札幌市議会 > 2015-10-06 >
平成27年第 3回定例会−10月06日-05号

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  1. 札幌市議会 2015-10-06
    平成27年第 3回定例会−10月06日-05号


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    平成27年第 3回定例会−10月06日-05号平成27年第 3回定例会                平成27年   第3回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 5 号 )            平成27年(2015年)10月6日(火曜日)          ―――――――――――――――――――――――――――議事日程(第5号)  開議日時 10月6日 午後1時 第1 議案第8号から第15号まで、第20号から第22号まで(市長提出)   (11件に対する委員長報告等) 第2 議案第23号、第24号(市長提出)  ―――――――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第8号 平成27年度札幌市一般会計補正予算(第3号)  議案第9号 平成27年度札幌市介護保険会計補正予算(第2号)  議案第10号 札幌市個人番号利用条例案
     議案第11号 札幌市職員退職手当条例の一部を改正する条例案  議案第12号 札幌市税条例等の一部を改正する条例案  議案第13号 札幌市証明等手数料条例及び札幌市住民基本台帳条例の一部を改正する条例案  議案第14号 札幌市児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案  議案第15号 札幌市火災予防条例の一部を改正する条例案  議案第20号 損害賠償及び和解に関する件  議案第21号 町の区域を変更する件  議案第22号 市道の認定及び変更の件 日程第2 議案第23号 教育委員会委員任命に関する件  議案第24号 人事委員会委員選任に関する件  ――――――――――――――――――出席議員(68人)  議   長       鈴 木 健 雄  副 議 長       恩 村 一 郎  議   員       村 山 拓 司  議   員       村 松 叶 啓  議   員       松 井 隆 文  議   員       中 川 賢 一  議   員       成 田 祐 樹  議   員       かんの 太 一  議   員       岩 崎 道 郎  議   員       松 原 淳 二  議   員       竹 内 孝 代  議   員       わたなべ 泰行  議   員       前 川 隆 史  議   員       平 岡 大 介  議   員       田 中 啓 介  議   員       中 山 真 一  議   員       伴   良 隆  議   員       阿部 ひであき  議   員       小 竹 ともこ  議   員       北 村 光一郎  議   員       中 村 たけし  議   員       林   清 治  議   員       村 上 ゆうこ  議   員       小 口 智 久  議   員       好 井 七 海  議   員       丸 山 秀 樹  議   員       池 田 由 美  議   員       太 田 秀 子  議   員       村 上 ひとし  議   員       石 川 佐和子  議   員       飯 島 弘 之  議   員       こじま ゆ み  議   員       佐々木 みつこ  議   員       宗 形 雅 俊  議   員       よこやま 峰子  議   員       小須田 悟 士  議   員       山 口 かずさ  議   員       小 川 直 人  議   員       しのだ 江里子  議   員       長谷川   衛  議   員       福 田 浩太郎  議   員       國 安 政 典  議   員       小 形 香 織  議   員       細 川 正 人  議   員       長 内 直 也  議   員       五十嵐 徳 美  議   員       山 田 一 仁  議   員       こんどう 和雄  議   員       峯 廻 紀 昌  議   員       桑 原   透  議   員       三 宅 由 美  議   員       ふじわら 広昭  議   員       大 嶋   薫  議   員       伊 藤 理智子  議   員       坂本 きょう子  議   員       高 橋 克 朋  議   員       勝 木 勇 人  議   員       宮 村 素 子  議   員       三 上 洋 右  議   員       武 市 憲 一  議   員       小 野 正 美  議   員       畑 瀬 幸 二  議   員       福 士   勝  議   員       伊与部 年 男  議   員       本 郷 俊 史  議   員       涌 井 国 夫  議   員       堀 川 素 人  議   員       松 浦   忠  ――――――――――――――――――欠席議員(なし)  ――――――――――――――――――説明員  市   長       秋 元 克 広  副 市 長       町 田 隆 敏  副 市 長       板 垣 昭 彦  副 市 長       吉 岡   亨  交通事業管理者  交 通 局 長     相 原 重 則  水道事業管理者  水 道 局 長     渡 邊 光 春  病院事業管理者  病 院 局 長     関   利 盛  危機管理対策室長    河 原 正 幸  市長政策室長      岸   光 右  総 務 局 長     野 崎 清 史  市民まちづくり局長   池 田 佳 恵  財 政 局 長     藤 原 知 朗  保健福祉局長      瀬 川   誠
     子ども未来局長     村 山 英 彦  環 境 局 長     谷 江   篤  経 済 局 長     荒 井   功  観光文化局長      小 西 正 雄  建 設 局 長     若 松 郁 郎  都 市 局 長     京 谷   篤  会 計 室 長     木 村 義 広  消 防 局 長     佐 藤   有  教育委員会教育長    長 岡 豊 彦  教育委員会委員     池 田 光 司  選挙管理委員会委員長  常 田 豊 明  人事委員会委員長    大 塚 龍 児  人事委員会事務局長   堀 口 洋 一  監 査 委 員     藤 江 正 祥  監査事務局長      吉 澤 政 昭  ――――――――――――――――――事務局出席職員  事 務 局 長     本 間 章 弘  事務局次長       小 島 祐 司  政策調査課長      中 田 光太郎  議 事 課 長     酒 井 欣 洋  調 査 係 長     石 堂 正 章  議 事 係 長     深 井 貴 広  委員会担当係長     斉 藤 匡 朋  委員会担当係長     八 代   吟  書   記       太 田 真 司  書   記       下 間 孝 洋  ――――――――――――――――――       開 議 午後1時  ―――――――――――――――――― ○議長(鈴木健雄) ただいまから、本日の会議を開きます。  ―――――――――――――――――― ○議長(鈴木健雄) 出席議員数は、67人です。  ―――――――――――――――――― ○議長(鈴木健雄) 本日の会議録署名議員として五十嵐徳美議員畑瀬幸二議員を指名します。  ―――――――――――――――――― ○議長(鈴木健雄) ここで、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長本間章弘) 報告いたします。  去る9月30日、市長及び教育委員会教育長から、石川佐和子議員文書質問に対する答弁書が提出されましたので、その写しを各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程議案審査結果報告書は、お手元に配付いたしております。  以上でございます。  〔報告書巻末資料に掲載〕  ―――――――――――――――――― ○議長(鈴木健雄) これより、議事に入ります。  日程第1、議案第8号から第15号まで、第20号から第22号までの11件を一括議題とします。  委員長報告を求めます。  まず、総務委員長 北村光一郎議員。  (北村光一郎議員登壇) ◆北村光一郎議員 総務委員会に付託されました議案4件について、その審査結果を報告いたします。  最初に、議案第8号 平成27年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分についてですが、主な質疑として、来年度更新する消防ヘリコプターの運用に当たり、パイロットと整備士が、必要な資格取得のため、海外へ派遣される間、現在の通年運航体制をどう維持していくのか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第8号中関係分は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第10号 札幌市個人番号利用条例案についてですが、主な質疑として、マイナンバー法が制定される中、来年1月の条例施行に向け、限られた日数の作業となり、間に合うのか懸念されるが、準備をどのように進めていくのか等の質疑がありました。  続いて、討論を行いましたところ、日本共産党太田委員から、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。  採決をいたしましたところ、議案第10号は、賛成多数で、可決すべきものと決定いたしました。  最後に、議案第11号及び第15号の2件についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長(鈴木健雄) 次に、財政市民委員長 小川直人議員。  (小川直人議員登壇) ◆小川直人議員 財政市民委員会に付託されました議案4件について、その審査結果を報告いたします。  最初に、議案第8号 平成27年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分、議案第12号 札幌市税条例等の一部を改正する条例案及び議案第13号 札幌市証明等手数料条例及び札幌市住民基本台帳条例の一部を改正する条例案についてですが、主な質疑として、市税のクレジット納付に関連して、一般的な支払い方法として広く定着しており、生活スタイルも大きく変化する中、カードで納付したいとの市民ニーズが増加していると考えるが、いつから導入するのか。カード会社からの引き落とし前に納税者銀行口座が閉鎖された場合、どのような対応になるのか。納税者カード会社支払いを行わなかった場合、本市が責任を負うことはあるのか。マイナンバー制度に関連して、通知カードの送付には、DV被害者など転居の届け出ができない方々への支援を考える必要があるが、再送付に要する費用も国から助成措置がされるのか。市民が個人番号カードの再交付手数料電子証明書の再交付分も含まれていると勘違いしたり、不要な証明書の取得で手数料が請求されたりすることなどの誤解を防ぐため、どのように対応するのか。旧3級品の製造たばこ税率改正について、段階的に引き上げた上で特例税率を廃止するとのことだが、税収への影響額はどのくらいになるのか等の質疑がありました。  続いて、討論を行いましたところ、日本共産党伊藤委員から、いずれも否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。  採決を行いましたところ、いずれも賛成多数で、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第21号 町の区域を変更する件についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長(鈴木健雄) 次に、文教委員長 小竹ともこ議員。  (小竹ともこ議員登壇) ◆小竹ともこ議員 文教委員会に付託されました議案3件について、その審査結果をご報告いたします。  最初に、議案第14号 札幌市児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案についてですが、質疑はなく、討論を行いましたところ、日本共産党平岡委員から、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。  採決を行いましたところ、賛成多数で、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第8号中関係分及び第20号の2件についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長(鈴木健雄) 次に、厚生委員長 丸山秀樹議員。  (丸山秀樹議員登壇) ◆丸山秀樹議員 厚生委員会に付託されました議案第9号 平成27年度札幌市介護保険会計補正予算(第2号)について、その審査結果をご報告いたします。  本件は、超過交付された国庫負担金等の返還に伴い、介護保険会計増額補正を行うものですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長(鈴木健雄) 次に、建設委員長 伴 良隆議員。  (伴 良隆議員登壇) ◆伴良隆議員 建設委員会に付託されました議案第22号 市道の認定及び変更の件について、その審査結果を報告いたします。  主な質疑として、指定道路について、一度の簡易舗装のみで整備が行き届いていない現状にあり、無駄な補修を繰り返さないためにも、認定後、速やかに永久舗装で整備すべきと考えるがどうか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第22号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長(鈴木健雄) 次に、経済委員長 しのだ江里子議員。  (しのだ江里子議員登壇) ◆しのだ江里子議員 経済委員会に付託されました議案第8号 平成27年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分について、その審査結果をご報告いたします。  主な質疑として、男子アイスホッケー予選開催は、冬季オリンピックパラリンピック招致に向けた大事な前哨戦であり、中・高生の関心を高めるためにも、教育委員会と連携した取り組みが必要と考えるがどうか等の質疑がありました。  討論はなく、採決を行いましたところ、議案第8号中関係分は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 ○議長(鈴木健雄) ただいまの各委員長報告に対し、質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(鈴木健雄) 質疑がなければ、討論に入ります。  通告がありますので、順次、発言を許します。  まず、平岡大介議員。  (平岡大介議員登壇・拍手) ◆平岡大介議員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっております議案11件中、議案第8号 一般会計補正予算(第3号)、議案第10号 個人番号利用条例案、議案第12号 市税条例等の一部を改正する条例案、議案第13号 証明等手数料条例及び住民基本台帳条例の一部を改正する条例案、議案第14号 児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案の5件に反対、残余の議案6件に賛成する立場で、討論を行います。  まず、議案第8号 一般会計補正予算(第3号)に反対する理由は、マイナンバーにかかわる予算6億6,613万7,000円が計上されているからです。  日本に住み、住民票を持つ人に一人残らず番号をつけて国が情報を管理するマイナンバー制度本格的運用へ向け、10月から番号を国民に知らせる通知カードの郵送を約5,500万世帯に開始いたします。しかし、内閣府の最新の世論調査でも、過半数を超える56.6%の国民が制度を詳しく知らず、情報漏れへの不安を広げています。さらに、カードは転送不要の簡易書留で送付されるため、独居などで長期入院中の方や、あるいは、DV被害で住居を離れざるを得ない方など、全国で200万世帯以上、本市でも約1万世帯に通知カードが届かないということが明らかになりました。  新たに転居した住所を届け出たら通知カードを再送付するものの、再送付に係るお金は、国が財政措置するのは年内のみで、その後は本市が負担しなければなりません。人権擁護の点でも、DV被害者の番号が加害者に渡る可能性も解決しておらず、やむを得ない事情があって住民登録をしていない人などについての対策もなく、手だても講じられていないということは、重大な問題です。  議案第10号 個人番号利用条例マイナンバーにかかわるものであり、反対です。  医療保険給付、障がい者自立支援給付児童手当など50以上の市民生活にかかわる圧倒的な部分に関係するサービスの情報が対象になっています。さきの代表質問で、市民の個人情報は守り切れるのかとの我が党の質問に対し、市長は、必要なセキュリティー対策を講じてまいりたいと答えるにとどまり、守り切れると明言できませんでした。
     昨年1年間だけでも、政府機関や企業など特定の標的を狙ってウイルスに感染するメールを送りつけ、機密情報を盗み取ろうとするサイバー攻撃は、1,700件も確認されています。ことし6月、日本年金機構で125万件もの情報が流出した後、詐欺と思われる電話がかかるなど、危険性は証明されています。9月には、大阪の堺市で、市の職員が外部に売り渡すために、68万件の個人情報を持ち出し、560人分の情報は既にネット流出しているという事件が起こっています。8月には、マイナンバー制度をかたり、預金口座番号などの個人情報を聞き出そうとする不審な電話や訪問が全国で相次いでいます。高齢者を中心に新たな詐欺の被害が広がるおそれがあり、国民生活センターなどが注意を呼びかける事態が既に起きています。  市民の生活上の細かいプライバシーを一元化すれば、個人情報の漏えいや悪用などの重大な不利益を与える事態になるということは明らかです。また、複雑な仕組みとセキュリティー対策にも、巨額のコストがかかり続けることになります。共同通信のアンケートでは、予算や専門職員が不足しており、マイナンバー制度の実施に不安だと、道内の自治体の64.6%が回答しています。このような状態で、厳重な保管が必要な番号の通知を始めることは、個人情報を危険にさらすものであり、実施に突き進むのは無謀であり、中止すべきことを申し上げます。  また、関連する議案第12号 市税条例等の一部を改正する条例案は、申請書類個人番号記載欄を新たに設けるものであり、議案第13号 証明等手数料条例及び住民基本台帳条例の一部を改正する条例案も、通知カード及び個人番号カードの再交付額を定めるためのものであり、反対です。  議案第14号 児童福祉法施行条例の一部を改正する条例案では、保育士配置基準において、以前から、保健師看護師は1保育所1人に限り保育士とみなしていたものに准看護師を加えることができるようにするものです。  子どもの体調不良や感染症に看護師などがいち早く対応してくれることは、保育所にとっても、保護者にとっても大きな安心です。しかし、看護師等保育士専門性は別物であり、看護師保育士にみなすことができるようにというのは、保育士配置基準の実質的な引き下げです。  日本の保育基準は、世界の中でも最低の基準と言われており、欧米先進国では、3歳児の場合、1人の保育士が6人から8人の子どもの保育を行いますが、日本では1人で20人もの子どもを保育しなければなりません。今年度4月から始まった子ども子育て支援新制度により、小規模保育B型、C型及び家庭的保育事業においては、無資格者であっても保育を行えるように規制緩和を行い、保育の水準を引き下げました。今回の条例改正は、そうした流れの中の引き下げであり、容認できません。  保育は、子どもの心身の発育に関する専門知識を学び、保育資格を持った者が行うべきですが、その労働環境は、2人に1人が非正規雇用、賃金もほかの職種の平均月収よりも13万円少ないなど、劣悪であるために早期離職者が多く、5年未満に半数の方が離職しており、せっかく資格を取得していても保育の職につかない潜在保育士は、全国に60万人以上いると言われています。保育士の働く環境の改善、処遇改善こそ求められています。基準の引き下げではなく、専門性のある保育士をきちんと配置できるように本市が努力すべきであり、反対です。  以上で、私の討論を終わります。(拍手) ○議長(鈴木健雄) 次に、松浦 忠議員。  (松浦 忠議員登壇) ◆松浦忠議員 私は、改革を代表しまして、ただいま上程されている議案11件のうち、議案第8号、第10号、第12号、第13号に反対、残余の議案7件については賛成であります。  まず、賛成の議案のうち、二つについて、指摘をし、改善を求めたいと思います。  まず、その最初は、議案第15号 札幌市火災予防条例の一部を改正する条例案であります。  この条例案は、皆さんもご承知のように、いわゆる消火設備をどのように設置させるかということが条例で決められております。私は、人の命を左右する消火設備、これについては、条例ではなくて、全国一律に法律で定めるべきだ、こう思っていろいろ法律を調べました。そして、消防局からの説明も受けました。消防局の説明は、いわゆる消防法の手引、解説、これをもとにして説明をしているわけでありますけれども、それはどういうことかといったら、いわゆる消防法が定められた戦後の昭和35年ごろ、このときに、それぞれ地域によって風土特性があるからということで、一律に消防設備の設置を法律で定めないということが解説で書かれております。これに基づいて、それ以降、例えば政令市消防局長が集まって、消防庁を交えて、どれを条例にするか、どれを法律にするかというようなことを決めてやっている、こういう説明でありました。  私は、その解説も読みました。解説にはこういうことが書いているんです。その地方の気候または風土の特殊性により、国の法令のみによっては防火の目的を十分に達しがたいと認めるときに限られ、全国的に共通する一般的な理由により付加条例を設けることはできない、こう書いてあるんです。  こういうことからいったら、今の消火設備の設置などというのは全国共通しているわけですよ、これ。西は与那国町から、北は稚内、東は根室に至るまで、共通しているんです。命を守るということについて、これは差がある問題ではない。したがって、こういうことに頼って法令整備をしている国の整備の仕方そのものに問題があるわけですから、札幌市消防局長としては、そういう会合があったときに、やっぱり今の憲法に基づく法律の体系からいったら、これは問題があります、ここの部分はきちっと法律で明記すべきです、こういうふうにして法の改正を求めるべきことなんです。それなのに、みんなが集まって、消防庁の幹部と、それから政令市の消防の幹部が集まって、これは条例だ、これは法律だなんて、憲法のもとにある日本の法体系全体に全く反するようなことを平然と続けてきている。  したがって、これを設置することについては、いいことですから、賛成はするけれども、やはり、法改正をきちっとして、法体系に合うような、そして、どこにいても同じような条件で命が守られるという法律でなきゃならぬ。私は、このことを消防局長に強く指摘をして、今後、消防庁と協議をして法律の改正を求めていただきたいということを指摘しておきます。  それから、賛成した議案の中で二つ目は、今、市長の手元にも写真を渡しましたけれども、議案第22号の市道の認定及び変更の件であります。  このうち、豊平4条5丁目2番22号の地先の私道路、これが今の案件の中に入っております。私は、委員会で、この私道路の路面状況は一体どういうことなのか、悪ければ、即座に来年度に予算措置をして舗装をきちんとしなければだめだ、それに当たっては、水道が入っているのか、下水が入っているのかという質問をしたら、道路認定課長も建設局長もそれに答えられませんでした。調べていませんでした。そして、建設局長は、で順次整備していく、こう答えました。で順次整備するという話は、それはそれなんです。  しかし、少なくとも、きょう、ここで議案として我々が賛成して市道として認定したということになると、あしたから、これはもう札幌市長の管理責任になるわけであります。私は市長の手元に写真をお上げしましたけれども、路面は悪いです。さらにまた、下水、水道も札幌市のものは全く入っていません。水道は、5軒の人がそれぞれ隣接する市道から5本の水道管をそれぞれ引っ張って入っています。下水も、つけているのは、恐らくそれぞれの人が引っ張っているんだと思います。認定に当たっては、こういったものについて関係部局ときちっと相談をする。  そして、認定をしたら、今までのルールでは、大体、10月の3定の議会で認定したものは翌年に整備をするということだったんです。どういう整備をするのが基本だったかといったら、簡易舗装だったんです。私は、簡易舗装をやって、また何年かたって永久という普通の舗装に直すとしたら二度手間になるから、路面状況だとか、今言うような下水、水道の整備状況によっては、翌年に一気にきちっとした舗装に整備してしまう、そのことで二度手間にならないで税金の無駄遣いもしなくて済むということですから、少なくとも私が目にしているところについては、全部、それぞれの土木部長と話をしてそうやっております。  したがって、今後、市長においては、こういうことについてきちっと事前に調べて、そして、認定にかけてくるときには、これをどう整備するかということもきちっと議員に説明する、説明できると。こういうことは道路管理のイロハの問題でありますから、このことを指摘しておきたいと思います。ぜひ、今後、そのようにきちっとやっていただきたいということを指摘して、以上2件については終わります。  さて、最後になりますが、反対した4件のうち、議案第10号は個人番号そのものであります。あとの第8号、そして、第12号と第13号は、現行条例の中に個人番号を利用するということが追加記載されるという内容でありますから、反対であります。  さて、問題の第10号であります。私も、今まで、日本の歴史についていろいろ調べております。そういう中で、皆さんもご存じの方がいらっしゃるかと思うんですが、昭和13年、1938年ですね。このときに、昭和天皇が大日本帝国憲法第9条に基づいて勅令を発します。国家総動員令であります。全ての国民は戦争に勝つために一丸となって突撃せよと、これであります。そして、その後に何が出てきたかといったら、今度は、勤労サラリーマン、この人から確実に税金を取るために、源泉徴収制度、これは世界で初めてでありますが、これが始まります。さらに、国民健康保険制度、そして、きわめつけは厚生年金制度です。これは、全て国民から国が預かる、そして、預かった金は、すぐに支出が伴わないから、いわゆる戦争費用に充てる、こういうことでやってきたことは誰もが否定できない。これは、法律によって事実として行われてきたことでありますから、この中におられる皆さんは誰も否定できないと思います。日本国民は誰も否定できません。  そして、今、国民総背番号制です。一体、何に向かうのか。  さて、世界ではどうなっているかといったら、アメリカは、既に1940年代初頭にこの制度を導入しました。しかし、アメリカは、税金は個人申告であります。それから、イギリスは、導入して、国民の間の不評でやめました。したがって、私は、以前から、この前の住民基本台帳のときから指摘しているのでありますけれども、国民にいわゆる背番号を振って漏れなく税金を集めるよということで、この話が日本で出されてからもう40年ぐらいになりますが、私はずっと反対してきました。  それはなぜかといったら、一つは、やっぱり、国家が洗いざらい国民を管理するということは、国民にとっては、これはもう息苦しい話だ。生きざままで全部管理される。これは、到底、容認できる話ではない。これが一つであります。  それからもう一つ、二つ目は、どんなに防御措置をとっても情報が盗まれないなんていうことはありません。これは、もうドン・キ・ホーテのあの物語でおなじみであります。世界一強いやりだ、片方は、やりを防ぐ世界一の盾だ、こんな話ですから。したがって、こういうことについては、金ばかりかかって、何にも国民の福祉の向上になるようなことはない。こんな制度について、私は、賛成すべきではないと。札幌市も、国からどういう制裁を受けるのか、反対してやってみたらいいんではないですか。私は、ぜひそうあるべきだと思うんです。  したがって、以上の点から、私と堀川議員の2人は、これには賛成できません。今、要点をかいつまんで話しましたけれども、これがその理由であります。どうぞ、議場の皆さん、私の趣旨をご理解いただいたならば、子どもや孫のためにこの法案に反対をしてください。  以上を申し上げまして、討論といたします。(拍手) ○議長(鈴木健雄) 次に、石川佐和子議員。  (石川佐和子議員登壇) ◆石川佐和子議員 私は、市民ネットワーク北海道を代表し、ただいま議題となっております市長提案の議案第8号 札幌市一般会計補正予算案、議案第10号 札幌市個人番号利用条例案、議案第12号 札幌市税条例等の一部を改正する条例案、議案第13号 札幌市証明等手数料条例及び札幌市住民基本台帳条例の一部を改正する条例案の4件に反対、残余の議案7件には賛成の立場から、討論をいたします。  議案第10号、第12号、第13号及び議案第8号の一部は、いずれも札幌市が共通番号制度を運用するための提案です。  昨日、10月5日、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、いわゆる番号法が施行され、新たな12桁の個人番号と13桁の法人番号を国家が強制的につけ、番号通知カードの発送が開始されました。この共通番号制度は、2013年3月の閣議決定の後、わずか3カ月で衆参本会議において可決され、国会審議では、法律で定められた目的以外で番号を利用したり他人に提供したりすることはできませんなどと言われてきましたが、交付の後、番号法の運用前にもかかわらず、法改正が行われ、新たに預貯金の口座番号、特定健診や予防接種の番号づけなどにもひもづけされるなど、番号の利用範囲がどんどん拡大されています。さらには、消費税の還付、クレジットカード等の一体化も検討されるなど、もはや、官民分野をまたぐ巨大な個人情報ネットワークが形成されつつあり、これは、国家が個人情報を掌握することによる国民に対する管理・監視強化にほかならず、自分の知らないところでプライバシーが侵害される危険性ははかり知れません。  政府は、個人番号をひもづけした個人情報は、行政機関ごとに異なる符号をつけてやりとりするため、個人番号を通じて複数機関の情報が芋づる式に漏れる可能性はないとしておりますが、公務員が悪意を持って流出させるような場合への備えは万全ではありません。  また、共通番号制度の運用に当たってのセキュリティー対策に関する私の文書質問に対して、9月30日に市長から回答をいただきましたが、日本年金機構からの大量情報流出、長野県上田市での標的型攻撃メールによる住基ネット緊急遮断など、インターネット接続に起因するリスクは最も警戒すべきものとし、札幌市においては、個人番号等の専用のネットワーク上に保存するほか、さまざまなセキュリティー対策を行っているとのことでした。  しかし、万全な対策は不可能であり、また、全ての自治体の特定個人情報は中央集約型システムとして全国で2カ所の中間サーバーに集められることになっており、そこがサイバー攻撃を受けたときの危険性は甚だ大きく、国全体が壊滅するほどのダメージを受けるのではないかと考えます。  議案第10号 個人番号利用条例案は、番号法の施行により、番号法の第9条第2項の規定に基づき、札幌市が条例を定めることによって、法で定められている事務以外に独自に個人番号を利用できるようにするものです。議案第12号も、税徴収等に個人、法人の番号を利用するため、また、第13号は、通知カード個人番号カードの再交付の手数料、第8号 一般会計補正予算案は、番号カードの配付費用等が含まれております。  番号法は、社会保障、税、災害対策分野の行政事務について限定的に定めているということですが、実際の自治体の事務はこれらのほかに独自の事務を運用していることから、個人番号を利用することが必要になる場合、条例を定める必要があるということです。しかし、これらの議案提案は、共通番号制度に情報漏えいや不正使用の危険性があるにもかかわらず、札幌市が市民の番号利用を積極的に進めることであり、認めることはできません。  市民の生命と財産を守る責任がある札幌市として、国に対して国民の個人情報を守るための責任をただすなど、慎重な姿勢を示すべきであり、共通番号制度の運用を進めるべきではないと考えることから、議案4件に反対をいたします。  以上で、私の討論を終わります。 ○議長(鈴木健雄) 以上で討論を終了し、採決に入ります。  この場合、分割して採決を行います。  まず、議案第8号、第10号、第12号、第13号の4件を一括問題とします。  議案4件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。  (賛成者起立) ○議長(鈴木健雄) 起立多数です。  したがって、議案4件は、可決されました。  次に、議案第14号を問題とします。  本件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。  (賛成者起立) ○議長(鈴木健雄) 起立多数です。  したがって、本件は、可決されました。  次に、議案第9号、第11号、第15号、第20号から第22号までの6件を一括問題とします。  議案6件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(鈴木健雄) 異議なしと認めます。  したがって、議案6件は、可決されました。  ―――――――――――――――――― ○議長(鈴木健雄) 次に、日程第2、議案第23号、第24号の2件を一括議題とします。  いずれも、市長の提出によるものです。  提案説明を求めます。  秋元市長。  (秋元克広市長登壇) ◎市長(秋元克広) ただいま上程をされました議案2件につきましてご説明申し上げます。  まず、議案第23号は、教育委員会委員任命に関する件であります。  札幌市教育委員会委員であります池田官司氏は、来る10月28日をもって任期満了となりますが、引き続き同氏を任命することを適当と認め、議会の同意を得るため、本案を提出したものであります。  池田官司氏は、精神科医であり、現在、北海道文教大学人間科学部教授をされているほか、平成24年10月から札幌市教育委員会委員に就任されている方で、人格、識見ともに高く、教育委員会委員として適任と考えるものであります。  次に、議案第24号は、人事委員会委員選任に関する件であります。  札幌市人事委員会委員であります品川吉正氏は、来る10月31日をもって任期満了となりますが、引き続き同氏を選任することを適当と認め、議会の同意を得るため、本案を提出したものであります。  品川吉正氏は、昭和53年4月に弁護士の登録をされ、札幌弁護士会副会長等を歴任の後、現在、中央労働委員会地方調整委員をされているほか、平成15年11月から札幌市人事委員会委員に就任されている方で、人格、識見ともに高く、人事委員会委員として適任と考えるものであります。  以上で、ただいま上程をされました各議案についての説明を終わりますが、何とぞ原案のとおりご同意くださいますようお願いを申し上げます。 ○議長(鈴木健雄) これより、質疑・討論の通告がありませんので、採決に入ります。  議案2件に同意することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(鈴木健雄) 異議なしと認めます。  したがって、議案2件は、同意されました。  ―――――――――――――――――― ○議長(鈴木健雄) お諮りします。  本日の会議はこれで終了し、明日10月7日から11月5日までは委員会審査等のため休会とし、11月6日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(鈴木健雄) 異議なしと認めます。  したがって、そのように決定しました。  ―――――――――――――――――― ○議長(鈴木健雄) 本日は、これで散会します。  ――――――――――――――――――       散 会 午後1時46分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長        鈴   木   健   雄  署名議員        五 十 嵐   徳   美  署名議員        畑   瀬   幸   二...