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令和 3年第2回定例会( 3月 4日)

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  1. 府中市議会 2021-03-04
    令和 3年第2回定例会( 3月 4日)


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    最終取得日: 2023-06-03
    令和 3年第2回定例会( 3月 4日)              令和3年第2回府中市議会定例会会議録  令和3年3月4日午前10時1分、府中市議会定例会を本市議事堂において再開した。 1 出席議員      1番  棗田澄子       2番  芝内則明      3番  福田 勉       4番  森川 稔      5番  広瀬和彦       6番  安友正章      7番  岡田隆行       8番  楢﨑征途      9番  土井基司       10番  水田 豊      11番  加納孝彦       12番  山口康治      13番  本谷宏行       14番  三藤 毅      15番  加島広宣       16番  大本千香子      17番  田邉 稔       18番  橘髙尚裕      19番  加藤吉秀       20番  丸山茂美 1 欠席議員   なし 1 説明のため出席した者   市長          小野申人   副市長         村上明雄   教育長         平谷昭彦   危機管理監       藤原眞琴   総務部長        豊田弘治   地域振興担当部長    後藤 勝
      健康福祉部長      唐川 平   経済観光部長      若井紳壮   観光戦略推進担当部長  森川祐司   建設部長        杉島賢治   教育部長        荻野雅裕   人事課長        皿田利光   総務課長兼選管事務局長 切原秀隆   政策企画課長      岡田宏子   財政課長        宮 康展   地域振興課長      大﨑 聡   医療政策課長      皿田敏幸   健康推進課長      大森健司   福祉課長        佐々木 積  商工労働課長兼i-coreFUCHU推進課長                                  近藤和成   都市デザイン課長    日野雄蔵   土木課長        河毛茂利   上水下水道課長     田原 厚   環境整備課長      松山浩一   会計課長        石岡聡美   教育政策課長      近藤陽子   ワクチン接種推進チーム主幹               宮原哲也 1 事務局及び書記   事務局長        赤利充彦   議事係長        小林正樹   主任          吉岡佑三子 1 議事日程   日程第1 一般質問 1 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時1分 開議 ○議長(棗田澄子君) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事は、配信しております議事日程表により進めたいと思います。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 日程第1、一般質問を行います。  各会派の質問順序及び質問・答弁時間は、1番、市民クラブ100分、2番、創生会300分、3番、日本共産党80分、4番、公明党80分といたします。  質問については、通告に従って質問されるようお願いいたします。  順次発言を許します。  まず、市民クラブの水田豊君の登壇を求めます。  水田豊君。              〔10番議員 水田豊君 登壇〕 ○10番議員(水田豊君) 市民クラブの水田豊でございます。最初の質問者となります。  初めに、新型コロナウイルスでお亡くなりになられた方々に心よりのお悔やみを申し上げますとともに、治療中の方、隔離中の方々にも一刻も早く健康になっていただくことをお祈りをいたします。  また、コロナ感染拡大防止のために全力で頑張っておられる医療従事者をはじめ、行政機関、福祉関係者の皆さんに敬意を表します。我々も健康に留意をして、収束に向けともに頑張っていきましょう。  さて、一般質問でございますが、一問一答方式で3点通告をしておりますのでよろしくお願いをいたします。  一つ目は、地方独立行政法人府中市病院機構について。二つ目に、対コロナの支援策、補助金支給の周知について。最後、3点目に、小野市長の政治姿勢についてお聞きをするということで通告をいたしております。  最初に、地方独立行政法人府中市病院機構についてお伺いをいたします。  このたびの議会には、来年度予算として、病院機構に対する一般会計からの繰入金4億6,700万円余のほか、3億5,000万円の貸付金が補正予算として提出をされています。合計8億円を超す巨額な金額となっております。このような巨額な資金援助が必要な事態になっているという事実を市民の皆さんに対して明らかにして、説明をする必要があるのではないかと思う次第でございます。  私はこれまでも病院機構がその経営状況を市民に対して説明をする機会を設けるべきだと毎回繰り返し主張してきましたが、その機会はいまだ実現をしておりません。病院機構に対してこのような財政支援を行う今こそ、市として病院機構に対し、強くその実現を求めるとともに、市民の皆さんに病院の現状を率直に説明し、理解してもらうことが必要だと考えます。そのことなしに、この8億円に上る巨額な資金援助と病院存続のための市民の理解が得られるとは、私には思われません。  そこでお伺いをいたします。このような巨額な資金援助が必要になったのは、コロナの影響が大きいと思われますが、その影響について、まずコロナ禍が病院経営に対する直接の影響の有無、外来患者数の推移についてお伺いをしたいと思います。  厚生委員会では、管内視察として、昨年8月24日、府中市病院機構から病院の経営状況の説明を受けました。委員会としてですね、その際には、コロナの影響として4月、5月の外来入院患者数に影響が見られたけれども、6月、7月には回復傾向となってきていると聞いております。しかしその後、年末にかけて、第3次感染爆発というような状況があり、そういったことも影響しているのではないかと思いますが、市としてどのように把握をされているのか。まずお聞きをしてみたいと思います。            〔10番議員 水田豊君 質問席に移動〕 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) それでは、コロナ禍におけます両病院の収益面の影響について、御説明をさせていただきます。  病院機構の試算によりますと、病院機構全体で4月から6月の3カ月間で1億2,000万円程度の減収であったものと見込まれております。7月以降につきましては、収益は徐々に回復しつつありますが、府中市民病院では、前年度比で入院が約13%の伸びを示している反面、外来については約5%のマイナスという状況で、受診控えの影響とも考えられますが、外来による収益がなかなか戻っていない状況にございます。  一方で、府中北市民病院の収益につきましては、7月以降の前年度比で、入院については約2%、外来については約7%のプラスといった状況にあり、4月から6月期が前年度比マイナスであったことを考えますと、収益については戻りつつあるものと考えております。  こういった状況などから、コロナ禍による収益の影響を病院機構と試算をしておりますが、府中市民病院での入院の伸びなども勘案すると、仮にコロナの影響がなかったと仮定をいたしますと、決算見込みと比べ2億円程度の増収であったものと試算をしております。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 影響がなければ2億円程度の増収であったということですが、影響があったわけですよね。影響があって、どういうふうに理解したらいいんですかね、影響がなければ2億円の増収で影響があったので、その2億円は飛んだ上に、通常と比べて減収がどれだけあったかということになるんでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 先ほど御答弁申し上げましたが、4月から6月の3カ月間で1億2,000万円程度の減収を見込んでおります。7月以降徐々に回復してはおりますが、コロナの影響はかなりございまして、外来による収益がなかなか戻っていないということもありますので、最終的に決算見込みと比較をしてということにはなりますが、決算見込みと比較をすれば2億円程度の影響はあったものと考えて、したがいまして、本当コロナの影響はかなりあるとは理解をしております。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 具体的な減収の中身については、分からなければいいんですけれども、例えば、何科の落ち込みが多いとか、感染防止対策でどのような費用が要ったのかとか、そういうことが把握されていればお教え願いたいんですが、なければまた委員会のときでもと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 両病院の入院と、それから外来患者の推移でちょっと御説明をさせていただきたいと思います。  府中市民病院につきましては、入院が4月から6月の平均が前年度比マイナス1.6%でしたが、7月から1月の平均は、前年度比プラス11.1%に、それから、外来は、4月から6月の平均は前年度比マイナス24.7%でしたが、7月から1月の平均につきましては、前年度比マイナス10.8%となっております。このように、入院につきましては、7月以降、前年度比で約11%伸びておりますが、外来につきましては、入院の伸びに対して、どうしても受診控えなどの影響などから患者数が戻ってきていない状況にあります。  また、府中北市民病院につきましては、入院が、同じように、4月から6月平均は、前年度比でマイナス7.9%でしたが、7月から1月平均は、前年度比でマイナス3.8%に、それから外来は、4月から6月平均は、前年度比マイナス10.6%でしたが、7月から1月平均は、前年度比マイナス6.7%となっております。  このように、入院、外来とも7月以降は回復傾向にはありますが、患者数でいえばまだ戻り切っていない状況にあると判断をしているものでございます。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) わかりました。  それでは次に、決算見通しと3億5,000万円の貸し付けで、決算見通しについては、今お伺いしましたが、3億5,000万円を貸し付ける理由についてお伺いしたいと思います。  これは、今までも当初予算で繰り入れを行って、資金不足であれば補正予算で直前に5,000万円とかそういうお金を入れてきた経過がございますが、今回は、貸し付けるという初めてのやり方をすることで、なぜこういうやり方になるのか、また、この金額の根拠は何なのかについてお知らせ願いたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 今年度の府中市病院機構の決算見通しにつきましては、現時点での最新の損益が12月末時点でございますので、その後のコロナの第3波分の影響が不透明な状況での推計ではございますが、病院機構とすり合わせた結果、昨年度の収支が約1億8,700万円の赤字でしたが、その昨年度収支と同程度の赤字額となるのではないかと見込んでおります。  ただし、病院機構ともども、これまで医師確保に取り組んできた成果もございまして、府中市民病院の内科、整形外科、婦人科、耳鼻咽喉科といった常勤医師のいる診療科にあっては、このコロナ禍にあっても昨年度より収益を伸ばしているなど、病院機構の経営状況については回復基調にございます。  先ほど申し上げましたコロナ禍による約2億円程度のマイナスの影響がなければ、収支についてはほぼ均衡したものになったのではないかと推計をしているところです。  今回の3億5,000万円の貸し付け額につきましては、これまで病院機構と協議を行ってまいりましたが、先ほどの年度収支の赤字額として見込んでおります約1億9,000万円と1月から3月期におけるコロナの第3波の影響、これはちょっと影響が見通せませんので、これに備えまして、1カ月当たり2,000万円として6,000万円、また、今回のコロナ禍による特殊事情による資金不足対応として1億円程度は必要であろうということで、合計3億5,000万円の金額を決定をしたところでございます。  この3億5,000万円の返済見込みにつきましては、病院機構ともども医師確保に取り組んできた成果もございますので、病院機構の経営状況については回復基調にあること、加えて、この春から外科の常勤医師2名の府中市民病院の着任が決まっておりまして、以前の3人体制のような状況とまではいきませんが、収益に一定程度貢献することが見込まれていること。また、今後、地域枠の医師等々の配置が期待できるとともに、令和8年度以降につきましては奨学生が順次配置をされる見込みであることなど、収益面でのプラス要因もあるため、コロナ禍による影響がなくなり、安定的な医師の確保に努めるなどにより、収益の改善を図りながら経営面の体力をつけていけば返済は可能であると考えております。  病院機構への貸し付けという資金面での支援につきましては、これまで追加繰り出しの際にも検討を行ってきたところですが、今回のコロナ禍による資金面での支援を検討する際に病院機構の経営状況が回復基調にあること、また、今期、中期目標期間につきましては、新たに繰り出し基準を設けて、額とすれば昨年度までの4億円を超える額の繰り出しを既に行っている点などを考慮いたしまして、貸し付けという方法による支援を決定したものでございます。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 繰り出し基準を明確化されて4億7,000万円の繰り入れをやるようになったと。そのことを考慮して、プラス回復基調にあることも考慮して貸し付けをやったと今お答えになられましたが、申しわけないですけれど、率直に言ってわかりませんね。なぜそれが貸し付けるとなるのか。今までどおりの不足分の補正予算、3億5,000万円ではなく、例えば、今までは5,000万円の繰り入れという補正予算で、単年度で済ますというのではなくて、今後10年にわたって返していただくようなことになる貸し付けという方式になることについて、いま一度お願いしたいと思うんですけれど。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 機構ともこれは協議をしておりますが、先ほども申し上げましたが、今は新たに繰り出し基準を設けて、それに基づいて計画的な金額を繰り出すという方法を取っております。今回、そうはいいましても、コロナによる影響がかなり大きいということがあります。それから、1月から3月の第3波の影響がまだ決算の数値として明確なものが見込まれていない中で、どうしても資金として回すお金が必要になります。ということから、新たな繰り出し基準を設けているものとは別に3億5,000万円が必要であることを考慮して、今回、貸し付けという方法を行って支援を決定したと。ただし、一気に返すことになると負担が生じますので、償還期間等々を設けた形での繰り出しを決定したものでございます。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) わかりました。  次に、市民病院建設費の返済見通しをお伺いいたします。  病院建てかえに対しての費用について、市民病院と北市民病院は上下町時代からのものがあると思うんですけれども、その返済の見通し、各病院分と、それから、市も、病院会計にはあらわれませんが、病院建てかえに当たって市から資金援助をしている、その返済についてもどのようになっているのかについてお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) まず、府中市民病院の建てかえの総事業費でございますが、約55億4,000万円で、その財源内訳につきましては、国庫補助金が10億5,000万円、県補助金が7億4,500万円、市返済分の借入金、これは過疎債でございますが、これが27億6,500万円、それから、機構返済分の借入金、これ病院事業債でございますが、こちらが9億3,000万円、加えて、一般財源の5,000万円となっております。  借入金の部分の返済見通しでございますが、市が返済を行っております過疎債につきましては、返済額の約27億6,500万円のうち今年度末時点の残額は約26億7,000万円となります。このうち令和3年度から令和9年度につきましては、約1億7,600万円の償還額で、令和10年、11年度は約1億2,000万円、以後は、最終の令和27年度まで約7,500万円の償還が続くこととなっております。病院機構が返済をいたします約9億3,000万円のうち、今年度末時点の残額は2億9,000万円となります。今後の償還額につきましては、令和3年度に約1億3,000万円、令和4年度から令和8年度は1,000万円から1,500万円程度、以降、最終年度の令和27年度までは400万円程度の返済予定となっております。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) わかりました。  また、ちょっとメモを後でいただきたいと思うんですけれども、そういうふうに返済分を抱えた上にコロナの影響がどうなるかわからない状況にあるということであろうと思います。  それでは、病院についての2番目、医師招聘に対する市の対策で、いろいろと御努力されていると思っておりますが、府中市出身の医師のリストアップとか、将来府中市民病院機構に勤めていただきたいというような働きかけなど、市独自の対応があれば、今現在やられていることがあれば教えていただきたいことと、奨学金制度の現状、それから、研修医の受け入れについての現状と市の働きかけの対策の現状についてお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 府中市出身医師のリストアップにつきましては、いろんな方々から出身医師の情報をいただくことがございます。こうした情報につきましては、リスト化を行うとともに、働きかけが可能な場合は速やかに対応を行っているところでございます。  加えまして、今年度から、県の外郭団体であります広島県地域医療支援センターに市の職員を派遣をしておりますが、その地域医療支援センターの業務の中に県内外の広島県出身医師、医学生などのネットワーク機能を持ちます「ふるさとドクターネット広島」という事業がありまして、この事業を通じて、県内外から県内の医療機関に医師が来られるというケースがございます。この「ふるさとドクターネット広島」を通じての医師紹介が病院機構に年一、二件程度ございまして、一昨年度に県外から非常勤の透析医師1名が、昨年度は沖縄県から婦人科の常勤医師1名が府中市民病院に赴任をされたところでございます。  このほか、医師同士のつながりなどにより、一昨年度に整形外科の常勤医師1名及び麻酔救急科の常勤医師1名が市外から府中市民病院に来ていただいておりますほか、これまでの成果といたしまして、昨年度、初めて自治医大枠の内科の常勤医師1名が府中市民病院に来ていただいています。  また、今年度、これまで確保に取り組んでおりました整形外来の手術に必要な府中市民病院の麻酔科の非常勤医師の確保ができたことや、来年度、府中市民病院へ外科の常勤医師2名の確保、また、週1日ではありますが、府中北市民病院へ眼科の非常勤医師の診療支援などが、これまでの病院機構や市の取り組みの成果としてあらわれているところでございます。  今後についても、これまでの大学病院の医局による医師確保や、他の病院からの診療支援などをはじめ、広島県地域医療支援センターに派遣している職員を通じまして情報収集に努めるほか、引き続き、ふるさとドクターネット広島を通じての医師確保など、さまざまな医師確保策に取り組みますとともに、府中市出身の医師などの情報収集にも努めたいと考えております。こういった情報がございましたら、ぜひとも医療政策課までお寄せいただきますようによろしくお願いいたします。  次に、奨学金制度でございます。医師育成奨学生につきましては、今年度、4年生の1名が諸事情によりまして辞退をされたため、現在、6年生1名、5年生2名、3年生1名、1年生1名の計5名という状況でございます。このうち6年生の1名につきましては、現在、医師国家試験の結果待ちとなっており、合格をしておれば晴れて医師育成奨学生初の医師となるわけですが、府中市には、初期臨床研修やその後の専門医研修を実施できる医療機関がございませんので、将来府中市の病院での勤務に向け、4月からは福山市民病院初期臨床研修医として育てていただく予定となっております。  それから、研修医の受け入れ状況についてでございますが、診療科目や指導医などの関係により、基本的には、府中市内には初期臨床研修やそれ以降の専門医研修プログラムを実施できる病院がございません。このため、初期臨床研修専門医研修プログラムを実施している病院からの期間を限っての研修医の受け入れという形になります。府中市民病院では、今年度初めて中国中央病院の内科医の専門医プログラムを受けている医師が4月から9月の半年間勤務をしていただきました。府中北市民病院では、他の病院と並行してではありますが、初期臨床研修医がほぼ毎年1名から2名、広島大学病院から2カ月間の研修に来られている状況でございます。  研修医受け入れに対する市のかかわりでございますが、医師の招聘については、医療機関開業支援等補助制度による100万円を上限とした補助金がありますが、この補助制度は、府中市内の医療機関に勤務する医師の純増を目的としたものでございますので、先ほど御紹介した短期間の研修医に対しては適用されません。  ただし、今後につきましては、岡山大学の地域枠医師などが専門医研修課程で1年単位で配置されることなどが見込まれますので、こういったケースについては、この補助制度を適用することとしております。  また、研修医の受け入れにつきましては、基本的には、派遣する病院と派遣を受ける病院との協議により決定をされるものではございますが、地域枠医師等の配置については、病院機構の2病院及び湯が丘病院の意向を受け、市が県や広島県地域医療支援センターに対して協議、配置要請を行うなど、積極的に取り組みを行っているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) わかりました。いろいろと努力をされていることで、そのことは理解をいたします。  それでは、病院関係で最後になりますが、両病院の将来像の検討結果を公表しなさい、第3期中期目標で市が指示をしておる項目なんですけれども、コロナもありますが、今回こういうふうな財政支援を行う状況を踏まえると、このあるべき両病院の姿というのは、今病院の継続のためにも早急に必要なことになっているのではないか、そういう事態に迫られているのではないかと思いますが、これも目標として示して、明確に文章として書いてあるんですけれども、作業は進んでいないということなんですけれども、現状はどうなっているでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長
    健康福祉部長(唐川平君) 病院機構によります両病院の将来像の検討につきましては、市や関係機関と内容のすり合わせを行いながら取りまとめ作業を継続しておりますが、この間のコロナ感染症などへの対応や、また、現在は、ワクチン接種への対応に追われているなどしておりまして、こうした状況は医療連携の方向性などについてすり合わせを行うべき近隣の医療機関においても同様の状況であることから、検討結果について、現時点で報告できる内容にまで煮詰まっている状況ではございません。とは言いましても、病院の将来像の検討につきましては、今後の医療提供体制の根幹にかかわる内容ですので、市としても現実的な地域完結型医療を基本としながら、地域に必要な外来機能は維持することなどを念頭に、現在、病院機構と協議しながら取りまとめの作業を行っているところでございます。  救急に対する病院としての考え方や必要な医療連携なども含めまして、来年度中のできるだけ早い時期に病院機構が取りまとめ、公表することができるよう、引き続き病院機構と協議を重ねてまいりたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 私は、この質問を、今お答えをお聞きする前は、非常に病院の経営に対して率直に言って危機感を持ったわけですけれども、今の答弁を聞くと、コロナがなければ回復基調だったという説明も受けましたし、来年4月からは常勤外科医の着任もあるとも聞かせていただきました。そうであるならば、余計に市民の皆さんに今そのことを、ここ議会だけではなくて、率直に説明する場をやはり開催をして、今病院の現状はこうだということをお知らせする機会を設けるべきだという意見をさらに私は強く今持ちました。率直なというか、実態の報告を市民の皆さんとともに共有することで、病院を守っていこうという機運もまた前進するのではないかと思いますので、ぜひその点は引き続いて病院機構とともに考えていただくように、これは要望をしておきたいと思います。  それでは、2点目の対コロナの支援策、補助金支給の周知についてお伺いしたいと思います。  さまざまな対策を立てられております。国や県の施策もありますし、市独自の対策もあります。たくさんあり過ぎてわからないというようなところもなきにしもあらずですが、これまでどういうふうな周知の仕方ですね、対象となる方へのアクセスの方法とか、どういうふうなことをやられてきたのかお伺いしたいと思います。  私がそういうふうに思うのは、特に何らかの組織に属しておられる方々、事業団体、商工会、商工会議所、そういった人たちには、その団体を通じても情報が行くし、そして市からの広報等の周知徹底も図られると、割りかし情報へのアクセスが何度もあるように私は思うんですけれど、個人ですよね、どこの組織にも属していない、だけれども今度のコロナで大分困っている方々に対する情報アクセスがどうしても濃淡ができているように思うんです。それ致し方がない面もありますよ。ありますが、なるべくそういうものがないようにアクセスを、本当に困っている人たちのところに届くような周知の仕方を考えていただきたいなということもありまして、こういう質問をさせていただきます。周知の方法についてお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) それでは、周知の方法ということでお答えしたいと思います。  新型コロナウイルス感染症の関連情報につきましては、国・県・市及び各種団体から膨大な情報が発信されておりまして、情報を受け取る側もほしい情報について、どこでどのように確認すればと困惑されている場合もあると思っております。  そのような中、本市では、令和2年7月、府中市新型コロナウイルス感染症対策ガイドブックとして、関連情報を整理した広報臨時号を発行いたしまして、市民、事業者向けのきめ細かな情報サービスに努めてまいったところでございます。  事業者向け周知につきましては、市の広報媒体であるホームページ、広報紙、フェイスブック、また、商工会議所、商工会への広報紙等のほか、市の担当課や商工会議所や商工会の相談窓口にて周知を図ってまいったところでございます。  また、府中市では、この3月1日から、そして、商工会議所でも新たな取り組みといたしましてLINEによる情報発信を開始しているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 周知の濃淡に関して、3番目なんですけれども、例えば、新型コロナウイルス感染症対策休業支援金という制度がつくられました。これは、事業主が休業した場合に、休業した従業員に対する支援策なんですけれども、雇用調整助成金はそういうことなんですが、それに当てはまらない、あるいは、事業主がそういうことをしても個人のところに行かないといった、個人が休業した、あるいは休業させられた場合に、個人として申請できる制度を補完として国がつくっているわけですが、こういったものが、どれほど申請者が市内におられるのか、その数によって、なかなかやっぱり情報が届いていないのではないかという心配があるわけで、そういった人たちへの対象者を把握されているのか。どういうやり方で周知をされてこられたのかなということで、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 新型コロナウイルス感染症対策の休業支援金の制度につきましては、国の所管で、オンラインまたは郵送申請となっている制度でございます。  市内の対象者及び申請者の有無でございますけれど、個人情報や企業情報でもあることから、市が把握する方法や、また、市への相談等もこれまでないといった状況でございます。  新型コロナウイルス感染症対策休業支援金の制度の周知につきましては、不十分であったこともございますので、今般、市のホームページを更新し、掲載をしているところでございます。  本市では、コロナ禍において、早くから雇用の維持を打ち出し、雇用調整助成金受給による事業所負担金の緩和であるとか、社会保険労務士費用の助成を県と連携して実施しておりまして、これらにつきましても引き続き周知に努めてまいりたいと考えております。  新型コロナウイルス感染症支援策につきまして、御不明な点や御相談がございましたら、お気軽に担当課へ御相談いただきたいと考えているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) ホームページで対応していただいたことを聞きました。ありがたいと思います。  最後に、このコロナ支援の市独自のいろんな対策も講じられておられました。そういう対策を講じられるときに、どのような支援をしてほしいかという直接その市民の方々から意見を聞いて政策をつくるというか、そういう場所というかやり方というかね、そういうものを検討していただきたいというのがあるんですが、そういう検討されたのか。あるいはそういう発想を持っておられるのか、その辺のことについてお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 新型コロナウイルス、事業者への影響であるとか、それを受けての要望、そのようなことにつきましては、商工会議所、商工会等の関係機関と連携して、それを密にしながら、適時情報共有に努めてまいっているところでございます。  そのような支援策を検討する際には、必ずどういった支援が一番求められているか、また、効果的な支援ができるかなどを関係機関に寄せられた事業者の方の声など、または事業者ヒアリングなどを通じて検討しているところでございます。その部分において、事業者の方の御意見も参考にして検討している状況だと考えているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) いろいろ御努力をされていると思います。先ほども言いましたように、事業団体に属している方と、全く困って、何かつてがないような方に対する濃淡という意味では、そういった方々の意見をどのように市として集約というか、拾い上げることができるのか、難しいとは思うんですけどね、そういった発想も持っていただきたいなと思うんですが、市へ直接、こういう制度をつくってくれ、こういうことで困っているので何とかならんのかという相談は、直接にはあったんでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) さまざまな御意見等をいただいているところでございますが、これまでも先ほど言いましたように、いろいろな御意見をいただいて、効果的な支援策について努めてまいっております。今後は、そのような御不明な点であるとか御相談がございましたら、御遠慮なく担当課へ御相談いただきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) わかりました。  では、私の最後の質問で、市長の政治姿勢でお聞きしたいと思います。  市長懇談会、いきいきトークを市長就任以来されてこられました。いいことだろうと私は思っておりまして、傍聴にも行かせてもらったこともあります。それで、就任以来、開催回数とその対象者についてお伺いしたいと思います。  それと、これまで実際にやってこられて市長がどのように感じられたか。実際に現場で集まられた方の声を生で聞かれて、どう思っておられるのか、お聞きしてみたいなと思います。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) いきいきトークにつきましては、平成30年度から開催をしております。その状況ですけれども、まず平成30年度につきましては、各学校のコミュニティ・スクールの活動にかかわっておられる学校運営協議会の方々と子育て、教育、地域づくり、あとは防災といったことをテーマに10回開催をしております。令和元年度につきましては、市内の保育所、幼稚園等に通う子供の保護者の方、いわゆる子育て世代の方とこれからの府中市の子育て支援等をテーマに8回開催をしております。今年度につきましては、いわゆる働かれている方で、対象で7回予定をしておりましたが、現在、コロナウイルス禍の中で延期しておるところでございます。  懇談会の中では、コミュニティ・スクールの関係者では、学校の保護者のみではなくて、地元の企業の方、町内会役員、また卒業生の方など、幅広い年代の方に参加をいただきまして、地元を盛り上げていきたいという熱い思い、また、保育所の保護者の方からは、ふだん疑問に思っていることや要望なども直接聞かせていただいたところでございます。また、市長からは、市の政策あるいは考え方などを直接お伝えをしたところでございます。  この2年間の取り組みの中で共通した感想としまして、市民の皆様の生の声を聞けたこと。そして、それが非常に今後の政策にも参考になるよい機会になったと考えております。  そして、逆にこちらの市政についての内容を直接お伝えすることができたことで、市の取り組みを身近に感じていただいたと、そういった場になったと考えております。  今後も多様なジャンルやテーマを設定して、皆様とのそういった場、機会を設けていきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 非常にいいことだろうと思います。これを、ことしはコロナで延期をされていることですが、団体に限らず、一般市民、だれでも来ていいよというようなやり方を広げてはどうかと思いますが、その点についてはどうでしょうか。  それと、市長から何か感想があればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 先ほど申しました、1回目はコミュニティ・スクール、2回目は保護者、そして、今年度は今働く方で、特に団体を指定しているものではございませんけれども、そういったある特定といいますか、一つのテーマを絞ってということで議論を、意見を交わしたいということで、今そういう形を取らせていただいております。  一般市民から広くということも可能性としてはあると思いますので、当面はちょっと団体絞るといいますと、変な意味ではなくて、ある程度特定ということで進めていく中で今後の検討課題としたいと思っております。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 3番目なんですけれども、市の財政と財政調整基金の残高で、これ今後の財政運営の予定を示されておりまして、最後は財調が7億円と、かなり厳し目の予測ではあるけれども、議会にも示していただいているということでお伺いするのですが、2年前の豪雨のときに財調の取り崩しが確か10億円、十一、二億円だったと思います。そういう意味では7億円の財調であれば、災害等何が起こって、起こらないほうがいいわけですが、何か起こったときには、やはりその額では足りないことが経験上明らかになっているわけで、そうならないような、あるべき財調の額を幾らと考えておられるかが一つ。  それから、重ねて、市長には、2番目の希望と笑顔のあふれるまちづくりということを目指してやってこられまして、去年も私の具体的なものは何かとお聞きしたときには、幸せが実感できるかどうかというお答えを聞かせていただきまして、今回の施政方針の中にもその言葉が入っていますので、市長の一貫した思いであろうと思っているわけで、1番目の質問にもありましたけれども、これまでやってきたいきいきトークを踏まえた上での市長の感想とあわせて、希望と笑顔のあふれるまちづくり、3年やってこられての、今現在の市長の思いがあればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 市長。 ○市長(小野申人君) まず、私から、希望と笑顔のあふれるまちづくりへの御質問に対しての答弁をさせていただきたいと思います。  平成30年5月に市長に就任し、常に未来に向けてチャレンジするという意気込みを持って施策を推し進めてきたところでございます。初日の施政方針でも申し述べたところですが、就任後初の予算編成となる平成31年度の予算及び翌年の令和2年度の予算、基本方針において、今、議員から御紹介がありました希望と笑顔があふれるまちづくりを掲げ、種をまき、芽吹いた、その芽を幹へと成長させるごとく、さらに府中市の強みを磨いていくという取り組みを進めてきたところでありますし、今年度はさらに幹から花を咲かせる年になろうかなと思っているところであります。  具体的な取り組みでは、学校のエアコン設置、あるいは保育所の国に先駆けたの無償化、あるいは豪雨からの復旧や光回線の全域の整備などがあるところであります。  また、新年度については、i-coreFUCHU(イコーレふちゅう)の始動、あるいはコロナの取り組みなどもある中で施策を打ってきたところであります。  また、それらを達成させるためには、ミッションを明確にした市役所組織の改編を行うなど、柔軟な発想とスピード感を持って鋭意取り組んできたところであります。  一歩前へと、これまでにない新たな取り組みを進めるに当たり、その指針となるべく、昨年は第5次総合計画を新たに策定し、平行して各分野別のビジョンや計画を策定したところであり、今年度は計画の実行へとさらに取り組みを加速しているところであります。  昨年からのコロナショックにより、これまでの社会の常識や価値観が変わるといったパラダイムシフトは市民生活に多大な影響を与えておりますが、総合計画において、コロナによる社会変容を見据え、「しあわせ実感!“力強さ”“やさしさ”のある未来を創造するまち府中市」を掲げ、新たな視点により府中市の強みを磨くことや、ICTの推進などの取り組みを進めてきたことは、まさに社会潮流を的確に捉え、一歩前へ進むことができているのではないかと思っているところであります。  また、計画策定の段階から、官民問わず多くの団体や専門家の御意見をいただく中で、多様な団体や機関との連携の必要性、先ほどのいきいきトークや町内会との輪い和い座談会などを通じて、市民の生の声を聞くことによって、市民の思いや地域の課題に寄り添い、まさに市民が一体となったまちづくりを進めることが重要であろうと、改めて認識をしているところであります。  コロナ禍の1年という短い期間においても、ニューノーマルといった言葉に見られますように、行政はもとより、市民生活や経済社会においてのDXの推進がさらに求められるなど、社会情勢は刻々と変化をしております。変化に迅速に対応し、将来にわたって市民生活や産業活動を持続する上で不可欠な安心、そして健康を守る社会生活基盤を強固なものとし、令和3年度の基本方針は、先ほど言いましたように、これまで種まき、芽出し、そして実行とチャレンジしてきた施策の成果、さらに形として市民の皆様に実感、共感していただくことができるよう取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(棗田澄子君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) これで終わります。              〔10番議員 水田豊君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) これをもって、市民クラブの水田豊君の質問を終結いたします。  それでは、10分間休憩をいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時55分 休憩                午前11時06分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  市民クラブの芝内則明君の登壇を求めます。  芝内則明君。             〔2番議員 芝内則明君 登壇〕 ○2番議員(芝内則明君) それでは続いて、議席番号2番、市民クラブの芝内則明が一般質問をさせていただきます。一問一答でよろしくお願いいたします。  本日の私の一般質問は、大きくは国のエネルギー政策の転換、自動車等についてはEV化を進める、あるいはそれは環境問題も、地球温暖化の上においてその政策を今進められておる中で、府中市としてその政策をどのように進めていこうとされているか。総合計画等にもその視点を盛り込まれておるわけでありますので、そういう観点から2点について御質問をさせていただきたいと思います。  まず、第1点目は、この電力全面自由化についてどのように進められているか。2点目は、安全・安心なまちづくりということで、この間、各町内に対してリースの転換期ということで、防犯灯のアンケート等を取られております。そういう観点からどのように市からいうと政策を進められているのかお聞きしたいと思います。  では、まず第1点目に、2016年より電力の全面自由化が始まっております。これはもとより2012年に閣議決定されたエネルギー分野における規制、制度改革にかかわる方針がその根本的な理念であります。そのような中で、府中市として、これにかかわる電力調達、あるいは電力売却について、今日までの取り組み状況をお伺いしたいと思います。           〔2番議員 芝内則明君 質問席に移動〕 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 今御説明いただきました電力全面自由化、いわゆる自由競争を含めて電力についていろんな業種が参集できるということだったと思いますが、府中市におきまして、いわゆる電力調達につきまして、一部の公共施設で従来の電力会社とは別の会社との契約をしております。それによりまして、従前よりは安い電気調達契約というものを結んでおるところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) 今、御答弁いただいた中で、この公共施設にかかわって、一部においては別電力会社を使った形を取られているという説明があったと思います。  今回、国は、努力義務になっておりますが、新電力等の電力調達にかかわって、あるいは電力売却にかかわっては、基本は、できる限り一般競争入札でという一つの考え方を出されております。しかし、今の段階においては随意契約もあり得ることでありますが、その点について、どのようなお考えを持たれて、この契約を結んでおられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 実際、今一部で行っております施設については随意契約で行っております。これにつきましては、電力の自由化でより安くということ、それから、実際に施設につきましてもその効果がある、大量に電力を使う施設を対象にしておりますけれども、そんな中で、やはり一般競争という、まだ制度が始まった中で、その仕組みですとか方法ですとかといったことの整理がまだし切れていないという中、まずテスト的ではないですが、実際にどの程度本当に削減効果があるのかを含めて、まず随意契約でやってということで、今後いろんな、まだまだ新しい業種等も参入してくる可能性もございますので、そういった場合においては一般で進めてまいりたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) 詳細についてお答えいただけるかどうかはわかりませんが、実際のところ、この随意契約によってどのくらいの年度予算の中でいうと軽減できているのか、その施設においてがもしお答え願えればお願いしたいと思います。  それから、もう1点は、このような形である施設では行われているということでありますが、市の施策として、そのようなメリットがあるから随意契約でもされとるわけですから、今後これを進めていくことを考えておられるのかどうなのかお聞かせ願えればと思います。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 効果の面におきまして、申しわけございません、ちょっと金額的にはあれですけれども、全体的には、従来よりは10%程度の削減効果があったとは聞いております。  それから、今後の考えですけれども、もちろんコスト削減という意味から考えますと進めていくべきかと思いますし、最初に申されました温暖化、環境問題に対して、行政としては本来取り組むべきということもありますので、当面電力契約を見直すといったコスト削減ですとか、そういったことに効果があることから、その効果、実際に先ほど申しましたけれど、府中市の公共施設、なかなか大きなものがございませんので、自由化に向けて取り入れたときに、本当にどの程度効果があるかもちゃんと検証しながら進めてはまいりたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) 十分に今後の方向としてやはり検証をしていただいて、より効果があるものならばそのような方向を出していただきたいし、また、この電力全面自由化の中で一番大きなことは、全て公平に電力が配給できる、そして、災害時においても電力の確保ができることが一つの国の視点としてありました。それぞれの自治体においても電力会社を経営するとかいろんな形をこの近隣でもされております。そういうこともまた含んで検証をお願いしたいと思います。  続いて、第2次府中市環境基本計画の中で、太陽光発電設備を市役所保健福祉センター、府中学園、府中明郷学園、第一中学校、国府小学校に設置をされているということであります。新年度予算では雑入で108万円の収入を計上されていますが、どの施設でそのような金額が出されておるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) いわゆるソーラーパネルを設置して、売電まで行っている施設につきましては、学校でございます府中学園、そして府中明郷学園、第一中学校、国府小学校この4施設でございます。新年度予算雑入ということで、それも売電収入をここで上げておるものでございます。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) そのほかの市役所、保健福祉センターにおいてはそのような売電はされていないと理解をすればいいということ。
    ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) そのとおりでございます。実際にその施設で使う電気の供給を賄っているということでございます。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) では、さらに第2次府中市環境基本計画では、市役所、保健福祉総合センターに災害対応として非常用電源が完備されていると書かれております。それぞれの設備の内容、規模、能力は停電時においてどのくらいそれが起動していくのか、確保されているのか御説明をいただきたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 本庁に非常用電源、自家用発電設備が2台ございます。1台につきましては、いわゆる災害対策本部設置に係り必要な箇所、本部ですとか、主には電算部分といったところの電力を72時間、3日確保できる容量を設置しております。もう1台につきましては、防災行政無線、これは市民、住民にお知らせするための防災行政無線を維持するための装置でございまして、これも同じく3日の供給量を確保しております。  先ほど申しました太陽光パネル、本庁にもございますが、自家消費、そういったものも含めて自家消費のみで設置をしているものでございます。  また、保健福祉総合センターにも太陽光パネルがございます。こちらには蓄電池を備えまして、発電能力が20キロワット、また、蓄電容量が15キロワットアワーでございます。これを使って施設内の各部屋の照明ですとか、事務所機能維持のために使用することになっております。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) 本庁については、自家発電設備があるという御回答だったと思うんですが、間違いありませんよね。そうなってくると、この報告書でいうと、ここへ書いてあるのは、それぞれの屋上に太陽光発電設備を設置し、災害時の停電等に備えていますという書き方を明記されておるわけですけれど、保健福祉総合センターについては確かに蓄電池を設置していると。庁舎のほうは、この文書でいえば、同等の設備があるとこれ読み取れるんですが、それについての説明をお願いしたい。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 庁舎につきまして、先ほどちょっと漏れましたけれども、能力的には10キロワットのソーラーパネルがございます。これを設置した当時もいろいろ議論があったと記憶をしております。実際にその場所ですとか、屋上エリア、それから、例えば駐車場の一部ですとか、そういったことも含めて検討した結果、ちょっと難しいという、正直なところ、そういった判断をしたところでございます。その中で、より確実といいますか、大きな発電装置を新たに設置して、対策本部用に持つというところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) それでは続いて、少し視点を変えさせて質問をさせていただきたいと思います。  2001年に国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律、一般にグリーン購入法が制定され、2007年に環境配慮契約法が施行されています。どちらも地方自治体には努力義務となっていますが、全国的には両法を遵守し、施策を進められています。  グリーン購入法については、グリーン購入ネットワークという団体が環境省のデータを基に各地方公共団体のグリーン購入取り組みランキング2020年というのを発表しております。それによりますと、府中市は1,788団体中443位、ただし同順位がありますので、1,713位中443位と報告をされています。  本日の私の質問は、電力全面自由化で、両法を基本としてどのように進められているのかでありますので、この法律をどのように使われて、今検討されて、今後導入を考えておられるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 今御紹介いただきました二つの法律、これを基本として、市として具体的に何かを取り組んでいるかでございますが、特に具体的な何かを示しているものは市としてございません。ただ、最初に申しましたように、環境問題は大事な課題という認識をしているところでございます。現在、国を挙げてSDGs、あるいはEV化シフトのようなカーボンニュートラルといったことも掲げて大きな動きがあるということもございます。そういったことを、実際動きを注視しながら、市としてどういったことができるか、全体の電力の調達ですとか、そういったEV化みたいなことも含めて、どういった取り組みができるかはしっかり考えていきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) それでは続いて、安全・安心なまちづくりについて御質問をさせていただきたいと思います。  安全・安心の観点から、現在、アンケート等を取られております町内会防犯灯等にかかわって、どのように市が今かかわりを持たれているのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 安全・安心という、ちょっと広い意味になろうかと思いますけれども、例えば、防犯灯という点から考えますと、当然防犯という大事なことがございます。それにつきまして、例えば、市と町内会でどこまでといった明確な基準が正直あるものではございません。決めたものもございません。防犯灯につきましては、町、地域を明るくするといったこと、そして、当然本来の犯罪が起きてはいけない、それを防止する役目もございます。それから、例えば、一方街路灯という言葉もございますので、そういったことにつきましては、市が管理する道路ですとか街路ですとか、そういったことを照らして、交通の安全を確保するという意味を含めて設置をしているところで、どこまでというのを明確に、恐らくこれ他の自治体でも線引きをしているものはそうないと思うんですけれども、そこはお互い協力、連携をしながらになろうかと思っております。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) 私の持ち時間のほうもありますので、ちょっとすみませんがはしょって質問をさせていただきます。  先ほども質問しました第2次府中市環境基本計画の中でLEDの普及率が書かれております。この中では、86%、70町内会のうち60町内がこのLED化をしているという表現をされておりますが、これの算定方法をお聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 今御紹介いただきました普及率につきまして、いわゆる町内会、その灯数というよりは、設置をしている町内会ということで、70のうち60の町内会が設置をいただいているという計算での約86%というものをお示しをさせていただいております。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) ということは、LED化が進んでいるのは、その町内会が1灯つけていても1カウントになりますよね。そういうカウントの仕方になりますね。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 実際に1灯だけというのはないと思いますけれども、考え方とすれば、そういうふうに取られるとも思います。ただ、今後、実際にこれからのリース、再リースも含めて、どれぐらい灯数があるということも含めての考え、計算にはなってこようかと思っております。 ○議長(棗田澄子君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) この計画書もホームページで簡単に市民も見られます。誤解がないように、そして、だれが見ても理解ができるような、そういうこの計算方法をお願いしたいと思います。  先ほど、答弁の中で、府中市としてこのような防犯灯の基準等についてはないという説明がありましたが、市民と向き合って、アンケート等を取っていくわけでありますから、そのアンケートの根拠になるものを持って、そしてアンケートの中には、市としてそれを確認して、また返すという文言もあります。十分に市民がそのことが理解できる、そういうことをお願いしたいと思います。  最後に、市長の今議会の施政方針の中にも実感という言葉を使われております。この実感をやはりこの安心・安全の上からいうと、大きく時代が変わっていく中で、今、例えば防犯灯でいうと、ソーラーと一体になって、防災のときにそれが停電時にはスイッチが入り、変わっていくと、そして防災のときにはそれが避難経路として十分に活用できるという時代に入っている。そういうことも考えた上で、府中市としての市民に対してしっかりとした実感できる政策をお願いを申し上げて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。             〔2番議員 芝内則明君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) これをもって、市民クラブの芝内則明君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 続いて、市民クラブの土井基司君の登壇を求めます。  土井基司君。             〔9番議員 土井基司君 登壇〕 ○9番議員(土井基司君) 引き続いて、市民クラブ、議席番号9番、土井基司が一問一答方式で質問をさせていただきます。  今回は環境行政ということで質問させていただきます。  いわゆるプラスチック類による海洋汚染ですね、プラスチックのスープとも言われておりますけれども、それが世界的に問題となり、日本でも買い物用のレジ袋の有料化により使用抑制ということで、少しでもプラスチック製品を減らしていこうとしております。  一方で、府中市では、可燃ごみについて、現在のRDF方式をやめ、2024年度からは、福山市箕沖に建設される新しい焼却場で広域処理をする予定になっております。私たちはこういう広域処理ではなく、ブロックごとの準広域処理的な地域型の処理を求めてきたわけでありますけれども、そういう広域処理が決まってしまったんで残念とは思いますが、それに向けてこれからどうやっていくのかについてお聞きをしたいと思います。  市民の間では、どうせそうやって広域化して、福山と一緒にするのであれば、家庭ごみの扱いを福山市と共通にしてほしいという声が多く出ております。具体的にいえば、多分これはごみの分別法であったり、収集体制であったり、それからごみ処理の協力金、この三つが大きなポイントなんだろうと思います。今回は、時間もありますので、ごみの分別に絞って質問をさせていただきます。  2019年6月1日の府中市の広報ですけれども、汚れたプラごみ、汚れた容器包装プラスチックの扱いについて変更するという記事が載っておりました。それに関連して、まず初めに、汚れたプラごみというのは、具体的にどういうものを指すのか。わかりにくいのでそのことについてお聞きしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) プラごみについてお答えをいたします。  リサイクルをすべき容器包装プラスチックごみにつきましては、商品を入れましたプラスチック製の容器や包装、ビニールにリサイクルの認識マークが表示してあるものになります。そうした中で、汚れたプラごみにつきましてはリサイクルができません。具体的には、中身を使い切っていない、また、洗っていないマヨネーズやケチャップなどの容器、それから、食材や調味料などが付着したトレー、容器などを指しております。 ○議長(棗田澄子君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 説明をすればそういうことになるかと思いますけれども、個々の場面で市民の方、いろいろ迷われるんじゃないかと思います。どこからどこまで汚れたと考えたらいいのかなということですよね。今までは、埋立ごみだったので、埋立ごみ1カ月に1回しか収集されませんから、汚れたプラごみを1カ月ずっと持っておくのは耐えられないので、多分多くの方は一生懸命きれいに洗って、月2回のプラごみに出せるようにしていたと思うんですけれども、それが汚れたプラごみが可燃ごみということになれば、これは月に8回回収されますから、そしたら、どちらかというと、そっちの回収の多いほうに出したいというのが自然な心だと思います。そういう点で、いってみれば、こんなものは出してもらっちゃ困るよ例があったら教えていただきたいんですけれども。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) プラごみに出していただいたら困るもの、先ほど言いましたような汚れたもの、それからまた、工場のほうへはあき缶とか信じられないものが入ってきています。材料自体はプラスチックなんでしょうけれど、リサイクルができないプラスチック、そのようなものがまざっております。適切にリサイクルができる、マークのついたものを出していただくようにお願いをいたします。 ○議長(棗田澄子君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) どっちかというと今の質問は、汚れたプラスチックでも可燃ごみに出すんじゃなくて、やっぱりプラごみのほうに出してほしい、きれいにして出してほしいとかという、そういうものがあるかどうかでお聞きしたんですけれども、難しいですね。多分なかなかこの場で答えられないと思うんですが、結局は各家庭で、これはちょっともう幾ら洗ってもきれいにならないなというのは、それぞれが自己判断でやるしかないのかなと思います。一生懸命きれいに洗う人は洗うでしょうし、これぐらい汚れていればもう洗ってもなかなかきれいにならないから、これはもうしょうがないんで、可燃ごみにしようかなという判断になるのかなと思います。  私以前、福山市にも住んでいたことあるんですけれども、そのときは、汚れたプラごみは可燃ごみと最初からなっていましたので、いつも悩みながら、これは燃やせるんじゃないかという感じでやっておりました。そういうことが多分各家庭において起きているんではないかと思うんですけれども、それで、とはいいながら、できればリサイクルしてほしいというのは、市民の方も思っておられると思うんですけれども、もしごみ袋の中に、これは処理する側から見て、汚れたプラごみにしかならないものが混じっていたとき、それは最終的にどういうふうになっていくのかについてお聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 収集をしました容器包装プラスチックごみにつきましては、民間工場へ搬入をしております。そこで、手作業により汚れたもの、きれいなプラごみに分別をいたします。汚れたプラごみにつきましては、そこで可燃ごみとしての焼却処分をしております。  このごみの分別が徹底されることによりまして、これらの作業が随分変わってくると思います。こういう効率的なリサイクルができるよう、ぜひ市民の皆様の御協力、御理解をお願いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) そういうことであればちょっとでも汚れが残っているものは燃えるごみに回したほうがいいのかなと感じるところであります。  また、可燃ごみとはいっても今はRDFにしていますし、これからできる新しい焼却場もごみを燃やしながら発電をするという計画ですから、リサイクルに回らなくても、可燃ごみになっても、エネルギーとして利用されると、ただのごみではなくて資源として使えるということを考えたら無理してかなり汚れたものを一生懸命洗って、洗剤なんかをつけて洗っても、今度は逆にそれは生活排水として川や海を汚すことになりますから、そういう点でいったら、バランスを取りながら、各家庭で判断をされていかなくちゃいけないのかなと思います。ただ、これを周知していけば、個人的な考えですと、多分プラごみの量が減っていくのではないかと思っているところです。  おととしの6月1日号広報で分別が変わりますとお知らせした後、それぞれ埋立ごみ、可燃ごみ、プラごみがどういうふうに量が変化したか。それから、分別については、最初に始まったときに、市内の全町内会に当時の係長級以上の方が皆さんで班を組んで、出向いて、分別方法の説明会を開いて、各職員も市外居住者も含めて、各会場に行ってその説明会に参加するという取り組みをしたと記憶をしておるんですけれども、その当時、私も市の職員だったので、そういう説明会に参加させていただきました。そのときには、どうしても汚れが落ちないプラごみは埋立ごみだと、もともとの埋立ごみの中に入れてくださいということでしていましたし、議会の議事録を見ても、2007年6月議会では、そういうふうに行政から答弁がされております。それ以降変更したことが周知された記憶がないんで、この広報で1回変わりましたよというのが、これ変わりましたとも書いていないんですけれど、変わりましたという説明をしただけで、この変わったことを普及させていくという、大変厳しいんじゃないかなと、もっと広報をする必要があるんではないかと思うんですけれども、今後また新しい焼却場ができれば、硬質プラスチックですね、それも可燃ごみの中に入れていくということですから、そういうことも含めて、今後扱いが大きく変わることについて説明会等、そういうのは検討されているんでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 広報でお願いをした前後の数量について、まずお答えをいたします。  平成元年6月の広報へごみの分別について、汚れが落ちないものは可燃ごみとして出してくださいと出しました。その結果、平成30年度と令和元年度におけますごみの推移でございます。埋立ごみにつきましては、13トンが減少しております。可燃ごみにつきましては、84トン、平成30年度より令和元年度のほうがふえております。容器包装プラスチックごみでは、13トンが減少しております。  それから、説明会でございますね。議員言われたように、私も説明会へ歩かせていただきました。係長以上の職員が1人2会場以上いうことで、市内の隅々まで出向いて説明をいたしました。当時の説明としましては、マヨネーズの入れ物などは、洗ってプラごみに出してくださいという説明をいたしました。洗っても落ちないものはどうすればいいのかということで、それは埋立ごみへ出してくださいと御説明をしております。  この取り組みの結果、埋立センターにおきまして、カラスの被害、それから悪臭の発生につながるため、汚れたプラごみにつきましては可燃ごみへの変更をお願いしてまいりました。これまでも広報等で周知を図っておりますが、3月からLINEがスタートしております。この中でごみの扱いについても御説明するように、リンクを張らせていただいております。今後導入する市民向けの府中市総合支援アプリなどへも組み込まさせていただきたいと考えております。  それから、改めての説明会というのは、今現在考えてはおりませんけれど、地域で出前講座をお願いしたいというような取り組みがございましたら、積極的に出向いて、ごみの分別等についてお話をさせていただきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 今、LINEについての御紹介もありましたけれども、3月から始まったということで、私も友達登録をさせていただきましたが、結局ホームページのほうに行くので、ホームページを見るのと変わらないものが載っているんですけれども、ホームページの家庭ごみの分け方、出し方と、それからもう一つは、ごみの分け方ガイドというのが資料として添付されております。いろいろあるんですけれども、一つ代表で上げると、ウインナーとかソーセージの個別包装について、肉とかがついたものは埋立ごみってまだ書いてあるんですね。これ多分もう可燃ごみに変わったんじゃないかと思うんです。だからその情報が更新されていないので、せっかくそういうふうな体制をつくっても間違った情報が載っていると市民が混乱しますので、そこら辺は早急に対応していただきたいと思うんですけれど、その辺いかがですか。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) ホームページにつきましては、まだまだ不備な部分があるかとは思います。可燃ごみへの分別判断表を表示するなど、わかりやすく写真などをつけてもっと説明をつけ加えていくように取り組んでまいります。 ○議長(棗田澄子君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) わかりやすくなるように、これからまた総合支援アプリとかできますので、そういう情報を駆使していっていただきたいと思います。  あと、プラごみの中で、先ほども少し出ましたけれども、食品トレーですね、これが分け方ガイドでは、店頭での回収を推奨されているというか、備考欄にそう書いてありますので、多分それが市としての一押しなんだろうと思いますけれども、そうなっております。これまで店頭回収している店舗がどれぐらいあるかを把握されているのかどうかと、できればそういうことについて助成する制度があるかどうかについてお聞きいたします。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 店舗回収をされている店舗数につきましては、申しわけございませんが把握ができておりません。使用された食品トレーにつきましては、小売店など店頭での自主回収をされており、製造メーカーが引き取って再資源化をされております。ごみの減量化やリサイクル、再資源化の啓発を行う中で、引き続き店頭回収は推奨してまいりたいと思います。  また、助成制度につきましては、現在設けておりません。小売店などの自主回収に努めていただくことを今後もしばらくは見守っていきたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) いろいろあるでしょうが、自主的な回収を後押しするような、それは市が処理しなければいけないごみの減量にもつながるわけですから、そこら辺の制度について検討していただければと思います。  これからプラごみが福山との広域処理になることでプラごみと硬質プラスチックの扱いも変わっていきます。そういう中で、分別が始まって以来ずっと市民からの要望として、容器包装プラスチックの収集回数をふやしてほしいというのが何回も議会でもいろんな議員からされております。ただ、冒頭で言いましたように、これからプラスチックは減らしていかなきゃいけないわけです。もうこれ以上ふやすことはできない。もう地球の海がプラスチックで埋まってしまうかというぐらいの勢いになっていることを考えたら、やっぱり減っていくんだと思います。そういう中で、収集回数をふやすとそこで働く人の雇用とかの問題もあるから、今度ごみが減っても回収回数を減らすことはなかなかできないと思うので、そういう方向に予算をかけるのであれば、同じぐらいの費用でできると思いますので、できれば協力金を見直していただけないかなと思うところであります。  最後の質問になりますけれど、コロナ禍で影響を受けている家庭が多くあると思うんですけれども、生活困窮世帯であるとか急激に収入が減った世帯に対していろいろな制度があると思うので、そういう制度を使いながら、ある程度の把握はできていると思うんですけれども、そういうところにごみ袋を無料で配布するという枠、生活困窮世帯、現在でもありますけれども、その枠を広げるとか、そういうことは検討されていないかについてお聞きいたします。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) まず最初に、ごみ処理の協力金について。  家庭ごみの有料化につきましては、指定ごみ袋代にごみ処理の協力金を含めることによって減量化を推進しております。ごみの減量化につながることがごみ処理協力金の考え方として、家庭ごみの排出量を少なくするほど指定ごみ袋の購入費が減少するため、ごみの排出量の抑制につながる効果があるということで進めております。これによりまして、排出量に応じた負担の公平化、財政負担の軽減、排出抑制、再使用・再利用の推進、過剰梱包等の抑制を図ることができると考えております。持続可能な環境行政を実現するため、ごみ処理の協力金につきましては、今後も継続していくように考えております。  また、プラごみの収集回数のことにつきましては、課題と認識しております。  続きまして、無料配布でございますけれど、現在、指定ごみ袋に係る支援制度としましては、先ほど議員おっしゃったように生活保護世帯や2歳未満の幼児がいらっしゃる世帯、要介護3以上の在宅介護者がおられる非課税世帯などに対し、指定ごみ袋の無料支給を行っております。現状での支援で足りると今の段階では判断をしております。 ○議長(棗田澄子君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) ごみ袋の配布については、これからもまだ経済的な影響は続くと思いますので、その辺で状況を見ながら適当な時期に適切な判断をしていただきたいと思います。  協力金については、ここでは時間がありませんので、これだけでまた新たに質問項目を立てないといけないことだと思いますので、また別の機会に質問させていただくということで、私の質問はこれで終わります。             〔9番議員 土井基司君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) 昼食のため、休憩いたします。  午後は1時から再開いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時52分 休憩                午後1時00分 再開
               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  創生会の三藤毅君の登壇を求めます。  三藤毅君。              〔14番議員 三藤毅君 登壇〕 ○14番議員(三藤毅君) 議席番号14番、三藤毅でございます。議長のお許しをいただきましたので、これより創生会を代表して一問一答にて一般質問をさせていただきます。  本日は2点、新型コロナウイルスワクチン接種と府中市グランドデザインについてお伺いをいたします。  初めに、新型コロナウイルスワクチン接種についてお伺いをいたします。  皆様御承知のとおり、この1年は新型コロナウイルスに翻弄されてきました。まずもって、感染された方々、またお亡くなりになりました方々に対しまして、心からお見舞いと哀悼の意を表します。  また、この1年間、強い使命感を持って医療に取り組んできた方々や保健所などで現場の対応に当たってきた関係者をはじめ、高齢者や障害者など、社会的に弱い立場にある人々を支えてきた関係者や子供食堂のような困難な状況に置かれた子供たちを支援してきた関係者などの方々に対し、深く感謝の念と敬意を表します。  さて、新型コロナウイルスワクチンの接種も始まりました。こうした状況を踏まえ、1日でも早くこの感染症が収束することを皆さんも望んでおられることと思います。  しかし、一方で、ワクチン接種の効果や安全性に疑問を持ち、私はワクチン接種をしないという方もおられます。そのような状況でありますので、市民の皆さんに今回のワクチン接種について正しく理解していただき、信用していただくことが重要だと考えますので、わかりやすく丁寧な御答弁をお願いいたします。  そこでまず、府中市における感染状況と今後の見通しについてお伺いをいたします。  このところ、新規感染者の数は、幸いにして全国的に減少傾向に転じているようでございます。府中市においても少し落ち着いたような印象を受けますが、現在の感染状況をどのように感じておられるのかお伺いしたいと思います。  これより質問席に移ります。            〔14番議員 三藤毅君 質問席に移動〕 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 新型コロナウイルスの感染状況でございますが、府中市では、これまでに合計57件の発生が確認をされております。昨年12月は、医療機関や高齢者施設内でのクラスターの発生等により37件と多くの感染が確認されたところですが、年が明けて1月は11件、2月に入って1件と減少いたしまして、2月13日を最後に府中市での感染事例は確認はされておりません。  現在のところ状況は落ち着いておりますが、こうした状況が続くためには、市民、事業者の皆様には引き続き気を緩めることなく、緊急事態措置の実施地域等との往来自粛、飲食店等における飛沫感染防止のためのパーティションなどの対策の導入や利用促進のほか、3密を避ける、小まめな手洗いやマスク着用といった基本的な感染防止対策を引き続き取り組んでいただくようお願いしたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) それでは、市として、今後の見通しをどのようにお考えになられているのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 感染状況の将来予測については困難な面もありまして、また、現時点では、新規感染者数が減少しているところですが、市といたしましては、今後ワクチン接種の円滑かつ着実な実施を行うことで、市民生活に一定の落ち着きを取り戻してまいりたいと考えております。  今後、第4波に備えての支援策につきましては、引き続き新しい生活様式の定着を進めるとともに、市全体の経済状況や市民の状況を見据える中で、例えば、現在開催中のプレミアム付キャッシュレス化推進による消費促進、ペイペイでありますとか、観光関係や交通事業者への支援、飲食関係事業者への支援などを念頭に置きながら機動的に対応していきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) なかなか予測は難しいわけですが、先ほど部長が言われましたように、機動的に対応していただきたいと思います。  それでは、本題のワクチン接種についてお伺いをいたします。  まず、開始時期についてでありますが、府中市ではいつ頃から始められようとしているのか。世間では、医療関係者からスタートして、次に65歳以上の高齢者の皆さん、さらに65歳未満の人の接種と進んでいくと伝えられておりますが、府中市としてはいつ頃から始められようとしているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 新型コロナウイルスワクチンの接種がいつから始まるかなどにつきましては、市民の皆さんの関心も非常に高いものと思っております。現時点でわかっていることにつきまして説明をさせていただきます。  まずは、接種に使用する予定のファイザー製のワクチンでございますが、このワクチンは、マイナス75度前後の超低温状態で管理し、一度解凍すると冷蔵で5日間以内に、接種できる状態に希釈した後は6時間以内に使用しなければならないものでございます。一つの容器で5回分の接種ができるため、ワクチンを無駄なく使用するためには、5の倍数で予約を受けて接種する必要があります。さらに、1回目の接種から21日後に2回目の接種を行わなければならないため、計画的な接種が必要となります。  国が確保できるワクチンの量には限りがあり、その提供も順次行われる見通しであることから、国が重症化リスク等により接種順位を定め、接種の時期を公表して順次接種していくこととなっております。  国の計画による接種順位は、まず医療従事者への接種、続いて、65歳以上の高齢者、その次に高齢者以外で基礎疾患を有する方、高齢者施設等の従事者への接種、その後にそれ以外の65歳未満の方に対してワクチンの供給量や地域の実情を踏まえ、順次接種をすることが示されております。  なお、それぞれの対象者の接種時期につきましては、医療従事者へは3月中旬から、高齢者は4月以降とされておりまして、これに向けて現在準備を進めているところでございます。  65歳未満の方の接種時期につきましては、国の示す優先順位、日程で接種をした場合、府中市でも高齢者の接種期間が終わり次第開始することとなります。順調に行けば7月以降になろうかとは思いますが、ワクチンの安定的な供給ができるかどうかにもよりますので、現段階で開始時期について明確なお示しはできない状況でございます。基礎疾患を有する方から順次接種を行っていくことになりますので、国や県からの情報を収集しながら、早めに周知させていただきたいと考えております。  いずれにいたしましても、迅速に接種を行うことができるよう、体制整備などの準備を進めてまいります。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) ちょっと確認をさせていただくんですけれど、医療従事者の方から3月中旬頃というようなお話がありましたけれど、府中市においてはもうワクチンが来て、今もう、4日ですから、あと2週間もすれば接種が始まるという理解でよろしいですか。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 医療従事者の方への優先接種につきましては、県で今段取りを進めていただいておりますが、早ければ、今週もしくは来週ワクチンが届くという段取りを伺っておりますので、そういったワクチンが届き次第順次接種が行われると理解をしているものでございます。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) ワクチンの保管については、先日、マスコミ報道でありましたけれど、冷蔵庫がいいように動かなかって、1,000人分ぐらいが無駄になったこともありましたので、その辺の管理をしっかりしていただいて、無駄なく進められるようにお願いをしたいと思います。  次に、接種場所についてお伺いをします。どこの場所を考えておられるのか。具体的な場所をお知らせ願いたい。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 4月以降から実施をする予定の65歳以上の高齢者の方への接種の方法といたしましては、公共施設等の広いスペースに人を集めて接種する集団接種と、各医療機関で行う個別接種、また、特別養護老人ホームなどの高齢者施設で行う接種を想定しております。  集団接種の会場につきましては、府中市文化センターと上下町民会館を予定をしております。そのほかの場所につきましても、対応できる医師の状況に応じて検討してまいりたいと考えております。  個別接種につきましては、御協力いただける医療機関において接種を行うことを想定をしており、現在、府中地区医師会と協議を重ねているところでございます。  特別養護老人ホームなどの高齢者施設での接種は、嘱託医等が施設を訪問して入所者や施設従事者に接種を行うものです。  集団接種と個別接種では、それぞれメリット、デメリットがあります。集団接種では、多くの人を集めて接種を行いますので、ワクチンの安定した供給が見込めない中、無駄なく接種につなげることができます。また、3密対策やアナフィラキシーショック等の副反応の対応については、集団接種のほうがより安全性を確保できるといったメリットがございます。  その一方で、協力していただく医師の皆様が自身の病院、診療所を休診をしていただいて参加していただく必要があることや、接種会場が限られるため、会場までの交通手段の確保といった課題もございます。  また、個別接種につきましては、かかりつけ医で接種することができるといった安心感や、日頃から診ている患者さんですので、問診がしやすいといったメリットがございます。しかし一度に接種できる人数が限られますので、廃棄せざるを得ないワクチンも発生してしまう心配もございます。そのほかにも、接種後15分から30分の経過観察が必要とされておりますが、このスペース確保や副反応が発生した場合の課題などが想定をされるところです。  これらのことから、府中市においては、安定したワクチンの供給が望めない中、ワクチンを無駄なく有効に使用し、より多くの方の接種につなげること、医療機関への負担をできる限り少なくするため、集団接種を中心とし、個別接種はかかりつけ医での接種など、集団接種を補完する形での接種体制を目指すことを検討しております。  また、ワクチンの供給状況に応じた接種を実施するため、集団接種の申し込み方法について検討しております。例えば、年齢順に接種期間を設定し、より高齢の方から順次申し込みを受け付ける方法、あるいは、地域別での優先申し込みで、交通手段が確保できない方には送迎バスをセットで申し込みを受け付ける方法なども考えられます。  できるだけ混乱が少ない状況でワクチン接種を実施するため、進め方については十分検討をし、町内会長さんへの御協力の相談や関係団体との調整等を行いながら詳細を決定していきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) マスコミ報道等でいろいろなことが言われている中で、例えば、クーポンが家に送ってこられて、そこからまた順番が決まってとか、予約の仕方とかいろいろ言われているわけですが、実際の実施手順の概要といいますか、そういうものはどういうふうになっているんでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 手順でございますが、まず、医師の診察など時間がかかることが想定されるところをスムーズに進めるよう、例えば、予診票を事前に送付してあらかじめ記入してもらう、また、接種しやすい服装でお越しいただくなどお願いをし、シミュレーションを重ねながら、できる限りスムーズに効率よく接種を進める方法を検討しております。  集団接種、個別接種については、先ほどの答弁のとおりでございますが、65歳未満の方への接種が始まりますと、対象者の多くがお仕事をされている現役世代の方となりますので、そういった方がワクチン接種を受けやすい体制づくりを進めていかなければなりません。事業所に従業員への接種の呼びかけをお願いすることも必要ですし、一定程度職員がいらっしゃる事業所であれば、国が検討しております事業所を接種会場とした職場巡回接種なども有効ではないかと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) まず、市役所から予約券のようなものが送ってこられるわけですね。そこから先はどういうふうにして予約をしていくようになるんでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) いわゆる接種券というものをお送りをさせていただきます。お送りをさせていただく段階で、場合によっては集団接種を中心といたしますが、お送りをした段階で、既に問い合わせのお電話等もたくさん入ってこようかと思いますので、お送りをする段階より前にコールセンターのようなものを立ち上げまして、そのコールセンターで予約を受け付けるという方法を今想定はしておりますが、これがワクチンの数が十分に入ってくるという保障が今現在ございませんので、ちょっと詳細の方法についてはまだ多少の変更はあるのかなとは思っておりますが、少なからず市からお送りをさせていただいた際には、コールセンターを立ち上げて、どういった方法で受け付けをしていただけるといったようなことを広報であったりいろいろなものを通じて、事前に周知をさせていただきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 詳細についてはこれから周知をするという理解でよろしいですね。  それでは、もう少し詳しく聞いていきたいと思いますが、予防接種の期限があるのかないのか。あるとすれば受けなかった人はどうなるのか。  また、よく聞かれることですけれど、認知症の患者さんなどで自分自身で予防接種の可否を判断できないような人が、申し込みができないような人がいらっしゃると思うんですけれど、そのような人の対応はどのようになるんでしょう。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 予防接種の期間でございますが、令和4年2月28日までと規定をされております。これ以降の接種に関しましてはどのようになるのかという情報はありませんが、期間中であれば自己負担なしに接種を受けることができます。  ただ、国が当初から9月末の接種完了を目指しているという背景もございますので、接種を希望される方におかれましては、できるだけ早く接種を受けていただきたいと考えております。  それから、認知症患者等で接種の可否を判断できない方に対する対応についてでございますが、意思確認が難しい場合であっても、御家族の協力や、例えば、施設に入所しておられる方の場合には、嘱託医等の協力を得ながら意思確認をし、接種についての同意が確認できた場合には接種を行ってまいります。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) それでは次に、副反応への対応をお伺いをしたいと思います。  この辺が市民の皆さんすごく興味があることではないかと思いますが、副反応への対応はどのような体制で臨まれるのか。よく言われる接種後の経過観察とか、集団でしたら文化センターでの待機はどのようにしてするのか、また、待機時間、それから、急激な副反応でありますアナフィラキシー反応への対処の方法とか、その辺のことについてお伺いをします。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 接種後の経過観察につきましては、少なくとも15分間集団接種会場または医療機関で行うこととされております。  また、過去にアナフィラキシーを含む重いアレルギー症状を引き起こしたことがある方については、接種後の経過観察を30分間行うこととされております。  また、アナフィラキシー発生に備えまして、救急処置に必要な物品を常備し、発症者が出た場合は速やかな治療や搬送に資するよう、消防でありますとか医療機関との適切な連携体制の確保に努めてまいります。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) その辺の対応が周知されることが非常に大切だと思いますが、市民への周知方法については具体的にどのようなことをお考えでしょうか、お伺いします。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) ワクチンの接種日や接種場所、申し込み方法などの詳細な情報につきましては、広報やホームページ、LINEあるいは町内会の回覧などで随時お知らせをしていく予定です。あわせて、副反応の情報や安全性についても、国からの情報をわかりやすくしっかりと発信していかなければならないと考えております。  ワクチンの安全性につきましては、副反応の疑いに関する報告の仕組みが設けられており、国において接種後に生じる副反応を疑う症状について収集、評価を行っております。  また、現在、先行接種が行われている医療従事者等からも接種後の健康状況調査を実施をしております。これらは症状がなかった場合も含めまして、調査対象者全員から報告を求めることにより、接種後に生じる症状を漏れなく把握をしております。  市といたしましては、副反応や予防効果など、ワクチンの接種に関する正しい情報を発信し、安心して接種していただけるように取り組んでまいります。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) ぜひともそのようにしていただきたいと思います。  マスコミ報道でありますが、知り合いの人が接種をしたというのを聞くと、自分も接種するというような傾向があるそうです。接種率を上げるためにも、府中市において、現在、何名の方が接種をなさったというような情報も必要じゃないかなというような気もします。  また、万一の想定外の事態にも関係機関と連携してすぐ対応できる万全の体制を整えていることを市民の皆様にしっかりと伝えていただき、十分に理解し、納得していただくことがスムーズなワクチン接種につながると考えますが、所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 御提案ありがとうございます。市民の皆さんの安心・安全と健康を守るために、このワクチン接種は、本当に着実に進めていかなければならないと考えております。そのためには、できるだけ多くの皆さんにできるだけ早い接種を受けていただくような体制を整えますとともに、今、御提案をいただきましたような内容を参考にさせていただきながら、安心して接種を受けていただけるよう、適時適切な情報の提供に努めてまいりたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) スムーズに行えるようよろしくお願いします。  次に、府中市グランドデザインの令和3年度に取り組む事業内容についてお伺いをしたいと思います。  新年度予算にもこの件につきましては盛り込まれておりますが、事業内容を見ますと、こどもの国公園の充実とあります。ではどのような公園をつくろうとなさっているのか、具体的内容についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 府中市こどもの国公園のある区域につきましては、昨年10月に策定をしましたグランドデザインにおいて、子供の未来創造エリアと位置づけております。府中市の強みでもある子育て支援の拠点として、芦田川、出口川などの河川空間を生かしながら、遊びや教育のあり方を発信するエリアとしております。  府中市こどもの国公園につきましては、自然に囲まれたエリアの中で、子供たちが自由な発想で生き生きと遊び、楽しむ空間の整備を行いたいと考えております。公園施設としましては、広場、遊具、ベンチ、あずまや、トイレを整備していくものと考えております。  トイレの設計につきましては、コンペ方式で、建築学生からのデザインを募集し、優秀作品を設計事務所により実現できる構造に仕上げる手法を考えております。
     公園全体としましては、安全、自然を感じる、楽しいなどをキーワードとして具体化してまいります。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 例えば、遊具につきまして何か具体的な、こういうものを置こうと思うとか、そういうことはありますでしょうか。まだ決まっていないんでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 遊具につきましては、まだ最終のプランは固まっておりません。コンペ方式とか市民投票などの手法を使いながら検討してまいりたいと考えます。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 子育て中の保護者の皆さんは、手軽に行ける公園を非常に望んでおられます。この近辺いろいろありますけれど、そこら辺にも行っておられますんで、ぜひもう府中にとどまっていただいて、そこで遊べるような空間ができればと思います。  次に、河川空間整備の検討設計と今回のグランドデザイン実現に向けたステップということで書いてありますけれど、具体的にどのような空間をイメージしておられるのかお伺いをします。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) グランドデザインにおきましては、水辺と親しむ、ウオーキング、スポーツを満喫、お手ごろアウトドアなどをキーワードとして採用しております。芦田川、出口川を含めた範囲で、家族や友達と一緒に自然と触れ合う浸水エリアをイメージしております。例えばですが、舗装の傷んでおりますPOMサーキット等については、役割を変え、少し自由に利用できる空間であってもいいのかと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 私たちが子供の頃はあそこにボートが浮かんでまして、ボートをこいだ思い出がありますが、2月20日に開催されました志の教育推進事業の中で、府中学園の生徒によりますプレゼンがありました。その中で、バスケットボールのコートや、それからスケートボードなどのアーバンスポーツの施設をつくってほしいというような提案があったと思いますが、近くに病院があるんで、騒音等の問題もあるかもしれませんが、せっかく生徒が提案したことでありますので、できるなら実現してほしいと思いますが、所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 先日、開催をされました志の教育推進事業の中で、府中学園の生徒さんからの提案がございました。バスケットコート、スケートボードなどのアーバンスポーツ施設につきましては、グランドデザインの考え方に合致しております。大変有効な整備案の一つと考えておりますので、ぜひ考えていきたいと思います。  ただ、先ほど言われたように、医療機関、マンションなどの一般住宅もあることから、騒音の問題での迷惑、トラブルがあるかとは考えます。そうした中で、社会実験という形で限定的に使ってみるのも一つの方法ではないかと今は考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 河川敷の有効利用ということで、そういう施設ができるのは非常によいことだなとは思うんですけれど、ここ数年の豪雨でその河川敷が埋まるということが続いております。あそこの出口川のしゅんせつも何回かお願いしたことがあると思うんですが、このような事態に対してどのような対策を取られようとしているのか。あとすぐ整備ができるような施設を考えているとか、そういうことをお伺いをしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 河川の定義としまして、ふだん水が流れている流路、これは低水路と呼んでおります。洪水時になりますと低水路からあふれ出した川の水が流れるところを高水敷と呼んでおります。  POMサーキットがございますこの位置は、高水敷という場所になります。年に数回は川の水が流れ込み、それに伴いある程度の土砂が入り込むことを前提として整備を考えていくことが重要と考えております。  そのため、高水敷の整備を検討する際には、洪水時に川の流れの妨げにならないことや、整備した構造物が壊れない計画とするよう、河川の管理者であります広島県、国土交通省と協議を進めていくように考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 次に、府中駅周辺の整備についてお伺いをいたします。  にぎわいづくり創出に向けたニーズ調査ということで、ニーズ把握のため社会実験を実施されるということでありますが、具体的にどのような社会実験をされるのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 社会実験の目的でございますが、府中駅の南は、町なかのまとまった広さのある土地でございます。市民や来訪者の方がこの場所でどういう時間を過ごせるか、どういうことで人が自由に集まり、楽しめるかを見きわめ、また、にぎわいづくりに参加できる人たちを見つけていくことを目的として、社会実験を行ってまいります。  と申しますのも、府中駅周辺をにぎわいの交流エリアとなるよう、府中駅、「道の駅 びんご府中」、i-coreFUCHU(イコーレふちゅう)などが一体となり、多世代が活発に交流している、仕事終わりに趣味や飲食等を楽しみ、交流している、そんなにぎわいの創出へつながっていくエリアとなるよう考えていきたいと思っております。そこで、にぎわいの実現性をトライアルし、にぎわいの核をつくり上げようとするものでございます。  例えば、だれでもくつろぐことのできる芝生の広場など整備を想定し、自分たちで人工芝を敷いて芝生の上で体を動かしてみるなど、何かここでおもしろいことが始まりそうだくらいのことから始めてみることも一つと考えております。志の教育においても、府中学園からの提案のございましたバスケットコート、アーバンスポーツも社会実験の候補の一つと考えております。  また、市役所の若手職員からのアイデアとしましては、電車カフェ、コンテナハウス、ガラスドーム、町なかアドベンチャーやドッグランなどの多くのアイデアをいただいております。これらの可能性についても追及をしていきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 次に、駅周辺の空き地利用についてお伺いをしたいと思います。  何か最近また駅周辺空き地がふえたような気がしますが、具体的に今どのような活用を考えておられるのか。南北通路はどうなるのか、また、複合型の新たな市民プールの整備も言われておりますが、またそれがどのようになっていくのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 空き地、広場につきまして、現段階で具体的な使い方につきましては、まだ整理はできておりません。社会実験などを通じ、市民や来訪者の方が求める使い方を調査しながら、方向性を整理してまいりたいと考えます。にぎわいの創出を目指して、府中駅の南北の連絡につながるものを考えていきます。  それから、南北の連絡につきましては、社会実験の動向を踏まえつつ、また費用対効果の検証をする中で、平面がいいのか立体がいいのかも含めて、利用者の皆様の利便性の向上につながる整備の方向性を考えていきます。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 市民の皆さんが府中駅は変わったな、便利になったなと、そういう実感できるようなまちづくりをしていってほしいと思います。  そのときに夜が暗いとよく言われます。今回の質問の中でも街路灯の整備ということが言われましたが、私も夜回って、歩いてみることがあるんですけれど、夜のまちが非常に暗いです。もっといえば、お祭り通りでも、街路灯はあるんですけれど、街路灯の脇に木があって、1メートル、2メートルぐらいの街路樹が伸びていて、その街路灯の明かりを邪魔して、その明かりが広がっていかないという状況もあります。これではなかなかまちのにぎわいは創出できないと考えますが、この街路灯についても計画的に整備するべきではないか。特に通ってほしいところについてはそう思うんですけれど、所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 議員言われるように、確かに夜のまちが暗いことはマイナスイメージを与えるところもございます。また、夜のウオーキングや散策等を楽しまれる人にとりましては、明かりのともった道路整備が求められていると考えております。  街路灯の整備だけでは町なかのにぎわいが創出されるものではございません。明かりによるにぎわいづくりは同感するものでございます。  グランドデザインを作成する際の意見交換の中では、門灯を各戸1個ずつつけていくいう運動、1戸1灯的な民間の協力で明かりを演出することもおもしろいのではないかという御意見もいただいております。  また、灯籠祭りで行ったようなライトアップ、イルミネーションも含め、幅広く検討をしていくように考えております。  具体な検討に当たりましては、維持管理の経費等も考慮しながら、どういったところに明かりが必要か、また、どういうところを回遊してほしいかを整理しながら、ただ単に明るいというだけではなく、美しさ、楽しさを含めた必要性を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 村上副市長がお越しになったときに、府中市をおしゃれなまちにしたいと言われたと思うんですけれど、ぜひぜひ美しい町並みをつくっていただきたいと思うところであります。  次に、歩道や案内看板等の整備についてお伺いをしたいと思います。  健康づくりの観点からも車を気にせず、安全に安心して歩行できる歩道の整備は不可欠であると思います。グランドデザインの冊子の表紙イラストの中にも広い歩道を家族連れが歩いて通っているようなイラストもあります。本当にこれができれば非常に楽しいまちになるのではないかなと思います。  また、大きい道の脇道への案内看板とか、それから、ホームページに記載してありますウオーキングコース、それから、来年度開催予定をされておりますハイブリッドマラソンなどのオンラインマラソンでも案内板も必要ではないかなと考えます。私もオンラインマラソンのコースを歩いてみたんですが、結構道が狭いとこでも車がスピードを出して通って、壁に寄り添うようなこともあるんで、そこら辺の規制といいますか、安心して歩行できるような環境づくりをしていただきたいと思います。  以上のような案内板についても、先ほど言いました志の教育推進事業の中で、府中学園の生徒さんがプレゼンされたことであります。期せずして意見が一致したなと思うわけでありますが、次世代を担う生徒さんからの提案でもありますので、これもぜひぜひ聞いてあげたいなと思いますが、所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 安全・安心に町なかを回遊するためには、歩行空間の整備は必要であると認識はしております。グランドデザインにおきましても区域を、ポムポム周辺をこどもの国、未来創造エリア、府中駅周辺のにぎわいと交流エリア、備後国府周辺の歴史文化的記憶の継承エリア、出口地区、本町商店街周辺を多様な人々の交流・滞在によるアクティビティーエリアの四つのエリアに設定をしております。このエリアを有機的に結びます歩行者、自転車のネットワークが必要であるとは考えております。  また、ウオーカブルといいまして、これは、歩くという意味のウオーク、それから、できる、可能という意味のエーブルという二つの言葉を掛け合わせた造語でございますが、ウオーカブル、すなわち居心地がよく、歩きたくなる町なかの形成を位置づけております。つまり、回遊性を高める方法としまして、安全な歩行空間の確保だけでなく、楽しいとかきれいといった居心地のよさも重要となりますので、引き続きウオーカブルの観点を取り入れた回遊性の整備について、計画的に進めてまいりたいと考えております。  次に、サインでございますが、議員おっしゃるとおりサインの計画は大変重要と捉えております。市民や来訪者の方が回遊しやすい案内看板やサインについては、今後整備していきたいと考えます。その際には、健康と連携をした表示も検討をしてまいります。  また、サイン計画検討の際には、目的地がわかりやすいことはもちろん、サイン自体のデザインをウオールアート、オープンカフェなど、歩いてみたくなる仕掛けなども含めたトータル的なデザインを含めて考えていきたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) せっかくいいグランドデザインができても、まちをデザインしていく上で、非常に大切なのは道路整備ではないかと思います。きちんとした道路で、中でも歩道とかがきちっとしていれば、先ほど杉島部長が言われましたように、安全に回遊ができるのではないかと考えます。私も時々歩いてみるんですが、最近はコロナ禍でずっと家にいるわけにもいかないので、お天気のよい日にはお祭り通りにでも非常に多くの方が歩いておられます。そこへカフェとかがあれば非常に楽しいんじゃないかなと。私もぐるっと回って、喉が渇いたらバルカカフェに寄ったりはしているんですけれど、そういうまちを楽しむ、回遊性を持たせるというのは非常に必要なことだと思います。  最後に、ぜひぜひ回遊性を持った歩道整備をしていただきたいと思いますが、もう一度所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 市長。 ○市長(小野申人君) 議員も御紹介いただいたように、先般行われました志の教育で、本当に子供たちが府中のことを一生懸命考えてくれ、どうやって府中市を活気づけていこうという真剣な御提案もいただいたわけでありますし、大変ありがたく感じると同時に、ぜひ議員にも御紹介いただいたように、参考にしていきたいなと思っております。  また、先ほど部長も言いましたように、若手職員でも駅周辺の、どういった形でにぎわいを創出するため取り組んでいけるかといった提案もしてくれているところであります。  町なかのにぎわいという点では、点だけの整備では実現できないと考えており、点と点をつなぎ線となり、官民が連携し、面的広がりがあってこそ魅力のあるまちができると考えているところであります。魅力のあるまちと一言で言っても、若者の遊びがたくさんあるまち、あるいはおしゃれな店が立ち並ぶまち、先ほどカフェがあればというお話もいただきました。また、子供を育てやすいまち、あるいは働きやすいまち、あるいは老後も安心して暮らせるまちなど、魅力のあるまちの世代によっては捉え方がさまざまではないかと思っております。その中でも一番大切なことは、やはり市民の方がいつまでも好きであり続けるまちが魅力のあるまちではないかと思います。  いよいよこのグランドデザインが実行に向けて始動していくわけでございますが、令和3年度は、先ほどから御議論いただいておりますポムポムに隣接するこどもの国の公園整備、あるいは府中駅での社会実験等も始めていく中で、にぎわいづくりにつなげていきたいと考えているところであります。  市民の方がこのまちが好きと思えるにぎわいの核をつくり上げていくことが大切で、これからの時代、物の消費から事の消費に移り変わっていくと言われていますが、ただ単に駅がきれいになれば人が集まってくる、あるいは商業施設が一つできれば単純に人が集まってくるとは決して思っておりません。まさに居心地のよい空間を整備し、大きな公園の中に公共施設や商業施設、あるいは娯楽施設が埋め込まれている、そんな府中駅、府中駅南北の道路、あるいは「道の駅 びんご府中」の周辺、あるいは天満屋2階のi-coreFUCHU(イコーレふちゅう)などと、民間施設やソフト事業が融合した面的広がりを目指すことで躍進する府中市を築いてまいりたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 人口が減っていく中で大変心強い御意見をいただいたと思います。もう人口が減っていくわけですから、最後のチャンスだと思って、小野市長にはこの計画をしっかりと進めていただきたいと、以上で終わります。              〔14番議員 三藤毅君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) これをもって、創生会の三藤毅君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 続いて、創生会の山口康治君の登壇を求めます。  山口康治君。             〔12番議員 山口康治君 登壇〕 ○12番議員(山口康治君) 議長のお許しをいただきましたので、創生会、12番議員、山口が通告しております、公用車の市民に貸し出しの件、もう1件が、コロナ禍における府中市の経済について、一問一答方式で伺ってまいりたいと思います。  公用車の有効活用策の一案として、市民への貸し出しについて、過去の一般質問でも再三要望してまいりました。その際に、答弁では、解決すべき課題があったと記憶しております。いわゆる府中市の公用車は、大半がメンテナンスリース車両となっておりまして、定期的な点検、そして部品の交換、また財政面においても年間リース料という金額が出ますので、大変有意義なというか、管理がしやすくなっております。  また、利用する職員にも安心・安全、ガソリンを入れるだけでふだん利用する場合は、交通マナーをしっかり守って移動ができるというふうになっております。  しかし、リース終了、5年とか7年とかとなっておりますけれど、残価設定というのがございまして、昨今のリース会社はこの残価設定を、いわゆるクローズエンドといいまして、車両を残価設定をしておいてもその車両をリース会社が引き上げるような契約が大半でございます。ですから、今までも提案してまいりましたんですが、市民の皆さんに貸し出しをする車両がないと、新しく新車を購入してリースを組むことにすればまた話は別でございますが、そういうふうな経過があったと私は記憶しております。  しかし、再三言っておりますんで、この辺りで貸し出し車両がひょっとして可能になったんではないかとまずお伺いしたいと思います。           〔12番議員 山口康治君 質問席に移動〕 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) まず、公用車の貸し出しにつきまして多少申し上げますと、例えば、公用車ですので、当然市が所有をしておるわけですけれども、市役所が直接行うことではなく、例えば、譲渡ですとかということも含めて民間あるいは団体、公共的な団体が行うという方法もあるかと思っております。  また、貸し出しとは多少視点が異なると思いますけれども、将来的には公用車そのものも市がリースとか所有とかではなしに、今ありますカーシェアですとかそういったことも想定する、可能性としてはあるのではないかと考えておるところです。そういった中でちょっと御質問にお答えさせていただきたいと思います。  今、議員御紹介いただきました市の公用車、ほとんど全てがいわゆるリース、それもいわゆるクローズエンドと呼ばれるリース物件となっております。確かに、ふだんの車検ですとか、点検といったメンテナンスといったものを全て含んだもので、市の職員体制も含めて非常に有効な方法だとは今思っております。そういうことで、この物件につきましては貸し出しはできないもので、今御紹介いただいたとおりです。  しかし、災害時ですとか、ふだんの業務等の中で、想定して、所有している車両が1台ございます。この公用車貸し出しにつきましては、ニーズがありましたらこの車が貸し出しの対象となるものとは考えております。  ただ、貸し出し方法ですとか、運営方法含め、まだまだ整理する課題はあると思いますので、当面テスト的なお試しということも含めた方法で検討しているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 豊田部長とは初めて公用車について討論し合うようになりますけれど、今、報告いただきました1台所有している車があるという、これを試験的に考えてもいいと言われました。地域の人は大変、3年前の災害でもそうですし、地域の方がそれぞれ自分たちで復興のために作業していただきました。その際に車両が1台でもあれば大変助かるというのは理解していただいておりますが、その今言われた試験的にというのは、台数は1台で、時期的に言いますとどの辺りに試験的に考えておられますか。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 時期につきましては、ちょっとまだ明確に申せるものではございませんけれども、当然制度、内容等の整理、それからどういった団体とかも含めて周知期間が必要ですし、できるだけ早く、梅雨あるいは夏頃までにはと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 夏じゃ困りますよ。夏前、いわゆる梅雨が来る前にぜひとも貸していただきたいと思うんですけれど、その車両については、以前から言っております軽ダンプなんでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) おっしゃるとおり、軽車両のダンプ、マニュアル車でございます。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 軽ダンプのマニュアル車という御答弁をいただきました。ですからこれは、以前から市が所有していた車両ということですので、中古車両ということになります。マニュアルですから、例えばこれが借りられるようになってもオートマチック限定車の人はこの車は借りられないということです。  例えば、ちょっとまた試験的と言われますが、借りて、ガソリンなんかはどんなふうに考えておられるかちょっと聞かせてください。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) まだ整理をし切れたものではございませんが、基本的には、使用における負担は使用者と考えております。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 使用者負担、そうだと思います。  あと、困るのが、貸し出した車両を使用中に事故が発生した。また、ふぐあいが出たという場合、賠償責任はどういうふうに考えておられるか。
     市内のホームセンターにも商品を購入した際に、サイズが長かったり、重たかったり、いわゆる自家用、自分が乗っていった自動車に乗らない場合、軽トラックの貸し出しをしてくれるサービスも行っておられます。ここへ参りまして、確認をいたしましたら、時間が1時間ということで、ガソリンも自己負担、あと、事故やふぐあいが発生した場合には、借主が賠償責任を負うと伺いました。この点についてはいかがお考えでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) ホームセンターでの使用は、今御紹介いただいたことなのかもわかりませんが、やはり市としてもあくまで公用車ということでございますので、これをむやみやたらにということもしてはいただいては困ることもあります。もしものときにつきましても、先ほどの負担と同様、やはり使用者あるいは運転者の保険を使っての対応をお願いしたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 今、答弁がありました運転者の保険。他者運転特約といいます。人の車を借りて、自分の保険でその保険賠償を行うという制度でございます。ですから、例えば、そういう車両を設けられて、市は市で職員が使う保険に入っていただく。私が例えば、その車を地域でボランティア性の高い行事、作業をするので貸してほしいといった際に、私自身のもちろん免許証とか保険ですね、他者運転特約がついておりますという証明をすれば、貸していただいても、万が一のときにはその保険で対応できるということですので、ぜひとも梅雨までには、初夏かもわかりませんが、梅雨までには1台何とかしていただけますか、豊田部長。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) やはりいろいろな声を聞くのは、先ほどもありましたけれど、災害時でのそういった土砂の撤去、運搬ですとか、といったお声を聞いております。あくまで公用車ですので、当然市の業務としての使用が大前提の中での貸し出しになります。これは、幾ら土日だろうがそういうことで使う場合もありますので、そういったことを前提の上で、ただ、だれでもという貸し出し先というわけにもいかないと思います。公共的な団体ですとか、目的が公共性があるとか、そういったこともありますので、そこの整理といいますか、先ほど申しました周知ですとか、内容の整理といったことを含めて、早めに検討して、できるだけ早い時期にしたいと思っております。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) できるだけ早い時期、梅雨まででお願いします。  ぜひとも、市民から見たら公用車がたくさんあるというふうな声を聞かれますが、皆さん職員の方はそれぞれにもちろん業務で使っておられる。ですが、市民がそういった社会性の高いボランティアとして使ったほうがいいことはたくさんあると思いますのでぜひともお願いします。もうお願い、できるまで質問しますのでよろしくお願いします。 ○議長(棗田澄子君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 結局、先ほど部長が答弁しましたように、少しお試しという中の話なんですが、ずっと御議論聞きながら、あわせて中でももんだりしよんですけれども、結局利用される方からお金をいただいて、保険の問題整理してということを考えていくと、確かに公用車が余っとる、使っていないときは使わせればええじゃないかと、それも一つ考えとしてはわかるところがありますし、やはり地元の人たちにしてみれば、軽トラック、ごみの搬出とか災害時とか使いたい、借りたい、そういったニーズも多分あるんだろうなと思うんですけれども、これは、冒頭、カーシェアみたいな話もありましたが、市が市の業務として本当にやっていくのがニーズに対して使い勝手がいいのかどうか、これ検証も何もしていない話ですけれど、身近なところでガソリンスタンドになるか、ホームセンターさんになるかしれませんが、そこと、買い物しなくても借りるような仕組みができるかどうかとか、これはちょっと思いつきで言っているところもありますので、いずれにしましても、地域で借りたいというニーズにいかに応えていくかも含めて、できるかできんか分からんところありますけれども、そういった中で幅広に検討していく中での、部長が答弁させていただきましたように、まずはちょっとふぐあい部分もあるかもしれませんが、お試しでちょっと市場調査といいますか、そういうようなことをやっていくのかなと思っております。いずれにしても、本当に地域の皆さんのニーズがあればそれに対して、本当に市がやるのか、どこかに委ねながらやっていくのか、そういう仕組みづくりも含めた中で検討していくべき話かなと、やり取り聞きながら、ちょっと感じたところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 10分間休憩をします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後2時07分 休憩                午後2時17分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) いいタイミングで議長の休憩を取っていただきましたので、十分頭を冷やしてまいりましたが、市民の皆さんは、そういった車を使って、地域のごみを捨てるであるとか、公園の木を切ったりするときに利用すると、軽トラックよりも軽ダンプがいいんです。ですから、ぜひともお願いします。市民は待っています。  続きまして、次に移ります。コロナ禍の市民生活の、府中市の経済状況について伺います。  新型コロナウイルスの影響を受けて残業がなくなったり、また、休業等により収入が減少し、住宅ローンが払えなくなったとか、自動車のローンが厳しくなったとかという方もいらっしゃると聞いております。こういった方に対して、緊急かつ一時的な生活維持のための貸し付け制度、生活福祉資金特別貸し付けという制度がございます。この制度、利用者の推移とこの財源はどうなっているのかお伺いします。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) まず、生活福祉資金特例貸し付けにつきまして御説明をさせていただきます。  従来の低所得世帯に対する生活福祉資金貸付制度の対象者をコロナ禍によりまして、休業や失業等によって生活資金にお困りの方々に向けて拡大された特例貸し付け制度で、緊急小口資金と総合支援資金の二つの貸し付けがございます。  緊急小口資金は、主に休業された方向けで、緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に貸し付けを必要とする世帯に10万円、または20万円の貸し付けを行うものでございます。  総合支援資金につきましては、主に失業された方向けで、生活再建までの間に必要な生活資金の貸し付けとして、原則3カ月間、月額20万円以内、単身世帯の場合、月額15万円以内の貸し付けを行うものでございます。社会福祉協議会を窓口として令和2年3月25日から貸し付け申請を開始しているものでございます。  お尋ねいただきました利用状況でございますが、緊急小口資金の利用者につきましては、令和2年4月、5月はそれぞれ18件と多くの利用があり、それ以降、6月に7件、7月6件、8月8件、9月10件、10月6件と多くの利用申請があり、11月に入って3件、12月1件、1月2件と利用申請は減少していましたが、2月に入って再び7件と申請がふえている状況でございます。  それから、総合支援資金の利用につきましては、6月に3件、7月に2件、8月、10月、11月に1件ずつの利用がありまして、12月、1月は申請がありませんでした。また、2月に1件の利用申請があり、件数は少なくなってはおりますが、再びふえる兆しにあるのかなと考えております。  それから、財源でございますが、これは、広島県から広島県社会福祉協議会へ交付されたものが財源として使われております。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) まだまだ予断を許さないというような感じですけれど、今後の利用者の見込みはどのように予想されていますか。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) この特例制度につきましては、これまで2度の期間延長がされてきたところでございますが、受け付け期間は令和3年3月末までとなっておりまして、府中市広報12月、2月、3月号で市民の皆さんに周知を図っているところでございます。  見込みでございますが、先ほど御答弁申し上げましたように、緊急小口資金については、2月に2件とふえておりまして、3月も同程度の申請があるのではないかと見込んでおります。  また、総合支援資金につきましても、2月と同様一、二件の利用申請があるのではないかと見込んでおります。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 3月の広報ということも言われましたが、まだこの資金を利用したほうがいいと思われるような方がいらっしゃると思いますが、3月いっぱいと言われましたが、まだこの駆け込みは、現在起きているのか。すみませんが。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 先ほど申し上げました広報で、12月、2月、3月とお知らせをしておりますが、一旦件数が、利用申請が減少していた緊急小口資金で申し上げますと、2月に入ってまた7件という形で再び申請がふえておる状況がありますので、いわゆる今御質問いただきました駆け込み申請ということで、イコールといえるかどうかはあろうかとは思いますが、そういった需要的なものは幾らかあるのかなと考えるところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) また、今後、この制度と同様な支援制度が創設される予定等はございますか。 ○議長(棗田澄子君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) この生活福祉資金特例貸付制度は、先ほども御紹介をさせていただきましたように3月末で申請受け付けが終わります。現時点でこの制度の再延長でありますとか、新制度の創出という話は聞いておりません。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) わかりました。  それでは、今度は、府中市の求人関係について伺わさせていただきます。  先日、ハローワークの統括就業指導官の方に会ってきました。有効求人倍率等を聞いてまいりました。平成30年12月、まだコロナが勃発していないときですが、府中市のハローワーク管内が1.33倍でした。そして、令和元年12月で1.13倍、令和2年12月では0.81倍となりました。雇用状況から見ればちょっと景気がよくなる感じがあって、恩恵があらわれていたさなかにもかかわらずこのような状況になった。府中市では、このことをどのように捉えられて、今後の見解をどのように考えられるかお伺いいたします。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 管内の有効求人倍率についてでございますけれど、府中公共職業安定所が扱った月間有効求人数を月間有効求職者数で割って算出されておりまして、景気動向を見るために作成される景気動向指数にも採用されていることから、管内の景気動向を捉える上で一つの目安になるものと考えているところでございます。  令和元年12月までについては、一応1倍を超えて推移しておりましたが、先ほど議員さん御紹介いただきましたとおり、年明けの令和2年1月から1倍を下回って推移している状況でございます。このことは、倍率が下がった原因としては、新型コロナウイルス感染症による影響が大きかったものと考えているところでございます。  こうした状況の中、本市では、雇用継続助成金であるとか、事業継続運営給付金など、事業者支援策であるとか、産業連係室による産業雇用安定センターと連携いたしました人材マッチングを実施し、雇用維持と経営継続の両面での支援を実施してまいったところでございます。地域実態の把握という面におきましては、こうした指数も参考にしながら、引き続き必要な支援策を講じてまいりたいと考えているところでございます。  続きまして、今後の見通しでございますけれど、管内の有効求人倍率で申し上げますと、昨年9月の0.69ポイントを底値とし、少しずつではございますが回復傾向にございます。そのほか、府中商工会議所が定期的に実施されております景気観測調査では、依然市内事業者の景気判断指数はマイナスではございますが、そのマイナス幅は減少傾向にあるものでございます。  府中公共職業安定所や市内高校などと連携して取り組んでおります、府中UIターン推進協議会におきまして、市内事業所のこの春の採用予定を調査したところ、新型コロナウイルスの影響で予定なしと回答された事業所も多くございましたが、若い人材を育てるため、人員は不足していないが採用を予定していると回答された事業所があるなど、厳しい状況の中でも将来を見据えた採用計画を打ち出されている事業所もございます。  本市は、製造業を中心とした産業構造であることから、新型コロナウイルス感染症が落ち着けば、ポイントは回復するものと見込んでおりますけれど、現状については、引き続き厳しい状況であると認識しているところでございます。  本市としても人材確保に積極的に取り組む事業所を後押しするため、コロナ禍を踏まえ、市内高校などを対象といたしました合同企業説明会について、令和3年度は、ウェブ説明会での開催を高校と調整しているところでございます。  このほかにも、昨年度に引き続き、ユーチューブによる事業所紹介の動画撮影の費用の一部助成であるとか、動画の情報発信について、県及び商工会議所と協力して取り組んでいるところでございます。  新型コロナウイルスの影響で雇用情勢は厳しい状況が続く中ではございますが、このような指数を参考にしつつ、地域実態の把握に努め、事業所に寄り添った支援を引き続き実施してまいりたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 大変厳しい状況であることに変わりはございません。ですから、今以上に商工会議所としっかり手を組んで、府中市の景気にしっかり留意していただきたいと思います。  新型コロナウイルスの影響で、市内の飲食店や小売業がかなりの打撃を受け、府中市はいち早くペイペイ決済によるポイント還元、年明けに、1月、3月に追加キャンペーン実施、テークアウトクーポン券、「コロナに勝たんとい券」の発行、また、我々建設委員会で要望したところ、備後国府通宝についても速やかに実施と他市に先駆けて矢継ぎ早に消費促進を図られ、飲食店や小売業、また、利用される市民には大変喜ばれた事業であろうかと評価しております。府中市では、これらの事業をどのように評価しているのか、成果と課題について伺います。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 本市では、これまで消費促進策といたしまして、キャッシュレス決済事業所と連携したポイント還元事業、また、テークアウトクーポン券事業、商品券発行事業等を実施してまいりました。これら各事業については、商工会議所及び商工会の御協力、また、市民の方の御理解もあって成立しているものと考えているところでございます。  それでは、各事業ごとの評価につきまして説明をさせていただきます。  まず、キャッシュレス決済事業者と連携した消費促進キャンペーンでございますけれど、8月実施いたしました第1弾については、これまで議会で報告させていただきましたので、このたびについては、第2弾といたしまして、コロナ禍の影響が著しく厳しい飲食店、タクシーなどの交通、宿泊施設の事業者支援といたしまして、ことし1月5日から2月7日までの期間実施したものでございます。  キャンペーンの実施ですが、決済金額は約2,900万円、ボーナス付与額については約550万円、キャンペーンの前月と期間中の比較では、決済金額については344%、利用者数については249%という伸びになっております。これらの結果から、コロナ禍における非常に厳しい状況の中、このキャンペーンが消費促進に寄与できたものでと考えているところでございます。  一方、課題といたしましては、今回は対象事業を絞って実施させていただいた関係で、対象とならなかった事業者の方から、今回の対象業種以外でもコロナ禍の影響を受けている旨の御連絡いただき、消費者の方から対象業種以外の適用の御要望等もいただいたところでございます。  これらもあって、3月1日から実施しておりますこの第3弾では、全職種を対象にキャンペーンを実施していますので、幅広い業種で消費促進が図れるものと考えているところでございます。  次に、テークアウトクーポン券の発行に関する事業についてでございます。この事業については、現在実施中ですので、現時点における御答弁とさせていただきます。  この事業は、飲食店の利用促進を目的とし、テークアウトに対応されている45店舗のお店の紹介とお支払い金額500円ごとに使える100円クーポン券を6枚を掲載いたしましたチラシを発行いたしまして、この3月31日までの御利用期間としている事業でございます。  チラシは、これまで2種類、合計5万7,800枚、クーポン券は34万6,800枚を発行いたしまして、新聞折り込み、町内会の回覧ほか、市役所、「道の駅 びんご府中」など公共市施設で配架をしているところでございます。  店側のクーポン券の清算につきましては、2月から毎週金曜日に実施しておりまして、2月26日現在で5,981枚の換金となっているところでございます。  1回目の発行時にはチラシがなくなるほど好評でしたので、多くの方に利用していただいているものと考えております。  換金につきましては、4月上旬まで実施されますので、多くがこれから換金されるものと考えているところでございます。  次に、プレミアム付き商品券、備後国府通宝の発行事業につきましては、20%のプレミアム付き商品券、12枚つづりを2万冊、合計24万枚を作成いたしまして、昨年11月からことし1月までを使用期間として実施したものでございます。  商品券の販売は発行予定数を上回る申し込みをいただいたところであり、販売数は一部引きかえに来られなかったため、発行予定数の99.5%の1万9,896冊、23万8,752枚となっております。換金された枚数につきましては、23万8,255枚で、発行いたしました商品券の99.8%の換金となっております。この事業により約2億3,800万円以上の経済効果が生まれたと考えているところでございます。  この事業の課題といたしましては、事業期間のスピードを優先する余り周知期間が少し短く、1次申込み終了時に販売を知らなかったというお問い合わせであるとか、取り扱い加盟店の追加登録があったことから、周知期間が十分に確保されなかったということも分析しているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 数字を聞かせていただいて、かなりの成果が出たと思っております。  では、新年度ですね、今後もこういった消費促進事業についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 今後、第4波に備えての支援策については、引き続き新しい生活様式の定着を進めるとともに、市内全体の経済状況や市民の状況を見据える中で、例えば、現在開催しておりますプレミアム、キャッシュレス化の推進によります消費促進、ペイペイや観光関係、または、交通事業者への支援、飲食関係の事業者への支援などにつきまして、機動的に対応していきたいと考えているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) ぜひ消費促進事業、特にペイペイなんかわりと皆さんなれてこられたというか、利用されている方をレジでよく見るようになりましたので、御検討ください。  続いて、産業連係室の取り組みについて伺います。  コロナ禍において、産業連係室はこれまでどのような取り組みをされて、また、どのような指導、助言を行われてきたか。特に成功事例などがあればお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 昨年6月に産業連係室を開設いたしまして、約9カ月間にわたって活動を行ってまいりました。この2月末時点におきまして68社を訪問させていただくなどして事業内容や事業課題などのヒアリングを行ってきたところでございます。コロナ禍においては、接触機会を減らすことが求められたこともございまして、事業所を訪問するなどの積極的なアプローチを控えるなど、対応しているところもございます。  これまでの取り組み成果として、企業様の情報に関することもございますので、具体的な中身までは差し控えさせていただきますけれど、その成果について二、三御報告をさせていただきます。  まず、人材確保に係る支援といたしまして、産業雇用安定センターと7月1日に協定を締結いたしまして、企業の求人情報と産業雇用安定センターに登録されている求職者情報を突合させまして、綿密にフォローを行っていくことによって通算でこれまで5件のマッチングを行っているところでございます。  次に、技術力向上に係る支援といたしまして、先日、近畿大学さんと包括連携協定の締結を行ったところでございますが、産業連係室開設当初より近畿大学には御協力をいただいておりまして、技術相談やリカレント講義など6件を行っているところでございます。  こうした市内事業者の抱える課題に対する支援を積み重ねていく中で、産業連係室と近畿大学との人脈背景もございまして、包括連携協定に向けて交渉、調整を図り、この2月26日には商工会議所も含めた3者での包括連携協定を締結したところでございます。  次に、専門的知見の提供といたしましては、国の事業のミラサポ専門家派遣制度を活用いたしまして、数値制御機械の運用技術の向上、営業IT化などによる専門家派遣を行い、また、上下町商工会の専門家派遣事業を活用いたしまして、新商品開発に向けた検討にデザイナーを派遣するなどの取り組みを行ってまいりました。  次に、補助金活用に係る支援といたしましては、府中商工会議所や広島産業振興機構などと連携いたしまして、国のものづくり補助金事業や広島県のものづくり価値創出支援事業などの周知や申請書の作成支援などを行っているところでございます。  こうした補助金の採択を受けることが機転となりまして、生産性向上などの取り組みがより理解、推進されていくことになったものと考えているところでございます。  産業連係室の強みといたしましては、マネジメントを経験した製造企業出身者による視点によりまして、いわゆる事業者のかゆいところに手が届く目線での認識共有や課題共有により、事業者に寄り添った個社支援が行えるところと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) ありがとうございます。リカレント、働きながら学習することですね。近畿大学と包括連携を結ばれたということで、私は当初、東広島にある近畿大学工学部だと思っていたら、大阪にある本校と結ばれたということで、ここには確か農学部もあったかと思うんです。産業連係室でもぜひ農業、どういった相談になるかわかりませんけれど、大学にもそういう農業のことも相談できるようなこともアナウンスしていただければありがたいと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。
    ○経済観光部長(若井紳壮君) 御紹介いただきましたように近畿大学本校ということで、14学部、先ほどありました農業とか、いろいろな分野との連携というかいろんな知見をお借りするような機会を設けていただきたいと思っています。農業分野をはじめさまざまな分野においてそういう知見をお借りして、市の発展のためにいろんな活動に寄与していくような活動ができればと考えているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 今までやっていた仕事だけではもう難しい世の中になってきておるのが事実だろうと思います。ぜひそういった窓口を産業連係室の方等に取っていただいて、新たな分野へも進出するというような指導をしていただければと思います。  そんな中ですけれど、小売業とかサービス業の方から聞くんです。飲食ばっかり補助金が、助成金等があって、我々は余り応援してもらえてないような気がするというのを何人かに聞きました。それに対してのお考えがありましたらお聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 現在の産業連係室の人員といたしまして、製造業出身の政策アドバイザー、業務委託契約により北川鉄工所さん、リョービさんからそれぞれコーディネーターを1名出していただきまして、それに市の職員1名、4名体制で関係機関と連携しながら行っているところでございます。製造業を専門とされていた人員構成となっておりますので、議員さん御指摘のとおり、小売・サービス業への支援よりも現在は製造業への支援に特化している部分もあろうかと思いますけれど、先ほど少し御紹介いたしました上下町商工会との連携によりますデザイナー派遣支援事業は、商業系の事業者の方でございますので、商業系の事業者の皆様から、このような御相談があれば、関係機関であるとか、Fuku-Biz(フクビズ)などの支援機関とネットワークを連携し、対応していきたいと考えているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 小売業、サービス業の方もそういったFuku-Biz(フクビズ)なんかも利用しながら、新たな商品の開発などというのも聞きましたし、どんどん積極的にお願いしたいと思います。  それでは、最後に、コロナ禍で大変厳しい中でありますが、今後産業連係室の活動で感じること、今後の活動の方向性についてお伺いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) これまでの活動において感じてきたことについては、企業さんが抱える課題は多種多様でございますが、その中でもICT、またIoTへの興味関心は高いと感じているところでございます。  しかしながら、ICT、IoTの導入が進んでいない背景を考えますと、取り組みの最初の一歩を踏み出す際の人員面であるとか金銭面のハードルを感じておられる事業者も多く見受けられますし、全国的に全業種でのIT人材の不足が蔓延化している実態もございますので、きっかけづくりの情報提供でありますとか、事業者への課題レベルに適したIT人材の掘り起こしなどを行ってまいりたいと考えているところでございます。  今後の活動の方向性といたしましては、開設来より蓄積してきた課題解決のノウハウに加えまして、このたび、先ほど言いました第三者と包括連携協定を締結した近畿大学や産業雇用安定センターなど、支援機関と連携強化を図り、新規事業者へのアプローチ、これまで支援してきた事業者への継続支援を行ってまいりたいと考えているところでございます。  また、本市では、新年度、新たに事業所サービスの集中強化に向けたIT人材やオフィス誘致、創業支援補助金の市外在住者への対象拡大など、新たな産業の生み出しについても取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) ぜひとも期待をいたしまして、以上で私の質問を終わります。             〔12番議員 山口康治君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) これをもって、創生会の山口康治君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 続いて、創生会の広瀬和彦君の登壇を求めます。  広瀬和彦君。             〔5番議員 広瀬和彦君 登壇〕 ○5番議員(広瀬和彦君) 議長の御指名をいただきましたので、5番議員、創生会の広瀬和彦が通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  今回は、大きく2点。1点目は、市長との輪い和い座談会の対応状況について。2点目としてICT化による費用対効果についてをお伺いします。  まず、1点目として、小野市長は、市長と市民の懇談会として「輪い和い座談会」や「いきいきトーク」を子育て世代の保護者や各地域の町内会長と府中市について今後の市政に生かす取り組みをされています。  子育て支援においては、国より先行して保育料の無償化を実施され、また、府中版ネウボラや小児科・産婦人科オンライン相談など、さまざまな子育て支援を実施され、子育て世代への影響は大きいものと評価しています。  もう一つの輪い和い座談会について、要望の取りまとめなど、その後の状況をお伺いします。また、その中で話題の一つとなった防犯灯の今後の取り扱いについてお聞きします。  まず、輪い和い座談会で各開催場所から出された主な意見や要望をお聞きします。  これより質問席にて、一問一答にて質問させていただきます。           〔5番議員 広瀬和彦君 質問席に移動〕 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 先ほど御紹介いただきました、今年度座談会につきましては、10月下旬から11月中旬まで、市内7箇所を会場に実施をいたしました。この座談会では、各町内会長さんからふだん困られていること、また、心配事、市に対して伝えたいことなどについて忌憚のない御意見を聞かせていただくものでございました。  さまざまな御意見をいただいた中で、多かったもので言いますと、例えば、コロナ関連、当時はちょうど発生が多かった時期でもございました。また、防災、避難所の関係、それから災害復旧の進捗等、また、これは町内会等のこともあるかもわかりませんが民生委員に関することですとか、先ほどありました防犯灯、また、鳥獣被害、道路水路の補修など幅広い御意見、御要望をいただいたところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 総務課にお聞きしたところ、この輪い和い座談会で出た意見とか、あと要望、これについてはまだ今まとめている最中ということでお聞きしています。ただ、これが早いか遅いかというのはわかりませんが、そういった各地域で聞かれた意見や要望についてまとめた情報ですね、これ、いきいきトークについてはホームページに載せていただいているんですが、輪い和い座談会で行われたものについては、先ほど言いましたようにまだまとめ中ということですが、ホームページにまだ公開されていない状況です。これをいつ頃公開されるのかということと、公開した旨のアナウンスですね、これを各参加された町内会長さんにどういうふうにお伝えするのか、また、聞かれた御意見や御要望の回答ですね。これ町内会全般的な話しなので、なかなか回答は難しい部分もあるかとは思うんですが、ただこれはしっかり聞いたからにはお返ししないといけないと思うんで、いただいた御意見に対しての回答について、いただいた方へのフィードバックをどういうふうにしていくのかをちょっとお聞きします。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 確かにホームページに今載せておりません。実際広報ではお知らせをしましたりとか、各町内会長さんへは、市長、議長を囲んでの研修会というのが秋にございますが、その際に主なものということで御報告をさせていただいております。今後ホームページにつきましては、整理をしながら速やかに載せていきたいと考えております。  それから、実際にそのような要望があったことに対する対応で、要望書ということでは、通常から町内会長さんからいろいろいただいております。今回の輪い和いの中でもそれと同じだがということでの要望もございましたし、なかなか直接言えないのでということもありましたので、それもあわせて整理をしながら優先順位等も考えながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 今の答弁ですとできるだけ早くということなんでしょうが、これについては大体いつ頃載せるかははっきり示していただきたいと思います。  それと、要望について、以前も質問させていただきましたが、各町内会長さんから要望が出たものについて、ほかの議員からも話があったと思うんですが、なかなか要望に対する回答が返っていないということで、町内会長さんからも、市へ要望を出しているけどいつ返ってくるんだという話もいろいろお聞きします。そういった意味では、こういった貴重な場所でやられたことに関してしっかり返していただきたいと思いますが、どうですか。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) おっしゃるとおりでございます。要望につきましては、以前から確かに出したけれども回答がないという声を多くいただいております。こちらとしましては、それぞれ、以前申しました要望書を紙で受け付ける窓口といいますか、総務課でしております。そこから内容によりましていろんな課へ渡して、そこでの対応ということでしておりますが、決して何もしていないことは恐らくないと思うんですが、それなりの時期ですとか、ほかの事業との関係で多少遅れての回答とかはあるかと思いますので、これなかなかルール化ということで以前から指導ももちろんしておるところでございますけれど、再度そこは徹底をして、例えば、リスト的なものをつくりながらとか、チェックをしながらといったことも含めて整理をしていきたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) こういった情報こそ、今ICT化をどんどん進められていっていますが、こういう要望をしっかりそういうデータ化して、実際に市民総合アプリもこれから立ち上がっていくわけですから、そういうものを町内会長との会話ということでタイムリーにお返しできるような形に持っていっていただくのと、あと、庁内で各課への連携ですね、よく町内会長さんが言われるのが、一つの要望書を総務課に持っていって、関連の課に持っていってということをやらないといけないという、そこのところを考えると、そこはもう逆にデータベース化じゃないですけれど、各課が即そういうものが情報として見られると、対応できるような形にぜひ持っていっていただきたいと思います。  そういった中で、防犯灯の件についてお聞きします。  ことしの12月にリースが満了となります。この負担について、現在町内会が管理しているリース対象の防犯灯の台数ですね、これが合計で2,526灯あります。設置から10年を迎えたということで、リース契約が12月で切れます。前回の輪い和い座談会でもこのリースの件についての説明をされたと思います。新規リースとして再契約と無償譲渡について、変更内容やメリット、デメリット、こういったところを輪い和い座談会で説明をされましたが、その後、各地域から新規リースと無償譲渡についての希望は、今の現状どういった形で出ていますでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 各町内会に防犯灯設置に関するアンケートというのを行っております。現段階で回答をいただいているのは70のうち50の町内会からの回答をいただいております。その内訳としまして、新たに更新をして、10年間のリース契約の希望が39の町内会。既にこの10年間使ったリース契約のLEDをそのまま無償譲渡で引き続き使いたいというのが五つの町内会です。そして、それをあわせたようなミックスが二つの町内会。それぞれ独自で整備を希望が四つの町内会という内訳でございます。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 先ほどお聞きした中では70町内会の50町内会から回答をいただいているということで、その中でも現状のものを譲渡として使うのが、これで言うと8町内会になるんですかね、5と3で。5だけですかね。これについても私も何件かの町内会長さんにお聞きはしたんですが、せっかく使えるのにそれをやりかえるのは非常にもったいないということで、できれば壊れたときに新規で再契約という形はできないかと聞かれました。そういうことができるのかどうかを、今回質問の通告には出してませんが、そこのところがもしわかれば教えてください。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) そういうお声もお聞きしておると思いますけれども、実際今のところ、この一括リースとは別に新規設置の場合の補助金がございます。それはあくまで新規ということで、更新のものについては対象としていないと記憶しております。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 現在、防犯灯に係る費用については10年リースで1灯当たり2万6,880円。これが費用としてかかります。そのうち市からの補助が1万円あります。それ以外の半分以上は町内会の負担となっています。電気代については全額町内会負担という形になっています。  現在、府中市の町内会の加入世帯数が1万1,519世帯、この世帯の捉え方は住基台帳の世帯の捉え方と若干違うとは思うんですけれど、核家族のところを考えますとそんなに大きくは変わらないのかなとは思うんですが、町内会の加入世帯、これは総務課で町内会から聞かれた加入世帯になっていますが、これが1万1,519世帯ですね。市全体の世帯数、2月1日現在です、これは住基台帳の件数になるんですが、これが1万7,324世帯ということで、単純にこの加入率を計算しますと約67%といった、そんなに高くはない加入率になっています。転出や世帯の減少や、先ほど言いました核家族に伴う高齢化などによって町内会の脱退とか、アパートなどの未加入など、町内会運営の負担は非常に大きくなっています。市として、町内会加入率の推移をどのように認識されているのか。  また、今後市が進めていこうとする、今回事業で出ています地域共生モデル事業や、あと住生活基本計画の策定など、非常に町内会の協力が大きいことと、かつ重要な役割になってくると思います。  市として、防災や高齢者支援等、未加入世帯へ町内会への加入意識を認識していただけるよう、要は支援ですね、広報も含めた支援を行っていただきたいのですが、どういった形でやっていただけるかお聞きしたい。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 町内会加入率につきましては、以前から何度も議会でも御指摘をいただいております。確かに、ここ数年の数字を見ましても減少傾向は間違いございません。先ほど申された約67%という数字が現在の数字でございます。  加入促進ということで一つ言わせていただきますと、広報ですとか転入の際に、手続のときに町内会加入というチラシを渡してお願いしたりとかということをしております。やはり地域で安心して暮らせる、特に災害時ですとか、高齢者、特にひとり世帯とか2人世帯といったときに横のつながり、連携というのがやはり大事だと考えております。ですので、今回の予算でも地域共生とか協働のまちといったことも上げております。そういったことで、町内会に加入というよりは、やっぱりその大事さといいますか、さらにおっしゃられたそういった仕組みを活用する、あるいは支援をするといったところで、市として何ができるかになろうかと思います。これは、人口が全体的に減っている中で、ここで申すのがあれかもわかりませんけれども、町内会のあり方も一つ含めながら、今後の検討課題だと考えております。  その中で、例えば、支援という言い方がいいのかどうかわかりませんけれど、ただ、防犯灯への負担だとか、町内会長への何らかの委託だとかという単発ではなしに、もうトータルみたいな考え方、市として、ということもあるんだろうなと思っておりますし、それが正解かどうかというのも含めてこれからの課題だと思っております。そういった支援策、あるいは町内会という組織の在りようといいますか、あり方といいますか、そういったことは、今回共生社会ですとか防災とかそういった面から徐々に、モデル地区みたいな今回しておりますけれども、そういったところでいろいろ一緒に検討しながらと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) この町内会の加入の件について、なぜこの段階で出したかというと、先ほど言いましたように、やはり加入世帯がどんどん減っていくということと、あと、先ほど部長からも、人口減によってやはり加入世帯が減っていくといったところを考えたときに非常に町内会の負担というのが大きくなるのは目に見えているわけですね。そういった意味で、今回、3町内会長さんと、全体では4町内会の方のお話をお聞きしたんですが、ある町内会の方は、町内会長をやられていたときに、平成19年に、市でこういった今の加入の部分ですね、これを何とか市で、例えば条例化するとかそういったことができないかも含めて、何とかしてほしいと。防犯灯も含めて意見をいただいたんですが、そういった意見も出てきてはいるわけですね。これは私がいる広谷町も同じような意見。ということは、4町内会長が皆さん同じような意見を出されるということは、ほとんど府中市の町内会長さんは同じ思いをされているんじゃないかなと思います。そういった意味で、こういった加入世帯をふやす後方支援をしっかりやはりやっていただけるようにお願いいたします。  このような状況の中で、防犯灯の費用が各町内会の財政の5割以上ですね、非常に大きい割合を占めてるんですが、5割以上を占める町内会が多くあります。その他の支出を含めるとほとんど赤字に近い形や、既に赤字になるといった状況になっている町内会もございます。また、それによって、防犯灯を別途徴収する町や倍に近い町内会費の値上げをされた町もあり、各地域でさまざまな対応をされています。そういった意味で町内会長さんの御苦労が目に見えてまいります。  本来であれば受益者負担として全世帯が負担すべきではないかと、これは社会インフラとして全世帯がやはり負担すべきじゃないかという観点から考えると、防犯・防災、安心・安全の観点から、一つの例を言いますと市民税の、これからの支出と捉えて、市の負担を考えてみるべきじゃないかなという。  その中で、データ的にちょっと試算はしてみたんですが、例えば、市民税の均等割の納税対象者で、納税者1人当たりの防犯灯の金額を試算しました。今府中市の納税者、これは、先ほど言いました均等割の納税者数ですね。これが1万9,283人、これで実際の電気代を割りますと、防犯灯のリース代もひっくるめて、年間で1人当たりが大体450円で、電気代だけですと252円。1カ月でいいますと大体37円とか20円台といった金額となります。そういった意味で、市の負担も少し方向性として考えてみてはどうかと思うんです。その点についてはどうでしょう。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 先ほど申しましたこととちょっと繰り返しになるかもわかりません。当然、町内会費に占める割合が多いということも、我々でもありましたし、今回のアンケートを通じても御意見をいただいておるところでございます。  そういった中、地域のコミュニティという、防犯という意識だったりですとか、そういったことを醸成をしていく必要もございますし、それについて市がどうやっていくのかということ、その手段だったりということもあります。それがお金の支援かもわかりませんし、仕組みの部分かもわかりません。そういったことを引き続きやっていきたいと思っておりますし、先ほど申しました支援という部分で、町内会によっていろいろな活動ですとか、敬老会であったり地域の祭りだったり、それぞれがいろいろやられていると思いますけれど、それも含めて一括的に、例えば、市から交付金を出して、その中で防犯灯にメインに使う、あるいは敬老会にメインに使う、防災の訓練にメインに使う、そういったことも含めた一括的なものが、ちょっと将来的な話になりますけれども、そういったことができないかは、これは輪い和いの中でも話をさせていただいております。そういったことを含めて、市の中でも検討を進めていきたいと考えております。それがすぐできるかはちょっと今申せませんけれども、先ほどのあり方も含めての中での検討と考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 令和元年の私の一般質問の中で、令和元年の定例会の冒頭ですね、これ市長が地域のステークホルダーとして重要な役割を担っている町内会長ということでお話をされたと思います。そういった意味で、町内会長さんの役割は非常に大きく、苦労はされている部分というのはわかっていただけると思います。  今の補助金の話についても、このときに防犯灯の話も出させていただきましたが、そのときに当時の総務部長の返答は、実際に町内会に役に立つ補助金をこれから考えていきますということで多分答弁いただいたと思うんですね。それからもう1年以上たっているんで、そういった意味ではちょっとこういうところで、全体でやはり苦しまれているところを頭に置いていただいて、時期的なものが見えるようにしていただきたいと思います。  これはあくまでも私、一議員の意見を要望でなく、まちを代表する町内会長であり、ひいては市民の切なる要望と捉えていただきたいと思います。本来はリース満了の12月までにそういった結論をいただきたいところなんですが、先ほどの答弁では、来期事業もひっくるめて考えたいということで私は捉えました。  来期進めていく地域共生モデル事業や住生活基本計画の策定も町内会長さんの御協力は非常に大事だと思うんで、ぜひ町内会長さんにしっかり説明をしていただいて、そういったところから支援も含めた形での検討をしていただけるようにぜひよろしくお願いいたします。 ○議長(棗田澄子君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) ほとんど総務部長と同じような答弁になるかもしれませんが、まず、防犯灯につきましては、本日の芝内議員、三藤議員から出ております。これについては課題意識を持っておりまして、町内会で今御負担いただいておる中で明るいまちづくりと安全、防犯というのをどのように考えていくのか、そういう中で行政と町内会の役割分担をどう考えていくのかというのは、中でも今議論をしておりまして、単に町内会費で足らんけえどうするというレベルではなくて、これから本当にまちづくりという観点の中でどうしていくのかといった視点が要るんだろうなと思っております。  それから、そういったこともいろいろと町内会とか地域で取り組みたいこと、お困りであること、千差万別あると思いますし、そういったことに対して全て行政にこういった補助金つくってくればっかりではなくて、今の出している補助金などを一回ちょっと集約して、地域のまさに発議の中でどこに重点的に、ことしはここへ使っていこう、来年はこっちへ使っていこうとか、そういった少し自由度の高い、我々勝手に一括交付金と言っておりますが、そういった辺りも今考えておりまして、果たしてそういったことを町内会の皆さん含めて御理解、御納得いただけるかどうか、そういった辺りの少し対話のようなこともやっていきたいと思っております。  そういったことを含めて、またお金の面ではそうですし、今度はコミュニティという意味合いでいくと、輪い和い座談会などでもだんだん世帯が減っていくようなところもございまして、今の単位がどうなのかとか、あるいは防災とか含めてもっと複数町内会で連携できるようなやり方もあるのかと、そういった町内会とか自治組織のあり方というか、今後どうしたらいいのかということと、防犯灯なども含めました経費の支援、そういったことを少し総合的に考えていきたいと思っております。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 副市長の言われるのもわかるので、町内会の役割とあと行政の役割、こういったところをしっかり議論していただいて、町内会にも町を運営していく役割がありますんで、そういったところもひっくるめて、いろいろ御意見を聞いていただいて進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは次に、ICT化による費用対効果についてお聞きします。  ICT化による費用対効果について、令和元年よりICT都市ふちゅうの実現を目指し、庁内のICT化や高速情報通信基盤整備など、ICT化に向けた基盤整備が開始されました。令和2年度、令和3年度もデジタルトランスフォーメーションを見据えたICT化に取り組もうとされています。  そのような中で、システム化に伴う効果は定型的な業務作業や物流などのスピードを要するもの、このスピードを要求する提携作業は費用対効果が非常に見えやすく、改善効果を発揮します。庁内のICT化は、RPAによる入力作業の省略化やAIによる対応支援、議事録の作成支援など、行政事務や窓口業務の工数削減や業務支援など費用対効果が出やすいものもあると思います。そういった中で、AIやRPAによる現在の導入効果はどのようになっているか。また、工数としてどの程度の削減効果があったのかお聞きします。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) AIあるいはRPA、まさにICT化を進めることで導入をしてまいっております。その中で、令和元年度、始めた年でございますけれども、そのときの内容については、以前議会でも幾らか御紹介をさせていただきましたが、改めて申しますと、RPAの業務としまして、固定資産税の入力、財務システムの支払い、財務システムでの歳入の調定、介護保険の還付入力、児童手当の現況届の入力、介護保険の要介護認定申請書の入力といった六つの業務で始めております。最初ですので、RPAとはというとこからちょっと入りましたので、そういった手間ですとか、時間がかかったと思いますけれども、最終的にその業務自体が例年と比べてはかなりの時間数、そこにかかった時間は減っておりまして、率にして、固定資産税でいいますと約69%時間減ということになっています。その他の業務につきましても24%から40%程度、時間につきましては減が見込まれたところでございます。  令和2年度につきましては、児童手当の現況、ほかの業務も引き続きやっておりますが、児童手当の現況届の入力につきまして、繁忙期の7月に本格的な稼働を行いました。通常40時間ほどかかっておりましたものが二十数時間で済んだということで、6割程度で終わっております。その他、税の入力ですとか財務システムにつきましても随時実施しております。大体100時間程度の削減効果があったと考えております。これ以外の新たな業務につきましての展開は近隣市町の導入事例、また効果の大きなものを参考に随時やっていきたいと考えております。  この効果としまして、先ほど申しました直接的な時間、業務時間の削減もございますし、入力の際のミス、あるいは漏れといったこと、そして業務フローの見直しということにもなりますので、働き方改革にもつながっていくと考えております。  あわせて、AIとして、会議録のいわゆるテープ起こしですね、今までやっておりました、それをAIによって、録音したものを文字にしてもらうという業務につきまして、これは導入から半年、昨年9月からしておりますが、延べ300時間分のものをしております。これを作成、テープ起こしで聞きますと約倍の600時間程度かかる業務がほぼ、そのままゼロにはなったとは申しません。まだまだこれ自体の精度がまだ足らない部分がございますので、ちょっとまだ併用はございますが、これが本格的に進んで、より多くのデータが入ってまいりますとそれなりの削減効果が出てまいると考えております。  このように、削減、まだまだ表立って何時間とかというものがまだ見えているものはちょっと少ないんですけれども、当然こういった業務が明らかに減ってくることに対して、じゃあ単純に、例えば、時間外が減ったというものではなく、その分、ほかのサービス、企画ですとか、考えるべきことにつなげることになりますし、まだその別の効果といいますか、サービスとしましても、例えば、窓口のキャッシュレスの導入ですとか、これから入れようとしています窓口システムですとか、そういったことも当然、今まで人手がかかっていた部分が減ってくるということもありますので、そういった効果は今後出てくるものと考えております。  まだまだ始まったばかりということで、なかなか数字は見えておりませんが、間違いなく今までよりも減ってくると考えておるところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 思ったような削減効果は、何か出ているような感じはしますが、一つ御紹介するのが、総務省が作成されている実証実験、ホームページに載っていたんですが、これPRAの導入効果ということで、愛知県一宮市でRPA導入前が年間1,048時間かかっていた個人住民税と事業所税の入力業務が導入後が505時間、要は半分に減ったことと、茨城県つくば市においては、年間の削減時間が981時間、削減率としては82.4%といった事例も出てきています。そういった意味ではかなりの効果が出ることは、我々も期待しています。  そういった中で、人員計画のとこなんですが、尾道市で、1月31日の新聞の中で、ICTや非正規活用で職員50人の削減計画を2020年から2024年度の定員適正化計画をまとめられました。当市も平成29年に人口規模や業務量に応じた適正な定員管理を行うとして、平成29年度から平成32年度、令和2年度ですね、の府中市定員管理計画が策定されています。これ以降、こういった、当然ICT化を進めていく中で定員管理というのは非常に必要だと思うんですが、今後この計画についてはつくられるんでしょうか。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 府中市定員管理計画につきましては、今御紹介いただきましたように、財政健全化の必要性といったことから、コスト削減を主眼に行い、この間、実際に職員数削減を行ってきたところでございます。  しかし、府中市行政経営プランも策定し、そこでは単なるコスト削減ですとか、人員削減とかいった視点ではなくて、事務事業の見直し、あるいは業務プロセスの見直しで、当然ICTの積極的な活用と、当然また将来を見据えた社会インフラの最適化、自主財源の積極的な確保、当然これはあるんですけれど、そういったことを行い、その行政サービスのあり方を見直しながら中長期的に定員の適正化を図ると。適正化という言葉は入れておりますけれども、そういったことにしております。  したがいまして、今までの単純なコストカットで毎年何人減らすですとか、何年度には定員何人にするとかといったものではございません。そういったことを策定する予定は今ございませんが、当然、多ければいいというものでもないですし、少なければいいというものでもない。そのときの情勢、今であればコロナですとか、災害とか、いろんな状況がある中でどういう形がいいのか。一方で今おっしゃられた、やっぱりICTによっては、当然機械に頼っていくのが当然あろうと思います。また、全て行政ですべきか、アウトソーシングですとか、委託といったのは当然考えられますので、そういったことを含めた府中市行政、市役所としての水準をある程度見ながら進めてまいりたいと考えておりますので、明らかな定員の管理という計画をつくることは、今考えておりません。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) この定員管理については、尾道市も決して人員削減をする、人をやめさすという意味での人員削減をやられているわけじゃなしに、将来的な人手不足ですね、採用不足の部分を補うところもありますし、当然新しい事業等、あと市民サービスの部分での人員の調整で、こういった形で減していくということをされています。していくというよりかそういう数字を出されています。そういった意味では、今後、採用の問題、あと先ほど、何回も言いますようにICT化での、要は業務効率を上げていくことを考えると、やはりICT化事業と定員管理というのは、やはり対で掲げていくべきではないかなと思いますので、そこはいま一度ちょっと考えていただければと思います。
     今後スタートする総合窓口システムなど、庁内のICT化が進むと思いますが、投資する上での成果指標は今KPIやKGI、OKRといった、そういった成果手法が出ていますが、こういったところのICT化による最終目標や家庭での達成度を各ICT化事業における成果指標を立ててはどうかと思うんですが、立てられているんだとは思うんですが、そこのところを一度お聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) ICT活用、市民生活分野、あるいは産業分野、行政ももちろんですけれども、そういったことで活用して、市民、企業の皆様の満足度をより高め、実感していただくことで、DXという、言葉で進めていこうとしておりますが、今おっしゃった指標という面でいいますと、今お示ししているものはないんですが、多分、各年度で実施しております、先ほどのRPAですとか、数字を多少申しましたが、そういった個別事業について事業ごとのKPIというものは設定が必要であろうと思っておりますし、その進捗状況を随時確認していくことになろうかと思います。  また、現在、第2期の総合戦略を策定をしておりますけれども、その中でもDXを進める重点事業につきましては、総合的な目標といったこと、KPIになろうかと思うんですが、そういったものを当然設けていくようになろうと思います。  さらに、DXの戦略的な推進という言い方をしておりますが、その中で、今後3年間、そのがちがちの計画ではありませんが、そういった中期計画的なものをつくる中で、先ほど言われました、OKRですとかKGIといった指標、そういった手法を用いた総合的な評価といったものを入れた進め方が必要であるし、していきたいと思っております。 ○議長(棗田澄子君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 特にOKRについては、トップから作業者までの目標が一貫してできるような形の指標づくりができると見ています。こういったところをしっかり使って、立てていただきたいと思います。  最後に、ぜひ成果指標を設けて、この成果指標を基にPDCAを円滑に回していただいて、目標達成に向けて進めていただき、できれば市民に費用対効果を実績としてしっかりアピール、要は市としてこういった目標であって、こういうもので達成していることをしっかりアピールしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で私の質問は終わらせていただきます。             〔5番議員 広瀬和彦君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) これをもって、創生会の広瀬和彦君の質問を終結いたします。  10分間休憩をいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後3時38分 休憩                午後3時49分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  創生会の福田勉君の登壇を求めます。  福田勉君。              〔3番議員 福田勉君 登壇〕 ○3番議員(福田勉君) 本日、最後の質問者になりました。光栄に思っております。議長のお許しをいただきましたので、議席番号3番、福田勉でございます。  一般質問に入らせていただきます。通告に従いながら一問一答方式で質問させていただきます。  本日、私は2点通告しております。まず1点目は、都市計画税について。2点目は、防災・減災についてです。  さて、ことしは第5次府中市総合計画しあわせ府中2030プランのいよいよスタートです。将来にわたって持続可能な地域を目指し、府中で住み、公平で幸せを感じ、誇りが持てる府中市にしていかなくてはなりません。  令和3年度、市税推移を見ますとほとんどがマイナスになっています。これも新型コロナウイルスの影響もあると思います。特に目立つのが法人税でございます。法人税がかなりマイナスになっております。コロナ感染が一日でも早い収束を願うばかりです。貴重な経営資源を適正に配分して、財政の健全化に努めていただきたいと思います。  それでは、質問に入りますが、都市計画税と公共下水道についてお聞かせいただきたいと思います。  まず、都市計画税について。以前にも質問があったと思いますが、都市計画税について、都市計画区域のうち市街化区域内の土地と家屋を対象に課税しているもので、街路や公園、下水道などの都市計画関連事業に充てられているとお聞きしていますが、さて、現在どのようなことに充てられているのか。また、今後どのようなものに充てられるのかお聞かせいただきたいと思います。  これより質問席にて、一問一答方式でお伺いします。            〔3番議員 福田勉君 質問席に移動〕 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) 都市計画税の使途、使える事業、充てられる事業でございますが、基本的に都市計画法に基づいて行われる都市計画事業に要する費用に充当されると、認められるものでございます。  先ほど議員おっしゃっていただきました、府中市では主に当該年度に実施した下水道事業、街路事業などの都市計画関連事業の一般財源部分、また、過去にその事業を実施する際に借り入れた起債の元利償還金に充当しております。今後も同様の考えでございまして、現在実施中の事業で申しますと、目崎出口線道路街路事業が該当いたします。  ただ、都市計画税につきましては、先ほど申しました法に基づくということでございますが、あくまで制度としてそういう決まりはございますが、当然、その緊急性ですとか必要性といった、そういう事業に応じて優先順位を決めて、それも含めた、都市計画税も一般財源ですので、そういったものを充てた事業をしておるというところが実情でございます。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 下水道以外につきましては、目崎出口線道路の工事ということでお聞きしましたが、ほとんどが公共下水道事業と公債費等償還に使われているという理解でいいんですかね。 ○議長(棗田澄子君) 豊田総務部長。 ○総務部長(豊田弘治君) おっしゃるとおりでございます。その年度の事業の一般財源と起債の償還、いわゆる公債費でございます。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) わかりました。となると、下水道事業について、次に移らせていただきますが、下水道区域の縮小に伴う整備手法と制度の変更についてですが、府中市の汚水処理施設整備の現状、毎年、汚水処理人口普及率は増加しているものの、平成30年度末における全国平均及び広島県における汚水処理人口普及率は、全国91.4%、広島県で88.4%、府中市は65.5%と低い水準であると思います。平成30年度の整備状況が、上下処理整備率約93%、府中処理区の整備率約30%、多くの未整備地区を残している状況です。令和2年に府中市汚水処理施設整備構想を策定されています。こう書かれています。生活環境の改善や公共用水池の水質保全など重要な役割を担っています。汚水処理施設の効率的な整備手法や対象区域をまとめられていますが、そこで、公共下水道と合併処理浄化槽の二つの整備手法について、どういったことでされたのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) それでは、汚水処理施設整備構想についてお答えをいたします。  市では、公共下水道事業と合併処理浄化槽の整備によりまして、生活排水による公共用水域の水質汚濁を防止し、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図っております。  府中市の下水道事業は、先ほど言われたようにまだまだ整備率が低く、引き続き建設事業を推進する必要がございます。ただ、下水道事業には、多額の費用と時間を要するのも現実でございます。  また、合併処理浄化槽につきましては、適切な維持管理を行えば下水道処理と同じ水準の汚水処理が可能な施設でございます。  この汚水処理施設整備構想では、下水道事業による集合処理と合併処理浄化槽による個別処理それぞれの特性を踏まえ、経済性、事業適合性について改めて評価を行い、下水道で整備する区域と合併処理浄化槽で整備する区域を効果的に組み合わせることで、それぞれの事業を加速化させ、早期に府中市全体での汚水処理施設の完成を目指すために見直しを行いました。その手法がこの二つでございます。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 二つの手法をもってやることで加速させ、早い段階で汚水処理整備構想ができるということですね。  それで、公共下水道と合併浄化槽と二つがありますが、この助成について、先日見ましたが、「広報ふちゅう」令和2年9月1日号に載っていましたが、汚水処理施設の早期整備に向けて合併処理浄化槽の補助金制度を拡充しますとありました。これはすごくいい制度だなと思いますが、例えば、10人槽であれば現在の制度で54万8,000円に、制度特例補助金を、拡充した補助金を、58万4,000円を加算して助成されるというように見たんですけれども、今の合併処理槽をされる工賃についてはこういうことですかね。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 汚水処理構想の見直しによりまして、もともと下水道計画区域であったところから浄化槽整備区域に変更した地域に対しまして、整備手法の変更に伴う負担が住民の方にふえないよう、直接の都市計画税充当ではございませんが、一般財源により特例補助を令和2年度から創設することで、下水道事業区域と浄化槽整備区域との差が生じることのない制度として、汚水処理人口普及率の向上を目指してまいります。期間としましては、令和2年度から令和8年度までとしております。  補助額につきましては、10人槽は、先ほど議員言われたとおりでございまして、5人槽であれば基本が33万2,000円に対しまして特例補助38万3,000円を加算いたします。7人槽であれば、現行41万4,000円に特例補助として45万9,000円の加算をいたします。  また、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ転換される場合につきましては、単独槽撤去費、宅内配管工事費につきましても一部助成を行うこととしております。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) すばらしい制度でございますが、実は、私のところは変更した区域になりまして、非常に私自身は喜んでおりますが、これはその変更した地域だけでしょうか。公共下水道区域と公共下水道全体区域と変更した区域と3パターンありますが、これからまだまだされる地域、今の二つの地域はこういった助成はございません。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 今回の特例措置といいますのは、もともと下水道区域で計画していたエリアを合併浄化槽に変更した区域のみのものです。土地計画区域外、その他もともと下水道計画がなかった地区については上乗せは行いません。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) わかりました。下水道から浄化槽整備に変更した区域内、例えば、今の変更された地域で既に合併処理浄化槽を設置されているところについては、この制度は関係ないようには思いますが、ほかの何か支援制度とかはありませんか。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 下水道区域から浄化槽区域に変更した区域に限らず、既に合併処理浄化槽を設置済みの方に対する支援制度につきましては、現在のところございません。助成制度は汚水処理人口普及率の向上を目指すために、くみ取り、もしくは単独槽からの転換というのを促進するための事業と考えていただければと思います。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 理解いたしました。そうはいっても公平性を考えていくと何か支援策があればなと思います。  それでは、汚水処理施設の完成予定はいつ頃になっておりますか、お聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 本市の下水道事業は、まだまだ整備率が低く、引き続き建設事業を推進する必要がございます。下水道事業には、多額の費用と時間を要するのも現実でございます。残事業費などについて精査をした結果、見直し前の全体計画区域内で約270億円、事業費ベースでは、完成までに200年以上必要と見込まれるために、令和元年度の汚水処理構想の見直しによりまして、先ほどの二つの手法により、汚水処理人口普及率を30年間で100%とする目標としております。目標年次としましては、令和31年となります。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 200年の計画が30年とみますと非常に早くなったのではなかろうかなと思いますが、30年で100%の目標を立てられ、ちょっとそうはいっても長過ぎるかなと。  府中市の公共下水道事業は、確か昭和63年頃から重点的に管路の整備を始められたように思います。令和30年から令和31年頃にはこの昭和63年から始めた管路の更新が必要になるのではなかろうかと思いますが、その完成時期が同じ時期になるのかなと思います。もう少し加速させてはいかがなものかなと思いますが、間違っていますかね。そこをちょっとお聞かせいただきたいのと、もっと加速できないのかなというところがありますが、何かあればお聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 管路・施設の更新につきましては、大変重要なことと考えております。本格的な更新時期につきましては、令和40年頃からと今見込んでおります。令和31年度までと目標を掲げている理由につきましては、この更新時期の前までに汚水処理施設整備を終えておくことが重要であると考えたためでございます。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 令和31年に完成して、管路の補修工事、更新工事は9年先の令和40年度から始まるということで理解しましたが、そうはいっても加速させて早くやっていただきたいと思います。  それで、計画の期間が非常に長い、今までは200年かかると言っておられましたが、こういった市民の方はこのことについては理解されているんでしょうか。何か意見とかありますか。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 汚水処理施設整備構想の策定に伴いまして、昨年の1月下旬から市内5会場において住民説明会を開催しております。また、パブリックコメントも実施させていただいております。パブリックコメントにつきましての意見は特にございませんでした。住民説明会におきまして、本構想の策定について、絶対的な反対意見はございませんでした。  説明会での主な意見としましては、下水道計画から合併処理浄化槽への整備手法が変更となる区域では、都市計画区域内なのになぜ自分たちのところへ下水道は整備されないのか。それと、単独槽から合併浄化槽への切かえは強制なのか。設置に必要な費用は幾ら負担してくれるのかなどの意見がございました。これから下水道を整備する地域におきましては、いつ頃からの整備となるのか、計画区域の整備スケジュールを教えてほしい。既に下水道が整備されている区域からは、下水道接続に必要な工事費用を準備することが難しい、若い人たちが帰ってこないのに接続しても意味がないなどの意見がございました。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 市民の方の反対はなかったということでお聞きしました。いろいろな市民の皆さん方の声があるとは思います。下水道事業計画区域の方が、既に合併処理浄化槽を設置されている方は、わざわざ今の公共下水につなぎたくないとか、それぞれの話があると思います。下水道区域をこれから30年間待つ方のところの思いとか、いろいろなことがあると思います。そういった中で、市民の方は汚水処理施設整備構想の趣旨とか構想の背景とかわかっていらっしゃって、そういうことを待っていらっしゃるので、そこらも公平的に考えていただき、中期的な目標を立てていただいて、検討していただければよろしいかなと思いますが、そういった検討をなさるような予定はありますか。中期的な。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 30年間の計画ということで、中期的な検討も一応予定しております。広島県において、汚水適正処理構想を定められております。この計画が目標年次が令和8年でございます。これら県内全域の市町の状況を取りまとめた計画となります。当然府中市におきましても、この令和8年度時点の数値を取りまとめて、県へ報告する必要がございます。令和8年を中期の目標年次として検証していくように考えております。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) ぜひ検討を、令和8年よろしくお願いしたいと思います。  それでは、下水道整備の現在の進捗状況ですね、まだまだ遅れておりますが、進捗状況をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 進捗状況について、現時点で何%伸びたというのはつかんでおりませんけれど、この構想を見直して、事業費ベースで紹介させていただきますと、構想策定時の事業費ベースでは、年間約1億円でございました。令和2年度におきましては、その事業費を約3.8億円まで増額としております。そうしたことにより整備の加速化を図っております。  事業につきましては、構想に掲げる30年間での目標を目指し、人口集中地域、事業効果の高いエリアから早期整備に向けて集中的に事業を実施しているところでございます。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 3.8倍、1億から3億8,000万円ですか、上げて、加速させるということでわかりました。  先ほどの最初の質問にありましたように、都市計画税で、今の公共下水に充てられていることで、皆さんの公平さも考えていただきたいことで、それと同時に管路の更新と重ならないように、先ほど10年ぐらいの誤差があるので大丈夫かなとは思いますが、府中市も本格的な人口減少がやってまいりました。人口減少社会が来ています。都市機能やまちづくりのあり方に大きく影響を及ぼすものであり、将来にわたり府中市が持続可能なまちとして生き残るためには、以前からの手法ばかりの考え方を適用しない時代であると認識する必要があると思います。このような中で、都市計画法で定められた都市計画区域の見直しが十分にされていないというような疑問を抱いているところもございます。都市計画区域にお住まいの方から都市計画税をいただいていますが、この都市計画税は、法律上都市計画事業に充当するものとされており、都市計画区域内において、都市計画事業を実施すること、都市計画税を公平に還元していく仕組みとなっています。しかし、私が聞いた中では公平に還元されていないということも時々お聞きします。  そこで、きょうも御答弁いただいたように、しっかりとそれを還元していただいているところ、また、還元されていないところを先ほどの人口減少も踏まえ、ぜひとも時代の事情に合った都市計画区域としていただきたいと思います。例えば、都市計画事業を十分に行われていない、または行う予定がない地域については、さまざまな支援策を打っていただきたいと思うところでございます。  その中にも持続可能な開発目標、ここに今回の府中市の第5次府中市総合計画しあわせ府中2030プランにも策定されていますが、その中に持続可能な開発目標SDGsに向けた取り組みの加速、だれ一人取り残さないという17項目の目標も掲げておられます。公平感を大切にしていただきながら、この計画をぜひよろしくお願いしたいと思います。  都市計画税と公共下水道事業についての質問はこれで終わらせていただき、次に防災減災についてお伺いしたいと思います。  先ほども、何回も言うようですが、第5次府中市総合計画しあわせ府中2030プランの安全・安心が持続するまちの中にありますが、みずからの身はみずから確実に守るという市民をふやすため、地域防災リーダーを中心として地域防災力の強化、避難意識の強化を図る、また、災害時に市内の情報を市役所が迅速に把握し、適切な判断ができるよう情報処理設備の整備や職員の能力を向上して対策本部の強化を図ると書いてございます。  以前から各地域で強制排水用固定式ポンプの設置要望もしていますが、いまだに設置はされておりません。そこで、現在は可搬式ポンプを購入され、それを災害のときに使うとお聞きしております。まだまだ固定式ポンプの要望は続いていますけれども、そうはいってもたちまちこの可搬式ポンプで間に合うように、皆さんの安全の確保に使うために、これからちょっと質問させていただきますが、可搬式ポンプの災害時の対応につきまして、可搬式ポンプを持っている課と関係機関、また、可搬式ポンプはどこに保管しているのかをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 可搬式ポンプの導入の経緯を少し御紹介いたします。平成30年7月豪雨により浸水被害が発生した地区のうち、目崎、土生、栗柄、中須では、芦田川の水位上昇によりまして、内水排水ができなくなったことによる浸水が発生しております。  可搬式ポンプの導入につきましては、強制排水が必要となる状況や河川や気象条件などによりさまざまな状況が想定される中、機動性のある小型エンジンポンプを14台導入し、必要に応じ設置場所、台数を臨機に運用することで浸水被害の軽減を目指し、導入いたしました。能力としましては、毎分3.3トンの排水能力がございまして、1台で可搬式の消防ポンプの3倍ぐらいの能力を有しております。通常の管理、保管は上水下水道課で行っております。関係機関につきましては、災害時には、府中市災害対策本部、土木住宅班などと連携した運用を行うように考えております。  それから、保管場所につきましては、このポンプ1台が200キロはございます。それから、給水管、吐出管も含め広い保管スペースが必要であることと、現場への運搬のための積み込みや車両の出入りが容易であることなどが必要なため、現在は高木ポンプ場へ保管をしております。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。
    ○3番議員(福田勉君) 14台全部高木のポンプ場にあるということでよろしいんですね。  それでは、災害時に可搬式ポンプを使用する際に、だれがどの時点で判断して指示を出して、だれが設置するようになっているのかお聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) それでは、現状についてお答えいたします。  大雨等によりまして、芦田川の水位上昇が想定されるときには、国土交通省の福山河川国道事務所から芦田川に設置されている各排水樋門を閉じる準備をするようにと市役所土木課、排水樋門の操作員へ連絡が入ってまいります。この時点で可搬式ポンプについて、上水下水道課から配備の指示を行います。ポンプの配備につきましては、現在市の建設業者、それから、管工事組合の協力を得て配備するように整えております。  課題としましては、近年の降雨の状況によりまして、河川の水位上昇の傾向が変化をしており、八田原ダムの放流状況や河川の水位情報、気象に関する情報の収集を行いながら、配備についての判断が必要な場合があります。災害警戒本部、それから災害対策本部との連携を強化することで、緊急速報ができる体制、例えば、職員による直営班の設置など、指揮命令系統の確立や要員確保について、訓練等を通じて最善の体制を確立していきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) お聞きしますと14台のポンプが1箇所にある。今の指示については、確かなルートでいいと思いますが、今のちょっと前に戻って、14台のポンプをいろんな建設業者とか管工事業者、一斉にそこに行くわけですよね。となるとあの狭いところでしっかりしたスピーディーな積み込み作業とかができるのかどうかちょっと不安なところもございますが、例えば、今は1箇所にございます。いろんな地域に振り分けてそのポンプを置いとくというような考え方とかは検討はされていませんか。それとも今後そういったところを見据えて、今はたちまち高木に置いておるとか、ちょっとそういったところを検討されているかお聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) このポンプを1箇所に保管していることにつきましては、利点も課題もあると思っております。御指摘のように、いろんな場所へ配備することによりまして、迅速な対応が可能となることは考えております。設置、運用につきましては、分散配備も引き続き検討してまいりたいと考えております。  一例ではございますが、岡山市においてこれと同様のポンプを町内会へ貸与されている事例もございます。  芦田川の排水樋門付近へ常設も含めながら、迅速かつ効果的な運用ができるよう、地域の皆様の御意見をいただきながら研究してまいりたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) ということは、例えば今後検討されて、今、芦田川より北側に14台、1箇所に保管されていますけれども、もし災害で寸断されて、芦田川を渡れない、土生とか用土、栗柄地区においては、南側にだれか、保管するところが、場所があればそこにも保管できるという解釈でよろしいんでしょうか。これは今後の検討でしょうけれども。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 右岸側へ配備することも可能と考えておりますが、今現在、具体なプランは持っておりませんので、今後協議を進めていきたいと考えます。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) ぜひ検討していただいて、迅速なポンプの配置ができるようにお願いしたいと思います。  次に、可搬式ポンプについての使用マニュアルがあるのかどうか、今の可搬式ポンプを設置される管理者、整備をされる方などのマニュアルづくりをされているのかお聞きかせいただきたいと思います。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) マニュアルにつきましては、このポンプを導入いたしました令和元年の8月にあわせて可搬式ポンプ運用マニュアルを作成しております。このマニュアルに基づきまして、令和2年5月には、協力業者や市役所職員による合同訓練も実施しております。訓練につきましては、今後も継続して実施していくように考えております。マニュアルにつきましては、訓練等により明らかとなった状況、実際の作業環境や現地の状況等も含め、今後適宜見直しを行ってまいりたいと考えます。  それから、点検でございますが、高木ポンプ場に全14台を通常保管しております。このポンプ場を管理していただいている会社で整備点検表に基づき定期点検は実施をしていただいております。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) しっかりとしたマニュアルがあり、点検などは今の高木ポンプ場の指定管理者の方がされていることで安心はいたしました。  がしかし、こういったマニュアル、先ほどの南側とかいろんなところに配備した場合は、そういった地域の方々がやはり共有したマニュアルを勉強して、点検もしてというようなところもやはり絡んできますよね。そこらもやはり協力業者と話をしながら検討していただいて、進めていただきたいと思います。  それで、ここまでしっかりしたマニュアルづくりをされて、会社が点検などをしていただいているので、ぜひこれを、PDCAサイクルを活用して、しっかりとした継続をしていただきたいと思います。  続きまして、いろんなところで内水排水をするということがないのが、災害がないのがいいんですけれども、排水作業をする際にどうしても道路の支障、通行止めとかホースが渡るわけで、どういった形を、以前、何かパイプを渡っていくとかという話もお聞きしたんですけれども、どういった形にされるのか。私個人的には通行止めがいいのかなとは思いますが、どういった形に考えておられるのか聞かせてください。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 排水の際は、芦田川の土手を排水ホースが横切りますので、原則通行止めとして、対応するように考えております。  また、通行止めによりまして、緊急車両等も通行の確保が必要となってまいります。こういう場合には、通行時に排水ホースを中に通して上を車両が通過できるよう、ホースブリッジも2セット準備しております。緊急車両の円滑な通行にも配慮した排水対策を進めていきたいと考えております。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) そうですね、緊急車両も通る可能性がございますので、ぜひそういったところは確保していただいて、普通の車は通行止めをしていただくように、2次災害の起こらないように対策を取っていただいて、作業していただきたいなと思います。あくまでもこういう災害がないことを祈るばかりではございますが。  最後になりますが、一番重要な部分でございます。排水作業をするときに、人の安全がまず第一番なんですけれども、そういった指示をどういった時点で出すのかといったマニュアルづくりもされているとは思いますが、非常に難しいところでございます。人の命が一番大事なので、そういった作業のときの指示も、危ないからやめようとかいったことなどをお聞かせください。 ○議長(棗田澄子君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) マニュアルへは安全確保についても明記をしております。具体的には、警戒レベル4の段階でございましたら、作業員は身の安全を確保しつつ作業を継続する。警戒レベルが5になりましたら避難をすること、作業中も警戒レベルを確認しながら、レベル5が出そうな状況では避難準備を行うことなどを基本事項として定めております。  ポンプの運用につきましては、災害時の厳しい状況下での作業となりますので、常に状況を把握しながら、避難を意識した運用となるよう、訓練を通じて繰り返し徹底をしていきたいと考えます。 ○議長(棗田澄子君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) どう言うんですかね、芦田川があって内水を排水する、芦田川のほうが高くなるといったときには非常に危険な、そのときには逃げないといけないと。よくよく考えるとそこになるまでの段階をやはり考えるべきかなと。今までも申したように、芦田川のしゅんせつが今随時行われておりますが、早く堆積を取っていただいて、低くしていただいて、芦田川の増水がない、多くならないようなことをまずやっていただくのが先決かなと。芦田川がオーバフローしそうなんでもうこれはやめようよって、逃げた場合には、ここの人はほったらかしで逃げるような形になるんで、そういったことのないように、増水しないような形にしゅんせつを切にお願いしときます。  先ほども申しましたが、芦田川が増水し、排水作業ができないことのないように、以前も一般質問でしたように、よろしく再度お願いしたいと思います。  先ほどから何回も言いますが、しあわせ府中2030プランにもございます、安全・安心が持続するまち、河川改修や土砂災害対策を計画的に推移し、自然災害に対する備えを進める、豪雨による浸水被害をあらゆる角度から検証し、効果的な対策を講じると書いてございます。ぜひ今まで申したことを検討していただき、安全・安心が持続するまちをお願いし、私の質問を終わります。              〔3番議員 福田勉君 降壇〕 ○議長(棗田澄子君) これをもって、創生会の福田勉君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(棗田澄子君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて延会することに決しました。  次回は、明3月5日午前10時から本会議を開きます。  ただいま御出席の諸君には、別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。  本日はこれにて、延会いたします。                午後4時36分 延会...