留萌市議会 2023-03-14
令和 5年 3月 定例会(第1回)−03月14日-03号
令和 5年 3月 定例会(第1回)−03月14日-03号令和 5年 3月 定例会(第1回)
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令和5年第1回3月定例会
留萌市議会会議録 第3日
令和5年3月14日(火曜日)
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●議事日程
午前10時開議
日程第 1 一般質問
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●出席議員(13名)
1番 横 田 美 樹 君
2番 小 沼 清 美 君
3番 海 東 剛 哲 君
4番 芳 賀 博 康 君
5番 燕 昌 克 君
6番 珍 田 亮 子 君
7番 米 倉 靖 夫 君
8番 戸 水 美保子 君
9番 小 野 敏 雄 君
11番 鵜 城 雪 子 君
12番 村 上 均 君
13番 村 山 ゆかり 君
14番 野 崎 良 夫 君
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●欠席議員(1名)
10番 笠 原 昌 史 君
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●説明員
(1)説明のため出席した者
市長 中 西 俊 司 君
教育委員会教育長 高 橋 一 浩 君
選挙管理委員会委員長
工 藤 幸 男 君
監査委員 益 田 克 己 君
(2)市長の委任を受けて出席した者
副市長 渡 辺 稔 之 君
総務部長 渡 辺 剛 彦 君
地域振興部長(取扱)
ふるさと納税課長
海 野 聡 君
市民健康部長・
コホートピア推進室長
向 井 智 仁 君
都市環境部長 大 和 俊 賢 君
総務課長 吉 田 博 幸 君
財務課長 菊 池 昭 久 君
政策調整課長 真 鍋 磨 君
(3)
病院事業管理者の委任を受けて出席した者
病院事務部長 島 田 泰 美 君
病院経営管理監 江 川 雅 信 君
(4)
教育委員会教育長の委任を受けて出席した者
教育部長 柴 谷 理 意 君
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●
議会事務局職員
事務局長 近 藤 豊 君
事務局次長 小 林 慶 一 君
主査 小 畑 陽 子 君
書記 小 屋 菜 摘 君
書記 山 田 香 織 君
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午前10時00分開議
△開議宣告
○議長(小野敏雄君) 本日の出席議員は、ただいまのところ13名であります。
よって、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
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△
会議録署名議員の指名
○議長(小野敏雄君) 本日の
会議録署名議員として
13番 村 山 議 員
14番 野 崎 議 員
の御両名を御指名いたします。
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△諸般の報告
○議長(小野敏雄君) ここで事務局長に諸般の報告をさせます。
事務局長。
◎
議会事務局長(近藤豊君) 御報告申し上げます。
初めに、議員の欠席についてでありますが、10番、笠原議員から欠席の届出がございます。
本日の議事日程は一般質問であります。
なお、本日の
一般質問通告書はお手元に御配付いたしております。
以上で報告を終わります。
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△日程1 一般質問
○議長(小野敏雄君) これより本日の議事に入ります。
順次発言を許します。
13番、村山議員の質問を許します。
◆13番(
村山ゆかり君) (登壇)市議会議員5期目、今期最後の一般質問となります。
これまでの課題や、市民からの声に対しての質問になります。
御答弁をよろしくお願いいたします。
日本の出生率は、2000年の1.6から2022年に過去最低の1.05へと低下を続け、少子化に歯止めをかけるべく、
子育て支援策が検討されています。
留萌市においても、子どもを産み、育てやすい環境整備が進んでおりますが、まだまだ対策の検討が必要です。
そこで、
子育て支援の課題と新たな取組として、保育料の課題と対策についてです。
きょうだいで保育園に在籍していないと、多子世帯として
保育料算定から外れ、現状に困惑している親がいるようです。
市政執行方針に、多子世帯への
保育所保育料の無償化とありますが、現状の制度を含めてお聞かせください。
また、
出産祝い金については、他自治体との違いがあります。
ほかの町ではたくさんのお祝い金をもらっているのに、留萌市はもらえないのという声を聞きます。
市の現状と、今後、独自の取組として手厚い支援ができないのか、お聞かせください。
また、
子育て支援策は、どのように親の声を聴き政策に反映しているのか、新年度における
子育て支援の新たな取組をお聞かせください。
大項目2点目は、政策課題の進捗と展望についてです。
留萌港
小麦集出荷施設の整備について、留萌港のポテンシャルに対する期待が大きく、小麦取扱量が担保される見込みとなり、積極的に検討を進めていたと認識をしております。
新たな施設の容量や整備、輸送船の配船調整など、関係団体と意見交換を行い、留萌港
利用可能エリアの留萌、上川、北空知地区から、年間3万トンから3万6,000トンの取扱いを想定し、サイロ6基の整備を予定していると昨年の第4回定例会で答弁がありました。
新年度の
市政執行方針においても、物流機能の改善と強化を図るため、具体的な検討を進めることとしていますが、
小麦集出荷施設の整備について、現状での進捗と可能性についてお伺いします。
次に、
洋上風力誘致等の展望についてです。
留萌沖の一般海域での
洋上風力発電事業実施に向け、先月、長崎県五島市と福岡県北九州市に出向き、市長はじめ
漁業関係者など14人で視察をしています。
海洋再生可能エネルギー発電等調査研究事業に係る
先進地視察を踏まえた感想をお聞かせください。
また、留萌市の
洋上風力発電に関する企業誘致や、国が行う
浮体式実証海域候補としての情報提供に関する今後の取組をお聞かせください。
続いて、旧るもいプラザの建物対策についてです。
住民の安全を確保するため、旧るもいプラザ建物の管理責任や、今後の対応などの問題解決に向け、
日本環境開発株式会社などとの協議を行ってきたと思いますが、その後の結果についてお聞かせください。
町なかに存在している建物のため、市民も動向を注視しています。
市としての今後の方針をお聞かせください。
大項目3点目は、留萌市病院事業の展望についてです。
地域に根差した信頼される病院を目指して奮闘されている
村松博士病院長は、2016年の就任以来、新
市立病院改革プラン策定はじめ
電子カルテシステムの導入など、多岐にわたっての医療環境の整備に奮闘されてきました。
心から敬意を表し、感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし、
村松病院長が病院長を退任することとなり、この4月からは
留萌市立病院が
病院事業管理者と病院長を区分する新たな体制で動き出そうとしています。
病院事業管理者と病院長を区分することでのメリット、あるいは課題はあるのかについてお伺いします。
次に、令和5年度の早い時期に策定予定の
留萌市立病院経営強化プランの重点内容をお聞かせください。
特に、医師、看護師等の確保と働き方改革について、どのような方針なのかをお聞かせください。
最後に、二次医療圏の救急を担う
留萌市立病院への
留萌管内町村の負担金について協議を進めていると思いますが、協力体制についての結論をお聞かせください。
以上、1回目の質問とします。
御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(小野敏雄君) 答弁を求めます。
市長。
◎市長(中西俊司君) 村山議員の質問にお答えいたします。
初めに、大項目1点目、
子育て支援の課題と新たな取組の中で、中項目1点目、保育料の課題と対策として、多子世帯への
保育所保育料の無償化の現状の制度を含めての私の考えでございますが、国の基準による多子世帯に対する保育料につきましては、きょうだいが保育所、幼稚園または
小規模保育所を利用している場合について、0歳から2歳までの第2子保育料が半額減免、第3子以降につきましては無償となっております。
また、世帯年収が360万円
未満相当世帯については、きょうだいが小学校に就学するなどして保育所等に通園していなくとも、第2子の保育料は半額、第3子以降は無償となっております。
留萌市独自の取組として、きょうだいが保育所、幼稚園または
小規模保育所を利用している場合には、0歳から2歳までの第2子保育料が国の基準では半額減免となるところ、留萌市としては無償としております。
今後につきましては、他市の
保育料軽減制度も参考とし、留萌市の
子ども政策並びに市全体の政策の中でのバランス、優先度を見極めながら、また、政府の今後の
子ども家庭庁による対応なども含めて、よりよい制度設計に向けて研究をしていきたいと考えております。
次に、中項目2点目、
子育て支援の新たな取組として、
出産祝い金について、留萌市の現状と今後手厚い支援ができないかについての御質問でございますが、留萌市におきましては、
出産祝い金の制度を持ち合わせておりませんが、国が
伴走型相談支援及び出産・
子育て応援給付金の
一体的実施事業として出産・
子育て交付金を創設したことから、まずは国の出産・
子育て交付金を活用した
出産応援事業を実施していく考えでございます。
今後におきましては、国が現在、子ども・
子育て対策を最重要政策に位置づけ、内容の具体化や安定的な財源の検討を進める考えを示していることから、その方向性や内容を十分見極めるとともに、令和6年度に策定する第3期留萌市子ども・
子育て支援事業計画策定に向けて、市民の意見等を十分にいただいた上で、市として行うべき
子ども政策並びに市全体の政策の中でのバランス、優先度を見極めながら、子ども・
子育て事業を推進してまいりたいと考えております。
次に、どのように親の声を聴き、政策に反映しているのか、新年度における新たな取組についての御質問でございますが、留萌市においては、令和2年度から令和6年度までを期間とする第2期子ども・
子育て支援事業計画を策定しております。
計画の策定に当たりましては、
子育て世帯の保護者のみならず、小・中学校の児童・生徒も対象とした
アンケート調査を実施しており、調査結果などを基として、
子育て当事者をはじめ地域で
子育て支援に関わる団体の代表、事業主の代表、労働者の代表、子ども・
子育て支援に関する学識経験者などで構成される留萌市子ども・
子育て会議において、留萌市における子ども・
子育て支援について検討・協議し事業計画を策定しているほか、施策の実施状況についても調査・審議し、政策に反映しているところでございます。
令和5年度における新たな取組といたしましては、
子育て世代包括支援センターを設置し、
母子保健部門と
子育て支援部門の連携を強化することで、妊娠期から子育て期にわたる切れ目ない
伴走型支援を行うとともに、国の出産・
子育て応援給付金の支給により、全ての妊婦・
子育て世帯が安心して出産・子育てができる環境を整えてまいります。
また、第3期留萌市子ども・
子育て支援事業計画を策定するに当たってのニーズ調査を実施するとともに、ヤングケアラーの
実態把握調査を行い、計画に反映させてまいりたいと考えております。
次に、大項目2点目、政策課題の進捗と展望の中で、中項目1点目、留萌港
小麦集出荷施設の整備として、現状での可能性についての御質問でございますが、本施設整備の趣旨といたしましては、既存施設の老朽化もさることながら、
食料安全保障や自給率向上の観点から、国産小麦の流通と
安定供給対策が急務になっていることに加え、働き方改革に伴う
トラック輸送の時間規制や、太平洋側に集中している小麦施設の
災害リスク回避、産地側が負担する流通コストの低減策など社会情勢の変化に対応するため、農産物の物流拠点として留萌港における物流改善を図りながら、新たな小麦流通の合理化を図る施設として検討を進めているところでございます。
当初の見込みでは、同規模の他施設を参考に、約15億円程度の事業費を見込んでおりましたが、昨今の資材費高騰の影響もあり、見込みを大きく上回る事業費となることが判明したため、再度、施設規模や能力の算定、取扱量の見込みや運営収支などを精査し、当初見込んでおりました
施設利用料収入で市の実費負担分を賄うことができるよう、施設規模の再算定や整備内容の見直し、さらには安定的な取扱数量の確保について改めて協議し、施設整備に向け検討してまいりたいと考えているところでございます。
今後につきましても、関係者間でのワーキンググループなどにより、協議の精度を高めながら、早期実現に向けて進めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、中項目2点目、
洋上風力誘致の展望として、
海洋再生可能エネルギー発電等調査研究事業に係る
先進地視察を踏まえた感想についてでございますが、
洋上風力発電の導入を検討する際には漁業への影響が懸念されるところでありますが、風車を設置したことにより基礎に海藻類が付着し、藻場の再生による集魚効果により新たな漁場が造成されるなど、漁業との共生を図りながら、海を豊かに、地域を豊かにする可能性があることをしっかり伝え理解を醸成していくことが大切であり、漁業が豊かになることで地域が豊かになり、海の環境がよくなるといった三方良しの
仕組みづくりが必要であると実感したところであります。
今後、一般海域での案件形成を進めていくに当たっては、改めて漁業者とのつながりと信頼関係の構築が重要であり、次世代の漁業のためにもチャレンジする気持ちを持って取り組みながら、地域課題の解決に資するよう、観光分野なども含めた新たな産業の形成による地域の活性化を期待しつつ、漁業への影響や留萌管内の他自治体などの考え方も十分に配慮し、
留萌振興局とも連携の上、関係機関と共通理解を深めてまいりたいと考えております。
次に、留萌市の
洋上風力発電に関する今後の取組についての御質問でございますが、
洋上風力発電の導入を進めるためには、
海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再
エネ海域利用法)に基づく区域指定の手続を進める必要があり、その前提として、
漁業関係者をはじめとした
地元利害関係者と十分な協議と相互理解が不可欠であります。
現在、留萌地域における再
エネ海域利用法に基づく洋上風力の導入推進に向け、
留萌振興局が中心となって、管内の市町村や
漁業関係者、国の関係機関や経済団体、市内のゼロ
カーボンネットワークなどと勉強会が立ち上がり、その中で、
実現可能性の整理や留萌地域の課題把握、さらには検討の方向性について整理することとしているところでございます。
今後の大
規模洋上風力案件形成を目指すためにも、
海域エリアの特定、導入する風車の形式、風況や海底地盤・気象海象の状況、環境や海域を使用する際の漁業影響、操業対象などの基礎情報や課題などをさらに整理しながら、漁業者や
関係自治体とともに共通理解と認識を深め、一定の準備段階に進んでいる区域へとステップアップしていけるように進める考えでございます。
私といたしましては、
洋上風力発電は今後の留萌市における新たな産業として地域経済の発展を牽引すると期待される事業であり、海域を使用する漁業者への影響や、留萌管内の自治体などの考え方も十分に配慮、尊重しながら、再
エネ海域利用法に基づく洋上風力の検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、中項目3点目、旧るもいプラザの建物対策として、旧るもいプラザの問題解決に向けて、
日本環境開発株式会社などとの協議結果についての御質問でございますが、旧るもいプラザの管理状況や市の対応につきましては、令和4年第2回定例会において、建物の
賃貸契約相手であった
日本環境開発株式会社などと引き続き協議を行っており、課題解決の結論には至っていない状況である旨、御答弁させていただいたところでございますが、その後におきましても、市としての跡地利用を見据えた活用方策が見いだせない状況において、具体的な協議を進めるに至っていない状況であり、建物の保全管理を求めながら、市としても対応可能な範囲で安全確保に努めている状況でございます。
次に、旧るもいプラザの市としての方針についての御質問でございますが、経年劣化により老朽化した本施設を公共施設として転用することは極めて難しいものと考えており、跡地活用を見据えた財産取得についても、市として有効な跡地利用策が見いだせない状況においては難しい状況にあるものと認識しております。
市といたしましては、国道に面した中心市街地において長期間放置された状況について、景観面や安全面においても大変懸念している状況にはございますが、これまで同様、個人の所有財産につき、市の処分権限が及ばないことから、最低限の危険回避への対応を行いながら、
商工会議所をはじめとした経済界とも十分協議し、民間活力の誘導も視野に入れ、新たな活用策が見いだされた時点において、法に基づく処分も含め、所有者と適切な処分、権利関係の整理へと進めてまいりたいと考えております。
次に、大項目3点目、留萌市病院事業の展望の中で、中項目1点目、
留萌市立病院経営の新体制として、
病院事業管理者と病院長を区分することのメリット、あるいは課題はあるのかについての御質問でございますが、
病院事業管理者につきましては、
地方公営企業法の規定により、
地方公営企業の経営に関し識見を持つ者のうちから
地方公共団体の長が任命することになっており、必ずしも医師である必要はございません。
一方、医療法による病院の管理者、いわゆる病院長につきましては医師でなくてはならず、本来は別々に任命されることが一般的であります。
留萌市におきましては、医師である
病院事業管理者が病院長の職務を担っておりますが、
病院事業管理者と病院長を区分することによって、
地方公営企業の業務執行に関することは
病院事業管理者が行い、医療法における
病院診療全般や臨床研修など、医師である必要がある業務は病院長が行うという役割分担の中で、それぞれの業務に注力しながら病院運営を行っていけるということだと考えております。
課題を挙げるとすれば、医師ではない者が
病院事業管理者となった場合、医科大学との調整がスムーズに図られるかという心配はありますが、これは
病院事業管理者と病院長との連携を密にすることで解決できるものと考えております。
今後におきましても、
病院開設者である私と
病院事業管理者及び病院長が協力しながら、地域医療の確保に努めてまいりたいと考えております。
次に、中項目2点目、
経営強化プランの策定として、
経営強化プランの重点内容についての御質問でございますが、国の
ガイドラインでは、
中小医療機関においては医師確保が改善されないことや、
新型コロナウイルス感染症に関して公立病院がしっかりと役割を果たしている現状から、今後も地域の実情を踏まえつつ、持続可能な地域医療の提供体制を確保していくことが重要との認識から、公立病院を開設している市町村に経過強化の取組プランの策定を求め、
留萌市立病院においても現在策定を進めているところでございます。
プランには、役割や機能、医師等の確保と働き方改革、新たな感染症の感染拡大時への対処、施設や設備の最適化、経営の効率化など、六つの項目について記載するよう
ガイドラインで示されておりますが、やはり重要となるのは医師や看護師といった
医療スタッフの確保ができなければ、どの項目も達成することが困難になってしまう、地域医療を守り切れなくなってしまうことになります。
これまでも、医師確保、
医療スタッフ確保には様々取り組んできているところでございますが、今後もしっかりと重点として取組を進めていかなければならないと考えているところでございます。
次に、医師、看護師等の確保と働き方改革についてはどのような方針なのかについての御質問でございますが、令和6年4月1日から医師に対して時間外労働の上限規制が適用されることになっており、
医師事務作業補助者の配置をはじめとした
タスクシフト・タスクシェアを推進し、医師の負担軽減に取り組んでいるほか、法に基づく宿日直の許可を得るための手続を進めております。
また、その他
医療スタッフの働き方改革につきましては、毎年、
医療従事者の負担軽減に関する計画を策定し進捗管理しているほか、
医療従事者の負担軽減のための
タスクシフト・タスクシェアを検討、推進するため、多職種による安全管理、安全調整、安全教育の三つの安全活動を行うSCTを立ち上げ、様々な業務改善や環境整備に取り組んでいると聞いております。
今後におきましても、留萌市の重要施策である地域医療を守るため、開設者として
病院事業管理者、病院長と連携しながら、医師をはじめ
医療スタッフの働き方改革に取り組んでまいります。
次に、2次医療圏の救急を担う
留萌市立病院に対する管内町村からの負担金による協力体制の結論についての御質問でございますが、平成22年度からこれまでの間、
留萌市立病院を二次
救急医療機関として利用をしている留萌管内の1市5町1村から、平成16年度に廃止された国の
広域救急対策事業補助金の単価によって算出した3,500万円ほどを、救急医療に要する二次
救急医療広域負担金のベースとなる金額として、御負担いただいてきたところでございます。
令和2年度より、管内町村と必要な経費に対する財政的な連携の考え方など、時間をかけて議論してきたところでございます。
その結果、昨年末に、救急医療に必要な人件費の額などをベース金額として、各市町村の負担金を算出するという内容で大枠の合意に至ったところでございますので、新年度においては、新たな協定を結ぶ準備を進めているところでございます。
以上です。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) それでは、再質問をいたします。
まず、
子育て支援の課題として、保育料の課題について質問をいたしました。
国をはじめ、留萌市の取組としての軽減、又は無償化になるその制度については理解をしております。
ただ、今回の質問は、保育所にきょうだいが在園していない場合、非常に子どもと子どもの年齢が開いてる場合だと思いますが、そういう場合、この
保育料無償化の制度または軽減にも当たらないということで、少ない対象者だとは思うのですが、留萌市として完全無償化ということはなかなか難しいのか、もう一度御答弁をいただきたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 留萌市としては、この
子育て支援に関しては様々取り組んできているところです。
今、所管との協議の中においても、議員がおっしゃったことについては検討の余地があるということで協議を進めております。
先ほどもお話ししましたが、国の
子育て支援事業というのが、どこまで手厚くされてくるのかということも見据えて進めていきたいと考えているところです。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 検討いただく余地があるという御答弁でしたので、ぜひこの件に関しては検討していただきたいなと思います。
続いて、
子育て支援の中で、
出産祝い金について不思議だなと思ったのが、留萌市以外、結構他町村では20万円とか祝い金を出しておりますが、留萌市の現状の中では
出産祝い金はないということになっておりますので、なぜ留萌市は祝い金がないということになっているのか、そこら辺をお話しいただきたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) この
出産祝い金につきましては、JAるもいのほうでお米をお祝いとして出しているというのが現状です。
それと、全道、全国的に見ても、首長選においてこういうことが積み上げて様々子育て環境に、それを公約の中に挙げて実施しているというところもあると聞いておりますので、今後、私たちとしては
出産祝い金というよりも、出産前、出産後、ここにどう力を入れていくのかっていうのがまず第1課題なのかなと考えているところです。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 今、市長から御答弁をいただいた内容、なかなか市民にはそのようにお伝えしづらい内容の答弁でございました。
しかしながら先ほどの答弁の中でも、これからの国の動向を見ながらということもございましたが、やはり市独自の、自治体独自の取組というのも非常に重要であるし、この祝い金については、本当に出産間近の人から聞いたわけではなく、いろんな人何人かから聞かれたものですから、これについても国の動向を見ながらという、いつになるか分かりませんので、ぜひとも検討していただきたい。
市長の公約にある、なしにかかわらず、これからの少子化対策としては大きな力になるのではないかなと思っております。
ぜひ御検討いただきたいと思いますので、もう一度御答弁をお願いいたします。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 議員のおっしゃることは十分理解をしているところです。
留萌市がこの祝い金っていうのを、過去をひもとくと、子どもの出生数というのが200人を超えてるという状況、現在は100人を切っている状況。
そういうことを踏まえながら、新たな政策につなげていくということだと私は思いますので、全くやるやらないではなくて、様々な工夫をしながら応えていきたいと考えているところです。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 続いて、どういう形で親からいろいろな声を聴き、そして新年度はどのような、新たな取組という質問に対しまして、先ほど答弁の中では、妊娠期から子育て期にわたる総合的な支援というかそういう御答弁をいただいて、きっとこれが
市政執行方針の中にある
子育て世代包括支援センターの設置ということに結びつくのかなと理解をしましたので、新たに設置する
子育て世代包括支援センター、どのような支援内容なのかお聞きをいたします。
○議長(小野敏雄君) 教育部長。
◎教育部長(柴谷理意君) お答えをいたします。
令和5年度より、まず保健福祉センターはーとふるにおきまして、
子育て支援部門と
母子保健部門が連携の上事業を行っていくものと考えてございます。
妊娠初期から子育て期まで切れ目のないいわゆる伴走型の支援を行っていくため、
子育て支援の一元化を図ることとし、市の
母子保健部門と
子育て支援部門との連携、相談体制を強化するものとなってございます。
具体的な内容でございますが、保健福祉センターはーとふるにおきまして、基本形を担う
子育て支援センターの保育士が子育てをしていく上での様々な情報提供を行うほか、子育てに関する相談を受け、必要に応じて関係機関との連絡調整を行うものとなってございます。
また、母子保健型を担う保健医療課の保健師につきましては、専門的な見地から、妊娠期の母子手帳の発行時から、母子保健や育児に関する相談の対応を行い、必要に応じて関係機関と連携の上、継続的な支援を行うものとなってございます。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 少し具体的に聞きたいと思いますが、この
子育て世代包括支援センターの中で、他自治体の中では、妊娠時期にそれぞれの方に電話かけをしたり、またはタクシーチケットの配布を行ったりということがあるようですが、留萌市としてのセンターのこれからの取組というか事業として、何か考えていこうとしているのか、これは具体的にこうですということではなくこれからの検討事項なのか、お聞きをしたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 教育部長。
◎教育部長(柴谷理意君) 現在のところ、このセンターの立ち上げによりまして相談支援等を行いながら、各課が連携し、妊産婦、乳幼児の状況を継続的に把握するといったところで、具体的にまだそういったチケットの配布等は考えてございません。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 支援センターが設置されるということで、それで終了ではなく、これからどういった支援内容に行くのかということをしっかりと検討していただきたいと思います。
続いて、大項目2点目に入ります。
まず、留萌港の
小麦集出荷施設の整備についてお伺いいたします。
先ほど、この集出荷施設について、当初は約15億円ぐらいの事業費を見込んでいたということで、それが大きく上回ったので、なかなかスタートが予定どおりにはならなかったということになるんですが、まず、この事業費が大きく上回ってしまったその要因を確認しておきます。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 簡単に言うと、資材高騰ということに尽きるかなと思います。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 大きく上回ったのが明確になったということでありますので、資材高騰で15億円がどのくらい上回って、どの程度と試算されたのか、お聞きをします。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 予定見積りでいくと24億円程度に上がったという情報を得まして、今回、国の補正予算を活用して実施しようとしていたわけですが、市の実費分を何とか何年かの中で回収していくという流れを私どもとしてはつくっておりました。
この国の予算っていうのが、上限が20億円で2分の1ということですから、最大限補助が出て10億円。
15億円で考えると7億5,000万円が補助で、7億5,000万円が過疎債を使用してということで考えておりましたが、20億円を超えている事業ですから、その分は単費になるということで、市として例えば10年後、20年後に回収できる算段がつかないという判断をしたところです。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 先ほどの御答弁の中で、施設使用料で実費負担分を賄える規模、早期実現に向けてチャレンジしたいということなんですが、この実費負担分を賄える規模というのは、当初600トンのサイロ6基ということで御答弁をいただいておりましたが、この規模縮小というのはサイロを減らすということなのか、全く違う施設の形態を考え直さなければならないのか、そこら辺ちょっと確認をしたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) これはなかなか説明できることじゃないのかもしれないんですけれども、別の品種を同じタンクに入れることはできない、一つずつタンクを分けていかなきゃならないということがまず第一義的にあります。
現在、何とかこの小麦倉庫ができないのかということで、改めてるもい農業協同組合やホクレン農業協同組合連合会と協議を進めていきたいと思いますし、小麦が実際にどのような流通をして、今後、それが担保できるかということも含めて、タンクの縮小などを検討していきたいと考えているところです。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 新年度の事業としまして、小麦集出荷保管施設整備事業ということで660万円が計上されておりますが、これはどういった事業で、この
小麦集出荷施設の整備とどのような結びつきになっていくのか確認をしたいと思います。
○議長(小野敏雄君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
今市長からも御答弁ございましたとおり、まず、道内の小麦の物流における留萌港の役割を、改めて関係者間で再認識したいと思ってございます。
その中において、やはり資材高騰を受けまして、当初見込んでおりました規模の施設について、なかなか現状では難しいとなれば、本数ですとか効率化を図りながら、容量は少し減らすにしても、年間の扱い容量は確保できるような、そのような施設規模を関係者とワーキンググループ等で研究しながら基本設計を行って、次の補助のタイミングも含めて検討してまいりたいというものでございます。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 今御答弁の最後に、補助のタイミングということでお話がありましたので、この国からの補助金の再申請、補助金の手を挙げることができるっていうのは、タイミングって言いましたので可能性としてはあると。
今回断念したのではなく、これからあるであろうと、そういうふうに私は今取ったんですが、国の補助金の再申請はあるのかということについてをお伺いします。
○議長(小野敏雄君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
私どもは今回の補正にうまく乗る、また、昨今麦の関係におきましては、
食料安全保障の観点から、農林水産省としてもかなり手厚い流通対策ということで補助メニューが出されておりますので、そちらの情報も伺いながら、基本的には当初ではなくて、補正が結構国のほうでは最近出されるという状況にもなってございますので、そのあたりのタイミングと情報収集をしながら進めていきたいなと思っております。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 私としてはやはり、留萌港の発展のためにも、この
小麦集出荷施設というのは非常に必要なものであるし、待望している人もたくさんおりますので、これからも力強い検討、協議を行っていただきたいと思います。
次に、
洋上風力誘致についてです。
先ほど、今回の視察の感想を市長からお伺いし、洋上風力導入というと、漁業への影響を非常に懸念することが1番の課題であるとも言われておりますので、そういう中では、一定の理解を深めていただいたのではないかと、漁業者からの認識というか、一緒に視察してますのでいろいろな声を聴いたと思うんですが、もし、この視察最中に、漁業者とのそういった話、おしゃべりでも結構ですけれども、一定の理解っていうのはどの程度の理解なのか、教えていただけたらと思います。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 今回の視察含めて、留萌市と小平町である新星マリン漁業協同組合から、組合長はじめ漁業者が視察に行ってきた状況になります。
地域地域ごとで漁業会議の設定っていうものがありますから、それをまず皆さんが1番心配するところで、今後留萌市においてどの海域にっていう具体的なものを再度協議していきながら、何とか国の実証実験にも乗せていただいて、さらに漁業者を含めて評価をしながら、次にステップアップしていくというような段取りになっていくのかなと考えているところです。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 漁業者との信頼関係が非常に重要になってくるということであります。
今、新星マリン漁業協同組合ということでお話がありましたので、やはり留萌管内の海域と考えますと、留萌管内の漁業者、北るもい漁業協同組合とかそういうところも交えての協議っていうのが必要になってくると思いますので、留萌管内の漁業者とのつながり、どのようにこれからつけていこうとしているのか確認をします。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 今回は、新星マリン漁業協同組合ということで御理解をいただきたいと思いますし、管内全体の考え方としては、
留萌振興局で様々な調整をしていただくことになるかと思います。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 今回の視察は浮体式ということで視察をしておりますが、留萌沖でこの浮体式の
洋上風力発電を目指したいと決定したわけではないんですけれども、そこに非常に注視をしているということで理解をしておりますが、なぜ浮体式ということなのか、お聞きをします。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) まず、順番立ててお話しすると、陸上風力というのが現状としては三泊の埠頭に建っている4メガ4,000キロの風車で、ブレード1枚が60メートル、直径120メートルという大きさです。
これが苫前町のウィンドファームにもあります。
ただ、これを輸送する場合に、これ以上の長さのものは道路では搬送できないということから、陸揚げして近くまたは陸揚げして組立てて洋上に。
洋上は、浮体式と着床式という形があります。
着床式は、深さによって基礎を造っていかなきゃならない。
浮体式というのは、長さに合わせて下に振り子の運動といいますか、そういうものを立てて安定を保つというやり方です。
そして、チェーン3本で止めていくということですから、地元としても、この海域の深さだとか、そういうことを含めて検討していく。
石狩市については、北九州市でその基礎となる部分を造っていたんですけれども、15基。
ですから、海底の深さだとかに伴って、いろいろ進め方が違ってくるのかなと思っております。
私どもとしては沖合に出したいということで、今、浮体式を検討しているということで御理解願いたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 洋上風力の最後の質問です。
早いうちにという言葉はないと思いますが、市長としてはいつ頃の導入を目指して今進めているのか、お聞きをいたします。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) これも大変難しい話なんですけれども、国としては、今、2030年までの予定を上げている。
その予定の中では石狩湾新港までとなっておりますから、留萌市としては、実際に建設されるのは2030年以降ですが、その前に基盤体制を整えていくと。
促進地域にしていただくだとか、様々な国とのやり取りが出てくるかと思います。
少なくとも2030年以内は、かなり難しい事業なのかなと感じているところです。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 続いて、大項目3点目、
留萌市立病院の強化プランの中でお聞きをいたします。
まず、先ほど御答弁の中で、医療現場での人材不足解消のためということにもなると思いますが、多職種チームSCTというのが結成されているということですので、これについて、少し具体的にどういうチームなのか、どういう体制なのかお聞きをいたします。
○議長(小野敏雄君)
病院事務部長。
◎
病院事務部長(島田泰美君) お答えいたします。
これは医療安全というか、スタッフ、いろんな事業の異職種の方々が業務の中で安心安全な業務運営を行っていく、Safety Control/Coordination/Communication Teamという英語の頭文字を取って、安全管理/安全調整/安全教育ということで、定期的に多職種集まって、その辺の情報交流・交換をしながら、実際の業務の中に生かしていくというような体制づくりで進めているところでございます。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 少し分かりづらかったんですけど、具体的に聞きますと、例えば、看護師の業務っていうのは看護師しかできないとか、それぞれの業務を持っているんだけど、多職種が集まることによって、少ない人材のところを補完できるというようなシステムなのか、それを確認したいと思います。
○議長(小野敏雄君)
病院事務部長。
◎
病院事務部長(島田泰美君) お答えいたします。
看護師業務、今言われたとおり、それぞれの医療職でやれる業務というのは決まっているんですけれども、例えば臨床工学技士ですとかというのは、今、透析の業務に従事したりしておりますし、今後、オペの機械業務の関係についても、この職種が従事することができるというようなことにもなってますので、他の病院の取組等も調査しながら、そういうようなことで業務のシェアをしながら、それぞれの負担を軽減していくということを検討していきたいと考えてございます。
○議長(小野敏雄君) 村山議員。
◆13番(
村山ゆかり君) 最後に、2次医療圏の救急を担う
留萌市立病院への留萌管内の負担金の協力体制についてなんですが、新年度に予算計上もされておりますので、今までは幾らで、新年度協力体制はどのぐらいになったかっていうのを、負担金総額で結構ですので、よろしくお願いいたします。
○議長(小野敏雄君)
市民健康部長。
◎
市民健康部長(向井智仁君) お答えいたします。
2次医療圏の2次救急に対する負担金でございますけれども、管内の部分につきましては、歳入における歳入雑入、二次救急医療体制支援事業費負担金となっておりまして、令和4年度につきましては1,202万6,000円、令和5年度の新年度予算につきましては2,608万5,000円となってございます。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) すみません、答弁を訂正させていただきます。
先ほど1−2で
出産祝い金の答弁をさせていただきましたが、農業協同組合の合併により、令和2年から祝い品を出してないということで訂正させていただきます。
○議長(小野敏雄君) 13番、村山議員の質問を終わります。
5番、燕議員の質問を許します。
◆5番(燕昌克君) (登壇)通告に従いまして、これからの公共施設について一般質問いたします。
今般の議会議論の中で、様々な公共施設が取り上げられております。
最も新しい施設でいえば、
小麦集出荷施設、給食センター、モンベルアウトドアヴィレッジ、社会教育施設、市役所庁舎等、中西市長の2期目がスタートした約1年間で、様々な企業との連携事業が出てきていると思っております。
本年3月には、JR留萌本線の石狩沼田留萌間が廃止することとなります。
このことによって、留萌駅周辺のまちづくりを含めた公共施設整備を進めることができる準備が整ったと思っております。
そこで今回お聞きする内容としましては、各年度における公共施設整備のスケジュールにつきましてお聞きします。
具体的に言いますと、令和5年度から5年程度で、毎年度、どのような形で公共施設整備が進められていくのか、今後のスケジュールについてお聞きします。
次に、各施設についてお聞きします。
1点目は、
小麦集出荷施設整備事業についてお聞きします。
令和4年第4回定例会において、留萌港を農産物の物流出荷港としての拠点として、集出荷施設整備の可能性について検討しているということでございました。
道内で同じような施設として、十勝港に広域小麦流通センターがあります。
この施設は、管内JAとホクレン農業協同連合会が出資する施設であります。
今回、留萌市が施設の基本設計を実施して、事業規模等を明確にしながら事業を行う目的について、市長の見解をお聞きします。
2点目は、給食センターについてお聞きします。
昨年10月に開催した全員協議会で、スクールランチ導入の内容が示され、留萌市学校給食センターの建物、土地、施設内の全てを民間の食品製造業者に売却し、他の自治体も含む給食調理配食サービス等の製造拠点を形成するとしています。
また、学校給食が抱える課題として、給食センター施設の老朽化が挙げられており、将来的な全面建て替えの行政負担は約15億円としております。
先般の定例会において、実質負担額については国からの補助金や過疎債を活用し、約4億2,000万円と示されたところです。
先般示された新たな学校給食の導入検討におけるアンケート結果によると、アレルギー対応に関して満足していない傾向が確認されました。
現在の給食センターで、アレルギー対応の給食を提供するために改修の必要性や、民間に売却した場合にアレルギー代替食を可能としておりますが、改修は民間業者が行うのでしょうか。
教育長の見解をお聞きします。
3点目に、モンベルアウトドアヴィレッジについてお聞きします。
昨年11月に第2常任委員会の一員として、モンベルアウトドアヴィレッジ本山にアウトドア観光と企業連携がもたらす健康増進や子どもの健全育成の可能性について視察してまいりました。
留萌市が進めるアウトドアヴィレッジ構想について、今後における活発な議論のため、2点について考える必要があると感じました。
1点目は、市民が心配することとして財政についてであります。
本山町のアウトドアヴィレッジの施設整備経費における町費負担分は、全体の約7%と言われております。
留萌市においては、事業全体の規模を確定しなければ全体予算を示すことができないので、先般の定例会において予算化されたモンベルアウトドアヴィレッジるもい基本計画策定支援委託事業を進めているところですが、調査報告を踏まえた事業スケジュールについてお聞きします。
2点目に、市民の健康増進や子どもの健全育成を進めるためには、温浴施設とレストランの整備が必要と感じました。
温浴施設においては、留萌市を訪れた土日の海水浴客の利用や、平日は市民サービス向上のため、収支にとらわれず行うべきと考えます。
特に、今般のアウトドアブームにおけるサウナは必要不可欠ではないかと思います。
レストランにおいては、地元食材を活用した食育推進事業や、コテージ等へのケータリングサービスなどが考えられ、今般の道の駅を訪れる客の目的は、その場所で全てを満たすことができる完結型の人が多いと思われますので、様々な要望に応える必要があるのではないかと思います。
これらの施設は、留萌を訪れる人や市民にとって幸せ度を上げる施設と考えられるため、市民ファーストで進めるべきではないかと考えますが、市長の見解をお聞きします。
4点目に、市役所庁舎と社会教育施設についてお聞きします。
先般の定例会において、市庁舎や社会教育施設の建て替えは、公共施設に必要な役割、機能が集約された複合施設を念頭に整備を進めたいとの見解が示されました。
また、今定例会におきまして、新交流複合施設整備検討支援業務委託事業費を計上しておりますが、市長が考える導入機能についてお聞きします。
また、令和4年第2回定例会における市長からの答弁では、有利な公共施設等適正管理推進事業債の復活というのを、この1年の中でめどをつけたいとのことでした。
江別市長が中心となって全国の市に呼びかけをして、さらに要望活動を行っているところと思いますが、今後の展開について、市長の見解をお聞きします。
以上で1回目の質問といたします。
御答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(小野敏雄君) 答弁を求めます。
市長。
◎市長(中西俊司君) 燕議員の御質問にお答えいたします。
初めに、大項目1点目、これからの公共施設についての中で、中項目1点目、公共施設整備のスケジュールについてとして、令和5年から5年程度で年度ごとにどのような形で公共施設整備を進めていくのか、今後のスケジュールについての御質問でございますが、
新型コロナウイルス感染症の影響を境に、社会を取り巻く背景や市民の生活スタイルが大きく変化を遂げ、これまで考えられていた公共施設の使い方や在り方、役割なども変化する状況において、柔軟な姿勢に立ちながら将来展望を描く必要があるものと認識しているところでございます。
市としては、JR廃線後の道の駅と一体となったにぎわいづくりや、コロナ後の経済回復、さらには、当市に求められている産業面での新たな需要に対応するため、まずは経済性を発揮し、税収面での効果が期待できる公設民営型のアウトドア・アクティビティ拠点施設の整備などを優先して取り組みながら、併せて、老朽化している市庁舎や社会教育施設の建て替えについては、それぞれ個別単体での建て替えではなく、人口減少や利用者ニーズの変化など、今後の将来を展望し、これからの公共施設に必要な機能が集約された複合施設を念頭に構想を取りまとめ、国の財源支援制度の時限措置も考慮しながら、タイミングを逃すことなく、今後5年以内に施設整備に着手できるよう判断してまいりたいと考えているところです。
次に、中項目2点目、各施設についてとして、
小麦集出荷施設整備について、市が基本設計をして事業規模等を明確にしながら事業を行う目的についての御質問ですが、本施設整備の趣旨といたしましては、既存施設の老朽化もさることながら、
食料安全保障や自給率向上の観点から、国産小麦の流通と
安定供給対策が急務になっていることに加え、働き方改革に伴う
トラック輸送の時間規制や、太平洋側に集中している小麦施設の
災害リスク回避、産地側が負担する流通コストの低減策など、社会情勢の変化に対応するため、農産物の物流拠点として留萌港における物流改善を図りながら、新たな小麦流通の合理化を図る施設として検討を進めているところでございます。
本施設の整備を市が実施する目的でございますが、留萌港からの物流改善を図る施設として、管理者である留萌市が農作物の安定的な流通体制の課題解決と、留萌管内をはじめ背後圏近郊にある産地の流通コストの軽減による生産体制の確保につなげることが期待でき、国の補助活用により初期投資の軽減を図れることから、港湾施設の有効活用と、輸送荷役業務をはじめとした地域の経済と雇用確保が図られるものと考えているところでございます。
次に、モンベルアウトドアヴィレッジるもい構想全体の事業費規模が示される時期についての御質問ですが、留萌市における構想の実現に向けた事業の可能性と課題、概算事業費などの規模算定を行うため、令和4年第4回定例会において、モンベルアウトドアヴィレッジるもい基本計画策定支援業務として委託料を予算計上したところであり、現在、事業の可能性の整理と、今後必要となる検討課題等の洗い出しのほか、事業実現に向けた方策等の検討、概算事業費の算出、事業スケジュールの4項目にわたり検討を進めている状況にございます。
事業費規模につきましては、3月末に提出予定の調査報告の内容を踏まえ、庁内において、概算事業費に対する財政負担の考え方や財源の確保、年次スケジュール等の検討を行い、事業規模を精査し、年度明け早々に、まずは1期目の工事となるアウトドア・アクティビティ拠点施設の整備に向けた具体案をお示しし、基本実施設計と進めてまいりたいと考えているところです。
次に、温浴施設とレストランの整備についての御質問でございますが、モンベルアウトドアヴィレッジ本山においては、町民利用として温浴施設が整備されているほか、株式会社モンベルがプロデュース運営を行うレストランについて承知しているところでございます。
私といたしましては、温浴施設の整備については、市内における民間事業者との関係や利用者のターゲット、価格帯や施設水準、維持管理費も踏まえた慎重な判断が必要と考えており、現時点において、本施設の中で整備するのは極めて難しいものと考えているところでございます。
また、レストランについては、地元食材のPRと地産地消を推進する施設として、来訪者の休憩場所や地域住民の憩いの場として開設するほか、キャンプ場やコテージ利用者へのバーベキュー等の食材提供にも対応できる機能を有し、運営面において民間企業のノウハウを引き出す必要があることから、民間での施設誘導を検討することとしております。
アウトドアヴィレッジ内においては、市民が憩える機能配置も重要と考えており、飲食機能の導入についても選択肢の一つとして、施設形態も含め、今後の検討課題としたいと考えております。
次に、新交流複合施設に有する機能についての御質問でございますが、新交流複合施設の整備検討に当たりましては、
新型コロナウイルス感染症の影響を境に、社会を取り巻く背景や市民の生活スタイルが大きく変化を遂げ、これまで考えられていた公共施設の使い方や在り方、役割なども変化する一方、市では、将来の人口規模や自治体の財政規模から、公共施設の再編、集約化による適正規模への縮減、老朽化に伴う新たな施設の建て替えが課題となっております。
さらには、JRの廃線により地域交通の転換期を迎え、バスなどの公共交通の利便性向上に向けた検討も必要な状況にあり、これらの背景から、駅周辺エリアの再生も視野に入れながら、道の駅るもいと隣接する立地条件を生かし、にぎわいの再生、創出に資するような公共施設、公共交通の結節機能等を再編した新交流複合施設の整備に向けた検討を進めてまいりたいと考えております。
新複合交流施設の機能といたしましては、庁内検討委員会における議論の後、現段階の想定としては庁舎機能の一部のほか、多目的ホール、コンベンション機能、交通などの公共サービス機能や商業機能、防災機能などの検討が必要と考えているところでございます。
次に、公共施設等適正管理推進事業債の復活に向けた要望活動の状況や今後の展開についての御質問でございますが、本庁舎整備につきましては、令和2年度で終了となった市町村役場機能緊急保全事業と同等の本庁舎建て替えに係る起債制度の創設を要望するため、道内9市で構成される本庁舎整備に係る起債制度創設を要望する会へ参加し、国に起債制度の創設を求めていたところでございますが、新たな起債制度の創設については、非常に厳しい状況にあるものと認識しております。
市といたしましては、災害時に災害対策の拠点となる施設整備に対し、財政的に有利な起債である緊急防災・減災事業債の活用を軸に、庁舎整備の方向性を判断してまいりたいと考えておりますが、当該起債については、令和7年度までが事業期限となっていることから、今後、国に対し、期限の延長や起債を適用するための条件の緩和について要望してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(小野敏雄君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) 燕議員の御質問のうち、教育委員会に関する質問にお答えいたします。
大項目1点目、これからの公共施設についての中で、中項目2点目、各施設についてとして、アレルギー対応の給食を提供するための学校給食センターの改修の必要性や、民間に売却した場合には、改修は民間が行うのかどうかについての御質問でございますが、令和4年度におきましては、何らかの食物アレルギーを持つ児童・生徒数は129名であり、そのうち91名が献立の一部を除去して喫食をしており、さらには、献立にもよりますが、弁当を持参している児童・生徒数が7名と把握しているところでございます。
現在、給食センターにはアレルギー食対応の専用調理室の設置がございません。
アレルギーを持つ児童・生徒への対応といたしましては、保護者、学校、給食センター間の情報共有ですとか、献立表に使用する食材を細かく表示をして、保護者、児童・生徒自らが喫食の判断をしているものでございます。
昨年12月に、保護者、教職員を対象として実施いたしました新たな学校給食の導入検討における
アンケート調査において、学校給食に満足していないこと、また、期待することの質問に対して、アレルギー対応を選択した回答数が一定程度あったものでございまして、保護者からは、代替食を作るのが大変ですとか、代替食の提供を強く望むなどの意見もあったところでございます。
アレルギーを持つ児童・生徒の割合というものは、年々増加傾向にございまして、アレルギー代替食などの必要性やニーズを感じているところでありますが、専用調理室の設置ですとか、食器、調理機器等の設備、調理員の確保、こういった部分に課題もございまして、現段階での対応が難しく、スクールランチを導入する場合においては、アレルギー代替食などの提供につきましても事業者を選定する際の条件として、必要となる改修等については事業者側において負担することを想定しているものでございます。
以上です。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) それでは再質問いたします。
ただいまの答弁で、まずは経済性を発揮し、税収面での効果が期待できる公設民営型の施設整備を優先して取り組むというお話をいただきました。
この税収ということでございますけれども、具体的な数値について積算をされているのかについてお聞きしたいと思います。
○議長(小野敏雄君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
現段階におきましては、税収面の具体的な数字についてまでは試算しておりませんが、効果といたしましては、雇用される方が増えることによって、それに伴う所得が増えて、市内に税が還流するといったような期待を込めて、税収面での効果となったものでございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 施設整備の優先ということで挙げておりますので、私はこの数値が上がっているのかなって思ってたんですけれども、それってどうなんでしょうか。
株式会社モンベルが、今回、留萌市に施設というのは公設っていうことですから市が建てる。
それに、株式会社モンベルが入ってきていろいろ一緒に連携してやっていくってことなんですけれども、だから株式会社モンベルは投資しなくてもいいですし、固定資産税を納めるっていうことにもならないのではないのかなと思うんですが、それは税収面でどのぐらいの効果があるのかについて、もう一度お聞きしたいと思います。
○議長(小野敏雄君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
今、議員おっしゃったとおり、公設民営型で整備するということでございますので、当然、固定資産税の税収効果というものは見込めないという状況でございます。
一方で、そこから雇用される人数といたしましては、南富良野町でいきますと、新たに20人、30人という形の雇用が創出されたということをお伺いしてございますので、その方々が、先ほどお話ししたとおり、市内で消費または税を納めるということで、市内経済のほうに効果が波及すると私どもは考えているところでございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 今、従業員等の市民税のことだと思いますけれども、税収で言えば、株式会社モンベルが法人税を納めることになると思いますけれども、それは多分、15万円ですとか18万円ぐらいではないのかなって、私見ですけれどもそう考えております。
従業員が市民税を納めるとしても、1人10万円程度。
それはちょっと分かりません。
私はそう思ってるんで、それを合わせると年間100万円程度なのではないのかなって思うんですが、それについていかがでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) この公設民営というやり方につきましては、少なくても建物は市が建てます。
ただ、運営管理面含めて事業者が行うということですから、市としてはまずランニングコストがかからない。
これが1番大きなものになるのかなと。
ある程度、電気、水道含めて、今まで市が公共施設を建てた場合に、御承知のとおり、留萌市温水プールぷるもについても約7,000万円から8,000万円というランニングコストがかかる。
そういうことでいけば、これは企業誘致と同じ考えで、今後、当然、そこにさらなる税収に代わるものが増えてくることもあると思いますが、1番の利点としてランニングコストがかからない。
そして、事業者がそこを賄っていくことで、将来的にも使われない施設とならないように考えているところです。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 答弁の中で、まずは経済性を発揮して、税収面で効果が期待できる公設民営というお話でありましたのでちょっとお聞きしましたけれども、やはり、この1番の入り口の部分が非常に重要なことだと思っております。
これについては、しっかりと試算をしていただいて、議論できる材料を出していただくことがまず第一だと思いますので、その点についていかがでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 先ほどもお話ししましたとおり、まずは今回、委託を出している部分についての報告を受けて、議員の皆様にも含めて議論の場にさせていただきたいと考えております。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 分かりました。
それでは各施設についてお聞きしていきたいと思います。
小麦集出荷の施設についてでございます。
先ほど、十勝港のお話をさせていただきましたが、広域小麦流通センターとの運営の違いについてお聞きしたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 副市長。
◎副市長(渡辺稔之君) お答えいたします。
十勝港の
小麦集出荷施設の運営の方法は、すぐそばに小麦の産地があることで、JAグループなどは中間に集出荷施設などを造らずに、港に直接使ってそこに保管するという手法で、そこから流通させるという手法を取ってまいりました。
しかし、留萌市の場合につきましては、各JAが近くに港などを持っていないということもあって、その産地ごとに集出荷施設をJAが直接造って保管しているという状況でございます。
そういった意味では、そこから今回の働き方改革などで、今までは苫小牧や十勝に行っていた小麦を留萌市に持ってきて、ここから都市圏などのほうに出すという考え方での運営方式なので、そういった意味では、JAやホクレン農業協同連合会がお金を出して直接運営するというやり方とは少し違うということにならざるを得ないという状況でございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 分かりました。
十勝港広域小麦流通センターは、民間でお金を出して運営されてるってことだったんでちょっとお聞きしたんですけれども、状況が違うと。
留萌の場合は、背後圏で保管の施設を持っているため、そういった施設もなしに出荷できるっていうことだということで、確認なんですけどそのような形でよろしいですか。
○議長(小野敏雄君) 副市長。
◎副市長(渡辺稔之君) 留萌市の背後圏が各施設を持っておりますので、そこでストックされてるものが留萌港にやってきて、そこから都市圏などに搬出されるということになろうかと思います。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) それはやはり先ほどお話あったとおり、ドライバーの運転する時間を短くするために、近い留萌に出荷する施設を造ることによって非常にニーズがあるということで、留萌市においては留萌市がこの施設を建設するという内容でよろしいでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 副市長。
◎副市長(渡辺稔之君) お答えいたします。
留萌港にとっては、今回の働き方改革というのは一つの大きな転換期になったのかなと思いますし、これによって留萌港に施設を造れば、背後圏からしっかりとした小麦が搬出されるということでございますので、また農業団体もそういったことを担保してくれるような事態になったからこそ、今回、施設建設について進めてきたところでございますが、ただ、先ほど来市長が答弁してるとおりに、資材の高騰があまりにも大きかったということで、現在、農業団体や事業者にも何とかこの施設建設について協力してもらえないかということも、今、協議を進めているところでございまして、もう少し時間を要する可能性があるということについて御理解をいただければと思ってございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) この施設ですけれども、公設ということでございますので、この工事については市内の業者に発注するというような形でよろしいんでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 副市長。
◎副市長(渡辺稔之君) お答えいたします。
当然、特殊な施設でもありますので、できる部分とできない部分というのはあろうかと思っていますが、できる限り地元の企業が持つ能力を生かしていただいて、この新しく建てる小麦の集出荷施設に力を注いでいただけるようにしていただければと期待をしているところでございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) それでは、給食センターについてお聞きしたいと思います。
アレルギー代替食の提供は、スクールランチの事業者が行う場合におきましても、専用調理室や調理機器が必要という認識でよろしいんでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) 現在の学校給食法に基づく規定でいきますと、アレルギー給食を提供する場合は、専用の調理室または専用の調理機器等を使用しなければならないということになっておりますので、私どもは、もし、それを含めてお願いをする場合においては、そこを条件にしようと考えております。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 先ほどの教育長答弁の中にも、スクールランチ事業者を決める中で、アレルギー代替食をやっていただくっていうことを条件としてつけるとありましたけれども、それは、現状の給食センターの中にそれを造って、そこでアレルギー代替食をきちんと作ってくださいよという要件なんでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) 議員おっしゃるとおり、現状の給食センター施設の中に、そのような部屋を設けていただくということを想定してございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 分かりました。
それでは、昨日、このスクールランチの件で、学校給食法から逸脱しないといいますか、そのような答弁がありましたけれども、そのことによって、売却するという形の変更点等はないということでよろしかったでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) あくまでも、施設を売却するということを前提で考えを進めているところでございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 平成26年10月に示されました留萌市学校給食センター調理機器更新及び調理衛生環境改善計画によりますと、老朽化した施設の改善計画として、現在の給食センターは平成3年に供用開始し、23年が経過していると。
構造は鉄筋コンクリート造で、昭和56年の建築基準法改正後の耐震構造でありまして、その耐用年数は50年以上となっております。
その計画書によりますと、平成53年まで供用していく施設であると書かれております。
現在令和5年でございますので、あと18年間施設を使っていくと。
令和3年から約8年かけて調理機器を更新して新しくなってるということを考えますと、売却を急ぐ必要はあるのかどうかということについてちょっとお聞きしたいんですけど、その辺どうでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) 耐用年数等の考え方については、議員もおっしゃられていましたけれども、もともと計画で見込んでいたように、それは何もしないで50年程度使えるという意味ではなくて、途中で大規模改修等、また大規模改修の間にも様々な修繕等もしながら、適切なメンテナンスを行えば50年程度はもつという見込みで計画していたものでございます。
今、急ぐ必要があるのかという御質問ですけれども、私どもが考えてる売却っていう方式でいきますと、耐用年数を経過した後に売却ということになると、全く価値のない資産を売却、売却の値段もつかないというような状況になってしまうのかなと考えておりますので、もともと、ここ数年の間に大規模修繕の時期であると、それを考えなければならないというようなことで動いておりましたので、今の時期がベストなのかなとは考えております。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 前回の定例会の中でも、給食センターの建て替えによる留萌市の負担額は4億2,000万円というお話が出ておりました。
このことは、留萌市の負担は4億円で、15億円の工事を発注し、市内の業者が受注する機会があると私は思います。
売却した場合は、事業者が改修等を行うというお話がありましたけれども、このことによって、市内の業者の受注機会が減ってしまう、そういうことにはならないかっていう懸念はあるんですが、その点について、教育長の見解をお聞きしたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) 今の御質問は、売却をしなければ、将来、留萌市が発注して留萌市の事業者が落とすであろうものが、売却することによってそれができなくなるのではないかという御質問でございますよね。
留萌市が売却した後の改修について、私どものほうから、それを地元業者で発注してくれっていうことには多分ならないのかなと思っております。
今、交渉というか選定基準等を考えていく中で、これまでもお話ししてましたけれども、今までに食材等の納入業者については配慮してもらうような形でも考えておりました。
あと、メンテナンス関係も、今まで関わっていただいた事業者というのもございますので、できればそのようなことも含めて選定条件にできないかなということで、今、検討させていただいてるところでございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 教育長にお聞きしたことは、例えば、留萌市が4億円で12億円の建物ができるというようなニュアンスでちょっと言わせていただいたということで御理解いただきたいと思うんですが、通常で言えば、15億円は15億円かかりますよと。
でも、留萌市が公共施設で持ってることで、過疎債ですとか補助金を使って、15億円の建物を4億円で建てられるのではないでしょうかっていう感じでお聞きしたんですが、その点についていかがでしょう。
○議長(小野敏雄君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) 実負担額ベースというものの考え方でいけば、おっしゃるとおりだと思っております。
私、教育分野での回答になりますので、これ以上申し上げるのは何かなと思うんですけれども、先ほどからもいろいろ留萌市内で別な施設の建設ということのお話もありましたけれども、どこかがなくなって、またどこかの施設ができるということは、それに伴った発注ですとかメンテナンス部分も出てくるというようなこともありますので、ちょっと私の範囲ではないんですけれども、そこら辺については給食の範囲だけでいうと、そのようなことかなと思っております。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 分かりました。
それでは、次の質問をしたいと思います。
モンベルアウトドアヴィレッジでございますが、アウトドア・アクティビティ拠点施設ということで、今回、お話がありました。
このアウトドア・アクティビティの拠点施設というものは、南富良野町にある施設と同等の形なのか、それについて確認したいと思います。
○議長(小野敏雄君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
南富良野町の施設につきましては、株式会社モンベル直営店のほか、レストランとフードコートが入っている施設ということでございます。
私ども株式会社モンベル直営店の規模につきましては、南富良野町とほぼ同じような店舗の面積になるかなと思ってますが、それに付随する機能については、今、庁内でも検討しているという状況でございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) ただいまお話受けた内容で、今後、その内容についてっていうのは、今、委託で出してる事業の完成が今月末ということでございますから、その後のお話になると思いますけれども、南富良野町の施設の建設は約10億円と聞いておりましたけれども、今般の物価高騰において、やはりこの建設費はそれを上回る形になってくると思うんですが、その第1期目の工事についてはそれを上回るような形になってくるのか、その辺について、もしお答えできるんであればお願いしたいと思います。
○議長(小野敏雄君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
現在、概算事業費の調査を行った結果を踏まえてということになりますが、他の施設の状況等を踏まえますと、南富良野町と同等規模以上の金額の事業費が見込まれる可能性は十分あると認識しているところでございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 現在考えられてる公設民営型の拠点施設ということで、今お話があったアウトドア・アクティビティ拠点施設、コテージ棟、ユニット型キャンプ施設、デイキャンプ施設、パドル体験施設の五つの施設ということで聞いておりますけれども、1期目はアウトドア・アクティビティを造ります。
2期目については残りの4施設を建設されていくというお考えなのか、それについてお聞きしたいと思います。
○議長(小野敏雄君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
まず1期目の拠点施設以外のコテージ、またはユニット型キャンプ施設につきましては、この芝生広場の再整備というところにも関わってきますので、そちらの造成工事も含めた内容と規模に見合った施設配置ということで、基本構想上はこのような形で整備を考えたいとしておりますけれども、これについては、事業費が出た段階で、内容については少し精査していく必要があるのかなと考えているところでございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) モンベルアウトドアヴィレッジの1期目については、どういうふうな流れで進んでいくのか想像つくんですけれども、残りの4施設、芝生ですとかそういうのを改修しながら進めていくっていうことでございますので、まだお示しできる状況ではないとは思うんですが、年数的に完成形というのは、やはりこの五つの施設ができるというのがモンベルアウトドアヴィレッジの完成形なのか、その辺について確認させてください。
○議長(小野敏雄君) 副市長。
◎副市長(渡辺稔之君) お答えいたします。
完成形は、今、議員が言ったような形で目指したいとは思っていますけれども、現在、概算予算を固めるための調査を行っている最中です。
その予算状況も当然見極めて、議員の皆さんとも話し合った上で施設整備は行っていかなければいけないと思っておりますので、昨日市長が答弁したように、場合によってはもう少し時間をかけてとか、施設形態を少し見直してだとかそういったことも十分踏まえながら、皆様と議論をして整備をしていきたいと思ってございますが、アウトドア・アクティビティ拠点施設だけは、第1期工事としてしっかりとやっていきたいと考えているところです。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 事業規模等もまだですが、今後、留萌市がこういった公共施設を造っていく上で、このモンベルアウトドアヴィレッジはかなりの金額になっていくのかなと思います。
様々な返済計画ですとか、そういったものをシミュレーションしていると思いますけれども、モンベルアウトドアヴィレッジに、例えばなんですけど、何十億円までかけれるというような試算っていうのはしておられるのか、その辺についてお聞きしたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 副市長。
◎副市長(渡辺稔之君) お答えいたします。
まだ事業規模がどのぐらいになるのかはっきりしてない中ではそこまでは考えてはおりませんけれども、先ほど議員から御質問いただいたように、税収を上げていくというだけではなくて、まず、経済効果がどのぐらいしっかり上がっていくのかということを皆さんにお示しして、それがひいては税収にも返ってきますし、関係人口を増やしたり、交流人口を増やすということにもつながっていくかと思ってございますので、そういった部分もお示ししながら、このぐらいの事業規模でやっていいかどうかというのを議会の皆さんにお伺い立てて、最終的に建設に入っていきたいと考えているところでございます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 分かりました。
それでは、複合施設についてお聞きしたいと思います。
昨日からこの内容のお話は出ております。
JRの駅舎の解体等もお話があったと思いますけれども、この新交流複合施設は、現在の駅舎のある跡地に建つのか、その辺についてまずお聞きしたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 新複合施設につきましては、現駅舎含めて、桟橋だとか、ちょうど船場公園との境目があると思いますが、そこを使って建設していくと考えているところです。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 1回目の答弁で、機能について少しお話をいただきました。
庁舎機能とお話ありましたけれども、これは分かりやすく言えば、窓口業務がそこでできるのかについて、もしお話しできることがあればお願いしたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 非常に難しいお話になろうかと思いますけれども、現状の中で、本庁舎を窓口から管理部門全部含めて建てるという場合、士別市が過去に建てた経緯でいくと30億円という数字。
ただ、それがもう多分40億円、50億円となってくるのかなと考えてます。
ですから、複合という意味で、多目的ホールが現在の文化センターのホールのようなやり方で、椅子は可動式とか、ふだんはそこを避難所であったり、また、コンベンションとして使えるようなことも考えながら進めていきたいと思ってますし、市民の便利さからすると、窓口については町なかがいいのではないかとか、多分あると考えてます。
ですから、旧るもいプラザ含めて、本当にこれは市民の御理解をいただかないと、なかなか分散についても厳しいのかなと。
ただ、現在国が進めてるDXも含めて、この庁舎、社会教育施設にどのような形で財源の確保ができるのかというのが1番の課題になってくるかと思ってます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 今市長から、多目的ホールも可動式ですとか、これまでいろいろ議論があったお話をそこに導入したいというような考えなのかなと思ってます。
また、この複合施設に関しては、公共交通網の集まるところといいますか、そういったものを目指しておられるのかなと思ってます。
このイメージ的には、今後JRがなくなった後、バス事業者等、またタクシーが集まる、デマンドバスが集まる、そういった機能があるのかどうか、それについていかがでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 私としては、ここにターミナル化といいますか、発着ができる施設というのが、まず、1階部門に必要になってくると考えてます。
○議長(小野敏雄君) 燕議員
◆5番(燕昌克君) 今市長からお話いただいたことを踏まえますと、駅周辺エリア、旧駅舎のところに人が集まる公共施設ができる、そういうふうに予想されます。
先般、モンベルアウトドアヴィレッジには温浴施設を造ることは難しいというお話をいただきました。
以前、市長が答弁の中で、市民の温浴施設の要望は上位にあるというのは存じているというお話を伺っておりますし、
市政執行方針におかれましては、ふるさと納税による財源を、様々な施策を企画実行して市民に還元したいというお話をいただいております。
こういった市民が集まる場所に、温浴施設を造っていただくと、非常にそれが大きくなっていくと思います。
モンベルアウトドアヴィレッジに温浴施設は難しいけれども、市民が集まるところにこういった施設を造る可能性について、市長の見解をお聞きしたい。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 温浴施設っていうのは、非常にランニングコストがかかるという部分ですから、今まで公衆浴場がなくなった後含めて、民間が進めている様々な温浴施設、そういうような企業との接触もしていきながら、何とか留萌市にも民間事業による温浴サービスができないかという検討をしてきました。
しかしながら、
新型コロナウイルス感染症の影響で、逆に温浴施設が閉められてという状況ですから、今後も様々な企業と接触をしていきながら、可能性としては民間が進めていけるような対応でいきたいと。
先ほど答えたのは、市としてできるかという部分では、非常に体力が難しいんじゃないかということで御理解ください。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 分かりました。
物価高騰・燃料高騰で、非常にこの温浴施設を運営するのは厳しい状況と皆さん分かってると思います。
ただ、財政健全化等で非常に市民は我慢してきたと私は思ってます。
ですから、この新交流施設が非常に希望あふれる施設であると私は思っておりますので、ぜひともそういった部分、ふるさと納税等で使えるお金が増えた場合は、そういったことも視野に入れながら検討していただければと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 議員おっしゃるとおり、市民が1番望むものということが命題になってくるのかなと思っております。
今後も、そのことについては十分検討していきたいと思うし、本来タイミング的には、今はやりのサウナを含めた、普通の温浴施設は湯槽が大きくサウナ室が小さい。
逆の発想で、サウナを主体としてとか、そういうような発想も含めて、民間企業と事業者にいろいろ接触をしてみたいなとも思っております。
何とか市民の要望に応えられるように、いろいろ検討はしていきたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) この複合施設について、起債制度の関係で最後お聞きしたいと思いますけれども、緊急防災・減災事業債活用を軸にしておられるということでございますが、この事業債は、今お話があったそういう施設に対して制限がある部分があると思いますけれども、それは使えると考えておられるのか、それについてお聞きしたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 温浴施設のことではなくて、現状とすれば、災害対策本部ですとか避難所に対しては、この事業債は使えるとなっておりますが、非常に総務省においても頭が軟らかくなってきていると感じておりますので、もっともっと総務省等含めて検討をし、より多くの起債が出る対応をしていきたいとは考えております。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 災害対策本部というお話もあったので、要するに災害のために使える施設、あそこは津波の浸水地域でありますのでそういった避難ビルの要件ですとか、そういったものを使うことによって市役所庁舎の機能もある程度使える、またホールとしても使えるという考えで、それを使って令和7年度までに実施設計を行えばこれを使えるという感覚でよろしいんでしょうか。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) これは、令和7年度までの期限となっていて、多分、それまでに実施設計が終わってないと駄目だということになろうかと思います。
そのことも踏まえて、9市なんですけど、登別市が高台移転で対象になるということで、多分抜ける形になろうかなと思いますが、それぞれ皆さんと協議をしながら、1番は災害避難タワー的なものが十分対象になりますから、そこにどういうものをはめ込んでいくのかというような検討が必要になってくると思うし、要望活動の重要な部分になると思います。
○議長(小野敏雄君) 燕議員。
◆5番(燕昌克君) 分かりました。
令和7年度までに実施設計を終わらせなければならないということですので、新年度は令和5年度ですから、令和6年度に基本構想ですとか基本設計という流れで進めていくのか、最後その辺のスケジュールだけお聞きして終わりたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 市長。
◎市長(中西俊司君) まず、訂正、おわび申し上げます。
あくまでも完成だそうです。
だんだん時間が短くなってきてますが、先ほど言った9市でそのことを要望して、延長をかけていきたいと思っているところです。
これから本当に皆さんのお力もお借りしなきゃならないと思っておりますので、情報収集に努めていきたいと思います。
○議長(小野敏雄君) 5番、燕議員の質問を終わります。
この際、昼食のため午後1時まで休憩いたします。
午後 0時04分休憩
───────────────────────
午後 1時00分再開
○副議長(珍田亮子君) これより議長に代わり、副議長の私が議事を進めさせていただきます。
休憩前に引き続き会議を再開いたします。
4番、芳賀議員の質問を許します。
◆4番(芳賀博康君) (登壇)令和5年第1回定例会で一般質問をさせていただきます。
質問項目といたしまして、第1点目として地域医療の充実について、第2点目に福祉の充実について、第3点目は学校給食センターについて市長の見解をお聞きいたしますので、答弁をよろしくお願いいたします。
まず初めに、大項目1点目の地域医療の充実についてですが、私は令和元年に当選以降、地域医療の充実として、
留萌市立病院についての質問に重点を置いてきました。
特に、医師や看護師などの
医療スタッフ充実を念頭に一般質問を行い、地域で唯一の第2次医療機関である
留萌市立病院が、いかにこの地域に大切なものかを身に感じているところでございます。
このような認識に基づき、中項目の
留萌市立病院の経営強化についてですが、国は持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化
ガイドラインの概要として、第1に公立病院経営強化の必要性、第2に
地方公共団体における公立病院
経営強化プランの作成、第3に都道府県の役割と責任の強化、第4に
経営強化プランの策定・点検・評価・公表、第5に財政措置としています。
さらに、公立病院
経営強化プランには、第1に役割・機能の最適化と連携の強化、第2に医師、看護師等の確保と働き方改革、第3に経営形態の見直し、第4に新興感染症の感染拡大時に備えた平時からの取組、第5に施設設備の最適化、第6に経営の効率化等を主項目としております。
留萌市立病院は、地域における基幹的な公的医療機関として、地域医療の確保のため重要な役割を果たしていますが、医師、看護師などの不足や、人口減少や少子高齢化の急速な展開に伴う医療需要の変化、医療の高度化など、経営環境の急激な変化により厳しい環境が続いております。
留萌市立病院が持続可能な地域医療提供体制を確立するためには、医療確保、人材確保という視点を持って経営強化を進めていくことが重要と考えています。
まず初めに、持続可能な医療体制を維持するためには健全な経営が必要となりますので、
留萌市立病院においての経営状況の認識についてお聞きいたします。
また、地域医療を担っている
留萌市立病院に対する認識についてもお聞きいたします。
次に、
留萌市立病院経営強化プランについてお聞きいたします。
現在、プランを作成中と聞いておりますが、プラン作成に関する現状の進み具合、プランの概要と今後の取組についてお聞きいたします。
次に、福祉の充実に関する事項の中で、ケアラー支援についてですが、令和4年4月1日に北海道ケアラー支援条例が施行されました。
その目的は、ケアラーの支援に関し基本理念を定め、北海道の責務並びに道民、事業者、関係機関及び支援団体の役割を明らかにすることにより、ケアラー支援に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、全てのケアラーとその家族等が孤立することなく健康で心豊かな生活を営み、将来にわたり夢や希望を持って暮らすことのできる地域社会の実現に寄与することを目的としております。
また、ケアラーの早期発見及び相談の場の確保として、市町村及び関係機関との綿密な連携が必要としています。
留萌市におけるケアラーの現状と、今後の対応についてお聞きいたします。
次に、ケアラーの中でも、ヤングケアラーについてお聞きいたします。
ヤングケアラーは、障がいや病気のある家族に代わり、買い物、料理、掃除、洗濯などの家事、幼い兄弟の世話、家計を支えるために労働し、家族を助けることなどを日常的に行っている子どもとされております。
今後も重要な問題であり、対応が必要と考えていますが、留萌市においてのヤングケアラーの実態調査を含めた現状についてお聞きいたします。
また、今後の取組についてお聞きいたします。
大項目3点目、学校給食センターのスクールランチ構想についてですが、留萌市はスクールランチ構想を掲げ、令和4年11月27日に市民に対し、まちづくり懇談会で説明してきました。
また、条例の議会提案や新年度予算の計上を延期した経緯がありますが、現在のスクールランチ構想の課題、進行状況と今後の取組についてお聞きいたします。
○副議長(珍田亮子君) 答弁を求めます。
市長。
◎市長(中西俊司君) 芳賀議員の御質問にお答えいたします。
初めに、大項目1点目、地域医療の充実についての中で、中項目1点目、
留萌市立病院の経営強化についてとして、
留萌市立病院の経営状況と地域医療を担う
留萌市立病院に対する私の認識についての御質問ですが、まず、新型コロナ感染症の感染拡大時には多くの患者を受け入れ、
医療スタッフをはじめ
留萌市立病院の職員が一丸となり、重点医療機関としての役割は果たされてきたと思っております。
そのような中で、感染対策として行ってきた診療制限により減少した患者数の回復は容易ではなく、診療単価の向上にも取り組んでおりますが、エネルギー価格の高騰や、建築から20年以上を経過する施設の老朽化対策、医療機器の更新など、診療報酬では賄い切れない経費負担が増加していくことが見込まれております。
また、医師や看護師などの
医療スタッフの慢性的な不足は解消されず、今後においても大変厳しい経営状況が続くものと認識しております。
留萌市立病院は、留萌市民の健康保持に必要な医療を提供するために重要な役割を担っておりますが、北海道医療計画における留萌2次医療圏の地域センター病院として、地域に必要不可欠な救急医療や周産期・小児医療など、地域住民が安心して生活できるよう安定した医療の提供が求められていると認識しております。
私といたしましては、厳しい経営状況ではありますが、留萌市民をはじめ留萌管内の住民の生命を守るため、
留萌市立病院の安定した運営を図り、医療サービスの提供を継続してまいりたいと思っております。
次に、
留萌市立病院経営強化プラン作成に関する現状の進み具合、プランの概要と今後の取組についての御質問でございますが、
留萌市立病院経営強化プランにつきましては、国が示した公立病院経営
ガイドラインを踏まえ、院内での検討を進め、素案の段階になっているところであり、今後、内部協議を進め、議会へ報告し御意見をいただき、また、地域医療構想の会議の場を経て策定していこうとしているところでございます。
経営強化プランの概要につきましては、国の
ガイドラインにあるように、地域の実情を踏まえて6項目の必要な経営強化の取組を盛り込むものとしておりますが、
留萌市立病院が果たすべき役割は留萌市のみならず、留萌医療圏全体で重要な役割を担っており、維持していかなければならないものであります。
役割や機能の維持、働き方改革、新興感染症への対応など、
ガイドラインの取組には何より医師や看護師をはじめとする
医療スタッフの確保が重要であり、最重点課題として取り組まなければならないものであります。
働き方改革では、医師の時間外労働の上限規制に対する対応や、
医療従事者の負担軽減のための
タスクシフト・タスクシェアの推進、経営形態の見直しでは
地方公営企業法の全部適用を継続、新たな感染症の感染拡大時の取組では人材確保や人材育成、受入れ環境の整備、施設や設備の最適化では延命化を基本としつつ、オンライン診療や電子処方箋への対応とともに、サイバーセキュリティ対策が医療法でも必須になることからも、しっかり対処していくことを盛り込もうとしているところであります。
今後におきましては、新たな
病院事業管理者、病院長の意向を確認した上で、令和5年度早期に令和9年度までの5か年計画として策定してまいります。
次に、大項目2点目、福祉の充実についての中で、中項目1点目、ケアラー支援として、留萌市におけるケアラーの現状と今後の対応についての御質問でございますが、市では、主に高齢者を介護する家族介護者の状況につきまして、直近では令和2年度に、第8期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画策定に係るアンケートにおいて実態調査を実施し、主な介護者で最も割合が高かったのは子の44.7%、年齢では30代から60代の合計が全体の50%と把握しております。
また、主な介護者が不安に感じる介護等については、認知症状への対応が最も高く、続いて、入浴・洗身、外出の付添い・送迎等、夜間の排せつなどとなっておりました。
また、家族介護者の具体的な困り事につきましては、地域包括支援センターが高齢者の総合相談窓口として、地域の民生委員や商店、
介護事業所、保健所、病院や薬局、警察や消防、市役所内のほかの部署など、多くの関係機関から同居の御家族の介護負担の心配に係る相談を受ける中で、現状について把握しているところであり、さらに介護者である御家族へ向けては、家族介護教室の開催や家族介護用品支給事業の実施など、介護を担う家族介護者の負担軽減に係る支援も実施しているところでございます。
市といたしましては、今後につきましても関係機関と連携しながら、ケアラーの現状把握や各種支援を継続してまいります。
以上です。
○副議長(珍田亮子君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) 芳賀議員の御質問のうち教育委員会に関する質問にお答えいたします。
初めに、大項目2点目、福祉の充実についての中で中項目1点目、ケアラー支援についてとして、ヤングケアラーの実態調査を含めた現状と今後の取組についての御質問でございますが、令和4年7月に北海道において行われた調査では、自治体ごとの結果については公表されておりませんが、小学校五、六年生において、自身も家族の世話をしているかという問いについては、全体の4.7%が「はい」と回答をしておりました。
現在、教育委員会といたしましては、ヤングケアラーとして把握をしているケース、また、相談はございませんが、ヤングケアラーの認知度向上に向け国から配布されたポスター、リーフレットを関係機関や小・中学校に配布したほか、市民の皆様に対しましても、ヤングケアラーと思われる子どもに気づいてあげられるように、市の広報誌やホームページ等により周知・啓発に努めているところでございます。
また、今後の取組についてでございますが、令和5年度に行う第3期留萌市子ども・
子育て支援事業計画の策定に伴うニーズ調査の実施に合わせまして、中学生、高校生を対象としたヤングケアラーの
実態把握調査を行うこととしておりまして、ヤングケアラーに該当するケースが把握された場合におきましては、教育、高齢者福祉、障害福祉、保健福祉分野の各関係機関との連携によりまして、支援の必要性等を判断した中で、各機関の役割や支援の方向性を確認して、個々の事案に応じた適切な支援を行ってまいりたいと考えております。
続きまして、大項目3点目、学校給食センターについての中で、中項目1点目、スクールランチ構想についてとして、現在のスクールランチ構想の課題、進行状況と今後の取組についての御質問でございますが、初めに、スクールランチの導入検討における主な課題につきましては、学校給食センターを売却することにより共同調理場ではなくなることから、道費の栄養教諭の配置が難しくなり、現在、栄養教諭が行っている学校給食の管理と食育指導の実施体制や、学校給食法に掲げる学校給食の目標の達成を含めて、学校給食法に基づく運営体制をどのように確保できるかなどが課題だと考えております。
次に進行状況でございますが、教育委員会定例会におきまして、学校給食センターが抱える課題や、導入により見込まれる効果の説明や検討状況の報告を行い、学校給食センター運営委員会におきましても同様の説明や報告を行ってきているものでございます。
また、昨年12月には保護者・学校説明会及び
アンケート調査を実施して、栄養教諭の配置や食育指導、アレルギー対応、地元事業者への影響や教員の業務負担軽減など、様々な御意見や御要望をいただいたところでございます。
今後の取組につきましては、市長部局とも連携をし、先ほど申し上げました課題の整理を行うとともに、教育委員会や学校給食センターの運営委員会への説明や報告を重ねていき、十分な協議の場の確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。
以上です。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 再質問をさせていただきます。
留萌市立病院の経営強化についての答弁がありました。
この関係で、まず初めに、
留萌市立病院経営強化プランですが、このプラン作成は今後の経営方針を決める重要なプランとして、私も認識しているところでございます。
計画の実効性を高めるには、まず職員の理解、協力というものが必要だと考えておりますが、どのような対応をしていくのか、市長の考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) プランの実施については、病院職員全員の理解と協力、取組が当然必要であります。
病院事業においては、毎年決算などについての勉強会を開催しており、プランについても同様に職員向けの説明会などを開催し、周知していくと聞いております。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) プランの中でも、職員の理解・協力についての御答弁をいただいたんですが、この趣旨としても、医師、それから
医療スタッフの働き方改革、先ほど答弁の中では、医師、看護師不足が市立病院経営のところではかなりネックになっているという御答弁もいただき、
医療スタッフの働き方改革が重要となっていますが、市長の考えとして、具体的にはどういう考え方でこの働き方改革を行っていくのかお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 令和6年4月1日から、医師に対しましても時間外労働の上限規制が適用されることから、
留萌市立病院におきましては、
医師事務作業補助者の配置をはじめとした
タスクシフト・タスクシェアを推進し、医師の負担軽減に取り組むとともに、法に基づく宿日直の許可を得るための申請準備を進めているところでございます。
また、
医療スタッフの働き方改革につきましては、毎年、
医療従事者の負担軽減及び処遇改善に資する計画を策定し、進捗状況の管理などを行っているほか、令和3年度に院内全体の業務改善、
タスクシフト・タスクシェアを検討・推進するため、多職種で横断的活動を行うための医療チームSCTを立ち上げ、取組を進めているところでございます。
今後におきましても、留萌市の重要施策である地域医療を守るため、開設者として
病院事業管理者、病院長と連携しながら、医師をはじめ
医療スタッフの働きやすい職場環境づくりに努めてまいります。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 今御説明ありました
タスクシフト・タスクシェアの関係なんですが、医師の時間外の上限を定めてという御答弁もありましたが、現実的に医師の確保が難しいときついのかなって思っているところなんですけれども、ちょっと御見解をお聞きします。
○副議長(珍田亮子君)
病院事務部長。
◎
病院事務部長(島田泰美君) お答えいたします。
まさに議員の言うとおり、医師確保というものが進まないと難しいということは認識してございます。
今後、なかなか大学も、今女性の医師が増えてきまして、その中で、産休ですとか育休でスタッフ確保が難しいということもお聞きしておりますが、当院としましても、その辺の状況を踏まえながら、大学、また、医師の募集をかけるいろんな機関を通じまして、独自の確保も進めながら、医師の確保を進めてまいりたいと考えております。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 確かに医師確保は重要なんですが、なかなか現実的に捉えていくと厳しいものもあるのかなと感じております。
特に、今御説明ありました女性医師が結構増えているということでありまして、当然女性医師の場合については、出産、子育てという問題も将来関わってきますので、なかなか医療職場に何年も休みなく勤めるっていうのも、ちょっと人生のサイクルを考えたときにはきつい部分があるのかなと思っておりますが、ぜひあらゆる面でいろいろ施策を考えて、
留萌市立病院の魅力も訴えながら、医師確保に励んでいただきたいと思っております。
次、経営強化の部分でありますが、医療水準向上が一方では求められております。
その中でも、
医療スタッフの確保、これは医師も含めてなんですが、重要であると認識をしております。
当然、賃金とか労働条件っていうのも重点項目として考えられるわけですが、研修制度の充実っていうのも一つの要素かなと考えております。
留萌市立病院にはこういう研修制度があって資格が取りやすいとか、いろんな研修があって医療のレベルが上がっていく職場なんだよと、そういう病院なんだというところもPRの一つの項目としてやっていけるのかなと思っております。
この研修制度の充実というところで、市長の考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 地域住民の命を守るには、地域医療を維持していくことが必要であり、医療の根幹となる医師や看護師など
医療スタッフの確保や育成につきましては、大変重要な課題であると認識しております。
医師や看護師など
医療スタッフに対する研修につきましては、資格の維持やスキルアップなどを目的として、各種学術集会やセミナーなどへ派遣しているところであり、現在、コロナ禍の影響によりウェブによる開催が中心となっておりますが、各職場において、職員一人一人のスキル向上と意識改革を図るとともに、職員の適性を見極め、それぞれの職域で能力を発揮できる専門的な職員の育成を進めていると聞いております。
また、看護部においては、これまで以上に教育体制を充実することで、新人のみならず組織全体の看護実践能力と質の向上につながるほか、職員採用において当院のアピールポイントの一つとなり、スタッフ確保に有利なオンラインを活用した学習支援ツールを導入し、効果的で効率的な研修の取組を進めていると聞いております。
市といたしましては、これまでも
医療スタッフの研修に対する経費の一部を一般会計から繰り出して支援してきており、地域医療を守り続けるために今後も積極的な対応をしてまいりたいと考えております。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 市立病院に対する市長の思いというのは、今回の答弁ならず、前回から同じような感じで重要視されているんだなと理解はしております。
今回のこの
経営強化プランなんですけれども、経営指標に係る数値目標、市立病院の場合はどんな計画でもある程度数値目標を定めなさいとなっていますが、病院の場合、経営に関しては特に入院患者数とか外来患者数によって結構収益が上下するというのもあります。
これはある程度常識的なことかなと考えております。
この数値目標の関係なんですが、なかなか容易ではないなという感覚ではいるんですが、どのような形で定めるのか、市長の考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 経営に関する指標のことですが、数値目標につきましては、収支改善に係るもの、収入確保に係るもの、経費節減に係るもの、経営の安定性に係るもの、地域住民の安心に係るものについて数値目標を定めてまいりますが、それぞれの数値目標につきましては、目標達成に向けた具体的な取組を明示しながら定めてまいりたいと考えております。
特に目標設定が必須の経常収支比率と修正医業収支比率につきましては、
留萌市立病院が担っている役割や機能を果たす上で必要な経費を、繰り出し基準に基づき一般会計が負担し経営を支えていくことで、経常黒字化する数値目標を定めてまいりたいと考えております。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 病院の関係で再質問をしているわけですが、実はこのプランの作成には公共団体、この場合では留萌市がこのプランにどう関わっていくかっていうところも項目の中にあるんですよね。
このプラン作成に留萌市として、
留萌市立病院だけで作って運営して、目標を達成して進むんだっていうところは一義的にはあるんだろうと思うんですが、これは
留萌市立病院だけではなく、留萌市としてこのプランにどのように関わっていくのか。
財政的な面もちらっとお聞きしたんですが、市としての共通認識っていうのも必要ではないかなと考えておりまして、市長の考えを聞きたいと思っております。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) この目標を定めるということは、医療体制が整って、それに対して市としても基準内繰り出しという前提条件の中で、経営に必要な部分を出しているわけですけれども、御存じのように、基準外、どういうものをどう市として判断していくのか、これはいつも行財政改革推進本部会議の中で議論をさせていただいて、最終的な素案から案に出していくような体制を整えていこうと考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 私のお願いとしましては、プランは病院で作りました、実施も病院でやってください、市はあまりそこの部分については関わっていかないっていうことはないように、ぜひ積極的に市のほうも関わった中で、この地域医療の要である市立病院をしっかりと存続させていく、そういう視点に立って関わっていただきたいと思っておりますが、市長の考えをお聞きします。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 私は開設者という立場でありますから、当然、経営状況をつぶさに確認していかなきゃならないと思っておりますし、様々な状況にどう対処していくか。
当然、医師の不足分に対しては3医育大学に対してお願いをしていくということと、それぞれその都度起きる対応策も含めて、本部会議などで対応をさせていただければと考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 次に、ケアラーの関係について再質問をさせていただきます。
先ほどの教育長答弁の中で、ヤングケアラーの関係について触れられておりまして、留萌市子ども・
子育て支援計画策定の段階でニーズ調査を行う中で、このヤングケアラーの関係について把握、
アンケート調査になるのかちょっと分からないんですけれども、把握していきたいようなことが答弁されております。
これにつきましてはしっかり調査をした中で、先ほどお聞きしましたように、実態の把握と今後の対応をしていただきたいと思っております。
ケアラーの関係で、一般のヤングケアラーでないほうのケアラーの関係なんですけれども、様々な支援があるようでございますが、全ての施策にケアラーがつながりを持っている状況ではないんではないかなと思っておりまして、ヤングケアラー以外の一般のケアラーの実態把握について、市長のお考えを聞きたいと思っております。
先ほどいろんな情報等を集約した中で、ある程度把握はしているような御答弁をいただきましたが、それだけじゃなくて、もっと踏み込んだ形の調査っていうのはできないものなのかどうか、考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) ケアラーの実態把握ということで、基本的に、民生委員などに頼らざるを得ない状況にありますが、令和5年度においては、第9期高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画の策定にかかる
アンケート調査を予定しております。
家族介護者の状況についても、この中において実態調査を行う予定でございます。
また、高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターの周知を図り、個別の相談に加え、市内病院や薬局、
介護事業所、先ほども言ったように民生委員、多様な関係機関とのネットワークにより、今後におきましても実態把握を継続してまいりたいと考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 実態把握の関係については、ある程度こういうふうに網羅できるのかなって、今、感じているところであります。
私としてはもう少し深掘りした形で、このケアラー関係についての実態調査等をしていただきたいという気持ちで今回質問させていただきました。
ケアラーに関する情報というのは、ある程度今お話しされたように、民生委員から
介護事業所、様々なところから地域包括支援センターに集中して情報を得ていると認識をしているんですが、ケアラーの早期発見、相談の場の確保とか、様々なところから入ってくる個々人のいろんな情報を一極集中で地域包括支援センターの中で割り振りしたり、場合によっては、自分たちが現場に行って家族のお話を聞いたりしなきゃならないと思っているんですよ。
それが市民にとって、留萌市がやっぱり一生懸命やっているんだなと、わざわざ来てくれて相談に乗ってもらった、そういうふうにつながっていくんじゃないかなと思っております。
これは介護だけじゃなくて認知症の関係とか、まさに市営住宅に住んでる人とか、それから民生委員からも上がってくるだろうし、介護の事業所とかそういうところからも相談が来ると考えておりますので、これだけの膨大な情報なりを、留萌市の地域包括支援センターの中で処理が可能なのかどうかというのが、一つ心配な点として私思っております。
この点につきまして、市長の考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 本当に心配していただいてありがとうございます。
どれだけの情報をつかむかっていう中では、今限定的なお話をさせていただきましたが、昨年から今年にかけて、生命保険会社等々の包括連携をさせていただきました。
その中には、見守りというのも項目として設けております。
より広くネットワークを作るということで、一つ一つ解決していくのかなと思います。
また、市立病院においても、コロナ前は一旦市立病院で待機をかけて、そして、それぞれケアマネージャーなどに相談しながら施設入所だとか、または自宅でヘルパーの派遣要請をするとか、様々そういうような対応をしてきていると思います。
ただ現状、人員不足というのは否めない状況ですから、多くの皆さんが気づいてあげるっていうことが、隣近所含めて、そういう情報というのも必要になってくるのかなと考えてるところです。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 情報収集とか気づきとかそういうものについては、結構入ってくるんだろうなと思っております。
私が心配しているのは、それを解決するのにこの地域包括支援センターの中だけで解決できるのかできないのか。
要するに、受けたはいいけれども、1か月、2か月放っておけば不信感につながるわけですから、つなぎなり解決を迅速にやっていくっていうのが必要じゃないかなと。
だから、情報とかいろんな方々がどういう状況かっていうのはたくさん今まで以上に入ってくると思うんですけど、問題はそれの解決のために人材等が必要ではないかという考えを持っておりますので、再度市長の答弁をいただきたい。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 限られた人数の中で対処をしていかなければならないと思っておりますし、今年度においても社会福祉士の増員だとか、基本的に職場内の連携ということで乗り越えていくことと考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) ぜひ現状を理解して、必要なときには必要な人材を確保するということでお願いしたいと思っております。
次に、スクールランチ構想の関係です。
同僚議員からかなりいろいろな質問が、今回の一般質問の中で出されておりました。
質問する部分について大分減ってはいるんですが、ちょっと視点を変えた中で再質問をさせていただきたいと思います。
まず初めに、学校給食センター運営委員会という組織がありますが、この中で、スクールランチ構想についてどのような意見があったのか、お聞きいたします。
○副議長(珍田亮子君) 教育部長。
◎教育部長(柴谷理意君) お答えをいたします。
学校給食センター運営委員会での議論、御意見等でございますが、今年度につきましては、これまで3回開催をしておりますが、そのうち11月18日に行いました第2回委員会及び2月9日に行いました第3回委員会におきまして、それぞれスクールランチ導入検討の状況や
アンケート調査、また保護者・学校説明会の結果等につきまして、御説明、御報告をさせていただいたところです。
委員からの主な意見といたしましては、給食費の管理業務や給食費滞納の取扱いがどのようになるのか、また、物価高に伴います食材高騰への対応や地元事業者への影響、地元食材の活用、栄養教諭の配置及び食育指導の在り方、導入の時期やコスト比較など様々な御意見、御質問をいただきましたとともに、保護者及び学校の教職員等に対する説明会の実施や、きめ細やかな情報提供などを求める御意見、御要望をいただいたところでございます。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 今は、学校給食センター運営委員会の関係の御意見をお聞きしました。
付随するのかちょっと分からないですけれども、教育委員のほうにもこのスクールランチ構想のお話はされていると聞いておりますが、教育委員の意見についてはどのようなものがあったのかお聞きいたします。
○副議長(珍田亮子君) 教育部長。
◎教育部長(柴谷理意君) お答えをいたします。
これまでの教育委員会定例会における教育委員からの意見といたしましては、教育委員会制度における協議の進め方や、学校給食センターの運営は行政が維持していくべきではないかとの御意見や、栄養教諭の配置、食育指導の重要性、アレルギーの対応状況、学校教育における学校給食の意義、教育委員会において導入を検討するに至った経緯等につきまして、御意見や御質問等をいただいたところでございます。
現段階におきまして、教育委員会の会議の中では、検討状況の説明、報告を行っている段階であり、今後、子どもたちにとってどのような効果や影響があるのか、また、解消すべき課題などについて説明を重ねた後、正式な協議事項として教育委員会における議論を進めていただくものと考えてございます。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 今御答弁いただいたんですが、学校給食センター運営委員の認識と、それから教育委員の認識のところがちょっと違う部分を持っているのかなという印象を受けました。
それで、現時点で教育委員会として、スクールランチ構想の認識について、先ほどから御答弁されてるんですけれども、再度、教育委員会としての、このスクールランチ構想についての教育長の考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 教育長。
◎教育長(高橋一浩君) まず私といたしましては、これまでいただいております学校給食法の枠組みから外れることへの不安ですとか、栄養教諭の配置がなくなることにより、食育がしっかり実行されるのかというような不安、また民間事業が撤退した場合の不安、これまで給食事業に協力をいただいた地元企業への対応などの意見につきまして、しっかりと対応できるような制度設計に努めるとともに、子どもたちにとって最善の選択になるように、今後、教育委員会において議論を尽くしてまいりたいと考えております。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) 今、教育長から、課題なり不安なりという項目を挙げていただきました。
私も気になるところは気になる項目として持っております。
そこはどう解決していくのかというのが、ひとつ今の時点ではまだ見えていないという状況じゃないかなと私は感じております。
昨日の答弁の中で、教育委員会の議論を受けてスクールランチ構想を判断する旨の答弁をしたかと思っておりますが、市長判断として、このスクールランチ構想をやっていこうとしているわけですが、どの点を主な判断材料として考えているのかお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 私としては、教育現場において問題点がないのであれば、次には市の財政問題。
先ほどの議員からもありましたけれども、この売却っていうのは、当然、ランニングコストも含めて民間が持つということで、できるものであれば民間にこの業務をやっていただき、それで成果を出しながら、留萌市として予算含めてかかる経費を違うものに向けていくことが最大のポイントになってくるんじゃないかと思います。
ずっとスクールランチっていう言い方をしてますが、結局、学校給食法に基づくということになると、基本的には、留萌市にとっては学校給食センターということになろうかなと思っております。
○副議長(珍田亮子君) 芳賀議員。
◆4番(芳賀博康君) いろいろ課題もあったり、不安もあったり、先行きが見える部分と見えない部分があるんだなというのは改めて感じさせていただきました。
ぜひ議論を深めていただいて、いろんな団体、それから教育委員会、子どもたちのために何がベストなのかというところに視点を置いた形で、あと法的な面をどうクリアしていくのか、そういうところを考えながら進めていただければなと。
同時に議会もあるわけですから、そういう情報の関係については議会にもしっかり報告していただきながら進めていただきたいということを要望いたしまして、終了させていただきます。
○副議長(珍田亮子君) 4番、芳賀議員の質問を終わります。
11番、鵜城議員の質問を許します。
◆11番(鵜城雪子君) (登壇)通告に従いまして質問いたします。
このたび、次年度に向けての基本姿勢や主な施策についての
市政執行方針が示されましたが、大筋においては今年度と同様であるとの印象を受けました。
ただ、今年度の
市政執行方針に高齢者の取組は僅かしかなく、障がい者の取組は全く示されていなかったのに対しまして、次年度におきましては、高齢者に対して充実した介護への取組や、公共交通への助成などが新たに盛り込まれています。
また、障がい者福祉においても、障がい者の生活に即した支援体制づくりを進めるとあり、障がいを持つ市民への取組が施策に盛り込まれたことに安堵しております。
高齢者や障がい者の生活がよくなることを期待し、留萌市民の暮らしの向上のために質問させていただきます。
大項目1点目、留萌市の暮らしの向上についてお聞きします。
少子高齢化による様々な問題に直面する中、近年では、豊かさの形として、心身が健康で満足した生活を送ることができている状態を示すウエルビーイングをまちづくりの指標に掲げる自治体が増えています。
まちづくりというと、これまでは経済性や効率性を重視したハード面の整備が中心でしたが、SDGsの流れもあり、幸せを感じて暮らすことができる地域づくりへとシフトしている傾向にあり、留萌市においても、幸せを感じて住み続けたい地域を施策の中心に据えることが求められると思います。
そのためには様々な施策が必要ですが、その前に、ごみ処理の簡素化や交通手段に対する対策、除排雪の改善など、住みづらさを解消していくことが暮らしやすさへの近道ではないかと考えます。
そこで、中項目1点目、公共交通の現状と課題についてお聞きします。
留萌市における公共交通としては、大町と潮静3丁目を起終点に、市内を巡回する留萌市内近郊線は、平日11往復で所要時間は約1時間となっていますが、市立病院まで行くために大町から乗車しても、十字街から沖見町、平和台まで行き、また十字街まで戻り、病院にたどりつくまで1時間もバスに乗っていなくてはなりません。
また、市役所前や図書館、文化センターなど、主要な公共施設前には停留所がないなど、市民生活において不便な状況となっています。
留萌市としましては、路線バスの現状をどのように捉えているのかお聞かせください。
さらには、今月でJR留萌線が廃止になりますが、公共交通への今後の対策についてお聞かせください。
次に、中項目2点目、ごみ処理の現状と今後の施策についてお聞きします。
現在、留萌市におけるごみ分別種類は、23種類プラス綿製品と大変多く、留萌市民はもちろんのこと、留萌に赴任された転勤族などは、分別の多さに辟易し、ごみを札幌などの自宅に持ち帰る方が多いようです。
市長は
市政執行方針において、細かな分別作業が高齢化の進展により、市民の皆様にとって負担が大きくなっていることを認識していると述べられております。
このごみ分別処理の大きな負担に対する軽減策について、市独自の考えがあればお聞かせください。
また、新たなごみ分別方法や、環境への影響などにも配慮したごみ焼却施設の建設に向けた基本構想づくりを進めるということですが、留萌市としては、今後どのような施策をお考えなのかお聞きします。
次に、大項目2点目、留萌市における子育て環境の充実についてお聞きします。
国立社会保障・人口問題研究所が発表した推計では、出生数が80万人を下回るのは2033年とされていましたが、2022年に想定より11年ほど速いペースで少子化が進んでしまいました。
岸田総理は、この出生数は危機的な状況だと認識し、総理自ら異次元の少子化対策に挑戦すると述べられ、少子化対策の柱として、児童手当など経済的支援の強化をはじめ、学童保育や病児保育、産後ケアなどの支援拡充、働き方改革の推進など、少子化対策のたたき台を早急にまとめるとの方針を示しておりますが、留萌市においても、市独自のさらなる
子育て支援の充実を図る必要があると考えています。
そこで、中項目1点目、子どもの夢を叶える施策についてお聞きします。
市政執行方針では、スポーツ、文化活動を通じて、子どもたちの夢を後押しする取組として、今後も卓球やクロスカントリーに限らず、ほかのスポーツ競技や文化活動についても競技力や技術力を高め、遠征費用の支援と、留萌に移り住む子どもたちの下宿料を支援するとあります。
スポーツや文化活動と多岐にわたる子どもたちに対する具体的な支援内容をお聞かせください。
次に、中項目2点目、子育てしやすい環境整備についてお聞きします。
高校生まで医療費無償化を拡充し子育て世代の負担軽減を実現したことは、大変よい施策だと受け止めております。
さらには、地域で子育てを支え合う機能の充実を図ると
市政執行方針で述べられていますし、新たに、全ての妊婦、子育て世代が安心して出産、子育てができる環境づくりを進める目的で、
子育て世代包括支援センターを設置するとされております。
そこで、地域で子育てを支え合う機能の充実について、どのような取組により充実を図っていくお考えなのかお聞きします。
また、
子育て世代包括支援センターの設置方法についてもお聞かせください。
大項目3点目、中西市長が描く留萌の未来像についてお聞きします。
中西市長は、令和4年度からの
市政執行方針で、市民の生活力向上、活気ある元気なまちづくり、教育・子育て環境の充実と子どもたちの夢の実現、市民が安心して暮らせるまち、確かな財政運営と信頼の五つの柱を掲げて実行すると示されております。
しかし、留萌市民がそれらの方針を実感して暮らしやすいまちと感じているようには、残念ながら見受けられません。
そこで、中項目1点目、市長のまちづくりの考え方についてお聞きします。
全国的に少子高齢化が加速していますが、留萌市におきましても、高齢化は年を追うごとに進んでいますし、子どもの数も減少の一途をたどっております。
しかし、残念ながら、今年度における留萌市の高齢者の対策は、全くと言っていいほどありませんでした。
次年度におきましては、75歳以上の後期高齢者に対して、市内バス運賃の半額助成がなされたり、免許を返納した場合の1年間のバス運賃無料なども検討されているようですが、助成対象年齢などを考えると、高齢者対策としては不十分であると捉えております。
また、少子化対策としては、子育て世代の支援が必要不可欠であるのに対して、市民から要望があった屋内交流・遊戯施設ちゃいるもの無償化も実質的には棚上げ状態となっています。
中西市長は、留萌のまちづくりに対して、何を重要と考えて取り組まれているのかお聞かせください。
次に、中項目2点目、今後の市政運営についてお聞きします。
市政執行方針からは、次年度に向けた具体的な取組が多く見られます。
その中でも、道の駅を中心としたモンベルアウトドアヴィレッジるもい構想は、多額の予算を投じる事業であることから、留萌市民からは賛否の声が聞かれます。
期待を寄せている声がある一方で、市民が利用できない施設を造るのは必要ないとの声が多く聞かれます。
もちろん、観光産業の充実を図る施策が必要であることは承知しておりますが、市民の声を聴く限り、道の駅を中心としたモンベルアウトドアヴィレッジるもい構想を望んでいるとは感じられません。
さらには、大規模な構想をかなえる施策を実施することで、市民の暮らしをなおざりにしてはならないと考えます。
中西市長は、留萌市の将来像をどのように描いて市政運営に臨まれているのかお聞きします。
以上で1回目の質問を終わります。
○副議長(珍田亮子君) 答弁を求めます。
市長。
◎市長(中西俊司君) 鵜城議員の御質問にお答えいたします。
初めに、大項目1点目、留萌市の暮らしの向上の中で、中項目1点目、公共交通の現状と課題として、市内路線バスの長大化や、重要な公共施設前に停留所がないなど、市民生活において不便な現状をどのように捉えているかについての御質問でございますが、市内バス路線につきましては、令和3年度まで市内線AコースとBコース、見晴団地線3コースについて沿岸バスが運行しておりました。
利用客の減少に伴う恒常的な赤字や運転手不足により、令和4年度から市内線BコースはAコースに集約化されたことに伴って一筆書きの長大路線となり、乗車時間が長くなったものと受け止めております。
また、主な公共施設前の停留所につきましては、特に停留所が近郊にない留萌市スポーツセンターや文化センターなどの集客施設にとっては、市民の利便性向上の観点からしても、必要性については十分認識しているところではありますが、立地条件や道路環境、他の路線との兼ね合いなどの理由により、運行に至らなかったものと考えております。
私といたしましては、留萌駅周辺地区のにぎわい再生に向けて、新たな交流複合施設の整備や見晴通の開通など、都市機能やまちの形態の変化なども見据えながら、留萌市地域公共交通活性化協議会などにおいて快適な移動環境について検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、JR留萌線が廃止となるが、今後の交通対策についての御質問でございますが、JR留萌線の廃止に伴い、JRからの支援金を活用した代替交通対策として、まず1点目は、沿岸バス株式会社及び道北バス株式会社が共同運行している留萌旭川線の既存バス路線を支援し、JRが担ってきた役割を代替してもらうものであります。
2点目は、JRが運行していた時間帯で既存バスが運行してない時間帯の早朝と夜間について、代替輸送手段を確保するため、デマンドタクシーの運行を小鳩交通株式会社に委託するものであります。
3点目は、新たな交通体系として、旭川への速達性を高めるため、高規格道路を経由した留萌旭川速達便を1日1往復する実証運行を行うため、沿岸バスに運行を委託するものであります。
また、令和5年度に新たに予算計上しております留萌市高齢者市内バス利用促進実証実験事業につきましては、JR廃止後、公共交通としてのバス事業者の役割が重要となり、高齢者の移動手段の確保、市内路線バスの利用促進及び公共交通の維持並びに活性化を図るため、満75歳以上の高齢者バス割引回数券の交付申請者に対し、上限はございますが回数券を配布し、その利用状況等を検証した上で、令和6年度以降の交通対策の在り方について検討してまいりたいと考えております。
次に、中項目2点目、ごみ処理の現状と今後の施策として、
市政執行方針で述べたごみ分別処理負担における軽減策について、市独自の考えがあればお聞きしたいとの御質問でございますが、まず1点御理解をいただきたいのは、ごみ処理の総体的なことにつきましては、留萌南部衛生組合議会等で議論がなされるということを御理解いただいて、留萌市としては2年前に、ごみを捨てることができない高齢者への負担軽減などを実施してきておりますし、分別についても、当初は資源になるということから23プラスワンということで進めてきておりましたが、今後、ごみの埋立て方式でいくと、常にそういうプールを造っていかなきゃならなくなるため、現在、ごみ焼却施設について私からも提案し、留萌南部衛生組合議会で議論をさせていただくということで、まずはここでのお話っていうのは控えさせていただきたいと考えてるところです。
新たなごみの基本構想というものも、留萌南部衛生組合議会で検討する事項となります。
ただ、1市2町の方向性としては、焼却施設が今後のごみの高齢者等を含めて軽減策になるんではないかということで、留萌南部衛生組合議会で議論をしているところであります。
次に、大項目2点目、留萌市における子育て環境の充実の中で、中項目1点目、子どもの夢を叶える施策として、多岐にわたる子どもたちに対する具体的な支援内容についての御質問でございますが、令和3年度に北海道コンサドーレ札幌や株式会社ヴィクタスとの包括連携協定を締結し、スポーツを通じた地域活性化や市民の生活の質向上に向け、民間企業の皆様にたくさんの御尽力をいただきながら、子どもたちの夢を後押しする取組を進めてきたところでございます。
また、卓球やクロスカントリーだけでなく、全国大会等遠征費助成金をはじめとした各種大会に係る助成制度や、閉校した旧北光中学校の体育館を開放し、子どもたちのクラブチームなどの練習場所の確保、留萌市に住み、高い目標を持ってチャレンジする子どもたちの移住支援や住居支援など、子どもたちのスポーツ、文化活動に対する支援を行ってきたところでございます。
市といたしましては、引き続きこれまでの助成制度や民間企業との連携による支援を中心としながら、他のプロクラブチームや民間企業との新たな連携も踏まえ、地域が主体となってスポーツ、文化活動の環境を整え、留萌市にいる子どもたちが夢を持ってチャレンジできる環境づくりに努めてまいりたいと考えているところでございます。
次に、中項目2点目、子育てしやすい環境整備として、地域で子育てを支え合う機能の充実について、どのような取組により充実を図っていく考えなのかについての御質問でございますが、市では、令和2年度から令和6年度までを計画期間とする第2期留萌市子ども・
子育て支援事業計画の中で、
子育て支援センター事業や児童センターでの親子ひろば事業、ファミリーサポートセンター事業をはじめとする15事業を基本目標の地域
子育て支援の充実として位置づけており、関係機関や地域の関係団体ともに地域の
子育て支援事業に取り組んでいるところでございます。
また、令和5年度から新たに
子育て世代包括支援センターを設置し、地域の子育て資源の情報提供を行うとともに、相談体制の充実により、妊娠初期から子育て期まで切れ目のない伴走型の支援を行い、必要に応じて地域の関係機関と連携しながら支援することで、より地域で子育てを支え合う機能の充実を図ろうとするものです。
次に、
子育て世代包括支援センターの設置方法についての御質問でございますが、保健福祉センターはーとふるにおいて、利用者支援事業の基本型を
子育て支援センターが、母子保健型を保健医療課が行い、連携して業務を行っております。
利用者支援事業の内容でございますが、母子保健型につきましては、保健医療課の保健師が専門的な見地から、妊娠期からの母子保健や育児に関する相談の対応を行い、必要な場合は関係機関と連携の上、継続的に支援を行います。
また、基本型につきましては、
子育て支援センターの保育士が地域の教育、保育施設や
子育て支援事業等に関する情報提供を行うほか、子育てに関する相談を受け、関係機関との連絡調整を行います。
両課が情報共有し連携することで、妊産婦、乳幼児等の状況を継続的に把握し、関係機関とも連携した伴走型の支援を行うことで、地域から孤立することなどによる育児不安の解消や、虐待の予防にもつなげていきたいと考えているところでございます。
次に、大項目3点目、中西市長が描く留萌の未来像の中で、中項目1点目、市長のまちづくりの考え方として、高齢者施策や子育て世代に対する施策について不十分と考えるが、まちづくりに対して何を重要と考え、取り組まれているのかについての御質問でございますが、私が市長に就任して以来、市政運営の基本理念として、心豊かで安心なまちづくりを掲げ、その三つの柱として、市民の生活力向上、稼げる留萌への基盤づくり、市民の安心の実現に向けて、これまでも取り組んでいるところでございます。
市民が生き生きと働き、元気に暮らすためには、市民の命と財産を第一とし、市民生活に関わる支援を柔軟に行いながら、必要な診療体制を堅持し安定した医療を提供することが重要と考えております。
中でも、高齢者に対しましては、できるだけ住み慣れた地域で安心した日常生活が営めるよう、高齢者見守りネットワークの構築をはじめ、ごみの分別や除排雪、外出支援策としての公共交通対策など、安心した暮らしのできる環境を整えてまいりたいと考えております。
また、子育て世代に対しましては、留萌で生まれてから高校卒業までの18年間は地元でしっかりサポートし、家族とともに暮らしてほしいとの思いから、医療費無償化の高校生までの拡充や、安心して子どもを預けられる環境の整備、さらには河合塾との連携など、特色ある教育環境や子どもたちのスポーツ、文化活動の充実に向けた支援など、子育て世代をしっかり応援できる施策について、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
次に、中項目2点目、今後の市政運営として、市民の声には、市民が利用できない施設であればモンベルアウトドアヴィレッジるもい構想を望んでいるとは感じられないが、私が留萌市の将来像をどのように描いて市政運営に臨んでいるのかについての御質問でございますが、社会経済環境が急速に変化し、特に人口減少、流出が進む地方においては、従来型の行政施策だけでは多様化する価値観に対応することは難しく、留萌市の価値を高め、共に課題に果敢にチャレンジできる市内外の企業としっかり連携を図りながら時代の転換期を乗り越えていくことが、将来のまちづくりにつながるものと考えております。
モンベルアウトドアヴィレッジるもいは、未利用だった様々な自然資源や恵まれた環境を生かし、アウトドアツーリズムの拠点としてさらなる交流人口や関係人口の増加が期待でき、多くの方々が留萌市を訪れる機会が増えることから、観光に関わりが薄い人も含め、まち全体であらゆる主体がおもてなしの気持ちで迎え入れ、まちの魅力を伝えていき、まちを楽しんでもらうことで多くのリピーターを作り上げ、市民と共に一体感を持って地域振興や経済の活性化を図っていくことが重要であり、留萌市や留萌地域が大きく変わる可能性を秘めているものと期待しているところであります。
私といたしましては、10年、20年先の将来を見据え、若い世代の方々が夢と希望、ふるさと留萌に誇りの持てるまちになるよう、また、留萌市が存在感を発揮できるよう、新たなチャレンジを続けてまいりたいと考えているところです。
以上です。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) ありがとうございます。
では、再質問をさせていただきます。
まず最初に、留萌市の暮らしの向上といたしまして、公共交通の現状と課題の中から二、三点お聞きします。
最初に、バス路線や停留所の問題につきましては、留萌市地域公共交通活性化協議会などでこれから検討していただけるっていうことで受け止めました。
それでは、留萌市が次年度予定している高齢者の市内バス利用促進について質問いたします。
この事業は、75歳以上の高齢者に対しまして市内路線バス運賃が半額助成されるという、高齢者にとりましても、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響でバス利用者が激減したバス会社にとりましても、大変よい施策であると思います。
ただ、せっかくのバス支援事業ですが、75歳以上という年齢設定には、年齢が高過ぎるのではないかと思います。
65歳以上の年金受給者から市内バス半減助成することによって、病院へも行きやすいし、行動範囲も広がり、元気な高齢者が増えるのではないかと考えますが、このバス支援助成の対象年齢を引き下げることはできないのか、市長にお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 基本的に、先ほどから実証実験というお話をさせていただいておりますので、まずは75歳、それと、免許返納者に対する助成ということで、今年度については実態を見て次に判断していきたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 分かりました。
それでは次に、高齢者だけではありませんが、市民が通院として市立病院までタクシーを利用していく場合、市内から往復3,000円以上もかかる大きな出費となっております。
市内のバス路線が不便な上に、市立病院が市内から遠いために、特に年金暮らしの高齢者にとっては大きな出費となっていますし、バスの事業者がコロナ禍により乗客が減り大変なように、タクシー事業者も同様であると聞いております。
市長は高齢者や障がいのある方に対して、タクシー助成を導入する考えをお持ちなのか、見解をお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) タクシーにつきましても、バスの助成につきましても、財政健全化の計画をつくる際に、この部分については予算計上を見合せたという経過もあります。
今後、先ほどもお話ししたとおり、バスでまず実証をしていきながら、どれだけの方がタクシーを必要とするのかも含めて、調査の一部に入れていきたいと考えてるところです。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 順番としては、まずバスを調査するということで分かりました。
次に、またタクシーに対しましてもそのような考えでやっていただければと思います。
次に、JRの早朝便や帰りの遅い便を利用しているのは学生だけではなく、通院でJRを利用している市民もたくさんいらっしゃいます。
学生が利用するデマンドタクシーは、夏休みや冬休み、春休みなどの学校の休みはデマンドタクシーも中止になるっていうことらしいのですが、通院や用事などでJRを使う市民に及ぶ影響をどのように考えているのかお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) まずは、デマンドバスにつきましては学校のあるとき、土日についてはバスを運行しないということで、ただ、通院だとかで乗れないのかというとそうじゃなくて、タクシー会社に予約を入れて乗っていくことは可能だと考えています。
帰りも同じ状況になるかと思います。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 土日は病院も休みですし、仕方がないと思うんですが、それでは春休み、夏休み、冬休みの平日は運行していただけるんですか。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 現在、JRとの協議の中では、休み中についてはしないということで御理解願いたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 理解できないんですが。
なぜかというと、命に関わる病気を抱えている方もいらっしゃるんです。
それで、JRを使って1か月に1回、2か月に1回通ってるおばあちゃんも確かにいますので、この辺、春休み、夏休み、冬休み、学生のためだけではなく、一般市民もJRを利用している方がたくさんいらっしゃいましたので、その方のためにも平日だけは運転しているようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○副議長(珍田亮子君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
今回、代替交通として、まず私ども講じた部分につきましては、恒常的に通勤、通学で使ってる割合が、圧倒的にこの朝の時間帯が多かったということでございますので、そういった部分にまずは対応するということで、学生の通学に支障のないという部分を優先いたしまして、その範囲内で、一般の方も予約で利用できるといったような運用でスタートしたいということで考えたものでございます。
今後、利用実態ですとか皆さんの声をお聞きしながら、私ども今までこの朝の便の時間帯での利用については、恒常的な利用が極めて少なかったという実態を踏まえての代替交通の考え方でございますので、そちらについてまずこの形でスタートさせていただいて、その後にいろいろ実状だとかも踏まえながら、適宜見直しさせていただければと思ってございます。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) ぜひ検討していただきたいと思います。
では次に、ごみ処理の現状と今後の施策につきまして、1点だけお聞きします。
留萌市独自のことしか聞けませんので、2年前から行っております留萌市独自の施策として、高齢者がごみステーションまで運ぶことが困難な世帯に限りまして市が助成してくれるっていうこの施策なんですが、この事業は利用料金が月600円で、生ごみ、燃えるゴミ、燃えないごみ、資源ごみ、危険ごみを自分で分別し、分別がされていないごみは収集されませんとあります。
要介護や要支援の方、身体障害者手帳の交付を受けていてさらに肢体不自由児、視覚障害の1級又は2級の方など、対象世帯がごく限られております。
例えば小平町では、分別のできない高齢者や障がいのある方の分別は町が行い、持っていってくれるシステムを作っております。
留萌市でも、このように高齢者や障がい者に対して分別支援ができないのかなと思い、市長にお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 基本的には、まず外に搬出できない方を対象としております。
今後、留萌南部衛生組合で作るごみの処理計画に沿って対応をしていくことになろうかと思います。
留萌市独自では、現在の高齢者に対するごみ出しということで御理解を願いたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) では次に、留萌市における子育て環境の充実としまして、子どもの夢を叶える施策の中で、2点お聞きしたいと思います。
まず、留萌管内の周辺自治体でスキー場がないのは留萌市だけです。
留萌市で何十年も活動していて、優秀な選手を数多く輩出している留萌ジュニアスキー少年団は、増毛町のスキー場と沼田町のスキー場まで練習に行っています。
地元新聞の市民の声では、留萌の子どもたちがスキーを習う場所、また、ファミリー向けスキー場復活などの意見が掲載されております。
留萌市は、今後、神居岩スキー場の活用拡大について、どのような考えをお持ちなのかお聞きします。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 神居岩スキー場につきましては、令和2年度に導入した圧雪車により、クロスカントリーコースのほか、土日祝日に一部ゲレンデの圧雪を行っており、クロスカントリーは主に少年団、部活動、自衛隊の訓練の場として、ゲレンデにつきましては、小学校低学年のスキー授業、親子によるスキー練習、雪育のイベント会場などに利用されているところでございますが、アルペン競技に関しましては、神居岩スキー場にリフトがないということ、また、傾斜が緩やかであるということで、私の知ってる範囲ではもう、神居岩スキー場のリフトがあったときから、既に、高学年になると急斜面の技術を求めて増毛町や小平町に行っていたのを間近に見ている状況です。
今後も少年団については、増毛スキー場での練習ということで、私としては今後、低学年等の需要が伸びてくるようであれば、スキー連盟と十分協議して進めてまいりたいと考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 留萌市の子どもたちが、スキー授業でほかの町にまで行かないといけないっていうことに対しまして、私は留萌市内のスキー場で子どもたちが練習する、あるいはスキー授業を行うのが本当なんじゃないかなと思いますが、この件についてはこれから市長の考えをお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) スキー場の件に関しましては、近隣においても、例えば深川市の子どもたちは沼田町に行くですとか、スキー人口の減少により、リフト運営だとか非常にスキー場運営が厳しくなっているということで、広域である施設を活用させていただきながら利用をしていくということの方向性は変わらないということで御理解いただきたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) では、子どもの夢を叶える施策について、留萌市のふるさと納税の返礼品と一緒に送るメッセージカードには子どもたちがたくさん載ってまして、「Thank You 留萌市は子どもたちの夢を応援しています」と書かれたメッセージカードなんですが、この中には、サッカーボールを持ってる子ども、バスケットボール、卓球、野球、剣道、バトンの子どもたちが笑顔で載っています。
これらの様々な競技で頑張っている子どもたちに対しまして、留萌市はどのように応援していく考えなのか、具体的にお聞かせください。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) これからスポーツ、文化含めて、働き方改革の中で地域型少年団ですとかそういう形の中で、指導者には有償で協力していただくことで、今、進めているところです。
少子化ということが非常に大きな影響がありますから、1学校で1つの競技をするということが今はできない状態で、野球等については連合体で中体連などを戦っているということで聞いておりますので、私どもとしても、その地域型のスポーツ交流について、十分会議の中で検討させていただきながら、適切な指導者というのもいろいろ依頼をかけていきたいと考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) では次に、子育てしやすい環境整備についてお聞きします。
先月、1週間ぐらい前に屋内交流・遊戯施設ちゃいるもに行ってみました。
平日遊んでる子は1人か2人、または誰もいない時間帯もあり、ほとんど貸切り状態が続いておりました。
市民にもっと利用してもらうためにも、市民限定で、せめて平日は無料にして、子どもと子育て世代の大変なお母さんに喜んでもらうようにするお考えはないのか、市長にお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) ちゃいるもの遊戯広場は、毎日、子どもの笑い声や笑顔が見られることは必要だと思いますが、今は預かり含めて、保育所も0歳から受けている。
また、幼稚園も充実している。
あと、
子育て支援センターで親子で集まる。
子育て支援センターにつきましては、月2回、屋内交流・遊戯施設ちゃいるもを活用していただいているところですし、そういうことで、団体利用等につきましては無償で提供しているところでございます。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 第2期留萌市子ども・
子育て支援事業計画の基本目標としまして、地域
子育て支援の充実として位置づけている事業には、
子育て支援センター事業や「カズモ あかちゃんの駅」認定事業など多くの事業が入っております。
この事業の中に、屋内交流・遊戯施設ちゃいるもの施設を認定し、子ども・
子育て支援事業として市民に開放すると、利用料金の設定を市民と外からの利用者で分けることが私は可能になると考えます。
市長の見解をお伺いしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 先ほども言ったとおり、団体利用を含めて無償化させていただいておりますが、個人利用については、100円といえどもこれからの施設を維持していくために必要な経費として考えているところであります。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) それでは、遊び時間が1クール1時間半となっているんですが、子どもがせっかく遊びに興じてきたときに場外に出されるというお話を聞きました。
その後、30分も除菌をするんですが、このシステムを採用しているのはもはや留萌市ぐらいではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症も落ちつき、子どもの数も少ないのですから、自由に入り、自由に遊べる施設にするべきだと考えますが、市長の考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) どこまでの施設がそういう体制をしてるか理解はしてませんが、留萌市としては、今の
新型コロナウイルス感染症におけるそれぞれの制限として運営しているところです。
ですから5月8日以降については、ある程度それが解除されると考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 政府は昨日からマスク着用を個人の判断に委ね、5月8日から
新型コロナウイルス感染症を季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げることなどと決定しましたので、今の市長の御答弁のように、屋内交流・遊戯施設ちゃいるもにおける入場制限や時間制限、予約制などの入場方法が変わるというように考えてもよろしいのでしょうか。
○副議長(珍田亮子君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(海野聡君) お答えいたします。
オープン以来、現状の3区分で利用していただいているという状況でございます。
これらの情勢が緩和されたといえども、親御さんの判断で今でもマスクをして遊んでいる子どももいらっしゃいますので、私ども所管課も含めてその辺の運用について、段階的に緩和していけるような形で内部でも詰めさせていただければと思っております。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) では次に、多岐にわたる子どもたちに対する支援内容をお聞きしたのですが、御答弁では地域が主体となってスポーツ、文化活動の環境を整えるということですが、具体的にどのように環境を整えていくのか、その施策をお聞かせください。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 留萌市における遊休施設の活用ですとか、学校開放事業、これも検討の中に含めていきたいと考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) それではこの項目最後になりますが、留萌市にいる子どもたちが夢を持ってチャレンジできる環境づくりに努めていくということですが、どのような環境づくりをお考えなのか、お聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 子どもたちは、様々な思いを持って各種のスポーツなり文化活動なり事業を行っていると思います。
例えば、現在、子どもたちの吹奏楽ですとかそういうものについては、ふるさとの納税の中で楽器を提供していただいているとか、また、今後も小さな子どもたちがスポーツですとか文化活動に参加できる体制なども含めて、協議をしていきたいと考えているところです。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) では最後のほうになりますが、中西市長が描く留萌の未来像について何点かお聞きします。
市長は御答弁で、住み慣れた地域で安心した暮らしのできる環境を整えていきたいと、高齢者施策や子育て世代に対する施策をいろいろと挙げられました。
そのためには、これからも様々な高齢者施策や子育て世代の施策が必要になると思います。
そこで、高齢者世代には高齢者世代の意見や要望を聴く機会をつくり、また子育て世代には子育て世代の意見や要望を聴く機会をつくり、施策に反映することが必要だと考えますが、市長の考えをお伺いしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 範囲をどこまでにするのかということも含めてお話をさせていただきますが、高齢者等については、1年に1回、私はあかしあ大学に呼ばれて講演をして、意見交換をさせていただいております。
子ども・
子育て会議という場についても、私は座長ではありませんが、様々報告を受けています。
また、御承知のとおり、市政懇談会の開催ですとか、様々出前トーク含めて市としては対応をしていると考えております。
しかしながら、議員がおっしゃるとおり、様々な施策に対しての意見、これは正直私のところには届いていません。
ですから、先ほど質問の中にもありましたとおり、たくさんの方が異論を持っているような内容のお言葉がありましたが、意見箱においてもメール等についても私どもには届いてないということと、新聞等での表現については、匿名で来られると返答のしようがないということですから、私としては、何か御意見があるのであれば、市に直接なり、私に直接電話を入れるなりしていただければ対応したいと思いますし、特に、住所、名前だけははっきり伝えていただきたいと思っているところです。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 今のは私の何に対する質問の答弁なんでしょうか。
市長の思いは、私の何の質問に対する今の答弁になるのかなと。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) 意見を聴く機会をということですので、間違ってないですよね。
○副議長(珍田亮子君) 鵜城議員。
◆11番(鵜城雪子君) 高齢者世代と子育て世代の意見を聴くことですね、分かりました。
ありがとうございます。
それでは、最後の市政運営についてお聞きしますが、市長が先ほど熱い思い、これからをどうしたいということを最初熱い思いで語ってくださいましたので、それが私は市民に伝わることが望ましいと思っております。
そういう機会をつくってくだされば、市民も市長がどういう思いでこの構想をかなえていきたいのかが分かるのではないかなと思います。
最後の質問になります。
中西市長は就任当初から、中学生までの医療費全額助成、昨年からは高校生まで無償化になりましたが、病児保育室開設、保育園の待機児童解消、黄金岬の整備、るもいプラザ移転、おんせんタクー留など、市民生活の豊かさに直結する施策を次々と実施されてきたと私は思っております。
しかし、その後は企業誘致をはじめ、モンベルアウトドアヴィレッジるもい構想や、卓球のまち留萌の取組、給食民営化などの大型事業を打ち出していますが、市民生活の豊かさには直接には結びつかないのではないかと思える施策であると感じております。
最後に、市長は留萌市が掲げる大規模な事業費を有する施策が、留萌市民の暮らしの豊かさや、留萌の明るい未来につながるとの確信を持って取り組まれているのか、お聞きしたいと思います。
○副議長(珍田亮子君) 市長。
◎市長(中西俊司君) まずは、市民の意見を聴く機会ということで、この3年におけるコロナ禍において、様々な懇談会を開くことができなかった。
また、私の2期目の選挙公約についても、かなり制限を受けながらの選挙活動ということで、皆さんにお話をする機会がなかったのかなと思っています。
5月8日以降は、今までやってきたことを含めて市民の声を聴く、私の意見を届けたいと考えております。
この大型事業は、市民生活において生産人口を高めることが大事だと私は思っております。
御承知のとおり、それぞれ高齢者がもらっている年金というのも、今、誰が負担しているか。
それは、生産人口が働いて、それが年金機構に行って循環されていくという。
今、政府も大変その財源に苦しんでいる。
ですから、そういう意味では、子育てや生産人口をいかにその地域に増やしていくのか。
またそして、豊かな自然とその中で、家族が生まれてくることによって出生率も上がってくる。
本当にこれが今の国のお金の循環だと思っておりますから、稼げる留萌を目指す上では、ある程度、企業との協議をさせていただきながら、できれば、進出を願って、今、それぞれ施策に向かって進んでいるところです。
○副議長(珍田亮子君) 11番、鵜城議員の質問を終わります。
───────────────────────
△散会宣告
○副議長(珍田亮子君) 本日の一般質問はこの程度で終了し、散会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(珍田亮子君) 御異議なしと認めます。
したがって、本日はこれにて散会いたします。
午後 2時54分散会
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地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
令和 年 月 日
留萌市議会議長 小 野 敏 雄
留萌市議会副議長 珍 田 亮 子
署 名 議 員 村 山 ゆ か り
署 名 議 員 野 崎 良 夫...