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平成27年(常任)建設委員会−11月09日-記録

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  1. 札幌市議会 2015-11-09
    平成27年(常任)建設委員会−11月09日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    平成27年(常任)建設委員会−11月09日-記録平成27年(常任)建設委員会  札幌市議会建設委員会記録            平成27年11月9日(月曜日)       ────────────────────────       開 会 午後0時59分     ―――――――――――――― ○伴良隆 委員長  ただいまから、建設委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  平成27年度の除雪事業実施計画についてを議題とし、資料に基づき、理事者より説明を受けます。 ◎添田 雪対策室長  お手元の資料に基づきまして、平成27年度の除雪事業実施計画について説明させていただきます。  資料の1ページをごらんください。  今年度の除雪費予算の総額は、表の一番下の除雪費の欄に記載のとおり、平成26年度当初予算の181億100万円に対し、27年度の当初予算は175億6,400万円と前年度比0.97となっております。  なお、備荒資金を除いた除雪費につきましては、平成26年度の166億100万円に対し、27年度は175億6,400万円、対前年比1.06となっております。  また、平成27年7月17日議決の2定補正予算におきまして12億3,000万円の増額補正を行い、補正後の除雪費の予算額といたしましては187億9,400万円となっております。補正額の内訳は、表の下の右側の欄外に記載しておりますとおり、労務単価等の上昇への対応といたしまして4億円、今年度新たな取り組みである交差点排雪の強化として7億4,000万円、冬みち地域連携事業として3,500万円、冬のみちづくりプラン推進として5,500万円となってございます。  次に、右側の2ページをごらんください。  2定補正後の予算現額の構成割合を示す円グラフとなっております。このうち、車道除雪歩道除雪運搬排雪などの道路除雪費が全体に占める割合は77.9%であり、ロードヒーティングの整備費や除雪機械の購入費など雪対策関係費等は22.1%となっております。冬の市民生活を守り、限られた予算を有効に活用するため、除雪事業の実施に当たりましては、効果的・効率的な執行に努めているところであります。  次に、3ページをごらんください。  今年度の事業概要でございます。  まず、除雪体制についてでありますが、マルチの除雪体制は11月1日から3月31日までの作業期間、また、除雪センターは12月1日から3月20日までの開設を予定しております。
     次に、車道除雪につきましては、札幌市が管理する道路5,492キロのうち、幅員8メートル以上の道路と、幅員が8メートル未満の道路のうち機械除雪が可能な道路を合わせ、昨年より9キロ増の5,407キロを対象として実施することとしております。  なお、墨つき括弧内の数字は、昨年度当初との比較であります。  次に、歩道除雪につきましては、管理延長4,023キロのうち、機械除雪が可能な有効幅員2メートル以上の歩道3,009キロを対象として実施することとしております。  次に、運搬排雪につきましては、バス路線や交通量の多い幹線道路など1,372キロを対象に実施することとしております。また、排雪時に路肩部に雪を残して排雪する排雪量の抑制につきましては、739キロの区間で実施することとしております。このほか、教育委員会が指定している通学路のうち、児童数が多く、シーズンを通して歩行空間が確保できない路線269キロについて通学路排雪を実施することとしております。その他、パートナーシップ排雪に伴う幅員10メートル以上の排雪延長として492キロ、渋滞解消を目的とした主要交差点排雪は255カ所を予定しております。また、今年度の新たな取り組みといたしまして、交差点の見通し改善のための排雪強化を1万6,000カ所で予定しております。  次に、除雪パートナーシップ制度による排雪につきましては、10メートル未満の生活道路1,988キロの事業量を見込んでおります。  次に、凍結路面対策につきましては、幹線道路バス路線などの朝ラッシュ時の凍結路面対策として、全市で706キロを対象に凍結防止剤を散布することとしており、このうち、夕方ラッシュ対応としては233キロメートルを対象に強化を図ることとしております。また、歩行者の安全対策といたしまして、公共施設や地下鉄駅周辺などの人通りが多い歩道301キロを対象に凍結防止剤、滑りどめ材の散布を実施するよう考えております。さらに、歩行者用砂箱の設置を強化することとし、1,137カ所に配置いたします。  次に、雪たい積場につきましては、開設箇所数は76カ所、計画搬入量といたしまして1,930万立方メートルとしております。開設形態別では、市民排雪の受け入れが可能な一般用の雪たい積場として31カ所、市専用として45カ所を予定しております。  なお、民間車両を受け入れる一般用につきましては、シーズンを通して市民の皆様に利用していただくため、比較的、需要の少ない初冬期には郊外の雪たい積場を開設するなど、降雪量に応じて段階的に開設したいと考えております。  次に、市民助成トラックにつきましては、町内会などの実施する運搬排雪を支援するため、過去の実績を考慮し、314キロを見込んでおります。  次に、雪対策施設につきましては、流雪溝が8カ所、融雪層など9施設、地域密着型雪処理施設3施設が整備されております。  次に、広報活動につきましては、広報さっぽろの12月号に冬のくらしガイドをとじ込むとともに、札幌ゆきだるマンプロジェクトの推進による情報発信を行います。また、大雪時における交通事業者との情報共有及び町内会への情報提供を行います。  続きまして、新たな取り組みについてご説明いたします。資料の4ページをごらんください。  まず、交差点排雪の強化についてでございます。  これまでの冬期交通の円滑性確保を目的とした幹線道路同士交差点排雪に加え、生活道路幹線道路との交差点を中心とした交差点排雪として1万6,000カ所を新たに実施するものでございます。  次に、冬みち地域連携事業についてでございます。  平成18年度より行っていました地域と創る冬みち事業が平成26年度で完了し、これにかわって平成27年度から新たに冬みち地域連携事業を実施しております。この事業では、小学校高学年を対象とした雪体験授業を初め、地域で行われている除雪ボランティア活動への支援、地域との協働としてこれまで開催した懇談会等のフォローアップなどを行います。  次に、冬のみちづくりプラン推進についてでございます。  冬のみちづくりプランの検証としましては、重点施策の進捗状況の整理や新たな課題の把握により現行プランの検証を行うとともに、今後のプランの改定に向けて調査検討を実施するものでございます。そのうち、小型除雪機リース補助につきましては、町内会等の団体が生活道路拡幅除雪を行う目的で使用する小型除雪機の貸し出しを支援するものです。雪処理施設の検討については、排雪の運搬距離が比較的遠い地域を中心に候補地の検討を行い、あわせて、下水処理水などの利用可能な熱エネルギーの検討を行うものです。  続きまして、主な取り組みについてご説明いたします。  資料の5ページ目をごらんください。  平成21年度から30年度までを計画期間とする札幌市冬のみちづくりプランに掲げました六つの目標、そして、各目標の主な重点施策について記載してございます。各目標における主な取り組みは、6ページ目以降に掲載しておりますので、6ページ目をごらんください。  まず、目標1の冬の市民生活ルールの確立でございます。  路上駐車防止や道路への雪出し防止などに向けた各種啓発活動の実施でございます。より多くの市民をターゲットにするため、テレビ番組等を活用した啓発活動を行ってまいります。また、地域や北海道警察と連携し、合同パトロールを実施いたします。さらに、路上駐車や道路への雪出しが多く見られる地域を重点対象地域として啓発活動を行うこととしております。  次に、冬みち地域連携事業につきましては、4ページで説明したとおりとなってございます。  次に、目標2の排雪量の抑制であります。  この取り組みは、運搬排雪作業時に、作業の効率化や雪たい積場の負荷軽減などを図るため、主要な交差点などを除き、路肩部に雪を残して排雪するものであり、今年度は主要幹線、幹線、補助幹線を合わせて739キロを予定しているところでございます。  次に、7ページをごらんください。  雪置き場の確保などによる地域内雪処理の推進であります。  これは、地域の雪はできる限り地域で処理するという考えから、今年度は、公園1,250カ所、その他既存の公共用地37カ所を活用する予定でございます。  次に、目標3の除排雪体制の確保でございます。  除雪機械の購入につきましては33台を予定しており、これにより市貸与機械台数は392台となります。また、雪たい積場の確保としては、先ほども申し上げましたが、一般用の雪たい積場として31カ所、市専用として45カ所を予定しております。開設時期は、早期の降雪に対応できますように、12月1日に5カ所を開設するほか、12月20日に15カ所、1月10日に11カ所の開設を予定しております。  なお、最大搬入可能容量といたしましては、平成24年度の過去最大搬入量を上回る2,628万立方メートルを確保しております。  次に、目標4のメリハリをつけた冬期道路の管理でございます。  通常、幹線道路計画排雪は年1回でありますが、バス専用レーン17キロメートルと優先レーン21キロメートルについては、昨年度に引き続き排雪強化を実施いたします。さらに、狭小バス路線37キロメートルにつきましても、継続して排雪強化を実施してまいりたいと考えております。あわせて、国道12号と環状通、国道275号と環状通の交差点における排雪につきましては、国道管理者との連携を強化してまいりたいと考えております。  次に、8ページをごらんください。  市民の関心が高い生活道路の除排雪の推進についてであります。  交差点排雪の強化を行うほか、これまでに寄せられた苦情、要望をデータベース化するシステムの運用、拡充や苦情、要望対応研修を実施してまいりたいと考えております。  次に、ロードヒーティングにかわる路面管理手法の推進についてでございます。  今年度は、3カ所でロードヒーティングの停止を行い、凍結防止剤散布強化などの管理手法へ変更することとしております。また、消費電力の削減を図るため、ロードヒーティングが一定時間連続して運転された場合、強制的に短時間の運転を停止する間欠運転を昨年度に引き続き実施することとしております。  次に、目標5の安全な冬期交通環境の確保でございます。  先ほどもご説明いたしましたが、凍結路面対策強化として、朝ラッシュ対応に加え、夕方ラッシュ対応凍結防止剤散布延長を233キロ実施し、路面管理を強化いたします。また、豪雪時体制の充実として、大雪時には、町内会に対し、除雪作業見込み等情報提供をするほか、交通事業者へは同様に情報を提供するとともに、警戒態勢時に交通事業者から道路状況等の情報を収集するなど、双方向で情報共有を行いたいと考えております。緊急除排雪体制情報提供といたしましては、ホームページデータ放送等により緊急除排雪作業情報を提供してまいります。  次に、9ページをごらんください。  目標6の冬の文化の創造でございます。  冬の暮らしに関する総合的な情報の発信といたしまして、昨年に引き続き、広報さっぽろで特集ページを組み、市の雪対策事業や地域における取り組みなどを紹介いたします。また、とじ込みの冬のくらしガイドで各除雪センターの連絡先を掲載するほか、市と地域の取り組みや冬のルール等を紹介いたします。マスコミへの情報提供につきましては、市民への除排雪情報の発信として定期的に報道機関情報提供するとともに、ホームページにおいても同様の情報を掲載いたします。また、ホームページによる情報提供として、生活道路における新雪除雪出動状況、降雪予報をもとに雪かき指数というものを提供しているほか、ざくざく路面情報雪たい積場開設状況などの情報提供を行います。また、HTB、NHK、HBC、UHBのデータ放送等により新雪除雪出動情報を提供いたします。  次に、冬の暮らしをゆたかにする活動の推進につきましては、メーンキャラクターであるゆきだるマンを用いて市民にわかりやすい広報啓発活動を行い、冬の市民生活ルールの遵守、マナーの向上に向けた意識啓発、冬の文化の創造の浸透を図ってまいります。主な活動予定ですが、ホームページ地域イベント等での情報提供、雪に親しむ市民参加型の取り組みであるゆきだるマンの制作などを行うほか、ゆきだるマン川柳を募集するなど、市民の皆様が雪に親しみを持てるような取り組みを展開していきたいというふうに考えてございます。さらに、子ども向けといたしましては、雪と暮らすおはなし発表会を来年3月5日に開催することとしております。 ○伴良隆 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆こじまゆみ 委員  私からは、除雪事業について、大きく3項目を伺わせていただきます。  まず初めに、ロードヒーティングの停止について質問させていただきます。  札幌市では、札幌市冬のみちづくりプランに基づき、めり張りをつけた冬期道路の管理として、平成21年度から平成30年度までに、目安として縦断勾配が6%以下の坂道において95カ所のロードヒーティングを停止し、凍結防止剤散布強化等を行う路面管理手法への変更を目標としております。今年度停止した3カ所を含め、これまで69カ所のロードヒーティングが停止されており、ロードヒーティング維持管理や更新費用の削減、また消費電力の削減に努めていることは一定の理解をしているところであります。停止候補箇所は残り26カ所とありますが、ここ数年、停止箇所数は減ってきており、停止に伴う安全性の確認に向けて解決すべき事柄が比較的多い箇所が残っているのではないかと感じております。プランの目標年次である平成30年度まであと3年と迫っておりますが、ロードヒーティング停止に関しては、私は、目標の達成にこだわることなく、安全性をしっかりと確認した上で進めることが重要であると考えます。  そこで、質問ですが、残り26カ所の停止候補箇所について、今後どのように進めていかれるのか、伺います。 ◎添田 雪対策室長  停止候補箇所である残り26カ所につきましても、これまでの停止箇所と同様に、個々の状況をしっかりと確認した上で交通の安全性に配慮することが大前提であると考えております。このため、今後も、道路管理者である土木センター北海道警察と協議を行うとともに、地域の声を聞きながら、停止を実施するかどうかの判断をしてまいります。 ◆こじまゆみ 委員  停止の有無については今後検討していただけるということでありますが、くれぐれも安全性を担保していただくよう求めておきたいと思います。  次に、ロードヒーティングの適正な維持管理について伺わせていただきます。  市内には、ロードヒーティングがなければ冬期間の通行に支障を来す急な坂道など、500カ所以上にロードヒーティングを設置していますが、大部分は老朽化が進んでおり、更新が必要であると伺っております。札幌市では、毎年、ロードヒーティングの更新を行っていますが、一方で、市民の方からは、ロードヒーティングが故障して一部で雪が解けなくなっているのを見かけますといった不安の声を聞いております。冬期間における市民の暮らしを支えるためには、急な坂道に設置しているロードヒーティングは必要不可欠なものであり、今後さらに更新が必要な施設がふえる中で、しっかりとした維持管理が求められるところでもあります。  そこで、質問ですが、ロードヒーティングについては、計画的な更新を行うなど適正な維持管理を行うべきと考えますけれども、札幌市の考えを伺わせていただきます。 ◎添田 雪対策室長  本市のロードヒーティングの設置時期は平成初期に集中していることから、現在、更新時期を迎えている施設が非常に多くなっている状況でございます。このため、毎年、シーズン前には保守点検を実施し、故障等を未然に防いでいるところでございます。  なお、シーズン中に故障した場合は、除雪作業や速やかな補修を行い、安全の確保に努めているところであります。ただし、老朽化したロードヒーティングを短期間に全て更新することは難しいことから、現在は優先度の高い施設から順次更新を行っている状況でございます。今後につきましても、これらの取り組みを行いながら、適正に維持管理してまいりたいと考えてございます。 ◆こじまゆみ 委員  優先度の高いところから更新していただいていると思いますが、住宅もふえてきておりますので、勾配の大きいところでは、車が上ってもそのままおりてくるようなところもあったり、どんなに砂まきをしてもなかなか上れない、家にたどり着かないという声も聞いておりますので、市民の声もしっかりと受けとめて進めていただきたいと思います。  最後に、今年度から実施する交差点排雪の強化について伺います。  このたびの建設委員会の説明資料によりますと、今年度から新たな取り組みとして交差点排雪の強化、冬みち地域連携事業、冬のみちづくりプラン推進という三つの項目が上げられております。この項目の中でも、特に市民が注目し、また本当に期待しているのが交差点排雪の強化ではないかと考えます。この取り組みは、市内1万6,000カ所の幹線道路生活道路の交差点を中心に行うとのことです。今までは、高い雪山により視界が妨げられ、幹線道路に出るのが難しいなど、鼻先を出さないと車の見通しがきかなくて、どうしても歩行者と接触してしまうようなこともありましたから、市民からの排雪要望も多い交差点において、安全面で有効な取り組みになるのではないかと考えております。さらには、小学校周辺などの交差点についても実施するということですので、児童の安全確保のために行っている通学路排雪を補完するものになることや、地域に密着した生活道路で行われる排雪作業であり、地域の方々にとっては生活道路の環境改善につながる取り組みとして期待されているのではないでしょうか。  そこで、質問ですが、市民にレベルアップを実感してもらえるような効果の高い取り組みとするためにも、事前に施工箇所を決めて計画的に取り組むことが重要と考えますけれども、この施工箇所についてはいつごろ決定されるのか、伺います。 ◎添田 雪対策室長  交差点排雪施工箇所の決定時期についてお答えいたします。  幹線道路生活道路の交差点につきましては、全箇所の排雪を予定し、実施箇所数は約1万2,500カ所となりますが、これは、今年度施工する1万6,000カ所の約8割となるところでございます。残り約3,500カ所につきましては、生活道路同士の交差点の中から小学校周辺を中心に抽出していくものでございます。  具体的な施工箇所の抽出に当たりましては、地域の除雪状況を熟知している除雪事業者とともにこれまでの交差点の雪山の状況の把握を行うとともに、地域の小学生の安全対策に取り組んでいるスクールゾーン実行委員会の意見も踏まえながら、安全の確保が必要な交差点の把握をした上で抽出を行ってまいります。最終的な決定につきましては、1月中旬ごろを考えているところでございます。 ◆こじまゆみ 委員  1月中旬ごろに決定されるということですが、市民の方々は、うちの近くの交差点はいつ排雪に来るのかと期待されてお待ちになっているかと思います。確かに、幹線道路生活道路の交差点が1万2,500カ所、それ以外に生活道路が3,500カ所ですが、本当に家の目の前の交差点はいつ来るのだろうと期待されている方たちも多いと思いますし、ましてや、パートナーシップ排雪とかぶるようであっては意味がありません。そして、スクールゾーンについても、例えば、学校のスキー学習のころにしっかりと除排雪が整っていてほしいという希望もあると思います。ですから、1月中旬というと、私にしてみればちょっと遅いのかなという気がします。この辺は雪がこんもりになるという時期がわかっているのであれば、事前に、わかった時点で、町内会もしくは学校にもお知らせしていただけるとありがたいと思います。特に、先ほど申しましたスキー学習のときの除排雪については、私は個別にもお願いされて、学校の先生たちも本当にお困りになっている状況を伺っておりますので、ぜひともその辺の協議を十分に行って早目にお知らせしていただけるとありがたいと思います。  以上を求めて、私の質問を終わります。 ◆かんの太一 委員  私からは、大きく3点質問させていただきます。  第1に大雪時の情報提供について、第2に苦情、要望対応研修について、第3に除雪グレーダーの購入について、以上の3点について簡潔に質問させていただきます。  まずは、大雪時の情報提供についてです。  札幌市では、生活道路新雪除雪作業出動状況雪かき指数インターネットやテレビのデータ放送で提供しており、市民が雪かきの準備や出勤時間を早めたりする際の参考になっています。一方で、道路の通行どめが多数発生したり、路線バスなどの公共交通が運休するほどの大雪時には、市民がタイムリーに除雪情報を入手することが困難な状況になると考えられます。暴風雪や地吹雪時における被害の防止や軽減を図るためには、市民や関係機関との速やかな情報の共有は大変重要であり、インターネットなどを有しない市民への情報提供や、バス事業者など関係機関との密な情報共有のための体制の準備が必要となると考えております。  そこで、質問ですが、大雪時の情報提供はどのような体制で行うこととしているのか、お伺いいたします。 ◎添田 雪対策室長  札幌市の大雪時の情報提供の体制につきましては、大雪時の対応指針を定めておりまして、大雪により、通常の除雪体制では通勤・通学時までに重要なバス路線幹線道路交通確保ができない場合などに緊急除排雪の体制をとることとしてございます。この際の市民への情報提供の体制といたしましては、テレビのデータ放送表示や本市のホームページへの掲載、広報課を通じた新聞、テレビ、ラジオ等の各報道機関へのファクス送信を行うとともに、バス事業者タクシー事業者へも情報提供を行うこととしております。また、各区の土木センターでは、町内会等へのファクスやメールの送信、区のホームページ等を使って大雪時の情報提供を初めとした除排雪情報を提供しているところでございます。 ◆かんの太一 委員  除雪情報提供方法として、テレビ、インターネットファクスを活用するということでありますけれども、身近な情報ツールであるラジオによる情報提供も有効と考えております。最近では、災害時に役立つメディアとしてコミュニティFMが各地で知られるようになってきております。コミュニティFMは、限られたエリアを対象に、地域に密着した生の情報を発信する放送局として活動していますが、台風、地震などの災害時には、その機動力を生かして地域住民に安心・安全のための情報をいち早く提供することも可能です。こうした特徴を生かし、冬季の気象や除雪作業状況地域住民にお知らせするのにコミュニティFMを活用することが有益だと考えます。  そこで、質問ですが、コミュニティFMと連携した除雪の情報提供の拡大についてどのように考えていらっしゃるか、お伺いいたします。 ◎添田 雪対策室長  コミュニティFMと連携した除雪に関する情報提供の拡大についてお答えいたします。  現在、札幌市内には、6区で七つのコミュニティFM局がございます。このうち、3局で除雪に関する情報の提供を行っており、情報の内容は、雪対策に関する情報や雪たい積場の開設・閉鎖情報、除雪のマナーを呼びかけるCMなどとなっております。また、大雪を含む災害発生時については、非常放送の要請を行うことについて、本市と各コミュニティFM局が協定を締結しているところでございます。  本市の雪対策を進める上で市民への情報提供や協力の呼びかけが重要なものであると考えておりますので、今後も、コミュニティFMを初め、効果的な広報活動について検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆かんの太一 委員  大雪時の情報提供というものは、市民の生命にかかわることなので、ラジオを初め、SNSなども利用して、より重層的に、漏れがない体制というものを構築していただきたいというふうに思います。  次に、苦情、要望対応研修についてお伺いいたします。  札幌市では、除雪に関する市民からの苦情、要望を次の除雪作業に生かす試みとして、対応記録をデータベース化し、そのデータを職員が共有できるシステムの運用、拡充を進めているということですが、市民対応に役立つシステムになるように期待しております。  市民からの苦情、要望は、主に電話を通じて10区の土木センターや23地区の除雪センターに寄せられますが、昨年度は、年間の降雪量が367センチと過去10年間で最も少なかったにもかかわらず、約2万9,000件の苦情、要望があったと聞いております。  市民の皆さんから寄せられるさまざまな要望に対応するのは土木センター除雪センターに勤務される方々で、ベテランの職員から新人までさまざまであり、大変な仕事であると推察されます。この声を市民の満足度の向上につなげるためには、その原因や理由を聞き取る力に加えて、札幌市の除雪方法を理解していただくための伝える力が大事であって、研修を行うことが有効と思います。  そこで、質問ですけれども、先ほどの資料説明に記載の苦情、要望対応研修は、誰を対象として、どのような内容で実施するのか、お伺いいたします。 ◎添田 雪対策室長  除雪に関する苦情、要望対応研修を受講する対象及びその内容についてお答えいたします。  本研修は、市民対応の最前線である土木センター及び除雪センターの職員のうち、主に除雪業務の経験年数の少ない職員を対象に行うものであります。今年度は、既に実施した2回も含めまして、計5回の研修に約120名の職員が参加する予定でおります。研修の内容につきましては、大きく2部構成となっておりまして、一つは除雪の体制や作業の流れといった除雪の基本事項を知る内容になっております。もう一つは、電話対応の基礎知識や対応事例といった電話対応の心構えを身につける内容になってございます。今後とも、効果的な研修を行いまして、市民の満足度の向上につなげていきたいというふうに考えております。 ◆かんの太一 委員  現在進められている苦情、要望対応研修について職員、除雪業者の双方が理解を深め、より満足度の高い除雪体制を構築するよう、引き続き努力していただきたいというふうに思います。  最後に、除雪グレーダーの購入についてお伺いいたします。  札幌市の除雪業務で使用する除雪グレーダーは、2014年のデータによると、市保有、民間所有を合わせて240台となっておりますが、このうち約半数が20年以上経過しており、これは除雪機械全般に言えることですが、特に老朽化が著しいところです。  排ガス規制に対応するために2013年度より休止されていた除雪グレーダーの販売が今年度より始まったと聞いておりますが、今後の安定的な除雪体制を維持するためにも、早急に購入を再開し、更新を進める必要があると考えます。しかしながら、今年度から販売される除雪グレーダーの使用については、従来から使用している2名乗車ではなくて1名乗車と聞いています。札幌市では、これまで除雪グレーダーにはオペレーターと助手の2名が乗車していましたが、今後購入する除雪グレーダーはオペレーター1名での対応となります。  そこで、質問ですが、早急に更新を進める必要がある除雪グレーダーの今後の購入についてどのように考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。 ◎添田 雪対策室長  除雪グレーダーの購入についてお答えいたします。  除雪機械は一般的に10年から15年で更新を行っておりますが、現在、札幌市で保有しているグレーダーは、委員がご指摘のとおり、20年以上経過した機械が11台ございます。早急に更新が必要となっていることから、来年度から購入を再開したいというふうに考えているところでございます。  また、1名乗車のグレーダーの安全管理につきましては、北海道開発局が今年度から行う1名乗車グレーダーを使用した除雪作業安全対策を参考にさせていただき、本市でも検討を進めて安全管理体制を確保していくことを考えているところでございます。 ◆かんの太一 委員  最後に、要望ですが、1名乗車除雪グレーダーの安全確保については、先行する北海道開発局の手法などを参考に検討を進めるということでしたけれども、安定的な除雪体制を維持する上でも、安全に除雪作業を行える体制の確保が重要と考えます。今後は、後方カメラや伴走車など、安全体制にしっかり取り組むようにお願いいたします。  また、大雪時においては、独居高齢者や、聴覚や視覚に障がいのある方など、ご自分では避難することや情報の入手が困難な方も出てくると考えられますので、情報の伝達方法は重層的なものとし、避難などについては関係各所と連携を緊密にしていただくことを要望いたしまして、私の質問を終了いたします。 ◆小口智久 委員  私からは、地域内の雪処理について質問いたします。  初めに、地域内の雪処理における公共用地の活用について伺います。  これまで、市民の方々は、間口の雪処理に関して、融雪層やロードヒーティングを設置し、雪処理を行ってきましたが、近年の灯油代や電気代の値上げなどもあり、せっかく設置した施設を使わなくなってきております。近くに街区公園がある方は雪を運ぶこともできますが、そのようなところばかりではありませんので、家の周りに雪を高く積み上げなければならず、事故の危険度が増しているところもあります。また、高齢化により、雪を運ぶことや積み上げることも負担となってきております。  こうしたことから、近年、パートナーシップ排雪制度を利用する地域がふえてきております。しかし、排雪した雪を運ぶたい積場は郊外にあるため、作業効率の低下やコストの増加も懸念されているところです。これを改善するには、地域の雪はできる限り地域内で処理することが効果的であると考えます。建設委員会の資料によりますと、地域内雪処理の推進として、今年度は、公園1,250カ所に加え、公共用地37カ所を活用する予定とのことでありますが、私は、さらに利用地を拡大すべきと考えます。  そこで、質問ですが、これらの公共用地をどのように活用しているのか、また、今後、公共用地の活用を拡大する考えがあるのか、伺います。
    ◎添田 雪対策室長  公共用地をどのように活用しているのか、お答えいたします。  現在活用している公共用地には、街区公園、河川敷地、雨水貯留池などがございます。各管理者の承諾を得て使用しているところでございますが、街区公園は、地域と札幌市で利用に当たってのルールを取り決め、覚書を交わした上で地域の方の雪置き場として利用しております。また、河川敷地は、河川の両脇を雪置き場として、隣接する道路を拡幅除雪する際に使用しております。さらに、雨水貯留池は、面積が広い場合には交差点排雪パートナーシップ排雪雪置き場として使用しております。また、面積が狭い場合には隣接する道路の拡幅除雪で使用しております。  公共用地の活用につきましては、除排雪作業の効率化に有効であることから利用拡大を考えておりますが、施設ごとの利用条件等の課題もあることから、それらの解決も踏まえ、今後、利用の拡大について検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆小口智久 委員  ただいまご答弁いただきましたように、街区公園、河川敷地、雨水貯留池など、それぞれルールを設けて使っていく、そしてまた、拡大についても、施設の条件等のさまざまな課題を解決しながら検討していきたいということでした。このような対応は地域内雪処理を行う上で有効な手法でありますので、今後、その他の空き地の利用なども含めて、できるだけ多くの場所を活用していただきたいと思います。  私は、地域内雪処理のもう一つの方法として、下水処理水などの環境に配慮した熱エネルギーを活用した雪処理施設も有効と考えております。もちろん、雪処理施設の整備には多額の費用がかかりますが、雪たい積場が郊外となっていく中、運搬距離の短縮や作業の効率化という点から見ても実用的であり、長期的に考えれば経済的な施設であると思います。  しかしながら、新たな雪処理施設の整備は、平成22年度に完成した新琴似北流雪溝を最後に行われておりません。安定的に雪対策を進めるためには、今後も計画的に恒久的な雪処理施設の整備が必要と考えます。建設委員会の資料では、新たな取り組みということで雪処理施設の検討を実施するとして、候補地及び利用可能な熱エネルギーの検討を行うことが記載されております。  そこで、質問ですが、雪処理施設の検討はどのような考え方で進めるのか、お伺いいたします。 ◎添田 雪対策室長  どのような考えで雪処理施設の検討を進めるかということについてお答えいたします。  委員のご指摘のとおり、雪処理施設の検討に当たりましては、環境に配慮した熱エネルギーを活用することが有効だと考えております。このため、熱源については、水再生プラザの処理水や未処理下水、熱供給プラントの熱エネルギーなどの利用の可能性といったものを検討したいと考えております。また、候補地については、効率的な排雪作業が可能となるよう、できるだけ排雪作業の運搬距離が長い地域を中心に検討を行いたいと考えております。 ◆小口智久 委員  ただいまの答弁にありました雪処理施設の検討に当たっては、環境に配慮して、水再生プラザの処理水や未処理下水、熱供給プラントの熱エネルギーなどを利用していく、また、新たな候補地については効率的ということで、運搬距離が長い地域を中心に検討しているということでした。これから地域内での雪処理がますます円滑に推進できるように、身近な熱エネルギーの利用を継続的に検討していただきたいと思います。  最後に、私から、雪をその場で処理できる最も身近に存在する熱源の利用について提案したいと思います。  私は、これまで、地質調査や環境調査を行っていた経験から、例えば、地下水の熱が利用できるのではないかと思っております。地下10メートル付近の地下水は約15度でありますが、雪が解ける温度ということであればそれほど高温ではなくても十分な熱エネルギーになります。そのため、くみ上げポンプの費用を考慮しても、雪処理には非常に有効と考えられます。もちろん、今すぐに地下水を活用した雪処理施設を検討することは、場所やくみ上げる水質、揚水量、そして融雪後の水処理などさまざまな課題もあるとは思いますが、今後、高齢化社会を迎える中では、このような身近な熱源の活用も有効と思います。  以上のことを要望といたしまして、私からの質問を終わります。 ◆村上ひとし 委員  私からは、除雪業者の担い手に関連して、簡潔にお伺いいたします。  まず、労務単価についてでありますが、除雪業者は、事業費のうち、人件費の占める割合が非常に大きくて全体の4割程度だというふうに聞いております。この人件費につきましては、元請業者はもちろんですが、下請業者も含めて、現場で働く労働者の賃金として適正に支払われることが必要だと思います。  いただいた資料については先ほど説明いただきましたが、今年度の除雪費の予算は、昨年度予算に比較して労務単価等の上昇への対応として5億9,000万円が計上されています。さらに、今年度の2定補正のうち、労務単価の上昇が4億円ということですから、これを合計すると労務単価の上昇だけで約10億円が計上されていることになります。この労務単価等の上昇分には、現場で働く労働者を対象とするものとしてどのようなものが含まれているのか、まず、この点についてお伺いいたします。 ◎添田 雪対策室長  労務単価の上昇分についてお答えいたします。  労務単価につきましては、国土交通省が定期的に調査を行いまして決定しているものでございます。労務単価等の上昇分として計上している約10億円のうち、労務費分が約5億円、諸経費率分が約3億円、機械損料分が約2億円となっております。  このうち、現場で働く方々を対象とするものといたしましては、労務費分と諸経費率分が対象になってございます。労務費につきましては、技能労働者の減少等に伴う労働市場の実勢価格を適切に反映したことや、雇用保険、健康保険、厚生年金などの加入に必要な法定福利費相当額を反映したものとなっております。また、諸経費につきましては、適正な利潤及び担い手の中長期的な人材育成・確保といったものにかかわる費用を適切に反映したものとなってございます。 ◆村上ひとし 委員  除雪というのは、圧倒的に建設業に従事する労働者が担っております。しかし、今、市内の建設業界は若者と高齢者が中心になっておりまして、いわゆる経験豊かな働き盛りの労働者が少ないのが課題の一つだと言われております。その大きな要因の一つとして、結婚して子どもがいる労働者などは、所得が低くて食べていくのもなかなか大変だというような問題があると思います。ですから、冬期間の除雪に従事する労働者の賃金の底上げをどういうふうに図っていくのかということが非常に重要であります。そのためにも、計画的に賃金の底上げを図ることについて、関連する部局とも積極的に協力し合うことが必要だと思います。もちろん、この問題は雪対策室だけでは解決できませんし、いろいろな努力も必要だと思います。しかし、これなくして除雪が安定することにつながりませんので、下請業者で働く労働者の賃金の実態をつかむ努力をぜひ強めていただきたいということを申し上げておきたいと思います。  先ほど、労務単価の上昇分は、建設業界の人手不足を解消するとともに、人材の育成あるいは確保などにつなげる目的もあるということでした。特に、本市の除雪事業では各種除雪機械のオペレーターの高齢化あるいは不足が大きな課題になっております。  そこで、本市の除雪事業に係る除雪機械のオペレーターの確保状況、そして、不足の対応をどのようにお考えになっているのか、お伺いいたします。 ◎添田 雪対策室長  除雪機械のオペレーターの確保状況についてお答えいたします。  札幌市が平成27年度に除雪事業者に対して行ったアンケート調査では、オペレーターが不足しているという回答が17%ございました。また、交代要員を含めると不足しているという回答は63%という状況でございました。さらに、除雪業務に携わるオペレーターの年齢の質問では、2,095名のうち、約半数の45%が50歳以上ということでありました。この結果からわかるように、除雪事業に携わる担い手の不足などの課題が見えてきたという状況でございます。  その対応といたしまして、除雪機械の免許取得の補助とか、若手オペレーター育成のための講習会など、人材育成・確保の取り組みを進めており、今後につきましても、安定的な除雪体制の維持に向けてこれらの取り組みを充実させていきたいというふうに考えてございます。 ◆村上ひとし 委員  17%の業者でオペレーターが不足していたり、交代要員も含めると63%の業者が不足している、しかも、50歳以上の割合が45%という状況ですから、この問題には、免許を持っていても、市内で安定した生活ができないという背景がどうしてもあると思います。そういう点では、先ほど申し上げましたように、市としても、事業者と協力しながら、下請で作業している労働者の賃金の底上げをきちんと図っていくということは避けて通れないと思います。  国土交通省の公共工事設計労務単価のグラフを見ますと、2012年度あたりが非常に低くなって、最近は上がってきております。しかし、1997年度あるいは1998年度の労務単価の数字から見ると依然として低い状態が続いておりますし、とりわけ普通作業員の労務単価が著しく低い状況にあるようです。こうした作業員の方たちは冬場にあらゆるところで除雪作業に従事していただくことになるわけですから、積極的に労務単価を上げていくことについては、事業者任せにしないで、国も、毎年、実態を調査していくということなので、市独自でも働いている人の意見を吸収していくような施策を強め、そして、冬の除雪の仕事、夏の建設業の仕事で生活が成り立っていく方向性に向かって努力していただきたいということを申し上げて、質問を終わります。 ◆松浦忠 委員  各区の土木部長に出席いただいていますから、まず、各区の土木部長に質問いたします。  5月ごろに桜がきれいな花を咲かせますが、特に、桜の枝を含めて、樹木が道路上に伸びてきて、夏は頭の上ぐらいで何ともないのですが、冬になると歩道の上に雪が積もり、ちょうど人の顔あたりに当たるようになります。そういう箇所を見かけますが、各区でこういう箇所が何カ所ぐらいあるか掌握しているか、それにどう対応しているか、そして、それらは全部除去されているかどうか、まず、これについてお尋ねします。  それから、二つ目は、流雪溝がある区もあればない区もあると思いますが、ある区では、原則として沿線住民がそこに雪を投入することになっていますけれども、必ずしもそれに対応できていないところもあります。対応できていないところについて、それぞれの区では、どこの流雪溝で、どんな方法で対処しているか、これが二つ目です。  それから、三つ目は、札幌市、北海道、国などの行政機関が所有している区内の空き地、とりわけ1,000平米以上ぐらいの空き地について、各区で把握しているかどうか、把握していれば何カ所あるか、この3点についてお尋ねいたします。 ◎山重 中央区土木部長  まず、1点目の街路樹の関係についてでございます。  道路上に生えている街路樹ということで、枝が人とか建物の支障になっている数についてでございます。  全体的な数は把握しておりませんが、随時、街路樹のパトロールを行いまして、支障がある木については処理しております。特に、冬に入る前にはパトロールを強化しているところでございます。  2点目の流雪溝についてでございますが、中央区は該当する施設がございません。  それから、3点目の行政が持っている1,000平米以上の空き地の状況でございますが、中央区につきましては、今のところございません。 ◎齋藤 北区土木部長  北区におきましては、通行の妨げになる街路樹の枝等について、先ほどの中央区と同じように、パトロールによって把握できた場合、また、地域からの通報に基づいて適切に対応しております。ただ、全体的にそういった箇所が多く見られるところにつきましては、路線として剪定作業を行うとか、そういった作業によって対応しております。  それから、流雪溝についてですが、北区においては、地元で対応できていない流雪溝はないと聞いております。  また、行政機関が所有する1,000平米以上の空き地については、把握しておりません。 ◎荻田 東区土木部長  まず、1点目の枝に関してでございますが、数については把握しておりませんけれども、通常、雪が降る前のパトロールなどにおいてそういった場所を把握した場合には、あらかじめそれを処理する、あるいは、実際に雪が降った後は、現場を見て同じく処理するという対応をしております。  東区の流雪溝につきましては、創成東流雪溝が1件ございまして、これにつきましては、沿線住民の方々の管理協議会がございますので、こういった方々と、ちょうど今ぐらいの時期ですが、毎年、投雪の促進に向けて話し合いの場を持っております。  それから、行政機関が所有している1,000平米以上の空き地につきましては、申しわけございませんが、現在、把握しておりません。 ◎菅原 白石区土木部長  まず、支障になる街路樹の件数についてでございますが、直接、市が道路パトロールを行って定期的に把握しております。それ以外に、住民からの通報、要望等がありましたら、その都度、適宜、剪定等の作業を行っております。ただ、正確な箇所数については把握してございません。  続きまして、白石区の流雪溝については、北郷の流雪溝がございます。その運営につきましては、北郷流雪溝の管理運営協議会がございますので、その協議会において運営を行っているところでございます。  それから、国等の行政機関が持っている1,000平米以上の空き地でございますが、私どもの認識では、白石区についてはないというふうに考えてございます。 ◎坪田 厚別区土木部長  1点目の歩道上の支障になっている街路樹への対応についてでございますけれども、パトロールによる発見のほか、区民からの情報提供によりまして除却に努めているところでございます。ただ、箇所数につきましては、現在、数字は押さえていない状況でございます。  2点目の厚別区内における流雪溝につきましては、対象となる施設はございません。  3点目の行政機関が所有している空き地の状況につきましても、現在、把握していない状況でございます。 ◎天野 豊平区土木部長  まず、1点目の街路樹の関係でございます。  豊平区におきましても、パトロールで発見した場合に対応するようにしております。また、市民から通報いただいた場合にも対応するようにしております。ただ、箇所数については押さえてございません。  次に、流雪溝でございますが、豊平区におきましては、流雪溝はございません。  それから、3点目の行政機関が所有している区内の1,000平米以上の空き地についてでございますが、こちらは、申しわけありませんけれども、把握しておりません。 ◎渡辺 清田区土木部長  1点目の街路樹の関係でございますが、直営のパトロール、総合維持のパトロール等で枝を発見次第、対応している状況でございます。数につきましては、申しわけございませんが、把握してございません。  2点目の流雪溝につきましては、清田区には存在してございません。  3点目の行政機関が所有する1,000平米以上の空き地等につきましても、把握しておりません。 ◎清水 南区土木部長  1点目の樹木の枝につきましては、定期的なパトロールの中で、発見次第、剪定等の対応をするとともに、区民からの通報及び道路利用者からの通報等により剪定などの対応をしております。  また、2点目の流雪溝については、南区におきましては藻岩下流雪溝がございます。これにつきましても、沿線の住民の方々の投入により運営されているというふうに認識しております。  3点目の行政機関が所有する1,000平米以上の空き地については、申しわけございませんが、正確な数字は把握してございません。 ◎佐渡 西区土木部長  1点目の道路上で枝が支障になっている件でございますが、パトロール、住民からの通報などにより、発見次第、剪定等をしているところでございますけれども、数については情報を把握しておりません。  2点目の流雪溝については、西区にございますが、沿線住民で対応できていないという情報は把握しておりません。  それから、行政機関等が所有する1,000平米以上の空き地については、申しわけありませんが、情報を把握しておりません。 ◎佐々木 手稲区土木部長  まず、1点目の支障になっている街路樹についてでございますが、道路パトロールや住民の声などを踏まえまして、適時、剪定などで対応しているところでございます。  続いて、2点目の流雪溝でございますが、手稲区については該当がございません。  最後に、3点目の行政機関所有の1,000平米以上の空き地でございますが、申しわけございませんけれども、私のほうでは把握してございません。 ◆松浦忠 委員  私が尋ねたのは、街路樹と言っていないのだよ。樹木の枝がと聞いているのです。なぜ私がこういうことを言うかといったら、最初に桜の花の話をしたのは、桜の木など、庭に植えている枝ぶりのいいものが出てきて、花が咲いたときはきれいですし、夏は頭の上のすれすれぐらいなのだけれども、冬になって雪が積もるとちょうど顔のあたりに当たります。どこの区とは言いませんが、私が、去年、おととしもかかわって、切ってもらうように言って関係の土木センターも取り組んだのだけれども、それがなかなか進んでいないというところがあります。これは、やっぱり勝手に切るわけにはいかないのですね。根っこは切っていいのですけれども、枝はだめなのです。したがって、人が歩いてけがをしますから、持ち主と粘り強く協議していくように、心当たりがある部長はしっかりやっていただきたいということを申し上げておきます。  次に、流雪溝についてです。  これは、私はできたときから言っているのですが、北郷の流雪溝については、地元との協議なしに、ある日突然、当時の桂市長が決めて、そして約20億円かけてつくりました。ところが、できたはいいけれども、地元ではそんなものは知らんよということになって、協議会の形はつくったものの、いまだに十分な運用がされておりません。それで、毎年、雪が降ったら、投雪が追いつかず、道路にピアノの半音の鍵盤が突き出したように残っています。だから、片側2車線のところが実質は対向2車線しか走れない状況になっているわけです。  私は、こういうところはここだけではないと思います。かつては、藻岩下も高齢化してそうでしたよね。ですから、そういうところをしっかりと活用するように、どういう仕組みをつくるか、それがあるところの土木部長は検討する。それから、もう一つは、流雪溝にできるだけ多くの雪をどうやって投入して融雪するかというようなことも検討しなければだめだと思います。そういうことについて、どこの区でも検討された形跡が全くないのですよ。これについては、今あるものをどう有効に活用するかということですから、やはりしっかり検討していただきたいというふうに思います。  北郷についてですが、今、降ったときに、即、対応できるような体制になっているか、これを答えていただきたいと思います。  それから、先ほど、行政機関が持っている空き地の活用について、除雪体制の説明のときに雪対策室長から説明があったけれども、今聞いたら、ほとんどの各土木部長が知らないと。知らぬわけですよ。なぜかといったら、私は、この委員会が始まる前に、管財課に行って、札幌市が持っている土地の所在地や面積について雪対策室から情報提供の要請がありましたかと管財課長に聞いたら、ないですと言うのですよ。これでは、全然違うでしょう。私は、大至急、市内の1,000平米以上の空き地を調べて、可及的速やかに私のところへ提出してくださいと要請してきました。  例えば、白石区では、本通17丁目から平和駅に行くバス路線の沿線に、札幌市が保有している土地で、保育所、あるいは、道の施設に貸している一部の土地を除いて、1,400平米ぐらいの使える土地があります。かつて、ここに夜間に雪を入れたら、近隣からうるさいと言われたと。では、夜がうるさいのだったら、昼間にこの1,400平米をどうやって活用するかというようなことも検討しなければならないことなのですよ。各土木部長は、そういうようなことをしっかりとしなければだめだと私は思います。その上で、どうするかということだと思うのです。  したがって、雪対策室も含めて、こういう基本が全くされていない。そして、各区に聞けば今のようなことですから、質疑になりません。このことを指摘して、しっかりと対応していただくことを求めておきます。  それから次に、私は、ことしの1定のときに、いわゆる雪たい積場の関係で、中学校区内ぐらいでできるだけ雪を外に運び出さないようにしようと。そのためには、民間の空き地を借りる。これは、使い方ですから50坪でも60坪でもいいのです。そのためには、市の制度がないから今も無料で借りているのですが、憲法上の土地の所有権と固定資産税の課税ということからいったら、ただで借りるというのは法律的にうまくないということで、私は、この借り上げについて、固定資産税を3カ月か4カ月か6カ月かわからぬけれども、その期間の固定資産税を免除するか、あるいは賃料を払うかということについて検討して、そして払うべきですよということを求めておりました。その検討はどうなったか、これが再質問の一つです。  それから、二つ目は、交差点排雪が1万6,000カ所にふえます。この雪は、たい積場に運ばなければならないと思います。そうすると、1万6,000カ所でおよそどのくらいの量になって、そのふえる分の雪たい積場は確保したのかどうか。今までは、通年積雪量は少なくても、40センチ、50センチの降雪が2〜3回あったとなると、集中的にたい積場に多くの雪が運び込まれて、そうするとたい積場を閉鎖するということになっていました。そういうことからいったら、1万6,000カ所の交差点の雪をたい積するためのたい積場の搬入数量を去年よりもふやしたのかどうか、ふやしたとしたら、去年は幾らでことしは幾らにふやしたか、その点を明らかにしていただきたいということであります。 ◎菅原 白石区土木部長  北郷流雪溝におきます未投雪の雪への対応についてでございます。  先ほども申し上げましたとおり、この流雪溝につきましては管理運営協議会が運営しております。その協議会から入手した情報の中では、未投雪の雪については、会費の中で業者等に業務を委託して投雪していることもあると聞いております。また、例年、積雪が多くなり始める2月中旬ごろに除雪の日を指定しまして、札幌市と協議会が協働で車道の雪山を投雪するような取り組みも行ってございます。  ただ、委員がご指摘のとおり、最近は空き宅地や空き店舗等がふえている状況にもありますので、雪が残っている状況への対応について苦慮しているとお聞きしておりまして、今後に向けて有効な取り組みができるか、できないか、札幌市も協議会と一緒になって検討していきたいというふうに考えてございます。 ◎添田 雪対策室長  先ほどの空き宅地の活用についてのご質問です。  昨年度、清田区でパートナーシップ排雪の雪を空き宅地に入れる実験を進めましたけれども、これにつきましては、作業性、経済性ともに劣ることがわかりました。そこで、今年度につきましては、除雪作業時に宅地に雪を押し入れることで、その効果を検証しようと考えておりまして、改めて昨年度と違った形の実験をして効果の検証を進め、実際に空き宅地を活用する制度に向けて検討していきたいと考えてございます。  また、交差点排雪の排雪量についてでございますが、1万6,000カ所で80万立方メートルの排雪量を予定しております。  たい積場についてはどうかという質問でしたが、先ほどの資料の3ページにありますとおり、全体で76カ所の雪たい積場で、計画搬入量が1,930万立方メートルと記載してございます。まさに、昨年度に比べて80万立方メートル増という形になっておりますので、交差点排雪のボリュームがふえても雪たい積場計画搬入量はこの中でカバーできるというふうに考えてございます。 ◆松浦忠 委員  まず、流雪溝ですが、北郷を例にとると、菅原部長はそういうふうに答えたけれども、協議会ではもうどうしようもならないのですよ。なぜかといったら、まず、空き地はある、それからあっても全くしない。例えば、こういうところもあるわけですよ。交差点の角地にある大きな施設で、札幌市から補助金をもらってヒーティングをした、ところが、電気代がかかるからそれもとめてしまった、除雪もしない。一方、年をとってもう投入できない人も出てきている。協議会と協議をすると言っても、協議会も、誰かに声をかけて別に即応態勢をとれるかといったら、これもない。個人で機械を持っているある人に委託してやっていると。この人も、そればかりではなくてほかも受けていますから、雪が降れば手が回らぬ。一年中ずっとそうなのですね。先ほど言った除雪の日には、土木センターの係長以上が、みんな、スコップを持っていって汗をかきながら一生懸命やっているわけですよ。そんなことを毎年やっていても追いつく話ではないのですよ。これは、何も白石区北郷だけの問題ではないと思いますよ。一番最初は、藻岩でそういう現象が出てきたのですね。藻岩は、みんなが高齢化してきて、早かったのですね。  したがって、これは、流雪溝を有効に活用するために、どういう体制で業者に委託して、そして、きちんと雪を投入するかということを検討しなければいけない。白石だけを例に出していて、菅原部長はつらい思いをしているかもしれないけれども、別に菅原部長だけの問題ではありません。ほかでも、点検すれば、活用の面からは似たり寄ったりのところがあると思います。これをどうするか、ちゃんと考えなければいけない。  若松建設局長も白石区土木部長をやっていまして、あなたが土木部長のときにも流雪溝があったからわかっているはずです。しかし、みんな、2年かそこら、土木部長をやって、先ほどみたいな答えをしながらやり過ごして、あれができて10年ぐらいになるのではないですか。最初からずっとそうなのです。そういうことではなくて、皆さんは、物事を解決するにはどうするか、金がかかるなら金をかけてきちんとしなければいけない。  あそこは、厚別、さらに江別方面を含めて、バス路線のある幹線道路なのですよ。そして、1回排雪すれば500万円だと言われています。そこに、当時のお金で19億5,000万円をかけて流雪溝をつくりました。では、19億5,000万円割る500万円で、一体、何回になるか、何十年分になるか。こういうことも考えなかったら、金をかけたはいいけれども、それが生きてこない。あるいは、年をとって十分に活用してくれなくなったとなったら、ほかも含めて、せっかくつくった流雪溝を最大限に活用することを考えなければだめなのですよ。  場所によっては、日中ならば流雪溝に雪を投入してもいいよというところもあると思うのです。地元住民の了解が得られるところもあると思うのですよ。そうしたら、例えば先ほどの交差点排雪でも、利用できるところは、持ってきた雪を道路に置いてロータリーでシャワーのごとく川に降らして水を流して入れる、そうすれば解けるわけですからね。そういうように、実態として活用することを考えるべきです。  北郷の流雪溝について言えば、菊水元町の豊平川処理場の水をポンプで圧力をかけてずっと送って、13条通の両側を流して、そして、出た水は旧月寒川の上流のところから処理場に向かって流れる、この月寒川は、途中からというか、流雪溝の終点の間もなくのところから川がオープンになっていますね。そして、厚別通を挟んでいます。これも、最初は、真ん中に川があって、それを挟んで片側3車線の道路でしたが、当初、雪は歩道側に寄せていました。私は、これを真ん中に持っていって、水を流してロータリーで川に投入しなさいと言ったら、当時、土木部の皆さんも、除雪業者の皆さんも、運転手の皆さんも、反対側に寄せることになるから危ないということで嫌がりました。私は、実際に一緒に乗って、外車に乗ればみんな反対なのだからやってごらんと言いました。やった結果、今、旧月寒川の区間は、日中に下水の処理水を流して、全部を川に投入して運搬排雪なしにしているでしょう。そうすると、歩道側に雪を積まないから車庫からの出入りも安全だということなって、皆さんは大して喜んでいますね。  このように、どうやったら少しでもうまく雪を処理できるか、そのことに真剣に知恵を使わなければだめですよ。そういうことをやらないで、表面的なことだけ言っていて、そして、この委員会が始まる2日か3日前になると、質問は何がありますかなんて聞きに来る。私が質問すると言ったことは、大体、先の人がみんな聞いたから、村上ひとし委員が質問しているところで今の質問を考えたのですよ。同じことを言ったってしようがないからね。質問を聞きに来る時間があったら、いろいろな問題をどう解決するか、ちゃんと知恵を働かさなければだめです。これをやらなかったら、金ばかりをかけていろいろなことをやっても効果が薄い。  したがって、流雪溝の活用について、流雪溝がある区の土木部長は、交差点排雪の雪も場合によっては流雪溝に投入して解かすことなども含めて、きちんと活用策を考える、そうでなければ私はだめだと思うのです。したがって、そういう点についてきちんと検討していただきたい。  それから、雪対策室長、今週中にも私のところに空き地の資料が出てきますが、市所有のものはすぐに出ます。あとは、国あるいは北海道の札幌市内における空き地の所在です。これは、雪対策室のほうがいいのか、あるいは管財課を通じてのほうがいいのかということはありますが、とりわけ土木センターはパトロールカーがありますから、どこにどんな空き地があるのかということはちょっと調べればわかるわけですよ。ですから、そういうことを調査して、空き地を借りるに当たっては、土木部長それぞれというのが大変だったら、窓口を雪対策室として北海道や国と話をして借りるようにしなければだめだと思います。  書いていることはいいことを書いているけれども、全然、何もやっていない、これではだめですよ。それをぜひやっていただきたいと思うけれども、室長、どうですか。 ◎添田 雪対策室長  ただいま委員からお話がありましたように、そもそもそういった土地を利用して外に出さないということは有効な取り組みだと考えておりますので、そういったことを積極的に調査して、活用できるかどうかについて検討していきたいと思っております。 ◆松浦忠 委員  去年、清田区でどんな面積の土地で何をどういうふうに実験したのか、ひとつ説明をしてください。 ◎添田 雪対策室長  その点につきましては、7月の委員会のときにもご説明しましたとおり、清田区では、2宅地を選定してパートナーシップの雪を宅地に搬入しました。その結果、事前の準備に想定以上のお金がかかりました。また、宅地ですので、パートナーシップの雪を大量に一遍に入れるとなると、作業性も当初予定していたよりもかかりました。このように、パートナーシップの雪を入れるのは作業性、経済性ともに劣ることがわかりましたので、その方法ではうまくないということで、今回、改めて新雪や拡幅のものを入れるという形で考えています。 ◆松浦忠 委員  この2宅地の面積は幾らですか。 ◎添田 雪対策室長  両方とも1宅地200平米前後の土地でやっております。 ◆松浦忠 委員  大体、こういう住宅地に、グレーダーで下から起こしたパートナーシップ排雪のかたい雪を搬入すること自体が間違っているのだよ。こういうところは、確保しましたよと言って、ふだん、ご近所の方がママさんダンプで玄関前の道路の雪も含めて運び込んで積み上げていってもらうようにするのですよ。そうしたら、自然に解けるので排水装置も何も要りません。これは、國兼事業課長もよく知っていると思うし、菅原部長も知っています。私は、今から8年前に、白石で、かつての電電公社の野球場2万1,000平方メートルを無料で借りてもう8年やりました。あそこに雪を入れて、多いときには3メートルぐらいに雪を積みます。そのままにして、大体5月いっぱいぐらいで解けて、道路に流れ出て、道路の雨水ますで全部処理できています。あれはダンプで持ってきて入れますが、それでもそうなのですよ。  したがって、住宅地の空き地の場合、それぞれが家の前の雪をなくすということは道路の雪をなくすことですから、そういうようなことは、実験なんてものではなくて、白石で何カ所もやっているわけです。國兼課長は雪対策室にいるわけですから、そういうものを生かすようにして、今さら実験ではないのですよ。去年はそれで失敗したのだったら、ことしは具体にどうするかということをやらなければだめなのですよ。去年やった人はここに誰もいないから言ってもしようがないけれども、大体、やることが違っているものね。見当違いというやつですよ、それは。皆さんはよく適切という言葉を使うけれども、適切ではないのだよ。実験の仕方が不適切なのだよ。それに金を使ってやったということは、逆に言えば、税金の使い方からいったら不適切な支出であったと言わざるを得ない。当たり前に言えばそういうことになるのです。そういうことについて、もう少しちゃんと取り組まなければだめですね。  実態に即したいろいろな話をしても、添田室長も昨冬まで東区の土木部長をやっていた割にはちゃんとしたものが出てこないなということで、これ以上、質疑をしても、余りどうにかなるようなことではないな、ふだんから話をして皆さんにやってもらうようにしなければだめかなと、今、私は思っております。  そこで、空き地を借りる賃料については、皆さんが実験して効果があるとかないではなくて、今、私が説明したようなことです。私は昭和58年に当選しましたが、私の住んでいる町内自体、道路幅が狭くて宅地造成をしていない地区ですから、そこで、選挙に出ると決まって、議員になる前の57年1月下旬から、皆さんと相談して雪のことを一生懸命やってきました。したがって、今さら実験ではないのですよ。そういう実績は、白石区に聞けば何ぼでもあります。
     したがって、白石の維持係長、課長をやってきている前の高橋さんもそうだし、前の雪対策室長の河原さんだって白石の土木部長をやってきている、そういう経験者が上がってきて、なぜ、より効果が上がるような方法で取り組めないのか。どこかに遠慮するところがあってできないのか。この辺は、もうちょっと個別にきちんと原因を聞いてみて、その上で、取り組めるように市長から指示させるようにせんきゃだめだなと感じながら話しているところです。  皆さんはベテランなのだから、お金を使って効果の上がることをやってくださいよ。もう、そんな実験なんかしなくてもいいですよ。そんなところに金を使う必要はない。わからぬことがあったら、白石に来れば、白石の土木センターでわかっている人が何人もいるはずだ。私もやってきているからわかっています。それをちゃんと活用すれば、実験なんか要らない。実験をして金を使うよりも、何年も積み重ねた実績を全体に広げていくのが雪対策室長の役目なのです。そういうことでやっていこう、今、私が指摘したようなことについて、改めてもう一回調べ直して、ことしの冬に生かしていこうという決意があるかないか、聞かせてください。 ◎添田 雪対策室長  民有地の活用については、その費用対効果というものが現状では確認されておりませんので、私どもは、ことしはその辺の実験をしようと考えておりますので、しっかりと検証していきたいというふうに考えております。 ◆松浦忠 委員  それは、実験をしなくても、言ってみれば、道路幅が何ぼで、何メートル、何間の雪がそれで処理できたかということを出せば、すぐに計算ができるのですよ。例えば、去年、私が住んでいる菊水上町で、道路があって、裏側が白石公園に隣接している家があるのですが、そこで2宅地があきました。それをただで借りて、その通りの雪をママさんダンプで全部押してもらって、ある程度高くなったら、除雪センターに言ってそれを公園に押してもらうようにしてやりました。その区間の雪を排雪したら幾らかかるかというのは、計算したらすぐに出ますよ。実験というのは既に終わっているわけですよ。  したがって、そういうことは、10区の中にはそれぞれいろいろなことをやっている方がいると思うのです。そういうものをちゃんと聞いて、そして、これをことしやってみたらいいなとなったら、それをやればいいのですよ。また、お金の効果だって、先ほど言った菊水上町みたいに公園に隣接していれば、そこへ持ってきて、いっぱいになったら歩道ロータリーに来てもらって公園のほうへ飛ばせばいいのです。そうすれば、何ぼでも入っていきますから、かなりの分を処理できるわけです。場所、場所によって違うのですよ。そういうことを各区の土木部長がやれるようにしてくださいよと、雪対策室はそういうことを指示することが大事なのです。今みたいに、言いわけを聞いたり、あなたが提案しているこれでということは実態に即していないから、私はやめなさいと言っているのですよ。ここまで言って、これ以上やるのだったら、私は、来年、住民監査請求を起こして損害賠償を求めますよ。これは税金ですからね。私は、そのことを申し上げておきます。  あなた方は、何をやっても、個人が不正行為をしない限り、刑事罰の対象にならない限り、何のおとがめもないという感覚の中で仕事をしているからだめなのですよ。これを改めなければだめです。市民は、働いたら、先に税金を納めて、残ったものでご飯を食べているのですよ。議員と公務員は、税金が集まってきたら、先に給料をとって、残ったもので事業をしているのですよ。納税者がいかに大変な苦労の中で先に税金を納めているか、あなた方はこのことをしっかりと認識しなければだめなのですよ。  昨今、公僕という言葉が使われません。(「くどいわ」「意見でないか、委員長」と呼ぶ者あり) ○伴良隆 委員長  質問を続けてください。 ◆松浦忠 委員  (続)いやいや、なぜかといったら、先ほど言ったように、質問しても、決意があるかと私が言ったら同じようなことを答えてくる。これ以上、無駄なことをやらせてどうするのですか。私以外の議員の皆さんは、税金の無駄遣いを認めるのですか。特に、質問してくださいなんていう発言をしている人は……(「くどいって言うの」と発言する者あり)  いいですか、今まで、あなた方から、私みたいな具体の提案だとか指摘だとかを議会でした人は誰もいない、今ここに並んでいる中で。したがって、きちんと人の意見を聞いて……(発言する者あり) ○伴良隆 委員長  ご静粛にお願いします。 ◆松浦忠 委員  (続)いいですか、大嶋君、君はいつもちゃぴちゃぴうるさいけれども、静かにしなさい。  したがって、こういうことについてきちんとやらんとだめだということですよ。(「言ったって答弁が変わらないでしょう」と呼ぶ者あり)いいって。答弁なんか要らない。  いいかい、局長、あなたも白石の土木部長をやってわかっているのだから、きちんとやらなければだめだ。どうする、これ。 ◎若松 建設局長  空き宅地の雪置き場としての有効活用についてですが、ことし、改めて実験させていただくということは、今、室長から申し上げたとおりです。そのほかに、道内では雪置き場として活用している幾つかの都市がありまして、その中には有償でやっているところもあれば無償でやっているところもありますので、そういったことを調査して検討を深めていきたいと。いずれにしても、スピード感を持ってやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆松浦忠 委員  道内各都市が何をやっているか、そんなものは関係ないんだって言うの。札幌市は、札幌市長が課税、徴税して除雪をやっているのですよ。したがって、札幌市として何をやるか。私は、白石ばかりではなく、市内のいろいろなところでずっとやって、そして、皆さん方に、こういうことがあるから、こうやりなさいと提案して、具体に示しているにもかかわらず、なぜやらないかと私は言っているのですよ。そういう税金の無駄遣いはやめなさいと言っているのですよ。公僕、公の仕事をするあなた方公務員が、公を忘れて、僕だけ、あなた方、僕だけの考え方でやっているからこういうことになるのですよ。  きょうは、本当は、市長を呼んで、ここのところを市長にきちんと指導させようと思ったけれども、不幸があって出られなかったからしようがない。日を改めて、このことをきちんと指導させるように市長に求めたいと思っていますけれども、しっかりやらなければだめですよ。 ○伴良隆 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○伴良隆 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時42分...