◆
福田浩太郎 委員 最後になりますけれども、このたびの行いは、私どもだけではなく、市民の期待に対する裏切りであるとともに、
松浦議員を支持してくれた支援者の信頼をも大きく裏切る行為ではなかったかなというふうに思うわけなんですけれども、どのように信頼を回復していくおつもりでしょうか。
◆
松浦忠 議員 もう、それは、これから、私が残された
任期をしっかりと、今、
皆さんからご指摘いただいたことを肝に銘じて、一つ一つ、
言動と
行動で示していく以外にないというふうに思っております。
◆小形香織
委員 私から、端的に
質問させていただきたいと思います。
松浦議員は、
議長席で、
議長選挙を
立候補制にしたいと言って、いかがですかと諮った後に、
動議を求めた
議員に対して、
法律を守らない集団の話だとして、従うつもりはありません、
動議として取り上げるわけにはいきません、こう述べられました。また、権利剥奪して、仲間外れにして、差別をして、それが合法なんですかと
主張されました。ご
自分のやり方は、憲法の精神からいっても何一つ欠けるものはないというふうに、当日、
主張されました。
日ごろから、
松浦議員は、憲法を重んじることや
法律に基づくこと、これをよく口にされますし、ご
主張もされておられます。
臨時議長が
議員の
発言を認めない、
動議を取り上げない、このことについて、
法律的な根拠というのはどこにあったのか、伺いたいと思います。
◆
松浦忠 議員 これは、もう、大変な私の間違いでございました。申しわけありません。
◆小形香織
委員 少数派の尊重だとか、
議長選挙のあり方を問いただしたかったのかなというふうにも思っているわけなんですけれども、そうであれば、なぜ
動議を求めている
議員の
発言を認めようとしなかったのか、私は非常に疑問に思っております。
発言を認めないということは、異論を封じ込めるということになりますし、それは、日ごろ、
議員が
主張されている
法律の精神からいっても、
民主主義を否定するということになっていくわけなのです。しかも、先ほど
飯島委員が説明されておりましたが、
議事録を手渡して、つまり、事実誤認があるかもしれないというふうに思っていたわけなんですけれども、ご
自分は、事実誤認があるかどうかという、そういう
確認すらなさらなかったわけですよね。
松浦議員は、
議長席に居座っていたときに、
動議を求める
議員に
発言をさせないということは、つまり、少数
意見を認めないとか、
自分と違う
意見は認めないということにつながることなんだというふうに
考えなかったのか、ここをお聞きしたいと思います。
◆
松浦忠 議員 もう、本当に、大きな
判断の間違いであります。
◆小形香織
委員 本当に、少数
会派の
意見を尊重したやり方にしてほしいとか、
議長選挙のあり方ももっと
考えていこうよというふうに、問いただしたいというお気持ちがあるのだったら、やっぱり、
会派間での話し合いを積み重ねていくという
協議の場というのはあったわけです。それは、先ほど
飯島委員が説明されたとおりなのです。だから、そこで
意見を言うべきだったと思いますけれども、前期、第24期まで、
幹事長会議に非
交渉会派で
オブザーバーとして参加できる場所でも、その場で
松浦議員が前に所属していた
改革さんからは特段の異論が
主張されておりませんでした。無所属の1人
会派として、少数の立場に、少数
会派の立場に立って、仲間外れにしないでほしい、差別しないでほしいというふうに、少数派の尊重というのを強く求めておきながら、いざ、ご
自分が
議長という場所に立ったときには、その
権限を利用して異論を封じる、
民主主義を否定する、結局、目的にしたことが、みずからの
行動で否定することになったんじゃないかというふうに思っております。
そのことだけ述べて、
質問を終わりたいと思います。
◆石川さわ子
委員 私からも、何点かお伺いしたいと思います。
ちょっと声が聞きにくいかもわかりませんが、申しわけありません。
先ほど、
立候補制のことについての
質問がありました。長年、
議員経験のある
松浦議員が、
臨時議長の立場で、いきなり、互選ではなく、
立候補制を打ち出した場合に、このように
異議ありですとか
動議が出されるというふうに予想されていたというふうに私は
考えますけれども、あえて、
議長選挙、
選出方法として
立候補制を打ち出した理由を私はお聞きしたかったのですが、先ほど来、お聞きした
質問に対して、
判断の間違いであったとか、あるいは、その意図は何かというふうなご
質問に対し、
議会が少しでもみんなに見えるようになるといいなというふうにおっしゃいました。
そこで、伺いたいのですけれども、
松浦議員が、こうした
議会が少しでも見えるように、市民の目から見えるようになったらいいなというふうに、この
考え方も、それは間違いであったというふうに今お
考えですか。
◆
松浦忠 議員 手順がやっぱり違っていたというふうに思っています。
◆石川さわ子
委員 2月27日は、
選挙の前の
幹事長会議で、そこで、
飯島委員や小形
委員がおっしゃられたように、
選挙後に
各派世話人会を
設置して、
選挙後の
議会の進め方を
確認したこと、これに対して
異議があるというふうに
松浦さんがおっしゃって、そのことも、一連のきょうの
質疑の
流れでは、それが間違いであったということなのだろうと思います。
それで、
臨時議長の席で
発言をされておりましたけれども、誰が当選するかわからない人のことについて決めるのは、
法律上、許されないですとか、当選が確定した後のその人たちで党別に代表者を選び、無所属も入れて決めるべきという
発言、
考え方もおっしゃっております。また、全国
市議会議長会の会長
申し合わせで選任することに
異議を唱えるということも
考えとして
主張をされておりました。この
考え方も全て全部間違いだったというふうに今お
考えですか。
◆
松浦忠 議員 手順を間違えたと思っています。
◆石川さわ子
委員 考え方は間違ってはいないけれども、手順を間違えたということで受けとめてよろしいですか。
◆
松浦忠 議員 それぞれ個別に、また間違った部分と手順の違う部分があると思います。
◆石川さわ子
委員 懲罰を科す
動議の趣旨説明の中で、
松浦議員の
言動は、
地方自治法第104条、第129条及び
会議規則第99条、第101条に違反しているという指摘をしておりますが、このことに対しての
異議はありませんか。
◆
松浦忠 議員 結果として、そういうことになったと思います。
◆石川さわ子
委員 結果としてということは、そのつもりはなかったということですか。
◆
松浦忠 議員 知識不足でありました。
◆石川さわ子
委員 5月13日の本
会議以降、27日に
松浦議員が本
会議場で陳謝をするまで、どのような心の経緯があって陳謝に至ったのか、伺いたいのです。
また、そのとき、なぜ土下座までなさったのかということもあわせてお尋ねいたします。
◆
松浦忠 議員 先ほど申し上げたように、間違いだったということは、その日、帰宅してからいろいろ
考えておりました。そして、本当に、これは大きな間違いを犯したなということが、そういう
行動につながっていったということであります。
◆石川さわ子
委員 ほかの
委員の方もおっしゃっていましたが、人一倍、憲法や
地方自治法を引用する
松浦議員が、こうした
法律を守らなかったということを大変残念に思います。
◆村上ひとし
委員 先ほど来、
松浦議員のお答えの中で、
判断を間違った、
知識が
不足したということでありますけれども、端的にお伺いしますけれども、
松浦議員が、今回、
臨時議長の任を受けたときに、主たる目的、今回の
行動をとった目的というのは何だったのですか。
○
高橋克朋 委員長 お答えできますか。
◆
松浦忠 議員 先ほど話したように、
議長選出の過程が、少しでも、こう、見えるようになればいいなという、それだけでありました。
◆村上ひとし
委員 それと、先ほど
知識が
不足しているというお答えがありましたけれども、
松浦議員の言う
知識とは何を指していますか。
◆
松浦忠 議員 今、
皆さんから指摘のあったようなことが
判断できなかったことであります。
◆村上ひとし
委員 私は、9期も務めた経験豊かな
松浦議員で、ほかの
委員も
繰り返し申し上げているとおり、最も憲法や
法律を重んじる
議会活動をされてきた
議員だということでも、私もそうした認識を持っております。その
松浦議員が、
知識が
不足したと言うことは少し理解しがたいというふうに思うわけでありますけれども、そこで、先ほど
臨時議長についたその
流れの中でとった
行動であるというお答えがされていますけれども、4月25日の午後3時過ぎから、
松浦議員が記者会見されているようですけれども、その内容はなんですか。
◆
松浦忠 議員 議長を、当然、私が、そんな、
議長になんか、なるつもりはないですが、できれば
議長がわかるような方法で選ばれるのがいいなというようなことは、その当時、思っておりました。
◆村上ひとし
委員 それでは、先ほど、
臨時議長の席に着いた、その
流れでとった
行動ではないということだと思うんですけれども、計画性というか、適切ではないかもしれませんけれども、かなり以前からこの
行動を予定されていたのですか。
◆
松浦忠 議員 そういうことではありません。いろいろなことを以前から
会派の中では話していましたけれども、その日、本当にそこに上がって
流れについていってしまうまでは、そこまでのことは
考えていませんでした。
◆村上ひとし
委員 議長の選出の仕方については、
松浦議員の問題意識はあったが、以前よりあったけれども、今回の
行動は、
臨時議長の席に着いて、いわば少し行き過ぎたという解釈でいいのでしょうか。
◆
松浦忠 議員 全く、間違いでありました。
◆國安政典
委員 私からも、何点か、
確認も含めて
質問させていただきたいというふうに思います。
今の村上ひとし
委員からの
質問の、さらに、もうちょっと私は納得いかない部分があるのですが、計画を立てて行った
行動ではないのかということに対して―今、4月25日ですか、記者会見の
お話もありました。いずれにしても、
議長選挙を
立候補制で行うこと、これを
主張する、ここまではご
自身の中で計画されたということでよろしいですね。
◆
松浦忠 議員 その日に、そこで
主張するというようなことまでは
考えていませんでした。
◆國安政典
委員 立候補制にする、
自分が
立候補するんだ、そのように記者会見でおっしゃったのではなかったでしょうか。ちょっと
確認させてください。
◆
松浦忠 議員 そうなればいいなという、私が出るというよりも、そういうふうになればいいなと思ってしました。
◆國安政典
委員 わかりました。
そうなればいいなということで、記者会見をお開きになったというふうに受けとめさせていただきます。
それから、あそこまでの
行動をとって、反省されたのはいつかという、先ほどの福田
委員、それから石川
委員からの
質問に対して、あの日、家に帰って、よくよく
考えて間違いに気がついたとおっしゃっておりましたけれども、翌14日に、
懲罰動議を提出するために
臨時議会を延長する、こういう
流れになったときに、あなたは、私のすぐ後ろに座っていらっしゃる
松浦議員は、よし、やれやれ、このように私には聞こえましたが、そのようにおっしゃっていませんでしたか。
◆
松浦忠 議員 記憶にないです。
◆國安政典
委員 記憶にないと。私は鮮明に覚えております。翌日、14日のことですので、13日の夜に間違いに気づいたというのは、私は間違っていると思います。14日に、そのような、まずは会期延長の
流れができ、翌15日に全
会派の代表で
懲罰動議を文書で
議長に出し、それから、27日に
発言の機会を得た
松浦議員が謝罪をするという
流れですから、14日の本
会議終了以降に間違いに気がついたのではないかと思うのですけれども、もう一度、
確認ですが、そういうことではございませんか。
◆
松浦忠 議員 そういうことではないです。先ほど話したとおりです。
◆國安政典
委員 わかりました。
それでは、13日の夜、帰って、間違いに気がついたにもかかわらず、よし、やれやれという言葉があったのだというふうに私は理解をさせていただこうと思います。
今回の
懲罰、
議員に
懲罰を科すことというのは非常に重いわけですから、私たちとしましても、身分にかかわることであるだけに、非常に重く受けとめさせていただいて、一生懸命、冷静に
判断しようとこれまで議論を進めてきました。きょうの
質問に対しましても、
松浦議員からは、
知識不足により
判断を間違った、27日の
発言のときも、またきょうの冒頭、20分準備しておきました
弁明の機会につきましても、どこをどのように間違ったのか、どの部分の
知識が
不足していたのか、いまだにわかっておりませんが、先ほどの
質疑の中で、皆様の指摘があったことを理解できなかったということですので、どこまで、ただ、今、
現時点で私たちの思いがわかっていらっしゃるのかというのは、甚だ疑問に感じるところであります。
だから、何ていうんでしょう、この問題に対するずれというよりは、私たち
議員との乖離と言っても、そう言わざるを得ない状況であるというふうに私は認識をさせていただいております。
もう1点、
質問させていただきたいのですけれども、その13日の
言動に対する
懲罰動議、14日にその
流れが始まったわけでありますが、先ほども言ったとおり、よし、やれやれと言っていた
松浦議員が、一転して27日には謝罪、こういう展開になった、この
流れが、やっぱり、時系列で
考えてもまだ理解できていないわけでありますが、いずれにいたしましても、
松浦議員自身も、当然、ご
自身の支持者の皆様とも
お話をしてこられたのではないかなというふうに思っております。
あの当日も、また本日も、たくさんの傍聴者の方が来ておられますけれども、27日にも、
傍聴席から、謝る必要はないという声も上がったところであります。(
傍聴席から
発言する者あり)
本日も、当たり前だという声が上がっているところでございます。
そこで、
松浦議員にお伺いしますけれども、15日の
懲罰動議提出、27日の謝罪、そして、今、今日に至るまで、このことをご
自身の支持者の皆様にどのように説明されて、それらの方々は、今現在、どのように理解されているとお
考えか、伺います。(
傍聴席から
発言する者あり)
○
高橋克朋 委員長 お静かに願います。
◆
松浦忠 議員 私は、
議会でこのことが終わってから
皆さんに話をしようということで、まだ話はしておりません。
◆峯廻紀昌
委員 これまでの
質疑の中で、
松浦議員は、答弁として、
知識不足、
判断の間違いということを繰り返されておりますけれども、当日の事実
確認については、ほぼ各
委員からの
質疑で
確認はできたというふうに思いますが、私からも、2点ほどお伺いしたいというふうに思います。
まず、5月13日の本
市議会での騒動が、新聞各社、テレビなどで報じられております。私が見た新聞やテレビでは、本来あるべき議決機関としての内容ではなく、
松浦臨時議長の
議長席占拠という部分が集中的に報じられており、さらには、ニュースの番組のみならず、ワイドショーにも取り上げられたことから、今や、札幌市民のみならず、全国民に知れ渡っている状況であります。正直申し上げまして、このことは、歴史ある
札幌市議会にとって屈辱的であり、恥ずかしい出来事だと、私は、本
市議会の一員として受けとめております。
そこでまず、
松浦議員に
確認しますが、放送だけではなく、動画サイトにもアップされており、それによってさらに反響が広がっている状況があるわけですが、
松浦議員はこうした番組をごらんになっているのか、また、9期当選というベテラン
最年長議員が起こした騒動であるからこそ、多くの報道機関も取り上げていると思いますが、この報道がなされたことをどう受けとめていらっしゃるのか、お伺いいたします。
◆
松浦忠 議員 大変申しわけなく思っております。
◆峯廻紀昌
委員 大変申しわけなく思っていると。重く受けとめているということであろうかというふうに思いますが、それを踏まえまして、最後に、一つ、
確認の
質問をしたいというふうに思います。
今回の
懲罰動議に直接の関係がないことを前もって断った上で、あえて
確認をさせていただきますが、
松浦議員は、33年前に
懲罰動議の対象となり、平成18年には暴行事件を引き起こしたことに伴い、
辞職勧告決議を受けております。当然、その都度、真摯に反省し、これまでの
議員活動に反映されてきたものと思います。
先日、
松浦議員は、本
会議場で土下座し、そして、本
委員会においても謝罪をされておりますが、このたびの反省と、過去に重ねてきた反省とで、何が異なるのか、何かあればお伺いをしたいというふうに思います。
◆
松浦忠 議員 本当に、本
会議場でああいうような
事態に至ったということ、非常に重く受けとめております。本当に申しわけなく、陳謝いたします。
◆峯廻紀昌
委員 今お伺いしたのは、過去の反省と今回の反省についてどう違うのか、違うのであれば
お話ししてくださいという
質問であります。
◆
松浦忠 議員 本当に、どう違うと言われても、説明のしようがございません。申しわけありません。
◆峯廻紀昌
委員 あなたは、
議場で土下座までして我々に謝罪しました。そして、本
委員会でも、各
委員からの
質問に対して謝罪を
繰り返しておりますが、
松浦議員が行ったことは、100年近く守られてきた
札幌市議会の品位、そして権威というものを著しく傷つけたばかりではなくて、
議員みずからが
民主主義を否定した事実、これは、遺憾という言葉では本当に言いあらわせないものだと私は思っております。
松浦議員に謝罪の気持ちがあるということは受けとめますけれども、みずからの独断が長時間の
議会の空転を招き、市政や
市民生活に危機を及ぼした事実は到底消えるものでありませんし、市民の負託を受けた
議員として、簡単に許されるような類のものではないと私は申し上げたいというふうに思っております。
したがいまして、我々といたしましては、感情に流されることなく、
松浦議員ご
自身が引き起こした
事態を冷静に
判断して答えを出さないことには、この件を見守っている全ての方に申しわけが立たない、このことを申し上げ、私の
質問を終わります。
○
高橋克朋 委員長 ほかに
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋克朋 委員長 なければ、
松浦議員に対する
質疑を終了いたします。
松浦議員は、離席願います。
(
松浦議員、離席する)
○
高橋克朋 委員長 ここで、
委員の皆様にお諮りいたします。
初回の
委員会で
決定した審査方法に基づき、次回は、
意見表明の後、採決いたしたいと
考えますが、ご
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋克朋 委員長 異議なしと認め、そのように
決定いたします。
最後に、次回の
委員会ですが、6月17日月曜日午後1時から開会したいと
考えますが、ご
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
高橋克朋 委員長 異議なしと認め、そのように
決定いたしました。
以上で、本日の
委員会を閉会いたします。
――――――――――――――
閉 会 午後2時7分...