広島市議会 2021-06-22 令和 3年第 2回 6月定例会−06月22日-04号
こうしたインターネットの活用による発信力の強化は,コロナ禍で実際に広島を訪れてもらえない状況にあっても,国内外の人々にヒロシマの心に触れてもらうことや,平和への関心を高めてもらうことにつながっており,コロナ収束後の被爆地訪問の促進にも寄与するものと考えています。
こうしたインターネットの活用による発信力の強化は,コロナ禍で実際に広島を訪れてもらえない状況にあっても,国内外の人々にヒロシマの心に触れてもらうことや,平和への関心を高めてもらうことにつながっており,コロナ収束後の被爆地訪問の促進にも寄与するものと考えています。
・ 「ヒロシマの心」の共有の推進の中で、世界の為政者に対する被爆地訪問の強力な呼び掛けを行うなど、「迎える平和」を推進するという記述があるが、迎える平和というのは、為政者に限ったことではなく、次の時代を担う若者たち、あるいは世界の多くの市民に広島市を訪れていただくということも含めたものではないかと思う。
湯崎知事は,平成29年8月6日の平和記念式典の中で,広島県としても国際平和拠点ひろしま構想に基づき,核兵器廃絶に向けて世界の知恵を集め,世界の指導者に被爆地訪問を呼びかけるなど,できる限りの行動をとってまいりますと,令和元年8月6日には,核兵器を廃絶し,将来世代の誰もが幸せで心豊かに暮らせるよう,我々責任ある現世代が行動していこうではありませんか,広島市としても被爆75年に向けて具体的行動を進めたいと
ところが,教皇の被爆地訪問の翌日25日の菅官房長官の記者会見は,核を含めた米国の抑止力を維持・強化していくことは,現実的で適切な考え方だと言い切り,教皇の教えを退けました。同じ日に教皇と会談した安倍首相は,核兵器のない世界などの実現に,日本とバチカンはパートナーだと言いましたが,核兵器禁止条約に背を向け続けています。
G20大阪サミットの開催に合わせた被爆地訪問については,長崎市と連携して各国大使館に要請し,その結果,本年6月に,トゥスク欧州理事会議長,ピニェラ・チリ共和国大統領及びムハンマド・サウジアラビア王国皇太子に本市を御訪問いただきました。3名とも平和記念資料館を見学され,トゥスク議長とムハンマド皇太子は被爆体験証言の聴講もされるなど,被爆の実相に触れていただきました。
また,世界の為政者に被爆の実相に触れてもらい,平和を希求するヒロシマの心を共有していただくため,被爆地訪問を働きかけ,国際会議の誘致をするなど,迎える平和を積極的に推進しております。
また,平和への思いが為政者や市民社会に共有されるようにするために,被爆地訪問を呼び掛けるなど「迎える平和」を引き続き推進します。
改選後の議会において,議会の活動をより一層推進するべく,核兵器廃絶に向けた公の推進組織を設置し,長崎市議会と連携して,世界の為政者を初め,より多くの関係者に被爆地訪問を働きかけるとともに,被爆の実相を伝えていくため,次の取り組みの実施について,必要経費の予算化なども含め,検討されたい。
また,各国為政者の被爆地訪問については,被爆70周年に当たる平成27年度の平和記念式典には過去最多となる100カ国の大使等が参列されました。さらに平成28年度にはオバマ米国前大統領が来広され,平和のメッセージが広島から発信されることにより国内外における本市の認知度が向上し,平和記念資料館の入館者数は大幅に増加しております。
また,市長がかねてから被爆地訪問を要請していたローマ法王が,11月ごろに日本を訪問するとの意向を述べられたとの喜ばしい報道もありました。こうした世界的な影響力を持つ方々に広島を訪問していただき,被爆地から平和のメッセージを発信していただくことができれば,世界恒久平和を希求するヒロシマの願いを世界に広げる絶好の機会になると思います。
こうした活動は,被爆地から遠く離れた人々に被爆体験証言を直接お聞きいただくことで,原爆被害の凄惨さや核兵器の非人道性を理解していただくとともに,証言を聞かれた方々の被爆地訪問への動機づけにつながるものであり,核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を願うヒロシマの心の共有を目指している本市にとっても,大変ありがたいことではないかと思います。
また,平和を象徴するまち広島として,引き続き世界の為政者に被爆地訪問を呼びかけるとともに,将来を担う子供たちに広島の心を伝える取り組み等に一層力を入れてまいります。 このようなまちづくりを進めるに当たっては,地域の皆様を初め,さまざまな関係者との合意形成が不可欠であることから,私は一貫して対話・ビジョン・実行という手法を重視し,誠実に,しっかりと,粘り強くを信条に取り組んできております。
最後に,「平和への思いを共有するまち」の実現に向けては,引き続き世界の為政者に被爆地訪問を呼びかけて「迎える平和」を一層推進するほか,国連で採択された核兵器禁止条約の批准・発効を促進するためにも,平和首長会議の加盟都市の更なる拡大を図っていきます。
もしローマ法王の被爆地訪問が実現すれば,昭和56年のヨハネ・パウロ2世以来,約40年ぶりの訪問となります。 イタリア議会での演説で,市長は何を訴え,その手応えについてはどのように感じておられますか。また,ローマ法王に対して,被爆地訪問を求める市長の思いは伝わったとお考えでしょうか。ローマ法王への謁見についてのお考えをお答えください。
さらに,バチカン市国でローマ法王に謁見し,被爆地訪問を直接要請したほか,ヨーロッパで初めて広島・長崎講座を開設し,長年にわたり学生に被爆の実相を教えているベルリン・ボイト工科大学において,「広島から核兵器のない世界へ」というテーマで講演を行いました。
また,日米首脳会談で,大統領の年内の訪日について両首脳間で合意されたところでもあり,今後,長崎市とも協議しながら,被爆地訪問の働きかけの時期やその方法について検討していきたいと考えています。 次に,全ての国連加盟国に対し,核兵器禁止条約の交渉会議への参加を呼びかけ,核兵器禁止条約を確立するための流れをつくり出すことが重要ではないかとの御質問がございました。
① 広島を訪れ,平和への思いを共有してもらうための取組については,引き続き,世界の為政者に被爆地訪問を呼び掛けるほか,2020年のNPT再検討会議をはじめ,核兵器廃絶に向けた議論を行うための国際会議の広島開催実現に向け取り組みます。
平和首長会議ではこうした認識を持ちつつ,加盟都市や市民,NGO等と緊密に連携し,核兵器禁止条約の早期実現に向けて世界の為政者への影響力を発揮するため被爆地訪問を呼びかけるほか,国連との連携や加盟都市の増加,世界各地の21のリーダー都市による活動の活発化などの取り組みを展開しております。 また,2017年には核兵器禁止条約の実現に向けた交渉が開始される見通しとなっております。
昨年の私の一般質問でも言及させていただきましたが,オバマ大統領の被爆地訪問を呼びかけ続けた広島市の姿勢が実を結んだ瞬間でもあったように思います。オバマ大統領の演説は,さまざまな政治的制約がある中で,詩的な表現で核兵器廃絶を呼びかけたことは,現職米国大統領という立場を鑑みると,最善の方法であったのではないかと思います。
これを受け,先週15日には,広島・長崎両市で在日ロシア大使館を訪問し,プーチン大統領の被爆地訪問を呼びかけられたところですが,ぜひ,大統領の被爆地訪問が実現し,核兵器廃絶への揺るぎない決意が被爆地から世界に発信されることを期待しています。