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令和 2年第1回予算特別委員会( 3月18日)
令和 2年第1回定例会( 3月18日)

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  1. 府中市議会 2020-03-18
    令和 2年第1回予算特別委員会( 3月18日)


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    令和 2年第1回予算特別委員会( 3月18日)               府中市議会 予算特別委員会会議録  令和2年3月18日午前10時1分、予算特別委員会本市議事堂において開会した。 1 出席委員   委員長  大本千香子        副委員長  三藤 毅   委 員  芝内則明         委  員  福田 勉   委 員  森川 稔         委  員  広瀬和彦   委 員  安友正章         委  員  岡田隆行   委 員  楢﨑征途         委  員  土井基司   委 員  水田 豊         委  員  加納孝彦   委 員  山口康治         委  員  本谷宏行   委 員  加島広宣         委  員  田邉 稔   委 員  橘髙尚裕         委  員  丸山茂美   委 員  棗田澄子 1 欠席委員   なし 1 説明のため出席した者   市長       小野申人   副市長       村上明雄   教育長      平谷昭彦   危機管理監     小寺俊昭   総務部長     粟根誠司   地域振興担当部長  後藤 勝
      健康福祉部長   唐川 平   経済観光部長    若井紳壮   観光戦略推進担当部長            森川祐司   建設部長      杉島賢治   教育部長     荻野雅裕   人事課長      皿田利光   総務課長選管事務局長            岡田宏子   財政課長      宮 康展   政策企画課長   豊田弘治   商工労働課長    近藤和成   教育政策課長   大和庄二郎 1 事務局及び書記   事務局長     赤利充彦   議事係長      小林正樹 1 本日の会議に付した事件   議案第1号 令和2年度府中一般会計予算について   議案第30号 令和元年度府中一般会計補正予算(第5号)について            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時1分 開会 ○委員長(大本千香子君) ただいまから、予算特別委員会を開会いたします。  これより、議事に入ります。  本特別委員会に付託されました議案第1号「令和2年度府中一般会計予算について」及び議案第30号「令和元年度府中一般会計補正予算(第5号)」についての件を議題といたします。  議案第1号及び議案第30号については、分科会を設けて審査いたしましたので、各分科会の報告を願います。  まず、総務文教分科会三藤主査。 ○総務文教分科会主査(三藤毅君) 委員長の御指名をいただきましたので、ただいま議題となっております議案第1号及び第30号について、総務文教分科会における審査の概要を御報告申し上げます。  なお、審査内容につきましては、重立ったもののみ御報告させていただきます。  議案第1号「令和2年度府中一般会計予算について」質疑に入り、主要事業説明シート記載の資料4、プログラミング教育推進事業について、分科員から「教育用ドローンはどの教科で指導するのか。図工や社会科など他の教科へのプログラミング教育の教材導入の構想はあるのか。また、指導者のプログラミング教育に関する研修は進んでいるのか。教員の負担にならないような工夫はあるのか」という趣旨の質疑があり、担当課長から「教育用ドローンについて、府中市の産業と関係づけるといった探求的な課題を設定した場合には、総合的な学習の時間で学習を展開することが可能だと捉えている。また、プログラミングの楽しさや達成感を味わってほしいという願いのもとに、府中市の基幹産業と接続可能なプログラミング教育として導入するため、教育課程でいう教科等外の時間を活用して指導することも考えている。各学校では各教科の狙いを達成するために効果的なプログラミング教育の展開を既に実践的に研修等進めている。理科で教材を整理することとし、それ以外の特定の教科で教材を購入して実施することはしないが、学校裁量で創意工夫した取り組みにも期待したいと考えている。指導者のプログラミング教育に関する研修は、今年度既に各学校のプログラミング教育の担当者には複数回集まっていただき、授業提案を参観し府中市版の実践事例を作成する等の研修を行い、その研修資料を各学校に配布し還元している。また、今後実際に指導される先生方が感じる疑問や不安を解消できるような交流等を行う」という趣旨の答弁がありました。  また、資料22、地域防災力強化事業について、分科員から「マイタイムラインという言葉があるが、どういったものか」という趣旨の質疑があり、担当室長から「まずは避難に必要な防災情報を正しく理解して、みずからの環境や地域の特性に合った避難行動をとれるように、また、避難に備えたみずからの行動を時系列に沿ってあらかじめ決めておくというのがマイタイムラインになる。台風で例を挙げれば警戒レベル1の段階ではハザードマップ等で自分の周りの危険を再確認する。次に注意情報等発表段階である警戒レベル2では、持ち出し品持ち出し袋の準備、また避難場所避難経路の再確認を始める。避難準備高齢者等避難開始情報発令段階である警戒レベル3では、避難を始めるという段階的なもの等を一つにまとめたものである。最終的には災害が発生したとき、みずからが安全な場所に避難が完了しているようにするためのものである」という趣旨の答弁がありました。  他の審査区分、また議案第30号に対しても若干の質疑がありましたが、質疑を終結し、本分科会における付託分の審査を終了いたしました。  以上、まことに簡略ではありますが、総務文教分科会における審査の概要を申し上げ、報告とさせていただきます。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、厚生分科会棗田主査。 ○厚生分科会主査棗田澄子君) 委員長の御指名をいただきましたので、ただいま議題となっております議案第1号及び議案第30号について、厚生分科会における審査の概要を御報告申し上げます。  なお、審査内容につきましては、重立ったもののみ御報告させていただきます。  議案第1号「令和2年度府中一般会計予算について」質疑に入り、主要事業説明シート記載の資料1、府中市版ネウボラ事業について、分科員から「プレオープン後の手応えをどのように感じているか。また、天満屋に移転した際の職員の職種と人数を伺う」という趣旨の質疑があり、担当課長から「確実に利用者がふえており、新たに始めたハーフバースデイや産後ヨガについても好評をいただいている。特に、産後ヨガ教室については定員を超えて申し込みがあり、断るケースも出ている。また、子育てステーションに初めて来られる方の中で年齢が低い方がふえており、少しずつではあるが認知はしていただいていると思う。また、移転した際の職種と人数については保健師3名、助産師2名、保育士3名が必要と考えている。現在の子育てステーションに配置している職員と合わせて女性こども課とリ・フレで母子保健を担当している現体制の職員を考えている。これに合わせ、臨床心理士社会福祉士等の有資格者も検討している。子ども子育て支援事業計画の中で、府中市の特性を生かし、働きながら子供を育てる方への支援として、休日や時間外等も開設できると思っている」という趣旨の答弁がありました。  次に資料2、子供の予防的見守り支援事業について、分科員から「この取り組みで関係する部署を教えていただきたい。今回は、100万円のお試しということだが、本格施行するとなると幾らかかるものなのか。また、リスクのある家庭が抽出されたときの継続的なかかわりについて伺う」という趣旨の質疑があり、担当課長から「この事業の目的は虐待防止の早期発見が大きな目的である。これまでは虐待案件が発生した場合の支援については、ケース会議を開いたり訪問をしたりしていた。この事業では表面上リスクがまだ発生していない。今後リスク発生の予測をしていく仕組みを整えることにより、府中市での児童虐待やさまざまな子供たちに対するリスクを早期に発見して、早期に支援していくものである。これを県が開発したAIを活用して市の中でもやっていこうというものである。関係部署については子供に関するデータを持っている女性こども課教育委員会、また総務課、情報政策室政策企画課などが中心となる。AIの担当課についてはまだ検討中である。また、本格施行の際の費用については県の試算に基づくと4,000万円程度となり、市の負担は400万円程度となるのではないかと思われる。詳細についてはまだわからないが、県と一緒に取り組んでいきたい。また、リスクのある家庭が抽出されたときの継続的なかかわり方について、まず、リスクのある家庭をAIが抽出した結果を参考にし、児童相談ネウボラの担当、学校のスクールソーシャルワーカーなども入っていただき、どういった支援をしていくべきか家庭訪問を行うかどうかを協議する。その結果、行ったほうがよいという場合は訪問を通しながら積極的な支援につなげていく」という趣旨の答弁がありました。  ほかの審査区分、また、議案第30号に対しても質疑がありましたが、質疑を終結し本分科会における付託区分の審査を終了いたしました。  以上、まことに簡略ではありますが、厚生分科会における審査の概要を申し上げ、報告とさせていただきます。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、建設分科会山口主査。 ○建設分科会主査山口康治君) 委員長の御指名をいただきましたので、ただいま議題となっております議案第1号及び議案第30号について、建設分科会に付託されました区分の審査の概要を御報告申し上げます。  なお、審査内容につきましては、重立ったもののみ御報告させていただきます。  まず、議案第1号「令和2年度府中一般会計予算について」質疑に入り、主要事業説明シート記載の資料10、駅周辺のにぎわいづくり事業について、分科員から「工事改修費4億5,623万円が計上されているが、この中身は何か」という趣旨の質疑があり、担当課長から「今回はネウボラ屋内広場について、賑わいづくり特別委員会で議論していただいた内容をおおむね踏まえた予算を計上している」という趣旨の答弁がありました。  また、分科員から「賑わいづくり特別委員会の議論を反映した予算と言われましたが、今回の予算で全て賄って今後これ以上補正予算は出ないと考えてよいか」という趣旨の質疑があり、担当課長から「ネウボラ屋内広場の予算については詳細設計により、金額は多少増減する可能性はある」という趣旨の答弁がありました。  また、分科員から「設計・施工業者選定方法を伺う」という趣旨の質疑があり、担当課長から「業者選定については一般競争入札プロポーザルによる事業提案もあり得るが、市内業者の受注機会を極力確保していく。また、状況にもよるが、府中天満屋も全面リニューアルすることから、天満屋と工事等を一括発注した方が経費の節減が図られるという場合には、そういった組み合わせを考えていきたい」という趣旨の答弁がありました。  また、分科員から「プロポーザルによる事業提案もあり得るということであるが、予算上限を設定した上で提案を受けるのか」という趣旨の質疑があり、担当部長から「今回の予算はネウボラ屋内広場である。賑わいづくり特別委員会でも理解をいただいているが、その他の機能については、3月中をめどに意見を交わしながら、大まかな機能の方向性が出れば、その予算について、改めて議論いただきながら決定していきたい」という趣旨の答弁がありました。  また、分科員から「この事業を成功させるためには、市長の思いが重要であり、ネウボラ以外にも駅周辺のにぎわいをつくっていくための市長の思いを伺う」という趣旨の質疑があり、市長から「府中市の現状とすれば、人口減少あるいは若者の流出という大きな課題があり、若者世代子育て世代を呼び込む、あるいは惹きつける施策の一環として駅周辺のにぎわいをどうつくっていくかは大切なことであろうと思う。そのような中、天満屋から約1300坪という駐車場も建物も整備された非常に好条件のスペースをいただき、これをチャンスと捉えどう活用していくかが大切で、議員の皆さんも同じ認識だと思っております。ネウボラ多目的広場という子育て世代から高齢者を含めた多くの方が集える場ということで、賑わいづくり特別委員会でも議論していただき、どれくらいの人を呼び込めるのか、若者、子育て世代をどうやって呼び込んでくるのかは今後の大切な議論になってくると思う。一般質問でもせっかく高校生へのアンケートをしたのなら、そういった若い意見を取り入れて、若い世代の思いも叶えていかれるようなものも作りこんでいくことも大切でないかというご意見もいただいた。そういった議論を踏まえて、ネウボラ多目的広場に加えて、どういったことに取り組んでいけば、府中市のにぎわい創出、活力創造につながっていくかについて、改めて皆さんと一緒に考えていきたい」という趣旨の答弁がありました。  続いて、議員間討議に入り、委員から「4億5,623万円はそんなに少ない額でもなく、上限をきちっと設けてその予算枠の中でプロポーザルを含めて進めていかなければ、アイディアの中でいくらでも予算が膨張する可能性があり上限は必要である」という意見がありました。  また、ほかの委員から「にぎわいづくりと天満屋の改修工事のタイミングもあり、この4億5,623万円を使ってどれぐらいにぎわいができるのか、その計画をしっかり立てて最大の効果を出していただきたい」という意見がありました。  また、ほかの委員から「どこまでも予算を使っても良いとはならないと考えているが、賑わいづくり特別委員会を設置して協議を進めている中でしっかりと合意形成を図ることで、必然的に上限が決まってくるのではないかと思う」という意見がありました。  また、ほかの委員から「にぎわいづくりを進める中で、府中市の未来を考えた時に、一つの手法として天満屋を有効活用したいということであるが、この天満屋の事業は、できるだけスローダウンして予算の使い方を、少しずつ状況を判断しながら慎重に進めていくべきである」という意見がありました。  また、ほかの委員から「天満屋の工事改修費4億5,623万円が計上されているが、その財源内訳は、有利な起債を使われているという努力もされている。天満屋自身も投資をされ府中市で頑張られる、そうした中で天満屋2階の4,300平米を活用したいということは非常にメリットがあると前向きに捉えて、にぎわいを生む場所を考えていくべきである」という意見がありました。  また、議案30号に対しても若干の質疑がありましたが、質疑を終結し本分科会における付託区分の審査を終了しました。  以上、まことに簡略ではありますが、建設分科会における審査の概要を申し上げ、報告とさせていただきます。 ○委員長(大本千香子君) 各分科会の報告が終了いたしました。  休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時21分 休憩                午前10時22分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(大本千香子君) 再開いたします。  これより、総務文教分科会の報告に対する質疑に入ります。  ただいまのところ、通告はありませんので、総務文教分科会の報告に対する質疑を終結いたします。  続いて、厚生分科会の報告に対する質疑に入ります。  ただいまのところ、通告はありませんので、厚生分科会の報告に対する質疑を終結いたします。  続いて、建設分科会の報告に対する質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、発言を許します。  土井委員。 ○委員(土井基司君) 委員長のお許しをいただきましたので、建設分科会分科会報告に関して質問をさせていただきます。  にぎわいづくり事業の予算につきまして、総務文教委員会の過疎債に関する質疑の中では、ネウボラが2億円で広場は1億円。その他が1億円という大ざっぱな説明がありました。委員会の報告では今回の予算はネウボラと広場だけだという趣旨の報告だったんですけども、その辺の説明のずれについて、分科会の中で何か質疑があったかどうかを確認させていただきます。 ○委員長(大本千香子君) 山口主査。 ○委員(山口康治君) お答えします。  分科会では、にぎわいづくりネウボラと集いの広場ということで、質疑がございました。その中で若干まだ不明な点はこれからの賑わいづくり特別委員会のほうで決めていくということで、その場は終結いたしました。 ○委員長(大本千香子君) 以上で、通告による質疑は終了いたしました。  これをもって各分科会の報告に対する質疑を終結いたします。  次に、議案第1号に対して楢﨑委員ほか1名からタブレットに配信しておりますとおり、予算の組み替え動議が提出されております。本動議について提出者の説明を求めます。  楢﨑委員。 ○委員(楢﨑征途君) それでは、予算組み替え動議提案説明をさせていただきます。  組み替えを求める理由としまして、新型コロナウイルスの感染が県内でも確認され、少しずつその広がりが懸念されております。もう既に感染が広がっている自治体では、広がりを抑える対応に合わせて、学校の休業など生活の維持が困難になっている方に対して、財政支援予算措置も考えておられます。当然、国が責任を持ち、具体的な救済措置を講じる責任がありますが、あわせて自治体もそれを補う独自の予算措置をとることが求められます。それがひいては市民生活の安定を担保し、住んでよかった府中市、そして住みたい府中市へとつながっていくと考えられます。妊娠出産から子育てをトータルで応援することを政策の大きな柱とする府中市政ですので、出産応援金の復活と医療費の高校卒業年齢までの助成拡大はこの機にしっかり予算組み替えを行って実施することを求めます。特に医療費の助成は現時点でコロナウイルスの影響で休業を余儀なくされ、収入源にしておられる子育て中の家庭支援にも大きくつながるものと考えます。  天満屋の2階の活用に来年分だけで4億5,623万円を投入。これはネウボラと広場の建設のみです。これからの構想を実行に移せばさらに建設費はふえます。さらに維持管理費も想定によれば1年間に2,600万円にも及びます。これは明らかに府中市の財政を圧迫し、市民の生活、福祉向上に悪影響を及ぼすことは必至であります。  組み替え基本方針として、費用対効果の不明なリスクの大きい天満屋への投資よりも、景気悪化の一途をたどる現在府中市の経済並びにその影響下に暮らす多くの市民の皆さんの生活維持に少しでも寄与できる予算とする。未来へのつけを回す予算編成か未来の府中市を担う子供たちが豊かに育む予算編成かが問われています。ならば、未来に禍根を残すことのないよう、予算編成を行うべきであります。  3に組み替え具体的内容一般会計予算案の中で、天満屋2階の改修費などの支出の見直し、その項目を入れて組み替えること。一つ、府中市独自の新型コロナウイルスの対策費。一つ、子供の医療費を高校卒業年齢までに拡充する経費。これを約1,700万円。一つ、出産応援金の復活、これは約1,200万円。一つ、財政調整基金の充実。令和2年度においては18億5,000万円ほどに落ち込むと見込まれております。  以上、審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○委員長(大本千香子君) これをもって、本動議の説明を終結いたします。  ここで、暫時休憩いたしますから、本動議に対する質疑、及び討論のある諸君は休憩中に発言通告書を事務局へ提出願います。  それでは、暫時休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時31分 休憩                午前11時30分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(大本千香子君) 再開いたします。  これより、議案第1号に対する予算組み替え動議の質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、発言を許します。  土井基司君。 ○委員(土井基司君) それでは、議案第1号に対する予算組み替え動議について質疑をさせていただきます。時間が余りなかったので、簡単に1点のみ確認をさせていただきます。  天満屋にネウボラを設置することについては、今までの間、ずっとこの場でも議論されてきましたけども、特に異論がなくきていたものですし、商業施設にネウボラを設置することによって子育て世代の利便性の向上につながるということで、ネウボラが今、仮に広谷保育所に設置されております子育てステーションで行っているネウボラの内容が充実することにつながると理解しておりますけども、にもかかわらず組み替え予算ではそのほかの子育て世代への支援をうたっていながら、子育て支援の充実につながるこのネウボラの設置について、反対される理由についてお聞かせください。 ○委員長(大本千香子君) 岡田隆行君。 ○委員(岡田隆行君) 子育て支援の充実を図ると言いながら、ネウボラの充実に反対する理由はとお伺いしました。これについて答弁させていただきます。  私どもはネウボラの充実には反対したことはありません。ただ、ネウボラ府中天満屋じゃなければいけない、限ったものではないということは主張いたしました。つまり、例えば今、天満屋2階に設置するのがいいという御意見もあります。ただ、私が地域の方とか子供さんをお持ちの方に聞いた中に確かにそこの2階に行けばどういう店舗が設置されるかわからないけども、子育てにふさわしいようなものが設置されればとてもいいねという方もおられました。もう片一方の方は集計すると、あそこへ連れていくのはちょっと怖い。なぜかというと、子供たちの興味をそそるものがいっぱいある。とてもその辺でどう今から構想されるのかというところには懸念があると言われる方ももちろんおられる。私どもが考えているのはネウボラが天満屋の2階でどうしてもなければいけないということはないと思います。駐車場があるという御意見もございました。確かに3階、4階の屋上にあります。雨の日はいいじゃないかと言われます。ただ、よく考えてみると子供たちのことで相談したい親御さんが連れていくとなると、みんながたくさんおるところじゃなくてもいいわけです。しかも3階から雨の日はおりてくるその動線が短いわけじゃないです。動く線が。3階にとめておいて2階におりてくるのにそう簡単ではない。普通は1階にとめてすぐ行けるようなところが一番本来集客からいえばいいだろうと考えます。そういう点もありますし、駅前周辺には空き家とか空き店舗もございます。そういうところを有効に活用すればまちづくりにももちろんいいわけで、しかも車もとめやすい場所もあるし、にぎわいにふさわしくなってくるだろうということがあります。ということで結論から申しましてネウボラを否定していることは全然ない、その価値も十分考えた上でこの提案をさせてもらっているということです。 ○委員長(大本千香子君) 土井委員。 ○委員(土井基司君) ただいま答弁いただきましたけども、ネウボラを設置するのは天満屋でないといけないということはないという御主張でしたけども、そういうふうに考えておられるんであれば、昨年の施政方針の際にもっとネウボラの場所がどこがふさわしいかについて議論すべきだったんじゃないかと思います。今まで12月議会の前までは特にそのことについて議論されていなかったと思います。  それから、空き店舗や空き家と言われましたけども、ネウボラに今回800平米程度ということですけども、それだけの面積とそして駐車場がある場所を近隣に求めることは極めて難しいと考えます。天満屋に設置することに反対するということ、この事業への反対のためにネウボラにも反対するというふうにしか受け取れないわけであります。その辺具体的に思う、ここに設置したらいいというところの考えがあるんであればお聞かせいただきたいと思います。 ○委員長(大本千香子君) 岡田隆行君。 ○委員(岡田隆行君) 二つの質問をいただいたように思いました。これまでの論議の中でネウボラのこの場所について十分言っていなかったんじゃないかと言われました。不十分だった点はあるかもしれません。その辺は謝らせていただきます。ただ、ずっとその間も市民の方の声を聞いて回る中で、やはりネウボラの期待はある程度潜在的なものがあると、子育てに対して相談しやすい場所にあって相談しやすいスタッフがおられて、しかもそのネウボラの関係の方にお話を聞くと、来ていただく方はもうそんなに心配はないんだと。出ていきたいんだけどスタッフの充実が十分でない。もっとそこのスタッフの充実をしてほしいんだという意見も聞きますので、そういうことも含めてネウボラを充実させていくと。機能的にも充実させていくことは必要だということは前々から思っていたことではあります。実際にここでそれを大きく展開していったかどうかと言われれば足らなかったところはあると思います。  それから二つ目の、近隣にこういう施設を求めるのは難しいのではないかということですが、やっぱり私たちの英知をいろいろ専門的な見地からも見ながら、英知を合わせて見ていけば例えばあいているような、これはどうかわかりませんけど、例えば塾のようなものの大きい店舗がありますよね。そういうところがあったり、わかりませんけど知恵と住民の方にお聞きしながらどこにつくったらいいかということでお話を進めていけば、見つからないことでもないだろうと思います。 ○委員長(大本千香子君) 以上で、通告による質疑を終結いたします。
     これより、議案第1号に対する予算組み替え動議の討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次、発言を許します。  土井委員、反対者。 ○委員(土井基司君) 議案第1号の予算組み替え動議について、反対をいたします。  先ほどの質疑のときも述べましたけども、天満屋にネウボラを設置するという事業については1年かけて議論した中で、その方向で行政の方が準備をされてきたものでありまして、ここで今さら反対するのは遅いんではないか。当初からのきっちりと意思表示を示すべきではなかったかということ。それから、先ほどいろいろ説明ありましたけども、今、広谷保育所子育てステーションとして仮にオープンしていますが、それはとても十分な設備、人員のものではないということで、早急にその体制施設を充実する必要がある。その中で今から駅前の駅周辺で適当な施設を探すということではとても間に合わないと理解いたします。そういう点で子育て支援の充実で言われております医療費の助成、それから出産応援金の復活につきましては賛成したいという気持ちはあるんですけども、ネウボラの天満屋の設置を反対することについては同意できないので、この組み替え動議については反対をいたします。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、岡田隆行委員、賛成者。 ○委員(岡田隆行君) 私がこの組み替え動議に賛成の立場で討論に参加いたします。  組み換えの動議の必要性としては、新型コロナウイルス感染症の広がりがあります。感染予防の対策として今私たちもつけていますが、マスクや消毒用アルコールなどで十分に確保する必要があります。ただ、それが足りていないという状況。放課後児童クラブなどを回ってみてもそれはわかります。また、検査医療の充実、あるいは入院、治療体制の完備などが求められています。国も対策を講じていますが、なかなか地方にはいきわたりません。  そうした中、広島県も先日、19億1,000万円の緊急補正予算を組みました。御存じだと思います。これ自体、3月10日に国のほうから出された通達をもとにそれを精査、県独自でやることがないかを考えて国の政策に加えています。広島県独自のものとしては例えばマスクの購入費が2億8,200万円。あるいは経営困難に瀕している中小業者の相談窓口の強化に3億6,900万円などがそれに当たります。これは、国がやれと言っているんじゃなくて、広島県独自でやっていることです。これは釈迦に説法かもしれませんが、そういうふうな形で進んでいます。府中市においてもしっかりとした予算を組み対応することが今の状況の中では望まれています。国からの通達には市町でやること、個人への支給等が含まれていますが、まずは3月10日付の文章の内容を関係部署で十分精査し、県のように何の政策を講じるのか、どの部分を補うのか。府中市としては独自にどのようなことに取り組めばよいのかも可及的速やかに検討する必要があるのではないでしょうか。  また、コロナ対策の経済対策としては私自身、うちの会派としては府中市立の小・中学校の給食費、これを4月から無償化する応援策を一つ提案します。子育て世代は仕事もこの先どうなるかわからず、経済的に苦しい。少しでも安心してもらえる状況をつくりたい。ニュースなどでお知りになっている方も多いし、きょうの中国新聞の第二社会面にも出ておりましたので、その記事読まれたと思いますが、これは松井大阪市長の弁です。当面は大阪市の場合、所得などの条件は設けず、大阪市立の学校に通う全小中学生16万5,000人を対象としています。費用は年間約77億円を見込んでおり、これはよくよく電話ではまだ聞いていないけども、しかしこの記事によると2021年度以降も続ける方針だと。松井市長は子供一人当たり年間5万円から6万円が浮くと。世帯の可処分所得の増加につながると、この給食費無償化の意義を強調しています。18日、きょうの大阪市の対策本部会議で正式決定して、議案に条例改正案と2020年度の当初の予算の修正案を提出する予定と言います。  次に、子育て支援の充実に関する予算組み替えについてです。子育ての支援の充実はこの間、共産党としても機会あるごとに主張してきました。子供の医療費助成を高校卒業年齢まで拡充すること。このことについては5,000名を超す要望署名が集まったことからも、子育て世代を含めた多くの市民の共通の願いであることは誰も否定できません。これは、国の施策で行うのがいいと言われる方もおられますが、それがかなわないということで全国で6割を超す自治体が独自の支援策を講じています。例えば、保育の無償化、これなどは府中市は他の自治体に先んじて昨年4月から先行実施。昨年10月からは保育の副食費の無料化も県内23町のうちで私たちの府中市を含めて6市町が行っています。これは、自治体間の競争が激化するのでやめるべきだとはなりません。それぞれの市が国や県のやらないことでも市民の願いや要求があれば実行に移していく必要があります。すばらしいことではないでしょうか。  今回、この組み替えを提案で出した出産応援金について、先ほど土井委員も申されておりましたけども、これについても一言つけ加えさせていただきます。昨年の7月10日共産党の楢﨑議員と私で大分県の豊後高田市に視察に行かせていただきました。人口2万3,000人。うちと比べれば約5分の3でしょうか。その市は長年、宝島社という出版社がありますが、行う住みたいベスト10で総合部門で1位を受賞しています。その大きな理由の一つが、子育て支援対策の工夫と努力があります。一つ目の工夫は、小・中学校の給食費。高校卒業年齢までの医療費の無料化を実施しているところにあります。市営の無料の塾、学びの21世紀塾など、地域と一体となった取り組みによって子供たちの学力は長年トップグループを誇るとともに、スポーツにおいても全国及び大分県で上位入賞がこの小さい町ですけども相次いでおります。二つ目の工夫としては、子育て応援誕生祝い金は最大100万円を実現しています。子供さんの誕生に対して第1子、第2子に10万円。第3子に50万円。第4子以降は4回に分割して年1回交付をしています。とにかく、妊娠から出産、子育て、教育に至る大きな流れの中での保護者支援こそが定住移住にもつながり、府中市で子供を産みたい、府中市で子育てができてよかった。そう思ってもらえる市民がふえる大きな原動力になることを確信して、この組み替えを要求するものです。  最後に、財政調整基金の充実についてです。9日の総括質疑でも述べましたが、数年後には10億円を大きく下回ってしまう見通しも出ています。南海トラフ地震や新型インフルエンザ、今のコロナではない新型インフルエンザなど、緊急の対応が要求される昨今、臨機応変に動かせる予算がなければなりません。そうした必要性からも不要不急の大型投資をやめ、財政調整基金への積み立てに回すことを要求します。  不要不急の予算を組むことは、市民の方への背信行為になること。例えば、来年度以降の予算等の見通しもはっきりしない天満屋活用経費に4億5,623万円など、その最たるものです。また、それにもかかわらず、今後毎年2,600万円がかかると言われています。それ自体も確定したものではないと言われています。どれだけかかっていくかわからないもの、費用対効果だけを問題にはしませんが、そこに本当に住民の願いで生まれようとしているのかどうかというところに私たちは立ち返るべきだと思います。私たちの報酬をそこに費やすわけではありません。皆さん方が働いて、そして納められた税金を私たちが使わせていただくわけです。それなのに、ここの吟味もなしに先のことを担保もせずに進めていくこと。これは私はとてもやってはいけないこと、議会はやってはいけないことだと思います。  町なかのにぎわい、確かにそれもいいでしょう。しかし、現在は商工会議所の調査にもあるように、現況悪化の一途。まずは地元の中小業者の営業応援策、支援策こそが大事ではないでしょうか。天満屋のかっこつけの活用計画には納得できないと言われる市民でも、中小業者支援やコロナウイルスによる市民の休業補償、子育て支援には多くの市民が納得されます。ぜひ、この府中市議会での英断をお願いし、賛成討論とします。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、本谷宏行委員、反対者。 ○委員(本谷宏行君) 委員長のお許しをいただきましたので、議員番号13番、本谷が創生会を代表して今、議論となっております予算組み替え動議につきまして、反対の立場で討論に参加させていただきます。  まず、提案者である楢﨑委員に関しましては、ネウボラの設置について特にまた先ほどからもありますが、商業施設である天満屋の2階に設置するという案が厚生委員会の中で提案されたときに、特別にその案に対する反対であるとか別の案という御意見も出なかったように記憶しております。それで、その後にそういった商業施設というものに設置することに関して、非常に有効であるのではないかという厚生委員会の中でも議論もありました。そういった中でやはり執行部側もそういった意見も踏まえて利便性を図られながら、そういった案を進めてこられたものと理解しております。それが今回、こういった形で天満屋の2階にネウボラを設置する予算案について、反対をされるような立場で今回予算組み替え動議を提出されることに関して、どのような整合性があるのか、非常に懸念をするところでもあります。  次に、先ほど提案理由等述べていただきました。初めに、新型コロナウイルス対策についてでありますが、先ほども岡田委員のほうからも説明もありましたが、この件については政府が次のような対策を既に進めて取り組んでいるものもあるわけでございますが、私のほうからも昨日の新聞記事ではございますが、紹介させていただきたいと思います。昨日3月17日付の読売新聞でございますが「中小企業や生活困窮者を支援。追加経済対策終止後に減税案」という題でございますが、一部読み上げさせていただきますが、「政府は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた追加経済対策について打撃を受けている中小企業や生活困窮者などへの支援拡充を柱とする方針を固めた。感染拡大が終息した後を見据え、景気刺激策を講じる。二段構えの機動的な対応で冷え込んだ経済を立て直したい考えだ」と。  そこで、今国会で審議中の2020年度予算案が成立後、安倍首相が追加経済対策の具体化を正式に指示し、4月にもまとめると。政府はこれまでにも新型コロナウイルスに関する緊急対策を二度にわたって打ち出してきております。中小企業などへの実質無利子の融資枠創設を含め、総額1.6兆円規模の金融措置を講じ、また、生活困窮者向けの対策は感染拡大により所得が大幅に減少した個人事業主やフリーランスが念頭にあり、一部は追加経済対策に先行して措置を講じているというものでありますし、また、16日の参院予算委員会で首相は公共料金の支払いすら難しい方々が出てくることが懸念されるとして、今週中に支援策をまとめる考えも示しておられます。そうした既に行っている国の対策であるとか、今後のそういった検討も先ほども申しましたように今週中にもまとめるということも表明をされております。  また、先ほど紹介もありましたが、昨日17日閉会した広島県議会では、やはり新型コロナウイルスの感染拡大防止のために先ほども紹介されたように、医療用マスクであるとか消毒液などの購入、また中小企業者への支援体制強化などを盛り込んだ19億1,000万円にのぼる緊急対策を盛り込んだ、令和元年度3月補正予算案を可決しているわけでもございます。  このように、国や県において令和元年度補正予算であるとか、先ほど言いましたように今国会で審議中の2020年度予算案が成立後、追加経済対策の具体化を正式に指示し、4月中にもまとめるということから次々と具体策が打ち出されつつある中で、その後もし府中市に必要なものがあるのであれば国や県の具体的な対策が示された後に、令和2年度補正予算で対応すべきものと考えております。  御指摘ありました、次にこども医療費助成拡大については昨年12月議会でも不採択となりましたが、不採択とした大きな理由にも挙げましたように、子供医療費助成拡大については本来地域格差があるべきではなく、国が全国の統一した制度として拡充すべきものでもあります。こうした考えから私たち創生会と公明党で昨年11月に国のほうへ要望したところであり、さらに今議会に私たち創生会から府中市議会として国へ要望するための意見書案を提出したところでもあります。また、この件については令和元年11月15日の中国新聞に「こども医療費助成地域格差、市町村に裁量競争過熱」という記事が掲載されておりましたので御紹介させていただきたいと思います。  医療費拡充は首長選などでアピールに使われる場面も多い。こうした状況に対し、元鳥取県知事で早稲田大学大学院の片山善博教授は「自治体間で支援を争うのは将来の市民の税負担をふやすだけだ。本当に必要な世帯を支援するためのお金の充て方がほかにあるのではないか。隣が取り組んでいるからと安易に拡充するのではなく、もっと議論すべきだ」とコメントもしておられます。  さらに、子育て及び教育関係について優先すべき施策があると考えております。今予算案に計上もされておりますが、次年度から始まるプログラミング教育に対応するための子供たちへの1人1台のタブレット配布に関する予算確保はその最たるものだと考えております。  また、次に出産応援金について。この事業につきましては応援金をもらわれた方は確かによかったと言ってくださると思いますが、アンケート結果によると少子化対策の後押しになっていると感じない方が6割を超えているということであります。残念ながら出生数の増加にもつながってはおりませんでした。先ほど、多くの市民の声、また費用対効果についてお話をいただきましたが、御指摘をいただきましたが、こういったことを見ますとやはり子供医療費助成拡大と同じで、将来の市民の税負担をふやすだけであると考えます。  最後に、子育て及び教育関係の平成26年度から令和2年度まで、当初予算額推移及び決算額推移、これは令和元年度及び令和2年度は当初予算ベースでありますし、また、令和2年度におきましては総額に先ほどから出ております天満屋改修費、ネウボラ関係でございますが、こちらを加えたものを見ますと、順調に右肩上がりになっており、小野市政になってさらに子育て及び教育機関を推進するために、幅広いバランスを重視した施策を行っていることが理解できると思います。  また、ことしに入り議会が実施した議会と高校生との意見交換会で出された意見にも、ショッピングセンターの充実であるとか娯楽施設等を望む多くの意見が見られました。このことについては提案されたお二方の議員も十分聞かれていることかと思っております。  こうしたことから、ネウボラ設置や駅周辺のにぎわいづくり事業を含む今回の予算は、未来の府中市を担う子供たちを豊かに育み、若者や子育て世代を支援することで人口流出を防ぐための予算編成であります。  以上のことから、令和2年度府中一般会計予算案は原案のままで可決すべきものであり、この予算組み替え動議には反対いたします。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、加島広宣委員、反対者。 ○委員(加島広宣君) 委員長の御指名をいただきましたので、議題となっております第1号議案、予算組み替えの動議に対する反対の立場で討論をさせていただきます。  先ほど来より、組み換えの内容の中に府中市独自の新型コロナウイルス対策費といったものを挙げられているかと思います。現時点で府中市ではどういったことができるのかということにもなるんですが、コロナウイルスの影響は想像すれば確かに広がっていて影響も出ているだろうということは考えられるところではありますが、実際のところ市役所にどういった相談があったりというようなことはまだ今後のことだと思うところでございます。説明にはなかったので、そうしたコロナウイルスに対する費用、マスク、消毒といったような説明はあったんですけども、現時点でそういったわかっていないものに対策費を考えると、非常に不明確な対策費になってしまうのではないかと感じるところでもございます。  先ほど来より国においての予算が緊急対策費ということで、発表されてきているところでございますので、速やかに市長においても事務処理的なところでもありますとか、そういったことは行っていかなければならないのかと考えておりますし、そういった中で府中市の中でそうしたもれてしまう、網から救えないような方がいらっしゃるようなところに関しては、しっかりと話をされる、または検討していくことが今後必要なのかと。窓口の対応であなたは対象者ではないということではなく、そうした声に耳を傾けていくことが大事なのではないかとも思っております。  2番目の子供の医療費を高校卒業年齢まで拡充する経費と、3番目の出産応援金、この2点でございますが、本議会中での委員会において、特に審議される、議題として何かこうした内容のものを出されたものはないと思っております。委員会内でのそうした本議会での委員会なり審議もされていないような内容が、組み替えということで入ってきているのはまた委員会でしっかりと審議されるならされるという経緯を行われて、提出をされるものではないかとも思っております。  また、この内容を読ませていただき先ほど説明もあったんですが、組み換えの基本方針の中に費用対効果の不明なリスクの大きい天満屋への投資というようなことが言われております。費用対効果とは一体何なのかということでございますけども、一般的には投資金額に対しての効果、または価値をあらわすんではないかと。簡単に言えばかけたコストに見合った利益が出るかでありますが、似た言葉に「コスパがいい」とかというような言い方をしたりするんですけども、例えばではありますが、公園整備のような市場価値を持たない財産の場合、便益そのものが難しい、実務上の便益計測をする実例が見られないというのが実情にあります。また、一部の公園にはそのような事業についてはそもそも都市計画といった一貫して整備されるものであり、費用対効果になじまないのではないかといった議論も見受けられる状況でもあります。昨今の経済状況のもとでは、こうした公園のみを特別扱いするということは難しいので、便益計測は難しいといっても計測できるところをしっかりと計測して、その部分においてどの程度の効果が生じているのか示すことによって事業の透明性、客観性を高めることが必要であろうと言われているところでもございます。大事なのはどこまでが費用でどこまでが効果かということになるのではないか。  では、こちらの天満屋の投資であるんですけども、整備を行われようとしているのは2階の屋内広場。この屋内広場に効果がないのかと考えました。屋内広場の整備は以下のような価値が生まれると私は考えております。まずは、周辺住民や他市から訪れた方たちの語らいの場を提供。子供たちの安全な遊び場としての提供。市民にレクリエーションの場としての提供。地域の人々の交流の場としての提供。健康増進、福祉の場としての提供。震災など災害時には有効に機能する価値として避難時には子供たちの安全な遊び場となりますし、一時的な避難場所としての提供。また、そこでの炊き出しの場の提供にもなり、情報交換の場の提供などといった価値を生み出すといったことになります。また、防災施設としての機能で考えれば、備蓄倉庫として非常用トイレといったことで震災、災害時に有効に機能する価値を生み出すことにもなります。あくまでも一般的な効果を価値として述べさせていただきましたが、その他の価値も考えられるところでございます。  さきに述べましたその価値を計測できるかと考えますと、わかると思いますが計測できない場合があるということがわかります。したがいまして費用対効果がある、ないだけで論じるんであれば価値があり、効果がある。容易に判断できるのではないかと感じております。中でも費用対効果に何でもかんでも結びつけて論じることは非常に危険で、将来的な利益を期待して投資をするものに対しては投資対効果というものであるということを申し上げて、本議案の反対討論とさせていただきます。 ○委員長(大本千香子君) これより、議案第1号に対する予算組み替え動議を採決いたします。  本動議に賛成の委員の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(大本千香子君) 起立少数であります。  よって、本動議は否決されました。  休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後0時12分 休憩                午後1時15分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(大本千香子君) 再開いたします。  これより、議案第1号の討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  土井委員、反対者。 ○委員(土井基司君) 委員長のお許しをいただきましたので、9番議員、市民クラブ、土井基司が議案第1号「令和2年度府中一般会計予算について」反対の立場で討論をいたします。  この予算に関しては、先ほど組み替え動議が出されておりましたけども、予算の賛成、反対等につきましては、委員会での議論に基づいて賛成なのか反対なのか、あるいは組み替えをするのかを決めるのが原則といいますか筋だと思います。今の府中市の日程だと建設委員会が終わって1日しか間がありませんので、私たちは組み替え動議の準備できるんですけども、それに対応した事務局の体制等がなかなか不十分なところがありますので、なかなか組み替え動議を出すということにならないのが実情です。そういう議会での議論を深めるためにも、議会事務局の人員体制についてこの場をかりて市長のほうにお願いいたしておきたいと思います。  それで、反対の討論ですけども、本予算に関しては削除減額すべきもの、つまり抜本的な見直しを求めるものと改善を要望するもの。それから、こういうものについて追加すべきではないかというところを指摘して、討論とさせていただきます。  まず、削除減額すべきものですけども、1点目、病院機構の負担金の額であります。今議会で出されました繰り出し基準の変更について述べさせていただきます。従来の基準や考え方に関する総括や従来の基準と総務省の繰り入れ基準との関係等の説明が十分になされていないということであります。今までどれぐらい総務省の基準とずれていたのか。あるいは、基準にのっとっていたのかが説明されていません。そういう中で新たな基準に基づいて約4億7,000万円を繰り出すと。負担金として繰り出すことに対しては賛成できない。従来通りの4億円の中で努力をしていただきたいと考えるものです。  2点目は、府中公園の整備工事費についてであります。建設委員会での質疑で初めて公園内の平和会館の整備費であることが明らかになりました。下水道の工事費が主だということでありますけども、整備後は一般への貸し出し等も検討されているということですけども、そうであれば条例の改正等も伴うものであります。計画段階で詳細な説明があってしかるべきと考えます。整備後の活用の見通しをきっちり定めて説明されていないということで、これについては反対いたします。  次に、改善を要望するものでありますけども、債務負担行為に関してであります。今予算案で府中駅周辺の整備事業に伴う先行取得の債務負担が提案されております。先行取得に関しましては、土地開発公社等の第三セクターを利用して、いろんな自治体がずっとうまくそれを利用しながら先行取得を進めた結果として、時代の変化とともに活用の見込みが全く立たない、塩漬けの土地が全国的に発生して大きな問題となったところであります。府中市においては破綻した第三セクターを救済するための三セク債といわれる借金の制度を活用して、全ての土地を市で買い上げるということをやって、塩漬けの土地を解消したところであります。ほかの自治体ではそのように処理した場合、速やかに公社などの先行取得をしていた機関を解散するとかしたわけでありますけども、府中市では桜が丘団地の保留地管理法人を土地開発公社が抱えていることで、解散ができない状態でありました。解散はできないけども先行取得は基本的にはないだろうとみんなが思っていたところでありました。ところが、そうやって土地開発公社が残っていることを今回、活用して先行取得のための債務負担行為が提案されたわけであります。せっかく、苦労して整理したにもかかわらず、こういうことをやっていけばこれから際限なく債務負担という借金、債務負担というのは個人で言えば連帯保証人のようなものですから、開発公社が借金を払えなければ全て市が払わなくちゃいけないということですので、そういう借金で使う見込みがない塩漬けの土地がふえる危惧がここで生じていたわけであります。  そこで、建設委員会での質疑ではそのことについて指摘して質問をしたところ、令和5年、2023年に桜が丘に関する債務が解消することが予定されております。その段階までに今回の件に関しては買い戻しをし、また、公社のあり方についてもそのときをめどに検討を進めるという、そういう答弁がありました。今までは債務解消した後の公社の扱いについては、なかなかはっきりした答弁がなかったところでありますけども、今回、一歩踏み込んだ答弁があったと評価をいたしております。それが確実に実行されていくように注視していきたいと考えております。  あと、この予算にないので非常に残念なところというのは、先ほど来言っておりますが出産応援金であります。昨年度の途中で廃止されたわけでありますけども、これは市内に分娩施設がない中で市外の病院などに通院するための補助金という位置づけでありました。分娩施設の再開が見込まれない中での廃止とは少子化対策に有効かどうかではなくて、市内で分娩が行われないことに対する補償ですので、それは別な観点で評価すべきものだと思います。  また、少子化対策というのは子供が出産数がふえるということは大きな流れの中で無理なのでありまして、減り方をどれだけ少なくするかという対策と考えられます。ですから、何もしない場合の減り方と対策をとった場合の減り方を比較することで効果を測定すべきものだと考えます。そういう点でいくと出産応援金の廃止は子育てに優しい町を目指す小野市政の方針とは反していると思いますので、今後、復活するように望むものであります。  そのほかにつきまして、さまざま評価すべきような点も多くありますけども、最初に述べました2点、このところについて認めることができないということで、この予算案に反対するものであります。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、広瀬委員、賛成者。 ○委員(広瀬和彦君) 5番議員、広瀬和彦が創生会を代表しまして賛成の立場で討論をさせていただきます。  まず、全体の第1号の案に関しては、市長が2回目の予算ということで「希望と笑顔があふれるまちづくり」ということでひとづくり、にぎわいづくり、産業の基礎づくり、安全安心な暮らしづくり、こういった項目を挙げて府中の笑顔があふれるまちづくりにぎわいづくり、こういった形で市長としての思いを込めた予算となっております。また、先ほど土井委員のほうから質問がありましたが、財政につきましては行政経営プランの中にそういった見直し、行政の中の見直しも含めて進めていくと全体の府中市総合計画の中に位置づけた下位プランの位置づけも含めて立て直すという形の動きを今されております。そういった意味でチャレンジ精神も含めてスピードを持った形でやっていただきたいことを含めて賛成をいたします。  それと、今の病院の中期計画につきましては、病院再編の問題があっていますが、これについては診療実績とか救急医療の実績等で指摘されていますけど、根本は医師の不足が一つの要因となっています。そういった意味で言いますと、昨年の外科医師の退職による大幅な収入減に伴う繰り出しも含めた市の繰り出しという形にはなっております。医師の確保が最大の課題となっております。昨年は整形外科医と産婦人科医師が新たに増員となっており、今後も奨学生が順次医師となり、医師確保の取り組みを積極的に行い、委員会でも収入をふやし、安定した病院経営を行うよう要望もしております。こういった理由と改善に向けた計画と確実にこれを実現するよう、市としてチェック機能を強化していただくことで、4億7,000万円繰り出し予算が出ていますが、これについてはこういった理由でしっかり市としてチェックをしていただくという理由をもって賛成とさせていただきます。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、岡田委員、反対者。 ○委員(岡田隆行君) それでは、日本共産党を代表いたしまして、7番議員、岡田隆行が第1号議案「令和2年度府中一般会計予算」に反対の立場で討論に参加させていただきます。  午前中の組み替え動議は否決されましたけれども、その必要性としてはやはり強調させていただきたいと思いますし、このことを加味した編成を行っていない予算案に対しては反対せざるを得ません。反対理由としては大きく二つございます。その一つは、この間アベノミクスは大規模な金融緩和を行いました。その円安で企業収益はふえた一方で、実質賃金は下がるために国内の消費は落ち込んでしまいました。GDPも消費税の買い込み需要を除けばずっと3年平均でマイナス成長。2012年前から言えば停滞期を脱したといっても再び経済成長を始めたとはいっても、ただしGDPを支える家計収支、この家庭消費がマイナスのままになっています。一般の人が経済成長を感じない理由はそこにあります。大手企業は徐々に賃金は上がっていくものの、全企業の9割を占める中小企業や働く人の4割を占める非正規雇用への波及が鈍いためにこういう状態ができてしまっています。景気がよくなったというのは一部の人にすぎない状況があります。  府中商工会議所、これは総括質疑のときにも触れさせてもらいましたが、月間の府中経済の情報誌の中でも経済の動きが随時出てきておりますが、そこに出ている商工会議所の早期の景気観測調査、その中でも全国の概況、そして中国地方の概況を出されています。それによると、1月号、11月のまとめですけれども、消費税引き上げの影響があって企業約7割が影響があると答える。そして軽減税率の導入の課題は経理事務の負担増が首位になっていると分析されています。全国の状況においても全産業合計の状況、業況のDIは26.8%、ディフュージョン・インデックスは26.8%、これはもう2.7%の減。中国地方も同じような状況になっていっています。ここ府中市の状況ですが、2月号に府中市の3カ月間の現況推移も載っていました。やはり厳しい状況は変わらない。これはコロナウイルスが出る前の状況です。予算編成においては市民の生活維持、中小業者の営業支援、こうしたものなどにしっかり軸足を置いて編成すべきではないかと考えます。  天満屋2階の活用、これがずっと問題になっておりますが、これに4億5,623万円をかける一方、今後の見通しどのぐらいかけているかもはっきり示されない、こういう中で市民の方が納得できるかどうか。その一方で中小企業を助け、市民の生活を助ける予算のほうに軸足がいっていないんじゃないかと見られるのも仕方がないであろうと思います。そういう編成にすべきだということで、一つ目。  二つ目はやはり、新型のコロナウイルスの感染症が全国的に広がる中で、府中市議会はこういうふうに傍聴を制限してます。その是非はここでは論じませんが、感染の広がりによる影響は少しでも緩和すべき施策の必要性、これは認識されていることと思います。それが全くこの予算の中に出てこない。時期のこともありますけども、しかし今朝言いましたけども、臨機応変に対応している大阪市議会なんかも言いましたけれどもあります。やっぱり今回の府中市の予算案、この辺の状況を全くつかんでいないと言わざるを得ません。今朝の組み替え動議の賛成討論でも述べましたが、3月10日の国の通達を受け、広島県も独自の政策を講じています。いろいろ国がこうしなさいということはもちろんやっているんだけど、しかしそれが足らないということで、県は県で一生懸命考えてやっている。それが二つ述べましたけども、マスクの調達を行う予算や中小企業支援の窓口強化の予算。これは国がやれというんじゃなくて、広島県がやりましょうということで頑張って考えてやっております。  まだそうは言っても国であり、県であり、市町はまだいいとか府中市にはまだ影響はないというようなことを言っていると、それはそれこそ府中市民の方から離れてしまう分析としか言いようありません。影響は十分予測できますので、市町でできることをやっておく必要があります。さすが、府中市だと。先を見ていると。よその市だけじゃなくてうちの市はちゃんと先を見て予算化してくれているじゃないかというところで、議会に対する信頼も深まる。やはり議会改革をやっていてここに今至っているのが伝わると思います。  大阪市のように小・中学校で給食費を無料にして応援する場合は77億円。膨大ですね。数が多いです、小学校、中学校。しかし府中市では3月1日時点で子供の数から判定すると、例えば小学校が978人。それに義務教育学校の1年生から6年生を入れても約1,600人。これに4,000円の給食費を掛けますと大体690万4,000円。まあ700万円。中学校は517人子供います。義務教育学校の7、8、9年生を入れると約1,000人近くなりますが、それに5,000円を掛けると470万円。合計でも1,160万4,000円。約1,200万円。これでどれだけ応援できるかわからないけども、しかし府中市はこれで応援しようとしているんだよというメッセージは十分伝わると思います。よそのまねをするなということも言われるかもしれません、しかしいいところはまねをする。国がやらない県がやらなければ市がやる。町がやる。そうしよると県も国も動き出すと思います。こうしたコロナウイルス感染の影響を抑える予算になっていないということの理由として、この第1号議案に反対いたします。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、加島委員、賛成者。 ○委員(加島広宣君) 委員長の御指名をいただきましたので、公明党、加島広宣が議題となっております第1号議案に賛成の立場で討論させていただきます。  反対者より、先ほど来よりお話をいただいたところでございます。反対者のお気持ちもよく理解しているところでございます。この予算は府中市長の施政方針の中でもありましたように、まず府中市の持つ強み、これをさらに磨き上げて魅力あふれるまちづくりをしていきたいといった思いが、あちらこちらに見られている予算ではないかと感じております。昨年度は、主要事業66事業あったわけですが、今回は33事業と選択と集中という観点から考えられますし、また昨年は土づくりで種まきの年であり、成長するための取り組みということで、令和2年度はそうした種から出た芽を力強く根を張り、行っていく予算という内容の記載もございました。66事業から33事業ということで、継続していこうという思いのある事業、まさに選択と集中といった部分では種まきが終わり、間引かれ、これからしっかりと根を強く張っていき成長していく予算になっているのかと思っております。  そうした中で、病院機構の負担金といったお話もございました。今までどおりの4億でというようなことではございますが、厚生委員会に私は所属していないので、発言はしたことはないんですけども、病院に関しては今回厚労省からの発表もあったりというようなことで、今後においても検討していかなければいけない府中市の課題の中の一つではないかと、個人的には感じております。府中市民病院を市民の方が利用していただける、そういう病院に今後なっていかなければ、なかなか持続的可能といいますか、経営という観点から見ると厳しいものがある。ただ、そういった観点だけで見るべきものでもないのも理解はしているところでございますが、自分に置きかえて考えますと、府中市病院に行ってはみたが救急で福山市に行かされたという経験もございますので、安心・安全な病院なのかというような思いがするところではございます。  続いて、府中公園の整備費といった内容の御質問もありました。これは私も建設委員会で不明な部分があって質問もさせていただいているところでありますが、この府中公園に関してはやはり利用されている方もいらっしゃいますし、また今後、どのような整備という詳細というものも理解できて完全には理解できていないところもありますので、しっかりと伺いたいというところもございます。また、開発公社に対しての債務負担ということもございましたが、こちらは今後府中市として整備をされようとしている土地の購入等考えてのことだと理解をしているんですが、あと出産応援金に関しては個人的にはあると多分喜ばれるんだろうといった思いはありますが、そのほかの部分で府中市の取り組んでいるネウボラ、こちらを充実させてあげるということがそうした妊娠、出産期の方であったり、いわゆる子育て世代の方に対しての幅広い層への喜ばれる事業に充てられるほうがいいのではないかと、これは個人的な感想にもなりますが。  以上のような観点ではあるんですが、この議案第1号に関して賛成といった立場での討論とさせていただきます。 ○委員長(大本千香子君) これにて討論を終結いたします。  これより、議案第1号を採決いたします。  本案は原案のとおり可決することに賛成の委員の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(大本千香子君) 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(大本千香子君) これより、議案第30号の討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  水田委員、反対者。 ○委員(水田豊君) それでは、議案第30号令和元年度府中一般会計補正予算(第5号)に反対の立場で討論いたします。  主に2点あります。まず第1点は、地方独立行政法人府中市病院機構に7,500万円を繰り出すということです。当初予算で4億円の繰り入れを行っております。この補正予算で今年度の合計繰入額が4億7,500万円となっているということです。病院機構への繰入額としては、2012年、平成24年度これは独法が発足した年、初年度に次ぐ巨額となっているということです。一般質問や委員会の答弁で、令和2年度に減価償却額が最大になるということで、繰り入れ基準額を決めたんだという答弁もございましたが、7,500万円はもちろん、今年度の補正の繰入額になっている。期せずしてと言うんですか、繰り入れ基準の明確化に合わせた数字になっていることでございますが、これだけ大きな金額を繰り入れる必要性について、明確な答弁があったようには思いません。確かでないんであれなんですが、以前、5,000万円の繰り入れをするときに、随分厳しい議論をさせてもらったと思います。資金繰りが苦しいということでございましたが、結果的に5,000万必要ではなかったという年がございました。そういう議論を経ているのに、何かぽんと7,500万円繰り入れるという感じがしてなりません。病院機構は市にお願いすれば資金援助は何とかなると思ってしまうのではないかとさえ考えます。また、このようなことを繰り返せば当然ながら市の財政運営にも悪影響を与えることになるということで、この繰り入れには反対すると。  2点目には、開発公社の経営健全化補助金、これも9,400万円と。これは桜が丘団地販売にかかわって、その足りず分を赤字補填するということでございます。これも我が会派として桜が丘団地の販売計画そのものについての総括が必要だとずっと言ってきたんですが、それはなし崩しになってそのまま借金返済に足りない分を赤字として補填し続けていることについて、こういうことではいけないんではないかと思っているところでございます。  以上、主な2点につき、この補正予算に反対いたします。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、田辺委員、賛成者。 ○委員(田邉稔君) 一般会計補正予算、賛成の立場で討論に参加したいと思うわけですけども、まず、病院機構への操出金の追加7,500万円について、基準が曖昧だということを言われたと思うんですけども、病院自体が独立採算制でもって今後経営していくという観点からすれば、いろんな不安定要因はあると思うんですけども、操り出ししないと経営的に立ち行かないという点において、市としては繰り出さざるを得ないという点において、繰り出しに対して賛成するわけですけども、水田委員が言われたように、繰り出し基準が不明確ならばそこの問題点として繰り出し基準をより明確に公表して、繰り出しの範囲内で経営が赤字になった分に対して原因をしっかり追求するということをしっかりやっていくことが必要だと思うわけですけども、今回の7,500万円については広瀬委員が先ほど言われていましたように、産婦人科、外科含めて医者が足りないという中で、患者が来ていない現状がありまして、そういったところは繰り出し基準の中に入っていない不安定要因だと思うわけですけども、そういったところが明確になってそれに対する対策は医師招聘があると思いますし、それ以外の経営的な側面、不採算医療でなくて経営的な側面以外で繰り出しが必要になっている。そういった部分に対しては経営的な観点からしっかりメスを入れることが必要だということで、繰り出し基準についてもう少し区分会計的にそういった側面を取り入れるという点については、水田委員と同じだと思います。問題は今の経営状況に関して繰り出し以下となるとやはり今回の補正予算に賛成するということです。  もう1点、桜が丘の土地開発公社に対する今回含めた資金の補填に関しましてですけども、桜が丘に関しては平成26年度より10年間にわたって毎年約22区画に対して売れなかった分に対して補填するということで、その補填部分に関しては土地開発公社が銀行から借り入れた部分に対して返済するのが趣旨だと思うわけですけども、平成26年以降の売り上げ実績を見てみますと、目標が年22区画ということは132区画に対して平成26年から平成31年ですけども、74区画売れているということで、残があと142区画ということで当初の423区画に比べてあと3分の1が残っているだけということで、今後売却をやっていく上で非常に見通しがついたというか、めどがある程度ついたという意味で健全化に寄与しているんじゃないかということと、平成26年度からのそういった補填計画に合わせて市がいろんな販売に対して定住促進補助とか、新築支援補助とか転入促進補助とか最近は子育て支援補助とかモデル住宅補助というものをやる中で、若い世代が桜が丘に住んでいると。住宅を買っているという相乗効果が出てきていると思うわけです。全体的に考えてみると、市の補助金と市が実質的に購入者に対して補助した部分。それから銀行に対して毎年売れなかった分を680万円ずつ返済しているという部分、その返済の部分については利子がかなり高いと思うわけですけども、そういったところを総合的に考えてみますと、利子については3万円としても680万円で年間20万円以上、それで放置していたら10年間で200万円。さらに過ぎるとそれ以上要ると。購入者が若い人がいるわけですけども、若い人については住むことによって将来的には固定資産税なり住民税が入ってくると。さらに人口流出を食いとめる要因になっていることがありまして、その市が補助した部分とか報奨金を出して販売した分、そういったことのプラスマイナスを差し引いてもメリットがあるということで、この売却に対する補填というのはメリットがあって府中市の財政、それからこれからの人口流出を食いとめるという面ではメリットがあったんじゃないかと思いまして、賛成といたします。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、岡田委員、反対者。 ○委員(岡田隆行君) それでは、7番議員、日本共産党を代表いたしまして、岡田隆行が第30号議案、一般会計補正予算案に対しての反対の立場で討論に参加させていただきます。  組み替え動議は否決されましたけれども、その必要性としては変わらないものと認識しております。新型コロナウイルス感染症の広がりと家庭、地域、社会への影響は日増しに拡大しております。その1点について討論いたします。
     国も対策を講じていますが、なかなかこの地方にはいきわたりません。回ってみてもマスクがないところが多々ございます。備蓄もあるけれどもそれを出してしまえないという状況が今あります。そうした中、広島県も先日19億1,000万円の緊急補正予算を組みました。これ自体3月10日の国のほうから出された通達をもとにして精査をし、県独自でやることを考えて国の政策に加えて実施したものです。その例として今朝も申しましたけど、マスクの購入費に2億8,200万円。あるいは経営困難に瀕している中小業者の方への相談窓口の強化に3億6,900万円などがそれに当たります。府中市においてもしっかりと予算を組み対応することが望まれます。国からの通達には市町でやること、あるいは個人への支給等が含まれていますが、まずは3月10日付のこの文書の内容を関係部署で十分精査して、県のように何の施策が必要なのかというところ。どの部分を補うのか。府中市としては独自にどのようなことを取り組めばよいのかを可及的速やかに検討して対応する必要があると考えます。  きょう、市の対策本部会議を開いています大阪市の市長が言われているのは、子育て世代は仕事もこの先どうなるかわからず、経済的にも苦しい。少しでも安心してもらえる状況をつくりたい。大阪市長の肩を持つものではありませんが、しかしこの言われていることの内容はよく伝わってきます。やはり今何を住民の人が心配されているか、私たちはもっと真摯に耳を傾けるべきだと思います。大阪市の場合だと給食費の無料化は2021年度以降、つまり来年度その次、2021年度以降も続ける方針だと言われています。詳しくは調べていません。そのために開会中の今の議会で条例改正案も出されると聞いています。その上で2020年度の当初予算の修正案を提出する予定とされています。府中市の補正予算ではこの観点がすっぽり抜け落ちてしまっているのではないでしょうか。一般会計での編成が無理なら、この補正予算で行うべきです。その点でこの補正予算に反対します。コロナウイルス対策の特別な予算を組むこともあわせて要求し、私の反対討論を終わります。 ○委員長(大本千香子君) 続いて、加島委員、賛成者。 ○委員(加島広宣君) 公明党、加島広宣でございます。  続いて、議案第30号、一般会計補正予算でございますが、賛成の立場で討論させていただきます。第1号議案のときにも少しお話をさせていただいたんですが、病院機構への追加の繰り出しという補正でございます。繰り出さなかったらどうなるのかという思いもするところではございますが、病院機構からお願いをされれば幾らでも出すのかどうかというお話も先ほどあったわけでございますが、本来、委員会においてもしっかりと質疑が行われたとも感じておりますし、そうした中で病院機構全体の議論も今後は必要になってくるのかという思いもしているところでございますが、現時点での経営面から考えるとこの繰り出しは行うべきであろうと感じております。  開発公社への繰り出しにおいてもやはり地域内においてですけども、秩序ある整備を行っていくために必要な土地は取得することが本来開発公社に求められていくと思っておりますが、そうした意味での今後の事業展開ということでの繰り出しと私は考えておりますので、本議案に対しての賛成の立場での討論とさせていただきます。 ○委員長(大本千香子君) これにて、討論を終結いたします。  これより、議案第30号を採決いたします。  本案は原案のとおり可決することに賛成の委員の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(大本千香子君) 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(大本千香子君) 以上で、予算特別委員会に付託された案件の審査は終了いたしました。  委員長報告の作成については、御一任願います。  以上で、予算特別委員会を散会いたします。                午後2時4分 散会...