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06月21日-05号

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  1. 福山市議会 2018-06-21
    06月21日-05号


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    最終取得日: 2021-06-21
    平成30年第3回( 6月)定例会          平成30年第3回福山市議会定例会会議録(第5号)          ────────────────────────2018年(平成30年)6月21日(木) ────────────────── 議 事 日 程 (第5号)2018年(平成30年)6月21日           午前10時開議第 1        会議録署名議員の指名第 2 議第 78号 福山市税条例等の一部改正について    議第 79号 福山市立学校設置条例の一部改正について    議第 80号 福山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について    議第 81号 福山市国民健康保険条例の一部改正について    議第 82号 福山市介護保険条例の一部改正について    議第 83号 福山市水道事業、福山市工業用水道事業及び福山市下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について    議第 84号 福山市庁舎行政棟昇降機設備(1~5号機)改修工事請負契約締結について    議第 85号 ごみ固形燃料工場プラント設備改修工事請負契約締結について    議第 86号 (仮称)競馬場跡地公園整備工事請負契約締結について    議第 87号 財産の取得について    議第 88号 財産の取得について    議第 89号 字の区域の変更について    議第 90号 市道路線の認定について    議第 91号 市道路線の廃止について第 3        一般質問 ────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員      1番  喜 田 紘 平      2番  宮 地   毅      4番  宮 本 宏 樹      5番  八 杉 光 乗      6番  奥   陽 治      7番  平 松 正 人      8番  石 口 智 志      9番  能 宗 正 洋     10番  石 岡 久 彌     11番  河 村 晃 子     12番  木 村 秀 樹     13番  生 田 政 代     14番  連 石 武 則     15番  門 田 雅 彦     16番  藤 原   平     17番  大 塚 忠 司     18番  榊 原 則 男     19番  岡 崎 正 淳     20番  土 屋 知 紀     21番  大 田 祐 介     22番  今 岡 芳 徳     23番  西 本   章     24番  中 安 加代子     25番  高 田 健 司     26番  五阿彌 寛 之     27番  塚 本 裕 三     28番  熊 谷 寿 人     29番  池 上 文 夫     30番  高 木 武 志     31番  宮 地 徹 三     33番  法 木 昭 一     34番  稲 葉 誠一郎     35番  早 川 佳 行     36番  小 林 茂 裕     37番  川 崎 卓 志     38番  村 井 明 美     39番  徳 山 威 雄     40番  小 川 眞 和 ────────────────── 欠 席 議 員     32番  瀬 良 和 彦 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長      枝 廣 直 幹  副市長     中 島 智 治  副市長     杉 野 昌 平  市長公室長   檀 上 誠 之  企画財政局長  岩 田 知 也  企画政策部長  中 村 啓 悟  地域活性化担当部長          岩 本 信一郎  財政部長    花 村 祥 之  財政課長    塩 飽   淳  税務部長    岡 田   修  総務局長    小 林 巧 平  総務部長兼選挙管理委員会事務局参与          藤 井 康 弘  総務部参与   今 川 真 一  総務課長    高 田 幸 恵  福山市立大学事務局長          渡 邊 寛 子  経済環境局長  塚 本 裕 之  経済部長兼福山駅前再生推進部参与農業委員会事務局参与          浦 部 真 治  企業誘致推進担当部長          村 上 弘 和  文化観光振興部長村 上 寿 広  環境部長    渡 辺   毅  保健福祉局長  神 原 大 造  福祉部長兼福祉事務所長          小 野 裕 之  長寿社会応援部長落 合 史 典  保健所長兼保健部長          田 中 知 徳  保健部参与   内 田 咲百合  児童部長    小 林 仁 志  ネウボラ推進担当部長兼保健部参与          住 吉 悦 子  市民局長    小葉竹   靖  まちづくり推進部長          渡 辺 慎 吾  まちづくり推進部参与          安 原 洋 子  スポーツ・青少年女性担当部長          佐 藤 哲 郎  市民部長    太 田 雅 士  松永支所長   中 川 善 友  北部支所長   池 田 浩 己  東部支所長   住 元 利 博  神辺支所長兼川南まちづくり担当部長          小 田 朋 志  建設局長    小 川 政 彦  建設局参事   大 谷 琢 磨  建設管理部長  三 谷 正 道  土木部長    市 川 清 登  農林土木担当部長香 川 哲 也  都市部長兼福山駅前再生推進部参与          神 田 量 三  都市部参与   鈴 木   裕  福山駅前再生推進部長          池 田 圭 次  建築部長    渡 邉 桂 司  会計管理者   平 賀   貢  教育長     三 好 雅 章  教育次長    佐 藤 元 彦  教育委員会事務局管理部長          西 頭 智 彦  学校教育部長  近 藤 裕 弥  代表監査委員  近 藤 洋 児  上下水道事業管理者上下水道局長事務取扱          渡 邉 清 文  経営管理部長  卜 部 光 央  工務部長    柚 木 紀 生  施設部長    鴫 田 佳 樹  病院事業管理者 高 倉 範 尚  市民病院管理部長北 川 雄 嗣  医療支援センター副センター長          岩 木 則 明  消防担当局長  藤 井 徹 太  消防担当部長  檀 上 雅 之  消防担当部長  吉 澤 浩 一  消防担当部長  本 瓦 公一郎  消防担当部長  佐 藤 征 史 ────────────────── 事務局出席職員  事務局長    佐 藤 洋 久  庶務課長    恵 木 朱 美  議事調査課長  表   宏 哉  議事担当次長  藤 井 英 美  議事調査課長補佐調査担当次長          山 崎 雅 彦  書記      渡 邉 美 佳  書記      木 村 仁 美  書記      井 関 知絵子  書記      山 村 由 明  書記      開 原 崇 文  書記      高 橋 弘 人 ──────────────────            午前10時開議 ○議長(早川佳行) これより本日の会議を開きます。 ────────────────── ○議長(早川佳行) ただいまの出席議員38人,欠席の届け出のあった議員は32番瀬良和彦議員であります。 ────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(早川佳行) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,4番宮本宏樹議員及び37番川崎卓志議員を指名いたします。 ────────────────── △日程第2 議第78号 福山市税条例等の一部改正についてから議第91号 市道路線の廃止についてまで及び日程第3 一般質問 ○議長(早川佳行) 次に,日程第2 議第78号福山市税条例等の一部改正についてから議第91号市道路線の廃止についてまでの14件を一括議題とし,これに対する質疑及び日程第3 一般質問を行います。 38番村井明美議員。 (38番村井明美議員登壇)(拍手) ◆38番(村井明美) 日本共産党の村井明美です。一般質問を行います。 市長の政治姿勢について,米朝首脳会談と核兵器廃絶について伺います。 核兵器の廃絶について,この間,朝鮮半島で南北朝鮮の首脳会談が行われ,朝鮮半島非核化が宣言されるなど,新たな動きが起こり,6月12日には初の米朝首脳会談が実現し,両国の合意文書の署名が行われました。共同声明には大きな柱が2つあり,1つは,北朝鮮の完全な非核化の意思と米国による北朝鮮の安全の保障が併記されたことです。これらは朝鮮半島の非核化を実現する上での最も基礎的な枠組みであり,持続的で強固な平和体制の構築に向けた包括的な枠組みで合意した点に歴史的な意義があります。 この間の世界の動きは,核兵器の脅威を取り除くのは核抑止力ではなく世論と外交の力であることを鮮明にしつつあります。今日本に求められていることは,憲法9条を持つ国の政府として,進展しつつある平和のプロセスを促進する外交的イニシアチブを発揮することではないでしょうか。とりわけ重要なのは,核保有国の逆流に厳しく反対するとともに,核兵器禁止条約成立によって始まっている積極的な動きと共同して大きな世論を築くことです。 また,世界で唯一の戦争被爆国である日本が,条約に署名,批准する政府をつくることこそ,国際的責務を果たすこととなります。平和非核都市宣言を行っている福山市長として,政府に役割の発揮を強く求めることが必要です。 また,世論と運動の発展が急務であり,全ての国の核兵器の禁止と廃絶に至るまでの条約締結を求めている被爆者国際署名を積み上げていくことがますます重要となっています。 平和首長会議は,2020年までの核兵器廃絶を目指す2020ビジョンを展開しています。広島市のように庁舎内に核兵器禁止署名コーナーを設け,市民の署名を大きく推進することを求めるものです。 以上,それぞれについての御所見をお示しください。 環境・衛生行政について,大気環境保全について伺います。 福山市では長年,窓枠や雨どいに黒くてざらざらの粉じんが降り積もる,幾ら床を拭いてもすぐ真っ黒になる,新築した家の壁が数年で薄汚れるなど,降下ばいじんに対する苦情が絶えません。2017年度福山の環境によると,2016年度市民から寄せられた公害苦情件数は304件,大気に関するものが163件,53.6%で,焼却に伴うばい煙の苦情が増加したと分析しています。快適な市民生活を送る上で解決しなくてはならない,福山市の環境保全上の課題であります。降下ばいじんの低減について,取り組みをお示しください。 また,降下ばいじんの組成分析が行われていますが,この分析から推測される発生源はどこだと認識しておられるのか,具体的にお答えください。 市内には,全国でも有数の生産量を誇るJFEスチール西日本製鉄所があります。以下,JFEと呼ばせていただきます。新聞報道によると,同社は環境対策として,コークス炉の煙突からの黒煙を低減する煙道集じん機の設置を初め,環境対策が地域住民の実感につながるようにすると報じられています。根本的な解決は市民の切実な要求です。 千葉県のJFEスチール東日本製鉄所神戸製鋼加古川製鉄所は,降下ばいじんなどの自主管理目標値を定め,その結果をホームページで公表しています。目的値の未達成については,降下ばいじん対策委員会を発足させ,原因究明と対策の策定を行っているとのことです。 JFEも,工場内のばいじんや硫黄酸化物,窒素酸化物などの測定分析を行っているとのことです。また,構内清掃や,粉じん飛散対策として原料ヤードの散水,飛散防止剤でのコーティング,防風フェンスを設置し,シミュレーション解析を行っているとのことです。この解析結果や自主管理目標値の達成状況の公表を行うよう要請することが必要です。以上についての御所見をお示しください。 また,同社は,粗鋼生産能力を2018年度から2020年度の中期経営計画で2200万トンを目指し,20年度以降は2300万トンを目指したいとの見解を示し,現在焼結機の増設やコークス製造施設の更新等,増産へ向けて設備投資を進行中と報じられています。 先般,浦項市から訪問いただいた浦項市国際協力観光課国際協力チーム長のパク氏は,議会の歓迎食事会の会話で,我が国のヒョンデ製鋼所密閉型原料処理システムで鉄鉱石や石炭などの原料の保管,運送に至る全過程を閉鎖しており粉じん被害はないと胸を張っていました。 この機会に,世界水準の飛散防止対策を取り入れること,密閉型の施設とすることを申し入れてください。 また,温室効果ガスの排出抑制も重要です。地球温暖化の原因となる二酸化炭素について,日本は世界で5番目に多く排出しています。日本工営株式会社が平成28年3月に発表した温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度事業によれば,広島県の都道府県別温室ガス排出量は千葉県,愛知県に次いで第3位です。 業種別温室効果ガスの排出量では,鉄鋼業が突出した1位です。粗鋼生産量を上げることに関連して発電所や焼結機,高炉の稼働量がふえ,二酸化炭素などの排出量も増加することが懸念されます。大企業に対して,社会的責任を果たし,最良の知見と最良の技術導入で実効ある二酸化炭素を初め温室ガスの削減を行うよう申し入れを行うことが必要です。また,新たな公害防止協定を結ぶことを求めるものです。 以上,それぞれについての御所見をお示しください。 次に,新しいごみ処理計画について伺います。 福山市は,現在のRDFの供給先である福山リサイクル発電事業が2023年度に事業を終了予定であること,西部清掃工場,新市クリーンセンター,深品クリーンセンターの施設が老朽化したとして,2024年稼働開始予定で新たなごみ処理施設を整備するとしています。また,府中市,神石高原町を含めた広域処理体制を想定し,日量200トンの焼却炉3基,合計日量600トン,24時間稼働の施設を整備するとのことです。この整備計画の問題点について質問いたします。 ごみ処理の広域化は,どこでどのようなごみが排出されたのか掌握しにくいなどの問題を生じます。他自治体のごみの引き取りは行わず,福山市は市内の廃棄物処理に限定すべきです。自区内処理の原則を守ることを求めます。 大量焼却は,分別,リサイクルなどが乱雑になり,きめ細かな再資源化が後退することとなります。市民との協働で分別を細分化し,徹底的な再資源化を行うことを求めます。 廃棄物を1カ所に集中して焼却することによって,環境リスクを一部の地域に背負わせることになります。また,搬出入車両台数は日量800台の予定で,長距離の運送により輸送燃料が増加し,排気ガスや騒音,振動等の環境悪化が路線地域に集中することとなります。 福山市民に他自治体の環境リスクを背負わせないこと,また福山市内でも現行の焼却炉の更新や改修を行い環境リスクの分散を行うことを求めるものです。 以上,それぞれの御所見をお示しください。 次に,次期焼却炉の建設計画についてです。 計画では,箕沖の県の埋立地を購入し,200トンの焼却炉3基を設置するというものです。一度民間企業に運転管理を委託すれば,人も技術も保守管理も委託企業が行うこととなり,自治体の固有の任務を持つごみ処理が私企業への仕事提供ともなりかねません。市が管理運営について責任を持つ直営を堅持すること,運転管理にかかわる技術者を市の正規職員として確保し,必要な知識や技術を養成,継承することを前提とすることを求めるものです。 焼却炉については,ストーカ式焼却炉シャフト炉式ガス化溶融方式流動床式ガス化溶融方式のいずれかを採用予定で,462億3000万円の設備予算とのことです。 3月の文教経済委員会で,我が会派の委員が中国・四国地方の中核市におけるごみ処理施設の建設単価を質問いたしました。これに対して,下関市トン当たり6220万円,高松市4630万円,松山市5600万円,高知市5500万円と答弁しました。福山市の新しい焼却炉の建設単価は,トン当たり7705万円と高いものとなっています。どうしてこのような高価な建設費となるのか,改めて積算単価について御説明ください。また,入札方式等,契約のあり方をお示しください。 次に,ごみ処理費の負担について伺います。 府中市は,指定ごみ袋による家庭ごみ処理有料化を実施しています。大袋45リットル10枚で367円,中袋20リットル200円,小袋10リットル126円です。府中市民から,生活がぎりぎりなのに,ごみを出すにもお金がかかり負担です,税金を払っているのに,ごみまでお金を取る,などの声を聞くところです。 今後,ごみ処理コストが増嵩することや府中市との公平性を理由に,福山市のごみの有料化を行わないことを強く求めるものです。 御所見をお示しください。 次に,呼吸器疾患の実態調査と支援について伺います。 福山市では,小中学生のぜんそく罹患率は,最近の10年間,2.4%ないし3.2%で推移しています。地域的にぜんそくの児童生徒の出現率には差がありますが,最近の特徴は,中学生になっても尾を引き,小児ぜんそくが青年期まで続く,中には大人になっても寛解しないという例もあります。市内のあるぜんそくの中学生を持った母子家庭のお母さんは,吸入剤があれば楽になるのだけど,医療費は3割負担だし,吸入剤は高いので病院に行けないと嘆いています。 一方,1974年,大気汚染によるぜんそくなどの公害被害を補償するための補償法が制定されましたが,国は,1988年に大気汚染指定が解除されたことにより,現在,法に基づく新規患者を認定しておりません。 環境再生保全機構の2005年の調査では,大気汚染がぜんそくに及ぼす影響について,現在も可能性は否定できないとしています。ぜんそくの罹患にPM2.5が関与しているとの報告もあり,自動車排ガスとの複合的影響も無視できません。国に対しては,ばいじん被害のある地域や道路沿線のぜんそく実態の調査を求めるとともに,医療費助成制度の創設を求めてください。市としては,小児ぜんそくが慢性化しないよう,児童生徒の治療状況を調査すること,医療費の助成を行うことを求めるものです。 以上についての御所見をお示しください。 建設・土木行政,福山駅前再整備について伺います。 福山市は,福山駅前周辺整備に向け,おおむね20年間の再生ビジョンを策定しました。この駅前エリアと駅周辺エリアに,ハード事業として福山城公園と中央公園のパークPFI導入,福山駅北口広場整備事業,福山駅北側と伏見町周辺地区の周辺道路の歩行空間整備事業を掲げ,ソフト事業としてリノベーションスクールの開催,福山城公園の夜間景観照明の整備,自転車利用促進事業などを上げています。ことし3月,国土交通省は内閣府と連携し,地方再生のモデル都市32を選定し,福山市も選定されました。今後,国土交通省と内閣府は,国やUR都市機構の職員による地方再生パートナー制度を含め各種の支援メニューによりモデル都市の取り組みを3年間集中的に支援し,目に見える形での都市の再生を目指すとしています。これらの事業について,国土交通省から今後人的支援,財政的支援はどのように行われるのか,その具体をお示しください。 国土交通省は,地域の稼ぐ力の向上をうたっています。駅南側では,福山と~ぶホテルと旧商業ビルキャスパ大手不動産事業者と地場企業が再開発する意向を示しています。利潤を追求するためには,土地の高度利用による高層ビルを建設する可能性もあります。 一方,市長は,福山城築城400年に向け,周辺の風致地区に限らず,市内中心部の建築物の高さを制限する方針を示しています。この再開発ビルについての高さ制限の適用についてはどのように考えているのか,お示しください。 事業者とのコンセンサスの一致はどのように図っていくのか,また,このような民間再生への法的財政支援は行われるのかどうか,市長の見解をお示しください。 今後の公共事業の投資見込みについて伺います。 次に,福山駅前デザイン会議の初会合では,都市・地域再生プロデューサーが質の高い民間・公共投資を駅前に集積させることが大切と指摘したとのことです。どのような公共投資を想定しているのか,お示しください。 福山駅前エリアと周辺エリアには相当数の公共事業の展開が図られることになると思料いたしますが,今後の20年間に幾つの事業展開をするのか,どれくらいの公共投資が予測されるのか,見通しをお示しください。 さらに,福山市の全体を見るとき,総合体育館の建築と周辺整備,北産業団地第2期工事,福山沼隈道路を初め都市計画道路の建設などなど,公共事業がめじろ押しです。これらの事業推進による税金投入や市債の増嵩は,暮らし,福祉予算を圧迫することを懸念するものです。また,人口減少社会の到来と言いながら新たな財政投資が行われ,後年度負担が増加することを懸念するものです。 今年度末の市債残高は1477億8200万円,市民1人当たり31万円余ですが,今後市債残高と市民1人当たりどの程度を見込むのか,また投資的経費の総額見通しについてお示しください。 以上,それぞれの御所見をお示しください。 川南土地区画整理事業について伺います。 本年3月,市は,区画整理区域の地権者と学区住民に対して新ビジョン策定に向けた3つの案の意向調査を実施しました。その結果,区画整理事業は行わず都市計画道と市道を新設の案と,区画整理事業を従来の27ヘクタールから11ヘクタールに縮小した上で同事業を実施の案の意見が拮抗したため,11ヘクタールの区画整理区域の80件の地権者に,5月に再度意向調査を行いました。区画整理事業に協力しないが19件,同事業に協力するが41件,未記入が4件と,合わせて64件の地権者から回答が寄せられたとのことです。未記入と未回答は多数意見として集約したとのことですが,80件の地権者のうち区画整理事業に協力すると明確に回答した地権者は51%しかなく,3分の2に達していません。 区画整理事業は個人の土地の所有権に関する問題であり,これまでの教訓から,住民合意なしに事業が進まないのは明らかであり,地権者の全員同意が必要です。御所見をお示しください。 未記入の4件や区画整理事業に協力しないと回答した19件の地権者に対し,丁寧な対応が求められます。また,返信のない16件の意向確認を行うことが求められます。今後の取り組みについてお示しください。 同事業は,ショッピングモールの設置が前提になっております。周辺の小規模商店への影響が懸念されます。11ヘクタールの区画整理区域内と周辺地域の店舗数についてお示しください。 川南近隣には,フジグラン神辺フレスポ神辺モールなど,既に大規模な商業施設があります。新たなショッピングモールの出店は,交通量の増加による環境破壊や交通事故,商店への壊滅的な打撃など,地域のまち壊しにつながります。ショッピングモールが進出した場合の地域の影響について,認識をお示しください。 区画整理事業法の第1条は,区画整理事業は健全な市街地の造成を図り,もって公共の福祉の増進に資することを目的とすると定めています。また,第2条には,公共施設の整備または変更に関する事業とあり,この法律の公共施設とは,道路,公園,広場,河川,その他政令で定める公共の用に供する施設とされています。ショッピングモールは営利目的の施設であり,公共の施設とは言えないのではありませんか。しかも,区画整理区域内の34.5%の面積をショッピングモールが占める事業を市施行で行うことは,市民理解が得られないのではありませんか。事業の展開については,なお慎重な検討を行うことを求めるものです。 以上,それぞれについての御所見をお示しください。 最後に,教育行政について伺います。 生徒指導規程について。昨年,大阪府の高校で生まれつき髪の茶色い生徒が黒染めを強要され,精神的被害を受けたとして訴訟となり,大きな反響を呼びました。髪の毛の色や髪型の決まり,眉を整えてはいけない,スカートの長さや下着の色は白など,学校空間でしかあり得ない厳しい決まりはブラック校則と呼ばれ,各地からこのような不合理な校則を見直そうという動きも起きました。 福山市では,生徒指導にかかわり,例外なき厳罰主義に基づく生徒指導規程が定められ,別室指導などが行われてきました。校内でこのような指導に反発した生徒が暴力を振るったり,器物損壊があったとして,警察に逮捕される事例が続発しました。 厳罰は,学校を重苦しいものとするだけでなく,ブラウスやカッターシャツの第1ボタンを外して下着の色を確認したり,化粧をしているか,眉を描いてはいないかと拭き取り検査をするなどの人権侵害も起きました。この福山の教育現場とそれに傷ついた生徒の状況は教育学者からも注目され,国連子どもの権利委員会に広島県東部の学校の人権侵害の実態としてカウンターレポートが出され,国会でも,福山市を例示して合理性に欠ける決まりは改めるよう質問が行われました。 市議会でも,我が会派は,生徒の行動に厳罰を当てはめるのではなく,どうしてそのような行動になったのかなど,一人一人の生徒の心に寄り添った指導を行うとともに,生徒指導規程を抜本的に改めることを求めてきました。さらに,生徒や教職員がよく話し合い,保護者も納得のいく必要最低限度の校則に改めることを求めてきたところです。 新年度,生徒指導規程の見直しについてどのような取り組みを行ったのか,またどのような見直しが行われたのか,現在の進捗状況と内容についてお示しください。 普通教室への空調設備について伺います。 ことしも暑い夏が予測されます。文部科学省が行った平成29年度の空調設置状況調査では,普通教室の設置率は49.6%,特別教室は34.6%で,この3年間で設置率が大きく伸びています。 福山市の公立小中学校の保有する1500の普通教室への空調設備設置は,57教室,3.8%で,県内23自治体の18番目に低い状況です。大竹市,海田町,大崎上島町は100%,広島市は95.4%です。 文部科学省は,学校環境衛生基準を一部改正し,これまで10度以上30度以下であった望ましい室温は,17度以上28度以下に変更されました。4月2日付で室温の見直しが全国の教育委員会に通知されたとのことですが,市教育委員会はどのように受けとめたのか,また教室の28度超えは何日くらいあるのか,お答えください。 空調設備の設置計画は作成されているのか,完了目標年度はいつなのか,進捗状況についてお示しください。 以上です。御清聴ありがとうございました。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 村井議員の御質問にお答えいたします。 初めに,核兵器禁止条約の批准については,日本非核宣言自治体協議会などの活動を通じ国に要望しているところであります。 次に,核兵器廃絶に向けた被爆者国際署名についてであります。本市における核兵器廃絶に向けた取り組みは,私が会長を務める原水爆禁止運動福山推進連盟の事業として取り組んでおります。引き続き,平和非核都市福山宣言の趣旨を踏まえ,核兵器のない社会の実現に向け取り組んでまいります。 次に,環境・衛生行政についてであります。 初めに,降下ばいじんの低減であります。大気汚染防止法に基づき,規制対象工場に対して定期的な立入検査を行い,特定施設並びに排ガス処理施設の管理状況等の確認及び行政検査を実施するなど,監視を行っているところであります。 次に,降下ばいじんの発生源についてであります。発生源は,工場や自動車からの排気ガス,道路等からの土砂の巻き上げなど,多岐にわたるものであります。 製鉄所における環境対策については,事業者からの大気汚染物質など自主測定結果の報告により,公害防止協定に基づく目標値の達成状況を把握し,遵守していることを確認しております。 なお,事業者による,ばいじんに関するさまざまな対策の検討や自主測定結果の公表につきましては,事業者が判断すべきものであろうと考えております。 次に,粉じんの飛散防止対策等についてであります。飛散防止対策など手法の選定については,事業者が判断すべきものであります。 次に,温室効果ガスの削減については,現在,福山市地球温暖化対策実行計画区域施策編の見直しを行っています。新たな計画では,産業部門も含めた削減量目標について議論をしております。なお,事業者ごとの新たな協定は考えておりません。 次に,新しいごみ処理計画についてであります。 初めに,広域処理について考えを述べさせていただきます。次期ごみ処理施設整備につきましては,現在の焼却炉は既に耐用年数を経過し老朽化していることや,国の方針や県計画に基づき,経済性,環境性の観点からも有利な広域の処理体制とするものであります。 次に,次期焼却炉の建設計画についてであります。次期ごみ処理施設については,今年度,次期ごみ処理施設整備基本計画を策定することとしており,今後詳細な施設整備費などを検討していくこととしております。また,管理運営体制,発注・入札方式等についても,安価で効率的なものとなるよう検討することとしております。 なお,福山市は現時点ではごみの有料化を行う予定はありません。 次に,呼吸器疾患の実態調査と支援についてであります。小児ぜんそくと診断されている児童生徒については,各学校で毎年度初めに行っている定期健康診断や保健調査によって把握しています。 次に,医療費の助成についてであります。本市では,小児慢性特定疾病医療費助成制度において,気管支ぜんそくに対して医療費の助成を行っています。 なお,国に対してぜんそく実態調査を求めることは,現在のところ考えておりません。 次に,福山駅前再整備についてのお尋ねであります。 まず,地方再生のモデル都市について申し述べます。今回のモデル都市選定により,福山駅前再生に関して今年度から3年間,国から集中して社会資本整備総合交付金などの財政支援を受けることができます。また,人的支援として,国土交通省や内閣府,独立行政法人都市再生機構の職員によるデザイン会議への参加や本市との意見調整など,支援を受けることができます。 福山城周辺の建築物等の高さ制限につきましては,今年度建築物等の現状調査などを行い,地権者や専門家等の意見を聞くとともに,福山市景観審議会などに諮りながら進めてまいります。 公的財政支援でありますが,事業者から福山駅前再生ビジョンに沿って事業化を検討中であると聞いております。福山駅前のエリア価値が高まるよう,事業者と連携を図りながら,今後事業計画が具体化していく中で必要に応じ支援策を検討してまいります。 次に,今後の公共投資の見込みについてであります。福山駅前再生に係る公共投資の内容及び投資額については,今後,福山駅前デザイン会議におけるさまざまな調査や議論などを踏まえ事業内容が確定していく中で明らかになっていくものと考えております。 次は,今後の投資的経費と市債残高の見込みについてであります。スケジュールや事業費などは今後確定していくこととなりますが,福山駅前再生などの都市基盤整備や小中学校の校舎改修などの教育環境整備のほか,福山城を初めとする文化財の保存,活用など,本市の将来の発展に向けて,必要となる事業に充てられる投資的経費は増加していくものと考えています。また,投資的経費の増加に伴い,その財源の一つである市債の発行額も増加していくことが想定されることから,市債残高につきましても増加をするものと見込んでおります。 次に,川南土地区画整理事業についてであります。 まず,地権者の合意形成についてであります。川南地区は,交通条件や地理的条件に恵まれた地区にもかかわらず,土地区画整理事業等に合意が得られないことから,約50年の間まちづくりが停滞をしています。このため,新たなまちづくりビジョンの作成に向けて土地区画整理審議会の委員で構成する協議会を設置し,これまでに13回の協議を重ねてきました。 こうした中,本年5月の意向調査では,道路整備と土地区画整理事業を組み合わせた案に対し,対象者数の3分の2を超える地権者から協力が見込める結果となり,同案がベース案として選定をされました。今後も,調査結果等を地権者や学区住民へ丁寧に説明し,そしてまた意見もしっかりと伺っていく中で,より多くの関係者から合意の得られる新しいビジョンを作成していく考えであります。 次に,川南地区における現在の店舗数につきましては,ベース案の土地区画整理区域内には葬祭会館も含め3施設があり,周辺地域では,幹線道路沿いを除くと10数店舗が点在しています。 次に,ショッピングモールが進出した場合の地域への影響につきましては,その業種や規模等が不明な段階では何ともお示しできません。 いずれにいたしましても,今後は多くの方々の意見を反映した新ビジョンを作成し,誰もが安心・安全で快適な生活空間の整ったまちづくりを推進してまいります。 以上で,村井議員の御質問に対する答弁といたします。 教育行政については,教育長から答弁をいたします。 (三好雅章教育長登壇) ◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。 初めに,生徒指導規程についてです。 文部科学省及び広島県教育委員会からの通知等に基づき,児童生徒全員が安心して安全な学校生活を送るとともに一人一人の規範意識や自立心を高めるために,各中学校区で基準をそろえながら,各学校が生徒指導規程を作成しています。 生徒指導規程に示している学校の指導方針などは,入学説明会,PTA総会,学校だよりなどで児童生徒及び保護者に周知するとともに,この間,それぞれの意見も参考にしながら服装や頭髪などの見直しを行ってきています。 今年度は,福山100NEN教育3年目,子ども主体の学び,全教室展開,学びが面白いをテーマに取り組んでおり,生徒指導規程においても,各中学校区,各学校の実態,外国籍やLGBTなどの多様性や違いをこれまで以上に認め合う社会への変化などを踏まえ,児童生徒が主体となって考え,つくり,守るものにつくり直す必要があると考えています。 次に,普通教室への空調設備についてです。 初めに,学校環境衛生基準の一部改正による室温の見直しの受けとめについてです。この改正は,熱中症などの発生により留意する必要がある内容であると受けとめています。なお,熱中症予防の観点から,通知による基準に基づき,温度や室温の把握を定時に行うとともに,日々の健康観察や水分補給など適切な学校環境衛生の保持に引き続き取り組んでまいります。 次に,教室の室温についてです。2017年度平成29年度の教室の温度測定については,夏休み期間中を除く6月19日から9月末日までの授業日において,小学校15校,中学校5校の普通教室で午前10時と午後2時に測定しました。28度を超えた日数は,20校平均で6月は午前が1日,午後が5日,7月は午前,午後ともに11日,9月は午前が3日,午後が9日でした。 空調設備の設置については,児童生徒の体温調節機能や暑さ,寒さへの適応能力を育むといった視点もあり,成長期にある子どもの健全育成の観点も踏まえる中で検証する必要があると考えています。現在学校施設の耐震化中学校給食を最優先課題として取り組んでおり,今後,耐震化の進捗状況や長寿命化などの取り組みとあわせ,事業手法等も含め検討してまいります。 以上,教育行政の答弁といたします。 ◆38番(村井明美) まず,核兵器廃絶の問題についてお伺いします。 福山市としては,署名数の集約とかは行っていないということなんですけれども,ぜひ,先ほど第1質問で述べましたように歴史的に大きな動きが起きている中,署名の推進をしていただきたいというふうに思うんです。 広島市が庁舎内に署名用紙を置いているということを申しましたけれども,1945年8月,広島と長崎に投下された原子爆弾は,まちの破壊をし,多くの人の命を奪い,辛うじて生き延びた人々にも心身に深い傷を残し,その後の人生を大きくゆがめ,こんな思いをほかの誰にもさせてはならないと真摯に訴えてきた被爆者の存命のうちに核兵器の禁止を見届けたいとの強い願いを実現するために力を合わせてゆきましょうと市が呼びかけています。 こういったホームページで署名の呼びかけや紹介をしているところ,あるいは平和首長会議のホームページとリンクをさせているというところを調べてみました。広島県内では東広島市,大竹市,庄原市,三次市,廿日市市等が行っているんです。ぜひ,広島県第2の都市として,福山市がもう一歩も二歩も踏み込んで核兵器廃絶を進めるよう,署名の呼びかけを市長みずからされることを重ねて求めるものですが,いかがでしょうか。 ◎まちづくり推進部長(渡辺慎吾) このたびの平和首長会議2020ビジョンの内容,確かに非常に被爆者の方々が高齢化をする中で,本当にまさに今そうしたことをしっかりと被爆者の思いというものを引き継いで,核兵器のない平和な社会を築いていくということは,我々にとっての責務であろうというふうに考えております。 今回の核兵器被爆者国際署名につきましても,市長のほうにも署名をしていただいているところでありますし,我々も原水爆禁止運動福山推進連盟の活動の中で被爆者団体,当事者団体の皆様でありますとか,民主団体の皆様方,多くの平和を希求する団体の皆様方とともに,そうした核兵器のない平和な社会の実現に向けて今一生懸命取り組みを行っているところでございます。 そうした平和に向けての取り組みにつきましては,そうしたホームページ等を活用した手法等も含めて今後しっかりと研究してまいりたいと思っております。 以上です。 ◆38番(村井明美) 核兵器の廃絶には,いろんな団体,宗教,あるいは所属を超えて,本当に草の根の一人一人の署名の力というものが大きな国際的な政治を動かす力にもなりました。それで,人権平和資料館ですね,ここも見たんですけれども署名の呼びかけはありませんでした。少なくともそういう目的を持った館を持っているわけですから,もっと積極的な展開をされるということを重ねて要望をいたしておきます。 それから次に,環境衛生についてです。 この質問をした一番大きな眼目は,JFEが大量の増産体制に入っているという中で,1つは環境がどのように守っていかれるのかということと,もう長年の福山市の黒いばいじん問題は解決をしてほしいと。質問にも述べましたけれども,ぜひ市長がJFEの関係者の方々と懇談をされて,世界に冠たるJFEがやはり世界に冠たる防じん施策を行っているというふうに前進されることを求められてはいかがでしょうか。重ねてお伺いをいたします。 ◎環境部長(渡辺毅) 議員再度の御質問でございます。 ばいじん自体,市内全域で発生原因等についても検討もしてございますが,特にこういったばいじんが発生するおそれのある特定施設を持つ工場には,先ほど市長答弁で御説明したとおり,法に基づく指導監督を実施しているものでございます。 製鉄所についてのお話の中で,増産とかというような新聞記事等の報道がある中で,実際私どももそういった中で,新たな施設もしくは更新するときには最新の環境保全設備を設けるようにということで,常に指導監督しておるものでございます。私どもとしたら,環境を把握する中で,市民の安全と安心を守るために環境監視はずっと続けておるんですが,そういった中で効果的な対策をとっていただくよう指導しているものでございますので,よろしくお願いいたします。 ◆38番(村井明美) 御答弁いただいたように,新しい施設,設備が行われているときには指導等も行うということをされておりますが,ぜひ,この際JFEの方々と話をしていただくということ。今後,やっぱり福山の発展にとってJFEの発展は欠かすことはできません。そことの信頼ある関係を築いていくということと,大企業が率先して環境を守る,市民の健康を守るということは大切だと思うんです。 市長は,いろんな方々と直接,100人委員会であるとか,車座トークをされてきました。大企業ともそういった十分な話し合いができる環境を整えていただくということ,これはぜひお願いをしたいと思います。 それから,測定をしながら対策をするということなんですけれども,私どもが,降下ばいじんだけではありませんけれども,そういった測定をするということを求めてきたわけですが,ばいじん自体の測定局が少ないんですよ。ぜんそくの問題でも言いましたけれども,恐らく大気の接地点といいますか,そういったあたりや幹線道路などがあるところ,そこが重なる複合的なところでぜんそく等が子どもに起きているというふうに感じるんです。ですから,ぜひ大気観測測定局に降下ばいじんの測定器の増設をお願いしたいんです。手城小,培遠中,坪生保育所,向丘中学校,日吉台県営住宅の5カ所にばいじんの測定器の増設を求めてきたんですけれども,ふやすどころか,手城小学校測定局は閉鎖されました。これでは子どもの健康被害,どう関係があるのかなども十分な分析ができないと思います。 時間がありませんので,これは要望にしておきますが,ぜひ,ばいじんの測定局を増設していただくことをお願いをいたしておきます。 ◎環境部長(渡辺毅) 私どもは,市内の環境を把握するために,市内の立地条件,そして風向,風速,いろんなあらゆるところを吟味しながら適切な位置に大気等の観測局を持ってございます。そして,大気等の観測局に加えて,降下ばいじんの測定につきましても昨年度から1カ所を増設するなどして,効果的な監視ができるようにということで努めておるものでございますので,現時点で適正な配置というように考えてございますので,よろしくお願いいたします。 ◆38番(村井明美) 要望をしたのですから,さらに前進するように引き続き考えていただくこと,重ねて要望しておきます。 それから,次期ごみ処理計画についてなんですけれども,他の自治体のごみを搬入してくるということで,やはり減量化であるとか再資源化,そしてごみの組成がどのようなものであり安全はどうなのかという点での把握が必要だと思うんですが,前日の他の議員さんの質問の中では,他の自治体のごみについては直接箕沖に運ばれるという,そういう答弁をされました。それでは,福山市以外の府中市とか神石高原町,ここがきちんとごみの組成を把握したり責任ある行政を行うということにもならないのではありませんか。その点は,どのようにお考えでしょうか。 ◎環境部長(渡辺毅) 広域処理に伴う他市町からのごみの組成についてというお尋ねでございます。 既に今,RDF事業の参画の中で言いますと府中市,神石高原町とも福山のほうで処理をしてございます。そして,今後焼却炉での中間処理をしていくという中で,それぞれの市町が責任を持って搬入されるということで今関係市町とその協議をしておるところでございます。そして,その組成についてもこれまでの経過からある程度のものは把握してございますけれども,そういったものも含めてしっかり協議する中で進めてまいりたいというふうに考えております。 よろしくお願いいたします。 ◆38番(村井明美) 次期ごみ処理施設が非常に高いということについて質問をいたしました。 いずれにしても,非常に高い。それについての積算根拠等については示されませんでした。ぜひこれは,それほどの高価なものを設置するのであれば,どのような積算単価なのか,市民的にも明らかにする必要があるというふうに思いますので,きょうは詳しくは求めませんが,常任委員会等へきちんと提出をされることを求めておきます。 また,ごみの組成が各自治体で把握できるのかという問題について,これまでRDF等で運ばれているということでしたが,中身についても,福山市も剪定ごみであるとか,紙類,プラスチックであるとか,十分再資源化できるものがまだまだたくさんまじっています。ぜひ減量化,焼却はなるべく少ない方向へ持っていくことを,これは要望しておきます。 それから,具体的にぜんそくの子どもの問題についてお伺いをしましたが,学校調査でぜんそくの児童生徒の把握をしているということで,小児慢性特定疾病等の対象になれば医療費が出てると言われましたが,小中学校でぜんそくを罹患している子どもの全てにこの小児慢性特定疾病の医療費の助成が当てはめられているのか,この点をお答えください。 ◎保健所長兼保健部長(田中知徳) 小児慢性特定疾病の医療費の助成制度についてでありますが,これは例えばぜんそくを例にとりますと,ぜんそくという病名がつけば全ての方にこれが適用されるのではなくて,例えばぜんそくの子の小児慢性特定疾病医療助成制度の対象となるのは,例えば1年以内に3カ月の間に大きな発作が3回起こったとか,またステロイドが効かずに生物学的製剤を使わないといけないとか,また人工呼吸器やそういった呼吸管理が必要か,そういった基準を満たした方でありますので,例えば小学校,中学校で気管支ぜんそくという病名がつけば適用されるものではございません。 以上でございます。
    ◆38番(村井明美) そうなんですよね。実際にぜんそくと言われている,小児ぜんそくが中学生になっても続いている女の子について,お母さんが,小学校ころより症状が軽くなったからどうしても病院に行くのをためらって,お金とてんびんにかけてしまう。この方,ひとり親家庭でいらっしゃいます。じゃあどうしてるのっていうふうに女の子に聞きましたら,お母さんが働きに出た後,お布団にくるまって,苦しいけどおさまるかな,もっとひどくなって救急車を呼ばないといけなくなったらどうしよう,自分の体の調子に全神経を集中して布団の中で息を殺して待ち続けてるんだ,言いました。どうなのっていうふうに聞きますと,3日ぐらいたつと大体普通になると。こういう思いを実際してるんです。 中学生ですから医療費助成の対象ではありません。小児特定慢性疾病の指定も受けておりません。では,ひとり親家庭の医療費助成としてはどうかというときに,この制度の所得制限は,課税世帯は対象にならないわけです。ですから,お母さん1人,子ども1人というときに,大体125万円程度の所得があればもう母子医療の助成は受けられません。もう一方,福山市の乳幼児医療費助成制度は,入院は6年生までですけれども,通院は6歳までですから,これも適用されません。どちらかですね,制度を拡充しないと,気管支ぜんそく等の疾患は場合によっては命にかかわります。市長は,乳幼児医療費助成制度の枠の拡大は,貧困家庭を救済する上でも効果があるといいますか,9月に制度設計を行うというふうにお答えになりました。では,実際に制度設計を行ったら,これの実施はいつごろからと期待すればよろしいんでしょうか,お答えください。 ◎ネウボラ推進担当部長兼保健部参与(住吉悦子) 乳幼児等医療費助成の件についてです。 乳幼児等医療費助成については,今後検討する中で,9月を目途に取りまとめる方針としております。その中で,実施をするということになれば,システムの改良とか医療機関等の周知等,さまざまな準備の期間が必要と思っております。その期間をおおむね6カ月と思っているところです。 以上です。 ◆38番(村井明美) では,6カ月ということであれば,遅くとも新年度はその制度が整うというふうに期待をするものです。ぜひ,中学校卒業まで入通院ともに医療費助成の対象とされること,それから,それ以降に関しましては,ぜひ母子医療の所得制限を緩和していただいて,せめて乳幼児医療費助成制度と同程度の所得にそろえていただく。これは,主たる生計者の所得が570万円以下だと対象になるわけです。母子世帯は本当に苦しいんです。百数十万円でもこの助成から外れてしまいますので,乳幼児医療費助成制度の設計をすると同時に,仮に中学校までであるならば,高等学校までだったらいいんですけれども,それ以降についての母子の医療費助成についてもきちんとあわせて制度設計をしていただくということをお願いしたいと思います。 次に,今後の投資的経費,公共事業の問題ですけれども,市債もふえるというふうなことを言われました。でも,産業構造を見ていくときに,非常に働く人たちが20年もたったら減少するんではないかと,税収等についても落ち込んでいくんではないかということも懸念されますので,そこをしっかりと見ていただいて,今後の若い人たちが前世代の者たちがつくった公共投資によって苦しむということがないよう,何よりも福祉,暮らしの方向に予算が使えるような,そういうところを目指していただきたいと,これは要望いたしておきます。 次に,川南区画整理事業について伺います。 区画整理事業は,通常,事業費を賄うために保留地を設けてその売却費を事業費に充てますけれども,保留地とか,それから売却価格等の見積もりはどのようにされているのでしょうか。 そして続けてお伺いしますが,この11ヘクタールの区域の中で計画されている住宅面積,都市整備特別委員会への提出資料を見させていただいたら住宅面積5.2ヘクタール,公園の面積0.4ヘクタール,高度利用エリア1.2ヘクタール,モールエリア3.8ヘクタール,合わせて10.6ヘクタールです。0.4ヘクタールについては計算が合わないと思うわけなんですけども,道路用面積,あるいは保留地面積,これはどれぐらいを見込んでいるのか,お示しください。 ◎神辺支所長兼川南まちづくり担当部長(小田朋志) 新ビジョンにおける区画整理事業の見込みでございますけれども,まず事業計画を立てないと,保留地の面積であるとか,それから売却費などが出ません。今議員おっしゃられるように,保留地というのは売却をして事業費に充てるという,そういう性格のものですけれども,まず区画整理の場合におきましては公共減歩というのがあります。公共減歩というのは,公共用地,この公共用地が11ヘクタールの中に幾らあるかというのがまだ実際測量してない関係でわかりません。公共減歩率もわからないし,それから事業費についての算定もまだ行ってませんので保留地面積もわかりません。売却の見込みということになりますけども,保留地の売却価格については不動産鑑定評価等によって単価が決定されると思いますけれども,整理前の価格,それから整理後に,増進率と言いますけれども価格が増進する,そういったところで保留地面積とも関連していきます。したがいまして,事業計画を立てないとしっかりしたことは言えないというのが現状でございます。 もう一つ,住宅の面積が幾らぐらいかということも言われましたけれども,これもあわせて先ほど申したように,事業計画の中ではっきり出てくるものでございます。 以上です。 ◆38番(村井明美) 川南区画整理事業は,おおよそ約50年にわたって実施されてこなかったわけで,じゃあ区画面積をどんどん小さくしていったらスムーズに進むのかっていうふうに考えたときに,やはり一つは換地の問題であるとか清算金の問題,減歩率が多いか少ないか等によって,具体的にいざ話を進めようということになると,賛成していた方も,ああこんなはずじゃなかったっていうふうな問題が出てくるわけですよ。ですから,恐らく11ヘクタールをベースということであっても,区画整理事業でそのままいけるのかどうかという点では,新たな問題点が出るように思います。ただ,本当に住民合意を大切にするということで,住民の方々といろいろ調査をし話し合ってこられた,この姿勢は本当に大切だというふうに思いますので,今後も,何よりも住民合意を大切にしていただきたいと思います。 そして,目的なんですけれども,本来は公共施設を設置して良好な環境をつくり出していくという点です。ところが,この11ヘクタールの場合には,高度利用,それからショッピングモールが来るかもしれないというところに5ヘクタール,ほぼ半分近い面積が予定されておりまして,このままいくと区画整理法上どうなのかなという疑念もわくところです。これについては,結局はショッピングモールや高度利用エリアですから,マンションやホテルなのかもしれませんけども,そのために市施行で事業を行ったということなのかと非難が起きないように,その点も慎重に検討していただくことを求めておきます。 最後ですけれども,教育問題です。 生徒指導規程についての見直しが行われるということは評価をいたします。しかし,この生徒指導規程の中で,中学校区の中で小中学校指導を一貫させるということでスタンダード方式が取り入れられ,厳罰方式や細かい頭髪や服装の決まりが小学校まで持ち込まれてきました。そういったことは,子どもたちに本当に息苦しい思いをさせてきました。自発性を大切にする教育を進められるということですけれども,これらは,子どもたちの表現の自由,身体にかかわることは,制服があることについてはこれは社会的合意ですけれども,そのほかについては学校生活に差し支えない限り余り厳しい規則にならないように,そういう点も留意するよう教育現場に求めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎学校教育部長(近藤裕弥) 生徒指導規程の目的等につきましては,先ほど教育長が答弁したとおりでございます。あくまでも,安心・安全な学校生活を全員で送る,規範意識,自立心を高めるということでございます。 今,福山100NEN教育として行っておりますように,子どもたちが主体的に学び,考え,行動する,これは授業を通してだけではなく,学校生活全てを通してつけていく力だと思いますので,そういった視点で,各学校あるいは中学校区に内容,それから運用の仕方について児童生徒と一緒につくり直すことを今指導しているところでございます。 以上です。 ◆38番(村井明美) 最後です。 エアコンの設置につきましては,児童生徒の体温調節機能や暑さ,寒さの適応能力を育むといった点でも云々,検証する必要があると言われています。これまで検証されて,エアコンを設置しなかったことによって,福山市の子どものそういった体温調節能力に優位性が出ているのかどうか,こういう点については検証結果をまた別の機会に示していただくと同時に,エアコン設置に係る予算は37億円とのことですので,ぜひ市長,スピード感を持って設置していただくことを要望して,終わらせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) (38番村井明美議員質問席を退席) ────────────────── ○議長(早川佳行) この際,休憩いたします。         午前11時16分休憩 ──────────────────             午後1時再開 ○副議長(塚本裕三) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○副議長(塚本裕三) 次に,2番宮地 毅議員。 (2番宮地 毅議員登壇)(拍手) ◆2番(宮地毅) 新政クラブの宮地 毅です。一般質問を行います。 まず初めに,雇用環境の整備についてお尋ねします。 労働力人口が減少する社会において,労働者は同時に家庭人,地域住民としての責任を果たさなければなりません。ワーク・ライフ・バランスを実現することは,経済の自立的成長を後押しするために,また企業が人材確保をしていくためにも不可欠な要素です。子育て,介護と仕事の両立やライフスタイルに合わせた多様な働き方が可能となるよう,働きがいのある仕事とゆとりある生活の確立を目指す必要があります。さらに,若者や女性,障害を持つ人々などに対する就労支援,職業能力開発支援等を通じて全ての人々の社会参画を促し,意欲と能力を引き出すことができる環境整備が必要です。 本市では,女性の活躍など,個性と能力を十分に発揮できる社会の実現を推進するため,ふくやまワーク・ライフ・バランス認定制度を実施していますが,認定事業者数と今後の運営方針をお示しください。 また,仕事と生活の両立支援について取り組みの具体をお示しください。 最近では,企業における人手不足が全国的に問題となっており,広島県における有効求人倍率は,4月実績で1.92倍となっています。これは,全国の有効求人倍率が1.59倍であることと比較しても,深刻な人手不足になっていることがうかがえます。本市の中小企業が安定した労働力を確保していくためには,就労において女性が今まで以上に活躍できるような施策が必要と考えますが,本市においてはどのような取り組みを行っているか,お示しください。 また,より多くの若者が地元企業に就職するためには,中学生などの早い時期から本市の産業の特色や地元企業の魅力などを伝えることで若者の地元就職に対する意識が高まると考えますが,本市における取り組みをお示しください。 次に,ばらのまち福山国際音楽祭についてお尋ねします。 5月2日,3日,4日の3日間,ばらのまち福山国際音楽祭2018が開催されました。本市で初めて実施されたばらのまち福山国際音楽祭は,国際色豊かな音楽にて福山市の芸術文化の拠点性を高め,個性豊かな音楽,文化の特色を発信するために開催されました。コンサート会場はリーデンローズを主会場に行い,福山城や市民病院,フジグラン,ポートプラザ,JFEなど,市内各所でまちなかつながるコンサートも実施されました。福山市中が音楽に包まれる夢のような3日間で,子どもたちも豊かな感性を育むことができたと思います。 私は,ユネスコ世界の記憶記念コンサートやフィナーレコンサートなどを聞きに行きましたが,特に福山琴とオーケストラの共演は,今まで聞いたことのない音のハーモニーに感動いたしました。ほかの会場でも,コンサートを聞かれた方は同じようにすばらしい音色に聞き入ったことと思います。 しかし,残念なことに,主会場のリーデンローズでは空席が目立ったように感じました。市内で初めて実施する国際音楽祭であったため知名度が低く,また準備する期間が短かったからと考えます。このたびの国際音楽祭の成果と課題についてお示しください。 新聞や報道では国際音楽祭を2020年まで継続するとありましたが,このようなイベントは根気よく市内外に周知されるまで続けていくことで,日本中,世界中の音楽ファンが福山へ訪れ,地域の活性化につながると思いますし,そのようなイベントになるよう市民と協働しイベントを育てていかなければならないと感じています。市民ボランティアとの連携や地域活性化に向けたイベントとして,今後どのように育てていくのか,お示しください。 市長は,本議会の提案説明にて,将来,ばらのまち福山国際音楽祭が備後圏域を代表する音楽の祭典となるよう取り組むと言われましたが,今後どのように備後圏域との連携を図っていくのか,お示しください。 次に,日本遺産認定を受けてのまちづくりについてお尋ねします。 先月の5月24日に,福山市が文化庁に申請していた「瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦~」のストーリーが日本遺産に認定されました。この認定は,地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化,伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもので,有形無形のさまざまな文化財群を地域が主体となって総合的に整備,活用し,国内外へ発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としています。本市が日本遺産に選ばれたことは大変喜ばしいことで,これから国内,海外の観光客が多くなると予測されます。 現在,鞆地区の再生,活性化に取り組むための指針として鞆まちづくりビジョンを策定し,暮らしと観光の調和がとれたまちづくりを進め,地域の活性化を図ろうとしていますが,道路が狭い,買い物をするところがないなど,課題は山積です。本市が考える持続可能な鞆のまちづくりについて,お考えをお示しください。 今後外国人観光客がふえると考えられますが,外国人観光客にストレスなく快適に過ごしていただくには,多言語での案内板設置や宗教上の理由で食べられないものがある方へ配慮した食品ピクトグラム表示など,多様なニーズに応えられる環境を整備しなければ満足度の向上やリピート率の向上は図れないと思います。外国人観光客が快適に過ごせる環境整備についてのお考えをお示しください。 次に,福山ネウボラについてお尋ねします。 出産や育児で悩み,課題を抱える母子を支えるワンストップ拠点として,昨年6月14日に12カ所の相談窓口あのねが開設され,はや1年がたちました。開設当初は,ネウボラって何と聞かれることが多かったのですが,今では市民の皆様に認知されたものと感じています。改めて,福山ネウボラの1年を振り返り,成果と課題,そして今後の取り組みについてお示しください。 ネウボラ事業で特に重要なことは,面談により育児に不安がある方や養育環境に問題がある方を発見し,親身に寄り添ったサポートをすることだと考えますが,初見の面談率をお示しください。 また,面談後に支援が必要だと判断されたのは何件あったのか,お示しください。 ネウボラの本場フィンランドでは,妊娠の兆候があったらまずネウボラへ行き,妊娠中は6回から11回ネウボラへ健診に行くそうですが,本市ではネウボラ空白地域が存在し,その地域に住んでいる方は,出産前後に相談窓口まで移動するのは大変困難なことだと思います。今後,ネウボラ相談窓口をふやす考えはあるのでしょうか,お示しください。 また,以前,同僚議員への答弁で,空白地域へネウボラ相談員が出向き出張相談を実施してまいりたいと言われましたが,現在,出張相談は定期的に行われているのか,お示しください。 最後に,地域公共交通についてお尋ねします。 福山市及び笠岡市で構成される福山・笠岡地域では,鉄道,路線バス,タクシー,旅客船,フェリーなど多様な公共交通が運行されており,都市間移動を初め多くの市民の日常生活を支える移動手段として重要な役割を担っています。しかしながら,人口減少やモータリゼーションの進展等を要因とする利用者の減少など,公共交通の運営環境は厳しさを増しています。 一方で,地域の高齢化の進行に伴い,今後みずから移動する手段を持たない交通弱者の増加が課題となっており,地域での暮らしを守るために,高齢者にとっても優しい生活交通手段を持続的に確保することが一層重要となっています。 そこで,お尋ねします。 現在,高齢者の生活の足として,路線バスやおでかけ支援,乗り合いタクシーなど,地域の実情に適した多様な移動サービスを運用しています。おでかけ支援事業では,会員登録料として初回に1000円程度を負担すれば買い物などへの送迎が無料となり,乗り合いタクシーでは,竹尋学区1乗車350円,400円,中条学区1乗車500円で,近隣の買い物などできる施設へ送迎をしてくれます。井笠バスでは,自主的に運転免許証を返納された65歳以上の高齢者が申請することで発行される,おかやま愛カードを提示することで乗車運賃が半額となる高齢者支援をされています。しかし,地域によっては路線バスがない交通弱者の方もおられ,住む地域によって課題が生じていますが,どのように考えておられるのか,御所見をお聞かせください。 鞆の浦が日本遺産に認定されたことで,国内,海外から観光客がたくさん来られると思いますが,地域公共交通をより多くの方に活用してもらうためには,わかりやすい情報提供など,多様な関係者と連携して多様な機会を活用した利用促進施策を展開する必要があると考えます。 私が上海に住んでいたとき,時々バスで移動していましたが,土地カンがなく,すごく複雑なバス路線でも,スマートフォンに目的の場所を入れて検索すれば一番近くのバス停から目的地に一番近いバス停まで教えてくれました。また,バスがどこにいるのかGPSで位置を教えてくれるので,安心してバスを利用することができました。本市でも同様のシステムがあるようですが,私の周りでは余り周知されていないようです。市民への周知とともに,土地カンのない観光客などへ積極的にアピールすればよいと思うのですが,課題などありましたらお示しください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 宮地 毅議員の御質問にお答えいたします。 初めに,ふくやまワーク・ライフ・バランス認定制度についてであります。 2016年度平成28年度に創設した認定制度は,男女がともに働きやすく子育てしやすい環境づくりに積極的に取り組む事業者を応援するものであります。認定事業者数は,初年度は54社でありましたが,現在は84社となっております。 次に,今後の運営方針と両立支援に向けた取り組みについてお答えいたします。認定企業は,働きやすい企業として評価され,新たな人材の確保につながる効果が期待できるため,認定企業数のさらなる拡大を図っていきたいと考えております。また,両立支援に向けた取り組みとして,企業向けのセミナーなどの実施により経営者の意識改革を図っております。 今後につきましては,ツイッターなどSNSによる好事例の発信や認定企業への新たな優遇策を検討してまいりたいと考えております。 次に,女性活躍の取り組みについてであります。ものづくり福の耳プロジェクトによる聞き取りでは6割の企業が人材確保を経営課題とし,2016年平成28年に本市が実施した事業所調査では回答企業の9割以上が女性の労働力の必要性を感じており,女性の活躍に寄せる期待は大きいものと感じております。そのため,女性を対象にした簿記やファイナンシャルプランナーなどの講座の実施に加え,新たに職場で活躍する女性を紹介する動画の発信,就業環境の整備に取り組む企業への支援など,就労における女性の活躍を促進し市内企業の人材不足に対応することとしております。 次に,若者の地元就職に向けた取り組みについてであります。中学生などの早い段階から地元企業の特色や魅力について知ってもらうことは,地元への愛着を深めることにつながるということは議員御指摘のとおりでございます。今年度から小中学生を対象に,職業観の醸成や地元企業の認知度の向上を図るため出前講座や企業見学バスツアーを実施しています。引き続き,企業や学校と連携を図りながら,地元就職への意識が高まるよう取り組んでまいります。 次に,ばらのまち福山国際音楽祭2018についてです。 初めに,国際音楽祭の成果と課題についてお答えいたします。この音楽祭は,本市の歴史,文化の特色を生かし,幅広い市民参加のもと海外の質の高い音楽による国際色豊かな音楽祭に取り組むとともに,教育,福祉ともかかわりを持ちながらまちの活性化を目指すものといたしました。次代を担う子どもたちを含む多くの市民が,国内外の演奏家の上質な音楽に触れるだけでなく,一緒に参加し,つながる中で感動を共有することができ,音楽の力を改めて感じながら新たな試みの第一歩を踏み出せたことは,大きな成果だと考えております。 一方課題は,準備期間が短く,事業PRが十分でなかったことや,運営ボランティアの組織化がかなわなかったことなどであります。 来年度に向けては,みんなでつくる,次世代育成,そして国際交流,過去と未来のかけ橋という言葉を基本に,実行委員会で議論を深めてまいります。そして,早速ボランティアの組織化に向けた検討に着手するなど,市民の協力体制の構築に努めます。 今回,備後圏の首長を招待いたしました。まずは,ばらのまち福山国際音楽祭とリーデンローズというすばらしいコンサートホールの存在を知っていただき,感動を共有できればと考えました。そして,それがさらなる友好につながり,新たな交流や連携に発展していくことになればすばらしいことだと考えております。 次に,日本遺産認定を受けてのまちづくりについてであります。 初めに,持続可能な鞆のまちづくりについてであります。鞆に暮らす人々が,安心して自分らしく暮らし,そして活躍できるまちを実現するための指針として,ことし3月に鞆まちづくりビジョンを策定いたしました。この中で5つの目標を掲げ,安全な道づくりや買い物支援,鞆を訪れる人へのおもてなしのまちづくりなどに協働して取り組むこととしております。このビジョンの実現に向け,鞆学区まちづくり推進委員会主催の第1回の勉強会が先月21日に行われ,課題の整理や組織づくりが始まったところであります。 今後も,鞆の再生,活性化のため,まちなか交通処理対策等について広島県と連携を図るとともに,日本遺産認定を受け,鞆にしかないすばらしい歴史,文化を継承,発展させていく中で鞆まちづくりビジョンの実現に取り組んでまいります。 次に,外国人の受け入れ環境の整備についてお答えいたします。鞆の浦には,外国人観光客を魅了する歴史的な港湾施設や町並み,伝統行事など,有形無形の地域資源が数多くあります。鞆の浦を訪れる外国人は年々増加しており,今後も日本遺産の認定やユネスコ世界の記憶への登録による効果などにより,さらなる増加が予想されます。 こうした中,使用言語や文化の違いなどによるストレスを感じることなく快適に鞆の浦の魅力を実感できるよう,ボランティアガイドなどの人材育成や多言語による案内表示,利便性を高める休憩施設の整備などに取り組んでまいります。こうした取り組みが地域の好感度をさらに高め,観光客に選ばれる観光地へとつながっていくものと考えています。 次に,福山ネウボラについてであります。 まず,成果と課題及び今後の取り組みについてお答えいたします。 ネウボラ相談窓口あのねを開設し,1年が過ぎました。相談件数はこの1年間で1万件を超えました。継続した相談も徐々に増加してきております。相談者からは,丁寧に聞いてもらえ安心をした,相談員と話をすると元気になれるといった声も聞かれ,福山ネウボラの取り組みが子育て家庭に少しずつ浸透してきているものと受けとめています。 課題ですが,さらなる周知,そして不安の高まりやすい妊娠後期の支援の充実と考えております。このことから,今年度新たに,妊娠後期にネウボラ相談員と面談を行い安心して出産を迎えていただくため,あのねハッピーベビーボックスのプレゼント事業を開設1周年にあわせて始めたところです。この取り組みを通じてあのねの周知をさらに図るとともに,相談員との信頼関係を深め,出産後も継続してあのねに来ていただきたいと考えています。 次に,初見の面談率についてであります。ファーストコンタクトとして,母子健康手帳の交付時に全員の方と面談を行っています。また,母子健康手帳交付時を初め,妊娠期から子育て期にかけて相談を受ける中で支援が必要な人として支援プランを作成した件数は約400件になっています。 次に,ネウボラ相談窓口の増設については,今後の利用状況を見る中で検討してまいりたいと考えています。 次に,出張相談でありますが,現在,地域子育て支援拠点事業や子育てサロンなどと連携を図る中で随時行っております。今後これをどう定期化していくかということが当面の課題と考えています。今後も一人一人の悩みに寄り添いながら,子育て家庭の負担感や不安を軽減し,希望の子育ての実現に向け努めてまいります。 次に,高齢者へのおでかけ支援についてであります。 高齢化に伴い,みずから移動手段を持たない高齢者の移動手段の確保は喫緊の課題であると考えています。そのため本市では,地域の状況に応じ,過疎化,高齢化に対応した移動手段の確保等を柱とする福山・笠岡地域公共交通網形成計画を2017年平成29年に策定いたしました。現在,地域と協議する中で竹尋学区など2学区では予約型の乗り合いタクシーを,常金丸学区など9学区では高齢者おでかけ支援事業を,そして熊野学区など3学区では買い物支援事業を実施しております。 今後は,今年度企画財政局に新たに設置した地域活性化担当部局が交通政策担当部局と連携をして,地域の実情に応じた移動手段の確保を含む活性化施策を地域の皆様に提示してまいります。その上で,地域の皆様の思いもしっかり受けとめて課題解決につなげていきたいと考えております。 次に,公共交通の利用促進についてであります。市民や観光客など多くの方に公共交通を利用していただくためには,わかりやすく効果的な情報提供がなされる必要があります。そのため,鉄道,バス,船等の路線を記載し目的地までの経路や便数を案内する公共交通マップを配布するとともに,乗りたいバスの到着予定時刻がわかるバス接近表示システムや鉄道,バス,船の乗りかえ検索サービスを整備し,利用者が携帯電話やスマートフォン等で必要な情報を入手できる環境を整えています。これら情報については,広報紙や市のホームページ等により周知に努めてまいりました。 今後は,さらに多くの方に知っていただくよう,公共交通に関する専用ホームページを新たに立ち上げるとともに,先ほど申し上げましたバスの接近表示システムや乗りかえ検索サービスのQRコードをバスの停留所や案内所に掲示するなど,わかりやすい情報提供のあり方を工夫してまいります。 以上で,宮地 毅議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆2番(宮地毅) 御答弁ありがとうございました。 それでは初めに,雇用環境の整備について,若者の地元定着などを視点に再質問をさせていただきます。 現在,9月をめどに人口減少を取りまとめているところと伺っています。人口減少対策については幾つかの策を先行的な取り組みとしてスタートさせています。例えば,不育症治療費助成や子育てグッズ,絵本などのプレゼント,子育て世帯等の住まいの支援,市外大学への通学支援といった施策でありますが,これらの施策の現在の取り組み状況について教えていただけないでしょうか。 ◎企画政策部長(中村啓悟) 雇用環境の整備にかかっての,若者地元定着といった人口減少対策の取り組みについての再度のお尋ねでございます。 人口減少対策につきましては,先ほど御質問でもございましたが,9月を目途に今取りまとめているところでございます。人口減少というのは,都市の活力の源ということもございますので,危機感を持って取り組んでいきたいということで,先行的な取り組みとして幾つかの施策について実施をしているところでございます。重立った施策について,現在の状況について私のほうから概略について御説明させていただきます。 まず,不育症治療費の助成につきましては来月から開始ということでございます。現在,問い合わせなどが担当部署のほうへ入ってきている状況というふうに伺っているところでございます。 子育てグッズ,絵本などのプレゼントにつきましては,先ほど市長御答弁申し上げましたが,あのねハッピーベビーボックスという形で今月から開始をしてるところでございます。ネウボラの相談窓口に見本を置いてPRをしているといったこともございまして,プレゼント事業として始まってまだ1週間程度でございますけれども,子育て世帯に非常に好評であるというふうに伺っております。 また,市立大学の附属こども園のほうへあのねを開設しております。相談件数も多くて,市民への周知も図れており,しっかり御利用いただいているところだというふうに受けとめておるところでございます。 また,女性のUIターン就職支援につきましては,現在約10件程度の申請があり,また市外大学への通学支援につきましては約40件程度の申請がある状況でございます。 各施策とも,先行的な取り組みとしておおむね順調なスタートが切れているものと考えております。まだ施策については緒についたばかりでございますので,成果や課題といったところはこれから見えてくるものと考えております。 以上でございます。 ◆2番(宮地毅) 順調なスタートを切れたという御答弁でございましたが,取り組みもまだ始まったばかりですので,成果や課題というのはまだまだこれから先の話なんですが,しっかり成果と課題を見きわめていただいて,助成をしたけどそれが重荷になってしまうようなことにはならないように,しっかり若者の地元の定着に向けた取り組みにつなげていっていただきたいというふうに思いますので,よろしくお願いいたします。 次の質問ですが,本市には,オンリーワン・ナンバーワン企業など,全国,世界に誇れる技術や製品などを持つ企業がたくさんあります。小中学生などに地元企業を知ってもらうために出前講座などを実施しているということですが,そうしたすぐれた企業をより多くの人に知ってもらうために,将来の職業の選択肢としても福山の企業を選んでもらえる機会と捉えまして,パンフレットやホームページなどのさまざまな手段を組み合わせて情報発信,情報提供をすることが肝要かと思いますが,いかがお考えでしょうか。 ◎経済部長兼福山駅前再生推進部参与農業委員会事務局参与(浦部真治) オンリーワン・ナンバーワン企業についての御質問でございます。 広島県が紹介しておりますオンリーワン・ナンバーワン企業は,企業から申請を受けまして,取り扱う製品または保有する技術が他社にないもの,あるいは国内外でのシェアがナンバーワンであると評価されたものをホームページに掲載されたものでございます。 本市におきましては,そういったオンリーワン・ナンバーワン企業に加えまして,市内企業のすぐれた製品,技術などを検索できる福山市産業技術マップをホームページにおいて広く周知をいたしておるところでございます。学生に対しましても,市内の周知につきましては,これまでも学生の視点で企業の魅力や特徴をわかりやすく伝える企業情報誌などを作成いたしておるところでございます。 先ほど市長のほうからも御答弁ありましたが,今年度は,新たに市内の小中学生を対象に地元企業を紹介する出前講座を実施しているところでございます。こうしたさまざまな取り組みを継続することで,小中学生を初めとする若者に対してすぐれた技術や製品を持つ地元企業の周知を図り,地元就職への定着につなげるよう努めてまいりたいというふうに思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 ◆2番(宮地毅) 先ほどのお話の中で,市立高校がオンリーワン・ナンバーワン企業をインタビューしてその冊子をつくっているというような話があったんですが,学生がそういった福山の企業を知りたい,もっと知りたいって思うのと,もっと広めたいっていうことでその冊子をつくっているというのは非常にすばらしいことだと思うんですが,その冊子というのはどういったところに配布とかされているんでしょうか,お答えください。 ◎経済部長兼福山駅前再生推進部参与農業委員会事務局参与(浦部真治) 先ほど学生が企業を訪問して,それで冊子をつくるということでございましたが,こちらのほうは,昨年度から市立高校の1年生がオンリーワン・ナンバーワン企業を含む地元企業を研究いたしまして,学生に向け発信するための冊子「Hi-Hiふくやま」というのを生徒みずから編集いたしまして,ふるさとの産業や企業をみずから知る取り組みを始められたものでございます。そういった冊子につきましての配布ですが,市立高校におかれましては,生徒みずからが取材した冊子を作成する中で,現在,市内の高校などにも配布をいたしているというふうに伺っております。 以上でございます。 ◆2番(宮地毅) せっかくオンリーワン・ナンバーワン企業,取材されて冊子にしているということで,高校だけにとどめるんじゃなしに,若い世代でも,中学生,小学生もそういった企業を知ってもらうということで,やっぱり冊子を配布してもいいんじゃないのかなと,予算的には厳しいのかもしれないんですけど,いいんじゃないのかなというふうに思います。 また,オンリーワン・ナンバーワン企業を取材して冊子にせっかくまとめるわけですが,一般の人にも,大学生の人とか,就職前の方たちにもそういった企業があるんだよと,魅力ある企業があるんだよっていうことを伝えていかないといけない。そういった意味では,やっぱりその冊子をまとめて,オンリーワン・ナンバーワン企業だけの冊子なんかができればいいなというふうに思うんですが,そういったことはお考えになっておられないでしょうか。 ◎経済部長兼福山駅前再生推進部参与農業委員会事務局参与(浦部真治) そういったオンリーワン・ナンバーワンの企業を紹介した冊子をつくってみたらどうかという御質問でございます。 すぐれた技術や製品などを有する企業につきましては,先ほど御答弁させていただきましたが,大学生による企業の情報誌のほか,先ほど言いました市立高校において生徒みずからが市内の企業を取材して冊子をつくっているところがございます。このような学生のみずから企業を取材,研究する取り組みは,地元企業を深く知る上では非常に効果的なものだというふうには思っております。そういった中で,地元企業の小中学校への周知ということで先ほども御答弁させていただきましたが,地元企業を知るための出前講座もきょう時点で小中学校6校実施しております。今後7校も予定しているところでございます。そういった中の一部の中学校からは,生徒に製造業の工場を見学させたいという御要望もありまして,7月にはそういった中学生を対象にしたバスツアーも考えております。 そういった中で,冊子のほうも一つの手段とは思いますが,またいろんなSNSや,そういったホームページを通じながら情報提供するとともに,企業バスツアーなり出前講座で広く周知を図っていきたいというふうに思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 ◆2番(宮地毅) そうですね。広島県のほうにもナンバーワン・オンリーワン企業ということでホームページに紹介があるんですが,エクセルの表のようになってて企業名が書いてあって,オンリーワン・ナンバーワンというところに丸がしてあるんですね,どっちかに。それで,企業名をクリックすればその詳細が,中身がわかるんですが,ちょっとそのホームページを見るだけでは,なかなかそのよさというのが伝わってこないかなということで,ホームページでの紹介の仕方に工夫していただきたいなというのと,またそのリンクもちょっとわかりにくいようなところにありますんで,そういったところをちょっと改良していただいて,広く企業の情報を求める方が見たらすぐわかるような仕組みにしていただきたいということを要望させていただきます。 次に,ばらのまち福山国際音楽祭について再質問をさせていただきます。 御答弁の中にボランティアを組織化していくというお話が出たんですが,早くから組織化していくんだなっていうことで,私のボランティアのイメージでいうと,各地域か学校とかにボランティアを要請して,当日集まったら,あなたはここをしてね,ここをしてねっていう担当割をして,何かそういったボランティアのイメージなんですが,組織化するっていうのはどういったイメージなのかというのと,あとボランティアの組織化っていうことで大きいようなものがイメージできるんですが,そういったボランティアの育成とか養成っていうのはどういうふうに考えておられるのか,お示しください。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 音楽祭のボランティアにかかわります御質問であります。 実は,昨年,これは視察に行っております金沢の音楽祭の例でありますが,金沢のほうではボランティアのほうを公募されておりました。その内容につきましてでありますが,プログラムの配布やお客様の会場の誘導,あるいは出演団体の移動の補助等の業務をされておりました。また,参加者のほうにはオリジナルのTシャツを支給したり弁当の支給等,そうした配慮もされているようでありました。 ボランティアの組織につきましては,これは事務局の中にボランティア係という体制を整備されまして,そうしたボランティアの実際にしていただく活動やお客様に対応する接遇等の研修など,説明会を開催しながら本番に備えているような状況がございました。 また,そうした研修等,今後他市の事例等も参考にしながら,福山市でできること,より多くの皆様,学生も含めてより多くの市民の参加が得られるような仕組みを今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆2番(宮地毅) 外国の方が福山に来て困らないように,しっかりボランティア組織を育成していくことでやっていただきたいなと思います。 それで,この国際音楽祭では,まちなかつながるコンサートが非常に評判がよくて,私の周りでもよかったっていう声を幾らか聞きました。そういった,まちなかつながるコンサートなんですが,ポートプラザとか,フジグランであるとか,ちょっと大き目の商業施設にやっぱり集中してるというところで,各地域に住んでるちょっとお年を召された方はなかなか行きづらいようなところがあったりもするんですが,中学校区で言いますと,小学校とか中学校でも吹奏楽部がありますので,そういったまちなかつながるコンサートを各地域でも行って,本当に福山中で音楽を楽しむというような雰囲気づくりのために,ふだん音楽を聞かれないような方も聞きに行ける,気楽に地元なら聞きに行けるっていうような形で広げていただけたらなというふうに思います。 また,この国際音楽祭ですけど,札幌のほうではパシフィック・ミュージック・フェスティバルですが,国際的な音楽家を育てて札幌から有名な音楽家を輩出するでありますとか,福山ミステリー文学賞じゃあありませんけど,福山からそういった音楽家を輩出するとかっていうこともおもしろいと思いますし,社会人の吹奏楽のコンクールっていうのはかなり全国的に数が少ないという情報もありまして,社会人の吹奏楽のコンクールとかを福山でやったらどうかとか,そうしたら全国から吹奏楽をしに来られる方が集まって,福山がもっともっと活性するんじゃないかとか,いろいろおもしろいことが考えられるんで,ぜひ来年はもっともっとまちが活性化するようなすばらしい音楽祭にしていただきたいなというふうに思いますので,お願いいたします。 それで次に,日本遺産の認定を受けたまちづくりについての再質問をさせていただきます。 外国人の観光客がこれからどんどんふえると予測されるわけでありますが,その補助金7000万円がありますんで,外国人に向けた環境整備というのは当然必要なんですが,鞆に住んでおられる方もおられますんで,観光客目線ばかりに気をとられて,住民を置き去りにするような施策はちょっと気をつけていただきたいというようなお願いなんですが,鞆に住まれている方に,わしら買い物するところがないんじゃというふうに言われまして,確かに鞆にありましたセルコがなくなりまして,買い物するのにコンビニとか,地域内にある小さなお店であるとか,そういったところしかなくなってしまったと。それで,駅まで出るのもちょっとしんどいんだと,毎日毎日何とかならないかなっていうようなことを相談を受けた経緯もありまして,鞆のまちづくりビジョンの中にも,その課題の中で買い物をするところがないっていうようなことが書かれてありました。 それで,行政で買い物するところをつくってくれっていう話じゃないんですが,以前2016年に質問したときには福山ブランドを発信するブランドショップを鞆につくってはどうかということを提案させていただいたんですが,福山ブランドでありますとか,備後フィッシュ,あとばらグッズであるとか,そういったものを観光客に発信できるような場所があって,それで住民にとっては日用品もちょっと買えるようなところ,道の駅みたいなイメージなんですけど,そういったものがあればいいなと思うんですけど,そういったお考えはないのでしょうか,お示しください。 ◎都市部参与(鈴木裕) まず,日用品等々の買い物をする場所が少ない,こういった課題につきましてでございますけれど,議員おっしゃったように,鞆まちづくりビジョンを策定する中で開催をいたしましたワークショップ,こちらでは,やはり参加者の方からスーパーがなくなった,あるいは日用品を買うのが不便になったというような意見は出されたところでございます。これらも鞆の課題であるというような形でございまして,まちづくりビジョンにおきましては,例えばにぎわいの場づくりといったようなところで,町内外の業者さんとかと連携をしながらそういった買い物の場所等々を提供,あるいは日々の暮らしを支えられないか,あるいは高齢者に優しいまちづくりによって高齢者の暮らしを支えられないか,こういったような議論をしたところでございます。 今後,鞆町住民によりまして具体的な取り組み等々が話し合われていきます。市としましては,まちづくりの中で対応できるものにつきましては,地域の皆様と一緒に考えながら取り組みをしっかりと支えてまいりたいと,このように考えております。 以上でございます。 ◆2番(宮地毅) これから話し合われていくっていうことなんですが,観光客はやっぱり情報発信源でもありますんで,福山ブランド,これを世界というか,日本中に広めていくのに,せっかく日本遺産になりましたんで,そういったところに発信拠点があってもいいのではないかと思いますんで,前向きな御検討のほどをよろしくお願いいたします。 それから,本市には国宝がありまして,国宝明王院があります。今回は日本遺産への登録の申請は繰り越しということになりましたが,ぜひ日本遺産に明王院を入れてほしいということでお願いいたしまして,質問のほうを終わらせていただきます。 次に,ネウボラについてお尋ねいたします。 母子健康手帳交付時にファーストコンタクトをとる,また妊娠32週以降にあのねで面談した方にプレゼントを渡すということで,面談回数をふやし,育児に対する不安を和らげようっていう取り組みは大変すばらしいものがあるというふうに感じております。 ネウボラの本場フィンランドでは,100年もの間ネウボラによる子育て支援というものが続けてこられて,国民の間には深くネウボラというものが浸透している。本市においてはまだ取り組みが開始されたばかりで,やっぱり地道に継続をして,妊娠の予兆があったらネウボラへ相談するっていうようなところまでなればなというふうに考えるわけですが,母子健康手帳交付時に面談するということなんですが,1回当たりどれぐらい面談時間をとっているのか,あと支援が必要だと判断された方への寄り添った支援というのはどういうものなのかをお示しください。 ◎ネウボラ推進担当部長兼保健部参与(住吉悦子) ネウボラ相談窓口での母子健康手帳交付時の面談についてです。 母子健康手帳を交付するときには,人によって,相談内容によって時間はかなり異なっております。15分から20分で終わる方もいらっしゃいますし,心配事等々がありましたら1時間程度かかるお母様方もいらっしゃいます。 もう一点ですが,継続支援プランのほう,4000件作成して継続した支援のほうにつなげてまいっております。そういった継続支援につきましては,場合によっては継続して来ていただくようなお願いをして……(発言する者あり)失礼いたしました。400件の支援プランのほうを作成させていただいております。 寄り添った支援の中身ですが,継続してネウボラ相談窓口のほうに来ていただいてる方もいらっしゃいますし,内容によっては,いろんなサービスにつなげさせていただいてその経過を見させていただいている方もいらっしゃいますし,学区の保健師さんのほうにお願いをして,家庭訪問というふうに切りかえての相談のほうを継続している場合もあります。 以上です。失礼しました。 ◆2番(宮地毅) 要支援とされる方っていうのが400件ありますよということで,初年度で終わって,支援しないとちょっと危険だな,ハイリスクな方が400件いるっていうことは,まだまだこれからどんどんどんどんふえていくんでしょうが,その400件が虐待の危険性があるというところまで行ったっていうケースはまだないんでしょうか。 ◎ネウボラ推進担当部長兼保健部参与(住吉悦子) ネウボラ相談窓口の状況ですが,気軽な相談窓口という周知のほうで来ていただいておりますが,1年経過する中で,子どもさんに対するしんどい思いというものを語られる方もいらっしゃいます。場合によっては,虐待というか,もっともっと支援の必要という形で,ネウボラ推進課が虐待担当しておりますが,そういう相談員と連携しながらの相談をするケースもあります。まだまだ数はとても少ないんですが,いろんな相談が今ネウボラ相談のほうにはあるのが現状になっております。 以上です。 ◆2番(宮地毅) あのねの相談実施状況,3月末時点のものを見せてもらいますと,母子健康手帳交付時に面談されてる方がほとんどで,2回,3回とリピートで面談されてる方は3月末の時点では12%程度ということでした。2回,3回と面談する機会をふやして信頼関係を築いていかなかったらなかなか真の悩みっていうのは聞き出せないんじゃないかなというふうに思うんですが,面談回数をふやすっていうことで何か取り組みをされているんでしょうか,お示しください。 ◎ネウボラ推進担当部長兼保健部参与(住吉悦子) ネウボラ相談窓口の相談回数です。 現在のところ,母子健康手帳交付のときには必ず全員の方と面談をさせていただいております。1周年を迎えた6月14日からは,妊娠後期の方にプレゼントの配付もする中で,出産とか出産後の生活の不安をお聞きしながら支援をするという形で,出産前にもう一回来ていただく,その後はいろんなサービス,母子保健事業と連動しながら,必要に応じてネウボラ相談窓口のほうに来ていただきたいという形にさせていただいております。 また,医療機関等と連携をする中で,ネウボラ相談窓口のほうの周知をしているところでございます。 以上です。 ◆2番(宮地毅) やっぱり本場のネウボラのほうでは,産後4週間,それから半年,それから1年,1歳半というそういうタイミングで必ず来てもらうようなことをやっている。本場フィンランドと単純に比べてしまうのは,本場フィンランドのほうではちゃんと健診までついてるんで全然役割が違うんですが,そういったことで,話す機会を本場のネウボラのほうでも持っているっていうことで,いろいろハッピーベビーボックスを配布したりっていうことで面談機会はふえてるんでしょうが,もう少し何か,1歳のタイミング,2歳のタイミングとか,子育てのタイミングで,子育ての要所要所でネウボラに来て,やっぱりハイリスクな方がどういうふうな心の動きがあるかとか,そういったところも細かくチェックしていただきたいなというふうに思いますんで,御検討のほどよろしくお願いいたします。 あと,ネウボラの空白地ということで,出張相談は定期的に実施してない,これからどういうふうにやっていくか考えるという御答弁だったんですが,ネウボラが近くになくて,遠くてなかなか行けない,あと交通手段がないっていう方も中にはおられると思うんです。そのさまざまな理由でネウボラへなかなか行けないっていう方に対して,これは山間部とか周りに医療機関がないっていうような特殊な地域ではあるんですけど,LINEなど使って若い人が気軽に相談できるようなものを実施している自治体があります。今若者の間ではLINEが簡単で手軽で相談できるっていうことでよく使われるんですが,そういった相談ネットワーク,簡易的に気軽に相談できるようなツールとかはお考えはないのでしょうか,お示しください。 ◎ネウボラ推進担当部長兼保健部参与(住吉悦子) LINEによる相談についてです。 LINEは気軽な相談の選択肢の一つとしては認識しておりますが,まずは福山ネウボラの相談窓口あのねに継続して来ていただいて,相談員との信頼関係を深めることを大切にした相談を行っていきたいと考えているところです。そのため,現段階ではLINEの相談のほうは考えておりません。 また,出張相談ですが,福山ネウボラ相談窓口あのねは12カ所で福山全域を支援しているところなんですが,あのねまでの距離が遠いと感じられている方もおられることと思っております。現在,子どもの遊び場として市内31カ所に地域子育て支援拠点事業を実施している保育所とか,子育てサロンを実施している公民館があります。そういったところと連携して,ニーズに応じて相談員のほうが出向いての相談を現在実施しているところです。 今後も,ニーズに応じてそういった出向いた相談のほうにも対応してまいりたいと思っております。 以上です。 ◆2番(宮地毅) メールでのやりとりは考えていないというふうなことなんでしょうが,確かにLINEとか,短文で今困ってるんです,支援してくださいと言われても,何が困ってるかよくわからないし,難しい。短い文章であるがゆえに,どういった感情で相談に来られているのかもわからない。なかなか難しいかもしれないんですけど,確かにフェース・ツー・フェースで相手の空気感とか仕草でわかる,対面で話ができるというのが一番,それが一番だとは思うんですが,なかなか外出できない,遠くてなかなか行けないっていう方が気軽に相談できるのは,やっぱりそういったLINEであるとか,メールであるとか,SNSですね,そういった気軽に相談できるようなところも必要じゃないのかなというふうに。 それで,LINEにはテレビ電話の機能がありまして,テレビ電話でフェース・ツー・フェースで話もできるっていう,ちょっとフェース・ツー・フェースではないかもしれないんですけど,間接的なところなんですけど,そういったこともできますんで,気軽に相談をまずしてもらって,小さいSOSを見つけ出して,そういった小さなSOSも見逃さないというような取り組みも必要じゃないのかなというふうに思うんですが,そういったお考えは,もう一度,ないのかをお聞かせください。 ◎ネウボラ推進担当部長兼保健部参与(住吉悦子) LINEでの相談についてですが,現段階では,子どもの保護者の様子をしっかりと見ながら信頼関係をしっかり築くという相談を大切に実施していきたいと思っております。 以上です。 ◆2番(宮地毅) LINEではちょっと確かにわかりづらいところがあるんですが,細かい,もう一度言うんですが,小さなSOSも見逃さないような,そういった取り組みもちょっと考えていただきたいなというふうに思いますんで,御検討のほどよろしくお願いいたします。 次に,公共交通について再度質問させていただきます。 おでかけ支援事業は,最初の登録料を払うことで高齢者の方がどこへでも行きたいところへ行ける,またボランティアのドライバーさんは,ボランティアすることが生きがいになっているというようなことを言われている方もいるということで,大変すばらしい支援事業なんですが,全地域で同様に高齢者の方が支援を受けられればいいんですが,おでかけ支援事業を開始するには幾つかのハードルがありまして,それらを満たさなければ支援事業はできないというところで,とりわけドライバーの方がなかなか確保しにくいというふうに聞き及んでいます。これから人口減少,さらなる高齢化ということを考えると,今支援事業があるのも,持続可能なのかというのがちょっと不安なところがあります。 それで,支援事業を受けられてない地域に住んでおられる方は,路線バスの衰退というのは大きな問題でありますが,本市において公共交通の活性化にどのように取り組まれているかっていうのをお示しください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 路線バスの取り組みということであります。 まちづくりの視点で,コンパクト・プラス・ネットワークということであります。拠点と拠点を結んでいく,地域と地域を結んでいく,その結ぶ役割が公共交通だというふうに考えております。高齢者の移動支援というのは,移動手段の確保という視点もありますけども,広く市民の方,観光される方,さまざまな方の移動手段を確保していくということが大切だろうというふうに考えております。 以上です。 ◆2番(宮地毅) そうですね。ちょっと,あれですね。高齢者支援,おでかけ支援ということで先ほども言いましたが,ない地域もあるわけです。それで,岡山の井笠バスでは65歳以上の方に,これは免許を返納された方なんですけど,免許返納者におかやま愛カードといってバスの利用運賃が半額になるようなカードでありますとか,市内のバスでも75歳以上の方に定期券を格安で提供している会社もあります。そういった地域に入っておられない方も当然いるわけなんですが,そういった方たちにとって支援がある地域とない地域があるわけで,高齢者の方の中に不公平感というものがある,感じてる方もおられるというふうに聞いております。 それで,おかやま愛カードじゃないんですけど,行政がバスの利用運賃を一律に75歳以上の方は半額にするっていうようなお考えとかはないのか,お示しください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) おかやま愛カードの事業についてのお尋ねであります。 このカードは,事業主体が岡山県警本部ということになっております。高齢者の方に,自主返納された方,本人申請によって運転免許自主返納カードということで,おかやま愛カードというのを発行されているそうであります。この事業に賛同する交通事業者,バス事業者やタクシーなどの運賃割引が1割程度あるというふうには伺っております。また,店舗での商品代の割引ということになりますけれども,この財源といいますか,この事業の趣旨に賛同される各民間の事業者の協力によってできているものというふうに考えております。 一方で,移動手段のことで,不公平感という言葉で言われております。まずは路線バスを基本に移動手段の確保をやっていきたいというふうに考えておりますけれども,路線バスというのは,まず誰もが利用できる,民間のバス事業者が運営して,利用者は応分の費用負担,運賃を支払って成り立っているものであります。一方で,おでかけ支援というのは,利用者を限定して,地域協働によるもので,福祉施策という位置づけがあると考えております。こうした路線の維持でありますとか,高齢者の移動手段の確保ということであります,まずは路線バスの確保,それから代替手段としての乗り合いタクシーということも路線バスの一部というふうに考えております。また,それを補完する形でおでかけ支援というようなことがありますので,そうしたことを今後も取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(塚本裕三) 宮地議員,時間となりました。 ◆2番(宮地毅) 時間が来ましたんで,終わります。 ありがとうございました。 (2番宮地 毅議員質問席を退席)(拍手) ○副議長(塚本裕三) 次に,19番岡崎正淳議員。 (19番岡崎正淳議員登壇)(拍手) ◆19番(岡崎正淳) 私は,鞆の浦の日本遺産認定について質問をいたします。 去る5月24日,かねてより申請をしていた鞆の浦の日本遺産認定が正式に発表されました。近世の港湾施設としての歴史的,文化的な価値が改めて公式に認められたこととあわせて,長い歴史の中で培われてきた多くの文化財が織りなす物語性が新たな価値として加わることになりました。 今回の日本遺産認定については,全国の自治体や地域から76件,そのうち中国地方では9件の申請があった中で,認定をされたのは13件であり,審査委員会の厳正な審査を経て選ばれたものと受けとめておりますが,認定に至った経緯について,特に評価の高かった要素についてお聞かせをください。 次に,地域活性化計画についてお尋ねをします。 日本遺産の申請では,地域活性化計画が策定をされていますが,第2次福山市観光ビジョンや昨年度に地元の住民とのワークショップを通じてつくられた鞆まちづくりビジョンとの整合を図りながら,暮らしと観光との調和を目指しての取り組みを進めていくとのことです。鞆に住む地元の住民を取り巻く生活環境の向上と内実が伴う観光振興を同時に進めていくことは従来の課題であり,地域活性化はこのたびの日本遺産認定を重要な契機とすべきと感じていますが,計画の概要についてお示しをください。 日本遺産を通じた地域活性化計画を推進するための組織として,地域関係者,経済界,行政などで構成をされる協議会を設けることとしています。プロジェクトリーダーの統括のもと,部門別のワーキンググループを据えて,地域や行政,また民間企業との連携を通じて計画を進めていくとのことですが,今後のスケジュールやプロジェクトリーダーの選任を初めとする人材育成,また地域住民の参加体制など,現時点での実施体制の内容についてお聞かせをください。 日本遺産の認定では,インバウンドにおける効果を期待する声を多く伺いますが,多言語化や既存のウエブサイトへの掲載など,効果的な認知度向上策が求められると考えます。情報発信の具体的な取り組みについてお示しをください。 最後に,広島県との連携についてお尋ねをいたします。 鞆のまちづくりについては,広島県との包括的な連携による事業推進がますます重要になりつつある中,日本遺産による観光振興についても緊密な連携が必要と考えます。特にインバウンドについては,県西部に多く訪れる訪日外国人観光客を鞆の浦の訪問につなげる具体的な取り組みが必要と思います。広島県が進めている広域的な観光施策との連携について,市長のお考えをお聞かせください。 以上で1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 岡崎議員の御質問にお答えいたします。 初めに,鞆の浦の日本遺産認定に至った経緯についてであります。本市では,鞆町の港町文化をテーマとしたストーリーの日本遺産認定に向けて,本年1月に文化庁に申請をいたしました。認定評価の内容については明らかにはされておりませんが,常夜灯や雁木など江戸時代の港湾施設がまとまって現存する国内唯一の港町であり,繁栄をきわめたころの町並みと人々の暮らしの中に豊かな伝統文化が息づいている,そんな鞆の浦の魅力が高く評価されたものと受けとめております。 次に,地域活性化計画についてであります。この計画は,鞆の浦の歴史的,文化的な魅力を国内外へ発信し,観光振興と地域の活性化につなげることを目的としたものであります。その実現のため,地域住民が気づいていない地域の魅力や訪れる人の興味,関心についての調査を実施するとともに,ホームページの立ち上げや動画制作といった情報発信事業,観光ボランティアなど地域の担い手の育成を行う人材育成事業,そしてシンポジウムの開催などの普及啓発事業等に取り組むこととしております。 次に,地域活性化計画の推進体制についてお答えいたします。同計画の推進を図るため,地域住民やまちづくり団体で構成する協議会を速やかに立ち上げることとしています。今後,文化庁から派遣される日本遺産プロデューサーの助言を得ながら,同協議会のもとに事業を推進するための情報発信,人材育成,そして観光事業化のための3つのワーキンググループを設置することを考えております。そして,それらワーキンググループで事業の詳細やスケジュール等について,地元の声を反映させながら決定していきたいと考えております。 次に,広島県との連携についてであります。本市においては,これまで外国メディア等の招聘や外国の現地旅行会社と連携したプロモーション,有名旅行ガイドを活用した情報発信など,県や,せとうちDMOと連携して取り組んでおります。 今後はさらに,日本遺産認定のブランド力を生かしながら,例えば日本遺産サミットやツーリズムエキスポジャパンなど,国や県,関係自治体と連携する中で,さまざまな機会を捉え,広域な視点で観光施策を推進していく考えであります。 以上で,岡崎議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆19番(岡崎正淳) 今回の鞆の浦の日本遺産認定について5点の質問をしました。再質問と要望をしたいと思います。 まず初めに,このたびの日本遺産の認定は,非常に,これまでのいろんな鞆の活性化に関するさまざまな取り組みの中で,一つ大事な局面を迎える認定だったと思っております。ただ一方で,一般的に日本遺産の認定に伴う,日本遺産の意義がなかなか伝わっていないということを私自身も感じておりまして,今後シンポジウムなども考えておられるようなんですが,まず日本遺産の意義についてどのように広く周知をしていくおつもりなのか,お聞かせをいただきたいと思います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 日本遺産に取り組む事業につきましては,文化庁のほうからいただく補助金を活用して,いろんな事業を検討しているところであります。その中に,議員申されましたシンポジウムや講演会等,住民も含めまして,日本遺産の意義,それから鞆の浦のストーリー,こうしたものを広く紹介しながら,日本,それから海外からも含めて,お客さんに来ていただけるような取り組みを進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆19番(岡崎正淳) ぜひ,しっかり取り組んでいただきたいと思います。 このたびの認定の構成文化財が29あるということでありますが,実はそのうちの一つに,地域的には鞆の浦以外の沼隈町の阿伏兎観音の磐台寺が含まれております。今回の認定に伴って今回の構成文化財の中に含まれているということを私も地元でお伝えをしてるんですが,実はほとんど知られていないというのが実態であります。この日本遺産の大きな目的の一つに,地域の活性化へつなげていくという大きな目的があると思うんですが,こうした阿伏兎観音の磐台寺が含まれているということをどのように行政として捉えているのか,またどのようにこの意義を伝えていかれるおつもりなのか,お聞かせをいただきたいと思います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 阿伏兎観音,磐台寺の観音堂でありますが,鞆の浦へ入港する船や鞆の浦から出航する船の目印となる場所であります。海上安全を祈願する場所でもあり,朝鮮通信使も立ち寄るなど,鞆との関係が深いということから構成文化財の一つとしております。 地元のほうに知られてないということであります。今後,出前講座や各種集会,会議の場で,阿伏兎観音が構成文化財に含まれている,そうした意義や日本遺産の目的,活用方法について御説明をさせていただく中で周知に努めてまいります。 よろしくお願いいたします。 ◆19番(岡崎正淳) ぜひ,よろしくお願いをしたいと思います。 2点目で,地域活性化計画の概要についてお尋ねをいたしました。大変多くの事業が申請時には盛り込まれているわけですが,最初の質問でも申し上げましたように,観光ビジョンや,あるいは鞆まちづくりビジョンなど,かなりこれまで,重伝建も含めて地元の方々相当いろんな計画やビジョンづくりに取り組まれてきていると思います。そういう意味では,この活性化計画,申請時の計画ではありますけども,いろんな意味で地元の負担感というのもなかなか大きいんだということを聞いております。この事業を細かく見ていくと,いろいろ重複している点もあると思いますし,集約ができるんじゃないかと。今後実施をしていく段階の中ではまとめていくこともできるのではないかと思っているんですが,その点についての見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) ただいま議員申されました地域活性化計画でありますが,これは日本遺産認定に向けて申請をした時点での内容,19事業について計画をさせていただいております。今後,文化庁の御指導もいただきながら補助金の交付申請をしてまいります。そうした中で,人材育成,それから普及啓発,調査研究事業を含めまして鞆の魅力を発信する事業,今後そうした事業の詳細とスケジュールについてまとめてまいる予定であります。そうした中で,鞆のまちづくりに効果的な事業につきまして集約できるような形で検討をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆19番(岡崎正淳) 集約できる部分はしっかりまとめていただきたいというふうに思っております。 この活性化計画は3つの大きな柱で構成されてると思うんですが,1つ,先ほども他の議員の質問の中にもありました持続可能な地域づくりのモデルとなる,そういう取り組みをしていくんだということが含まれております。その中には,やはり将来を見据えた取り組みが非常に大事だと思います。1つは,来年度に開学を予定している鞆の浦学園が,今年度,地元の課題解決や新たな魅力を発見していくための鞆学の取り組みを始めておられると聞いておりますし,同時にその英語教育にもソフト,ハード両面含めて力を入れてるということでありますから,これは長い目で見た人材育成ということになるのかもしれませんけれども,こうした地元の子どもたちから活性化に向けた事業提案ということも考えられると思いますので,今後の活性化計画の事業推進の中で検討をしていただきたいというふうに思います。これは要望にしておきたいと思います。 もう一つの大きな柱の中に,やはり観光客の滞在拠点として選ばれるまちとしての事業に取り組んでいくということで,いわゆる滞在型観光を活性化の柱の中に大きく含まれているわけであります。 今回の認定っていうのは非常に大変ハードルの高い認定だったと私自身は受けとめているんですが,というのは,これまで認定をされている日本遺産について,3月の終わりに文化庁が有識者委員会のこれまで認定された案件の評価結果を公表しておりますが,3月末時点の全国54件のうち7割に当たる39件で,観光資源を有効に活用できているかどうかという点でやはり課題があるということを指摘しているようであります。その後に受けた日本遺産認定ですから,より観光活用というところが今後ますます日本遺産の認定は具体的にしっかり取り組んでいかなければならないと思うんですが,滞在型の観光を促していくという上でどのように宿泊の部分へつなげていくかということが大変大事だろうと思います。 6月15日にいよいよ民泊新法が施行をされまして,いろんな課題がある中で,鞆の浦での日本遺産認定に伴うそうした滞在型観光を促していく上でも,民泊の展開の可能性というのは十分あるんだろうと思います。重伝建のエリアに民泊規制を設けている自治体もあるようなんですが,最近の動きとしては,隣の内海町が今取り組んでいる体験型の修学旅行が3年目を今迎えておりまして,この5月からも毎週受け入れをしておりますけども,実は昨年度から,鞆町の方々にも民泊事業,修学旅行生を定期的に受け入れていただいております。非常に熱心に取り組んでいただいている,こういう新しい流れも出てきておるということを考えれば,こうした民泊の展開の可能性ということをやっぱり求めていく必要があると思うんですが,その点についてどのようなお考えをお持ちでしょうか。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 民泊事業につきましては,一義的には住宅を宿泊施設として資産活用したいと考える民間事業者の営業行為であると考えております。民間事業者の創意工夫に委ねられてる部分も相当あるかと受けとめております。また,民泊をめぐりましては,ごみ捨て問題などトラブル等の課題も生じております。また,地域の良好な生活環境を維持することに対しまして十分な配慮が必要であると考えております。 市といたしましては,民泊事業者と連携をいたしまして,今回認定されました日本遺産のストーリーを初め,福山市の観光資源,福山市の魅力発信に連携して取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 以上です。 ◆19番(岡崎正淳) 具体的には今後活性化協議会の中でいろいろ検討されると思いますので,そういった視点も含めてぜひ進めていただきたいと思います。 もう一つ,滞在型観光を促していく大きな取り組みの一つとして,最近ナイトタイムエコノミーの取り組みが全国的に,国も旗を振っているという状況があると思いますが,多くは大都市圏の夜のまちを楽しむ,そういう取り組みをどのように取り組んでいくかということなんだろうと思いますが,ナイトタイムエコノミーについては本市も挑戦をしていくということが新年度の施策の中で盛り込まれていると思います。やはり地方都市における,そういうナイトタイムの活性化をどのように取り組んでいくか,なかなか大きな課題だと思うんですが,実際鞆でそれができるかどうかっていうのは,なかなか現時点では難しいのかもしれませんが,実際,現状,鞆のまちの中を見ますと,飲食店について若手のそうした経営者の方々もだんだん,少しずつではありますが出てきているという状況があると思いますので,その点も今後の協議会の中で一つの可能性ある事業として議論をしていただきたいということを,これは要望にしておきたいと思います。 それから,4点目では情報発信について質問をしました。活性化計画を進めていく上で,国内外にどのような鞆の浦の情報を発信していくか,大きな取り組みだと思います。 今回は構成文化財が織りなすストーリーが日本遺産の認定の対象でありますが,既存の鞆の浦にかかわるホームページ,ウエブサイトを見てみますと,実は大変鞆の浦を活性化しよう,鞆のまちをよくしていこうという多くの方々がたくさんおられるということがよくわかります。そういう意味では,そういったプレーヤーへ視点を当てた情報発信ということが非常に大事なものではないかと思っておりますが,その点行政としてはどのように今把握をされているのか,お聞かせをいただきたいと思います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 情報発信の御質問であります。 ただいま鞆につきましては,行政だけでなく,民間の方もいろんな形,SNSを活用した発信,それからホームページを活用した発信もしていただいております。行政としても,そうしたものを紹介させていただきながら,日本遺産の取り組みの中でも連携したような取り組みができないかというところを今検討しているところであります。 よろしくお願いいたします。 ◆19番(岡崎正淳) よろしくお願いいたします。 5点目には,広島県との連携について質問をさせていただきました。長年の鞆の課題について,いろんな事業が動きつつあるような状況でありますけども,日本遺産認定に伴う観光振興についても,特に最初の質問で伺ったように,インバウンドについても県とのしっかりとした緊密な連携が必要だという,そういう思いで質問をさせていただきました。 きょうの朝の新聞報道では,訪日外国人の直近の観光客数がいよいよ3000万人に近づいているという状況でありますし,けさの広島県議会の湯崎知事の発表によりますと,昨年度広島県を訪問した外国人が243万人で,対前年比42万人増ということであります。6年連続の過去最高記録を出しているということで,多くは,宮島を中心とした,やはり県西部への訪日外国人観光客というような内容であります。ただし,福山市においても,いろいろ飲食店の関係者などに伺ってみますと,訪日外国人観光客がかなりふえてきているという状況も最近よく耳にいたします。そういう意味では,そうした流れを,日本遺産認定を契機として鞆の浦を訪れる外国人観光客をどのようにふやしていくか。これは,先ほどの他の議員の質問にもありました,いろんな環境整備が伴うことでありますけども,それを今後進めていく上で参考にお聞かせいただきたいのは,訪日外国人観光客といっても,やはり本市においては傾向があると思います。どのような本市における傾向があるのか,国別も含めてお聞かせをいただきたいと思います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 福山市を訪れる外国人の方の傾向でありますが,やはり中国,台湾,韓国からのお客さんが数的には多いような状況であります。ただ,他市と比較しまして,福山市につきましてはアメリカや,それからヨーロッパ,特にフランスからの外国人の方も他市と比べては多いような状況になっております。 以上でございます。 ◆19番(岡崎正淳) 今の御答弁によりますと,比較的欧米,特にフランスからの観光客がふえつつあるというような状況であります。そういう意味ではターゲットをしっかり絞った取り組みというのも必要だろうと思いますし,それにあわせた環境整備は,今後活性化にかかわる協議会の中で取り組んでいかれると思います。その点もしっかりと踏まえて取り組んでいただきたいというふうに思います。 日本遺産認定に伴うさまざまな取り組みをどういうふうに進めていくかっていうのが非常に,これ調べれば調べるほど大事だなと思いますし,先ほども申し上げましたように,これまで認定されている日本遺産のさまざまな案件も,まさに観光面や経済面での活性化にいかにつなげていくかということで課題があるように思います。そういう意味では,地元の方々があくまでも中心になって進めていく今後の事業だと思いますが,一方では,やはり外部のそうした専門家や,先ほど市長から御答弁をいただいた,文化庁からの日本遺産プロデューサーの派遣なども予定をされているということでありますから,しっかり連携を図っていきながら,福山市の迎賓都市として活性化していくための本当に大きな大事なチャンスだと思いますので,しっかりと関係者と連携をとりながら,新年度,まずは1年目進めていただきたいということを最後に要望いたしまして,私の質問を終わります。 ありがとうございました。 (19番岡崎正淳議員質問席を退席)(拍手) ────────────────── ○副議長(塚本裕三) この際,休憩いたします。          午後2時41分休憩 ──────────────────          午後3時10分再開 ○議長(早川佳行) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○議長(早川佳行) 次に,16番藤原 平議員。 (16番藤原 平議員登壇)(拍手) ◆16番(藤原平) お疲れのところでございますが,最後の時間帯になりました。このたび無所属になりました藤原でございます。引き続きよろしくお願いします。 それでは,一般質問を行います。 まず,ばらのまち福山国際音楽祭2018についてお伺いします。 まず最初に,定例会冒頭の市長説明要旨にもありましたように,5月のゴールデンウイークの最中に,国内外で活躍する音楽アーティストや市民及び音楽団体が参加して,盛大に国際音楽祭が開催されました。我々議員の多くも,3日のリーデンローズの主会場を初め,多くの会場でのまちなかつながるコンサートにも参加いたしました。以前から,福山市内には,多くのジャンルで,個人,団体で活躍され,定期的に演奏会や各種パフォーマンスを展開されていることをほほ笑ましく思っておりました。こんな中で,今回のこの音楽祭はまことに時宜を得た企画であったと思います。また,ことし3月には朝鮮通信使に関する記録がめでたくユネスコの世界記憶遺産に登録認定されました。こうしたことも踏まえて今回音楽祭の全体プロデュースがなされていると考えますが,いかがでしょうか。 2番目に,時間的には性急感もあったようですが,今回の開催を通じての問題点と課題はどんなものがあったでしょうか。 3番目に,個人的には,市民の皆様の受け取りも好評のようですし,また回数を重ねることによって,さらにこの音楽祭がより市民に浸透していくとともに,その芸術性も高揚していくことは間違いないと考えますが,今後の継続についてはいかがでしょうか。 2番目に,福山市立大学の現状についてお伺いします。 今定例会に先立って,総務常任委員会において2018年度平成30年度福山市立大学の入試,就職状況の報告がされました。同大学は設立されて本年で8年,また大学院が4年を迎えます。市立大学の設置の趣旨は,地域の持続的発展を図るとともに地域が直面する諸課題の解決に向けて活躍できる人材を育成することであったと思います。7年を経過してどのような状況になっているかをお伺いします。 まず1番目の質問ですが,志願倍率について見ますと,平成30年度教育コースにおいて対前年度2.0ポイント減,保育コースにおいて対前年度1.2ポイント減,一方都市経営学部においては対前年度1.8ポイントの増となっております。すなわち,教育学部において志願者数が減り,都市経営学部において顕著な増加がうかがえますが,この傾向についてどのように分析されているでしょうか。 2番目に,教育学部,都市経営学部を合わせて,対前年度で合格数はマイナス27人,入学者数はマイナス17人となっており,微減していますが,この傾向についてどのように分析されているでしょうか,お伺いします。 3番目に,卒業者の進路についてであります。就職率は,教育学部100%,都市経営学部99.3%,全体では99.6%と,100%に限りなく近い数字となっております。 就職先の地域別の状況ですが,市内が25.3%,県内の市外が21.9%,県外が52.7%となっております。この状況は,市立大学が設置された趣旨に合った方向となっているのでしょうか。県外への就職が52.7%と過半数を超える状況については,若者の地元定着という点についてもう少し工夫が必要と思いますが,どのようにお考えでしょうか。 4番目に,大学院入試については,都市経営学研究科は平成29年度が志願者2人,合格者2人,入学者2人,平成30年度は志願者3人,合格者1人,入学者1人であります。定員8人と比較して少ない状況ですが,この状況についての分析もあわせてお伺いします。 以上が第1回目の質問でございます。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 藤原議員の御質問にお答えいたします。 初めに,ばらのまち福山国際音楽祭についてであります。 まず,基本的考え方についてお答えいたします。第五次福山市総合計画に掲げた目標の実現と昨年改正されました文化芸術基本法の趣旨を踏まえる中で実施をいたしたものであります。全国に誇れるふくやま芸術文化ホールを拠点として,本市の歴史,文化の特色を生かし,幅広い市民参加のもとで海外の質の高い音楽による国際色豊かな音楽祭に取り組むとともに,教育,福祉ともかかわりを持ちながらまちの活性化を目指していくものといたしました。 今年度は,実行委員会で確認をしたコンセプトと,みんなでつくる,次世代育成,そして国際交流,過去と未来のかけ橋という3つのテーマに基づき,昨年10月に鞆の朝鮮通信使関連史料がユネスコの世界の記憶に登録されたことを記念し,韓国からオーケストラを招聘いたしました。そして,琴や市民音楽団体との共演や,次代を担う子どもたちを招待するといった企画も盛り込んで構成をいたしました。 次に,課題についてのお尋ねがありました。今回は,事業PRが十分でなかったこと,練習時間や練習会場の確保が難しく,また運営ボランティアの組織化がかなわなかったことなどであります。これら課題については,しっかりと対応してまいります。 次に,今後の継続についてのお尋ねがありました。まず何より,今回初めての音楽祭に御参加をいただきました市民音楽団体,コンサートに御来場をくださいました多くの市民の皆様方に対しては心からの御礼を申し上げたいと思います。また,議員の皆様方からはさまざまな有益な御意見を賜りましたことに改めて感謝を申し上げます。 私といたしましては,来年度以降も継続して実施したいと考えております。そして,国際音楽祭の名に恥じない質の高い音楽を市民の皆様にお届けできるよう努力してまいります。 次に,福山市立大学の現況についてであります。 初めに,志願者数についてであります。教育学部については,少子化などの影響から教員の需要の減少が予想され,教員養成系の学部全体で定員が減少していることや,教員職を志望する学生が全体として減少傾向にあることから,志願者数が減少したものと考えています。また,都市経営学部につきましては,昨今の堅調な経済環境を背景に就職状況が好調なことなどから志願者が増加しているものと考えています。 次に,合格者数及び入学者数の状況についてであります。大学の合格者数は,入学定員を確保するため定員を一定程度超過するよう合格者を決定しております。そうした状況の中,文部科学省から入学定員の超過を抑制する方向が示されたことから,前年度を下回る合格者としたものであり,入学者数もそれに伴い減少したものであります。 次に,卒業生の進路についてお答えいたします。本年3月に就職をした4期生237人のうち,市内出身者は50人で,全体の21.1%,市内に就職した者は60人で25.3%となっており,市内出身者を上回る状況となっております。これまでの卒業生の合計では,市内出身者201人,21.8%に対し,市内就職者236人,25.6%となっており,一定程度地元定着は図られているものと考えています。 なお,市立大学では,地元定着を促進するために,地元企業を題材としてビジネスモデルの分析力を養う授業の開設など,地元企業や地域のことに興味を持ち理解する取り組みを積極的に行っており,今後も若者の地元定着の向上に努めてまいりたいと考えております。 次に,大学院の状況についてお尋ねがありました。都市経営学研究科については,入学定員を下回る状況となっています。景気が改善する中,学部生が進学よりも就職を希望する傾向にあるため,大学院生の確保について苦慮している状況にあります。これまで志願者確保に向けて,学部生や社会人を対象とした説明会の開催や大学祭における教員紹介のパネル展示などのPR活動を行うとともに,社会人向けに経済紙への掲載などを行ってきたところであります。引き続き,教職員一体となって大学院の認知度の向上に取り組んでまいります。 以上で,藤原議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆16番(藤原平) 答弁ありがとうございました。 まず,最初の国際音楽祭2018,初日から複数の議員さんがかなり詳しく質問され,また当局も詳しい答弁をされる,そういった議論のやりとりの中で大体問題点は出尽くしておるというふうに思いますので,4項目の質問についてはこれで了としまして,1点だけ。 初日のある会派の議員が,よかったと,非常にいい企画だったと。先ほどの宮地議員さんも大変よかったというふうな感想を言われました。私も,今回の国際音楽祭の企画は大変よかったというふうに思います。 若干具体的に述べさせていただきますと,まず第1に,宮地議員も言いましたが,ハーモニーがとれておるという点で,これは音楽的な意味でのハーモニーという意味もありますが,私は,第一義的に,以前も本会議場で私は,福山市は観光資源,スペックを多く持っておると,そういったスペックを大いに生かして観光開発を図るべきだと言っておりましたが,今回のこの音楽祭はスペックが見事開花しておるというふうに感じております。言うまでもなく,市長の答弁ありましたように,国際交流,過去と未来のかけ橋ということで,朝鮮通信使の関係で釜山フィルを呼んでやる,また鞆の浦の記憶遺産,これは日本遺産の関係で鞆の浦出身の松下さんの琴の春の海の合奏,そしてそのバックに福山市内の老若男女の多くの市民合唱団が加わると,こういったハーモニーが私はすばらしかったと,見事に結実しとるというように思います。 またあわせて,私も5月3日の午前中の演奏は聞きましたが,春の海と釜山フィルの合奏,これも非常に春の海を思わせるような音色でしたし,またその後の釜山フィルの演奏も,シュトラウスの兄弟の軽快なワルツとか,ポルカとか,そういった音色は本当に5月の春の海を連想させるような非常に心地よいメロディーであったというふうに私は感激いたしました。こういったことが第一に感激したことであります。 第2点目は,記憶遺産の扁額並びに漢詩ですね,七言律詩の漢詩を全て読ませていただきました。もちろん漢詩は中国,あるいはあの当時の李朝はまだハングル文字の革命は行われていなかったですから,漢詩,漢字ですから,当然当時の地元の人,時折福山藩士の方も行かれてますし,郷土が誇る菅茶山,あるいは頼山陽も短い2年間の滞在の中で鞆に何回もはせ参じて,そういったところでは,恐らくあの二人はびんびんに漢詩の韻のリズムを私は感じたことと思います。お互いに,漢字でありますから,読めばわかるような,意味ですから。そういった意味では,私は,時を超えてそういったリズムのあれがあったと。これは,壮大な歴史のロマンを感じさせることでございます。 それから,市長も言明されましたが,カウントダウンにおける,福山駅の新幹線のコンコースに置いてあるグランドピアノのことでございますが,私も時折興味を持って,新幹線乗降,特におりた際にちょっと時間をとって,どういう方が弾かれるんかなと思って関心を持って時々見ております。 5月の連休明け,ばら祭の間だったと思いますけど,2人の外国人夫妻がベンチへ座っておられまして,やおら御主人のほうがピアノを弾き始めて20分ぐらい弾かれました。相当大きなスーツケースを持ってましたから相当遠方から来られたんじゃないかと思って,私はちょっとおせっかいと思いましたけど,どっから来られたんですかと聞いたら,フランスのニースから来たっていうことで。やはり,ネットでしまなみ海道,サイクリングが興味があって来たと。尾道に2日滞在して,尾道の人から鞆のよさを聞いて,きょう朝バスで行って今帰ってきてこれから京都に上るんだということで聞いて,私は,しまなみの感想とついでに鞆の感想も聞きました。やはり地中海の海とは違って,非常に穏やかな内海の小島が浮かんで風光明媚だったというふうに言ってます。鞆はどうだったと,鞆もやっぱりすばらしかった。対潮楼に上ってあの景色はやっぱりジャポニカ,日本的ですばらしいということを聞きました。あわせて最後に,福山の駅のコンコースでピアノを弾いて。 そういったことで,そういう全てのことを,さように音楽というのは市民あるいは国際的に人と人のつながりを持つもんだという点で,これから国際音楽祭が大きく広がっていくというように思います。 市長,さっきいみじくも3年間は続けると言われましたが,島田荘司文学賞ですね,10年たって,やっぱり認知されてきたということでこの間島田荘司さんが言われてました。3年と言わず,やっぱりさらに続けていただきたいというふうに思います。 次に,福山市立大学について1点だけ質問します。 地元定着を促進するために,授業でビジネスモデルを出して,その分析力を考えさすことによって地元の企業の定着を図るというようなことをやっとるということですが,この具体について,1点だけお答えください。 ◎福山市立大学事務局長(渡邊寛子) 地元企業を題材としたビジネスモデルの分析力を養う授業といたしまして,産業創生実践演習という科目を都市経営学部の3年生を対象に実施をしております。この授業は,まず1つ目は企業の分析力を養うということ,2つ目は地元企業の魅力に触れる機会を設け,地元定着につなげていくということを目的としております。毎年5社前後の地元企業の御協力をいただく中で,インタビューやグループ演習を行いながらその企業の財務諸表,それからビジネスモデルなどの分析を行っております。企業の経営者の方から直接経営についてお話を伺う機会も設けているところでございます。 学生のほうからは感想といたしまして,地元企業に対する知識が深まった,福山の企業をより身近に感じることができたといったような感想を聞いているところでございます。 以上でございます。 ◆16番(藤原平) ありがとうございました。 まだ歴史の浅い市立大学ですが,いわゆる地域貢献度,これにつきましてはやっぱり顕著な結果があらわれていると,私はそれは評価するものです。若者の達成感,あるいは地域のまちづくり,こういった点で福山市立大学の大学生,あるいは卒業生の効用というのは非常に大きなものがあると思います。ただ,時代はますます少子化に移っておりますので,やはりその辺は将来的な展望を見詰める中で市立大学の経営に当たっていただきたいことを要望して終わります。 ありがとうございました。(拍手) (16番藤原 平議員質問席を退席) ○議長(早川佳行) 次に,10番石岡久彌議員。 (10番石岡久彌議員登壇) ◆10番(石岡久彌) 石岡久彌であります。 私は一昨年5月,市議会議員に就任以来,これまで連続して8回,この定例会の場において各種質問,提言をさせていただきました。これまでの主たる質問のテーマは,1つ,同和行政一般施策の早期撤廃,2つ,中学生の学力向上,3つ,選挙投票率の向上,4つ,飲酒運転,車両事故の多発及び公民館窃盗事案の多発等,行政の体質にかかわるような重要課題でありました。 今回は,先ほど紹介しました行政の体質にかかわるバイタルな課題の延長として,1つ,市職員による ...選挙・政治活動,2つ,市民の不審が消せぬ,いぶかる市職員採用問題をテーマとし,前回の定例会でも紹介いたしました我が市役所OBから提供されました情報及び私自身が得ましたその他のOB,現職職員からの情報をベースに,以下に質問,提言をしたいと考えております。 まず,第1番目のテーマは,市職員による ...選挙活動問題であります。 前述のOBは,A4判14枚にわたる熱意あふるる義憤に燃えた私宛ての情報提供,6年前の中で,本テーマに関し次のような要点を述べておられます。すなわちそれは,市職労は市議選及び県議選においては職労出身者を推進決定し,全組合員にハッパをかけて臨みます。市職労の選挙へ向けての流れは,選挙の3カ月前ごろに全組合員に紹介カード,5名紹介用を組合の支部,分会を通じて配布させます。これを各組合員から提出させます。その後これを整理して ..............,..........。.......................,....................................。一方,昼間は女子の若い組合員を支部,分会へ連日,午前,午後に分けて順番に2ないし3名の動員をかけて組合事務所,本庁内,北部・松永・東部支部内に所在から紹介カードを手に電話をかけて ...をさせる。昼間は在宅のようなところに電話をさせる。夜は昼間不在の家へ午後8時ごろまで電話をさせる。選挙事務所にも連日,組合役員はもちろん,組合員も午前,午後に分けて数名の動員をかけて,女子組合員は食事の世話,接待,選挙カーの同乗,電話の応対……。 ○議長(早川佳行) 石岡議員,石岡議員,席へちょっと戻ってください。席へちょっと帰ってください。(10番石岡久彌議員「どっちの席ですか」と呼ぶ)自分の席,自席。 ただいまの発言の中で,電話代,電気代など(10番石岡久彌議員「そんなことは読んでません」と呼ぶ)もちろん市の財政から支払いさせる,市職労は,このような諸経費を出さず……(10番石岡久彌議員「読んでない」と呼ぶ) 済いません。じゃあ,言ってください。 (10番石岡久彌議員登壇) ◆10番(石岡久彌) じゃあ続けます。どこまで読んだか。 ええと,さっき女子組合員読んだと思いますから。 男子組合員は選挙カーの運転手,乗車,選挙カー同行車の運転・乗車,事務所内の雑務,個人演説会場の準備等,選挙にかかわる全てのお手伝いをします。多くの職員の中には動員を嫌がり,拒否したり消極的な者もいますが, ...................,............................。 以上のように,市議選となれば市職労が総力を結集して全組合員にハッパをかけて,連日,昼夜,土日を問わず総動員して戦います。市の現業労働組合出身の市議選立候補者に対しても同組合が一丸となって市議選を戦っています。 ○議長(早川佳行) 石岡議員,石岡議員,済いません,ちょっと発言をとめてください。席へ帰ってください。 ただいま石岡議員から,電話代,電気代などは(「言うてない」と呼ぶ者あり)もちろん市の財政から支払いさせる,済いません,それ以外で不穏当な発言が,不適切と見受けられます。不適切な発言と見受けられます。(10番石岡久彌議員「どこがですか,具体的に言うてください。私は精選して読んでます,発言してます,どこがおかしいんですか」と呼ぶ)(「休憩」「休憩」と呼ぶ者あり) ────────────────── ○議長(早川佳行) 議事録精査のために暫時休憩いたします。          午後3時43分休憩 ──────────────────          午後4時35分再開 ○議長(早川佳行) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○議長(早川佳行) この際,会議時間の延長をいたします。 ────────────────── ○議長(早川佳行) この際,暫時休憩いたします。          午後4時36分休憩 ──────────────────          午後6時20分再開 ○議長(早川佳行) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○議長(早川佳行) 会議が中断したことについて陳謝します。まことに申しわけございませんでした。 休憩前の石岡久彌議員の一般質問の発言についてでございますが,議長において議事録精査の上,しかるべき措置をすることにいたしましたので,御了承をお願いいたします。(10番石岡久彌議員「異議あり」と呼ぶ) 引き続き一般質問を行います。(10番石岡久彌議員「異議あり」と呼ぶ)10番石岡久彌議員。(10番石岡久彌議員「ちょっと待ってください,さっき議長,私に」と呼ぶ) 引き続き一般質問を行います。10番石岡久彌議員。どうぞ,登壇してください。(発言する者多数あり) (10番石岡久彌議員登壇) ◆10番(石岡久彌) 静かにしてもらいたい。議長,やじ飛ばす人間は,議会の混乱,外に出るように伝えてください。 ○議長(早川佳行) どうぞ。 ◆10番(石岡久彌) じゃあ,皆さんもお疲れでしょうから早目に終わります。 じゃあ,さっきの続きからいきます。第2質問はもうパス,取りやめます。第1質問だけ,さっきの続きを行います。 さてどこまで読みましたっけ。もう皆さん,お疲れです。この辺だな。続き,いきます。 女子組合員は,食事の世話,接待,選挙カーの同乗,電話の応対,事務処理などに従事。男子組合員は選挙カーの運転手,乗車,選挙カー同行車の運転,乗車,事務所内の雑務,個人演説会の準備等,選挙にかかわる全てのお手伝いをします。多くの職員の中には,動員を嫌がり拒否したり消極的な者もいますが, .....................................。 以上のように,市議選となれば市職労が総力を結集して全組合員にハッパをかけて,連日,昼夜,土日を問わず総動員して戦います。市の現業労働組合出身の市議選立候補者に対しても,同組合が一丸となって市議選を戦っています。県会議員選挙においても,市職労の選挙活動は市議選同様であります。選挙のときはいつもこのように市職労や現業労組は総力を挙げて徹底的に動員をかけ運動を展開するが,市の部課長はもちろんこの内容を知っているものの,見て見ぬふりをします。もし部課長がこの選挙活動に一言でも口を出したら大変であることを本人たちは十分承知しているので決して口出しはしません,というものであります。 そこで,質問をします。質問その1は,市長は本件,市職労や現業労組による .......等の選挙活動を御存じですかというものであり,御答弁ください。 次いで,その2以降の質問でありますが,これについては後ほどの一問一答の中で行わせていただくとし,(発言する者あり)議長,うるさい,出ていけって言ってください。(「そっちのほうがうるさいわ」と呼ぶ者あり)私は発言してんだ。 ○議長(早川佳行) 発言してください。発言を続けてください。 ◆10番(石岡久彌) (続)議会を混乱させないでほしい。これ議長の言葉。 これについては後ほどの一問一答の中で行わせていただくこととし,ここで結論として, ..活動の解決策を提言させていただきます。 すなわちその提言とは,市長は公職選挙法及び地方公務員法に基づき市職員による選挙・政治活動 ..の再発を防止すべく,リーダーシップを発揮して労使関係を毅然とさせるべきというものでありますが,市長は私のこの提言についてどのように思われますか,お答えください。 以上で質問を終わります。(14番連石武則議員「議長,議事進行」と呼ぶ) ○議長(早川佳行) 連石武則議員。 ◆14番(連石武則) 先ほどの石岡議員の一般質問の,言説の中に多々思い込み,そしてある意味の誹謗中傷なる言葉が含まれていると思われます。よって,議事を精査の上,適切なる処置をされることを申し上げて議事進行といたします。以上。(発言する者多数あり) ○議長(早川佳行) まだ指名してませんよ。(発言する者あり) 石岡議員,石岡議員,着席してください。(発言する者多数あり) 静かにしてください。 不穏当な発言も見られましたので,議長において議事録精査の上,しかるべき措置をさせていただきます。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 石岡議員の御質問についてであります。根拠の定かでない御質問については,答弁を差し控えさせていただきます。(拍手) ◆10番(石岡久彌) 今,市長は,根拠のないと言われましたね。根拠のないことについては答えられないと言われましたね。 私は,実は,約1カ月前から35名の人にこの ..行為について直接,私がみずから聞きました。約35名とは,5名はOB,30名は現役職員です。その中に課長も数名入っています。まずそれだけのことをやって,私はみずから。 2つ目。先ほど,残念ですが帰りましたが, ...,...か,...か,...,どっちかね。セイジツのセイと書いて。(発言する者あり)うるさい。その本人が先ほど傍聴してくれてましたが,彼は2日前,私の質問にこう答えました。石岡議員と,..行為をやってるのは,当たり前だと,自分が現職のときに,宣言しなかったら自分は生きていけなかった,そういう趣旨の発言まで聞いています。これでもまだ行政は,理事者はノーと言えますか。 ◎市長(枝廣直幹) 重ねてお答えいたしますが,今の石岡議員のお話も含めまして,ある者がこう言った,ある者はこう言ったと,そういう根拠ですね,そういう不確かな根拠に対して一つ一つお答えすることは差し控えたいと,このように申しております。 ◆10番(石岡久彌) 今市長はそう言われましたが,現職,現職,職員にも直接私が聞いて,それが虚偽だと言われるんですか。もしそうだったら(発言する者あり)この席にもいるじゃないですか。何言ってんだ,ほんとに。そこまで私に言わせるんですか。 そして。ちょっと待ってください。そして,そこまで私が言うのがうそだと,虚偽と言うんでしたら,じゃあ私に言わしたら,現職30数名の人は,私にうそを言うほど,理事者の皆さん方はそんな研修をし,指導し,教育をしてんですか,お答えください。 ◎市長(枝廣直幹) 重ねて,石岡議員の御質問の趣旨についても,私には理解しづらい点がございます。 先ほど御質問の中で, ..................と,このようにおっしゃったと思いますけども,私は不明にしてそうした事実を知りません。それはどういうケースでしょうか,具体的にお示しください。 ◆10番(石岡久彌) 市長は今市長になられて2年弱です。そもそもこれは私に,まず理事者に聞きたいんですが,皆さん方はノーと言われましたが,それいつのことを言われてるんですか。今のことを,例えば2年前の市議会議員選挙のことを,市長選のことを,3年前の県会議員のことだけを言われてんですか。歴史をさかのぼって昔からこの話は物すごい有名な話です。ちなみにさっき,今も,(発言する者多数あり)傍聴いっぱいおられたじゃないですか。そこまで,市長,あなたは言われますか。ちなみに私は,ちなみに私はフェイスブックでも御存じの通りです。あえて言いますが,もう一回言います,私のフェイスブックの友達は約5000名,福山市民が今4000名いますから。で,私のいいねは300から350。私,今の発言全部載せますから。くれぐれも。 ◎市長(枝廣直幹) 御質問や御提言をされる際には,御質問の趣旨をはっきりと明確におっしゃっていただかないと,私も答えようがないと,このように申し上げてます。 ◆10番(石岡久彌) 市長,何で私の言ってることがおわかりにならない。私は ...選挙行為だ,それは先ほどは ....等と言いましたが,中身は ....アンド,アンド勧誘行為です。この選挙, ....は,公職選挙法に書かれていることは市長も御存じのとおりです。次の勧誘行為は,これは地方公務員法36条に書いてあります。それを根拠に言ってるんであって,私は,あとはそれがイエスかノーか,そのときに市長は,根拠のない云々言われますが,私今言っている現役の職員,直接私がこの建物,中で直接聞いた話です。(「石岡さん,もうやめてもらえませんか」と呼ぶ者あり)うるさいです,ちょっと。 それでそこまで市長おっしゃるんでしたら,じゃあ私に,30数名の職員の人が私に言ってくれたその人たちはうそを言ったとおっしゃるんですか。ちなみに(発言する者あり)ちょっと待ってください。ちょっと待ってください。(発言する者多数あり)この,この,この,うるさいちょっと。この,テレビ放映,映像といいますか,これは各部屋の,まだ5時半だから職員残ってますよね。多くの職員が,多くの職員が絶対見聞きしとると私は思います。そのときに,市長答弁に言われた,それが正しいかどうかは職員が,個人個人が全部判断できます。それでもそこまでノーと言われるんですか。(「議事進行」と呼ぶ者あり) ◎市長(枝廣直幹) 私がお尋ねしたことにお答えいただければ,その後の展開もあるかもわかりません。(「議事進行」「議事進行出されとるよ」と呼ぶ者あり)(10番石岡久彌議員「ちょっと,議長,議長。ちょっと市長もっと具体的におっしゃってください。議長」と呼ぶ) ○議長(早川佳行) 小林茂裕議員。(発言する者あり) (「座って」と呼ぶ者あり)石岡議員,着席してください。議長の指示に従ってください。(「議事進行が先です」と呼ぶ者あり)(発言する者多数あり)着席してください。(36番小林茂裕議員「議事進行」と呼ぶ)小林茂裕議員。 ◆36番(小林茂裕) いいですか。先ほど,市長の発言は反問権を行使して,その事実についての根拠を求めたわけでありますので,質問者はそれに答弁しないといけないと,これは議会のルールだと思います。しかるべき措置をお願いします。(発言する者多数あり) ○議長(早川佳行) 石岡議員,16条に,基本条例ですか,(10番石岡久彌議員「何の法律ですか」と呼ぶ)議会基本条例の項にあるんですが,今小林議員が言われたように,その根拠を具体的に言ってください。 ◆10番(石岡久彌) 市長,もう一回わかりやすく,誰でもわかりやすく平易な言葉で,(「根拠を言え」と呼ぶ者あり)根拠,さっき言ったじゃないですか。約35名の,しかも現職約30名の,私は自分の部屋で直接聞いたんだって言ったじゃないですか,それでさっきのOBのかの有名な .....が,だから議長,将来証人喚問してください。そこまで,そこまでおっしゃるんなら,冗談でしょ,そこまで言ってんだから,何でそんなに。これは市長,これは私の答えですが,不十分ですか。(「全然答えになってない」と呼ぶ者あり,発言する者多数あり)あんたに聞いてない。外出ていけ,うるさい。外出ていけ。(発言する者あり) ◎総務局長(小林巧平) 答弁の繰り返しになります。先ほど来市長が申されております,根拠が定かでないという認識でございますので,答弁は差し控えさせていただきたいということでございます。 ◆10番(石岡久彌) その約35名の,35名のうち約30名現職職員ですよ。私はこの建物の中で,一対一で,イエスかノーかを聞いてその答え,それはまだ根拠がないんですか。じゃあ世の中は何の,じゃあ,ノーちゅうんなら根拠を言ってください。どこにノーの根拠があるんです。誰がどうやって皆さん方じゃあ全職員に聞かれましたか。その根拠を言ってください。逆に今度は,逆質問しますよ。(発言する者多数あり) ○議長(早川佳行) 石岡議員に申し上げます。発言は慎重を期していただきたいと思います。(10番石岡久彌議員「慎重にしゃべってます。どこがおかしいんですか」と呼ぶ) 議会は言論の府と言われているように,議会においては特に言論を尊重し,その自由を保障し,発言自由の会議原則が確立されていることは御承知のとおりであります。しかしながら,発言が自由であるからといって,いかなる内容の発言も許されるものではなく,議場の秩序を守り,おのずから節度のある発言でなければならないと同時に,自己の発言に責任を持つことが要求されるものであります。 以上を申し上げ,発言に際しては慎重を期していただきたいと思います。 ◆10番(石岡久彌) 具体的に言ってくださいよ。私がこう表現使って,これがそうなんだと。1つ目。2つ目。今議場の混乱,言われました。誰が議場の混乱をさせてんですか,誰が。(発言する者多数あり) .....,....もいいとこ,これが市議会ですか。冗談じゃない。
    ○議長(早川佳行) 質問してください。 ◆10番(石岡久彌) (続)ですから,まず1つ目,議長は私にわかりやすく具体的に言ってください。石岡議員はさっきこういう表現を使ったと,これがこれこれの理由でこう不適切,であるなら,そのように言ってください。そんな一般論,漠然と,ファジーな表現,誰がわかりますか。そんな議論なんかできないじゃないですか。 ○議長(早川佳行) 質問をしてください。 ◆10番(石岡久彌) (続)質問,それが質問ですよ。言ってくださいというのが質問ですよ。(発言する者多数あり) ○議長(早川佳行) 質問をしてください。 ◆10番(石岡久彌) (続)反論じゃない。じゃ質問します。(発言する者多数あり)(「ないなら終わろうや」と呼ぶ者,その他発言する者あり)じゃあ,今言われた,議長,誰でもわかる表現ですか,これが質問です。(発言する者多数あり)私,議長と話をしている。(発言する者あり) ○議長(早川佳行) 石岡議員,具体的に先ほどの質問に答えてください。反問権に対して。 ◆10番(石岡久彌) 議長,正常に私に質問をしてください。もう一回反論しますよ。今のこと,もう一回,私にわからすように言ってください。私の何がどうして,どうだからどう。わからすように言ってください。わからんじゃない。 ○議長(早川佳行) 具体的にできないのなら……(「議論せんようにして,やめてくれ」と呼ぶ者あり)(33番法木昭一議員「議長,議事進行」と呼ぶ) 法木昭一議員。 ◆33番(法木昭一) 先ほど来,石岡議員の質問の中で,市の職員が選挙あるいは政治の取り組みに対して……。 ○議長(早川佳行) ちょっと聞こえにくいんですけど,マイク立ててください。 ◆33番(法木昭一) (続)違法性があったり,不当性があったりという質問がありますけれども,ここははっきりしていただきたいと思いますね。違法性がありましたか。そのことだけをはっきりしておいてください。(発言する者あり)(「誰に聞きょうるんね」と呼ぶ者あり)(33番法木昭一議員「行政に」と呼ぶ)(発言する者あり) ◎総務部長兼選挙管理委員会事務局参与(藤井康弘) 先ほどの法木議員の御質問でございます。 本市職員は,法令を遵守した活動を行っているというふうに認識をしております。要請については,認識をしておりません。(発言する者多数あり)(「福山市のルールが台無しになるよ,これ。このままいったら」と呼ぶ者あり)(発言する者あり)(10番石岡久彌議員「私,行政と話をしている,あんたらと話はしていない」と呼ぶ)(発言する者多数あり)(「発言停止よ」と呼ぶ者あり) ○議長(早川佳行) 石岡議員,議論も空回りしております。(10番石岡久彌議員「空回りしてない。議長がわからんこと,変なことを言ってるだけじゃないですか,何がおかしいんですか」と呼ぶ)(発言する者多数あり) 異議の申し立ては認められないので,もうこれで発言をやめてもらいたいと,そういうふうに思います。(発言する者あり)(10番石岡久彌議員「ちょっと議長」と呼ぶ)はい。 ◆10番(石岡久彌) 議長は責任を回避されるんですか。議長は議事を進行されるんでしょ。私はまだ質問時間7分残ってますよ。議長,くれぐれもね,正常な議会を運営してください。(発言する者あり)とんでもない変なやじ,そんなもんに議長,振り回されない,とんでもない。秩序のある議会運営をやってほしい。(「むちゃくちゃにしとったじゃないの」と呼ぶ者あり)(38番村井明美議員「議事進行」と呼ぶ)(発言する者あり) ○議長(早川佳行) 村井明美議員。 ◆38番(村井明美) ただいま,この本会議の場は一般質問であります。議員は理事者から出された議案,あるいは市政全般にかかわっての質問をする場でありますが,現在行われていることは,議長に対して質問をし,答えを求めるという,議会ルールから外れた状況となっております。よって,石岡議員がその逸脱したことをもとに戻して一般質問を進められるか,そうでなければ,議長がしかるべき判断をされる状況になっております。議場の整理という点から,しかるべき判断をされること,この2つをどのようにするかということを求めます。 ◆10番(石岡久彌) 今,村井さんはちんぷんかんぷんなことを言われましたが,そもそも議長が私にいろんな言葉をかけられたから私は議長に答えておるんであって,その前,市長の言われたことに答えてるじゃないですか,何回も。約35名の,35名の,OB5名,現役約30名,合計35名の人がイエスと言ってる,言ったじゃないですか。それが確たる答えじゃないですか。それで,そのことを職員は,どこまでか,相当な職員は,これ実況放送というんですか,見てるはずですよ。 ○議長(早川佳行) 石岡議員。 ◆10番(石岡久彌) (続)ちょっと待ってください。だから,皆さんがどうこう言おうと,最後はこれは市の職員みずから,最後大事なのは,私の言っとるんがそのとおりでありますが,そしたら今度は市役所の中は,労使……。 ○議長(早川佳行) 質問をしてください。 ◆10番(石岡久彌) (続)労使関係はめちゃくちゃになり,そして今度市民は行政不信。 ○議長(早川佳行) 石岡議員,質問をしてください。(発言する者多数あり) ○議長(早川佳行) もう再三,石岡議員には議長として注意もさせていただきましたが,指示に……(10番石岡久彌議員「どうして注意される必要があるんですか。言葉を慎んでください」と呼ぶ)従わないので,地方自治法第129条第1項の規定により,本日の会議が終わるまで,発言を禁止いたします。 自席へ帰ってください。(10番石岡久彌議員「ちょっと議長」と呼ぶ)(発言する者多数あり) これをもちまして……(10番石岡久彌議員「とんでもない」と呼ぶ)(「ルールを守れ」と呼ぶ者あり)席へ戻ってください。席へ戻ってください。議長の指示に従ってください。(発言する者多数あり) (10番石岡久彌議員質問席を退席) ○議長(早川佳行) これをもちまして,議第78号福山市税条例等の一部改正についてから議第91号市道路線の廃止についてまでの14件に対する質疑及び一般質問を終了いたします。 ただいま議題となっております議第78号福山市税条例等の一部改正についてから議第91号市道路線の廃止についてまでの14件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── ○議長(早川佳行) お諮りいたします。 議案審査等のため,明6月22日及び6月25日は休会いたしたいと思います。御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(早川佳行) 御異議なしと認めます。したがって,議案審査等のため,明6月22日及び6月25日は休会することに決定いたしました。 ────────────────── ○議長(早川佳行) 次の本会議は,6月26日午後1時から開きます。 ────────────────── ○議長(早川佳行) 本日は,これをもちまして散会いたします。          午後6時49分散会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会副議長 福山市議会議員 福山市議会議員...