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03月05日-05号

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  1. 福山市議会 2021-03-05
    03月05日-05号


    取得元: 福山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-21
    令和 3年第1回( 3月)定例会          令和3年第1回福山市議会定例会会議録(第5号)          ───────────────────────2021年(令和3年)3月5日(金) ────────────────── 議 事 日 程 (第5号)2021年(令和3年)3月5日           午前10時開議第 1        会議録署名議員の指名第 2 議第  2号 令和3年度福山市一般会計予算    議第  3号 令和3年度福山市都市開発事業特別会計予算    議第  4号 令和3年度福山市集落排水事業特別会計予算    議第  5号 令和3年度福山市国民健康保険特別会計予算    議第  6号 令和3年度福山市介護保険特別会計予算    議第  7号 令和3年度福山市後期高齢者医療特別会計予算    議第  8号 令和3年度福山市食肉センター特別会計予算    議第  9号 令和3年度福山市駐車場事業特別会計予算    議第 10号 令和3年度福山市母子父子寡婦福祉資金貸付特別会計予算    議第 11号 令和3年度福山市誠之奨学資金特別会計予算    議第 12号 令和3年度福山市財産区特別会計予算    議第 13号 令和3年度福山市病院事業会計予算    議第 14号 令和3年度福山市水道事業会計予算    議第 15号 令和3年度福山市工業用水道事業会計予算    議第 16号 令和3年度福山市下水道事業会計予算    議第 17号 福山市農業振興ビジョン策定委員会条例の一部改正について    議第 18号 福山市職員定数条例の一部改正について    議第 19号 福山市特別会計条例の一部改正について    議第 20号 福山市手数料条例の一部改正について    議第 21号 福山市未来創生人材育成基金条例の制定について    議第 22号 福山市立大学条例及び福山市立大学学長の給与等に関する条例の廃止等について    議第 23号 公立大学法人福山市立大学への職員の引継ぎに関する条例の制定について    議第 24号 公立大学法人福山市立大学の役員の損害賠償責任の一部免除に関する条例の制定について    議第 25号 公立大学法人福山市立大学の重要な財産を定める条例の制定について    議第 26号 福山市母子生活支援施設条例の廃止について    議第 27号 福山市子ども医療費助成条例及び福山市ひとり親家庭等医療費支給条例の一部改正について    議第 28号 福山市養護老人ホームの設備及び運営に関する基準を定める条例等の一部改正について    議第 29号 福山市指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について    議第 30号 福山市重度心身障害者医療費助成条例の一部改正について    議第 31号 福山市介護保険条例の一部改正について    議第 32号 福山市みらい創造ゾーン多目的広場条例の制定について    議第 33号 福山市自転車等の放置の防止に関する条例の一部改正について    議第 34号 福山市公共下水道事業分担金条例及び備後圏都市計画下水道事業受益者負担に関する条例の一部改正について    議第 35号 公有水面埋立てに関する意見について    議第 36号 包括外部監査契約の締結について    議第 37号 市道路線の認定について    議第 38号 市道路線の廃止について    議第 39号 公立大学法人福山市立大学が徴収する料金の上限の認可について    議第 40号 公立大学法人福山市立大学中期目標を定めることについて第 3        一般質問第 4 議第 41号 令和2年度福山市一般会計補正予算第 5 議第 42号 令和2年度福山市都市開発事業特別会計補正予算第 6 議第 43号 令和2年度福山市集落排水事業特別会計補正予算第 7 議第 44号 令和2年度福山市国民健康保険特別会計補正予算第 8 議第 45号 令和2年度福山市介護保険特別会計補正予算第 9 議第 46号 令和2年度福山市駐車場事業特別会計補正予算第10 議第 47号 令和2年度福山市商業施設特別会計補正予算第11 議第 48号 令和2年度福山市病院事業会計補正予算第12 議第 49号 令和2年度福山市下水道事業会計補正予算第13 議第 50号 (仮称)福山市立千年小中一貫教育校校舎新築工事請負契約締結について第14 議第 51号 (仮称)福山市立千年小中一貫教育校校舎新築冷暖房換気設備工事請負契約締結について第15 議第 52号 (仮称)福山市立千年小中一貫教育校校舎新築電気設備工事請負契約締結について第16 議第 53号 (仮称)福山市立千年小中一貫教育校校舎新築給排水衛生ガス設備工事請負契約締結について第17 議第 54号 福山市立福山城博物館展示改修業務委託契約締結について ────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員      1番  荒 玉 賢 佑      2番  三 好 剛 史      3番  田 口 裕 司      4番  浜 本 将 矢      5番  羽 田 俊 介      6番  小 畠 崇 弘      7番  木 村 素 子      8番  野 村 志津江      9番  皿 谷 久美子     10番  小 林 聡 勇     11番  石 田   実     12番  小 山 友 康     13番  喜 田 紘 平     14番  宮 地   毅     15番  宮 本 宏 樹     16番  八 杉 光 乗     17番  奥   陽 治     18番  石 口 智 志     19番  能 宗 正 洋     20番  石 岡 久 彌     21番  河 村 晃 子     22番  生 田 政 代     23番  連 石 武 則     24番  榊 原 則 男     25番  岡 崎 正 淳     26番  大 田 祐 介     27番  今 岡 芳 徳     28番  西 本   章     29番  五阿彌 寛 之     30番  塚 本 裕 三     31番  熊 谷 寿 人     32番  池 上 文 夫     33番  高 木 武 志     34番  法 木 昭 一     35番  稲 葉 誠一郎     36番  早 川 佳 行     37番  小 林 茂 裕     38番  小 川 眞 和 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長      枝 廣 直 幹  副市長     中 島 智 治  副市長     杉 野 昌 平  市長公室長   中 津 雅 志  企画財政局長  菊 池 孝 憲  企画政策部長  中 村 啓 悟  企画政策部参与兼地域活性化担当部長          山 下 真 弘  財政部長    花 村 祥 之  財政課長    塩 飽   淳  税務部長    岡 田   修  総務局長    小 林 巧 平  総務部長兼選挙管理委員会事務局参与          藤 井 康 弘  防災担当部長  片 岡 伸 夫  総務課長    高 田 幸 恵  福山市立大学事務局長          渡 邊 寛 子  経済環境局長  小 林 仁 志  経済部長兼福山駅前再生推進部参与兼農業委員会事務局参与          藤 井 信 行  企業誘致推進担当部長          村 上 弘 和  文化観光振興部長岩 本 信一郎  文化観光振興部参与          兼 定   孝  環境部長    清 水 直 樹  保健福祉局長  神 原 大 造  福祉部長兼福祉事務所長          岩 木 則 明  長寿社会応援部長兼保健部参与          落 合 史 典  保健所長兼保健部長          田 中 知 徳  保健部参与   内 田 咲百合  ネウボラ推進部長住 吉 悦 子  保育施設担当部長住 元 利 博  市民局長    小葉竹   靖  まちづくり推進部長          渡 辺 慎 吾  まちづくり推進部参与世界バラ会議推進担当部長          安 原 洋 子  スポーツ・青少年女性担当部長          矢 野 隆 正  市民部長    太 田 雅 士  松永支所長   梶 山   泰  北部支所長   今 川 真 一  東部支所長   渡 辺   真  神辺支所長兼川南まちづくり担当部長          石 口 和 寛  建設局長    小 川 政 彦  建設局参与   原   秀 一  建設管理部長  三 谷 正 道  土木部長    神 田 量 三  土木部参与   鈴 木   裕  農林土木担当部長香 川 哲 也  都市部長兼福山駅前再生推進部参与          市 川 清 登  都市部参与   園 田 昌 弘  福山駅前再生推進部長          池 田 圭 次  建築部長    渡 邉 桂 司  会計管理者   池 田 浩 己  教育長     三 好 雅 章  教育次長兼学校教育部長          佐 藤 元 彦  教育委員会事務局管理部長          金 尾 直 樹  代表監査委員  林   浩 二  上下水道事業管理者上下水道局長事務取扱          渡 邉 清 文  経営管理部長  卜 部 光 央  工務部長    柚 木 紀 生  施設部長    鴫 田 佳 樹  病院事業管理者 高 倉 範 尚  医療支援センター副センター長  市民病院管理部長北 川 雄 嗣          村 上 寿 広  消防担当局長  藤 井 徹 太  消防担当部長  西 頭 智 彦  消防担当部長  濵 田 善 章  消防担当部長  佐 藤   充  消防担当部長  川 崎 義 純 ────────────────── 事務局出席職員  事務局長    恵 木 朱 美  庶務課長    草 原 林太郎  議事調査課長  表   宏 哉  議事担当次長  藤 井 英 美  調査担当次長  神 原 吉 宗  書記      井 関 知絵子  書記      一 政 千 晶  書記      芦 原   孝  書記      山 村 由 明  書記      萩 原 知 歩  書記      伊 能 陽 介 ──────────────────            午前10時開議 ○議長(小川眞和) これより本日の会議を開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) ただいまの出席議員38人であります。 ────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(小川眞和) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,10番小林聡勇議員及び28番西本 章議員を指名いたします。 ────────────────── △日程第2 議第2号 令和3年度福山市一般会計予算から議第40号 公立大学法人福山市立大学中期目標を定めることについてまで及び日程第3 一般質問 ○議長(小川眞和) 次に,日程第2 議第2号令和3年度福山市一般会計予算から議第40号公立大学法人福山市立大学中期目標を定めることについてまでの39件を一括議題とし,これに対する質疑及び日程第3 一般質問を行います。 23番連石武則議員。 (23番連石武則議員登壇)(拍手) ◆23番(連石武則) 水曜会の連石武則でございます。 一般質問をさせていただきます。 コロナ禍と新しい生活様式についてお尋ねします。 謎のコロナウイルスによる感染症が令和元年12月に中国・武漢市で発症しているとの情報が世界を駆け巡って以降,丸1年が経過し,その間,世界中でパンデミックが発生しました。新型コロナウイルス感染症,COVID-19の広がりです。 過去のスペイン風邪などもそうでありましたように,ワクチンが開発されていない間,新種のウイルスは,一旦は感染が収まっても,第2波,第3波という新たな感染の波となって襲ってきました。今,日本を含め世界の国の中では,感染症ワクチンの先行接種も始まっていますが,感染拡大が終息するめどはついていません。 一方,森林などの野生動物の生息環境が破壊されていったことにより,野生動物と人との距離が近くなり,さらに新たなウイルスが出現する確率が高くなっていることも,今回の新型感染症の原因の一つと考えられています。また,シベリアの永久凍土が溶解する影響で,土の中に眠っていた古代のウイルスが息を吹き返すのではないかという話もあります。 つまり,今回の新型コロナウイルスによるパンデミックは,何も今回だけとは限らない。今後もこのような未知のウイルスがパンデミック化する可能性が高い。よって,私たち人類は,コロナと共存していくという覚悟が今後は求められるのではないか。ゆえに,ウイズコロナだということであります。 国においては,感染症対策としての新しい生活様式を示されていますが,今後も続けるとなると,市民生活や経済活動に多大な影響があると考えます。お考えをお聞かせください。 次に,保育,幼児教育についてお尋ねします。 認定こども園をはじめ,保育所,幼稚園での業務では,乳幼児との触れ合いが欠かせません。園児たちとの触れ合いこそが仕事であると感じます。 今,コロナ禍の中,それぞれの園では,教職員の皆さんが園児たちの成長過程に合わせた催しや,体験活動を通じて園児たちによりよい社会性が身につき,学びと体力の向上に取り組んでおられると思いますが,新しい生活様式での取組状況についてお聞かせください。 また,新しい生活様式では欠かせないマスクですが,マスクを着用した状態で乳児へ接触することの弊害や子ども同士のコミュニケーション不足も指摘されています。現状認識についてお聞かせください。 現在,市感染症対策本部より本年1月15日付で,日常生活上必要な買物などを含めた外出機会を減らすこと,職場においてもウェブ会議や在宅勤務,テレワークを推進し,人との接触を減らすことなどの要請を出されています。 多くの認定こども園などでは,人的余裕も少ない中,園児たち第一に取組を続けています。ウイズコロナにおける今後の取組の在り方についてお考えをお聞かせください。 次に,学校教育とデジタル教材についてお尋ねします。 本市では,変化の激しい社会をたくましく生きる子どもたちを育てることを目的に,教育の理念として福山100NEN教育を実施していますが,コロナ禍における新しい生活様式が及ぼす学校生活の在り方や授業の取組についてお聞かせください。 また,GIGAスクール構想に基づき,今年度中に義務教育段階の市立学校全ての児童生徒に対して1人1台の情報通信端末,タブレットを整備し,多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない,公正に個別最適化された学びを持続的に実現することを目指しています。これは,当初,令和5年度2023年度までに1人1台を配備する予定だったのを,国の補助金も活用して前倒しして整備することとしました。全国一斉のGIGAスクール構想とも言える状況の中で,現在の進捗状況についてお示しください。 また,赤坂小学校において通信企業グループの協力をいただいてタブレットを活用した授業を実施されていますが,成果と課題についてお聞かせください。 当初計画では令和5年度までの整備計画であり,運用するための人材育成も順序を追って進めることも可能であったと思いますが,どのように取り組まれているか,お聞かせください。 児童生徒に1人1台として貸し出されるタブレットそのものは,教材としてではなく,情報処理やデジタル教材の活用機材であります。タブレット端末は,便利な反面,学びの深化がおろそかになる危険性もはらんでいます。 文部科学省では,デジタル教科書の本格導入に関する中間案をまとめた中に,小中学校で使う教科書を全てデジタルに変更するなどの活用案を盛り込んでいます。 私たちは,紙による教科書,本により長きにわたって教育を受けてきました。デジタル化ありきでの取組を危惧するものであります。デジタル教材の取扱いについてお考えをお聞かせください。 次に,市立大学の教育環境の現状と法人化の取組についてお尋ねします。 昨年の新型コロナウイルス感染症拡大以来,令和元年度学位記授与式及び令和2年度入学式が中止され,4月27日からオンライン授業が始まるなど,多大な影響が発生しました。現在までの状況と取組についてお聞かせください。 現在の港町キャンパスの敷地が狭隘であることから,平成30年度に近隣の県有地を取得後,学生の福利厚生施設の補完とともに,教育・研究のさらなる質的向上,さらに多様な学びの創出や生涯教育に資する教育・研究環境の整備を推進するため,学びと活動の拠点及び地域連携を推進する拠点となる複合施設の整備に向けて取り組まれていますが,施設建設に伴う現時点での進捗状況と完成までのスケジュールをお示しください。 次に,先般,プロポーザル方式で設計委託業者が決定されたところですが,今後の基本設計,実施設計に当たっては,学生など利用者の意見聴取も必要と考えられますが,御所見をお示しください。 市長は,総体説明でも,本年4月に福山市立大学は公立大学法人に移行することを表明されました。 福山市立大学は,前身の福山市立女子短期大学が閉学することに伴い,平成23年4月,男女共学の4年制大学として,また公立大学としては初めてとなる教育学部と,日本で初めての学部となる都市経営学部の2学部で設置され,平成27年3月には大学院も完成し,本年で設立10周年を迎えています。 さきにも申し上げましたが,本年4月から公立大学法人への移行を控え,議会としては最後の機会になると思いますので,改めて市民の皆様の御理解を深めていただくことも必要であるという観点から,法人化について質問をいたします。 まず,法人に移行後,設置団体の福山市と公立大学法人福山市立大学との関わりは,どのようになるのか,さらに法人化後において市議会は,市立大学の運営にどのような形で関与することができるのか,それぞれお示しください。 次に,法人へ承継する財産についてお尋ねします。 法人化に伴い法人へ承継する財産については,昨年12月定例会で議決されたところですが,土地が約10億円,建物が約29億円の合計39億円の不動産になります。 この財産については,法人がその業務を確実に実施するために,必要な資本金として出資するものでありますが,今後の法人運営の中で,不要となるような財産が生じた場合には,その財産の扱いはどのようになるのか,お示しください。 最後に,市長は,地域や企業と連携して,デジタル化,グローバル化など新たな時代に適応できる人材の育成に努めるとされました。 さきにも申し上げましたが,2学部は,公立大学として特色を持って運営されていますが,大学設置後10年を経過し,将来展望を含め,人材育成についてお考えをお聞かせください。 以上で,第1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 連石議員の御質問にお答えいたします。 初めに,コロナ禍と新しい生活様式についてであります。 新型コロナについては,終息までにはなお時間がかかることを覚悟しなければなりません。そのためにも,ワクチン接種を円滑に進め,市民の皆様にしっかりと安心を届けていきます。 市民の皆様には,引き続き感染症対策ガイドラインに沿った日常的な感染防止対策と,屋内から屋外へ,接触から非接触へ,そして集中から分散へといった新たな日常への御協力をお願いしたいと思います。 新たな日常とは,これまでに定着してきた望ましいものは残しつつ,コロナ禍を乗り越えていくために,生活をより安心なものにしていこうというものであります。そして同時に,希望の持てるものでなければなりません。 コロナ禍においては,デジタル化がキーワードになっています。 デジタル技術は,子育て支援や高齢者,障害者の生活支援において,一人一人に応じた質の高いサービスを提供してくれます。 企業活動においても,新事業創出の可能性を広げるなど,人口減少社会における社会経済活動には欠かせないものであります。 デジタル化の推進により,新たな日常を安心と希望を実感できるものにしてまいります。 次に,新しい生活様式における保育,幼児教育についてのお尋ねです。 乳幼児期は,人との触れ合いを通し,興味や関心を広げていく重要な時期であります。 保育施設においては,小まめな換気や定期的な室内の消毒をはじめ,食事や昼寝のときに人とのスペースを確保するなど,3密を避けた空間の中で触れ合いを大切にしています。 また,催しや行事においては,会場の広さを考慮し,参加人数を制限する,時間を短縮するなど,安全対策に十分配慮しています。 次は,マスクの着用についてのお尋ねです。 現在,感染拡大防止のために,保育士は,必ずマスクを着用しています。子どもについても,乳児を除いては原則着用していますが,遊びの内容や夏場の熱中症対策として,マスクの着用をしない場合はあります。マスクを着用することにより,顔の表情が分かりにくい場合もあります。こうした場合には,ケースに応じて適切なコミュニケーションに努めています。 次に,ウイズコロナにおける今後の取組についてであります。 ウイルスを施設内に持ち込まないよう,職員一人一人が基本的な感染予防対策を日頃から実践するとともに,保護者の協力もいただきながら,安心・安全な保育が提供できる環境づくりに努めています。 保育士についても,人との接触を減らすよう,ウェブ会議やオンライン研修などの取組を進めてまいります。 次に,市立大学についてであります。 市立大学は,地域の感染状況や,文部科学省,市の方針を踏まえ,入構制限等,必要な感染拡大防止策を講じてきました。 入構制限の期間中はオンライン授業のみとし,それ以外の期間は対面による授業とオンライン授業を併用してきました。 学生に対しては,円滑にオンライン授業が受講できるよう,ガイダンスを行いました。 また,学生が不安を抱かないよう,担当の教員が一人一人ヒアリングを行うなど,きめ細かな対応を行ってきました。 次に,新たな複合施設についてのお尋ねであります。 昨年12月にプロポーザル方式により設計者を選定し,今年2月,委託契約を済ませました。 今後については,基本設計,実施設計を来年度末までに行うことにしています。 令和4年度2022年度から建設に着手し,令和6年度の供用開始を予定しています。 また,基本設計に当たっては,学生,教職員とのワークショップによる意見交換などを行い,内容を検討していくことにしています。 次に,法人化後の市及び市議会との関係についてであります。 市立大学は,法人化後,市から交付される運営費交付金を主な財源として運営を行うことになります。また,法人は,市が策定する6年間の中期目標に基づいて中期計画,年度計画をそれぞれ作成し,目標の達成に向け取り組んでいきます。また,取組に当たっては,毎年度,市の附属機関である評価委員会の評価を受けることになります。 一方の議会との関わりについてでありますが,運営費交付金や中期目標の策定など重要な事項の決定には,議会の議決が必要になります。また,毎年度の業務実績と評価結果及び経営状況について,議会へ報告することとなります。 次は,法人の財産についてであります。 法人運営を行う中で,その財産が不要となった場合は,法の規定に基づき,市へ納付することになります。その際には,評価委員会の意見を聴取し,その後,議会の議決を経て,市が認可をすることになります。 次は,人材育成についてであります。 人口減少,ポストコロナなど,予測困難な時代を迎えています。そうした中にあっても,デジタル化やグローバル化などの時代の要請に応える新しい学問を創造しながら,教育研究活動の充実や質の向上を図り,将来の本市の持続的な発展に寄与する人材の育成を目指してまいります。 以上で,連石議員の御質問に対する答弁といたします。 教育行政については,教育長から答弁をいたします。 (三好雅章教育長登壇) ◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。 初めに,コロナ禍における新しい生活様式が及ぼす学校生活の在り方や授業の取組についてです。 学校では,基本的な感染症対策として,毎朝の健康観察,手洗いやマスクの着用,小まめな換気等を徹底してきました。 また,学年で時間をずらしてトイレ,手洗い場を使用したり,給食の際,飛沫が飛ばないように会話を控えたりするなど,目的や方法を子どもたちで考え話し合うことで,自分で判断して行動したり,声をかけ合ったりしてきました。その結果,学校の新しい生活様式が日常となってきています。 授業については,文部科学省が示したガイドラインを踏まえ,教科等の内容を焦点化し,授業を5分短くして1日6こまの時間割を編成したり,授業で行う話合いを必要な内容に重点化したりして,学習内容の定着と授業時数の確保に努めてきました。 また,個の状況に応じて,学力補充や面談等を行っています。 コロナ禍により,これまで当たり前に行っていた教育活動ができなくなる中,各学校は,改めて,子ども主体の学びづくりから,教育課程や学校行事の在り方等を見直してきており,新年度の教育課程の編成に生かしているところです。 次に,GIGAスクール構想の進捗状況についてです。 児童生徒用学習端末については,2月上旬から各学校へ配付を開始しています。あわせて,校内通信ネットワークについても,LAN配線等の整備ができた学校から順次,無線環境の設定作業等を行っており,新年度から全ての児童生徒が端末を活用できるよう,整備を進めているところです。 次に,赤坂GIGAスクール実証事業における成果や課題についてです。 赤坂小学校では,この間取り組んできた,子ども主体の学びをベースに,情報共有できるアプリを活用し,考えを確認したり比較したりする,跳び箱や鉄棒など自分の姿を動画に撮り,改善点を考え話し合う,音声検索機能を使って言葉の意味を調べる等,教員が常に端末活用の時間や内容を決めるのではなく,子どもたちが判断,選択する学習者中心の活用を大切にしてきました。 そうした中で,分からないからできないという反応が少なくなり,自分で考え工夫してみようとする姿が見られてきました。 また,言葉で説明されてもうまく理解できない児童が,映像を見ることで具体的な場面をイメージできる姿も見られました。 教職員も,授業で端末をどう活用させるかではなく,子どもと一緒に活用の仕方を考えるようになり,活用の場面が広がっています。 一方で,赤坂小学校の保護者アンケートの中で,視力低下などの健康面についての心配が,7月の23%から12月には38%に増えています。 こうした検証結果も踏まえ,1人1台端末整備に向け,健康面も踏まえた活用のルール等の基本案を作成し,1月に各校に提示しました。 加えて,先進的な自治体の取組を参考に,学年段階に応じたルールの具体例を作成しているところです。 次に,運用のための人材育成についてです。 4月から各学校においてスムーズに端末を活用できるよう,1月下旬から順次,端末取扱研修,情報セキュリティー研修,特別支援学級を対象とした研修などを実施しています。 次年度以降も教職員のスキルに応じた研修を継続するとともに,一斉研修の中で活用場面等を交流してまいります。 次に,デジタル教材の取扱いについてです。 文部科学省有識者会議,中間まとめにおいては,紙の教科書の,一覧性に優れている等の特性がある,書籍になれ親しませる役割を果たしている等のよさを踏まえ,デジタルと紙の関係や,検定などの制度面も含め,十分な検討が必要と報告しています。 デジタル教科書のメリットとして,書き込みがしやすく消しやすいため,試行錯誤しやすい,書き込んだ内容を見せ合うことで対話的な学びを行うことができる,音声を聞いたり映像を見たりできるなどが挙げられる一方で,画面より紙のほうがじっくり読むことができ,内容が頭に入りやすい,小学校低学年段階においては,鉛筆を持って字を書いたり,ページをめくりながら本を読んだりするなど,文字や言葉を習得するプロセスが大切であるといった研究もあり,デジタルと紙をバランスよく活用することが大切だと考えています。 文部科学省は,新年度,デジタル教科書の教育効果の検証及び課題の抽出を目的に,学びの保障・充実のための学習用デジタル教科書実証事業を行います。 これは,小学校5,6年生,中学校1から3年生を対象に,希望した学校から選出され,1教科を無償で使用できるものです。 本市においても,全小中学校,義務教育学校が申し込み,3月上旬に実証校が決定します。 引き続き,国の動向や実証結果等を注視しながら,デジタル教材の活用の在り方を検討してまいります。 以上,教育行政の答弁といたします。 ◆23番(連石武則) お答えをいただきましたので,引き続いて何点か改めて質問をさせていただきたいと思います。 市長の答弁の中に,今回,私の一般質問の趣旨といいますか,それは,コロナ禍と新しい生活様式をどう今後取り入れて,社会生活を日常の中で以前と同じような経済活動も行うことができるのか,またそれについて行政としてどのような取組ができるのかというふうなことを大変ある意味心配をしているところであります。 新しい生活様式の,要は最たるものは,3密を避けるということですよね。3密を避けるということは,要は密集しない,集まらない,そして接触しない等々を含めて,密を避けるということは,ビジネス上,基本的に真逆の考え,お店に人を呼ばない,時間帯をずらす,そして電車等も改めて密を避けて乗らない。私の息子なんかは,三重のほうで工場にいますけど,年末年始,公共交通機関を使わないようにというふうなお達しといいますか話もあって,帰省できないというふうな話もありました。 そういうことも含めて,市長は,屋内から屋外へ,接触から非接触へ,集中から分散へというお言葉を使われました。このことについて,改めてもう一度具体について御答弁をいただきたいと。 ◎福祉部長兼福祉事務所長(岩木則明) コロナをめぐりましての今後の新たな日常に関します考え方についての再度の御質問というふうに受け止めさせていただきました。 本市におきましては,これまで市民生活と経済活動を守るためのロードマップを策定をいたしまして,感染状況に応じた感染防止対策,そして社会経済活動の両立に取り組んでまいったところでございます。 今後におきまして,今現在,先が見通しにくい状況がある中にあって,ウイズコロナあるいはポストコロナ,そういったような表現も使われているところでございますけれども,まずはワクチン接種を円滑に進めさせていただきまして,集団免疫の獲得によります効果といったものをしっかりと得ていきたいというふうに考えているところでございます。 同時に,感染防止,感染拡大防止と市民生活,社会経済活動の両立にもしっかりと努めていかなければならない。市民生活,社会経済活動への影響をできるだけ回避するためにも,これは,市民,事業者の皆様方の御協力を得ながら,感染防止,感染拡大防止にしっかりと努めていかなければならないというふうに考えているところでございます。 先ほど議員のほうから,集中から分散へ,屋内から屋外へ,また接触から非接触へといったようなことの考え方といったようなお問合せがありましたけれども,これらは,今後あらゆる感染症に共通した考え方になるのではないかというふうに考えているところでございます。 そういった3密を回避する取組を進めながら,また今後のデジタル技術の進展といったものも迅速かつ的確に取り入れながら,今後の感染状況また社会経済状況を踏まえながら,市民の皆さん,また事業者の皆さんに対しまして,時期に応じたお願い,そして支援を申し上げていかなければならないというふうに考えております。 こういった取組を通じまして,我々といたしまして,新たな日常の実現と申しますか,定着をしっかりと後押しをしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆23番(連石武則) その中で,要はテレワーク等を含めて,市役所も職場内での距離を取るということで,この議会棟なんかでの会議室等も利用されて業務を一時期行っておられたりされました。 そういうことも含めて,市役所は,テレワークという考えの中で,今現在どのような勤務状態か,そしてそれをどのように今後続けようとされるのか,これはデジタル化ということにも含んでくるんですが,そのことについて1点お聞きをしたいと思います。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 市役所におけるテレワークの取組でございます。 現在も一定数の職員がテレワーク,在宅で勤務しています。それで,定期的に職場で業務を行ったりテレワークを行ったりしてる状況でもあります。 今後,テレワーク用の端末も増強して,体制もしっかりと整えていけるような環境をつくっていきたいというふうに思ってます。 新たな日常に対応するコロナ禍の中で,様々な勤務形態,そういったものについても今後しっかりと取り進めていきたいというふうに考えています。 以上でございます。 ◆23番(連石武則) 数字的なものが上がってこられなかったんで。よくアンケート等で企業などにテレワークの実施状況または今後目指すパーセンテージ等といったときに,30%から10%,それぞれ企業の業態によって数字的なものは変わってくると思うんですが,もし数字的なものがあればお示しをいただきたいと思います。 それと併せて,昨年6月に,私は,同じ新しい生活様式と,新たな生活様式ということで質問させていただきました。その当時は,ちょうど4月26日以降,新たな患者が発生していないということもあり,感染拡大に対して福山市はある意味成功したというふうなことを私自身も感じていたところでありますし,市としてもそういうふうな思いもあったのではないかというふうに感じておるところですが,そのときに市長にお聞きしたら,今後は感染防止に取り組みながら,市民生活,社会経済活動を再開するということを言われておられました。 今現在,福山市が置かれてる状況,日本全体が置かれている状況,かなり感染拡大,そしてワクチンの接種も始まっておられますが,昨年のある意味感染拡大を抑え込んだときと,これからの社会のありようというふうな思いの中といいますか取組の中に,先ほどのテレワークも含めてもっと強化しないといけないと思うのか,それとも昨年の状況を見ながら今後も粛々と進められるのか,そういう点も含めて御答弁をいただきたい。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) テレワークの今後の進め方,考え方でございます。 すいません,現在の速報値,ちょっと数値を今持ち合わせてないので申し訳ございません。 今後の取組についてでございますけども,先ほど申し上げましたように,新たに新年度,テレワーク用の専用の端末,これも200台増強する予定にしております。現行の100台に合わせて300台ということで増強していきながら,今後様々な働き方,例えば子育て世帯でありますとか介護の状況,そういった様々な状況にもコロナ以外に対応できるような多様な働き方,そういったものに今後も取り組んでまいりたいというふうに考えています。 以上でございます。 ◆23番(連石武則) 未知との戦いといったらいいのでしょうか,これからの社会生活を営む初めてのケースというふうなことも多分に起こるでしょう。その中には痛みを伴うものも多分に出てこられると思います。 そういうときに,国,県とも十分に連携,連絡,そして意思の疎通を図りながら,しっかりとしたリーダーシップを発揮していただきたいということを申し上げて,ここの部分の質問は終わりたいと思います。 それと,保育行政,幼児教育についてなんですが,これはまさしく子どもとの触れ合いが仕事である,そしてそれこそが子どもを健やかに育てる大原則であるというふうに私は思っております。その大きな一翼を担っておられる保育行政,幼児教育行政について今取り組んでおられる関係者の皆さん,非常な御苦労をされておられるというふうに感じております。 そういう中で,1点,先ほども申し上げたんですが,子どもとの笑顔の接触,要は素顔で笑顔で子どもと目と目を見詰めながら保育,幼児教育を行うということの重要性は,本当に皆さん声を大きくして言われているところであり,できるならば親御さんもそれを望んでおられるというふうに私は感じております。どうしても今外すことができないということを含めて,いま一つ,取組でいろんな親御さん,また問題意識というものがある意味共有されているのか,それでそういうふうな取組について意を尽くしているのかということについて改めてお聞きしたいというふうに思います。 ◎保育施設担当部長(住元利博) コロナ禍におけます,保育におけるそれぞれの取組についてのお尋ねであると思います。 現在,よく言われておりました登園控えというのは,実は昨年度春に緊急事態宣言が発令されたときにはそうしたケースが少し見られるようなことがございました。しかし,今はそうした登園控えの状況はないんですけども,当時は初めて新型コロナウイルスの感染が拡大していたさなかでございましたので,やはり保護者には,登園によって児童が感染してしまうのではないか,そういった不安が常にございました。 そのため,昨年来,市長答弁いたしましたとおり,保育所では,保育所へウイルスを持ち込まない取組,そして十分な感染予防対策,このほうを徹底するように,保護者の皆様,そしてあと職員自身にもそうした働きかけを常々するような形を取って,感染に対する不安,これについては取り除くように今努めているところでございます。 そうした中で,今後におきましてもこうした取組,そして御家族,御家庭の御協力,これは欠かせないものでございますけども,議員御質問の中でも御指摘いただいております,保育において最も大切なのは,やはり子どもとの触れ合いでございます。こうした御家庭に対する御協力,そして職員自身についての意識改革も含めまして,保育所においては,適切な感染予防対策,これを徹底をしながら,そして制限がある中でもできるだけ子どもと触れ合えるような,そのような工夫をして保育を提供していく,これは今後のありようではないかと考えてるところでございます。 以上でございます。 ◆23番(連石武則) 感染予防と保育と触れ合いというのは,まさしく相反することにつながっていくのかなと。そういう状況の中で,しっかりと親御さんの心配ということも含めて受け止めながら,対処しながらしっかりとした業務をしていただきたいということを要望しておきたいと思います。 続きまして,福山市立大学の公立大学法人化について改めてお伺いをさせていただきたいと思います。 法人化に伴う財政面については,先ほど申し上げましたが,設置者である福山市から大学運営交付金等が設置されるという御答弁がございました。 一方で,人事面について,在籍する教職員の方々の身分,そういうものが今後どのようになるのかというのを改めて御答弁いただきたいと思います。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 法人化に伴う市の職員の身分でございます。 法人化に伴いまして円滑な運営を行えるように,事務局職員については,市から職員を派遣することで対応してまいりたいというふうに考えております。 なお,派遣職員の身分等については,派遣の期間中,市職員の身分を有したまま法人職員となるというふうに考えております。 以上でございます。
    ◆23番(連石武則) 職員というのは,一般事務職というふうな理解でよろしいんですか。 それと,御答弁いただきたいと思いますが,教員という立場ではおのずと変わってくるのかなというふうに思います。その点を改めてお願いしたいということと,事務職についても,市役所に籍を置いてというふうな御答弁でしたかね。ということを含めたときに,法人化した後は専門性を含めて独自の採用ということが可能なのかどうか,改めて御答弁願います。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 失礼いたしました。職員についてですけども,事務局職員,教員もいます。先ほど,すいません,答弁を失礼いたしました。 教員の身分につきましては,法人設立の日に市職員から法人職員となり,非公務員となるものでございます。 先ほど申し上げました事務の職員につきましては,市から職員を派遣すると。その場合,市職員の身分を有したまま法人の職員となるということでございますので,よろしくお願いします。 それと,大学の職員,プロパー職員の採用についてでございます。 派遣法によりますと,市から法人への職員の派遣期間,そういったものが制限がございます。また,法人化のメリットを生かすために,大学運営に精通した専門的知識を有するプロパー職員の採用は検討する必要があるというふうに考えております。 現時点におきましては,法人化後の業務,そういったものを見極めた上で,プロパー職員の採用については検討してまいりたいというふうに考えています。 以上でございます。 ◆23番(連石武則) 法人化ということは,どういうふうな,公立ではない,半公立みたいな。当初,法人化にするのは,経営計画を立てて,より柔軟性を持っていろんな課題に取り組む,また市長のほうから御答弁もございましたが,有為な人材を輩出していっていただくのは,まさしく大学の法人化が寄与する事柄なんだろうなというふうに感じております。 そういう意味も含めて,そこの答弁で今ありました,プロパーである職員の採用についても,やはり長期的戦略等に立って,必要なところは果敢な取組が必要なのかなというふうなことも思うところであります。 ここからは要望になるんですが,法人移行後は,設定された中期目標や中期計画をしっかりと立てていただいて,これまで以上に経営感覚を持った大学運営に努めていただくことと,PDCAサイクルというんですかね,毎年の成果と課題を検証,評価しながら,引き続き地域の持続的な発展に貢献できる人材を輩出していただきたいと思いますし,地域課題の解決,まさしく今コロナ禍で,新しい都市経営というものが求められているというふうに考えております。そこにおける大学での取組,そういうものも果敢に私たちにお知らせ願いたい。そういうふうな目に見える形での大学,そして学生のありようというものを運営としてやっていただくことを推進していただくことを要望させていただきたいというふうに思います。 それと,最後になりますが,教育行政でデジタル教材,デジタル教科書について若干質問させていただきたいというふうに思います。 御答弁の中にもありましたが,デジタル教材というものは,大変便利であるというふうに私も思いますし,有用な教材であるだろうというふうに思います。百聞は一見にしかずで,言葉で幾ら説明しても,画像を見れば瞬時に分かるということは,それは誰が見ても分かる。 ただ,先ほど気になりましたのは,赤坂小学校のアンケートの中で,視力低下など健康面について心配,7月では23%が12月には38%に増えた,この要因をどのように捉えられておられるのか,改めてお聞きしたいと思います。 ◎教育次長兼学校教育部長(佐藤元彦) 赤坂GIGAスクールにおいてのアンケートですので,これは,赤坂小学校の保護者の方々にアンケートを取った結果ということになります。 視力の低下を懸念される思い,その要因ということですけれども,やはり液晶画面を長時間凝視といいますか,そういう状況が心配されてるということだろうと思います。 学校における端末の利用のルール,これは,1月に既に学校のほうにも示しております。赤坂小学校だけでなくて,全小学校,中学校に示しておりますけれども,その中では,健康面に与える影響,そういったことを念頭に,機器の扱い方,そういったことも一応のルールを示した上で,さらに学校のほうで,子どもたちとどういう使い方をするかというようなことを,学校が主体的,自主的に子どもと話し合って決めている状況です。 以上です。 ◆23番(連石武則) 要は,企業の協力もいただいて実践的に先行的に取組をされた,そういう取組の中でタブレットを,これは自由に家に持って帰る状態であったのかというふうなことで理解すればいいのかどうかということもあるんですが,要は増えたということは,懸念するに足る状況になったというふうなことになるのかなというふうに考えます。それのことによって,学年段階に応じたルールの具体性を各学校に示されておられるというふうなことの答弁であったというふうに思います。 今後もそういうふうな,懸念されることを一つずつ的確に対処しながら,はっきり申し上げて,デジタル化という社会から逃れられないというふうに私は考えております。また,そういうふうな中で,やはりパンデミックというか,緊急事態宣言が先般まだ関東近辺では出されておられますが,そういう状況の中で,いつどのような状況になるか分からない,そして一斉休校等も含めて,いつそういう状態が起こるか分からないというふうな対処の仕方においても,非常に有効な手だて,教育を受けるための機会均等の手だてであるというふうにも理解しておりますので,しっかりとした取組を続ける中で保護者の御理解もいただきながら進めていっていただくことを要望して,私の質問を終わりたいと思います。 ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 先ほど連石議員の質問の中で,テレワークの実施状況という御質問がございました。 1月の実績でございますが,総計で323人で,実人員として165名でございます。 以上でございます。失礼いたしました。(23番連石武則議員「終わります」と呼ぶ)(拍手) (23番連石武則議員質問席を退席) ○議長(小川眞和) 次に,5番羽田俊介議員。 (5番羽田俊介議員登壇)(拍手) ◆5番(羽田俊介) 水曜会の羽田俊介でございます。 一般質問をさせていただきます。 鞆のまちづくりについてお伺いいたします。 先日,広島県の2021年度当初予算案が発表されました。その中で,鞆地区振興推進費として,山側トンネル関連事業及び交通処理対策,護岸工事等の防災対策,また交通・交流拠点の工事など,90億円の債務負担行為の設定を除いて合算すると,およそ28億円の予算が計上されております。 これまでにも護岸や歩道の整備を実施し,訪れるたびに,まだ部分的にではありますが,見違えるような魅力的な景観を創出しており,コロナ禍における当初予算案の配分などを見ても,架橋計画に代わる事業に向けた意気込みを感じております。 また,本市においても,令和3年度当初予算案の中で,これまで行ってきた観光関連などの継続予算とともに,新たな取組に関する予算が提案されております。 これらは,不断の投資によって需要回復後を見越した長期的視点に立った考えに基づくものと思います。 言うまでもなく,美しい景観,文化,祭事など多くの観光資源を有する鞆の浦は,有効な活用により多くの恩恵を得られる可能性を秘めた類いまれな地域であります。 福山市においても,日本国内の都市間競争を勝ち抜くために重要な位置づけにあり,観光需要受入れの環境整備や新たなコンテンツづくりに戦略的に取り組むことと同時に,住みよく訪れるによい鞆の浦のまちづくりは,必要不可欠な課題であると考えます。 県は,鞆地区の再生,活性化に向けたまちづくりを促進するために,生活利便性の向上や安全・安心の確保などを図ることを目的とした鞆地区の地域振興に係る事業について,福山市と連携,協力し,地元住民の方々と意見交換を重ねながら取組を進めるとのことですが,令和3年度より本格的な工事に入る県事業に関して福山市の果たすべき役割について,市長のお考えをお聞かせください。 続いて,関連個別についてお伺いいたします。 まず,原地区の海岸を埋め立てて整備される東側交流拠点施設について,導入する機能の具体が幾つか公表されておりますが,その具体と工事実施に向け市の関与する取組をお示しください。 次に,江之浦地区,鞆交番付近に設置される予定の西側交流拠点施設ですが,市の策定する西側交流拠点施設整備基本計画について,策定スケジュールと検討される内容についてお示しください。 また,平地区の浜を埋め立てて設置予定の(仮称)鞆町平地区ふれあい広場整備について導入される機能などの具体をお示しください。 次に,仙酔島活性化基本構想の策定についてお伺いいたします。 仙酔島にある国民宿舎仙酔島が老朽化や利用客の減少によりこの3月末で閉業し,1960年の開業以来,多くの宿泊客を受け入れ,地元住民にも親しまれた61年の長い歴史に幕を閉じます。 さきの1月にも行われた福山仙酔島活性化対策協議会にて,今後,施設,島全体の活用策を検討し,仙酔島活性化基本方針を策定するとお聞きしておりますが,基本方針策定の意義とスケジュール等の具体をお示しください。 最後に,昨年6月の定例会で,今回同様に鞆の浦のまちづくりを議題として質問させていただきました。その際に,現在進められている県事業は,あくまでインフラ,環境面の整備であること,市は,これまでの経緯も踏まえ,まちづくりそのものの方向性を主導し,市と住人が主体となったまちづくりを進めるべきではないか,またの機会にお伺いしたいと申し上げました。 漁業や鉄鋼業などの地元産業の衰退,人口の減少も著しい状況下で,市は,鞆の浦をどういった方針を持って再生,活性化をお考えでしょうか。鞆のまちづくりに対する将来展望,そのお考えをお聞かせください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 羽田議員の御質問にお答えします。 初めに,鞆のまちづくりについてであります。 まず,県事業における市の役割についてお尋ねがありました。 県は,町なか交通対策や生活環境の改善のため,山側トンネル等の道路事業や東西の交通・交流拠点整備事業などを計画しています。 本市は,これらの事業の地元調整を行うとともに,平地区バイパスアクセス道路整備などの関連事業を計画的に進めてまいります。 次に,東側の交通・交流拠点についてであります。 県は,原漁港付近を約8000平方メートル埋め立て,駐車場や桟橋,にぎわいスペースなどを計画しており,新年度から工事に着手する予定と聞いています。 本市では,埋立地に市営渡船の待合所や交流・にぎわい機能を持つ施設の整備,また市営渡船の新たな航路について検討をしています。 次に,西側交流拠点施設の整備についてであります。 この施設は,鞆港内のほぼ中央に県が整備する桟橋を活用することにしています。そのための基本計画では,この施設を海上から鞆中心部への玄関口として位置づけ,また近接する重伝建地区や(仮称)鞆町町並み保存拠点施設との連携が図られた施設となるよう,必要な機能について検討することにしています。 スケジュールについては,新年度早々に委託事業者を選定し,地域の方々や観光事業者など関係団体からヒアリング調査を行い,年度内に策定をしていきます。 次に,平地区ふれあい広場については,本市において山側トンネルの掘削土を活用して平漁港内の一部を約2600平方メートル埋め立て,(仮称)鞆町平地区ふれあい広場を整備することにしています。 新年度には実施設計を行い,2022年度令和4年度,工事に着手する予定であります。完成は,2024年度令和6年度を予定しています。この広場は,地域住民の避難場所,触れ合いや交流の場であり,公衆トイレや休憩スペースとなるあずまやなどを整備することにしています。 次に,仙酔島活性化基本構想についてのお尋ねです。 この構想は,国民宿舎の利活用も含め,仙酔島の活性化に向けた基本的な考え方をお示しするものであります。コンセプトや求められる機能,整備手法などを明確にすることで,良質な民間投資を呼び込みたいと考えています。 今後,プロポーザル方式によって選定した事業者と3月末までに契約を行い,市民アンケートや事業者ヒアリング,福山仙酔島活性化対策協議会での議論などを経て,今年9月末には構想を策定する予定にしています。 次は,鞆のまちづくりについてのお尋ねです。 本市では,新しい指針として,2018年平成30年に鞆まちづくりビジョンを策定しました。 このビジョンでは,鞆のまちが住民にとって住みやすく,訪れる人にとって過ごしやすいまちとなるよう,安心・安全に暮らし続ける環境づくり,伝統・文化を受け継ぐ,そして出会い・ふれあい・支えあいなどをまちづくりの目標に掲げ,暮らしと観光の調和を図ることにしています。 そのため,住民と行政が協力し,道路事業をはじめ下水道事業や防災対策,そして日本遺産や重伝建地区の町並み保存などの観光振興や歴史,文化の保存,活用を進めています。 以上で,羽田議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆5番(羽田俊介) 第2質問に入らせていただきます。 鞆のまちづくりは,前回6月にも質問させていただいたんですけども,これから県の事業であるいろいろな施設,それから市のほうからも町並み保存拠点,それから平のふれあい広場というような形,そしてトンネルからのバイパス出口から平につながる道路の整備など,そういったたくさんの事業がある中で,まだ具体などが固まってないような部分も多々あるかと思います。 その中で,私が今回質問のテーマにさせていただいてあるまちづくりということなんですけども,鞆のまちづくりのハードの部分というのが,県,市合わせていろんなものがございます。そして,ソフト面,住民の方と力を合わせて市がどう主導していくかということが,私は重要ではないかと思っております。 平地区のふれあい広場などは,市がやる事業ということなんですけども,平地区のふれあい広場の西側に位置する護岸が古くて,高波や津波を防護するための護岸の高さが不足しておりまして,災害時の安全性が不安視されているというような声を地元から聞いております。地元住民の方々より対応を求められているという現状があるということなんですが,こちらの対応についてお示しいただけますでしょうか。 ◎土木部参与(鈴木裕) 平地区の海岸の高さについてのお尋ねでございました。 海岸の管理者であります広島県によりますと,平漁港内の一部の護岸の高さが必要な高さを満たしていない箇所があるということでございました。具体的な箇所としましては,平二地区の町内会館,これの付近でございます。 県は,対策の必要性を認識しておられ,すぐ近くの場所で本市が実施をいたします(仮称)鞆町平地区ふれあい広場整備事業,これに合わせて県が対策を行うことを検討をしているところであります。引き続き事業実施に向けて調整をしてまいります。 以上でございます。 ◆5番(羽田俊介) ありがとうございます。 平地区のほうも,台風や高波なんかがある際には土のうを積んで海水を食い止めるというような,住民の方々が協力してそういった防災対策をされているというようなことを聞きます。鞆の全域でそういうことが多々あるわけで,そういった防災対策というところにもしっかりと耳を傾けて対策を打っていっていただきたいというふうに思っております。 それからもう一つ,ハード面なんですが,県が進めるそういった大きな事業の中で,現在,仙酔島と渡船場の2点を結ぶ観光船,これは,平成いろは丸,それから第二べんてん丸の2隻で運用されているというふうに聞いております。そのうちの一隻,第二べんてん丸は,老朽化などもありまして,予備のような役割であると聞いております。 将来,東西交流拠点施設の完成により,仙酔島を含めた3点を結んだ海上観光を実現するというようなことでございますが,その新航路開通後に利用者の増加や航続距離などから,現在の2隻のフェリー,観光船では不十分なのではないかという懸念を感じております。観光船の運用などについては,どのようにお考えでしょうか。 ◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 市営渡船についてのお尋ねでございます。 まず,鞆町への観光客数の見通しについてでございますけれども,山側トンネルの開通によりまして,沼隈,内海,松永といった本市南西部,そして近隣市町へも通じる新たな観光ルートも期待できまして,鞆への訪問客の増加というものも見込んでいるところでございます。 加えまして,東側の交通・交流拠点,こちらに観光バスを含めた駐車場を整備することによりまして,鞆中心部へ向かう渡船の利用者数の増加,そしてさらには,現在,仙酔島の活性化策を検討しておりますけれども,それが示されることでニーズの変化といったものも予想をしておるところでございます。 そうしたことから,渡船の航路の計画に当たりましては,鞆町の一体的な観光振興につながるよう航路計画を検討していく必要があるというふうに考えております。この計画の中で隻数など具体について検討してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆5番(羽田俊介) 今ある1隻は,予備のような形ということで,恐らく,僕は,3点を結んだような形で今後計画されている航路を実現するためには,なかなか2隻だけで運用するというのは難しいんではないかなというふうにも思ってます。 新造するとかというようなことになると,大変なまた予算のかかることでありますし。しかしながら,せっかくこれだけ,ほかの地域が羨ましくなるような予算を県も市も投じてまちを活性化させようということでしてくださっているので,ぜひとも訪れる観光客の皆さんを取りこぼしのないような形で,しっかりとすばらしい観光ができるような形で整えていただけたらというふうに思います。 それから,市の進めるいろいろな拠点施設の中で,鞆町町並み保存拠点施設について,以前の質問で活用の具体についてお聞きさせていただきました。活用については,鞆の浦の歴史それから文化,町並み保存,継承するための相談窓口や展示スペース,そして住民や観光客が交流できる多目的スペースや休憩,飲食のできる場など検討中との答弁をいただきました。 一方,重伝建内の空き家について,市のほうでも実態は十分に把握されていることと思いますが,鞆町では,空き家の問題も深刻であります。町並み,景観の保全や倒壊などの危険性からも,対策が必要と考えております。町並み保存拠点というこの施設の意義などから,地元の方々の動きと連携した空き家対策の拠点になるような機能がぜひ必要であるというふうに思っております。運営体制などについては,今後地元とも協議していくと仄聞しておりますので,その運営体制の中で検討していただくように要望をさせていただきます。 また,ハード面でいいますと,西側,東側の東西交流拠点,それから町並み保存拠点には,軽食などが取れるような,飲食などができる休憩スペースみたいなものを設けるというような話があります。 鞆の観光について,私が個人的に思うには,観光を私も数年,業種に関わって仕事をさせていただきました。その観光の中でお客様が一番印象に残ることというのは,やはり人との触れ合いなんですね。それが一番。そして,次に何かというと,食事だったりするんです。あそこの何々がおいしかったとか,名産の何々がおいしかった,あれを食べに行こうというような形でリピートしてくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。 テレビやドラマなんかでも鞆の浦は取り上げられることが多いですし,今,福つまみという形でやった,市民の皆さんに投票していただいたものにも,鞆のものというのはたくさん入っております。 そういったものを鞆の浦で提供できるスペースというものをどうにか私は,東西交流拠点のどこかなのか,もしくは町並み保存拠点,以前計画がどういう形になるかというときに私自身が勝手にそういったことを思ったりしてたんですが,飲食の業者の方が,福山市内の業者の方がブースを出店できるような,そしてそこがフードコートのような形で観光客の方が食事ができるようなスペースがあったらいいんじゃないかなと。家族で訪れて食事をできる場所。 地元の飲食業をやってらっしゃる方の影響になるようなことがあるんじゃないかというような声もいろいろ私も聞いております。ですんで,そういったところとも連携,協力,話し合いながら,ぜひともそういった福山の食というものも観光地鞆の浦で発信できたらいいんじゃないかなというふうに思っております。 大河ドラマなんかで,室町幕府の最後の将軍,足利義昭が鞆の浦でタイを釣って,それを家臣と一緒に食べるのが楽しみだと,本当かうそか分からないですが,そういったような話もありました。私は,ああいうものは,イメージを大変大きくつけてくださったし,鞆とタイと義昭という3点がつながって,1つ観光のすばらしいイメージが出来上がって,また全国の方が新たに,今コロナですけども,それでもまたコロナが収束した折に行ってみようっていうような形でイメージが形づくられていくんじゃないかなと思います。その際に,鞆のタイ,それから景色,そして足利義昭というようなイメージを想起させるような何か仕掛けがあればいいんではないかなというふうに思ったりします。 それから次に,仙酔島活性化基本構想策定業務の内容について少しお伺いさせていただいてよろしいでしょうか。 ◎経済部長兼福山駅前再生推進部参与兼農業委員会事務局参与(藤井信行) 基本構想の内容ということでのお尋ねでございます。 この仙酔島活性化基本構想には,鞆の浦のまちづくりとの調和を踏まえ,今後の仙酔島の在り方,活性化の方向性,あと民間事業者の投資を促すための諸条件などについてまとめていきたいというふうに考えております。 具体的な内容としましては,自然公園法など関連法令の整理と島内のインフラの状況といった基本事項,これと,ポストコロナにおける旅行動態の分析,市民が求める機能,民間事業者の投資意欲などの需要動向,こういったもの,あと官民の役割分担や事業スキーム,資金の調達方法といった事業手法,最後に構想策定から事業実施までのスケジュール,こういったことを盛り込んでいきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆5番(羽田俊介) 仙酔島というのは,今までは国民宿舎があって,それから鞆の住民の方からすれば,春は花見に行き,また夏は海水浴,それから鯛網漁船の発着点でもあって,大変親しみを持って鞆の人に親しまれた島であります。 私は,この3点を結ぶ新航路が実現したとなると,仙酔島がある種一つの起点になるんじゃないかなというふうに思ってます。仙酔島の活性化がまさに今後の鞆の浦の観光イメージの鍵を握るんじゃないかなというふうに思っております。 そういった意味で,この行われる調査に関しては,大変な重要な意味がありまして,今コロナ禍で大変観光なんかの需要が伸びない現状がありますけども,その後どういうふうに観光客が鞆の浦に何を求めて訪れてくるのかというようなことであるとか,もしくは鞆に来られている観光客の数というのは,私もいろいろ調べてみるんですけども,あんまり正確にこれと言えるようなものがなかなかなくて,一体何万人来られてるのかということが私もよく分かりません。ある説では200万人とか300万人とかというようなことがあったりとかして,それは,宮島に匹敵するような数字だったりするんですよね。 なので,私は,一体どれぐらいのお客様が正確に鞆の浦に訪れてくださっているのか,それからそういった方々がもし仮に200万人来られていて,1人1000円ずつでもお金を使っていただけたら,どれだけ鞆の浦が,もしくは福山市が潤うのかなということを考えると,実態の把握というのは,大変重要なことだと思いますので,今後,9月の基本構想の策定に向けていろいろな調査をされると思いますので,私らは,大変期待しておりますので,ぜひともしっかりと調査をしていただくようにお願いいたします。 それから,最後になるんですけども,展望などの答弁,市長答弁にもいろいろありましたように,やはり観光というものに対して,市は,鞆の浦に対して重きを置いているというふうに認識しております。 鞆のまちづくりというテーマで質問をさせていただいているわけなんですけども,私も,何度か参加させていただきました。2016年,2017年に行われました鞆まちづくりビジョン策定のワークショップに当たりまして,中には鞆の将来に対する思いを初めて声にした若い方も多くいらっしゃったというふうに認識しました。それらの声に対して,私は,何らかの形で受け取ったボールを返すべきではないかというふうに思っております。市と住人がその後の成果や課題を共有しながら検証する場を持つことが重要なんじゃないかなというふうに思ってます。 まちづくりという言葉は,大変多くの意味をはらんで便利に使われることが多いんですけども,私がここでいう鞆におけるまちづくりとは,地域資源を活用あるいは掘り起こして地場産業や地域コミュニティーを盛り上げるという意味でのまちづくりということであります。 ここ数年のテレビドラマ,映画等,メディアの露出も手伝って,観光地として全国的に浸透しております。莫大な予算を投じた県の事業は,さらなる観光客を呼び込むための環境づくりというふうに思っております。その流れを受けて,観光産業を鞆のまちづくりの主軸に置くのならば,鞆のまちづくりは,いかに訪れた人々にお金を落としてもらうか,その仕掛けづくりになるんではないかというふうに思っております。 基本方針や活用の検討が行われる仙酔島それから東西交流拠点,鞆町町並み保存拠点に加えて,町内には遊休施設も多くあります。行政のてこ入れで住民の方が躍動する場は,十分にあるというふうに私は思っております。 さきに述べたような検証の場などを設定できたら,これから大きく変化するまちに適応しようとする住民の方々の小さくとも可能性のある声を拾い上げる絶好の機会になるんじゃないかなというふうにも思います。ぜひともそういった住人との対話の中から市が主体となってまちづくりの方向性を示し,鞆町活性化の礎となるような住民運動,そういったものの後押しをしていただきたいというふうに強く要望をさせていただきまして,私の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) (5番羽田俊介議員質問席を退席) ○議長(小川眞和) 次に,9番皿谷久美子議員。 (9番皿谷久美子議員登壇)(拍手) ◆9番(皿谷久美子) 公明党の皿谷久美子です。 一般質問をさせていただきます。 今年度の音楽活動支援事業についてお尋ねいたします。 コロナ禍にあり,演奏家の活動する機会が減少し,本来人々に勇気と希望を与える音楽活動が生かされていない状況が続いております。 本市は,こうした閉塞した状況を少しでも打破するために,ローズマインドプロジェクトミュージック編を第1弾,第2弾として取り組まれました。 これは,演奏家に対し演奏の場を提供し,医療や介護の従事者など市民生活の安定に不可欠な業務を継続している方に,演奏で感謝やエールを届け,その模様をユーチューブで映像配信したものです。 この支援事業の進捗状況と,これまで取り組まれての御感想をお聞かせください。 いまだ収束には予断を許さぬ状況が続いており,引き続きの支援が期待されております。本市として,音楽を通し人々に勇気と希望を与える支援事業の今後の在り方についてお考えをお示しください。 次に,観光行政についてお尋ねいたします。 市長は,新年互礼会で,コロナ禍においても各種イベントに対し前向きな姿勢を示され,大いに評価するところであります。 福山ばら祭について伺います。 1968年に第1回が開催されて以来,一度も中止することなく今日まで受け継がれてこられました。昨年はコロナの影響で開催が危ぶまれましたが,初の試みとして,インターネットとラジオを通じて家に居ながら楽しめるばら祭として発信されました。その成果と課題をお聞かせください。 いまだコロナ禍でありますが,第54回となる本年のばら祭も開催していかれるとのことであります。その具体をお示しください。 福山鞆の浦観光鯛網,福山鞆の浦弁天島花火大会,そして2年連続で中止となりました福山夏まつり花火大会は,市民の皆様の期待は大きいと感じますが,本年はどのように計画されておられるのでしょうか,お示しください。 また,10月開催予定のばらのまち福山国際音楽祭についても,取組の具体についてお示しください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 皿谷議員の御質問にお答えします。 初めに,音楽活動支援事業についてであります。 この事業は,ばらのまち福山国際音楽祭実行委員会が主体となり,市内の演奏家に対して活動の機会を提供するとともに,市民生活に不可欠な業務に従事されている皆様へ,感謝やエールの気持ちを直接お伝えするものであります。 今年2月末現在,延べ30組,81名の演奏家により,市内16か所の事業所などで約700名の方々に音楽をお届けしました。 こうした活動の様子をユーチューブに投稿することで,より多くの方々にこの事業に込めた思いをお伝えできるのではないかと考えています。 演奏家の方々,鑑賞いただいた方々,双方から感謝の言葉をいただいております。今回の取組を通して,音楽文化が地域活性化に果たす役割を改めて感じたところであります。 今後でありますが,感染状況や演奏家の活動状況を見る中で,引き続き検討していきたいと考えています。 次に,観光行政についてであります。 昨年の福山ばら祭については,コロナ禍において,活力の創出と感染防止対策の両立を目指し,全国でも先駆けとなるインターネットとラジオによるオンライン開催としました。その結果,全国ニュースでも取り上げられるなど注目を集め,また好意的な評価もいただきました。 一方,参加団体からは,直接お客様と触れ合いたい,お祭りならではの雰囲気が味わえないなどの声をいただきました。 今年のばら祭は,ローズパレード,ローズコンサートは中止になりますが,昨年の課題を踏まえ,リアルなイベントとオンラインを融合させた,ハイブリッド開催を目指すことにしています。 なお,感染防止のため,開催期間は,5月10日から23日までの2週間としています。 次に,福山鞆の浦観光鯛網,福山鞆の浦弁天島花火大会,そして福山夏まつりの開催については,現在それぞれの委員会や主催者において検討を行っています。 また,ばらのまち福山国際音楽祭については,10月13日から17日までの5日間,リーデンローズをメイン会場として開催することにしています。 全体プログラムの構成や国内外から招聘する演奏家については現在調整を行っており,今後,実行委員会において決定してまいります。 以上で,皿谷議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆9番(皿谷久美子) 御丁寧な御答弁ありがとうございました。 それでは,再質問,要望をさせていただきたいと思います。 音楽活動支援事業,ローズマインドプロジェクトミュージック編についてでございます。 先ほどの市長の御答弁の中で,音楽活動支援事業について,2月末現在で16か所の事業所などに出向いて演奏を行われたということでありました。 このコロナ禍において,小規模とはいえ演奏会を実施するということは,多くの御苦労があったものと推察されますけれども,この演奏会を実施された事業所の概要や,また実施に当たって配慮をされたこと,苦労などがあればお聞かせをください。 ◎文化観光振興部参与(兼定孝) ローズマインドプロジェクトについてのお尋ねでございます。 このローズマインドプロジェクトでございますが,今年2月末までに市内16か所の事業所で開催をしているところでございます。 まず,その内訳でございますが,障害者福祉施設が6か所,医療機関が2か所等となってございます。 いずれの会場におきましても,あらゆる感染リスクを回避すべく,消毒の徹底,3密の回避,換気,また演奏者と観客との適度な距離の確保といった感染防止対策に細心の注意を払いながら実施をさせていただいてございます。 また,演奏をお聞きになった皆様からは,一様に満足された御様子で,また会場の一体感を感じることができ,感謝やエールを届けることができているものと考えております。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) ありがとうございます。 先ほどの市長の御答弁にもありました,今回の取組を通して,また音楽文化が地域活性化に果たす役割を改めて感じたとのことでございました。 また,昨年6月定例会で,私の一般質問においても,市長は,今後,文化芸術の振興の計画策定を検討していくとの御答弁もありました。 どうかこのコロナ禍での経験を生かしていただいて,新たな文化芸術への施策をしっかりと検討していただきますように要望といたします。 この事業の演奏の模様をユーチューブで配信をされておられますけれども,どのくらいの方が視聴されておられるのでしょうか,お示しください。 ◎文化観光振興部参与(兼定孝) ローズマインドプロジェクトの様子を撮影した動画のユーチューブでの再生状況についてのお尋ねでございます。 今年2月末までに開催をした市内16か所の事業所などでの演奏の様子と,それから本事業の開始に先立ちまして,昨年7月に,ふくやま美術館前広場において実施をした記者発表会での演奏の様子を合わせた,計17本の動画を投稿してございまして,視聴回数は,昨日時点で合計約9300回となっているところでございます。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) お示しいただいたこのアクセス数は,多いのか少ないか,同じ人が何度もアクセスをしたり等もありますので分かりませんけれども,この視聴者数をどのように市は受け止めておられますでしょうか。 ◎文化観光振興部参与(兼定孝) この視聴回数への受け止めでございます。 平均すると550回近く視聴されてることにもなるわけでございますけれども,せっかくこういった機会を撮影した動画をアップをさせていただいてるというところでもございますので,今まで以上にこの動画の存在もPRをさせていただき,より多くの方に音楽の力を届けてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) 市民は,この事業やこれをユーチューブで配信をされていることを御存じない方がたくさんおられます。このことを音楽家をはじめ様々な方にお伝えした際に,コロナ禍の中でこんなにすばらしい事業を本市がされていることを大変に喜ばれておられました。 福山市ホームページでローズマインドプロジェクトを検索しても,ユーチューブにアクセスできるようなフォームもないようでございます。大変にいい事業であるのに,そのようなアクセスフォームがないのは,残念かと思います。ローズマインドプロジェクトに協力してくださった方々のお名前を掲載していただいたりとか,またそこに視聴アクセスできるようなフォームを入れていただければ,今回参加された演奏家や,またエッセンシャルワーカー,事業所等の支援にもつながるのではないかと思いますので,要望としておきます。 続きまして,これとは別に1点お尋ねをいたします。 ストリートピアノ,また駅ピアノ,街角ピアノ,言い方はそれぞれあるんですけれども,今コロナ禍でも感染防止対策を徹底しながら様々な自治体がストリートピアノを再開をされております。 本市としては,駅ピアノやストリートピアノなどの再開のお考えはございませんでしょうか,お示しください。 ◎文化観光振興部参与(兼定孝) ストリートピアノの再開についてのお尋ねでございます。 ストリートピアノは,ばらのまち福山国際音楽祭の開催に合わせて,福山駅構内にどなたでも演奏していただけるピアノとして期間限定で設置をしていたものでございます。 駅構内への設置に当たりましては,多くの駅利用者への配慮といたしまして,構内の通行やアナウンスの妨げとならないようにすることや,管理をする上での課題があることから,JR福山駅の御協力をいただき,設置が実現いたしました。 今後もふさわしいイベントの開催時には設置を検討いたしますが,その際には新型コロナウイルスの感染拡大状況を見極めるとともに,毎日の消毒など感染防止対策にも注意していきたいと考えております。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) にぎわいの創出,また市民や来訪者が気軽に音楽を楽しみ,音楽があふれるまちづくりのために,駅ピアノ,ストリートピアノの再開を望むところであります。転入転出の春,また5月のばら祭,ばらのまち福山音楽祭に向けて,本市ロビーにありますグランドピアノをぜひとも早期に再度駅やまた商業施設などに設置をしていただいて,市民や来訪者の皆さんの手で福山のまちに音色を響かせていただきたいと思っておりますので,要望といたします。 続きまして,福山ばら祭についてでございます。 様々,今企画を考えておられるさなかだと思いますけれども,今回のスローガン,またこのたびのばら祭は,一番ここに力を入れていきたい,これが今回一番大きな目玉になるといった具体があればお示しください。 ◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 今年のばら祭のテーマなどにつきましてのお尋ねでございます。 新しい生活様式に沿った新たな祭りに向け,テーマを今こそチャレンジ!!今こそローズマインド!!として,ハイブリッド開催を目指してまいりたいと考えております。 リアルな企画の検討に当たりましては,いまだコロナの収束でありますとかワクチンの接種スケジュール,こうしたものが不透明な中で,ばら祭から感染者を一人も出さないといったことを前提といたしまして,緊張感を持って感染防止対策を図ってまいりたいというふうに考えております。 その上で,ばら祭の原点に立ち返り,ばらをめでることに関するイベントを中心に,来場者の方に楽しんでいただけるような企画を検討をしてるところでございます。 また,インターネットの企画では,ばらにちなんだ写真や動画などの投稿を中心に,お笑い,ダンスなどの動画の掲載,そして子どもたちを中心としたオンライン1/2成人式なども検討をしてるところでございます。 今後,具体につきましては,祭企画実行委員会の中で決定をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) ありがとうございます。 今まで土日オンリーでしておりましたけども,今回2週間にわたってということなので,いろんな方が参加できる機会ではないかなというふうに思います。 提案ですけども,2週間,日ごとに場所,時間,またイベント内容が一目で分かるプログラムみたいなものを作成していただけたら,これは行ってみたいなとか参加してみたいなと市民の皆様がチョイスできるのではないかと思います。 また,若年層は,インスタ映えといって,お気に入りの写真をインスタグラムにアップされますので,ハッシュタグばら祭行ったよとつけて投稿してもらうSNSのフォトコンテストをされるとか,また今回は,昨年とは違って,感染対策をしながら,ばら公園に足を運ぶこともできるばら祭でもありますので,今まででしたらローズパレードまたローズコンサートがあって,またたくさんの出ていた屋台もあったのですけれども,それぞれ楽しみ方がその形であったかと思いますけども,原点に戻ってのばら祭,感染対策をしてのばら祭というふうに言われても,なかなか市民は,楽しみ方が分からない方が多いのではないかというふうに思います。 そこで,感染対策をしながら楽しめるプラン,またお勧めモデルコースみたいなものを提案されたらよいかなというふうに思っております。ファミリーではこんな楽しみ方がありますよとか,福山市としてはこんな楽しみ方がお勧めですよとか,またおうちにいてはこんな楽しみ方がありますよというようなものの幾つかモデルプランを提案してあげると,新常識のばら祭として,市民の皆様が楽しめるのではないかなというふうに思いますので,要望としておきます。 今まででしたら,お祭りには付き物の屋台が出店しておりましたけども,今回このお考えはありますでしょうか。 ◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 飲食の出店についてのお尋ねでございます。 現在,企画実行委員会の中で検討をしておりますのは,やはり屋外とはいえ,飲食のシーンが一番感染リスクが高いのではないかといったような指摘がございます。例えば長蛇の列ができることも避けなければなりませんし,また対面での感染防止ということで,例えば机のアクリル板を設置をする際に,風圧による転倒の危険性がないかなど,様々な角度から検討もしているところでございます。 そうはいいましても,やはり来場者の皆様にとりまして,飲食は,大変大きな楽しみの一つであるというふうに考えておりますので,どのような規模,内容が適切かということは,今後慎重に判断をしてまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) 本当に大変だとは思いますけれども,食が付き物のお祭りですので,全くないのは寂しいと思いますので,密にならないように設置場所も考えていただいて,2週間の開催ですので,毎日日替わりでキッチンカーとかそういうのも考えていただければと思っております。 続きまして,情報発信は今回どのようにお考えでしょうか,お聞かせください。 ◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 周知方法,情報発信についてのお尋ねでございます。 イベントスケジュールなど,時期を適切に配慮をしながら,広報ふくやまをはじめ,ばら祭でありますとか公式ホームページ,そして各種雑誌,それからばら祭のSNSなどを活用して,企画内容を分かりやすく情報発信をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) ありがとうございます。 本市は,LINEの登録者数が県下一番,中核市でも一番ということですので,ここを利用して,福山市LINEをタップすればすぐ出てくるような,若年層受けする音楽に乗せて,今回はパレードやコンサートはなしですよとか,感染防止対策を万全にしながら新常識で行うばら祭ですよと,短く印象に残るアピール動画をアップされたらいかがと思いますので,要望をしておきます。 ばら祭を始めてこられた草創の方々の思いを継承されて,本年第54回まで続けてこられて,クラスターが出てしまえば途絶えてしまう不安もある中で,企画運営される方々の御苦労に本当に感謝をいたします。 今こそチャレンジ!!今こそローズマインド!!は,とてもすてきなスローガンだと感じます。感染防止対策を市民の皆様に最大限に協力を求めながら,疲弊した心が少しでも明るくなるようなばら祭になるように求めておきたいと思います。 次に,夏まつり花火大会についてでございます。 これは,夜ということもあり,感染予防対策は必要以上に考えていかないといけないところでもあります。 今回はどのように開催されるのか,方向性はいつまでに出されるのか,お聞かせをください。 ◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 夏まつりについてのお尋ねでございます。 現在,福山祭委員会あるいは事務局の内部におきまして種々の情報収集でありますとか検討を行っているところでございます。 5月頃までには実施の可否も含め,発表を行ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) 雨天や台風などは別として,新常識での開催に全く不安の中で何とかやっていきたいとされる思いは,本当にいかばかりか察するところであります。 皆が大輪の花火を見ると,不思議と笑顔になれる,元気になれる,これが花火の魅力であろうかと思います。どうか無事開催の運びとなりますように願ってやみません。頑張ってやっていきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。 では,ばらのまち福山国際音楽祭について伺いたいと思います。 これから音楽家を目指していこうと思っておられる青少年の人材育成のために,世界の音楽家とのワークショップのお考えはありますでしょうか,お示しください。 ◎文化観光振興部参与(兼定孝) 国際音楽祭におけるいわゆる音楽家の育成プログラムの実施についてのお尋ねでございます。 音楽家の育成につきましては,地域の音楽文化の向上及び次世代育成の観点から,重要な取組であると考えております。 国際音楽祭でも,テーマの一つとして次世代育成を掲げておりまして,2019年度から海外の演奏家による公開レッスンというプログラムを実施をしておりまして,受講者からは大変御好評をいただいております。 今後の公開レッスンにつきましては,新型コロナウイルスの感染拡大状況を見極めながら,実施について検討していく考えでございます。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) ありがとうございます。 前回は公開レッスンをされたということでありますけれども,公開レッスンは,見るだけになってしまうので,それよりも,音楽家や講師や生徒さんなど参加された一人一人が積極的に質疑応答しながら深めていけれるワークショップの形のほうが達成感,満足感が得られるのではないかと思うところであります。今リモートで行うこともできるかと思いますので,そういうことも視野に入れていただけましたらたくさんの方が参加できるかなとも思いますので,御検討いただきたく,要望といたします。 では最後に,2019年のばらのまち国際音楽祭のコンサートのために市民の音楽家で結成された祝祭管弦楽団,祝祭合唱団,祝祭邦楽団は,今回も公演される予定はありますでしょうか。 ◎文化観光振興部参与(兼定孝) 今年10月に開催予定のばらのまち福山国際音楽祭における祝祭音楽団の予定についてのお尋ねでございます。 これまでのところ,昨年10月に開催いたしました実行委員会において,音楽祭のコンセプト及びテーマについて決定していただいておりまして,この中で,子どもから大人まで幅広い年齢層の市民音楽家の演奏参加者を募るというテーマにのっとりまして,今年も市民演奏家で構成する祝祭音楽団の結成及び公演実施について決定してるところでございます。 この祝祭音楽団は,2019年から開始した取組でありまして,祝祭管弦楽団,祝祭邦楽団及び祝祭合唱団の3つの楽団を募集,結成しており,2019年は総勢260名余りの方々に御参加いただきまして,何度も練習を重ね,ふくやま芸術文化ホール・リーデンローズにおいて公演していただきました。 今年の祝祭音楽団の活動につきましては,感染防止を講じて実施する方向でございますが,このうち祝祭合唱団については,練習時の感染防止対策について慎重に検討を進めているところでございまして,実施の具体につきましては,今後の実行委員会において決定する予定でございます。 以上でございます。 ◆9番(皿谷久美子) ありがとうございます。 されていくということなんで,本当にうれしい気持ちでいっぱいです。 コロナ禍で苦しい思いをされた市民の皆様に本市の音楽家の方々が演奏をお届けするということは,このたびは特に感慨深く,演奏するほうも,また聴衆のほうも,一層勇気と希望をいただけるのではないかと思います。 ですので,また枝廣市長には,ぜひともこの祝祭管弦楽団に再びの御出演をお願いできたらと思っておりますので,強く要望いたしまして,以上で質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) (9番皿谷久美子議員質問席を退席) ────────────────── ○議長(小川眞和) この際,休憩いたします。         午前11時49分休憩 ──────────────────             午後1時再開 ○副議長(大田祐介) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○副議長(大田祐介) 次に,19番能宗正洋議員。 (19番能宗正洋議員登壇)(拍手) ◆19番(能宗正洋) 皆さんこんにちは。誠友会の能宗正洋です。 まずは,コロナ関連業務に携わっておられます医療・介護等関係者の皆様に心から敬意を表し感謝を申し上げますとともに,一日も早いコロナウイルスの収束を願うものです。 一般質問に入ります。 最初に,福山未来共創塾についてです。 本市では,30年後のよりよい未来社会の実現に向け,子育て環境の充実や都市機能の整備などに取り組んでいるほか,未来づくりに意欲のある人たちが集い,対話を通じたチームづくりを行いながら自らが取り組むプロジェクトを創出し,その実現を目指す場として,平成30年度から福山未来共創塾を開催されています。翌年の令和元年度は,社会課題解決に取り組む12のプロジェクトが創出されました。 成果としては,空き家を活用した地域の拠点づくりや,地域と企業の共創による絵本ライブラリーの創出,認知症の人の家族をサポートするカフェの運営などがありました。 一方,課題としては,市民活動にビジネスの視点を取り入れ,事業の継続性を高めることや,事業者の参画が少なく十分なマッチングができなかったことが挙げられました。 まずは,福山未来共創塾2019の課題解決に向けた工夫,取組の具体をお示しください。 今年度は,コロナ禍の状況下を踏まえ,事業者等が参加しやすいようオンラインコミュニケーションを活用した開催方法で,Zoomビデオ会議システムで自宅にいながら参加することができます。プロジェクトによる多様な連携を通じ,新たな価値を生み出して,次世代に誇れる様々な取組の福山未来共創塾2020を開催されておられます。 私は,10月25日には,平成30年2月に作成された,幸せあふれる30年後の福山の未来図を意識した5つの分科会の一つのグループ人口減少が進む地域の里山づくりや地域活動を維持継続していくためにはに参加しました。 さらに,11月28日は,ハイブリッド形式での会議に参加。この日は,3年後の未来,革新性と実現可能性の2つの側面から考察を深めました。ポイントは,SDGsをツールとして使うことで,私,私の組織の行動から,相互補完による私たちの協働を意識する等々で,令和5年,2年先の11月28日付の未来新聞を制作された10のグループの未来新聞が紹介されました。 さらに,12月20日には,福山未来共創塾新聞として,8つのテーマで具体的に発表されました。今年はそれらのグループがより具体的な動きをされておられます。 1月22日,共創で普及から地域貢献へ,オンリーでオリジナルな環境を福山にチームは,病院と自治会連合会とスポーツのサッカークラブチームがマッチングしたオンライン出張健康講座を開催されました。 1部は,ウイズコロナ時代の医療と健康づくりやフレイル,虚弱についての講話,2部は,フレイル予防体操だったと仄聞しています。 そして,先月の2月20日開催の里山がっこうプロジェクトに参加し,里山でのイノシシ捕獲の箱わな,養蜂箱,原木へのシイタケの菌打ち後や,伐採整備状況,さらに里地での大麦踏み体験や古民家再生による里山がっこう,塾の拠点を今後どのように進めるかをディスカッションして,いろんな支援を受け入れるという受援力と共創を実感しました。 また,昨年12月にパワードスーツの体験会が開かれ,市内の大学や保険会社との連携で,健康管理アプリの開発も目指されていますグループの,明日3月6日開催予定のロボ人ピックin福山にも参加申込みしています。 そういったグループによる福山未来共創塾2020の成果発表会が3月13日に予定されています。 未来新聞づくりチーム内で,対話を通しパートナーシップを構築しながら,社会課題の解決に向けて実現したいとマッチングされた,こういったグループ,プロジェクトへの本市の支援は,今後どのようにお考えでしょうか,お示しください。 さらには,1月末,本市の活動2件,令和7年2025年の世界バラ会議福山大会と,2050年福山市の30年後を見据えたまちづくりなどに向けたプロジェクトを考える福山未来共創塾が,大阪・関西万博の参加型プログラム,TEAM EXPO2025に登録されたと仄聞しています。登録されたことを大変誇りに思います。 TEAM EXPOのうち,SDGs達成に向けた共創チャレンジに位置づけられました。このことに対する思いや意気込みがあればお聞かせください。 次に,サイクリングロード策定による自転車の似合うまちとしての魅力発信についてです。 安心と希望のまち実現のための一つの手段として,幹線道路網の整備等もさることながら,身近で手軽な健康によい乗り物,自転車での走行のためのサイクリングロードの整備,サブサイクリングロード策定,そして本年度は中止となったようですが,サイクリングロードを活用したイベントの実施などにより,ロードバイク愛好者たちを招き入れ,最終的には移住・定住促進にもつなげられればと考えます。 そこで,お尋ねします。 現在,福山駅を起点として,自転車通行空間を通り,総合体育館,かわまち広場から芦田川河口堰から鞆の浦経由,常石港を経て尾道市境の境ガ浜に至るルート,これは,瀬戸内海の多島美を望めるコースであります。 一昨年の11月にナショナルサイクルルートにも指定されたサイクリストの聖地と称されるしまなみ海道サイクリングロードにもつながる,鞆の浦しおまち海道サイクリングロードの現状の整備進捗状況をお示しください。 また,平成30年9月の私の一般質問時にも要望しました周遊ルート等サブルートの設定についてですが,新年度予算に自転車利用促進事業として,沖野上町から大門町県境,岡山県笠岡市と連携して,本市の東部の県境をつなぐサブルートの設定に向けた整備費を計上されておられますが,このルート設定の考え方,ルート並びに整備内容の具体をお示しください。 さらに,今後のサブルート設定に当たり,ふくやまサイクリングロード基本計画では,中上級レベルの方が好むグリーンラインルート,市立動物園ルートも挙げられておられます。 特に,市立動物園ルートは,北部の地域資源を巡るルートとなることが想定されています。西部の市境である府中市から尾道市御調町からやまなみ街道,しまなみ海道につながる田園風景のルートで,魅力あるルートができると思いますが,次なるサブルート,市立動物園ルート設定に関しては,いかがお考えでしょうか,御所見をお示しください。 以上。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 能宗議員の御質問にお答えいたします。 初めに,福山未来共創塾についてであります。 福山未来共創塾2019での課題を踏まえた工夫や取組についてお答えいたします。 これまで課題であった,企業の参加を促し,事業の継続性を高めるための取組として,本年度は企業の関心の高いSDGsを取り入れた取組にするとともに,コロナ禍に配慮しオンライン参加も可能にするなど,工夫をしながら開催をしています。 本年度,企業からの参加は,7社20人と増え,全体では,45団体50人が多様な力を持ち寄り,社会課題の解決に向けたプロジェクト創出に取り組んでいます。 次に,活動への支援についてであります。 現在,8チームの活動に対し,塾の運営を担う福山市まちづくりサポートセンターが関係機関や団体等とのマッチングを行っています。 今月13日の成果発表会では,専門家からのアドバイスを受けるとともに,塾修了後についても継続的な支援を行うこととしています。 次に,TEAM EXPO共創チャレンジへ登録されたことに対する思いについてお尋ねがありました。 昨年末,自治体では全国初となるTEAM EXPO2025共創チャレンジに,本市の福山未来共創塾と世界バラ会議福山大会が登録されました。 いずれの施策も,万博のテーマを実現し,SDGsの達成に貢献するため,自らが主体となって未来に向けた行動を起こしていると認められたものであります。 万博のホームページへの掲載や,他の登録団体との交流を通じ,多様な連携や共創の取組が生まれることを期待しています。 万博と同じ年に開催される世界バラ会議福山大会を,国内外に発信しながら,福山の未来を共に創っていく考えです。 次に,サイクリングロードについてであります。 鞆の浦しおまち海道サイクリングロードは,2018年度平成30年度に策定したふくやまサイクリングロード基本計画のメインルートとして設定しました。 翌年度から,市内の総延長約27キロメートルのうち,福山駅から鞆の浦までの約13キロメートルにおいて,距離標などの路面表示や案内標識を整備しています。 また,駅南地下送迎場に自転車組立て場を今月末の供用開始に向けて整備しています。 今後,残りの区間について,県と連携し整備をしてまいります。 メインルートを軸として広域的なネットワークが図られるサブルートを考えています。 新年度に予定しているサブルートは,笠岡市の道の駅ベイファームから福山市立大学前を通り,エフピコアリーナふくやま付近でメインルートへとつなげるものであります。新年度から舗装補修や路面表示など計画的に整備をしてまいります。 今後考えられる北部地域のルートとしては,いわゆる動物園ルートや井原市へとつなげるルートがあります。いずれのルートも,関係自治体などとの協議が必要となりますが,協議が調う前に福山市内だけで設定できるルートの検討も含め,今後引き続き勉強を重ねてまいります。 以上で,能宗議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆19番(能宗正洋) 御答弁ありがとうございました。 もう少し議論を深めるために再質問させていただきます。 先ほどの未来共創塾につきましては,課題解決に向けた工夫,取組として,企業の関心を引くためにSDGsを取り入れたプログラム,あるいはオンライン参加も可能にするという工夫であるとか,企業からの参加者も増やして,全体で45団体,50名が参加して,多様な力を持ち寄り,社会課題の解決に向けたプログラムを創出されているということ,そして未来共創塾8チームの活動に対しては,引き続きまちづくりサポートセンターが関係機関と団体とをマッチングさせる,あるいは,今回3月13日に発表会がありますけれども,専門家からのアドバイスをいただく,あるいは今回の2020の塾修了後も引き続き,まちづくりサポートセンターが継続的に支援をいただけること,そしてTEAM EXPOに登録された福山未来共創塾,世界バラ会議福山大会,この2件が自治体での全国で初であったということ,こういった思いや,また万博のホームページへの掲載とか他の登録団体との交流を通じ,多様な連携や共創の取組を期待しているとのことであります。よく理解できました。 3月13日の未来共創塾2020の成果発表会の発表グループにはないんですけれども,今回は登録されてませんが,こども科学館を福山にのチームは,これまでにアンケート調査をされたり,市民からアイデア募集をされたりし,意見を取りまとめて本市に提出されたと伺っています。 全国の人口規模が40万人以上の56市区の中では,科学館がないのは,本市と大分市のみとのことです。しかし,大分市は,令和6年に完成予定とのことであります。そういった意味でも,本市で進められておられます子ども未来館(仮称)に向けての子ども未来館構想プロジェクト会議は,大いに気になるところであります。 招聘先端企業の意見を聞く産学官関係者の方向性策定への会合も,これまで3回傍聴させていただいています。プロジェクトの方々が知見を生かしながら熱心に議論されているのに接し,感動しています。 今回の子ども未来館には,広く市民のアイデアを募集されたことが大きな特徴と思います。昨日までの答弁でもありましたけれども,アイデア全体170件余りのところへ市民が約150件,特に就学前のお子さんをお持ちの子育ての親からのアイデアが主だったというふうに答弁されておられます。市民からのアイデアに対しては,どのように受け止めておられますか,御所見をお伺いいたします。 ◎企画政策部長(中村啓悟) (仮称)子ども未来館についての御質問でございます。 議員御質問のとおり,現在,コンセプトの案を取りまとめるためアイデアを募集するということで,特設サイトを立ち上げていろんな御意見をいただいたところでございます。 この御意見についての受け止めでございますけれども,先ほど御質問の中でもおっしゃられましたように,多くの方が,市民,そして20件ほど企業の方からもいただいておりますが,市民の方におかれましては,就学前そして小学生といったお子様がいらっしゃる子育て家庭の方からも多くいただいておりますので,そういった意味では,コンセプト案を取りまとめるに当たって,非常に参考になるものと受け止めております。来年度の基本構想につなげていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆19番(能宗正洋) ありがとうございます。 アイデアを応募された方も含めまして,市民の皆さんは,応募された結果に非常に興味をお持ちであります。新年度,検討委員会での基本構想が策定されてからになるかとは思うんですけれども,本市の広報紙であるとかホームページ等に載せて広く知らせていただけることを要望しておきます。 また,先月の16日に,湯崎広島県知事と枝廣市長とのトップ対談におきまして,子ども未来館(仮称)に関して,湯崎知事からも前向きに関わりたいといったような旨の言葉があったと仄聞しています。引き続き,国,県とも連携を深めていただきますようによろしくお願いしておきます。 デジタル社会に対応した人づくりに向けて,次世代を担う子どもたちが科学技術などを幅広く学び,そして体験し,交流等ができる子ども未来館あるいは未来館構想プロジェクト会議に関しましては,別途,予特等で議論を深めることとしまして,次に進みます。 次に,大阪・関西万博EXPO2025は,令和7年2025年4月13日から10月13日までの184日間,大阪の夢洲でいのち輝く未来社会のデザインというテーマ,未来社会の実験場をコンセプトに開催されます。 同年に,100万本のばらのまち本市も,第20回世界バラ会議福山大会を5月18日から24日までの1週間,世界40か国からばらの愛好家,約700人を受け入れられます。先月2月16日には,世界バラ会議福山大会のロゴマークも公表されました。 そこで,質問ですが,大阪・関西万博EXPO2025とのコラボは,どのようにお考えでしょうか,現在どのようなアクションを取られておられますか,お示しください。 ◎まちづくり推進部参与世界バラ会議推進担当部長(安原洋子) 大阪・関西万博とのコラボ,連携ということと,現在のアクションという2点のお尋ねでございます。 世界バラ会議福山大会は,ちょうど万博の開催期間中になりますので,万博に来られるお客様を福山,そして広く西日本の周遊にもつなげられるように,万博と緊密に連携を図りまして,情報発信やツアーの造成などに取り組んでまいります。 現在のアクションにつきましては,万博の事務局を務められています日本国際博覧会協会の理事兼副事務総長に世界バラ会議福山大会実行委員会の特別顧問に就任をいただきまして,随時アドバイスをいただける体制を整えたところです。 今後,TEAM EXPO2025のロゴもできるというふうに伺っておりますので,このロゴの活用によりまして福山大会とのつながりをアピールをいたします。そして,SDGsに関心の高いTEAM EXPOの登録団体とも交流をしまして,ばらの新たな価値の共創に取り組んでまいりたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ◆19番(能宗正洋) ありがとうございます。 ばらの博覧会,(仮称)Rose Expoいいですね。ぜひ大阪・関西万博と併せて,福山でもRose Expoという形で,幅広くアピールしていただければと思います。 応援関係,アクションのほうも,先般発表されましたけども,特別顧問に湯崎県知事を含め,先ほど言われた日本国際博覧会協会の理事で副事務総長さん,こういった方のアドバイスもいただけるということで,非常に心強く思っております。ぜひよろしくお願いをいたします。 ばらのまち福山を楽しんで思い出をたくさんつくっていただき,そして専用ホームページや大阪・関西万博EXPO2025の接続等々,EXPO2025とタイアップして,種々の取組をレガシーとして継承,未来につなげていければと思います。 次に,未来共創塾2020の成果発表は,来週3月13日14時から三吉町の福山すこやかセンターで予定されています。この発表会に大きな期待をし,わくわくしながら楽しみにしている一人であります。 そこで,多くの方にも傍聴していただきたいわけですけれども,こういうコロナ禍ですので,市民の方への発信はどのようにお考えでしょうか,お示しください。 ◎まちづくり推進部参与世界バラ会議推進担当部長(安原洋子) 未来共創塾の成果発表会の発信についてのお尋ねです。 市民の皆様へは,広報紙やホームページ,SNSでの拡散のほか,100人委員会の委員を務めていただいた方や,今年の未来共創塾に先立って開催をしましたSDGsセミナーの参加者約300人にも案内をしております。 この発表会は,オンラインでも視聴ができますので,TEAM EXPOや今回共催をいただいております環境省の中国環境パートナーシップオフィスなどを通じて全国発信もしております。 発表会当日には,この塾から今年生まれたプロジェクトになりますけれども,もっとふくやまをいい街に!を合い言葉に,企業と若者がかわまち広場で福山みらいフェスタという,音楽やニュースポーツなどのイベントを地方創生複合型イベントと銘打って初開催をされます。子どもたちにふるさとを好きになってもらうことでSDGsの11番,住み続けたいまちづくりを達成できるようにという狙いを持って活動をされております。 このような8つのプロジェクトの実証成果が発表されますので,ぜひ多くの方に聞いていただきまして,SDGsのゴール達成に取り組む新たなまちづくり活動を応援していただきたいと考えております。 以上です。 ◆19番(能宗正洋) ありがとうございます。 100人委員会のメンバーであるとか,セミナーへの参加者等を含めて300名への案内とか,あるいはオンラインでも聞けるよということであります。各方面への発信が分かりました。 また,オンラインと対面でハイブリッド形式での発表会ということですし,また先ほどありましたように,我が会派からも現実にかわまち広場に参加するんですけれども,福山みらいフェスタの会場から,音楽であるとか,サッカーチームとビリヤードを楽しめるビリッカーとか,そういう楽しみを含めながら発表会場からの発表報告も聞けるというふうに楽しみにしております。 また,EPOちゅうごくさんの協力で全国にも発信されるということで,有り難いなと思っております。ぜひ機運を高めるためにも,こういった活動を通じて盛り上げをお願いしておきたいなというふうに思います。 次に,持続可能な活動をするには,やはり財源を自ら稼ぐコミュニティービジネスの視点も必要と考えます。そういった活動を自走していける,そういう視点を共創塾のプログラムに盛り込んでおられますでしょうか,おられましたらお示しをいただければと思います。 ◎まちづくり推進部参与世界バラ会議推進担当部長(安原洋子) 活動の自走に向けて財源を確保する手法について学ぶ仕組みなどがあるかといったお尋ねだと思います。 今回のプロジェクトの中には,熊野町の里山の資源を生かして地域経済を回す里山がっこうを開設しようというような動きも生まれておりまして,成果発表会の際は,アドバイザーに,社会貢献活動でお金を生み出して地域経済が回る仕組みを行っておられる専門家,これは在京の一般社団法人の代表になりますけれども,こういった方や,福山ビジネスサポートセンターFuku-Bizのセンター長からもアドバイスをいただく予定にしております。 塾を運営していますまちづくりサポートセンターでは,随時,多様な市民活動や企業の社会貢献活動をマッチングをしていますので,今後も各団体がそうした方々とつながることで活動の幅をより広げていただきまして,まちづくりサポートセンターにあります専門相談なども御活用いただきながら,自走がかなうように,持続可能な事業活動につなげていただけたらというふうに考えております。 以上です。 ◆19番(能宗正洋) ありがとうございます。 具体的に熊野の里山がっこう云々という話がありました。私も,当日,里山がっこうへ参加しておりましたけれども,あのあたりがまた一層力が出るエリアになるなというふうに感じました。 社会貢献活動で地域にお金が回る仕組みづくりをいろいろと工夫,考えて行っておられる専門家のアイデアであるとか,Fuku-Bizとも連携して高村センター長あたりの御意見やアドバイスもいただけるということで,非常に力強く思っております。よろしくお願いしておきます。 持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のための国際目標でありますSDGsを意識した未来共創塾でのプロジェクト創出活動は,市長が今議会の総体説明で述べられました,先行き不透明な中,受容力を持って未来を切り開くネガティブ・ケイパビリティーそのものであると思います。 これからのさらなる挑戦あるいは各グループの構想が,本市の抱える高齢化や人口減少等の多種多様な課題解決につながり,明るい未来が切り開けることを期待しています。 また,地域活性化につながる社会性,公益性の高い事業の応援や,市民が活躍できる環境づくり等,引き続きまちづくりサポートセンター等々を中心によろしくお願いしまして,次に進みます。 次に,サイクリングロード関係であります。 現状,メインルート27キロのうちの13キロをいろいろと整備をされておられるということであります。また,それらに合わせて,今月末供用開始の駅南の地下で自転車の組立て場も整備中ということであります。 それと,笠岡市との連携につきましては,笠岡ベイファームから沖野上のところ,沖野上から医療センター前を通って福山市立大のところから右折をして,いわゆる鋼管道路,JFEの北側道路を抜けて,JFEからJR東福山駅に行ってる線路を渡り,大津野のポンプ場,そこから笠岡のほうへ抜けていく,逆に福山からいえばそんなイメージになろうかと思うんですが,それらを行ったり来たりができるイメージができました。 というのが,いわゆる鞆の浦しおまち海道サイクリングロードが,駅から,かわまち広場からっていう部分でいきますと,あの交差点あたりから左右に分かれて笠岡のほうへも抜けれるんだなというふうなことが分かりました。 また,動物園ルート等のサブルートにつきましては,府中,御調ばかりではなくて,井原市との関係とか,また北部の神石高原町等との関係もいろいろこれから県内で深めていけるんだろうと思いますけども,まず市内をしっかりとやっていくということであります。 それで,質問でありますけれども,最初に,サイクリストの誘客促進のために,しおまち海道サイクリングロードプロモーション作成のための新年度の予算を計上されておられますけれども,その具体をお示しください。 ◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 鞆の浦しおまち海道サイクリングロードの新年度のプロモーションの概要についてでございます。 本ロードにつきましては,市長御答弁申し上げましたとおり,2018年度に策定をいたしましたふくやまサイクリングロード基本計画のメインルートに位置づけ,取組を進めてきたところでございます。 新年度におきましては,コロナ禍の中でアウトドア観光のニーズの高まりに対応し,サイクリストのさらなる誘客,そして周遊観光の促進を図る目的で実施をするものでございます。 まず,現時点での本サイクリングロードの利用状況の調査でありますとかサイクリストのヒアリングなどを行い,現状のニーズなどを把握を行ってまいりたいというふうに思っております。 その結果を踏まえまして,関係団体に御意見もいただく中で,PR動画の作成でありますとかSNSを活用した情報発信,さらには業界紙への掲載,そういったことを予定してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆19番(能宗正洋) ありがとうございます。 PR動画の制作であるとかSNSを活用した情報発信,そういった中に,これは一つの提案ですけれども,福山駅に到着された方がサイクリングを肩にかけて,ちょっと行って地下に入り,地下で自転車を組み立てて,準備ができて走行する,そしてしおまち海道,そういったところを走行してる風景を含めたプロモーションの動画が発信できれば,駅に着いてそういったような形でサイクリングの誘客にもつながると思いますし,ぜひそういうイメージを含めて,組立てから走行すると,そういった楽しさも画面に入れていただければというふうに思います。 次に,サイクリングロードに,設定されてから3年がたつというわけですけれども,利用者から今までどのような声が市のほうに届けられていますでしょうか,ありましたらお示しをいただければと思います。 ◎文化観光振興部長(岩本信一郎) 利用者の声についてのお尋ねでございます。 広島県と連携をいたしまして,2019年度にサイクリングの体験会というものを実施をいたしております。外国人サイクリストの5人の方に,向島から渡船で戸崎港に入っていただいて,常石を通って鞆までの間というルートでございますが,走行をいたしました。 参加者からの御意見といたしましては,アップダウンが少なく走りやすい,下から見る内海大橋の景色がすばらしい,造船所の船や古い町並みなど景色の変化があり,飽きずに走れるなどの高評価の御意見をいただいたところでございます。 新年度においてはさらに詳細な調査を行うとともに,このような魅力の発信に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆19番(能宗正洋) ありがとうございました。 アップダウンが少ない走りやすさ,あるいは景色のすばらしさ,いろんな景色が変わるということで飽きないと言われましたか,そういった意味での高評価を受けてるようであります。 新年度も改めて調査をされるということで,引き続きサイクリストのニーズにマッチングした対応をよろしくお願いしておきたいというふうに思います。 次に,サイクリングイベントについてであります。 昨年の3月29日に芦田川かわまち広場供用開始に合わせて,中学生以上の経験者を対象としたアドベンチャーコースと,芦田川沿いを走り鞆支所横を折り返す家族連れを対象のしおまちコース,この2つのコースが福山市内を巡るサイクリングイベントという形で計画をされておられましたけれども,新型コロナウイルス感染防止の観点から,残念ながら昨年は中止となりました。 こういったイベントの計画は,今後どのようにお考えでしょうか,お示しいただければと思います。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(矢野隆正) コロナ収束後のサイクルイベントについての御質問です。 中止いたしました,ふく福Rideは,サイクルスポーツの振興を目的に,エフピコアリーナとかわまち広場のオープニング関連イベントとして,しおまち海道サイクリングロードのPRも兼ねて企画したものです。 その内容といたしましては,サイクリングをしながらスタンプラリーを楽しんでいただくことといたしまして,市内を周遊するアドベンチャーコースのチェックポイントのうち5か所に休息所を併設し,タイやノリなどの名産品を使った軽食を提供することとし,その運営には,地元学区や市内大学に協力いただく予定といたしておりました。 また,当時の参加申込みの状況でございますけども,アドベンチャーコースについては,約5割が市外の方,親子を対象といたしましたしおまちコースにおきましても,市外からの割合が約13%ということで,市外から本市へ訪れていただくきっかけづくり,こういった効果もあったものと考えております。 中止に当たりましては,飲食の提供スポットへの協力をお願いしておりました地元等へも事前に御相談をいたしました。その中で,感染状況が収まれば改めて企画をしてほしいと,そういった声もいただいております。 地元の御意見,また先ほど申しました市外から本市へ訪れていただくきっかけづくり,そういったことから,全国的に感染状況が改善した場合には改めて同様の企画について検討していきたいと,そのように考えております。 以上です。 ◆19番(能宗正洋) コロナが収束しましたらぜひよろしくお願いしておきたいと思います。ふく福Ride終着点は,芦田町の動物園脇のわくわく市の周辺だったということで,今ちょっとぴっと思い出しました。よろしくお願いしておきたいと思います。 自転車の似合うまち福山を実感していただくためにもぜひ企画していただけることを強く要望しておきます。よろしくお願いします。 次に,自転車通行空間整備においての安全対策として注意喚起看板の設置はいかがお考えでしょうか,お示しください。 実は,これは,昨年の3月に,ある自転車愛好者が,名古屋市の市内の自転車道の脇に,進行方向を守って安全に,逆走禁止,名古屋市,愛知県警と,こういったような看板があちこちに立てかけて注意喚起されてますよというふうに教えていただきました。参考にしていただければと思います。いかがお考えでしょうか,よろしくお示しください。 ◎土木部長(神田量三) 自転車通行空間の安全対策についてであります。 自転車は,軽車両でありまして,車道を通行する場合は車と同じ方向に走るよう義務づけがなされております。 本市の自転車通行ゾーンは,自転車を安全に誘導するように,国土交通省などのガイドラインに沿って道路構造物の整備や青色の矢羽を路面に表示しているところであります。 周知につきましては,整備後に誘導看板などを一定期間設置し,また広報ふくやまやホームページなどで紹介してまいりました。機会を捉えまして,中学校,高校で自転車通行ゾーンの使い方や安全教育を行っているところであります。 御紹介いただきました名古屋市の安全対策の事例につきましては,より安全に誘導する手法の一つとして参考にさせていただきたいと思っております。現地の状況や他都市の事例を参考に,効果的な在り方を検討して今後に生かしてまいりたいと考えております。 ◆19番(能宗正洋) ありがとうございます。 本市でも,いろんな意味で,ブルーラインであるとか距離標あるいは方向表示,ルート案内看板,急勾配区間での注意喚起,こういったものも当然自転車専用道の振興・環境整備の一環でされてると思いますけれども,他市町のそういったところの事例もぜひ参考にして,より安全によろしくお願いしておきたいと思います。 本市各地域の四季折々の風景の中を自転車で走行する動画は,大きな感動を与えることになります。自転車の旅を通じ,観光客やサイクリストの誘客につながり,さらには本市並びに備後圏域の観光振興,にぎわいの創出につながることを期待しています。と同時に,受け入れる上での安全面への配慮も十分にして,多くの方に楽しんでいただければと思います。 最後に,サイクリストの体力,経験に合わせた次なる田園ルートの設定整備,また注意喚起看板の設置も前向きに御検討いただくことを強く要望しまして,本日全ての質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) (19番能宗正洋議員質問席を退席) ○副議長(大田祐介) 次に,2番三好剛史議員。 (2番三好剛史議員登壇)(拍手) ◆2番(三好剛史) 日本共産党,三好剛史が一般質問を行います。 まず,保育行政について,待機児童対策について伺います。 保育の需要は,乳児期からの入所の増加と幼児部分の保育無償化によってさらに高まっています。 自治体には,保育実施責任を果たすことが求められていますが,本市における待機児童数は,今年度4月時点で5名,10月時点で10名生じています。また,希望の入所ができず,兄弟が別々の保育園に通わなくてはならないケースは,昨年4月時点で189世帯であり,昨年度の約200世帯から改善をしておりません。来年度の入所利用調整における保育要件判定基準について,兄弟の入所状況の考慮点の引上げに取り組まれるとのことですが,これにより兄弟が同じ保育園に通えないケースは,どれくらい解消される見込みなのか,お答えください。 待機児童や希望入所に応えられない問題を根本的に解決するためには,保育士不足を解消しなくてはなりません。福山市では,2019年度より保育士確保策として,資格のない補助者の雇用経費助成,保育士資格取得に係る経費の支援,市外出身の新卒保育士に対する住宅費補助に取り組んでいます。これらの事業の実績についてお答えください。 コロナ禍の下での保育は,消毒作業や保護者の代わりに行う子どもの荷物の整理など,通常の保育業務以上の対応を迫られ,多忙化しています。また,保育中の子どもの密を避けるための配慮や,手洗い,マスクの徹底など,神経を使う場面も多くなっています。 全国福祉保育労働組合が毎年行っている保育士や栄養士を対象とした調査では,仕事での心身の疲れについて,とても疲れると答えた人が49%とほぼ半数に上り,仕事を辞めたいと思ったことがあると答えた人は69.7%と,過去10年間で最も高くなったとのことです。 子どもの成長,発達の保障と感染防止対策の徹底を両立することは,並大抵の努力ではできません。貧しい職員配置や施設面積の下では限界があります。加えて,全産業平均の7割程度しかないと言われる低い処遇では,幾らやりがいのある仕事であっても続けることができません。 保育が抱える構造的な問題が,コロナ禍によりさらに保育士の働き方を行き詰まらせ,離職増の危機を招いています。今こそ保育の諸課題の解決に向けて,福山市独自の保育士配置基準の引上げと,抜本的な処遇改善に踏み切るべきと考えますが,御所見をお示しください。 厚労省は,昨年12月に新たな待機児童対策である新子育て安心プランを公表し,2024年度までに14万人分の保育の受皿を増やすとしていますが,保育士確保についての施策に目新しいものはありません。それどころか,待機児童がいる地域限定で,少なくともクラスに1人は必要な常勤保育士を配置するという原則を取り払い,パート等の短時間勤務の保育士の配置で代替できる規制緩和策を示しています。潜在保育士が再就業するための条件として短時間勤務を希望する割合が高いなどのアンケート結果を,短時間勤務保育士の活用と結びつけようとするものですが,非常勤の短時間勤務保育士が増えれば,さらなる正規職員の負担増になることは明らかです。 また,保育士配置の規制緩和は,保育の質や専門性を軽視しているものと言わざるを得ません。このような規制緩和策について市長の認識をお示しください。 保育士不足を改善する手だては,正規職員の雇用の拡大と処遇の底上げによって取り組むべきです。国に対し,この規制緩和は撤回するように求めるべきと考えます。御所見をお示しください。 福山道路,福山沼隈道路建設について伺います。 福山市と国,県は,福山道路赤坂長和区間と,長和から接続する福山沼隈道路の2路線の建設を強力に推進しています。これまで2路線の道路建設に対して地域から反対意見が出ていたにもかかわらず,国交省による強引な手法の用地買収により,2020年10月までに福山道路は93%,福山沼隈道路は83%の用地が買収されました。 しかし,いまだ用地取得が完了していないことから,国交省は,事業に必要な土地を,所有者の意向に関わりなく強制的に収容することができる,土地収用法の手続を開始し,土地収用法に係る認定手続である公聴会が12月に行われました。 公聴会における広島県と我が党の質疑では,福山道路の赤坂長和区間と福山沼隈道路が完成すると,終点である福山鞆線,野上町交差点から府中分かれ交差点までの区間での1日当たりの交通量は,1万4300台から4万4900台と推定しているという答弁がありました。この交通量の最大値は,国道2号線の神島橋西詰交差点から福山駅前郵便局交差点区間の現在の交通量に匹敵します。 一方,この区間の交通量削減効果は,国,県の説明では20%程度しかなく,2号線での減少分以上の交通量が市街地へと集中し,大きな混雑が生じることが予想されます。 供用開始後はどのような方策でこの膨大な交通量に対応していくつもりなのか,お示しください。また,この推定について地域住民には説明をしてきたのか,お答えください。 また,福山沼隈道路の必要性として説明していた洗谷三差路における交通渋滞の緩和については,削減効果は僅か8%しかないことも明らかになりました。この部分の渋滞は,沼隈方面から水呑大橋へ向かう路線の構造がクランク状になっているために生じているのであり,バイパス道路の効果は,ほとんど及びません。 福山市が公開している第14回“ぶち混む”ふくやまの道路事情では,バイパス道路建設によって,県道福山沼隈線の交通は,福山沼隈道路へ転換し,近隣の道路では交通量の減少が期待される。渋滞緩和につながるため,地域の生活道路へ渋滞を迂回していた車の減少などにも作用することが期待されるといった記述がありますが,この部分の渋滞が緩和できるとしている根拠をお示しください。 このような大型道路建設に巨額の税金を投じることは見直し,既存道路の改良による渋滞対策,生活道路の維持改修と安全対策,公共交通の利用促進,そして喫緊の課題である災害対策など,市民の安全と命を守る公共事業へと予算を振り向けるべきと考えます。御所見をお示しください。 次に,福山駅北口広場整備について伺います。 2月17日,JR西日本から福山市に対し,2019年に両者間で締結された福山駅北口広場の整備等に関する協定書等の履行が困難であるとの申入れがありました。これに対し市長は,協定書の廃止を明言し,福山駅北口広場整備基本方針は,事実上頓挫する結果となりました。コロナによる影響があったとはいえ,南北土地交換を前提に北口広場整備の在り方をJR主導で進めてきた市の責任が問われます。この結果についての総括をお示しください。 JR西日本の申入れでは,確認書の実行が困難であるとした一方,駅周辺の活性化のため,改めて市と協議したいという意向を示しています。これに対し市も,JRとはこれからも連携していきたいとの考えを明らかにしています。今後も整備の検討はJRとの協議で進めていく方針なのか,お答えください。 市長総体説明では,駅前広場の議論の進展を見極めつつ,改めて駅北口広場の在り方を検討するとしています。福山駅周辺の再生に向けて,市は,次年度より駅前広場再整備基本方針の策定に取り組んでいく姿勢ですが,駅前広場の再整備に当たっては,交通機能や交流の場を形成し,自由に活用するために取得するために,駅南側JRの土地を取得する必要があるとしていました。この考え方に変わりはないのか,お答えください。 これまで我が党は,市民にとって重要な北口広場の土地を企業に譲り渡し,その用途を企業任せにするべきではないことを幾度となく主張してきました。整備事業の行き詰まりによって,方針自体の転換が求められます。JRとの土地交換を前提とした整備は,将来にわたって行うべきではありません。御所見をお示しください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 三好議員の御質問にお答えいたします。 初めに,待機児童対策についてであります。 兄弟姉妹の同一入所の状況については,現在審査中のため,現段階ではお示しすることはできません。 次に,保育士確保に向けた実績についてであります。 いずれも2019年度令和元年度の実績となりますが,保育士の業務負担の軽減を図るための保育補助者雇上強化事業については,38施設において87人,保育士の家賃を補助する保育士確保促進事業については,8施設において8人の雇用となっています。 新たな人材確保を図るための保育士資格取得支援事業については,資格取得に時間を要することから,昨年度は補助金の申請には至っていませんが,本年度においては現時点において2件の申請があります。 次に,保育士配置基準についてであります。 保育所では感染予防対策を徹底し,安全に十分配慮しながら,国の基準を踏まえ,本市の条例に基づき配置された保育士による適正な保育の提供を行っています。 また,保育士の処遇改善については,これまでも国による処遇改善加算の措置に加え,本市独自の加算の仕組みを追加し,実施しています。 次に,短時間勤務保育士の取扱いについてであります。 このたびの改正は,潜在保育士のうち短時間であれば勤務が可能な保育士に,多様な働き方を提供する観点からなされたものであります。 労働時間が短くなることは,働く保育士にとっては,自らの子育ての時間の確保や,仕事のしやすさなどにつながる多くのメリットがあります。 次に,福山道路,福山沼隈道路についてであります。 福山沼隈道路が接続する野上町三丁目交差点から,一般国道2号と接続する府中分かれ交差点までの区間は,4車線のため,開通後においても交通処理が可能であると県からは聞いています。 なお,開通後の交通量については,2019年令和元年12月の事業説明会において,関係者や地域の皆様に県から説明をしています。 次に,福山沼隈道路の整備効果についてであります。 開通後は,主要地方道福山沼隈線の交通が分散され,渋滞緩和が図られると県から聞いています。 幹線道路網の整備は,福山市域における円滑な交通とともに,大規模災害時の代替路や緊急輸送道路を確保し,市民生活の安全性や利便性の向上及び社会経済活動の活性化を図るものであり,引き続き早期整備に努めてまいります。 次に,福山駅北口広場整備については,JR西日本から新型コロナの影響で,福山駅北口広場の整備等に関する協定書の履行が困難になった旨の申入れを受け,協定を廃止することになります。福山駅北口広場整備基本方針が頓挫したわけではありません。JR西日本とは,本市の発展のため,これからも連携してまいります。 駅南側の広場については,新年度から立ち上げる協議会での議論などを行う中で,基本方針を定めることにしています。 以上で,三好議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆2番(三好剛史) 早速再質問をさせていただきます。 時間の都合で,福山道路,福山沼隈道路建設についてお伺いしたいと思います。 先ほどの質問で,福山沼隈道路の終結部分である野上町交差点から府中分かれ交差点までの区間で1日最大4万4900台という推定交通量,これが出たということを指摘をしたんですけども,この交通量はどれほどの交通量かというと,国道182号線と313号線が接続する千田町,これが4万5528台,渋滞ワーストランキングでも挙げられてる津之郷町の小田川橋交差点,これが4万6498台と,これはいかに大きな交通量であるかということが分かるかと思います。 現在の交通量はどの程度かというと,これはなかなか出なかったんですが,県警の調べで,福山鞆線入船町二丁目のポートプラザ西側地点で2019年12月12日から2020年2月21日の期間,1日当たりの平均交通量が1万4188台という数字がありました。これは,現在よりも相当増えていくのではないかというのは,確かじゃないかと思うんですね。福山鞆線の市街地部分は非常に人口の多い地域ですから,しかも大小様々な生活道路も交錯しています。こういったところで交通量が増えると,ひどい渋滞が生じかねません。 例えば,福山港線の入江大橋北詰交差点,これが1日大体3万台,しかし今はひどい渋滞状況なんです。ですから,これは,周辺地域に多大な影響があるということは,必至じゃないかと思うんです。 こうした実際の交通量の計測ですとか,これは,県から市に対してこの部分の影響は,説明があったのか,それからこうした情報を事業説明があったと思いますけども,この周辺の交通量が非常に増えていくという,こういう情報を市民には知らされていないと思いますけども,これは明らかにすべきではないでしょうか,いかがでしょうか。 ◎土木部長(神田量三) 幹線道路の整備後に発生する渋滞についてのお尋ねでありました。 現在の交通量推計では,国においては,国道2号の交通は分散すると想定されております。また,県におきましては,先ほどの府中分かれ交差点,福山鞆線につきましては,4車線道路であり,整備後,交通処理は可能である,何時間も混雑が連続する可能性は小さいとされております。 この交通量の市民への説明でありますけれども,2019年令和元年12月に地元や新聞広告によって広く参加を呼びかけて,交通量については説明をされていると伺っております。 一般論にはなりますけれども,交通量推計で将来に備えていくということは,非常に重要なことであると考えております。しかし,予測はあくまで予測でありますので,今後発生してくるであろう実際の交通渋滞の対応ということが重要になってまいります。今後,交通の分散の状況や現地の状況を確認する中で,国,県,警察などと連携を図って,円滑な交通の確保に努めてまいります。 ◆2番(三好剛史) そうした情報ですとか,こういった予測っていうのは,予測でしかないというところなんですけども,しかしバイパスの効果はどうかということは,福山市のホームページですとかで交通量が減るとか走行時間が短縮されるとか,こういった情報は非常に簡単に見ることはできるわけなんです。こういったところだけを切り取って情報を伝えるというのは,間違っているのじゃないかなと思いますよ。 このバイパスの効果で,国道2号線西桜町交差点の交通量,これは約20%削減されるというふうに国は説明しておりました。これは公聴会の中でですけども。 8月の広島県道路交通渋滞対策部会の資料では,昨年の緊急事態宣言中,国道2号で交通量は20%減少したけども,市内の主要渋滞箇所の混雑状態は続いていたというデータが示されています。 つまり,福山市の特徴としては,市内から出てくる交通が非常に多いという特徴があるために,バイパスによって2号線の通過交通が減少しても,市内の混雑緩和の影響は限定的なのじゃないかということが示されているんじゃないかと思うんですけども,これはどのように分析されておられるでしょうか。 ◎土木部長(神田量三) 交通の分析ということでお尋ねであります。 今の通過交通と申しますか,市外から市外に抜けていく東西の交通,これが非常に大きな要因にはなっておりますけれども,また市内から市内への移動ということ,それから郊外部から中心部へ入ってくる,そういった交通が様々ふくそうしております。こうした状況については,今の現状の交通量と将来推計によりまして交通渋滞の緩和を図っていくという考えでございます。 幹線道路網整備によりまして,主要幹線の渋滞が減っていくと。これまで主要な幹線道路の渋滞を避けて通学路や生活道路へ流入してきた非常に危険な車両,これも数が減っていくものと考えております。 我々としましては,国,県と連携をして,この幹線道路網整備を当市の基盤づくりとして進めてまいりたいと考えております。 ◆2番(三好剛史) 確かに,市内至るところで渋滞がひどいところもあります。生活道路のほうに流入していくのも事実だと思うんですけども。 こうした渋滞対策の大きな目的として大型道路建設っていうのが挙げられているんですよね。こうした大型道路建設で莫大な費用ですとか時間のかかるような事業よりも,まず取り組むべきは,現状の渋滞状況について,それぞれの道路状況に合わせた対策を行うべきだと,費用も時間的にもはるかに効率的じゃないかと思うんです。 例えば,2号線の福山郵便局前の交差点,右折レーンの延伸によって直進車両の阻害が減少し,平均旅行速度が約15キロから20キロに改善したと。また,赤坂バイパスの東口の右折レーンの増設,これによって渋滞ピーク時の渋滞の長さが50%縮減されて,平均旅行速度が10キロも改善したということがあります。こういった改善策を県や国と連携して,その他の市内の渋滞緩和策も,これ,優先して行うべきじゃないかと思うんですが,そこら辺の考え方は,いかがでしょうか。 ◎土木部長(神田量三) 国土交通省におきまして,先ほど御指摘いただきました福山駅前の郵便局,右折車線を延ばして渋滞の緩和を図っております。一定の効果があるというふうにも聞いております。 国土交通省では,こうしたことをピンポイント渋滞対策と銘打ちまして,それぞれ必要な箇所に検討して取り組んでおられます。このピンポイントの渋滞対策,一定の効果はあると思いますけれども,我々が目指している放射環状型幹線道路網整備で期待する効果は得られないものと考えております。 この幹線道路整備によりまして,先ほどから言われています抜本的な渋滞解消,そして福山港との一体的整備による物流機能の強化,そして災害時の備えとしての緊急輸送道路であるとかダブルネットワークの構築,そうしたことで本市の活性化のみならず備後圏域の活性化に寄与するものと考えております。 ◆2番(三好剛史) もう一点指摘しておりました洗谷三差路の渋滞なんですけども,これ,バイパスができても,交通量は2015年の調査で1日1万5300台,これがバイパス建設で1万4000台にしか減少しないということを聞いています。 これが洗谷交差点を左折後,草戸大橋方面に直進する交通,これは,1000台程度と予測されているそうなんですけども。ですから,この交差点部分のほとんどが水呑大橋を通ることになると思うんです。 こうした需要が大きいルートの予測が容易にできるところは,信号機の技術もかなり進んでいまして,例えば東京都では,交差点に到着する交通需要を予測して最適化した青色時間を表示するというプロファイル信号制御というシステムを導入されると聞いています。自律分散型と言われるような信号技術も,今,実用段階に来ているそうなんですけども,こういった技術の導入で渋滞緩和を図るという,こういう研究はされているのでしょうか。 ◎土木部長(神田量三) 信号制御による渋滞緩和ということでございます。 現在,広島県警のほうでは,高度情報化社会に対する新交通システム,UTMSと言われる,いわゆる双方向,車両からのデータを受けたりということでリアルタイムな情報を集約しまして,これで一定程度の自動制御を図っているというふうに伺っております。ただ,信号制御だけで解決できる渋滞の交通容量ではないというふうに捉えております。 先ほど来ありました,沼隈道路の整備によりまして福山沼隈線の渋滞緩和ということで,数字のほうも示していただきました。その台数の削減効果もありますけれども,忘れてはならないのは,加えて災害への備えという視点であります。 平成28年大雨災害では,福山沼隈線など主要な幹線道路が3か所以上,土砂によって通行止めとなりました。沼隈半島では,5日間,7万5000台という推計をしておりますけれども,迂回を余儀なくされました。地域の迂回で渋滞し,さらに国道2号へ出ても渋滞しているという状況で,通勤,通学など市民生活に大きな影響があったものと思っております。 通行止めは,結果5日間ということでありましたけれども,被災当初,通行止めの復旧,開通のめどが立たない,いつまでこうした状況が続くのか,一日も早く日常を取り戻したいと,多くの市民が不安な日々を過ごしておられます。 福山沼隈道路の幹線道路は,代替路でありますとか緊急輸送道路など,災害時の備えに重要な役割があります。引き続き幹線道路網整備に積極的に取り組んでまいります。 ◆2番(三好剛史) 災害対策の視点というのは,大変大事だと思うんですけども,大型道路の建設にはやはり莫大な費用と時間がかかります。(「当たり前じゃろう」と呼ぶ者あり) 一方で,物流や産業への恩恵は大きいけれども,市民生活の交通への影響も非常にあると,新たな渋滞も起きるんじゃないかと,こうしたものがバイパスの実態だと思うんですね。 この後を突き詰めていけば,渋滞が密集している川口多治米線ですとか,それから引野町や大門町にかけて住宅や大きな病院が建っている真下にトンネルを掘っていく,こういったものが今の福山道路の計画なんです。 これまでにも福山沼隈道路部分だけで立ち退きは185名,暮らしが壊されている。今後どれだけ市民生活に迷惑をかければいいのか。(発言する者あり)もう大型道路建設優先の施策というのは,転換させるべきです。これは,強く要望しておきます。 ◎土木部長(神田量三) 幹線道路網整備によりまして,地権者の方にも御協力をいただいております。今現段階では,任意の交渉といいますか,皆さんに御協力をいただいてやっていくということで取り組んでおります。 引き続き任意交渉といいますか,御協力をいただくように取り組んでまいりたいと考えておりますし,この幹線道路網の整備の必要性,これまでもるるお伝えしてきましたけれども,今後の少子高齢化社会,高度情報化などの将来も見据えてでも,人々の幸せの実現のために,災害から人と暮らしを守る道路という意味では,激甚化,広域化する災害に対して,災害に耐えていく,耐災害性を備えた幹線道路ネットワークが必要であると考えております。 今後も引き続き,国,県と連携して積極的に取り組んでまいりたいと考えております。(「よし」と呼ぶ者あり) ◆2番(三好剛史) 次に,福山駅北口広場整備について伺います。 このたびの協定の廃止によって,これは,駅南北の土地交換というのは,JRの整備案が出てきたものによるものでしたから,協定が廃止されれば,南北土地交換も行う理由がなくなるという理解でよろしいでしょうか。 ◎都市部参与(園田昌弘) このたびのJRからの申入れによりまして,2019年度に結びました協定に基づく土地の交換というものは,なくなるといった方向で今整理をしてるところでございます。 以上です。 ◆2番(三好剛史) もう一つ,このたびJRによる整備が困難になったというのは,コロナの影響による業績悪化というものなんですけども,こういったコロナによって同様に全ての投資をストップさせているかというと,JR西日本事業費600億円の広島駅ビル,大阪駅西には地上23階建ての超高層駅ビルも着工してると。20年3月期まで内部留保金,JR西日本,9500億円以上抱えておるんですね。一方で,今年になって,収益性の低いローカル線については,廃止も含めて見直しをするということを明らかにしています。 つまり,収益性の高い不動産には,投資はするけども,重要な社会インフラである鉄道網は,収益が上がらなければ切り捨てるという,こういう姿勢が今のJRなんじゃないでしょうか。 北口広場整備は,市長も備後圏域の玄関口と位置づけていた。これはJRが任されていたわけですから,公共的な使命を果たすよりも収益性を重視したというのだ,こう思われても仕方がないと思うんです。本当にこれからJRが信用できるパートナーだという,こうした根拠っていうのが問われていると思うんですけども,これはどう考えるでしょうか。 ◎都市部参与(園田昌弘) JRにおかれましては,鉄道事業者として,福山市との関係のある観光者やビジネス客といったような方を運んでいただくといったような役割も持っているというふうに考えております。 JRとの連携というものは,市の発展のためには必要な連携であるというふうに考えております。 引き続き,福山市の発展,それから備後圏域の発展のためには,JRとの連携というものは,継続して続けていくものであるというふうに考えております。 以上でございます。 ◆2番(三好剛史) もう一点,市長は駅前広場の在り方の検討次第によって,北口広場の在り方を検討するということでした。 再整備の考え方は,駅の南北別々ではなくって,駅周辺エリアをウォーカブルなまちづくりにするということで,南北の広場の連動が重要だということだと思うんですけども。 しかし,2007年のJRとの覚書では,北口広場の整備は,JRとの協議で進めること,立体駐車場を整備すること,これが記載されてあります。今後,デザイン会議ですとか駅南側の広場の協議会での議論をしても,この覚書がある限り,今後の自由な検討の大きな支障になるのではないか,これを懸念するんですけども,どう考えるでしょうか。 ◎福山駅前再生推進部長(池田圭次) まず,次年度から広場機能につきまして整備に向けた協議会を立ち上げて検討していくこととしております。 また,交通機能結節点と人々が交流するための広場機能を融合させるであるとか,また周辺エリアの回遊性や求められる多様性についても検討していかなくてはならないと考えているところでございます。 具体的な駅前広場のコンセプトであるとか,施設の配置などの具体を検討していきたいと考えているところでございます。まだこれから議論を始めるということでありますので,具体的な土地処理,そういったことにつきましては,また今後の検討になろうかと考えております。 ◆2番(三好剛史) もう一点,この間,市長は,築城400年に向けて並々ならぬ熱意で福山城の整備を進めておられます。 先日のデザイン会議でも,駅南側の遺構の取扱いは棚上げにされているので,駅前整備には欠かせないテーマだという意見がありました。歴史と文化を重んじる市長の姿勢に,こうした遺構の問題に取り組むべきだという期待が寄せられているのではないかと思います。 それと同様に,駅北口広場の石垣,残っていますけども,この土地は,福山藩2代藩主水野勝俊公以降の城主が住んでいた屋敷跡ということで,非常に歴史的な価値が大きいと思います。 市として,やはり,この2007年の覚書,これを清算する。そしてそのために南側の土地を独自に取得をして,この北口をしっかりと市が独自に整備を考えていく。こうした姿勢が市民へのメッセージになるのではないかと思うんですけども,これは,市長,どうお考えでしょうか。 ◎福山駅前再生推進部長(池田圭次) 先ほど来議員がおっしゃいますような,一つの覚書,土地処理の一つの手法,手段であろうと思います。 まずは,これから基本方針を定めていこうとしているところであります。まず,手法についてあらかじめ決めるのではなくて,まず,方針に従ってそれを実現するためにどのように最も適した手法,手段を判断していくべきかを考えておりますので,まずは基本方針の策定に注力していきたいと考えております。 以上であります。 ◆2番(三好剛史) 時間が来ましたので,終わります。 以上です。(拍手) (2番三好剛史議員質問席を退席) ────────────────── ○副議長(大田祐介) この際,休憩いたします。          午後2時22分休憩 ──────────────────          午後2時50分再開 ○議長(小川眞和) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 次に,20番石岡久彌議員。 (20番石岡久彌議員登壇) ◆20番(石岡久彌) 石岡久彌であります。 初めに理事者の方にお断りしておきますが,今お手持ちの私の質問原稿については,時間の関係から数か所削除いたしておりますので御留意ください。 なお,趣旨に変更はございません。 さて,今回はテーマを1点に絞り質問をしたいと考えております。すなわち,そのテーマは,福山みらい創造ビジョン(素案)についてであり,そこで市長に対する最初の質問は,市長,本年3月末までに策定完了予定の福山みらい創造ビジョン(素案)はあまりにも誠実さ,本気度に欠け,市民を無視,軽視しがっかりさせる中,自己満足となっておりませんかというものであります。すなわち,予算の裏づけもなく,優先順位,軽重先後も不明確で,工程表もなく,他方で,福山駅北口土地交換白紙による駅前再生停滞が多大に懸念される中,本ビジョンは美しい美辞麗句の羅列,単なる作文, .....無責任となっておりませんか。そして多くの市民が違和感,矛盾,不信を感じると思われませんかというものであります。市長の御見解を御答弁ください。 なぜ今回このような質問を市長にしたのかと申しますと,本件ビジョンは安心と希望を新しい都市づくりの理念とされておりますが,そこには,現実のバイタルな課題,問題点を無視,軽視して,市長の都合のよい耳触りのよい言葉,文面の羅列となっているように感じられて仕方がないからであります。市民は,そうでなくてもコロナ禍の中で真剣に,死に物狂いで生活,仕事,社会活動等をし,そこには光明を見つけんともがいている現状にある中,市長にはまさに市民のこれら心情に届き,琴線に響いて共感を得られるメッセージ,本件ビジョンが強く求められていると私は確信をいたします。 このような文脈の中で本件ビジョンを観察してみますに,そこには机上の空論,歯の浮いたような言葉がちりばめられているように感じられます。例えば,安心面では,莫大な被害が想定されている南海トラフ地震,津波に備えた市民に対する平時の居住地移転誘導等から目をそらし,また希望面では, ......, ........., ......., ................から目をそらし(「うそをつくな」と呼ぶ者あり)うるさいな。(「大きな声を出すな」と呼ぶ者あり)さらには, ....., .....の体質改善に触れておらず,地に足のついたビジョンとなっていないように感じられて仕方がありません。 そこで,以下,私の感じる顕著な違和感,矛盾という視点で本ビジョンを整理し取りまとめますと,それらは次の項目となります。すなわち,第1点目は,まちづくりの基本理念であります人間環境都市について,第2点目は,安心,すなわち市民生活の安心について,第3点目は,希望,すなわち未来に希望が持てる都市づくりについて。内容は,その1が明るく元気なまちの創生について,その2は福山駅周辺のにぎわい創出について,その3は人口減少対策について,その4はコロナ感染症抑制対策についてというものであります。 それでは,引き続いて論を展開し,各種の質問をいたしたいと考えます。 まず,第1点目は,まちづくりの基本理念であります人間環境都市についてであり,市長に対する早速の質問は,市長,この人間環境都市という表現,基本理念をどれくらいの市民が承知し,適切に理解,評価していると思われますかというものであります。 ちなみに,私が昨今質問した範囲では,市役所本館の北側に設置してある看板に書かれているこの人間環境都市旨の表現に興味,関心を抱いて着目し,真意を理解してる市民は皆無に近いものと思われます。他方で,本件,人間環境都市という表現は,本福山みらい創造ビジョンの頭書,頭の部分に書かれており,まさに大黒柱であって,そこには福山市の基本理念は人間環境都市ですと記述されておりますが,これまた多くの市民が見向きもしないと思われます。それゆえ,この基本理念に一体何の意味,価値,重要性があるのでしょうか。 一方,我が市の本人間環境都市は,全国で数少ない他の市町の人間環境都市とは異なり,そこには人権の尊重を色濃くしたもの,すなわち差別のない人間関係の樹立に重きを置いたものでありましょう。が,多くの市民は,辟易し,うっとうしいとし,かつ, ............の根源と捉えている本人間環境都市の表現は,市民のマインド並びに活力を低下させる以外の何物でもないと思料されますが,市長,いかがでしょうか,御見解を御答弁ください。 以下8行削除。 次の第2点目は,安心,すなわち市民生活の安心についてであります。 本ビジョンを観察してみますと,市民生活の安心については頻発化,激甚化する災害や感染症,医療,介護,交通事故等,数多くの分野にわたり多面的な施策が取り上げられ羅列されております。が,極端に申し上げれば,これらは同列であり,そこには軽重という視点が不足した代物のように感じられて仕方がありません。 ついては,市長に対する質問は,市民のニーズを踏まえ,もう少しめり張りの利いた,軽重を考慮した施策,記述となりませんかというものであります。その理由は,本ビジョンの中に市民ニーズが記述,紹介をされ,そこには,災害に強く安心・安全に暮らせるまちが40歳,50歳,60歳,70歳代で同ニーズの第1位として要望,期待されているにもかかわらず,とりわけ我が市にとって最大無比の災害脅威である南海トラフ対処,対策については,新5つの挑戦の推進中,挑戦3の5,防災・減災の推進の箇所には一字も見ることができません。ただし,他の部分には,申し訳ない程度に本南海トラフの表現はちりばめられておりますが。 そこで,私の前回,昨年12月の定例会時の質疑応答に立ち返り,南海トラフ対処に臨む行政の本ビジョンに関わる態度について改めて真剣度をチェックし,猛省を促し,もって本ビジョンの修正を提言する次第であります。 南海トラフに関する .........の1つ目は,住居の移転についてでありました。すなわち,私は,莫大な被害,人員約1万2000人,家屋約6万6000軒を避けるため,トラフ発生以前の平時から高台,海抜の高い地域等への移転を市長は市民に熱心に推奨,啓蒙,誘導されたらいかがですかとの提言をいたしましたが,これに対し市長は,津波浸水想定区域の全ての住居を安全な場所に移転させることは現実的ではありませんとして,市民の命をばっさり切り捨てる答弁をされました。市長,私がいつ全ての住居の移転を誘導等したらと言いましたか。私の真意は,極力多くの市民の移転を,極端に申せば一人でも多くの移転を誘導すべしというものであり,ちりも積もれば山となるの例えではありませんが,極めて現実的な提言であり,市長の私に対する,全ての住居を安全な場所に移転させることは現実的ではありません旨の答弁は, ..........,人命軽視の無責任な発言ではありませんか。 次に,2つ目の ....は,福山港の津波対策についてであります。これに関して市長は,一文字堤防についてはトラフ地震に対応する耐震補強工事が既に実施されています旨を答弁されましたが,工事が完了し浸水しないのであれば,なぜ現在のハザードマップは修正をされ,もって新涯・曙等地区の浸水深3メートルから4メートルは解除されないのですか。 ....,無責任ではありませんか,市長。 また,市長は同答弁において,県は,一文字堤防ではなくて,幅広く福山港の一文字地区や内港地区などで,津波ではなくて高潮対策として護岸や堤防の整備を進めています。この高潮対策はトラフ地震で想定される津波よりも高く護岸等を整備するものになっていますと述べられました。 そこで,質問いたします。それは,市長,高潮による被害では堤防等の沈下はないものと私は考えますが,片やトラフ時の地震では,市長が先刻御承知のとおり堤防は4分の3が沈下し,もって25%の高さまで低くなってしまいますよね。そこで,先ほど市長が述べられた本件高潮対策による護岸等整備では,その沈下を予測,克服してカバーできるよう所望の高い護岸等が目下整備されているのですか。換言しますと,例えば,現在の護岸等を何倍くらい高くし,もってトラフ地震で想定される津波越流を防止するものになっているということですかというものであります。御答弁ください。 さらに,市長の言われている護岸等整備はいつ始まりましたか,そしていつ完了するのですか。その上,この整備は地域住民に周知されておりますか。御答弁ください。 南海トラフに関する .........の3つ目は,市独自の被害想定を行わないという答弁であります。市長,県知事は我が市のトラフ発生時の被害についてどこまで責任を負ってくれると思われますか。福山市の被害発生抑止の最大責任者は,県知事ではなくて,市長,あなたではありませんか。それにもかかわらず,あなたは答弁の中で,本市が独自に被害想定を行うことは考えていません。本件被害想定の見直しについては県が適宜に実施されるものと認識していますと,他人事としてのうのうと答えられましたが,あまりにも無責任ではありませんか。よしんば,一歩,十歩譲っても,県知事に対して被害想定の見直しについて強力に早急に提言しますと答えるのが福山市長としての責務ではありませんか。誠実にお答えください。 市長,近々のうちに本件津波が発生し,多大な死者等被害が生じた際,あなたはどのような責任を取るつもりですか。 ....の4つ目はトラフ発生時の福山城への避難問題でありますが,時間の関係で,以下14行省略させていただきます。 次の第3点目は,希望,すなわち未来に希望が持てる都市づくりについてであります。 まず初めに市長に質問いたしますと,それは,市長,未来に希望が持てる都市とは,一体何でしょうかというものであります。お答えください。 私が考えますその答えは,未来に希望,がっかりではなく,まるっきり反対に期待ができ希望が抱ける都市,換言すれば,言いたいことが自由に口にできて,生き生きとして躍動し,進化,発展し,もって市民が安心・安全を謳歌,満喫する中で,充実,満足感にあふれ,生活に幸せを感じさせる都市であろうと考えます。そこで原点に返り,本ビジョンの構成を振り返ってみますと,それは,1つ,福山市を取り巻く社会情勢,2つ,2025年までに目指す福山市の姿,3つ,新5つの挑戦,4つ,新市政運営方針,5つ,2025年までに達成すべき指標等となっており,体裁は一応整っておりますが,その内容には何かが足りない,とりわけ福山独自の本質的なものが不足している感を否めません。それは何か。それは,我が市の強みと弱みを掘り下げ,真剣に考えた方向性,施策が欠如している点でありますが,市長はどう思われますか。 なぜこのようなことを言わんとしているのか,その理由は,とりわけ弱点については,我が市は,1つ,暗くて元気がなくてうっとうしいまちが継続し,2つ,選挙投票率が低く,3つ,今般のコロナ感染では感染者が多発して市長のリーダーシップが疑われ,4つ,市民の郷土愛が不足し,5つ,福山駅周辺のにぎわいが低下し,6つ,人口減少が継続している等が上げられますが,これらの掘り下げが不足し,もって勇気ある克服,脱却施策が描かれておらず,希望が抱けないからであります。 そこで,以下,違和感,矛盾に基づく改善,改革という視点で,未来に希望が持てる都市づくりについて,本ビジョンの見直し提言を申し上げたいと考えます。本来,そのテーマ,項目は,1つ,明るく元気なまちの創生,2つ,福山駅周辺のにぎわいの創出,3つ目,人口減少対策,4つ目,コロナ感染抑止対策等でありますが,質問時間の関係上,以下,1つ,明るく元気なまちの創生一本に絞らせていただき,福山駅北口広場交換問題及びコロナ感染症問題については一問一答において質問させていただきます。(発言する者あり) では,早速スタートいたします。 本件明るく元気なまちの創生については,本ビジョンにおいて,活力ある社会を構築する,居心地のよいウォーカブルな都市空間の整備等と書いてある程度であり,何の深みも,思考も,方向性も示されておりません。ところが,ビジョンの最後に添付してある市民憲章の中には,元気と明るいが書かれているではありませんか。すなわち,同憲章6項目のうち,最初の項に,心に太陽をもち,胸をはって,元気に,元気に,元気に働きましょう,第4項めには,子どもたちのために,明るい,明るい,明るい家庭と美しい町をつくりましょうと書かれているではありませんか。同憲章は我が市の憲法みたいなもの,実際は重要で根本的なことを定めた取決めであると思われますが,その中に前述のように元気と明るいが明記されているのに,なぜこれを受けて本ビジョンにその具体を記述しないのですか。本憲章の説く元気と明るいは,それを目指しての市民個人個人の態様,行動を求めるものと認識しておりますが,私が申し上げたいところの明るく元気なまちの創生は,主として行政に対して本件創生のための改善,改革を市民が求めるものであります。 ここで結論から申しますと,明るく元気なまちの創生のために行政が真剣に取り組むべきテーマは,1つ, .......,2つ, ...............,3つ目,行政の体質改善,改革,とりわけ(「何遍おんなじことを」と呼ぶ者あり)うるさい。 .., .....の排除であります。これらについては(発言する者あり)私は過去約5年間を通じて訴えてきました。我が市の諸課題には,この3点が必ずや影を落とし,否,根源となっていると確信いたしております。もはや一刻も早く蛮勇を振るって解決すべきと強く提言いたします。 以上で,1回目の質問を終わります。(「おんなじことを何回言うんや,君は」と呼ぶ者あり)(20番石岡久彌議員「当たり前だよ,徹底するために。当然のことだよ」と呼ぶ)(「何遍注意されたんな」と呼ぶ者あり)(20番石岡久彌議員「そんな,原則のとこ,知らないのか」と呼ぶ)(発言する者多数あり) ○議長(小川眞和) 石岡議員さん。石岡議員さん。議長の言うことを聞いてください。(20番石岡久彌議員「はい」と呼ぶ) 少々やじを飛ばされても私語は飛ばさないようにしてください。反応しないように。(20番石岡久彌議員「議長,その前に言ってください。静かにせえって。それは議長のコントロールする,責務です」と呼ぶ)いやいや,何ぼでもやじを飛ばしてもらって結構です。(20番石岡久彌議員「人のことを言う前に自分の責務を果たしてください」と呼ぶ)堂々とやじは飛ばしてください。それに一々反応しないで。あんたの主張をちゃんとしなさいよ。(20番石岡久彌議員「言論の自由。何言ってんですか」と呼ぶ)言論の自由だったら余計にそういうことをすなっていうのに。まあ,よろしいです。市長答弁。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 石岡議員の御質問にお答えします。 本市では,第一次福山市総合計画の制定以来,人間環境都市をまちづくりの基本理念として引き継いできました。 市政運営の基本的な考え方となるもので,議員は否定されましたが,これは,いつの時代にあっても変わることのない普遍の目標であります。これを福山みらい創造ビジョンの冒頭に掲げることは,当然のことではないでしょうか。 この考え方に立って,今回のビジョンは,コロナ禍で個人の価値観や日常生活が変化する中,また大都市圏から地方都市へと人の流れが広まる中,多様なライフスタイルが柔軟に選択できる新分散型社会の実現を目指そうというものであります。 以上で,石岡議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆20番(石岡久彌) 非常に簡潔明瞭な答えをいただき,もう逃げるのは程々にしてください。 さて,では一問一答に入ります。 まず,そのテーマは,福山駅北口広場問題についてであります。 市長は,去る2月22日の3月市議会定例会における市長総体説明の中で,福山駅北口広場問題に関して次のように述べられました。 すなわち,このたびJR西日本から新型コロナの影響で駅北口広場整備等に関する協定書の履行が困難となった旨の申出がありました。これを受け,協定書は廃止することになります。駅北口は,当面,築城400年記念事業に向け,イベント広場等として暫定活用することといたします。そして,駅前広場の議論の進展を見極めつつ,改めて駅北口整備の在り方を検討していきますというものでありました。 これに対する私の質問は,先ほど紹介しました市長の文言,すなわち,駅前広場の議論の進展を見極めつつ,改めて駅北口整備の在り方を検討していきますという文言の中の,駅前広場の議論の進展を見極めるに関して,誰が今後議論を発意しかけてくると想定されているのか。例えばJR西日本か,あるいは都市再生協議会か,市民か,さらには市長かの誰が議論を発意しかけてき,もって議論の進展が想定されているのですかというものであります。御答弁ください。 御参考までに,本件議論の進展に関して,私の意見は,多くの市民が土地交換に反対してきた経緯を踏まえ,今後,JR等からの交換協議は,もはやするべきではない,利益最優先の民間企業との議論はやめるべき,そしてJRに振り回される議論はこれ以上やるべきではないというものであります。 繰り返しますと,私の質問は,誰が今後議論を発意しかけてくるのですかというものであります。市長の答弁を求めます。 ◎福山駅前再生推進部長(池田圭次) 新年度立ち上げる協議会についてのお尋ねでございます。 まず,福山駅前広場の再編につきましては,新年度から協議会を立ち上げて議論を進めていこうと考えているところでございます。その構成員,JR西日本であるとかバス事業者,タクシー事業者,そういった方々にも参加していただきたいと考えているところでございますが,具体につきましては,今後また検討してまいりたいと考えております。 それと,先ほどJRとの連携についての御発言もございました。 市政運営の基本に,スピード感,情報発信,連携というものを据えておりますが,とりわけ駅前再生につきましては,国,県,市はもとより,UR都市機構に加え,市民をはじめとして地権者,事業者,企業など,あらゆる主体と官民連携して取り組んできております。引き続き,あらゆる主体と連携して取り組んでまいりたいと考えております。 以上であります。 ◆20番(石岡久彌) 次,去る2月27日付の中国新聞は,福山市初の市政モニターアンケート結果として,駅前再生の実感2割の見出しで大々的にショッキングな記事を報道しております。すなわち,同記事は,市が力を入れるJR福山駅周辺の再生などの効果を実感している人は2割にとどまるなど,厳しい目を向けられている旨を報じております。これは,今回の駅北口広場整備をめぐる市とJRとの間の紆余曲折が最も影響を及ぼしているように思われます。 そこで,市長はこの記事をどのように評価され,そして今後どのように対応されようとしておられるのかについてお答えください。 なお,今後の北口広場の活用については,市長が目下暫定的に考えておられるイベント広場等としての活用が永久的にふさわしいものと,私は個人的に思っております。本件イベント広場等活用に当たっては,他人のふんどしで相撲を取らず,市民の税金あるいは寄附等で広場が整備されて初めて,市民は自前の広場として親しみ,愛着,郷土愛,にぎわいを増大させるものと考えます。 繰り返しますが,質問は,JR福山駅周辺の再生などの効果を実感している人は2割にとどまるという市民の厳しい目について,市長はどのように評価,対応されるのでしょうか,お答えください。 ◎福山駅前再生推進部長(池田圭次) 市民モニターでの結果についてのこれからの取組に向けての考え方でございます。 市民モニターの結果につきましては,関心が高い反面,効果が出ていないという御意見は期待値の高さと受け止めて,効果が実感できるよう取り組んでいきたいと考えております。 具体的にでございますが,福山駅前広場につきましては,機能検証の一環として,昨年末から今年の初めにかけて駅前広場につきまして市民アンケートも取っているところでございます。 そういった結果の中で,まず,ほぼ毎日であるとか週に2から3回駅前広場を活用される方が約10%でございます。これは,現在取り組んでいるウォーカブルなまちづくり,そして本日も私が答弁させていただいたところでございますが,周辺エリアの回遊性や求められる多様性,そういったことが今後重要になってくるんじゃないかと思っております。 さらに,駅前広場の利用目的の,例えば買物のためであるとか,通過するだけ,家族等の送迎,飲食のため,そういった方,お答えされた方が64%となっております。まさに現在,歩いて楽しむまちづくり,ウォーカブルなまちづくりを推進しているところでございます。買物のためだけであるとか飲食のためだけではなくて,これまでも官民が連携いたしましてOPEN STREET FUKUYAMAであるとかそういった取組もしているところでございます。実際にオープンテラスの取組であるとか国家戦略特区の指定,そういった民間の動きもございまして,多様性の取組も芽生えているところでございます。引き続き,ウォーカブルなまちづくりに向けて取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆20番(石岡久彌) 時間は1分弱になりましたので,簡潔にまとめます。 3つ目は,駅の北口整備の在り方を市長総体説明の中で検討していきますと述べられました。 これに当たりまして,私は前回の去年12月の定例会と同様,くれぐれも,構築物を駅北口,あっこに造って,JRからの避難に備えての市民の集まる場所,これを決して潰さないでください。 今日は時間がないからこれ以上質問しませんが,市長は,公園に使えると言われましたけど,数をはじいたら収容できないはずです。時間がありませんので,これはこれで終わります。 以上です。 (20番石岡久彌議員質問席を退席) ○議長(小川眞和) 石岡議員に申し上げときますが,今回の質問の中の流れの中で,不穏当な発言の部分がありますので,精査の上,また議事録を精査をさせていただいて,後日報告をさせていただきますので,よろしくお願いいたします。(20番石岡久彌議員「.....は程々にしてほしい」と呼ぶ)(「そういう言葉が駄目なんだよ」と呼ぶ者あり)(20番石岡久彌議員「うるさいなあ,うるさい」と呼ぶ)(「それが駄目なんだよ」と呼ぶ者あり)(発言する者多数あり)(20番石岡久彌議員「何言ってんだ,いきってものを言わんでよ」と呼ぶ) いいですか,石岡さん,もう。いいですか。まだ言うことありますか。(20番石岡久彌議員「いや,もう,十分ですよ」と呼ぶ)ないんでしょ。静かにしてください。(20番石岡久彌議員「はい」と呼ぶ)はい。(20番石岡久彌議員「 ..が」と呼ぶ)(「おかしいんじゃないか」と呼ぶ者あり)(発言する者多数あり) あんまり私をばかにしたことは言わんようにしてください。(20番石岡久彌議員「もう議長,やめてください,あなたの発言を。どんどん進めてください」と呼ぶ)(34番法木昭一議員「議長,議事進行」と呼ぶ)はい。 ◆34番(法木昭一) 私語ではあるとは思うんですけれども,石岡議員,再三, .....だというふうに言われます。(20番石岡久彌議員「事実だよ」と呼ぶ) 本来,市議会は市民のために議論する府でございます。(20番石岡久彌議員「やってないから言ってんだよ」と呼ぶ)したがって,ここで議論していることは, .....の議論ではなく,市民のための,ある意味, ..の議論だというふうに私は思っておりますし,ほかの議員,恐らくほとんどの皆さん,そのように思っておられると思います。したがって,私語ではあっても,そのことは申し上げておきたいというふうに思いますし,先ほど議長のほうから,幾らか問題のある発言があるというふうな言葉もございました。 例えば,暗く元気のない福山市政だというふうに言われます。子どもたちは,公園で元気に遊んでいますよ。コロナ禍にあっても,市民の皆さん,一生懸命働いていますよ。そんな大多数の市民の皆さんの声を無視をして根拠のない発言をされるのは,いかがなものかというふうに思います。 加えて,......, ....というふうにおっしゃいますけれど, ......は既に失効いたしておりまして,これから福山市は総合的な人権施策を構築をする,そんな段階に至っています。そういう状況の中でそんな議論が行われるというのは,誠に問題があると言わざるを得ません。 そのほかにも議長が把握をされていると思いますので,ぜひとも,十分な議事録精査を行っていただいて,後日またお知らせをいただければと思いますので,よろしくお願いいたします。以上。 ○議長(小川眞和) これをもちまして,議第2号令和3年度福山市一般会計予算から議第40号公立大学法人福山市立大学中期目標を定めることについてまでの39件に対する質疑及び一般質問を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております39件のうち,議第2号令和3年度福山市一般会計予算から議第16号令和3年度福山市下水道事業会計予算までの15件については,議長を除く全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し,これに付託の上,審査をすることにいたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議第2号議案から議第16号議案までの15件については,議長を除く全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し,これに付託の上,審査をすることに決定いたしました。 次に,議第17号福山市農業振興ビジョン策定委員会条例の一部改正についてから議第40号公立大学法人福山市立大学中期目標を定めることについてまでの24件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 この際,報告をいたします。 議第24号公立大学法人福山市立大学の役員の損害賠償責任の一部免除に関する条例の制定についての審議に当たりましては,地方独立行政法人法第19条の2第5項において準用する地方自治法第243条の2第2項の規定に基づき,議決の前に監査委員の意見を聞かなければならないこととされております。 議長において,2月22日,本市監査委員の意見を求めたところ,同月25日付で同意する旨の回答をいただいておりますので,報告をいたしておきます。 ────────────────── △日程第4 議第41号 令和2年度福山市一般会計補正予算から日程第17 議第54号 福山市立福山城博物館展示改修業務委託契約締結についてまで
    ○議長(小川眞和) 次に,日程第4 議第41号令和2年度福山市一般会計補正予算から日程第17 議第54号福山市立福山城博物館展示改修業務委託契約締結についてまでの14件を一括議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) ただいま御上程になりました議案につきまして御説明申し上げます。 初めに,一般会計を含む補正予算案9件についてであります。 このたびの補正は,新型コロナウイルス感染症対策のほか,国の補正予算に呼応するもの,篤志家からの御寄附に対応するもの,未来創生人材育成基金への積立金などを主な内容としております。 まず,一般会計では新型コロナ対策として,保育所や小中学校などへの衛生用品整備による感染拡大防止策の徹底のほか,後方医療機関への補助による医療提供体制の確保に努めます。 職員の感染拡大防止や柔軟な働き方を推進するため,テレワークやウェブ会議等に必要な端末を追加整備します。 中小事業者への支援としては,売上げが減少した飲食事業者や観光関連事業者への応援金を創設し,事業継続を下支えしていきます。 国の補正予算に呼応するものとしては,道路や橋梁等の長寿命化補修のほか,浸水対策として谷地川の河川改修,マイナポイント設定支援窓口の開設期間延長に伴う措置などを行います。 篤志家などからの御寄附については,鞆町歴史・文化のまちづくり基金や地域福祉基金などに積み立てるほか,御寄附いただきました皆様のそれぞれの思いに沿った対応をしてまいります。 未来を担う人材の育成,確保に向け,財政調整基金から5億円を取り崩し,新たに造成する未来創生人材育成基金に積立てを行います。 公債費については,繰上償還を実施し,市債残高などの縮減に努めます。 特別会計,企業会計については,都市開発事業特別会計において,国の補正予算に呼応し,川南土地区画整理事業を一部前倒しするほか,それぞれの会計において所要の措置や整理を行います。 なお,商業施設特別会計は,今年度末の廃止に伴う整理を行います。 事業執行上の必要性から,繰越明許費等について必要な措置を講じています。 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計において4億1866万3000円の増となり,全会計では6億2764万1000円の減となりました。 予算以外の議案といたしましては,(仮称)福山市立千年小中一貫教育校校舎新築工事請負契約締結についてなど5件を提出しています。 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願い申し上げ,提案理由の説明といたします。 ○議長(小川眞和) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) これをもちまして質疑を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております14件のうち,議第41号令和2年度福山市一般会計補正予算から議第49号令和2年度福山市下水道事業会計補正予算までの9件については,予算特別委員会に付託の上,審査することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議第41号議案から議第49号議案までの9件については,予算特別委員会に付託の上,審査をすることに決定いたしました。 次に,議第50号(仮称)福山市立千年小中一貫教育校校舎新築工事請負契約締結についてから議第54号福山市立福山城博物館展示改修業務委託契約締結についてまでの5件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── ○議長(小川眞和) お諮りいたします。 議案審査等のため,3月8日から3月12日まで及び3月15日から17日まで休会いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議案審査等のため,3月8日から3月12日まで及び3月15日から3月17日まで休会することに決定いたしました。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 次の本会議は,3月18日午後1時から開きます。 ────────────────── ○議長(小川眞和) 本日は,これをもちまして散会いたします。          午後3時36分散会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会副議長 福山市議会議員 福山市議会議員...