府中市議会 2022-05-16
令和 4年第3回臨時会( 5月16日)
令和 4年第3回臨時会( 5月16日)
令和4年第3回
府中市議会臨時会会議録
令和4年5月16日午前10時0分、
府中市議会臨時会を
本市議事堂において開会した。
1 出席議員
1番
加藤吉秀 2番 藤本秀範
3番 岩室雄大 4番 真田光夫
5番 福田 勉 6番 森川 稔
7番 芝内則明 8番 岡田隆行
9番 加島広宣 10番
大本千香子
11番 広瀬和彦 12番 安友正章
13番
加納孝彦 14番 本谷宏行
15番
土井基司 16番 水田 豊
17番 三藤 毅 18番 田邉 稔
19番
棗田澄子
1 欠席議員
なし
1 説明のため出席した者
市長 小野申人 副市長 村上明雄
教育長 荻野雅裕
危機管理監 藤原眞琴
CIO兼
情報戦略統括監 國丸昌之 総務部長 豊田弘治
地域振興担当部長 福田吉晴
健康福祉部長 唐川 平
経済観光部長 若井紳壮
観光戦略推進担当部長
宮本典明
建設部長 河毛茂利 教育部長 門田雄治
総務課長兼
選管事務局長 渡邉俊文 人事課長 岡田宏子
財政課長 山田典央 税務課長 谷口達也
政策企画課長 宇野貴人
地域振興課長 西本員章
土木課長 大元唯至
1 事務局及び書記
事務局長 皿田利光 議事係長 小林正樹
主任
吉岡佑三子 主任 小川美佳
1 議事日程
日程第1 議長の選挙
1 本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○
議会事務局長(皿田利光君) おはようございます。一般選挙後、最初の議会でありますので、議長が選挙されるまでの間、
地方自治法第107条の規定により、年長議員が臨時に議長の職務を行うこととなっております。出席議員中、棗田議員が年長の議員でありますので、御紹介申し上げます。
〔
臨時議長 棗田澄子君 議長席に着く〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) おはようございます。ただいま御紹介されました棗田でございます。
地方自治法第107条の規定により、臨時に議長の職務を行います。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前10時0分 開議
○
臨時議長(
棗田澄子君) これより令和4年第3回
府中市議会臨時会を開会いたします。
議会招集に当たり、市長から御挨拶がございます。
小野市長。
〔市長
小野申人君 登壇〕
○市長(
小野申人君) 皆さん、おはようございます。5月臨時議会の開会に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
本日は
府中市議会臨時会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましてはこのように御参集くださり、まことにありがとうございます。
まずは、このたびの
市議会議員選挙におきまして見事当選を果たされました皆様に対し、心からお祝いを申し上げる次第でありますし、今後皆様のますますの御活躍を御祈念申し上げる次第であります。
また、私ごとで恐縮ではございますが、私も再選を果たすことができました。心よりお礼を申し上げると同時に、改めて市民の皆様から受けた負託の重さを感じ、身の引き締まる思いをしているところであります。これからも議員の皆様としっかり議論を重ねる中で、市政発展のために取り組んでいきたいと思っておりますので、どうか今後もよろしくお願いしたいと思います。
さて、本市をはじめ、地方自治体は人口減少、コロナ禍など多くの課題に直面しております。本市におきましては、先日から新聞紙面でJRの赤字区間や上下高校の存続について報じられており、市民の皆様には大変御心配をおかけしているところでございます。また、JRにつきましては、地域住民の貴重な移動手段として重要なものであるとともに、地方創生を推進する中で鉄道を活用したインバウンドの獲得や観光商品の開発など、単なる移動手段としてだけではない役割があると考えております。路線を区間ごとに分けて赤字であるからと分断されてしまえば、このような将来的な地域の取り組みが成り立たなくなることを大変危惧しております。区間ごとの収支だけでなく、全体の
ネットワークとして議論されるべきものであると考えており、先日
国土交通大臣に、
JR福塩線が地域にとって重要であるという本市の思い、また
沿線自治体の思いを広島県や
近隣自治体と共に訴え、
ネットワークの維持確保に向けた要望をしてきたところでございます。
地域の衰退にもつながる問題だと考えており、引き続き路線の維持確保に向けた市としての取り組みをしっかりと考えていくとともに、国に対して要望してまいりたいと思っておりますので、議員の皆様にもどうか一緒に、考えていっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
続いて、上下高校についてでございますが、地域にとっても府中市にとっても大切な学びの場であると捉えております。市としては独自バスの運行による下校支援による不便さの解消や専属のコーディネーターの配置による高校の
魅力づくりなどを進めているところでございます。引き続き地域の皆さんと共に存続に向けて、また魅力向上に向けて取り組みを進めてまいりたいと思います。
こうした喫緊の課題に取り組んでいくとともに、本市が持つ産業、観光、歴史、教育、子育てといった価値、ポテンシャルを十分に発揮し、幸せが実感できるまちの実現に向けて全身全霊を持って当たってまいりますので、議員の皆様におかれましても、共に今後4年の任期の間、市民のため、市政発展のために頑張ってまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
さて、今議会には、市税条例の一部改正などの専決処分3件、補正予算1件の議案を提案させていただいております。
どうか皆様の慎重なる御審議を賜り、全て
原案どおりに御可決をいただきますことをお願い申し上げます。
終わりになりましたが、議員の皆様におかれましては、今議会においてこの任期前半2年間の議会体制などを決定されます。どうぞ今後の議会運営が円滑に運ばれ、また市民の思いが存分に反映される体制が構築されますよう、お願いを申し上げまして、5月
臨時会開会に当たりましての私の挨拶といたします。どうぞよろしくお願いいたします。
〔市長
小野申人君 降壇〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) 本日の議事は、お手元に配付しております
議事日程表により進めたいと思います。
この際、議事進行上、仮議席を指定いたします。
仮議席は、あらかじめ配付しております仮議席表の議席を指定いたします。
暫時休憩をいたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前10時6分 休憩
午前11時12分 再開
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○
臨時議長(
棗田澄子君) 再開いたします。
日程第1、これより議長の選挙を行います。
議場の閉鎖を命じます。
〔議場閉鎖〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) ただいまの
出席議員数は19人であります。
投票用紙を配付いたします。
〔
投票用紙配付〕
○
臨時議長(
棗田澄子君)
投票用紙の配付漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) 配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
〔
投票箱点検〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。
投票は
単記無記名であります。
点呼に応じて、
投票記載所において
投票用紙に被選挙人の氏名を記入の上、順次投票を願います。
なお、白票は無効といたします。
点呼を命じます。
○
議会事務局長(皿田利光君) それでは、順次お名前を申し上げます。
芝内則明議員、
福田勉議員、
森川稔議員、
広瀬和彦議員、
安友正章議員、
岡田隆行議員、
岩室雄大議員、
土井基司議員、
水田豊議員、
加納孝彦議員、
藤本秀範議員、
本谷宏行議員、
三藤毅議員、
加島広宣議員、
大本千香子議員、
田邉稔議員、
真田光夫議員、
加藤吉秀議員、
棗田澄子議員。
〔点呼に応じ投票〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) 開票を行います。
会議規則第31条第2項の規定により、立会人に広瀬和彦君、
土井基司君及び
大本千香子君を指名いたしますので、3君の立ち会いをお願いいたします。
〔開 票〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数19票、
出席議員数と符合をいたしております。
そのうち有効投票19票、無効投票ゼロ票。
有効投票中、
加藤吉秀君15票、水田豊君4票。
以上のとおりであります。
この選挙の
法定得票数は5票であります。
よって、
加藤吉秀君が議長に当選されました。
ただいま議長に当選されました
加藤吉秀君が議場におられますので、本席から、
会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨告知いたします。
加藤吉秀君、
議長当選承諾及び挨拶をお願い申し上げます。
〔議長
加藤吉秀君 登壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 先ほど皆様に選任していただきまして、ありがとうございます。所信表明をしたとおり、これから市民に負託を受けた
市議会議員、議会として一生懸命努力いたします。公正公平な議会を目指してやりますので、皆さん御協力よろしくお願いいたします。
〔議長
加藤吉秀君 降壇〕
○
臨時議長(
棗田澄子君) 御協力いただきまして、まことにありがとうございました。
それでは、休憩いたします。
加藤吉秀議長、議長席にお着き願います。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午前11時28分 休憩
〔
臨時議長 棗田澄子君 自席に戻る〕
〔議長
加藤吉秀君 議長席に着く〕
午前11時30分 再開
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) 再開いたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1 議事日程
日程第1 議席の指定
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、選挙の方法は、指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法は、議長において指名することにいたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、議長において指名することに決しました。
福山地区消防組合議会議員に、
加納孝彦君、福田勉君及び
土井基司君を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま議長において指名いたしました
加納孝彦君、福田勉君及び
土井基司君を
福山地区消防組合議会議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました
加納孝彦君、福田勉君及び
土井基司君が
福山地区消防組合議会議員に当選されました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) 日程第9、広島県
後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行います。
お諮りいたします。
選挙の方法は、
地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、選挙の方法は、指名推選によることに決しました。
お諮りいたします。
指名の方法は、議長において指名することにいたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、指名の方法は議長において指名することに決しました。
広島県
後期高齢者医療広域連合議会議員に、広瀬和彦君を指名いたします。
お諮りいたします。
ただいま議長において指名いたしました広瀬和彦君を、広島県
後期高齢者医療広域連合議会議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、ただいま指名いたしました広瀬和彦君が、広島県
後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) この際、日程第10、議案第32号「専決処分の承認を求めることについて(府中市税条例等の一部を改正する条例)」から、日程第13、議案第35号「令和4年度府中市
一般会計補正予算(第1号)について」までを一括議題といたします。
市長から提案理由の説明を求めます。
豊田総務部長。
〔総務部長 豊田弘治君 登壇〕
○総務部長(豊田弘治君) それでは、令和4年第3回
府中市議会臨時会に提案しています議案について説明いたします。
まず、条例改正について、議案概要資料により説明をいたします。
ただいま配信をいたしました。
議案第32号及び議案第33号をあわせて説明をさせていただきます。
議案第32号、府中市税条例等の一部を改正する条例及び議案第33号、府中市
都市計画税条例の一部を改正する条例の専決処分について、市議会の承認を求めるもので、専決処分の日はいずれも令和4年3月31日です。
改正の内容は、地方税法等の一部を改正する法律が令和4年3月31日に公布され、同年4月1日から施行されることに伴うもので、まず1番目、固定資産税の負担調整措置でございますが、評価替えに伴う税負担の上昇を緩やかにする負担調整措置として、地価の負担水準が一定程度の場合に課税標準額の5%を加算して段階的に引き上げる制度につきまして、令和4年度は、商業地等に係ってその上げ幅を2.5%とするもので、議案第33号の都市計画税についても同様の措置がされるものでございます。
2つ目、個人住民税に係る住宅ローン控除につきましては、住宅投資の喚起を通じて、コロナ禍で落ち込んだ経済の回復などのため、住宅ローン減税について入居に係る適用期限を4年間延長し、令和7年末までとするものです。なお、この減収分は全額国から補填をされます。
3つ目の手続のデジタル化でございます。
将来的に納税者等が行う全ての申告、申請手続について、eLTAXを利用して行うことが可能となるよう、法令上所要の措置を行うものでございます。
次に、議案第34号、21ページを発信いたしました。
議案第34号、府中市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分について、市議会の承認を求めるもので、専決処分の日は令和4年3月31日です。
改正の内容は、地方税法等の一部を改正する法律が令和4年4月1日から施行されることに伴うもので、課税限度額について、基礎課税額医療分に係るものを65万円に、後期高齢者支援金等課税額後期分を20万円にそれぞれ引き上げるもので、令和4年以降の年度分について適用するものでございます。
次に、補正予算でございます。
議案第35号、令和4年度府中市
一般会計補正予算(第1号)について、補正予算説明資料により説明をいたします。
ただいま発信をいたしました。
住民の安全を守ることを目的として、緊急的に行う必要がある災害復旧工事や改修工事を行うもので、歳入歳出それぞれ1億5,100万円の予算を計上しております。
予算の内容として、矢野国留線道路災害復旧工事は、令和2年7月豪雨により被災し、現在復旧工事中であった道路のり面について、昨年6月の長雨により斜面がさらに大きく崩壊し、工法の大幅な見直しが必要となったことから、事業費を追加するもので、1億4,100万円を計上しています。
次に、文化センター空調改修工事は、ホワイエの空調設備が故障し、夏場に向けた緊急対応が必要なことから実施するもので、1,000万円を計上しています。
以上で、今議会に提案しています議案についての説明を終わります。全ての議案を
原案どおり御可決いただきますよう、お願いいたします。
〔総務部長 豊田弘治君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) これにて、提案理由の説明を終結いたします。
これより、議案第32号の質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次発言を許します。
加島広宣君。
〔9番議員 加島広宣君 登壇〕
○9番議員(加島広宣君) 議案32号、市条例等一部改正条例についての質疑を行わせていただきます。
最初に、土地にかかわる固定資産税の負担調整措置ということで、固定資産税の負担調整について激変緩和の観点から令和4年度に限って商業地等に係る課税標準額の上昇幅を2.5%とするというふうにありますが、こちらの本来5%のところが2.5%とすることによりますこの減収額といったものが一体どのぐらいになるのか、また減収額について国から補填があるのかお伺いさせていただきたいと思います。
それと、商業地等という表現があるんですけれども、これ具体的にはどのような土地をいわれるのかお伺いします。
続いて、個人住宅税に係る住宅ローン控除の部分になりますが、住宅ローン減税について、入居に係る適用期限を4年間延長するというふうにございます。これ、該当する件数が何件ぐらいあるのか、あと減収額が全額国費で補填とあるんですけれども、どのぐらいの金額になるのかお伺いさせていただきます。
そして、この住宅ローン控除に該当する場合ですね、どういった手続が必要になるのか、またこの制度自体を周知されるに当たってどのように今までされてきたのかお伺いをさせていただきたいと思います。
そして、3番目の地方税務手続のデジタル化というところになりますが、地方税務の手続のデジタル化について将来的にはeLTAXを利用できるよう、法令上全ての申告手続が可能となるよう所要の処置を講じるというようにありますが、このeLTAXというのは地方税のオンライン手続のためのシステムであろうというように思うんですが、将来的とは、いつ頃を想定されてのことなのか、あとeLTAXによる効果をどのような効果を考えていらっしゃるのかお伺いさせていただきたいと思います。
〔9番議員 加島広宣君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 谷口税務課長。
〔税務課長 谷口達也君 登壇〕
○税務課長(谷口達也君) それでは、議案第32号についての御質問についてお答えをさせていただきます。
まず1点目でございますが、固定資産税の負担調整について5%を2.5%にすることによる減収額でございますが、今回の改正の対象となります、いわゆる先ほど申された商業地等というものが、府中市全体では約8,300筆、約290万平方メートルございますが、今回の特例の要件に該当する土地は1筆143平米のみでございまして、措置による減額は固定資産税額で100円程度になります。この土地については市街化区域外でございますので、都市計画税はゼロ円ということで、全く都市計画税への影響は府中市においてはないというところでございます。
このような1筆しかない理由でございますが、今回の措置は、コロナウイルス感染による感染拡大の影響で経済的打撃の大きい商業地等について税額の増加を抑えることを目的としておりますが、府中市においては土地の価格の下落傾向が継続しておりまして、商業地等における負担調整措置はほぼ終了しておりまして、該当する土地は1筆しかない状況になっております。
国からの補填についてお尋ねいただいたところでございますが、現時点では県も市もそういった情報は得ておりません。令和3年度の税制改正における土地の負担調整措置の際にも国からの補填はございませんでしたので、この改正については今回も補填はないものと考えておるところでございます。
それから2点目の商業地等とは一体どういうものかでございますが、これは、住宅以外の建物、例えば工場でありますとか、店舗が建っている宅地、もしくは建物が建っていない状態の宅地、更地ですが、こういったものを商業地と呼んでおるところでございます。
続きまして、住宅ローンのところでございますが、まず該当件数と減収額についての予想でございますが、ちょっと実績を申し上げますと、平成29年から令和2年までの4年間における新規住宅借入金控除の適用人数が346人、控除税額が約1,600万円となっておりまして、1年平均にいたしますと、適用人数が86.5人、控除税額が約400万円となっております。この4年間見ますと、1年ごとのばらつきが余り大きくないので、今後もこの水準が続いていくものと予想しておるところでございます。
次に、手続方法でございますが、この住宅借入金の控除を受ける最初の年は、必要事項を記載した確定申告書に住宅取得資金に係る借入金の年末残高証明書や家屋の登記事項証明書などの必要書類を
添付いたしまして、所管税務署に提出する必要がございます。2年目以降は
添付書類においては簡素化されることになります。
次に、この制度の周知についてでございますが、この制度は国税の住宅ローン控除の適用者について、所得税から控除し切れなかった額を所得税の課税総所得金額の5%、最高9.75万円の控除限度額の範囲で個人住民税から控除するものでございまして、まず国税からの控除がございますので、既に国においてさまざまな手だてにおいて周知に努められておるところでございますが、市におきましても、令和4年度の税制改正の内容について、ホームページなどで周知していくということで現在準備をしておるところでございます。
続きまして、地方税手続のデジタル化でございますが、将来的とはいつ頃かという御質問でございますが、現在、地方税共通納税システム、通称eLTAXでございますが、これは、個人市民税の特徴分、それから法人市民税の電子納付が可能となっておるところでございます。
法人のためというのが現在のカラーなんですが、令和5年度課税分からはこのeLTAXの対象科目に固定資産税、都市計画税、軽自動車税を追加するということで、府中市におきましても今年度システム改修を予定しておるところでございます。
その他の税目につきましては、導入のメリットデメリットなどを踏まえて検討しながら、実務的な準備が整ったものから順次このeLTAXを利用して手続ができるよう所要の措置を講じていく予定としております。
効果でございますが、申告納付のオンライン化や納付手段の多様化を図ることは、納税者や特別徴収義務者の企業とか事業所の利便性につながるとともに、収納受け付け機関、銀行等になりますが、業務効率化、省力化につながることが効果であると考えております。
〔税務課長 谷口達也君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 加島議員。
〔9番議員 加島広宣君 登壇〕
○9番議員(加島広宣君) 再度、1点だけお伺いしたいのが、先ほどのeLTAXが主に法人というような御説明があったんですけれども、これは収納が可能ということであれば、例えばMy府中との連携とかそういったようなものが今後可能性的には考えられるのかお伺いしたいと思います。
〔9番議員 加島広宣君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 國丸CIO兼
情報戦略統括監。
〔CIO兼
情報戦略統括監 國丸昌之君 登壇〕
○CIO兼
情報戦略統括監(國丸昌之君) 結論から申しますとMy府中自体が個人情報を保持しない形で運用しておりますので、基本的には連携は考えておりません。リンクを結んでMy府中から直接eLTAXのウェブサイトに飛ぶとか、そういうことは考えられる可能性は大いにあるかと思います。
〔CIO兼
情報戦略統括監 國丸昌之君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 続いて、岡田隆行君。
〔8番議員 岡田隆行君 登壇〕
○8番議員(岡田隆行君) それでは、岡田隆行がこの議案第32号、議案第33号も共通をしますけれども、2点ほど質問をさせていただくように通告をしております。
1つ目が、先ほど加島議員の質問と回答がございましたが、こうした激変緩和措置の対象となる市民はどのぐらいおられるのか、これわかりましたので結構でございます。1筆1件ということですので、100円程度というのがわかりました。
こうして見ますと、これが今回は商業地等に係るということがうたわれておりますが、激変緩和措置というもの、令和4年度に限るとされてはいますけれども、仮に延長されたとしても府中市における該当者の見込み等、これは推測はできるんですけれども、このあたりを2点目として質問させていただくようにしております。よろしくお願いします。
〔8番議員 岡田隆行君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 谷口税務課長。
〔税務課長 谷口達也君 登壇〕
○税務課長(谷口達也君) この緩和を、来年度も継続した場合の効果でございますが、先ほど御説明させていただきますように、府中市においては土地の価格の下落傾向の継続から商業地等における負担調整措置はほぼ終了しておりますので、期間が延長されても対象数は1筆で変化ございません。ただ、例えばですね、大幅な道路の拡張でございますとか、整備が行われまして、その付近の路線価が上昇するような事例が生じれば新たに負担調整措置が必要な商業地等が生じる可能性はあるというところでございます。
〔税務課長 谷口達也君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 以上で、通告による質疑を終結いたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第32号については、
会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第32号については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより議案第32号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論は終結いたします。
これより、議案第32号を採決いたします。
本案は承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は承認することに決しました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) これより議案第33号の質疑に入ります。
通告が加島議員と岡田議員ありますが、もういいですよね。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第33号については、
会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第33号については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより議案第33号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第33号を採決いたします。
本案は承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は承認することに決しました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) これより議案第34号の質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、発言を許します。
岡田隆行君。
〔8番議員 岡田隆行君 登壇〕
○8番議員(岡田隆行君) 1点質問させていただきます。
この
国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、これ府中市において増税になる世帯の平均所得、大変最初難しいかもしれませんが、平均所得はどのぐらいなのかをお示しください。
〔8番議員 岡田隆行君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 谷口税務課長。
〔税務課長 谷口達也君 登壇〕
○税務課長(谷口達也君) このたびの国保税条例の改正は、課税限度額を引き上げる内容でございまして、これにより税額がふえる世帯は基本的には所得額が高い世帯ということになります。その中で、税額がふえる世帯の平均所得というお尋ねをいただいておりますが、医療分と後期分で、課税限度額が異なっておりますことや加入者数でございますとか、あと不動産の売買などによって単年限りで非常に高額な所得がある家庭などもあるなど、世帯ごとに要因が大変違っておりますので、厳密な平均所得を算定するのは困難でございますので、概算ということでお受け取りいただきたいと思うんですが、改正により税額がふえる世帯の平均所得は860万円程度と考えておるところでございます。
〔税務課長 谷口達也君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 岡田隆行君。
〔8番議員 岡田隆行君 登壇〕
○8番議員(岡田隆行君) 平均出すのはなかなか難しいだろうと思うんですが、今言われた860万円となると、最低でもこのぐらい、それから幅としてこのぐらいまでというのが多分出ると思うんですけれども、そのあたりについてはどうですか。
〔8番議員 岡田隆行君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 谷口税務課長。
〔税務課長 谷口達也君 登壇〕
○税務課長(谷口達也君) このたびの改正で増額する世帯の所得の幅がどれぐらいあるのかでございますが、これもちょっと先ほどと同じような状況で概算とお考えいただきたいのですが、まず低いところでいうと大体760万円以上と考えております。資料にもつけておりますが、今回ふえる世帯が30世帯、40世帯となっておりますが、大体この半数ぐらいは世帯所得1,000万円以上、その1,000万円以上の中には2,000万円以上の所得がある世帯が数件あるというような状況でございます。
〔税務課長 谷口達也君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 以上で、通告による質疑を終結いたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第34号については、
会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第34号については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより議案第34号の討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
岡田隆行君。反対者。
〔8番議員 岡田隆行君 登壇〕
○8番議員(岡田隆行君) 私は議案34号、
国民健康保険税条例の改正において、市長専決処分の承認を求めることについて反対の立場で討論に参加いたします。
新型コロナ感染拡大が続く中で、国民生活はいよいよ苦境に追いやられ、貧困と格差が拡大をしております。この改正で増税となる世帯は医療分、後期分あわせて70世帯になっております。先ほど答弁いただきましたが、その答弁にもあったように、760万円から、上はもちろん不動産の売買等で1,000万円を超える場合もあるとはお聞きいたしましたけれども、それはまさに一過性のことだろうと思います。つけていただいている
添付資料から見ても、令和3年が99万円、これが3万円プラスですので、ついにこれが102万円と桁が上がります。これを考えてみると、今の例えば760万円だとすると、これが102万円の国保税、これは単純に割ると14%程度、とても高い。確かに一方では所得の多いところに応分の負担を求めるとも言われます。そういう面ももちろんあります。ただ、賦課限度額を上げることだけでは根本的な解決にはならないと言えます。全ての人にあまねく行き届いた医療サービスを保障することが憲法の理念だとも考えます。
またさらに、これもずっと言い続けておりますけれども、均等割、いわゆる子供が生まれると人の頭税、人頭税のような形でふえていきます。この税制など、そもそも国保制度の矛盾も指摘されてきています。ゆえにこれまでも全国の知事会からも国が1兆円を補填してこの矛盾を解消するようにという申し出がなされているところです。現在国は約3,000億円を補填しているようですが、残念ながら制度的な矛盾を改善するには至っておりません。ただ、この4月からは一定の改善も進んで、就学前の子供たちについては国が2分の1を補助するようにもなっています。これはとてもいいことだと思います。しかし根本的な改善はまだまだです。こうした中で、国保税の課税限度額を上げていくことは得策ではないと考えます。もう少し根本のところから見直すことの大切さを強調いたしまして、この承認には反対をいたします。
〔8番議員 岡田隆行君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 続いて、加島広宣君。賛成者。
〔9番議員 加島広宣君 登壇〕
○9番議員(加島広宣君) 加島広宣が議案第34号賛成の立場で討論させていただきます。
こちらの議案第34号になりますけれども、地方税法の一部を改正する法律が公布され、令和4年4月1日からの施行に伴う改正ということで、国民健康保険税の課税限度額及び軽減措置の判定基準となる金額を見直すことによって国民健康保険の被保険者間の保険税負担の公平性の確保及び中低所得層の保険税負担の軽減を図ることを目的として2021年10月22日に厚生労働省が高所得者における国民健康保険の年間保険料の増減額を引き上げる案というものを社会保障審議会に示し、了承されました。有効性、妥当性の観点から実施することとなり、令和4年以降の年度分の国民健康保険税について適用されることになっているわけでございます。
国保の保険料は、医療費給付の増加額を見込まれると段階的に引き上げられてきていますけれども、高所得者層の上限額を高く相応の負担をお願いして中所得層以下の負担がふえ過ぎないようにするというような狙いがあるわけで、府中市内の国保加入世帯約4,900世帯中の今回70世帯の方が対象という数にはなるわけですけれども、全ての国保加入世帯への限度額の引き上げではないというものでもありますし、国において議論され、その執行に当たられるという専決でございますので、特に議論することもなく賛成とさせていただきたいと思っております。
〔9番議員 加島広宣君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 続いて、広瀬和彦君。賛成者。
〔11番議員 広瀬和彦君 登壇〕
○11番議員(広瀬和彦君) 議長の御指名をいただきましたので、広瀬和彦が議案第34号専決処分について賛成の立場で討論をいたします。
この話については、国で議論する問題であり、よってこの改正は地方税法等の一部改正であり、国が定める法定どおりの改正であり、施行期日も決まっているため、議論の余地はないものと思っています。よってこの条例の一部改正に伴う専決処分については賛成いたします。
〔11番議員 広瀬和彦君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) これにて討論を終結いたします。
これより、議案第34号を採決いたします。
本案は承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
加藤吉秀君) 起立多数であります。
よって、本案は承認することに決しました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) これより議案第35号の質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次発言を許します。
加島広宣君。
〔9番議員 加島広宣君 登壇〕
○9番議員(加島広宣君) 議案第35号の
一般会計補正予算について質疑をさせていただきます。
予算書の中の文化センター空調改修工事費1,000万円についてお伺いをさせていただきますけれども、空調設備がどのような仕様になるのかと、あと故障していない空調であっても古いものについては最新の省エネ空調機に更新することで電気代等のランニングコストを大幅に削減できて導入コストの回収もできると考えておるんですけれども、また脱炭素にも資すると考えるんですけれども、この辺、市としての見解もあわせてお伺いさせていただきます。
〔9番議員 加島広宣君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 西本
地域振興課長。
〔
地域振興課長 西本員章君 登壇〕
○
地域振興課長(西本員章君) 文化センターの空調機の改修に係る設備の仕様でございますが、今回改修するエアコンにつきましては、ホワイエの形状を踏まえ、現在採用しております天井埋め込み型で市販の業務用パッケージエアコンでの更新を考えております。
〔
地域振興課長 西本員章君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 山田財政課長。
〔財政課長 山田典央君 登壇〕
○財政課長(山田典央君) 他の既存空調設備の更新ということでございました。個別の施設の状況を踏まえまして、ランニングコストの削減、そして更新に係るイニシャルコスト、こうしたことも考慮しながら対応してまいりたいと考えております。また、脱炭素の観点からですね、空調施設といった問題に限らず、エネルギー使用量を減らすため、ハード・ソフト両面の観点から見直しを図っていくこととしております。その中におきまして、議員から御指摘のありましたトータルコストを考慮した上での、プライオリティーといった視点も必要であると考えているところでございます。
〔財政課長 山田典央君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 続いて、田邉稔君。
〔18番議員 田邉稔君 登壇〕
○18番議員(田邉稔君) 議案35号、矢野国留線道路災害復旧工事の予算について質問させていただきます。
この国留線の道路の崩落について、令和2年7月において起こったということですけれども、その構造的な原因は何だったのか。軟弱地盤と排水の関係含めて教えていただければと思います。
それから2点目ですけれども、今回鉄筋挿入がゼロでボルトなしで整形されて崩落したということですけれども、最初の段階の地質調査を十分やっていれば設計段階でのり面の軟弱地盤を食いとめる施工法が示されたのではないかと考えるわけですけれども、そういった中で設計段階での予算に合わせた施工方法にしたのではないかという疑問が残るわけですけれども、その点について質問したいと思います。
それから3点目ですけれども、この工事の建設を開始して掘削の段階で建設業者自体、現場監督が軟弱地盤の可能性に気づいてコンクリの吹きつけだけではもたないんじゃないかとは提言されなかったのかどうか、そのいきさつについて質問します。
それから4点目として、過去の工事においてのり面が軟弱で崩壊した例、そういったものがないのか、あるとすればその経験を生かさないといけないと思うわけですけれども、今後そういったことが起こらないようにという観点で質問いたします。
それから最後に財源についてですけれども、今回国の国庫支出金と災害復旧債が充当され、それで不足分が財調によって補われていくということですけれども、災害復旧債の交付税措置の割合はどのぐらいになるのか、それによって府中市の財政負担が決まると思いますので、一般財源から今回482万円財調が取り崩されていることですけれども、その災害復旧債の内容について教えていただければと思います。
○議長(
加藤吉秀君) 大元土木課長。
〔土木課長 大元唯至君 登壇〕
○土木課長(大元唯至君) 矢野国留線道路災害復旧工事の経過について最初に説明させてもらいます。
令和2年7月の梅雨前線豪雨により被災したもので、調査設計を経て、9月の国の災害査定を受け、令和3年7月から工事を着手しております。道路山側のり面の崩壊部を安定勾配に掘削し、通常の復旧工法であるモルタル吹きつけ法枠工を施工中、令和3年6月の長雨により掘削斜面が崩落いたしました。崩落を受け工事を中止し、崩落箇所の現地調査、測量設計を行い、工法変更、3割以上の金額変更については国の重要変更の承認を受けるため、令和4年2月に申請し、吹きつけ法枠工に加え鉄筋挿入工を追加する復旧工法について令和4年3月に国の同意を得ております。
工法変更に伴い、崩落土砂を全て撤去する必要があるため、当初より範囲が増大したことにより掘削土量、のり面工の面積の増加及び鉄筋挿入工の追加に伴う事業費の増額の補正予算をお願いするものでございます。
まず1点目の質問なんですが、崩落原因としてまず昨年の梅雨入りが早かったこと、5月12日に梅雨入りをいたしております。4月28日から長雨が続き、6月19日までの2カ月弱で409ミリを記録しております。この期間の53日のうち26日が雨となっておりました。4月58.5ミリ、5月162ミリ、6月128.5ミリ、崩壊発生日以前の1週間における先行雨量は合計で71ミリ、崩壊発生日当日の6月18日8時から翌19日7時までの24時間で42ミリの降雨を記録しております。これらの原因により、一部の軟弱なのり面の地盤が一時的に雨水によって飽和状態となり、のり面崩壊を起こしたものと考えられます。
2点目の質問でございますが、復旧計画に当たっては、地形測量、横断測量、地質調査を行っております。ボーリング調査では崩壊箇所上段において掘削針11メートルと、中段部で10メートルの2カ所のボーリング調査を行っております。
孔内水位の観測について、8月末から10月上旬までを実施しております。このボーリング調査の資料を分析した結果を踏まえ、崩壊したのり面の滑り面を特定し、設計を行っております。
施工方法といたしましては、滑り面より上の崩壊した土砂を撤去する切土工を行い、その後のり面保護の施工をするという一般的な方法を採用しております。
工法としては切土工・斜面安定工指針により、吹きつけのり枠工法が対象となり、工法比較として吹きつけのり枠工のみと吹きつけのり枠工と鉄筋挿入工をプラスした工法の経済比較を行い、安全性が確保され、経済的となる吹きつけのり枠工のみの工法を採用しております。
採用した工法においては、ボーリング調査の結果を踏まえて安全検査も実施しており、当初設計においては適切な工事内容であると考えております。またこの設計をもとに工事金額を算定し、災害査定を受けて承認されたもので予算に合わせた工事内容ではありません。
続いて、3点目につきましては、建設会社からの指摘はなかったということですが、掘削時においては予算説明資料の写真のように道路面まで掘削は完了し、のり枠工に取りかかっている状況であります。掘削時に施工会社からの異常の指摘はございませんでした。
最後に4点目なんですが、過去の工事でのり面が崩壊した事例はないのかということなんですが、府中市において過去10年間に工事中のり面が崩壊した事例は調査した結果ありませんでした。
〔土木課長 大元唯至君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 山田財政課長。
〔財政課長 山田典央君 登壇〕
○財政課長(山田典央君) それでは、私から財源について答弁させていただきます。
充当率と交付税措置という御質問をいただいております。
過年度に発生をいたしました災害復旧事業につきまして、地方債を起こす場合については、充当率は事業費の90%になってございます。こうしたルールによりまして全額を地方債で賄うことはできず、本件の場合でございますと、国の負担金を除いて、その除いた費用について90%が地方債、残りの10%が一般財源となるものでございます。この10%の一般財源、こちらについて財政調整基金を取り崩して充てたものでございます。
〔財政課長 山田典央君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 田邉稔君。
〔18番議員 田邉稔君 登壇〕
○18番議員(田邉稔君) 質問に対する答弁で1点漏れていると思うんですけれども、復旧債の交付税措置の割合はどうなのかという点についてはどうでしょうか。
○議長(
加藤吉秀君) 山田財政課長。
〔財政課長 山田典央君 登壇〕
○財政課長(山田典央君) 失礼いたしました。元利償還金に対しまして95%が、普通交付税措置されるというものになってございます。
〔財政課長 山田典央君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 続いて、岡田隆行君。
〔8番議員 岡田隆行君 登壇〕
○8番議員(岡田隆行君) 先ほど田邉議員が質問されましたが、全く的を射ているところがたくさんあるなと思って聞かせてもらいました。私もこれ議案として出されたときに現場ももちろん見に行ったし、関係の方もたまたまおられたので、幾分かのお話は聞いたりもしました。ただ、私が十分な知識を持っているわけじゃないので、それを吟味するということはとてもできないのでね、私も質問させていただこうということは重なっている面もありますが、大きくは3つ。
1つはやはり出されている議案が規模も予算も大幅な変更となっています。一般の市民が見られたときに、えって大概の人は言われます。だって契約額が約5,000万円だったところが4倍、2億円近くになる。もちろんだから盛り上げる土の量も1,900立米から7,300立米で4倍にはなっている。あわせてのり面の施工も2.5倍になり、工法が違うのだから鉄筋を入れていくのが、今まで入れていなかったものが1,000本超えて入れていく、強固にしていくということでしょう。そうすると工事の延長も約2.5倍、22メートルが53メートルになる。そうなると、どうしてやはりこの最初の段階で、読んでいくと悪者は長雨になっていますけれども、長雨は今の状況は想定ができます。その中で果たして工期がこれでよかったのかどうか、長雨の時期をどうやって避けてやったのかどうかも含めて、やはりどういう工夫があったのかがとても重要になってくると思います。これに反対をして工事ができなくなるということは、それは私はしませんけれども、しかしこのままの状態で十分な説明がなく執行していくことについて私は異論があります。
1つ目、だから規模も予算も大幅な変更となっていると。2年前の着工する際に全く予測できなかったのかどうかがこの1つ。先ほどの田邉議員とも重なると思いますが、ここはやっぱりもともとそこが一番大事なとこだろうと思います。
2つ目、2年前、今回の復旧工事に取りかかった直接のきっかけ、ここが、これはよかったと思います。どこかを見て、これは危ないなということになったので、工事になった。前兆となったものが何であったかというところ、ここでもう一度確認をさせてください。
最後、3点目ですけれども、県道府中上下線だけではありませんが、至るところで事前に災害を防ぐ工事がやられています。道路の危険を見きわめて災害に備える、これがとても大事になってくると思いますが、そのためにどのような日常的な取り組みがなされているのか、なされようとしているのか。その際、また市民への協力をどういうところを協力として求めようとされているのかについて、このまず3点、お聞きします。
〔8番議員 岡田隆行君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 大元土木課長。
〔土木課長 大元唯至君 登壇〕
○土木課長(大元唯至君) まず1点目の御質問なんですが、2年前に着工する際には全く予測できなかったということなんですが、災害査定時に当初設計においては、ボーリング調査とデータをもとにのり面の崩壊ラインの範囲の特定を行い、それをもとに切土工の勾配やのり面保護の工法選択を行っております。工法決定については、安定計算を行い、安全性、経済性も考慮し、決定しているので、当初計画は適切であると考えます。工事ののり面が崩壊することは想定しておりませんでした。
続きまして、施工時期について適切であったかという質問に関しましては、災害復旧工事は基本的には被災箇所において被災範囲を増大させないことと被災により支障となっている住民生活などの影響を最低限にすることが求められ、災害査定時には早期の発注が求められております。そのため、施工時期については適切だと認識しております。本工事においても早期に発注を行い、現場で着手する準備が整い次第、すぐに施工を実施したいところでございます。
続きまして、復旧工事に取りかかった直接のきっかけでございますが、令和2年7月13日から16日にかけての梅雨前線豪雨が直接的な原因となり、道路のり面が崩壊いたしました。また、災害発生時の状況といたしましては、崩壊した土砂が道路まで達しており、崩壊したのり面の木が傾くなど、通行に大きな支障を与えており、早期な安全な通行を守る措置が必要な状況でございました。安全の確保ができるまでは通行止めとし、山林の木の伐採を行い、被災状況を確認した上で応急対策を講じて、片側交互通行で開放いたしました。それまではのり面がはらんだり、のり面の木が傾くなど、のり面崩壊するような前兆などは見られませんでした。
府中市においても市道の通行に対して崩落や落石などの危険性が高い箇所については自然災害防止事業債などを活用し、直近では平成30年に河面大平線の落石対策など3カ所、平成31年度に行縢角目線、令和2年度には上山幹線の落石対策を実施しております。今年度も大門池緑が丘線ののり面保護を実施することとしております。
のり面対策においては計画的に実施しているところでございます。そのほか、府中市の道路などの管理状況ですが、定期パトロールを5月の大型連休、お盆や年末年始の前、年間3回職員により府中市全域のパトロールを実施しております。また、異常が確認されたものについては速やかな対応を取り、安全な通行確保に努めております。また、日常的な対応としては、市民からの通報や職員が現場などに行く際に道路状況などの確認をしております。
〔土木課長 大元唯至君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 岡田隆行君。
〔8番議員 岡田隆行君 登壇〕
○8番議員(岡田隆行君) 一番重要なことは繰り返さないということだろうと思います。もしもこれが大惨事、一歩誤ると通行されている方、あるいは通行している車に物すごい被害があっただろうと思うと物すごく怖い。現場はこの写真のようにはもう今なっていない。もう閉ざされて施工しているわけですけれども、これもまたこの夏を経過します、果たして大丈夫なのか、その辺のところをきちんと見きわめてやっているのかが1つ。
それからもう一つ、さっき田邉議員は府中市ではこういうことがあったのかという質問をされていましたが、私自身は広島県内でもそんなにあったのを知らない、国の段階でもあったんだろうかと。当然最終的には国が判断をして国が了解を取ってこの施工のやり直しも国が最終判断をしているわけだから国の責任となるんだろうと思いますけれども、やはり一歩誤ると本当に人の命を奪う大きなことにつながることにおいては繰り返さないためにはどうするのかという、これは大きい2点目、これをぜひ聞かせていただきたいと思います。このおとといの中国新聞です、ここの中に部長さんの言われている最後のくだりですけれども、豪雨災害が近年相次ぐ中、崩落のリスクがある箇所の把握に努めると書かれています。どうしても山を切って道をつけていますので、山は動きます。山が動いてくる、5センチ、10センチと動く、それをどうやってキャッチするか、溝をきれいにしている業者の方等がやっぱり、あ、動いているなというのがわかりますし、市民の方にということ、さっき質問しましたけれども、市民の方でも、あ、水が出ているなとか、水が変な出方しているなとか、いろいろなことでね、その前兆気づかれることがあると思うんです。そこを大事にしていただけるような啓発をこちらもしなければ、呼びかけをね、しておく必要がある。市総体として市全体守っていくという観点ってとっても大事だろうと思います。そのあたり、この3点ぐらい言いましたけれども、そのあたり感想も含めて答えていただければと思います。
〔8番議員 岡田隆行君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 河毛建設部長。
〔建設部長 河毛茂利君 登壇〕
○建設部長(河毛茂利君) それでは私からお答えいたします。
まず1点目に今回、これから行う工事が大丈夫かということですけれども、施工につきましては、天候に気をつけながら雨水対策、現場の状況にもあると思うんですけれども、例えば現場を日々点検しているところですけれども雨によって水が寄っているとかということであれば仮設の排水が必要だとか、ブルーシートが必要だとかそういったことはあるかとは思いますので、そういった現場の状況を確認しながらですね、施工の進捗状況なども考慮し、現地に異常がないかという日々の現地確認を行いながら施工方法も工期が短縮できるよう工期を調整して早期完成に向けて取り組んでまいります。
あと、2点目は繰り返さないということで、責任ということでよろしいんでしょうか。先ほど課長も説明しましたとおり、ボーリング調査、試験なども行いまして設計しておりますので、設計自体は、設計が悪かったということでは、適正だったと考えております。
最後ですけれども、近年災害が頻発しているということなんですけれども、災害とか、防災につきましては、頻発する豪雨によりまして災害が発生しないよう、先ほど課長からも話がありましたけれども、パトロールでありますとか、市民からの通報といったもので、危険箇所の把握、現地の状況の確認をしっかり行いまして、安全確保に努めてまいりたいと考えております。
〔建設部長 河毛茂利君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 以上で、通告による質疑を終結いたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第35号については、
会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第35号については、委員会の付託を省略することに決しました。
これより議案第35号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより、議案第35号を採決いたします。
本案は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) ただいま市長から議案第36号が提出されました。
お諮りいたします。
この際、議案第36号を日程に追加し、議題といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、この際、議案第36号を日程に追加し、議題とすることに決しました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君)
地方自治法第117条の規定により、三藤毅君は除斥の対象になりますので、退席を求めます。
〔17番議員 三藤毅君 退席〕
○議長(
加藤吉秀君) 市長から提案理由の説明を求めます。
豊田総務部長。
〔総務部長 豊田弘治君 登壇〕
○総務部長(豊田弘治君) それでは、議案第36号を提案いたします。
今、配信をいたしました。
議案第36号、監査委員の選任の同意について。
地方自治法の規定により、議員のうちから選任される監査委員に次の者を選任することについて、市議会の同意を求めるものでございます。
氏名は三藤毅さん。
御住所、生年月日は記載のとおりでございます。
原案どおり御同意いただきますよう、お願いいたします。
〔総務部長 豊田弘治君 降壇〕
○議長(
加藤吉秀君) 休憩いたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後6時42分 休憩
午後6時42分 再開
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) 再開いたします。
これより議案第36号の質疑に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、質疑を終結いたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) お諮りいたします。
ただいま議題となっております議案第36号については、
会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、議案第36号については、委員会の付託を省略することに決しました。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) これより議案第36号の討論に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、討論を終結いたします。
これより議案第36号を採決いたします。
本案は、これに同意することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。
よって、本案はこれに同意することに決しました。
休憩いたします。
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後6時43分 休憩
〔17番議員 三藤毅君 復席〕
午後6時43分 再開
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○議長(
加藤吉秀君) 再開いたします。
以上で、今期臨時会に付議された案件は全て議了いたしました。
閉会に当たり、市長から御挨拶があります。
小野市長。
〔市長
小野申人君 登壇〕
○市長(
小野申人君) 5月臨時会の閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。
まず、加藤議長、加納副議長とはじめとした議会運営体制が整われましたことを心よりお喜び申し上げます。
議案に関しまして、皆様の慎重なる御審議の末、専決処分を初めとして、全ての議案を
原案どおり御可決いただきましたことに御礼申し上げます。今議会でお認めいただきました予算、条例などにつきましては、御意向を十分に反映し、市の発展と市民の福祉向上に無駄なく寄与するよう、職員一同、一丸となってその執行に努めてまいります。
さて、新緑が勢いよく茂り、市を囲む山々が一回りも二回りも大きくなっております。木々の生命力を感じ、過ごしやすい季節ではございますが、梅雨入りを目前に控えた時期でもあります。自然災害への備えを十分に図ってまいりたいと存じます。
議員の皆様におかれましては、お体に御留意され、ますます御活躍いただきますことをお祈り申し上げて、閉会に当たりましての挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(
加藤吉秀君) これにて令和4年第3回
府中市議会臨時会を閉会いたします。
午後6時45分 閉会...