札幌市議会 2024-05-31
令和 6年(常任)文教委員会−05月31日-記録
令和 6年(常任)
文教委員会−05月31日-
記録令和 6年(常任)
文教委員会
札幌市議会文教委員会記録
令和6年5月31日(金曜日)
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開 会 午前10時
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○たけのうち有美
委員長 ただいまから、
文教委員会を開会いたします。
報告事項は、特にございません。
それでは、議事に入ります。
最初に、
議案第20号
損害賠償及び和解に関する件を議題といたします。
質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○たけのうち有美
委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○たけのうち有美
委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第20号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
本市は、2022年、
施設の
老朽化に伴う
施設管理の
煩雑化や
入所者数の減少に伴う収支の悪化を理由に、
令和5年度で
しらぎく荘の休止を決めました。
入所者の減少には、
施設の
老朽化とトイレと浴室が共有であるなど、時代の
ニーズに合わない
施設の構造があり、
建て替えの
必要性は明らかでした。しかし、
施設の
建て替えなどを行うことなく、
入所者の減少に何の
手だてもせずに、このたびの廃止の
議案提案となっております。
2022年に行った
ひとり親家庭等の
生活と意識に関する
アンケート調査では、
前回調査の5年前よりも
母子世帯の
生活の不安は大幅に増加しております。
しらぎく荘を廃止した場合、
母子生活支援施設は5
施設から4
施設へ、
入所定数は100
世帯から80
世帯に減少します。
第4次
札幌市
ひとり親家庭等自立促進計画(一部
改定版)によりますと、
各区相談窓口には
令和5年3月から8月まで104件の相談があり、年間10から20
世帯の入居がありますが、
しらぎく荘を廃止し、4
施設になると、定数80
世帯に対し、
入所率は80%を超えることになります。退所者はありますが、数年以内に
入所希望者は定数を超えることが想定されます。
入所定数を増やす必要があると考えるものです。
しらぎく荘は、廃止ではなく、
建て替えを行い、継続すべきであり、
しらぎく荘の廃止である
議案第11号には反対いたします。
以上で、私の討論を終わります。
○たけのうち有美
委員長 ほかに討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○たけのうち有美
委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第11号を可決すべきものと決定することに賛成の
委員の挙手を求めます。
(
賛成者挙手)
○たけのうち有美
委員長 賛成多数であります。
よって、
議案第11号は、可決すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第12号
札幌市
児童会館条例の一部を改正する
条例案を議題といたします。
質疑を行います。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○たけのうち有美
委員長 なければ、質疑を終了いたします。
次に、討論を行います。
討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○たけのうち有美
委員長 なければ、討論を終了いたします。
それでは、採決を行います。
議案第12号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○たけのうち有美
委員長 異議なしと認め、
議案第12号は、可決すべきものと決定いたしました。
次に、「
札幌市
子どもの最善の利益を実現するための
権利条例」に基づく
令和5年度
取組状況についてを議題とし、資料に基づき、
理事者から説明を受けます。
◎浅山
子ども育成部長 今回は、
令和5年度の
取組状況報告でございまして、第3次
札幌市
子どもの権利に関する
推進計画に基づく4年目の報告となります。
それでは、取組の概要を
報告書の1から5ページに基づきましてご説明いたします。
まず、1ページ目をご覧ください。
子どもの権利の普及・啓発の取組についてです。
一つ目の白丸、主な
子どもの
意見表明・参加の促進の取組としましては、
子ども議会を実施しましたほか、
子どもからの提案・
意見募集ハガキを学校などに配布しまして、
子どもから274通の意見をもらいました。
また、
子ども未来局のみならず、各局・区においても
子どもを対象としました
パブリックコメントやアンケートなどを実施しております。
二つ目の白丸です。
主な理解促進・意識向上の取組としましては、小・中学校には
子どもの権利パンフレットの配布、保育所や幼稚園に保護者向けリーフレットの配布を行いました。
また、地下歩行空間など市内3か所において、
子どもたちから作品を募集しました、
子どもの権利せんりゅう・ポスター展を開催するなど、
子どもの権利の普及啓発の取組を行っております。
続きまして、
子どもの権利に関する
推進計画の成果指標等の状況についてですが、
子どもに関する実態・意識調査により把握しておりまして、
令和5年度の実施結果を、前回、平成30年度分と比較しております。
一番下の表に記載しております成果指標につきましてご説明いたします。
子どもの権利の認知度と
子どもの権利が大切にされていると思う割合については、平成30年度の当初値と比較しまして、
子どもは上昇または横ばいとなり、大人は低下している結果となりました。
この大人の結果につきまして、次のページをご覧いただけますでしょうか。
上の表の太枠にありますとおり、年代別に見ますと、19歳から30代につきましては、
子どもの権利の内容を「ある程度知っている」や「少しだけ知っている」の回答が増加しております。これは、平成21年度の条例施行後、進めてきました
子どもに向けた理解促進の取組によって認識が浸透し、大人になってもつながっている結果であると考えています。
一方、40代以上では、
子どもの権利について「聞いたことはない」の回答が各年代で増加しております。
また、下の表、
子どもの権利が大切にされていると思う人の割合については、「わからない」の回答が各年代で増えております。
これらについては、もともと身近に
子どもがいないことに加えまして、コロナ禍によって
子どもと接する機会が減少したことが一因と考えております。
また、3ページの自分のことが好きだと思う
子どもの割合につきましては、低下した結果となってしまいました。自己肯定感につきましては、年齢や
家庭環境など、様々な事柄に影響されるものではありますが、コロナ禍により、
子どもたちの様々な行動が制限されたことも、自尊感情の低下に影響を及ぼしている
可能性があると考えております。
これらを踏まえましたまとめの欄になりますが、
令和6年度は、
子どもと関わりのない市民を含めました様々な機会を捉えて、普及啓発を行うとともに、
子どもが自己肯定感を高められるような機会の確保、権利侵害からの救済活動の充実を図り、より一層、
子どもの権利が大切にされるこどもまんなか社会の実現に向けた取組を進めてまいります。
続きまして、4ページをご覧ください。
子どもの権利救済機関である
子どもアシストセンターの取組についてです。
一つ目の白丸、
相談件数につきまして、実件数、すなわち相談者数になりますが、1,144件で、前年度に比べ0.7%増、延べ件数、つまり総
相談件数は3,238件で、前年度と比べ19.7%増加しています。特に、延べ件数の増加は、1人の
子どもから複数回、相談があるなど、その
子どもにとってアシストセンターが身近な
相談窓口となっていることがうかがえます。
また、四つ目の白丸、新たな広報活動等としまして、LINE広告やTikTok広告など、SNSを活用しまして、年間を通じて広報に努めました。
次に、5ページ目をご覧ください。
教育
委員会では、教職員向けの研修や
札幌市「人間尊重の教育」推進事業の実施と併せて、
子どもの権利の理念を生かした教育活動の充実を図るとともに、いじめ、不登校への対応などを通じて、
子どもの安心と学びのための環境づくりを進めました。
取組の概要としましては、以上でございます。
次に、6ページ目以降、取組の状況について記載しておりますが、その中から、特に3点ほどご説明いたします。
まず、1点目としまして、ちょっと飛ぶのですが、15ページをご覧いただけますでしょうか。
(3)多様な体験機会の場の充実となっているページになります。
その中で、中段の3 こどものまち「ミニさっぽろ」を4年ぶりに開催したほか、4にあります少年少女国際交流事業としまして、シンガポールとの往来交流を4年ぶりに再開しまして、
子どもが様々な成功体験を通じ、自己肯定感を高められるような取組を行いました。
2点目ですが、2ページ飛んで、17ページをご覧ください。
下段の2 いじめを防止し、
子どもを守るための取組の充実についてですが、説明文3行目にありますとおり、教育
委員会では、
札幌市児童等に関する重大事態調査検討
委員会から
令和3年におけるいじめの重大事態についての提言を受けておりまして、社会総がかりでいじめ防止に取り組む体制の強化を図るため、
令和6年4月、
札幌市いじめの防止等のための基本的な方針を改定しております。この方針には、いじめの見逃しなどを防ぐ組織的な対応やICTを活用した児童生徒のSOSの早期発見・早期対応などの新たな取組を加えております。
最後に、20ページになります。
中段の4 病気等のある
子どもの
居場所づくりに向けた取組としまして、市民を対象にこどもホスピスパネル展を開催するなど、こどもホスピスづくりに取り組む
民間団体等の活動に対する
支援の輪を広げる取組を行いました。
○たけのうち有美
委員長 それでは、質疑を行います。
◆定森光
委員 私からは、
子どもの相談を受け止める役割という観点から、
子どもアシストセンターに関して質問をいたします。
札幌市
子どもの最善の利益を実現するための
権利条例では、
子どもが、いじめ、虐待、体罰などから心や体が守られることが規定されております。
子どもを社会全体で守るには、
子どもの困り事に周りの大人が気づいていくとともに、
子ども自身が大人に悩みを伝える、相談できる、こうした環境を整備することも重要となります。
子どもアシストセンターは、いじめや暴力などの権利侵害を受け、悩み苦しんでいる
子どもを迅速かつ適切に救済することを目的に設置された機関であり、学校や
家庭などで様々な悩みを抱える
子どもたちが、身近だからこそ言いにくい、先生や親には話しづらい、これらをこのアシストセンターで打ち明けられる、学校外の相談先の一つとして重要な役割を果たしていると認識をしております。
そこで、質問ですが、
先ほど2023年度の
相談件数についてご説明がありましたが、そのうち、
子どもからの相談実績についてお伺いをいたします。
◎浅山
子どもの権利救済事務局長
子どもからの相談実績についてお答えいたします。
子どもからの、
令和5年度、2023年度の
相談件数は、実件数776件、延べ件数2,311件でありまして、前年度と比べ、実件数は横ばいとなった一方、延べ件数は約3割増加しております。
相談方法は、延べ件数の多い順に、LINEが1,688件、電話356件、メール201件、面談が64件、そして、手紙が2件となっておりまして、LINE相談は、前年度と比べ約5割増加し、
子どもからの相談の約7割を占めております。
相談内容は、最も多いものが、友達からLINEの返事が来ないなど、学校の友人関係に関するものであり、次いで、気持ちがもやもやするなど、精神不安に関するものが増えております。
相談延べ件数の増加につきましては、LINE相談の普及により、相談を必要とする
子どもたちが気軽に何度でも相談できるようになったことが要因と分析しておりまして、LINE相談は、
子どもたちから機を逃さずに相談を受けるために有効であると感じているところでございます。
◆定森光
委員 子どもからの
相談件数も増加していて、特にLINEからの相談が多く、
先ほど7割ということでしたけれども、多くを占めているということでした。
子どもにとって身近なツールであるSNS、これを活用することによって、
子どもが直接相談しやすい環境がこうしてできているのだと理解をいたします。
一方で、LINEは、メッセージが非常に短文であるということや、電話とか対面とは違って、なかなか表情とか声のトーンとかで、どういったことを感じているのかとか、何に困っているのか分かりにくい、なかなか文面だけでつかみづらいということがLINEにはあるのではないかというふうに思います。
また、電子メールとも違って、会話形式で非常に即時的な対応が求められていくということから、相談を受ける側としては、SNS相談特有の苦労があるのではないかというふうに思います。
アシストセンターは、権利侵害を受けた
子どもに対して、迅速で適切な救済、これも求められており、場合によっては、相談対応だけでは解決を図ることに限界があり、当事者同士の間に公的な第三者として入る調整活動も行うということになっております。
いじめなどの
子どもの命に関わる事案の相談もLINE相談に寄せられることもあるというふうに思いますので、こうした重大な問題に適切な
支援ができるよう、LINE相談の体制づくりも不可欠であると考えます。
そこで、質問ですが、
子どもアシストセンターのLINE相談の体制について伺いいたします。
◎浅山
子どもの権利救済事務局長 LINE相談の体制についてお答えいたします。
LINE相談も、ほかの相談方法と同様に、曜日や時間帯によって7名から2名の相談員で対応しております。また、相談員には、学校現場で
子どもたちと直接向き合ってきた元校長先生、養護教諭のほか、精神保健福祉士、公認心理師など、資格を有する方も配置してございます。
委員のご指摘のとおり、LINE相談は、電話やメール相談に比べまして、相談者の一つのメッセージから得られる情報量が少ないという特色がありまして、やり取りを重ねて問題状況を整理するには技術が必要となっております。このため、SNS相談の実績を持つ外部講師による研修機会を確保したほか、相談者のメッセージに合わせた声かけの例を掲載したマニュアルを作成するなど、相談対応の質の向上を図り、重大な事案につながる相談も含め、適切に対処できるLINE相談の体制を取ってございます。
◆定森光
委員 先ほどの答弁で、SNSに関しても、マニュアルであったり、研修など、人材育成をしているということでありました。
子どものSOSを見逃さない、適切な
支援につながるようなLINE相談の体制づくりを引き続きお願いしたいと思います。
さて、本市では、2021年に市内の中学校でいじめの重大事案が発生しております。いじめによる深刻な権利侵害を受けていた
子どもが命を失ったことは、重く受け止めなければなりません。
令和5年度
札幌市
子どもに関する実態・意識調査では、回答した
子どもの約4割が、
先ほどのアシストセンターについても知らないとお答えをしております。また、アシストセンターの名前は知っていても、どういった機関なのか、十分に認識していない
子どもも一定数いるということがこのアンケート結果からもうかがえます。
札幌市いじめの防止等のための基本的な方針は、いじめの重大事案を受けて本年4月に改正されました。この方針の中では、いじめの防止、早期発見・対処を行うために、学校と
家庭、地域住民、その他あらゆる関係者との連携が必要であるとうたわれております。
いじめなどの深刻な権利侵害によって
子どもの命が失われる、このことを防ぐためにも、
子どものアシストセンターと教育
委員会及び学校との連携が重要であると、そのように考えます。
そこで、質問ですが、
子どもアシストセンターと教育
委員会及び学校との連携について伺いをいたします。
◎浅山
子どもの権利救済事務局長 教育
委員会及び学校との連携についてお答えいたします。
まず、困ったときには
子どもアシストセンターに相談できるということを
子どもたちに知ってもらうため、学校の協力を得まして、春と秋の2回、アシストセンターの連絡先を書いた名刺サイズのカードを市内全ての小学生、中学生、高校生に行き渡るよう配付しております。
また、相談対応だけでは解決が難しい場合は、教育
委員会OBなどの調査員が学校に出向いて相談者の思いを伝えるとともに、教職員からも話を聞いて調整を行っております。
このほか、教育
委員会の研修で、
子ども未来局職員が講師を務め、教職員にアシストセンターの役割への理解を深めてもらうとともに、
子どもとの関係づくりに役立ててもらえるよう、アシストセンターに寄せられた
子どもたちからの様々な声を共有したところでございます。
今後も、
子どもたちが安心して毎日を過ごすことができるよう、引き続き、教育
委員会及び学校と連携してまいりたいと、そのように考えております。
◆定森光
委員 先ほど、学校でカードを配るなどの、
子どもに周知活動をしているということでありました。
子どもアシストセンターは、
子どもが学校や親に知られることがなく匿名でも相談できる、こうした窓口として重要な役割を担っていると考えます。教育
委員会と学校、これらとしっかり連携することで、アシストセンターの認知度や必要な
子どもの利用促進につながる機会が増えていくと思います。
まだまだ認知度には課題がある、だからこそ、一人でも多くの
子どもたちが権利侵害から救われるように、アシストセンターと教育
委員会、学校のさらなる連携を求めて、私からの質問を終えます。
◆わたなべ泰行
委員 私からは、
報告書の12ページの基本施策2
子どもの参加・
意見表明の促進として、市政やまちづくりへの
子どもの参加の促進についてお伺いいたします。
札幌市
子どもの最善の利益を実現するための
権利条例第24条に「市は、市政等について、
子どもが意見を表明し、参加する機会を設けるよう努めるものとします。」とありますように、
札幌市では、日頃から
子どもたちのために様々な機会の確保を行っているものと思います。
そこで、質問ですが、
子どもが市政やまちづくりについて
意見表明や参加することの意義についてどのようにお考えか、伺います。
◎浅山
子ども育成部長 市政やまちづくりへの
子どもの参加についてお答えいたします。
子どもの
意見表明や参加することの意義についてですが、第一に、行政や学校、
施設、地域など、あらゆる場面で
子どもの参加する機会が充実し、そこで経験を積み重ねていくことで、
子どもがまちづくりの担い手へと成長していくという意義がございます。
また、
子どもたちが市政に参加し、その意見を反映していくことで、
子どもたちの状況や
ニーズを的確に把握できまして、
子どもにとって住みよいまちづくりが進むものと考えております。
この
子どもの
意見表明、参加に当たりましては、年齢や発達の程度に応じた適切な配慮を忘れてはならず、
子どもにとっての最善を念頭に、結論に至る考え方の説明や対話する過程も大切にしているところでございます。
◆わたなべ泰行
委員 ただいまの答弁で、まず、
子どもの意見を尊重した上で、成長や発達の程度に応じた配慮を行っていく、子の状況や
ニーズを把握していけるということで、その
子どもにとって何が最もよい結果をもたらすか、最善の利益の観点から大人がしっかりと考えていらっしゃることが分かりました。
具体的な取組としまして、
報告書に記載のある
子ども議会と市政に対する
子どもからの提案・
意見募集ハガキ、この取組についても様々な意見が出てきたものと思います。
子どもたちにとって、自分の意見が目に見えるような形で反映されていくこと、こちらのほうはとてもやりがいを感じるものであると考えます。
そこで、質問ですが、
子どもたちから出た意見はどのように活用をされてきたのかを伺います。
◎浅山
子ども育成部長 子どもの意見の活用についてお答えいたします。
子どもの意見を市政に反映した事例としまして、
子どもにも気軽に提案や意見を言える提案・
意見募集ハガキの取組では、漫画を使って選挙の大切さを伝えてはどうかという
子どもからの提案を所管部局が取り入れまして、ホームページに啓発漫画を掲載したところでございます。
また、昨年度の
子ども議会では、共生社会をテーマに
子どもたちが話し合い、そこで出た意見は、ユニバーサル関係施策の検討に生かされているところでございます。さらに、この過程で実施しました所管部局の職員との意見交換は、
子どもが新たな視点に気づくきっかけとなり、
子どもの成長を促すものになったと思っております。
このように、
子どもの意見を大切にすることは、
子どもにとって社会に何らかの影響や変化をもたらす経験となるとともに、自己肯定感とか、社会の一員としての主体性を高めるものと言え、ひいては
子どもの成長に資することから、引き続き参加の機会を確保してまいりたいと考えております。
◆わたなべ泰行
委員 具体的に、ホームページに漫画を作成して掲載をされてきたことであったり、所管の部局で意見を交換されてきた、様々な取組をされてきているのだなということを理解いたしました。
答弁にもありましたように、この
子どもにとって自らの意見が社会に何かしらの影響や変化をもたらしていく、こういった経験というのは、自己肯定感を高め、また、
子どもの
権利条例の目的であります「
子どもが毎日を生き生きと過ごし、自分らしく伸び伸びと成長・発達していくこと」へつながるものなのだなと改めて理解をいたしました。
最後に、要望ですけれども、
子どもを、未熟でただ大人に守られるだけの存在ではなくて、社会の一人として、
札幌市には、今後も、
子どもの参加、
意見表明の取組の推進を図っていただきたいと思います。
また、今年度は第3次
子どもの権利に関する
推進計画の最終年度でありますから、ぜひ、次期計画策定に当たっては、
子どもたちの意見を活用し、
札幌市がより
子どもに優しいまちとなることを要望いたしまして、私の質問を終わります。
○たけのうち有美
委員長 ほかに質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○たけのうち有美
委員長 なければ、質疑を終了いたします。
ここで、
理事者退席のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午前10時50分
再 開 午前10時51分
――――――――――――――
○たけのうち有美
委員長 委員会を再開いたします。
最後に、
委員派遣についてを議題といたします。
各位に配付しております
文教委員会行政視察実施(案)をご覧ください。
本
委員会に関係する本市の諸課題や取組について、道外他都市の事例を調査し、今後の
委員会活動の参考とするため、本案を作成させていただきました。
ここで、
委員の皆様にお諮りいたします。
本案のとおり、行政視察を実施することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○たけのうち有美
委員長 異議なしと認め、行政視察を実施することといたします。
なお、行程等の詳細については、正副
委員長にご一任いただきまして、適宜、
委員の皆様にもお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、
委員会を閉会いたします。
――――――――――――――
閉 会 午前10時52分...