○
主査(
山口康治君)
近藤商工労働課長。
○
商工労働課長(
近藤和成君) 平成29年度の実績で申し上げますと、4件の方が起業され、211万100円という補助金が交付されております。この制度につきましては、平成27年度から創設をしておりまして、3件、4件というところを毎年度で創業者の方がいらっしゃいます。
商工会議所さん、
商工会さんなんかの地道な支援もありまして、着実に数がふえていると認識しております。
今回の審査
会においても、まだ当然ながらですが、廃業された方もいらっしゃらないということで、運転も順調に行っていると認識しております。
○
主査(
山口康治君) ほかにありませんか。
加島分科員。
○
分科員(
加島広宣君) 同じページの、翁座
施設整備
事業経費でございますけども、上下町地域の観光振興に関する計上ということでございますけども、12月議会のときに、確か土地購入だったと思うんですが、当初慌てて購入する必要はないんではないかということも申し上げさせていただいたんですけども、そもそも私は、この上下町におけるこの観光政策といいますか、観光ビジョンが明確に打ち出されていないと思うわけでございます。寄附をしていただいたから、それを
活用するとかという点の作業を行っているだけで、全体的なことを考えて、そこで何をやりたいのか、何を行おうとしているのかをもう少し明確に作成されていくべきではないかと感じております。今回は、
調査費ではあるんですけども、こうした調査を行われると、当然またそういったもろもろの改修費用が出てきて、莫大な費用がかかったりということにもなりかねないので、まずそうしたビジョンを先に打ち出して、全体的な上下町の観光を進めるという、イメージが湧くようなものを出していただきたいと思うんですけど、その点に関してはどのようなお考えがございますか。
○
主査(
山口康治君) 浅野
観光課長。
○
観光課長(
浅野昌樹君) それでは、翁座について御
説明させていただきます。県内に唯一残る芝居小屋でございまして、往時をしのばせる建物が多く残る白壁の町並みにおきまして、中心的な建物でございます。多くの人々が訪れてみたいと評される県内でも代表的な建物でございます。
昨年12月におきまして、当時の所有者から建物の寄附を受けたわけですが、これに合わせて土地も取得しております。今年度の当初
予算では翁座を上下
エリアの観光資源の中心にするため、建物の改修設計を行う
予算を確保したところでございます。
ことしに入りまして、改修設計や改修後の
活用に向けての準備検討を進めている中で、古建築の
専門家から翁座の持つ歴史的、文化的
活用について、評価をいただいたところでございます。その具体的な評価等を少し紹介させていただきますと、翁座の桟敷や舞台のつくりは、江戸時代の歌舞伎小屋を踏襲しているなど、江戸時代の大衆芸能としての歌舞伎を理解するのによい教材である。それから2階に上がる手すりについては、大正モダニズムをあらわす
デザインとなっております。それから映画館として使用されていた古い映写機、映写室もございまして、白黒映画から始まりましたシネマ時代を思い出されること、などなど歴史的な価値を持つ建物であるということでございました。市としては、翁座の持つ歴史的文化的
活用を観光資源として、ひいては観光地としてのブランド化に資することができると判断したものでございまして、このため本議会に痕跡調査業務として文化財指定に向けた準備経費としての
補正予算を提案させてもらったところでございます。
ビジョンでの位置づけということでございますが、観光資源によりまして上下の
にぎわいづくりのためにも、文化財の価値を高めまして、魅力をアップしていく、こうしたことを行うわけなんですけども、観光ビジョンの策定作業と並行いたしまして行うものでございまして、
活用方法、上下
エリアにおける役割などしっかりと位置づけていきたいと考えております。
○
主査(
山口康治君)
加島分科員。
○
分科員(
加島広宣君) 詳しい
説明はいただいたんですけども、全体的と申し上げましたように、翁座を中心として取り組まれるということでありますが、その翁座に来ていただくために取り組まれる内容とかも、今後多分考えていかれるのかなと思うんですけども、そういったことをやはり、まずもって先に
計画を立てていかないと、いざ改修してもほっといて人が来るというイメージはなかなか湧かないので、点ではなくて線で結べるような上下町の町なかのイメージが湧くような
計画をしっかりと示していただきたいなと思いますし、そうした中で改修費が明確になってくれば、こういったところも、
先ほどもクラウドファンディングというようなことも言われていたので、こういう
計画の中に入れ込んでいただくようなことも検討されてもいいのかなと思いますけども。
○
主査(
山口康治君) 浅野
観光課長。
○
観光課長(
浅野昌樹君) 翁座改修の目的、目標等について、ビジョンに定めるのが先ではないかということでありますけども、当初用地を取得する段階から、翁座の上下
エリアにおきまして、観光振興の核とすべく取得いたしまして、改修する方針としております。
今回の痕跡調査については、その文化財的な価値をより磨きをかけて、よりいいものにしていくという方向でございますので、今後、
利活用の検討
委員会の中において、しっかり
利活用について検討してまいりたいと思います。
それからクラウドファンディングにしてはどうかということもございましたが、翁座については、
活用の方法につきまして、まだ最終的な具体ができておりませんので、その
活用方法によっては
事業費に大きく影響するものだと考えております。将来の宝として残していくためにも必要な
事業規模の確保は必要だと思います。こうしたことから財源といたしましては、国・県の補助金はもとより起債、それからクラウドファンディングや企業版のふるさと納税なども含めまして、より有利な財源を選択するなどあらゆる可能性について検討していきたいと思っております。
○
主査(
山口康治君) ほかにありませんか。
森川副
主査。
○副
主査(森川稔君) 関連して、6ページに繰越明許費で約1,080万ほど載っておりますけど、これは今回のその300万円をやることによって
事業が後ろにずれるということで繰越明許費に入っているんですかね、その内容について御
説明いただければと思います。
○
主査(
山口康治君) 浅野
観光課長。
○
観光課長(
浅野昌樹君) 翁座の整備
事業の繰り越しについてでございますが、今年度に入りまして、改修設計や改修後の
活用に向けての準備、検討を進める中で、古建築の
専門家の方から翁座の持つ歴史的、文化的な価値について評価をしていただいたところでございます。これは
先ほど具体を申し上げたところなんですけど、そうしたことから市は痕跡調査というものをすることとしております。痕跡調査といいますのは、文化的な価値を持つ建物を保全修理する際に、その建物の持つ価値をしっかりと見きわめ、文化財としての価値を損なわないように、建築当時の姿を推定するために行う事前調査のことでございます。具体的には多くの古い建物は、その時代の目的に合わせまして、さまざまな改修が行われておるために、改修のために張られた建材などを剥がしながら、柱などに残りましたほぞの跡など、当初の姿が想定できる、継いでできる痕跡を確認する作業でございます。市としては、その歴史的、文化的な価値を生かすためにもそういった調査を行う予定でございます。この痕跡調査が年度末を目指して行う予定でございますので、そういった結果を取り入れまして、設計業務に入っていくわけなんですけども、このような事情から、今年度には改修設計業務が行われませんので、次年度に繰り越すものでございます。
○
主査(
山口康治君) ほかにありませんか。
田邉分科員。
○
分科員(
田邉稔君) 翁座に関連してですけれども、
先ほど観光ビジョンなしでもそういった痕跡調査の上で、文化的な資産を生かして改修すると言われたわけですけども、目的の中に、どういった
活用をするのかというのがないと、その改修も
計画が立たないと思うわけですけども、建設
委員会で内子座とか、みどり市のながめ余興場とかそういった同じような
施設を訪問したことがあるんですけども、そこでは、その興行を目的にしてやられているので、楽屋とかそれから地下から登場人物が上るとか回転盤とか、そういったところを含めると、以前の手押しじゃなしに自動化されるから改修費がかなりかかっていると、内子座で言えば4億円とか、そういった規模でかかるわけで、その興行を目的とする場合だと、かなりお金がかかりますし、興行をやるような専門の人を配置しないといけない。ただ、文化財にして、痕跡を残して見学するだけなら、そういった余興場として機能する必要ないんで、そこまではかからないと思うわけですけども、そういった何に
活用するかというのがないと、改修といってもなかなかできないんじゃないかと思うわけですけども、その
活用計画について、具体的には何か考えられているんですか。
○
主査(
山口康治君) 浅野
観光課長。
○
観光課長(
浅野昌樹君) 翁座の改修後の
活用方法でございますけども、
先ほど建設
委員会で内子座に行かれたということでございますが、観光課でも先日、内子座へ視察に行ってまいりました。内子座では、大変大きな興行をされているということで、芝居小屋自体もそうなんですけども、大きな興行をやるとなると、その規模というのは、体制ですね、職員といいますか、興行に出演する方の規模とか、大変大きな規模で、大きな
施設を別に設けたり、そういったこともされております。
翁座については、今現在の姿、大きさに見合う形での興行を考えておりまして、現在そちらは、古建築の
専門家とか地元の方、観光協会、そういった方からなります検討
委員会ですね、その
活用方法については検討しておるところでございまして、具体といいますと、その検討している内容について御紹介させてもらいますと、かつての芝居小屋でございますので、それを生かした歌舞伎であるとか、芝居、落語などの古典芸能、それから地域性を生かした神楽や地元劇団などの地域の伝統芸能など、それから次世代へ継承を視野に入れまして、児童などのイベントなどへの利用、それから最新技術を用いましたプロジェクションマッピングなど、こういった新たな取り組みも視野に入れて考えたいと考えております。
それから翁座ゆかりの品を展示したり、それぞれいろんな方面の
活用方法を検討しているところでございます。
○
主査(
山口康治君) ほかにありませんか。
加島分科員。
○
分科員(
加島広宣君) 最終的に歴史的文化価値のある
施設を残すというような考え方と、そこに来ていただいて、
にぎわいを創出していくという、この両者の考え方があるのも大変よくわかりました。そうした中で、この
委員会で言えるのは、確かに上下の地域を一体的にそうした観光ということで考えたときには、例えば別の三玉医院さんのことでありますとか、また先日報道にもありましたけど、上下のグラウンドの芝生化という話があるわけですけども、そうしたものも全部ひっくるめた中で、やっぱり上下にお客様に来ていただくとか呼び込むというようなことでは1つにはなるので、そうした中でも優先順位を決めていかれないと、なかなか費用対効果を考えたときに、
府中市の今の財政で全部一遍にするのは難しいんじゃないかと考えますので、担当部署においては、そういった観光が主にはなると思うんですけども、横との連携をとっていただいて、優先順位を決めていただくこともあろうかと思うので、ぜひともその辺はよろしくお願いしたいと思います。
○
主査(
山口康治君) 森川
観光戦略推進担当部長。
○
観光戦略推進担当部長(
森川祐司君) 翁座の関係につきまして、いろいろ御質問をいただきましたところでございます。
翁座につきまして、改めて整理をさせていただきますと、昨年12月に建物の寄附を受けたということで用地取得をさせていただいたというところで進んできているところではございますけれども、今年度の当初
予算で、白壁の町並みのランドマークとして早期に観光振興に生かしていきたいと設計費等を
予算計上させていただいておるところでございますので、今年度の当初
予算編成時におきまして、この翁座を白壁の町並みのランドマークとして観光振興に使って、役立てていくというところを一定の方向性はつけさせていただいておるところではあると思っております。
今回の
補正予算につきましては、歴史的、文化的価値が付加できる、そういったものを新たに価値づけを行うというところで、可能性が示され、今回そういう調査経費をお願いをさせていただいておるという中身になっておるところは御理解をいただければと思います。
さらに加島
委員から御指摘がありましたとおり、やはり上下地区、翁座のみならず、上下地区全体の観光振興を図って行くという姿は当然必要であると思いますので、この点につきましては、今年度策定をさせていただく観光振興ビジョン、こちらでどういった形で進めていけばいいか、あと優先順位等々というところも御意見をいただきましたので、その点等も考えながら、
委員の方から意見をいただきながら、そういったものをつくり上げていきたいと思っている所存でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
○
主査(
山口康治君) ほかにありませんか。
安友
分科員。
○
分科員(
安友正章君) 今までのいろんな議論の中で、翁座は貴重な文化遺産、これは上下の文化遺産だけじゃなくて、
府中市の文化遺産でもある、この翁座をやはり利用した形での恐らく行政の新しい取り組みになるというふうに私は理解しております。その中で、やはり翁座を文化遺産として残すための検証はちゃんとやらなきゃいけない。適当な形でやって、後でこれはだめでしたというような形ではなくて、ひょっとしたら将来に向かう上下町の重伝建の世界の中にもつながる建物だと僕は思いますので、その辺は行政としてもしっかりと翁座は文化遺産として残すようにやっていただきたいと思います。
先ほどから議員から出ていましたけども、上下地区の観光遺産は非常に価値のあるものがいっぱい残っています。これは何百年の歴史があるものも、そのまま残っていたり、これは京都とか大阪のつくられた観光都市ではなくて、そのまま残っている、今非常に価値の高い上下地域だと思うんですよね。そういった
部分でぜひとも行政の方には上下町の観光ビジョンをつくってもらうのは大変結構なこと、同時に地域の人を巻き込んで、やっぱり行政だけが進むのではなくて、地域の人たちを巻き込んでこそ初めて稼ぐ観光のビジョンにつながると思いますので、その辺はぜひ地域の人たちとの連携も含めてやっていただきたいと思います。
○
主査(
山口康治君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○
主査(
山口康治君) 続いて、歳出の8款土木費とこれに関連する歳入について、質疑のある方は順次御発言をお願いいたします。
○
主査(
山口康治君) 森川副
主査。
○副
主査(森川稔君) 1つ目ですけども、道路維持費で補正が358万2,000円ほどありまして、補正で、今回草刈業務委託料が出てきた要因、結構金額的にも350万ということで、かなりの金額だと思うんですけども、この辺の要因についてお聞かせください。
○
主査(
山口康治君) 河毛
土木課長。
○
土木課長(
河毛茂利君) 草刈業務委託の追加補正につきましては、人件費、材料費等の上昇により委託料276万円を増額するものでございます。平成30年度と比較いたしますと、6%から7%の上昇となっております。
○
主査(
山口康治君) 森川副
主査。
○副
主査(森川稔君) そうすると、もともとのこの270万円ぐらい上がるベースになる当初
予算は幾らになっていますか。わかれば教えてください。
○
主査(
山口康治君) 河毛
土木課長。
○
土木課長(
河毛茂利君) 平成31年度
予算でございますけれども、こちらにつきましては、3,390万円となっております。
○
主査(
山口康治君) 森川副
主査。
○副
主査(森川稔君) ということは、今回の草刈りだけじゃなくてほかにもこうした影響が今後いろんな工事を進める中で出てくると想定がされますか。
○
主査(
山口康治君) 河毛
土木課長。
○
土木課長(
河毛茂利君) ほかの工事につきましても、同じように人件費、材料費、同じでございますので、6%から7%は上昇しているものと思われます。
○
主査(
山口康治君) 森川副
主査。
○副
主査(森川稔君) 今時点で、これから例えばそういったものが今後、12月とか3月とか補正でどれぐらい出てくるような、その見積もりとかはされていますか。
○
主査(
山口康治君) 河毛
土木課長。
○
土木課長(
河毛茂利君) 工事につきましては、現在の当初の
予算内で
計画してまいりますので、これに対する
補正予算はございません。
○
主査(
山口康治君) ほかにありませんか。
田邉分科員。
○
分科員(
田邉稔君) 8款2項の道路橋梁費の減額が3,280万円と、どの工事かということと、8款5項の街路
事業費の補償金が5,400万円あるんですけども、これもどこの
部分か、この2点について教えてください。
○
主査(
山口康治君) 河毛
土木課長。
○
土木課長(
河毛茂利君) 道路橋梁費、街路工事費についての減額でございますけれども、こちらにつきましては、国庫支出金の減額につきまして、国からの社会資本整備交付金
事業の交付金定額に基づき、減額補正を行うものでございます。
対象路線につきましては、社会資本整備総合交付金
事業で行っております阿字久佐1号線と橋梁の長寿命化などの路線になります。
失礼いたしました。街路
事業につきましては、3,800万円程度の追加補正をお願いしておるところでございますが、こちらにつきましても国からの内示により追加補正をお願いしているものでございます。
○
主査(
山口康治君) ほかにありませんか。
〔ほかに質疑する者なし〕
○
主査(
山口康治君) 続いて、繰越免許費のうち、所管にかかわる
部分について質疑のある方は、順次御発言をお願いいたします。
〔質疑する者なし〕
○
主査(
山口康治君) 続いて、
債務負担行為の補正のうち、所管にかかわる
部分について、質疑のある方は、順次御発言をお願いいたします。
〔質疑する者なし〕
○
主査(
山口康治君) なければ、本案に対する質疑は、これにて終了いたします。
続いて、
分科員間討議についてお諮りいたします。
本議案について、
分科員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。
〔挙手する者なし〕
○
主査(
山口康治君) それでは、本議案については
分科間討議を実施いたしません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
○
主査(
山口康治君) 以上で、
予算特別委員会に付託された案件の本
分科会における審査は終了いたしました。
分科会報告の作成について、御一任をお願いいたします。
以上で、
予算特別委員会建設分科会を散会いたします。
午後2時34分 散会...