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平成30年第1回予算特別委員会( 3月 5日)

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  1. 府中市議会 2018-03-05
    平成30年第1回予算特別委員会( 3月 5日)


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    平成30年第1回予算特別委員会( 3月 5日)               平成30年度第1回府中市議会定例会                予算特別委員会会議録  平成30年3月5日午前10時0分、予算特別委員会本市議事堂において開会した。 1 出席委員   委員長  棗田澄子         副委員長  田邉 稔   委 員  加納孝彦         委  員  山口康治   委 員  本谷宏行         委  員  三藤 毅   委 員  加島広宣         委  員  楢﨑征途   委 員  土井基司         委  員  髙山詳次   委 員  居神光男         委  員  橘髙尚裕   委 員  小原 操         委  員  大本千香子   委 員  水田 豊         委  員  小川敏男   委 員  加藤吉秀         委  員  瀬川恭志 1 欠席委員   なし 1 説明のため出席した者   市長       戸成義則   教育長       平谷昭彦   総務部長     粟根誠司   参事兼税務課長   武田英三   健康福祉部長   九十九浩司  建設産業部長    若井紳壮
      教育部長     石川裕洋   人事秘書課長    浅野昌樹   総務課長選管事務局長            小寺俊昭   企画財政課長    豊田弘治   健康政策室長   皿田敏幸   健康医療課長    岡田宏子   地域福祉課長   岡田武司   長寿支援課長    唐川 平   監理課長     河本幹男   まちづくり課長   杉島賢治   整備保全課長   河毛茂利   上水下水道課長   新谷重良   産業振興課長農委事務局長            池田弘昭   環境整備課長    伊吹公雄   教委総務課長   大和庄二郎  学校教育課長    門田雄治   生涯学習課長   谷口達也 1 事務局及び書記   事務局長     赤利充彦   主任主事      小林正樹   主任主事     小川愛美 1 本日の会議に付した事件   議案第1号 平成30年度府中市一般会計予算について            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時0分 開会 ○委員長(棗田澄子君) ただいまから予算特別委員会を開会いたします。  これより議事に入ります。  本委員会に付託されました議案第1号「平成30年度府中市一般会計予算について」の件を議題とし、総括質疑を行います。  各会派の質疑順序は、1番、創生会、2番、市民クラブ、3番、公明党、4番、無所属議員といたします。  質疑は、通告に従ってされるようお願いいたします。  順次発言を許します。  まず、創生会、加納委員。 ○委員(加納孝彦君) 皆さん、おはようございます。委員長のお許しをいただきましたので、2番議員、創生会の加納孝彦予算総括の質問をさせていただきたいと思います。  まず、昨日、一昨日の土日の陽気に包まれて、35周年目を迎える花粉症が発症しておりまして、ちょっとのどが痛いわけであります。多少お聞き苦しい点があろうかと思いますが、御容赦いただければと思います。  私自身、2年振りの予算質疑の壇上へ立たせていただいております。いつも予算総括をお聞きしている中で、焦点はやはり市長説明要旨にある市長の思いと、予算全体の整合性を共通認識として持ちながら、各分科会において審議を行っていく必要があると私自身考えております。このあたりにも踏み込みながら、お聞きしてまいりたいと思います。  まずは、1回目の質問を、通告に従いながらさせていただきたいと思います。  このたび、195億2,000万円という予算を市長は編成されております。今年度当初予算と比較いたしますと、約4億6,000万円の減となっております。  さらにこのたび、人件費が2億1,352万円増額、5,432万5,000円の公共施設維持整備基金等を加えると、総額でざっと7億2,700万円もの減額予算となっているのではないかと感じてしまいます。  概要にも記載がありますが、投資的経費が6億9,000万円の減額となっておりますから、数字的に見ましても、そのままイコールの関係になっているのではないかと考えております。  また、投資的事業の内訳を見てみますと、華となる事業が、私自身見当たらないのが現状の思いであります。  先日の一般質問においても、かみ合わない質疑が多くあったと感じたわけですけれども、そんな中で私なりに結論を見出した部分があります。それは、議員側と市長の危機感の相違ではないかと思って聞いておりました。  市長は、説明要旨を、今回も肝心な中身を飛ばされながら朗読されました。確かに長文なので大変なことは理解するんですけれども、市長の思いを市民に伝える大切な時間ではないかと個人的には思うので、それはいかがなものかなと。  くしくも2年前、総括質疑をさせていただいたときも、同様に飛ばされて読まれたということもありました。  私たち議員の手元には、原稿が届いております。それを読めば、その要旨は理解することはできるわけですけれども、ケーブルテレビやユーチューブ、また、議事録等を見ておられる方にとっては、全く中身のない説明要旨ではなかったかと思い、またそれは、大変残念な時間であったと考えております。  私が思う、その中でも極めつけの一文がありました。それは、要旨の最後のほうですけれども、「元気な府中市であり続けるための施策」、この一文でございます。  このことについて、解説は後ほど行わせていただきたいと思いますが、まず、1回目の質問は市長にお伺いいたします。  今回の予算において、何を選択し、何に集中された予算になっているのかお聞きしてみたいと思います。1つ目の質問であります。  次に、平成30年度予算は、今後の府中市にとってどういう位置づけの予算になっているのか聞いてみたいと思います。  続いて、中期財政計画についてお伺いいたします。この中期財政計画についても一般質問で質疑がありました。重複する部分もあろうかと思うんですけれども、お答えいただければと思います。  この計画においては、平成34年にかけて、税収、地方交付税等が年々減少していく見通しの中、予算規模は同程度で推移していくように想定されております。また、財政調整基金も相当な額を取り崩していくような想定をされているわけでございます。  今の戸成市長が積み上げてこられた20億円近い財政調整基金が、そっくりここの取り崩しに使われてしまうような想定であります。  ただ、この計画を毎年拝見させていただくわけですけれども、いずれの年も同じような想定をされていると記憶しております。結果として、決算では、逆に財政調整基金は積み上がり、経常収支比率は下がっているといった決算報告がなされている。  そして、広報においては、「今年も黒字でした」、「行政運営は健全です」といった紹介をされております。  予算のときは厳しい試算をして、議員や市民に「財政は厳しいんだ」とアピールを行われて、結果としてよかったと決算では報告されている。まあ、確かに私たち議員も潤沢な資金があるわけではないと認識しているところではあるんですけれども、この点について、実際のところはどうなのか、お伺いしてみたいと思います。  加えて、この中期計画のその先についても、想定は当然されていると思いますので、少し聞いてみたいと思います。  想定する段階では、さまざまなことを考慮され、一つ一つ整理されているのであろうと理解しております。今後、その中で一番必要な対策として考えられていることは何なのか、このあたりを聞いてみたいと思います。  次に、備後圏域連携協議会についてお聞きいたします。これも、一般質問で議論がありました。  個人的にも、中核都市の福山市を中心に、備後地域の発展を目指していく、この協議会は大変有意義で、機能すれば大変大きな効果があると期待しております。  しかしながら、残念なことに、思い切った試みまでは至ってないような現状ではないかと思うところであります。  そんな中、新年度予算の中で、この協議会に関連するものはあるのか、ないのか。少し御紹介いただければと思います。  また、今回提案されていなくても、進行中の新しい取り組みがあるのであれば、御紹介いただける範囲で構いませんので、お知らせいただきたいと思います。  通告の最後になりますが、合理化に向けた取り組みについて確認させていただきます。  行政改革大綱に掲げられております項目における成果は、本年度どういうふうな進捗状況なのか、お伺いしたいと思います。  加えて、今後の取り組み、今後の方向性について伺って、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 予算説明資料に掲載いたしておりますが、主な事業といたしましては、消防・防災対策事業目崎出口線改良事業医療体制確保事業不妊治療支援事業など、20の事業がございます。  また、地方創生事業といたしましては、地域農業振興支援事業ものづくり産業競争力強化事業乳幼児医療費給付事業など、20事業を選択し、これらを平成30年度予算の軸としたところでございます。  新規事業は少ないですけれども、引き続き、安全安心、地域医療、子育て支援策について、強力に推進したいと考えているものでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 豊田企画財政課長。 ○企画財政課長豊田弘治君) それでは、私から、今、御質問いただきました平成30年度予算の位置づけといった点、今後の見通し、備後連携協議会といった、大きく3点についての答弁をさせていただきたいと思います。  まず、平成30年度予算の位置づけという御質問ですけども、総合計画の実施計画が平成31年度までございますが、予算につきましては、計画に載っておる事業ということで、ほぼその内容に沿ったものが平成30年度予算に上げておるものでございます。  今後につきましては、御承知のとおり、環境センターですとか、クリーンセンターといった建設が控えているところで、財政の立場という言い方はちょっとどうかという気はいたしますが、ごく近い将来、そういった大型事業を控えて、実際に力を蓄えるという時期に当たると私どもは考えております。  それから、今後の見通し、中期財政計画財政調整基金予算決算という御質問でございましたが、今回提出させていただいております当初予算、中期財政計画は国の動向、過去の実績といったものをベースにしまして、当初予算編成時――現段階での収入を見込んでおります。そして、支出はそれに見合ったものということで、編成しておるところでございます。  本当に財政が厳しいのかという御指摘でありますが、そう聞かれれば厳しいとしか言いようがないと考えております。  その一つが、一般財源です。代表的な一般財源として、収入の半分以上を占める市税、そして、地方交付税につきましては、決算ベースで比較いたしますと、間違いなく減少が続いております。  中期財政計画におきましても、減少見込みということで計上しており、今後も当然楽観視していないというところでございます。  それから、中期財政計画のその先という御質問ですが、現在の中期財政計画が平成34年度までとなっております。来年の3月議会では、平成35年度を含めたということになろうかと思いますけども、先ほど申しましたように、歳入面では市税、地方交付税の厳しい状況が続くと見込んでおります。  歳出面では、今の計画で行きますと、平成35年度までクリーンセンターの建設が続く予定ですので、その事業費が反映したということになろうかと思いますが、一方、環境センターはその時点では建設は終了しておりますが、発行した起債の償還が始まる時期になろうかと思いますので、公債費の増減に注意が必要と。幾らかふえるものと考えておるところです。  また、一般質問でもありましたけども、扶助費ですとか人件費といった義務的経費、委託料等の動向も当然見ながらになろうと思いますし、公共施設の維持管理、長寿命化にも配慮する必要があると考えておるところです。  そして、今一番必要な対策という御質問をいただきましたが、やはり歳入の大幅な増が見込まれない中、引き続き、歳出の削減が必要だと考えております。  経常的経費につきましては、短期間で劇的な縮減はなかなか難しいとは思いますけども、今以上に思い切った改革をしなければ難しいと感じておるところです。  また、投資的事業につきましては、当然これは財源として起債等ございますけども、将来的な負担を考えますと、必要最小限、緊急性等を見込んで行っていくことが必要だと考えておるところです。  そして、最後に備後圏域連携協議会ということで、平成30年度予算の中で、備後圏域の事業に上がっているものという御質問ですが、単純な合計で言いますと、12の事業で約1億3,700万円という額が平成30年度予算に上がっております。  主なものとしましては、子供発達支援センターの運営経費が約400万円、行政テレビ報道番組制作放送、「ひろおく便り」という番組ですが、これが約300万円、府中地区医師会準看護学院への補助が240万円ほどといったものが主なもので上がっておるところです。  そして、新しい取り組みということですが、平成30年度の圏域の新規連携事業として、今、予定として上がっておりますのが、起業・創業を促進する事業として、Fuku-Biz(フクビズ)、御存じだと思うんですけども、中小企業さんにいろんなアイデアで、販路拡大といったものを支援、助言するという、Fuku-Biz(フクビズ)というものを立ち上げられておりますけども、そこに新たに起業するという部分へのアドバイス支援を含んでやっていこうといったものが、予定されておると聞いております。  それから、DV被害について、これは職員間の連携になろうかと思いますけども、研修を一緒にやっていけないかということを聞いておるところです。  そのほか、看護師の確保ということで、これは今でもやっておりまして、拡充にはなるんですが、離職された看護師さんにまた戻っていただこうということで支援ができないかということも検討されていると聞いております。 ○委員長(棗田澄子君) 浅野人事秘書課長。 ○人事秘書課長浅野昌樹君) 合理化に向けた取り組みということで、府中市第4次行政改革についてお尋ねいただきました。各項目ごとの成果と、今後の取り組みについてお答えいたします。  府中市行財政改革大綱は、平成28年1月に策定いたしまして、これまで平成27年、平成28年の2カ年の実績を計上しております。平成29年度については、ただいま、取り組み中でございますので、まだ実績額は確定しておりません。  取り組みの重点項目の成果を個々に申し上げますと、職員定数の管理ということで、効果額は2年間で1億1,000万円、給与制度・組織の見直し、人材育成の推進で8,500万円、事務事業の見直し、歳出の削減で1,900万円、歳入の増加といたしまして2,100万円、外部委託、業務改善等で、これは効果額が逆にマイナスになっておりまして、400万円のマイナスになっております。  これらを合わせますと、平成27年度、平成28年度の合計で2億3,100万円となっております。  当初の効果額の見込みといたしまして、7億6,500万円を見込んでおりますので、この2年間で29.5%、約30%の効果額を出しております。  具体的な取り組みをもう少し説明申し上げますと、少し小さな取り組みも入るわけですが、人件費の関係で、職員定数の削減を行っております。これを人数で申しますと、定員を14人削減しておりまして、この効果が1億1,000万円でございました。  それから、退職金、これは支給水準を引き下げたことによりまして、8,500万円を削減してございます。  そのほか、補助金の削減で、これは平成27年度に行ったわけですが、1,319万円。それから、ちょっと細かくなるんですけども、庁舎の照明のLED化で95万円。そのほか、ICTの利活用ということで、議会でもタブレットを利用しておりますが、こちらについては経費もかかっておりますので、職員の労力が少なくなったという効果はございます。  歳入で申しますと、ふるさと納税の推進ということで、この2年間で4,800万円。平成29年度にネーミングライツを活用いたしまして、60万円。平成27年度に償却資産の捕捉ということで、太陽光発電施設の把握に努めまして、800万円の効果が出ております。  今後の取り組みについてですが、これまで成果が上がってきております取り組みを引き続き継続していくこと、そして、歳出の削減につきましては、これまでの集中改革プランダイエットプラン等の引き続きの施行によりまして、効果が出る取り組みも限られてきておりますので、新たなものはなかなか難しいと思います。  現計画の中で、今後計画しておりますのは、窓口の業務委託でありますとか、保育所関係にかかわる業務といったものを予定しております。 ○委員長(棗田澄子君) 加納委員。 ○委員(加納孝彦君) それでは、2回目の質疑に入らせていただきます。  総括質疑というのは、たくさんに一遍の答弁をお聞きするもので、なかなか聞くだけで整理がきかないものであります。ちょっと支離滅裂なところが出てくるかもしれませんけれども、そのあたりは答弁で修正していただければと思います。  それでは、ただいま、質問に対して答弁をいただいたわけでありますけれども、一つ一つお伺いしていきたいと思います。  まず、市長に答弁いただきました、何を選択し、何に集中された予算になっているのかということですけれども、ただ、主要事業についての紹介と、地方創生事業がこれだけあるという紹介をされたに過ぎず、全く選択されたところが伝わってこない。  要は選択されたということは、バッサリ切ったものがないと予算は削減できないんじゃないかと思うんですけれども、実際は予算もかなり削られていると思うんです。  その中で、本当に削られたのかなと。何をこれから、1年後、10年後を見越して、集中して取り組んでいかれるのか、全くわからない答弁じゃなかったかと思います。  ここで、先ほど、最初の質問のときに少し触れました「元気な府中市であり続けるための施策」の一文について触れてみたいと思うわけですけれども、この文は、今、市長が府中市に対するイメージとして、「元気な町」と勘違いされているのではないかと思ってしまうわけであります。
     一般質問でもさまざまな議論がされておりました。企業の数の減少率、労働人口の減少、工場出荷額については、よかったときの半額以下に落ち込んでいる。加えて、少子高齢化の問題を我が府中市は抱えている。この状況だけを見ても、これを見て、本当に府中市が元気と認識されているのかなと疑問符がいっぱい飛んでおります。  私たち議員、少なくとも私は、今の現状、府中市は、確かに潜在能力は持ち続けていると思っております。中小企業の経営者の皆さん、頑張っていただいておりますし、農業でこれから新しいものをつくっていこうという農業家の方もおられます。そういった中で、まだまだ元気になるための潜在能力は持っているんじゃないかなと思います。  ただし、経営者の高齢化を抱える中小企業の承継問題、社会動向による人口流出の問題に正面から向き合って、ここにとどまってもらう、事業を継承してもらう。この府中市の魅力向上のための提案を、一般質問なり委員会なりでこの4年間させていただいてきたつもりではあるんですけれども、最後の最後、市長説明要旨の中で、少なくとも私と市長の認識のずれが、答弁がかみ合わない一番の原因じゃないかなと感じて、一般質問を聞いていたわけであります。  そういった自分では思っていないことを質問されるわけですから、一般質問においても、今までもそうでしたけれども、居眠りをされておりますよね、市長。質問されるまで気づかない。質問されて気づくから、何を聞かれているのかわからない。何を答弁していいかわからないから、かみ合わないという、本当に市民に対して、議会もそうかもしれませんが、市長も何をやってるんだと思われているんじゃないかなと感じてしまいます。  ですから、先ほど漠然とお聞きしました。何を選択し、何に集中されたのか。これは多分、絶対に答弁が返ってこないんです。何もしてないわけですから。  1点だけお聞きします。戸成市長は、今後の府中市をどうしていきたいのか。どのようにしていきたいのか。発展なのか、衰退なのか。そのあたり、はっきりと答弁をいただきたいと思います。               (発言する者あり) ○委員(加納孝彦君)まあ、やじは華と思いますので、どんどんしていただいて結構ですけれども、最後まで聞いてください。  毎年策定されている中期財政計画についてお聞きいたしました。平成31年度までの実施計画に基づいた事業をなされているということでありますし、先ほどの最初の市長の答弁のとおり、元気な市でありますから、何もしなくてもいい。本当にそうであれば、それで結構です。  ある勉強会で聞いた話では、自治体というものは何もしないのが一番いい自治体なんだということであります。理想はそうだと思います。何もしなくて済む自治体が本当に元気な自治体なんだろうと。そうじゃないから、各地方の団体は、あの手この手で我が市町を発展させる、また、維持していくための施策を市民に対して打ち出して、事業を行っているという中であります。  今後、クリーンセンターの建設、環境センターの建設も入ってきて、そういった大型な事業が確かにあろうかと思いますけれども、ここにやっぱり魅力向上のための事業が一つも紹介されなかったことが非常に残念でございます。  公共施設の維持はどうしてもやらなければならないことですので、これは削れない。また、ごみ処理の問題、し尿処理の問題についても、やらざるを得ない問題ですから、仕方ない。  にもかかわらず、今やらなければいけないこと、お金をかけないまでも、少しの金額でもやっぱり紹介はしてほしい。府中市の魅力をアップさせるために、どういった事業があるのかというのが、やっぱり市民も一番気になるところだろうと思いますので、もし、答弁がいただけるようであれば、この点について、再度お伺いしてみたいと思います。  次に、備後圏域連携協議会についてですけれども、12事業あって1億3,700万円と答弁いただきました。1事業1,000万円平均ということでありますから、それなりには動いているんだろうと思うんですけれども、これと言ったもののイメージがどうも、私も湧かないんです。確かに「ひろおく便り」で、よく府中市も出ておりますし、本当にいいところを紹介していただいていると思います。  今、Fuku-Biz(フクビズ)の中に予定されていることで、起業の支援ということでありました。これはぜひやっていただきたいところでもありますし、一つ、ここの部分で食いついてみたいと思うんですけれども、一般質問の中でも農業の専門家のようなものを公募してはどうかという提案がなされておりました。行政は物を売るのが専門ではないですから、やっぱり物を売るのは専門家が一番だと思います。  一つのものに絞って考えるのではなくて、全てを扱えるスーパーバイザーといったような、もっとドカンと花火を打ち上げていただきたいと思うわけであります。この方がおられて、2、3名人員が確保されれば、連携協議会備後圏域の中のさまざまなものを組み合わせて、どこへどう売っていったら効果的で、どこからどう買ったら一番地元の企業のためになるのかといったことを専門に考えていただけるような議論を、圏域の中でやっていただきたいと思います。  これは行き過ぎた話になるかもしれませんけれども、ドローン特区の話も質問の中で議論されておりました。このドローン特区の話は、いい話だと思います。国も当然、このドローン特区には取り組んでいくんだろうと思いますので、ぜひ食い込んでいただきたいし、ぜひドローン特区をとっていただきたいというのが個人的な思いです。  しかし、どこもとろうをしてるわけですから、同じことをしてはなかなか難しいという中で、例えば、ドローン特区と自動運転、また、今、携帯は4Gという通信速度でありますけども、2020年に向けて5Gになると。これは超々高速の通信システムであります。こういったものをまとめてやってみたらどうかなと思うわけです。  圏域の中でこういったことを、要はドローン特区で、府中市内で飛ばして、府中市内のもとの場所に帰ってくるじゃなくて、府中市から飛ばして神石までの経路、自動運転にしても、もっと広い範囲で検証ができるといった連携関係を築ける土台はできているんだろうと思うわけであります。  例えば、こういったことをやることで、他の自治体がやってないことに取り組むことで、国を引きつける魅力につながっていくのではないかと思います。  これについては、過去の前例の枠を超えるようなものを、ぜひこの協議会へ期待しております。何かあれば答弁いただければとは思いますが、これは唐突に出したものでございますので、なければ結構でございます。  あとは合理化に向けた件についてですけれども、たくさん数字をいただいたので、ちょっと書き漏らしているところもあるわけですけれども、総額として約30%ぐらいの目標値に対しての実績が2年間で上がったということは理解いたしました。  ただ、それを見てみますと、やっぱり定数削減、14人減というのが大きいウエートを占めております。それに加えて、人材育成の項目についても、8,500万円と答弁いただいたと思うんですけれども、人件費、人に係る部分で、要は2億円近い効果を上げられているということだと思います。  この人件費については、私個人的にはもう限界が来てるのではないかなと思うところで、あと5億円残ってる部分をどうやって達成していくのか、ちょっと心配しているところであります。  人件費については、本当に足りていない部署がたくさんあります。以前、私も質問させていただきましたけれども、本当に人件費を減らしていきたいのであれば、繁忙期の違う課と課の交流であったりとか、そういった課の連携がないと、この先、どこかの課を一人減らしていったら、本当に仕事量がこなせない状況が来るんではないかと思うわけであります。  そういったような、この議会も含めてなんですけど、最近になって執行部からの答弁で、横断的な組織というのが使われるようになってまいりました。なかなか当初は、市長の一言で、「行政は縦割り行政なんだ」という答弁もされましたけれども、なんか横割りと、逆に執行部の方が使われるようになってきたイメージを持っております。  ですけれども、本当にそれが動いているかどうかを見てみますと、ここに一つの例で挙げさせていただくんですけれども、今度オープンする府中市こどもの国「ポムポム」であります。  定休日が定められました。木曜日でございます。当初、提案された定休日は、水曜日でありました。水曜日というのは、各学校の一斉下校の日なんですね。ですから、提案されたことはよしにして、委員の方から意見が出されました。  「唯一の一斉下校の日だから、もしかしたら小学生がたくさん来てくれるかもしれない。この水曜日はぜひあけてほしい」という意見を出され、検討された結果なんでしょうけれども、木曜日に定休日が変更されて、提案というか、決定されたみたいでございます。  これはいいことだと思うんですけれども、この先です。ある学校では、木曜日に一斉下校を新年度実施されるということでありまして、何でと言ったわけであります。庁内でも連携の会議はされているんだろうと思う。特に女性こども課と教育委員会については連携していかなければならないところで、その情報提供はなかったのかどうか、本当に連携という言葉だけが一人歩きしていったんじゃないかな。  これは一つの例として出させていただきましたけれども、一言、そういった検討をされた女性こども課が教育委員会に対して、こういう思いで定休日を木曜日にしておりますということが事前に伝わってさえいれば、学校の裁量とはいえ、教育委員会としても、こういうことで府中市こどもの国「ポムポム」は、こういった定休日を採用していく予定になっているんだという指導、アドバイスはできたと思います。  ですから、口だけではなく、しっかりと連携をとっていただいて、その他のことも全て同じところに返っていくんだろうと思うんですけれども、そういった合理化を進めていくことで、市民のクレームも減ってくるし、要望事項も減ってくるんじゃないかなと思うところであります。  人件費については、ちょっと長い余談の部分もあったかと思いますけれども、まとめて言いますと、人件費で削減するのはほぼ限界が来ているんだろうということがあります。  あと、5億円を目標として残っているわけなんですけれども、もう一回聞いてみたいと思うのが、この5億円については、見通しとしてはどういう状態なのか。本当に削減できるのかどうか、答弁いただければと思います。  2回目の質問を終わります。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 御質問をたくさんいただいたわけでございますが、私からは、先ほども申し上げましたように、非常に新規事業が少ないということではございます。  しかし、事業としてはハード面、あるいは、ソフト面ということでございまして、ハード面であれば、非常に派手な箱物をつくったりすることが中心となってまいりますけれども、今後はソフト面に力を入れるべきだということで、特に乳幼児の医療の問題とか、不妊治療の問題とか、そういうふうなソフト面に力を入れていくべきだということを考えておるわけでございます。  ほかの質問につきましては、事務方でお願いします。 ○委員長(棗田澄子君) 豊田企画財政課長。 ○企画財政課長豊田弘治君) それでは、中期財政計画で魅力事業の紹介がないという御質問だったと思うんですけども、何が魅力かということにもなろうかと思うんですが、例えば、道路といったインフラ整備は、まちづくりの魅力を高めるとも考えておりますし、今、市長からありましたような子育て支援、私立保育所の改修補助といったものもございますので、そういったことも魅力ある事業と考えております。  備後圏域で、先ほど、特区とかいうお話があったんですが、今、特に正式なものではございませんが、それぞれの自治体がやはり、おっしゃるように、いろんなことを将来に向けて、自動運転やドローンも考えておられるとは思います。  具体的に挙げたとか、協議をしたとかいうものではないんですが、産業の面から申しましても、この備後圏域はかなりいろんなことでつながりがあることから、引き続き、協力と言いますか、連携の話は進めていければなと考えておるところです。 ○委員長(棗田澄子君) 浅野人事秘書課長。 ○人事秘書課長浅野昌樹君) 合理化に向けた取り組みでございますが、取り組みの内容として、職員定数の削減によるところが多いという御指摘をいただいたわけですけども、確かに計画額は総額からしましても、職員定数の管理の効果額については、割合で言うと50%以下ですね。40%から30%ぐらいの間です。ちょっと正確な数字はわかりません。  要は、非常に大きいウエートを占めているというところですけども、この効果額の出し方が、平成26年度と比べた場合の決算年度ごとの差を計上するわけなんです。  ですから、例えば、一人が削減された。そして、その状態が5年間続くと、該当年度の金額が5倍されることになりますので、この間、1億1,000万円の効果額を出しておりますので、この効果は引き続き、平成32年までは続くことになります。  しかしながら、目標達成に至るまでは、職員の削減計画にありますとおり、若干名の人数の削減を予定しておるところでございます。  職員が足りない職場があるという御指摘がありましたけども、確かに、この間の職員の減少によりまして、非常に職場の業務が大変な状況になっておりますが、連携と言うのは簡単なんですけども、これまで申し上げたとおり、連携を進めていくとしか言いようがないんですけども、例にありましたとおり、連携がうまくいっていないところもあるんですが、そういったところをできるだけなくすような仕組みというものも、また違う面から考えていく必要があるんじゃないかと思っております。  そして、総額の達成の見込みなんですけども、あくまでも計画では、たくさんの取り組みをしているわけでございます。中には効果額があらわれない、住民サービスの向上でありますとか、職員の研修による人材育成といった効果額の出ない取り組みもございますので、そういったことも含めて、目標達成に向けてアイデアを出しながら、努力していきたいと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 加納委員。 ○委員(加納孝彦君) いろいろと丁寧に御説明いただいております。3回しか聞くことができないわけであります。ちょっと順番を変えるんですけれども、確認していきたいと思います。  まず、中期財政計画についてですけれども、確か2年前、同じような質問をさせていただいたときに、あのときは議会として、システムクラウド化といったような議論をされておりまして、備後圏域でもやってはどうかという提案をさせていただいたように思います。  今は教育部長であります石川部長に御答弁いただいて、結構前向きな答弁をいただいてたわけなんですけれども、その辺の進捗については御説明がなかったのが残念かなとは思うんですけれども、今からでもまだまだシステムクラウド化は進んでいくんじゃないかなと。  連携してやっていくと、そういったサテライトオフィスなるものが1カ所で済むとか、いろいろな情報を共有できるんじゃないかなという思いを持ちながら、これは答弁を求めませんので、引き続いて魅力向上のために、備後圏域が元気になるための協議会ということで、首長の戸成市長を初め、取り組んでいただきたいとお願いしたいと思います。  あと、中期財政計画についても、本当に精査されているんだろうと思います。子育て支援等も行っておられますけれども、1年前、2年前から始まっている事業でありますから、新たに出てきた事業というのは、今後5年間、なかなかないのかなと思います。  道路で変わってくるとしたら、紹介いただいた目崎出口線が広くなるのかなと。国の事業にはなるけれども、芦田川の父石、前原、目崎あたりの護岸改修が進んでいくのかなと。また、南北道が進捗して橋の形が見えてくるのかなといった、まちづくりの観点では確かに整備はされていくんだろうと思いますけれども、道路だけあっても、何もなかったら通過するだけであります。  そこに足をとめていただくための魅力的な事業も、お金をかけなくても、少しずつでもやっていかないと、本当に将来大変なことになると思うんですけれども、その言葉は市長からは全然聞かれないというのがあります。  そういったことも加味していただきながら、財政が厳しいのも認識した上で、よく庁内で案を出し合っていただいて、一つのことに絞ってやるんじゃなくて、3つの課が同じように取り組む、4つの課が同じように、同じ項目について取り組んでいくという事業を今後期待していきたいと思います。これも答弁は結構でございます。  あとは人件費についてですけれども、一人一人の累積が、以前、説明いただいたかと思うんですけれども、なるほどという形で認識させていただきました。  また、効果には出ないけど市民サービスの向上といった言葉もいただいております。確かにそのあたりと言えば、選挙の投票について、不在者投票を天満屋の中でやったりとか、福祉施設でやったりといったことも確かに実施されております。そういったのは続けてやっていただければと思いますし、費用の効果は逆にかかってしまうかもしれないけど、この市民サービスについてはぜひやっていただきたい。  「投票所が遠くなったから、私らもう行けない土地なんよ」という市民の方がたくさんおられるんですけれども、市民の方から市長もよく聞いておられるんじゃないかなと思いますので、くどく言うのはやめておきます。  一つ気になるのが、市役所1階の窓口です。一人の方が案内されておりますけれども、なかなかうまくいっていないように思うわけです。全部を把握している方がそこに立つというのはなかなか難しいかもしれないですけれども、何か一人で案内し切れていない部分があるんじゃないかなと。  結局わからないから、市民課から職員が飛んで来たりという形で、2人か3人、寄ってたかって処理をしてる。であれば、もともと一人でわかる方がやってればいいんじゃないかなと思うわけであります。  短時間であるので2人集まってもいいですけれども、そういったサービスに資する部分については、きちんと1回で説明が終わるような方の人的配置をしていただきたいと、これも答弁はいいんですけれども、お願いしておきたいと思います。  最後、3回目にお聞きするのは、1点のみであります。  先ほど、市長にお伺いしたことなんですけれども、どうしていきたいのかとお聞きしたんですけれども、「不妊治療や乳幼児医療をやってきた。ソフト面で」と。そうじゃないんですよ。  元気にしていきたい、活気があふれるとか、きれいごとにはなるかもしれないですけれども、これをやることでこういうふうになってほしいという言葉が欲しいわけでありまして、こんなことをやっているという紹介だけではだめということを、もう一度ここで整理をさせていただく中で、ビジョンがないと思うわけであります。  その中で、もう最後ですけれども、1回しか聞けませんので、きちんとお答えいただきたいことが1点あります。  市民目線でやってきたという市長なんですけれども、いろいろな市民の声を聞いてこられた中で、今でも府中市は元気なんだという認識をされております。それはお答えもなかったのでいいですけれども、現職の市長が、選挙間近の3月定例会、府中市においてはですけれども、この時期において、進退についての意思表示を全く行われていない。  ですから、さっきの質問で、府中市をどうしていきたいのかお聞きしたわけであります。要は、やめられるのか、これからも継続してやって、ここを実現していくのかというのも、議員も全く聞けないわけであります。市民も当然そうなんですけれども、これは市民に対して全く責任を果たしておられないと思うわけであります。  前回、市長が当選されたときには、対立候補という形で、戦略等もあったでしょう。選挙の方法にはいろいろあったかと思いますけれども、現職は違います。きっちりと、やめるのか続けるのかを明言した上で、府中市をどう維持していくのか、発展させていくのかを早く市民に説明して、審判を仰ぐのが責務だと思うわけですけれども、ここは余り怖い顔をして話をすると本当に大変なことになってしまいますので、ちょっとやわらかくいきます。  定例会初日の市長挨拶で、何点か自分の御実績のようなものを説明されました。どうやらこれは、市長はまた出られるんだなと、私も感じましたけれども、明言はされていない。  ただ、そんな中でも選挙はしないといかんということは、市長は常々おっしゃっているようであります。それは私も同感でありますけれども、市民が望んでいるのは、府中市を背負っていただける市長の候補に争っていただくこと。これが一番であろうと、誰でもいいわけじゃないということです。  先ほども言いましたけれども、きょうも執行部が説明しているときに、首が90度ぐらい曲がっておられました。寝られてたのかどうかわかりませんけれども、全く責任を果たされていないように思います。  総括質疑は最後になるので、私からは最後の機会を整えて終わりたいと思うんですけれども、単刀直入にお聞きいたします。4月の市長選挙に、戸成市長は立候補されるんでしょうか、されないのでしょうか。  また、私の後には同じ創生会の総括質疑も待っておりますので、このあたりで私の総括質疑を終わりにいたします。ありがとうございました。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) まだ、腹が決まっておりませんので、熟慮中でございます。申しわけございません。  いろいろ思いはあると思います。先ほどもありましたように、市民サービスという面、これは御承知のように、大分、市の職員もよくものを言うようになったと思っております。  市民の皆さんが来られたら、「おはようございます」と言うことは基本的なことでございますから、それはやはり最近はよくなったと思います。  また、玄関から入っていただくのは市民の皆さんで、職員の皆さんはできれば裏から、あるいは、横から入っていただければいいなという。それはもうしっかりと定着いたしておるわけでございます。  いわゆる市民の目線でものを考えていくことが、これはいつの場合でも必要でございます。特に市長という仕事は、市民の目線でものを考える、ものを判断していくことが大事だろうと、私は思っておるわけでございます。  したがいまして、これからもいろんな面で、側面的にもしっかりとやっていかなきゃならんと思っておりますが、まだ熟慮中でございますので、そこは一つよろしくお願いいたします。 ○委員長(棗田澄子君) 10分間休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時2分 休憩                午前11時11分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、総括質疑を行います。  続いて、加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) おはようございます。17番議員、創生会の加藤が予算総括質疑をさせていただきます。  先ほど、加納委員から総括質疑がございましたけども、なるべく重複しないようにやりたいと思います。  また、委員長から御指摘がありました、できるだけ大綱質疑ということは考えておりますので、よろしくお願いします。  その前に、まず、今議会、市長は冒頭の挨拶で次のように述べられました。先ほど、加納委員も若干述べられたようですけども、その中で、御自分の市長在任中の功績がごとく、2点ほど語られました。  「国、県からの補助事業、南北道は昨年、前倒しで完成させ」、これは恐らくD工区のことだろうと思いますけども、「橋の橋脚2本完成、もう1本着手。市長就任時より、倍以上の予算措置を県からもらった。また、国からは父石前原地区の芦田川河川改修事業。自分は中国治水期成同盟会理事、また、芦田川改修期成同盟会長なのでこの事業ができた。486号の歩道整備など、単市の事業では限界がある」。これはユーチューブを見て確認いたしました。  聞いてあきれました。私は12年間市会議員をやらせていただいておりますけども、これらの案件は全て、戸成市長就任以前からの施工計画であります。  前市長、市の担当職員、我々議員、経済界の方々が、国、県、県東部事務所、国会議員、県会議員などに毎年、陳情・要望書などを出してきました。  それを、私が理事だから、会長だから、整備事業の推進のために県が予算措置を倍以上にしてくれたとか、市長になられて4年間、市長として当然、国、県などに要望なども何度もされているとは思います。効果もあるでしょう。しかし、それだけでは効果がないから、私たちが要望もし、府中市全体で、経済界も含めてやってきたわけです。
     ある意味、戸成市長個人の業績でも何でもないわけです。あて職の理事、会長ぐらいで、国や県がそんたくして予算をつけることがあるわけがありません。勘違いも甚だしいと思います。  市長は就任当時、経済産業省に行って、第3期中心市街地活性化基本計画を認めていただいたと答弁されました。横におられた当時の吉川副市長、ほかの職員も寝耳に水でありました。実はそんな話は一つもなかったわけであります。単なる誇張話であったということを覚えております。  そういうことも含めて、このたびの挨拶の2点、私は看過できませんので、述べさせていただきました。  それでは、本筋の予算総括質疑に移りたいと思います。  これは3回の質疑で、答弁をお聞きするということですけども、一般質問の一問一答と違って、これについてはどうかということができません。できれば、真摯に答えていただいて、議論がかみ合うような答弁をいただきたいと思っております。  平成30年度の予算の総括でありますけども、第4次府中市総合計画、平成27年度から平成36年度の10年間の府中市の将来ビジョンであります。これは、市長に就任されて、平成26年につくる予定がありましたけども、就任当初でわからない、1年おくれの平成27年度からできたものでありますけども、この計画の構成。  まず、1に基本構想があります。次に、その下に基本計画。3番目に実施計画という構成ですけども、基本計画で掲げた各政策を効果的に実施するため、財源の裏づけを伴った実効性のある事業計画を示します。これが実施計画であります。  この実施計画は、10年のうち最初の4年、次が3年、3年の3期計画であります。そして、その都度見直すこととしております。  今年度の予算は、この実施計画最初の4年の最終年であります。平成30年度予算編成では、主要事業20件のうち、6件が新規事業となっておりますけども、この新規事業で、何か目新しいビジョンになる事業は全く皆無であります。  また、主な地方創生事業、ほとんどが継続事業であります。これは先ほど、加納委員からも指摘がございました。私たちが委員会等で、私は建設委員会に所属してますけども、私たちが廃止を求めた事業も、短期では成果が見えないということで継続になっているものもあります。  195億円の昨年度比2.3%の削減予算で、何が最重要なのか。これは先ほど、加納委員も言いました。ハードよりソフトを重要視するという答弁がございましたけども、そういうことではなくて、もう少し具体的な答弁を求めたいところであります。  選択と集中で、戸成市長の考えを反映した平成30年度予算、投資的な施策は補正でやるのが基本的な考えだと述べられております。私から言わせると、これは無責任な予算であると言わざるを得ません。  この第1番目の質疑、この予算で何を選択しているのかお答えください。これは加納委員に言っていることよりも一歩踏み込んだ答弁を求めます。選択と集中、また、昨年度はスクラップアンドビルドというようなこともおっしゃいました。そういうところで答弁を求めるところであります。  次に、今年度予算の中で唯一、目新しいのが公共施設維持整備基金です。老朽化した公共施設の維持のために、基金を新たに創設されております。これは国府公民館関連の金額が計上されて、公共施設維持整備基金となっておると承知しておりますけども、この基金は恒久的なものであろうとは思いますけども、毎年どのくらいの基金を積み立てるのか、試算があればお答えいただきたい。  これは平成28年3月に策定されました府中市公共施設等総合管理計画の概要資料を見ますと、公共施設等の現状及び将来の見通しの中で、公共施設の総延床面積24.7万平方メートル、インフラの保有状況は橋梁367、道路総延長51万キロ、上水管約24万メートル、汚水管約10万メートルとなっておりますけども、人口は今後も減少が予想されます。  人口構成も少子高齢化の進行に伴い、大きく変化することが見込まれます。公共施設等に対する市民のニーズの変化に適応した公共施設等のあり方、市民ニーズや人口動態に合った適正な量や配置を検討する必要があると書いてあります。  基本方針としては、計画期間はおよそ平成28年度から40年間としております。そして、取り組み体制として、この当時は副市長がトップで情報を横断的かつ一元的に把握し、効率的な施設管理を行うための公共施設等マネジメント体制の構築に努めますということであります。  その中で、金額的にも更新維持費用が年平均約23億円と見込まれ、財政的にも非常に厳しい状況ということも踏まえた上で、この公共施設維持整備基金が考えられたと思います。その中で、どの程度の数値を試算されているのか、答弁をお願いいたします。  また、財政調整基金との違い、別物だと思いますけども、この基金はこれからどのくらいの額の予算が毎年必要なのか、試算があればお示しください。  次に、市長説明要旨の都市基盤づくりについて、これは先ほど2点、看過できないことを冒頭申し上げました。河川改修、国道468号、そのほかの市長要旨について質問いたします。  まず、地域資源を活用したまちづくりについて伺います。  上下町は、地元の皆さんの熱意と一体感で、数々の催し物を開催されています。今は第13回天領上下ひなまつりが25日まで開かれているようであります。でこ市は、昨日、一昨日行われて、今月17日、18日にはこだわり市が開かれます。大勢の人、観光客が来られるでしょう。  そこで質問であります。説明要旨で、「観光振興について、観光客の回遊性を向上させ、滞在時間の延長による観光消費額の増加を目指す」とあります。質問ですけども、インバウンドなどで観光客増加を目指す中、上下町の宿泊施設、現況をお知らせください。大型宿泊施設であったあやめ荘は、今、ありません。何人が上下町に宿泊可能であるでしょうか。催し物を見て、土産を買って終わり。観光地としての機能をどう捉えているのか、お答えください。  最近、民泊法の改正が進んでおります。例えば、年間180日以内で宿泊する民泊条例が、各自治体から申請されたりしてできたり、要するに、既存の宿泊施設で足りなければ、民泊を利用してやろうというような条例でございます。観光客誘致を考えている各自治体は、こういうことも考えているようであります。  反面、そういうことを安易に認めると町が乱れるということで、民泊を禁止してる観光地もあるように聞いております。  いずれにしましても、通過するだけじゃなくて、宿泊するということが1点加われば、そこの観光の消費は金額が随分違ってくるのではないかと思いますので、この観光振興について、特に府中市は出口通りとか、いろんなところもございますけども、広島県が力を入れてくれるのは、上下町であります。その上下町の観光客増加を目指す中で、市の行政としてどう考えていられるか、お聞きいたします。  次に、教育・スポーツ・文化のまちづくりについて。府中市スポーツ推進計画の達成がありますけども、余り見えてきません。全ての市民がスポーツに親しみ、楽しめる活動の推進。これは何となくわかります。昨日も、2.7キロコース、5キロコース、健康増進でマラソン大会が、昨日は20度を超しましたけども、暑い中、挙行されております。  また、グラウンドゴルフ等、町内会、いろんなところでも老若男女問わずに一生懸命参加して、ある意味、全ての市民がスポーツに親しめる部分も多少はあります。  それ以外に、この計画の中に競技スポーツの推進、スポーツ活動を支援する環境整備、市の特性を生かしたスポーツ推進によるまちづくり、市民プールの建てかえ、これは計画の中に必ず出てきます。これらの4項目余りの進捗状況と、平成30年度予算にどのように反映されているのか、お聞きしたいと思います。  例えば、世羅町はマラソンとかクロスカントリーでまちおこしをやっております。尾道市御調町はソフトボールがすごい盛んで、高校生などは全国レベルであります。  昨日の新聞で、徳島県阿南市では、草野球でまちおこしということをやってまして、市には、「野球のまち推進課」という課もあるぐらいという記事が載っておりました。阿南市は以前、プロ野球のキャンプ地に手を挙げたけども選択されなかったということで、それではということで、草野球をして町を盛り上げようという企画であります。  その中には職員が1名、草野球監理官という名前で、そういう調整をしたりとか、スポーツ推進の一翼を担っているという記事でありました。  府中市はそういうものは何を目指しているのか。府中市のいろんな球技場、体育館等、スポーツに対して新しいもの、箱物をつくれとは申しませんけども、例えば、グラウンド整備をする、恐らく答弁では、桜が丘の野球場を今年度はこう変えるというような答弁があります。そういう細かいことじゃなくて、府中のスポーツ文化のビジョンとして、府中市はこうやるというものがわかれば教えていただきたいと思います。  あと、この平成30年度の戸成予算、就任以来4年間、削減削減で、先ほどの答弁にありますように、ハード面はなくても、ソフト面で充実した、元気あるまちづくりと答弁されておりますけども、この基本計画云々、あと、教育・スポーツ・文化のまちづくりの中では、市民プールの建てかえが必ず載ってます。  ですから、今、お金がないのなら、それはそれで仕方ありませんけども、B&Gのプールにしろ、府中駅の南一帯にしろ、いろんな意味で、この市民プールを載せている以上は、これをどうするとか、どういうふうな方向性を持ってこれを載せているのか。だめなら載せなきゃいいと思うんです。だから、そういうところについて、市民プールの建てかえについてのビジョンをお示し願いたいということであります。  あと、競技スポーツの推進があります。これは、何を競技スポーツとして進めようと思ってらっしゃるのか。総花的にあれもこれもとおっしゃるのか。例えば、私は出身じゃないですけども、以前、府中東高等学校は甲子園に出ました。そうしたら、府中東高等学校をもう一回甲子園に出そうとか、何かあってもいいんじゃないかと思いますけども、その辺の競技スポーツの推進に関しても、何かビジョンがあればお答え願いたいと思います。  スポーツ活動を支援する環境整備、これは府中市には今、子供たちはサッカー人口が一番多いです。だけど、専用のサッカー場はございません。野球とかと併用しております。現実には、サッカーは雨の日でもやります。そして、明くる日、野球があれば、グラウンドはもうグジャグジャ。これはもう、スポーツに携わっている関係者の方が一様におっしゃいます。  そういうところで、ある意味、スポーツに適した環境整備が必要であろうと思います。そういうところをどう考えているのか、答弁がありましたらよろしくお願いいたします。  以上、1問目を終わります。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 先ほども申し上げましたように、新規事業は少ないということでございますけれども、それでも消防・防災対策事業、あるいは、医療体制の確保、不妊治療の支援など、必要な事業は選択して、継続して、安心・安全な地域医療、子育て支援を中心に、強力に推進していこうという意志がございます。  特に、子育て支援は、本当に喫緊の課題でもありますし、また、府中市の人口減少の歯どめにもなるんじゃなかろうかと思っておりますので、力を入れていきたいと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 豊田企画財政課長。 ○企画財政課長豊田弘治君) それでは、公共施設維持整備基金、そして、財政調整基金についての御質問いただきましたので、私から答弁させていただきたいと思います。  この3月議会で、条例を新しく提案させていただき、平成30年度予算、それから、今年度の補正予算も上げさせていただいておりますけども、この公共施設維持整備基金でございますが、公共施設の適正な管理を行うとともに、公共施設の計画的な維持修繕及び整備に必要な経費の財源に充てることを目的として、造成するものです。  今の積み立て等の予定でございますが、平成30年度から毎年6,000万円、3年間で1億8,000万円という、今の目標を立てておるところでございます。  この6,000万円の根拠でございますけども、過去10年間、道路とか橋梁を除いた建物の維持補修費の決算額の平均が約6,000万円という数字が出ております。その数字を3年間積み立て、この3年間は取り崩しは今、予定しておりません。  その後、毎年度、この6,000万円をベースとして、設備も含めた維持補修に充てる予定にしておるものでございます。  先ほど委員がおっしゃいました、公共施設等総合管理計画に基づいてということですが、必ずしも金額的に連携を今しておりません。計画によりますと、もっと莫大なもので、あちらの総合管理計画は、当然、建てかえですとか、更新、それから、廃止といった総合的な方針を立てておるものでおりまして、今回つくる基金は、あくまで現況の既設建物についての長寿命化を図るという部分について、造成するものでございます。  それから、財政調整基金の額、また、この基金との関係ということであったと思うんですが、財政調整基金は、御存じのように、いわゆる一般財源として積み立てをしております。  目的といたしますと、災害ですとか、歳入欠陥、それから、緊急に実施すべきことといった経費に充てるためとして、目的を特定しない基金と定めております。  この額について、適当な額というのは恐らくないとは思っておりますが、確かに、多ければ多いほうがもちろんいいと思います。ただ、行政運営上、当然必要な経費、歳出といったものに充てるということは必要ですので、毎年度の市税等の歳入、それから、歳出の状況等を見ながら、結果的には増減していくと考えているところです。  ちなみに、何度か申しましたが、やはり財調の残高、県内の市レベルでも非常にやっぱり少ないほうというのは変わっていないというところです。 ○委員長(棗田澄子君) 池田産業振興課長。 ○産業振興課長(池田弘昭君) 私からは、何人が上下町に宿泊可能かという質問に対しましては、旅館業法の旅館、簡易宿所でお答えしますと、MGユースホステルにおきましては、24名の方が宿泊可能です。また、ほかにも土田旅館でありますとか、ほかに3つの旅館や簡易宿所がございます。4つの施設を合わせますと、35名の方が宿泊可能といった状況でございます。  また、矢野温泉あやめにおきましては、宿泊もできるわけでございますが、現在、休館中でございます。  また、観光地としての機能をどう捉えているかという質問につきましては、上下町まちづくり協議会を中心に、上下地区に残る歴史的景観を備えた白壁の町並みや、木造の芝居小屋「翁座」などの価値を向上させるため、県の支援を受けながら、来年度も取り組んでまいりたいと考えております。  また、民泊につきましても、やはり上下町まちづくり協議会等と協議を行い、場所等も踏まえまして、検討してまいりたいと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 谷口生涯学習課長。 ○生涯学習課長(谷口達也君) それでは、スポーツに関する4項目の進捗状況と、平成30年度予算への反映について、私からお答えさせていただきます。  まず、1点目の競技スポーツの推進についてでございますが、これは加藤委員御指摘のように、府中市としてこのスポーツに特化するというような縛りまでは、実際問題できていないのが現状でございますが、過去の国体等の関係があって、一応、一市一スポーツということで、バレーボールを挙げておりまして、まだこれは生きているものと捉えておりますので、毎年、市主催のスポーツ大会といたしまして、府中カップバレーボール大会、これは中学生の部とママさんの部がございますが、こちらを開催しております。  それから、陸上競技大会も、上下運動公園で実施しておるところでございます。  新年度予算への反映についてですが、このスポーツ大会については、一部ほかの行事との共用の予算立てになっておりますので、概算にはなりますが、社会体育推進に要する経費のうちの30万円から35万円程度になろうかと思っております。  また、個別の予算は上げておりませんが、民間団体が主催されております、羽高湖で行われているリレーマラソン大会について、新年度からは市も共催者で加わらせていただいて、企画運営等にかかわらせていただく予定になっております。  次に、スポーツ教室や講座の開催についてでございますが、体育協会などの御支援もいただきながら、生涯学習センターにおいて、剣道やバレーなどの教室を開催しております。また、適切な知識を持った指導者を養成するための講座なども行っております。これらの事業の講師謝礼として、新年度は約94万円を予算計上しておるところでございます。  また、全国大会等へ出場する選手への激励金として、新年度は15万円を予算計上しておるところでございます。  2点目のスポーツ活動を支援する環境整備についてですが、先ほどもちょっとおっしゃっておりましたが、今年度は補助金を活用して、桜が丘グラウンドの整備、それから、中須グラウンドテニスコートの整備などを行っておるところでございます。  新年度は体育施設整備工事費として、456万8,000円を予算化しておりますが、TTCアリーナの空調機の更新とか、B&G海洋センター地下オイルタンクの改修などを行う予定でおります。今後もこうした補助金等を活用しながら、計画的に取り組んでいきたいと考えております。  3点目の、市の特性を生かしたスポーツ推進によるまちづくりについてでございますが、地域で世代を超えて楽しめるスポーツの取り組みを進めるために、ニュースポーツとティーボールの普及推進に努めております。  出前講座におきましても、生涯学習課職員やスポーツ推進委員が地域に出向きまして、ニュースポーツやティーボールを指導するメニューを設けておりまして、各地のいきいきサロンなどから御利用をいただいているところでございます。この事業につきましては、特に個別の予算立てはしておりません。  最後に4点目、市民プールの建てかえについてでございますが、この件につきましては、平成28年6月定例会におきまして、プールの建てかえはしばらく様子を見るという市としての判断を申し上げて以降、市の方針に大きな進展はないと認識しております。  現在は、今年度立ち上げました健康福祉部、建設産業部及び教育部の各課による検討委員会を定期的に開催し、協議を行いながら、また、先月には岡山県真庭市のプールを視察するなどして、新しいプールでのメニューや料金設定等を含めた構想づくりの詰めを行っているような状況でございますので、新年度予算に何らかの経費を予算化するという状況にはないというのが現状でございます。 ○委員長(棗田澄子君) 加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) 答弁、ありがとうございます。求めた答弁が、2割ほどしかございませんでした。特に市長答弁は、加納委員と同じような答弁で、新規のものはないけども、消防とか医療とか、そういうことを選択して、継続してやっているということで、まあ、医療で言えば、市長が御自分の給与の半減プラスほかのことで、人件費削減で、4年間で4,900万円でしたか。それを中学校までの医療費無料化に充てるということぐらいは記憶にございます。  ただ、予算の削減でずっと来られてますけども、市長は覚えていらっしゃるかどうかわかりませんけども、当選された当時の中国新聞のインタビューで、市長の心情、「私の心情は積極策をとる」と述べられて、その記事がありますけども、もしあれば見せてあげますけど、調べたらそういうふうに。  4年間、何の積極策をされたのかということを、加納委員も私も答弁を求めておったわけですけども、きのうのぬかに何とかという誰かの話がありましたけども、私ははっきり市長がぬかだと申し上げました。そういうところの受けとめ方というのは、もう少し具体的に、府中市4万人のトップとして自分の考えを、ビジョンを示していただかないと、私たちが考えているものと、本当にかみ合いません。  そしてまた、市長が常々、「議員たちと議論を深めてやりたい」と必ずおっしゃってます。議論を深めて市長と議会でやりとりした記憶はほとんどございません。そういうところでも、先ほどの答弁、物足りないどころか、当てずっぽう、当て違いの答弁でありました。  あと、課長から答弁がございました。公共施設の基金、一応、年間6,000万円を3年間で1億8,000万円ですか。これは今あるいろんな公共施設の現況の長寿命化が目的という、ある意味、目的基金であろうというのがはっきりわかりました。  それに比べて、財政調整基金はこれといった目的はないけども、行政運用上やりくりするというふうに。  ただ、これは一時話題になりました国の財務省が、各地方自治体の財政調整基金が多ければ、それを交付税に反映して減らすみたいなニュースもありましたけども、今の野田総務大臣が反対されて、そういうことはなくなっていると聞いておりますけども、ただ、この財政調整基金、多くあるにこしたことはない。  また、先ほど課長の答弁にありましたように、県下でも下から何番目というふうに、基金残高が少ないのが現実でありますから、これももう少しあってもいいんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。  あと、観光のところで、課長から答弁がありました。市民の皆さんも、本当にそんなものだろうとは感じておられますけども、余りにも宿泊施設がない。これはゆゆしき問題であります。上下の方が、まちづくり協議会で一生懸命されていて、お世辞抜きで、上下町内の方たちは自分たちで企画して運営もされているし、本当に上下の今の観光というのは、民間活力がすごくあると認めざるを得ないぐらい頑張っていらっしゃいます。  そうした中で、宿泊施設がない。それで、市長要旨には、観光消費額をふやすという目的。これは幾らやったって、それじゃあ、お土産を何か洋酒ケーキを買って帰るとか、何か名産を買って帰ると、たかだか何百円、何千円の話です。宿泊していただいて、宿泊代、そして、食事をする、宴会をする、上下町に落ちる金というのは、宿泊施設が整備されているのとそうでないのは、本当に格段の違いがあると思うんです。  そういう中で観光客をふやす。それプラス、インバウンドで外国人の方がいっぱいいらっしゃる、そういう方に地方の魅力を伝える。それはやっぱり、宿泊施設というのは切っても切れない選択だと思うんですけども、「これから考えます。県の支援を得たりとか、検討中です」という、現実論として積極的にかかわってどうにかしようというのは余り感じられませんでした。  これは、喫緊に皆さんで、地元の方たちの意見を聞いて、行政も何らかのバックアップをしないと、県の補助金がないとできませんということでは、私はだめだと思うんです。そこのところを御一考願えればと思います。  あと、スポーツ・文化ということで、ありました。以前、国体は、特に府中市はママさんバレーのチームができたのは、私の子供たちがバレーをしていたので、よく存じ上げております。  いまだにその当時のママさんバレーボールチームとの交流を持っていらっしゃる府中市民の方もいらっしゃいます。スポーツと言ったら、ある意味、他市とのつながりもできますし、いろんな意味で府中市の活性化につながると思うわけですけども、まだバレーボールが府中のスポーツとして消えていないというのは、ちょっとびっくりしました。  市の職員もそうですし、バレーボールに携わってる人がいます。私も奉仕団体に所属して、岡山シーガルズがTTCアリーナに来てやったりするのもお手伝いさせていただいておりますけども、それならもうちょっとそういうものに力を入れるとか、何らかの目に見える形で、スポーツを育成することをやってもいいんじゃないかと思います。  それから、これからだんだん指導者が少なくなるということで、社会体育の比重がすごく大きくなると、文部科学省の方針でも出ております。  そういう中で、社会体育の予算が30万円から40万円とか、指導者講習はしていますとか、しているというのは時々、広報等で拝見しますけども、それじゃあ何人の人が――ティーボールの指導者とかが新しくできたというのは私もよく聞きますけども、ほかのスポーツでこういうスポーツの指導者が何人ふえたとかいうものは、全く見えておりません。  そして、それじゃあ、そういう指導者の講習をして、結果として競技人口がふえたということがあったとか、数値で言えば、例えば、そういうことに対してのKPIを示すとかいうことをやるべきじゃないでしょうか。ただ講習をやったということでは、なかなか実績は上がらないし、府中市のスポーツが今のままで、ある意味、他市に向けて誇れるようなものはなかなかできないんじゃないかと思いますので、一考をお願いいたします。  あと、市民プールのことです。これは以前の答弁で、それ以上進展がないということなんですけども、私が求めているのは、それはわかった上で、将来的なビジョンを示してくださいということなんです。真庭市に行って、こういうのがいいとか、それじゃあ、プールでも競技用プールと、例えば、高齢者の方の健康を考えて健康施設と併用してやるとか、いろんなものがあると思うんです。1点に絞らなくてもいいですけども、今のB&G海洋センターの現況、また、修理で使っても何年も持たないわけですし、そういうことで市民プールとしての方向性、ビジョンを示していただきたいという意味で質問させていただいていますので、できれば今後、そういうものを出していただければいいんじゃないかと思います。  それでは、2回目の質問です。民間主導の事業について、質問させていただきます。  先日の一般質問で、私どもの会派の田邉議員の質問で、航空技術大学誘致の質問がございました。また、民間主導で言いますと、東京のアンテナショップNEKIであります。  戸成市長はあちこちで、いかにも府中市が主体でやっているような話をされているようですが、実際は経済界、商工会議所が主体でやっている事業であります。府中市はその話を聞いて、例えば、NEKIに関しては予算が経済産業省から6,500万円、そして、それがある意味予算オーバーで、4,000万円が必要ということで、商工会議所が2,000万円、そして、府中市が2,000万円の補助をするという経緯で、府中市が商工会議所から要請されて2,000万円を協力したというふうになっております。  また、航空技術大学の誘致に関しては、800万円の助成をしております。  あと、航空技術大学について、市長とか総務部長の答弁は、気の毒なぐらい、答弁内容が希薄でありました。  例えば、航空技術大学、航空教育都市構想、これはドローンとかフライトシミュレーターのキャンパスを誘致するという構想であります。それを府中に航空技術系キャンパスを持ってこよう、誘致しようということで、このロードマップは、まず最初に、府中市にそういうものが来てくれればいい、府中市が活性化するということで、まず市民意識の醸成ということで、アンケートをとられたりして、市民の賛同を得ることをやられまして、先日には、ドローンのアイデアコンテストもありました。それはもう、本当に最初であります。  そして、一応、ロードマップとすれば、2018年に文部科学省から開学調整が開示されます。これからどこに、例えば、宮崎の航空学校とか、浜松とか、東北とか、いろんなところに手を挙げるところがあるわけですから、これから開学調整を文部科学省が開始するということであります。  そして、2019年8月ごろに、開学の認可が下りるといった行程で概略を示されております。
     そして、2020年に、オリンピックの年でありますけども、開学というロードマップが示されております。これは、答弁でハードルが高いとかいうことを申し上げました。本当に現実にはハードルが高いです。  そして、御存じのように府中市の中心企業であるラジコンメーカーが、岡山のほうの会社にM&Aされました。そういうことで、将来が確実にこうなるというところは、まだ見えてきません。  ただ、この大学誘致をすることによって、府中市の地場産業、企業の参画による航空関連産業の創出が目的であります。府中市はものづくりということがありますから、府中のそういう状況にはかなってる大学誘致であります。  そして、ドローンの実証実験の場所として特区指定をし、日本で最も進んだドローンの技術、利用実態がわかるような産業の集積を目指していますと、商工会議所のリーダーは語っていらっしゃいます。  いずれにしろ、これは、もし誘致できれば大変いいことだし、府中市のものづくりの産業が活性化するには、本当にいいツールだと思っております。  こういうことをどうしてるる述べているかと言いますと、そういう中で、府中市がどこまでこの案件にかかわっていく覚悟、支援をするつもりがあるのかをお聞きしたいわけです。  NEKIであれば、経済産業省から補助金が来るのは3年間であります。その間に、東京の小川町にあるNEKIがそれだけの役割を果たす、黒字になる。そういう予定であります。ある意味、府中の「恋しき」と似たようなところがあります。「恋しき」も国の経済産業省の補助金でいろんなことをやりました。  そういうことで、府中市はこれから府中のアンテナショップとしてやっていくのに、どのくらいまで力を入れる気持ちがあるのか。ずっと続いていく中で、それじゃあ4年目以降は、府中市が主体でやるというのはなかなか難しいと思いますけども、今まで以上に府中市のアピールをするために、アンテナショップとして行うために、このくらいは関与したいとかいうものがあればお示しいただきたい。  今年の予算の中にも、NEKIを利用して府中市のPRをするという予算が、金額は少ないですけども、項目として大分あります。そういうところで府中市はどういうふうにそれにかかわってやっていくかというのを思います。  また、航空技術大学の誘致に関しては、これから毎年、誘致に関して、会議に参画するというのはわかりますけども、要は金がなくちゃ何もできない部分もありますので、府中市がそういうことに関してどのぐらいの予算を考えてらっしゃるのか。そして、もし大学を誘致するのであれば、まだわかりませんけども、候補地はどこにしようと思っているのか。これからおいおい見えてこないと、先ほどロードマップをお示ししましたけども、そういう中にも現実味がなかなか出てきません。  ですから、そういうところも、なかなか答弁は難しいと思いますけども、示していただければと思います。  次に、先ほど冒頭に申し上げましたように、実施計画の基本構想の10年のうちの、4年、3年、3年の3区切りのうち、今年は実施計画の4年目であります。そして、この最初の4年という1クールの予算は、当然、府中市総合戦略とリンクしているわけです。  その上で、先ほど加納委員も質問しましたけども、備後圏域ビジョンの基本方針との関連性について伺います。  備後圏域連携協議会は、6市2町の首長、各自治体の長で構成されて、そこが大体、最終決定になるようであります。そして、4つの事務方の研究部にそこから下ろすということでその4つの中には、備後圏域自治体防災連絡会議、情報システム部会、自治体法務研究部会、こども発達支援センター関係市町連絡会議、これは以前の医療部会がこういう名称に変更されたそうです。3年か4年前の課長答弁から引用して答えておりますけども、年に2、3回開かれるということであります。  この備後圏域ビジョンの中で、80万都市の中で府中市が何を広域連携で、言い方はどうかと思いますけども、これを利用して、府中の発展につなげていこうと考えておられるのか、全く見えてきません。  これは医療連携とか、いろんなことを実際にやっています。一次救急、二次救急、三次救急、いろんな面で、府中市に小児科、産科がないのを、福山と連携して、実際はちゃんとできてます。消防もそうです。そういうことはわかります。それは府中市だけじゃなくて、近隣の備後圏域戦略会議の中で実際に行われている。これは当たり前なんです。  ですから、これからいろんな意味で広域連携はしなくちゃいけないんですが、私が求めているのは、マスコミ等で発表する――例えば、岡山県の笠岡市、井原市はデニムでまちおこしをするとか、備後圏域ビジョンの中で出てきます。  例えば、福山市は、ワイン特区でワインをやりましたとか、尾道はしまなみ街道を通してサイクリングでやる。また、鞆も鞆観光を史跡指定したりとかいうような、備後圏域ビジョンの中でどんどんそういうのがマスコミに載ってきて、それじゃあ、府中市は何かと言ったときに、私たちにはほとんど見えてきません。現実に、行政として府中市は圏域ビジョンの中で、こういうことを考えていますというものがあれば、お示しいただきたいと思います。  備後圏域ビジョン活性化戦略会議の中で、研究部会、ワーキング部会、これは平成27年度から5年間の計画でやっております。そういう中で府中市は何を提案して、何を他市に求めて協力してくださいということをやっているのか、そのビジョン、提案をお示しいただければと思いますし、またその中で、今年度予算にどのくらい組み込まれているかがわかれば、お知らせいただきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 昼食のため、休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後0時5分 休憩                午後1時1分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、総括質疑を行います。  加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) それでは、2回目の質問の途中からやりたいと思います。  次に、中期財政計画についてであります。  中期財政計画の中でいろんなことを述べていらっしゃいますが、まず、財政計画の中で、「前例踏襲からの脱却」とありますけども、この前例とは何でしょうか。それがいまいちわからない。それからの脱却というのが、よくわかりません。前例が何かお示しください。  次に、「無駄の徹底排除」というのもありました。この無駄とは何であったか。これも同じくお知らせください。  平成29年5月19日に示された第4次府中市行政改革大綱重点項目効果額によると、平成28年度効果額、今後の目標効果額、最終目標額ということで、平成29年度から平成32年度までの効果額であります。  それによると、8億8,700万円というのがあります。平成28年度効果が1億1,400万円、今後の目標効果額、平成29年から平成32年までが7億7,300万円、合わせて8億8,700万円と出ております。  この第4次府中市行政改革大綱の内容は、私から見ると少し無理な印象がぬぐえません。大丈夫でしょうか。  また、定数管理計画など、正規の職員を平成33年度は345人としてありますけども、一般質問の中でも出てきました、正職員を削ってでも臨時採用、嘱託職員を雇用すれば、実質的には余り変わらないんじゃないでしょうか。また、今の時代、正規、不正規の待遇の格差が叫ばれて、待遇の格差がないような方向に、今、現実には日本の社会は向かっております。  同労働、同賃金が進行する中で、こういう臨時採用とか嘱託をどんどんふやしていって、正規を減らすというところでも、そういう状況が進行する中で、この計画どおりの削減が可能なのでしょうか、お答えいただければと思います。  以上、2回目を終わります。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 大学誘致につきましては、何度も申し上げておりますように、ハードルが非常に高いわけでございますが、引き続き、関係省庁へ訴え、お願いしてまいりたいと考えております。  また、特区などの進捗によりましては、必要な予算を組んで対応していかなければならない場合が起きてくるだろうと予測いたしております。  アンテナショップNEKIにつきましては、備後府中市のPR及び地域産物のブランド力向上、市内の各事業所の販路拡大、そして、観光案内や誘客など、地域経済の活性化に果たす役割は大きいと考えております。続いて支援してまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○委員長(棗田澄子君) 豊田企画財政課長。 ○企画財政課長豊田弘治君) それでは、私から備後圏域連携協議会での事業内容、府中市の取り組みということで御質問いただきました。  先ほどの午前中の答弁とほぼ同じようになるかと思うんですけども、この備後圏域連携協議会、6市2町での会ですけども、経済成長の牽引ですとか、都市機能の強化、住民サービスの向上といった大きな柱に沿って、それぞれの強みを生かして、逆に弱みを補完しながら、圏域全体の活性化を図るということで、協議会がつくられておるところです。  特に府中市に特化したというものは正直ございませんが、やはりものづくりのまちということで、中小企業が多い。一方で、人手不足、そして、新規事業への参入もなかなか進んでいないという、多くの課題がございます。  これを補完する手段として、例えば、先ほど説明申し上げました、Fuku-Biz(フクビズ)ですとかを活用できるというふうになっておると思っております。  それから、先ほど、デニムですとか、サイクリングといったお話もございましたが、それにつきましても、決して、デニムだったら井原だったり、サイクリングは尾道だったりとか限定しているものではございませんので、広域全体的にそれぞれ、当然デニムも府中市は関連する企業が多くございますし、サイクリングについても、広域全体でのルートがつくれないかといったことも協議しておるところでございます。  逆の提案ということでは、これは何度も申しておりますが、道の駅の連携をするとか、それから、やっぱり医師、看護師の不足は強く訴えてきておるというところでございます。  金額につきましては、先ほどと同様ですけども、平成30年度の予算では12の事業、約1,300万円ほどとなっております。  それから、御紹介いただきましたその他の部会があるということでございますが、現在では、御紹介いただきました4つ以外でも、農業、林業ですとか、広報担当者、高齢者等の連絡調整会議等、さまざまな部会とか、横の職員間の連携といったものがされておると聞いております。  それから、中期財政計画の中の前例踏襲、また、無駄というお言葉についての御質問ですけども、特に両方とも何か具体的な項目とか事項を指したということでなくて、前例につきましては、どちらもですけども、財源確保といったために、業務に対するあるべき姿勢を表現したと御理解いただければと思います。  前例につきましては、その字のとおりですけども、行政の業務というのは継続性、正確性、公平性といったものが求められる中で、それでも、今までと同じ手法ではなく、業務の中に課題や問題点を見つけ、それを改善する必要があることを示しております。  それから、無駄につきましても、何か特定の業務といったものではなく、どうすれば業務を迅速かつ丁寧にこなせるか。例えば、消耗品一つ、電気代一つにしましても、どうすれば節約できるかといったことを、日常業務の中で考えるということ。それから、投資的事業につきましても、緊急性、必要性を常に念頭に置いて計画を立て、実施すべきと考えておるところを表現したものでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 浅野人事秘書課長。 ○人事秘書課長浅野昌樹君) 第4次府中市行政改革大綱の目標達成が難しいんじゃないかという御質問でしたけども、確かに御指摘のとおり、非常に難しい状況になってございます。  先ほど、回答いたしましたとおり、平成27年度、平成28年度の実績で、全体の約30%を達成したとお答えしたんですが、2年間で30%なので、6年間で行きますと約90%という計算にはなりますが、現状維持が続いたらという条件ですので、職員の場合、現状維持は可能だとは思うんですけども、収入額の確保でありますとか、さまざまな合理化による削減額が単純に続いたらということでありますので、現実的には非常に難しい状況であると考えております。  そして、人件費の割合が非常に大きいわけですが、これ以上の削減についても非常に難しい状況になっております。  そのほか、臨時非常勤の制度が変わって新たな経費が発生するという御指摘がありましたけども、おっしゃるとおり、平成32年からは新しい制度が適用されまして、まだその所要額については、詳細については算出してないわけですが、幾らかの増額も見込まれることから、新たな負担の増も発生するようでございます。  繰り返しになりますが、やはり今の効果が出ている取り組みを継続的に続けるということと、市民サービスの向上でありますとか、目に見えない取り組みを地道にやっていくしかないんじゃないかと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 加藤委員。 ○委員(加藤吉秀君) 答弁ありがとうございました。午前中の私の質問が、疑問点ばかりで質問が少ないということで御注意を受けましたので、端的に質問したいと思いますけども、総括質疑の大綱ということで疑問点を述べさせていただくというのは、ちょっと違和感がありました。  それでは、先ほどの答弁で、市長は大学誘致に関してはハードルが高いと。これは毎回おっしゃる。そのハードルは何なんでしょうか。また、先ほど、特区として申請するんなら、予算が必要であろうと言われました。その予算は幾らぐらい要るのかとか、そういうのが昨日の総務部長の答弁でも全く見えてきません。  私が午前中に質問させていただいたのは、府中はそういうことに対してどのくらいの決意を持ってやるのかということをお聞きしてるだけであって、ハードルが高いからどうなのかということ。府中市として府中市の活性化をすることにおいて、大学誘致をすることについて、どのくらい経済界と協力して、私は行政がある意味、主導的立場になってもいいと思うんですけども、そういう意志というか、ビジョンが全く見えないことが不満であります。  あと、NEKIも、役割は大きいとか、府中の情報発信というのは、これはもうわかっていることでありまして、支援が必要とおっしゃいました。だから、支援が必要とは、何が支援なんでしょうか。金額で言えばどのくらいなんでしょうか。そういうことを答弁いただきたかったのですが、これは一般質問と違って一問一答じゃないですけども、質問のしようがないので、答えられればもうそれで終わりということでしょう。  あと、備後圏域のことについては、圏域全体で協議して、府中にもデニム産業とかが多いという。それはもう存じ上げております。要は、そういうことについて、この備後圏域連携協議会について、私たちが理事者側から説明を受けたことが余りありません。広報誌で知るとか、マスコミで知るとか、そういうことしかありません。  ですから、そういう中で、府中市が何を提案して、府中市に何を持ってくるか。私は以前、この備後圏域連携に関して、今のままでは府中市が福山の中核にストロー現象で、もう吸い込まれてしまうと申し上げました。  これは圏域連携とは関係ございませんけども、きょうの新聞でも、神石高原町が予算を25%と大幅にアップして、建物をしてると。それはさておいて、団地をつくって、福山圏に30分以内で通勤できる団地をつくるとかいうことを計画に上げられていました。  そういうところが、府中市はそれじゃあ何をするのかということが見えてこないから、今回、こういう質問をさせていただいているわけです。  道の駅の連携でも、世羅とか笠岡の道の駅とか、三原とか、よく出てきます。それじゃあ、府中の「道の駅 びんご府中」がこういうことをやったという、私たちにある程度安心というか、「ああ、ここは繁盛してるな」というようなマスコミ報道とか、他市の道の駅に比べれば、余りにも情報量が少ないと感じております。そういうことも含めて、私は質問したわけであります。  あと、前例が、あるべき姿勢とか、無駄は継続性が大事でどうのこうのありました。これはそんなもんでしょう。  あと、人事秘書課長から定数管理についてありました。2年間で30%と言われました。私が無理というのは、定数管理の表の中で、例えば、平成27年度から平成33年度まで載ってますけども、平成27年度は職員1人当たりの割合とした場合の住民数が、115.3人というのがあります。そのときは人口が4万1,600人ぐらいですけども。  最終的に、平成33年度の表から言えば、住民112人当たりに1名の職員数というような集計、見込みが載っております。これはもう、私たちが見てると、今、職員数を削減というのも、乾いたタオルをまだ絞ろうというような状況にあろうと私は感じております。本当にこれが達成可能なのかという疑問点から、先ほど無理ではないかと、ちょっと理想論過ぎるのではないかなと申し上げました。  でも、人事秘書課長の答弁は、2年間で30%と出ましたので、努力していただければと思いますが、正規の職員を削減しても、先ほど言いましたように、臨時採用とか嘱託職員がどんどんふえたのでは、何にもなりませんので、御一考願えればと思います。  最後の質問になりますが、今年度の予算編成の中で、もう一つ疑問点があります。市長は平成30年度予算は、自分の意向をくみ入れた予算編成をすると言われ、そのとおりの削減予算となりました。  予算編成の過程で、昨年末から副市長がいない中、幹部職員たちと積み上げられた予算だと推察いたします。総務・企画財政課が中心となり、今議会、予算議会に臨まれたと思います。  そんな中で、突然の人事異動であります。答弁の主役である総務部長の異動であります。通常の人事異動は、年度末に行われるのが慣例だと思いますけども、議会前の総務部長と教育部長の入れかえ、この人事異動は何が理由で、何が目的なのか、お聞かせください。  市長に人事権があるのは、百も承知しております。これが、いつも市長が言われている適宜適切ということでありましょうか。  最初に吉川総務部長がやめられて副市長になったときに、吉川部長の後に粟根総務部長が就任されました。そして、すぐに教育部長に転任されました。そのときが、石川総務部長でありました。そしてまた、粟根教育部長が、突如、2月に総務部長に返り咲き、そして、石川部長は今座られておる教育部長になられています。  私は個人的にこの2人の部長に、本当はそのことについて話もしたことがあります。気持ちなどは聞いておりませんが、行政をチェックする立場の議員として、この人事は普通の出来事、人事異動には感じられません。  そうではないと思いますけども、トップの気まぐれで人事異動をされたものでは、部下はたまりません。当然、職員のモチベーションにも大きく影響すると思います。  副市長の長期不在の中、予算編成の要の幹部職員の余りにも唐突な人事異動の理由をお聞かせください。これは市長に答弁を求めます。  以上、3回目を終わります。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 大学誘致の件でございますけれども、御承知のように、まだ先が見えていないのが実情でございます。したがいまして、特区も当然、将来的には考えていかなきゃいかん問題でございますけれども、予算を出すというところまで、実はまだ見通しがついていないのが実情でございます。  それから、アンテナショップにつきましては、これはもともと市でなしに、商工会議所で企画立案されて、経済産業省から補助金もいただいておるという状況でございます。したがいまして、市が直接かかわっていないわけでございますけれども、商工業の振興という大きな命題がございますので、そういう面について、これからいろんな形で、経営なり、そういうものが出てくると思いますので、そのときに商工会議所とよく相談させていただいて、進めていきたいと考えております。  それから、人事異動の件でございますけれども、これは部長というのは、課長もそうですけれども、大体2、3年で変わっていただくのが一番いいだろうと私は思っておりますし、予算の要とか、そういうこともございますけれども、特に理由はないわけでございますけれども。               (発言する者あり) ○市長(戸成義則君) 一生懸命やっていただいておって、本当に感謝しております。  したがいまして、どこの部が何々がどうとかいうことではなしに、全てわかっていただけるというのが基本でございます。職員というのは、御承知のように、2、3年ごとにどんどん変わって、いろんな職場に入っていくことが必要だろうと私は思っておりますので、適材適所ということもございますので、その辺につきましては、御了解いただきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) それでは、続いて、市民クラブ、小川委員。 ○委員(小川敏男君) 市民クラブの小川敏男でございます。私も予算総括質疑をさせていただきたいと思います。  初めに、創生会でお二人、予算質疑をされましたけれど、私が思う大綱的な質疑ではないんじゃないかなと思うところであります。  そこまで詳しく質問しますと、伊藤市長時代は、「詳しくは委員会で聞いてくれ」というような答弁もあったところであります。もともと伊藤市長時代に、私たちの発言を封じ込めるために、この大綱的な質疑に変わったわけで、今回のような発言をするということであれば、議会運営委員会の中でやり方を変えようじゃないかと確認して、変えていくべきではないかなと思うところであります。  そういうことで、私の質疑も、お二人に倣った質疑をしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  さて、厳しい財政状況の中で、新年度予算を職員の皆さんの御努力で編成されたことに敬意を表します。市民の声を一つ紹介しますと、「財政調整基金がふえていること、公共施設維持整備基金を創設されたことは、いいことだ」と言われていました。  私も基金は環境センタークリーンセンター建てかえのための基金の積み立てだと思います。私はやはり、箱物建設をするに当たっては、言葉がちょっと乱暴ですけど、借金だけではなくて、みずからこういうふうに貯金をして、建設していくべきだと思うところで、賛同するものであります。  さて、質問は、合併特例債の効果であります。平成30年度当初予算説明資料の16ページ、地方債現在高の推移から、合併特例債についてお聞きするものですが、2004年、平成16年に上下町と合併し、14年が経過しました。府中市は2004年、平成16年度から2013年、平成25年度の14年間、合併建設計画に基づいて、合併特例債93億8,000万円を使って、新しい府中市のまちづくりが行われてきたところであります。  現在の状況は、人口では、合併時の2004年4月と昨年、2017年4月の14年間で比べてみますと、旧上下町は6,081人が4,655人、1,426人の減で、実は23%の減となっています。旧府中市は4万1,396人で、3万5,957人になっていますので、5,439人の減、13%の減であります。全体で見ると、4万7,477人が4万612人、14%、6,865人の減となっています。合併時の旧上下町の人口6,081人を超える人口減であります。人口だけで言うと、旧上下町がなくなったことになります。  もう一つ、府中市の市民の所得であります。一般質問でも言いましたが、府中市は所得が300万円未満の世帯が約40%、全国的には300万円未満の世帯が33%ですので、府中市の40%は全国よりも7%多くなっています。  こうした結果を見ると、合併の結果は、本当に豊かな住みよい町につながっているのかどうか、お聞きしたいと思います。
     続いて、移住・定住事業についてでありますが、これは移住セミナー事業としてアンテナショップNEKIで移住希望者向けのセミナーを開催するとなっています。  私は先日、NEKIに行ってきました。府中市から来たと言いましたら、店長の山根さんが出てこられて、「食べたお好み焼きの味はどうですか」と聞かれました。「地元の府中のお好み焼きよりおいしい」と言いますと、「地元の方に言ってもらうと大変うれしい」と言われたところであります。  この移住・定住事業に成功している自治体では、若者の仕事は知識集約型の産業に変わってきている。インフラ整備は、道路整備ではなく、光回線など、情報通信網の整備を行ったと言われています。移住・定住事業の決め手の一つに、光回線などの情報通信網の整備が必要だと思いますが、このことについてどういう見通しか、お聞きしたいと思います。  続いて、健康で安心できる暮らしでありますが、予算はどういう町を目指しているのか、その財政的裏づけだと思います。特に第4次府中市総合計画を進めていくための予算だと思います。総合計画の概要版には、総合計画は府中市全体の施策の方向性を示すものであり、あらゆる分野にわたるものですが、とりわけ人口減少対策に重点を置いた内容となっており、「安全・安心なまち」、「子育てがしやすいまち」、「ものづくりのまち」の推進を目指すと書いてあります。  府中市の「安全・安心なまち」、「子育てがしやすいまち」、「ものづくりのまち」の政策は、市民の健康や安心できる暮らしを土台にして成り立っていると考えます。高齢者や、今働いておられる現役の方、子供さんの健康とともに、地域づくり、交通手段なども一緒に問うべきと考えます。健康で安心できる暮らしの確保は、どのように予算に反映されているのかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○委員長(棗田澄子君) 豊田企画財政課長。 ○企画財政課長豊田弘治君) それでは、今、御質問いただきました合併特例債、合併建設計画の効果があったのかという点と、移住・定住についての情報通信網の整備の2点について答弁させていただきます。  まず、合併特例債は、先ほど委員がおっしゃいました九十三億数千万円という実績額を借りております。一部平成26年度に繰り越しておりますけども、ほぼ10年かけて事業をやってまいったところでございます。  主な内容としましては、御承知だと思いますけども、小中一貫校の建設、保育体制の整備、道路改築、上下中学校の体育館改築、上下エリアの粗大ごみの集積場整備等、かなり多くの事業をやっております。  御指摘の、結局人口が減っておる、また、300万円未満の所得の世帯が多いということでございますが、県内、特に広島県は合併がかなり進んだ県であったと記憶しておるんですけども、してないほうが少ないという状況です。  じゃあ、県内全てを今見ますと、ほぼ人口はどこも減っているのが事実であろうかと思います。合併したからふえるという――もちろんそういったことをみんなで協力しながらということはあっただろうと思うんですが、できるだけそれを維持していこうというのももちろんあったと思います。ただ、人口減少というのは、ちょっと必ずしも正直、そこに結びついていないのが事実だろうと思います。  実際、合併建設計画当時の人口、平成16年当時から推計をしておったようですが、それに比べますと、そこまでは減っていないのが事実です。今回、平成22年度から平成27年度の国勢調査では、もう既に三万数千人という見込みを立てておると思っております。  ですので、決して効果がなかったというのではなくて、合併の意味としましては、お互いに弱いところを補完しながら、総合的なまちをつくるということで計画を定め、実施してきたところでございますので、決して効果がないものではないと思っております。  それから、移住・定住につきまして、情報通信網等が必要ではないかという御質問、御指摘をいただきました。委員が御指摘のように、IT関連ですとか、今はパソコン1台で仕事ができるという時代になっておりますので、そういった職業につく、あるいは自分で起業する方、そういうことも含めて移住を検討されている方はいらっしゃると思います。  他の自治体では、そういったことを一番先に取り組んでと言いますか、やられているということもお聞きします。  ただ、府中市内は、既に一定程度の情報基盤はあると思いますので、そういった移住希望者がいらっしゃいましたら、対応は可能と考えておるところです。  ただ、今まで首都圏等でいろいろ移住フェアとかをやってまいりまして、いろんな相談を受けましたが、特にそれが条件ということは、今のところは府中では聞いておりませんでした。重要性は十分理解しておるところですが、そのためということでは、今のところは検討していないところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 岡田健康医療課長。 ○健康医療課長(岡田宏子君) 少子高齢化が進む中、健康で安心できる暮らしの確保に向けたまちづくりの予算についての御質問でございますけれども、私からは健康づくりに係る事業の予算について御説明させていただきます。  健康づくり事業につきましては、保健、医療、福祉分野の諮問機関である健康地域づくり審議会の提言をもとに、進捗管理を行いながら、毎年継続している取り組みが主となりますけれども、来年度の特徴的な事業について、何点か御紹介させていただきたいと思います。  健康づくりには、運動、栄養、休養の3つのバランスが大切であり、若いときから健康意識を高め、継続した健康づくりに取り組むことが重要であると考えております。  運動に関連する取り組みとして、事業所向けの事業である「てくてくウオーキングチャレンジ事業」を継続して実施し、働く世代の運動の推進を図ってまいります。  栄養においては、3年目となる市民病院内の食育レストランの運営を通じ、食育拠点機能の充実に向け、引き続き取り組んでまいります。  そして、健康の保持、増進に向けては、生活習慣病の発症予防や重症化予防の取り組みとして、がん検診を引き続き実施してまいります。胃がん検診では新規で内視鏡検査を開始し、また、大腸がん検診の中では、個人のデータに応じて個別の受診勧奨を行う取り組みを新たに始めたいと思っております。  そして、今年好評でありました女性イベントへの乳がん検診車の設置を予定しており、この乳がん検診車につきましては、定員を広げ、検診の機会を提供することにより、受診勧奨を進めてまいり、主体的に取り組む団体と積極的に連携を図ってまいりたいと考えているところでございます。  そしてまた、特定検診につきましては、国保会計ではございますが、関連して少し御紹介させていただきますと、平成30年度からは、特定検診にかかる自己負担を無料化したいと考えております。検診の自己負担額は、一部の助成を除き、これまでは1人1,500円でございました。無料化で自己負担を軽減することにより、検診を受けやすい環境をつくり、受診率が向上すると考えておりまして、受診により生活習慣病等の早期発見や病気の早期治療などにつながる取り組みと考えているところでございます。  こういった取り組みが、市民の健康意識や健康機運を高め、市民の健康づくりや生活の質の向上につながることで、ひいては元気な高齢者づくりにもつながっていくと考えているところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 唐川長寿支援課長。 ○長寿支援課長(唐川 平君) 私からは、参考としてではございますが、健康づくり、地域づくりという観点から、関連して、介護保険の取り組みについて、少し御紹介させていただきます。  介護が必要な状況になっても、住みなれた地域で安心して暮らし続けられるよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に取り組んでおりますが、地域包括ケアシステムを構築するためには、医療や介護といった専門的なサービスがあればできるというものではなく、その前提となるのは、介護予防、生活支援など、住民の自助や互助の分野だと言われております。  そのためには、いつまでも元気でいられるよう、地域の中で「元気もりもり体操」に取り組んだり、暮らしの中のちょっとした困りごとはお互い様の精神で助け合い、支え合うなど、暮らしている地域の中で御近所同士がわいわいがやがやとコミュニティーを培い、地域そのものを活性化させようという視点が必要だと言われています。  そのため、地域包括ケアシステムは、地域づくり、まちづくりそのものだと言われているところでございます。  このような観点から、これまでは、どちらかと言いますと給付費中心の支出でありましたが、今後、生活支援体制整備事業でありますとか、介護予防生活支援サービス事業といった地域支援事業の取り組みに軸足を移しまして、地域づくりの視点に重点を置いた予算編成とさせていただいているところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 小川委員。 ○委員(小川敏男君) 2回目の質疑をいたします。  市町村合併について、効果も説明されたところでありますけれど、実は私たちは市町村合併に反対しまして、その理由として、1つ目は市町村合併によって役場が消え、職員が激減する。2つ目は過疎化が早まり、町が寂れる。3つ目は学校の統廃合が早まる。  合併以降の課題は、1つ目は少子高齢化、2つ目は産業が育たない、3つ目は病院から医師がいなくなる。こういうことが理由で反対したんですけれども、合併特例債を利用して、いろんな箱物をつくられたということですけれど、しかし、やはり合併特例債、この93億円でいろんな箱物をつくろうということだけ行われてきたんじゃないかなと思うところであります。もっとソフトのことを考えたまちづくりを進めていくことが、不足していたんではないかなと思うんです。  先ほどの健康の問題や病院などに、きちんとお金を使ったほうがよかったんじゃないかと思うところであります。  それで、質問は、先ほどの移住・定住の関係で、情報通信網の整備で、光回線をきちんとつけるべきと質問したんですが、御存じのように、隣の神石高原町や庄原市は、光回線が入っています。庄原市は、企業の参入がない理由が光回線がないためだとわかったので、光回線を導入しましたと言われていました。  また、府中市議会でもペーパーレスでタブレットを使うようになっているのに、府中市に光回線がないというのは、いかに言っても、市町の競争に勝てないのではないかなと思うんです。光回線について、しないという答弁だったと思うんですけど、もう一度、検討をお願いしたいと思います。  それから、もう一つ、戸成市長の口から出るのは、厳しい財政という言葉ばかりであります。そうした姿勢が職員にも影響しているのではないかなと思うんです。  町内会長の方は、「職員はできんことの理由ばっかり探している。どうしたらできるか、職員は考えるべきだ。そうした姿勢がない。深く話題に入ってこない。親切心がない」。こういうふうに町内会長が言われています。これは、戸成市長の責任でもあると思うところであります。  戸成市長は4年間、出産応援金の創出や乳幼児医療費助成の中学卒業までの拡大、府中市で生まれたお子さんにオリジナルの積み木を配る「ウッドスタート事業」や、中須保育所の民営化による低年齢児保育の拡大、こうしたことを取り組まれてきたわけでありますので、さらに子育て世代に手厚い施策をし、予算に反映していくべきではないかと思うところであります。  POMも年間利用者が12万人もおられるわけでありますから、厳しい財政の中でありますが、備後圏域の中では子育ての取り組みが目立つということをきちんと宣言すべきだと思うんです。  職員には、「市民や町内会長の相談には親身に当たれ、できん理由ばっかり言うな。もっと知恵を出せ。その知恵には予算も組むから」と、そういうことを言うべきではないかなと思います。  新年度予算にどういう思いを込めて、市長は編成されたのか。既に答弁されているところでありますが、もう一度お聞きしたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 先ほども答弁をいたしたわけでございますが、いずれにいたしましても、子育て支援ということにつきましては、これからの大きな課題ですし、やはり府中市の人口減少をどうやってとめたらいいのかということで、子育て支援を主に打ち出しているわけでございます。  予算的には、大した、大きい、どうにもならん金額ではございませんけれども、しかし、いろんな面に配慮した中で、そういう予算を計上していくということでございますので、金額的には大きくありませんけれども、各方面に配慮した予算だと私は自負しておるところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 小寺総務課長。 ○総務課長(小寺俊昭君) 私からは、光回線、情報通信網の関連の質問に対して、お答えしたいと思います。  まず、先ほど、企画財政課長から移住・定住に関して、情報通信網の整備がイコールということではないといった趣旨の答弁があったかと思うんですけども、まず、府中市において、光回線の整備の状況につきましては、全くゼロということではなくて、ほぼ行っている、8割程度の世帯数には行っているんじゃないかなと思っております。  特に、一部地域においては、確かにまだ光回線が行ってないところがあります。そういった意味では、これまで何度か情報格差という意味でいろいろ議論をさせていただいて、その中で申しておりますように、格差の是正とか情報基盤の必要性というのは理解、認識はしております。しかし、優先順位という点で、どうしても低くなってしまうという答弁になってしまうものです。  ですから、市民生活に直結する事業が多々あって、そちらを優先せざるを得ないので、そちらからまずやっていくということでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 小川委員。 ○委員(小川敏男君) 最後、3回目の質疑でありますけれど、戸成市長に質問したのは、職員の意識を変えるべきではないかということを質問したわけであります。  実は、4年前に町内会長が言われていたことは、「伊藤市長は国からの交付金で大きな事業ばかりして、町内会の要望は何もしてもらえない」、こういうことを言われておったわけです。そのことが伊藤前市長の落選の要因の一つであると思うんです。  4年たって、職員はどう言われているかと言うと、先ほど言いましたように、「できん理由ばっかり探している。どうしたらできるか、職員は考えない。深く話題に入ってこない。親切心がない」と言われておるわけであります。これは、悪いですけれど、戸成市長が財政が厳しいということばっかり言うからそういうふうになってくると思うんです。  もっと職員の意識を変えるためには――効果のあることや、市民の利益につながることはきちんとやっていきますよということを市長が言われないから、職員の意識がそうなっておるんだと思うんです。  もう一度、いかに職員の意識を変えていくか、このことについてどう考えられているか、お聞きしたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 財政が厳しい。それじゃあ、何もかも皆いけんのかということになってくるわけでございますけれども、そうではないです。財政は全体的に厳しいです。これはもう、福山市とか広島市は、企業で言えば大手。府中市なんかは、小規模事業所みたいなもんですから、そりゃ厳しいのは厳しいです。  しかし、そういう中でも、皆さんでアイデアを出して、しっかりと頑張っていく。また、市民サービスに徹していただくということについては、最近は非常に職員が優しくなったと言っていただいております。  いろいろありますけども、大体そういう意見が出ておりまして、本当にありがたいことだと思っております。職員の皆さんの御協力をいただいて、しっかりとこれから頑張っていかなければならないと感じておるところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 続いて、市民クラブ、土井委員。 ○委員(土井基司君) 市民クラブの土井基司であります。午前中からかなり濃密な議論が続いておって、そろそろ終わりにしたいなという気持ちがあらわれたのかなと思いますけども、簡潔に質問していきたいと思います。  いろんなお話が午前中から続いておりまして、それを聞きながら、さまざまな思いがありますけども、通告に従って質問していきたいと思います。  来年度の予算につきまして、本来であれば選挙を控えているということで、いわゆる骨格予算になるのが通例だと思うんですけども、通常の予算編成であるという説明をされております。  であるからこそ、当然、現市長が続けて市政を担うことを目指しておられるんだろうというふうに、誰もが感じているところだと思います。そういう前提でお話をしなければ質問になりませんので、そういう前提で質問させていただきます。  戸成市長は就任当初、府中市の適正な予算規模ということで、当面の目標を180億円ぐらいの規模の予算を目指すとされておりましたけども、今年度は、今回の補正後で言ったら約199億円ということで、200億円に近い。来年度も195億円程度ということですので、結局、4年間の間に180億円という目標には到底近づくことができなかったということであります。  その点で、まず1点目を確認しますが、4年間の任期の終わりを迎えて、予算規模が180億円に到達できなかった。このことに関してどのような考えというか、どのような思いを持っておられるのかを伺います。  2点目は、就任当初、前市長の施策を引き継ぐということで、大型事業がほぼ終了いたしまして、先送りというか、延び延びになっておりました小学校のトイレの改修工事も、今回の補正予算でめどが立ったということであります。  中期財政計画から見ても、財政規模は、来年度、再来年度あたりが底ということで、その後は環境センタークリーンセンターの建てかえが控えて、規模が拡大していく状況になります。  先ほどの話になりますけども、あるべき予算規模180億円に届いていないということであれば、今後、府中市の予算規模というのは、市長として、どれくらいの規模で推移するのが適正だと考えておられるのか、改めてお伺いいたします。  それから、一般質問にもありましたが、会計年度任用職員制度についてお伺いいたします。中期財政計画を見ますと、制度施行によって2020年度、平成32年度には、物件費から人件費へ賃金が移行するということで、それについての見込みにあわせた数字が載せられております。  そのときの数字を見ますと、物件費が約1億5,000万円減りまして、人件費は2億5,000万円増になっております。ただ、これは全て臨時・非常勤の職員の賃金関係の額だとは思えませんので、このうち制度施行に伴う実際の影響額は幾らぐらいと見積もっているのかについて、お伺いいたします。  また、臨時・非常勤の職員の方には、国庫補助事業であるとか、県費の事業で雇用されている。それを充当している職員の方もいらっしゃるかと思いますけども、そういう職員について、補助対象になるのかどうかということで、実際の府中市の負担額がどれぐらいになるかということが変わってくるかと思いますので、その点についてもお伺いいたします。  最後に、病院機構への負担金の今後の見通しについてお伺いいたします。報道等によりますと、地域包括ケア病床が非常に順調に推移しておって、本年度は4億円の負担金を繰り入れた上での黒字という見込みではありますけども、今後この負担金が、この状況が続いた場合に減る見込みなのか、ふえる見込みなのか、あるいは、4億円程度で何とか維持できるという見込みなのか、その点についてお聞かせください。  漏れ聞いたところによりますと、府中市民病院では、外科医が減員になるというお話があります。収支の影響をどの程度と見込んでおられるかということですが、俗に外科医1人で1億円と言われますので、相当な影響があると思うんですけども、おおよその見込みをお聞かせください。  また、そのような影響があるのであれば、補充というのも急がれると思うんですけども、その辺も負担金の増にかかわってまいりますので、その点についても見込みをお聞かせください。 ○委員長(棗田澄子君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 180億円という思いでございますけれども、まあ、何もしなければ180億円にはなるんですけれども、それじゃあ、皆さんは困るわけなので、やはり基本的にはどうしても190億円前後にはなるということになってまいります。それは10億円の差でございますので、できるだけ辛抱して、お金をためて、次のクリーンセンター、あるいは、環境センターについて、しっかりと、ある程度ためておかないと、私は貧乏性だからかもわからないですが、借金だけどんどん残していって、それで次の世代へ回すということのないように、できれば預金をしてそれを使って、やむを得ない場合、そういうふうにしていきたいという願いでございます。  したがいまして、180億円が200億円になる場合もあるかもわかりませんけれども、次のいろんなことについて使いたい、ということになってくるだろうと思います。  まさしく、トイレの問題とか、あるいは、学校の空調も次にはやっていかないといかんですね。そういうようなことで、たくさんやらなきゃいかんことがいっぱいあるんです。それをできる限り、年次計画でしていこうという狙いでございます。  それから、会計年度職員の件でございますが、これは人事秘書課長から説明していただきますが、基本的には先ほど言いましたように、府中市は非常に小さい市なんです。要するに、税収が非常にどんどん下がってきておるし、税収の確保がなかなか難しいと。  例えば、大阪とか東京とか、あるいは、地方公共団体の広島とか福山なんかは、ここで言う大企業のようなものでございますから、それはうちに10億円ぐらいかかるといたしましても、福山だったら10倍ぐらいですか、20億円。20億円と言ったら、金額のうちに入らんというくらい、大規模な市なんですね。  そういう非常に厳しい中で、それでも法律がそう改正されれば、やっていかなきゃいかんということになってくるわけでございますので、だんだん厳しくなってくることは事実であります。 ○委員長(棗田澄子君) 浅野人事秘書課長。 ○人事秘書課長浅野昌樹君) 平成32年に施行されます会計年度任用職員制度に伴います経費の中期財政計画への計上額でございますが、先日の一般質問でもお答えいたしましたとおり、本年度、現在の臨時職員、非常勤職員について、任用根拠でありますとか、勤務形態の実態を把握いたしました。  そして、現在在職しております職員を対象に試算しましたところ、総額で約2億円と見込んでございます。会計年度任用職員につきましては、大きく分けて3つの種類に分類されるところでございます。会計年度任用職員、臨時的任用職員、特別職非常勤職員の3つに分けられるわけですが、それぞれに額を見込んだわけでございます。  なお、制度の詳細について未確定でございますので、今後、各種給付等の適用の有無、それから、金額の確定によって経費の変動があり得ることがありますので、それについては御了承いただきたいと思います。  補助事業に係る臨時職員の変更に伴っての補助金額に影響があるかというところですけども、勤務形態や業務内容によって、先ほど申しました3つのどの職種に当てはまるかということを考えるわけですけども、基本的には会計年度任用職員という形での移行を考えております。  補助事業においては、その事業量に応じて、事務費の額、割合が決まっておりまして、その中でも、要綱によるわけですが、非常勤職員や臨時職員の割合も決まっております。  ですから、本市の臨時・非常勤職員の給与額等によって、補助金額の収入が変わるようなことはございません。 ○委員長(棗田澄子君) 皿田健康政策室長。 ○健康政策室長(皿田敏幸君) 府中市病院機構への負担金の今後の見通しについてですけれども、平成28年度から平成31年度までの4年間を期間とする第2期中期目標期間中は、年4億円の負担を予定しているところでございます。  それから、平成32年度からの第3期中期目標期間での負担金につきましては、今後、病院機構と協議を行っていくこととなりますけれども、平成33年度までは府中市民病院の改築の際の施設、設備整備に係る企業債の元利償還がかさむことから、この2年度程度は少し苦しい状況が続くであろうと見ております。  それ以降につきましては、今の4億円から減るかどうかにつきまして、今後の収支にかかわってくるものと考えております。  それから、外科医の減員でございますけれども、市としても、市民病院の外科医が減員になるという報告を、府中市病院機構から受けたところでございます。ただし、具体的に収支への影響がどの程度出るかは、まだ詳細の見通しが立っているわけではありません。  府中市病院機構からは、医師減員による影響は最小限にとどめるよう努力したいとの報告を受けておりますけれども、医師が減ることになりますと、やはり一定程度の収支への影響はあるものと思っております。
     昨今の厳しい医師確保の状況の中、医師の補充の見込みが立っているわけではないとの報告も受けております。  いずれにいたしましても、医師が安定的に確保できるか否かによって、収益に影響が出てまいりますので、そういった取り組みについては、府中市病院機構ともども、しっかりとやっていきたいと考えております。 ○委員長(棗田澄子君) 10分間休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後2時10分 休憩                午後2時20分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、総括質疑を行います。  土井委員。 ○委員(土井基司君) 2回目の質疑ですけれども、180億円についてお聞きしたところ、何もしなければ180億円ということであったんですけども、そういうふうな認識で、当時お聞きしたような記憶がないんですけども、また、190億円だったら10億円ぐらいだからと言われてますけども、今年度、最終的には決算で幾ら減るかわかりませんけども、ほとんど200億円に近いわけですから、その10億円がどうこうということではないと思います。  180億円にしなければならないということではありませんけれども、この辺は、市長が言われたように、大型事業については貯金をしながら準備していくという点は理解できるのでありますけれども、やはり投資を絞り込んで、できるだけ借金を減らすことで、とにかく、先ほど来もありましたけども、人件費を大幅に削っていくのは、これから余り考えられない状況であるということや、扶助費が大きく減っていくことも期待できない中で言えば、借金を減らして、借金の返済額を減らしていく。そういうやり方しかないと前から言っておりますけども、そういう視点で財政の規模を考えていただきたいと思います。  先ほどもありましたけども、当初予算は少な目に、厳しいということで編成しながらも、補正予算で結局どんどんふやしていって、最終的には同じような額になるという、今までの行政でありがちなやり方であったんですけども、こういうことこそ、前例を踏襲せず、改めていっていただきたいと思うところであります。  会計年度職員に関してですけれども、先ほど、影響額が2億円程度というお答えがあったんですが、質問のときにも挙げましたように、移行前の物件費が1億5,000万円の減で、人件費が2億5,000万円の増という中で、2億円が制度に伴う影響額だとすると、正規職員の人件費というのは、物件費が全て臨時非常勤の移行に伴うものと仮定した場合、2億円の影響があった場合は、3億5,000万円かかることになるということですので、人件費が2億5,000万円ふえるということは、正規職員の人件費が1億円減るという計算になるんですけれども、そういう計算でよろしいですか。  その2年前には、2億円ぐらい人件費がふえる計算になっておりますけども、そのあたりの整合性について、お聞きしたいと思います。  あと、また、補助事業に関しては、補助事業の要綱等によるということでありますけれども、以前に事務をやっていたという経験からすると、条例等できっちり組み込まれて、額と支給が決まっているものに関しては対象になるように事務を進めていたと思うんですけども、その辺についても、いま一度、確認したいと思います。  もちろん、交付決定額の枠がありますので、全部出しておったら人件費にばかり事業費がとられて、ほかのところに回せないということになるかもしれませんけども、そのあたりについて確認したいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 豊田企画財政課長。 ○企画財政課長豊田弘治君) 中期財政計画の額という御質問につきまして、答弁いたします。  先ほど、2億円という額を人事秘書課長から申しましたが、これは一応、最大の額ということで、今の人員体制で、給料アップや手当等も含めた額の最大額ということで思っていただければいいんですが、それを人件費に上乗せしておると。  2億5,000万円ほど、平成31年から平成32年で上がっておるんですが、その差の歳入5,000万円というのは、多少、一般職の退職金等も入っているということで見込んでおるものです。  一方で、物件費が1億5,000万円下がっているというのは、これはほぼ賃金ということで、1億4,000万円マイナスという額にしております。1億4,000万円と2億円の差と言いますのは、先ほどの新たに制度としてつけられる手当等を見込んでおると御理解いただければと思います。  あくまで、本当に数字は概算ということで理解いただければいいんですけども、そういったもので見込んでおるところです。 ○委員長(棗田澄子君) 土井委員。 ○委員(土井基司君) 人件費のところで、物件費で減るのは1億4,000万円ぐらいを見込んでいるということで、あと、人件費でふえるところが最大2億円ということになると、これは純増でいったら6,000万円になるということですね。  この制度を施行するのに必要な財源は、最大で6,000万円。2億円じゃなくて、6,000万円ということでよろしいですね。それを確認したいと思います。  今回、予算の総括質疑で、小川委員も言われたように、かなり自由な議論がされたということにつきましては、できれば新しい議会になっても、ルールを見直した上で、きっちりとこういう議論ができたほうが市民にはわかりやすいのかなと思いますので、それが続くことを期待いたしまして、質問を終わりたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 続いて、公明党、加島委員。 ○委員(加島広宣君) それでは、公明党の加島広宣が、続いて、平成30年度府中市一般会計予算について総括質疑をさせていただきたいと思います。  先ほど来、たくさんの質疑があったわけでございますが、ちょっと理解しにくい部分等もありましたので、再度伺うようなところもあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。  初めに、一般会計の当初予算の総額として195億2,000万円ございます。義務的経費が48.9%となっているわけでございますが、今後のそうした義務的経費の推移予想のお考えについて、お知らせいただきたいと思います。  投資的経費がだんだん少なくなってきていますけども、こちらは先ほども答弁があったので、結構でございます。  歳出面で、人件費が、特に退職手当になるんですけども、2億1,352万円。これは前年比で195.6%の増額となりますが、こちらは何名分の退職手当になっているのか、お知らせください。  昨年度は市長説明要旨の中に、「選ばれるまち」ということで、挑む予算とされまして、人口減少といった課題に向き合い、府中に生まれ、育ち、また、府中を選んで来ていただけるための事業に力を入れる予算と言われておりました。  今回の予算にはどのような思いがあるのかと感じていたんですが、先ほど来、いろんな説明を聞いていましたけど、ちょっと理解できてないので、同じような御答弁でしたらこちらも結構でございます。  市長説明要旨の中で、「選択と集中」が基本と書いてありました。取捨選択によって、今回漏れてしまった事業計画があれば、教えていただければと思います。  あと、農林水産事業費について、今回の予算の中では、前年比マイナス12.8%になっております。こちらの原因、また、今後の農業、林業に対しての考えをお伺いしたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 豊田企画財政課長。 ○企画財政課長豊田弘治君) それでは、私から、まず、義務的経費の今後の推移の点、それから、退職手当の内容、選択と集中の中で漏れた事業があるかという御質問だったと思いますので、3点、答弁をさせていただきたいと思います。  義務的経費につきましては、一般質問でも多少あったんですが、扶助費、人件費、公債費と大きく3つございますけども、この48.9%というのは、あくまで予算に対する割合ということですので、これは予算規模によって変動がございますから、額で申しますと、中期財政計画に載せておるように、平成31年度が95億円、平成32年度以降が大体98億円で推移すると見込んでおります。  先ほどありました人件費につきましては、そのうち、平成31年度が30億円、それ以降が2億円強ふえるという状況で見込んでおるところでございます。  扶助費につきましては、今までの実績、昨今の制度改正、拡大といった面から、微増かもわかりませんが、増加が続くものと見込んでおるところでございます。  そして、公債費、いわゆる起債の償還、返済でございますけども、今お出ししております中期財政計画の中では、この期間中に府中市民病院の改築の償還が始まるというものがありますけども、一方で、合併特例債の償還が徐々に減ってきておるというところ。  そのため、平成35年度までは多少減って、微減かなと。公債費という支出が多少は減ってくる状況かなと見込んでおるところです。  今、計画より外と言いますか、その先につきましては、環境センターの更新、まだ幾ら借りるという額は確定しておりませんが、その返済等が始まりますので横ばい、もしくは、微増と見込んでおるところでございます。  それから、退職手当が平成29年度当初と比べて大幅増ということですが、人数で申しますと、14人分の退職手当となっております。  それから、今回、漏れてしまった事業という御質問ですが、漏れたという表現がいいかどうかなんですが、限られた財源の中で予算編成していくわけでございますので、査定という作業の中で、ゼロ、あるいは減額となった事業は多少あるかと思います。  経常経費で申し上げれば、各課からの要求の総額が174億円以上ございました。それを最終的には173億円と、わずか1億円ほどですけども減額しておると。ただ、市民サービスに直結した部分を削るということはなかなか難しゅうございますので、物件費と内部的な経費を中心に、査定で減額したところでございます。  また、投資的経費につきましても、要求額に対して8億円削減という査定です。これは当然、優先順位、緊急性、財源の状況等によって査定したもので、全くしないというよりは、翌年度以降へ実施を繰り延べという形になろうかと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 池田産業振興課長。 ○産業振興課長(池田弘昭君) 農林水産業費の前年比マイナス12.8%になっている主な理由といたしまして、土地改良費のうちの工事費が主な要因で、特にため池整備事業及び適正化事業が完了したことによりまして、6,800万円の減額となったのが主な理由でございます。  続きまして、農業、林業の考えはということでございますが、農業につきましては、一般質問でも答弁していますとおり、国及び県の方針に従いまして、担い手への農地集積を進め、農業経営の規模拡大、低コスト化により経営力の高い担い手を育成し、産業として自立できる農業への構造改革を行い、農業所得の向上を目指します。  林業といたしましては、山林の森林資源の保全、育成のため、府中市が民有林に50年分の地上権を設定し、枝打ちや間伐等の事業を実施する公的森林整備事業や、「ひろしまの森づくり県民税」を財源に、15年以上放置されたスギやヒノキの人工林を整備する環境貢献林整備事業、手入れの不十分な里山林やマツクイムシの被害跡地の整備を行う里山林整備事業などの「ひろしま森づくり事業」を実施して、森林資源の保全、育成、森林の有する多面的機能の保全を行ってまいるところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 加島委員。 ○委員(加島広宣君) まず、退職手当が14名というお答えをいただきました。14名で2億1,352万円の予算が計上されていると理解させていただくんですけども、こちらの中に、戸成市長の退職手当が入っているのか。入っていれば、金額等も教えていただければと思います。  そして、各地方創生事業が並んでいるんですけども、そうした地方創生事業の中に、移住者等マッチングセミナーの予算といったものが計上されております。これは総務文教委員会の事務事業評価に対する提言においても、「休止もしくは廃止すべき」としたんですけど、懲りずにと言いますか、今回、また行おうとしてるんですけど、これは費用対効果から考えても、無駄のような思いがするんですが、これは何か希望的な考えがあるのか、また、見込みがあってのものなのか、お伺いしたいと思います。  あともう1点、主要事業の中の防災対策事業費に、防災行政無線のデジタル化・新設工事が含まれております。こちらも現在、設置されている地域から、防災行政無線が聞こえないという声をたくさん聞くんですけども、そこらあたりの声を行政は把握されていらっしゃるのか、また、今後の設置をどのように考えているのかもお伺いしたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 浅野人事秘書課長。 ○人事秘書課長浅野昌樹君) 先ほど、職員退職手当の対象人数を申し上げたところですが、その中に市長の退職手当が含まれるかとの御質問でございました。市長の退職金については、一般職とは別に、特別職という規定に基づきまして、同じ予算書84ページの特別職人件費の中に、退職手当860万円を計上させていただいております。 ○委員長(棗田澄子君) 豊田企画財政課長。 ○企画財政課長豊田弘治君) それでは、私から、マッチング事業等につきまして御説明させていただきます。  確かに厳しい御指摘で、効果等の御意見もいただいております。提言をいただいた際には、平成29年度、年度途中で事業計画中ということで、11月にマッチング事業を東京で行いまして、実際の結果としまして、63名の方が首都圏で集まっていただきました。  すぐにそれが移住につながっているものはまだございません。ただ、それだけの関心を府中市に持っていただいたのは事実だろうと思います。そこで、実際に企業の方からの説明を受けて、かなり長時間話し込まれている方もいらっしゃいましたし、それなりの効果があったものと考えております。  ただ、来年度、平成30年度につきましては、同じような形とは思っておりませんが、先ほどから御紹介いただいているように、NEKIを使っての府中市のPRも含めたイベント、フェアといったものを含めて、改めて、これは国の地方創生交付金事業でもございますので、首都圏というのはやはり人口が唯一ふえているというところでございますから、そういったところから人を幾らかでもということでの事業は、引き続き取り組んでまいりたいと考えているところです。 ○委員長(棗田澄子君) 小寺総務課長。 ○総務課長(小寺俊昭君) 私からは、防災行政無線についての御質問にお答えしたいと思います。  まず、1点目の音が聞こえないという声につきましては、我々も十分認識しているところです。そもそも、逆に、聞こえ過ぎるという方もいらっしゃいまして、さまざまな声を聞いているところです。  そもそも、防災行政無線というのは、大雨や土砂災害の危険が迫った場合のみに使用するんじゃなくて、例えば、弾道ミサイルの飛来であるとか、南海トラフ大地震でありますとか、大規模テロなど、さまざまな危険が迫ったときに緊急情報を伝達する手段の一つと考えております。そういった意味で、今、整備を進めているところでございます。  ですから、聞こえないということについては、全ての、各戸全部に聞こえるということはなかなか難しいということは御理解いただきたいと思っております。  それから、今後の設置予定につきましては、まず、新年度で、デジタル化も含めて、29基の増設を考えております。それから、その翌年度、平成31年度になろうかと思いますが、現在、旧府中市にあるのはアナログ式ですので、これをデジタル式に更新していくことを考えておるところです。 ○委員長(棗田澄子君) 加島委員。 ○委員(加島広宣君) 3回目、最後になるんですけども、先ほど説明いただきました防災無線も、次々と計画はあるようでございますが、私個人的には、最初に言われていました光回線の整備が市内で8割ぐらいできているならば、残りの2割をしてあげる予算に充てられれば、整備し終わっていたんじゃないのかなと思います。  あとは、この3回では理解しづらいので、委員会で詳しく聞いていきたいと思います。 ○委員長(棗田澄子君) 続いて、日本共産党、楢﨑委員。 ○委員(楢﨑征途君) 日本共産党の楢﨑征途が、一般予算総括質疑をさせていただきます。  私の場合は、前の委員が聞かれておりますので、ほとんど聞くところがないようなんですけど、一般財源の確保については省かせていただきまして、ちょっと私が気になっているところの問題で、芦田川河川改修事業についてお伺いさせていただきます。  芦田川河川改修事業に伴う目崎父石地区の堤防整備で、前原橋の架けかえ、国道486号の歩道整備について、これは国土交通省と広島県と連携した事業ですが、府中市はどの部分にかかわりがあるのか。  それと、前々から府中1号線の古いコンクリートの舗装がガタガタに割れておりました。これを整備してくれと言われておりましたので、このときに一緒に整備できないものかと思います。  地道に解決策を探る事業もあると市長は言われておりますので、こういうところの整備事業もどうかなと思っておりますので、よろしくお願いします。  それと、ここ2年ほどですけど、山側の崩落が収まっていますが、例の山際の歩道整備、これはもう早急に安全安心な国道にしていただきたいと思います。舗装整備、改修に、府中市はどのようにかかわっておられるのか、お聞きいたします。  それともう一つ、府中市スポーツ推進計画なんですけど、これについては、先の委員が質問されておりました。過去最多の13個のメダルを獲得した、第23回冬季オリンピック平昌大会が25日に閉会し、熱戦が繰り広げられたところでございます。  議員になってから、私の1回目の一般質問で、小・中学生が町中で遊ぶスケートボードから出る音がうるさいという苦情が寄せられておりまして、その声を聞いて、他の市町はどうなのかと一応調べました。そうしたら、三原市、三次市に施設があることがわかり、その建設資金とどれくらいのスペースが要るのか、資料を取り寄せて、そのときに提出しております。  スケボーなどは非常に体を動かす部分が多くて、体幹が鍛えられ、他のスポーツをするにも役立つことが知られております。私が質問したときの回答で、そのときの教育長は、「将来的にバレーボール、バスケット、バドミントンなど、総合的に市民が気軽に参加できる総合スポーツセンターのような体育館を構築することを考えている」と回答されました。  市長の説明要旨の中でも、府中市スポーツ推進計画に掲げる4つの基本目標の達成に向け、市民が気軽に参加できるスポーツイベントの開催、スポーツ指導者の養成やスポーツ施設の整備・充実に取り組むと言われておりました。このことについて、お伺いいたします。 ○委員長(棗田澄子君) 杉島まちづくり課長。 ○まちづくり課長(杉島賢治君) 芦田川河川改修事業について、お答えいたします。芦田川河川改修工事における府中市のかかわりにつきましては、平成29年6月に一級河川芦田川河川改修工事に伴う前原橋架替工事の施工に関する基本協定書を、国土交通省と府中市とで交わしております。  この協定書に基づきまして、国土交通省が事業主体となりまして、工事を進めていただいております。  府中市は、この基本協定と年度協定に沿って、必要な事業費を負担していくものでございます。期間は、平成29年から平成37年を予定しております。  それから、右岸側にございます父石1号線の舗装でございますけど、これは現在、堤防工事が行われております。また、あわせて、市道のつけかえ工事も行います。そのときの状況を見まして、国土交通省と協議をして、対応したいと考えます。  それから、国道486号の山側の落石防止対策でございますが、国土交通省、広島県との協議で、府中市も加わらせていただいて、山からの落石がないようにという要望はいたしております。3メートル50センチの歩道がつく予定となっております。 ○委員長(棗田澄子君) 谷口生涯学習課長。 ○生涯学習課長(谷口達也君) 先ほど、楢﨑委員から御質問いただきました、バレーボール、バスケット、バドミントンなど、総合的に市民が気軽に参加できる、総合スポーツセンターのような体育館ということでしたが、これは恐らく、総合運動公園という意味合いで、そのとき御答弁をさせていただいたのではないかと記憶しております。  これは、スポーツ推進計画におきましても、市民が気軽に参加して、スポーツができて、スポーツの活動の場の拡大につながるような施設の整備というのは、目標の一つに上げておるところでございます。  しかしながら、午前中、加藤委員からも御指摘いただいたように、現在、市民プールの建てかえでございますとか、芝生のグラウンドがなかなか進捗状況が思わしくないということも実際問題ございます。  ただ、今後、こういった施設の整備というのは、特にスポーツ推進計画の中でも大きな課題の一つと考えておりますので、こういったものを今後、協議を進めていく中で、楢﨑委員がおっしゃったように、市民の方がいろんなスポーツを総合的に楽しめるような場の拡充に努めていきたいと考えておるところでございます。 ○委員長(棗田澄子君) 楢﨑委員。 ○委員(楢﨑征途君) 質問ではないんですけど、先ほどの河川敷の要望になりますけど、これは先ほど、平成29年から平成37年と言われましたけど、平成26年ぐらいから話が始まっており、それがだんだん延びてきたんじゃないかと思います。  御承知のように、あそこの山側の崩落は2年間ほどなかったんですけど、また起きる可能性もありますし、あの山際は学童、高校生らが自転車で通学するので、非常に危険なところなので、早急に整備して、早い完成を要望しておきます。  それと、今、運動公園と言われましたけど、それは運動公園でも総合スポーツセンターのような体育館でもいいんですけど、府中市は文化的な事業も余り行われていないし、スポーツも野球場はありますけど、朝の質疑でも、サッカー場もないということでありましたから、プールの改修問題や、環境センターの建てかえ、また、クリーンセンターの問題などがありまして、財政が厳しい中ではありますが、スポーツ方面にも力を入れていただいて、一日でも早くそういう施設ができることを望みまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○委員長(棗田澄子君) 以上で、本案に対する総括質疑を終了いたします。
               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○委員長(棗田澄子君) 次回は、3月12日午前10時から開催いたします。  ただいま御出席の諸君には、別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。  本日は、これにて散会いたします。                午後2時59分 散会...