釧路市議会 > 2019-02-22 >
02月22日-01号

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  1. 釧路市議会 2019-02-22
    02月22日-01号


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    平成31年第2回 2月定例会             平成31年第2回2月定例会        釧 路 市 議 会 会 議 録  第 1 日             平成31年2月22日(金曜日)─────────────────────────────────────── 議事日程  午前10時開議日程第1 会期決定の件日程第2 市長の市政方針演説日程第3 教育長の教育行政方針演説日程第4 議案第1号から第43号まで及び第45号から第53号まで並びに報告第1号(提案説明) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 会議に付した案件1 会議録署名議員の指名1 諸般の報告1 日程第11 日程第21 日程第31 日程第4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席議員(27人)   議 長 7番  草 島 守 之   副議長 14番  秋 田 慎 一       1番  伊 東 尚 悟       2番  山 口 光 信       3番  三 木   均       4番  高 橋 一 彦       5番  続 木 敏 博       6番  戸 田   悟       8番  河 合 初 恵       9番  大 越 拓 也       10番  森     豊       11番  大 澤 恵 介       12番  金 安 潤 子       13番  工 藤 正 志       15番  松 橋 尚 文       16番  月 田 光 明       17番  畑 中 優 周       18番  松 永 征 明       19番  鶴 間 秀 典       20番  村 上 和 繁       21番  梅 津 則 行       22番  岡 田   遼       23番  松 尾 和 仁       24番  宮 田   団       25番  松 永 俊 雄       26番  酒 巻 勝 美       27番  佐 藤 勝 秋 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席を求めた者 市長        蝦 名 大 也 教育委員会教育長  岡 部 義 孝 代表監査委員    中 井 康 晴 選挙管理委員会委員長小笠原   寛 農業委員会会長   野 村 照 明 公平委員会委員長  稲 澤   優 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本会議場に出席した者 市長        蝦 名 大 也 副市長       岩 隈 敏 彦 副市長       名 塚   昭 代表監査委員    中 井 康 晴 公営企業管理者   土 屋 敬 視 教育長       岡 部 義 孝 総務部長      田 中 敏 也 総合政策部長    岡 本 満 幸 男女平等参画推進参事前 田 千加子 公有資産マネジメント推進参事           (岡本総合政策部長兼務) 都心部まちづくり担当部長           渡 辺   亮 市民環境部長    中 村 文 彦 福祉部長      奥 山 栄 子 こども保健部長   柏 木 恭 美 産業振興部長    秋 里 喜久治 観光振興担当部長  吉 田 英 樹 水産港湾空港部長  市 原 義 久 都市整備部長    伴     篤 市立病院事務部長  津 田   学 上下水道部長    古 川 幸 男 消防長       臺丸谷 修 一 学校教育部長    高 玉 雄 司 生涯学習部長    川 畑 浩 士 阿寒町行政センター長太 田   融 音別町行政センター長宮 下   誠 秘書課長      古 川 秀 一 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 議会事務局職員 議会事務局長    若 生 貴 仁 議事課長      高 嶋 晃 治 議事課総務担当専門員小 野 亮 宇 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午前10時00分開会 開会宣告 ○議長(草島守之) 皆さんおはようございます。 出席議員が定足数に達しておりますので、平成31年第2回釧路市議会2月定例会は成立いたしました。 よって、これより開会いたします。 直ちに会議を開きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━会議録署名議員の指名 ○議長(草島守之) 会議録署名議員の指名を行います。 今定例会の会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により           6番 戸 田   悟 議員           9番 大 越 拓 也 議員           21番 梅 津 則 行 議員を指名いたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △諸般の報告 ○議長(草島守之) 事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(若生貴仁) 報告をいたします。 ただいまの出席議員は27人であります。 今議会に市長から提出された議案は、議案第1号から第52号まで、諮問第1号及び報告第1号であります。 次に、本日付で梅津則行議員外3人から、議案第53号釧路市子どもの貧困対策条例の提出がありました。 次に、市長から、地方自治法第122条の規定に基づき、平成30年事務報告書の提出がありました。 また、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、釧路市役所防災庁舎駐車場において発生した物損事故に関し、損害賠償の額を定め、和解を成立させる専決処分の報告がありました。 次に、監査委員から、地方自治法第199条第9項の規定に基づき、監査報告書の提出がありました。 また、同法第235条の2第3項の規定に基づき、例月現金出納検査報告書の提出がありました。 次に、本日の議事日程は日程第1 会期決定の件日程第2 市長の市政方針演説日程第3 教育長の教育行政方針演説日程第4 議案第1号から第43号まで及び第45号から第53号まで並びに報告第1号であります。 以上で報告を終わります。  ────────────────────  〔朗読せざるも掲載〕       2月定例市議会議案件名 議案番号      件              名議案第1号 平成31年度釧路市一般会計予算議案第2号 平成31年度釧路市国民健康保険特別会計予算議案第3号 平成31年度釧路市国民健康保険阿寒診療所事業特別会計予算議案第4号 平成31年度釧路市国民健康保険音別診療所事業特別会計予算議案第5号 平成31年度釧路市後期高齢者医療特別会計予算議案第6号 平成31年度釧路市介護保険特別会計予算議案第7号 平成31年度釧路市農業用簡易水道事業特別会計予算議案第8号 平成31年度釧路市魚揚場事業特別会計予算議案第9号 平成31年度釧路市駐車場事業特別会計予算議案第10号 平成31年度釧路市動物園事業特別会計予算議案第11号 平成31年度釧路市病院事業会計予算議案第12号 平成31年度釧路市水道事業会計予算議案第13号 平成31年度釧路市工業用水道事業会計予算議案第14号 平成31年度釧路市下水道事業会計予算議案第15号 平成31年度釧路市公設地方卸売市場事業会計予算議案第16号 平成31年度釧路市港湾整備事業会計予算議案第17号 釧路市建築審査会条例の一部を改正する条例議案第18号 釧路市事務分掌条例の一部を改正する条例議案第19号 釧路市職員定数条例の一部を改正する条例議案第20号 釧路市特別職の職員の給与に関する条例等の特例に関する条例議案第21号 釧路市特別職の職員の退職手当支給条例の一部を改正する条例議案第22号 釧路市基金条例の一部を改正する条例議案第23号 釧路市手数料条例の一部を改正する条例議案第24号 消費税率及び地方消費税率の引上げに伴う関係条例の整備に関する条例議案第25号 釧路市ホームヘルパー派遣条例を廃止する条例議案第26号 釧路市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例議案第27号 釧路市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例議案第28号 釧路市廃棄物の減量及び処理等に関する条例の一部を改正する条例議案第29号 釧路市国民健康保険条例の一部を改正する条例議案第30号 釧路市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例議案第31号 釧路市国民健康保険診療所条例の一部を改正する条例議案第32号 釧路市企業立地促進条例の一部を改正する条例議案第33号 釧路市公設地方卸売市場業務規程の一部を改正する条例議案第34号 釧路市農業用簡易水道事業給水条例の一部を改正する条例議案第35号 釧路市魚揚場条例の一部を改正する条例議案第36号 釧路市駐車場条例の一部を改正する条例議案第37号 釧路市港湾施設管理条例の一部を改正する条例議案第38号 釧路市水道事業給水条例等の一部を改正する条例議案第39号 釧路市水道布設工事監督者の配置基準及び資格並びに水道技術管理者の資格に関する条例の一部を改正する条例議案第40号 釧路市立学校設置条例の一部を改正する条例議案第41号 釧路市動物園条例の一部を改正する条例議案第42号 財産処分の件議案第43号 和解成立の件議案第44号 監査委員の選任について同意を求める件議案第45号 平成30年度釧路市一般会計補正予算議案第46号 平成30年度釧路市国民健康保険特別会計補正予算議案第47号 平成30年度釧路市介護保険特別会計補正予算議案第48号 平成30年度釧路市動物園事業特別会計補正予算議案第49号 平成30年度釧路市病院事業会計補正予算議案第50号 平成30年度釧路市水道事業会計補正予算議案第51号 平成30年度釧路市下水道事業会計補正予算議案第52号 平成30年度釧路市港湾整備事業会計補正予算諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について意見を求める件報告第1号 専決処分報告の件(以上54件 市長提出)議案第53号 釧路市子どもの貧困対策条例(以上1件 議員提出) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第1 会期決定の件 ○議長(草島守之) 日程第1、会期決定の件を議題といたします。 お諮りいたします。 今会期は、本日から3月15日までの22日間といたしたいと思います。 これにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之) ご異議なしと認めます。 よって、会期は本日から3月15日までの22日間と決しました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第2 市長の市政方針演説 ○議長(草島守之) 日程第2、市長から市政方針に関し発言を求められておりますので、これを許します。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) おはようございます。 平成31年釧路市議会2月定例会の開会に当たり、市政執行方針について所信を述べ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。 平成の時代が最後の年を迎え、新たな時代が幕をあける本年、我が国の経済情勢は、平成24年12月から続く現在の景気拡大局面がいざなみ景気を超え、戦後最長となった可能性が高いと発表されているものの、世界の情勢は目まぐるしく変化しており、先が見通せない状況にあります。 今や国難とも言える人口減少問題については、平成20年をピークに減少に転じ、平成29年には65歳以上の高齢者人口の総人口に占める割合が27.7%と最高を記録するなど、世界的に見ても空前の速度と規模で高齢化が進行しております。 一方、年間出生数は平成28年に97万7,000人となり、明治32年の統計開始以来、初めて100万人を割り込むなど、国と地方を挙げた懸命の取り組みにもかかわらず、我が国の人口減少に歯どめがかかる状況とはなっておりません。 さらに、大阪圏や名古屋圏にあっても転出超過がとまらない中、東京圏では国の人口の約3割が集中し、若年層を中心に転入超過が続くなど、人口減少のもう一つの大きな課題である東京一極集中につきましては依然として是正が進んでおらず、また北海道内で一極集中が進む札幌市においても、近年、人口増加のペースが鈍化するなど、人口のダム機能の役割が低下しつつあります。 釧路市ではこれまで、域内循環や外から稼ぐ取り組みの推進などにより、地域経済の基盤を強化し、雇用機会の拡大を図るとともに、安全・安心なまちづくりを進めるなどの取り組みにより、親になる世代の定着を目指してまいりました。その結果、社会減少は近年縮小傾向にあるものの、人口減少はなおも厳しい状況が続いております。 このような中、改めて、地方都市における人口減少対策は次の親になる世代を確保することであり、若者が住み続けられるということは、このまち釧路で安心して働き、暮らすということであります。働くための仕事、雇用をつくることは最も重要な施策であり、そのための経済の活性化、教育など人材の育成、産業の基盤整備、働きやすい環境をつくるための子育て支援など、まち・ひとの将来につながる事業に重点的に投資していくことがこのまちの未来につながるものと私は考えております。 私たちが住むこのまちには、これまで基幹産業を支え続けてきた高い技術力、国内外の観光客を引きつけるさまざまな魅力や資源があります。そして、このまちを元気にしたいと願う市民の皆様の熱い思いとエネルギーがあります。次の世代を担う子どもたちに、責任を持って夢と希望にあふれる「みらい」を引き継いでいくため、まちづくり基本構想の域内連関の理念を市民の皆様としっかりと共有しながら、各分野における施策、事業を着実に推進することにより、目指すべきまちづくりの実現に努めてまいります。 以下、平成31年度の市政の執行方針についてご説明申し上げます。 国の平成31年度地方財政対策では、地方が人づくり革命の実現や地方創生の推進、防災・減災対策等取り組みつつ安定的に財政運営を行うことができるよう、地方税、地方交付税等一般財源総額については前年度比でプラス1.0%、約6,000億円の増加となりました。 これに対し、本市における平成31年度の一般財源の総額は前年度比プラス0.2%、約1億円の増にすぎない状況となっており、特に市税、地方交付税臨時財政対策債の合計額はマイナス0.9%、約4億1,000万円の減が見込まれます。 市税収入では、固定資産税は家屋の新増築や償却資産の新増設などによる増収が見込まれるものの、法人市民税市たばこ税などにおいて減収となる見込みであることから、平成30年度当初予算と比較して全体でプラス0.3%、約6,000万円の増と、ほぼ横ばいとなっており、市町村の税収が2.1%ふえるとされている国の地方財政対策とは大きな乖離が生じております。 このような厳しい財政状況にありながらも、まちづくり基本構想に基づき、限られた財源を目指すべきまちづくりの実現に向けた取り組みに重点的に配分できるよう努めたところであります。 また、建設工事の発注につきましては、年度内における発注時期の平準化、春先の受注機会の拡大や雇用環境の改善などを目的として、平成31年度発注予定工事の一部について、平成30年度に引き続きゼロ市債事業としております。 まちの活力を高める経済の活性化は、市民の安定した暮らしの基礎となる雇用をつくります。雇用が生まれると、教育や福祉、医療などの生活基盤が整った安全で安心な地域社会としての「まち」へと発展していきます。誰もが健康で安全に安心して、生まれ、育ち、生きがいを持って暮らし続けることができる「まち」。次世代を担う若者が地域の「みらい」に希望を描くことができる「まち」。ひがし北海道の拠点都市である釧路市の「みらい」に向け、地域経済を担う人材を育て、経済活動を支える都市機能の向上を図り、経済の活性化につなげるための投資となる施策に重点を置き、平成31年度予算を編成したところであります。 外から稼ぐ力を高めるため、企業の生産体制、技術向上や販路拡大などの地盤づくりへの支援を行うとともに、企業の持つ強みを引き出し、伸ばす釧路市ビジネスサポートセンターk-Biz相談対応体制の強化を図ってまいります。 豊かな自然環境に恵まれ、多様な文化を有する釧路は、観光の分野において国内外からの注目を集め、観光立国ショーケース国立公園満喫プロジェクトに選定されるなど、世界一級の観光地づくりを目指して成長を続けております。観光立国ショーケースの最終年に向け、釧路、阿寒、音別、それぞれの地域特性を生かした観光資源の磨き上げを行い、訪日外国人旅行者誘客に向けた受け入れ態勢の整備を地域一丸となって進め、目標達成に向けて各種施策の取り組みを加速させてまいります。 また、台北市立動物園へ繁殖貸与しているタンチョウの新しい飼育舎完成式典をきっかけとし、天然マリモの貸与など学術交流を一層深めるとともに、海外交流の促進や世界一級の観光地としての釧路の魅力を伝える好機と捉え、さまざまな連携事業を展開してまいります。 地域経済を担う人材の育成は、経済の活性化に欠かせない取り組みであります。自分たちが暮らすまちの歴史などを学ぶ地域教育やキャリア教育などを通して、地元に愛着や誇りを持つ人材を育てるとともに、就労支援UIJターンの推進などにより、地域を支える人材の育成、確保に努めてまいります。 経済活動と住民生活を支える都市機能の向上は、ひがし北海道の人流、物流機能をさらに高めることにつながります。大都市圏と釧路をつなぐ陸路となる幹線道路網の整備促進、海路となる港湾機能の充実、空路となるたんちょう釧路空港の機能向上など、陸海空の人的、物流拠点としての充実に努めてまいります。 あわせて、まちづくり基本構想の着実な推進により目指すべきまちづくりを実現すべく、以下、分野別の取り組みを述べさせていただきます。 第1章、「福祉・安全安心」では、誰もが幸せで安心な暮らしづくりを進めるため、幼児教育に係る費用の無償化や多子世帯への保育料の負担軽減、医療費の無料化の対象を小学校就学前まで拡大するなど、利用者負担軽減措置の拡充を図り、子育て世帯のさらなる経済的負担の軽減を図ってまいります。 また、新たに市立釧路総合病院との連携により、産後の母親の心身のケアや育児サポートなどの支援を行う産後ケア事業を実施するほか、子育て支援拠点センターにおいて実施する利用者支援事業により、子育て世帯へのきめ細かなサポートを行います。 さらには、第2期子ども・子育て支援事業計画の策定に取り組み、安心して子どもを産み育てられる環境整備を進めてまいります。 市立釧路総合病院では、釧路、根室圏域における地方センター病院として高度急性期医療の機能を確保していくことが重要でありますことから、改めて新棟建設に向けて検討を進めますとともに、医療器械等の充実に努めてまいります。 高等看護学院では、教育環境の充実を図るため、引き続き改築工事を進めてまいります。 休日、夜間の入院、治療を必要とする小児の重症救急患者に対する医療を確保するため、実施病院への支援を継続するなど、市民が安心して医療を受けることができるよう、救急医療体制の充実に努めてまいります。 市民の健康増進を目指し、釧路公立大学と共同で開発するアプリによる健康ポイント事業を実施するほか、若者健診やキッズ健診の実施などにより、若い世代からの生活習慣病の予防、早期発見、重症化予防取り組みます。 がん対策につきましては、かかりつけ医による受診勧奨や、子宮頸がん及び乳がん検診無料クーポン券の配付を継続し、がん検診の受診率向上と早期発見に努めてまいります。 高齢者の外出と社会参加を促し、生きがいづくり健康づくりを促進するため、70歳以上の方全てを対象にした高齢者外出促進バス事業を新たに実施いたします。 また、高齢者が可能な限り住みなれた地域で安心して暮らせるよう、地域包括ケアシステムの充実に向け、引き続き、在宅医療と介護の連携や新しい総合事業介護サービス基盤の整備などの取り組みを進めてまいります。 障がいのある方々が地域で安心して暮らせるよう、障がい福祉サービスの充実に努め、小学校就学前の障がい児への利用者負担の無償化など、今後も障がいのある方々の生活と就労に対する一層の支援の充実を図ってまいります。 生活困窮者等の自立支援につきましては、包括的な相談支援体制の構築や就労支援取り組みなどが着実に成果を上げてきた中で、引き続き、経済的自立や日常生活、社会生活自立へ向けた支援を行ってまいります。 また、消費税引き上げによる低所得者、子育て世帯の消費に与える影響を緩和するとともに、地域における消費を喚起、下支えすることを目的に、プレミアム付商品券の発行を行います。 町内会等と連携し、災害時に自力避難が困難な方の避難支援体制の構築や、地域安心ネットワーク事業による地域の見守り活動等に取り組み、地域の相互扶助機能向上を図ってまいります。 さまざまな自然災害リスクの高まりに対し、自衛隊等の関係機関と連携した防災総合訓練の実施、土砂災害警戒区域ごとに素早く避難勧告等を配信できる仕組みの確立などに取り組むとともに、高規格救急自動車等消防資機材の整備、消防団活動の強化など、災害に強いまちづくりを進めてまいります。 また、新たに訓練施設を備えた西消防署第9分団庁舎の建設により、消防体制の強化を図ってまいります。 安全・安心な生活を守る防犯の取り組みにつきましては、阿寒地区における防犯灯のLED化を実施するなど、防犯活動の充実に努めてまいります。 第2章、「環境・教育・文化」では、郷土を愛する心豊かな人づくりを進めるため、雄大な自然環境の恩恵を受けながら、特別天然記念物であるタンチョウや阿寒湖のマリモなどの保護、研究に取り組み、自然と共生した潤いあふれる環境調和都市の実現を目指してまいります。 性別にかかわりなく、ともに協力し、個性と能力を十分に発揮できる男女平等参画社会の実現に向け、くしろ男女平等参画プランによる取り組みを継続してまいります。 アイヌ文化の保存、継承を図るため、伝統的生活空間イオル再生事業取り組み、伝承活動に必要な自然素材の育成や、体験交流を通じた普及啓発などを進めてまいります。 移住・定住、長期滞在につきましては、民間事業者との連携による受け入れ環境の整備等を継続し、交流人口の拡大に努めるとともに、新たに、若年層を対象としたくしろお試しワーキングホリデー事業による移住促進の取り組みを進めてまいります。 教育につきましては、釧路市教育大綱の基本的な考えに基づき、学校教育では、子どもたちが社会や世界に向き合い、未来のつくり手となるために必要な資質、能力をはぐくむため、復習教材の導入や小中連携による中学校への円滑な接続等に取り組み、基本的な学習習慣と学力の基礎基本の定着を図ることで、児童・生徒の基礎学力の向上を目指してまいります。 あわせて、より豊かな国際感覚を育成し、語学力、コミュニケーション能力を深めるため、外国人英語指導助手の増員により外国語学習の指導体制の充実を図ります。 次代を担う子どもたち知的好奇心を高め、無限の可能性を引き出すため、こども遊学館のプラネタリウムを更新いたします。 また、東京オリンピックパラリンピック大会に向け、ホストタウンとしてベトナムからの事前合宿の受け入れや市民との交流事業を実施するほか、12月から開催される第92回日本学生氷上競技選手権大会においては、全国から集う選手、役員の皆様をおもてなしの心を持ってお迎えするとともに、釧路の魅力を全国に発信してまいります。 第3章、「経済・産業」では、域内循環と外から稼ぐ力を高める仕組みづくりを進めるため、農林業におきましては、国営緊急農地再編整備事業道営草地畜産整備事業を活用し、農地の大区画化や公共牧場の整備を進め、農業生産基盤の充実を図るとともに、新たに創設された森林環境譲与税を活用しながら、適切な森林管理や地域材の利活用の推進などを通じて森林資源の循環利用を進めてまいります。 水産業につきましては、安定した漁業生産体制を確立するため、桂恋、千代ノ浦の両漁港の整備や増殖事業の推進に取り組むとともに、水産加工品開発の支援やくしろプライド釧魚事業などを推進し、引き続き水産物の消費拡大を図ってまいります。 また、魚揚場事業会計につきましては、経営健全化計画の終了に伴い、特別会計へ移行し、引き続き水産関係者等と共同しながら魚揚場施設の整備を進め、安全で高品質な水産物の流通を推進いたします。 鉱工業においては、国内唯一の坑内掘り稼行炭鉱である釧路炭鉱が高度な技術水準を保ちながら長期存続が可能となるよう、地域の石炭を燃料とする火力発電事業への支援や周辺環境の整備を行うとともに、海外産炭国に対する研修事業の継続に向けて取り組んでまいります。 観光においては、DMO法人の体制強化への支援を継続するとともに、釧路市街地中心部における周遊の促進と宿泊者数の増加を図るため、官民が連携して各種事業を展開してまいります。 阿寒湖温泉地区においては、自然、異文化、体験を組み合わせたアドベンチャーツーリズムを推進するほか、アイヌの伝統文化と最先端デジタルアートによる新しいアイヌ舞踊や、夜の森におけるデジタルアート・パフォーマンスなど、新たな観光コンテンツの創出に努めてまいります。 音別地区においては、観光コンテンツの開発に向けた取り組みを新たに進めてまいります。 また、海外からの誘客促進につきましては、台湾、中国などを重点市場とし、観光PR動画によるデジタルプロモーションを中心に情報発信の強化を図るとともに、訪日外国人旅行者が快適に滞在、周遊していただける環境の整備に継続して取り組んでまいります。 産業支援としては、金融機関等と連携した商談会開催などに引き続き取り組み、地場産品の普及促進と販路拡大を図るほか、IoTの活用に向けた支援を行ってまいります。 豊富な地域資源、整備された都市インフラ、冷涼な気候などの地域特性を生かした企業誘致を進めるとともに、企業立地を推進するため、企業立地助成制度に係る上限額の引き上げを行います。 東京圏を中心としたUIJターンの促進を図るとともに、市内高校との連携事業を通じて若者に地元企業の情報や魅力を伝え、優秀な人材の確保、定着に取り組んでまいります。 また、音別地区における富貴紙づくりにつきましては、地域の誇りとなる価値の高い和紙づくりを引き続き進めてまいります。 第4章、「都市構造・都市基盤」では、拠点都市として持続可能なまちづくりを進めるため、都市づくりの理念や目指すべき都市像、土地利用や都市施設のあり方などを総合的に示す都市計画マスタープラン等の見直しを進めるとともに、地域公共交通再編実施計画に基づくバス路線再編に伴い、乗りかえ拠点の待合環境の整備など、利用者の利便性の向上に取り組んでまいります。 駅周辺整備につきましては、都心部の将来像やまちづくり方針を示す釧路都心部まちづくり計画基本構想編を踏まえた事業構想編の検討を進め、観光客の玄関口、商業、業務機能の集積地である都心部のにぎわい創出に取り組んでまいります。 道路につきましては、引き続き、北海道横断自動車道釧路西インターチェンジまでの早期開通に向け整備を促進するほか、生活道路の整備、橋梁等の計画的な維持修繕、避難用道路の整備を進め、安全で円滑な交通を確保し、地域の住環境の向上を目指します。 釧路港につきましては、国際バルク戦略港湾としての民間埠頭運営開始を3月中に予定しており、今後はより効率的な海上輸送網の構築に努めるとともに、島防波堤や新西防波堤等の整備を進めるなど、港湾機能の充実を図ってまいります。 あわせて、釧路港の利用拡大に向けたポートセールスや、近年、寄港が増加傾向にあるクルーズ船の誘致活動に取り組んでまいります。 たんちょう釧路空港につきましては、新規就航した定期路線を定着化させる取り組みを強化するとともに、道内7空港一括民間委託を推進し、ひがし北海道の拠点空港としてのさらなる利便性向上や新規の観光客誘致が図られるよう取り組んでまいります。 また、国内線の定期路線や季節運航路線の利用促進、国際線の定期便やチャーター便の就航に向け、さまざまな取り組みを進めてまいります。 住宅につきましては、公営住宅等長寿命化計画に基づく大規模改修等や、鳥取団地公営住宅、阿寒湖温泉地区における特定公共賃貸住宅の建設に着手いたします。 また、適切に管理されていない空き家等につきましては、解体費補助制度により除却を促進するなど、居住環境の整備を推進してまいります。 水道事業及び下水道事業につきましては、引き続き、効率的な事業運営による財政基盤の強化により持続可能な事業経営に努めるとともに、愛国浄水場更新事業や大楽毛処理区汚水貯留施設の整備を行うなど、安全で安心な水の供給と良好な水環境の保全に努めてまいります。 公園につきましては、緑あふれる環境を整えるため、文苑中央公園の整備を完了させるとともに、昭和18号公園の整備を進めるほか、昭和東公園の設計に着手いたします。 あわせて、利用者の安全を確保するため、照明灯のLED化を促進いたします。 第5章、「市民協働・行財政運営」では、市民と行政がともに輝く未来づくりを推進するため、「輝く未来づくり交付金事業」(後刻「輝くまちづくり交付金事業」に訂正発言あり)に取り組むほか、2020年のオープンに向けて松浦地区複合公共施設の建設工事に着手するなど、公有資産マネジメントの観点から公共施設全体の適正化に努めてまいります。 また、釧路の地場産品等の魅力を全国に発信するとともに健全な財政運営に寄与するため、ふるさと納税推進事業に取り組むなど、自主財源の確保に努めてまいります。 次に、公共料金についてであります。 国民健康保険制度につきましては、平成31年度の国保料を当該年度分の北海道に納付する国保事業費納付金等をもとに算定した結果、平成30年度と比較し、1世帯当たりの平均保険料は、医療分と後期高齢者支援金等分の合計で625円の増、介護分の1世帯当たりの平均保険料は693円の減となりました。 また、国民健康保険運営の安定化を推し進めるため、国保基金を活用した特定健診費用の無料化事業を推進しながら、被保険者の健康寿命の延伸や医療費の抑制等に取り組んでまいります。 組織、機構改革につきましては、将来にわたり持続可能な財政構造を構築する体制を強化するため、財政部を新設いたします。 釧路市定員適正化計画に基づき、適正な配置に取り組んだ結果、市立釧路総合病院を除く部局の職員定数は、減員45人、増員13人、差し引き32人の減となりました。今後とも、簡素で効率的な市役所の実現を目指し、全体として定員を抑制しつつ、限られた経営資源を有効活用できる行政執行体制の構築に取り組んでまいります。 本市一般会計の歳入予算は、地方交付税が市税を大きく上回る構造にあり、平成31年度予算におきましても、一般財源総額約525億2,000万円のうち、市税は39.1%の約205億5,000万円であるのに対し、地方交付税臨時財政対策債を合わせた比率は50.3%となっており、国の地方財政対策の影響を受けやすい状況にあります。 本市が自立的発展を目指すためには、自主財源の比率を高めることが重要であり、限られた財源を市税の増収につながる取り組みに集中的に投資するため、スクラップ・アンド・ビルドを徹底することや、税外収入を初めとした自主財源の確保に努めるなど、長期的な視野で引き続き財政構造の改革を進めてまいります。 「今はないものについて考えるときではない。今あるもので何ができるかを考えるときである。」アメリカの小説家、アーネスト・ヘミングウェイの言葉であります。 コロポックル伝説の里、音別霧里地区。豊かで清らかな音別川を水源とする、その周辺には高さが2メートルにもなる大ブキが自生するなど、住民にとってはフキは常に身近なものであり、その清らかな水は大塚製薬工場進出の決め手の一つになったとも言われております。 現在、音別地域では、誇るべき地域の資源であるフキの栽培、加工、販売を通じた稼ぐ仕組みを構築し、新たな雇用を生み出すとともに、誰もが生き生きと暮らし続けられる持続可能な地域づくりを目指す挑戦が始まっております。その中心となるのが、平成29年5月に地域住民有志で結成された音別ふき蕗団であります。 この試みは大きな広がりを見せ、地元の信用金庫、生活困窮者の支援団体、障がい者や若者支援団体、地元企業、k-Bizのスペシャルアドバイザーでもある東京のクリエーター、行政など、多くの人々がかかわりながら進められております。この取り組みは、釧路市まちづくり基本構想の、地域内のさまざまな主体がテーマを共有し、それぞれの強みや地域資源を生かしながら付加価値の創造や地域課題の解決に向けて行動する考え方である域内連関に通じるものであります。 ないものを求めるのではなく、今そこにあるものを生かし、さまざまな分野の人々がかかわりながら地域を元気にし、笑顔の輪を広げたい。私は、音別ふき蕗団の皆様を中心としたこの取り組みに、地域の大きな可能性、そしてこのまちの明るい「みらい」を確信しております。今、音別地域ではこのほかにも、カラマツやキクイモなど地域の資源を生かしたさまざまな挑戦が続いております。 本年は、平成の時代が最後の年を迎え、新たな時代が幕をあけます。私たちの先達が幾多の困難を乗り越え、今日の釧路市発展の礎を築き上げてきたように、今を生きる私たちも地域一体となってさまざまな困難に挑戦し、次の世代に誇れる確かな「みらい」を築き上げてまいりましょう。 議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げまして、平成31年度の市政方針といたします。 申しわけございません。第5章の最初の部分であります。皆様のほうでは16ページになると思います。市民協働・行財政運営の中で、輝くまちづくり交付金事業を輝く未来づくり交付金事業と、このように申したということでありますので、正式には輝くまちづくり交付金事業でございますので、この点、訂正させていただきます。よろしくお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第3 教育長の教育行政方針演説 ○議長(草島守之) 日程第3、教育長から教育行政方針に関し発言を求められておりますので、これを許します。 教育長。 ◎教育長(岡部義孝) (登壇) 釧路市議会2月定例会の開会に当たり、平成31年度の教育行政方針と主要な施策を申し上げ、議員各位、市民並びに教育関係者の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。 日本の社会は今、少子高齢化やグローバル化の流れに加え、AIやビッグデータに代表される第4次産業革命とも称される技術革新の大きなうねりの中にあり、教育を取り巻く環境にもまた、個々の価値観や生活様式の多様化、地域におけるつながりの希薄化といった著しい変化が生じております。 さらには、いわゆる人生100年時代に向け、今後さらに加速するであろう予測困難な社会の変化を子どもたちが柔軟に受けとめ、自立的に生き抜く資質、能力をいかにはぐくんでいくかが、教育に求められる最たる課題であると認識するところでもございます。 本市におきましては、釧路市まちづくり基本構想の基本方針の一つとして、「未来を担う子どもを育てるまちづくり」を掲げ、子どもたちがみずからの可能性を最大限に発揮し得る教育環境の充実を図るとともに、幼児教育から高等教育までを見通した釧路市教育大綱を市長のもとに策定をいたしました。 こうした状況を踏まえ、釧路市教育委員会といたしましても、2018年度からの5カ年を計画期間とする釧路市教育推進基本計画と釧路市社会教育推進計画をスタートさせるとともに、これら2つの計画を連動させながら、掲げた各種施策の着実な実行に積極的に取り組んでまいりました。 両計画は、本市が将来にわたり持続的に発展していくための基盤となる人づくりの根幹をなす重要な計画であります。本年度におきましても、両計画に沿って、釧路市教育の基本理念「釧路の風土で育まれ未来を拓く心豊かな人づくり」の実現に向け、次の3つの基本姿勢に基づき、教育行政を推進してまいります。 基本姿勢の1つ目は、「生きる力をはぐくむ学校教育の推進」であります。誰しもが経験したことのない急激に変化する社会を生きる上で、子どもたちに必要となるのは確かな学力と豊かな心、健やかな体の育成であり、一人一人の教育的ニーズに応じたきめ細やかな指導の充実に努めてまいります。 2つ目は、「育ちと学びを支える教育環境の充実」であります。学校施設や学習環境の計画的な整備や教職員の資質向上とあわせ、学校、家庭、地域がそれぞれの役割や責任のもと、相互の連携をより一層密にしながら、子どもたちの豊かな学びを支える環境を整えてまいります。 3つ目は、「新たな学びをつくる生涯学習の推進」であります。市民一人一人が、芸術文化活動やスポーツ活動などあらゆる機会や場所において学び、その成果を地域に還元し、地域の課題解決に貢献する人づくりを進めるとともに、地域の多彩な資源を活用した魅力ある生涯学習の推進に努めてまいります。 以下、本年度の施策の概要について述べてまいります。 基本姿勢、「生きる力をはぐくむ学校教育の推進」の1点目は、「確かな学力の確立」についてであります。 本市の子どもたちの学力は、4月に実施した全国学力・学習状況調査や12月の釧路市標準学力検査の結果から、国語科において、読む力に焦点を当てた書くことの取り組みなど、これまでの授業改善の成果が見られた一方で、算数・数学科においては、小学校で一定の改善傾向にあるものの、中学校では総じて平均点が全国の数値を下回るなど、課題が顕著となったところであります。 そのため、基礎学力検証改善委員会の算数・数学科部会の委員を増員し、効果的な授業改善に取り組んでいる実践内容を全ての学校に周知するとともに、釧路市学校改善プランに示す授業改善の方向を徹底すべく研修の機会をふやすなど、取り組みを強化してまいります。 また、義務教育9年間を連続した教育課程として捉え、小中の連携を進めることが子どもたちの発達や学びの連続性に重要なことから、同じ視点で授業改善に取り組むことなどをテーマとした「小中連携研修会」を全市一斉に実施いたします。 さらに、釧路市標準学力検査と連動した個別復習教材の活用や、宿題用復習教材の利用と学習推進員の配置を柱とする研究指定校での取り組みを継続するなど、基礎的、基本的な学力の確保に努めるとともに、生活リズムチェックシートの活用や、家庭における効果的な取り組み事例について、従来の紙媒体に加え、新たにメールによる情報発信を行うなど、家庭での学習習慣の確立に向けて取り組んでまいります。 加えて、主体的で対話的な授業改善の視点に対応すべく、写真や動画が共有でき、グループ協議の際のデジタルノートとしても活用可能なタブレット型ノートパソコンを計画的に導入するなど、ICT機器の整備推進に努めてまいります。 社会の変化に対応する力の育成に当たっては、小学校に教科として導入される英語科において、コミュニケーション能力の基礎を養う指導体制の強化に向け、ALTを増員し、学校への訪問回数をふやすなど、その充実を図ってまいります。 また、昨年12月に連携協定を交わした釧路青年会議所との共同により、地元企業の魅力を伝える中学生向けの職業講座の開催や、職場体験活動の協力事業所の拡大に取り組むほか、小学生を対象とした職場体験イベント、「くしろキッズ・タウン」を初め、子どもたちがみずからの個性を発揮し、よりよい社会の担い手となれるよう、必要な資質、能力をはぐくむキャリア教育を推進してまいります。 特別支援教育については、公認心理師等の専門家による巡回相談の実施や個別の教育支援計画の活用促進などに加え、経管栄養やたんの吸引等、日常的に医療的デバイスを必要とする児童・生徒が保護者の付き添いなしに学校生活を送ることができるよう、拠点校に看護師を配置するなど、子どもたち一人一人の特別な教育的ニーズに応じた支援の充実を図ってまいります。 いわゆる教育機会確保法に基づく取り組みとしての公立の夜間中学については、自主夜間中学との意見交換のほか、福祉部や産業振興部との連携を密にしながら、対象者の就学希望の把握に努めてまいります。 2点目は、「豊かな心の育成」についてであります。 子どもたち一人一人が、多様な価値観の存在を認識した上で、人生や社会のあり方を創造的に考え、よりよい社会の実現を目指し、みずからの人生をしっかりと歩んでいくためには、学校、家庭、地域の連携のもと、多くの人とのコミュニケーションやさまざまな出会い、感動体験を通して豊かな心や社会性をはぐくむことが重要であります。そのため、教員の指導力向上を目指し、道徳科の授業改善を進めるとともに、保護者や地域への授業公開などを通して道徳教育に関しての理解を深めてまいります。 また、劇団四季による「こころの劇場」の開催や、釧路市文化団体連絡協議会などの協力によるすぐれた文化芸術や日本の伝統文化等に触れる機会の充実を図るとともに、中央図書館との連携を深めながら子どもたちの豊かな感性をはぐくんでまいります。 さらに、釧路市いじめ防止基本方針に基づき、調査の複数回実施等によりいじめの早期発見と早期解決に努めるとともに、情報端末にかかわるトラブル防止の観点から、出前講座の充実など情報モラル教育の強化を図ってまいります。 加えて、福祉部やこども保健部などとの連携のもと、「ファースト・ステップ・プログラム」を活用し、不登校の悩みを抱える児童・生徒と家庭への支援を包括的に進めるとともに、学校適応指導教室や「さわやか学級」、「青空学級」への接続などにより、その解消に努めてまいります。 3点目は、「健やかな体の育成」についてであります。 全国体力・運動能力、運動習慣等に関する調査においては、小学校5年生男子の体力合計点で全国平均を上回ったほか、小中学校の男女とも全道平均を上回るなど、これまでの取り組みの成果がうかがえるところであります。今後とも、体育科授業の工夫改善や、「1校1実践」など各学校における体力向上計画をもとにした取り組みの充実、歩くことの推奨を初めとする家庭での運動習慣づくりへの支援とあわせ、こども保健部や関係団体との連携のもと、ダンス講習会などの体力向上に寄与する取り組みを推進してまいります。 また、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身につけることができるよう、栄養教諭による訪問指導の回数をふやすなど学校での食育指導の充実を図るとともに、食物アレルギーを有する児童・生徒に対しては、栄養教諭が作成する詳細な献立表に基づく学校と保護者との緊密な情報共有を通して、安心・安全な給食の提供に万全を期してまいります。 また、健康・防災・安全教育の推進に関しては、小学校全校でのフッ化物洗口の実施を継続するとともに、家庭や地域と連携した避難訓練などを多様な災害を想定し、行うなど、子どもたちが状況を適切に判断し、迅速かつ安全に避難行動がとれるよう、実践的態度を培う防災教育を推進してまいります。 2つ目の基本姿勢、「育ちと学びを支える教育環境の充実」に関しての1点目は、「充実した学びを支える教育環境の整備」についてであります。 子どもたちの学ぶ意欲を高め、確かな成長を促すためには、学校の環境を快適に整えることが極めて重要であります。そのため、学校施設での安心・安全の向上を目指した整備を計画的に進めるとともに、学校施設の長寿命化計画の策定に向け、学校施設の老朽度調査を行ってまいります。 また、阿寒湖義務教育学校の2021年4月の開校に向け、施設一体型校舎の新築工事に着手するとともに、北海道教育委員会の小中一貫教育支援事業による加配教員の活用や開校準備協議会の定期的な開催など、着実な準備を進めてまいります。 さらに、就学援助につきましては、2019年度に入学する中学1年生の対象者から、入学準備金の支給を入学前の3月に行うことに加え、2020年度以降は小学1年生にも同様に入学前支給とするよう準備を進めます。 2点目は、「信頼に応える学校づくりの推進」についてであります。 保護者などの信頼を得て、地域と一体となって子どもたちをはぐくむ、地域とともにある学校づくりを進めるためには、社会に開かれた教育課程の実現を目指していく必要があります。そのため、コミュニティ・スクールの導入に向け、新たに小学校2校、中学校1校において調査研究に取り組むとともに、地域学校協働本部事業との両輪により各校の活動を支援し、地域と密接に連携した学校運営を進めてまいります。 また、子どもたちの学力、体力の実態や課題改善の方策、学校の特色をまとめた「学校グランドデザイン」など、さまざまな学校の教育活動について、ホームページなどを活用し、積極的に情報発信してまいります。 さらに、特色ある学校づくりを推進するため、山花小中学校での特認校放課後活動事業を継続して実施するとともに、北陽高等学校では、国際理解教育の充実や高大連携による進学意欲の向上、地元企業等との連携による人材育成を図るべく、人文科学を初め4科目群から成る従来のフィールド制から、進路多様型の普通科単位制への転換に向け、準備を進めます。 子どもたちに対する最大の教育環境とも言うべき教職員の資質向上に関しては、学習指導要領の移行期における現場のニーズに応じた校内研修の支援や、教育研究センターにおける学習指導、生徒指導に関する実践的な研修の充実に努めてまいります。 また、教職員の服務規律や法令遵守の徹底を図るため、コンプライアンス確立月間の取り組みを全校で実施するなど、教職員の自覚を高めてまいります。 さらに、教職員の働き方改革では、2018年度に試行的に取り組んだ部活動休養日の実施や学校閉庁日の設定に加え、時間外労働時間の上限の設定や年間単位での変形労働時間制の導入、業務削減のための勤務時間の把握など、国や道の動きを踏まえた釧路市版のガイドラインを策定をいたします。 3点目は、「健全な育ちを支える連携・協働の強化」についてであります。 子どもたちの健全な育成を図るためには、教育委員会はもとより、学校、家庭、地域が一体となった取り組みが不可欠であります。小1プロブレムや中1ギャップの未然防止、発達段階に応じた学習内容の確実な定着を図るため、幼稚園や保育園と小学校との綿密な引き継ぎを含めた連携を深めるとともに、各中学校区における情報交流や授業参観など、関係する小中での研修会を全市で開催し、校種間の連続性の確保を図ってまいります。 また、通学路の安全対策や各小学校での見守り活動、安全マップづくりなど、PTA連合会や連合町内会などとの連携による登下校の安全確保に向けた取り組みを推進してまいります。 さらに、「学校・家庭・地域が共に考える教育懇談会」や、小中高の児童・生徒が活発に意見を語り合う討論会、「くしろの子ども大集合」などへの参加を広く呼びかけ、学校、家庭、地域の連携した取り組みの充実を図ってまいります。 最後の基本姿勢、「新たな学びをつくる生涯学習の推進」の1点目は、「主体的な学びの推進」についてであります。 市民一人一人が地域の課題解決に向けて主体的に考え、行動する社会の構築は、まちの活性化にとって不可欠であり、そのため、多様な学習機会の提供や学習環境の充実は極めて重要です。2月に開館1周年を迎えた中央図書館では、蔵書や資料の計画的な整備に努めるとともに、対面朗読サービスやボランティアへの支援の充実など、市民ニーズに即した、市民とともにある図書館づくりを進めます。 また、学校支援ボランティア等との連携により実施する「学校ブックフェスティバル」や、発達段階に応じた図書資料を小学校へ貸し出す読書活動サポートセット活用事業など、学校図書館と連携した活動にさらに積極的に取り組むなど、子どもの読書活動の一層の推進に努めてまいります。 市民文化会館では、小ホールにおける調光卓の更新等を行い、さまざまな学習機会の提供の基盤となる施設整備の充実を進めます。 さらに、今年7月に開館15年目を迎えるこども遊学館では、プラネタリウムの機器を更新し、プログラムをより魅力ある内容にリニューアルするとともに、中央図書館等との連携を図り、中心市街地への回遊性の確保に努めてまいります。 博物館では、身近な生き物に着目した企画展や講演会を開催するとともに、ガイドブックの発刊などを通して、これまでの釧路地域の自然と文化に関する調査研究の成果を広く内外に発信してまいります。 2点目は、「自然との共生と文化芸術の振興」についてであります。 長い歴史の中ではぐくまれた地域の豊かな自然、その恵みを受けて生きる私たちには、その価値を理解し、将来にわたって維持していく責務があります。そのため、釧路湿原周辺の動植物生息調査を本年度も引き続き実施し、釧路地域の生態系の保護、保全に取り組むほか、動物園では、夏ごろと見込まれるアミメキリンの雌、コハネの子の誕生に合わせ、記念イベントを実施いたします。 阿寒湖のマリモについては、生育環境の改善を図るため、生育に影響を及ぼす水草の除伐活動を市民との協働により行うとともに、マリモの個体数や重量等を把握するための調査を22年ぶりに実施するなど、マリモの保護、増殖に努めてまいります。 また、先人のたゆまぬ努力のもとに培われた地域の風土に根差した本市の芸術文化を、後退させることなく、さらに進展させ、しっかりと次代に引き継いでいくことが重要です。そのため、市立美術館では、企画展として「現代オートマタがやってきた!英国自動人形展」、「NASA60周年記念 138億光年 宇宙の旅」、「没後30周年 木下勘二展」を開催するとともに、所蔵作品等巡回事業の実施とまち歩きアートマップの増刷などを通して、その魅力をアピールしてまいります。 文化芸術交流事業では、友好都市締結30周年を迎える鹿児島県出水市を訪問し、双方のまちに根差した文化の交流を通して、市民の文化芸術活動への関心を高めてまいります。 また、釧路地域の特色あるアイヌの文化や伝統を後世に伝えるため、釧路地域イオル再生事業取り組みを推進するほか、関係団体との連携により小学校におけるアイヌ文化の学習機会の拡大を図るなど、地域におけるアイヌ文化の教育普及活動をより一層充実をしてまいります。 地域が誇る貴重な資源であるタンチョウとマリモについては、台湾の台北市立動物園へ繁殖貸与している2羽のタンチョウ、ビックとキカの新飼育舎完成に伴い、10月にはこれを祝う式典の開催が予定されております。 同園では、新飼育舎に隣接する施設内で、一昨年交わした覚書に基づき貸与した人工マリモの試験飼育を継続中であり、この式典に合わせ、新たに天然マリモを貸与し、常設展示するとともに、タンチョウの暮らしと生息環境を紹介する動画や、マリモの生態と阿寒湖の自然を解説するパネルを制作展示し、同園とのさらなる学術交流の拡大と、釧路が誇るタンチョウと阿寒湖のマリモの魅力についての強力なアピールを図ってまいります。 3点目は、「健全な心と身体をはぐくむ活動の推進」についてであります。 次代を担う青少年の健全育成と市民の健康寿命の延伸、さらには活力に満ちた地域社会の構築に向け、誰もが気軽にスポーツに触れ合える環境は極めて重要であります。そのため、幼児向けのスケート教室や高齢者の健康増進に向けた講座のほか、障がいのある方も参加が可能なフロアカーリングを初めとする体験事業など、年齢や体力に応じた多様な機会の提供に努めるとともに、学校スポーツ開放にも引き続き取り組んでまいります。 また、12月下旬から来年1月にかけ、6度目の釧路開催となる「第92回日本学生氷上競技選手権大会」、いわゆるインカレには、1,500名を超える選手、役員の来釧が予想されており、受け入れ準備に万全を期すとともに開催機運の醸成に努めてまいります。 東京オリンピックパラリンピック大会におけるベトナムを相手国としたホストタウン取り組みでは、4月を目途に協定の締結を予定しているところであり、事前合宿の受け入れはもとより、両国のきずなをより強固なものとすべく、しっかりとした体制の構築と交流事業の展開を図ってまいります。 第47回を数える釧路湿原マラソンでは、雄大な自然と夏季の冷涼な気候、市民の皆様のホスピタリティーなどが全国各地からの参加者に高く評価されており、さらに満足度の高い大会となるよう競技運営に努めてまいります。 また、本年度、本市で開催される全国及び全道規模の大会については、「第44回全国高等学校トランポリン競技選手権大会」や「第42回東日本軟式野球大会北北海道大会」など、全国が3大会、全道20大会が予定されており、いずれも円滑な大会運営が行われるよう支援してまいります。 さらに、当市におけるスポーツ合宿の受け入れにおいては、夏期の合宿に適した気候と充実した施設環境が評価され、5年前と比して件数で約1.5倍、延べ宿泊数では約2倍に増加しており、引き続き日本代表チームはもとより、トップレベルの大学や実業団の合宿誘致に向け、情報収集やPR活動の強化を図ってまいります。 結びに、改めて、教育行政推進に当たっての私の思いと決意を述べさせていただきます。 昨年11月、北海道では初の開催にもかかわらず延べ1万4,000人のご参加をいただき、盛会裏に幕を閉じたエンジン01in釧路。みずから学ぶ意欲に満ちた多くの市民の中には、各界の第一線で活躍する講師陣が働くことの意義等を中高生に直接語りかける講座、「ハローワーク」への出席者約600人の姿もありました。 32の教室それぞれにおいて熱気あふれる展開を見せたハローワーク。中でも、起業家をテーマとする講座の中で、1人の高校生が株式投資のタイミングについて尋ねた際、質問の意図を問う講師に対し、彼は、釧路で起業して、このまちの未来を元気なものにしたいと答えたのです。地域のあすを支える多くの宝物の存在と、その確かな成長を担う教育に課せられた責任の重さを痛感した瞬間でありました。 さらに、このエンジン01の終了からほどなく、私は、「ふるさと・キャリア教育」を進める秋田県大館市の教育長高橋善之氏の講演を拝聴することとなります。「ふるさと・キャリア教育」とは、いわゆるふるさと教育と、その基盤の上にみずからの人生の指針を描くキャリア教育とを融合させた大館市独自の教育理念であり、自立の気概と能力を備えた、ふるさとの未来を切り開く「未来大館市民」を育成しようとするものであります。 そして、講演を締めくくるに当たって高橋教育長が発した一言は、教育行政を進める上で片時も忘れてはならない私の使命を再び鮮明にするものとなりました。「権力や財力には一時的に人を動かす力はあるが、人を変えるまでの力はない。人を変える力は唯一、教育だけに存在する」と。 子どもたちを待ち受ける新しい時代とは、今の常識やかつての正解が更新され続ける時代であり、当然に、私たち現代の大人はもとより、これまでに誰ひとりとして経験したことのない先行きの見通せない時代であります。そうした中で、全ての子どもたちが自信を持ってそれぞれの未来を切り開いていくためには、主体的な学びや多様な人々との協働を通して、柔軟性に富んだ新しい思考様式を模索し得る力を個々に広げていくことが必要です。 そのために学校は、日々の豊かな生活を築き上げていく場にとどまらず、みずからの人生をたくましく生き抜く力をはぐくむ場でなければならず、さらには、よりよい学校教育を通じてよりよい社会をつくるという目標を学校と社会とが共有し、教育の質的向上を図ることが何にも増して重要なのであります。 残る「平成」のとき、さらには次なる時代を全力で、長く積み重ねてきた釧路市教育の歩みをより確かなものとすべく、組織を挙げて各種の施策に取り組んでまいる所存であります。議員各位、市民並びに教育関係者の皆様のご理解とご協力を心からお願いを申し上げます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第4 議案第1号ほか上程 ○議長(草島守之) 日程第4、議案第1号から第43号まで及び第45号から第53号まで並びに報告第1号を一括議題といたします。  ──────────────────── △提案説明 ○議長(草島守之) 初めに、議案第1号から第43号まで及び第45号から第52号まで並びに報告第1号の提案理由の説明を求めます。 名塚副市長。
    ◎副市長(名塚昭) (登壇) ただいま議題に供されました各案件につきまして、提案の理由をご説明申し上げます。 初めに、議案第1号から議案第16号までの平成31年度釧路市各会計予算であります。 各会計の予算総額は、一般会計953億円、特別会計379億7,976万3,000円、企業会計420億2,734万9,000円、合計1,753億711万2,000円であり、前年度対比0.9%の減となっております。 なお、各会計の予算の概要につきましては、お手元の釧路市各会計予算説明のとおりでありますので、配付をもって説明にかえさせていただきます。 次に、議案第17号釧路市建築審査会条例の一部を改正する条例につきましては、釧路市建築審査会の委員定数について見直そうとするものであります。 議案第18号釧路市事務分掌条例の一部を改正する条例につきましては、市長事務部局の機構を再編し、財政部を設置することに伴い、所要の改正をしようとするものであります。 議案第19号釧路市職員定数条例の一部を改正する条例につきましては、各課業務体制の見直し、委託化、業務量の増減等による減員及び増員を行おうとするものであります。 次に、議案第20号釧路市特別職の職員の給与に関する条例等の特例に関する条例につきましては、本市の行財政改革の一環として、特別職の職員の給料月額を引き続き減額しようとするものであります。 議案第21号釧路市特別職の職員の退職手当支給条例の一部を改正する条例につきましては、特別職の職員の退職手当の支給時期について改正をしようとするものであります。 議案第22号釧路市基金条例の一部を改正する条例につきましては、新たに森林環境整備基金を設置するとともに、市有林基金に属する財産及び公用施設整備基金の設置目的等について改正をしようとするものであります。 次に、議案第23号釧路市手数料条例の一部を改正する条例につきましては、森林法の一部改正に伴い、林地台帳記載事項の閲覧等に係る手数料を定めようとするものであります。 議案第24号消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴う関係条例の整備に関する条例につきましては、消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴い、関係条例の使用料、手数料等に係る規定について改正をしようとするものであります。 議案第25号釧路市ホームヘルパー派遣条例を廃止する条例につきましては、母子及び父子並びに寡婦福祉法に基づく母子家庭日常生活支援事業等の実施に伴い、条例を廃止しようとするものであります。 次に、議案第26号釧路市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、災害弔慰金の支給等に関する法律の一部改正等に伴い、災害援護資金について改正をしようとするものであります。 議案第27号釧路市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例につきましては、条例制定に関する基準を定める厚生労働省令の一部改正に伴い、放課後児童支援員に必要な資格について改正をしようとするものであります。 議案第28号釧路市廃棄物の減量及び処理等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則の一部改正に伴い、市が設置する一般廃棄物処理施設における技術管理者に必要な資格について改正をしようとするものであります。 次に、議案第29号釧路市国民健康保険条例の一部を改正する条例につきましては、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、保険料の賦課限度額及び軽減措置について改正をしようとするものであります。 議案第30号釧路市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、市立釧路総合病院に緩和ケア内科を新設することに伴い、診療科目について所要の改正を行うとともに、消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴い、使用料及び手数料に係る規定について改正をしようとするものであります。 議案第31号釧路市国民健康保険診療所条例の一部を改正する条例につきましては、消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴い、使用料及び手数料に係る規定について改正をしようとするものであります。 次に、議案第32号釧路市企業立地促進条例の一部を改正する条例につきましては、雇用助成及び設備投資資金助成に係る対象要件等について改正をしようとするものであります。 次に、議案第33号から議案第38号までの各条例につきましては、いずれも消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴い、条例中の使用料等に係る規定について改正をしようとするものであります。 議案第39号釧路市水道布設工事監督者の配置基準及び資格並びに水道技術管理者の資格に関する条例の一部を改正する条例につきましては、水道法施行令の一部改正等に伴い、水道布設工事監督者及び水道技術管理者に必要な資格について改正をしようとするものであります。 議案第40号釧路市立学校設置条例の一部を改正する条例につきましては、阿寒湖小学校と阿寒湖中学校を統合した義務教育学校の設置に伴い、所要の改正をしようとするものであります。 次に、議案第41号釧路市動物園条例の一部を改正する条例につきましては、消費税率及び地方消費税率の引き上げに伴い、入園料等に係る規定について改正をしようとするものであります。 議案第42号財産処分の件につきましては、社会福祉法人釧路愛育協会に対し、旧星園高等学校の跡地の一部を8,630万円をもって売却するとともに、校舎等の建物を無償譲渡することに関し、議会の議決を得ようとするものであります。 議案第43号和解成立の件につきましては、市立釧路総合病院における気管支鏡検査に伴う左気胸及び縦隔気腫の発症事故に関し、和解金の額を定め、及び和解を成立させようとするものであります。 次に、議案第45号平成30年度釧路市一般会計補正予算につきましてご説明申し上げます。 第2款総務費では、指定寄附に伴う地域振興基金積立金及び生活交通バス路線運行維持対策補助金、合わせて1億5,624万7,000円を追加し、特定財源として寄附金を見込み、計上いたしました。 第3款民生費では、利用者数及び利用日数の増に伴う障害福祉サービス費のほか、国の補正予算を受けて実施するプレミアム付商品券交付事業費など、合わせて2億4,806万5,000円を追加し、特定財源として国及び道支出金並びに寄附金を見込み、計上いたしました。 第4款衛生費では、地域医療対策費において市債1億円を増額する財源補正をいたしました。 第6款農林水産業費では、阿寒畜産クラスター協議会が実施する畜産経営者の施設整備への支援に対し補助を行う畜産競争力強化整備事業費など2億4,820万2,000円を追加し、特定財源として道補助金を見込み、計上いたしました。 第8款土木費では、住宅管理費において市債100万円を増額する財源補正をいたしました。 第9款港湾費では、新西防波堤の整備に伴う負担金を増額する国直轄港湾工事負担金1億3,950万円を追加し、特定財源として市債を見込んだほか、港湾施設改修費において市債6,000万円を増額する財源補正をいたしました。 第10款消防費では、救助用資機材を購入する団員活動費210万7,000円を追加し、特定財源として国庫補助金を見込み、計上いたしました。 第11款教育費では、指定寄附に伴う図書館資料整備基金積立金など3,035万8,000円を追加し、特定財源として寄附金を見込んだほか、こども遊学館管理運営費において市債2,870万円を増額する財源補正をいたしました。 第12款災害復旧費では、農業施設等に係る災害復旧費において市債770万円を増額する財源補正をいたしました。 第14款諸支出金では、国民健康保険阿寒診療所事業特別会計への繰出金を減額するほか、国民健康保険音別診療所事業特別会計への繰出金を増額し、合わせて157万5,000円を減額いたしました。 第15款職員費では、退職手当において市債1億620万円を増額する財源補正をいたしました。 歳入におきましては、特定財源として国及び道支出金4億3,846万5,000円、寄附金4,118万5,000円、市債4億4,300万円を見込み、計上し、一般財源につきましては財政調整基金からの繰入金9,974万6,000円を減額いたしました。 この補正により、一般会計の歳入歳出予算の総額は973億4,116万3,000円となります。 繰越明許費の補正では、プレミアム付商品券交付事業ほか3事業につきまして、国の繰越承認を得て計上いたしました。 債務負担行為の補正では、工事の早期発注及び発注時期の平準化のため、ゼロ市債事業として実施する市有施設補修・改修事業費ほか6事業を追加するとともに、大家畜特別支援資金利子補給費及びゼロ国債事業として実施する国直轄港湾工事負担金を追加いたしました。 次に、議案第46号平成30年度釧路市国民健康保険特別会計補正予算につきましては、一般被保険者に係る療養給付費及び高額療養費、平成29年度療養給付費等負担金の精算に伴う保険料等過誤納返還金など、合わせて7億1,418万6,000円を追加し、これに見合う財源として道補助金及び基金繰入金を見込み、計上いたしました。 この補正により、当会計の歳入歳出予算の総額は175億5,969万7,000円となります。 次に、議案第47号平成30年度釧路市介護保険特別会計補正予算につきましては、保険事業勘定において、平成27年度に超過交付となりました道負担金の返還金4万円を追加し、これに見合う財源として介護給付費準備基金繰入金を見込み、計上いたしました。 この補正により、当会計における保険事業勘定の歳入歳出予算の総額は162億4,525万7,000円となります。 次に、議案第48号平成30年度釧路市動物園事業特別会計補正予算につきましては、指定寄附に伴う動物園整備基金積立金52万8,000円を追加し、これに見合う財源として寄附金を見込み、計上いたしました。 この補正により、当会計の歳入歳出予算の総額は3億7,267万6,000円となります。 次に、議案第49号平成30年度釧路市病院事業会計補正予算につきましては、病院事業費用で医療事故に伴う和解金180万円を増額し、これに見合う財源として病院事業収益で雑収益を同額増額いたしました。 この補正により、当会計の支出総額は186億7,107万9,000円となります。 次に、議案第50号平成30年度釧路市水道事業会計補正予算につきましては、債務負担行為で愛国浄水場工事監理業務委託費及びゼロ市債事業として実施する配水管整備事業費を追加いたしました。 次に、議案第51号平成30年度釧路市下水道事業会計補正予算につきましては、債務負担行為でゼロ市債事業として実施する下水終末処理場維持補修費を追加いたしました。 次に、議案第52号平成30年度釧路市港湾整備事業会計補正予算につきましては、西港区第3埠頭コンテナヤード用地の取得に要する経費として、資本的支出で固定資産購入費1億3,050万円を増額いたしました。 この補正により、当会計の支出総額は28億5,100万円となります。 債務負担行為の補正では、ゼロ市債事業として実施する西港区第3埠頭オープンヤード整備工事を追加いたしました。 次に、報告第1号専決処分報告の件につきましては、降雪に伴う道路除雪費の増額について、釧路市一般会計補正予算を成立させる専決処分をしたので、報告し、承認を求めようとするものであります。 以上をもちまして各案件に対する説明を終わります。よろしくご審議の上、原案どおりご承認くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(草島守之) 次に、議案第53号について提案理由の……_______________________ はい、戸田議員。 ______________________________________________________________________________________________________ ○議長(草島守之) わかりました。___________________ 93ページの。 議案第33号の釧路市公設地方卸売市場業務規程、この下のパーセンテージのことですか。__________________ これが、中段の46条第1項中、「108分の100」を「110分の100」に改めるというところですか。_________________________________________________________________________ ○議長(草島守之) わかります。(「議長、この場は質疑の場じゃないから議事進行して、休憩かけて、休憩」と呼ぶ者あり) どうですか。今、お答えできます。理事者のほう。 休憩いたします。            午前11時22分休憩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午前11時25分再開 ○議長(草島守之) それでは、再開をいたします。 ただいまの戸田議員に対する答弁を理事者のほうお願いいたします。 名塚副市長。 ________________________________________________________________________________________ ____________________________________________________________________________________________________ 以上でございます。 ○議長(草島守之) 戸田議員、よろしいですか。 それでは次に、議案第53号についての提案理由の説明を求めます。 21番梅津則行議員。 ◆21番(梅津則行議員) (登壇) ただいま議題に供されました議案第53号釧路市子どもの貧困対策条例について、提案者を代表して私から提案理由を説明させていただきます。 子どもは釧路の宝であり、社会の希望です。よって、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、健やかに成長できる環境を整備し、子どもの貧困対策を総合的かつ計画的に推進することが必要です。 国会において成立した子どもの貧困対策の推進に関する法律の基本理念を踏まえて、釧路市の子どもの貧困状況を総合的に把握し、施策を総合的かつ計画的に推進するため、本案を提出するものです。 以上、簡単ではございますが、提案理由の説明とさせていただきます。皆さんのご賛同をいただきますようよろしくお願いをします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △議案調査のため休会議決 ○議長(草島守之) お諮りいたします。 議案調査のため、2月23日から2月27日までの5日間を休会といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(草島守之) ご異議なしと認めます。 よって、2月23日から2月27日までの5日間を議案調査のため休会とすることに決しました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △散会宣告 ○議長(草島守之) 本日はこれをもって散会いたします。            午前11時28分散会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━※__部は3月8日本会議で、議会の許可を得て発言の削除措置を講じた部分...