• 病院(/)
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  1. 府中市議会 2019-09-12
    令和元年厚生常任委員会( 9月12日)


    取得元: 府中市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-02
    令和元年厚生常任委員会( 9月12日)               令和元年第3回府中市議会定例会                厚生常任委員会会議録  令和元年9月12日午前10時0分、厚生常任委員会を第一委員会室において開会した。 1 出席委員   委員長  棗田澄子         副委員長  広瀬和彦   委 員  加藤吉秀         委  員  本谷宏行   委 員  水田 豊         委  員  大本千香子   委 員  楢﨑征途 1 欠席委員   なし 1 説明のため出席した者   市長       小野申人   副市長     村上明雄   健康福祉部長   唐川 平   税務課長    切原秀隆   医療政策課長   皿田敏幸   市民課長    川崎公也   福祉課長     岡田武司   介護保険課長  山路英利   湯が丘病院事務長 岡 信洋 1 事務局及び書記   事務局長     赤利充彦   主任      吉岡佑三子 1 本日の会議に付した事件
      議案第70号 地方独立行政法人府中病院機構第3期中期目標を定めることについて   議案第71号 府中市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正について   議案第73号 災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正について   議案第84号 令和元年度府中国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について   議案第85号 令和元年度府中介護保険特別会計補正予算(第2号)について   議案第86号 令和元年度府中後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について   議案第76号 平成30年度府中国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について   議案第78号 平成30年度府中介護保険特別会計歳入歳出決算認定について   議案第79号 平成30年度府中後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について   議案第80号 平成30年度府中病院事業債管理特別会計歳入歳出決算認定について   議案第82号 平成30年度府中病院事業会計決算認定について   請願第1号 高校卒業年齢まで子供の医療費助成を求める請願            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時0分 開会 ○委員長(棗田澄子君) ただいまから厚生委員会を開会いたします。  これより議事に入ります。  本委員会に付託されました案件のうち、まず議案第70号「地方独立行政法人府中病院機構第3期中期目標を定めることについて」の件を議題といたします。  本案の概要について、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) それでは議案第70号、地方独立行政法人府中病院機構第3期中期目標を定めることについて配信をいたします。  地方独立行政法人府中病院機構の第3期中期目標を定めることについて、市議会の議決を求めるものでございます。  34ページの提案理由をごらんください。  地方独立行政法人法の規定に基づき、地方独立行政法人府中病院機構が達成すべき業務運営に関する目標を定めるものでございます。  内容につきましては、23ページ前文以降に記載をしておりますとおり、地域医療を取り巻く情勢がますます厳しさを増す中、市の医療政策においても大きな転換期となるこの第3期期間に限られた診療体制の中にあっても、両病院が身近な総合病院として市民が親近感、信頼感、そして安心感を感じることができる医療・介護サービスを提供し続けるよう、市を初めとした関係行政機関及び近隣のさまざまな医療機関と緊密に連携した取り組みを進めることなどを病院機構に求めるものでございます。  中期目標の期間は、令和2年4月1日から令和6年3月31日までの4年間でございます。 ○委員長(棗田澄子君) これより、本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  水田委員。 ○委員(水田豊君) 今部長が説明をされました第3期中期目標の前文の部分、来年度からこの第3期となるわけですが、8年を過ぎて次の4年間ということです。  この第3期が大きな転換点になるという認識を持たれて書かれておるということですが、これの具体的な認識ですね、どういうところが大きな転換点となるのか、市でお考えになっているのかということと、先ほど触れられました両病院が親近感、信頼感、安心感を感じる病院経営を行ってほしいということですが、これも非常に抽象的なんですが、こういうふうに言えばなるほどそうだなということになりますけども、こういうことを感じられる、市民に信頼される病院を市はどう感じているのか、病院機構がその実現のために経営をどうしてもらいたいのか、ということがまさしく目標の中身にならなくちゃいけないと思うんですけども、この抽象的な文言だけではちょっと見えてこないのが私の正直な感想でございまして、そこに対する詳しい説明をお聞かせ願いたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 第3期が大きな転換期となるという説明でございますけれども、一般質問の際にも述べさせていただきましたが、現在、医師の地域間、診療科目間での偏在が全国的課題となる中、昨年度からの新専門医制度の導入や今後の医師の働き方改革などによりまして、中小規模の病院では医師確保がさらに困難となることが予想されております。こういった全国的な医師不足などを背景といたしまして、今後は1つの病院でフルセットの医療を提供しようという、いわゆる病院完結型医療はもはや現実的ではなくなり、国や県が推奨している地域の病院間の連携や機能分担による地域完結型医療への転換が求められてきておりますので、こういった医療政策という面で今後病院機構がどういった医療提供体制を目指していくのかということが、大きな転換点になるのではないかと考えております。また、今後は府中市民病院改築時の医療機器等の整備に要した借入金の償還などの影響で、令和3年度までは多額の償還資金が必要となりまして、依然として厳しい経営状況が続くものと分析をしておりますので、今後の病院経営が安定していくかどうかについても大きな転換点になるものと考えております。  それから親近感、信頼感、安心感を感じるための施策でございますけれども、中期目標の30ページになりますけれども、市といたしましては中期目標において市民から選ばれる病院づくりといった点を重要なテーマの一つとして捉えています。病院での対応や接遇などについて、市に対して一定程度の苦情が寄せられておりまして、中には市民からの信頼感、安心感が損なわれかねないような内容のものもございますので、この点に関する指示事項といたしまして、定期的に患者満足度調査を行いまして必要な改善につなげることとしております。あわせて、毎年度の調査で前年度の満足度を上回ることを求めております。あわせて、市民に対する情報発信が十分にできていないといった現状がありますので、積極的な情報発信を求めることにより、身近な総合病院として市民の方から親近感、信頼感、安心感を感じていただけるようにしてもらいたいと考えており、そのことが両病院の存在意義につながるものと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 水田委員。 ○委員(水田豊君) 病院完結型の経営が難しいと言われたんですかね。7年前に上下の北市民病院独立行政法人にすることによって、北市民病院の外科医を府中市民病院に持ってきたんですよ。その際に、今後は1病院だけでは完結できないから、府中市民病院府中地域として完結するんだとこうおっしゃって、上下町民からすれば我慢を強いられたというかそういうもんかなと、そういう理屈なんだなと感じておりましたが、8年たって今度は府中市民病院でもそれができなくなったから、恐らく福山方面の病院と連携をした経営をしなさいということになると、地方独立行政法人化しかないということでやられた政策です。このまま府中地域の2病院を残すには、地方独立行政法人化しかないと、赤字の改善も医師の確保もこれしかないと、多くの上下町民が反対した中でこれを強行されてこういうことになっている。  今度は、府中市民病院での外科医師の不足に端的にあらわせるような医師不足になれば、無理になったので福山も含めた地域で連携をした医療になるんだということで、時代に流されていると言っていいでしょうか、仕方がないんだというふうにしか聞こえないんですよね。そうではあるんだけども、この2地域で住民の信頼に応えられる病院としていかに残すのかをこんな抽象的なものの言い方ではなくて、どうしたらいいのかをもう少しわかるような、目標として市が掲げるべきなんではないかと思います。  そのことについての感想があればお願いしたいのと、ほかの人も質問があると思うんですけど、第2期の中期目標では厳しい病院経営ですから中間年、2年目に市からの繰り入れを含めた中で黒字の達成化を目標にされていました。それは、結果的に2年目には無理でしたんですかね、3年目には黒字になったということですが、また今後厳しい状況を迎えていると。ですが今後の4年間、常勤外科医の招聘も難しいと率直にお認めになっている中で、この中期目標では毎年度黒字にしなさいというようなことが書いてありますね。第4、財務内容の改善に関する事項で、公営企業型地方独立行政法人として、繰り出し基準に基づく市からの繰り入れを除いては、企業の経済性の発揮による独立採算制を実現し、本中期目標期間中の経常収益の均衡を達成することとあって、これは4年間のうちにやったらいいのかなと思ったら、一番最後の黄色になっているところで毎年度市からの負担金収入を含めた経常収支比率が100%を超えると注釈になっていますから、4年間で達成するんじゃなくて毎年やりなさいという目標になっていますが、これできるんですか。私はできそうにないと思うんですけども、その辺は率直に言ってどうなんでしょう。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) まず1点目の件ですけれども、もうちょっと具体的にということですけれども、今中期目標で27ページにも記載しておりますが、府中市民病院の今後のあり方、それから今後の地域医療連携の方向性、それから取り組むべき医師確保策、こういったことについて市や医師会を初めとする関係医療機関などと協議をしながら明確にしていくこととしておりますので、この協議の場において今後そういったものが明確になっていくものと思っております。  市としては、両病院を残していく方向で考えておりますので、残さないという前提ではないことは御承知おきいただきたいと思います。  それから、経常収支比率100%が達成できるのかということでございますけれども、一般質問の際でしたか繰り出し基準等のお話もありましたけれども、繰り出しを含めまして当然経常収支比率100%を超えるといったことは目標にしていただかなければいけないと、当然、繰り出しを入れての独立採算は目指していただかなければいけないことを前提にいたしておりますので、こういった表現になっております。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) 水田議員の質問のあれが、府中市病院機構は公営企業型の病院だと、地方独立行政法人ということでありますけども、今課長からありました繰り出し基準ですよね。繰り出し基準の額、前年度でしたら例えば4億何千万円か出しています。自治体病院ですから当然民間に比べて不採算医療とかそういうこともやらなきゃいけない責務があると思います。そういう中でまず繰り出し基準で、この負担額が基礎的にどのくらいの額までかお示ししていただきたいのと、後から追加をしますよね、昔は地方独立行政法人ができたころは年間3億円ぐらいなら府中市の年間200億円ぐらいの会計規模だったら理想だと、理想は出さないのが一番いいんだろうけど、自治体病院としたらそれ相応の一般会計からの繰り出しは3億円ぐらいが理想だということで出発していました。それからもろもろあったりして今はどんどん上がっているんですけども、そこのところの数字をまずお示しいただきたい。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 繰り出し額についてですけれども、現中期目標期間、今年度までですけれども今年度までは原則当初は4億円ございます。  それから、昨年度につきましては外科の影響分等もございましたので、5,000万円の追加の繰り出しを行っております。  今後についてになろうかと思いますけれども、先ほども申しましたように令和3年度までは府中市民病院の改築のときに医療機器を大量に購入しておりますので、その元利償還金が多少かさんでまいりますので、令和3年度までは多少厳しい状況にはなるかなと。それを過ぎましたら多少は楽になってくると思うんですけれども、いずれにいたしましても4億円前後が適正な基準ではないかなと、今のところは考えております。詳細については詰めたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) あとこの中期目標、令和2年から4年間出ていますけども、私からすれば余り目新しいものがないんです。  先ほど課長の答弁で、患者さんというか利用者から一定の苦情が寄せられているということでしたけども、その苦情はどういうものがあるのか具体的に教えてください。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 具体的な苦情といいますものは、基本的には電子カルテが入りまして待ち時間は少なくなっているとは思うんですけれども、人によっては待ち時間が長いという苦情でありましたり、医師や看護師の方の対応が悪かった、こういうことを言われた、職員の対応が悪いとか、あとは転院の際の対応がきちっととってもらえなかったとか、主な点といたしましてはそういった苦情が入ってきております。 ○委員長(棗田澄子君) 加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) そういうこともあるんですが、こういうのは別に今さら中期目標ですることでなくて、最初からそういうのは私たちも聞いていました。例えば待ち時間のことにしろ、対応がどうのこうのについて、やっぱり病院医療機関ではあるけども、ある意味サービス業の部分もあると思うんですよ。例えば対応とかいろんな、先ほど課長の答弁にありましたような患者さんに対する話し方とかいろんなことで、それは今さら中期目標でやるんじゃなくて、今医師不足だ何だって病院がそうなんだけども、それ以前にスタッフ、看護師さんも事務員も先生らもみんな私はやっているとは思っているんですけども、それが府中市から幾ら繰り出しをしている立場として、そこをまだやらなきゃ病院が、中期目標でしなきゃいけないレベルのもんなのかっていうのは中期目標としては余りにも目標にするようなものじゃないって、当たり前のことじゃないかなと私今感じました。そういうところは、私はもしそういうことがあればやっぱり徹底的に選ばれる病院にしてもらいたいと思いますんで、本当にそういうふうなことが、例えば経常収支が100%を超えるようなことにならない原因なのか、そこのところが原因ならこういう中期目標でやればいいと思うんですよ。だけど、私はそういうことは正直言って余り関係ないんじゃないか、当たり前のことじゃないかと思うんでそこのところをあれしてください。  あと、先ほど言いましたもう完結型じゃないというのは当然で、ただ地域で完結するとかいうことで、この中期目標にも連携っていう言葉がすごくうたわれています。これは当然だと思うんです。ただ、今国でも例えばかかりつけ医をつくるとかそういうことが盛んに言われています。そういう場合に、行政からの情報発信で府中市にも医師会の先生方で、結構御年配の方がいらっしゃってこれから必ず町医者がどんどん減っていきます。私がお世話になっている病院の先生も高齢だし、あそこの先生も廃業されるとかいうようなうわさも聞きますし、そういった中で個人病院を誘致するというのも1件、2件とか徐々にありますけども、全体的にはそういうかかりつけ医っていうのは府中市でも少なくなると思います。そうした中でも、かかりつけ医をつくらなきゃ府中市民病院の医師が少ないっていうことで、そうしたら行政からどこどこにこういう医師があります、こういう医院があります、そしてここの医院はこういう専門医のすぐれた先生ですよっていうふうな、町医者さんの情報をもう少し流してもらいたいんですよ。それプラス広域連携で言えば例えば福山市民病院とか、岡山県の病院に行く方もいらっしゃる、だからそういう二次医療圏はどうだとか、あと救急の三次医療圏はどこだとかいう、この説明にはそういうのはありますけども、市民には例えばこの程度の三次医療だったらどこどこの病院に行かなきゃいけないっていうような明確な病院名を出してもらうとか、市民がもし出産するんならこの産婦人科に行けばいいとかそういう具体的な病院名とか、例えば上下の方だったら府中に来るのが四、五十分かかるけれども、世羅中央病院だったら何分ぐらいで行けますよとか、細かいことを市民に知らせるのが私は地域医療とか医療連携につながると思うんですよ。  ですから、中期目標に書いてある救急のときが三次医療とか書いてあるんですけども、これは私らが見れば組織の構図としてはわかるんですけども、市民に対しての情報としてはやっぱり物足りないと感じますので、そういうふうにはできないものでしょうか、市民だよりとかで、そこのところを。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 御指摘の点につきましては、確かに私どもも不足を感じております。府中市も県へ負担金として払っております救急医療NET HIROSHIMAというのがあるんですけれど、こちらで一定程度調べましたら病院は一応検索で出てくるようにはなっているんですけれども、そういったシステムがあるということの周知も足りないと思っておりますし、まず感じましたのはこの5月に10連休がございました。このときに、小児救急はどこへ行けばわからないといった点の指摘もございましたので、今後そういった部分について、何分ぐらいでそこへ着くというのは場所によりますので難しいところはあるかもわかりませんけれども、もうちょっと市として努力をしてまいりたいと考えます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  大本委員。 ○委員(大本千香子君) 今回提案された中に、例えば災害対応が十分できるような取り組みであったりとか、あるいはICT活用でもっと連携とか管理とか効率化が図れるようにということを入れていただいているのは大きく評価できると思っております。  病院機構として、先ほど8年とおっしゃったんですけれども、この期間、地方独立行政法人という方法を、経営形態を選んでともかく府中市の2つの病院を残していこうということでこれを8年間、内容はいろいろあったかもしれませんけれども、とりあえず病院2つ、上下でも基幹病院、府中でも基幹病院としてきちんと残していただいたことは病院側の大変な努力も、またそれを支援する市の行政の努力もいろんなものがあって、また繰り出しも私たちも認めてまいりましたし、そうしたいろいろな全体の方々の病院を地域に残していきたいという思いが、この8年間頑張って残してこられた一つの結果ではないかなと思いますので、この8年間の努力に対しては非常に敬意を表したいなって思います。  この中にも書いてあるように、病院の研修医の制度あるいは大学の医局の制度、こういった根本的なところが大きく変わってきているということ、そして府中市は高齢化がどんどん進んで、医療が必要な人たちがさらにふえて医療の必要性が高まってきているこの大きな社会的な変化の中で、この3期の目標の中でそれに対応できる病院に変革していかなければ市民から見放されてしまいかねない、役に立たない病院になってしまうのではないかといった危機感を感じることはできると思います。  先ほど、加藤委員が言われたんですけれども、市民の皆さんはこの8年間の病院の内容の変貌についてほとんど、大変みたいだとかお医者さんがいなくなったんだねとかっていう程度の理解であって、どのように病院がこの社会の変化の中で翻弄され続けて、そしてどれだけ市の方が市長も含めて医局や病院関係者にたびたびお願いに行ったり、行政にもたびたび要望に行ったりされながら過ごしてこられたのかっていうこともほとんど伝わっていないのが現状かなと思います。  その上で、病院を残せ残せと言いながら市民はいい病院がどこかにないだろうかと、いい病院を探す手段をお持ちの方はいい病院を探して岡山に行ったりとか広島に行かれたりとか、これは人情なのでどうしようもないところだとは思いますけれども、加藤委員がおっしゃったようにもっと病院の現状、ありのまま、こういう状況なんですよって、だけども今うちの病院ではこれはできますからぜひおいでくださいといったような的確な情報、そしてリアルタイムの伝達をもっと心がけるべきではないか、それが市民も了解し、病院も頑張っている姿を見せていくことで、両方で病院を残していこうという形につながるのではないかなって思います。  ぜひとも病院からの発信を、例えばホームページももっと見やすく、もっと入り込みやすく変えられるべきだと思いますし、これだけ今変化をしているときだからこそ、そうした細やかな情報の発信についてもっともっと検討をされるべきではないかと思いますけれども、重ねて情報の発信の仕方について伺いたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 御指摘の点はもっともだと私も思っておりまして、中期目標につきましても先ほどの加藤委員からもありました患者満足度の話もそうですけれども、市民への積極的な情報発信が府中市としても足りないと、病院機構ももうちょっと努力してほしいと感じておりますので、今回の中期目標に書かせていただいております。ホームページももっとわかりやすくという点は私どもも感じるところでありまして、私も病院へ行こうと思えばまずホームページで探すのが一番最初で、今度はその病院の詳しい情報を見るのが普通の流れだと思いますので、そういった点はやはり充実していきたいと、病院機構とも協議してまいりたいと考えます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) 先ほどから、今の中期計画が抽象的という指摘も話の中にもありましたが、私もこの中期計画で感じている項目の一つとして、ICT技術の医療での利活用と、あとHMネットの利用促進ですね、この部分はどちらかといえば対じゃないかなとは思っているんですが、ただこのICTの利活用の部分についても、もう少し市としてどういうふうな利活用を求めているのかを出していただきたいなと思うのと、もう一つがHMネットですね。HMネットの利用促進っていう形で書かれているんですが、どうもいろいろ情報を収集してみると医師会はHMネットの利活用についてはなかなか前向きになられてない、それはなぜかというと、やはり導入費用とか非常にお金がかかるっていう部分もいろいろ聞いています。そういった意味で、ここに書かれている部分がただ前年出したからお題目で引き続きっていう形で出されているのか、本当にこれに対する促進を考えられてやろうとしているのか、そのためには市として具体的にどういうことを病院に対して求めていこうとしているのか、そこのところがやはり全然見えないっていうところなんですね。  厚生委員会で、このたび行政視察で千葉県の外房こどもクリニックへ行かせてもらったんですが、ここでオンライン診療をやられていました。これは、問診から服薬まで全て一貫してオンラインでやられている、初診については当然その病院へ行ってやるんですが、その内容を聞いてみますと遠隔医療っていう感じじゃなしに近隣の方のオンライン診療が多いと。その理由としては、やはり小さい子供がおられて、病院にかからないといけない子供さんがいらっしゃる。そうすると、病院へ行こうとすると小さい子を連れていかないといけない、病院待ち時間は非常に長いというところもあって、オンラインでそういう問診とか状況を先生が見られて指導されるっていう形をやられているんですね。  確かに医療収入の問題とか、そういったところについては指摘はされていたんですが、ただこれも今は改善もされてきています。ソフト料としては100万円弱、95万円ぐらいだったと思うんですが、そのソフトを入れてやられているんですね。  だから、そういった意味ではもう少しICTの活用、HMネット、この部分については市として本当にどういうふうにやろうとしているのか、そういうところをしっかり出していただきたいと思うんですがいかがですか。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 御指摘の点、まず遠隔医療等の話でございますけれども、遠隔医療につきましては昨今の医師不足を補っていける手段、ツールの一つであるという認識はいたしておりまして、御指摘いただいた形とすれば、例えば離れた病院間で医師対医師で行う、大病院と地方の病院で行う医師対医師で行う形であったり、訪問看護師がシステムを携帯して行う医師対看護師の形、それから患者と医師がモニター間でやりとりを行う、今御紹介いただいたパターンだと思いますけれどもこういったさまざまな可能性がございますので、現在、市として取り組んでおります通信インフラの整備などが進んでいく中で、病院機構として遠隔医療を含めた新たな医療提供も検討していくよう、中期目標において指示をいたしているものでございます。  個々、具体的に今できることできないことについては、どうしても医療をやっております各病院でないと判断がつかないところもございますので、市としてもこういった議論の過程から積極的にかかわってまいりたいと考えております。  それから、HMネットの促進を本当に考えられているのかということでございますけれども、確かに御紹介いただきましたように余り普及率が伸びておりません。逆に、普及してないから伸びてないという点もあります。ですので、府中市民病院は開示病院として今登録してありますけれども、府中北市民病院はまだでございますので、電子カルテがやっと整いましたので、こういった関係でもし加入していければと思っておりますけれども、市といたしましてもHMネットの普及につきましては医師会さん、それから県や県医師会さんと連携しての普及促進の研修会などに取り組んでいきたいと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) 今のオンライン診療の件なんですが、これについても確かにインフラは非常に重要だと思うんですが、ただ、今のインフラでできる部分、将来的に5Gとかそういったところのインフラを引かないとできない部分、そういったところを切り分けていただいて、今できることからやっていくことが将来的につながってくるんではないかなと思うんで、そこのところはこれができないとここをやれませんっていう考え方はやめていただきたいなと思います。できるだけ、できるところからやっていく、そこによってまたいろんな新しい考え方は出てくると思うんで、そこのところはぜひお願いしたいのと、HMネットについても府中市民病院、北市民病院はこれからでしたっけ、やるんだったらやるで本気でやっていただきたいなと思うので、地域の医師の方への講習会ですね、ぜひそこのところはお願いいたします。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  本谷委員。 ○委員(本谷宏行君) 今回、議案の第3期中期目標を定めることでありますけど、もちろんこの目標を定められることについて評価委員会ですよね、制度が変わって市長の評価を受けて目標を立てていくっていう今までとは――先ほどからいろいろ御意見も出ていましたけど、市の考える病院像っていうものが、地方独立行政法人病院っていう形ですと、そこになかなか浸透していかないのかなっていう印象を個人的には受けているんですけど、特に経営面に関しては、地方独立行政法人側の自由度を考慮すると、そこまで踏み込めないところは十分わかっているわけですけど、評価委員会がそういう形に変わってから、例えば府中市の考えがより重点的に盛り込めるような目標にはできるんじゃないかなと思っているんですけど、評価委員会で指摘されていたいわゆる府中市民病院の将来像が、全く不足しているという評価を受けていたように思うんですけど、先ほど言ったように府中市の意向が今回その目標に対してどれだけ踏み込んだものになっているのか、何かお考えとか検討されている部分があれば簡単に教えていただきたいと思います。  もちろん、評価委員会の意向っていう形になると、府中市の意向ということにつながってくるのかなとは思うんですけど。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 中期目標という考え方でよろしいですかね、中期目標につきましては先ほどおっしゃっていただきましたように、市の案を評価委員会で御議論いただきまして、意見をいただいたものに修正を加えまして今議会に提出させていただいております。  この市の思いを中期目標に盛り込んでおりますので、それを今度は中期計画という格好で病院機構が具体的に出してくることになります。ですので、そこの中期目標に具体的に病院機構がどの程度組み込んでいただけるか、市の思いを酌んでいただけるかという点が課題にはなろうかと思いますけれども、中期目標の丁寧な説明を病院機構にも一度いたしましたけれども、今後もしながらそういった思いを中期計画に盛り込んでいただくようにはしていただきたいと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 本谷委員。 ○委員(本谷宏行君) その評価の仕方が変わったということで、今まではその評価委員会の開催は3年に一度でしたか、4年に一度でしたかね。  毎年行われるということですが、今後もずっと毎年行われるわけですよね。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 評価委員会につきましては、毎年度の業務評価を毎年評価委員会で行うようにという法の規定になっていたんですが、昨年度から毎年の評価は市長が行うというふうに制度が変わっております。  それで、評価委員会を招集しますといいますか意見を聞くことに関しましては、4年の決算が出る前の年、ですので今年度終了する年になりまして、今年度の評価委員会でもう一度開く予定にはしているんですけれども、まだ決算が出てないんですけれども4年間を見通した段階での評価をいただく、いわゆる4年に1回評価委員会を開けばいいと法で変わっているんですが、府中市では条例を定めまして一応毎年、業務評価については市長の評価に対して評価委員会から毎年御意見をいただくという市の制度としておりますので、毎年評価委員会から御意見をいただくという制度については変わりはございません。 ○委員長(棗田澄子君) 本谷委員。 ○委員(本谷宏行君) 今御説明いただいたとおりですので、府中市のそういったチェックとはちょっと言い過ぎかもしれないですけど、意向であるとかそういったものがより反映されやすくはなっているのかなと思うんで、その辺はしっかりと行っていただきたいと思います。  先ほどICT関係の話も出たんですけど、特にHMネット等に関して、これはあくまでも私の感想なんですけど、やはり普及しない、また先ほどは広瀬委員からは病院側の費用対効果という話もあったんですけど、私もカードは持っているんですけど、ほかの方の感想を聞くと要するにそういった例えば今後のビッグデータとしての生かし方とか生かされ方というか、住民の皆さんのメリットっていうものがなかなか理解できていないっていうか伝わっていないっていう部分が大きいっていう話もお聞きしておりますが、例えばそういう意味での取り組みはいかがお考えなのか、最後に聞かせてください。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) HMネットについての利用者側のメリットということでございますけれども、県内の医療機関が保有する患者診療情報を共有することで重複する検査の防止や重複する薬の処方防止による治療費の抑制、それから基本的な診療情報の共有による診療時間の短縮といった患者のさまざまな負担を軽減するというところがあります。先ほど言われた、情報が多くなればなるだけこういったメリットが出てくるように感じております。  利用者側への周知の対策といたしましては、病院機構と連携しての取り組み、例えば市民病院病院まつりの際であるとか、市の広報の特集の際であるとか、今後さまざまな機会を捉えてのPRを行ってまいりたいと考えております。
    ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  楢﨑委員。 ○委員(楢﨑征途君) 前もっての通告はしなかったんですけど、医師招聘のところでお聞きしたいんですけど、府中市では岡山大学と広島大学から医師を派遣してもらっていることは何度も聞いていますけど、それと今府中市で奨学金を出して医師を養成している段階であることはお聞きしとるんですけど、この前の整形外科の医師が来られて、外科の手術ができるということがあって、それに対して収益も上がっていくということもお聞きしました。前にも聞いたことがあるんですけど、ドクター派遣会社みたいなもんが民間でありまして、そこでこっちが申し込んでそこから派遣してもらうという制度があるんですけど、それについては大学のいろんなあれがあって、それをやったら今度はその大学から医師の派遣が難しくなるという話もお聞きしたんですけど、今後そういう会社を利用しながら新しい医師を市民病院に迎えることも必要じゃないかと思うし、奨学制度で今勉強している医師の卵にしても、聞くところによるとその間何百万円かお金を市が提供してやっていたけど、卒業して医師となったときにそれを全額返還してよその地域へ移るとかそういう話も聞いておりますんで、その辺のところの手当とかどうされているのかお聞きしたいんですけど。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 派遣会社からの医師の派遣につきましては、基本的には市も病院機構も現在のところ大学の医局からの派遣でありますとか、今後ふえてまいります地域枠、ふるさと枠、自治大学による医師の確保、それから奨学生もどんどんこれから医師になってまいりますので、そういった点を中心に医師の確保については取り組んでいこうと思っておりますので、医師の派遣会社からの派遣は考えておりませんが、県の地域医療支援センターさんがふるさとドクターネット広島という広島県出身のお医者さんが会員となって、登録されているホームページがあるんですけれども、そこで広島県での勤務を希望される方が応募されてまいりますので、実際この9月から婦人科のお医者さんが常勤で府中市民病院に来られておりますけれども、その方も地域医療支援センターさんを通じまして沖縄から府中に、もともとは府中市の出身の方だったんですけれども沖縄から来られたということもありますので、そういったものを使いながらやっていきたいと考えております。  それから、奨学生につきましては現在5名の方がいらっしゃいまして、一番上の学年が大学5年生、ですので来年卒業、医師免許取得、それから初期研修2年ということになっていこうかと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 楢﨑委員。 ○委員(楢﨑征途君) 僕がよそで聞いた話なんですけど、その奨学生がお金を一応もらって卒業しますわね。卒業してドクターになった途端に、そのお金を1,000万円、2,000万円を一度に返してよその地域へ移っていくという事例を聞いとるんですけど、その辺のことについては何か考えておられますか。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 府中市よりも先行してこの奨学生制度に取り組んでおられる市町では、そういった実態があるというのもお聞きをしております。  ただ、私の感触では今のところ府中市の奨学生は府中市で、毎年面談は一、二回するんですけれどもとっても真面目な学生さんが多くて、府中市で勤務いただけるものというふうには感じております。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  水田委員。 ○委員(水田豊君) 地域包括ケアシステムを市として進めているわけですけども、府中市民病院がその中核になるためのどういう役割を府中市民病院に果たしてほしいのかについての考えを聞かせていただきたいと思います。  中期目標の中にも一番最後に、公的な病院の使命として市の医療、健康、福祉関連施策に対して積極的に協力することと目標を掲げられておりますが、私たち厚生委員会として市民病院と何回か意見交換をさせてもらいまして、私の印象ですが地域包括ケアシステムの中に病院を位置づけて役割を果たすという認識は病院側はお持ちですけど、それは市から明確な指示があってしかるべきというような答弁をされておられたように思います。つまり、目標としてここに掲げて協力することと書かれていても、どういうふうなものを市としては考えているのか、そのために病院はどういうふうにしてほしいのかという一歩進んだものを提示しないと、病院側にすれば市からいずれ言ってくるだろう、市からすればそれは病院なんだからちゃんとやってもらわないと困るだろという、もたれ合いのようなことになって余り進んでいっていないんではなかろうかという心配もしますので、その辺の市の考えを聞かせてください。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 府中市民病院が、地域包括ケアシステムの中核になるための市の考えということでございますけれども、中期目標案では地域包括ケアシステムを中核にという表現の記述はしてございませんので、地域包括ケアシステムにおける役割という意味では、現在の中期目標や今回の中期目標案に書いておりますように地域包括ケアセンターのサブセンターを府中市民病院なりに設置しておりますので、その機能との連携を進め、在宅支援の一層の強化に努める、あるいは在宅サービスを提供する医療機関介護サービス事業所などと連携した高齢者の安心を支える医療・介護の連携体制に向けて、行政とともに具体的な取り組みを進める、また医療機能・資源を最大限に活用しまして在宅生活を支える医療ということになろうかと思います。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。                〔挙手する者あり〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、委員から要求がありましたので、これより委員間討議を行います。  これから、順次本議案についての各委員の皆様の見解をお聞きし、意見交換をしたいと思いますのでよろしくお願いをいたします。  なお、冗長な意見や、対立する意見の水掛け論にならないよう、見解は明確に、論拠を明らかにご発言いただけると議論が高まっていくと思いますので、お願いいたします。  水田委員。 ○委員(水田豊君) せっかくの機会ですので、2病院地方独立行政法人の経営のもとで残しているという、そのために努力をしていることについて何ら異議を申し述べるものでありません、努力をされていると思っております。ただ、残っておるから感謝するということでは、私たち議員の仕事も果たせないと思っております。  この2病院を残すために、毎年4億円から4億5,000万円を繰り入れている、8年たっていますからそれだけで30億円を超えるお金をつぎ込んでいる。そして、府中市民病院には建てかえでこれまた50億円のお金がかかっていますよ。80億円以上のお金が既に費やされている、そのお金を費やした上で病院が辛うじて残っておるから感謝するというふうには私はちょっと思えないです。費用対効果の面からいってもこれはどうなのか、それだけのものをつぎ込んでいるんだったら、それだけのものに見合う現在の病院になっていなくてはおかしいというのが率直な私の意見でございまして、努力されていることを否定しているわけではございません。重ねて言いますけども、現場が努力されていることは私も知っています。しかし、努力してやってもどうしてこういうことになっているのかを考える、我々議員もそういうことを考えていかなくちゃいけないんじゃないかと思うわけです。  それと、私は上下出身ですからもとの上下町立病院、今の府中北市民病院の存続がこの地方独立行政法人化によって縮小になって、存続さえも危ういと心配をしておりました。今病院が残っているからといっても医師3名でぎりぎりです。2名になったら診療所ですよ、いつ2名になるかわからない状況で残っていることについても認識をしていただきたいと思っておるわけでございます。  それと、私は毎回病院のことを質問させてもらっていますが、今言ったように旧府中市出身の議員の方がこの病院の問題について余り質問もされないし、どう思っていらっしゃるのか私にはわからない。こういう委員間討議があるんであればそのことも含めてどう思っていらっしゃるのか一遍聞いてみたい。  聞くだけで結論を出すようなものではありませんから、そういうことで私の発言を終わります。 ○委員長(棗田澄子君) 水田委員の意見に対して、委員の方で御意見はほかにありませんか。  加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) 私は今4期目ですけども、病院機構、地方独立行政法人にするしないに関して当時やりました。今何回も、水田議員は旧府中市の議員は何も質問されないと、私は上下も府中だと思うんですよね。いまだにそういう、現実的に旧上下町と旧府中市の一体感がないというか、そういうのを今の水田議員の発言でも感じます。  私は府中の駅前に住んでいますけども、上下のことも考えていますし、北市民病院を地域の医療施設としてちゃんと残したいということで一生懸命自分ではやってきたつもりです。ただ現実に、行政の市長を初め皆さんかかわった人は知っていると思いますけども、府中は備後国と安芸国のはざまなんですね。御存じのように、大渡橋のところから向こうは安芸国になりますしこっち側は備後国、そういう中で備後国は備前、備中、備後で岡山大学の影響がすごく強い、安芸国以降は広島、安芸ですから広島大学の影響が強い、ですから国保病院であった旧上下国保病院は広大の医局から先生を派遣していただいて、その当時の院長先生も広大から来られて、もし医師が足りないときは広大からその先生の広大医局の関係で先生を招聘していただいていました。  方や今の鵜飼町にある府中市民病院はいろんな関係で旧厚生連の農協病院でした。そういうことを引き継いでやっているわけですけども、お世話になった医師会の先生とか、そういうことで今の多田理事長も岡大から来ていただいています。  結局、昔のお年寄りの方は御存じだと思いますけども、白い巨塔という医学界の小説がありましたけども、昔の白い巨塔の時代ほど医局が強いということではありません。小泉改革で医師研修制度が変わりました。今は、医学部を卒業した若い医師が自分の意思でどこでも選べるわけです。そうすると、意欲のある卒業生の医師研修生は自分の行きたいところに行っちゃう。例えば公立みつぎ総合病院なんかは山口先生が長崎医大の卒業生なんで長崎医大の先生がすごく来られて、一時はバスが全国から押し寄せるぐらいの先進医療、老人医療とかそういうことですごく有名になりました。それが、医師研修制度でなかなかそういう1人の先生の力でその大学の医局から先生を呼ぶことができなくなりました。そういうことが永遠に続いて、広大もそうですし岡大もそうですし、医学部の部長先生が君はどこへ行けとか昔はあったらしいんですけど、今はそれがなかなかかなわない。ですから、広島県の場合はそれなりに広島県で中山間地域の医療はこうしようということで、上下町で言えば北市民病院の近隣では世羅中央病院がいろんな意味で中核をなしています。そしてまた三次市、庄原市、正直に言って医師の確保が上下の北市民病院よりも多いです。そういうことで、地域医療が府中市だけで病院機構の同じ病院だけでも府中の2病院でやっていく、ある意味、病院完結ができないから地域連携をしよう、いろんなことで近隣の市町と連携をしようというのが今現在のことであります。  そして、府中市は消滅可能性都市として増田レポートで報告されました。そういうことがあってはいけないんですけども、現実には府中市は毎年500人ずつ人口が減っています。そうした中でこれから上下町、今5,000人を切ってどんどん減っています。府中市も減っています。そういう中で、今医師が3人だからどうにか病院はもっている、そうして水田議員はいつもおっしゃられるんですが、上下の北市民病院から府中の病院に先生をとられたっていう言い方をされていますけども、とったとられたっていうことは私はないと思っています。そういう中で2つの医療体制を残そうと思えば、これから医師が少なくなるのは、例えば市長が岡大の医学部の医局へ行って先生を1人呼んでくださいよというので来れるもんならすぐ呼んでこられますよ、そういうことで、なかなか今医局に行って先生を派遣するのは現実に難しい、そういう中で奨学金を払ってどうにかやろうとか、そういう中で先ほど医療政策課長の答弁がありました。1人の医師をするのに6年間大学へ行っても研修、それで一人前になるのにやっぱり10年かかると言われています。そういう中で、これから人口も減るし医学部の学生がふえれば、あと何年かたったら今とは逆に医師が余る、先生が余る時代も必ず来ますよ。そういうときには逆に、いろんな先生に来ていただくのは私は可能だと思ってますから、そこまでをいかに辛抱して府中市の医療体制を維持するか、市民に安全・安心を届ける行政の役目はあるとは思います。  先ほど、楢﨑委員もおっしゃいました、人材派遣。この前厚生委員会で、銚子市の病院に視察に行きました。そうしたら、東日本は大学はあるんだけども医学部のある大学が少なくて、そういう大学とのつながりで医師を派遣することは余りやってませんと。その銚子市の病院は一切やっていませんということです。銚子市は銚子市立病院があったんですが、今から何十年も前ですけども一回市民病院を廃止しました。廃止したことによって、その市長が選挙に落ちて次の市長が新しく市民病院をやろうということで、それまでは日大の病院とやっていたんですけども、日大の医局と関係を切りまして人材派遣会社から医師を派遣してもらうと。今、派遣してもらうのは100%その人材派遣会社から手数料20%払って採用していると。だから、医師を雇うのに全然困りませんとはっきりおっしゃいました。だけども、西日本では医学部も多いしそういう状況にはない、そして今府中市がずっとやっていることにおいては岡大医学部、それで広大医学部と一生懸命県との協議をしたり府中の市長を初め関係者が、市長、副市長でいろんな関係者がそれぞれ陳情に行っていてそれはやっているんです。やっているんだけどもなかなか府中まで回ってこない。そして、そういう中でだめだから派遣会社からどうこうということは、今までの構築した岡大、広大の関係が私はすぐ瓦解すると思うんです。ですから、そういうことで幾らでも銭払って医師に来てもらえればいいっていう考え方には私は反対です。  そういうことで、これから人口減で大変だと思いますけども、自治体医療としたら不採算医療もしなきゃいけないし、へんぴな所にも医療を提供しないといけないということで行政も考えると思います。ですから上下の北市民病院、3人が2人になったら診療所になる、これは全国どこでもあります。将来そうしなきゃいけなくなったら、私はせざるを得ないと思いますし、府中市民病院に例えば小児科が欲しい、産婦人科が欲しい、いろんなこと、市長はネウボラをやっています。それも一つの案です。ですから、そういうことをした中でまだ産科、小児科はありません。本当できればふやしたい、だけどもなかなかそういう医師がいない。そういうことで、これから私が病院機構にお願いするのは、子育てのまち、教育のまち府中ですからそういう方を招聘していただきたいんだけども、いろんなところに聞いてもなかなか難しいと。難しいんだったら地域連携をしなきゃいけない、ですから福山と連携をして、先ほど私が議案で質問したように、市民に府中ではだめだけどもここに行けばこういうことで医療を受けられて安心ですよと、ですから上下の方も地域に例えば庄原の病院はこうですよとか、庄原もこの前何年ぶりかに産婦人科ができて子供が生まれましたということがありました。ですから、そういうことを緊密に連携をとってやればいいと思うので、現実は先生が少ないというのは我慢するしかないと思っていますので、私は今の状況はいたし方ないと、満足はしていませんけどもいたし方ない府中の医療体制だと思っています。 ○委員長(棗田澄子君) 委員長からお願いします。  委員間討議をしていただいておるんですけれども、今の議案に対しての内容を中心にして意見を述べてくださいますよう、よろしくお願いいたします。簡潔にお願いいたします。  大本委員。 ○委員(大本千香子君) 要するに、地方独立行政法人になって8年間で国費の部分も入れて、80億円ぐらいを病院関係に注ぎ込んでやってきてこの費用対効果がどうなのかっていう、そこの部分を議員はもっとチェックするべきではないかという御指摘だったのかなとは思うんですけれども、全くそれはおっしゃるとおりだと思います。医療にはこれだけお金がかかっている、医療の環境づくりにこれだけお金がかかっているんだっていうことはきちんと市民の皆さんにも知っていただいていかなければならない話で、ここにこれだけお金を投入することの是非も議員の中でもしっかり議論をしながら、本当に正しいんだろうかって、どうなんだろうか、ニーズとあわせてどうなんだろうか、市民サービスとこの80億円ってどうなんだろうかっていうのは常に考えていかなければならない話だと思っております。  その上で、府中市民病院はすごく古い病院だったものを新しく建てかえて医師が来てみたい、行ってみたいと思われる環境づくりを目指したり、あるいは北市民病院府中市民病院が連携しながら、中山間地域で地域の方々のためになる病院を目指していく総合的な医療のあり方も、私はこの病院の改築であったりあるいは繰り出ししてきたお金は決して無駄にはなっていないと思います。  これからの中核としての病院のあり方の基盤を整備しなければならない8年間だったと思いますので、このお金が無駄であったかっていうのは私は絶対に無駄ではないと思いますし、この80億円をベースにしてもっともっとこれから将来の府中市の医療が確実に確保されて、そして市民の皆様の医療サービス、そして安心・安全につながるような医療提供体制を今後この中期目標の中でしっかり練って、またこれから計画も出てくると思いますけれども議論しながら、本当に実りがこれから出るのではないかと思っております。まだ、もう少し先がかかるかもしれませんけれども、少しでも先は見えてきたのではないかなって思っております。  厚生委員会で銚子市立病院に行かせていただいたその中では、病院へ年間15億円を繰り出しされていた時期もあったと聞きました。それに比べて少ないとか多いとかそういう話ではないんですけれども、どこの自治体も病院存続に対して大変なお金を注ぎ込むのはおかしいかもしれないんですけれども、かげながら地域の医療を守ろうとされているんだなっていうのは痛いほど感じたわけで、ぜひともこの80億円、しっかりとした市民のこれからのために生かしていただきたいなとは思っております。 ○委員長(棗田澄子君) 本谷委員。 ○委員(本谷宏行君) 費用対効果ということもないと思うんですけど、私自身も市民の皆さんも一緒にこういった地域、特に公的な病院を本当に、極端に言うと残す必要はあるのかっていうところぐらいから一緒に考えていくべきではないかなと思います。というのが、先ほどから市内で病院完結型が難しくなったので地域に、広げていくとっていうふうな御指摘も水田委員からもありましたけど、結局近隣に医療を確保しようと思うと、当然医師の確保に一番大きな課題があるわけで、それ以上にやはり住民、市民の皆さんが本当にそこを必要とすれば、やはりそこの病院に診てもらう必要があると。よく言われますけど、地域の肉屋さん、八百屋さんがなくなって不便になって遠くへ歩いていかないといけんようになったという話も聞きますけど、医療もやはり全く同じかなと個人的には考えておりますので、それだけ市民の皆さんと一緒になって考える必要もあるかなと思います。  委員間討議っていうことですけど、今回の議案についてっていうことでもありますので、第3期の中期目標を定めることっていう議案でもありますので、そういった今回この中期目標の中にいろんな府中市の目指す、いわゆる今の病院機構に向けて目指すものっていうものが盛り込んであると思いますので、この先病院機構側が決められる計画にどれだけ今回の目標に沿って盛り込んでいただくのか、またその後の毎年のチェックをしっかりとしていただくことが必要であると思います。 ○委員長(棗田澄子君) 広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) 私はもう1年たったんで、新人議員と言っていいかどうかわからないんですが、私の気持ちとしては今の府中市民病院、非常に努力はされていると思います。やっぱり府中市に市民病院があることは、非常に市民にとっても安心っていうところがあるんですが、ただ、あとは診療の内容とかそういったところになるんですが、今は政令都市とかそういったところにどうしてもそこの市民病院に医師が集中しているっていう、だから医師不足と言いながらそちらに医師は集中している。中山間地域に医師がなかなか集まらないっていうところはあると思うんですが、市民病院にしても、常勤の医師は少ないにしても非常勤の医師で何とかやっていくという努力はされていると思います。今回も整形外科の先生、あと産婦人科の先生、こういった新しい医師の方が入ってこられて、停滞しているとは私は思っていません。ただ、先ほど来から話に出ています4億円の市からの繰出金、これが3億円がいいのか4億円がいいのかっていうところはあるんですが、こういった今議論になっている中期計画の中にその4億円を前向きな形で使っていただく、ただこれも市民に実際にどういう使い方がされているかが見えないっていう部分もあると思います。そういった意味では、4億円の繰出金も新しいことに挑戦する4億円っていうところも含めて、この中期計画をもっと具体的にというか、市としての要望を出すようにしていただきたいなと。  それともう一つが、これができるのかどうかわからないんですけど、結局市から出した中期目標に対して病院側、独法側の具体的な計画が出てくると思うんですが、独法になかなか頭が突っ込めないところは確かにあるかもしれないんですけど、具体的な内容の中をもう少し、この議会の中でも市の中でもやはり詰めていくべきじゃないかな。なかなか、この中期的な目標では中の実際の具体的な内容が見えないところがあるんで、そういったところももしできるんであれば、委員会でもいいですしそういったところで具体的に討論してみる必要もあるんじゃないかなと思っています。 ○委員長(棗田澄子君) 楢﨑委員。 ○委員(楢﨑征途君) 僕は今新しい市民病院は、過去のことは余り知らないですけど、JAのときからの病院に比べたらきれいになって、外観的には皆さんの好感が持てるような病院になっていると思います。  内容的に見ますと、いろいろ話をお聞きしますけど、府中市としてもやっぱり一つのメインの病院として必要なものであるし、これからも長く存続していかなければいけない病院であると思います。ですから、市民の皆さんの病院に対する要望とかに応えるためには、いろんな中身を精査してやっていかなきゃいけないと思います。それが、これからの中期目標になって出されていることだと思いますので、この中期目標から外れることなく精査していってもらえたらなと思います。  それと一番肝心なところは、やっぱりさっきもお話ししましたけどドクターの話ですけど、ドクターが1人おれば1億円の収益が上がるということも聞きます。そのためにも中期目標の中で、ドクターの確保とかそういういろんなものが載っていますので、そこのところにもっともっと力を入れて府中市が、ドクター体制が健全な形になるまで努力していってほしいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。                〔意見する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、以上で委員間討議を終了いたします。  10分間休憩をいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時17分 休憩                午前11時27分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) それでは再開いたします。  続いて討論を行います。  討論はありませんか。             〔水田委員「反対討論」と呼ぶ〕             〔本谷委員「賛成討論」と呼ぶ〕 ○委員(水田豊君) まず、水田委員、反対者。 ○委員(水田豊君) 議案第70号に反対の立場で討論いたします。  4年間の病院経営に対する目標ですから、おのずと抽象的な言葉にならざるを得ないことはわかりますが、しかし8年やってきて次の4年間、みずからも書かれているように大きな転換点となる次の4年間だということでございます。その大きな転換点となる具体的な中身をもう少し提示していただきたい。それがないと、病院側からまた同じような抽象的な中期計画が出てくるんではないかと思っております。医師確保が困難になり、地域連携型に変換をする必要があるんだという認識をお持ちであれば、そういう時代の病院像とは何なのかということをわかるような目標にすべきではないかと思います。黒字化にしても、目標にしてもらわなければいけないから書いておくんだというのは、それはそれでそのとおりですけど、一方で来年すぐ1年間で黒字になるとは思えないところもございますし、具体性に欠けるところがあると思います。市立病院ですから、市が開設をして市が持っている、市が所有している、そして市が毎年4億5,000万円なり支援をし続けている病院に対して、もう少し具体的なイメージを持てる目標にしていただきたいと思います。  ここでいろんな議員の質疑もございました、委員間討議もやりましていろいろと意見も出ました。そのことを今後、病院機構との間の市の協議の場に反映をしていただくことを希望いたしまして、この案には反対をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) 続いて、本谷委員、賛成者。 ○委員(本谷宏行君) 賛成の立場で討論させていただきますが、やはり1期、2期と続けられて今回はその第3期の目標ということで、先ほどの委員間討議の中でも話させてもいただきましたけど、その前に特に2期、計画よりも早く黒字化された、これは平成29年度には黒字化になったっていうこともございました。その後、残念ながら外科医の不足により赤字化したわけではございますが、ただその中でも内科医、また当然その病院機構側の皆さんの努力によって随分その赤字幅も少なかったと厚生委員会の中でも評価をさせていただいたと思います。そういう中で、今期の第3期目標っていうことであります。  やはり先ほども言われましたけど、その具体的な計画、今の市長の評価を得てっていうことでもございますし、そちらをしっかりと次期の病院機構側の計画に反映していただくように、そしてまた、それをしっかりと実行していただく。そしてその後、業務については毎年市長評価を受けるということでもございますので、そういったいわゆるPDCAを回していただいて、しっかりとしたチェックもできると思いますので、この議案に対しては賛成をさせていただきます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかに討論はありませんか。               〔ほかに討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立多数であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 続いて、議案第71号「府中市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正について」の件を議題といたします。  本案の概要について、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) それでは議案第71号、府中市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正につきまして配信をいたします。  府中市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例案を次のとおり提出するものでございます。 ○委員長(棗田澄子君) これより、本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  水田委員。 ○委員(水田豊君) 旧姓を登録できるという制度なんですが、具体的にはどのような表記になるのか、住民票に記載をしていることが条件となって印鑑登録証では旧姓の名前だけが出るというようなものでしょうか。 ○委員長(棗田澄子君) 川崎市民課長。 ○市民課長(川崎公也君) 一緒に配信をさせていただいておりますレイアウトといいますか、様式を参照していただければと思いますけども、この証明書の様式につきましては、住民票については現在の氏名欄の直下に旧姓の欄を新たに設けまして、申し出によって登録された方については旧姓が表示される形になります。したがって、登録のない方については空欄となるものでございます。こちらは、国から示される様式により変わるものでございます。  それから、印鑑登録につきましてはこの住民票へ旧姓の登録をされている方という前提がございますけども、印鑑登録の証明書の出方につきましては、現行の氏名欄を利用いたしまして、印鑑証明書の同じ氏名欄ですけども氏名のすぐ下に括弧書きで表示をするように変更いたします。こちらは旧姓の欄の新設、様式変更はせず、現行の氏名欄を利用する予定でございます。  施行は、住民基本台帳法の改正に合わせ、本年の11月5日と考えております。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。
     加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) 同じく関連して、今こういう時代ですので離婚する人がいますよね。1回目なら見やすいんだけど2、3回する人も結構いるんですが、そういうときにはどうなるのか教えてください。 ○委員長(棗田澄子君) 川崎市民課長。 ○市民課長(川崎公也君) いわゆる数回、婚姻・離婚あるいは養子縁組・離縁という行為をされますと、旧姓としては何個もある状態になります。初めて住民票へ登録をする際は、初回は数個ある氏のいずれの氏も選択は可能になっております。ただし、初回以降の婚姻・離婚が生じた場合は1つ前しか選択ができないと。初回に限り、数個ある中のいずれかを選択できることになります。だから、2回目以降はもう直前しか選べないと、そういう変更になります。 ○委員長(棗田澄子君) 加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) 初回は数個あるというのはちょっと理解できないんだけど。 ○委員長(棗田澄子君) 川崎市民課長。 ○市民課長(川崎公也君) 例えば婚姻・離婚を数回行いますと、氏は何回か変更されるということで氏の種類といいますか、3回婚姻・離婚を繰り返せばそれごとに氏があるのが通例でございますので、数個のそういった婚姻・離婚、縁組・離縁によって複数個の氏がその人についてはあるという状態です。ですので、そういう数個ある状態で初回の住民票で旧姓を登録する際はいずれの、1回目の旧姓を選んでもいいし2回目の旧姓を選んでもいいと、初回登録についてはいずれも選択は可能と。2回目以降の変更については1つ前しか選択できないとそういう意味でございます。 ○委員長(棗田澄子君) 加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) その説明ではよくわからない。要するに、3回か4回離婚している者もいるわけだけども、4回目に離婚して変わるときには直前の氏を旧姓ですればいいということでしょう、それはわかる。さっきの質問で、答弁では最初変えるときに幾つかあるのを選ぶと言われたから、最初は1つしかないわけじゃない、旧姓しか。そこのところがよく理解できない。 ○委員長(棗田澄子君) 川崎市民課長。 ○市民課長(川崎公也君) 本年11月5日から初めてこの制度が施行されるわけですけども、初回登録する際は数回婚姻・離婚をされている方については、11月5日以降の初回登録の際は選択肢がどれも、数個選べるというそういう意味でございます。申しわけございません。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については委員間討議を実施いたしません。  続いて、討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次に、議案第73号「災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正について」の件を議題といたします。  本案の概要について、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 概要については特にございませんが、議案第73号、災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正について配信をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより、本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  水田委員。 ○委員(水田豊君) 支払い困難となった場合の支払い猶予を規定したということで、破産した場合等を追加で規定をされたということですが、破産というと会社の破産、倒産等をすぐ思い浮かべるんですが、近ごろ自己破産という制度もございまして、そういう場合にはどうなるのか。  そして、そもそも借りるときに保証人は必須要件なのか、その保証のは中身は連帯保証なのかどうかをお聞きします。 ○委員長(棗田澄子君) 岡田福祉課長。 ○福祉課長(岡田武司君) これにつきましては、令和元年8月1日に法改正によりまして破産手続の開始の決定、または再生手続の開始の決定が償還免除の要件ということで追加をされたところです。  債権者がみずから裁判所に対しまして破産手続の開始の申し立てを行って、裁判所が破産手続の開始決定をすることがいわゆる自己破産に当たりますので、対象になります。  ただ、償還免除につきましてはあくまでもできる規定になっておりますので、ここの法第16条に規定してあります調査報告とかそういったものを求めまして、各市町に判断が委ねられることになるものでございます。  2つ目の保証人の件でございますが、災害弔慰金の支給に関する条例の第14条第2項におきまして、保証人を立てなければならないと規定をしておりますので、保証人については立てていただくことになります。ただし、市長が特別の事由があると認めた場合はこの限りでないと規定をしております。  3つ目、連帯保証なのかということですが、同じくこの条例の第14条第3項におきまして保証人は貸し付けを受けた者と連帯をして債務を負担するという規定になっております。よって、連帯保証になっております。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については、委員間討議を実施いたしません。  続いて、討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。                〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 続いて、議案第84号「令和元年度府中国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について」の件を議題といたします。  補足があれば、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 特にございませんが、議案第84号、令和元年度府中国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について配信をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  ありませんか。                〔質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については、委員間討議を実施いたしません。  続いて、討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次に、議案第85号「令和元年度府中介護保険特別会計補正予算(第2号)について」の件を議題といたします。  補足があれば、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 特にございませんが、議案第85号、令和元年度府中介護保険特別会計補正予算(第2号)について配信をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  ありませんか。                〔質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については、委員間討議を実施いたしません。  続いて、討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕
    ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次に、議案第86号「令和元年度府中後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について」の件を議題といたします。  補足があれば、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 特にございませんが、議案第86号、令和元年度府中後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について配信いたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  ありませんか。                〔質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については、委員間討議を実施いたしません。  続いて、討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次に、決算議案の審査を行います。  御承知のように、決算審議は、予算執行が予算に従って適正に、かつ能率的、合理的に行われ、市民の福祉や増進に役立ったかどうかを検討するという観点からなされるものであります。平成30年度歳入歳出決算書とともに提出されております主要な施策の成果に関する説明書、財産に関する調書及び監査委員の各会計決算資料等を参考にされ、審査に当たっていただくようお願いいたします。  また、決算審査については、事務執行に係る過ちについて指摘を行えることとなっていますが、質疑とあわせて委員会の審査の中で十分行っていただくようお願いいたします。  まず、議案第76号「平成30年度府中国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について」の件を議題といたします。  補足があれば、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 特にございませんが、議案第76号、平成30年度府中国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について配信をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより、本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) 議案第76号の主要な施策の成果に関する説明書の中の国民健康保険事業に関するところなんですが、これの28ページ。  この中で、取り組みの成果と今後の課題っていうところで、特定健康診査受診にかかる個人負担金の見直しとして、受診料を無料としたとなっています。この無料にして実際に受診された人数を教えていただければと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 大森健康推進課長。 ○健康推進課長(大森健司君) 御質問いただきました受診者の人数でございます。  まず、府中市では平成30年度から特定健康診査を無料化にしております。受診者の人数ですけれども、まず平成30年度末国保加入者7,916人のうち、これはあくまでも法定報告の数値ですけれども健診対象者は6,221人、そのうち健診した人2,458人、受診率にしますと39.5%になります。 ○委員長(棗田澄子君) 広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) 先ほどの報告で6,221人の2,458人、39.5%ということなんですが、これに関して今後やはり受診率を高めていかないといけないと思うんですが、どういう形でそれを取り組んでいこうと思っているか教えてください。 ○委員長(棗田澄子君) 大森健康推進課長。 ○健康推進課長(大森健司君) 受診率の向上につきましては、引き続き行ってまいりたいと考えております。  現在行っております勧奨、いろんなパターンに分けましてAIを活用しまして分析して未受診者をタイプ分けするなどの勧奨把握ですとか電話勧奨ですとかこういったものを行っております。引き続き、こうしたことを行いまして向上に努めてまいりたいと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) これは実際にわかるかどうかわからないんですが、この無料の受診を進めていった中で実際にどのような成果というかあったのか、そこを教えていただけますか。 ○委員長(棗田澄子君) 大森健康推進課長。 ○健康推進課長(大森健司君) 先ほど言いましたAIを活用した勧奨把握ですとか、そういったことで平成29年度は3.5ポイント受診率が向上しております。  今回の平成30年度で、無料化によりまして昨年伸びが大きかったものですから平成30年度は大きな伸びではありませんでしたが0.8%のアップにつながっております。 ○委員長(棗田澄子君) 広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) これを進めることによって、国民健康保険の部分が少なくなるというか、そういった部分の効果は本当に出ればいいんですけど、この部分については今後やっぱり受診率を上げていって実際の疾病を予防するとかそういった形は多分とっていけば効果は出てくるんだと思うんですけど、そういったところはぜひ促進っていう形でやっていただきたいと思います。  実際に、今後の国民健康保険事業の部分での取り組み、もし何かあれば教えてください。 ○委員長(棗田澄子君) 大森健康推進課長。 ○健康推進課長(大森健司君) 今年度等、特に新たな取り組みはございませんですけれども、前年度からの取り組みを継続して行っていく、現在はそういったところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  大本委員。 ○委員(大本千香子君) 今回、平成30年度が多分広域化になって初めての決算になるのではないかと思うんですけれども、おおむね広域化がスムーズに進められてきたのかどうかについてお伺いしたいと思います。また平成29年度と比べると5億円ぐらいの額が少なくなっているわけなんですけれども、これは決算書を見ても皆増とか皆減とかって多分項目が変わってきているのでなかなか把握しにくいんですけれども、大きな要因になるものが何だったのか、わかれば教えていただきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 川崎市民課長。 ○市民課長(川崎公也君) ここにつきましては、御指摘のとおり平成30年度より広域化、県単位化となっております。したがいまして、このことによって広島県が財政運営の主体となっておりまして、医療に必要な費用は県が示す標準保険税に見込まれることとなりました。  それから、そのために予算構成がおっしゃったように大きく変わっており、特に国の交付金などが県に直接入る仕組みとなっておりまして、市の特別会計上からはなくなっております。  保険事業規模は大きく変わっていませんけども、会計規模につきましては県単位化により国の交付金等が会計上は簿外となるため、歳入決算ベースで申しますと平成29年度歳入決算が47億2,348万7,814円でしたけども、今年度の決算では41億5,552万1,942円と、5億6,000万円余りの減少という決算となっております。  県単位化という制度変更を要因として、このようなことが今後も続くという形になるものでございます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手を願います。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については委員間討議を実施いたしません。  続いて討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案を認定することに賛成の諸君の起立を求めます                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は認定することに決しました。  休憩いたします。午後は1時から再開をいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後0時0分 休憩                午後1時0分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 再開いたします。  議案第78号「平成30年度府中介護保険特別会計歳入歳出決算認定について」の件を議題といたします。  補足説明があれば、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 特にございませんが、議案第78号、平成30年度府中介護保険特別会計歳入歳出決算認定について配信をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより、本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  水田委員。 ○委員(水田豊君) 介護保険の決算なんですけども、これは歳入歳出とも前年よりふえています。増加傾向が今後も続くのかどうかということと、要支援1、2のうち市の事業となった介護予防生活支援サービスの決算が昨年と比べてどうなっているのか、また介護保険の要支援1、2の決算の傾向を教えていただきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 山路介護保険課長。 ○介護保険課長(山路英利君) 今後の状況でございますけども、平成30年度の決算の歳出におきまして52億2,769万4,000円、平成29年度の歳出につきましては決算額51億7,451万6,000円となっておりますので、5,318万8,000円の増加になっております。率にしまして約1%の増加になっております。  今後の見通しについてでございますけども、介護保険の事業費の増加は今後も続くと考えております。その要因といたしまして、人口推計では府中市の65歳以上の高齢者数は令和2年をピークに減少傾向に転じることが予想されておりますけども、介護認定を受ける率が高まる75歳以上の後期高齢者の方は、今後10年、令和12年までは増加することが予測をされております。これに伴いまして、保険給付費や地域支援事業費も増加するものと見込んでおります。  府中市といたしましては、保険給付費の増加を少しでも抑えていくため介護予防の取り組みを行うことが重要であると考えております。今後も引き続き、元気もりもり体操の普及や通いの場をふやすことで元気な高齢者をふやし、保険給付費の抑制に取り組んでまいりたいと考えております。  2点目に御質問いただきました要支援者1、2の方の事業についてでございますけども、要支援1、2のうち市の事業となった介護予防生活支援サービス事業費(第1号)の決算でございます。  こちらにつきましては、26ページの5款地域支援事業費、5項介護予防生活支援サービス事業費、1目介護予防生活支援サービス事業費がこちらに当たるものでございまして、要支援1・2の方への訪問介護、訪問ヘルプでございますが、こちらと通所介護、デイサービスになりますけどもこれに要する経費になります。平成30年度は1億3,176万2,974円になります。平成29年度は1億4,210万3,076円で、1,034万102円減少になっております。  要因とすれば、要介護の認定者はふえている状況になっていますけども、要支援1、2の方については減少傾向になっております。これにつきましては、介護予防の取り組みとして元気な高齢者をふやすためにいきいきサロンや元気もりもり体操など、地域住民の通いの場になる参加の機会をふやす介護予防の取り組みも一つの要因になっているのでないかと考えているところでございます。また、後期高齢者が増加することによりまして、要支援者が加齢とともに要介護状態に移行することも一つの要因になるかと考えております。  続きまして、介護保険で行っている要支援1、2の方の状況でございますけども、5款地域支援事業費の介護予防生活支援サービス事業費以外のサービスということになりますけども、17ページの2款保険給付費、2項介護保険サービス所費の001介護予防サービス等諸経費で1億3,961万4,039円がこれに当たるものでございます。平成29年度の決算が1億3,558万8,219円であったため、402万5,820円の増加になっております。
     これについての要因でございますけども、要支援1、2の方は先ほども申しましたけども減少傾向にありますけども、平成29年度に比べると主に訪問リハビリ、通所リハビリについて要支援者の利用が増加したことで保険給付費が増加したということになろうかと考えております。  近年、国におきまして在宅生活を支援するため、リハビリ専門職による重度化防止の取り組みが重要視をされております。平成30年度の介護報酬改定におきまして、要支援者へのリハビリテーション提供が評価をされている状況でございまして、本市においてもこうした背景から要支援者のリハビリ利用の増加がふえたと思われるものと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りをいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手を願います。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については、委員間討議を実施いたしません。  続いて、討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は認定することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次に、議案第79号「平成30年度府中後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について」の件を議題といたします。  補足があれば、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 特にございませんが、議案第79号、平成30年度府中後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について配信をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより、本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  水田委員。 ○委員(水田豊君) これも、歳入歳出とも前年度に比べて伸びていますが、前々年度と同様の微増という感じで伸びているんですけども、その原因は何だと考えられていますでしょうか。 ○委員長(棗田澄子君) 川崎市民課長。 ○市民課長(川崎公也君) 後期高齢者医療保険につきましては、御指摘のとおり平成29年度より増加しております。額にしまして広域連合への納付金が、平成29年度が6億4,485万3,891円でございましたが、平成30年度では6億8,742万3,902円と4,257万11円の増となっております。  主な要因でございますが、被保険者数が平成29年度が8,030人でございましたけども、平成30年度では8,146人へと116人増加して、このことが主な要因でございます。  また、傾向としましては1人当たりの医療費が年額94万9,661円で、年々増加している状況となっております。今後、医療費を抑制するためには元気な高齢者づくりという観点から各課と連携した健康増進事業の推進が重要と考えているところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手をお願いいたします。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については、委員間討議を実施いたしません。  続いて、討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は認定することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次に、議案第80号「平成30年度府中病院事業債管理特別会計歳入歳出決算認定について」の件を議題といたします。  補足があれば、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 特にございませんが、議案第80号を配信をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより、本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  水田委員。 ○委員(水田豊君) 昨年度中の高額な医療機器等、そういったものの購入があれば教えていただきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 高額な機器購入ということでございますけれども、昨年度の病院施設整備等資金貸付金の使途の主なものといたしまして1,000万円以上のものを申し上げますと、府中北市民病院のサービスつき高齢者向け住宅の整備費のうち平成30年度分は5,090万円、同じく府中北市民病院電子カルテシステムの整備ですが、これも繰り越しをしておりまして昨年度分は2,530万円、それから府中市病院機構の財務会計、人事給与システムの更新といたしまして1,020万円、こういったところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。  続いて、委員間討議についてお諮りいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手を願います。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については委員間討議を実施いたしません。  続いて討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は認定することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次に、議案第82号「平成30年度府中病院事業会計決算認定について」の件を議題といたします。  補足があれば、提案者からの説明を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 補足はございませんが、議案第82号、平成30年度府中病院事業会計決算認定について配信をいたします。 ○委員長(棗田澄子君) これより、本案に対する質疑を行います。  質疑のある方は、順次御発言を願います。  水田委員。 ○委員(水田豊君) 黒字決算になっています。昨年度の特徴的なものについて教えていただきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 岡湯が丘病院事務長。 ○湯が丘病院事務長(岡信洋君) 平成30年度府中病院事業会計決算の状況についてでございますが、収入総額13億2,116万4,259円、支出総額13億379万4,230円で、差し引き1,736万1,834円の当年度純利益を確保することができました。  黒字決算の理由、これが特徴につながるかと思いますが、まず収益面では診療報酬の改定がプラスに作用し入院単価が上昇したこと、それから逓減が続いていた外来患者数が増加に転じ、外来単価及び外来収益も上昇したこと、それから他会計負担金が増加したことが収益面では挙げられます。  一方、費用につきましては平成30年度から5病棟体制から4病棟体制に病棟を移行したことによりまして、光熱水費等や看護師の手当に関することが一定の削減効果として挙げられることが平成30年度の決算の特徴的なことでございます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  本谷委員。 ○委員(本谷宏行君) 湯が丘病院に関しては、従来から施設の更新っていう形で建てかえ等を今も検討されているんですけど、今年度中に具体的な方向性等を出すことは聞いておりますが、今後いろんな形でよく言われるのが医師の確保がどのようになるのかとか、医療関係者の確保がどうなるのかとかそういった不安要素もあるようなところで、なかなかそちらの進展がないのかなと感じているんですが、やはり施設の老朽化等を考えると、いろんな意味で人材不足を補うためにも、そういう先進医療の府中市における、特に北部圏域における先進医療のことを考えると一体どういう方向性でどういうような形にやっていくのかは、早急な対策が必要ではないかなと考えるんですが、今後のそういったスケジュール的なことも含めてあれば教えていただきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田医療政策課長。 ○医療政策課長皿田敏幸君) 湯が丘病院の施設設備につきましては、築後45年以上経過しているものも多く今後メンテナンス費用もかさんでまいりますので、今委員からおっしゃっていただきましたように、現在更新に向けて協議を行っているところでございますけれども、更新につきましては長期的な医師確保などが課題となっておりますので、まずは県の担当課も含めた将来のあり方を検討する委員会を立ち上げまして今後議論をしていくことといたしております。検討委員会につきましては、今月から議論を開始する予定としております。  この検討委員会における議論に基づきまして、今後、市として施設の更新を決定いたしましたら、施設設備の基本構想、基本計画、それから基本設計、実施設計、施設改修というスケジュールで進めていくこととなります。 ○委員長(棗田澄子君) 本谷委員。 ○委員(本谷宏行君) 先ほども申しましたが、やはりそういった医師確保、人材確保等に関しては老朽化も影響しているようにも思いますし、あと場所的なこともいろんな意味で検討されるとは思うんですが、今の独法、病院機構なんかもそうですけどなかなか医師確保は難しいことは重々感じておるわけなんですけど、そういった理由というか要因でいつまでも、いつまでもという言い方はおかしいですけど、先ほど一応スケジュール的なこともおっしゃっていただきましたので、いずれはそういった判断を下すときが必要ではないかと思いますので、その辺は早急にきちんとした判断を下していただいて、計画を進めていただく必要があるとは思いますのでよろしくお願いします。  もう一点、若岳荘があります。若岳荘の現状を、入所者の人数等も含めて教えていただきたいのと、今後の若岳荘の見通しといいますか、現状をどういうふうに考えていかれるのか教えていただきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 岡湯が丘病院事務長。 ○湯が丘病院事務長(岡信洋君) まず、御質問がありました現状の人数でございますが、現在は2名の方が入居されておる次第でございます。  それから、現状それから今後の見通しにつきまして、まず若岳荘運営につきましては経費が収益を上回る状態が続いておりまして、若岳荘単体で見ますと赤字が続いておることから、効率的な運営の視点からは収益の改善を図る必要があると認識をしております。  それから今後につきまして、施設は市内のひとり暮らしの高齢者の方、こういった方の生活支援を目的とし、設置、運営しております。そして、実際に施設を必要とされている方もおられることから、効率面だけでなく高齢者の生活支援にいかに資することができるかを考える必要があると今考えております。そのため、今後どうやったらその施設をうまく活用できるのか、市の高齢者担当課などとしっかりと連携を図りながら運営の改善を図りたいと考えておる次第です。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。               〔ほかに質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。
     続いて、委員間討議についてお諮りをいたします。  本議案について、委員間討議を要求される方は挙手を願います。ございませんか。                〔挙手する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、本議案については委員間討議を実施いたしません。  続いて討論を行います。  討論はありませんか。                〔討論する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) なければ、本案を採決いたします。  本案は、認定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、本案は認定することに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次に、請願第1号「高校卒業年齢まで子供の医療費助成を求める請願」の件を議題といたします。  お諮りいたします。  本請願については、審査の必要から紹介議員の説明を聞きたいと思います。これに賛成の方は御起立を願います。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立全員であります。  よって、紹介議員から説明を聞くことに決しました。  紹介議員は、説明者席へ移動してください。              〔岡田議員、説明席へ移動〕 ○委員長(棗田澄子君) それでは、請願の審査に入ります。  まず、事務局に経過の説明を求めます。 ○事務局長(赤利充彦君) それでは、私から今回の請願につきまして経過を説明いたします。  提出のございました請願は、高校卒業年齢まで子供の医療費助成を求める請願でございます。ただいま文書を配信しております。  本請願につきましては、本年8月20日付で府中市父石町、松岡春雄様ほか2名が岡田隆行議員の御紹介で提出されたもので、議長室において議長へ提出されております。  請願書には2,370名の署名がございましたが、公印のある所定の要件を満たしている請願者数は3名でございます。  この請願の趣旨は、子供医療費助成制度の対象年齢について高校卒業年齢まで拡大を求められているものでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 続いて、本請願について執行部の意見を求めます。  唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 府中市の乳幼児等医療費助成制度につきましては、平成28年4月から対象者を現行の入院・通院とも中学校卒業までに拡大しており、県内では2番目の水準に位置しております。  この乳幼児等医療費助成制度に対しましては、県から事業費の2分の1の補助がございますが、対象となるのは入院・通院とも未就学児に対する助成のみでございますので、小学生、中学生に対する助成につきましては全額市の負担で実施しているところでございます。  子供の医療費助成制度は、本来、国の責任において制度を統一的に実施すべきだと考えておりますが、市の施策として実施する上では施策の目的や効果をしっかりと捉える必要があると考えております。  今回の高校卒業年齢まで子供の医療費助成を求める請願の趣旨につきまして、2,000人を超える署名の重みをしっかりと受けとめております。今後の子育て支援施策として本当に何が一番有効な施策か、多角的な観点からの検討が必要だと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 続いて、本請願の内容について紹介議員である岡田隆行君に説明を求めます。  岡田議員。 ○委員(岡田隆行君) 本請願の紹介議員になっております岡田でございます。  本来は、先ほどもありましたが2,000名を超す市民の皆さんの代表として請願されている3名の方、きょうも来られておりますけれど、その方からその思いを直接この場で伝えていただくのがベストと考えますが、請願の審議のルールに従って紹介議員の岡田隆行から今回の請願について説明をさせていただきます。  これは、府中市が現在中学校卒業まで行っております子供の医療費助成を同じ条件で高校卒業年齢まで拡大することをお願いするものです。  私は、次の3つの観点でこの請願を御審議いただき、この施策の実現を図っていただきたいとそのように考えます。  その1つは、この施策が市民の願いを反映したものかどうか、2つ目はこの施策が今府中市が小野市長のもとでやろうとされていることとどうかかわっているのか、3つ目はこの施策が府中市の財政でカバーできるものかどうか、この3つです。  具体的に、1つ目、この施策が市民の願いを反映したものかどうかという観点です。  2,370名の署名はとても重いです。署名いただいた一人一人の子育てを最終段階まで応援してほしい、その熱い思いが込められております。これは決して黙過できるものではありません。  議会は、現在議会改革を論議、まさに市民が参画する市政づくり、市民の声が届き、市民の声が反映する市政を願って変身しようとしております。多くの市民の皆さんが今回の請願の行方を注視されています。ただ、たとえ議会として今回の請願を採択しても、実施するかどうかの最終判断は市長となります。しかし、議会の段階で市民の声を裏切ることはできません。願いを大切に形にしていただきたいと思います。  2つ目の観点、この施策は今府中市が小野市長のもとでやろうとしていることとどうかかわっているかという点です。市民からの請願である以上、市政運営に反対するもの、批判的なものも当然あります。  今回の請願はこの観点で考えたとき、まさに市長がやろうとされていることに合致していると言えます。幼児期から小学校、中学校、高等学校に至るまで、つまり18歳までの子供期をトータルに応援しようと数々の新施策を実現している小野市政、府中版ネウボラの創設、保育料無償化を国に先行して実施、さらに10月からは市立保育園3、4、5歳児、この給食費の副食無償化、暑さの中で学ぶ子を応援すべくどこよりも先にエアコンを各教室に導入するなど、子供の成長、発達、親の子育て要求にしっかり応えた施策を展開しているのが今の小野市長と言えます。  このような状況の中、現在、中学校卒業まで助成している医療費の助成を高校卒業年齢まで拡大することは全く矛盾がないどころか、現在の施策を一層強固に補強するものとなることは明らかではないでしょうか。  3つ目、この施策が府中市財政でカバーできるかどうかという観点です。  結論から申せば全く問題がないと言えます。予算がない、ほかの財政を圧迫するとは言えません。  9月5日、先週木曜日に行いました私の一般質問で、もし来年度から今の中学生までと同じ助成条件で助成を拡大するとして試算すれば予算はどのぐらいになるか、またそれは予算全体で何%になるかを尋ねました。その結果として、1,700万円余かかるとの回答をいただいております。この施策を何とか実現したいとの立場に立っている市民、あるいは議員は圧倒的多数です。そうである以上、いろいろな知恵を絞り工夫する中で予算は捻出できるはずです。  平成30年度決算を見れば、中学校まで助成するのに約9,000万円、高校まで拡大しても千数百万円加えるだけです。予算全体に占める割合は0.55%から0.63%、つまり0.08%ふえるのみです。つまり、1万分の8ふやすだけで多くの保護者、市民の願いがかないます。  府中市に隣接する5つの市町のうち、3つの市町は既に高校卒業年齢まで助成をしております。神石高原町は平成27年から、世羅町は平成28年から、そして直近では三次市が平成29年から施行しています。各市町の関係者へ尋ねると大変喜ばれている、移住定住にもつながり期待が持てるとの回答をいただいております。こうした市町も予算が潤沢にあるわけではありません。しかし、この施策の大切さをしっかりつかむ上で市長、町長を中心に知恵と工夫で予算化をしています。全国では、8月7日の厚生労働省の発表にあるように、市区町村の高校卒業年齢までの医療費助成が2018年4月時点で前年より67自治体ふえ541自治体に上りました。これは全自治体の31%にも当たり、この春、2019年にはもっとふえていることが容易に推測されます。全国の流れも、高校卒業年齢までの助成拡大であると言えます。  先ほどお話があったけれども、確かに国や県の責任で助成するのが本当だろうと考えます。しかし、そこに至るまでには市町の工夫と努力が要ります。府中市は、小野市長のもと子育て教育を瞳のように大切にしておられます。  繰り返しになりますが、ネウボラの発足、エアコンの設置、国の保育無償化に先行して特別な予算を組み、4月から9月まで独自に実施。さらには、10月からは県内にも珍しいことですが3、4、5歳児の保育時の給食の副食の無償化などすばらしいと言えます。これに加え、医療費助成高校卒業年齢までに拡大することは、幼児期から18歳まで切れ目のない子育て応援になりとても自然な流れで、多くの市民の皆さんの合意と納得が得られると確信をいたします。  ここで、請願いただいたお母さんからの手記がありますので、最後に紹介をさせていただきます。  「高校卒業年齢まで医療費助成拡大について。私は府中市が好きです。今、府中市で暮らしている子供たちにもここで生まれ育ってよかった、府中市が好きだと言ってもらえる町であるといいなと思っています。医療費の助成は、子供の健康維持に直結すると感じています。お金がかかると受診を控えたり、歯科治療がおくれてしまうケースもあり、助成年齢の引き上げは必須だと考えます。医療費助成拡大で安心して子育てができる環境が整えば、子育て世代の移住定住にもつながっていくのではないでしょうか。  この署名活動を通じ、府中市は全国に先駆け4月から保育料無償化になってとても助かっている、医療費の助成年齢が拡大になると本当にありがたいという声をたくさん聴きました。  一方で、医療不足で通院が遠くて大変、受診だけで1日潰れてしまうこともあり困るという話も耳にしました。  9月から府中版ネウボラも始まり、子育て世代が頼れる場所がふえ、子育て支援がどんどん充実していくことを期待しています。そして、医療費助成の拡大をきっかけにより子育てしやすい、より暮らしやすい府中市になっていくことを願っています。」  今週の日曜日、9月8日に府中市文化センターで「ある町の高い煙突」という題の映画を見させていただきました。この中にも見られた方が多いと思います。木野山町出身の方がモデルになっております。この作品を通じて、住民目線に立った公害防止施策の大切さ、企業経営のあり方を教えられた気がいたします。これはまた、府中市政にも重ね合わせることができます。  きょうのこの中国新聞、セレクト、1面左に小野市長の随筆が載っています。その最後にはこう記されています。大事なのは、市民が希望を持ってもらえるまちづくりに取り組むこと、市民にはいきいきと暮らしてほしい、皆さんの笑顔を探すのが行政であり市長の務め、それが今の私にとっての宝探しだ、そう書かれています。  どうか、当委員会で子育て中のお母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、多くの市民の皆さんの思いに十分に寄り添った御審議をいただき、この請願に対する委員の皆様の御賛同を重ねてよろしくお願い申し上げまして、私の請願説明を終わらせていただきます。 ○委員長(棗田澄子君) ただいまの説明に対し質疑のある方は、順次御発言を願います。  紹介議員に対する質疑はありませんか。                〔質疑する者なし〕 ○委員長(棗田澄子君) ないようですので、紹介議員に対する質疑を終了いたします。  それでは、本請願について意見等のある方は順次御発言を願います。  楢﨑委員。 ○委員(楢﨑征途君) 先ほど、岡田議員から請願書の紹介議員としての説明がありましたけど、私も一言述べさせていただきます。  小野市長は、平成31年度施政方針で希望と笑顔あふれるまちづくりに踏み出そう、力強い第一歩、オール府中で新しい旋風を巻き起こすと施策を発表されておられます。府中市の将来を支える子供は地域の宝とも言われております。  子供を産み、育てることに多くの不安や負担があり、働きながらの子育ては母親、父親たちの当事者だけの力では限界があります。それぞれのライフステージに対応した支援する仕組みを構築し、子育て家庭に寄り添い、不安感や負担を軽減し、安心して子供を産み、育てられる地域社会をつくらなければなりません。  幼児期から小学校、中学校、高等学校に至るまで、18歳までの子供時期をトータルに応援しようと数々の新施策を実現している小野市長、保育料無償化を国に先行して実施、暑さの中、学ぶ子を応援するべくどこよりも先にエアコンを各教室に導入するなど、また10月からは府中版ネウボラの創設など、子供の成長、発達、親の子育て要求にしっかりと応えた施策を展開しているのが今の小野市長です。  現在、中学卒業まで助成している医療費の助成を高校卒業年齢まで拡大することは全く矛盾がないどころか現在の施策を強固に補強するものとなるのは明らかです。  2,370名の署名は一人一人の願いです。子育てを最終段階まで応援してほしいとの熱い願いが込められています。  請願者や協力者がこの春から精力的に署名を集めてきました。会話する中で、若い世代で子育て中の方はぜひ実現してください、安心して病院に行かれます。また高齢者の方は、孫やひ孫のためにもよい制度だから署名するよと協力していただき、反対の声を聞くことはほとんどありませんでした。これは無視できないものではないでしょうか。  議会は現在、議会改革を議論しています。まさに市民が参画する市政づくり、市民の声が届き市民の声が反映する市政を願っています。  たとえ、議会として今回の請願を採択しても最終判断は市長です。しかし、議会の段階で市民の声を裏切ることは許せません。こうして委員会の委員として、市民の声を真摯に受けとめ、賢明な判断をお願いいたします。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) 先ほど岡田議員から詳細な説明をいただきましたが、岡田議員の説明については非常に感銘するところもあります。それとあと、署名をされた2,370名ですか、請願のときより75名ふえていますか、そういった方のお気持ちっていうのはやはり真摯に受けとめないといけないとは思います。  ただ、私も決算総括で御説明はさせていただいたんですが、実質収支額7億406万円っていう前年より13.8%増という御説明はさせていただいたんですが、これには12億円の基金の取り崩しがあります。今後、府中市としてもっとやっていかないといけない事業というのは非常にたくさんあります。その中でも小野市長は子育てに関しては先ほどから御紹介ありましたように無償化の問題とかネウボラ、こういったところに資金を使ってっていうことで非常に積極的にやられていると思います。  そういった意味で、今の署名していただいている方の意見を真摯を受けとめながらもう少し府中市として、議会としてやるべきことがないのか、そういった部分も含めて継続的に審議していく必要があるんじゃないかなと私は思います。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) 今広瀬議員もおっしゃいましたけど、これに似たようなことで以前廃止しましたけども、出産応援金っていうのがありました。これもすごい、聞いているところには市民から、特に若い母親から人気がありました。それは廃止したんですけど、それには理由があって、私どもも理事者側から理由を聞きました。  先ほど広瀬議員が決算報告の中でいろんなことをやりまして、先ほど請願の紹介議員から0.08%の増と、1,700万円の増ということを聞きました。全体から見れば微々たるものではあろうかと思いますけども、これから厚生委員会でそういうことも含めて、何か削って1,700万円を出していこうとかいうようなことも含めて、私はもう一回厚生委員会の中でやっぱり議員同士で議論すべきだと思うんです。  ですから、最初の2,295名の署名は真摯に受けとめて、誰もそのことについて私は反対をする人は本当にいないと思うんですよ。できればやればいいし、そういう中で市長もいろんな施策をやっています。みんなのそういうことをしていただければ市民は喜ぶと思いますけども、府中市の財政規模でこれもやったほうがいい、あれもやったほうがいいのはわかっている中で、私たち委員会でもうちょっと煮詰めて結論を出したほうがいいんじゃないかと思います。  基本的には、考えとしてはできるもんなら私も高校卒業年齢まではそういう助成はできればやったほうがいいとは思いますが、私たち議員も今回そういうのが出て、それはその中でどのくらいどうのこうの、0.08%の1,700万円っていう数字は出てきてますけども、ほかのいろんな行政の子育ての方向性と比べてどういう比重があるかとかも含めて、もう少し継続的に議論するのがいいんじゃないかと私は思います。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  水田委員。 ○委員(水田豊君) 委員会で継続して考えていくということなんですけど、これ誰に言ったらいいんですかね、考えていく場があるんですか。  具体的にこの請願を採択する方法として賛成、反対、継続があるんですけど、継続をして、次の例えば12月議会までに我々委員会として何か具体的にこのことを討議をして、次に判断できるものがあるのかないのかが、私の経験で言えば継続審査の間に何かやったような覚えは、この件に限らずないんですけど、そういう意味でこの委員会で1,700万円、17億円の予算がかかるものをいきなり可決するわけでもないし、1億7,000万円でもない、1,700万円のものを請願として出されたものに対してはこの場で判断できるんではないかと思いますので、採決を求めます。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  広瀬副委員長。 ○副委員長(広瀬和彦君) 先ほど私が継続審査っていうことで話をしましたのは、やはりこの件に関して本当に市がやるべきものなのか、国・県がやるべきものなのか、そういった意味では国・県であれば意見書を出すとか、そういったところも含めて審議する必要があるんじゃないかなっていうところを含めて審議っていうことを言わせていただきました。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  楢﨑委員。 ○委員(楢﨑征途君) それはそうですね、大体義務教育に関しては国や県が先頭に立って予算を組んで各市町に振り分けていくのが、本当義務教育に対しては保護者については無一文ということが大体前提だなと思います。  だけど、今のでは保護者の一部負担とかそういうのがありますから、それを先立って高校卒業年齢までの医療補助ですか、これに対して仮に府中市が先行してやっていて後から県・国等が追随でそういう制度を導入してやっていくことになれば、そこで今度は府中市が先行していた分予算が浮いてくるんじゃないかと思います。その分は、一応先行の分として余分な予算が要りますけど、その分については後から国が全国各地でそういう制度ができているんだから、国がやっぱり手を出さないといけないだろうということになってきたら、恐らく今や市町がやっている補助金制度が今度は国がやってくれるようになると、その分が予算的には浮いてくるんじゃないかと思われるので、ここは先行の形になりますけど、しばらく辛抱して予算を何とか捻出させて、今の請願には応えてもらいたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。
     加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) 今の楢﨑委員の、国がしたら先行して府中市がやって1,700万円をずっとやって、5年後ぐらいから国がやってくれます、そうしたらその1,700万円は浮くんじゃないかって、そんなことはあり得ません。だから、そこのところはきっちりしてもらわないと、浮くということはありませんよ。 ○委員長(棗田澄子君) ほかにありませんか。  本谷委員。 ○委員(本谷宏行君) 一応動議として上げていただきたいんですけど、先ほど継続審査の意見も出ていました。私が思うのも、先日、紹介議員の岡田議員の一般質問等にも答弁としてお答えもあったと思います。先ほども執行部からも執行部としての意見もありました。紹介議員の岡田議員からも、または楢﨑議員から紹介もありましたけど、小野市政に対する特に子育て支援、また教育等についての評価もあったと思います。全く私個人もそのように思っております。公約だけではなくて、本当に府中市で子育てしてよかったと思えるようなっていうことを添えられて、市長を筆頭に執行部の皆さんで知恵を出していろんな施策を展開していただいている、今はそうした状況にあるのかなとも感じております。  先ほどもありましたけど、私個人としてももちろん、全員の方がこの拡大に対するものに関して反対はないと思っております。ただ、やはり当然財政っていうこともありますので、特に今回の決算議会っていうことになりますと、市民の皆さんからも無駄遣いはないのか、果たしてこの施策を続けていっていいのかっていう声を聞きながら、私たちにもそこのチェックを一生懸命させていただいていると思います。  そういうような中で、例えばわずか幾らだとかいう発言は個人的にはいかがなものかと思っております。  そういったことで、先日の答弁にもありましたように、同じ子育て支援っていうことに関してもやはり経済的な問題があるからそこを支援していくのかと、また医療サービスの提供に現状では課題があるのか、そこをまた充実させていくのか、また最近よく全国でも問題になっていますけど、子供の貧困の連鎖を断ち切るっていうこともありますので、そういった貧困対策としての子育て支援っていうこともあるのじゃないかなっていうことも思います。  先日の答弁の中では、先ほどもありましたけど医療環境、いかにこの地域医療を守っていくかという話などでありますけど、地域で守っていくときにはこの市内にない場合には遠方に通院していくというものもあるわけですから、そうしたサービスも考えられるということがあったかと思います。  また、その通院に際しては例えばお父さん、お母さんがその子供たちを連れていくために、通院させるために仕事を休んでいくとかっていう、今で言う働き方改革っていうものに対する各事業所、企業に対する働きかけっていうことも施策としては必要になってくるんじゃないかっていうこともそのとおりだと思います。  そうしたいろんな、同じ子育て支援っていってもいろんな方策、施策があると思いますし、紹介議員の岡田議員もやはり一般質問のときも、また先ほどもおっしゃったと思いますが、こうしたものは国が統一した制度としてくみ上げていくものだと思っております。  要するに、よく新聞報道でもありますけど地域間競争で、言葉は悪いですけどチキンレースみたいな形にもなっている一つの要因ではないかっていうこともあります。そうしたことではなくて、今後継続審査をやっていく一つの理由として、国や県の動向を調査していく必要もあるであろうと。  先ほど上げましたような、例えば府中の小野市政として今後子育て支援っていう中で、いろんな方策があると思います。府中市の子育て世代の皆さん、府中市の住民の皆さんも含めてですけど、何が一番必要なものなのか、何が一番適したものなのかということは、この委員会の中でも執行部としっかり議論をしながら継続審査という形で調査を進めていく必要があると思いますので、そういった目的で継続審査するべきだと思います。 ○委員長(棗田澄子君) ただいま、本谷委員から本請願を閉会中の継続審査とされたいとの動議が提出されました。  よって、この本動議についてお諮りをしたいと思います。  請願第1号を閉会中の継続審査とすることに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 ○委員長(棗田澄子君) 起立多数であります。  よって、請願第1号は閉会中の継続審査とすることに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 以上で、厚生委員会に付託された案件の審査は終了いたしました。  委員長報告の作成につきましては、御一任を願います。  以上で、厚生委員会を散会いたします。                午前1時58分 散会...