札幌市議会 > 2019-02-22 >
平成31年第 1回定例会−02月22日-05号

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  1. 札幌市議会 2019-02-22
    平成31年第 1回定例会−02月22日-05号


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    平成31年第 1回定例会−02月22日-05号平成31年第 1回定例会               平成31年   第1回定例会          札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 5 号 )            平成31年(2019年)2月22日(金曜日)         ―――――――――――――――――――――――――――議事日程(第5号)  開議日時 2月22日 午後1時 第1 議案第45号から第54号まで、第56号から第65号まで(市長提出)   (20件に対する委員長報告等) 第2 議案第66号(市長提出)  ―――――――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第45号 札幌職員勤務条件に関する条例の一部を改正する条例案  議案第46号 札幌基金条例の一部を改正する条例案  議案第47号 札幌控除対象特定営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例案  議案第48号 札幌災害弔慰金支給等に関する条例の一部を改正する条例案
     議案第49号 札幌障害者日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行条例及び札幌   市児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案  議案第50号 札幌介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営の基準に関する条例の一部を改正す   る条例案  議案第51号 札幌市病院及び診療所における専属薬剤師配置基準等に関する条例の一部を改正する   条例案  議案第52号 札幌屋外広告物条例の一部を改正する条例案  議案第53号 札幌水道布設工事監督者配置基準及び資格並びに水道技術管理者資格に関する条   例及び札幌廃棄物の減量及び処理に関する条例の一部を改正する条例案  議案第54号 札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例案  議案第56号 財産取得の件(北海道立産業共進会場跡地)  議案第57号 財産取得の件(公園用地)  議案第58号 市道の認定及び変更の件  議案第59号 軌道整備事業の実施に関する件  議案第60号 平成30年度札幌一般会計補正予算(第6号)  議案第61号 平成30年度札幌国民健康保険会計補正予算(第2号)  議案第62号 平成30年度札幌公債会計補正予算(第3号)  議案第63号 平成30年度札幌下水道事業会計補正予算(第3号)  議案第64号 札幌市児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案  議案第65号 平成30年度札幌一般会計補正予算(第7号) 日程第2 議案第66号 札幌オンブズマン委嘱に関する件  ――――――――――――――――――出席議員(64人)  議   長       山 田 一 仁  副 議 長       三 宅 由 美  議   員       村 山 拓 司  議   員       村 松 叶 啓  議   員       松 井 隆 文  議   員       中 川 賢 一  議   員       成 田 祐 樹  議   員       かんの 太 一  議   員       岩 崎 道 郎  議   員       松 原 淳 二  議   員       竹 内 孝 代  議   員       わたなべ 泰行  議   員       前 川 隆 史  議   員       平 岡 大 介  議   員       田 中 啓 介  議   員       中 山 真 一  議   員       伴   良 隆  議   員       阿部 ひであき  議   員       小 竹 ともこ  議   員       北 村 光一郎  議   員       中 村 たけし  議   員       林   清 治  議   員       村 上 ゆうこ  議   員       小 口 智 久  議   員       好 井 七 海  議   員       丸 山 秀 樹  議   員       池 田 由 美  議   員       太 田 秀 子  議   員       村 上 ひとし  議   員       石 川 佐和子  議   員       飯 島 弘 之  議   員       こじま ゆ み  議   員       佐々木 みつこ  議   員       よこやま 峰子  議   員       山 口 かずさ  議   員       小 川 直 人  議   員       しのだ 江里子  議   員       長谷川   衛  議   員       福 田 浩太郎  議   員       國 安 政 典  議   員       小 形 香 織  議   員       細 川 正 人  議   員       長 内 直 也  議   員       五十嵐 徳 美  議   員       こんどう 和雄  議   員       峯 廻 紀 昌  議   員       桑 原   透  議   員       恩 村 一 郎  議   員       ふじわら 広昭  議   員       大 嶋   薫  議   員       伊 藤 理智子  議   員       高 橋 克 朋  議   員       勝 木 勇 人  議   員       鈴 木 健 雄  議   員       宮 村 素 子  議   員       三 上 洋 右  議   員       武 市 憲 一  議   員       小 野 正 美  議   員       畑 瀬 幸 二  議   員       福 士   勝  議   員       本 郷 俊 史  議   員       涌 井 国 夫  議   員       堀 川 素 人  議   員       松 浦   忠  ――――――――――――――――――欠席議員(2人)  議   員       小須田 悟 士  議   員       坂本 きょう子  ――――――――――――――――――説明員  市   長       秋 元 克 広  副 市 長       町 田 隆 敏  副 市 長       吉 岡   亨  副 市 長       岸   光 右  交通事業管理者  交 通 局 長     藤 井   透  水道事業管理者
     水 道 局 長     三 井 一 敏  病院事業管理者  病 院 局 長     関   利 盛  危機管理対策室長    中 塚 宏 隆  総 務 局 長     木 内 二 朗  まちづくり政策局長   浦 田   洋  財 政 局 長     中垣内 隆 久  市民文化局長      高 野   馨  スポーツ局長      石 川 敏 也  保健福祉局長      木 下 淳 嗣  子ども未来局長     可 児 敏 章  経済観光局長      小 西 正 雄  環 境 局 長     平 木 浩 昭  建 設 局 長     河 原 正 幸  下水道河川局長     渡 邉 多加志  都 市 局 長     佐 藤   博  会 計 室 長     大 古   聡  消 防 局 長     萬 年 清 隆  教育委員会教育長    長谷川 雅 英  教育委員会委員     道 尻   豊  選挙管理委員会委員長  西 村 茂 樹  人事委員会委員長    常 本 照 樹  人事委員会事務局長   谷 江   篤  監査委員        藤 江 正 祥  監査事務局長      木 村 義 広  ――――――――――――――――――事務局出席職員  事 務 局 長     出 井 浩 義  事務局次長       泉   善 行  総 務 課 長     神 山 明 弘  議長会担当課長     深 井 貴 広  政策調査課長      烝 野 直 樹  議 事 課 長     田 口 繁 治  政策調査係長      土 屋 隆 明  議 事 係 長     川 村   満  委員会担当係長     数 田 光 嘉  委員会担当係長     中 村   憲  書   記       吉 田 亮 太  書   記       羽 貝 拓 己  ――――――――――――――――――       開 議 午後1時  ――――――――――――――――――――議長山田一仁) ただいまから、本日の会議を開きます。  ――――――――――――――――――――議長山田一仁) 出席議員数は、62人です。  ――――――――――――――――――――議長山田一仁) 本日の会議録署名議員として三上洋右議員涌井国夫議員を指名します。  ――――――――――――――――――――議長山田一仁) ここで、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長出井浩義) 報告いたします。  坂本きょう子議員は、所用のため、遅参する旨、届け出がございました。  本日の議事日程議案審査結果報告書は、お手元に配付いたしております。  以上でございます。  ――――――――――――――――――――議長山田一仁) これより、議事に入ります。  日程第1、議案第45号から第54号まで、第56号から第65号までの20件を一括議題とします。  委員長報告を求めます。  まず、総務委員長 林 清治議員。  (林 清治議員登壇) ◆林清治議員 総務委員会に付託されました議案3件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第45号 札幌職員勤務条件に関する条例の一部を改正する条例案についてですが、主な質疑として、時間外勤務上限規制に当たっては、他律的な業務の比重の高い部署においても従来の年間360時間を基準にすべきと考えるが、上限を年間720時間とした場合、長時間労働の容認につながる懸念はないのか等の質疑がありました。  続いて、討論を行いましたところ、日本共産党田中委員から、否決すべきものとの立場意見表明がありました。  採決を行いましたところ、議案第45号は、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第53号中関係分及び第60号中関係分の2件についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長山田一仁) 次に、財政市民委員長 小竹ともこ議員。  (小竹ともこ議員登壇) ◆小竹ともこ議員 財政市民委員会に付託されました議案4件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第56号 財産取得の件(北海道立産業共進会場跡地)についてですが、主な質疑として、共進会場跡地周辺まちづくりについて、地域の果たすべき役割の方向性を見定め、打ち出していく必要があると考えるが、現時点でどのように構想しているのか。取得する土地の利活用の検討に当たっては、結論を急ぐことなく、まちづくりの観点から市民意見に耳を傾けていくことが重要であると考えるが、どのように認識しているのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第56号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第60号 平成30年度札幌一般会計補正予算(第6号)中関係分及び議案第62号 平成30年度札幌公債会計補正予算(第3号)についてですが、質疑はなく、討論を行いましたところ、日本共産党池田委員から、議案第60号中関係分については否決すべきものとの立場意見表明がありました。  続いて、採決を行いましたところ、議案第60号中関係分は、賛成多数で可決すべきものと、議案第62号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第47号 札幌控除対象特定営利活動法人等を定める条例の一部を改正する条例案についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長山田一仁) 次に、文教委員長 丸山秀樹議員。  (丸山秀樹議員登壇) ◆丸山秀樹議員 文教委員会に付託されました議案3件について、その審査結果をご報告いたします。  札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例の一部を改正する議案第54号、一般会計補正を行う議案第60号中関係分札幌市児童福祉法施行条例の一部を改正する議案第64号の3件についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長山田一仁) 次に、厚生委員長 村上ゆうこ議員。  (村上ゆうこ議員登壇) ◆村上ゆうこ議員 厚生委員会に付託されました議案7件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第48号 札幌災害弔慰金支給等に関する条例の一部を改正する条例案についてですが、主な質疑として、災害援護資金について、被災者生活再建を目的とした支援制度であり、ニーズに応じたものとなっていることが大切だが、どのような考えのもと、貸し付け利率保証人等に関する改正を行うこととしたのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第48号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第49号 札幌障害者日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行条例及び札幌市児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案についてですが、質疑はなく、討論を行いましたところ、日本共産党平岡委員から、否決すべきものとの立場意見表明がありました。  採決を行いましたところ、議案第49号は、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第46号、第50号、第51号、第60号中関係分、第61号の5件についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長山田一仁) 次に、建設委員長 伊藤理智子議員。  (伊藤理智子議員登壇) ◆伊藤理智子議員 建設委員会に付託されました議案7件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第60号 平成30年度札幌一般会計補正予算(第6号)中関係分についてですが、主な質疑として、震災からの復旧に向け、里塚地区では、専門部署設置等被災者に寄り添った取り組みが進められているが、美しが丘地区など他の地域における宅地の液状化被害に対し、どのように対応していくのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第60号中関係分は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第65号 平成30年度札幌一般会計補正予算(第7号)についてですが、主な質疑として、雪道の管理について、建設局各区土木センターの指揮・監督能力が欠け、業者任せであることから、気候に合わせた効率的な対応が全くできていないが、今後どう取り組む考えなのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第65号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第52号 札幌屋外広告物条例の一部を改正する条例案についてですが、主な質疑として、屋外広告物落下防止には、点検者資格要件等ではなく、具体的な点検方法を定めることが何よりも重要であり、過去に痛ましい事故が発生した本市であるからこそ、早急に取り組むべきと考えるがどうか等の質疑がありました。  続いて、討論を行いましたところ、改革・松浦委員から、否決すべきものとの立場意見表明がありました。  採決を行いましたところ、議案第52号は、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第57号 財産取得の件(公園用地)についてですが、主な質疑として、今回取得する公園用地について、現在は民有地だが、以前は国所有の土地ではなかったか等の質疑がありました。
     討論はなく、採決を行いましたところ、議案第57号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第53号中関係分、第58号及び第63号の3件についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長山田一仁) 次に、経済観光委員長 佐々木みつこ議員。  (佐々木みつこ議員登壇) ◆佐々木みつこ議員 経済観光委員会に付託されました議案2件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第59号 軌道整備事業の実施に関する件についてですが、主な質疑として、広告料収入について、新たな運送事業者の柔軟な発想により、増収につなげ、経営基盤を確立させることが上下分離導入の目的の一つであるが、将来的な減少を見込んでいるのはなぜか。乗務員への教育不足が認められる中、上下分離制度導入に伴い、運行事業者人員管理も委ねていくことは問題があると考えるが、職員労働条件に関する市の関与はどのように変わっていくのか等の質疑がありました。  続いて、討論を行いましたところ、日本共産党村上ひとし委員から、否決すべきものとの立場意見表明がありました。  採決を行いましたところ、議案第59号は、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第60号中関係分についてですが、質疑討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長山田一仁) ただいまの各委員長報告に対し、質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長山田一仁) 質疑がなければ、討論に入ります。  通告がありますので、順次、発言を許します。  まず、田中啓介議員。  (田中啓介議員登壇) ◆田中啓介議員 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となっております議案第45号、第49号、第59号、第60号に反対、残余の議案16件に賛成する立場から、討論を行います。  まず、議案第45号 札幌職員勤務条件に関する条例の一部を改正する条例案反対する理由についてです。  安倍政権は、働き方改革の名で、過労死ラインである1カ月の残業時間80時間を超えて1カ月100時間未満の残業を合法化しました。今回の条例改正案は、それに応じ、本市人事委員会規則に、時間外勤務を命ずる時間及び月数の上限として、他律的業務の比重が高い部署として任命権者が指定するものに任務する職員に対し、1カ月においての時間外勤務100時間未満を盛り込むものです。他律的業務は、どの職員にも生じ、日常的であり、特別なことではありません。過労死ラインを超える1カ月100時間未満の時間外勤務を可能とする改定に、断固、反対します。  次に、議案第49号 札幌障害者日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行条例及び札幌市児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案についてです。  本議案は、障害者総合支援法及び児童福祉法改定に伴い、障がい福祉サービス介護サービスの両事業所がそれぞれ相互に共通するサービスを同一の事業所で提供する場合の人員基準の特例を設けるものです。これにより、例えば、障がい福祉サービス生活介護では看護職員は必置とされていますが、介護サービス通所介護で定員10人以下の場合は配置が不要となります。また、介護保険指定通所介護事業所共生型サービスとして障がい福祉サービス生活介護を行う場合、本来は必置であるサービス管理責任者配置が不要となります。こうしたことは、利用者の不利益となる懸念があるため、反対です。  議案第59号 軌道整備事業の実施に関する件に反対する理由は、運送の主体と施設、車両の整備の主体を分離し、本市が運送事業に直接かかわらないこととなる路面電車上下分離を導入するからです。  2018年度末時点の路面電車運転手は71名で、そのうち49名が非常勤職員と7割を占め、正職員の大半は50歳以上です。交通局が正職員乗務員を減らしてきたことで、将来の運行管理員配置も困難にしました。上下分離は、運転手の実質的な賃金の引き下げとなり、労働条件労働環境整備などにも基本的に本市が直接関与できなくなります。本市は、業務委託指定管理者制度を導入し、公の業務で働く人の低賃金を生み出してきましたが、今回の上下分離はそれをさらに拡大するものであり、問題です。  市民の足を守り、安全を確保する上で、施設、車両の保有、整備と運送を交通局が一体的に責任を負うべきであり、本議案反対です。  議案第60号 平成30年度一般会計補正予算反対する理由は、繰越明許費にマイナンバーカードに関係する1億9,140万円が含まれているため、反対です。  以上で、私の討論を終わります。 ○議長山田一仁) 次に、松浦 忠議員。  (松浦 忠議員登壇) ◆松浦忠議員 私は、改革を代表いたしまして、ただいま上程されております議案について、その賛成反対を明らかにし、反対理由について申し上げます。  議案第46号、第52号、第60号に反対、残余の議案には賛成。  反対理由を申し上げます。  まず、議案第46号、介護保険基金なんですが、今までの条例は、介護保険年度予算に対して不足が生じたら、その基金から不足分を補うための補正予算に使用する、こう明記されています。それが、今度は、不足分補正するをとって、単に予算となっているんです。そうすると、これ、場合によっては年度予算にも使われていく、こういうことになるわけです。本来的には、年度予算できちっと介護保険というのは組むべきであって、したがって、その執行過程の中で不足が生じたもののみに基金というのは使用していく、こういうことで当初は積んできたわけです。したがって、基金をいろんな目的のほうにどんどん拡大して使っていくということになれば、実質的に介護保険加入者の負担がふえてくる、また、値上げになってですね、こういうおそれにもつながっていく、こういうことを懸念いたしまして、これに対して、どうなのかということを説明に来られた担当部課長に尋ねても、そこは全く答えられませんでした。  したがって、その可能性、懸念があるということですので、これは反対をいたします。  次に、議案第52号 札幌屋外広告物条例の一部を改正する条例案でありますが、これは、中身の説明を受けてよくよく検討しますと、極めて抽象的なのです。そして、例えば、資格者だけが、1級建築士だとか、あるいは電気何々だとか、そういう国家資格を持った人が点検の責任者になるということだけなのですね。じゃ、1級建築士は、一体、経年劣化しているか、していないか、広告物の点検をするような技能、経験があるのか。ほとんどないですね。1級建築士国家資格試験においても、そんなものは全くありません。  一番大事なのは、例えば、鉄筋コンクリートのビルで言いますと、そのビルの中の柱に組み込まれている鉄筋などに、張り出して看板を支える張り出し鉄骨を溶接したりして強度をとるわけですけれども、その溶接部分がどうなっているか、あるいは、張り出し看板そのものを支えている鉄骨の腐食はどうなっているかということなのです。このことを関係業界の方にいろいろ聞いてみますと、実に原始的な方法しか、それを確認する方法はないと言うのです。何かといったら、やすりでもってさびを落として、例えば肉厚10ミリあった張り出し鉄骨が、さびによって7ミリになっている、そうすると、その7ミリでもって強度計算をして、それに耐えるか、耐えないか、これがまず張り出しの部分だと。あとは、看板そのものについては、ちゃんとそれぞれのところを点検する、それも基本的にはそういうことですと、こういうことなのです。そういうことを条例に基づいて手順として具体にきちんと決めていなかったら、何の効力もないわけです、これ。  何で我が会派は反対するかといったら、札幌市は、皆さん、思い起こせば、平成27年2月15日に、市内の大型飲食店のビルの看板が落下して、20代のまだ若き女性が落下物に当たって丸4年が過ぎたばかりです。丸4年、いまだにまだ昏睡状態で回復に向けて闘っております。こういう事故が発生した札幌市であるがゆえに、きちっとやっぱり、全国のどこであろうと、国がどう示そうと、本市がつくる条例ですから、札幌市としてきちっとしたそういう条例を市長は提案し、議会にその承認を求めるというのが、人の命を大切にする、平和を希求するという札幌市の役目ではないか、こういうふうに我が会派は思うわけであります。  したがって、こういうようないわゆる抽象的なものについては、賛成するわけにはいきません。これが反対理由であります。  次に、議案第60号 平成30年度札幌一般会計補正予算(第6号)ですが、これは、先ほど共産党も申し述べましたように、いわゆる個人番号、マイナンバーと言われているその予算繰越明許費の中に含まれている。したがって、私どもの会派は、終始一貫、この種の、個人が国家によって管理をされていくということについては反対をしてきております。  このマイナンバーは、いまだにまだ、全国民的にも札幌市民的にも、これを取得して行使をするという人は極めて少ないのであります。それだけ、みんなが警戒感を持っているということなのです。  したがって、本市としては、こういうことについては、国に対してやめるべきだと言って、もう率先してマイナンバーから離脱をしていくということが、札幌市長としてとるべき姿勢だというふうに我が会派は思っているわけであります。  そういうことから、第60号については反対、こういうことであります。  以上をもちまして、上程されております議案に対する賛成、そして反対理由、これを申し述べて、終わります。 ○議長山田一仁) 以上で討論を終了し、採決に入ります。  この場合、分割して採決を行います。  まず、議案第60号を問題とします。  本件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。  (賛成者起立) ○議長山田一仁) 起立多数です。  したがって、本件は、可決されました。  次に、議案第45号、第49号、第59号の3件を一括問題とします。  議案3件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。  (賛成者起立) ○議長山田一仁) 起立多数です。  したがって、議案3件は、可決されました。  次に、議案第46号、第52号の2件を一括問題とします。  議案2件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。  (賛成者起立) ○議長山田一仁) 起立多数です。  したがって、議案2件は、可決されました。  次に、議案第47号、第48号、第50号、第51号、第53号、第54号、第56号から第58号まで、第61号から第65号までの14件を一括問題とします。  議案14件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長山田一仁) 異議なしと認めます。  したがって、議案14件は、可決されました。  ――――――――――――――――――――議長山田一仁) 次に、日程第2、議案第66号を議題とします。  本件は、市長の提出によるものです。  提案説明を求めます。  秋元市長。  (秋元克広市長登壇) ◎市長(秋元克広) ただいま上程をされました議案第66号 札幌オンブズマン委嘱に関する件につきましてご説明申し上げます。  札幌市オンブズマンであります房川樹芳氏、岩田雅子氏の両氏は、いずれも来る2月28日をもって任期満了となりますが、房川樹芳氏につきましては、引き続き委嘱することを適当と認め、また、岩田雅子氏の後任者といたしまして八木橋眞規子氏に委嘱することを適当と認め、議会の同意を得るため、本案を提出したものであります。  房川樹芳氏は、昭和57年に弁護士の登録をされ、札幌弁護士会会長、日本弁護士連合会副会長等を歴任された方であり、平成29年3月から札幌市オンブズマンに就任されております。  八木橋眞規子氏は、札幌地方裁判所の民事調停委員をされているほか、札幌市社会福祉審議会委員等をされている方であります。  両氏とも、人格、識見ともに高く、札幌市オンブズマンとして適任と考えるものであります。  以上で、ただいま上程をされました議案についての説明を終わりますが、何とぞ原案のとおりご同意くださいますようお願い申し上げます。 ○議長山田一仁) これより、質疑の通告がありませんので、質疑を終了し、討論に入ります。  通告がありますので、発言を許します。  松浦 忠議員。  (松浦 忠議員登壇) ◆松浦忠議員 ただいま市長から上程をされましたオンブズマン選任の件について承認を求める議案について、我が会派として、反対立場で、その理由を申し上げます。  オンブズマン制度は、平成11年の選挙で当選された、それ以降の方についてはご承知と思いますけれども、平成13年3月1日に、当時の桂市長のもとでこれが制度として発足しました。私も、オンブズマンをやっぱり置くべきだということで、川崎市が、政令市の中では一番先、あるいは全国で一番先だったですかね、発足しまして、川崎市にも調査に行きました。そんなことから進めてきて、当時は給与は65万円でした。そして、3名体制と。平成24年4月1日から、オンブズマンの仕事と他の行政委員などの仕事と給与、これらのことなどがいろいろ比較検討されて、オンブズマンの給料が65万円から55万円に10万円減額になる、そういうことで今日に至っております。  しかし、上田市長時代から、オンブズマンに相談に行く、そういう内容が、本来、我々議員のところに来てもいいなと、大多数が、かなりの部分が、そんな内容が多いんですね。これが一つ。それからもう一つは、札幌市の関係部署へ行けば、当然、それは、市長、副市長ではなくて、せいぜい関係部局の局長ぐらいのところまでで解決ができることがほとんどだと。そんなことからすれば、もう、オンブズマンは、制度はなくさなくても、人員を減らしていいのではないかということで、堀川議員と私どもは上田市長といろいろ話をしました。そして、前にも、この任期改選のときにそのことを申し上げて反対しました。  私は、今回出ている人物がどうこうではないのです。そういうオンブズマンの制度について、3人いれば、職員もその3人の体制になるし、それから、調査員もまたその3人の体制、経費もそういうことになってきます。そして、仕事も、どういうわけか、先ほど、我々議員なり、あるいは窓口職員のところで、せいぜい局長ぐらいまでのところで解決できる問題が、解決しないでオンブズマンに行ってしまうと。オンブズマンに真っすぐ行っているなんていうのは希有なんです、これ。全部、市長の執行機関の中の窓口のところで話をしても、その話を理解してもらえないからということでオンブズマンに行っているんですね。  そういう点では、やっぱり、私は、市長のほうで、そういう相談、苦情があったときに職員市民に対してどのように対応するか、このことがやっぱりきちっとなっていない。桂市長のときに、ワンストップというような、ワンストップという言葉は使いませんでしたけれども、受けた職員が、全て、どの部局であれ、その問題を整理して相談した人に返しなさいという、そういう趣旨のポスターをつくって全職場へ一斉に張ったんです。かなり、それはそれで対応していたんですね。ところが、いつの間にか、ポスターもなくなり、そういうことが行われなくなっていった、こういうことなんです。  したがって、私は、2名がいいのか、1名がいいのか、いろいろ検討の余地はあるでしょう。(「ゼロでいい」と呼ぶ者あり)  今言うように、ゼロでいいという話もあります。本当を言えば、ゼロでいいんですよ。何かといったら、もっと言えば、我々議員がしっかりしておればゼロでいいのです。議員がしっかりしていなくて、相談を受けて、役所の窓口に聞いても、あるいは局長に聞いても、いやいや、それは難しいと言われたからだめですわと、こう言う。私のところに来るのは、白石区以外はみんなそれです、私のところに来るのは。必ず、白石区以外から来たら、私は、自分が一票を入れた議員に相談しましたかと。相談してだめだから、誰かが松浦のところへ行けと言うから来たんですと、こうなんです。そこなんです、問題は。それと、市長のほうと両方です。  そういうことからいったら、思い切って廃止をして、そして、どうなるか、市民の苦情が。これをやってみるべきだというふうに私は思います。  したがって、今回の2名については選任の必要なしということで、反対であります。  以上です。 ○議長山田一仁) 以上で討論を終了し、採決に入ります。  本件に同意することに賛成の方は、ご起立願います。  (賛成者起立) ○議長山田一仁) 起立多数です。  したがって、本件は、同意されました。  ――――――――――――――――――――議長山田一仁) お諮りします。  本日の会議はこれで終了し、明日2月23日から3月5日までは委員会審査等のため休会とし、3月6日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    議長山田一仁) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  ――――――――――――――――――――議長山田一仁) 本日は、これで散会いたします。  ――――――――――――――――――――       散 会 午後1時39分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議   長       山   田   一   仁  署名議員        三   上   洋   右  署名議員        涌   井   国   夫...