現在、
市税の
滞納整理を行う部署として五つの
市税事務所と
本庁税政部があり、
本庁税政部には、いわゆる
高額困難案件を集約した
特別滞納整理担当があると聞いております。
そこで、
質問ですが、その
特別滞納整理担当部署が所管している
案件は何件あって、その中には今回よりも
滞納額が高額なものはどの程度あるのか、また、本
案件以外にも、このような悪質で手の込んだ
滞納処分逃れが疑われるようなものがあるのか、伺います。
◎
毛利 税政部長 3点の
お尋ねでございました。
まず、1点目の
特別滞納整理担当部署が所管している
案件は何件かということでございますが、
平成30年9月末現在で130件ございます。
次に、今回の
案件よりも高額な
滞納額の
案件がどの程度あるかという
お尋ねでございますが、本
案件よりも高額な
案件はございません。
3点目でございますが、本
案件以外にも悪質な
案件があるのかということにつきましては、
個別案件の詳細はお答えできませんけれども、本
案件同様、複数の
法人を用いて
滞納処分を逃れている疑いのあるものも見受けられるところでございます。
◆わた
なべ泰行 委員 ただいまの
答弁で、所管する
案件は
平成30年9月末で130件、また、今回の
案件よりも
滞納が高額に及ぶものはなかったということでしたが、悪質との疑いがある
案件もあるとのことでした。
そこで、
質問ですが、その
担当部署で
平成29年度1年間に何件
解消できたのか、また、29年度当初の所管する
滞納額は幾らで、これが29年度末には幾らになったのか、結果としてどのくらい
滞納を圧縮できたのか、伺います。
また、その結果に対して、
市当局としてどのような認識を持っているのか、あわせて伺います。
◎
毛利 税政部長 平成29年度で
滞納解消できた
案件でございますが、
解消できた
案件と、さらに新たにふえた
案件もございまして、圧縮できた
案件との
差し引きでは17件の減でございます。
次に、
平成29年度当初の
滞納額は10億2,200万円ございました。これが29年度末では7億8,400万円でございまして、結果的に圧縮できた額といたしましては
差し引き2億3,800万円、率にいたしまして23%でございます。
また、こういった結果についての認識でございますが、それぞれの
案件に対して
財産調査や折衝、
滞納処分といったことを繰り返してきたほか、事例によりましては、弁護士との協議を図るなどして取り組んでまいりました。高額・
困難案件ではございますが、
戦略を持って対応してきたものというふうに考えてございます。
◆わた
なべ泰行 委員 平成29年度で
解消できたのは17件、圧縮できたのが10億2,200万円のうち2億3,800万円で、率にすると23%、また、ケースによっては個別に
戦略を持って対応してきたとの
答弁でございました。
いわゆる高額・
困難案件を年間で約4分の1弱圧縮してきたことは、
一定の成果もあったと考えます。確かに、それぞれの
案件で
解消策や
戦略が必要であり、その
スピードも一律ではないことも理解しております。ただ、
案件が悪質であればあるほど許しがたいですし、市にはさらに
スピード感を持ってしっかり対応してもらいたいというのが
市民の願いだと思います。
そこで、
質問ですが、こういった
案件をふやさないようにするには、
悪質滞納者に対して断固として厳しい態度で臨んでいくことが必要であると考えますけれども、この点を市としてどう認識しているのか、伺います。
◎
毛利 税政部長 ただいまご指摘いただきましたとおり、
札幌市として、
悪質滞納者やその
関係者に対しましては、
訴訟も辞さないという強い姿勢で臨むことがまずもって必要というふうに認識してございます。
昨年も、第2回
定例市議会におきまして議決をいただきまして、金銭を支払う義務のある
滞納者に対して、その金銭を取り立てるべく
訴訟を
提起したところでございます。今後も、悪質な
滞納案件に対しましては、個々の事案を見きわめつつ、
訴訟も含めて厳正に対処してまいりたいと考えてございます。
◆わた
なべ泰行 委員 ただいまの
答弁で、市として、こういった
滞納者には強い意思を表明していただきました。確かに難しい
案件もあると思います。でも、今後もぜひ前向きに強い姿勢で取り組んでいっていただきたいと思います。
真面目に税を納めている
市民の
立場に立てば、こういった
滞納者は本当に許しがたいことであり、この
案件を放置することは許されません。起訴には油断することなくしっかりと対応して、さらに、類似の悪質な
案件については、
市民の負託に応えるという観点からも全力を挙げてその
解消に努めてください。
最後に、今後、このようなことをもくろむ
滞納者が
札幌から出ないようにするためにも、
本市はこうした悪質な
市税の
滞納は決して許さないまちであることをしっかりと示していただくことを求めて、私の
質問を終わります。
○
小竹ともこ 委員長 ほかに
質疑はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
小竹ともこ 委員長 なければ、
質疑を終了いたします。
次に、
討論を行います。
討論はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
小竹ともこ 委員長 なければ、
討論を終了いたします。
それでは、
採決を行います。
議案第27号及び第28号の2件を可決すべきものと決定することにご
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
小竹ともこ 委員長 異議なしと認め、
議案2件は、可決すべきものと決定いたしました。
ここで、
理事者交代のため、
委員会を暫時休憩いたします。
――――――――――――――
休 憩 午前10時32分
再 開 午前10時33分
――――――――――――――
○
小竹ともこ 委員長 委員会を再開いたします。
最後に、
議案第26号 財産の処分の件(東雁来7条3丁目所在地)を
議題とし、
理事者から
補足説明を受けます。
◎元木 管財
部長 私から、
議案第26号 財産処分の件につきましてご
説明させていただきます。
なお、本件につきましては、地方自治法施行令第167条の5の2の規定によります一般競争入札を行い、
契約の相手方を決定してございます。
物件の概要でございますが、所在及び地番は、
札幌市東区東雁来7条3丁目1番2でございまして、地積は1万6,006.27平方メートルでございます。
当該市有地につきましては、
本市施行の東雁来第2
土地区画整理
事業により換地処分を受けました
土地で、今後、
札幌市として利用する予定はないことから売却を行うものでございます。
処分の相手方は、トラスコ中山株式
会社で、予定価格は11億1,000万円となってございます。
なお、当該地の処分に向けての基本事項につきまして、
平成30年7月23日に確認書を取り交わしてございます。
○
小竹ともこ 委員長 それでは、
質疑を行います。
◆
ふじわら広昭 委員 今回の
議案の処分の
土地というのは、いろいろな住居系の団地もある中で、ウェルピアひかりのという名称で
平成8年から整備が始まり、
平成29年でほぼ終了し、ことし1月に最終的に残った換地処分が終了した
土地であると思います。
この区画整理
事業においていわゆる減歩率50.9%で残った換地処分を受けた
土地の売却ということでありますが、換地処分を受けて
札幌市の市有地となっている面積はほかにどのくらいあるのか、
最初に伺いたいと思います。
◎元木 管財
部長 ただいまのご
質問は、今回ご提案させていただいている以外でどのぐらいあるのかということでございます。
委員がおっしゃるとおり、東雁来第2
土地区画整理
事業によりまして、本年の1月に換地処分を受けました
土地は、今回ご提案させていただいている約1万6,100平米を除きますと、全体で約10万3,000平米ほどございます。
その内訳でございますが、用途
地域区分が第1種住居
地域であるといった住宅系の物件が20件、約2万4,000平米、準工業
地域などの工業系の物件は13件、約7万9,000平米ございます。
◆
ふじわら広昭 委員 それぞれ第1種住居系とか工業系ということで、10万3,000平米の市有地があるということでした。ここの全体の開発面積は210ヘクタールなっておりまして、その中で今回のように
対象の
土地が確保できて処分するということであります。
経済観光局などからの
資料ももとにいろいろと調べてみますと、
札幌市の中では、やはり既存の
中小企業者などが
土地を探している状況もありまして、そのように用地を探している件数は、平米数はまちまちでありますが、約35件発生しております。しかし、持ち主は、売却はしないけれども、貸すならよいとか、ミスマッチがある状況になっております。このように、
札幌市内全体では約600ヘクタールの工業系の用地がありますが、交通の便とかいろいろな状況の中で、建てかえなどをしたいというところ、あるいはまた、新規に進出したいというところがあります。今回の
土地については、
部長の
説明にもありましたように、利用する意思はあるのかということを市の
関係部局に確認してこういうふうになったと思いますけれども、そういう
意味では、私は、もう少し庁内連携をしっかり図るべきだというふうに思うわけであります。
そこで、残された市有地の今後の売却の予定がどのようになっていくのか、そして、売却物件についてどのように選定していくのか、この点について伺いたいと思います。
◎元木 管財
部長 東雁来の市有地につきましては、今年度から、順次、公募売却を進めておりまして、今年度の上期におきまして、提案させていただいております
土地を含めて工業系3件の売却を既に実施しておりまして、現在、下期分として工業系2件の売却を公募中でございます。来年度以降、売却可能な
土地は住宅系、工業系を合わせて約30件と
一定数ございますことから、全て終えるには数年程度かかるものと考えてございます。
次に、売却物件の選定についてでございます。
物件の選定に当たりましては、まず、地下埋設物などの支障物件がないかどうか、また、一時的に貸し付けをご希望される方もいらっしゃいますので、そういった貸し付けを行っておらず、または終了見込みであること、さらには、
委員からお話がありましたように、
本市での利用予定がないことを確認するなど売却準備が整ったものの中で、さらに、私どもに物件の売却予定時期等の問い合わせがございますので、そういったニーズなども考慮いたしまして売却物件を決定しているところでございます。
◆
ふじわら広昭 委員 要望を申し上げて、終わりたいと思います。
先ほども申し上げたように、既存の市内の
中小企業経営者の中にも工業用地を求めているところは非常に多いわけでありますが、今後、市有地の売却物件となり得るものが30件程度あるということで、
経済観光局にも確認しましたら、早くて6カ月から1年ぐらい前から管財のほうと打ち合わせをしていくということでした。市の財源を確保する
意味で売却していく計画も大切ですが、余り機械的に区切っていきますと、
中小企業経営者が判断する時間が限られてしまいますので、その辺は弾力的に扱いながら
関係部局に照会していただきたいというふうに思います。
また、先ほども申し上げましたように、市外へ転出する既存の業者も多く見られておりますので、ぜひとも
関係部局との連携にもしっかり取り組んで取り扱うことを求めて、
質問を終わります。
○
小竹ともこ 委員長 ほかに
質疑はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
小竹ともこ 委員長 なければ、
質疑を終了いたします。
次に、
討論を行います。
討論はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
○
小竹ともこ 委員長 なければ、
討論を終了いたします。
それでは、
採決を行います。
議案第26号を可決すべきものと決定することにご
異議ございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
小竹ともこ 委員長 異議なしと認め、
議案第26号は、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、
委員会を閉会いたします。
――――――――――――――
閉 会 午前10時42分...