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平成 7年第一部決算特別委員会−10月20日-07号
平成 7年第二部決算特別委員会−10月20日-07号

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  1. 札幌市議会 1995-10-20
    平成 7年第一部決算特別委員会−10月20日-07号


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    最終取得日: 2021-04-26
    平成 7年第一部決算特別委員会−10月20日-07号平成 7年第一部決算特別委員会             札幌市議会第一部決算特別委員会記録(第7号)                 平成7年10月20日(金曜日)       ────────────────────────────────── ●議題 付託案件の審査 ●出席委員 33人(欠は欠席者)     委 員 長  川口谷   正 君         副委員長  佐々木   肇 君     委  員  山 田 信市郎 君         委  員  小 谷 俵 藏 君     委  員  室 橋 一 郎 君         委  員  常 本 省 三 君     委  員  大 越 誠 幸 君         委  員  村 山 優 治 君     委  員  上瀬戸 正 則 君         委  員  道 見 重 信 君     委  員  新 山     君         委  員  堀 川 素 人 君     委  員  鈴 木 健 雄 君         委  員  勝 木 勇 人 君     委  員  高 橋 克 朋 君         委  員  澤 木 繁 成 君     委  員  富 田 新 一 君         委  員  加 藤   斉 君   欠 委  員  畑 瀬 幸 二 君         委  員  岩 木 みどり 君     委  員  小 野 正 美 君         委  員  常 見 寿 夫 君     委  員  春 原 良 雄 君         委  員  柿 崎   勲 君     委  員  義 卜 雄 一 君         委  員  涌 井 国 夫 君     委  員  高 橋 重 人 君         委  員  武 藤 光 惠 君
        委  員  宮 川   潤 君         委  員  山 口 た か 君     委  員  中 嶋 和 子 君         委  員  福 士   勝 君     委  員  田 中 昭 男 君         委  員  松 浦   忠 君       ──────────────────────────────────       開 議 午後1時 ○川口谷 委員長  ただいまから,第一部決算特別委員会を開会いたします。  報告事項でありますけれども,畑瀬委員からは欠席する旨,山田,福士両委員からは遅参する旨,それぞれ届出がありました。  それでは,議事に入ります。  最初に,第9款 教育費 第5項 社会教育費の質疑を行います。 ◆山口 委員  私は,図書館に関しまして数点お尋ねしたいというふうに思います。  図書館問題につきましては,これまでもたびたび代表質問委員会等でさまざまな提言をさせていただいておりますし,またことしの文教委員会道外視察行政視察は,各地の図書館を見てまいりまして,私ども,さらに勉強をしなくてはいけないという思いを新たにしているところでございます。本市の図書館につきましては,1区に1館ということでずっと来まして,間もなく分区になります清田,あそこの1館ができまして,各区全部終了というふうになっております。その後の計画につきまして,まだ明らかにされておりません。  私どもは,生涯学習のかなめとして図書館が非常に大きな役割を果たしているという認識から,自転車で行ける範囲,もっと子供たちが,いつでも日常的に行ける範囲で図書館が必要だというふうに考えております。そのことも含めまして,図書館計画はどのような進捗状況になっているのか,いつごろ計画ができるかということについて,初めにお尋ねしたいというふうに思います。  それから2点目でございますが,もちろん,これは図書館計画の中身にかかわる大事な部分でございますけれども,以前,北2条に図書館がありましたときは,隣接して子供図書館がありまして,大人が図書を選定している間,隣の図書館で子供たちがお話を聞かせてもらったり,本を選ぶというようなことで,非常に親としても安心して図書館を利用させられたし,自分自身もまた利用できたというようなことがございます。現在の新しい中央図書館では,1階が大人も子供も同じフロアになっておりまして,子供たちもやはり静かにしなくてはいけないとか,遠慮がちに使っているような状況もございます。専門のカウンターというのもございませんし,そういう意味では,子供の図書館というものが単独館なり別な場所に必要ではないかということを常々感じている次第でございます。  現在の中央図書館は,すでに手狭になっているというふうに感じますし,そのような意味でも,たとえば隣接している埋蔵文化財センター,これは博物館構想の中でいろいろ議論があるかというふうに思いますし,博物館自体がどのようなコンセプトでつくるのかということがまだ明らかにされておりませんので,埋蔵文化財がどのような位置づけがされるかということについても,まだ明らかになっておりませんけれども,たとえば博物館構想の中で埋蔵文化財センターが一体なものとして,あそこから移転というようなことも十分可能性としてはあるのではないかなというふうに考えます。たとえば,そのようなときに,隣接したあそこの文化財センター子供図書館として位置づけると,そのようなことも可能性としては非常にいいのではないかというふうに考えるわけですけれども,この子供図書館についてどのようにお考えか。  それから3点目ですけれども,現在,中央図書館のほかに各区に地区図書館が1館ずつございまして,それ以外に,区民センター図書室あるいは地区センター図書室,図書館ではないけれども図書室ということで運営をされております。私どもは,ぜひ図書館法に基づく図書館をつくるべきだということで,ずっと主張してまいりましたが,この地区センター図書室はどのような位置づけになっているのか,どのようにお考えかということについて,3点目お伺いします。  それと,地区センター図書室に関連いたしまして,現在,オンライン化の計画があるというふうにも聞いておりまして,利便性は確かに高まるというふうに思いますけれども,地区センターは地域の運営委員会に委託をして運営をされておりますので,地域の方が貸出しなどのさまざまな業務をなさっているという,そういう状況の中で,果たしてプライバシーの保護など,オンラインになったとき守られるのかどうか,課題が非常に多いというふうに考えますけれども,それについてどのようにお考えか,この3点について伺います。 ◎櫻田 中央図書館長  1点目の図書館の複数館計画についてのお尋ねでございます。  図書館の複数館計画につきましては,現在,次期5年計画における図書館行政の課題の一つといたしまして検討を進めております。したがいまして,まだ具体的に申し上げられる段階にはございませんが,限られた財源枠のもとで,山積するさまざまな行政需要にこたえていかなければならない本市の厳しい現状も,ご案内のとおりでございます。こうした厳しい環境のもとにございますけれども,私どもとしましては,ただいまのご提言の趣旨も念頭に置きまして,引き続き取り組んでまいりたいと,こういうふうに考えております。  それから,2点目の博物館構想を前提としての子供図書館の設置の話がございました。  本市の博物館計画につきましては,目下,基本構想委員会におきまして,設置の理念でありますとか,基本的性格について,検討が進められている段階でございますが,仮定の話としまして,もしこの構想の中で埋蔵文化財センターが移転をするということになりました場合は,ただいまの埋蔵文化財センター保有面積が大体1,500 平米ほどございますので,跡利用計画の検討の段階で,ご提言の子供図書館の設置につきましても,選択肢の一つとして検討されることになろうかというふうに考えております。  3番目の地区センターの図書室についてのお尋ねでございます。  地区センターの図書室の位置づけについてでございますが,ご承知のとおり,地区センターは,地域社会段階的広がりに応じたコミュニティーの形成を図るため,区と近隣住区を結ぶ地区に,文化,スポーツなどを通じた地区住民コミュニティー活動の拠点となる施設として設置するということにされております。  図書室は,その中の文化的機能の一つとしまして大きな位置を占めておりまして,多くの方々に親しまれますとともに,高い評価もいただいております。また,本市図書館ともネットワークで結ぶ等によりまして有機的連携を図っておりますので,図書館行政の一端を担っているものと認識いたしております。  2点目の地区センター図書室におけるプライバシー等の問題についてでございます。  ご指摘の点につきましては,今後,いまお話しありましたように,地区センターにも順次オンライン化を進めていくという計画になっておりますこともありまして,十分注意を払っていかなければならぬというふうに考えております。したがいまして,施設を所管しております市民局のほうとも協議しながら,委託の契約に,この点を明確にする条項を盛り込みたいというふうに考えております。  それから,職員の研修につきましても,当市職員としての資質の向上とともに,プライバシー等の倫理の徹底を図るために実施をしてまいりたいと,このように考えております。 ◆山口 委員  計画についてですけれども,複数館構想については,財源の厳しい中でも検討中ということで,私としては複数館になるというふうに理解をいたしましたので,それについては,ぜひ積極的に進めていただきたいというふうに思います。まだ具体的に出てこないということでしたけれども,大体これまでの委員会の議論も聞いておりますが,具体的に出てきてからではかなり遅くて,固まってしまっていることが多いものですから,特別委員会でも各委員の方々,固まらないような段階で,5年計画の中でぜひ盛り込んでほしいという意見が連日出されているわけなのです。その辺も,きっちりでき上がる前に,さらに市民参加なり市民要望を聞くような形で複数館構想も含めました図書館計画をつくっていっていただきたいというふうに思うわけです。  それから,子供図書館につきましても,現在,図書館間はオンラインで結ばれていまして,相互貸借なんかできるようになっていますけれども,子供の場合は,ほとんどそこへ行って,見て,なければ借りないということで,コンピューターでつながっているから,ないものは,ほかの図書館から取り寄せられるのだよということがまだ理解できなくて,目で見て,そこになければ終わりというようなことも多々ございます。そういう意味では,子供のレファレンスも含めた子供カウンターの設置とか,そういうことが望まれるわけですから,ぜひ子供図書館の計画も積極的に取り組んでいただくということを要望したいと思います。  それから,地区センター図書室ですけれども,いま,プライバシー,それから研修のことでお答えございましたけれども,図書館は図書館で,借りる本なりは思想信条の自由ということを保障されなければいけないという,図書館員倫理綱領,それから図書館の自由に関する宣言などを踏まえまして運営されるべきであります。そういう意味では,図書館の人というのがとっても大事だということを常々感じております。行政視察で参りましたときも,明確に「人です」とおっしゃった自治体の職員の方もいらっしゃいます。建物ではなくて,図書館は人ですというふうにおっしゃいました。  これからの札幌を担う子供たちが,どんな読書環境にあるかというのは,非常に重要な課題ではないかというふうに思うわけなのですけれども,それを踏まえまして,ぜひ地区センター図書室はきっちりと図書館として位置づけ,分館として位置づけることを再度求めたいというふうに思います。  次に,それらも含めまして,計画の中で開館日のことなのですけれども,現在は,祝日は開館されておりませんで,日曜日だけというふうになっています。たとえばゴールデンウイークなんかも,非常に先日問題になったかというふうに思いますが,4月末から5月初めの1週間は,館内整理や祝日ということで,ほとんど開館していないという中で,市民の方も行って初めて知って,びっくりするというような状況がありました。私のところへも何人もの方からそういうお声が届いておりまして,祝日開館について,来年以降の計画も含めまして,開館するお考えがあるかないかについてお伺いをしたいと思います。  それから,前回も取り上げましたが,貸出冊数制限というのが,いま4冊というふうになっておりますが,私は,先日,剣淵町に行ってまいりまして,絵本の館というところを見てまいりました。本当に子供たちのためにいい絵本がたくさんそろっておりまして,全国から貸出しを受けているのですね。貸出冊数の制限もなしで,地域の制限もなしということで,希望者には郵送で貸しております。そのようなことも含めて,4冊というのは余りにも少ないのではないかというふうに考えるわけですが,貸出冊数の制限について,ふやすお考えはあるかどうかということについてお伺いをしたいと思います。 ◎櫻田 中央図書館長  地区センター図書室の分館化についての再度のお尋ねでございます。  地区センターにつきましては,先ほどお話しありましたように,地元の運営委員会に委託しておりますが,このセンターは,先ほど申し上げましたけれども,コミュニティ活動の拠点としまして,地域に密着して運営されておりまして,保有するそれぞれの機能との相乗効果によりまして,コミュニティーの形成に大きな成果を上げてございます。したがいまして,図書室もこの中の中心機能の一つとしまして,他の機能とも一体の形で運営されることが,施設の性格上望ましいというふうに考えておりますので,現行どおりの運営の仕方が,私どもとしては望ましいというふうに判断をいたしております。  それから,祝日開館についてのお尋ねがございました。  ご指摘のとおり,本市図書館を祝日に開館することにつきましては,市民の強い要望もございますし,その必要性につきましても十分私どもとしては認識をいたしております。しかしながら,ご承知のとおり,この問題は職員の勤務体制でありますとか勤務状況に大きくかかわる事項でございます。さらには,これに伴う庁舎の管理の面でありますとか,財政負担の問題などクリアしなければならない要件が多々ございます。今後の検討課題とさせていただきたいというふうに考えております。  それから,図書の冊数についてのお尋ねでございますが,現在,4冊ということでやっておりますが,市民の要望あるいは他都市の状況等も踏まえまして,これをふやす方向で現在検討をいたしているところでございます。以上でございます。 ◆山口 委員  地区センター図書室位置づけにつきましては,考えが私などと違うわけですけれども,これについては,引き続き提案もしてまいりたいし,議論もしていきたいというふうに考えます。  それから,祝日開館についてなのですけれども,これは組合とのいろいろなお話なんかもあるかというふうに思いますが,行政は最大のサービス産業であるというふうなことを踏まえますと,ぜひこれは何とかクリアをしていただきたいということを再度求めておきたいと思います。  最後の質問になりますけれども,先ほども,建物ではなくて,一に人だというふうに申しました。本市では,現在,専門職制度をとっておりませんけれども,絶対これは司書が必要であるということは痛感をしております。きのうは,学校図書館の問題で,福士委員のほうからも司書教諭の配置ということでございましたけれども,ぜひ札幌市でも司書の配置ということで,専門職制度のあり方という点で,ぜひご検討いただきたいと思います。先日,生涯学習フェスティバルが終わったところでございまして,生涯学習の観点から,再度,図書館の重要性というか,あり方についてどのようにお考えか,確認ですけれどもお伺いをして,司書についても,あわせてお考えを伺って質問を終わりたいと思います。 ◎櫻田 中央図書館長  司書の専門職化についてのお尋ねがございました。これにつきましては,たびたび議会の中で質疑が行われてきた経過がございます。  ご指摘のとおり,図書館につきましては三つの要素がございまして,まず一つは,図書でございます。それからもう一つは,施設ということでございまして,そのほかに人ということがございますけれども,その中で人の要素が75%を占めるというふうに言われております。すなわち,図書館は人であるというご指摘はそのとおりであるというふうに思いまして,人間の関係につきましては,大変重要なことであるというふうに受けとめてございます。  ただ,司書の専門職化につきましては,これは本市のいわゆる人事制度の根幹にかかわる事項でございまして,簡単にまいる問題でございませんので,引き続き検討課題とさせていただきたいと,このように思っております。  それから,最後の図書館と生涯学習の関係でございます。ご承知のとおり,本年4月に札幌市生涯学習推進構想が制定されたところでございますが,この構想は,市民のだれもが,いつでも,どこでも,みずからの意思と選択に基づいて学習を実践でき,その成果が適切に出されるよう,総合的かつ体系的に施策を推進するものであるということになっておりまして,市民の生涯学習を支援し,学習環境を整えることに主眼を置くということになっております。私どもとしましても,図書館を,生涯学習を支援するための重要な施設と位置づけておりますので,これまでも施設の拡充等に努めてまいりましたが,今後も,より一層整備向上に向けて努力をしてまいりたいと,このように考えております。 ◆岩木 委員  私は,本市の留守家庭児童対策について,二,三お伺いをしたいと思います。  この件につきましては,10月9日,文教委員会連合北海道札幌地区連合札教組等5団体からも,この施策の今後のあり方について陳情があり,初審査を行なったところであります。また,さきの代表質問におきまして,社会党会派先輩議員であります加藤委員が,福祉問題の中でこの対策について質問を行なったところでもあります。その答弁の中で,教育委員会としての今後の方向が一応示されているのではないかと思います。  その内容ですが,確認の意味で申し上げます。  この事業が小学校低学年の児童を対象としていること,また,児童の日常の行動範囲を考えると,身近なところで施策が行われることが望ましく,そのために,地域の公的施設の活用も含め検討するということでありました。この施策をさらに拡充していくことを示唆したものと,私は理解しております。  さて,昨年,国では全国的少子化の傾向の対策としまして,積極的に子育てを社会的に支援していこうということでエンゼルプランを作成したところでもあります。本市では,このような社会的な状況にも対応して,児童会館の整備を積極的に進め,現5年計画でその目標をほぼ達成しようとしているわけであります。  ただいま申し上げましたような世の中の変化,あるいはさまざまな市民要望が上げられておりますけれども,今後の留守家庭児童施策を進めるに当たって,児童の減少による各学校の空き教室をどう地域で生かしていくか,学校の資源,空き教室,そういったものをどういうふうに活用していくのか,そのことに私ども会派では注目をいたしております。本市の財政的負担を考えても,既成の資源を有効的に活用することは大変意義のあることではないかというふうに考えてもおります。  そこで,平成8年度から次期5年計画が始まるわけでございますけれども,現在,その策定作業も大分進んでいるのではないかと思います。次期5年計画の中で,この公的施設の活用に着目し,計画の中でどんなふうになっているのか,現時点でどこまでそういったことが進んでいるのか,明らかにしていただければと思います。質問の1点目でございます。 ◎小川 社会教育部参事  次期5年計画の中で,留守家庭児童施策において,どのような地域の公的施設を活用し,施策を行おうとしているのかというご質問にお答えいたします。  さきの代表質問でお答えしておりますが,この施策の対象としている児童は,委員のご指摘のとおり,小学校の低学年でございます。また,児童の日常の行動範囲を考えますと,児童の身近なところで施策が展開されることが望ましいと認識しているところでございます。  このようなことから,次期5年計画におきましても,今後も児童の健全育成の観点に立ち,より細やかな施策の展開を図るため,たとえば,いまお話のありました学校を初め幼稚園,保育園,地区会館などを視野に入れながら,公的施設の活用について検討しているところでございます。  これらの活用に当たりましては,利用する際の子供の利便性,安全管理,施設設備などにおける問題点等について,いろいろな角度から総合的に検討を重ねており,あわせて国や他都市の動向,さらに議会に提出されております陳情の審議の推移を見ながら,対応を考えてまいりたいと考えております。 ◆岩木 委員  公的な機関をいま挙げていただきましたけれども,私どもの知り得ている範囲でも,たとえば青少年のためのLet'sでありますとか,いろいろな知恵を出すと,建物はあっても余り有効的に機能していないというところもあるようでございますので,そういったことも含めまして,ぜひ見直しをお願いしたいなというふうに考えております。  続いて,学校はあくまでも教育活動の場でありますので,それはもう当然のことでありますけれども,学童保育の立場で論議する場合は,あくまでも空き教室余裕教室を前提にして申し上げているわけであります。  管理上のことからいえば,いろいろなことが出てくるかと思いますけれども,現在,そういう状況の中でありましても,17校では,学校方式留守家庭児童を預かっておりまして,きわめて評判もよいわけでございます。  ぜひこの問題につきましては,私は,この事業が始まって,すでに15年ぐらい経過しているのだと思います。15年の差があって,私がこの場に立つのは,かなり自分なりに努力をし,理解をするための作業をしたと思います。しかし,何といってもこのギャップは埋めることができないかもしれません。私も,実に私の同僚たちも,本当に子育てで苦労しながら職場で仕事も一生懸命やっておりました。そういう仲間たちのためにも,私は,この問題について頑張ってまいりたいと思います。どうぞ前向きな結論を早くお願いしたいと思います。最後は要望になりましたけれども,これで終わります。 ◆義卜 委員  それでは,私のほうから,学校週5日制の今後の施策についてお伺いをしてまいりたいと思います。  5日制は,平成4年9月というきわめて変則的といいましょうか,当初,初年度のスタートというところから始まればよかったのでしょうけれども,こういうきわめて変な時期に導入をされたということでございましたけれども,これは教育委員会の皆様方,あるいは各学校,あるいはPTAの方々,地域の方々のご協力によりまして,おおむね現在は順調に推移しているのではないかと,私はそう思っているのですが,問題は,今後,制度の趣旨といいましょうか,これにのっとった施策がどこまで展開されていくのかという,行政としての今後の展開が問われているというふうに思っております。  その意味で,私は,若干の懸念といいましょうか,心配といいましょうか,あると思います。  中教審が平成8年度に結論を出すと,何年から完全実施に移行するかという結論を出すということですので,各都道府県の教育委員会の皆様方もそれぞれいろいろな情報を集めて,これは今世紀中にはないだろうということで進めておる教育委員会もありますし,いや,あるのじゃないかということで,いろいろな諸準備をされている教育委員会もあるわけでございまして,それは中教審の結論を待たなければなりませんけれども,私は,いずれにいたしましても,いろいろな懸念材料があるわけでございますので,できるものであるならば,いまから進めていく,受入れを万全の体制で進めていく必要があるのではないかと,このように思っております。  もともと5日制というのは何で始まったのかと。すでにスタートして3年たったわけでございますけれども,これは,いまさらここで申し上げるまでもないわけでございますけれども,どうしてこれが始まったのかという,その原点といいましょうか,趣旨というものをもう一度ここで,その趣旨にのっとった施策を,行政の皆さん方は押しつけるということはしてはいけないわけでございますけれども,そういうことをさらに今後展開していく必要があるだろうと。  毎度言われていることでありますが,PTAの会合でも言われていることでありますけれども,学校・家庭・地域の有機的な連携を図っていくと,代表質問におきましても,何回かのご答弁で,教育長もそのようなことを申されておりますが,なかなかこれが,口で言うのは簡単でございますけれども機能していないと。三百何校ある学校ですので,全部が全部というふうにならぬでしょうけれども,そういうことを考えますと,もう一度,この趣旨にのっとったことをいまからやらなければ,完全実施のときに,果たしてこれで軟着陸できるのかというような不安を私は持っております。  土曜日の過ごし方ということで,いろいろな選択肢があるわけでございますけれども,まず子供たちが本当にその地域で主体的といいましょうか,自主的に何かをやるということが一番望ましいわけでございまして,第三者あるいは行政が型にはめたようなことは,札幌市は一切やっていませんけれども,そのようなことはこの本旨にも反するわけでございますので,多様な選択肢をどんどん提供していくと。しかし,いままで努力はされておりますけれども,現に社会全体がまだ週休2日になっていないということもありましたり,留守家庭の方,あるいはいろいろな障害を持っている方なんかおりまして,その方々のためにも,やはり何かをこれからしていく必要があるのではないかと,このように思っております。  そういうことで,いろいろな選択肢をつくるわけですけれども,札幌市教育委員会としましては,スタートした平成4年9月以降,いろいろな選択肢がある中の一つとして学校施設,主に体育館だったと思うのですが,体育館を中心に学校開放事業というものを,これはPTAの皆さん方のご協力を得ながら進めてきたわけでございますけれども,その開放事業の実績といいましょうか,推移を踏まえて,どういう認識をお持ちか,1点目お伺いします。  それから2点目でございます。これはいろいろなところで,5日制に関しましては調査されておりますけれども,札幌市教育委員会としての独自の意識調査といいましょうか,そういうものがあれば,その結果のデータをお示しを願いたい。あわせて,子供たちがどのような評価をされているかということもありましたら,まずお示しを願いたいと思います。 ◎羽田 社会教育部長  学校週5日制に関する施策についてお答えを申し上げます。  1点目の5日制学校施設開放事業の実績についてでございますが,小学校につきましては,平成4年度は199 校中189 校,平成5年度は203 校中177 校,平成6年度は205 校中144 校の開放を行なっており,養護学校につきましては,各年度とも3校全校を開放しております。さらに,平成7年度の現時点での開放状況について申し上げますと,小学校は207 校中114 校,養護学校は3校中2校となっておりまして,開放校は,いまお示ししたとおり,年々減少をしてきております。  その評価でございますけれども,この制度の実施当初は,子供や家族にも戸惑いがあったものの,制度の定着につれまして,親や友人とともに過ごすなど,それぞれの生活パターンを見出して,児童・生徒の行動範囲も次第に広がっていきまして,週休日の過ごし方も多種多様化してきたことが背景にあるものと考えているものでございます。  次に,2点目の5日制に関する意識調査の結果についてでございますが,まず,学校週5日制に対する保護者の賛否につきましては,実施前の意識といたしまして,30%強が賛成をし,条件つきを含めますと約65%が賛成でございましたが,実施後の昨年10月に行いました調査では,57%強が賛成をし,条件つきを含めますと77%弱が賛成となっているものでございまして,着実に保護者の学校週5日制への理解が深まっているものと考えております。  また,休業土曜日に対する児童・生徒の意識についてのお尋ねでございますが,平成6年10月の調査では,「どちらかというとよかった」を含めまして「よかった」と答えた者は,小学生約89%,中学生が約93%となっておりまして,休日がふえたことにつきましては,素直に歓迎する結果となっているととらえております。  週休日の過ごし方に対する子供たちの評価につきましては,小学生,中学生ともに7割近い児童・生徒が「楽しかった」あるいは「ゆっくり過ごせた」としておりまして,残りの約3割は,「疲れた」「忙しかった」あるいは「楽しくなかった」という答えをしているところでございます。以上でございます。 ◆義卜 委員  まず,学校開放の件ですが,私は,年々低下してきていることは,むしろ望ましいことであると思っております。これは,スタートしたとき以来,学校の関係者も私もそういうふうに思っているのですけれども,このスタートしたときには,学校依存体質を改めましょうというのが一つの要素であったわけですので,開放はどうしても,いろいろな家庭の事情があって学校に行くという方もおりますけれども,総体として見るならば,人数が減ってきていることは歓迎すべき点であろうと思います。と申しますのも,開放したからには,必ず先生が学校に行くということもあるわけですので,そういうことも考えますと,この傾向は歓迎されていいのかなと思うわけです。  しかし,いまの調査の結果にもありますように,じゃ,子供はどうかというと,いまのご答弁では,着実に深まっていると。その深まっている中身は,これまた別な議論なのですけれども,子供たちにとりまして,じゃ,ゆとりがあるとか,あるいは楽しかったというのが多いことは多いのですが,3割ということもあるわけですね。これは家庭のいろいろな事情とか,さまざまなことが背景にあるのでしょうけれども,そういうことを踏まえますと,またそれなりのきめ細かな施策をやっていく必要があるのではないかと,このように思います。したがいまして,これから子供たちが学校を離れて,もっと地域で参加意欲がわくような,そういった場を提供していくという,そういうきめ細かなソフト面をどんどんと展開していく必要があるのではないかと思っております。  そこで,質問でございますけれども,先ほど申しましたように,いずれ,毎週毎週の土曜日が休みになるわけでございますので,今後の施策を推進していくに当たっての課題,これをどのようにとらえているか,また,その課題にどのような対応をされようとしているのか,お伺いをいたします。 ◎羽田 社会教育部長  学校週5日制の拡大に伴います事業の課題と対応についてのお尋ねでございますが,本年4月の学校週5日制の月2回の実施に際しましては,学校,地域,そして行政,社会教育団体等の代表者で構成をしております札幌市学校週5日制協議会を開催をさせていただきまして,学校,家庭,地域の協力体制,啓発活動等の一層の推進について確認をさせていただいたところでございますが,さらに週5日制の拡大に伴い,子供たちが有意義に週休日を過ごせるよう,関係機関と密接な連携をとりながら,先ほど段々のお話がございましたこの制度の趣旨に沿った事業を推進することが主要な課題と私どもも認識をしているところでございます。  これまでも,児童会館の設置であるとか,青少年科学館の2期整備の着手,そして定山渓自然の村の建設推進計画などを初めといたしまして,コミュニティドームや温水プール等の体育施設につきましても,逐次整備を進めてきたところでございまして,今後も本市の特性を生かしながら,休業日に子供たちがさまざまな体験や学習ができる施設の拡充に努めてまいりたいと,このように考えているところでございます。  また,ソフト面におきましても,サタデーテーリングや青少年科学館における親子科学教室など,子供たちが気軽に参加できる事業等につきましても,全庁的に実施をしていただいてきているところでございますが,今後につきましても,子供や保護者の意向調査などを実施をいたしまして,それらから出てくるニーズを十分反映しながら,一層の充実に意を用いていきたいと考えているものでございます。以上でございます。 ◆義卜 委員  それぞれの部局でいろいろな施策を展開されてきているということは,私も知っております。この制度がスタートするに当たっての調査研究校というのですか,これを十何校か指定をして,されてきたその実践例というものも,こういうふうになっていまして,本当に趣旨にのっとって進めているなということもあります。  しかし,その一方で,先ほど来申し上げていますように,3年を経ているわけですけれども,依然としてばらつきがあると。ばらつきがあるということは,地域の方々の意識の問題も多分に私はあると思います。しかし,趣旨にのっとったことをやりたいのだという方々がおっても,まだまだそれを手助けしてくれるような場がないということだと思います。  昨年の文部省の調査ですので,これは札幌市ももちろん入っているのですけれども,どういうふうに子供たちが市町村に要望を出しているか,また,保護者は市町村に何を要求しているかというアンケートなのですけれども,これは,私は,おおむね全国の数値というのは札幌市も当てはまると思っています。まず一つには,「子供は何を市町村に要望しているか」という設問なのですが,「遊びや学習の場所の情報をもっと提供してほしい」というのが48.6もある。また「団体・グループの活動,催物,講座などの情報を提供してほしい」が20%もあるわけですね。合わせれば約7割あると。その一方で,保護者に対して「市町村に何をしてもらいたいか」というその問いかけに対しましては,これまた「子供の学校外活動に関する情報を提供していただきたい」と,こういう声が36.3%もあると。家族で参加できる催物,地域活動,講座などの開設を望んでいる方々が,これまた35.6,合わせますと70%を超えているわけですね。  ですから,私は,先ほど申し上げましたように,それぞれ皆さん方が一生懸命されているのはわかるのですが,どうもそれがうまく機能していないというふうに思うのです。だから,メニューを提供するとか情報を提供するということが,私は行政の皆さん方の責任ではないのかということを申し上げたいのであります。  いま私が申し上げましたような,こういうデータを踏まえますと,これは全国共通の話ですけれども,では,札幌市としてはどうするのだと,北海道はどうするのだということで,北海道の話をして恐縮ですけれども,道教育委員会としては,今年度から,こういう実態があるのだということであれば何かを手助けしなきゃならぬということで,学校週5日制地域対策指導者設置費補助金というものを創設しまして,地域で活動されている,いろいろなプログラムを開発したり,それから実践を行なっているそういう専門的な指導者を設置する市町村に対して補助を行うという,こういう制度をつくったと。お金を出すことが,私はすべていいとは申しませんけれども,そういう何かの手助けをしようとしていると。  皆さん方は市教委だから関係ないと言えばないのですけれども,先ほど,私が一番初めに言いましたように,中教審が答申を出すと。今世紀中にはないだろうということなのですが,仮にあるかもしれないということで,道教委は完全実施を4年後に想定していて,こういうことを検討されていると。そして,今後,さらにこういったものをどんどん拡大していきたいと,これは道教委の考えでございます。  したがいまして,私もそういうことを踏まえますと,本市においても,先ほど申し上げましたように,こういう研究校として指定された学校でありますから余計気合いが入ったのでしょうけれども,本当に地域の方々,いろいろな地域のリーダーとか老人会だとか,一体になって,文字どおり趣旨にのっとった活動をやっている。そして,こういうものも集約されているわけですので,こういったものも実践事例として現にあるわけでございますので,何をやったらいいかはわからないという方々がたくさんいらっしゃる,行政に対する要望もあるということですので,こういったものも大いに活用をすると。あるいはまた,地域や団体に,事業のメニューとか,あるいは運営について助言するということで,私は,学校5日制のアドバイザーといいましょうか,そういったものを置いてはいかがかと思うのでございますが,いかがでしょうか。 ◎羽田 社会教育部長  ただいま,委員から,学校週5日制にかかわります地域活動などの支援策について,幾つかのご提言を含めてご質問がございました。  これまでも,本市の学校における数々の事例を盛り込みました学校週5日制資料を作成いたしまして,学校へ配付するなど,その普及啓発に努めてきたところでございます。しかし,いま段々のお話の中で,情報提供等のことが一番望まれているということでございます。今後は,子供会のリーダーやPTAの指導者,さらには青少年育成委員など,本市の青少年の健全育成に取り組んでこられております団体等にもこれらの事例を配付し,あわせて,本市のみならず,他団体のユニークな事例などの情報提供を行うとともに,子ども会のリーダーなど,地域の人材の育成や活用を図っていくことによりまして,子供や地域の特性に合った有意義な事業の展開を図られるような支援策を一層検討してまいりたいと,このように考えているものでございます。以上でございます。 ◆義卜 委員  私,これは認識の問題かなというような気もするのです。それぞれの原局において,この5日制の趣旨にのっとって施策を展開されてきたということなのですが,それはそれで結構だと思いますけれども,どうもそこで有機的な連携というのでしょうか,それが各地域にストレートにおりてきていないということがあると思います。  それともう一つは,私は,取り組みの姿勢,甘いとは言いませんけれども,先ほど私が言いましたように,北海道としては平成4年の秋にスタートしたわけですが,その年の1月に北海道青少年問題協議会,これはずっと前からあるわけですけれども,別に5日制に対応してつくられたものでも何でもないのですけれども,その北海道青少年問題協議会が,1月の時点で,すでに5日制でどう対応するかということで協議を進めてこられて,2年後の平成6年3月に,知事とか道警本部長に答申を出していると。  札幌市は,じゃ,どうかといいますと,札幌市も青少年問題協議会というのがあるわけです。これは教育委員会の皆さん方が所管しているわけではありませんけれども,市民局だと思うのですが,この5日制,私,前の委員会でも言ったかと思うのですけれども,明治5年の学制が公布されて以来の大改革ではないですかということで,取り組みのことをお話ししたことがあるかと思うのですが,札幌市青少年問題協議会というのがあるわけですので,いままでどんな活動をされてきたか,詳細に私わかりませんけれども,いち早くそういうことで機能させて,何かの対応をしましょうやというような動きがなかったのは甚だ残念だと思うのです。  そこで,並行して,札幌市は青少年育成計画というものをつくりましょうということが出てきたこともありまして,しばらく休眠していたのでしょうか,札幌市の青少年問題協議会が,そこで出てきて,審議を始めたという経過がありまして,これは平成6年9月にスタートをしたと。5日制が始まって2年後になるわけですね。ですから,北海道も2年間かけて協議をしてきたわけですけれども,この育成計画は,別に5日制に限ったことではなくて,総合的な本市の青少年のための育成計画ということですから,私は,2年で答申がまとまるかちょっとわかりませんけれども,その中にも間違いなく5日制の対応という項目はそのままでないにしても,入っているようでございます。それを受けて何かをしようということであれば,私は甚だ遅いのではないかと,このように思っております。  そこで,先ほど来ご答弁ありますように,それぞれの原局でいろいろな知恵を出してやってこられているわけですが,私は,答申なるものが出てこなくても,いまからできるものもあるわけでございますので,これは教育委員会の社会教育部に限らず,受皿をどうするかという問題については,市民局あるいは環境局も入るわけですから,あるいは交通とかも入るわけですので,全庁的な連携をもっと強化して推進体制をつくって,市民の皆様方に多様な情報を提供していくと。そういうことに取り組むお考えはないか,お伺いをしたいと思います。教育長にご答弁をお願いします。 ◎藤島 教育長  現行の学校週5日制,それから,なかんずく,委員からお話のありました完全週5日制への移行,こういったことで,いまからいろいろな体制を考えるべきではないかと,こういうご趣旨だろうと思います。  私ども,一貫して申し上げてきたことでありますが,完全学校週5日制は,無理のない形で,ごく自然な中で移行していきたいと,これが基本的なスタンスであります。これは,委員からもお話がございました。したがいまして,支援策につきましても,やはりごく自然な形で,そしてそれを支援をしていきたいと,このように思っているわけです。  もちろん,このことによりまして,じゃ,何もしないのかということになるわけですけれども,そうではなくて,先ほど来,部長がお話を申し上げておりますように,現在の地域におけるPTAであるとか,あるいは子ども会であるとか,あるいは青少年育成委員,こういった立派な地域における子供たちの育成関係の団体があるわけですから,その皆さん方の力をおかりしながら,さらに私どももいろいろなメニューを提供したり,あるいは情報を提供しながら,連携を深めて備えていかなければならぬと,このように思っております。  そういう意味での私どもの決意としては,これまで以上にきめ細かい連携体制といいますか,あるいは協力体制といいますか,そういったことを心がけなきゃならぬと,このように思っております。  もとより,育成計画ですか,それをまつまでもなく,私ども,そういった協力関係あるいは連携への体制を固めるべく努力を傾けたいと,このように思っております。 ◆武藤 委員  私からは,留守家庭児童対策について,1点のみ質問させていただきます。
     10月9日にも5件の陳情に基づいて審議がされたところですけれども,まずお尋ねしたいのは,教育委員会として,2年前の4月に障害児保育の都市視察を行なっていると思います。この視察の意義と目的について,まずお尋ねします。  それと,先ほど岩木委員へのご答弁にもありましたけれども,公的施設という問題です。委員会では,ここまで具体的に答弁されていませんでしたけれども,きょうは学校,幼稚園,地区会館などということで,具体的にどういう施設なのかということが明らかにされたわけですが,これはどのようにやろうとしているのか。たとえば,現在3形態,留守家庭児童対策事業のもとで行われている施設があるわけなのですけれども,これはトータルで見ても3形態合わせて151 ヵ所となっています。小学校区で見ますと,200 以上の校区になるわけですね。現在,この3形態のいずれもないところで考えているものなのか,それとも,この3形態のいずれかでもあるところにも公で整備していくということで検討されているのかどうなのか,まずこの2点についてお尋ねしたいと思います。 ◎小川 社会教育部参事  1点目の平成5年に調査いたしました意義と目的についてお答えいたします。  この調査は,政令市の障害児の留守家庭児童施策における受入実態につきまして調査したものでございます。これは,他都市のこの件に関する実態や問題点をつぶさに把握し,本市の施策の参考にしようとしたものでございます。  また次に,2点目でございますが,今後の公的施設を活用した施策についてのお尋ねでございますが,今後の方向につきましては,先ほどもお答えしましたが,児童の健全育成の観点に立ち,公的施設を活用した細やかな施設の展開を図るというようなことを念頭に置きながら,現在,検討を進めております。 ◆武藤 委員  1点目の障害児の受入れの問題ですけれども,政令市における障害児受入れの実態を調査し,そして,本市の施策の参考にしたいと,こういうお話でしたけれども,2年前ですから93年4月の時点,視察に職員を送り出す時点では,本市においても,障害児保育を留守家庭児童対策事業の一環として,やることを前提に行われたのだと思います。ですから,それからすでに2年半以上経過しているわけなのですが,この2年余りの期間,どのような検討をされてきたのか,その経過についてお尋ねしたいと思います。  それと,2点目のお答えなのですけれども,検討していくということで,公的施設を活用しようということははっきりしたと,新5年で検討していこうということなのかなという気がするのですけれども,先ほどお尋ねしたのは,どういう活用の仕方,たとえば小学校区全部に整備するために,3形態のいずれもないところに公的施設を活用していくものなのか,それとも,いまある3形態の中を整備しながら,あるところにも公的に整備をしようとしているのか,この点をお尋ねしたのですけれども。 ◎小川 社会教育部参事  まず,1点目の障害児の検討の経過,どういうようなことを検討してきたかということについてお答えいたします。  本市の現在の留守家庭児童施策の中におきましても,いわゆる現行の指導体制の中で,指導できる範囲の障害を持っている方については,受け入れているところでございますが,この間,いろいろな方々から,さらに障害児の受入れ等について要請があり,現在の児童会館あるいは学校施設方式,さらには民間施設方式,それぞれの施設の実態,あるいは健常児との交流の中で,どこまでの障害の程度を持った子供さんを受け入れることができるか,あるいはまた受け入れるとした場合の指導体制,あるいはその場合の施設のあり方等さまざまございます。また,これを取り巻く関係団体もございまして,私ども,そういった方々との意見の交換をしているところでございますが,そういったことを検討してきているというようなことでございます。  次に,今後の施策の方向づけについての検討ということで,3形態があるところ,それから全くないところについて考えているのかというようなことでございますが,それらを含めまして,現在,総合的に検討させていただいているところでございます。 ◆武藤 委員  障害児保育の問題ですけれども,結局,視察に行く前段では,本市でもやりたいという意向があって行かれたということは,はっきりしていると思うのですよね。だから,これまでも検討されてきているし,その方向は変わっていないだろうと思うのです。  ただ問題なのは,他都市を視察,あるいはいろいろな調査を行なった結果として,本市のいまの実態では,今の指導体制のもとでは,他都市でやっているような障害児保育はできないという,そういう結論が見えたのかどうなのか。  たとえば,実際にやるべくして行っているのに,余りにも時間がかかり過ぎているのではないだろうか。何一つ変わっていないわけですね。本市が3形態で受入れ可能なもとではやっていると。確かに,学校方式でも児童クラブでも,障害児を受け入れていると言っています。ところが,その前提にあるのは,自分のことは自分でできる,つまり人に迷惑をかけない,つまり健常児と何一つ変わらない,こういう障害児と名のる子供,あるいは親がうちの子は障害児ですとみずから告知する,そういう障害児を受け入れているにすぎないわけですね,現実的には。ですから,いまの体制でできないことは,すでにこの調査が終わって2年半の経過の中でも明らかになってきたと思うのです。ですから,これから先,何を検討されようとしているのか。  それから,この新5年で障害児保育をやるべきだということで,この間,何度も何度も陳情や請願が毎年のように行われてきて,文教委員会でも毎年のように審議されてきているところですけれども,この2年半の間に障害児保育の問題で確かに検討はしてきたけれども,目に見えるような結論を出す検討が行われてきているのかどうなのか。  それと,現状の指導体制では,いま障害児保育,41名受け入れている民間方式の学童保育の障害児,いまの体制ではもちろん受け入れることは不可能だと思うのですけれども,だから,指導員の加配をということで陳情も出されているわけなのですが,こういうような民間方式が受け入れている障害児の中身を見て,障害児保育というのは,こういう多くのいろいろな種類の障害を持った子供たちも受け入れるべきだという前提に立って検討されているものなのかどうなのか,この点をお尋ねしたいと思います。  それから,公的施設の活用の問題では,これから検討だと。つまり,来年度も5館の児童会館が建てられる予定になっていますけれども,来年から始まる新5年の中で,またしても5年かけてどうしていくのか検討するということなのでしょうか。5ヵ年で検討するというのはどういう意味なのか,その辺をもう少し具体的にお示しいただきたいと思います。 ◎小川 社会教育部参事  障害児について,何を検討してきたかというようなことでございますけれども,先ほどもお答えしましたが,私ども,社会教育施設である児童会館,あるいは学校施設方式,あるいは民間の中でさらに受け入れることが可能かどうかという姿勢を持って検討してきているわけでございます。しかしながら,私ども社会教育という施策の根本理念の部分で,おのずと一定の限界があることは否定はできないところでございます。  次に,5年計画の,あと5年かけて検討していくのかということでございますけれども,次期5年計画に向けて,今後の施策の方向性について検討しているところでございます。 ◆武藤 委員  障害児保育の問題では,多くの障害児を抱えた親たちの要求でも一番強い要求,毎年毎年出されてきている要求に対して,もう少しやはり真正面に据えて検討すべきではないかと思うのです。  たとえば,参事がおっしゃったように,ことしの早い時期から3形態の関係者と,実際に障害児を受け入れているクラブの方々ともいろいろなお話合いを進めてきたところかもしれませんけれども,やはり話合いをしても解決するのかなと,要望をたくさん聞いても聞きっ放しでいるのでは,いつになっても実現しないのではないかという,そういう不安も非常に感じられるわけなのです。ですから,もう少し具体的に障害児保育をやるための施策を新5年で出していただきたい,そのことを強く要望したいと思うのです。  それと,2点目の公共施設の問題ですが,これも検討ということで,たとえば,今回の決算議会も終わりに近づいているわけなのですけれども,新5年でこういう方向でというのでは,かなり具体的に各部局でも話が出てきている段階なのです。それが新5年で何が出てくるのか全くわからない。先ほど岩木委員のほうから,学校方式でというお話もありましたけれども,これも検討事項であって,新5年でどうするのかも全くわからない。  教育委員会のほうで検討されている中身について,公表できないということでお話になれないのか,それとも全くこれから検討していこうとしているのか,新5年で具体的に計画を盛り込んでいくお考えがあるのであれば,先ほど私が言いました公共施設で実施する場合の問題でも,もう少し具体的に,3形態一つもないところで実施することを検討するだとか,いろいろなことが出てきてもいいのではないかと思うのですね。その辺で,本当に雲をつかむような話でして,新5年で何が出てくるのかなということで非常に不安な思いをしています。  それと,公共施設の問題なのですが,現在,80館で児童クラブを実施されていますね。児童会館ができたからといって,児童会館がある地域だからといって,直ちに児童クラブが開設されるわけではない,これも事実ですね。ですから,児童会館があったからといって児童クラブではないのですね。児童会館を社会教育のほうでどんどん建てて,児童クラブをつくろうといったときには,そういうスペースをとって,児童クラブとして専用室とは呼ばないけれども,登録された子供たちがいる場所を現在もつくっているわけですよね。ですから,そういう設計もされているわけなのです。  ところが,児童クラブを開設できない児童クラブ,たとえば宮の森だとか麻生だとか伏古,これらはなぜ児童クラブを開設できないかといえば,施設の狭隘,増築が不可能だと,それから他の複合施設,五つの複合施設となっているので,児童クラブができないだとか,こういうような問題で開設不可能なところもあるわけなのです。  ですから,公共施設と一概に言いましても,空き教室も,きのう以来いろいろ問題になっていますけれども,必ずしも学校の教室があいているから直ちに利用できるというのも,またこれも難しい話。そして,いまある地区会館だとか他の公共施設,幼稚園だとか,保育園でお年寄りのデイサービスを始めた施設も1ヵ所生まれましたけれども,こういうような新たな見直しは始まっていますけれども,児童クラブのようなものを考えていったときに,簡単に公共施設を利用しますなんていうことが言えるのだろうか。そのために,他の部局とも連携しながら,児童クラブのような施設を併設できるような公共施設を建てるときに,そういう部屋を一緒につくってもらうのか,その辺についてはどういうイメージをお持ちなのでしょうか。 ◎小川 社会教育部参事  公的施設の活用と言いましても,いま,委員のご指摘のとおり,それぞれの施設の設置目的,あるいは管理上の諸問題があり,困難な問題も多々あろうかと思いますが,この施策にかなう公的施設の活用を鋭意,現在しているところでございます。  また,今後新たに施設を考えるに当たってのご質問ですが,私どもの児童会館の整備目標も一定程度来ていると。今後,いろいろ地域の中に施設が建設される折,いま現在,児童クラブ等でカバーできていない部分につきましては,そういった施設も含めながら検討していくことが必要でないかというふうに,現在考えております。 ◆武藤 委員  最後にしますけれども,いまの問題ですけれども,私は,いま存在している3形態は今後とも残るだろうと思うのです。だからこそ,この3形態の充実,それから1校区に1施設のないところの整備は,これは当然やらなくてはいけない。  たとえば,市民局で先日発表されましたけれども,幼児を持ったお母さんたちを対象にしたアンケートの中でも,やはり3分の2の女性が働きたいという回答の結果が出たのですね。そういうことで,何でアンケートの中に,3形態の留守家庭対策事業があるのに,あえて児童クラブとしか書いていないのかなという不思議な思いもしたのですけれども,そういう問いかけも出てきているわけなのです。ですから,実際にいまある3形態でも,児童クラブしかない地域においては,定数が39しかないわけですから,残り,はみ出した子供たちについては,現在も待機させているのです。  たとえば,10月9日付ですけれども,北郷の児童会館は39人,もう満杯です。1人待機者がいます。山の手児童会館も40人で,さらに1人待機者。西野の児童会館も46人入っていて,4人待機しているのですね。ですから,実際に39人以上になったら待機してもらうというのが,教育委員会の方針でやっていることですから,ここの時点だって,3形態の比較をしてみれば,児童クラブの格差も出てきているわけなのです。  それともう一つは,だから私は,その3形態は今後とも継続させるべきだし,現在のこの要綱に載せられている,児童クラブができたらほかの施設については,2年間の経過措置はとるけれども3年目には補助金もカットですよと,こういう要綱自体の見直しをも検討しなければならない時期に来ているのではないか,そのことを強く感じるわけなのです。  それと,障害児の問題では,障害を持っているがゆえに,親の働く権利も奪われ,子供たちが同じように行くことができるのに,留守家庭事業の中で同じように扱われない。このことは,やはり子供を対等・平等に扱わなくちゃいけない教育の場における教育委員会がとるべき措置ではない。だから,そのためにお金がかかったとしても,指導員を加配する必要があったとしても,やはり健常児と障害児を対等に見て,こういう障害を持った子供たちも障害の重い軽いを抜きにして,どんな子でも,現在41名いるわけですから,実際に健常児と一緒に生活をしているわけなのです,その間。ですから,この現実をきちんと認識して,新5年でも盛り込んでいくべきではないかということを強く要望したいと思います。  それと最後に,要綱の見直しについては,今後近い将来,検討するつもりがあるのかないのか,この点だけお答えをしてください。 ◎小川 社会教育部参事  要綱の見直しということのご質問ですが,何の要綱を指しているか,民間に対する助成という部分での要綱のことを言っているのでしょうか,児童健全育成事業全体を指しておっしゃっているのか。 ○川口谷 委員長  質問の趣旨は,2年たったら3年目からやめるという要綱の部分を指していますから,そこのところだけ答えてください。 ◎小川 社会教育部参事  経過措置ということでございますね。その要綱の改正は考えておりません。 ◆涌井 委員  私は,市民の生涯学習推進の一環としまして,中央図書館の金曜日の夜間開館をさせたいとの観点から質問をいたします。  ご存じのように,本市の中央図書館では,現在,毎週水曜日と木曜日に夜7時まで夜間開館を行っております。しかし,これでは,夜に図書館を利用したいとの多くの方々の要望との間に相当の隔たりがあるのでないかというふうに思います。  本市では,この4月に生涯学習推進構想を策定したところでございますけれども,その第1章の意義と位置づけの中で,この構想を時代の要請に対応し,生涯学習の観点から学習環境を整え,市民みずからの向上心に基づく幅広い学習を支援するものであると述べております。そして第7章では,図書館を個人学習を支援する重要な生涯学習施設として位置づけておるわけでございます。  このように,生涯学習への支援の姿勢を明確に打ち出している立場から,私は,図書館の夜間開館の拡大を実現していくときに来ている,こういうふうに考えるものでございます。特に,最近は週休2日体制が普及しており,土曜日と日曜日の休日に,ゆっくり自宅で本を読みたいと思っている市民の方も大勢おられると推測され,こうした方が金曜日の夜に図書館から本を借りたいと思っても,現実には5時15分で閉館されている状況でございます。したがって,借りることができない。実際,そうした声が私のところへも来ております。  そこで,お尋ねいたしますが,私は中央図書館の夜間開館日を,毎日は無理としても,せめて金曜日1日だけでも8時半あるいは9時まで開館するように,市民の要望にこたえるべきである,こういうふうに考えておりますが,この点についてどのように受けとめられておられるのか,まずお考えをお示しいただきたいと思います。 ◎櫻田 中央図書館長  中央図書館の夜間開館を金曜日まで拡大してはどうかとのご提言でございます。  ご指摘のとおり,図書館の夜間開館の拡大に対しましては,市民の強い要望があることは十分承知をいたしております。また,その必要性につきましても,強く認識をいたしているところでございます。  しかしながら,この問題は,職員の勤務体制等にかかわる課題を内包いたしておりますほか,女性の多い職場であるという特性もございまして,その実現には難しい要素が幾つかございます。したがいまして,今後ともその解決方法を模索してまいりたいというふうに考えておりますけれども,この間の事情もそんたくいただきまして,ご理解をいただきたいと,このように思っております。 ◆涌井 委員  ただいまの答弁なんかは,必要性は強く認識されながらも,職員の勤務条件等々の問題があって難しいというような,はっきり言いまして,そのようなことでございます。私も図書館の職員の方が,すでに土曜日・日曜日に出勤する変則勤務になっており,その上さらに勤務体制の変更をお願いすることは大変難しい状況にあることは十分に理解いたします。あるいは半数に近い職員の方が女性ということもあって,何か聞くところによると,力仕事が多いだとか,知的作業がさまざまな形で多い,あるいは一緒に家族で休日がなかなかとりにくい,子育ての時間的余裕がとれない等々,さまざまな状況がございますけれども,これほど市民の間に生涯学習への意欲がますます高まりつつある中で,市民の要望も強まってきている現状を直視され,生涯学習を支援する重要な施設としての責任を遂行する上からも,学習意欲に燃える市民の要請に真剣にこたえるべきだと考えますけれども,もう一度答弁を求めたいと思います。 ○川口谷 委員長  櫻田館長,ちょっとお待ちください。  女性が多いということだけの答弁では説明が足りないのではないかと思うのですよ。別な誤解も生まれますので,そこも補足して答弁をお願いします。 ◎櫻田 中央図書館長  ただいまご指摘のとおり,夜間開館の必要性は重々承知してございますが,先ほど申し上げましたように,これには,委員長からの女性の問題もちょっとお話しございましたけれども,女性の問題以外にもいろいろございまして,それらの問題もクリアしなければならない大きな課題もございます。  これにつきましては,今後の検討課題とさせていただきたいと,このように思います。 ◆涌井 委員  また今後の検討課題と,ずいぶん検討課題ということで答弁ありましたけれども,ずっと調べてみますと,委員会で前から要望が出されるたびに,課題課題ということで答弁する。もうこれ以上は,実行する以外にないというふうに思います。こういった教育学習施設はだれのためにあるのか,市民のために多くの方々に利用していただくためにある施設である以上,そこに目的があるのですから,本市として,その市民の声にこたえ,市民が真に利用しやすい形で運営していくこともまた重要かと思います。そうしてこそ,施設をつくった意味があると思います。そうでないと,何のための施設なのか,それこそ本末転倒になってしまうというふうに思います。  したがいまして,図書館の夜間の開館の問題につきましても,難しい事情があることもよく理解しますので,今後の図書館の整備計画等を考えていく上で,何としても夜間開館の問題は織り込んでいくべき課題ではないか,再度答弁を求めます。 ◎藤島 教育長  お答え申し上げます。  私ども,決してだらだらと検討しているということではなくて,ご案内のとおり,水曜日それから木曜日は,いろいろな問題があったにもかかわらず,夜間延長に踏み切ったわけでございます。それが第1段階でございます。したがいまして,やはり段階を踏みながらこれから進めていきたいと,このように思っております。  繰り返すようでございますが,その必要性は,私も十分承知しております。以上でございます。 ◆涌井 委員  今後の開館のあり方,整備は,真に市民に利用されやすい,充実したものにしていくためにも,現在ある地区会館,区民センターあるいは地区センターにも充実した図書館として整備し,多くの市民の方々の学習意欲にこたえていくためにも,希望ある図書館整備計画を示していただくことをお願いいたしまして,私の質問を終わります。 ◆松浦 委員  私から,二つについてお尋ねをいたします。  一つは,5月の第2回定例議会でお尋ねをして答弁をいただいているのですが,いわゆる児童会館の100 館構想というのは,平成8年で全部終わると。そして,平成9年以降はどうするのかといったら,いわゆる中学校1校区1館は終わって,その次は谷間になっているところ,ここらを整備していきたいと,こういう話でありました。  そこで,先ほど来教育委員会は,次期5年計画について,きのう,きょうと審議をしておるけれども,さっぱり5年計画の話は具体的に出てこぬと,忙しくて,まだこれからなのかなと,こういう感じを実は私も受けているのですが,具体的に児童会館について,来年から始まる5年計画で,大体何館ぐらい,どういう基準で,たとえば半径ぐるっとやったら,ここのところが谷間になるからこんな感じのところとか,そんなような具体的な基準と館数など詰まっているかどうか。詰まっていたら,その2点についてお示しをいただきたいと思います。  続いて,先ほど,図書館の司書の関係についていろいろ質疑がありまして,後ろの山口委員だとか皆さんからお話があったのは,中央図書館の司書の女性の方の大半は嘱託の方だそうであります。したがって,ちょっと人をふやして,そして勤務時間の指定がえをすれば,金曜日の開館も可能ではないかと,正確に答えていないわねと,こういうことがあって,あんた最後だからちょっと聞いてみたらと,こういうことですから,私,ちょっと聞いてみます。  そんなことで,いま教育長は,必要は感じていると,こうおっしゃっていましたね。そこで,たとえば嘱託の方の勤務時間の指定をそういうふうにずらした場合に,いまの人数でできないのかどうか。そして,できないとすれば,あと何人ふやせば,たとえば中央図書館はできるのか。そんなことを,たとえば人をふやすのは向こうでだめだという話もありますから,だめだと言っても,どうしてもしようがない場合もありますから,その辺の考え方をちょっと提示をしていただきたいと思います。それもいいのでないですか。  それから3番目は,図書館の建物の耐用年数,一般的に建物はそれぞれ言われていますけれども,耐用年数,図書館の場合に,特別何かあるかどうか,この3点についてお尋ねをいたします。 ◎小川 社会教育部参事  児童会館の今後の整備計画についてのお尋ねでございます。  児童会館の整備につきましては,前にもお答えしておりますが,1中学校区1方式を原則に,今5年計画でほぼ目標が達成される見込みということで,現在,中学校区にありながら利用が大変不便な地域,あるいは校区が広いと,また地形的に利用しづらいというようなことからの地域からの要望が出ております。そういったことで,そういった地域について新たな施設をつくる,あるいは現在ある学校等の公的施設を有効活用できないかというようなご意見もありました。そういったことを含めまして検討しております。  ただ,基準につきましては,1中学校区一つという基準で現在は考えているところでございます。 ◎櫻田 中央図書館長  中央図書館の夜間開館のことで,関連のご質問がございました。これは,先ほどご答弁いたしましたように,大変難しい問題であることはご承知のとおりでございます。  それで,嘱託職員をふやせばできるのではないかというご質問でございますけれども,確かに,できるかできないかということでのお尋ねでございますと,ある程度人数をふやしますと可能であると思います。おそらく夜間開館をします場合は,勤務時間の2段階勤務といいますか,そういう形になりまして,おそらく2班編成にしなきゃならぬだろうと思います。そうしますと,人数もある程度カバーしなければできない状況にございます。ただし,何人がいいかにつきましては,これはいろいろ要素によって違いますので,いまここで何人というふうに申し上げられませんけれども,数人程度は必要であろうと,こういうふうに思っております。  ただし,この問題は,人をふやすだけでは進められがたい問題も多々ございまして,先ほど申し上げましたように,私ども大きな問題として,今後論議をしていきたいと,このように考えております。  それから,建物の耐用年数のことでございますが,私も突然のご質問でちょっと勉強してございませんけれども,図書館だけに限った耐用年数等はないというふうに受けとめてございます。 ◆松浦 委員  中央図書館の金曜日夜間延長の問題は,皆さんが望んでいることですから,いろいろな方策で,お金が余りかからぬようにどうやったらできるかということで,次の1定までにぜひひとつご検討をいただきたいと思います。  それから次に,児童会館の建設は来年で1中学校1館が終わると。そして,平成9年から,さてどうするかということについて,次の5年計画というのは来年の4月から始まるわけですね。そして,少なくとも札幌市の事務の作業の流れからいったら,ことしの11月いっぱいぐらいにはこれを取りまとめて,そして12月から1月の中旬ぐらいにかけて,おそらく総合的な財政調整をして,そして1月末には市長は5年計画の具体的な方策だとか,あるいは8年度の予算の取りまとめ作業に入ると,こういうことになると思うのですね。  そういうことからいったら,もうきょうは10月20日ですから,いまだに来年から始まる5年計画の基本的な考え方が,まだいままでの1中学校区1館構想しかありませんというのでは,何かずいぶん,教育委員会,人が足りぬせいかどうか,仕事が詰まっているなと心配になりますね。本当なのですか,これ。僕は変だと思うよ。もうここへ来たら,具体的にそこのところはこういう考え方だということになっていなかったら,教育委員会だけが札幌市の部局の中で作業がおくれていると,こういうことになりますね。私は,やはりこれは変だと思うよ,きのうからの議論も聞いておって。やはり具体的に,議会ですから,議員の方はそれぞれ地域からのいろいろな要望を受けて,そしてそれをどうするかということをお互いにここで質疑をしているわけですから,したがって,進めている内容について,いまここまで来ていると,こういう考え方で進めていくというものがあったら,もっときちっと胸襟を開いて,開示をして,そしてその方向性のできるだけ認識の一致を図っていくということが,私は,この議会のあるべきものだと思っているのですね。したがって,そういう見地で,ひとつこの点,お答えをいただきたいと思います。  それから次に,図書館の関係なのですが,場所は白石区の図書館です。これは,私の住んでいる菊水にありますから,建物は旧札幌市の保健所だったものを活用しており,おそらく9区の図書館の中では一番古い図書館だと思います。建物は昭和36年に建てられた鉄骨一部れんがづくりの建物で,ボイラーなんかも,確かに石炭ボイラーを改良した古いものであります。  そこで,この図書館の設計費がことしは計上されて,設計調査が行われていると。こういう設計の,あるいは実務が進むと,こういう段階だと思うのですが,用地の選定経過についてひとつ示していただきたいと思います。 ◎藤島 教育長  前段の児童開館の100 館構想後のお話でございますが,確かに市5ヵ年の策定段階としてはもう大詰めでございますので,はっきり申し上げますが,私どもの試案は当然できております。  ただ,しかしながら,きょうもご議論いただいておりますように,放課後児童対策事業,非常に大きな課題を抱えております。たとえば,国の方向がまだ見出せない,法改正の動きはあるというものの,その見通しもまだつかないと。その中で,私ども非常に揺れ動いているわけでございまして,そういった方針的なことを,この試案についてお示しできないのが非常に残念でございますけれども,そういう事情をご理解いただきたいと,このように思います。 ◎櫻田 中央図書館長  白石区の図書館の用地の選定経過についてのお尋ねでございます。  これはまだ交渉中でございまして,正式に交渉してございませんけれども,私どもが内々に考えております土地は,東札幌4条2丁目,現在そこに建設をしたいという方向で進めております。  選定の経過でございますけれども,当然,白石区の図書館でございますので,白石区のほうと十分協議をしまして進めてきたわけでございますが,その考え方としましては,現在の菊水図書館からさほど離れていないと。従来からなれ親しんだ方にとっても,さほど離れておらないのでご理解いただけるのでないかということが一つございます。  それから,白石区の図書館でございますので,交通の便ということも考えなきゃなりませんので,東札幌の駅から至近距離にあるということがございます。  それから,白石区には,ほかに区民センターの図書室がございます。それから,現在建設しております白石東地区センター,ここにも図書室ができる予定になってございます。これは,施設等の配置関係なども配慮いたしまして,この土地について現在取り進めているところでございます。 ◆松浦 委員  実はこの経過について,私もいろいろ調べました。  私は,なぜこういう質問をするかといったら,現在予定されている場所というのが,館長が今言われたように,白石区に平成5年ころに話をされて,区が当初考え提示した場所,これは南郷6丁目の体育館の横に,札幌市が持っている広い空き地があります。あの場所でどうかということで,連合町内会長会議のときに提示をしたと,平成5年度に。  その後,平成6年6月ごろになって,東札幌の菅野さんという方が所有している駅そばの,こちらから行きますと,地下鉄の駅をおりて左側に広い畑をつくっている土地があるのですが,そこにどうかということの話になっていったと。そして,場所的には確かにいい場所なのですよね。  ところが,そこの地主さんはもうずっと昔から,開拓以来百姓をやって,そしていまも百姓を続けていると,こういう方で,いわゆるそれを他に転用するという意思は,もう全くないと。こういうことは,周囲の人も関係者も,これはもう周知のことであります。それが,そこに場所が選定されて,そして白石区は館長の意を受けてどういう作業をしたかというと,去年の6月ごろに,まず最初に,菅野さんというお宅に,東札幌の連絡所が入っている会館が古くなったから,町内会の役員の方が訪ねて,まず連絡所の会館用地を分けてほしいと言ったと。そこで,菅野さんから断られたと。  その後,今度菅野さんのほうに区の市民部長さんがおいでになって,そこで今度は図書館を建てたいので,ぜひひとつ図書館もあわせた用地を何とかと,こういう話をしたけれども,菅野さんは最初からお断りをしたと。  そして,だんだんしているうちに1年がたったと。そして,ことしの段階になって,どこかあの付近にないかということになって,現在,古河電池株式会社の札幌の営業所がある3階建てのビルが建っている土地を,たまたま古河さんは会社の経営上のこともあるのでしょうけれども,値段が折り合うならば売ってもいいよということになって,そこにという話になっていったと,こういうことなのですよ。  そこで,私は,何を申し上げるかと…… ○川口谷 委員長  松浦委員,発言中ですけれども,固有名詞,個人名,法人名は極力必要最小限にして発言をしてください。 ◆松浦 委員  これは大事なことですから話しているのです。  そして,このことは何を言うかといったら,私も営業所長に会いました,古河電池さんは,札幌市から話が来たから,うちも本社のほうで経営上のこともあるから,資産がそれなりに売れるならばと,こういうことなのですね。ところが,少なくとも,いま古河電池さんはそれなりにちゃんとした会社で営業して,固定資産税も払っているわけです,法人事業税も払っているのですよ。それで,その会社の土地を特別求めなくても,特にいま札幌市の平成6年度の税収を見たって,固定資産税,法人税あるいは市民税含めて,かなり減収があると,こういうことで苦慮しているわけですから,そしてまた一方では,札幌市は過大な市有地を抱えて,もう10年以上前に買って,持ってはいるけれども,ほかに代替地その他としてお呼びがかからないという土地がかなりあります。過般のこの特別委員会でも管財部が表明しているように,そんな土地を処分もしていかなきゃならぬと,こういうことにもなっております。  したがって,私は,いまそういうような場所を買うとすれば,少なくとも3億円ぐらいの金がかかる。そうすると,札幌市が保有している土地,そういうものを活用していけば,いま,この財政が逼迫している中で,あらためてそんな土地を買わなくても,事は終わるわけであります。そしてまた,図書館の場所について,菊水から何ぼも離れていないところ,それも一つの理由でしょう。しかし,しょせん図書館をどれだけの人が利用するかといえば,20万の区民全部が利用するわけではないのですね。利用する人は,たとえばいま館長がおられるあの中央図書館も都心から離れた場所にありますが,この間,私がお伺いしたときに館長がいみじくも言っておられるように,あの図書館を利用したい人は篠路からでもやはり本を借りに来るのです。したがって,図書館の利用範囲,利用されている人数,そういうことからいけば,どこでなければと,特にどこから何メーター以内でなきゃならぬということではないのですね。  したがって,そんなことからすれば,私は,市が保有している南郷6丁目の土地,あるいはまた民間の土地をどうしても求めなきゃならないとすれば,たとえば不要な土地をいっぱい持っておるわけですから,3億もの金を無理して使わないで,たとえば代替地を提示をして,その代替地で済ましていくとか,そういう具体的な方法をとらないで,この財政の緊迫したときに,市民の多くの皆さんから見れば,これはむだな金をかけるようなことをやるなと,こういうことになるわけです。  そこで,管財部長においでいただいておりますけれども,札幌市で現在,10年以上保有して,全く代替地のお呼びがかかっていない土地,どのぐらいあるか,これをひとつ管財部長のほうで明らかにしていただきたいと思います。 ○川口谷 委員長  松浦委員,いまの質問の全体からいきますと,私が注意申し上げましたように,個人名,法人名をあえて出す必要は,私には全く感じられないわけですよ。ですから,ここの部分,今後の発言の場は十分注意をしていただきたいと思います。 ◎石原 管財部長  ただいまの質問は,10年以上持っている中で,使っていないという土地のご質問でございますが,私ども,一般会計,それから各基金地,それから各企業,そして両公社を含めますと,現在1,068 件294 ヘクタールというふうに承知しております。 ◆松浦 委員  そこで,櫻田館長にお尋ねしますけれども,いま館長と,この議会が始まる前に,私もいろいろ調査をしてお話をしました。そのときに館長が言われていたのは,とにかくお金で,あの場所でなければだめなのだというような,固執をしたような話をされておりましたけれども,私は,図書館の性格上,あの場所に固執をするという必要もないし,もう一つは,財政的なことから,3億前後の金をいまあの場所に投じて,新たに買いとらなきゃならぬということでもないと思うのですね。それから,いままでの経過からしても,これもまた不自然な話と,こういうことに私はなると思うのです。  この点について,館長,いまの段階でどう考えておられるか,お示しをいただきたいと思います。 ◎櫻田 中央図書館長  だんだんのお話がございました。その中で,最初に私ども考えておりました東札幌3条3丁目の土地がございましたので,その点につきまして申し上げます。確かにお話のとおり,この土地につきましては最適地と考えておりまして,地元の皆様にもご了解を得た中で進めてきた経過がございます。しかし,残念ながら,地主の了解を得られなかったということもございまして,その場合に,私どもの判断基準といたしましては,ここからさほど離れていないところで,菊水図書館の移転地のあり方として適当かどうかという判断基準で検討いたしましたところ,たまたま私どもの条件にぴったりの東札幌4条2丁目の土地につきまして,売りの情報がございましたので,種々関係のところと協議いたしました結果,皆さんの意見の一致も見たこともございましたので,内部で検討しまして,ここが最適地というふうに判断した経過がございます。 ◆松浦 委員  最適地の判断と言うけれども,それでは,平成5年に白石区の市民部長から7人の連絡協議会の会長会議に示された南郷6丁目の案というのは,その後,関係の会長さんに意見をお聞きしましたら,示されただけで,何の協議もされていないと言うのですよ。そこで,市民部長が翌年交代したと。そして,さっき言ったような話になってきたと。  これは,市がいろいろな施策を進めていく上で住民の意見を十分に聞いてと言って,住民の意見を聞く団体として,各町内会長だとか連合町内会長を一つの団体として主にやっておりますけれども,これではきわめて形だけで,一方的に,前の年にはこう言っていく,人がかわって,またこう言ってということで,聞いたということではないですよ,これは。
     それから,田中助役,3億もの金が,遊休地が,あの南郷6丁目の土地は,もう少なくとも20年以上使われていませんよ。地下鉄にほど近いところに立派な遊休地があるのに,それらの場所が最初提起されて,それが全く何の相談もなしに変更されていった。そしてまた,現在,他人様が営業している場所,たまたまそれを売ると言ったかもしれないけれども,そこに土地を買うとすれば,どう見たって,少なくとも3億前後の金が新たにかかっていくと。一方,この間の委員会では,遊休地の整理を図っていきたいという管財部としての方針が出され,これは管財部ばかりでなくて,札幌市全体として保有している土地の見直しを図っていく,有効活用を図っていくという答弁がされていながら,一方では,教育委員会はこういうような形での金の使い方,土地の利用の仕方,これは全く矛盾をしております。これは,田中助役,どう考えますか。 ◎田中 助役  公共用地の最も効率的な使い方ということは,もちろん常日ごろから意を用いているところでありますけれども,やはり何といっても,新しいものをつくるときに,最も望ましいところを選ぶ。そのときに,たまたまいま保管している公共用地があればいいですけれども,そうでないときには,やはり新たに土地を取得することも,これはあり得ると思います。  いまのお話は,この菊水図書館の移転問題に関しましては,先ほどから図書館長が話していますとおり,いろいろな経過がありましたけれども,皆さんにお諮りをして,東札幌4条4丁目の土地がいいとなったというふうに聞いておりますので,私は,そこのところをお買いをして,つくるのがいいだろうと。そして,先ほど,いまのその場所はちゃんと固定資産税も払っているところであるにもかかわらず,公共用地になれば税金かかりませんから,むだという話もありますけれども,それは,そこだけを見ればそうかもわかりませんけれども,言葉を返すようで恐縮でありますけれども,これからだって,そういうところをたくさん買うことがありますから,ちょっとその議論はご勘弁を願いたいと思います。  それから,管財部長からも話したとおり,294 ヘクタールというような相当な土地が現にありますけれども,これはやはりこれからの札幌市の長い将来を見据えて,それぞれ有効に使っていきたい,そこに公共施設をつくる場合もあるし,代替地として有効に使うことがありますから,それだけのストックは持たせていただいて,もちろんご指摘のとおり,むだにただ置いておくのでなくて,常日ごろから,どういうふうにしたらいいかということを念頭に置きながら,まさに5年計画の中でもいろいろな用地を頭に入れながら,有効に考えていきたいというふうに思っております。 ◆松浦 委員  田中助役,いま,この間の財産のあり方の議論と矛盾する話がここで出てきているのですよ。この間のときには,いわゆる当初予定して何かに使うだろうということで,そのときは買い取ったと。しかし,結果として20年以上持ったり,あるいは10年以上保管して,これだけの事業をやっているけれども,どこからも代替地のお呼びもかからぬと,こんな土地もたくさん持っていると,学校用地ばかりでないですよ。したがって,この辺はやはり整理をしていかなきゃいかぬだろうと,こういうことで具体的な整理していく方針というのがひとつ示されたわけですよ。  いまの答弁というのは,294 ヘクタールが有効な財産だと,こう言っています。財産,結構ですよ。何も無効なものだとは,だれも思っていません。しかし,札幌市が今日抱えている市債という借金,これに対して金利も払っていると。こんなことを考え合わせると,やはりお金というのは限られたものでありますから,したがって,有効活用していかなきゃいかぬと。そういう意味では,やはり札幌市が保有して,当初は代替地としてお声がかかるだろうと,こういう予測で買ったとしても,結果として10年20年声がかからなかったら,やはりその土地というのは処分をしていくことが,市民から預かっている貴重な税金の有効活用ということになっていくわけですよ。  そういう点からすると,私は,いまの答弁は,ちょっと先日の委員会における土地のいわゆる処分,有効活用,こういうことの審議,答弁の結果と相反するなと,こう思うのですよ。したがって,この辺について,この場所だけの逃れのための答弁ではなくて,一貫性のある考え方,どう持たれているのか,再度お答え願います。 ◎田中 助役  ちょっと言葉足らずだったかもわかりませんけれども,私も,いまある294 ヘクタールをつぶさに見て,これはどういう観点から見ても,今後,公共用地としては使わないというものは,それは積極的に民間等に売るなりして,処分をしていくということは,もちろんやっていこうと思います。これは,さっき答えませんでしたから失礼しましたけれども,それはそのとおりやります。  ただ,よくあることは,ちょっと前まで持っていたのに,何らかの事情でもって譲ったとか,あるいは交換したと。ところが,その後に公共施設をつくりたいと思ったら,残念ながらもう市の手を離れているということも,これはあるのですよ。したがって,そういうようなことの轍を踏まぬように,よく注意しなくちゃならぬと。それには,ちょっとうまくは言えませんけれども,いたずらに遊休地をばんばんばんと右から左にお金にしてしまうことが果たしていいかどうかということも一方にありますから,すべてではありませんが,そこら辺を十分長期的な展望に立って,また役所の中の全部局のこれからの土地利用のことも考えながら整理をしていきたいと,そういう趣旨であります。 ◆松浦 委員  田中助役,私,なぜこういうことを言うかといったら,南郷のあの6丁目の土地の活用も,私が出た昭和58年以来,いろいろな話がされております。しかし,結果として,いままで,あれから14年目ですよ,何の方策もないと,これが実態なのです。そして,その間に,人はそれぞれ皆さんのほうはかわっていくのです,市長もかわれば,皆さんもかわっていくのです。しかし,札幌市に税金を納めている市民の皆さんは,変わっていくのは固定資産税が上がったり,あるいは市税の納税額が上がるという,そういう変わり方はあっても,具体的に保有している資産を,いままで,58年以来,私が調べた範囲では,保有している資産などの有効活用を図って,具体的に市民のためにそれが還元されていくというのは,交通局が持っているごくわずかの土地がされているぐらいで,あとはほとんどされていないと,これが実態なのですね。  したがって,私は,あなた方執行権がありますから,やると言えばそれはやるでしょう。しかし,やると言う場合,単にやるということではなくて,真摯に,やはり市民から預かっている財産なのですから本当に有効活用,そして少なくとも区民から意見を聞く,あるいは区の各界各層から意見を聞くといって一たん提示したら,それがちゃんとまじめに意見聴取をして行われると,こういう形でないと,今回の図書館のような,とにかく形だけはつけたというようなことではだめですよ。  私,あえてもう一つ申し上げておきます,田中助役に。これは,企画調整局も担当ですから申し上げておきますけれども,たとえば,いま東札幌の跡地をどうするかということで,この11月に行われる国鉄の清算事業団の土地処分審議会に向けて,札幌市がその土地を購入をしたいと。平成8年度いっぱいで清算事業団は,いわゆる時限立法10年で解散になる,こういうことで8年度中に購入をしなきゃいかぬと。こんなことから,この11月の審議会に向けて,何とかいまの都市計画法が改正されて,公共用地の使い方その他については都市計画決定をしていく段階,あるいは審議会にかける段階で,住民の意向も聞いたという形をとらなきゃいかぬと,こういうことになっております。形でなくて,聞かなきゃならぬことになっています。そんなことから,いま何がそれでは行われているかといえば,急遽,もう全く機能していない東札幌国鉄跡地…… ○川口谷 委員長  松浦委員,社会教育に関係のない発言ですから,やめてください。 ◆松浦 委員  関連ですから。 ○川口谷 委員長  関連ではありません。企画調整局の範囲内ですから,それは社会教育費に関係ありませんので,もう発言やめてください。 ◆松浦 委員  それでは,最後に申し上げておきますけれども,いずれにしても,形どおり,おざなりなこういうことが行われていると。こういうことではいけないですよ。したがって,この問題について,ぜひひとつもっと真摯に検討して,そして,みんなが聞いて納得するような財産の活用の仕方,金の使い方,このことを次の1定までに提示できるように答弁を用意しておいてください。 ○川口谷 委員長  第9項 社会教育費の質疑を終了いたします。  ここで,委員会を暫時休憩いたします。     ──────────────       休 憩 午後2時52分       再 開 午後3時15分     ────────────── ○川口谷 委員長  委員会を再開いたします。  第9款 教育費 第10項 体育費の質疑を行います。 ◆勝木 委員  私のほうからは,学校開放事業について,3点ほど質問したいと思います。  まず一つ目は,過去3年間の学校開放事業の総利用状況と体育館の利用状況についてお尋ねしたいと思います。  二つ目は,その開放事業の利用に際し,申込みの受付体制についてであります。  その利用申込みにおきましては,なかなか電話がつながらないとか,そういった懸案がかねてからありまして,平成6年からは受付業務をOA化しまして,無人受付システムというのを導入したと聞いております。まだ1年足らずではありますけれども,どのような効果があったのか,お伺いしたいと思います。  それで,三つ目の質問なのですが,これは体育館の暖房施設の使用基準についてでございます。  区の体育館などでは,室内温度が13度ぐらいになると速やかに暖房を入れるような,そういったシステムになっているらしいのですけれども,学校開放事業の場合は,ずいぶんとけちくさいことになっておりまして,ゲートボール種目の場合は室内温度が零度以下にならないと暖房を入れてもらえぬ,それも,利用開始の15分前,それから1時間のみと限定されているという話でございます。  他の種目におきましては,もっと過酷な状況になっておりまして,マイナス4度以下にならないと暖房を入れてもらえない。これは,利用開始と同時なのですね,1時間のみと。だから,利用開始の時点ではマイナス4度なわけですね。剣道のように,素足で体育館に立つような競技の場合,マイナス4度といいますのは,氷の上に立っているような,そういう状態であるわけです。また,卓球の球なんか,マイナス4度までに気温が下がりますと,球の弾み方が大分変わってきまして,競技の雰囲気も大分変わってくるという話を聞いております。  ちなみに,スポーツ振興法の第3条というのをちょっと調べてみた。「国及び地方公共団体は,スポーツの振興に関する施策の実施に当たっては,国民の間に行われているスポーツに関する自発的な活動に協力しつつ,広く国民があらゆる機会とあらゆる場所において,自主的にその適性及び健康状態に応じてスポーツを進めることができるような諸条件の整備に努めなければならない 。」となっております。この場合の諸条件の整備という部分をどういうふうに解釈するのかというのは,いろいろあるのでしょうけれども,マイナス4度というのは,ややつら過ぎるのでないかというところでございます。  しかし,学校施設というのは,あくまでも学校の生徒のためのもので,一般への開放はあくまでも2次的なサービスにすぎないという考え方もあると思います。しかし,少子化傾向が進んでおりまして,学校の生徒というのが年々減少している時節柄,学校施設のあり方もおのずと変化してしかるべきだろうと考えます。わが会派では,余っている教室をも地域の住民のために開放してはどうかなんていう話が出ているほどでございます。そういうわけで,とりあえず体育館の開放事業におきましては,人に優しい施策でもって進めていただきたいと考えるところでございます。  そこで,現行の基準を見直す考えがあるのかどうか,ぜひともお伺いしたいと思うところでございます。 ◎須田 体育部長  第1点目の利用状況でございますけれども,学校開放事業全体の総利用人数につきましては,平成4年度で115 万4,000 人,平成5年度120 万4,000 人,6年度125 万9,000 人となっております。このうち,体育館利用人数だけで見ますと,平成4年度100 万3,000 人ほど,平成5年度104 万人ほど,平成6年度107 万1,000 人と着実に増加しております。私どもは,地域スポーツの振興の一翼を担っていると解釈しております。  2点目の学校開放管理センターの受付業務のOA化に伴う効果でございます。  OA化以前の受付時間は,午前9時15分から午後4時45分までであったものを,先ほどお話ありました平成6年6月から無人受付システムを導入いたしました。これは,午後5時から8時までの夜の時間延長を行なったところでございます。これに伴いまして,受付件数は,OA化前の平成5年度は4万9,888 件,OA化後の6年度,昼間の有人受付で4万8,738 件,夜間の無人受付システムで1万5,885 件の合計6万4,623 件となっております。前年度対比約30%1万5,000 件ほどの受付件数の増加となっております。  また,先ほども指摘ありましたとおり,OA化以前には,利用者から,申込みに際し電話がつながらないなどの苦情が寄せられましたが,OA化の後は苦情がほとんどなくなっており,利用者サービスの向上が図られているものと考えております。  3点目の学校体育館の暖房施設使用基準の見直しについてでございますが,学校開放事業は,学校の体育施設を学校教育の支障のない範囲で開放し,有効活用をするのが本来の目的でございます。したがいまして,区の体育館などとはおのずとその管理運営面の違いがございます。  また,学校体育館は,建築資材の進歩などにより,建設年次や改修年次で,体育館自体の保温性に差があることや,暖房の形態の違いなど,検討しなければならない課題も少なくありません。しかしながら,現行基準につきましては,これまでも利用者の方から緩和を求める声が多いことを踏まえまして,前向きに見直しを検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆勝木 委員  明快なご答弁いただきましてありがとうございます。  畳み込むようで恐縮なのですけれども,もう一点だけ質問させていただきます。  といいますのは,暖房費でございます。前向きに検討ということでございましたけれども,ネックになっているのは,やはり暖房費の予算が,これまで一律に上げるということになりますと大変な額になるのじゃないかということで,当局としましても苦しいのじゃないかと,こちらから想像するわけなのです。平成6年度現在で250 校近くの学校が開放になっている。これを一律に上げるとなれば,相当な額だろうと。この額を税金で負担するということではなくて,いわゆる受益者負担という考え方でもって,冬季間だけ,現在学校開放における体育館の使用料は,1時間当たり 300円ということになっているらしいのですけれども,300 円とは非常に安いわけで,冬季間だけこれに暖房費を上乗せした形で進めていってもいいのではないかと思うわけなのですけれども,そのあたり,暖房使用の有料化について検討する考えがあるのかどうかお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ◆武藤 委員  (関連)関連で1点お尋ねしたいのですけれども,いまの学校開放事業の問題です。  これは,私もことしの1定で,全くいまと同じ質問をしたところですけれども,観点が違うものですから,いま値上げのお話もありましたけれども,いまのお話の中で,低い温度の中で,スポーツ振興会の皆さんや剣道や小さい子供たちのいろいろなスポーツ団体が苦労されているということで,何とか温度を上げられないのかと,せめて体育館並みにということでお話ししたのです。そのときの答弁は,いまもありましたように,結局,学校施設というのは体育館だけに暖房を入れることができない。ですから,体育館に暖房を入れようとすれば,全校に入ってしまう。  私は,10%カットで事務系管理費節約だと言っている中で,何でこういうむだなことをしているのだと,本当に節約する気があるのだったら,体育館だけ切り離すような,そういうことも検討して,本来の節約をすべきじゃないかということを1定でも申し上げたのですけれども,また同じように,検討するというお話だったものですから,新5年に向けてもこの検討はされていなかったのかどうなのか。やはりそういう立場から,この1年間,皆さん方の努力,それから値上げで解消するというのは,やはり住民の負担からいってもとんでもない話でして,スポーツ振興会の皆さんもいろいろいますけれども,スポーツ振興会の方々からも,こういう問題では教育委員会を通じてお話があったと思うのですが,この点,1年間の検討についてお尋ねしたいと思います。 ○川口谷 委員長  賛成,反対は別にいたしまして,1年間の検討を含めた新5年に向けての答弁を。 ◎須田 体育部長  まず前段に,勝木委員のほうの回答を申し上げます。  暖房施設使用料に伴う受益者の負担のあり方についてというようなご質問でございますけれども,確かにそうした利用者の声がいろいろと出ていたことは,私ども承知しているところでございます。いま武藤委員からお話ありましたとおり,前からそういう話はあります。  それで,基準のあり方とともに,学校における暖房の形態や操作方法の違いなど,いろいろと検討を要する幾つかの事項もありますので,受益者負担という問題については,今後の課題ということで,慎重に考えていきたいというように考えておるわけでございます。  2番目の武藤委員のお話でございますけれども,1年間の検討ということでございます。  学校開放の,実は学校施設の暖房は五つの種類に分かれて暖房形態がありまして,簡単に言いますと,電気暖房,ガス暖房,地域暖房,それから重油,灯油というような形で分かれております。システムも確かに違うということで,この間申し上げました。だから,一気に体育館並みということはとうてい無理なわけです。  私どもがいま前向きにと申し上げたのは,体育館並みにいきませんけれども,二つ三つ四つ前進した形で検討したい,やっていきたいと,実現したいということでございます。そういう検討を1年間重ねてきたということでございます。以上でございます。 ◆小野 委員  私のほうは,温水プールについて簡潔に質問いたします。  この件については,2定の5月の議会で,私も初の議会質問ということで触れさせていただきました。平成6年,昨年の秋に,手稲区の曙温水プールが完成したわけで,過去,私が経験をした温水プールに比べて非常にきれいにできている,明るいと。さらに,目も痛くならないろ過装置が導入されている。さらには,福祉の街づくり環境整備要綱に基づいていろいろな配慮がされている。そういった点を評価をすると同時に,さらに一歩進んで,車いすの方や,リハビリなどに励まれるそういうお年寄りの方がもっと利用しやすい施設とするために,スロープ化のことなんかについても検討をしていただきたい,そういう要望を申し上げてきた経過があるわけです。  それで,いま東区のほうに建設が始まっているわけですが,いわゆる1区1公的温水プール,そういう構想に基づいて進めてこられていると思うのですが,この進捗状況,これをまず第1点目として明らかにしていただきたいと思います。  それで,ほぼ達成のめどが立ってきているのじゃないかと思うわけですが,その後の整備計画についてどのようにお考えなのか,明らかにしていただきたいと思います。  その際に,いわゆる平岸のプールは可変式で床が動くようになっていて,競泳プールあるいは水球,シンクロ,そういったいろいろな形で活用できる,ないしは公認の競技会ができるというプールになっているわけですけれども,こうしたプールを今後新たにつくる考えがあるのかどうか,そのこととあわせて見解をお示しいただきたいと思います。 ◎須田 体育部長  まず,最初の1区1公的温水プール構想の進捗状況ということでございます。  平成9年秋に,実は豊平区が分区になりますと,新区には公的温水プールがありません。それで,現在平岡に体育館とプールの複合施設の設計を鋭意進めているわけでございます。したがいまして,このプールの完成をもって,いまお話ありました1区1公的温水プールの整備が完了するものと思っております。  2番目の今後の計画についてでございますが,ご質問のとおり,現在,公認の競泳や水球などが開催できる施設は平岸プールだけとなっております。大会開催の状況を見ますと,平岸プールで十分対応できておりますので,現在のところ,可変床というお話もありましたけれども,競技用プールの造成については一応考えていないと。しかし,それではどうするのかというお話になるかと思いますけれども,建設後,実は20年以上経過し,老朽化が著しい施設がございます。今後は,これらの改修などについて,それを第一として鋭意検討していきたいという姿勢でございます。以上でございます。 ◆小野 委員  いま,今後の進め方として,古い施設の改善を進めていく,改築を進めていくということであります。  たとえば,前回も話しましたけれども,発寒の鉄工団地のプール,これは昭和49年8月ですから約20年まえですね。そして,敷地が非常に狭い,約2,900 平米で,厚別も大体3,000 平米ということで,いまある手稲だとか白石は5,000 平米ですから,そういう意味では非常に敷地も狭い。それから,かなりろ過装置なんかも古くて,先ほども言いましたけれども,目が痛いとか,そういう面では,非常に衛生上,安全上も含めて,さまざまな問題があるのかなという思いもいたします。  それで,今後そういう面で,これから改築を進めていくということなのですけれども,たとえばこういう耐用年数などをどのようにお考えなのか。それぞれ建物については耐用年数があるかと思うのですけれども,特に温水プールの場合には,水のこととか,あるいは塩素殺菌だとか含めて,さまざまな他の施設とは違う要素があろうと思うわけです。そういう面で,耐用年数なり,あるいはろ過装置含めて非常に技術的な進歩の問題もありますので,そういう改築の必要性をどのように認識をしているのかをお聞きしたいと思います。  いずれにしましても,やはりさまざまなプールに対する要望なんかもありますし,そういう改築をする際には,少なくとも今日まで積み重ねてきたいろいろな改善点,到達線といいますか,そういうものは当然のことながら組み込んで改築をしていくと思うわけですし,それから,いまさまざまの議論もしてきましたけれども,福祉の面を重視した,そういう努力に当然取り組んでいかれることと思うのですけれども,そういった点も含めて見解をお伺いしたいと思います。 ◎須田 体育部長  既存の温水プールの改築についてでございます。  1点目の耐用年数と2点目の改築の必要性ということで,あわせてお答えさせていただきます。ご指摘のとおり,プールの場合は,湿度や塩素の関係から,いま目が痛いとかいろいろとお話がありましたけれども,そういう関係で,実はさびによる浸食や老朽化を招きやすいという状況でございます。したがいまして,通常の建物に比べますと,何年という数字は出せませんけれども,寿命が非常に短くなるというのがその傾向でございます。  ただいまお話にありました発寒,その後できました厚別など,50年ころに建設したプールということで,実は鉄骨造のため,かなり塩素にやられまして,老朽化が進んでいる状況だということでございます。したがいまして,これらのプールについての改修の必要があると,実は私ども考えております。  次に,改修に当たりましては,ご質問のとおり,施設の規模や機能等を近年建設しているプールの水準に合わせ,福祉対応につきましても,これまで同様,身体障害者の方々やお年寄りも使いやすい施設となるよう配慮してまいりたいと思っております。 ◆小野 委員  いまの答弁に関連して,2定の際にも議論しましたけれども,最近,東区のプール,これから建設をされるわけですけれども,そこに車いすのままといいますか,リフトでプールの中に入ったり,あるいはそこから上がってくることができると。そういう装置を導入するということをお聞きしているのですが,この点について,そういう装置を導入するに至った経過といいますか,考え方も含めてお聞きしたいのと,この装置を既存のプール,たとえば車いすの方の更衣室だとか専用の通路などを設けている手稲曙とかあるいは白石,こういったところにも設置することができないのかどうか,その点についてお聞きしたいのですが。 ◎須田 体育部長  身体障害者用リフトについてでございます。  まず,東区にリフトを導入することになった経緯でございますけれども,障害者の方がプール槽に出入りしやすいようにという要望を受けまして,当初,スロープの設置などについて検討を行いましたが,限られた施設面積の中では,設置することは困難であるため,他の方法について,実は多角的に検討を行なってまいりました。その結果,リハビリ用に開発されたリフトは,作動もスムーズで,利用者にとって恐怖感もないことがわかりましたので,実用性が高いと判断し,今回導入することになったわけでございます。  次に,リフトの考え方でございますけれども,リフトの内容といいますか,そういうものをあわせて追加して説明させていただきますが,実はリフトは電動油圧式になっておりまして,座席がついております。プールサイドで車いすからこのリフトに乗りかえた後,補助者の方が座席をプール側に回転させ,ペダルを踏むと,座席がゆっくりプールの中へ下降していくと。時間も20秒ぐらいでプール槽に静かに入っていきます。というのは,私,経験したからお話し申し上げているのですが,そういうように簡便に利用していただけるものということを考えております。  2番目に,他の既存プールへの導入に対する考え方でございますが,導入するためには,実はリフトを固定するための設備が若干必要ですし,それから,先ほどの回転したり上下するのは電気でございます。したがいまして,電源の設置等の改修工事が若干必要になる。今回,実は初めての試みとしてリフトを導入いたしますので,他のプールに導入できるかどうかについては,東区のプールが完成した後,リフトを実際に障害者の方に利用していただき,その意見を聞いた上で,あらためて検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆小野 委員  議会の議論経過も踏まえて,さまざまな調査研究といいますか,みずから体験をされて,今回こういう装置の導入をされることに,そういうご努力に敬意を表したいと思うのです。  ただ,具体的にこれからいろいろと利用者の皆さんの声などを聞きながら,既設のプールについての導入については検討していくということで,そういうことだろうと思うのですけれども,いずれにしても車いすから乗りかえなきゃならないとか,それから,階段のところを,車いすでなくても多少リハビリ的にプールを利用したいという人なんかが,階段を下っていったり上がったりするというのは大変だと思うのです。そういう意味では,非常に,いわゆるスロープにこだわるわけですけれども,手すりにつかまりながら,ゆっくりゆっくり歩きながら,だんだんとプールに入っていけるという,そういうようなスタイルがとれれば,そのほうがベターじゃないかなという気はしているのですね。そんなことのご検討も,今後ぜひ引き続きお願いしたいと思います。  それと,先ほどちょっと触れなかったのですが,発寒とか厚別,昭和49年なり50年につくられたところを改築をしていく場合に,当然ながら,同じ場所に建てるのか,新たな場所に建てるのかということも検討なされると思うのです,敷地の確保という問題も含めてですね。その際に,こういった施設をできるだけ多く,身近なところにたくさん建てられるということは非常にいいことなのですが,そういう要望もあるわけなのですけれども,限られた財源の中で効果的にといいますか,適正規模に配置をしていくわけですが,配置をする場合に,やはりそれがより利用をしていただけるような,たとえば交通アクセスの問題も含めて,さまざまな検討を加えていかなければならないと思うのです。そんなこともあわせて,今後の検討課題としていただきたいと思います。以上で,質問を終わらせます。 ◆涌井 委員  私のほうからは,地域のスポーツ指導者のあり方との関連で,中学校に設置されている格技場,武道場というふうにも言っているのですけれども,開放事業についてお伺いいたします。  中学校の格技場については,文部省の学習指導要領に基づき,身体の発育,向上を図る目的で,体育種目がふくそうしないようにという配慮のもとに,専用の格技場が設置され,将来的には全校に整備されると聞いております。  平成7年度建設予定の3校分を合わせると,市内で36校に格技場が整備されることになり,整備率が37.9%,こういうふうになります。  そこでお伺いしたいのは,学校開放事業で格技場を開放している学校は,現在,今年度3校できて36校ですけれども,そのうち4校しかまだ開放事業として格技場を使っていない。設置校から見ると,非常にやはり少ないわけでございまして,格技場の開放を促進すべきであるというふうに考えるわけでございます。学校開放校とするための,いわゆる条件をどのように考えているのか。また,今後開放できると考えている学校数をお伺いしたいというふうに思います。 ◎須田 体育部長  第1点の指定する場合の条件ということでございます。  格技場は,実は中学校のみ開放事業としてやっているわけでございますけれども,中学校の開放事業は,広域的利用を図るために,センター管理方式というものを採用して,管理指導員を配置しております。したがいまして,管理指導員が管理しやすい体育館と格技場を一体管理できる学校であることを条件としているわけでございます。  いまお話ありました,今後,格技場の開放が可能と判断いたしておりますのは,どのぐらいの数かということなのですが,今年度建設中の3校を除いて33校になるわけですけれども,そのうち14校ぐらいは開放できるのではないかなと考えております。市民の要望を踏まえながら,鋭意開放事業を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆涌井 委員  格技場の開放を積極的に推進していくということでございます。  そこで,第2点目ですけれども,格技場の増加に伴う有効利用・活用についてでございまして,平成3年度の総理府広報室の調査によりますと,スポーツ振興について,国や地方自治体に望むことの1番に,スポーツ指導者の養成が39.2%と挙げられておりまして,指導者に望むこととして,スポーツ基礎技術の指導力と知識を挙げております。その意味で,柔道や剣道などの武道を愛する地域の指導者,さまざまな柔道連盟だとか剣道連盟に所属している方も,いろいろなお仕事をしながら住んでいる方が地域にはいらっしゃいます。そういった方の活用を図り,武道といいますか,スポーツ振興を行うことが格技場の利用向上につながっていくというふうに思うわけでございますけれども,どういうお考えかお伺いしたいというふうに思います。 ◎須田 体育部長  地域の武道指導者の有効活用ということでございます。  格技場の開放が促進されていきますと,たとえば地域における武道少年団や武道愛好者のサークルの結成が多分促進されてくるだろうという期待をしております。したがいまして,指導者の確保が,当然そこに必要になってくるということが予想されます。  そんな状況を踏まえまして,今後,いまご提言のありましたとおり,札幌市体育協会加盟の武道団体等とも連携を図りながら,地域の指導者の活用について検討を行なってまいりたいという考え方でございます。以上でございます。 ◆涌井 委員  私も,柔道をやった経験もございまして,かねてから武道の伝統を後世に伝えていくことが非常に重要であると考えてきたところでございます。また,地域には,活動の場を得ない武道の指導者が少なくなく,地域の青少年の健全育成のため,またスポーツ振興の面からお手伝いをしたいという声も多く聞かれる状況でございますので,格技場開放の促進とあわせて要望いたしまして,私の質問を終わらせていただきます。 ◆堀川 委員  私は,月寒のラグビー場の問題について質問をさせていただきます。  ラグビー場に限らず,札幌の体育施設のあり方について,基本的にこれからも自分なりに勉強し,調べていきたいなとは思っておりますけれども,月寒のラグビー場の問題はたびたび話題に上がっている問題で,本市の議会でもたびたび取り上げられているところでございます。  その問題の集約をいたしますと,一つは利用料金の問題だと思うのです。それから二つ目は,ラグビー場をどのように使ってもらったならば,より有効に市民に多く使っていただけるかというようなことで,やはり質問は,どうにかして月寒のラグビー場をより多くの市民に使ってもらうような形ができないかと,有効利用という形で考えられないかという議論でありますが,結論的に申しまして,利用料金はきわめて高過ぎる,それが私の調べた結論でございます。道内のラグビー場やほかの政令都市の中でも,料金についてはほぼ最高の位置にあると思われます。  月寒のラグビー場の料金設定は,本市の円山陸上競技場,それから京都の西京極の球技場を参考にしたと聞いておりますが,市内のほかの施設の中では,円山球場,それから麻生球場を逆に参考にされたほうが,より合理的な料金設定ができるのかなと,そんなふうに思っております。  ちなみに,北海道全体の野球人のメッカであります円山球場の使用料の3倍というのが月寒の使用料になっております。  芝の管理に,野球場と違って多少費用が多くかかるということで,多少の高い設定をしたのかなというふうにも考えますけれども,それにしても妥当性に,ある意味では欠けるのではないかなと思っております。  条例の改正を伴う問題なので,ここの部分については,今後慎重に検討をされて,もしそういう合理性がほかにあるということで改正ができるものならば,それに向けて検討していただきたいと,そんなふうに思っております。  次に,利用の拡大の問題についてでありますが,利用の拡大については,率直に言いまして,本市では大変努力をされている,そのように資料などからも出ておりまして,ちなみに,平成4年度が30日,平成5年度が33日,平成6年度が39日と。日数とすればやや限界に近いかなと,そんなふうにも思っております。そこの部分については,努力に対して敬意を払うものでございます。  しかし,専門家によりますと,より一層の芝の手入れによって,負荷に強い芝になり得るというような話を伺っております。そこで,芝といいますか,あれだけ長くなりますとグラスといいますか,そういうグラスがそういう形で負荷に強くなるならば,より一層の市民の利用拡大が図れる可能性が見つかったところでございます。  そこで,質問の第1点ですけれども,より一層の利用者拡大のためには,料金の割引,それから時間貸し及び子供料金を導入すべきではないかと,そう考えますが,ご見解をお伺いをしたいと思います。特に,時間貸しの問題については,すでに円山球場,麻生球場では実現をしておりますので,それも加えて見解をお示しいただきたい,そんなふうに思います。
     それから第2点は,本市は月寒ラグビー場の芝のレベルというのでしょうか,芝の水準をどのようにこれからもしていきたいとお考えなのか,この2点について,ぜひお考えを伺っておきたいと思います。以上です。 ◎須田 体育部長  まず最初に,利用料金の関係でございます。  いまご指摘のありました,まず最初の時間貸しの件でございますが,お話のとおり,他の施設のやっている状況もあります。そんなことで,時間貸しの設定につきましては,その実現に向けて努力していきたいと思っております。  それから,割引,子供料金等についてでございますけれども,これはいろいろと他の施設との関連があります。それから,関係部局との調整もいろいろとございまして,いま一度時間をかりながら十分検討してまいりたいと考えております。  それから,2番目でございますけれども,芝生の整備水準ということで,いまいろいろと委員からお話がありました。  芝生,語れば長いいろいろな物語があるのですけれども,それは省きまして,われわれの基本は,競技者が安全で事故なく,いいプレーができる状態を保ちたいということだけでございます。以上でございます。 ◆堀川 委員  この5月から,実はいまの部長さんのほうと,ちょっと僕の議員活動として協議をしてまいりまして,たくさんの資料をいただきました。また,まじめにと言えば,大変失礼ですけれども,真剣に市民の利用の拡大に向けて努力をされて,一時は本当に冷たい関係にもなりましたけれども,また鋭意お互いに話し合いまして,それに向けていろいろな方策を,私自身も努力を,そしてまた当局のほうでも努力をして見つけてくださいまして,また新たな拡大ができそうだということがはっきりしたので,ぜひともまた,いままでどおり引き続いて努力をされて,そういう開放拡大をしていただきたい。そんなことを申し上げまして終わりにしたいと思います。 ◆新山 委員  私は,札幌市のスポーツ振興についてお伺いをいたします。  スポーツは,日常生活において,健康づくりの面からももちろんのこと心の豊かさを満足させてくれる点から,私があらためていうまでもないのですが,非常に大切なものではないかと思うわけであります。  最近のスポーツの日常化とか,生涯スポーツと言われる中で,市民からのスポーツに対する要望も多く,競技スポーツのサッカーJリーグのような大きな大会を開催してほしいとか,それからレクリエーション的なスポーツの普及を進めてほしいとか,多種多様にわたっていて,それを整理しながらの事業の推進も大変だろうと推察をいたしております。  札幌市といえば,冬季オリンピック開催の地として,スポーツのすばらしさや感動に触れることができたことにより,それ以後のスポーツ振興に大きな力を与えてくれたことを感じているのは,私一人ではないと思います。  時代の流れとともに変わるスポーツへの市民の要求に対し,わが自民党といたしましても,札幌市スポーツ振興審議会委員として,千葉,三上の両議員が参画をした折に,幾つかの提言や意見を言わせていただきました。その中で,特に過去の実績を踏まえながらも,将来のスポーツ振興のあり方をどう考えていくのかについて,早急に研究・検討すべきであることを強く要望してきた経緯もございます。  そこで,私からいま一度,幾つかの点につきまして確認しながら質問をさせていただきたいと思います。  第1点は,これまでのスポーツ振興への取り組みについて,その考え方なりをあらためてお聞かせをいただきたいと思います。  2点目は,これまでに取り組んできた施策の成果について,ソフト,ハードの両面から,簡潔に説明をしていただきたいと思います。  以上,2点を質問させていただきます。 ◎須田 体育部長  まず第1点,取組姿勢についてでございます。  体育行政として考えているスポーツの普及振興の基本的な考え方は,私どもは四つの柱をもって進めております。  まずその一つは,施設の整備と充実でございます。二つ目は,各種スポーツ大会の開催・誘致でございます。三つ目は,情報の収集・提供,そして調査研究でございます。四つ目は,指導者の養成と活用の両面における充実でございます。これらの四つの柱を基本に置きながら,だれもが,みずからの欲求や能力に応じてスポーツに親しまれるように,スポーツの普及と振興に取り組んできたところでございます。  次に,2番目の施策の成果についてでありますが,まず,ハード面におきましては,昭和41年の中央体育館から始まりまして,オリンピックを契機としまして,美香保体育館,月寒体育館など,競技スポーツ施設として,また昭和51年,健康都市さっぽろを提唱して以来,生涯スポーツの推進の観点に立ちまして,昭和55年からは市民スポーツの充実を図るため,1区1体育館・1公的温水プール構想に基づき,着実に整備を進めてきたつもりでございます。  次に,ソフト面につきましては,地域スポーツの振興のため,体育振興会づくりなどを行い,さらに地域での指導を充実するため,指導者の養成をしてまいりました。  また,各種スポーツ大会の開催・誘致としましては,アジア冬季大会,ユニバーシアード冬季大会,札幌カップアイスホッケー大会,そして国際親善ジュニアスポーツ姉妹都市交流などを行いまして,競技力の向上とあわせて,国際交流を推進してきたところでございます。以上でございます。 ◆新山 委員  スポーツ普及振興のこれまでの取り組み理念,また施策の成果についてはわかりましたが,生涯スポーツと言われている中で,都市づくりとスポーツのあり方についてですが,ある人の言葉ですが,「スポーツは都市や街のすべてではないが,しかし,スポーツはその街,その都市を変え,そして豊かにする」と言っております。私は,この考え方は,今日のスポーツの隆盛を見て,確かに当たっている言葉と受けとめております。したがって,スポーツを単なる技術を争う大会だけではなく,地域の活性化や,そこに住む人々の心の豊かさを高めるための生涯スポーツとしてとらえていくべきだと思っております。  そこで,将来のスポーツ振興について,早急に検討すべき時期に来ていると思われますが,体育部として,今後,どう取り組まれるのか,お聞かせを願いたいと思います。 ◎須田 体育部長  将来のスポーツ振興についてでございますが,現在,スポーツ振興審議会に特別委員会を設けまして,21世紀に向けたスポーツ振興計画を目指して,市民の健康,スポーツの実態やニーズを把握するため,実はアンケート調査を行なっております。その集計分析を進めているところでございます。  この調査結果をもとに,振興審議会を初め,広く市民の方からご意見をいただきながら,明年度中にはスポーツ振興の方向づけとなる構想をまとめてまいりたいと考えております。その場合,ただいま新山委員からお話のありました生涯スポーツの考え方,とりわけスポーツはその街,その都市を変え,そして豊かにするという言葉は,私どもも強く賛同できるものでありますので,貴重なご提言として受けとめ,構想の中にその精神を盛り込んでまいりたいと思っております。以上でございます。 ◆新山 委員  いい答弁をいただきましたので,これで質問を終わります。 ◆松浦 委員  一つは,学校開放の体育館の出入り口の改善についてなのですが,いま既存の玄関を使って,教室との関係はシャッターをつけて遮断をすると,こういうことであったり,あるいは,夏ですと体育館の非常口をあけて,そこから出入りというようなことでやっているのですが,それら体育館の中で,ちょっと改善をすれば体育館にすぐ出入りができるというような場所もあるのですね。  これはどういうところかというと,たとえばごみを置く結構立派な物置があるのですよ。そこが,ごみですから当然外から取り出すと。使っている人の話は,あそこなんかは体育館にももちろん通じているのだし,あそこを出入りにちょっと使わせてくれればいいのだけれどもと,こういうような話もあって,幾つか見て回ったら,そんなにお金かけないで,ちょっと手を加えれば,体育館に直接出入りできるというようなところもあるものですから,そんなような場所について,いままでの方針は,いままで整備してきた既存の出入り口を使ってということだったのですが,その辺の,そんなにお金かけないで,直接体育館に出入りできるような施設があるところについて,その施設の本来の目的に支障を来たさないというようなところについて改善して,使っていくというお考え方があるかどうか,この点が一つ。  それから二つ目は,いまいろいろなお年寄り向けの競技団体があるのですが,たとえばゲートボール協会なんかは,公認審判員というのがあるのですね。1級,2級とあるのですが,毎年その資格が更新されると。それはそれでいいのですが,その更新のときに,更新手数料が,たとえば1級だったら5,000 円だとか,2級だったら3,000 円だとかとお金がかかると。結構多額のお金がかかると。これらについて,やはりお年寄りのそういうスポーツですし,皆さん,年金生活であるので,何とかそれらの経費のかからぬような団体の運営。  これは,なぜ体育部にこんなことをお話申し上げるかといったら,教育委員会のほうから助成金が出されておりますね,スポーツ振興事業団などを通じて助成金が出されていると。そういうことで,いわゆる間接的に指導・助言などもできる立場にあると,こういうふうに思うのですから,この間,そういう団体の関係者から,そんなことをぜひひとつ教育委員会に要請してもらえぬだろうかと,こういう話もありましたので,この点について要請していただけるかどうか。この2点です。 ◎須田 体育部長  ちょっと前後になって申しわけありませんが,2点目からちょっとご説明させていただきます。  ただいま,審判員にかかる費用ということでございます。  実は,私どももちょっと調べましたら,受講料とか試験料とか登録料とか更新料というのがございますが,実はこれがすべて日本ゲートボール連合が自主的に決定している事項ということで伺っております。しかしながら,松浦委員の意見を踏まえて,機会があれば,そうした声があったことを関係団体にお伝えするということで,ご理解いただきたいと思います。  それから,2番目の学校開放の出入り口の改善ということですが,いままで何十年間学校開放をしてきた中でもいろいろ改善はしておりますけれども,実は先ほどもちょっと学校開放の関係のお話ありましたけれども,学校教育に支障のない範囲で開放するというのが前提でございますものですから,そういう施設につきましても,学校側と十分相談しながら,可能かどうか見てみたいということでございます。以上でございます。 ◆松浦 委員  須田部長,ゲートボールの関係だけれども,日本語ですから,機会があればということになると,機会がなかったら全然ないということになるのですね。この間,ゲートボールでなくてカップゴルフという会があって,そこへ私も参加して,終わった後に懇親会の中で皆さんから出てきた話なのです。  その中で,やはり何が出てきたかといったら,いろいろなスポーツ事業団だとかああいうところに,札幌市のOBなんかもたくさん行っておるから,それやこれや含めて,協会にもまたいろいろな役員に市の関係者も入っていると。そんなことから,いろいろな経費がかかるのかなと,だから,やはりかかる経費はみんなから集めなきゃいかぬということだから,そんなことになるのかなと。こんな話も,実はその中で,わからぬ者と知らぬ者が集まって話していることですから,そういう話になってくるのです。  したがって,ぜひこれは機会があったらでなくて,そういう機会を持ってお話をしていただきたいということをお願いを申し上げて終わります。 ○川口谷 委員長  第9款 教育費 第10項 体育費の質疑を終了いたします。  以上で,本日の質疑を終了いたします。  次回の委員会ですが,10月26日午後1時から,環境局及び下水道局関係の質疑を行いますので,定刻までにご参集ください。  本日は,これをもちまして散会します。     ──────────────       散 会 午後4時9分...