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平成29年第2回定例会( 6月 8日)

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  1. 府中市議会 2017-06-08
    平成29年第2回定例会( 6月 8日)


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    平成29年第2回定例会( 6月 8日)              平成29年第2回府中市議会定例会会議録  平成29年6月8日午前10時0分、府中市議会定例会を本市議事堂において再開した。 1 出席議員      1番  丸山茂美       2番  加納孝彦      3番  山口康治       4番  本谷宏行      5番  三藤 毅       6番  加島広宣      7番  楢﨑征途       8番  土井基司      9番  田邉 稔       10番  髙山詳次      11番  居神光男       12番  橘髙尚裕      13番  小原 操       14番  大本千香子      15番  水田 豊       16番  小川敏男      17番  加藤吉秀       18番  小野申人      19番  瀬川恭志       20番  棗田澄子 1 欠席議員   なし 1 説明のため出席した者   市長          戸成義則   教育長         平谷昭彦   総務部長        石川裕洋   参事兼税務課長     武田英三   健康福祉部長      九十九浩司  建設産業部長      若井紳壮
      教育部長        粟根誠司   人事秘書課長      浅野昌樹   総務課長兼選管事務局長 小寺俊昭   企画財政課長      豊田弘治   健康政策室長      皿田敏幸   女性こども課長     山田資子   長寿支援課長      唐川 平   湯が丘病院事務長    永井輝明   監理課長        河本幹男   まちづくり課長     杉島賢治   整備保全課長      河毛茂利   産業振興課長兼農委事務局長                                  池田弘昭   環境整備課長      伊吹公雄   教委総務課長      大和庄二郎   学校教育課長      門田雄治   生涯学習課長      谷口達也 1 事務局及び書記   事務局長        赤利充彦   主任          小林正樹   主事          小川愛美 1 議事日程   日程第1 一般質問 1 本日の会議に付した事件   議事日程のとおり            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時0分 開議 ○議長(丸山茂美君) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事は、お手元に配付しております議事日程表により進めたいと思います。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(丸山茂美君) 日程第1、一般質問を行います。  各会派の質問順序及び質問・答弁時間は、1番、市民クラブ110分、2番、創生会330分、3番、公明党90分、4番、無所属議員40分といたします。  質問については、通告に従って質問されるよう、お願いします。  順次発言を許します。  まず、市民クラブの土井基司君の登壇を求めます。  土井基司君。             〔8番議員 土井基司君 登壇〕 ○8番議員(土井基司君) 皆さん、おはようございます。議席番号8番、市民クラブの土井基司が一問一等方式で質問をさせていただきます。  まず、一番目に歴史遺産を生かしたまちづくりということですけども、最初に一言申し上げておきたいと思います。  現在、国会では組織犯罪処罰法の改正案、いわゆる共謀罪法案が審議されております。政府はテロ等準備罪と呼んでおりますけれども、テロに限定するものではありません。テロというのは、政治的目的を持った破壊行為が一般的な意味でありますけれども、法案に政治的目的の有無は明示されていないからであります。                (発言する者あり) ○8番議員(土井基司君) はい。                (発言する者あり) ○8番議員(土井基司君) いや、関連した文章ですから。歴史遺産である文化財に関しては、国指定の重要文化財や史跡などの損壊について対象となっております。現在でも、カレー粉や油を故意に重要文化財に振りまいただけでも犯罪となりますけれども、今回の法案では下見に行っただけでも犯罪になりますから、重要文化財に指定されているお寺や神社の建物、仏像、神像を見学しただけで疑いをかけられる可能性があります。  犯罪を準備しているかどうかを見定めるためには、日常の言動を監視する必要がありますから、法律の運用次第では寺社めぐりの好きな人は常に監視される対象となる可能性がある法案であります。萎縮した人々が寄ってこなくなっては、文化財を生かしたまちづくりも不可能となってしまいます。  文化財は、国民共有の財産であり、誰もが自由に鑑賞することが基本であり、私自身も安心して文化財を鑑賞したいと思っていますので、この法案については反対の意見を持っているところであります。  さて、3月10日に備後国府に関係が深いとされる南宮神社神像群の国重要文化財への指定が答申されました。先ほど説明いたしましたように、重要文化財の損壊というのは、共謀罪の対象にも入るくらいの重大な犯罪であります。未然に防ぐためには、防犯対策が万全な施設で保管する必要があります。  一方、指定された文化財は、国民共有の財産として積極的に公開することも求められます。  また、保全のためには、防災対策も重要であります。防犯・防災を完備した収蔵展示施設を早急に整備することが必要と考えます。  今後の取り組み予定と考え方について、お伺いいたします。           〔8番議員 土井基司君 質問席に移動〕 ○議長(丸山茂美君) 粟根教育部長。 ○教育部長(粟根誠司君) ただいま、議員から南宮神社における文化財の防犯・防災、あるいは、公開、施設の整備についての御質問だったと思います。  背景について若干の経過説明をさせていただきたいと思います。  まず、南宮神社の本殿内に神像群が11躯ございまして、これは平成25年に東京国立博物館の大神社展に出展されまして、研究者によって平安時代末から鎌倉時代にかけての価値の高い文化財であることが再認識され、広く一般にその存在が知られることになりました。  これを機に、私ども教育委員会と所有者である南宮神社関係者とで協議を行い、神社は人目につかないところでございますので、御質問にありました防犯・防災の対策のため、まずは市の指定文化財に指定させていただきまして、防犯・防災と保存・収蔵についての環境が整いますまでの間、市の教育委員会において一時的な寄託を受けることとしております。  そして、本年3月10日に神像群11躯とともに随身門というのがあるんですが、その両脇にある随身像4躯もあわせて、国の文化審議会で国の重要文化財に指定することについて答申をいただいたところでございます。  国指定の重要文化財につきましては、神像などの修理のほか、防犯・防災施設整備に関しまして国庫補助事業とすることが可能であります。このため、所有者の方、文化庁、教育委員会の文化財課、私どもで調整を図りながら、早急に環境の整備に取り組んでまいりたいと考えております。  11躯の神像の状況につきましては、長い年月ずっと置かれておりましたので、大分虫食い等による損傷が激しいため、まずはそれを防ぐ修繕作業が最優先の課題だと思っております。  今後の環境整備につきましては、神像群あるいは随身像が本当に重要な文化財であるとともに、これが神社の信仰の対象であるということにも配慮いたしながら、検討していかなくちゃいけないのかなと思っております。  また、御指摘の展示機能につきましても、そういったものを備えた収蔵庫の設置も考えられますが、本来、神像が納められていた神社の本殿とか随身門で、どういうふうに持って行くかということがまだ未決定でございます。そういった展示も含めて、今後の検討、協議を急いでまいりたいと思っております。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) 今後の協議になってくると思うんですけども、ちょうど今、季節的にはあじさい祭りが地元で行われているかと思いますけども、かなりの方がこのイベントに参加されるということで、文化財はできるだけ地元で保管、公開することが望ましいということですので、その辺も今後の計画の中で十分に配慮していただければと思います。  また、昨年は備後国府跡が国の史跡に指定されましたけども、今後は国の史跡から出てきた備後国府跡の出土品についても重要文化財に指定することも視野に入ってくると思います。その点も含めて、総合的な展示・保管施設というのも必要になってくると思いますので、それとあわせながら長期的な視点で整備計画を立てていただければと思います。  続きまして、大蛇伝説と防災・里山保全というテーマで質問をさせていただきます。  4月19日付の中国新聞ですけども、広島市の土砂災害に関連しまして、土砂災害が起こったところに大蛇伝説が残っていると取り上げられておりました。土砂災害の恐ろしさを大蛇になぞらえたのではないかという研究成果が紹介されておりました。  府中市では、皆さん御存じのように、本山町の七ツ池が大蛇伝説で有名でありますけれども、昨年6月の豪雨で、七ツ池周辺では直接的な被害はありませんでしたが、下流と言いますか、山麓では多くの土砂災害も起きております。また、七ツ池のそれぞれの池の堰堤は地震による決壊が危惧されているところであります。  土砂災害被害を抑えるには、里山や山林の保全が重要な対策となってくると思いますけれども、里山保全を含め、広い範囲での七ツ池周辺の防災・減災対策を伺います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、七ツ池周辺での防災・減災対策について、ただいま実施しております事業を御紹介いたします。  「ひろしまの森づくり県民税」を財源といたしました「ひろしまの森づくり事業」を活用いたしまして、平成25年度から3年間で11ヘクタールの対象森林区域内におきまして、里山森林整備として約3.5ヘクタール余りの森林整備のほか、歩道や案内板などの整備を行っているところでございます。  整備内容につきましては、景観の保全や森林利用者の安全を確保するため、主にマツクイムシ等枯損木の整理であるとか、放置された森林の除間伐、また、整理伐等を実施しているところでございます。  また、林野火災跡地など、森林の自然復旧が困難な箇所につきましては、植栽を行って森林機能の回復を行っているところでございます。  「ひろしまの森づくり事業」以外で御紹介いたしますと、七ツ池の下流域で、土砂災害特別警戒区域に指定されております才田川において、現在、県営事業における砂防堰堤の事業を行っています。  また、竹田池につきましては、の補助を受け、防災や機能強化を目的として、流末水路の改良工事を昨年度から行っておりまして、今年度完成する予定となっております。  また、七ツ池の整備といたしましては、平成21年度に四番池と五番池の提体補強工事や斜樋、余水吐などの工事を行っておりまして、これまでに順次整備を行っているところでございます。  このほかにも、この流域には、治山事業におきまして4基の堰堤が設置してあるところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) さまざまな事業が実施されているということで、今後もできるだけ地道に事業を続けていただければと思います。  最近は特に地震について、池の堰堤の耐震基準が厳しくなってきて、水を満水にすることが難しくなっているというのをほかのところでも聞きますので、今後の農業振興も絡めた長期的な視野での取り組みをお願いしたいと思います。  里山の保全に関連しましては、里山と農業には強い結びつきがあると思うんですけども、最近の農業の衰退ということで、耕作地やため池、用水路の荒廃なども問題になってきております。  国土保全という点では重要な問題だと思いますので、この辺についてまだまとまった考えがなかなか出てきていないところでありますけれども、別の機会に施策についてお伺いしたいと思います。  里山保全というのは、先ほど説明があったようなハード面のことだけではなくて、日本の伝統文化の重要な要素にもなっておりまして、里山文化ということでその継承も重要な課題となっております。  最近では、本山町で里山倶楽部などが炭焼きの取り組み等をされておりまして、里山保全事業に取り組まれております。  その中で、関連してですけれども、七ツ池周辺には、平安時代から南北朝時代にかけて、大伽藍を構えていたとされる青目寺が存在しております。近年では、備後国府に関係した国府山寺と呼ぶ人もおります。2年後の2019年4月には、その青目寺で16年に1回の御開帳が予定されております。秘仏である聖観音像や大蛇の頭骨と伝わるものが一般に公開されます。前回の2003年の御開帳の際には、同時に青目寺フェスティバルも開催されまして、延べ数万人の来客が訪れました。  2年後の御開帳に当たっても、多くの来訪者を呼び込めるように、市としても取り組み、協力を行うことが必要だと思いますが、現状で地元との協議や協力体制についてどういうお考えを持っておられるか、お聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 今後、具体的に地元の方などから御要請等があった場合には、市として協力できることなどについて検討させていただきたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) 最近、府中市でも観光産業に力を入れてきているところでありますので、こういう多くの人が市内外から訪れる機会というのは貴重な機会だと思いますので、できるだけ市のバックアップができるような取り組みをお願いしたいと思います。  続きまして、中心市街地活性化に関係して質問させていただきます。  府中駅周辺のにぎわいづくりということで、中心市街地の活性化、あるいは道の駅の成功のためには、府中駅や道の駅の周辺に子育て支援施設が存在することが重要だと考えております。  天満屋の中にはキッズランドが存在しておりますけれども、現状でTAMの中にあさひ児童館が存在して、年間1万7,000人が利用されていると言われております。  今度、府中市こどもの国「POM」が建てかえられることに際しまして、あさひ児童館の機能がそちらに吸収されるという計画が示されております。これだけの人数を呼び込める施設を駅の周辺からなくしてしまうというのは、非常に残念だと思います。  POMの建てかえの議論のときに、駅周辺にという声もあった中で、どうしてあさひ児童館の機能を駅前から移動させるのかについて考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) あさひ児童館についての御質問でございますが、確かに廃止の方向で調整しておりますが、現時点において決定しておるものではございません。  これまでに、現在建設中の新しいPOMにつきまして説明会を開催し、あさひ児童館で行っております事業やイベント等のメニューを引き継ぐということを視野に入れて事業展開をしたいという旨について、利用者の方々を対象としました説明会をしているところでございます。  しかしながら、あさひ児童館を利用しておられる方からは、今のままの形で残してほしいといった御意見を頂戴しているところでございます。  これまでの状況を踏まえまして、子育て支援施設、また、子供の居場所づくりといった機能の必要性を考慮し、中心市街地活性化、府中駅周辺のにぎわいづくりといった多様な観点からの機能強化を図るべく、児童館として存続させるべきかについて考えまして、今後、運営形態につきましては、平成30年度予算編成までには方針決定をしていきたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) 利用者からも存続が強く要望されているということであります。  POMにつきましては、先日の報道で一部の施設について有料化が検討されたが、利用者の意見を聞いて、それを尊重して現状を維持するという結論に至ったと報道されております。  あさひ児童館についても、現在の利用者の意見が尊重されるような方向での検討を期待するところであります。  その検討結果次第ではあるんですけども、存続が一番の希望でありますが、存続できない場合、存続しないと決定した場合に、その後の利用が課題になってくると思うんですけれども、存廃の議論の中で、もし廃止をした場合にどういう利用をするかということも判断材料になってくるかと思います。  現状での考え方についてお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まだ、方向性が出ておりませんので、具体についてこうであるということではございませんけども、今後、あさひ児童館を廃止することになれば、この施設は生涯学習センターの一部でございますので、管理しております教育委員会やその他の関係課と今後の方向について検討してまいりたいと。ですから、方向性ができた後の具体的な議論になろうかと思います。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。
    ○8番議員(土井基司君) まだこれからということですけども、今後の方向性を検討する際に一つ考えていただきたいのが、あさひ児童館の空きスペースだけでなく、府中駅周辺で、やはり郷土資料であるとか、先ほど申しましたような文化財の展示スペースとかを整備していくことを視野に入れて、跡利用と言いますか、存廃の判断のときも、廃止するのであればそういうことも視野に入れた検討をお願いしたいというところであります。  それにかかわって、現在、TAM――府中市生涯学習センターと図書館の周辺については整備計画が立てられていると思いますけども、その計画の内容と進捗状況についてお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、現在取り組んでいます都市再生整備計画に位置づけております事業につきまして、御紹介させていただきます。  駅周辺のにぎわいづくり、特にTAM、図書館周辺整備につきましては、図書館北側の広場整備、TAM裏の府中駅西広場整備、TAM西側の市道府中3号線、また、道の駅北側の市道府川府中3号線の整備を予定しているところでございます。  進捗状況でございますが、図書館周辺整備につきましては、図書館の利用向上とにぎわいを創出する目的で整備を予定しておりますけれども、現在、諸事情により、現計画期間の中では規模を一部縮小し、見直して整備をすることとしております。  TAMの南側に位置します府中駅西広場につきましては、道の駅やTAM、図書館との連携、また、はじまりの広場を起点とし、POM、キテラスふちゅう、府中学園、恋しき、首なし地蔵などを結ぶ中間点に位置していることから、回遊性の向上を図るための分岐点機能として整備したいと考えています。  施設については、イベントスペースであるとか、多目的運動施設、くつろぎスペースなどを設ける予定としております。  次に、TAM西側の市道府中3号線につきましては、歩行者が安全に通行できるよう整備することによりまして、歩行者の安全を確保し、歩いて暮らせるまちづくりを一層進めてまいりたいと考えております。  また、道の駅北側の市道府川府中3号線につきましては、現在、その一部の工事を発注している状況でございます。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) 駅周辺のにぎわいづくりということで、福塩線の線路を挟んで道の駅を含む南側と、図書館、TAMの北側ということで、連携するような成果が上がることを期待しているわけでありますけども、先ほど言いましたような展示施設等も含めて、今後、計画と言いますか、活用が図られていくように考えていただければということであります。  特に府中駅西広場については、まだこれから検討の余地があるんではないかと思っておりますので、その辺を含めた計画になるようにお願いしたいと思います。  続きまして、府中市の医療政策ということで質問させていただきたいと思います。  府中市の医療構想でありますけれども、ことし4月に「地方独立行政法人府中市病院機構の経営に関する調査・分析業務最終報告書」が出されておりまして、それについての資料を提供いただきました。  中身についてまだまだ深掘りができていないところがありますけれども、まずはその報告書をいただいたことをきっかけに幾つかお伺いしたいと思います。  まず、医療にかかわるコンサルタント業務など、業務委託に関してであります。  当時、もともと市の直営であった北市民病院の新しい健全化計画に関して、内部の努力だけでは不十分だとして、平成18年に総合メディカル株式会社に業務委託をして計画を策定することになりました。  その後、麻生内閣による地域医療支援ということで、特別交付税の増額とともに、各ごとに地域医療再生計画を立てて、そこに国から補助金が交付されることになって、府中市では健全化計画策定を取りやめ、抜本的な経営改善策ということで、北市民病院と当時の厚生連府中総合病院を統合して地方独立行政法人化するという計画を、広島と協議しながら地域医療再生計画に盛り込むこととなりました。  それに関連して、平成22年度には有限責任監査法人トーマツに業務委託が行われているわけでありますけども、その経過と具体的な業務内容について、まずは確認したいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 府中市地域医療再生計画の策定から、地方独立行政法人化までの経緯でございますが、平成21年度に地域医療再生臨時特別交付金を財源といたしました地域医療再生基金を創設、また、広島地域医療再生計画が策定されたところでございます。  当時、府中市では平成18年度に策定いたしました府中北市民病院健全化計画に取り組んでおりましたが、平成20年度ごろから常勤医師が減少したことによりまして、経営健全化の前提となります収益確保ができなくなりまして、同計画の見直しの必要が生じていました。  また、時期を同じにしまして、JA府中病院も同じく常勤医師の減少によりまして、医療機能の低下であるとか、病院収益の悪化が著しい状態に陥っていたという状況でございました。  このような問題解決を図るために、両病院の機能分化、連携について、広島との協議によりまして、広島地域医療再生計画の採択をいただきまして、老朽化いたしました当時のJA府中総合病院の改築に広島地域医療再生基金を約7億5,000万円充てられることになったところでございます。  これらの市の具体的な取り組みをまとめておりますのが府中市地域医療再生計画で、この計画に基づきまして、両病院の病院機能を維持するため、平成24年4月に地方独立行政法人を設立し、両病院の経営に当たることとしまして、御存じのとおり、平成28年10月末に府中市民病院の改築を完了したところでございます。  次に、業務委託内容でございますけども、先ほど説明いたしましたように、地方独立行政法人化への移行の際の業務を円滑に進めるため、有限責任監査法人トーマツに組織運営の体制及び財務会計の構築、そのほか、人事、給与制度の構築等について御支援をいただいたものでございます。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) トーマツに委託して、独法化の移行に伴う事務を補助していただいたという答弁でしたけども、今回、提供いただいたこの調査・分析業務に関しても、トーマツに委託して実施されているということであります。  この分析業務全体としては、平成30年度まで病院機構の経営に関して分析を行うとなっているようですけども、今後の分析に当たって、今回はレセプトの内容を点検して、まずは現状を把握するところが重点だったと思いますけども、今後は市が独立行政法人をどうしていくかという方針を決めるための材料になってくるんではないかと思います。  今後の調査・分析では、独法化の是非であるとか、建てかえ計画が適正だったかどうかということについても評価していかなければならないのではないかと、そういうことが必要であると考えているところであります。  そういう点で行きますと、独法化について、事務的にかかわったトーマツに、今後この業務を継続して委託されるということになれば、公正な判断ができるかどうかについて疑問を感じるところであります。  今後、調査・分析業務の委託の考え方、トーマツはやはり外して考えたらどうかとか、あるいは、そもそもこの分析の対象年度などについてと、業務委託を進めるに当たっての方法についてお伺いいたします。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まず、平成28年度の業務委託につきましては、特に今御説明がありましたように、両病院に係る今後の病院運営の支援として経営改善に資するという目的で実施しておりまして、市民の受療動向を初めとした地域の現状把握、また、将来の疾病推計などの分析といった外部環境分析、そして、両病院の強み、弱みの把握等を主に実施しているものでございます。  そして、平成29年度、今年度の業務委託につきましては、3月議会でも申し上げていますとおり、平成28年度に実施いたしましたコンサルティングを次の段階へ展開していくという位置づけで、前年度の分析により明らかになった課題解決に向けて、平成29年度から平成30年度の2年間をかけて、今後の府中市病院機構の両病院の運営支援に寄与する業務委託を考えているところでございます。これによりまして、平成30年度以降の黒字化を目指すと考えているところでございます。  今年度のコンサルティング業務の実施につきましては、昨年度の業務に携わった有限責任監査法人トーマツに発注することが決定しているわけではございません。適正な選定手続を踏んで実施したいと考えているところでございます。  この有限責任監査法人トーマツは、現在の病院機構の医療提供体制の構築にかかわったわけではなく、当時、府中市によります地方独立行政法人化に向けての手続についてのノウハウがなかったために、地方独立行政法人化への事務の支援をいただいたもので、今年度の委託業務への参加につきまして、例えば、配慮すべきといった考え方にはなっておりません。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) 今後の黒字化につながるようにということでありますけども、ぜひとも独法化が経営強化につながったかどうかの評価も、コンサルタントが評価することではありませんけども、市がそれをどういうふうに評価するかにつながるような業務についても委託して、お願いしていただきたいと思います。  また、この分析の対象が、昨年度実施したものは平成27年度までということでしたが、平成30年度までにこの分析を進めるということになると、その間の年度は、特に建てかえによってどういうふうに経営状況が変わったかという大きな影響があると思いますが、その辺はどうなるんでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 今後の方向性を立てるのに、一番近い年度の内容を分析し、参考にして計画を立てることが望ましいんですけども、御存じのとおり、会計につきましては、前年度分が大体2カ月おくれくらいで決算であるとか、実績が報告されますので、リアルタイムでの分析がなかなか難しいと考えております。今回、平成28年度につきましては、国保関係であるとか、後期高齢者のデータをもとに分析をさせていただいていることもありますので、全ての状況を的確に分析することはなかなか難しいんですけども、この間、平成29年から平成30年にいろいろ分析というか、方向性や課題解決に向けての取り組みにつきましては、その時点で把握できる状況もいろいろと参考にしたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) ちょうど建てかえがかかわってくる年度になりますので、その前後は工事による外来患者の減少等も含め、いろいろ影響があると思います。また、新しい病院になることによって、外来・入院等が変わってくる可能性もあるので、病院機構と連携して、その辺の最新の状況を把握しながら、分析を進めていただきたいと思います。  独立行政法人化がどういう影響を与えたかがこれからの議論になってくるのかなと思うんですけども、議会の中でもそういう話をしていかなければいけないことになると思います。  平成30年に報告が出るのに向けて、少しずつ議論を積み重ねておく必要があると思うんですが、医療収支に関してですけども、独法化の前後でどういうふうに推移したのか。独法化の動機は経営安定化ということですけども、実際、どれぐらい経営安定化につながっているかということで、まず市民病院と北市民病院、それぞれについてどういう変化があったかと、どういうふうに推移しているかについて数字をお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 今、議員からもありましたように、当時の状態から、北市民病院につきましても、病床数等も変わっておりますし、今現在の市民病院につきましても、昨年11月に今の新しい施設をオープンしまして、そういった状況の変化等がありますので、ただ単年度の状況を比較して評価することはなかなか難しいわけでございますが、そういうことを申し上げた上で独立行政法人化前の、まずは医業収益の状況を御説明させていただきます。  まず、府中市民病院につきましては、当時、厚生連の病院ということで、厚生連からの医業収支などの細かいデータが提供されていないので、ここで御報告することは難しいと考えております。  また、府中北市民病院につきましては、地方独立行政法人化前は、決算に地方公営企業法が適用されておりまして、会計処理方法が現在とは異なっているという状況もございます。  そのために、先ほど申し上げましたように、地方独立行政法人化前後を単純に比較することは適当ではないと考えますが、総務省がまとめております地方公営企業年鑑で公表されております数字で申し上げますと、平成22年度は約900万円、平成23年度は約1億3,000万円の赤字となっております。ただし、現在の地方独立行政法人化後の会計処理では、医業収益の中に市からの繰出金が含まれておりませんので、仮に地方独立行政法人化前の府中北市民病院の医業収支から繰出金を除いた場合で計算いたしますと、先ほど申し上げました数字が、平成22年度では約1億1,400万円、平成23年度は約2億1,700万円の赤字になろうかと思います。  次に、地方独立行政法人化後の医業収支を御説明しますと、まず府中市民病院につきましては、平成24年度が約1億7,200万円、平成25年度が約2億5,500万円、平成26年度が約2億400万円、平成27年度が約2億7,900万円の赤字となっております。  また、府中北市民病院につきましては、平成24年度が約2億7,800万円、平成25年度が約2億9,700万円、平成26年度が約2億9,600万円、平成27年度が約2億6,400万円の赤字となっております。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) 単純に医業収支を比べられないということでありますけども、今さら難しいとは思いますけども、厚生連から経営を引き継ぐ際に、やはりそういう細かい資料が提供されていないのはいかがなものかという印象を持つところであります。  また、市民病院分が比較できないということでありますけども、北市民病院に関しても、独法化の前と後で規模が違うというのを考えても、相当に医業収支が悪化しているということで、独法化に伴う改善というのはなかなか見られないのかなと感じるところであります。  やはり独法化の是非についても議論して、現在も第2期中期計画に基づいて経営されているんですけども、次の第3期に向けては、より大胆な判断を下すことも含めた検討が必要になってくるのかなと感じました。  独法化して統合したときに言われていたと思うんですけども、過疎地に存在して規模が小さく、経営が困難で、地方交付税の計算上もより多くの繰り出しが可能であるとされている北市民病院を、厚生連から引き継いで経営が安定化した府中市民病院が支えていくという構造が、病院機構の安定化につながるということであったと思うんですけども、今、見てきましたように、市民病院の収益も恐らくですが、前と比べられないので単純にはいきませんけれども、少なくとも私が予想した以上には低い収益であるというところであります。  そのことによって病院機構の収支が悪くなって、市からの支援額がふえているというのは否定できないところだと思います。  今回の分析で見ますと、同規模の病院で比較した場合に、北市民病院は決して悪くない状態だと、健闘しているなと感じるんですけれども、市民病院についてはかなり厳しい状況だなと正直に思うところであります。  市民病院の前身である厚生連の時代、私が生まれた次の年に前の建物が建築され、私ごとで済みませんが、5歳までは病院の道を挟んだ隣に住んでおりましたし、小学校も中学校も高校も病院の横を通って通っていたということで、非常に思い入れがある病院でありまして、ぜひとも総合病院として継続していただきたいと思っているところであります。  そういう気持ちの中で、やはり経営改善をどうしていくのかを議論していかなければならないと思っているところです。  そこで、2点質問させていただきますけれども、1点目は、分析の年度で見ますと、市民病院のほうが北市民病院よりも入院診療単価が低いことになっております。それをどうやって改善していくかが一つの大きな課題だと思います。どうやって改善するかと、それに関連して病院を建てかえた後、医師の専門の構成に変化があるかどうかです。循環器の入院患者が市内の患者数としては多いにもかかわらず、特に南部在住者に限れば、市内での完結率が22%、5分の1で、ほとんどの方が市外の病院に入院されているということであります。府中市の医療、また、病院の経営安定化のためには、循環器専門の内科医をどうやって確保していくかが重要な課題だと思いますけども、その点も含めてどのような取り組みを今まで行ってきたか、あるいは、行っているのかについてお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まず、府中市民病院の入院収益の改善ということでお答えさせていただきたいと思います。こちらも単純に収益の確保だけでなく、地域包括ケア体制の構築に向けて、病院に求められております機能と整合した取り組みをするための検討が病院機構でも進められておりまして、一定程度その成果を上げつつあると機構から報告をいただいているところでございます。  その具体的な取り組みといたしまして、今後、回復機能を担う病床の確保が必要ということから、地域包括ケア病床を府中市民病院、府中北市民病院の両病院で導入されております。  これによりまして、患者が急性期治療からスムーズに在宅生活に戻れる流れができ、また、病床利用率も向上したことに加えまして、単価で申し上げますと、療養病床よりも高い、長期間で安定した収益が確保できることになり、両病院とも、まだ決算の段階まで来ておりませんけども、平成28年度は入院収益が改善する見込みとなっているところでございます。  このほかにも、各種診療加算の取得などの実施をされておりまして、今後も病院が立てております第2期中期計画の目標であります平成30年度の黒字化に向けた取り組みを、病院機構においても進められていくと理解しているところでございます。  次に、府中市民病院の循環器患者への対策をお答えしますけども、体制といたしましては、従前から福山市民病院の診療支援を受けまして、月に3日、循環器疾患の専門外来を設置しておりましたが、加えまして、ことし、平成29年1月から循環器内科の医師の招聘により、常勤専門医師が診療する体制が確立されております。  このことによりまして、市内で一般的な循環器疾患の治療を受けることが可能になったことは、地域住民、府中市の住民にとりましては、非常に有益なことであると感謝しているところでございます。  この府中市民病院の循環器内科の医師招聘の取り組みにつきましては、以前から病院機構が岡山大学の内科医師の派遣について要請していたもので、病院機構の継続した取り組みの成果であると考えているところでございます。  府中市行政におきましても、市内の医療体制の確保、充実を図るために、平成27年度に府中市医療体制確保等支援事業補助金制度を創設いたしまして、病院機構を含みます市内医療機関の医師の招聘のために必要な費用の助成を行っているところでございます。  このたびの医師招聘、循環器の先生に来ていただいたことにつきましても、この補助制度を活用していただいております。  そういった形でこの制度の目的が達成できたことは、大変喜ばしいことであると理解しているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 土井基司君。 ○8番議員(土井基司君) 循環器の専門医の招聘という、府中市が医師を確保するために創設した事業を利用して病院に赴任されたことで、今まで地道に努力してきたことが実を結んでいっているということで、私も非常に喜ばしいことであると感じるところであります。  府中市民病院につきましては、厚生連府中総合病院の時代から、岡山大学医学部の、いわゆる第2内科との連携で、どうしても呼吸器専門のお医者さんがほとんどであったということです。なかなかほかの専門の先生が来られないことで、経営安定化のためにはやはりさまざまな内科の先生が必要で、特に循環器については課題だったわけですけども、今回招聘が何とかなったことで一安心しておるところであります。  先ほどの答弁では、病院機構の取り組みとおっしゃいましたけれども、新聞の市長動向欄などを見ておりますと、結構な頻度で岡山大学に市長が足を運ばれてるということであります。  伊藤前市長は、「市長が頭を下げて来てくれるなら、幾らでもやります」と言いながら、余り大学にお願いに行くことはなかったわけですけども、やはり市長が何度も頭を下げていくことは大きな成果につながるのではないかなと改めて感じたところであります。  今回は府中市民病院で医師の確保が一歩進んだわけでありますけれども、北市民病院や、病院機構とは違いますけども、湯が丘病院でも医師の確保というのが大きな課題になっており、厳しい状況であることには変わりありません。  また、北市民病院においては、看護師を確保することができずに、療養病床を廃止して病棟の再編を行いましたけども、思うような結果を出せずに、収益が3,000万円程度悪化したということもありました。看護師などの医療スタッフの確保も経営面では大きな課題となります。医師のことが多く言われるんですけども、看護師、技師などの医療スタッフの確保も課題であります。  戸成市長を初めとした市の担当者、あるいは、病院機構の皆さんのこれまでの努力に対して感謝するとともに、引き続き、それらの課題の解決に向けて粘り強く取り組みをしていただくことをお願いいたしまして、質問を終えさせていただきます。             〔8番議員 土井基司君 降壇〕 ○議長(丸山茂美君) これをもって市民クラブの土井基司君の質問を終結いたします。  10分間休憩します。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時59分 休憩                午前11時10分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(丸山茂美君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  市民クラブの小川敏男君の登壇を求めます。  小川敏男君。             〔16番議員 小川敏男君 登壇〕 ○16番議員(小川敏男君) 市民クラブの小川敏男です。議長の御指名をいただきましたので、6月議会の一般質問をさせていただきたいと思います。  2項目ありまして、最初に、3月議会で出されました平成29年から平成33年までの5年間の中期財政計画について御質問いたします。  この財政計画ですけれども、この5年間は大きな箱物の建設もないように見えるんです。それなのになぜ財政が悪くなるのか、その理由についてお聞きしたいということと、悪くなるということで歳出削減をされると思うんですが、どこに力点を置いて歳出削減をされるのか、こういったことを中心にお聞きしたいと思います。  平成33年度までの今後5年間の中期財政計画は、財政が悪化すると見えるんですが、例えば、将来負担比率を下げるためには、借金である地方債を減らして、貯金である基金をふやすことだと思います。ところが、地方債残高は変わらず、5年後の平成33年度には現在の161億円が168億円に、基金は現在の32億円が10億円と、3分の1になる試算であります。  また、財政力指数は、上下町との合併時は0.52ですが、平成33年度には0.42ということで、0.1下がっています。
     経常収支比率も、平成27年度現在は91.1%が平成33年度には98.9%まで悪くなっています。  そういうことから、また、この中期財政計画は市民負担の増と職員の削減の行政改革に向かってしまうのではないかと心配しているところであります。  まず最初の質問は、財政の健全化判断比率の一つ、将来負担比率というのがありますが、通常100%未満と言われています。府中市は10年前の平成19年度は200.7%、平成22年度は163.0%、そして、一番近い平成27年度は91.2%と100%を切ることになったということで、財政健全化の方向に向かっていることがわかります。  ただ、広島県内の広島市を除いた市の平均は39.5%でありますので、健全化はまだまだ先だと思うんですが、今、将来負担比率について少し説明しましたが、なぜ府中市の場合は将来負担比率が他市と比較して高いのかについてお聞きしたいと思います。  それから、3月議会で出された中期財政計画では、将来負担比率は載っていませんけれど、5年後の平成33年度は幾らになるのか、まず、この点についてお聞きしたいと思います。           〔16番議員 小川敏男君 質問席に移動〕 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) それでは、将来負担比率につきましてお答えいたします。  まず初めに、先ほど、広島市を除く将来負担比率の平均が39.5%と説明で言われたんですが、これにつきましては加重平均になりますので、13市全体の標準財政規模、あるいは、数値を重ね合わせたものでありまして、単純平均いたしますとおおむね65%というようなものでございます。  まず、将来負担比率が県内他市と比較して高い理由でございますが、これにつきましては、分母である標準財政規模の内訳、分子である実質的な負債の内訳等を他市と比較・検討しなければ適当な理由とならないと思っております。  しかしながら、単純な要因の一つということで御説明いたしますと、将来負担比率の計算をする際には、実質的な負債額から基金等の充当可能財源を除くことになります。基金につきましては、財政調整基金等の残高が差し引かれるもので、基金残高が他市より少ないことが比率に影響を及ぼしていると考えております。  それから、将来負担比率の今後の推移でございますが、数値といたしましてはさまざまな要因を考慮する必要がございますので、推計値という、何%という形でのお答えはなかなか難しゅうございます。傾向といたしましては、現在のところはほぼ横ばい、または微減程度で推移するものと見込んでおります。  その理由でございますが、平成31年度以降に地方債残高が増加し、基金残高が減少いたします。悪化要因は幾らかございますが、一方で公営企業の起債償還に係る一般会計からの繰出金が減少し、また、過疎債等の残高や償還に対する基準財政需要額算入額の増額などが見込まれるため、特に想定してない急激な社会情勢の変化などを見込まない状況下であれば、今以上の数値の悪化は見込まれないと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) 将来負担比率が高いのは基金残高が少ないということですけれど、次の質問は、3月議会で既に中期財政計画等についても質問してありまして、そのときの答弁に、中期財政計画は基金を取り崩して成り立っているんだという答弁があったところでありますけれど、先ほど言いましたように、財政調整基金は32億円から10億円に大きく減ることになっております。10億円というと標準財政規模の10%となりますけれど、これでは運用ができなくなって、一時借入をすることになってくるんじゃないかなと思うんです。何年か前も10億円というときがありましたけど、そういうことになって、財政のやりくりが大変だろうと思うんです。  私は予算総額の10%が基金の目安だと思うんですが、この基金が10億円になることについてどのように思われとるか、今後の財政運用も含めて心配はないのかお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 基金残高の推計の理由、減る理由ということになりますが、市税、あるいは、地方交付税の減少、それから、社会保障費の増加傾向、大型投資事業の実施などによる財源不足を補うために取り崩すというのが基金でございまして、中期財政計画の試算でもお示ししておるとおり、市税収入も年々減少する傾向になっております。したがいまして、収入を補うために基金残高も減少していくというものでございます。  なお、毎年、市税や交付税などの増減は多少推移しております。財源不足が変動するため、中期財政計画は、現在見込まれる傾向といたしましては、多少厳し目と言いますか、決算ベースではなく予算ベースで試算しておりますので、基金が10億円になるかどうかは別にしまして、一応、厳し目の見込みという形で御理解いただければと思っております。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) 基金が少なくなる理由で、市税が減るためということもありますが、基金は大型投資事業のために準備しとくんだと、貯金のようなものだということだったんですが、この5年間の中期財政計画の中では、大型投資事業というのは特にはないんですよね。これについてお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 中期財政計画は平成33年度までの計画といたしております。大型事業といたしましては、平成31年度以降につきまして、環境センターですとか、クリーンセンターの更新事業を見込んでおるところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) ということは、この5年間は大型の建設事業はないということですよね。                (発言する者あり) ○16番議員(小川敏男君) いやいや。この中期財政計画というのは。            〔「平成33年までです」と呼ぶ者あり〕 ○16番議員(小川敏男君) 平成33年までなんで。済みません。  ただ、例えば、クリーンセンターですけど、この前、新聞に出ていましたけれど、福山市のRDF事業が5年間延長ということなんで、そうしますと平成35年度まで延長したということですよね。そうすると、クリーンセンターの更新はないし、環境センターもまだ具体的になってないし、先ほどの湯が丘病院についても具体的ではなかったので、実際にはないんじゃないかなと思いますが、もう一度お聞きします。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) まず、新聞報道等で見られたとおり、現在のクリーンセンターで行うRDF事業は5年延長になりますが、5年の延長の間に新しい施設を整備する必要がございますので、建設というのはそれより何年か前から準備行為が始まりますから、どうしてもこの計画期間内に、総額というわけではないんですが、建設費が一部入ってくると。  それから、環境センターにつきましても同様に、今の推計値の見込みでは、実際にその年度で整備するかどうかは別にいたしまして、平成31年から平成33年にかけて、一応見込みとして数値としては入っているというものでございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) 何にしても、この中期財政計画を見ると、財政が悪くなると一見思えるんですが、実際にどういう歳出削減をしていくのかになるんですけれど、特に社会保障である扶助費について、上下町と合併した平成16年は歳出総額の約10%だったものが、今回の予算の平成29年度では歳出総額の約20%と、扶助費が合併から10%以上ふえておるということなんですが、そういうところも歳出削減の対象になるのかなと思いますけど、「これは国の制度なんだから、ここは歳出削減できないんだ」と、いつもそういう答弁をされるんですが、それじゃあ、どこを歳出削減するのかということになると、またぞろ人件費になるんじゃないかなと心配するんです。  同じく人件費は、合併した平成16年は27億円でしたけれど、今回の平成29年度は18億円と、平成16年度の27億円を100%とすると、平成29年度は65.4%で、人件費は35%も下がっておると。  いろんな予算項目を見ても、下がっておるところはないんですよね。人件費だけが下がっておるんで、今回の中期財政計画の歳出削減はまた人件費になるのかという点についてお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 当然、財政状況は厳しいということもございます。それから、確かに合併時からここまで、今言われたように、かなりの人件費を削減してきております。当然、合併の効果も、皆さん御承知のとおり、人件費の削減が一つ効果の中にございますので、これは行政サービスを維持したまま、効率的にサービスを行っていくというものでございます。  今言われたように、人件費だけで今後の厳しい財政状況を賄っていくのかということでございますが、当然、現在、第4次府中市行政改革大綱に基づきまして、さまざまな取り組みで歳出削減に努めているところでございます。  その中の一部として、職員数の削減があるもので、当然、物件費でございますとか、扶助費などにつきましても削減項目を掲げているところでございます。  直接的に、金額が人件費に大きく出ますので、かなりの削減効果があることは確かでございますが、人件費をどんどん削減していくことは人をどんどん減らしていくことにつながりますので、一定程度は行政サービスが維持できる人数が要るわけでございますから、現在の計画の中ではそれが賄える、例えば、民間活力を利用するとか、事業の見直しを含めて、総合的に財源をつくり出していくと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) 先ほどの扶助費のところもですが、なかなかほかのところを削減するのが難しいんじゃないかなと。物件費とか言われましたけれど、もう少し聞いてみるんですが、3月議会の答弁で、人件費については、目標は平成27年4月1日現在の356人から16人減の340人、市民サービス向上を主眼に置き、人口規模に合った職員数を考えたいと言われてます。特にこの間、保育士とか調理員とかを大きく削減されてきたと思うんですが、私はやはりこうした保育士とか調理員とか、いろんな資格のある人というのは、それなりにそういう目的で仕事に入られておるんですから、こういうところは削減する対象ではなくて本当はきちんと確保すべきじゃないかなと思うんですが、そういう資格のある職場についてはどのように考えられておるかお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 当然、資格の必要な職場につきましては、適正な配置のための募集は適宜いたしておるところでございます。  ただし、これまでも、行政が直営で必ずしなければならないこと以外につきましては民間委託してきたわけでございまして、市ですべき部分にかける人材とのバランスを考え、市の職員でなくても十分賄えるものについては民間委託というのが基本的な考えでございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) 一つ思うのは、民間委託にしても、御存じのように、今は働く人の40%が非正規職員で、大体が年収300万円ということですので、幾ら働く人がふえてもこれじゃあ税収はふえんなと思います。  そういう意味で、やはり行政が非正規職員をつくるような民間委託をやらないようにお願いしたいと思うんです。やはりきちんと働けるような賃金も出してほしいということであります。  そういう意味で、今回の中期財政計画の歳出削減が人件費のところだけに向かないようにお願いして終わりたいと思います。  続いて、2番目の地域交通の確保についてですが、実は質問をするに当たって、「家族はつらいよ2」という映画を見に行ってきました。この「家族はつらいよ2」という映画は、主人公の高齢者の免許証返納がテーマになっておるということだったので、それなら見に行っておこうかなということで、多分、主人公は73歳という設定だったと思うんですが、高齢者は車に乗っていても、いろいろあちこち車の角をぶつけたりして傷だらけということもありますけど、しかし、車がないと地方では生きていけないということもあると思います。  そういうことで、この地域交通の確保について質問するんですが、昨年10月の中国バスの路線減便・廃止で、府中市だけでなく、福山市も、神石高原町も大きな影響を受けていると思います。  理由は、マイカーの普及、利用者の減少、運転手の高齢化と言われていますが、高齢者の方は、先ほど言いましたように、免許証の返納を言われるが、車がないと病院も行けんし、買い物もできないと。一番困るのは病院へ行くバスがなくなることと言われています。バス路線の減便や廃止は、今後も該当地域に住み続けられるかの問題になっております。  そこで質問は、府中市のバス路線数は何路線あるのか。中国バスが廃止した路線数は何路線か、減便した路線数は何路線か、新規にふえた路線があるのか。これについてまず質問したいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、平成29年4月1日現在でお答えしますと、中国バスは現在15系統のバスを運行されております。  続きまして、中国バスが廃止された系統は、昨年10月のダイヤ改正により、福山駅から中国中央病院経由木ノ山線の1系統が廃止となっております。  なお、代替としまして、府中上下線と福山府中線を乗り継ぐことにより、中国中央病院や福山駅へも行くことができるようになっております。  また、昨年の「道の駅 びんご府中」のオープンにあわせて路線の再編を行った際に、栗柄線の加谷から登呂茂口間の運行を廃止しております。  ことし4月1日から諸毛線の2系統、諸田農協から目崎車庫及び諸田農協から下川辺線の2系統を廃止されました。現在はデマンド型乗合タクシーに切りかえているところでございます。  また、減便されたものについては、7系統と伺っております。  次に、新規路線はございませんけれど、増便となったのは、目崎車庫から1便増、福山線が3便増、本山線が1便増となっております。  先ほど言いましたように、昨年の「道の駅 びんご府中」のオープンにあわせて路線の再編を行った際に、市街地を運行する路線の道の駅への乗り入れを開始しているところでございます。それに伴いまして、登呂茂口から府中市民病院、そして、道の駅、目崎車庫への運行を開始しているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) 済みません。ちょっとよくわからなかったんですが、新聞をそのまま読んでみるんですけれど、質問は廃止、減便、新規は何路線かということでお聞きしたんですけれど、昨年9月20日に中国バスが公表しています。2系統で廃止、7系統で減便で、廃止の2系統は中国中央病院を経由して福山駅と尾道駅や府中市内を結ぶ便、目崎車庫と市南部や御調町、新市町をつなぐ4系統と、上下駅前と神石高原町や甲奴町を結ぶ3系統で減便。廃止に伴い一部が並行する3系統で増便すると。これは10月1日のダイヤ改正で行うということになっております。  次に、ことしの1月30日に中国バスが2系統を3月末で廃止と公表しました。これが先ほど言われた諸毛かなと思うんですが、市はスクールタクシーとデマンドタクシーで代替をすると。  それと、ことしの5月22日に打診があったということですが、上下町を発着する路線バスを3路線廃止と。それで、市は廃止になった場合は事前予約型のデマンド交通でカバーできると。「現在、上下駅と町内6地区を結ぶ区間でデマンドタクシーが運行されている」ということなんですが、この9月の減便と今回の5月22日の打診の3路線廃止というのは同じものなんですか。お聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) ただいま、議員に御指摘いただきましたように、今、私が答弁させていただいた件と、先ほど御紹介いただきました件については、同一のものでございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) それで、今、府中市の場合はそういう形の中で、デマンドタクシーをやっていこうということで、もちろん、一日じゅう走らせるのは大変だろうと思うんですが、市民の声は、せめて通院に利用できる時間に来てもらえるように工夫をしてほしいということなんです。こういうデマンドタクシーですと時間で運行するんじゃなくて事前に予約した形となるので、市民が通院に利用できるということについては期待に添えるんでしょうか。お聞きします。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) デマンド型タクシーの運行につきましては、それぞれの地域の実態や利用状況等を、地域の方といろいろ協議をさせていただきながら、実態にあった利便性の高いものへ、そして、実際に利用していただく状況の中でいろいろと検討してまいりたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) デマンドタクシーにかえるということは、もうそうした地域には決められた時間にバスが通らない、そりゃそうですね、廃止なんだからそうですけど。デマンドタクシーになると事前予約型ですから、時間帯とすれば一日じゅうにはならないんですが、何時から何時ごろまでの交通をこの事前予約型で行っていこうと思われているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 運営状況によりましても、これからいろいろと実態にあわせて協議する必要がありますけれども、例えば、現在、上下町で行っております「おたっしゃ号」等につきましては、前日の4時までに御連絡いただくようにお願いしているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) 特にデマンドバスについてお聞きしましたので、デマンドタクシーは上下町の6ルートと空木、荒谷、諸田地区の3ルートを足して9ルートということでいいのかなと思うんです。  もう一つ、市内を走ってるバスですけれど、特に最近、下川辺とか父石とかで病院に行くのにバスがないとよく言われるんです。そうであれば、下川辺や父石のほうまで市内の「ぐるっとバス」を回すという考えはないのかどうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 現在の実態を答弁させていただきますと、まず、下川辺、父石地域につきましては、御調からの路線バスが平日9便、上下からのバスが6便通っている状況でございます。  また、目崎車庫及び道の駅での乗りかえが必要となりますけれど、病院へ行くだけではなく、その他の公共公益施設であるとか、スーパー等の商業施設に行くこともできるようになっているところでございます。  なお、デマンドバスと御提案いただいたんですけど、現在、市の考えでは、先ほど御紹介いただきました路線バス等が廃止になった地域に対しまして、タクシー事業者に運行していただいていますデマンド型乗合タクシーを確保することで、利用者の利便性等を確保している状況でございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) 今度は予算の関係になるんですが、昨年の9月21日の新聞記事に中国バスが2系統廃止、7系統減便という中で、「市の補助額は廃止、増減便のダイヤ改正12系統で年間約2,200万円に上る」ということで、ちょっとよくわからないんですけれど、そういうふうに廃止、減便をしたことによって、今まで支出されていた予算が要らなくなると言ったらおかしいけど、それが結局、デマンドバスに使われておるということなんですか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) バスの補助金等につきましては、年度で言いますと10月から9月で整理をしておりますので、現在、昨年度とほぼ同等の金額を予算化しております。  したがいまして、今年度の10月以降につきましては、そのような数字の差が出てくるかと思っています。それを次にどういうふうに活用するかについては、先ほど御答弁させていただきましたように、その実態等を十分鑑みながら、有効に活用していきたいと考えています。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) それで、これも新聞に出ていましたが、神石高原町は2005年の町村合併後、予約型乗合の「ふれあいタクシー」からコミュニティバスへ公共交通体系を見直し、さらに今年度、タクシー運賃の補助事業へ転換を図っているということがあります。  何が言いたいかというのは、きちんと行政がかかわっているということで、このタクシー運賃事業もタクシーで住民の交通手段を確保することになっておるのですが、昨今では、地域で相乗りをして病院へ行くとか、そういうことをしたらどうかという意見もあるところです。これは俗に言う「白タク」になると思うんですよね。地域で相乗りするということではなくて、やっぱり今行われていますように、行政で公共交通の確保をしてほしいと思うんですが、今後、公共交通の確保についてどのように考えられているかをお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 議員に御紹介いただきました「白タク」なんですけど、一般的に営業許可を受けずに自家用車を使って営業していることを通称「白タク」と言われると認識しているところでございます。  御紹介いただきました運行については、公共交通の空白地という、地域において住民の輸送サービス等が確保できない場合、道路輸送法に定めます自家用有償旅客運送が認められておりまして、移動手段の確保として有効な手段の一つではないかと考えているところでございます。  しかしながら、反面、バス事業者でありますとか、タクシー事業者がおられるにもかかわらずこの事業を導入していくことは、民業圧迫という観点からも、事業者のお客を奪うということにもつながりかねない状況もあると考えます。  したがいまして、自家用有償旅客輸送につきましては、その必要性でありますとか、事業主体、または安全対策など、その実態を十分検討し、考えていく必要があると考えております。  先ほど来お答えしましたけれど、現在、市では路線バスが廃止になった地域に対しましてデマンド型乗合タクシーを確保するということで、利便性の確保を図っているところでございます。そのことが、今、タクシー事業者の維持にもつながると考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。
    ○16番議員(小川敏男君) 心配し過ぎと言われるかもわからないんですけども、どうしても地域で個人的にやってくれということになると、運転手の年齢や、車の車検が切れてないかとか、保険に入っとるかとか、そういう心配もありますので、そういうふうにならないように、ぜひとも業者で公共交通を確保してほしいと思うんです。  それから、少し質問が違ってくるかなと思うんですけども、ぐるっとバスのことですけれど、最近、兵庫明石市で、明石だけに「たこバス」と言うんですけれど、たこバス事業というのをされていまして、この利用者が100万人を超えたという報道がありました。ちょっとびっくりして見たんですけれど、利用者が100万人を超えた理由が広報によるPR、それから月1回職員が乗車し、利用者目線でサービスの改善に取り組んだこと、3番目に、多くの地域資源と連携して、イベントなどを実施して利用率を向上させたということが100万人につながったということですが、明石市のホームページを見ると、それだけじゃなくて、バス会社の方が積極的な意見も言ってくださるのでそれが一番ありがたかったと書いてあったんですが、府中市の「ぐるっとバス」なんかは、中国バスの運転手さんの声を聞くような場を設けておられるかどうかお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 現在、市では公共交通の政策について、府中市公共交通活性化協議会にてさまざまな角度から、さまざまな関係者の方、それにはバスの運行会社の方にも入っていただいていますが、そのような方と公共交通のあり方について議論をしているところでございます。  そういう中で、今の利用実態とか状況に合わせました、府中市に合った公共交通の確保を検討して、協議させていただいているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 小川敏男君。 ○16番議員(小川敏男君) ぜひとも、利便性の高い「ぐるっとバス」になればいいなと思いますので、いろいろ運転手さんの声も聞いていただきたいと思うところであります。  2つ質問をしましたが、以上で終わらせてもらいます。             〔16番議員 小川敏男君 降壇〕 ○議長(丸山茂美君) これをもって市民クラブの小川敏男君の質問を終結いたします。  昼食のため、休憩いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時51分 休憩                午後1時0分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(丸山茂美君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  続いて、創生会の居神光男君の登壇を求めます。  居神光男君。             〔11番議員 居神光男君 登壇〕 ○11番議員(居神光男君) 11番議員、創生会、居神光男でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一問一答にて質問をさせていただきます。  このたびは3月議会で、農業振興施策の進捗状況を主に質問させていただきましたが、その中で少しわかりにくい部分を積み残しておりますので、その件と、特産品開発について支援策の具体的な内容など、ごく簡単な基本的なことを質問させていただきたいと思っております。  それともう1点は、上下町の有線放送老朽化対策についてお聞きいたします。よろしくお願いいたします。  それでは、まず、総合計画の進捗状況ですが、計画の中に新たな特産品開発の数について、平成31年までに40件の特産品をつくるという目標指数がございます。この件についてお聞きしたいと思います。  我が府中市において、特産品を40件つくるという戦略、計画は、大変よいことだと思います。我が府中市にそれだけの特産品ができれば、府中市は大変元気になります。私たちが頑張ってやっていかなくてはいけないと思っております。  質問なんですが、まず基本的なことで、我が府中市はどのようなものを特産品と言っているのかをお聞きしたいと思います。  どの本を読みましても、定義というのを書いてるものはほとんどありませんでした。しかしながら、よりわかりやすくしておかないと、作戦が非常に立てにくいと思うんです。  したがいまして、府中市では特産品はこういうものだというふうに、ぜひみんなが、誰もがわかるようにしておいて、作戦に取り組んでいきたいと思います。  そこで、先ほども申しました質問なんですけど、特産品とはどういうものかを、ぜひわかりやすく御答弁願いたいと思います。           〔11番議員 居神光男君 質問席に移動〕 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 特産品の定義ということで御質問をいただきましたので、お答えしたいと思います。  一般的には、ある特定の地域でのみ生産されたり、また、収穫されるもので、その地域を代表し、その土地の気候、風土を生かした物品を指すものであろうかと考えております。  府中で申しますと、府中の地域資源を生かした府中家具、府中味噌、そして、産業機械の製品などでありまして、現在取り組んでおりますふるさと寄附金の返礼品としている品々がそれらに該当するとも考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) それは3月議会でお聞きいたしました。そういうふうに我が市が定義するのであれば、そういうものを目指していくような戦略を立てていきましょう。  そういう定義の中で、40件の目標に対して、39件が試作品を含めて今進行しているという答弁をいただきましたけど、その39件の中身を教えていただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 3月議会で御答弁させていただきました39品目につきましては、道の駅での販売を目的として開発、また、府中まちなか繁盛隊さんの一店逸品運動の取り組みで開発されました加工食品などを対象とした件数を御紹介しております。試作段階のものを含めますと39品目となっておるところでございます。  具体的に二、三、御紹介いたしますと、道の駅での販売を目的として開発された加工食品といたしましては、味噌を使ったケーキやドレッシングなどで21品目、また、一店逸品運動の取り組みで開発されたものが15品目、そして、上下地区で開発されたショウガシロップなどが3品目、合わせて39品目でございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) そういうことなんでしょうけど、わかったようで、よくわからないこともあるんですけど、よそのことをちょっと言います。  答弁は要りませんけど、よそのこととは何かというと、最近はパソコンでいろんなところのホームページがあるので、いろんな情報があります。「たくさんとくさん」というページがあるんですけど、これは日本全国の1,800市町のものがあります。  ちょっと話が戻るんですけど、今のものが39品目で、特産品としてやっていこうという答弁ですよね。  それで、このページの中で我が府中市の特産品は何かというのをよその人が見たときに、「味噌・備後がすり・諸田ごぼう・つちのこ饅頭・竹炭」と書いてあります。それから、近隣の庄原市で言えば、「鯉料理・フカ料理・地酒・乳団子・鮎・うるか・比婆牛・しいたけ・西条柿・ヒバゴンネギ」と書いてあります。  答弁は結構ですけど、よその市町を大分見たんですけど、私たちは40品目を目標としてますよね。これが正しいかどうかは別にして、10品目以上書いてる市町というのはそんなにないんですよ。後でまた質問しますけど、簡単に特産品はできないと。  ですから、できないんですけど、我が市がそれでやると言うんですから、そりゃそうしましょう。しかし、よその市町はそうですということは知っとかないといけんのじゃないかなと思いまして、言わせてもらいました。  そこで、定義を今聞きました。半分は理解できたんですけど、わかりやすく言うと、余りよくわからないものを――次の質問は、特産品を40品目設定しましたけども、その背景はどういったものかを質問させていただきます。  40品目に決めた背景と、もう一つ、40品目に目標を設定した根拠は何かというのを通告しています。定義が難しいものを40品目と決めた背景と、根拠は何かということ。関連がありますので2つ同時に質問しますから、答えてください。  ようわからんもんを40品目と決めたというのは、いわゆるPDCAの世界ではあり得ないですね。ごめんなさい。ちょっと言葉が悪いんですけど、合点がいかないです。  PDCAの中で大切なものはたくさんありますけども、一番は目標設定数値なんです。ここをいいかげんに決めると、戦略がまず違うということです。特産品を10品目にするのと40品目にするのでは、戦略が全然違うんですよ。ですから、目標数値はかくかくしかじか、こうでこうだというのが普通かなと。  けど、何回も言いますけど、我が市はそうじゃないという論法で行くんですから、それはそれでいいと思うんです。  今言うように、曖昧なまま決めたのは何ですかというのが一つ。それともう一つ、私の論理から言わせてもらったら、よその市町を見ても40品目もないわけで、5から10品目ぐらいのもんなんですけど、40品目に決めたというのは、いわゆる天文学的な数字なんですよ。府中は40品目特産品がありますって、40品目つくったら、日本じゅうから問い合わせが来て、何で成功したんですかみたいなもんだと思うんです。いや、私の論理がね。しかし、何回も言いますけど、そういう特産品の定義が違いますから、それはそれでいいです。  40品目と決めたのは、多分、「えいやー」では決めてないと思います。かくかくしかじかのこういうたたき台があって、40品目にされてると思うんですよね。  ですから、ちょっと嫌な聞き方になるかもわかりませんけど、目標設定はちゃんとしておかんと、目標を設定しにくいから、どういうことがあったんでしょうかということを御答弁願います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) ただいま、2点の御質問をいただきましたが、集約した形になるかもしれませんけど、お答えしたいと思います。  議員が御紹介いただきました数字は、第4次府中市総合計画におきまして、地域資源を活用したまちづくりを実現するために、新たな特産品開発として40件を目標と定めているものでございます。  先ほど御答弁させていただきましたとおり、府中市には府中家具や府中味噌など、府中ならではの資源がございます。これらの資源を活用し、それを特産品開発することで、数値目標としては高い件数を設定し、できるだけそれに近づけるという、高い目標を持って取り組むためにこういう数字を設定しているものでございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) ものの考え方は正解ですね。私もいろいろ勉強させてもらった中では、そうだと思います。目標を設定するときには高い目標を設定して、ほんまは40品目じゃないよと。ほんまは20品目だよと。けど、戦略はいろいろ出るわけですから、そういうやり方で目標を達成するというのは一つの戦略として正解だと私も学んできました。  はい、わかりました。そういう根拠に基づいて目標を設定していると。40品目をこれからやっていきましょう。その話になってきます。  次に通告してるのが、これも非常に簡単な話なんですけど、ちょっと漠然としてるところがあるので、私自身が確認したいところです。  特産品をつくる目的です。これはわかっとるんですよ。けど、ぼやっとしてるところがあるんです。何のために特産品をつくろうとしているのか。私も府中市北部の住民として特産品をつくろうと思っております。今、一生懸命やっております。  市の行政の考え方として、何のために特産品をつくろうとしているのかを御答弁ください。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 特産品をつくる目的といたしましては、本市の地域資源を活用し、本市の魅力、知名度を全国に発信することにより、本市の地域の活性化と産業振興を図ることでございます。  それによりまして、生産者の所得向上や雇用の確保などが図られ、ひいては観光客の増加などの波及効果も生じるものと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) そうですね、おっしゃるとおりです。  その中で、これもちょっとぼやっとしてるところがあるんですけど、今多分、活性化という言葉を使われましたよね。いろんなところで活性化、活性化って言われるんですよ。総合計画も総合戦略も活性化って。  活性化を、私はちょっと勉強させてもらいました。けど、これは一般市民の方も見ていらっしゃることですから、活性化というのをぜひ、わかりやすく市民の方に御説明願います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 一般的に活性化とは、停滞していたものが活発に動くようになるものということになろうかと思いますけれど、また、地域活性化について少し調べてみますと、総務省の資料などによりますと、地域活性化の定義、概念といたしましては、人口減少に一定の歯どめがかかっており、近い将来においても定住人口の維持が可能な地域などと記したものがございます。  これらのことから考えますと、地域の維持、発展ということが活性化ということかと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) そうですね。もっと平たく言えば、地域をいかに存続させるかというのが活性化といったことも書いてございました。  おおむね基本的なことはわかりました。目標もわかりました。その背景もわかりました。じゃあ、それを達成するためにどうするかという話だと思うんです。  次の質問は、特産品開発成功のための支援策についてお聞きしたいと思います。  皆さん御存じのとおり、どこの市町も今、全国各地で地域の特産品やブランド開発をしようということで一生懸命取り組んでいらっしゃいます。  その中で、よく物の本に書かれてるのが、多くの市町で失敗していると。失敗しているから、あんだけいろんな本が出るんでしょうね。成功したら多分出んと思うんですけど。  特産品開発は失敗していると、花開くものが極めて少ないと。その原因は、府中市も補助金がよくありますが、市の補助金頼りで販売ルートが確立されておらんので、売ることができないから失敗しているというのが、日本中の大体のケースみたいですね。  つくることが目的でつくっているから、先に物をつくるから失敗するんですよと。売り先をちゃんと確保しなさいよということだと思うんですよね。それはもう皆さん方は御存じの話です。  それで、次の質問です。平成28年も平成29年も、市長説明要旨の中に販路拡大を支援すると書いてあります。そこでお聞きしたいのは、具体的に一体何を支援するのか。支援するというのは、何カ所も出てきますけど、どういう計画を行政が立てているのか。その計画に対して何を支援するのかということが明確でないと、40品目は行かないと思います。  そこで、何の支援をされるのかをお尋ねします。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) それでは、最初に、現在取り組んでいます支援策の状況について御説明させていただきたいと思います。  まず、昨年度から取り組んでおります新規作物実証事業がございます。この事業は、産直市等での販売を目的とした地域の気候、風土に適し、かつ特産物として高い収益性が見込まれる新規作物で、農作物及び果樹を栽培するための支援をする事業でございます。  昨年度は府中市が備後ワイン・リキュール特区となっていることを活用しまして、ワインの製造を行うためのブドウの植えつけを行う生産者、また、ショウガの栽培に新規に取り組まれる生産者の団体にこういう補助金を交付しておるところでございます。  また、産直市等で販売することを目的といたしました農産物及び果樹で、地域の特性を生かした新規作物の栽培に必要な種苗費、肥料費、農薬費等を支援いたします地域振興作物生産支援事業を行っているところでございます。  この事業におきましては、現在、府中市が重点振興作物として推進しておりますキャベツ、白菜、アスパラガス、ホウレンソウ等につきましてはその2分の1、そして、その他の作物については3分の1の経費を補助する事業がございます。  また、販売ルートの確保ということがございましたけれど、販売ルート等については、一つは昨年開業いたしました「道の駅 びんご府中」の産直市でありますとか、アンテナショップもその一つと考えております。  また、本年度、首都圏での府中市のPR、新たな販路開拓の一つとして、東京都神田小川町での府中市のアンテナショップ「NEKI」の開業に向けて、現在、商工会議所が行われておりますけれど、こういう首都圏でのアンテナショップも重要な販路だと考えているころでございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) 非常にわかりやすい事例ですけど、私はもうちょっと何かあるんかなと思ったんですけど、今言うように、確かに補助金頼りではいけないというのは当然です。ルートを確保されるということで、道の駅、アンテナショップもしかりです。頑張っていかなくてはいけないというだけじゃないと思うんです。  次の質問になりますけど、それだけでは特産品にはならないです。  ちょっと余談になるかもわかりませんけど、とにかく特産品を一生懸命つくろうということは、私たちの同僚議員もそうなんです。同僚議員が、「居神さん、ちょっとこういうコピーがあったから、参考になるかな」って言って持ってきてくれるんですよ。どうしたらたくさん売れるかと。「つくるのは、居神さんがつくるんじゃ」と。「おお、つくるで」と。じゃあ、販路をどうするかっていう話ですよね。何回も言います。  私が一番感動したのが、市の職員の方が、「居神さん、こんなんがあるよ」と言って持ってきてくれました。それは何かと言いましたら、「地域ブランドによる地域再生 地域ブランド開発 やるべきこと、やってはいけないこと」という記事です。私たちの市の職員の方がですよ。A3判にコピーしたものを4枚持ってきてくれました。本当に私はうれしかったですね。  私が言いたいのは、市の職員、皆さん執行部の方も本当に熱いと思うんです。けど、もっと熱い人がおるっていうことですよ。本当にうれしかったですよ。「居神さん、こうなんで。失敗しなさんな」と言って持ってきてくれるんですよ。やるべきこと、やらないといけないことはこうだと。だけど、やっちゃいけんこともあるよと。「居神さん、ここやで」と。私は本当にうれしかったですね。「ありがとう。本当に勉強するわ」と、その方と話したんですけど。  ですから、絶対40品目やらないといけないんだから。その中で本当にうれしかったです。
     ここで私が言いたいのは、そういったことがうれしかった。同僚議員もそうです。私はずっと民間です。民間で何か問題が起きたときはこういうことをやるんです。それがいいかどうか。で、こういうやり方を採用してくださいとか何とか言うと、採用を検討しますって終わるから、もう答弁は要りません。私たちは何をするかと言ったら、何か起きてきたら、人数や内容にもよりますけど、四、五人の小プロジェクトをつくるんですよ。今回で言えば、特産品を40品目つくろうという熱い人がいるんだから、私が市長なら募集しますね。私が市長ならですよ、済みません。私が建設産業部長なら、私は募集します。四、五人集まれと。40品目つくらないといけないんだ。熱い人がいらっしゃるんですよ。私なら集めます、という私の勝手な意見です。  答弁は要りませんが、そういうことを考えている議員もおるということです。議員も熱いですよ。もう、京都とか愛媛とか勉強に行ってるんだから。誰が行っとるって知っているでしょ。行かれるんですよ。府中を何とかしたいと思ったんですよ。私もそうですよ。  ちょっと時間がたってしまいました。それでは、特産品のブランド化関係のところの通告は今答弁をいただきましたからよろしいです。  その前に戻って、今地域商社というのがはやっていますよね。はやるって言ったらおかしいですけど、いろんなところでやっています。この地域商社というのがどんなものか。それと、安芸太田町ではこれにとりかかって、特産品開発に大いに貢献しておると。3月にもちらっと言いましたけど、そのあたりのことに関連がありましたら答弁ください。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 地域商社でございますけれど、少し御答弁させていただきますと、地域産業の活性化には、国内外に限らず、大市場への進出が必要であり、そのためには単独の中小企業や生産者では対応し切れないという様子が多数あると考えます。  例えば、販路の開拓をする営業部門、そして、市場のトレンド調査、物流部、会計部などが必要です。それらを生産者や事業者にかわり一括して担うのが、地域商社であると認識しているところでございます。  この地域商社につきましては、政府の地方創生の取り組みの枠の中で、試案事業として掲げられておりますけれど、現在のところ府中市ではこういう取り組みについてはしていないところでございます。  先ほど御紹介いただきました安芸太田町の地域商社については、地方創生推進交付金を活用され、都市部との商いの活性化と町内の産業間連携を推進する新たな中間組織「DMO安芸太田地域商社(仮称)」の設立を計画されていると聞いているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) 戸成市長、この地域商社の勉強を徹底的にしている同僚議員がおるんです。これはぜひ楽しみにしてください。それで、我が府中市もますます元気になっていくと思います。地域商社は本当に勉強していきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。広島産応援登録制度の取り組みについてです。これは今回、本当に言いたいところの一つです。  今から、近隣の市町の数字を言います。この数字は何かという話ですけど、世羅町が22、庄原市が13、福山市が25、神石高原町が8、三次市が28、府中市がゼロ。唐突ですから、この数字が何の数字かというのは皆さんは全くわからないと思うんですが、建設産業部長、おわかりですか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 御紹介いただきました数字については、広島産応援登録制度において、府中市が登録している商品の数と認識しております。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) ちょっと議長のお許しを得てないんですけど、これを見ていただけますか。これはパソコンからプリントアウトしました。広島産応援登録制度を開くと、こういうページがあります。これは何か。世羅町のコーナーです。世羅町のところをクリックすると、これが出てきます。そこで、府中市をクリックしますとこれが出てきます。どう思われますか。世羅町はこれだけ、A4、2枚分の青果物ほか加工物が出てくると。府中市をクリックすると、「トップページにお戻りください」なんですよ。  広島は23市町でしたか。そこの中でゼロは何もないわね。我が府中市と坂町と府中町ですわ。まあ、そこはちょっと地区が違うから、あそこはないですわ。坂町も住宅地やけん。それを除いたら、23引く2だから、21ですよね。21市町があって、クリックしたら「トップページにお戻りください」っていうのは、我が府中市だけですよ。御存じですか。私も全く知らんかったんですよ。よそを見たら、こんだけきれいなものがあるんですよ。本当にこれはぜひ見てください。  近くで言うと、世羅町にはアスパラガスがあるんです。府中市はアスパラガスがたくさんありますよね。それから、タマネギもあるんですよ。ゴボウもありますよ。世羅町に、有機ゴボウと書いてありますこれは日本全国の人が見ますよね。  現状がこれなんですよ。最後に市長にお尋ねしますから、ぜひお答えいただきたいんですが、その前に産業部長にお聞きします。今、この応援制度がどのようなものなのか。それと、どのようにしたらこれは登録できるか、御答弁ください。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) まず、制度の内容ということでお答えしますが、この制度は平成26年度から始まった広島の制度でございます。これは生産者みずからが広島に申請して、その登録を受けるというものなんですけれど、広島県内で生産される農林水産物を対象に広島の開催する審査会を経て登録された商品に対しまして、広島が商談会等の開催により県内、また首都圏等での販路拡大支援、そして、先ほど議員にも御紹介いただいた専用ホームページへの掲載、専用マークの付与など、PRブランド化を支援する制度でございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) この質問はもうちょっと時間をください。ここでしつこく言いたいのは、販路をいかに拡大するかという話です。先ほど、部長がいろんなことを言われました。それも五十丸ですよね。  こういうふうに、広島が全国にしてくれるんですよね。それで、今の状況がどんなんか、今回の質問に当たって、広島の販売・連携推進課に電話していろいろお聞きしました。  広島にも名乗らないといけないですから、「府中市で農業をしてるんですよ」と。登録制度についてお尋ねしたいと内容を言いましたら、「府中市さんは登録ないですよね」と言われるんですよ。向こうは間髪入れずにそれですよ。よく知っとるんですよ。府中市はこれありませんねって、担当の方は見んでもわかるんですね。「今度登録されますか」と。「いやいや、登録じゃなくて、この効果を教えてもらえたらなと思って」と言ったんですよ。効果はどう言われたと思います。「登録商品に対して紹介依頼は、毎日とは言いませんが、いっぱいあります」って言われました。これを使わん手はないと思うんですよ。いっぱい来るそうです。  私は、同僚議員も含めて、旗を振っているショウガがあるんですけど、残念ながら、これは神石高原町が登録しとるんですよ。神石高原町にじゃんじゃん電話が行っているそうです。ということは、一生懸命つくっているんですけど、販路は向こうが全部きっちりやってくれるんですよね。これを何とかしないといかんと思うんですけど。で、ショウガのことも話をさせてもらいました。「ああ、そうですね、神石高原町さんですね。名前が府中・神石高原になってますよね」。「そうなんですけど、登録は府中になってませんよ」。「そうですね、府中じゃないですよね」。ということは、向こうに電話が行くんですよ。それはちょっと余談ですけど。  要は、北海道から沖縄から問い合わせがいっぱいあるんですって。ここでどんなもんがあるかと言ったら、私がやっている、府中にいっぱいあるアスパラガス、シイタケ、お米。お米なんて本当にたくさん問い合わせが来るそうです。バイヤーがいいお米、おいしいお米を一生懸命探しているらしいんです。「どんなんがいいですか」と言ったら、「お米なんか多いですよ」と。普通は余りそう思わんですけど、そうみたいですよ。  けど、私たちはお米も何もあそこの中に入ってない。それは市長、本当に情けない。情けないって言ったらちょっと言葉がいけないんですが、今回もうちの秘書から失礼なことを言うなとか、言葉遣いが悪いとか言われてきておりますので、言葉遣いに気をつけて言わないといけんのですけど、本当にこれを見たときに、何とも言えんかったですね。  府中市をクリックして、トップページに戻れって、こんだけ悲しいことはないですよね。そういうことなんですよ。要は、販売拡大について、こういった手法もあるということをお尋ねしたかったということです。  その関連として、これも再確認になりますけど、部長にお答えいただきたいのは、これは108の事業者が登録しています。産品は272品です。お米なんかは七、八カ所がやってました。青果物151品、畜産物19品、水産物51品、加工品51品が登録されているそうです。  これはなかなか厳しいんですよ。厳しい中で、こういった事業者が一生懸命登録しようとしてるのはなぜですか、お答えください。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 議員からも御紹介いただきましたように、この制度に登録されますと、販路拡大の支援、また、経営者能力の向上支援、そして、PR、ブランド化の支援を受けることができます。そして、また、外や首都圏への販路拡大の際にも、広島がバックアップをしていることでバイヤーの皆さんに信用されているということも聞き及んでいるところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) それでは、市長にお伺いします。言葉遣いが悪くて申しわけありません。のこの制度に関連してお伺いするんですけど、広島の中にあって府中市がゼロということについて、府中市のトップとしてどのような感想をお持ちか、お尋ねいたします。 ○議長(丸山茂美君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 先ほど、部長が答弁したとおりでございますが、府中市ではまだ登録がないところですけれども、生産者や企業の皆様への制度のPR不足と考えております。  関係機関と協力して、制度のPRに努め、市といたしましても協力できるところは協力していこうと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) そうなんですよ。PR不足なんですよね。じゃあ、何でPR不足かということだと思うんですよ。  思いますのに、広島の施策はいっぱいあります。私もこういう立場になったときに初めてわかりましたけど、地元の先生に紹介していただいて、広島にも何回もお邪魔させてもらって、いろんな話を聞いています。  まず一つ、PR不足のもとは何かと言ったら、知らないことだと思うんですよ。私は、本当は反省しとるんですよ。知らないんですよ。知らんから、何のPRもできないですよね。  私が思いますのに、やっぱりとの太いパイプがないと、そして、太いパイプを持って一つでも多くの情報をから持って帰らんと、よその市町と比較して非常に大きなおくれをとると思います。本当に。これは今言っている特産品なんかは一つの例です。話し出したら半日かかりますけど、一つの例です。ほかにも、よその市町がやっとるけど府中市は何にもないというのがいっぱいありますよね。  それは何でかと言ったら、まず、PR不足。そのとおりです。けど、その前に知らない。じゃあ、どうやって。知らないといけない。太いパイプが要ります。太いパイプを持っていないと、多分おくれとると思うんです。  そこで市長にお聞きしますけど、副市長の話をさせてもらいます。今までは副市長がからお見えになっていらっしゃいました。けど今はいらっしゃいません。私が危惧するのは、広島とのパイプが、今これぐらいあったものが縮こまらないかと。縮こまったら困るわけですよね。今までよりもっとパイプを太くしていろんな情報をいっぱい持ってきて、もっと活躍しないといけんのですよね。  市長にお伺いしたいのは、パイプが細らないように、今まで以上にとのパイプを太く持っていくよと。その辺の感想をお伺いします。 ○議長(丸山茂美君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) まさにおっしゃるとおりでございますけれども、副市長の件につきましては、満期が来たと言いますか、そういうことで帰られたわけでございますけれども、残った者がそういう認識を持ってやっていかなきゃいかんということであると思うんです。  したがいまして、率直に申し上げまして、私もこのたび初めて聞くようなことでございますけれども、やはりこれは各部長で一つ早急に調査をして、どこがどうなんだろうかということをしっかりと精査していきたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) ぜひ、よそにおくれを取らないように、とにかく府中が一番先頭を走っておるみたいなことでないといけないと思います。  それでは、次はさらりとお願いします。目標値の周知のことについてお伺いします。民間と官庁は全然違うんですよね。それは、今から話してもかみ合わんわけです。  私たち民間はトップが言ったこと、トップの方針、予算、部ごとの方針というのは、全社員が一字一句残らず全部読むんです。全部知っとるわけです。市で言えば、戸成市長の方針等がありますけど、それを全員が全部知っとるわけです。官庁はそうはいかないんでしょうけど、かみ合わないですわ。何で知らないのかと。それでいいから、ご存じないでしょうけど、これは民間とまるきり違います。  よその市町のことはわかりませんが、少なくとも、府中市の職員の方と何度も言いますけどかみ合いませんので、これ以上のことは言いませんが、市長の方針、あるい、総合計画、総合戦略の周知について、何か御所見があればお伺いいたします。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほどの総合戦略の目標というところから考えても、それだけではなくて、先ほど御紹介いただきましたように、市の政策等については、当然ながらそれぞれの関係部署の職員については共通の認識を持って施策に対応する必要があると考えています。  それぞれの事案に応じて、それぞれの手法で、関係課の職員が十分周知をしながらそれに向かっていくということは、今後も引き続き取り組んでまいりたいと考えています。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) 本当に部長、そうだと思います、そのほうがいいような気がするんです。  それでは、最後の質問です。有線放送機器の更新と有効活用についてお伺いします。戸成市長も北部の有線についてはちゃんとするという御答弁を何度もいただいております。ただ、町民として、少し心配ごとがありますので、その辺の確認を含めてお尋ねいたします。  まず、現状の課題についてなんですけど、2番目にありますサーバーの件もあわせてお答えください。  ことしの4月ごろだったか、一時的に府中市からの案内ができないような状態に陥ってしまいましたが、上下支所からの案内がありました。現在は安定しているんですけど、サーバーの状況もあわせて、今どのような状況なのかを御答弁ください。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) それでは、有線放送機器全般ということでお答えいたします。電話交換機器部分は、有線放送電話事業開始以来、長年使用してきております。かなり老朽化が進んでいるのが現状であるという認識を持っております。  また、先ほど言われましたように、去る3月末に有線放送において音声が聞き取りにくいということが発生いたしました。しばらくの間、上下有線放送加入者の方々は御不便をされたことと思っております。現在は正常に稼働していると聞いております。  また、サーバーについてでございますが、有線放送電話事業者でありますケーブル・ジョイ内に設置されておりまして、有線放送に関しての放送データの送受信などの役目を果たしているものでございます。このサーバーにつきましても、通常の耐用年数を超えておりまして、さらに機器の保守につきましても難しい状態となっているということでございます。  現在と同様のサービスを長期にわたり継続するためには、延命というよりはサーバーの機器更新が必要となると聞いております。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) 了解しました。  次の質問です。今後の予定ですが、いずれは変えてもらわないといけんのですけど、更新予定の機器は現状と比較してこんな性能だというのがございましたら、お答え願います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 機器の更新の方針になろうかと思いますが、基本的には有線放送加入者の皆様と有線放送事業者でありますケーブル・ジョイが協議を進める中で決定されるものと思っております。  更新の内容といたしましては、現状のサーバーの更新や交換できる部品などを交換いたしまして、できるだけ延命措置を行い、有線放送事業の継続を行っていく方法が一つあると考えております。  また、有線放送システムではありませんが、他の方法といたしまして、以前、議会でも御紹介いたしましたが、携帯電話の電波を利用しテレビモニターを活用したもの、音声放送のみのもの、メール配信などの方法による新たな告知方法も検討の一つかと考えております。  とはいえ、いずれの方法につきましても費用負担が発生し、初期投資額、維持費等に違いがございますので、どういった方法がいいのか、当面の対応も含めまして地域の実情、考えに応じて、引き続き協議してまいりたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) わかりました。あと、有効活用の中で、どんな放送内容かというのは、省かせていただきますが、ちょっと放送がとまっても多くの情報を知る大きな手段なので、ひとつよろしくお願いしたいということです。  それと、テレビ放送内容の事前お知らせについて質問させていただきます。有効活用の関連なんですけど、以前、いつにこのような放送があるということを有線で流してもらっていたんです。議場で言うようなことでもないんですけど、最近はないんです。あれは大変喜ばれていました。この前の日曜も「アメトーク」で、アンガールズが出て何かやってましたよね。あのとき、テレビに映っていた地元の人は「えっ、テレビ終わったの」みたいな感じで、「何かわからんかった」とかおっしゃっていました。  そういうふうなことで、庄原、府中、世羅、神石なんかで一緒にやっているテレビ番組「ひろおく便り」もあるじゃないですか。あんなものは知っている人は知っているけど、前もってまたお知らせしてもらえるようなことは再開できないかなと思ってお伺いします。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 今言われましたのは、4市町で行っている「ひろおく便り」ですね。これらにつきましては、放送内容、放送日時などにつきましては市からお知らせを行っております。  今後ですが、その他につきましても、今言われましたように、一般のテレビで府中市を放映する際のテレビ放送などの情報につきましても、市にいつ、どういうテレビで、どういう内容がありますという情報が入りましたら随時情報提供を行い、有線放送でもお伝えできるように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) 「ひろおく便り」は流れておったんですか、済みません。ちょっと聞いたことなかった。申しわけないです。  それでは、私の最後の質問です。水平展開という項目にしております。上下はそのように情報伝達の手段があります。しかし、木野山地区、明郷地区などは全くないわけですけど、お聞きしてるのは、以前は上下でうまくいったらこちらにも水平展開するという答弁があったように記憶しております。そのお考えについて、御所見をお願いします。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 以前、御答弁させていただいた内容と同様となるんですが、有線放送にかわる告知システム、地域の情報伝達手段といたしまして、先ほど答弁いたしました携帯電話の電波を利用したものの検討を、北部町内会にお願いしたところでございます。  幾らかの利用者負担というものはございますが、民間事業者のサービス等を利用し、地域が自主的に、地域の実情に応じて、地域のお悔やみ放送や行事のお知らせ、防災情報の伝達など、サービスとして受けられる方法につきまして、今後、要望等に応じまして町内会を通じて情報提供していきたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 居神光男君。 ○11番議員(居神光男君) 有線のほうもひとつよろしくお願いします。  これで質問を終わらせていただきます。             〔11番議員 居神光男君 降壇〕 ○議長(丸山茂美君) これをもって創生会の居神光男君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(丸山茂美君) 続いて、創生会の棗田澄子君の登壇を求めます。           〔20番議員 棗田澄子君 質問席に登壇〕 ○20番議員(棗田澄子君) それでは、20番議員、棗田澄子が、議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。  まず、府中市中心市街地活性化基本計画についてでございます。  1番目に、第1期・第2期の計画の総括をお聞きしたいと思います。
     もくろみをどのように考えていらっしゃって、そのもくろみは計画どおりに進んだのかについて、最初にお聞きしたいと思っております。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 府中市中心市街地活性化基本計画のもくろみということでございますので、何の目的でどうしたかというところからお話しさせていただきたいと思います。  府中市中心市街地活性化基本計画の目標といたしまして、にぎわいの創出、そして、歩いて暮らせる地域の形成の2つを目標として掲げております。  まず、にぎわいの創出についてでございますが、市民や来訪者の方が集い交流する、魅力ある中心市街地の形成を基本方針といたしまして、府中市全体がより活気にあふれたまちとなり、かつ、持続可能な地域として自立を目指し、JR福塩線で分断された府中駅南地区と、「恋しき」周辺をにぎわいの拠点とし、公共交通の利便性を向上させることで、相互を有機的に線で結び、なおかつ集落市街地と生活市街地の結びつきの維持、強化を図るものでございます。  もう一つの目標であります歩いて暮らせる地域の形成についてでございますが、安心して、便利に歩いて暮らせる中心市街地の形成を基本方針といたしまして、中心市街地に集積するさまざまな公共公益施設や生活利便性等の利点を生かし、高齢者等の交通弱者が徒歩圏内で日常生活に困らない、暮らしたい、住み続けたい生活拠点としての生活中心街を確立するものでございます。  そのためには、府中駅南地区をにぎわいの拠点と位置づけまして、安全な歩行者ネットワークの形成、教育・医療・福祉が充実した、子育てにも優しい、高齢者にも優しい中心市街地の形成を図るものでございました。  計画どおりに進んだかという御質問でございますが、基本計画につきましては、第1期を平成19年5月からの5年弱、そして、その事業として、府中駅の北に位置します府中学園、お祭り通り、「恋しき」、お祭り広場などの整備、計22事業を計画どおりに実施しているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 第1期は完了して、計画どおりに行ったというお話でありますけれども、第2期で今残っている事業や、縮小するような事業があるとお聞きしておりますけれども、その点についてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 現在、事業を進めております第2期計画について御説明いたします。  第2期計画事業として、これまで、キテラスふちゅうの整備、「道の駅 びんご府中」、そして、POM小道、府中市こどもの国「POM」等を現在整備しておりますけど、全部で41事業を計画し、今年度が計画期間の最終年度として、現在整備を進めているところでございます。  そのうち、事業の中止が1件、規模縮小2件につきまして、現在、関係機関との協議を調整しているところでございます。  その中止予定の事業につきましては、「道の駅 びんご府中」北側の市道府川府中3号線におきまして、通過交通縮減のための社会実験を予定しておりましたけれど、JR府中駅裏に道の駅の新設による臨時駐車場を確保したことによりまして、現状での交通体系に変化が生じたため、事業を中止しようとするものでございます。  また、規模縮小の事業といたしまして、TAM南側からJR府中駅にかけてのPOM小道を、JR府中駅北側広場との一体整備で行うほうが効率的と考えて規模を縮小し、昨年度整備を完了しました朝日町の踏切から国道までの整備としているところでございます。  また、もう一つ、図書館周辺整備につきましては、諸事情によりまして、現計画期間では規模を縮小して見直しし、整備をするとしているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 図書館周辺の整備につきましては、朝、土井議員が質問された中にあったと思いますけれども、これらの縮小に至った要因はその当時は把握できなかったということでいいのでしょうか。  今の図書館より西側のところ、イベントスペースやくつろぎスペース、多目的広場に使うという答弁がありましたけれども、それらは本当に広場だけにして残すものなのでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほど御答弁させていただきました計画変更と言いますか、規模等の変更につきましては、当然、当初はそういう計画をしておったわけでございますが、計画段階以降、さまざまな要因によりまして、今回やむを得ず変更すると考えているところでございます。  また、先ほどの広場のことですけれど、先ほど申しました中心市街地の基本的な計画の中で、それぞれの特性を生かした広場として整備したいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) ということは、そこには建物がないと考えてもいいということですね。  今、第1期が済んで第2期目をやっておりますけれども、途中でそのように中止になるところ、規模が縮小するところがありますが、駅の南側をもう少しというようなことがあったりして、第3期というような話がちらほらとは聞こえてくるんですが、これについてどのように考えていらっしゃるかについてお知らせ願います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 次の計画ということかと思いますけれど、これまでにも御答弁させていただいていますように、現在、第1期、そして、第2期の計画に基づきまして各事業を行っているところでございます。  そのような事業の効果でありますとか、経済効果、またはいろんな分析を行いまして、次に何がどういうふうに必要かというところを踏まえながら、次期計画について考えていきたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) その時期についてはいつごろとお考えでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) そのお答えについても、先ほど言ったいろんな要因が絡んでくると思いますけれど、現在考えておりますのは、平成31年度から5カ年程度の計画を持って実行したいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 先ほどから第2期の事業で縮小したところ、中止したところがあったわけでありますが、第3期が平成31年からになりまして、中活法に基づいて行われるのか、それとも名称が変更されるのか、また財源はどういうふうになるのかということが、これから決まることになるのかもわかりませんが、それらについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) これまでお話ししております中心市街地活性化基本計画につきましては、御承知のように、中心市街地活性化法に基づくものでございます。  その中心市街地活性化基本計画に基づきまして認定をいただき、事業をするほうが総合的にできるということで、今、それを目標にしているところでございますけれど、先ほど来申しましたように、いろんな条件を加味しながら、経済的に有利な方法等しっかりとした見きわめをしながら、実行する事業については定めていきたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 今回の第2期の事業の中で、財源的に残るものや、このまま中止したり縮小したりしたときに返さなくてはならない財源は発生するのでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 現在行っています第2期計画につきましては、5カ年計画の事業ということで認定をいただいているものでございます。できなかった事業があって、その事業に経費が当たっている分については整理をする必要があると思いますけれど、最終的にこの事業は5カ年での調整ということが可能ですので、その辺は今後数字をしっかりと精査しながら考えていきたいと思っています。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 財源についてはそのように精査をしていくということですので、きちんとした精査をしなくてはならないと思います。  次の事業にかかるために、前の事業が残ったところで財源を返すようなことになると、次の認可に対して影響があらわれてくると思いますが、その辺についてはどのようにお考えですか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 中心市街地活性化基本計画の認定を受けるに当たっては、当然、計画した事業の検証が求められますので、内閣府等としっかりした検証、整理を行っていくことになると思います。  そういうことを踏まえまして、先ほども申しましたように、第3期の認定をとるのであれば、その辺もあわせながら関係課や関係機関と協議をしながら進めていくようになるかと思っております。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) そのときに残したものが足かせにならないような政策をとっていただきたいと思います。  今、駅の南側を整備しているわけですけれども、今の計画から言いますと、次の事業というのか、これから残した事業から、駅の南側はこれからどういうふうに整備する計画を持っておられますか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) これまでに答弁させていただきましたように、次については府中駅周辺が主要課題と捉えているということでございます。  そういう意味におきましても、府中駅の北側については、例えば駐車場から道路への安全な導線の確保、また、駅を利用される方の駐車場の台数についても不足が生じていると考えております。  また、道を挟んだ南北の移動空間の整備も必要とされていることから、歩行空間の整備を含めまして、駅の北側のバスロータリーでありますとか、駐車場、駐輪場等々、府中駅周辺の一体的な整備を検討していく必要があると考えております。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) という計画になるとするならば、中止した通過交通縮減のための社会実験が必要な事業になってくるのではないかなと思うんですけれども、これは本当に中止するんでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) その事業につきましては、御答弁しましたとおり、臨時駐車場等によって交通体系が変化したということで、第2期計画においては中止するということで今協議を進めているところでございます。  第3期計画の全体像の中で、歩行者の導線等を含めまして一体的に考えていく必要があるかと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 歩行者がどのように歩いているかということは、回遊性を求めて道の駅を建設した効果や、第1期の事業効果を調べるためということだと思うんですけれども、そこら辺についての検証はできているのでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 中心市街地活性化基本計画において、歩行者や自転車の通行量を数値目標としております。そういう意味では、毎年、一定的な箇所において歩行者等の交通量調査を行っておりますので、道の駅ができたことによっても、そういう数字的なことは把握しているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 縮小に至ったPOM小道なんですけれども、国道のところで今とまっているわけでありますが、国道から先のところが私たちにもちょっとよく見えていなかったところがあるんですが、そこら辺についてはどのようにお考えになっているでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 議員がおっしゃいますのは、国道からPOMまでと言いう御質問かと思いますけど、現在の第2期計画については、そこまでの整備の計画は持っておりません。  歩行者が安全に通行できるということが必要だと思いますので、いろんな角度からいろんな手法で対応できるところはすべきかなとは考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) そうすると、今できている線路側のところの小道だけを残して、そこから先は縮小と言えども中止という考えでよろしいのでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) POM小道につきましては、先ほど御答弁しましたように、当初計画については府中駅北側の改札を出た付近から、今整備しております国道までがPOM小道として計画しているところでございます。  よって、先ほど言いました縮小につきましては、今、朝日町の踏切からPOM小道をつくっておりますが、そこから駅までの間を縮小したということにしております。これについては先ほど言ったように、周辺一帯で考えることが必要であるということから、この計画については縮小としておるところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) それでは、続きまして中心市街地活性化と観光事業ということで。 ○議長(丸山茂美君) 10分間休憩します。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後2時9分 休憩                午後2時19分 再開            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(丸山茂美君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) それでは、中心市街地活性化と観光事業について質問させていただきたいと思います。  先ほどの話ではありませんが、第1期と第2期の事業はつながりがあると私は思っているわけでありますが、この相互の事業は生きた事業になっているかについてお聞きしたいと思います。  人を歩いて移動させる、回遊させるのが道の駅の役割と思っておりますけれども、その回遊はどれぐらいの割合でできていると把握されておりますか。その点についてお知らせください。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 道の駅を訪れていただいた方のどのくらいが「恋しき」方面への回遊があるかについては、実際に道の駅に来られた方の実数としてはつかんでないところでございますけれど、先ほど御紹介いたしましたように、毎年、交通量の調査を行っております。  昨年秋の平日に実施いたしました道の駅の北側周辺の交通量調査の結果によりますと、歩行者、自転車の通行量については1,449名増加したという数字が上がっているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 道の駅を建設する際に、今の交流スペースをつくっているわけであります。そして、第1期のときに観光協会を含めた府中市地域交流センターをつくりました。建物的に、両方に一つずつあるわけで、道の駅をつくるときに、これがどう機能するかということをお尋ねしたと思います。  情報発信の場ということだったと思いますけれども、それらが十分に機能しているかどうかについてはちょっと定かでないところがあるようにも思うのですが、当局としてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 道の駅の情報発信機能から御答弁をさせていただきますけれど、情報発信につきましては、レストラン及び特産品販売施設の入り口で各市のパンフレットや、また、デジタルサイネージ等で府中市の産業でありますとか歴史、観光イベントについて情報発信を行っているところでございます。  道の駅に配布しておりました市の観光パンフレットにつきましては、不足が生じたため、急遽増刷して対応している状況でございます。  また、先ほどお話しいただきました交流スペースの件ですけれど、第2期の道の駅の交流スペースは、授乳室、キッズスペースを備えて、地域住民の方と中心市街地を訪れていただいた方の交流の場として整備をしているところでございます。  これまでの活用例を御紹介いたしますと、フラワーアレンジメント教室や餅花づくりなどの地域交流活動でありますとか、観光写真展などイベント等の利用のほか、先般の産業博でありますとか、産直市場の生産者によるワークショップ等への活用としても、今利用している状況でございます。  第1期、第2期を含め、それぞれの施設がそれぞれの特徴を生かすことで、中心市街地の活性、回遊性が高まって、にぎわいを創出し、また、それが経済効果につながってくるものと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。
    ○20番議員(棗田澄子君) 道の駅の交流スペースでありますけれども、先ほどありましたように、写真展や餅花づくりなど、そこで何かをしているときには確かに人が寄ってくるということがあるのですけれども、ほとんど毎日そこを通りますけれども、何もないときには誰もいないような状況で、果たして情報が十分に発信できているのかどうか危惧するところがあります。それが第1期側の地域交流センターとの行き来につながっているかについては、もう少しというような感じがあるのですが、そこをどういうふうにしてこれからもっと活用してもらいたいと考えていらっしゃるのかについてお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) これまでも御答弁をしておりますけれど、道の駅の交流スペースについては、先ほど御紹介したもののほか、産業の拠点ということもございます。貸店舗という性格も持っておりますので、指定管理者と連携を図りながら、そういう方面も今後活発に使えるようにしていきたいと考えております。  また、先ほど来ありました道の駅方面と「恋しき」周辺については、今後、先ほど御紹介いたしましたTAMの南側の広場でありますとか、元町出口14号線などの石州街道の町並みに似合う高品質な舗装などもことし計画しているところでございます。  第1期、第2期、これから整備するものも含めまして、整備する各拠点を線で結び、それぞれの施設が相互に連携を図りながら、目的である市民の来訪者が集い、交流する中心市街地が達成できると思いますので、各施設がそれぞれ知恵を出しながら、それを生かしたまちづくりが必要であると考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 道についてはそのようにして、皆さんが道を見ながらそちらのほうに歩いていけるようにするということだと思いますけれども、現時点において、案内板のようなものとか道表示とか、小さな表示みたいなものがどこにもないというので、駅を降りられて恋しきを探される方、道の駅に来られて「恋しき」がどこかと聞かれる方、地域交流センターやお好み焼きの店はどこかという形で聞かれる方が結構多いと思うんです。そういうことを考えると、早急に案内板や道の表示を考える必要があるのではないかなと思っておりますが、そこら辺についてはいかがですか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 確かに、例えば、JR等でお越しいただいたお客様にも府中の魅力を十分に知っていただく意味でも、そういう案内板というのが必要かと考えます。  これにつきましては、次の駅周辺等を含めた整備の中で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) それにつきましては、大きな看板でなくてもいいので、小さい看板でも、看板というより道しるべのようなものが早急に必要かなと思いますので、そこら辺は十分に検討された上でつけていただきたいと思っております。  それにつきましても、観光事業と観光協会なんですが、今、観光協会に事務局長がいらっしゃいません。今の状況と今後のあり方について、そしてまた、事務局長不在で十分に機能してないのではないかと思うのでありますが、そこら辺についてお尋ねいたします。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 観光協会でございますけど、そもそも観光協会の役割につきましては、市の観光振興及び観光に関する情報発信について中心的な役割を担うと考えているところでございます。  これまでの市の観光担当から、平成27年1月よりキテラスふちゅうに観光協会の事務局を構えて、その機能を果たしているところでございます。  観光協会の業務につきましては、その活動等に満足することなく、先ほど御指摘いただきましたように、充実と強化が必要であると考えているところでございます。  現在の状況でございますけれど、御承知のように、4月から観光協会のスタッフの募集が行われているところでございます。現在のところまだ募集をしておられると聞いておりますけれど、今後も観光に精通した人材の確保は府中市の観光振興に大変重要だと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) このように観光の交流スペースは第1期と第2期に2つあったわけで、両方を一緒にできるというメリットがあったわけでありますけれども、観光協会が今のような状態の中で、2つのところにあるというデメリットも大きいのではないかなと思うのですが、その点につきましてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 観光協会、観光案内所が1カ所だった場合は、そこはワンストップサービスになってしまうことがあると思います。せっかく府中市に来ていただいた方に広く町の魅力を伝えるには、やはりそれらは広域的に考えていく必要があるのかなと思っています。  したがいまして、今あるそれぞれの施設が特徴を生かすことで、中心市街地の回遊性がさらに高まり、にぎわいの創出が生まれてくるものと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 観光協会そのものが、府中市の観光協会と、上下にもあるわけで、上下との接点というのが余りない。上下は上下で結構いろんな事業をされてて、府中は府中で結構事業をするんですけれども、そこをコーディネートする人が必要なのではないかなと思っていますけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 現在の府中市観光協会の組織で行けば、観光協会並びに観光協会上下支部ということで、それぞれ活動されているという認識を持っているところでございます。  先ほど御紹介いただきましたそれらのコーディネーターでございますけれど、現況で行けば、今の組織の中でそれらの連携をとりながら進めていく必要があるのかなと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 先ほど、観光コーディネーターと言いましたけれども、実は日本遺産を目指すにしても、世界遺産を目指したところにしても、そういうコーディネートをする人がいたわけで、その人を中心に物事が進んできたと思います。  笠岡市も観光コーディネーターを持っております。尾道市は観光課と文化振興課があって、大田市はそのときは世界遺産課のようなものをつくって対応してきたと思うんですが、今の観光協会の中では、それはまだ望めないところがあると思うんですが、今募集をしている人が、例えば、私たちが観光に行ったときに、こういう観光がありますとか、こういうところに来てほしいというような、事業を組み立てたものを持っていけるような人の募集が必要かなと。とすると、旅行会社におられた人とかが適任ではないかなと思うわけですけれども、そこら辺でどういう募集をかけてあるかについてお聞きしたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 今の観光協会のスタッフ募集については、直接市が行っているわけではございませんので、私がこうだということは言い切れないところもありますけれど、先ほど御答弁させていただいたように、議員からも御紹介いただきましたように、観光に精通した人材の方に来ていただいて、府中市のPRをしっかりしていただきたいという気持ちは、市では持っているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) そこら辺を加味しながら、優秀な人材が来てくださることを願ってはおりますが、観光協会の強化ということも考えていくべきかなと。  としましても、もう10年ぐらい前からおもてなし事業といったことで、観光には力を入れてきています。今、府中もおくればせながら、観光に力を入れようとしているところでありますけれども、そこら辺のところを担っていくのは観光協会です。市の中にあったものを出して強化していこうというもくろみがあったわけですので、そこら辺にもしっかりと目を光らせていただきたいと思っています。  それでは、次に、矢野温泉あやめと四季の里について質問させていただきたいと思います。  今、矢野温泉が休業状態であることは皆さんも御承知のとおりでございますけれども、市としてはあやめの休業をどのように受けとめていらっしゃるかをお聞きします。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 矢野温泉におきましては、広島県内でも数少ない温泉の一つとして知られており、府中市の重要な観光資源と認識しているところでございます。  また、雇用の創出でありますとか、地域の憩いの場としても貴重な役割を果たしていたこと、またさらには、市の矢野温泉公園四季の里でありますとか、地域産物加工販売施設などの公の施設もあることから、今後も矢野温泉としての営業を継続してほしいと切望しているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 新聞によりますと、お土産どころがまた営業を始めたということで、矢野温泉の入り口のところですね。あそこが始められたということで、うれしい限りではありますけども、今の休業状態にあることは、私たちにとって寂しいというのか、市にとってもいい状態ではないと思うわけです。  四季の里においては、6月10日からあやめ祭りが始まるということで、たくさんの事業が組まれております。その中で、まちづくり振興公社の中でも、このたび、四季の里の事業費を前年度より少し削ったというふうに思っています。  事業費を減額したことについて、私はあやめも四季の里も両方が存続できるような形にしてほしい、共存・共栄ができるような形にしてほしいと考えますので、あやめがあって、周りに四季の里の事業がたくさんある。そうすると、共存するとすれば、委託にするか、一緒に共同運営するか、そこら辺のところを打診しながら一緒にやっていく方法を考えるのがベターではないかなと思っているわけですが、市としてはどのようにお考えですか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほど御紹介いただきました矢野温泉公園四季の里並びに府中市地域産物加工販売施設「四季彩工房」につきましては、昨年度、指定管理者を募集し、現在、府中市まちづくり振興公社に指定管理者として管理をしていただいている状況でございます。  先ほども申しましたけれど、矢野温泉は貴重な観光資源であることから、やはり地域の一体的な取り組みというのも必要かと考えております。  そういった意味でも、矢野温泉の営業再開に向けて切望しているところでございます。一体となった観光振興が必要であると認識しているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 民間の事業者ではありますけれども、少してこ入れをしてあげれば営業が可能になるとすれば、市としての重要な観光資源であり、先ほども言われたように、雇用を生む場所でもあります。  四季の里をこれからもずっと持続して、ちゃんとそこを守っていくということになると、そこら辺のところは一体化して考える必要があるのではないかと思います。  そういうてこ入れは難しいことですか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 矢野温泉ということで御紹介いただきましたように、民間企業にしていただいているということもございますので、そこの支援についてはやはりいろんな制度を活用していかざるを得ないところがあると考えております。  市といたしましては、事業者の方と意見交換等を行いながら、また、上下商工会や関係機関等と協議をし、連携を図りながら、その対応について進めているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 棗田澄子君。 ○20番議員(棗田澄子君) 大事な資源であります。山楽荘があったところのように、多分そのままにしてしまうとお湯が枯渇してしまって使えなくなると。  例えば、足湯だけでもいいとか、お湯をどうにかするということなども考えながら、できるだけ市が手助けをできるところは手助けしながら、四季の里との共存・共栄を図っていく方法を見出していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  私の質問はこれで終わります。             〔20番議員 棗田澄子君 降壇〕 ○議長(丸山茂美君) これをもって創生会の棗田澄子君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(丸山茂美君) 続いて、創生会の山口康治君の登壇を求めます。  山口康治君。             〔3番議員 山口康治君 登壇〕 ○3番議員(山口康治君) 議長のお許しをいただきましたので、創生会、3番議員、山口康治が、通告によりまして、一問一等方式にて、市民の健康、そして、2020年東京オリンピック関連について質問をさせていただきます。  先般、公明党の大本議員の計らいによりまして、「自治体の国民健康保険・後期高齢者医療制度 医療・介護費分析から見えてくる医療費の使われ方」について、広島大学の森山美知子先生から学ばせていただきました。  いろいろ傷病名が書いてある中で、早いうちに準備をしておけばけがをしない、病気にならない、気をつけておけば防げたのではないかというような病気やけががございました。医療費の金額が上位にある傷病名の中で、骨折について着目いたしました。  高齢者や後期高齢者が転んだら、骨折して入院しなくてはならなくなると。そして、骨のつきぐあいが悪く、長期間の入院になって、また今度は歩くことができなくなるということをよく聞かせていただきます。  勉強会の中で、大腿骨を骨折される後期高齢者がヒップパッドというパンツをはくと、随分大腿骨骨折をせずに済む効果があると聞きました。  では、府中市で年間に高齢者の方が骨折でどれぐらい外科に治療に行かれているかを質問させていただきます。           〔3番議員 山口康治君 質問席に移動〕 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 市内の病院で骨折の治療を受けられている方ということでございますけども、毎年集計をしているわけではございませんが、府中市の方で昨年度一年間に骨折で治療を受けられた65歳以上の高齢者ということで、市内及び近隣の計4病院・診療所に直接聞き取りを行ったところ、一年間で合計531人という数字を計算させていただいているところでございます。しかし、病院・診療所によって数字の拾い方であるとか、カルテの書き方等によって基準が異なってきますし、重症化しているケースにつきましては他の病院への転送とかもございますので、あくまでも概数ということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 概数で531名と。この数字については、部長はどういうふうにお考えですか。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) この後いろいろお答えを用意しておるわけですけども、当然、予防というところに視点を置いて取り組みをしなければいけないぐらい、一つの重要な課題であるという受けとめをしております。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 骨折されるということは、いろいろな要因があってけがをされるわけですけど、そういった要望の中で、よくバリアフリーなどをする場合に補助金が出るということを聞いたりしますし、同僚議員がよく言います元気もりもり体操などはどの程度進捗しておるか聞かせてください。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まず、バリアフリーについてでございますけども、現段階では介護予防のための手すりであるとか住宅の改修、段差解消に、一般対策としての補助金を支給する制度はございませんが、要介護認定を受けている人であって、自宅での自立した生活を支援するという目的で行います住宅改修等につきましては、上限20万円の費用の支給という制度はございます。  元気もりもり体操につきましては、現在、自主的に取り組んでいらっしゃる地域のグループが市内に23団体ございまして、データによりますと、継続的に行っていただいておる地域において、数年間その取り組みを行っていらっしゃる参加者の御意見として、さまざまな効果が出てきているという報告をいただいております。  その一つとして、日中にお時間のある方がそういった会に参加することで、日常生活に張りが出てきたであるとか、健康になることで病院へ行く機会が少なくなったと、そういった御意見として、効果ということでお伺いしております。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 健康になることで生きていく張りが出てきているということで、運動は大変必要であるということを今理解いたしました。  では、骨粗鬆症というのは、特に高齢者・後期高齢者の女性がなりやすい病気であると聞いております。背中に痛みを感じたり、腰が曲がったり、身長が縮んでしまうというような病気になります。  これは、もちろんふだんからカルシウム等をしっかりとったり、運動をしたり、日光浴をしたりすることが必要であると思いますけど、こういったことを市民の方にアナウンスをされているのでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まず、健康づくりということで、一つはウオーキングや夢体操への参加を呼びかけております。ウオーキングにつきましては、道具を必要とせず、いつでもどこでも気軽にできることと、老化防止や肥満防止にもつながるというような、さまざまな効果が期待されております。  これまでにも、地域のウオーキングを推進していただくウオーキングマスターというものに登録いただいている方に、健康づくりを勧めていただくことを御協力いただいているところでございますが、このたび5年ぶりにウオーキングマスターを募って養成講座を開催するということもさせていただいております。  また、ソフト面でも、6月と11月の集団健診のときに骨粗鬆症の検査を行うほか、健康づくり講演会ということで、今年度はテーマを「ロコモを防いで健康寿命を延ばそう」にしまして、年間5回の講演会を開催し、周知・啓発を図っているところでございます。  そのほかにも食事で申し上げますと、府中市食生活改善推進協議会という団体がございますが、そういったところの推進員の方を中心に、生活習慣病の予防や健康増進の取り組みを行っていただいております。  具体的には、推進員さんの研修を行っていただいて、地域での伝達講習会を開催していただいております。これまでに骨粗鬆症や高齢者の骨折予防として、カルシウムを多く含む献立、調理方法などを研修の中でお伝えしているところでございます。  また、ことしの3月に自己チェック表をお配りするなど、カルシウムの摂取について興味を持っていただく取り組みを進めているところでございます。  また、高齢者を中心に運動や食事など、健康に関する総合健康教室を年間3回開催しているところでございます。  そのほかにも、市老人クラブ連合会を中心とした講演会であるとか、市民病院の食育レストランでも年間計画の中で、2月に骨粗鬆症をテーマとして「丈夫な骨をつくりましょう」をキャッチフレーズに、いろいろなメニューづくりにも取り組み、積極的に市民へのPRをしている状況でございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) しっかりカルシウムをとるために、牛乳であるとか乳製品をとったり、ビタミンD群の魚、またはシイタケ等を食べることが必要であると市内の病院の資料で見させていただきました。
     医師会の方がいろいろ講習をされたり、広報誌で見させていただいたり、結構隅々まで行き届いておるなと私は理解しております。  それでは、次に、骨折して骨がついたら、完治するまでもちろん病院にリハビリに通うわけですけど、リ・フレの2階にあります、名前はわかりませんが、リハビリセンターと勝手に私は思っておるわけですが、そういうところをどんな方が利用されているのかと。どういった資格の人が利用できるのかをお聞きします。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) リ・フレの2階はアスレチック室になりますけども、こちらでは、今言われたリハビリではなく、介護予防などを主とした施設として活用しております。  平成28年度の下半期の集計がまだ間に合っておりませんので、平成27年度の実績でいろいろと御紹介させていただきたいと思いますけども、このアスレチック室では大きく2つの教室を実施しております。  まず一つは、要介護状態になるリスクの高い高齢者に対しまして、運動機能の向上やお口の健康、栄養のとり方までを含む教室を実施しておりまして、開催回数が年間192回、延べ参加人数1,972人、実参加人数33人ということでございます。  もう一つは、高齢者であればどなたでも参加可能な介護予防と健康増進を兼ねた教室で、こちらは開催回数が年間141回、延べ参加人数2,385人、実参加人数183人といった状況でございます。  いずれの教室も健康と運動の指導に基づいて、マシンを使用した運動を実施しておりますが、このマシンは、先ほどおっしゃいましたリハビリであるとか、若い人が筋肉をつけるための機器ではございません。高齢者の方の介護予防で利用されていますので、教室の主な目的としましては、家庭での運動の習慣性に重点を置いておりまして、ストレッチや有酸素運動、無理なく筋力をつけるトレーニングの要素を含んでおります。府中市でやっております元気もりもり体操を中心に、リ・フレのアスレチック室を使った教室を実施している状況でございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 今までの説明を聞いておりますと、本当に高齢者にとりまして、府中市は行き届いたサービスができておると理解いたします。  それでは、将来を背負う子供たちについてはどうかということを質問させていただきます。  昨今、子供たちは外で遊ばない、そして、通学もバス通学になったりして歩かないという子供たちがふえておる、これはいたし方ないんですが、以前、2年前だったかと思いますが、小学生の遠投力が低下して心配されているとお伺いしました。筋力は使わないと増強しないんですけど、今現在の府中市の子供たちの体力や筋力はどういうふうになっているかをお伺いします。 ○議長(丸山茂美君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) それでは、小学生の遠投力というお話が出ましたので、初めにその状況について御説明いたします。  これは文部科学省が行っております全国体力・運動能力等調査の結果を使わせていただくんですけれども、この調査は小学生で言えば5年生が対象の調査でございます。遠投力になりますとソフトボール投げでございますが、男子においては、平成28年度の全国平均値は、平成20年度の調査開始以来最低値を示しているという状況になっております。  具体的な数値で申し上げますと、平成20年度が25.39メートルという数値でしたが、平成28年度は約3メートルの低下状況になっており、また、ここ7年連続して低下しているといった状況でございます。  一方、5年生の女子におきましては、平成27年度に過去最低であった値が、平成28年度は若干上昇傾向を示しているという状況ではございますが、具体的な数値で申し上げますと、平成20年度の14.85メートルから、約1メートル低下した状況になっているということで、男女とも懸念される状況でございます。  今のは全国平均でございますが、そういった中での本市の状況でございます。男子の場合、全国同様下降傾向でございます。具体的な数値では、平成20年度の25.10メートルが、平成28年度には23.56メートルで、約1.5メートルの低下状況にあります。  そういった中で、平成24年度を境に、それまで下回っていた全国平均値は上回る結果で推移しているという状況でございますが、低下傾向にはあるというところでございます。  一方、女子でございますが、数値といたしましては、調査開始の平成20年度から、年度によって増減はありますけれども、16メートル前後をほぼ横ばいの状況で推移していると。そして、全国平均はいずれも上回った数値で推移している状況でございまして、特に女子につきましては、平成26年度は調査開始以来最高値となる16.22メートルを記録しておりまして、全国平均と比較してもかなり上回っているという結果が出ておる状況でございます。  遠投力の状況は以上でございますけれども、議員御指摘の子供の体力低下の課題は、全国と同様に本市におきましても非常に憂慮し、そういった中で改善に向けた取り組みを進めておりまして、ここ数年、全国調査の結果においては、全国平均を上回る種目がふえてきておる状況になっております。  なお、全国調査が、悉皆調査――全員の調査になった平成23年度以降の府中市の子供たちの体力合計点という点数がありますが、この平均値を比較いたしますと、年度によって若干違いますけれども、小学校5年生は男女とも上昇傾向にあると。この調査は中学校で言えば2年生が対象でございますけれども、中学校2年生は横ばいで推移をしているといった状況になっております。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) やっぱり外で遊ぶとか、遠くから歩いてくるというようなことがない時代ですし、いたし方ないのかなと思います。  また、スポーツは、最近は低年齢化、特に個人競技などは専門的なスポーツに進む子供たちがふえておりまして、今のスポーツ界で言うと、卓球などで世界トップクラスになる若い子供たちがどんどん出てきている。2020年のオリンピックが楽しみだなと思いますけど、幼少時代からスポーツをいたしますと、特にけがをするんですね。けがを予防するということを小学校で指導されているのか。  それと、発育途中ですから、体をつくるためにバランスのいい食事をとることも大変必要です。学校給食ではバランスのいい食事を出されていますけど、各家庭ではどういうふうに案内されているのか、そのあたりをお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) まず、けがの予防でございますけれども、議員が御指摘のとおり、近年、競技スポーツを始める時期の低年齢化傾向、あるいは、過度な運動によりまして、筋肉とか関節とか靭帯など、いわゆる運動器の使い過ぎが原因と見られるけがの増加、あるいは逆に、ゲームやスマートフォンなどの普及に伴う生活環境の変化から、運動習慣が極端に少ないといった運動器の使用不足が原因と見られる、例えば体の固さとかゆがみなども非常に懸念されているところでございます。  このことに関しまして、文部科学省も運動器の使い過ぎ、あるいは、使用不足といった状況は、子供の将来に多大な影響を与えかねず、スポーツ障害ということで注意喚起する必要があるということで、昨年度から学校の健康診断に運動器検査というものが追加されまして、全国一斉に実施するに至っている状況でございます。  府中市におきましても、医師会と連携してこの運動器検査を実施しておりますけれども、その際には、保護者自身が家庭での観察状況を問診票に記載することとか、あるいは、教職員による学校での日常の様子などの観察状況を加味した上で、校医が運動器検査を実施して、異常とか疑いが認められた場合には専門医の受診を勧めているところでございます。  また、この運動器の使い過ぎに起因するけがの予防につきましては、実は平成22年3月の段階で、中学校の部活動における休養日を設けるように、教育委員会から各学校に呼びかけてきたところでございますけれども、今年度の4月に改めて部活動休養日の設定について各校長に通知をし、週当たり1日、とりわけ土曜日と日曜日のいずれか1日を休養日にするよう具体的に指導を行うとともに、この取り組みの趣旨については、広く社会スポーツ関係者にも理解を求めているところでございます。  また、食事ということをおっしゃいましたけれども、現在、学校給食の栄養摂取基準等を示したり、あるいは、家庭の食事モデルを提案したりする取り組みなどを、食育だより等を通じて展開するなど、家庭の「食」を見直していただいて、最終的には自分の「食」を確立させるといった取り組みを進めているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 中学生のスポーツも休むということは、この前聞かせていただきました。体を使い過ぎたら休むのが一番だろうと思いますけど、専門的なトレーニングをする理論を持つ指導者が、府中市にはいらっしゃらないんじゃないかなと。  今まで聞いてまいりました高齢者については、リハビリ等の機械もあって、それを指導する人がいる。中学生になると、病院に行くか、接骨院に行くか、休むかということじゃないかと思いますが、その点は教育長、いかがでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 専門的な理論を承知されている方というのは、全てを把握しておりませんのでわかりませんけれども、学校の教育活動を通して、子供たちの体育指導に当たる教職員については、個々のスポーツの専門的なトレーニング理論を学ぶ機会というのが大変少ないのが現状でございます。  また、社会体育の分野におきましても、広範にわたるスポーツ種目を網羅した形で、トレーニング理論を講習する環境というのは、完備できていない状況が実際のところだと考えております。  とは言え、こういった状況を改善し、充実を図っていきたいという目的も込めまして、府中市では平成28年3月に府中市スポーツ推進計画を策定しておりますけれども、この推進計画に基づいて、平成28年度には生涯スポーツを推進するにあたって、正しい知識と指導法を身につけるためのスポーツ指導者養成講座を3講座開設したところでございます。  この講座につきましては、福山平成大学の福祉健康学部の御協力を得まして、専門の研究者を講師に招聘し、子供たちへの指導も視野に入れた理論研修、実技研修を行いまして、私も3回とも出席したんですけれども、毎回30名から50名の方が受講されたといった状況でございました。  この講座につきましては、数名ではありましたけれども、学校の先生方の受講も実現しまして、専門的な知識と理論を学ぶ機会に少しでもつながったのかなと思っているところでございます。  一方、国では平成30年度末を目途に、スポーツ医学やスポーツ科学の観点から、運動部活動のあり方に関する総合的なガイドラインを策定する予定が示されておりまして、議員が御指摘のとおり、専門的なトレーニング理論を持つ指導者の養成は全国的に見ても急務の課題ではないかと捉えております。  こういった状況も踏まえまして、本当に府中市の子供たちの部活動指導、社会体育における指導が安全面でも技術面でもより一層充実するよう、着実な取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 講座があったのは見せていただきました。いろいろされているんだなと思います。ですけど、実際、リ・フレのアスレチック室を使われるわけではないですし、だからこそ医療や福祉、スポーツなどを考えた際に、拠点となる市民プールが必要であると私は考えるわけです。  先ほど棗田議員が言われました第2期計画に上がっておりましたが、いろいろ理由があって足踏みをしておりますが、その後の市民プールはどういうふうになったのでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 粟根教育部長。 ○教育部長(粟根誠司君) その後の市民プールの状況でございますが、プールの建てかえについては昨年の春に市として当面様子を見ることになりまして、その後は、現時点で何か報告を申し上げることができる状況にはなっておりません。  しかしながら、市民プールの建設自体をやめてしまうという判断をいたしておるわけではございませんので、関係部署とさまざまな協議を行っているのが現状でございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) あの時点では建築資材の高騰と人手不足などというような理由も挙げられておりました。  しかしながら、どのぐらいでできるかを聞いたら、わかりやすいことで約10億円と言われました。それは建てる場所によっても全然違うと思うんですけど、そのときは道の駅の裏側だったと思います。  そうは言いましても、利用者の数が年間6万人ぐらいを予想されると言われました。6万人と言いますと、約1カ月で5,000人ぐらい来られるということになります。25日間として1日200人ぐらいですか。今、B&G海洋センターの1回の利用料が540円要ります。540円要るということは、1日で10万8,000円の売り上げ、そうすると1カ月で270万円。それぐらい見込まれるんじゃないかなという、勝手に何とかの皮算用をしているんですけど、当時は都市再生整備として有利な交付金の対象になっていましたが、今はそれが間に合わないということでよろしいんでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 粟根教育部長。 ○教育部長(粟根誠司君) 議員のお見込みのとおりでございます。これまでの協議の中では、第2期都市再生整備計画に市民プールを追加するという案でございましたが、その第2期事業につきまして、都市再生整備計画の計画期間が平成25年度から平成29年度までの5カ年となっておりますので、今年度が最終年度でございます。  よって、市民プール等の新たな事業を追加するのは、この第2期計画では事実上困難な状況でございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) ですから、あのときがやっぱり最後のチャンスだったんじゃないかなというふうに理解します。  交付金の対象は基幹事業ということで、プール建設は基幹事業に当たらないと。何か今後建てるとすれば、設備の建てかえのときに一緒にやるというようなことじゃないかなと。  先ほど若井部長が平成31年から5年間の計画を考えていると言われました。となると、今、平成29年ですから、平成31年まではプールの動きは何もないと解釈してよろしいのでしょうか。若井部長、どうですか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 先ほど教育部長から答弁させてもらいましたように、どういうものをどうするかという議論が当然必要でありますので、それまで十分な議論をしながら、目標に向かって進んでいきたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 目標を早く立てましょう。  後期高齢者の医療費を削減するということで、プールを使って水の浮力で膝の関節が治ったというような成功事例はたくさんあります。リハビリにも持ってこいですし、現在のB&G海洋センターのプールは最近、鉄板が落ちたということもありました。実は昨日、この質問をしますからB&G海洋センターで体験をしようと思って行きました。  そうしましたら、高齢者の女性が40人ぐらい、ロビーで元気もりもり体操をされていました。「おお、B&Gさんは変わったな」と。マシン等も配備されたということで見せていただきましたけど、その日はその人たちが使うから使えんよということで残念だったんですけど、ただ、このままではこの施設はちょっとあれかなと。やっぱり手狭ですし、職員の方もいろいろ気分を変えて、元気もりもり体操の出前講座をされるなど、いろんなことを考えておられます。でも、特に高齢者があそこへ行くには、アクセス等も厳しいです。ちょっとでも、プールができない間でも、もう少しいろいろ手を入れてほしいなと思うんですけど、そこで市長のお考えを聞かせていただきます。 ○議長(丸山茂美君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 市民プールにつきましては、現行のB&G海洋センターの老朽化が非常に進んでおるということや、昨今ではスポーツに関して、競技スポーツという面だけではなくて、健康増進、あるいは、介護予防のスポーツという面がクローズアップされておるところでございます。  ジムやスタジオなどを併設した健康増進施設としてのプールの必要性は強く感じておるところでございます。ただ、建設するとなりますと、財政的に大きな投資となると思っておりますし、プール単体ではなくて、プール建設も含めた総合的なまちづくり計画の策定を進めるように、関係課に指示をいたしておるところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 実際にはプールがなくても、マシンがなくても運動はできるわけです。ですけど、そういう拠点となるところが府中市にあってもいいんじゃないかなと。これから高齢化時代を迎える前に、やっぱり今から準備をしておくということは絶対必要であろうと思います。  ですから、高齢者担当課は割とできておりますから、若い世代を担当される教育部の皆さん、しっかり次の世代の人に指導してあげてください。  それでは、次の質問に移ります。  2020年に東京オリンピックが開催されます。広島では、メキシコをキャンプ地として誘致しました。県内の13の市町が受け入れに立候補されています。  府中市は、残念ながら手を挙げられなかった。できなかった理由もあると思います。ひょっとしたら副市長がいらっしゃらないからかなと、そんなことも思ったりするんですけど、手を挙げられなかった理由を聞かせてください。 ○議長(丸山茂美君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 東京オリンピックにつきましては、非常に楽しみにしているところでございますけれども、誘致につきましては、マスコミ等で報道されたとおり、広島では5月25日にメキシコオリンピック委員会と事前合宿を県内で実施するという基本提携を結んでございます。  そして、議員御指摘のとおり、県内の13市町が事前合宿の受け入れの姿勢を示しているというところでございます。  府中市におきましても、この事前合宿の候補地に応募するかどうかにつきましては検討を行いましたが、結果としては応募しないことに決定いたしました。  その大きな理由でございますけれども、応募するに当たりまして、大会組織委員会が示された練習施設、あるいは宿泊施設などの要件をクリアするのが困難であると考えたためでございます。幾つか例を紹介させていただきますと、まず、練習施設について、例えば、メジャー競技ではございませんが、府中市ではキャンプinふちゅう下の芦田川で行われておりますカヌー競技の場合、練習場のコースの横幅が50メートル以上、全長が1,000メートルで、コース全体の水深が2メートル以上などの要件があるというところでございます。  これは一例でございますけれども、全ての競技の練習施設について、こうした厳しい要件が定められております。  そういった中で、市内で施設要件をクリアする可能性が一番高い施設と申しますと、やはりウッドアリーナでございますけれども、室内競技についても、例えば卓球であれば、内壁はボールと対比する暗い色であることや、エアコン等による気流が秒速0.1メートルを超えないことなど、多くの厳しい要件がありまして、それをクリアするためにはそれなりの規模の改修が必要だと判断されます。  また、もう一方の宿泊施設についてでございますけれども、練習会場から30分以内であること、当然、言語対応ができること、客室については十分な広さがあり、洋室が好ましいなどの要件がありまして、よくオリンピックの場合は栄養士とか料理人とかが帯同されますけれども、そういった場合には、厨房の提供や指定食材の仕入れなどへの対応も想定されております。  こうした要件を検討した結果、府中市では事前キャンプの誘致は難しいと判断したわけでございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) 大変寂しい報告でした。スポーツを推進される府中市においても、トッププロを間近に見られるということは、子供たちにとっては最高のチャンスだと思うんです。しかし、ホテルとか、いろいろない。ないものはしょうがないですけど、全てのものとは言いませんが、府中市は何か一つぐらいできる施設を充実させるべきではないですか。  ホテルだって、福山市に泊まられて、土手をずっと来られたら30分で何とか来られますし、教育長が言われたように、やっぱりウッドアリーナかなと思います。ただ、卓球やバドミントンのように、風を気にするということはあります。  以前、私もオリンピックのキャンプ地について、重量挙げがいいなと思っておりました。しかし、その種目がメキシコにはなかったですね。府中の企業のリョービ、北川鉄工所もメキシコ工場があって、より身近なところかなと思ったりするんですけど、今からではもうおそいんでしょうけど、何かかかわることはないのですか。 ○議長(丸山茂美君) 平谷教育長。 ○教育長(平谷昭彦君) 実は広島では、この事前合宿とあわせまして、スポーツ・教育・文化面などでメキシコとの交流事業も予定しております。が実施に向けて、ことしの2月と4月の2回、事前合宿と交流事業についての意向調査を県内各市町に行いました際に、府中市では先ほどの事前合宿の受け入れは希望しないが、交流事業への共同参画を希望すると回答しております。  事前合宿受け入れ意向がある13市町に加えて、交流事業のみ参画意向がある市町は、ここ府中市を含めて9市町と伺っております。  そして、広島は、府中市を含むこの22市町を一括して、先月末に国の財政的支援を受けられるホストタウンの登録申請を行ったところでございます。今後、例えば、福山市などで行われる事前合宿の見学ツアーなど、交流事業の具体的な計画作成をと協議しながら進めていくことになると考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 山口康治君。 ○3番議員(山口康治君) メキシコは何が強いのかわからないんですけど、ぜひ間近でトップのスポーツ選手が練習するのを子供たちに見せられるようなことができるのであれば、そうしてあげてほしいとお願いして、私の一般質問を終わらせていただきます。             〔3番議員 山口康治男君 降壇〕 ○議長(丸山茂美君) これをもって創生会の山口康治君の質問を終結いたします。  10分間休憩します。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~                午後3時27分 休憩                午後3時39分 再開
               ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(丸山茂美君) 再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  創生会の本谷宏行君の登壇を求めます。  本谷宏行君。             〔4番議員 本谷宏行君 登壇〕 ○4番議員(本谷宏行君) 議長のお許しをいただきましたので、4番議員、本谷宏行が創生会を代表して質問させていただきます。  私は4点を通告いたしております。大学誘致について、府中市こどもの国「POM」について、ふるさと納税について、二元代表制についてでございます。以上、一問一答方式で質問いたします。  まず、一番目に大学誘致について伺いたいと思います。  先月5月24日の通常国会において、府中航空技術大学設置に係る専門職大学制度が可決されました。こちらは高等教育機関にかかわる専門職大学という新しい制度でございまして、こういった制度ができたことは一歩前進と言えますが、今後の府中市の航空技術大学誘致の取り組みについてお聞きしたいと思います。  府中商工会議所は、5月26日に「航空技術大学は地域産業に何をもたらすのか」をテーマに、航空技術大学誘致に向けて企業説明会を開催し、100名を超す参加がありました。6月26日には第1回企業勉強会を開催して、航空産業の現状分析などの説明や、地域産業にとっての今後の可能性、また、参加者との意見交換を予定されております。  また、ふちゅう大学誘致の会においては、市民への気運醸成のため、イベント会場での説明であるとか署名活動、また、志の教育――子供市議会で大学誘致を提言した中学生の意見が聞きたいということで、生涯学習課に調整をお願いして、子供市議会に参加した生徒会執行部などを中心に、市内4中学校の生徒と意見交換を行ったところでございます。  このように、府中商工会議所、ふちゅう大学誘致の会は、それぞれ積極的に活動されていますが、府中市はいかがでしょうか。  例えば、今後、基本構想策定に入りますが、その策定において、国に府中市の優位性を訴えるような、府中市に合ったビジョンをつくる必要があり、そのためには各企業のニーズやポテンシャルを把握するためのヒアリングが必要で、非常にこれが重要であると聞いております。  そういった取り組みは今後どのように行っていくのかをお聞かせください。           〔4番議員 本谷宏行君 質問席に移動〕 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 大学誘致推進に関する今後の取り組みでございますが、この大学誘致基本構想は府中市の状況や市内企業の状況等を調査いたしまして、大学誘致により府中市、企業にもたらされる影響、効果を想定することで、誘致に向けての根拠、あるいは、材料とするものでございます。  そのため、これらの調査は委託先及び府中市商工会議所が協力しながら企業等へヒアリングを行うことになっていくと思っております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 調査するのは委託先と商工会議所ということでございますが、一般企業もこれから勉強会を始められるということですので、今後さらにそういった地元のいろんな企業からの要望等が市にもかかわってくるかと思いますので、ぜひ商工会議所または委託先とも連携をとりながら、強く進めていただけるようにお願いしたいと思います。  特に先ほど言いましたが、今後、ふちゅう大学誘致の会や商工会議所を主導していただくのはやはり行政、府中市ではなかろうかと思います。そういった中で、先日、新聞報道でも発表されていましたが、7月1日に(仮称)大学誘致推進係が新設されるということでございます。そういった推進係が先ほど申しましたような主導的役割を担っていくのかどうかお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 今言われたとおりでありまして、7月に企画財政課内に設置いたします(仮称)大学誘致推進係が、これまで同様、大学誘致にかかる業務を主体的に担っていくことになろうかと思います。  業務といたしましても、当面は大学誘致基本構想の策定を行うことになりますが、今後の大学誘致につきまして、商工会議所やふちゅう大学誘致の会とも連携をとりながら、行政の窓口として主体的に推進していきたいと思っております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) ぜひ府中市がリーダーシップをとって、戸成市長のもと、しっかりいろんな形で、市長からも発言をいただいておりますので、先頭に立って引っ張っていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  また、戸成市長におかれましては、5月18日には静岡浜松市を訪問し、浜松市の市長と意見交換をされたようですが、今後、広島を初め他の関係機関等との大学誘致に向けた連携、調整はどのように行っていくのかをお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 議員が言われるように、大学誘致につきましては、広島の協力・バックアップ、関係省庁の理解を得る必要があることは十分承知しております。  広島とは4月に3度目の協議を行い、府中市の推進に関する理解は得ていると感じております。  国の各省庁に対しましては、基本構想策定後に具体的な協議を行うことになると思っております。関係団体等とも調整し、それぞれ時期を見ながら進めていきたいと思っております。  また、昨日、市長が議員会館へ赴き、地元選出の国会議員へも大学誘致に関する要望をしてきたところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 昨日、議員会館を訪れていただいて、国会議員の先生方にお願いしていただいたと。そのあたりの御意見について、どういう感触かだけでも結構ですので、よかったらぜひ市長にお答えいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 昨日、急でございましたけれども、一応、企業も今の状態では非常に燃えておると、しかも、市も燃えておるんだということですけれど、まだ中央でははっきりしてないということでございましたが、府中市が手を挙げておることを表明させていただいたということでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) まだまだ国会議員の先生方にも陳情という形など、いろんな形で進めていただきたいと思います。  次に、2番目の府中市こどもの国「POM」についてお伺いいたします。  昨年の9月定例会でもこの件について質問をさせていただきましたが、建てかえ計画にある木育プレイルームと赤ちゃん木育広場については、東京おもちゃ美術館が監修されたということで、昨年11月に厚生委員会で視察に伺って、館長の多田さんから説明を受け、いろんな意見交換をしてまいりました。  その後、府中市の担当課と直接意見交換をさせていただいたり、厚生委員会においでいただいて説明を聞かせていただいたところでございますが、変更点も出てきているようですので、運営面とPOMの周辺整備について何点かお伺いしたいと思います。  その中で、有料化の検討をされていました。そういったところからも方向転換をされたということでございますが、そちらをお伺いしたいと思います。  まず、そもそもどのような課題があって、有料化を検討されたのかお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まず、現在のPOMでございますけども、こちらの施設利用につきましては、御存じのとおり無料でございます。ただし、プラネタリウムの観覧料やPOMサーキットでの大会開催などの使用料につきましては、利用者に御負担いただいているという状況でございます。  府中市こどもの国「POM」の指定管理及び運営に当たりましては、国・からの補助金等はなく、全額市の負担で賄っておる状況でございます。  現在建設中の新しいPOMの新たな機能といたしまして、木育拠点施設の木育ルームやボルダリングの設備のほか、多目的ホールなどがありますが、将来にわたって魅力を保つための維持管理に多額の経費が必要となる心配が一つございます。  それと、今後、指定管理者を募集していくわけですけども、料金をいただくことで、指定管理者が魅力あふれる自主事業の展開ができる、経営努力が発揮できるという観点から、有料化について検討してきたところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 要するに維持管理と、新しい指定管理者によるより積極的な魅力あるメニューづくりを期待されたということでございますが、全く同感でございます。  そういった中で、先ほど言いましたように、東京おもちゃ美術館で話をお伺いした多田館長は、有料化を非常に推進されていたように思います。先ほども言いましたが、私個人的にも、これは想像なんですけど、特に木育というところでなかなか消耗も激しいのかなと思いましたので、有料化によって維持管理費の負担の軽減であるとか、先ほど部長からも答弁をいただきましたように、私も指定管理者によるより魅力的な自主事業が非常に期待できるのかなと思って、個人的には有料化に賛成しておりました。  そういったところから、先日、新聞報道にもありましたけど、有料化はもう行わないという発表もありましたので、有料化を検討されていたところから方針転換をされた理由についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 先ほど御説明いたしましたとおり、維持管理の費用を懸念したわけでございますが、有料化の検討をする中で、前回の3月議会でも皆さんから利用者の負担になることですので慎重な審議をという御意見もいただきましたし、利用者からの意見として、有料になれば当然利用回数が減るという御意見もちょうだいしているところでございます。  これらのことを踏まえまして、有料化することによって利用回数が減ることは、市民のための日常的な子育て支援の施設であるという本来の意義、目的が達成できなくなるのではないかということも考慮いたしまして、当面、利用料はいただかない方向で準備を進めているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) その点なんですけど、先ほど部長にお答えいただきましたように、厚生委員会からも慎重な審議をという意見がありました。  私も非常に気になりましたので、現地説明会がPOMとあさひ児童館の2カ所で行われた際に、それぞれ、両箇所ともに参加させていただきました。新聞報道にも参加された方が有料化に反対する発言をしたことだけが取り上げられていたと思ったんですけど、実際、それぞれの会場の中でもそういった発言をされた方というのは、やはり声が大きいと言うか、より積極的な方3名程度ですか。申しわけないですけど、私が聞いたところによるとそのぐらいの人数であったかなと把握しているわけなんですが、その他、もちろんなかなか発言しにくい方もいらっしゃるので、発言されなかった方の内心というか御意見というものは、把握が難しかったなと思います。  一方で、あさひ児童館に関しては、最初から有料化に対する説明がなかったように思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 議員がおっしゃったように、POMとあさひ児童館で、新たなPOMとしてこういった事業をやるという説明の中で、あさひ児童館の機能――先ほどのあさひ児童館の廃止の問題とも絡むんですけども、そういった事業についてPOMで一部行っていきますよと。それと、児童館機能でない事業等については、生涯学習センターに生涯学習ということで残していくなどの話をさせていただいた中で、決定事項ではないんですけども、POMの事業について有料化していくことについて幾らか、今現在の考え方として説明させていただいた上でいろいろそういう意見が出たんですが、仮に大多数でなくても、利用者の少数派であっても、反対意見、懸念をされる声が出た以上、無視するわけには行きませんので、何かそれにかわる方法で維持管理費を賄える方法はないかということで、いろいろ検討しているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) もちろん絶対に有料化しなくちゃいけないということでもありませんし、そういった声を、例え少数意見でも大切にしていきたいと言われる執行部側の姿勢は非常に大切なことだと思っております。  今、部長からお答えいただいた中で、じゃあ、有料化に伴うものでない、何か維持管理費を賄えるようなものを考えられているのかどうかお答えいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 先ほどから御説明させていただいておりますが、ただ単に利用料を無料にするということだけでは、今後のメンテナンス費用や指定管理料の負担が市に大きくのしかかってまいります。  したがいまして、例えば、「(仮称)POMサポーター制度」といったものを創設して協賛金を募る方法、多くの方にかかわっていただく方法を検討している状況でございます。  まだこれにつきましては企画段階でございますが、一つのイメージとして、例えば、一般企業の方や利用者から協賛者を募りまして、協賛いただいた方に記念品という形で、POMの木育ルームの中に木でできたいろんなボールがあるんですけども、そういった木のボールに、例えば名前や企業名を刻印したり、焼き印をつけたりという方法で、それをお贈りするとか、個人で協賛していただいた方については、例えばつくらせていただいたものを木育ルームに一緒に入れていただく。物は一緒で、刻印が入っているかどうかの違いですので、また次に来たときに、皆さんで遊んでいただくボールの中に自分の名前や企業の名前があるものを見つけていただくというような形で、何度も何度も来ていただけるようなものも含めて、協賛、サポーター制度という形で実施してはどうかということを今考えているところでございます。  また、サポーターというのがスポンサー的な収入源ということだけでなく、POMのいろいろな魅力についてアイデアを出していただくスタッフとして、また、ボランティアスタッフとして運営にかかわっていただけるような制度設計を目指して、市民が支えるPOMの姿を目指していきたいと考えているところでございます。  このほかにも、平日の日中等は子供さんがいらっしゃらない時間帯でございますが、こういった時間をうまく利用して、希望される大人の方、例えば、子供会であるとか保護者、PTAの方に有効に使っていただけるような方法も、条例で使用ルールがいろいろ決まってますので、そういったところも検討しながら、多目的で有効に使えるようなルールを考えていきたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) サポーター制度についてはまだはっきり決まっていないということですが、刻印ですか。いろんないいアイデアを考えておられるなと思うんですが、この後またふるさと納税の件を質問事項に上げているわけですが、やはりサポーターという形でも、いろんな金額がありますよね。ですから、当然、ふるさと納税の返礼品にもつながるんですが、幾らサポーターの方から、寄附金という形になるのかちょっとよくわからないんですけど、そういったものをいただいても、過剰なサービスになって、要するに一番大事な維持管理、また、新しいものをつくっていくということにお金が回っていかないというようなことがないように十分配慮していただいて、すばらしいアイデアをもっとブラッシュアップしていただきたいなと思います。  次に、指定管理者についてお伺いしたいと思います。今回、建てかえに当たり、今現在、社会福祉協議会に指定管理者になっていただいておりますが、一年間という契約でございました。したがって、もうすぐ指定管理者を公募されると思うんですが、公募に当たって何がしか指定管理者に期待することがおありだと思います。まずどういったことをPOMに対して期待されておられるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まず、何と言いましても第一に、施設内における児童の安全確保でございます。職員の適正な配置やそれぞれの部屋の運営等の配慮によって、児童の安全が確保されなければなりません。  指定管理料につきましては、安いに越したことはございませんけども、指定管理料が安いだけで自主事業が何もされないであるとか、毎年同じことをこなしておられるということは非常に望ましくございません。そもそも児童厚生施設というものは、児童に健全な遊びを提供して、健康を増進する、または情操を豊かにすることを目的とする施設でございますので、ただ子供の遊びの相手をするだけではなく、子供の育ちを理解し、育ちの支援に応用する創意工夫が必要となります。  また、子供だけではなく、保護者を含めた子育て世代の包括的な支援を、指定管理者に非常に期待したいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 以前お聞きしたときに、いろんな新しい魅力的なメニューも聞かせていただきましたし、先ほど部長からもお答えいただきました中で、ずっと同じようなメニューで継続されるケースのお話もありました。  ずっと続けていかれるうちに、どうしても子供さんということもありますので、やはり毎年いろんな魅力的なメニューを考えていかれる必要があるのかなと思うんですけど、そういった中で、やはり指定管理者が魅力的な自主事業の企画を提案できるようなことをやろうと思うと、ある程度の権限で任せるところが必要ではないかと思うんですけど、その辺はどのようにお考えかお知らせください。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 指定管理者の企画の提案につきましては、指定管理者の裁量を大きく認めていくものにしたいと考えているところでございます。  児童及び子育て世代の支援につながる有益な提案で、現在の条例に適応しないものがあれば、場合によっては条例改正も必要ではないかと考えているところでございます。  また、今後は指定管理者と女性こども課で連携、情報共有等の会議を定期的に開催することによりまして、意思疎通を図り、円滑な運営を行える体制を整備していきたいと考えております。  また、毎年、年度計画ということで年度初めに御提案いただきまして、運営協議会へ諮っていただくという形で、事業の拡大や充実ついては、そういったもので図れるのではないかと期待するところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 確認ですが、先ほどの答弁の中でもありましたけど、府中市こどもの国運営協議会があります。そちらでも指定管理者の企画等をきちんと協議いただける場になるということでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 今回提案しております条例改正で、運営協議会の柔軟な対応ということで、別に定めるという形をとっておりますけども、委員の任期について、どうしても任期が6月からとか、年度の途中からという形のものもありまして、年度が4月から始まりますので、その実績であるとか、4月の異動等で役員の方が変わられるといった状況もございますので、その辺を柔軟に対応していくということで、今回、別に定めるということを提案させていただいています。  今現在でも、毎年行われています各事業の実績について、運営協議会へお諮りさせていただいております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) はい、わかりました。  やはり運営面に関して、府中市こどもの国運営協議会の皆さんともしっかりといろんな形で、新しい企画だけではなくて、いろんなことも協議してもらいたいと思います。  次に、施設の運営についてお伺いさせていただきたいと思います。  今回上がってきている府中市こどもの国条例の一部改正の提案理由は、「市長の同意を得た場合に、指定管理者が自主事業を行うことができるよう規定する」となっております。細かいことはまた委員会でお聞かせいただきたいと思うんですが、どのようなイメージを持っておられるのか具体的にお聞かせいただければと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 自主事業でございますけども、指定管理者が費用と責任を持って実施される事業で、指定管理者の創意工夫によりまして収益、集客を得るというものであると考えております。  現在、指定管理者の収入につながるような行為は認められておりませんけども、新しい施設を活用した自主事業につきましては、指定管理者からの提案に基づき判断していきたいと考えているところでございます。  来月7月に指定管理者の公募がございます。提案型の公募でございますので、こういったものをと申し上げると、それを前提にいろいろと提案されることもございますので、具体的なことは申し上げにくいんですけども、イメージで申し上げますと、先ほど申し上げましたように、一つには施設の有効活用もございますでしょうし、施設の中だけでなく敷地内でのいろいろなイベント、それと児童福祉にかかわらないというか、いろんなものと一緒になってやるイベントなども提案していただきたいたいですし、例えば、自動販売機であれば、ドリンクだけではなく、いろんな各種自動販売機を設置するなど、想像を超えた夢のある提案をしていただきたいと期待しているところでございます。
    ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 今後の7月の公募に当たり、余り具体的な、細かいことは今この場では難しいということですね。わかりました。  今後、またそういう形で魅力のあるものができ上がっていくのかなと思いますが、先ほど挙げていただいたような指定管理者が行う自主事業で収益を上げるという、今までなかなかできなかったことが、今後、メニューの中で収益事業ができるということだと思うんですが、そういった収益の上がるような事業が、指定管理料の縮減につながるのか、また、我が府中市の収益につながるのかをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) 最初に申し上げました施設利用については、基本的には無料で、プラネタリウムやサーキットの使用料は御負担をいただいているわけですけども、こういった収入は今現在、市へ収入として入っているものでございます。今後は指定管理者へ入るようなルールにするといったことも考えているわけなんですけども、指定管理者の公募において、指定管理料の金額については、応募者からの提案をいただく中で、自主事業の収入が指定管理者に入ることを想定した金額で指定管理料が減額していく形を期待しておりますので、そういった形で御提案いただければ、場合によっては必要な条例改正も議会で御提案させていただいて、それが通るという形で指定管理料が安くなるのであれば、それもやぶさかではないと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) いずれにしても、先ほども言われましたけど、児童福祉施設でございますので、やはりそういったことを踏まえていただいて、自主事業に関するいろんな企画も許可いただきたいと思いますし、そうは言っても、先ほどお伝えしましたように、やはり指定管理者が自由な発想で自主事業の企画等を提案できるようなある程度柔軟な体制で対応していただけるように要望したいと思います。  せっかく指定管理、民間の力を借りるわけですから、そういったこともぜひお考えいただきたいと思いますし、また、午前中に行財政改革の話もありました。やはり削減とか縮減のほうばっかり、もちろんそれも大切なわけですけど――ことし、ウッドアリーナのネーミングライツということも提案されました。そういうものも含めて、やはり少しでも収益に上がるようなことも考えていく必要もあるんじゃないかなと、私は考えております。  次に、9月の答弁で施設について、「遊びを通じて府中らしさである木の豊かさと匠の技術を肌で感じてもらえる木育にふさわしい子育て応援施設、そして、木育体感施設にしたいと考えている」とお答えいただいてます。  前回もそのときに提案させていただいたんですが、やはり施設面だけでは木育にはなかなかならないのかなと思います。やっぱりそこに込められた思い、木の魅力を伝えられる方が伝えないと伝わらないのかなと思っておりますので、そういった取り組みをされることで、初めて木に対するファンになるとか、本当の木育になっていくのではないかなと思っております。  また、先ほども紹介しましたけど、東京おもちゃ美術館においては、木育を伝える木育インストラクターを配置されたり、ボランティア制度を取り入れたりされておりました。  先ほど、部長もボランティアの話にも少し触れられましたが、その辺についてどういうふうにお考えなのかお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) まず、木育インストラクターにつきましては、木育の周知、啓発という観点から、また、ボランティアにつきましては、管理料の抑制及び運営への市民参加という観点から、それぞれ導入について前向きに検討しているところでございます。  ただし、現時点では指定管理を行う職員が木育インストラクター研修を受講するという想定はしておりますが、POMにおいて、木育インストラクターの人数をふやす養成講座を開催することついては、今のところ予定はしておりません。  ボランティアにつきましては、活動内容や時間帯など、実際のPOMの運営に影響するものでございますので、募集及び管理につきましては指定管理者の業務としてお願いするように予定しているところでございます。それにつきましては、今後行います指定管理者の公募の際の募集要項、もしくは仕様に盛り込んでいきたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) これも確認なんですけど、今言われたように、木育インストラクターは、今後どこになるかわからないんですけど、指定管理者が研修なりを受けられて、指定管理者の中から木育インストラクターになっていただくということでよろしいんでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 九十九健康福祉部長。 ○健康福祉部長(九十九浩司君) そのとおりなんですけども、仮にボランティアという位置づけ、ないしは、今計画しております協賛というサポーター制度の中でそういった研修を受けられて参加するということも想定しておりますけども、そういったことについては、指定管理者の判断で考えていただくと。  ただし、先ほども申し上げましたけども、定期的な情報交換、意見交換をする機会を持ちまして、行政からもいろいろと情報を提供しながら、ふやす必要があれば指定管理者の事業としてやっていただきたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) それでは、周辺整備と安全確保についてお伺いしたいと思います。府中市こどもの国「POM」は、来年4月にオープン予定で工事中でございますが、隣接するこどもの広場の整備計画についての進捗状況はいかがでしょうか。  昨年の質問に対しては、「一体感のある遊び場になるように、府中市の魅力を発信する公園の拠点の一つとして、公園整備担当のまちづくり課と協議、調整して整備をしていきたい」とお答えをいただいておりますので、その辺はいかがか、よろしくお願いします。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) こどもの広場につきましては、現在建設中であります府中市こどもの国の建てかえに伴いまして、現在、こどもの国の建物がある敷地を含む場所に公園の区域を変更するものでございますが、整備につきましては、今年度、具体的な内容の整備方針を作成し、来年度、設計を行い、平成31年度の整備を予定しているところでございます。  また、建設中の府中市こどもの国の出入り口が1階となり、出口川から芦田川の土手の桜つづみに通り抜けができる構造となっていることからも、芦田川、出口川の両河川敷と公園が一体的に自然を感じることができるような憩いの空間などが考えられると思います。  また、POM小道及び芦田川堤防のウオーキングコースの利用や健康遊具等を設置することにより、回遊性の向上を図るとともに、広い世代の健康増進にも寄与し、来訪者の交流が活発になる場となることから、整備内容につきましては府中市こどもの国の担当課、担当部署などと連携を図りながら検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 完成予定は何年ぐらいですか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) そういう過程を踏みますので、平成31年度を予定しているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 本来であれば、勝手な希望としては、施設オープンと同時に、隣の広場も完成しているのがいいのかなと常々思いましたが、おくれが出るという中で、理由としては、やはり予算不足が考えられるわけでございますが、昨年度末には財政調整基金に2億4,000万円を積み増している状況でございます。  先日の新聞報道等でも、政府は基金残高によって交付金減額も検討するという新聞報道もありました。そういった中で、政府が問題視していることに対する反論も、やはり各自治体から出ております。  財政調整基金というのは、なかなかいろいろ難しい課題もあると思うんですが、今後、府中市にとって本当に必要なものであれば、やはり優先順位をしっかりつけていただいて計画を実行に移していただきたいなと考えております。  先ほど説明いただいた公園ですけど、そちらの遊具について、いろんな多世代間の交流ができるものを設置してほしいという要望も聞くこともあるんですが、そちらについてのお考えはいかがかお聞かせください。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 遊具などにつきましても、まだ具体的に確定は当然していないところでございますが、こどもの国のコンセプトにあわせましたオリジナルの複合健康遊具等を設置し、子供のみならず、高齢者の方も使用でき、多世代が交流できる公園とするためにも、先ほど申しましたように、今後、関係部署と連携を図りながら進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 府中市こどもの国「POM」については最後の質問になるんですが、出口川の間に道路があります。狭い道路なんですが、やはりイベント開催時や夏休み中の土曜日、日曜日は非常に人が多く、特に夏場は水辺のプラザ等、今でも利用している小さい子供さんが結構いらっしゃいますので、新しい施設になって来館者もふえるということも考えると、安全性を考える必要があるんではないかなと思うんです。安全確保のために、少なくとも、イベントの開催時や夏休み中の土日には、例えば、時間を制限して歩行者専用道路とするようなことは考えていかれないんでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 若井建設産業部長。 ○建設産業部長(若井紳壮君) 歩行者の安全ということかと思いますが、実現のためには地元の方との合意が第一と考えているところでございます。  今後の状況を判断しながら、指定管理者、または関係部署と協議を重ねながら、可能な範囲で検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) それでは、3つ目に移りたいと思います。  ふるさと納税についてでございますが、豪華な返礼品で寄附を集める自治体間の競争が過熱したために、総務省はことしの4月1日付で返礼品調達を、いわゆる返礼率を3割以内に抑えるよう要請する通知を各自治体に出しました。  そこで、昨年の6月議会でもふるさと納税について聞かせていただきましたので、比較するために、平成27年度と平成28年度の実績について件数、金額、経費を含めた収支金額と、現在の府中市の返礼率は幾らなのかを教えていただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 平成28年度のふるさと納税の件数は776件、寄附額は2,924万7,000円でございます。一方、経費として支出した返礼品代金や事務手数料は1,314万8,138円でございます。寄附金総額から経費を差し引いた額といたしましては1,609万8,862円でございました。  平成27年度の実績でございますが、件数が892件、寄附金の額は3,300万6,000円、支出した経費は1,387万8,789円となっております。  平成28年度と平成27年度を比べますと、116件、約380万円が減少しております。経費を差し引いた額では、約300万円の減少となっております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) それでは次に、平成27年度と平成28年度の、逆に府中市からほかの自治体へ寄附された件数と金額は幾らなのかを教えてください。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 済みません。先ほど、返礼率の答弁を忘れておりました。府中市の場合はおおむね20%から30%となっております。  市内在住者で他の自治体へ寄附された方となりますが、寄附の場合は税と同じで1月から12月ということで、年度ではございませんが御紹介いたしますと、まず、人数が277人、額といたしましては2,182万1,500円でございます。そのうち、府中市に納めるべき市民税から控除された額につきましては917万9,554円となっております。  ふるさと納税寄附金の経費を除いた額から単純に他市町への寄附金を引きますと、570万円のマイナスになりますが、実際の市税控除額を引いたものでは、プラス700万円となっております。  平成27年度では120人、額は約1,000万円、控除額は約410万円でございます。同様に他市町への寄附金を引いた差額はプラス約900万円、市税の控除額を引いた差額はプラス1,500万円となっております。  ただ、この数字につきましては、寄附控除額になりますので、ふるさと納税以外の寄附も幾らか含まれている可能性がございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 個人的にはショックを受けるような金額だったと思うんですが、府中市を応援していただいた金額も、約3,300万円から約3,000万円へと金額も少なくなっていると。それ以上に、他の自治体へふるさと納税をされている方の金額が非常に伸びているということでございますので、個人的には本当に残念な数字かなと考えておりますが、その辺の検証というか、お考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 確かに府中市へ寄附していただく金額についてはさほどの差がないにもかかわらず、市外へ寄附される方はふえているというのは、やはり返礼品の魅力度かなと思っております。  府中市の場合は、平成27年度に返礼品の希望が多かったものが平成28年度で少し減っているということがございまして、やはり返礼品の魅力によって寄附が変わってくると考えております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 昨年度お聞きしたときには、「今後、ますます返礼品の充実を図っていく」と、そしてまた、「さらに魅力を上げていく」という御答弁をいただいたと記憶しておりますが、そういった中で、多少とは言え300万円ぐらい減っているという現実をしっかり見据えていただいて、さらに分析をされているのであれば、やはり魅力ある返礼品も、各企業さんの御協力をいただきながら、ぜひ充実させていただきたいと思います。  府中市の場合、寄附金の使い道を指定できないということでございますが、子育て、教育、まちづくりなどに活用されるということなんですが、昨年度の使途事業の金額と内訳をそれぞれ教えていただけますでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 寄附金の歳出への充当になりますが、府中市の次世代を担う世代の人づくり、あるいは住みやすい環境のための美しい自然を守ることに活用することとしております。  平成28年度は決算前のため、確定額ではございませんので、おおよその額で御紹介いたしますと、子育て支援に約300万円、教育に約1,900万円、まちづくりに約700万円としております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 教育が約1,900万円とお答えいただいたと思うんですけど、具体的にはどういったものに使われたのか、わかればお知らせいただきたいです。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 子育て関係で言いますと、保育所の修繕ですとか、ウッドスタート事業に充てております。  また、教育といたしましては、小・中学校の営繕や修繕といった改修に充てております。それから、体育施設の修繕にも充てております。  まちづくりといたしましては、新たに設置しておりますバスロケーションに充てたということでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) それでは、先ほども触れましたけど、今後の府中市のふるさと納税は、どういった考えを持って進めようとしているのかお知らせいただければと思います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 平成27年度に府中市では返礼品を開始いたしました。開始したことによって、寄附額が大幅に増加しております。  平成28年度は、先ほども言いましたとおり、多少減少しておりますが、返礼品は効果があったと考えております。  寄附金の増額についても、魅力的な返礼品をふやすことが増額に結びつくのではないかと考えておりますので、先ほど議員が言われたように、市内企業、あるいは市内事業所からの魅力的な返礼品を追加していきたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 昨年度も質問させていただきましたが、地方創生応援税制、いわゆる企業版ふるさと納税について、こちらは企業が地方公共団体の実施する地方創生事業に対して、応援や貢献したい場合に行われるもので、企業にとっては税負担の軽減効果が期待されて、受ける自治体にとっては、一口当たりの額も大きいことから、高額の寄附になると予想されているものになります。そういった制度に対して、昨年、この制度への取り組みを提案したところ、「府中市としては、魅力ある特色あるまちづくりの取り組みに多くの企業から賛同していただけるよう総合戦略に掲げる地方創生事業に積極的に取り組み、その内容をPRしたいと考えている。なお、この制度の対象となるために、地方公共団体が策定する必要がある地域再生計画は本年度策定の予定だ」という昨年度の答弁でございました。  そこでお伺いいたしますけど、昨年度策定予定と言われた地域再生計画はどのようになっているのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 地域再生計画につきましては、平成28年度に策定し、国へ提出、認定を受けております。  この計画の内容は、平成29年度の地方創生推進交付金申請のもととなるもので、内容といたしましては、産業振興のため、市内企業の新商品開発や販路拡大の支援、就業状況の調査等の事業を計上したものでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) そういった策定をしていただいて、申請も出されているということなんですが、先ほど言いましたような企業版ふるさと納税はできなかったということでよろしいでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。 ○総務部長(石川裕洋君) 企業版ふるさと納税は、自治体が定める地域再生計画に計上した地方創生事業に対して、企業がその事業への応援、貢献を目的として寄附を行う場合が対象となります。  この制度を活用するためには、事前に少なくとも1社以上の企業の賛同が必要で、総合戦略に計上している、寄附金を充てるものとして企画、立案した事業が対象となります。  市外企業から寄附の申し出があることが前提となりますが、今回、府中市が挙げておりますものは、市内企業のための計画としておりますので、市外の企業がそれに対して寄附の申し出を事前にするということは、なかなか難しい状況がございました。  したがいまして、今後にはなろうかと思いますが、地域再生計画として認められる事業化が可能なものがあれば、民間団体等からの提案を含め、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) ハードルが高いということだと思うんですが、今手元に資料がないんですけど、中には看板設置で200万円ぐらいを申請して許可されているような自治体もあったと、ホームページで拝見いたしました。  看板の設置200万円ぐらいであるということですので、アイデア次第ではそういったこともできるんじゃないかなと思うんですが、とにかく、先ほどもありましたが、地方交付税等も減少される中で、あらゆる財源確保に知恵を絞っていく必要があると思います。こういった制度の活用に対する取り組みなどは、なかなか難しいという答えだったと思うんですが、企業版ふるさと納税に合致するような具体的なものを考えられて、各課から地方創生を推進する上で効果の高い事業を提案していただくなり、提案していただいたものをまとめるようなチームをつくっていただいて――先ほどもありましたけど、例えば、ウッドスタート事業や、生涯学習課の管轄では、いろいろと署名活動もされていましたけど、府中市の中でも人工芝のグラウンド整備などの話が出てきたりしておりますが、そういったものにも活用できるんじゃないかと思うんですけど、例えば、各課からの提案を吸い上げるような取り組みというのはいかがなもんなんでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 石川総務部長。
    ○総務部長(石川裕洋君) 各課から提案を吸い上げるというものにつきましては、総合戦略で、これはとりもなおさず、今、議員が言われたような内容で各課から事業を吸い上げさせていただいております。  これに基づきまして、今回つくりました地域再生計画につきましても、担当課から出てきた事業内容を挙げることで、計画をつくったものでございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) そういう取り組みをされているのであれば、ぜひとももっと積極的に取り組んでいただきたいと思います。そういったことを応援するような執行部であっていただきたいなと思います。  意見を出しても、すぐにそれに反対されるとか、予算がないという話になると、なかなか前に向いて進まないのかなと思っております。  いずれにしても、それを担当しておられます企画財政課は、今現在も非常に多忙なのかなと感じております。というのが、最初に質問させていただきましたが、府中市においては航空技術大学の誘致を企画財政課が窓口となって取り組んでいただいております。そういった中で、先ほど紹介した7月1日に新設される予定の大学誘致推進係は2名の予定にされているようなんですが、こちらの係長を今の企画財政課長が兼務するという発表になっております。幾らなんでも大学誘致、非常に今後重要になってくるということを市長も常々発言されておりますし、私もそういうふうに感じております。そういった中で兼務されるということで、本当に誘致ができるのかなと懸念しております。  本当に実現しようという思いがおありでしたら、やはり大学誘致推進係は2名という体制ではなくて、増員していただいて、しっかりとした体制をとっていただいた上で、全庁上げて大学誘致に関して進めていただきたいと思いますが、これについては市長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(丸山茂美君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 時期を見まして、状況に応じて、いずれにしても8月、9月ごろには計画書ができますから、それに基づいてどうあるべきかということについてしっかり協議してまいりたいと思っております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) そのころで間に合うのかなという、私は正直な思いでいるんですけど、今実際に市民の意識の醸成を図るためには、ふちゅう大学誘致の会や府中商工会議所も一生懸命努力をしていただいている中で、最初にも申しましたように、やはり主導的な立場で府中市が引っ張っていただきたいと思っております。  先ほど申しましたように、最近企画財政課だけではなくて、こちらにもいらっしゃる執行部、特にいろんな部課長の負担が多くなっているのではないかなと思われます。  その一つの理由になるのかもしれないですけど、4月から副市長が空席でございます。戸成市政では、今回で通算3回目になっておると思うんです。非常に異常な事態かなと感じておるところでございますが、部署をまたいだ政策の調整であるとか、関連団体のトップも担っていただいたポストであります。この副市長の空席によって、副市長の職務を分担して、自分の職務の余分にこなさなければならないような状況に今、部課長がなっている状況でございます。それによってやはり負担も大きくなっております。  副市長空席の弊害は明らかであると思うんですが、報道等を見ますと、市長は「不在でも業務には影響は出てない」と発言されています。こういった状況を見られて、私たちはいろいろと感じるわけなんですが、影響が出ていないと発言されるのであれば、市の行政のトップとして本当に経営能力があるのかと、運営能力があるのかということを感じるわけですが、市長はその点についてどういうふうにお考えか、ぜひお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) いろいろ考え方があると思います。  いずれにいたしましても、今は欠員という形になっております。大体は、御承知のように、2月22日の議会運営委員会でほとんど決まっている状況の中で、最終日の議会へ出しますとお約束したところでございます。  それが、履歴書とか何とか全ていただいておって、出すばかりになっていたところでひっくり返ってしまったということでございまして、その後、なかなか現実は難しいという方向になってきておるところでございます。  さらにまた任期が一年ということになりますと、非常に難しい状況であることは否めない事実であります。  いずれにいたしましても、副市長不在の場合、今、部長が4人いらっしゃいまして、相当努力をしていただいておりまして、また、能力も相当持っていらっしゃるので、副市長の代理を4分の1ずつという格好になるかもわかりませんが、兼ねていただいて、一緒に頑張っておる状況でございます。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) まず、お答えいただきましたけど、副市長人事はほとんど決まっていたと。書類を提出するだけになっていたというお答えでございましたが、最終的に固辞されたということは、これはあくまでもその方個人のいろんな御事情があってなされたと思うんです。  現状というのは、これはやっぱり行政の責任があるんじゃないんでしょうか。お断りになったのは個人の事情であって、あくまでもその方の事情です。今空席になっていることは、やはり行政側が責任を持って、府中市の条例には1名置くという形になっているわけですから、これが不在、空席になるというのは、やはり正常な状態ではない。  繰り返しになりますけど、部長は確かに優秀な方が4名もいらっしゃいますので、それは認めるところでございますが、例えば、やはり時間的なことを考えると、副市長が1日8時間働いておられたとすれば、4人で割っても、単純に言って1人2時間ずつという計算になるわけですから、そうでなくても今までいろんな業務の中で働いていただいておる、部長を初め課長、いろんな職員の方はそれぞれ、どんどん人数も削減される中で一生懸命働いていただいていると思いますので、単純に4等分して分けて業務が可能だと言ったら、そこはちょっと違うんじゃないかなと思います。この6月議会の最終日もありますので、ぜひ副市長の人事が出てくることを願っております。  最後の質問になりますが、二元代表制についてお聞かせいただきたいと思います。  市長は二元代表制における市長と議会の存在意義をどのように考えていただいているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山茂美君) 戸成市長。 ○市長(戸成義則君) 二元代表制につきましては、立法府を構成する議員、それから行政の長が、それぞれ住民の直接選挙で選ばれる制度でございます。  議員は法律や予算などを審議、決定する権限を持ちますけれども、その執行権は行政の長が責任を持つために立法権と行政権の分離を徹底できるものであります。その目的は自治体政治に住民の意思を直接反映させることや、あるいは、議会と長が相互にチェックとバランスの関係を持つことによりまして、権力の濫用を防ぐことと、公正な行政運営を保障するためとなっております。 ○議長(丸山茂美君) 本谷宏行君。 ○4番議員(本谷宏行君) 今、二元代表制の制度の説明もいただきました中で、権力の濫用を防ぐというものがやはり大きい一つかなと思います。  おっしゃっていただいたように、先ほども言いましたが、特に二元代表制においては、市民が市長と議員を直接選挙で選ぶことで、相互の牽制と抑制と均衡によって、市長と議会が緊張関係を保ち続けることが求められていると。これも先ほど言いましたように、一方的な権力の濫用を防ぐという大きな目的があると思うんですが、こうした中で、議員定数の削減は、市政への市民意思の反映の低下、さらには議会の市長に対する監視力の低下に直結するものであり、二元代表制における他方の権力者である市長が議員定数の削減を求めることは、二元代表制におけるパワーバランスを崩す行為であり、市長による議会の存在価値の否定につながるものであります。  本市議会は、議会改革への大きな取り組みとして、平成25年に市民の意思を反映する市議会及び市議会議員のあり方を改めて明確にし、さらに改革を進めていくことにより、市民の信頼を得て、市民全体の福祉の向上、市の発展に寄与することを決意し、府中市議会基本条例を制定しております。  これには戸成市長も議員時代にはかかわっておられたことと思いますが、これに従って、昨年度から広報広聴特別委員会を設置して、議会だよりであるとか、議会報告会などの広報活動だけではなく、常任委員会ごとに各種団体との意見交換を行い、現在、広聴に努めているところでございます。  議員定数については、本市議会としても将来的な検討の必要性は十分認識しており、市長の独断ではなく、市民の意見をしっかりと聞きながら、議会制度の観点からも市議会において主体的に検討されるべきものだと考えます。  以上、二元代表制における市民を代表する議員の1人として、市長の口頭による議員定数削減要請に対する意見を述べて、私の一般質問を終わります。 ○議長(丸山茂美君) 答弁はいいですか。 ○4番議員(本谷宏行君) 答弁は結構です。             〔4番議員 本谷宏行君 降壇〕 ○議長(丸山茂美君) これをもって創生会の本谷宏行君の質問を終結いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(丸山茂美君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(丸山茂美君) 御異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて延会することに決しました。  次回は、明6月9日午前10時から本会議を開きます。  ただいま御出席の諸君には別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。  本日は、これにて延会いたします。                午後4時52分 延会...