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平成23年(常任)経済委員会−06月01日-記録

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  1. 札幌市議会 2011-06-01
    平成23年(常任)経済委員会−06月01日-記録


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    最終取得日: 2021-04-26
    平成23年(常任)経済委員会−06月01日-記録平成23年(常任)経済委員会  札幌市議会経済委員会記録            平成23年6月1日(水曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時1分 ○峯廻紀昌 委員長  ただいまから、経済委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  関係理事者の紹介及び所管事務概要説明聴取を行います。  最初に、病院局からお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、ご発言願います。 ◎吉田 病院事業管理者  経営管理室長以下、順次、自己紹介をさせていただきます。  なお、理事の晴山と関につきましては、診療業務のため、やむなく欠席させていただいておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  (理事者自己紹介) ◎吉田 病院事業管理者  それでは、平成23年度病院事業につきましてご説明申し上げます。  近年、たび重なる診療報酬の引き下げによりまして、医療を取り巻く環境は大きく変化し、医療崩壊と呼ばれる状況となってまいりました。平成22年度には10年ぶりに診療報酬が引き上げられましたけれども、わずか0.19%にとどまっており、全体としては大変厳しい状況に置かれることに変わりはございません。  こうした中、総務省から示された公立病院改革ガイドラインに基づき、当院が果たすべき役割や経営効率化に向けた取り組みなどを定めた市立札幌病院パワーアッププランを、一昨年、平成21年3月に策定し、本年度は最終年の3年目となるところでございます。  平成23年度は、この新パワーアッププランの達成に向け、局実施プランにおいて、診療体制の強化及び病棟機能の再編、働きやすい職場環境づくりと職員の能力向上サービスアップの推進、経営改善への取り組みなどを重点項目に位置づけ、取り組んでまいります。特に、静療院成人部門の本院統合となる精神科病棟の建設につきましては、現在、建設工事を進めるとともに、平成24年度診療開始の準備を着実に進めてまいります。
     今後とも、一層の健全経営を目指して、病院局全職員が一丸となって市民の皆様に求められる医療を提供してまいりたいと考えております。  それでは、病院局の事業の概要につきまして、お手元の資料により、経営管理部長の江本から説明させていただきます。 ◎江本 経営管理部長  それでは、お手元の資料に基づきまして、事業の概要をご説明いたします。  初めに、病院局の機構についてでございますが、資料の1ページをごらんいただきたいと存じます。  病院局は、大きく分けまして、経営管理室市立札幌病院、静療院の三つから構成されております。経営管理室につきましては、1部4課体制で病院の経営部門を担ってございます。市立札幌病院につきましては、呼吸器内科から救命救急センターまで32の診療科のほか、臨床工学科、栄養科の2科、放射線部、検査部、薬剤部、看護部の4部、さらに、医療安全推進室感染管理推進室及び地域連携センターで構成されてございます。また、豊平区平岸地区に精神科を担当する静療院がございます。  ページをおめくりください。  次に、資料2ページの職員数でございます。  こちらは、本院及び静療院それぞれの職員定数を掲載してございます。  今年度につきましては、医師127名、歯科医師2名、看護師731名など、全体で1,085名となっております。  次に、資料の3ページは、23年度予算の基礎となります業務量でございます。  表の左下、合計欄をごらんください。  入院の年間延べ患者数につきましては、26万4,893人、1日平均では724人の患者数を見込んでございます。また、外来の年間延べ患者数につきましては、44万4,615人、1日平均では1,822人の患者数を見込んでございます。  なお、本院の病床数につきましては、病床の利用状況などを踏まえ、今年度より一般病床を46床削減し、感染症病棟8床を含め、合計772床に変更しております。  続きまして、4ページの23年度予算の総括表でございます。  初めに、収益的収入及び支出をご説明申し上げます。  中段の網かけ部分を左からごらんください。  収益的収入の合計は、232億4,000万円を見込んでございます。これに対しまして支出は236億4,100万円を見込んでございまして、差し引き4億100万円の収支不足、いわゆる赤字となりますが、前年度と比べますと2億6,600万円好転する予算となってございます。  次に、その下の網かけでございますが、資本的収入及び支出の計の欄でございます。こちらも左からごらんください。  資本的収入の合計は32億300万円、これに対しまして支出は44億1,900万円で、差し引きでは12億1,600万円の収支不足となってございます。  資金の状況でございますが、右側の収支差し引きの23年度予算Eの欄を中ほどから下へごらんいただきますが、収益的収支の不足額4億100万円と資本的収支の不足額12億1,600万円を当年度分損益勘定留保資金18億357万4,000円で補てんした結果、23年度、単年度としては、下から3段目にございます1億8,657万4,000円の資金残を生じ、その下の前年度までの資金残であります過年度分内部留保資金38億3,007万5,000円と合わせまして、23年度末としては、一番下にございます40億1,664万9,000円の資金残となる見込みでございます。  続きまして、5ページ目は、主要事業としまして、建設改良費の内訳をお示ししてございます。  まず、医療器械購入費等といたしましては、6億円を計上しており、主な内容といたしましては、エックス線コンピューター断層撮影装置、いわゆるCTスキャナーや、手術室の情報モニターの更新などを予定しております。このほか、施設の整備、改修費でありますその他病院整備といたしまして、精神科病棟増築工事や無停電電源装置更新工事などを含め、13億6,000万円を計上してございまして、建設改良費総額といたしましては19億6,000万円となってございます。  精神科病棟の増築についてでございますが、民間の医療機関では対応困難な精神科救急身体合併症医療への対応を目的としまして、本院の南側に新棟を建設し、24年4月からの診療開始を予定しております。現在、静療院では、移転に伴い必要となる入院または通院患者の転院などを進めているほか、先進かつ円滑な運営に向けた院内外の連携等についても検討を行っております。  以上で、病院局事業概要について説明を終わらせていただきます。 ○峯廻紀昌 委員長  ただいまの説明に対し、質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○峯廻紀昌 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者交代のため、暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時12分       再 開 午後1時13分     ―――――――――――――― ○峯廻紀昌 委員長  委員会を再開いたします。  次に、交通局の理事者紹介及び所管事務概要の説明をお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、ご発言願います。  (理事者自己紹介) ◎小西 事業管理部長  それでは、私から、お手元にお配りした資料に基づきまして、交通事業の概要についてご説明させていただきます。  まず、1ページの交通局の組織についてでございます。  機構でございますが、下村交通事業管理者以下、事業管理部長高速電車部長技術担当部長の3名の部長職体制でございまして、職員定数は、表にありますとおり、22年度との比較で5名減の706名となってございます。  なお、財団法人札幌交通事業振興公社への課長職以上の派遣職員は、部長1名、課長2名となっております。  続きまして、2ページでございます。  平成23年度軌道事業会計の概要をごらんください。  こちらでは、路面電車業務量や予算の状況を記載してございます。  まず、(1)の業務量でございますが、営業キロ数在籍車両数運転キロ数につきましては動きがございません。輸送人員でございますが、近年、減少傾向にありますことから、1日平均の輸送人員を22年度予算よりマイナス1.5%減少の2万300人と見たところでございます。乗車料収入でございますけれども、乗り継ぎ割引料金、地下鉄と乗り継いだ場合の80円の割引のうち、従来、軌道事業会計で20円を負担してございました。その20円の負担分を今回は高速電車事業会計で負担することにしたことに伴いまして、乗車人員は減少になりますが、乗車料収入につきましては3.1%増の10億3,700万円と見込んでございます。  次に、(2)の予算総括表でございます。  表中段の網かけ欄のとおり、経常収支は1億5,200万円の赤字、最終的な年度末の資金状況につきましては、一番下の網かけ欄のとおり、約3億6,000万円ほどの資金残となるものでございます。  なお、経常収支の内訳につきまして、次の3ページにグラフであらわしてございます。  予算のポイントといたしましては、グラフの中では、営業損失3.0億円と記載してございますが、乗車料収入広告料収入などの営業収入から人件費、経費、減価償却費営業支出を差し引いた営業収支は、前年度から4,500万円改善して、3億500万円の営業赤字となってございます。また、補助金や支払い利息などの営業外収支を含めました経常収支につきましても、前年度対比で4,600万円改善いたしました1億5,200万円の赤字と見込んでいるところでございます。  なお、グラフのすぐ下の米印のところに記載してございますが、消費税を除いた純損失は1億6,000万円でございます。  次に、(3)の主要事業でございますが、安全運行の確保を図るため、軌道改良工事や老朽化した機器の更新などを予定しているところでございます。  なお、本年3月の点検作業におきまして台車枠の腐食が進んだ車両が発見されましたことから、早期に5台分の台車枠の更新をするため、第2回定例市議会におきまして債務負担行為補正予算の提案を予定してございます。  次に、4ページの平成23年度高速電車事業会計の概要でございます。  こちらでは、地下鉄の業務量や予算の状況を記載してございます。  (1)の業務量でございますが、営業キロ数在籍車両数運転キロ数につきましては大きな動きはございません。輸送人員でございますけれども、駅前通地下歩行空間の開通、あるいは不況の影響を考慮し、1日平均の輸送人員を22年度予算より9,000人減の56万2,000人と予算上は見込んでございます。また、乗車料収入につきましては、輸送人員の減少に加えまして、先ほど電車の部分でご説明しましたけれども、バス及び電車の乗り継ぎ割引分地下鉄側で負担することにしましたことなどから、3.5%減に当たります358億6,300万円と見込んでございます。  次に、(2)の予算総括表でございますが、表の4段目の網かけ欄のとおり、経常収支は34億1,400万円の黒字、最終的な年度末の資金状況につきましては、一番下の段の網かけ欄のとおり、6億1,000万円の資金不足、すなわち不良債務を抱えている状況にございます。  次に、5ページの経常収支の内訳でございます。  グラフであらわしてございますが、ポイントといたしましては、営業収支が前年度から9億6,800万円悪化した60億1,600万円の黒字となってございます。また、経常収支につきましても、前年度から2億7,400万円悪化した34億1,400万円の黒字と見込んだところでございます。  なお、グラフのすぐ下の米印欄にありますとおり、消費税を除いた純利益は31億円となってございます。  次に、(3)の主要事業でございますが、安全対策として南北線可動式ホームさく設置に伴う関連工事、あるいは、老朽化に伴います南北線車両1編成の更新、また、ICカード導入に伴う機器更新などを予定しているところでございます。  次に、6ページの札幌市営地下鉄事業10か年経営計画の概要でございます。  本計画につきましては、平成15年度に総務省が創設いたしました地下鉄事業経営健全化対策実施団体として指定を受けまして策定しました経営健全化計画を着実に推進するための実行プランでございまして、(3)にございますように、五つの取り組みの柱を設定してございます。  計画の進捗状況でございますが、計画8年目を迎えます今年度につきまして、7ページの表にありますとおり、予算段階におきましては、バス、電車の乗り継ぎ割引分を地下鉄で負担することとしたことや、先ほどの駅前通地下歩行空間の開通による乗車人員の減などによりまして、ここに書いてあります五つの収支改善目標のうち、上の三つの目標につきましては、矢印が下に向いているかと思いますが、計画値を下回る見込みでございます。ただし、執行段階におきまして、職員一丸となりまして経費の縮減に努めるとともに、創意工夫により乗車人員の増を図り、計画目標の達成を目指してまいりたいと考えてございます。  今後も厳しい経営状況が見込まれますが、計画目標を達成できるよう、引き続き経営の健全化に努めてまいりますので、委員の皆様におかれましては、ご理解、ご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。 ○峯廻紀昌 委員長  ただいまの説明に対し、質疑はございませんか。 ◆芦原進 委員  ちょっとだけお聞きしますが、高速電車事業は、予定として9,000人マイナスという計画になっていますけれども、地下歩行空間ができたからということです。ただ、これをどうやって乗車増にしていくかということを考えれば、これは質問ではありませんが、やはり、乗る人をふやさないといけないわけです。そこで、さっぽろ駅、大通駅、すすきの駅は100円のワンコインで乗れるように、空気を運んでも人を運んでも一緒ですから、そうであれば100円でも乗せるような工夫が必要ではないかと思うのですが、今後の課題はいかがでしょうか。 ◎小西 事業管理部長  今、芦原委員からご提案をいただきましたように、料金問題は、地下鉄経営にとって欠かせない問題でございます。地下鉄経営全般につきましては、利用増の部分、料金の部分、経営をどう効率化していくか、その3点が議論になっておりますが、今のご提案は非常に魅力的な案かと思います。今、乗り継ぎ割引の話もいたしましたけれども、今後、料金全体の体系の中でどう位置づけるか、あるいは、ICカードSAPICAの普及が進んでいく中で、現在発行しているウィズユーカードをどうしていくか、それら今後の運賃制度全体の中で検討させていただきたいと思っております。 ◆川口谷正 委員  技術担当部長富澤部長にお伺いしたいのですが、JRの事故がございましたね。札幌の交通とは構造が全く違うとは思うのですけれども、技術担当部長の立場で、ご見解があれば聞かせていただければというふうに思います。  私は素人なのですが、毎日走っている電車の部品がぽとっと落ちるというのは考えられないような気もするのです。素人なりの素朴な疑問なのですが、部長の見解をお願いいたします。 ◎富澤 技術担当部長  石勝線事故に関する見解ということでございますが、まず、今、実際にJRでどのようなことが起きたのか調査中ということで、順次、いろいろな情報が入ってまいりますけれども、具体的な直接の原因といったところはまだ不明確でございます。ただ、隧道内で火災に至ったということで、非常に大きな事故で私どもとしても決して他人ごとではないと考えてございます。  構造的に申しますと、今、委員が言われましたように、ディーゼルの軌道車と私どもの電車ではもちろん構造が違いまして、今回話題になっていました推進軸といったものは電車の方にはございませんので、同じことが起きることはありません。それから、火災ということでも、ディーゼルの場合は燃料を積んでおりますので、多分、それが火災が拡大した要因の一つだろうと推測されますが、私どもは燃料を積んでございませんので、そういった意味ではああいった大火災になる可能性は非常に低いのかなというふうには考えてございます。  ただ、今後、原因調査の結果によっては、やはり、ふだんの機器の点検の仕方などで改善の余地が出てくる可能性がございますので、その際は、必要があれば私どもの機器の一斉点検もしくは点検方法の見直し、そういったことについて、今出てくる内容を注視いたしまして、それを参考にしてまいりたいと考えてございます。 ○峯廻紀昌 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○峯廻紀昌 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者交代のため、暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時27分       再 開 午後1時29分     ―――――――――――――― ○峯廻紀昌 委員長  委員会を再開いたします。  次に、経済局及び農業委員会理事者紹介並びに所管事務概要の説明をお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、ご発言願います。 ◎渡邊 経済局長  既に、臨時会でご審議をいただいたところでありますけれども、改めまして、経済委員の皆様には、この1年間、経済局の関係の審議をいただきます。ぜひ、よろしくお願いいたします。  この後、部長から自己紹介をさせていただいた後、産業振興部長から、配付資料に基づきまして経済局事業概要についてご説明申し上げます。  なお、農業委員会坂田会長でございますけれども、けがのため、きょうは出席できてございませんので、その旨、申し伝えます。  (理事者自己紹介) ◎本間 産業振興部長  それでは、経済局事務概要につきまして、お手元にお配りしております資料に基づいて説明をさせていただきます。  まず、経済局の機構及び職員数でございます。  資料をおめくりいただきまして、1ページは産業振興部、2ページは雇用推進部、農政部、中央卸売市場でございまして、4部構成となってございます。  次に、3ページから4ページにかけましては、経済局事務分掌でございます。  5ページ以降が平成23年度の経済局主要事業となってございます。  経済局におきましては、長期的な視点での札幌市産業の目指す姿や行政が果たすべき役割を明確にいたしますため、平成23年1月に札幌市産業振興ビジョンを策定いたしました。  ビジョンでは、具体的な施策展開の方向性として、札幌市経済の成長を牽引する重点分野を明確にしてございます。北海道、札幌の歴史・風土や社会的ニーズなどを踏まえ、食、観光、環境、健康・福祉の四つの分野を重点分野として定め、これらを重点的に振興することで、他のさまざまな産業を牽引する大きな原動力を生み出してまいります。そのことによりまして、多くの雇用を創出し、経済全体の活性化につなげてまいりたいと考えてございます。  今年度は、ビジョンの具体化に向けたスタートの年となってございます。  それでは、具体的な事業につきまして、5ページ以降で説明させていただきます。  なお、説明する事業につきましては網かけをしてございますので、その部分をごらんいただければと思っております。  初めに、産業振興部関係でございます。
     8ページの上から2項目め、産業振興ビジョン推進補助金について説明いたします。  先ほど申し上げました重点4分野の食、観光、環境、健康・福祉に関連する市内企業が実施いたします新製品、新技術の研究開発を積極的に支援いたしますため、既存の各種補助制度産業振興ビジョン推進補助金として整理・統合し、ビジョンに基づいた産業振興を推進してまいりたいと考えております。  続きまして、8ページの下段、札幌みらい資金貸付金でございます。  ビジョンの重点4分野に関連いたします市内企業を対象として、長期かつ低利な融資条件を設定し、札幌みらい資金として45億円余の予算額を計上し、融資枠として100億円を確保いたしました。本資金により、ビジョンに沿った札幌市産業の活性化を金融面からも積極的に支援してまいりたいと考えてございます。  次に、9ページ中段からの雇用推進部関係でございます。  ページをおめくりいただきまして、10ページ、雇用推進費の3項目めの就業サポートセンター等事業費でございますが、当センターは、平成16年10月の開設以来、6年間余りで約25万8,000人の市民の皆様にご利用いただき、就職された方は延べ8,000人を超えております。今後も、女性や中高年齢者等への再就職支援ワンポイントセミナーの実施等、きめ細やかな支援に努めてまいります。  続きまして、次に網かけをしております新卒未就職者若年求職者人材育成事業費でございます。  本事業は、国の交付金を活用したものでありまして、非常に厳しい雇用情勢にあります新規学卒者を中心とした未就職者人材サービス会社などが雇用し、基礎研修企業実習等を行い、次の就職へ向けて支援をするものでございます。平成22年度は、補正予算により実施をしておりますが、平成23年度におきましては、当初予算に計上し、大卒などに加え、新たに高卒未就職者を対象として実施しております。  次に、10ページ中段からの農政部関係でございます。  主な事業といたしまして、10ページの下から3項目めの地産地消推進事業費につきましては、さっぽろハーベストランド等取り組みなどにより、札幌広域圏の地産地消を推進してまいります。具体的には、農業生産者と消費者の相互理解の促進と安全・安心な農畜産物の流通、消費拡大を目指し、収穫祭を初めとする農業、農畜産物のPRや、小学校教育の場で、より近郊農業理解促進に活用いただける啓発資料の作成などに取り組むこととしております。  続きまして、10ページの一番下の新たな担い手対策事業費ですが、昨年度に実施いたしました農地・農家基本調査をもとに、農地の遊休化を防止し、最大限利用していくためのアクションプランの策定や、市民に理解を深めていただくフォーラムの開催、新たな担い手に係る研修に向けた基盤整備などを進めてまいります。  最後に、12ページの中央卸売市場関係でございます。  中央卸売市場は、昭和35年に設立され、半世紀にわたり、市民の台所として重要な機能を担ってまいりました。昨年9月には50周年を記念する市場まつりを開催し、約2万2,000人と多くの市民の皆様にご来場いただいたところであります。  ページの上ほどに水産、青果物の年間取扱量及び取扱額を記載しております。市場開設50年余りを迎えた今日、長引く景気低迷少子高齢化の影響により、生鮮食料品の消費量は総じて減少傾向にあります。こうしたことに加え、直接取引の拡大に伴う市場経由率の低下などにより、市場経営を取り巻く環境は年々厳しさを増してきております。このため、今後10年間の中央卸売市場のあり方を示す活性化ビジョン策定作業市場関連事業者と開設者が一体となって進めるとともに、市場経営の健全化に向けた中期的な経営改革プラン策定作業を並行して行っているところでございます。 ○峯廻紀昌 委員長  ただいまの説明に対し、質疑はございませんか。 ◆恩村一郎 委員  ちょっと伺っておきたいのですが、新卒未就職者のお話がありましたけれども、高等養護学校などで訓練を積んできたお子さんたちの就職は、一般の健常者以上に厳しいという実情があります。その辺に関しては、経済局では何か手だてを考えているのでしょうか。 ◎入江 雇用推進部長  障がい者向けには、国と一緒になって就業支援取り組みを行っております。毎年2回ほど、障がい者就職面接会というものを開いております。札幌市は、その費用の半額を負担しております。 ◆恩村一郎 委員  やっていただくのは結構ですけれども、実情をいろいろ聞いていると、やっぱり、先生たちも相当苦労されていて、特にこういった経済状況の中では本当に厳しいという声ばかり聞こえてくるのです。一般の人たちだってなかなか厳しいのですから、それは余計に想像するところですけれども、もうちょっといろいろな手だてというか、国の一元的なやり方ではなくて、自治体として何かもうちょっとサポートできるような取り組みはできないものかなと思っていたものですから、またいろいろとご相談させてもらいたいと思います。 ○峯廻紀昌 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○峯廻紀昌 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  ここで、理事者交代のため、暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時39分       再 開 午後1時41分     ―――――――――――――― ○峯廻紀昌 委員長  委員会を再開いたします。  次に、観光文化局の理事者紹介及び所管事務概要の説明をお願いいたします。  なお、個々にご指名はいたしませんので、順次、ご発言願います。 ◎山崎 観光文化局長  私ども観光文化局は、札幌の豊かな自然を生かした観光資源や四季折々のイベントを積極的に活用いたしまして、国内外の多くの人たちが交流する活気あふれる集客交流都市さっぽろの実現を目指して努力しているところでございます。また、市民が文化芸術やスポーツを身近に感じまして、気軽に楽しめる環境を整えまして、このまちに誇りを持てる、そのような魅力あるまちづくりを進めているところでございます。  一方で、3月11日に発生いたしました東日本大震災への対応として、自粛ムードや風評被害を払拭しまして、旅行意欲の喚起を図るために必要な取り組みを、現在、鋭意進めているところでございます。  それではまず、本日出席しております説明員の自己紹介をさせていただきます。  なお、観光コンベンション部長につきましては、現在、市長の中国出張に随行しておりまして、大変申しわけございませんが、本日不在でございますので、かわりの説明員として観光企画課長が出席させていただいてございます。  また、文化部の財団法人札幌市芸術文化財団に派遣となっております柴田部長でございますが、体調不良のため、急遽、欠席させていただくことになりましたので、ご了承いただきたいと思います。  では、よろしくお願いいたします。  (理事者自己紹介) ◎山崎 観光文化局長  それでは、観光文化局所管事務につきまして、担当の各部課長から、順次、ご説明申し上げます。 ◎小野 観光企画課長  観光コンベンション部の事業につきまして、お手元の資料に基づいてご説明申し上げます。  まず、1ページから3ページまででございますが、局全体の機構と事務分掌を載せております。  観光コンベンション部におきましては、MICE、これは企業との会議や研修旅行、それからコンベンションやイベント等の総称でございますが、MICEを強力に推進するため、今年度からMICE推進担当課長を新たに設けております。  次に、平成23年度の主要事業でございますが、4ページ以降の資料に基づきまして重立ったものをご説明させていただきます。  初めに、観光コンベンション部所管の事業でございますが、昨年度に引き続き、ホスピタリティーの向上など受け入れ体制を充実させるとともに、札幌が持つ集客交流資源を活用し、これらを効果的にPRすることにより集客交流を促進していく取り組みを進めてまいります。  また、先ほど局長からご説明させていただきました東日本大震災への対応といたしましては、民間事業者や道内中核都市と連携した道内向けの観光振興策を最優先に取り組むほか、海外での風評被害を払拭するため、安心・安全な札幌を海外にPRするために必要な取り組みを現在進めているところでございます。  それでは、主な事業を幾つかご説明いたします。  まず、4ページの中ほどの国際観光促進事業費でありますが、これは、近年、力を入れている海外観光客の誘致に関するもので、アジア圏やロシア、インドなどの新興市場に対する観光プロモーションの事業費でございます。  次に、その四つ下の観光振興プラン策定費でございますが、これは、今後5年間にわたります札幌市の観光施策の方向性や具体的な取り組みを計画化しようとするものでございます。  次に、二つ飛びまして、緊急国内観光プロモーション事業費とその下にございます緊急海外プロモーション事業費でございますが、これは、東日本大震災による自粛ムード払拭や原発事故による風評被害に対応するための経費でございまして、さきの第2回臨時会で補正予算として議決されたものでございます。  次に、5ページ上段のさっぽろ雪まつり魅力アップ事業を初めとしました各祭りの事業費についてでございますが、これは、多くの市民や観光客の皆様に楽しんでいただけるよう、イベントの充実や工夫を図り、魅力を高めたいと考えているところでございます。  次に、その下の藻岩山魅力アップ事業費でございますが、これは、ことし12月の藻岩山のリニューアルオープンに向けまして、施設整備に伴う工事費用の補助等を行うものでございます。  最後に、5ページ下段のMICE推進事業費でございますが、これは、冒頭にも触れましたMICEの誘致のためのマーケティング強化を図るものでございます。 ◎杉本 文化部長  文化部所管の事業につきましてご説明申し上げます。  文化部では、市民の皆さんが多様な文化芸術に親しむ環境をさらに整備していくとともに、貴重な文化財の保護とその活用を図ることによって、魅力あふれるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。  主な事業といたしましては、5ページ以降の文化部の欄をごらんください。  まず、世界的な教育音楽祭でありますパシフィック・ミュージック・フェスティバル事業や、6ページになりますが、11月を文化芸術月間と位置づけ、さまざまな形でアートを楽しんでいただくさっぽろアートステージ事業、そして、「札幌がジャズの街になる」をコンセプトに、まち全体をステージとして繰り広げられるサッポロ・シティ・ジャズ事業を引き続き実施してまいります。  次に、6ページ中段の子どもの美術体験事業のうち、芸術の森美術館に小学校5年生を招待いたしますハロー!ミュージアムにつきましては、今年度から全小学校へ拡大し、展覧会の開設や体験学習を行ってまいります。  同じく、6ページ中段の国際芸術展検討事業につきましては、昨年度までの調査をもとに、検討委員会を設置し、国際芸術展のあり方についての検討を進めてまいります。  また、6ページ下段ですが、地下鉄大通駅からバスセンター前駅までの地下歩行空間にアート作品を展示する500m美術館につきましては、昨年までさっぽろアートステージが行われる11月の1カ月間行っておりましたが、ことしの秋以降は常設で展示をしてまいります。  また、その下の創成川アートワーク事業につきましては、創成川公園のオープンを記念いたしまして、秋に安田 侃氏の野外彫刻展を市内中心部で開催いたします。  次に、8ページ上段まで飛びますが、文化財施設整備費であります。  国指定の重要文化財である豊平館につきましては、耐震補強とバリアフリー化を目的とした改修を行うため、工事の基本設計を行うとともに、保存・活用計画を策定してまいります。 ◎高橋 スポーツ部長  スポーツ部所管の事業につきましてご説明申し上げたいと思います。  札幌市では、世界に誇れるスポーツ都市を目指しておりまして、札幌の特性を生かしたウインタースポーツの活性化と豊富なスポーツ資源を観光客の増加につなげるスポーツツーリズムの推進のために、冬の国際スポーツ大会の誘致に力を注いでまいりました。  先日、JOCの竹田会長が市長と議長、副議長を表敬訪問し、改めて開催を依頼されました2017年アジア冬季競技大会につきましては、2ページに機構図がありますが、調査担当課長及びアジア大会担当係長を配置し、体制を強化し、大会の成功に向けた準備をしっかり行ってまいりたいと考えております。  主な事業につきまして、8ページ以降のスポーツ部の欄をごらんください。  初めに、8ページ中ほどにあります株式会社北海道フットボールクラブ事業費貸付金でございます。札幌市をホームタウンとするサッカーJリーグのコンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブに対しまして、事業費を貸し付けするものでございます。  次に、9ページ上段をごらんください。  札幌ドーム保全計画策定費でございます。今後、多額の費用が見込まれます札幌ドームの保全につきまして、中長期的な計画の策定に取り組んでまいります。  また、5項目下に札幌ドーム10周年記念事業費と書いてありますが、7月3日に開催されます記念事業、6時間リレーマラソンに対しまして補助を行ってまいります。  次に、9ページの中段やや下、学校開放事業運営費でございます。市内の小・中学校の体育館やグラウンドなどを身近なスポーツが行える場所として提供しており、昨年実績で申しますと、約148万人のご利用をいただいております。  次に、10ページ上段でございますが、体育施設運営管理費でございます。主に、区の体育館やプールなどの指定管理費でございます。各施設の運営管理につきましては、指定管理者の皆さんとともに、連携協力しながら、利用者により質の高いサービスを提供してまいりたいと考えております。  次に、10ページ下段のカーリング場建設費でございますが、市民に新たなウインタースポーツを楽しむ機会を提供する通年型カーリング場の建設に着手してまいります。  また、カーリング場につきましては、2013年開催の世界女子選手権の誘致を進めておりまして、国内開催地として札幌が選考されたところでございます。今後、世界カーリング連盟におきまして開催国が決定されることになっておりまして、当初、5月末には決定されるとお聞きしておりましたが、その決定がどうやらおくれているようでございます。その結果につきましては、改めてご報告をさせていただきます。 ○峯廻紀昌 委員長  ただいまの説明に対し、質疑はございませんか。 ◆恩村一郎 委員  ちょっと教えてください。  藻岩山の進捗状況が1点と、それから、スポーツ部の方で、今、札幌に集めて云々という話ですが、全国中学の大会があと3年後ぐらいでしたか、ありますけれども、厚別の競技場の改修問題とか、どの辺まで考えていらっしゃるのか、伺っておきたいと思います。 ◎小野 観光企画課長  1点目の藻岩山の進捗状況についてでございますが、今年度、工事を行っておりまして、山ろく、中腹、山頂の3カ所に分かれて工事を実施しているところでございます。当初の予定どおり、11月末の完成を目指してはおりますけれども、震災の影響で若干の資材の調達おくれがございますが、今のところは何とか年内のオープンを目指して進めているところでございます。 ◎高橋 スポーツ部長  厚別の競技場は、そもそも公園の一環として整備したものですから、環境局の方で管理をしていまして、施設整備については私どももそこまでは聞いておりませんでした。済みません。 ◆恩村一郎 委員  わかりました。  では、そちらの方はまた追っていろいろご相談します。 ◆芦原進 委員  スポーツの方ですが、札幌ドーム保全計画策定ということで、今年度新しく行う事業なのですね。これは、ことし1年で策定が終わるのですか。 ◎高橋 スポーツ部長  札幌ドームも、先ほど説明したとおり、ことしで10周年を迎えまして、いろいろと整備しなければならない事項が出てまいりますので、ことし1年をかけましてしっかりと計画を立ててまいりたいと考えております。 ◆芦原進 委員  札幌ドームは、高齢者の方も若い人も含めて非常に層の広い方がたくさん見えていますし、特に高齢者の方は日ハムの応援等にも大変行かれています。やはり、高齢者に、また障がいのある方に優しいバリアフリー化をもう少し進めないといけないと思いますので、その辺も計画の中でぜひ案件として取り上げていただきたい、こういう要望でございます。 ◆川口谷正 委員  札幌ドームのサッカー場のJリーグ用のピッチがありますね。ことしからでしたか、一般にも一部開放するということを伺ったのです。私も、前から、あれはもっと開放したらいいのではないかと思っていたのですよ。Jリーグのときに入れかえをするということで、一度入れかえると50万円もかかると伺っていますが、終わると、あとは外に出しまして養生して使わせないということで、非常にもったいない施設だなと思っていたのです。  今度、開放することになったことは歓迎するのですが、なるべく格安で、そして、回数も多く、もちろんJリーグのゲームに支障のない範囲ということになろうかと思うのですけれども、それによって施設の収入も当然上がるでしょうし、ピッチも時々踏んでやらないと根がしっかりつかないということもあるのですね。その点について、今後の見通しをお伺いしたいと思います。 ◎高橋 スポーツ部長  指定管理をしています株式会社札幌ドームとも協議をしながら、委員の意見も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。 ◆川口谷正 委員  どうも、ワンクッションあってぴしっと答えがなく、歯がゆい思いをするのですけれども、サッカー場の屋外の観覧席部分は芝生が生えているだけだったと記憶しているのです。もしあそこを開放してゲームをやらせるということになれば、やはり、簡便なものでいいですから、多少の観覧席のようなものもあった方がいいなというふうに思うのです。  いろいろと課題もあろうかと思いますが、今のところ、ドームは、見かけ上は真っ黒黒の黒字経営をやっているわけですよ。あくまでも見かけ上でありますけれどもね。ですから、そういったことへの投資もある程度できるのではないかなというふうに思いますので、答えが出ないかと思いますけれども、頭の片隅に入れていただきたいと思います。 ○峯廻紀昌 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○峯廻紀昌 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時...