府中市議会 2020-09-02
令和 2年第5回定例会( 9月 2日)
令和 2年第5回定例会( 9月 2日)
令和2年第5回
府中市議会定例会会議録
令和2年9月2日午前10時0分、
府中市議会定例会を
本市議事堂において開会した。
1 出席議員
1番 棗田澄子 2番 芝内則明
3番 福田 勉 4番 森川 稔
5番 広瀬和彦 6番 安友正章
7番 岡田隆行 8番 楢﨑征途
9番 土井基司 10番 水田 豊
11番 加納孝彦 12番 山口康治
13番 本谷宏行 14番 三藤 毅
15番 加島広宣 16番
大本千香子
17番 田邉 稔 18番 橘髙尚裕
19番 加藤吉秀 20番 丸山茂美
1 欠席議員
なし
1 説明のため出席した者
市長 小野申人 副市長 村上明雄
教育長 平谷昭彦
危機管理監 藤原眞琴
総務部長 豊田弘治
地域振興担当部長 後藤 勝
広島県条例により、市町が処理することとされている
火薬類取締法等に関する事務について、その様式を定める広島県規則が廃止されることにより、規約の一部を変更するもので、施行期日は11月1日でございます。
次に6ページ、議案第72号、府中市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正について、市議会の議決を求めるものです。
8ページの提案理由を御覧ください。
印鑑登録証明書等について、
個人番号カードを利用してコンビニエンスストアで交付を受けることができるよう、所要の整備を行うもので、施行期日は10月15日でございます。
続いて9ページ、議案第73号、府中市職員の
特殊勤務手当に関する条例の一部改正について、市議会の議決を求めるものです。
11ページの提案理由を御覧ください。
新型コロナウイルス感染症による防疫作業に従事する職員に対して、国・県に準じて
特殊勤務手当を支給するため、条例を改正するもので、施行期日は公布の日、適用は8月1日からとしております。
次に12ページ、議案第74号、府中市
老人集会所設置及び管理条例の一部改正について、市議会の議決を求めるものです。
14ページの提案理由を御覧ください。
府中市
集会施設個別施設計画に基づき、地域の拠点を三郎丸町
老人集会所から他の施設に移転することに伴い、条例を改正するもので、施行期日は、公布の日としております。
続いて15ページ、議案第75号、府中市
農林業集会所設置及び管理条例の一部改正について、市議会の議決を求めるものです。
17ページの提案理由を御覧ください。
府中市
集会施設個別施設計画に基づき、
井永生活改善センターを
井永町内会に譲渡することに伴い、条例を改正するもので、施行期日は公布の日としております。
続いて18ページ、議案第76号、府中市
消防団条例の一部改正について、市議会の議決を求めるものです。
20ページの提案理由を御覧ください。
少子高齢化が進む中、地域防災の中核を担う消防団の活動維持、地域の安心安全を確保することを目的として、消防団員の60歳定年制度を廃止するもので、施行期日は10月1日でございます。
続いて、決算認定についてでございます。
一般会計及び各
特別会計の決算は、
地方自治法の規定により、監査委員の意見をつけて、市議会の認定に付すものでございます。
まず、議案第77号、令和元
年度府中市
一般会計歳入歳出決算認定について、決算資料を用いて説明をいたします。
3ページを配信いたします。
令和元年度の決算は、歳入総額219億2,847万6,000円、前年度比9億2,825万7,000円の増、歳出総額は205億3,160万円、前年度比10億223万円の増となりました。
なお、これ以降、金額は千円単位での説明とさせていただきます。
歳入の主な増減要因ですが、地方税は
法人市民税等の減少により、1億1,000万円減少したものの、
普通交付税が1億8,400万円、
国庫支出金が
学校冷房設備対応事業等により3億7,200万円、また地方債が2億円、それぞれ増加しております。
歳出につきましては、
農林水産業費が
水路改良工事の終了などで減少、また逆に民生費が
私立保育所整備に対する補助事業、土木費が急
傾斜地崩壊対策事業など、教育費が
学校空調機整備事業などにより、それぞれ増加をしております。
歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を除いた実質収支は8億883万8,000円で、約1億円ふえましたが、さらにそこから前年度実質収支あるいは
財政調整基金取り崩し額を差し引いた実質単年度収支は、6億9,140万円の赤字となっております。
続いて、4ページをお開きください。決算額の推移のグラフでございます。
歳入につきまして、依存財源は、国・県支出金や地方債の増により、自主財源も繰越金の増により、それぞれ増加をしております。
歳出では、
事務的経費は職員数の増、公債費の増加等により、また
投資的経費は、先ほどから申しております
学校空調機の整備、また
国府公民館新築事業などにより、それぞれ増加をしております。
続いて、5ページ、歳出の
性質別分類でございます。
主な内容としまして、扶助費は
障害児通所給付費の増加など、人件費は、職員数の増加、公債費は
府中市民病院改築事業の償還開始など、
普通建設事業は、
学校空調設備など、また補助費等につきましては、府中市
病院機構運営費特別交付金などの増により、それぞれ増加をしております。
続いて6ページから7ページ地方債の説明を申し上げます。
6ページ、
地方債発行額と償還額の推移でございます。令和元年度では、
地方債発行額は前年度比約2億円増加し、19億4,000万円となり、
臨時財政対策債を除いた発行額は、14億1,800万円となっております。
元利償還額も増加し25億4,660万2,000円となっております。
7ページにつきまして、普通会計の
地方債残高の推移を示しております。
普通会計の
地方債残高は減少し約232億4,800万円となっております。
なお、
合併特例債や
過疎対策事業債など、
交付税措置をされる有利な起債を活用したことで、実質の市負担分は年々減少をしておるところでございます。
続いて、8ページから9ページにかけ、決算の主要な指標を載せております。
そのうち、
経常収支比率でございますが97.7%となっております。市税等の減少による
歳入経常一般財源が減少したこと、また、国に先駆けて実施した保育料の無償化などにより、
歳出経常一般財源がおよそ1億8,700万円増加したことで、結果、前年度と比べて1.7ポイントの悪化となっており、また
財政調整基金残高は27億2,691万5,000円となっております。
議案第77号については以上でございます。
続いて、議案第78号、令和元
年度府中市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
決算書2ページを配信いたしました。
歳入決算額は、40億3,846万3,000円、
歳出決算額40億3,080万9,000円、
歳入歳出差引額、
実質収支額は、765万4,000円となっております。
今、2ページを配信しました。次の3ページ、4ページをお開きください。主な内訳としまして、まず歳入、1
款国民健康保険税の収入済額7億2,743万9,000円、そのうち
不納欠損額が1,067万5,000円、
収入未済額が1億1,415万9,000円となっております。3
款県支出金が28億9,271万5,000円、8款繰入金が3億2,555万8,000円となっております。
歳出につきましては、次の5ページ、6ページをお開きください。
主なものといたしまして、2
款保険給付費が27億7,682万7,000円、3
款国民健康保険事業費納付金が10億3,249万円、11
款諸支出金が8,833万8,000円となっております。
7ページ以降に
歳入歳出決算事項別明細書を掲載しておりますので、御参照ください。
次に、議案第79号、令和元
年度府中市
公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について、説明いたします。
決算書の2ページを配信いたしました。
歳入決算額は14億4,700万8,000円。
歳出決算額13億6,264万5,000円、差引額8,436万3,000円となっており、翌年度へ繰り越すべき財源として、1,680万2,000円がございますので、
実質収支額は6,756万1,000円となっております。この金額につきましては、19ページの実質収支に関する調書を御確認いただきたいと思います。
主な内訳ですが、歳入につきまして、3ページから4ページをお開きください。
2款使用料及び手数料は1億5,809万3,000円、3
款国庫支出金が1億3,102万7,000円、5款繰入金が6億1,478万円、7款市債が5億2,010万円となっています。
次に、歳出は5ページから6ページをお開きください。
主なものとして、2
款下水道事業費が3億4,324万3,000円、3款公債費が8億9,336万7,000円となっています。
7ページ以降に
歳入歳出決算事項別明細書を掲載しておりますので、御参照ください。
次に、議案第80号、令和元
年度府中市
介護保険特別会計歳入歳出決算認定について、説明をいたします。
決算書の2ページを配信いたしました。
まず、
保険事業勘定でございます。
歳入決算額が53億2,593万8,000円、
歳出決算額は53億2,586万8,000円で、
歳入歳出差引額は7万円となっております。
主な内訳は、3ページから4ページをお開きください。
まず歳入、1款保険料は収入済額が9億9,569万6,000円、2
款国庫支出金が13億2,144万円、3
款支払基金交付金は13億8,
416万6,000円、4
款県支出金が7億4,699万5,000円、7款繰入金が8億7,444万8,000円となっております。
次に、歳出につきまして、5ページから6ページ、支出済額の欄を申します。
2
款保険給付費が48億9,449万円、5
款地域支援事業費が2億6,495万6,000円となっております。
7ページ以降に
歳入歳出決算事項別明細書を掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。
続いて、
介護サービス事業勘定でございます。
30ページを配信いたしました。
歳入決算額は3,527万5,000円、
歳出決算額は2,567万2,000円。
歳入歳出差引額が960万3,000円となっております。
歳入の主なものとしまして、31ページから32ページ、収入済額、1
款サービス収入が2,034万2,000円、3款繰越金1,493万3,000円でございます。
歳出につきましては、33ページから34ページ、1款事業費として2,567万2,000円となっております。
35ページ以降に
歳入歳出決算の
事項別明細書を掲載しておりますので、御参照ください。
次に、議案第81号、令和元
年度府中市
後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について説明をいたします。
2ページを配信いたしました。
歳入決算額7億336万5,000円、
歳出決算額7億246万8,000円で、
歳入歳出差引額が89万7,000円でございます。
主な内訳は、続く3ページから4ページ、まず歳入の1款ですが、
後期高齢者医療保険料が5億1,830万5,000円、7款繰入金が1億8,078万8,000円、歳出は5ページから6ページ、2
款後期高齢者医療広域連合納付金が6億8,467万6,000円となっております。
7ページ以降に
歳入歳出決算事項別明細書を掲載しておりますので、御参照ください。
次に、議案第82号、令和元
年度府中市
病院事業債管理特別会計歳入歳出決算認定について、説明をいたします。
決算書の2ページを配信いたしました。
歳入決算額、
歳出決算額ともに7億6,179万3,000円で、差引額はゼロ円となっております。
7ページ以降に
事項別明細書を掲載しておりますので御参照ください。
なお、
一般会計及び各
特別会計の事業の実施状況、
各種ビジョンの策定などにつきましては、令和元年度主要な施策の成果に関する説明書に掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。
次に、議案第83号、令和元
年度府中市
水道事業会計決算認定について、
地方公営企業法の規定により監査委員の意見をつけて市議会の認定に付すものでございます。
決算書の3ページを配信いたします。
まず上の段、
収益的収入及び支出の収入につきまして、4ページの決算額の欄ですが、
水道事業収益7億1,694万5,000円、次の段、支出額の決算額、
水道事業費用としまして、6億4,748万3,000円で、当年度純利益は、これは
消費税抜きでございますが、3,293万3,000円の黒字となっております。
次に下の段、下半分ですが、
資本的収入及び支出につきまして、まず
収入決算額、これは
水道事業資本的収入1億2,002万8,000円、
支出決算額、
水道事業資本支出3億6,511万7,000円となり、その不足額、2億4,508万9,000円につきましては、
当年度消費税及び
地方消費税資本的収支調整額及び過年度分及び
当年度分損益勘定留保資金で補填をしているところでございます。
5ページから10ページに
損益計算書、
剰余金計算書、
剰余金処分計算書、
貸借対照表を、また11ページ以降に令和元
年度事業報告書を掲載しておりますので、御参照ください。
次に、議案第84号、令和元
年度府中市
病院事業会計決算認定について、
地方公営企業法の規定により監査委員の意見をつけて、市議会の認定に付すものでございます。
決算書の3ページを配信いたします。
まず、
収益的収入及び支出の
収入決算額、
病院事業収益12億9,876万2,000円、
支出決算額、
病院事業費用12億6,637万9,000円で、当年度純利益につきましては、消費税を抜いて計算しますが、3,234万5,000円の黒字となっております。
次に、
資本的収入及び支出の
収入決算額、5,267万1,000円、
支出決算額8,044万5,000円で、不足額2,777万4,000円につきましては、
当年度消費税及び
地方消費税資本的収支調整額及び過年度損益勘定留保資金で補填をしておるところでございます。
5ページから12ページに、
損益計算書、
剰余金計算書、
剰余金処分計算書、
貸借対照表を、また13ページ以降に令和元
年度事業報告書を掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。
決算の説明につきましては、以上でございます。
続いて、補正予算について説明いたします。
議案第85号、令和2
年度府中市
一般会計補正予算(第6号)から、議案第90号、令和2年度
病院事業会計補正予算(第1号)まで、6件につきまして、その概要を別冊令和2年度9月補正予算説明資料により説明をいたします。
9月の
一般会計補正予算は、
新型コロナウイルス感染症対策といたしまして、引き続き感染拡大防止や新しい生活様式の実現に向けた取り組みに係る経費のほか、令和2年7月豪雨で被災した箇所の早期復旧のための経費など、歳入歳出それぞれ4億8,066万9,000円の予算を計上しております。
まず、
一般会計の主な内容として、コロナショック、またウィズコロナの段階としまして、医療・福祉関係者が安心して働ける環境づくり事業としまして、医療介護の崩壊を防ぎ、必要なサービスを継続的に提供できる体制を構築するため、医療・福祉関係者が安心して働ける環境づくりとして、キャンプinふちゅうを宿泊施設とするための経費として219万円を計上しております。
次のインフルエンザ予防接種費の助成拡大は、新型コロナウイルスとの同時流行による医療機関の逼迫を未然に防ぎ、高齢者への接種促進のため、65歳以上の高齢者に対し、予防接種に係る自己負担額を軽減する経費としまして428万2,000円を計上しております。
次のコロナ疑い患者等の搬送用車両は、疑い患者等の搬送を行うための専用車両の購入経費として468万1,000円を計上しております。
保育所、放課後児童クラブ感染防止対策事業は、保育所・保育事業及び放課後児童クラブにおいて、感染防止対策に係る消耗品などの経費としまして1,700万円を計上しております。
3ページに移りまして、次のアフターコロナの段階としての事業です。
まずワーケーション事業、これは日常的な仕事(ワーク)に非日常的な休暇(バケーション)の感覚を埋め込んだ柔軟な働き方であるワーケーションを推進するため、羽高湖森林公園、矢野温泉公園四季の里キャンプ場などの環境を整備する経費として、3,202万円を計上しております。
府中の魅力発信PV(プロモーションビデオ)作成事業は、明治時代に大流行したコレラに立ち向かった府中出身の伝染病医である藤野昌言先生の生い立ちを映像化し、府中の魅力を全国に発信するための経費として、1,000万円を計上しております。
府中市電子図書館グレードアップ事業は、現在開設している電子図書館の蔵書を大幅にふやすことで、「GIGAスクール構想」と連携した活用など、市民が新しい生活様式に対応した図書館として整備する、そういった経費として5,000万円を計上しております。
このほか、文化センター感染防止対策事業は、空調改修工事等に係る設計費、検温器等の感染防止対策を行う経費として996万2,000円、クルトピア空調整備事業は、換気機能付空調を整備する経費として、1,535万6,000円をそれぞれ計上しております。
次に、
新型コロナウイルス感染症対策以外の事業について説明をいたします。
まず令和2年7月豪雨災害復旧事業としまして、この7月豪雨により発生した被災箇所の復旧工事を早急に進めるための経費として、1億7,300万円を計上しております。
次の内水排水対策事業は、平成30年7月豪雨災害を教訓とした内水浸水対策として設置している固定式大型ポンプ施設の機能改善、河川水位及び内水位を観測するための水位計等を設置するための経費として、1,941万4,000円を計上しております。
続いて、4ページを御覧ください。
スポーツによる魅力あるまちづくり「わがまちスポーツ」全日本EV&ゼロハンカーレースは、広島県の「わがまちスポーツ事業のモデル事業として、2日間開催し、市内企業製品の展示、あるいはドローン・ラジコンの体験ブース設置など、広島県のバックアップのもとで事業展開していく経費としまして198万6,000円を計上しております。
このほか、繰越明許費としまして、国土強靭化地域計画策定業務などの追加、債務負担行為では、市立保育所の給食調理等業務についての追加を掲げております。
続いて、
特別会計等の補正内容を説明いたします。
まず、国民健康保険
特別会計は、令和元年度決算剰余金から県への返還金を除いた残額を国民健康保険
財政調整基金へ積み立てる経費7,654万円を計上しております。
介護保険
特別会計は、
保険事業勘定では、過年度の介護給付費負担金等の精算に伴う返還のため3,865万3,000円を計上。サービス事業勘定では、令和元年度決算剰余金を指定介護予防支援事業所運営経費として960万3,000円を計上しております。
続いて、後期高齢者医療
特別会計は、令和元年度決算剰余金を保険料負担精算経費として89万6,000円を計上しております。
下水道事業会計では、先ほどの内水排水対策事業のほか、そういった動力費、あるいは減価償却費などの収益的支出としての1,314万8,000円、また資本的支出として1,627万8,000円を計上しております。
病院事業会計は、
新型コロナウイルス感染症のリスクの中、一定期間患者と接する業務に勤務した湯が丘病院の医療従事者や職員に対し、慰労金を給付する経費として74万5,000円を計上しております。
補正予算につきましての説明は以上でございます。
続いて、報告に入ります。
別冊報告集の2ページを配信いたしました。
報告第11号、令和元年度決算に基づく
健全化判断比率及び
資金不足比率の報告について。
地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、監査委員の意見をつけて、報告するものでございます。
3ページを御覧ください。
実質赤字比率と連結実質赤字比率は、赤字が生じておりませんので、横棒の表示としております。
その隣、実質公債費比率は9.3%で、前年度と比較すると0.1ポイント悪化、また、将来負担比率は74.1%で前年度と比較すると4.9ポイント悪化をしております。
悪化の理由につきましては、実質公債費比率は、分子では元利償還金の増、分母では、標準税収入額の減といったものが主な理由となっております。
将来負担比率につきましては、分子では、地方債現在高の増、分母では、
財政調整基金残高の減といったものが主な理由でございます。
これら各比率は、国が定める基準値を全て下回っておりますから、財政健全化計画、あるいは財政再生計画を策定する必要はございません。
少し飛びまして、6ページをお開きください。
令和元年度
資金不足比率報告書、真ん中あたりでございます。
これは水道事業会計、病院事業会計、公共下水道事業
特別会計のどの会計においても資金不足は生じておりませんので、全て比率は横棒で表示しております。
これも同様に資金不足はないということで、健全化計画を策定する必要はございません。
以上で
健全化判断比率及び
資金不足比率報告書の説明を終わります。
続いて11ページ、報告第12号、
地方独立行政法人府中市病院機構の経営状況について、提出するものでございます。
15ページを配信いたしました。
貸借対照表ですが、資産合計が32億3,403万7,000円、負債合計が32億9,294万7,000円、純資産合計がマイナス5,891万円となっております。
次に、17ページの
損益計算書でございます。
令和元年度の損益は1億8,727万3,402円の赤字で、平成30年度に比べ1億7,000万円余り赤字が拡大をしております。
18ページ以降、キャッシュフロー計算書、損失の処理に関する書類、行政サービスの実施コスト計算書などを記載しております。
また41ページに決算報告書、43ページから事業報告書、また75ページ以降で令和2年度の年度計画を掲載しておりますので、御参照いただきたいと思います。
次に、報告第13号、
地方独立行政法人府中市病院機構の令和元年度の業務実績に関する評価結果について、地方独立行政法人法の規定により、報告をするものでございます。
96ページをお開きください。
総合的な評定内容を説明申します。
令和元年度の業務実績は、市から7,500万円の追加支援を行ったにもかかわらず、約1億8,000万円の当期純損失となったこと。令和元年度に実施したさまざまな投資によって、将来の収支状況が改善することを期待するものの、医療機器などについての計画的な整備・更新の努力を求めること。
医療体制については、昨年度、府中市民病院に整形外科、麻酔・救急科、産婦人科の常勤医師が新たに着任し、整形外科手術の再開、救急科の新設による救急医療体制の充実及び婦人科の平日全ての曜日での外来診療などの整備・強化が図られ、医療提供体制の充実が図られた。
府中北市民病院では、サービス付き高齢者向け住宅の開設や、他職種連携による支援体制づくりといった取り組みの実施、こういったものは市のみならず県からも評価をされていると。
一方で、自然災害への対応訓練を定期的に取り組むべきこと。また、コロナウイルス感染症への対応を含め、オンライン診療など、ICT技術を活用した医療連携なども積極的に検討を行っていくべきであること。
最後に、昨年度末からの
新型コロナウイルス感染症流行下における両病院におけるさまざまな努力、あるいは全病院職員の献身的な対応については、市として感謝するとともに敬意を表するものであり、今後も公立病院としての役割を果たしていただけるよう期待するのであるといった評価をしておるところでございます。
詳細な事項ごとの評価につきましては、御一読をお願いいたします。
最後に、報告第14号、
地方独立行政法人府中市病院機構の第2
期中期目標期間の業務実績に関する評価結果につきまして、地方独立行政法人法の規定により報告するものでございます。
すいません、配信を今いたしました。
この評価は、平成28年度から令和元年度までの第2期中期目標の期間における業務の実績について取りまとめたもので、その内容を説明いたします。
102ページを配信いたしました。
総合的な評定としまして、説明を申し上げます。
第2
期中期目標期間における業務の実績は、おおむね順調に取り組みを推進しているものと評価するところ、府中市民病院の常勤医師の減少や投資の増加などもあって、
中期目標期間後半の病院の経営状況については非常に厳しい状況が続いており、加えて、
新型コロナウイルス感染症の流行に伴う経営状況への影響が懸念されること。
一方で、両病院は公立病院として市民からの期待に応えていくためには、これまで以上の職員の接遇の向上、また情報発信を積極的に行い、市民からの信頼を得ていくとともに、ICT技術なども活用しながら時代の変化などへも対応する姿勢などが必要であること。
あわせて、医師確保対策については、成果が現れ始めており、今後も市と連携して取り組んでいくことで、両病院の医療機能の維持・充実を図り、市民の身近な医療機関としての役割を果たしていく必要があること、という評定をしておるところでございます。
事項ごとの評価につきましては、御一読をお願いいたします。
以上で、本定例会に提案させていただいております議案・報告についての説明を終わります。
何とぞ慎重審議の上、全ての議案を原案どおり可決いただきますようお願いいたします。
〔総務部長 豊田弘治君 降壇〕
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(棗田澄子君) これにて、提案理由の説明を終結いたします。
議案第71号から議案第90号までの20件について、これより質疑に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、質疑を終結いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(棗田澄子君) 議案第71号から議案第76号までの6件、議案第78号から議案第84号までの7件及び議案第86号から議案第90号までの5件、計18件については、タブレットに配信しております委員会付託区分表のとおり、所管の各常任委員会に付託をいたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(棗田澄子君) お諮りいたします。
議案第77号については、議長及び監査委員を除く18人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。
よって議案第77号については、議長及び監査委員を除く18人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
ただいま設置されました決算特別委員会の正副委員長の互選について、議長からお願いいたします。
慣例により、決算特別委員会の委員長には総務文教委員長に、副委員長には委員会へ出席した最年長委員になっていただいておりますので、互選の手続を省略させていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(棗田澄子君) お諮りいたします。
議案第85号については、議長を除く19人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。
よって議案第85号については、議長を除く19人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
ただいま設置されました予算特別委員会の正副委員長の互選について、議長からお願いいたします。
慣例により、予算特別委員会の委員長には副議長に、副委員長には総務文教委員長になっていただいておりますので、互選の手続を省略させていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
10分間休憩をいたします。
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午前11時0分 休憩
午前11時11分 再開
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○議長(棗田澄子君) 再開いたします。
これより報告第11号の質疑に入ります。
ただいまのところ通告はありませんので、質疑を終結し、報告を終了いたします。
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○議長(棗田澄子君) これより、報告第12号の質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次発言を許します。
水田豊君。
〔10番議員 水田豊君 登壇〕
○10番議員(水田豊君) それでは、報告第12、令和元
年度府中市病院機構の経営状況に対して質疑を行います。
両病院の運営は、府中市の財政運営に多大な影響を与える重大事項であるとともに、両病院の将来像の確立がうたわれていますが、この財政運営に直結する問題だという認識のもとに質問をしたいと思います。
まず、公立公的病院再編・統合問題への対応です。
昨年、厚生労働省が再編・統合が必要だとした424病院を名指して公表をいたしました。現在は440病院に拡大をしています。その中に府中市民病院が含まれています。
これについて、対応・対策をしなければいけませんが、病院機構はこの報告で51ページに両病院の診療圏域における役割を明確化し、将来像を確立するために、3点について、病院の検証が必要だとしています。
また、80ページで9月に中間報告、年度末に最終報告をすると同時に、公表をするとこのように書いております。
両病院の将来像と地域医療のあり方については、市をはじめとする関係行政機関、地区医師会や関係医療機関等と連携して検討するとしていますが、市はこの再編・統合という大きな問題について、病院機構とどのような検討をしてきたのか、お伺いをしたいと思います。
9月に中間報告ということになっております。今、きょうは9月2日ですが、もう中間報告は受けているのか。あるいは中間報告を受けるための協議を何かしてきたのか。市の進捗状況はどうなのか、市の見解はどうかについて、お伺いをしたいと思います。
また、このことに関して、地域医療連携推進法人の設立を視野に入れるということになっていますが、この地域医療連携推進法人、今までも何度か質問させてもらいましたが、どうもイメージがいま一つ湧かない、どういうものを検討しているのかについて、市のお考えを聞かせていただきたいと思います。
2点目は、府中北市民病院の救急対応についてです。
54ページ、令和元年の府中北市民病院の救急件数が69件と激減していますが、その理由は何かあるのかについて、お伺いをしたいと思います。
3点目、49ページ、府中市民病院の赤字が前年度比1億6,500万円の増となっている。これは、常勤外科医3名ともいらっしゃらなくなって、不在になっているということを報告を受けていますし、それが大きな原因だろうとは思いますが、主たる要因というのは、そのことにあるのか。あるいは、ほかにも何か原因があるのか。それに対する克服策をどう考えているのかについて、お伺いをしたいと思います。
最後4点目なんですが、24ページに減損の兆候というちょっと聞きなれない項目が出ておりまして、府中市から繰り出している運営費負担金が両病院への具体的な金額が不明なので、減損にはならなかったと書いてあります。この3月で両病院に対する繰り出し基準が明確化になったということであれば、この両病院への繰り出しの具体的な金額は基準に基づいて計算できて、そうすると来期は、この減損ということになるのかどうかについて、お伺いをしたいと思います。
以上、4点よろしくお願いします。
〔10番議員 水田豊君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 皿田
医療政策課長。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕
○
医療政策課長(皿田敏幸君) それでは、まず御指摘の病院の将来像や医療連携のあり方の検討でございますけれども、実際、この間、病院機構や関係機関等もコロナの対応に追われておりまして、物理的な行き来、病院間の行き来などもそうですけれども、連携しての協議もままならないといった状況にありましたため、お尋ねの地域医療連携推進法人の議論もそうですけれども、予定より遅れを生じているのが現状でございます。
市といたしましても、両病院の医療機能をいかに守っていくか、といったことなどを目的として、新たな市民病院の将来像や地域医療連携のあり方について、検討するよう中期目標で病院機構に求めておりますので、この議論につきましては、当然、市も加わって連携をして取り組んでいるところです。
先ほど9月の報告を受けているのかについては、こういった状況ですので、報告は受けておりません。
続きまして、府中北市民病院における救急搬送患者が大幅に減少している理由ですけれども、この点につきまして、府中北市民病院に確認をいたしましたが、昨年度に電子カルテが入りましたことにより、カウントのやり方がこれまでと異なっていたため、件数が大きく異なっているとのことで、前年度と同じやり方でカウントを行った場合は150件となりまして、前年度と比べ41件のマイナスになるとのことでありました。
こういった数字の変化につきましては、誤解を招きかねないため、今後はカウント方式をそろえて算出するよう病院機構に要請をしているところですけれども、実際に福山地区消防からいただきました旧上下町エリアの住民の方が救急搬送されたデータを見ますと、前年度からの比較では、28件のマイナスということで年々救急搬送者が減少している傾向にはありますけれども、時間外患者で見ますと、平成30年度は963件、令和元年度は1,022件と増加しておりまして、決して救急の機能が低下したことが減少した理由ではないと認識をいたしております。
続きまして、赤字の主たる要因ですけれども、まず御指摘のありました外科の常勤医師が不在となったことによる影響で申し上げますと、外科の収益の減少は、3人態勢でありました平成29年度と比べますと、約4億円に上ります。ただし、昨年度、新たな整形外科の常勤医師の着任によりまして、11年ぶりに整形外科の手術が復活いたしておりますけれども、この整形外科における通年の収益増、またことし4月から内科に自治医科大学の枠の常勤医師が新たに加わるなどしておりますけれども、この常勤医師の着任などによる収益の増が見込まれており、加えまして、医師の増に伴う病床稼働率の向上、また病床のコントロールなどによりまして、収益ベースでいえば、約4億円の外科の収益の減少分はカバーできるものと考えております。
なお、お尋ねの前年度から赤字額が増加したことにつきましては、先ほど申しました常勤医師を初めとした医療人材に対する投資、医師だけではございませんけれども、あるいは常勤医師の着任による整形外科手術の再開、新たな救急科の新設に対応するための施設設備などで、昨年度は費用が増加をいたしておりますが、そういった人材も含めた投資が収益として効果を上げていくには時間がかかりますので、昨年度は赤字額が増加をしたということになろうかと思います。
実際には、年度終盤には投資効果が徐々に現れ始めておりまして、収益が改善してきておりますので、コロナの影響を考慮しなければ収支は大幅に改善する見通しとなっております。
それから、最後の減損損失ですけれども、財務諸表の注記事項でこの件について触れられておりますけれども、両病院は、継続して営業損失を計上していることから、減損の兆候が認められると記載してありますけれども、これは市からの繰出金につきましては、病院ごとに幾らというふうにはしておりませんので、事実上の営業収益よりは悪く見えるため、こういった表現になっていると。ただし、昨年度までもそうですけれども、市からの繰出金につきましては、事実上両病院に収益として入っておりますので、繰り出し基準を明確にする、しないといったことにつきましては、直接減損損益の計上には影響しないということになります。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 水田豊君。
〔10番議員 水田豊君 登壇〕
○10番議員(水田豊君) 答弁いただきました。
病院再編・統合問題への対応で、コロナに対処して、それどころではなかったというか、進んでいないということで、それもさもありなんとは思うんですけれども、病院再編・統合、決して方針として、政策として撤回されているわけではありません。必ず何らかの形で対応しろということになります。
それで、関係行政機関等と連携をすることで、これは至極当然だろうと思うわけですが、病院の役割については、もう一つ市民の理解、合意を得る努力をすることも大変必要だろうと思います。
関係機関と連携をするという記載はあるんですが、市民から意見を聞くというふうにはなっていないとも取れます。そういう市民からの意見を聞く機会を持つべきだろうと思います。いつになるかはわかりませんけれども、そういったものを持って、病院の将来像を決めるわけですから、市民参加をどうするかは、非常に大事なことではないかと思っております。
遅れているとはいえ、年度末には最終報告をすると同時に、公表をするということですから、その辺の市民参加について、どのようにお考えなのか、2回目で聞かせていただきたいと思います。
〔10番議員 水田豊君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 皿田
医療政策課長。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕
○
医療政策課長(皿田敏幸君) まず1点、ちょっと説明といいますか、公立・公的病院の再編・統合という、この議論の問題と、府中市が中期目標、それから病院機構が中期計画で挙げております病院のあり方、それから地域医療連携のあり方、これについては、リンクは当然しますけれども、作業としては、別。今、病院機構と府中市がやろうとしております病院のあり方、それから地域医療連携のあり方について、まず方針を決めて、それに基づきまして、厚労省の病院再編・統合の問題について、地域医療調整会議において了解を得ていくという手続になりますので、ちょっとそこは混同して議論をすべきではないかなと思っております。
ただもう一点言われました市民参加の意見を聞くべき、機会を持つべきということですけれども、これにつきましては、何度もこれまで申し上げておりますけれども、基本的には市民の代表である皆様、この議会の場で御理解をいただくということと、あとは市民の方の意見をいただけるような場は機会を捉えていきたいと、重ねてになりますけれども、そういったことであろうかと思います。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 以上で、通告による質疑は終わりました。
これをもって、質疑を終結し、報告を終了いたします。
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○議長(棗田澄子君) これより、報告第13号の質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次発言を許します。
水田豊君。
〔10番議員 水田豊君 登壇〕
○10番議員(水田豊君) それでは続いて、報告第13号、令和元年度の業務実績評価について質疑をいたします。
これは先ほどの報告第12号と違って、病院機構の報告ではなく、府中市の報告となっております。その中で、医療機器の整備について、中期計画と大きな乖離、医療機器等の整備、方針の見通しを精査した上で計画的に行うようにという指摘をされております。
これは、市の考えていた計画を上回る医療機器の整備を機構が行ったということだと思いますが、こういうことになぜなるのか、病院機構との対話はどうなっているのかについて、お聞かせ願いたいと思います。
2点目は、常勤外科医の不在に対する対応、取り組みについて、市としてどのようなことをやられているかについて、お聞かせ願いたいと思います。
〔10番議員 水田豊君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 皿田
医療政策課長。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕
○
医療政策課長(皿田敏幸君) それでは、医療機器の整備という点でございますけれども、医療機器の整備、更新につきましては、毎年新年度予算計上時に病院機構からの予算要求を受けまして、事情聴取を行った上で病院事業債の予算要求を行っておりますけれども、新規の医師の着任により、新たな医療設備が必要となる場合など、突発的に必要となるものは別としましても、これまでは医療機器などの更新時期が明確となっていなかったということになります。
このため、昨年度に次
期中期目標期間における繰り出し基準を明確にいたします作業を行った際に、今後の投資計画を明確にすることで、4年間にどういった医療機器をいつ更新するかなどの設備投資計画の作成を病院機構に求めまして、その提出をいただいた上で、今期繰り出し基準を作成しております。このため、本年度以降は、突発的なものを除きまして、その設備投資計画をベースに設備投資を行っていくことになるということでございます。
それから、外科医の常勤医師の確保でございますけれども、新専門医制度の影響、あるいは、医師の集約化が進む現状では、平成29年度までのような医師の3人態勢というのは難しい状況ですけれども、入院患者などへの対応の必要な面もありますので、最低1名の確保を目指しておりまして、広島大学病院、あるいは岡山大学病院の医局への取り組みを初めといたしまして、広島県地域医療支援センター、それから他の医療機関への協力要請など、現在さまざまな取り組みを行っているところでございます。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 加島広宣君。
〔15番議員 加島広宣君 登壇〕
○15番議員(加島広宣君) 議長のお許しをいただきましたので、議案となっております報告第13号、
地方独立行政法人府中市病院機構の令和元年度業務実績に関する評価結果についての質疑をさせていただきます。
勝手に厚生委員会に付託されるものと当初理解しておりましたが、本議場でこうした議員全員に質疑をさせていただけるチャンスに感謝しながら、質問をさせていただきます。
サービス付き高齢者向け住宅を昨年の9月に府中市北市民病院になりますけれども設置されました。これ全国的にも珍しい取り組みということで、ページ96、97あたりには、その開設されたことに関して、市のみならず、県からも評価されているとあり、地域包括ケアシステム構築実現に向けたサービス付き高齢者向け住宅シルベストの開設は地域包括ケアの拠点として期待があるというふうになっております
こうした取り組みの評価として、開設をしたことの評価とも読み取れてしまうんですが、この施設が機能していくことこそが、本来の評価に値するものと思っております。
この機能していることを評価する場合に、高い入居率であったり、入居者の満足度といったものがあると思うんですけれども、そうした入居率の把握ですとか、入居者の満足度といったものをどのように把握されているのかということと、また、今後はそうした入居率であったり、満足度を反映した評価が行われるのか、そういったことが可能なのか、お伺いをさせていただきます。
〔15番議員 加島広宣君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 皿田
医療政策課長。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕
○
医療政策課長(皿田敏幸君) サービス付き高齢者向け住宅の入居率を把握しているかという点からお答えをさせていただきますけれども、府中北市民病院のサービス付き高齢者向け住宅の入居状況につきましては、毎月病院機構と定例会を行うわけですけれども、その際に報告を受けているところです。
サービス付き高齢者向け住宅シルベストにつきましては、昨年9月に開設をされまして、約1年が経過するわけでございますけれども、8月末現在、合計36件の御相談をいただき、そのうち15件の成約をいただいております。現在の入居状況につきましては、退所をされたり、新たに入居されたりした結果、部屋数17に対して13部屋といった状況でございまして、入居率につきましては、76.5%という状況でございます。
2年目の入居率の目標といたしましては、80%という数字を病院機構共々もっておりましたので、その目標に対しましては、もう一踏ん張りの努力が必要であろうかと考えております。
続きまして、入居者に対する満足度の把握という点ですけれども、開設後1年未満ということもあって、この満足度調査についてはまだ実施をされておりませんけれども、入居者の満足度向上の取り組みといたしましては、病院内にさらなる入居率の向上に向けての院内ワーキンググループを設置されておられますけれども、その中で運営上の問題があれば、改善策の検討を重ねる。また、現在の入居者に対しましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により、運動不足にならないための運動の機会、それからお茶会といったレクリエーションを実施されましたり、あるいは張り絵の絵手紙をつくって家族に送るといった取り組みを行うなど、満足度向上の取り組みを実施されておられます。
あわせて、食事の面につきましても、やわらかく食べやすい食事を提供するといった改善策、それからコロナウイルスの影響により、直接面会することが今は難しくなっておりますけれども、それに対応するためのオンライン面会を実施するなど、入居者に御満足いただけるサービスを日々工夫されているところでございます。
それから、評価ですけれども、入居率につきましては、市や病院機構といたしましても、目標の数字を持っておりますので、今後の評価の際には、入居率も目標をクリアしているか。また、御指摘いただきました入居者の満足度も大事でございますので、また以後の入居者への影響もあるといった点もありますので、こういった点も考慮した評価を行ってまいりたいと考えております。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 加島広宣君。
〔15番議員 加島広宣君 登壇〕
○15番議員(加島広宣君) 先ほど御説明いただいた入居率80%を目指されるという説明があったんですけれども、これやはりコロナの関係で100%を目指さないという意味なのか。もう最初から80%でいいという思いなのか。ちょっと私のほうに落ちてこなかったんですが、現在も100%ではない状況ではあるんだろうと思うんですが、何か入居がふえない課題といったものがあるのかなと思ってはいたんですけれども、そうしたものの何かが見つかっていれば、お知らせいただきたかったのと、あと報告第12号に記載もされていたんですが、営業費用にこのシルベストの756万5,414円と記載がありましたけれども、これ部屋に入居される方がふえれば、こうした営業費用もふえて、運営全般においてもプラスになっていくんじゃないかなと感じたんですけれども、仮に満室を目標にされて、営業費用をふやすようなお考えは、これはどこまであるのかなと感じたのと、あとは、今後、サ高住の事業単体での黒字化を目指すというような記載があったんですけれども、これは何室以上入居があると黒字というか、そうした損益の分岐点みたいなものがもしありましたら、教えていただきたいのでよろしくお願いします。
〔15番議員 加島広宣君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 皿田
医療政策課長。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕
○
医療政策課長(皿田敏幸君) 幾つかいただきましたので、なぜ80%なのかということがまず1点あるかと思いますけれども、これは一番最後に御質問いただきました損益分岐点というのがあるんですけれども、このサービス付き高齢者向け住宅をつくる際に、収益と費用の分岐点というものでシミュレーションをいたしましたときに、80%を超えていれば、収支は黒字になる。これを超えていれば、黒字になるというシミュレーションをしておりましたので、目標として、この収支黒字を目指すということで80%の目標ということにいたしておりますけれども、御指摘のように、当然、病院機構もそうですけれども、市としても100%は目指していきたいと考えております。
それから、ふえない課題というふうにいただいたかと思いますけれども、1つには、やはり入居費用が問題になるパターンが1つ。それから、お問合せをいただいたのが先ほど36件いただいたうち15件の成約と申し上げましたけれども、やはり認知度が高い方も多くて、集団生活に近い形になりますので、そういった場面で適応できないケースというのもあって、成約まで至らなかったとお聞きをしております。
また、今のコロナウイルスの影響も下が病院ですので、多少感染リスクもありますので、そういった面での影響もないとは言えないと考えております。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 以上で、通告による質疑は終わりました。
これをもって、質疑を終結し、報告を終了いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(棗田澄子君) これより、報告第14号の質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次発言を許します。
水田豊君。
〔10番議員 水田豊君 登壇〕
○10番議員(水田豊君) それでは、報告第14号、第2期中期目標への評価についての質疑を行います。
病院機構の情報発信について、強化をしたほうがいいということでございますが、市民への情報公開、市民病院の方針や取り組みを市民参加で行うべきだということは、これまでも都度伺ってきておりますが、3期目、9年目、10年目に入るわけで、そういったこと、市民に対する理解を得るためにも、ますます必要になってくるんだというふうに私は思いますが、市の見解はいかがでしょうか。
それから、専門医研修体制の整備について伺いたいと思います。
医師不足の解消のために、奨学金の制度をしたり、それから、これからはふるさと枠のお医者さんが出てくると、そういったときに、専門医研修体制がきちんと2病院にあれば、そこを契機に何年間かは勤務をしてもらえるということも考えられると思うんですが、専門医研修体制について、現状はどうなっているのか。また今後、どういうふうにしていくのかについてお伺いしたいと思います。
それから最後、病院が担う役割の確立と診療機能の確保という観点で、もともと独立行政法人化をするといったときには、北市民病院は府中市立の病院でございましたが、JA病院を府中市立の病院にする。そこに寺岡記念病院を近隣の病院として高度な医療を担うという形の再編という構想でした。そういう資料ももらって、私たちも説明を受けております。
現在は、寺岡記念病院の役割についても、その当時と変わっていないのか、あるいは多少変化があるのかについて、お伺いしたいと思います。
これまでの答弁で、当然、高度医療ということでは、2病院だけではできないのはわかっていますし、福山地区を念頭に地域完結だという答弁もいただいております。その辺と絡めて、どういうふうになっているのかお聞かせ願えたらと思います。
〔10番議員 水田豊君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 皿田
医療政策課長。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 登壇〕
○
医療政策課長(皿田敏幸君) それでは、まず御指摘の市民への情報発信などについてでございますけれども、病院機構の年度計画におきまして、市民への積極的な情報発信といたしまして、患者や来院者にとって身近な情報を小まめに届けるとともに、両病院のホームページを絶えず更新する、あるいは病院祭りなどのイベント内容の充実、市広報の特集記事としての両病院の特徴的な情報発信などを挙げておられます。
以前にも議員さんから御指摘をいただきましたような、例えば、病院祭りの際のセミナーのような形で行うでありますとか、身近な、よりフレンドリーな場面での情報発信は行っていくべきと考えておりますので、病院機構に対しましても、そういった情報発信についての検討は求めていきたいと考えます。
また、実際に府中北市民病院におきましては、地域におけるより身近な場面での情報発信は積極的に行われているものと認識をいたしております。
市といたしましても、情報発信につきましては、本報告案件における評価において、積極的な情報発信を行うことにより、市民から選ばれる病院となるよう、さらに努められたいという指摘をいたしておりますので、今後、病院機構と有効な情報発信策について、協議をしながら、協力して実施をしてまいりたいと考えております。
それから、専門医研修の件でございますけれども、御承知のように、市内の医療機関単独で専門医研修を実施できる環境に府中市はございません。ですので、いずれかの比較的大きな病院の専門医研修プログラムの連携施設として登録をいたしまして、専門医研修中の医師については専攻医と申しますけれども、その専攻医の方とのマッチングの上、一定期間専攻医として、勤務をいただくということになります。
実際に現在、府中市民病院において、中国中央病院の内科の専攻医の先生に半年間勤務をいただいております。
ちなみに、府中市民病院につきましては内科につきまして、岡山大学病院、福山市民病院、中国中央病院、岡山医療センターの連携施設になっておりまして、府中北市民病院につきましては、広島大学病院の内科と整形外科、それから呉医療センターの整形外科の連携施設となっております。
それから最後の寺岡記念病院さんについての件ですけれども、病院のあり方などの検討に係る寺岡記念病院の立ち位置につきましては、先ほど申し上げましたように、この間病院機構や関係機関等もそれぞれがコロナウイルスの対応に追われておりまして、連携しての協議もままならない状況にございましたので、議論の過程において、現時点でそれが明確になっているものは特にございません。
また、昨年9月に厚生労働省が発表いたしました公立・公的病院の再編統合の議論、この点につきましては、府中市民病院は二次医療圏域内に一定数以上の診療実績を有する医療機関が自動車で20分以内の距離に位置することで再検証の要請がなされておりますけれども、その再検証に当たって、民間病院のデータについての公表は行われておりませんで、また特定の他の病院との連携に触れているものではありません。
そのため、その再編・統合の議論における寺岡記念病院における立ち位置が明確になっているというわけではございませんが、しかしながら、寺岡記念病院さんにつきましては、府中市民病院と病院群輪番制を形成し、府中地域における特に南部地域の二次救急医療を担っていただいておりますし、透析をはじめとして、多くの市民に御利用いただいている病院でございますので、地域医療のパートナーとして重要な医療機関であると認識をいたしております。
〔
医療政策課長 皿田敏幸君 降壇〕
○議長(棗田澄子君) 以上で、通告による質疑は終わりました。
これをもって、質疑を終結し、報告を終了いたします。
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○議長(棗田澄子君) 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
お諮りいたします。
議案調査のため、9月3日及び9月4日の2日間、休会いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(棗田澄子君) 御異議なしと認めます。
よって、9月3日及び9月4日の2日間、休会することに決しました。
次回は、来る9月7日、午前10時から本会議を開きます。
ただいま御出席の諸君には、別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。
本日はこれにて散会をいたします。
午前11時51分散会...