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令和元年第2回定例会( 6月 6日)

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  1. 府中市議会 2019-06-06
    令和元年第2回定例会( 6月 6日)


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    令和元年第2回定例会( 6月 6日)              令和元年第2回府中市議会定例会会議録  令和元年6月6日午前10時0分、府中市議会定例会を本市議事堂において再開した。 1 出席議員      1番  加藤吉秀       2番  芝内則明      3番  福田 勉       4番  森川 稔      5番  広瀬和彦       6番  安友正章      7番  岡田隆行       8番  楢﨑征途      9番  土井基司       10番  水田 豊      11番  加納孝彦       12番  山口康治      13番  本谷宏行       14番  三藤 毅      15番  加島広宣       16番  大本千香子      17番  田邉 稔       19番  丸山茂美      20番  棗田澄子 1 欠席議員      18番  橘髙尚裕 1 説明のため出席した者   市長          小野申人   副市長         村上明雄   教育長         平谷昭彦   危機管理監       小寺俊昭   総務部長        粟根誠司   地域振興担当部長    後藤 勝
      健康福祉部長      唐川 平   経済観光部長      若井紳壮   観光戦略推進担当部長  森川祐司   建設部長        杉島賢治   教育部長        荻野雅裕   人事課長        皿田利光   総務課長兼選管事務局長 岡田宏子   政策企画課長      豊田弘治   財政課長        宮 康展   医療政策課長      皿田敏幸   観光課長        浅野昌樹   都市デザイン課長    日野雄蔵   土木課長        河毛茂利   上水下水道課長     田原 厚   環境整備課長      松山浩一   会計課長        西家秀美   教育政策課長      大和庄二郎  学校教育課長      門田雄治   危機管理室長      四茂野義光  情報政策室長      栞田貴之 1 事務局及び書記   事務局長        赤利充彦   議事係長        小林正樹   主任主事        小川愛美 1 議事日程   日程第1 一般質問 1 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時0分 開議 ○議長(加藤吉秀君) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事は、お手元に配付しております議事日程表により進めたいと思います。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 日程第1、一般質問を行います。  各会派の質問順序及び質問・答弁時間は、1番、創生会300分、2番、日本共産党80分、3番、公明党80分、4番、市民クラブ100分といたします。  質問については、通告に従って質問されるようお願いいたします。  順次発言を許します。  まず、創生会の福田勉君の登壇を求めます。  福田勉君。              〔3番議員 福田勉君 登壇〕 ○3番議員(福田勉君) 皆さん、おはようございます。初めての1番の質問ということで、すがすがしい朝を迎え、やってまいりました。よろしくお願いいたします。  議席番号3番、福田勉でございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問に入らせていただきます。通告に従いながら、一問一答方式で質問をさせていただきたいと思います。  本日は、私は3点通告をしております。  まず、1点目は市政運営について、2点目は人口減少対策について、3点目は上水・下水道の今後についてです。  まず最初に、新年度は小野市長の熱い思いがこもった初めての予算で、限られた財源の中から予算を組まれております。また、庁内の機構も新体制での業務執行になります。  令和元年という新しい時代の幕あけとともに、当初予算に掲げた重点施策の着実な推進が議会にとっても大きく関心を持つところであります。同時に、その中でも最優先の市民の生命を守る、昨年の豪雨災害から早期かつ着実な復旧・復興と将来に向けた安全・安心なまちづくりに全力で取り組むとともに、危機管理体制の強化、また災害発生時の見直しなどを行い、災害に強いまちづくりを目指され、令和元年という今年度は市の変革に向けた重要な1年となると思っております。  そこで、新年度のスタートから2カ月を経過したところでございますが、改めて施策を着実に実現していくための取り組みや方策、また新たに設置された部署や国・県から派遣を受けられた職員への期待について、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。            〔3番議員 福田勉君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 府中市にとりましても希望があふれるまちづくりの実現に向け、種まきとなる大切な1年であると認識しており、その着実な実行が問われることとなってまいるわけであります。  そのためにも、議員がおっしゃったように、重点施策の着実な推進は大切なことであろうと考えておりますし、そのために今年度はスタートアップミーティングを行い、具体的な進め方やスケジュールを確認し、事業を開始しているところであります。また、部課を横断して取り組む重要なテーマにつきましては、八つのプロジェクトチームを立ち上げて、施策の推進に当たっております。加えて、市役所自身の改革・変革に向けては、経営視点で行政を推進していくために、行政経営プランの策定や外部の発想や知見を活用するための政策アドバイザーの設置を予定しているところであります。  こうした事業を実施し、そのための組織体制をつくる中で、より強化していく必要がある分野につきましては、総務省、文部科学省、そして広島県から3人の部長を招聘しているところであります。総務省からは地域振興担当部長として後藤部長に、主に地方創生、スポーツの分野を、そして文部科学省からは教育部長として荻野部長に、主にはコミュニティ・スクールや小中一貫教育のさらなる発展あるいは幼保小の連携や、さらに中高の連携などを担っていただく。広島県からは、観光戦略推進担当部長として森川部長に来ていただき、今までの枠にとらわれない新しい発想での観光振興策をそれぞれ担ってもらっているところであります。これら3人の部長には、これまでの府中市役所にはない経験、知見をフルに活用してもらい、担当分野はもとより、府中市役所全体を引っ張っていってほしいと期待しているところであります。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 8のプロジェクトチーム、また政策アドバイザー等々を受けながら、これから多くの重点施策及び重要事業がありますが、これらを共有しながら、まずは防災対策、安心・安全な市、早期の復旧・復興はもとより、政策及び重要事業、主要事業の着実な実現を3人の部長を加え、頑張っていただきたいと思っております。未来の扉が開き、希望と笑顔のあふれるまちになると信じておりますので、ぜひぜひよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、人口減少対策についてお聞きしたいと思います。  府中市の人口は、65歳以上の人口割合がふえ、生産年齢人口15歳から64歳が減少し、少子高齢化が進む府中市の人口推計が、2025年は3万4,900人、2035年は3万人を切ると言われております。こうした中、市債残高は緩やかながら減少傾向にありますが、市の財政調整基金は年々減っている傾向でございます。  府中市は、平成26年4月1日に過疎地域自立促進特別措置法により市内全域が過疎指定になりました。そのときに、府中市の財政力指数が0.48、平成29年度は0.47、平成29年度将来負担比率も72.2%と若干、心配するところがあります。平成28年度よりは下がっているものの、10年後、20年後の危機感を感じておるところでございます。人口減少との関係性、また自主財源確保について、今後の計画をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) まず、福田議員がおっしゃるように、府中市の人口減少は続いておるところでございます。特に子供さん、あるいは若い世代の減少が顕著でございまして、その結果として高齢化が進んでいるところでございます。  こういった中で、自主財源等の御心配をいただいていると思います。人口減少がそのまま税収等の減少にもつながっております。そういう中で、我々も、冒頭御紹介いただきましたように、市長が御答弁申し上げましたように、さまざまな手を打ちまして、この人口減少に歯どめをかけていきたいと強く思っているところでございます。  そのためのさまざまな事業を今年度から政策として実施していきたいと思っております。例えば、教育や子育て環境のさらなる充実、地域の産業や農業の振興、支援を図っていく、若者や女性、子育て世代にとって魅力のあるまちづくりを進めるなど、これらを着実に実行していくことで、希望と笑顔があふれるまちづくりというのをお配りしていると思うんですが、これを本当に現実のものとすることによって、市の外からも人や企業が府中に集まっていただき、にぎわいが生まれ、あるいは経済活動が活性化することをねらっておりまして、将来的にはそういったさまざまな手だてが財源の確保につながるものと期待しておるところでございます。  また、来年度以降のそういった方針等につきましても、今後、我々の政策協議や来年策定いたします次期の総合戦略の中で検討してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) お答えいただいたように、子供が随分減っている府中市でございますが、府中市が掲げておられます教育のトップランナーという意味でも、しっかりとした教育をされ、府中市に市外から集まるような市になっていけばと思っております。やはり人口減少を食いとめるためには、今の子供たち、また地場産業との連携、雇用の拡大、もう少し言えば企業産業の誘致、また今、大学誘致等も大事なところではないかと思っております。将来の皆さんに負担のかからない、明るい市にしていかないと人は集まらないと思っておるところでございます。  魅力ある市にしていくことを検討されることを願いますが、今後、産業の工業施設、工業団地等の計画はあるのか、ないのか、教えていただければ。 ○議長(加藤吉秀君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) 今年度計画しています、ものづくり産業を力強く一歩踏み出すということで、産業ビジョンの作成をしておりますが、そういう中で、各企業、中小企業のニーズとかの把握をしながら、そういったところも考えてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 産業ビジョンということをお聞きしましたが、用地のことが全くありませんが。 ○議長(加藤吉秀君) 若井経済観光部長。 ○経済観光部長(若井紳壮君) そういったところも含めながら、ニーズとか調査をしながら、的確な用地なり場所なり、必要であれば確保しながらということも含めて、考えてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) まさに産業の景気がよくなって、府中市に人が集まるような仕組みづくりも考えていただきたいと思います。  続きまして、都市計画でお聞きしたいんですが、備後圏都市計画府中都市計画総括図の変更予定についてですが、平成28年の都市計画総括図を見たところ、危険区域は別として、市街化調整区域が多く見られると思います。そんな中、住宅の建築条件が厳しくなり、家を建てようと思っても建てられない状況が見られる。私が直接聞いたわけではございませんが、ある町に保育所、小学校、公民館、また防災意識が高いまちに来て住みたいなというふうなこともお聞きし、そんな中、市街化調整区域が多くて家が建てられないという状況も聞いております。  そういった中で、変更の計画とか緩和される条件などがあれば、御紹介いただければと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) まず、都市計画法におけます市街化区域、市街化調整区域におけます区域区分について御説明をいたします。  区域区分とは、無秩序な市街化の拡大による環境悪化を抑制し、集約型都市構造に向けた都市づくりを進める上では有効な手段となっております。都市計画で定める市街化区域は、計画的に市街化を図るべき区域とし、また、市街化調整区域は市街化を抑制すべき区域としております。したがいまして、市街化調整区域におきましては、建築条件は厳しいものになっておりますが、農家住宅、公益性のある一部の建築物につきましては建築可能な状況となっております。  御質問の区域区分の変更でございますが、この区域を見直すときの条件でございますが、市街化調整区域を市街化区域に編入する場合、人口や土地利用、交通や財政の状況及び将来の見通しを勘案しながら、良好な市街地の形成ができる区域を編入することとなります。また、逆に土砂災害の危険区域におきましては、市街化区域から市街化調整区域へ移す必要がございます。これにつきましては、法定権限者の広島県と運用方針の検討をしながら進めていくこととしております。  将来を見据えたまちづくりの計画のもとに、適正な土地利用の誘導を行うものがこの制度となります。したがいまして、現時点で市街化調整区域を市街化区域へ移すという区域区分の変更の予定はございません。ただ、先ほど若井部長が申し上げましたように、産業団地とかグランドデザイン、これから計画をしていきます産業ビジョン等の地域振興の方策によりましては、見直しの必要もあるかと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 未来の扉が開ける明るい返事が返ってくるかと思いましたが、なかなか厳しい問題でございます。  ある都市におきましては、区域指定型制度、都市計画法第34条第11号及び12号、区域指定型制度市街化調整区域であっても、指定された区域の中であれば、誰でも住宅や小規模な店舗などを建築したり住んだりすることができるようになる制度でございます。高齢化や人口減少など、課題を抱える既存集落において、地域の皆様でじっくり話し合い、手続を進める区域を指定されれば、誰でも建築し住んだりすることができるというものも出ておりますが、これは既に公共施設が整備され、積極的な公共投資が必要とされず、スプロール対策上、支障がないと考えることから、また、この制度の目的は定住化を促進するよう共通しているというふうなものを書いた市がございました。これは、府中市にはある法律ですか。お聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 開発区域周辺におけます市街化を促進するおそれがないものと認められる、かつ市街化区域において行うことが困難または著しく不適当と認められる開発行為として、政令で定める基準に従いまして、都道府県の条例で区域、目的または予定建築物の用途を定めたもの、50戸連担市街化調整と市街化区域の境で一定の戸数があれば要件を認める、このようなものはございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 都市計画法第34条第11号及び12号というのは、50戸連担の意味ですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 都市計画法第34条の12号につきましては、開発行為に係る規定になります。  先ほど申しましたのは第34条の11号で、50戸連担ということで考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) となれば、調整区域であっても、地域近くに数多くの既存住宅があって、そこからどのぐらいの距離があって、ぽつんと建てられるような状態、調整区域でも建てられるということですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 市街化区域から1キロメートル以内、それから7ヘクタールの中に50戸の住宅が存在する、それから4メートルの道路があるということが条件となります。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) わかりました。これは府中市にもあるということで理解いたしました。まず、人口をふやすためにも、住宅が建てられないということであればなかなか難しくなるので、住宅を建てやすい環境も考えていただき、そういった法律も皆さんにわかりやすく説明していただいて、府中市に定住していただくことを願います。  続きまして、これも人口減少にかかわる一つなんですが、上水・下水の今後についてですが、府中市において、上水・下水の整備がされていない地域がまだたくさんございます。今後、計画されているのか、お聞かせいただきたいと思います。  また、都市計画税を皆さん、払っていらっしゃると思いますが、これがどのように反映されているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) まず、上水道から御答弁いたします。  平成29年度末現在の給水区域内人口は3万5,446人となっております。そのうち給水人口は2万9,073人、普及率は82%で、残りの18%はできておりません。  一方、未普及地域におきましては、既に井戸水を使った生活環境がございます。水道施設を整備いたしましても、水道に切りかえていただけないという状況もあるかとは思います。  水道区域の拡張や新設につきましては、投資する事業費が水道料金収入で賄われることが基本となります。独立採算の運営が見込まれる事業がございましたら、拡張も検討はできます。人口減少や施設が老朽化する中で、水道事業を取り巻く情勢は大変厳しい状況でございます。持続的な経営を確保する観点から、広域化等の推進及び着実な管路更新投資を促進していかないといけない状況と考えております。  今後の計画としましては、そこに大きな水需要がない限り、拡張計画は厳しいものと考えております。  下水道につきましては、快適な生活環境の整備、公衆衛生の向上、公共用水域の水質保全などの汚水処理につきましては、大きく分けますと、下水道の集合処理方式、それから単独方式によります合併浄化槽の二つがございます。公共下水道につきましては、府中市では現在、府中処理区、それから上下町の上下処理区の二つの下水道区域がございます。この計画区域外につきましては、合併浄化槽による整備により汚水処理を行うようになっております。  整備率としましては、上下処理区は93%でほぼ完了ということになっております。府中処理区は29%ということで、まだまだ進んでいないのが現状でございます。  今後、公共下水道と合併浄化槽それぞれの特性を踏まえながら、市内全域で汚水処理人口普及率が向上するよう、関係部局と調整、連携を図って進めていくこととしております。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 都市計画税の使い道、使途についてでございますが、主に下水道事業や街路の整備事業、公園などの整備事業の一般財源部分に充てさせていただいております。例えば、平成29年度の状況を申し上げれば、都市計画事業に係る一般財源の総額が11億3,794万3,000円でございます。これに対しまして、都市計画税の収入額の全額であります3億7,756万1,000円を充てさせていただいております。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 今、お答えいただいたように、井戸を掘ったりされているところ、水道を持っていっても、なかなか水道は使っていただけないということもございます。そういった中、設備のできない地域、井戸の設備をし、浄化槽設備とかしている地域がたくさんありますが、これらに対して、浄化槽は補助金が出るとお聞きしておりますが、水道の来ていないところに井戸を掘ることについて、この補助金は、府中市にありますか。
    ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 井戸の新設に伴う補助金については今現在ございません。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 水道の来ていないところも水は必要なので、井戸を掘ってでも水を使わなければならないところには、ぜひ補助金も考えていただければと思っております。  また、上水においても老朽化等々もございますでしょうし、随時、修理を行わなければならないと思いますが、安心して住めるまちづくりをしていただくように、老朽管は随時修理、また井戸を掘るところは補助金等々の検討もしていただきたいと思います。  続きまして、先ほどから言っておるところと重複するわけでございますが、環境整備を行い、住みよいまちにすることで人口がふえるのではないかと思っております。以前の議会でも、ネットワーク型コンパクトシティは中心市街地だけの施策ではないと言われていましたが、現在のところ、どのような形でコンパクトシティを進めておられるか、お聞きしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) ネットワーク型のコンパクトシティの考え方につきましては、これまで申し上げたとおり、将来にわたりまして質の高いサービスを享受するためには必要な各種のサービスを集約し、サービスを効率的に提供するとともに、周辺部、またそれを結ぶ公共交通沿線に居住を誘導し、人口密度を維持しつつ、また魅力やにぎわいのある中心市街地を形成することがコンパクトシティの考え方としております。この中心市街地と集落市街地が道路や公共交通によってネットワークされることで、集落市街地も住み続けられるまちとして維持していくという考えでございます。この考えのもとに、グランドデザインの策定、また将来の姿を明確にすることで、集落の地域特性を生かした地域振興策を行い、公共交通や道路でつなぐ施策を実施してまいりたいと考えます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 中心市街地でなくても、近隣の集落で十分安心して暮らせるというふうなことをぜひやっていただきたいと思います。各町内の魅力を出しながら、伝統を継承し、各町内がまちづくりをしていらっしゃいます。府中市においても後押しをして、住みやすいまちづくりを計画していただきたいと思っております。  人口減対策が自主財源、また将来負担比率を考えると、やはり今後の府中市行政の最重要な施策にもなっていくというふうに思います。今後、府中市においても、先ほど言いました新しい工業の誘致などを含め、計画をされて人口をふやす施策、また住みよい、安心して住めるまちにしていただきたいというお願いをし、私の質問を終わらせていただきます。              〔3番議員 福田勉君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって、創生会の福田勉君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、創生会の安友正章君の登壇を求めます。  安友正章君。             〔6番議員 安友正章君 登壇〕 ○6番議員(安友正章君) 皆さん、おはようございます。創生会、安友正章、議長のお許しを得まして、一問一答形式にて一般質問を行わせていただきます。  新しい元号が令和として始まりました。新元号は、私たちに夢と希望を与え、日本を豊かに反映し、明るく元気が出る印象であると私は思います。しかしながら、私たちが暮らす府中市、なかなか現実は難しい。安倍政権は、地方創生と大きな課題を抱えられておりますが、現実的には、地方消滅の危機にあるというふうに私は思っております。  そして、私たちが暮らす府中市も、小野市長の新年度一般会計予算215億5,000円と積極的な財政出動でスタートいたしました。しかしながら、私たちを取り巻く環境は、依然として人口減少、少子高齢化が加速度的に進んでおり、府中市の人口も4万人を割り、いまだに人々の大都市圏への転出もとまらない。中山間地域の過疎化はいまだに続いて危機を迎えております。  小野市長は、観光事業を施策の一つとして掲げて、上下地域の観光推進を行うとともに、豊かな観光資源を利用して稼ぐ観光事業を展開したいというふうに言われました。  今回の私の一般質問は、府中市の観光推進と三玉プロジェクトについて質問をさせていただきます。  まずは、今回の組織改編で、府中市の観光事業を推進するためのビジョンをつくられる新任観光戦略推進担当部長に、府中市の今後の未来の観光をどのように活用して稼ぐ観光事業を図られるのか、その予定をお伺いしたいと思います。           〔6番議員 安友正章君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 府中市におきましては、市街地にある恋しきを初め、備後国府や石州街道などの歴史的な遺産、幕府領としての面影の残る上下エリアの白壁の町並み、市街地から上下までに広がる豊かな自然などさまざまな観光資源があり、今ある観光資源を最大限に活用していくことは、本市の観光振興を進めていく上で必要不可欠なものであると考えております。  このような市内に数ある観光資源の中でも、例えば府中市内にたたずむ古きよき時代を感じさせるレトロなデザインの建物や色鮮やかな田居が描かれた翁座のどんちょうなどのような若者の心をとらえる、インスタ映えする隠れた撮影スポットを上質な写真や動画を使って国内外にプロモーションすることで、府中市の新たな来訪客を開拓していったり、また上下で取り組まれている欧米から団体客を迎えての武道などの日本文化体験や、府中市街地に集積した府中家具や府中みそなどの伝統産業からドローンなどの先端産業までの匠の技を活用した備後府中ならではの産業観光のような府中市のリピーターの創出につながる取り組みを伸ばしていくなど、観光客のニーズやトレンドを踏まえながら、新たな備後国府の観光のキラーコンテンツとなり得るものを選び育成していくことで、観光客数の増加につなげ、観光消費額の拡大を図ってまいりたいと考えております。  加えて、観光消費額を拡大していくためには、本市を訪れる一人一人が消費する単価を引き上げていく必要もあることから、例えば羽高湖や四季の里など市内各所にあるキャンプ場について利便性向上を図ったり、新たに府中市内にサイクリングロードを設定するなど、府中市内の滞在時間の延長につながるような新たな楽しみ方を提案していくとともに、旅行の楽しみの一つである地元グルメについても、消費拡大に向けたさらなる魅力づくりや情報発信などについて検討したいとも考えております。  また、産業としての環境を持続的に成長させていくためには、府中市観光協会などの市の観光振興を担う人材の育成についても取り組む必要があると考えておりますが、これまで申し述べました具体的な取り組みにつきましては、これから御協力いただく府中市内外の有識者から知見をいただきながら議論を深め、今後の府中の新たな産業振興の指針となるビジョンを策定し、観光が府中を支える産業の一つになることを実現してまいりたいと考えておる次第でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 府中市は、観光事業を展開するための豊富な観光資源があると思っています。ただ、先ほどから部長がおっしゃっていた産業観光であるとか、インスタ映えするような観光を推進するための道具として使うとかという形でやられておりますけども、府中市には農山村もありますので、そういった意味で、農山村と町を一体化するような観光事業の推進をすることによって、価値の創造を図るということが必要と私は思います。  その中で、今後、部長のおっしゃるビジョンを展開するためには、組織と戦略が必要となると思います。観光協会につきましては後ほど質問させていただくとしまして、今後、今言われたビジョンを推進するための組織及び戦略については何かお考えをお持ちでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 観光推進に当たる組織につきましては、府中市観光協会が府中市の観光推進を担う主体と考えておるところでございまして、こちらの体制整備というところで、今後、充実策等を検討してまいりたいと考えておる次第でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) なかなか難しい課題を持たれておるというふうに思いますけれども、今後私たちが暮らす府中市が観光事業を通して財源を確保するためには、やっぱり稼ぐ観光事業が私は基本的には必要じゃないかと思いますので、そういった政策に大きな力を貸していただいて、前へ進めていただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 少し補足ですけれども、戦略と組織ということですが、先ほど議員おっしゃいましたように、目指すところは産業としての観光を確立すると。経済政策としての観光ということで、これまでの単なるイベントとしてやっていたものをまさに稼げるようなところを目指していきたい。  その推進に向けましては、庁内では観光課をつくったということもございますし、あわせていろんな町なかのこと、あるいは地域づくりのこと、いろんな部署がかかわってくるようなことでもございますので、冒頭、市長から述べましたような八つのプロジェクトチーム、この中の一つに観光あるいは観光だけじゃなくて、その一歩手前あるいはその後のことを含めた関係人口交流といったようなテーマも視野に入れながら、プロジェクトチームも庁内では起こしていきながら、そこでやっていきたいと。  具体のビジョンにつきましては、今後、プロポーザルのような形で、策定の業務支援をしてもらいながら、あるいは外部の観光協会、あるいは商工会議所の皆さんも含めていきながら、しっかりと練り上げていくというのをこれから進めていくようになろうと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 府中市は、他市町に比べると、何か少し観光事業に対するインパクトが薄いような気も私はしていまして、ぜひ今後、府中市が広島県の中でも輝くような観光ビジョンを作成していただいて、あとは結果を出していただけるよう望んでおりますので、よろしくお願いします。  続きまして、私は上下町出身で生まれて育って今に至っていますけども、上下町の観光が非常に今気になっておりまして、上下町の観光事業のグランドデザインについてお伺いしたいと思います。  その中でも、私たちが暮らしておる中で、矢野温泉公園というのが上下町の中にはありまして、その中には四季の里があったり、MGユースホステルがあったり、いろいろ温泉といえば地権者がいらっしゃるあやめ荘等もありますけれども、こういった地域のことについて一つお伺いしたいんですけども、現在、矢野温泉公園の中にありますMGユースホステルはどのような形になっているのか、聞かせていただけますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) MGユースホステルの所有につきましては合併前に上下町が寄附により取得を受け、現在は府中市の名義となっておるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 私は上下町で生まれて育っていますので、MGユースホステルにおきましては、矢野温泉の湯を引いて、海外もしくは国内の若い人たちが宿泊するというふうには理解しておりますけれども、今おっしゃっていた、旧上下町が恐らく地権者の方から譲り受けて、合併後は府中市という形なんですけども、ここについて府中市は事業展開というか、その辺のことはどのようになっているんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) MGユースホステルにつきましては、市としては直接には絡んでおる状況にはないと認識しております。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) わかりました。現在は府中市のMGユースホステルという形ですので、今後の観光ビジョンの展開の中で、矢野温泉のお湯を引いた運営ができるということですので、大いに活用していただいて、観光の施策に入れていただければと思います。  続きまして、矢野温泉公園内にある四季の里につきましては、あやめまつりであるとか、かかしまつりであるとか、いろんな時々のイベントが行われていますけれども、実際に四季の里の動き方の中には、事業が二つあるという話は理解しているんですけども、予算に対しての事業収益が少ないので、今後、四季の里の観光については何らかの手を打っていかないといけないんじゃないかなと思いますけれども、四季の里について何か、今後の予定についてはどのように考えられておるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 今お話がございました四季の里につきましては、誘客状況は、今、あやめの咲く季節ではございますけれども、あやめの花が咲く6月を中心に来訪者が集中しておるというところがございまして、そういうあやめの咲く季節でありますとかイベント期間を中心に集客が図られている状況でございますので、年間を通じた誘客の仕掛けづくりというものが課題であると認識しております。  四季の里の観光資源を有効的に活用していくためには、上下エリアにある複数の観光資源を組み合わせて、テーマ性やストーリー性をもって誘客を図っていくというところが必要になってこようかと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) やはり年間を通して四季の里が稼働するような形をとらないと、今の姿のままですと予算に対する事業収益が足らないので、いろんなことをこれから考えていかなきゃいけない状況があると思いますので、その辺も含めて、四季の里について、MGユースホステル、矢野温泉公園、これも貴重な私たちの観光資源ですので、使っていただいて、未来に稼ぐ府中市をつくっていただければと思います。  続きまして、これも上下町の観光資源なんですけれども、角倉邸についてお伺いしたいと思います。  今回の予算で、改修費として3,000万円がありますけれども、この角倉邸の今後の改修予定と着工時期についてどのような考えなのか、お知らせいただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 角倉邸の改修工事につきましては、過去の状況を説明しますと、昨年度に建物調査、改修設計を終了し、現在は角倉邸でのゲストハウスの運営主体である上下まちづくり協議会において、経営に関する事業計画等を作成しておるというところでございます。  今後につきましては、この事業計画作成の後、7月を目途に着工いたしまして、翌年2月末には工事を完了させ、次年度から営業開始したいというふうな見通しでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 角倉邸は明治のころに建てられた非常に歴史と文化のある古い社なんですけれども、私自身も古民家を再生しまして、この予算で果たして満足のできるような観光、ゲストハウスができるのかどうかというのが少し疑問なんですね。やはりやる以上は、ちゃんと稼ぐために人を呼ぶことができるような事業をしないと、中途半端に終わってしまうと、何か角倉邸があって、まちの人たちは瀬川百貨店も全然あいていないというような話もしていますのでね。私は、地元を歩くと本当にいつも言われるのが瀬川百貨店の話ということが出てきますので、角倉邸については府中市の財源確保のためにも、しっかりとしたゲストハウスをやっていただく。そういうことをしないと、つくっただけで終わってしまうという事態はよろしくないと思いますので、ぜひこの件についても御検討をよろしくお願いします。  続きまして、翁座なんですけれども、翁座も上下町の中においては非常に大切な観光資源というか文化遺産でもあり、それを守るために、府中市としても、全国に余り今残っていない文化遺産をどのようにして残すのかということで予算をつくられておりますけれども、今後、翁座に対しての予定を少しお伺いしたいというのが一つ。あと、管理運営をする指定管理、イベントをやるだけではなくて、稼ぐ翁座、稼ぐ府中という観光をやるためには、翁座のあり方も、指定管理者の認定とか、その辺もしっかりとやらないと、つくっただけで終わってしまうという形になりかねないので、その辺についてはどのような予定なのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 翁座につきましては、今年度は建物調査、耐震診断、改修設計を行う予定としております。  設計に当たりましては、文化財の専門家、観光協会、地域住民、行政等で構成する検討会を設けることとしておりまして、建物の歴史文化的価値の観点からの提案でありますとか地元からの意見等を聴取した上で、今年度行う改修設計に反映していきたいと考えております。  今後の予定といたしましては、令和2年度から3年度にかけて改修工事を行い、令和3年度中の落成、運営を開始したいと考えておるところでございます。  それから、翁座で行う催し物など、その活用策につきましても、この検討委員会の中で具体を詰めることとしております。  こちらの運営につきましても、歴史的建築物としての価値を生かした運営を行い、あわせて積極的に稼ぐ、活用していくというところで、集客が期待できる運営事業者についても、ここで将来的に選んでいきたいとは考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) いろいろ前向きな予定ということで、翁座も私たちの府中市にとっては大切な観光資源です。先ほど角倉邸の話も、翁座の話もという形になりますけども、行政に対するお願いというのが一つあって、地域の人たちへの連絡と相談、こういった地域を巻き込んだ展開をぜひお願いしたい。なかなか上下のまちも、私は生まれて育ちましたけども、難しい人たちが町なかにはいっぱいいらっしゃいますので、こういった意味で、地域の人たちの力を、一緒に皆さんがやろうぜというような、上下の地域の人たちとのホウレンソウですか、報告とか連絡とか相談をやりながらやっていかないと、地域に必ず何らかの形で返っていきますので、地域の人たちとのそういったかかわり合いもぜひよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、上下駅の駅舎と福塩線についてお聞きしたい。上下駅の駅舎については、今、府中市の中で業務移管をされておりますけれども、現在の駅舎の収益とか今後の展望についてどのようにお考えになっているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) JR上下駅は、昨年度、策定した府中市地域公共交通網形成計画におきまして、交通機関相互乗りかえ機能を有する交通結節点である、また地域情報の発信機能、まちの玄関口、シンボル機能ということで位置づけられております。  上下駅の駅舎はJR西日本から譲渡されまして、市の所有となっているものであり、その間につきましては、まちづくり振興公社が市から業務を受託して行っておるところでございます。  昨年度の公社の上下駅舎会計におきましては、市からの業務委託費、実施事業による収益、他の会計からの繰入金などで合計約1,100万円の収入を得るとともに、この施設の管理費として約840万円を支出しておるところでございます。  このJR上下駅を訪れる玄関口という位置づけでございまして、観光振興を図るという観点から、従来の券売などの駅としての機能でありますとかお土産物販売に加えて、やはり観光客への案内機能を充実させる必要があるのではないかとは考えております。今後、観光協会や上下まちづくり協議会などとともに検討を進めていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 上下駅はまさにそのとおりで、上下の玄関でもあり、あそこには観光バスが頻繁にとまって、観光客の人たちがそこからおりて上下のまちをスタートするというような今の展開ですね。そういった意味では、上下駅は、観光資源としてはうまく使えばいけるんじゃないかなと。と言いながら、実は上下駅に立つと、景観が非常に悪い。立ったら何か、ここはどこへ来たんじゃろうかというような、それで町なかに行くと、それなりに美しい風景、白壁のまちというのが観光としてはおもしろいなと思いますけども、上下駅の前の景観が悪いがために、せっかくいい観光資源を持っても、入り口がちょっとがっかりすると、上下へ来ても、何だ、上下のスタートはここからかと、非常に懸念されるところなので、今後の観光資源のビジョンをつくる上でも、そういった景観も含めた上下駅の関係をぜひやっていただきたい。  私は、個人的には上下駅には道の駅的な、やはり上下は農業を中心としたまちでもありますので、道の駅のような展開をしていくのも一つの手じゃないかなというのは個人的には思っています。それはそれで、今後、整備ができるのであれば整備をしたりして、未来の観光の事業の展開にしていただければと思います。  上下町といえば福塩線、福塩線は私たちにとって、上下のまちの文化と歴史とともに歩んできましたけれども、残念ながら今、単線で1両しか走っていなくて、1日数便というような状況にありますけども、若い世代の人たちがロードサイクリング電車とか、イベント電車とか、三次市が展開されるんですかね、ワインのイベント電車とかというような形になっていますので、やはり福塩線を今後残すためにも、ぜひ府中市としてもこの辺の福塩線を活用するということも何とかお願いしたいと思います。  そこで、現在、福塩線はJR西日本が管轄していると思いますけれども、今後、府中市としてJR西日本とのその辺の絡みというか、事業提言とか戦略というのはあるのでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) JR西日本との事業連携につきましてですけれども、来年10月から12月までの間、JR西日本におきまして、せとうち広島デスティネーションキャンペーンが実施されることとなっておりまして、こちらではJR各社が中心となりまして、広島への誘客のためのPRを行い、旅行会社などでも広島への旅行商品の開発・販売というものが行われる予定となっております。  ことしは、このキャンペーンの1年前ということで、プレキャンペーンというものが実施されまして、全国の旅行会社等、関係者を招いて県内の主要な観光エリアをめぐるというエクスカーションというものが実施されます。こちらが来る10月17日・18日に実施をされますけれども、このエクスカーションにおきましても、府中市にも訪れていただくという予定にしております。恋しきの庭園見学でありますとかキテラスふちゅうでの府中焼き体験、上下白壁の町並み観光等を行って、新たな旅行商品造成のための現地視察を今年度10月に行う予定としております。  本市といたしましても、ことしのプレキャンペーンを含めまして、このデスティネーションキャンペーンを通じて、JR、旅行会社に積極的にプロモーションを図るということで、本市の魅力ある観光素材が数多く商品化されることに取り組むということで、JRを利用して遠方から本市を訪れていただくという誘客拡大に勤めてまいりたいと考えておる次第でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 上下のことでいろいろお聞きしましたけれども、私は上下の観光資源は非常に価値があるものがあるし、そこと府中市の河佐峡であるとか、恋しきであるとか、こういった連携をしていただくことが未来の府中市としての観光事業を推進するという意味では大切な一つだと思いますので、ぜひ検討していただいて、稼ぐ観光をしていただければと思います。  続きまして、広島空港民営化と観光インバウンド、これは私が去年の6月に質問させていただきました。広島空港の民営化が2021年度実施されて、今は恐らく8月、9月が一般入札の時期が来ていると。中国新聞では、入札の業者の方が2ないし3社はもう既に手を挙げられたと。いろいろ新聞での情報しかわかりませんので、その辺のことについては詳しくは述べませんけれども、安倍政権の中で、日本はもう観光立国であると、海外のインバウンドを呼び込まない限り、日本は財源をそういう観光資源で稼がなきゃいけないということで、数値目標で、2020年には4,000万人、そしてさらに2030年度には6,000万人の観光インバウンドという数値目標も掲げられたと。そういった中で、広島県も動かれると思いますけれども、観光インバウンドの中で必要なのは、広島空港が民営化することによって海外の人たちが、日本全国、もう事例がありますので、空港が民営化されると、民間の稼ぐ力が出てくるので、そこにはインバウンドが入って来出すと。そういった中で、府中市といえば、広島空港にも近いアクセスがありますので、今後、民営化と府中市の観光事業の施策については、どのように考えられているのか聞かせていただきたいなと。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 現在、広島空港の国際線は東アジア中心の路線ということで、搭乗者数は近年、増加傾向にあるという状況にございます。  今後も、東アジア等から訪日観光需要は拡大することが予想されるとともに、議員御指摘のとおり、2021年に広島空港の民営化により、さらなる外国人観光客が広島県内に訪れるということが期待されるところでありますので、海外からの誘客促進は、府中市の観光振興を図る上でも推進すべき取り組みの一つと考えておるところでございます。  今後、策定する観光振興ビジョンの中での検討も踏まえまして、府中市並びに近隣市町との広域連携による外国人向けの観光プロジェクトを造成したり、旅行会社へのプロモーションなどを通じて、インバウンド対策について具体化を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 10分間休憩します。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時13分 休憩                午前11時23分 再開
               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 広島空港民営化と観光インバウンドについて、引き続きやらせていただきます。  民営化することによって、民間が動くことによって空港経営も赤字から黒字化するという、もう既に関西空港とか、姫路空港とか、実際に民営化されたところはありますけれども、府中市としてもこの機会を捉えて、何とかインバウンドを呼び込むために観光事業をやっていただきたいと思いますけれども、その中で一つ、空港アクセスのバスですね。府中市からはリードライナー、上下地区からはピースライナーとバスが運行していますけれども、残念ながら二つとも空港アクセスが今なくて、これを空港アクセスすることによって、入ってきた観光客を府中市に持ってきたり、上下地区へ持ってきたり、こういった機会もあると思いますので、その辺の運行スケジュール、計画表をぜひバスの運行会社と行政として何とか動かしていただければと考えております。その辺については何か御予定がありますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 広島空港と府中市とのアクセスにつきましては、昨年度策定いたしました府中市地域公共交通網形成計画におきまして、国道486号線を運行するリードライナーの路線につきまして、広島空港と府中市中心部とのアクセスの可能性につきまして調査をしていくという方向で検討をしているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) リードライナーもすばらしいですけども、ぜひピースライナーも一緒に踏まえて、というのはピースライナーは矢野上下地区に運行していますので、ぜひよろしくお願いします。  続きまして、世羅町と神石高原町と府中市の観光事業の地域連携ということがやられていますけども、実際にこの3市町の観光客の集客が大体400万人ちょっとということで、そのうち今、世羅町はまさに花とかバラとかいろいろやられていまして、大体ピークのときには20万人、30万人の観光客が訪れていて、そういったところの観光客をどのように府中市に動線を引くかというのが今後の課題だと思いますけれども、実際の今後の1市2町の地域連携を前に進めていただくと同時に、今現在、どのような連携を話されているかもしわかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) 府中市、世羅町、神石高原町の3市町の地域連携、観光連携につきましては、観光による交流と連携を通しまして、観光プロダクトの創出による交流人口の拡大を図っていきたいということを目的といたしまして、去る4月19日、北備後観光連携協議会という形で発足をさせていただいた次第でございます。  この中の事業内容といたしましては、1点目といたしまして3市町相互間の交流人口の増加に向けた取り組みを行っていこう、2点目といたしまして協同した観光宣伝、誘致事業の実施、3点目といたしまして参加自治体を結ぶ新たな観光ルートの創出、4点目といたしましてインバウンドの誘致及び連携事業の実施、5点目といたしまして観光振興に係る情報交換、6点目といたしまして組織運営に係る研究などについて合意をさせていただいた次第でございます。  これまで既に行われた取り組みといたしましては、先月、広島県がインバウンド誘致を目的に観光PRで台湾を訪問した際に、世羅町の関係者が同行したところでございますけれども、本協議会の府中市なり神石高原町なりの観光パンフレットも持っていただきまして、あわせて3市町で連携した観光PRを実施していただいたところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 3市町の地域連携、特に中山間の北部地域の連携は観光事業推進には大きな力となると思いますので、ぜひ推進していただけるようお願いします。  続きまして、観光協会について、新しい組織、人の配置、いろいろ今回の施策の中で出てきていますけども、観光協会の役割と今後の事業についてお聞かせ願えればと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川観光戦略推進担当部長。 ○観光戦略推進担当部長(森川祐司君) これまでの府中市観光協会の業務につきましては、まちづくり振興公社が観光協会から委託を受けて職員3名を派遣して行っておりましたけれども、独立した組織体制になっていない、脆弱な組織体制であったということから、本年度から観光振興の強化推進に向けて、公社から独立した専任体制にさせていただいておるところでございます。  役割としましては、これまで府中市内の観光案内、イベントなどの情報発信が中心でありましたけれども、今後は観光による産業振興に寄与し、みずからも収益を上げる組織となるよう観光関連施設の維持管理、観光商品の造成、販売等も担えるように考えておりまして、本市との役割やその責任分担につきましては、今後、策定する観光振興ビジョンにおいて明確に位置づけてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 今後、観光協会が府中市の観光事業に関与していただけるということで、非常に新しい組織で新しい方向を向いた観光事業を展開されるということで、私はちょっと感じるんですけど、府中市の観光のホームページ等にもう少し手を加えていただくというか、ドローンを飛ばした観光の事業であるとか、そういった観光推進のためのホームページをどのようにつくるかとか、その辺についてはぜひ観光協会も含めて、事業展開をさせていただければと思います。  中でも、私がちょっと気になっているのは、海外の人たちが今、上下には非常に入って来られていて、英語での看板とか説明が足らないので、今後は、観光インバウンドといえば、海外の人たちにもちゃんとわかるような形でやっていただければと思います。  観光事業については最後になりますけれども、観光事業の中で最も大切なのはWi-Fiの環境ですで。この間、上下に入って来られた人たちが、実はおもしろいことがおきて――今の海外の人たちというのは単独で行動するわけですね。単独、それで自転車で上下からいろんな地区へ入ると、Wi-Fiの環境が全然ないと。これが観光推進する上でも大切な基盤整備、政府も5Gだとか産業革命だとか言われている中で、海外のインバウンドを呼び込むために環境整備ができていないと、海外の人たちは動けなくなっちゃうんですね。こういった意味で、府中市が推進されている光の基盤整備をぜひ前に進めていただいて、いつ、どのように、どの地区でやるのか、ぜひここだけは間違いなくやっていただきたい。三次市、庄原市、世羅町、神石高原町、光はもう整備されているわけですよね。府中市は、一部の地区でまだ空白地帯があるので、北備後圏域連携をやるのもいいですけれども、基盤になるものをちゃんと府中市はやらないと、おくれてしまうと思いますので、ぜひよろしくお願いします。  そして、次の質問で終わらせていただきますけれども、三玉プロジェクトについてお聞かせ願いたいと思います。  私は上下出身なので、三玉といえば、市街地の白壁の町のど真ん中にあって、まさに観光地の中に三玉があるわけですね。今後、三玉プロジェクトとして、観光地の中にある三玉プロジェクトを今までの予定で推進されるのか聞かせていただきたい。 ○議長(加藤吉秀君) 唐川健康福祉部長。 ○健康福祉部長(唐川平君) 旧三玉医院施設の利活用に係るプロジェクトにつきましては、現在、上下地域包括ケア拠点施設整備事業といたしまして、基本設計を繰り越し事業で実施をしております。その基本設計を進めていく過程で、本施設は医療施設として建設された施設であるため、プロジェクトで予定しております事務所等への改修に当たりましては、一定程度の制約があることがわかってまいりましたので、現在、中山間地域の総合的拠点施設を目指すという本事業のコンセプトをどの程度、施設内で実現できるかについて協議、検討をしているところでございます。  今後の予定といたしましては、今年度のできるだけ早い時期に基本設計での成案を終えまして、今年度予定をしております実施設計に着手をし、来年度に改修工事、再来年度春のオープンを目指して取り組みを行っているところでございますが、今御指摘をいただきました変更につきましては、変更が生じる可能性を全く否定するものではございませんが、中山間地域の総合拠点施設を目指すというコンセプトを見据えて、今は協議を進めているという状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 三玉につきましては、私も毎日、前を通ったりいろいろしていますけども、前の議員の方が質問されていましたけども、実は、駐車場が12台しかないんですね。この12台の駐車場で果たして何がどうなるんかというのは、僕はここが大切な芯だと思いますね。従業員とか、イベントを打ちますので、そのときに駐車場のことはかなり気になりますので、ここを推進されるに当たりましても、駐車場の整備と、できたら、十里堂のトイレがなくなってしまいましたので、観光のイベントをするに当たって、非常に地域の人たちも残念だったなという話も聞いていますので、今後は、三玉に関してはぜひ、トイレも含めた、駐車場も兼ねた展開ということでお願いしたいと思います。  最後になりますけれども、ぜひ地域住民の方に報告と連絡と相談は必ずしてください。地域の人たちからいろんな声が出ると、なかなかややこしいことが、私自身もいろんな話を聞いていますので、上下町の中のことはやっぱり町なかの人たちにちゃんと話を聞きながら前へ進めていただくということが地方自治の根幹ですので、ぜひその辺をお願いしたいと思います。  以上をもちまして、私の質問とさせていただきます。             〔6番議員 安友正章君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって、創生会の安友正章君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、創生会の山口康治君の登壇を求めます。  山口康治君。             〔12番議員 山口康治君 登壇〕 ○12番議員(山口康治君) 議長のお許しをいただきましたので、創生会12番議員、山口が通告いたしております公用車の貸し出しについて、府中市の南部北部の地域振興について、一問一答方式にて質問させていただきます。本議会より新体制となっておりますので、ある程度の成果を求める質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず最初に、公用車の貸し出しについてでございますが、一昨年、新市長になられて、その6月議会でも貸し出しについてお伺いをいたしました。そのときはまだよい返事はいただいておりませんでしたが、その後、検討していただいたのか、もしくはその場を乗り切って、やれやれというようなことなのか、きょうはその部分について伺っていきたいと思います。           〔12番議員 山口康治君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) たしか昨年も6月議会で御質問いただいたと思っております。  公用車の貸し出しについては、ニーズのことについて若干お答えさせていただきたいと思います。  昨年の7月の豪雨災害がございました。この際、町内会の皆さんが土砂の撤去をされました。そういった中で、出された土砂をどうしようかという中で、軽トラックや軽ダンプが、特に町なかの方は保有していらっしゃらないという課題がございました。このため、土砂の搬出に非常に時間を要したといった情報も伺っておるところでございます。そういったことから、我々も、そういった公共性をもった取り組みをされる方に対しては、公用車を貸し出しすることは一定の意義があると感じております。  それでは、貸し出しについてどういった課題があるのかを検討いたしておりますが、一つ目は、貸し出し可能な公用車をどういった範囲にするか、二つ目は使用目的をどういうふうに限定していくか、三つ目は、万が一、事故が発生した際に、保険適用等についてどうしていくかといったことが課題だと思っております。そのほかにも課題はございますが、既にこういった公用車の貸し出しをしておられる他の自治体もございますので、そういった事例を研究、調査しながら、貸し出しについて研究を始めたいと思っているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 研究をこれから始められるということでございますね。今、部長の説明がございました昨年の災害、私の住んでいる地域でも土砂が崩れて、老人集会所にたくさんの土砂がたまりました。町内会長以下、地域の人たちが出て土砂撤去に挑戦をいたしましたが、いかんせん後期高齢者の方ばかりというようなところが現実でしたが、休みながら撤去をしていたところ、整備保全課の方が軽ダンプで通りかかりまして、その方にお願いをして、軽ダンプに土砂を積んでいただいたと、そして地域の公園にその土砂を持っていったわけですけど、そういう意味では、大変軽ダンプは助かると。ふだんは、皆さんが軽ダンプに乗られることはほとんどありませんし、軽トラックに乗られる方は結構いらっしゃるんですけど、一気にざっと流してくれ、そして地域の方の物を片づけたりというようなことには最適ではないかなと思います。  今、研究されると言われたこと、少しそのことについて答弁をいたしますと、心配されることは、まず保険は私たち個人で任意保険へ入っております。任意保険へ入っておると、例えば市の公用車をお借りして、山口康治が入っている保険で他者運転という特約が大概ついております。ですから、何か事故があったときには、私の保険を使って賠償責任ができるというようなことでございますので、保険については何ら心配をされることはない。あと、もちろん免許証を持っている方でないといけないですし、また個人的なことに貸し出すというのもどうかと思います。  公共性の高い地域のボランティアに使うということであれば、ぜひともこれを実現していただきたい。軽ダンプ、軽トラック、特に言われたように、町なかの方はこれをお持ちでない。ことしも災害はあるかもわかりません。ですから、地域が手分けをして、できる車両、ぜひとも貸し出しをしていただいて、検討をいただくということですので、その検討の結果はいつぐらいにお返事をいただけるか、答弁ください。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) そういった事情もございますので、遅いというわけにはいきません。これから、先ほど申し上げましたように、他市町の事例等を研究して、早急に結論を出していきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 結論といいますのは、やはり貸し出し車両を府中市でもやろうというような。そうですか、ありがとうございます。  再三、この件につきましては訴えてまいりましたが、実は、私どもの会派の会長もしっかり言ってほしいということで、深堀をすることは、結果が出ることに大変安堵しました。  さて、貸し出し車両はめどがついたということで、次に、府中市の公用車は大半がリース車両になっておると思います。リース車両のメリットは、それぞれの車の管理がしやすい、新車で車を購入して、点検、車検というようなことが全て月々のリース料に含まれておるということでございます。ですから、各課の方が乗られる車、ガソリンの心配さえしておけば、ふだんは自動車屋さんがメンテナンスをしてくれますので、何ら不備がないということで、今、この方式をとられている。しかし、リースには残価設定というのがございます。車両代が100万円したとして、例えば5年後に20万円を基準に残して、差額の80万円とその間の点検料を含めたものを計算して、月々のリース料を算出するということでございますけど、リース会社によると、残価設定をオープンにするリース会社、それとクローズにする、隠してしまうリース会社と二通りございます。クローズにしているのが府中市の方式だと思います。ですから、乗用車であれば約5年のリース、そして軽バン、軽トラックであれば6年のリースをめどにされておると思いますけど、例えば軽バンが6年たちました。6年目に、もう2年間、再リースをするとしても、新車はまた6年間のリース見積もりをされる。そうすると、2年間と6年間の金額を比べると、余り金額に差がなくなるということでございます。ですから、府中市の車はリース契約でクローズにしてある以上、ずっと新しい車に乗れるということになっております。しかし、今の自動車は恐らく1万キロぐらいしか走らないのが現状ではないかと思いますので、10年は十分乗れると理解をしておりますし、それ以上でも乗れる、20万キロでも乗れるような時代ですから、今後リース契約をされるに当たって、クローズじゃなくて、オープンにして、将来買い取ってもリースは組めるんですから、そういうふうなことは考えられませんか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 山口議員がおっしゃるように、オープンにすることによって、その車を大切に長く乗るというのは理解いたしております。そういうことによって、年平均といいますか、ならしたときの費用もそれなりに低いんじゃないかという御説明だと思うんです。  我々のところがクローズというのを御紹介もいただいたんですけど、今、リースにしておる中で、我々が一番メリットに感じているのは、メンテナンスリースを採用することによって、以前は用度車両係という係がありまして、2人の職員を配置し、そういった車両についての業務を行っておりました。それを廃止することによる人員の削減効果もございますし、タイヤの交換あるいはちょっとした整備等について、全て職員がかかわっとったわけですが、そういったことも省略といいますか、そういったところが一番のメリットということで、これを採用しております。  残念なことに、メンテナンスリースの場合は、オープンエンドが採用できないと伺っております。我々としても、そういったいいところをとっていきたいとは思うんですけど、現状でそういった制度がないということなので、費用対効果あるいは人員のこと等を総合的に勘案いたしまして、やはりメンテナンスリースは継続していきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) オープンエンドは買い取りができない。確かにメンテナンスリースの場合は買い取りができないという会社もあるんです。でも、実は買い取りのできるという会社もあるんです。買い取った車両をまた2年間、メンテナンスを含めてリースをすることは可能です。私が言いたかったのは、こういった車両を貸し出しする車両に宛てがっていけばどうかなと思ったんです。リースがずっと続きますから、新たに貸し出し車両を発生させるより、リースが一旦終わったときにそれを貸し出し車両にしたほうがより合理的かなというふうに思って伝えました。大変新しい車がずらりありますので、市民の方も、府中市の車はいい車が多いなと言われることもありますが、安心・安全、職員の皆さんを守っていかないといけないということもありますので、それはそれでいいと思うんですけど、貸し出し車両をするために、リース契約もちょっと違う見方をしたほうがいいんじゃないかなという考え方でした。  では、リース契約と貸し出し車両について、また報告をしてください。  続きまして、府中市の地域振興について伺います。  平成16年に府中市と上下町が合併をいたしました。15年の月日が経過をしましたが、私の感じでは、いまだにお互いのエリアのみのことを主張されているように感じます。  振興という点で考えますと、府中市南部地区、北部地区の産業、経済、文化の交流は、合併後どのようになっていったかと当局は考えておられるか、お聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 後藤地域振興担当部長。 ○地域振興担当部長(後藤勝君) ただいまの議員の御質問の中で、合併から15年が経過した今ですけれども、旧府中市と旧上下町の間でお互いのエリアのみ主張されているというふうな御指摘がございましたけれども、私自身、今回着任してまだ2カ月ということで、十分、実情について承知できていないところもあろうかと思います。ただ、今後、府中市の地域振興を進めていくに当たりましては、旧上下町の北部地域、また旧府中市の南部地域とそれぞれ異なる特性といいますか、特色、個性があろうかと思いますので、そういったものをしっかり磨き上げていくことで、地域振興をしっかり進めていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 後藤地域振興部長、ありがとうございます。  部長さんは来られたばっかりで、地域振興については、お互いの持ち味を生かしたことが地域振興につながるということでございますけど、それを束ねているのが行政であります。しかし、行政指導の組織は交流があります。しかし、音楽であるとか、そういった芸術、スポーツなんかもそうです。こういったものは交流がなされていないように私は感じています。  そこで、もう一度お伺いしますが、地域振興部長の地域の振興ということは、もっと具体的にこういうことだというふうに聞かせてください。 ○議長(加藤吉秀君) 後藤地域振興担当部長。 ○地域振興担当部長(後藤勝君) 府中市の地域振興を進めていくに当たりましては、府中市のまちの活力を維持していく、そして希望と笑顔があふれるまちづくりを進めていくということになろうかと思います。そのためには、旧上下町、旧府中市が持っておりますさまざまな強み、多くの地域資源の一つ一つを魅力的なものに磨き上げていくことはもちろん、それぞれを組み合わせて相乗効果を発揮していく、まさに連携という視点が重要になってくると考えております。行政と地域の連携もそうですし、ただいま議員から御指摘のありました地域と地域の連携ですとか、地域でそれぞれ活躍している団体の連携、そういったものをしっかり取り組んでいきまして、市内で活躍しておられます人ですとか企業、団体、そういった方々がしっかりと連携をして地域振興を推進していく、その土台づくりにしっかり取り組んでいかなければいけないと感じております。  また、今、人口減少が進んでいる中で、地域の担い手となる人を呼び込むことが重要でございます。これまでも移住・定住の促進、さまざまな取り組みを市として実施してまいりましたけれども、引き続き若い世代を中心とした方々に府中市の魅力を知ってもらい、また関心を持ってもらうための情報発信ですとかシティプロモーション、こういったものにしっかりと取り組んでいきたいと考えております。  さらに最近は、先ほど副市長からも御紹介がございましたけれども、関係人口というふうに呼ばれます、地域外から地域の課題解決に積極的にかかわる、そういった積極的な方々に着目した取り組みが全国的にも注目を集めている状況でございますので、こうした府中市を応援しようとする人材の確保に向けた取り組みもしっかり進めてまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 昼食のため、休憩いたします。午後は1時から再開します。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時59分 休憩                午後1時1分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 午前中も同じ会派の者が言っておりましたコンパクトシティを進める府中市は、中心部だけよくなって周辺部は寂れている、地域格差が出ているんじゃないかと。市当局は、この格差是正に向けて、具体的にどのような成果が合併後に出たかを新部長にお伺いします。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) コンパクトシティに関する考えは、午前中、御答弁させていただいたとおりでございます。中心市街地におきましては、具体な成果としまして、統合の小・中学校、府中市民病院の建設、これは市民全体が共用できる施設として整備をしております。それから、「道の駅 びんご府中」の整備、農林業の振興ということで北部と南部の交流につながっていると思います。キテラスふちゅうの建設、ポムポム、子供の成長を見守る施設としての整備、恋しき、石州街道等のサービス施設、にぎわい施設の整備・集約に努めてきております。ある程度の成果は出てきていると考えております。  中心市街地と集落市街地を結ぶために、道路ネットワークの整備、公共交通の維持・活性化、このようなものに取り組んでおります。  また、今後はグランドデザインにより、中心部のにぎわいや魅力を確固たるものとする、また周辺地域の地域特性に合わせた地域振興、そして公共交通や道路でつながることにより、さらに府中市全体が輝き、持続性を持った住みやすいまちを目指していきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 御答弁をいただきましたが、午前中にも言いましたが、行政主導の団体は交流がある。しかし、例えばJA、また商工会議所と商工会、少年野球連盟、そういったところはまだそれぞれに御活躍になって、これは民間レベルで、どうしようもできないものがありますが、そういったことを行政が、双方が交流できるようなことをしていただきたい。  府中市と上下町を結ぶ主要道路県道24号線ですが、市役所からJR上下駅まで約30キロメートルあります。乗用車でも約50分を要します。公共交通機関を利用しても約1時間はかかるかと思います。  私は、この距離が双方が振興できない一つの原因であると考えます。どうしても遠いのでというようなことではないかなと思います。それで、今言いました県道24号線、父石町から上下駅までどのぐらいの交通量かということを、まず一番最初に杉島建設部長に問い合わせたところ、その数字についてはまだ把握していないと言われましたので、上下の商工会へ聞きました。こちらでも把握されていないと。どのぐらいの交通量があるのかなと言いましたら、同僚議員は3,000台と言っておりましたが、この距離を緩和してほしい中で、この県道24号線ややまなみ街道であるとかが昨年、災害で寸断をされて全く行き来ができなくなったと。神石高原町を回って、182号線を回って、かなり時間がかかったと。こういった災害がまた起きないとも限りません。  今後、この主要道路以外の迂回路について、府中市はどのように考えておられるか、質問いたします。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 最初に交通量でございますが、平成27年の交通センサスによりますと、阿字町で12時間交通で3,000台弱という記録がございます。  続きまして、迂回路に関する市の考えでございますが、南部と北部を移動する車両の多くは、府中上下線を利用されております。昨年の豪雨災害のときには、芦田川沿いの路肩の崩壊、山からの土砂災害ということで、長期の通れない期間がございました。市として迂回路を考えておりますのは、大型車が通れる迂回路としましては、国道184号、尾道松江線、昨年はこれも通れなかったので182号線を通りました。ただし、これらを通るにしても多くの時間を要します。  府中市にとって、府中上下線というのは、市の南北を結ぶ重要な幹線道路であります。県におきましても、重点的に整備を図る路線として、道路整備計画2016に位置づけて、災害防除対策を計画的に実施をしていただいております。本年度におきましても、のり面対策工事の実施、これが阿字町で1カ所、上下町の井永で1カ所、災害に強い道路ネットワークの構築のため、幹線道路としての機能強化を図っていただいております。ただ、これだけに頼ると、昨年の経験から申しますと、大変皆さんに御不自由をかけたと思います。この線のほかに小畠荒谷線とか、府中市が管理いたします林道市場線、諸毛農道などありますが、十分な幅員がございません。これを迂回路として誘導するにはちょっと厳しいものがあるかとは思いますが、この道なくしては、地域の人の行き来は困難だと考えます。
     南北間の連携強化を図るために、県道府中上下線だけでなく、地域間のネットワークが複数あることが望ましいという考えを持っております。今後、既存道路の機能強化などを検討していきたいと考えます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 交通センサス、平成27年度3,000台、阿字町往復ですね。大渡橋から上下町に向かって、約6,700人の人が住んでおられるということで、やっぱり自動車、バス、JRなどを利用されるんですが、この県道24号線は谷間という地形もございます。そして、河川と並行して走らなければならない。危険なルートでもあると思います。  昨年の災害もでしたけど、ちょっと強い雨が降ると、どこかが崩れるということがあって、必ずどこかが片側通行となっております。昨年、この県道24号線で土砂災害であるとか河川での被害、何カ所ぐらいあって、この路線の復興費用というか、復旧費用というか、どのぐらい費用がかかるのかお知らせください。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 府中上下線の昨年度の豪雨災害によります被災箇所、広島県からの情報によりますと、国庫補助災害に該当する被災箇所が4カ所でございます。復旧経費は約1億8,600万円を見込んでいると伺っております。  そのほか、山からの崩土、倒木の撤去にかかった経費もございますが、これは全部一遍にやっていますので、路線ごとの内訳というのが確認できないのが現状です。崩土があった箇所などがおおむね17カ所程度あったのかなとは伺っております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 17カ所、ひょっとすれば、この路線が一番被害があった数字じゃないかなと思います。  大変厳しい地形でもあるんですけど、ここを通っていかないといけないという現状がある。毎年、何か災害が起きると工事をするというのが現実。そこで、迂回路として、先ほど言われたんですけど、府中木野山線ですね、県道388号線、府中市から出口町を通って荒谷町、木野山町へ抜ける道でございますが、この区間に林道市場線、俗に言います坂根峠です。銀山街道でもあります。このルートを迂回路として昨年はよく利用いたしましたが、大変険しい道ですので、なかなか女性ドライバーとか未熟な人にとっては厳しいコンディションです。この388号線は、出口町から目崎町を通って国道486号線へ出るという計画もございます。しかしながら、今、出口町の川上橋から三室橋の区間がまだ計画発表されていません。昨年、若井部長に地域の町内会長を初めとし、出口町、荒谷町の町民と早くこの道を計画してほしいというお願いをいたしました。その後、これがどういうふうになっているか。ことしの春にできるんじゃないかなと地域の人は思っておられる方もいらっしゃったんですが、伺ってみます。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 県道388号木野山府中線でございます。これは、現在行っております川上工区というのがございます。川上橋付近の改良工事につきましては早期の完成を常に要望いたしております。  また、先ほど言われました三室橋までの出口工区につきましても広島県の東部建設事務所へ毎年要望をしておるところでございます。  川上工区につきましては、あとわずかというところまで工事の進捗ができております。出口工区につきましては、県の道路整備計画2016へ重点的に整備を図る路線として位置づけられ、今年度の予定では、未改良区間の400メートル程度の区間について業務委託を行いまして、道路線形の検討をすると伺っております。一定の進歩があると考えております。  今後も引き続き、県と連携を図りながら早期の整備に向けて取り組んでまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 取り組み、よろしくお願いします。  ですから、来年度3月ぐらいまでには、この道について検討するということですね。写真ができるということじゃないですね。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 正式というんじゃなく、概略の計画の検討を行って、また詳細な計画については現地の測量をした中で決定していくようになると思います。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) できるだけ早くめどをつけていただきたいと思います。  この道が広くなりますと、先ほど言いました林道市場線、出口町、川上を通って荒谷へ入って、そこから坂根峠、これが約3.2キロございます。府中側からちょうど西に向かって行くんですけど、西に向かった先には府中上下線の県道24号線があります。この区間、上って下って3.2キロ、上からグーグルマップで見ますと、この先24号線まで2キロもないというような地形になっております。その地形を利用して、例えばトンネルを掘っていただく、これができますと、3.2キロが2キロにも満たない。しかし、トンネルは莫大な費用がかかる。一説には、1メートルが150万円とも聞きました。そうしますと、2キロで30億円ぐらいという莫大な費用がかかるんですが、先ほど交通センサスでも言われた3,000台の車が通る、そして、これができると6,700人何がしの人が利用できる。府中市役所から荒谷方面へ行って、トンネルを通って、さらに実は阿字矢多田線という県道もございまして、これが県道421号線、この阿字矢多田線は阿字町から平谷地区を通って約8キロ、出た先が矢多田トンネル、今ここは、県道の拡張工事をしております。これをもう少し充実させて、先ほどのようなトンネルができたらですけど、そうすると、先ほど言いました上下町までの30キロの距離が、計算すると22キロぐらいになると思います。  こういったルートをぜひとも第4期の府中市総合計画に入れていただく、より北部が近くなる。そうしますと、産業、観光、医療、ひいては人口減も歯どめがかかるのではないかというような少し風呂敷を広げましたが、ぜひともそういった計画も考えていただきたいということで、答弁はよろしいです。  以上で、私の質問を終わらせていただきます。             〔12番議員 山口康治君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって、創生会の山口康治君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、創生会の広瀬和彦君の登壇を求めます。  広瀬和彦君。             〔5番議員 広瀬和彦君 登壇〕 ○5番議員(広瀬和彦君) 5番議員、創生会の広瀬和彦でございます。議長よりお許しをいただきましたので、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。  昨年発生した西日本豪雨災害から1年が来ようとしております。市は、復旧・復興に全力で取り組んでいますが、災害の箇所が多く、継続して現在作業をしております。  このような現状の中、ことしも梅雨入りの時期となってまいりました。市民の災害に対する不安が募る中、市も4月より危機管理室を新設し、防災に力を入れ、また去る5月26日には初めて府中市一斉避難訓練が行われ、約3,000人強の市民が参加されました。  他市においても、自主防災組織の立ち上げや防災教育、防災システムの導入、AIやICT等の利活用を行い、水害予測などさまざまな防災の取り組みが行われております。その中で、今回他市の防災対応や前年の9月に質問させていただいた内容のレビューを含め、質問をさせていただきます。  まず最初に、先日、報道番組で昨年7月の豪雨災害に伴う復旧・復興プランに関する住民説明会が他市で開催され、これにより住民の安心と避難意識が高まったと報道されました。当市でも被害の大きい復旧・復興に時間を要する地域があると思います。  国や県、市の復旧・復興事業は、調査から工事完了まで長期で5年かかるだろうとされている地域もあります。その間、いつ同じ災害が発生するかわからない不安の中で暮らしている住民に対して説明を行い、また第1に命を守る行動を起こしてもらう意識が必要だと思っております。市として、ぜひ実施してほしいと思いますが、これについて答弁をお願いいたします。           〔5番議員 広瀬和彦君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 間もなく昨年の7月の豪雨災害から1年を迎えようとしているところでありますし、議員がおっしゃったように、被災されたところでは大変不安を抱いて暮らしていらっしゃる方も多いというふうに思うところであります。  そうした中で、出水期を迎えるに当たり、議会が終われば、速やかに被災されたところに改めて足を運びまして、工事の進捗状況を確認するとともに、地元の方の御意見等を伺ってまいりたいと考えているところであります。あわせて、議員もおっしゃったように、防災の心構えやいざというときのための早目の避難についてのお願いもしていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 市長の今の答弁をお聞きしますと、やっていただけると思ってよろしいですね。  私も地元も含めて、やはり市の説明が実際にないと、いつになったらここは復旧できるのかというところもいろいろ御意見をいただいています。市全体からいいますと、かなりの件数があると思います。ただ、その分の1件がそこの住民にとっては非常に大きい、これから危機をどういうふうに心構えをしていけばいいか、そういったところも思っておられますので、これも先延ばしではなく早急に、議会が終わってやると言っていただきましたので、ぜひこれをやっていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、5月15日の新聞報道で、市が避難所の見直しを進めていると記事が記載されておりましたが、記事の中で、市内にある指定避難所全79カ所を収容人数や管理者、地震や洪水など複数の災害に対応できるか、項目別に点数化したと書かれておりました。また、昨年の豪雨では、市が開設した避難所は9カ所、その他住民が開設した避難所は10カ所と新聞には書かれておりました。  私が前年の9月に一般質問をさせていただいた答弁書によりますと、市全体で26カ所、そのうち地域で開設された自主避難場所は15カ所と答弁をいただいております。そのときには、市が開設した避難所は26カ所のうちの11カ所と新聞報道との食い違いがあります。これだけを責めようと思っているわけではないんですが、報道情報というのは正確に、市としては伝えていただきたいと思います。それを踏まえて、今回の見直しの作業について、実際に開設した町内会の意見は、この見直しの中で情報収集をされたのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 今回の避難所の選定、見直しにつきましては、まず第1に施設の安全性を考慮したこと、それから第2に危険な場所から安全な場所へ一時的に移動するための場所が一時避難場所であるという、その2点を重視して行ったものでございます。その上で、地震や土砂災害、洪水といった複数の災害に対応しているかどうか、それから収容人数がどうか、最後もう一つが小学校区と義務教育学校、要するにいわゆる小学校区でございますが、それに最低1施設1カ所は設けるといったことで、こういったことを基準に点数化を行いまして、点数の高い施設を一時避難場所として見直し、選定をしたところでございます。その結果が10カ所ということでございます。  また、この選定に際しましては、御質問にありましたように、町内会長の御意見というもの、これまでいただいたものがございましたので、そういったお声を参考にさせていただいたところでございます。  ことしについては、第1回目で開く10カ所なんですけども、今後、何回も避難所を開設することになろうかと思うんですけども、そういった検証を重ねる中で、必要となれば、またさらなる見直しも今後行っていく必要があるかなというふうに考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 先ほどの5月15日の新聞報道の中で、先ほど見直しされたということで、避難所の情報、これについては2段階で16避難所を開設するというふうに書かれております。今後、市として開かれるのは10カ所とお聞きしております。このうち、新規が4カ所、規模によって6カ所を開くということで、最終的に全部で16カ所を開設すると書かれています。  まず、今後10カ所のうち新規の4カ所、これがどこなのかを教えていただきたいのと、新聞報道の中で3カ所は外すという形で外されたと思います。この3カ所がどこなのか、もう一つが、10カ所からプラス6カ所ふやすタイミング、これがどういったタイミングでふやしていくのか、御質問させていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) まず10カ所、一時的に市で職員が行って避難情報を出したときに開くのが10カ所ということでございます。  今回の見直しによって4カ所ほどふえておりますが、その10カ所のうち4カ所が新規といいますか、ふやしておるんですが、この内訳は、リ・フレ、阿字体育館、府中学園の体育館、上下南小学校の体育館でございます。  それから、2点目の、では逆に外したところとすれば、途中から武道場に移しましたけども、旭公民館、それからクルトピア岩谷、最後が協和公民館となっております。  それから、3点目の2次開設する、さらに6カ所をふやすタイミングということだったと思うんですけども、これにつきましては、まず1次開設をする10カ所の避難所で、例えば避難者が大変多くて受け切れないといったような状況になった場合というふうに考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 10カ所から6カ所をふやす場合、市としては、まず10カ所を開設していれば大体網羅できるだろうという意図で10カ所なんですか。最初から16カ所やるというのは、何か職員の常駐の人数の問題とか、そういった意味でそういう形なんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) まず、昨年の災害、それからその後の台風等での避難情報を出したのちの避難者の状況、そういったものを総合的に考えて、まずは10カ所ということを考えております。  2次開設するタイミング、先ほど申し上げましたけども、そういったことに万が一なれば、当然、職員は非常態勢になりますので、全員の体制となりますが、その前段の一時開設の段階では、やはり避難所に全員向かおうということにならず、ローテーションといったものを考えてなくてはいけないので、そういったマンパワーの面もございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) わかりました。  この見直しの部分で、3カ所を削られましたよね。こういったところについては、さっきの見直しの結果を含めて、該当の地域の方への説明はされたんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) これにつきましては、今回5月26日に開催しました府中市市民避難訓練の前段での町内会長に対する説明ということでございましたけども、その場でふれさせていただいて、御理解をいただきたいということで説明をさせてもらっています。ただ、市民の方全体にということになっていませんので、また、この避難所10カ所開設しますよといったことについては、広報等でも周知をしていきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 後からほかにも避難レベルの話とか出てくるんですが、どうしても先ほど一般質問でもいろいろありましたが、市民・住民への説明というのが非常に市としてやられていない部分が多いんじゃないかなと思います。そういった意味では、こういった災害の件は特に命を守っていただく一番大きい事柄なので、住民説明もしっかり、特に避難所の件についてはやっていただければと思います。  見直した中で、職員の配置についてはどのようにされる予定でしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 避難所の職員の配置につきましては、基本的には市が開設する10カ所それぞれに2名体制で12時間交代というのが原則で臨む体制としております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 2名体制というのは、先ほど言われた10カ所と、あと追加があれば6カ所のところへも2名体制と、そういうことでいいんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 追加する6カ所については、基本的には2名体制でいくということになろうかと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 次に、物資の準備状況と配給の体制ですね、これについてはどのようになっていますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 南海トラフの巨大地震で想定されます避難者や帰宅困難者の数があわせて約3,500人と言われておりまして、これを基準に備蓄の食料等を進めておるところでございます。備蓄物資につきましては、まずは3食分、丸一日分という意味合いですけども、備蓄するとしまして、今年度においてはアルファ米とビスケットを約6,000食程度、飲料水については500ミリのペットボトルで約9,000本、さらに避難所で使います段ボールベッド100台など、6月中旬ごろには確保できるように現在、発注をしておるところでございます。  また、物資の備蓄につきましては、市の防災倉庫、上下の水防倉庫、そして民間ですが、篠根町の社会福祉施設に現在は3カ所で分散備蓄しております。先ほど申した物資については、今年度、さらに市が開設する10カ所10施設に加えまして、孤立が予想される3施設に分散して備蓄をするよう、現在、準備を進めておるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 市としては、先ほどの南海トラフ地震を想定されて備蓄をされたということで、この備蓄の量でOKと思ってよろしいわけですか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 今申しました数字は、まだ3,500人分3食というふうになっていません。道半ばといいますか、来年度あたりで恐らくこれはクリアするかなと思いますけども、そういった状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 次に、全市一斉避難訓練の件についてお聞きします。  5月26日に実施された全市一斉避難訓練は、これから梅雨時期に入る事前訓練として、市内部の体制や市民の避難意識を図る上で、防災意識を高めるきっかけとなったことについては私も評価させていただきます。このことを通して、市内部の情報収集や情報伝達、職員の配置、物資の支給等、行政側の評価と課題はどのような結果となったか、御説明をお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) このたびの職員防災訓練におきましては、まず昨年の7月豪雨災害を踏まえて見直しを行いました災害対策本部体制の動きを確認いたしました。また、この訓練に合わせまして、新たに導入しました職員参集システム、メールシステムでございますが、それから地図情報システム、こういったものを試したところでございます。  2年前にも市役所3階の会議室で同様の職員図上訓練を実施しましたが、その際と大きく変えた点につきましては、まず災害対策本部員以外の職員が災害対策本部に集まるのではなくて、それぞれの職場にいて、それぞれの執務環境に沿った形をとったということでございます。訓練のための執務環境ではなくて、ふだんどおりに職員がそれぞれの職場、執務室において対応していく、実際に近い形での訓練ということになりました。  また、新たな試みといたしまして、災害対策本部員の部屋と各班との情報伝達のために、連絡員となりますリエゾン、これは職員ですけども、災害対策本部室付にしたということでございます。これによりまして、災害対策本部からの情報が各班へ伝わりやすい、情報共有が図れ、特に人命にかかわる情報の伝達については有効な方法であると感じているところでございます。加えまして、館内放送、庁内放送を行って情報共有を図ったところでございます。  今回の職員訓練につきましては、基本的には机上で行う訓練が主でございましたが、物資の搬送につきましては、避難所の開設・運営に実際に当たる福祉班、班名はこういうのを設けておりますが、こちらが実動訓練として行ったものでございます。福祉班が実動訓練として、実際に開設する10カ所の避難所へということでございます。この班が、避難所を開設する際に、まずは必要な物資を持ち出して出動する、持っていくということでございます。さらに追加のものが要るということになれば、これは福祉班とは別に経済班という名前にしておりますけども、別の部署がそれを行うということとしております。  最後になりますけども、今回の職員訓練で見えた成果、課題につきましては、まず成果といたしましては、警戒レベル1から5でございますが、県内で一番早く警戒レベルを避難情報発令に取り入れて職員への周知ができたこと、そして新たな試みとして、リエゾンの配置、館内放送による情報共有ができたことが上げられます。課題といたしましては、新たに入れた地図情報システムではございましたけども、やはり今後、まだ習熟が必要かなと。日常的な取り扱い、職員におけるそういった訓練が要るのかなというところ、それから一つには、広島県の危機管理監から防災担当課に来ていただいて見ていただいたんですけども、こちらからの指摘にもありまして、まず初動における情報共有というのは、そういったシステムも大事なんだろうけども、白図とかホワイトボード、アナログの活用が重要であるということも伺いまして、それも再認識したというところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) この訓練の中で、先ほど物資の準備の中で段ボールベッドというお話が出ましたね。これについては、訓練の中で、例えば組み立ててやってみたとか、そういったことはされたんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 残念ながら、今回の訓練には間に合ってございませんので、それはできておりません。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。
    ○5番議員(広瀬和彦君) 物が間に合っていなかった。そうですか。災害になって、慌てて段ボールの組み立てを試行錯誤というのもあんまりだと思うので、そういった意味では、できれば搬入してきた段階で、一度そういった組み立ての訓練をやっていただいて、例えば避難場所で手が足りない場合に、避難してこられた方の共助で段ボールの組み立てもやっていただくということも必ず出てくると思うんですね。そういった意味では、そういうのも地域で1回、そういった形のシミュレーションというものをやってみられたらいいんじゃないかなと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 今発注しておりますけども、段ボールベッド等の物資が入り次第、担当する物資班を中心に、実際に触ってみる、組み立ててみるということをやっていきたいと思います。また、地域の避難所において実際に避難された方にもお手伝いしていただけるような機会も設けていきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 物資に関しては、避難場所にはやはり一番重要な部分だと思いますので、特にベッド関係といいますと、子供とか高齢者、体の不自由な方、そういった方に非常に有効になってくると思いますので、そういった意味では、そういう訓練もぜひやっていただければと思います。  続きまして、避難情報の区分についてお聞きいたします。  避難情報は、前回までは3段階となっていましたが、国が5月29日から5段階レベルの警戒レベルを発信する新たな制度の運用開始ということでしました。市によっては、段階がふえて複雑になったという市民の意見も上がっております。市の6月に発行された広報ふちゅうに、警戒レベルの内容等が掲載されていましたが、再度、市が発信する避難情報についてお伺いします。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 新たに設定されました警戒レベルの運用等について御説明申し上げます。  まず、この運用につきましては、広島県の避難勧告の発令に係るガイドラインというのがございまして、これに沿った形で、府中市としても運用することにしております。今回の避難訓練にも、実際、5月26日、ちょっと早かったんですけども、取り入れをいたしました。  まず、計画レベル1から5の5段階あるんですけども、そのうち警戒レベルの3、4、5の3段階については、市町村が発令するものとなっております。この警戒レベル3につきましては、まず最初の避難情報になります避難準備・高齢者等避難開始情報を発令する場合、それから警戒レベル4は避難勧告、それから次の避難指示(緊急)と言いますけども、こちらを発令する場合、最後、警戒レベル5は既にもう災害が発生しているといった状況、こういったときに災害発生情報として使うこととなります。今後は、この新たな警戒レベル情報を使って避難情報を発令していく予定にしております。  また、市民の方への周知につきましては、府中市の広報、今御紹介いただきましたように、6月1日号に載せましたけども、これに加えまして、県でつくっていただいていますチラシ等を各町内会にもお配りをしていきたいと考えております。そのほか、一番効果があろうかと思われるテレビ等のメディアを使った周知、こちらも今県へ働きかけをしておるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 前回のときに、避難情報が携帯電話にかなり入ってきて、携帯の電源を切られているという方もいらっしゃったぐらい、携帯が避難指示とか、避難準備とか、解除しましたとか、そういうのが福山市と府中市に一度に入ってきて、かなり混乱されたという方がいらっしゃると思うんですが、今回の5段階のレベルのメールは、1から5まで全て来るようになるんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) これにつきましては、市が発令するレベル3、4、5について、今、防災メールというのをお勧めしておりますが、こちらによってお知らせをするということになりますので、レベル1、2については、基本的には使用いたしません。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) この避難レベルなんですが、湯崎知事から新制度の紹介ということで、レベル4では市町から避難の指示や勧告が出て、全員に避難してもらう。レベル3では高齢者たちに避難してもらい、それ以外の人は準備する、こうひもづけできればわかりやすいという形で、湯崎知事が言われています。実際に市民に説明する場合、余り複雑なことを言わないで、3と4だけが重要なんですよという形の伝え方が正しいのかなと思ったんですけど、そこはどうなんですか。5番が本当に必要なのかどうなのかというのが。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) やはりお知らせするやり方は考えなくちゃいけないと思っていますし、その方法とすれば、今、議員がおっしゃったような3と4、レベル3、避難準備情報・高齢者等避難開始、それからレベル4、避難勧告、避難を必ずしてくださいという二つに絞った形というのは一つの大きな発信の仕方かなと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 新しい区分になって段階がふえているという意味では、どうしても広報を見られた方は1から5というところの数が目に入ってくるので、そういった意味では、余り混乱のないような形で、できるだけ集約できるものは集約する、大事な情報なので、そんなに集約はできないと思うんですけど、ただ、本当に避難していただける、命を守るということが最重要なので、そういった意味では、そこのところの出し方をしっかり固めていただいて、市民に伝えていただきたいと思います。  それと、次に被災情報などの収集方法として、前年6月議会のときに町内会長からの報告、これを報告フォームを統一化してお願いしたいと、改善してほしいという話をさせてもらったんですが、これはどういうふうになっていますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 報告フォームにつきましては、現在、検討しておりますけれども、まだ完成をしていないという状況でございます。  町内会長へのタブレットの配付、これは総務課と連携しておりますけれども、配付を6月中に予定をしておりまして、タブレットの導入に伴って、まずは町内会長さんにタブレットの操作になれていただく、そうした中で、報告のフォームや収集の方法などについて、使っていただく町内会長等の話を聞きながら、協議しながら、今後つくり上げていきたいというふうな感じで思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 本当は一番最後にタブレットの話が出てくるんですが、タブレットの話を聞くと、まず、あれは連合会でしたか、あそこに20台だけをお渡しするというお話はお聞きしているんですが、全部の町内会長に渡すというわけではないんですよね。そこはどうなんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) お尋ねのように、最終的には皆さんに配付する心づもりでございます。ただ、導入に当たりましてさまざまな課題もございますので、町内会連合会の役員会においてお諮りいたしまして、そういった中で、まずは役員の皆さんからチャレンジしてみようというお言葉をいただいたと同時に、役員以外の方も使ってみようという会長さんがおられますので、まずはそこからのスタートというふうに思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) タブレットを実際に今年の6月の梅雨入り、要はこういう豪雨時期ですよね、その時期に間に合うように配ろうと思われているんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 今月中にお渡ししようと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 本当にできるんですか。というのが、20台をまず配って、その20台の状況を見ながら展開していくという形を考えられているんだろうなと私は思っていたんですが、それがもう全てにお渡しするという形なんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 6月中に配付いたしますのは、先ほど申し上げました役員の皆さん全員と御希望されている町内会長に配付する時期のことでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) という話になると、タブレットで被災情報とか、そういった状況の情報のやりとりは、なかなか全体の町内会とやるということはできないですよね。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) タブレットの利用につきましては、やはりすぐに皆さんが利活用できるかどうかという点については疑問がございます。そういった中で、まずは操作方法とか、そういったものを研修させていただいて、徐々に広げていくという考え方でございます。いきなりお配りして、すぐに実践で使えるかというと、必ずしもそういうふうにはできないと思いますので。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) わかりました。そういった意味では、多分、今回には間に合わないんだろうなと思うので、報告フォームですね、これをタブレットへも載せられるし、実際にメールだけとか手書きでもできるような、そういった統一フォームにしていただいて、余り町内会長にも手間がかからないような形で、情報共有ができる形をとっていただきたいと思うので、そこはぜひよろしくお願いします。また総務にお聞きしに行きますので、お願いします。  その中で、防災システムについて、新聞報道で出ていたんですが、東広島市が被災状況や的確な情報発信、情報の共有化を目的として防災情報システムを導入し、そのシステムを使った訓練と課題の抽出を行っておりました。前年の豪雨災害の際、府中市は市民や消防からの情報量が多く、災害対策本部職員は10人体制でも間に合わず、関係部署への伝達もままらなかった状況だと聞いております。また、この中で重複した情報による二重作業等も発生したのではないかと思っております。各部署や現場などとのリアルタイムな情報収集と情報共有、現地への対応の指示、重複対応を防ぐ等々、防災システムを早急に検討する必要があるのではないかと思うんですが、どう思われますでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 先ほどちょっと申し上げましたけれども、実は、府中市におきましても、今年度、地図情報システムを新たに導入したところでございます。これは、今、御紹介いただいた東広島市のシステムとほぼ同等のものではないかというふうに考えております。幾らか東広島市の問い合わせをしておりますので、その上でのお話でございます。  府中市で地図情報システムを試験的に使用したわけなんですけども、災害時に限らず、やはりふだん、その他、いろいろな場面で、いろんな業務で活用していきたいと考えているところでございます。職員がそれぞれの業務で日常的に使用することで、災害時においても活用できるということになろうかと思っております。  昨年の豪雨災害を振り返りますと、やはり情報収集、情報処理に多くの人員が必要であると痛感したところでございます。そこで、今回、この業務を総務班というのが担当するんですけども、こちらの人員を20名から30名に増員、増強したということが1点ございます。その総務班の中でも役割分担を明確にして、情報収集処理の過程で、先ほど議員がおっしゃったような情報がふくそうしないような態勢をとることにしております。その一つのツールとしては、地図情報システムを入力することによって、もう入っているんだなというのが一目でわかるような、そういう情報共有のツールも取り入れたところでございます。  さらに、関係機関との連携ということで、府中市だけでなくて、町内会、消防署、警察等との連携ということで、今回の訓練については、消防署、警察から災害対策本部にリエゾンを派遣してもらいまして、これからもリエゾンを派遣していただけるよう調整を今行っているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 今の地図情報システム、簡単でいいんですけど、概要を教えていただけますか。どういう流れになるのか、情報共有という意味も含めて。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 市役所内の端末、パソコンで最大170人が同時に見られるシステムでございまして、例えば災害が起こった際に市民の方から電話が入ります。受けた総務班の人間が、すぐメモするか、あるいは即入力できれば入力することで、何町の何番地のお宅がこうなったとか、その裏の山が崩れたとかいう情報をすぐ入力できて、入力されれば、それがほかの部署の職員が同時に見られるというシステムでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) それには写真も当然、入れられるんですよね。やはり市役所内部の情報共有がこういった災害のときに指示を出すとか、そういった意味では一番重要だと思うんですね。そういう意味で、横断的な情報がリアルタイムに見られるような形で、先ほどの重複ということもそうですし、早く被災場所、避難場所、避難所に物資を届けたりとか、そういうことが市民にできるような形に持っていけるような仕組みという形で使っていただければと思います。また、そのうち情報システムについては、議員全体でもいいですから、1回見せていただいて、こういう形ですよというのを教えていただければと思うので、そういう場を設けてください。  それと、次に、これも前年6月のときに質問させていただいた要介護者の避難についてなんですが、前年の災害時に要介護者のプライベート空間や車いす等の条件で、避難の判断に困ったケースがあり、市から介護施設への協力要請を検討してほしいということをお願いさせていただきました。この結果、この件については進んでいるんでしょうか、それともできないんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 要介護者の避難所につきましては、現在、市内の10の社会福祉法人で構成されます府中市地域福祉貢献活動協議会というのがございまして、こちらと協議を行っているところでございます。災害時には、各法人におかれて利用者等の安否確認はされているものと聞いておりますけども、そこで利用されていない人、一般の市民についても、市が指定する避難所では対応が困難な場合に受け入れがしてもらえるかどうかとか、また寝たきり等で移動が困難な方についてどう対応していただけるか、あるいは避難物資の受け入れをしていただけるかどうか、こういった点について、どこまでの協力がいただけるかというのを今現在、協議を進めているところでございます。一定程度、協議が整った段階で、福祉避難所の協定を結ぶことになろうかと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) 9月に質問させていただいたこの件を検討していただいているというのは非常にありがたいので、どうしても要介護の方は、避難しにくいところがあって、もう諦め気分で、どうなってもいいからもういいんですよ、避難しませんよという方も事実いらっしゃったので、そういった意味では、こういった施設と協力してやるという形がわかれば、避難もしていただけると思いますので、ぜひこれも早いうちに進めていただきたいと思います。  あと、防災行政無線の個別受信機について再度お聞きします。  前回も質問させていただいたんですが、個別受信機の設置について、方向性は決まったんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 個別受信機の町内会長宅への設置につきましては、この間、いろいろ検討した結果、電波の受信が確実にできる保証がないということから、計画どおり避難所へ設置をしたいと考えておるところでございます。  個別受信機の設置状況については、電波を受けるアンテナの設置箇所と受信機の設置場所の予定箇所を施設ごとに調査をしておって、5月に調査完了しましたので、6月の中旬あたりから設置を始め、完了予定は8月末というふうに考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) こういう機器の設置についても、今お話を聞くと、8月に設置が完了と、もしかして同じような災害があったらまずいんですけど、そういうものが来る可能性があるわけなので、できるだけこれは早目早目に対応できるように、しかも予算を使ってやっているわけですから、そこはしっかり進めていっていってほしいと思いますので、よろしくお願いします。  最後に、市民の安心・安全を守る行政として、一日も早い復旧・復興に全力を挙げていただくことと、1人の犠牲も出さないよう官民との連携とわかりやすい情報提供、こういったものをお願いしたいということで、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) 先ほどの要介護者の避難の関係のところで答弁漏れがございましたので、1点だけ答弁をさせてください。  まず、避難所への避難については、どんな方でも一般の避難所がまず第一段階、避難をしていただくところになります。その次の段階で、避難者の個々の状況に応じて、要介護者の方とか、そういう状況に応じて、介護施設へ移送するといったような対応がその次の段階で必要になると考えております。その次の段階で、必要になる避難所について、今検討を進めておるというところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) では、実際に介護施設へ避難するというのは、一時避難場所で判断して、ここではだめだからということで移動させるということですか。それは誰が判断するんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 小寺危機管理監。 ○危機管理監(小寺俊昭君) まず、判断については、そういった方がおられる場合は、保健師等の派遣をしてということになろうかと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 広瀬和彦君。 ○5番議員(広瀬和彦君) わかりました。以上で終わります。             〔5番議員 広瀬和彦君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって、創生会の広瀬和彦君の質問を終結いたします。  10分間休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後2時10分 休憩                午後2時20分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に続き、一般質問を行います。  創生会の丸山茂美君の登壇を求めます。  丸山茂美君。             〔19番議員 丸山茂美君 登壇〕 ○19番議員(丸山茂美君) 議長のお許しを得ましたので、19番議員、丸山が一般質問を行います。  このたびは、ごみ埋め立て処分場の管理運営についてだけ質問させていただきます。ごみ埋め立て処分場は、私が住んでいる地元にあるもので、なかなか質問しにくいところもありますけど、府中市のために質問させていただきます。  まず、最近ですけど、新聞報道にもあるように、汚れた廃プラスチックの輸出入の規制とか廃プラ公害、そして最近では食品ロスなどが問題となっております。これらについては、最終的には埋め立てごみに関係することです。  府中市の埋め立て処分場、近年、大変維持管理が低下していると言われております。また、多くの苦情を聞いているところです。マスコミにも報道され、大変残念に思っているところでございます。さきの議会においても、埋め立て場の維持管理を徹底しないと予算に影響します、施設の短命化にもつながりますというふうな内容を質問しておりますが、答弁に対して、まだまだ理解できていないところが多々ございます。  そういったことで、今回、再度質問してみたいと思います。  まず最初の質問は、埋め立て処分場の管理について、現状をどのように府中市は把握されているのか伺ってみたいと思います。           〔19番議員 丸山茂美君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 埋立センターの管理についてお答えいたします。  管理状況でございますが、ごみの搬入受付、投入指導、施設の日常点検、埋め立て地の整地などにつきましては受託会社で行っており、スムーズな対応ができていると考えております。ただし、一部で課題がございます。先ほど言われたように、カラスの問題、数年前に比べまして個体数がふえており、カラス対策につきましては不十分な面がございます。また、雑草の繁茂ということで、通常、草刈り作業につきましては年2回行っております。昨年は7月豪雨の関係で、受託会社が被災住宅へ従事したため、十分な対応ができておりません。この部分で大変御迷惑をおかけしております。
    ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) 今、管理状況をどのように把握しているかの質問をしたんですが、カラスの問題とか草刈りの問題についてはまだ質問しておりません。  現実に、どのように埋め立てセンターの管理状況を把握しておるのか、御答弁をお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 委託している内容につきまして、受付、指導、点検というのを作業日報により提出いただいて、確認をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) それでは、実際に管理体制とかごみの飛散について質問してみたいと思います。  以前といっても、平成23年ごろまでは埋め立て場の管理は市の職員が1名、そして場内の整備とか周辺整備については委託業者にお願いして、つまり2名体制で管理をされておりました。それを、十分な管理体制がまだまだ確立されていないのに、いきなり1名体制で業者に管理を委託されています。合理化で、ごみの受け付け、計量、そして精算、場内の整備、草刈り、水質検査などがとても1人ではできないと私は思っているところでございます。そういったことで、これらの多くの業務を1人でできるのかどうか、現在できているんですけど、十分な管理ができるかどうか伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 日常の作業につきましては1人でできると考えております。先ほど言われたように、場内整理、草刈り作業につきましては、会社から応援を出して、複数人体制で実施をしていただいております。  それから、水質検査につきましても、別のスタッフが参りまして対応をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) 管理状況が悪いからといって、委託業者に責任を問うことはできないと思います。あくまで府中市が責任を持って管理することになっております。その辺、今後の維持管理について、今までどおりやられるのか、それとも何か改善案があるのかどうか、伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 先ほど申し上げましたように、1人体制での日常業務に合わせて、会社からの応援作業による管理体制で、引き続き実施していきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) 会社というのは委託業者だと思いますけど、業者から今でも応援に来ておられるんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 草刈りとか場内の整地作業のときは応援が入っております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) それでは、次にごみの飛散とか場内の美観対策についてのお考えを聞いてみたいと思います。  施設の維持管理で、飛散防止の措置を講じることになっております。これは文章で書いてあります。処分されたごみを重機、つまりキャタピラー車でならして、そして十分に圧縮されていないのではないかと思います。ごみがふわふわな状態になっております。また、決められているにもかかわらず、ごみの上に覆土がされていない。それが原因で、風によりごみが飛ばされているのが現実でございます。また、先ほどから出ているように、最近は大量にカラスが発生し、遠方までごみが持ち運ばれております。なぜごみの圧縮を十分されないのか。以前のように、重機の専属オペレーターがおられないからだと思うことがあります。ごみの圧縮は、ごみの容積を減らします。また、施設の延命化にもつながることだと思っておるところでございます。なぜごみの圧縮を十分にされないのか、また覆土を十分にされないのか、そのあたりのお考えについて伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) ごみの圧縮作業につきましては、飛散防止とともに施設の延命化につながる重要な作業と考えております。ただ、実際問題、ごみの飛散等もございます。埋め立て地でのごみの整地など、重機による圧縮作業や覆土の頻度につきましては、受託会社の応援態勢によりきめ細やかな作業を行っていくよう調整を図っていきたいと考えます。  また、中間覆土につきましては、ごみの圧縮から臭気対策、飛散防止、病虫被害の防止という効果もありますので、これは別途予算を確保して取り組んでいきたいと考えます。通常の即日覆土は業務の範囲内で対応するように考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) 先ほどもちょっとふれましたけど、要するに重機によるごみのならしとか圧縮ができないのは、やはり以前にように専属オペレーターがおられないから、こういう作業ができないんだろうと思っております。そういったことで、埋め立て場の延命化にもかかわることですから、毎日とは言えませんけど、週に二、三日ぐらいは専属の重機を使うオペレーターを雇用されて、ちゃんとごみの圧縮をやっていただきたいと思っているんですけど、その辺はどうですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 重機での整地作業を行う際には、専属のオペレーターが必要と考えております。現時点では、受付時間終了後に重機で整地、覆土を行っております。あわせて、日常作業では賄えない部分については受託会社の応援態勢により整地、覆土を行っております。引き続き、きめ細やかな作業を行っていくように調整をいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) そういう作業、圧縮とか覆土をやっていると言われておられますけど、私もしょっちゅうあそこを通ります。重機はほとんど動いていないのが事実です。そういったことで、委託会社でやられるのも結構ですけど、もう少し頻繁にやっていただいて、十分なごみの圧縮をしていただくことをお願いしておきます。  それと、場内の草刈り作業を行われておると言っておられますけど、これは前回の質問のときに聞いたことですけど、現在、年2回程度、草刈り作業を行っておりますが、美観確保の観点から、回数をふやす方向で検討していきたいと思っておるところでございますと答弁をいただいております。年2回というのは、何月と何月に一斉草刈りを行われているのか、また、ふやす月はいつを考えておられるのか伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 草刈り作業につきましては、現在、受託会社と協議していますのは、回数をふやすことではなく、1回当たりの作業量を平準化して、早い段階で作業をできないかということを調整しております。例えば、大きく2回に分けて、5月から11月の間で毎月少しずつ連続して作業をすることにより、現在よりも効果的に実施できるか検討をしております。あわせて、草刈り機の機能強化について考えております。効率化につながります草刈り作業ができるよう、自走式の草刈り機の導入などを検討して、これによって作業をしていければと考えます。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) ということは、前回の御答弁をいただいた年2回一斉草刈りをやるということはできないということですか。それと、回数をふやすということは、どういうおつもりで回数をふやすと言われたんですか。これ、議事録にもありますよ。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) これまでは5月から8月の間に1回、それから10月から12月までの間に1回という2回の作業でやっていました。伸びてから刈り込むより、短い段階で刈ることで平準化を図っていけないかというのを今調整をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) 草刈りについては、ことしも半年目に入りますけど、まだ場内の草刈りは1回もされておりません。先日、道路沿いを多少草刈りをされていたのを見ましたけど、もう今、草刈りを行っていないと、これから6月、7月、一番草が伸びる時期です。大変なことになります。早急に1回目を刈っていただくことをお願いしておきます。2回目は、大体9月の終わりから10月に刈っておけば、半年間はちゃんと美観が整いますので、草刈りについても、以前のようにどんどんやっていただきたいと思っております。  次に、分別についてお尋ねしてみたいと思います。  まず、ごみの量ですけど、可燃ごみについては、人口減少もあって確実に減っていますが、埋め立てごみ、これ、資料をいただいたんですけど、平成24年に約642トン、それ以降、ずっと七、八年、10年近く650トン前後を推移しているようです。埋め立てごみについては、ふえる傾向はあっても減ってはいません。そういったことで、埋め立てごみがなぜ減少しないのか、その辺の原因は何か、また、それについての対策があれば伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 減少しない理由につきましては、はっきりいたしません。また、一つの傾向としまして、埋め立てごみの中に、主に容器プラスチックごみが混在している状況が見受けられます。本来、容器包装プラスチックごみはリサイクルへ回しますので、きれいに洗って容器包装プラスチックごみに出していただくことになりますが、使い切れていないマヨネーズ、ケチャップの容器、未開封のレトルト食品など、誤って埋め立てへ混入していることが一例として挙げられます。この場合、どうしても汚れが落ちない場合、容器包装プラスチックごみへ出すのではなく、可燃ごみで出していただくよう、6月1日の広報へ掲載して周知をさせていただいております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) どうも質問と答弁が合わないようなんですけど、容器包装プラスチックごみのことなんか、まだ全然質問していませんよ、これからするんですから。  今言ったのは、なぜ埋め立てごみが減少しないのか、その辺を把握しておられるのか、おられないのか、その辺について御答弁をお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) これが全てではないとは思いますが、資源ごみに分別されるべきラジカセなどの小型家電が埋め立てへ入っているということがございます。これらが埋め立てごみの減少に歯どめがかかっていないのではないかと考えています。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) これ、通告していないんですけど、すぐわかると思いますので、質問してみたいと思います。  最近、学校給食は残食が減ったとお聞きしているんですけど、毎日どのぐらいあり、分別と処分についてはどのようにされているのか伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 学校給食の残食につきましては、毎日、各学校より給食食缶により返却され、各メニューごとの量を給食センターで記録しております。6月、10月、1月の三月なんですけれども、各学校ごとの残食量を計算し、年度別にデータ化を行っておりまして、直近の平成30年度の6月、1カ月の残食の総量は約750キログラムでございます。また、10月は840キログラム、1月は583キログラムでございまして、大体、各学校での残食量は平均から1日に約35キログラム前後の残食量がある状況でございます。  また、その分別及び処分方法につきましては、各学校からの残食は給食センターで全て脱水、破砕処理を行いまして、給食センターで調理時に排出する野菜の葉や皮などの廃棄分とともに、収集業者により堆肥化処理を業務委託で行っております。この量につきましては、平成30年度は年間2万4,740キログラム、大体1日当たり120キログラムとなっているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) 要するに、残食については資源化というか、再利用されているということですね。これは大変よいことです。こういったことで、各家庭でも食品の残食は相当あると思います。これについても、こういった再利用をするように、市としてもどんどん推進していただければ幸いだと思っているところです。  次に、これも前回の質問のときの内容でございますけど、本来、可燃ごみであるものが分別が難しいことで、埋め立てごみとして処分されておるようであります。これについては、今後、広報紙で周知徹底を図っていきます。あわせて、持ち込みごみの内容について、委託業者にごみの内容を確認、指導すると言われております。分別については、6月1日の市の広報において、先ほども言われたように、汚れの取れない容器包装プラスチックごみは可燃ごみへ、ただ、この前の広報だけでは分別が大変市民にとって難しいだろうと思いますけど、要するに、容器包装プラスチックごみの仕分けについて、市民に周知徹底していただきたいと思います。広報紙だけではなかなか理解できるものではないかと思いますので、ほかにもこのことについて、6月1日の広報について周知徹底していただくことを考えておられるのか、伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 周知につきましては、町内会を通して啓発文書の回覧、ホームページへの掲載などに取り組んでまいりたいと思います。また、埋立センター窓口へ持ち込めないごみを例示しましたポスターを掲示するとともに、チラシの配布により周知徹底をしたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) それと、もう1点、委託業者に持ち込みごみの内容のチェック、要は確認をさせることが本当にできるのですか。どこでごみの内容を確認されるのですか。これ、はっきり前回言われております。確認させる、そこらはどうなんですか。伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) ごみの確認につきましては、個人が持ち込む場合、受け付けの際に、可燃ごみや埋め立て処分のできないごみ、消火器などが入っていないか確認をしております。万が一、そのようなものが持ち込まれた場合は、分別指導を行うとともに、持ち帰りをしていただくように対応をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) ということは、業者がごみ収集車で持ち込まれたごみの内容については確認されていないということですね。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 業者が持ち込まれる場合は、ごみステーションのところで、可能な範囲で確認をいただいて、収集不可能なものはごみステーションへ置いて収集いただいている状況です。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) わかりました。  それでは、次にカラス対策について伺ってみたいと思います。  食品の残りとかマヨネーズなどのチューブに入ったものが埋め立て処分されているのは事実であります。それらがカラスの餌となり、カラスが大量に繁殖し、近年では農作物にも被害が発生しているようでございます。カラス対策を実施されるとお聞きしています。内容的にはどんなものか、そして予想効果について伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) カラス対策につきましては、カラスが嫌がる音を発する機器について、4月に試験的に現地に設置をしてテストをいたしました。その結果、予想を上回る効果がございまして、カラスを追い払うことができました。よって、6月の初めからこの機器を現地に設置をして、試験運用をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) それはもうちょっと様子を見てみましょう。  しかし、その機器が効果を発して、カラスが埋め立て場へ来なくなったら、カラスは恐らくよその地域、近隣の地域へ行って悪さをすると思います。そういったことで、最終的にはカラスの数、個体数を減らすことを考えていかないといけないと思うところでございますけど、この辺、猟友会とか相談して、カラスの個体数を減らすことについて検討されているのかどうか、お聞きしてみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 個体数の減少ということで、以前から捕獲隊へ駆除をお願いしております。ただ、効果的な成果が上がっていないのが現状でございます。捕獲を含めた手法、他の選択肢を探るなど、農林課と相談をしながら検討してまいりたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) カラスは有害鳥獣だと思います。ぜひとも個体数を減らすことを検討していただきたいと思います。  次に、埋め立て場の残容量調査について伺ってみたいと思います。  埋め立て場の耐用年数は、増設後15年とお聞きしております。ということは、平成24年からですから、予定でいうと、あと7年ぐらいしかないと思います。これについて、平成30年度に残容量調査の測量調査を行いましたと言われておりますが、現実的には調査費212万円を3月に減額補正をされております。実際に、本当に調査されたのかどうか、どこで調査されたのか、そして調査されているのであれば、今後の埋め立て年数、何年、今の施設を使われるかが大体わかると思います。その辺について伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 調査につきましては、平成30年12月にコンサルタント業者へ委託をして、埋め立て容量についての現状調査を行いました。調査結果につきましては、現在の埋め立て地の計画容量が約3万4,500立米でございます。そのうち、埋め立て済みの容量が1万5,800立米、残りの埋め立て容量が約1万8,700立米となっております。残りの埋め立て容量から年間埋め立て実績約2,300立米と覆土の量をあわせた想定量で割ってみますと、埋め立ての可能年数は約8年と予測をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) 調査費の減額補正は無料でやられたということですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 調査は行っております。不用となった212万円を減額したものです。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) よろしいです。予算も212万円だったんです。減額も212万円です。  埋め立て可能年数があと8年ということですけど、そろそろ次期の埋め立て用地の候補地を選定して、そこらも当たっていないと8年すぐたちます。その辺、次の埋め立て用地の確保について、どのように考えておられるのか伺ってみたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 今後の埋立センターのあり方につきましては、延命化を含めて、真剣に考えていかなければならない大きな課題と考えております。現時点での方針はまだ出ておりません。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) これはどこでも受け入られるのは、埋め立てごみ処理場は大変難しいと思います。そういったことで、早目に早目に対応をしていかないと大変なことになるんじゃないかと思っているところでございます。  終わりに、埋立センター周辺の市道整備について伺ってみたいと思います。  埋め立て場ができたのが昭和の末期でございます。そのときですけど、埋立センター、最終ごみ処分場は迷惑施設であるということで、次のようなことを府中市へ提出され、5点ほど協議されております。  一つ目は飛散防止を含めた公害対策、そして埋め立て周辺の市道の整備、三つめは水の資源加工、四つ目が生活環境の整備、五つ目が跡地の利用、この五つを出されて、これは古い資料ですけど、私も預かっているのですけど、紹介しておきます。  これに対して、当時の市長、まだ健在でございますけど、地元関係者と協議して進めますと回答をいただいております。しかし、埋め立て周辺の市道整備については、当分の間、何もされなかったが、平成22年、埋め立て場の増設工事が始まる前、元市長の御理解があり、周辺市道整備の工事が始まっております。改良といっても、現道3メートル前後の狭い、本当に危険な市道を市道規格4メートルに拡幅するだけのことですが、大変時間を要しております。年間、実際に30メートルから40メートルしか進んでいない、これでは埋立センター周辺の2路線の改良は100年たっても終わらないと思います。改良を始めた当時から言えば、市の土木担当者も変わっておられますが、しっかりと当時の引き継ぎをしていただき、改良工事を急いでいただきたいと思っているところでございますけど、その辺についてはどのように思っておられるのか伺ってみたいと思います。
    ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 市道改良につきましては、市道の小国本郷線、市道小国諸毛2号線を計画的に整備を行っております。また、広島県におきましても、篠根高尾線について、継続して整備を行っていただいております。今後も計画的に事業に取り組み、地域の皆様方の利便性や安全性の向上に努めてまいりたいと考えます。 ○議長(加藤吉秀君) 丸山茂美君。 ○19番議員(丸山茂美君) 地域の住民も期待しておりますので、できるだけ早く工事を進めていただきたいと思います。  これが本当に最後になりますけど、ごみの処分場、埋立センターは維持管理が徹底されないと、市民、また住民にとっては迷惑施設となります。建設時、また増設時に取り決められたことは必ず実行していただくとともに、迷惑施設にならないように維持管理の改善、また徹底した管理をしていただくことを要望いたしまして、質問を終わります。             〔19番議員 丸山茂美君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって、創生会の丸山茂美君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、創生会の三藤毅君の登壇を求めます。  三藤毅君。              〔14番議員 三藤毅君 登壇〕 ○14番議員(三藤毅君) 議席番号14番、創生会の三藤毅でございます。議長のお許しをいただきましたので、創生会を代表して、これより一問一答にて一般質問をさせていただきます。  本日は、初めに「府中教育Unified・City」構想について、次に特定空家等に対する措置について、以上2点をお尋ねいたします。  初めに、「府中教育Unified・City」構想についてお伺いいたします。  府中市教育委員会では、この4月より文部科学省から荻野新部長をお迎えし、組織体制も今年度から大きく変わっております。本年8月のCS全国大会、また2020年の教育改革を見据え、小野市長が熱い思いで新部長をお招きになったものと承知をしております。  荻野新部長におかれましては、御就任から2カ月が経過いたしますが、府中市教育の印象なども含め、まず新部長の抱負をお聞かせ願いたいと思います。            〔14番議員 三藤毅君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 府中市に参りまして2カ月が過ぎたわけでございますけれども、この2カ月間で、学校関係者や地域の皆様と出会いまして、府中市教育の期待の大きさを感じているところでございます。また、私が配属しております教育委員会においては、各職員が自治体の実態、所管の小中学校が所在する地域の実態、そして各学校における教職員の構成や特色など、学校の実態をよく理解されており、それぞれの実態に応じた、どのような教育を展開することが子供たちに最前の選択肢となるのか、こうしたことを考えておられるということが印象的でございます。  また、府中市教育の柱でありますコミュニティ・スクールを通じまして、地域の方々から大変多くの言葉をいただきまして、期待の大きさを感じるとともに、多くの関係者によって府中市教育は推進されていると実感しているところでございます。  本年8月2日には、本市において全国コミュニティ・スクール研究大会が開催されることとなっておりまして、全国の教育関係者など約1,000名規模の来場を見込んでいるところでございます。府中市で全国研究大会を開催される背景には、市内全てがコミュニティ・スクールに指定されまして、それぞれに特色を持って取り組んでいることが評価されたものでございまして、これは全国に誇れる取り組みの一つであると認識しております。  また、もう一つの柱でございます小中一貫教育についても、全ての小・中学校が小中一貫教育の実施校となっておりまして、現在、各学園がそれぞれの実態を踏まえた特色をもって取り組んでいるところでございます。  そういった意味で、府中市教育の土台となる骨格は、先ほど述べましたように、多くの方の御尽力によって構築されてきていると感じております。今後は、その骨格にさらに肉づけをしていき、学校、家庭、地域が一体となって、未来を担う子供たちを府中市においてしっかりと育てていくということが私の目標でございますし、また役目であると感じているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) ありがとうございました。荻野新部長におかれましては、遺憾なく手腕を発揮されますよう御期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  次に、「府中教育Unified・City」構想についての内容をお伺いしたいと思います。  今年度から「府中教育Unified・City」構想というものを掲げられておられますが、市民にもなかなか聞きなれない言葉でございます。この構想の内容、府中市教育の何がどのように変わっていくのかを市民にわかりやすく御説明を願いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 「府中教育Unified・City」構想についてでございますけれども、まずUnifiedという言葉につきましては一貫したという意味でございます。したがって、府中市は教育が一貫しているまちという意味を込めまして、昨年度からネーミングをしているところでございます。  Unified・Cityという名称を全国のどの市町村も現在まだ採用しておりません。府中市が発信元でございます。また、政府が昨年閣議決定しました第3期の教育振興基本計画に次のような一節がございます。幼児期から高齢期までの一貫した理念として、みずからの可能性を最大限に伸長することのできる教育を実現する必要があると、このようにうたわれているところでございます。この政府の計画は、2030年以降に到来するであろう人生100年時代を展望するに当たりまして、幼児期から高齢期までの教育環境の一貫性を重点事項に取り上げるものでございます。今、府中市において推進しております小中一貫教育も当然にその一翼を担うわけでございます。さらに大きいスケールで生涯を見通した教育の一貫性が期待されているところでございます。  冷静に見渡せば、実は府中市には、その期待に応えられるだけの一貫性が既に整っているまちというふうにとらえております。例えば、府中市の子供たちにどのように育ってもらいたいのかという議論が義務教育の分野のみならず、幼児教育、高校教育、また地元産業界、そして地域コミュニティもみなで共有できるまちでございます。その力を結集して、全国に先駆けて、市内の子供たちに届けたいと願うものでございます。そのような府中市教育の魅力を内外に発信することで、府中市の子育て環境や学びの環境に安心と期待、そして誇りをもって暮らしていただきたいと考えております。こうした願いを込めて、世界に通じる子供に乗せて、Unified・Cityと打ち出しました。  現在、この構想の内容なんですけれども、まず一つが幼保小の連携でございます。こちらは、保育所や幼稚園での遊びの体験がどのように小学校1年生につながっていくのか、効果的に子供の力を引き出せるのかという視点から、スタートカリキュラムというものを作成する取り組みが全国で展開されているところでございます。また、中学校と高校の連携についても現在、積極的な連携が取り組まれているところでございます。産業界との連携も今、例えば15年間、府中市の職場を体験する「キャリア・スタート・ウイーク」の実践ですとか、また、そのほかにも現在、義務教育の中に産業界が取り組んでいけるような内容を現在検討しているという状況でございます。  そのように、幼児期から高齢期までの一貫したまちづくり、教育のまちという構想を込めて、Unified・Cityという構想を打ち出しているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) そういう教育、学びの変革が進んでいくということでございます。  次に、今言われたような教育を進めていくには、ICTによる学習環境の整備充実が必要であると考えるわけでございますが、近い将来、超スマート社会が訪れるというふうに言われております。いわゆるソサエティ5.0に向けた人材育成ということも大きな柱だと認識をしておりますが、それに対応するには、せっかくここまで進んできた府中市の小中一貫校、義務教育学校、またコミュニティ・スクールというようなことでございますので、ICTによる学習環境の整備充実が急務であると考えます。どのようなスピード感をもって環境整備をなさるおつもりなのか、所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 荻野教育部長。 ○教育部長(荻野雅裕君) 議員御指摘のとおり、ソサエティ5.0の社会を迎えるに当たりましては、予測困難かつ変化の激しい社会において、情報や情報技術を受け身でとらえるのではなくて、手段として活用していく力がますます求められると考えておりまして、学校におけるICT環境整備が重要であると考えております。  平成29年に改訂をしました新学習指導要領には、情報活用能力を言語能力と同様に、学習の基盤となる資質能力と位置づけておりまして、来年度からは小学校においてプログラミング教育が必修化されるなど、小中高を通じまして、指導内容の充実が図られておりまして、ICTを活用した学習は今後必須のものになると考えているところでございます。  府中市においても、教育のICT化をチャンスと捉えておりまして、教育のICT化とは、これまでの授業の工夫では各教科のねらいを達成することが難しかった学習場面におきまして、ICTの活用によって学びの幅が広がり深められることが本質ではないかと考えております。したがって、ICTの整備は、今後求められてくる、さらに授業改善を進めるチャンスになると考えているところでございます。さらにつけ加えますと、例えば学校教育と地元産業界連携のフィールドで、先ほど述べましたとおり、「キャリア・スタート・ウイーク」等の取り組みを通じて、府中市内の事業所に実際に訪問して見学や職場体験等を現在行っておりますけれども、そのような直接的な体験をベースに置いた上で、例えばICT機器を使った遠隔通信機能を生かして、さらに多くの事業所と交信するなど、子供たちの教室の学びと経営者の未来戦略などをダイレクトに結ぶ学習などの遠隔教育の推進、それから現在、技術革新が進んできております先端技術の活用等におきまして、個々の児童生徒の学習状況に応じた指導の充実なども考えられます。さらには、校務のICT化に目を向けますと、ICTの整備が教職員の業務負担軽減を図る観点からも有効ではないかと考えているところでございます。  現在のところ、府中市におきましては、学校のICT環境整備としまして、各学校に40台ずつタブレット端末を整備しております。これは、児童生徒およそ6人に1台の割合となります。議員御指摘の整備環境について、完全な状態ということを想定しまして、1人に1台のタブレット端末を仮に整備をする場合に、タブレット本体に加えまして、学習ソフトを整備して、授業で活用できる状態にする費用を試算すれば、1台当たり約15万円となります。単純計算ではございますが、府中市の全児童生徒約2,700人全員にタブレット端末の整備を想定すると、現在の整備数400台に加えまして2,300台の追加が必要となりますので、その費用は約3億5,000万円となるところでございます。  一方、文部科学省が教育のICT化に向けた環境整備5カ年計画におきまして、目標と示している学習者用コンピューターの推進は3クラスに1クラスの整備、つまり人数割で換算すると3人に1人、1台の整備となります。この場合、現在の府中市の整備台数に加えて約500台を追加するということになりますので、約7,500万円の費用が必要になります。  予算面につきましては、今後、複数自治体による共同調達の導入とか、あと安価なICT環境整備に向けた具体策の検討、学校だけでなく府中市全体としてICT環境整備の具体策を検討しまして、学校のICT環境の実現を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 今の教育部長のお話を伺うと、ますます早く導入を進めなければならないと強く感じるわけでございます。3人で1台であれば7,500万円、全部であれば3億5,000万円というお金でありますが、せっかくここまで整備されてきた府中市の教育であります。他の自治体におきましても、児童に全部配っている自治体もありますので、全員に配っても3億5,000万円でありますから、どういうふうに入れていくかはお任せをしたいと思いますが、このICT環境の整備は、遅かれ早かれ必ずしなければならないものと考えます。であるならば、起債をしてでも早く対応すべきではないかと考えますか、小野市長の見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 今後を見据えて、ICT教育の環境充実には積極的に取り組んでいきたいと思っているところであります。  今年度の当初予算においても、重点施策としてICT都市府中の実現を掲げるとともに、地域課題の解決に向けての国の支援のもとに、地域ICT化構想の策定に取り組むこととしております。もちろん教育分野におきましても、ソサエティ5.0における教育を見据えた条件整備も欠かせない地域課題と考えております。  今後、ICTによる先端技術が教育の質の向上に劇的なインパクトを与えることを見据えて、ICT環境や新たな教育ニーズに対応できる学校施設など、次世代の教育インフラを充実していく必要があると考え、最適な整備方法や財源について検討し、早期の実現に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) タブレットを1台持っているような学校が、小中一貫、義務教育学校となってくれば、すぐ府中市の教育に追いついてくるわけですよね。府中市の教育がタブレットを持っていないということは、おくれてくるということでございますので、なるべく早く入れていただきたいと思います。  次に、特定空家等に対する措置についてお伺いをいたします。  府中市においては、空家等対策の推進に関する条例、いわゆる空家対策条例が平成29年4月1日から施行されております。空き家対策がそこから進んでいるところではございますが、市民からは、条例施行から2年を経過するのにまだ廃屋を倒してくれないのかと、最近、苦情をよく耳にすることがあります。県内においても、行政代執行がなされたところもございます。そこで府中市の特定空家等の現状について、まずお尋ねをしたいと思います。  特定空家等と認定された場合には、特定空家等に対する措置がなされ、特定空家等の除却に向けて助言または指導、勧告、命令、行政代執行と順次、手続を進めていくことになると承知をしておりますが、現在、特定空家等と認定されたものは何件で、そのうち所有者がわかっているものは何件あるのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 現在、空家等対策特別措置法に基づき、特定空家と認定したものは12件、それから市の空家対策条例に基づき、特定空住戸等と認定したものは3件ございます。あわせて15件を認定しております。この15件のうち、所有者調査が完了したものが12件、完了していないものが3件となっております。所有者調査が完了した12件のうち4件につきましては、所有者が不在であったり、相続放棄をしているなどの理由により所有者不明のため、所有者が完全に特定できた特定空家等は8件となっております。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 所有者がわかっている8件の特定空家等で、助言、指導、勧告、命令を受けているものはそれぞれ何件あるでしょうか。また、所有者の反応はどうなのか、お伺いをいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 8件とも助言、指導を行っております。その8件の対応の内容としましては、連絡があり所有者に解体の意思がある者が1件、連絡はあるが金銭的な事情により対応できないと回答があったものが3件、連絡もなく進展がないものが4件という内訳でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) その3件、4件については、これからどういうふうな対応をなさっていくおつもりなのかをお尋ねしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 引き続き指導、助言、勧告という流れで実施をしていく予定でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) そのタイミングは、どういうふうに行われるんですか。例えば2カ月ごとにやっていくとか、一定期間を終えたら勧告に向けていくのかとか、そうのはどうなっていくんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 平成29年度に認定をしました3件につきましては、6月より順次、勧告を実施していくように考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) ほかの4件はどうなるんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) やはり段階を踏んでいかないと、次のステップにいかないので、指導、勧告を続けていきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 質問を変えます。所有者がわかったのが8件で、わからないのが15件のうち7件。そういうところはどういう対応をなさっていくおつもりか、お聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 12件中の4件で所有者が不明、相続放棄ということで、所有者のいない空き家につきましては、略式代執行も視野に入れて考えていきたいと考えています。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) もちろん特定空家等に指定された時点で、もう最終的には行政代執行を視野に入れて指定してあるわけですよね。ですから、行政代執行に向けてというのは、所有者がわからないんですから、そういうことにはなるんでしょうけど、どういう手続で進めていかれるのか。例えば、なかなか法律的なことが絡んできて、専門的なことになるんだとは思うんです。また、1件1件状態が違う、条件が違うというようなこともあるので、専門的、いわゆる弁護士等が入って協議しなければならないような問題だとは思うんですけど、例えばそういう専門家を入れて、チームをつくって検討して進めていくとか、そういう作業はなされているんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 危険である空き家ですが、法的措置の段階を速やかに進めることによる行政代執行は見据えております。ただし、行政代執行は最終手段でございます。あくまで空き家は個人の財産であるという考えのもとに、助言、指導、勧告、命令を進めて、どうしても改善が認められない場合は対応していくことになるものと考えます。  専門家の方の御意見もいただきながら、空家対策協議会は年2回開催をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) この問題は非常に専門的なことが絡んでくる問題であります。  空家等対策の推進に関する条例の第12条に緊急安全措置というのがあります。ちょっと読んでみます。「市長は、空家等又は空住戸等の管理不全状態に起因して、人の生命、身体又は財産に危害が及ぶことを避けるため緊急の必要があると認めるときは、必要な限度の措置を行い、又はその命じた者若しくは委任した者にこれを行わせることができる。」となっております。  特定空家等に指定をしてあるわけですから、中には傾いている空き家もありますし、それから屋根が中に落ちてというような、非常に危険な状態であるのは誰の目から見ても明らかだと思うんですけど、そういうときに緊急安全措置ということで、何か対処はできないんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 条例第12条で規定しておりますように、危険が差し迫っている状況におきましては、緊急的に措置を行うことができます。しかし、できる措置につきましては、必要最小限の措置であり、この規定により代執行を行うことは難しいと考えております。また、必要な措置の判断は職員が現場の状況によって行っております。倒壊を防ぐためにロープ等でしばってみたりとか、落下物を防ぐ措置として、落ちそうなかわら等を事前に取り外してしまう、このような作業を行っております。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 実際にそういう作業をなされているということですよね。それにかかった費用はどういうふうに請求をなさっているんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) まだ所有者へ請求をするような大がかりな経費は発生しておりません。職員が行って、みずから取り外した程度のものと既存のトラロープでしばりつけた状況のものでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) 金額の大きさではないんですよね、こういうのは。ロープ代が幾らかかったという請求をすることに意味があると私は思いますね。だから、私は、何回も言いますけど、専門的なことで非常に対応が難しいことではありますが、そういうことを小まめに積んでいただいて、相当期間がたったら勧告もできますし、それから代執行に向けてやっていかなければならないと思います。  最後に、もしこれで指定されている特定空家等が倒れて、何らかの事故が起こったときには、ロープでしばってとかいうようなレベルではないと思うんですけど、そういうことがもし起こったら、市はどういう対応をなさるんですか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) その危険度にもよりますけど、公道に落ちそうな状況がございましたら、道路を囲むとか、バリケードをするとか、第三者へ危害が及ばないように措置はとってまいります。  また、今年度ですが、3件の昨年倒壊した家屋におきまして、所有者不在ということで略式代執行により除去するように取り組んでまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 三藤毅君。 ○14番議員(三藤毅君) やりとりをしていても切りがないやりとりなので、これ以上言いませんが、とにかく危険な状態であることは間違いない。場所は言いませんけど、行ってみれば誰でもわかります。もう斜めになっているんですから倒れます。それがいつかというだけの話でありますので、これから梅雨時期にもなり、また豪雨も予想される中、とにかく市民の安全を守っていただくように万全の対策をお願いして、私の一般質問を終わります。              〔14番議員 三藤毅君 降壇〕
    ○議長(加藤吉秀君) これをもって、創生会の三藤毅君の質問を終結いたします。  10分間休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後3時30分 休憩                午後3時40分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  続いて、創生会の森川稔君の登壇を求めます。  森川稔君。              〔4番議員 森川稔君 登壇〕 ○4番議員(森川稔君) 4番議員、創生会の森川稔でございます。議長のお許しをいただきましたので、創生会を代表して、通告に従い、一問一答にて一般質問を行います。  初日の一般質問も長時間となり、皆さんお疲れと思いますが、最後までおつき合いをよろしくお願いいたします。  初日の市長の挨拶にもありましたが、先日の全市民対象の防災訓練では、市全体で3,400人を超える多くの方々が参加をされた避難訓練となりました。私の住む目崎町でも、120名を超える町民の皆様が公民館に集まり、今回の指定避難場所の取り消しにより、多くの方が暑い中、30分かけて徒歩でTAMへ避難訓練をされました。  こうしたことを見ますと、昨年の豪雨災害を受けての安心・安全への意識はさらに高まってきていることをひしひしと感じているところです。そのため、まず安心・安全な住みよい地域づくりという視点から、本年度の主要事業2件について、3月議会のおさらいを含めて、質問をいたします。  1点目は、内水氾濫対策事業、2点目は、幹線道路整備事業です。  まず、内水氾濫対策事業についてお伺いをします。  昨年の12月の一般質問で創生会の福田議員と私が内水氾濫について取り上げました。そして、次の3項目を主要事業の実施項目として計画をしていただいたことについては、スピーディーに対応していただいていると感じているところでございます。  まず一つ目が可搬式ポンプの配備、二つ目が固定式大型ポンプの配備、3番目が排水樋門の改修ということで、3月議会の建設委員会でこの件の質疑に対する回答では、まだ詳細が決まっていないということもあり、改めて今回、一般質問の通告をいたしました。その後に、事務事業評価として、主要事業進捗状況説明シートをいただき、その内容と合わせて、今回、質問をさせていただくことにしました。  まず、可搬式ポンプ14台の導入についてですけれども、昨年の7月の豪雨災害の状況をどのように分析されて、この可搬式ポンプ14台の導入を決められたのかお伺いしたいと思います。また、あわせて配備予定時期が8月となっていますが、どのような配備をされるのか、またその運用についてもお伺いをしたいと思います。            〔4番議員 森川稔君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 可搬式ポンプの配備についてお答えいたします。  昨年の豪雨災害により内水浸水被害が発生した地区のうち、栗柄、土生、目崎の地区につきましては、芦田川の水位が上昇したことで、芦田川の排水樋門を閉めることにより内水排水ができなくなり、浸水したものと考えております。  今回、導入いたします可搬式ポンプの能力の検討につきましては、昨年の豪雨で浸水した地域の状況をもとに検討したところですが、強制排水が必要となる状況は、河川の状況、降雨の場所、雨量によりさまざまな状況が想定されます。機動力のある小型エンジンポンプを複数台配備し、有事の際に内水浸水被害が想定される場所へ設置してまいります。それぞれの地区の状況に応じて、設置場所、台数を変更しながらの運用を考えております。配備する可搬式ポンプにつきましては、1台当たり毎分3.3立米の排水能力を有しており、導入時期につきましては、7月末を予定しております。  管理・保管につきましては市で行い、設置・運搬の操作につきましては業者へ委託していくように検討をしております。これまで持っていなかった強制排水機能の配備と河川管理者による河川の掘削、樹木の伐採などの効果を総合的に合わせることにより、浸水被害の軽減を期待するものでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) この配備については、昨年の7月と想定して配備されるものなんですけれども、例えば昨年の7月のときには、北部については特に大きなそういった状況は見られなかったんですけども、本来、そういうことを想定して、南部とか北部とかにうまく分散をして配備を検討されているのか。今の話を聞くと、南部に設置される状況にしかないというふうに思えるんですけど、その点はいかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 基本的には、こちらは南部へ保管いたします。軽トラに積んで運搬もできますので、いざというときには北部へも移して、設置をして排水を行っていくように考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 去年の豪雨ですと、途中で道が寸断されているような状況が見られるので、できましたら、例えば南部の市役所と北部の上下の中央公民館とか、こういうふうに分散されて考えられていたほうがいいのかなという思いがするんですけれども、その辺をいま一度考えられて、最終的に判断をしていただきたいなと思います。  また、これは地元から、14台の設置が決まったからいいでしょうというお話をしたときに、二つ、その方からお話があったんですけども、排水樋門を閉める前に、ちゃんと移動が完了して、その運用ができる体制になるのかということと、また、土生にしても目崎にしても栗柄にしても、主要な道路が通っております。ここを排水するホースが超えて、設置をして本当に運用できるのというような質問があったんですけども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 昨年の排水の際にも、芦田川の右岸と左岸へ設置をいたしました。左岸につきましては、交通を遮断して排水を西之町で行いましたが、右岸線については交通どめができなかった関係で、ポンプを一旦とめて、車両を抜いて、また運転ということで大変ロスがございました。ホースを設置したままできるホースブリッジ等があるかどうかは今後検討いたしますが、なるたけ効果的な運用をこれから検討してまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 先ほどの質問で答えがなかったんですけれども、樋門を閉める前に設置が完了するかどうか、この辺の運用について、あわせてお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 樋門操作の指示は、国交省から土木課へ入ってまいりますので、その情報を上水下水道課へつないで速やかな対応をとっていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) いずれにしてもこれは非常時のことなので、その辺をうまく運用していただくことをお願いします。  続いて、固定式大型ポンプの配備についてお伺いをします。  この事業は、中須町西之町の大規模な内水氾濫の対策ですけれども、どのような根拠により、この西之町地区に毎秒0.5トン掛ける2基、毎秒1トンという配備を計画されたのかお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 昨年の7月豪雨のとき、雨のピーク時に芦田川と砂川の水位が上昇しまして、中須町西之町一帯が排水樋門から砂川への放流が十分できなくなったことにより、約13ヘクタールの内水浸水が発生いたしました。浸水被害の要因となった降雨の状況、芦田川や砂川の水位、排水樋門の状況及び浸水エリアの確認から検証を行いまして、浸水被害が軽減できる排水機能として、固定式の大型ポンプの導入を検討しました。昨年、中須グラウンド付近で国交省より借り受けて排水作業に使用した水中ポンプは8インチという規格のものでございます。これを2台、1台当たりが毎分4立米、4トンの排水能力がありました。2台で8トンの排水でございます。この排水ポンプを運転することにより、内水を速やかに強制排水した実績がございます。  今年度導入いたします固定式の大型ポンプにつきましては、1基当たり毎分30トンの能力を有しております。2基配置することで、毎分60トンの能力となります。このポンプの能力は、国交省などが保有しております大型自動車に備えた排水ポンプ車と同様の能力のものを導入するように考えております。  当地区にこれまでになかった強制排水機能を導入し、排水樋門の改修、あわせて河川管理者による河川の掘削、樹木の伐採など、総合的な内水排水対策により浸水被害の軽減をしたいと考えます。これがゴールというわけではございません。排水機能、排水路の状況、河川の状況を考慮しながら、国・県と連携して総合的な内水排水対策を進めてまいります。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 今、毎分何トンという数字なんですけれども、私で言うと、毎秒何トンという計算をするので、皆さん、お聞きになっている方に誤解を招くといけないので。  先ほど国交省から借り受けたものが毎分8トンということで、処理をされたという理解でよろしいですね。私がこれから話をするのは、毎秒で計算したので、その辺を皆さん、誤解のないようにしていただきたいと思うんですけども、地元の方からお伺いした内容で言いますと、720メートルの二等辺三角形で底辺が500メートル、この地域はおおむね水没をしたということをお聞きしました。最大の水位が1メートル38センチで、平均すると約1メートルかなということからすると、たまった雨水の量が17万トンということになります。これを降水時間5時間で想定しますと、大体毎秒9.4トンの排水量が必要になってきます。それからすると、今の部長の排水量からすると、非常に足りていないというようにも思います。  それと、ほかのポンプ場との比較をしてみますと、これは多分、市にも地元の方とお話をされたときに数字が出ているんじゃないかなと思いますけれども、高木ポンプ場が流域面積約106ヘクタールで、毎秒6.9トンの機械の設置、角田ポンプ場ですと流域面積が110ヘクタールで、毎秒5.5トンの機械の設置を今されていると聞いております。府川地区からずっと芦田川沿い、高木地区を経て西之町地区に至るこの流域面積をざっくり見ますと、200ヘクタールということになろうかと思います。そうすると、ほかの地域からすると、毎秒10トンの排水の能力が必要になるのかなという思いでおりますが、今の設置が暫定というようなことで言われておりますけれども、今回設置される分を含めて、今の数字を考えますと、この後、どういう展開になっていくのかなというのが多分、地元の方の不安材料かなと思いますが、どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 議員がおっしゃるように、樋門を全部閉めた場合は毎秒10トンの排水能力の規模が必要とは考えております。ただ、昨年の降雨の状況で確認した中では、樋門からも放流はされておりました。足らない部分を補いながら、被害を軽減する、そして抜本的な対策を考えていくということで、暫定という考えを持っております。これで十分という考えは持っておりません。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 十分というよりも、もともとの計画の資料を見ますと、事業の目的として、平成30年7月の豪雨災害の際、芦田川の水位上昇により多くの被害が発生した。今後、市民の生活の安全と安心を確保するため、総合的な内水対策の一環として、強制排水機能を確保するためのポンプの導入や排水樋門の適切な管理をするための改修を行うという、こういう目的からすると、本来、それぞれの問題が起きた箇所について、きちっと分析をされて、どのぐらいの容量の設備が必要かを踏まえた上で、今回の暫定ということであればわかるんですけれども、これからこの後、今回配付された主要事業進捗状況シートで、課題として、緊急的に強制排水機能を有する設備類の整備として今年度の事業を行うが、最終的にはどのような整備が望ましいか検討していく必要があると。6月の進捗でこの課題が出てくることそのものがちょっと私は納得がいかないんですけれども、そうした点について、回答をお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 主要事業の調査へ書いておりますように、まだ結論に至っておりません。速やかに検討した中で、本当にどの対策が必要なのか、ポンプを設置するのか、そのほかの手法があるのであれば、そちらも考えていきたいということで、今現在、検討をしております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 本来、この事業をやるときに、先ほども言ったように、要はどういう状況でどうなっているかという分析をされていれば、その時点である程度、どういうことをやらないといけないか見えてくるんじゃないかなと、ここが非常に甘かったような事業計画だと思うんですけど、その点についてはいかがですか。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 昨年も県の東部事務所を含めまして、これからの内水排水対策、どのようなことが考えられるかということについては御相談あるいは会合も1回もったわけですね。そういう中で、府中市につきましては、内水排水だから、強制排水をまずすることを考えるべきだと。そういう中で、規模の話とか、まずはやってみなきゃわからないということもありまして、御指摘のように、全部の数値計算、流量計算というところまで至っておりませんけれども、今回の固定ポンプをとりあえずといいますか、当面の緊急対策として取り組んでいくということであります。  あわせて、今回の内水氾濫といいますか、浸水の要因を考えたときに、部長からも申し上げましたように、芦田川そのものの阻害の要因、それから樋門操作の要因がありましたので、芦田川については、もう見て御承知のように、国交省を含めまして、伐採作業も入っています。この効果もこれから検証なりしていく必要があろうと思っておりますし、樋門操作につきましても、これも部長の話になりますが、完全に閉塞した場合と、実際、昨年度もぎりぎりまで排水していたと。そこらのノウハウの話だとか樋門操作がしやすいように、また外部委託も含めながら、樋門操作も組み合わせた中で、最終的にどこまでいくのかというのは、その点については議員のおっしゃるとおり、これから詰めていかなければならないと思っております。そういうことを含めまして、引き続き、国あるいは東部建設事務所などにも相談させてもらいながら、ある程度、数値的なものもお示しできるように考えていきたいとは思っております。  いずれにしましても、この2基で完全に賄えるということではありませんので、また来年度以降も含めまして、ひょっとしたらポンプの追加配備もあるかもしれませんし、最終的にどのような抜本対策があるのかも考えていきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) この西之町地区の内水氾濫後に、住民説明もなく、住民の方は非常に不安があるとお聞きしております。今のようなことを踏まえてきちっと、できれば分析をした上で、住民の方と協議をした上で、恒久対策を決めていただくことをお願いしておきます。  続いて、幹線道路整備事業についてお伺いをいたします。  この事業は、目崎出口線の拡張工事で、平成26年に地元に説明をされ、その時点で地元が問題点や要望を提出しておりましたが、図面上に何ら反映されていないまま工事が進みつつあること、さらに昨年の豪雨で、この道路付近で大小2件の内水氾濫が生じたこともあり、平成30年12月に町内会長が改めて当時のまちづくり課と協議をされました。しかし、これまでその回答がないこともあり、この内容の重要な3件に絞って、今回、質問をさせていただきます。  一つ目が上山線等の道路への接続問題、二つ目が排水対策、三つ目が国道への接続ということで、この事業の目的について触れておきますと、街路事業、目崎出口線は国道486号線と目崎出口線の接続起点から府中高校付近までの市街地西側の外郭の街路事業である。沿道には大規模工場が立地してあることもあり、自動車交通量が多く、道路は狭隘で歩道もなく危険な状況となっており、交通の円滑化、渋滞の緩和、歩行者・自転車の安全の確保、市民生活への向上、産業振興による地域への活性化を基本事業の指標として、平成26年度から着手しているとあります。  そこで、まず上山線の接続問題についてですけれども、これは大規模工場の裏手ということで、従業員の大小の駐車場があり、そこに入る車と住んでいる方の出勤とで朝は非常に混雑しており、そこにさらに小中学生が通学しているという危険な状況もあって、この接続道路の入り口だけでも拡張しておかないと、この道路の渋滞の対応は不十分とまず申し上げております。  続いて、国道486号線と並行して旧道が走っているんですけども、この旧道が国道に近いものですから、山側に無理やりに曲げたり、片方はインターチェンジ的なS字道路などを設置するような図面となっているため、地元にとっては非常に使い勝手が悪いものに変わっていこうとしているため、改善を申し上げました。  さらに、上山線についてですけども、これは本道が曲がりながら国道に出てきます。曲がりながら出てくるところに、上山線がさらに曲がりながら接続をしていくという、非常に住民からすると、本当に安全な設計になっているのかと疑問を呈しております。  さらに、先ほどの排水対策なんですけども、この地区は高い山を背負っているところから、大小四つの谷が芦田川に流れ出て、その中の2本がこの道路に影響しております。一つは、溝の構造上の問題があって、非常にあふれることがありました。したがって、本線の下を通して対策していくのが必要じゃないかという検討をお願いしました。もう一つは、先ほどの話にも出てきましたけれども、樋門を閉めることによって起きた内水対策では別の水系の溝が活用できるんじゃないかというお話をして、その対策を立てたらどうかということも申し上げております。これらについて、道をつくる上ではいろいろと問題があるんだなということも、私自身も勉強させていただいたんですけれども、これらの問題について、ここで一々やりとりをするつもりはございませんので、できましたら町内会と協議をして、合意をした上で、この道路の完成を見るということをここでお約束いただければと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 杉島建設部長。 ○建設部長(杉島賢治君) 現在、整備中でございます目崎出口線の接続、それから先ほど言われた排水対策、これらにつきましては、地域の皆さん、町内会の役員と市で協議を済ませております。これだけの大事業を進める中で、可能な整備は全て対応していく考えではおります。  安全面につきましても、公安委員会とも協議を詰めておりますので、安全についての配慮も十分できていると思いますので、要望についての反映事項は、今後協議をしながら的確に守っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) いずれにしても、地元との協議をしっかりした上で、道ができるということで了解をいたしました。  最後に、この道が国道へ接続することを3月議会の建設委員会でお話を聞きましたが、最後の部分が接続されないという回答がありました。これから5年間で6億5,000万円ほどの予算を投じて、この道ができるに当たって、最後のところが国道にうまく接続をされないのが非常に、安全性を含めて、問題があると思いますので、そこら辺を国や県と協議をいただいて、5年のうちに完全に国道に接続していただくように努力していただきたいなと思います。これについては特に回答は不要ですので、この先、また一般質問等でこの状況をお伺いしますので、それまでにどういうふうに進めるかを検討しておいていただければと思います。  続いて、二つ目の大きな項目に移らせていただきます。  人事・賃金制度という大見出しにしておりますが、議員として、この1年、職員の皆さんと接しながら感じたことや、その先にある課題は何かということを意識しながら設定した3件について質問させていただきます。  一つは仕事のやり方、二つ目は人事評価の実施状況、三つ目が行動理念の制定ということで進めさせていただきます。  まず、一つ目は、私が議員になる前に40年ほど会社員として事務系の業務、進捗の管理やその業務改善などに携わっていたこともあり、職員の皆さんの仕事のやり方について、非常に興味を持って見させていただいておりました。  そこで、まず事業進捗管理についてお伺いをします。  先日、ことしから主要事業について、事務事業評価として主要事業進捗状況説明シートを公開されましたが、今年度から主要事業についてどのような管理をされていくのか、仕事のやり方についてお伺いをいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 今年度の主要事業の進捗管理については、まず既に4月にスタートアップミーティングというものを実施いたしまして、市長と事業実施の方法や課題、スケジュール等を確認したところでございます。先日の勉強会でお示ししたシートは、そのスタートアップの取り組みを受けて、現時点でのものをお示ししたもので、現在、新年度2カ月ほど経過いたしておりますが、幾らかの進捗状況を記載させていただいたところでございます。  今後につきましては、四半期ごとを目安にいたしまして、市長と各部課あるいはプロジェクトチームも含めまして、進捗状況を確認するフォローアップというものを行う予定といたしております。このフォローアップは、PDCAサイクルのDoの実施の部分、それからCのチェックを行うと同時に、翌年度の政策事業の形成へもつながるAのアクションの位置づけとなると考えております。また、四半期ごとということもありまして、その進捗状況については、その都度、議会へも報告をさせていただきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 事業進捗については、PDCA手法を使って、これからきちっと管理をされていくということで、特にDoとかCとかいう部分については、皆さん、プロフェッショナルなので、その進捗には期待するところなんですけれども、私が先ほど言ったように、事業所でやっていたときには、PDCAじゃなくてSPDCAという、サーベイということで、先ほども言いましたけれども、最初にきちっとした調査分析をすることによって、最後のアクションのところが非常にやっても少なくなるんですね。ですから、皆さんによくお願いしておきたいのは、先ほども言いましたように、きちっとした分析をして、何をしないといけないかということをきちっとつかんでいただいてプランを立てていただく、ここに尽きるんじゃないかなということをお願いをしておきたいと思います。  続いて、次は報告、連絡、相談の実践についてという項目を立てておりますけれども、町内会等との協議や市民の困りごとの相談など、議事録や面談メモを作成し、上司に報告されるような形になっているのか。その場合については、場合によっては相手のサインなどをもらうなどして、その内容の正確性を担保できるようなやり方を業務の中でされているのかどうか確認させてください。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 私どもが町内会長あるいは市民の方から御相談を受けたことにつきましては、電話とか面談によるものがございますが、その承った事案につきましては、聞き取り書というものに記載いたしまして、担当者が処理するなど定例的なものを除きまして所属長に閲覧をし、協議し、処理の方針を決めております。したがって、軽微ですぐ解決するようなものを除きましては、電話や窓口対応の際の文書を作成し、記録をとっております。また、サインをしているかどうかにつきましては、正確性が必要な場合は、相手の方にサインをお願いすることもあるかと思いますが、通常、窓口相談などではそこまでは求めていない状況でございます。  いずれにいたしましても、仕事のやり方として、日々の仕事や重要な事柄などが発生したときは、わかりやすく文章に明文化して、単に保存するだけではなく、組織的な共有を図っていくことが重要であると考えており、今後も全庁的に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 先ほど安友議員のときにもお話があったと思うんですけれども、仕事のやり方として、報告、連絡、相談という部分については、最終的にはいろんな情報が管理職等に上がっていくための手段にもなりますので、こういった仕事のやり方をきちっと今後もしていただければと思います。  続いて、人事異動等に伴う業務の引き継ぎについてお伺いをいたします。  本年は多くの昇任などを含む人事異動があり、職員間の業務の引き継ぎなどもかなりあったかとは思います。  第4次府中市行政改革大綱では、業務改善の取り組みに、人事異動等による事務引き継ぎの円滑化とは書いてありますが、これは引き継ぎの効率化を図るものが主目的だと思います。私が確認したいのは、特に、先ほどもあった中長期のプロジェクトなど、市民や町内会からの要望や会議で話をしたことなどの経緯を次の担当者にきちっと引き継がれて、事業継続をしているかという、その1点について確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 単なる事務引き継ぎじゃなくて、市民からの要望ということですね。
     それについては、ファイルをきちっとつくりまして、こういった要望があったとかいうものを整理して、各職場で整理をいたしております。ですから、そういったことを人事異動のとき、例えば課長が異動したときに、旧任から新任の課長に対して、こういった懸案事項があるというのは現在もやっておりますが、確実に、懸案事項を余すことなくきちっと後任の課長や部長に引き継ぐことを今後、徹底していきたいと思っております。  また、先ほどの答弁と重なりますが、その個人、課長から課長とかじゃなくて、やはり部内、課内、係内といったレベルで、市民に関する重要な要望、情報があるということを引き継いでいくことが非常に大切だと思っておりますので、取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 今の答弁ですと、これから取り組んでまいるということは、これまではできていなかったと思うんですが、今まで何回か中長期のプロジェクト、先ほどの道なんかの問題で、町内会から請願を出しても、それをこういう請願を出しているだろうという質問をしても、全然そんなのは聞いていませんとかいうような回答がありました。ですから、今の状態だと、そういった引き継ぎがうまくされていないのが実態だと思うんですね。そうすると、これをやる、やると言っただけじゃなくて、どういう形でこれをきちっとやれるような体制にするのか、そこをしっかりお聞きしたいなと思うんですけれども。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 町内会からの要望という点につきましては、建設部中心に道路の整備とか、あるいは水路、あるいは路面の補修とか、さまざまな要望が出てくると思います。町内会によっては、一度に数10項目というか、100項目ぐらい出る場合もあります。それについて認識していなかったという御指摘があったと思います。それは真摯に受けとめて、どういうふうに要望をデータベース化していくかについては、これから工夫をしていきたいと思っております。  せっかく市役所へ来られて要望されたことを大切にすると、項目が多いからできないというのではなくて、それをどういうふうに情報化していくかといったことも含めて、考えていきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 先ほども言われたように、データベース化するとか、そういう工夫を各職場できちっとされて、市民の要望をきちっと押さえていっていただきたいと思います。  続いて、人事評価の実施についてお伺いをいたします。  府中市のホームページに掲載してある平成29年度府中市の人事行政の運営などの状況というところに、業績評価と能力評価を行っているとありますけれども、市では人事評価についてどのような運用をされているのか、またその結果、昇給や昇格、期末手当にどのように反映されているのか、この辺についてお伺いをいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 評価についてのお尋ねでございます。  本市では、全ての職員に対しまして、職員の能力開発あるいは人材育成のための業績評価と能力評価による人事評価を行っておるところでございます。  業績評価とは、年度の初めに被評価者が評価者である上司と面談して、今年度実施していきますという事業の年間目標を上げて設定し、年度末に向けて、秋に1回、年度末に1回と、面談を経て、当初に設定した目標の達成度を評価しておるところでございます。  能力評価につきましては、職務の遂行能力として定めている、職制に応じて必要とされている能力は若干違うんですが、これを年間を通じて業務上の発揮した行動実績の評価を年度末に行っているものでございます。これについても、評価の際は、上司と部下が直接面談し、納得する中で決定していく方式をとっております。また、評価結果の反映については、業績評価の対象の分布率の範囲内で、勤勉手当に反映をさせておるところでございます。  今後も継続して人事評価の研修などに取り組みまして、人事評価制度もさらに高めていくなど、よりよい制度にしてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) ということであれば、業績評価、能力評価はきちっと昇給、昇格、期末手当等に反映されていると理解すればよろしいんですね。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 勤勉手当に反映させているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) ということは、昇給とか昇格という部分には、これは反映がされていないと理解すればよろしいですか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 目標管理あるいは能力評価のところで、そういったものはトータルで考えてまいりますが、具体的にそれをもって昇給、昇格とかいうふうにはなっておりません。あくまでも勤勉手当へ反映と御理解いただければと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) やはり私も企業におって、評価をしたり、されたりということで、この評価は昇給に反映されたり、最終的にはそこから内部調整をして昇格ということもあります。したがって、この部分はきちっと形をつくっていただきたいなと。特に、この先、行政経営プランとかいうようなことをされるので、その中で人事評価の実施についても考えていただきたいなと思うんですけども、いかがなものでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 経営プランということであります。また委員会でも御議論があろうかと思いますが、従来型の行政改革というコスト縮減、ちょっと言葉が悪いかもしれませんが、減らすだけというよりも、これからはいろんなことへチャレンジしながら、市あるいは事業の価値を高めていくと、そういったことで脱皮していかなきゃいけない時代が来ているのかなと思っております。  そういう中では、組織全体としての総合力を発揮していく、あるいは職員のやる気をいかに引き出していくかと、そういったことが非常に重要だと思いますし、その根っこにありますのは、どんな府中市を描いていくのか、あるいはそれぞれの事業についてどういう目的で、先ほどのサーベイみたいなお話もありましたけど、どういうふうな事業をやれば政策に寄与できるのか、逆に、そういうものをやっていく上で現状課題は何なのか、それを突破するにはどういうことに取り組めば課題解決につながるのか、そういった政策とか事業のつくり込み方、予算編成の仕方あるいは人材育成、こういったものを統合的にこれから取り組んでいく、見直していく、そういったものにしていきたいと思っております。  その中の一つとしましては、職員の人材育成でありますとか、あるいは人事評価ともう1個、違う形として、目標管理制度というような形で、それぞれの職員あるいは部課長のミッションは何か、そういう中で今年度、どういうことに取り組んでいくのか、それの達成ができたかできないか、あるいはそれに向かってどれだけ努力なり汗がかけたか、頑張ったか、また、できた、できなかっただけの評価ではなくて、そのプロセスも考えながら、しっかりと評価できるような仕組み、あるいは昇任とか昇給とかに反映できるような仕組みづくり、これは単に制度をつくって押しつけるだけではできませんので、職員あるいは各部課長を含めまして、しっかりと研修とかを組み立てながら、体質改善といいますか、市役所そのものの変化につなげていきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) いずれにしても、市役所の改革ということであれば、これから最後の質問になるんですけれども、行動理念の制定ということで上げさせていただきました。  本年度は、小野市長は積極予算の編成や大幅な組織改編と若手の登用や初の女性管理職といったことで、職員のモチベーションがかなり高まっていると思われますし、そのために行政運営にはいろいろと期待をするところではありますが、しかし、先ほどの主要事業や仕事のやり方などからすると、まだまだマインド、仕事への姿勢とか考え方などが一新され、市民の思いというアウト感、これは成果ということになるんですけども、これに応える体制とまでには至っていないのかなと思います。  そこで、まず昨年11月に東広島市が制定された行動理念について紹介をさせていただきます。  価値観と行動指針について、6項目ほど設定をされておりますけれども、その中の3項目を紹介しますと、一つ目が「私たちは、市民起点で、スピードとコストを意識し、成果を追求します。」、二つ目が「私たちは、自己研鑽に励み、常にチャレンジ精神と情熱を持ち続けます。」、三つ目が「私たちは、市民とのより深い信頼関係を築くために、積極的に意見を聴き、情報を発信します。」、こういった内容がパソコンを立ち上げると表示されるということで、かなり意識づけをされていると、ネットなんかで調べました。  府中市でも、先ほどもありましたけど、行政経営プラン等の中で、職員の行動についていろいろ改革をされるということでありますけども、そうした中で、職員の行動理念を制定して、市民とともにある市役所ということを明確に示して、マインドを変えていくためにも、行動理念の策定を考えられてはいかがかと思うんですけども、いかがお考えでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 御紹介いただきました東広島市あるいは広島県などで職員行動理念を運用されておると承知しております。  まず、本市における状況でございますけど、先ほど御紹介いただきましたような行動理念の趣旨を人材育成の基本方針として作成いたしまして、その中で求められる職員像を示しておりますが、この方針は12年前に策定いたしましたが、この間、見直しができておりません。また、職員への周知が不十分であったため、有効活用ができていないというふうに思っております。  今後、府中市におきましても、職員の行動理念は職員の価値観を共有するための有効な手段と考えております。また、職員の意識改革あるいは組織の風土の改革につながるものだと考えておるところでございます。今までの行政改革大綱にかわりまして、今後策定を予定しております府中市の行政経営プランにおきましても、人材・組織力の強化という項目を設けまして、組織の目指すべき姿、それを実現するための価値観を打ち出したいと考えておりまして、その手法について、行動理念についても検討してまいりたいと考えております。  今後、その中身については、職員や組織の風土や体質について全体で分析、課題出しの議論を行い、先ほど議員がおっしゃられましたサーベイの部分をきちっと行いまして、行動理念に盛り込むことによりまして、実効性のあるものにしていかなくてはいけないと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) さらに言いますと、市長、副市長と部長が今回8名になられ、課長が28名と管理職が増員になって、管理職の体制が充実をされたことを機会に、例えば先ほど言った、よい道を早くつくるといったようなアウトプット、結果重視も必要だとは思いますが、我々が望むところは、いかに市民が望むものができたかというアウト感、成果を出す、こういった運用が非常に大切になってくるんじゃなかいなと思います。こういった運用を大切にしていただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 成果重視というお言葉を頂戴したんですけど、我々も、市民の方がどういった課題を持っておられるか、その解決に向けてどんな課題があるかということを真摯に考えまして、そのためにどういった政策をしていくことが一番成果につながるかといった思考をきちっと確立していく中で、成果主義といいますか、そういったものの実現に取り組んでまいりたいと思います。そのために、先ほどの行政経営プランも今後の一つの手段として考えていきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 森川稔君。 ○4番議員(森川稔君) 成果を出すためには、ぜひとも市民の皆さんの声をしっかり聞いて、それに基づいて判断をしていくことが非常に大切かなと思います。  いろいろ言いましたけれども、今後、市民から府中市に住んでよかったなという声がたくさん聞けるような、そういう行政運営を期待して、質問を終わります。              〔4番議員 森川稔君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって、創生会の森川稔君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて延会することに決しました。  次回は、明6月7日午前10時から本会議を開きます。  ただいま御出席の諸君には別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。  本日は、これにて延会いたします。                午後4時35分 延会...