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  1. 札幌市議会 2019-06-13
    令和 元年第 2回定例会−06月13日-01号


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    令和 元年第 2回定例会−06月13日-01号令和 元年第 2回定例会               令和 元年   第2回定例会          札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 1 号 )            令和 元年(2019年)6月13日(木曜日)         ―――――――――――――――――――――――――――議事日程(第1号)  開会日時 6月13日 午後1時 第1 会期の件 追加日程 議長辞職の件 追加日程 札幌広域圏組合議会議員補欠選挙 第2 議案第1号から第16号まで(16件市長提出追加日程 決議案第1号(1件)  ―――――――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 会期の件 追加日程 議長辞職の件
    追加日程 議長の選挙 追加日程 常任委員会委員の辞任及び補欠選任 追加日程 特別委員会委員の辞任及び補欠選任 追加日程 札幌広域圏組合議会議員補欠選挙 日程第2 議案第1号 令和元年度札幌一般会計補正予算(第2号)      議案第2号 令和元年度札幌公債会計補正予算(第1号)      議案第3号 令和元年度札幌軌道事業会計補正予算(第1号)      議案第4号 札幌市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例案      議案第5号 札幌市税条例等の一部を改正する条例案      議案第6号 札幌市体育施設条例の一部を改正する条例案      議案第7号 札幌市控除対象特定営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例案      議案第8号 札幌市子ども子育て支援法施行条例の一部を改正する条例案      議案第9号 札幌市普通河川管理条例及び札幌市流水占用料等徴収条例の一部を改正する条           例案      議案第10号 札幌市屋外広告物条例の一部を改正する条例案      議案第11号 札幌市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する           条例案      議案第12号 札幌市消防手数料条例の一部を改正する条例案      議案第13号 札幌市火災予防条例等の一部を改正する条例案      議案第14号 訴えの提起の件(貸金請求)      議案第15号 市道の認定及び変更の件      議案第16号 軌道運送高度化実施計画の変更の認定についての意見に関する件 追加日程 決議案第1号 米国の臨界前核実験に抗議する決議  ―――――――――――――――――――出席議員(68人)  議 長(前)      山 田 一 仁  議   長       五十嵐 徳 美  副 議 長       桑 原   透  議   員       小須田ともひろ  議   員       藤 田 稔 人  議   員       小 田 昌 博  議   員       三 神 英 彦  議   員       恩 村 健太郎  議   員       水 上 美 華  議   員       田 島 央 一  議   員       あおい ひろみ  議   員       たけのうち有美  議   員       うるしはら直子  議   員       くまがい 誠一  議   員       森 山 由美子  議   員       千 葉 なおこ  議   員       佐 藤   綾  議   員       村 山 拓 司  議   員       村 松 叶 啓  議   員       松 井 隆 文  議   員       中 川 賢 一  議   員       成 田 祐 樹  議   員       かんの 太 一  議   員       岩 崎 道 郎  議   員       松 原 淳 二  議   員       竹 内 孝 代  議   員       わたなべ 泰行  議   員       長 屋 いずみ  議   員       佐々木 明 美  議   員       吉 岡 弘 子  議   員       田 中 啓 介  議   員       川田 ただひさ  議   員       伴   良 隆  議   員       小 竹 ともこ  議   員       北 村 光一郎  議   員       中 村 たけし  議   員       林   清 治  議   員       前 川 隆 史  議   員       小 口 智 久  議   員       好 井 七 海  議   員       丸 山 秀 樹  議   員       池 田 由 美  議   員       太 田 秀 子  議   員       村 上 ひとし  議   員       石 川 さわ子  議   員       飯 島 弘 之  議   員       こじま ゆ み  議   員       佐々木 みつこ  議   員       よこやま 峰子  議   員       細 川 正 人  議   員       村 上 ゆうこ  議   員       山 口 かずさ  議   員       しのだ 江里子  議   員       峯 廻 紀 昌  議   員       福 田 浩太郎  議   員       國 安 政 典  議   員       小 形 香 織  議   員       長 内 直 也  議   員       こんどう 和雄  議   員       高 橋 克 朋  議   員       勝 木 勇 人  議   員       鈴 木 健 雄  議   員       三 上 洋 右  議   員       武 市 憲 一  議   員       ふじわら 広昭  議   員       大 嶋   薫  議   員       小 野 正 美  議   員       松 浦   忠  ―――――――――――――――――――欠席議員(なし)  ―――――――――――――――――――説明員  市   長       秋 元 克 広  副 市 長       町 田 隆 敏  副 市 長       吉 岡   亨
     副 市 長       石 川 敏 也  交通事業管理者  交 通 局 長     浦 田   洋  水道事業管理者  水 道 局 長     三 井 一 敏  病院事業管理者  病 院 局 長     向 井 正 也  危機管理対策室長    荻 田 葉 一  総 務 局 長     木 内 二 朗  まちづくり政策局長   小 西 正 雄  財 政 局 長     福 西 竜 也  市民文化局長      川 上 佳津仁  スポーツ局長      中 田 雅 幸  保健福祉局長      木 下 淳 嗣  子ども未来局長     山 根 直 樹  経済観光局長      村 山 英 彦  環境局長        平 木 浩 昭  建設局長        小 林 安 樹  下水道河川局長     渡 邉 多加志  都市局長        佐 藤   博  会計室長        大 古   聡  消防局長        萬 年 清 隆  教育委員会教育長    長谷川 雅 英  教育委員会委員     石 井 知 子  選挙管理委員会委員長  西 村 茂 樹  選挙管理委員会委員   伊 藤 知 光  選挙管理委員会委員   川口谷   正  選挙管理委員会委員   馬 場 泰 年  人事委員会委員長    常 本 照 樹  人事委員会事務局長   中 塚 宏 隆  監査委員        藤 江 正 祥  監査委員        窪 田 もとむ  監査事務局長      出 井 浩 義  ―――――――――――――――――――事務局出席職員  事 務 局 長     泉   善 行  事 務 局 次 長     奥 村 俊 文  総 務 課 長     庄 中 将 人  政策調査課長      烝 野 直 樹  議 事 課 長     川 村   満  政策調査係長      土 屋 隆 明  議 事 係 長     佐 藤 善 宣  委員会担当係長     西 川 慎太郎  委員会担当係長     中 村   憲  書   記       吉 田 亮 太  書   記       羽 貝 拓 己  ―――――――――――――――――――       開 会 午後1時  ―――――――――――――――――――― ○議長(山田一仁) ただいまから、令和元年第2回札幌市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。  ―――――――――――――――――――― ○議長(山田一仁) 出席議員数は、68人です。  ―――――――――――――――――――― ○議長(山田一仁) 本日の会議録署名議員として小田昌博議員成田祐樹議員を指名します。  ―――――――――――――――――――― ○議長(山田一仁) ここで、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(泉善行) 報告いたします。  監査委員から、監査報告2件が提出されましたので、各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしております。  以上でございます。  ―――――――――――――――――――― ○議長(山田一仁) 次に、去る5月14日の本会議において同意の議決を行い、選任されました本市副市長をご紹介します。  まず、町田副市長。 ◎副市長(町田隆敏) さきの議会でご同意をいただき、再び副市長を拝命いたしました町田でございます。  気持ちも新たに、与えられました職務を果たしてまいりたいと考えております。引き続き、議員の皆様のご指導、お力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(山田一仁) 次に、吉岡副市長。 ◎副市長(吉岡亨) さきの臨時議会で、議会のご同意をいただきまして、再び副市長に就任いたしました吉岡でございます。  改めて、職責の重さを認識しますとともに、札幌市、札幌市民の皆さんのために、全身全霊で職務に当たっていきたいと思っております。  引き続きのご指導をよろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(山田一仁) 次に、石川副市長。 ◎副市長(石川敏也) さきの議会におきまして、皆様のご同意を賜り、副市長に就任をさせていただきました石川でございます。  与えられました職責の重要性を十分認識いたしました上で、札幌市政の発展に向け、奮闘努力してまいる所存であります。どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)  ―――――――――――――――――――― ○議長(山田一仁) これより、議事に入ります。  日程第1、会期の件を議題とします。  (飯島弘之議員「議長」と呼び、発言の許可を求む) ○議長(山田一仁) 飯島弘之議員。 ◆飯島弘之議員 会期設定の動議を提出いたします。  本定例会の会期を本日から7月5日までの23日間とすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(山田一仁) ただいまの飯島議会運営委員長の動議に対し、所定の賛成者がありますので、本動議を直ちに問題とし、採決を行います。  動議のとおり決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(山田一仁) 異議なしと認めます。  したがって、本定例会の会期は、本日から7月5日までの23日間と決定されました。  ―――――――――――――――――――― ○議長(山田一仁) ここで、日程に追加して、議長辞職の件を議題とします。  私、山田一仁は、昨日6月12日、桑原副議長に議長辞職願を提出いたしました。  地方自治法第117条の規定により、副議長と交代いたします。  (議長交代・桑原 透副議長、議長席に着く)  (山田一仁議長退席) ○副議長(桑原透) それでは、議事を続行します。  お諮りします。  山田一仁議長議長辞職を許可することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(桑原透) 異議なしと認めます。  したがって、山田一仁議長議長辞職は、許可することに決定されました。 ○副議長(桑原透) ここで、山田一仁議員の入場を求めます。  (山田一仁議員入場) ○副議長(桑原透) 山田一仁議員に申し上げます。
     議長辞職につきましては、許可することに決定されましたので、本席から告知します。  ―――――――――――――――――――― ○副議長(桑原透) ここで、日程に追加して、議長の選挙を行います。  この選挙は、投票により行います。  議場の閉鎖を命じます。  (議場閉鎖) ○副議長(桑原透) ただいまの出席議員数は、68人です。  投票用紙を配付させます。  (投票用紙配付) ○副議長(桑原透) 投票用紙配付漏れはありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(桑原透) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を点検させます。  (投票箱点検) ○副議長(桑原透) 異状なしと認めます。  念のため、申し上げます。  投票は、単記無記名です。投票用紙に被選挙人の氏名を記入の上、点呼に応じて、順次、投票願います。  投票用紙への記入は終わりましたか。  (「はい」と呼ぶ者あり) ○副議長(桑原透) 点呼を命じます。  (氏名点呼、投票) ○副議長(桑原透) 投票漏れはありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(桑原透) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  議場の閉鎖を解きます。  (議場開鎖) ○副議長(桑原透) これより、開票に入ります。  会議規則第30条第2項の規定により、立会人に林 清治議員福田浩太郎議員の両議員を指名します。  両議員の立ち会いをお願いします。  (立会人、所定の位置に着く) ○副議長(桑原透) 開票を行います。  (開票) ○副議長(桑原透) 選挙の結果を報告します。  投票総数68票。  これは、先ほどの出席議員数に符合しております。  そのうち、有効投票55票、無効投票13票。  有効投票中 五十嵐 徳 美 議員 55票  以上のとおりです。  この選挙の法定得票数は、14票です。  したがって、五十嵐徳美議員が議長に当選されました。  ただいま議長に当選されました五十嵐徳美議長が議場におられますので、会議規則第31条第2項の規定により、本席から告知します。  ―――――――――――――――――――― ○副議長(桑原透) それでは、五十嵐徳美議長をご紹介します。  (五十嵐徳美議長登壇) ○議長(五十嵐徳美) 議長就任に当たりまして、一言、ご挨拶を申し上げます。  ただいま、皆様方の大変温かいご推挙により、第34代札幌市議会議長の職を仰せつかりました。  伝統ある札幌市議会議長という要職につかせていただくことは、私にとって身に余る光栄であるとともに、その責任の重さを強く感じているところであります。議員各位のご厚情に深く感謝を申し上げますとともに、今後は、議長としての職務に全力を傾け、公正かつ円滑な議会運営に取り組んでまいる所存であります。  さて、札幌は、2022年に市制施行100周年を迎えますが、この間、積雪寒冷地でありながら、世界にも類のない196万人を超える大都市へと発展してまいりました。一方、今後は、超高齢化に加えて、人口減少社会が到来するとともに、1972年冬季オリンピック当時に整備した社会基盤老朽化が進み、その更新への対策が求められてまいります。また、北海道胆振東部地震を教訓とした災害に強いまちづくりや、経済基盤の強化に、子育て女性活躍支援など、取り組むべき課題は多岐にわたっております。加えて、北海道新幹線札幌延伸に合わせて、駅前やその周辺の再開発を進めていくこととともに、冬季オリンピックパラリンピック招致を契機としたまち全体のリニューアルなど、札幌が持続的に発展していくためにはさまざまな取り組みが求められております。  札幌の魅力をさらに高め、次世代へ引き継いでいくためには、私ども市議会は、執行機関の監視・評価機能にとどまらず、二元代表制の一翼として、議会の政策機能を十分に発揮していく必要がございます。そのためには、将来の札幌をどのような方向に導いていくかという中長期のビジョンを掲げながら、市民が住んでよかったと実感できるよう、より一層の創意工夫と努力を積み重ねていかなければなりません。  私自身、札幌市と本市議会の発展のため、惜しみない努力を続け、議長としての職責を全うする所存でございます。  本日お集まりの議員、そして理事者の皆様には、一層のご指導とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、議長就任のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(桑原透) それでは、議長と交代いたします。  (議長交代五十嵐徳美議長議長席に着く)  ―――――――――――――――――――― ○議長(五十嵐徳美) それでは、議事を続行します。  ここで、日程に追加して、常任委員会委員の辞任及び補欠選任を議題といたします。  議長である私は、慣例に従い、現在選任されている総務委員会委員を辞任し、その後任に山田一仁議員補欠選任したいと思いますが、ご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(五十嵐徳美) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  ―――――――――――――――――――― ○議長(五十嵐徳美) さらに、日程に追加して、特別委員会委員の辞任及び補欠選任を議題とします。  議長である私は、同じく慣例に従い、現在選任されている総合交通政策調査特別委員会委員を辞任し、その後任に山田一仁議員補欠選任したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(五十嵐徳美) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  ―――――――――――――――――――― ○議長(五十嵐徳美) さらに、日程に追加して、札幌広域圏組合議会議員補欠選挙を行います。  この選挙は、山田一仁議員が、昨日、6月12日付をもって同組合議会議員を辞職したことに伴い、同組合規則第6条の規定により、本市議会議員のうちから欠員となった1人を選挙するものであります。  お諮りします。  選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によるものとし、当職において指名人を指名したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(五十嵐徳美) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  それでは、当選人を指名する指名人として飯島弘之議員を指名します。  では、飯島議員。 ◆飯島弘之議員 札幌広域圏組合議会の議員として、五十嵐徳美議長を指名いたします。 ○議長(五十嵐徳美) ただいまの飯島議会運営委員長の指名のとおり、私、五十嵐徳美当選人と決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(五十嵐徳美) 異議なしと認めます。  したがって、私、五十嵐徳美札幌広域圏組合議会議員に当選いたしましたので、告知いたします。  ―――――――――――――――――――― ○議長(五十嵐徳美) 次に、日程第2、議案第1号から第16号までの16件を一括議題といたします。  いずれも、市長の提出によるものです。  提案説明を求めます。  秋元市長。  (秋元克広市長登壇) ◎市長(秋元克広) ただいま上程をされました諸案件のご説明に当たりまして、一言、申し上げたいと存じます。  今月5日に、中央区の2歳の女の子が亡くなるという大変痛ましい事案が発生したことにつきまして、子どもを守る立場にある者として、痛恨のきわみであり、亡くなられたお子様のご冥福を心からお祈りいたします。  このたびの事案について、しっかりと原因究明を行い、検証していくことはもちろん、安全確認のルールを徹底し、関係機関との連携を十分に図ることなどについて、速やかに取り組みを指示したところであり、このような悲劇が繰り返されることのないよう、全庁一丸となって取り組んでまいります。  それでは、諸案件の説明に先立ちまして、これからの札幌市政について、私の所信を述べさせていただきたいと存じます。  4月の札幌市長選挙におきまして、引き続き札幌市政を担うこととなりましてから2カ月が経過いたしました。私たちが愛してやまないふるさと、このすばらしいまち札幌存在感をさらに高め、豊かな形で将来の世代に引き継いでいくために、全力を尽くしていくことを改めて決意いたしますとともに、その使命と責任の重さを痛感しているところでございます。  今後も、市議会の皆様とともに、魅力と活力にあふれ、誰もが、いつまでも安心して暮らしていけるまちをつくり上げてまいりたいと存じますので、皆様におかれましては、一層のご協力を賜りますよう心からお願いを申し上げます。  ここで、具体的な施策について申し上げます前に、まちづくりについての私の基本的な考え方につきまして申し述べさせていただきたいと思います。  約30年間続いた平成の時代が終わり、新たに令和の時代を迎えた我が国日本は、大きな時代の転換期を迎えております。少子高齢化の急速な進展に伴い、2008年をピークに総人口が減少に転じて以来、2015年には1億2,700万人だった人口は、50年後の2065年には約8,800万人まで減少すると推計されており、同時に、高齢化率は将来的に約4割まで上昇すると言われております。  また、我が国の経済は、緩やかな回復基調を維持しているものの、中国経済減速等により一部の経済指標が悪化しており、先行きが不透明感を増しているほか、外国人旅行者在留外国人が大幅に増加するなど、グローバル化が急速に進展しています。  一方、私たちのまち札幌は、3年後の2022年に、市制施行から100周年という大きな節目を迎えます。市制施行時に12万人余りであった人口は、アジアで初となる冬季オリンピック札幌大会の開催を経て大きく飛躍し、今や196万人を擁する大都市へと発展を遂げてまいりました。そのような中、札幌も国と同様に、人口減少少子高齢化といった重大な課題に直面しています。札幌市の人口は、ここ数年のうちに減少局面に転じると見込まれており、高齢化率のさらなる上昇も見込まれております。特に、歯どめのかからない少子化に加えて、20歳代の若年層について、就職などを契機とした首都圏を中心とする道外への転出超過が続いていることもあり、15歳以上65歳未満の生産年齢人口については既に減少に転じている状況であります。  また、平成の時代は、昨年の北海道胆振東部地震を初めとした大きな地震や、大雨などの自然災害に多く見舞われた時代でもありました。加えて、1972年の政令指定都市への移行期を中心に、集中して整備が進められてきた道路などの都市基盤や学校などの公共施設が、今後、一斉に更新時期を迎えるなど、財政負担が増加する見通しです。  このような厳しい時代においては、これまで重点的に進めてきた質の高い安定した雇用を創出することや、子育て世代に対する支援を充実強化することなどにより、若い世代が地元で就職し、結婚し、安心して子どもを産み育てていけるまちをつくっていくことが何より重要であります。
     加えて、今後は、さらに増加が見込まれる高齢者が、この札幌でいつまでも元気で活躍し、介護や福祉サービスなどを必要に応じて受けることや、住みなれた地域で安心して暮らし続けることができる、そんなまちをつくり上げていくことが求められています。さらには、都市基盤等の一斉更新に合わせ、都市の強靱化を進め、災害等に強い、いつまでも安心して暮らし続けられる持続可能なまちを構築していく必要があります。  これまでの100年間、私たちのまち札幌は、さまざまな時代の変化や困難を乗り越えながらも、先人たちの努力によって成長を続け、世界に誇る都市に発展をいたしました。札幌のまちが、次の100年も魅力と活力を創造し続けるまちであることを目指して、私は、引き続き、誰もが安心して暮らし生涯現役として輝き続ける街と世界都市としての魅力と活力を創造し続ける街という、二つの心豊かで明るい札幌の未来を描き、これから申し述べます六つのまちづくりに取り組んでまいります。  一つ目は、安心して暮らせる強く優しい街をつくることであります。  人口減少社会の到来と少子高齢化の進展という大きな課題を乗り越え、市民の誰もが、高齢や障がいなど、どのような事情を抱えても、そして、大災害などの困難に直面しても、いつまでも元気に安心して暮らしていけるまちをつくっていくことが重要です。  そこで、区の相談機能の充実を図るなど、介護や福祉、医療を、必要なとき、必要な形で切れ目なく受けられる仕組みづくりに取り組むとともに、市民の健康寿命を延ばす取り組みを進めます。  また、ライフステージや身体状況に応じた住まいの確保に取り組むほか、旅客施設や公共的施設などのバリアフリー化を推進するとともに、心のバリアフリーのさらなる普及啓発を図ってまいります。  さらには、北海道胆振東部地震の教訓を生かし、避難所となる全ての学校に非常用電源を確保するなど、避難所の機能強化を図るとともに、災害時に大きな支えとなる地域コミュニティーの活性化に取り組みます。  このほか、ICT等の先進技術の活用による除雪作業の効率化や省力化を進め、除雪における人手不足に対応していくなど、持続可能な除雪体制の再構築を図ってまいります。  二つ目は、人材を育み成長を続ける躍動の街をつくることであります。  人口減少・超高齢社会にあってもまちの活力を維持していくためには、将来を担う若い世代が札幌のまちに定着し、家庭を築いていけるようにすることが重要です。加えて、働き方改革や人手不足など、新たな課題への対策が急がれます。  そこで、安定した生活の基本となる質の高い雇用を創出するため、引き続き積極的な企業誘致を進めるほか、今後成長が見込まれる次世代産業の育成に向けた取り組みを強化するとともに、人手不足が深刻な分野を中心に人材確保対策を進めます。  また、札幌を支える中小企業を応援するため、深刻化している後継者不在などの課題解決に向けた取り組みを支援するとともに、地元企業の受注拡大に向けた取り組みを一層推進します。  さらには、観光資源の魅力アップや観光客の受け入れ環境の充実などに取り組むことにより、観光産業を初めとした市内経済の活性化を図るとともに、一日も早い北海道新幹線札幌延伸を働きかけ、札幌駅周辺の再整備を官民連携で着実に進めるなど、都心のリニューアルを推進してまいります。  三つ目は、女性がさらに輝き活躍する街をつくることであります。  男性に比べて女性の割合が1割以上高いまちである札幌市にとって、女性がその能力を存分に発揮し、希望に応じて職場や地域、家庭で活躍することは、地域コミュニティーの活性化や職場の生産性の向上につながるものです。  そこで、ワーク・ライフ・バランスや女性の働きやすい環境づくりを進める企業の取り組みを支援するなど、女性活躍の場の一層の拡大を促し、男性を含めた誰もが働きやすい環境整備に取り組みます。  また、引き続き保育定員の拡大を図るなど、子育て世代が安心して子育てしながら働ける環境づくりを推進するとともに、保育士の就業継続と離職防止に向けた支援など、保育人材の確保に向けた取り組みを一層強化します。  さらには、産後ママの健康をサポートする取り組みを進めるなど、妊娠期から出産、育児まで切れ目なく支援を行い、産前・産後ケアを充実させます。  四つ目は、すべての子どもたちが健やかに育つ街をつくることであります。  子どもたちが持つ無限の可能性を引き出し、最大限に伸ばしていくためには、全ての子どもたちが健やかに育ち、学べる環境づくりを進めていかなければなりません。そこで、学習や文化活動、スポーツを初めとした多様な学びを支え、みずから学び、みずから課題を解決する力を育むとともに、学校におけるウインタースポーツ学習を支援するなど、豊かな心と健やかな体を育む教育を推進します。  また、児童虐待に的確かつ迅速に対応するため、児童相談所の2所体制化を含め、児童相談体制の機能と専門性を強化するとともに、いじめ問題や不登校へのきめ細やかな対応など、一人一人を大切にする取り組みを進めることにより、子どもが安心して暮らせる環境をつくります。  さらには、貧困などの困難を抱える子どもを支援する仕組みづくりを加速するとともに、さまざまな事情で義務教育を終えられなかった市民に、学び直しの機会を提供する取り組みを進めてまいります。  五つ目は、魅力と活力にあふれる成熟した街をつくることであります。  先人たちが築き上げ、市制施行100周年を迎える札幌のまちを豊かな形で将来の世代に引き継いでいくためには、持続可能な形で、都市の魅力と活力に一層磨きをかけていかなければなりません。  そこで、子どもたちに夢と希望を与えるとともに、札幌、北海道の魅力を世界に強く発信できる冬季オリンピック・パラリンピックの2030年招致を目指すなど、元気と感動を生み出すスポーツの力を生かした豊かなまちづくりを進めます。  また、北海道胆振東部地震における全道の完全停電、いわゆるブラックアウトの教訓を踏まえ、札幌の顔である都心において、エネルギー施策と連動した先導的なまちづくり取り組みます。  さらには、地域の拠点等のにぎわいや魅力の向上に加えて、バスロケーションシステムの導入による公共交通の利便性向上など、誰もが歩いて暮らせるまちづくり取り組みます。  このほか、札幌市民交流プラザを核とした札幌・北海道発の舞台芸術の創造、発信により、文化芸術を活用した豊かなまちづくりを進めるほか、冬季オリンピック・パラリンピックの招致に取り組む都市として、互いの個性や違いを認め合う、より成熟した寛容なまちを目指します。  六つ目は、行政サービスを高度化し不断の改革に挑戦する街をつくることであります。  人々が安心して暮らし、必要なときに必要なサービスを確実に受けられるためには、多様化する市民のニーズを的確に捉え、持続可能な形で行政サービスを高度化していかなければなりません。  そこで、政策立案や行政改革に対し、専門的知見や民間の経営感覚に基づいた助言、意見を受ける仕組みをつくるとともに、民間企業による調査・分析や、他市町村を含めたあらゆるネットワークを活用し、業務の見える化による事務の効率化と市民サービスの向上に取り組みます。  また、窓口の一本化や待ち時間対策などにより、申請手続の簡素化を図り、わかりやすく時間のかからない窓口を目指すとともに、より適正な事務処理を確保していくための仕組みとして、市役所に内部統制を導入します。  以上に申し上げた六つのまちづくりに加え、今後の市政運営に当たっては、次の四つの視点を大切にしてまいります。  一つ目は、中長期を展望したまちづくりです。  これからも魅力と活力を創造し続けるまちであるためには、遠い将来を展望した視点を常に持ちながら市政運営に取り組んでいくことが重要です。  そこで、今後のまちづくりに当たっては、人口減少の緩和に努めながら、国連が採択した持続可能な開発目標であるSDGsの視点を踏まえつつ、都市の発展を継続させ、今を生きる私たちはもとより、将来を担う子どもたち、そして将来の世代までが幸せに暮らしていけるまちを目指してまいります。  二つ目は、市民とともに歩む、市民に寄り添った行政運営です。  時代によって変化していくさまざまな地域課題に適切に対応していくためには、行政の力のみならず、このまちにかかわる多くの皆様の力が必要不可欠です。  そこで、企業、NPOなどを含めた市民のお力添えをいただきながら、オール札幌でこれからの札幌のまちをつくってまいります。また、私たち行政の仕事は、市民の皆さんのためにあるという認識のもと、最適なサービスを的確かつ迅速に届けていくため、私たちは、常に市民感覚を持ちながら、いつでも地域に出向き、市民の皆さんの声に耳を傾け、わかりやすい言葉で伝えるなど、みずからのコミュニケーション能力を高めてまいります。  三つ目は、将来を見据えたバランス重視の財政運営であります。  限られた財源の中で、選択と集中により、最少の経費で最大の効果を上げられるよう、めり張りのきいた財政運営を行うことを基本とするとともに、社会経済情勢等の変化を踏まえた不断の見直しを実施してまいります。  また、都市の魅力向上や地域経済の活性化により税収増につながる政策に対しては、未来への投資として財政出動を行うとともに、市債や基金の適切な管理などによって、将来世代に過度な負担を残さない健全な財政運営を堅持してまいります。  四つ目は、道内市町村との連携であります。  札幌の魅力は、豊かな自然や食などの北海道の魅力に支えられているという認識のもと、道内178市町村と相互に補完し合う関係を築くとともに、北海道との連携を強めながら、道都として北海道活性化を牽引してまいります。  また、札幌市を含む12市町村から成るさっぽろ連携中枢都市圏において、各市町村が持つ強みを生かし、住民サービスの向上や圏域全体の経済成長など、魅力あるまちづくりを進めてまいります。  以上申し上げました施政方針を実行するに当たり、まちづくり戦略ビジョンの次期中期実施計画を1年前倒しで本年中に策定をし、市民の皆さんとともに、確かな歩みを進めてまいります。  続きまして、今回提案しております補正予算につきましてご説明申し上げます。  まず、議案第1号 令和元年度札幌一般会計補正予算についてでありますが、この編成に当たりましては、ただいま申し上げました施政方針の六つのまちづくりに沿って、公約としてお約束いたしました事柄を中心に、早期に着手し、または事業化のめどをつける必要のあるものについて計上いたしました。  特に、昨年9月の北海道胆振東部地震の教訓と課題を踏まえ、公共的機能を有する施設への非常用電源の整備や、避難所の環境向上といった都市の強靱化に資する取り組みを進めるほか、待機児童ゼロを支える保育人材確保のための保育士支援策を充実させることに加え、訪日観光客の増加に対応するための環境整備や、民間投資を呼び込む再開発事業など、市内経済の活性化や将来のまちづくりに向けた取り組みも積極的に盛り込むことといたしました。  また、医療助成制度の対象拡大を初めとする子育て世帯の経済的負担の軽減や、冬季オリンピックパラリンピック招致に向けた環境整備と、対話を通じた機運の醸成にも取り組んでまいります。  そのような中にあっても、財政規律の堅持に努め、基金の取り崩し額や市債残高の見通しについては、まちづくり戦略ビジョン・アクションプランにおける見通しを下回る水準にとどめるなど、将来世代に過度の負担を残すことなく、財政バランスを重視した予算編成となるよう意を用いたところであります。  それでは、各会計の補正予算の主な事項の内容を六つのまちづくりの柱に沿ってご説明いたします。  1点目は、安心して暮らせる強く優しい街の実現に向けた施策であります。  まず、災害から市民を守るまちづくり取り組みといたしまして、病院や福祉施設に加え、災害時の一時滞在場所となるホテルなど宿泊施設の非常用電源設備整備に対し助成を行うほか、在宅で常時電源を必要とする障がいのある方に対する非常用電源確保のための費用助成を行います。また、避難場所における寒さ対策や停電対策のための備蓄物資の充実を図るほか、災害時においても継続して行政サービスを提供できるよう非常用電源設備の強化などに取り組み、災害時のリスクの低減を図ります。さらに、北海道胆振東部地震により被害を受けたグラウンド等の学校施設の復旧を行うほか、今後の災害に備え、市内の大規模盛り土造成地の調査を実施します。  次に、市民の健康寿命延伸に向けた取り組みといたしまして、40歳代女性の乳がん検診にエコー検査を追加し、検診の充実を図るほか、市内企業にお勤めの方を対象に、健康意識の向上や健康行動の促進につながる効果的な手法について調査研究を行います。  2点目は、人材を育み成長を続ける躍動の街の実現に向けた施策であります。  まず、産業分野の人材確保と人材育成に向けた取り組みといたしまして、IT人材へのニーズ拡大を踏まえ、小学生から高校生までの各年代に向けた啓発イベントなど、将来のIT人材の育成に努めます。  次に、次世代型産業の育成を進めるための取り組みといたしまして、先端医療分野における産学連携の取り組みへの支援など、医療関連産業の集積に向けた取り組みを強化することに加え、若者の雇用促進につながるスタートアップの創出を支援します。  次に、外国人観光客の受け入れ環境の充実と観光資源の魅力アップに向けた取り組みといたしまして、外国人観光客から要望の多いキャッシュレス決済について、市内店舗への導入を促進するほか、滞在期間が長く、経済効果が大きい体験型観光に関する国際会議の北海道開催に向けた誘致活動を進めます。  また、道内有数の温泉地である定山渓温泉エリアへの集客交流施設整備に向けた取り組みを進めるほか、新たなMICE施設の整備を予定している中島公園駅周辺について、まちづくりに向けた検討を進めます。  さらに、外国人生活者に対し、暮らしにかかわる情報提供や相談支援を多言語で行う総合窓口を設置し、安心して暮らせる環境づくりを進めてまいります。  次に、都心のリニューアルに向けた取り組みといたしまして、北海道新幹線延伸に向けて、札幌駅交流拠点の主要街区である北5西1街区及び北5西2街区の市街地再開発に向けた準備組織を立ち上げるほか、大通・創世交流拠点のまちづくりに向けた検討を進めてまいります。  次に、中小企業や商店街の活性化を支援する取り組みとして、後継者不在に悩む中小事業者と起業志望者をマッチングすることにより、事業の継続とスムーズな事業承継を支援いたします。  3点目は、女性がさらに輝き活躍する街の実現に向けた施策であります。  まず、待機児童ゼロの継続に向けて、保育人材の不足が喫緊の課題となっていることを踏まえ、保育士の仕事を補助する支援者の雇用や、繁忙時間帯など短時間勤務の保育士の雇用に対して補助を行うことにより、保育士の方々の負担軽減や潜在保育士の方々の復職しづらさの解消に努めるとともに、保育士の仕事を意欲的に継続していただくため、継続開始から3年ごとに3回、10万円の一時金を支給します。  次に、子育て世帯への支援を強化する取り組みとして、現在小学2年生までを対象としている通院に係る子ども医療費助成制度の対象を、令和2年度からは小学3年生まで、令和3年度からは小学6年生まで拡大するためのシステム整備を進めます。また、1・2歳児のおたふく風邪ワクチン接種費用に対する助成を開始するほか、子どもの預かりサービスの事前登録手続を一元的に行う窓口を全区に拡大いたします。  4点目は、すべての子どもたちが健やかに育つ街の実現に向けた施策であります。  まず、子どもが健やかに育つ環境づくりを進める取り組みとして、医療的ケアを要する児童生徒が通う学校への看護師派遣を拡充するほか、困難を抱える子どもを支援する子どもコーディネーターの配置を拡大します。  また、新たに国庫補助の見通しを得た学校1校の給食室の整備を行います。  次に、学び直しの機会をつくる取り組みとしては、さまざまな事情により義務教育課程を受けることができなかった方の学び直しの場となる、公立夜間中学校の整備に向けた検討を進めます。  次に、子どものスポーツ振興に向けた取り組みとして、市内の小学3年生を対象とした市内スキー場のリフト料金の助成を小学6年生まで拡大するほか、ウインタースポーツの裾野拡大と観戦文化の醸成に向け、大倉山ジャンプ競技場の観戦環境の充実を図ります。  また、子どもが安心して暮らせる環境づくりの取り組みとして、現在、中学校に配置されている不登校の子どもに日常的に働きかけを行う相談支援パートナーの配置を小学校に拡大します。  5点目は、魅力と活力にあふれる成熟した街の実現に向けた施策であります。  まず、拠点のまちづくりを進める取り組みとして、市民活動の拠点である厚別中央市民交流広場の再整備を進めるほか、北区北部地域の利便性向上のため、篠路出張所の機能強化に向けた取り組みを進めるなど、地域のにぎわいと魅力向上を図ります。  また、新たに国庫補助の見通しを得たことから、街路拡幅とあわせて、路面電車の既設線に係る機能向上を進めます。  次に、原発に依存しない社会を目指す取り組みとして、都心エネルギーアクションプランの策定や、都心部における再生可能エネルギーの導入に向けた調査を行うほか、実質的なエネルギー消費がおおむねゼロとなる住宅やビルの普及に向けた調査を行います。  次に、冬季オリンピックパラリンピック招致に向けた取り組みとして、市民意見を踏まえた開催概要計画の策定に向けて、ワークショップ等を通じて幅広い市民との対話を行ってまいります。  また、障がいの有無にかかわらず、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりに向けて、スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲームの開催支援を通じて機運の醸成を図ります。  次に、スポーツによるまちづくりを進める取り組みとして、都市型のスノーリゾートエリアとしてのブランド確立を目指し、調査を行うほか、大通公園を会場としたクロスカントリースキー大会を開催し、新たなにぎわいを創出します。  6点目は、行政サービスを高度化し不断の改革に挑戦する街の実現に向けた施策であります。  まず、業務の効率化や生産性の向上のため、モバイルワーク導入の実証実験を行います。  また、神戸市や民間企業との協働により業務の見える化を進めるとともに、委託化や集約化といった見直し手法の検討や実証実験を行い、事務の効率化と市民サービスの向上を図ります。  以上、補正予算に計上した事業の内容について述べてまいりましたが、今回の補正を含めた令和元年度の各会計の予算規模といたしましては、繰り越し事業分を除いて、一般会計では1兆227億130万円で、平成30年度当初予算と比較して1.1%の増となり、公債会計以外の特別会計、企業会計を合わせた合計でも、同じく前年度比1.1%の増となる1兆6,517億8,230万円であります。  また、今回の一般会計補正予算33億5,930万円の財源につきましては、国庫支出金や市債などの特定財源11億1,236万8,000円のほか、当初予算時に留保しました地方交付税20億円を充て、なお不足する財源については、財政調整基金からの繰入金及び平成30年度からの繰越金をもって充てるものであります。  次に、債務負担行為の補正でありますが、先ほどご説明した歳入歳出予算の補正に伴うもののほか、駒岡清掃工場の更新と運営に関する債務負担行為を設定するものであります。  なお、議案第2号 令和元年度札幌公債会計補正予算は、ただいま申し上げました補正予算に関する市債のほか、各会計の前年度からの繰り越し事業に係る市債を整理するものであります。  次に、議案第3号 令和元年度札幌軌道事業会計補正予算は、街路拡幅にあわせて実施する架線柱の移設、制振軌道化などに係る経費の追加を行うものであります。  以上で補正予算に関する説明を終わりますが、私が公約に掲げた事柄のうち、今回の補正予算に盛り込んでいないものにつきましては、本年中に策定することとしておりますまちづくり戦略ビジョンの中期実施計画の中で、具体的な工程を定めて、順次、事業化を図ってまいりたいと考えております。  続きまして、一般議案につきましてご説明申し上げます。  まず、議案第4号 札幌市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例案は、本市の子ども医療費助成事業について、新たに小学3年生から小学6年生までの通院を段階的に助成対象に加えるとともに、入院の一部について助成内容を段階的に拡充し、これらに係る自己負担額を初診時一部負担金のみとするものであります。  議案第5号 札幌市税条例等の一部を改正する条例案は、地方税法等の一部改正に伴い、個人市民税について、いわゆる住宅ローン控除を拡充するとともに、子どもの貧困対策に係る非課税措置を新設するほか、軽自動車税について、環境性能割の税率を臨時的に軽減する等のものであります。  議案第6号 札幌市体育施設条例の一部を改正する条例案は、藤野野外スポーツ交流施設のフィールドについて、来年度から夏期の供用時間を短縮するものであります。  議案第7号 札幌市控除対象特定営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例案は、特定非営利活動法人働く人びとのいのちと健康をまもる北海道センターを、個人市民税の税額控除の対象となる寄附金を受け入れるNPO法人として定めるとともに、当該寄附金が控除の対象となる期間を定めるものであります。  議案第9号 札幌市普通河川管理条例及び札幌市流水占用料等徴収条例の一部を改正する条例案は、本市が管理する普通河川及び準用河川に係る流水占用料等について、消費税及び地方消費税相当額分の引き上げを行うものであります。  議案第10号 札幌市屋外広告物条例の一部を改正する条例案は、屋外広告物等の除却に係る期限を明確化するとともに、除却後の市長への届け出を義務づけるものであります。  議案第11号 札幌市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例案は、都市計画を変更したもみじ台団地の地区整備計画の区域について、建築物の用途の制限を見直すとともに、同じく都市計画を変更したJR苗穂駅周辺地区の地区整備計画の区域について、新設する医療・業務地区における建築物の用途等の制限を設ける等のものであります。  議案第12号 札幌市消防手数料条例の一部を改正する条例案は、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部改正に伴い、消防法の規定に基づく危険物貯蔵所の設置の許可の申請に係る手数料を適正な額に改定するものであります。  議案第13号 札幌市火災予防条例等の一部を改正する条例案は、消防法に基づく関係省令の一部改正に伴い、居室等の住宅の部分に特定小規模施設用自動火災報知設備を設置した場合においては、住宅用防災警報器等の設置を免除することを明示する等のものであります。  議案第14号 訴えの提起の件は、本市が貸し付けた住宅新築資金及び宅地取得資金を滞納している者に対し、訴えを提起しようとするものであります。  本市は、当該滞納者に対し、貸し金を償還するよう再三にわたり催告を行いましたが、相手方は全く応じておらず、任意の償還を期待することができない状況であります。このような状況を放置いたしますと、本市の今後の行政運営に重大な支障を及ぼすことから、当該貸し金を請求するため、訴えを提起するものであります。
     議案第16号 軌道運送高度化実施計画の変更の認定についての意見に関する件は、軌道事業の上下分離を導入するに当たり、国土交通大臣が軌道運送高度化実施計画の変更を認定することについて、道路管理者の意見を求められましたので、道路管理上の支障は認められないことから、これに異議がない旨の意見を提出するものであります。  このほか、議案第8号及び第15号につきましては、いずれも議案末尾に記載の理由によりご了解いただけるものと存じますので、説明を省略させていただきます。  なお、報告第1号から第4号までは、いずれも平成30年度予算の繰り越しに係る計算書であり、報告第5号から第8号までは、市営住宅に係る訴えの提起及び調停、札幌市の業務に関して発生した事故に係る損害賠償及び和解並びに工事請負契約の金額変更に関する専決処分の報告であります。  以上で、ただいま上程をされました各案件についての説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長(五十嵐徳美) お諮りします。  ただいま説明のありました議案16件につきましては、議事の都合上、その議事を延期したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(五十嵐徳美) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  ―――――――――――――――――――― ○議長(五十嵐徳美) ここで、日程に追加して、決議案第1号 米国の臨界前核実験に抗議する決議を議題といたします。  本件は、自由民主党、民主市民連合、公明党、日本共産党所属議員全員及び市民ネットワーク北海道・石川さわ子議員の提出によるものであります。  これより、質疑・討論の通告がありませんので、採決に入ります。  本件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(五十嵐徳美) 異議なしと認めます。  したがって、本件は、可決されました。  ―――――――――――――――――――― ○議長(五十嵐徳美) お諮りします。  本日の会議はこれで終了し、明日6月14日から6月18日までは議案調査等のため休会とし、6月19日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(五十嵐徳美) 異議なしと認めます。 したがって、そのように決定いたしました。  ―――――――――――――――――――― ○議長(五十嵐徳美) 本日は、これで散会いたします。  ――――――――――――――――――――       散 会 午後2時5分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議   長(前)    山   田   一   仁  議   長       五 十 嵐   徳   美  副 議 長       桑   原       透  署名議員        小   田   昌   博  署名議員        成   田   祐   樹...