討論はなく、
採決を行いましたところ、
議案第57号は、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
最後に、
議案第53号中
関係分、第58号及び第63号の3件についてですが、
質疑・
討論はなく、
採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、
報告を終わります。
○
議長(
山田一仁) 次に、
経済観光委員長 佐々木みつこ議員。
(
佐々木みつこ議員登壇)
◆
佐々木みつこ議員 経済観光委員会に付託されました
議案2件について、その
審査結果をご
報告いたします。
最初に、
議案第59号
軌道整備事業の実施に関する件についてですが、主な
質疑として、
広告料収入について、新たな
運送事業者の柔軟な発想により、増収につなげ、
経営基盤を確立させることが
上下分離導入の目的の一つであるが、将来的な減少を見込んでいるのはなぜか。
乗務員への
教育不足が認められる中、
上下分離制度導入に伴い、
運行事業者に
人員管理も委ねていくことは問題があると考えるが、
職員の
労働条件に関する市の関与はどのように変わっていくのか等の
質疑がありました。
続いて、
討論を行いましたところ、
日本共産党・
村上ひとし委員から、否決すべきものとの
立場で
意見の
表明がありました。
採決を行いましたところ、
議案第59号は、
賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
次に、
議案第60号中
関係分についてですが、
質疑・
討論はなく、
採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、
報告を終わります。
○
議長(
山田一仁) ただいまの各
委員長報告に対し、
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
山田一仁)
質疑がなければ、
討論に入ります。
通告がありますので、順次、発言を許します。
まず、
田中啓介議員。
(
田中啓介議員登壇)
◆
田中啓介議員 私は、
日本共産党を代表し、ただいま議題となっております
議案第45号、第49号、第59号、第60号に
反対、残余の
議案16件に
賛成する
立場から、
討論を行います。
まず、
議案第45号
札幌市
職員の
勤務条件に関する
条例の一部を改正する
条例案に
反対する
理由についてです。
安倍政権は、働き方改革の名で、
過労死ラインである1カ月の残業時間80時間を超えて1カ月100時間未満の残業を合法化しました。今回の
条例改正案は、それに応じ、
本市人事委員会規則に、時間
外勤務を命ずる時間及び月数の上限として、
他律的業務の比重が高い部署として
任命権者が指定するものに任務する
職員に対し、1カ月においての時間
外勤務100時間未満を盛り込むものです。
他律的業務は、どの
職員にも生じ、日常的であり、特別なことではありません。
過労死ラインを超える1カ月100時間未満の時間
外勤務を可能とする改定に、断固、
反対します。
次に、
議案第49号
札幌市
障害者の
日常生活及び
社会生活を総合的に支援するための
法律施行条例及び
札幌市児童福祉法施行条例の一部を改正する
条例案についてです。
本
議案は、
障害者総合支援法及び
児童福祉法改定に伴い、障がい
福祉サービス、
介護サービスの両
事業所がそれぞれ相互に共通する
サービスを同一の
事業所で提供する場合の
人員基準の特例を設けるものです。これにより、例えば、障がい
福祉サービスの
生活介護では
看護職員は必置とされていますが、
介護サービスの
通所介護で定員10人以下の場合は
配置が不要となります。また、
介護保険の
指定通所介護事業所が
共生型サービスとして障がい
福祉サービスの
生活介護を行う場合、本来は必置である
サービス管理責任者の
配置が不要となります。こうしたことは、
利用者の不利益となる懸念があるため、
反対です。
議案第59号
軌道整備事業の実施に関する件に
反対する
理由は、運送の主体と施設、車両の
整備の主体を分離し、本市が
運送事業に直接かかわらないこととなる
路面電車の
上下分離を導入するからです。
2018年度末時点の
路面電車の
運転手は71名で、そのうち49名が
非常勤職員と7割を占め、正
職員の大半は50歳以上です。
交通局が正
職員の
乗務員を減らしてきたことで、将来の
運行管理員の
配置も困難にしました。
上下分離は、
運転手の実質的な賃金の引き下げとなり、
労働条件、
労働環境の
整備などにも基本的に本市が直接関与できなくなります。本市は、
業務委託や
指定管理者制度を導入し、公の
業務で働く人の低賃金を生み出してきましたが、今回の
上下分離はそれをさらに拡大するものであり、問題です。
市民の足を守り、安全を確保する上で、施設、車両の保有、
整備と運送を
交通局が一体的に責任を負うべきであり、本
議案に
反対です。
議案第60号
平成30年度
一般会計補正予算に
反対する
理由は、
繰越明許費にマイナンバーカードに関係する1億9,140万円が含まれているため、
反対です。
以上で、私の
討論を終わります。
○
議長(
山田一仁) 次に、松浦
忠議員。
(松浦
忠議員登壇)
◆
松浦忠議員 私は、改革を代表いたしまして、ただいま上程されております
議案について、その
賛成、
反対を明らかにし、
反対理由について申し上げます。
議案第46号、第52号、第60号に
反対、残余の
議案には
賛成。
反対の
理由を申し上げます。
まず、
議案第46号、
介護保険の
基金なんですが、今までの
条例は、
介護保険の
年度予算に対して
不足が生じたら、その
基金から
不足分を補うための
補正予算に使用する、こう明記されています。それが、今度は、
不足分を
補正するをとって、単に
予算となっているんです。そうすると、これ、場合によっては
年度予算にも使われていく、こういうことになるわけです。本来的には、
年度予算できちっと
介護保険というのは組むべきであって、したがって、その
執行過程の中で
不足が生じたもののみに
基金というのは使用していく、こういうことで当初は積んできたわけです。したがって、
基金をいろんな目的のほうにどんどん拡大して使っていくということになれば、実質的に
介護保険の
加入者の負担がふえてくる、また、値上げになってですね、こういうおそれにもつながっていく、こういうことを懸念いたしまして、これに対して、どうなのかということを説明に来られた
担当部課長に尋ねても、そこは全く答えられませんでした。
したがって、その
可能性、懸念があるということですので、これは
反対をいたします。
次に、
議案第52号
札幌市
屋外広告物条例の一部を改正する
条例案でありますが、これは、中身の説明を受けてよくよく検討しますと、極めて抽象的なのです。そして、例えば、
資格者だけが、1級
建築士だとか、あるいは電気何々だとか、そういう
国家資格を持った人が点検の
責任者になるということだけなのですね。じゃ、1級
建築士は、一体、経年劣化しているか、していないか、
広告物の点検をするような技能、経験があるのか。ほとんどないですね。1級
建築士の
国家資格試験においても、そんなものは全くありません。
一番大事なのは、例えば、鉄筋コンクリートのビルで言いますと、そのビルの中の柱に組み込まれている鉄筋などに、
張り出して看板を支える
張り出し鉄骨を溶接したりして強度をとるわけですけれども、その
溶接部分がどうなっているか、あるいは、
張り出しの
看板そのものを支えている鉄骨の腐食はどうなっているかということなのです。このことを
関係業界の方にいろいろ聞いてみますと、実に原始的な方法しか、それを確認する方法はないと言うのです。何かといったら、やすりでもってさびを落として、例えば肉厚10ミリあった
張り出し鉄骨が、さびによって7ミリになっている、そうすると、その7ミリでもって
強度計算をして、それに耐えるか、耐えないか、これがまず
張り出しの部分だと。あとは、
看板そのものについては、ちゃんとそれぞれのところを点検する、それも基本的にはそういうことですと、こういうことなのです。そういうことを
条例に基づいて手順として具体にきちんと決めていなかったら、何の効力もないわけです、これ。
何で我が会派は
反対するかといったら、
札幌市は、皆さん、思い起こせば、
平成27年2月15日に、市内の大型飲食店のビルの看板が落下して、20代のまだ若き女性が落下物に当たって丸4年が過ぎたばかりです。丸4年、いまだにまだ昏睡状態で回復に向けて闘っております。こういう事故が発生した
札幌市であるがゆえに、きちっとやっぱり、全国のどこであろうと、国がどう示そうと、本市がつくる
条例ですから、
札幌市としてきちっとしたそういう
条例を市長は提案し、議会にその承認を求めるというのが、人の命を大切にする、平和を希求するという
札幌市の役目ではないか、こういうふうに我が会派は思うわけであります。
したがって、こういうようないわゆる抽象的なものについては、
賛成するわけにはいきません。これが
反対の
理由であります。
次に、
議案第60号
平成30年度
札幌市
一般会計補正予算(第6号)ですが、これは、先ほど共産党も申し述べましたように、いわゆる個人番号、マイナンバーと言われているその
予算が
繰越明許費の中に含まれている。したがって、私どもの会派は、終始一貫、この種の、個人が国家によって
管理をされていくということについては
反対をしてきております。
このマイナンバーは、いまだにまだ、全国民的にも
札幌市民的にも、これを
取得して行使をするという人は極めて少ないのであります。それだけ、みんなが警戒感を持っているということなのです。
したがって、本市としては、こういうことについては、国に対してやめるべきだと言って、もう率先してマイナンバーから離脱をしていくということが、
札幌市長としてとるべき姿勢だというふうに我が会派は思っているわけであります。
そういうことから、第60号については
反対、こういうことであります。
以上をもちまして、上程されております
議案に対する
賛成、そして
反対の
理由、これを申し述べて、終わります。
○
議長(
山田一仁) 以上で
討論を終了し、
採決に入ります。
この場合、分割して
採決を行います。
まず、
議案第60号を問題とします。
本件を可決することに
賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○
議長(
山田一仁) 起立多数です。
したがって、本件は、可決されました。
次に、
議案第45号、第49号、第59号の3件を一括問題とします。
議案3件を可決することに
賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○
議長(
山田一仁) 起立多数です。
したがって、
議案3件は、可決されました。
次に、
議案第46号、第52号の2件を一括問題とします。
議案2件を可決することに
賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○
議長(
山田一仁) 起立多数です。
したがって、
議案2件は、可決されました。
次に、
議案第47号、第48号、第50号、第51号、第53号、第54号、第56号から第58号まで、第61号から第65号までの14件を一括問題とします。
議案14件を可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
山田一仁) 異議なしと認めます。
したがって、
議案14件は、可決されました。
――
――――――――――――――――――
○
議長(
山田一仁) 次に、
日程第2、
議案第66号を議題とします。
本件は、市長の提出によるものです。
提案説明を求めます。
秋元市長。
(秋元克広市長登壇)
◎市長(秋元克広) ただいま上程をされました
議案第66号
札幌市
オンブズマン委嘱に関する件につきましてご説明申し上げます。
札幌市オンブズマンであります房川樹芳氏、岩田雅子氏の両氏は、いずれも来る2月28日をもって任期満了となりますが、房川樹芳氏につきましては、引き続き委嘱することを適当と認め、また、岩田雅子氏の後任者といたしまして八木橋眞規子氏に委嘱することを適当と認め、議会の同意を得るため、本案を提出したものであります。
房川樹芳氏は、昭和57年に弁護士の登録をされ、
札幌弁護士会会長、日本弁護士連合会副会長等を歴任された方であり、
平成29年3月から
札幌市オンブズマンに就任されております。
八木橋眞規子氏は、
札幌地方裁判所の民事調停委員をされているほか、
札幌市社会福祉審議会委員等をされている方であります。
両氏とも、人格、識見ともに高く、
札幌市オンブズマンとして適任と考えるものであります。
以上で、ただいま上程をされました
議案についての説明を終わりますが、何とぞ原案のとおりご同意くださいますようお願い申し上げます。
○
議長(
山田一仁) これより、
質疑の通告がありませんので、
質疑を終了し、
討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
松浦
忠議員。
(松浦
忠議員登壇)
◆
松浦忠議員 ただいま市長から上程をされましたオンブズマン選任の件について承認を求める
議案について、我が会派として、
反対の
立場で、その
理由を申し上げます。
オンブズマン制度は、
平成11年の選挙で当選された、それ以降の方についてはご承知と思いますけれども、
平成13年3月1日に、当時の桂市長のもとでこれが制度として発足しました。私も、オンブズマンをやっぱり置くべきだということで、川崎市が、政令市の中では一番先、あるいは全国で一番先だったですかね、発足しまして、川崎市にも調査に行きました。そんなことから進めてきて、当時は給与は65万円でした。そして、3名体制と。
平成24年4月1日から、オンブズマンの仕事と他の行政委員などの仕事と給与、これらのことなどがいろいろ比較検討されて、オンブズマンの給料が65万円から55万円に10万円減額になる、そういうことで今日に至っております。
しかし、上田市長時代から、オンブズマンに相談に行く、そういう内容が、本来、我々議員のところに来てもいいなと、大多数が、かなりの部分が、そんな内容が多いんですね。これが一つ。それからもう一つは、
札幌市の関係部署へ行けば、当然、それは、市長、副市長ではなくて、せいぜい関係部局の局長ぐらいのところまでで解決ができることがほとんどだと。そんなことからすれば、もう、オンブズマンは、制度はなくさなくても、人員を減らしていいのではないかということで、堀川議員と私どもは上田市長といろいろ話をしました。そして、前にも、この任期改選のときにそのことを申し上げて
反対しました。
私は、今回出ている人物がどうこうではないのです。そういうオンブズマンの制度について、3人いれば、
職員もその3人の体制になるし、それから、調査員もまたその3人の体制、経費もそういうことになってきます。そして、仕事も、どういうわけか、先ほど、我々議員なり、あるいは窓口
職員のところで、せいぜい局長ぐらいまでのところで解決できる問題が、解決しないでオンブズマンに行ってしまうと。オンブズマンに真っすぐ行っているなんていうのは希有なんです、これ。全部、市長の執行機関の中の窓口のところで話をしても、その話を理解してもらえないからということでオンブズマンに行っているんですね。
そういう点では、やっぱり、私は、市長のほうで、そういう相談、苦情があったときに
職員が
市民に対してどのように対応するか、このことがやっぱりきちっとなっていない。桂市長のときに、ワンストップというような、ワンストップという言葉は使いませんでしたけれども、受けた
職員が、全て、どの部局であれ、その問題を整理して相談した人に返しなさいという、そういう趣旨のポスターをつくって全職場へ一斉に張ったんです。かなり、それはそれで対応していたんですね。ところが、いつの間にか、ポスターもなくなり、そういうことが行われなくなっていった、こういうことなんです。
したがって、私は、2名がいいのか、1名がいいのか、いろいろ検討の余地はあるでしょう。(「ゼロでいい」と呼ぶ者あり)
今言うように、ゼロでいいという話もあります。本当を言えば、ゼロでいいんですよ。何かといったら、もっと言えば、我々議員がしっかりしておればゼロでいいのです。議員がしっかりしていなくて、相談を受けて、役所の窓口に聞いても、あるいは局長に聞いても、いやいや、それは難しいと言われたからだめですわと、こう言う。私のところに来るのは、白石区以外はみんなそれです、私のところに来るのは。必ず、白石区以外から来たら、私は、自分が一票を入れた議員に相談しましたかと。相談してだめだから、誰かが松浦のところへ行けと言うから来たんですと、こうなんです。そこなんです、問題は。それと、市長のほうと両方です。
そういうことからいったら、思い切って廃止をして、そして、どうなるか、
市民の苦情が。これをやってみるべきだというふうに私は思います。
したがって、今回の2名については選任の必要なしということで、
反対であります。
以上です。
○
議長(
山田一仁) 以上で
討論を終了し、
採決に入ります。
本件に同意することに
賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○
議長(
山田一仁) 起立多数です。
したがって、本件は、同意されました。
――
――――――――――――――――――
○
議長(
山田一仁) お諮りします。
本日の会議はこれで終了し、明日2月23日から3月5日までは委員会
審査等のため休会とし、3月6日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)