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06月18日-02号

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  1. 福山市議会 2018-06-18
    06月18日-02号


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    平成30年第3回( 6月)定例会          平成30年第3回福山市議会定例会会議録(第2号)          ────────────────────────2018年(平成30年)6月18日(月) ────────────────── 議 事 日 程 (第2号)2018年(平成30年)6月18日           午前10時開議第 1        会議録署名議員の指名第 2 議第 78号 福山市税条例等の一部改正について    議第 79号 福山市立学校設置条例の一部改正について    議第 80号 福山市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について    議第 81号 福山市国民健康保険条例の一部改正について    議第 82号 福山市介護保険条例の一部改正について    議第 83号 福山市水道事業、福山市工業用水道事業及び福山市下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について    議第 84号 福山市庁舎行政棟昇降機設備(1~5号機)改修工事請負契約締結について    議第 85号 ごみ固形燃料工場プラント設備改修工事請負契約締結について    議第 86号 (仮称)競馬場跡地公園整備工事請負契約締結について    議第 87号 財産の取得について    議第 88号 財産の取得について    議第 89号 字の区域の変更について    議第 90号 市道路線の認定について    議第 91号 市道路線の廃止について第 3        一般質問 ────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程のとおり ────────────────── 出 席 議 員      1番  喜 田 紘 平      2番  宮 地   毅      4番  宮 本 宏 樹      5番  八 杉 光 乗      6番  奥   陽 治      7番  平 松 正 人      8番  石 口 智 志      9番  能 宗 正 洋     10番  石 岡 久 彌     11番  河 村 晃 子     12番  木 村 秀 樹     13番  生 田 政 代     14番  連 石 武 則     15番  門 田 雅 彦     16番  藤 原   平     17番  大 塚 忠 司     18番  榊 原 則 男     19番  岡 崎 正 淳     20番  土 屋 知 紀     21番  大 田 祐 介     22番  今 岡 芳 徳     23番  西 本   章     24番  中 安 加代子     25番  高 田 健 司     26番  五阿彌 寛 之     27番  塚 本 裕 三     28番  熊 谷 寿 人     29番  池 上 文 夫     30番  高 木 武 志     31番  宮 地 徹 三     33番  法 木 昭 一     34番  稲 葉 誠一郎     35番  早 川 佳 行     36番  小 林 茂 裕     37番  川 崎 卓 志     38番  村 井 明 美     39番  徳 山 威 雄     40番  小 川 眞 和 ────────────────── 欠 席 議 員     32番  瀬 良 和 彦 ────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長      枝 廣 直 幹  副市長     中 島 智 治  副市長     杉 野 昌 平  市長公室長   檀 上 誠 之  企画財政局長  岩 田 知 也  企画政策部長  中 村 啓 悟  地域活性化担当部長          岩 本 信一郎  財政部長    花 村 祥 之  財政課長    塩 飽   淳  税務部長    岡 田   修  総務局長    小 林 巧 平  総務部長兼選挙管理委員会事務局参与          藤 井 康 弘  総務部参与   今 川 真 一  総務課長    高 田 幸 恵  福山市立大学事務局長          渡 邊 寛 子  経済環境局長  塚 本 裕 之  経済部長兼福山駅前再生推進部参与兼農業委員会事務局参与          浦 部 真 治  企業誘致推進担当部長          村 上 弘 和  文化観光振興部長村 上 寿 広  環境部長    渡 辺   毅  保健福祉局長  神 原 大 造  福祉部長兼福祉事務所長          小 野 裕 之  長寿社会応援部長落 合 史 典  保健所長兼保健部長          田 中 知 徳  保健部参与   内 田 咲百合  児童部長    小 林 仁 志  ネウボラ推進担当部長兼保健部参与          住 吉 悦 子  市民局長    小葉竹   靖  まちづくり推進部長          渡 辺 慎 吾  まちづくり推進部参与          安 原 洋 子  スポーツ・青少年女性担当部長          佐 藤 哲 郎  市民部長    太 田 雅 士  松永支所長   中 川 善 友  北部支所長   池 田 浩 己  東部支所長   住 元 利 博  神辺支所長兼川南まちづくり担当部長          小 田 朋 志  建設局長    小 川 政 彦  建設局参事   大 谷 琢 磨  建設管理部長  三 谷 正 道  土木部長    市 川 清 登  農林土木担当部長香 川 哲 也  都市部長兼福山駅前再生推進部参与          神 田 量 三  都市部参与   鈴 木   裕  福山駅前再生推進部長          池 田 圭 次  建築部長    渡 邉 桂 司  会計管理者   平 賀   貢  教育長     三 好 雅 章  教育次長    佐 藤 元 彦  教育委員会事務局管理部長          西 頭 智 彦  学校教育部長  近 藤 裕 弥  代表監査委員  近 藤 洋 児  上下水道事業管理者上下水道局長事務取扱          渡 邉 清 文  経営管理部長  卜 部 光 央  工務部長    柚 木 紀 生  施設部長    鴫 田 佳 樹  病院事業管理者 高 倉 範 尚  市民病院管理部長北 川 雄 嗣  医療支援センター副センター長          岩 木 則 明  消防担当局長  藤 井 徹 太  消防担当部長  檀 上 雅 之  消防担当部長  吉 澤 浩 一  消防担当部長  本 瓦 公一郎  消防担当部長  佐 藤 征 史 ────────────────── 事務局出席職員  事務局長    佐 藤 洋 久  庶務課長    恵 木 朱 美  議事調査課長  表   宏 哉  議事担当次長  藤 井 英 美  議事調査課長補佐兼調査担当次長          山 崎 雅 彦  書記      渡 邉 美 佳  書記      木 村 仁 美  書記      井 関 知絵子  書記      山 村 由 明  書記      開 原 崇 文  書記      高 橋 弘 人 ──────────────────            午前10時開議 ○議長(早川佳行) これより本日の会議を開きます。 ────────────────── ○議長(早川佳行) ただいまの出席議員38人,欠席の届け出のあった議員は32番瀬良和彦議員であります。 ────────────────── △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(早川佳行) これより日程に入ります。 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,1番喜田紘平議員及び39番徳山威雄議員を指名いたします。 ────────────────── △日程第2 議第78号 福山市税条例等の一部改正についてから議第91号 市道路線の廃止についてまで及び日程第3 一般質問 ○議長(早川佳行) 次に,日程第2 議第78号福山市税条例等の一部改正についてから議第91号市道路線の廃止についてまでの14件を一括議題とし,これに対する質疑及び日程第3 一般質問を行います。 25番高田健司議員。 (25番高田健司議員登壇)(拍手) ◆25番(高田健司) 水曜会の高田健司です。 一般質問に入ります前に,きょう午前8時前,近畿地方で震度6弱という大きな地震がありました。被害に遭われました皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。 それでは,一般質問をさせていただきます。 まず初めに,まわローズの利用促進についてお尋ねします。 平成21年2009年2月より,まわローズは中心市街地の循環路線バスとして運行されています。バス会社3社を運行事業者として,始発9時から終発18時30分まで20分間隔で青ルート右回り,赤ルート左回りの2系統,それぞれ1日29便ずつ運行しております。現在までの運行実績に基づいて,その成果をお示しください。 次に,まわローズの利用者数は目標を達成しているのでしょうか。また,利用者の年齢構成や利用目的,そして利用の多いバス停等についてお示しください。 利用者をふやす施策としては,まわローズのPR方法,循環ルート,待ち時間,運賃,バス停の上屋,ベンチ等の見直しも必要であると考えますが,まわローズの運行実績に基づいて,課題として認識されていること及び将来に向けての改善策についてもお示しください。 次に,福山駅前再生ビジョンにおいては,中心市街地における公共空間の利用促進を図って,歩いて楽しいまちづくりを提唱しております。そのためには,マイカーを自粛してまわローズの利用を促進することも重要な施策であると考えますが,福山駅前再生ビジョンにおけるまわローズの果たす役割について,お考えをお示しください。 次に,福山城内堀遺構の保存,活用についてお尋ねします。 駅南北間の分断をつなぐために,駅北側道路の歩行者空間化や高架下の活用及び史跡を生かした広場整備を行って,福山駅前の再生に向けた取り組みが行われていますが,まず初めに,内堀の遺構調査についてお尋ねします。 先般5月15日,福山市は,福山城の内堀の一部があると見られる福山駅北口広場西の一角において,遺構調査のため発掘作業を行いました。この調査において確認できた内容についてお示しください。 また,平成34年2022年の福山城築城400年に向けて各種記念事業の取り組みを計画されておられますが,この内堀の遺構について今後の保存,活用策をお示しください。 次に,福山城南側道路の歩行者専用化実証実験についてお尋ねします。 6月9日,10日に福山城築城400年に向けた取り組みの一環として,福山駅周辺を楽しくまち歩きしませんか?,と題して,福山城南側道路,すなわち市道西町若松線の西1番ガード北交差点から福山駅北口交差点までの約300メートル区間において,歩行者専用化の実証実験が実施されました。 昨年の10月28,29日に続いて2回目の実証実験であり,今回の実証実験は,第1回目と比較して,実施時間の延長や自動車の交通量調査箇所の追加及び道路上などでのイベント実施などが異なる条件のもとに行われましたが,実験結果の概要と今後の取り組みについてお示しください。 また,歩行者専用化実証実験と同日開催で,福山駅前等歩道空間活用社会実験オープンストリートフクヤマや,駅CHIKA手しごと市,毎土夜店が行われましたが,相乗効果及び今後の継続した取り組みについてもお聞かせください。 次に,放課後チャレンジ教室についてお尋ねします。 地域学習活動支援事業である放課後チャレンジ教室は,小学校の4年生から6年生を対象として市内の各学区や地域で実施されていますが,この放課後チャレンジ教室ができた経緯や目的について初めにお尋ねします。 次に,放課後チャレンジ教室は現在市内に何カ所存在していますか。また,その運営方法についてお尋ねします。特に,放課後チャレンジ教室の開設場所や開催日,開催時間,児童の参加者数,そして指導者についてお示しください。 また,現在までの放課後チャレンジ教室の成果についてもお聞かせください。 次に,放課後チャレンジ教室での指導者の皆さんはボランティアでの参加であり,その人材確保の難しさもあると考えますが,現状をお聞かせください。 次に,指導内容につきましては国語と算数を指導されていますが,使用されるテキストについてお聞かせください。 また,今後の放課後チャレンジ教室の運営についてのお考えをお聞かせください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) まず初めに,けさ発生しました大阪府を中心とする地震におきまして被災された方々に対しまして,心からお見舞いを申し上げたいと思います。福山市では,政府から緊急の救援隊の派遣の要請があればすぐに対応できるように,早速準備に入ったところであります。 それでは,高田議員の御質問にお答えをいたします。 初めに,まわローズの利用促進についてであります。 まわローズは,中心市街地の主要施設を循環し,気軽にバスを利用できる環境をつくることにより,中心市街地の活性化と公共交通の利用促進につなげようとするものであります。 利用者数は,昨年度が約17万人であり,2009年平成21年2月の運行開始時に比べて約1.7倍に増加をしています。とりわけ,大型商業施設に隣接した新橋停留所から福山駅前停留所へ向かう右回りの青ルートの利用者数が約2.2倍に増加をしています。市中心部の移動手段として,徐々に定着しつつあるものと考えています。 次に,利用者数の目標についてお答えいたします。まわローズはバス事業者の自主運行路線であるため,目標は定めておりませんが,採算が合う1便当たりの利用者数は10人程度と考えています。 次に,利用者の年齢構成や利用目的等についてであります。2016年平成28年に実施した調査によれば,利用の多い停留所は,新橋,福山駅前,福山駅北口,そしてリーデンローズ入口であります。系統別,時間帯別利用者数については,青ルート,赤ルートいずれも12時ごろから16時ごろの利用が多くなっています。利用者の年齢構成や利用目的の調査は,運行開始時に調査を行って以来,調査を行っていないため,今後,地域公共交通再編実施計画の策定に合わせ,今年度調査を行う予定としています。 次に,課題と改善策について申し上げます。2009年度平成21年度の運行開始当初の1便当たりの利用者数は約4.7人でありましたが,昨年度は約7.8人となり,徐々に増加傾向にありますが,利用者が多いとはいまだ言えない状況であります。 本市といたしましても,中心市街地の活性化の視点から本路線を活用していくことは重要であると考えており,そのため利用促進に努めるとともに,利用者ニーズを踏まえた運行ルートの検討と実証実験に向け,バス事業者と連携し,取り組んでまいりたいと考えています。 次に,福山駅前再生ビジョンにおけるまわローズの果たす役割についてであります。 福山駅前再生ビジョンでは,人,物,金の活発な交流を支える交通環境の充実を再生に向けた取り組みの一つに掲げ,駅周辺の移動を容易にする循環型バスの充実を位置づけています。この中で,まわローズは主要な役割を担うものと考えています。 次に,福山城内堀遺構の保存,活用についてであります。 まず,内堀の遺構調査についてであります。福山駅北口広場整備に係る基本方針を策定するに当たり,福山城遺構の確認調査を実施いたしました。そして,福山駅北口緑地において,ほぼ想定した位置で東内堀の外側の石垣及び裏込め石の一部を確認いたしました。石垣の上部は後世に取り除かれており,そのため地表から約2.5メートルのところで下段のみが残存している状態で確認されました。 次に,今後の保存,活用策についてであります。昨年度策定した史跡福山城跡保存活用計画を基本に,内堀遺構の現状保存を図るとともに,今後計画される福山駅北口広場の整備事業の中で専門家等の意見を聞きながら,その活用のあり方を検討してまいります。その際には,サイン表示や説明板の設置など,内堀等の福山城遺構の位置やその歴史的価値が理解でき,市民に身近に感じてもらえる整備を考えてまいりたいと思っております。 次に,福山城南側道路の実証実験についてお答えいたします。 初めに,実験結果の概要についてであります。今回の実証実験では,歩行者通行量や車両交通量の調査と歩行者へのアンケート調査を行いました。 6月9日の10時から19時までの間における歩行者通行量は,速報値ではありますが約3900人でした。この中には,福山城の内堀などをめぐる道路上のイベントに参加された約180人が含まれています。昨年10月の第1回目の実証実験と比較すると,天候や実験時間,そしてイベント開催の有無などの違いはありますが,約2000人増加をしています。 なお,歩行者約600人に行った歩行者専用化や今後の整備の方向性などについてのアンケート調査,また周辺道路9カ所で行った車両交通量調査の結果につきましては,現在集計中であります。 引き続き,車両通行どめによる周辺道路への影響なども含め,今回の実験結果の分析及び検証を行ってまいります。 次に,今後の取り組みといたしましては,本年11月に第3回目となる実証実験を行う予定としております。この中で,休日に加え,新たに平日の朝夕の時間帯にも実施をしたいと考えております。また,緊急車両の対応など,異なる条件,内容で行ってみたいと考えています。2022年平成34年の福山城築城400年に向け,福山城南側道路における歩行者優先空間の創出を目指してまいります。 次に,駅南側で行われましたオープンストリートフクヤマや駅CHIKA手しごと市等との相乗効果,及び今後の取り組みについてお答えいたします。 今回,駅北側と駅南側でイベントの同日開催を行ったことにより,駅南側を目的としながら駅北側も訪れた方が一定程度おられるなど,一定の相乗効果が認められました。福山駅の南北地域の回遊性が向上し,にぎわいの創出につながったものと考えています。 駅北側と南側を連携させた今後の取り組みについては,現段階では具体は決まってはおりませんが,今回南側でイベントを実施された皆様方とともに検証する中で,そのあり方,内容を決定してまいりたいと考えております。 以上で,高田議員の御質問に対する答弁といたします。 教育行政については,教育長から答弁をいたします。 (三好雅章教育長登壇) ◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。 放課後チャレンジ教室についてであります。 チャレンジ教室の目的は,退職教職員など地域の方々にボランティア講師として協力いただき,児童生徒がわかった,できたと実感することで学習意欲を向上させ,基礎的な学力を定着させることです。 2011年度平成23年度から,小学校5,6年生,中学校1年生を対象に,土曜日に月2回,2時間程度,算数,数学,英語などの基礎的な内容を学習する土曜チャレンジ教室としてスタートしました。中学校区単位で公民館等を利用した教室を中心に開設し,またリム・ふくやまには複数の中学校区から参加者を募る教室も開設し,2016年度平成28年度は18会場で約480人の児童生徒が参加申し込みをしました。 年度末に行ったアンケート調査では,わかった,できたと思うことがふえたと回答した児童生徒が約9割に達したものの,学力の定着状況の把握が不十分であり,また参加率は小学生が約4割,中学生が約2割でした。こうした状況を踏まえて教室のあり方を再検討し,中学生については部活動等の理由で申し込みや参加率が低いことから,対象者を小学校4年生から6年生までの児童のみとし,昨年度から毎週1回平日の放課後1時間程度,学校の図書室やランチルームなどを会場に,放課後チャレンジ教室として開設しました。 昨年度は,20会場に約380人の児童が参加を申し込み,約8割が継続して参加し,学力の定着状況を把握するための算数確認テストは各学年の平均正答率が約8割でした。なお,会場使用の関係などにより,6会場は公民館等で土曜チャレンジ教室として継続しており,約130人が参加申し込みをし,参加率は約5割でした。今年度は,5月末現在で放課後チャレンジ教室21会場に約370人,土曜チャレンジ教室4会場に約70人が参加申し込みをしています。 運営,指導は引き続きボランティア講師の皆様に協力いただいています。児童は,国語,算数の基礎学力定着に向け,市教委が準備したプリントのほか寄贈いただいた問題集などを使うこととしており,自分のペースで学習に取り組んでいます。参加した全ての児童が学ぶことの楽しさを実感しながら力をつけていくためには,一人でも多くボランティアの方々に協力いただきながら,それぞれの地域に合った放課後チャレンジ教室を展開できるよう取り組んでまいります。 以上,教育行政の答弁といたします。 ◆25番(高田健司) 答弁をいただきましたので,それでは数点につきまして再質問をさせていただきます。 まわローズの利用促進につきましては,平成21年から9年間の成果として,最近の年間利用者数は約17万人,当初比として1.7倍,すなわち1日500人程度でありますけれども,1台当たり7.8人ということで,採算目標の1台当たり10人に近づきつつあるということであろうかと思います。また,利用者の多いバス停につきましては,福山駅あるいは福山駅北口と,それから新橋すなわちポートプラザ,そしてリーデンローズである,多い利用の時間帯としては12時から16時,午後4時までということでありました。 そこでお尋ねいたしますが,まわローズの利用促進を図る方策といたしまして,これが導入する前には,まわローズの導入に向けての実証実験ではワンコインバスというネーミングで100円均一料金での設定で運行,中心市街地周辺部に自家用車を駐車してワンコインバスに乗りかえるパーク・アンド・ライドという考え方がありましたが,現在,運賃は大人150円,子ども80円の統一運賃でございますが,100円のワンコインバスでの運行という,そういったことで利用者数を伸ばしていくというお考えについていかがでしょうか,お考えをお示しください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) まわローズのワンコインの考え方であります。 まわローズにつきましては,バス事業者3社の自主運行路線ということであります。市からの経済的な援助は入っておりませんけれども,こうした現行の料金を減額していくということは,今現段階では運行経費と比較して赤字幅が大きくなるというふうに考えております。また,バス事業者とも連携して協議をしておるところでありますけれども,こうした利用促進策につきましては,さまざま検討していきたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) 確かに,運賃を下げるというのは,採算の上において現状では非常に難しいというふうには思います。ただ,全国のこういったような循環バスを見ていきますと,ワンコインというふうな考え方でPRしておるところもあります。そういう意味からいうと,今後,この後に利用促進策について質問をさせていただきますけれども,こういった料金体制についても,バス会社の自主運行という中で考えてみてもいいんじゃなかろうかなというふうに考えます。 次に,利用者をふやす手段として積極的なPR活動,あるいは情報発信が必要だとは思いますけれども,福山駅コンコースにある案内所でPRを行ったり,あるいはマスメディア等を使ってのPRがもう少し積極的に必要ではないかと思います。広報活動についての具体についてお聞かせをお願いいたします。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) まわローズの広報活動,利用促進についてのお尋ねであります。 まわローズは御存じのとおり,小型の黄色いかわいらしいバスといいますか,象徴的なバスを運行しております。そのほかにも,これバス事業者の事業になりますけれども,美術館や歴史博物館などの割引のある1日乗り放題の乗車券の販売でありますとか,昨年の12月には保育所児童によるクリスマスデコレーションといったこともされております。それから,子どもフェスティバルと共催するという形でバスまつり,こうしたところでまわローズのバスを展示したり,またお子様向けといいますか,ペーパークラフト,こういったこともホームページで掲載をしております。 また利用促進,バス全体にはなりますけれども,バス接近システムというのがあります。これは携帯電話やスマートフォンを活用して,バス停にあとどのくらいでバスが来るかということも案内をしております。また,乗り継ぎの案内ということで,鉄道からバス,バスからバスといった乗り継ぎのことも検索ができるというように考えております。 また,バス事業者との連携というところありますけれども,利用者の声を聞いていくということも大事だというふうに考えておりますので,今後はそうしたことも積極的に,ホームページの活用などで利用者の意見が聞き取れるようなことも考えていきたいと思っております。 以上です。 ◆25番(高田健司) まわローズの広報活動につきまして具体をお話をいただいたんですが,私はまだまだ,例えば駅前のコンコースあたりへ,そういったまわローズが回ってるんだというふうなPRが不足してるんじゃなかろうかなというふうな気がしております。 先ほどの利用の多い場所ということでも,福山駅,あるいは福山駅の北口と新橋,ポートプラザ,あるいはリーデンローズというふうなことの循環でありましたので,もう少しそこら辺を積極的にPRなされば,駅の利用者が逆にこれをまた,まわローズに乗ってその目的地に行かれるということが出てくるんじゃなかろうかというふうに思います。 それから今お答えいただいたんですけれども,バス接近システムということにつきましては,確かに私も検索をしてみました。この近くのどこで乗りたいと,あるいは今度はどこからそこを乗って帰りたいということでは役立つんですけれども,なかなか携帯とかスマホというふうなものを持ってる方も限られるということからすれば,バス停のところへ実際にはバスナビゲーションシステムとして接近表示の電光掲示板等が設置してあれば,あと何分で次のバスが来るんだというふうにわかると思います。そういうことについてのお考えはいかがでしょうか。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) バスの表示であります。バスの表示機と,バスの到着時刻がわかるということをバス停ごとに表示をしておりますけれども,現在,市内のバス停に20カ所,22機の表示機を設置しているところであります。これらの箇所は,バス路線の乗り継ぎのポイントでありますとか,特に利用者の多いバス停に配置をしております。今後もこうした表示機を積極的に活用というふうに考えておるところでありますけれども,設置の場所でありますとか配置のスペース,そしてまた費用対効果ということもありますので,このあたりも含めて今後の利用促進に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) 確かに,接近表示の電光掲示板をつけていくということは,数をふやしていけば当然経費もかかるんですが,それに見合うような効果が出てくれば利用者もふえるんではなかろうかと思いますので,ぜひとも,バスの事業者と検討をしてみていただければというふうに思います。 それから,まわローズのバス停のところの番号が書いてある丸い看板といいますか,表示があるんですけれども,これが,実際に先日私も1日青ルートで1周回って見させていただいたんですけれども,まわローズのバス停によっては既に日に焼けて塗料等がもう薄くなってしまっておるところもあります。そういうことについての定期的な塗りかえや,あるいはこれは20分間隔で回っておりますから,必ずしも20分間そこで待たれるという方ばっかりではなかろうかとは思いますけれども,夏の直射日光を避けるために上屋とかベンチを設置することの必要性ついて,お考えをお示しください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) まわローズの関係で,利用の環境の向上という視点であります。 先ほど御指摘いただきました,バス停の表示が薄くなっていたりということであります。これは,利用者に向けて非常に不便が生じるということでありますので,早速点検をして対応をバス事業者と連携をして図っていきたいと考えております。 それからあと,バス停の直射日光でありますとか雨でありますとか,たくさん声を寄せられておる状況があります。まわローズに限らず,バス路線の振興という視点では非常に重要な視点であると考えております。屋根と一言で言っても,設置の場所でありますとか交通の状況,それからまた視界を遮るというような視点もありますので,こういったバス環境の整備という視点も重要なことであると考えておりますので,引き続き検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) バスを待っておられる時間の,その間の利用者の利便という意味では,多少設置する上においていろいろと問題点もあろうかと思いますけれども,また経費もかかることでありますので,ぜひとも前向きに検討はしていただければというふうに思います。 それから,バスの循環ルートについてお尋ねいたしますが,この9年間でルート変更は何回ほどあったのでしょうか。 また,利用の多いバス停が,先ほど来より福山駅,福山駅北口と新橋とが一番多いというふうな御報告でありましたけれども,市民ニーズを把握して利用者の増加を見込める運行ルートとなるように検討を加えるという御答弁がありました。市民の方から,老人大学であるとかローズアリーナを使う人から,とめてほしいという要望もあろうかと思いますけれども,運行ルートの変更についてのお考えをお示しください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) まわローズのルート変更についてのお尋ねであります。 まわローズの運行開始が2009年であります。2012年に駅前広場が完成したことを受けまして,内港のポートプラザの中へ内港バスセンターというところがありました,これを廃止という形で距離を縮めるということがありました。この2012年のルート変更からは今のところ変更はしておりません。 今後のルート変更になりますけれども,今,市民の声として市政懇談会でありますとかさまざまな形で市に要望がある場合,それからバス事業者に直接要望があるということがあります。採算性などを踏まえながら,昨年度からバス事業者と検討を始めているところであります。あと路線につきましては,公共交通全体,路線バスとの影響ということもありますので,そのあたりも調整を図りながら検討してまいりたいと考えております。実際にまわローズのルート変更ということもあります。これ実証実験なども考えていきたいと考えておりますので,そうしたルート変更の効果を見きわめながら検討してまいりたいと考えております。 以上です。
    ◆25番(高田健司) 今後,最初の答弁でもありましたように,調査をして,利用者の年齢構成であるとか,あるいは要望であるとかというふうなことも調べていくということでありましたけれども,実際に青ルート,赤ルートというふうなことがあって,効率という観点からすれば,なかなかバスの停留所においては利用が少ないところもかなりあろうかと思います。そういう意味からいうと,この9年間で1度だけの変更があったというのは,これは駅前の南口の広場の整備があって,その後変更があったことでありますので,実質的には変更なしにずっと来とるということだろうと思いますので,一度そういうふうな要望も十分に把握されて,効率のよい循環ルートに再構築をしていただければと思います。 それから,これは1つの公共交通でありますので,今後将来的に自動走行運転ということがあるのかもわかりませんけれども,私はできれば運転者と利用者,人と人とのコミュニケーションというのが非常に大事だなというふうに思っております。実証実験を導入前にやったときには,導入後のまわローズにつきましては,ボランティアバスガイドという人たちを募集して,そしてそれに入ってもらって,いろんなバス停の地名の由来,例えば天下橋であるとか,木綿橋であるといったようなところや名所旧跡などの紹介をしながら,ボランティアバスガイドの方々がその中で活躍をしておられたということも見ておりますので,一度そういうことも含めて考えていただければというふうに思っております。 それから,この項での最後になりますけれども,駅前再生ビジョンでは,人,物,金の活発な交流を支える交通環境の充実ということで位置づけておられるということでありましたが,パーク・アンド・ライドやフリンジパーキングを導入して,まわローズの利用促進に効果を発揮することについての考えをお示しください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) まわローズとパーク・アンド・ライドとの関係ということであります。 中心市街地活性化へ向けましては,まちへ行きやすい環境と,それから移動しやすい環境ということが大切だろうと考えております。自家用車で来られて,まわローズで転換をされたり,レンタサイクルでありますとか,歩いて楽しんでいただく,そうした多様な交通手段を,ラインナップをそろえてということではないんですけれども,利用される,駅を中心として来街者,来られる方が利用しやすい環境,歩いて楽しめる環境づくりというのは大切だろうというふうに考えております。駅前再生の取り組みの中でも連携をして,そうした交通環境の整備にも努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) それでは,2番目の質問の項目についての再質問をさせていただきます。 福山駅の北口広場の整備にかかわる基本方針を策定するに当たり,計画地内の地下に存在が予想される福山城遺構の確認調査を実施したというふうなことでありましたが,初めに,6月9日の午前11時と午後1時,2時,合計3回にわたって内堀の遺構調査の説明会が開催されましたが,参加者の人数や参加者の感想について把握しておられればお聞かせください。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 6月9日に行いました,これは400年事業プレ事業としても行ったものでありますが,現地説明会での状況であります。 議員おっしゃられましたように,午前1回,午後2回,合計3回の説明会開催しまして,合計で180名の方に参加をいただいております。参加者の意見につきましては,これまで福山城の内堀がどこにあったのかわからなかったが,説明を聞くことができよく理解できた,あるいは遺構を壊さないで保存してほしい,また遺構を復元してほしい,今後もこうした説明会を続けてほしいといった感想をいただいております。 以上でございます。 ◆25番(高田健司) 確認ができました東内堀の外側の石垣及び裏込め石の一部について,市のほうは,これは歴史的・文化的価値としての評価についてはどのように考えておられますか。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 福山城の城郭の内堀につきましては,南側のほかに東,西側のほうにも広がっております。外堀とあわせて二重の堀をめぐらせた防御の役割を果たすものであります。今回,発掘調査によりまして,その福山城の内堀,外堀も含めまして,その規模の大きさを示す貴重な資料になるものと考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) 福山駅の北口広場の整備に当たりましては,福山城公園内の南東にある噴水のある場所,あるいは内堀を模した場所,またさんすて東側の堀端公園,北側の丸之内公園について,これは福山の再生ビジョンのデザイン会議でも指摘がありましたけれども,内堀の遺構場所である福山駅北口緑地と連動した整備についてのお考えをお示しください。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 具体的な整備方法につきましては,今後検討してまいることとなります。 その整備方法ですが,市長答弁にもありましたサイン表示や説明板の設置のほかに,地表に表面表示する方法など,さまざまな方法がございます。具体につきましては,専門家,それから保護審議会の委員の皆様方の意見も参考にしながら検討をしてまいるところであります。 よろしくお願いいたします。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 北口広場整備にかかわりましての御質問であります。 今,北口広場の基本方針ということで,交通機能をどう納めていくかということを検討しております。ただ,堀の保存,活用という視点もあります。こうした計画を踏まえまして,広場の機能,交通機能とあわせて整備をしていくことが北口,福山城の玄関口としてふさわしい整備であるというふうに考えておりますので,検討を加えていきたいと考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) 今御答弁いただいた中で,本当は福山城公園内の北口に面したところの場所の連動的な活用,あるいは堀端公園等についてのことをある程度お考えをお聞きしたかったんですが,そこまでは答えていただけなかったんで,今後そういったことをまた検討していただければと思います。 あわせて,今回の内堀遺構の保存,活用策については,サイン表示や説明板の設置など,内堀等の福山城遺構の位置や歴史的価値が理解でき,市民が身近に感じられる整備手法として検討することであるということでありますが,これにつきましては,具体的に言うと,現在そういうふうになっておりますけれども,埋め戻して,そしてそこの場所へサイン表示あるいは説明板の設置をするというふうに理解をさせていただければよろしいでしょうか。その点,確認をさせてください。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 具体的な整備内容につきましては,今後検討することとなります。駅前広場再整備事業の中で,委員の皆さんの御意見をいただきながら検討することとなります。また,福山城史跡に係る,文化財に係ることにつきましては,文化庁,それから福山市文化財保護審議会の専門家等の意見もお伺いしながら検討をしてまいります。 ◆25番(高田健司) 最初の市長答弁では,私はそのように,ある程度埋め戻してサイン表示あるいは説明板の設置というふうに受けとめたんですが,今後検討するということになると,見せてその表示をするというふうなことも考えられるのかというふうに受けとめられました。これは,この後また検討していただければとは思いますけれども,現在のお考えでは,埋め戻してサイン表示あるいは説明板の設置ということでは,そこまでは言い切れないということですか。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 具体については,今後検討してまいります。 ◆25番(高田健司) それでは,先ほど都市部長がお答えになりましたけれども,この内堀のところと,当然こちらのバスの乗降スペース,あるいはタクシーのモータープール,市営駐車場等,交通機能との関係が非常にあるというふうなことをお話がありました。確かに現状では,福山駅北口広場の整備に当たってこういったバスの乗降スペースやタクシーのモータープール,あるいは市営の駐車場等,交通が大変ふくそうしている状況でございます。このことを考えれば,現在バスにつきましては2列8台縦列駐車というふうな状況や,事業者用のバス等も入ってきますし,また市営駐車場に入れない一般の車等がそこで渋滞をするということになりますけれども,この点につきましては,この福山駅北口広場の整備を考えていく場合に,これらのバスの乗降スペース,あるいは自家用車の市営駐車場,あるいはタクシーのモータープールということも,他所に移動するということも視野に入れての検討を加えていかれるということでありますか。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 北口広場の交通機能についてのお尋ねであります。 北口広場は,今大体6000平米程度で,限られた空間ということになろうと思います。おっしゃられるように,大型バスが8台縦列駐車になっているということで,なかなか今の基準に合わせてみますと,使いづらい状況,詰め込み式というような形になっております。また,タクシーの乗降,待機スペース,そして一般の自家用車の駐車場,送迎機能,それからまたまわローズの待機場ということで,非常にたくさんの交通機能が必要だというふうに考えておりますけれども,このまま今の限られた空間に納めていくということも非常に困難な状況にあるとも考えております。 大型バスの他所への検討ということでありますけれども,そうしたことも検討の中へ加えていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) よくわかりました。私は,ここの駅の北口広場を整備していく上において交通機能というふうなことが,現状では今までずっと行われてきたんですけれども,福山城の築城400年に向けていろいろと取り組みがなされる中で,公園の機能の強化ということも大事な視点ではなかろうかと思いますので,ぜひとも,そのことも踏まえてここの福山駅北口広場の整備に取り組んでいただければと思います。 それでは,3点目の質問の福山城の南側道路の歩行者専用化についての取り組みですけれども,規制時間の10時から19時までの間では,推定ですが歩行者の通行量が3900人であり,1回目と比べて2000人の増加があったという御答弁でありました。アンケート調査や車両交通量の調査はこの後の結果を待たなければなりませんが,目指しておられる歩行者専用空間の創出については,市民のニーズが非常に高いものであるというふうに感じられます。ただ,この福山城南側道路の自動車の交通量も非常に多い場所でありますので,この交通体系の確保について,お考えをお示しください。 ◎土木部長(市川清登) 今回の社会実験におきましては,前回と比べまして交通量調査の範囲を拡大しまして,9カ所の周辺道路の交差点で各交差点の方向ごと,直進車両,右折車両,左折車両の方面別の交通量調査を実施しております。また,実験日と実験を行ってない平常時との差を比較するために,一昨日もこの9カ所で方向別,各交差点ごとの調査を実施したところでございます。これらの平常時と実験時のデータを今後詳細に比較する中で,必要な対策につきましても今後考えていきたいと思っているところでございます。 以上でございます。 ◆25番(高田健司) 6月10日の福山城築城400年に向けてイベント行事がございました。石割りとか石引きといった体験イベントがありましたから,先ほど参加者が答弁の中で180人というふうな御報告でありましたけれども,これについて参加された方々の感想を把握しておられればお聞かせ願います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 6月10日に実施いたしました石引き,石割り体験ですが,こちらのほうにつきましては,体験者,実際に石を引っ張っていただいた方も含めて,約500名もの多くの方に参加をいただいております。お子様から高齢者まで幅広い年齢層の方が参加をいただいたところであります。その中の感想であります。実際に石引き体験をして当時の人の大変さがわかった,あるいは石垣に関するお話が聞けて大変よかったといった感想をいただいております。 お城にかかわります歴史,文化,関心が高い方が多いということを改めて認識いたしたところであります。 以上です。 ◆25番(高田健司) 失礼しました。私は通行量として180人というふうに含まれてる言われたのが,それが参加者だと思いましたが,500人ということでありましたんで,大変皆さん興味があったんだろうなというふうに思います。 それでは次に,この歩行者専用化に向けた取り組みでのイベント実施と同日開催されたオープンストリートフクヤマの相乗効果につきましては,南北地域の回遊性が向上してにぎわいの創出につながったということでありますが,このイベント実施について,私はイベントを手がける人手の確保という,マンパワーをどのように調達するかという課題があろうかと思いますが,今回も福山市立大学の都市経営学部の学生さんが大変熱心に応援をしてくれてイベントが滞りなく行われたんだなというふうに理解をしておるんですが,もう一つ課題といたしまして,道路の使用許可の申請という問題がございます。この申請につきましては,市の土木管理課あるいは消防局,警察署,保健所等,それぞれが必要であるという煩雑さがございます。これがイベントをやっていく人たちについては大変な労力であり,一本化されればもっとイベントへの取り組みが積極的に行われるんじゃなかろうかなというふうに思います。記載される内容としてはほとんど同一のことでありますので,申請の一本化についてお考えがあればお示しください。 ◎土木部長(市川清登) 道路上でイベントを開催するときの手続のお尋ねでございます。 道路上でイベントを開催する場合の手続につきましては警察の許可となりますが,道路使用許可に加えまして,その他のイベントの内容に応じまして関係する各法令に基づいて所定の機関から許可を受けていただくようになります。道路関係では,窓口におきまして関係するお話を聞く中で,警察あるいは消防等,円滑に御案内できるように努めてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◆25番(高田健司) できればワンストップで,市役所のほうで受けていただければその書類が全てに回り,そして事業の説明について今度は,例えば警察から尋ねがあるということであれば,そこへ出向いていくというふうな取り扱いになれば,イベント実施される方々にとっては大変便利なんではなかろうかなという,そういった要望がかなり強いと思いますので,用紙なんかはインターネットですぐ申請用紙は出してくれるようになっておりますけれども,できればワンライティングで,そのまま窓口も一本化していけるというふうなことになればもっともっと楽なんじゃなかろうかなというふうに思います。 この項目での最後の質問ですが,JR福山駅周辺の都市再生事業調査が官民連携による地域活性化事業を対象とした国の基盤整備推進支援事業に選ばれたり,また福山駅前再生事業は,これとは別に,独自性のある取り組みを国がモデル都市して支援する対象の地方再生モデル都市として福山市が選ばれました。これらの国の選定について,福山市としての受けとめ,認識につきまして,また都市再生にかける思いをお聞かせください。 ◎福山駅前再生推進部長(池田圭次) 先ほどおっしゃられたとおり,本年3月,国から,これは具体的には国土交通省と内閣府の地方創生推進事務局でありますが,地方再生のモデル事例として全国に横展開するために,地方再生のモデル都市として本市は選定されました。この選定でありますが,駅前の再生にハード,ソフト両面から総合的に取り組んでいることや,公と民が連携して考え方をすり合わせながら取り組んでいるか,その取り組みの内容,効果,持続性にあわせまして市役所の庁内の連携体制や公と民の連携体制がとれているかなどの観点につきまして,国が設置した有識者委員会の審査を受け選定されたものでございます。 本市の福山駅前の再生は,まさにハード,ソフト両面から取り組むこととしております。また,民間を含めた駅前再生協議会で再生ビジョンの策定に取り組みましたし,現在民間と連携してリノベーションまちづくりを実践しております。そして,リノベーションまちづくりに関しましては,まちづくり会社の設立や地元金融機関によりますリノベの起業に対する融資制度の創出であるとか,民間の動きも出ております。また,市役所内の庁内連携といたしましては,これまで福山駅前再生プロジェクトチームや現在の公民連携調整会議などにより組織に横串を刺しながら,福山駅前再生推進室が調整役として全庁的に取り組んでおります。こういった本市の取り組みが審査の観点にぴたりと一致したものではないかと受けとめており,有識者委員会から高く評価されたものだと考えております。 認識につきまして,国がモデル都市の取り組みを全国に展開したいと考えられているということは,現在の地方都市再生につきまして最善とされる決まった形,いわゆる定石というものも国は持ち合わせていないのではないかと考えております。現在,少子高齢化,そして人口減少というこれまで経験したことがないような社会におきまして,定石がない中で,これまでのやり方にとらわれず時代に適したやり方で都市を再生しようとする本市の取り組みが全国のモデルになると国も認められているのだと思います。 駅前の再生につきましては,昨年の再生協議会や今回のデザイン会議におきましてもう県とは既に連携しているところでありますが,さらに国と連携できるということはとても心強いものだと思っております。引き続き十分連携させていただきながら,他市からモデルとしてお手本とされるような福山駅前の再生を推進していきたいと考えております。 以上であります。 ◆25番(高田健司) ぜひとも,こういった支援を受けたんですから,積極的に都市再生に向けて展開をしていただければと思います。 最後の質問ですが,放課後チャレンジ教室につきましては,学力の定着状況を把握するための算数の確認テストをした結果が,各学年の平均正答率が約8割であったというふうなことを言われました。放課後チャレンジ教室の目的である基礎学力の定着に役立っているというふうに思いますが,現在21学区でこれが開設されておるということでありましたけれども,市内で未開設,開設できてないところの理由につきましてお聞かせください。 ◎学校教育部長(近藤裕弥) 放課後チャレンジ教室についてでございます。 現在行っているところでの検証結果から,子どもたちが学ぶことの楽しさを確認しながら進んで学習をする場所があるということは望ましいというふうに考えております。 一方,チャレンジ教室の開設には,使用できる教室,図書館等の教室と,そこで子どもにかかわってくださるボランティア講師が必要となります。地域の皆様,それから退職教職員,学生などに協力いただきながら,学校の要望等も踏まえ,開設ための準備を整え,可能なところから開設をしていくこととしております。 以上です。 ◆25番(高田健司) できれば講師につきましては,今言われたように近隣にも大学がありますので,大学生や退職校長会,あるいは退職の教職員,そして塾等と連携をしながら,ぜひともこれをふやしていっていただければというふうに思います。 最後に,福山100NEN教育の構想の中で学校配置の再編成とか小中一貫教育が進められておりますけれども,これらの一連の変化の中で,この放課後チャレンジ教室の開催の意義と必要性についてお聞かせください。 ◎学校教育部長(近藤裕弥) 福山100NEN教育で取り組んでおりますように,子どもたちが主体的に学ぶ,主体的に行動する,こういう子どもたちを育てていくための取り組みをしておりますから,放課後チャレンジ教室においても,教えてもらうだけではなく,子どもたちがみずから自分の課題を把握して主体的に取り組んでいく,そういう教室運営をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆25番(高田健司) 以上で,質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) (25番高田健司議員質問席を退席) ○議長(早川佳行) 次に,21番大田祐介議員。 (21番大田祐介議員登壇)(拍手) ◆21番(大田祐介) 水曜会の大田でございます。一般質問を行います。 公益財団法人福山市体育振興事業団,公益財団法人福山市体育協会,公益財団法人福山市青少年育成事業団の合併についてお尋ねします。 去る4月4日,福山市体育協会の加盟団体会長会議が開催され,3財団の合併についての考え方が示されました。その際に新しい財団の名称は福山市スポーツ協会に内定したと伺いましたが,そもそもの合併の目的やその目指す効果をお示しください。 さらに,合併に向けての手続や今後のスケジュールをお示しください。 次に,新たな財団は官民の合併と言えますが,どのような組織体制となるのでしょうか。また,事業団職員の今後の処遇や教育について,現時点で決まっていることをお聞かせください。 ふくやまマラソンの振興策についてお尋ねします。 全国的にマラソンブームですが,ふくやまマラソンの近年の参加者は減少傾向にあると聞きます。参加者数の推移はいかがでしょうか。 また,第38回大会に向けた参加者増加の取り組みをお聞かせください。 先月,鞆の浦が日本遺産に認定されました。これを機に,第35回大会で実現した鞆の浦コースの復活を検討してはいかがでしょうか。最初に,鞆の浦コースが1回で終わった理由をお聞かせください。 次に,鞆の浦コース以外で魅力的なコース設定を検討したいきさつがあればお聞かせください。 去る6月10日,第2回福山-鞆の浦トライアスロンが開催されました。前回にも増して多くの選手が参加され,とりわけ鞆の浦からグリーンラインを走るコースの評価は高かったようです。 そこで提案しますが,グリーンラインを活用したマラソンコースの検討をされてはいかがでしょうか。全国的にハードなコース設定の大会が人気を集めており,竹ケ端陸上競技場から鞆の浦,グリーンライン,洗谷,競技場というコースは約30キロ,標高差400メートルという変化に富んだコースとなるでしょう。実現可能性について検討してはいかがでしょうか。 歴史や文化を取り入れたトレイルコース,サイクリングコースの整備についてお尋ねします。 広島市では,広島市内はもとより,呉市,江田島市をまたがる広島湾岸トレイルという総延長290キロのトレイルコースを整備されています。また京都市では,京都一周トレイルという総延長約80キロの名所旧跡,神社仏閣,名勝,パワースポット等をめぐるトレイルコースを整備されています。これらを参考に,福山市独自のトレイルコースを検討されてはいかがでしょうか。 例として,鞆を起点とした沼隈半島一周サイクリングコースなどが考えられます。また,福山駅から西に進み,佐波浄水場跡,明王院,半坂,妙見神社,志田原,彦山,葛城山,熊が峰,太子殿,医王寺,鞆という1日がかりのトレイルコースもよいでしょう。要は,鞆を起点や終点としたコース設定により多くの方に日本遺産に認定された鞆の浦を訪れていただくような仕掛けが必要ではありませんか。お考えをお聞かせください。 次に,レンタサイクル実証実験の計画が進んでいますが,福山駅を起点としたサイクリングコースを設定して福山来訪者に対するアクティビティをふやされてはいかがでしょうか。神辺,加茂,山野,三和,駅家などを周回するコースや,神辺から加茂,駅家,新市などの古墳を周回するコースなども考えられます。 レンタル用の自転車は,いわゆるママチャリに限らず,スポーツタイプの自転車や電動アシスト自転車も検討されてはいかがでしょうか。お考えをお聞かせください。 市営プールの再編についてお尋ねします。 竹ケ端の50メートルプールが老朽化し,昨年から利用を中止し,丸之内のプールも老朽化が著しく,ローズアリーナを含めて市営プールの再編について検討が始まったと伺っています。現在の検討状況をお知らせください。 また,ローズアリーナのプールの通年使用についての検討状況はいかがでしょうか,あわせてお知らせください。 いずれにしても,ローズアリーナも建設から20年が経過し,今後の維持管理費用がかさむと考えられます。新たな市営プールの建設について御所見をお示しください。 東京オリンピックの事前合宿受け入れについてお尋ねします。 間もなく来日するメキシコのスポーツクライミング,バドミントンチームの受け入れ準備状況をお知らせください。 県内他市において,既に合宿が始まったり中止になったりした種目もありますが,他市における課題や成果を聞かれていれば,お聞かせください。 また,パラグアイからも事前合宿受け入れの打診があったそうですが,その具体をお知らせください。 飛び込みの合宿受け入れについては,飛び込み台がシンクロダイビングに対応していないという問題が発覚しましたが,その後の対応状況をお知らせください。 また,この合宿受け入れを機に,飛び込み台を屋根で覆い全天候型として通年使用が可能な飛び込み台にしてはいかがでしょうか。お考えがあればお聞かせください。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 大田議員の御質問にお答えいたします。 初めに,体育振興事業団,体育協会,青少年育成事業団の合併についてであります。 このたびの合併は,効率的な財団運営や組織基盤の強化を図り,市民サービスのさらなる向上につなげることを目的に,3財団において取り組まれるものであります。本市のスポーツ振興や青少年育成を担う公益財団法人が,これまで培ってきた経験や専門性を融合させることにより,新たな発想の事業展開が可能になるものと考えております。具体としては,大規模なスポーツ大会の積極的な誘致活動の展開,スポーツの要素を取り入れた青少年の健全育成,さらにはスポーツ及び青少年育成の施設の相互活用による利用の拡大などが期待されております。 合併に向けた手続につきましては,これまでに各財団の理事会において合併が承認され,これを受けて合併契約が締結されました。さらに各財団の評議員会において合併の承認決議がなされております。今後のスケジュールについては,7月に広島県へ設立認可の申請を行い,認可後,2019年平成31年4月1日付で新財団の設立が予定されております。 組織体制は,新財団の定款に基づいて評議員会,理事会を設置し,事務局については,体育振興事業団,体育協会,青少年育成事業団それぞれの特性が生かされる体制で発足の予定です。また,各財団の職員は合併契約により新財団へ引き継ぐものとされ,合併後の事務運営に支障を来さぬよう,研修等を実施する予定と伺っております。 次に,ふくやまマラソンの振興策についてであります。 参加者数につきましては,2005年平成17年の第24回大会までは3000人程度で推移しておりましたが,その後マラソンブームの到来により増加傾向となり,2014年平成26年の第33回大会では,7900人と過去最高を記録いたしました。その後は減少傾向が続き,ことしの第37回大会は6971人でありました。要因としては,全国的なマラソンブームの減退傾向や少子高齢化の影響が考えられます。第38回大会に向け,参加者増につながる取り組みについては,今後,実行委員会において協議していくこととしています。 また,鞆の浦コースは,沿線住民や関係機関・団体の御理解,御協力をいただく中,2016年平成28年の市制施行100周年記念の特別なコースとして実施できたものであります。実施に当たりましては,参加者の方々からすばらしいコース,また走りたいなどの称賛の声があった一方で,コースの交通規制により周辺住民の生活や事業者の仕事に支障を来すという課題がありました。 魅力あるコース設定の検討については,市制施行100周年の記念大会の際に,駅前大通りや福山城周辺のコース等を検討いたしましたが,交通規制や周辺住民,事業者への影響等の課題もあり,実現には至りませんでした。グリーンラインを含め,新たなコースの可能性については,まずは実施のための諸条件をどのように整理できるのかなど,実行委員会において検討することが必要と考えております。 次に,トレイルコースの検討についてであります。 日本ロングトレイル協会によりますと,現在,延長数十キロ以上に及ぶトレイルコースが全国に約20カ所整備され,その多くは専門家や愛好家で構成する団体により設置,運営されているようであります。観光振興にもつながるとの考えから,自治体の中にはPRについて連携をしているところもあります。 本市独自のトレイルコースの整備については,民間団体等において設置,運営がなされる場合にはPR等の連携について検討していきたいと考えています。 次に,サイクリングコースの設定についてであります。本市では,現在,サイクリングロード基本計画の策定に取り組んでいます。その中で,福山駅を起点に日本遺産に登録された鞆の浦を経由し尾道しまなみ海道サイクリングロードへとつながるルートをメーンルートとして関係者と協議を進めています。また,このほかにも,地域の特色ある文化,観光資源を経由するなど,市内外から多くのサイクリストの方に訪れていただけるようなルートの検討を行ってまいりたいと考えています。 次に,レンタサイクル実証実験へのスポーツタイプの自転車,あるいは電動アシスト自転車の導入についてであります。本市では,近距離での回遊性の向上や自転車駐輪場の効率化を図るため,レンタサイクル事業の充実,拡大に向けて検討してまいりたいと考えています。このため,ことしの秋ごろから来年度末にかけて,福山駅前を中心とした半径約2キロメートルの範囲で複数のサイクルポートを設置し,自転車の貸し出しや返却が行えるシェアサイクル実証実験を行う予定にしています。この実証実験は近距離を対象としていることから,スポーツタイプの自転車や電動アシスト自転車の導入は計画していませんが,この実証実験の中でアンケート調査も行い,利用者のさまざまなニーズを把握してまいりたいと考えています。 次は,市営プールの再編についてであります。 現在,市内のプールの再整備方針の策定に向け,既存施設の現状調査や劣化診断を行うための契約準備作業を行っています。 今後,こうした調査結果を踏まえ,また競技団体や利用者等から幅広い御意見を聞きながら,年度内を目途に再整備方針を策定してまいります。 なお,ローズアリーナの通年使用や新たな市営プールの整備の必要性などについては,この再整備方針を策定していく中で検討してまいりたいと考えています。 次に,メキシコ選手団の合宿の受け入れ準備状況についてであります。 合宿スケジュールは,本市とメキシコ側が交わした合宿中に行う交流メニューの合意確認に基づき,メキシコチーム福山キャンプ実行委員会の4部会で検討をいたしました。具体的な練習内容とともに,小学生との交流や給食体験,鞆の浦の散策,夜店体験等を盛り込み,本市の魅力を感じていただけるものとしています。また,宿泊施設や食事の提供を初め,通訳の確保,移動サポート,緊急時の対応等についても関係機関と協議,調整を行い,既に受け入れ態勢を整えたところであります。 次に,他市における課題や成果についてであります。課題としては,交流事業に多くの時間を割り当てたことから,選手の練習や休息の時間を十分にとることができなかった,あるいは突然スケジュール変更の申し出があり対応に苦慮した等の事例を伺っています。 成果としては,選手から良質な練習施設を提供してもらい競技力の向上に役立ったなどの声があったほか,交流事業に参加した児童からは競技のおもしろさがわかった,今後も競技を続けたいなどの声があり,スポーツに対する関心の高まりにつながっていると伺っています。 次に,パラグアイからの直前合宿受け入れ要請についてであります。内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部からの紹介により,パラグアイ共和国の駐日大使が今月1日,本市を訪問され,2020年オリンピック開催年の直前合宿受け入れについて要請がありました。本市としては,メキシコ選手団への対応を優先することを前提に,県,周辺市町,競技団体とも連携をして,あるいは相談をして,前向きに検討してまいりたいと考えています。 ローズアリーナの飛び込み台の改修につきましては,選手の練習に支障を来さぬよう,改修の方向で検討を進めています。 また,通年使用が可能な施設への改修についての御提案がございましたが,現時点でメキシコチームから具体的な要望はなく,また工事期間や事業費の面からも合宿に合わせた整備は困難と考えますが,再整備方針を策定していく中で論点の一つに加えておきたいと考えております。 以上で,大田議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆21番(大田祐介) それでは,御答弁をいただきまして,再質問をさせていただきたいと思います。 ただいまの答弁で,財団の合併について,新たな発想をもとに大規模大会の誘致というような,非常にわくわくするようなお答えがあったので,うれしく感じております。 そうはいっても,まだ合併に向けてはいろいろ問題があろうかと思いますが,まず福山市体育協会は非常に歴史と伝統のある団体でございます。ことし創立100周年を迎えるという,非常に歴史の長い団体でありまして,そういった福山市体育協会,要するに民間の団体と,福山市体育振興事業団であるとか青少年育成事業団っていう官,公の団体が合併するという,官民の合併というのは私の記憶する限りでは福山市に前例がないように思うんですが,今までそういった前例があるのかどうなのか,今後合併すればどういった問題点が発生すると予測されるのか,お聞かせいただきたいと思います。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) まず,こういった合併の前例ということでございます。 本市での民間組織といいますか,体協と,また公的な機関との合併,遠く過去にさかのぼって確認をしているわけではございませんが,このような事例はなかったのではないかと思っております。 また,この合併に伴い予測される問題点ということでございますが,このたびの合併といいますものは,1対1というような形でなく,3つの財団が合併する,3つの財団に及ぶというようなことで,またこういった民と官といいますか,そういった土壌が異なる組織の統合である,そういったことなど,前例にない事業でございます。そのため,組織を運営していく上では,合併の前には予想もしていなかったような問題点も生じることがあろうかと思います。どのような問題点が生じましても,具体的にどのような問題点が生じるかということはなかなか予測できないところではありますが,重要なことは,新たな財団の関係者がそれぞれ意思疎通を図りながら方向性を共有いたしまして,一体感を持った組織運営に努めていくということが重要であろうかと思っております。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) 最初の御答弁でもありましたが,体育協会の持つノウハウであるとか専門性を生かして,いい新しい新財団になってほしいなと思うものでありますが,私たちスポーツ振興議員連盟でも,横浜市の体育協会を訪問していろいろとお話を伺ってきました。横浜はもう10年前に合併をしておるんですが,最初の5年間くらいは組織的にちょっとぎくしゃくすることもあったと率直に言われておりました。官民の合併,それぞれ土壌が違うというお答えもありましたけども,なかなか一致するまで,同じ方向を向いて走るようになるまで少し時間がかかるのかなという気がしております。 そうはいっても,今後よりよい職員も採用していただいて,新財団スポーツ協会を守り立てていっていただきたいと思うんですが,今後新たに職員を採用するとして,今までおられる職員と同様に,同じように処遇をしていけるのかどうなのかというのがちょっと気になるところなんです。この6月議会で各財団の決算内容等を見せていただいておりますが,かなりの人件費や退職金の積み立て等はありますので,それを今後続けていけるのかどうなのかという懸念がちょっとするわけなんですけども,その点いかがでしょうか。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) 新たな財団における職員の報酬または退職金等々についてでございますが,これらにつきましては今後3財団におきまして協議が行われていくというふうに伺っております。 今議員申されますように,新たな職員採用というものもこれから出てくるかと思います。例えば退職者ですとか新たな事業の拡大というようなことに伴いまして必要に応じて行われていくものというふうに思っております。そうした職員採用,人材確保のためには,今議員が申されます処遇面を含めまして,働きやすい,また働いてみたいと思えるような職場環境づくり,このことが重要になってくるとのではないかというふうに思っております。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) 福山市からオリンピックに出られて福山市に在住されている方も複数おられますし,スポーツに関していろいろ専門知識を持っていらっしゃる方がおられますので,ぜひ,よい人材を登用していただいて福山市スポーツ協会が今後発展していくようにしていただきたいなと思っております。そのためには財源が必要なわけなんですけども,現在の体育振興事業団が受けている指定管理施設の数であるとか,その期限であるとか,まずその状況をお知らせください。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) 体育振興事業団の指定管理施設等についてでございます。 現在,体育振興事業団のほうではローズアリーナ,福山市体育館,また竹ケ端の野球場,陸上競技場等々,60の施設を管理しております。また,この指定管理の期限といいますのが2019年平成31年でございますが,その3月末ということでございます。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) それらの施設の指定管理料がこの財団,今後の福山市スポーツ協会の重要な財源となるのは間違いないことでございます。それが,現状,31年3月,来年の春で切れるとなると,ちょうどこの新しい福山市スポーツ協会が発足するタイミングと一致するわけです。ぜひ,この新しい福山市スポーツ協会が引き続き指定管理施設の指定管理をとれるように頑張っていただきたいなと期待をしておりますし,新しくできる新総合体育館,これの指定管理についても,どうなるのか非常に気になるところなんです。これを新しい財団で,スポーツ協会でとれるのかどうなのかというのが少し気になるんですけども,まず新総合体育館の指定管理に向けたスケジュール等がもし決まっていればお知らせいただきたいんですが。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) 現在整備中の総合体育館でございますが,この新たな体育館の指定管理につきましては,内容でございますとか,また時期等については現在検討中でございます。今現在で申し上げられることは,そういうことでございます。 よろしくお願いいたします。 ◆21番(大田祐介) 福山市スポーツ協会が新総合体育館の指定管理をとってほしいとも思いますが,横浜で話を聞きますと,民間とかなり競い合ってる,横浜市の体育協会は。そういったお話も聞きました。どうしても民間のコナミであるとかセントラルスポーツといったところと競合して,とられる施設も複数あるということを言われておって,民間に負けないように我々も一生懸命頑張ってるという話を聞いてまいったんですが,この新しい総合体育館についても,もう福山市スポーツ協会がとるに決まっとるんだっていうようなことではなくて,ぜひ公募ということも検討していただいて,民間と競い合って,よりよい新しい新総合体育館の運営ができるように,努力を新しいスポーツ協会にも求めるところであります。 やはり,官の限界というのもあろうかと思うんです。私何年か前に申し上げたんですけど,ローズアリーナのプールの運用がなかなか利用者本位になっていない,必ず1時間に1回10分間の休憩時間があって,これがどうにかならないのかっていう話をしたんですけども,なかなかこれが改善が難しい現状がございます。民間のプールでは,そういった休憩時間はまずないんです。なぜかというと,監視体制もしっかりしているし,プールの事故というのは,もうほとんど飛び込みか排水口に吸い込まれるか,この2つなんです。飛び込みはもう禁止されてます。排水口は改善済み。だから1時間に1回必ず全員上げて休憩する必要なんてないですよという話。これをローズアリーナに言ったところ,1コースだけずっと泳げるようにはなってるんですけども,全部にはなっていない。そういった公の施設はなかなかサービスの向上をするのに難しい点が,これは一つの例ですけども,あろうかと思います。そういったことを払拭して,民間の血を入れて,よりよいサービスが提供できる福山市スポーツ協会になれるのかどうなのか,そこを再度,市民サービスの向上について確認させていただきたいと思います。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) この統合に伴う市民サービスの向上を確保できるのかといったような御質問でございます。 市長答弁のほうでお答えさせていただいておりますように,このたびの合併といいますのは,効率的な財団運営ですとか組織の基盤強化,そういったことを図ることによって市民サービスの向上ということに向け,3財団において取り組まれているものでございます。 体育協会は,例えば本市の競技団体ですとか学区の大会,そういったスポーツに関する人的資源を有しております。また体育振興事業団はスポーツ施設の管理ですとかさまざまな事業実施に関するノウハウ,また青少年育成事業団は青少年の健全育成に関するノウハウ,それぞれに培ってきた,そういった経験と専門的なノウハウというものを有しております。こうした経験やノウハウが合併によりまして相乗効果といいますか,新たに斬新な発想による事業展開,そうしたところに結びついていくものではないかというふうに期待をしております。 また,このたびの合併では各財団の職員にとっても大きな刺激となるのではないかと,職員一人一人の自己改革ですとかスキルアップ,そういったようなものにつながっていくことが重要であろうというふうにも考えております。 この合併が,事業ですとか人的,それぞれの面から,両面から大きな変革をもたらしまして市民サービスのさらなる向上につながっているものと考えておりますし,また期待をいたしております。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) 私も期待をしております。 最後に,市長に要望しておきますが,最初のお答えにあったように,ぜひ,新たな発想での大規模大会の誘致。これは,そのお答えを聞いてイメージしたのがこの5月の国際音楽祭,あれ本当にすばらしい企画だったと思うんです。新たに立ち上げてあれだけのことを短期間になし遂げた,同じようなことをスポーツにおいても実現してほしいと要望をさせていただきます。 続いてふくやまマラソンの振興策についてお尋ねしますが,先日の福山トライアスロン,私も参加しましたけども,市の幹部の方複数,開会式や閉会式,途中観戦もされたと思いますけど,来られておりました。その際の感想があれば,まずお聞かせいただきたいんですが。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) このたびのトライアスロンについてでございます。 私は,表彰式の会場でございますゴールの芦田川の河川敷のほうに当日はおりました。当日天候にも恵まれましたし,大きな事故もなく無事成功裏に終了したものと思っております。 このトライアスロンの大会,今回で2回目ということになりますが,参加者エントリーにつきましても個人が300人を超えている,またリレーにつきましても40組120人ぐらいのエントリーということで,昨年からも大きく増加をしております。昨年運営上の課題となっておりました幾つかの点も今回は改善された状況にもありますし,事務局の皆さんの努力というものが伺うことができました。また,私ども共催者としましてですが,多くのボランティアの皆様には感謝を申し上げたいと思っております。 今回の参加者アンケートはまだ確認はできておりませんが,鞆の浦を出発してグリーンラインを経由する,そして芦田川の河川敷にゴールするというコースにつきましては多くの参加者から好感を持たれて受けとめているというふうには思っております。今後この大会が定着していくということを期待をしているところでございます。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) お答えにありましたように,トライアスロンのコースが何といってもよかった。いろいろ問題点はあったんです。仙酔島をスタートして,結構波が高くて,当日水泳でリタイアされた選手が多かったり,中継点に荷物が届いてなくて走れなかったりとか,いろいろトラブルはありましたけども,コースに対する評価はおおむねよかったんではないかと思っております。珍しい参加者として,珍しい言うたら違うかもしれませんが,ホリエモンこと堀江貴文さんが選手として参加されておられました。あの魅力的なコースだからわざわざ来られたんじゃないのかなという気がしております。スイム,バイク,グリーンラインを走るバイクもよかったんですけど,ランも河川敷をずっと走るんですけども,単調なようで,応援するほうから見ると,1カ所に立ってると応援する選手が目の前を8回通過するんです,10キロ走る間に。これは走るほうも気が抜けないと。必ず何百メートルか走ると応援,同じ人が立って頑張れ頑張れって言ってくれるんで励みになったというような話も聞いております。 要するに,ふくやまマラソンも魅力的なコース設定にしないと,このままでは参加者がどんどん減っていくんではないかと。確かに全国的な傾向はあるにしても,東京マラソンとか大阪マラソンのように何倍もの抽せんをクリアしないと走れないようなマラソン大会も多くございます。そういった意味で,ふくやまマラソンのコースが単調であるから参加者がふえないのではないのか,減るのではないかという気がするんですが,いかがでしょうか。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) 現在のマラソンコースについてでございますが,現在のコースといいますのは芦田川の沿道を周回するといったような形が基本となっております。議員おっしゃられますように,グリーンラインと比較をすれば単調な面というようなこともあるとは思いますが,またある一方でですが,平たんで走りやすい,また記録が出やすいといったような評価もいただいております。それぞれコースにおいては,それぞれに長所ですとか短所ですとか,あろうかとも思っております。 以上でございます。 ◆21番(大田祐介) 確かにフラットで走りやすい,タイムを狙うにはぴったりの,ハーフマラソンとかはそうかもしれません。陸連等に登録してる選手にとっては,ここで公認記録を出して次のマラソン大会に出ようと,そういう選手はほんの一握りです。何十人いらっしゃるかというレベルです。多くの方は,沿道の応援であるとか,コースの魅力であるとか,そういったことを一番に考えてマラソン大会を選択されてるんです,どの大会に出ようかと。 グリーンラインマラソンについて説明しますが,初めて聞かれた方は,あんな坂道をマラソン大会で走らすなんて,そりゃおかしいだろうと,それはクレイジーだろうと思われる方もいらっしゃると思うんです。ところが,私もランナーなんでいろんな大会を知っておりますが,先日,5月にばら祭の日に,比婆山スカイランという,これはトレイルランの大会ですけども,県民の森スキー場,800メートルぐらいのところですかね,標高が,を出発して,1200メートル級の山を4つも5つも越えていって,総距離が20キロぐらいですかね,そういった大会に800人の選手が集まりました。あと,三原市のほうでは白竜湖トレイルランとか,安芸太田町でしわいマラソンっていうのがあります。しわいっていうのはしんどいっていう意味なんですけど。物すごい山,坂を登っていくハードなコース,これもリピーターが非常に多い大会です。そういったしんどいコースのマラソン大会が今ふえてる,人気を集めてる。 けさのNHKでも,隠岐の島ウルトラマラソンに,100キロのコースと50キロのコースに1100人の選手が参加されたと。これは多分大方が島外の方です。それに関係者であるとか応援の人を含めたら相当な数の人が島に渡って,ついでに観光やら宿泊やらをされてるはずなんです。 そういったことで,東京マラソンのような都市型のマラソンは福山ではできませんが,グリーンラインであれば交通規制が要らないんです,生活道路じゃありませんから。それと,竹ケ端をスタートしてすぐ鞆に向かって走れば1時間以内に全選手が通過してしまいます。第35回のふくやまマラソンでは芦田川を2周して最後に鞆に向かって走りましたから,規制の時間が結構長かったんです。先頭と最後尾いうたら結構時間があって規制の時間が長かった。ところが,スタートしてすぐに鞆に向かって走れば非常に短くて済むし,通過してしまえばもう交通規制終わりですから時間も大幅に短縮できると。そういったことでグリーンラインを使った30キロほどのコース,ぜひ実行委員会で検討していただくように要望するんですが,今のコースの説明なりマラソン大会の背景なり聞かれて,何かお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) 鞆,グリーンラインのマラソンコースについてでございます。 議員が申されますように,鞆,グリーンラインのコースというものは,実現をすれば魅力のあるコースとして注目を集める,そういった可能性もあるのではないかと,あろうとも思います。 しかしながら,このコースに限らず新たなマラソンコースを検討していくという際には,交通規制を初めさまざまな住民理解を得ていくですとか,例えば運営上,スタッフの配置の数ですとか,さまざまな諸条件をクリアしていくことが必要になってまいります。今,グリーンラインにつきましては交通規制は不要であるといったような御意見もございましたが,こういったグリーンラインを含めまして新たなコースについては,そうしたまず諸条件を整理して,そしてその可能性を実行委員会のほうで検討をしてまいりたいというふうにも考えております。 よろしくお願いいたします。 ◆21番(大田祐介) それでは,鞆からグリーンラインが福山の宝であるという観点から,さまざま検討していただくように要望して,この質問については終わりにします。 続いてトレイルコース,サイクリングコースの整備についてなんですが,まずシェアサイクル事業ですか,実証実験についてお尋ねしたいんですけど。 4年前にも,平成26年1月から2月ぐらいにかけてもレンタサイクルの実験が行われて,その結果も出ておるわけですが,その際に電動アシスト自転車も実験の中に加えて,電動アシスト自転車の貸し出しがほかの自転車と比べて多かったという結果も出ております。そういったもう既に実験結果が出てるにもかかわらず今回また同じような実験をして,電動アシストは入れない。この辺,なんか整合性がとれてないような気がするんですけども,お考えをお聞かせください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) レンタサイクルの社会実験についてのお尋ねであります。 先ほど御指摘がありました社会実験,2014年平成26年1月から実験をしております。電動についても約290台の利用があったというふうになっております。利用者の声も,利用したいという声もあるのも承知をしております。 今回の社会実験,前回の社会実験の中では自転車を貸し出すポートを3ポート,駅前とローズコム,そしてポートプラザのほうへということで3カ所設けました。今回の実験ではまだまだ複数ふやしていってスマートフォンを活用して実験を行ってまいりたいと考えておりますけれども,前回は人を介して貸し出すということでありました。電動アシストについては,今回の実験では計画をしておりません。まずはポートの数をふやしてやっていくということと,実験の中でもアンケートをしてヒアリングしていくということを考えております。 電動のアシストつき,それからスポーツタイプ,それからスポーツタイプにも電動があるというふうにも認識はしておりますけれども,近年非常にファッション性の高かったり,機能的にも高かったり,おしゃれな乗り物であるというふうに思っております。ただ1台当たり高価な部分と充電の設備の環境を整えていくということがありますので,今回は,まずポートをふやして回数を乗っていただきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆21番(大田祐介) ですから,4年前の実験で電動アシスト自転車の利用がほかのアシストなしの自転車と比較して利用が多かったですよね。にもかかわらず今回採用しないのは,充電の手間であるとか,車両が高いとか,そういった理由ということなんでしょうけど,全国,既にもういろんなまちでシェアサイクル事業を導入されておりますし,その結果アシストつきを導入してるまちもありますし,その傾向や結果ももうたくさん出てるわけです。そういった他市の例を参考にすれば,もうこの実験さえ要らないんじゃないかというぐらいな気がするんです。そういった他市の傾向等を把握されてましたら,まずお聞かせください。 ◎都市部長兼福山駅前再生推進部参与(神田量三) 他市の状況の中で,電動アシストの採用があるというふうにも把握をしておるところであります。 ちょっと済いません,具体的には今手元に資料はございませんけれども,そうしたレンタサイクルの事業があるということは認識しております。 以上です。 ◆21番(大田祐介) 私,もう10年以上電動アシストを導入したらどうかと言い続けて,自分でも乗ってPRしてるつもりなんですけど,なかなか皆さんが賛同していただけないんで,残念だなと思っております。 また,スポーツサイクルについても,今大変な自転車ブームですよね,今度リム・ふくやまの駐車場を使ってヒルクライムをやろうとか,発想がすごいですよね。また,加茂の四川ダム,これもうグリーンライン以上に多分きつい坂だと思うんですが,そこでヒルクライム大会をやろうとか,自転車を使ったさまざまなイベントが今市内で行われております。そのきっかけに,最初のきっかけとして,レンタサイクルでスポーツタイプ,クロスバイク,ハンドルが一文字のもの等があればいいんではなかろうかなと思うわけです。 サイクリングコースなんですけど,サイクリングロード基本計画を策定中ということでありますが,ハードの整備も必要かもしれませんけど,まずは地図上に線を引くだけでサイクリングコースはできるんです。そういったことをやろうと思えばすぐできると思うんです。そういう自転車によるまちづくりをもう少し迅速にやっていただきたいなと,これは要望しておきます。 それから,トレイルコースなんですが,これは,いわゆる山道が多いもんですから整備していないと消えてなくなります。要するに草が生えたり木が茂ったりして。ですから,定期的な整備が必要であります。 最初の質問で例として出した佐波浄水場から明王院にかけてずっと鞆まで,医王寺まで行くっていうコースは実はもう既にありまして,福山山岳会のほうで定期的なコース整備とか標識を掲示したりして,市民の皆さんに利用をしてもらっております。最初のお答えでありましたように,そういった団体と連携してPRを検討するのはやぶさかではありませんよというお答えがありましたけども,じゃあ既存のこういうコースが既にあるわけですから,それについて御協力なりPRなりしていただけるんでしょうか。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 今観光課ではいろんな観光施設,それから文化施設等をめぐる周遊コースの設定を,これはスマートフォンの観光アプリであります,びんGO!福山で広く皆さんに紹介をさせていただいております。そうしたものを通じて,今御提案いただいておりますトレイルコースについても紹介させていただけるような形ができるのではないかと考えているところであります。 よろしくお願いいたします。 ◆21番(大田祐介) では,よろしくお願いします。 続いて,市営プールの再編についてお尋ねをします。 市営プールは50メートルプールということに限ってお話をさしていただきます。なぜなら,50メートルプールというのはもう民間ではつくれない施設だろうと思います。ですから,50メートルプールをつくるのは公の責任として捉えていただきたいと思っておりますが,まず,ローズアリーナも実はもう22~3年たって老朽化しておりますし,あのプールの問題が実はあります。大きな大会ができるんです,スタンドもありますし。できるんですけど,アップをするサブプールがない。これは,以前はあったんです。天満屋のハピータウンの中にプールがあったり,それからサンピアにプールがあったり,そういったプールを利用して,サブプールとして利用させてもらって大会をしておったんですが,今いずれもなくなってしまって,大きな大会を開きにくくなっております。 そうなると,今後将来的なことを考えれば,新たな50メートルプールをつくるとすれば緑町公園内に,要するにローズアリーナに隣接するぐらいの感覚でつくるのがよろしいんじゃないかと思うんですが,いかがお考えでしょうか。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) 新たなプール施設の整備でございます。 ローズアリーナの通年使用ですとか,また新たな市営プール,今議員が申されます50メートルプールでございますが,そういった施設の整備の必要性については,今年度取り組んでまいります再整備方針の中で検討してまいりたいというふうに考えております。 今の議員の提案につきましては,検討していく過程の中におきまして選択肢の一つということになろうかとも思います。しかしながら,さまざまな整備案というようなものもございます。そういったそれぞれの整備案につきましてのメリットですとかデメリット,そういったものを整理いたしまして,よりベターな再整備の方向性というものを総合的に判断いたしまして打ち出してまいりたいというふうに考えております。 よろしくお願いいたします。 ◆21番(大田祐介) できましたら,通年使用可能な50メートルの屋内プールが望ましいのではないかと思っております。 通年使用の50メートルプールというのが実は大変重要なポイントでありまして,なかなかそういった施設はないんです。広島とか岡山へ行けばありますけど。メリットとして,競技力の向上というのが非常に期待できる。一年中50メートル,長水路のプールで泳げる,練習できるということが選手育成に非常に資するということであります。 スポーツ施設,いろいろ老朽化したり問題も多いのは承知しておりますけども,あれもこれもというような時代ではなくて,競技種目を絞って,例えば競泳と飛び込みに特化して福山市は選手育成をしてオリンピックを目指すんだというような方針があってもいいんではないかと私は思っております。ぜひ,そういった選択と集中を今後とも検討をお願いしたいと思います。 最後に,東京オリンピックの事前合宿受け入れについてでありますが,私も山岳会の会長としてスポーツクライミングの合宿の受け入れにかかわっておりますが,担当課は非常に苦労されております。これからもっと苦労があるかもしれませんが。まず,連絡がとれないです。メキシコにメール送ったり,いろいろこういうスケジュールどうですかとかああですかとか連絡しても,まず返事がない。そういったことで,本当に来るんかいなっていう時期もありました。来るのはもう間違いないようでありますが,2種目受けるだけでも,バドミントンとスポーツクライミングだけでもこれだけ大変。もっと種目がふえて,来年も再来年もとなると相当大変。さらに,スポーツ振興課のほうでは新しい体育館のこともあるし,財団の統合のこともあるし,この議会の答弁も書かなきゃいけないし,非常に忙しかったと思いますので,市長,副市長,よくねぎらってあげていただきたいと思っております。 そういった受け入れ準備状況,大変だと思うんですが,いかがでしょうか。もっともっと大変だったでしょうか。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) このたびのメキシコオリンピックチームの受け入れ,このことにつきましては,これまで本市では前例のない未知の対応といいますか,取り組みということでございます。本市の中には参考となる事例がなかなかないといったような中で,職員も手探りの状態で準備作業を進めております。今議員が申されましたように,メキシコチームと連絡をとるだけでも相当な日数と労力を要しますし,また言葉や文化,そういったことが異なるような状況の中で,準備を進めていく段階で予想もできないような新たな課題というようなものも発生をし,その調整に手間取るといったようなこともございます。 そうした状況ではございますが,職員は今現在メキシコの選手団を万全の態勢で迎えたいと,そういった強い気持ちを持って職員一丸となって取り組んでおりますので,御支援といいますか,山岳会,バドミントン協会,今回21日から各選手団をお迎えするに当たって御協力といいますか連携をさせていただきたいというふうに思っております。 よろしくお願いいたします。 ◆21番(大田祐介) 山岳会としても,この事前合宿を大いに盛り上げようということで,あすから市役所1階のロビーで山の写真展をしたり,ボルダリングのボードを展示して雰囲気を盛り上げていきたいなと思っております。ぜひ協力して頑張りましょう。 パラグアイの件なんですが,受けること自体はいいことだとは思うんですけども,今でも大変な上にさらに大変なことになるかなという懸念もあります。 パラグアイのことをちょっと調べてみましたら,過去のオリンピックでこの国がメダルをとったのはサッカーだけであります。ですから,サッカーチームが福山市で直前合宿をしていただけるんであれば,それは非常に盛り上がるんじゃなかろうかという気がするんですが,サッカーチームが来る可能性というのはいかがなんでしょうか。 ◎スポーツ・青少年女性担当部長(佐藤哲郎) パラグアイチームの受け入れということに関しましては,現在,例えばいつ,どのような競技種目が等々,具体的な情報というものはございません。申しわけありませんが,サッカーの可能性ということについても現時点ではお答えできる状況にございませんので,よろしくお願いいたします。 ◆21番(大田祐介) それでは,サッカーの誘致に向けて努力をお願いしたいと思います。 最後にまとめますが,飛び込み台の改修をしてはどうか,通年使用できるようにしてはどうかと提案したんですが,メキシコチームからまだ要望がない。この秋ぐらいに視察に来られるんではないかと思いますが,その際にこれじゃだめだと言われては困ると思うんです。というのが,一番メキシコのオリンピックの有望種目は飛び込みなんです,過去の実績からも見て。そのメキシコの飛び込みチームが来ないとなると,これはかなりインパクトが減ってしまうなと,事前合宿受け入れの,そういう可能性があります。 それと,メキシコチームのためだけに飛び込み台を通年使用にしたらどうかと言ってるわけではございません。屋外だと年間に半年しか使用ができません。具体的に言えば,4月から9月にかけての半年間しか飛び込み台は使えません。あとの半年間は,防火用水じゃないんでしょうけど,災害時の市民の飲料水に転用できるようになっているとは聞いておりますが,飛び込み台としては使えないわけでありまして,この施設の有効活用をして,それにかかる投資はもちろんわかっておりますけども,設備整備費用はかかるとしても,半年しか使えないものを1年使えるようにして,さらに飛び込み,ダイビングの競技力の向上をしていただいて,先ほども申しましたけども競泳と飛び込みに特化した選手育成というのをぜひ検討していただくようお願いして,私の質問を終わります。 ありがとうございました。(拍手) (21番大田祐介議員質問席を退席) ────────────────── ○議長(早川佳行) この際,休憩いたします。           午後0時3分休憩 ──────────────────          午後1時10分再開 ○副議長(塚本裕三) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○副議長(塚本裕三) 次に,18番榊原則男議員。 (18番榊原則男議員登壇)(拍手) ◆18番(榊原則男) 水曜会の榊原でございます。一般質問に入ります。 まず,ばらのまち福山国際音楽祭についてお尋ねします。 5月2日,3日,4日の3日間,リーデンローズを主会場として,市内各会場で,ばらのまち福山国際音楽祭が開催されました。世界で活躍するプロの演奏家や市内の中学,高校のブラスバンド部など,多くの団体が市内ですてきな音楽を奏で,まちを華やかな音色で彩り,多くの市民の方々が楽しいひとときを過ごされました。まず,この音楽祭が開催をされるに至った経緯と国際音楽祭と銘打った理由について,改めてお聞かせください。 今回,開催日が5月2日から4日の3日間で,まさにゴールデンウイークの真っただ中であります。コンサートを聞きに行きたくても行けなかった方もおられたのではと思いますが,開催日程についてはどのように決定をされたのか,お聞かせください。 また,開催日の1カ月前には国際音楽祭の機運を盛り上げるためカウントダウンコンサートが開催されましたが,本番に向けての機運の高揚に効果があったと考えますが,催しの内容と市民の方々の反響についてお聞かせください。 また,開幕日には未来につなぐ子どもたちへのコンサートがあり,小学生を前にプロの演奏を披露されましたが,鑑賞をした子どもたちの反響について感想などがあればお聞かせをください。 また,この期間中には,天満屋福山店やフジグラン神辺店など市内11カ所が会場となり,まちなかつながるコンサートが実施され,地元中学生,高等学校のブラスバンドやプロのミュージシャンが演奏を披露され,大変好評だったとのことでありますが,その事業内容と聴衆者数についてお聞かせください。 最後に,先般,福山国際音楽祭実行委員会が開催され,平成32年度2020年度までの継続を確認されたとのことですが,委員会での協議内容と今回の音楽祭の評価と課題についてお聞かせください。 次に,ガバメント・クラウドファンディングについてお尋ねします。 ふるさと納税とガバメント・クラウドファンディングは,どちらもふるさとを応援する気持ちを寄附の形であらわすことや,税法上の寄附金控除が適用されるなどの共通点がある一方,ふるさと納税はまちづくり,福祉など分野別に寄附を募るのに対し,ガバメント・クラウドファンディングは自治体等が実施する事業を具体的に示し,期間や目標額を設定して寄附を募るといった違いがあります。 ガバメント・クラウドファンディング導入については,昨年6月議会での我が会派の質問に対し,全国から寄附を集められるのはもちろん,事業や取り組みそのものを多くの人に知っていただき,共感,応援をしていただくための手段として有効であり,福山市としてはこうした特徴を踏まえ,地域に対する愛着を高め,人と人を結びつけ,地域の活性化につなげるため導入に向けて取り組みますとの答弁をいただき,早速市民団体などの事業に対しインターネット上で寄附を募るガバメント・クラウドファンディングを開始されており,評価するものであります。 第一弾として,神辺町の古墳ロマンをよみがえらせる会とNPO法人mamanohibiという2団体の申請を受け,平成29年11月10日から12月22日までの間実施されました。成果と課題についてお示しください。 また,今年度も創造性あふれる福山らしい商品やまちづくり活動を認定,登録する福山ブランドが決定され,いよいよガバメント・クラウドファンディングの募集を開始されたと聞いております。その福山ブランド認定・登録制度は今年で4回目を迎え,今回は新たに7件が認定,登録されており,総応募数362件中40件となっております。支援事業であるガバメント・クラウドファンディングの進捗状況と今後の実施スケジュールについてお聞かせください。 次に,日本遺産認定された鞆の浦についてお尋ねします。 文化庁が5月24日に発表された日本遺産に,福山市が「瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町」と題し初申請していた鞆の浦が認定されました。今回認定された日本遺産は,全国で76件の申請の中,13件の一つであり,落選し再挑戦する自治体も多い中,福山市は初めての申請でスケジュールどおり一発で狭き門をくぐり抜けたことは大いに評価するものであります。 また,鞆については,国連教育科学文化機関ユネスコの世界記憶遺産,国の重要伝統的建造物群保存地区,いわゆる重伝建の選定に続く3つ目の栄誉であり,歴史と伝統が息づく鞆の浦に新たな誇りが加わったわけであります。念願であった日本遺産認定証を東京で受け取られたときの枝廣市長の御感想を改めてお聞かせください。 次に,日本遺産の活用方法についてであります。 鞆町地区の日本遺産認定を受け,福山市は今後急増が予想される観光客の受け入れなどを話し合う協議会を設立し,専用のホームページも立ち上げ,鞆の魅力を全国発信されるとのことであります。具体についてお示しください。 また,認定により,本市は3年間で約7000万円の補助金を受けるわけですが,今年度の事業費と事業内容についてお聞かせください。 次に,国の特別史跡である廉塾の日本遺産追加認定についてお尋ねします。 平成29年9月議会での一般質問で,国の特別史跡である廉塾の追加認定について三好教育長は,まずは今年度本市独自の魅力をストーリー化する地域型で申請をし,廉塾の追加認定についてはその後,近世日本の教育群の所在自治体や文化庁と協議しながら検討しますと答弁をされています。 改めて申し上げますが,シリアル型は複数の市町村にまたがってストーリーが展開できるものでありますが,このシリアル型の追加認定には平成27年度に日本遺産認定された近世日本の教育群が該当しており,水戸藩校だった旧弘道館など茨城,栃木,岡山,大分の4県の旧教育群で構成するストーリーとなっています。廉塾については,全国から常時20人ぐらいの塾生が学んでおられ,頼山陽も塾頭をされていたときもあり,当時の講堂や寮舎,居宅などが現存しており,近世日本の教育遺産群のトップに含まれても少しもおかしくない内容であります。地域型に続きシリアル型の追加認定となれば,全国に向け福山市の知名度アップに大きく貢献すると同時に,福山城築城400年に向けても大きく弾みがつくと考えますが,現在までの進捗状況と今後の追加認定に向けての取り組みについてお聞かせください。 最後に,神辺町川南地区のまちづくりについてお尋ねします。 神辺学区の川南地区は,神辺平野の南部に位置し,地区内にはJR神辺駅や2路線の国道が整備された交通の要衝であり,神辺地域の拠点としてのまちづくりが期待される地区であります。今後高齢者を初めとする多くの市民にとって利便性の高いコンパクトなまちづくりを進める必要があり,そのためにもJR神辺駅に隣接する川南地域が地域の中心として最も重要な拠点の一つとなっており,川南土地区画整理事業の推進は神辺町全域のまちづくり,地域づくり実現のためにも必要不可欠なものであります。 しかし,当地区の現状は,地権者の合意が得られず,40年以上にわたりまちづくりが進まないまま現在に至っております。本市においては,昨年度から,こうした現状を打破しまちづくりを進めるため新ビジョンの作成にゼロベースで取り組むとされ,意向調査を実施されてこられました。こうした中,一部新聞報道にもあったように,新ビジョン案の作成に関しては進展が見られたようであります。まずは,現在までの進捗状況についてお聞かせください。 また,川南地区のまちづくりには相応の事業費が必要でありますが,本市の単独予算では一定の整備がなされるまでにはかなりの期間を要するものと考えられるため,合併特例債の有効利用について提言もしてまいりましたが,先般,合併特例債の5年間の再延長が国会で承認されたとのことであります。本市としては,川南地区のまちづくりを進める財源として,合併特例債の活用をどのように考えておられるのか,お聞かせください。 1回目の質問は以上であります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 榊原議員の御質問にお答えいたします。 初めに,ばらのまち福山国際音楽祭についてであります。 まず,開催の経緯についてであります。第五次福山市総合計画では,歴史,文化が継承され,郷土愛を育み,地域の活性化に生かされているまちの実現が目標として掲げられています。そして,その実現に向け,芸術文化ホール等を中心に文化活動ができる環境づくりを進めることとしております。これを踏まえ,全国に誇れる音響性能を有するふくやま芸術文化ホールを拠点として,本市の歴史,文化の特色を生かし,幅広い市民参加により,海外の質の高い音楽文化と交流する国際色豊かな音楽祭に取り組むこととしたものであります。また,昨年改正されました文化芸術基本法の趣旨も踏まえ,文化芸術の振興にとどまらず,教育,福祉などの観点も視野に入れながら,まちの活性化を目指すことといたしました。 国際音楽祭としたのは,何よりも海外の質の高い音楽に触れる機会を市民の皆様に提供したいと考えたためであります。また,西洋の音楽と本市の誇る伝統文化である琴との共演を通して新たな文化交流につなげていけるとも考えたところであります。 次に,開催日程についてであります。ばらのまち福山という音楽祭の名称にふさわしい,ばらの開花時期に合わせることといたしました。また,5月は,観光鯛網や本市最大の祭りである福山ばら祭が開催される祭りの季節です。これに新たな文化の祭典が加わることでさらに魅力が増し,市民の気持ちも華やぐものと考えました。また,ゴールデンウイーク中のほうが鑑賞のための時間をゆっくりとれるのではないかとも考えました。いずれにしましても,最終的には実行委員会において決定したものであります。 次に,カウントダウンコンサートについてであります。30日前に,本番を盛り上げるため,市役所1階の市民ホールとJR福山駅構内で開催をいたしました。音楽祭本番にも出演されたピアニストやサックス奏者のほか,福山の音楽文化を盛り上げたいという思いの若手演奏家にも登場いただきました。多くの方が熱心に鑑賞され,身近なところですてきな音楽が聞けてとてもよかったといった声も数多くいただきました。 また,20日前には,音楽祭を盛り上げてほしいと開催に深い理解を示していただいた市民の方から御寄附をいただいたグランドピアノをJR福山駅構内に設置し,駅を利用される皆様に自由に弾いていただき好評をいただきました。こうしたカウントダウンイベントは,機運醸成に大いにつながったものと考えています。 次は,未来につなぐ子どもたちへのコンサートについてであります。次代を担う子どもたちのために,招待コンサートとして開催をいたしました。小学校4年生から6年生の子どもたちで満席となった大ホールでは,ふだん学校の授業では体験することのない世界で活躍するオーケストラやソリストの演奏に集中して聞き入る子どもたちの姿が印象的でした。動物も登場する音楽作品が演奏されましたが,子どもたちからは,登場人物と動物の動きや気持ちなどが伝わった,自分が森の中を歩いているように感じたといった感性豊かな感想が数多く届きました。また,教育委員会からは,引き続きこのような機会を持っていただけるとありがたいとの意見もいただきました。 次に,まちなかつながるコンサートについてであります。このコンサートは,演奏会場に行かなくても身近に音楽に触れることができ,また市民みずからが音楽を奏でることで新たな交流の場を創出できる,そうした音楽を気楽に楽しむために開催いたしました。国内外のプロの演奏家と喜多流大島能楽堂や消防音楽隊,地元中学,高校の吹奏楽部などが,商業施設を初めJFE福山会館や福山城湯殿など11の会場で20の公演を行い,約5100人の方々に御来場いただく中で,市内が音楽であふれる2日間となりました。 最後に,実行委員会での協議内容と今回の評価,課題についてのお尋ねであります。実行委員会では,来年度の開催に向けては,今年度のコンセプトと3つのテーマ,すなわちみんなで創る,次世代育成,そして国際交流,過去と未来の懸け橋でありますが,これらを維持していくことと,音楽祭全体の統括を行う総合プロデューサーの設置などについて検討していくことを確認いたしました。 また,今回の課題については,準備期間が短く事業PRが十分でなかったことや,運営ボランティアのあり方などが上げられました。一方,開催までの期間が短かったにもかからず全体で約1万2000人もの方に御来場をいただいたこと,そして次世代を担う子どもたちを含む多くの市民が,国内外の演奏家の上質な音楽に触れ,またコンサートにも一緒に参加し,つながる中で感動を共有できたことなど,音楽の力を改めて感じながら新たな試みの第一歩を踏み出せたことは大きな成果と考えています。 次年度へ向けて実行委員会で議論を深めながら,他都市にない特色を持つ音楽の祭典として全国から注目を集める事業となるよう取り組んでまいります。 次に,ガバメント・クラウドファンディングについてであります。 初めに,成果と課題について申し述べます。本市においては,地域の宝を地域の活性化につなげる活動を福山ブランドとして登録しており,その活動を支援するため,ガバメント・クラウドファンディングを開始いたしました。初年度となる昨年度は,このうちの2団体の活動支援について寄附を募りました。 1つ目でありますが,古墳群の魅力を発信する映像制作を目標とした団体につきましては,寄附額が目標額に少し達しませんでしたがプロモーション映像を制作できました。寄附者や地域の小中学校などへの配布,動画共有サイト,ユーチューブでの公開など,地域の魅力や活動の情報発信に活用されています。また,ママのための本づくりを目標とした団体につきましては,寄附額が目標を大きく下回りました。このため本の作成はできませんでしたが,寄附の趣旨に沿って,子育て中のママたちの不安な気持ちや悩みを解消するセミナーを実施することができました。 いずれの団体も,福山の魅力発信や課題解決につながる取り組みを行う中で,みずからの活動を見詰め直し,磨き上げにつなげられたことは,一つの成果ではないかと考えています。一方で,いずれも目標額に達しなかったことから,多くの人から共感を得るプロジェクトのつくり方や,知ってもらうための情報発信に課題があったものと考えています。 次は,今年度の進捗状況と今後の実施スケジュールについてであります。今年度も,新たに福山ブランドに登録された団体を含む全ての登録団体を対象に制度活用を呼びかけ,現在1団体が申請に向けて準備中,そして2つの団体が検討中という状況にあります。今後でありますが,7月に団体やプロジェクトを選定し,昨年度の成果と課題を踏まえて事業の磨き上げを行った上,8月を目途にインターネットの専用サイト等で寄附募集を開始する予定にしています。 次に,日本遺産認定についてであります。 今年度は全国から76件の申請があり,わずか13件が選ばれるという厳しい審査の中,先月,近世港町をテーマとした鞆の浦のストーリーが日本遺産に認定をされました。東京において,全国から集まった多くのテレビカメラを前に文化庁長官から鞆の浦の名前がしっかりと刻み込まれた認定証をいただいたときには,改めて鞆の浦に息づく歴史や伝統の価値の重みを感じました。今回の認定は,常夜燈や雁木など江戸時代の港湾施設がまとまって現存する国内唯一の港町の中に,潮待ちの港として繁栄をきわめたころの町並みが一体化し,そして人々の暮らしの中に豊かな伝統文化が息づいている,そうした鞆の浦の魅力が高く評価されたものと受けとめています。 日本遺産の活用方法についてであります。鞆の浦の魅力を広く国内外へ発信し,知名度の向上と地域活力の向上につなげるため,地域のまちづくり団体や民間事業者などとともに鞆の魅力についての情報発信や人材育成等に取り組む協議会を立ち上げることとしています。具体の事業としては,多言語のホームページやPR動画の作成といった情報発信事業,地域の担い手の育成を行う人材育成事業,シンポジウムの開催などの普及啓発事業,さらには地域に根差した食文化や伝統行事など,未指定の文化財調査にも取り組んでいくことを考えています。 本年度は,鞆の浦の地域活性化や観光振興に生かしていくため,地域住民が気づいていない地域の魅力や,鞆を訪れる人の興味,関心について調査を実施することとしています。また,鞆の魅力を国内外に発信するためのホームページの立ち上げや動画制作,ガイド研修事業等を行う計画で,事業費として4940万円を予定しております。 次に,廉塾の日本遺産追加認定についてであります。 シリアル型への追加認定につきましては,既に認定を受けている申請自治体や文化庁の同意や協議が必要となります。今後は,追加認定の可能性について,関係自治体や文化庁と協議を進めてまいりたいと考えています。 次は,神辺町川南地区のまちづくりについてであります。 まず,新ビジョン作成の進捗状況についてお答えをいたします。新ビジョンの検討に当たっては,土地区画整理審議会の委員で構成する協議会の意見に基づき,地権者及び神辺学区住民のまちづくりに関する事業の方向性等を確認するため,第1回の意向調査を昨年8月に実施いたしました。そして本年3月には,3種類の案から新ビジョンのベースとなる案を絞り込むための調査を第2回調査として実施いたしました。その結果,道路網整備を主とする案と,道路網整備と土地区画整理事業を組み合わせた案,この2つに支持が拮抗したことから,本年5月に改めて第3回目となる調査を実施いたしました。この結果,調査対象となる地権者の3分の2を超える約76%の方から道路網整備と土地区画整理事業を組み合わせる案について協力がいただける結果が得られました。こうした経緯を経て,6月11日の協議会において新ビジョンのベース案として選定がなされたところであります。 今後は,これまでに把握した地権者や住民の意見をできるだけ反映する中で,より多くの関係者から合意を得られる新ビジョンを早期に作成してまいりたいと考えています。 次に,川南地区への合併特例債の活用についてであります。合併特例債は,償還時に交付税算入のある有利な市債であることから,国等の補助金とともに積極的に活用してまいりたいと考えております。 以上で,榊原議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆18番(榊原則男) それでは,再質問に入らさせていただきます。 それではまず,福山国際音楽祭についてであります。 6項目にわたって,開催に至った経緯や事業内容,そして評価と課題についてお聞きをさせていただきました。丁重にお答えいただいたわけであります。答弁では,初めての試みであったが多くの市民の方々が国内外の良質な音楽に触れられたといったことや,また音楽の力を感じながら新たなまちづくりの一歩を踏み出せたとのことでありますし,5100人にも上る,音楽であふれるすばらしい祭りだったというようなことも市長のほうが答弁をしていただきました。一方,準備期間が短くということで,事業PRが不十分であったともお答えいただきましたし,運営ボランティアのあり方などの課題も見えたということであります。今年度の成果と課題を踏まえて,来年度は今年度以上にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。 1点だけお聞きしたいんですけれども,答弁では,答弁というよりは最初の市長の説明の中にありましたけれども,備後圏域を代表する音楽の祭典として認知されて,全国から注目を集める事業となるように取り組むとのことというようなお言葉がございました。全国にはいろいろな音楽祭があるわけでありますけれども,特に我々に身近なのは,金沢の音楽祭を初め,さまざまな音楽祭が開催をされているということでありますが,全国から注目される音楽祭とはどのような音楽祭なのか,どのような音楽祭を目指していかれるのか,お聞かせをいただきたいと思います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 福山国際音楽祭が目指す方向性についてであります。 市長答弁にも少しございましたが,この音楽祭につきましては,次世代を担う子どもたちを含め多くの市民の皆様に海外の質の高い音楽に触れる機会を提供するとともに,福山らしい伝統文化であります琴との共演などを通じまして新たな国際交流につなげていくほか,文化振興にとどまらず教育や福祉の分野など,これまでにない視点を織り込みながら新たな音楽によるまちづくりを目指すものとしております。 今後も,今年度の結果を踏まえまして,新たなまちづくりをつくる第一歩となるよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。 ◆18番(榊原則男) 御答弁いただきましたが,ちょっと頭の中で,どういった音楽祭かというのは言葉ではわかるんですが,絵で描けないんでございまして,そういった今の言葉をしっかりとわかりやすく絵に描けるようにやっていただけたらというふうに思っております。 質問でも申し上げましたけれども,また先ほど同僚議員からの質問の中にもありましたけれども,すばらしい音楽祭であったと,このように評価はさせていただいております。短時間での開催でありましたし。ただ,1点だけ,私の希望を言わさせていただきたいと思うんですが,できるならば事前に内容についてもう少し情報が欲しかったということを感じております。来年度は今年度より一層グレードアップをしていただきまして,すばらしい国際音楽祭となるように期待をさせていただきまして,この質問は終わらさせていただきます。 次に,ガバメント・クラウドファンディングについてであります。 昨年度の課題として,共感と情報発信に課題があったとのことであります。これを踏まえまして今年度は具体的にどのように取り組んでいかれるのか,まずお聞かせいただきたいと思います。 ◎市長公室長(檀上誠之) 昨年度の課題を踏まえての今年度の取り組みであります。 まず1つ,共感をよりしてもらえるような内容ということについてですけども,今年度は昨年度よりも一層と事前にプロジェクトの内容に磨きをかけて,共感をいただけるような内容にしていきたいと思っております。 昨年度も募集に当たっては,サイト委託事業者,それから情報発信の専門家にそれぞれアドバイスをいただきながら,どういった事業内容を募集するかということを組み立てていったわけなんですけども,それがまだ不十分だったということの反省だと思います。今年度はさらに委託事業者,そこの専門スタッフ,充実したサイトを選択して,事前にしっかりとプロジェクトをどういった内容で,見せる工夫をした内容でしていくかというような工夫,そういった共感を得られるような内容に磨き上げをしっかりして取り組んでいきたいというふうに思っております。 それと,情報発信の仕方の課題ということなんですけども,昨年度も登録団体はもちろん,それから福山市も,行政も,それからあとサイト委託事業者もそれぞれの立場で情報発信一生懸命やってきたわけなんですけども,広く呼びかけるという点,集中して特定のターゲットを狙った発信ができてなかったんじゃないかなと,そういう面もあったかと思います。ということで,今年度は,情報発信するに当たってはウエブ広告を使った情報発信ということを1つ考えております。ウエブ閲覧履歴を検索するという機能があるそうです。例えば,子育てに関心のある方は日ごろからそういった子育てに関心のあるサイトを見てらっしゃるという閲覧記録です。そういった方に対しては,インターネットを開くとそういった情報が自動的に広告として出てくるというような機能を活用して,それぞれ今後募集するプロジェクトに関心のある人に関心のあるプロジェクト内容が直接届くような情報発信というようなことで,情報がより的確に届くような取り組みもやっていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ◆18番(榊原則男) わかりました。 もう一点,昨年2団体が申請をされて取り組まれたとのことでありますが,いずれもみずからの活動を見直しする機会になった,そしてこの取り組みによってお互いの会が磨かれたということでありまして,それなりに成果があったというふうに解釈をさせていただきました。先ほど取り組みもいろいろお話ししていただきました。今回の申請状況につきましては,今の段階で3件の問い合わせ,検討と実際にやると言われておる両方で3件ということでありまして,もう少し何か盛り上がらないかなというふうにも感じております。 そこでお尋ねをいたしますけれども,これは福山ブランドに限定をされた支援事業というふうに私は解釈しているんですが,実際に対象事業を広げてもっとガバメント・クラウドファンディングを活用することはできないのかなというふうにも感じるわけでありますけれども,そのことに対しての御見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎市長公室長(檀上誠之) 現在取り組んでおりますのは,福山市の第一弾としてブランド認定登録団体,これを支援すると。そういう意味で導入したのが第一弾ということで,昨年取り組んだわけであります。 全庁的にはクラウドファンディングを活用できるような事業もあると思います。より全国の方に共感をしていただけるような事業,こういった事業についてクラウドファンディングを導入していくということも考えていけると思います。その際には,第一弾として昨年度実施した,先ほどもちょっと申し上げました反省点,課題等も,それからノウハウも活用しながら,これからクラウドファンディングを実施する際には生かしていきたいというふうに思っております。具体的に,クラウドファンディングを,共感を呼ぶのにふさわしい事業というところも考えながら取り組んでまいりたいというふうに思っております。 以上でございます。 ◆18番(榊原則男) わかりました。しっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。 それでは,次に日本遺産認定された鞆の浦についてであります。 日本遺産認定について,市長,認定を受けられたときのお気持ちを述べていただきました。鞆の浦の価値の重みを感じたということであります。鞆の浦については,1つの地域がユネスコの世界記憶遺産や重伝建とあわせて3つの評価を受けているのは,お話の中にありますように鞆の浦だけであります。いずれも潮待ちの港として繁栄をきわめたころの遺産や町並みが一体的に残り,人々の暮らしの中に豊かな伝統文化が息づいているという鞆の浦の魅力が高く評価されたものであると,このように考えております。 そこでお尋ねいたしますけれども,それぞれの3つの評価であります。それぞれの制度を活用しながらまちの活性化につなげていく必要があると,このように考えるわけでありますけれども,御見解をお聞かせいただきたいと思います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) それぞれ今回3件,鞆町に向けて新しいうれしい評価をいただいたところです。その中でユネスコの世界記憶遺産,こちらにつきましては,危機に瀕した歴史的な記録物をデジタル化して広く公開しようというものであります。また国の重要伝統的建造物群保存地区につきましては,これは文化財保護法に定義されました文化財として伝統的な建物を適切に保存し,なおかつそれを活用を図っていこうというものであります。日本遺産につきましては,未指定,指定にかかわらず,あらゆる文化財をストーリー化して一体的に発信し,地域の活性を図ることも目的とするものであり,いずれの制度も活用の重点度に差はありますが,認められた文化財の価値を適切に保存や活用しながら地域の活性化につなげていくことを目標としております。それぞれの制度をうまく活用しながらまちづくりを進め,地域の活性化につなげてまいりたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ◆18番(榊原則男) 今のお話にありましたように,それぞれの事業をしっかり連携してやっていただければというふうに思います。これは,鞆ならではのすばらしい歴史,文化を継承,発展させながら何らかのまちの活性化につなげていただくことを要望いたしまして,この質問は終わらさせていただきます。 次に,廉塾の日本遺産追加認定についてであります。 既に日本遺産認定を受けている自治体や文化庁と協議を進めるという,そういった答弁でありました。前回は協議をしながら検討するということでありましたから1歩も2歩も踏み出した答弁であると,このように理解をさせていただきました。 そこでお尋ねいたしますけれども,先ほども市長の答弁の中にもありましたけれども,今回の廉塾の追加認定に該当する自治体は平成27年度初年度に認定された近世日本の教育群遺産であるわけでもありますが,今後の手続として,日本遺産認定をされた4市で設置されています協議会や連絡調整を代表して行う県や,当然文化庁との協議が必要と考えます。このスケジュールについて,まだこれからと言えばこれからなんですけれども,具体について考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。 ◎文化観光振興部長(村上寿広) 日本遺産の追加認定につきましては,まずは文化庁のほうに今後の追加認定の場合の日程等を確認してまいりたいと思います。またあわせて,議員申されました4市の関係者の方々につきまして,まず福山市の考え方等を説明させていただき理解をいただいた上で,追加認定につきまして前向きに取り組んでまいりたいと考えております。 よろしくお願いいたします。 ◆18番(榊原則男) 追加認定をぜひとも進めていただきたい,いただけるということでありますけれども,ちょうど今回の日本遺産の認定につきまして,県内から尾道市と呉市が江戸時代から明治にかけての日本海や瀬戸内海を経由し北海道と大阪を結んだ商船の総称である北前船の寄港地としてそれぞれ構成自治体に認定をされております。特に尾道市についての日本遺産認定は,平成27年度,28年度に続き今回とで3件目となるわけでございまして,毎年日本遺産を1つの目標に取り組みを進めておられるようであります。 御存じのように,日本遺産は平成32年2020年までに約100件の認定が予定されているわけでございます。あと残りわずかでありますし,平成32年といいますとあと3回のチャンスが残されているわけでありますんで,ことしエントリーをされるということでありますが,鞆の浦と同様に一発で追加認定になれるようにお願いしたいと。申請する自治体の熱意にかかっていると,このように確信しておりますので,改めて要望をさせていただきまして,この質問を終わります。 最後に,神辺町川南のまちづくりについてであります。 答弁でもありましたように,道路網整備,そして区画整理事業,これを両方進めていくということについての賛成ということが76%ということでありまして,おおむねこの案については住民の理解が進んだものだなというふうに感じさせていただきました。協議会では最終的に新ビジョン案が全会一致で了承されたとのことでありまして,停滞していたまちづくりが動き始める見通しとなったと,このように理解をさせていただいたところであります。 そういった中で,一部新聞に,福山市案承認,40年の懸案始動へといった,あの記事だけを見ますと今にでもすぐそういったことができるかのように見受けられる,そういった私は新聞内容であったと思いましたので,今回改めて進捗状況を聞いたわけであります。 川南地区のまちづくりにつきましては,改めて申し上げますけれども,立地適正化計画,これは皆さん方よく御存じのとおり,これから30年後の地域づくり,まちづくりを目指すということで,居住機能や医療,福祉,商業,公共交通機関等のさまざまな都市機能を誘導するといった,そういった福山市の大きな柱となっております。その地域の一つが川南地区であります。また,事業を進めていく上には財源が必要でありますけれども,財源としての合併特例債の再延長,これも決まったようでありますし,そうしますと,頭の中で計算してもあと8年までの財源確保の見通しが立ったと,このようにも理解をさせていただいております。そしてもう一点は,先般決まりました新ビジョンが協議会で全会一致で了承されたということであります。言ってみれば全ての条件が整ったと,このようにも解釈できるわけであります。 あと何が問題かと言えば,私は心の問題であると,このように思っております。長年対立をしてきた経過から,今まさに丁重に,丁寧に新ビジョンの作成,取り組みを進めていただきたいと。そして,地権者の方々の融和,融合につながる,そのことが神辺町の明るく住みよい地域づくり,まちづくりのもととなるんだというようなことを思っておりますし,幸いに理事者の皆さん方,そして神辺町の担当の皆さん方,そういったことをしっかり理解をして今回の川南のまちづくりを進めていただいていると,このようにも理解をさせていただいております。そういった意味では大変な事業を進めていくわけでありますし,また言い方によってはすばらしい事業を進めていくわけでありますから,今後ともより一層の取り組みの強化をしていただくことをお願いいたしまして,時間が少し早いんでありますけれども私の質問を終わらさせていただきます。 ありがとうございました。(拍手) (18番榊原則男議員質問席を退席) ○副議長(塚本裕三) 次に,14番連石武則議員。 (14番連石武則議員登壇)(拍手) ◆14番(連石武則) 水曜会の連石武則でございます。一般質問を始めさせていただきます。 まず初めに,文書管理についてお尋ねします。 よく,行政事務は文書に始まり文書に終わると言われます。私が20年余り前,当時の沼隈町議会議員として行政にかかわることとなったときにも,この言葉の意義を伺ったものです。いわく行政の仕事のあり方を指している言葉であり,行政の毎日の仕事は文書主義の原則のもと,情報を文書にして扱い,事務のほとんどが文書の取扱事務であること,そして行政事務の多様化とともに文書の必要性と重要性がますますふえていっています。 そのような中,平成23年には公文書管理法が施行されました。この法律は,政府の現用公文書と非現用公文書の管理に関する統一ルールを定め,歴史的に重要な公文書等の永久保存を明記し,地方自治体にもこの法の趣旨にのっとって公文書管理に対して努力するよう義務を課したものであります。 しかし今,公文書管理の根幹を揺るがすがごとき事案が国において散見され,安倍晋三首相は6月4日,財務省が公表した決裁文書の改ざん問題の調査報告書について首相官邸で,公文書の改ざんはあってはならないことだ,行政府の長として責任を痛感していると述べ,二度とこうしたことを起こさないように公文書のあり方を徹底的に見直し再発防止策を講じていくと,再発防止策を徹底する考えを示しました。 福山市においても,行政の遂行に欠かすことのできない文書の取り扱いについては,適時適切な取り扱いが行われていることと思いますが,文書管理の意義についてお考えをお示しください。 さきにも申し上げましたが,行政事務は文書に始まり文書に終わると表現されるように,福山市においても日々膨大な量の文書を取り扱っています。文書には様式や重要度も含めさまざまな取り扱いがなされていると思いますが,文書管理の現状と問題についてお示しください。 あわせて,今後の対応策についてもお示しください。 次に,公文書館についてお尋ねします。 昭和63年6月1日に施行された公文書館法は,国及び地方公共団体は,歴史的資料として重要な価値を有する公文書等を国民の共通の財産として継続的に後代に伝えるために,これら公文書等の散逸,消滅を防止し,これを保存し,利用に供することが極めて重要であるという基本認識のもと,公文書館の設置について定めたものです。また,第5条第1項において,これら国民の共通の財産としての公文書等を保存,利用するために設置する公文書館の設置主体は地方自治体であることが定めてあります。 現在本市には,霞町にあるまなびの館ローズコム4階に歴史資料室が設置され,公文書管理等が行われていますが,歴史資料室の現状と課題についてお示しください。 また,今後の公文書館設置についてお考えをお示しください。 次に,乳幼児等の医療費助成制度についてお尋ねします。 福山版ネウボラがスタートして1年がたちました。市長はさきの提案説明で,昨年度末での相談件数が7000件を超し,妊婦や子育て中の親にとって身近な相談相手の重要性を改めて感じたとの説明がありました。ネウボラは妊娠,出産のかかわりのみならず,子どもの成長全般にわたってのかかわりであり,今後のさらなる充実に期待するものであります。 さて,我が水曜会は,さきの3月定例会の今岡議員による代表質問において,乳幼児等医療費助成制度についてお尋ねをしました。内容は,全ての子どもたちが夢と希望を持ち,健やかに成長できるまちを目指し,県と連携して本市の小学校5年生と中学校2年生を対象に実態調査を実施し,生活困窮の状況や子どもの学び,子どもの生活や健康についての状況をもとに今後の子どもの貧困対策における効果的な支援のあり方を検討するとされているが,調査結果をもとに,今後の乳幼児等医療費助成制度のあり方についての考えをお尋ねしました。市長から,今年度実施した実態調査について現在県と連携をして分析作業を進めており,今後医療機関を受診させなかった理由や県内市町の状況,また他の調査項目などをさらに詳しく分析する中で,乳幼児等医療費助成制度などについても検討するとの答弁をいただいております。実態調査についての現状分析についてお考えをお示しください。 また,厚生労働省が平成27年4月1日現在の乳幼児等医療費に対する援助の実施状況を公表しており,それによると全国1741市区町村で何らかの援助が実施されており,中学校終業年齢の15歳年度末まで実施している自治体は,通院で996団体,入院で1200団体,また高校終業年齢の18歳年度末では,通院で269団体,入院では286団体が乳幼児等医療費援助を行っています。本市における乳幼児等医療費助成の現状についてお示しください。 また,さきの子どもの貧困対策のみならず,子育て支援として,人口減少の抑制策としても拡充に向けて取り組む必要があると考えますが,お考えをお示しください。 また,制度拡充を図る際の課題についてお示しください。 次に,観光行政についてお尋ねします。 観光立国推進基本法は,昭和38年に制定された旧観光基本法の全部を改正し,平成18年12月に議員立法により成立しました。本法律において,観光は21世紀における日本の重要な政策の柱として初めて明確に位置づけられることになりました。また,観光立国の実現に関する施策の基本理念として,地域における創意工夫を生かした主体的な取り組みを尊重しつつ,地域の住民が誇りと愛着を持つことができる活力に満ちた地域社会の持続可能な発展を通じて国内外からの観光旅行を促進することが,将来にわたる豊かな国民生活の実現のため特に重要であるという認識のもとに施策を講ずるべきことを定めています。 本市においてもさまざまな観光にかかわる取り組みが行われてきましたが,市が取り組む観光行政の意義についてお考えをお示しください。 観光資源には,自然,歴史文化,都市,テーマパーク等多様な資源があり,文化庁が認定している日本遺産もしかりで,さきの5月24日に選ばれた福山市の「瀬戸の夕凪が包む国内随一の近世港町~セピア色の港町に日常が溶け込む鞆の浦~」も重要な観光資源であり,市長が言われるように,鞆の浦は国の重要伝統的建造物群保存地区,ユネスコ世界の記憶と合わせ,一地域が3つの評価を受けているのは国内で鞆の浦だけです。 本市では,昨年1月に日本遺産認定を目指すに当たって明王院や福山城などを含めた市全域での申請を検討していましたが,文化庁との事前協議で鞆の浦に絞った経緯があります。今後の日本遺産,鞆の浦のストーリーを生かすための施策についてお考えをお示しください。 また,鞆の浦を本市観光資源の起点とするならば,交通アクセスを含め,現状と課題についてお示しください。 また,市域全域に広がる観光資源とのかかわり,連携をどのように進めていくのか,お考えをお示しください。 あわせて,観光資源を生かす施設環境整備をどのように進めていくのか,お考えをお示しください。 以上で,第1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 連石議員の御質問にお答えいたします。 初めに,文書管理の意義についてであります。 公文書は,市政運営の方針や事務事業の企画立案,実施に関する経過が記録され,歴史的にも貴重な市民共有の知的資源であります。文書管理は,こうした公文書の適正な保存等を図ることにより,行政の適正な執行や継続性を確保するだけでなく,市民と行政の信頼関係を築く重要な事務であると認識をしています。 次に,文書管理の現状と課題及び対応策について申し述べます。本市における文書管理は,文書の作成から保存,廃棄並びに歴史公文書の引き継ぎに関する事項などを定めた福山市文書取扱規程に基づき,適正な実施に努めているところであります。 しかしながら,行政事務は広範囲にわたり,また取り扱う公文書も多種多様であることから,万が一にも重大な事案を引き起こすことがないよう,職員一人一人が常に気を引き締め,文書管理の意義を理解し,福山市文書取扱規程を徹底させる必要があると考えています。このため,管理監督者を初め職員を対象とした研修会を引き続き実施するなど,適正な文書管理の周知徹底を図ってまいります。 次に,公文書館についてのお尋ねであります。 歴史資料室の現状と課題についてお答えいたします。歴史資料室は,歴史的に貴重な公文書を収集,保存,整理し,市民利用に供することを目的に,2008年度平成20年度,ローズコム内に閲覧・展示機能等を有する施設として開設いたしました。現在では,合併市町村文書を初め,市史編さん,各種事業に関する資料など約4万9000点を超える歴史公文書を収蔵し,閲覧,展示等を通じて年間約2000人前後の市民の方々に御来館いただいております。 今後は,歴史公文書の目録等の整理を行い,歴史的文書検索システムに登録し,市民の利便性をより向上させることが課題であると受けとめております。 なお,公文書館の設置については,目録等の整理の進捗状況を踏まえる中で検討することとしております。 次に,乳幼児等医療費助成制度についてであります。 まず,子どもの生活に関する実態調査結果の分析についてお答えいたします。本調査は,小学5年生とその保護者,中学2年生とその保護者を対象に実施いたしました。生活の状態を,低所得,家計の逼迫,そして子どもの体験や所有物の欠如という3つの要素から分類し,2つ以上の要素に該当する場合を生活困窮層,いずれか1つの要素に該当する場合を周辺層,この2つを合わせて生活困難層,またいずれの要素にも該当しない場合を非生活困難層としております。 本市における生活困窮層の割合は約1割で,周辺層を含めた生活困難層の割合は約3割となっています。これは,県全体における生活困難層の割合である約25%を超えて高い状況にあります。さらに,ひとり親家庭では約7割が生活困難層に属しています。子どもの医療機関受診抑制経験者の割合は,生活困難度が高いほど高くなっています。中でも生活困窮層においては,受診させなかった理由を自己負担金を支払うことができないと思ったといった経済的な理由を上げる割合が約4割と高く,県全体の平均約2割と比べ高い状況になっています。 次は,本市における乳幼児等医療費助成の現状について申し述べます。本制度については,これまで,本来国が制度を創設すべきという考えで県内市町が一致して国に要望してきました。近年,他市町において相次いで拡充されてきた中にあっても,本市ではこれまでの共通認識に立ち,県制度を基本に通院は就学前まで,入院は小学生までを市助成の対象としてきたわけであります。 実態調査では,さきに答弁申し上げた内容以外にも,将来的に必要と思う支援として子どもの医療費に対する支援を求める割合が最も高く,生活困難層,非生活困難層いずれの層においても約6割を占めました。子どもの医療費助成は子育て支援,人口減少対策としての側面を持ち,9月を目途に取りまとめる予定の人口減少対策の重要な柱の一つと考えておりますが,本実態調査の結果を踏まえ,拡充に向けて具体の制度設計を検討していくこととしております。 次に,制度拡充を図る上での課題についてであります。子どもの医療費助成の拡充については,現段階において国の関与がなく,県制度の拡充も予定されていないこと,また国民健康保険の国庫負担において就学後の子どもについては依然として減額調整措置,いわゆるペナルティーがなされています。本市が今後独自の制度拡充に向けて取り組んでいくとしても,引き続き国や県に対しては,ふさわしい役割を分担していただくよう求めてまいりたいと考えています。 次に,観光行政についてであります。 まず,観光行政の意義について申し述べます。第五次福山市総合計画においては,戦略的な観光振興を魅力あふれるまちづくりの主要な施策として位置づけています。これを受け,国内外からの交流人口の増加や地域経済の活性化を目指し,観光資源の磨き上げ,戦略的なプロモーション活動,受け入れ環境の充実など,さまざまな観光行政に取り組んでいます。 また,地域がふるさと福山への愛着と誇りを持って特徴を生かした観光振興策に取り組むことで,地域内の交流が深まり,地域に潤いやにぎわいをもたらすという意味で,観光にかかわる取り組みはまちづくりの大きな柱の一つでもあると考えています。 次に,鞆の浦のストーリーを生かすための施策についてお答えいたします。鞆の浦には,江戸期の港湾施設や町並み,そこに息づく伝統文化など,多くの有形,無形の資源があります。日本遺産の取り組みは,こうした文化財を近世の港湾施設,潮待ちが築いた町並みなど,さまざまなストーリーで結びつけ,多くの人々に興味を持ってもらい,観光振興とまちづくりに生かそうとするものであります。そのため,さらなる文化財の調査を初め,ストーリーを語れる人材の育成や魅力を伝えるための動画の作成,PRイベントなどの情報発信,啓発活動を実施していく考えであります。 次は,鞆の浦を観光の起点とする場合の現状,そして課題についてであります。鞆の浦が位置する沼隈半島には,阿伏兎観音や神勝寺を初め魅力ある観光資源が点在し,認知度の高まりとともに観光需要も高まっている状況と理解をしています。しかし,鞆の浦から陸路で周遊する場合,特に観光バスなどの大型車両は迂回を要するなど,回遊性に課題があると考えており,今後も引き続き県と連携をして交通アクセス対策に取り組んでまいります。 次は,市域全体に広がる観光資源との連携についてであります。本市には,鞆の浦を初め,明王院や廉塾,砂留など多くの観光資源が点在をしています。こうした資源をテーマを設定して連携させることにより観光客の周遊を促進させ,観光消費額の向上などにつながるものと考えています。 こうしたことから,福山城築城400年では,神辺や新市,沼隈,内海,そして鞆などのゆかりのある観光資源をつなぐルートの設定などに取り組んでいるところであります。また,鞆の浦を通じて瀬戸内海の魅力の発信や日本遺産をテーマにした広域周遊ルートの開発についても,他市と連携する中で検討してまいります。 次に,施設環境整備についてであります。受け入れ環境の充実を図ることは,訪れる観光客の満足度を向上させるだけでなく,観光地自体の好感度を高め,リピーターの増加や口コミによる情報拡散など,観光客に選ばれる観光地へとつながるものと考えています。そのため,それぞれの観光資源の特性に応じて,ターゲットとする観光客にとっての利便性を高める快適な休息施設や多言語による案内表示などの整備について,計画的に取り組んでまいります。 以上で,連石議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆14番(連石武則) それでは,引き続いて質問並びに要望等をさせていただければというふうに思います。 まず最初に,文書管理,公文書管理について改めてお尋ねを申し上げます。 確かに,あそこのローズコムの4階部分に,公文書館の用をなした施設として今歴史資料室を整備されておるわけですが,基本的に公文書館というものは,行政体が設置をしてそれに人員を配置して条例で定めるということになろうかと思いますが,そしてあそこに基本的に処理されるといいますか,移される文書というものは歴史的価値のある文書になろうかというふうに思います。 そういう中で,公文書というものになると,基本的に年限を通して,1年なり3年なり,5年,10年と永久というふうに区分されておるのかと思いますが,この本庁舎の地下の部分にも大量の文書が保管されていると認識をしておるわけですが,そのような今現在の資料室以外にある公文書というものの扱いについていま一つ詳しくお知らせを願いたいと,このように。 ◎総務部参与(今川真一) 公文書の管理についてのお尋ねでございます。 公文書は,先ほど議員のほうもおっしゃられましたけれども,保存年限を1年,3年,5年,10年,永年というようなものに分類しまして,各区分ごとに,基本的には3年以上の文書について地下の書庫で保存しているところでございます。保存年限が終了しますと,その段階で歴史的に価値があるものかどうかというようなことを判断した上で,保存すべき,歴史資料室へ移管するものは移管する,廃棄するものは廃棄するということでというような流れで行っておるところでございます。 以上でございます。 ◆14番(連石武則) この地下にあるということをあえて申し上げましたが,地下ということになれば,昨今懸念されるところの,先ほども市長のほうからも地震に対するお見舞いの言葉もありましたが,南海,東南海含めていつどこでどのような災害が起こるかわからない。そういうときに,歴史資料室が3階から4階に移ったということだったと思うんですが,そういうことで,水害から逃れるというふうな考え方の中でいけば,歴史的書類,そういう資料というものをある意味高台といいますか,高い位置にあるというのは非常に価値のあることだろうなというふうに思います。 そして,あえてもう一度聞くんですけど,3年以上のものはここの本庁舎の地下に一応は保存している。そして,歴史的価値があるということについて,1年,3年,5年,それで10年,永久ということの流れの中で,期間の中で,歴史的資料として判定をする基準というものがあるのか,年限で永久は歴史ですよというふうなことになるのか,それともその文書ごとにいろいろ考察をして決定するのか,その辺も改めてもう一度お聞きしたいと。 ◎総務部参与(今川真一) まず,地下書庫へ保存する部分での災害等へのリスクへの対応ということでございます。 確かに紙の文書でございますので,災害等のリスクということでありますと,なかなかその後の対応も必要になってこようと思います。大量の公文書,地下で保存しておりますので,そういった中ではスペースの確保とかというようなことも課題になってきますし,文書の電子化,そういったことも含めて,他の事例なども含めて,そういった対応も考えていく必要があろうかというふうに思っております。 それと,基準につきましては,保存年限によって直ちに歴史文書というようなことではございません。基準につきましては別に選別基準というのを設けまして,そういった中で分類をしております。歴史公文書としましては,基本的には,主なものとしましては条例とか規則とかそういったものでありますとか,議会の議案に関する文書でありますとか,各種計画等に関する文書,その他合併に関する文書などなど,そういったものが対象となってこようかと思います。 以上でございます。 ◆14番(連石武則) となれば,歴史的文書というものが,判断によって,条例を含めてなれば,毎年すごい数の量が歴史的資料というふうな扱いになるのかなというふうに思います。先ほど申し上げましたが,建物の4階,5階ということになれば,この地下に眠っている,眠っているというのが正しい表現かどうかわかりませんが,ここだけではなくて各支所にも文書というのはあるでしょうし,今回福山城築城400周年というふうなことになれば,そういう資料検索の中で民間から出てくる資料というものも歴史的価値が出てくるというふうなことも当然考えられてくるというふうなことを考えると,こればっかりはお金も人もかかることですので,今後どのように進めるかということを含めて,先ほどのデータとしての扱い,昔よくあるのが,マイクロフィルムに全部写し取って,それを1枚ずつ確認するというのを私も若いころテレビで見たような記憶もあるように思いますが,それさえも,逆に言えば技術進歩によっていつ陳腐化するかわからないということもあろうかと思います。 文書管理,ここであえて出させていただいたのは,先ほども申し上げましたが,国によっていろんなことがかいま見れるということは,私は,いろんな物語があった中で最後に行き着いて最後に頼れるところは文書,そしてそういう答えの中で,みんながよりどころとすることができるのが公文書ということは,避けて通れないことであろうというふうに考えます。そういう中で,ぜひ今後も適時適切な取り扱いのもとに,今後も公文書としての役割をしっかりと果たしていけるよう強く要望を申し上げて,この公文書管理については質問を終わらせていただきたいと,このように思います。 次に,乳幼児医療についてお尋ねをさせていただきます。 ここで文章で書かせていただいたのは,全国の,厚生労働省が出している数字でございまして,あえて言わせていただけるならば,県内においてもこれと同じ状況であるのかなと。要は,福山市を取り巻く状況において,近隣市町においては,いろんな意味でこういう子育て支援の拡充,そして医療費の拡充というのを図ってこられているのではないかなというふうに理解をさせていただいております。 そういう中で,連携中枢都市ということで,福山市が広島県東部,市民病院も含めて,医療の拠点であり,産業の拠点であり,そして誰もが住みたい,住み続けたいまちを目指していく過程において,ここで示すように1741のうち1200団体が中学校の入院では,これは平成27年でございますからもう3年前ですか,の調査で,また最近のではもっとこれよりふえているという数字も出てきておると思いますが,そういうことも含めて,ぜひ制度設計を早急に立ち上げて,医療費の補助の支援の助成制度の拡充に進んでいただきたいということを,改めてお聞きしたいと思いますが,その点についてどのように,近隣の市町の状況も含めてお答えを願いたいと思います。 ◎ネウボラ推進担当部長兼保健部参与(住吉悦子) 乳幼児医療費等の助成について,広島県内の状況でございます。 広島県内の状況では,通院につきましては,中学校以上を対象にされています市町は約5割,半分です。入院につきましては,中学校以上を対象とされている市町は約8割となっております。 全国の直近では,約8割の市町において通院に対して補助をされており,入院については約9割の市町において補助をされている現状があります。 以上です。 ◆14番(連石武則) よそがやってるからうちもやれ,追随せえということだけを私は言いたいのじゃなくて,先ほど市長のほうも,引き続き県,国に対する要望,これは引き続きぜひやっていただきたいし,日本の均一さのよさというものは,どこに住んでいても同じ医療の保障がされ,そして教育水準も同じ教育が保障され,そういうふうなすばらしい制度が今まで確立されてきたわけです。その中で,これはいかんともしがたい例なんですが,人口減少社会に突入して,医療費補助ということだけではなくて,長い20年,30年ここにずっと住んでいただければ今住んでる家は無償で提供しますよとか,第3子以降は100万円の援助をしますよというふうな,人口をふやすこと,またはぜひ住んでいただくことに対する,言葉が悪いですが,誘致合戦のような流れがここ近年,私は見受けられたんだろうなというふうに思います。 そういう中で,福山市は,ある意味矜持を保って,本質である他の,保育所の待機児童ゼロとか,そういうふうな王道を歩んできたのかなというふうなことを私は感じております。しかし,先ほどの御答弁にありましたように,今後のことを考えて,なおかつ国保会計における県の統一というふうな観点からも,医療費補助というもののそこの地域に住まわれる方々の均一性という観点からも,ぜひ,このことについては十分検討の上,前向きな方向性を示していただきたいということを強く要望して,この部分の質問を終わらせていただきたいと,このように思います。 次に,観光行政についてお尋ねをさせていただきました。 3つの,ユネスコ,そして重伝建,そしてこのたびの日本遺産ということが,大変申しわけございませんでした,この3つが日本で認定されているのは鞆の浦だけだということは市長からのお言葉によって勉強させていただいた限りで,大変勉強不足を恥じ入るところでございますが,そういうふうな鞆が持つ,先ほどの答弁にもありましたが,すばらしい歴史遺産,文化遺産,そして潮待ちの港と言われる産業遺産ということにもなろうかと思いますが,そういうふうなものを今後どのように生かしていくかということについては,お答えをいただきました。あそこを起点にして,その広がりをどうつくるか。1つには,言い古された言葉かもしれませんが,尾道のことはわかるが福山はどこにあるんかわからんという,これは言い古された言葉になりつつあると私は思っておりますが,しかし尾道に観光された方が泊まるのは福山が圧倒的に多いんです。そういうふうなことを考えると,観光イコール人に来ていただいて,なおかつそこでなりわいが成り立つという施策を,ぜひ,今後も地域の住民の方々と進めていただきたいというふうに考えております。 それはなぜかというと,大変小さい話といいますか,私の地元のことにもつながるんですが,内海町というのが,橋がかかったとき多くの釣り人の皆さんが渡船を使わずに行かれるということで,大挙して,今も行かれておりますが,しかしそこで逆に言えば,そこに行く過程において沼隈であったり福山市内で大量に餌とか道具とかそういうものを買って,そのまま内海町に行かれる。そして内海町で釣りを楽しんで,みんなで楽しんだ後に残るものはごみだけだと。地元には何の恩恵があるのかということを,これはもう地元の方々からも聞いておりますから,誇張でも何でもありません。 だから,そういうふうなことを考えて1つ鞆の浦の物語を考えますと,あそこにおられて御商売をされている方々も含めて,鞆に人が来るということをまち全体で喜びとして享受できる体制をつくらないと,鞆の歴史的な発展,そして今後の観光対策というものは非常に難しいのではないかと,そういうお言葉もいただいておるところもございますので,ぜひそういうふうな,1つにはそういう施設整備というものが整備をされる。人がたくさん来る,そして人が来て車を通行さすのも大変扱いにくい,トイレも汚れるというふうなことがあると,地域住民の方々は非常な迷惑な感情を,抱いてはいけないというのが私の思ってることでございまして。それと,ともに地域が潤い,地域が整備されて人がよく来てよかったなという状態をぜひつくっていただきたいということを改めて申し上げておきたいと思います。これは改めての要望とさせていただきます。 そして,これはもう最後にさせていただきたいと思いますが,県のほうも鞆松永線の県道の改良については,トンネル案ということで各地域を回って説明を本格化させているというふうな情報,そして新聞等でもそういうものが報道されております。ぜひ,それを,地域の住民の方々の理解がなくしては進みません。しかし,そのことによって地域が,そこの鞆を起点にして西部,そして中部,東部,北部につながる一連の周遊ということにつながっていくというふうに確信を持っておりますので,引き続いての市としての取り組みを強化するとともに,県に対しても強力な要望をお願い申し上げておきたいと思います。 そして,最後になりますが,その過程において,これは私の地元の阿伏兎観音のことでございますが,阿伏兎観音においては,先ごろ質問するに当たって担当の方々といろんな話をする中で,あそこは安産祈願,それで子どもの健全な育成,発達といいますか,そういうようなことで多くの方々がお参りに来られております。それで,歴史もある,そして景観にもすぐれたすばらしい観音さんといいますか,磐台寺というお寺になろうかと思いますが。そこは,うちの孫ができたときも息子夫婦とともに行きましたが,そういうふうなことを言って,トイレが,手前の部分の駐車場から離れてもう一個,観音さんに行くところにもう一カ所トイレがございまして,そこが,子育て,安産祈願,そういう方々がお参りするに当たってのトイレとしてはいささか整備の仕方が不十分であるというふうなことを感じておりますので,そういう方々が行ってとてもいい環境にある阿伏兎観音であるということを皆さんとともに喜び,また多くの方がリピーターとして来られ,親子ともども健全な発展になるよう祈念を申し上げるとともに,要望として申し上げ,以上で質問を終わります。(拍手) (14番連石武則議員質問席を退席) ────────────────── ○副議長(塚本裕三) この際,休憩いたします。          午後2時47分休憩 ──────────────────          午後3時10分再開 ○議長(早川佳行) 休憩前に引き続き,会議を開きます。 ────────────────── ○議長(早川佳行) 次に,8番石口智志議員。 (8番石口智志議員登壇)(拍手) ◆8番(石口智志) 水曜会の石口智志です。一般質問を行います。 最初に,世界バラ会議についてお伺いします。 市長は,さきの3月定例会において,2022年地域大会から2024年世界大会福山開催へと目標を変えて正式に立候補することとし,100万本のばらが咲き誇るまちとして世界に発信すると表明されました。 また,来月にはデンマークのコペンハーゲンにおいて立候補に当たってのプレゼンを行われるとのことです。今回の訪問について,訪問団の構成や日程,プレゼンの内容等についてお示しください。 昨年3月定例会での表明以来,過去の開催内容について情報収集や検討を加えてこられたことと思いますが,本市への誘致が実現した場合,文化,国際面での市民交流など期待できる効果と,福山市が担う役割や財政的負担について,現在予測されている範囲でお示しをください。 報道によりますと,実現すれば世界40カ国から約600人が訪れると予想されています。関係各国の顔ぶれを見ますと,使用する言語や宗教,文化の違いもあり,現状では対応できるホテルには限りがあると思われますが,お考えをお伺いします。 最後に,昨年3月の定例会,予算特別委員会での質疑では,福山築城400年の記念すべき年に本市の地域資源であるばらと福山城を生かした記念の事業となるよう取り組むとの説明がありましたが,地域大会から世界大会への変更に伴い,築城400年記念事業とのコラボという点ではどう取り組んでいかれるのか,お聞かせください。 次に,農業問題についてお伺いします。 農林水産省の資料によりますと,昭和36年に608万6000ヘクタールあった農地は年々減少し,平成27年までに54年間で4分の3に減少,一方,耕作放棄地は年々増加し,平成27年には42万3000ヘクタールに達したということです。発生原因については,高齢化,労働力不足が最も多く,土地持ち非農家の増加や農産物価格の低迷が続いています。 本市における農地面積の推移や,増減にかかわる発生原因についてお聞かせください。 高齢化や離農,相続等により農家は減り続けており,それに反比例する形で耕作放棄地がふえ続けています。こうしたことから,国は農地バンクを創設し,分散化した農地を集積し農業経営を拡大したい担い手に利用させて農業の効率化を図ろうとしております。ただ,平成27年度以降実績は減少傾向のようで,理由としては借り手の要求に見合う農地が少ないということが上げられています。 広島県でも,全国と同様の傾向を示しております。本市における実績や傾向についてお示しください。 また,本市では農地集積事業費補助や遊休農地利活用促進事業費補助により制度の推進を図っていくようですが,期待される効果についてお示しください。 貸し手側の心理としては,中間管理機構が間に入ることで,誰が借りるかわからない,どのように使われるかわからないという不安があります。このことは,地域コミュニティーの中で周辺の農地に対する気遣いや,今まで手がけてきた農地に対する愛情からも複雑な思いもあり,たとえ耕作を放棄した農地であっても貸し出しが進まない要因であろうと思います。貸し手側の思いや当該農地を取り巻く地域の要望などについては,受け手側と機構,市が調整するような仕組みも必要なのではと感じます。 一方借り手側についても,大手企業の農業参入など,時折マスコミなどで話題にはなっておりますが,福山市の農地の状況を見る限りでは,なかなか大規模に集約可能な土地は見当たらないと思います。中小企業や個人での参入になるかと思いますが,やり方によっては雇用の確保につながるほか,会社勤めをしながら副業として農業にかかわって収入を得るといった新たな働き方も見えてきます。実績を上げるためには,市としてさらなる取り組みが必要かと思いますが,いかがでしょうか。 次に,農地バンクの対象となりにくい農地についてお考えをお聞きします。 高齢により自力で農業を続けていけないが,バンクへの登録を希望しても要件を満たさない,あるいは要件を満たしても借り手がつかないという事態も想定されます。結果的に農地を荒らしてしまうことにつながり,耕作放棄地の増加はさらなる農地の荒廃を招く連鎖となっております。こうした農地について,お考えがあればお聞かせください。 有害鳥獣対策についても,より積極的な施策の展開が必要ではないでしょうか。地域によっては集落の中心にまで被害が広がっておりますし,個人での対策には限界を感じております。 市では,山林の整備や耕作放棄地の草刈りなど,バッファーゾーンをつくることで被害を抑えるよう提唱されていますが,木材価格の低迷や人手不足による山林の荒廃に加え,荒れ果てた耕作放棄地については所有者がわからないなどの問題もあって,有効な手だてを講じられない状況もふえてきております。このまま放置しておくと地域が丸ごと猿やイノシシの遊園地になってしまうのではないかと心配するのは,私ばかりではないと思います。お考えをお聞かせください。 次に,漁業支援についてお伺いします。 魚離れと言われて久しいと思います。このことは,子どもの魚嫌いもさることながら,肉に比べての割高感や調理,後片づけの面倒くささなど,家庭全体での魚嫌いが進行しているせいではないかと言われております。 実際,水産庁のデータでも,魚介類の摂取量の低下とともに,家庭で消費される魚の種別で,昭和40年代にはアジ,イカ,サバがトップ3であったのに対し,平成22年にはサケ,イカ,マグロと変化しているそうです。原因として,家庭の下ごしらえが必要な一尾ものの購入が減少し,切り身や刺身など購入形態が変化していることや,鮮魚店からの購入が減りスーパーマーケットからの購入が増加するなど,購入先の変化が反映していると考えられています。 瀬戸内海という風光明媚な自然と海の幸に囲まれた本市についても,家庭の食生活においては,やはり魚離れの傾向は変わらないのではないかと思われます。加えて,漁獲量の減少という不安材料もあります。瀬戸内海全体での海面漁業漁獲量については,昭和60年ごろをピークとして,4割を切るというデータも公開されておりますが,本市の漁業を取り巻く現状についての認識をお伺いします。 漁業資源の確保については,獲る漁業から育てる漁業への転換の視点から貝類,魚類等種苗放流事業費の補助金を予算化されており,資源保護への効果を期待するものですが,種別によって効果の違いもあろうかと思います。これまでの放流による効果についてお示しください。 また,こうした施策による将来への見通しについてもお示しください。 瀬戸内海の漁獲量の減少原因についてはさまざまな理由が上げられていますが,将来を見通したよりダイナミックで効果的な施策も必要ではないかと考えますが,いかがでしょうか。 魚離れについては,若年層を中心に広がっておりますが,一方,高齢者向けの食事として,骨を外すなど加工した魚については需要があるのではと感じております。一般家庭においても,さきに述べましたように加工された魚の需要が相対的には伸びている現状があります。市内で水揚げされているものを集め加工品として流通ルートに乗せることができれば,より安定した収入を得られるのではないかと考えますが,いかがでしょうか。 次に,水産物ブランド化推進事業についてお伺いします。 まず,これまでの取り組みの内容及び成果等についてお示しください。 次に,新規の備後フィッシュの食べられる店の認定についてお尋ねします。 認定条件としては,どのようなものを考えておられるのでしょうか。 また,現時点で基準を満たす店舗は市内にどのくらいあると把握されているのか,あわせて認定に向けての今後のスケジュールをお示しください。 新鮮でおいしい魚を提供するという点では効果に期待するものですが,飲食店については食材以外の要素もあるため,利用者サイドに立った情報発信が必要かと考えますが,お考えをお伺いいたします。 以上で,1回目の質問を終わります。 (枝廣直幹市長登壇) ◎市長(枝廣直幹) 石口議員の御質問にお答えいたします。 初めに,世界バラ会についてであります。 今回の訪問は,本市を日本における開催都市とすることを日本ばら会が世界バラ会連合に申請したことを受けて行われるものであります。デンマーク,コペンハーゲンで開催される世界バラ会議において大会誘致のためのプレゼンテーションを行うとともに,福山大会に備え,同会議の視察を行うこととしております。世界バラ会議福山大会準備委員会からの要請を受け,私と市議会議長,準備委員会のメンバーや関係市職員,総勢10人で参加することといたしております。開催期間につきましては,2018年平成30年6月28日から7月4日までの1週間で,本市のプレゼンは7月2日に予定されており,最終日の7月4日には結果が発表される予定と伺っております。 プレゼンに当たっては,本市におけるばらと復興,発展の歴史,ローズマインド,思いやり,優しさ,助け合いの心,ローズマインドのこと,市民の主体的活動を通じて100万本のばらのまちを達成したことなど,他市に類のないまちづくりとばらの密接な関係を訴えたいと考えています。私自身の言葉でプレゼンを行い,福山大会の決定をかち取ってまいりたいと考えております。 次に,本市への誘致が実現した場合の期待する効果と,役割あるいは負担についてお尋ねがございました。まず,効果につきましては,世界中のばらの愛好家たちの注目を集める都市として,また東京オリンピック・パラリンピック以後の国際会議の開催地として名乗りを上げることで,国内外へ本市の都市の力を強くアピールする機会となると考えています。もちろん,600人もの多くの方が1週間滞在されることから,相当の経済効果やその後のインバウンド客の増加にもつながるものと考えています。さらに,ばらを通じたさまざまな国際交流が生まれることも期待しています。 次に,本市の役割や負担について申し述べます。現在,行政と市民が一体となった準備委員会が中心となり取り組みを進めていますが,今後さらに企業や市民団体を初めとした多様な主体による実行委員会方式に拡大をし,国内外の皆様をお迎えできるよう取り組んでまいりたいと考えています。 次に,財政負担についてであります。2006年度平成18年度に日本で初めて開催された世界バラ会議大阪大会における事業費総額は,2億4000万円程度と伺っております。なお,これは誘致活動から大会開催までの8年間の合計額となっております。今後準備を本格化する中で福山大会の事業規模が固まっていくものと考えており,さまざまな財源確保策や国,県との連携も視野に入れて市の負担額を検討してまいりたいと考えております。 次に,受け入れ態勢についてであります。世界バラ会連合の実施マニュアルにおいては,英語による会議が基本となっており,英語で対応でき宿泊施設や英語の通訳者の確保が必要になるものと考えています。 そして,宗教,文化等の違いがあっても参加された皆様が安心して過ごせるよう,今後,過去の大会の対応事例や,世界バラ会連合あるいは日本ばら会のアドバイスも受ける中で対応を進めてまいりたいと考えています。 次に,今回2022年平成34年の地域大会から2024年平成36年の世界大会へとその誘致目標を変更したため,築城400年事業との直接の連携は考えておりません。 ただ,会期中の市内観光が設定されることから,福山城とそれに関連する歴史資源等は海外からの参加者をおもてなしするための重要な柱になるものと考えています。 なお,本市最大のイベントであるばら祭との連携は当然念頭に置いてまいります。 次に,農業問題についてであります。 本市における農地面積の推移については,農林水産省の耕地及び作付面積統計によると,1963年昭和38年が1万2603ヘクタール,2017年平成29年は3800ヘクタールと54年間で約7割減少しており,宅地化や耕作離れが主な原因と考えています。とりわけ,1965年昭和40年から1980年昭和55年にかけて著しく減少しており,これは企業の進出による宅地化が大きな要因と考えています。 次に,農地中間管理機構,いわゆる農地バンクの実績についてお尋ねがありました。本市の農地中間管理事業の実績は,2015年度平成27年度が19.2ヘクタール,翌年度2016年度が3.5ヘクタール,そして2017年度平成29年度が2.2ヘクタールで,本市も全国と同様の減少傾向となっています。2015年度平成27年度の実績が多いのは,大型の農業法人が本事業を活用したことが要因であります。 広島県の農地集積事業費補助制度は,機構に農地を貸し付けた地域及び個人に対し協力金を交付する制度であります。また,今年度新たに設けた本市の遊休農地利活用促進事業費補助制度は,いつでも営農が再開できるように,農地の貸し付けをする人が草刈りなどの保全管理をすることに対しその費用の一部を補助する制度となっています。これら2つの事業の活用により,農地を貸しやすく,また借りる人もすぐに営農が可能になるなど,農地中間管理事業の推進に一定の効果があると考えています。 次に,今後の取り組みについてであります。貸し手,借り手の需要の掘り起こしとともに,両者の思いを含めて調整する仕組みづくりが必要と考えております。これは議員の御指摘のとおりと受けとめております。 今年度から従来の方式に加え,借り手の情報を貸し手に提示し,選択肢をふやすことで貸し手の不安解消につなげる取り組みを始めました。同時に,農地利用最適化推進委員と機構の地域駐在コーディネータの情報共有が一層進むよう,働きかけをしてまいりたいと考えています。 次に,農地の有効活用についてであります。狭小な農地や不利な地理的条件の農地利用は,農地バンクの対象にはなりません。今後,そうした土地については,推進委員が担い手と個別の農地所有者との間を取り持つことで小規模な農地の荒廃防止につながるよう,スキルアップのための研修等を実施してまいります。 次に,有害鳥獣対策についてであります。本市においては,有害鳥獣を近づけない地域づくり,侵入防止,そして捕獲を3つの柱として有害鳥獣対策に取り組んでいます。中でも有害鳥獣を近づけない地域づくりについては,さきに芦田町福田割石地区が農林水産省の農村振興局長賞を受賞するなど,大きな成果を上げております。そのため,今年度から新たに開設する出前講座等を通じて,割石地区のような地域ぐるみの取り組みの必要性を幅広く周知し,有害鳥獣対策の推進を図ってまいります。 あわせて,有害鳥獣捕獲班による駆除活動についても,被害の低減に大きく貢献しており,その体制を維持することが必要と考えています。引き続き,狩猟免許の取得や猟銃の所持許可に対する経費の一部を支援してまいります。 加えて,有害鳥獣対策は市域を越えた広域での連携が不可欠になっており,県及び近隣市町で連携した捕獲活動などについて協議の場を設けるよう,県に強く要請してまいります。 次に,漁業問題についてであります。 まず,本市の漁業を取り巻く現状についてお答え申し上げます。近年,栄養塩の低下を初め,藻場,干潟の減少や海底環境の悪化など,複合的な要因による漁場環境の変化により,漁獲量は,1985年昭和60年には1万2531トンでありましたが,2015年平成27年には1298トンと,30年間で約10分の1に減少いたしました。これは,カタクチイワシが大幅に減少していることが主因であります。 こうした状況や高齢化の進展などにより,漁業就業者数は,1983年昭和58年には1215人でありましたが,2013年平成25年には443人と,30年間で3分の1に減少するなど,大変厳しい状況にあります。 次に,漁業資源の確保についてお尋ねがありました。漁獲量が減少する中,漁業資源の維持増大を図るため,市内の漁業協同組合においては1980年ごろから本市の漁場特性に合った魚種の種苗放流を実施しています。こうした取り組みの結果,マダイを初めとする一部の魚種において30年前と比較し漁獲量が増加するなど,一定の効果を上げています。 次に,将来の見通しについてであります。漁獲量の減少への対策は,長期的な取り組みの観点から,種苗放流のほか,海底清掃や下水道処理施設での栄養塩管理運転,さらに漁場環境の整備等により放流効果を高めていくこととしております。また,今後はこうした取り組みの効果について検証しつつ,県,漁業者などの関係機関と連携を図る中でさらに効果的な施策を検討したいと考えています。 次に,水産物の加工化についてであります。近年では,漁業者グループによる道の駅等での直売が行われるようになりました。しかしながら,本市で水揚げされる水産物の大半は産地の仲買いに水揚げされたままの状態で出荷されています。そのため本市では,漁業者の所得向上等に向けた6次産業化を推進するため,設備等の導入に対する助成制度やびんご6次産業化アドバイザーの派遣等の支援を行っています。こうした制度をさらに周知し,新たな付加価値の創出に取り組んでまいりたいと考えています。 次に,水産物ブランド化推進事業についてお答えいたします。まず,これまでの取り組みの内容及び成果でありますが,2015年度平成27年度から連携中枢都市圏の沿岸4市と関係漁業団体とが連携をし,マダイ,ネブト,ワタリガニ等の25種類を選定し,それらを備後フィッシュと名づけ,ブランド化を推進し,漁業者の所得向上を図っていくことを目指しています。これまで,ガイドブックの配布,イベントの開催など,備後フィッシュの知名度の向上に努めているところであります。 次に,備後フィッシュの食べられる店の認定についてお答えいたします。当事業は,備後フィッシュをより多くの方に認知してもらうため,今年度から備後フィッシュを提供する飲食店等を認定し,情報発信していくものであります。認定条件といたしましては,福山市,三原市,笠岡市に所在する飲食業及び宿泊業を営む店舗で,備後フィッシュを使用した料理をほぼ通年で提供をしていることとしています。また,基準を満たす市内の店舗数は,現時点で38店舗であります。今年度末には追加の募集を行う予定であります。 情報発信につきましては,本市を含む3市のホームページにおいて,認定店の所在,外観などの基本情報や店主お薦めのメニュー,価格などを掲載することとしています。また,店舗にはのぼり旗やシールを掲示するなど,今後も利用者の増加につながる情報発信に努めてまいりたいと考えています。 以上で,石口議員の御質問に対する答弁といたします。 ◆8番(石口智志) ありがとうございました。 それでは,再質問をさせていただきます。 世界バラ会議のかかわりにおいて,今市長のほうから一定の説明をいただきましたけれども,私はあえて申し上げますと,通常ですと,こういう世界規模の大会の誘致に当たっては,まず事務方が事前に視察を行って,事業規模や実際の受け入れ態勢,市にとってのメリット,デメリットなどを内部で十分検討した上で名乗りを上げるんじゃないかというふうに思っております。加えて,本市の場合こういう国際会議の誘致についての経験がないわけですから,より慎重に行うべきではないかというふうに思えて仕方ありません。 また報道では,2024年の世界大会への立候補については他市が辞退されたためとか,あるいは今回立候補については本市だけというような断片的な情報がなされておりまして,その辺の経過がいま一つわかりにくいところがございますので,もう少し時系列で詳しい説明をお聞かせいただけたらというふうに思いますが,よろしくお願いいたします。 ◎まちづくり推進部長(渡辺慎吾) 世界バラ会議世界大会の立候補に至った経緯,経過,その詳細をというお尋ねでございます。 これまで本市におきましては,2022年の地域大会の誘致に向けて取り組みを進めまして,開催の決定をいただいていたというところでございます。そうした中で,本年1月日本ばら会のほうより,世界バラ会連合の会長のほうから,2024年に世界大会開催を申請していた国が申請を取り下げる決定をしたと,ついては2024年の世界大会へ向け福山市が申請をしてはどうかと,こうした打診があった,こういう連絡が我々に入ってまいりました。 これを受けまして,世界大会は3年に1度行われる世界バラ会連合の公式な大会でありまして,その位置づけも高いということから,ばらのまち福山の世界へのより強い発信,アピールになること,それから2024年の世界大会においては他の立候補都市がないということが確認できました。さらには,昨年の地域大会の開催に向けた世界バラ会連合の会長あるいは大会委員長,こういう方々が本市に視察に来られたわけでございますけれども,本市の100万本のばらのまちづくりに向けた取り組み,あるいは市民の皆様の熱意,それからおもてなし,こういうものに対して本当に高い評価をいただいたところでございます。 こうしたことから,我々としてはこれは挑戦をしてみたいということで日本ばら会のほうに相談をいたしまして,同会の理事会での決定を受けまして,日本ばら会より世界バラ会連合に正式に申請がなされたという経過でございます。こうした経過の中で,本年度デンマークのコペンハーゲンで開催をされる世界大会におきましてプレゼンテーションを行いまして,加盟国の代表,これによる審査,投票による決定というものをかち取るためにこのたび訪問を行うという運びになったものでございます。 以上でございます。 ◆8番(石口智志) 市長のほうからも本市のよさが認められたということもありましたし,今部長のほうからるる説明をいただきましたので,経過については理解をしたいと思います。 具体的な事業については,これから準備委員会で論議をされるということですので,現段階で答えられない部分はあるんだろうというふうに思いますけれども,実は事業規模,これがまだ十分煮詰まっていないというのは,私は一議員としては早急に枠を示していただきたいなというふうに思っております。実際の予算の審議というのは各年度にまたがるわけですから,本大会については多分改選後の議員が判断をするんだろうというふうに思いますけれども,世界に向かって手を挙げて,後で辞退というわけにはいかないというふうに思っておりますので,おおよそ大阪の場合は8年間で2億4000万円ですか,という数字が出されましたけれども,本市においての資金計画といいますか,こうした規模で世界に対してアピールをしたいんだということについては可能な限り早い時期に我々にも提示をしていただきたいというふうに思います。半分要望になるかもわかりませんけれども,お考えをお聞かせください。 ◎まちづくり推進部長(渡辺慎吾) 世界大会のほうが決定をいたしましたら,大会の開催に向けまして,今後は基本方針あるいはロードマップ,こうしたものを策定していくことになろうかというふうに考えております。その中で,大会開催準備から大会の本番までのこの6年間,行うべきことというのをしっかり精査を行いまして,世界バラ会連合や日本ばら会等ともしっかりと連携をする中で,準備委員会において議論を行い,財源確保策もしっかりと視野に入れて,なるべく早期の段階で事業規模,それから予算規模等を固めてまいりたいと,このように考えているところでございます。 また,今後につきましては,節目節目において議会のほうへもしっかりと報告をさせていただきながら取り組んでまいりたいと,このように考えておりますので,どうぞよろしくお願いします。 ◆8番(石口智志) よろしくお願いいたします。 もう一点は市民協働というところで,先ほど答弁の中にもありましたんですけれども,市制施行100周年を前にした100万本のばらづくりといいますか,ばらのまちづくりということで言えば,大きな公園を建設して一気に本数を稼ぐというような手段はとらずに,市民一人一人がばらを愛し,ばらを育てることに主眼が置かれてきたというふうに思っております。 結果として,多くの家庭や地域にばら花壇が設置をされてまいりました。また,最後の2年ぐらいは,国道沿いの花壇なども近所の方や会社のボランティアによる整備ということで設置をされてまいりましたし,企業や金融機関の駐車場などでも植栽やプランターを置くなど,市民総出で目標を達成できたというふうに感じております。 私も,そこは評価をしたいと。私,神戸に行きましたときにタクシーの運転手さんから,福山というのを言いましたら,福山はばらのまちって言うんじゃけど,何でばらのまちというんだと。そんなに大きい公園があるわけでもないし,ずっと不思議に思っとったということで,この話をさせていただいたら,ああそうなんかということで,喜んでいただけたというか,理解していただけた経験も持っておりまして,このことを,先ほどの話ではバラ会のほうにも評価をしていただいたということですけれども,なおさらそういうことであれば,今回のバラ会議,本市がかかわれる部分においては市民総参加の国際会議を目指していくべきではなかろうかなというふうに思います。 余りネットにも資料がなくて,多少私の主観も入っておりますけど,どうもバラ会議自体については,専門家といいますか,プロの愛好家の集いという感もするんですけれども,この福山大会のカラーを,カラーというか,市民本位というカラーを出していくという点については,現時点でお答えいただくのは難しいかもわかりませんけれども,どういった方向で思っておられるのか,簡単でも結構でございますけど,今の決意といいますか,思いをお聞かせいただけたらというふうに思います。 ◎まちづくり推進部長(渡辺慎吾) 世界バラ会のメンバーにつきましては,確かに議員がおっしゃられますように,これはばらの愛好家でありますとか研究者の皆様ということでございます。したがいまして,会議そのものは世界バラ会議のガイドラインにしっかりと沿って会議を行うということは,そうせざるを得ないというところはあると思います。 しかしながら,この会議の中には,市内観光でありますとか,おもてなしでありますとか,そうした部分におきましては会員の皆様と市民の皆様が直接交流を行っていくと,こういう場面もあるのではないかというふうに考えております。昨年視察に来られました会長あるいは大会委員長等からは,本市のばらのまちづくりの歴史でありますとかローズマインドの精神等々,市民の皆様の主体的な活動に対しまして本当に称賛の声をいただきました。また地域のばら花壇も幾つか見て回られまして,そうした中で,子どもたちの歓迎でありますとか,地域の皆様がばらを一生懸命めでる,そうした熱い思いにも高い評価をいただいたところでございます。 我々といたしましては,こうした,いわば本市の財産とも言える協働によるばらのまちづくり,こうしたものがまさに福山カラーであるというふうに考えておりますし,大会を成功させることだけ,これを目的にするのではなくて,世界大会という機会を,市民参加を基底とする中で,市民の皆様がばらのまち福山に誇りを感じることのできるような大会となるように,また今後のばらのまち福山のさらなる発展につなげていけるように,そうした大会になるようにしっかりと今後検討を重ねてまいりたいというふうに考えておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 ◆8番(石口智志) よろしくお願いをしたいと思います。 そういう中で,先ほど言ったように,100周年まで皆さんが高いモチベーションの中で100万本のばらを達成するんだということでされてこられたわけですけれども,100周年を過ぎて,中には少し手入れがおろそかになった花壇も散見されるかなと。あるいは家庭でも実際に枯らしてしまって,花壇がなくなるということも今後出てくるんじゃないかなというふうに思うんですけれども,世界大会のためということではありませんけれども,ばらに対する市民のモチベーションを今後もしっかり維持できるような取り組みといいますか,そうしたものをまたお願いをしておきたいというふうに思います。 もう一点,受け入れ態勢についてですけれども,先ほど英語が基本ということで,世界バラ会や日本ばら会のアドバイスを受けながら対応していきますよというような答弁がありました。 観光についてとか,会場移動なんかはパッケージされたものも対応が可能だというふうに思うんですけれども,会議の規模といいますか,ちょっといい言葉がないんですけど,格式といいますか,考えたときに,例えば東京にたくさんのホテルがありまして,シティーホテルやビジネスホテルがたくさんありますけれども,いろんな外国人が来られてますから大抵のホテルが対応はしてるわけです,泊まられる方については。だけど,国際会議を開けるホテルというのは非常に限られてくる。それは,もちろんコンベンションホールのあるなしもありましょうし,従業員のレベルと言っていいですか,そういう会議を無事に進行させていくというのは,通常のホテル機能と別にもう少し高いものがあるんではないかなというふうに思っておりまして。そういうホテルがないというふうに言ってしまうと私も次から市内に泊まれんようになりますので。これからの5年間の中で,ホテルを一緒になってグレードアップしていくような,世界に対して恥じないホテルというものが福山市内にあるんだというような,そういう取り組みです。 それから,どういう行動されるかわかりませんけれども,例えば夕食というのがもうセットされたものになるのか,あるいは自由時間があって,それぞれのグループで市内に出かけられるのかというのはわかりませんけれども,そういう夕食とか食後の時間とかに福山の夜を楽しんでいただく,まちを楽しんでいただく方法とすれば,改めてそういう外国から来られた方のために動線がどのようになっているのかとか,あるいは英語ということですけれども,それぞれが母国語を持っておられるわけですから,多言語での可能な限りの案内看板をどうしていくのか,あるいは市内の飲食店というのが,そういう対応ができるお店を把握していく。 これは熊本の例なんですけれども,飲食店で英語が通じるということで,外国の方が熊本を訪れてその店に来られる,それを口コミサイト,SNS等で拡散をされて,あそこへ行けば日本語わからなくても一緒に外国の人同士でまた交流ができるよっていうことで,またそれが熊本を訪れる外国人客の増加につながっているんだというようなこともありまして。 こういうお店というのは今全国に広がっているんだろうというふうに思うんですけれども,そうしたことも踏まえて,これからの世界大会までの期間において,どういったおもてなしというか,市内のいろんなところで介在の余地があるのかと,国際都市と言えるのに近づけるような介在の余地があるんかなというところは取り組んでいただきたいなと思いますし,あすは同僚議員のほうからたばこの質問も出るんですけれども,入り口への案内看板の英語看板の設置とか,市中心部でのさらなる分煙を進めるとか,配慮すべき点はあるんだろうというふうに思います。 これは要望ということで言わせていただきますので,どうかそういった点も踏まえて,職員が変わる,市民も変わる,まちが変わるという,そこまでのものをやっていければ大きな効果が残るんじゃないかなというふうに思いますので,よろしくお願いをいたします。 次に,農業について質問をさせていただきます。 本市についての農地の推移を聞きましたら,54年間で7割減少ということですから,これは多分大企業の招致,それから進出,あるいは人口急増期における宅地化というのが大きな要素だろうというふうに思うんですけれども,その裏でといいますか,食料自給率が大変低くなって,市外,国外も含めて他市に依存する形というのができてきたと思うんです。さらに最近でも,人口はふえてませんけれども,マンションが次々と新築される中で空き家もふえれば農地も減るという状況が進んできております。これは,市として農地の将来というものをしっかりと憂うといいますか,どうしていくんだという考えを持ちながらやっていかないと,なかなかいい結果にならないんではないかなというふうに思っております。 今回質問させていただいた農地バンク,農地中間管理機構というのはアベノミクスの柱の一つだろうというふうに思いますし,大変多くの予算を割いて華々しくといいますか,農業における救世主のような形で私は受けとめておりましたけれども,実際には2014年ですか,平成26年度にスタートして,違いますかね,平成27年度に国のほうでも大体計画どおりの実施ができた後,28年度以降は急ブレーキがかかったような状態になっております。これは報道からなんですけれども,要因として,これは農水省の幹部の発言ということですけれども,貸し借りが成立しやすい案件が一巡したという,身もふたもないような,じゃあ後はどうするんだろうなというようなことで心配をいたしております。農家の思いとか,あるいはそういう農業地域の思いというものをしっかり踏まえた上で対応していただかないと,なかなかいい話にはならないのかなということで。 市のほうからも,ただいまの補助金以外に,農地利用最適化推進委員によるマッチングとか調査,あるいはコーディネーターと連携して事業の推進を図るなどの大変前向きな説明もいただいたわけですけれども,農家に対してこの指とまれというようなやり方ではなくて,地域,自治会,そういう1つの大きいところで複数の農家,あるいは農地の周辺にいる人たちも含めてこの制度を理解することが大事なんではないかなというふうに私自身は思ってるわけなんですけれども,そうした取り組みについてどうお考えかお聞きをしたいんですけれども,よろしくお願いします。 ◎経済部長兼福山駅前再生推進部参与兼農業委員会事務局参与(浦部真治) 農地の現状についてという御質問だろうと思います。 先ほどからございましたが,本年8月から9月にかけまして,農業委員会から委嘱されました,先ほどから出ております農地利用最適化推進委員が中心となりまして農地利用状況調査を行う予定といたしております。その調査の結果に基づきまして,耕作をしなくなった遊休農地につきまして,所有者に対しまして今後の利用について意向の調査を行うことになります。 そういった委員は,担い手への農地利用の集積,集約化,遊休農地の発生防止の解消,新規参入の促進といったようなことをする役割を担っております。農地の利用,耕作するに当たっては集積,集約して利用することが効率であることから,遊休農地だけでなく近隣の農地の状況,そういった声を農地所有者やそういった地域の情報を持っておられる方に情報を収集していくことも必要なのかなというふうには思っております。 そういった中で,農地を集積いたしまして借り手とマッチングしていくため,また地域の農地を,地域を守ってということは地域全体で取り組むことが効果的であるというふうに考えております。先ほどもございましたが,そういった中で,そういう御要望がある地域におきましては,説明会なり協議の場を設定いたしまして説明のほうを十分させていただきながら,この事業を促進してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ◆8番(石口智志) 可能な限り農地を保全していく,農業を守っていくということで,そういう取り組みをお願いしたいと思いますし,また地域によってそういういろんな課題を克服された地域というものをモデル地域として,他の地域の方が見学できるような仕組みをつくっていただけたらというふうに思います。 そうやって,農地バンク,農地中間管理機構の対象になる用地というのはそれを一生懸命やっていただくわけですけれども,その他といいますか,先ほどそうなりにくい土地というふうに言ったわけなんですけれども,用途区別で,これ私の勝手な受けとめかもわかりませんけれども,市街化区域というのは都市の開発とか施設など優先的に行っていく地域ですよと。ということは,調整区域というのは逆なほう,市街化を抑制する地域ですから,農林業を営む人,農業従事者の持ち家以外は,そういう農業というような環境を維持していくというのが今までのたてりだったというふうに思うんです。 そういう中で,市街化区域についてはさらにコンパクトに,あるいは立地適正化という中でより適正な都市空間を構築していくという考え方があるわけですけれども,一方,それ以外の土地です。農地バンクになじまないということになると,荒れ果てていくのか,どういうやり方をしていくのかっていうところについて,なかなか規制もありますし,地理的な要件もあってうまく回転しないということがあって,住んでる人からしても,将来がどうなるのか,自分の代で百姓を終えて将来どうなるのかわからないと。その結果として,相続をされない土地というのがあるんだというふうに思うんですけれども。この農業地域での30年,50年,将来の福山市というのはどうイメージしていけばいいのかというところを,農林だけではなしにいろんな部署が一緒になって未来図を示していただきたいなというふうに思いますし,的確な施策というものが出てくるとありがたいなというふうに思うんですけれど,そこらあたりについて,もしお考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。
    ◎経済部長兼福山駅前再生推進部参与兼農業委員会事務局参与(浦部真治) 地域や個別の農地の状況によっては,都市計画法なり農地法などにかかわる規制はございます。そうした中,農地バンクの登録や農地法によらない農地の貸し借りができる農業経営基盤強化促進法に基づく利用権設定による貸し借りの方法もございますが,先ほど議員のほうも御指摘がございましたように,そういったところにつきましてはさまざまなケースも想定されますので,今後研究が必要かというふうには考えております。 以上でございます。 ◆8番(石口智志) 実際に私が住んでる地域でも,菊づくりの業者が倒産といいますか廃業して,その後の土地というのが中学校周辺に大変多く,更地といいますか,税金対策も含めて若干の植樹はされておりますけれども,遊んでいる状況ですし,それから,私の自治会でいえば,斜面が多くございますから,全国的に有名ではありませんけれども,きれいな棚田が下から上まで,山の山腹まで続いておるわけで,こうしたところというのは,今部長がいろいろ言われたわけですけれども,徐々に農業をやめて,遊休地あるいは放棄地が進んでおるわけで,これはただただ農業の問題だけではなくて,防災です。保水能力がなくなってくると,いっとき水が今度は下流のほうの住居地域といいますか,住宅地へ流れ込んでいくというような問題も出てくるんじゃないかと思いますし。また,崩落の危険性もあるんだろうというふうに思いますので,これはぜひ,市長のほうでこういった問題についてもしっかり組織横断的な検討を重ねていただいて,この間の100人委員会では余りそういう農業,林業,漁業の面での夢のある話というのが見当たらなかったと思うんですけれども,そういう夢を育む,あるいは未来を実感できる部分をお願いさせていただけたらというふうに思います。よろしくお願いいたします。 余り時間もないんですけれども,有害鳥獣対策については今るる説明をいただきました。また,文教経済委員会の資料では,イノシシについては,銃器による捕獲が2017年度で187頭,箱わなが1063,くくりわなが102ということで,箱わなが一番有効な手段になっているというふうに思いますし,また一方,銃器のところで4年間の経年経過を見ますと微減状態と,これは言うまでもなく猟友会の方々の,失礼ですけれども高齢化というか,毎年機動力がなかなか難しくなってきているというのも1つの要因でしょうし,もう一つは,民家に近づくといいますか,民家のそばにイノシシが出没するということで銃が使えないというようなこともあるじゃなかろうかなというふうに思うんですけれど。 ひとつお願いをしておきたいのは,農業被害という考え方だけではなくて,もう既に人の問題です。人の安全対策としての課題のほうが強くなってきておると。実際に,私の地域ではもう集落の中心までイノシシ出てますし,それも夕方ぐらいから,しょっちゅううろつくわけではないんですけれども,夕方薄暗くなりかけたころに見かけることがあるということは散歩すらままならない状況もありますし,また,西部方面では猿が出たということで大変市のほうでも苦労されておるようですけれども,こうした動物と人間の住む境というのがどんどん曖昧になってきている中で,より効果的な対策というのが求められるだろうというふうに思うんです。 例えば,狩猟免許を取るための補助というのはされとると思うんですけれども,免許を取った方が皆さん駆除班に入っているんだろうかなという部分です。ここまで把握されてるかどうかわかりませんけれども,銃を中心とした猟友会のメンバーと,今後とめ刺し部分は猟友会にお願いするとしても,箱わなとかくくりわなとか,新しい手法として免許取った方々というのがうまく力を結集する中で効果的なやり方が要るんではなかろうかなというふうに思いますので,若返りとあわせて,こういう取り組みというのはお願いをしておきたいと思います。 もう時間がないので,最後,魚について要望だけさせていただきます。 漁業だけに限りませんけれども,農業,漁業,さらに林業も含めて,従事者の減少あるいは後継者難ということに直面しておりますけれども,私は米づくり,木の家,魚食文化,これは日本人の原風景であるというふうに思ってるんです。これからグローバル社会という中で日本人が世界に出ていくわけですけれども,この日本人としてのルーツといいますか,ここを持って世界へ出ていくのか,あるいはそういったものに関係なく出ていくのかということで,僕は将来の日本というのが大きく変わってくるんじゃないかなというふうに思ってます。 今の子どもたちというのが,IT真っ盛りということもありますが,将来つきたい職業の上位にはユーチューバー,楽してもうかるというふうに思ってますのか,大金が手に入るということで上がってくるのかわかりませんけれども,こういう生きていくための基本的な食,あるいは住むための家,こうしたものを自分の将来の中にしっかりと位置づけておかないと,単に上っ面だけの国際性になるんではないかなというふうに思っておりますので,本市においても,農林漁業をしっかり,特に福山は海,山,いろんな幸があるわけですから,文化として残していくということを,あえて言えば施策の根幹にしていただきたいわけですけれども,引き続き積極的な対策をお願いしたいと思いますし,学校現場においても,ただ単に子どもたちが体験をする,知識として体験するんではなくて,農業に触れる,漁業に触れることによって先人の生き方,みずからの生き方を考えられるような教育の場面というのをぜひつくっていただきたいということを要望させていただきまして,私の質問を終わりたいと思います。 御清聴ありがとうございました。(拍手) (8番石口智志議員質問席を退席) ○議長(早川佳行) これをもちまして本日の質疑及び一般質問を終了いたします。 次は,1番喜田紘平議員から行います。 ────────────────── ○議長(早川佳行) 次の本会議は,明6月19日午前10時から開きます。 ────────────────── ○議長(早川佳行) 本日は,これをもちまして散会いたします。          午後4時11分散会 ────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 福山市議会議長 福山市議会副議長 福山市議会議員 福山市議会議員...