◆
村上ゆうこ議員 厚生委員会に付託されました議案4件について、その審査結果をご報告いたします。
最初に、議案第1号 平成30年度札幌市
一般会計補正予算(第5号)中関係分及び議案第8号 公の施設の
指定管理者の指定の件(みかほ整肢園)についてですが、主な質疑として、難病患者への
医療費助成について、急速な高齢化が進む本市では、今後さらなる財政負担の増大が懸念されるため、国に対し、適切な措置を求めることが大変重要と考えるが、どう
働きかけを行っていくのか。みかほ整肢園に係る運営費用について、
指定管理者制度の導入により多額の経費縮減が可能とのことだが、どのような要因で抑制されると考えているのか等の質疑がありました。
続いて、討論を行いましたところ、
日本共産党・
平岡委員から、いずれも否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
採決を行いましたところ、議案2件は、いずれも賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第2号及び第14号の2件についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
山田一仁) 次に、
建設委員長 伊藤理智子議員。
(
伊藤理智子議員登壇)
◆
伊藤理智子議員 建設委員会に付託されました議案7件について、その審査結果をご報告いたします。
最初に、議案第17号 札幌市
地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例案についてですが、質疑はなく、討論を行いましたところ、
日本共産党・
小形委員から、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
採決を行いましたところ、議案第17号は、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第1号中関係分、第10号、第11号、第21号、第22号及び第24号の6件についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
山田一仁) 次に、
経済観光委員長 佐々木みつこ議員。
(
佐々木みつこ議員登壇)
◆
佐々木みつこ議員 経済観光委員会に付託されました議案2件について、その審査結果をご報告いたします。
最初に、議案第1号 平成30年度札幌市
一般会計補正予算(第5号)中関係分についてですが、主な質疑として、
若年層ワークトライアル事業について、
フレッシュスタート塾事業と内容が類似しており、それぞれの特徴を十分に生かすことができるのか懸念されるが、双方のより効果的な実施に向け、どのように取り組んでいくのか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、議案第1号中関係分は、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第3号についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、
全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(
山田一仁) ただいまの各
委員長報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
山田一仁) 質疑がなければ、討論に入ります。
通告がありますので、順次、発言を許します。
まず、
池田由美議員。
(
池田由美議員登壇)
◆
池田由美議員 私は、
日本共産党を代表し、本議会に付託されました議案23件のうち、議案第1号、第5号、第8号、第17号、第20号の5件に反対、残余の議案18件に賛成の立場で、討論を行います。
議案第5号 札幌市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案に反対する理由は、札幌市
人事委員会勧告による一般職の給与改定に伴い、市長や
市議会議員などの特別職の
期末手当の支給月数を0.05カ月
引き上げるからです。
特別職給与を一般職に準じさせる法的な根拠はなく、
引き上げる必要はありません。
議案第8号 公の施設の
指定管理者の指定の件に反対する理由は、みかほ整肢園を
指定管理者による
管理運営にするからです。
公募により、指定先は
社会福祉法人麦の子会と決まり、職員数は、現在の20人から、常勤4人と非常勤2人をふやした26人体制となるとのことですが、現行の人件費1億2,928万3,000円に対して、
指定管理者制度導入後は1億646万1,000円となっています。人員は6人ふやすのに、2,282万円も人件費を削減するということは、単純計算すれば、1人当たりの賃金が237万円も削減されることになります。
指定管理者制度は既に働く貧困層を生み出す構造の一つとなっており、対象施設をふやすことに反対です。
議案第1号 平成30年度
一般会計補正予算は、議案第5号及び議案第8号に関連することから、反対です。
議案第20号 財産の処分の件についてです。
新さっぽろ駅
周辺地区G街区及びI街区は、市民の財産であり、駅前の一等地でもある市有地です。周辺の
まちづくりに本市がかかわり、政策的に開発すべき
当該地区を売却することは、到底、認められません。
あわせて、事前の住民への説明や周知は全く不十分で、さらに、市議会への報告も
売却先公募開始の前日に行ったという極めておろそかな進め方であったことも重大な問題です。
よって、本議案とそれに関係する議案第17号
地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例案にも反対します。
以上で、私の討論を終わります。
○議長(
山田一仁) 次に、
中山真一議員。
(
中山真一議員登壇)
◆
中山真一議員 私は、議案第5号 札幌市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案に反対、残余の議案には賛成の立場から、討論を行います。
この特別職の
期末手当の
引き上げは、国の
幹部職員の期末・
勤勉手当の
引き上げに連動したものとのことであります。しかしながら、このことに法的根拠や拘束性はなく、各自治体で独自に判断できるものであります。実際、連動させていない自治体も数多くあります。
本条例案が可決されますと、
札幌市議会議員の
議員報酬及び
期末手当に関する条例により、連動して議員の
期末手当が
引き上げられます。議員の
期末手当の
引き上げは、5年連続、結果、5年間で49万8,800円上がることになります。
今後、さらに厳しい財政状況が続きます。こうした中、最少の経費で最大の効果を上げ、
市民生活を向上させていくには、徹底した
行財政改革が不可欠です。今後は、痛みを伴う歳出の見直しも避けて通れません。まず、議員みずから率先して身を切る覚悟を示さない限り、市民や職員にさらなる負担を求めることも困難です。
市民生活に影響のない
行政コストは可能な限り減らしていくことが不可欠であり、その財源を
子育て支援や除排雪など
市民生活に直結するものに充当すべきです。現時点において、議員の
期末手当を
引き上げる状況にはないと考えます。
加えて、本市においては、
住居手当の不正など、本年も不祥事が相次いでおります。市政に対する市民の信頼は揺らいでおり、厳しい目が向けられております。その責任は、我々議員も含め、特別職にあります。
一般社会では、不祥事で顧客や株主からの信頼が揺らいでいる組織において、経営層の
ボーナスが上がることなどあり得ません。この点、
市民感覚では違和感は拭えません。しかも、行政の場合、
引き上げの原資は市民の皆さんの税金です。
本年9月、本市は、
北海道胆振東部地震に見舞われました。被災された市民の中には、いまだ
生活再建のめどが立たず、先の見えない日々を過ごされている方々がたくさんいらっしゃいます。今は非常事態です。やるべきことは、
自分たちの
ボーナスを上げることではなく、被災者に寄り添い、その分を少しでも支援に充てることです。
実際、熊本地震の熊本市、
東日本大震災の仙台市においては、いずれもその年の特別職の
期末手当の
引き上げは行われておりません。震災以来、本市に対し、日本中の多くの皆さんから、
ふるさと納税など寄附という形でご支援をいただいております。皆さんから寄附をいただきながら、
自分たちは特別職の
ボーナスを上げる、この点、理解に苦しみます。
これらの理由から、
特別職職員の
期末手当の
引き上げには同意しかねるため、議案第5号に反対をいたします。
なお、議案第1号
一般会計補正予算には、特別職の
期末手当引き上げに係る経費が含まれております。本来であれば、修正案を提出したいところですが、1人会派では提出することができません。本
補正予算のそれ以外の部分については同意するものであり、
市民生活に直結するものが数多く含まれていることに鑑み、議案第1号については賛成をいたします。
以上で、私の討論を終わります。
○議長(
山田一仁) 以上で討論を終了し、採決に入ります。
この場合、分割して採決を行います。
まず、議案第5号を問題とします。
本件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○議長(
山田一仁) 起立多数です。
したがって、本件は、可決されました。
次に、議案第1号、第8号、第17号、第20号の4件を一括問題とします。
議案4件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○議長(
山田一仁) 起立多数です。
したがって、議案4件は、可決されました。
次に、議案第2号から第4号まで、第6号、第7号、第9号から第16号まで、第18号、第21号から第24号までの18件を一括問題とします。
議案18件を可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
山田一仁) 異議なしと認めます。
したがって、議案18件は、可決されました。
――
――――――――――――――――――
○議長(
山田一仁) 次に、日程第2、議案第25号、諮問第1号の2件を一括議題とします。
いずれも、市長の提出によるものです。
提案説明を求めます。
秋元市長。
(秋元克広市長登壇)
◎市長(秋元克広) ただいま上程をされました議案1件及び諮問1件につきましてご説明申し上げます。
まず、議案第25号は、
固定資産評価審査委員会委員選任に関する件であります。
札幌市固定資産評価審査委員会委員であります山本剛司氏は、来る12月14日をもって任期満了となりますので、その後任者といたしまして寺田昌人氏を選任することを適当と認め、議会の同意を得るため、本案を提出したものであります。
寺田昌人氏は、平成7年に公認会計士の登録をされ、現在、寺田公認会計士事務所所長をされている方で、平成26年4月から札幌市市民
まちづくり活動促進テーブル委員に就任されております。
次に、諮問第1号は、
人権擁護委員候補者推薦に関する件であります。
札幌市を職務区域とする人権擁護委員であります井上歳郎氏、大鹿祐太郎氏、坂田祚子氏、福岡 薫氏、山田明子氏の5氏は、平成31年3月31日をもって任期満了となりますが、引き続き、5氏を推薦することを適当と認め、また、去る9月24日に死亡退任された濱田啓子氏の後任者といたしまして小島佳代子氏を推薦することを適当と認め、議会の意見を求めるため、本案を提出したものであります。
井上歳郎氏は、現在、株式会社北海道教育互助センター代表取締役として活躍されており、平成25年1月から人権擁護委員に就任されている方であります。
大鹿祐太郎氏は、平成14年に弁護士の登録をされ、平成25年1月から人権擁護委員に就任されている方であります。
小島佳代子氏は、現在、一般社団法人手をつなぐ育成会理事等として活躍されている方であります。
坂田祚子氏は、現在、北海道女性国際交流連絡協議会
事務局長等として活躍されており、平成19年4月から人権擁護委員に就任されている方であります。
福岡 薫氏は、長く法務局に勤務され、平成22年1月から人権擁護委員に就任されている方で、現在、札幌人権擁護委員協議会常務委員等をされております。
山田明子氏は、長く教職に携わり、札幌市立札幌中学校校長等を歴任され、平成25年1月から人権擁護委員に就任されている方であります。
以上で、ただいま上程をされました案件についての説明を終わりますが、何とぞ原案のとおりご同意くださいますようお願いを申し上げます。
○議長(
山田一仁) これより、質疑・討論の通告がありませんので、採決に入ります。
議案第25号については同意することに、諮問第1号については推薦することを適当と認めることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
山田一仁) 異議なしと認めます。
したがって、議案第25号については同意することに、諮問第1号については推薦することを適当と認めることに決定されました。
――
――――――――――――――――――
○議長(
山田一仁) ここで、日程に追加して、
意見書案第1号 平成30年
北海道胆振東部地震からの復旧・復興に係る北海道の地域特性を考慮した新たな
支援制度の構築と
財政措置等を求める意見書、
意見書案第2号 男女が共に充実した
職業生活等を送ることができる社会環境の整備を求める意見書、
意見書案第3号 無戸籍問題の解消を求める意見書、
意見書案第4号
認知症施策のさらなる充実強化を求める意見書、
意見書案第5号 「全国規模の総合的な
アイヌ政策を推進していく根拠となる新たな法律」の制定に向けた検討の加速を求める意見書、
意見書案第6号 難病に係る
医療費助成制度の改善を求める意見書、
意見書案第7号 Society5.0時代に向けた
学校教育環境の整備を求める意見書、
意見書案第8号 2019年10月からの消費税10%への増税中止を求める意見書、
意見書案第9号 医療保険における
後期高齢者の窓口負担の2割への
引き上げを行わないことを求める意見書の9件を一括議題といたします。
意見書案第1号から第3号までの3件は、自由民主党、民主市民連合、公明党、
日本共産党所属議員全員及び無所属・坂本きょう子議員、市民ネットワーク北海道・石川佐和子議員、札幌党・
中山真一議員の提出によるものであり、
意見書案第4号は、自由民主党、民主市民連合、公明党所属議員全員及び無所属・坂本きょう子議員、市民ネットワーク北海道・石川佐和子議員、札幌党・
中山真一議員の提出によるものであり、
意見書案第5号、第6号の2件は、民主市民連合、公明党、
日本共産党所属議員全員及び無所属・坂本きょう子議員、市民ネットワーク北海道・石川佐和子議員、札幌党・
中山真一議員の提出によるものであり、
意見書案第7号は、自由民主党、公明党所属議員全員及び札幌党・
中山真一議員の提出によるものであり、
意見書案第8号は、民主市民連合、
日本共産党所属議員全員及び無所属・坂本きょう子議員、市民ネットワーク北海道・石川佐和子議員、札幌党・
中山真一議員の提出によるものであり、
意見書案第9号は、民主市民連合、
日本共産党所属議員全員及び無所属・坂本きょう子議員、市民ネットワーク北海道・石川佐和子議員の提出によるものです。
これより、質疑・討論の通告がありませんので、採決に入ります。
この場合、分割して採決を行います。
まず、
意見書案第9号を問題とします。
本件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。
(
賛成者起立)
○議長(
山田一仁) 起立少数です。
したがって、本件は、否決されました。