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  1. 札幌市議会 2018-10-24
    平成30年(常任)総務委員会−10月24日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成30年(常任総務委員会−10月24日-記録平成30年(常任総務委員会  札幌市議会総務委員会記録            平成30年10月24日(水曜日)       ────────────────────────       開 会 午前10時30分     ―――――――――――――― ○林清治 委員長  ただいまから、総務委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  議案第37号 平成30年度札幌一般会計補正予算(第4号)中関係分を議題とし、理事者から補足説明を受けます。 ◎中出 危機管理対策部長  危機管理対策室関係分につきまして、私から補足説明させていただきます。  このたびの北海道胆振東部地震によりまして、避難所で配付いたしました備蓄食料毛布及び寝袋等補充のための費用といたしまして、1億1,300万円を補正予算に計上するものでございます。ご審議のほどをよろしくお願い申し上げます。 ○林清治 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆北村光一郎 委員  ただいま原局からご説明がありました備蓄物資補充の件でございます。  補充物資に関して早急にそろえることは理解できますけれども、今回の補正予算で組まれている金額については、どういう品目が、それぞれいつ調達されるのか、まず、お伺いいたします。 ◎中出 危機管理対策部長  今回の備蓄物資の調達の時期についてお答え申し上げます。  本日の審議を経まして補正予算が成立しましたら、速やかに契約に向けた必要な事務手続を済ませた上で発注を行ってまいります。納入の時期につきましては、いずれの品目についても年明けになりますが、1月から2月までの時期を見込んでいるところでございます。 ◆北村光一郎 委員  今、早急な発注をしても1月から2月ということが確認できましたので、いつ災害が起きるかわからない中ですから、その辺についてはしっかりとやっていただきたいと思います。  備蓄物資に関連して、今回の災害についてちょっと触れさせていただきたいと思います。  備蓄物資については、避難所運営に使われたのですが、今回の震災では、避難所開設備蓄物資提供におくれが生じたなど、避難所開設運営面においてさまざまな問題が生じたと聞いております。避難所開設運営は、市の職員や避難された方が協力して行うこととされていますが、実際の運営に携わった関係者方々からは、備蓄物資品目や数量、保管場所や扱い方をよく理解していなかったとの話が聞かれております。また、避難所開設がおくれた場合でも、避難所に来た避難者室内に入ることができるよう整備された暗証番号キーボックスについても使い方がわからなかった、こうしたことが新聞に書かれていました。避難所においては、必要な備蓄物資を整備することも大切ですが、運営面についてもしっかり周知していくことが重要だと思います。
     そこで、二つ目質問ですが、避難所運営について、市の職員運営を担う地域住民に対して日ごろから訓練などを通じて周知を図っていく必要があると考えますけれども、このことについてご見解をお伺いいたします。 ◎中出 危機管理対策部長  避難所運営についての訓練、さらには周知といった点についてのご質問でございます。  今、委員からご指摘いただいたとおり、避難所運営については、その運営にかかわる職員とか地域住民の皆さんが、備蓄物資保管場所や、物資のそもそもの使い方をよく理解していることが重要である、このように考えてございます。これまでも、避難場所運営研修におきましては、研修実施校の拡大とか、具体的に備蓄物資等使用手順を体験的に確認するメニューを追加するなど、訓練の充実を図ってきたところでございます。  ただ、先ほどご指摘いただいたとおり、今回の震災対応にあっては、やはり課題が見えたのかなという認識は持っております。  今後につきましては、現在、今回の震災による検証を進めているところでございますので、その検証の結果もしっかり踏まえまして、職員地域住民がより関心、興味を持つような内容に工夫していくことにしっかり取り組み、円滑な運営に資するよう努めてまいりたいと考えてございます。 ◆北村光一郎 委員  ただいま部長からお話をいただきましたので、しっかりと進めていただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。 ◆成田祐樹 委員  今回の補正予算では、防災対策推進費として、避難所で使用した備蓄物資補充費用を計上されておりますが、私から、避難所における備蓄物資に関連して、1点だけ質問したいと思います。  今回の震災では、長引く停電により、テレビスマートフォンなど重要な情報通信機器が使用できない状況に置かれ、被災者は十分な情報を得ることが困難となり、不安な生活を強いられたことは、いまだ記憶に新しいところです。  私は、先日の決算特別委員会でも、こういった教訓を踏まえ、災害時において必要な情報提供するために、避難所等における情報伝達環境強化必要性について主張させていただいたところでもあります。このことについては、札幌市としては、避難場所基本計画見直しの中で、今回の停電によって生じた課題も加え、避難所における情報環境のあり方について検討を進めていくという答弁がなされたかと記憶しております。  ただ、やはり、情報伝達環境強化には必要な電源確保することが前提となるものであり、電源対策とセットでの対策が求められるのではないでしょうか。避難所における電源確保については、どの程度の電力が必要になるかなど、詳細な検討が必要でしょうし、また、総合的な対応に至るまでにそれなりの時間がかかってしまうことについては理解できるところです。  しかしながら、情報通信機器重要性に鑑みた場合、例えば情報収集ツールとなるテレビの視聴や通信手段となるスマートフォン充電など、ごく最低限の電源確保については小型の発電機を準備するなど、簡易な対策を早急に行うことが必要ではないかと考えております。  そこで、質問ですが、札幌市では災害情報伝達に必要な電源確保についてどのように認識しているのか、お伺いしたいと思います。 ◎中出 危機管理対策部長  災害情報伝達に必要な電源確保についてのご質問でございます。  委員のご指摘のとおり、災害時には、避難所での情報は被災された方々にとりましてやはり大変重要なものである、このように考えてございます。今回の地震におきましては、停電によりまして、テレビ、さらにはスマートフォンなどの情報収集手段が使用できなかったことによりまして、被災された方への情報提供が十分に行えなかった、行うことができないという支障が実際に生じたところでございまして、そのために必要な電源確保についてこれからしっかり検討してまいりたい、このように考えてございます。 ◆成田祐樹 委員  避難所物資備蓄等については、当然、挙げれば切りがないと思いますが、ぜひ、さまざまな状況優先順位等検討しながら、電源確保についても鋭意ご検討されることを要望しまして、質問を終わりたいと思います。 ◆田中啓介 委員  私からも質問させていただきます。  提案されている補正予算内容については、早く準備をして備えてほしいと思いますが、避難所における寒さ対策について、1点質問いたします。  日々、寒さが増している中で、北海道胆振東部地震による余震がいまだに続いており、多くの市民は、厳冬期地震が起こったらどうなるだろうという不安を感じております。今回のような大規模停電が発生するなど、最悪を想定してこれからの厳冬期に向けた対策が重要であり、もっと備蓄しなければならないものがあるというふうに思います。  その一つとして、応急救援備蓄物資である移動式灯油ストーブです。これは、今、各避難所に2台ずつしかありません。そもそも、避難所の対象になっている学校の体育館は、断熱の性能は期待できない空間であって、広い体育館ポータブルストーブ2台ではとても間に合わないと思います。札幌避難所には、やはりジェットヒーターが必要だと思います。発電機電源ジェットヒーター室内を暖めて、毛布、また寝袋などで暖をとるなど、何重もの備えが必要になると思っております。  また、今回、地震直後から起こった停電は、情報を遮断しました。スマホ充電が切れると途端に情報量も激減して、遠方に暮らす家族は安否の確認もできなくなっております。  そこで、質問いたしますけれども、停電時でも暖房器具を含めた電気設備の動力となる発電機は、今、16台しか備蓄されておりません。ジェットヒーター、また燃料の備蓄とあわせて、電気を起こす発電機を一まとめに備蓄して初めて暖房の役割が果たせると思いますが、今回の震災を踏まえて、今後どのような対応を行っていくお考えなのか、伺います。 ◎中出 危機管理対策部長  避難所における今後の寒さ対策についてのご質問でございます。  現状の札幌市の地震対策におきましては、避難所において、体育館ではなく、ある教室を暖をとる採暖室と想定し、そこを温めるために、先ほど委員からご紹介いただきましたストーブを2基配備しているところでございます。今回の震災を受けまして、現在、検証を進めておりますが、地域防災計画とか避難場所基本計画見直し必要性も含めて検討していく予定でございます。  そういった中で、委員よりご指摘いただいた点も含めまして、厳冬期における備蓄物資必要量確保についても改めてしっかり議論、検討を行ってまいりたい、このように考えてございます。 ◆田中啓介 委員  厳冬期、寒いときには暖をとる教室を考えているということでしたが、いざ、災害が起きたときにどれだけの人が避難してくるかというのはわかりません。その教室に全ての人が入り切れるとも限りませんので、今後は、万全の対策最悪を想定した対策危機管理を行っていただきたいということを申し上げて、質問を終わります。 ○林清治 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○林清治 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○林清治 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第37号中関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○林清治 委員長  異議なしと認め、議案第37号中関係分は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午前10時44分...