廿日市市議会 2019-12-06
令和元年第4回定例会(第4日目) 本文 開催日:2019年12月06日
しかし、今議会の新
市長の発言や
マニフェストを見る限り、
市財政についてこのままでは危ういとの
共通認識をお持ちだとも感じました。本当に未来がおもしろくなるのであれば、こんなにすばらしいことはありません。そのためには、私は、
民間手法を取り入れた
行政も
経営の理念を実践、いわゆる
行政経営の推進、さらにそう遠くない厳しい時代のために備えをしていかなければいけないと考えています。
地方自治法第2条、そもそも最少の経費で最大の効果を挙げるためにも、新
市長が言うように、減らす、やめるも、勇気と決断も必要となります。本日は、そのことも含めて、今最も改善を急ぐと感じている、この先の
市財政についての件、そして
交通渋滞での長年の
住民ストレスと
経済ロスの解消について、期待を込めて新
市長に
質問します。
それでは、早速1件目、
行政経営についての
質問に入ります。
(1)市は、持続可能な
行政サービスが提供できる体制や仕組み並びに
財政基盤を構築するために、
廿日市市
行政経営改革指針、28年度から令和2年度までを策定し、
行政経営を推進していますが、3年目となる昨年度も指標となる
財政力指数、
経常収支比率、将来
負担比率などの改善が見てとれません。成果を評価する上で
財務指標の数値は重要です。っていうか、数値が全てでございます。
このことから、改善されない理由及び成果や課題について
質問します。
(2)
行政経営とは、
行政も「
経営」と考えて、
縮小財政になっても
市民サービスを低下させないよう、
市民や
民間力と一緒になり、より高度でより高品質な
サービスをいかに低コストで提供しながら、持続可能な
市財政を構築していくことと認識しています。
このたび新
市長は
マニフェストにおいて、
行政経営はどこの
まちより俊敏に大胆に実践し、また徹底した
行政改革を行うと掲げておられることから、次の点について
市長の考えを伺います。
ア、本市の
行政経営の
現状認識について。
イ、
行政経営の
基本理念について。
ウ、
政策の
優先順位について。
以上、
お答えください。
7
◯市長(
松本太郎)
議長。
8
◯議長(
佐々木雄三)
市長。
9
◯市長(
松本太郎)
皆さんおはようございます。
それでは、1番の1からご答弁を申し上げます。
まず、その成果や課題について問うということでありますが、まず、現在の
財政指標について
お答えをさせていただきます。
財政指標は、
財政の
弾力性や
健全化を図る指標として用いられ、前年度の数値や他の
自治体との数値と比較することにより、
自治体の
財政状況の把握、分析などに活用されています。本市においても、
中期財政運営方針の
財政収支見通しにおける
数値目標として、また決算における
分析等において活用しているところであります。
現在の
財政状況でありますけれども、平成30年度決算では、
市税収入の減少や
社会保障関係費、
公共施設の
更新費用の増加などの影響により、
経常収支比率については対前年度比0.2ポイント、将来
負担比率については対前年度比9.9ポイントの上昇となっております。
こうした
状況ではありますけれども、
中期財政運営方針に基づき
自主財源の
確保、
財源配分の
最適化、
市債残高の適正な管理の3つの
健全化方針を柱に
各種取り組みが進められてきたことであります。
成果ですけれども、
中期財政運営方針の
目標値をおおむね達成できており、現時点では健全な
財政運営が一定程度図られているものと認識をしております。
今後の課題ですけれども、今後も
歳入歳出環境とも大幅な改善が見込めず、
経常経費の増加による
財政硬直化や
市債残高の増加など、引き続き厳しい
財政状況が続くものと予想しており、
基礎自治体として持続可能な
財政基盤の構築を図るためには、
自主財源の
確保、選択と集中による
経常経費の
適正化、将来の
公債費負担の抑制、
基金残高の
確保など
歳入歳出両面にわたる数字が重要であると考えております。
そして、2点目のアから
お答えをさせていただきます。
まず、本市の
行政経営の
現状認識ということでありますが、本市の現状につきましては、先ほども申し上げましたとおり、大変厳しい
状況というものはありますけれども、
人口減少社会にある中で、平成27年から連続して
転入超過が続いている
状況です。このことは、これまでの
まちづくりが実を結んだあかしであるというふうに認識をしてます。
しかしながら、今後二十数年は
高齢者人口がふえ続け、社会の担い手である
勤労世帯は減り続けるという最も厳しい時代を迎えることになります。
行政経営においては、これまで以上に厳しい取捨選択が求められることが予想されており、これから生まれてくる
子どもたちを含め、
次世代に豊かな
廿日市を引き継ぐためにも、的確な
政策判断、
事業の選択で
まちづくりを進める必要があると考えております。
そして、イです。
行政経営の
基本理念ということでありますが、
廿日市市
行政経営改革指針では、全ては
市民のためにを本市の
行政経営の
基本理念としており、今回は私は
マニフェストで
行政経営に関連して次のような
重点政策を掲げています。
まず、
次世代に政治のツケを回さない
まちへでは、
政策の
優先順位を明らかにし、めり張りのある
予算編成を行うこと。
社会情勢の変化に応じた柔軟な
行政経営を行うこと。
次に、ベッドタウンから
ホームタウンへでは、経済的に自立できるよう
観光産業のさらなる振興を図り、税収や
経済波及効果が
まち全体に行き渡る
環境整備を行うこと。
そして、
行政が率先して未来を想像し行動する
まちへでは、
行政自身が過去の
経験則やしがらみにとらわれることなく、俊敏に、そして大胆に改革を進めていくことを掲げています。
これらを
重点政策に掲げた
考え方とともに、本市の
行政経営を進めてまいりたいと考えております。
そして、ウです。
政策の
優先順位ですが、今後
少子高齢化と
人口減少社会が進展する中にあって、
社会情勢の変化や新たな課題に向き合い、柔軟に、そして迅速かつ的確に対応していく必要があると考えています。まずは、現在進めている新
機能都市開発事業、
地域医療拠点等整備事業、
宮島口地区整備事業、
筏津地区公共施設再編事業、いわゆる4大プロジェクトについては、本市の将来の発展を担う
事業であり、着実に実施をしていきます。
また、
市民一人一人が異なるニーズに合わせた支援を行い、住んでよかったと実感できると同時に、未来に明るい希望を感じながら活動できる
まちづくりに取り組んでまいるように考えております。
マニフェストに掲げた施策、
事業のうち、すぐに実施可能な施策、
事業については、令和2年度当初予算に編成し、議会に提案させていただきます。そのほか施策、
事業については、令和3年度から始まる第6次
総合計画後期基本計画、第2期
まち・ひと・し
ごと創生総合戦略に位置づけ、実施するよう考えております。
以上です。
10 ◯10番(
広畑裕一郎)
議長。
11
◯議長(
佐々木雄三) 第10番
広畑裕一郎議員。
12 ◯10番(
広畑裕一郎) スライドをちょっと。
私は、中財の
目標値がもう低過ぎると思います。それで、確かに国が示す健全の範囲ではあるんですが、
市長がこの前言われた2025年ですか、団塊の世代がみんな75歳以上になる、
高齢化率も全国でも30%を超えていくっていう時代。それで、それから10年。さっきも言われたように、
高齢化率が約40%近くになるような、働く人も減る時代に、これは国の問題でもありますが、じゃあ
廿日市市が市として、
市長として、我々として何ができるかという話では、それは
弾力性とかそういうものをしっかりと今備蓄していくっていうのが問われると思います。
ここに
広島県の速報なんですけども、平成30年度で
経常収支比率は
廿日市市はいい順番から4位の
94.9%、福山市が1番で、
東広島市が2番。この数字、85%台。
市長、覚えといてください。
次に行ってください。
財政力指数、
財政力っていうのは、
自主財源の
確保率のようなものですけども、これは大竹市が1番、0.84、今の
東広島市、
広島市、福山市と、5位が
廿日市市、これは
広島県内の14市で比べたもので、町では府中町なんかも結構上のほうにおられます。
次お願いします。次は、将来
負担比率です。これは、将来世代が担わなければならない
負担比率の
計算式になっておりますけども、これでいえば、今の福山市とか
東広島市はゼロです。それで、県内の
まちでも、これ、足して全部で6の
市町村が将来
負担率ゼロなんですね。
次世代にツケを残さないというんなら、これはゼロにしてあげられたほうがいいのでないかと。これから先、
次世代はもっと
負担がふえることは間違いないので、これまでの
負担をさらに押しつけるのはいけないと思いますし、できないことではないと思います。
廿日市は64.4、どっちかというと少しずつ上がっていきよります。31年度も上がるんじゃないかなと思うんですけども、そんな
状況です。
ちなみに、今の政令市を除く将来
負担率の平均は20.5、かなり低い数字です。割と
市町村のほうが余りないのも、ゼロが多いところも私は驚きました。
これでいきますけども、実は今回これを見て言いたいのは、2019年の日経で住みやすい
まちランキング中四国1位に
廿日市市は選ばれて、それはそれでよいことだとは思います。
市民に
廿日市を選んでくださった、これから選んでくださる、今住んでおられる皆様にとって、安心して暮らしていくために、健全な
財政がここで求められますが、そういうことで、
東洋経済誌が出してる
健全度ランキングっていうのがあるんですけども、その
健全度ランキングにおいては、
広島県の例を言えば、第1位が
東広島市で、全国150位なんです。福山市が161位、それで下松市が100位。ああ、済いません。中
四国地方で住みやすい
ランキングでは1位かもしれんけど、
財政度ランキングでは
ランキング外なんですよ。じゃけえ、
ランキングは200しか入ってないんで、ネットでは見れないんで、全国には772の市があるんですけども、その中で今の、
中四国では下松が100位で最高であったと。全く
ランク外の
状況、
財政が健全でないという。健全でないとは言いませんが、低いという話です。
あわせて言えば、
財政健全度ランキングというのは
東洋経済の
都市データパックで、収支が収入の範囲内にとどまっているかの収入、
外部環境の変化があっても柔軟に対応できるか、
弾力性、それから支出を税収で補えているかの
財政力、それから税収には安定した裏づけがあるか、
財政基盤、それから
財政上の
負担を将来世代に先送りしてないか、将来
負担率、こういうことを全て加味して採点をつけた
ランキングです。
広島県の中では、大竹市がたしかベスト50の中に1市入っていたと思います。のような
状況でございまして、私は、今の住みやすい
まちランキング中四国1位であれば、
財政っていうか、
財政の
健全度も第1位を目指してほしいと思うんですが、どうでしょうか。
13
◯市長(
松本太郎)
議長。
14
◯議長(
佐々木雄三)
市長。
15
◯市長(
松本太郎) それでは、再
質問、ご答弁させていただきます。
今のご
質問は
現状認識についての再
質問だろうと思いますが、私、
自治体の
財政もいろんなタイミングがあるんだろうと思うんです。私
たち人の人生でもいろいろ、それこそ家計に余裕があるときもあればしんどいときもあるわけです。ある意味、私は今、
廿日市は一番しんどいときではないかなと思ってます。
合併建設計画を終えて、いろんな
事業をやった後、いろんなそういった起債なんかが積み上がって一番しんどいときだと思うんです。私、まずはこれから
廿日市が短期的に、まずは短期的ですけどやっていく方向というのは、この
財政指数をある
意味自分たちで恣意的につくって、そこを無理やり目指していくというのは、私はむしろどうかなと思ってます。まずは、この短期的にといいますか、ここ何年かは未来に
可能性があるところにしっかりと道筋をつけていくというところに力を入れていくべきだと私は思ってます。
そして、当然
財政規律はしっかりと重視をしていきます。が、短期的に見たら、ここを悪化させないと、これ以上悪化させないという
考え方が私はベターではないかなと思ってます。
市債残高の
ピークは来年度末です。そして、市債の償還の
ピークは令和5年度が
ピーク、恐らくこれからが一番しんどいだろうと思いますが、まずはここをしっかりと乗り切るという
考え方が必要だと思ってます。そして、中・長期的には、これから税収が安定して入るような体制をつくっていく。そして、その中・長期的な先にはそういった税収が入ってくるようになりますが、じゃあその先までどうやって乗り切るのかというようなことなんだろうと思いますが、そのためにはきのうも申し上げましたように、これからの
事業、やめる勇気、減らす勇気というのも必要だと思います。きのうも少し申し上げましたが、撤退の基準、これはいろいろと難しいところもあろうかと思いますが、そこは勇気を持って線を引いていくということも必要だというふうに感じております。
また、
歳入確保策については、これまでやってきたことは引き続きしっかりと取り組んでまいると、そういった覚悟のもとでやっていく。
また、
現状認識については、余り短期的に
目標を恣意的に設けないほうがいいんじゃないかなと、私はそういうふうに感じています。
16 ◯10番(
広畑裕一郎)
議長。
17
◯議長(
佐々木雄三) 第10番
広畑裕一郎議員。
18 ◯10番(
広畑裕一郎)
財務指標にはもう
一つ実質公債比率というのがありまして、簡単に言えば
財政の中での借金の
返済額の比率のパーセントが出るものがあるんですけども、それは今回書いてないんですけども、それは今県内でそんなに高くはないんだけども、多分これから上がっていくんだろうなって思います。
合併特例債の、合併して、
合併建設計画のお約束を果たしていくと、それからインフラの
再編整備、それから新
事業への投資がいろいろあったと思うんですけれど、私は新
市長になられてからは、それは継続した
事業についてはしていくということですから結構ですが、これからは、もう逆に待ったなしでブレーキをかけていくっていうか、
財政の
健全化のほうにかじを切っていくべきだと思っております。
ということで、今回自分が思うのは、少なくとも
廿日市市民にとっても、これから
廿日市市を選ぶ人にとっても、住みやすい
まちですよと、
財政のほうも県内で
トップですよ、
全国トップになれとは言いませんが。そのようにするためには、先ほど
市長が言われたように、
ホームタウンにならないといけない。じゃけえ、
広島市に頼らない
廿日市、要するに
財政力を上げようと思えば、
廿日市での
企業活動が大きくなっていく必要があるので、そうなると。県内一をいろんな意味で、
入島税のことも含めて、今度税収のことも含めて、今おっしゃっていることは、まさにしっかりとやれば
広島県1位を目指すということにほかならないと思うんですけども、どうでしょうか。
19
◯市長(
松本太郎)
議長。
20
◯議長(
佐々木雄三)
市長。
21
◯市長(
松本太郎) 今
広畑議員がおっしゃったのは、じゃあ私の
経営理念を示せというようなことだろうと思います。先ほど
広畑議員からもご指摘がありました。数字が全てだ。私も理系ですから、やはり数字というのは大事にしていきたいと思っておりますし、これから
中期財政運営方針も新たにつくっていきますので、その中にはしっかりと明らかな数値を持ってわかりやすい説明に努めてまいりたいと思ってます。
経営理念といいますか、これからどういう
考え方でやっていくのか、きのういろいろと考えました。やはり維持と、それと
次世代への継承だと私は思ってます。
まず、維持という意味においては、やはり過去の延長や継続では維持はできないと思ってます。より合理的で
効率性を追求していかなければ維持はできないと思ってますし、大きな挑戦をしながら結果的に維持を目指していくということをしていかなければならないんだろうと思います。
それと、もう一つ、
次世代への継承、やっぱり
次世代へ胸を張ってバトンを渡したいと私も思ってます。きのうも議論になりましたけれども、だからこそ宮島の
財源確保は
税方式にこだわっていきたい、未来に安定した財源を残していくという意味においても、
税方式にはこだわっていきたいというふうに思ってますし、そして何といっても、これから
人口減少してくるわけです。人が減っても
まちが衰退しないような、要はそれをカバーするようなエンジンをつくっていくというこの
政策は、これから何年かかけてしっかりと道筋をつけていかなければならないと思ってます。
それと、やはり全ては維持できないと。これから人が減ってくるわけですから、全てのものを現状維持することはできない。非常に言いにくい言葉かもしれませんが、諦めるところは諦めるという発想も必要なのかもしれません。ただ、これは、ある意味
皆さんわかってたことだろうと思いますが、でもなかなかこれを口にするのははばかれてたんだろうと思います。ですが、これは誰かが言っていかなければならない。
ですから、私もきのう申し上げました。
撤退基準というものを申し上げましたが、そういったものを明確にして、やる、やらない、減らす、ふやす、そういったところを明確にこれからしていきたいと思ってます。
そういったこのある意味こういった発想が、
生産性を向上させる、イノベーションにつながっていくんだと私は信じておりますので、ぜひ
皆さんもご理解いただきたいと思います。
22 ◯10番(
広畑裕一郎)
議長。
23
◯議長(
佐々木雄三) 第10番
広畑裕一郎議員。
24 ◯10番(
広畑裕一郎) きょうは、まだじゃけえ何をどうするとか、何をどうするんかとかは聞きませんけども、大体行革が一気に進むというのは、
市長が就任して1年ぐらいなんです。新しい
市長がかわって、自分の思いを一気に出していって、割ともう何もわからないときに、自分が今まで積み立てたものを変えていくっていうことが、現実的には多いんです。5年目、10年目になって変えようとしても、なかなかもう、私も
議員としてそうですけども、中の事情がわかってきたりするわけです。わからないうちにしっかりと思いがもしあるんであれば、やられたほうがよろしいのかと思います。
また、そういう機会もあるんですけども、ちょうどここ言っときたいのが、来年、
中期財政計画を考える年であると。同時に6次
総合計画の
後期計画を考える年でもあります。それにしっかりと数字で示してもらいたいと。じゃけえ、
目標を立てて、
財政の
健全度も
目標を立てて、どうも今の
94.何%で健全じゃとか言われても、将来は不安だと言われても、将来に備える。だって、2025年って、もう来年からしたら6年後なんですね。6年後なんです。中財はちょうど来年考えるんじゃけえ、ちょうど2025年に終わるんですよ。それが、後期基本計画も同じ5年なんで、2025年。だから、この今からの、今からの五、六年というのはすごく大切。じゃけえ、もしいろいろ今も国のほうでも話しておられるって言ってましたけども、確かに
まちが存続できるかどうかのはざまというか、生き残れるかどうかの非常に重要な時期に当たると思うんです。そのときに、何か数字を示すと議会で怒られるとか、できない約束はできないとかじゃなしに、難しくてもやらなければいけない数字を出して、それをみんなで考えていくほうがよろしいのかと思うんですが、最後にそこをお尋ねしますが、どうでしょう。
25
◯市長(
松本太郎)
議長。
26
◯議長(
佐々木雄三)
市長。
27
◯市長(
松本太郎) ご答弁させていただきます。
まずは、
目標値を具体的に立てる。実は、私、11月5日に就任させていただいて、そのとき職員の
皆さんに訓示を申し上げました。そのときに3つのお願いをしました。その一つが、具体的に目標を持つ、持ってくださいというお願いをしました。確かに目標をオープンにするということは、それを達成できなかったときに批判の的になるかもしれない。でも、それを恐れずにしっかり
目標立ててやりましょうということを言いました。私も、自分で言ったからには、しっかりと
皆さんにそういった
目標をできるだけ具体的にお示しをできるような形で、また
中期財政運営方針、また6総についても、そういった形でさせていただこうと思います。
また、もう一つ何でしたっけ。
(10番
広畑裕一郎「ええよ、もう」と呼
ぶ)
はい、いずれにしても、私も、あっ、そうだ、そうだ。私も
議員をやってまして、私もこれは先日の幹部会議で申し上げたんですが、私も
議員をやってたころの感想を幹部会議のときにお話をしたんです。やはりできるだけ抽象的な答弁に逃げるのはやめようと。できるだけ丁寧な説明をしようということで、特に
一般質問の答弁には気をつけてやりましょうということを幹部会議の場でお話をさせていただきました。執行部の
皆さん、わかってくださってると思いますので、できるだけこれからもそういう形でさせていただこうと思います。よろしくお願いします。
28 ◯10番(
広畑裕一郎)
議長。
29
◯議長(
佐々木雄三) 第10番
広畑裕一郎議員。
30 ◯10番(
広畑裕一郎) 数字で示してみんなで共有して頑張るっていうことだと思うんです。やっぱりPDCAではないですが、今の
財政とかになると数字なので、お願いします。
それと、福祉であっても数字が大切なんですけど、ちょうど私ら総務委員会が小野市に行ったんですよ。すごい
市長だったんですけども、この本をもらったんで、
市長にあげます。これ、読んでください。
(「読んだで」と呼ぶ者あり)
えっ、もう読んだ、
市長。済みません。私、半分読みました。
市長がしっかり読んでもらえればと思います。それは、さっき数字、数字って言ったけど、全員の職員に
目標を立てていただくんですけども、福祉なんかでは、時間を短縮して同じ仕事をこなすとか、こういうことを新たにやりますっていう、お金だけの話じゃなくて、
サービスの度合いを上げていく分です。結果が全てなんですが、だけども、結果よりもプロセスを大事にする。じゃあ、
目標を立てて何をやったかを一人一人を大切にするというのをしっかりと考えてあげる。結果が出なくても、やっとることが、これはここまでやったんかということであれば評価してあげるということも大切だと。これは、後、ほいじゃあ差し上げますので、ぜひ読んで、熟読してください。
それでは、次の
質問に入ります。
大野地域の渋滞緩和対策についての
質問です。
(1)大野地域の課題として
交通渋滞の緩和を求める声が多く、実際に朝夕の大野東部は、宮島口を通過するまで国道2号も市道深江林ヶ原線も大渋滞となっています。今では観光繁忙期だけでなく、渋滞は恒常的で
市民や
事業者などは大きなストレスを感じていると聞いています。実際に私たちもストレスを感じております。また、深江地区の2号線沿いに大型ホテルの開業、令和2年6月にオープンの予定を控えて、さらなる渋滞が懸念される
状況です。
しかしながら、合併以前から要望している国道2号の拡張や広岩道の無料化など改善の見通しが立っていません。引き続きの国や県への要望活動は当然ながら、市が主導できる迂回路の改善を進めるべきと考えます。このたび新
市長の
マニフェストには、大竹市とのネットワークを強化するため、大野、大竹間の幹線道路整備を進めるとありました。
市道深江林ヶ原線の全体整備及びその先の玖波までの道路整備と認識して、早期の実現を求めて
市長の考えを問います。
(2)県道栗谷大野線と国道2号の大野支所北交差点は、直進車が多く、朝夕は県道側から右折がほとんどできないことが多く、危険でもあります。右折矢印の時間を設けるなどの改善ができないかを
質問します。
以上です。
(「映像は」と呼ぶ者あり)
あっ、済いません、映像、これ1枚なんですけど、これ、深江林ヶ原線です。
(発言する者あり)
何です。
(「斜めじゃない」「どっち行きよるん」
「どう見りゃええん」と呼ぶ者あり)
これは、斜めにしたほうが、距離がとれたんでこうしたんですけども、じゃけえ真っすぐです。今、これ、昔の囲炉裏っていうところがあるんですけども、もうこれ、普通の日の4時ごろです。これで3キロぐらいもう渋滞してます。平日の4時ごろ。こんな
状況で、ここが渋滞がないと言われる人は一人もいないと思います。答弁をお願いします。
31 ◯建設部長(河崎勝也)
議長。
32
◯議長(
佐々木雄三) 建設部長。
33 ◯建設部長(河崎勝也) 大野地域の渋滞緩和対策についてということで、まず1点目の市道深江林ヶ原線の整備等についてでございます。
市道深江林ヶ原線は、深江地区から林ヶ原地区まで大野地域の市街地を東西に結ぶ重要な路線でございます。
整備の
状況でございますが、JR深江第1踏切におきまして、踏切部分の拡幅や踏切に接続する道路の拡幅を行い、平成30年6月に整備を終え、供用開始を行っております。
また、大野インターチェンジ南交差点から西側の未整備区間のうち、約330メートルにつきまして、平成29年12月に整備を終え、供用開始を行っているところでございます。
その先、約1,100メートルの区間についてでございますが、今後の交通
状況や他の路線の整備
状況を踏まえ、整備時期について検討してまいる考えでございます。
このため、先ほど申しました330メートルから先の部分につきまして、既存道路である市道滝ノ下清水ヶ峯線について、当面の対策として側溝のふたがけや部分的な拡幅工事を行っており、令和2年度には一定の解消を図りたいと考えております。
また、その先の市道林ヶ原鳴川線から大竹市に至るまででございますが、
一般質問初日、中島市議のほうにもご答弁させていただきましたとおりでございまして、
広島岩国道路の側道と連絡し、早期実現が可能と思われる新たなルート案について、大竹市も同様の見解であり、今後両市で協議、調整しながら進めてまいるところでございます。
また、深江林ヶ原線のご指摘の渋滞についてでございますが、下更地交差点を先頭に西側に向け渋滞が発生していることは認識しております。信号制御の現状などの調査を行っているところであり、渋滞解消に向け今後どのような対策が可能か検討してまいります。
次に、大野支所北の交差点についてでございます。
大野支所北交差点についてでございますが、時間帯によっては
議員ご指摘のとおりのような
状況があることから、交通管理者である
廿日市警察に
状況を確認したところ、
廿日市警察としてもこの
状況を把握し、対応が必要と認識しておられており、既に右折矢印信号設置の工事発注を行ったとのことでございまして、令和2年3月末までには設置するとの回答を得ております。
以上でございます。
34 ◯10番(
広畑裕一郎)
議長。
35
◯議長(
佐々木雄三) 10番
広畑裕一郎議員。
36 ◯10番(
広畑裕一郎) いや、それは、大野支所の北交差点についての話は、知りませんでした。ずっと言よったのは言よったんですけども、ほんまに右折信号がつくんであれば、
市民も安心して曲がれると思いますんで、それはよかったです。
あと、東西の主要幹線だと思うんです。2号線と山陽道ですか、広岩道、それがどうにもならないじゃないですか。どうにかなったとしても10年ぐらいかかるんじゃないかと思うんですけども。その中で、もう本当に今の大竹までの深江林ヶ原線を整備してもらうしかないんじゃないんかなあって思いです。そこの鳴川と玖波の間も確かに片側通行せにゃあいけんようなトンネルとかもあったりするんですが、そこがいつごろになるかというのは、いつごろを予定されておられるかだけは教えとってください。3年よとか5年よとか、お願いします。
37 ◯建設部長(河崎勝也)
議長。
38
◯議長(
佐々木雄三) 建設部長。
39 ◯建設部長(河崎勝也) 鳴川地区から大竹にかかる区間のその道路整備についてでございますけど、この区間に別に都市計画道路が設定されておりまして、この道路の代替えとして整備を進めたいという考えがございます。そのため来年度、ここの路線につきまして大竹と本市の間でルートを確定して、都市計画道路の変更を踏まえてという整理を行わさせていただいて、令和3年からは実施設計等に着手できるように進めてまいりたいと考えています。
40 ◯10番(
広畑裕一郎)
議長。
41
◯議長(
佐々木雄三) 第10番
広畑裕一郎議員。
42 ◯10番(
広畑裕一郎) よろしくお願いします。
今回の本当一番困っているところが、先ほど部長のほうから答弁ありましたけども、上更地交差点の渋滞なんです。本当にひどいというか、もう国道2号線よりも時間がかかる、抜けるまでにかかるようなことになっとるんですね。それは、歩行者のための歩車分離になったことが大きな要因の一つでもあると思いますけども、車の台数が実際あの周りにもたくさん家も建ったし、今のゆめタウンに行かれる大竹や岩国の人らの数もふえとるし、観光客もふえとるということもあるんでしょうが、総体的に車もふえたということがあると思うんです。歩車分離をやめるわけにはいかないと思うんです。じゃけえ、歩行者の安全をもう
確保しながら、そして今の主要幹線の交通をもう少しスムーズに行かせる方法って、私は立体化とか歩道橋つくるとかぐらいしか思い当たらないんですが、検討するというてもあの場所であれば
考え方が限られると思うんですけども、どのようなお考えでしょうか。もうずっと考えておられるのは聞いておるんですけども、なかなかいい案がないって聞いたんですけども。もう少し掘り下げて話をしてもらいたいと思います。
43 ◯建設部長(河崎勝也)
議長。
44
◯議長(
佐々木雄三) 建設部長。
45 ◯建設部長(河崎勝也) 下更地交差点につきましては、今から約5年ぐらい前、通学路安全対策として、言われますように深江林ヶ原線と宮内更地線、それから歩行者、これを完全に分離した信号現示ということで設置されておりまして、押しボタン方式ですぐに変わるような格好で設置されております。このため朝は約70秒間でこれらのサイクルタイムを運用してくる中で、特に深江林ヶ原線の通行につきましては30秒で信号が変わるような設定になっております。朝はとにかく小学校、中学校、生徒さん含めてかなり多いので、このような状態の中で歩行だまりも含めて考える中ではいたし方ないところがあるのかとも思いますけど、これが運用的には夕方の5時まで続いております。となると、昼から帰るときの帰宅時間は生徒さんはばらばらで、そこまで時間を詰める必要があるのか。また、5時以降の押しボタンを押したときには、信号現示、交通量の多い関係で深江林ヶ原線の分の通行時間帯は約58秒、それで信号自体のサイクルタイムも104秒の中で、完全分離を運用しているようにということでされております。また、5時以降に押しボタンを押さないときには、深江林ヶ原線の通行時間は102秒とっているということで、かなりはけるんではないかと考えております。
この中で、さっき言いましたように、非常に短いサイクルタイムのものを5時まで今運用している。夕方それでは児童生徒さんがそこまで集中して来る時間、歩行だまりとかいっぱいになるほどの集中するときがあるのかどうか、そこらをその量を調査していただきまして、最適なサイクルタイムを検証してみて、一つはそういう思いです。
それから、その中でも、また別の話で、祭日、土日、祝日等についても、非常に交通量が多くなったために混むような
状況もあるということで、それらも含めた中でどういう対応がいいのか。最終的には、
議員おっしゃいますように横断歩道、横断陸橋の検討も行わなければならないかと思ってますけど、やはりその中でも今後高齢者等に対応した中では、歩道、平面的な横断歩道も残す必要もございますので、どのような対応ができるかというのをきめ細かく検討したいと考えております。
46 ◯10番(
広畑裕一郎)
議長。
47
◯議長(
佐々木雄三) 第10番
広畑裕一郎議員。
48 ◯10番(
広畑裕一郎) また後でビデオを見て、しっかりと今の話を確認してまたご相談に行きますが、本当大変なんで、そこはよろしく、諦めないで検討をお願いします。
終わります。ありがとうございました。
49
◯市長(
松本太郎)
議長。
50
◯議長(
佐々木雄三)
市長。
51
◯市長(
松本太郎) 発言の訂正をお願いしたいんですが、先ほど1番の2のアの答弁で、私、
勤労世帯が「ふえ続ける」と申し上げたようです。正解は「減り続ける」です。どうぞよろしくお願いいたします。
52
◯議長(
佐々木雄三) 第22番堀田憲幸
議員の一問一答方式での発言を許します。
53 ◯22番(堀田憲幸)
議長。
54
◯議長(
佐々木雄三) 第22番堀田憲幸
議員。
55 ◯22番(堀田憲幸) それでは、本定例会の最後の
質問をさせていただきたいと思います。
先般、議会主催で議会報告会を行いました。その席上、この議場の声が非常に聞き取りにくいという
市民の声をいただきました。私は、そういったことを含めて、いつも精いっぱい声を出して発言をいたしておりますが、どうか執行部の
皆さんにおかれましても、熱意と力を持って簡潔明瞭に答弁をしていただきますようにお願いを申し上げまして、
質問に入ります。
今定例会の初日、
市長の所信表明では、中山間地域にとって力強い発言をいただき、この
質問をするに当たり勇気と期待を感じながら、またきょうまで多くの
議員の
皆さんから、中山間地域、佐伯地域に対して応援、さらに提案をいただき、心強く受けとめさせていただきました。
市長の発言をかりると、4つのテーマの一つに、住んでよかったと思える
まちの中で、芸能、スポーツ、教育、国際交流などに力を注いでいく趣旨の発言があり、今佐伯地域で直面している県立佐伯高等学校の存続に大いに関係する言葉をいただき、確信を持って通告に従い
質問に入らせていただきます。
今回の件名は、佐伯地域の活力の源である佐伯高校の存続についてであります。
建設常任委員会では、11月16日に佐伯総合スポーツ公園内の大型複合遊具について議会報告会を開催しました。おかげさまで
廿日市地域と佐伯地域と合わせて40名近くの参加があり、努力をいたしました結果です。佐伯地域では多くの質疑がなされ、盛会裏に終えることができました。
また、意見交換会の中で、県立佐伯高等学校の存続が危機にある現状について意見がなされ、今年度の入学生は定員40名に対し23名と大きく定員割れを起こしました。この
状況が続くと、将来に統廃合の対象になりかねないとの声が出されました。市当局及び議会の絶大なるご理解とご支援を強く望むと、力強く声を上げられました。この
状況を本市としてどのように捉えているか。次の点を問います。
まず1番目に、存続を図るための魅力アップに地域貢献できる学科の新設を提案できないかということであります。これまでの他の
議員の
質問に対して、市当局としては県立高校だからというのが常に出ておりました。松本
市長におかれましては、この前の
マニフェストから、あるいは公開討論会、そういった席での発言を聞いておりましたら、垣根を跳び越えていろんなことに挑戦していくんだということを言明されておりました。私は感銘をいたしました。そのことを踏まえながら、この
質問をさせていただくわけですから。
この
質問は、少子化の中、全国の公立高校の43%が定員割れをするなど、特に中山間地域や一部の県において学校の存続が危ぶまれる事態が話題となっています。そこで、地域とともに地域の特色を生かした学校づくりが生き残りのために重要であることから、その地域にしかない素材を地域と一緒になってつくり出していくことが大事であり、その上で、佐伯地域にはアウトドア関連やスポーツ施設が点在し、さらに広大な森林など自然環境に恵まれています。この特徴を生かしながら、県立佐伯高等学校とともに取り組む必要があると思うが、市としてどのような見解を持っているかお伺いいたします。
2番目として、寮制度や、寮ですね、宿泊用の寮、寮制度や下宿など中山間地域にとっては地域外からの受け入れ態勢をさらに充実できないか。これは、今全国的に定員割れしておる学校においては、そうした県外はもとより全国から生徒を呼び込もうということで、そういう制度を、その高校が幾ら県立であろうとも、その
自治体が努力をされているということを一例で申し上げておるわけですけれども、市内はもとより全国からも受け入れるためにも、最大限の受け入れ態勢を整えるべきである。例えば、県立加計高等学校の芸北分校は、中高連携の中で廃校となった小学校を男子寮に、これが芸北分校の寮なんですが、これ、男子寮です。この絵を見ていただきますように、小学校、廃校になったんです。その小学校をこのようにして生徒さんを受け入れておると。これは部屋なんですが、ゆったりしたツインルームと、またシングルルームというふうに有効活用しながら、生徒をここで養いながら学校の存続を図っておる。
これは、たまたま、天気よかったんですが、私玖島に訪れました。あっ、ここにも廃校があるじゃないかということに気づいてこのカットを撮らしていただいたんですが、これも佐伯地域にとっては有効に使う資源なんですね。今地域の方々はサロンを月に1回ないし2回行われておりますけれども、これだけの教室があればこれを取り組むというのも、地域としては非常に難しいようですから、これは私の一案なんですが、加計のように、加計分校、芸北町のようにここに寮をつくれば佐伯高校もまた、下宿がどうやらことし1軒ふえるらしいですけれども、全国から生徒を受け入れる態勢は整えられるのかなというふうに思ってきょう紹介をさせていただきました。これは今後の参考材料として受けとめていただければ結構かと思います。
そういうようなことの中で、女子については下宿などで県外はもとよりも地域外の生徒を受け入れ、生き残りを図って成功しております。芸北分校は、ちゃんと
自治体が努力をされて生徒を何とか
確保されておるわけです。ですから、冒頭に申し上げたように、県立高校だからということは除外していただいて、今でも
廿日市市が支援をして、交通費の援助であったりとか、あるいは下宿を今3カ所ですか、整備をし、受け入れ態勢もつくっておりますけれども、さらにこのように増強していただきたい。そんな思いの中でこの
質問をいたしております。
本市においても、県立であっても地域発展のためにあらゆる手段を導入し、県立佐伯高等学校の存続を図るべき努力が必要と思うが、見解をお伺いいたします。
56 ◯中山間地域振興担当部長(中村 満)
議長。
57
◯議長(
佐々木雄三) 中山間地域振興担当部長。
58 ◯中山間地域振興担当部長(中村 満) まず、1つ目でございます。
佐伯高校では、生徒が生き生きと学校生活を送り、地域から信頼される学校づくり、社会において活躍できる人づくりなど、地元を初め市内外から選ばれる魅力ある高校づくりに取り組まれていらっしゃいます。市といたしましても、高校の魅力化を担当する地域支援員の配置や公営塾の開設、各種補助制度など佐伯高校の魅力化を支援するとともに、地元中学校からの入学者の
確保に向け、本年度から市と市教育委員会、佐伯高校、佐伯中学校長及び吉和学園による連携会議を開催をしております。2回開催しておりますけども、危機感を持って取り組んでいるところでございます。
県立高校のあり方につきましては、
広島県教育委員会が今後の県立高等学校の在り方に係る基本計画を策定をし、普通科高校の課程、学科等のあり方について言及をしておりますけども、いわゆる先ほどございましたアウトドア、スポーツ、自然環境などを使ったいわゆる学科のようなものでありますとか、コースでありますとかというものについての新設については、佐伯高校が1学年1学級の小規模校であることや専門性の高い教員が継続的に配置されるかどうかなどの課題もあるものと思っています。
現在佐伯高校では、総合的な学習として「さえき学」の充実に努めておられるところであり、市といたしましては、この「さえき学」について地元の農林業の
事業者の方でありますとか、福祉
事業者を含めた地元の企業、
事業者の方に参画していただくなど、「さえき学」について少しキャリア教育の特色あるカリキュラムとして佐伯高校の教育課程に位置づけていただくといったことができればいいというか、大切なのかなあというふうに思っています。
このように地域課題を発見し、解決する学習を通して、地域に貢献しようとする人材を育成する教育活動を行うことは、佐伯高校の魅力化につながり、ひいては地域力の維持にもつながるものだと思っています。市といたしましては、佐伯高校活性化の支援組織でございます佐伯高校を応援する会とともに、「さえき学」の一層の充実について検討協議をしてまいりたいというふうに思っています。
2つ目でございます。
寮制度や下宿ということなんですが、市は佐伯高校が県外募集実施校となったことを受け、佐伯高校活性化の支援組織と連携し、下宿先の開拓や
確保を行うとともに、平成27年度からは下宿提供者及び下宿通学者に対する補助制度を創設し、市外からの通学生の受け入れについて積極的に支援をしております。その結果、現在アーチェリー部や女子硬式野球部の部員14名が下宿通学生となっています。
下宿通学生は、安心して学生生活を送ることができるとともに、下宿先の家庭や地域の方々とのコミュニケーションによりまして、佐伯地域への愛着が深まっているというふうに伺っています。
また、来年度以降の下宿先の
確保に向けて、本年9月に下宿協力者募集の地元説明会を開催いたしましたが、新たに下宿提供の申し出があり、地域の皆様のご理解とご協力に対し、大変感謝しているところでございます。
市としましては、下宿先が
確保されていることや、地域の皆様と連携して下宿先の開拓や
確保、下宿通学生の生活を支援することは、地域力の維持にもつながるものと考えています。この取り組みを継続して進めることとしておりまして、現在宿舎を整備するというようなことは計画しておりませんけども、遠隔地からの生徒の受け入れも含め、地域の皆様が主体的に佐伯高校の支援に関与していただけるよう、引き続き佐伯高校を応援する会と連携し、できることからスピード感を持って、魅力化や存続のための取り組みを進めていきたいというふうに思っております。
59 ◯22番(堀田憲幸)
議長。
60
◯議長(
佐々木雄三) 第22番堀田憲幸
議員。
61 ◯22番(堀田憲幸) 今答弁を聞いておりますと、かなり努力をされておりますし、また確かに実りつつあるというふうに受けとめました。しかしながら、今回意見交換会の席で発言されたことを私なりに酌み取ってみると、今年度の入学生、先般、先月だったですか、大崎
議員のほうから
質問されたこの答弁書の中を見ると、今在学中の生徒、82名なんですね。それで、3年生が22名、2年生が37名、そしてこれほどにまでといいますか、先ほど答弁にあったように市としては力を入れて、遠距離からの生徒さんを受け入れる体制をつくるなどしたにもかかわらず、1年生は23名しか入学してないんです。
このことは、これまで努力をしてきたことに対して私は残念な思いはするんですけれども、でも、さらに充実を図るといいますか、要は生徒は何をもって佐伯高校へ行くかというところをもっと掘り下げていく必要があるんじゃないかと。そのために地元として何を求めておるのか。将来地元のために、地元で生まれたお子さんたちが背負っていけるような体制、その基礎を養うような学校にしてやろうじゃないかというようなことが、幾ら県がやっておる学校であっても、中山間地域を維持していく、にぎわいを創出していく。これまでのこの佐伯地域、あるいは吉和も同じことなんですけれども、
市長が今回の
政策の中で沿岸部を中心にそこで稼いだものを地域に分散するということもおっしゃいました。確かにそれも一つの手法だろうかと思います。でも、佐伯、吉和には広大な面積を持った森林もあるんですよ。先祖代々が築いてきた。その私たちにとっては大事なふるさとがあるんです。自然現象と言われるんであればそれはそうかもわかりませんけれども、ここで何かの手法を打っていただかないと、私はこの地域は衰退の一途をたどるんじゃないかと。
もうこれまで何度も申し上げましたけれども、かつて昭和30年、昭和の合併のときの人口は1万2,800ですよ。残念なことに、三八豪雪で8,000人台まで減っちゃいました。そして、今9,800を割ろうとしとるんです。この勢いでいくと、あの三八豪雪の後に起きた8,000人台までいくのも、もう時間の問題なんですよ。じゃあこれをどうして食いとめるか。
市長は私たちに期待を持たせてくださるような
政策を
マニフェストでもあらわされましたし、公開討論会の場でも発言をされました。これは、今すぐできることではないわけですから、これから時間をかけて徐々に回復するような努力をしていただけるんだろうかと思いまして、
市民の声を代表して、私の主観ではないんですよ、よく理解してくださいよ、
市民の声を代弁して声高らかに申し上げておるんです。それくらい佐伯地域の住民は危機感を持っておるということを
皆さんで共有していただきたい。これが大事なことなんです。
このスクリーンの絵も一つです。それから、佐伯総合スポーツ公園に遊具も設置いただきます。にぎわいを創出してやろう。立派なスポーツ公園持ってます。あえて余談で申し上げますけれども、野球場、せっかく佐伯高校に女子高校野球部ができたのに、あのグラウンドをウイークデーには使わせてやりたいなと私は思ってますよ。土日や祭日はほかのチームが来て使うことはあるかと思いますけれども、そういったことも高校の魅力の一つにつながってくるんですよ。ごらんのとおりアーチェリー、オリンピック選手も輩出しました。国体でも優勝もしました。全国的にも佐伯高校のアーチェリー部、知らない人はいないぐらい有名になってきたんですよ。これからまだまだほかのスポーツも含めて。
もう一つ言わせていただきます。この
廿日市市内にゴルフ場が6カ所ございます。佐伯内に3カ所ございます。一時期佐伯高校の生徒を少しでも魅力アップをしようとして、有志の方々がゴルフ部を創設されました。時代が悪かったんでしょうね。残念ながら希望者が少なく、1年たたずに廃部となってしまいましたけれども、今ならゴルフ場はあいてるんですよ。高齢者の方々がウイークデーに利用される。もちろん若い人も利用しますけれども。そういうフィールドを借りながら、私は佐伯高校の魅力の一つにゴルフ部も創設できるんだろうと思います。ありとあらゆる挑戦をして、私がこうしていつも
質問をしながら、実ったことは数えるぐらいしかないんですよ。そんな確率なんですよ、世の中というものは。ですから、私はチャンスを与えてやらなきゃならないと思いますよ。
今少し笑っておられますけれども、
皆さんも実ったものはないんですよ。そんなに簡単にできるんだったら、
財政はたまったものじゃないんですから。でも、
市民の声を代弁する私たちは言わなければならないんですよ。じゃあ受けとめれるかといえば、受けとめれないというのもわかってますけれども、と言いながらも、これから佐伯高校のために、特に
市長、大変就任して間もない中でこういう
質問をさせていただくのは失礼なんですが、
市長の思いを、佐伯地域に対する熱意とを佐伯高校に対する熱意と、お許しいただければご答弁いただきたいと思います。
62
◯市長(
松本太郎)
議長。
63
◯議長(
佐々木雄三)
市長。
64
◯市長(
松本太郎) 先ほどの
広畑議員のご
質問にも
お答えしました。やはりこれからのキーワードは維持すると、この中山間地域をいかにしてこれからも維持していくかという意味においては、この佐伯高校の存続というのは非常に大きいと思ってます。この佐伯高校、眞野前
市長もおっしゃっていました。この中山間地域の活力を維持するために不可欠な施設だと、私もそう思ってます。全力でご支援したいと思ってます。
実は今回こうした
質問を受けて、両副
市長、教育長、そして関係の担当部長と協議をしまして、この佐伯高校の存続について何ができるかということを真剣に話をしました。その中で、来年度幾つかのメニューを考えておりますが、何らかの補助ができればいいと思ってます。まずは、やはり地域の
皆さん、また関係者の
皆さんがこの佐伯高校の存続にとって何がベストなのかという声をぜひ上げていただきたい。先ほどの野球場の利用にしても、そういった声が上がってくれば前向きに検討していきたいと思ってますので、ぜひそういった地域の声を上げていただきたいと思ってます。
以上です。
65 ◯22番(堀田憲幸)
議長。
66
◯議長(
佐々木雄三) 第22番堀田憲幸
議員。
67 ◯22番(堀田憲幸) さすがに
市長、期待をいたしております。今いろんなメニューを検討しておると言われたものですから、ついでにと言っちゃ失礼なんですが、一つ加えていただきたいことがあります。
実はこの
質問をするに当たって、佐伯高校の校長先生をお訪ねいたしました。校長先生も意欲満々にそういった特色ある学校にしていきたいんだということを言っておられましたし、私のことですから、県立高校でありながら、私ども
市民が勝手なことを言うては失礼かと思いますが、というふうに申し上げましたところ、丁寧に、それはこの地域の発展のため、あるいは将来のためには、私も同じことですよというふうに非常に好感を持って受け入れてお話を聞いていただきました。
その席上で、先ほど出てましたけれども、塾が設立されておるわけです。ここにクーラーがないんだそうですよ。これを学校の予算で何とかウインドクーラーでもつけようかというふうなことを今検討してますよというふうに声を小さくして言われたんです。これは、私は聞いたときに、学力を向上さすためにこの塾まで市が開設をするように努力をされて実ったんですよ。ですから、今度はそこにエアコンをつけてあげると、私はこの暑い夏、もうこれからは涼しくなる夏というのは来ないというふうに報道されてますんで、そういった施設をもしご検討いただけるんであれば、考えてやっていただきたい。そんな願いを込めまして、
質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
68
◯議長(
佐々木雄三) ここで発言訂正の申し出がありますので、第18番大畑美紀
議員の発言を許します。
69 ◯18番(大畑美紀)
議長。
70
◯議長(
佐々木雄三) 第18番大畑美紀
議員。
71 ◯18番(大畑美紀) 昨日の私の
一般質問の1、新
市長に基本姿勢を問うにおける発言中、「0.28%上昇しています」を「0.28%減少しています」に訂正したいと思いますので、よろしくお願いします。
72
◯議長(
佐々木雄三) ただいま第18番大畑美紀
議員から申し出がありました件については、これを許可いたします。
続いて、発言訂正の申し出がありますので、環境担当部長の発言を許します。
73 ◯環境担当部長(瀧本利彦)
議長。
74
◯議長(
佐々木雄三) 環境担当部長。
75 ◯環境担当部長(瀧本利彦) 12月4日の大崎
議員の
一般質問における私の答弁中、「資源集団回収奨励金」を「資源集団回収報奨金」に訂正したいと思いますので、よろしくお願いします。
76
◯議長(
佐々木雄三) ただいま環境担当部長から申し出がありました件については、これを許可いたします。
これをもって本日の
一般質問は終了いたします。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
77 ◯10番(
広畑裕一郎)
議長。訂正が。
78
◯議長(
佐々木雄三) 10番
広畑裕一郎議員。
79 ◯10番(
広畑裕一郎) 済いません。きょうの
一般質問の中で、「PDCA」であるのに「PDCL」と言ったように聞こえたそうなので、それを訂正させていただきたいのですが、どうでしょうか。
80
◯議長(
佐々木雄三) ただいま
広畑裕一郎議員の訂正がありました。申し出がありましたので、これを許可いたします。
これをもって本日の
一般質問は終了いたします。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
~~~~~~~~○~~~~~~~~
散会 午前10時47分
以上のとおり会議の経過を記載して、その相違ないことを証するた
め、ここに署名する。
廿日市市議会
議長 佐々木 雄 三
廿日市市議会
議員 石 塚 宏 信
廿日市市議会
議員 中 島 康 二
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