◆31番(熊谷寿人) 今
の状態でいけば706人はもう確定だということで,これは18日までが締切りですか,だからあとまだ日にちが十日,ちょっとあるんで,これよりかまた幾らか増えるであろうということで,こういったアンケート調査ですから人数が多いほどより多く
の情報を得られるということはあるんですが,反面,多くなりますとそれを処理する
のに大変な部分もあろうかなと。 もちろん,今デジタル化されとるんで,いろいろなデジタル機器を駆使してこの集計や何かもされるんだろうと思うんですが,これを,市長も先ほど答弁で申されたように,次期のみらいビジョンに続けていただけるように,資料として活用していただきたいなと思います。 それから,この取組につきまして,一つ私が感じていることをちょっと述べさせていただきたいと思うんですが,福山市におきましては,以前から協働
のまちづくりということで,地域
の方々が,自ら
の地域は自らでつくり上げていく,要するに地域
の課題をあぶり出して,それで地域に沿ったまちづくりをしていこうということで,もちろんそのために,地域住民自らが地域まちづくり計画も策定されております。 市長も車座トークで地域を回られたとき
の印象ということで,地域に対して,地域
の役員さんですか,世話をされる方,担い手が少なくなってきてるっていうようなこともお聞きになったんじゃないかなと思うんですが,そういった中で,地域においては,やはりその地域
の取りまとめをする,お世話をする,それから地域づくりを積極的に取り組んでいくという人材が不足してるというか,どうやって見つけようかというような課題を持たれてる地域もあろうかと思います。 ややもすると,そういった地域については行政に,要するに助けてもらいたいというような意識が強いという中で,このたび支所
の支所長さんだとかが地域に出向いて,地域
の課題を取り上げてそれを政策につなげていくんだということ,
地域活性化会議に持ってくるんだということなんですが,そういったことにより,地域
のそれぞれ皆様方が,言葉でうまく表現できないんですが,簡単に言えば,もう行政に任せばええじゃないかというような風潮を持たれたら,私は非常に,今までやってこられた,15年ぐらい協働
のまちづくりやってるんですかね,そういったやってきたことが,地域づくりとしてやろうという意欲がなくなるというようなことが大変心配されるというか,そういったことがあってはならないと私は思っております。 そういったこと
の中で,
地域活性化会議,役所からそれぞれ出向いて地域
の課題をブラッシュアップされるということなんですが,そういった地域
のまちづくりをされてる方たちとも十分に意思
の連携を図られて進めていっていただきたいということを要望したいと思います。 次に,(仮称)福山み
らい創造ビジョンについて
の再度
の質問でございますが,これは,後半で中小企業
のデジタル化っていうところで答弁といたしまして,びんごデジタルラボを行うというような答弁でございましたが,このびんごデジタルラボ,この取組について少し具体的な説明をしていただきたいと思います。
◎企画政策部長(中村啓悟) びんごデジタルラボ
の具体について
のお尋ねでございます。 びんごデジタルラボにつきましては,このたびコロナ禍を受けまして,今後様々な分野でデジタル化が進んでいくというふうに我々考えているところでございますけれども,新たな日常を構築していくといったところで,デジタル化は避けて通れないといったふうに考えております。 そういった中で,物づくりであったり,地域活動であったり,市長が議会
の冒頭,提案説明
のほうで申し上げましたけれども,そういった各分野
のテーマ別にいろんなデジタル化
の事例を研究するような,そういった場をまずはつくっていきたいというふうに考えております。 例えば物づくり
のところで申し上げますと,中小企業
の皆様方がデジタル化を進めていく上で,どこ
の部分をどのように,どこに相談していい
のか分からないであったり,導入した後
のメリットであったり効果であったり,そういったところがなかなか理解しづらいといったようなところも聞いております。 そういったところを,全国から,当然市内や備後圏域内
の企業
の方に参加いただくわけですけれども,そこに限らず,全国
の企業であったり大学
の皆様にも参加をいただく中で,それぞれテーマ別
の課題であったり,その課題に対して
のデジタル化
の導入
の成功事例などを持ち寄って,それを蓄積していく,またはネットワークをつくっていくことによって,自分たち
の場合どういう形でデジタル化
の導入ができる
のか,こういった地域課題にはどういったデジタル化
の導入
の事例がある
のかといったようなものをみんなで学んで,そして自分たち
のものにしていくといったような,そういった座学から実践
の場へつなげていくような,そういった取組としてまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。
◆31番(熊谷寿人) これ,ラボということですが,実験室みたいなものを想定しとるんだと思うんです。これ,具体的に場所,会場とかはどういったところを設定されとるんですか。
◎企画政策部長(中村啓悟) 場所についてでございますけれども,今現在,ここで実施をしていくというふうな形で決めた場所を考えているわけではございません。場合によっては,例えばでございますけれども,ローズコム
の会議室を使う,公共施設
の会議室を使うといったこともあるでしょうし,大学
の場という
のをお借りをするようなこともあろうかと思いますけれども,そういったところは臨機応変に考えていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆31番(熊谷寿人) 分かりました。 私もでございますが,デジタル化だとかIoTだとかというと,非常に私自身もハードルが高い部分がございますから,そこらについては,十分そういったものに参加しやすいような環境,それから状況をつくっていただいて,中小企業
の支援をしていただきたいと思います。 それでは引き続きまして,福山道路について再度質問をさせていただきます。 福山道路につきましては,進捗状況を今述べられましたし,それから沼隈道路と
の効果についても答弁をいただきました。福山
の道路網につきまして,これはどちらかというと東西
の,西から東,東から西という東西
の幹線について
の整備かなと思うんですが,もう一つ南北について
の道路
の整備ということで,特に芦田川
の左岸,右岸
の市道とか,それから国道182号,国道313号などは非常に,やはり渋滞してるような状況に見受けます。このために,今福山西環状線っていう
のが整備を進められてるわけなんですが,この進捗状況についてもお示しください。
◎土木部長(神田量三) 福山西環状線
の進捗状況について
のお尋ねであります。 議員御指摘
のように,本市
の主要な南北
の交通
の軸でありますけれども,朝夕を中心に非常に混雑をしております。時間で申しますと,大体すいている時間に比べて2倍から4倍というような時間を要しておりますので,この南北軸
の強化ということが本市
の重要な交通課題
の一つであるというふうに考えております。 進捗状況でありますけれども,現在,北部地域,駅家町
の国道486号から芦田川を横断して県道柞磨駅家線,この区間
の工事を進められております。 また,津之郷学区におきましては,昨年度地元住民によって設立をされました対策協議会ということで,地域
の窓口を担っていただいております。この窓口と県と連携をして合意形成に努めているところであります。 引き続き,県と連携して,早期供用に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
◆31番(熊谷寿人) この道路網
の整備につきましては,もう既に私が議員になった当初からずっと出されている案件だと感じております。ですから,既に20年ぐらいはたって,もっと前から始まったんでしょうけど,私が知り得る限りでも20年。そういった中で具体的に着手されてきたということで,今度は整備
の進捗をより早めるということを,国,県,市ともしっかりと協議をする中で進めていっていただきたいと思います。 道路網ですから,1本だけができたからそれで十分な効果が発揮できるというものでもなくて,数珠
のように連携したものでないと,なかなか渋滞
の緩和,解消にはつながっていきづらい部分がある
のではないかなと思っておりますので,しっかりと連携をする中で,もちろん地域住民
の方と
の合意形成も必要でしょう。そういったことも含めて,しっかりとした協議をする中で,着実に,早急に進めていっていただきたいということを要望いたしまして,私
の質問を終わります。(拍手) (31番熊谷寿人議員質問席を退席)
○議長(小川眞和) 次に,23番連石武則議員。 (23番連石武則議員登壇)(拍手)
◆23番(連石武則) 水曜会
の連石武則でございます。一般質問をさせていただきます。 まず初めに,発言通告には4項目を通告いたしましたが,そのうち文化行政については,別
の機会に,日を改めさせていただきますことを申し上げ,質問に入らせていただきます。 まず,マイナンバーカードについてお尋ねします。 総務省によると,マイナンバー制度とは,日本に住民票を有する全て
の住民に12桁
の番号が付与され,これには外国人
の方も含まれるとあります。また,付与されたマイナンバーは,社会保障,税,災害対策
の3分野で,複数
の機関に存在する個人
の情報が同一人
の情報であることを確認するために活用されるとあります。 社会保障,税,災害対策
の3分野について,分野横断的な共通
の番号を導入することで個人
の特定を確実かつ迅速に行うことが可能になるなど,マイナンバー制度が目指している
のは,便利な暮らし,よりよい社会とされています。マイナンバー制度導入後
の行政事務
の変化についてお聞かせください。 また,平成28年2016年1月からマイナンバー制度運用が始まっていますが,本年11月1日現在においても,マイナンバーカード交付率が全国で21.8%であり,広島県では21.4%となっています。 本市におけるマイナンバーカード
の交付状況並びに今後
の取組について,お考えをお聞かせください。 交通事故防止対策についてお尋ねします。 警察庁が発表した統計によると,昨年2019年
の全国
の交通事故死者数は3215人,交通事故死者数
の統計が残る1948年から2019年
の間で最も死者数が少なくなっており,2018年と比較すると317人
の減少で,2016年から4年連続で4000人を下回っていると
のことです。 同じく,昨年2019年
の交通事故発生件数は38万1002件で,前年より4万9599件減少し,負傷者数は46万715人で,6万5131人
の減少となっています。 また,交通事故死者数を人口10万人当たりで見ると,2019年
の死者数は2.54人で,0.25人減少しており,これも4年連続
の減少と
のことであります。 本市における交通事故発生状況についてお示しください。あわせて,近年
の推移と対策についてお知らせください。 同じく,警察庁
の交通死亡事故
の特徴等についてによると,死亡者数
の減少理由は,法整備や道路環境整備が進み,自動車技術
の進歩としてエアバッグ,ABS,車体構造
の革新的な進歩などと相まって,救急救命技術
の進歩などもあって,死者数は4000人を下回るまで減少したとあります。 お尋ねしたい
のは,今般
の12月定例会にも報第19号として損害賠償
の額を定めること等
の専決処分
の報告が提出されておられるなど,年間を通じてかなり
の公用車による交通事故件数が発生しております。本年度
の状況並びに近年
の事故数
の推移についてお示しください。あわせて,事故防止対策
の取組についてお示しください。 さきにも申し上げた警察庁
の交通死亡事故
の特徴等についてにもありましたが,近年
の車体構造
の革新的進歩などにより,追突事故等
の減少が顕著であるなど,交通事故防止には,運転者に対する事故防止対策のみならず,公用車
の安全装置についても今後取り組む必要がある
のではと考えますが,お考えをお示しください。 また,道路瑕疵により通行車両等
の損傷も発生しております。本市では,市民が道路
の陥没や落石など
の異常を通報する無料スマートフォンアプリ,パ撮ローズ
の運用などで迅速な修繕に取り組むなど,評価するものですが,現在まで
の取組状況と今後
の対応についてお示しください。 指定
管理者制度についてお尋ねします。 本市では,公
の施設
の管理運営を,指定
管理者制度
の下,公共的団体をはじめ民間事業者にも門戸を開き活用しているところでありますが,現在
管理運営等を委託している施設,並びに
管理を行う団体,業者等
の数が幾らある
のか,お示しください。 また,その選定に当たって
の指定
管理の要件と選定基準
の考え方をお示しください。 今般,残骨灰
の取扱いに関する市民アンケートを調査期間10月19日月曜日から29日木曜日
の間実施し,残骨灰に含まれる有価物を斎場
の施設整備等
の財源とすることについて市民
の意見を聞いておられますが,本市における年間斎場使用実績をお示しください。また,現在まで
の残骨灰
の取扱い方法についてお聞かせください。 あわせて,なぜこのたび残骨灰
の中
の有価物を活用する方針を打ち出された
のか,お考えをお聞かせください。 1回目
の質問を終わります。 (
枝廣直幹市長登壇)
◎市長(枝廣直幹) 連石議員
の御質問にお答えいたします。 初めに,マイナンバー制度導入後
の行政事務
の変化についてであります。 マイナンバーは,現在,社会保障,税など
の分野に導入され,国
の情報提供ネットワークシステムを介して,税や年金支給など
の個人情報
の参照が自治体間で可能となっています。この結果,これまで転入された方に求めていた保育所入所や奨学給付金など
の申請に必要な所得課税証明など
の提出が不要となります。 また,本市では,児童手当
の名前・住所変更届など10
の業務で電子申請
の利用が可能となったほか,コンビニエンスストアで住民票
の写しや所得課税証明書等
の取得ができるようになっています。来年3月からは健康保険証
の機能も加わり,福山市民病院でも利用に向けて準備がされている状況にあります。 次に,マイナンバーカード
の交付状況と今後
の取組についてお尋ねがありました。 本市
の10月末現在
の交付枚数は7万889枚,交付率は約15.2%となっています。昨年度末
の交付枚数が4万7172枚,交付率が約10.1%であり,7か月間で2万3717枚,5.1ポイントそれぞれ増加しております。 しかしながら,本市
の交付率は,全国や県
の平均と比べて低位な状況になっていることから,さらなる取組が必要であります。このため,まずは年内にも,府中市とともに,企業や各種団体に職員が出向いて申請
の受付を行うことにしています。 また,来年3月から,マイナンバーカードが健康保険証として利用できるオンライン資格確認が導入されます。 国は,2023年令和5年3月末には,おおむね全て
の医療機関,薬局で
の導入を目指すとしていますが,これによれば,就職,転職,引っ越しをしても健康保険証としてずっと使える,窓口で
の支払いが一定額までとなる限度額適用認定証等
の提示が不要となる,マイナポータルで自身
の特定健診情報や薬剤情報が閲覧できるなど
のメリットがあることから,普及率
の向上につながると考えています。 今後とも,ホームページ,広報紙,SNSなどによるほか,医師会等と連携し,周知に努めてまいります。 次に,交通安全対策について
のお尋ねであります。 まず,本市における交通事故発生状況についてお答えいたします。 2019年令和元年中に市内で発生した交通事故件数は1349件,負傷者数は1661人,死者数は12人で,いずれも前年に比べ,件数が243件,負傷者数が294人,死者数が1人減少しています。 人口10万人当たり
の死者数は2.55人で,前年に比べ0.21人
の減となっています。死者数は2年連続
の減少,件数と負傷者数は2009年平成21年以降,毎年減少しています。 次に,安全対策についてであります。 年4回
の交通安全運動では,広報紙,ポスター,チラシ,広報車など各種媒体を活用して,交通安全意識
の高揚を図っています。 また,児童生徒,高齢者などを対象とした交通安全教室を2019年度令和元年度中に341回開催しています。教室は対象者に応じた内容で実施し,必要に応じて事故
の実例を交えるなど,効果的なものになるよう工夫しております。 特に高齢者に向けては,夜間外出時
の反射材着用,安全運転サポート車へ
の乗換え,運転免許証自主返納など,被害者にも加害者にもならないよう啓発をしています。 さらに,警察と連携をして,市内3学区
の交通安全教育推進モデル地域に対する活動支援,駅や商業施設,中学校,高校で自転車
の安全利用を啓発する自転車利用者対策事業などに取り組んでいます。 また,通学児童
の安全対策として,地域,警察と連携して,合同点検による安全対策も推進しています。 次に,行政車両事故
の現状と安全対策についてであります。 職員
の公用車による交通事故件数は,2018年度平成30年度は32件,2019年度令和元年度は28件で,近年減少傾向にあります。また,今年度は11月30日現在で12件であり,前年同時期に比べ11件減少しています。 次に,事故防止対策
の取組についてお答えいたします。 職員
の交通安全意識
の高揚と交通事故防止を目的に,庁内で組織する総括安全衛生
委員会において年間
の行動計画を策定しています。これに基づき,交通安全運動期間中
の取組や交通安全ニュース
の発行などによる啓発,全職場を対象とする研修会
の開催などに加え,使用頻度
の高い職場においては,特に実技研修などに取り組んでいます。併せて事故発生時
の研修も行っています。 次に,公用車へ
の安全装置
の整備状況についてお答えいたします。 ブレーキとアクセル
の踏み間違いによる全国的な事故
の多発と安全装置技術
の向上に伴い,本市では2015年度平成27年度から,衝突被害軽減ブレーキや前方・後方誤発進抑制機能など
の安全装置が装備された車両を75台導入しています。また,事故原因
の検証などを目的にドライブレコーダーを順次導入しています。 今後も,交通事故防止と職員
の安全意識
の向上に向け,より効果的な交通事故防止対策に取り組んでまいります。 次は,市道
の管理についてであります。 市道
の管理については,職員による年5回
の市内一斉パトロールを実施しているほか,土木常設員などから情報を収集し応急復旧を行うなど,道路損傷
の早期発見,早期対応に取り組んでいます。 2018年度平成30年度からは,市民が道路損傷等
の情報を直接通報できるパ撮ローズ
の運用も開始しました。 本年11月末現在
の登録者総数は1507人,市が
管理する施設について
の通報総件数は,1661件であります。そのうち,陥没や落石など
の通報が約8割,1382件となっています。 このアプリ
の活用により,正確な位置と現場写真により詳しい状況が分かるため,翌日にはそのほとんど
の対応を終えることができます。さらに多く
の方に参加してもらえるよう,周知,啓発に努めてまいります。 また,道路
の計画的な補修やICTを活用した情報収集も検討する中で,効果的な道路
管理に努めてまいります。 次に,指定
管理者制度について
のお尋ねがありました。 この制度は,公
の施設において,サービス向上や
管理経費
の縮減など
の効果が見込まれる場合に法人等にその
管理を行わせるものであります。 本市においては,2020年令和2年9月1日現在,文化・スポーツ施設など141施設を57
の地域団体,公益法人,民間企業等が
管理運営しています。 選定に当たっては,条例に基づき,市民
の平等利用が確保されること,施設利用者へ
のサービス
の向上が図られること,そして
管理運営を安定して行う能力を有していることなどを基準に,庁内に設置する指定
管理者選定
委員会において,総合的に判断しています。 次に,市営斎場
の使用実績と残骨灰
の取扱いについてお答えいたします。 初めに,市営6斎場
の年間使用実績は,2019年度令和元年度
の1年間で4753件となっています。 次に,現在まで
の残骨灰
の取扱い方法についてであります。 残骨灰処理業務を委託された専門業者は,残骨灰から残骨を分別して供養地へ埋蔵するとともに,有害物質を含む集じん灰
の無害化や,れんが,ガラスなど
の埋立てを行うなど
の処理を行っています。 次に,残骨灰
の中
の有価物を活用する理由についてであります。 近年,残骨灰
の中に含まれる有価物を分別して取り出し,斎場
の施設整備等
の財源として活用する自治体が増えています。 本市においても,市民アンケートを実施したところ,約9割
の方が活用に賛成という結果が出ました。また,学識経験者,弁護士や自治会等
の代表者で構成する福山市残骨灰処理
の今後
の在り方に関する検討会議において,有価物
の活用について異論がないことで意見が一致しました。こうした検討を経て,本市においても有価物を斎場
の施設整備等
の財源とすることにしたものであります。 来年4月から
の実施に当たっては,市
のホームページや広報紙などで事前に十分な周知を行うこととし,また御遺族に対しても,丁寧な説明を行ってまいります。 以上で,連石議員
の御質問に対する答弁といたします。
◆23番(連石武則) まず,このたびお聞きしました
のは,マイナンバー,そして公用車における車両事故と,そして残骨灰
の有効活用というふうなことになりますが,どれも市民生活といいますか,市民と行政
の関わりが深い中で,まずマイナンバーにおいては,コロナ対策
の中で特定給付金というふうな流れ
の中で,せっかくあるマイナンバー制度というものがうまく機能しなかったと。それによって,非常にマイナンバーカードというものが不合理な扱いを受けている
のではないかなというふうな気がしております。 私自身はマイナンバーカードを持っておるわけでございますが,そういう中で改めてお尋ねしたい
のは,先ほど答弁にもありましたが,マイナンバーカードによってコンビニ等で住民票が交付される等
の利便性が言われておられました。これ
の今現在
の利用件数というものが分かればお示しをいただきたいというふうに思うものでございます。
◎税務部長(岡田修) コンビニで
の証明書
の件数でございますが,課税証明書
の10月時点で
の件数でございますが,276件が所得課税証明書
の発行件数でございます。 以上です。
◎市民部長(太田雅士) コンビニにおける住民票等
の交付件数でございます。 本年3月から,住民票,印鑑証明,戸籍等
のコンビニで
の発行を開始をいたしております。 申し訳ございません。累計で
の件数については,ちょっと今手元に資料がございませんが,例えば直近
の本年10月
の件数につきましては,3万──失礼しました。答弁をやり直します。 本年3月から10月まで
の住民票等
の発行枚数は3万3145枚で,これは──失礼しました。コンビニで
の発行枚数
の累計は752枚となっております。 以上でございます。
◆23番(連石武則) 総数で3万3145枚
のうち
のコンビニが752枚という答弁でよろしいですか。
◎市民部長(太田雅士) 本年10月1か月間
のコンビニで
の発行枚数が752枚,これは,全体で
の発行が3万3145枚ですので,率として2.27%でございますけれども,3月から10月まで
の累計については,申し訳ございませんが,今手元に資料がございません。
○議長(小川眞和) さっき言うた
のは,累計で言うたんじゃなかったんか,最初
の答弁は。3万何千件っていう
のは,10月だけ。
◎市民部長(太田雅士) 752枚は10月1か月間
の交付枚数であり,累計では3833枚がコンビニで
の交付枚数となっております。 以上でございます。
◆23番(連石武則) 整理をしますと,3月から10月で3万3145枚が住民票等
の発行
の累計,そのうち3833枚がコンビニ等,約1割がコンビニ等でというふうな理解をさせていただけばいい
のかなというふうに思います。 話を進めますが,要はコンビニ等
の発行というふうなことになれば,逆に言えば1割というふうな方々。それで,今現在15%
のマイナンバーカード
の取得者というふうな方々がおられるが,マイナンバーカードを持っておられれば,そういう方々はコンビニ等を利用されている比率が高い
のかなあというふうに感じるわけであります。 そうすることによって,逆に言えば,ある意味市役所
の窓口業務というものも軽減されますし,またそういうふうなことによって,今コロナ禍における働き方改革のみならず,いろいろな面で人的な余裕が出る
のではないかというふうなことも含めて,ぜひ,このことについては引き続き,マイナンバーカードというものを利用する行政が,住民
の方々に利便性をしっかりと説明していただく中で有効な活用方策を考えていただきたい,そういうふうに要望をしておきます。 それでは,引き続きまして,交通事故案件等について質問を続けさせていただきたいと思います。 このたび,交通安全対策ということで,全国平均,そして市
の実数をお尋ねしたところでありますが,まさしく全国平均と同じように,福山市においても件数,またけが人等
の数字が下がってきているというふうに答弁がありました。 そういう中で,やはり危惧される
のは,専決処分
の報告等でもありましたが,住民感情,そして公用車等による事故等によって,やはりでき得るならば住民
の方々と
のそういうふうな不具合,不利益になるようなことが起こらない
のが何よりでございまして,これは市
の職員のみならず我々議員にも言えることなんですが,そういうことにおいて,きちっとした安全対策をすることによって引き続き事故対策に努めていただきたいというふうに思うものであります。 そして,この交通安全対策
の中で,特に高齢者
のこと
のお言葉がありましたが,高齢者等に対する年齢階層別に見たとき
の特徴等がある
のなら,それについてお示しをいただきたいし,また通常言われるところ
の若者と
の兼ね合い,また夜間等
の,交通事故自体
の加害者であり被害者であるというふうなことも言えると思うんですが,そういうふうなこと
の特徴があればお示しをいただきたいというふうに思います。
◎市民部長(太田雅士) 高齢者
の事故,あるいはこの前もありました死者数,負傷者数に占める高齢者
の割合といったことでお答えをさせていただきます。 まず,負傷者に対する65歳以上
の高齢者
の割合ということでお答えを申し上げれば,全1661人中,65歳以上
の高齢者は231人となっておりますので,割合でいえば13.9%でございます。 また,死者数における割合は,これは高齢者が高くなりまして,死者12人中,65歳以上
の高齢者は7人,率でいえば58.3%でございます。 また,事故件数,これは主たる原因がどちらにあるかという第一当事者と言いますけれども,その第一当事者による年齢階層別
の割合でございます。全事故件数1349件中,65歳以上
の高齢者は313件,率でいえば23.2%ということでございます。これによれば,免許保有者に対する65歳以上
の割合が24.9%ですので,保有者とほぼ同じような割合になっているということだろうというふうに思います。 以上でございます。
◆23番(連石武則) 今ありましたように,年齢階層別
の人口割合でいけば,件数でいけば全体
の13.9%が高齢者
の部類に当たると。しかしながら,58%あまり,死者というふうな計算でいきますと半数以上
の方が高齢者に当たると。要は重症化
の傾向が高い
のかなあというふうなことも思うわけで。 先ほど
の答弁
の中にも,交通安全教室等で年間341回というふうな,高齢者,児童生徒を含めて毎日ほぼどこかでそういうふうな啓発,そして研修等をやられておられるというふうなことですので,引き続き,ぜひ重点的に,これからある意味日が暮れる
のが早くなるというふうなことを含めて,ぜひ,そういうふうな重症化,また高齢者
の方々がせっかくこれから楽しい余生を楽しもうというふうなときに,そういうふうなことにならないようなことは,安全対策
の一つとして引き続きやっていっていただきたいというふうに思います。 そして,それからもう一度,公用車についてお尋ねをしたいと思います。 先ほど
の答弁
の中に,公用車についても近年は減少傾向であるというふうなお言葉がございました。 そういうふうな中で,公用車
の場合,事故があれば保険等で手当てされるということで,どうしても専決で,議会なんかでもあまり議論されることも少なく,そして私が知る限りでは,人身といいますか,極度な人身事故によって後遺症等も含めて,そういう事故というものは私自身はちょっと議員になってからお聞きしたことがない
のですが,そういうことも含めて,もし統計的にある
のなら教えていただきたいと思いますし,何が言いたいかと申しますと,今
の世の中,先ほど一番最初
の質問でも言いましたが,安全装置というものが,答弁
の中で2015年度から75台
の導入がなされているというふうなことでございます。その75台
の経緯といいますか,導入に至ることになった流れを,いま一つ具体についてお示しをいただきたいと思います。
◎財政部長(花村祥之) 公用車による事故について
のお尋ねでございます。 まず,人身事故等
の事例がということでございました。今年度,件数につきましては,先ほど市長御答弁申し上げました12件,交通事故が発生しておりますけれども,人身事故等についてはございません。 それから,安全装置
のついた公用車ということで,現在75台導入しておりますけれども,こちらも市長御答弁申し上げましたとおり,全国的な事故
の多発,それと安全装置が標準装備されるような状況等もございまして,2015年度から順次導入しているところでございます。 以上でございます。
◆23番(連石武則) 聞きたい
のは,これは,75台という
のは新車を購入したときにもうついてるから75台になった
のか,そういう対策を取るために,後づけも含めてそういうふうな形をやってきた
のかという,その点なんです。
◎財政部長(花村祥之) 失礼いたしました。 現在75台導入しておりますけれども,こちらにつきましては,新車導入時にあらかじめ標準装備をされた車両を導入してございます。後づけということではなくて,あらかじめ装備された車両を導入している,そういうことでございます。 以上でございます。
◆23番(連石武則) ということは,今日びの新車はほとんどそういうふうな安全対策を施された,中にはそういうふうな金銭的な兼ね合いもあって装着されてないという。市
の方針とすれば,もう新車に当たっては,そういうふうな安全装置を装着した車を今後も購入するというふうなことだろうというふうに思います。 その中で,ドライブレコーダーは順次導入しておるというふうなお言葉でございました。これ
の今
の装着状況と申しましょうか,導入
の流れをいま一つ詳しくお示しください。
◎財政部長(花村祥之) ドライブレコーダー
の導入について
のお尋ねでございます。 ドライブレコーダーにつきましては,事故原因
の検証などを目的に,現在順次導入をしているところでございます。こちらにつきましては,今年度から新たに導入をすることといたしております。今年度内に300台,まずは導入する予定としております。 以上でございます。
◆23番(連石武則) 私がちょっと調べさせていただいた中では,今現在公用車が,576台余り
の所有でよろしいんですかね,そのうち
の300台がドライブレコーダー
の装着をするというふうなことで,およそ半数
のドライブレコーダー。それは,まず考え方
の中で,私が言う
のもおこがましい
のですが,やっぱり時間単位当たり
の走行距離とか使用頻度,そういうものを勘案されて装着される
のであるでしょうから,そういうふうなドライブレコーダーによる,それをつけることによって
の職員
の自覚,またそういうふうな事故に対する事後処理
のスムーズな運用
の方法とか,いろいろ活用方法はあると思うんですが,できるところから,やはりしっかりとした対策を講じることによって,公用車による事故が一件でも少なくなることを希望するものであります。 ただ,そこ
の中で,事故という観点で言えば,やはり圧倒的に多い
のが清掃業務に当たるパッカー車などが,台数的にも,それに時間,距離等にもあるんですが,そういうものが,お聞きする範囲で,やはり慣れない運転とか慣れない状況,そういうふうなこともあろうかと思います。ぜひ,そういうふうなことも含めて,ハード面のみならず,そういうふうな職員
のしっかりとした研修,そしてそういう事故対応に対する取組を引き続きやっていただきたいと思う
のですが,このことについて何かあればお示しをいただきたいと思います。
◎環境部長(清水直樹) 収集車両,パッカー車
の事故防止について,どのような取組を行っているかというような御質問であります。 事故防止
の取組につきましては,公用車は市民
の財産であることを念頭に,職員一人一人が交通安全意識
の高揚を図り,自動車を安全に運転し,業務を遂行し,交通事故
の未然防止をすることが大切だというふうに思っております。 議員も申されました設備については,バックブザーであるとかバックモニター,あと左折時
の音声案内,またドライブレコーダー
の導入等も進めているところでありますけれども,事故原因につきましては,うっかりミスや不注意,また不慣れな場所で
の業務,こういったこともあります。 環境部では,朝礼時,朝
のミーティング時にそういったことについてミーティングをし,事故防止に努めているところであります。また,部内に交通安全推進
委員会を設置し,事故発生時には,その原因について防止対策など協議し,職員に周知を図り,交通事故未然防止に取り組んでいるところであります。 引き続き,職員一人一人が交通安全意識
の高揚を図り,交通事故防止に努めてまいりたいというふうに思っております。 以上であります。
◆23番(連石武則) 引き続き,よろしくお願いいたしたいと思います。 また,そういう流れ
の中で,パッカー車においても,先ほどバックモニター等を含めて御指摘がありましたが,できる範囲で可能な装備によってそういう事故等がなくなる
のであれば,そういうふうな御検討もぜひ引き続きやっていただきたいというふうなことを重ねて申し上げておきたいと思います。 交通事故,また車両
の件については以上で終わりたいと思います。
◎市民部長(太田雅士) 先ほど
のコンビニ交付
の発行枚数等につきまして,改めて御答弁をさせていただきます。 3月にコンビニ交付が始まったところでございますけれども,3月から10月まで
のコンビニ交付
の発行枚数は累計で4179枚,これは,有料
の住民票等
の全体
の発行枚数が27万695枚でございますので,コンビニ交付
の利用率が1.54%となっております。3月に開始したときは1%を切っておったところから,月ごとに今利用率は向上しておりまして,10月では2.27%
の利用というふうになっております。 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
◆23番(連石武則) マイナンバーカードについては,最初
のパーセンテージより少なくなったということですが,近年また増加傾向であるということですんで,引き続き有効活用できるよう,市としても取組を強化していただきたいとお願いをしておきます。 それでは,公共施設
の指定
管理について,改めてお聞きをさせていただきたいと思います。 お話
の中で,現在141施設,57団体が
管理業務等に当たられておられるというふうなことで,私もその一覧表,この手元にあるんですが,見させていただけば,スポーツ関係でいえば福山市スポーツ協会が圧倒的に指名を受けて
管理されておると。それは当然
のことかなあというふうにも思うわけでございますが,先ほどありました,それをする上で
の経済的な面,そして運営,運用上
の柔軟さ等も含めて,しかしながら,
管理運営
の安定的な運用が欠かせないというふうなサービス,当然サービス
の向上もしながら安定的な運営を続けるという
のが条件であるというふうなことであったようにお伺いをさせていただきました。 その中で,今回斎場等で,福山市中央斎場,福山市西部斎場ですか,そして神辺斎場において指定
管理をしておられるわけですが,今現在
の斎場
の管理運営状況についてお聞かせをください。
◎市民部長(太田雅士) 現在
の斎場
の指定
管理状況ということでございます。 先ほど議員も申されましたけれども,指定
管理の対象といたしております
のは,中央斎場,西部斎場,神辺斎場でございます。現在は,斎場ごとに指定
管理者をそれぞれ指定をしております。それぞれ,現在
の指定
管理者は,斎場
の炉メーカー,もしくはその関連会社が指定
管理を受けている状況でございます。 以上でございます。
◆23番(連石武則) 今,私が手元に持っておる
のは総務
委員会で示された資料ということになるんですが,その中で,現在では適切に残骨灰は指定業者といいますか,業者
のほうにお願いをして,処理についても有害物質についてはマニフェストもいただいておるというふうなお話も聞かせていただいたところですが,今回残骨灰を有効利用するということに関しまして,いうところ
の市民感情,市長
のお言葉もありましたが,やはり最大留意する
のは利用される御遺族,その親族
の方も含めて,そういう方々に対する,いかに留意をしてそういうことに取り組むかということになるんだろうと思うんです。 その観点から考えたときに,ちょっと一点気になることがあったんです。 それはどういうことかというと,要は,事
の流れとすれば,どういう市民感情がある
のかなあということで,まずアンケートを取って,市民感情,市民
の皆さんがどういうふうなことをお思いかということを把握する
のがまず第一。それによって,市が大体こういうふうな,議会から意見を聞いてもいいでしょう,そういうふうなことを含めて,しっかりとこういう方向でいきたいんだというふうなことをやられた後に,今回来年
の4月からそれを有効活用するというふうな方針を出されて,4月から新しい指定
管理者
の企業に任せるというふうなこと
の,全部これはもうホームページも発表されておられますので,そういうことも含めてあるんですが,その流れが,要はホームページも発表されてますが,10月23日に業者が決定されておるんです。 で,これは,その前に7月ですかね,仕様によって,どういうふうなことでそういう業務があります,その業務内容についてはこういう内容であるという中に,指定
管理者は残骨灰から分別された金,銀,プラチナ等
の有価物を売却可能な状況に精錬した上で市に納入するという,方向がもう打ち出されておるんです。それによって,業者がどういう金額で,それでどういう業務で進めるというふうなことがなされておるわけなんです。それが,もう10月23日に業者決定がされてるっていう
のが私は分かりません。 ただ,10月23日にもうホームページで発表されておられますから。そういうふうな予定者が決まりましたというふうなことになっております。それなのに,インターネット
の募集は,こういう活動について市民
の皆さん
の,またマスコミにも発表している
のが,10月19日から29日
の間なんです。まだ済んでない,アンケートは。集計も終わってない。それで,あまつさえ,学識経験者
の方々
の意見を聞く
のが11月5日に行われておるんです。これは全部総務
委員会
の資料です。 ということ
の流れでいくと,どうも,もう少し,市民
の皆さん
の気持ちをもっと早くにきちっと把握をして手当てをして。意見を聞く
のが遅過ぎるんじゃないかなと。変な言い方をすれば,もう結論ありきで,つじつま合わせにやったんじゃないかというふうなことを疑われてもしょうがないというふうな日程に見えてしまうんです。 だから,そういうことでは,これからこういう非常にナイーブな点を処理する上においては,やっぱり注意には注意を払って,ぜひやっていただきたいということがあるんですが,そのことについて1点のみお聞かせください。
◎市民局長(小葉竹靖) 残骨灰処理
の事務手続に関する御質問でございますが,議員おっしゃるとおり,今
の日付
の流れでいうと,そういった誤解を与え兼ねないことであったと反省をいたしております。 今回,指定
管理者を定めるに当たりましては,様々なことを想定をいたしまして,もちろん契約はまだ確定をしておりません。これから具体的な残骨灰
の処理についても最終的には契約をしていくということでございますので,ありきということでは決してなかったということは申し上げておきます。 ただ,議員おっしゃったとおり,そういった誤解を与えたということは事実でございますので,事務処理
の適正な処理はしておりますが,手順についてはやはり反省をしっかりして,今後取り組みたいと思います。御理解をお願いします。
◆23番(連石武則) 終わります。(拍手) (23番連石武則議員質問席を退席) ──────────────────
○議長(小川眞和) この際,休憩いたします。 午後0時2分休憩 ────────────────── 午後1時30分再開
○副議長(大田祐介) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ──────────────────
○副議長(大田祐介) 次に,18番石口智志議員。 (18番石口智志議員登壇)(拍手)
◆18番(石口智志) 水曜会
の石口智志です。一般質問を行います。 最初に,有害鳥獣対策についてお尋ねします。 市
の鳥獣被害防止計画によりますと,農作物
の被害状況についてはイノシシによるものが突出しており,また市内全域で年間を通して出没しており,人的被害も懸念されると記載されております。また,決算資料によりますと,捕獲頭数も,平成27年度
の1272頭から昨年度
の1537頭へと毎年増加をいたしております。 4年前にイノシシ対策について質問させていただいたとき
の答弁では,市内に7つ
の捕獲班を編成しており,従事者
の高齢化に対応するため,補助制度を構築して捕獲従事者
の確保に努めていると
のことでありました。 この間実施された補助制度に伴い,捕獲班
の構成,人員増や年齢構成にプラス
の変化があった
のかどうか,お示しください。 捕獲班については,一部地域を除き,基本的に猟銃免許所持者によって構成されているようですが,高齢化に伴い,山中で
の捕獲が難しくなっている
のではないかと推測しますが,現状と今後
の見通しをお聞かせください。 本年5月22日
の文教経済
委員会
の資料によりますと,銃器による捕獲は平成28年度
の16.8%から昨年度
の10.6%へと減少しており,代わって箱わなやくくりわなによる捕獲が増えているようです。市街地へ
の出没対策も含め,今後もこの傾向は続くものと推測されます。 猟銃免許はなくとも,わな
の免許や止め刺し
の技術を持った方もおられると思いますが,その方々を捕獲班に加える,もしくは新たな捕獲班を編成することについて,お考えをお示しください。 イノシシがわなにかかったとき,速やかに捕獲班員に伝える仕組みづくりを行っている自治体もあります。捕獲班員
の見回りなど
の手間を省いて効率化が図られますし,捕獲場所や時間等,データ化することで,わな
の設置など
の参考とすることができる
のではないかとも考えますが,IoTを活用した生息域や行動範囲
の調査など,本市
のお考えをお示しください。 鹿や猿,アライグマなど,その他
の小動物による被害も出ております。他市
の状況を見ますと,今後鹿や猿
の被害が増えることも予測できます。特に猿については,出没範囲も広がりつつあり,柵による防護が難しいようですが,対策等について市
のお考えをお聞かせください。 最後に,市民
の安全確保についてお尋ねします。 猿やイノシシについては,農作物へ
の被害だけでなく,人に危害を加えるおそれもあります。また,熊についても全国で人的被害が頻繁に報道されています。本市においては,人的被害こそないものの,近隣
の市町でも目撃されております。市民
の安全・安心をどう確保していく
のかが問われていると思いますが,体制も含め,市
のお考えをお聞かせください。 次に,学校再編についてお尋ねします。 先日,水曜会では,文部科学省とオンラインでつなぎ,公立小学校,中学校
の適正規模,適正配置等に関する基本的な考え方について研修を行いました。 基本的な考え方は,児童生徒
の教育条件に関わることや,コミュニティー
の核として
の学校
の性格や地域事情等に配慮するなど,ほぼ再編に係る本市教育
委員会
の方針を裏づけるものでしたが,背景として,全国ではここ10年間で子ども
の数が約1割減少していること,学校数も同じく1割強減少していること
の説明がありました。今後についても,出生数
の低下に伴い,子ども
の数は減っていくことが考えられます。 本市においても,人口減少や施設
の老朽化対策として,公共施設等サービス再構築基本方針を定めておりますが,策定時には本市
の箱物施設
の中で幼稚園,小中学校,高校,大学等
の学校教育関係施設が約44.8%を占めていること,また全体では目標として総延べ床面積を30年間で20%縮減することなどが述べられています。 一方,学校再編は児童生徒数を第一に考慮すべきと考えますが,仮に公共施設等サービス再構築基本方針
の目標年度である2045年度における児童生徒数と学校数を推計するとどうなるか,お聞かせください。 福山市小中一貫教育と学校教育環境に関する基本方針では,子どもたちにとって
の教育効果をより高めていくことを基本に,小中一貫教育
の推進と望ましい学校教育環境
の在り方について,それを実現するため
の方策として基本方針を策定したとあり,適正規模
の基準に適合しなくなった場合に学校
の統合を検討するとあります。 学校再編は,文部科学省
の手引き同様,教育内容
の充実,向上を目指したものであると
の主張ですが,児童生徒数
の減少や過疎過密,労働人口
の減少に伴う財政
の見通しを考慮しなければ本市
の学校教育は成り立たない
のではないでしょうか。そのことは,学校施設
の長寿命化計画でも明らかになっております。市全体
の適正配置など
の将来像が見えないまま
の再編議論は,市民からはもどかしさを感じるものがあった
のではないかと推察します。 改めて,施設
の老朽化や人口推計,財政予測等に基づいた市全体
の再編計画を示すことについて,お考えをお示しください。 次に,常金中学校と新市中央中学校
の再編について,数点お尋ねします。 コロナ禍における対応でもあり,表明から2年近くが経過しましたが,担当課
の御努力により,おおむね関係者
の理解を得て,開校準備
委員会
の設置にこぎ着けようとしております。この間
の取組に敬意と感謝を申し上げます。より良い教育環境づくり
のためにも,教育
委員会としてさらなるリーダーシップを発揮していただくことをお願いしておきます。 再編後
の校名について伺います。 両校とも昭和22年頃
の開校で,その後,学校統合等を経て常金中学校,中央中学校
の名称となり,中央中学校は,新市町と福山市と
の合併に際し,福山市内に同名
の学校があることから,やむなく新市中央中学校と改称して現在に至っておりますが,その際も校歌は変更を加えず,町内で
の呼称は今でも中央中学校で通っています。 再編後もこの中央中学校
の校名を変えてほしくないという声に対しては,教育
委員会は開校準備
委員会で決定するというスタンスですが,この間
の協議を踏まえれば,決定を先送りしていることが地域へ
のストレスになっていると思われます。お考えをお聞かせください。 次に,教育上
の配慮について伺います。 説明会では,質疑だけでなく多く
の要望も出されました。途中で学校が変わる常金中学校
の生徒に対する様々な手だてはもちろん必要ですが,新市中央中学校
の在校生にとっても環境が変わる出来事であり,最も配慮すべきことは,両校
の生徒が早く打ち解け,学校教育を進める上でよい関係を築くことだと思います。 例えば,スクールバス1つ取っても,新市中央中学校が新市町
のほぼ中心に位置しており,常金丸学区と戸手学区において距離的な違いはそれほど大きくないことを考えれば,子どもたち
の間に不公平感が生じないような配慮をすべきです。 早期に開校準備
委員会を開催し,多方面から
の議論を行うことも必要と思いますが,お考えをお示しください。 最後に,常金丸小学校
の複合化についてお尋ねします。 地元には,常金中学校跡地に小学校
のほか,常金丸公民館と交流館つねかねまるを移転改築した複合施設を期待する声があります。学校教育と社会教育,地域福祉が一体となって推進できる施設
の建設は,コロナ禍で傷んだ地域コミュニティー
の核として期待したいと思います。 あわせて,単に複合施設として活用するだけでなく,教育と福祉
の融合により,特に地域
の高齢者が学校に集うことによる教育効果と併せ,フレイル予防
の取組を進めていけると考えております。 施設
の運用に当たっては,地域としても工夫をしていかなくてはなりませんが,こうした複合施設建設について
の市
のお考えをお示しください。 以上で,1回目
の質問を終わります。 (
枝廣直幹市長登壇)
◎市長(枝廣直幹) 石口議員
の御質問にお答えいたします。 初めに,鳥獣対策についてであります。 本市では,捕獲従事者
の確保
のため,2014年度平成26年度に,狩猟免許
の取得に係る費用
の一部を補助する制度を創設しました。昨年度まで
の6年間で,銃猟免許及びわな猟免許合わせて41人に補助を行っています。現在,銃猟免許所有者を基本に捕獲班を7班編成し,年間を通して捕獲活動を実施しています。 捕獲班員
の推移については,2014年度平成26年度末
の104人から2019年度令和元年度末は108人と4人
の増加となり,平均年齢も66.7歳から66.2歳へと0.5歳低下しています。 今後,銃猟免許所有者
の減少が危惧されることから,安全で持続可能な捕獲活動が継続できるよう,猟友会や県,警察等と銃猟免許所有者以外
の方も参加いただきながら,新たな捕獲班
の編成について協議をしてまいります。 次に,IoTを活用したイノシシ対策についてであります。 効率的に捕獲活動を実施するため,IoT技術
の活用は有効であると考えています。 今年度,イノシシが生息する地域にセンサーを設置し,出没回数や行動範囲を調査する実証実験を予定しています。得られたデータを基に,効果的なわなや防護柵
の設置場所,生息域と人里と
の緩衝帯であるバッファーゾーン
の整備について検討をしてまいります。 次に,猿対策についてであります。 国
の,鳥獣による農林水産業等に係る被害防止
のため
の施策を実施するため
の基本的な指針では,山へ
の追い払いが猿には有効とされています。 本市では,今年度から,地域住民による追い払い活動
の支援として,動物駆逐用煙火
の取扱講習会
の開催や煙火
の購入費補助を行っています。これまでに3地区を対象に講習会を開催し,煙火900本
の導入を支援しています。 地元からは,煙火を用いた追い払い活動
の結果,猿
の再出没がなくなり,農作物被害は減少したと聞いています。 次に,市民
の安全確保についてであります。 福山市鳥獣被害防止計画に基づき,イノシシや鹿など大型野生鳥獣が市街地に出没した場合に備えて,出前講座による生息や遭遇時
の心構えなどについて啓発を行っています。 実際に出没した場合には,防止計画に定める役割により,市,県,警察,捕獲班が連携し,地元へ
の出没情報
の周知や注意喚起を行うとともに,捕獲や追い払いを行っています。 引き続き,関係機関と連携し,市民
の安全確保に努めてまいります。 以上で,石口議員
の御質問に対する答弁といたします。 教育行政については,教育長から答弁をいたします。 (三好雅章教育長登壇)
◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。 初めに,市全体
の学校再編計画についてです。 2045年度令和27年度
の児童生徒数は,本年5月1日
の数値を基にした推計では約2万7000人となり,約3割減少すると見込んでいます。学校数は,児童生徒数
の減少率を当てはめた場合,現在
の109校が80校程度となります。 しかし,学校再編に当たっては,児童生徒数だけでなく,通学時間,通学距離,学校施設
の状況,地域
の実情等を考慮する中で小学校間,中学校間
の再編,義務教育学校として
の整備を検討することから,学校数はこの数にはならないと考えています。 現在は,小中一貫教育と学校教育環境に関する基本方針に基づき,第1要件に該当する学校
の再編に取り組んでいます。今後も,第2要件,第3要件と段階を追って取組を進めていく考えです。 市民
の皆様
の御理解
の下,子どもたちによりよい学び
の教育環境を整備するため,学校施設長寿命化計画と
の整合性も図りながら,長期的な視点で学校再編をお示しできるよう取り組んでまいります。 次に,常金中学校と新市中央中学校
の再編についてです。 再編は,両校それぞれ
のよさ,これまで
の教育活動を互いに尊重し,一緒になって新しい学校をつくるという考えで取り組んでいます。そのため,校名は,開校準備
委員会において一から検討します。 開校準備
委員会で,新市中央中学校が新しい校名として決定された場合は,その結果を尊重したいと考えています。 また,常金丸学区
の生徒は通学距離が長くなることから,スクールバスによる通学支援を基本とします。 中学校は,通学距離がおおむね6キロメートル以内
の場合には徒歩または自転車で
の通学としていることから,開校準備
委員会では,再編後
の中学校区全体
のバランスを考慮した議論も行ってまいります。 次に,常金丸小学校
の複合化についてです。 小学校と公民館等
の複合化には,効率的,効果的な施設整備
のほか,児童と多様な世代
の住民と
の交流,学び
の場を拠点とした地域コミュニティー
の強化,学校
の教育活動を支援する人材
の活用といった目的,効果があります。今後,地域
の御意見もお聞きする中で,学校と地域が力を合わせて子ども
の育成と地域づくりに取り組むことができるよう検討してまいります。 以上,教育行政
の答弁といたします。
◆18番(石口智志) ありがとうございました。 それでは,再質問をさせていただきます。 まず,イノシシ対策として
の捕獲班
の拡充についてですけれども,今市長
のほうから,新たな捕獲班を編成するなど,そうした将来に向けた対応を考えていくということを答弁でいただいたわけですけれども,2014年に銃等
の資格取得ですか,その補助制度を始めて6年間で41人
の方がそういう資格を取ったということですけれども,全体としては微増といいますか,5年間で4人増えているだけなんですけれども,私
の感覚からいくと,かなり高齢化も進んできておりますので,6年間で41人
の方が新たに資格を取っても,入られない方もいらっしゃる
のか分かりませんけれども,それに近い方が亡くなられたり退会をされたりというようなことな
のかなというふうに思うんですけれども,改めて将来的な見通しについて,どなたがいつまでできるかっていう
のはなかなか難しいとは思うんですけれども,この推定でいくと,もう10年か15年先にはかなり現在
の捕獲班がほぼ入れ替わってしまうような,そういう状況が想定される
のかなというふうに思うんですけれども,そこらについて市
のほう
の思いといいますか,受け止めという
のはどのような感じなんでしょうか。
◎経済部長兼福山駅前
再生推進部参与兼農業
委員会事務局参与(藤井信行) 捕獲班員
の高齢化,今後どういうふうに減少に向かう
のかどうな
のかといったところ
のお尋ねだというふうに思います。 まず,現在
の捕獲班員
の年齢構成,先ほど市長御答弁申し上げましたけれども,免許
の取得
の補助を行いまして,捕獲班
の人数としては4名増えておりまして,平均年齢も0.5歳下がっているというような御答弁でございます。 新たに免許を取得された方には20代,30代
の若い方もいらっしゃいますけれども,議員おっしゃられたように,大半が60代,70代というような構成になっております。そうしたことから,今後我々としましても,捕獲班員をどのように確保していく
のか,若返りも含めてどのように確保していく
のかというところが課題になっているかなというふうに思っております。 そうしたことから,これをどういうふうに進めていく
のかというところを有害鳥獣対策協議会
の中でも議論はしております。今まで
の議論としましては,例えば,捕獲班員が出動が重なって,この地区に出ているけども出動できないとか班員が足りないといった場合には,隣接
のところから応援するなどといった議論も重ねております。 こういった捕獲班員を今後どういうふうに確保していく
のかというところは,引き続き検討が必要かというふうな認識をしております。 以上でございます。
◆18番(石口智志) 実際に平均年齢も0.5歳若返ったということで,市
の努力については大変感謝をいたしておるわけですけれども,もちろん,今
の捕獲班員
の方,猟友会
の方もまだまだ頑張れるぞという方が大勢いらっしゃるとは思うんですけれども,やはりいろんな技術ですね,経験とか技術を伝承していくためには一定期間が必要になるだろうということを考えると,さっき市長から答弁いただいたんですけれども,新しい体制づくりを一年でも早く着手をし,また実働できるようにしていただきたいなという
のが私
の一番思っているところでございます。 それでもう一点,これもちょっと市
の考えを押さえておきたいと思うんですけれども。現状認識について,今度は年齢構成とかではなくて,捕獲頭数が年々増えていっているという
のが,イノシシ
の頭数自体
の増加といいますか,私ら
の地域でいえば,もう出没が珍しくないというか,被害もほぼ毎年
のように,被害
の定着という
のはおかしいんですけれども,もうそのぐらい被害が当たり前になってきていることを考えると,そもそもその現在
の7班
の体制という
のが被害
の実態をカバーし切れている
のかどうな
のかということについては,市としてはどのように受け止めておられる
のか,ちょっとお聞かせください。
◎経済部長兼福山駅前
再生推進部参与兼農業
委員会事務局参与(藤井信行) 7班による捕獲で現状対応できている
のかどうかといったようなお尋ねであったと思います。 現在
のところ,捕獲頭数がどんどん増えているという状況に対して,確かに捕獲班員108名ということで4名増えてはおりますけれども,出動回数という
のはかなり増えているという認識を持っております。 先ほど,今後
の捕獲班員
の確保といったところにもちょっと絡むんですけれども,現在捕獲班には銃
の免許,銃猟免許
の取得をされた方を中心に捕獲班に加わっていただいております。 こうしたところ,今後捕獲班員をさらに進めていくといったところも必要になってくると先ほど御答弁申し上げましたけれども,その方法として,考え方というか,これはまだこれから十分協議をしていかなきゃいけないんですけれども,わな
の免許だけを持たれてる方,こういった方も捕獲班員
のほうに加盟をしていただいて活動していただくといったものであったりとか,この捕獲班以外,わな免許を持たれてる方が,個人という言い方はちょっと適切じゃないかも分かりませんけれども,捕獲班以外がわなを設置する場合に,最後
の捕獲したとき
の殺処分,止め刺しという専門的な言い方になるんだと思います。非常に危険な作業を,現在は銃
の免許を持たれた方にお願いをするというようなルールになっておりますけれども,こういったところも,もちろん先ほど議員おっしゃられましたけど,経験を重ねていって,わな
の免許を持たれてる方にもお願いをしていくといったような考え方も検討していかなきゃいけないんじゃないかというふうに思っております。 以上でございます。
◆18番(石口智志) 新しい体制を考えるということですので,あまりくどくここを言ってもいけませんので,できるだけ早く着手をしていただくようにお願いをしておきたいと思います。 次に,IoT
の活用について,センサー等を取り付けて生息状況あるいは行動範囲を調べるような実証実験を行っていくということが答弁であったんですけれども,イノシシにしても猿にしても,かなり広範囲に移動をするといいますか,隣
の府中市なり,あるいは神石高原町なり,一緒にやればより効果的にといいますか,データがより正確になるんではないかなという
のを素人考えで持っておるんですけれども,今回
の実証実験については,そうした周辺市町を今後巻き込んでいくようなお考えはある
のか。あるいは,県とタイアップしてさらに広くデータを集めていくようになる
のか。それとも,福山市だけ
の単独事業。初年度はどうなる
のか,まだ予算が出てませんので分かりませんけれども,市として
の将来的なお考えがあれば,今段階で言える範囲があればお聞かせをいただきたいというふうに思うんですけれども。
◎経済部長兼福山駅前
再生推進部参与兼農業
委員会事務局参与(藤井信行) IoT技術を活用した捕獲
の実証実験について
のお尋ねでございます。 今年度,福山市
のほうでIoT技術を活用して捕獲
の取組を行っていくというか,実証実験を行っていくということでございます。具体的には,センサーを設置をしまして,その間どれだけ
の回数イノシシが通る
のかとか,どういった時間帯に通る
のかといったようなものをデータ化して,それに基づき,効果的なわな
の設置場所,あるいは防護柵
の設置
の方法であったりとか,そういったところを検証していこうというような実験でございます。 この実験
の成果については,当然今後
の他地域へ
の展開という
のも視野に実験を行うわけですけれども,先ほど議員おっしゃられたように,近隣市町と
の協力という部分では,これ我々,府中市,三原市,尾道市,福山市
の4市で農業施策全般に対する連絡会議という
のを設けておりまして,この中で当然有害鳥獣に関する対策について
の意見交換を行っております。こういったところで情報共有をしていきますし,既に先行してやられている,例えば尾道市さん
の事例であったりとか府中市さん
の事例であったりとか,こういうふうなIoT技術を活用した他市
の事例もお聞きをいただきながら,この圏域全体でいい事例は共有していく,いい取組にしていくといった考えで進めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆18番(石口智志) その方向でしっかりやっていただきたいというふうに思います。 もう一点,IoT
の関係で,今回
の答弁にはなかったんですけれども,以前水曜会で静岡県内
の都市を視察したときに,イノシシがわなにかかったときにスマホに通知をしてくれるという仕組みについて少し触れることがありました。ふだんは,捕獲班
の人も銃を積んで町なかを走り回るというわけにいきませんので,銃なしで見回りをして,わなにイノシシがかかっていたときに,一旦自宅に帰って猟銃を取り出して駆除に出向かなければならないと。それが,スマホに通知が来ることによって,間を抜いて,通知が来た段階ですぐ猟銃なり止め刺し用
の器具を持って現場へ駆けつけることができるということで,かなり省力化になっておる,負担が減っているという説明を受けた記憶があるんですけれども,やはり捕獲班
の人数,あるいは被害
の実態等を考えたときに,そういう仕組みを入れるという
のは効率化,あるいは省力化,現在
の人数で最大限
の効果を上げていくということからすれば,かなり
の効果があるというふうには思うんです。 実際に,経費がどのぐらいかかる
のかという
のは,私もまだ承知しておりませんので,これはIoT関連ということで,また機会を見つけてといいますか,そうした先進事例を研究していただいて,本市に取り入れたほうが効果があるかどうかという検討も,これはお願いをしておきたいというふうに思います。 次ですけれども,猿対策について,追い払いがかなり有効ですよというお答えをいただきました。 私も,猿
の追い払い
の研修とまでいってませんけれども,やり方という
のはちょっと勉強を,たまたま通りかかって教えていただいたことがあるんですけれども,ただ実際に,一つは体制づくりと経費
の問題があると思うんです。 まず,ある程度人数を集めて研修を受けて,さらにまたその研修効果も,毎年継続していくために継続した研修を行っていく。 また,それから煙火というんですか,打ち上げ花火
のような,これも市販
の物ではなくてかなり金額も高いですし,20人が出ていって20発打ってそれを何日も繰り返すということになると,相当な地元負担もある
のかなというふうに思ってますので,そうした負担を和らげる,あるいは地元で
の追い払い班を編成するため
の後押し,支援も必要だというふうに思ってますし。 それから,追い払いも,かなり広範囲に猿が出ている状況では,猿
のほうも餌を求めて必死だろうというふうに思いますので,特定
の地域で追い払っても,その地域については猿がいなくなるということになるかも分かりませんけれども,逆にやらなかったところへは,そっちに回ってきたよということにもなりかねんわけですから,かなり広範囲で計画的に押し戻していく,元
の生息地
のほうへ追い返していくということになると,多く
の方がまとまって自治会
の枠を超えて研修するような場面も要る
のかなというふうに思いますので,そこらあたりについては市
のほうでリーダーシップを取って,そういう被害が報告されている,あるいは増えつつあるという地域まとめてそうした取組ができるようなこともやっていただきたいなというふうに思うんですけれども,そこについては,何か今こうやっていますよということとか,あるいはこれからこう考えていますということがあればお聞かせをいただきたいと思います。
◎経済部長兼福山駅前
再生推進部参与兼農業
委員会事務局参与(藤井信行) 猿
の追い払いを地域まとまって取り組んでいく,それに対する市
の支援,あるいはその考え方といったことだと思います。 先ほど,市長御答弁
の中で,動物
の追い払い用
の煙火というお話をさせていただきました。これ,今年度から事業をスタートさせておるわけなんですけれども,現在加茂町を中心に3地域に対して2回
の地域講習会といったような形
のものを開いております。 御答弁にもありましたように,そこで一定程度効果も現れているというふうなお話もいただいております。こういうふうな事例を,今後他
の地域に我々
のほうから積極的に働きかけていって,こういう効果がありました,例えばこういった取組をするとこういう効果がありましたといったところをしっかりとお伝えする中で,地域として地域が一体となった対策に移行できるような,そういうふうな啓発といいますか,周知
のほうに取り組んでいきたいというふうに考えております。 そういった地域がまとまって活動される部分に対しましては,これ,従前から地域活動支援事業費補助といったようなメニューもございます。こういったメニューも使っていただけるように,しっかりと情報を共有,周知をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆18番(石口智志) その方向でよろしくお願いしたいと思います。 最後,市民
の安心・安全ということなんですけれども,先ほど市長
のほうから市街地へ
の出没に対して防止対策を取っていくとかいう話があったんですけれども,市街地という
のはどこまでを市街地,どういうニュアンスで受け止めるかということなんですけれども,周辺部については,もう過疎化が進む中で,高齢者
のお年寄り
の一人暮らしとか,あるいはその人
の家
の周りが空き家になったり耕作放棄地になったりということで,そういう状況
の中でイノシシが出てくるとか,熊はまだそこまで福山市
の場合は緊迫感がないかも分かりませんけれども,尾道にしても隣
の府中市にしても,そういう状況
の中で,もう夜間出歩けないというような地域もあるわけなんです。 高齢者
の方っていう
のは,当然免許も返納してますから,買物なり何をするにしても自力でやっていくわけですけれども,車ならイノシシと擦れ違ってもそれほど恐怖感は感じませんけれども,歩いて食べ物を運ぶということになると,かなり不安があると思うんです。 ですから,今すぐにそこが福山市としてどうこうしろということではないかも分かりませんけれども,近い将来,必ずその周辺部においてはそういう不安を感じる,あるいは命
の危険,かみつかれるとか,いろんな不安を感じる部分という
のが出てくると思いますので,ここについては経済部,農林が頼りないということじゃないんですけれども,どういう体制でやっていく
のか,市全体
の中でそういう特に安心感を感じられるような,住んでる人が,安全はもちろんなんですけれども,安心感を感じられるような仕組みづくり,体制づくりという
のが早晩必要になってくると思いますので,今日はお願いだけにしておきますけれども,今後
の検討をよろしくお願いしたいと思います。 次に,学校再編について何点かお伺いをしていきたいというふうに思うんですけれども,2015年度平成27年度に最初
の再編案が示されて,途中若干
の増加はありましたけれども,再来年度ですか,2022年4月,ですから来年末でほぼ一定
の区切りをして次
のステップに移る
のかなというふうに思うんですけれども,一つは,今
のところまだ2校しか新しい学校はスタートしてませんけれども,この間
のいろいろな市民と
の会話,あるいはスタートした駅家北小学校,それから遺芳丘小学校
の児童ももちろんですけれども,元
の4学区
の市民
の声,そうしたことも一度振り返るといいますか,そうしたことも要るんではないかなというふうに思います。 コロナ禍で,なかなか新しい学校
の授業状況という
のがうまく伝わってこないわけですけれども,そうした整理といいますか,課題を振り返ってみるということも必要ではないかなと思うんですけれども,そこらについて,教育
委員会
のお考えがあればお聞かせください。
◎教育
委員会事務局
管理部長(金尾直樹) 学校再編に当たって
のこれまで
の取組を踏まえて,今後取組をどういうふうに進めていく
のかというようなお尋ねと思います。 学校再編につきましては,教育長が御答弁申し上げましたように,福山市小中一貫教育と学校教育環境に関する基本方針に基づき,今後も段階を追って取組を進めてまいります。 ただ,その取組に当たりましては,議員御指摘
のように,市民
の皆様,またそれぞれ
の地域
の皆様
の声を踏まえた中で,子どもたちにとって望ましい教育環境はどうあるべきかということを考えながら,そうした理解
の下で取組を進めていくことが必要というふうに考えています。 今後につきましても,再編
の必要性,目的,また再編した学校
の様子,こういったものをしっかりと伝える中で,将来
の子ども
の数
の推移,あるいは学校施設
の状況を踏まえた長期的な視点でお示しできるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上です。
◆18番(石口智志) 教育
委員会ですから,子どもたち
のこと,それから教育
のことが第一になっていくという
のは分かるわけですけれども,この間いろんな地域と話をされた中で,やはり成果が見えてこないといいますか,学校が一つになった小規模校がやっていた特色,そうしたものは,引き継がれているように見えるけれども,微妙に中身が違うんではないかという声も聞くことがあるんです。 それは,再編して終わりではなくて,その後
の取組,学校内はもちろん取り組んでいかれると思うんですけれども,地域と話されたこと,約束されたことが本当にその地域
の方が思ってたことに沿っていっている
のか,あるいは思い違いが,あるいは擦れ違いがあったりしてどちらか勘違いをしてるとか,そうしたことについてただしていかないと,これからまだまだ再編という
のは続いていきますから,再編された学校も地域
の学校として両学区からいろんな協力を得ていくわけですから,その辺
のフォローという
のは要るんではないかなという
のを一つ指摘をしたいというふうに思います。 もう一点は,あえて全校
の流れを聞いたわけですけれども,2つありまして,1つは,全体
の子ども
の数が減っている
のに合わす
のとは別に,集中している学校,子ども
の数が急増している学校もあれば,逆に激減している学校もあるわけですけれども,今後福山市内
の中でいろんな人口移動があり学校
のバランスが変わっていく中で,いわゆる第1要件,第2要件だけに着目する
のではなくて,校区を少し再編することによって隣
の学校と
のバランスを取っていくということも必要なんではなかろうかなというふうに思っています。 学校名を上げて言わせていただければ,神辺町湯田小学校もかなり子ども
の数が増えてきております。神辺中学校は,たしか湯田小学校
のほかに中条や道上小学校も進学先になっているんではないかなというふうに思うんですけれども,もう一つ
の神辺西中学校へ
の道上小学校から
の指定校外になるんですか,それとも単なる入学希望者になるんか分かりませんけれども,そこは抽せんで全員
の希望がかなえられないというような状況もあるわけですけれども,神辺中と神辺西中学校を比較したときに,学校
の規模からすると神辺西中
のほうが大分生徒数が少ないというふうに思うんですけれども。 そうであるならば,地域
の方
の意見を無視して私がここで言ってるので,これが実現可能かどうかという
のは考えていただかにゃあいけんのんですけれども,例えば湯田と神中を1対1
の小中一貫校にしていって,道上
のほうは神辺西と連携して小中一貫を進めていくとか,あるいは地域性からすれば神辺西が近い地域がたくさんあるわけですから,毎回抽せんで落ちる,あるいは上
の子が神辺西へ行ったけど下
の子は抽せんに落ちて神中へ行くというような形を小中一貫
の観点から整理をしていくということもできるんではないかなと思うんです。 これは,その学校だけではなしに,福山市内にまだまだそういう地域という
のはあると思います。今たまたまその校名を上げたんですけれども,そういう部分について,学校規模
の適正化という観点から幅広く検討していくというお考えはある
のかどうな
のか,お聞かせをください。
◎教育
委員会事務局
管理部長(金尾直樹) 学校規模
の適正化という中で
の考え方ということでございます。 学校再編を考えるに当たりましては,これまでも,児童生徒数や通学時間,距離,学校施設や敷地
の状況,それから地域
の実情などを考慮しながら総合的に検討しております。 御指摘
のありました通学区域
の見直しということでございますけども,これにつきましては,まちづくり活動など
の影響も大きく関わりがあるというふうに考えています。 これにつきましては,保護者や地域
の方
の意見を十分に伺う中で,そうした地理的条件など多角的な視点で検討する必要があるものというふうに考えております。 以上です。
◆18番(石口智志) もちろん,それぞれ
の地域に歴史があるわけですから,まちづくり活動にも大きな影響があるという
のは当然
のことで,地域
の方としっかり話をしていただかなきゃいけんと思うんですけれども。 ただ,小規模校にしても,第1要件
の学校にしても,まちづくりに多大な影響がある中で,子どもたち
の教育にとってどれが一番な
のかという視点から教育
委員会は考えておられるんだというふうに思いますから,全体についてもやはりその視点
の中で,理想的な学校規模
のそうした学校を増やしていくんだと。学校間
のバランスを将来にわたって考えていく必要がありますし,そういう中で校舎
の建て替え等も年次的にやっていくことによって,長寿命化対策にあるような,同じ時期にたくさん
の学校ができたから建て替え時期も重なるんだというようなことに対して
の解決案にもなるんではないかなというふうに思います。 あまり具体的な校名を上げてしゃべると,そこ
のことだけになってしまいますので,そうした点については,より検討していただいて,今度2022年以降
の再編計画を出されるときには少し考慮していただけたらというふうに思いますので,今日はそういう提案だけにとどめさせていただきます。 次
の,校名については,なぜ私がこうこだわるかというと,実は新市中央中学校,特に中央中学校
の部分へ
のこだわりという
のはかなりあるわけで,これは新市だけ
の問題ではなくて,先日東村
の方と話をしたときに,校名が変わったけれども,今津町
の方に,あんたらが来たから校名が変わったんだというふうに言われたと。やっぱり,そういう
のが残っていくわけで,たかが校名というわけではなくて,しっかりとお互いが歩み寄る必要があると思うんです。 そういう中で,新市町内においては,特に中央中学校区
の後援会,あるいは保護者
の方も言われると思うんですけれども,校名
の審議をするんであれば開校準備
委員会
の委員になりたくないと,そういう声を聞いとるわけなんです。それに対して,教育
委員会はもう毎回,いや,開校準備
委員会
の中で決まれば校名を変えなくていいですよと。これ,回答になっていないわけです。 もちろん,今地域
の方は,しょうがないというか,教育
委員会
のそういう回答を踏まえて,開校準備
委員会
の前段
の会議を4学区で持つ中で事前にすり合わせをしていこうというような動きもされとるわけですけれども,そうしたことを地域がやっているんであれば,その動きをしっかりくんで,開校準備
委員会
の中で
の議論
の柱を地域に合ったものに変えていくという
のはできるんじゃないかなというふうに思うんです。 これは,11月に教育
委員会が常金丸学区,あるいは常金中学校
の保護者に対してアンケートをされた中で,常金丸
のほうも,このアンケート
の中では,学校名,校歌,制服など,そのままでよいと。あるいは,変えることで逆に重圧にならないかというような意見が載せられて,それに対して教育
委員会が回答されとるんですけれども。 こちら
のほうは新市
の中央中学校
の保護者
の説明会ですけれども,これも,そこまでストレートではないですけれども,校名が変わった際には部活動
のユニホームなども新調するようになるんか,その費用は保護者負担になるんじゃないかというような御意見が出てるんです。それだったら,もうそれでいいんじゃないかなと思うんです。 教育長は,学校
の中で一律に子どもたちを評価するんではなくて主体性を大事にしていく,個性を大事にしていくとよく言われるんですけれども,教育
委員会がやってることっていう
のは,どうもどこ
の地域に対しても一定
のマニュアル
の枠を出ていないという感覚を私は受けるんですけれども。 今回は,それはもうこういう回答をされてますから,これを変えるということにはならんと思うんですけれども,開校準備
委員会
の在り方,それぞれ
の地域に合わせた論点を整理していくということも大事ではないかと思うんですけれども,その点について,もしあればお答えをください。
◎教育
委員会事務局
管理部長(金尾直樹) 校名
の取扱い,また開校準備
委員会で
の議題ということで
の御質問でございました。 地域
の方
の思いにつきましては,これまでも私どもも,保護者あるいは地域
の皆さんと
の話合い,意見交換
の中で十分に聞かせていただいております。手順につきましては踏んできたと考えておりますが,議員御指摘
のようないろんな地域
の声があると。その中で,地域
の負担が少しでも軽減できるような形,これを我々も取っていきたいと思っております。 そうした御意見を十分踏まえながら,今後
の開校準備
委員会も早期に立ち上げる中で,しっかりと取り組んでいきたいというふうに考えております。 以上です。
◆18番(石口智志) ありがとうございました。(拍手) (18番石口智志議員質問席を退席)
○副議長(大田祐介) 次に,13番喜田紘平議員。 (13番喜田紘平議員登壇)(拍手)
◆13番(喜田紘平) 水曜会
の喜田紘平です。一般質問を行います。 まず,
新型コロナウイルス感染症に関する人権へ
の配慮についてお尋ねします。 先月以降,新規
の感染者数は夏に拡大した感染
の第2波
のピークを超え,感染拡大
のペースが速くなり,感染
の第3波と言われるようになってきています。先月18日には,1日における全国で
の新規感染者数が初めて2000人を超え,過去最多となりました。 そんな中,日本赤十字も公表していますが,
新型コロナウイルス感染症による恐怖は,病気そのものによる恐怖もさることながら,感染者に対する差別や偏見
の恐怖も指摘されています。 本市ホームページでも,人権に配慮した行動
の呼びかけを行っていますが,今後感染者が増加してくる可能性
のある中で,他市
の事例等も研究しながら,
新型コロナウイルス感染症の感染者に対する人権擁護へ
の対応も本格的に検討していく必要があると感じています。その辺り,ぜひ市長がリーダーシップを発揮していただき,強いメッセージを市民
の方へ送り続けていただきたいと期待するところです。いかがお考えでしょうか,お考えをお示しください。 また,教育現場においても同様で,感染者に対する偏見や差別,いじめは,あってはならないことです。市教委としてどう対応されておられる
のか,今後
の対応策も踏まえお示しください。 次に,性的マイノリティー
の理解促進や支援,啓発についてお尋ねします。 平成30年12月議会本会議で,性的マイノリティー
の方々に対する専用
の相談窓口
の設置
の要望をしました。それを受けて,本市では本年7月から,性的マイノリティー
のため
の,にじいろ電話相談を開設されました。 性的マイノリティー
の方は,社会的に少数者であるがために様々な課題に直面することがあり,社会において理解が深まっていないことから,固定観念や先入観による偏見や差別を受ける方が少なくありません。そういった観点から,早期
の専用
の相談窓口
の設置
の要望をさせていただき,開設につながったことをとてもうれしく感じています。 しかしながら,こういった相談窓口は,当然
のことながら設置してそれでゴールではなく,この先どう運用していく
のかという課題があります。現在設置をして約5か月たちますが,現在
の状況をお示しください。 また以前,市職員に対する理解促進や市民啓発へ
の要望もさせていただきました。 現在,本市ホームページには,福山市では性
の多様性について
の理解を深めるため
の市民啓発や職員研修を行うなど,性的マイノリティー
の方に配慮した取組を進めており,さらにこうした取組を全市に広げ,推進していきますとありますが,その後,市職員へ
の正しい理解へ
の促進や対応
の在り方に対する研修会
の実施など
の現状と課題,また市民啓発に対する現状と課題はいかがでしょうか,具体をお示しください。 性的マイノリティー
の課題は,他
の方々が当たり前にできている社会資源へ
のアクセスが制限されたり阻害されたり,できにくい,できない,そのことへ
の課題が大きい
のが実情です。 そんな中,東京都渋谷区では同性パートナーシップ条例が制定され,また,全国的に同性パートナーシップ制度を導入する自治体が増えています。その制度等により,同性カップルに対し,結婚に準じる関係と認め,パートナーシップ証明を行うことにより,異性
の婚姻関係と異ならない程度
の最大限
の配慮が受けられる権利を保障しています。 これまで家族でなければ同居が認められなかった公営住宅へ
の入居をはじめ,病院で
の手術や入院
の際
の付添いなどができるようになっています。 本市における同性パートナーシップ制度等に対するお考えはいかがでしょうか。他市
の状況
の把握を含め,お考えをお聞かせください。 また,以前市長答弁で,誰もが自分らしく生きていける権利が当たり前に行使できる環境を整えるため,当事者団体とも連携する中で具体的な解決策を検討していくと
のお答えでしたが,その後,当事者
の方が本市
の様々な制度等を利用する際
の課題についてどう改善してきた
のか,お示しください。 一方で,教育分野についてもお尋ねします。 同じく,平成30年12月議会本会議における市教委から
の答弁で,各学校で,児童生徒
の個性や多様性を尊重するという視点で,児童生徒が主体となって生徒指導規程
の見直しを行っている,その取組
の中で,制服を選択する可能性や制服
の見直しを行っている学校もあると
のことでしたが,その後,学校現場
の状況はいかがでしょうか。多目的トイレ
の設置
の状況も含め,現状と課題等お答えください。 次に,歩きたばこに対する防止施策についてお尋ねします。 平成30年6月,そして昨年
の6月議会本会議
の一般質問において過去2度,歩きたばこに対する防止施策について提言をさせていただきました。 中心市街地では特にたばこ
のポイ捨てが多い実情があり,そのことがまち
の景観を損なうだけでなく,ポイ捨てをされている量だけ歩きたばこをしている人が多いこと
の現れであり,受動喫煙防止へ
の観点からも,たばこ
の火種によるやけど等
の事故へ
の防止へ
の観点からも,歩きたばこ
の禁止が必要であると提言してまいりました。 その提言に対し,市長からは,条例改正に向け取り組んでいくという御答弁をいただきました。その後
の取組経過,状況はいかがでしょうか。 大人が吸う歩きたばこ
の火種は,ちょうど子ども
の顔
の位置,特に目
の付近にあり,何か事故があってからでは遅く,早期対応を再三要望しています。 市長は,駅前を中心に良好な空間を創出し,にぎわいを取り戻すため
の取組や,国内外から多く
の人々を受け入れるため
の取組に,力を入れて進めておられます。その観点からも,早期
の条例制定を含め,対応を実現していただきたい
のですが,お考えはいかがでしょうか,お示しください。 一方で,条例制定に併せて喫煙所
の整備,設置も検討していく必要があると考えますが,いかがお考えでしょうか,お考えをお聞かせください。 次に,公共施設
のインターネット予約とスマートロックシステム
の導入についてお尋ねします。 平成30年12月議会本会議で,市民
の方
の利用促進や利用における市民満足度を高めるために,早期に公共施設
のインターネット予約システムを導入すべきであると提言をさせていただきました。それを受け,今年2月から市内
の公共スポーツ施設29施設において,インターネットによる予約システムが導入されました。 まずはスポーツ施設から先行して実施をしていただき,大変ありがたく思っていますが,今後さらに,市民
の方々
の公共施設利用に対する利用促進や利便性
の向上
の観点,それから市職員
の業務負担
の軽減
の観点からも,公民館等,他
の公共施設
のインターネット予約を導入していくべきと考えますが,お考えはいかがでしょうか,お示しください。 また,現在本市では,公共施設
の管理者が施設に常駐しながら,物理キーを利用者
の方へ手渡しする仕組みとなっています。その仕組みにより,利用者
の方から不満
の声を多くお聞きしています。 一方で,
管理者にとっても,毎回
の窓口対応が負担となっている場合もある
のではと感じています。 さらに,近年台風や集中豪雨等
の被害も多く,迅速な対応が求められる緊急時が増加しています。そんな中,避難場所に指定された公共施設へ
の迅速な入室
管理も求められています。 本定例会に上程されている補正予算には公共施設へ
のWi-Fiスポット整備へ
の予算も組まれており,議会承認されれば新年度から公民館等,公共施設へWi-Fiスポットが設置されます。そうなれば,Wi-Fiを利用し,クラウドにより一元
管理も可能なスマートロックシステムを採用することも可能となります。ぜひ早期
の導入を検討していただきたい
のですが,お考えはいかがでしょうか,お示しください。 次に,
新型コロナウイルス感染症による休校措置
の影響による学習
の遅れ
の実態についてお尋ねします。 本年6月議会本会議において,
新型コロナウイルス感染症による休校措置
の影響による子どもたち
の学力格差について質問をしました。それに対し,教育長から,土曜日や夏季休業中においても一律に授業日として設定するだけでなく,国から
の補助を活用し,退職教員や大学生,学習塾講師等へ
の協力を依頼し,学力補充日,自由登校日等
の設定,学習塾と
の連携等,児童生徒が選択できる学習機会を提供できるよう検討していくと御答弁がありました。 実際,休校措置
の解除から約半年経過しました。これまで
の取組状況はいかがでしょうか。 市内学習塾
の先生方からは,例年
の子どもたちに比べ,かなり学習
の遅れがあると
の指摘や,子どもたち
の学力
の格差があると
の声を多くいただいています。子どもたち
の学習
の遅れ
の現状は市教委としてどのように把握されておられますでしょうか,お示しくだざい。 また,もともと多忙だった教職員
の日常は,
新型コロナウイルス感染症の影響で拍車がかかっている
のが実情だと感じます。 教職員
の業務負担
の現状,またそういった中で,今後どのように学習
の遅れ等に対応していく
のか,お考えをお示しください。 以上で,1回目
の質問を終わります。 (
枝廣直幹市長登壇)
◎市長(枝廣直幹) 喜田議員
の御質問にお答えします。 初めに,新型コロナに関する人権へ
の配慮についてであります。 他都市で
の感染者へ
の人権侵害発生を受け,いわれなき誹謗中傷を市民が受けることがないよう,これまでも機会あるごとに市長メッセージを発してきました。 全国に先駆け策定した福山市独自
の新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン
の中にも人権擁護
の取組を盛り込み,理解を呼びかけてきました。 あわせて,広報ふくやま臨時号を直ちに発行し,感染者や周り
の人に思いやりを持つよう呼びかけ,市ホームページ等でも法務局と連携した被害者救済
の取組や被害に遭った場合
の相談窓口を紹介し,感染者
の人権に配慮した冷静な行動をお願いしています。 このように様々な取組を行った結果,本市においては現在
のところ,深刻な人権侵害事例はないと認識しています。改めて市民
の皆様
の御理解に感謝いたします。 引き続き,市民
の皆様には,感染者等に対する誹謗中傷が決して起きないよう,改めてお願いを申し上げます。 次に,性的マイノリティー
の理解促進や支援,啓発についてお尋ねがありました。 初めに,相談窓口
の状況についてであります。 LGBTをはじめとする性的マイノリティー
の方や,その関係者が抱える様々な困難や不安,課題を相談できるよう,当事者団体へ委託し,専用電話相談窓口,性的マイノリティー
のためのにじいろ電話相談を本年7月に設置しました。 11月まで
の相談件数は7件であります。相談者
の内訳は,当事者が4件,当事者
の家族からが3件となっています。これらに対しては,専門的な立場から
の助言を行い,あるいは専門医や民間支援団体を紹介するなど,適切な対応に努めています。 電話相談では,状況が十分確認できなかった1件については,オンラインによる対面相談も実施しました。 また,個々
の相談内容を記録した相談票及び業務日誌
の作成や,他機関へ紹介した場合は追跡調査を行うなど,再度
の相談や相談員が代わった場合にも適切に対応できるよう取り組んでいます。 次に,職員に対する研修会
の現状と課題についてであります。 人権啓発リーダー養成研修や,尾道市,府中市,神石高原町と本市
の職員を対象に当事者団体
の方を講師に招いた講演会などで,性的マイノリティー
の基礎知識
の習得に努めてきました。 さらに,窓口で本人確認を行う場合や当事者であることを認知した場合
の配慮すべき具体的な行動などを掲載した,性的マイノリティサポートハンドブック~職員が理解を深めるために~を新たに作成しました。これを活用し,職場研修推進員を対象にした研修会を開催し,さらにその推進員をリーダーとした各課
の職場研修につなげてきました。 次に,市民啓発に対する現状と課題についてお尋ねがありました。 これまで,視聴覚教材を使った住民学習会や広報紙へ
の啓発記事
の掲載,当事者団体も加わった本庁舎や支所など11か所で
のパネル展示,ふくやま人権大学
の講座などに取り組んできました。 こうした職員研修や市民啓発は,今後とも継続的に実施し,性的マイノリティーに係る人権課題を本市
の人権施策へ体系的に位置づけ,取組を進めていきます。 次に,パートナーシップ制度についてであります。 他都市では,今年度末までに2府県と全国
の67市区町
の合計69
の自治体がパートナーシップ制度を導入,または導入予定と把握しています。県内では,広島市が2021年令和3年1月4日から
の導入を予定していると聞いています。 本市においては,これまで
の当事者団体と
の協議において,パートナーシップ制度導入に当たり,社会
の理解が伴わなければ効果が見込めず,まずは市民へ
の啓発が必要と
の意見をいただきました。今後とも,当事者団体と協議を進めてまいります。 次は,歩きたばこに対する防止施策についてであります。 初めに,福山市空き缶等
の散乱防止及び環境美化に関する条例
の改正に向けた取組についてお答えいたします。 歩きたばこを含めた路上喫煙は,ポイ捨てや受動喫煙,やけどにつながることから,路上喫煙防止対策を講じる必要があり,これまで関係者へ
のヒアリングや先進都市
の事例調査を行ってきました。本年1月
の福山市廃棄物減量等推進審議会において調査結果を報告し,特に人通り
の多い駅周辺地域に禁止区域
の設定や喫煙所
の設置が必要など
の意見をお聞きしました。そのため,福山駅周辺デザイン計画に分煙空間
の創出事業を位置づけ,喫煙禁止区域
の指定やたばこ
のポイ捨て防止,受動喫煙抑止に取り組むことにしました。 条例改正については,福山駅前デザイン会議
の委員や商店街など
の関係者,専門家で構成する協議会を年度内に立ち上げ,検討してまいります。 次に,喫煙所
の整備についてであります。 駅前を中心に,多く
の人が心地よく過ごせるように喫煙所を設置し,喫煙者と非喫煙者それぞれに配慮した空間を創出する必要があります。そのため,現在,喫煙所
の候補地や構造,費用等について調査を行っており,今後,協議会において喫煙所
の設置等についても検討していきます。 次は,公共施設
のインターネット予約とスマートロックシステム
の導入について
のお尋ねです。 本市
の公共施設については,福山市公共施設等サービス再構築基本方針に基づき,ICTなど新しい技術も取り入れた最適な公共サービスを提供することにしています。 また,今年度中に取りまとめる予定
の(仮称)福山市ICT推進計画では,行政サービス
のデジタル化を進めるに当たり,行政サービス
の利便性向上と充実,行政内部事務
の効率化,スマート化,そして市民
の暮らしを支える安心・安全なICT基盤
の整備を3つ
の基本方針としています。これらを踏まえながら,インターネット予約については,順次対象施設を拡大していきます。 また,スマートロックについても,各施設
の利用実態等を踏まえ,早期
の導入に向けて検討していきます。 特に,公民館,交流館については,事前に来館し鍵を借りることが利用
の支障になっていると
の意見があることは承知しています。今後,スマートロック
の導入
の実証実験を行い,効果
の検証を行うことにしています。 以上で,喜田議員
の御質問に対する答弁といたします。 教育行政については,教育長から答弁をいたします。 (三好雅章教育長登壇)
◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。 学校における新型コロナウイルス感染者に対する偏見や差別,いじめへ
の対応についてです。 教育
委員会は,臨時休校が決定した4月13日に,県教育
委員会が作成した資料,
新型コロナウイルス感染症に関するいじめ防止等についてを全校に配付しました。各学校は,資料を活用し,感染した人やその家族,医療関係者
の方々に対する誹謗中傷や差別的な書き込み,SNS等で
の拡散などは許されない行為であることを児童生徒に指導するとともに,相談窓口を周知しました。 その後も,学校再開に向けて私から
のメッセージ,差別,偏見に係る内容を含んだ感染予防
の指導資料,文部科学大臣メッセージや,コロナに関連したこころ
の悩み相談
のリーフレット等を適宜配付しています。 各学校は,感染者や関係者に対する偏見や差別,いじめについても,全教育活動を通じてローズマインドを育み,未然防止,早期発見,対応に取り組んでいるところです。 引き続き,各学校において児童生徒
の状況を注意深く見ていくとともに,学期に1回以上
のいじめに関するアンケート調査,それを踏まえた全児童生徒と
の個人面談,校内外
の相談窓口
の周知等を徹底してまいります。 また,状況に応じて学校と教育
委員会が緊密に連携し,児童生徒
の立場に立った取組を継続してまいります。 次に,性的マイノリティーに係る生徒指導規程
の見直しについてです。 教育
委員会は,2017年度平成29年度から,外国籍やLGBTなど
の多様性や違いをこれまで以上に認め合う社会へ
の変化を踏まえ,一人一人違うことを前提にした子ども主体
の学びを進める取組
の一つとして,児童生徒が主体となって考え,作り,守る生徒指導規程へと見直しを進めています。 各学校は,制服や頭髪
の男女別をなくしたり,制服,私服を選択できるようにしたりするなど,家庭や地域
の状況を踏まえながら見直しを進めているところです。 それにより,女子児童生徒が半ズボンやスラックスで学校生活を送ったり,気温に応じて各自
の判断で防寒着を着て登校したりしています。子どもたちからは,気持ちが楽になった,保護者からは,子ども
の頃からそれぞれ
の違いを実感できてよいと思うなど
の声を聞いています。 一方,学校によっては生徒指導規程
の見直し
の状況が様々であり,いまだ男女別による決まり等があります。 また,男子には「くん」,女子には「さん」をつけて呼ぶなど,改めてこれまで習慣となっていたことを問い直す必要があります。 今後,全校
の生徒指導規程を教育
委員会ホームページから閲覧できるようにします。このことにより,学校同士が互いに参考にするとともに,児童生徒,保護者をはじめ多く
の人
の声を聞きながら,互い
の違いを認め合い,安心して学校生活を送ることができるものとなるよう,引き続き見直しを進めてまいります。 多目的トイレ
の設置状況については,現在66小学校,32中学校,1義務教育学校に設置しており,今後全小中学校へ設置する予定です。 次に,休校措置
の影響による学習
の遅れ
の実態についてです。 初めに,国から
の補助を活用した学習支援等
の取組についてです。 本市では,文部科学省
の支援事業を活用し,子ども
の学びをサポートする学習指導員を8月末から随時希望校に配置しているところです。 教育
委員会
の募集や文部科学省
の人材バンクを活用し,退職教員,大学生,塾講師等に依頼したり,各校に勤務する非常勤講師や介助員等に依頼したりして,希望する条件に合う学校から順に配置しています。12月1日現在,配置校数及び人数は,希望する82校
のうち75校に計89人です。 学習指導員は,各校
の要望や実態に応じて,提出物
の採点や授業準備
の補助,授業における個別指導や放課後
の学力補充など,柔軟に教育活動を支援しています。 指導教科や地理的な条件などが合わないため,まだ配置できていない7校についても,引き続き取り組んでまいります。 次に,子どもたち
の学習
の状況についてです。 この間,各学校は,文部科学省が示したガイドラインを踏まえ,教科
の内容を焦点化し,授業を5分短くして1日6こま
の時間割を編成したり,子どもたちが主体となって学校行事
の目的を問い直し,実施時期や内容等を見直したりしながら,学習内容
の定着と授業時数
の確保に努めています。 授業時数については,臨時休業期間を除いた約10か月間
の中間点である10月末現在,標準授業時数
のおおむね50%を実施しています。学習内容
の定着については,日々
の授業で
の児童生徒
の状況に加え,定期テストや小テスト,ドリル等により各学校が把握しています。こうした結果から,昨年度
の同時期に比べ,全体的に学習が遅れたり差が大きくなったりしている状況は見られていません。 一方で,正しい文字や文
の書き方など
の基礎,基本
の習得や,体育や音楽など
の技能教科に課題があると捉えている学校もあります。 各学校は,子ども一人一人
の学び
の状況が異なることを踏まえて,日々
の授業
の中で学習内容を自分で選択,決定し,分からないところを教職員に質問する時間や繰り返し学習により基礎的な知識,技能を習得する時間を設定したり,必要に応じて放課後や帯タイムを使った学力補充等に取り組んだりしています。 また,コロナウイルス感染や学習
の進度に不安を感じたり,家庭で
の学習,生活習慣
の定着に課題があったりする児童生徒に対して,安心して生活や学習ができるよう,児童生徒や保護者と
の面談などを継続して行っています。 教職員
の業務負担については,感染症対策に係る様々な業務を支援するスクール・サポート・スタッフを9月1日から随時希望校に配置し,負担
の軽減に努めています。12月1日現在で,配置基準を満たした84校
のうち82校に配置しています。 さきに答弁しました学習指導員
の活用と併せ,教職員が日々
の授業に集中して取り組み,個に応じた支援等が行えるよう,引き続き取り組んでまいります。 以上,教育行政
の答弁といたします。
◆13番(喜田紘平) 御答弁をいただきましたので,再質問並びに要望をさせていただきたいというふうに思います。 まず最初に,コロナに関する人権へ
の配慮についてお尋ねをしたいと思いますが,こういった感染者に対する差別っていう
のは,比較的感染者数
の少ない地方都市ほど,より深刻化しやすい,感染者
の方が目立って,よりそういった差別や偏見が深刻化しやすいんだという指摘をされている専門家
の方もいらっしゃいます。ということは,やっぱり,より本市では力を入れていく必要があるんではないかなと思います。 先ほど,市長答弁
の中では,深刻なこういった事案,課題は起きてないということだったんですが,深刻なケースに至るまで
の間に,いろんな偏見や差別,そういった課題っていう
のは,言葉として耳にすることっていう
のはやっぱりあります。 そういった中で,これまでも取り組んでいただいているとは思いますが,ぜひ,いろんな機会を通じて繰り返し,例えば市長も個人でフェイスブック
のアカウントも持たれてSNSもされてますし,そういった機会もそうですし,また報道機関に対する会見等もそうですし,そういった機会を捉えて何度もメッセージを発信していただきたいと思いますし,また,今第3波が到来したと言われてて感染者も増えていますけども,こういった差別だったり偏見事案が,これから深刻なケースがもしかしたら出てくる可能性もある中で,今後
の対応も含めて,ぜひ力を入れていただきたいなと思うんですが,その辺り,改めてお考えがありましたら,ぜひお聞かせをください。
◎
まちづくり推進部長(渡辺慎吾)
新型コロナウイルス感染症に係る人権へ
の配慮,あるいは今後
の市民等に対するメッセージ
の発信や今後
の取組について
のお尋ねだというふうに思います。 市長御答弁申し上げましたように,本市
の相談窓口におきましては,これまで深刻な人権侵害事案というものは寄せられてはいないものの,全国的な事例でありますとか,あるいはインターネット掲示板等において確認する上において,感染された方,あるいは医療従事者等に対する誹謗であるとか中傷,こうした誤った情報や偏見に基づく不適切な行為,書き込み,こうしたものが数多く発生している状況にございます。 本市におきましても,議員御指摘もございましたが,コロナウイルス感染症
の拡大に伴いまして,偏見に基づく人を傷つける差別的な行為,あるいは言動,こうしたものは当然起こり得るもの,こういうふうに認識をいたしております。 そうしたことから,例えば,現在1階
の市民ホールにおきまして児童生徒人権平和作品展というものも実施をいたしておりますけれども,これは現在市内
の公共施設9会場において実施をいたしております。その会場におきまして,コロナウイルス感染症
の偏見や差別をなくしていこうと呼びかける内容を掲載したリーフレット,こうしたものも掲出をしているところでございますけども,これ以外にも公共施設へ
のポスター
の掲示,あるいはホームページ,広報紙など様々な機会やツール,こうしたものを通じまして,市民
の皆様へ
の周知,啓発にしっかりと努めてまいりたいというふうに考えております。 また,相談窓口へ相談が寄せられた場合には,必要に応じて,先ほど答弁もございましたが,法務局等関係機関ともしっかりと連携をする中で,市民
の皆様
の人権擁護,こうしたことにしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。 今後とも,様々な機会を通じまして,市民
の皆様に人権尊重を基底とした思いやりを持った良識ある行動を取っていただけるように呼びかけてまいりたいと,このように考えております。 以上でございます。
◆13番(喜田紘平) コロナっていう
のは,病気である以上,誰もが感染する可能性っていう
のはあると思うんです。そういった中で,決して感染者
の方が悪いわけではなくって,感染者が悪いという,そういった空気や風土にしてはいけないと思ってますし,そういった空気になること自体が本市が掲げてる市民憲章とも反しているんじゃないかなと,合致しないんじゃないかなと思いますので,ぜひ,取組を今後も強化していただきたいなと思います。 一方で,個人に対する偏見や差別もそうなんですが,企業に対してはどうな
のかということもぜひお尋ねをしたいと思います。 風評被害
の実例も耳に入ってきてます。コロナ
の感染者が出たことによって,風評被害が出て売上げが低下してしまったりとか,または経営が苦しくなったり。ほかにも,例えば感染者
の方が立ち寄った場所に,企業に対して一斉に消毒作業を市としては行うと思うんですけども,そのことを目撃した人が,あそこ
の場所でコロナが出たんじゃないかということを周りに伝えたことによって風評被害につながったという声も聞いてます。 そういった企業に対して
の風評被害について,その辺り
の実態と現在
の対応,そして今後
の対応をどうしていく
のかということを含めて,ぜひお答えをいただきたいと思います。
◎保健福祉局長(神原大造) 風評被害に対する,企業をどうやって守っていくかっていうこともあると思います。 現在,これまでそういったコロナ
の感染症が発生した事業所自体は,今収束に至ったものが40程度ございます。これら
の事業所
の中で,本市
のガイドラインにしっかり沿っていただいて収束を終えた事業所に対しては,認定証をお出ししております。最初
の,そもそも当初発生したすぐ
の段階は,やはりいろいろな風評が飛び交うという
のは,これはやむを得ないことであろうかと思っておりますが,その後,積極的に事業所名を公表される,このことによって,むしろ収束後
の,いわゆるその企業,事業所に対する信用度という
のは大きく上がっているものというふうに受け止めております。 また,そうはいいましても,いわゆる発生当初
の風評被害という
のは起こっていると。具体的な状況については,個々我々
のほうにも声は幾つかは届いておりますが,詳細な実態ということになりますと,全てを聞き取れている状況にはございません。 今後とも,本市
の対策ガイドライン事業所編,ここをしっかり全て
の事業者に御確認いただいて,まずは正しい感染症に対する知識を事業所に持っていただく,併せて市民
の方も,このコロナ
の感染症に対する正しい認識をしていただく,このことが先決だというふうに考えております。それに向けた啓発を行っているところでございます。 以上であります。
◆13番(喜田紘平) ぜひ,一つ一つ丁寧に対応していただきたいと思います。 教育
委員会に要望をさせていただきたい
のが,先日2つ
の中学校
の生徒が感染者となりまして,昨日も1つ小学校
の児童が感染者ということで報告がありました。この児童生徒たちが本当にスムーズに学校に復帰できるように,特に心
のケアへ
の対応を,ぜひ重点を置いていただいて,この子たちが傷つくこと
のないように対応していただきたいということを要望させていただきます。 感染者に対してもそうですし,企業に対してもそうなんですが,差別をするとか偏見をするっていう,そういった同調圧力が働いてる社会っていう
のは,私はとても怖い,恐ろしい社会だと思ってまして,そうではなくって,感染者が決して悪いわけではなくって,だからこそ差別をしたり偏見したりすることはいけないんだという,そういった思いが広がっていく,圧力ではなくて同調効果に変えていけるように,市としてもぜひ対応をこれからも力を入れていただきたいなというふうに思います。 次に,性的マイノリティー
の理解,促進や支援,啓発について何点かお尋ねをさせていただきたいと思います。 先ほど市長答弁
の中で,電話相談,現在7件ということなんですけども,これが現在
の数値で多い
のか,少ない
のか,効果がある
のか,ない
のかという議論をしても,現段階ではあまり意味がないと思ってまして。 というのも,広島県がエソール広島にLGBT
の相談窓口を開設されてます。近年
の利用状況がどうだった
のかという
のを調べてみました。近年
の状況でいくと,平成29年が27件,平成30年が90件,そして令和元年が172件と,要は続ければ続けるほど利用者が多くなって効果が現れてきているという
のが数字上からも分かるんじゃないかなと思ってます。 ということは,本市
の相談窓口もすぐに結果が出るものではなくって,だからこそ今後も力を入れて継続していただきたいなというふうに思ってるんですが,その辺り,お考えはいかがでしょう。
◎
まちづくり推進部長(渡辺慎吾) LGBTに係る相談業務に係る再度
のお尋ねでございますけれども,議員おっしゃられますように,先ほどエソール広島
の例を例示いただきましたけれども,他市
の相談機関におきましても,確かに開設当初というものは相談件数というものが少ないものの,期間が経過をする中で口コミ等によって広がっていって大幅に相談件数が増えていってる,そうした状況であることについても確認はいたしております。 重要なことという
のは,やっぱり継続をしていくということであろうというふうに思いますので,適切な助言,あるいは丁寧な対応,こうしたことにしっかり心がける中で,相談者
の方により安心して相談してもらえる,そうした相談窓口になるよう,今後ともしっかりと取り組んでまいりたいと,このように考えております。 以上です。
◆13番(喜田紘平) 先ほど部長が言っていただいたように,安心して相談ができる体制っていう
のを,これからもぜひ構築していただきたいなと思います。 一つは,やっぱり情報発信
の在り方,まだまだ周知が進んでないっていう実情もあるんではないかなと,そういった可能性もあるんじゃないかなと思いますので,ぜひ,情報発信も今後力を入れていただきたいということも要望をさせていただきたいですし,あと,こういった,先ほど市長
の答弁
の中にもありましたけど,ハンドブックを前回要望させていただいて作っていただきました。中も,当事者団体
の方にも監修してもらって,非常に中身
の濃いものを作っていただいたんじゃないかなと思います。 ぜひ,市職員
の方にも,今後研修もぜひ強化をしていただいて,市民に関わらない市職員はいないと思いますので,そういった窓口で
の対応だったりとか市民に対する対応
の一つ一つが口コミとして広がって,当事者
の方も安心して相談しやすい環境,体制ができるんじゃないかなと思いますので,ぜひ,職員に対する研修にも力を入れていただきたいなというふうに要望させていただきたいと思います。 パートナーシップ制度についても,早期に導入を検討していただけるということで,その辺りは当事者団体
の方とも連携を取りながら,ぜひ,早期実現を目指していただきたいなと思います。 本市としては,既に市民病院には付添いもできるように認めていただいてますし,この制度ができれば公営住宅へ
の入居も可能になるんではないかなというふうに思います。 ただ,やっぱりまだまだ民間
の病院であったりとか,民間
の例えば賃貸住宅っていう
のは,付添いであったり入居っていう
のは非常に大きなハードルが,制限がある
のも実情じゃないかなと思ってます。なので,まず公的に,やっぱり市からそういった証明を認めてもらえる,制度を認めてもらえる,そのことが民間に対して波及していく,いい意味でそういったことがきっかけになっていく,そのことにつながっていくんじゃないかなと思いますので,ぜひ,この辺りも連携を取っていただいて進めていただきたいなというふうに思います。 一方で,教育分野についてもぜひいろいろ要望させていただきたいんですが,その前に,今現在,本市
の外国人
の方
の在留数
のここ近年
の状況はどうかという
のをお尋ねしたいんですけども,いかがでしょう。
◎市民部長(太田雅士) 本市
の在住外国人市民
の方
の状況,近年どうかということでございます。 在住外国人市民
の人数につきましては,本年11月末現在では9910人でありまして,これは,5年余り前
の2015年平成27年3月末現在
の6495人と比べますと,約1.5倍
の増加というふうになっております。 以上でございます。
◆13番(喜田紘平) ありがとうございます。 約1.5倍になっているっていうことで,これは教育長が先ほど答弁された,外国人
の方に対する多様性
の理解もしていかなきゃいけないってことにもつながってくると思うんです。 これから多様性,ダイバーシティーをどう子どもたちが理解して社会
の中で生きる力をつけていくかっていうことが,やっぱり教育現場には問われていると思ってまして,教育長
の答弁にもありましたけど,制服が選択できるような新聞報道もされてましたが,そういった対応もぜひどんどん進めていっていただきたいですし,また多目的トイレ
の設置状況も教えていただきましたが,多く
の学校で設置が進んでて大変うれしく思いますし,今後全小中学校に設置をしていくことでうれしく思うんですけど。 1点要望させていただきたい
のは,そういった多目的トイレ
の使用に対して,どう児童生徒に説明をしているか,指導しているかっていうことも私は重要だと思ってまして,ある当事者
の子どもから話を聞いたことがあるんですけど,この多目的トイレが,要は性的マイノリティー
の方が使用するものなんだみたいな安直な説明や指導をしてしまうと,そこ
のトイレを使用する子イコール性的マイノリティーみたいな,かえって非常に使いづらいと。 例えば,クラスメートからからかわれてしまうんじゃないかとか,いじめ
の対象になってしまうんじゃないかという心配をして使いづらいんだという,そういった声も聞いたことがありまして,ぜひ,誰でも使っていいんだと,自由に使っていいんだという,そういった指導を教育現場でしていただきたいなということを要望させていただきます。 次に,歩きたばこ
の防止施策について質問をさせていただきます。 これまでも何度も議論をさせていただいてますが,昨年
の実態調査で,駅周辺において1日
のたばこ
のポイ捨て
の数が約230本あったわけです。1日230本ということは,単純に1年間で約8万4000本落ちてるという。先日も,子どもたちと一緒に中心市街地
の清掃活動をしましたけど,やっぱりコロナ禍とはいえ,まだまだたばこ
のポイ捨てが多い
のが実情です。 2022年には福山城築城400年に向けて今福山城改修工事に入ってますし,コロナで1年延期になりましたが,25年には世界バラ会議も開催をされます。今後は文化的なまちとして全国から,そして世界から注目されるまちになっていくと思うんですが,そんな中でやっぱり平気で歩きながらたばこを吸ってるまちが文化的なまちな
のかっていう,そういう視点って私はすごく大事だと思ってます。 プラスして,中央公園
のにぎわい
のために,来年4月オープン予定でパークPFIで今レストラン
の建設をされてますよね。ということは,駅前から中央公園まで歩いて回遊できる,この動線形成を市としても狙ってるはずなんです。 そんな狙い
の中で,やっぱりにぎわいを創出していきたい,そのにぎわい
の中には当然子どもたちや親子連れも入ってるわけで,その狙いや一貫したそこ
の施策に合致している
のかという視点もあると思うんです。だからこそ,やっぱり歩きたばこ
の防止っていう
のは早くに市として決めていっていただきたいし制定していただきたい。 今年度中に協議会を立ち上げて,その後
の制定ってなると,またさらに時間がかかってくるわけで,ぜひ,早く協議会を立ち上げる
のもそうですし,条例
の制定に向けて動いていただきたいんですが,その辺り,再度ぜひお考えをお聞かせいただけたらと思います。
◎環境部長(清水直樹) 早期
の条例改正について
の再度
のお尋ねであります。 まず,路上
の実態ですけれども,福山駅周辺
の路上については,設置されていた灰皿については少しずつ減少しておったところなんですけれども,一方で,改正健康増進法
の全面施行に伴い,飲食店などでは,店内で
の喫煙が禁止されたことにより,店先で小さな灰皿を設置されるケース,こういったものが散見され始めているところです。また,オープンテラスなど,歩道
の利用についても新たな変化が起こっているところです。そういった状況も含めているところは把握をしているところです。 また,路上
のポイ捨て等
の数,こういったものを調べる中でも,依然として吸い殻が多く見られるということについては確認をしているところです。 議員申されました中央公園については,公共施設であり,不特定多数
の人が利用される施設として施設内禁煙をしているところでありますけれども,回遊性,動線,こういったものも含めて,福山駅周辺を居心地がよく歩いて楽しい空間,こういったものの実現に向けて,ポイ捨て
の防止であるとか受動喫煙
の防止,また喫煙所
の設置,こういったものを協議会
の中でしっかりと議論をして条例改正に取り組んでまいりたいというふうに思っております。 以上であります。
◆13番(喜田紘平) ぜひ,早期に進めていただきたいというふうに思います。 先ほど部長おっしゃったように,現在禁煙化してる飲食店も増えてきて,かえって路上喫煙が増えているという指摘も,これは福山市
の医師会からも要望が上がってましたけども,そういったことも踏まえて,先ほど答弁
の中でもありましたけど,分煙ができるきちんとした喫煙所であったり煙
の漏れにくい喫煙所
の設置を,ぜひ市としても同時に検討をしていただきたいなというふうに思っております。そのことも要望をして,次
の質問に移りたいと思います。 公共施設
のネット予約とスマートロックに関してお伺いをしたいんですが,やはり全て
の公共施設でインターネットで予約できれば,24時間予約ができます。今,子育てをされながら働いている方
の女性
の割合もどんどん増えてきて,私が子ども
の頃とは,子ども会もPTAも町内会
の在り方もどんどん変化をしてきてます。 そんな中,公共施設
の手続っていう
のはまだまだ正直前時代的で,やっぱりこれから
のことを考えたときには,ネット予約であったりとかスマートロックシステムを採用していただきたいなと思いますし,そのほうが物理キー
の受渡しもなくって,より安全ではないかなというふうに考えてます。 そんな中,実際大阪
の池田市では,今年
の4月からクラウドサービスを使ったスマートロックシステム
の実証実験をもう既に行ってまして,問合せをして担当者
の方に聞いてみました。今は市内
の公共施設1か所を決めて実証実験をされているそうで,同時に,インターネット予約も兼ね備えた一元化
のシステムを導入されているそうです。今後,複数
の施設にそれを広げていって,実際
の導入に向けて進めていきたい考えだそうで,クラウド
管理しているので,遠隔操作ができるので,高齢者
の方へ
の利用
のサポートもできるし,また災害時にも迅速な施錠
管理ができるということで,そういったことを期待しているそうです。 そのほかにも,東京都
の調布市とか,茨城
の小美玉市とか,公共施設に導入されているところがありますので,今回市長答弁で公民館で実証実験されていくということなので,ぜひ,先進事例も研究していただいて,早期に実用化に向けて動いていただきたいなというふうに思っております。 そんな中,お聞きしたい
のが,このたび補正予算にキャッシュレス決済に関する予算が上程をされていますが,本議会で承認されれば,恐らく新年度からは,住民税とか固定資産税とか保育料なんか
の各種税金等々がPayPayとかLINEPayとかペイジーによってキャッシュレスで決済になると思うんです,できると思うんです。 それに伴ってお聞きしたい
のが,小中学校
の体育館
の予約についてお聞きしたいんですが,現在利用する
のに非常に手間がかかるという,そういった不満
の声を聞いてまして,学校
の開いてる時間に学校に出向いて書類を提出しなきゃいけない,そして使用料
の銀行振込,これ520円なんですけど,520円を振り込むために銀行に行かなきゃいけない,そして当然物理キー
の受渡しがある。場合によっては,学校や銀行
の開いてる時間に仕事
の合間を使って3回行かなきゃいけないという,これはもう働いてる人にとっては非常に不便で,しかもそういった手続を学校側も,学校
の教頭先生が大体手続を受けているんです。だから,教員負担
の軽減からもそうですし,利用者
の方々
の負担軽減からもそうですし,ぜひ,早期にキャッシュレスだったり,インターネット予約だったり,スマートロックシステムだったり,そういったICT化を進めていただきたいなというふうに思うんですが,もちろん,予約には各学校,各地域
の行事等へ
の配慮も必要ですが,その辺り,教育
委員会としてはいかがお考えでしょう。
◎教育
委員会事務局
管理部長(金尾直樹) 小中学校
の体育館使用
のICT利活用による利便性
の向上ということだと思います。 現在,学校施設を使用する手続につきましては,予約や鍵
の受領などで複数回学校に出向く必要があったり,先ほど御指摘がありました,有償
の場合は使用料
の支払いにつきましては金融機関で
の納付が必要という状況にあります。 今後,学校施設
の使用において,御指摘
のようなICTといった新しい技術
の活用につきましては,これら
の活用状況も見ながら,どういったことが利便性
の向上につながるかということを,使用実態も踏まえながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上です。
◆13番(喜田紘平) ぜひ今後,他
の施設に関しても公共施設に対しても,キャッシュレス
のサポートをしていただきたいなと思いますし,ICT化に向けて進んでいただきたいなと思います。 最後,学習
の遅れ
の実態についてですが,教育長はないというふうに答弁されたんですが,今年度は時間数が短くなって繰り返し学習もしにくい状況になるんじゃないかなと思いますので,ぜひ,今後も丁寧に子どもたち
の様子を見ていただきたいなと思いますし,それから,貧困
の子どもたちにとっては,ますます学力格差が広がってるんじゃないかなという専門家
の方
の指摘もありますので,そういったことも踏まえて,市教委としてはこれからも学力補充に向けて子どもたち
の支援,サポートをしっかりとしていただきたい,そのことを要望させていただいて,私
の質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。(拍手) (13番喜田紘平議員質問席を退席) ──────────────────
○副議長(大田祐介) この際,休憩いたします。 午後3時13分休憩 ────────────────── 午後3時40分再開
○議長(小川眞和) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ──────────────────
○議長(小川眞和) この際,あらかじめ会議時間
の延長をいたしておきます。 ──────────────────
○議長(小川眞和) 次に,5番羽田俊介議員。 (5番羽田俊介議員登壇)(拍手)
◆5番(羽田俊介) 水曜会
の羽田俊介でございます。一般質問を行います。
新型コロナウイルス感染症対策についてお伺いいたします。 夏以降,一旦落ち着いたように見えた新型コロナウイルス感染者数ですが,先月より全国で1日当たり
の感染者が2000人を超える状況が続いており,いよいよ第3波
の感染拡大が本格化しております。国会でも様々に議論されておりましたが,
感染拡大地域では,政府
の観光支援事業である
GoToトラベルの一部除外,飲食店へ
の時短営業や休業要請が出され,全国的に警戒度が引き上げられており,福山市においても日ごとに新たな感染者が出ております。 そのような状況
の中,例年であれば買い出しや初詣など
の年末年始
のイベント,帰省や旅行など
の往来,会食などで外出し人と
の接触
の増える時期を控えておりますが,昨年には経験していないコロナ禍
の新年を迎えるに当たり,福山市として,市民,事業者に向けた指示あるいは注意喚起などについて,お考えがあればお示しください。 また昨年,中国武漢を発生源として本年1月に我が国でも初めてコロナウイルス感染者が確認されました。拡大する未知
のウイルスと
の先
の見えぬ闘い
の中,本市においては,国や県と
の連携に加え,医療従事者及び市職員
の皆様
の御尽力,そして市民
の皆様
の御理解と御協力
の下,本市における感染者
の増加,クラスター
の発生などを適宜最小限に抑えてこられた
のではないかと思います。 再び,第3波
の感染拡大防止を最優先に乗り越えねばならない逼迫した状況下ですが,本市としても,これまで
の経験を生かして感染拡大
の防止と社会経済活動
の両立支援を継続しなければならないと思います。 そこで,お伺いいたします。 まず,感染症対策として,本市においても感染者が増加した場合,
感染拡大地域で問題となっている病床数について,県と
の連携も含めた病床確保など
の医療体制はどのような状況でしょうか,お示しください。 また,感染情報
の公表について様々な意見がございますが,感染者など
の情報開示はどのような基準による
のでしょうか,お示しください。 次に,社会経済活動
の支援
の一つとして12月1日より開始された消費喚起策であるふくふくキャンペーンですが,9月実施
の第1弾では飲食店のみを対象としておりました。このたびは飲食店以外も対象としているということですが,第1弾時と現在まで
の第2弾時
の加盟店舗数を,それぞれ業種別にお示しください。 また,このたび
の第2弾,ふくふくキャンペーンでは,25億円
の消費効果を見込んで1月末まで2か月間
の実施ということですが,現在
の第3波感染拡大
の本格化により,消費
の落ち込みが懸念されております。異なる業種が加盟するキャンペーンであり,市民に安心して利用していただくために,感染症対策は業種ごとに指導が必要になる場合もあると思います。お考えをお示しください。 次に,(仮称)福山市ICT推進計画についてお伺いいたします。 昨年度,AIやIoTなど
の先端技術を活用し,将来を見据えた新たな都市づくりを目指して基本的な視点,取組方針や重点的に推進すべき分野を体系的に取りまとめた,ふくやまICT戦略が策定されました。その行政分野における実行計画という位置づけであると市長から
のお話もありました(仮称)福山市ICT推進計画ですが,行政に先端技術を取り入れることにより,行政
の業務はこれまでとどう変化し,また今後も続くコロナとともにある市民生活
の中で,市民にとってどのような効果が見込める
のかなど,現在
の取組に関する進捗も併せて具体をお示しください。 次に,福山市AI案内サービス,チャットボットについてお伺いします。 自宅
のパソコン,スマートフォンから気軽に利用でき,24時間対応,6言語に対応など
の市民サービス
の向上や業務
の効率化など
の利点が上げられるAI案内サービスですが,現在,特に市民から日常相談
の多い6分野で運用されております。 10月28日
の供用開始より1か月半ほど経過しておりますが,多言語も含めた現在
の問合せ件数,また運用における今後
の課題などあればお示しください。 また,先日
の市長会見では,最終的には15分野で
の運用を目指すとお話がありました。ほかにどのような分野で
の運用をお考えでしょうか,お示しください。 また,行政
のデジタル化を推進する上で,サービス利用者である市民へ
の内容
の周知や理解につながる利便性
の実感は必要不可欠なものと思います。そういった意味で,広報紙やホームページで
の情報提供とともに,現在市が運営する公式
のSNSアカウント
の利用も視野に入れるべきと思いますが,現在市が運営する公式
のSNSアカウント
の種別登録者数など
の具体をお示しください。 また,それら
の活用について,今後
のお考えがあればお示しください。 次に,福山市営競馬場跡地の利活用についてお伺いいたします。 市営競馬場は,1949年
の開設以来,その収益は,戦後復興はもとより,都市規模拡大期における小中学校建設やスポーツ・文化施設
の建設など
の都市基盤整備
の財源として活用され,市民生活と市民福祉
の向上に大きな貢献を果たしてきました。 社会情勢
の変化により廃止を余儀なくされた市営競馬場ですが,市民,財政に及ぼした多大なる功績,そして開設から廃止に至るまで
の競馬場関係者
の思い,そういった意義からも,本市
の中心部に残された唯一
の広大地である跡地は,将来にわたって市に活力を与え,市民に希望ある未来と心安らぐ豊かな暮らし
の実現に寄与すべく利活用を講ずるべき地であり,その決定は,多く
の市民が関心を寄せる市
の重大な責務であります。 これまで,河川敷にかわまち広場,基本計画に策定されたスポーツ・健康ゾーンに総合体育館,やすらぎゾーンに都市公園を相次いで整備し好評を博しておりますが,残るみらい創造ゾーンにも,雨水貯留機能
の整備とともに,多目的広場として
の貸出しを準備しております。雨水貯留機能など
の具体と多目的広場として
の貸出しについて,目的,そして時期など
の具体をお示しください。 また,基本計画に,みらい創造ゾーンは用途を中長期的に検討し,次なる100年
の福山市
の発展を見据え,地域特性を生かした新たな価値を創造する場を目指すとあります。 現在準備中のみらい創造ゾーン
の市民へ
の貸出しは,あくまで当面,暫定利用と認識しておりますが,将来を見据えた跡地利活用
の考え方及び導入を検討する機能についてお示しください。 以上,1回目
の質問を終わります。 (
枝廣直幹市長登壇)
◎市長(枝廣直幹) 羽田議員
の御質問にお答えします。 初めに,新型コロナ感染対策についてであります。 本市においては,全国で過去最大
の患者発生となっている状況を踏まえ,11月19日に対策本部会議を開催いたしました。その時点で
の情報を分析し,市民
の皆様,そして事業者
の方に対するそれぞれ
の注意喚起すべき事項を確認したところであります。 その後,広島県は独自
の基準に基づき,12月4日に警戒強化宣言を発出しました。 本市においても,職場等においてクラスターが発生するなど,感染
のさらなる拡大が懸念されたことから,同日,地区医師会,
感染症指定医療機関,二次救急病院,
初期救急医療機関等で構成する福山市
新型コロナウイルス感染症に係る専門会議を開催いたしました。その中で,感染者が50歳代以上
の方が増えており,軽症であっても基礎的な疾患があれば重症化していくと
の意見が出されたところであります。そして,このまま感染者が増えれば,通常
の診療にも大きな影響が生じ,医療崩壊
の一歩手前であると
の危機感が示されました。 本市としては,これを受け,経済を止めてはいけないという思い
の中で,改めて市民
の皆様に,体調不良時
の対応,忘年会,新年会
の注意事項,事業者
の感染拡大地域と
の往来控え,年末,年始
の移動
の注意事項など,基本に立ち返り,一人一人が
感染防止対策を実施していただくようお願いをしてまいりたいと考えております。 次に,第3波へ
の備えについてであります。 まず,病床確保など
の医療体制についてお尋ねがありました。 広島県においては,医療提供体制を4つ
のフェーズに分け,重症度に応じた病床数を確保しているところであります。 現在,福山・府中二次保健医療圏では,
新型コロナウイルス感染症患者
の受入れ可能な病床を最大47床まで確保しており,12月6日現在,市内
の病院に30人が入院しています。空床が17となり,圧迫をされている状況と受け止めています。 これを受け,広島県と連携を図り,軽症患者等
の宿泊療養施設を12月16日に市内に開設できるよう準備を終えました。今後は,基礎疾患
のない軽症者はそちらに誘導していくことを考えています。 次に,感染者など
の情報開示
の基準についてであります。 本市では,感染発生時
の情報公開については,個人情報
の保護に十分留意しながら,感染拡大防止に必要な情報
の公表に努めてきています。 公表
の項目については,県内統一した基準に基づき,年代,症状,入院等
の状況,他事例と
の関係,県外往来
の有無,海外渡航歴としていますが,感染者
の了解が得られた場合には職業なども併せて公表しています。 また,事業所等において集団発生事例や感染者が不特定多数
の人と接触した可能性がある場合には,必要に応じ社名等
の公表を要請しています。 次に,
消費喚起キャンペーンについてであります。 9月に実施したキャンペーン第1弾では,新型コロナ
の影響が特に大きかった中小規模
の飲食店,約850か所を対象としました。 第2弾となる今回
の買おう!食べよう!楽しもう!ふくふくキャンペーンでは,新たに小売やサービス,タクシーを対象業種に加え,約5000か所が対象となります。その内訳でありますが,飲食が約1200か所,小売約1800か所,サービス約1300か所,タクシー約700台となっています。 現在,県内には警戒強化宣言が発出されており,このまま増加傾向が続けば外出自粛や営業時間短縮等
のより踏み込んだ要請が必要となり,経済活動に影響が及びます。そうならぬよう,各店舗においては,福山市
新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン職場編
のeラーニング
の受講や,各業界が定めるガイドラインを遵守し,小まめな換気や適度な加湿など,徹底した
感染防止対策が必要であります。人
の移動や会食機会が増える年末年始を迎えるに当たり,改めて,事業者
の皆様には
感染防止対策の徹底をお願いします。 次に,(仮称)福山市ICT推進計画についてであります。 これまで,AIチャットボットやRPA
の導入,オンライン手続
の拡充による業務
の改善に努めてきました。より戦略的にデジタル化を推進していくため,2024年度令和6年度を最終年度とする(仮称)福山市ICT推進計画を今年度中に策定することとしています。 計画では,行政サービス
の利便性向上と充実,行政内部事務
の効率化,スマート化,市民
の暮らしを支える安心・安全なICT基盤
の整備
の3つ
の基本方針を掲げ,ワンストップサービスやキャッシュレス決済
の導入,公共施設
のデジタル化
の推進などに取り組むことにしています。行政手続
の簡素化やスピード化だけでなく,来庁することなく手続ができるなど,市民
の皆様が利便性
の向上や変化を実感していただけるよう,新しい生活様式に対応した行政サービス
の提供に努めていきます。 次に,福山市AI案内サービス,チャットボットについてであります。 11月末現在,全6分野で6015回
のアクセス,そして1万2202件
の質問がありました。問合せ
の多い分野はごみ分別で,4038回
のアクセス,9196件
の質問がありました。続いて,戸籍,住民票など各種証明書,マイナポイントについて829回
のアクセス,1502件
の質問がありました。外国語で
の問合せ状況は,全6分野で115回
のアクセス,110件
の質問がありました。 課題は,答えられなかった質問へ
の対応であり,今後,より多く
の質問に回答できるよう,回答項目を増やすなど
の改善を行っていきます。 また,今年度中には,さらに子育て,観光,問合せ窓口紹介
の3分野で
の運用を開始します。 今後は,暮らしや安心・安全,健康など市民ニーズ
の高い分野へ
の拡充を検討し,最終的に15分野程度で
の導入を目指していきます。 次に,SNS
の活用についてであります。 市
の公式SNSは,LINE,ツイッター,フェイスブック,インスタグラムで運営を行っています。 運営に当たっては,それぞれ
の特徴を生かしながら,新型コロナをはじめ,防災や本市
の魅力情報等,必要な情報が相手に効果的に伝わるよう努めています。 登録者数は,ツイッターが約1万2000人,フェイスブックが約1万1000人,インスタグラムが約3400人となっています。これらに加えて,今年3月に開設したLINEに11月末までに約5万7000人
の登録があり,これを加えた総登録者数は8万3400人となりました。この結果,公式SNS
の登録者数では,中核市でトップとなりました。 また,SNSから
の誘導効果によってホームページ
のアクセス数も増加しており,中核市において2016年度平成28年度
の12位から2019年度令和元年度には9位となり,市政情報がより市民に届く環境が整いつつあります。 今後,市政
の情報を登録者へ直接的,そして継続的に届けるだけでなく,本市
の投稿に対するコメントや評価を生かしながら,より市民ニーズに合った内容にすることで,さらなる登録者
の拡大につなげてまいります。 次は,福山市営競馬場跡地の利活用についてであります。 2014年度平成26年度に策定した利活用基本計画では,みらい創造ゾーンについては中長期的に検討を行うこととされ,それまで
の間はイベントスペース,臨時駐車場など多目的に利活用できる広場として活用することとしています。 あわせて,降雨時における下流域
の安全性を向上させるため,一時的に敷地内に約8000立方メートル
の雨水を貯留させる機能を持たせています。これにより,30年に1度
の時間雨量52ミリ
の雨に対して,計画的な排水が可能となります。 多目的広場として
の使用については,1月に実施する市政モニターアンケートで御意見を伺う中で具体を決めていくことにしています。 次に,将来を見据えたみらい創造ゾーン
の利活用についてお尋ねがありました。 当該ゾーンは,次なる100年
の福山
の発展を見据え,地域特性を生かした新たな価値創造に向けて,人づくり,物づくり,事づくりにチャレンジする創造,交流
の場づくりを目指していくこととしています。 基本計画に先立ち,利活用
の方向性を取りまとめた基本構想では,導入する機能として,にぎわい,集客
の機能,創造・交流機能,産業支援機能,教育機能,医療・福祉機能,居住・宿泊機能について検討を継続することとしています。 以上で,羽田議員
の御質問に対する答弁といたします。
◆5番(羽田俊介) 丁寧な御答弁をありがとうございました。 それでは,第2質問に入らせていただきます。 まず,年末年始
の注意喚起についてなんですけども,私たち福山市民にとってもコロナ禍で迎える初めて
の年末年始になるわけなんですが,国からは,人
の流れが集中しないように,休暇
の分散あるいは連続休暇
の取得などを呼びかけております。併せて3密
の回避,それから5つ
の場面
の回避,換気,手洗い,消毒,マスク
の着用など,基本的な対策
の徹底にも御尽力,呼びかけをされていることと思うんですけども,福山市にはローズマインドというすばらしいスローガンがあります。 ローズマインド,これは皆さん御存じだと思うんですけども,思いやり,優しさ,助け合い
の心を表した大変思いやり
のある言葉だと思います。このローズマインドという言葉を織り込んだ市長メッセージをラジオで僕は聞いたと思ったんですけども,ホームページにも出ております。福山市民にとって,このローズマインドという言葉は誇りであり,また心に刺さる,とてもすてきな言葉だというふうに思っております。 今,年末年始に向けて,そしてコロナで迎える新しい新年ということで,全市民一丸となるべき局面,そして新年に向けて,ぜひこの福山市
のコロナに向ける思いを,ぜひとも年末年始に向けた注意喚起とコロナ禍で迎える2021年
の心構えを市民
の皆様に促してみてはどうかというふうに思っております。 そのスローガンという
のを,ぜひとも喚起で使っていただければというふうに思っております。ぜひとも御一考くださいますようにお願いします。 それと,6月時点で第2波感染拡大をにらみまして,病床についてなんですけども,厚生労働省が示す計算式に基づいてだと思うんですが,広島県に必要な重症患者用
のベッド数をピーク時推定で31床としておりました。現在,そのピーク時推定必要数には変化がある
のかどうか,お示しください。
◎保健福祉局長(神原大造) まず,重症者
の病床数
の31床
の件についてお答えさせていただきます。 これについては,国
の示す一定
の数式がございまして,広島県
の人口当たり31床がピークに重症患者用に必要だということで試算されており,今現在,既に31床
の重症病床を確保されております。このうち,本市に確保されている病床数は6床でございます。 今後も,こういった病床数
の確保については,感染症
の発生
の状況,そういった拡大に応じて,県も医療機関等関係者へ
の要請を重ねながら,フェーズに応じた拡大に努めていくということもおっしゃっておられましたので,我々も県と一体となってそういった動きをしてまいりたいというふうに思っております。 以上です。
◆5番(羽田俊介) ありがとうございます。 病床数という
のは,恐らく僕は感染状況によって変わる
のかなというふうに想像してたんですけども,計算式を見てもちょっと難解でなかなか僕には分かりづらかったんですが,基本的にはピーク時
の推定という,あくまで推定なんです,これは変わらないということで,市や県が連携をして,その推定数を上回るような形で
の確保を目指していくというようなことであろうと思います。 それで,PCR検査に関してなんですが,感染者
の早期発見やクラスター
の発生を限定的にする感染拡大
の抑え込みに重要な役割を持っていると思うんですが,福山市における検査体制は現在どのような状況でしょうか。
◎保健福祉局長(神原大造) PCR検査について
の本市
の現在
の状況でございます。 検査そのものは,福山市
の保健所,それと市内
の民間検査機関,この2か所で実施しておりまして,いわゆるキャパシティーとすれば,現在おおむね500件程度ということでございます。 これは,これまで我々
のほうで検査をいたしておりますが,現段階で十分なキャパシティーだというふうに捉えております。と申します
のが,これまで1日最大
の検査を行った
のが,12月4日に検査を行っております。これが300件
の検査でございます。 現在
のところ,これで検査
のキャパが不足しているということはございませんが,今日本会議冒頭,市長も御説明されたとおり,今後まだ大きく感染が続いていく,新たな大きなクラスターが出てくるということになれば,これを上回ることも考えられます。 これについては,補完的に3つ
の手段を今現在本市は持っております。1つは,県外
の民間検査機関と
の契約,それから1つは市内
の検査機関と
の,いわゆる数を増やしていただくこと
の,こういった依頼ができるということでございます。それともう一つは,公的な関係でございますが,中国5県で公設
の試験研究機関,相互に協定を結んで助け合いができるというようなこともございます。こういったものを発動して,必要な検査に対応してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆5番(羽田俊介) ありがとうございます。 PCR検査は,今500件が福山市で1日につき実施可能ということでした。 この数字を聞いたからといって,別に安心できるわけでも何でもないし,もちろん感染も,またその検査体制というものも,感染と同じく流動的に対応していかなければならないものであろうと思います。そういった意味で,県やほか
の地域と
の連携でもって,病床
の確保,また検査体制
の確保,感染拡大に関する抑え込み,移動制限等々,ぜひとも協力をして,市
のほうも力を入れてやっていただきたいと思います。
感染拡大地域で問題となっている医療体制確保は,もちろん感染者を出さないということが一番
の予防策であろうと思いますので,刻一刻と変わる状況,市内で確認される感染者数に余剰を持たせるような病床確保に努めていただくようにお願いいたします。 次に,ふくふくキャンペーンについてお伺いいたします。 前回と比べてたくさん
の事業者が加盟してくださっていると確認させていただきました。第1弾キャンペーン時で
の成果と検証された点,そういったところ,第2弾時に改善されている点についてお示しいただけますでしょうか。
◎経済部長兼福山駅前
再生推進部参与兼農業
委員会事務局参与(藤井信行)
消費喚起キャンペーン第1弾,もぐもぐキャンペーン
の検証結果,並びにそれを現在
のふくふくキャンペーンにどう反映している
のかということでございます。 まず,第1弾
の消費喚起キャンペーンの検証結果として,消費喚起効果としては2.4億円
の消費が生まれたというふうに考えております。キャンペーン期間中は週を追うごとに利用実績も伸びており,中小規模
の飲食店
の支援につながったものと評価をしておるところでございます。 また,新たな日常
の一つとして掲げられるキャッシュレス決済
の利用を始めるきっかけにもつながったものと考えております。 一方で,店舗や利用者に対する周知が行き届かなかったといったところが課題であるというふうに捉えております。 こうしたことから,今回
のふくふくキャンペーンでは,3つ
の点を改善しております。 1点目は,対象業種を拡充しております。飲食店に加え,小売,サービス,タクシーなども対象とするとともに,フランチャイズ店,こういった個人経営が多いフランチャイズ店や大規模店なども対象としたことで,より大きな消費効果につながる
のではないかというふうに考えております。 2点目は,実施期間
の延長です。12月,1月
の2か月間
の期間に拡大をし,また3点目になるんですけれども,期間中
のポイント付与額につきましても,1人当たり
の上限を5000円から1万円に拡充といったことで改善をしております。 この改善と併せて,年末年始
の消費意欲
の高まり,こういったところとつながっていって,消費効果が大きくなるように取り組んでいきたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆5番(羽田俊介) ありがとうございます。 今説明いただいた課題
の中に,キャッシュレス決済
の方法について
の周知みたいな部分もあったかと思うんですけども,決済
の方法について不慣れな方もおられまして,利用したくてもできなかったという声も,前回
のもぐもぐキャンペーン
のときには私
の耳にも幾らか聞いておりました。 そういった方々に向けて,今週
の木曜日から市内各地でキャッシュレス使い方講座,こういったものを開催すると聞いているんですけども,その概要と予約状況ですか,そういった情報を教えていただけますでしょうか。
◎経済部長兼福山駅前
再生推進部参与兼農業
委員会事務局参与(藤井信行) キャッシュレス決済
の使い方講座に関するお問合せでございます。 QRコード決済,キャッシュレス決済を御利用したことがないといった方を対象に,市内5会場で実施をしてまいります。定員につきましては,各会場とも密を避けるといったこともありまして,どの会場も20名というふうな設定にしております。 現在,全体で100名
の募集に対しまして,12月4日現在
の数字になりますけれども,84名
の方からお申込みをいただいております。 コロナにおいて,キャッシュレス決済へ
の関心が高まっている中,やはり先ほど議員おっしゃられましたように,使い方が分からないということで機会を逃すことがないように,こういうふうな説明会も今回設定をさせていただいております。 定員がいっぱいになった場合に,まださらにニーズがあるようであれば,会場
の確保が出来次第,できるだけ確保して,拡大も考えていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆5番(羽田俊介) 私,ちょっとキャッシュレス使い方講座について
の宣伝を見させてもらったんですけど,20名ほど
の定員ということで各地で開催されていますけども,ちょっと少ない
のかなあというふうに思ったりします。 私やっぱり,私よりも少し年配
の方であるとか,スマホをもちろん持ってはいるんですけどもアプリなどを使いこなせていない方という
のもたくさんいらっしゃいました。そうすると,せっかくこういうキャンペーンを打っても,なかなかその恩恵にあずかれないということで,前回
のキャンペーンに対しても一切参加ができませんでしたというようなことがあったりとか,また僕なんかも,PayPayと
の連携でやっていらっしゃるというところで,自分
の持っている口座
の関係でPayPayは利用できなかった。いろんな方法がある
のは,もちろん私も調べて知ってはいるんですけども,その口座からはPayPayは利用できませんというようなことで,キャンペーンには参加できなかったというようなことがあったりとかしまして,公共
の福祉をつかさどる市
のやるキャンペーンでありますから,そういったところもいろいろと,やっぱり大変骨
の折れる作業ではあると思うんですけども,皆さんにそういった恩恵が行き届くような形で
のキャンペーンをぜひ実施していただきたいというふうに思っております。 第3波
の脅威が目
の前に迫る難しい状況下なんですけども,市民
の皆様にコロナ禍における経済活動
の在り方を問う機会になる
のではないかというふうに思っております。我々は,一丸となってこの状況に適応しながら,新しい価値観による社会経済活動
の在り方を見いださなければならないというふうに思います。でき得る限り
の万全
の対策を取りまして,感染を最小限に食い止め,コロナとともにある今後
の市民生活,経済活動
の指針,そして乗り越えた後に私たち自身
の自信につなげられればというふうに期待しております。 また一方で,行政
の支援というもの
の行方についても考えなければならない
のではないかというふうに思っています。撲滅はないとも言われるコロナウイルス
の対応に,限りある市
の財源を継続して投じ続ける
のは不可能だというふうに思っております。行政支援を必要としない,コロナに強い社会構築に向けても,さらなる御尽力をお願いいたしまして,
新型コロナウイルス感染症対策について
の質問を終わります。 次に,(仮称)福山市ICT推進計画についてですが,RPA導入効果,もしくは押印
の廃止状況などは先日市長
の記者会見
のほうで回答
の具体がありましたので,質問を絞らせていただきます。 まず,SNSアカウント種別登録者数についてなんですけども,大変多く
の方が福山市
の公式
のアカウント
のほうへアクセスし,また情報を見てらっしゃる,登録してらっしゃるということで,これは,市長がずっと取り組んでこられた情報発信といったところ
の成果
の現れじゃないかというふうに思います。 それで,登録者数は中核市ではトップというふうにお聞きしました。そういったことから,今現在も災害やなんか
の情報を流しているとは思うんですけども,またそれ以外にもいろんな活用
の方法がある
のではないかと思うんですけども,何かお考えはありますでしょうか。そのSNSに関して,この活用についてですね。
◎市長公室長(中津雅志) 市長答弁いたしましたように,それぞれ
のSNS
の特徴を捉えて発信をしているところです。 例えば,フェイスブックであれば,実名が高くコミュニケーション性が高い,いわゆるいいねという
のをもらいやすくなるというような特徴があります。ツイッターは拡散性が強い,LINEは読んでいただける確率が高い,そういったような特徴がありますので,それぞれ,例えば災害情報でありますとツイッターを重点的に使っていって拡散を狙っていくというようなことでありますとか,LINEは特に市民
の方がたくさん登録していただいてるので,生活情報を中心に流していく。今では,コロナ
の関連
の情報を重点的に流しておって,市民
の方にもコロナ情報
の取得手段としてたくさん
の登録が増えているというような状況があります。 そういったことから,それぞれ
の特徴を生かしてというところはありますけれども,例えばLINEであれば,今はまだ導入はしてないんですけれども,例えば登録することによって,性別であるとか地域であるとかそういったものを分けて発信するっていうような,これは有料
のサービスになるんですけれども,そういったものを導入している自治体等があるという
のも伺っております。 そういったものは有料ということもありますので,費用でありますとか運用面
の課題は今後研究してまいるということを考えておりますけれども,そういった新しいサービスを使って,市民
の皆様にそれぞれが必要とする情報が届くような形で発信していきたいと,活用していきたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆5番(羽田俊介) ありがとうございます。 現在市が力を入れておりますICT
の推進は,民間にも広がるテレワーク,それからキャッシュレス決済,非接触型
のコミュニケーション,そういった流れもあって,コロナに強い社会構築
の一つ
の大きな手段であろうと思います。そういった情報発信も含めまして,ぜひとも力を入れていただきたいんですけども,本来であれば,行政サービスは様々な世代
の全市民を対象とするという特性から,まずはICT技術
の民間へ
の十分な普及,その後に行政スマート化
の機運が高まるような状況という
のが好ましい
のかなあというふうに思います。 現在は,コロナウイルス感染症がそういったスマート化を後押ししている様相,民間でもスマート化
の必要に迫られ,機運が高まっている
のは確かだと思います。先ほど他
の議員から
の質問があった,びんごデジタルラボであるとか,またキャッシュレス決済講座
のようなITリテラシー
の問題で取り残されてスマート化
の恩恵を享受できないということ
のないよう,民間スマート化へ
の後押しも同時に行っていただきたいと思います。 また,そういったスキームも,ぜひとも今年度策定
の福山市ICT推進計画に盛り込んでいただければというふうに思います。 また,提案といたしまして,そういった動きが進む中,福山市独自
の地域デジタル通貨
の導入を検討してはどうかというふうに考えております。地域限定で使える地域デジタル通貨は,初期コストを抑えて市内
の経済活性化につながり,観光客など市外から
の流通金額が増え,人手や購入時間帯,価格,人気商品など
のデータ収集にも役立つということがあります。 また,現在行われているような
消費喚起キャンペーンなども,市独自に実施ができるという利点があります。福山市は福山ブランドを毎年認定しておりますが,特にそのような商品や地
の物
の購入時には余分にポイントを付与して地産地消を促したり,市内外へ
の宣伝効果も期待できます。地域デジタル通貨
の導入について,お考えをお示しいただけますか。
◎企画政策部長(中村啓悟) 地域デジタル通貨
の導入について
のお尋ねでございます。 議員御質問
の中でおっしゃられましたように,地域デジタル通貨につきましては,特定
の地域のみで使用可能とするということで経済
の域内循環につながるものでありましたり,また加えて,地域貢献
の意識が市民
の中で高まっていくといったような効果も期待できるものというふうには考えております。 導入をしていくということについては,このデジタル化社会が進む中で,新たな日常にも沿っているような,そういったものであろうというふうな認識も持っておりますけれども,非常に有効な手段
の一つであるという認識は持っていますが,数ある電子マネー
の一つになっていくといったこと,その中でより利用を高めていくためには,例えばインセンティブをつけていくといったようなことになった場合,じゃあその原資をどうしていく
のかとか,そういった制度設計について,少し現段階では課題があろうというふうに考えております。 全国的にも実証実験を積み重ねているような事例もございますので,本市におきましても,一度アリストぬまくまにおいてQRコード等を活用した同じような地域デジタル通貨
の取組を行っておりますので,そのとき
の結果や現段階で
の他市
の事例なども見ながら検討,研究
のほうをしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆5番(羽田俊介) なかなか,これはいろんな利点がある
のはあるし,今流れとしては,デジタル通貨という
のは,恐らくはやり
のように,これから全国
の自治体に広がっていったり,取組を検討したりというような自治体が出てくると思います。 この福山市には協働
の精神が根づいておりまして,通学路
の見守り,それからおでかけ支援,町内活動など,地域住人
の方がボランティアで様々な活動に従事してくれているという現状があります。そういった方々に対する謝礼として地域デジタル通貨
のポイントを付与して地域内
の経済流通を活性化したりなど,利活用
の可能性はいろいろと,市としても大変便利な使い方ができるんではないかなあと。 地域
の方にも,協働
のまちづくりに対する積極的な参加を促せる,そういったことも考えられるんじゃないかなあというふうに思ったりもしてますので,現在
のコロナ禍,そしてキャッシュレス決済
の普及など,情勢を鑑みて,地域経済を回す上で大変有効な地域振興策ではないかというふうに思っております。市独自
の施策として,ぜひとも前向きなデジタル通貨
の検討を要望といたします。 福山市ICT推進計画について
の質問を終わります。 次に,福山市競馬場跡地の利活用についてなんですけども,先ほど,検討をされている機能についてお伺いしました。幾つか
の機能があって,これら暫定利用も方向性が決まりまして,みらい創造ゾーン
の,今後
の利用状況を見ながら,市政モニター
の中で貸出しについて
の意見を伺いながら,どういう使い方をするかという
のを決めていくということなんですけども,将来的には,今後100年を見据えた形で
の有効利用を決定しなければいけないというふうに思っております。もう将来
の活用について,時期的にはそろそろ本格的な議論,検討を開始する必要がある
のではないかというふうに思っております。 少し視点を変えて質問をするんですけども,とある福山市経済界
の方より,これまで
の福山市
の歴史
の中で3つ
の大きな市発展
の波があったというふうにお話をお聞きしたことがあります。1つ目は,まず日本鋼管
の誘致,2つ目はシャープ福山工場
の進出,そして3つ目は福山市立大学
の設立ということでした。 福山市立大学は,設立以来,福山市経済界に優秀な人材を供給し,人口流入や地元経済界活性化にも貢献してきました。将来
の人口減少が深刻化し,地元産業
の衰退が懸念される中,これから
の市
の発展は,教育,優秀な人材
の育成が重要な要素
の一つと思っております。 現在
の福山市立大学,学部,学科を拡大するようなお考えはありますでしょうか。
◎
福山市立大学事務局長(渡邊寛子) 福山市立大学は,今年で開学から10年を経過しようとしておりますが,その中で,先ほど申されましたように,地域人材
の育成を担う大学
の役割という
のは,福山市にとってより一層重要になっていると考えております。また,市民
の皆様からも大きな期待を寄せていただいているものと受け止めております。 今時点で学部・学科拡大
の具体はありませんけれども,来年度4月1日に法人へ移行するということで,現在,教育,研究など
の充実とともに,市立大学
の特色をどう伸ばしていく
のか,そして地域
の要請にどう応えていく
のか,こういったことについて議論をしながら,6年間
の中期目標や中期計画
の策定に取り組んでいるところでございます。 市民
の皆様
の期待に応えられる大学となるように,今後
の中長期的な展望をしっかりと描き,市民
の皆様方にお示しをしてまいりたいと考えております。 以上です。
◆5番(羽田俊介) ありがとうございます。 ちょっと時間がなくなりそうなので,要望を最後にさせていただいて終わりにさせていただきたいと思います。 市営競馬場も,廃止より7年が経過しております。次
の3月で8年になるわけですが,やむない廃止に当たり,競馬場に携わった方々
の思いには,この土地を福山市
の将来に資する利用に充ててほしいという切実な思いが込められていると思います。そういった意味では,社会情勢,将来的な展望も鑑み,検討項目にもある高等教育機関など
の教育機能,そして産学官連携機能施設,大学
の研究施設など
の産業支援機能
の観点から,福山市立大学
の新学科
の設置を検討していただきたいというふうに思っております。 また,その際,私としては,福山市
の地域特性なども考慮し,観光科がふさわしい
のではないかと考えます。観光科は,観光を通して地域と観光客
の交流を生み,地域活性化につなげるため
の学問です。基本的な知識と社会学,商学,文化学,語学などに加えて,観光開発や経営,地域再生,観光政策など
の専門性
の高い講義も含まれます。 福山市は古来,鞆
の浦に代表されるように,おもてなし
の文化を育んできた土地柄であり,そういった地で観光に関わる高等教育あるいは研究が行われることには大きな意義があると思います。また,近隣も含めて観光資源なども豊富であり,研究,実践
の場として活用が容易であり,地元観光振興などにも大きく貢献する可能性があります。現在市長
の進める地域MICE
の考えにもマッチすると思います。 加えて,地域に競合する学部,学科もなく,人口減少など
の社会情勢を鑑みても,市外から来られる学生に4年
の歳月を福山市で過ごし,観光
の視点から魅力を知ってもらうことで,定着率
の向上にも有効性が考えられる
のではないかというふうに思っております。 以上を踏まえて,ぜひとも福山市立大学新学科
の創設を御検討くださいますよう要望いたしまして,福山市競馬場跡地利活用について
の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) (5番羽田俊介議員質問席を退席)
○議長(小川眞和) 次に,7番木村素子議員。 (7番木村素子議員登壇)(拍手)
◆7番(木村素子) 水曜会
の木村素子です。一般質問をいたします。 まず,子ども・子育て支援,ネウボラについて質問いたします。 初めに,ネウボラ
の取組強化についてお尋ねいたします。 市長は,先日
の説明において,子どもや子育て世代が希望を持てる社会
の実現を目指すと
の思いから,ネウボラ相談窓口あのね
の充実を図られる旨を述べられました。 より気軽に多く
の方に利用していただくため,商業施設で
の早期
の再開を目指すとされていますが,以前リム・ふくやま内にあった相談窓口ではどのような効果があった
のか,そして,今後は相談においてどのような機能強化を図られようと考えられている
のか,商業施設における相談窓口
の考え方についてお示しください。 また,核家族,共働き世帯が多い昨今,子育て
の負担を感じている母親からは,父親にももっと家事や育児に関わってもらいたいといった意見を聞きます。父親
の育児参加を促進するため
のこれまで
の本市
の取組状況と今後
の考え方について,お考えをお聞かせください。 次に,子ども家庭総合支援拠点についてお尋ねしたいと思います。 6月
の定例会において,同僚議員が子ども家庭総合支援拠点について質問をした際,2021年度中に設置される旨答弁をいただいております。 2021年度も目前になり,そろそろ事業内容としてその具体が明らかになる頃だと思います。子ども家庭総合支援拠点
の開設時期,実施主体,支援対象,業務内容や支援体制,拠点場所,設備についてどういった構想である
のか,そして特に力を入れているポイントを御提示ください。 続いて,こども110番
の家についてお聞きします。 こども110番
の家は,子どもを犯罪等
の被害から守るため,市内全域で実施されている活動です。不審者に付きまとわれたり何か困ったことがあったときに,子ども自身が自らを守るために行動を起こすこと
のできる活動でもあります。 今現在,こども110番
の家は市内でどれだけある
のか,また近年
の周知
の取組や利用事例についてお聞かせください。 続きまして,福山城築城400年事業について質問いたします。 2022年
の福山城築城400年記念に合わせ,現在様々な取組が行われています。そのうち3つ
のテーマで質問いたします。 まず,募金活動事業についてです。 これは,福山城天守閣改修に伴い,天守北側
の鉄板張りや瓦
の改修において,令和
の大普請と銘打って,市民をはじめ全国
の皆さんに呼びかけ,基金を募っています。クラウドファンディング
の手法でこれまで集まった基金は,残念ながら第1次は目標値には届いていなかったそうですが,現在行われている2次募集は既に目標値を突破されたようです。これまで
の取組状況と,それに対する評価,そして今後
の展開についてお示しください。 次に,歴史・文化事業や交流事業などイベントについて質問いたします。 実行
委員会
の2020年度事業計画では,協賛事業を含め多く
のイベントを計画しておられましたが,コロナ禍で中止を余儀なくされたものが多いと聞きます。 そこで質問です。2020年度で企画されていた主なイベント
の実施状況と,これから年度末までに企画されているイベント
の予定についてお聞かせください。 最後に,福山城公園
の樹木整備についてお伺いいたします。 現在福山城公園では,戦後に植樹された松などが高木になり,また石垣上や現存建物に隣接して植樹されたものが遺構に悪い影響を及ぼしていることから,景観と遺跡保護
のため,伐採,剪定をされております。 福山城公園はまた,桜
の木もたくさん植えられており,長年桜
の名所として市民に親しまれてきました。しかし,その桜も老木となるものが多く,他
の木と同様に遺構損壊
の影響があるため,伐採,剪定
の整備が必要とされているとお聞きします。特に桜は,花見
の名所として
の維持を希望する市民が多いかと思いますが,史跡福山城を保存しながら
の桜をはじめとする樹木
の整備について,今後
の計画をお聞かせください。 明王院についてお尋ねいたします。 草戸町にある明王院には,福山市が誇るべき国宝が2つあります。それが,本堂と五重塔です。中でも本堂は,その建立が1321年と判明されており,2021年で700周年を迎えます。文献によりますと,福山城築城
の際
の地鎮斎主を務めた
のは当時
の明王院住職,宥将であり,歴代福山藩主はこの明王院を祈願寺としていたそうです。 明王院それ自体は,その前身である常福寺が平安時代
の建立と伝えられており,長く備後
の地
の人々を見守ってきた歴史的価値
のある寺院です。この明王院について,3点お伺いいたします。 1点目は,観光資源として
の明王院
の在り方です。 福山市内には多く
の史跡,観光スポットがありますが,この明王院は残念ながら訪問者が少ないように思います。最近では,寺院巡りが若者たち
の間でもブームになっていると聞いています。国宝明王院をぜひ観光地として積極的に支援,広報し,来訪者を増やしてはいかがかと思いますが,御所見をお聞かせください。 2点目は,記念事業についてです。 先ほど申しましたとおり,来年は国宝明王院本堂建立700年
の節目
の年を迎えます。聞くところによりますと,民間ボランティアグループ
の明王院を愛する会は独自に記念事業を考えているそうですが,来年は福山城築城400年記念
の前年でもあります。福山城築城にゆかり
のある寺院として,築城400年記念事業
の協賛事業として福山市でもイベントや事業をなさればと思う
のですが,御所見をお聞かせください。 3点目は,文化財保存についてです。 明王院は,国宝である本堂,五重塔以外にも,国
の指定重要文化財である十一面観音立像など数多く
の文化財を有しています。これら文化財
の保存及び調査状況をお聞かせください。 以上で,1回目
の質問を終わります。 (
枝廣直幹市長登壇)
◎市長(枝廣直幹) 木村議員
の御質問にお答えいたします。 初めに,福山ネウボラ
の取組
の強化についてであります。 あのねRiMは商業施設内にあり,土日,祝日も開所していたため,父親とともに家族で来所する姿が多く見られました。ネウボラ相談窓口あのねへ
の父親
の来所割合は,2019年度令和元年度,全体で9.47%でありましたが,あのねRiMでは22.24%でした。 そのため,あのねを商業施設内に早期に再開し,併せて同一施設内にえほんの国も再開することで,相乗効果が図られるよう準備を進めています。 次に,父親
の育児参加
の促進についてであります。 福山ネウボラでは,夢みるパパとママ
の会をはじめとした男性
の育児講座を開催し,沐浴やおむつ替え,子どもと
の触れ合いなど,体験型
の講座を実施しています。 また,今年度,あのねと子育てパパ活躍ウイーク
の一体的な取組として,ファイナンシャルプランナー
の協力を得て子育て世帯
の生活設計
の相談を行い,参加者からは,子育てに関するお金へ
の不安が軽減したと
の声をいただいたところであります。 男性があのねに参加しやすいよう,新たに企業と
の連携に取り組むなど,男性
の育児参加を促す取組
の強化を図ってまいります。 次に,子ども家庭総合支援拠点について
のお尋ねであります。 支援拠点は,こども家庭センターをはじめとする関係機関と連携しながら,リスク
の高い18歳まで
の子どもとその家庭及び妊産婦に対し,専門性
の高い支援を行うものであります。 支援拠点はネウボラ推進課に置くこととし,2021年令和3年4月
のスタートに向けて準備をしています。設備については,相談室
のほか,親子
の交流スペースなどを設ける予定であります。 特に力を入れているポイントは,複雑な課題に対応できる高い専門性を備えた職員による相談対応や,積極的な訪問による支援であります。そのため,国が示す基準である子ども家庭支援員,心理担当支援員,虐待対応専門員を常時合計11人確保するとともに,今年度から広島県東部こども家庭センターと
の人事交流などによる人材育成を行っています。 今後は,子ども家庭総合支援拠点
の専門性とあのねとが一体となり,未来を担う子ども
の命を守り,希望
の子育てを実現していきます。 次に,こども110番
の家についてであります。 まず,登録数につきましては,2020年令和2年3月時点で5482軒となっています。 次に,周知については,青少年育成協議会と協力して取り組んでいます。子どもが何か
のときに安心して避難するためには,こども110番
の家を分かりやすく見つけることができるようにする必要があります。縦40センチ,横15センチ
の長方形
のプレートを登録者へ配付し,壁や塀などへ提示していただいています。 また,福山ばら祭とふれ愛ランドまつりで,こども110番
の家に関するパネル展示を行っています。 各地域が実施されているこども110番
の家を巡るウオークラリーや,子どもたちから
の感謝
の手紙を送る取組など
の事例集を作成し,毎年全地域へ配布しています。本年度は,新たな取組として,希望
のあった71地域
の青少年育成員協議会に対し,通学路とこども110番
の家
の位置を記載した地図を配布いたしました。 次に,利用事例につきましては,トイレ
の借用が多く,擦り傷など軽度
のけがへ
の手当てや水を求める事例もありました。また,2019年度令和元年度
の不審者から
の避難事例は1件でありました。 今後も,青少年育成協議会と連携する中で,こども110番
の家
の周知に努めてまいります。 次に,福山城築城400年記念事業についてであります。 初めに,基金
の状況についてであります。 令和
の大普請に向け,今年度はふるさと納税に加え,クラウドファンディングとして福山城天守北側
の鉄板張りと瓦
の更新に対する寄附を募集しています。 募集に当たっては,広報ふくやまや歴史雑誌,テレビ,ラジオ,ふるさと納税
のインターネットサイトで
の周知
のほか,築城400年応援サポーターによる動画配信,そして市内
の各種団体や企業,首都圏在住
の本市出身者
の皆様に対し直接呼びかけを行っているところであります。 それら
の結果,今年度は10月末までに約850件,約3000万円
の御寄附をいただき,目標額10億円に対し累計で約9000万円を超える寄附額となっています。11月以降も多く
の皆様から寄附
の申出をいただいており,御協力に対し感謝いたします。 今後は,募金
の対象をイベントなど
のソフト事業に広げるとともに,応援サポーターによるPRも行いながら,より多く
の皆様に共感していただける取組を進めてまいります。 次に,今年度
の事業については,やむを得ず中止した事業がありましたが,多くは,3密対策など新型コロナ
感染防止対策を徹底しながら実施してきました。 4月には,喜多流大島能楽堂による福山名所コンサートを無観客で収録し,インターネットで配信しました。7月には,福山城二之丸
のライトアップ点灯式を,そして先月には福山城幸盛ナイト
のライブ配信をしました。インターネットによる配信を行うことで,全国
の方々に広く福山城築城400年
の取組を発信できたものと考えています。 先月からは,集中を避けながら福山城下まちあるきクイズラリーを実施しています。また,例年1月に開催しています福山とんど祭りについては,商店街などで
の練り歩きは中止と伺っていますが,市内
の小中学生を対象に,とんどの飾りデザインコンテストを実施します。 今後も,
感染防止対策を講じながら事業を実施していきます。 次に,福山城公園
の樹木整備についてであります。 樹木整備については,2018年度平成30年度に策定した福山城公園(史跡福山城跡)樹木整備計画に基づき実施しています。 この計画では,石垣など
の遺構
の保全,福山城
のシンボル性を高める景観
の整備,都市公園にふさわしい緑地空間
の創出と保全を図ることを基本的な考え方にしています。今年度は天守広場を中心に樹木
の整備を行い,新年度は北側
の整備を行います。 御質問にありました桜については,木の間が狭く,互いに枝が干渉し樹勢が弱いものや遺構に影響を与えているものは,伐採や剪定を行っています。今後は,市民
の方々に親しまれている桜
の名所であることを踏まえ,桜
の植樹を計画的に進めていく考えであります。 次に,明王院についてであります。 国宝明王院本堂は,1964年昭和39年に国宝に指定された,瀬戸内を代表する建造物
の一つであります。この明王院を,本市
の主要な観光地と位置づけ,また広島県
の公式観光モデルコースとして情報発信を行っています。また,鞆
の浦を巡る定期観光バス
のルートに加えるなど,観光資源として活用も図っています。近年では,旅行会社へ
のプロモーションにより旅行商品に組み込まれたこともあり,観光客
の増加につながっています。 今後も,福山観光コンベンション協会とも連携しながら,SNSを活用するなどし,さらなる誘客につなげてまいります。 次に,記念事業についてであります。 明王院は,福山城築城時
の地鎮祭を行った寺院であります。来年,本堂建立700年
の節目
の年を築城400年記念事業
の一環として位置づけ,歴史的価値と建造物として
の価値を伝える講演会
の開催などを検討しています。 次に,文化財についてであります。 1953年昭和28年
の五重塔
の国宝指定以降,山門,石塔類など
の調査を行ってきました。近年では,2016年平成28年に五重塔に安置されている座像
の詳細な再調査が行われ,それが弥勒菩薩像であることが判明し,県
の重要文化財に指定されました。 また,文化財
の保護に当たっては,明王院では過去に土砂災害や盗難など
の被害が発生したことから,現在,国,県とも連携し,来年度まで
の3か年計画で,防災設備
の更新や防犯カメラ
の設置など,総合防災事業に取り組んでいます。 以上で,木村議員
の御質問に対する答弁といたします。
◆7番(木村素子) 全般にわたって丁寧な御答弁ありがとうございます。 では,再質問をさせていただきたいと思います。 まず,ネウボラ
の取組強化についてですけれども,商業施設内で
のあのね
の早期
の開設を計画されていると
のことで,それにえほんの国もつけるというか,一緒にするという旨を答弁いただいたんですけども,これは,同フロアで,どういった感じ
の設備になる
のか。えほんの国
の中にあのね
の機能がある
のか,RiMにあったように,えほんの国はえほんの国,同フロアにあのねがある,そういったふうなイメージである
のか。ちょっとその辺
のところを,もし分かれば教えてください。
◎ネウボラ推進部長(住吉悦子) 商業施設内にあのねとえほんの国をというふうに,今計画をしてるところです。 中身につきましては今検討をしているところなんですが,商業施設内,またRiMにあったとき
のように同じように子どもが来る,こどもの国と呼ばれたように,6階にありましたが,そういうことで子どもさんがたくさん来られるというところを目指しまして,一体的にできていったらいいというふうに今計画をしているところです。 以上です。
◆7番(木村素子) 分かりました。これからということだと思うので,今まであったあのねRiMとえほんの国,このいいところを十二分に生かして,これから開かれるであろう商業施設内
のあのねを期待して待っているところでございます。 で,男性
のあのね
の参加ですね,こちら
のほうも,非常にこれから
の時代,重要になっておりまして,私
の父
の代だと,全く本当に,私,父と遊んだ記憶がないぐらいに,そういった感じだったんですけど,今
の若いお父さん方は本当にお子さんたちをよく見られてるなという場面に遭遇するんですけれども,今までは母親が育児という形が主だったので,これから男性
のあのね
の参画っていうところで,今までは母親が育児に対してちょっと不安なことだとか心配なことだとかっていうようなことがあったんだと思うんですけれども,今度は父親
の視点からこういった支援もしていかれるということであるかと思うんですが,その点,これからいろいろ事例を重ねていく中で,お父さん,父親
の育児参画
の支援をされるかと思うんですが。 例えば,ちょっとこれを私お聞きしたときに,どういったことが一番困り事である
のかなあと思って,一番最初にふと思った
のが,赤ちゃん
のおむつ替えです。公共
のところだとかそういったところで,お父さんが赤ちゃん
のおむつ替えをするところっていう
のがなかなか,男性
のトイレにそういったところはなかなかないかと思うんですが,これから先そういったことも考えなければならないなあというようなことをふと思ったんです。 そこで質問なんですけれども,今現在福山市,庁内で,例えば父親がそういったおむつ替えをするといったときに駆け込むところといったら何か所ある
のか。恐らく多目的トイレになるんであろうかなとは思うんですけれども,多目的トイレに果たしてそういった設備がある
のかどうかという
のも含めて教えていただきたいと思います。
◎ネウボラ推進部長(住吉悦子) 今,ネウボラ推進部は7階にありまして,たくさん
の子どもさん連れが来られています。実際におむつ替えとなれば,多目的トイレか,7階
の場合はベビーベッドも準備はしてますけど,おむつ替えは多目的トイレ
のほうを利用していただいておるところです。全館同様に,多目的トイレは各階にあると思っております。 以上です。