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03月26日-09号

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  1. 旭川市議会 2020-03-26
    03月26日-09号


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    最終取得日: 2023-05-12
    令和2年 第1回定例会                令和2年 第1回定例               旭川市議会会議録 第9号――――――――――――――――――――――●令和2年3月26日(木曜日)         開議 午前10時00分         閉会 午前11時49分――――――――――――――――――――――●出席議員(34名)        1番  ひ ぐ ま  と し お        2番  上  野  和  幸        3番  佐  藤  さ だ お        4番  横  山  啓  一        5番  金  谷  美 奈 子        6番  江  川  あ  や        7番  塩  尻  英  明        8番  宮    ア カ ネ        9番  髙  橋  紀  博       10番  高  木  ひろたか       11番  中  野  ひろゆき       12番  菅  原  範  明       13番  林     祐  作       14番  木  下  雅  之       15番  ま じ ま  隆  英       16番  石  川  厚  子       17番  品  田  と き え       18番  松  田  ひ ろ し       19番  高  花  え い こ       20番  も ん ま  節  子       21番  松  田  た く や       22番  上  村  ゆ う じ       23番  福  居  秀  雄       24番  安  田  佳  正       25番  小  松  あ き ら       26番   登 谷     繁       27番  高  見  一  典       28番  白  鳥  秀  樹       29番  中  川  明  雄       30番  中  村  のりゆき       31番  室  井  安  雄       32番  宮  本     儔       33番  え び な  信  幸       34番  杉  山  允  孝――――――――――――――――――――――●説 明 員  市長             西 川 将 人  副市長            表   憲 章  副市長            赤 岡 昌 弘  総合政策部長         佐 藤 幸 輝  地域振興部長         菅 野 直 行  総務部長           野 﨑 幸 宏  総務部総務監         佐 藤   篤  総務部行政改革担当部長    向 井 泰 子  税務部長           山 口 浩 一  市民生活部長         和 田 英 邦  福祉保険部長         稲 田 俊 幸  福祉保険部保険制度担当部長  金 澤 匡 貢  経済部長           品 田 幸 利  観光スポーツ交流部長     三 宅 智 彦  農政部長           新 野 康 二  建築部長           太 田 誠 二  土木部長           熊 谷 好 規  消防長            吉 野 良 一  教育長            黒 蕨 真 一  学校教育部長         山 川 俊 巳  社会教育部長         大 鷹   明  水道事業管理者        木 口 信 正  上下水道部長         富 岡 賢 司  病院事業管理者        青 木 秀 俊  市立旭川病院事務局長     浅 利   豪  選挙管理委員会事務局長    原   尚 之  監査委員           田 澤 清 一  監査事務局長         高 橋 いづみ――――――――――――――――――――――●事務局出席職員  局長             林   徳 一  議事調査課長         平 尾 正 広  議事調査課長補佐       梶 山 朋 宏  議事調査課主査        小 川 智 之  議事調査課書記        浅 沼 真 希  議事調査課書記        猪 股   啓  議会総務課書記        鈴 木 賢 司――――――――――――――――――――――●会議録署名議員        14番  木 下 雅 之        18番  松 田 ひろし――――――――――――――――――――――●議事日程日程第1 議案第34号ないし議案第66号日程第2 議案第67号日程第3 議案第68号日程第4 議案第70号ないし議案第76号――――――――――――――――――――――●追加議事日程日程第6 附帯決議案第1号 議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議について日程第7 附帯決議案第2号 議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議について日程第8 議案第69号 人権擁護委員の推薦について日程第9 議案第77号 令和元年度旭川市一般会計補正予算について日程第10 議案第78号 令和元年度旭川市病院事業会計補正予算について日程第11 議案第79号 議員の行政調査派遣について日程第12 議案第80号 旭川市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について日程第13 請願・陳情議案の審査結果報告について日程第14 請願・陳情議案の閉会中継続審査付託について日程第15 意見書案第1号 教員の変形労働時間制を導入しないことを求める意見書について日程第16 意見書案第2号 子ども医療費助成制度の拡充を求める意見書について日程第17 意見書案第3号 新たな過疎対策法の制定等に関する意見書について日程第18 意見書案第4号 中高年のひきこもりに対する実効性のある支援と対策を求める意見書について日程第19 意見書案第5号 温室効果ガス排出量の「実質ゼロ」へ向けた取組の強化を求める意見書について日程第20 意見書案第6号 国民健康保険事業における交付金の減額に反対する意見書について日程第21 決議案第1号 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済対策等を求める決議について――――――――――――――――――――――●本日の会議に付した事件1.議案第34号 令和2年度旭川市一般会計予算について(原案可決)1.議案第35号 令和2年度旭川市国民健康保険事業特別会計予算について(原案可決)1.議案第36号 令和2年度旭川市動物園事業特別会計予算について(原案可決)1.議案第37号 令和2年度旭川市公共駐車場事業特別会計予算について(原案可決)1.議案第38号 令和2年度旭川市育英事業特別会計予算について(原案可決)1.議案第39号 令和2年度旭川市介護保険事業特別会計予算について(原案可決)1.議案第40号 令和2年度旭川市母子福祉資金等貸付事業特別会計予算について(原案可決)1.議案第41号 令和2年度旭川市後期高齢者医療事業特別会計予算について(原案可決)1.議案第42号 令和2年度旭川市水道事業会計予算について(原案可決)1.議案第43号 令和2年度旭川市下水道事業会計予算について(原案可決)1.議案第44号 令和2年度旭川市病院事業会計予算について(原案可決)1.議案第45号 旭川市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第46号 旭川圏都市計画事業旭川周辺土地区画整理事業施行条例及び旭川市駅周辺土地区画整理事業償還基金条例を廃止する条例の制定について(原案可決)1.議案第47号 旭川市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第48号 旭川市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第49号 旭川市公営企業の管理者の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第50号 旭川市手数料条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第51号 旭川市水道事業等及び下水道事業の設置等に関する条例及び旭川市病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第52号 旭川市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第53号 旭川市無料低額宿泊所の設備及び運営の基準に関する条例の制定について(原案可決)1.議案第54号 旭川市国民健康保険条例等の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第55号 旭川市放課後児童健全育成事業の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第56号 旭川市幼保連携型認定こども園の学級の編制,職員,設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第57号 旭川市愛育センター条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第58号 旭川市動物愛護センター条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第59号 旭川市食品衛生法施行条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第60号 旭川市スポーツ推進条例の制定について(原案可決)1.議案第61号 旭川市21世紀の森施設条例等の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第62号 旭川市公民館条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第63号 旭川市屋外広告物条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第64号 旭川市都市公園条例等の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.議案第65号 市立旭川病院看護師等奨学金貸付条例の制定について(原案可決)1.議案第66号 包括外部監査契約の締結について(原案可決)1.議案第70号 契約の締結について(原案可決)1.議案第71号 契約の締結について(原案可決)1.議案第72号 契約の締結について(原案可決)1.議案第73号 契約の締結について(原案可決)1.議案第74号 契約の締結について(原案可決)1.議案第75号 契約の締結について(原案可決)1.議案第76号 契約の締結について(原案可決)1.附帯決議案第1号 議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議について(原案可決)1.附帯決議案第2号 議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議について(原案可決)1.議案第67号 市道路線の廃止について(原案可決)1.議案第68号 市道路線の認定について(原案可決)1.議案第69号 人権擁護委員の推薦について(可と答申決定)1.議案第77号 令和元年度旭川市一般会計補正予算について(原案可決)1.議案第78号 令和元年度旭川市病院事業会計補正予算について(原案可決)1.議案第79号 議員の行政調査派遣について(原案可決)1.議案第80号 旭川市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について(原案可決)1.請願・陳情議案の審査結果報告について  陳情第6号 市営住宅の入居手続における保証人の廃止に関することについて(不採択)  陳情第4号 市営住宅の入居手続における保証人等に関することについて(採択)1.請願・陳情議案の閉会中継続審査付託について  陳情第7号 建設工事の請負契約の入札に関することについて(総務)  陳情第5号 暗所視支援眼鏡日常生活用具給付事業の対象品目として追加することを求めることについて(民生)  陳情第8号 生活保護における収入認定等に関することについて(民生)1.意見書案第1号 教員の変形労働時間制を導入しないことを求める意見書について(原案可決)1.意見書案第2号 子ども医療費助成制度の拡充を求める意見書について(原案可決)1.意見書案第3号 新たな過疎対策法の制定等に関する意見書について(原案可決)1.意見書案第4号 中高年のひきこもりに対する実効性のある支援と対策を求める意見書について(原案可決)1.意見書案第5号 温室効果ガス排出量の「実質ゼロ」へ向けた取組の強化を求める意見書について(原案可決)1.意見書案第6号 国民健康保険事業における交付金の減額に反対する意見書について(原案可決)1.決議案第1号 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済対策等を求める決議について(原案可決)――――――――――――――――――――――           開議 午前10時00分―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) ただいまから開会いたします。 本日の出席議員は、ただいまのところ33名であります。 よって、開議の定足数に達しましたので、これより前日に引き続き会議を開きます。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 本日の会議録署名議員には、14番木下議員、18番松田議員の両議員を指名いたします。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) ここで、事務局長から報告をいたします。 ◎議会事務局長(林徳一) 御報告申し上げます。 議事日程について、本日の議事日程は前日の続行でありますが、さらに、お手元に御配付申し上げております議事日程追加表のとおり、本日の議事に追加をいたします。 なお、その朗読は省略いたします。 以上。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) それでは、これより本日の議事に入ります。 ここで、お諮りいたします。 この際、日程の一部を変更し、日程第1及び日程第4の議案第34号ないし議案第66号及び議案第70号ないし議案第76号の以上40件を一括して議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、日程第1及び日程第4の議案第34号ないし議案第66号及び議案第70号ないし議案第76号の「令和2年度旭川市各会計予算」とこれに関連を有する議案及び単独議案の以上40件を一括して議題といたします。 本案につきましては、いずれも予算等審査特別委員会にその審査を付託した案件でありますが、本特別委員会委員長から審査結果の報告書が議長宛て提出されておりますので、これより本特別委員会委員長の口頭報告を求めることにいたします。 予算等審査特別委員会 委員長 18番 松田議員。 ◆松田ひろし議員 (登壇) 本特別委員会に付託を受けておりました議案第34号ないし議案第66号及び議案第70号ないし議案第76号の令和2年度旭川市各会計予算とこれに関連を有する議案及び単独議案の以上40件につきまして、その審査経過並びに結果を御報告申し上げます。 まず、審査経過でありますが、本特別委員会は、3月16日に開会し、総務経済文教民生建設公営企業の2分科会を設置し、付託議案を両分科会で分担した後、3月16日から19日まで及び23日の以上5回にわたりそれぞれの分科会を開催し、この間、理事者に対し、審査に必要な資料の提出を求めながら、分担議案に対する質疑のみを行い、3月23日に両分科会委員長から、それぞれ質疑を終了した旨、またあわせて、総括質疑の申し出があった旨の報告を受けた後、3月25日に総括質疑を行い、付託議案に対する全ての質疑を終了したことから、各会派1名による代表者会議において結論の取りまとめに当たるなど、その運営に努めてまいった次第であります。 両分科会の審査過程及び総括質疑における主な質疑項目につきましては、後日、印刷物として御配付させていただき、直ちに付託議案に対する本特別委員会としての結論を申し上げたいと思います。 すなわち、議案第34号の令和2年度旭川市一般会計予算につきましては、民主・市民連合の品田委員、自民党・市民会議の上村委員、日本共産党のまじま委員、無党派Gの上野委員及び無所属の佐藤委員から、それぞれ賛成である旨の意見があり、議案第34号ないし議案第66号及び議案第70号ないし議案第76号の以上40件につきましては、いずれも全会一致をもって、原案どおり可決すべきものと決定した次第であります。 以上、極めて概括ではありますが、本特別委員会の審査経過と結果の報告を終わらせていただきます。 何とぞ本特別委員会決定どおり、議員各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 特に御発言はありませんか。 ◆上村ゆうじ議員 議長。 ○議長(安田佳正) 上村議員。 ◆上村ゆうじ議員 私のほうから、議案第34号、令和2年度一般会計予算高等教育機関設置準備費及びその背景である旭川大学の公立化判断に対する賛成の意見を述べさせていただきます。 公立化の是非については、今後の新学長や理事長の候補者選定に始まり、重要な大学の理念、重点ポイントとも言える新学部、地域創造デザイン学部の構想やカリキュラムの概要など、未決定な事項やさまざまな不確定要素も多く、議会として責任ある判断を下すには困難を伴うものでありました。 しかし、それぞれに公立化の是非が決まった後に具体的に取り組む事項であることも否めないこと、加えて、西川市長は、総括質疑において、令和4年11月までの残りの任期を全うする決意で今後の取り組みに当たる考えを示しました。この表明は、政治の世界においてさまざまな選択肢を期待されている市長にとっては、政治生命をかけて取り組む決意とも言うべき重たい発言だと受けとめています。 今回の判断に至るまでの検討作業は、想定を超えて長期化してきました。市民の中には、公立大学化を期待する声も多く、昨今の経営状況の懸念から早期の公立化の方向性を決定するよう望む声もあります。こうした状況において、判断材料に不十分さがあるとは言いながらも、市長として特段の決意を明言して取り組む姿勢が本当であれば、そこは大いに共感し、評価すべきものであります。 令和4年の旭川大学の公立化、同6年の地域創造デザイン学部の創設に向けて、今後も、進捗状況を引き続きチェックをしつつも、新たな公立大学及び新学部設置の目的を達成させること、さらに、その後の成功に向かってともに協力していくべきものとして、賛成をさせていただくことといたしました。 総括質疑における市長の答弁には、改めて敬意を表します。ぜひ、任期を全うするとの答弁にたがわぬ責任を果たしてください。 今後、さまざまな困難も想定される設置準備作業において、これまで秘めてきた市長のリーダーシップを存分に発揮していただきたい、その期待も申し添えて、本案への賛成意見といたします。 ○議長(安田佳正) 他に御発言はありませんか。 ◆能登谷繁議員 議長。 ○議長(安田佳正) 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 日本共産党を代表して、議案第34号、令和2年度、2020年度の旭川市一般会計予算に対する賛成意見を述べます。 我が会派は、代表質問、大綱質疑、特別委員会の質疑を通じて、アベノミクスを初めとする安倍政権の失政によって地方が大変苦しめられていることを明らかにしてまいりました。 旭川市の2020年度の予算案は、一般会計で昨年比18億4千万円の減という大変厳しいものであり、交付税と臨時財政対策債の合計は、安倍政権が誕生してから年間43億円以上が削減されております。また、昨年10月からの消費税の10%への増税によって、景気動向指数も家計の消費支出も連続してマイナスとなり、国内総生産、GDPは年率換算で7.1%の減となりました。これらは、消費税10%への増税が大失策であったことを色濃くあらわしています。 安倍首相が旗を振る全世代型社会保障は、医療、介護、年金などの切り捨てが、税と社会保障の一体改悪によって、若い世代から高齢者まで全世代の社会保障が切り捨てられる危険な内容となっていきます。まさに、安倍政治によって地方が壊され、旭川市の予算も市民の暮らしも苦しめられていることは明らかです。 このように国政によって地方が苦しめられている中でも、旭川市の新年度予算には、日本共産党や市民団体が求めてきた内容が盛り込まれております。給付型奨学金の実現、就学援助制度の拡充、国保料の子ども均等割を5割に拡充、地域会館の建設費等の拡充、そして住宅雪対策など、評価できるものは少なくありません。 一方、この予算には、市民を苦しめる消費税増税を前提にしたものや、市民を情報漏えいの危険にさらすマイナンバーの推進に関するもの、使用料、手数料の負担増なども同じ予算の中に計上されています。予算の構成の上で一緒に扱われていますので、まさに玉石混交と言わなければなりません。 さらに、この予算には、旭川大学の公立化を事実上決定する高等教育機関設置準備費や市立の児童相談所設置を意思決定した上での予算もあります。これらの重要課題については、十分な議論が必要です。予算審議の中では、いまだに課題整理が終わっていないことが明らかになりました。固定資産を含めた全体の資産調査、法人分離後の高校などの運営の見通し、法人内での合意形成など未整理な課題が山積みのままです。議会に十分な説明責任が果たせていない、判断材料が整わない中で見切り発車するようなことは、市民の税金投入をする立場からも、拙速を避けなければなりません。 市立の児童相談所の設置については議論が始まったばかりであり、まずは、旭川市における児童虐待の現状を十分に把握しながら、虐待防止の取り組みを強化することを優先して実践することが求められています。 新年度は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、大変厳しい船出となることが予想されています。市長にとっても大変厳しいかじ取りになる1年になるかもしれませんが、市民の暮らしや地元経済を守る立場で積極的な施策を展開されることを期待します。 何より、二元代表制を尊重する西川市長のもとで、市民や議会との合意形成を大切にしながら、山積する課題に対して一歩一歩着実に前進させていくことが期待されることから、日本共産党として、議案第34号、令和2年度、2020年度の旭川市一般会計予算に対し、賛成することにいたしました。 ○議長(安田佳正) 他に御発言はありませんか。 ◆上野和幸議員 議長。 ○議長(安田佳正) 上野議員。
    上野和幸議員 議案第34号、令和2年度一般会計予算について、無党派Gを代表いたしまして、賛成の立場で意見を申し上げます。 令和2年度一般会計予算については、財政調整基金を切り崩すなど厳しい財政状況の中、不安材料はありますが、空港の民間委託やICTパーク構想等の経済対策や、アイヌ政策推進交付金によるアイヌ文化の振興も図られるなど、新たな取り組みもあり、全体的には評価のできるものであると思います。 しかしながら、課題もあるため、会派として次のように意見をまとめました。 1、児童相談所の設置については、旭川市における虐待の実情を正確に分析することや、子育て支援部の施策と道の児童相談所との関係や連携を十分に調査すること、また、道立児童相談所職員定数増などにも注目をして、設置が必要かを再検討していただきたい。 しかしながら、令和2年度予算では、児童家庭相談事業費2千863万9千円の中で計上されており、児童相談所設置にかかわる直接的な経費でないことという理由から、賛成といたしたいと思います。 2、高等教育機関設置準備費130万円、旭川大学をベースにした公立大学の設置については、4つの課題の整理がつき、次の段階への歩みが進むのだと思われます。その中で、魅力ある大学づくりに向けて、学長の指名や理念の策定に取り組むとともに、新学部の内容や国際化に向けた方向性の検討も含め、進められるよう要望します。私たち会派は、全面的に応援しております。 3、ICTパーク(仮称)運営費3千300万円については、経済対策としての視点はもちろん、若者の地元定着や、まちなかのにぎわい等、さまざまな視点からの期待が広がります。若者のゲーム依存やたまり場になる等の不安材料もありますが、創意工夫をして成果を上げていただくよう期待をしております。 4、アイヌ施策推進費2千875万7千円については、国のアイヌ政策推進交付金を活用し、アイヌ文化の振興と観光資源としての2つの視点で取り組まれるよう期待をしております。 5、学校ICT環境整備費98万8千円、GIGAスクール構想についての取り組みについては、学校現場に過度な取り組みを求めないことを強く要望いたします。 6、小中連携一貫コミュニティ・スクール推進費191万3千円については、学校評議員会の設置が学校の負担とならないように配慮する一方、社会教育部所管の地域学校協働本部の設置に向けた取り組みを早急に要望いたします。 以上、会派としての意見を述べました。 私たち会派は、市民の税金を生きた形で使われることを望んでおります。ここで計上された予算が、旭川市を安心で安全なまちにすることはもちろん、魅力あるまちづくりとなっていくよう期待し、会派を代表しての意見開陳といたします。 ○議長(安田佳正) 他に御発言はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 本案に対する委員長報告は、いずれも原案どおり可決であります。 お諮りいたします。 本案については、いずれも委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、いずれも委員長報告のとおり決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) ここで、お諮りいたします。 この際、日程の順序を変更し、日程第6及び日程第7の附帯決議案第1号及び附帯決議案第2号の「議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議について」を、順次、議題といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、日程第6及び日程第7の附帯決議案第1号及び附帯決議案第2号の「議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議について」を、順次、議題といたします。 まず、日程第6、附帯決議案第1号「議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議について」、提出者の説明を求めます。 もんま議員。 ◆もんま節子議員 (登壇) 附帯決議案第1号、議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 敬称は、略させていただきます。          提出者は、旭川市議会議員               佐  藤  さ だ お               中  野  ひろゆき               菅  原  範  明               木  下  雅  之               高  花  え い こ               も ん ま  節  子               松  田  た く や               福  居  秀  雄               中  村  のりゆき               室  井  安  雄               宮  本     儔               え び な  信  幸               杉  山  允  孝 以上、13名であります。議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議 公立大学の設置については、現時点で議会が判断を行うために必要な説明責任が十分に果たされたとは言えない状況である。 よって、次の事項について、改めて議会に対し説明を行い、議会の理解を得てから高等教育機関設置準備費130万円の予算執行を行うこと。 また、それまでの間、既存の大学法人が、法人分離の手続を進めることがないよう措置を講じること。1 公立大学の理念2 公立大学設置後の運営体制及び市の関わり方3 長期的な運営収支の明確化4 地域創造デザイン学部の新設に対する考え方及び教育課程の概要5 現大学執行部の処遇と今後の設立作業への関わり方6 教授、職員等の採用についての具体的考え方(職員採用及び教授選考に当たっての基準など) 以上、決議する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 特に御発言はありませんか。 ◆まじま隆英議員 議長。 ○議長(安田佳正) まじま議員。 ◆まじま隆英議員 日本共産党は、ただいま提案されました公立大学設置関連予算に対する附帯決議に賛成いたします。 以下、その理由を述べさせていただきます。 市長は、この定例会開会前に旭川大学の公立化を意思決定し、関連予算を提案しました。 日本共産党は、議会が設置した特別委員会にも、公立大学の設置は、安価な授業料と入学金や、自宅から通学することができる利点から、市民の支持と理解を得ることができるものという考えを示してまいりました。 一方、旭川大学の公立化においては、1つ、法人分離後の高校や幼稚園、専門学校の経営見通しを無視して判断することができないこと、2つ、厳しい財政運営が続いている旭川市にとって、財源負担については慎重に見定めなければならないこと、3つ、名寄市立大学と一部の学部、学科が競合することから、課題を整理することが必要なこと、4つ、有識者懇談会の委員からも指摘された公立大学の理念の重要性や、公立大学は定員を満たせばよいというものではないとの意見について、その認識を共有する立場を明らかにした上で、この間の質疑や本定例会の質疑でもこの課題に向き合ってまいりました。 しかし、本定例会の質疑を通して、依然として未整理の課題が少なくないこと、また、議会に提出した資料も極めて不十分であり、議会が責任を持って判断できる状況ではありませんでした。すなわち、旭川大学の公立化後の高等学校、幼稚園、専門学校の経営見通しについては何らの資料も提出されていないし、具体的な見通しについても示されていないこと、また、学校法人旭川大学側から示された旭川大学の公立化に係る課題に対する確認についてという回答書において、法人が有する資産評価については、金融資産の各部校に対する配分額は示されているものの、固定資産の調査、評価は示されていないこと、さらに、金融資産の配分額を含め、8項目の回答について学校法人理事会で審議も決定もされていないことなどが明らかとなりました。 さらに、一部の学部、学科が競合する名寄市立大学との関係においては、市長は、理解は得られたものと発言されてきましたが、実際は、学生の志願動向などに影響があるのではないかと懸念も示されたということも明らかになりました。何よりも、学校法人旭川大学側から具体的な大学運営の改革案が示されていないことも大きな懸念材料であります。 一方、この公立大学設置の意思決定をもとに、提案された予算が可決されれば、学校法人旭川大学として法人分離の手続に入ることになり、後戻りはできなくなることも重大と感じたところです。 こうした状況下においては、旭川大学の公立化を現時点で判断することは困難であり、引き続き慎重に検討を進めなければならないと考えます。提案された附帯決議の内容と項目の全てに同感できるものではありませんが、大局的に見て、おおむねその課題意識を共有することができます。 日本共産党は、今後、市長から提出されるであろう資料と考え方について慎重に判断をする意味からも、附帯決議は、妥当性を持っており、賛成できると判断いたしました。 以上、賛成意見といたします。 ○議長(安田佳正) 他に御発言はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。               (起立する者あり) ○議長(安田佳正) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 次に、日程第7、附帯決議案第2号「議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議について」、提出者の説明を求めます。 菅原議員。 ◆菅原範明議員 (登壇) 附帯決議案第2号、議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議につきまして、提案理由の説明を申し上げます。 敬称は、略させていただきます。          提出者は、旭川市議会議員               ひ ぐ ま  と し お               上  野  和  幸               金  谷  美 奈 子               菅  原  範  明               木  下  雅  之               松  田  た く や               上  村  ゆ う じ               福  居  秀  雄               宮  本     儔               え び な  信  幸               杉  山  允  孝 以上、11名であります。議案第34号令和2年度旭川市一般会計予算に対する附帯決議 本市における児童虐待防止に向けた取組として、市の児童相談所を設置すべきかということについては、今後専門家による検討会などの意見をいただきながら、本市における児童虐待の現状や課題、既存の旭川児童相談所の現状や課題などの精査を行い、旭川市として児童虐待にどのように向き合い取り組んでいくのかについての方針を取りまとめた上で、判断されるべきものである。 よって、方針策定後、改めて議会に丁寧な説明を行った上で、その設置の是非について、議会審議を経ること。 また、方針の取りまとめに当たっては、3年後から5年後の開設にこだわることなく丁寧な進め方に努め、場合によっては設置決定の判断の見直しにも柔軟に対応すること。 以上、決議する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 特に御発言はありませんか。 ◆石川厚子議員 議長。 ○議長(安田佳正) 石川議員。 ◆石川厚子議員 日本共産党は、ただいま提案された児童相談所設置に関する附帯決議に賛成します。 以下、簡潔にその理由を述べます。 私ども会派は、全国で相次ぐ痛ましい児童虐待事件を引き起こさないようにするため、あらゆる行政機関が全力でこの課題に取り組む必要があるという立場で、市立の児童相談所設置に関する課題に向き合ってきました。 本定例会においても、児童相談所設置を前提にした予算に対して、必要な質疑を行ってきました。 中核市が児童相談所を設置し、児童虐待相談対応に取り組むためには、国の財政支援策の拡大、充実と専門職の確保、育成のための必要な措置が求められてきました。しかし、残念ながら、これらの対応に十分な改善策が図られなかったことが、中核市において児童相談所の設置が進まなかった大きな要因となっています。 現在、設置が義務づけられている都道府県や政令指定都市の児相が抱える困難や課題等も、国の財政措置等の少なさが大きな要因となっていると思われます。こうした状況下で、中核市が設置した児童相談所が求められる成果を上げようとするならば、当然のこととして、一定の財政負担を予定しなければなりません。また、国の基準を超えた専門職等の配置も必要となるでしょう。市立の児童相談所設置を意思決定する以上、当然、こうしたことに対する見通しを示した上で、議会と市民の理解を求めるべきと考えますが、残念ながら、本議会には示されませんでした。 私ども会派は、現在、旭川市には道立の児童相談所が存在していること、さらに、この間、法律等の改正によっても基礎自治体の果たすべき役割も明確化されてきていることから、旭川市として直ちに児童相談所設置に動き出すよりも、基礎自治体に求められている児童虐待の予防対策と早期発見のための取り組みを拡充、改善させることを先行させるべきと考えます。 附帯決議が求める方向性については、こうした私ども会派の基本的な考え方と大きな違いはなく、妥当なものと受けとめます。この地域で児童虐待相談対応に効果的、有効的な取り組みを展開するためにも、行政と議会が認識を共有する努力を重ねながら、必要な対応策を適宜展開していかなければなりません。 私ども会派は、児童虐待の予防策や早期発見のために、今後も、提案し、意見を述べながら取り組む決意を申し述べ、附帯決議に対する賛成意見といたします。 ○議長(安田佳正) 他に御発言はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第2、議案第67号「市道路線の廃止について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第3、議案第68号「市道路線の認定について」を議題といたします。 これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第8、議案第69号「人権擁護委員の推薦について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 西川市長。 ◎市長(西川将人) 議案第69号、人権擁護委員の推薦につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 人権擁護委員河辺菜穂子氏、佐々木斎氏、堤明彦氏、猫山房良氏、宮森雅司氏及び横田礼子氏は、本年9月30日をもって任期満了となりますので、その後任として岡本千晴氏を新たに、河辺菜穂子氏、佐々木斎氏、堤明彦氏、猫山房良氏及び宮森雅司氏を再度推薦いたしたく、議会の意見を求めようとするものであります。 岡本千晴氏は、平成6年3月、玉川学園女子短期大学幼児教育科を卒業された後、学校法人カリタス学園カリタス幼稚園勤務などを経て、現在は、おやこ寺子屋代表をされる傍ら、旭川市食育推進会議委員として活躍されている方であります。 河辺菜穂子氏は、昭和53年3月、北海道教育大学旭川分校を卒業された後、教職につかれ、浜頓別町立開明小学校教諭などを歴任され、現在は、旭川市医師会看護専門学校臨時職員をされる傍ら、平成17年10月から人権擁護委員として活躍されている方であります。 佐々木斎氏は、昭和53年3月、慶應義塾大学法学部政治学科通信教育課程を卒業され、現在は、学校法人神居学園理事長をされる傍ら、平成26年10月から人権擁護委員として活躍されている方であります。 堤明彦氏は、昭和51年3月、北海道教育大学旭川分校を卒業された後、教職につかれ、旭川市立千代ヶ岡小学校校長、旭川市立忠和小学校校長などを歴任され、平成26年10月から人権擁護委員として活躍されている方であります。 猫山房良氏は、昭和48年3月、北海道教育大学釧路分校を卒業された後、教職につかれ、旭川市立豊里小中学校校長、旭川市立光陽中学校校長などを歴任され、現在は、一般社団法人北・ほっかいどう総合カウンセリング支援センター理事をされる傍ら、民生委員・児童委員として、さらに、平成23年10月から人権擁護委員として活躍されている方であります。 宮森雅司氏は、昭和47年3月、横浜市立大学商学部を卒業された後、旭川市に奉職し、教育委員会学校教育部長、市民部長、福祉保険部長などを歴任され、現在は、社会福祉法人敬生会、養護老人ホーム敬心園園長をされる傍ら、平成29年10月から人権擁護委員として活躍されている方であります。 ただいま申し上げました6名の方々は、人格、識見ともにすぐれ、また、人権の擁護に深い理解と関心をお持ちで、人権擁護委員として適任であると考えますので、何とぞ御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可と答申することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可と答申することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) ここで、お諮りいたします。 この際、日程の一部を変更し、日程第9及び日程第10の議案第77号及び議案第78号の以上2件を一括して議題とし、順次、提出者の説明を求めることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、日程第9及び日程第10の議案第77号「令和元年度旭川市一般会計補正予算」及び議案第78号「令和元年度旭川市病院事業会計補正予算」の以上2件を一括して議題といたします。 本案について、議案番号の順序に従い、順次、提出者の説明を求めます。 佐藤総合政策部長。 ◎総合政策部長(佐藤幸輝) 議案第77号及び議案第78号の令和元年度各会計補正予算につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 以下、補正予算書で御説明申し上げます。 議案第77号、令和元年度旭川市一般会計補正予算については、1ページの第1表歳入歳出予算補正にお示しいたしておりますように、歳入歳出予算の総額にそれぞれ7千520万円を追加し、1千677億4千380万6千円にしようとするものでございます。 その内容といたしましては、2ページの事項別明細書歳出にお示しいたしておりますように、4款 衛生費に病院事業会計負担金で7千520万円を追加しようとするものでございます。 この財源につきましては、同じく2ページの歳入にお示しいたしておりますように、20款 繰入金で同額を追加しようとするものでございます。 次に、議案第78号、令和元年度旭川市病院事業会計補正予算については、4ページの実施計画にお示しいたしておりますように、病院事業収益で7千520万円を追加しようとするものでございます。 以上、よろしく御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありますので、順次、発言を許します。 中野議員。           (中野議員、質疑質問席に着席) ◆中野ひろゆき議員 それでは、幾つかお伺いしたいと思います。 私のほうからは、補正予算の内容を初め、市立病院に関する議案でありますので、一部、新型コロナウイルス感染症に影響した内容と市立旭川病院内の様子についてもお伺いをさせていただきたいと思います。 それでは、ただいま提案がありました議案第77号及び議案第78号について、一括してお伺いしたいと思います。 初めに、提案がありました補正予算の内容、事業の目的、事業費の積算根拠及び補正予算が提案となった経緯について、改めてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(安田佳正) 浅利病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) このたびの補正予算につきましては、市立病院におけます新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ、診療等に伴いまして、地方公営企業の繰り出し基準に基づき、感染症医療に要する経費といたしまして、一般会計から7千520万円を病院事業会計に繰り入れすることで、新型コロナウイルスに対する医療体制を確保しようとするものでございます。 当院では、感染症病棟を本年2月21日から稼働し、外来患者や感染の疑いのある患者に安全な診療を行うための発熱外来を同じく3月3日から運営をしておりまして、その運営に当たりまして、一般病棟や集中治療室の稼働を一部制限し、必要な医師や看護師などの医療スタッフを確保する必要があることから、これに伴いまして生じる不採算部分を繰り入れいただくものでございます。 補正額の算出根拠につきましては、収益への影響といたしまして、主に小児科のあります西5階の病棟、こちらの入院制限で1千万円、集中治療室の稼働制限で3千800万円、手術件数の制限、調整で5千270万円の合計1億70万円の収益減を見込んでおります。一方で、診療が減少したことで、薬品費などの費用が1千880万円減少すると見込まれ、感染症病棟の稼働と外来の運営で670万円の収支差益を見込み、収益減少額1億70万円から費用減の1千880万円と感染症病棟等の収支670万円を差し引いた額7千520万円を、新型コロナウイルス感染症対策に伴う経費として算出したところでございます。 また、このたびの補正予算の提案となった経緯についてでございますが、今回の新型コロナウイルス感染症について、当院では、既に本年1月から受け入れ体制などについて整備を行ってきたところではありましたが、その時点では、感染の動向でありますとか患者数の想定等が難しかったこと、検査等に係る診療報酬などが定まっていなかったことなどから、年度内の収支について見通すことができず、今回の提案となったものでございます。 ○議長(安田佳正) 中野議員。 ◆中野ひろゆき議員 ただいまは、補正予算の内容等について御答弁をいただきました。 市立病院では、答弁がありましたように、感染症病棟を2月21日から稼働し、発熱外来を3月3日から運営しているということでありました。この間、約1カ月にわたり、このような対応をとってきているということだと思います。また、積算根拠についても示していただきました。さらには、経緯についても答弁をいただいたところであります。 収益の減少がやはり気になるところではありますが、この件については、後段触れたいというふうに思います。 先ほど、総合政策部長より提案説明がございました。財源は財政調整基金の取り崩しというふうにされているところでありますが、財源については、他の選択肢も含め、どのような検討がされたのか、お伺いしておきたいというふうに思います。 また、今後の状況次第だというふうには思っておりますが、本市一般会計から病院事業会計に対するさらなる繰り出しについては、どのような認識を持っているのか、お伺いしておきたいと思います。 ○議長(安田佳正) 佐藤総合政策部長。 ◎総合政策部長(佐藤幸輝) 補正予算の財源についてでございますが、今定例会で既に議決をいただきました補正予算につきまして、編成時点で今年度最終と想定し、必要となる一般財源については、当初予算よりも増額での交付決定となった普通交付税など、計上可能なものを最大限見込むことにより、財政調整基金繰入金を減額する措置を行ったところでございます。そのため、今回の追加補正における病院事業会計負担金の財源につきましては、財政調整基金繰入金以外に追加できる一般財源はなく、また、国庫支出金などの特定財源を見込むこともできなかったことから、全額、財政調整基金で措置させていただいたものでございます。 また、今後の病院事業会計へのさらなる繰り出しについてでございますが、今回の追加補正分につきましては、感染症医療に要する経費に該当いたしますことから、国の繰り出し基準に基づく繰り出しとなっております。この繰り出しは、性質上、一般会計等が負担すべきこととされている病院経営に伴う収入をもって充てることが適当ではない経費などが対象となっており、感染症対策として、市立旭川病院が新型コロナウイルス感染症患者等を受け入れることに伴う収支不足額につきましては、今後も一般会計で負担する必要があるものと考えてございます。 ○議長(安田佳正) 中野議員。 ◆中野ひろゆき議員 他の財源について、どのような検討があったかということを質疑させていただきました。 年度末ということもありましょう。また、市立病院に対しましては、再度の補正予算ということもあって、今回、財政調整基金を取り崩すしか財源がなかったということでありました。また、今後も一般会計で負担をする必要があるという旨の答弁だったと思います。 先日、新型コロナウイルス感染症に関する国の緊急対応策第2弾が公表されたところでありますが、今後においては、市立病院に対する感染症病棟等の運営や維持に関係する経費については、今回分も含めまして国費からの財政支援が明確に予定されていると言えるのでしょうか。どのような見通しとなっているのか、お伺いしておきたいと思います。 ○議長(安田佳正) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(佐藤幸輝) 感染症病棟の運営等に係る病院事業会計への繰り出しに対する国からの財政措置についてでございます。 感染症医療に要する経費を初めとする国の繰り出し基準に基づく繰り出しにつきましては、これまでも地方交付税において一定額が措置されてきたところでございますが、国の令和元年度一般会計における予備費等を財源とする新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策につきましては、地方公共団体が負担する公立病院への繰り出しに対する財政措置は記載されていないところでありますことから、現時点では国からの財政支援については把握には至っていない状況でございます。 ○議長(安田佳正) 中野議員。 ◆中野ひろゆき議員 国からの財政支援については、現在のところ、把握に至っていないということでありました。 この議会の資料としても財政調整基金の状況が資料として提出をされている。令和2年度の予算を含めて、3年連続で財政調整基金を財源としなければいけない状況は、緊急性を考えると理解できるところではありますが、市の財政、また病院事業への影響、非常に気になるところであるというふうに思っております。 冒頭申し上げましたように、関連がありますので、病院内の様子についても、この際、少しお伺いしておきたいと思います。 市立病院の現場においても、新型コロナウイルス感染症の影響から、さまざまな対応と、また、不安などを持ちながら医師、看護師、職員の勤務状況があると思っています。例えば、市内の病院に勤務する複数の看護師さんからも、今、病院ではマスクの備蓄が少なくなって、病棟で働く看護師が使えるマスクは1日1枚に制限をされ、手などを消毒するアルコールも備蓄に不安があるという相談が私のところに寄せられました。 医療提供の体制維持等の観点からも重要なことだというふうに思いますが、市立旭川病院のそれらの状況と影響について、この場でお聞きをしておきたいと思います。 ○議長(安田佳正) 病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) 医療材料の備蓄状況とその影響についてでございますが、マスクや手指を消毒するアルコール等、感染対策に必要な医療用の消耗品につきましては、新型コロナウイルスの影響により、当院においても、平時に比べますと在庫が不足している状況にあり、現時点において、仮に供給がストップした場合につきましては、マスク、手指消毒アルコールともに1カ月程度で在庫が底をつくものと想定しているところでございます。 このため、一般のマスク、サージカルマスクや、今回専用で使っておりますN95マスクについては、患者に至近距離で接する必要のある職員に確実に行き渡るよう、マスクの着用基準を変更し、使用量の削減を図っておりますが、国や北海道からの無償提供や優先供給されるマスクもありますので、現在は最低限の必要量は確保できる見込みとなってございます。 一方で、手指消毒用のアルコールにつきましては、メーカーにより出荷調整がかかっておりまして、安定供給のめどは現時点でも立っていない状況であるため、設置箇所の見直しでありますとか、手洗いへの対応の切りかえなどによりまして使用量を抑えているところでございます。 今後も、院内の各部門、各職員と情報を共有しまして、使用量の節約を図るほか、マスクや消毒用アルコール等の流通状況の把握に努めるなど、必要な物資を確実に確保し、感染防止に全力で取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(安田佳正) 中野議員。 ◆中野ひろゆき議員 当然、病院事業収益が減少していくということは気になるところではある一方で、今、答弁をいただいたとおり、診療用の消耗品、やはり、看護師さん、またスタッフが勤務中に使うマスク、アルコールがないというところから適切な対応ができない、また、医療崩壊につながる、そういった可能性も無視できないところだというふうに思っております。1カ月程度の在庫ということで話がありました。特に、アルコールについては、出荷調整、安定供給のめどが立っていないということでありましたので、このことについては、しっかりと今後も注視していきたいというふうに思いますし、消耗品の確保に向けて、病院としても努力をする必要があるというふうに思ったところであります。 また、最初の答弁では、補正予算の内容や事業の目的等について、具体的なお答えをいただきました。特に、補正額の積算根拠では、収益への影響として西5階の病棟の入院制限で1千万円、集中治療室の稼働制限で3千800万円、手術件数の調整で5千270万円、合計1億70万円の収益減を見込んでいるという答弁でありました。 そこで、現在の診療体制についてでありますが、市立旭川病院における感染症病棟では、医師や看護師などの具体的な体制はどのような状況となっているのか、お聞かせいただきたいと思います。 また、感染症病棟や発熱外来の運営にかかわる一般病棟への具体的な影響と、このような状況が継続した場合、市立旭川病院の病院事業全体への影響が令和2年度末でどのような状況となると予測されるのか、御見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(安田佳正) 病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) 現在の感染症病棟の診療体制といたしましては、病床は6床持ってございまして、当院の感染対策チームの血液内科1名、小児科1名、総合内科1名の3名の医師が診療に当たっているところでございます。また、看護師につきましては、感染管理の認定看護師のほか、日勤帯、夜勤帯ともに常時2名の体制となってございます。 次に、一般病棟への影響につきましては、感染症病棟や発熱外来の運営に伴いまして、担当する看護師を確保するため、病棟等の入院制限や手術制限を行っておりますが、その結果、1日当たりの入院患者数は、平成31年4月から令和元年1月までの平均では約233名でございましたが、感染症病棟が稼働した令和2年2月21日から3月17日までの数字で申し上げますと、約210人ということで減少しているところでございます。 また、仮に令和2年度末まで新型コロナウイルス対策が必要であった場合についての当院の影響につきましては、感染者数の動向等により大きく違いが出てまいりますが、ここ1カ月の実績から単純に推計いたしますと、最大で1カ月当たり数千万円、年間では数億円という規模での影響額が生じるものというふうに考えてございます。 このため、国でありますとか、北海道の補助金を含みます財政措置などに注視をしていくほか、必要に応じて要望活動も行うなど、影響を最小限にとめるための取り組みが重要であるというふうに考えているところでございます。 ○議長(安田佳正) 中野議員。 ◆中野ひろゆき議員 答弁をいただきました。 新型コロナウイルス感染症に対応する重要な取り組みでございます。その一方で、求められる医療ニーズになかなか応えられないような現状もあるという答弁だったというふうに思います。 また、最後は指摘だけとさせていただきますが、病院事業会計に対する補正予算に対し、幾つか質疑させていただきました。現在、市立旭川病院では、病院事業全体の経営改善に取り組む中、小児科の医師確保や看護師不足などのさまざまな課題が生じ、今回は、新型コロナウイルス感染症への対応から、さらなる収入・収益減の影響がありました。今議会、2度目の補正予算が提案され、もちろん、市民の健康と生命を守るためにも、新型コロナウイルス感染症への対応は重要な取り組みであります。一方で、ただいま答弁がありましたように、新型コロナウイルスに関係して、病院事業収益については1カ月程度で約7千500万円の減少、今後の状況次第ではありますが、この額が毎月積み上がっていく可能性があるというお答えだったというふうに思っております。 また、必要に応じて要望活動も行うということも述べられておりましたが、影響を踏まえた今後の病院事業が求められるというふうに思います。 さらに、市立旭川病院だけではなく、市内各病院におけるマスクや消毒用アルコールなどの備蓄状況についても、市として注視し、また状況を把握していかなければならないというふうに思います。 これらのことを指摘し、議案第77号、議案第78号に対する質疑を終わらせていただきます。 ○議長(安田佳正) 以上で、中野議員の質疑を終了いたします。           (中野議員、議員席に着席) ○議長(安田佳正) 次に、上野議員。           (上野議員、質疑質問席に着席) ◆上野和幸議員 通告に従いまして、質疑させていただきます。 議案第77号、第78号を一括して質疑させていただきます。 補正予算として7千520万円が計上された件について質疑いたしますが、今、中野議員への答弁の中に補正予算の内容、積算根拠についてはお話がありましたので、この部分、質疑を用意しておりましたが、それについては割愛をさせて進みたいと思います。 しかしながら、この感染症に対する対応というのは、市民の関心も高い内容ですし、また、積算根拠につながるところでありますので、詳細について質疑をしていきたいと思いますので、お答え願いたいと思います。 まず、さきの補正予算等審査特別委員会において、私ども会派の金谷委員が、この件について質疑した際には、コロナウイルス感染症対策については、補正を予定していないとの答弁と聞いております。 その確認と、その後、変わった理由についてお聞かせください。 ○議長(安田佳正) 浅利病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) さきの補正予算等審査特別委員会におきまして、金谷委員に対しまして、新型コロナウイルスに関して必要な備品等については、平時より感染対策用の備品として常備しており、現在保有している防護服やゴーグルなどの備品で国のガイドラインに従った対応ができる状況にあるという旨のお答えをさせていただいたところでございます。 感染対策用の備品については、現時点においても、予算を追加することなく、既存の予算の範囲内で対応できているところでございますが、答弁させていただきましたこの議案第10号の提案説明の直後であります2月21日に感染症病棟への受け入れがございまして、これ以降、道内あるいは市内において複数の感染患者等が判明したことによりまして、感染症病床や発熱外来の運営を継続するためにより多くの人員を割く必要が生じたことから、一般病床等の稼働を縮小し、減収分などを新型コロナウイルス感染症対策に係る経費として、このたび、繰り入れ基準に基づき、新たに提案をさせていただいたものでございます。 ○議長(安田佳正) 上野議員。 ◆上野和幸議員 要するに、物については十分な対応ができていたんですが、人とお金に関しては予想していなかったということで、これは、医療の専門家であれば予想がつくのかなとも思いますが、きっと、その予想もつかないぐらい、感染症患者への対応ということでばたばたしていたのではないかなということで理解をしたいと思います。 それで、先ほども申しましたが、この感染症対応については、市民の関心も強いところで、病院内でどんな対応策を行っているのかということに非常に関心を持っておりますし、それと、今回の補正予算との結びつきもありますので、どのような対策を病院内で行っているのか、また、この新型コロナウイルス感染症対策の現状についてお聞かせください。 ○議長(安田佳正) 病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) 新型コロナウイルス感染症に対する当院の対策についてでございますけれども、感染症病棟6床の運用を開始しまして、保健所より連絡があった疑い患者につきましては、感染症病棟に直接入っていただき、診療や検査等を行っているところでございまして、患者の症状に応じて感染症病棟にそのまま入院していただいているところでもございます。また、3月3日より、発熱外来を一般外来とは別の救急外来の場所に開設いたしまして、一般の外来患者と入り口を別にすることで動線が交わらないようにしておりまして、これによりまして院内の感染を防止するということで、感染の拡大を防ぐよう配慮しているところでございます。 ○議長(安田佳正) 上野議員。 ◆上野和幸議員 今のお話の中で、発熱外来も開設しているということで、これは、市民にとっては、一つ、安心につながることなのかなと思います。 そこで、ちょっとまた、私も含めた市民が非常に関心を持っているところなんですけれども、実際の感染症病棟の病床数が幾つで、延べ入院患者数は何人ぐらいだったのか、また、現在の入院患者数と一番多いときの患者数をお示しください。 ○議長(安田佳正) 病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) 当院の感染症病棟の病床数でございますが、6床ございまして、この病床が稼働を始めた2月21日から3月25日までの34日間で申し上げますと、延べ98名の患者さんが入院されまして、1日平均にしますと約3名の入院があったということになります。 また、昨日時点での入院患者につきましては、おりません。一番ピークだった患者数につきましては、6床中5床が埋まったということがこれまで8日間ございました。 ○議長(安田佳正) 上野議員。 ◆上野和幸議員 私も初めて知った事実ですけれども、きのう時点でゼロということは大変うれしいことかなと思っておりますが、実に、98人の入院患者に対応されたということで大変だったと思います。 それで、先ほどの中野議員へのお答えの中にもあったんですけど、この感染症治療に対してマンパワーが必要ということでお話がありましたけれども、再度、確認の意味で、医者や看護師をどのぐらい配置しているのか、お示しください。 ○議長(安田佳正) 病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) 新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、当院の感染対策チームの血液内科1名、小児科1名、総合内科1名の3名の医師が本来の診療科を持ちながら感染症病棟での診療に当たっていることに加えまして、発熱外来におきましても1名ないしは2名の医師が交代で診療に当たっているところでございます。 また、看護師につきましては、感染管理の認定看護師のほか、感染症病棟に日勤帯、夜勤帯を通じて常時2名を配置しているほか、発熱外来には3名から4名程度の配置が必要となっております。 また、事務職員につきましても、発熱外来に毎日4名から5名程度の人員を充てている状況にございます。 ○議長(安田佳正) 上野議員。 ◆上野和幸議員 通常の医療も施しながら感染症対応もされているということで、やはり、先ほどからお話を聞いているように、通常の診療についてもかなりの影響が出ているということがうかがえます。医者の皆さんにとっても、通常の勤務をしながら、感染症の対応ということで、精神的にも肉体的にもかなりの負担になっているのかなということが推察されます。 それで、これが最後になりますが、今後いつ終わるかわからないこのコロナウイルスについて、課題と言ってもなかなか難しいと思うんですけれども、今後、予想されることも含めて、課題について、最後、お聞かせください。 ○議長(安田佳正) 病院事務局長。 ◎市立旭川病院事務局長(浅利豪) 新型コロナウイルスにつきましては、いまだ終息のめどというものが立っていない中でございますが、現在、当院では、感染の拡大阻止に向けまして、保健所等の関連機関とも連携をしながら、感染症指定医療機関といたしまして感染症病棟や発熱外来の運営に緊張感を持って当たっているところでございます。 そうした中で、今後の課題についてでございますけれども、現在、新型コロナウイルス感染症対策に当たっております当院スタッフにつきましては、先ほども申し上げましたとおり、本来の診療科の診療や他の業務というもの、本来業務を抱えながらの対応となっている状況にありますことから、過剰な負担になっているものと考えております。今後、このような状況が続くばかりか、この先、拡大することとなりますと、さらなるスタッフの確保を図る必要が生じてくるものと考えているところでございます。 加えて、このたびの補正予算につきましては、最初に感染症病棟が稼働いたしました本年2月21日以降、1カ月半程度の期間の収支の影響額から算出したものでございますが、このような状況がこの後数カ月続きますと、令和2年度の病院経営にも大きく影響してくるものと考えてございます。 こうしたことから、今後につきましても、感染症医療に従事するスタッフの充足を図り、負担軽減への検討や院内感染の防止に努めながら、新型コロナウイルスの発生状況に応じた職員体制が確保できるように努めまして、厳しい経営状況の課題もございますけれども、感染症指定医療機関として役割と責任をしっかり果たしてまいります。 ○議長(安田佳正) 上野議員。 ◆上野和幸議員 最後、指摘させていただきますけれども、ただいま御説明いただきまして、当初予定しておりました補正予算がどのような根拠で使われるのかということについて明確になりました。大変ありがとうございました。 お話を聞いて、感染症の最前線で治療に当たられている皆様の御苦労というのが大変よくわかりました。特に、本市においては、病院関係者の手厚い治療のおかげで、重篤な病状になる方も出ていない状況でありますし、市民も安心していると思います。今後も、いつ終わるかわからない状況ですが、感染症指定医療機関としての役割をしっかり果たしていただくことをお願い申し上げて、質疑を終わります。 ○議長(安田佳正) 以上で、上野議員の質疑を終了いたします。           (上野議員、議員席に着席) ○議長(安田佳正) 以上で、通告による発言を終わります。 他に御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、いずれも原案どおり可決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、いずれも原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第11、議案第79号「議員の行政調査派遣について」を議題といたします。 本案につきましては、本市議会として、積極的な政策立案を目的として、他都市の先進事例を調査するため、議員を派遣しようとするものであります。 ここで、お諮りいたします。 本案についての提出者の説明並びに質疑・討論は、議事進行上、この場合、省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第12、議案第80号「旭川市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。 本案につきましては、委員会の会議の傍聴において許可を要しないこととするため、委員会条例の一部を改正しようとするものであります。 ここで、お諮りいたします。 本案についての提出者の説明並びに質疑・討論は、議事進行上、この場合、省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決定し、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第13「請願・陳情議案の審査結果報告について」を議題といたします。 本案は、お手元に御配付申し上げております議事日程第13付表のとおり、建設公営企業常任委員会委員長から審査結果の報告書が議長宛て提出されておりますので、これより建設公営企業常任委員会委員長の報告を求めることといたします。 建設公営企業常任委員会 委員長 10番 高木議員。 ◆高木ひろたか議員 (登壇) 建設公営企業常任委員会に付託を受けておりました請願・陳情議案につきまして、結論を得ましたので、御報告申し上げます。 まず、陳情第4号、市営住宅の入居手続における保証人等に関することにつきましては、市営住宅の入居希望者が連帯保証人を確保することに苦慮する事例が多く見られ、今後の単身高齢者の増加により、この状況が一層深刻になることが懸念されることから、連帯保証人が確保できないことで入居を断念する事態が生じることがないよう、旭川市営住宅入居事務取扱要綱における連帯保証人の免除規定を公表するとともに、免除要件の拡大を検討する必要があることから、願意妥当と認め、採択すべきものと決定いたしました。 次に、陳情第6号、市営住宅の入居手続における保証人の廃止に関することにつきましては、市営住宅の入居手続における保証人の廃止は、入居手続の簡素化という効果をもたらす一方で、家賃滞納の抑止や滞納家賃の回収に影響を及ぼすことから、保証人を直ちに廃止することについては、願意に沿いがたく、不採択とすべきものと決定いたしました。 以上で、審査結果の報告を終わらせていただきます。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、分割により行います。 まず、陳情第6号「市営住宅の入居手続における保証人の廃止に関することについて」起立により採決いたします。 本案に対する委員長報告は、不採択であります。 お諮りいたします。 本案については、委員長報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。               (起立する者あり) ○議長(安田佳正) 起立多数であります。 よって、本案は、建設公営企業常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。 次に、陳情第4号「市営住宅の入居手続における保証人等に関することについて」採決いたします。 本案に対する委員長報告は、採択であります。 お諮りいたします。 本案については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、建設公営企業常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。――――――――――――――――――――――
    ○議長(安田佳正) 日程第14「請願・陳情議案の閉会中継続審査付託について」を議題といたします。 本案は、お手元に御配付申し上げております議事日程第14付表のとおり、総務、民生両常任委員会委員長から閉会中の継続審査に付されたいとの申し出があります。 お諮りいたします。 本案については、いずれも両委員長の申し出どおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、いずれも両委員長の申し出どおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第15、意見書案第1号「教員の変形労働時間制を導入しないことを求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 能登谷議員。 ◆能登谷繁議員 (登壇) 意見書案第1号、教員の変形労働時間制を導入しないことを求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。          提出者は、旭川市議会議員 敬称を略します。               ま じ ま  隆  英               石  川  厚  子               小  松  あ き ら                登 谷     繁 以上、4名であります。教員の変形労働時間制を導入しないことを求める意見書 1年単位の変形労働時間制は、繁忙期に1日10時間労働を可能とし、閑散期は8時間未満の労働とすることにより、年平均で1日当たり8時間以内の労働に収める制度である。 しかし、人間の心身は、繁忙期の疲労を閑散期で回復できるようにはなっていない。1年単位の変形労働時間制は、人間の生理にあった1日8時間労働の原則を破る労働時間法制の改悪である。 政府は、学期中を繁忙期とする代わりに夏などに教員の休みを増やすと言うが、学期中を繁忙期にすること自体が、教員の働き方を更にひどくするものである。これまで午後4時45分終了をめどに設定されてきた会議が、6時、7時まで可能となることで、教員から「授業準備などができなくなる」という不安の声が挙がっている。 今の学校は、子どもの夏休み期間中も連日のように業務があり、年次有給休暇の消化すらできないのが現状であって、1年単位の変形労働時間制の導入は長時間労働を解決するどころか、平日の長時間労働を固定化しかねない。 教員の働き方を改革するために今必要なのは、学校閉庁日等において休暇を取得できる環境を整備するとともに、休日出勤や超過勤務に対する振替日の確保を厳格に行うことである。 よって、北海道においては、1年単位の変形労働時間制を導入しないことを求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の賛同をお願い申し上げ、提案説明とさせていただきます。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。               (起立する者あり) ○議長(安田佳正) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第16、意見書案第2号「子ども医療費助成制度の拡充を求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 石川議員。 ◆石川厚子議員 (登壇) 意見書案第2号、子ども医療費助成制度の拡充を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。          提出者は、旭川市議会議員               ま じ ま  隆  英               石  川  厚  子               小  松  あ き ら                登 谷     繁 以上、4名であります。子ども医療費助成制度の拡充を求める意見書 北海道では現在、少子化の進行や子どもの貧困への対応が喫緊の課題となっている。 2016年に北海道等が実施した子どもの生活実態調査では、全国平均を上回る5人に1人が貧困状態にあり、経済的理由で医療機関への受診を断念せざるを得なかった世帯が17.8%、非課税世帯では32.6%と高いことが分かった。全ての子どもたちの健康を守るため、お金の心配をせずに必要なときに医療機関を受診できるよう、子ども医療費助成制度の拡充が求められている。 しかし、北海道の子ども医療費助成制度における通院医療費無料化の対象は3歳未満児及び住民税非課税世帯であり、他県に比べ対象範囲が限定的であるため、道内の市町村においては医療費無料化の対象を中学生や高校生までに拡大する取組を行っているものの、地域によって格差があることから北海道の制度拡充による底上げが求められている。 子ども医療費助成制度の拡充は、多くの道民の願いであり、子どもたちを巡る厳しい実態から一日も早い対応が求められている。 よって、北海道においては、お金の心配をせずに必要なときに医療機関を受診できるよう、子ども医療費助成制度を拡充することを強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。               (起立する者あり) ○議長(安田佳正) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第17、意見書案第3号「新たな過疎対策法の制定等に関する意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 中野議員。 ◆中野ひろゆき議員 (登壇) 意見書案第3号、新たな過疎対策法の制定等に関する意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。          提出者は、旭川市議会議員 以下、敬称は略します。               中  野  ひろゆき               高  花  え い こ               も ん ま  節  子               中  村  のりゆき               室  井  安  雄 以上、5名であります。新たな過疎対策法の制定等に関する意見書 我が国の過疎対策については、昭和45年に過疎地域対策緊急措置法が制定され、4次にわたる特別措置法の制定により、総合的な過疎対策事業が実施され、過疎地域における生活環境の整備や産業の振興など一定の成果を上げてきたところである。 しかしながら、過疎地域においては人口減少と高齢化が特に顕著であり、路線バスなど公共交通機関の廃止、医師及び看護師等の不足、耕作放棄地の増加、森林の荒廃など生活・生産基盤の弱体化が進み、多くの集落が消滅の危機に瀕するなど、過疎地域は極めて深刻な状況に直面している。 過疎地域は、豊かな自然や歴史・文化を有しており、都市に対する食料・水の供給、自然環境の保全、癒やしの場の提供、森林による地球温暖化の防止に貢献するなど多面的かつ公益的に重要な機能を担っており、このような機能は国民共有の財産であり、過疎地域の住民によって支えられてきたものである。 現行の過疎地域自立促進特別措置法は令和3年3月末をもって失効することとなるが、過疎地域が果たしている多面かつ公益的機能を今後も維持していくためには、引き続き過疎地域の振興を図り、そこに暮らす人々の生活を支えていくことが重要である。 よって、政府においては、過疎地域が、そこに住み続ける住民にとって安心・安全に暮らせる地域として健全に維持されるよう、次の事項について取り組むことを強く求める。1 新たな過疎対策法を制定すること。なお、制定に当たっては、現行法第33条に規定するいわゆる「みなし過疎」と「一部過疎」を含めた現行過疎地域を継続して指定対象とすることを基本としつつ、過疎地域の指定要件については地域の特性を的確に反映したものとすること。2 過疎地域における特に深刻な人口減少と高齢化に対処するため、産業振興、雇用創出、子育て支援等の施策を推進すること。3 住民が安心・安全に暮らせるよう医療や公共交通の確保、教育環境の整備等について、広域的な対応も含めて推進すること。4 過疎地域においても高度情報通信ネットワーク社会の恩恵を享受できるよう、情報通信基盤の整備や財政支援措置を講じること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。               (起立する者あり) ○議長(安田佳正) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第18、意見書案第4号「中高年のひきこもりに対する実効性のある支援と対策を求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 中村議員。 ◆中村のりゆき議員 (登壇) 意見書案第4号、中高年のひきこもりに対する実効性のある支援と対策を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。          提出者は、旭川市議会議員 敬称は略します。               中  野  ひろゆき               高  花  え い こ               も ん ま  節  子               中  村  のりゆき               室  井  安  雄 以上5名であります。中高年のひきこもりに対する実効性のある支援と対策を求める意見書 これまで、ひきこもりは主として若年・青年層の課題としてイメージされてきたが、最近では、就職氷河期世代も含め中高年層に及ぶ大きな社会問題としてクローズアップされてきている。 昨年3月、政府が中高年層を対象に初めて実施した全国規模の生活状況に関する調査結果が公表され、40歳から64歳までのひきこもりが全国で約61万人に上るという推計は社会に大きな衝撃を与えた。ひきこもり期間の長期化や高齢化により、高齢の親とともに社会的に孤立するケースも少なくない。 政府はこれまで、都道府県・政令市へのひきこもり地域支援センターの設置やひきこもりサポーター養成研修・派遣事業を行ってきたが、今後は、より身近な場所での相談支援の実施や社会参加の場の充実など、就職氷河期世代も含めた中高年のひきこもりに対して、これまで以上に実効性のある支援と対策を講じるべきである。 よって、政府においては、中高年のひきこもりは個々人やその家族だけの問題ではなく、社会全体で受け止めるべき重要な課題であると捉え、次の事項について早急に取り組むことを強く求める。1 より身近な場所での相談支援を行うため、自立相談支援機関の窓口にアウトリーチ支援員(仮称)を配置し、訪問相談や信頼関係の構築といった対本人型のアウトリーチ支援を実施すること。また、自立相談支援の機能強化に向けたアウトリーチ等を行うための経費に対する新たな財政支援の仕組みを創設すること。2 中高年のひきこもり状態にある者に適した支援の充実を図るため、中高年が参加しやすくなるようなボランティア活動や居場所づくりなど就労に限らない多様な社会参加の場の確保、家族に対する相談会や講習会の実施など市町村によるひきこもりサポート事業を更に強化すること。3 8050問題など世帯の複合的なニーズやライフステージの変化に柔軟に対応できるよう、断らない相談支援や伴走型支援など、市町村がこれまでの制度の枠を越えて包括的に支援する新たな仕組みを構築すること。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第19、意見書案第5号「温室効果ガス排出量の「実質ゼロ」へ向けた取組の強化を求める意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 まじま議員。 ◆まじま隆英議員 (登壇) 意見書案第5号、温室効果ガス排出量の「実質ゼロ」へ向けた取組の強化を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。          提出者は、旭川市議会議員 敬称は略します。               ま じ ま  隆  英               石  川  厚  子               小  松  あ き ら                登 谷     繁 以上、4名であります。温室効果ガス排出量の「実質ゼロ」へ向けた取組の強化を求める意見書 今年は、地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定が本格的に始動する年である。世界中で気候変動による風水害、熱波、山火事など大規模な災害が発生しており、温室効果ガス排出量の「実質ゼロ」へ向けた世界各国での緊急的な取組が求められている。 パリ協定では世界の平均気温の上昇を産業革命前より2度未満に抑制することを規定するとともに、1.5度未満に抑える努力を継続するという目標が掲げられた。また、この目標を達成するためには、今世紀後半に温室効果ガスの人為的な排出量を人為的な吸収量とバランスさせることが必要であるとされている。 このため、各国が削減目標の大幅な引上げに踏み出すことが急務であり、2050年までに温室効果ガスの排出量を「実質ゼロ」にするための戦略をまとめた国は77か国に上っており、我が国においても2050年までに温室効果ガス排出量の「実質ゼロ」を実現するために、排出量の削減目標を引き上げる戦略の策定を行うべきである。 よって、政府においては、国連の要請に応え、温室効果ガス排出量の「実質ゼロ」へ向けた取組を強化することを求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。               (起立する者あり) ○議長(安田佳正) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第20、意見書案第6号「国民健康保険事業における交付金の減額に反対する意見書について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 小松議員。 ◆小松あきら議員 (登壇) 意見書案第6号、国民健康保険事業における交付金の減額に反対する意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。          提出者は、旭川市議会議員               ま じ ま  隆  英               石  川  厚  子               小  松  あ き ら                登 谷     繁 以上、4名であります。国民健康保険事業における交付金の減額に反対する意見書 厚生労働省は、国民健康保険料を抑制するために一般会計から国民健康保険事業特別会計に独自繰入れをしている市町村に対し、保険者努力支援制度により国が支出する交付金を減額する仕組みを2020年度から導入しようとしている。同制度は、公費繰入金の削減・解消の取組を進めれば交付金を増やすが、進めないと交付金を減額するというものである。 厚労省はこれまで、市町村が行う公費繰入れは自治体の判断でできると国会で答弁してきた。自治体独自の施策を禁止すれば、憲法が定める地方自治の本旨を侵すことにもなりかねない。 もともと一般会計からの法定外繰入れは、国が国庫負担金を減らし続ける中で、住民の福祉の増進を図る観点から、市町村が独自に国保料を引き下げるために行ってきたものである。だからこそ、全国知事会など地方3団体は、国庫負担金の増額を国に求めてきた。 国保料は今でも高額であるため、加入者の大半を占める非正規雇用・低所得の労働者や年金生活の高齢者らは、耐え難い負担を強いられているのが現状である。大幅・連続の引上げとなれば、住民の命と健康、暮らしを一層脅かすことになり、全国知事会などが求めてきた国庫負担金の増額にかじを切ることこそが、国の責任である。 よって、国においては、都道府県や市町村へのペナルティともいうべき交付金減額の仕組みを導入しないことを強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 採決は、起立により行います。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。               (起立する者あり) ○議長(安田佳正) 起立多数であります。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 日程第21、決議案第1号「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済対策等を求める決議について」を議題といたします。 本案について、提出者の説明を求めます。 木下議員。 ◆木下雅之議員 (登壇) 決議案第1号、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済対策等を求める決議につきまして、提案理由の説明を申し上げます。          提出者は、旭川市議会議員               佐  藤  さ だ お               横  山  啓  一               金  谷  美 奈 子               塩  尻  英  明               髙  橋  紀  博               高  木  ひろたか               中  野  ひろゆき               菅  原  範  明               木  下  雅  之               ま じ ま  隆  英               石  川  厚  子               品  田  と き え               高  花  え い こ               松  田  た く や 以上、14名であります。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済対策等を求める決議 中華人民共和国武漢市において発生した新型コロナウイルス感染症は、急速な勢いで世界に拡散しており、世界保健機構(WHO)も「パンデミックと言える」との認識を示すなど、世界的な脅威となっている。我が国においても、連日、感染者が確認され、一部地域において小規模な患者の集団、いわゆるクラスターが発生しており、事態の終息が見通せない状況となっている。 こうした中、国においては、2月25日に「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」が決定され、同方針に基づき水際対策、国内感染防止対策などが実施されたほか、感染拡大により経済的な影響を受けた事業者等に対する資金繰り支援を始めとする緊急経済対策が相次いで講じられているところである。 本市においては、2月22日に最初の感染者が確認され、北海道においては、感染者数の著しい増加が見られたことから、全国に先駆けて2月27日から小中学校における臨時休業が実施された。また、翌28日には、道において、「緊急事態宣言」が出され、特に週末の外出自粛要請が行われるなど、最大限の感染拡大防止対策が講じられてきたところである。 一方で、これまでの自粛要請による相次ぐイベントの中止や営業の休止等により、道内事業者が被った経済的損失は甚大であり、道の試算によると、特に観光分野においては、感染拡大の影響が6月まで続いた場合、観光消費額が前年同期比で約3,680億円落ち込むと公表されたところである。 よって、旭川市においては、感染拡大による経済活動への影響を最小限にとどめ、地域経済を維持していくためにも、国と連動した対策を講じることはもちろんのこと、次の事項についても、迅速に取り組むよう要請する。1 市内事業者の資金繰り等について、市独自の支援施策を講じること。2 企業活動の停滞や臨時休業に伴う雇用環境の悪化等による生活への不安の解消を図るための対策を講じること。3 市税、国民健康保険料、水道料金などについて、申告・納付期限の延長等の措置を講じること。4 市発注工事及び物品調達における工期及び納期について、柔軟な対応を講じること。5 本市及び地場産品等に対する風評被害対策を講じること。6 民間も含めた観光施設及び飲食店等における感染防止対策について、積極的に情報発信を図ること。7 市内飲食店等が取り組む販売機会の確保に向けた取組などについて、可能な支援を講じること。8 事業者向け特別金融相談窓口について、より積極的な周知と体制の強化を図ること。 以上、決議する。 以上の内容につきまして、議員各位の御賛同をお願い申し上げ、提案説明といたします。(降壇) ○議長(安田佳正) これより、質疑に入ります。 発言の通告がありません。御質疑ありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 別に御発言がなければ、質疑・討論終結と認め、直ちに採決いたします。 お諮りいたします。 本案については、原案どおり可決することに御異議ありませんか。               (「異議なし」の声あり) ○議長(安田佳正) 御異議なしと認めます。 よって、本案は、原案どおり可決することに決定いたしました。―――――――――――――――――――――― ○議長(安田佳正) 以上で、今定例会に付議された案件は、全て終了いたしました。 第1回定例会は、これをもって閉会いたします。――――――――――――――――――――――           閉会 午前11時49分...