお願いします。 ○副議長(村山ゆかり君) 14番、村上均議員の質問を終わります。  この際、午後3時20分まで休憩いたします。             午後 2時55分休憩 ───────────────────────  午後 3時20分再開 ○議長(燕昌克君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  8番、小野議員の質問を許します。 ◆8番(小野敏雄君) (登壇)それでは、通告に従いまして一般質問いたします。  2014年、日本創成会議により消滅可能性自治体として全国896、道内147自治体が発表されました。  その消滅という表現に大きなショックを受けたことは、まだ記憶に新しいところであります。  さらに、この4月に民間組織人口戦略会議では、人口減少が加速し将来的に消滅の可能性があるとして、全国744、道内117自治体が発表されました。  留萌市は、20歳から39歳女性の減少率が71.2%と全道でも高い数値を示し、消滅可能性自治体となっております。  また、国立社会保障・人口問題研究所の発表では、2050年には留萌市の人口は8,955人と予測され、厳しい状況は変わっていません。  留萌市においても、2014年以降、国の地方創生政策にのっとりながら子育て支援や地元企業支援、移住・定住促進政策、企業誘致を含めた産業振興など様々な取組をしてきましたが、なかなか人口減少に歯止めをかけることはできていないのが現状であります。  少子高齢化、人口減少が進む中で、このまちが持続可能な環境をつくり、コンパクトなまちづくりをしていくためには、様々な課題が残っています。  そこで大項目1、留萌市の直面する課題についてお聞きしたいと思います。  中項目1点目、モンベルアウトドアヴィレッジるもい基本計画について。  この基本計画が策定されました。  これは今後、留萌市が消滅自治体とならずに生き残るための手段の一つとして大きな挑戦だと思います。  人口減少が加速度的に進む中で、そのスピードをいかに減速し、持続可能なまちづくりを進めていくのか、正念場だと思います。  この基本計画の概要と基本計画に対する市長の思い、覚悟をお聞きいたします。  中項目2点目、新交流複合施設についてお聞きいたします。  全国的に公共施設等の老朽化対策が大きな課題となり、過去に建設された公共施設が大量に更新時期を迎える一方で、地方公共団体の財政は依然として厳しい状況にあることや、人口減少により今後の公共施設の利用需要が変化していくことを踏まえて、国において、平成26年に各地方公共団体に対して公共施設等総合管理計画の策定に当たっての指針を示し、総合管理計画の策定を求めました。  留萌市では、平成28年に公共施設等のマネジメントを総合的かつ計画的に管理し、公共施設等に求められる安全・安心機能を確保しつつ、次世代に可能な限り負担を残さない効率的、効果的な公共施設等の最適な配置を実現するため、留萌市公共施設等総合管理計画を策定しました。  その中で、健全な施設管理には令和17年までの20年間で、全体的に面積で約2割程度の削減が必要とされています。  現在の進捗状況についてお聞きいたします。  またその中で、将来の人口動態や人口構成を踏まえ、施設の統廃合、再配置、多機能複合化を推進するとしています。  令和2年に設置された留萌市公共施設整備検討会議では、JR旧留萌駅周辺を立地場所工法としてにぎわい機能を持たせた他機能な社会教育施設や庁舎設備の必要な様々な視点から公共施設整備を進めることを意見として、令和4年3月に報告をいたしました。  市役所庁舎や社会教育施設の老朽化、耐震性を考えると、この問題は喫緊の課題だと思います。  今後の新たな新交流複合施設について、どのような機能を複合させた施設を考えているのか、その方向性を庁舎内検討会議の内容も含めて市長の考えをお聞きいたします。  以上、1回目の質問といたします。 ○議長(燕昌克君) 答弁を求めます。  市長。 ◎市長(中西俊司君) 小野議員の御質問にお答えいたします。  初めに大項目1点目、留萌市の直面する課題についての中で、中項目1点目、モンベルアウトドアヴィレッジるもい基本計画についてとして、基本計画の概要と計画に対する私の思いと、覚悟についての御質問でございますが、基本計画につきましては、令和4年10月に策定しましたモンベルアウトドアヴィレッジるもい構想の実現に向けて、全体事業費の抑制をはじめ構想内容を一部見直し、四つのヴィレッジエリアを含めた全体土地利用計画や施設イメージのほか、アウトドア・アクティビティ拠点施設の機能や役割、概算事業費、管理・運営方法などを整理したものでございます。  アウトドア・アクティビティ拠点施設を優先的に整備し、全国的にも知名度の高いアウトドアブランド企業である株式会社モンベルの直営店を誘致することで、道の駅でのにぎわいの創出や商業店舗としての機能にとどまらず、留萌地域のアウトドアニーズや機運を高めるための情報発信力、また拠点施設を中心に子どもたちが様々なことに挑戦できる環境が整い、今後、留萌市における本格的なアウトドア観光の醸成につながるものと考えております。  私といたしましては、留萌市や留萌管内が持つ自然資源を生かした新たな産業、雇用、消費が生まれるチャンスと捉え、株式会社モンベルという企業の持つ価値を地域でどのように共有し、生かしていけるか、また地域や地元事業者にどのようなチャレンジが生まれるのかが重要であり、さらには留萌管内の町や北海道、国とも十分に連携を図りながら、この地域にとって大きなプロジェクトの実現に覚悟を持って、これからの取組を進めていきたいと考えているところでございます。  いずれにしても、皆様とともに株式会社モンベルの誘致ができたチャンスを生かし、未来の留萌市の発展のために果敢にチャレンジをしながら、モンベルアウトドアヴィレッジるもいを実現したいというのが私の思いと覚悟でございます。  次に中項目2点目、新交流複合施設についてとして、留萌市公共施設等総合管理計画における全体面積の約2割程度の削減に係る現在の進捗状況についての御質問でございますが、平成28年度に策定し、令和17年度までの20年間を計画期間とした留萌市公共施設等総合管理計画における目標につきましては、計画内の適正管理に関する基本的な考え方に基づき、人口動態や保有資産量から約2割程度の面積の削減が必要と推計しているところでございます。  令和5年度末時点の保有資産における面積の削減につきましては、平成28年度の計画策定時点では、面積の合計が23万6,200平方メートルあり、そこから留萌十字街西ビル内の防災倉庫や屋内交流・遊戯施設ちゃいるもなどが整備されたものの、主に市営住宅や旧学校校舎の解体が進んだことで約2万5,700平方メートルが削減され、割合にして約1.1割程度の面積が削減されている状況でございます。  市といたしましては、多様化、高度化する市民ニーズに応えていくためにも、施設の必要性や優先順位などを様々な視点で検討し、市民の理解を得ながら施設の統廃合を進め、計画の目標の達成に向けて取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。  次に、新たな公共施設として今後どのような施設整備を検討しているのか、現時点での方向性についてですが、これまで部課長職を中心とした留萌市公共施設庁内検討会議報告書や、市民や団体の参画による留萌市公共施設整備検討会議報告書などをまとめ、令和5年度には新交流複合施設整備検討支援業務を委託するとともに、庁内ワーキンググループにおいて集約すべき施設や機能についての協議、議会における公共施設整備調査研究会行政視察に同行するなど、先進的な市、町庁舎の調査や様々な検討を行ってきており、さらには留萌商工会議所から提案を受け、これらを反映させた内容で整備を推進するため、今年4月からは新交流複合施設を所管する専門の組織を設置し、現在、基本構想の作成を進めてきているところでございます。  基本構想の内容といたしましては、基本構想の策定目的と位置づけ、現状と課題、新たな公共施設の基本的な考えのほか、導入する機能として、庁舎機能ほか五つの機能について、施設の規模、施設の機能配置、事業費・事業手法等の基本的な考え、事業計画を盛り込んでおり、個別施設単体の建て替えではなく、庁舎機能と文化センター大ホール、公民館機能を集約した複合施設とする方向としており、これらを網羅した基本構想については、完成次第公表する予定でございます。  以上です。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) それでは、順次再質問させていただきたいと思います。  初めにモンベルアウトドアヴィレッジるもい基本計画についてお聞きしますけれども、この計画実施に向けて市民説明、あるいは市民周知は非常に大切な行程の一つだと私は考えていますけれども、これまで行政側が市民に向けてこれらの説明会、あるいは意見交換会などの実施状況についてお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 市民説明会の実施状況ということで、まず令和4年から5年度までまちづくり懇談会を3回、この時点ではまだ構想の概要ということでお話をさせていただきました。  経済団体を対象として5回、令和6年度は基本計画の説明ということで4回、延べ73名に参加をいただいたところであります。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) このような回数の中で様々説明をされてきたということでございますし、そのほかにも様々な媒体でいろいろ周知をしてきたんだと思っています。  昨日の議論でもありましたけれども、議会のアンケートの中では75.2%の方がモンベルついて認識しているという情報が入っておりますけれども、ただこの数字は知っているというだけで、理解した、賛成した、反対などという数字ではないので、これからいろいろ考えていかなければならないと思います。  今まで実施している市民説明会について、市長は全て参加されていると思いますけれども、賛否いろいろな意見があったと思います。  市長はどのような感想を持たれたのかお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 正直に申し上げていきますと、反対の意見は大きく捉えていいと思いますし、また応援してくれる、賛成してくれる人の声はなかなかうまく聞き取れていない状況が、回数を重ねるたびに多いと思っています。  ただ、先ほど申しました経済団体での説明会においては、質問はいろいろあった状況ですが、最終的には経済に今後も寄与していくというところを理解してくれたのかなと思っていますから、基本的に経済界からは賛成の意見をいただいたところであります。  私としては、人口減少をいかに食い止めるための地域振興策をどのような形で行っていくのか、何を起爆剤にすることがいいのか、このようなことを考えながら一つの情報やいろんなネットワークの中で、縁をいただいた株式会社モンベルと、何度かお答えをしておりますが、今の子どもたちがなかなか自然を生かした遊びをつくり出すということが難しい世代になっているのかなと。  どうしても勉強、ゲーム、様々なクラブ活動という中で、自ら友達と遊びをつくるという環境を私たちがつくってあげることの必要性というのをすごく感じていた中で、自然や景観などあるものをうまく利用して遊ぶということから、もっともっと機会を与えてあげることが大事ということで、この問題に取りかかっております。
     市民の意見も尊重させていただきながら、この事業を取り進めたいと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 思いの強さが答弁の長さになっているのかなと思いますけれども、続いて、この基本計画についてパブリックコメントが実施されております。  この中で、私は過去に例のないぐらい多くの意見があって、中には専門的な指摘もたくさんあったと思いますけれども、このパブリックコメントについてどのような分析、対応されたのかお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) パブリックコメント募集の結果は、16名の方から意見が寄せられており、基本計画に対する多くの方の関心の高さを改めて感じたところでございます。  パブリックコメントは事業の賛否を問うものではございません。  いただいたコメントの中には、有名ブランドのモンベルの誘致に成功したことを成果としてまちづくりの起爆剤として種をまいたことや、新たな挑戦の評価、また行政の投資により民間投資の誘発が期待できるといった肯定的な意見の反面、本来民間投資で整備すべき商業施設を公共投資で行うこと、成否が保証されない企業誘致が地域に負の影響を及ぼすという否定的な意見なども寄せられたところであります。  寄せられた御意見に対しましては、市の考えについて丁寧にお答えをさせていただいたところですが、私といたしましてはネガティブに考えるのではなく、今回の計画実現に向けて覚悟を持って力強く取り組んでまいりたいと考えており、基本計画のほか、今後、施設の実施設計、個別の事業計画などにも反映させていきたいと考えているところであります。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 4月に議会でこの問題についてアンケートをした結果、昨日の議論にもありましたけれども、不安に思っている項目の中で1番多いのが財政的な負担がどうなのか心配だ、それから出店事業者の撤退が心配だ、この2点が大きな不安点でありました。  市民説明会の中でもこの2点が出たと思いますけれども、まずこの点について聞いていきたいと思います。  この事業による事業見込みは12億7,000万円、そして市の実質負担額は3億4,000万円とされていますけれども、この金額が将来負担比率あるいは市債発行限度額など、今留萌市が中期財政計画の中でいろいろ活動しています。  それに対する影響について市長はどのようにお考えですか。  部長答弁でも結構です。 ○議長(燕昌克君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺剛彦君) お答えいたします。  中期財政計画の中では公債費の負担に関する指標を三つ持ってございまして、どの指標も今後必要となる主要施設の整備、これを見据えた公債費の安定化を図ることを目的に設定しているものです。  まず実質公債比率と言われているもの、これは返済額の大きさを図る指標なんですけれども、第2期の中期財政計画の中では10%以下という形の目標としております。  令和5年度の見込みでいくと、9.5%という状況にあります。  今回の拠点施設の整備においては、約0.3%の上昇にとどまると想定しております。  さらに、実際に起債の償還が始まるのは事業が済んでからなので令和8年度以降ということですので、それまでの間について指標はさらに下降していく見込みのため、財政運営上は問題ないと判断をしております。  また、借入金の残高の大きさを図る指標であります将来負担比率については、第2期の中期財政計画では100%以下というような設定をしております。  令和5年度見込みにつきましては、ゼロ%ということで逆にマイナスの状況でして、これは端的に言いますと、市債の残高から国の財政支援分があるんですけれども、それを除いた実際の残高の負担分に対しまして、我々が今所持している現金の保有額、基金の残高になるんですけれども、そちらと比較して基金残高のほうが多いというような状況で、財政運営的には非常に安定した状況にあるというようなことになっています。  今回のこちらの整備に伴います影響については約5.5%の上昇を想定しておりますので、この指標についても問題がないものと考えてございます。  また最後に、起債の発行額8億円プラス1億円で9億円という制限をかけているんですけれども、これはなぜ制限をかけているかというと、後年度必要となる主要施設の整備を見据えてベースになる部分ということで、この8億円ということにしております。  ですので、今回の部分がプラスされたとしても、計画期間内で45億円に収まらないのであれば、今お話ししました実質公債比率と将来負担比率がしっかりと維持されるということであれば、進めていいということで計画の中でも定めておりますので、こちらについてはそういう判断で動いているということになります。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) あまり心配がないという御判断だろうと思いますけれども、12億7,000万円の中に国の補助金が入ってくるわけですけれども、この財源のめど、それから内訳について簡単で結構でございますので教えていただければと思います。 ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  私どもが今考えている財源といたしましては、内閣府が示してございます地方創生拠点整備タイプというものでございまして、これにつきましては基礎的な行政サービス、いわゆる公共施設は対象外なんですけれども、一定程度行政が牽引して新しい地域の産業、雇用などを産んでいく、そういうようなもので地方創生を図っていく事業に対して認められる補助金ということになってございます。  この補助金の条件といたしまして、その事業の自立性が一つの条件ということになってございますので、一定程度その施設が税負担で維持されるということではなくて、民間の収益も想定しながらの財源措置になっているところでございます。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 財源については様々めどがついているということが分かりましたけれども、もう一つの市民の不安、出店事業者の撤退について市長から簡単に市民の不安を払拭するようなことがあるのであれば、教えていただきたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 撤退への懸念についてですが、同様の進出モデルは全国各地で今展開されているということは皆さんも御承知していると思います。  今までは一つも撤退の事例がないということ、ただ都市部において、基幹店が賃貸借の問題などでそこからなくなっているという実態はあるということを御理解いただきたいと思います。  国の交付金を活用した事業、そして企業が自社のブランドを傷つけるようなことというのは私としてはしないと思っております。  これまでの協議の中でも、地方が元気になるために留萌市の覚悟と思いにしっかり応えたいというお話を伺っておりますから、私としては撤退させないまちづくりに、私たちも努めていかなければならないと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) それでは次に、この計画の中で様々な波及効果について触れられております。  拠点施設の1年間の効果額として3億9,000万円という数字が出ていますけれども、これについては、例えば行政のほうでKPIとして年間の数値目標として設定するような考えはございますか。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 民間事業者の収益をKPIにできるかどうかというのは、ちょっと私も今勉強不足です。  ただ、そういうことが一つの指標になっていくということも協議をさせていただきたいと考えています。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) この計画を見ますと、その拠点施設の整備に関して外観はもう完璧にモンベル色の強い外観になっております。  当然株式会社モンベルのブランドを活用するわけですから、そういう方面についてはある程度仕方がないと私は思いますけれども、一方で、やはり留萌市にある施設だから留萌らしさが欲しいなという声もあるのは事実であります。  でありますから、例えばインテリアや中の飲食スペースの使い方、そういう中で他地域との差別化や留萌らしさを表現するなど、そういうような考えがあるのかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 先般、留萌南部森林組合の総会もあったんですけれども、私としてはこれから造る公共施設にできる限り留萌産材を活用していきたいと思っています。  ただ量に限りがあると思いますし、乾燥させなければならないという問題もありますから、そういうタイミングを見ながら、北海道産材含めてこの地域における資源を活用することが必要だと思いますし、小野議員が言われたインテリア部分についても、何か工夫というのは今後協議をさせていただきたいと思っているところです。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 留萌とは何ぞやという議論もあろうかと思いますけれども、ぜひそういうものを常に意識しながら進めていってほしいと思います。  今出たスペースの問題なんですけれども、この拠点施設に必要な機能ということで、アンケートの中でフードコートが56.3%と非常に多かったです。  これは昨日の議論でもありましたけれども、市民の非常に関心の高いところはモンベルショップよりそこに行っているんじゃないかぐらいの数字なものですからちょっとお聞きしますけれども、この拠点施設1,553平米のうち12.8%、200平米ですから12.8%です。  たった12.8%の中でこれから店舗展開をさせるということでございますけれども、これからサウンディング調査してその結果もございますけれども、もう少しスペースをとって、市民が期待するスペースを大きく取るような形ができないものか。  例えば今は300平米の店舗展開と私は記憶しておりますけれども、200平米が物産店舗で、100平米がビジターセンターとなっています。  共用部分も少しありますので、できれば私はもう少しフードコート関係、物販関係、それからサウンディング調査の結果によって地元業者がどう参加していくかというようなことも含めて、様々できるんじゃないかと思いますけれども、市長の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 私の希望としては、このタイミングで地元企業が進出したいという意向があれば、それと合わせることは可能と思います。  しかしながら、今の段階ではまだそこに至っていない状況ですから、そこに至るような誘導も必要になってくると思っています。  今の状況でビジターセンターと市内の個店が入るような状況で、少し広さをとって、少しでも飲食ができるということと、海鮮バーベキューなど屋外の活用も考えながら、留萌らしさを出せるような店舗構成は必要だと判断しております。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) ぜひ常にそういう思考の中で、市民に喜んでいただけるようなスペースを作っていただければと思います。  それともう1点、後ほどお聞きしたいと思っていますけれども、新たな公共施設を造るという中で、モンベルの施設と新たな公共施設の連携が必ず必要になってくる。  そういう中で、例えば入り口の向き、フリースペースの飲食ブースの向きなど、例えば留萌らしさを考えるんだったら西向きの夕日が落ちる向きにあればいいなとか、いろんなことが私は考えられるんじゃないかと思うんですね。  先ほどサウンディング調査の話も出ましたけれども、サウンディング調査はこちらが条件としてこのスペースで何かできませんかというようなやり方もあるし、いろんなやり方があります。  地元の意向がもっとたくさん出るようなサウンディング調査を先にすべきだと思いますし、その辺のフレキシブルな考え方ができるのかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) モンベルの施設と一体となってという部分と、まだまだ敷地を有効に活用するという部分があろうかと思っています。  まず、今後できる駅周辺も含めて、経済界にも情報提供しながら進めていきたいと思います。  これも実施設計に入る前に、ある程度方向性を見いだしていきたいと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) それでは、この事業を今後展開するにあたって、留萌市だけでは完結できない事業でございますから、留萌管内一体となって今後展開するという意味において、例えば道の駅連絡協議会というような形でやっているというお話も聞きますけれどもなかなか弱いと。  これから振興局の支援も含めた中で、留萌管内でどうやってこの運動を展開していくか、考え方についてお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 現在、留萌観光連盟という組織の中で、アウトドアに対する様々な事業展開の情報提供はさせていただいています。  最終的な目標は、観光まちづくりの組織もこれから必要になってくると思っていますから、そういう中で北海道をの協力もいただきながら事業展開していく状況をたくさんつくる機会は必要だと思っています。  現在、隣町の増毛町は非常に早い段階から町内で動いていただいていると認識しております。  ほかの地域においても声をかけながら、様々が引き出していける観光資源をこの機会に出していってほしいなと。  一応モンベルの登録には全8つの市町村が登録をしている状況になっております。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) ぜひ皆さんの協力をいただきながら進めることを心がけていただければと思います。  それで今、市長からDMOのお話が出ました。  このDMOについて、例えば相手先や時期などについて、具体的何か考えがあればお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 先ほど私は観光まちづくり組織という言い方をさせていただきましたが、DMOとしての組織化を目指していきたいと思っています。  これは、夏中心の通過型観光から稼ぐ観光に移行していくために、商品開発、観光ガイド、旅行手配、地域イベントツアー展開など、観光関連サービスができる、収益ができる組織ということになります。  DMOの組織化を検討するコアメンバーを策定して、それぞれ目指す役割などをつくっていきたい。  そして専門家の話を聞くなど、とにかく組織の必要性を確認しているところでございます。  今後につきましては、令和7年度に候補DMOを申請し、登録された際には、令和10年度までに登録DMOを申請したいと考えております。  これでアウトドア・アクティビティ拠点施設内に設置するビジターセンターをDMOの活動拠点というようなシェアも検討をしていきたいと考えているところです。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) この拠点施設エリアに、今民間企業から進出したいというような希望、あるいは民間投資の動きはあるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 今は答えることができないということで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 希望を持って次の質問に行きたいと思いますけれども、例えば企業版ふるさと納税については何か動きはございますか。
    ○議長(燕昌克君) 地域振興部長。 ◎地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。  企業版ふるさと納税につきまして、1件当たり大きな金額ではないんですが、モンベルアウトドアヴィレッジに対する支援ということで、年間2桁の企業数にいただいている状況でございます。  また今年からモンベルのふるさと納税についても先日登録を終えまして、モンベルが全国のファンに向けてふるさと納税を訴求するといった、モンベルのふるさと納税にも取り組むとしているところでございます。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) この基本計画なんですけれども、事業の目的をしっかりと遂げるためには、どうしても今の施設だけではなくて2期工事の必要性も非常に大事だと考えられますけれども、この2期工事の予定について市長はどのようにお考えなのかお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 2期工事につきましては、できるところからやっていきたいという思いでございます。  当初はコテージを造りたいと思っていましたが、今すぐというのは難しいと思いますが、キャンプやRVパーク、また一つのキャンプ施設として使えるちょっとした建物を計画的に造っていくというのが次の段階に入っていくのかなと思っております。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 時期的な問題はいかがですか。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 時期的なことにつきましては、まず簡易なものについてはなるべく建った後、何とか計画を立てていきたいと思っていますが、大きなものにつきましては、優先的に交流施設の建設の状況を見ながら、計画的に財源の確保を含めてやっていきたいと考えております。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) ヴィレッジエリアAからDの4つのゾーンについて、行政側として様々思いを述べられていますけれども、私どもの議会の中ではこのゾーンについては白紙でありますという認識でおります。  私の個人的な見解もありますけれども、このゾーンの内容については、今後市民議論や議会議論を経て、皆さんの思いをここに集約していくんだと確認させていただきたいんですけれども、思いがあるのとは別に、これを決めていくのは市民の皆さんとともにという考え方でよろしいのかどうかお聞きします、 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 私の思いが先走ったということであれば訂正させていただければと思いますが、今小野議員が言われたとおり、ヴィレッジエリアごとの計画は、当初出したものと、またそこに何を置くかということが議会や市民議論という工程を踏んでいくというのはあることだと考えております。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) この議会議論の中で、株式会社モンベルの進出について市長から企業誘致の1面もありますよというお話がありました。  私もそのとおりだなと思いますけれども、通常企業誘致というのは、誘致する側と誘致される側、ともにウィン・ウィンでなければなかなか成立しないです。  今回の株式会社モンベルの企業誘致、株式会社モンベルの進出について、市長は株式会社モンベルのウィン、留萌市のウィン、どのように考えていますか。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) ウィン・ウィンの関係は、必ずしもとは私は捉えていなくて、これは現在の社会の状況からしても、地方創生という流れの中で、国のお金を投入しても民間を誘致するという段階においては、それぞれがお互いのメリットを出せるウィン・ウィンと私は考えております。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) この事業は、株式会社モンベルと留萌市だけでの事業ではなくて、市民を巻き込んだ留萌市のこれからのまちづくりのためにする事業だと思いますけれども、私は株式会社モンベルのウィン、留萌市のウィンのほかに、市民のウィンがちょっと欠けているんじゃないか、足りないんじゃないかと思うんですね。  じゃあ市民のウィンとは何なのかというのは、それはいろんなお話があるんでしょうけれども、私どもの議会アンケートの中では昨日から何度も議論がありますけれども、1番この拠点施設で欲しいのは温浴施設なんですよ、市長。  またまた繰り返しになりますけれども、この温浴施設について市長からはいろいろ御答弁いただきまして十分理解したつもりでございますけれども、やはり温浴施設に関して、私もいろんなアンケートなり意見交換をした中で、もうモンベルという枠ではなくてこのエリア一帯の中でつくってほしいという市民の思いがあろうかと思います。  昨日は市長の中で、民業を圧迫できない、それから財政予算の問題もある。そのとおりだと思います。  ただ、それこそ公設民営で温浴施設を造って既存の業者に運営を任せるかとか、何か共存共栄の道みたいなものを前向きに考えていく方法もあろうかなというふうに思うんですよね。  ですから、できない理由を先に考えるんではなくて、何とか皆さんの思いをということで、私は市長として、それから政治家中西俊司としてこれから考えていく必要があるんじゃないかと思うんですけども、その点いかがでしょうか。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 最初に少しネガティブな話をさせていただきますが、この温浴施設が留萌管内含めて様々な地域の市町村で建設され、運営され、最終的には指定管理という状況になっていると思います。  その中で、またブームが少し出てきている状況は私も把握をしております。  やはり、これを建てるための財源はあるのかという担当者との意見交換をした段階では、今のところないと。  そうすると、一般財源で行っていかなければならない。  これが一つの判断基準にまずはなってきます。  これだけ市民が望むということであれば、何とか建てる方法はないのか。  これからは前向きな姿勢で考えていく。  ただ、そのために時間を要するかもしれない。  これだけの声を聞いて、企業の皆さんがどこか場所があれば何とかという声を少なからずも期待しているのが私です。  ですから、そのタイミングを選びながら、決して諦めることなく、調査研究をさせていただきたいと考えています。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 前向きな御答弁だと解釈をして、次に移りたいと思います。  それでは中項目2点目、新交流複合施設についてお聞きしたいと思いますけれども、まず新交流複合施設について話す前に、行政側も私たちも簡単に駅前と自然に言っていますけれども、立地場所についてはどの場所でも駅前と決めたことがないんですね。  それなのに、あたかも決まったかのように駅前と私どもは言っていますけれども、立地場所については駅前に決定でよろしいんでしょうか。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) いろんな議論はあったと思います。  ただ、留萌市公共施設整備検討会議の報告書の中では、最終的にJR跡地の活用に新複合交流施設と私は明記されていると認識をしているところです。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) それでは、そのような解釈の中で進めたいと思います。  この新交流複合施設の市役所庁舎についてお聞きしたいと思うんですけれども、これは全庁舎が一つの建物に入るという考え方ですか。  それとも分庁舎も含めた中でやるというような考え方でしょうか。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) 捉え方によると思うんですけれども、例えば現状でいくと、保健福祉センターはーとふるは分庁舎機能になっています。  それを新たにというような考えにはならないと思っています。  分庁舎機能として活用できる部分は活用していきながら、コンパクトで市民サービスがなるべくワンストップにできるような施設展開を考えていかなければならないと思っているところです。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 公共施設整備のための地方債の財源のめどについてお聞きしたいと思いますけれども、いわゆる公共施設等適正管理推進事業債は令和8年、緊急防災・減災対策事業債は令和7年で終了すると思うんですけれども、市長は全国市長会の中で延期の要望活動をされているとは思いますけれども、その辺のめどについてお聞きをしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) まず、国が出す骨太方針の中に、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策が令和6年から令和7年、令和6年度に新たな改定が見込まれていて、緊急防災・減災対策事業債がそれにひっついていく状況になろうかと思います。  それが令和7年以降何年という形で出てくるのかというのが、これからの要望にかかってくると思います。  この1年ずっと全国市長会を通して道内の選出国会議員に要望しております。  庁舎建設に係る自治体数が9だったのが、先般10になりました。  また、耐震対応した市も、耐震対応はしたがやはり老朽化が進んでいるからうちも加えてほしいと、どんどん出てきています。  また、全国市長会の要望に私どもが挙げた要望書の項目を全項目取り入れてもらいました。  これも一つの力になると私は思っていますから、まずは緊急防災・減災対策事業債が延長されることが第1だと思っています。  また脱炭素という観点から、新たな地方債があるということも総務省からうまく活用しなさいという指導を受けているところです。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) それでは施設の規模についてお伺いしたいと思います。  総務部長でも構いませんけれども、規模について考えるに当たっては、これからある程度目安が必要なんだろうと思うんですね。  ただ今後、ごみの焼却施設だとかいろんな財政出動が重なる中で起債の平準化をきちんとを考慮した中で考えてあるのかなと思うんですけれども、そういうした場合にどのぐらいの規模、どのぐらいの費用、具体的に数字が分かればいいんですけれども、近い数字でも結構でございます。  どの程度の規模、費用がこの町の財政力としての限度なのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 総務部長。 ◎総務部長(渡辺剛彦君) お答えいたします。  非常に難しい御質問をいただきました。  施設を建てていく中で起債に頼る部分とそうでない部分もいろいろあります。  庁舎については特に、今お話し市長からありましたお話でいくと、緊急防災・減災対策事業債でいけば100%充当できるんですが、通常であれば75%充当ということで、相当数の一般財源を必要とする事業となります。  こういった中で我々としては、他の自治体でいけば起債20億円から30億円というようなところが見えてきておりますけれども、今議員から指摘があったごみ処理の部分も含めて様々なことを考えなければいけないので、厳しい言い方になるんですけれども実負担をもう一度しっかりと整理してからお話していく必要があると思っております。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) 次にこの公共施設は屋内交流・遊戯施設ちゃいるもや道の駅のような流れの中で連携していくということが必要なんだろうと思いますけれども、私はこの地区のグランドデザインがないなと思っています。  今の第6次総合計画は確か令和8年までの予定ですから、公共施設について後ほど日程を聞きますけれども、やはりグランドデザインの中でこういうものをしっかり入れていかないと民間資本も入ってきづらいんですね。  こういう計画があってこの土地はこうなりますと青写真があれば、様々な民間企業が資本出してくる可能性がありますので、私はこのグランドデザインが個別の計画よりも先に必要なんじゃないかと思うんですけども、その辺の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) グランドデザインの必要性というのは十分認識をさせていただいています。  その中でまずは、船場公園という全体のエリアの活用としてグランドデザインを描かせていただきながら、その中で駅の跡地を今後どう有効活用するか。  1番大事なことは、基本的に無償譲渡されるというのは第1条件ですから、無償譲渡の方向性で進んでいますが具体的な最終的な詰めはまだ終わっていません。  全体的な部分は仮想の絵はかけると思いますが、先ほどの質問にもあったんですけれども、そこに何を持ってくるかというお話は多分できると思います。  新交流複合施設の中には当然庁舎機能も入ると先般、前日の質問の中でも答えましたが、公民館機能を持つコンベンション機能とホール機能も含めると、行政や一般と一体となって会議室を併用していくことも必要になってくると思います。  当然防災エリアや多様性のある議会機能、市民が多く使える市民交流機能、バスなど交通結節の情報発信機能に加えて、私としてはワンストップでできる金融機能も同じところにあると、非常に市民としては嬉しい、利用勝手がよくなると思っています。  そこに駅周辺の企業の方がどういう絵をかいていくのかというのも一つかなと考えています。  これは一体となって話をしていかなければならないと思っていますので、これから大きな絵をかきたいと思いますので、よろしく御理解のほどお願いします。 ○議長(燕昌克君) 小野議員。 ◆8番(小野敏雄君) ぜひとも市民ファーストのお考えで、市民が活動、利用しやすい施設になることをしっかりと踏まえながら計画していただきたいと思います。  最後になりますけれども、この施設整備の今後の具体的なスケジュールについて、分かっている範囲でお聞きしたいと思います。 ○議長(燕昌克君) 市長。 ◎市長(中西俊司君) モンベルの施設は令和8年を目標に先ほども緊急防災・減災対策事業債の話をしましたが、少なくとも令和7年に構想を、延長されるとすれば次に実施計画、実施計画ができた段階で、今までの状況ですと実施計画までできれば緊急防災・減災対策事業債対象になりますということで、これが可能かどうかというのはすごくポイントです。  ですが実施設計と併せて次の工事に入っていく、1期、2期のスケジュールになると思います。  最後にこれだけ皆さんに御理解をいただきたいんですが、私の気持ちを一つだけお話させていただきます。  これは全国市長会の会長が6期されて、今回会長を退くということで、その会長が最後に「市長の皆さんに政策を進める上で1番大事なことをぜひ伝えたい」ということで、お話がありました。
     それは何かというと、「財源、人脈、情報。この三つがあれば、政策はおのずとできる。だからこれを1番大事にしなさい」、これは私が今までやってきたことに間違いはないと思いました。  これが私の決意です。  よろしくお願いします。 ○議長(燕昌克君) 8番、小野議員の質問を終わります。 ─────────────────────── △散会宣告 ○議長(燕昌克君) 以上で通告のありました一般質問は全て終了いたしました。  本日はこの程度で散会したいと思いますが、御異議ありませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(燕昌克君) 御異議なしと認めます。  したがって、本日はこれにて散会いたします。             午後 4時21分散会 ───────────────────────    地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。       令和  年  月  日    留萌市議会議長   燕     昌  克         留萌市議会副議長   村  山  ゆかり         署 名 議 員   田  村  裕  樹         署 名 議 員   川  村  忠  司...