府中市議会 > 2019-06-07 >
令和元年第2回定例会( 6月 7日)

  • 自殺(/)
ツイート シェア
  1. 府中市議会 2019-06-07
    令和元年第2回定例会( 6月 7日)


    取得元: 府中市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-02
    令和元年第2回定例会( 6月 7日)              令和元年第2回府中市議会定例会会議録  令和元年6月7日午前10時0分、府中市議会定例会本市議事堂において再開した。 1 出席議員      1番  加藤吉秀       2番  芝内則明      3番  福田 勉       4番  森川 稔      5番  広瀬和彦       6番  安友正章      7番  岡田隆行       8番  楢﨑征途      9番  土井基司       10番  水田 豊      11番  加納孝彦       12番  山口康治      13番  本谷宏行       14番  三藤 毅      15番  加島広宣       16番  大本千香子      17番  田邉 稔       19番  丸山茂美      20番  棗田澄子 1 欠席議員      18番  橘髙尚裕 1 説明のため出席した者   市長          小野申人   副市長         村上明雄   教育長         平谷昭彦   危機管理監       小寺俊昭   総務部長        粟根誠司   地域振興担当部長    後藤 勝
      健康福祉部長      唐川 平   経済観光部長      若井紳壮   観光戦略推進担当部長  森川祐司   建設部長        杉島賢治   教育部長        荻野雅裕   人事課長        皿田利光   総務課長兼選管事務局長 岡田宏子   政策企画課長      豊田弘治   財政課長        宮 康展   地域振興課長      谷口達也   市民課長        川崎公也   健康推進課長      大森健司   女性こども課長     山田資子   福祉課長        岡田武司   介護保険課長      山路英利   商工労働課長      近藤和成   監理課長        内海敏雅   都市デザイン課長    日野雄蔵   土木課長        河毛茂利   上水下水道課長     田原 厚   教育政策課長      大和庄二郎  学校教育課長      門田雄治   危機管理室長      四茂野義光 1 事務局及び書記   事務局長        赤利充彦   主任          吉岡佑三子   主任主事        小川愛美 1 議事日程   日程第1 一般質問 1 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時0分 開議 ○議長(加藤吉秀君) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事は、お手元に配付しております議事日程表により進めたいと思います。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。  質問については通告に従ってされるようにお願いいたします。  順次発言を許します。  まず、日本共産党の楢﨑征途君の登壇を求めます。  楢﨑征途君。             〔8番議員 楢﨑征途君 登壇〕 ○8番議員(楢﨑征途君) 8番議員、日本共産党の楢﨑征途が議長のお許しを得ましたので一般質問をさせていただきます。  今朝テレビを見ておりますと、広島県内に大雨や洪水避難警報など災害警報が出されておりました。そんな中で昨年の7月豪雨から1年を迎えようとしています。被災者や被災地の復旧はまだまだ時間がかかりそうです。新たな大きな被害が起きないことを願うものです。  小野市長は国の復旧予算に府中市独自の予算を補正され、早期復旧を目指しておられ市民は心強く感じておられます。しかし、国の防災・減災対策費用2019年度の予算は1兆2,574億円です。そのうち5,000億円が昨年の豪雨被害に充てられるそうです。  政府は強靱な国づくりを目指すと言われておりますが、強靱の意味が少し違うのではないかと思います。土砂崩れを防止する森林の整備、砂防ダムの構築や河川の整備、堤防、橋や道路整備、避難所の建設など、今後起こる災害を見越して整備することが強靱な国づくりではないかと思います。押しつけられて高価な兵器を装備することとは少し違うんではないかと思います。  では、質問させていただきます。  昨年の豪雨被害で、御調川と芦田川の結節点で地元の人が利用しておりました沈下橋が落ちました。現在でも県道府中上下線片側交互通行が続いております。全国でも珍しい、自動車を通すため工夫され、沈下橋が市内に栗柄町、父石町に2つ、下流福山市にかけて計8つあります。そのうち7つが破壊されて現在は通行どめになっています。地域の人が徒歩や自転車で渡り、通勤、通学、買い物、通院、ウオーキングなどで体力づくりなど、生活の橋として多くの人に利用されております。近くのスーパー、集会所に行くのに今までの倍の時間がかかると地域の人、特に高齢者の方がこれから暑くなるので体調がどうなるかと心配されています。また、川を挟んで農作業や墓参りで利用される人も多く、今後どうなるのかと心配されております。  2018年8月20日の中国新聞の記事で、府中市は「生活道路としての必要性を考慮し、検討を進める」、福山市は「市民生活に密着した橋なので、基本的には復旧させたい」としています。  そこでお聞きします。利用する市民は今後どうなるのか心配されております。このように心配されている市民の思いを、当局はどのように受けとめておられるのかお聞きします。           〔8番議員 楢﨑征途君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 府中市には芦田川にかかる沈下橋が父石町の落合橋、それから中須町と栗柄町を結ぶ鴫谷橋の2橋がございます。この2橋とも昨年7月の豪雨により被災しており、現在は通行ができない状況となっております。この2橋ともそれぞれの集落を結ぶ地域の生活道路としての利用がされており、その重要性は認識しております。この橋の取り扱いに関しましては、その重要性を考慮しまして検討をすることには変わりはございませんが、昨年の豪雨により現実に被害が発生したことも含めて防災・減災ということを真剣に考えながら検討していく必要がございます。今後、住民説明会を開催しまして、地域の方々や関係機関と協議をしながら検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 地域の人たちは一日も早い復旧を要求しておられますので、できればその方向で考えていただきたいと思います。  次の質問ですけど、国道・県道が陥没しいろいろと交通障害が起きております。それに関連して近ごろ、高齢者の方の重大な事故が多く起きております。これはこの災害と関係ないかもわかりませんけど、免許証返還などで深刻な問題となっております。都会では交通の便がいいんでありますが、過疎地では公共交通の便が悪く自動車に頼らなければならない生活が続きます。それに、生活が成り立たないことがあります。そのことについてお聞きしたいんですけど、府中市も例外でなく、市内地域で県道・国道から外れる地域は交通の便が悪いところが多くあります。移動手段がなくなると高齢者はひきこもりにつながり、認知症や要介護状態になりかねません。生活手段としての車の運転は重要でございます。このことについてどのように考えておられるかお聞きします。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 鉄道の駅・バス停より400メートル以上離れた住宅が地域の大半を占める区域を公共交通空白地として定義をしております。昨年度、策定をいたしました府中市地域公共交通網形成計画によりますと、約6,500名の方がこの空白地にいらっしゃると想定をしております。御指摘のように、高齢者による重大な事故を毎日のように耳にするところでございます。また、高齢者が元気で明るい生活を送るためには、日ごろから外出することにより、人と接することが重要なことであると考えます。こうしたことから、それぞれの地域の課題や実情に即した公共交通空白地の解消に向けて順次取り組むよう、あらゆる角度から模索をしているところでございます。  そこで、今年度の取り組みとしましては、タクシー車両を利用し、自宅と地域との拠点施設や既存の公共交通の乗降場所等を結ぶとともに、情報通信技術またはAIを連携することにより、利用者の把握や移動目的等データ収集を行う実証実験に取り組むこととしております。この実験を行うことにより、地域に適した交通手段の検討や既存の公共交通を利用しながら乗り継ぎ等利便性向上を図ることで、さらに利用のしやすい持続性のある公共交通網を形成することが重要と考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 本当に市内各地で道路の整備もあれですけど、道の狭いところなんか公共交通が入ってきませんので、いろいろと今お聞きしますと考えておられますが、いろいろと研究していただきたいと思います。  今、市内中心地は「ぐるっとバス」が入っておりますけど、ちょっと車が大き過ぎるんじゃないかと思うんです。ワンボックスカーにしてでも、利用者がそんなに乗っておられないような感じですので、それもよく調べられて、もしよければその「ぐるっとバス」をもう一度考えていただきたいと思います。  それでは、子育て・保育についてお聞きいたします。  幼児教育の無償化で、小野市長は10月から国が行う保育料無料化子育て世代の負担軽減を先取りして4月から取り組まれました。効果がどのように出ているかお聞きします。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 府中市では4月から国の制度を半年前倒しをいたしまして、3歳児から5歳児の保育料の無償化を実施しております。今まで保護者の方に所得に応じて御負担いただいておりました保育料をいただかないことによりまして、子育て世代への経済的負担を軽減し、加えて幼児教育環境機会の確保・充実のために始めた施策でございます。実際に保護者の方からは、「ありがたい」、「助かる」というお声をいただいておりますほか、子育て情報誌などでは将来の教育費に充てるため貯金したいといった保護者の方の声が紹介されております。このように県内初の取り組みといたしまして、新聞や子育て情報誌などで取り上げていただくことで、府中市の魅力発信につながっていることも大きな効果だと考えております。  今回、国に先んじて行いますことは府中市が政策的に推進しておりますネウボラや、幼保小連携の推進、子育て支援住宅などの子育て支援政策の1つでございますが、こうした府中市の子育てに対する理解と安心感があることが府中市で子育てをしたい、府中市に住み続けたいと思っていただけ、選ばれる府中市となり、今後、まちの魅力につながっていくものであると期待をするところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 実際、その保護者の方が経済的に大変助かるということはよく耳にしております。それでもうちょっと聞きますけど、無償化によって自治体がこれまで独自に行ってきた軽減措置分を施策拡充に充てることは考えられませんでしょうか。府中で言えば、出産祝い金の復活など、子育て・保育などの施策拡充に充てるということです。そのことについてお聞きします。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) これまで府中市独自の保育料の軽減策といたしまして、保護者の負担を軽減する子育て支援策として実施してきておりましたが、保育料の無償化に伴いまして、この独自の軽減策そのものは廃止をされます。  御質問は、独自に行ってきた措置分を何らかの支援施策に充てられないかということでございますが、府中市が国に先駆けて実施をいたします保育料の無償化では、4月から半年間の保護者負担分の約8,600万円を市が負担をいたしますし、来年度以降、国の無償化の制度が始まっても市の負担が全てなくなるというものではございませんで、むしろ負担はふえる予定でございます。例えば、給食費につきましては、国の制度では保育料の無償化に伴いまして新たに個人負担が生じることになるという制度設計となっておりますが、府中市では年間約2,800万円の給食費部分がかかりますが、これを新たな市独自の拡充策として市が負担をいたします。このことによりまして、子育て世代への施策の拡充を図ってまいることにしているものでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 給食はこれから無料にはならないことは知っていましたけど、それを府中市が独自でやっていることについては皆さんも喜んでおられます。  それで次に、保育施設への立入調査なんですけど、児童福祉法などで都道府県等保健所施設などへの年1回以上の立入検査を行うよう求めておりますが、実施されておられるかお聞きします。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 保育施設への立入調査につきましては、市内16カ所の認可保育所は、児童福祉法施行例にのっとりまして年1回以上実施をしております。実施方法は、児童福祉行政指導監査実施要項に基づきまして、広島県が指導監査マニュアルを示しておりますので、それに沿った項目を担当職員で年1回以上現地立ち入りをして行っております。具体的な項目といたしましては個々いろいろございますが、女性こども課のそれぞれの担当職員が帳簿の確認でありますとか、現地での聞き取り等々も含めまして実施をしておるところでございます。調査後は、実施項目は書面での改善報告の提出を求めております。軽微な改善、指摘事項はございますが、どの施設も適正に運営が行われている状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 施設の中で事故が起こらないよう、起こってもすぐ対応できるような対応を取っていただきたいと思います。  そして、乳児等全戸訪問事業なんですけど、これは最近のことで高齢者の自動車事故と同じように乳児虐待が大きな問題となっております。深刻な幼児虐待の実態を解決するには早期の発見が鍵となります。府中市はどんな体制をとっておられるかお聞きします。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 子供の健やかな成長に影響を及ぼします児童虐待の防止は、社会全体で取り組まなくてはならない重要な課題であり、市としても虐待リスクが高くなる時期を中心に母子の状況確認を行う訪問でありますとか、健診などを重点的に行うように努めております。具体的には、乳児等全戸訪問事業、府中市ではこれを「こんにちは赤ちゃん訪問」と呼んでおりますが、府中市に住所のございます全ての乳児のいる家庭を訪問いたしまして、育児に関する不安や悩みの傾聴、相談、子育て支援に関する情報の提供、乳児及びその保護者の心身の状態及び養育環境の把握といったもののほか、支援が必要な方に対しましては適切なサービス提供を行っております。この訪問事業でございますが、厚生労働省のガイドラインでは生後4カ月までに訪問をするということになっておりますが、府中市ではこれを生後1カ月までに全家庭を保健師の資格のある専任の助産師が訪問をすることを基本といたしまして、育児に関する不安や悩みの相談など、問題の早期発見・解決を目指して取り組んでおります。また、府中市では生後1カ月目の赤ちゃん訪問を含め乳幼児健診におきまして、4カ月、10カ月、1歳6カ月、2歳、3歳と定期的に、保健師や子育て支援センターの保育士も一緒に虐待リスクが高いこの時期に母子の状況確認を行うことに努めております。今後進めますネウボラにおきましても、育児不安の軽減を目的とした産後ケア事業や、産前産後ヘルパー事業などを予定しております。母子保健と子育ての切れ目ない支援により、子育てに関する悩みを持つ世帯の軽減を図りたいと考えております。こうした取り組みが安心につながり、虐待の芽を早期に摘むことにもつながるものであると考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) これからも手厚い保護よろしくお願いいたします。  私の質問はこれで終わりますけど、安倍総理は無償化を子育て世代の負担軽減としていますが、その財源は逆進性がある消費税です。保育料は既に所得に応じた斜頸配分がされているため、低所得者では増税による配分を上回り、負担軽減どころか負担増になります。また、給食は食事や子供の発育・発達に欠かせないものです。栄養の摂取はもちろんのこと、みんなで食事を楽しむことは、五感を豊かにし、心身の成長に重要です。給食の提供は保育の一環として行われるものであり、保育料の一部として公費で負担すべきです。幼児教育・保育にとって最も大切なのは、子供にとっての最善の利益は何かという視点です。子供にとって憲法25条の生存権や、26条の教育を受ける権利を保障するための制度です。この権利を保障するのは国と自治体の責任です。無償化だけでなく子供にとって最も大切な質の向上のために施策と財政措置が必要です。国にもっと財政援助を求めることを要望して終わります。 ○議長(加藤吉秀君) これをもって日本共産党の楢﨑征途君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、日本共産党の岡田隆行君の登壇を求めます。  岡田隆行君。             〔7番議員 岡田隆行君 登壇〕 ○7番議員(岡田隆行君) 議長のお許しをいただきましたので、7番議員、日本共産党、岡田隆行が一般質問を引き続いて行わせていただきます。  私は3つの点できょうは質問をいたします。  1つは、府中市の水道事業の可視化、見える化です。市民が安心して使える水道事業にするためにという点が1点。そして2点目は、上下高校の存続の取り組みについて。そして最後3点目が、生涯教育の充実を見据えた公共施設の設備の充実改善について、この3つで質問をさせていただきます。  最初に、水道事業についてです。  これ実際に市民の方からのお訴えがあって動いていっていることなんですけれども、まず1つ目、個人の持っている住宅で市水道を利用している場合、使用者からの依頼に基づいて水道を一旦中止しまた再開ということで、休止状態が続きますけれども、そのときどういうふうな扱いをしていくかと、個人の所有住宅の休止にかかわって、これまで府中市としてはその条件あるいは手続をどのようにつくり、それをどのように周知をしてきたか、このことについてまず質問をしたいと思います。           [7番議員 岡田隆行君 質問席に移動] ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 水道の扱いに対する手続につきましては、休止相談がありました際には、利用者の方が窓口に来られたり電話でのお問い合わせをされます。この際、休止したい理由等を伺い、休止の取り扱いに関する要件をお伝えしまして、状況に応じた対応をとっております。また、休止の要件としましてアパート・賃貸住宅等につきましては、新築したが入居者がいない場合等は休止としております。また、転出により入居者がいなくなり空室となった場合も一時休止を認めております。  一般住宅につきましては、入院、施設入所により利用がなくなった場合や、転勤により空き家となる場合に休止の扱いとしております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 今回、私へ入ってきた事案ですけども、これは上下町の深江であった事件でございます。それまで住んでいた方がお年を召して施設へ入所されることになりまして、その家族の方が電気やガスと同じように水道も休止をしてくれと申し出をしたと。しかし、それが数年前なんですけれども、そのときは個人の住宅にはそういうことは認められていないと言われたと。それでとめることができなかったというふうに言われております。どうやったらとまるかといったら、本線から支線に入っていく、家に入っていくそこを掘り上げることをしなければいけない、そのためには10万円以上かかると言われたと。業者の人に言っても府中市はそういう状況ですという返答が返ってきたので、この数年間は基本的にはどうしていいかわからないので、よその自治体にも聞いてみたんだけれども、そういう実態がないと。どうして府中市はそういう状態になっているのかということをおっしゃっていました。どのような原因で今回の事件の発生に至ったか、その辺について、あるいはまたその決まりがあると建設部長に言われましたけど、どんな決まり、内規というんでしょうか、あったのか、その辺を聞きたい。あわせて、内規がどのように課内あるいは課外に徹底されてきたのかという点について聞かせてください。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 今回の件につきましては、平成27年当時、親族の方から相談があったという記録が残っております。ただ、内容が詳細に残っておりません。原因についての特定は困難な状況です。ただ、結果として水道の基本料金をずっと払い続けていただいたということは事実でございます。こちらの対応に問題があったことには間違いございません。  府中市が本管から取り外すということですよね。使用をやめるときにはバルブを閉めて休止を認めるのではなく、装置の撤去を原則としておりますのは、漏水の発生を抑制する目的でこのような措置をとっております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 全く納得ができませんが。他市の状況なども調べられたんではないかと思います。私も近隣の市町村、幾つもかけて、あるいは行ったりして調べました。しかし、漏水の部分について今言われましたんでそこに絡んで言いますと、福山などで言ってるのは、漏水の部分、本線から引き込んでメーターまで、そこで漏水があった場合は市がきちんとやりますというふうに言っています。  ちょっと話を元に戻しますけれども、どういう原因でそういうふうな形でその方に言ったか、これはわからないということでよろしいんですか。  私が4月5日にその訴えを聞いて、上水下水道課へ連絡をしました。こういう経過なんだけども、本当にそういう判断をしたのかという話をしたら、係長でしたか、府中市は先ほど言ったような判断なのでそういう判断をしましたと、とめることはできませんと。とめる場合は集合住宅、アパート、あるいはもう分譲が決まっているそういう建物に関してはとめれますけども、個人の持ち物についてはとめれませんと。掘り返してもらうしかできない。そんなことあり得ないと言いました。もう一遍調べてみなさいと言いました。そしたら、その日の夕方近くに電話があって、実は岡田さんとめれましたと。どうしてそういうふうになってしまうのかと。さらに、その晩にはその方がこの被害に遭われた方の身内の方に電話をされて、その数年前にさかのぼって払われている基本料金については返還をしますと。そういう話までされている。一体これどうしてそういうふうになったんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 4月5日の対応につきましては、対応した職員の認識不足、また係間の連携の不足が原因と考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 個人の認識不足にしてしまうのは大変危険だと私は思います。やっぱりその内規があるのならば、この質問の最後に私はそれを基本的には言おうとしてますけども、内規があるのならばその内規を課内でもきちんと確認をする。あわせて、それを使用されている市民の方に周知をしていく。これが一番大事だろうと思います。それで、これも多分わからないんだろうと思うんですけど、これまでこのように、Kさんと仮に言いますけども、Kさんに対して同様なこういうケース、例えば長期の入院である、あるいは施設に入所である、あるいは長期に仕事上で出張する、それで何とかならないかと言われたようなことはあったのか、なかったのか、それはどうですか。
    ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 内規に基づいた事務対応をしているところで、このような誤りはあってはならないと考えております。また、5月11日に中国新聞へ報道がされましたが、その後の問い合わせは数件はございましたが、同じケースのものは確認できませんでした。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 多分、言ってもどうにもならんだろうと思って言わない方もたくさんおられると思うんです。基本的には。もしもこのKさんのようなケースがあった場合、多分同じように対応されたんではないかと思うんです。意味わかりますか。というのを基本的にはとめられませんと。だから、個人の方の対応がまずかったというのでなくて、だって4月9日に私が問い合わせたときにもとめれませんと言われたんです。そうすると、この数年間、せめて最低数年間のうちにはそういう対応できたんではないですか。どうですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 現在、内規に基づきまして一時休止の対応をとっております件数が98件ございます。内訳としましては、借家に対する休止が11件、売却予定のための休止が62件、長期入院・長期不在のための休止が25件という状況ですので、この内規に基づいた対応は今回の間違いはございましたが、ある程度はできているものと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) いずれにしても、数年前にそれがあって返金をするというところまでいったということから、重大だと思います。今もひとり暮らしの方がふえてきています。長期入院とか、施設入所、長期出張など、これは十分にあり得ることなので、その方たちのことについて、これからはこういう事件が起こらないためにどうするかというとこですよね。それで、この発生を防ぐために今ちょっとだけ言われましたけど、どういうところを真剣に考えて、どういうところを工夫されようとしてるのか御説明ください。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 現在、休止の相談を受けた際には聞き取りを十分に行い、チェックリストを活用するなどの確認を徹底し、ミスの再発を防ぐよう取り組んでいるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) ぜひそれはやってほしいということなんです。このKさん自身が多分後で私が聞いたら、こういう新聞報道があった後、もう一遍上水下水道課に来られたと聞いたんですが、どのような話をされに来られたんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 田原上水下水道課長。 ○上水下水道課長(田原厚君) 今御紹介いただいたとおり、御本人様が上水下水道課に来られました。自分だけのことではなく、ほかに同じような方がいらっしゃらないかというところが心配なので、そういった制度については広く説明をしてほしいというお話はいただいたところです。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) ミスということを言われましたけど、ミスはあってはいけないということは確かにそのとおりなんです。ただ、ミスもある場合はあるので、そのときはきちんと謝って、その経過をきちんと説明をすることが大事だと思うんです。あわせて、ミスが再発しない段取りをきちんとして、市民の方に納得してもらう、これが一番大事だろうと思います。例えば、事が起こったのが4月であれば、当然5月の広報というわけにもいかないだろうと思います。6月の広報、水道関係の記事を何か載せておられますか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 6月の広報につきましては、6月が水道週間ということで水道に関するお知らせはしたところでございます。内容としましては、蛇口パッキンの無料配布の実施、水道メーターの交換時期のお知らせ、貯水槽の清掃のお願い、漏水の注意、簡単にできる漏水確認方法等を掲載させていただいております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) そうですね、私もここに持ってきました。そこにあったのを持ってきたんです。そのようなことが書いてありますが、どこにも今のような形で、もし仮に休止が必要である、中止という自治体もあります、中止をして再開だから休止という形になると思う。自治体によって違いますけれども、その場合はこれには書いてないかもしれないけれども、ホームページ等ではきちんと知らせているのが普通、福山市、神石高原町、三原市もそうでしたね、あるんですけれども、この広報にまず今載ってない。今から先、今回のことも含めて再発の防止のために、利用していただく市民の方が、なるほどこういうときにはこういうふうに言えばいいんだね、再開のときはこうすればいいんだねということがわかりやすい形のお知らせ、これはする気があるのかないのか、その辺どうですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 現時点での内規の扱い、それから今後見直すという考えも持っております。近隣市町の状況や水道事業の広域化の連携等も踏まえた中で、一時給水の休止の手続の制度を整理した上で、取り扱いの見直しができた段階で、速やかに利用者の方へお知らせしていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 当然のことだと思います。これが整理がきちんとできた段階で、例えば今年度中にはそれを出すということで理解しといてよろしいですか。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 今回の案件ですけれども、ちょっと整理させていただきますと2つのことが同時に起こったというか、御指摘をいただいていると思います。  1つは、市の中で決めたといいますか、取り扱いについて、根拠あるいはその確認が一部ではあったとは思いますが、十分確認ができないまま事務処理のいわゆるミスを見過ごしてきていたと。これは先ほどの御議論の中にもありましたように、一職員個人の問題として捉まえるのではなくて組織としての情報の共有でありますとか、日々の仕事のやり方としての根拠を確認しながらやっていくということの問題であり、これは本当に真摯に受けとめながら再発防止といいますか、改善に向けて取り組まなければならない話だと思います。  もう一点の、休止できる範囲について、他市町と比べてどうかとか、市としての判断、個人の判断ではなくて市の取り扱いという話ですけれども、これをどうしていくのかという点につきましては、現時点で言いますと今の扱いということではございますが、先ほど部長の答弁にもありましたように近隣の状況も見ながら、これは必要があればまた今のいろいろ空き家とか含めた住宅状況とか見ながら、これは少しこれからお時間いただいた中で検討をさせていただきます。そうした取り扱いにつきましては職場の中だけでなくて、当然料金にかかわる話ですので決まった段階ではオープンにしていくという段階を踏みながら対応をさせていただきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) よくわかりました。その整理でいいと思いますが、ただ休止ができなかった理由を問うたときに、でてきたのは1つは料金収入の確保というところも出てきました。確かに水道会計というのはまた別にあると思います。ただ、それは他の自治体もありますから。あるいは井戸に頼っている自治体とか、これも他の自治体にもあるので、その辺もきちんとやっぱり精査をしていただいて、きちんと納得がみんなができるものをつくっていただきたいというふうに要望します。  次の質問に入ります。  次は、上下高校の存続に向けての取り組みでございます。  これも新聞報道で5月9日付の中国新聞等で出ました。どんな記事だったかというと、大きいタイトルが「上下高 初の「80人未満」」というタイトルです。この日に私の家にも複数の市民の方から電話がありました。何とかならないものなのかという話がありました。関心はとても高まっています。基本的には地元の高校をとにかく残したいという願いで、それでその強い意思が動かしていくことに最終的はなっていくだろうと思いますけれども、高校の頑張りをバックアップすべく行政がどんなことができるかをここで考えていきたいと思いまして、この話を出させていただいております。  1つ目は、府中市に3つ高校がございますけども、府中高校、府中東高校、そして上下高校。府中高校が5月1日付で699人おります。府中東高校は同じく145名の新入生を入れて405名おります。この上下高校ということになります。3つの高校があって、連携をして府中市を支えていくというのが今回の大きい教育の流れにもなってくるわけなんですが、その1つが欠けそうな状態にあるということも含めて、上下高校の存続を本気で考えておられるかどうか、そのあたりを質問したいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 議員おっしゃるように、上下高校、上下地域はもとより府中市にとってもなくてはならない高校だと思っております。府中市としましても存続を図りながら、さらにまた魅力向上にも努めていく必要があろうかと思っております。今後、市としましても学校、あるいは県、あるいは市、そして地域の方とも連携を図りながら存続に向けて取り組んでいきたいと思いますし、市としてもその後押し、あるいは支援をしていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 教育委員会といたしましては、この上下高校は当然府中市内、そして近隣市町の中学生の進学先ということ、また今後この地域の維持発展に資する人材を輩出し得る教育機関として府中市には必要な高等学校であると捉えているところでございます。しかしながら、現在の状況を見ますとやっぱり加速度的に少子化が進む中で、地元に必要とされる学校でありながらも、その地元の15歳人口そのものが減少して、現在上下高校の存続については上下高校活性化地域協議会等において、本当に活発な御議論をいただいているところでございます。翻って考えますと、今後の高校の存続についてはやはり中学生から選ばれる高校であることが最も重要なポイントであろうかなと考えます。中学生から選ばれる高校とは、やはりそこで3年間学ぶだけの魅力があることだと考えますので、府中市としても上下高校や地域と協議を重ね、高校の魅力づくり、特色づくりを継続して支援するとともに、やはりその魅力というものを地元や近隣の中学生のみならず県内外の中学生に伝え、ここ上下高校が選ばれる高校としての価値をさらに高めていく必要があるのかなと考えるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 今の市長、教育長の言われたのよくわかります。私も思うのは、中期的・長期的に上下高校を選ばれる学校にしていくにはどうすればいいかということを、先生たちあるいは地域の人たち、あるいは行政でみんなで考えていくことがとても必要であろうと思うんです。同感です。その中でも目先にすぐここの定数がもう割れているから、ここだけで越えとったらとっても選ばれる状態が生まれないだろうと、余裕のないものには近づいてきませんということがありますので、でんと構えた形での取り組みも必要にはなってくるだろうけども、そうは言ってもやっぱり今の時点で打っていく手もあるだろうと思います。そのあたりで聞きたいんですが、教育委員会として早急にできること、それから市の施策として予算化も含めてできること、このあたりを聞きたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 先に教育委員会ということになりましたので、先にお答えさせてもらおうと思うんですが、議員御指摘の具体的で効果的な取り組みに関しては、やっぱり最も大事なことは先ほども少し言いましたけれども、その学校に進学して学びたいという中学生の目的意識、そしてその高校が提供する教育内容、あるいは教育活動の魅力が合致することが何よりも重要であろうかと思います。このことは本当に短期的な取り組みにとどまらず、やっぱり中・長期的な存続の取り組みにまでつながることでもあろうかなと考えます。この点から、上下高校の魅力が中学生に十分伝わってない状況があるとすれば、その中学生の選択を上下高校に向けるための工夫が必要であろうかなと思います。実は、御承知いただいているとは思うんですけども、これまでにも上下学園の小・中、そして上下高校で育てたい資質能力、こういったものを定めまして12年間のつながりも考えながら教育活動を展開してきております。その際には、小学生、中学生、そして高校生が一緒になって取り組む活動も仕組んできました。しかしながら、そういった活動や、あるいは上下高校が実施されておりますオープンスクール、こういったものがあるもののまだまだ上下高校の魅力が、特に地元上下中学校の生徒に伝わっていないという点で、今後より効果的な取り組みを進めていきたいと教育委員会としては考えておるとこでございます。具体的には、現在学んでいる上下高校生、あるいは上下高校を卒業した後、この地元を選んで仕事や生活をしておられる方など、その中学生にとっては自分と近い世代の方に自分の高校生活とか、あるいはみずからの目標をどう実現してきたのかと、そういった実際の様子を生の声で中学生に届けていただくといったような取り組みも考えております。こういった近い世代の先輩のメッセージの中には、中学生が一番知りたがっている内容、つまり上下高校に自分にとって必要な学びがあるのかどうか。あるいは、上下高校で学んだ後にその先の未来がどのようにつながっていっているのかどうか。こういった答えが中学生にダイレクトに伝わり、ひいては上下高校の魅力づくりそのものにもなっていくと考えております。  現在、上下高校活性化協議会の議論もございまして、そういったことも踏まえてこういった取り組みも進めているところでございますけれども、この3月には実際に上下高校を卒業して大学へ進学した子、あるいは就職を決めたばかりの卒業生が3年間の高校生活の魅力を実際に中学生に語ってくれました。引き続き、地元の皆様の御協力も得ながら、こういった取り組みを継続して行っていきたい、教育委員会としてはそのように考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) ただいままでの市長、教育長の答弁にもございますように、今後、上下高校をいかにして存続させていくかというのは、本当に重要な問題だと認識しております。短期的には目の前の課題をクリアしながら将来に向かう方策も考えていく必要もございますし、また、議員も御紹介のように昨今の状況を見させていただきますと、国全体の子供の数の減少が続く中で、近い将来には今の小規模校に限らず、存続への取り組みを強めていかなければならない学校はますますふえてくるものと思っております。そういった学校間の競争の中で入学者をふやしてまいりますためには、地元中学校からは当然ながら、市内外からも入学者がふえるような上下高校にしかない、上下高校ならではといった魅力・特色を出していくことが必要だと考えております。どうなったらそういった魅力や特色をつくっていけるのか、また外にPRしていけるのか、そのための方策を高校の方、教育委員会、地域と一緒になって考えて取り組んでいきたいと考えておりますし、支援策につきましては他の市町が実施しておりますさまざまな助成制度等についても参考にして支援してまいりたいと考えおります。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) ここでいろんな知恵を出し合うのは、とても大事なことだと思います。地域の方も含めて。ただ先般の5月9日付の中国新聞、先ほど紹介しましたけど、サブタイトルとして何がついていたかというと、「上下高 初の「80人未満」」、その後に続いているのが「再編・統廃合基準 大柿92人 瀬戸田78人」と載っています。同じような状況にあった大柿高校が92人になって、あるいは尾道市の瀬戸田高校がボーダーの80人は達してないけども前回よりは20人近くふえていること、何らかの教訓的なことがあるんだろうということでこの記事をつくられているように思いました。そこで、端的に答えていただきたいんですけれども、江田島市の大柿高校、江田島市の教育委員会が大柿高校に対して、昨年度特に力を入れたことはどういう点だったのかをもし御存じなら御説明願えたらと。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 大柿高校等の取り組みについてでございます。通学や住居、あるいは学力などについて人的な支援など、さまざまな取り組みがなされており、当然参考になると考えております。一方、それぞれの地域性などもございます。先ほどからの繰り返しになりますが、やはりその高校の魅力づくりが不可欠でございまして、さらにそのPRを加えて行うこと、そして何よりも地域の力が一体となった取り組みをしていくことが非常に重要だと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) そうですね。具体的な話は出なかったんですけれども、例えば、江田島市の行政としてやったもので、大柿高等学校サポート事業というのがあります。それは何かというと、中には公営塾の補助とか、寮費の補助、あるいは大柿高等学校魅力化コーディネーターの配置等々が出されています。それで組まれている予算が1,563万円と、平成31年度の新規拡充事業として出されています。先ほど、粟根部長が言われたように状況が違います。そのまますぐ役に立つ、そのまま取り入れるものではないかもしれないけれども、公営塾ということ、公営ってわかりますかね、民営でいわゆる私的な塾ではなくて公営の塾ということでの設置もこれは大柿高校だけでなくって、瀬戸田も確か300万円で75回分ですかね、講師を派遣しているというふうに、行ったときは話をされておりました。そういった形の工夫もされています。うちの場合、天領あやめ塾というものを持っています。この辺の現状をどういうふうに捉えられているかについてお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 天領あやめ塾についてでございますが、まず簡単に御紹介いたしますと、これは上下高校の魅力づくりの1つということで、あわせてそのことによって入学者数を確保するという目的もあって、平成28年度から昨年度まで、高等学校教育振興事業補助金ということで、天領あやめ塾の運営主体に今なっていただいています上下高等学校200年の会に支援をしてきた経緯がございます。  この天領あやめ塾で要求している内容としては、学習アプリを使った自主学習を中心として、そこに講師の指導と繰り返し学習等で基礎学力の定着を図ることに力を注がれているとお聞きをしているところでございます。なお、昨年度末の上下高校の卒業生で大学等の合格者については、全てこの天領あやめ塾で学んだ生徒ということでございまして、学力の定着と向上という観点からこの天領あやめ塾が上下高校の魅力づくりに貢献しているものと考えているところでございます。  今年度からこの天領あやめ塾への支援策につきましては、文部科学省が行う学習支援事業の地域未来塾、この枠組みにこの天領あやめ塾での実施内容が合致することから、この支援制度を活用するように取り組んでいるところでございまして、この事業については昨年度までの上下高校生を対象としていたものから地域の中学生まで対象を拡大して、地域住民の協力と学習ソフトウエア等の活用により学習支援を行う事業ということで、まさにこの天領あやめ塾の目指す取り組みと合致する部分が多く、しかも内容や名称などを変えることなく継続できる事業になっております。また、この事業費についても拡充が図られて、講師等の確保についても期待できるものでございます。  本年度の塾の現状を確認したところ、本年度6月1日現在の塾への参加者、参加登録生徒数は24名で、4月中旬から週に2日、2時間の2部制で開設をしておられます。なお、この事業の委託契約につきましては、上下高等学校200年の会と行い、近々にこの事業費を交付する予定でございます。この事業は天領あやめ塾の事業拡大を見据えた支援額拡充の新たな方法と捉えておりまして、継続してこの天領あやめ塾の支援をしてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) ことしからの文部科学省の補助事業の地域未来塾の運営として、今回あやめ塾を選定をされたということだと思うんですが、今現状については教育長から話がありましたが、しかし今のあやめ塾が持っている課題は認識をされていますか。どうでしょう。これ通告はしてないですがどうですか。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 課題といいますか、この事業自体が今後中学生にまで拡大をしていく事業ということで、現在まだ中学生の参加はしておりませんけれども、今後そのあたりどのように拡大をしていくのかというところは一つ考えていかなくてはいけないと思いますし、もう一点言えば、現在講師の問題といいますか、今回講師料の金額のアップが図られるという状況にもなっておりますので、講師の充実といった点で今後必要になってくるのかなというところもございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 教育長が把握されているところが課題だと思いますので、中学生がこれに入ってくるということになってくる。もちろんタブレットを使った自学が基本にはなると思うんですけど、ただここから上下高校へ来てくれるかどうかということ、この辺もあるのはあるんです。ただそこよりも何よりも今講師ということを言われましたけど、講師の確保ができてない。去年まではそうは言っても何人かおられたんですけれども、ことしは塾長さんが1人、それでその高校の先生たちがボランティアで入っている状況があります。これは正常な形ではないと思うんです。このあたりで、塾長さんと話をしましたところ、一言言われました、何が一番課題ですかと塾長さんに言ったら、これも岡田学さんという、同じ岡田です。言ったときに、それは一番の問題は講師です。人ですと。この方は高知の工科大学の名誉教授で、今こっちに帰ってきておられますけども、私自身もこういうことになってしまってるんで、しかしもっともっと助っ人がいないととても回らないと言われていました。ただ、今教育長が言われたように予算措置が取れますよね。そうすると例えば1回が今までは1,000円、だから2交替といわれたから5時から7時、7時から9時だと思うんですけども、しかし今までは1日分が1,000円だったですよね、確か。でも今度は1時間が幾らになるんですか、1,500円ですか。というふうになるともし4時間になると6,000円、ひょっとすると庄原の大学生たちがそれなら地域のスーパーもいいけれども、そこへ行って教えてみようかと、見守りをしてみようかという子が出てくるかもしれないし、地元の方の中でもそれなら協力してみようかという人がひょっとすると出てくるかもしれないです。ただ、大事なのはそれを高校に任せたり、あやめ塾の方だけに任せとったらなかなか大変だと思います。そのあたりお考えないですか。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 講師のことなんですけども、今学校では教員不足もございまして、なかなか小学校・中学校の教員も探しているのが実態の中で、すぐ教育委員会がその講師を見つけて、はいどうぞ、というようなことにはなりにくいのが現状でございまして、ただ、今上下高等学校200年の会に運営をお願いしている。そういったところと連携をしながら、特に先ほども少しお話されましたやっぱり地元の方の中で可能な方にしっかりと入っていただきながらやっていくしかないのかなという現実を考えておるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 現実はそうかもしれない。学校現場でも教員不足は当然あるわけで、私もそれもよく知っております。ただ、ここをきちんと制度的にバックアップしていこうとする場合、「任したよ」ではなくていろんな方面でやっぱり協力体制をとって、講師も見つけていく、これにも加わっていただきたいということをお願いをして、次の質問に移ります。  最後ですけれども、いわゆる生涯教育の流れの中の社会教育、これの中で公共施設の設備について質問いたします。1つ目は、公共施設の利便性の向上という点で、生涯教育の充実を府中市はどのように行おうとしているのか、その位置づけや重要性についての認識をお尋ねします。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 生涯教育の充実につきましては、全ての人が生涯を通じてみずからの人生を設計し学び続け、学んだことを生かして活躍できるようにすることが重要でございまして、そのための環境を整えていきたいと考えているところでございます。こうした方針の中で、昨年11月21日に制定されました府中市教育大綱にも政府で閣議決定しました第3期の教育振興基本計画を参考に、生涯を学び活躍できる人材の育成として、いつでもどこでも学べる環境を整え一人一人の個性や能力を伸ばし、それぞれの分野で活躍する人材を育成することもできる生涯教育を充実させていくということを盛り込んでいるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 公民館が市内で20近くございますけれども、これまでその公民館が1つの大きい拠点になってはきている。もちろん図書館もそうですけれども、その中で生涯学習施設の改善要望も出ていることだろうと思うんですが、どのようにそれを把握されて実現されてきたのか、管轄が今年度から変更にはなっていますので、これまでの対応と今後の対応の違いについて御説明をお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) これまでの公民館等の生涯学習施設の改善要望につきましては、実際に施設を利用される市民の方々から直接御意見をいただいたり、御要望をお聞きすることで把握しているほか、例えば各公民館で開催されます公民館運営審議会等で随時修繕等の要望が出され、緊急性等を教育委員会で考慮しつつ対応しているところでございます。日常的には図書館長及び公民館館長より要望が出され、教育委員会職員が現場確認を行う上で修繕等の対応を行っているところでございます。今後の要望把握につきましては、各公民館また市立図書館等より定期的に状況報告をいただく中で把握に努めるとともに、緊急性等を考慮しつつ対応を行っていくということでございます。  また、機構改革によって担当が変わるという御指摘をいただいたところですけれども、同じ教育委員会内での業務の移管でございますので、その点については支障なく進んでいるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 全て回っているわけではないんですけれども、共産党の議員団でも回らせていただきまして、いろいろ館長なり推進員さんにお話を聞きながら、また館内を一緒に連れて回ってもらったりということで、幾らか把握をさせてもらいました。まとめてこちらに渡してそこを随時お話してくださるところと、こちらがメモさせていただくとことあったんですけども、その中でそうは言っても共通的にこれはというところもございましたし、個々にわたってのこともありました。ただ、きょうは個々にわたってのことはここで言おうとは思いません。個々についてはどういうふうにこれから把握されていくのかをこの後で御発言願えたらと思うんですけども、その中で1つ異口同音に出たのがこの時代なのにインターネットの環境がないという話が出たんです。そういうことを把握されているかどうかわからんですけど、そのあたりについてはいかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) インターネット環境整備につきましては、災害時の対応等の観点から検討すべき事案と考えております。一方で、そのインターネット環境整備につきましては、セキュリティ及び管理上の課題も同時に生じることでございますので、今後、公民館館長等々、協議検討は必要と考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) セキュリティという点は重々に考えていただきたいと思います。あわせて、検討という以上はきちんと一緒に考えながらも具体化してコンプリートしてほしいと思いますので、それをよろしくお願いします。これは出てきたことで、しかし、命にかかわるところも幾つかありました。例えば、屋根から瓦が落ちた。これは広谷公民館ですけど、落ちているところを見させてもらいました。あるいは手すりが両方にあるところもあるんです。府中公民館なんかは両方にありますが、片一方しかないところがあって、ここを何とかもう片一方欲しいなというところもありました。あるいはクルトピア明郷は、上に上がって行くともう放課後だったので、子供たちがいっぱい集まって勉強しとったり遊んだりしているんです。しかし、ガラスをはめてあるんだけど、ガラスの枠がない。それで、苦肉の策で棒のようなものを押し込んであるんですが、これではどこまできいているのかもわからんというのが、そこの方の心配でした。あるいは、エレベーターはついているんだけれども水漏れがずっとしていると。もう2年半前、一昨年の12月の検査も見させてもらいましたが、そのときから指示が上がってる。水漏れがしてます水漏れがしてます、しかしその対応ができてないと。水漏れ自体で壁が落ちていく、でも外から見たらそうなんですが、しかし水漏れというのは漏電なんかにもつながっていくんではないかと素人考えでは思いました。こういうふうな命にかかわる点についてはどうかということをお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 安全確保等の緊急案件に関しましては、議員御紹介の事案を含め各公民館等への再確認を行う中で、対応について検討を行ってまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) よく答弁の中で、検討していくということを言われますけれども、実際いろいろ進んでいっている危険が解消していないことはありますので、ぜひ見にいってもらって早急にできることは早急にやっぱりやっていただきたいと思います。何か起こってからあのとき言ったのにというふうになったら大変なので、それはよろしく。また聞かせていただきます。  あと、もう一つ。府中市の文化の拠点である市立図書館がございます。そこには西側にブラインドのシャッターがついていません。ということは何かというと、西日が物すごい勢いで入ります。何日か行ってみましたけど本当に入ります。市民の方から複数寄せてもらったので、行って見てみたり、館長と話したり、そこの方とも話しましたが、それにシャッターが下りれば閲覧もしやすい、西側ですので、しかも光が入りますので背表紙なんかの傷みが激しいということも聞きましたし、実際に見させてもらったんです。どうしてそうなのと館長に言ったら、どうも私が七、八年前からここに来ている以前からの申し送りとしては、防犯上のことがあるから、「待てよ、防犯上のことは」ということで、警察にも行ってみましたが、そんな指導をしたはずはないので何かそんたくがあったのではないかというような話もあったりする。いずれにしても、そんな状況だったので教育委員会へも言わせていただきまして、今どういう状況になっているかわかりませんけども、ぜひこのあたり改善をしていただきたいと思いますが、補修予算ですね、市立の図書館なり公民館に対する予算の措置は過去3年かそこらでいいですが、どのような推移をしているのか聞かせてください。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 市立図書館の修繕費につきましてですけれども、図書館につきましては平成29年度にゼロ円、平成30年度に9万8,000円、今年度はゼロ円でございますけれども、基本的には当初予算の範囲内での執行ではあるんですが、不測等による緊急的事案等に対しては補正予算等で臨時の対応が図られている状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 今のが市立図書館の話でしたが、公民館はどうですか。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 公民館につきましても、当初予算で申し上げますと平成29年度が39万2,000円、平成30年度が30万円、今年度につきましても当初予算は30万円でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 全ては回っていませんが、十幾つかを回らせてもらいました。そうすると、もし30万円を15で割ったとしても2万円、そりゃなかなか予算がそんな潤沢であるわけでないのもわかりますけども、これではやはり今言うたように瓦が1枚落ちたのもなかなか直せないのかもしれない、組んでから上がらにゃいけないから。ただ、幼児期、小さい子供のころからお年寄りまでがずっとつながった教育ということを大きい柱とする施設ですので、生涯教育において、社会教育においてもそのあたりきちんとやっぱりやってほしいと思いますが、今後の予算方向についてお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 今後の予算方針につきましては、修繕等の緊急的な対応の有無など、総合的に判断しまして計画的に修繕等行うための予算確保に努めてまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 具体的には今言われたように市立図書館だったら平成29年度がゼロ円です。平成30年度が9万8,000円、そして平成31年度もゼロ円ということは、大体、図書館をそういう扱いにしているということですね、文化の拠点ということ。公民館にしても今言うた30万円台ということになるんですけれども、このあたりをどういうふうに今からしていこうというその俯瞰があるのか、その辺はどうでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 基本的には、当初予算の範囲内での執行となるんですけれども、先ほど申し上げたとおり、不測等により緊急的な事案等に対しては補正予算等で臨時の対応を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。
    ○7番議員(岡田隆行君) となると、それはそうかもしれませんが、先ほど緊急の部類の幾つかを紹介をいたしました。瓦が落ちるとか、あるいは水漏れをしているとか、あるいはガラス、子供たちがいっぱい何十人も来ているのを見ましたけど、よく言うことを聞いているからそこに行って悪さしておらんから、まだよかったんかもしれんけど、しかし、もしあれが落ちたら、ガラスが下に落ちただけではない、下に誰かおる場合もあるし、自分もそこへ巻き込まれる場合もある。そういったのは当然補正も組む、まず実態を把握しなければいけないと思うんですが、そのあたりはすぐにもできますか。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 各公共・生涯学習の施設につきましては確認を行ってまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) きちんと確認をしてどうなったかということも御報告ください。私どもが回ったときには言ってもらってそれがどうなったのかがやっぱり知りたいのは、皆さんおっしゃいますんで、そこはよろしくお願いします。  いよいよ最後の質問なんですけれども、そういった公民館やら、あるいは市立図書館等の施設からの利便性、あるいは安全性の向上に向けた要望、先ほども少し言われましたけども、今後も出てくるんであろうと思います。現在、持っておられるけども出されてない方もたくさんおられると思うんです。どのようにそれを把握していくのか、各施設からの要望を今後どのように吸い上げて、市民の安全性・利便性を確保していくのか、その点について具体的な何かあれば、というかないといけないんですが、御説明ください。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 要望把握につきましては、先ほど申し上げたように当然ながら各公民館、そして図書館等と連携することはもちろんなんですけれども、議員御指摘いただいたとおり、市民の皆様からの声ということで、現在図書館に設置しております市民の方々から意見を伺う受付箱等を各公民館等に設置する中で、市民の皆様からの御意見・御要望の把握にも努めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) この市庁舎の下にも、声をキャッチする箱がございました。やっぱりいろんなところでキャッチをして、それがどう生かされるかというところなんで――私の父親が一昨年死ぬ前に入っていた上下北市民病院にはとても手厚い看護をしてもらいました。そのときに2カ月ほど私がついていたんだけれども、私らが入院した階にも、あなたの声をというのがあるんです。そこに幾つかのことを書かせてもらった。大したことはないよう、どうも反応はないだろうと思って書いたんだけど、しかし1週間後だったか、きちんとした回答が張り出されて、しかも師長さんが来て下って、岡田さんこうこうこうでこういうふうに言っていただいてありがとうございましたと。こういうふうにしていこうと思うんだけども、ここまでしか今はできないんですよという話をしてくださったのが今も覚えているので、亡くなったときに私は看護師さんと、それから担当の主治医の方にお手紙を書きました。そのぐらいやっぱりうれしかった。3カ月で亡くなったけれども丁寧に話を聞いてくれて、それを実現はできないけど実現しようとしているというプロセスを丁寧に示してくれたというところがとてもありがたかった。やはり私たちは市民サービスをしていく以上は声を聞いていますよじゃなくて、聞いた以上はここまでの声がこんなことが出てきましたよ。累計するとこういう声が多いですよ。でもこういうことまでは今できるけど、こういうことはまだ今できません、これから頑張りますよというところも含めて返していくこともぜひやっていただきたいと思いますが、最後にコメントを1つ。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) ただいま議員から御指摘いただいたとおり、市民の皆様からの声を参考に、府中市で今ございます生涯教育施設の充実に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) これをもって日本共産党の岡田隆行君の質問を終結いたします。  10分間休憩します。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時22分 休憩                午前11時31分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  公明党、加島広宣君の登壇を求めます。  加島広宣君。             〔15番議員 加島広宣君 登壇〕 ○15番議員(加島広宣君) 議長のお許しをいただきましたので、公明党、加島広宣が一般質問を行わせていただきます。  まず最初に市長と行政職員との関係についてお伺いさせていただきます。  本来でありますと、小野市長就任1年間を終えての総括といった質問をしたいところでございますが、就任後すぐの昨年7月西日本豪雨災害に見舞われ、府中市内にも大きな被害がありその対応・対策を早急に行っていただきました。まずもって感謝いたしたいと思います。したがいまして、公約でありますとか、やりたい事業も後回しになっているのではないかと察します。1年間という期間でございますが、改めてきょうまでの職員との関係と現状についてお伺いをしたいと思い質問させていただきます。  小野市長の就任から1年間で、職員によります事故、不祥事、不適切な事務処理などの事件がございましたが、こちらについてどのように思われているのかお伺いをいたしたいと思います。3月の議会のときに報告をいただきましたが、公用車での事故2件が起きております。いずれも市の過失割合100%でございます。新聞紙上で掲載されました市職員のパワハラ事件、湯が丘病院の窃盗・器物破損事件、さらには先ほどもありましたが、水道料金の不適切な事務処理等についての原因をどのようにお考えかお伺いをさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 事務方を統括する立場ということで、副市長の私から御答弁させていただきます。  この1年の間に、御指摘のような交通事故、飲酒運転、その他不祥事、事務処理誤りなどが発生いたしました。市民の皆様から信頼と負託を受け全力で職務に専念している中で、こうしたたび重なる事務処理ミス、不祥事などが発生してしまったことにつきましてはまことに残念でありまして、議会の皆様、また市民の皆様に対しまして大変申しわけなく思っているところでございます。  改めて、公務員は全体の奉仕者であること、またその職の信用を傷つけ職全体の不名誉となるような行為をしてはならないという公務員の本分を肝に銘じるとともに、実際に事務処理のミスあるいは不祥事が起こった場合の及ぼす影響といったものも重く受けとめて、一日も早く市民の皆様の信頼を回復し御期待に沿えるよう、全庁一丸となって職務に邁進し再発防止に全力を挙げていかなければならないと強く思っております。  特に、昨年、飲酒運転などにつきましてはあってはならない重大な信用失墜行為でありまして、二度とこういったことが起こらないよう再発防止に向けて、現在アルコールチェックの強化や全職員を対象にした交通安全講習会などを実施しているところであります。  改めまして、個別個別の事案・事象の要因を掘り下げながら、それに応じた対処はしていくのは当然でございますが、今考えておりますのは当たり前なんですが基礎・基本をしっかりこなせるようになっていく。誰でも起こるということを考えながら、こうした基本的なところをしっかり着実にできるように、そういう意味では職員としての使命感の問題、倫理観の問題、あるいはこの間、御議論ありましたが仕事のやり方、組織全体としての取り組み、職場風土の改革など、市役所全体の仕組みといったものも含めてしっかりと取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 誰にでも起こり得るというお話もあったんですけども、公用車の事故に関しましては、御報告をいただいている中では過失割合が府中市が100%であると伺っております。そうしますとまさに不注意ということではないかなと感じるんですけども、こちらの事故を起こされた方に対して、先ほど講習というようなことも言われたんですが、どういう対応をしてこられたのかお伺いさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) お尋ねの公用車による事故でございます。公用車の事故については、職員の不注意や注意散漫などが原因として挙げられると思います。事故の防止のためには職場内での運転者に対する体調などの事前チェック、あるいは運転業務に集中することを徹底するとともに、交通事故ゼロに向けた安全意識の向上のため安全講習会へ参加させるなどの取り組みを行っておるものでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 今、御説明がありましたその安全講習会というのは、これは自動車学校とかに行って講習を行われているということですか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 議員がおっしゃられたように自動車学校へ行きまして、特別じゃありませんが個人の運転適性あるいは運転傾向を分析いたしまして、それを本人の今後の安全運転につなげていくような研修を行っております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) ハンドルを握ると本当一つ間違えると命を落としてしまったりというようなこともございますので、その点はみんな一緒なんではあるんですけども、十分注意していただきたいなと思っておるところでございます。  次に、市の職員の部下に対してのパワーハラスメントを行った件でございますけども、このパワハラ事件後の対策はどのように行われてきたのかお伺いさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) パワハラ事件後の対応につきましては、これまでセクシュアルハラスメント、パワーハラスメント等の相談マニュアルに沿って、相談の対応を行ったところでございます。  相談に当たりましては被害者を含む当事者にとって、適切かつ効果的な対応とは何かを常に心がけること、あるいは事態を悪化させないために迅速な対応に努めること、関係者のプライバシーや名誉、その他の個人としての人権を尊重するとともに、知り得た秘密を厳守すること、今申し上げたような基本的な心構えで対応いたしました。  また、このような事案につきましては、特に被害者が大きな精神的ダメージを受けていることが多くございます。また、他人に知られたくないという実情もございますので、慎重に取り扱っているところでございます。そういうことで、具体的な内容については申し上げられないところがございますが、引き続き再発防止に向けた取り組みを行っていかなくてはいけないものでございます。  原因として、やはり業務遂行に余りにも熱心になり、なかなか思うようにならないようなことがあるときなどにパワハラが起きやすい、発生しやすい状況じゃないかと考えております。しかしながら、部下への指導などは節度をもって対応することが当然のことでありまして、人事研修などを充実させることも防止策であると考えております。また、お互いに職員が声をかけ合ったり、相談や要望に応じるなどの風通しのよい職場づくりもさらに推進していく必要があると考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) ちなみに、パワハラとかセクハラが起こった場合の相談窓口はどっちになるんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 相談の窓口につきましては、人事課、それから職員健康担当監並びに職員団体事務所を配置しております。平成29年度に作成いたしました相談マニュアルにのっとり、複数の職員で対応しております。先ほども申し上げましたが、被害者の方の気持ちに寄り添って、引き続き慎重に対応してまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 今、お伺いしましたら何かたくさんの相談窓口があるみたいですけども、市民の方がパワハラを感じられていたり、セクハラ等の相談をもししたいということでこの庁舎に来られたときは、どちらへ行けばいいのかなと今思ったんですが、市民への周知がされてないように思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 先ほど申し上げました相談窓口は、職員からの相談に応じる場所でございまして、市民のためという位置づけではございません。  市民の方からのハラスメントの相談についてどうするかということでございます。これについては、内容によっては総務課が受けましたり、女性こども課で御相談を受けたりいたしております。また、場合によりましては法務局や人権擁護委員さんの紹介を行わせていただいておるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) それでは次に、湯が丘病院での窃盗・器物破損事件についてでございますけども、報道にもありますが県の迷惑防止条例違反で書類送検もされておるんですけども、今後、再発の防止策や研修といった取り組みをどのようにお考えか教えていただけますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 私ども市の職員には法令遵守の義務が課されております。また、市民の模範となるべきという任務もございます。こういった市の職員が刑事事件を起こすことは決して許されるものではございません。今後の司法の判断も注視してまいる必要がございますが、当該職員については事実関係を整理いたしまして厳正な処分を行ってまいります。  また、こういった事件の原因の1つといたしましては、当該職員の公務員として必要な倫理または人権に関する意識、あるいは服務に関する理解が不足していたことが挙げられると思います。また加えて、事件を未然に防止するために周囲の職員の支援体制が適切であったかどうかの検証が必要だと思っております。  今後は職員に対して公務員としての自覚を促し、見識を高めるとともに、アンガーマネジメントなどにも取り組んでまいります。また、再発防止のための周囲の支援体制づくりも取り組んでいかねばならないと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 次にですけども、先ほど御答弁等もございました水道料金の長年にわたっての徴収でございますけども、水道料金に限らずですが、全庁的にこの事務に対して、検証を行って再発防止策を講じるべきではないかなと考えるんですけども、こちらはいかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 市の職員が適正な事務を執行することによって、市民の皆さんからの信頼を得ていく必要がございます。職員一人一人がみずから行う業務の意義や、市民に及ぼす影響をしっかりと認識して職務に応じた知識を身につけるとともに、困難な事案や疑問や課題が生じたときには1人で抱え込むのではなくて、上司や同僚への相談が解決の道でもございますし、そのことが精神的な負担の軽減にもつながると考えております。  そういったことで、各職場において報告、連絡、相談などを行うことができるような風通しのよい職場の確立を図ってまいりたいと思っております。さらに、ミスを未然に防ぐことによって市民の方に御迷惑をかけないようにするために、業務におきますリスクを十分に理解いたしまして二重三重のチェック体制など、個人の誤りを早い段階で是正できる組織の力を高めていきたいと考えております。そのためには今後具体的な対応策を考え、可能なものから計画的に取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 再発防止策ということで、今御説明いただいたと思うんですけども、水道料金に限らず、他の収納業務等あると思うんですけども、そういったところも再度検証していただけるということでよろしいでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 職務における、こういった事例のときにはこういったふうに業務を行うといった業務のマニュアルといったものの課内での周知が不十分であったことから、こういった事例が発生いたしておりますので、検証を行って再発しないように取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 今後このようなことが起きないように職員の方のメンタルであったり、モチベーションが低下しない取り組みを何かお考えがあればお伺いさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) モチベーションが低下しないようにというお尋ねでございます。現在、働き方改革が求められております。仕事のモチベーションを維持するためには、仕事や家庭生活、あるいは地域の中での生活の調和、いわゆるワークライフバランスという言葉がございますが、これを考えながら仕事と休息のめり張りをつけることにより、例えば地域活動へ貢献するとか、家族等の時間を持つ、あるいは自己啓発をするといったことを通じて、働きやすい職場環境づくりの取り組みを推進する、あるいはモチベーションを養うといったことがございます。  そういったことのためには、管理・監督職がリーダーシップ、職員のマネジメント、これは助言とか支援、手助け、相談に応じるといったこともございますし、今何が起こっているかを察知する危機管理能力を発揮するとともに、職場ではチームでやっている、仲間でやっていることを職員と共有してコミュニケーションをしっかり図って自覚していただく中で、職員のモチベーションをつくっていくことが必要であると考えております。また職員間、先ほど上司と部下みたいな関係で申し上げたんですけど、職員間においてもコミュニケーションを取るなど、相談や要望に応じて風通しのよい職場をつくっていくことがモチベーションの確保につながると考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 今までお伺いさせていただきましたことは、この1年間で起こった出来事でございます。当事者が全て悪いと思わないですけども、ほかに何か原因があるのかなという思いでお伺いさせていただいたんですが、先ほど4月からという説明もありました。4月から府中市の行政機構改革ということで、突然に体制変更が行われたわけでございますけども、他の組織からいきなり上司があらわれるという部署もあろうかと思います。職員の方の不安であったり、不満といったものがあるのかないのかお伺いさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) このたび大幅な組織改革を行わせていただきました。そういった大幅な変更をする中で、我々といたしましては配慮もいたしております。例えば、新設の職場や未経験の職場、あるいは課長や係長に昇格した者につきましては、やはり不安を軽減することも必要だと考え、今回の組織改編においては事前にどのような目的によって組織改編を行うといったことを周知いたしました。また、従来は内示だけでございましたが、今回はその前に内々示を行いまして組織改編の内容を所属長等を通じて事前に周知してまいったとこでございます。また、人事異動の内示の方法も従前はいきなりでありましたが、このたびは異動する職員に対して上司から声をかけてもらう。今回の異動目的や異動先で取り組んでほしいことはこういうことですというのを丁寧に内々示の段階で説明しておりますので、そのことにより意義を理解してやる気を感じている職員もいたというふうに考えるところでございます。  また、今年度は年度当初スタートアップミーティングというものを実施いたしまして、今年度行っていくべき組織の主要課題を認識することをいたしました。これを実行したことで業務の方向性が確認できましたし、仕事に対する不安を軽減することになったのではないかと考えております。  また、このたび我々にない知識や経験を得るために、総務省や文部科学省、広島県から職員を派遣していただいております。皆様方は積極的にコミュニケーションを取っていただいておりまして、各部署においてリーダーシップを発揮され、それぞれの組織の中で頼りにされ、しっかりと業務に取り組んでいただいておるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 上司の方からの声かけ、非常に大事じゃないかなと思い伺っておりました。また、4月からですけども、働き方改革が叫ばれておりますけども、行政職員の残業時間に対してではあるんですけれども、月に何時間ぐらいを目標にされていらっしゃるのかお伺いさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 残業時間の目標については、月にという点の目標は掲げておりません。例えば、女性活躍推進法に基づく特定事業主の行動計画というものがございますが、府中市役所におきましては、平成26年度から毎年マイナス10%を目標として削減に取り組んでまいりました。一定の成果を上げてきたところでございますが、昨年は災害などにより現時点では目標の達成は至っておりません。とは言え、今年度も引き続きまして毎週水・金曜日のノー残業デーの徹底や時間外削減の取り組みを推進してまいります。また、今後我々の業務の改善を図っていくため経営改革の推進を図ってまいります。そういった中でICTをどういうふうに活用するか、働き方改革に結びつけていきたいと考えております。例えば、大量のデータを何度も扱うような仕事については、RPAといいまして、ロボティクス、AI等にその事務をさせることによって職員の軽減を図る。あるいはテレワーク、本庁舎にいなくてもタブレットあるいはノートパソコンを使用することによって庁舎から離れていても業務ができるといったことで、これはまだ具体にはなっておりませんが出張先での起案とか業務の進捗状況の確認、あるいは休暇中に仕事をするかとどうかというのはありますが、そういった急なときにリモートワーク、テレワークができることによって精神的な負担等も緩和できることもありますので、そういったことも考えてまいりたいと思っております。  また、今年6月17日に発足いたしますが、市役所内で働き方改革プロジェクトチームを設置する予定でございまして、民間企業の働き方改革を支援するとともに、府中市役所においても積極的に働き方改革を推進してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 民間ですと、月に例えば30時間、40時間という目標を出されたりということであるんですけども、月の目標が出されてはいらっしゃらないということでございますが、夜遅くまで庁舎が電気がついていることがないようにしていただきたいなと感じております。  次に、市長と職員の関係性についてお伺いをさせていただきたいと思います。我々議員に対しては、市長と議会、車でいう両輪という表現をされたりします。そうした中でも是々非々で行ってまいりたいと思うんですけども、市長と職員との関係はどのようなお考えをお持ちなのかお伺いさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 冒頭おっしゃっていただいたように、市長として昨年の5月に就任して早1年が経過したところであります。その間、昨年7月には今まで経験したことのない豪雨災害を経験し、市民生活復旧に向けてスピード感をもって昼夜問わず職員も頑張っていただいたわけであります。本当に職員の方には感謝を申し上げたいと思っております。  また、政策協議を初め若手職員を中心としました、リノベーションプロジェクトワークショップを開催させていただくなど、新たな行政スタイルを取り入れ多くの変革を行ってきたところであります。こうした中、戸惑いや気苦労をかけたと思っておりますが、変革の第一歩を踏み出せたと思っているとこであります。  今後も、希望と笑顔があふれるまちづくりの実現に向け、職員の皆さんと一緒になってよりよい府中市を目指していきたいと考えているところであります。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 良好な関係性を保っていっていただければと感じておりますが、通告してないですが、新たに着任をされて2カ月になられました後藤部長、荻野部長、森川部長でございますけれども、公務員になられて今何年目になられるんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 後藤地域振興担当部長。 ○地域振興担当部長(後藤勝君) 私は平成11年に当時の自治省に入省いたしました。ですので丸20年が経過しまして、今年度21年目でございます。
    ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 私は平成19年度に文部科学省に入省しまして、現在12年目でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 私は平成2年に広島県庁に入庁いたしましたので、30年目という形になります。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) そうしますと、皆さん公務員になられて10年以上はたっていらっしゃるということでございますけども、行政職員の新規採用の際に公務員としての宣誓書に署名をされ提出されていらっしゃるかと思います。採用時ですから、もう今言われたように10年前とか、20年前、30年前ということでございますが、どういったものにサインをされたかもし覚えていらっしゃればお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 後藤地域振興担当部長。 ○地域振興担当部長(後藤勝君) 全文は覚えておりませんけれども、公務員として法律に従って、また上司の命令に従って業務を遂行していくということで入省当日に宣誓をし署名をしたことは記憶しております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) すばらしいですね。  府中市ではこのような宣誓書になっております。  「私はここに主権が国民に存することを認める。日本国憲法を尊重しかつ擁護することをかたく誓います。私は地方自治の本旨に対するとともに公務を民主的かつ能率的に運営すべき職務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を遂行することをかたく誓います。」といったものにサインをするようになっております。  何が言いたいかといいますと、もう10年もたつと自分が何にサインをしたか全部忘れて、不正や不適切な言動をやり始めるのではないかなという思いがしております。真面目に働いていらっしゃる職員は本当たまったものではございません。ですからこの宣誓書ですけども、毎年度一文字一文字書いて、印刷されたものにサインするのではなく、市長に提出をされるようなことを始めたらどうかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 議員の御提案、宣誓書に毎年度サインしてという、その御趣旨が、やはり初心を忘れずに、我々は何のために誰のためにどういう方向で仕事をしていくのかといった市の目指す姿、あるいは市役所の職員としての使命感、こういったものを常に描きながら忘れないで共通の目標、ビジョンに向かって取り組んでいく、そういったための1つの御提案というふうに思います。  そうした観点からは、宣誓書ではないかもしれませんが、昨日の森川議員へ御答弁させていただきましたような、例えば行動理念といったようなものも有効ではないかと思っておりまして、こうした方法も含めた取り組み、共通目標に向かって常に考えながら基本に立ち返りながら仕事をしていく取り組みを検討してまいりたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 昼食のため休憩いたします。午後は1時から再開いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後0時04分 休憩                午後1時0分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 午前中は宣誓書についてお伺いさせていただきまして、副市長より職員の定義といった形の熱い答弁をいただきました。いずれにしても、そんなに時間もかからず便箋1枚でできることでありますので、ぜひ御検討いただければと思います。  続きまして、LGBTについてお伺いさせていただきます。  LGBTとは性的マイノリティの総称になります。Lはレズビアン、女性同性愛者。Gはゲイ、男性同性愛者。Bはバイセクシュアル、両性愛者。Tはトランスジェンダー、性同一性障害など、体の性いわゆる見た目の性と心の性が一致しないため、体の性に違和感を持ったり、心の性と一致する性別で生きたいと望む人でございます。まさに性は多様ということなんですけども、性的少数者の割合についてはさまざまな調査結果がありますが、私たちの身近なところでも差別的な言動で傷ついている人がいらっしゃる可能性も考えられます。こうした中LGBTの理解を深めるために、行政として今までどのように取り組んでこられたのかお伺いをさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) LGBTへの理解を深める取り組みについてでございますが、広島県の男女共同参画財団でございますエソール広島が、毎週土曜日に実施しておられます電話相談について、この6月に広報ふちゅうへ掲載いたしまして、あわせてチラシを庁舎内に設置したところでございます。また、府中市の人権擁護委員の啓発活動として、5月に湯が丘病院の職員を対象としたLGBTをテーマとした研修を実施したところでございます。ただ、そのほか市民全体に対する積極的な取り組みはこれまで特にはない現状でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 研修が行われたり、まだなところもという印象でございますけども、LGBTの方に対する支援体制、相談窓口はどちらになるのかお伺いをさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 支援としての相談窓口は、人権施策担当の総務課が窓口となります。また、市の人権擁護委員による困りごと相談などでもお受けすることがあろうかと思います。いずれも専門の相談員ではございません。内容によっては先ほどのエソール広島の相談窓口を御紹介させていただくような形になるかと思います。また、LGBTにかかわりますいじめや差別についての御相談は法務局の福山支局でも行っておりますので、そちらを御利用いただくことも可能でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 生き方の多様性というふうな言われ方もしております。そうした生き方の多様性を認める条例制定についてお考えがありましたら、お伺いをさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 生き方の多様性を認める条例の制定については、現在具体的には考えてございませんが、多様性についての周知・理解を広めていくための取り組みは必要だと認識しております。そういった取り組みの内容・方法等検討していく必要があると現在考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) LGBTに対しては社会的な偏見であったり、差別の解消をまず職員の方みずからが理解をされた上で、市民の方であったり地域であったり、企業などへ周知をしていかなければならないと考えるんですけども、そういったとこへの周知のお考えがございますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 市民の皆さんや地域、あるいは企業への周知につきましても先ほどの広報への掲載、あるいは市であれば湯が丘病院で研修をいたしておりますが、全体的な周知についてはなかなか積極的には行えていないのが現状でございますが、多様な性に関する正しい理解を促すとともに、社会全体が多様性を受け入れる環境づくりに取り組んでいくことが必要であると考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 性に対して一番大事な時期は、やはり思春期ではないかなと考えております。文部科学省からは平成27年4月に、性同一性障害にかかわる児童・生徒に対するきめ細かな対応の実施といった通達がされているかと思います。この通達は学校での支援体制、医療機関との連携であったり、学校生活における各場面での支援などが示されておりまして、具体例として、服装、髪型、更衣室、トイレの使用、水泳などのきめ細かな配慮を行うように求めてありますが、学校現場ではLGBTについてどのように取り込まれてきたのかお伺いをさせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 学校現場での取り組みでございますけども、先ほどの文部科学省の通知を受けまして、実は広島県教育委員会におきまして平成28年10月に性同一性障害や性的思考、性自認にかかわる児童・生徒に対するきめ細やかな対応等についてという生徒指導資料が作成をされております。これはホームページからも見られる資料でございますけれども、この資料ではいわゆる性的マイノリティとされる児童・生徒に対するきめ細やかな対応等について、まずは教職員の理解を深めるということ。また、保護者の意向にも配慮しつつ児童・生徒の実情を把握した上で相談や対応に応じるなど、何よりもまず教育相談体制を確立することが示されております。つまり、相談してよかった、あるいはカウンセリングが支えになったというこういった安心感が生まれる環境をつくること。そして、必要に応じて関係医療機関と連携して、児童・生徒の心情に十分配慮した対応を行うことが重要であると受けとめているところでございます。このことを受けまして、各学校にはまずは教職員が理解を深めるとともに、指導力の向上及び児童・生徒が抱える不安や悩みを適切に把握するための教育相談体制の確立を図るように指導しているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 今、そうした相談体制の確立というお話がございましたが、児童本人が性的違和感を感じたときに、相談できる場所が必要ではないかと思うんですけども、現在、学校の現場でそうした相談場所という支援体制がもう整っているんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 相談体制でございますけども、学校にはさまざまな相談体制組織がありまして、いじめの相談窓口もありますし、体罰の相談窓口もございますし、さまざまあるんでございますけれども、現在、各学校に対しましては管理職や学級担任を初めとして養護教諭、あるいはスクールカウンセラー等が協力して、個々の児童・生徒の実態等に応じたきめ細やかな対応を進めていくよう、学校に対しては連携し、指導もしているところでございます。ですから、そういった相談があれば実態を把握した上で相談ができると捉えておるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) まずは教職員の方の理解ということで、研修が行われているということでございますけども、学校現場で児童に対しての学習指導はどのように、何年生のタイミングでされてるとかあるんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 子供たちの学習指導については、実は平成29年7月に告示をされました学習指導要領の総則には、新たに児童・生徒の発達を支える指導の充実とこれに関する項目が設けられまして、個々の児童・生徒の多様な実態を踏まえて一人一人が抱える課題に個別に対応した指導を行うといった文言で示されているところでございます。  ただ、LGBTにつきましては学習指導要領には示されておりませんが、本年度より市内の中学校で使用しております道徳の教科書、これは東京書籍でございますが、その2年生のところに実はLGBTの言葉が使われています。ただ、道徳でございます。話の内容が社会参画とか公共の精神についてでございまして、多様な性のあり方等について扱っているものではございません。しかしながら、こういった言葉を踏まえまして、日ごろから児童・生徒が相談しやすい環境づくりは当然のことではございますけれども、状況に応じた指導も必要であると考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 自身の自然な性的思考の否定に捉えてしまったりとか、強い疎外感、社会不信ですとか、自己否定の気持ちに駆られてくるかと思うんです、LGBTという悩みにおいては、そうして不登校になったりですとか、自傷行為を起こしてしまったりですとか、ひどい場合は自殺といった深刻な事態も考えられるんですけども、府中市において今までにそういったことはなかったという認識をしといてよろしいでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) まず、LGBTにかかっての相談につきましては、現段階においては教育委員会が把握しているものはございません。相談はございません。  また、LGBT、性的マイノリティを原因としたいじめとか不登校についても、現在のところは報告は受けていないところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) 全体的にも理解ができてきたんですが、今後市民に対してですけども、そうした周知をしていただく取り組みを何かお考えがありましたら、最後お願いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 市民への周知につきましては、これまで広報による取り組み等について先ほども御答弁申し上げましたが、十分なものとは考えてございません。方法として広報以外にも電子媒体を通じた広報もございましょうし、研修等についての開催も考えられると思います。そういったことについて検討して実施してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 加島広宣君。 ○15番議員(加島広宣君) LGBTは、まずは理解をし理解を深めることが大切ではないかなと思っております。市民一人一人が個人として尊重され、お互いの多様性を認め合う、そしてまともに個性や能力が発揮できる社会づくり、社会から孤立をしてしまうような人を出さない、相談、居場所づくりも大切ではないかなと思います。そして、誰一人として置き去りにしない府中市となるようにお願いをいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(加藤吉秀君) これをもって公明党の加島広宣君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、公明党の大本千香子君の登壇を求めます。  大本千香子君。           〔16番議員 大本千香子君 質問席に登壇〕 ○16番議員(大本千香子君) それでは、公明党の大本千香子が一般質問をさせていただきます。  初めに、障害者の支援について質問をさせていただきます。  2013年に障害者自立支援法が障害者総合支援法に改正されました。それから6年がたっております。昨年の4月には改正障害者総合支援法が施行されたところでございます。この主な内容としては、障害がある人が住みなれた地域で生活するために必要な支援を強化する目的が込められております。例えば、障害のある人が望む地域生活の支援、あるいは障害のある子供たちのニーズの多様化への対応、またサービスの質の確保、向上に向けた環境整備を中心とした改正となっておりました。今回、その中でも一番支援が必要とされる在宅で重度の障害を抱えた生活をされている方や、またその介護や介助をされている方の立場で伺いたいと思います。  府中市内ではこうした重度の障害の方の把握、また施設入所の割合や在宅で頑張られている方の実態をどのように把握されておりますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 身体障害者手帳の1級もしくは2級の肢体不自由及び療育手帳のマルA、Aの両方を所持されていらっしゃいます日常生活に常に全面的な介護が必要な重度障害者の方につきましては、5月1日現在で市内に22名いらっしゃいます。そのうち、施設に入所されていらっしゃる方が6名、在宅の方が16名でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) こうした方の中で学齢期に御本人や家族の希望で地元の学校にということがあれば、府中市では現在受け入れできる体制ができているんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 府中市における学齢期の就学先の決定につきましては、御承知のとおりなんですけれども、学校教育法施行令に示される障害の程度をおおよその判断基準として保護者の意見を聴取する機会も設定した上で、教育支援委員会の答申を受けて教育委員会が最終的に行っているところでございます。  府中市の学校では、障害の状況に応じた特別支援学級を編成しておりますが、それを支える県全体の特別支援教育センター機能として障害の特性に応じて県立特別支援学校が設置をされておりまして、教育、医療、福祉の面の専門スタッフも配置されていることから、重度の障害を持つ子供たちの多くはこの特別支援学校に就学している状況でございます。したがいまして、市内の特別支援学級と専門的な機能を有する県立特別支援学校の間には、すき間なく障害を持つ全ての子供たちがその能力や可能性を最大限に延ばして、生きる力を培うために最もふさわしい教育を提供できる環境が整備されているところでございます。そういった教育環境の中で、児童・生徒の状況あるいは学校の施設環や指導体制、また保護者の考え等総合的に判断をして最終的に就学先を決定しているところでございまして、具体とすれば市内の学校にも重度障害をお持ちの子供さんが就学をされているケースもございます。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) それぞれの特性によるのだとは思いますけれども、現在も市内でそういった方も通常の地元の学校に受け入れが可能というふうに判断いたしました。  実際に、在宅の重度の障害の方が必要とされているサービスの利用の状況について伺いたいと思います。障害福祉サービスを提供されている事業所が市内や近隣市町ではどの程度あり、これが実際のニーズに対応できているのか伺いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 在宅の重度障害者の方が利用されていらっしゃいます主なサービスであります生活介護と居宅介護サービスについてお答えをさせていただきます。  生活介護事業所につきましては、府中市内に5事業所、近隣では福山市に22、尾道市に10、三原市に7事業所がございます。それらで市内の4名の方が利用されていらっしゃいます。居宅介護サービスにつきましては、市内に8事業所、福山に75、尾道に25、三原に24ございまして、市内の10名の方が利用していらっしゃいます。  ニーズに対応できているのかとの御質問でございますが、御本人の状態によっては特殊な設備や人員体制が必要となる場合もございますので、御本人が希望されるサービスの提供ができないといった事情もあると認識をしております。  今後、すぐに改善するということにはならないかもしれませんが、同一の事業所で一体的に介護保険と障害福祉サービスの提供ができる共生型サービスといったものの普及も含め、今後事業所とも改善策について協議をしていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) 近隣も含めて数で言えば多くあるように見えるんですけれども、実際に個々のケースによっては受けたいサービスが受けられないこともやはり現実にあるようですので、先ほどおっしゃった共生型サービスが提供できるような支援を市としても具体的に取り組んでいただきたいと思っております。また、さらには重度の方が例えば事業所のデイサービスとか、あるいはお医者さんに通うとかそうしたお出かけなどの外出支援に対しては、例えば普通の介護の関係ですと1人介護の方がつかれて、乗せてあげてというようなことで対応できるんですけれども、重度の方の場合は特殊な車両であったりとか、あるいは複数の人数の方がいないと移動ができない等の制限があるかと思うんですけれども、このお出かけ支援についてはどういう状況になっているんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 外出支援の状況でございますが、重度障害の場合、ただいま御指摘をいただきましたように、車椅子やストレッチャーに対応した車両が必要なほか、乗りおりに複数人での支援が必要な場合もございます。特別な体制が必要になることから、十分な外出の機会が確保できないといった場合もあると認識をしております。  府中市では、福祉タクシーチケットの支給を実施しているところでございますが、重度障害者に対する拡充措置も視野に、検討が必要なのかなと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) 非常に在宅で狭い空間の中で生活をされている中で、出かけられる機会は非常に貴重な機会になるかと思いますので、ぜひさまざまな支援体制を検討していただけたらと思います。また、医療支援が必要なケースも多々あるし、そうした方々が在宅で生活するためには、訪問看護という部分もまた訪問介護という部分も重ねて大切になってくるかと思います。こうした訪問系のサービスは、御本人が希望されるような状況で提供できるのかどうか伺いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 訪問看護・訪問介護の提供体制についてでございますが、重度の障害者の方を支援をするためには、例えば喀たん吸引等の資格を持ったヘルパーが必要な場合がございます。そういったヘルパーの確保が難しいため、希望する時間のサービス提供ができないといったような場合もあるという認識をしております。近隣他市の事業所を組み合わせて利用するでありますとか、サービス等利用計画を作成する際に、可能な限り希望されるサービス提供ができるよう、相談支援事業所との連携が必要と考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) 近隣他市の事業所とも連携をしてということなんですけれども、これについては入浴の件でも課題があるのではないかなと思っております。重度の方の場合は、多くが機械浴という対応が必要なんですけれども、これにも対応人数がたくさんいる、あるいは市内とか近隣でもなかなかこの機械入浴の設備があるところが少ないといった量の問題、あるいは質の問題があるかと思いますけれども、この入浴についてどのように捉えられていますか。
    ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 入浴支援でございますが、府中市内の障害福祉サービス事業所に寝たままの状態で入浴できる設備はございません。訪問入浴によりまして対応していただいているのが実情でございます。近隣市においては寝たままの入浴に対応できる事業所がございますが、送迎をいただく圏外であるため利用ができないという場合もございます。一方で、市内でも介護保険の事業所には機械浴の設備がございますので、同一の事業所で一体的に介護保険と障害福祉サービスが提供できる、先ほども御紹介いたしました共生型サービス、こういったものの推進を視野に入れて検討するとともに、どうしても送迎が難しい市外事業者の利用に対しては、先ほども申し上げましたが、福祉タクシーチケットの拡充措置も検討が必要と考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) 府中市は中山間地域ということと、それから人口が少ないので対象者も少なくなっているということもありますので、その中で民間の事業所さんがこうした特殊といえば特殊なサービスを提供することによって、事業が成り立つような状況ではないと思います。こうした状況の中で、今ある介護の施設の中でおっしゃったような機械入浴ができるような状況があるのであれば、それを積極的に使えるようなこれは行政としてのお願いであったりとか、あるいは事務的な作業の軽減であるとか、そういったものも含めてあるものを必要としている人が使えるような制度にぜひ変えていただきたいと思います。府中市のようなところにおいては、あるものをいろんな形で使っていくという方法を考えない限り、それぞれに合わせた事業所をつくるという発想はもうやっていけない発想であるかと思いますので、ぜひみんなで支える、そのためには何ができるのか、何がハードルなのかを現場に即した判断で改善をしていただきたいなと思っております。在宅で介護をされる場合は、介護をする人の負担は大変大きいと思います。いわゆるケアラーと呼ばれているこういった介護者への支援を本格的に考えるべきではないかと思います。他市では、市としてケアラーの方に月額幾らかの助成金を出されているところもあると聞いております。もちろん、経済的な問題だけではないと思いますけれども、府中市として、今後のこのケアラーと呼ばれる介護する方々への取り組みついてはどのような具体策があるのか伺いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 介護をされていらっしゃる御家族への支援でございますが、障害福祉サービスの短期入所などによって、一時的に介護者を介護から解放し休息を取っていただく、いわゆるレスパイトケアを支給決定をするなど、介護されている御家族の負担軽減につながるサービス等利用計画を作成するよう介護支援専門員と協議しながら支援の組み立てを行っております。ただいま御紹介いただきました、いわゆる介護されているケアラーに関しましては、府中市独自で現在支援制度はございませんが、金銭的なものに限らず介護者の負担軽減につながるように、例えばケアラーの方が10人集まり、情報交換等が行える場の設置をするなど、そういったことを検討してみたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) 今、御紹介があったレスパイト入院という介護者の方の負担軽減をする1週間入院とか、そういったものについて重度のこのサービスを使われている方が非常に助かっているという、もうギリギリでやっている中で1週間そうした時間をいただけるのは、とてもありがたいというふうに言われておりました。こうしたケアラーの方にとって非常に有効性のある支援の方法をぜひ考えていただいて、疲れないで頑張れる、ちょっとしんどくなったらお願いができるというようなそうした支援の方法を具体的に考えていただきたいなと思っております。  そのほかにも例えばおむつ代、これも毎月かかる大きな出費になります。それから、こうした重度の方で、胃ろうだとかあるいは腸に直接栄養を送らなければならない、口から食べられないといったような方々の多くの方が人工栄養剤を使われているんですけれども、普通は医療品扱いで医師が処方するので保険が適応されるけれども、アレルギーがあったりすると全額自費になってしまうというか、その栄養剤が使えないのでほかの医療品じゃないものになってしまうので、四、五万円ぐらいかかるとかといったような、これは経済的なものになるかもしれないんですけれども、こうした毎月毎月にかかって、これを減らせないというものが結構あるということで、こうしたものに対する支援は何かありますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) おむつ代につきましては、重度の排便または排尿機能障害等がある方に対しまして、月額1万2,000円を限度に支給をさせていただいておりますが、ただいま御紹介いただきました、いわゆる胃ろうの患者さんなどに対する栄養剤の保険適応につきましては、大変残念ながらと言いますか、申しわけございませんが医薬品扱いのものにアレルギー発症されるということで、やむなく食品扱いのものをされていらっしゃる方につきましては、国の判断によるところでございますので、市として対応することは現実では難しいのが実情でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) このおむつ代の1万2,000円というのは、いろんな市町でこの金額は違っていると思います。ぜひ、実情に合うような形での、それからまた対象者についてもぜひ拡大していただけるような検討もいただきたいと思っております。さらに、アレルギーがあるこうした特殊な方についてのお声は、ほとんど上に上がることはないのではないかなと思われますけれども、実際とてもしんどい思いをされているこの小さな1人の人の声をぜひ現場で担当をされているところから、国への要望として上げていただきたいなと思っております。全国でいくと多分かなりの数の方が同じような思いをされているのかもしれないので、市としてできないとは思いますけれども、ぜひ国への要望として上げていただきたいと思います。  いろいろサービスを使われている方のお話を伺っている中で、使いたいサービスがたくさんあるけれども、法律が変わって支援もたくさんふえて、これが使えたらいいな、町ではこうしたサービスが使えているのに府中市では人材が確保できない、あるいは施設がない、設備がない、こうした状況で使えない状況があるということは、法律は名ばかりということになるのではないかと思います。こうしたサービス提供の1つの障害の要因となっているのは、人材があるかと思いますけれども、こうした人材の確保について多分専門的な資格も必要な方がいらっしゃるかもしれませんけれども、どのように取り組まれているのか伺いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 人材確保の改善につきましては、急務ではありますが、労働人口が減少し続ける中で有効な方策がなかなか見出せてない状況でございます。この解決には職員の処遇改善の課題といったものが大きいわけですが、国も処遇改善策を打ち出すなど、徐々にではございますが改善に向けた動きも出ているところでございます。市として取り組みができることといたしましては、先ほどから何度か答弁させていただいております共生型サービスの推進が一つの解決策ではないかと考えております。事業所への働きかけを含め、普及に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) この重度の在宅で頑張られている数は先ほど伺ったようにそんなにすごくたくさんあるというわけではありません。けれども、本当に支援が必要な方々ではないかなと思っております。現在、地域福祉計画の見直しという次の新たな計画を策定するのに当たり、さまざまにこれから検討されているんだろうと思うんですけれども、こうした小さな声も含めた計画にしていただきたいと思うところでございます。この計画策定に対する府中市の基本理念について伺いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 府中市の基本理念でございます。府中市では平成27年度に策定をいたしました府中市障害者福祉計画におきまして、社会参加と平等を基本理念に一人一人が自己を実現でき、みんながともに生きるまちの実現を目標として安心して暮らせる地域づくりを進めているところでございます。  今年度、ただいま御紹介いただきましたが、令和2年度から5年間を計画期間といたします次期障害者福祉計画の改定年度に当たります。現在、策定作業を進めているところでございます。今回、いろいろと御指摘をいただきました重度障害者の方に対する事項につきましては、サービスの充実、質の向上、障害福祉を支える人材の育成確保など、優先度の高い課題と捉え、新たに策定をいたします計画に反映し、重度の障害を持つ方が必要なサービスを受けることができ、住みなれた地域で安心して暮らすことができる体制が少しでも整うよう実現に向けて努力していきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) ぜひそうした取り組みをお願いしたいと思います。それとともに、こうした理念を持った計画についてもそれを実行するのは人間になります。市の職員の方あるいはサービス提供の方々の思いが使われる方にとってちゃんと届くのかどうか、これも大きな課題ではないかなと思っております。今朝ほどからさまざま、市の職員の方の勤務実態であるとか、思いであるとか、指摘があったところでございますけれども、市役所の職員の方が究極のサービス業ではないかなと思っております。市民の方が幸せになるためにどうすれば市の職員の方がお手伝いができるのか、またおいでになられた方がどういう背景を持って来られて、ここでお断りしたらこの方はどうなるんだろうかと、こうした想像力も踏まえて究極のサービス業として、お一人お一人が市民の幸せのためにきちんと向き合っていただけるような、そうした職員を目指していただきたいなということを申し添えてお願いしたいと思います。  時間がなくなりましたけれども、次に避難訓練について伺いたいと思います。  5月26日に初めて全市の避難訓練が行われたところでございます。昨日の一般質問の中でも、そのときの状況についてあるいは課題についてもお話があったところでございますが、1割近い市民の方がこの訓練に参加されたことは、とても大きな成果であったのではないかなと思っております。この避難訓練に際して、一番大事なのは避難所の状況だと思います。避難に当たり、避難所、あるいは避難場所というのは避難したくなるかどうか、これの大きな要因になっているように思っております。まず、どこに避難場所があるか知っているかというと、これは知らない方が非常に多いのが現実でございます。また、どんなものを持っていったらいいのか、どういう設備になっているのか、そうしたものが住民の方によく知らされている、あるいは住民の方が日常的にそこに出入りをして自分で知っている、もちろんその行き方も知っている、そういう日常的なものの中に避難される場所が位置づけられているのであれば、どこどこの公民館に避難しましょうというふうに、非難指示や避難命令が出たときに軽く行けるのではないかなと思っております。一番肝心なところは、その避難されるところの最低限の条件なんですけれども、高齢化や障害のある方も普通に避難ができるようなバリアフリーとかトイレの洋式化など、そういった設備が整えられているのか、市内の避難所の状況について伺いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 避難所のバリアフリー、トイレの洋式化についてでお答えをしたいと思います。  基本的には施設の所管課におきまして、バリアフリーやトイレの洋式化等の整備が順次行われてきているものと思っておりますけれども、その整備状況についてはほとんどの避難所、大きな避難所については確認をいたし、特に市が開設を予定しております10カ所の避難所につきましては、整備済みであると確認をしております。また、未整備の施設、特にこれは地域の集会をされるようなところかなと思うんですけども、こちらについても所管課任せとなっておりましたけども、そういうふうにせずに今後は施設整備についても連携をして取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) ぜひ、早急に例えば一覧表でもつくっていただきまして、できているのかできていないのかちゃんと把握をしていただいて、その上での整備計画を早急に立てていただきたいなと思います。一番逃げていただきたいのは、そうした高齢の方や障害がある方、逃げるのに時間がかかる方についてはぜひ早目の避難行動をとってもらいたいけれども、行く先が洋式になっていないのでトイレが使えないという、あるいは車椅子やそうしたものが上がれるような状況になってない、誰か助けを求めないとそれができないみたいな、行くところで困難が予想されるようなところにはなるべく行きたくないと思います。それならば自宅でちょっと様子を見ようかなという感じになってしまいますので、ぜひ避難所、避難場所が最低限の設備を整えているということを前提にしていただきたいという要望でございます。  また、先ほど公民館等についてWi-Fiはないと言われておりましたけれども、情報が避難されたところにちゃんと入ってくる状況になっているのかどうか、情報がうまくとれるのかどうかについても伺いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 避難所での情報の収集がどうなっているかということでございますけども、ほとんどは常設しているテレビ、あるいはラジオはございません。市が開設を予定しております10カ所につきましては、避難所の開設を担当します福祉班が開設の際にラジオを現在持って行っているところでございます。また、地域で開設される避難所におかれましては、テレビの要望もあるとお聞きしてるんですけども、今後につきましては、今御紹介がありましたように光ケーブルの整備に伴いまして、避難所へのWi-Fi化の整備も検討をしておるところでございます。あわせて、テレビの配信についても考えていきたいと考えております。それまでは現在整備しております個別受信機と携帯ラジオ等で情報収集可能であると思いますので、ぜひ個人におかれましてもそういったものも準備をいただきたいと思いますし、また自主防災組織で買われるんであれば、例えば携帯ラジオの購入につきましては自主防災活動活性化助成金というものを用意しておりますので、ぜひ御活用いただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 大本千香子君。 ○16番議員(大本千香子君) いよいよ梅雨時期を迎えて、これから災害が発生しやすい時期に入ってまいります。また、南海トラフもいつ起きるかわからない状況になってきている中で、市民の皆さん一人一人が日常的に災害対応ができる心構えが必要なのではないかなと思っております。この避難所も各町内会や自主防災の方々の取り組みによって日常的に使う、あるいは避難訓練を町内で全体的にやってみるとか、こうしたふだん行ってみる、ふだん使っているこうしたところを回数もふやしていただきたいなと思いますし、また、用意されているもの、多分避難所にはこれから備蓄品であるとか、あるいは段ボールベッドであるとかそうしたものも随時整えられていくとは思いますけれども、昨年の避難のときに避難所の食事がかたいとか、毛布がないとかってさまざまな避難された方の御意見がありましたけれども、ぜひ市民の皆さんが自分が逃げるときにはこれだけは必要だというものをきちんとまとめておいていただけるぐらいのそうした周知、あるいは啓蒙活動について、ぜひ市としても全面的に取り組んでいただいて、私たち一人一人が日常的に災害があってもすぐ対応できる、何かがあっても動ける状況にみんなでなっていって誰も犠牲者を出さないそうした府中市にしていきたいと思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。             〔16番議員 大本千香子君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって公明党の大本千香子君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、市民クラブの土井基司君の登壇を求めます。  土井基司君。             〔9番議員 土井基司君 登壇〕 ○9番議員(土井基司君) 議席番号9番、市民クラブの土井基司が議長のお許しをいただきましたので、一問一答方式で質問させていただきます。  大きな項目として5項目を予定しております。  まず1番目でありますけども、子育て支援、少子化対策ということで3月議会で保育料の無償化の説明の際に、出産応援金の廃止とふれられております。出産応援金に関しましては、今までの答弁で明らかになっておりますけども、これは基本的には通院補助費であるということに位置づけられております。市内には分娩が可能な病院や医院がないため、妊娠・出産にかかわっての負担軽減ということでの補助と理解をしております。しかしながら、いまだ分娩可能な施設が市内に存在しない状況に変化がないにもかかわらず、今年度9月で出産応援金を廃止するという方針が示されているわけであります。そこでまず現状の確認ですけども、これまでの支給実績、額、件数、それから申請の方法についてお伺いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 出産応援金の制度でございますが、平成26年10月から第1子、第2子に対しまして3万円、第3子以降は10万円をお支払いする事業として実施しております。支給実績でございますが、平成26年度は半年間で113件、521万円、平成27年度は240件、1,126万円、平成28年度は215件、981万円、平成29年度は194件、960万円、平成30年度は153件、704万円となっております。  支払い方法といいますか、把握方法でございますが、母子健康手帳を交付させていただきます際に、チラシの配布または出生届を届け出いただきました際に、市民課から女性こども課に御案内をいたしております。その際に、児童手当や乳幼児医療費助成の申請などとあわせて手続をしていただいている状況でございます。支給要件といたしまして、住民登録があり、かつ引き続き府中市に住所を有する意思のある方で、市税等に滞納がないといったことを要件としおります。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) それでは、そうやってお知らせをした方でどれぐらいの方が申請されているんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 先ほど申し上げましたように、こちらから皆さんを全て把握して案内をしているという形ではございませんので、逆に申し上げますと、申請されなかった方については実数とすれば把握はできてございません。ただし、これまでに応援金をもらえなかったといった苦情は受けていないのが実情でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) ということは、こちらから情報提供した方は全員が申請をされて受給されているということでよろしいですか。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 先ほど御説明いたしましたように、市民課に出生届を届け出された方を女性こども課に案内をして手続をしていただいております。先ほど御紹介しましたが、引き続き府中市に住まわれる意思のある方であるとか、市税等に滞納がないといったもろもろの要件もございますので、いわゆる申請主義という形になっておりますので、我々が把握しております限りといいますか、御案内された方で意思のある方についてはほぼ漏れなく申請されているものだと認識をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 情報を提供した方が、ほぼ全員申請されているということだと思います。では、今回廃止の方針を示されているわけですけども、この制度に対する評価とか検証が行われた結果であろうと思いますけども、どのような基準で評価・検証をしたのかについてお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 制度の検証といたしましては平成27年10月、制度創設から1年間の受給者の皆さんへのアンケート調査をとらせていただいております。その中で、もらって役に立ったという声が約9割ございました。また、安心して出産・子育てするために充実させてほしいものを複数回答でお聞きをしたところ、1位が産科・小児科などの医療機関、次いで保育料の軽減、乳幼児医療費の助成制度といったものが上位となっております。こういったアンケート結果もございまして、平成28年4月からは乳幼児医療費助成制度の対象者を中学校3年生まで拡大した経緯がございます。  またもう一つの検証方法といたしまして、今年度第2期府中市子ども・子育て支援事業計画を策定いたしますが、この基礎調査の中で昨年12月にアンケートを実施いたしました。その結果につきましては、出産応援金の効果についてお尋ねしております。出産応援金は少子化対策の後押しになっていると思いますかというアンケートに対しまして、思う、少し思うという、いわゆる肯定的な御意見が39%、どちらでもない、余り思わない、思わないと、どちらかには否定的な御意見が58%ございまして、疑問視をされる意見が多く寄せられたという結果がございます。このように出産応援金の受給をされた経験者の方からも、少子化対策の費用対効果に疑問の声が多いという事実がございまして、我々といたしましても効果は曖昧であると判断をしているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 検証として2つのデータを示していただきました。最初の質問のところで、情報提供された方全員が申請をしとって、それから先ほどの1つ目のアンケート調査では非常に満足度が高いということでありました。ただ、2番目に紹介されたアンケート調査では評価が高くないということであったんですけども、一番最初に言いましたようにあくまでもこれは通院の補助費と理解をされるので、子育ての支援には当たっても、少子化対策が全ての目的ではないと理解されると思います。そういうところで全ての方が申請をされるような、満足度の高い制度について、廃止を方針として打ち出すに至った理由についてお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 先ほどのアンケートのことに補足して申し上げますと、2つのアンケート、あるとないとではどちらがいいかに対しては当然ながらといいますか、ないよりあるにこしたことはない、ただそれが本当に少子化対策に効果があるかないかに関しては疑問が残るというふうにアンケート結果が出たと我々としては認識をしているところでございます。  御質問いただきました制度廃止の理由でございますが、限られた財源の中で出産という一時期に限定特化した施策よりも、妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援がより効果的な方策ではないかと考えております。  ことしの4月から国に半年間先駆けて実施をしております3歳児から5歳児の保育料無償化も、子育て世代への持続的な負担軽減策として実施をしているものですし、9月から実施する予定で準備を進めておりますネウボラを中心とする包括的な支援の充実も同様の考え方で進めようとしているものでございます。そのため、出産応援金という単発の現金支給ではなく、出産後も継続して長く続く切れ目のない子育て支援、この拡充に取り組むため、制度開始から丸5年が経過する本年9月末をもって、発展的に解消してまいりたいという趣旨でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 切れ目のない支援策ということで、出産・妊娠から子育て期全般にということなんですけども、先ほどからずっと言っておるように、まずは第1に通院の補助が目的ですから、これを廃止する要件は、一番には通院の補助をしなくても市内に分娩施設ができる、これが一番大きな理由でしょうし、それから全体の支援が少子化対策に有効だということは、ある程度理解できますけども、そうは言っても各段階ごとにさまざまな支援が必要だと思います。そういう点でいうと出産・妊娠期の通院補助にかわって、金銭での支援じゃなくってもいろんな支援が考えられると思いますけども、それがどういうふうな支援がかわりにあるのかも重要な要素になってくると思います。まず、市内の分娩施設の再開の見通しについてお伺いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 分娩ができる医療機関の確保についてでございますが、これは昨今府中市に限らず、全国的に医師の地域偏在あるいは診療科目の偏在が進んでおります。特に、産婦人科・小児科・外科といった勤務条件も厳しく、訴訟リスクの高い診療科目につきましては、医師の集約化が進んでおりまして、全国の中には二次医療圏の中にも分娩ができる施設がない地域もあるといった実態があるのでございます。近隣におきましても、近年大きなところで申し上げますと日本鋼管福山病院が分娩をやめられる、あるいは府中市から近い、塚本産婦人科・内科医院さんが診療をやめられるなど、分娩については環境が非常に厳しくなっております。このような中、府中市といたしましても開業支援の補助制度を設け、特に産科・小児科につきましては手厚い制度としておりますが、これまで成果が出ていないのが実情でございます。  今後もこういった厳しい状況が続くことは想定はされますが、市としては決して諦めたわけではございませんので、引き続き分娩機能の確保の取り組みを継続してまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 分娩の医療機関を近辺に確保するのはなかなか難しいという現状だと理解いたしました。では、出産・妊娠期にかかわって通院補助以外にこれからどういう施策を考えられているのかについてお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 妊娠・出産期に金銭的に補助をするという施策ではございませんが、母子保健と子育て支援を一体的に提供し、切れ目のない子育て支援として新たに推進をいたしますネウボラの中で、新たな事業として9月の本格稼働に向けて準備を進めているものについて御紹介をさせていただきます。  産前産後の時期に支援の必要な御家庭へ、家事育児のお手伝いをするヘルパーを派遣いたします産前産後ヘルパー派遣事業でありますとか、母乳・授乳相談や母乳マッサージ等に係る費用の一部を助成をいたします産後ケア事業、それから母親の心身のリフレッシュや赤ちゃんとの触れ合いを目的とする産後ヨガ教室、こういったものを始めてまいります。また、7月からスマートフォンなどで手軽に活用できる母子手帳アプリを導入する予定にしております。これは、自治体で交付しております紙媒体の母子健康手帳と併用して活用するものでございまして、健康や成長の記録の保存、予防接種の管理、自治体からの子育て情報の発信といったサービスを提供するアプリでございまして、子育て世代の孤独や不安を解消するためのサポートツールの1つとして期待をしているものでございます。今後もその時代に求められるニーズに沿った政策を打ち出していきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 通院の補助にかわるさまざまな支援策を挙げていただきましたけど、この産前産後ヘルパー派遣というのは費用負担とかはどうなるんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) まだこれ制度設計の途中でございまして、詳細が煮詰まっておりませんが、負担がない方向で調整をしたいという考えでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) ということで、産前産後ヘルパーは負担がないということは、ある意味経済的な支援にかわるという役割もあるかと思います。通院補助にかわる支援策としていろいろ検討されていることが理解できました。  では、先ほどから少子化対策ということで、出産応援金について答弁をいただいているわけですけども、確かに制度的に第3子に手厚いことで少子化対策というか、多産奨励のような制度の部分があります。それから当然この制度を入れたときに少子化の対策にもつながるだろうという声も大きかったんではないかと思いますけども、アンケートでは少子化対策として十分機能しないんじゃないかということで出ましたけども、行政としてアンケート以外で何か効果について考えていることがありましたらお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 出産応援金の創設時の目的でございますが、御指摘をいただきましたように府中市で子供を産み育てようとする人を応援するための、出産に係る費用の一部を給付することで保護者の経済的負担を軽減し、少子化対策の一助とするために創設をしたものでございます。そのため、この事業の制度設計に当たりまして、第1子、第2子が3万円、第3子以降は10万円として、ただいま御紹介いただいたように多くの子供さん、いわゆる多子への給付を手厚くすることが少子化対策の一助となることを期待をしていたところでございます。しかしながら、先ほど紹介いたしました制度開始から1年後と昨年12月時点の直接の受給経験者をも対象としたアンケート結果からも、もらって役に立ったという御意見がある一方で、一時金支給には子育て支援策としての費用対効果には疑問点もあるという結果になっております。  ただいま御質問いただいたようなこのほかに何かあるかというと、それに該当するものはなかなかないのが正直なところでございますが、ただ本当繰り返しにはなりますが、出産応援金という単発の現金支給ではなく、出産後も継続して長く続く切れ目ない子育て支援の拡充にシフトをしたいと考えております。今後もその時代に求められるニーズに沿った政策を打ち出していきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 少子化対策としての効果はなかなか疑問だという視点で廃止の検討をされたんだと思うんですけども、先ほどの受給の数でも少しあらわれておりますけども、平成28年、平成29年、平成30年にかけてそれまでは急に減ってもまた次の年に多少回復したりして緩やかに出生数が減ってきていたと思うんですけども、3年連続で相当な比率で落ちてきております。出産応援金が効果があればこういうことにならないのかと思いますけども、それ以外にも何か理由があって出生数が減ってきているのか、その辺についてどのようなお考えなのかお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 近年の出生数の急激な減少の主な要因でございますが、20歳から30歳代の住民基本台帳の人口が平成26年の7,880人に対しまして、平成30年は6,877人と、この5年間で1,008名の減少が見られます。年率にいたしますとマイナス2.7%となっておりまして、20歳から30歳代の年齢層が他の世代よりも大きな減少率となっております。出生数が減少している原因につきましては、さまざまな要因があると考えられます。例えば、経済的な要因やライフスタイルの変化による婚姻数の減少、未婚率の増加といったことも一因と考えられます。それらの複合的な要素でございますので、出産時のみの単発的な現金支給の出産応援金という施策ではなく、妊娠・出産・子育てまでの切れ目のない支援で子育てに対する不安を解消していく施策により、子育て支援策の充実を図ってまいりたいと考えているところでございます。  さらに、ただいま御紹介いたしました複合的な要因につきましては、単に子育て支援策だけではございません。雇用の問題、結婚の問題、働き方、住宅施策、保育、教育環境など、他分野にわたってまいると考えております。多くの関係部局と十分に連携を取りながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) まず、複合的な要因ですけども、そういう要因の中で、とは言っても緩やかに今まではきていたのが急な落ち込みになっています。その加速した背景というのは極めて重要な問題だと思いますので、今後も行政の中でさまざまなデータを用いながら分析をしていただいて、どうすればこれをとめることができるか、その辺のところを検討を進めていただきたいと思います。  先ほどから小野市長の方針でもありますけども、妊娠・出産期からの切れ目のない支援ということで説明されておりますけども、最初から言っておりますように、出産応援金の中には通院補助的な要素が強いということで、分娩がなかなか再開できない中で廃止するのが妥当なのかどうか、それからこの通院補助費としての出産応援金は納税をしているかどうかですけども、所得に関係なく通院にかかわる負担というのはありますけども、保育料は所得に応じた負担と今までなっておりました。それを無償化することによって結局はどちらかというと高所得の層に結果的には効果が大きい、有利なものだと思われます。またさらに消費税は、所得に対して逆進的であるということが指摘されております。ですから消費税によって国は無償化を進めようとしていますので、結果的にはそういう逆進性がある中で低所得者層に対しては余り手厚くない制度がつくられ、さらに府中市においては出産応援金も廃止されることになりますので、その辺の事情もいま一度慎重に検討いただいて、この制度の継続について考えていただければということを指摘しまして、この質問については終わります。 ○議長(加藤吉秀君) 10分間休憩します。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後2時14分 休憩                午後2時25分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。
     休憩前に引き続き、一般質問を行います。  土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 続きまして、教育施設の管理ですけども、ここでは4月の機構改革にかかわって教育委員会の旧総務課にありました施設係が廃止されたことについて聞いていきたいと思います。  機構改革で施設係が廃止されまして、学校教育課の学事係に統合をされました。もともと施設係は、係長と係員1人、この1人の方は施設管理技術員ということで現場の作業を担当される方がやられていたわけでありますけども、学校の施設管理をここで全て担当していることでありまして、それまでも業務量がかなり多かったんじゃないかと思われます。決して十分な人員だったんではない状況の中で、学事係に統合されたわけです。学事係も学校のさまざまな事務を担当していることで、いつも忙しく動いているというところであります。そういうところが一緒になって、だけど係長が2人いたのが1人になったわけですから、実質的に人員が減ったことになっております。業務の負担が増していることが外から見ていても感じられるところであります。  小野市長は、エアコンの設置であるとか危険ブロック塀の撤去など、迅速に対応されておりまして、教育環境の整備に力を入れてこられておるんですけども、機構改革という中身でいくとほかの部署に比べて教育委員会は余り手厚くないんじゃないかなと感じるところであります。その中で、施設管理が順調に進んでいるかどうか不安に思っているところでありますけども、機構改革後、教育施設の管理について掌握・実施されているかどうかについてお伺いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) お尋ねの件につきまして、機構改革は人数のみで図るものではなく、業務の分担等についても考慮されるべきものと考えております。このたびの機構改革では、旧施設係長の業務が学事係長に移管されまして、あわせて2人分の業務を係長1人で行っているのではないかという御質問でございますが、機構改革前の施設係におきましては、教育センター、上下町民会館、市内の義務教育学校を含む小・中学校などの教育施設全般の営繕管理業務を行っておりましたが、今回の見直しの中で学事係へ移管された管理の対象施設は、学校施設のみと軽減を図っておるところでございます。  また、改革前の学事係長が行っておりました業務のうち、学校職員の人事業務についてはかなりのボリュームがございますが、これも前任者である主幹が引き継いでいっております。したがって、組織改正後の学事係長には、前の係長2人分が行っていた業務の一部を引き継いだものでございまして、係内での事務担当の割り振りにより十分対応できるものであったと考えおります。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 新年度体制のもとで2カ月が経過しておりますけれども、議員御指摘のとおり、エアコンの設置やブロック塀の撤去工事等、現在どちらも予定どおりに実施できている状況でございます。引き続き、着実に業務に支障を来さぬよう最善の努力を講じつつ取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 業務に支障が出ていないということで、あと業務量については緩和してそれぞれに分担を割り振ったという説明でありました。  そういうことであれば極端に負担が大きくなったところはないのかもしれませんが、ただそうなってくると引き継ぎ業務とかもかなり複雑になってくると、こっちからこっちに引き継ぐのと、こっちからこっちに引き継ぐのと、いろいろ複雑になると思います。業務の引き継ぎについてスムーズにいったのかどうか、その辺について何か気づき等ありましたらお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 関係課の職員によって迅速かつ丁寧に対応をしたことから、4月当初の学校の施設管理については各校とも円滑に進めてこられたと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 特に年度の当初は、施設の管理に関してはさまざまな維持管理契約等もあって大変な時期だと思いますけども、それが支障なく実施されているという説明でありましたので、そのことについては安心しているところでありますけども、以前私も教育委員会に勤務しておりましたので、ひいき目ではありませんけども、教育委員会の職員はいつも忙しく働いております。教員の働き方改革も最近は大きく話題にはなってはおりますけども、それを支える教育委員会も非常に多忙な状態であります。なかなか表にそれが数字としてあらわれない部分もあるかと思いますが、いつも遅くまで電気がついている、先ほど市役所も夜遅くまで電気がついていることが多いんじゃないかということもありましたけども、そういう状況じゃないかと心配しております。  その辺について留意をしながらこれから業務の分担であるとか、人の配置をさらなる効率的かつ職員に負担のない状態にして、努力を続けていただくことをお願いをしたいと思います。  続きまして、日程表には教育施設など入札が上がっているんですけども、これについては今回は省略をさせていただいて、次の項目に行かせていただきたいと思います。続いて、伝統産業の観光化ということで家具木工資料館について取り上げたいと思います。  府中市は、最近は工業出荷額が落ちてきているとはいっても、ものづくりの町としてずっとにぎわってきたわけであります。その源流は備後国府にさかのぼりつつ、直接的には江戸時代の手工業生産につながると思いますけども、その中でも特に家具木工業に関しましては、その名が全国にとどろいていたという状況でありました。そういう産業の伝統を市内外に知ってもらうことを目的に、1996年に家具工業協同組合によって家具木工資料館が開設をされました。当初は、広島県の職業訓練校の後の建物を府中市が借り受けていたんだと思うんですけども、それを大幅に改修をしまして、億を超えるお金をかけたと思うんですけども、その後、組合が活用をしてきたわけでありますけども、2008年3月に県がずっとただで貸せないんで使うなら買い取ってくれというふうに言われて、さまざま検討された結果やむなく返還することになりまして、家具協同会館の一角にその展示がされたということであります。ただ、残念ながらそれも昨年の5月末で休館状態となっております。  ものづくりの町としてこの府中市を売り出していく中で、伝統産業をどういうふうに観光化していくかというのも一つ大きな課題かと思いますけども、そういう視点から見てやはりこの家具木工資料館について早急な再開が望まれるところであります。府中市として、家具工業協同組合が所蔵する資料等を活用して資料館を再開するお考えがないかどうかについてお伺いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 資料館を再開する考えはないかという御質問でございますけれど、御紹介いただきましたように府中家具木工資料館につきましては、府中家具工業協同組合が府中家具を初めとした府中市近隣の珍しい家具、小民具等無料見学できる展示室といたしまして、平成8年5月から平成30年5月までの間、中須町の府中家具工業組合の所有の建物で展示・運営をされていたものでございます。その展示品には、明治時代ごろに制作されたと思われます薬だんすなど約700点の展示がございまして、同資料館の開館時には市内外から年間約2,000人の来場者もあったようでございます。しかしながら、展示施設として利用されていた建物の使用用途の変更などによりまして、残念ながら閉館を余儀なくされ、今後の再開の予定はないとお聞きしているところでございます。この閉館に伴います伝統産業の観光化という視点での市としての考え方でございますけれど、収蔵品には府中市外のものもございまして、本市の伝統産業の変遷や紹介にとどまらないことであるとか、現在、市が所有している施設では全ての収蔵品を展示するスペースがないこと、そしてまた所有権等の問題等ございまして、市として組合が所有されている所蔵品を活用した資料館の再開については、困難であると考えているところではございますが、現在、まちなか再生グランドビジョンを検討しておりますことから、関係部署そして府中家具工業組合等と協議を行いながら、有効な収蔵品等があれば活用等について検討していきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 残念ながら今のところ具体的な計画はないようでありますけども、民間の団体がつくられたものとはいいながらも、当初府中市も積極的にかかわってきたものでありますから、ぜひとも有効な活用を検討いただきたいと思います。例えば、恋しきの一角であるとかそういうところも視野に入ってくるんじゃないかなと思うところであります。他地域の家具も多いということでありますけども、やはり日本のこの家具木工業をけん引してきた府中市の誇りをもって、他地域の資料も含めた展示を目指していただけたらと思います。  続いて、家具木工資料館には藤野昌言さんにかかわる資料――野昌言さんについての説明は長くなるのでここでは省略させていただきますが、その資料が図書館に今臨時的に展示をされております。展示場所は先ほどありましたように、西日が当たるんじゃないかと思うんですけども、そういう場所であり、また畳スペースというところに展示をされておりますけども、そこは新聞などを広げて読む際に利用してくださいという案内がされているスペースでありまして、この貴重な資料を恒久的に展示するには少しよくないんではないかという状態であります。今後この資料の展示・保管に関してのお考えをお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 議員御紹介の現在市立図書館に展示されている資料は、江戸時代末から明治初期の医師である藤野昌言氏が使用していたとされるものでございまして、薬剤を調合する道具である薬研といわれる道具の臼1点でございます。本資料につきましては、当初府中市が寄贈を受け府中家具木工資料館に貸し出されていたものと認識しております。この資料につきましては、本年10月1日まで府中市立図書館に貸し出されておりまして、1階の郷土資料コーナーにおいて展示しているところでございます。展示期間終了後は、府中市教育委員会において適切に保管をさせていただく予定でございまして、今後の展示・保管につきましては具体を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 10月1日までの展示の後、教育委員会での保管ということですので、今後の活用についてそれ以降検討をお願いしたいと思います。  ちょっと前後したんですけども、家具木工資料館の資料の展示スペースとして廃止後の西公民館が使えないかと思うんですけども、それについてはどんな見通しでしょうか。また、現状は西公民館の建物はどうなっているのかについてお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 旧西公民館につきましては、本年3月31日をもって公民館としての役割を終えたところでございます。この建物につきましては、旧耐震基準による昭和47年ごろの建築でございまして、耐震上に課題があると認識しております。また、4階建てではあるもののエレベーターの設置がなされていないなど、再利用していくためには憂慮すべき点が複数あることから、建物の再利用については慎重に検討をする必要があると考えております。  こうした建物の状況の中で、現段階では西公民館を新たな家具木工資料館として活用する状況にはないと考えております。また、現在の利用状況につきましては、新たな地元地域の川原町の集会施設が完成するまでの間、臨時的に川原町の町内会の方の入館利用があるという状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 耐震等を考えると再活用はなかなか難しいということですけども、その辺をクリアできるような工夫をしていただいて、せっかくの施設ですので有効な活用について検討いただきたいと思います。  続いて、文化振興について質問したいと思います。  市美展はこの間まで開催されておりましたけども、市長は3月の施政方針で既存のイベントの切り口を変化させたいという趣旨のことを示されておりました。府中市の美術展についても切り口を変えるという方向で1点提起をさせていただきたいと思います。それは以前から非公式のところでは出ていたんですけども、備後国司、備後守や備後介として任命された記録のある藤原行成さん、この人は三蹟といって書道の名人、いわゆる能書家で有名な方であります。ほかの2人は小野道風さんと、藤原佐理さんというんですけども、その備後の国司に任命されたことがある。ここに来たかどうかは証明するすべはないんですけども、そういう意味で国司に来たということで府中市にゆかりのある方、この方の名前を冠して、書道の世界では有名人でありますから、書道のこの間のミニコミ誌の報道でもだんだん応募が減ってきているというようなこともありましたんで、ここを盛り上げるためにこの行成さんにちなんだ行成賞とかを新設したりして、盛り上げていくことが考えられるんではないかと思います。  また、福山市にあります書道美術館には藤原佐理さんの書が展示されております。そういうことでいくと福山や府中が協力しながら備後圏域で書を盛り上げていくことも考えられると思うんですけども、その点についてどういうお考えをお持ちかお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 後藤地域振興担当部長。 ○地域振興担当部長(後藤勝君) まず、この4月からの組織改編によりまして、これまで教育委員会が所管しておりましたスポーツ・文化振興に関する業務につきましては、総務部の地域振興課に所管が移っております。諸部局のほかの部署としっかりと連携をいたしまして、スポーツと文化によるまちづくりということで、より効果的な事業展開を行っていくように取り組んでおるところでございます。  ただいま議員から御指摘のございました府中市美術展、ことしで第62回を迎えた伝統ある行事でございますが、ここ数年を見ますと出品数、来場者数は停滞している状況にございます。今後、事業の充実あるいは文化・芸術の振興による地域活性化を進めていく中で、ただいまの議員の御提案も参考とさせていただきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) ぜひとも検討の上、採用いただきますようお願いいたします。  続いて5番目に移ります。  5番目は、配られている資料では、高校教育との連携と府中高校地歴部と書かれておりますけども、地歴部のお話をしたいわけではありませんで、今回示されております「府中教育ユニファイド・シティ」構想の中で、高校教育との連携がうたわれておりますので、その部分について聞かせていただきたいということであります。  地歴部は1つの例として取り上げさせていただくんですけども、府中市で長らく課題となっておりました備後国府跡が国の指定史跡になりましたけれども、ずっとそれを証明する文物がない中で唯一、府中市の指定文化財として抜き瓦が1点指定されておりました。これは府中高校の地歴部を指導していた豊元国教諭のもとで収蔵された資料ということです。それから随分昔のことですけども、そういう活発な活動は全国的にも注目されていた時代もあった。私とかが高校に通っていた10年以上前の話ですけども、そういう時代もありました。そのときに活動されていたOBの方々は、そういう文化財の業務につかれる方もたくさんいらっしゃいましたし、大学の研究者になる方もたくさんいらっしゃいまして、最終的にその備後国府が国の史跡に指定されるのに関して、さまざまな御尽力をいただいたところであります。そういうところで、かつては高校が地域に貢献するような活動をしていた1つの例として紹介をさせていただきました。大学のない府中市においては、高校のそういう活動がやはり地域の活性化の中では大きな役割があるんだろうと思います。  現在も府中高校では理研部であるとか書道部であるとかが、いろんな全国的なものであるとか、国際的な大会とかに出場するというニュースがありますけども、その中で地歴部は地味ながらも地元の地域の歴史をビジュアル化しようということで、地域おこし協力隊と協力をいたしまして、まさに今取り組んでいるということであります。それについての御支援はお願いしたいとこなんですけども、質問に移っていきますと、今回の「府中教育ユニファイド・シティ」構想では高校教育との連携がうたわれております。先ほど紹介しましたような全国的であるとか国際的な分野だけでなく、地域に密着した取り組みが今これから高校に求められていると思います。上下高校は翁山ツリーの事業などで中・小と連携した取り組みもされておりますし、府中東高校も行政と連携してさまざまな取り組みをされているのをミニコミの記事等で多く見ます。府中高校については、その動きが余りないという質問をするつもりだったんですけども、先日のミニコミ誌を見るとこの備後国府まつりで浴衣をつくって参加していくということも出ておりまして、そういう動きも出ているように見えます。  地域活性化のために貢献するのが高校教育との連携とは限らないと思いますけども、この「府中教育ユニファイド・シティ」構想の中でそういう高校の地域貢献の取り組みについて、どのようにかかわっていこうと考えられているかお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 「府中教育ユニファイド・シティ」構想におきます高等学校との接続につきましては、それぞれの高等学校が育てようとする資質能力につなげていくものでございまして、府中市の中学生が多様な選択肢として市内3校の高等学校の卒業後の姿をイメージでき、そのような見通しをもって進学先を選べるようにしたいと考えております。そのためには義務教育段階で身につける資質能力が市内3校の高等学校のいずれにも円滑に接続ができますよう高校につなげていきますカリキュラムの編成でありますとか、事業交流を実施していく予定でございます。このような教育内容面でも接続の中に府中高校との連携を構築していく予定でございます。また、高等学校の部活動につきましても、中学生の進路選択に大きな要素になると考えております。  先ほど、議員御紹介の府中高校の理研部につきましては、府中学園のコミュニティ・スクールが開催する灯籠祭りのブース運営を引き受け、液体窒素など活用した化学実験の教室を行うなど小・中学生に対するアウトリーチ活動の展開をしていただいております。そのほかにも幾つか高校ごとに取り組みはございまして、議員御紹介いただきました府中高校の地歴部の取り組みも参考にさせていただきまして、そういう取り組みも含めまして市内で活躍している高校生たちに、府中市の小・中学生がもっと多様に出会うチャンスをつくりまして、憧れや夢につなげていくことは教育施策としても重要であると考えております。引き続き、府中市の子供たちの成長をさらに後押しできるよう連携を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 土井基司君。 ○9番議員(土井基司君) 高校と連携をして小中高と幼稚園・保育所も含めて一貫した取り組みの中で、ぜひとも府中を活性化するような人材をつくられていくという、それが大きな最終的な目標だと思いますので、そういうことにつながることを期待いたしまして質問を終えたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) これをもって市民クラブの土井基司君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、市民クラブの水田豊君の登壇を求めます。  水田豊君。              〔10番議員 水田豊君 登壇〕 ○10番議員(水田豊君) 市民クラブの水田豊でございます。一般質問をさせていただきたいと思います。  ラストバッターの前ですので、お気楽に聞いていただければということです。  私は今回一問一答方式で質問させていただきます。  3月議会で一括・一問一答方式で行った質問と同じ項目になります。そのときはちょっと質問項目も多かったということと、大変御丁寧な回答をいただきまして回答だけ聞いて一問一答ができませんでしたので、今回はその続きをさせていただきたいと思います。  まず最初に、旧三玉病院施設利用について、いわゆる三玉プロジェクトについてお伺いをいたします。  上下町商店街の中にある三玉病院、これが市に寄附されたということで、そこに総合施設、医療、介護それから福祉の拠点施設をつくるという計画でございます。駐車場の確保等もきのうから質問になっておりますが、そこにこういった多様な機能が全て入るのかどうかについて心配をしているということでございます。地元の住民の皆さんも同じ思いでございまして、この中に入れるのは保健センター、地域包括支援センターのサブセンター、ネウボラ機能、障害者相談窓口、キッズスペース、介護、看護等の訪問系事業所、それから会議・研修機能の確保、これらを全て盛り込むという当初の予定でございます。  この間の答弁、きのうの答弁でも、三玉病院は病院として建てられた施設でありますから、それぞれ制約がいろいろとあるという答弁でございました。果たして、今言ったようなものが全て入るのかどうか、現在の病院の広さはどういうものか具体的にお聞かせ願いたいと思います。各建物の階数、部屋が何階に何部屋あるのか、そこにどういう施設をどういうふうに入れていくのか、そういったことを現在までの検討状況を聞かせていただければと思います。            [10番議員 水田豊君 質問席に移動] ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 旧三玉医院施設の利活用についてでございますが、上下地域包括ケア拠点施設整備事業として、基本設計を繰り越し事業で実施をしておりますが、その基本設計を進めていくに当たり本施設の改修に当たっての一定程度の制約があることがわかってまいりましたというのは、昨日答弁をさせていただいたとおりでございますが、現在、中山間地域の総合的拠点施設を目指すという本事業のコンセプトを、その一定程度の制約がある中どの程度施設内で実現できるかを協議検討しているところでございます。そのため現段階で予定している機能ごとのスペース、各階の配置等につきましては、まだ決定をしているわけではございません。  ちなみに現在の旧三玉医院の施設の床面積でございますが、1階部分は約620平米、2階・3階がそれぞれ約450平米、4階が190平米、5階は機械室等が主なもので利活用は想定がございませんが約82平米、合計でおおむねで言いますと約1,800平米弱というのが旧三玉医院の床面積でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) まだ完全に固まったものではないということでございます。  2月21日に上下町民会館で説明会を開催していただきましたが、その際にも同様な意見が住民から出てまいりました。それと、これまでは専門職の人たちと協議を重ねてきたと聞いておりますが、これからは地域の住民の方とか、もちろん町内会を含めた地域住民の方とか、関係団体との協議もしながらこの構想を進めていかなければ、総合的な拠点施設ということですから、住民の理解が必要だと思います。これまでに地域や関係団体とどのような協議をしてこられたのか、またいつして、どのようなことになっているのかわかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 地域もしくは関係団体との協議についてでございますが、地元説明会を府中北市民病院のサービスつき高齢者向け住宅の説明とあわせまして、先ほど御紹介いただきましたように2月21日に開催をさせていただいております。このほか上下地域の事業所等、専門職の方、関係者の方々への説明であったり協議等につきましては、これまで11月、5月の2回、これ以外の非公式といいますか細々としたものも含めば、これ以外にも実施をしているところでございます。その協議等で、説明をさせていただいてる内容につきましては、基本的には施設整備の趣旨であったり、その理由、基本コンセプト、予定スケジュール等々の説明をさせていただいたところでございます。また、事業所等の専門職、関係者の皆様との協議におきましては、実際に整備をする際にどういった機能が望ましいのかといった御意見等もいただいて協議をさせていただいているところです。地元説明会等々でいただいた意見につきましては、主には駐車場のスペースが狭いという御意見が多かった状況がございますが、古い施設なので改修費用がかかるのではないか等々の御意見をいただいた状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 今後とも関係団体との協議を進めていただきたいと思います。今の話の中にも出てきていますが、この総合拠点施設三玉医院に今現在府中北市民病院に併設されている保健センターをもってくるようです。しかしながら、その保健センターは今病院とひっついていることで随分使い勝手がよいものになっているということで、上下町時代からそれこそ地域包括ケアをするためにつけたという経緯がありますから、今度新しい構想でわざわざ病院から引き離して三玉医院にもってくる。しかも今のところ機能については考慮中だというところにもってくることについては、先ほどの説明会でも今のままがいいという意見もございました。3月の質問のときでもそのことを質問いたしましたが、そのときには逆に今の保健センターにいろんな施設をもってくる、いろんな機能をもってくるのが狭いと言われました。私は今の保健センターを総合拠点にしろといったつもりで、そういう趣旨で質問してはいないんですが、そういうふうに答えられましたから。現在の保健センターはどのぐらいの広さがあって、どういう具体的な仕事をされているのか、人員配置は何人おられるのかについてお聞かせ願えたらと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 現在の上下保健センターの広さでございますが、事務室や研修室等で約430平米の広さがございます。この中に健康推進課の健康づくり係と地域包括支援センター、サブセンター上下の職員が業務を行っております。  人員配置といたしましては、健康づくり係が保健師2名、サブセンター上下が主任介護支援専門員いわゆる主任ケアマネと言いますが、1名の3名体制でございます。  具体的な仕事内容につきましては、健康づくり係につきましては、市民の健康相談や保健指導、健康診査などの保健事業のほか、母子健康手帳の交付や母子健康相談、乳児健診等といった母子保健事業を行っております。また、地域包括支援センター、サブセンター上下につきましては、高齢者の医療、介護、福祉などの総合相談窓口としてさまざまな相談を受け、適切な機関、制度、サービスにつなぎ、継続的にフォローするなど、高齢者が住みなれた地域で最後まで安心して過ごすことができるよう支援をする、そういった業務を行っております。 ○議長(加藤吉秀君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 現在430平米ということで、先ほどお聞きしました旧三玉医院の2階・3階が450平米ですから2階ないし3階のフロア全体の広さがあるということでございます。この辺は今からどういう機能をもっていくのが合理的かという議論をされるということですから、十分考慮していただいて計画を立てていただきたいと思っております。  それで次にサービスつき高齢者向け住宅についてでございます。これは工事の開始が少しおくれておりましたが、3月でしたか4月でしたか具体的に始まっております。現在、どうなっているのか進捗状況をお聞かせ願いたいのと、入居者募集についてはシルベストというものをつくられて、その中に入居仮申込書というのを既につくっておられるということで、入居者募集について現在どうなっているのか、あわせてお願いしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) サービスつき高齢者向け住宅、サ高住と省略して申しますが、3月15日に着工いたしまして8月中旬に竣工の予定でございます。7月末にはモデルルームが完成をいたしまして、地域の皆さんにもごらんいただくことができようかと考えております。  入居者の申し込み受け付けでございますが、正式には7月1日からの予定でございますが、現在仮申し込みの受け付けを行っております。入居希望者の利便性も考慮いたしまして、受付場所といたしまして府中北市民病院に加えまして府中市民病院、それから市役所の医療政策課でも行っている状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) わかりました。  それから、北市民病院の4階をサ高住にするということでございまして、入居者への見守り体制、夜間の呼び出し等があればどうするのかというと、それは病院に宿直がおるからそこに任すんだという答弁でございましたが、そういうことで仕事が過重になるんではないかということも思うんですけども、それは入居されても今のままでいけるのかどうか。それから、特養ではありませんから体調の悪い人が入るわけではないんですけども、入った人で様態が悪くなった人についてはどのように対処されるのか。  それから、サ高住の管轄が週刊新潮の5月23日号に紹介されており読んでおりましたら、国土交通省と書いてあって全然思いもしなかったんですけども、これは国土交通省なのかどうかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 入居者の見守り体制でございますが、日中につきましては管理人の方が常駐をする予定でございますので、その方が見守りも行うということでございます。夜間につきましては各部屋の居室とトイレの2カ所に、いわゆるナースコールのようなボタンを押して通話のできる緊急通報装置を設置をいたしますので、何かあった場合にはそのボタンを押していただいて病院の当直へ連絡できる仕組みとなっております。ただ、この当直といいますが、いわゆる当直の医師ということではございませんで、事務の当直のところにつながる仕組みでございます。なお、この緊急通報装置につきましては各部屋、居室のみではなく、共用トイレ、身障者用トイレ、浴室、食堂等々にも設置をする予定でございます。  それから、管轄のことをお尋ねでございますが、いわゆるサ高住の管轄につきましては、住宅の登録でありますとか指導・監督につきましては、都道府県が所轄庁になりますので、そういった意味では広島県の管轄になろうかと思いますが、登録制度そのものにつきましては国土交通省と厚生労働省によって創設されたものでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 次の質問に入らせていただきますが、午前中も出ていました上下高校の存続の問題でございます。  最初に市長の答弁がありまして存続できるように頑張るんだという決意をいただいたところでございます。ありがたいことであると思っております。ことしの入学者数が24名だったことで、全校生徒が計79名となって、おさらいですけども、全校生徒が80名を切った年が2年連続すると再編統合の対象になると。議論が始まるということでございますので、来年はどうしても80名を越さなければならない。これが午前中も議論になってましたけども、短期的な目標であればもう半年ぐらいでどうしても対策を立てないと大変なことになるというのが短期的な目標。長期的には、上下高校が地元も含めて生徒さんに進路先として選んでもらえる魅力ある高校をどうやってつくっていくかが求められておるということでございます。上下高校はこれまで何もしてこなかったかというと決してそうではありませんで、議論になっているあやめ塾も開設をしております。これ全校生徒90名の学校で20名以上がそれを利用していることについては大変な利用率でもあるし、現に大学進学率にも寄与しているということは紹介があったとおりでございます。ことし3月、ことしの卒業生では愛媛大学の工学部、鳥取大学の地域学部、広島県立大学保健福祉学部と国公立大学に3名入学しておりますし、短期大学も含めると私立大学が7名ですから、こういうことは小規模校であるがゆえに進路希望で勉強したいという生徒は、高校教師が全力で支援をしていただいていると。その結果こうなっているということでございます。また、県外募集についても広島県の要綱に沿って条件を整えてきた。まだ寮の問題が少しネックが残ってますが、しかしそういうことで対策をしてきたにもかかわらず、ことし80名を切ったということで私個人的にも随分衝撃を受けております。どうしてこうなったかという分析は今からされるかもしれませんが、やることをやらないで今の状態になっているわけではないということを考えると、本当にことし半年ぐらいで、とにかく来年の生徒募集についての対策、それから長期的な魅力の発信をしなければならないと思います。  1つは、この間の第1回の上下高校活性化地域協議会がありましたが、その中でも委員から発言が出ていましたが、上下町内でも県外募集の生徒がもしいるんだったら下宿をしてもいいよという声を聞いているということがありました。それで、声があるよということだけではなくて、それを具体化することが必要だと思います。例えば広報ふちゅうで、県外から上下高校に来た場合には下宿をやってもいいよという方を募集しますというようなことを呼びかけていただきたい。具体的に、そういうことを希望するんですが、そういう考えはないのかどうか。  それと、ようこそ先輩ということで、ことし卒業した生徒が直に上下中学校へ行って私はこういう体験でこういう学校に行った、あるいはこういう仕事についたということをやられました。非常に評判がよかったということで、次はこの第2弾を今準備しているということなんで、そういうことについても御協力をいただいているということです。これが今どうなっているかお聞かせ願いたいということです。  それから、市長の存続していただけるという回答、非常に力強く思っておりますが、現在ことしになってから庁内を横断して八つのプロジェクトがあると聞いております。ここに上下高校存続プロジェクトを九つ目のプロジェクトとしてやってほしい。それぐらいじゃないと間に合わないと思うんですが、その3点についてお聞かせ願いたいと思います。
    ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) まず、県外募集についてのお話でございます。県外募集ということになれば、当然議員おっしゃったように、来られた生徒さんがどういうふうに生活していくかということで寮のことも問題になると思います。そういった場合、中学を卒業したばかりの子供さんにとって、安心して生活できる寮や下宿は、保護者の立場から見ても安心できるところを提供する必要があると思っております。中長期的には高校の魅力づくりも不可欠だと考えますが、本当に目の前の対策といたしましては、寮や下宿など、生徒が安心して生活し高校に通うことができるような支援については市といたしましても呼びかけや協力をしていきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) この3月に卒業生が中学生に対して自分の高校生活について語って大変好評であったという、私も行って聞かせていただいたんですが、本当にすばらしい会になったなと思うんですが、実は昨日も上下中学校へ、これは上下高校だけではなくて、さまざまな高校が来て説明会があったようでございます。その場でも上下中学校から進学している子供さんが来られて説明をしてくれたということもきいておりますし、また今後、午前中にも御説明いたしました、もう既に卒業して地元で仕事や生活をされている方、こういった方でまだ具体的にどなたということにはなってございませんけれども、このあたりも活性化協議会の方、あるいは地域の方と連携をしながら、そういう方にぜひ中学生に自分の高校時代のこと、あるいは卒業した後の今の状況、こういったことも語っていただく機会をつくっていきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 最後、プロジェクトチームという話でございます。九つ目にするかどうかは別としまして、この間ずっと教育委員会とはこれから教育問題だけの話ではなくて市としての課題という中で、いろんな支援策も後押し策も含めましてどういうことを取り組んでいくのかというような課題意識を持っておる中で、既に教育委員会とはいろいろと話し合い等もさせてもらっております。引き続き市長部局、それから教育委員会部局が一緒になって、また県でありますとか地域の皆さんといろんな協議・検討の場にも我々も参加する機会があればぜひ参加していきながら、一緒になって取り組めたらと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) 積極的な答弁をいただきましてありがとうございます。  最後は簡単に、簡単にというか外国人材の受け入れについてです。  これも3月議会で質問させていただきまして、府中市でことしの1月時点で外国人の居住者数が516人で、技能実習生とか経済活動に伴う方が391人で、6年間で177人増加、年率約8%のペースで増加しているということでございます。  4月1日からは新しい制度も始まりました。これから随分人数がふえていくと思いますが、府中市として府中市に住んで働いている外国人の方との交流を図る必要があるんではないかと思います。基本的な方針があればお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 後藤地域振興担当部長。 ○地域振興担当部長(後藤勝君) 市内に居住しております外国人住民の方は増加しておる傾向にございまして、人口減少と高齢化が進んでおる府中市においては、今後外国人住民の方々は地域経済を支える貴重な人材として、また地域社会の構成員としてますます重要な役割を果たしていくと考えております。このため国籍等にかかわらず、外国人住民の皆さんが暮らしやすい地域づくりを推進していくことが重要な課題であると承知しております。  今年度から市では広報紙、広報ふちゅうをスマートフォン、タブレットなどで見られるようにアプリ配信をしておりますけれども、この中で多言語翻訳にも対応しております。こうした形で外国人住民の方々へ行政、生活情報をさまざまな言語で届けられるような取り組みも始めたところでございまして、今後外国人住民の方が日本で生活になじむような交流といったような取り組みも検討してまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 水田豊君。 ○10番議員(水田豊君) ありがとうございます。これで終わります。 ○議長(加藤吉秀君) これをもって市民クラブの水田豊君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君)  続いて、市民クラブの芝内則明君の登壇を求めます。  芝内則明君。             〔2番議員 芝内則明君 登壇〕 ○2番議員(芝内則明君) 本議会の一般質問最後になります。議席番号2番の市民クラブの芝内則明です。  一問一答でお願いしたいと思います。  本日、教職員の働き方改革の進捗状況、あるいは本日の一般質問の中でもありました性的マイノリティ、LGBTについて職員、市民、教育関係者への研修、啓発状況等をお伺いしたいと思います。  時間の都合がありますので、大きくまとめて御質問をさせていただければと思います。  教職員の働き方改革ということで、この間、国等がずっと進めてきております。その大きな目的としては、まず1点目に教員の心身の健康を守る。2に研さんの時間を確保し授業力向上を図る、働きやすい環境を整え人材を確保するという大きな柱をもってこの改革を進められております。  2016年に文部科学省が公立学校の教員を対象に実施した教員勤務実態調査において、過労死ライン月80時間以上の時間外労働を超える教員が小学校では3割、中学校では6割ということが明らかになりました。また、週当たりの総労働時間、持ち帰り仕事を除いて1週間の所定の労働時間38時間45分が、小学校では平均が57時間25分、18時間40分超過している。あるいは中学校では平均63時間18分で、24時間33分と大幅に超えているという実態が明らかになりました。  そのような中で本年、府中市において進められておりますこの働き方改革、今までの状況も踏まえて、現在どのようにされているかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 教職員の働き方改革に関する課題について、これは府中市に特化したものではございませんけれども、教員というのはやはり授業、あるいは授業準備という本来の教育課程の業務のほかに、御承知とは思いますけれども提出物や成績処理などの業務事務とか、あるいは印刷、諸費会計などの事務作業、あるいは部活動指導等々、本当多くの時間を費やしている実態がございます。また、複雑化する生徒指導上の課題等への継続的できめ細やかな指導、あるいは地域・保護者等間の要望の対応など、教員に求められる役割が拡大しておりまして、こうした状況から教員の長時間勤務の要因となっていると捉えているところでございます。  もちろんこれまでも学校の業務改善にかかわる取り組みをさまざまに進めておりますけれども、平成29年度に県が実施をされましたアンケート調査がございます。これは市内の一部の学校ではございますけれども、その結果では先ほどの今回の働き方改革のところの目的にもあります子供と向き合う時間の確保につきまして、そう感じている教員の割合が76%、これは目標値である80%にはまだ達していない状況でございました。  また、ここ数年の在校時間、教職員が出勤してから退勤するまでの時間でございますけれども、全体的な傾向としては現在減少傾向にはございますが、月によってはいまだ勤務時間外が月80時間を超えている教員もおります。さらには先ほど持ち帰る時間という話もございましたけれども、教員が仕事を持ち帰っている時間に着目いたしますと、県が実施したこれも一部の学校の調査ではございますけれども、一週間当たりの時間外プラス持ち帰りの時間数を合わせたものでございますが、合わせておよそ23時間という結果が出ております。こういう状況を踏まえますと、さらなる取り組みが必要だと捉えているところでございます。  そういった中で実は文部科学省が、本年1月に公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドラインを策定されまして、それを受けてこの3月に府中市立学校における働き方改革取り組み方針、これを実は策定をいたしました。管理職を中心とする組織的な学校体制の構築を通して、教員が働きやすい環境を整備するとともに、この働き方改革の趣旨に対する教職員の意識改革も図りつつ、学校における働き方改革を推進しているところでございます。府中市としてはこれまでも夏季一斉閉庁、あるいは定時退校日、また部活動休養日の設定、こういった取り組みも進めてまいっておりますけれども、それに加えて今年度の主要事業となります「学びのセーフティーネット」構築事業、これによりまして特別支援教育支援員の増員、あるいはスクールガード支援員の配置、またスクールソーシャルワーカーの新設など、府中市独自の採用枠を設けながら、チーム学校専門スタッフを学区に配置するなどして、教職員が子供に向き合う時間を確保し、同時に長時間労働の解消に現在努めているところでございます。  また、今後はこれまでの固定観念にとらわれず、部活動指導員の配置とかあるいは留守番電話の導入、また現在エアコン設置を進めておりますけれども、それの導入後、来年度以降になると思いますけれども、夏季休業のあり方などさまざまな角度から手当てを検討し、学校における働き方改革を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) 今言われたこと、本年1月の中央教育審議会の答申の中で主要に意見として出されているものが多かったと思います。府中市としては、その答申の1つの業務軽減を考える際の視点で、3点にわたってその答申の柱があると思います。それらについてどのような実態把握をされているのかお聞かせ願いたいと思います。  また、学校の中においての教職員の実態把握はどのような形で現在されているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 実態把握でございますけども、まず取り組みの方針を府中市が示したのが3月末でございますので、それから今2カ月ということでまだ学校がどういう取り組みを進めているかというのは一部の校長に様子は聞いておりますけれども、具体的な把握とまでは至っておりません。ただ、在校時間の状況につきましては以前からも行っておりましたけれども、ことしからはより客観的な方法で把握できるシステムを取り入れておりますので、それを活用して現在先生方がどういった在校時間になっているかについては把握をしている状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) 時間の関係がありますので、また次の機会に質問はさせていただきたいと思います。ただ、今言われたように各学校において在校時間等のチェック等は十分今されているというお話でありました。しっかりとその点については教職員も含めてその調査等ができるような体制づくりを要望したいと思います。今、教育委員会の報告は管理職からの報告というふうな形になっていると思います。十分にそれぞれの教員が能力が発揮できるような形を求めていきたいと思います。  それじゃ2点目のLGBT、性的マイノリティについてお伺いします。  先ほど来も質問をされて答えられております。部長から現段階においては府中市において研修等を検討されていないというふうな回答であったと思います。岡山市においては岡山市の職員が知っておきたい性的マイノリティの基礎知識という形で出されておりますし、また岡山市はその上において学校生活に関するアンケート調査というふうな形をされております。それぞれのところがその取り組みを通してこの問題をやっぱりしっかりと捉えて行政課題として進められていこうとされています。  まず、学校において教職員に県がつくられている資料等が十分に徹底されているか、そして私が1つ危惧するのは、いろんな形で市民が学校へ協力体制をつくっています。そのような方々に対して、言うならば性的マイノリティ等についての研修等を私はしていかなければならないと思います。それは市に対しても民生委員さんやあるいは児童委員さんや人権擁護委員さんやそういう方々に対して、あるいは一番初めに教育にかかわる保育所・幼稚園、そういうところの保育士さん等々にもその研修の機会を与えなければならないと思います。そういうところの今後の方向性等がありましたらお答えを願いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) ちょっと的確な答えになるかわかりませんけれども、基本的には先ほど学校の教職員については答弁したとおり、教育委員会としてのさまざまな教育委員会が主催する研修の中でこれを取り上げて行っておりますし、それをもとに各学校でも研修をしていただくように計画はいただいておりますけれども、実際には既に研修をされた学校もございますし、今後本年度中に計画を立てて研修を進めていこうという学校もございます。これが1点でございます。  さまざまな方が学校教育にかかわっていただいている中で、大変ありがたいことではありますけども、当然その学校には今回のいわゆるLGBTにかかわらず、さまざまな子供たちの個人情報がございますので、当然そういう個人情報については厳重に外に出さないような指導といいますか、お願いもしているつもりではございますし、例えば学校運営協議会の委員さんは非常勤特別職の公務員でございますので、委嘱状を交付する際には守秘義務等の服務研修は当然にお話をしております。ただそれで十分かといわれますとそれはわかりません。状況に応じて継続的にその研修はしていく必要があるだろうと捉えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 保育士に対する研修について御答弁を申し上げます。  幼児期は子供の生涯にわたる人間形成の土台づくりの大切な時期でございます。保育現場では子供の人権に十分配慮し、一人一人の人格を尊重して保育を行うよう保育所、保育士に示されておりますので、多様性を認めることは重要であることは外部研修の受講や職員同士の研修で認識を深めているところでございます。また、保育所現場では例えば男の子は青色、女の子は赤色といった性別による固定観念を植えつけないような子供へのかかわりにつきまして、保育士が中心となり実践をしているところでございます。ただ、幼児期のLGBTについての認識も当然に必要にはなってまいりますが、現在のところ府中市ではLGBTに特化をした研修メニューの実施はできておりません。子供へのかかわりや気づきとあわせて、保護者への援助も必要となってまいりますので、御指摘のように保育士が正しい知識・認識をもつことが重要だと考えます。誰もが自分らしく生き、子供たちが自分自身の心も体も大切にできるよう、今後保育士の研修に向け検討してまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 加島議員の質問に対しての御説明でも、これまでハラスメント研修の中の一部でLGBTの研修を行ったとか、あるいは今年度は湯が丘病院での研修を行ったという御答弁申し上げましたが、必ずしも職員に対して十分な研修が行えているとは思っておりません。また、市民に対する啓発もできていないというのが現状ではないかと思っております。そういった点については今後研究し検討していかなくてはならないと思っております。また、LGBT御本人の方に対するアプローチについても全然できておりませんので、そういったカミングアウトしようにもできないような状況をどういうふうにしたら課題解決していけるかといったことも検討して、当初情報提供みたいな形になるかと思うんですが、研究してまいりたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 芝内則明君。 ○2番議員(芝内則明君) 教育長さんから守秘義務ということで言われましたが、やはり十分納得してそれがどういうことであるかを御理解をいただくとそういうところに教育があって、啓発があると私は認識をしております。その点を一つ御理解いただければと思います。  もう一点、先ほど部長さんが言われましたが、やはり全職員がその問題をしっかりと捉えていくということが一番大事ではないかと思います。息苦しい社会、息苦しい府中市ではいけないと思います。今回の質問の中でも、防災の中でも出ました、その避難場所に行くことができる条件は、誰もがそこで生きていくということが原則であります。その原則をしっかりと今後の行政の中で行政施策、あるいは行政運営の中でつくり上げていただくことを要望しまして、私の質問を終わります。             〔2番議員 芝内則明君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって市民クラブの芝内則明君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査のため、明6月8日から6月17日までの10日間、休会したいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。  よって、明6月8日から6月17日までの10日間、休会することに決しました。  次回は、来る6月18日予算特別委員会終了後、または午後1時から本会議を開きます。  ただいま御出席の諸君には、別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。                午後3時40分 散会...