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平成30年第6回定例会(12月 7日)

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  1. 府中市議会 2018-12-07
    平成30年第6回定例会(12月 7日)


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    平成30年第6回定例会(12月 7日)              平成30年第6回府中市議会定例会会議録  平成30年12月7日午前10時0分、府中市議会定例会を本市議事堂において再開した。 1 出席議員      1番  加藤吉秀       2番  芝内則明      3番  福田 勉       4番  森川 稔      5番  広瀬和彦       6番  安友正章      7番  岡田隆行       8番  楢﨑征途      9番  土井基司       10番  水田 豊      11番  加納孝彦       12番  山口康治      13番  本谷宏行       14番  三藤 毅      15番  加島広宣       16番  大本千香子      17番  田邉 稔       18番  橘髙尚裕      19番  丸山茂美       20番  棗田澄子 1 欠席議員   なし 1 説明のため出席した者   市長          小野申人   副市長         村上明雄   教育長         平谷昭彦   総務部長        粟根誠司   参事兼税務課長     武田英三   健康福祉部長      九十九浩司
      建設産業部長      若井紳壮   教育部長        石川裕洋   人事秘書課長      浅野昌樹   総務課長兼選管事務局長 小寺俊昭   企画財政課長      豊田弘治   健康政策室長      皿田敏幸   女性こども課長     山田資子   監理課長        河本幹男   まちづくり課長     杉島賢治   整備保全課長      河毛茂利   上下水道課長      掛江賢治   産業振興課長農委事務局長                                  池田弘昭   環境整備課長      伊吹公雄   教委総務課長      大和庄二郎   学校教育課長      門田雄治   生涯学習課長      谷口達也 1 事務局及び書記   事務局長        赤利充彦   議事係長        山路英利   主任主事        小川愛美 1 議事日程   日程第1 一般質問 1 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時0分 開議 ○議長(加藤吉秀君) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事は、配信しております議事日程表により進めたいと思います。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。  質問については通告に従って行われるようにお願いいたします。  順次発言を許します。  まず、創生会の福田勉君の登壇を求めます。  福田勉君。              〔3番議員 福田勉君 登壇〕 ○3番議員(福田勉君) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、通告により一般質問をさせていただきます。議席番号3番、福田勉でございます。  7月豪雨災害で府中市におきましても過去に記憶がないくらいの災害が各地で発生いたしました。芦田川の水位も想定外のものだと思います。今後は、想定外を見込んで被害を最小限で抑えることが重要ではないかと思います。このたびの災害を振り返り、被害の現状を把握して、樋門の点検、修理、ポンプ場の新設等を行うことが重要ではないかと考えております。また、ため池についても点検、補修が必要ではないかと考えております。  そこで、7月豪雨災害後、今までの樋門とため池の管理、今後の管理対策について、災害時の避難所としての学校施設の管理についてお聞かせいただきたいと思います。  また、昨日も災害で樋門、ため池の質問がありましたので、かぶっているところはあらかじめ省略しながら質問に入らせていただきたいと思います。  まず、芦田川の排水樋門の管理は、国から府中市へ、府中市から個人へ管理委託されているとお聞きしておりますが、実際はどのような形で管理委託をされているのか、まずお聞かせいただきたいと思います。  これより、一問一答方式でお伺いします。            〔3番議員 福田勉君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) おはようございます。それでは、まず芦田川樋門の管理というところをお答えしたいと思います。  芦田川の樋門につきましては、15樋門ございます。樋門の管理につきましては、芦田川の管理者であります国土交通省福山河川国道事務所が行っているところでございます。樋門の日常の点検や操作につきましては、国土交通省と府中市の樋門等の操作の委託契約に基づきまして、市が地元の方に委嘱してお願いしているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 地元の方にお願いしているとおっしゃいましたが、地元の方は何年に変更とかいろいろあると思いますが、把握はされていらっしゃいますか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほどお答えしましたように、市が地元の方に委嘱をしてお願いしております。変更がない限りは、その委嘱の方にお願いしている状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) それは、市で管理体制は整えて補完されているということですか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) はい。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 中には、芦田川から農業用水を入れる樋門がありますが、例えば栗柄第一樋門の東側の土砂が2メートルぐらい蓄積し給水が困難なところ、これは国交省と府中市との絡みはどうなんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) ただいま御答弁させていただきましたのは、芦田川に関係する樋門の管理のことを御答弁させていただいております。芦田川については、芦田川に関する樋門ということで、国交省からの契約に基づいて地元の方にお願いしてという状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 簡単に言いますが、点検とか指導は、誰がどのようにされているのか、市からの指導か国からの指導か、個人への指導方法などは今までやっておられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 操作員さんに対する指導だと思いますけど、それについては国土交通省が操作員に対します樋門の操作、説明会を毎年梅雨時期前の5月下旬ごろ開催し、樋門に関する説明、現地での操作方法、そして年9回行う定期点検などに関する説明等を行っているところでございます。また、水位の上昇時には、樋門ごとに警戒水位が定められております。国土交通省から連絡が市に入りまして、市が操作員の方に樋門操作をしていただくよう連絡し、災害防止に努めているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 個人へ任せっきりでは立派な施設も不安だと思ったんですが、立派に指導をやられていることを聞いて安心しました。ありがとうございます。  続いて、市内の雨水、都市下水が川に出る樋門、施設が40年から50年経過しているとお聞きしています。その中でも中須町は災害時にその樋門が動かなかったとお聞きしておりますが、市で管理者の把握をされているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 中須グラウンドの北東にございます都市下水路の排水樋門のことかと思いますけれど、この樋門につきましては昭和52年度に設置をしています。その後、長年にわたりまして操作をすることもなく時が過ぎたということもございまして、実際誰が管理するのかが明確ではなくなっていたものと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 明確ではないのは、今まで市民の方にお願いしている、長年応対もわからないまま、そのままの状態であったということですか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 樋門というところから考えて、設置した当時については地元の方にお願いしたことは推測されるわけですけれど、幸いなことにこの間そういう操作をすることもなかったこともあって、長年経過したことでそういう状態になっていると考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 今現在は、点検されて動くようになっていますか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 現在は点検し、少し作動のところも確認をしながら操作できる状態になっているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) そのように長年にわたって管理ができてなかったということは、非常に市民の安全に欠けているという形に思うわけですが、これを機にしっかりと管理、点検、また管理者の方への指導等々を行っていただきたいと思います。  それで、この災害を経験として、樋門について今後どのような対策を考えられ、またポンプ場などを設置する方向性があるのかどうかお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) まず管理、点検からお答えしたいと思います。  管理とか操作、設備の指導等については、樋門の適正な管理が行えるよう、点検とか管理の操作等々について、記載した管理マニュアルを作成し、引き続き地元の方と協議をしながら安全な管理ができるように、市と地元と連携を図りながら進めてまいりたいと考えているところでございます。  また、今後どのような対策をというところでございますけれど、日常から防災意識を高めるのはもちろんのこと、樋門等については適正な管理によりまして、有事の際には速やかにかつ安全な対策が図られる体制の構築が必要であろうと考えております。また、排水対策については、排水機能を高めるため、どのような使用が効果的でかつ適切かを十分検討し、講ずる必要があると考え、今その辺を検討しているところでございます。  具体的な検討内容につきましては、中須町の西之町地区でありますとか、栗柄地区、四日市地区などに内水の被害があったことは認識をしているところでございまして、それぞれの地区におきまして排水機能の強化が必要なことは、今回も十分認識をしております。それぞれの地区におきまして、排水機能を高めるための例えば排水ポンプの設置など、どのような手法が適切かを今現在検討しているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 樋門の管理、またマニュアル等をつくって、これから管理、指導していくとお聞きしましたので、また二度とこのような災害を起こさない、災害に強い町にしていただきたいということで、再度中須町の樋門の強制排水ポンプ、また栗柄町の鴫谷、四日市の排水ポンプ等の設置を強く要望させていただきたいと思います。このことによって、市民が安心して暮らせるということも強く感じておりますので、ぜひ続けて計画、よろしくお願いいたします。  続いて、ため池でございますが、ため池は昨日も質問がありましたので、今、320カ所のうち228カ所の点検が終わり、9カ所が応急処置をされているとお聞きしております。続いてため池の管理もよろしくお願いしたいと思いますが、ため池の管理者、また水利権者との話し合いなどされているのか、また今後、ため池の管理、点検、指導についてどのようにされるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) ため池の水利権者との話し合いということからお答えしたいと思いますが、緊急点検を行った9カ所につきましては、ため池管理者代表者の方と連絡をとりまして、草刈りなど適正な管理を含めて、連絡等をとっているところでございます。  今後の管理、点検、指導等でございますけれど、320カ所の農業用ため池のうち、堤体の決壊時に人家及び公共施設に被害が想定される、総貯水量1,000トン以上の農業用ため池の中で16カ所が県の重要ため池に指定されているところでございます。  この16カ所の重要ため池につきましては、日常の維持管理や災害を未然に防止するため、維持管理規程や管理体制、代表者や維持管理の点検者など具体的に定めた管理計画書等を提出いただきまして、双方で適正な管理を確認しているところでございます。  現在のところ、8カ所のため池につきましては、この管理計画書の提出をいただいており、残りの箇所についても既に管理者との協議を行い、今年度中には提出していだくように、今行っているところでございます。この管理計画書においては、草刈りや日常点検、また貯水を低い水位で管理する低水管理や防災活動などの維持管理方法、また大雨時の管理体制などを決めているところでございます。このような管理体制に基づきまして、双方の意思を確認しながら適切な管理をしてまいりたいと考えているところでございます。  また、今後の管理体制、点検、指導でございますけれど、今後のため池対策といたしましては、7月豪雨により多くのため池が被災したことから、国も7月豪雨を踏まえた今後のため池対策検討チームというものを設置され、今後のため池対策の進め方として取りまとめ、中間報告を11月に公表されているところでございます。この中では、防災重点ため池の選定基準、避難行動対策、適切な維持管理、そして補強対策などの方針が報告されているところでございます。  この国・県が示します対策や方針の動向を注視しながら、府中市といたしましても災害を未然に防止するための取り組みをさらに強化していき、引き続き農業用ため池として管理者への適切な指導、管理等も行ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 今の管理体制をチームをつくってやられる、当然受益者、水利権者の方が管理をされますよね。例えば大きなため池がありますが、今管理をされる水利権者が高齢化されて、2軒、3軒の水利権者で大きなため池を利用するとお聞きしておりますが、例えばのり面の草刈りとかをその方たちがされるのでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 通常、農業用ため池というのは、先ほど御紹介いただきましたように受益者、管理者等がいらっしゃると思います。基本的にはその管理者等の方で適切な管理をしていただくことが基本だと思いますが、先ほど来のように実際には受益者の方も高齢化され、少人数になっているところも確かにあろうかと思います。その辺も地域としてため池をどう管理するかなどを含めまして、いろいろとしっかり協議を重ねながら、適切な管理が行えるようにしていくべきだとは考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 今も栗柄町の大門池、二人しか水利権者がいらっしゃらないとお聞きしております。また、大きな池なので、そこまで水が要るのかどうかも恐らく検討されているんではなかろうかと思いますが、そこらあたりも市と話し合いをされていますか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 具体的に大門池が出ましたけれど、確かに規模と受益面積はいろいろあろうかと思います。しかしながら、農業用ため池という性格を持っている以上は、地権者の方との話し合いになろうと思います。現在も水利権者の方と話をしながら復旧に努めて、復旧対策などを検討して、復旧方法なども考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 今後、市民の安全のために、また水利権者の負担が余りかからないように、よろしくお願いしたいと思います。  次に、学校施設、公民館施設を避難所として使用する場合に、危険箇所の点検、管理を行っておられるのか。これから、どのような災害が起こるかわかりません。地震、あるいは台風、豪雨、いろいろございますが、余儀なく体育館、またグラウンドでの避難生活が行われる場合もあるかもわかりません。そこで、現在ブロック塀の危険箇所については予算がついてますが、地震、災害等さまざまな災害を考えて、避難所として使用する場合、各避難所に指定されているところの水はけの悪いグラウンド、古い遊具、さびたフェンス等の点検、管理はされていますか、お聞きしたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 避難所の遊具とか施設ということではなく、それぞれの施設の点検ということでお答えいたしますと、学校の施設及び設備の安全点検につきましては、学校保健安全法施行規則によりまして、児童・生徒が通常使用する施設及び設備の異常の有無について、学校において系統的に行うよう、毎学期1回以上の実施が義務づけられております。また、同規則では学校環境の安全を確保するため、日常的な点検も示されております。このことから、学校においては毎月1回、月初めに定例の安全点検を全校で実施しております。安全点検を実施した後、学校が措置を講ずることが難しい場合は、教育委員会にその旨を申し出るよう指導を行っているところでございます。  なお、学校の安全点検と重ねて、教育委員会として専門業者に委託した安全点検を毎年実施しているところでございます。とりわけ、遊具やポールなどの支柱につきましては、その遊具固有の診断基準に基づいた点検及び専門の測量機を使った劣化診断を業務委託し、点検報告書を作成させ、結果に基づき修繕等を実施しております。  次に、公民館の施設及び設備の安全点検についてでございますが、浄化槽や消防設備など、法的な基準があるものにつきましては、それに基づいて点検を行い、またエアコン等につきましては業者による定期的な点検を実施しており、故障や異常があった場合は速やかに対応を行っているところでございます。  また、公民館館長や推進員からの報告により、施設や設備のふぐあいを把握した場合は、内容を精査し、緊急性など必要に応じて補正予算等により早急な対応を行っておるところでございます。
     最後に、グラウンドの状況でございますが、学校管理者等からの状況報告等を受ける中で状況は把握しております。しかしながら、それぞれの施設場所の地質等に応じまして状態が異なることから、応急的な対応として真砂土を搬入することを行っているところでございますが、雨が降った場合、これは降雨量の状況にもよりますが、御承知のようにグラウンドの状態が大きく異なるということになります。抜本的には大規模な土壌改良等を伴う対策が必要になることもあるため、場合によってでございますが、対応策を含め今後検討してまいりたいと思っています。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 今後、ふぐあいなところ、危険なものについては、随時点検、整備を行っていただき、安全な場所を確保していただくようよろしくお願いいたします。  災害は、いつ起きるか想像がつきません。そこで、地震などの災害時、ライフライン、電力の停電、水道の断水、固定通信の不通、移動通信の不通、電気につきましては今はブラックアウトと言っておりますが、そんな中での対応マニュアル等があればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 御指摘のグラックアウト時の対応マニュアルは作成してございませんが、御指摘の大規模な停電時の対応ということでのお答えをさせていただきたいと思います。  まず、災害時の災害対策本部がある市役所の施設につきましては、防災倉庫の屋上に発電機を設けまして、これにより停電時も72時間の対応が可能となってございます。また、福祉避難所と位置づけております保健福祉総合センター「リ・フレ」につきましては、屋上に太陽光発電機をつけ、なお蓄電池も併設いたしておるところでございます。  加えて、各地域に設置させていただいております防災行政無線には、各子局にバッテリーが備えられておりまして、72時間の停電時でも一定程度の対応ができるようになっております。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) そのほかの施設で、今、府中市で避難所と指定されている場所について、そういうことが起こったときの対応はどうされますか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) その他の施設の停電時の蓄電池等については把握をいたしておりませんが、これまでの取り組みといたしまして、いろんなところと災害時の応援協定を締結いたしております。特に中国電力さん等ともそういった災害時の協力、協定をやっていますので、早期復旧に向けて相互に協力していきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) それは、中国電力の普通の電気、ライフラインを使っての緊急対応ですか。それとも、仮設の電力を要するものですか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 中国電力さん、あるいは中国電気工事さんとの協定ですので、防災訓練等でもやっておりますが、仮設の電柱を立てて電源を早期に復旧すると言った取り組みのお願いをしておるところでございます。  ですから、議員お尋ねの各公共施設全般については、把握はできておりませんが、そういった停電、電源等についてはないように思っております。また調査したいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 例えば、避難所として学校、公民館等々いろいろありますが、発電機のリースとかいろいろなものがあると思いますが、そういうものに対しては今まで検討はされていませんか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 御指摘いただきましたようなことについては、これまでの検討に上がっておりません。 ○議長(加藤吉秀君) 福田勉君。 ○3番議員(福田勉君) 今の中国電気工事、中国電力等々の話もございましたが、素早く対応できるような形も考えていただきたいと思います。  終わりになりますが、先日、石巻市に視察に行ったときに話を聞いて帰ったんですけども、石巻市には防災基本条例を制定され、東日本大震災を教訓として石巻市は災害から市民の生命、身体及び財産を守るために、災害に強いまちづくりを構築することを最重点課題であるとともに、行政による災害対応には限界があり、自助・共助・公助の理念に基づき、市民、事業者及び市が相互に連携し、協力し合い、災害対策に取り組むことが必要不可欠であることを定め、認識し、自助・共助・公助の理念のもと、防災意識を高め、災害に強いまちづくりを目指すことを目的として制定されているものでございますが、学校が指定避難所となっている場合も、学校、地域、防災会、自主防災、行政、町内会と避難所運営等の協力体制の構築を図られているとお聞きしております。  府中市におきましても、災害に強い町、安心して暮らせる町になるよう、これからも強くお願いをするところでございます。今回の災害を機に、大きな災害にも負けないような町、府中市にしていただきたいということをお願いして終わらせていただきます。              〔3番議員 福田勉君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって創生会の福田勉君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、創生会の安友正章君の登壇を求めます。  安友正章君。             〔6番議員 安友正章君 登壇〕 ○6番議員(安友正章君) ただいま議長のお許しを得て、議員番号6番、安友正章が一問一答にて、今回は高速情報通信と地域格差についての質問をさせていただきます。  2020年にはオリンピックが開催されると、そして政府においては高速情報通信5Gの配備を既に完了したと聞き及んでおります。私たちの暮らす府中市もこういった高速情報通信をフルに活用したまちづくり、これが必要ではないかと私は考えております。  現在、高速情報通信は、医療、農業、教育等、あらゆる分野にICTを利用することにより、施設や事業の効率性向上や高付加価値が可能となることやら、また地域の課題を解決するとともに、地域の活性化に貢献することが期待されております。  しかしながら、私たちの暮らす府中市の現状は、ICTの利用、有効活用が立ちおくれており、いまだに高速情報通信が普及されない地域もある。その地域に配慮して、適切に高速情報通信を配備して、府中市全体の底上げを行わなければ、地域の格差がますます広まり、行政の課題が山積みとなることになり、新しいまちづくりに支障を来す可能性があると私は痛切に感じております。  そこで、行政に対する私の質問ですが、府中市北部地域、木野山町、河佐町、上下町矢野、有福、小塚、二森、上下近隣の地域においては、いまだICT、光回線の普及がされておりません。行政として、これについてどのようにお考えになっているのかを質問いたしたいと思います。           〔6番議員 安友正章君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 議員御指摘のこれからの地域におけるIoTについての認識からお答えしたいと思います。  今現在、国、経済界挙げてIoTやAIなどを前提とした第4次産業革命に向けた動きが加速する中で、5Gや光回線などの高速情報通信ネットワークは、住民生活あるいは企業活動など、経済のさまざまな分野における必要不可欠な社会基盤になってくるものと考えているところでございます。  我が市の現状を申し上げますと、御指摘いただきましたように、旧上下町の主要なエリアや旧府中市の中心は光回線が整備されておりますが、この2地区を結ぶ回廊部分は空白地域となっております。通信事業者による情報によりますと、平成27年度の時点ではございますが、市内の普及率は82.3%にとどまっていると認識をいたしております。  平成28年以降、通信事業者に継続的に働きかけを行ってまいりました。その結果、一部でありますが光回線の開通エリアが徐々にではございますが拡大をしてきた状況でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 私たちの近隣地域、例えば神石高原町であるとか、庄原市であるとか三次市であるとか、そういった行政の現状を私たちが認識しておる世界では、ほぼ100%光通信の配備を行政の主導で行うと聞いておりますが、府中市として今後、今まだ普及されていない地域に対して、今後どのような意向を持って対応されるのか、これについてお答え願いたい。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) これまでも情報基盤の整備は、先ほど言ったようなIoTがどんどん進む必要性というのは感じておったところでございます。また、理解もいたしておりましたが、府中市におきましては優先順位の高い、かつ重要な課題であるさまざまな事業、クリーンセンターの建設事業などの市民生活に直結した事業が山積しております。したがって、これまでは一般の公衆回線の光回線化につきましては、優先して取り組むことが難しい状況でございました。  しかしながら、情報格差の是正につきましては、現在、国、総務省においてLTEによる4G回線を利用した情報回線にかわり、2020年には次世代型の超高速多数接続が可能な5G回線の実現に向け、研究開発や総合実証試験や周波数の確保などが現在行われるなど、大きくかじが切られようとする流れがございます。  こういった状況の中で、このままでは府中市が今以上におくれをとるという危機感を感じておるところでございます。こうした中、地域の課題を解決するために、国が行う後押しとして、5G、IoT時代に向けた光ファイバー整備に関する新たな補助メニューが創設されるという動きもございます。  今後、国のあらたな補助制度の活用に向け、調査を行ってまいりますとともに、電気通信事業者、携帯キャリアによる高速大容量無線局、5Gと言うんですけど、その前提となる幹線を中心とした光ファイバーの整備に向け、準備を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) なかなか前向きな御返答でありがとうございます。ただ、ここで地域の格差がいまだにあると。府中市にあってないもの、これは光回線だけではなくて、その他のことにもつながると思いますけども、できるだけ公平な対応を住民にしていただくことが、これからの行政の課題ではないかと思います。  そして、5Gの配備につきましては、基盤となるものは光回線なんですね。この基盤がなくして5Gの世界というのは難しいわけですよね。したがって、ぜひ行政としても5G、これからの府中市の未来を考えるのであれば、率先してこのおくれている地域に対して光回線の基盤整備をぜひ行っていただきたいと思います。  そして、この光回線についての件ですけれども、私はまだ新人議員で半年ばかりしかたっていませんけども、私たちの仲間から、この光回線につきましては、2年前に議会で請願書が出ていて、それを採択されていると聞きました。この採択された以降、何らかの説明を住民、もしくは議会にされたのでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 光回線が通っているとろと通ってないところの情報格差についての住民説明会は、実施いたしておりません。  それから、平成28年3月定例会でしたか、情報格差の是正を求める請願書を採択されまして、その後、中間報告等は議会でさせていただきましたり、議会の一般質問の中で御議論をさせていただいたところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 採択という言葉は、皆さんはよく御存じとは思いますけれども、非常に重い言葉なんですね。この言葉、採択をして2年たっても何も実施されてないということは、私はこういった重い採択を、行政も軽んじていらっしゃったのではいかなとは想像しますけれども、それぐらい採択という言葉は私は重いと思っております。そして、この採択に対する十分な説明を本来ならば議会に対しても逐次報告していただいて対応していただくと、これぐらい重い言葉であるような感じがします。  個人的には、こういったことが今後ないように、説明がないということは議会を軽視すると思われてもしょうがないし、さらに、私たち住民に対する配慮が足らなかったということにもつながりかねませんので、2年前に光回線の採択をされたことに関しては、非常に重いことですので、ぜひ早期に対応していただきたい。そして、今回、市長も観光事業を推進する、そして農業振興も推進すると言われていることでもありますし、ぜひこのICTを活用した基盤整備は、これからの府中市に対して新しい未来をつくることでもありますので、ぜひ実行していただきたい。  そして、私は市長とはまだ半年ぐらいのお付き合いですけれども、新政権になられてこれからの府中市の未来を築いていかれる方ですので、ぜひこの件について何か答弁をよろしくお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 高速情報通信網は、議員おっしゃるとおり大変大切な要素だと思っておりますし、私もその点については積極的に整備を進めていくべきだという考えは持っておりますので、今後どういった形で、どういった段階で整備ができるかを今検討させ始めておりますので、私も必要ということは十分認識しております。ぜひ、そういった方向に向けて進んでいきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) 市長の言葉もいただいたので、前に進むということで理解しております。  続きましてケーブルテレビ、――国土交通省の災害時の情報収集、伝達についての報告があったのを私は新聞紙上で見まして、高齢者の方は今どんな形で災害情報を受けられてるかにつきましては、80%の高齢者の方は、やはりテレビでの情報収集、これが一番自分たちの情報の確保ということで使われているということで、ケーブルテレビにつきましても府中市にはケーブルテレビが配備されてて、北部地域にはケーブルテレビがないと。そして、近隣の三次市であるとか神石高原町においても、ケーブルテレビは100%、行政の主導で配備してて、高齢者の方に対しては、ケーブルテレビを通して、災害の情報をテレビ画面で通達するということで、随分重宝されてるという話も聞いております。  ケーブルテレビというよりも、高齢者の方はテレビを見られているので、ケーブルテレビは必ずしもそれを可能にするかどうかはわかりませんけども、災害時においてはこういったテレビ、情報伝達においては必要なことだと思いますので、今後、ケーブルテレビが配備されてない地域にどのように配備されるのかどうか、行政としてどのようなお考えになってるのかという点について、お聞きしたいというように思います。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 御指摘のケーブルテレビに対する行政の取り組みでございます。これにつきましては、これまで議会でもいたしておりましたが、平成27年に未敷設地域へのアンケート調査をする際に連携してやったところでございます。その結果として、どうしても民間事業ベースでの加入者数が見込めなかったということで、その話はそこで途切れている状況でございます。  その後、私どもで、特にケーブルテレビの普及について推進していこうというスタンスはとってございませんでした。 ○議長(加藤吉秀君) 安友正章君。 ○6番議員(安友正章君) ケーブルテレビは、恐らく民間の配置になるので、行政としてどこまで取り組めるかどうかわかりませんけども、近隣地域では行政の主導でそういったことが行われているということで、ぜひ地域の格差是正といいますか、こういったことは少し今後とも念頭に置いていただければと思います。  以上をもちまして、私の質問は終わらせていただきたいと思います。             〔6番議員 安友正章君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって創生会の安友正章君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、創生会の棗田澄子君の登壇を求めます。  棗田澄子君。             〔20番議員 棗田澄子君 登壇〕 ○20番議員(棗田澄子君) それでは、議長のお許しを得ましたので、20番議員、棗田澄子が一般質問をさせていただきます。  まず、観光行政についてのみを質問をさせていただくようにしておりますので、よろしくお願いをいたします。  最初に、観光推進体制についてでございます。昨日の三藤議員の組織の改革とか丸山議員からの農林専門部門との指摘もございましたけれども、私も観光事業を推進するためには、今の体制ではなかなか難しいのではないかと考えております。庁内での体制と観光協会のあり方についてをお聞きしておきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、観光の体制というところから御答弁したいと思います。  今現在、市の機構では、御存じのように産業振興課、商工観光係が観光に関する業務を行っておりまして、現行の体制では商工業の振興、また観光振興について、決して十分な体制ではないとは認識しているところでございます。  また、府中市観光協会につきましては、まちづくり振興公社が2名の職員を派遣して業務を行っておりますが、独立した組織になっていなくて脆弱な体制でございまして、この10月1日付で事務局体制の強化を図るための事務局長を配置し、現在3名体制となり、強化を図っているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 先ほどおっしゃってくださいましたように、上下から柿原さんが来ていただいておりますけれども、観光協会がかなり強力なリーダーシップをとっていかないと、今の観光の体制がうまくいかないのではないか、また、府中市が思っているような観光に取り組めていかれないのではないかなということも考えております。今の産振の中での観光課というのが独立をするとか、それから観光協会は今、先ほどおっしゃいましたように、まちづくり振興公社の職員さんで成り立っていると思っておりますので、そこら辺についての考え方はどうなのでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほどと少し重複するかもしれませんけれど、確かに現在の観光協会は、脆弱な体制の中で10月1日から事務局長を配置して3名体制となり、強化を図っているところでございます。  また、観光協会上下支部におきましても、上下歴史文化資料館が事務局を担っておりまして、ことし4月からの1名減の2名体制で資料館業務とあわせて行っている状況でございます。  今後は、上下支部も含めて、体制の強化を図る必要があると考えているところでございます。新年度からは、市の組織体制を強化するとともに、観光協会についても、まちづくり振興公社からの職員の派遣体制を改めまして、現在、独立する方向で準備、調整をしているところでございます。  今後、観光協会を初めとした関係機関との連携をより密に、観光振興に一層取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 図らずも上下支部のお話も出てきましたけれども、一緒に観光面において、府中市から上下、同じような内容のものを取り組んでいることもたくさんあると思っております。向こうから来るにしてもこちらから行くにしても、40分ぐらいの時間がありますから、同じような内容のものを皆さんにお知らせするのも、ちょっとちゅうちょするところもあったりはしたんですけれども、やはり両方が一緒になってやっていけるところにすごくメリットもあると考えております。そういう意味でも、上下支部との連携は必要なのではないかなと思っております。それは、今の観光協会の体制の中で、どういうふうにやっていけたらいいのかということも考えていらっしゃるのではないかなと思いますので、そこら辺のところももうちょっと詳しくお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 確かに、おっしゃいますように府中市の観光ということで大きなビジョンの策定もしていく必要があると考えております。そういった中で府中、上下がそれぞれの地域の観光資源を十分に生かしていくために、観光協会の組織体制を図りながら、市の組織も充実させながら、今後しっかりとした観光行政を推し進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) それでは、続いて中活と観光ということでお聞きをいたします。以前にもお聞きをしたと思っておりますが、第1期の中活、第2期の中活を結ぶ動線なんですけれども、これから行われようとする3期目とのかかわりについて、お伺いをしたいと思います。  2期目の中活が途中だったということもありまして、今、はじまりの広場と、それから平松跡の広場ができ上がりました。1期目の中活にどう結びつけていくかというところがあったかと思うのですが、その後どのような取り組みがなされているかについてお願いをいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長
    建設産業部長(若井紳壮君) 中心市街地活性化基本計画に関することということで、これまで行ってきた取り組みを合わせまして御紹介をしたいと思っております。  中心市街地に必要な機能を集約し、にぎわい創出をするため、平成19年度に中心市街地活性化基本計画を策定しております。第1期では、府中学園の開校、そして恋しきの保存、再生、お祭り広場の整備などを行いまして、JR府中駅北エリアのにぎわいの創出に取り組んできたところでございます。  また、第2期ではキテラスふちゅうのオープンであるとか、「道の駅 びんご府中」、最近ではポムポムなど、拠点となる施設の整備であるとか、それらの拠点を結ぶ歩道の整備によりまして、高齢者や子供たちが安心して歩ける空間等の整備も行っているところでございます。  このような点から、線への整備を行っておりまして、中心市街地の回遊性を高め、歩いて暮らせるコンパクトシティの実現に向けて取り組んでまいりましたけれど、これからは選ばれる府中市の実現のために、まちなかの全体のビジョンに基づきまして、線から面への取り組みが重要であるとも考えているところでございます。  ポムポムや道の駅に来られた方の回遊性を促進するとともに、府中駅周辺は府中の顔として、恋しき周辺については、町並みを生かした魅力づくりが必要と考えているところでございます。  このように、エリアごとにターゲットを絞りながら、人を引きつける魅力づくり、拠点づくりが必要と考え都市整備を計画していくなどのほか、市外から車で来られる観光客への対応、そして各拠点を結ぶ動線上での仕掛けづくり等も重要であると考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 1期と2期の中活がほぼ、1期はもう終わっているんですが、2期目もほぼ終わろうとしておりますけれども、3期目に向けては前回のときにもちょっと質問をした件なんですが、駅の北いわゆる駅前、それから駅の南、3期については多分中活ではなくて都市再生整備事業か何かでやられるのかなと思ったりはしているんですが、先ほどビジョンというお話も出ましたが、そこら辺につきましてはどこまで計画が進んでいるのでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほど御答弁いたしましたように、これまで取り組んできたことの成果、そして今後だと思いますが、その辺も先ほど申しましたように、選ばれる府中市を考えながら、まちなかの全体のビジョンの中で、先ほどの整備の効果を十分生かせるような取り組みとしていかにあるべきかというところで、具体的には、例えば駅周辺については府中の顔としてお話をしましたけれど、北と南を結ぶ動線であるとか、一体的なところについては今後どのようなことかを考えながら整備をしていきたいと思っています。  その具体的な手法、先ほど御紹介いただきました、例えば都市再生整備は具体的な手法として考えているところでございます。まず、何をどのようにしていくのかをしっかり考えながらやっていきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 先ほどポムポムの話が出てきました。ポムポムから中心市街地へという計画であったとは思うわけでありますが、今、ポムポム、完結型になっていると思っております。人がそこから動くということにはなっていないと思いますが、先般の新聞報道でも、ふるさと財団のアドバイザーの方から辛辣な意見をお伺いしたところでありますけれども、そのときにいただいた意見と、これから見えてきた課題のようなもの、それにどう対応しようとしているかについてお聞きをいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) ただいま御紹介いただきました、ふるさと財団の事業について少し御紹介をさせていただきたいと思います。  このたび、まちなか再生支援事業として、去る11月1日、ふるさと財団のアドバイザリーボードの委員5名を府中市にお招きいたしまして、実際に出口町の石州街道から本通り、お祭り広場、そしてポムポムまでを歩いて視察していただき、府中市がこれまで取り組んできた中心市街地の活性化の状況であるとか、古くてどこか懐かしい町並みを感じていただいた後に、専門的見地からたくさんの御意見をいただいたところでございます。  現地会議での主な意見や御指摘の一部を御紹介させていただきますけれど、まずその意見としては、店に入りにくい、わかりにくいので外から来た人の目線に立つことが重要である。また、子育て層の人を誘導するためには、明確にターゲットを絞ること。そして、いろいろな施設をつくっていく際に、どう活用するのかをまず考えるべきではないか。また、府中市の個性であるものづくりを町並みのデザインに生かしていくべきではないのか。さらには、このまち府中には既にまちづくりに真剣に取り組んでいる団体、NPO法人等がたくさんあるということで、まちづくり会社のような一体的な取り組みが有効ではないかなどの貴重な御意見をいただいたところでございます。  そして、既に集客力を持っているポムポムですので、その人たちをまちなかにどう流していくのかが今後の課題であり、それを解決するためには、新たにまちなかに魅力のある拠点が必要ではないか。まちの魅力を掘り下げていくための全体のシナリオづくりが重要になってくるんではないかといった御指摘をいただいたところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) そういう点から線に、線から面にという形だとは思っているわけですけれども、前回もお願いしましたけれども、例えば道の駅からにしてもポムポムからにしても、矢印と言ってもおかしいですが、案内板とか案内表示とか道路の表示とかいうようなことを考えたらどうかと提案したこともありますが、それらについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 誘導板といいますか、以前からも御指摘等をいただいて、確かに府中駅おりてどこへ行けばいいのかとか、キテラスからポムポムまでどう行けばいいのとか、いろんな動線を導くための仕掛けは必要だと認識しております。そういったことも次のビジョンの中でしっかり描きながら、皆さんに有効に回遊していただくような方法をとっていきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) それらについては、しっかり取り組んでいただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 10分間休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時6分 休憩                午前11時16分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 続きまして、産業観光の確立ということで質問をいたします。  毎回、一、二回は観光キャンペーンに出かけるわけでございますけれども、この観光キャンペーンは県の観光連盟による、観光に来てもらいたい団体、つまり観光を商品化して売り込む団体と、旅行会社を結びつける企画であります。何回もこの観光キャンペーンに出かけてみて、旅行会社の方からかけられる言葉は、府中市さん、産業観光はおもしろい取り組みですよ、もっと力を入れられたらどうですかということでございます。旅行会社さんの社内の中に観光と教育を結びつける観光教育部のような場所があって、社会見学とか体験観光のできるようなネタがいいと言われています。今回も商工会議所さんに産業観光のパンフレットをお願いしたんですが、このたびはありませんと言われました。そういう関係で、受け入れができる企業さん、商工会議所や市がうまくマッチングができれば、良質なメニューが取り組めるのではないかなと思っておりますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、今現在行っています産業観光の取り組みなどを踏まえながらお答えしたいと思います。  近年の観光産業におきましては、観光地と呼ばれる場所だけではなくて、工場などで産業観光や日本の文化の体験に注目が集まっているところでございます。こうした中、府中市では府中商工会議所に対しまして、地域資源活用を地域活性化事業とし、補助金を交付させていただき、産業観光ツアーを開催をされ、府中市のものづくりを市外に広くPRをしていただいているところでございますけれど、その中、土日での開催が難しいであるとか、素材はあるけれど、通年の商品化できてないという課題があるところも認識しているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) それらについて、商工会議所とも十分な協議をした上で、本当に商品化できたらすごいなと思っています。観光の面において、府中市がものづくりのまちであったという、今でもものづくりのまちですが、そういうところに特化したようなものができると思うので、十分な取り組みをしていただきたいと思っているんですが。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほど答弁させていただいた商品化などを捉えながら、本当に効果的な産業観光を各団体とか関係者の方といろいろ協議をさせていただきながら、効果的な産業観光ツアー、商品化につながるようなものづくりを発信できるような産業観光ツアーを検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) よろしくお願いをいたします。  それでは、観光と教育についてお聞きをいたします。今、観光と教育は別物ではないみたいな話をしました。別物だと思われがちなところもあるかもわかりませんけども、社会見学とか体験観光というのは、学校教育とも結びつきを持っていると思っております。  府中市は、歴史と文化の薫る魅力あるまちだと思っています。今、グロ―バル人材を育てるという取り組みをしていらっしゃいますけれども、我が町に魅力と誇りを持つということは子供たちにとってもとても重要なことかなと考えています。学校では、我が町、このことをどのように子供たちに教えているのかについてお聞きをいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 学校での取り組みということで、観光を含めた話でございますが、府中市の児童・生徒が府中市の歴史、文化につきまして学ぶ機会は、教育課程に位置づけて確実に学ぶことができるように計画、実施しております。学習には社会科の副読本、わたしたちの府中市の活用や、子供たちが直接府中市歴史民俗資料館や上下歴史文化資料館、備後国府跡などの発掘現場などを見学するなどして、府中市の歴史や文化に触れる学習機会を設けております。  また、コミュニティ・スクールの取り組み事例といたしまして、学区で発見された備後国府関連遺跡の本物を子供だけでなく保護者、地域の方々とともに見学し、子供と大人が学区の歴史をともに学ぶ取り組みも展開されているところでございます。さらに、中学校のカリキュラムでは、府中市の歴史、文化について学んだことを観光の視点から捉え直す学習も実施しております。  これらの取り組みによりまして、子供たちが観光に資する町並みとして府中市を認識し、主体的に自分たちのできることを考え、外国人観光客を対象とした府中ガイドマップを英語版で作成を行ったり、外国人旅行者に対し英語でガイドをしたり、また歴史的な建物や文化遺産など、府中市のまちのよさを伝えるなどの取り組みを展開してきております。こうした学びを通して、自分たちの地域の歴史を知り、自分たちのまちを誇りに思える教育に取り組んでいるところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 先般出されました府中市教育大綱の中にもそのようなことが書いてありまして、備後国府や上下の天領など、地域の歴史や文化を学び、郷土への愛着、理解を深め、地域力の創造につなげますと書いてございますが、こういう取り組みは、若者たちが外に出たときにUターンになるきっかけづくりになるのではないかなと思っていますので、十分な教育を施していただきたいと思います。それは、先ほども言いましたように教育と観光と産業を三つどもえにしたような府中のまちづくりにも、楽しみがあるかなと考えておりますので、そこら辺についてもよろしくお願いをいたします。  さて、次は観光の拠点ですが、拠点整備についてお伺いをいたします。どこに拠点を置くかで整備の考え方も違ってくると思うのですが、観光の拠点を今はどこに置いていらっしゃるのか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 府中市にはさまざまな観光資源があると思っています。例えば、「恋しき」であるとか、「キテラスふちゅう」、「道の駅 びんご府中」、「石州街道出口の町並み環境」など、直接または間接的に観光の拠点整備をこれまでも行ってきたところでございます。今、キテラスに観光協会の事務局を持っていますが、拠点とすればそれぞれの施設が隠微的に結び合って観光の振興を図っていくものと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 観光面と産業面、先ほど言ったまちづくりの面等において、世界に通じる魅力づくりをしていきたいというような昨日の答弁もあったりはしました。それについて、施策のブラッシュアップをするリノベーション会議のようなものですか、何かきのうされているということも聞きましたけれども、それは今の観光と産業に関するようなものなのでしょうか。若い人たちの意見を聞いたみたいな、そういう、きのう答弁があったように思います。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 府中市のこれから魅力をどう市内・市外へ打って出るかいう中で、産業面、それから観光面で、このほかまちなかの再生含めまして、リノベーションプロジェクトチームという、これ庁内のレベルですけど、市役所の中で若手職員、それから女性の職員にもかかわっていただき、またコーディネーターということでそれぞれ子育て分野とか観光、産業振興、まちづくりというのにかかわっているそれぞれの担当係長あたりもコーディネーターということで参加していただきまして、これからどのように、特に若者、女性、子育てといった視点で魅力をブラッシュアップできるか、おもしろいものにしていけるか、そういうことについて自由なアイデアを出してもらおうと。それが結果として観光につながっていったり、産業振興につながっていったり、あるいはまちづくりの中のいろんな魅力づくりにつながっていくということになっていくのではないかと思っておりまして、まずはどういうことがこの府中市で考えれるか、あったらいいか、そういったものをどんどん出してもらおうということで、たちまちキックオフ会議いうことで立ち上げたところであります。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) もうその中から意見がいろいろ出てきているのでしょうか。もし、こんな意見もありますというようなことがここで言えるようであれば、何かありましたらお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 先般、初会合ということでやりましたので、実際にはこれからということになります。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 先ほど、拠点ということでお伺いをいたしました。例えば、恋しきとか石州の通りとかキテラスとかいろんなあれが出ましたけれども、一つ恋しきを取り上げてみますと、そこを拠点にするとすれば、今の恋しきの現状は建設産業部長さんはわかっていらっしゃいますでしょうか。  先般、女性議員さんたちも来て見ていただいたんですが、塀の屋根が落ちていたりとか、それからやはり庭園が売り物、魅力の一つなんですけれども、まだまだ草刈りとか庭園の清掃が、もう少しというようなところがありました。そこら辺のことについて、やはり拠点としてそこからいろんなところに出かけていかれたり、そこに来ていただいたりすれば、もう少し手を入れるべきかなとは思うのですが、いかがでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 昨日も恋しきについてはお答えをしたと思っていますけれど、国の登録有形文化財恋しきということで、町の中心的存在、そして観光のやっぱりメーンスポットとも捉えています。歴史のある建物、そして美しい庭園が大きな魅力と捉えております。運営は、まちづくり会社というところが管理運営をされて、市もかかわらせていただいていますので、その中で最大限に生かせるようなことは必要かと思っていますが、先ほど言ったように会社が運営されているということもございますので、その辺はいろいろ連携を図りながら、施設の有効管理、有効活用を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 株式会社とはなっておりますけれども、市も株主ではありますし、国の文化財でもありますよね。やはり、目に見えるところであるということも鑑みますと、きのうの答弁を聞きまして市も積極的にかかわっていくことも必要かなと思いましたので、その点につきましてはよろしくお願いしたいと思います。  それでは、広域での観光についてお願いをいたします。  まず、連携のあり方を考えているわけでありますけれども、今、日本遺産に向けて取り組んでいらっしゃる状況についてを最初にお聞かせを願いたいと思います。過去2年間、残念な結果ではございましたけれども、今回こそはと思っているのは私だけではないと思っています。この認定が観光の広域連携の取り組みに大きな意義をもたらすと考えております。その点についてお願いをしたい。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 日本遺産の認定に向けての現在の取り組み状況ということで、これは経過的なものを御説明したいと思いますが。  初めに、日本遺産につきましては、日本国内における各地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化、伝統を語るストーリーを日本遺産として文化庁が認定するものでございます。  現在、島根県の1市2町、それから広島県府中市を含めます3市1町の7市町による石見銀山街道を主題とした日本遺産認定に向けた取り組みを行っております。平成28年度から3度目の挑戦ということで、今年度、認定推進協議会を設立し、主題を石見銀山街道往かん、この行かんというのは往復の往ですね。いにしえの産業街道を駆ける三つの風物語ということで取り組んでおります。  認定推進協議会では、今年度、申請内容の地域活性化計画の中におきまして、現在既に行っておるイベント、例えば街道ウオーキングのようなもの、あるいは商品開発、これはカレンダーのようなものになろうかと思いますが、活動を展開している銀の道広域連携実行委員会を日本遺産事業実施体制の中核となる民間団体として位置づけて取り組んでおります。  また、来週になりますが、12月15日土曜日には、認定推進協議会が主催し、銀の道広域連携実行委員会などの後援をいただきまして、「4銀山街道を歩こう!世羅・三島古道編」と題しまして、江戸時代の銀の輸送隊行列の復元を中心としたイベントを世羅町で開催する予定といたしております。  このように、今後も地域活性化のための体制づくりや事業展開を着実に図りながら、今後も日本遺産として認定を受けることができるよう、2県7市町が連携をして取り組んでいこうと考えています。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 先ほどの歩こう!世羅につきましては、どこがPRのもとになってますでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 基本的には、どこがということではなく、当然関係団体も含めまして、7市町によるそれぞれ、我々もPRのポスターやチラシを配布してお知らせしているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 日本遺産についての取り組み状況はわかりましたが、今、備後圏域での取り組みも進められていると思うのでありますけれども、備後圏域でどのような取り組みが行われているかについてお知らせください。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、備後圏域というか広域連携という視点でのお答えをしたいと思います。取り組みを含めて御紹介したいと思います。  広域連携の取り組みといたしましては、備後圏域の広域観光ワーキング会議、また中国広域観光連盟協議会、そして八田原ダム芦田湖周辺活用連絡協議会などに参加しておりますけれど、そのほか現在、世羅町、神石高原町、府中市の1市2町におきまして、新たに観光での回遊性を図るため、広域観光を図る上で広島空港からの観光客の取り組みであるとか、滞在時間の確保、観光消費額の増加等々、今後の連携した取り組みを図ってまいりたいと考えているところでございます。  また、2020年オリンピックの関連で申しますと、パラグアイが福山市、尾道市、神石高原町、府中市への事前合宿の受け入れが決まりましたので、受け入れだけではなくて、こういう機会を利用して交流も期待できると考えているところでございます。こういった面でも広域連携をさらに充実させていく必要があると考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 先ほども世羅町、神石高原町と府中市とかいう話も出たりしますけれども、そこにあるもとになる柱みたいなものは何かあったりするんでしょうか。例えば、農業であったり今の観光であったりとか、人が来るだけではないと思うのでありますけれども、そこら辺のところはいかがですか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 柱といいますか、広域連携はやっぱりそれぞれの地域、例えば世羅町であったり府中市であったり神石高原町であったり、広域でのそれぞれの地域の特色があろうかと思います。やっぱりそれぞれの特色を有機的に連携させながら、先ほど言ったように滞在時間の延長であるとかツアーを組むとか、そういったことが広域連携の一つの効果だと思っています。それぞれの特色を生かすということは最大限の効果につながると考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 例えば、府中でいろんなイベントをするにしても、世羅町は私らから思うと花がたくさんあって、四季四季にいろんな花があったりするんですけれども、世羅町の観光協会からは、府中市さんといろんな意味でコラボしていきたいというお問い合わせもあったりするように思います。そうすると、府中市で何かやってるところに世羅町のそういうところに行ってもらうとか、そういうふうにすると広域連携という面においてもですが、交通とか、どういうふうに組み立てていくかが必要かなと思うのですが、そこら辺についての協議はできているのでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) そういった連携とか協議とか、連絡とかPRとかいうところも重要だと認識してまして、先ほど言いましたように、観光協会に組織体系、内容等も含めて充実をさせて、今検討しているところでございます。そういったところと行政が連絡、連携を密に図りながら、広域的な観光行政を行っていけるように取り組んでいくことが重要であると考えています。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 続きまして観光と国府についてお聞かせを願いたいと思います。  要は、国府の見せ方とかPRの仕方とかということを思っているわけでありますけれども、今の国府の跡に立ってみても、物が見えるわけではありませんね。土の中にある物であると思います。府中市は、府中というと東京の府中市かマツダのある府中町かという答えが全国に行くと返ってくるところが多いんですけれども、備後府中の国府ということでPRをすると、備後国府ということでここの府中市になると思っているわけです。  こういう歴史的なものというのは、そのまま置いてしばらくすると忘れ去られてしまう、そういうところがあると思います。そうならないためにも、今後どのように生かしていくかということ。跡しかないものをどう見せるかということも課題ではないかと思っていますので、そこら辺についてどのようにお考えがあるかについてお聞かせを願いたいと思います。
    ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 国府の跡をどう生かしていくかとか、跡しかないですから、埋めてしまうともうということだと思いますので、そのあたりについては、議員言われたとおり、備後国府跡につきましては、広島県内では府中市にしかない歴史的資源でございます。国史跡の備後国府跡を調査研究し、その結果をもとに保存及び整備を実施し、地下に眠る新たな府中市の歴史的価値として広く市民の関心を持ってかかわることで、地域に対する愛着心等を深めるとともに、府中市らしく、府中市にしかできないまちづくりの重要な要素として生かせることができるものと考えております。  活用につきましては、今年度中に国史跡備後国府跡の保存、活用計画を策定し、今後の史跡整備計画や史跡公園等の整備を行う予定といたしております。詳細な整備内容や活用の具体につきましては、確定的なものではございませんが、例えば史跡公園にはガイダンス設備を設置する。徒歩圏内に出土遺物が展示、収蔵される資料館、あるいは博物館のような拠点施設を設置、統一デザインによる誘導標識や案内、説明版のもとに回遊性が促進されるようなことも検討していきたいと考えております。  また、なかなか目に見えないという御指摘でございますが、先ほどの拠点施設を起点に、ICT等を活用した情報提供、あるいはAR、これは拡張現実、それからVR、仮想現実などを利用したアプリケーションの活用を行い、市内におけるイベント事業などとの連携を図るなど、特色あるまちづくりのためのシステム構築等により、市内外からの人の流れも促進されるものと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) やっぱりARとかVRというのは、すごく大事な要素だと思いますので、これからも早い時期にそういうものができればいいなと思うんですが、精力的に取り組んでいただきたいと思っています。  続きまして、旧芦品郡役所庁舎です。今の歴史民俗資料館について、先般もこのように新聞紙上にも載っておりましたけれども、痕跡調査の費用も上がっておりますが、移転を含めての検討だとは思っておるのですが、これらの検討委員会の内容とか、それから移転の考え方についてお聞かせを願いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 新聞にも載ってたとおりではあるんですが、現在の状況ということで御理解いただきたいと思いますが、旧芦品郡役所庁舎につきましては、現在、府中市歴史民俗資料館として利用されております。移築から40年以上が経過する中、老朽化に伴う機能性、耐震性、また立地条件などの課題が指摘されてきております。  この建物の活用を図るため、建物単独の移築ではなく、まちづくりの拠点施設として誘導性、回遊性を促進するため、現在、移築活用検討委員会を設置し、文化財としての価値または活用方法につきまして検討し、平成31年度中に意見の取りまとめを行う予定といたしております。  この検討委員会におきましては、今年度、原状の確認と整備、文化財として価値づけ、機能、規模、場所の最適化などについて議論し、平成31年度には移築後の活用内容やストーリー展開、また商品開発、サービスなどを含めた検討を行い、まちづくりの施策や計画等にも反映する予定といたしております。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 今、検討委員会が始まったばかりだとは思うのですが、今のものをそのまま移築ができるか、それか今のあれだけではこれからの国府とかいろんなものが出土してきたり、AR、VRとかでも見せ方の関係もあるとは思うんですが、それだけでは足らないとは思うんですが、そこら辺についても検討がなされているんですかね。そういうことになると、場所的なものもいろいろかかわってこようかと思うのですが。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 場所等についても、今の場所はなかなか立地的に公共交通の便数も少ないですし、それよりもまちづくりに資する場所に検討するということで、検討委員会の中で今後議論を深めて、どの立地が最適か、他の施設等との関係もございますので、それらも含めて検討していく予定になっています。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 今、あちらこちらに国府の跡はありますけれども、そこにつなげられるようなところという形で理解をしておってよろしいでしょうかね。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 我々といたしましては、検討委員会の結論と言いますか、方向性をお聞きした上で判断になろうかと思いますが、現段階で国府のための施設ということではなくて、それ自体の歴史的な価値づけ、それと並びに先ほどからずっと議論になっております観光資源として、あるいは回遊性を担保する拠点施設として有効に活用するために、どういう見せ方をするのか、あるいはどういうストーリー性を持たせるのかということも含めて判断する必要があると思っています。  したがって、国府だけのための施設ですよと、今の展示の内容が主に国府の内容を展示しておりますが、それも含めて検討委員会で結論を出すことになるかと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) わかりました。  それでは、最後なんですが、観光DMOについてお聞かせを願いたいと思います。  まず、市の考え方としまして、DMOを生かしたもので取り組んでいくのかどうかを先にお聞かせを願いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 村上副市長。 ○副市長(村上明雄君) 観光DMOという御質問ではございますが、この間、棗田議員からは観光政策全般について、本当にさまざまな角度から御質問をいただきました。御質問の全体を通しまして、ポムポムを含めて子供の拠点施設、あるいはそこからの誘客の話でありますとか、国府を含めました歴史的な資源の活用、あるいはまちなかの活性化ということでございますが、全体を通しまして府中市の中心部の価値や意義づけ、それから人を引きつける魅力や拠点性をこれからどうつくり上げていくのか、それが観光政策でもあり、また府中市にとりましてこれから大きなテーマになってきますまちなかの再生、これが一体的なものになっていくのかなと感じております。  少しお時間いただきますけれども、この府中のまちなかの魅力、価値につきましては、幾つか部長からも御答弁させていただきましたが、ふるさと財団の都市再生の専門家、あるいは芦品郡役所移築活用検討委員会の文化財の専門家の方、また先般は商工会議所主催で歴史学者の磯田先生の御講演などもありましたが、共通して古代の国府、国衙以来の碁盤状の区割りがこの府中のは残っていると。さらにまた、石見銀山、銀山街道、あるいは上下の天領を結ぶ中での中心地として栄えた歴史的なというか懐かしさがあるレトロな町並みが今なお残っているという点。また、こうした古くからの木工細工から波及していったものづくりといったものが現在の百年企業や世界企業につながっているということ。  こうした中で、町並みなどの古いものと先端の技術、デザインなど、現代産業ですね。こうした新しいものが共存しているということは、これはよそにはない府中市のすごい強みといいますか厚み、風格というのがよそにはない特徴だということを皆さん共通して述べられておられます。  こうした府中市の個性、それから府中市のスタートといいますか原点、原風景でもありますものづくりとか風情が残る町並み、こうしたものを基軸に据えながら、これからのにぎわいのターゲットとなる女性、若者、子供、ファミリー、こうしたものをターゲット別になるかもしれませんけど、この府中に引きつける魅力づくり。例えばですけど、ものづくりやファッションとかデザイン、こうしたものへ徹底的にこだわっていくとか、あるいは町並み、まちなか、拠点施設含めて、オシャレ感やわくわくドキドキ感があるような空間づくりや拠点づくり、こうしたものを今回いろんな角度で御質問いただきましたが、我々も各課、各部がそれぞれではなくて、横串を通しながら統一的なコンセプト、それはエリアごととかゾーンごとになると思いますけど、しっかり何か特徴を出したストーリーというものを持ちながら、それぞれをどうつなげていくか、新たなものをつくっていくか、サインのこともそうですけれども、そうしたものをつくり上げていきたいと思っております。  そうした中で、一部お答えさせていただきましたが、現在、庁内の若手、女性職員を中心としました府中イノベーションプロジェクトチームを立ち上げたところですけれども、今後庁内だけでなくて、専門家や観光協会、商工会議所、NPOなど、市役所外とも連携し、御意見もいただきながら、新たな観光の振興、またまちなかの魅力づくり、ひいては産業振興、こうしたことに取り組んでいきたいと思っております。  そうした中で御質問の観光DMO、これも戦略をつくり、あるいはいろんな人をつないでいくという意味では、非常に有効な手だての一つであろうと思っておりますが、まずは御質問にもありましたように、市役所みずからの組織の強化とか、あるいは府中市の観光協会の体制、こうした足腰をまず強化させていただきながら、あわせて観光戦略ビジョンといったものも策定していく中で、観光DMOという仕組みにつきましても検討をしていきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) わかりました。というような先ほどの答弁ですが、観光戦略ビジョンのようなものがまたできましたら、またお聞かせ願いたいと思います。  近隣の市町でもDMOに向けては既に取り組んでいるところもたくさんあったりして、やっぱりそこのまちの魅力をどう発信していくかということになってくるんだろうと思いますので、そういった取り組みができればと思っております。どうかよろしくお願いいたします。  以上で、私の質問を終わります。             〔20番議員 棗田澄子君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって創生会の棗田澄子君の質問を終結いたします。  昼食のため休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時53分 休憩                午後1時0分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  続いて、創生会、山口康治君の登壇を求めます。  山口康治君君。           〔12番議員 山口康治君 質問席に登壇〕 ○12番議員(山口康治君) 議長のお許しをいただきましたので、創生会、12番議員、山口康治が府中市における森、山々の今の現状、そして今後の展開、そして中学生の部活活動員、指導員について、一問一答方式によりまして質問をさせていただきます。  府中市は、山々に囲まれ、七、八割が森林でございます。森林、山は全ての命の源である水を貯え、二酸化炭素を吸収し酸素を放出してくれる、私たちが生きていく上においては必要な財産であります。しかし、今回の豪雨災害、府中市でも40カ所以上の山が崩れました。今では山の価値はなく、山が荒れているのが現状です。その山々に戦後植栽されました人工林、スギ、ヒノキが50年以上経過して、利用されるときを今かと待っております。県産材、市産材の消費拡大について、市の取り組み、そして現状を問わせていただきます。           〔12番議員 山口康治君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長、答弁。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、府中市内の森林の現状を交えながら御答弁させていただきたいと思います。  府中市内の森林面積は、1万4,682ヘクタールでございまして、総面積の75%を占めております。そのうち、民有林面積は1万2,877ヘクタールで、またそのうちのヒノキを主体とした人工林率24%は県平均より低いところですが、人工林面積は、3,060ヘクタールございまして、それらは戦後造成された人工林の約半数が伐期を迎えようとしている状況でございます。  そんな中、所有者の経営意識が乏しく、経営管理ができてない、または境界がわからない所有者、共有者がわからず、手もつけられないといった森林が多く存在しております。このまま推移すれば、こうした森林はますます増加していくことが予想されることから、早急な対策が必要ではないかと考えております。  この森林の経営管理に関する課題については、全国共通のことでもございまして、この課題に対応するため、平成31年度から森林経営管理制度の運用が開始されます。この制度は、森林の成長産業化と森林資源の適切な管理の両方を図るため、市を介して林業経営の意欲の低い小規模な零細な所有者の経営を、意欲と能力のある森林経営体につなぐことで、林業経営の集積、集約化を図るとともに、経済的に成り立たない森林については、市がみずから経営管理を行うというシステムでございます。  市といたしましても、この制度を活用いたしまして、林業経営の集約化を図り、森林資源の有効活用、資源循環を図ってまいりたいと考えております。また、林業経営に適さない森林につきましても、山地災害防止の観点などからも適切な森林管理に努める必要があると考えているところでございます。  次に、市の取り組みでございますけれど、県産材の消費拡大のためには、林業経営の集約化が不可欠であろうかと考えております。林業経営の礎となる林業経営計画というものを樹立する支援を行っているところでございます。この支援によりまして、従前は小規模な森林を個別に施業するといった状況でしたけれど、これを複数の森林所有者を意欲と実効力のある森林経営者がまとめて効率的に施業をすることが容易になるものでございます。この取り組みの実績として御紹介いたしますと、平成28年度には上下町井永地区に計画を樹立し、それをもとに効率的な施業が図られているところでございます。また、平成31年度には上下町岡屋地区にてこのような計画の樹立予定としているところでございます。  森林経営計画を策定し、効率的な森林施業を行える受け皿をつくり、平成27年度から林業経営者が人工林の伐採、作業道の開設や農業の整備などを行いながら、国庫補助を活用し事業を行っておりまして、伐採後の木材は広島県森林組合連合会、三次市の共販所を搬出し、有利販売により大型製材所に流通しており、山元へも、所有者にも還元できている状況となっているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 今後、森林の施業、管理制度が見直されてくる。力を入れていくということでございますが、府中市には府中森林組合がなくなりました。今後、山に対して仕事がたくさん出てくる。ということは、人が足らないということが発生することも予想されるということですね。いかがでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほど、適切な森林施業を行うということで、当然ながら林業経営体、例えば森林組合さん等がそういう場において活躍いただけることになれば、当然そこへ雇用が生まれることになろうかと思っています。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) ぜひ、若い方に林業に携わってもらう。今後、仕事はあるということを府中市からもしっかりPRをしていただければと思います。  先ほど言われましたスギ、ヒノキでございますけど、丸太1本を原材料として、構造材、内装材、家具、建具といったものに使用されていく。現在、府中市の施設も割と木を使った建物がふえておる。この施設は、県産材を果たして使われているのか、府中市の木を利用されているのか、はたまた今後、そういった木を使って施設を建てる計画というか思いがあるのか、この点をお伺いします。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 県産材の使用の実績というところで御紹介いたしますと、これまで旭小学校の床改修におきまして、ひろしまの森づくり事業を活用して、県内産のヒノキを利用した事業などを実施しているところでございます。そのほか、地域交流センターでありますとかポムポム、道の駅など、府中市の施設には木材を利用し、木のぬくもりを身近に感じていただける建物となっていると思っておりますけれど、そこには県産材の活用実績が余りない状況でございます。  府中市には家具、木製品の関連の企業も多くございますので、木材は環境への負荷も少なく、循環型社会を形成する上で重要であると考えております。強度とか意匠など合致する場合には、県産材を含めた活用を検討してまいりたいとは考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 旭小学校の床には県産材を使われたということでしたが、道の駅、賞もいただきましたけど、道の駅には使っておられないということでございますので、今後そういう機会がございましたら、ぜひとも使っていただきたいと思います。  問題になっております小学校のブロック塀、例えばこれに県産材の木を使った塀なんかも考えられるんではないかと思います。いかがですか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) そういった木材の利用は、幅広く木材としての効果といいますか、木材ならではのよさがあろうかと思います。先ほどのブロックについては、検討する必要があるかと思っていますけれど、いろんな方面で木材の利用は考えていく必要があるとは考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 最初に説明をしました、山が荒れていることを前提に、やっぱり時期が来ている木を使うということで質問を重ねていきますので、よろしくお願いします。  木工産業、木工関連、府中市の木を使って、例えば何か府中産の木を使った新たな府中の商品とか、そういったことを考えるような場を提供したらどうかなと思うんですが、どうでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 府中市においては、ものづくりのまち、家具のまちということも含めまして、木材の生産、使用というところが大切だと思っています。府中家具で製作される家具とか椅子とかテーブルなどで木材の使用ということも、関係者の方へもいろいろお話をしているところですが、木材の県産材なり、そういう木材の安定供給、商品となるには安定供給でありますとか、製品をつくるスパンとか、ニーズなど、商品化するということは、そういう面からもいろいろ課題もあるとお聞きしておりますので、その辺についてはまた今後検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 検討してくださいよ。  県産材を利用した建物を建てると、25万円の補助金が出るというのは、皆さん御存じだろうと思います。建物だけじゃなくて、府中市の家具も県の特産品と指定をされていると思います。であれば、家具にも県産材を使って、幾らか補助金がもらえるような、そういうような申請をこちらから県に提案されてもいいんじゃないでしょうか、どうでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 広島県産材を使って建物建築というのは、さっき御紹介していただいたように、県の事業でやられているところでございます。御提案いただきましたように、家具とかそういうものの提案は、また関係部署でもお話をしてみたいとは考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 部長、仕事をつくりましょう、仕事。あと、25万円の補助金が出るということが市民の方に浸透しているのか、PRをされているのかがわかれば教えていただけますか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) そのような事業については、残念ながら積極的にはPRができていないとは思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) では、PRをお願いいたします。  この前、協和地区で議会報告会がありまして、木を切ってほしいというようなことを言われました。市道にかかる枝を落としてほしい。これを市当局へ言ってもやってもらえんのんだというようなことを言われて、私が答弁をいたしまして、他人様の木は、市は切ってくれませんよと。当家に確認をされて、当家がいいということであれば、当家に切ってもらうか、その方で切ってもらうしかないんですよと言わせていただきました。  そうしましたところ、ひろしまの森づくり県民税というのを払っとるだろうと言われました。なるほどと。これは、調べましたら、森づくり県民税は、府中市が集金というか受けたまま、そのままを県へお支払いをする。そして、ひろしまの森づくり基金というところに集約をされて、森づくり事業へと流れていくようですが、そういったお金というか税を府中市にはどのように還元をされているのか、教えてください。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 府中市におきましての森づくり事業の紹介をいたしますと、ひろしまの森づくり県民税を財源とした、ひろしま森づくり事業として、市内の県民税の還元を図っているところでございます。昨年度では、15年以上手入れされていない人工林を対象に、公益的機能を回復させる施業にて人工林の健全化を図っているところでございます。  また、ほかには里山林については、獣害防止のために人と野生動物を隔てるバッファゾーン、緩衝帯というものを設ける施業なども行っているところでございます。そのほかには、府中東高校によります市内の児童施設への備品のデザイン、製作、それを寄附といった一連の取り組みなどに対してましても、森林の機能や林業について学ぶ機会の提供として、ひろしま森づくり事業を活用して支援を行っているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 人工林のスギ、ヒノキの伐採とか森づくり事業にということで、この人工林は、これは県の山でしょうか。それは、例えばどのぐらいの金額が中心ということがわかればお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) スギ、ヒノキ対象人工林については、個人の所有者の方を対象としているところでございます。  予算的には、環境貢献林整備事業としまして、今年度でいえば467万円が、人工林に対する事業として活用しているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。
    ○12番議員(山口康治君) ということは、15年以上たった人工林を所有の方が自分の山を手入れをしたいと、幾らか補助金があるんですかと言った際に、申請をすれば幾らかいただけるということでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) これは、先ほど言いましたように、東部森林組合と上下の甲奴森林組合というところに、府中市が事業の委託をしております。したがいまして、そういう森林をお持ちの方、事業をやりたい、15年以上手をつけていない人工林をお持ちの方は、市並びに森林組合さんに御相談いただければ、今、森づくり事業の中で幾らかの負担金はいただくこともあると思いますけれど、その事業の中で間伐等をやっていただくことになると思っています。ぜひ、利用していただきたいと思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 甲奴森林組合と東部森林組合に、私の山で人工林が数本あって、これの手入れをしたい、手入れをしてほしいと言って依頼をして、一部そういった負担金の免除があるという理解でよろしいんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 負担金の免除というか、この事業でほとんどやっていくことになると思います。手を挙げてといいますか、人工林をお持ちの方は、事前に森林組合もそういう森林は調べられると思いますけれど、面積でいえば1反以上、1,000平米以上の人工林がございましたら、人工林の間伐ということになりますから、間伐ということでお話をいただいて対象森林になりましたら、そういう事業で対処できると思っておりますので、御利用いただきたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 理解いたしました。1,000平米以上ということですね。小さいのはだめということですね。  先ほど、森づくり事業の中で里山のこともございました。里山といいますと、山だけをきれいにしてもなかなかそういうわけにいかん。やっぱりその麓の里山も隣接してきれいにしたほうが、山はきれいになると思うんですが、耕作放棄地はきょうもありましたがふえている。ですが、なかなかそこで何かをするとしても、鳥獣被害があったり、自分の持ち物でなかったりすると、そういったところが難しい。こういった里山は、団塊の世代の人たちがこれから時間を持て余されると思います。そういう里山を提供してあげるようなことを考えられたらいかがでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 一例として、里山の有効利用ということかと思います。山にはやはり所有者の方もおられたり、どなたの方にとか、いろんなことがあると思います。  しかしながら、適切に山を管理するということ等含めて、適切な森林というのは防災の面でも必要だと思っていますので、何かそういう形で森林管理ができれば有効な手だてとは思いますけれど、その辺についてはまた今後研究してまいりたいとは思っています。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 農業の新規就労、これも国・県から補助金をいただきます。しかし、府中市では新規就労、若い人がなかなかふえない。だったら、別に年齢より上の方でも、金額はともかく府中市独自で制度を設けて、例えばそういう人たちに里山で野菜をつくってもらう。学校給食ありますよね、これの野菜の100%は府中市の野菜を目指す。そういうためにも里山を利用して、団塊世代の人たちにも活躍をしてもらって、なおかつ若干の補助でもあれば、ウイン,ウインにになるんじゃないかと思うんですが、そのあたりはどう思われますか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 里山の有効活用ということと、世代の方々にということかと思いますが、今御提案いただきました学校給食であれば、やはり山というよりも農地が適していると思いますし、学校給食ですから、できればいいというものではないと思っていますので、それを踏まえると里山はどうなのかなと思っています。  里山については、やっぱり里山のよさ、里山ならではの特色ということもあると思いますので、どのようなことができるかというところは、今後また考えていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 里山の麓の畑でつくってもらうと。いわゆる、雇用を生むこと、市民の所得を上げること、こういうことが我々の仕事ではないかと思います。  それは置いときまして、次に移ります。  8月11日は、山の日で祝日でございます。山に感謝をして親しんでもらう、森を生かした観光について問わせていただきます。府中市にはキャンプ場が何カ所かございます。この前も河佐峡を観光大使のアンガールズさんが、あのキャンプ場の近くで何かをされているのをテレビで見させていただきました。そうしたら、そのキャンプ場が以前よりはちょっと縮小していることがテレビでわかったんですけど、このキャンプ場の利用。比較的キャンプは夏場にされるイメージがありますが、今では実はブームになっておりまして、1年を通してキャンプをされる。茨城県だったと思うんですけど、昔からキャンプ場を営まれて、そこへは土日、家族限定というキャンプ場。一般の人だけじゃだめ、家族ならいい。なおかつ禁煙というくくりがある。そして、子供たちが大変喜ぶようなイベントを土日にたくさんしてくださるということで、にぎわっているというテレビを見させていただきました。  山には森林浴であるとかマイナスイオン、フェトンチッドという樹木から発生する心身をリフレッシュするような効果もある。特に、昨今ではパソコンを使ったような仕事、いろいろ厳しい仕事をして精神的に病んでしまうような病気がはやっております。私たちのこの府中市の環境、山を使ってキャンプ場を再利用するというお考えじゃないでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 市内には河佐峡であるとか四季の里であるとか、羽高湖森林公園のキャンプ場がございますが、そのキャンプ場の利用者は、冬期、12月から2月にも見られるのが現状でございます。主には、羽高湖森林公園の利用者でフリーサイトの利用者があるということでございます。  その施設管理者からは、コテージ等の宿泊施設の有無について問い合わせがあることも報告されております。これは、利用者のニーズの多様化に伴いまして、フリーサイトであるとかオートキャンプ場以外のニーズが生じているということも言えるとうかがえます。  実績からは、フリーサイトでも年中の利用の受け皿になっているということも言えますけれど、アウトドアニーズが多様化している事実もございますので、そういう需要にどのように応えていくかは、当然費用対効果も意識しながら、皆さんの意見を聞きながら検討する必要があると思っているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) 府中市には三つあるキャンプ場、大変羽高湖が今人気がございまして、利用されている方がふえております。先ほど言いました広島県産材、府中産材を使って、例えば小屋のようなものをつくって、キャンプ場へ設置すると。尾道市には自転車でたくさんの若者が来ます。そういった方を呼び込めるような府中市ならではの観光スポットと、そういう小屋を家具屋さんにつくってもらう。そういうようなことも考えていただければというお願いをして、この森林については終わらせていただきます。  続きまして、中学校の部活指導員について質問をさせていただきます。  文科省は、来年度、中学生の部活指導員の配置をすると、3分の1の補助を出すということがこの前新聞へ出ておりました。これは、実技指導や大会へ引率をする指導員、学校職員として採用すると。県内の市町でも採用に踏み切るという記事が載っておりました。  教育については、トップランナーと副市長も言われました。一貫校、一体校、いろいろ独自のカリキュラムを持っております。しかし、先生方はたくさんのカリキュラムをこなすために、たくさん授業をされなくてはならない。子供たちの部活まではというようなことになっているんじゃないかなと。そうすることであれば、学ぶだけでなく体力づくり、スポーツも一体となって指導していくようなお考えはございませんか。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 今、議員から御紹介がございました部活動指導員でございますけれども、この職は、実は平成29年3月に学校教育法施行規則が改正された際、学校に勤務する職員ということで新たに制度化されて、職員でございますので校長の監督のもとに部活動指導に従事する職務を担うよう位置づけられたものでございます。  現在のところ、府中市内の中学校及び義務教育学校におきましては、外部指導者ということで部活動のコーチとして依頼をするといった事例はございますけれども、学校職員としての部活動指導員を採用する仕組みは整えていない状況ではございますが、来年度、広島県の部活動指導員配置促進事業を活用して、市内の中学校、そして義務教育学校に部活動指導員を配置できる制度を整えるよう現在検討しておりまして、この指導員の配置によりまして学校の働き方改革いうんですか、教職員の業務改善も進めてまいりたい、このように考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 山口康治君。 ○12番議員(山口康治君) ぜひ、スポーツも幼少のときから専門的なことを習う、これは学習と同じことでありまして、そういう制度をなるべく早く取り入れていただきますことをお願いをいたしまして、私の質問を終えさせていただきます。             〔12番議員 山口康治君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって創生会の山口康治君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、日本共産党の岡田隆行君の登壇を求めます。  岡田隆行君。             〔7番議員 岡田隆行君 登壇〕 ○7番議員(岡田隆行君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、議員番号7番、日本共産党の岡田隆行が一般質問させていただきます。  本日、質問いたしますのは大きくは四項目でございます。一つ目は、学校職場の多忙化の改善について、二つ目は発生が危惧されております南海トラフ地震への対応について、三つ目が府中市上下町の観光資源を生かす取り組みについて、最後四つ目が府中市民病院の機能の充実に向けてという点で御質問させていただきます。  まず、学校職場の多忙化の改善についてですけれども、昨今、学校職場で教職員の長時間労働が問題になっております。また、それにより心身を病み病休に入る教職員が増加傾向にあります。子供たちの成長を豊かに育む最大の教育条件は、教職員が健康で生き生きと働くことにある、私はそのように思っております。きょうの中国新聞にも、教員の残業は月45時間まで、中教審案が大きな紙面を割いて載っておりました。繁忙期の100時間未満、100時間がいかがなものだというものは思いますけれども、そう載っております。  毎日のようにこういう報道がされている。学校現場での先生方の働き過ぎ、これについてですけれども、いずれにしても教員が健康で生き生きと働くためには、ブラック企業ならぬブラック職場とやゆされている学校職場での勤務条件の改善が強く求められていると言えます。教育のまち、子育てのまちを一つのコンセプトにする当市でありますから、この点についてはやっぱり強く改善が進められていくべきだと考えております。  そこで、ことし7月に広島県教育委員会が打ち出しました、学校における働き方改革取組方針ついて伺いたいと思います。この中で、子供と向き合う時間の確保、この言葉が強調をされておりました。モデル校の取り組みデータが示されておりますけれども、府中市の状況はどうか。また、子供と向き合う時間を確保するために、府中市として特に力を入れていること、またこれから力を入れようとされていることは何か、そこから問わせていただきます。           〔7番議員 岡田隆行君 質問席に移動〕 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長、答弁。 ○教育部長(石川裕洋君) 学校における働き方改革ということで御質問でございますが、初めに府中市教育委員会といたしましても、学校における業務改善、働き方改革の推進は喫緊の課題であると捉えております。  議員御紹介の平成30年7月に広島県教育委員会が策定いたしました、学校における働き方改革取組方針、これは県内全域の業務改善モデル校の取り組み結果データを示しております。資料には県立学校が示されておりますが、議員御質問の項目に重ねて府中市の状況は、おおむねということになりますが、次のような傾向がうかがえております。  子供と向き合う時間が確保できると感じている教員の割合について、県立学校全体では68.2%という数値が示されております。これに対しまして府中市では、指定された業務改善モデル校ということになりますが、中学校でございますが、76%という数値が出ております。なお、県内の中学校全体の状況といえば、64.3%と聞いております。  広島県全県との比較で見れば、子供と向き合う時間が確保できていると感じる教員の割合は、県立や中学校全体と比べまして、府中市のモデル校では高い状況にあると言えます。  このような傾向のもとで、議員御質問の府中市として特に力を注ぎたいところ、これから入れたいところを挙げるとすればですが、広島県教育委員会が策定しております学校における働き方改革取組方針の取り組み内容の中にもございますが、地域とともにある学校づくりの推進ということになろうかと思っております。来年度で府中市立学校の全10校で学校運営協議会が設置されます。このコミュニティ・スクールの仕組みを活用し、学校が地域住民や保護者等と教育目標を共有し、組織的、継続的な連携を可能とすることを進めていきたいと考えております。このことが教職員の環境改善につながり、子供と向き合う時間の確保の向上になるものと思っています。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 今おっしゃっていただきました、府中市幾分高いということもわかりました。ただ、この冊子にもありますが、子供と向き合う時間の定義として、私も教員をやっておりましたけれども、向き合うという以上は、わからないところを個々にしっかり教えるとか、あるいは、生活上の悩みにしっかり応える、そういう時間だと思います。ここで定義されているのは授業、これは子供と向き合うことには当たるかもしれませんが、授業準備とか教材研究等も含まれているのはいかがなものか。これをここで問うことはできませんけれども、この定義自体もどうかなとは感じております。  やはり、先生たちが本当の意味で子供たちにかかわれる時間は、確保できているのかは依然として懸念を持っております。ただ、70%といっても3分の2でございますので、3分の1の先生たちは正直にやっぱりできていないと答えられているわけなので、その辺の実態も、これから先もずっと鑑みていきたいと思います。  次に、教員の1週間当たりの時間外、持ち帰り時間数が示されております。これが、ここに書いてありますが平均すると生20時間ぐらいでしょうか。府中市としては状況はどうなのか、また改善のための方策はとられているのか、旧前では、いかがです。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 広島県教育委員会の学校における働き方改革取組方針によれば、教員の1週間当たりの時間外、持ち帰り時間につきまして、県立学校で約18時間と数値が示されております。  これは府中市の中学校となりますが、業務改善モデル校では23.1時間となっており、県内の中学校全体では22.4時間となっておりますので、時間にいたしまして約40分ほど多い状況にあります。  また、改善方法といたしましては、チームとしての学校のあり方と今後の改善方策について、これは平成27年、中央教育審議会答申のものでございますが、これによりますと教員が教育課程に専念できる環境を整えるため、専門人材の活用、地域との連携体制、整備など、チームとしての学校の体制整備を進めていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 今、部長から言われた23.1時間ということでしたが、週5日間としても平均4時間ちょっとということで、決してこれが少ないかどうかということですね。一日に7時間45分の勤務ですので、持ち帰るのが4時間ということになってきますよね。このことがどういう意味を含んでいるかということを、今から真剣に考えていかなきゃいけない部分かなと思います。  次ですけれども、時間外勤務が月80時間を超える教員が0人になることを目指すと方針には書かれています。6月議会で府中市教育委員会より御提示いただいた平成27年から平成29年度の超過勤務時間の府中市内各校平均値の推移では、60時間のみならず80時間を超える学校もありました。このような状況について、今年度改善が見られているのかどうか、また、どのような具体的な取り組みをされているのかお聞きをしたいんですが。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) まさに議員御指摘のとおりでございますが、勤務時間外の平均在校時間の数値が減ってきているとはいいましても、教職員が学校にいる時間はいまだに多いのが現実、実態でございます。日々の疲れがとれないまま、子供たちに向かわざるを得ない先生方の日常があると思っております。そのことが改善課題であると、認識しているところでもございます。  実は、このことはコミュニティ・スクールの声といたしましても、直接に伺っているところでございまして、ことしの7月豪雨災害で被災した府中明郷学園におきまして、災害直後に緊急の学校運営協議会を開催した際、復旧のために泥まみれになって作業する教員の姿をごらんになった委員の皆様から、先生方には本来の仕事、これは教育課程になるんだろうと思いますが、一日も早く専念してほしい。掃除や片づけなどできることは地域がしますと。そういうふうに言っていただきましたし、またこのような災害のときこそ、学校運営協議会、コミュニティ・スクールが学校を支える意味があるといった意見も出していただいております。このような声に改めて学校職員自体が士気を高めたということも聞いております。  現在では、地域の皆様が学校で働く先生の健康を心配し、同時に働き方を応援してくださるといった関係が、コミュニティ・スクールを通して生まれていると受けとめているところでございます。来年8月2日に開催いたします全国コミュニティ・スクール研究大会には、このような府中市の事例も話題に取り上げたいと考えております。  いずれにいたしましても、教職員の健康確保のための業務改善、また過重労働による健康障害防止のための措置を講じ、教職員が健康で安心して働くことができる環境の充実、向上に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 特別な状況が生まれましたので、学校の教員としてはそれを最大限やっていこうという気持ちはよくわかります。通常のことでということで私申したんですが、私どもが全広島教職員組合の女性部が全県でアンケートをとって、声を集約した中にこういうのがあります。働き方改革といって退校時間が早くなっていても、持ち帰り仕事が多くなっただけです。仕事が終わらないいらいらは増しました。これで子育てをするのは無理なのかと思いますと言われている方、あるいは働き改革と言われ、一斉退校日を決められて、あすの準備もないまま帰宅し、できなかった仕事を持ち帰ったり、次の日に早く行って仕事をしたりする実態があります。仕事の量は減らずに勤務時間内に終わらせることは本当に難しいです。教員をふやす、事務仕事を減らす、研修を減らすなど、本当に働き方改革できるような体制を整えてほしいという声が上がっている。全てでないにしても、こういう声があるということを、真摯に私どもが耳を傾けなければいけないことだと思います。  80時間という、睡眠時間は5時間を切る状態になります。家で持ち帰っている仕事もやりますので、そうなってくると息長く子供たちにかかわっていける、健康で生き生きとした笑顔のある先生が子供たちにかかわってこそ、すてきな教育が実現できると思いますので、ぜひよろしくお願いします。  次に、運動部の活動の方針で、先ほど山口議員もこのような質問をされておりますけれども、子供たちにとって部活動は中学校生活で大きなウエートを占めております。しかし、その指導にかかわる教員の超過密、過重労働も一方では問題になっております。  そこで、この運動部の方針の中に、適切な休養日等の設定で週当たり2日以上の休養日を設けることを示しておりますけれども、府中市の進捗はどうか、あるいはその後、部活動にかかわる中学校の教職員の思いや健康状態、これはどうか。また、いろんな声が出ていると思いますが、その声をどのように受けとめようとしているか。さらに最後、部活動にかかわる教員の負担軽減で部活動の指導員、あるいは外部指導者ということも出ておりましたけれども、含めて部活動の負担の軽減ということで上げられているが、府中市はいつ、どのような形でそういう方針の策定をされようとしているのか、その三つの点でお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) まず、運動部活動の方針ということなんですが、議員御指摘のとおり、広島県教育委員会が策定いたしました運動部活動の方針において、週当たり2日以上の休養日を設けるよう示されてございます。府中市教育委員会としては、既に今年度4月、同様な内容で、こちらは文化部も含めて、各学校に部活動休養日を設定するように通知をし、周知を図っておるところでございます。現在のところ、大きな大会やコンクール直前などは、活動時間を延長したり休養日を返上したりすることはあるとの報告も受けておりますけれども、そういった場合には翌週に休養日を振りかえるなどして、生徒の過度の負担とならないように改善が進んでおりまして、おおむね定着している状況を伺っておるところでございます。  そして、部活動にかかわる教職員の思いとか健康状況でございますけれども、まず健康状況につきましては、現時点においては部活動が原因で健康を害している教職員はいない、このように把握しております。また、部活動に対しての個々の教職員が抱える思いについては、把握が難しい面はございますけれども、総じてやりがいと同時に悩みも抱えながら部活動指導に当たっているものと、このように考えてございます。  把握してるところによりますと、特に悩みということでございますけれども、自分が経験したことがない競技の顧問も務めている場合などは、特に指導方法等に悩んだり苦労したりということがあるようでございますけれども、そういった場合には各学校において、例えば先ほどありました外部指導者を導入するであったりとか、あるいは経験が豊富な教職員が在籍をしている他の学校、そことの合同練習をするとか、また学校としても顧問を複数配置にして、個人に係る負担軽減を図るなどの手だてを講じているということも聞いておるところでございます。  そしてもう一点、府中市としての方針につきましては教育委員会で今方針を作成しておりまして、今月中に各中学校、そして義務教育学校の校長先生方に意見を伺った上で、年明け早々には策定をし、通知をする方向で今現在準備を進めているところでございまして、各学校においては策定した方針の内容を踏まえて、今年度中に各学校の方針を策定をして、来年度4月には4校とも整えてスタートしていきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 進捗をさせてもらいまして、大変安心した部分はあるんですけど、ここに一つこういう声が、先ほどのデータの中であります。忙しくて定時に帰れるのは年に何回かあるだけです。中学校は部活動が勤務時間をオーバーして日常的に設定されている。余りにも当たり前になりすぎていて怖い感じがしますと書かれて。なれというのがありまして、子供たちのためならというのは教員のあれもあるんですが、ただ、その中で体を害していくこともありますんで、十分その辺も見ていただきたいとお願いいたします。  それでは、大きい3点目ですけど、教員不足、これも新聞、テレビ等にもよく出てまいりますけれども、11月27日の中国新聞には、先生が足りない、上ということで、多忙に拍車をということで、続く欠員、教頭が担任。校務全員にしわ寄せという記事が載ったのを見られたと思いますけれども、この記事によると広島県内の常勤教員の欠員人数は、広島県全体で73人、府中市は小学校ゼロのようですが、中学校に1名の欠員があるとなっておりました。この点で幾つか聞きますが、一つ目は、現在はやはり1名の欠員なのか。二つ目としては、これにどう府中市としては対応しているのか、また来年以降どのような対応をしていこうとしておられるのかという点。最後3点目は、児童・生徒への影響はどうか、また教員がカバーをしたりしますと、負担の面から見れば過重負担にはなっていないのかというところ、こういった点でのお答えをお願いいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 教員不足の問題につきましては、御承知のとおり県内はもとより、これは全国的に喫緊の課題となっておりまして、府中市でも本年度当初、4月の時点では2名の教員が配置をされていない状況でございました。こちらも新聞報道等出たと思うんですけれども、その後、1名につきましては4月中に適任者の配置ができている状況でございまして、もう一名については現在も常勤の教員は配置はされておりませんけれども、広島県教育委員会と連携をいたしまして、授業を担当する非常勤講師が年度当初より配置をされ、児童・生徒の授業実施に影響が出ないようにして現在に至っているところでございます。  どう対応するのかでございますけれども、広島県教育委員会と連携をして、現在も過去の臨採経験者、あるいは退職された方などに連絡をとって依頼をしたり、あるいは県内はもとより隣県の大学等にも連絡をして、適任者を当たったりしている状況ではございます。しかしながら、最初に申しましたように、全国的あるいは全県的に教員不足になっている中で、なかなか適任者を確保しにくい状況になってございます。今後も引き続き、広島県教育委員会と連携をとりながら、学校運営に支障が出ることがないように対応していきたい、このように考えているところでございます。  また、児童・生徒への影響、あるいは教職員の負担はどうかでございますけれども、まず教員に欠員が生じる場合には、何よりも一番に児童・生徒の授業履修に影響が出ないように考えて措置を講じてございます。それが先ほども言いました授業確保のための非常勤講師、要するに授業のみに専属的に対応する非常勤講師の配置ということになります。授業のみの非常勤講師でありますが、当然に教員免許が必要で、専門性を持った大変貴重な人材であると、私たちはそのように捉えてございます。  しかしながら、教員の職務には授業を行うほかにも、御承知のとおり学校経営上、校務分掌と呼ばれる校務の振り分けというものがございます。教育課程の運営や学校行事、または生徒指導、地域連携など、多方面にわたる業務は教員の欠員が生じた場合、相対的にどうしても個々の教職員の分担が増加することにつながります。したがって、できるだけそのことは避けていきたいと思うところでございますけれども、県教育委員会と連携しながら、授業はもとよりこの分掌、こういったところも円滑な運営ができるように人材の確保に引き続き努めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 先生が足りないという言葉がセンセーショナルですね。足りないのか、なろうとする子供たちがいないのかということですが、一つとして多忙化がさらに多忙化を呼んでいる。人が足らないので多忙化になり、その多忙化のところには人が入らないという状態が負のスパイラルになって落ちていってしまいよりますので、ここをどこかでとめなければいけないというのは、府中市だけのことではないとは思いますけれども、やっぱり十分考えていかなければいけないところだと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 10分間休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後2時0分 休憩                午後2時10分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) それでは、大きい二つ目ですけれども、近い将来発生が危惧をされております南海トラフ地震に対する府中市の対応をお聞きいたします。
     広島県全体では、死者が1,000名近く、建物倒壊は2万4,000棟、一日の避難者は10万人、隣接する福山市では震度6強、約3時間50分後に到達する最大津波は4メートル、このように推測されています。府中市では、直接の津波は心配はないものの、予想される震度は6弱、立っていることはできなく、多くの建物の壁は剥がれ、窓ガラスも割れ、身体にも大きな影響が懸念される、地震発生まで予断を許さない状況になっております。数十年に一度の大雨、大洪水、想定外の被害、それがこの7月の豪雨災害でしたが、これは地球規模の気候変動が元凶、今後も発生が予想されますし、その備えも必要です。  しかし、同時にこれ以上の規模の深刻な事態が予想される南海トラフ地震、住民の命と暮らしに大きくかかわり、その対応が自治体としては急務と言えます。  そこでお尋ねします。一つ目、南海トラフ地震に対して府中市は震度6弱が想定されています。具体的にどのような対策を講じられるのか、府中市の被害想定はどのようになっているかという点でお聞きをいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 南海トラフに対します府中市の状況についての御質問にお答えいたします。  まず、被害想定から申し上げますと、広島県の調査によりますと、死者が9人、建物の被害が418棟、避難者の方が1,063人という想定がなされているところでございます。  具体的な対策でございますが、まずは市庁舎の耐震補強や庁舎用の非常用発電機の設置、小・中学校の耐震化、避難者及び職員用の備蓄食料の備蓄を進めているところでございます。また、本年、防災行政無線の操作用の非常用発電機の設置を今年度も実施しているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 豪雨災害の後でまだまだこの準備、備えは十分ではないかもしれませんが、それでもこの地震に対して府中市行政として、例えば避難場所、あるいは避難経路などの備えはどうなのか。先ほどの福田議員の質問には電気の問題が出ておりましたけれども、電気、そう長くためることはできませんけれども、そういうシステムはつくっておく必要があろうと思います。  また、こうした状態が起こったらこういうふうに動いたらいいですよと、市民の方への広報などを使った周知等がどのように進められているのか、あるいは進められようとしているのかという点でお答えください。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) まずは、市民の方にどこに避難していただくとか、どこのルートを通って避難していくのかといった避難場所、経路については、今一時滞在場所として広場などを想定いたしました市指定の緊急避難場所に、そして、避難生活が送れる場所としての公共建物などを指定避難場所と指定をさせていただいております。それぞれは、災害の種別によって分けてはございます。  次に、経路につきましては、建物が倒壊しても安全な道を避難経路とする必要がございますが、現状では住宅が建ち並んだ密集地では、簡単に確保ができないという状況だと思います。避難経路については、みずからの目で事前に危険が少ない経路がどこであるかをまず確認しておくことが重要だと思っております。  市といたしましては、市民の皆さんにこういったことを御認識いただけるように周知するとともに、地域の自主防災組織などと一緒になって、連携して避難経路について検討をしていきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 考えていきたいと申されましたけど、やはり日ごろから市民の方へ、この場合の緊急性についてはとにかく知らせることと、その訓練をするというところに持っていく形をとっていかないと、それはこちらが思っているだけでも、いざその場になったら動けないという状態にどうしてもなりますので、現実に帯びた形で来ておりますので、タイムテーブルもしっかり組みながらやっていただきたいと思います。  あわせて、この項についての三つ目なんですが、一極集中という言葉が昨今問題になっております。この弊害や危険性が叫ばれております。大きな被害が出れば、状況の把握機能やコントロール機能が1カ所に集中している場合に一度に全てが失われて、市民の安全が被災後も保障できない事態に陥りかねません。具体的な例とすれば、9月6日に発生した北海道の全停電、ブラックアウト、このときは295万戸が一瞬にしてブラックアウトしてしまいました。これ自体は苫東厚真火力発電所が余りにも大きい力を持っていて、それがダウンしたために連鎖反応で全て落ちていったということになります。一局集中していると、どういうことが起こっていくかということの大きいあらわれだったということで、各新聞が社説で論じましたね。こういうところが一つモデルとして、私たちが考えていく必要があろうと思います。  そこで、三つの点についてお答えを願いたいんですけれども、今のような一局集中の危険性についての認識がまず府中市にあるのかどうかという点、どうでしょう。 ○議長(加藤吉秀君) 粟根総務部長。 ○総務部長(粟根誠司君) 一局集中の弊害とか危険性については認識いたしております。そのこともありまして、例えば災害対策本部の場所は本庁庁舎といたしております。耐震補強もやっておりますが、一度に機能喪失という危険性がないことはない。そのため、ここは本庁舎が使用できないときは、もとから耐震ができているところですけど、府中消防署の3階にある講堂を臨時に災害対策本部として設置をさせていただくように協定を結んでおります。  また、事務機器、OA機器など、当面使用できないと思いますが、消防無線などを利用して、災害対応や応援の要請を行うと考えております。また、この夏の災害でもあったんですけど、食料の備蓄も今まで数カ所しかなかったということで、今後は分散備蓄を進めることにより、リスクの分散を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 指示、命令系統、いろんなところで指示や命令をおろしていったら、その後の混乱をするという面もあるんですが、今言われたように、もしここがだめになった場合はもう一つのところでということ、とても大事なことだと思い聞かせてもらいました。  具体的に三つの点について、今の段階でのお答えをいただきたいんですが、一つ目は命をあずかる病院機能の維持についてはどうかということですね。自治体病院ということで府中市民病院がありますし、北西部へは北市民病院などの自治体病院があります。その果たす役割については、救急対応という面からどうかというところが一つ目。  二つ目は、北西部への主要交通経路の確保についてはどうか。旧府中市とのパイプはどう確保していくのかという点。  最後三つ目は、ごみの処理ですね。先ほど話に出ましたけれども、数メートルの津波が予想される福山市、大変な被害が出ると想定がされております。ごみが当然出てまいります。今は、広域化ということでごみ処理場をそちらへという面もありますが、もしそこでのごみもここで処理ができていれば、もっと共同でこの地域を守っていくことにもつながっていくだろうと思いますが、その広域化についてどうかという点ですね。よろしくお願いします。 ○議長(加藤吉秀君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まず、1点目の病院の果たす役割と救急対応の維持ということでございますが、府中市民病院、府中北市民病院の両病院とも、救急病院として災害発生時には傷病者を受け入れ、提供可能な治療を行います。南海トラフ地震で想定されるような甚大な被害が発生した場合は、病院に参集する医師によりまして、治療の優先順位を設定する作業でありますトリアージを行い、病院で十分な対応ができない傷病者につきましては、圏域の他の救急病院や災害拠点病院などへの転院搬送を行うことになっております。この場合のトリアージを行う医師につきましては、内科、外科といった診療科目には関係なく参集される医師が対応の判断をすることになっております。  また、大規模災害の場合、必要に応じて県の災害対策本部を通じて、県内外の災害派遣医療チームの支援要請を行いまして、病院での診療支援をいただくことになっております。ちなみに今回、府中市への派遣はございませんでしたが、ことしの7月豪雨災害の際には、7月6日から7月10日までの間に広島県内に延べ109チームの災害派遣医療チームの派遣が行われたと伺っているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、私からは2点、主要交通路線の確保とごみの広域化をお答えしたいと思います。  まずは、主要交通路線の確保でございますけれど、市内北部と南部のパイプ役となる路線につきましては、県道府中上下線、そして吉舎油木線、三原東城線、国道でいえば432号、486号、182号、184号、そして広域的に中国横断道尾道松江線を想定しているところでございます。  しかしながら、これらの国道、県道についても7月豪雨災害では国道182号線以外が被災、被害を受けて通れない事態になって、市民生活に大きな影響を及ぼしたことも事実でございます。そうした中で多くの箇所で被害発生した府中市内を南北に貫く府中上下線では、現在、広島県において道路災害防除事業としてのり面の安全対策を河面地区と阿字地区で実施していただいておりまして、今後も災害に強い道路づくりを県と連携して進めてまいりたいと考えております。  7月豪雨災害の教訓として、被害に強い道路整備を進めることは、当然ながら被災を受けた後どのように対応していくかが重要であると考えております。災害発生、被害状況の把握、そして被害状況についても県、国、警察、消防等と共有しながら、対応条件についても情報共有を図り、それらの情報を市民の皆様に丁寧に伝えることが重要であると考えます。災害が発生した場合でも速やかに復旧を図る体制も必要であると考えているところでございます。  次に、ごみ処理の広域化でございます。災害発生時の災害廃棄物につきましては、廃棄物処理法において一般廃棄物となりまして、処理は府中市がその責任を負うとされていることから、まずは府中市の一般廃棄物処理施設での処理が基本となるわけでございます。これが困難な場合には、産業廃棄物処理施設の活用や近隣市町を中心とした県内他市町との広域処理、さらには県外での広域処理も必要になると考えているところでございます。  南海トラフ巨大地震ぐらいともなれば、相当広範囲での大規模な災害を想定するわけでございますが、被災状況を踏まえた上で広島県または国などとの調整を図りながら、市町間で連携した広域処理、あるいは県外での処理の依頼などを検討していくことになろうかと考えております。その辺、具体的には新年度で予定しております府中市災害廃棄物処理計画において対策等をまとめていくように考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 病院の機能のところから御回答いただいたんですけれども、高度急性期の病棟、あるいは急性期病棟というものが全国的にどんどん減らされている中で、やはりここを守っていっておかないと、いざいうときには対応ができないと思いながら聞かせてもらいました。  あわせて、主要交通路の確保という点においては大変苦労されているなという気がします。でも、十分過ぎる以上にきちんときめ細かな段取りをしていく必要があろうと思いました。  最後にごみ処理の問題は、やはり単独での処理能力を持ち続けておくことはとても大事なことだなと私ども思っておりますし、それがお互いの協力、共同の中で、近隣の市町村の助け合いにもなってくるだろうと考えております。  大きい三つ目ですけれども、府中市上下町の観光資源を生かす取り組みについて問わせていただきます。  府中市の観光資源として上下町の町並みの生かし方ですが、翁座の復興などに向けて着実な歩みを進めている一方で、改善を要する点も少なくないと考えています。次の点で、市の考え方を聞かせていただきたいと思います。  一つ目ですけれども、まず上下町の町並みを府中市の観光資源として本気で生かそうとされているのかどうかというところですね。これを市長のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 上下町の町並みの観光資源は、非常に歴史的な価値もあると思いますし、観光資源としては大いに活用できるものと思っております。今回の議会にも、翁座の土地の取得を議案として出させていただいたわけでありますし、前回ではゲストハウスという活用を目指して、予算を提案させていただいたわけであります。  いずれにせよ、価値を整備する中で、活用をどうするかが大切だと思っておりますし、決して建物を取得するだけで終わるものではないと思っております。これをどう生かしていくか、翁座であるにしろ、ゲストハウスにしろ、何らかのイベントとか、どう生かしていくかは今後活用していくことも大切なことだと思っておりますし、いずれにしても上下町については、観光資源として活用していきたいと思っています。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 今、市長が言われた中で、建物を有するだけではなく、建物を有効に使っていくことは今からの課題になろうと思っております。  ただ、それだけかということで次の質問にも入るんですけれども、観光のスタートとして、上下町というとやっぱり分水嶺、代官所跡ですね、役場の跡ですね。代官所跡ということであるんですけれども、そこの整備についてお伺いをします。  何度か行って写真を撮ったりもいたしたんですけれども、行かれたことは多分あると思うんですけれども、代官所のところから観光がスタートするんですけれども、観光ガイドさんがあそこに連れていきたくないと言われるという、これつらい話ですが、あそこは避けてガイドを始める。かといって上下駅前から始めるかというと、この駅前がまたなかなか大変ですね。  いずれにしても、現在の実態としては代官所跡が案内板の屋根も壊れて草も生え放題になっておりまして、とても観光客に見せることは大体普通できない。お家があると、お家より一番大事なのは玄関とトイレと言いますよね。やはり、お客さんが来られたときに玄関もそうだしトイレもそうだし、どちらも見せてこそ中身が推しはかれますんで、町の玄関がそういう状態にあるということですよね。このことについて、どのように考えて、どのように取り組もうとされているのかお聞きをいたします。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 代官所跡の整備ということの御質問だと思うんですが、この代官所跡といいますのは、昭和16年に天領上下代官所跡といたしまして、広島県史跡に指定されたものでございます。  それで、建物が庁舎と旧上下町役場という形で建っておりまして、その撤去工事前、平成20年から22年にかけまして、代官所に関する遺構の残っている状況を明らかにするため、試掘確認調査を実施しております。調査の結果、現況の石垣の内垣、今見える石垣の内側に代官所時代の石垣と石段の痕跡、それからその後の学校時代、これは役場ができる前の明治時代のものだと思いますが、学校時代の石段の痕跡などが確認されておりまして、現在見えております石垣が代官所の時代のものではなく、そのほとんどが後世に積み直されていると考えられております。  府中市教育委員会では、上下地区にとりまして代官所跡が地域の歴史を語る上で不可欠な文化財であるという認識は持っております。その活用につきましては、県史跡であることを念頭に、慎重に検討するべきことと認識もしております。  また、上下の町並みからは少し離れておりますが、議員言われましたとおり、上下地区の、玄関口として上下を訪れる人にとって、史跡として訪れてみたい場所の一つであるということだろうと思っております。  現在のところ、維持管理につきましては、先ほど言われました草ぼうぼうと言われましたが、除草の取り組み。また、来訪者への説明看板、屋根の部分が一部壊れていると。再生維持などを行ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 町内会からも何度か要望としては上がっていると思います。いわゆるガイドのボランティアをされている方からも多分聞かれていると思うんですけれども、町の中心にもなるところなので、ぜひ早急な整備をお願いをしたいと思います。せめて、草をきちんと刈るとか、掲示板の上の屋根が外れているのは、非常に悲しいですね、そのように思います。  あわせて、さっきもちょっと申しましたけれど、上下の玄関口である上下駅前周辺の整備をどのように進められようとしておられるのかということですが、町民の方、商店街の方は精いっぱい今やっておられます。なかなかそこへ力が回らないということもありますし、そこを励ます意味でもぜひ行政のほうでもと思います。  12月13日、もうすぐ福塩線も開通が予定をされております。JRで上下に訪れる人も今よりはふえるはずです、ふえないといけませんけれどもね。白壁の町への玄関口の印象が重要と考えますが、現在は国道沿いの歩道には草が生えて、コンビニ前のもとの製材所の建物はガラスも壊れて、見るに忍びない状況に。多分行かれている方も多いと思いますが、見ないふりをして行かれて、見るとやっぱりそういう状態にありますのでね。なれてしまうと、それも景色の一つだろうと私は思ってしまうと大変なことになりますね。訪れる方は初めてですからもう来たくないなと。人にまで言ってまで来てもらおうとは思わないということになるんではないかと思います。それも後で聞かせていただきたいんですが、至急、市行政として緊急にやれることはないかということでお尋ねしたいんですが、その前にある翁座の近くの方が私に手紙を下さいました。こんな手紙ですね。もう書きつけでしたけど、廃墟という題。この方は、何年か前に上下に来られた方です。  廃墟。何十年も前から駅前の日通の跡地、並びの食堂らしき廃墟、横断歩道をわたると中が丸見えの木材屋の廃墟、昭和タクシー隣の廃墟、Aコープの前にも中が丸見えのモータースらしき廃墟が残っています。駅近辺の目立つ位置の廃虚は、ほかの地域から来た人が見たら、過疎やマイナスイメージしかない。景観もよくないです。上下駅近辺は、上下町の顔、更地にすればすっきりするし、次のビジネスチャンスがあるのかもしれないなとも思います。何とかならないものでしょうかと書かれています。  その辺で、市行政として緊急にやれることはないんかという点でお伺いします。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 駅周辺整備でございますが、駅周辺については観光客等々の駐車場として利用されていると思っております。特に、天領上下ひなまつりであるとか、白壁まつりであるとか、イベント時にはそのような駐車場がメイン会場となって多くの来訪者をお迎えしております。  この周辺では、平成27年度には広島県の御協力をいただきまして駅のトイレ改修を行い、ことし2月から地元の方に駅舎を一部利用していただきながら、軽食や土産物販売の営業をする傍ら、観光案内もしていただいている地域だと思っています。  現在、駅周辺の整備については、具体的な計画はございませんけれど、観光客、先ほどのような声、観光客の声とか地元の方等の声をお聞きしながら、上下町の商工会とも連携して、必要な対策等については検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 市長も最初にお答えいただいたように、上下町を観光資源としてきちんと活用していきたいと申されておりました。翁座の復興も大変よいことです。先般、観光協会の関係で善通寺にある金丸座というところに訪問をしました。それはそれはすばらしい大きいところだが、ただ一つ何か足らないなと思ったのは、そこも日本で一番古い芝居小屋ですか、何か一番足らないかといったら、日ごろの活用がされてないところです。  だから、翁座を活用することを含めて、復興させていくことはとても大事だと思います。近くに駐車場確保もいいでしょう、しかし、るる言いましたけれども、代官所跡はきちんとしていく。顔である駅前もきちんとすることも含めて同時進行でやらないと、いいことにはならないと思います。ぜひ、共感をしていただけたら、動いていただきたいと思います。しつこくまた、次回も問わせていただきます。  では、最後になりますけれども、府中市民病院の機能充実に向けてという点で質問させていただきます。  これはもう、新聞報道等でも出ております。9月に私がここで言ったときには、府中市民病院には1名の外科医となっていましたが、11月の頭の新聞では、その1名も諸般の事情があっておられなくなったんですけれども、この10月に府中市民病院の外科の常勤がゼロになったことをどのように認識をされておるのかということで、現実にどのような弊害が起こっているのかというところでお聞かせ願えたらと思います。  また、府中市としてこの事態を今後どのように改善しようとされているのかお答えをください。 ○議長(加藤吉秀君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 府中市民病院の外科の問題につきましては、市として憂慮すべき事態であるという認識を持っているところでございます。  現実にどのような影響があるのかでございますけれども、府中市民病院の常勤の外科医がおられなくなったことによりまして、外来の診療日が週3日あったものが週1日になっていると。御利用されていらっしゃいます患者の皆様方には、通院などで非常に御不便をおかけしている状況でございます。そのほかにも外科の手術であるとか入院にも影響が出ている状況でございます。  なお、休日当番医につきましては、非常勤の医師によりまして対応されておりまして、維持ができていると市民病院からは報告を受けている状況でございます。  この事態を今後どのように改善をしていくのかという御質問でございますけれども、全国的に今はたび重なります医療制度の改革、特に医師の研修制度によりまして、大学病院の医局の医師が減少しておりまして、府中市のみならず全国的に地域間、診療科目間の医師の偏在が進みまして、府中市と同様の状況が近隣の自治体病院にも起こっている状況でございます。  こういった中で、市といたしましても、病院機構と一緒に大学病院の医局や県などの関係機関への医師招聘の取り組みを行っているところでございますけれども、医局頼みの現状ではどうしても限界がある。今後につきましては、新たな医療確保策も検討していく必要があると考えているところでございます。  現在、府中市が独自に行っております医師確保策として、医学生に対します奨学金制度がございます。現在の状況で報告いたしますと、4年生がお一人、3年生がお二人、2年生が1人、1年生が1人の合計5人が制度の適用になっておりますけれども、この5人の医学生が外科医になるというものでもございません。また、医師として勤務していただくまでに、初期の臨床研修や専門医研修を受けまして、最短でも7年後になります。  現在の府中市のこういった外科の状況につきましては、県でも協議をしているところでございますけれども、国・県の考える昨今の医師不足の状況を鑑み、限られた医師資源を有効に活用するために、これまでのいわゆるフルセット型、病院完結型の医療から2次医療圏といった地域の医療機関との役割分担と連携によりまして、地域全体を治し支える地域完結型の医療提供体制への転換が求められている状況でございます。  このような状況の中で府中市といたしましても、今後、医師会などの関係機関と協議をしながら、地域全体での医療提供体制について考え方をまとめていきたいと考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 奨学金制度について、たしか月に20万円でしたかね。今はもう5人の方がもらっておられるのはとてもすばらしいことだと私は思うんですよ。  ただ、ここ出身の方は多分その中にはおられない、福山市からはおられるかな、おられないですね。となると、20万円もらった年数分だけ勤務すれば、それが免除になるという形だったと思うんですが、それ自体もとてもすばらしい。20万円自体がそう安くないですから、ほかの近隣の市町村と比べても、いい制度だ思いますし、ただ、この5人が今ばらばらですし、外科になるならないは別としても、やっぱりその辺で府中市に対する愛着がない。ただ、お金の部分が20万円だということで受けてると。ぶっちゃけた話すると、終われば20万円が長年借りたんだ、全部一括して返しましょうということで出ていくことってできるわけであれば、もっとやっぱりここが必要なのは。府中市ってこんなすてきなことをやってるんだよ、教育も含めてこんな町なんだよというところをもっとPRする。あるいは、5名の方に旅費でも出して来てもらって、交流会をするとか、いろんな工夫があるはずなので、そういうこともしながら育てていく必要があると思います。  あと、全体的に医師が足らないのは、さっきも部長が言ったように、どこも同じなんですね。この前出たのは、広島市内の自治体病院で足らないのが出ました。これはもとをただせば、2025年にかけてずっと病床を減らしていこうというのが国の政策がそうですからね。高度急性期、あるいは急性期の病床はぐっと減らしますからね。回復期を一層大きくしている。慢性期もぐっと減らすということで進んでいってますので、その中で県がビジョンをつくり、今、府中、福山がビジョンをつくっているわけだから、もとがそういう状態にあることもしっかり見て、そこに対する働きかけ、国はそういう政策でなくて、お金の使い方を変えなさいよという、働きかけにあわせてしていく必要があろうと私どもは思っております。そうしないと、ここだけでは変えられないということがございますね。  それで、最後の質問になっていきますけど、病院機構とのかかわりで聞かせていただきたいと思います。昨年、独立行政法人法が改正されて、これは9月議会でも市長へお話をさせてもらいましたが、市長権限が大きくなったこと。6月議会でしたか、確認をさせていただきましたが、そこで市長にお尋ねをいたします。  今後、府中市は病院機構に対してどのようなかかわりを持っていかれようとされているのか。とりわけ、現在の医師不足の状況を改善していく上で、どのように具体的に取り組まれようとしているのかという点についてお聞かせください。 ○議長(加藤吉秀君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 議員が御紹介をしていただきましたように、法改正によりまして、今年度から市が病院機構にお示ししております中期目標の達成状況についての評価を市が行うようになり、その評価結果に基づきまして業務内容の改善やその他の必要な措置を講ずるよう命ずることができるようになったところでございます。  現在の中期目標の中で明らかにしております市の方針などについて、評価の際に改善が必要と判断した場合には、病院機構にしっかりと伝えていきたいと考えております。  また、来年度は第3期となります中期目標を定める時期になっております。この中期目標の中で提供される医療の内容や病院が担う役割、地域包括ケアシステムによる病院の位置づけ、そして当然のことでございますけれども、業務内容や財務内容の改善などについても、市の考えをしっかりと病院機構に示してまいりたいと考えているところでございます。  また、繰り返しになりますけれども、医師不足への取り組みにつきましては、医師会などの関係機関と協議を行いまして、現在の取り組みのほかに、今の状況ではなかなか効果が出ておりませんので、新たな方策についても検討する必要があると考えているところでございます。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) 市長はどうお考えですか。 ○議長(加藤吉秀君) 小野市長。 ○市長(小野申人君) 今、部長が答えたとおりなので、それ以上のことはございません。 ○議長(加藤吉秀君) 岡田隆行君。 ○7番議員(岡田隆行君) るる申してきて、もう最後なんですが、大切な地域医療をやっぱり守っていかなければいけない点においては皆さん同じだと思うんです。そうはいっても、救急とか小児とか周産期とか過疎地域の一般医療で、民間では難しい不採算部門。この不採算部門を担えるのがやっぱり地域の自治体病院だろうと、公立病院であると思います。  だから、ありとあらゆる知恵と力と方法等、いろんなネットワークを使いながら、お医者さんも確保していく方向で動いていく時期だろうなと思います。そうしないと、さっき言った、大きい南海トラフ等が来た場合にも、物すごく対応が必要になってくるときがありますので、その辺で真剣にタイムテーブルもつくってやっていく必要があろうと。
     るる、一生懸命お医者さんを――頑張っていきますというのは毎回答えられたんで、毎回それで終わっていたんではいけないので、何をしてここまで行ったのという進捗がわかるような議会にしていかなければと思います。ひとつよろしくお願いします。  以上で、私の質問を終わります。             〔7番議員 岡田隆行君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって日本共産党の岡田隆行君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 続いて、日本共産党の楢﨑征途君の登壇を求めます。  楢﨑征途君。             〔8番議員 楢﨑征途君 登壇〕 ○8番議員(楢﨑征途君) 最後になりました、日本共産党の8番議員、楢﨑征途です。  私は、小・中学校のエアコンの設置についてお聞きしたいと思います。  設置業者の選定をお聞きいたします。小野市長は、小・中学校に2019年の2学期からエアコンを稼働すると9月議会で明らかにされております。6月には補正予算、12月には工事費の補正予算を計上され、有言実行されることに対して強く期待しております。  ここでお尋ねいたします。入札方式はどのようにされるのかお尋ねします。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) エアコンの設置につきまして、ただいま設計業務を行っているところでございます。その後の工事の発注について検討している段階でございます。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 設計と設置事業者がありますけれど、それは分割されるんですか、一括になされるんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 現在、学校施設の空調設計を行っております。その設計に基づきまして今後工事発注をすることになりますので、設計業者と設置業者の一括にはならないと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 入札される企業、それは大手が参加して1社で入札するということになってしまうと、市内の家電業者に仕事が回らないということになってくると思われます。  そこで、仮に大手が入札し落札した場合には、市内の家電業者を何とか利用するというような文言は条件の中には入れることはできませんでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 工事に関するお尋ねと思っておりますけれど、現時点では、先ほど言った設計段階でございまして、工事について、具体的には発注要件などは今検討しているところでございますが、発注規模であったり業者の決定の迅速性を鑑みまして、入札の方法であるとか発注方法、また来期の2学期からは使っていただきたいということで今全力を尽くして取り組んでおりますので、それに向けて地元業者の入札参加の機会も設けながら、早期にその辺は決定していきたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 学校施設は、そこで学ぶ児童や生徒のみならず、住民にとっても最も身近な公共施設の一つであります。このための安全・安心で環境に優しい学校づくりを進め、耐震化、エコ化、情報通信技術化といった課題に取り組んでいくことが大事ではないかと思います。そして、児童だけではなく地域や社会全体にとっても重要なことです。  経済対策の推進に当たっては、地域の中小企業の参加機会の増大に努めるとともに、迅速かつ柔軟な発注を行い、地域の活性化に資するよう努力していただきたいと思います。  それと、今度はエアコン使用を前倒しできないかについてお尋ねします。  共産党議員団は、30度を超え35度以上が連日続く6月、7月に、できる限り間に合うように工事を進めるよう、10月10日に申し入れをしました。ことしの猛暑からみて、子供たちの健康や学習への影響をどのように認識されているのかお聞きします。 ○議長(加藤吉秀君) 石川教育部長。 ○教育部長(石川裕洋君) 文部科学省がこの秋まとめました報告書の中に、空調設置による教育環境向上の効果と題する調査結果がございます。そこでは3点の変化が報告されております。いずれも空調設置後、学力の向上が見られた事例、あるいは集中力、学習意欲の改善が見られた事例、さらには保健室来室者数の減少など、健康面が改善した事例が報告されております。  これらのデータから、今年度のような猛暑のもとでは、室温の上昇等により児童・生徒が授業に集中できない、あるいは体調が思わしくないといった環境下にあっただろうということは推察できると思っております。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 今お聞きしましたように、いい結果が出ているということなので、できるだけよい環境で勉強ができるように、早いエアコンの稼働の対応をお願いしたいと思います。  そして、次には市道の横断歩道のペイントについてお聞きいたします。  信号機のない横断歩道、道路のセンターライン、側道のペイントの剥がれが多く見られます。横断歩道は、警察や公安委員会の管理になると思われますが、市内北西部地域の横断歩道のペイント、道路のセンターライン、側道のペイントが見えにくく、交通安全推進のためには管理をされなければならないと思います。  だから、その部署に補正をお願いしたらと思うんですけれど、どうでしょうか。 ○議長(加藤吉秀君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 道路のラインのことですけれど、議員お話しいただきましたように、横断歩道など規制のかかるものにつきましては、現の公安委員会の対応となるものでございます。  したがいまして、このような要望の場合については、市といたしましては府中警察署に報告し、依頼をしているところでございます。  また、道路の外側線など道路管理者が対応する路面標示等につきましては、国道及び県道管理者である県へ報告し、対応しているところでございます。市道の場合につきましては、毎年交通安全施設の整備といたしまして、道路のラインなどを整備し、安全な道路の確保に努めているところでございます。  なお、今年度は市道中須西町線などのラインを塗りまして、道路の安全確保に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤吉秀君) 楢﨑征途君。 ○8番議員(楢﨑征途君) 今年末を迎えて、交通等の取り締まりが非常に厳しくなっております。先日、中国新聞でしたか、信号機のない横断歩道の一旦停止ですが、歩行者が歩行するかしないかわからないけど、そこへ人が立ってたら、必ず停止するという取り締まりをされておりました。その取り締まりで広島県内が全国でワースト2と、とまれで、とまった人が1.0%というワースト1、2と新聞に載っておりました。確かに、これから夜間、ライトつけて走ると、さっき言いましたペイントがはっきり見つかればそれに反射して見えやすいんですけど、それがさっき言いましたように剥がれているところが多いと、なかなかそういう判断がしにくいところで、横断歩道の手前で歩行者が待ってたのも見えないこともありますんで、その辺のところも十分現場を見られまして、補修するところは補修するようにしていただきたいと思います。  それで、今、交通安全か交通取り締まりやってますけど、私も朝晩よくライトをつけて走ることが多いんですけど、父石町から北西部へずっと上がっていくと、どうしても側道とセンターラインが見えにくいところが大いにありますね。  ですから、何度も言いますけど、そこら辺のところをよく管理されて、交通事故が起きないように、安心・安全で走れる県道であり国道であり市道に努めていただきたい思います。  以上で、私の質問を終わります。             〔8番議員 楢﨑征途君 降壇〕 ○議長(加藤吉秀君) これをもって日本共産党の楢﨑征途君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(加藤吉秀君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。  お諮りいたします。  委員会審査のため、あす12月8日から12月13日までの6日間、休会したいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(加藤吉秀君) 御異議なしと認めます。  よって、明12月8日から12月13日までの6日間、休会することに決しました。  次回は、来る12月14日予算特別委員会終了後、または午後1時から本会議を開きます。  ただいま御出席の諸君には、別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。                午後3時0分 散会...