令和 2年第1回( 3月)定例会 令和2年第1回
福山市議会定例会会議録(第5号) ───────────────────────2020年(令和2年)2月28日(金) ────────────────── 議 事 日 程 (第5号)2020年(令和2年)2月28日 午前10時開議第 1 会議録署名議員の指名第 2 議第 1号 令和2年度福山市一般会計予算 議第 2号 令和2年度福山市
都市開発事業特別会計予算 議第 3号 令和2年度福山市
集落排水事業特別会計予算 議第 4号 令和2年度福山市
国民健康保険特別会計予算 議第 5号 令和2年度福山市
介護保険特別会計予算 議第 6号 令和2年度福山市
後期高齢者医療特別会計予算 議第 7号 令和2年度福山市
食肉センター特別会計予算 議第 8号 令和2年度福山市
駐車場事業特別会計予算 議第 9号 令和2年度福山市
商業施設特別会計予算 議第 10号 令和2年度福山市
母子父子寡婦福祉資金貸付特別会計予算 議第 11号 令和2年度福山市
誠之奨学資金特別会計予算 議第 12号 令和2年度福山市財産区特別会計予算 議第 13号 令和2年度福山市
病院事業会計予算 議第 14号 令和2年度福山市
水道事業会計予算 議第 15号 令和2年度福山市
工業用水道事業会計予算 議第 16号 令和2年度福山市
下水道事業会計予算 議第 17号 福山市事務分掌条例の一部改正について 議第 18号 福山市職員定数条例の一部改正について 議第 19号 福山市の議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正について 議第 20号 市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について 議第 21号 福山市手数料条例の一部改正について 議第 22号 福山市
森林環境譲与税基金条例の制定について 議第 23号 福山市
鞆町歴史的町並み保存基金条例の一部改正について 議第 24号 福山市公民館条例の一部改正について 議第 25号 福山市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 議第 26号 福山市交流館条例の一部改正について 議第 27号 福山市旧学校施設条例の制定について 議第 28号 福山市総合体育館条例の一部改正について 議第 29号 福山市
食品衛生法施行条例の廃止について 議第 30号 福山市
興行場法施行条例の一部改正について 議第 31号 福山市
旅館業法施行条例及び福山市
公衆浴場法施行条例の一部改正について 議第 32号 福山市
浄化槽保守点検業者の登録等に関する条例の一部改正について 議第 33号 福山市墓苑、墓地条例の一部改正について 議第 34号 福山市
動物愛護管理条例の一部改正について 議第 35号 福山市食肉センター条例の一部改正について 議第 36号 福山市道路の構造に関する技術的基準を定める条例の一部改正について 議第 37号 福山市道路占用料条例の一部改正について 議第 38号 福山市都市計画法に基づく開発行為等の許可の基準に関する条例の一部改正について 議第 39号
備後圏都市計画事業水呑三新田土地区画整理事業施行規程及び
備後圏都市計画事業川南土地区画整理事業施行規程の一部改正について 議第 40号 福山市都市公園条例の一部改正について 議第 41号 福山市
福山城周辺景観地区条例の制定について 議第 42号 福山市水道事業、福山市工業用水道事業及び福山市下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について 議第 43号 福山市工業用水道条例の一部改正について 議第 44号 福山市病院事業の設置等に関する条例の一部改正について 議第 45号 (仮称)
鞆町町並み保存拠点施設整備工事請負契約締結について 議第 46号 福山市と三原市との間における
連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 議第 47号 福山市と尾道市との間における
連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 議第 48号 福山市と府中市との間における
連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 議第 49号 福山市と世羅町との間における
連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 議第 50号 福山市と神石高原町との間における
連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 議第 51号 福山市と笠岡市との間における
連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 議第 52号 福山市と井原市との間における
連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更について 議第 53号 福山市・沼隈町合併建設計画の変更について 議第 54号 福山市・神辺町合併建設計画の変更について 議第 55号 市道路線の認定について 議第 56号 市道路線の廃止について 議第 57号
包括外部監査契約の締結について第 3 一般質問第 4 議第 58号 令和元年度福山市
一般会計補正予算第 5 議第 59号 令和元年度福山市
都市開発事業特別会計補正予算第 6 議第 60号 令和元年度福山市
集落排水事業特別会計補正予算第 7 議第 61号 令和元年度福山市
国民健康保険特別会計補正予算第 8 議第 62号 令和元年度福山市
介護保険特別会計補正予算第 9 議第 63号 令和元年度福山市
後期高齢者医療特別会計補正予算第10 議第 64号 令和元年度福山市
水道事業会計補正予算第11 議第 65号 福山市立高等学校の教育職員の給与等に関する特別措置条例の一部改正について第12 議第 66号 福山市立幼稚園の保育料等に関する条例の一部改正について第13 議第 67号 福山市
本庁舎施設整備業務委託契約締結について ────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員 1番 喜 田 紘 平 2番 宮 地 毅 4番 宮 本 宏 樹 5番 八 杉 光 乗 6番 奥 陽 治 7番 平 松 正 人 8番 石 口 智 志 9番 能 宗 正 洋 10番 石 岡 久 彌 11番 河 村 晃 子 13番 生 田 政 代 14番 連 石 武 則 15番 門 田 雅 彦 16番 藤 原 平 17番 大 塚 忠 司 18番 榊 原 則 男 19番 岡 崎 正 淳 20番 土 屋 知 紀 21番 大 田 祐 介 22番 今 岡 芳 徳 23番 西 本 章 24番 中 安 加代子 25番 高 田 健 司 26番 五阿彌 寛 之 27番 塚 本 裕 三 28番 熊 谷 寿 人 29番 池 上 文 夫 30番 高 木 武 志 31番 宮 地 徹 三 33番 法 木 昭 一 34番 稲 葉 誠一郎 35番 早 川 佳 行 36番 小 林 茂 裕 37番 川 崎 卓 志 38番 村 井 明 美 39番 徳 山 威 雄 40番 小 川 眞 和 ────────────────── 欠 席 議 員 32番 瀬 良 和 彦 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名 市長 枝 廣 直 幹 副市長 中 島 智 治 副市長 杉 野 昌 平 市長公室長 中 津 雅 志 企画財政局長 岩 田 知 也 企画政策部長 中 村 啓 悟
地域活性化担当部長 岩 本 信一郎 財政部長 花 村 祥 之 財政課長 塩 飽 淳 税務部長 岡 田 修 総務局長 小 林 巧 平 総務部長兼
選挙管理委員会事務局参与 藤 井 康 弘 防災担当部長 片 岡 伸 夫 総務課長 高 田 幸 恵
福山市立大学事務局長 渡 邊 寛 子 経済環境局長 塚 本 裕 之
企業誘致推進担当部長 村 上 弘 和
文化観光振興部長小 林 仁 志
文化観光振興部参与 兼 定 孝 環境部長 清 水 直 樹 福祉部長兼福祉事務所長 梶 山 泰
長寿社会応援部長落 合 史 典 保健所長兼保健部長 田 中 知 徳 保健部参与 内 田 咲百合 児童部長 住 元 利 博
ネウボラ推進担当部長兼保健部参与 住 吉 悦 子 市民局長 小葉竹 靖
まちづくり推進部長 渡 辺 慎 吾
まちづくり推進部参与 安 原 洋 子 スポーツ・
青少年女性担当部長 佐 藤 哲 郎 市民部長 太 田 雅 士 松永支所長 中 川 善 友 北部支所長 今 川 真 一 東部支所長 浦 部 真 治 神辺支所長兼
川南まちづくり担当部長 矢 野 隆 正 建設局長 小 川 政 彦 建設局参事 大 谷 琢 磨 建設管理部長 三 谷 正 道 土木部長 市 川 清 登
農林土木担当部長香 川 哲 也 都市部長兼福山駅前再生推進部参与 神 田 量 三 都市部参与 鈴 木 裕 福山駅前再生推進部長 池 田 圭 次 建築部長 渡 邉 桂 司 会計管理者 池 田 浩 己 教育長 三 好 雅 章 教育次長 佐 藤 元 彦
教育委員会事務局管理部長 金 尾 直 樹 学校教育部長 田 丸 誠 代表監査委員 近 藤 洋 児
上下水道事業管理者兼
上下水道局長事務取扱 渡 邉 清 文 経営管理部長 卜 部 光 央 工務部長 柚 木 紀 生 施設部長 鴫 田 佳 樹 病院事業管理者 高 倉 範 尚
市民病院管理部長北 川 雄 嗣 医療支援センター副センター長 村 上 寿 広 消防担当局長 藤 井 徹 太 消防担当部長 西 頭 智 彦 消防担当部長 吉 澤 浩 一 消防担当部長 本 瓦 公一郎 消防担当部長 佐 藤 充 ────────────────── 事務局出席職員 事務局長 佐 藤 洋 久 庶務課長 恵 木 朱 美 議事調査課長 表 宏 哉 議事担当次長 藤 井 英 美 調査担当次長 渡 邉 美 佳 書記 木 村 仁 美 書記 井 関 知絵子 書記 芦 原 孝 書記 山 村 由 明 書記 伊 能 陽 介 書記 高 橋 弘 人 ────────────────── 午前10時開議
○議長(早川佳行) これより本日の会議を開きます。 ──────────────────
○議長(早川佳行) ただいまの出席議員37人,欠席の届け出のあった議員は32番瀬良和彦議員であります。 ──────────────────
△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(早川佳行) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,11番河村晃子議員及び26番五阿彌寛之議員を指名いたします。 ──────────────────
△日程第2 議第1号 令和2年度福山市一般会計予算から議第57号
包括外部監査契約の締結についてまで及び日程第3 一般質問
○議長(早川佳行) 次に,日程第2 議第1号令和2年度福山市一般会計予算から議第57
号包括外部監査契約の締結についてまでの57件を一括議題とし,これに対する質疑及び日程第3 一般質問を行います。 21番大田祐介議員。 (21番大田祐介議員登壇)(拍手)
◆21番(大田祐介) 水曜会の大田でございます。今期最後の一般質問をさせていただきます。 芦田川河口堰の将来展望についてお尋ねします。 岡山県の児島湾と児島湖を仕切っている児島湾締切堤防は,干拓地に供給する農業用水の確保や高潮被害の防止などを目的に昭和34年に完成しました。この堤防について,東日本大震災の後,中国四国農政局により,地震が発生した場合の被害をシミュレーションした結果,震度6強の揺れで堤防の周辺が液状化現象によっておよそ2メートル沈み,堤防が損壊するおそれがあることがわかりました。 芦田川河口堰及びそれにつながる堤防について,耐震診断が行われていませんが,
国土交通省中国地方整備局に耐震診断の実施を求めてはいかがでしょうか。 次に,児島湖の耐震補強に係る事業費総計は260億円。国は170億円を負担し,岡山県の負担が75億円,岡山市,玉野市,倉敷市の3つの市が合わせて8億円を負担するということです。なお,事業費の内訳としては,堤防の補強に約100億円,樋門の補強に約160億円が見込まれるそうです。 児島湖の排水樋門,閘門は7門あり,堤体の補強工事,ゲートの交換,堤体基礎のくい打ちという内容であり,仮に同様の補強工事を芦田川河口堰で行った場合は,同程度の費用が予測されます。工事が行われた場合の費用負担の内訳はどのようになる見込みか,お示しください。 また,本市の費用負担が
工業用水道事業会計に与える影響について御所見をお示しください。 昭和53年,児島湾締切堤防の約20年後に完成した芦田川河口堰も,いずれ耐震補強を実施しなければならない時期が到来すると思われます。河口堰を補強して使い続けるのか,新たな水源を求めるのか,利水企業に負担のかからない方策を検討する時期ではありませんか。御所見をお示しください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (
渡邉清文上下水道事業管理者兼
上下水道局長事務取扱登壇)
◎
上下水道事業管理者兼
上下水道局長事務取扱(渡邉清文) 大田議員の御質問にお答えいたします。 初めに,芦田川河口堰の耐震診断についてであります。 河口堰の耐震性能を診断し,必要な耐震補強を行うことは,治水,利水の両面にとって重要であると考えています。 河口堰を管理する国土交通省からは,今後河川工作物の耐震性の照査指針が改定されることから,指針にのっとり,河口堰の耐震性について詳細な検討を実施していく予定と伺っており,本市といたしましても,早急に実施されるよう国に働きかけてまいります。 次に,耐震補強工事の費用負担と
工業用水道事業会計への影響についてであります。 耐震診断が未実施の段階において,その費用を試算することはできませんが,仮に現行の維持管理費の割合で実施した場合には,工業用水道事業が77%を負担することとなります。そうした新たな費用負担が発生した場合には,
工業用水道事業会計に与える影響を軽減するため,内部留保資金を活用するとともに,国の補助金など財源の確保に努めてまいります。 次に,河口堰の将来展望についてであります。 河口堰を水源とする工業用水道は,現在26事業所に対して日量約6万立方メートルを供給しており,多くの工業生産出荷と雇用を生み出している本市産業の重要な基盤施設であります。このまま工業用水道の水源として河口堰を補強して使い続けるのか,また新たな水源の可能性を見出せるかについては,中長期的な視点に立ち,費用対効果も含め,引き続き調査研究する必要があると考えております。 なお,耐震補強工事が実施される場合には,環境に配慮した施設となるよう,また事業費の平準化や負担のあり方などについて,構想段階から国と協議を行っていく考えであります。 以上,上下水道事業の答弁といたします。
◆21番(大田祐介) 御答弁いただきまして,再度の質問に移らせていただきますが,児島湾締切堤防を例に挙げたのは,実は私はこの児島湾の干拓地で生まれ育ちました。それによって,あの地域のことを非常によく理解しておるつもりなんです。あの締切堤防が仮に決壊したりすると,私の生まれ育った場所はもう完全に海になってしまう。そういった状況ですので,これはもう国営事業として260億円という費用をかけてでもやらなければならない事業であります。 諫早湾も同じようなことで,裁判もしておりますけども,幾ら裁判をやっても多分あくことはない。それは,やっぱり塩害の問題があってあけられない事情があるからだと思います。 翻って,芦田川河口堰の場合は,塩害の問題があるとはいえ,それは潮が上がってきて出原浄水場の水源が塩水化する,その可能性が一番問題ではないかということ,いわゆる農業被害については,それほどないのではなかろうかと思っております。新涯とか川口とか曙とかというのもほとんど宅地になっておりますので,農業における塩害被害というのはないのではないかなと。 それと,その目的,河口堰の目的なんですが,これはもう99%工業用水の取水のための堰であります。ボート競技等,影響がもちろんあるとはいえ,それほど大きな問題ではないと思っております。 前回,小林議員がこの河口堰についていろいろ御質問しましたその後をとって私が一般質問をさせていただくわけですけども,児島湖の場合は260億円のうちかなりの部分を国,県が負担してくれますが,もし芦田川河口堰を耐震補強するとなると,77%を本市が負担しなければいけないとすれば,芦田川河口堰の樋門は児島湖の樋門よりも大きいんです。芦田川河口堰は10門のゲートを持っておりますから,児島湖が160億円だとすれば,芦田川河口堰の場合は200億円ぐらいかかるんではなかろうかという予測をして,その77%を福山市が負担するとなると,150億円ぐらいの負担になる。莫大な負担を強いられる可能性があるんではないかと思いますが,その計算,いかがでしょうか。間違ってませんでしょうか。いかが思われますか。
◎施設部長(鴫田佳樹) 児島湾の工事費と芦田川河口堰の工事費のことについての御質問でございます。 児島湾は確かに7門で約160億円程度の補強が必要ということでありまして,河口堰は10門ありますので200億円程度,同程度の工事が必要となればそういう費用が発生するということを見込んでおります。 以上でございます。
◆21番(大田祐介) それだけの負担をして河口堰をさらに使い続けるのかどうなのかということですが,御答弁にもありましたように,もし耐震補強して使い続けるのであれば,より環境に配慮した堰にしなければならないという答弁がございました。 それはどういう意味かといいますと,芦田川河口堰の設計は非常に古いので,河床,川底だけを上げるゲートがついております。これはローラーゲートというものですけども,それだと常に,500万トンという水をためておかないと,平均潮位2.0メートルを維持していないと堰の水が塩水化する。要するに,海水が浸入してくるために500万トンという水をためておかなければならない構造になっているんです。 それは,1日6万トンぐらいしか取水してないんだけども,それだけためておく必要があるということで,そういった堰の構造ではいけないだろうということで,その後につくられた長良川河口堰は
上下スライドゲートというのがつけられてまして,下も開くし上も下がる。要するに二重構造のゲートがついてるんです。それによって,流水を確保するとかいろんな環境に配慮した河口堰になっております。 もし,そういった二重構造のスライドゲートに芦田川河口堰を改修するとすれば,200億円どころじゃない,全く新たに堰をつくるのと同じぐらいの費用がかかるんではないかと私は想像するわけなんです。 専門用語で言うのもあれですけど,TP2.0,要するに平均潮位から2.0メートルを維持しなければならないという芦田川河口堰の構造です。それはこのゲートの構造によるものだと私は思っておるんですが,そのとおりで間違いないですか。
◎施設部長(鴫田佳樹) 芦田川河口堰の貯水の高さについて,ゲートが今のゲートである限りTP2.0を維持するというような構造になっております。 以上でございます。
◆21番(大田祐介) ですから,弾力的放流をしようと思っても,その2.0メートルを維持しなければいけないので,余りたくさん放流できないんです。それ以上放流して,2.0を下がると海水が入ってくるので,できないという構造があって,なかなか弾力的放流をしようしようとしてもできない。 そういったことと,あとずっと500万トンためているという状況が,時々放流するといっても,やはり環境によろしくない。それは前回の小林議員の答弁に対して,海水が流入することによる汽水域の効果,この答弁は私初めて聞いたような気がします。河口堰があるがために,海水が流入しないことによって汽水域が消滅することによって水質の環境がよくならない,そういった趣旨の御答弁だと思うんですが,環境部長,それで間違いないですか。
◎環境部長(清水直樹) 河口があることによる汽水域がどうかというような御質問だと思います。 一般的な河川では,河口付近は海水や淡水がまざり合い,複雑で豊かな水環境である汽水域,こういったものや干潟が形成されます。そういったことで生物の多様性が図れるというふうに考えています。そのことから,芦田川の河口堰については,仮に全面開放すれば水質の改善に寄与するということが考えられるというふうに思っております。 以上であります。
◆21番(大田祐介) この汽水域の効果というのは,私想像以上にあるんだろうなと思っておりますのが,私は子どものころ芦田川で泳いでおりましたが,その当時の水質もBODでいえば2.0ぐらいあって,決してきれいな数値ではなかったんです。けど,泳いでおりました。今,下水道等を整備してBODも2.幾らに下がりましたが,だからといってあの芦田川で泳ごうなんて人は多分あらわれない。つまり,数字の問題じゃないんです。汽水域がいかに川の浄化に,BODに限らず数値に寄与していたかということが,ある意味証明されているんじゃないかなと思うんです。 そこで,河口堰から配水してる工業用水6万トンを,上水道の余っている水利権を転用してはどうかと,これも小林議員が提案をされましたが,実際今までの議論によると,6万トンは余っていないように聞いております。3万トン程度なら上水から工水に転用する可能性があると思っておりますし,国交省もそれはオーケーですよと言っておられると聞いておるんですが,仮にその3万トンを上水道から工業用水道に水利権を移すとすると,これどのくらいの費用が生じるんでしょうか。
◎施設部長(鴫田佳樹) 工業用水へ約3万トン転用した場合の費用についてでありますが,3万トンというのを試算をしておりません。これが,上水道の水利権が三川ダムと八田原ダムで18万7000立方メートルあります。それと,中津原の取水能力15万立方メートル。これの差であります日量3万7000立方メートルというところでの試算をしたことがございます。 この場合は,水道の使用者の負担軽減という観点から,後発で建設をされました事業費が大きい八田原ダムの水利権を転用するという考えでございますけど,この場合,ダム使用権が約58億円,年間の維持管理費として約2億7000万円が必要となるというふうに試算をしております。 以上でございます。
◆21番(大田祐介) 中津原浄水場というのは,全国でも珍しく,上水道の浄水場と工業用水道の浄水場が一緒に同じ場所にあるという珍しい施設なんです。 ですから,上水道の余った水を工業用水道に振りかえるっていうのが,私簡単にとは言いませんけど,可能であると思っておりますが,それが3万7000トンが58億円と言われると,今ある工業用水道の剰余金を全部はき出すというようなことになりますので,それはちょっといかがかなあと思うんですが,ただ,三川ダムではなくて八田原ダムの水利権を移したら58億円かかりますよということで,三川ダムはもうとっくに償却が終わって,三川ダムの水利権であればほとんどただに近い金額になると思うんです。 それは,水道利用者に配慮して,要するに市民に配慮してということなんでしょうけども,三川ダムの水利権を仮に工業用水に転用した場合,水道料金が上がるとか,何か市民に影響が生じますか。
◎経営管理部長(卜部光央) 水利権を,今お尋ねの八田原ダムから三川ダムへ変えた場合の市民への影響ということでございますが,すぐにすぐは市民への影響はないと思いますが,将来的に水道の料金にはね返ってくるという可能性はございます。 それは,これから水道事業は,人口減少社会であるとかということで,水道の給水収益が落ちてまいりますと,当然料金の改定も必要となってきますので,そういった場合に将来的に影響が出る可能性はございます。 以上でございます。
◆21番(大田祐介) すぐにすぐ影響は出ない,それは間違いないと思うんです。その将来的というのは,どのくらい将来のことなのか。例えば,専門家を交えて試算をしてみるとか,今経営審議会というのも設置されておりますので,そこで諮ってみるとか,いろんな検討する方法があろうかと思うんです。そういったことにぜひ取り組んでいただいて,本当に余剰水利権を転用するのに58億円払わなければいけないのか,よく研究をしていただきたいと思います。 それから,3万7000トンでは足りません。もう3万トンぐらい新たな水源がないと,河口堰の役目を終わらせることはできません。小林議員の答弁にもあったように,平成6年の大渇水,私もよく覚えております。河口堰に水がたまっていたおかげで市民の上水道が守れたという思い出は,皆さんもよく覚えていらっしゃると思うんですけども,ですから,やはり工業用水道2系統の給水系統があったほうがよろしいんだろうなあと思います。そこで,私が以前から提案しております下水処理水の再利用でございます。もう3万トンぐらい,下水処理水を再利用して工業用水にすればどうでしょうかと。 この下水道というのは,渇水になってもかれない地下の川なんです。雨が降らなくても,皆さんお風呂に入ったりしますから,下水は必ず流れてきます。ということで,渇水に強い水源として下水処理水の再利用が考えられると思うんです。これの検討状況についてお知らせいただきたいんですが,いかがでしょうか。
◎施設部長(鴫田佳樹) 下水処理水の再利用についてという御質問でございます。 これにつきましては,先ほどちょっと渇水のお話もありましたけど,安定した水源についてということでございますけど,八田原ダムが完成しましても,幾度か渇水というのは発生をしております。上水には影響はなかったものの,工業用水でありますとか農業用水の,これについては取水制限を行っております。 議員先ほどおっしゃられました下水の処理水については,確かに渇水時であっても確保ができるというような貴重な水源であるというふうには考えておりますが,しかし,処理水には塩化物イオン濃度が高く,工業用水としてすぐには再利用できないというようなことでございます。そのためには脱塩という形で膜処理をする必要がございます。それと,安定供給のためには貯留施設というのも必要となってきます。 これら専門家の試算によりますと,膜を利用しました造水コストというのが,1立方メートル当たり84円程度というふうになっております。また,直近の試算でも,技術が進歩しましてもやはり66円程度というふうになっております。昨年度の決算値,工業用水道の給水原価25.3円でございますけど,これと比較をいたしましても約2.6倍程度という,コストがふえるということで出しております。 また,他都市で下水の処理水を工業用水として使用している都市がございました。これは,している都市としていた都市がありますが,現在は水需要の減少でありますとか処理コストの負担増という理由から廃止や休止も行っているというふうに伺っておりますので,新年度においては,このところについて詳細な調査を実施していきたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆21番(大田祐介) 今のところ,膜処理による下水処理水の再利用はコストが高いということですが,最初に戻りますけども,河口堰を耐震補強するなり,ゲートを環境に配慮したものに変えることによって,本市が何百億円という負担をするのか,それとも代替水源を考えるのか,今こそ検討する時期に来てるんじゃないかなあと思うわけです。 それはなぜか,なぜそういうことを言い出したかというと,呉市の日鉄の件です。ああいうことが福山市であっては大問題です。もちろん大変な影響が出ます。そうならないために,安定した工業用水を供給するためにはどうしたらいいんだろうか。ただ単に堰をあけろあけろって言ってるわけではございません。環境にも配慮して,工業用水も確保して,そういった方策を考える時期だと思うので,大谷参事にぜひ最後に汗をかいていただきたいと思っております。何か御意見があればお願いいたします。
◎建設局参事(大谷琢磨) 芦田川河口堰の将来展望に関する御質問だと思います。 これから指針の改定を待って,国のほうで耐震診断のほうも進められていくと思います。このまま河口堰を使い続けていくのか,議員御指摘のように新たな水源の可能性を見出していくのかなどにつきましては,上下水道管理者が答弁いたしましたとおり,中長期的な視点に立ち,費用対効果も含めて引き続き調査研究をしていくことが必要と考えております。 その際,さまざまな費用の補助メニューの活用の可能性などについては,私のほうでも上下水道局と連携しつつ,国からの情報収集や調整など,必要があれば協力してまいりたいと考えております。 よろしくお願いします。
◆21番(大田祐介) ありがとうございました。 終わります。(拍手) (21番大田祐介議員質問席を退席)
○議長(早川佳行) 次に,14番連石武則議員。 (14番連石武則議員登壇)(拍手)
◆14番(連石武則) 水曜会の連石でございます。一般質問させていただきます。 まず初めに,福山市の働き方改革についてお尋ねします。 働き方改革は,政府の重要施策の一つに位置づけられ,多様な働き方を可能にする社会を目指すとしています。働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律,働き方改革関連法も平成30年7月6日に公布され,平成31年4月1日から順次施行されていますが,働き方改革については期待の声がある一方で,民間では労働時間が短くなれば残業代がなくなり収入が減るのではないか,人手不足問題を解消できるのかといった不安の声も聞かれます。働き方改革の目指そうとする社会とはどのようなものなのか,お考えをお聞かせください。 また,本市職員における働き方改革の具体についてお知らせください。 次に,期末勤勉手当の過払いについてお尋ねします。 昨年12月4日の議会定例会で,2006年度以降約13年間にわたって一部職員への期末勤勉手当の過払いが続いていたとして陳謝されました。判明できる5年間分だけでも2747万円に及ぶ金額であり,単純ミスとかでは済まされない期間と金額であると思います。改めて,経緯とその後の対応についてお示しください。 次に,子育て支援についてお尋ねします。 少子高齢化の中,人生100年時代の到来だと国を挙げて喧伝している感がしてなりませんが,戦後超短期間に世界トップクラスの長寿国になったのも事実であり,政治の妥当性を評価する指針の一つに国民の寿命の長短があると伺ったことがあります。そこからすると,戦後政治は妥当であり,評価されるものであると思います。 しかし,長寿社会を支えるためには,各世代の均衡ある発展が欠かせません。このたび市長は,さきの総体説明で未来志向の都市づくりについて言及され,本格化する人口減少社会への備えとして子育て支援に取り組むとされました。組織の再編を含め,支援策の充実を掲げておられます。子育て世代の現状認識と支援策の具体についてお知らせください。 また,市長が就任以来,安心して子育てができる環境整備として取り組んでこられた福山版ネウボラも,新年度で4年目を迎えます。今までは支所を初め直営の市立拠点保育所などに設置をされてきましたが,本年1月16日には初めて民間の沼隈子育て支援センター内に,市内13カ所目となる,あのねぬまくまが設置されました。市内南部方面の沼隈町,内海町での初の設置であり,大いに期待をするところであります。新年度も福山ネウボラの進化を掲げておられますが,その具体についてお示しください。 次に,教育行政についてお尋ねします。 福山市では,少子化に伴い学校の小規模化が進行する中,将来にわたって教育の質の維持,向上を図り,子どもたちにとってよりよい教育環境を整えていくためとして,学校再編に取り組んでいます。 しかし,その過程において,再編後に地元から学校がなくなる地域では,今なお再編反対の声があるのも事実です。 そのような中,本年4月には東村小学校と今津小学校,服部小学校と駅家東小学校が再編され,それぞれ遺芳丘小学校と駅家北小学校に統合され,開校されます。残すところ,あと一月となりました。これまで,保護者や地域の方々と話し合いを重ね,子ども同士が交流する中で,準備を進めてこられたと思います。開校に当たっての教育長の思いをお聞かせください。 新しい学校では,再編するそれぞれの学校のよさや特色ある取り組みを大切に引き継いだ学校づくりをしていかれると思いますが,それぞれどのような学校づくりを目指しているのか,お考えをお聞かせください。 また,再編後の学校や子どもたちのことを,教育委員会として開校後どのように支援していくおつもりか,お聞かせください。 最後に,少子化が進む中,学校再編の取り組みは今後も続けていくものと思います。この2つの学校の取り組みをこれからの取り組みにどのようにつなげていくのか,お考えをお聞かせください。 以上で,第1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇)
◎市長(枝廣直幹) 連石議員の御質問にお答えいたします。 初めに,働き方改革についてであります。 国においては,生産年齢人口の減少や労働者のニーズの多様化などの課題に対応するためには,生産性の向上,意欲,能力を存分に発揮できる環境づくりなどを進める必要があるとしています。そのため,時間外労働の上限規制,年5日間の年次有給休暇の取得の義務づけ,フレックスタイム制の拡充などの見直しを行っています。働き方改革の推進により,働き過ぎを防ぎながら多様で柔軟な働き方を選択できる社会の実現を目指しております。 本市においても,職員の個々の事情に合った働き方を実現しつつ,時代の変化に応じた市民サービスを提供するため,本年度から働き方改革の取り組みを進めています。 具体的に申し上げますと,時間外労働の上限を設定し,所属長が検証をする中で,個々の職場において事務の簡素化や業務量の平準化に取り組んでいます。また,会議のスリム化や資料の簡素化等について職員間で共有し,業務改善の取り組みを行っています。 新年度は,新たに人材育成課に設置する働き方改革担当が中心となって,職場環境の整備,あるいは個別に取り組んできた改善策の共有などに努めてまいります。さらには,AIやRPAなどの導入による行政事務のスマート化にも取り組み,働き方改革のより一層の推進につなげてまいります。 次に,期末勤勉手当の過払いについて御質問がありました。 このたびの過払いは,昨年11月,給与計算システムの更新に当たって,それまで使用していたシステムの確認作業を行ったところ,職員の期末勤勉手当の支給のためのプログラムに誤りがあり,過大支給をしていたことが判明したものであります。 その後の対応であります。昨年末までに,退職者を含む全ての対象職員に過払いの経緯を説明するとともに,分割納付も含め,納付を求めてまいりました。2月20日現在,過払い額の合計は約2747万円でありますが,このうち給与天引きの計画書の提出があるなど,納付が約束できた金額は約2104万円になっています。引き続き,確実な納付を職員に求めていくとともに,このようなミスが発生しないよう,適正な事務処理の徹底を図ってまいります。 次に,子育て支援についてであります。 まず,支援策の具体についてお答えをいたします。 本市の子育て世代の現状については,2018年度平成30年度に実施した福山市子ども・子育て支援ニーズ調査において,現実に希望する子どもの数は2人,また理想の子どもの数は3人と回答する割合が最も多く,現実と理想に差がある理由としては,子育てにかかる時間や経済的な負担が大きいとする割合が高いという結果でありました。また,子育てへの不安や負担を感じる保護者は約6割に上りました。 こうした状況を踏まえ,ネウボラの推進に一層取り組むとともに,市内の企業やNPOなどとともに,みんなのライフスタイル応援会議を中心に働き方改革の推進,男性の育児参加の促進,地域の子ども・子育て支援の充実に取り組んでまいります。 次に,ネウボラ施策の充実についてお尋ねがありました。 福山ネウボラにおいては,これまで保健部が実施してきた母子保健と児童部が実施してきた子育て支援の連携に努め,妊娠から子育てまで切れ目なく支援をしてきたところであります。 新年度からは,児童部と保健部を再編し,ネウボラ推進部を立ち上げ,母子保健と子育て支援の一体的な実施ができる組織体制に強化をいたしました。今後,出産,子育てへの不安を抱える家庭の状況を把握し,早期の支援につなげるため,まずは沼隈を含めた13カ所のあのねにおいて,あのね手帳や相談支援システムを活用し,妊娠後期の子育て家庭の相談実施率100%を目指してまいります。 また,新年度の事業については,新規事業として支援が必要な家庭へのヘルパー派遣を行うとともに,障害児療育支援としての通園施設の無償化,ひとり親家庭の子どもの生活・学習支援事業の拡充を行うなど,家庭へのサポートを強化してまいります。 また,子育て情報誌と連携し,子育て家庭から要望の高かったイベントや公園などの情報発信の強化を図り,親子で楽しめるまちづくりを進めてまいります。 以上で,連石議員の御質問に対する答弁といたします。 教育行政については,教育長から答弁をいたします。 (三好雅章教育長登壇)
◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。 初めに,遺芳丘小学校と駅家北小学校の開校に当たっての思いです。 2018年平成30年5月に,地域や保護者の代表などで構成する開校準備委員会をそれぞれ設置し,校名や校歌,校章,スクールバスによる通学や地域と連携した教育活動などについて協議を重ねてきました。 学校再編という難しい決断をいただき,論議をスタートするに当たり,委員の皆様に子どもたちのために2つの地域,保護者の皆様が一緒になって新しい学校をつくっていってほしいというお願いをいたしました。協議の中で意見が一致しなかったときには,どうしたら一致点が見出せるのか,どうしたら子どもたちのためになるのかを考え,常に前向きに取り組んでいただきました。感謝の念にたえません。 違いを認め,お互いを尊重しようとする課程を大人がみずから子どもたちに見せていただいたことで,開校にたどり着くことができました。地域や保護者の皆様のこれまでの努力と思いに背くことなく,責任を持って子どもたちが元気に伸び伸びと学ぶ学校をつくっていきます。 次に,これからの学校づくりについてです。 再編により,校区の広がりとともに地域資源も多彩になることから,それぞれの学校の取り組みを引き継ぎ,学びを広げ,深めていきます。遺芳丘小学校では,東村での農業体験学習,本郷川の蛍学習やリサイクルの取り組みを通した環境学習,福山大学と連携した学習などを行います。また,駅家北小学校では,服部での蛍学習,古墳をめぐる歴史探訪,地域の先人やふるさと踊りの学習などを行います。 地域の人々とのつながりを大切にしながら,子どもたちがいろいろな友達と出会えて,学校が楽しい,授業がおもしろいと実感できるよう取り組んでまいります。 次に,開校後の学校や子どもへの支援についてです。 開校後は,学校と緊密に連携し,日々より注意して見ることや定期的なアンケート調査により,子どもの状況の把握に努めます。学校だけでは対応できない事案については,指導主事を派遣するなど,すぐに必要な支援を行います。 次に,これからの取り組みにつなげていく考えについてです。 これまで,新たな学校に円滑に移行できるよう,計画的な児童の交流事業やスクールバスの試走,通学路の安全対策,地域の方々と子どもたちが交流するふれあいルームの整備などの環境整備を行ってきました。こうした取り組みとともに,子どもたちが元気に伸び伸びと学んでいる姿が,これからの学校再編の理解につながっていくと考えています。 以上,教育行政の答弁といたします。
◆14番(連石武則) それぞれ御答弁をいただきましたので,引き続いて質問を続けさせていただきたいと,このように思います。 まず,働き方改革についてでございます。 市長のほうから,これからの労働者のニーズの多様化等を含めて,柔軟に対応するため,これからの環境づくりのために働き方改革を進めるというお言葉であったというふうに思いますが,その働いておられる方々が,日本では職場第一主義と申しましょうか,仕事に命をかけるという,古い言葉かもしれませんが,家庭を顧みずというのが過去の日本であったのかなあというふうに思いますが,これからの日本を支えていく皆様方が,これから先,人生100年という人生観の中で社会に対してどう貢献していくかというふうなことにもつながるのかなあというふうに思います。 その中で,何点か改めて具体としてお尋ねをしたい点がございます。 まず,フレックスタイムの拡充というふうなお言葉がございましたが,これについて,いま一つ具体をお示しください。
◎総務部長兼
選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) フレックスタイムの拡充ということについてのお尋ねでございます。 このたび,働き方改革におきまして国のほうが示しておりますのが,いわゆるフレックスタイム制といいますのは,一定の期間について,あらかじめ定められた総労働時間の範囲内で労働者が日々の始業,就業,労働時間をみずから決めることができるという制度でございます。 この拡充といいますのが,具体的に言いますと,労働時間の精算期間の上限を1カ月から3カ月に延長するというものでございます。例えば,6月,7月,8月の3カ月の間で労働時間の調整が可能となると。そういったフレックスタイム制を設けると,そういった調整が可能となる。具体的に言えば,子育て中の親が,例えば8月の労働時間を短くすることで夏休み中の子どもと過ごす時間を確保する等,そういった企業の取り組みが可能になるという拡充の改正でございます。 以上でございます。
◆14番(連石武則) そういうふうなことの拡充ができるということは,福山市でもそれを目指すというふうに,拡充していくというふうに理解すればよろしいですか。
◎総務部長兼
選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) フレックスタイム制についてですけども,自治体において,じゃあフレックスタイム制がどの程度導入されているかということですけども,中核市の中で確認してるところは大体5市程度,フレックスタイム制を導入している市がございます。 ただ,業務の性質上,これが十分なじむ職場となじまない職場,そういったものがあるというふうに考えておりますので,民間と同様にすぐに自治体に導入できるかどうか,どこまで働き方改革に沿って可能かということにつきましては,研究,検討していく必要があるというふうに考えております。
◆14番(連石武則) 市の場合,それぞれの業務の範疇において,非常に季節的な忙しさにも差異もあるでしょうし,部署によってもいろいろ差異があるというふうにも理解させていただいております。そういうことも含めて,先ほど総務部長のほうからもお話がございましたが,子育て世代を含めて子育て支援にもつながると思うんですが,市の職員の皆さんがそういうふうなことで率先して子育て,そして業務にいそしんでいただいて,そしてなおかつ生き生きとする体制をしっかりとつくっていただきたいというふうなことを思います。 また,時間外労働の上限を設定してというふうなことがございますが,この上限を設定するというふうなことによって,過去にもいろいろ職員の時間外労働の多さというふうなことも議会内で指摘等がされていたようにも記憶しておりますが,それを設定することによって,細かいことは結構ですので,どのぐらいの削減率といいますか,そういうものが一応計算されているのかどうかを含めてお答えいただければというふうに。
◎総務部長兼
選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 時間外勤務の制限ですけども,今規則におきまして,1カ月において時間外勤務を命ずる時間について一月当たり45時間,年間360時間,これは国等の規則等に準じて定めているものでございます。 じゃあ,それによっての効果ということですけども,これにつきましては,さまざまな年度年度によって業務の変動があります。単純に昨年度2018年度と2019年度を今現在で比較してみますと約1割の減とはなっておりますが,ただこれについても,まだ今後もさまざまな業務の平準化見直し,そういったものを繰り返し行っていく必要があるというふうに考えております。
◆14番(連石武則) 時間外が正しいのか正しくないのかということは,私は議論をするつもりはございませんが,しっかりとしてやらなければならないことはきちっとやっていただくということ。そして,できればそれは時間内で終えることが,もうそれは最大限の希望であろうというふうに思いますが,決してそれをおろそかにしないようにお願いしたいということ。 そして,私がこの働き方改革でぜひお願いしたいのは,冒頭にもありましたが,国においても労働者のニーズの多様化などにおいて,その生産性の向上,また意欲,能力を存分に発揮できる環境づくりというふうなことが御答弁の中にもあったように思います。そういうふうなことを含めて,ぜひ,市の職員の皆さんが地域づくり,まちづくりに貢献いただく体制をつくっていただきたいというふうな思いで今回質問させていただきました。 市内には,在住職員の会とか退職職員の会等がいろいろまちづくりにも御参加いただいておりますが,その半面,議会報告会等では市の職員の方々の町内会への不参加というふうなことも指摘も受けてきたところでございます。そういうことも含めて,市の職員の皆さんが積極的にまちに出ていただいて,まちづくり,そして地域づくりに貢献していただくことを,この働き方改革で改めてお願いをしたいところでございます。 一つその中で,他の市ではもう兼業,副業といいますか,そういうことを実施されているというふうなことを伺っているのですが,市の実態があれば,1点お聞かせ願えればというふうに思います。
◎総務部長兼
選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 兼業,副業についての他の自治体の現状というお尋ねでございます。 我々も全て把握してるわけではございませんが,確認できているものとして,自治体の中で,例えば神戸市,奈良県生駒市などにおきましては,職員が報酬を得て地域活動を行う基準を定めています。具体的に言いますと,例えば報酬を得て行う公益性の高い継続的な地域貢献活動でありますとか,市内外を問わず,地域の発展,活性化に寄与する活動,そういったものについては報酬を得て地域貢献活動に従事する,そういった基準を設けているというふうに伺っております。 以上でございます。
◆14番(連石武則) 先行した市もあるようでございます。ぜひ,福山も積極的に取り組まれることを改めて要望させていただきたいと,このように思います。 次に,期末勤勉手当の過払いについてでございますが,2747万円という多額に上る金額が出てきました。これは,私も今般いろいろな後援会活動を通じて,またその他の問い合わせ等も含めて,その後どうなったのかというふうな問い合わせにも直面したところでございます。そういうことも含めて,こういうことがあってはならんということを改めてこの本会議で申し上げたいというふうに思います。 その中で,1点,皆様の過払いの対象者になった方々というのも,逆に言えば寝耳に水といいますか,降って湧いたようなことであって,非常にびっくりしておられるんだろうというふうに思います。そういう方々ともしっかりとした意思の疎通を図っていただいて,きちっとした対応を続けていただきたいと思うわけでございますが,1点,13年間というふうなことで伺っておりますが,そのシステムがチェック機能というのを今後1つ組み立てました。新しい今度の給与体系に基づいてシステムを立ち上げられましたが,そのチェック機能というのは今後どういうふうに進めようとされているのか,1点お聞きしたいと思います。
◎総務部長兼
選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 今後のシステムのチェック機能ということでございます。 今回の過大支給につきましては,システムを全面改修するに当たりまして,該当する全てのプログラムにつきまして給与関係規定と突合を行った結果,判明したものでございます。 今後,給与制度の改正内容,そしてプログラムとの確認及びそれに伴う各種の改定マニュアル,そういったものを日々の支給業務,そういった中で十分確認していき,そういった作業を徹底する中で,こういったことが二度と起こらないように努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
◆14番(連石武則) システムというのは完璧にあることを願いますが,しかしながら人間のやること,またデータをやりとりする中で外的要因というふうなことを含めて,そういうふうなそごといいますか,間違いが出てくるというふうなこともあるやに私は思います。そういうことも含めて,やはり長きにわたらないチェック機能というものをきちっと確立されて,十分市民の疑念,疑問に答える,また負託に応える体制をぜひ築いていただきたいということを改めて申し上げておきたいというふうに思います。 あと,時間もそんなにございませんので,ネウボラを含めて子育てというものをぜひ継続,また充実していただきたいというふうなことがございます。 私は,やはりこの福山市が発展する大きな礎のもとは,働く世代の皆様,そして子どもたちが明るく笑顔を持って,この福山市で暮らしたい,そしてこの福山市を選びたいというふうなまちをぜひつくっていく必要があるのだろうと。そのためには,やはり先ほど市長の答弁にもございましたが,子育て世代の悩み,そしてそういうふうな思いに十分応える福山市であってほしい。そのための制度として,これから先も拡充,そして十分に応える体制をつくっていただきたいというふうな思いがございます。引き続いてこれは要望とさせていただきたいというふうに思います。 また,教育行政については,このたびの遺芳丘,また駅家北小学校について,地元住民の皆様の御協力をいただいて,学校が粛々と開校に向かって進んでおられるという御報告がございました。 また,教育長におかれましては,一致点が見出せないときにはどうしたら子どもたちのためになるのか,また常に前向きに取り組んできたというふうな心のうちを披瀝していただきましたが,まだまだどうしても地元から学校がなくなるというふうなところにおいては心配の声,また地元の皆さんの心のうちの闇といいますか,心根が晴れないところがどうしてもあると思います。 しっかりとそういう方々に寄り添っていただいて,その地域をどう育てていくかということを含めて,しっかりとした教育委員会としての思い,考えを伝えていただくことによって,また今回こういうふうな新たに開校されてきた方々の,思いを持たれてる皆さんの気持ちをそういうふうな場面で伝えることによって新たな展開もあるのではないかなあというふうなことも考えております。ぜひ,これからも引き続いて福山のため,子どもたちのための教育として進まれることを切に希望して,私の質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。(拍手) (14番連石武則議員質問席を退席)
○議長(早川佳行) 次に,24番中安加代子議員。 (24番中安加代子議員登壇)(拍手)
◆24番(中安加代子) 公明党の中安加代子でございます。一般質問を行います。 子どもの読書活動について伺います。 子どもの読書活動は,言葉を学び,表現力を高め,創造力を豊かにし,変化の激しい社会で生きる力を身につける上で重要なものでありますが,子どもの生活環境の変化や乳幼児期からの読書習慣が形成されていないことなどによる読書離れ,活字離れが指摘されており,学年が進むにつれて顕著になる傾向など,子どもの読書環境は大きく変化をしています。 そのような状況を踏まえ,本市においては2010年10月,福山市子ども読書活動推進計画,第1次が策定され,子どもの読書環境整備に努めてこられました。現在,第2次計画の中で事業が推進されていますが,1,家庭,2,地域,3,学校,それぞれにおける子どもの読書活動の現状についてお示しください。 また,第2次計画の最終年度である2021年度における数値目標が設定されている項目もあります。計画半ばではありますが,現時点での状況についてお聞かせください。 次に,学校における読書活動の拠点となる学校図書館について伺います。 学校図書館は,児童生徒の読書活動や読書指導の場である読書センター,児童生徒の学習活動を支援したり授業の内容を豊かにしてその理解を深める学習センター,主体的,対話的で深い学びを効果的に進める基盤などの機能を持つとされ,そしてこれらの機能を発揮するためには,図書館資料の充実と学校司書の配置充実や資質の向上の双方が重要とされております。 これらを踏まえ,国は2017年度からの5年間を期間とする第5次学校図書整備等5か年計画を策定し,財政措置しておりますが,本市において反映されている内容があればお聞かせください。 また,本市独自で図書館補助員の配置,2019年度から6年間で公立小中学校109校の学校図書館環境整備事業を実施されるとのことです。図書館環境整備については,今年度17校整備されたようですが,子どもたちも含めてどのような反響があったのか,把握しておられればお聞かせください。 また,図書館補助員配置の成果と今後の課題についてもお聞かせください。 以上です。 (三好雅章教育長登壇)
◎教育長(三好雅章) 中安議員の御質問にお答えいたします。 初めに,福山市子ども読書活動推進計画に基づく取り組みの現状についてです。 家庭における読書活動については,こんにちは赤ちゃん訪問事業や絵本と出会うふれあい事業を通して,お勧め絵本リストの配付や絵本の紹介をしています。また,絵本の読み聞かせ講座を実施するなど,読書の習慣づけの大切さへの理解を深めるための取り組みを行っています。 地域における読書活動については,各図書館において,子どもたちが読書に親しむ機会の提供として,あかちゃんといっしょのおはなし会の開催や,年齢に応じた司書お勧めのブックリストの配付をしています。そのほか,豊かな想像力を養うことができるような図書資料の収集,学校や公民館等への図書の団体貸し出しなどに取り組み,利用者の皆様から好評をいただいております。 公民館等においても,ボランティアによる絵本の読み聞かせなど,地域に密着した読書活動の推進に取り組んでいます。 学校においては,子どもたちの知的好奇心を醸成する開かれた学びの場とするために,学校図書館を順次整備しています。また,全校一斉読書活動を通して読書習慣の形成,読書の機会を確保するほか,各図書館と連携した子ども司書養成講座やボランティアによる読み聞かせ活動など,さまざまな取り組みを進めています。 次に,第2次福山市子ども読書活動推進計画の数値目標の現時点での状況についてです。 13項目の数値目標のうち,2018年度平成30年度末時点で目標を達成している項目は,学校図書館図書情報のデータベース化を実施している学校の割合,図書館と連携している学校図書館の割合の2項目です。そのほかの項目についても,毎年,年度末の状況を把握し,目標達成に向けて取り組んでいます。 今後も,子どもを取り巻く環境の変化を踏まえ,発達段階に応じた取り組みにより,全ての子どもがあらゆる機会と場所において自主的に読書活動を行うことができるよう努めてまいります。 次に,学校図書館についてです。 2005年度平成17年度から3年間,読書教育推進事業として集中的に予算配分をして蔵書を充実しました。その後,国の第5次学校図書館整備等5か年計画も踏まえ,予算を計画的に配分してきました。そして,昨年度末から,学校図書館が子どもたちにとって,読みたい本を手にとり,なぜだろう,もっと知りたいといった学びが始まる場となるよう整備しています。 整備後,子どもたちからは,書棚や本の背表紙に張ってあるイラストマークで読みやすい本を探すことができ,わかりやすい,ばらコーナーにはばらに関する本がたくさんあり,ばらの絵を描く参考になった,明るい雰囲気になり,ソファーに座って落ちついて本を読むことができるなどの声があります。 次に,図書館補助員配置の成果と今後の課題についてです。 2016年度平成28年度から補助員を配置し,今年度,24名が75校で司書教諭やボランティアの方々と連携しながら図書館の運営をしています。未配置校では,司書教諭がボランティアの方々の協力をいただきながら運営をしています。あわせて,補助員の配置の有無にかかわらず,市立図書館の司書が巡回を希望する学校を訪問し,助言等をしています。 今後,補助員の配置拡充や市立図書館とより効果的な連携を図るとともに,補助員等の研修の充実を通して,魅力ある学校図書館づくりに努めてまいります。 以上,中安議員の御質問に対する答弁といたします。
◆24番(中安加代子) 御答弁いただきましたので,続けて重ねて質問をさせていただきます。 まず,福山市子ども読書活動推進計画についてであります。 第1次計画と,それから第2次計画の策定までには,少し間があるといいますか,空白期間があると思われますが,その理由についてお聞かせいただきたいと思います。
◎
教育委員会事務局管理部長(金尾直樹) 第1次計画の満了から第2次計画の策定までの期間についてのお尋ねでございました。 このたびの第2次計画を策定するに当たりましては,第1次計画におけるそれぞれの取り組みの検証を行うとともに,さらに第1次計画には設けておりませんでした目標設定,これに時間を要したためということでございます。 以上です。
◆24番(中安加代子) 検証と,それから目標設定をするために新たに時間がかかったということでありますが,どれだけ空白があったかというのは申し上げませんけれども,普通計画というのは継続して,間があかないように1次,2次,3次と続いていくべきものだと思うんです。計画を策定した上で,PDCAサイクル,プラン,それからドゥー・チェック・アクション,そのサイクルで見直しをするというのが定石であります。今のようなこともその中に入っていることなんだと思うんです。 御答弁の中では,毎年,年度末の状況を把握して目標達成に向けて取り組んでいるということでありましたから,今現在は毎年の検証はされているんだと思うんですが,チェックはされていると思うんですけれども,その結果をしかるべきところで,例えばホームページが無理なら所管の委員会などなどで公表をして意見を聞くなどの取り組みについてはいかがでしょうか。
◎
教育委員会事務局管理部長(金尾直樹) 計画の進捗管理についてということで,先ほど教育長が御答弁申し上げましたように,今関係部署と連携を図る中で,毎年,年度末に状況を把握して数値目標の達成に向けて取り組んでいるところでございますが,議員御指摘の取り組み状況の公表ということにつきましては,今後節目での取り組み状況の公表に当たって,実施について検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。
◆24番(中安加代子) ぜひ,よろしくお願いいたします。 それから,1次計画では,家庭における取り組みの課題として,子どもの読書活動を習慣づけるには,乳幼児期から発達段階に応じて子どもの読書に対する興味や関心を引き出す工夫や働きかけが必要であり,関係部署が連携をして本に親しむ機会の提供,それから保護者への啓発,子どもがテレビやゲームから離れる,読書に対する興味や関心を高めるための情報提供などなど,さらなる工夫が必要というふうにされております。 特にこの中で,関係部署の連携についてどのように取り組まれているのか,お聞かせいただきたいと思います。
◎
教育委員会事務局管理部長(金尾直樹) 子ども読書活動に関しまして,関係部署との連携についてということでの取り組んでいる点ということでございます。 健康推進課と図書館,まず連携する中で,これは第1次計画から継続して実施しております,こんにちは赤ちゃん訪問事業,あるいは絵本と出会うふれあい事業,それから子育て応援センターと図書館,これが連携して子育て講座,絵本の読み聞かせ事業,こういったものも行っております。こうすることで,家庭での読書活動の大切さの理解を深め,絵本を介した親子の触れ合いの大切さについて啓発をしてまいります。 また,図書館におきましては,保育所,幼稚園,学校とも連携いたしまして,保護者会や入学説明会などに出向きまして,保護者に対して読み聞かせや子どもと一緒に本を読む時間を設けること,あるいは子どもの身の回りに興味や関心を引く本があることなど,本と出会う環境づくりの大切さ,こういったものを啓発しております。 さらに,各図書館の児童生徒向けの便り,これを学校などを通じて配付したり,子育て支援アプリに図書館情報を掲載するなど,情報発信に取り組んでいるということでございます。 以上です。
◆24番(中安加代子) 小さい乳幼児期から,それから要するにネウボラの対象時期は,特に図書館と,それから保健部と,それからネウボラ推進課の連携が特に特に必要だと思うのでありますが,今さっと言っていただきましたけれども,もう既に仕組みがつくられているので,そのとおりにきっとやっておられるんだと思うんですけれども,どうあるべきかというのを,それこそ毎月ではないにしても,皆さんが一堂に会して,どういうふうな連携のあり方が望ましいか,実務的にどういう課題があるかとかというのを話し合われる機会というのはあるんですか。
◎
教育委員会事務局管理部長(金尾直樹) 子ども読書活動推進に当たって,関係部署との一堂に会しての検討ということにつきましては,これまで特段の活動を行っておりません。毎年度の状況を把握する中で,それに向けて推進していくということを依頼をしております。 先ほど御提案がありましたことにつきまして,課題共有なども今後必要であるというふうに考えております。 以上です。
◆24番(中安加代子) ぜひ,顔を合わせて協議をしていただきたいと思います。 それから,図書館における取り組みの課題については,資料の充実,それから障害の有無にかかわらず読書を楽しむことのできる環境整備,また外国語を母語とする子どもの読書環境の整備,また誰もが図書館を気軽に利用できるための取り組みなどを上げておられます。取り組みの具体についてお示しください。 また,新年度予算では,図書館に電子図書貸出サービスを試行導入するとのことでありました。その具体をお示しください。 また,どのような効果を期待をしておられるか,そのこともあわせてお願いいたします。
◎
教育委員会事務局管理部長(金尾直樹) 大きく3点の御質問でございました。 1つ目の図書館での現状の取り組みということでございますが,図書館につきましては,図書館は子どもが豊富な蔵書の中から読みたい本を自由に選んで読書の楽しさを知ることができる場所と考えております。その中で,蔵書充実を図り,おはなし会や本の展示などの実施,本の紹介リストの作成,配布,あるいは子どもの読書活動を推進する団体やボランティアの活動支援,こういった取り組みを行っております。また,中央図書館では,小中学校における相互学習や読書活動を支援するためのセット貸し出しというようなことも行っておりますので,そういった取り組みは継続的に行ってまいりたいと考えております。 それから2点目の,電子図書貸出サービスに関するお尋ねです。 この中身につきましては,まず導入の目的といたしましては,多様化する利用者ニーズに対応すること,また外国語図書の充実を図ることなどを主な目的としております。 これにつきましては,試行期間を新年度から3年間といたしまして,この3年間の利用状況を見る中で,本格実施に向けて検討してまいります。 それから,新年度,国内外の図書,まず1500冊分,これを購入いたしまして,3年間で4500冊を整備することにいたしております。また,利用できる方につきましては,現行の図書館利用者と同じように市内在住している方,あるいは市内に通勤,通学している方,それから備後圏域の5市2町に居住している方といたします。 それから3点目の,この電子図書貸出サービスの導入効果ということでございました。 電子図書におきましては,外国語図書がございますけども,それには音声読み上げ機能つきのタイプもございますので,例えば小学校の英語教育に関して学校や家庭での学習に活用できること,あるいは来館が困難な方にもサービスが提供できるという効果があるものと考えております。 以上でございます。
◆24番(中安加代子) 次に,数値目標についてです。 13項目,数値目標を上げられているのでありますが,2項目は達成をしているということでありました。残り11項目についてはどのような状況でしょうか,お聞かせください。
◎
教育委員会事務局管理部長(金尾直樹) このたびの計画の数値目標13項目のうち,現在目標を達成していない11項目についての状況でございますけども,2018年度末時点で6項目が90%以上となっております。そのほかの項目につきましても70%というような状況でございます。 これにつきましては,引き続き関係部署と連携し,毎年度の状況を順次把握する中で,目標達成に向けての取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上です。
◆24番(中安加代子) 目標に向けて頑張るということでありますので,よろしくお願いいたします。 中央公園のパークPFI事業も始まります。それからまた,図書館業務を民間に委託している自治体もあります。公立図書館というのは,その自治体でさまざまのあり方であると思いますが,本市の目指すべき図書館像について,お考えをお聞かせいただきたいと思います。
◎
教育委員会事務局管理部長(金尾直樹) 本市の目指すべき図書館像ということでございます。 乳幼児から高齢者まで,また図書館利用に障害のある人や外国人といった方につきましても,あらゆる市民の方が本に親しんでいただいて,本を読む楽しさを知り,仕事や生活に役立つ情報を得たり知識や情報を深めることができる学びの場というふうに考えております。そういった市民に信頼される図書館づくりを行うことが必要と考えております。 また,情報の拠点といたしまして,誰もが気軽に利用でき,市民の多様なニーズに応えられる図書館とするために,計画的な資料の収集,保存を図り,司書職員の専門的な知識と能力を高めながら,我々が責任を持って市民サービス向上に取り組んでいくという考えでございます。 以上でございます。
◆24番(中安加代子) 学びの場,それから情報提供ができる場というふうな御答弁でありましたが,気軽に行ける場ということもあわせて,図書館に行って楽しいことがあるよっていうこともぜひ視野に入れていただいて,福山市ならではの,福山市はああいうふうな図書館があるよ,行ってみようと言われるような図書館をぜひつくっていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。 それから,最後でありますが,第3次計画を,第2次計画が満了する2022年度から計画が始まると思うんですが,最終年度であります2021年度にはもう検証など準備をしていただきまして,1次と2次の間がちょっと間があったということを反省にしていただきまして,継続した第3次計画を策定していただけますように,よろしくお願いいたします。 続いて,学校図書館についてお伺いをいたします。 2005年度から集中的に3年間予算配分をして蔵書を充実したとのことでありました。どのくらいの予算でどのくらいの蔵書を充実されましたか。 また,第5次整備計画においては計画的に配分したということでありましたが,その具体をお示しいただきたいのであります。 ちなみに,国は蔵書の整備,それから新聞配備,小学校1紙,中学校2紙を具体に上げております。学校司書の配置拡充,これも具体を上げておりまして,おおむね1.5校に1名,これだけのものを財政措置,交付金でありますが,財政措置したとしております。このことを踏まえた上で,さっきのことについて御答弁いただきたいと思います。
◎学校教育部長(田丸誠) まず,2005年から3年間推進してきた読書推進,教育推進事業においてですが,この事業を3年間やってまいりましたが,毎年予算としては4000万円程度の予算をかけて,全ての学校の図書館において蔵書率を100%に持っていくということをしております。 このことは,その次の学校図書館整備5か年計画,これは国が出した計画ですけれども,この中でも蔵書の充実ということをうたわれてますので,これについては同じような方向で100%を目指してきました。 しかし,現在子どもたちがより使いやすい,そして手にとって読みやすいということを重点を持って図書館整備を行っておりますので,100%ということにこだわるよりも,例えば古い図書については倉庫にしまったり処分をするというようなこともしております。この古い図書の処分については5か年計画にも示されているところです。 また,5か年計画の中で新聞の図書館における整備についてということがありましたが,昨年度の状況,今年度はちょっとまだ年度末に調査をしますので,昨年度までの状況でいいますと,小学校30校,中学校7校で図書館へ整備をしているという状況です。 学校司書については,これは本市においては学校司書については配置はしておりませんが,2016年平成28年から図書館補助員を配置しておりまして,司書教諭やボランティアの方々と連携を図るとともに,そういった補助員の方の研修を通して魅力ある学校図書館づくりに努めているというところです。 以上です。
◆24番(中安加代子) 今年度からおおむね5年間で109校の公立小中学校図書館を整備,改装する事業が始まっております。財源を確保されて図書館整備を行われることは,大いに評価できることだと思います。 この改修に当たりまして,改修というか改装に当たりまして,整備,改修です,赤木かん子さん監修とのことでありますが,その赤木かん子さん監修決定までの経緯について,また監修の期間など,契約についてお聞かせください。 それからまた,赤木さんが細かく指示をされると伺ったんですが,その指示される項目についてお聞かせください。
◎学校教育部長(田丸誠) まず本市は,これまでも答弁の中でさまざまに答えさせていただいたように,福山100NEN教育に取り組んでおります。この取り組みの中心は,子どもたちが本来持っている知的好奇心や意欲を発揮して,試行錯誤したり対話したりすることを通じて深く思考し,さまざまな課題を探求していく子ども主体の学びづくりです。こうした学びを実現していくためには,子どもたちが図書や資料のページをめくりながら,興味や関心を多様な分野に広げ,新たな発見をしたりイメージを膨らませたりすることができる学校図書館の充実が重要であると考えております。 こうした子どもたちが思わず手にとってみるような本を学校図書館に入れていくということの,そういった学校図書館整備に関して,これまで広島県の取り組みの中でも一定の成果を上げておられる,そして全国でも500程度の図書館の整備をしてこられた赤木かん子さんに本市の学校図書館整備についてアドバイスをいただくということに決めさせていただいた経過がございます。 そして,契約についてですけども,これもこれから5年間アドバイスをいただくということを今考えておりますが,年次年次でさまざまな状況があると思いますので,どのような形でしていくかということについては,また年次年次で考えていくということでありますが,考え方については5年間アドバイスをいただくということです。
◆24番(中安加代子) 赤木かん子さんが指示される項目,イラストマークも入れてですけども,指示される項目について,まずお聞かせいただきたい。
◎学校教育部長(田丸誠) 具体的な指示,どのような指示をされるかということでございます。 今お話をさせていただいたように,子どもたちが手にとって見れるような,思わず興味関心が引くような図書を図書館に配置をしていくということ,そのためにさまざまな具体的な指示をされておられますが,例えば子どもたちがさまざまな本を手にとって読むわけですけども,その際に,例えば子どもですからちょっと荒く扱ったり落としたりすることがあるかもしれませんが,今赤木さんが指導されてる中で,一冊一冊をコーティングをしていくということをしています。こうすることで,子どもたちはいつもきれいな本を手にとって見るようなこともできます。 そして,子どもたちが図書館の中に入ったときに,ぱっと目を上げたときに子どもの目線がどこにいくかということ,そこに子どもたちがどんな興味を持っていくかということを踏まえた上で,本の配置を決めたり,または,隠れたところでどんな本が読みたいとかということも含めた上で,見えにくいところにどんな本を置くのかのような,子どもの興味関心,そして動線に合った配置をするような指示であったり,それから居心地のいい場所になるようなさまざまな配置物や壁紙,こういったことも指示をされておられるところです。 以上です。
◆24番(中安加代子) 整備後の反響,声については,主に子どもたちの肯定的な声を上げていただきましたけれども,大人たち,図書館補助員さん,それからまた学校図書館の関係者からの声はいかがだったでしょうか。
◎学校教育部長(田丸誠) 今図書館整備が終わった後の状況で,子どもたちが整備前に比べるとたくさんの利用者がふえているという状況があります。 例えば,その中では寝転がったり,さまざまな思い思いの形で本を自由に読んでいるという状況で,子どもたちが熱心に読んでいる,そしてたくさんの本を読んでいるという状況はこれまでなかなか整備前では見れなかった,そういった状況を,例えば図書館補助員だったり関係者の方が見られたときに,やはりその中で新たなことに気づいたり,子どもたちが関心を持って本を読むっていう様子を,これまでの取り組みの中でもっと変えたほうがいいのではないかというようなことも含めて,今さまざまな肯定的な意見を聞いているところです。
◆24番(中安加代子) 図書館関係者,子どもも含めて,全てよかったという意見だということでよろしいんですか。
◎学校教育部長(田丸誠) 全ての方ということではなくて,例えば最初は,そういう図書館の整備をする前は,これまでと少し違うやり方だったという部分で,最初に不安に思われた方もおられたかもしれませんし,確かにそういう今の図書館を変えているということについて,少し違った意見を持たれる方もおられるかもしれませんが,大多数は肯定的に考えておられると思います。 以上です。
◆24番(中安加代子) 新しいことをやり始めるということはなかなか大変,10人が10人,100人おられたら100人の方が全部それはいいです,賛同ですって言われることはまず難しいかと思いますけれども,それはそれとして,済いません,もっと細かいことをお聞きするので,大変恐縮でありますが,ちょっとさっき話が出たイラストマークについてお聞きいたします。 図書館の蔵書は十進分類法で分けられております。これまで,学校図書館においてはデータベース化に伴って十進分類法に従って1冊ずつラベルが張られ,そのことをデータベースとして積み上げられてきました。これらのデータベースと,それから赤木かん子さんが指定されるイラストマークとの関係についてお聞かせいただきたいのです。 それからまた,イラストマークの分類は,福山市内の小中学校でのみの分類であります。極端な言い方をすれば,1歩学校から出ると,中央図書館でもそうですし公立図書館ではそういう分類法ではない十進分類法で分けてあります。ですので,極端な言い方をすれば本が探せないというようなことも出てくるかと考えます。 また,教育課程の中で十進分類法というのを学ぶと聞いております。これらのことについてはどのようにお考えでしょうか,お聞かせください。
◎学校教育部長(田丸誠) まず,イラスト分類については,日本十進法の考え方がベースになっておりますので,3桁の分類番号をイラストマークに置きかえたものですので,全く違う分類になっているということはございません。 それから,イラストによって子どもたち,返しやすくなった,借りやすくなったという声を聞いております。今学校図書館の整備は,とにかく子どもたちがすぐに手にとって学べる,思わず関心がある本を開いて見るというところが大事だと思っておりますので,イラストマークによる子どもたちのそうした読みやすさ,借りやすさということについては効果があると思っておりますので,これについては推進をしていきたいと思っております。 以上です。
◆24番(中安加代子) もっとお聞きしたいんですが,時間がないので次に行きます。 改装の内容についてであります。 書架は,赤木さんが言われるのに,赤木さんが監修される内容は,書架は白,教育長のお部屋にもミニ図書館,学校図書館がしつらえてありますけれども,書架は白,カーテンや壁は明るい色調の色や柄ということであります。本の並べ方も,今おっしゃったように,表紙を面出しするというような並べ方で,一見,ぱっと見て明るい図書館に変わったなあというのが多くの感想だと思いますが,市内の学校図書館が全部同じような,この赤木かん子さん色になるというのは,かねてから多様性をうたわれている教育委員会の中では異質ではと懸念をいたしますが,それぞれの学校の独自性の確保については,どのように担保されますか。
◎学校教育部長(田丸誠) 先ほどから答弁させていただいてますように,まず,子どもたちが思わず手にとって見るとか,いろんな子どもたちが本を自分の興味で読んでいくということが大事でありますので,そのために図書館を整備をしていく中で,似通ったようなこととか,例えば本の配置が同じようになっているということはあるかもしれませんが,しかし各図書館については,大きさや,それから配置,書架のもともとある位置もさまざまですので,その各学校の図書館にあわせたアレンジもしてあります。 また,色が白のところについては,学校,子どもたちが色を塗るというようなことも考えられますので,そういった部分で今やっていることに学校の独自性が出てくるということも十分考えられると考えております。 以上です。
◆24番(中安加代子) 始まったばっかりで,今回の図書館改装の事業の目的は,まず興味を持ってもらって本を手にとってもらってというような仕組みづくりなんだと,スタートなんだということだと思いますので,それはそれで理解いたします。 まず,たくさんのお金をかけて全ての公立小中学校の図書館を整備されました。その整備後の管理についてはどのようにお考えでしょうか。
◎学校教育部長(田丸誠) 今言われたように,学校図書館の整備は始まりと考えておりますので,この整備が終わった後,これを機にしっかり子どもたちが図書館を楽しみ,それぞれの子どもたちの学びが図書館でも教室でも始まるということがないといけないと考えております。当然,そのことのために管理についても,学校図書館のそういったバーコードもこれまでやっておることもありますので,そういったことも含めて継続的に進めていきたいと思います。 以上です。
◆24番(中安加代子) 最後です。改正図書館法でうたわれております学校司書配置でありますが,本市では図書館補助員という名前でそれにかわる方たちが配置をされておりますが,今後も図書館補助員を配置,拡充して資質向上に努めるという御答弁でありましたが,法律にうたわれている学校図書館配置について,今後の将来展望をお聞かせいただきたいと思います。
◎学校教育部長(田丸誠) これも繰り返しになりますが,現時点においては学校司書の配置は計画はしておりませんが,これまでの計画の中であります学校図書館補助員を配置をしていくということ,さらにその司書教諭やボランティアの方々と連携をしっかり図りながら検証をしっかりしていくこと,そして,今の図書館整備についてしっかり進めていくということを考えております。 以上です。
◆24番(中安加代子) 以上で終わります。ありがとうございました。(拍手) (24番中安加代子議員質問席を退席) ──────────────────
○議長(早川佳行) この際,休憩いたします。 午前11時42分休憩 ────────────────── 午後1時再開
○議長(早川佳行) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ──────────────────
○議長(早川佳行) 次に,30番高木武志議員。 (30番高木武志議員登壇)(拍手)
◆30番(高木武志) 一般質問を行います。 国民健康保険事業について。 国民健康保険税の引き下げについて伺います。 福山市は,2020年度の国民健康保険税について予算案を示しました。予算案では,県が示す単価10万9647円を,急激な上昇を抑制するため,基金から1億1070万2000円を活用して1341円引き下げ,福山市は10万8306円としました。 しかし,2019年度算定額と比較すると1人当たり378円の引き下げにしかなりません。2019年度国民健康保険会計の収支見込みは9186万円の黒字,財政調整基金は,2020年度末見込みは12億2300万円とのことです。 福山市は,国保税を引き下げると激変緩和期間後は大幅に引き上げることになるため,国保税の引き下げは行わないとしてきました。しかし,加入者から国保税の負担が重くて大変,何とか引き下げてくれとの声も上がっています。福山市は国保加入者の所得状況を考慮することなく,県が示す方向で国保税を決定しようとしています。高い国保税を協会けんぽ並みに引き下げるためには,公費の1兆円の投入で可能になります。これは,全国知事会や全国市長会が求めた公費投入で構造問題を解決することができます。公平性を言うのであれば,他の公的医療保険との異常な格差,不平等,不公正をただすことが必要です。御所見をお示しください。 国に対し,1兆円の公費投入を強く求めると同時に,福山市の決算剰余金,財政調整基金の活用で大幅な国保税の引き下げはできます。本算定に向け,さらに国保税引き下げを検討すべきです。御所見をお示しください。 子どもの均等割について伺います。 昨年11月28日に全国の市町村長を初めとした国保関係者約950名が参加し,国保制度改善強化全国大会が開かれました。そこでは,子どもの医療費助成等の地方単独事業に係る国庫負担減額調整措置の全廃及び子どもに係る均等割保険料の軽減制度の創設を国に求めています。国保加入者から,所得のない子どもが多ければ多いほど国保税が高くなる。均等割はなくしてほしいとの要望も上がっています。18歳以下の子どもの均等割をなくすために,1億8000万円あればできます。基金の活用で実施することを求めます。御所見をお示しください。 JR山陽本線,福塩線の駅無人化,みどりの窓口の閉鎖について伺います。 JR西日本は,1月30日記者会見を行い,3月1日から山陽本線の大門駅,備後赤坂駅,福塩線の神辺駅,駅家駅を無人化し,みどりの窓口の営業を終了すると発表しました。 我が党は2月5日,西日本旅客鉄道株式会社へ要望書を届けました。地域住民や利用者に説明を行うこと,駅の無人化,窓口閉鎖は行わないこと,福塩線神辺駅,備後赤坂駅への入り口スロープ,エレベーターの設置でバリアフリー化を進めることを求めました。 地域住民への説明についてJRは,これまで駅の廃止については,説明会等を開くけれども,無人化について地域住民へ話をしたことはない,説明は行わない,障害者施設などで必要があれば説明は行うと述べました。 しかし,2016年の国土交通委員会で石井国土交通大臣が,無人化に当たりましては地元自治体や利用者など関係者の理解を求めることが重要であるとし,状況に応じて観光案内所や公共施設への利用転用といった駅の活用策を検討することによって,駅員がいなくてもそのほかの人はいるという状況をつくることを検討するなど,関係者とともに考えていくことが重要と述べています。 福山市は,市内のJR各駅が無人化になることについてどういう認識を持っているのか,お示しください。 また,地元自治体としてJR西日本に,駅無人化について地域住民,利用者へ説明を行うことを求めたのか,お示しください。 ポスターを掲示したことで地域住民に周知できるというものではありません。ましてや,ポスターに無人化になることが記載されているわけでもありません。JR西日本に利用者や地域住民への説明を行うことを求めてください。 JRは,さまざまなトラブルはインターホンで対応するとしていますが,機敏な対応ができるのか,心配の声が上がっています。利用者がホームから転落した場合に間に合わないことも懸念されます。高齢者,障害者は鉄道が利用しにくくなります。 また,JRは定期券の発行や切符などの販売を発券機で行うとしていますが,発券機では年度がわりの定期券購入をすることができず,福山駅まで行かなければなりません。利用者に不便を強いることにもなり,高齢者,障害者の人たちが安心・安全に利用できるよう,無人化しないことをJRに求めてください。御所見をお示しください。 バリアフリー法が2010年改正され,2020年度までの整備目標を,1日平均利用者が3000人以上の鉄道駅を原則としてバリアフリー化します。国,JR,市が整備費をそれぞれ3分の1を負担し,エレベーターによる段差解消を図ることができるものです。 備後赤坂駅は,乗降客が1日3000人を超えており,バリアフリー化の対象となります。備後赤坂駅の利用者からもエレベーター設置を求める声が上がっています。福山市とJRとの協議では,当面エレベーター2基設置を目指し,整備費は6億円と見込んでいるとのことです。進捗状況についてお示しください。 また,神辺駅では,無人化により高齢者や障害者が駅を利用できなくなることが懸念されます。神辺駅へのエレベーターの設置について,福山市はJRと協議することを求めるものです。御所見をお示しください。 教育行政について。 新市町の常金中学校の統廃合について伺います。 常金中学校区の保護者,地域住民,子どもたちは,常金中学校をこの地域に残してほしいと望んでいます。4月の教育委員会による説明会への参加者も160人と,多くの住民,保護者が参加しています。 その後,地域住民や保護者アンケートで9割の方が中学校を残してほしいと希望していることも明らかになっています。地域住民の声は,今でも中学校の統廃合について,地域の過疎化が一層進む,雨や雪などが降っても送り迎えができないなどで,地域から中学校をなくさないでほしいの声は多数です。 福山市と新市町は2003年に合併しました。合併建設計画の中には,まちづくりの方向として,未来を担う豊かな人づくりのために,人づくりはまちづくりを基本に,子どもから高齢者まで全ての地域住民が豊かな心と生きがいを育むことのできる生涯学習や学校教育の環境づくりを進めることが盛り込まれています。施策展開の方向として,老朽化により環境の悪化の著しい小中学校の校舎,プールなどの改修を行うとともに,小学校屋内体育館を建てかえ,教育環境の充実を図るとしています。 合併建設計画事業で,子どもから高齢者まで全ての地域住民が豊かな心と生きがいを育むことのできる生涯学習や学校教育の環境づくりを進めるため,教育環境の充実を行ってきたことと,中学校統廃合は矛盾するのではありませんか。御所見をお示しください。 以上で,第1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇)
◎市長(枝廣直幹) 高木議員の御質問にお答えいたします。 初めに,国民健康保険事業についてであります。 まず,国保税の引き下げについてであります。 国保加入世帯は,他の医療保険に比べ,加入者の平均年齢が高く,所得水準が低いという認識を持っております。そうしたことから,これまでも国に対して,国民健康保険の財政基盤強化のための国庫負担割合の引き上げなど,さらなる支援の拡充を行うよう,そしてまた,全ての国民を対象とする医療保険制度の一本化に向けた抜本的改革を実施するよう,全国市長会を通じ要望を行っているところであります。 なお,国保税については,県単位化に伴い激変緩和期間中は段階的に調整することとし,被保険者の急激な負担とならないよう,財政調整基金を活用し対応をしております。 次に,子どもの均等割についてであります。 国保制度においては,税負担を抑制するための法定軽減制度が設けられています。2014年度平成26年度からは,毎年度拡充や見直しが行われており,低所得者の負担軽減に努めております。 加えて本市においては,財政調整基金を活用し,法定軽減世帯における18歳以下かつ2人目以降の被保険者への本市独自の減免制度により子育て世帯への負担軽減を図っています。 次に,JR西日本各駅の無人化についてであります。 駅の無人化については,労働力の確保が困難になっていること,また駅での切符購入が減少していることなどから行われているものと伺っています。 また,JR西日本は今回の無人化についての利用者への説明は,身体に障害のある方々が加入する団体に対して説明を行ったと聞いております。 本市としては,地域の主要な公共交通を担うJR西日本に対し,利用者の利便性の維持,確保を求めているところであります。 次は,備後赤坂駅と神辺駅のエレベーター設置についてであります。 備後赤坂駅は,国が定める移動等円滑化の促進に関する基本方針に基づき,エレベーターを設置する対象の駅であります。そのため現在,本市とJR西日本でエレベーターの設置に向け協議をしています。 神辺駅については,昨年度の1日平均の利用客数が約2800人であり,国の示す基準を満たしていないため,エレベーター設置は現段階では考えていません。 以上で,高木議員の御質問に対する答弁といたします。 教育行政については,教育長から答弁をいたします。 (三好雅章教育長登壇)
◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。 常金中学校の再編についてです。 学校再編は,少子化が進む中,変化の激しい社会を生きていく子どもたちに主体的,対話的で深い学びを通して必要な力を育んでいくことができるよう,よりよい学びの環境づくりをするために取り組んでいるものです。再編に当たっては,地域とのつながりを大切にしながら教育活動を進めます。 また,常金丸小学校の移転改築に当たっては,地域の皆様が新しい学校にこられて子どもたちと触れ合ったり地域の方同士で交流したりすることができるような機能についても検討していきます。 こうした教育活動や交流が,地域住民の生きがいにもつながるものと考えています。 以上,教育行政の答弁といたします。
◆30番(高木武志) ちょっと順番が変わりますけれども,まずJR西日本による無人化の問題について伺いたいと思います。 JR西日本による地域住民への説明会を求めたことについて,福山市は県内の他の自治体,あるいは県とも協議をするというふうになっておりますけれども,これはどのようになったのか,その具体をお示しをいただきたいと思います。
◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) JRの今回の運用の変更というところで,地元自治体との協議ということでありますけれども,これは少し,我々とすれば福塩線対策協議会というのを持っておりまして,その中でさまざまな問題,特には観光振興の部分ではありますけれども,そうした協議をする場を持ってはおります。そういったところといろんな情報共有をしておりますので,そういったところとも連携をしておるところであります。 今回のJR西日本から運用の変更ということはありましたけれども,1月30日にJRのほうもプレス発表ということをされて,今現在利用者への周知に努められているところというふうに思っております。 以上です。
◆30番(高木武志) JRとの間,あるいは県内の各自治体でも,尾道の関係でもあるんですけれども,そういったところとの連携というのが何か行われていないような気もするわけですけれども,やはり無人化の問題について,障害者団体とも話をされるということでありますけれども,やはり市として直接無人化についてJRと協議をして,地域での利用者,あるいは地域住民との説明会等の話をぜひしていただきたいなというふうに思います。 JRが新聞に一面広告を出して,人ならではのサービス推進ということで,一面全面の広告を出しました。この中では,3月1日から巡回サービスを開始するエリアというふうに書いてありまして,この中に小さい字で3月1日から左記エリアのところで窓口は営業を終了するというふうなことが書いてあるんです。本当になかなか気づかないような感じであります。これを見れば,無人化をするということについて,一見しただけではわからないというふうに思うんですけれども,その受けとめ方を,これを見てどのように感じられたのか,ちょっとお示しをいただきたいのと。 また,駅員が巡回をしてサポートするというふうに書いてあります。どのようにサポートするのか,福山市はその人員が何人で,定期的な巡回というのはどれぐらいの頻度で行われるのか,その具体について聞いておられれば,その内容をお示しをいただければと思います。
◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 今回の運用の変更に当たりまして,問題となります障害者利用への支援というところであります。これ,現在までは事前に電話で予約をいただいて,その都度対応しているというふうに伺っております。 今回,JR西日本がチラシというところでありますけれども,2月22日付で広告を,PRのページということで新聞へ掲載をされております。人ならではのサービスという書き方にはなっております。この受けとめということでありますけれども,今回運用の変更ということで,キャッチコピーと申しますか,それを工夫されて周知効果を高めるものだろうと推察をしております。JR西日本には,引き続き利用者への周知をお願いしたいと思っております。 それとあと,サポート体制ということでありますけれども,具体を把握はしておりませんが,伺うところによると,サポートのあり方も相手方によって変わると。介助者が一緒におられることもありますし,単独で来られる方もあるということで,その対応については,都度適正に対応しておられると。今後におきましても,これは適正に対応していただくように,我々のほうからも求めているところであります。
◆30番(高木武志) 具体的に人員が何人かということをお聞きして,JRとの間では話ができていないのかなと思うんですけれども,JR九州で,そういったJR若松線というところが全部駅の無人化が行われました。そこでは,車椅子の方が前日の20時に予約をして,そして駅に行ったけれども対応してくれる駅員がいなかったと,こういった話も出ているわけです。ですから,どれぐらいの人数が対応してくれるのか。また,このように先ほど,さまざまなケースで対応していくということですけれども,実際にそういった対応ができなかったという事実があるわけです。そういった点では,まさに障害者,あるいは高齢者,そういった方が利用できないということも十分考えられると思います。 それで,福山市が昨年の2月に行ったアンケートをもとに,5月にJR備後赤坂駅周辺地区バリアフリー基本構想というものが出されました。この中では,駅の利用者からいろんなアンケートをとっておられますけれども,このアンケートの中には旅客施設の課題,問題点としてエレベーターがない,駅内のトイレは高齢者は利用しようとは思わない,駅員がいない時間帯がある,南口がなく,駅自体が南北を遮断していることなどが上げられております。 利用者から,駅員がいない時間帯があると,こういうことが問題にされているわけです。赤坂駅では,福山方面から来た車椅子利用の方が一旦松永駅まで乗り越して,そして乗りかえて赤坂駅に戻ってくる,こういったことで赤坂におりなきゃならんと,こういったことが起きているわけです。まさに,無人化になることによってこの方は利用できなくなるということが考えられるわけです。 ぜひとも,福山市はJRに対して,利用者の方への説明,こうしたことを求めていくと同時に,無人化を行わないよう求めることが必要だというふうに思いますけれども,御所見をお示しください。
◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 2点についてのお尋ねです。 まず,JR西日本がする対応の人員の把握ということでありますけれども,これ今のJRのほうで適切に運用していただいているということで,具体について把握をするものではありません。 続きまして,JR西日本への申し入れということでありますけれども,一定の安全対策を今後も図られるということであります。また,交通事業者の運営上の判断で,我々とすれば受けとめざるを得ないということであります。 けれども,この障害者への対応ということは,引き続きしっかり取り組んでいただきたいということは申し入れをしております。 また,先ほど事例でJR九州の事例をおっしゃられましたけれども,我々とすれば具体でこの福山の管内でこういった予約があっても対応ができなかったというケースは伺ってはおりません。JR西日本は,利用者へ向けての周知ということでありますし,またお体の不自由なお客様のサポートダイヤルということで専用回線も設けておられます。事前に相談をいただくというような,そういった体制も整えられております。 以上です。
◆30番(高木武志) こうした,実際にそういったことがJR西日本で起きているか起きていないかということが問題ではなく,これから起こる可能性があるということなんです。 そうした点でも,そういったバリアフリーができないような状況,無人化になるということも,これはバリアフリー化ができないということにもなるわけで,ぜひ,その点で改めて考えていただいて,JRに対しても強くそうした無人化を行わないよう求めていただきたいと思います。 それから,先ほど話をした利用者の方が赤坂駅を利用できるようにするためにも,福山市の基本構想の中で,この基本構想では2020年度を目標としている赤坂駅のバリアフリー化があります。これはもう待ったなしの状況だと思うんですけれども,国からも支援が受けられるわけですので,この目標期限内に実施できるように,国との協議,JRとの協議,JRとの協議は進められているということなんで,ぜひ国とそうした詰めの協議をしていただいて,この目標期限内にできるようにしていただきたいと思うんですが,その点についてお示しをください。
◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 先ほどの赤坂駅のバリアフリーの基本構想についてでありますけれども,これはバリアフリー化へ向けてのヒアリングということで声を集めたものであります。この声も参考にしながら,今後のバリアフリー化に努めてまいりたいと考えております。 この赤坂駅の具体につきましては,国の支援を求めておるところであります。我々としてもJRと連携して,国とも連携をして,早急なバリアフリー化が図れるよう取り組んでまいりたいと考えております。
◆30番(高木武志) 国土交通省がバリアフリー化の推進という方針を出しております。このバリアフリー化の円滑な推進のためには,国,地方公共団体,鉄道事業者による三位一体の取り組みが必要不可欠だということになっております。 そして,この中に,いわゆる2010年の改正の中で,これまで3000人以上のところでも鉄道駅を平成32年までの新たな整備目標というふうに決めておられます。つまり,国も平成32年までにこうした目標を達成しようという決意なわけです。ということは,今JRも福山市も,そして国も,そうした平成32年までにこうした整備をやっていこうということになっているわけですから,当然できるものというふうに私は思います。 ぜひとも,国に強くこうした赤坂駅のエレベーターなどのバリアフリー化をするという整備目標,整備計画を早急に立てていただくように求めておきたいと思いますが,いかがでしょうか。
◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 赤坂駅のバリアフリー化でありますけれども,これは御指摘のとおり,国土交通省において制度化されたものでありますけれども,当初は5000人というようなことから,3000人を対象にということで,本市では山陽本線の各駅バリアフリー化ということで,赤坂駅が唯一実現できておりません。 これまでも,国のほうにもしっかり支援を求めているところであります。国を挙げてのバリアフリー化ということでありますが,これもさまざま他都市の状況もあるんだろうと思うんですけれども,福山としては,いち早くといいますか,目標年次に向けての取り組みということで要望を重ねてまいっております。今後も引き続き,一日も早く実現できるように取り組みをしてまいりたいと考えております。
◆30番(高木武志) この推進方針の中には,新たな基本方針のポイントとして,ポイント3というところがあるんですけれども,いわゆる3000人未満の駅についても,地域の実情を踏まえて可能な限りバリアフリー化を実施することとしていると。地域の強い要望があり,地方公共団体の支援が得られる駅については国としても支援を行っていくということであります。 神辺駅の乗降客というのは1日2800人程度であります。いわゆるこのバリアフリー法の中でも,事業者の努力義務というふうにもなっていますけれども,福山市としても,地域の皆さんもこのバリアフリー化を進めてほしい,エレベーターを設置してほしい,こういう要望があります。井原線とも接続をされているところでもありますし,いわばその地域の中核の駅というふうに言えると思います。そうした点でも,ぜひ福山市も支援をして,バリアフリー化に向けての協議を国ともJRとも行っていただくことを求めておきたいんですが,いかがでしょうか。
◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 神辺駅のバリアフリー化のお尋ねであります。 先ほど触れましたけれども,国土交通省において当初5000人以上の1日平均利用者がある駅をバリアフリー化の対象としていたところを3000人に引き下げてということになっております。この国土交通省の制度では3000人以上,こういった基準が示してあります。 御指摘のように3000人未満であっても地域の事情を総合的に勘案して支援することというこの制度については承知をいたしておるところでありますけれども,本市としましては,まず3000人以上の利用がある備後赤坂駅のバリアフリー化を行ってまいりたいと考えております。現段階で,3000人未満の神辺駅のエレベーター設置は考えておりません。 現状,障害者への対策というところでありますけれども,神辺駅はJR西日本の運営する福塩線,それから井原線,これは井原鉄道株式会社が運営しておりますけれども,結節点として非常に重要な駅ではあると考えております。障害者の方からそれぞれ電話で予約が入るということがありますけれども,そのときには乗り継ぎ,乗り入れも想定をする中で,運営会社が連携して取り組んでいるというふうに伺っております。
◆30番(高木武志) 無人化によって高齢者や障害者の方が利用できなくなるということもあります。ぜひともバリアフリー化とともに,JRに対して無人化を行わないよう強く求めていただくことを要望して,私の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) (30番高木武志議員質問席を退席)
○議長(早川佳行) これをもちまして,議第1号令和2年度福山市一般会計予算から議第57
号包括外部監査契約の締結についてまでの57件に対する質疑及び一般質問を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております57件のうち,議第1号令和2年度福山市一般会計予算から議第16号令和2年度福山市
下水道事業会計予算までの16件については,議長を除く全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し,これに付託の上,審査することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(早川佳行) 御異議なしと認めます。したがって,議第1号議案から議第16号議案までの16件については,議長を除く全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し,これに付託の上,審査することに決定いたしました。 次に,議第17号福山市事務分掌条例の一部改正についてから議第57
号包括外部監査契約の締結についてまでの41件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 この際,報告をいたします。 議第20号市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定についての審議に当たりましては,地方自治法等の一部を改正する法律による改正後の地方自治法第243条の2第2項の規定に基づき,議決の前に監査委員の意見を聞かなければならないこととされております。 議長において,2月17日,本市監査委員の意見を求めたところ,同月18日付で同意する旨の回答をいただいておりますので,報告をいたしておきます。 ──────────────────
△日程第4 議第58号 令和元年度福山市
一般会計補正予算から日程第13 議第67号 福山市
本庁舎施設整備業務委託契約締結についてまで
○議長(早川佳行) 次に,日程第4 議第58号令和元年度福山市
一般会計補正予算から日程第13 議第67号福山市
本庁舎施設整備業務委託契約締結についてまでの10件を一括議題といたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。 (枝廣直幹市長登壇)
◎市長(枝廣直幹) ただいま御上程になりました議案につきまして御説明申し上げます。 初めに,一般会計を含む補正予算案7件についてであります。 このたびの補正は,国の補正予算の安心と成長の未来を拓く総合経済対策に呼応して実施するもののほか,福山城築城400年記念事業の推進や公共事業等の追加に伴うもの,制度上補正を必要とするもの,篤志家からの御寄附に対応するものなどを主な内容としています。 まず,一般会計では,国の補正関連として,小中学校等の校内通信ネットワークの整備のほか,通学路安全対策などの交通安全施設を整備します。また,障害者福祉施設の介護ロボット導入やグループホーム整備補助,橋梁等の長寿命化なども実施します。 福山城築城400年記念事業の推進としては,新たに福山城の魅力再生事業を合併建設計画に位置づけ,合併特例債を活用して福山城築城400年記念基金に積み立てを行います。 公共事業等の追加に伴うものとしては,国庫補助の追加内示を受け,小中学校の外壁改修などを行います。 また,制度上補正を必要とするものとしては,企業立地奨励金のほか,新型コロナウイルス感染症の夜間及び休日相談窓口の設置費負担金など,所要の措置や整理を行います。 篤志家などからの御寄附については,福山城築城400年記念基金や,鞆町歴史文化のまちづくり基金などに積み立てるほか,御寄附いただきました皆様のそれぞれの思いに沿った対応をしてまいります。 このほか,公債費につきましては,繰上償還を実施し,市債残高などの縮減に努めます。 特別会計,企業会計につきましては,都市開発事業特別会計を初めそれぞれの会計において所要の措置や整理を行っています。 また,事業執行上の必要性から,繰越明許費等について必要な措置を講じています。 以上の結果,今回の補正予算額は,一般会計において31億5992万2000円の増となり,全会計では54億1537万4000円の増となりました。 予算以外の議案といたしましては,条例案として,公立の義務教育諸学校等における働き方改革の推進を目的とした法律の一部改正に伴い,所要の改正を行う福山市立高等学校の教育職員の給与等に関する特別措置条例の一部改正についてなど2件,その他の議案として,福山市
本庁舎施設整備業務委託契約締結についてを提出しています。 何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。 次に,新型コロナウイルスについて,本市の対応について御説明申し上げます。 昨日,国の新型コロナウイルス感染症対策本部において,何よりも子どもたちの健康,安全を第一に考え,感染リスクにあらかじめ備える観点から,3月2日から春休みに入るまでの間,全国の小中学校,高校,特別支援学校を臨時休業にするよう要請がありました。本日改めて,文部科学事務次官からの通知を受けたところであります。 本市としては,教育委員会とも協議した結果,この要請を受け入れることといたしました。そして,3月2日から春休みに入るまでの期間,福山市立小中学校,義務教育学校,福山市立中高等学校を臨時休業することを各学校長に通知いたします。 この対応に当たっては,仕事を休むことができないなど,対応が困難な保護者の子どもに対して,学校での受け入れを行うなど,最大限の配慮をしてまいります。また,産業界に対しても,できるだけ休暇が取りやすいような配慮を求めてまいります。 詳細についての御説明につきましては,議会事務局と調整をしてまいります。引き続き感染拡大防止に向け,全力で取り組んでまいりますので,市民の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。
○議長(早川佳行) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(早川佳行) これをもちまして質疑を終了いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております10件のうち,議第58号令和元年度福山市
一般会計補正予算から議第64号令和元年度福山市
水道事業会計補正予算までの7件については,予算特別委員会に付託の上,審査することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(早川佳行) 御異議なしと認めます。したがって,議第58号議案から議第64号議案までの7件については,予算特別委員会に付託の上,審査することに決定いたしました。 次に,議第65号福山市立高等学校の教育職員の給与等に関する特別措置条例の一部改正についてから,議第67号福山市
本庁舎施設整備業務委託契約締結についてまでの3件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ──────────────────
○議長(早川佳行) お諮りいたします。 議案審査等のため,3月2日から3月6日まで及び3月9日から3月12日まで休会いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(早川佳行) 御異議なしと認めます。したがって,議案審査等のため,3月2日から3月6日まで及び3月9日から3月12日まで休会することに決定いたしました。 ──────────────────
○議長(早川佳行) 次の本会議は,3月13日午後1時から開きます。 ──────────────────
○議長(早川佳行) 本日は,これをもちまして散会いたします。 午後1時44分散会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会議員 福山市議会議員...