府中市議会 2012-12-07
平成24年第5回定例会(第3号12月 7日)
平成24年第5回定例会(第3号12月 7日)
平成24年第5回
府中市議会定例会会議録
平成24年12月7日午前10時1分
府中市議会定例会を
本市議事堂において再開した。
1 出席議員
1番 平田八九郎君 2番 水田 豊君
3番 橘髙尚裕君 4番 桒田 榮君
5番 門田耕爾君 6番 小原 操君
7番 加藤吉秀君 8番
大本千香子君
9番 小川敏男君 10番
小森龍太郎君
11番 欠番 12番 湯藤弘美君
13番
小野申人君 14番 丸山茂美君
15番
瀬川恭志君 16番 末宗龍司君
17番 佐伯好昭君 18番 欠番
19番 能島和男君 20番 戸成義則君
21番 棗田澄子君 22番 山本廣文君
1 欠席議員
な し
1 説明のため出席した者
市長 伊藤吉和君 副市長 平田光章君
教育長 高田英弘君 総務部長 落合成彦君
市民生活部長 伊達速人君 まちづくり部長 田原春二君
教育部長 佐竹達司君
人事秘書課長 吉川則夫君
総務課長兼
選管事務局長 石川裕洋君
企画財政課長 切原秀隆君
医療国保課長 大和庄二郎君 児童課長 光成和也君
環境整備課長 福原成幸君
福祉事務所長 唐川 平君
医療政策課長 小寺俊昭君 監理課長 西本修二君
まちづくり課長 橘髙参吉君
産業活性課長兼
農委事務局長
坂永年弘君
教委総務課長 九十九浩司君
学校教育課長 小川美樹君
生涯学習課長 岡田武司君
1 事務局及び書記
局長 粟根誠司君 議事係長 内海敏雅君
主任主事 上實 晃君 主任主事 徳毛正彦君
1 本日の会議に付した事件
第1 一般質問
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) ただいまから本日の会議を開きます。
午前10時1分
○議長(平田八九郎君) 本日の議事は、お手元に配付しております
議事日程表により進めたいと思います。
日程第1 一般質問
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。
質問については、通告に従って質問されるようお願いいたします。
順次発言を許します。
まず、
平成クラブの
瀬川恭志君の登壇を求めます。
瀬川恭志君。
(15番議員
瀬川恭志君 登壇)
○15番議員(
瀬川恭志君) 議長のお許しをいただきましたので、
平成クラブ、瀬川恭志が12
月議会一般質問を行います。
まず、府中市総合計画の第4次計画について、お伺いをしてみたいと思います。
平成17年4月にスタートいたしました第3次府中市総合計画は、平成26年3月末をもって終了いたします。この3次総合計画は、前年――平成16年の上下町との合併に伴う、合併後10年の府中市の建設計画と
まちづくり計画であったというふうに思うわけです。この中身につきましては、また後ほどお伺いしてみたいと思うのでありますが、新たな第4次総合計画については、現在の経済、財政状況を見ながら、長期の展望に立ってどうあるべきかを示していく必要があろうかと考えるところであります。
特に、国においては
長期ビジョンが確立されず、目先の政策に
地方自治体が左右される状況ではありますが、
地方自治体の課題を解決し、政策を実現するためには、財源の裏づけを伴う総合計画を確立する必要があろうかと思います。昨日も、この点につきましては、議員のほうから質問があったところというふうに考えております。
地方自治体を取り巻く課題は、直接住民とかかわりを持ち、住民負担もいただきながら事業を途切れなく実施する必要があります。課題の例といたしましては、
少子高齢化社会、これは国も地方も同じでありますが、医療、介護、福祉といった社会保障の分野について非常に多くの財源を要するというふうになっておるところであります。とりわけ
国民健康保険、
介護保険等について、これから団塊の世代が高齢者の仲間入りをするから、そういう中では、病院とか介護施設だけでは収容ができず、地域でどのように助け合い、支え合っていくのか、医療費、
介護保険料をどのように負担をいただくのか等、いろいろなことを考えながらこの第4次の計画策定をしなくてはいけないと思うところであります。
まず、この第4次の計画についてはいつから取り組んでいかれるのか、お伺いをいたします。
(15番議員
瀬川恭志君 質問席に移動)
○議長(平田八九郎君)
落合総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 第4次の
長期総合計画の策定にいつから取り組むかという御質問でございますが、策定に向けましては、平成25年度から準備を進めまして、平成26年度で計画原案の作成、合意構成という流れで、平成27年3月議会へ計画案の提案予定としておるところでございます。以上です。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 今、来年度から第4次の計画に取り組んでいく、27年3月議会に提案をしていくという答弁をいただきました。3次計画では、各種団体から何人かが入り、また議員の中からも参加をし、審議会なり委員会を立ち上げて検討されてきたようでありますが、4次計画はどのような形で、手法で行われるのか、お伺いをいたします。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 作成の具体的手法でございますが、今後、関係者の方々と協議しながら進めていくこととなりますので、現時点での計画案を申し上げます。
まず、初年度であります平成25年度につきましては、現状と課題の把握を行うことといたします。その内容といたしましては、現計画の検証を行うとともに、
各種統計調査資料の収集、分析や
住民アンケートの実施、市役所各部課の
ヒアリングを行う予定としております。
続いて、平成26年度でございますが、行政内部の
策定委員会を組織し、計画に反映すべき重点課題やテーマを整理し、基本構想、基本計画の原案というものを作成いたします。さらには、審議会等で協議していただきたいと考えております。
策定委員会や審議会の構成員につきましては、職員を初め各種団体及び
学識経験者など、広く皆様に委員として参加していただく予定といたしております。
その後、原案の作成ができましたら、その計画に対する合意形成を審議会等で行いまして、
パブリックコメントを実施して市民の皆様の御理解を得たいと思っているところでございます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 25年度で現状や課題について分析をすると。これは次に少しお伺いをしてみたいと思いますので、これは先にとっておきたいと思います。
そういう中で、合併をして10年経過する中でのこの財政について考えてみると、一つには、市町村の合併の特例等に関する法律第17条――
地方交付税の額の算定の特例です。10年間は合併前の
基準財政需要額の測定値の補正を行うという、合併算定と呼ばれているかと思うわけですが、これが10年を経過した後は5年間でもとの算定に戻ると。一本算定になるということが1点。
それともう一つは、合併をして今日まで来た中で大きな役割を果たしてきたのが、
合併特例債という、後年度の
財政基準額の中で償還の大部分を補填してくれるという有利な起債がこの10年の間にはあったと。それが終了するということは、今後の10年間にとっては非常に大きいことではないかなというふうに考えるところであります。
歳出に対する歳入確保、または事業実施に当たって有利に働いてきた今言った2点の問題――中身について、数字について見てみますと、じゃあ
財政需要額の中に特例債の算定がどれだけなされているのか、あるいは収入額が多い少ないによって需要額あるいは交付税額が変わってきておりますので、いろいろ分析をしましても、これが
特例債部分だというものはなかなか出てこないところもありますが、5年間で少なくなってくるということは、財政計画への影響が、やはり合併算定から一本算定になるという影響があるのじゃないかなというふうに思うわけですが、その辺について、どれくらい影響があるのか、お知らせをいただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) まず、
普通交付税の財政計画への影響という御質問でございますけども、議員御案内のように、合併算定がえの
激変緩和期間、平成27年度から31年度でございますが、これが終了いたしますと、今年度当初予算の
普通交付税額と比較して約7億円の減額となる見通しでございます。一般財源が大幅に不足することは必至の状況でございます。
それと、特例債の関係でございますが、御案内のように、法律が改正されまして、府中市の
合併特例債も適用期間を5年延長することが可能となりました。したがいまして、今後、平成25年度末までの事業の進捗などによりましては、事業を平成26年度以降に延長する場合等も検討するなど、今後の課題といたしたいと思っております。以上です。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 今、部長の答弁がありましたが、約7億円、影響額が出ると。それと、
合併特例債については5年延長と今言われましたが、残高――
合併特例債の枠というのがあって、その枠消化についてはほとんど消化がなされてきたというふうに今までの答弁の中で感じておったんですが、そういう枠がまだ十分残っておるのかどうか。若干残っておると――そんなにたくさん残っていないと思うんですか、その辺いかがなんでしょうか。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君)
合併特例債の金額につきましては、平成25年度までの
発行限度額は94億3,890万円でございまして、平成24年度末時点での発行額は87億7,410万円になる見込みでございます。差し引き、残りの
発行可能額は6億6,480万円となっているところでございます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) そういうものも使いながら今度の4次計画、あるいは3次計画の最終段階――25年と26年を締めてきたという形になろうかと思います。そういう中でいろいろ事業運営をやってこられた、3次計画の中で事業整備がなされてきたと思うわけです。昨日も議論がなされましたように、中心市街地の活性化の問題でありますとか、あるいは学校でいえば府中学園であり明郷学園であり、国府小学校、上下中学校の体育館、保育所では広谷であり国府である等、いろいろとハード面で事業整備がなされてきたというふうに思っているところであります。
特にこの3次計画の中で、本年度からスタートを切ることになっておりますのが、
地方独立行政法人府中市病院機構――
府中市民病院の建てかえという問題が今日、設計予算といいますか、そういう予算がつけられて、これからスタートを切るというところで、3次計画と4次計画にまたがって完成をしていくことになろうかと思うわけですが、まず最初に、この
府中市民病院の現状、どういうふうに進んでおるのか、お知らせをいただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 病院建設の現状でございますけれど、ことし9月から基本計画と基本設計に入っております。病院の
ヒアリングを行いながら、まずどのような病院を目指すかといった点について、現在検討を進めているところでございます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 先日、市民病院の
多田理事長さんとお話をいたしました。その中で、理事長さんは、組織を立ち上げる中で、この病院建設についてもいろいろ議論を進めておるということでお話をいただいたところであります。できるだけすばらしい病院をつくって将来に備えていきたい、また地域医療を十分やっていきたいと述べておられました。この病院は、じゃあ最終、いつ完成するのかということについて、お知らせをいただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 完成の予定でございますが、工事の完了は平成27年度末を予定しております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 今、建設の場所等につきましては、病院の裏側の駐車場というふうな位置が示されておりますが、それでよろしいでしょうか。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 建てかえの場所につきましては、現地での建てかえということで考えております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 今の診療科、昨日も議論がありましたが、産婦人科であるとか小児科であるとかという問題もあるわけですが、そういうものも含めるような形になるのか、そうでないのか。診療科目については、どういう状況、考え方で今回の建てかえは進んでおるのか、その辺についてお伺いをいたしたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君)
診療科目等につきましては、現在の診療科目を継続するよう予定をしております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) この予算ですね。総体的な予算につきましては、市長が、30億ぐらいであろうということで今まで答弁をされてきたと思うんですが、それでよろしいでしょうか。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 建設費につきましては、総額30億円を予定しております。
○議長(平田八九郎君) 瀬川君恭志。
○15番議員(
瀬川恭志君) まだこれからのことになろうかと思うんですが、中身についてはどういうふうな――これから設計をしてみないと総額はわからない、あるいは具体的なことはわからないと言われればそれまでなんですが、わかる範囲内で、予算の中身についてお伺いができればと思います。
○議長(平田八九郎君) 市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 病院の中身の想定でおったんですけども、予算の中身について、今確定しておるのは、例の
地域医療再生基金7億何がしが、言ってみれば頭金のようなものなんですけども、それに公的病院に対するさまざまな助成措置、県や国の助成措置がございます。
あと資金調達については、まだこれから研究していくんですけども、法人がするのが有利なのか、行政がするのが有利なのか、いろいろあるんですけども、そういった中で、全体のその30億という目標額を調達していきたい。私としては、最終的に病院が償却することになる額をできる限り圧縮してあげたい、補助金や、そういったものを最大限取り入れて、後年度の負担、病院が返さなければいけない部分をできる限り圧縮していきたいというふうに考えてございます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 先日、多田先生も、建設については、今の体制の中で起債の償還が可能な病院をつくっていきたいというふうなことも述べられておったと思います。そういう中で、
地方独立行政法人は起債の発行ができないという状況の中で、今、市長が述べられた有利な起債、そういうものは市が借りて、肩がわりをして病院のほうで使っていただくという――病院が主体となっていくにしても、あるいは市が建てて病院のほうへ譲渡していくにしても、どちらにしても市が借りていかなきゃいけないと思うんですが、それでよろしいでしょうか。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 建設の財源ということで。市の
長期借入金等により病院建てかえが実施できるよう、中期計画に財源更正をして盛り込んでおりまして、先ほどありましたように、有利な事業や起債があるかによって、どちらが事業主体になるかというのが決まってこようかと思います。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) すばらしい病院を建てていかなきゃいけないということで、設計なり、いろいろな諸課題を達成する中で、将来、府中市民を支える医療、あるいは安心・安全のために核となる施設としてつくっていっていただきたいと思う次第であります。
今、病院を中心に、支える医療ということが言われております。そういう中での府中市病院機構の設立、これは、やはり支える医療を今後続けていかないと
高齢化社会に対応できないということで進んできたものというふうに1点には考えるわけです。そういう中で、医師不足という――再度、部長のほうから、支える医療についてわかりやすく皆さんに説明していただきたいと思うんですけども、よろしくお願いいたします。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 支える医療としましては3点の側面があるというふうに思います。1つは、慢性病を抱えた方に寄り添う医療、2つは、急性期の病気を治す市民の社会生活を支える医療、3点目は、病気の予防でありますとか早期発見などで、市民の健康維持、増進をするための支える医療ということで、一言であらわしますと、高齢者を中心とする地域住民の生活を支える医療と言えると思っております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 今言われた3点を行う病院、それとやはり介護施設や福祉施設であろうというふうに思うわけです。それらが一体となって地域の社会福祉というものを形成していくのではないかと思います。そういう中で、昨日からも出ておりましたが、このことを推進するためには、やはり核となる施設が必要になってくるんじゃないかなと。場所あるいは中心になる存在、人、そういうものを考えなきゃいけないんじゃないかなと思うんですが、病院なのか、それとも介護施設なのか、
福祉事務所なのか、どこが核となってこれを一体的に推進していくのか。どのように今考えられておるのか、その辺についてお伺いいたします。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 医療、介護、福祉の連携につきまして、支える医療を具体的に言いますと、医療と介護が一体化した
ケアサービスを在宅に展開することというふうに思っております。さきの支える
医療シンポジウムにおきましても、支える医療の展望としまして、今後ますます進む高齢社会では、医療と介護をあわせた在宅ケア、いわゆる
地域包括ケアの重要性が高まることが指摘をされております。そのためには、他職種間で協議をし、担うべき役割分担を検証していくことなどが提案をされております。現在、具体的な
場所等構想があるわけではございませんけれども、病院、医師会、地域の診療所、
介護事業所が連携した在宅支援の取り組みが必要となってくるんではないかと考えております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 協議を進めていく必要があるということ、確かにそのとおりだと思うんですが、それを一歩進めていくために今、
包括支援センターなりの役割があると思うんです。しかし、昨日も議員のほうから話がありましたように、
包括支援センターの役割はあれでいいのか、もっと広げて、
包括支援センターはもっとやることがあるんじゃないか、そういうことについて考えていく必要もあろうし、それらを踏まえて協議するという形を具体的にどうつくっていくのかが大きな課題であろうというふうに思います。今言われた、医師会であるとか病院であるとか施設であるとか、そういうものを行政がリーダーとなってやるのかというところが重要になってくるんじゃないかなと思うんですが、その辺についてはどういうふうにお考えでしょうか。
○議長(平田八九郎君) 伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 御指摘のとおりでございまして、要するに機能を申し上げると、先ほど部長が答弁いたしましたように、病院、医師会、地域の診療所、
介護事業所とが連携した在宅支援の仕組みというふうになるわけでございます。ですが、本当にそれを実現するためには、それらをつなげて日々調整をし、在宅の患者さんに対して、状況を常に把握しながら適切なサービスをコントロールしていくという、言ってみれば
ヘッドクオーター役がどうしても要るわけです。ですから、その役割をどこに置くのかと。それぞれの機能はあるわけですけども、それを本当に一つのシステムとして運用する核が必要だということは、もう我々、随分前に認識をし、それをどうやってつくるかということについて腐心をしてまいりました。現在、可能性としては、やはり市民病院しかないのではないかという考えに至ってはおります。
しかし、今の市民病院にそれにチャレンジするだけの人材または経費、そういったものを負担する能力もありませんし、
介護事業所などを指導する、そういう経験とか、そういうものも現在の病院にはないわけです。ですから、そういった人材をどのように確保していくのかというのが――今、
包括支援センターという話が出ましたけども、恐らくそこにも一つの大きな可能性があって、私のイメージとしては、病院と
包括支援センターを合築する形で、そしてその間をつなぐ組織を一緒にあわせてつくることによって、最初に申し上げたような他職種間の連携といったものを実現化できないかと。しかし、これはたちまち採算がとれる仕事には恐らくならない。ですから、これは政策的に
一定期間行政が、少なくとも財政面では、場合によっては人材面でも負担していかないと立ち上がっていかないものではないかというふうに考えているところでございます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 昨日から、子供からお年寄りまでのいろいろな課題について議論がなされてきました。その中で、話として出てきたのが、府中市
健康づくり審議会で今議論しておるんだということでありましたが、この
健康づくり審議会は当初、市長から、府中市民のよりよい
健康づくりのために、
中長期ビジョンを立てて執行されるべき市の総合施策はどうあるべきかということについて諮問をされたと。それで、その諮問に対して、
元気づくりであるとか
次世代育成支援、地域福祉、医療・病院の分科会で専門的に議論をされる中で、平成17年2月に答申を出されて、それによって政策展開がなされてきたのが今までの
健康づくり審議会であるというふうに思うんです。そういう中で政策的にされたことが、保育体制の再編整備や
特別保育事業の充実というふうなことであったのかなと。
それからもう一つは、市立病院を含む医療機関の再編整備、ネットワークによる
医療提供体制の向上ということがこの審議会によって出されてきたが、きのうの議論を聞いておりますと、また新しい形に生まれ変わってきているなと。ことしの4月に、子育てをするなら府中市でと選ばれる環境整備、すべての市民が生涯にわたり健康で生き生きと暮らせるための諸施策の推進、高齢者が自立して生活できるなど、すべての市民の健康な生活が保障された地域社会の構築を目指し、審議会体制の見直しが図られるように提言がなされたということであります。
こういうふうな新たな審議会で――きのう、2点ぐらいについては若干説明があったと思いますが、全体的にこの審議会はどういうところまで審議をするように計画をされているのか。きのうの答弁では、最終的には来年の夏ごろにはこの成案をまとめて、新しい第4次総合計画の中に生かしていくというふうなことであったかなと思いますが、具体的にはどういう形であるのか、お示しをいただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 健康地域づくり審議会の提言の内容についてということでございますが、さきの答申から7年が経過をし、社会情勢の変化などによりまして新たな対応が求められるといったことから、今後10年程度の間に市が重点的に実施しなければならない政策分野が新たに示されております。市民のライフステージに沿って、次世代創造、いきいき世代づくり、熟年
元気づくり、長寿サポートの4つの分野ごとに分科会を設けまして、政策を立案し具体化する体制の構築を求められているところでございます。
それぞれの分科会に与えられましたテーマ――次世代創造分科会には、次世代を担う人口を確保するための子育て支援などの諸施策、いきいき世代づくりの分科会には、生涯にわたり健康で暮らすことを応援する仕組みづくり、熟年
元気づくり分科会には、生きがいを持って元気な高齢者の割合を高めていく効果的な施策、そして長寿サポート分科会には、高齢者が住みなれた地域で自立して生活し、在宅・居宅で人生の終末を迎えられる取り組みなどの課題が示されて、現在それぞれの分科会において議論を開始していただいているところでございます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 今言われましたように、分科会の中でいろいろ議論をされて、それが来年の夏ごろにはきちっとまとめられて、また我々の前に出てくるのであろうというふうに思います。こういうものが第4次計画の中で生かされて、府中市の計画として、将来を担う子供からお年寄りという形のものが整理されていくことは大変望ましいことだと思いますが、そう考えてよろしいんでしょうか。生かしていくということで、よろしいでしょうか。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 分科会での議論でございますとか、健康地域づくり審議会の提言を踏まえまして、次期総合計画に実施すべき政策などを築いていければというふうに考えております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) ソフト事業等いろいろなものについてお聞きをしたいわけですが、時間もありませんので、第3次の最終年度を1年余すといいますか、来年度であります25年度の予算編成についてお伺いをしてみたいと思うんですが。まず最初に、予算編成を行うに当たって、3次計画の中でいろいろ積み残し、あるいは財政状況もいろいろあろうかと思うわけですが、そういう中で方針はどういうふうに立てられたのか、どうされるのか、お示しをいただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 平成25年度の予算編成方針でございますが、経済情勢の先行きが見通せない中におきまして、今後も税収は減収を見込んでおり、歳出、一般財源の確保が困難な状況にございます。また、先ほどの財政計画でも申し上げましたように、平成26年度で合併特例期間が終了いたしまして、
普通交付税の合併算定がえもあわせて終了となりますので、5年間で7億円の減額を見込んでおります。
このように極めて厳しい状況の中におきまして、本市が将来にわたり持続可能なまちとして反映していくため、平成25年度予算編成に当たりましては、5項目を柱とした編成方針に沿って編成を行う予定といたしております。これにつきましては、項目のみを広報の12月1日号に、また詳細につきましてはホームページに掲載しておりますが、概要を御説明申し上げます。
第1に、歳入に見合ったコンパクトな予算の編成を目指します。財源確保が困難な状況では、歳入に見合った歳出規模――抑制が必要でございまして、市民ニーズを的確に把握し、発想を転換することなどによりまして事業の見直しを行い、無駄な経費を削減することが求められております。また、資産管理につきましては、市が保有する施設の統合、廃止、譲渡などに加えまして、維持・修繕にあっては、中期的な施設維持・修繕計画を作成するなど、予防保全の考え方を取り入れることとしております。
第2に、人件費など固定的経費のさらなる削減を目指します。平成25年度当初予算要求に係る経常経費の要求につきましては、平成24年度当初予算の歳出、一般財源を3%削減した額を要求基準額といたしまして、平成25年度当初予算の歳出、一般財源額がこの額を超えない範囲で要求するよう、各課に通知をしているところでございます。また、人件費、扶助費、公債費など削減が容易でない義務的経費につきましても、見直すべきものは見直すというスタンスで、削減に向けた取り組みを行っていきます。
なお、特に修繕工事費などの事業実施につきましては、必ず優先順位を明確にすることといたしております。
第3に、計画的な市債――借金でございますが、残高の縮減を目指します。第2でも申し上げましたとおり、特に投資的事業については、その必要性と優先順位を明らかにすることで、効率的、効果的な予算編成を行うことといたしております。投資的事業の財源としての市債につきましても、借入額が償還額を上回らないよう適正な起債管理を行っていきます。
第4といたしまして、未利用財産の有効活用、早期処分による収入確保を目指します。第1で申し上げました資産の適正管理の一環といたしまして、現状として利活用されていない財産につきましては、売却、貸し付けなどにより収入を確保する。また、市が借り上げている土地に係る借地料については、借地縮減推進方針に基づきまして新たな土地賃貸借契約の締結は認めないことといたしまして、当該土地につきましては、将来的に原則返還または買い取りを行うことといたしております。
最後でございますが、まちが元気になる事業に対して、チャレンジ枠という予算を設定いたします。これは、いかに厳しい財政状況でありましても、夢にチャレンジすることを忘れず、将来の府中市の発展のために必要な事業を実施するための予算枠を特別に設置したものでございます。このチャレンジ枠の対象とする事業でございますが、これは新規事業でありますので、第3次計画に掲げたまちづくりの基本方針に基づきまして、府中市の強みを最大限生かし、市民の豊かな暮らしの実現に寄与する事業で、将来にわたりその波及効果が期待されるものといたします。また、上限額につきましては、歳出、一般財源ベースで総額3,000万円としております。
以上、5つの編成方針に基づき、平成25年度の予算を編成していくことといたしております。以上です。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 今、総合計画の期間中で、最終年度1年前の計画ということとともに、考え方として、やはり歳入に合った予算規模というのが一番大きいのかなと思ったところです。それともう一つは、23年度決算時において初めてプライマリーバランスといいますか、今、借入金と返済金が好転をし、これから先は残高が減少していくというふうな方向性を打ち出されたと思うわけですが、その方向性というのは、これから第4次の計画の中でも引き継いで、そういうことが可能になっていくと考えてよろしいんでしょうか。この辺だけちょっとお伺いします。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 方針は今後も引き継いでいきます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 今の考え方の中で予算をこれから立てていただきたいし、そういう中で、やはり地域要望、そういうものも十分取り入れる中で予算執行――順位もあろうかと思いますが、策定をしていただきたいと思うわけです。
そういう中で市長にお伺いしますが、市長は以前から、府中市の財政規模は200億よりも190億、180億というふうな、規模を絞った予算にしていかなきゃいけないんじゃないかなというふうに答弁をされてきた経過があろうかと思うんですが、25年度、今後の予算規模、その辺についてはどういうふうにお考えになりますか。
○議長(平田八九郎君) 市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 予算規模については、25年度は幾らというふうに決めつけている状況ではありませんけども、問題は、要するに経常一般財源でございまして、いろいろな――例えば子ども手当のようなものが新しくできれば、予算規模はその分大きくなったりしますので、規模そのものだけではなかなか議論しにくいところがあるんですけども、少なくとも現状ベースで経常一般財源の今後の見通しを見たときに、平成28年度あたりでは170億円台にしなければいけないと。すなわち、あと4年ぐらいで大体10億円ぐらい削り込まないと、一般財源の収入に見合った予算というものが組めないということになると考えております。
これは、さまざまな財源の性質もしくは国や県からの交付される内容などによって、先ほど申し上げましたように、単純に割り切れるものではないんですけども、しかし、合併算定がえなどいろんな要素を考え合わせますと、今後4年間で10億円ぐらい削減をしなければいけない。そうしますと、25年度では、その1年目となるわけですから、その4分の1額ぐらいを削減目標にする必要があるというふうに考えております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 3期の計画の中では、特に集中改革プランに、平成17年から21年あるいは22年から26年ということで取り組んできたことが財政改革に非常に大きなウエートを占めたんじゃないかなと思っているところであります。そういう中で、市長が言われましたが、予算規模は17年以降大体200億近くで推移していると。充当一般財源についても110億から112億、あるいは経常一般財源についてもそういうふうな形で推移をしているのが実情だという中で、3期計画を今までやってこられた、その計画をどのように達成されていると考えておられるのか。その辺についてお伺いしてみたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 非常に感覚的な御答弁になると思うんですけども、府中市の財政が何を実現してきたかということですが、特例債とか、そういう有利な財源があったこともございますけども、しかし、一定の投資、まちづくり、こういったものを実現し、また教育の環境を整え、保育所の再編なども行い得たわけでございます。そういう結果、今日、比較的安定した財政運営が実現をしている状況を思いますと、100%達成したと胸を張るほどのものではございませんけども、何とかやってこられた、安定は確保できたというふうに認識をいたしております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) もう少し3次計画についてお伺いしたいんでありますが、時間も大分経過しましたので、次に移りたいと思います。
今回、厚生委員会で保育所を視察する中で、障害を持つ子供について、いろいろと保育所の対応というふうなものが出てきたと思うわけです。そういう中で、まず一つには、保育所における対応について、教育的な考え方について1点お伺いをしておきたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 保育所における障害児対応につきましては、市で障害児保育事業実施要綱を定めておりまして、保健師、保育士、家庭相談員等で構成される府中市入所指導委員会において入所の決定を行っているところでございます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 保育所もそうであろうと思うんですが、小学校、中学校については一貫教育の中で、23年度のクラス編制を見ますと、やはり特別支援学級等の問題がきちっと整理されて対応されておるようでありますが、このことについて、小・中学校についてお伺いをしてみたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 教育部長、答弁。
○教育部長(佐竹達司君) 小・中学校の、発達障害を含む障害がある児童・生徒の指導につきましては、通常の学級もしくは特別支援学級におきまして、一人一人の障害に応じた指導計画などを立てまして、指導や必要な支援を行っているところでございます。特別支援学級につきましては、1学級における児童・生徒の在籍数は8名以内と定められております。したがいまして、8名までの児童・生徒に対して、教員1名が配置されることとなっております。
また、通常学級や特別支援学級におきまして個別に支援が必要な児童・生徒へ支援をするために、市独自の負担によりまして、特別支援教育支援員を配置しているところでございます。特別支援教育支援員につきましては、平成21年度は6名、平成22年度と23年度はそれぞれ8名、平成24年度は9名を配置しておるところでございます。このように、必要に応じて順次措置をしてきたところでございますが、必要性が高まっている現状から、さらに拡充を進めるよう、引き続き予算の確保などに努めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) 保育所につきましても小・中学校につきましても、障害を持たれている子供さんの親御さんの安心をどう確保するのかというのが非常に大切だと思います。昨日の中国新聞にも、発達障害のある児童・生徒が通常学級へ6.5%在籍という――これは国の平均値だと思うんですが、こういうふうな状況もある中で、やはり親の安心を確保するように今後とも努めていただきたいと思います。
最後に、
地方独立行政法人府中市病院機構の決算状況が今回出ておりまして、初めて見させていただいたわけですが、数字的に――最初の中期計画の中で、それぞれ具体的な数値目標が出されたと思うんですが、それとこの数字とはどうなのかなというふうなことを思うわけです。その辺について、お伺いをしたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 9月まで、上半期の2病院の状況は、
府中市民病院におきましては、医業収益の計画達成率は102.2%と順調な傾向となってございます。ただ、機器の買いかえ等で予想外に費用がかさんでいるといった状況がございます。また、北市民病院につきましては、医業収益の計画達成率が94.6%ということで、目標の達成が心配な状況になっているというふうに思っております。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) この数字は上期の数字を倍額して通期というふうな形になっておるわけでありますから、その辺を考慮されて、今後、北市民病院につきましても、早期の目標が達成される、あるいは4年後に黒字になるというふうなことに努力をされたいと思うところであります。
それともう2点ほど。今回の金額につきましては、繰り入れを9,000万、これは機器の買いかえということになるわけでありますが、今後の繰り入れ基準についてはどう考えればいいのか、ちょっとお知らせをいただけたらと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 法人に対する繰り入れの考え方でございますが、これまでの公営企業会計の3条予算による区分ではございませんで、1つには、救急医療など政策的医療に要する経費について、新病院政策的医療経費負担金として市が負担をするものでございます。
2つ目につきましては、本来独立採算を原則とする病院事業におきましては、その収入をもって賄えない経費――医師確保等そういったものでございますけれど、新病院運営特別交付金として市が必要に応じて交付をするという考え方でございます。
○議長(平田八九郎君)
瀬川恭志君。
○15番議員(
瀬川恭志君) この表では、3条予算、4条予算ということに関係なくて、現金はどうなのかというふうに見させていただいております。これからも定期的にこういう資料を提供いただきまして、病院の経営がどういう形で進んでおるのかお知らせをいただきたいということをお願いしまして、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
(15番議員
瀬川恭志君 降壇)
○議長(平田八九郎君) これをもって
平成クラブの
瀬川恭志君の質問を終結いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) 10分間休憩します。
午前10時56分
○議長(平田八九郎君) 再開いたします。
午前11時11分
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。
平成クラブの加藤吉秀君の登壇を求めます。
加藤吉秀君。
(7番議員 加藤吉秀君 登壇)
○7番議員(加藤吉秀君) 失礼します。
平成クラブの7番議員、加藤でございます。
平成クラブ最後の質問でございますので、よろしくお願いいたします。
通告どおりやっていきたいと思いますが、最後の3番、4番は多少リンクすると思います。
まず、労働会館の今後の取り扱いについてでありますが、9月議会で質問させていただきました。府中市と、現在労働会館を使用している労働団体との賃貸の実態を把握されましたでしょうか。これをお聞きいたします。9月議会では曖昧な答弁でありましたけども、私が調べた実態では、現在使用している団体とは賃貸契約は結ばれておりません。あわせて、自動延長と称して20年以上ほったらかして、府中市の財産管理をある意味放棄していたという市の責任をどう考えていらっしゃるか、お聞きしたいと思います。
なお、質問は一括と一問一答を併用させていただきます。
続きまして、老朽化した府中市内の集会施設の問題であります。
市が管理している集会所の実態と今後の計画についてお伺いします。旧府中市内、上下町も含めて、集会所がたくさん――私は元町に居住しておりますけども、元町には集会所がございません。そういうような何カ所もある地域、ない地域も含めて、何カ所ぐらいあるかということを後ほど一問一答で、また、それについても継続するのか譲渡するのか解体するのかを含めてお伺いしたいと思います。
次に、医療再生についてであります。
支える
医療シンポジウムが11月17日土曜日に開催され、産業医科大学医学部公衆衛生学教室の松田教授に、「社会共通資本としての地域医療システム」ということで基調講演をいただきました。大勢の方に参加していただきまして、業界と言ってはなんですけども、市内の医師会の先生方、また看護師の方、ある意味専門職の方も大勢いらっしゃいまして、私どもも参加させていただきました。昨日、議員の方もおっしゃっていましたが、講演の中でも、支える医療――自助・共助・公助、そういうようなことが必要であると。あと
府中市民病院の
多田理事長のお話も、すごく興味深いものでありました。
また、医師会の副会長である谷先生の報告――まずかかりつけ医を持とうとか、市内の医師の連携を図りたいとか、そういうようなこともございまして、府中市が標榜している支える医療、これが具体的に方向性を示されたというふうに思ったところであります。まず、先ほど同僚の瀬川議員への答弁にもございましたけども、支える医療の具体策と実現への道筋をお聞かせいただきたいと思います。
続きまして、4番目の議員倫理条例であります。
この議員倫理条例は、もう皆さん、何回もこういうことで――最初は2007年、平成19年12月3日に、唐突にこの政治倫理条例が出されました。これは全く私どもも予期しないところでありましたけども、そういうものが必要であれば、やはりつくろうということで――先輩議員は御存じだと思いますけども、その前、平成16年6月3日の第4回定例会で議員の辞職願が出されて、議員にあるまじきということで辞職されました。続いて平成18年の第1回定例会でまたまた議員辞職願が出されて、議員が辞職するということで、そういうことも含めて議員倫理条例をつくろうという機運があったというふうに良心的に解釈すれば――私はそうとりましたけども、唐突に出されたのは不十分であるから、それでは全員で考えましょうということで倫理条例を策定したということであります。そして、その倫理条例は、出された人たちが皆反対されて、またその内容がどうのこうのということで、裁判という形になりました。
基本的には、倫理条例そのものは、これがなくても、私たち議員がみずからを律すれば簡単に済む話であろうというふうに思います。ところが、府中市の市会議員の場合はなかなかそういうことが――市民の目線から見て甚だどうかというような御意見がありまして、この倫理条例をみずからつくった。そして、倫理条例をつくった後に、すぐまた飲酒運転事件がありました。そのときのマスコミ、大手の新聞には、「府中市議会に議員発議で提案された「飲酒運転の追放と飲酒運転の場合の議員辞職を宣言する決議案」。可決されはしたが、全会一致でなかったことに驚きと失望を禁じ得ない。」という記事が載っております。採決では、反対討論もなかったんですけども、反対したのはなぜだろうかというような内容であります。
いずれにしましても、こういうようなことがありまして、この倫理条例、もし不足であれば直せば済むことであって、裁判をしてどうのこうの――これは1審の裁判で棄却になりました。棄却になった理由はそれぞれございますけども、簡単に言えば、争うに足らずということであろうと思います。ただ、日本は三審制でありますから、上告された高裁では、簡単に言えば、倫理条例の第4条に規定する2親等規制は必要性も合理性もないということで、負けたわけであります。
ただ、先ほど言いましたように、公共事業にまつわる政治と金の問題が社会問題化したり、私たち市会議員としての倫理観、そういうものを――みずからがやはり律しなきゃいけないということでつくってあるわけで、裁判で争うほどのことではないというふうに私、個人的には思っていますが、この政治倫理条例の上告審について、争点はどういうところにあると把握なさっていますか。お聞きしたいと思います。
(7番議員 加藤吉秀君 質問席に移動)
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) それでは、労働会館の使用実態についてですが、平成2年7月28日に広島友愛会議府中地区同盟、連合広島府中地域協議会、府中地区労働センターの3者それぞれと使用貸借契約を締結し、事務所として使用を許可しておりました。さきの9月議会で御指摘をいただいた後、実態把握に努めてまいりました。その結果、広島友愛会議府中地区同盟はその後、組織の変遷を重ね、現在は広島縫製労働組合連合会に名称が変わり、上部組織でありますUIゼンセン同盟も看板を掲げています。代表は、どちらも同じ人物の方でございます。連合広島府中地域協議会はそのまま現存していますが、代表者はかわっておりました。また、府中地区労働センターは解散をしておりました。このような実態把握がなされないまま、3年ごとの自動継続とするなど、管理運営につきまして責任を痛感しているところでございます。まことに申しわけございませんでした。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 私のほうからは、集会施設と政治倫理条例についてお答えをさせていただきます。
まず、集会施設についてでございますが、市が管理して、各地域の集会所として使用している施設は70施設ございます。そのうち木造の建物が49施設、非木造の建物が21施設でございます。これらの集会所のうち、昭和50年代に建てられたものが38施設、そのうち木造のものが27施設と最も多くございまして、耐用年数からいたしますと、改修、改築または解体を含めた検討が必要な時期となっております。
今後の計画でございますが、現在の厳しい財政状況におきましては、すべての集会所を市が維持管理していくことは非常に困難な状況となっているものと判断をしております。そのため、現在、公有財産管理運営委員会――これは各集会所の管理について所管部署がそれぞれ行っていますので、所管部署が集まりまして方針決定をする内部機関でございますが、委員会を8月から開催いたしまして、施設の現況や利用状況などの実態把握を行っているところでございます。
今後は、この調査結果をもとに、市が今後も維持管理する施設と、施設を廃止して解体するもの、または地元へ譲渡する施設を区分いたしまして、選択と集中による地域集会所のリニューアル計画といったものを策定したいと考えております。しかしながら、集会所につきましては、地域間格差や住民負担等の課題も多くありますので、地域とも議論しながら慎重に進めてまいりたいと思っているところでございます。
次の御質問の、政治倫理条例についての争点はということでございますが、この件につきましては、係争中でございますので詳細は控えさせていただきたいと思いますが、1審、2審の判決が出ておりますので、事実関係のみを答弁させていただきます。
争点につきましては、さきに議員も御案内になりましたが、条例第4条のいわゆる2親等規制は、憲法上の保障を受ける経済活動の自由及び議員活動の自由を制限するものであるから、制限することができる合理性、必要性が認められなければならないが、合理性も必要性も認めることができないとの2審の広島高裁の判決に対しまして、市といたしましては、政治倫理条例は何ら経済活動、議員活動の自由を制限するものではなく、憲法上問題はないと反論をしているものでございます。以上です。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) それでは、私のほうからは、支える医療の具体像と実現への道筋ということでお答えをさせていただきます。
支える医療の具体像につきましては、支える医療は、医療と介護が一体化した
ケアサービスを在宅に展開することであるというふうに考えております。議員御紹介いただきましたように、府中地区医師会にも主催者に加わっていただきまして、去る11月17日に第1回支える
医療シンポジウムを開催をいたしました。その中では、高齢者に対応した
医療提供体制、医療と介護の連携などの
地域包括ケアシステムの構築の必要性や、メディカルケアからヘルスケアといった考え方について、産業医科大学教授の松田先生に講演をいただいております。また、パネラーとして参加をいただきました広島県や府中市病院機構、そして府中地区医師会の先生方からも、在宅医療とそれを支える体制などにつきまして、それぞれのお立場からの報告もいただき、議論を展開されております。
在宅ケア、いわゆる
地域包括ケアの重要性が高まることが指摘をされましたけれども、現在、
地域包括ケアシステムの構築につきましては、府中市健康地域づくり審議会の長寿サポート分科会で府中地区医師会を初めとして、支える医療の実現に向けた取り組みについて協議をいただいているところでございます。現在、医療と介護が連携した地域ケアの具体策を市としても模索しておりますけれど、地域ケア体制に欠かせない看護職、介護職の人材確保が大きな課題であると考えております。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) 答弁ありがとうございます。
まず労働会館の件でありますが、
ヒアリング調査をされていて、私が調べたのと大体同じようなことで、ああ、そうかなということでありますが、それじゃあ今後、あそこをどのようになさるつもりなのか。9月議会では、これも含めて補助金等々も、徐々に削減したんですけども、次年度にはもう廃止するというようなお答えもいただきました。問題は、その後であります。鍵は市職労事務局と労働会館の事務局、これは連合であろうと思いますが、また建物のどこかに置いてある――3つがあって、市は鍵を持ってないという答弁がこの前ありました。私もそういうふうに把握していますが、マンションとかアパートを貸して、大家が鍵を持ってないなんていうことは、通常の賃貸契約ではあり得ないことだと思うんです。だから、その鍵のことについて、どうなっているのかも含めて御答弁をお願いします。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) 鍵については、議員御指摘のとおり、市は持ってないものでございます。3カ所に――連合の事務局、それから府中地区労働センターというところが持っていたという状況になっております。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) それじゃあ、それはいいです。それで、今3年ごとの更新契約ですか、契約を一応見させていただいたら、最初は5年で、それ以降は3年ごとの自動更新というような形になっております。今後、3年が過ぎたときにはどういうふうな契約をされるか、答弁をお願いします。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) 今後の運用方針としましては、契約内容にもあります3年ごとの自動継続の期限が平成25年7月27日となっていますので、自動継続しない旨を契約者に、解約の通知をもって伝えています。
なお、今後の利活用につきましては、来年度予定しています庁舎改修も含め、周辺状況などを踏まえて方向性を出していきたいと考えております。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) ありがとうございます。これは市の普通財産でございますので、有効利用されるように望みます。
それじゃあ、これで労働会館の件を終わりまして、次に、老朽化した集会施設の問題でありますが、70施設、その中でも木造が多いということです。公有財産管理運営委員会と先ほど部長が言われましたが、そういうところで、これからどういうふうな――継続するものなのか譲渡するものなのか解体するものかも含めて、これから選択と集中でと今答弁なさいました。おおむねどのくらいの期間というか、いつごろからそれを始めて、どのくらいで結論を出そうと思われているか、御答弁をお願いします。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 先ほど申しましたように、委員会を8月から開いております。今現在、地域間格差を解消するために、管轄部署ごとの集会施設の種類とか構造を一覧にいたしまして、市全体の図面へ集会所の位置等を落とし込む作業をしているところでございます。それができましたら、もろもろの要素を勘案いたしまして、これは廃止すべきだとか、これは継続すべきかとかいう判断をする予定にしておりますが、さきの議会でも市長が答弁したかと思うんですが、1年のうちには結論は出したいと思っております。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) この公有財産管理運営委員会のメンバー、構成をお知らせください。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 委員会のメンバーは、副市長を筆頭に、委員は各部長4人で構成されております。必要に応じまして、所管課長等が出席いたすようになっております。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) ありがとうございます。
それともう一つ、ことし阿字のほうですか、集会所で補助金を出したということでありますけども、私は400万というふうに聞いておりますが、これ400万というのが目いっぱいの数字なのか。場合によっては、それ以上出るものなのか。それと、集会所の規模によって何割まで、例えば2分の1負担とか3分の1負担とかいうところをお知らせください。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 補助要綱をつくっておりまして、上限400万、建設費の5分の3で400万を限度といたしております。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) ありがとうございます。これはもう少し詳しく聞きたいんですが、ちょっと時間の関係がありますんで、次に、医療の再生と議員倫理条例の上告審についてのことを。これはリンクしていますので、あわせて聞くというようなこともあると思いますが。
まず、先ほどの瀬川議員の質問で、新しく出発した
地方独立行政法人の病院、これで、府中病院が102.2%の達成率、北市民病院が94.6%という数字をお聞かせいただきました。今度これは独法化になりましたから、公営企業会計から単独の、独法の会計になると思いますので、今までと違って数字もはっきり出てきて――今までは自治体病院としての補助金がどうのこうのというような、交付金が入る入らないとか、いろんな議論がありましたけども、シンプルでわかりやすくて、よろしいんじゃないかと思います。そして、この前の
多田理事長のお話――地元の方たちにすごく溶け込まれて、歓迎されているということをひしひしと感じているというようなお話もございました。とりあえず今のところは順調に推移していると思います。思いますが、その中でも、まだ、守る会という――地域医療を守る会の方たちとの裁判がございます。
これは訴えるのは自由なんですが、私が思いますのに、裁判をする以上は、市としても訴えられれば受けて立つしかないわけです、いや応なしに。そうした場合に、裁判費用というのは当然かかってくるわけです。着手金を含めて弁護士費用、例えば倫理条例であれば、上告理由書を弁護士さんに頼んで書いてもらうと。それを作成するのにも、やはり作成料がかかろうと思います。それプラス交通費等々、またそれなりに――市の職員が裁判に行くのか行かないのか、被告が出廷しないということも当然ありますが、弁護士は行かなきゃいけないから弁護士には交通費も払わなきゃいけない。
そういうふうなことも含めて、ちょっとこれは例は違うかもわかりませんが、似たようなもんでありまして、例えば今、話題になっておりますけども、広島県では、広島市の県会議員がリコール運動をされて、法定の数――4万7,671名のリコールの署名が集まりまして、来年2月に住民投票をすると。そして、過半数をとれば、そのリコールが可決して失職するという報道が流れております。それはそれで当然、市民、県民の権利であって、いいことだとは思うんですが、私が問題にするのは、もし来年2月にやった場合に、選挙費用が、投票なんかの選挙準備の費用が6,000万かかるというふうにマスコミに載っています。これは、どうなるかわかりませんからあれですけども、恐らく可決されるだろうと。それで6,000万――例えば、その県会議員の方が潔く辞職なされば、6,000万は使わなくて済むわけです。
今の裁判でもそうです。それだけ裁判費用がかかるということは――私たち、府中市民の税金を使って、いろんな裁判費用を払っているわけです。ですから、原告の方たち、守る会――差しとめ訴訟をしている方たちは、皆さんカンパをなさっています。そしたら、カンパにプラスして、相手方の府中市の、府中市民としての裁判費用も両方負っているという、ある意味二重払いみたいなこともあろうかと思います。そういうふうなことで、裁判費用というのがどのくらいかかるか。今、私が述べたようなのも含めて、積算でどのくらい裁判費用がかかってるかを、アバウトでもいいですから教えていただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 石川総務課長、答弁。
○総務課長(石川裕洋君) 現在の3つの裁判にかかる合計額で言いますと、約550万かかっております。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) ありがとうございます。550万ですね。倫理条例はこれから最高裁まで行くわけですから、はるかにまたこれに、プラスアルファというのかどうかわかりませんが、まだかかるだろうと。だから、こういうことを――それじゃあ、お互いに勝った負けたでどうなるか。守る会の人が差しとめ訴訟したら、今の独法化をやめられて、また旧来の北市民病院になるのかというと、私はあり得ないというふうに簡単に思います。それで、私は今回の質問で、いろいろ調べてみた中で、いろんな反対をする人――毎度言いますけども、社会クラブの水田豊議員が事務局長をなさっています。そういうことで、市会議員というのは、ある程度公的な公人だというふうに私は自覚しております。
その中で、これは小川敏男議員のブログを見てみたら――まだこれは載っているから、恐らく府中市民の興味ある方は皆さん、ごらんになっていると思いますけども、きょう、昼の休憩に見られてもいいです。これが、いまだにずっとおっしゃっている北市民病院のことで、「国から特別交付税が出ています。北市民病院には約1億円です。」と。これは毎回問題になる9,840万のことだと思うんですが、「一昨年、2010年(平成22年)の北市民病院は約90万円の赤字ですが、1億円を入れれば黒字になります。この国からきている1億円を伊藤市長はねこばばして北市民病院へ繰出さず違うことに使っているのです。」というふうにブログに書いてあるんです。私、問い合わせましたら、市長は見てないと。見てないらしいんですが。猫ばばというのは、簡単に言えば、猫がくそを垂れて、砂で隠して知らん顔していることを猫ばばって言うんです。でも、「広辞苑」で意味を見ると、「悪行を隠して知らぬ顔をすること。落し物などを拾ってそのまま自分のものにしてしまうこと。」ということで、ここに書いてある、ブログに。これを市長、どう思われますか。
○議長(平田八九郎君) 伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 猫ばばの正確な意味は、私も初めてわかりましたけども、御主張はそれぞれに御自由になさるのがよろしいとは思うんですが、お立場もございましょうから、やはり主張されるんであれば、証拠をしっかりと示していただいて。今回の議会初日の訂正もございましたけども、論より証拠というのが世の中にはあるわけでございますので、猫ばばというふうに罵倒されるならば、それ相応の根拠――そう言われても仕方がない理由があるのであれば、私も甘んじて受けますけども、そういう根拠をしっかりと御説明いただきたいと思います。もしもそういう根拠がないのであれば、そのような誹謗中傷は、これは特に熱心に今まで取り組んでいらしたと思うんですけども、人権にもとる誹謗中傷ではないかというふうに思いますので、訂正をいただきたい。できれば謝罪もいただきたいが、そこまでのことは恐らく求められないと思いますけども、少なくとも訂正をいただきたいというふうに思います。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) 私たち府中市議会は、委員会中心主義で、各委員会で議員同士が討論をしよう、議論をしようということでやっとるんですが、正直言って議論になりません。守る会の方たちは、情報を共有しましょうとか、正しい情報を皆さんと共有しましょうということを必ずおっしゃいます。ですから、私たちにもし聞いていただければ、正しい情報というものを幾らでも、
平成クラブとしても上下まで行って説明したいというふうには、いまだに思っております。そして、先ほどリンクすると言いました政治倫理条例、これも、別につくらなくても、私たち市会議員がちゃんとやれば済むことであります。
実際、一般質問でこういうことを質問させていただく――訴える相手は市長でありますけども、これは今のシステム上仕方なくて、この倫理条例で自分が訴えられるのはおかしな話だということを市長も再三答弁でおっしゃいます。私たちも、おかしいと思うんです。議員がつくったものについて理事者側を訴えるというのは、全くおかしい。ただ、それができないから市長を訴えるというふうなことをおっしゃっています。だけども、そこまでしなくても――もうちょっとこれから議会改革をして、例えば議会報告をしようとか、こういうインターネットとかケーブルテレビなんかで市民に少しでも私たちの活動を知ってもらおうと議会全体でやっている今日、いまだにこの裁判を――アバウトでもありますけども、550万円もの無駄な税金を使っているわけです。これをどういうふうに感じられているか。振り上げたこぶしをおろすところがないというようなところもあるでしょうけども、おかしな話であります。
それと、今回、多分午後から質問される財産区の問題でありますけども、それも裁判になるやに聞いております。私が、何が不思議かというと、その裁判も、この倫理条例の裁判も、守る会による
地方独立行政法人の阻止の裁判も皆、同じ弁護士の方であります。自治労の弁護士であろうと思います。裁判ですから、誰がやろうとよろしいんですが、府中市でそれだけ弁護活動をなさって、かなりの弁護士料を払っているんじゃないかと思って。何で同じ人が、共通してなさるのかというのも本当、疑問であります。
この裁判については、できれば理事者側も、もうやめてもらえませんかとか無駄なあれをということを相手の方に、もうちょっと説得していただいて――説得してもらってもどうにもならないんだろうけど、何しろこれから金がかさむばっかり、終わってみれば1,000万ぐらい使っているというのは、これは現実の問題であろうというふうに思います。そして、病院にしろ――北市民病院は先ほど94.6%ということがございましたが、やはり
府中市民病院もそうですけども、市民の方が府中病院を利用する、使う――コンビニ受診は避けなきゃいけないですけども、そこの病院を利用する。そうすると、そこの経営も成り立つと思います。
例は違いますけども、府中東高校――野球部が試合に出るのに部員が足りないから上下高校と一緒になってやるというような記事が出ました。私も少年野球に多少かかわっているんで、中学校の野球部の人たちに、府中東高校に進学してくれないかというふうに運動しております。これと同じように、私が聞いたところによりますと、上下中学校――毎年大体40人ぐらいいらっしゃるんですけども、去年、おととしは、もう10人にも満たない人しか上下高校に行かないと。もし上下高校を存続させるんなら、上下町の方たちが自分の子供、孫を上下高校に進学させるべきです。そして、それでも少なかったら、皆さん、協力してくださいということで運動が盛り上がると思うんです。自分の子や孫をよその私立とか郊外に行かせて、それで上下高校に進学がないから上下高校の存続が危うい、運動をしましょうなんていうのは、私はどこかずれているんじゃないかと思います。
北市民病院も同じですよ。私たちは最初から、あそこは必要なものだから残しましょうという運動をしてきました。それなのに、あそこをつぶすような運動をいまだになさっておる。やはりこれもおかしいんじゃないかというふうに感じてなりません。そのこともあわせて市長に感想をお伺いします。
○議長(平田八九郎君) 伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 要するに、政治的には、この議場でそれぞれの問題は決着をしているわけです。病院の問題では、かなり以前に方針を決めて、手続をすべて可決いただき、そして手続もして、やってきているわけです。ですから、行政的、政治的には、もう済んだ話でございまして、それを、言ってみれば裁判という形で蒸し返されて、それがまたこの議場で裁判費用なども含めて議論になるという、ちょっと考えてみれば、滑稽といいますか、おかしな展開をしているわけでございます。
私は申し上げたいんですけども、議場で議論すべきことは、もちろん議論していただくわけでございます。裁判の経緯であるとか費用はというのは、確かに議場で議論するのにふさわしいと思いますが、中身について、要するに、政治的にはこの議場で決定を見たものについて、また蒸し返しのような議論をこの議場でまた行うというのは、これはおかしいというふうに考えております。ですから、されるんであればそれは裁判所でしでいただければよいわけで、それぞれの主張を原告、被告の立場で裁判所でされればよいわけでして、それが決定した後も延々と、1年以上ですよね、延々と裁判を一つのネタにして続いている。こういった、議会で決定したにもかかわらず、そういう議論を引きずるということ自体、私は、議会としてやっぱりコントロールしていただきたい。
議長にも、ぜひお願いしたいんですけども、確かに裁判はあるわけでございますから、それは国民の権利であるわけでございますから、それを否定するわけではございませんので、それについて経緯や例えば費用や、そういったことは御報告申し上げますし、御質問もいただいても構わないと思うんですが、これがおかしいじゃないかとか、あれはどうだとか、もう済んだ話を延々とやるのは、私は議会としてふさわしくないと思っておりますので、そこはぜひ御配慮をいただきたいと思います。
その上で、今おっしゃった、いろいろなことについて感じることといえば、まさに不幸な政争の経緯といいましょうか、実態のない単なる政争目的の、選挙目的の争いがこのような形で続いている、またこういうことを材料に続いているということについては、非常に腹立たしい思いを持っております。以上でございます。
○議長(平田八九郎君) 加藤吉秀君。
○7番議員(加藤吉秀君) 時間がなくなりました。ありがとうございます。まだ聞きたいことはありますが、しかし、市長の答弁で1秒残らず使い切りましたので、これで終わります。ありがとうございました。
(7番議員 加藤吉秀君 降壇)
○議長(平田八九郎君) これをもって
平成クラブの加藤吉秀君の質問を終結いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) 昼食のため休憩いたします。午後は1時から再開いたします。
午前11時55分
○議長(平田八九郎君) 再開いたします。
午後1時2分
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。
社会クラブの水田豊君の登壇を求めます。
水田豊君。
(2番議員 水田豊君 登壇)
○2番議員(水田豊君) 社会クラブの水田です。一般質問をさせていただきます。
通告に従いまして行います。一問一答方式と一括をあわせて行います。
まず、一括ということで、皆さんのお手元にありますように、大きく3点質問をさせていただきます。市長の政治姿勢についてということ、それから2番目には、介護保険の保険料について、3番目には、粗大ごみについてと。特に、上下地域の粗大ごみの引き取りが今現在どうなっているか。この3点についてお伺いをいたします。
市長の政治姿勢については、その中でも5点ありまして、市長のいわゆる政治運営、政治姿勢というものが、この府中市に対して裁判が頻発をしていることのもとになっている、こういうことではないかと思っております。先ほどもありましたが、倫理条例の問題も今、最高裁へ上告をしている段階でございますし、近くは久佐町財産区、これも裁判になっておる、こういうことでございます。それから、北市民病院の独法化認可取り消し裁判、これについても先ほどもありましたが、現在公判中ということになっておりますし、古くは府中市の教育委員会事件、これは元保育会職員の雇用問題ですが、これについても労働委員会の――裁判になっている、こういうことになっておるようでございます。これらのことについてお伺いしていきたいと思っておるところでございます。
まず、市長の政治姿勢についてということでございますが、結論ありき、話し合い拒否、こういうことで訴訟が乱発されている背景になっているんではないかということでございます。一つの市でこれだけの裁判を抱えているということは、全国広しといえども珍しいことではないかと思っておるところでございます。これは、ひとえに市長の政治姿勢にある、こういうふうに思っておるところでございます。
地方独立行政法人の認可取り消しの訴訟では、住民団体である地域医療を守る会の面会要請に、ただの一度も応じようとされない。市長が住民団体に会う、こういうことを拒否する。私にとっては信じられないことであります。そのこと自身が信じられないことであります。もちろん上下町民も信じられない。恐らく旧府中市民の方も、事実をお知りになれば信じられない、こういうふうな事態だろうと思っております。住民との話し合い路線に転換するお気持ちはないのか、こういうことを率直にお伺いしてみたいと。
北市民病院の問題に関して言いますと、平成22年11月29日には書面で、お会いしたいと市長宛てに文書で提出をいたしましたが、何も返答がない、全く無視をされたと。12月16日に要望書を提出しましたが、これも部下対応任せ、出てこられない。それから、1週間後の24日には、要望書を出しても対応していただけないので、これまた書面で面会要請をいたしましたが、これについてもナシのつぶてで返事がない。翌年、平成23年1月27日には、1万6,000名もの署名をもちまして北市民病院の現状維持を要望する要望書とともに、面会要請を行いましたが、このときも部下任せ、全く市長は出てこられない。2月16日にもまた書面で面会要請をしましたが、全く無視でございます。一度も住民とお会いにならない。これで、どうやって話し合いができるんでしょうか。行政として何も聞いてもらえない、こういうことですから、地域住民、守る会も、もう裁判に訴えるしか道がない、やむを得ないということで、そうなったということが実情でございます。
そこで、改めて、住民と話し合いをされるつもりはないのか、市長にお伺いいたしたいと思います。先ほどの議員も、話し合って解決したらどうかという提案をされているように思いました。話し合いというのは、一方的な意思を理解してくれということではございません。お互いに言いたいことは言う、妥協すべきところは妥協する。じゃあ、これでどうかというのが話し合いでございまして、そういう話し合いを行っていただければ、この大半の訴訟も解決するんではないか、このように思うわけでございますけども、その点はどうでしょうか。
それでは、一問一答に移らせていただきます。
(2番議員 水田豊君 質問席に移動)
○議長(平田八九郎君) 伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 随分と事実を歪曲されているのではないかというふうに思います。議場におられる皆さんはもう既によく御存じだと思いますけども、一方的に決めつけて話を聞かないというのは水田議員たちであって、我々は現状維持する方法があるなら教えてくださいと。現状維持を主張されておりましたから。そういう話もしましたし、その前に、府中では全く実施していませんでしたけども、上下で8回も説明会を行っております。そのほか我々の、私が直接行けない場合もありましたけども、いろいろな説明会の場も多数持っております。副市長が行った場合もございますし、部長たちが行った場合もございます。そのようにして説明してきましたが、言ってみれば、それを全く聞き入れず、市長選、議員の選挙を目当てに、市長は病院をつぶす、そのように決めつけて、病院が守れるかのような根拠不明の主張を展開され、それで住民運動の、私に言わせれば住民運動の名をかりて、純朴な上下の皆さんを扇動して、そして、あのような展開をつくられたのは水田議員、あなたじゃないですか。
それで、今になって、話し合いがなかった、話し合いがなかったと。私は何度も申し上げてきましたけども、そういう政治的に利用されるような場には行けませんと。私が出たって、また同じことを繰り返すだけでしょう。何でしないんだとかなんとか、そうやって――あなた方の運動に加担することになるだけだから。だから、そういうことはしませんよと。住民の面会という形をとるけども、そうではない。単なるあなた方の運動の標的にするために、出てこい出てこいという、そういう場だったわけですから、そういうところには、申しわけないがおつき合いはできませんということで、ずっと議会でも答弁してきたわけでございます。
それを、会わなかったとか、何かそういうふうに今になってすりかえるのは、ちょっとおかしいんじゃないですか。それを今度は、にっちもさっちもいかんようになったから裁判をしているわけでしょうけども、その裁判の原因がこちらにあるかのように責任転嫁するのも、これも私はおかしいと思います。であるならば、水田議員たちが主張してきた、こういう方法をとらなくても病院が守れるとおっしゃってきた、それの理由とか根拠とかやり方をおっしゃればよかったじゃないですか。そういうことを何一つ言わずに、大学が見放すことはないとか、病院は現状維持できるとか、ただただそういうことを言ってきて、何か住民の不安をあおって、市長が病院をつぶすということで選挙をやってきたのは、あなた方じゃないですか。
そういう経緯の中で、こういう今日のようなことになっていて。それでは聞きますけども、それで病院はなくなったんですか。独法化して守られているわけでしょう。ほかにやり方はなかった。これも今になっては、みんなわかるわけでしょう。みんな、そういうことはわかっているわけですよ。それを全く事実とは違うようなことを、事実を認めないようなことをいまだにされて。いろいろ政治活動をされるのは自由ですけども、余りに非論理的、余りに常軌を逸したやり方ではないかと思います。こういうことが続くと、やっぱり府中と上下の融和というものは進まないわけですよ。何かこれが対立点になって、それが水田議員には好ましいのかもしれませんけども、そういうことで、こういうことをいつまでも続けるということは、市の全体にとってはいいことでは全くありませんし、病院にとっては最悪の展開ですよ。これでまた裁判を延々と続けるということになれば。
このようなことが真実であって、今、いついつ申し入れたが会わなかった、いついつ申し入れたが会わなかったといろいろ、私があたかも住民も無視したかのごとくおっしゃいましたけども、私は、あなた方の政争を無視しているんであって、住民を無視していることはありません。そのことははっきり申し上げたい。あなた方の、政治的にはもう決着がついたにもかかわらず、ずっとこんなことを続けている政争には、おつき合いはできません。こういうことですので、御了解いただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) ここは一般質問の場です。私の質問に対して答えていただく場で、市長の見解を聞く場ではございません。まず最初に、そのことを言っておかなくちゃいけません。
それから、守る会というのは、会員が400名以上の会でございまして、私の会ではございません。私は、守る会で確かに役員はしておりますけども、私の後援会でもなければ、政治団体でも何でもありません。住民団体です。その守る会が、府中市の医療再生計画が出たときに、中身がわからないからこれでは不安だと。中身を具体的に説明してほしいというところからスタートをしているんです。市長自身の言葉をお返しいたしますけども、不安になったのは――具体的な中身のない計画をずっと出し続けて、4月に独立行政法人化を強行された市の側にあるんであって、守る会のほうにあるわけではございません。守る会あるいは住民を無視してないとおっしゃいますが、それならお聞きしますけども、今言ったように、守る会の書面での要請に一度でも出てこられましたか。無視してないと言うんだったら、いつ説明されましたか。部下が行った、副市長が行ったと。副市長は、2回ほど来ていただきました。私、存じていますよ。しかし、理解してほしいの一辺倒で、全然話し合いということではございません。それ以外に、いつありましたか。それをきちんと言ってください。事実無根と言うんだったら、何月何日に誰と会ったと、こう言っていただかないと、市長が言っていることが正しくて、私が言っていることが何かうそのように聞こえるじゃないですか。そういうことはいけませんね。
それと、今おっしゃっていることを住民の前でなぜ言わないんですか、市長は。ここで幾ら言ってもだめですよ。ここで幾ら言っても、地域の住民の方は納得しませんよ。いろいろ全部やりたいんだけどもここは苦しいとか、市長が来てそういうことを言えば、住民の方は理解できます。しかしながら、先ほど市長が言われたとおり、選挙前に8回ほど説明会があった以降、いつ来られましたか。きちんと言ってください。
○議長(平田八九郎君) 伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) これ以上、こういった水かけ論をしてもしようがないんで、来たの来ないの、そういう議論はやめにしたいと。この1年間ずっとこんなことばっかり言っていますから、もうやめにしたいと思いますけども。先ほど申し上げましたように、説明も十分尽くしましたし、内容も十分理解をしていただいたと思います。しかし、あたかも私が病院をつぶすかのようなキャンペーンを張って、選挙に利用したのはあなた方でしょうということを申し上げているんです。それで、引っ込みがつかなくなって、何かいろいろ、やれ交付税が入ってきているのに入れないだとか、やれ何だとかって、事実無根のことをいっぱい積み上げて、さらにそれをまいて、いろんなことをされているじゃないですか。我々が幾ら広報で書いて説明会をやったって、そうやって上下の人たちに正確な情報も与えずに、全く逆のことを広めて、されてきたのはあなた方じゃないですか。それの、要するに一つの帰結として、会えとか、来て説明しろとか、そういったことにはおつき合いできませんよと言っているんですよ。
だから――そうじゃない、いろんな要望も聞いておりますし、町内会長さんたちからの話もいろいろ聞いておりますし、いろいろとそういう市民の声には積極的に耳を傾けております。しかしながら、水田議員の後援団体ではないとおっしゃいましたけども、そうかもしれませんけども、しかし、水田議員が主導する、言ってみれば政治的運動団体のいろいろな活動には、おつき合いはちょっと御遠慮申し上げたいということ。だから、そういった意味では、選挙であれだけ激しい、後々いろいろなしこりを残すような結果になっている、そういったことをいまだにこうやって引きずって利用しているわけですから、そういったようなことはもうおやめになったらいかがですかと。うそにうそを重ねるのも、そろそろ限界でしょうと。裁判だって、中身は言いませんけども、もはや政治的にも決着のついた話を裁判というやり方でまた蒸し返しているわけでしょう。限られた医療資源をどうやって全体で守ろうかという、非常に難しい問題をやっていたことを、それを何か、あたかも恣意的に特定の地域の病院がつぶされるかのような話にすりかえて、それでずっとキャンペーンをやってきたのは、あなた方じゃないですか。おかしいですよ。両方の病院を守るということで、議会の皆さんと全部話し合って決めたことでしょう。あなた方だけが何か気に入らないのかもしれないですけども、もう優劣というか、決着はついているんですよ。そのことをこうやって蒸し返していることがおかしいと思います。
私は、上下の住民は理解していると思います。現に今、病院は残っております。残って、ちゃんと営業しております。確かに赤字は――相変わらずちょっと厳しい状況はありますけども、しかし、変わらずに病院は運営をされております。その事実を住民の人たちはどう今見ているのか。そして、水田議員たちがやった運動をどう見ているのか。それは、いずれこれから明らかになっていくと思いますけども、このような欺瞞的なことは、いつまでも続けるべきではない。もうそろそろおやめになったらいかがでしょうか。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) こういう欺瞞的なことをそろそろおやめになったらいかがかというのは、市長にそのままお返しをいたします。勝手に私の質問をやめないでくださいよ。いつ上下に来られたんですか。あなたは最初に私の質問に答えて、「部下を派遣している」とか「何回も行きました」とおっしゃっているから、「じゃあ、いつ行ったんですか」と聞いたら、「そんなことはやめましょう、お答えしません」と。質問に対して答えてないじゃないですか。都合が悪くなったら、そういうふうに話をすりかえて、この地域住民の真摯な心配――病院がなくなって、どうやってこの上下を中心とする中山間地で生きていこうかというこの心配を、私が議会の一員であること、しかも市長に対して是々非々に物を言う議員だからということで、議員の政治活動ということでおっかぶせて、全く対応してないというだけの話ですよ。それは市長がやられていることであって、私がやっていることではございません。
それから、裁判のことを言われますけども、裁判をしましょうと私一人が言って、原告の120名が集まるわけでもございません。120名の方が原告団を結成して、みずからカンパを出して裁判をやっているわけです。それが私の政治団体だと言うんだったら、逆になぜそう思われるのか。そのことについてお聞かせ願いたい。人の質問を勝手にねじ曲げないでいただきたいですね。いつ上下に来られたのか。
それから、私、こうやって1分か2分質問させてもらっていますけど、市長が5分も10分も答えてもらったら困りますよ。簡潔な答弁を、議長、お願いしますよ。
○議長(平田八九郎君) 簡潔に答弁してください。
伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 守る会の皆さんとお会いしたことはございません。それは先ほど申し上げた理由です。もはや聞く耳持たずというのは、守る会の皆さんです。それに会うことによって利用されると。そういう状況をつくって、あなた方のキャンペーンに利用しようという形をつくって、何かのぼりを立てていらしたりした。そういうところで矢面に立たされるのは、御免こうむりたいと。面会強要でございます。私は、そんなものにはおつき合いできないということで、お会いしておりません。
それから何でしたっけ、質問は。もう一つ質問はなかったですかね。
(発言する者あり)
○市長(伊藤吉和君) ああ、訴訟か。訴訟が住民のあれであって、政争ではないというお話でしたけれども、たしか裁判をやるかやらないかのころだったと思いますが、上下の多数派の町内会長さんがお手紙をくれました。これは上下の市民の声ではなくて、多くの市民は裁判など望んでいないと、今までどおり独法化をやってくれというお手紙をいただきました。それは、たしか全議員さんに出たお手紙でございます。こういったところから、言ってみれば上下の民意は、議員がおっしゃるようなところにはないと。今のやり方をしっかりと支持してくれていると私は思っております。にもかかわらず、いまだにずるずるやっているのは、これは政争じゃないんですか。それは違いますか。民意をどう聞いているっていうんじゃなくて……
(発言する者あり)
○議長(平田八九郎君) 静かにしてください。
○市長(伊藤吉和君) 要するに、そういう声をしっかりと我々は受けとめて、そしてもうほかに方法もないわけですけども、統合独法化ということをやったわけですよ。それで、今、病院はちゃんと守られているじゃないですか。守られている、この結果をどう見るんですか。反対反対とおっしゃるけれども、あなた方、反対してどうするつもりですか。反対して守ることができるんですか、できたんですか。これは水かけ論ですけども、あのときの状況は言いませんけども、絶対にこれ以外に守る方法はありませんでした。そのことをあなた方もわかっているはずです。にもかかわらず、それを政争に利用しているのは、あなた方です。そのことははっきり申し上げておきたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 議長からお願いをします。
今聞いておって、市民の方もよくわからないだろうと思うんです。いつ来たか、いつ行ったかでなく、通告をされております市長の政治姿勢――倫理条例の最高裁への上告の現状とか久佐財産区の裁判というように具体的に通告をされておりますので、その通告に従って質問していただければ、かみ合った答弁ができるんではないかと思います。
水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 私は通告に従って質問をしております。しかしながら、市長のほうから、再反問といいますか、市長のほうから質問が来るんですから、それに答える形で私のほうからも質問しなければ、市長はここで本当に言いっ放しですからね。これはケーブルテレビでも流れていますし、傍聴の方も来られています。市長の言ったことがすべて本当かのように映ってしまいますから、そういうことでは困ります。
現に今、いつ来たのかと言いましたら、守る会とは面会はしていないと。結局、都合が悪くなったら、水かけ論になるからやめますとか、勝手に私の質問を遮って、自分の言いたいことだけしか言われてない。これが市長の政治姿勢なんです。こういうことだから、ほかのことでも裁判が乱発されると、こういうふうに私は言っているんです。守る会は私の私物ではないと最初に言っておりますし、守る会に結集している皆さんも、私の後援会でもないですし政治団体でもございません、純然たる住民団体。それを政治団体だ政争の具だと決めつけて、会わない理由にしている、そういう市長の姿勢に、町民の皆さん、市民の皆さんが不信感を抱く、こういうことになっているわけです。
それでは、議長の指示に従って、次に倫理条例の問題についてお伺いいたします。
先ほどの議員も言われていましたけども、議会で決めたことですから、市長が訴えられるという、形式的にはそういう話になっていますが、現実には議員がつくった条例でございます。地裁では市が勝つ、高裁では一転して市が負けるという結果をたどっておりまして、これは上告をする際の臨時議会が開かれた際にも私は言いましたけども、高裁判決では、慰謝料、弁護士費用、利息を含めて37万1,250円、それだけのものを支払えと、あの時点ではこういう判決が出ていたわけでございます。その後、上告をしたということでございますから、上告の費用等もかかっておると思いますが、そういう費用を市が出すのはおかしいというふうに私は思っております。形式的には市が訴えられておりますけども、実質的には議員条例でございますから、それをつくった議員さんにこのかかった費用を求償するのが、私はある意味当然ではないかと思いますが、そのお考えがあるのかないのか、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 最初に裁判費用の件でございますが、形式的にと言われましたけれども、市が被告として訴えられているものでございますから、その費用を市が賄うのは当然のことでございます。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) ですから、市が訴えられておるんですけども、その原因をつくったのは市議会の15名の、条例をつくった議員たちでございますから、市民の税金を使って裁判費用を払うというよりは、そのかかったお金について市として求償するということ、そういう考えがあるのかないのかをお聞きしております。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 議員さんに対する求償の件でございますが、求償につきましては、当該公務員に故意または重大な過失があったときに限って可能となるものでございます。したがいまして、立法行為につきまして、このような求償が可能となるような行為または重大な過失は、まずもって想定できません。そのため、求償はできないものと考えております。以上です。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 議員立法をつくるというのは、明確な意思を持ってやる行為ですから、故意がないというのは当てはまらないんじゃないですか。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) これについては最高裁の判例もありますし、当てはまらないものと思っております。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) つまり、これから最高裁の費用も含めて、議員立法でつくられた条例について裁判でかかる費用については、議員に対しては求償しない、こういう考えだということですね。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) そのとおりでございます。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 次に、久佐の財産区の裁判についてお伺いいたします。
これは新聞で報道されておりました。市から、久佐町財産区の通帳を凍結する通知書を出して、財産区が独自にその通帳からお金を出し入れできなくなっておると。財産区の活動ができないと。これでは困るから、凍結を解除してほしい、こういうことだろうと思いますが、これも、銀行というか、金融機関に通知を出す前に、なぜこういうことが話し合いで解決できなかったのか。恐らく市長名だろうと思いますけども、金融機関にそういうものを出されて、いきなり凍結をするというような乱暴な手法をとられるのか。このことについてお伺いしたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) この久佐町財産区の件につきましては、今、議員がおっしゃいましたように、財産区という、そのものの管理会とかということについてが争点になっておりますし、また係争中の事件でもございますので、御質問いただきましたことにつきまして具体的な答弁は差し控えさせていただきます。事実関係のみをお答えさせていただきます。
この訴訟でございますが、本年8月29日付で、府中市久佐町財産区管理会から、府中市久佐町財産区の管理者であります府中市長に対して、口座取引停止の解除、社会的評価の低下に対する損害賠償及び弁護士費用の請求の訴えが起こされましたけれども、この訴訟につきましては、10月9日に却下判決がなされております。続いて、本年10月2日付で、権利能力なき社団の府中市久佐町財産区と名乗る団体の代表者から、府中市久佐町財産区の管理者である府中市長と府中市に対しまして、さきの訴訟と同じ内容の訴えが起こされているものでございます。その後につきましては、ただいま審議中でございます。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 裁判中ということで――この財産区については、ことしの2月27日に、「府中市財産区の整理方針について」というものをいただいております。この係争中の裁判との関係でいえば、この久佐町の問題が起こってからこういうものが発表されたというのが時系列のようで、事実経過のようでございますが、これによると、府中市内には財産区というものは、この久佐町財産区を含めて51の団体がある、こういうことになっているようです。これを順次整理をしていくんだという、これは行政課題ということで進められておると思いますけども、一財産区に対してこういう裁判が起こるということは、財産区の整理方針についてもなかなかスムーズに進まないんではないか、市の方針の円滑な遂行の妨げになるんではないかと思いますが、この辺について、市のほうはどういうふうにお考えでしょうか。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 御案内いただきましたように、整理方針を定めまして、今取り組んでいるところでございます。今まで23の財産区で個別の説明会を開催しております。今月中にも4カ所の財産区で説明会を行う予定にしております。事務の妨げになるのではないかということでございますが、ある意味、
違法状態にある財産区でございますので、これは一刻も早く片づけるべきと思っております。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) その際には、このような一方的な、裁判になるようなやり方をせずに、十分に話し合いをして進めていただくように要望をいたしておきます。
それから、北市民病院の独法化、前段で少し市長とやりましたが、3月30日に訴状が出されて以後、現在までに4回の公判が開催をされておる、こういうことでございます。市の一番新しい答弁書というんですか、準備書面がありますが、これを読むと、先ほど市長が言われたこととうり二つなことが書いてある、こういうことでございます。市長が書いたのか、市長の意見を弁護士が書いたのか、それとも協議をしたのかはわかりませんけども、この中では、先ほど市長がおっしゃったことと同じことになりますが、
地方独立行政法人化をするという「政策選択の当不当の問題は、いうまでもなく、府中市民の選挙権の行使と府中市市議会における討議・表決により解決すべき問題である。」と、こういうことが御主張のようでございまして、それでもう決まったじゃないかと、こういうことを主張されております。先ほどの市長のおっしゃりようも、そのようだったと思います。
しかしながら、選挙というのは、別に病院の問題だけに限って争われたわけでもございませんし、選挙で勝ったから市長に全部白紙委任するということではもちろんありません。それに、こういうことを申し上げるのもなんですけども、この市長選挙において、市長は圧倒的な勝利を得られましたでしょうか。私の記憶では、市長の得票は1万4,111票、松坂万三郎さんは1万2,847票、その差は1,264票だと。単純に、勝ったから支持をいただいたという言い方が果たして適切だと言える結果だったろうかと。この結果を見れば、より慎重に、より住民の声を聞きながら市政を運営していこう、こういうふうに思うのが普通ではないかと思うわけですが、そういうことは市長の頭にはないと。もう選挙に勝ったんだから言うことを聞けと、市民というのは市長の言うことを聞くべき存在だと、こういうふうなことをおっしゃっているように思いますが、選挙に勝ったら何をしてもいいんでしょうか。
(「言ってません」と呼ぶ者あり)
○2番議員(水田豊君) 言ってませんではなくて、先ほどの市長の主張と、それから準備書面に書かれていることは同一の趣旨です。言ってませんと言うなら、ここをちょっと読ませていただきます。
かかる政策選択の当不当の問題は、いうまでもなく、府中市民の選挙権の行使と府中市市議会における討議・表決により解決すべき問題である。現に北市民病院の経営形態を直営方式とするか独立行政法人化するかは、府中市市議会で幾度なく討議されるとともに、府中市民に情報提供され続けており、しかも、関係証拠から明らかなように、前回の市長選挙及び市議会議員選挙の最大の争点となっていた(原告らもこの事実は争っていない。)。
選挙の結果、独立行政法人化を進める現職市長が再選されるとともに、府中市市議会も独立行政法人化に賛同する議員たちが多数を占め続けることとなったのであって、府中市市民が府中北市民病院の運営のあり方や府中市の地域医療のあり方について独立行政法人化を前提とした現実的かつ持続的な医療政策を選択・支持したことは明らかである。
こういうことですから――選挙の結果で、じゃあ後は何をしてもいいのかということを私は訴えているわけです。選挙に勝てば、より慎重に、より住民の声を聞きながら政策を進めていくのが順当であって、この書き方は、選挙に勝ったんだから、もう文句を言うなと。
先ほどからも市長はおっしゃっていますが、もう決まったことについて、いつまでも引きずるなと。こういうことではございません。現実に今、北市民病院は外科医も不在になって、従前よりも医療機能が落ちて、地域住民の不安は増している、こういうことが現状でございます。それについて、どう改善をしていくのかという考えもなしに、もう決まったことだから、これしかなかったんだと繰り返されるばかりでございます。ですから、いつまでたっても住民も納得がいかない、こういうことでございます。そういう住民の声があるから、私はここで訴えさせていただいておる。市長の主張は、逆転をしております。私が引っ張っておるわけではございません。私は、当該地域から選んでいただいた議員として、地域の住民の皆さんの声をこの場で代弁をさせていただいておる。こういうことが真実でございます。
この中にありますように、
地方独立行政法人化するか否かは、「府中市議会で幾度なく討議されるとともに、府中市民に情報提供され続けており」と、こういうふうに書いてありますけども、現実はどうだったか。ことしの3月議会で私も質問しております。
地方独立行政法人化するしか道はないんだと言いながら、その具体的な中身をどうするのかと聞くと、全く答えられない。3月議会中に初めて、医師1名が減になるかもしれないという答弁が出たのが、具体的な医師数の最初です。4月から
地方独立行政法人化するのに、具体的な医師数もわからない。そういうことで、ずっと進んできたんです。もう決まったんだから、いつまで蒸し返すんだというようなことではなくて、現実に――今からでも遅くはないですよ。今からでもきちんと住民の前に出ていただいて、これから病院をどうするんだということをやっていただきたいと思うわけですが、再度お伺いしますけども――今までのことはいいですよ、今後、またそういうふうに説明をされる意思があるのかないのか、簡潔にお答えください。
○議長(平田八九郎君) 伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 何を質問されているのかよくわかりませんけども、病院の展開については広報でも再三書いてございますし、府中市民の皆さんにひとしく情報提供はいたしております。府中市広報では、本当に毎月のように病院のことを取り上げて、たしか12月1日の広報でしたか、あれでも書いてございます。ああやって情報提供に努めてございます。府中の皆さんは、それで御納得をいただいているわけでございますし、上下の皆さんも、きっと御納得いただいていると思います。だけど一人、なぜか水田議員の周辺だけは御納得いただけなくて、説明に来い、説明に来いと、こういうふうにおっしゃるわけですけども。さっき、それが上下の市民の声だとおっしゃいましたが、では伺いますけども、町内会長の14人のうちの9人の方が裁判などを望んでいない、今のまま独法化を進めてくれと言ったのは、これは声じゃないんですか。水田議員こそ、自分の都合のいいほうの声ばっかり、これが市民の声だ、市民の声だ、上下の声だとおっしゃいますけども、そうでない声も、多数派と思わしき声があるじゃないですか。これは違うんですか。
ですから、かようにこの問題は、あなたの仕掛けた、選挙のときはうまくいったかもしれませんけども、政争の具でございます。ですから、もういいかげんにしないと本当に実害がありますので。裁判とか、こういうことをやったって、大学や、そういうところにいい医者が全く求められないわけですから。上下の皆さんもずっとこれに引きずられて、引っ張り込まれて気の毒ですよ、余り詳しい事情もわからずに。病院がなくなったら困るだろうと言われて、それはそのとおりだといって、こうやって署名した人がいっぱいいるわけですから。そういうような欺瞞的なことは、もうおやめになったほうがいいんじゃないですかと申し上げているわけでございまして、ぜひお聞き入れいただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 私の質問に答えていただきたいと最初から言っておりますが、今も、じゃあお聞きしますからと、こういうことで自分の説をとうとうと述べられます。聞いていると、本当に皆さん誤解を受けますから、だまされないようにしていただきたいと思いますけども。この
地方独立行政法人化によって、今現在ベッド数は一般病棟が35になり、医師数は常勤医師4人になり、マムシにかまれても地元上下では診られないという病院になっているんです。そういう心配をしている住民に対して、今の言い方は何ですか。もうええかげんにしろとか。
それから、お尋ねですからお答えしますけども、9人の町内会長さんたちが手紙を出したのは、私ももらっております。しかし、あの書面をよく見ていただければ、町内会長とは書いておられません。個人の立場で出されておるわけですから、町内会の意見を集約したものではございませんし、町内会でそういう町民の意見を集約して、あの文書が書かれたという、そういう事実もございません。ただ単に9名が出しただけです。町内会長なら町内会長という肩書を書いて出しますが、9名の個人の皆さんがやられただけだと、こういうふうに認識しておりまして、それが住民の多数の声ではございません。
それから、どうなったんですか。つき合わないということで答えていただいたことになるんですか、今後とも説明はしないんですか。もういいですわ。私が質問しても、要らんことばっかりしゃべられて。市長の見解を言う場じゃないです、ここは。一般質問ですよ。議員が質問したことに対して、真摯に答えてください。
(「見解を聞いているから」と呼ぶ者あり)
○2番議員(水田豊君) 見解を聞いていません。見解を聞くときには、見解をお聞かせくださいと言わせていただきます。
それでは、府中市教育委員会事件(元保育会職員の雇用問題)ということで通告にあります。これは上下保育所の給食を民間委託するという問題に伴って、調理員さんたちの雇用がなくなると。これは、そもそも保育会問題のときの広島県労働委員会のあっせんの中で、市が締結をした――職員さんの雇用に責任を持つという、その対象になった方々であります。その協定書に基づく雇用責任、約束は一体どうなっているのか、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 協定書に基づく雇用はどうなっているかということでございますが、ちょっと議員、認識が違うところがございますので、経過から説明申し上げます。
地労委の協定書の履行についてということでございますが、府中市と自治労広島県本部、保育会等の労組との3者間で平成20年8月に協定書を締結しております。この協定書締結に達するまでの具体的な事務折衝の内容をまとめたものが、平成21年2月に県の労働委員会で確認された、いわゆる事務折衝の到達点というものでございます。議員が今おっしゃった協定書は、恐らくこの事務折衝の到達点という文書を指されているのではないかと思いますので、この文書のことだと想定してお答えをいたします。
この文書におきまして、任期終了後は府中市直営の調理現場において非常勤嘱託員として採用することと記載はされております。しかし、これはあくまでも、平成24年度以降の雇用について、自治労広島県本部からの要請を受けまして、市がそれらの事項に適正に対処すると回答したものでございます。この文書に記載されている内容は、いろいろな経過の中で労使双方が歩み寄った事項でございますので、市も、それに沿った形で内容を重く受けとめまして、任期付職員として、また嘱託員として雇用してまいりました。これについては、去る3月議会で関係条例の御審議をいただいたところでございます。
しかしながら、嘱託職員として保育士及び調理員を雇用することにつきましては、当然、嘱託職員が市の保育所に必要な場合に限られるものでございます。調理員について申し上げれば、来年度から上下保育所の調理業務委託を予定しております。嘱託調理員を引き続き雇用していく必要性がなくなってまいります。したがいまして、嘱託調理員については、今年度いっぱいで雇用期間満了としたいと考えているものでございます。以上です。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) この件は今、説明がるるあったように、経過のある問題だということと、当局と組合のほうとで今、交渉中だと聞いております。これでまた、一方的な決定をもって、また裁判というようなことにならないように善処をお願いしたい、こういうふうに思っております。
それでは、2番目、介護保険の保険料についてということでございます。
介護保険の保険料が、6,000円を超える
介護保険料になったと。広島県下では、市では1番ですか、市町も含めて2番目になっていると。で、保険料の値上げの大きな要因の一つが特養施設の建設にあるということがございます。もとより特養施設の建設、それ自体が悪いということではございません。しかしながら、それだけサービスを提供する施設がふえるということは、必然的に保険料を押し上げる大きな要因であるということですから、計画的に進めていく必要がある、こういうふうに思うわけでございます。
特養施設の待機者解消に向けての具体的な計画についてお伺いしたい、こういうふうに思っております。現在の特養施設の待機者を何人と把握をしておられるのか。そしてまた、増設を認めた2施設の建設で何人解消されるのか。将来の特養施設の建設の計画はどうなっているのか。初めに、まずこの3点をお聞かせ願いたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 特別養護老人ホームへの入所待機者についてでございますが、平成22年12月の調査でございますけれど、入所の必要、緊急性が高い方の待機者数としましては125人おられます。そのため、第5期の計画におきまして、地域密着型特別養護老人ホームを58床増床することとして、現在2事業所によって今年度中の竣工を目指して整備が進められているところでございます。この整備によって、一定の入所待機者の解消と待機期間の長期化の解消が図られると思われますけれど、今後の特別養護老人ホームの増床につきましては、介護給付費の増加につながるということもございますし、ひいては
介護保険料の増加を招くということから、第6期計画以降の増床については慎重であるべきではないかと考えております。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 済みません、ちょっと聞き漏らしました。この2施設で何人解消されるとおっしゃいましたか、もう一遍お願いします。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 整備の病床数は58床でございます。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 第6期については増床は慎重だということでしたが、そうすると、入所待機者の解消についてはどのようなお考えなのか。どのように対処していくのかということになるかとも思いますが、その点と、次期の保険料をどういうふうにお考えかということについてお願いします。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 今後の待機者の解消ということでございますが、今後につきましては、介護が必要な方になった方、高齢者が、特別養護老人ホームなどの施設入所だけに頼らず、24時間対応定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービスによって医療・介護・福祉の連携を強化する、いわゆる
地域包括ケア体制の推進によりまして、居宅や地域で自立した生活を営むことを選択できるような支援を進めていきたいと考えております。また、最近ではサービス付き高齢者向け住宅などが供給されており、入所待機者の解消がこれらによっても見込まれるのではないかと考えております。
次に、第6期計画の保険料についてでございますが、団塊の世代が65歳に達するため、さらに高齢化率が高くなっていくことが予想されます。高齢化率の進展に伴いまして、
介護保険料の上昇も懸念をされるところでございますけれど、第5期計画による
地域包括ケア体制の推進の効果や、計画変更時に行われます介護保険法の改正の動向などによりまして、介護給付費の状況が変わってまいります。したがいまして、保険料水準も変わるものとは思われますが、現段階で保険料を見込むことは困難というふうに思っております。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 特養の新規増設は考えないけども、その他の方法で待機者の解消等を図っていくというお答えだというふうに思います。
それでは、最後の3点目、粗大ごみについてということでございますが、上下地域の粗大ごみの引き取りの現状についてお伺いいたします。上下地域の粗大ごみについて、引き取りステーションといいますか、そういうものを建設しておられるというふうに聞いておりますが、現状はどうなっているのかということでございます。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 上下地区の粗大ごみの引き取りについてということでございますが、上下地区に引き取り施設が必要でありますので、合併建設計画に基づきまして、平成25年度中に上下地区に粗大ごみの中継所を整備する計画でございます。以上でございます。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 当初からの場所を変更されて、現状――説明会もされておるということを聞いておるんですけども、その後はどうなっておりますでしょうか。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) まず、整備予定地の変更についてでございますが、整備予定地でありました翁苑の南側隣接地につきましては困難な状況があり、変更を余儀なくされております。また、説明会につきましては、地元説明会を11月7日に開催し、新たな候補地について説明をさせていただいているといった状況でございます。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 翁苑の場所が困難な状況というのは、いかなる状況なのか。そして、新しい場所というのはどこなのでしょうか。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 最初の予定地でありました翁苑の南側隣接地につきましては、地盤の軟弱さなどによりまして困難な状況というふうに考えております。また、新たな候補地につきましては、上下町水永の市有地を新たな予定地と考えております。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 説明会をもう既に1回持たれたと聞いております。その説明会の日時、参加者、その内容、それから次期以降も予定があるのかどうかについてお願いします。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 日時につきましては、先ほども申し上げましたように、11月7日に開催をしております。参加者数については、正確な数字はちょっと記憶をしておりませんが、十数名だったと思います。
それから、今後につきましてですが、具体的な準備をしている段階でございますけれど、順次説明をさせていただきたいと考えております。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 11月7日に説明会をされたときの、住民の方々から出された主な意見をお示しいただきたいのと、今後のスケジュール、そのステーションはいつできるのか、予定はいつなのかということも含めて、お願いします。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 説明会での御意見がどういったものかということでございますが、環境に影響がないかといった御意見等もございましたが、御意見をいただいて現在、担当課で調整をしているところでございます。
今後の整備の予定ということでございますけれど、平成25年に工事着手、年度内に工事完了できればと考えております。
○議長(平田八九郎君) 水田豊君。
○2番議員(水田豊君) 私の質問は大体終わりましたが、この一問一答、私の質問時間より長い答弁を市長が長々とされるということについては、議長の整理もお願いをしながら、ちょっと整理をしていただきたいと思います。一般質問というのは、市政一般にわたって議員が質問する場であって、それはどうなんだと市長が質問する場ではないはずです。市長が言いたいことがあれば、それこそ住民説明会を開いて、この場ではなく、市長与党に囲まれたこの議場ではなく、そして部下に囲まれたこの何でも言える環境ではなく、地域に出て説明をしていただきたい。これは上下町民ならず、旧府中市民の皆さんの願いだというふうに思います。ここだけで決まったではないか、ここだけで、議場で幾ら説明をしたと言っても、これは一般市民の方は到底納得はしていただけない。これは市政運営にかかわって、伊藤市長の進める市政運営、これが今後スムーズにいかない要因になるということを私は心配をして、ここで述べさせていただきたいと思います。
とにかく、市長の質問ということについては、質問したことについて第一義的に答えていただくということを議長のほうできちんと整理をしていただいて、議運でもそういうまとめをしていただくように、私のほうからお願いをしておきます。質問に対して、市長の見解を述べる場ではないということを再度申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。
(2番議員 水田豊君 降壇)
○議長(平田八九郎君) これをもって社会クラブの水田豊君の質問を終結いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) 10分間休憩します。
午後2時5分
○議長(平田八九郎君) 再開いたします。
午後2時19分
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。
社会クラブの小川敏男君の登壇を求めます。
小川敏男君。
(9番議員 小川敏男君 質問席に登壇)
○9番議員(小川敏男君) 社会クラブの小川敏男です。水田議員に続きまして、一般質問を一問一答方式でさせていただきたいと思います。
最初の質問は、久佐町財産区の裁判についてお聞きします。
11月15日の新聞に「財産区口座取引「市の停止違法」府中の住民提訴」「府中の財産区訴訟 第1回口頭弁論 市は却下を求める 地裁福山」という見出しで新聞報道されています。
まず、この裁判はどういう内容なのか、質問いたします。
次の質問ですが、3月26日に府中市は、各財産区の管理会長や委員などに市役所で説明会を開かれています。その中で、現在の財産区の状況は
違法状態にあったと説明されたようです。平成24年2月27日付の「府中市財産区の整理方針について」には、昭和29年の町村合併時に、「明治の町村制施行以来有してきた“区有財産”の今後の取扱いに不安を感じた住民からの反発により、一時合併すらできなくなる可能性が生じたため、当時の町村長は、「区有財産の使用は旧慣による現状通り」とすることとしました。」と。つまり、合併時に、今までどおり、それぞれの旧町村の自主的かつ独立した権限の行使を認めるということで、確認された経過も説明されています。
また、昭和41年にできた、入会林野等の権利関係の近代化の助長に関する法律からしても、国も改正するよう
地方自治体に促しています。さらに、市町村合併の折、他市では、特別地方公共団体の整理が行われています。
こうしたことを見ると、現在の財産区の状況は
違法状態にあったということのようですが、それを放置してきた責任は行政にあるのではないかということをお聞きいたしたいと思います。
3番目の質問ですが、ことし初めの議会運営委員会で、伊藤市長のほうから、先ほどの2月27日付の「府中市財産区の整理方針について」が配られ、財産区解消の方向――地域住民でつくる認可地縁団体、これは町内会のことかなと思うんですが、あるいは生産森林組合への移行、住民による共有地化などを促すことにしたいと説明がありました。議員はかかわらないでくれといった発言もありました。
そして、3月26日には、府中市に51ある各財産区の管理会長や委員などに市役所で説明会を開いています。
説明会に当たって担当課は、「時間をかけて関係者の理解を得て、地域の資産を地域が活用したい形にしたい」とし、「「財産区」とは、代々地域に伝わる山林などの財産を管理するために、地方自治法に基づいて設立された「特別地方公共団体」。地方自治法では、「財産区」の法的管理者は府中市長で、財産区管理委員(任期4年)は市議会で選任されている。この管理会は、山林や墓地など、財産区の財産の維持・管理はできるが、金銭・物品の出納はできない。金銭出納は、本来市がすべきだが、長年慣例として財産区の管理会に委任されてきた形で、これは厳密には違法に当たると説明した」と新聞報道されています。
その説明会の中で伊藤市長は、「市が財産を取り上げようという話ではなく、合法化した後は、従来通り地域の人たちで管理してもらいたい」と挨拶されています。これを聞くと、どうして財産区の金融機関口座を取引停止されるのか全く理解できません。それなら話し合いで解決ということになるのじゃないのか、質問いたします。
次に、4番目の質問は、市長と財産区の関係です。自治法296条の3にあるように、管理会の同意を得なければならないということが2月27日の資料にも書いてありますが、そうすると、府中市と財産区の関係は上下の関係ではなくて、対等の立場にあるというふうに思いますが、府中市と財産区の関係について質問いたします。
次に、5番目の質問ですが、ほかの財産区の役員さんからも、ほかの財産区も同じようにされるのかと質問を受けました。金額の多少にかかわらず、51の財産区の状況を明らかにしないと公平にならないと思います。ほかの財産区も同じようにしないと公平性がなくなります。ほかの財産区について、どこまで把握されているのか質問いたします。
以上5点、よろしくお願いいたします。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) それでは、財産区の御質問にお答えさせていただきます。
さきの議員にも申し上げましたが、御質問いただいた事項のうち、係争中の争点となっている部分の答弁は控えさせていただきます。
1点目の、裁判の内容、訴えられた理由ということでございますが、水田議員にもお答えしたとおり、現金を受け取ったとされる方に返還通知を行うとともに、当該財産区が所有していた預金口座について取引の停止を各銀行に要請したことに対しまして、口座取引停止の解除と、久佐町財産区管理会会長の社会的評価の低下に対する損害賠償、弁護士費用の請求の訴えが起こされているものでございます。
2点目の、
違法状態の責任があるのではないかということでございますが、昭和29年の合併時における確認書によりまして、財産区について一部違法な運営実態があったことは事実でございます。したがいまして、責任の一端は行政にあるものと認識しております。そのために、財産区整理方針を立てまして、現在その解決に向けた取り組みを行っているものでございます。
3点目の、全く理解できない、話し合いで解決できたのではないかということについてでございますが、本件の解決に向けまして、当該財産区管理会会長及び管理委員と協議を複数回行ってまいりました。しかしながら、相手方は、こちらの提案など協議しようとされず、みずからの主張を繰り返すばかりでしたので、これ以上の現金流出を防止する必要があると判断し、やむなく各銀行に口座の取引停止を要請したものでございます。
4点目の、市と財産区の関係ということでございますが、普通地方公共団体であります府中市と特別地方公共団体であります財産区は、別法人でございます。別法人でございますので、一応対等の関係にあると言えますが、地方自治法上、財産区とその属する市町村との調整措置を講ずるため、財産区は財産区のある市町村の一体性を損なわないよう努めなければならないと規定されております。
最後の質問で、ほかの財産区にも同じようにするのかということでございますが、同じようにするという質問の内容がよく理解できませんけれども、仮に口座の取引停止のことでお答えをいたしますと、現在、各財産区を対象に、認可地縁団体や生産森林組合など財産区以外の運営形態への移行につきまして、各地で説明会を開催しているところでございますが、これは、各財産区の現在の状態において認可地縁団体等に移行していただくよう要請しているものでございまして、現金の個人への配布など不適切な取り扱いが行われていない限り、久佐町財産区と同じように口座を停止するような特別な措置を講ずることはございません。以上です。
○議長(平田八九郎君) 小川敏男君。
○9番議員(小川敏男君) 係争中のことだから回答できないということでしたけれど、全部回答してもらったんで、ありがたかったなと思うんですが。この財産区の問題については、いつの議会運営委員会だったか、日にちまでは覚えていませんが、ことしの初めの議会運営委員会で説明があって、議員はかかわるなということだったんで、何かあるんかなと思っていましたら、こういうことだったんかなと。
一つ思うのが、やはりこの財産区の問題は――この秋、いろんな行事がありまして、出席しましたけれど、何件か町の方から質問を受けたんです。来年の1月末に議会報告会をすることになっていますので、当然このことが大きな質問の一つだろうというふうに思うんです。やはり、こういうふうに裁判になっていることなんで、当局等は説明する義務も、議員のほうは知る権利もあると思うんですが。今回、単純に新聞の見出しや今の答弁を聞いて思うのは、口座取引を停止されて困っているということならば、その口座取引だけでも解除したら、話し合いの道というか、開けてくるんじゃないかと思うんですが、それについてはどう思われているかお聞きします。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 今まで私も何回か話し合いに行きましたけども、とてもそのような状況にはございませんでしたので、停止のまま継続しているものでございます。
○議長(平田八九郎君) 小川敏男君。
○9番議員(小川敏男君) 何とか話し合って、裁判のほうも取り下げるような取り組みを市のほうでもしてもらいたいなと思うんですが。しかし、ここまでこういうふうに新聞報道されたんで、ほかの財産区も同じようになるんじゃないかなと。先ほど言いましたように、いろんな方から質問を受けたんですが、現金が出されとったような場合は問題にするということですけど、ほかの財産区の状況は把握されているのかどうか、もう一回お聞きしたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) さきの議員にもお答えしましたけれども、詳細について把握ができておりませんので、現在、23の財産区で説明会を開催したり、ことし中にもう4カ所するということで把握に努めているところでございます。
○議長(平田八九郎君) 小川敏男君。
○9番議員(小川敏男君) 公平になるようにやってもらいたいと思います。
先ほどの水田議員の質問への答弁にありましたが、久佐町財産区の場合は2つの裁判をしているということになるのかなと。たまたま手に入れたんですけれど、事実誤認の答弁書を出しているんじゃないかなと思うんです。久笠信雄弁護士の11月6日の答弁書には、久佐町の財産区は2つの裁判を起こしていると。2回目の裁判の訴えは、1回目の裁判が却下の判決が下された後に起こしたものだという主張ですけれど、先ほどもありましたが、1回目の訴えは8月29日、2回目は10月2日と。1回目の訴えの却下判決は10月9日となっていますんで、10月9日より前に2回目の訴えをしているわけですから、時系列からしても間違っています。こうした間違った答弁書を書く久笠信雄弁護士に問題があるんじゃないかなというふうに思うんですが、答弁書を間違うような弁護士に頼らずに、もとに戻って話し合いで解決されることをお願いしまして、この質問は終わりたいと思います。
一問一答だから、私はこれが2問目になるんかなと思うんですけど、次に、朝日上通り線と国道486号線の渋滞解消と、西町ロータリーの改善について質問をしていきたいと思います。
朝日上通り線の完成によって、末広殿前の右折車がさらにふえるのではないかと予想されます。あそこの信号の場合、右折しても信号が2つあるため、右折できる車は3台ぐらい。トラックが1台右折すると、そのトラックの後部が横断歩道の上にかかり、2台目以降は入ってこられないという、右折できないという状況になっています。そのため、普通車の場合でしたら4台目以降の車が無理やり入ってきて、福山方面の車線を塞いでいることもあります。これが現在の状況ですが、朝日上通り線の完成によって右折車がさらにふえるんじゃないかなと思うんですが、それについてどのように検討されとるかということなんです。
ただ、問題は、消防署側の信号にあると思うんです。ここについては土生町の出入り口ということもあって、信号がついた経過は、十何年か前に大きく新聞報道されたので覚えています。市は、もともと信号をつける予定はなかったかと思うんですが、迂回路の道路も用意されていました。その迂回道路も、現在は消防署ができて途切れています。既に西町の486号線は渋滞も起きていますので、どのような検討をされているのかお聞きしたいと思います。
もう一つは、同じく486号線にかかわることですが、たびたび事故が起きている西町ロータリーのことです。地元の人は、事故が起きているのに何もしてもらえない、中須町のほうの道路ばかりがよくなる、こういうふうに言われています。佐々木輪店そばの交差点は、確かに見違えるほどよくなっております。直進する道路、右折する車線、左折する車線、この3つの線がこういうふうになっております。西町ロータリーは、ラインがあってもラインどおり走れないと言われてます。狭い上に見通しが悪いことが事故の原因と思われます。御調町に向かって左側を広げたらどうかと思うんですが、この西町ロータリーの変則交差点の改善についてはどのように検討されているか、2つお聞きしたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) それでは、議員御質問の末広殿前の国道の交差点について御答弁申し上げます。
ちょっと過去の経緯を話させていただきますと、平成10年ごろだったと思うんですが、国道から銀天街の入り口までの朝日上通り線が完了した時点で、府中南交差点と言うんですが、そこと堤外交差点を含めた交差点信号について、公安委員会などと協議を行い、何度か信号処理の調整を行っていただいた経緯がございます。それが今、議員が紹介いただいた、右折しても四、五台しか行かないという状況でございます。
その後、今議会へ提案をお願いしています、府中お祭り通りの南北道路が今年度完成することから、公安委員会と協議を行いました。その結果、府中お祭り通りを利用して国道を通過する車両の台数が増加することを想定して、お祭り通り側からの信号サイクルを試験的に少し長目に調整いただき、以前よりスムーズな通行が確保されています。現在では、右折して約5台が堤外交差点を通過できるような、そういう状況になっております。その後、四、五台が信号にかかるという状態になっておりますので、現在の南北の方向については、以前よりスムーズな状況になっております。
このため、時間帯によっては、国道側に信号待ちする車両の台数が多少ふえるかと思います。そこらについても、今後さらに車両の通行状況を観察して、その状況にあわせた信号サイクルに調整するように公安委員会と協議を行い、検討をしていただいているところでございます。
次に、剣先交差点でございますが、広島県が平成10年前後に行っていました目崎地区の歩道整備期間中に、剣先交差点の整備についても検討され、一度は地元説明会が開催されたとお聞きしております。しかし、その後、中電の放流口付近から目崎交差点までの約1キロ区間の歩道整備が完了した以降、剣先交差点の整備及び国道486号の歩道整備については、広島県の道路整備プログラムにも位置づけされることなく、整備への取り組みは行われていないのが現状でございます。
現在、国道486号で目崎地区から父石地区にかけて歩道が整備されていない400メーターの区間について、国土交通省が今年度から着手しています芦田川の河川整備とあわせ、歩道整備を行うよう広島県に強く要望し、現在3者での調整が図られているところでございます。これにあわせ、剣先交差点付近の整備についても広島県へ要望していくよう考えております。
○議長(平田八九郎君) 小川敏男君。
○9番議員(小川敏男君) どうもすいません。末広殿前の右折の件ですが、今の御答弁では、道路が完成して、信号サイクルを再度調整するということだったというふうに思うんですが、私が言った、消防署側の信号をとるというのは、やってみて余り現実的ではないのかどうか、ちょっとお願いいたします。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) 信号機がある状態から信号機を撤去するというのは、かなり地元の皆さんの御理解等々いろいろあります。先ほど御説明しましたように、堤外の信号もあわせて公安委員会のほうでサイクルを調整していただいております。北側から来る車が、以前は右折したらすぐ堤外の信号にかかって、5台ぐらいで乗用車がもう行けないという状況でしたが、現在は右折しても堤外の信号も通過できるようなサイクルになっていますので、乗用車でいえば5台ぐらいが通過できる状態になっております。
道路はもうほぼ完成していますけども、今後、それでさらに交通量が増大するという状況等も起きてくれば、さらに公安委員会と協議しながら、今、議員御提案の信号をとれるかという話も、ひょっとしたらそういう話も含めたことになるかなという思いはありますが、今現時点では、そういうふうな形で以前よりスムーズなサイクルにしていただいております。
○議長(平田八九郎君) 小川敏男君。
○9番議員(小川敏男君) 消防署のところの信号が土生町の出入り口という位置づけもあって、事情もよくわかるので、なかなか難しいかなと思うんですが、今、信号を調整されて、消防署から岡田マンションのところまでがちょっと渋滞するということになっています。私も3日ほど、あそこに立つというか、消防署と岡田マンションのところを見たんですけれど、4時ごろから混むということで。確かにいろんな会社の退社時間と重なって全く動かなくて、そして西町ロータリーの向こうのガソリンスタンドの前も渋滞をするということになって、本線の486号が渋滞するのは余り好ましくないなというふうに思うんです。これから警察とも相談されて調整されるということで期待したいと思うんですが。
もう一つは、西町ロータリーの変則交差点のことなんですけど、末広殿の前が混むので、それを避けるために西町ロータリーのほうへ回られる車も結構あるんだろうなと思うんです。そういうことで車も多いんですけど、あそこの交差点が――どういうふうに右に行ったらいいかとか、なかなか難しいなということもあります。それで、先日起きた事故というのは、岡田マンションの前の事故でしたけれど、岡田マンションのところから見通しが悪くなっているというのも原因だと思うんですが、御調町に向かって左側を広げていくというのはどうなのか、検討されているのかどうか、お聞きしたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) 国道は広島県が管理していますので、市では検討はしていませんけども、こうした改良をお願いしたいという要望――市のほうからも、簡単な図面をかいて県へお願いはしているところです。先ほどちょっと述べましたように、目崎から父石にかけての歩道がない400メーター区間というのを言いましたが、ちょうど国土交通省が目崎から父石にかけて河川改修を行われる関係で、今もう歩道をお願いしないと、父石から目崎までの、東に向かって左の山は非常に勾配がきつくて切れる状況にないということで、河川改修の時期にあわせて県のほうへ要望して、400メーターぐらいの距離ですけども、あそこへ歩道を設置してくださいということで、前原地区あたりになりますけども、市としては優先順位が高いということでそれをまず県のほうへお願いしております。以前も要望していますので、先ほどの剣先交差点の改良ということも含めて引き続き県に要望していきたい、このように思っております。
○議長(平田八九郎君) 小川敏男君。
○9番議員(小川敏男君) ぜひとも要望していただきたいと思うんです。前原地区ということですが、もう一つ、西町ロータリーが変則な上に歩道が狭いということもありますけど、土生町から府中新橋を通って御調方面へ回る場合、考えられてないのかなと思うんですけど、府中新橋のところから御調方面へ向かうために左折すると、狭いんで、トラックやバスがあそこの信号にかかると。それほど狭いということなんですが、そういうことも含めて、ちょっと変則な交差点ですので、ぜひともお願いしたいと思います。地元の方にも、きょうの質問のためにいろいろ聞いてみましたら、ぜひとも中須の交差点を見に行ってくれと言われて行きましたが、先ほど言いましたように、直進と左折線と右折線ということで、現実にああいういい道路を見ると――どうして同じようにしてもらえないかなというのが地元の声なんで、ぜひとも県のほうへお願いをしてもらいたいと思います。よろしくお願いいたします。
次の質問に移ります。鵜飼工業団地の巨石問題と損害賠償についてなんですが、これはいろいろお聞きしましたら、建設委員会で説明をするんで、そちらで聞いてくれということでしたので、これについてはそちらのほうでお聞きするということで省略させてもらって、私の一般質問は終わりたいと思います。ありがとうございました。
(9番議員 小川敏男君 降壇)
○議長(平田八九郎君) これをもって社会クラブの小川敏男君の質問を終結いたします。
続いて、日本共産党の能島和男君の登壇を求めます。
能島和男君。
(19番議員 能島和男君 登壇)
○19番議員(能島和男君) お疲れでしょう。もう少し御協力のほど、よろしくお願いいたします。
私は、一括方式と一問一答でやらせていただきますが、冒頭、議長に1点だけ申し入れしておきます。先ほど社会クラブの水田さんと市長のやりとりの中で、裁判費用の問題が出ました。決めたのは議員だから、議員に裁判費用を――15人の議員が出すべきだと、こういう話でした。ところが、議会で議決したら、反対した者も含むんですよ。だから、議員全員が責任持って払うべきだと言うんなら、話とすればわかる。そういう点やはりきっちりしないと、何か議会の中が割れたと言うとおかしいんですが、そういう感じを受けますので、きっちりしてほしいのと、見方によっては、このやりとりの内容が司法権への議会としての介入になるような言動もあったわけですから、議会は議会としてきっちりしたやりとりをやるべきだということで、今度、議運で一定の議論をしてもらいたい、このことを申し入れておきたいんです。
さて、私は、最初に予算関係で総括的に質問してみたいと思うんです。
まず、25年度予算編成についてであります。きのう、きょうも出ましたけれども、さらっとやってみたいんですが、25年度の予算編成に当たって、国の方針の課長内簡、これがもし届いておれば、その特徴点を伺いたいんであります。
それから、24年度一般会計の決算見込みを試算されておれば聞いておきたいんであります。先ほど、広報ふちゅうの12月1日号について5点ぐらいですか、それにまつわっての答弁がありましたが、11月1日号では決算について、市の財政状況がQ&A方式で出ました。それを見ると、かなり府中市の予算は健全化しつつあると。投資型予算になりつつあるんだというふうなことも書いてある。言ってみれば、かなり健全化に向いておるという内容。だから、先ほどの答弁は、やはり全国的な課題ですが、極めて、財政的にはいろいろ問題点もあるし、縮小せざるを得ないというふうなこともありましたが、この点についての考え方をもう一回聞いておきたいと思います。
それから、国保の問題なんですけれども、これは後から一問一答でやらせていただきたいんですが、まず1点だけ聞いておきます。今、国保の広域化ということが全国的に議論されております。その内容はいろいろありますが、私どもに言わせれば、国的な国保の矛盾点がより一層拡大されている、そういうふうに受けとめておるんですが、この広域化については既に法案化されておりまして、県によって一様ではなく、ばらばらで既に取り組んでいらっしゃる県もあるんですが、広島県の動向について聞いておきたいと思います。
それから、介護保険についてですが、初年度――第5期の初年度であります24年度の決算見込み、これについて聞いておきたいのと、県の安定化基金、府中市の基金、これについて簡単に説明願いたいんであります。
(19番議員 能島和男君 質問席に移動)
○議長(平田八九郎君) 総務部長、答弁。
○総務部長(落合成彦君) 3点の御質問に対してお答えをいたします。
1点目の、国からの通知でございますが、総務省からの通知は、まだ市へは届いていない状況でございます。
2点目の、今年度の決算収支の見込みということでございますが、平成22年度の決算収支は6億6,086万1,000円、平成23年度は6億2,944万5,000円という数字でございましたが、今年度の決算収支見込みにつきましては、今後の3月補正などにより変動もございますので、現時点での見込み値はお答えできるような状況にございません。御了解をお願いいたします。
3点目の、予算縮減に対する基本的な考え方ということでございますが、これは先ほどの瀬川議員へのお答えと重複すると思いますが、経済情勢の先行きが見通せない中におきまして、今後の税収は減収を見込んでおり、歳出、一般財源の確保が困難な状況にございます。財政計画でも申し上げましたように、平成26年度で合併特例期間が終了し、
普通交付税の合併算定がえもあわせて終了しますので、平成27年度から平成31年度の5年間で合併算定がえ分の
普通交付税が低減しまして、24年度予算ベースと比較して7億円の減少を見込んでおります。このような極めて厳しい状況でございますので、平成25年度予算編成に当たっては、先ほど申し上げました5項目の編成方針に基づきまして予算編成を行う予定としているものでございます。以上です。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) それでは、私のほうからは、国保の広域化と介護保険についてお答えをいたします。
国民健康保険事業の広域化につきましては、国が、
国民健康保険の仕組みを都道府県単位下で行う方針を打ち出しております。平成27年度からすべての医療費の支出を都道府県域で一元化するという、保険財政共同安定化事業の拡充を図る法改正が本年4月に行われました。広島県の状況でございますが、広島県においては作業部会が設置されまして、法改正による実施の平成27年度に先駆けまして、平成26年度からの前倒し実施に向けて現在、課題検討、調整が行われているといった状況でございます。
次に、介護保険の平成24年度の決算見込みについてでございますが、前期実績からの推計で、当初見込みに対します介護サービス給付費の計画実施率は、おおむね97%になる見込みでございます。今回、補正をお願いしておりますけど、補正予算を合わせまして24年度は合計で7,600万余りの基金を積み立てることができるという見込みでございます。
次に、県の財政安定化基金についてでございますけど、これは都道府県に設置されておりまして、介護保険財政に不足が生じることとなった場合には、市町に貸付交付されるものでございます。介護保険法の一部改正によりまして、第5期の
介護保険料の上昇を緩和するため、平成24年度に限り財政安定化基金の取り崩しがされ、市町へ返還することができるようになったものでございます。今回、府中市に対しましては約1,100万円が返還されることになったものでございます。以上でございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 国保の問題で少々議論しておきたいと思います。今度の補正予算の中に、御承知のように、繰り出したものを繰り戻す――当初、一般会計から国保特別会計に9,400万円繰り入れを組んでおったけれども、そのうち5,000万円を繰り戻すというのがあります。この点について少々議論しておきたいと思うんですが、これはなぜこういう措置をとるんですか。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 法定外繰り入れについての御質問でございますが、平成24年度当初予算におきましては、医療費の伸びや税収不足が予想され、予算組みができないといった事態が見込まれております。このため、一時的な措置としまして、法定外繰り入れ9,400万円を計上したものでございます。
しかしながら、平成23年度決算で医療費等の伸びを厳しく見込んだこともありまして、念のために基金を1億2,000万円余り取り崩しました。結果、1億4,000万円余りの繰り越しが生じたところでございます。
現時点での平成24年度の決算見込みにおきましては、繰越金1億4,400万円余りを充てても収支の均衡が図れない見込みではございますけれど、4,400万円の繰り入れがあれば賄える見込みとなりましたので、残り5,000万円については減額補正をお願いするものでございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 4,400万ですよね、繰り入れが。5,000万取ったら4,400万だけ。それだけあれば何とか賄えるということですが、勉強会でも多少説明されましたが、決算見込みを見ると、27年度で1億円くらいの積み立てしかできないわけです。だから非常に厳しい出し入れ、いわゆる黒であっても何千万かです。この推移について、事務当局からちょっと説明してもらいたいんです。
(発言する者あり)
○19番議員(能島和男君) それ、どちらでもいいです。
今さっき、決算見込みを聞きました。それをずっとやると――27年度まで決算見込みが出とるんですよ。そこへあれば見てください。27年度を見ると1億何ぼですよ。
(発言する者あり)
○19番議員(能島和男君) うん。だから、非常に厳しい決算が続くというんです、私は。そうですよ。なのに、何で繰り戻しするんか。市長、答弁してください。
○議長(平田八九郎君) 市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 前回も、9月議会でも同様の議論をいたした覚えがございますが、参考資料でお配りしているものを見ていただきますとわかりますように、収支均衡を目指して値上げなどもお願いをして、さらに運営に当たってはさまざまな節減、工夫に努めているわけでございます。ことしについては、当初では予算組みはできないということで、当初予算でこれだけの、9,400万円の繰り入れ計上を予定したわけでございますが、今の時点でそこまで、9,400万円までやらなくても今年度は十分やれるということで繰り出し額を減額するものでございます。
議員の御主張は、繰り出せばそれが国保の貯金になるからよいのではないかというお考えだと思うんですけども、要するに、国保に貯金をつくる意味というのはそういうことではなくて、収支均衡した上でさらに自力で貯金ができる財政体質に本来しなければいけないんです。繰り出しで貯金をふやしても、それは言ってみれば一過性のものであって、それで収支均衡、残高確保ということにはならないわけでございますので、今回の措置はそういう貯金を、要するに一般会計から繰り出して貯金しても意味がないわけですから、今回はこういうことで十分と。一般会計のほうも決して楽ではございませんので、こういうふうにさせていただいているものでございまして、本来目指しているところは、国保の自力での収支均衡というものでございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) そもそも、一般会計からの法定外繰り入れをなぜ全国的に、今なお70%ぐらいの自治体がやっとるか。この点について、やはり多少触れておきたいと思います。
1961年に国保制度が始まりました。その当時はまずまずの制度だったんですが、国保制度には事業主の負担がない、あるいは加入者は貧困家庭が多い。そんないろんな事情の上に、当時、総収入の64%ぐらい国が出しておったものが、これがだんだん切り下げられて、32%に落ちたと。そういう状況の中で各市は、国保会計が大変だから一般会計から繰り入れざるを得ないということで、どんどん繰り入れが広まってきておるんです。だから、府中市だって今までも繰り入れておった。この間の議論でも言いましたように、市長は繰り入れについて非常に厳しい。特に今の野田内閣が繰り入れはまかりならんと通達を出しとる。これ幸いと、やっぱり繰り入れもできるだけしたくないという、こういう姿勢だと思うんです。
12月議会で私が質問したことに対して、市長は答弁されておる。二、三行ですから読ませていただきます。12月現在の見通しでは税収不足3,800万円、返還金が8,800万円、そして5,300万円の収入減となる見込みで、24年度当初では、税引き上げ9,100万円を入れてもなお歳入不足で9,400万円の不足が出るということを聞いておりましたから質問しました。市長は、御指摘のように国保会計厳しい状況が続いている、高齢化と所得減で税収が伸びない、一方診療率や診療費は年々上がっていく状況だ、24年度国保の予算編成は、収入不足が生じれば加入者負担は望めず一般会計から繰り入れ補填しなければならない、しかしこれは恒久的なものではないと、こういう答弁をされたんです。この、恒久的なものではないというんが非常にくせ者ですが。だからこの時点では、なお厳しくて予算が組めないというふうに答弁されたんですよ、その前、課長さんが。
ところが、幸か不幸か、1億4,400万円の黒字になった。なったんです。そこで、早々と5,000万円を一般会計に繰り戻すと。こんなの、府中市始まって以来の措置じゃないですか。
(「そんなことない」と発言する者あり)
○19番議員(能島和男君) そんなことないって、介護保険はこの間やっていたんです。だから、伊藤市長になってからこういうことをやり出した。この点についてもちょっと答弁いただきたい。
○議長(平田八九郎君) 伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) ちょっと誤解がおありになると思います。繰り入れを過去も恒常的にやってきた経緯はございません。法定分の、2億何がしの繰り入れはもちろんしてきておりますけども、法定外繰り上げを恒常的に国保に対してやってきたという事実は、それはございません。
今回、ある意味、久々に――これは要するに、新しい保険制度、後期高齢者の保険制度が導入された経緯の中で、いろいろ跛行的に財政が動く中でこういう事態に陥っているわけでございまして、これを改めて収支均衡をとるのに数年間かかると。3回値上げをさせていただいて均衡を図ろうとしているわけでございますが、その過程で、一時的に不足する事態になったときは繰り入れもやむを得ないという考え方をとっているものでございます。
恒常的な繰り入れを議員は御主張されているのかもしれませんけども、国保会計の厳しさというものも私もよく理解しております。しかし、やっぱり保険制度は保険制度でございますので、収支均衡を旨とするべきでありますし、必要のない繰り入れをするべきではない。要するに、国保で貯金を、一般会計から繰り入れたお金で貯金をしてもしようがないわけでございます。いずれにしても、足らないときは緊急にでも繰り入れはするわけですよ。ですから、今はこれだけあれば足りるという状況になっているわけですから、それは必要な分だけで賄っていくべきというふうに考えております。
繰り返しになりますけども、恒常的に繰り入れをしてきて、それを途中で減額したことはないはずだとかおっしゃいますが、それは誤解だと思います。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 私が言いたいのは、1億4,400万円思わぬ黒字になったんなら、本来やはり加入者の税のほうに反映すべきであって、繰り入れのほうに反映をすべきでないというのが私の主張です。と思いますよ。ただ問題は、言いましたように、四、五年先でも積立金が1億円ぐらいですよ、出てくるのが。府中市は、繰り越しと積み立て、両方合わせて大体6億ぐらいでずっと推移してきたんですよ。そうすると、何かあったらまた赤字になるんです。何千万円かの積み立てだけじゃあ不十分です。だから、今、本当言ったら枯渇しとるんだから、5,000万円引き戻すべきじゃないというのが一つの持論です。また何年かすると値上げが出てきますよ。絶対出てくる。それも危惧するわけですが、その点についてはどうですか。
○議長(平田八九郎君) 市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 繰り入れを剥がすべきではないと。それで、そういうことをすると先々また赤字が乗じてまた値上げになるんではないかというような御質問だったと思うんですけども。ちょっと話がすれ違っているところは、何度も申し上げますけども、これは保険制度であって、基本的には加入者の皆さんが賄っていくべき制度でございまして、これに一般財源を入れるということは、ほかの保険制度に入っている方々もたくさんいらっしゃる、市民の税金を特定の保険に入れるということになるわけです。それは、国保はそれだけの事情もあります。他の保険に属さない人すべてを受け入れているわけですから、そういう財源が、財政が脆弱な面がありますので、手厚くされるのは必要なことだと思いますけども、しかし、それを繰り入れというやり方で賄うという考え方はとるべきではないと。これは何度も申し上げているわけでございます。恒常的な繰り入れで国保財政をもたせるようなことになるのは、それは言ってみれば異常な財政、カンフル注射で命を長らえているような、そういう状況になってしまうわけですから。
府中市の保険料水準というのは決して高いわけではありません。県下最低レベルでございますので、ですから、今お願いしている収支均衡レベルぐらいまでは、これはぜひともお願いせねばならない。その上にさらに厳しい状況というのがもしも生じたときは、また保険料率とかそういうものにもよりますけども、そのときはまたいろんな考えをめぐらしていかないといけないかもしれませんけども、現状では少なくとも当面こういう形で均衡を目指すと。
貯金が少ないというのは、ある意味、不必要な値上げをしていないということです、見込みとして。余計に値上げをすればそれだけ貯金はふやせるんですけども、市民の負担を考えて値上げ額もぎりぎりに抑えているから、貯金もなかなかたまらないわけですよ。そういった努力をしているということも御理解をいただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) それはできることなら法定外繰り入れがないほうがいい、これは誰だってわかるんです。しかし、全国的にずっとやっとるのは、それだけの、国保会計そのものの脆弱性があるわけですから。私が言っておきたいのは、1億4,400万円黒字になったら直ちに5,000万円を取り戻す、これがどうもぴんとこない。だから、そういう点は今後の――あと4,400万円残っとるけれども、これも引き上げるということのないようにやっていってもらいたい。
じゃあ次に行きます。土木建設のほうで聞いておきたいんですが、常々私どもは、公共工事は市内業者へということで主張してきました。そういう方向を努力されてきたと思うんですけれども、さきの議会で私が入札問題、そのほか質問しまして、その延長線で若干議論しておきたいと思うんです。
まず、入札問題で、市内業者、地元業者はどういう基準かということについて、先般答弁があります。その後、この基準に発展がありますか、変わったですか。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) 市内業者の認定ということで、23年度、24年度の認定について、ちょっと先に説明をさせてもらいます。
2年に1度、入札参加資格申請を提出してもらい、入札参加資格の認定を行うと。市内業者としての認定基準は、府中市内に本社・本店があり、かつ3年以上の市内での営業実績を有するものを市内業者として認定をしておりました。
現在受け付けをしていますけども、25年度、26年度の市内業者の扱いについては、本社・本店所在地が府中市内であり、かつ次のすべてを満たしていることということで、他の営業所に契約締結権限を委任していないこと、府中市内での営業実績が3年以上あること。2点目に、契約締結権限を有する営業所の所在が府中市内であり、かつ次のすべてを満たしていることということで、その営業所に所属する従業員数が20名以上であること、現在の本社・本店所在地は府中市外であるが、府中市内において操業していること、その営業所の建物が自社所有であることというふうに改定を行っているところでございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 25年度、26年度はこういう方向でいくということですよね。そこで、市内業者と準市内業者に分けていらっしゃいます。しかも、市内業者は従業員が20名以上、準のほうは10名以上。これはどういうことでこういう区別をされたんかということと、それから、準がつくのと準がつかない市内業者、この差異ですね、違い、この2点ほど聞いておきたいんです。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) この従業員の20名以上というのは、準市内については23年度、24年度にもありました。準市内というのは、本社・本店所在地が府中市内である場合、他の営業所に契約締結権限を委任していないこと、府中市内での営業実績が3年未満で本社・本店に所属する従業員が10名以上であること――これは23年度、24年度の準市内の扱いに入れておりました。25年度、26年度では、先ほど言いました、操業が府中市、要は、現在府中市に本社はなくても、操業を府中市で行って、従業員20名以上が府中市内にいるという場合に市内業者という扱いにするということにしております。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) それで、簡単に言いますと、今まで府中市内の大手と言われる業者の方々は、多くの場合、福山に本社を持っていますよね。そうすると、その業者は府中市の、例えば土木建設事業ができない、できなかったんですよ。今度はできるようにしたわけですか。その点はどうですか。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) 23年度、24年度は準市内ということで、500万円以下の工事について何回かに1回、指名をさせていただいておりました。25年度、26年度については、先ほど言いましたように、府中市で操業して、20名以上の従業員を市内に抱えている場合には市内業者扱いに変えるということにしたわけです。だから、本店が福山にあっても、営業所が府中にあって、操業が府中で、20名以上の従業員を抱えていらっしゃれば本社扱いとするというふうに改定をいたしております。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 20名、10名、この従業員数ですね、これは何を基準にしとるんですか。例えば、福山本社に何名かいらっしゃる、そして府中にもいらっしゃる。20名に足らにゃあ向こうのをちょっとこっちへ呼んでこうかというようなことが、できんことないです。それから、20名以上と準の、業者数はどのぐらいになるんですか。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) 基準はということですが、従業員数の確認は、今回25年度、26年度の申請受け付けでは、平成24年11月1日時点における府中市法人市民税課税台帳の記載内容による、このようにしております。準市内も同じように、そういうことで10名というのを確認するようにしております。
それから、何社ぐらいかというのは、現在申請中でございますので、まだ確認はとれていません。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 20名以上と10名以上ということで、市内業者と準市内業者に分けるいうのはどういう意味なんでしょうか。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) 一定規模の営業所であれば、営業所で契約をした工事が施工可能であり、雇用、納税等で府中市に貢献しているということで今回改定をしました。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) あとJVについてちょっと聞いておきたいんですが、市内業者がJVへ参加する場合には、30%という規定があるんですか。30%以上ですか。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) JVの要件によって、20%以上か30%以上か、そういう決め方をしております。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 大型の事業、建設工事なんかでは3社ぐらいで組むでしょう。その場合、府中市の業者が参画するのは今まで余り例はないけれども、30%は府中市の業者に仕事を――そういう仕組みになっていますか。それはないんですか。
○議長(平田八九郎君) 監理課長、答弁。
○監理課長(西本修二君) JVの要件についての御質問でございますが、30%の市内要件とかという規定はないんですが、国府の小学校の建設に伴いまして、30%の材料と工事の下請……
(「材料も」と呼ぶ者あり)
○監理課長(西本修二君) 材料も含めた工事の下請を30%以上していただくと。これはあくまでも技術点の中で30%、20%、10%という要件をつけただけで、業者の方がそれを判断して、10%にするか30%にするか、30%以上にするか――それが即、技術点になりますので、業者のほうから申請があって、今回は30%以上の下請ということになっております。これは恒久的に下請に出すものではなく、公告でうたったものでございますので、次のときにこれと同じことがあるかというと、それはそのときにまた審査会で検討して考えていくことになります。以上です。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) もう1点聞いておきます。設計業者が入札しますよね。その場合に、いろんな方法があります。特命方式とかいろいろあるんですが、府中市の場合、今、プロポーザル方式がかなり多いわけです。今までも多少聞いておりますが、これの長所というんですか、こういう点がいいからこれを採用しようとか、そういうふうなことがあれば聞いておきたいんですが。どうも素人が見れば、このような方式は何か大型の随契のような気が、そんな感じがせんでもないんで、その点も含めてちょっと聞いておきたい。
○議長(平田八九郎君)
まちづくり部長、答弁。
○
まちづくり部長(田原春二君) プロポーザル方式について、ちょっと説明させていただきます。
これは、発注者が複数の候補者に、対象プロジェクトの設計業務に対する設計体制、実施方法やプロジェクトに対する考え方、展開の方向性について技術提案を求め、また必要に応じてインタビューを行い、設計者を選ぶ方式です。技術提案には具体的な設計案を求めることはせず、一般的には図形表現、イラスト、イメージ図程度とすると。発注者は、案ではなく人を――設計者ですね、設計者を選ぶので、初期の段階から両者が共同で設計を進めることができるという、こうしたことからプロポーザル方式を行っております。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) それじゃあ次へ行きます。
順不同でいかせてもらいますが、備後国府跡について、若干聞かせていただきたいと思います。
全国で大体60カ所ぐらいの国府が存在していたようだと承っておりますが、そのうち七、八カ所で政庁跡が発見されていると聞いております。こうした中、府中市に国府があったのは確実だと客観的に立証できるのは、主にどういうものをもって立証できるんでしょうか。
○議長(平田八九郎君) 教育部長、答弁。
○教育部長(佐竹達司君) 広島県による確認調査が昭和57年から10年間実施されました。そのまとめといたしまして、平成4年3月刊行の報告書の中で、府中市街地の北側に、元町地区を中心として、国府に関連した施設が広く存在していた可能性が極めて高くなったと結論づけています。その後、調査を引き継いだ本市の調査におきましても、整然と並ぶ大型の建物跡やすずり、そして緑釉陶器など、古代の役所跡に特徴的な遺構や遺物が確認されております。
本市では、備後国府につきまして、考古学や歴史学などの専門的知識を持たれておられます大学教授など専門家で構成しました委員会を設置しまして、その指導、助言を受けながら確認調査を進めてきているところでございます。この委員会には、文化庁の前主任調査官で現在は大学教授に転身された方も今年度から新たに委員としてかかわっていただきまして、国史跡指定に向けた国との連携を深めることにつながっているところでございます。
また、国の調査官からも直接現地指導を受けながら進めておりまして、今後も遺跡の評価や内容にかかわる重要な事項につきまして、主観や思い込みに陥ることのないよう、慎重に判断してまいりたいと考えているところでございます。以上です。
○議長(平田八九郎君) 教育長、答弁。
○教育長(高田英弘君) 今、部長が申し上げたような段取りで進めていくわけでございますが、ありていの言葉で申しますと、これまで30年、県、それから私ども市のほうでも掘ってきたわけです。それは政庁、いわば本丸跡を目指してそこを掘ってきたわけですが、府中市の場合、市街地にそれが予想されるということで、一気に土を剥がして全体像をということは困難ですから、土地があいたとか、あるいは建築されるとかというようないろんな情報をいただきながら掘ってまいりました。そうしましたら、本丸跡までには、政庁跡までには行き着かないけれども、情況証拠がそろってきたと。だから、本丸を、政庁を見つけていきながらも、これまでこつこつと担当者がそろえてきた情況証拠をもって、関連遺跡として国指定を目指していこうというふうにちょっと幅を広げたわけです。そういうことについて、この9月にも国の調査官をお招きいたしまして、今私が申し上げたように、当初からの政庁の確認調査を継続しながらも、先行して、元町のツジ遺跡を中心とした国府関連遺跡について国指定を目指していく、そういう方向で御説明をしたところ御理解をいただいて、今私が言う情況証拠ですよね、例えば情況証拠についての価値づけをしなさいと。それが学術的にどう国府にどうなるのかという、そういうことをしていきなさいという御指導をいただいたわけでございます。
したがいまして、そういった情況証拠について、うちの文化財の専門家が学術的に、これを今年度、来年度かけながら、申請できるように今作業を進めていっているという状況でございます。
あわせて申し上げれば、あさって、文化センターで、このことにかかわってのシンポジウムをいたしますけれども、文化庁、国のほうの考え方も、ただ国の指定をするという、そういう学術的なこともさることながら、まちづくりとどう関連するかということも大きなポイントとして見るわけでございます。したがいまして、我々の取り組むべきこととすれば、これまでの情況証拠をきちっと学術的に整えて、国指定に値するような整理にしていくという作業と、もう一つは、そういう財産が府中市にあって、そういうことについて府中の市民の皆さんも非常な期待を持っていただいている、注目をいただいているという、そういう機運を盛り上げていく、この2つがこれから我々の大きな課題であります。オレンジ色の国府ののぼりなんかもことしつくってやっていますけども、例えばそういうことでありますとか、あるいは今年度になってさまざまここで取り上げていただいて、国府について議論いただくことも大きな盛り上がりの一つでございます。だから、そういうこととあわせて――学術的なことと機運の盛り上がり、そういう任務を我々としては大事にして取り組んでいく、そういう状況にあるということを御理解いただきたいと思います。以上です。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 視察で先般、佐賀へ行ってみました。その前には下野――栃木でしたか、行ってみましたが、下野のほうは本当に田んぼの中へぽつんとあるわけです、政庁跡が。佐賀のほうは町外れなんです。だから、こういうところは掘るのにも余り困難でなかったかと。きのうも質問がありましたけれども、府中市の場合は掘るところが――ざっくばらんに言って、ツジ遺跡なんかは大体、今掘れる段階では掘ってあると思うんです。今後は、家を建つとか何かなかったらなかなか掘りにくいんで、本当に政庁跡がここだったということになるには相当時間かかるんじゃないかというふうに一つは思います。
それと同時に、さっき答弁でおっしゃった備後国府跡というのは、あの辺だけじゃなしに、この間も聞いたんですが、前原とか金丸とか新市、そこらの状況を見ながら、多分ここだろうというふうなことになりつつあると思うんですが、その点の絞り込みですね、この点について1点。それと、広報ふちゅうの11月1日号に特集が出ておりまして、「国史跡への指定を目指します」とあるんですが、この指定の可能性についての見通し、そこらが今の段階で見えればお願いしたいと思うんですけど。
○議長(平田八九郎君) 教育長、答弁。
○教育長(高田英弘君) おっしゃるように前原遺跡とか、もっといえば周囲に神社もございます。そういうところも含めて考えていくんだろうというのが学術的な見方でありまして、ちょっとそこらの専門性について私が御説明するだけのものを持っていませんので、ぜひともそのあたりは、あさってのシンポジウムにも出てくる予定ですから、そういうところに期待していただきたいと思うんですけども。ポイントは、だから政庁跡を見つけていくという作業はこれまでどおり進めていくわけですが、おっしゃるように市街地でありますから、政庁跡の全体が出てくるかどうかというのは、それは一概には言えません。ですから、ここで御理解いただきたいのは、先ほどの情況証拠ですよね。情況証拠がある種――先ほどの調査官のように御理解いただいて、まとめ方についても御指導いただいたという状況でございますんで、そういう情況証拠をもって、政庁に関連するものとして国指定をしていくと。とりあえず関連のものを国指定をしていくという、そういうところを今目指しているんだということについては御理解いただきたいと思います。
ですから、政庁がいつ見つかるかというようなことについては、いろんな状況がありましょうし、また、あいたところを掘らせていただく中でそれは出会うかもわかりません。指定の可能性はと言われると、指定されるように今の情況証拠を学術的にまとめていると。だから、可能性が何%とかいうことは申し上げられませんが、私の気持ちとしては、今のように政庁跡だけを見つけていくことから、そういう周辺の情況証拠について整えることで国指定を目指すという、このことについて御理解いただき、御指導いただいたということは――そういう御指導の後、ツジ遺跡のところに立ってみまして、本当に情緒的な言い方になりますが、1,300年前のいにしえ人の息吹がかすかに聞こえてきたかなと。そんな思いで、ここへの情熱を持って取り組んでいるところでございますので、御支援のほう、市民の皆さんにもよろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 国府サミットの計画が言われておりますけれども、これの具体的な計画とか取り組みとか、詳しいものはあるんですか。
○議長(平田八九郎君) 教育部長、答弁。
○教育部長(佐竹達司君) 国府サミットについて、少し御紹介をさせていただきたいと思います。
奈良時代から平安時代にかけて国府があったとされます全国の自治体の代表者が、歴史文化遺産の保存、継承と活用について連携して幅広く意見交換することを目的として、平成21年に東京都府中市で初めて開催されております。主な参加自治体として、今年開催されました香川県坂出市、東京都府中市、山口県防府市、鹿児島県薩摩川内市、そして我が府中市などが参加をしております。この10月6日の坂出市での開催の様子につきましては、府中市のホームページの中で、職員投稿ブログ「ふちゅうに夢中」でも紹介をしております。市民の皆様方にもごらんいただければと思います。
さて、府中市での国府サミットの開催の計画についてということでございますが、先ほど申しました、坂出市で開催されました国府サミットにおきまして、次回――次回というのが今度4回目になってくるわけですけども、それを府中市で行うこととなったものでございます。ただ、このサミットの開催も毎年行うというものでもなく、開催時期につきましても今後検討してまいりたいと考えております。
本市といたしましても、現在、備後国府跡の国史跡指定を目指し、集中的に取り組んでいることもありまして、開催時期を含めまして、活力あるまちづくりにつながるような企画を検討したいと考えているところでございます。以上です。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 最後に1点聞いておきたいのは、市民の備後国府への関心度ですね、その点はどういうふうに把握されておりますか。できたら一定のアンケート調査とか、いろんな調査――府中市民としてどういう関心があるのかを調査されるようなことはありませんか。
○議長(平田八九郎君) 教育部長、答弁。
○教育部長(佐竹達司君) 今年9月に開催しております現地説明会、これには、大変暑い時期にもかかわらず、例年を上回る約160名の方に御参加をいただいております。また、先月29日に開会しまして今月16日まで、先ほど申しましたように、文化センターにおきまして備後国府発掘30周年を記念した展示会を開催しておりますが、開会以来、多くの市民の皆様に御来場いただいており、備後国府に対する今まで以上の市民の関心の高さというものを実感しているところでございます。また、展示会などにつきましては、新聞、テレビなど報道機関にも多く取り上げていただいておりまして、備後国府の発掘調査への期待感がうかがえるものと考えております。
今後につきましても、あらゆる機会をとらえまして、府中市が備後国府のまちとして広く市民の皆様方に認識していただきますよう、各種イベント、行事の開催やPRに努めていきたいと考えております。以上です。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) それでは、学校関係ですが、小学校3校の耐震工事は25年度に行われるということになっておりますが、予算総額と財源内訳がわかれば教えてください。
○議長(平田八九郎君) 教育部長、答弁。
○教育部長(佐竹達司君) 現在、平成25年度の予算要求へ向けて作業を進めている段階でございまして、今時点で予算額等につきまして御説明できる内容はございません。
また、財源内訳についてでございますが、同様に今時点での御説明は困難でございますが、一般的には、財源とすれば国庫補助金であります学校施設環境改善交付金とか起債などが考えられるものでございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 財源内訳等は国のほうが出しておりますんで、特にここで議論したいのは、耐震――これが終われば府中市内は100%だと思うんです。老朽化の関係でいえば多少あちこちあるかと思うんですが、先般、各学校を総務文教委員会で回った際に、この小学校3校なんですが、多少老朽化したところもあるし、老朽化のひどいところもありますが、耐震と同時に改修についても同時に行うというふうな検討はされてないんでしょうか。
○議長(平田八九郎君) 教育部長、答弁。
○教育部長(佐竹達司君) 昨日から出ておりますけども、現在策定を進めております府中市教育推進計画、この中で、安全・安心の教育環境づくりと位置づけまして、方向性や構想といったものをお示しするという考えでおります。
耐震と同時にリフォームなどの改修工事をとのことでございますけれども、外壁改修とか現在の空き教室の有効活用など、騒音、振動などの工事によりまして授業などの学校運営に極力支障を来さないように配慮しながら、可能な範囲でそれぞれの学校の構造や空き教室の状況、そして今後の児童数の推移などを考慮して、提案とその実現に向けまして新年度の予算化を図ってまいりたいと考えております。以上です。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 予算を伴う問題ですから市長の考えを聞いておきたいんですが、3校の耐震と同時に改修を、かなり力を入れておやりになる気はないですか。ちょっと考えがあったら教えてください。
○市長(伊藤吉和君) 3校を一遍に済ませてしまおうというのは、本当に精いっぱい背伸びしてやるわけでございまして、今まで建てかえや統合もございましたけども、学校の耐震化を進めてきて、国府小学校が完成した状態で80%まで来ているわけです。ですから、残りを一気に片づけてしまおうということで熱意を持ってやっております。
ただ、教育委員会の答弁がちょっと歯切れがよくないのも、まだ査定前なのできっとこちらに配慮して言っているんだと思うんですけども、外壁改修や、空き教室を小中一貫の交流のためのホールとかにする、そういう工事などは前向きに考えてございます。しかしながら、こういうものはやり出すと切りがなくて、あれもこれもとなるとたちまち工事費が倍増したりするわけです。ですからそこは、3校を一遍に片づけるという、無理していることもあって、一定の歯どめの中でやらせていただくように考えております。3校全部合わせても恐らく4億円は超えないぐらいの範囲で、耐震改修を中心にやっていくことになろうかと今は見込んでおります。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) できるだけ同時に改修をやっていただくようにお願いしたいと思います。
次に行きますが。たびたび、乳幼児医療のことでずっと今まで陳情書を出したり、そして議会でも議論しています。例えば、廿日市は就学前は全部無料とか、それから中学校まで助成の対象にするというのもありますし、府中市と同じというのは福山とか、それからもう一つありましたが、県内でもまちまちなんですけれども、子育て、あるいは子供たちの環境、そういう観点からも、どうしても乳幼児医療の助成制度の拡充を図ってもらいたいと思うんですが、この点についての考えを聞いておきたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 子供の医療費助成についてでございますが、現在、県の乳幼児医療費助成制度に準じて実施をしておりまして、平成20年から、入院の対象について拡大をしているところでございます。この医療制度についての考え方としましては、自治体規模や財政状況によって差が生じることなく医療費助成が受けられるよう、新たな福祉医療助成制度の創設や財政支援について国へ要望しているといったことで、これまでと同様に今後も国へ要望してまいりたいと考えております。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 内容がちょっとわからんのですが、今までどおりということですか。だから府中市独自の拡充とか上積みというのは考えてないということですか。市長にちょっと聞いてみます。
○議長(平田八九郎君) 市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) この問題については再三御質問いただいておりますので同じ答弁になってしまうんですけども、周辺市町との均衡に配慮しながら、基本的には一定の水準の中でやっていくべきものだと思っております。
やればそれだけよくなるのでしょうけれども、ある意味それは、今、節減を進めている経常経費にかなりの影響を及ぼすものでもございますし、かといって、他市町におくれをとるぐらいの貧弱な水準でもいけないと。ですから、周辺市町とのバランスを見ながら、大体平均的なところでやらせていただく考え方でおるわけでございます。たちまち独自のものを、そういうのをやっている市もあるようですけども、独自のものをやっていくという考えは持っておらないので、御理解いただきたいと思います。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) それでは最後になりますが、府中市病院機構について質問してみたいと思うんです。
資料に上半期、4月から9月の運営状況が出ておりますが、今までの運営についてはどのように評価されているかを聞いておきたいと思います。
議会答弁では、4年後に収支とんとんに持っていきたい、こういうふうなこともあります。繰り入れを3億円以下に抑えたい、こういう答弁もあります。こういうことを踏まえて、現況はどうなのかをまず聞いておきたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 病院の運営状況でございますけれど、府中市病院機構の2病院の9月まで、上半期の状況については、外来患者数は6万5,934人で、計画の達成率としましては96.5%でございます。入院患者数は3万3,677人で、計画達成率としましては92.4%となっております。入院患者数の達成率は若干低いものの、おおむね順調な状況であるというふうに考えております。
それから、収益的収支の9月までの上半期の状況は、
府中市民病院については医業収益の計画達成率は102.2%と順調な傾向となっております。ただ、機器の買いかえで予想外に費用がかさんでいるといった状況はございます。また、北市民病院につきましては医業収益の計画達成率が94.6%で、目標達成ができるか、やや心配な状況となっております。以上でございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) それで、いろんな角度から見なきゃいけないんですが。先ほども出ました診療科目を拡大するということとあわせて、経営という面でも医師の確保ということが最重要でありますが、医師の確保という点ではどういうふうな対策を立てられておるのか。例えば、整形の先生が1人ふえれば1億3,000万から4,000万くらいの収入になるとかいろいろ言われておるんですが、医師の確保という点についての、努力を含めて、どういう状況かを聞いておきたいと思います。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 医師の確保について、現在、市のほうで取り組んでおりますのは、病院機構と協議をいたしまして、自治医科大学の医師について、県のほうへ派遣の要請を行っているところでございます。これは来年度に向けてという取り組みをやっている状況でございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 補正の中に9,000万円の繰り入れが、交付金が出ております。これは議論にもなりましたけれども、今の段階で9,000万円を補填するというのはどういう経過ですか。どういう意味で今の段階に入れるのか。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) まず、この時期ということについてでございますが、府中市病院機構の上半期の運営状況がわかりますのがこの時期でございまして、年間の見込みを見込んだ上で判断するにはこの時期になるということで、このたびの補正を計上させていただきました。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) それもありますが、問題は――当初あれは4億組んだんですかね、4億ですね。4億を一応組んで、その上に9,000万をプラスするわけでしょう。そうすると、今の運営状況がまずまず計画どおりだと言われても、そこの相関関係が――5億になるわけです。ざっと5億を積み立てておるわけですから、その点についてはどのように考えればいいんでしょうか。これから先、まだまだ交付はしなきゃならんというふうにお考えなのか、それとも答弁のあった3億以下に抑えることができるんかどうか、その点についても聞いておきたい。
○議長(平田八九郎君)
市民生活部長、答弁。
○
市民生活部長(
伊達速人君) 今回9,000万円の補正をさせていただいております件につきましては、初年度で予想外に経費がかさむということで市が対応せざるを得ないものということで、限定的に捉えております。
○議長(平田八九郎君) 伊藤市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 今後の見通しについてでございますが、今回の数字を見ていただきますと――5億とおっしゃいますが、JA負担金などがございまして、実質的には4億5,000万という形になってございます。ですから、これが中期計画の4年間――4年後には3億円程度まで減らせるように、ぜひ経営努力していただきたい。ですから、あと3回あるわけですから、平均的に考えれば5,000万ずつ3回減らして、4億5,000万円が3億円になっていくというようなことが期待されるところでございます。そのような努力を病院機構にはお願いしたいということでございます。
○議長(平田八九郎君) 能島和男君。
○19番議員(能島和男君) 病院建設は、これは病院機構が主体で建設するんですか。それとも市がやるんですか、その点を。
○議長(平田八九郎君) 市長、答弁。
○市長(伊藤吉和君) 先ほども議論になりましたが、主体をどちらにするか――いずれにしても借り入れは市が行うんですけども、主体の違いによって調達財源が変わったりいたしますので、まだそれは決めておりません。市が建設して病院に出資するという方法もないわけではない。しかし、病院のものでございますので病院が主体的に建設するという場合も考えられるわけでございまして、これは純粋に財源問題として対応していきたいと思っております。
○19番議員(能島和男君) 終わります。
(19番議員 能島和男君 降壇)
○議長(平田八九郎君) これをもって日本共産党の能島和男君の質問を終結いたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(平田八九郎君) 以上で、日程第1、一般質問を終結いたします。
これにて本日の日程はすべて終了いたしました。
次回は、来る12月14日、予算特別委員会終了後に本会議を開きます。
ただいま御出席の諸君には別に通知はいたしません。御了承の上、御参集願います。
本日はこれにて散会いたします。
午後4時1分...