左上の1は、本年6月の
IOC総会での
決定事項ですが、原則7年前とする
開催地選定時期の規定が
オリンピック憲章から削除されております。また、夏季、冬季別に将来
開催地委員会を設置し、
開催候補地と対話を行うこととなりました。
その右の2は、JOCが公表した新しい
招致活動の
プロセスの内容です。
新しい
プロセスでは、下のイメージ図のとおり、将来
開催地委員会と
大会開催に関心を示す候補地が対話を行う赤の継続的な対話と、黄色の目的を絞った対話に分かれます。まず、継続的な対話は、特定の年次や大会の種類に限定せずに、将来
開催地委員会と候補地が対話し、
IOC理事会へその内容を報告します。
IOC理事会の指示のもと、次の目的を絞った対話を開始し、特定の大会について、将来
開催地委員会と
優先候補地は対話を行います。その後、将来
開催地委員会が作成する
評価報告書をもとに、全ての要件が満たされている場合、
IOC理事会は
優先候補地を
IOC総会に提案し、その総会で開催地が決定します。
次に、左下の当面の
スケジュールに移ります。
この
スケジュールは、2030年大会の開催地が1年前倒しで2022年の
IOC総会で決定されることを想定しており、決定に至るまでの段階として、上段の継続的な対話と目的を絞った対話の
フェーズに分けております。まず、第1
フェーズの間に、中段より下にあるとおり、
施設配置や財政の計画を確定させるとともに、
招致委員会設立を見据え、
オールジャパン体制の確立に向けた協議、調整を行い、さらには、東京2020大会を成功させるための準備を進めてまいります。続いて、第2
フェーズでは、政府保証などを将来
開催地委員会へ提出する必要があり、その下の国会決議や閣議了解をいただくことに並行して
取り組みます。この間に、
オールジャパン体制による
招致活動を展開し、
IOC理事会への推薦、さらには、
IOC総会での
開催地決定を目指すという流れで取り組んでまいります。
これらの
スケジュールは、
オレンジ色の枠囲みのとおり、さらなる前倒しも想定されるため、いかなる状況にも対応できるよう
早目早目に準備を進めてまいります。
最後に、右下の4の今後の
機運醸成についてです。
先般、東京2020大会の
マラソン、競歩の開催が決定し、サッカーとあわせ、
大会期間中は札幌も
オリンピック一色となることが想定されます。地元の皆様と協力し、北海道、札幌がONE TEAMとなった大会を目指し、まずは大会の成功を第一に取り組んでまいります。また、
オリパラ教育の拡充も進め、2030年の主役になる
子どもたちに向けて
オリンピックの魅力を伝えてまいります。
さらに、青枠の部分では、来年の
FISジャンプワードカップの
国際大会に加え、大通周辺で行われるさっぽ
ろスノースポーツフェスタ2020において、国内初の都心部での
クロスカントリースキー国際大会を目指し、まずは実証実験として
ジュニア大会を開催するほか、
市民向けの
ウインタースポーツ体験を通し、
ウインタースポーツの魅力発信と観戦文化の醸成を図ってまいります。
それでは次に、資料2−1をごらんください。
資料2−1以降の3枚は、
市民対話事業の振り返りと今後の
開催概要計画策定の方向性などについてご説明する内容となっています。
まず、資料2−1ですが、本年9月から10月にかけて、招致に対する市民の期待や懸念を把握するための
市民対話事業を実施してまいりました。小学校5年生、6年生を対象とした
子どもワークショップのほか、
全市レベルの大
規模市民ワークショップ、さらには、各区での
区民ミーティングを実施し、合計で約1,200名もの市民の皆様にご参加いただきました。また、10月11日に開催したシンポジウムでは、
ワークショップで出された意見の振り返りや
パネルディスカッションなどを行ったところです。
次に、資料2−2をごらんください。
各
ワークショップの結果概要についてご説明いたします。
まず、
子どもワークショップでは、札幌市で開催されるとしたらどんな大会にしたいかというテーマで
意見交換を行い、おもてなし、助け合いを大切にしたい、
雪上サッカーや
雪上ボルダリングなど、新しい冬の
スポーツをつくったらよいなどの意見をいただきました。
次に、大
規模市民ワークショップと
区民ミーティングでは、三つのテーマで
意見交換を行いました。
まず、テーマ1は、大会の札幌市の
まちづくりへの効果の有無であり、
意見交換の前後でそれぞれの印象をお答えいただきました。
意見交換後は、効果があると効果がないのそれぞれが増加しており、
意見交換により参加者の理解がある程度深まったことによるものと考えられます。
続いて、テーマ2は、招致の利点と課題や課題解決のアイデアについて、大会の期間中と開催後に分けて意見をいただいたものです。
大会期間中の利点については、
経済効果や観光客の増加などが出た一方、
交通渋滞の発生など
市民生活への影響を懸念する声がございました。
大会開催後の利点については、新しい
交通インフラ・システムの充実などが出た一方、
財政負担の増大、施設の維持費の増大などの
市民負担を懸念する声がございました。
最後に、下のテーマ3は、
大会開催の有無にかかわらず、2030年の札幌市がどのようなまちになっていたらよいか意見をいただいたもので、魅力とにぎわいのあるまち、
ウインタースポーツが盛んなまち、高齢者に優しいまちなどの意見がございました。
次に、資料の2−3をごらんください。
これらの
市民対話を踏まえた今後の方向性についてご説明いたします。
まず、資料上段の総括をごらんください。
方向性は二つあり、一つ目は、
情報提供不足、
計画内容がわかりにくいという意見があったことから、さらなる
市民理解と共感を得ていくため、今後の
情報発信の
取り組みについて検討していく必要がございます。
次に、二つ目は、市民の意見を踏まえ、期待に応えつつ、懸念や課題を解決していくための施策を検討するとともに、それらの施策が大会後の
まちづくりや
市民生活にどう生かされていくのかを示していく必要がございます。
そこで、資料2段目の方向性1をごらんください。
情報発信の
取り組みとしては、今後も、
市民対話を継続するほか、
大会開催前後の
イメージ動画を作成するなど、
開催概要計画の見える化に取り組んでまいります。
次に、資料3段目の方向性2をごらんください。
これは、主な
市民意見を大きく五つの
カテゴリーに分類し、それぞれの
カテゴリーに対応する
開催概要計画の見直しの方向性を示したものです。
まず、1の
市民生活については、
交通渋滞の発生などの懸念がある一方、
交通インフラの充実やまちのリニューアルに対する期待のほか、
大会開催が
市民生活の向上に直結しないのではという声もあったことから、右の欄にあるとおり、
大会開催時の
市民生活への影響を極力抑えるとともに、大会後の市民の
利便性向上に寄与するような計画を検討してまいります。
2の経済については、
知名度向上や
観光客増加などを期待する一方、持続的な観光振興につながるのかという疑問もあったことから、
経済効果を北海道全体に広げるとともに、大会後も持続させていくための
取り組みを検討してまいります。
3の
スポーツについては、
ウインタースポーツの振興につながるという期待とつながらないのではないかという懸念が双方寄せられたほか、
大会ボランティアなどの人材不足を懸念する声もあったことから、
大会開催を契機として、
ウインタースポーツをする、みる、ささえる環境を整え、持続させる
取り組みを検討してまいります。
4の共生社会については、
国際交流やまちの
バリアフリー化への期待や、人種や障がいの有無を超えて、誰もが楽しめるような大会にしたいという希望があったことから、国内外から訪れる選手や観客等との交流機会をふやすほか、ハード・ソフトの両面の
バリアフリー化を進展させる
取り組みを検討してまいります。
最後に、5の
財政負担については、
大会開催による将来の
財政負担や施設の維持費の増大を懸念する声があったことから、
大会開催後の
施設維持費などのコストも見越した
財政計画を検討してまいります。
次に、資料3−1をごらんください。
まず、左上のマップは、現時点での
会場配置を示したものです。その下の表の黄色で色分けした部分が、前回7月29日の
調査特別委員会からの変更点となっており、詳細は個別に説明いたします。
資料の右上をごらんください。
ボブスレー・スケルトン・リュージュ会場については、
既存施設活用の観点から、現在、冬季の製氷を休止している長野市スパイラルの活用について、長野市等と協議を進めております。
次に、
アイスホッケー会場、
フィギュアスケート・
ショートトラック会場の変更点ですが、これまで
フィギュアスケート・
ショートトラック会場としていた
真駒内公園屋内競技場は、北海道との協議の結果、建てかえを行わず、現在の施設を活用する方針となりました。これに伴い、
施設規模を考慮して、青色の表のとおり、会場を変更する案といたしました。
なお、このうち、新
月寒体育館については、今後、検討を進める基本構想の中で、必要な規模などを整理してまいります。
次に、資料3−2の左上をごらんください。
ノルディック複合の
クロスカントリー会場については、
競技団体から
ジャンプ会場に近い場所を要望され、
円山総合運動場に
仮設コースを整備する計画としておりますが、IOCからは
白旗山競技場の使用を推奨されています。そこで、
大会運営の効率性や運営費の縮減などを考慮し、両案の検討を進めてまいります。
次に、左下の
ジャンプ及び
ノルディック複合の
ジャンプ会場についてです。
現在、ラージヒルの
大倉山ジャンプ競技場とノーマルヒルの
宮の森ジャンプ競技場が別地にあることで、
施設維持費がそれぞれに必要なことや、
競技運営の非効率性が課題となっているほか、
宮の森ジャンプ競技場は、敷地が狭く、
競技運営に使用できるスペースが少ないという課題も抱えています。そこで、
大倉山ジャンプ競技場に一本化することを検討しています。
次に、右上の
にぎわい会場についてです。
気候条件などから、
冬季大会では各競技の
メダル授与式を
メダルプラザという施設で行います。こちらでは、
メダル授与式のほか、各競技の生中継やコンサートなど多彩なイベントを開催し、大会の盛り上がりや感動を演出します。
このように、競技だけではなく、大会の雰囲気を楽しめる場所があることを知ってもらうため、
開閉会式会場の計画の中に含めていたものから切り離して表現したところであり、
札幌ドーム周辺を
オリンピックパークとして一体的に活用していくことも検討してまいります。
資料右下には、
財政計画を示しておりますが、前回の
調査特別委員会からの変更はございません。
○山口かずさ 委員長 それでは、質疑を行います。
◆小須田ともひろ 委員 私からは、最初に説明がありましたIOCの新たな
招致プロセスについて、2点ほど質問させていただきます。
東京2020大会の
マラソンと競歩の会場が、
大会開催1年前を切った段階で変更され、
開催都市や
関係機関の間では残念ながら混乱も生じ、さまざまなメディアでも連日取り上げられてまいりました。
札幌市も、2030年大会の開催を目指すに当たりましては、今回のことを教訓とし、招致の段階からIOCとの
信頼関係をしっかりと築き、
開催概要計画の策定などにおいて協議を十分に重ね、IOCとの連携を
招致決定後の準備段階に引き続き生かしていくべきではないかと考えます。
先ほどの説明にもありましたが、IOCは、
オリンピックの
招致プロセスを大きく見直しました。ことし6月の
IOC総会で示されたとおり、恒常的で継続した対話や柔軟な時期での
開催地決定という方向性に基づき、新たに二つの
対話段階が設けられるなどの具体的な
プロセスが明らかとなっております。
そこで、まずは、今回の
招致プロセスについて確認ですが、今回の
招致プロセス見直しに至ったIOCの基本的な考え方についてお伺いいたします。
◎奥村
渉外担当部長 招致プロセスの見直しに対しますIOCの考え方についてのご質問でございますが、IOC、
国際オリンピック委員会は、改革の方向性を示す指針といたしまして2014年に発表いたしました
オリンピック・
アジェンダ2020に基づきまして、
招致プロセスの見直しを継続的に進めているところでございます。
その基本的な考え方といたしましては、
招致経費の削減に取り組むこととともに、
オリンピックが都市の長期的なニーズにとって最適なものとなるよう、
招致プロセスの中で候補地を支援する段階を新たに設け、対話を重視しながら、IOCがさまざまな面で助言を行っていくというものでございます。
こうした考え方のもと、今回の
招致プロセスでは、二つの
対話段階が設けられ、対話の第1段階では、
大会年次にかかわらず、都市は、いつでもIOCと継続的に対話を行うことができ、IOCも、都市の
実現可能性等をあらかじめ評価することが可能となったところでございます。その上で、
IOC理事会の判断があった場合のみ、都市が対話の第2段階に進む仕組みとすることで、IOCにとって柔軟な
開催地決定を可能とするものになったところでございます。
◆小須田ともひろ 委員 IOCは、候補地との対話を重視するという考え方ということですけれども、今回導入された新しい
招致プロセスでは、二つの
対話段階でそれぞれIOCとの対話を行い、その上で、将来
開催地委員会の
評価報告書をもとに、
IOC理事会の判断により、札幌市が候補地として最終的に総会に提案されるかどうかが決まることになっております。このような
プロセスの中では、札幌市としては、IOCの考え方を十分踏まえながら対話を進めることが、今まで以上に重要となってくると思います。
そこで、二つ目の質問です。
新たな
招致プロセスにおけるIOCとの対話におきまして、札幌市はどのような点を重視しながら協議を進めていくのか、お伺いいたします。
◎奥村
渉外担当部長 IOCとの対話で札幌市が重視する点についてのご質問でございますが、IOCは、先ほど申し上げました改革の指針でございます
オリンピック・
アジェンダ2020におきまして、
オリンピック開催の基本的な考え方といたしまして、
まちづくり計画との連動、
既存施設の活用による
大会運営経費の削減、そして、
大会レガシーの最大化などを打ち出しているところでございます。
これに加えまして、札幌市が当初招致を目指しておりました2026年大会の
開催地選考におきまして、候補地が
住民支持を得ているかどうかの点につきましても、IOCは重視していた状況でございまして、IOCと札幌市とのこれまでの対話の中でも、
住民支持の形成を重視した協議を行ってきたところでございます。
今回の新たな
招致プロセスで行われることとなりますIOCとの対話におきましても、こうした経緯を踏まえながら
開催概要計画などについて議論を深めるほか、
住民支持の確保に向け、東京2020大会の成功を含め、
市民対話事業あるいは
機運醸成の
取り組みを着実に進め、IOCの評価を得ていきたいというふうに考えているところでございます。
また、今回、新たな
招致プロセスの公表とあわせまして、JOC、
日本オリンピック委員会による国内の手続も開始されましたことから、2030年大会の
国内候補地として位置づけてもらえるようJOCに働きかけ、ともにIOCとの対話に臨んでいきたいというふうに考えているところでございます。
◆小須田ともひろ 委員 2030年大会の招致をかち取るためには、まずは来年の東京2020大会をしっかりと成功させるとともに、今回のIOCの新たな
招致プロセスの中で対話をしっかりと重ね、IOCとの
信頼関係を築くことが重要です。さらに、7年前の
開催地決定という規定がなくなり、決定までのさまざまな段階に前倒しの可能性があることから、これまでよりもさらに
スピード感を持ち、その上で
開催概要計画のさらなる検討や
市民支持の向上といった
取り組みをあわせて着実に進めていただくことを求め、私の質問を終わります。
◆
あおいひろみ 委員 私からは、
市民対話事業について、3点質問いたします。
1点目は、
市民対話事業の成果について質問いたします。
今回の
市民対話事業は、さまざまな世代の市民から、幅広く、
大会招致に関する期待や懸念などの意見を求めるため、
各種ワークショップを合計13回開催し、約1,200人というこれまでに例がないほどの多くの市民に参加していただいたということでした。秋元市長も、可能な限り
ワークショップに参加し、積極的に市民の声に耳を傾け、直接、市民との
意見交換に参加していたことは、我が会派としても評価しているところです。
さて、今回の大
規模市民ワークショップと
区民ミーティングでは、三つのテーマで
意見交換をしたということでした。
招致の利点、課題については、
大会期間中と大会後に分けて論点を明確にし、あえて
オリンピック・
パラリンピックという枠を外して、2030年の札幌市のまちの姿について自由に述べていただくなど、参加した市民も意見や考えを述べやすいように工夫を凝らした
テーマ設定になっていたと思います。
そこで、最初の質問ですが、この
ワークショップによってどのような成果を得られたと考えているのか、伺います。
◎佐藤
招致推進部長 ただいまの
ワークショップに係る成果についてのお尋ねにお答えいたします。
まず、今回の大
規模市民ワークショップと
区民ミーティングでは、新たな
競技施設はつくらず、
既存施設を最大限活用し、
開催経費を抑えていくという札幌市の基本的な考え方のほか、これに基づいた
施設配置計画や
財政計画など、
開催概要計画策定の現状について、直接、市民に説明することができたと考えています。
そして、市民の皆様からは、招致に対する期待や懸念のみならず、大会後に残していくべき
レガシーに関する意見や、大会を通じて目指していくべきまちのビジョンに関する意見など、大会の先の札幌のまちの姿についても参考となる意見を多数いただくことができました。また、特に
区民ミーティングでは、地下鉄の延伸や丘珠空港の
滑走路延長など、お住まいの区にとっての利点や課題と結びつけて考えた意見も多く見られたことから、参加した市民の皆様にとっては、
大会招致を自分事として捉えていただくきっかけにもなったのではないかと考えています。
一方で、札幌市からの
情報提供が不足しているという意見や、
計画内容がわかりづらいという指摘もいただいたことにより、今後、さらなる市民の理解と共感を得て招致を進めていくための課題も明らかになったと考えています。
◆
あおいひろみ 委員 私の友人も
ワークショップに参加して、よく聞いてみて、そんなに持ち出しがないのだったら、ぜひやったほうがいいんだねという声を聞きましたので、ぜひ、そんなことを多くの市民に広めていただきたいと考えております。限られた時間の中で、招致に対する期待や懸念のみならず、
レガシーやビジョンに関する意見もたくさんいただくことができたということでした。また、参加した市民にとっても、
オリンピック・
パラリンピックが自分の生活にどのようにかかわっていくのかを考えるよいきっかけになったのではないかと思います。
さて、2点目は、
子どもワークショップについてです。
今回の
市民対話は、対象を小学校5・6年生に絞った
子どもワークショップを行ったことも特徴の一つだと考えています。
オリンピック・
パラリンピックの意義である
子どもたちに夢と希望を与えるという観点からすると、今後も、
子どもたちが
オリンピック・
パラリンピックについて考え、夢や希望を抱けるような機会を設け、続けていくことも重要なのではないかと考えております。
そこで、質問ですが、今回の
子どもワークショップの意義をどのように捉えているのか、また、今後は、
子ども向けの
ワークショップを行うのかどうか、伺います。
◎佐藤
招致推進部長 ただいまの
子どもワークショップの意義についてのお尋ねと、今後、
子ども向けの
ワークショップを実施するのかというご質問にお答えいたします。
今回の
ワークショップでは、
オリンピックに出てみたい、見てみたいという夢や希望のほか、人種や障がいの有無にかかわらず、誰もが楽しめるような大会にしたいといった
オリンピック・
パラリンピック本来の意義である世界平和や共生社会の実現に通ずる意見もいただきました。また、保護者の皆様からは、
子どもたちが
オリンピック・
パラリンピックを考えるよい機会になっただけではなく、親に頼らず、自立して頑張る姿勢を学ぶ機会にもなったという感想をいただいたところです。
子どもたちが、
オリンピック・
パラリンピックに対して夢や希望を抱き、世界平和や共生社会について自分たちの考えを自分たちの言葉で発信することは、招致機運の醸成に大変有効であるとともに、教育的な観点からも有意義であると考えています。
そこで、10月に開催された北海道さっぽろ
スポーツフェスティバルにおいても
子どもワークショップを実施し、今月14日に代表児童から市長に提案書を手交したほか、この
取り組みに関心を持っていただいている団体などと連携して、さらなる展開に向けて調整しているところです。今後も、2030年大会の招致に向け、さまざまな機会を捉えて、
子ども向けの
ワークショップを継続的に実施し、
子どもたちの夢や希望を育み、招致機運を高めてまいりたいと考えております。
◆
あおいひろみ 委員
子どもたちが
オリンピック・
パラリンピックを通して学ぶことの大きさというのは、とても大きなことだと思います。また、児童が市長に提案するということも、大変意義のあることだと感じております。
子どもワークショップについては、継続して行っていく考えであるということなので、今後の
取り組みに期待したいと思います。
3点目は、
情報発信の今後の
取り組みについてです。
今回の
市民意見を反映した
開催概要計画を策定していくということで、その方向性が示されたところですが、2030年の
大会招致をかち取るためには、策定した計画の内容をきちんと市民に伝え、
大会招致に賛同してもらうことが必要です。そのためには、何より、
オリンピック・
パラリンピックという夢の祭典に対する期待感を抱かせ、そして、それが一過性のイベントに終わらず、未来の札幌のまちや
市民生活を明るくすることにつながるのだということをわかりやすく伝えていくことが重要なのではないかと考えます。
そこで、質問ですが、今後の
情報発信について、どのような
取り組みを行っていくのか、伺います。
◎佐藤
招致推進部長 今後の
情報発信についてのお尋ねにお答えいたします。
委員のご指摘のとおり、
大会招致に対する市民の賛同をいただくためには、さまざまな工夫を凝らして、市民にきちんとわかりやすく
情報発信をしていくことが重要であると考えており、現在、コンピューターグラフィックス、CGやアニメーションを用いた
イメージ動画の作成を検討しているところです。これにより、例えば、札幌のまちが興奮に包まれる様子で
オリンピック・
パラリンピックそのものの魅力と意義を伝えるほか、大会時に導入した人工知能ロボットなどの最先端技術が、大会後に転用され、
市民生活をサポートしていく様子、さらには、まちの
バリアフリー化が進んだ様子などで、大会後のまちの姿を伝えてまいりたいと考えています。
この動画を用いて、
ワークショップや出前講座などのさまざまな場で
情報発信することにより、大会への期待感や盛り上がりを高めるとともに、大会の開催が未来の札幌の
市民生活を豊かにしていくということを伝えてまいりたいと考えております。
◆
あおいひろみ 委員 動画をたくさん用いて発信していくということでした。動画は静止画の5,000倍の効果があるということも聞いておりますので、そういったことをたくさん活用して広げていただきたいと思います。
最後に、要望です。
機運醸成には工夫を凝らしたさまざまな企画が必要であり、市民の理解を得るためには、もう一工夫が必要なのではと感じております。
ワークショップなどの座学のほかに、例えば、過去のオリンピアンが市民と一緒に汗を流すような運動系のイベントがあれば、達成感もあり、
オリンピック・
パラリンピックへの理解も深まるのではないでしょうか。各自治体や
スポーツ振興会などの体育関係のイベントにオリンピアンを呼べるような呼びかけなどを企画するなど、呼ぶイベントではなく、出向くイベントを心がけ、本市からも地域に積極的にかかわっていただきたいと考えます。
来年は、いよいよ夢の祭典である
東京オリンピック・
パラリンピックを迎え、ここ札幌でも、サッカー、そして
マラソンと競歩が開催されます。札幌のまちが大いに盛り上がるであろうこの機会を捉えて、
オリンピック・
パラリンピックの魅力やすばらしさがきちんと市民に伝わるよう、工夫を凝らして
情報発信に取り組んでいただき、そして、ぜひ、
冬季オリンピック・
パラリンピックの招致に対する
市民支持につなげ、招致を実現していただくことを要望して、私の質問を終わります。
◆くまがい誠一 委員 私からも、3点質問させていただきます。
我が会派は、第3回定例市議会の代表質問において、
冬季オリンピック・
パラリンピック招致においては、オリンピアン、パラリンピアンと連携しながら、
オリンピック・
パラリンピックそのものの魅力を広く市民に伝える
取り組みが重要であると主張したところです。
一方、先ほどの理事者の説明では、今後の招致機運の醸成においては、まずは、東京2020大会を成功させるとともに、
オリンピック・
パラリンピック教育の拡充を通じて、
子どもたちに対し、
オリンピック・
パラリンピックの魅力を伝えていくとの考えが示されました。
これからの
取り組みを強く推進するためには、代表質問でも答弁いただいたとおり、オリンピアン、パラリンピアンとの連携を深めながら、
機運醸成活動を進めることが重要であり、そのことによって、市民に共感の輪が広がるのではないかと考えます。これまで、札幌市は、北海道にゆかりのあるオリンピアン、パラリンピアンを会員とする北海道オール・オリンピアンズと連携協定を締結し、さまざまな取組を協働して進めております。北海道オール・オリンピアンズは、その会員が480人を超え、全国一の人数であると伺っておりますが、
冬季オリンピック・
パラリンピックの招致を目指す北海道、札幌にとって、まさに大きなよりどころとも言える存在であると感じております。今後は、この北海道オール・オリンピアンズとの連携をより一層深めながら、
機運醸成の
取り組みを進めるため、札幌市としても、彼らをしっかりとサポートして体制を整えていくことが必要ではないかと思います。
そこで、質問ですが、北海道オール・オリンピアンズを中心としたオリンピアン、パラリンピアンと連携した
機運醸成について、今後どのように
取り組みを進めていくのか、お伺いいたします。
◎奥村
渉外担当部長 オリンピアン、パラリンピアンと連携した
機運醸成についてのご質問でございますが、札幌市では、これまで、北海道オール・オリンピアンズとの連携協定のもと、トップアスリートならではの競技経験を生かした
オリンピック・
パラリンピック教育の講師や
スポーツイベントにおけるトークショーへの出演などでご協力いただいているところでございます。
さらに、今年度内には、札幌
オリンピックミュージアムの中に北海道オール・オリンピアンズの活動拠点を設け、団体へのサポート体制を強化することにより、オリンピアン、パラリンピアンによる
機運醸成活動の一層の充実を図ってまいりたいと考えております。
具体的には、ミュージアム2階のライブラリーを団体の活動拠点としてリニューアルし、2030年
大会招致の
情報発信スペースを併設するとともに、活動をサポートする専任スタッフを配置し、イベントや
オリンピック・
パラリンピック教育の企画立案、出演者調整などのサポートをきめ細かく行い、活動の拡大につなげてまいりたいと考えております。加えて、オリンピアン、パラリンピアンの活動をSNSなどで発信するといった広報活動や、あるいは、ミュージアムの
市民向けガイドツアーなどの新たな啓発プログラムを実施し、
オリンピック・
パラリンピックの魅力発信や理解促進を図り、さらなる
機運醸成につなげてまいりたいと考えております。
◆くまがい誠一 委員
オリンピック・
パラリンピックの魅力を伝える
取り組みを拡大していただくためにも、北海道オール・オリンピアンズとの連携強化や新たな
取り組みの展開といったものは、ぜひ進めていただきたいと思います。
次に、これから始まるスキー
ジャンプ競技の集客策について質問させていただきます。
冬季オリンピック・
パラリンピック招致の機運を高めていく上では、開催される各競技を観戦するおもしろさについて、まだ知らない市民にも広く知っていただくという姿勢が必要と思います。そのためには、多くの市民に競技会場まで足を運んでいただく必要がありますが、競技のおもしろさはもとより、競技会場に足を運ぶ楽しさを含め、集客の
取り組みを一層進める余地があると捉えております。
ウインタースポーツの競技会場で選手を直接応援する市民がふえ、各競技への理解や関心が高まることによって、
冬季オリンピック・
パラリンピックという大舞台を地元札幌で直接観戦したいという機運が育っていくものと考えます。
そこで、次の質問ですが、我が会派が第3回定例市議会の代表質問でも取り上げた
ウインタースポーツの花形であるスキー
ジャンプ競技について、この冬の集客策としてどのようなことを検討しているのか、お伺いいたします。
◎山田
スポーツ部長 スキー
ジャンプ競技の集客策についてでございますが、ことし大倉山で行われました8月のチャレンジカップ2019、そして、11月のUHB杯
ジャンプ大会の二つの大会で、それぞれ、主催者と連携して集客のための
取り組みを試行しました。おおむね好評をいただいたことから、その成果や課題を踏まえまして、この冬の
ジャンプワールドカップなどの場で本格実施してまいります。
具体的には、無料バスを運行することでアクセスを改善し、会場へ来やすい環境を整えるほか、観戦環境を向上させる新たな
取り組みとして、競技会場に、従来の映像車に加え、大型ディスプレーを配置し、選手の紹介や競技の様子をわかりやすく表示いたします。さらに、DJの演出による盛り上げとともに、フードエリアの展開、アルコールの提供を行い、加えてステージイベントなども実施いたします。
こういった
取り組みを継続的に進めていくことで、より多くの市民の皆さんが足を運びやすい環境を整え、競技会場で楽しみながら生の競技の魅力に触れていただき、
冬季オリンピック・
パラリンピック招致の
機運醸成にもつなげてまいりたい、このように考えております。
◆くまがい誠一 委員 ただいま答弁いただいたように、無料バス、大型ディスプレーの配置、またDJの演出、アルコールの提供など、さまざまな趣向を凝らし、ぜひ実効性のある集客策を検討していただきたいと思います。
スキー
ジャンプは、大倉山、宮の森それぞれの
ジャンプ競技場において、長い歴史の中でさまざまな熱戦が繰り広げられてきており、1972年札幌大会の
レガシーとしても最も札幌市民の間に根づいている競技の一つと言えます。2030年大会の招致が実現すれば、また新たに生まれるであろうドラマに、市民が大いに熱狂することが期待されます。
そうした中、先ほど、札幌市内の
ジャンプ競技場が現在は大倉山、宮の森と別地にあることで、各競技場で
施設維持費が必要になっていることや、
競技運営の非効率性などが課題となっているという説明がありました。そのため、併設化を検討しているとのことですが、確かに、国内では長野大会で使用された白馬
ジャンプ競技場、海外においては平昌大会の会場であるアルペンシア・スキー
ジャンプセンターなどもラージヒルとノーマルヒルの
ジャンプ台が併設されております。
そこで、質問ですが、大倉山のノーマルヒル併設化を検討するに至った経緯と現在の検討状況についてお伺いいたします。
◎佐藤
招致推進部長 ただいまの併設化の検討に至った経緯と検討状況についてのご質問にお答えいたします。
併設化につきましては、IOCから、スキー
ジャンプは日本において非常に人気があることに鑑み、長期的な
レガシーの観点からノーマルヒルとラージヒルを集約したほうがよいとの提案を受け、検討の俎上に上がってきたものであります。現在の施設では、特に宮の森において
競技運営や良好な観戦環境を確保するための敷地面積が不足していることから、今後、
オリンピックを初めとするさまざまな
国際大会を開催していくことを見据え、大倉山に集約、再整備することで、将来にわたる施設の価値向上を図っていきたいと考えております。
一方で、アスリートからは、隣接する大きな
ジャンプ台で飛ぶトップアスリートを若手選手がじかに目にすることができる環境は、選手育成の面から非常に望ましいとの声が寄せられております。
そこで、現在は、ノーマルヒルを併設した場合の
競技運営に必要なスペース確保の方法や良好な観戦環境の構築に向けた観客席の配置、競技上、重要となる風の影響や自然環境への影響の最小化、コスト縮減などについての検討を進めているところであり、引き続き、併設化に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。
◆くまがい誠一 委員 多角的な観点から、最善のご判断をしていただきたいと思います。
最後に、要望でございます。
スキー
ジャンプは札幌市の誇りであり、札幌市を拠点として活動している小林陵侑選手の昨年の大活躍は記憶に新しいものでございます。
大倉山ジャンプ競技場への集約、再整備については、選手育成の観点からも、世界に誇る次の世代に引き継ぐべき
レガシー施設として、費用負担の面も考慮しつつ、しっかりと検討を進めていただくことを要望し、私の質問を終わります。
◆藤田稔人 委員 私からは、3点質問させていただきます。
まず、
冬季オリンピック・
パラリンピック招致に関連いたしまして、アスリートの強化ということも非常に重要なことでありますから、冬季版ハイパフォーマンス
スポーツセンターの誘致について質問させていただきます。
冬季版ハイパフォーマンス
スポーツセンターの誘致は、先ごろ公表されました札幌市
まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2019(案)に盛り込まれておりまして、2022年の誘致決定を目指すと明記されておりました。
東京都北区西が丘にあるハイパフォーマンス
スポーツセンターは、トップアスリートの強化施設として、日本人選手のメダル獲得に欠かせない施設となっております。そして、この10月に、パラ競技強化に重点が置かれましたナショナルトレーニングセンター屋内トレーニングセンター・イーストが新たに拡充整備されたことから、来年の東京2020大会における日本人パラ選手の活躍にも期待がかかるところです。そして、次は、冬季競技アスリートの育成のために冬季版ハイパフォーマンス
スポーツセンターの建設が望まれておりまして、それを誘致するためにも、早急に国に働きかけていかなければならないと考えております。
そうした中、第2回定例会の代表質問におきまして、我が会派から冬季版ハイパフォーマンス
スポーツセンター誘致をどのように進めていくお考えなのか伺い、市長から、今後も引き続き、具体的な構想を練りながら、アスリートとともに要望活動を進めていくという答弁をいただきました。今後、国に対して早期の事業化を促していくために、東京のハイパフォーマンス
スポーツセンターにはない視点からの機能も取り込んだ具体的な構想を提案し、国の関心を引き寄せていくことも必要だと考えております。
そこで、質問ですが、冬季版ハイパフォーマンス
スポーツセンター誘致に向けて、今後どのように構想を検討していくのか、お伺いいたします。
◎佐藤
招致推進部長 ただいまの冬季版ハイパフォーマンス
スポーツセンター誘致に向けてどのように構想を検討していくのかという質問にお答えいたします。
冬季版ハイパフォーマンス
スポーツセンター構想につきましては、これまで、どのような施設が必要なのかということを中心に、北海道出身のアスリートや
競技団体とともに検討を行ってきたところです。
また、競技力の向上には、アスリートを医科学的な視点からサポートする機能も不可欠であることから、
大倉山ジャンプ競技場においてアスリートのサポートを行っている札幌医科大学の研究者に加わっていただき、さらなる検討を進めてきたところです。その中で、用具によって影響を受けやすい冬季競技の特性を踏まえた用具開発のほか、人工知能などの先端技術を活用した競技の戦術分析といった新たな視点からのサポート機能についても検討することが、今後に向けては重要であると助言を受けたところです。
ついては、このような視点における知見を有した大学や企業の関係者にも適宜加わっていただきながら、関係者が議論できる勉強会を定期的に開催し、構想をさらに検討してまいりたいと考えております。
◆藤田稔人 委員 ただいまの答弁で、アスリートや学識経験者の意見も踏まえながら誘致を進めていくということでした。
スポーツ医科学、あるいはAIの活用、ぜひとも、そういった分野とも連携しながら進めていただきたいと考えております。
あわせて、ハイパフォーマンス
スポーツセンターに関してでありますが、今般、東京2020大会の
マラソン、競歩が札幌で開催されることになりまして、札幌は、
スポーツをする上で、冬季のみならず、夏季も含めて、非常にすぐれた環境であるということが世界にも高く評価されたと考えております。
そのような意味では、ハイパフォーマンス
スポーツセンターの立地として、単に冬季版というだけではなく、通年でも優位性を持っていると考えられますことから、今後、ハイパフォーマンス
スポーツセンターは、冬季版ということだけではなく、夏季
スポーツのアスリートも活用できるような総合的な
スポーツ施設としていくことも検討されるべきではないかと考えております。
そういった通年のハイパフォーマンス
スポーツセンターということに関しまして、現時点のお考えで結構ですので、お伺いできればと考えております。
◎佐藤
招致推進部長 ただいまの通年のハイパフォーマンス
スポーツセンター構想についての考えに対するご質問にお答えいたします。
これまで検討を進めてきた冬季版ハイパフォーマンス
スポーツセンターの構想におきましては、冬季競技の施設のみならず、陸上トラックなど基礎トレーニングのための施設も必要だとしております。また、こうした施設を設けることにより、夏季競技の合宿も受け入れ可能となり、冬季競技のアスリートからは、夏季競技のアスリートとコミュニケーションを図れることで刺激やよい影響を受けられる利点があると伺っております。
近年は、陸上競技などのトップアスリートが、夏の冷涼な気候を求めて北海道で合宿を行う例がふえていると聞いており、東京都北区のハイパフォーマンス
スポーツセンターとの機能連携を図ることにより、屋外夏季競技を中心にアスリート強化にも貢献できる可能性があると考えられます。
そうしたことも念頭に置きながら、引き続き、アスリートや関係者とともに構想をさらに検討してまいりたいと考えております。
◆藤田稔人 委員 ただいまのご答弁の中で、夏の
スポーツの合宿なども視野に入れてということでございましたので、ぜひ、東京のハイパフォーマンス
スポーツセンターとも連携しながら取り組んでいただきたいと考えております。
最後に、先ほどご説明いただきました
にぎわい会場の基本的な考え方と今後の進め方についてお伺いさせていただきます。
先ほどの
会場配置計画の検討状況の説明の中で、
札幌ドーム周辺に
メダルプラザ等の
にぎわい会場の整備を検討していくという話がございました。札幌ドームは、札幌市が世界に誇る、野球もできる、サッカーもできる多目的ドームでございまして、開会式、閉会式だけに使用するのではなく、ほかにも活用の方法があると考えております。
札幌ドーム周辺を含めて、
オリンピックパークとして活用し、ワールドカップのときのようなファンゾーンをつくり、盛り上げるなど、ほかにも検討することがあるかと考えております。さらには、大会の
レガシーとなるような、将来を見据えた整備内容を検討する必要もあると考えております。そういった意味で、札幌ドームの周辺の敷地だけではなく、サッカー場のところも使うなど、この
札幌ドーム周辺を幅広く検討することが必要かと考えております。
そこで、質問ですが、
にぎわい会場を設けるに当たっての基本的な考え方と今後の進め方についてお伺いいたします。
◎佐藤
招致推進部長 ただいまの
にぎわい会場の基本的な考え方と今後の進め方についてのご質問にお答えいたします。
札幌ドーム周辺への整備を検討している
にぎわい会場につきましては、IOCより求められている
メダルプラザのほか、スポンサーパビリオンや
オリンピックスーパーストア、レストランなどを含め、競技会場である新
月寒体育館や札幌ドームと一体的な
オリンピックパークとして、多くの市民や観客が集う場所とすることを考えております。また、大会後には、そのエリアを
レガシーとして、大会の記憶をとどめる象徴空間としていくことについても考えてまいりたいと考えております。
今後の進め方といたしましては、
大会期間中はもちろん、大会後をも見据えた
施設配置のあり方とともに、別途策定する新
月寒体育館の基本構想におきまして、施設の必要な機能や規模などを検討してまいりたいと考えています。
なお、これらを進めていく際には、札幌ドーム隣接地の活用の可能性についても検討を進めてまいりたいと考えております。
◆藤田稔人 委員 ただいま、
大会期間中はもちろんのこと、
大会期間後の
レガシーも含めてということでのご検討というご答弁をいただきました。
新
月寒体育館とあわせて、
札幌ドーム周辺の活用について、ぜひともこれから積極的に進めていただきたいと考えております。特に、北海道日本ハムファイターズが本拠地を移転することが決まってから、
札幌ドーム周辺の活用について大変注目が集まっていると考えておりますので、ぜひとも、今後この地域を盛り上げるとともに、
スポーツに大いに活用していただきたいと考えております。
○山口かずさ 委員長 ほかに質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○山口かずさ 委員長 なければ、質疑を終了いたします。
ここで、理事者退席のため、委員会を暫時休憩いたします。
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休 憩 午前10時58分
再 開 午前10時59分
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○山口かずさ 委員長 委員会を再開いたします。
次に、委員派遣についてを議題といたします。
この件につきましては、理事会において調査都市や調査項目などを協議して、お手元に配付の
冬季オリンピック・
パラリンピック招致調査特別委員会行政視察実施案の内容のとおり、翌年1月22日から24日までの日程で行政視察を行うことで合意が得られたところであります。
ここで、委員の皆様にお諮りいたします。
本委員会として、本案のとおり、行政視察実施のため、委員派遣を行うことにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○山口かずさ 委員長 異議なしと認め、そのとおり決定いたします。
なお、行程など詳細につきましては、理事会にご一任をお願いいたします。
以上で、委員会を閉会いたします。
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閉 会 午前11時...