三原市議会 2017-06-12
06月12日-01号
平成29年第2回 6月定例会 平成29年第2回(定例会)
呉市議会会議録 第604号平成29年6月12日(月曜日)
呉市議会議事堂において
開会出席議員 1番 上 村 臣 男 2番 阪 井 昌 行 3番 檜 垣 美 良 4番 藤 原 広 5番 奥 田 和 夫 6番 久 保 東 7番 山 上 文 恵 8番 谷 惠 介 9番 林 田 浩 秋 10番 山 本 良 二 11番 林 敏 夫 12番 中 原 明 夫 13番 池庄司 孝 臣 14番 田 中 みわ子 15番 井手畑 隆 政 16番 沖 田 範 彦 17番 岡 崎 源太朗 18番 谷 本 誠 一 19番 石 崎 元 成 20番 神 田 隆 彦 21番 渡 辺 一 照 22番 平 岡 正 人 23番 梶 山 治 孝 24番 加 藤 忠 二 25番 片 岡 慶 行 26番 岩 原 昇 27番 北 川 一 清 28番 小 田 晃士朗 29番 福 永 高 美 30番 中 田 光 政 31番 土 井 正 純 32番 森 本 茂 樹 欠席議員 な し 説明員 市長 小 村 和 年 副市長 木 坂 修 副市長 小 松 良 三 総務部長 澤 村 直 樹 総務部副部長 手 島 直 樹 総務課長 平 岡 和 浩 企画部長 近 藤 昭 博 財務部長 阿 原 亨 市民部長 市 本 勝 英
文化スポーツ部長 上 東 広 海 福祉保健部長 釜 田 宣 哉 福祉事務所長 池 田 昌 彦
福祉保健部参事 山 本 雅 之 環境部長 大 江 宏 夫 産業部長 種 村 隆 産業部参事 脇 田 典 康 都市部長 山 崎 裕 都市部参事 濱 井 義 樹 理事(兼)土木部長田 口 康 典 会計管理者 藏 本 豊 教育長 中 村 弘 市 教育部長 寺 本 有 伸 消防長 中 西 賢 一 消防局副局長 荒 中 正 規
上下水道事業管理者増 本 寛 治 経営総務部長 高 俊 文 建設部長 宇都宮 勝 彦 施設管理部長 難 波 和 夫
議会事務局職員 事務局長 有 田 真 事務局次長 野見山 克 宏 議事課長 小 松 史 洋
議事課課長補佐 沖 原 秀 規 ────────────────────────────── 議 事 日 程 (第 1 号) (平成29年6月12日 午前10時開議)第1 会期決定について第2
議会運営委員会の調査報告について第3 常任委員の選任について第4 常任委員長の選任について第5 議会運営委員の選任について第6 新
庁舎建設調査検討特別委員の選任について第7
総合交通対策特別委員の選任について第8 議第56号 呉市
職員退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定について 議第57号 専決処分の承認について 議第58号 専決処分の承認について 議第59号 契約の変更について 議第60号 呉市農業委員会の委員に占める
認定農業者等又は
認定農業者等に準ずる者の割合を少なくとも4分の1とすることについて 議第61号 市道路線の認定について 議第62号 公の施設の指定管理者の指定について 議第63号 物品の取得について 議第64号 平成29年度呉市
一般会計補正予算 議第65号 平成29年度
呉市内陸土地造成事業特別会計補正予算第9 報告第14号 予算の繰越しについて 報告第15号 予算の繰越しについて 報告第16号 予算の繰越しについて 報告第17号 予算の繰越しについて第10
梶山治孝議員の一般質問第11
土井正純議員の一般質問第12 議席の変更について ──────────────────────────────会議に付した事件 議長の辞職について 議長の選挙 副議長の辞職について 副議長の選挙 日程のとおり
梶山治孝議員の一般質問 1 3期12年の検証と4選に向けての思い 2 中核市移行後の状況について (1) 移行後の変化 (2) 移行後の問題点 (3) 今後取り組むべき課題 (4) 児童相談所の設置 3 幹線道路網の整備について (1)
東広島呉自動車道阿賀インターチェンジ立体化の見通し (2) 広
~安浦バイパス道構想の進展は (3) 呉市域の幹線道路のトンネル 4 青山クラブについて (1) 今後の整備方針
土井正純議員の一般質問 1 小村市長の政治姿勢と政策を問う (1) 基本的な政治姿勢 (2) 1期目当選時の公約からひもとく現在 (3) 飛躍する未来に向けて ────────────────────────────── 午前10時00分 開 会
○副議長(池庄司孝臣) ただいまから定例会を開会いたします。 直ちに本日の会議を開きます。 ──────────────────────────────
○副議長(池庄司孝臣) 本日の会議録署名者として3番檜垣議員、25番片岡議員を指名いたします。 この際、申し上げます。 本定例会における報道関係者からの写真撮影等の申し出については、別段のことがない限り、許可することといたします。 議会招集につきまして、市長の挨拶があります。 市長。 〔
小村和年市長登壇〕
◎市長(小村和年) おはようございます。 本日ここに、議員各位の御参集をお願い申し上げ、平成29年第2回市議会を開会するに当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。 議員各位におかれましては、平素から市政運営に関しまして格別の御理解と御協力を賜りまして、諸般の事業がおおむね順調に推移しておりますことに深く感謝を申し上げます。 さて、初めに、私は去る3月23日に次期市長選挙に出馬する旨の表明をさせていただきました。もろもろの状況の中で本議会を待たずに表明をせざるを得なかったことにつきまして、大変遺憾に、また申しわけなく存じます。この点、率直におわびを申し上げます。 さて、この春は、
市立呉高等学校硬式野球部が創部10年目にして悲願の
選抜高等学校野球大会に初出場するという非常に明るいニュースがございました。初日、開会式直後の第1試合ということもありまして、多くの観衆が見守る中、見事、初戦に勝利をいたしました。私も当日は甲子園で応援をしておりましたが、勝利を願い、懸命に応援する大応援団の姿に、ふるさと呉を思う皆の心が一つにつながるのを実感いたしました。選手たちの真剣にプレーする姿は、テレビの前で応援する呉市民を初め、呉市ゆかりの方々にとりましても大きな励みとなり、地域や世代を超えたきずなを深める本当によい機会になったと思います。多くの感動を与えてくれた選手の皆さんの健闘に心から拍手を送り、また関係者に感謝を申し上げたいと思います。 また、3月定例会にお諮りをし、御議決いただきました台湾の基隆市との姉妹都市提携につきましては、去る4月28日に基隆市長を初めとする訪問団をお迎えし、滞りなく調印式をとり行うことができました。今後は学校間の交流を初め、文化、スポーツ、観光、産業などさまざまな分野での交流を推進してまいります。さらには、この姉妹都市提携を契機にして、
台湾インバウンドの推進へ向けた観光誘致活動に一層取り組んでまいりたいと思っております。 さて、今日の地方創生の動きの中で、これからの都市経営戦略を考えるとき、行ってみたい、住んでみたい、働いてみたいと思えるような人々を引きつける都市の実現が大変重要であります。呉市の持つ都市イメージである自然や海、歴史、文化、農水産業など多彩な観光資源、地域資源を磨き上げて、そして魅力を高め、効果的に発信することで、都市のブランド化へつなげていくことが大変肝要であると考えます。各都市が切磋する時代に入っておりますが、呉市としましても多様な主体との連携を図りながら、我が呉市の誇る特性、呉らしさを生かした地方創生を実現してまいりたいと考えております。 今議会では、グリーンピアせとうちの指定管理者の指定に関する議案など、当面する市政の重要案件につきまして御審議をお願いすることといたしております。これら各議案につきましては後ほど御説明を申し上げますが、何とぞ十分な御審議をいただき、議決を賜りますようお願いを申し上げまして、招集の御挨拶とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。 ──────────────────────────────
○副議長(池庄司孝臣) この際、御報告申し上げます。 石崎議長から議長の辞職願が提出されました。 お諮りいたします。 本件は、他の議事に先立ち審議を要する先決問題であります。本件は、この際日程に追加し、直ちに審議に入りたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(池庄司孝臣) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 ──────────────────────────────
△議長の辞職について 〔
石崎元成議長除斥〕
○副議長(池庄司孝臣) 議長の辞職についてを議題といたします。 石崎議長は退席しておられますので、この際これを確認しておきます。 辞職願を朗読させます。 議事課長。 〔
小松史洋議事課長朗読〕 辞 職 願 平成29年6月12日 呉市議会副議長 殿 石 崎 元 成 このたび都合により議長を辞職したいので、許可されるようお願いします。
○副議長(池庄司孝臣) この際、念のため申し上げます。 議長の辞職は、会議規則第92条第2項の規定により、討論を用いないでその許否を決めることになっております。よって、直ちに採決いたしたいと思います。 お諮りいたします。 石崎議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(池庄司孝臣) 御異議なしと認めます。よって、石崎議長の辞職は許可することに決定されました。 〔19番
石崎元成議員入場〕 ──────────────────────────────
○副議長(池庄司孝臣) ただいまの辞職許可により議長が欠員になりましたので、議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(池庄司孝臣) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 ──────────────────────────────
△議長の選挙
○副議長(池庄司孝臣) 議長の選挙を行います。 選挙の方法は、投票により行います。 議場の閉鎖を命じます。 〔議場閉鎖〕
○副議長(池庄司孝臣) ただいまの出席議員は32名であります。 この際、投票の方法について、念のため申し上げます。 投票は単記無記名であります。 立会人に3番檜垣議員、12番中原議員を指名いたします。 投票用紙を配付させます。 〔
投票用紙配付〕
○副議長(池庄司孝臣) 投票用紙の配付漏れはありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(池庄司孝臣) 配付漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。 〔投票箱点検〕
○副議長(池庄司孝臣) 異状なしと認めます。 点呼に応じて順次、投票を願います。 点呼を命じます。 〔氏名点呼〕 〔各員投票〕
○副議長(池庄司孝臣) 私は、この席から投票いたします。 投票漏れはありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(池庄司孝臣) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。 〔議場開鎖〕
○副議長(池庄司孝臣) 立会人は御参集願います。 開票を行います。 〔開票、投票点検〕
○副議長(池庄司孝臣) 選挙の結果を報告させます。 〔有田真
議会事務局長起立〕
◎
議会事務局長(有田真) 御報告申し上げます。 出席議員 32名 投票を棄権した者 0名 投票総数 32票 有効投票 32票 有効投票中 加藤議員 30票 奥田議員 2票
○副議長(池庄司孝臣) ただいま御報告申し上げましたとおり、加藤議員が議長に当選されました。 議長に当選されました加藤議員を紹介いたします。 24番加藤議員。 〔24番
加藤忠二議員登壇〕
◆24番(
加藤忠二議員) ただいまは議長に推薦いただき、御承認いただきましてありがとうございます。心から感謝を申し上げます。 私のモットーであります誠心誠意をもとにいたしまして、この重責を全うしてまいりたいと思っております。特に議員の皆様の御意見をしっかりと受けとめさせていただきます。また、理事者側とも活発に議論させていただきまして、呉市政の運営、議会の運営、円滑にできますように努力をさせていただきます。どうか今後とも皆様の御指導、御鞭撻をお願いいたしまして、就任の挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) 〔池庄司孝臣副議長退席、
加藤忠二議長着席〕 ──────────────────────────────
○議長(加藤忠二) この際、石崎前議長から退任の挨拶があります。 19番石崎議員。 〔19番
石崎元成議員登壇〕
◆19番(
石崎元成議員) おはようございます。 2年間という間でありましたが、皆様方にはいろいろ無理を言いましたが、御承知いただきましてありがとうございました。私自身、やることは全てやったと、こういう思いでいっぱいでございます。皆さん方の御厚意に感謝しながら、この席をおりたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○議長(加藤忠二) それでは、しばらく休憩をいたします。 午前10時19分 休 憩 ────────────────────────────── 午後1時00分 再 開
○議長(加藤忠二) 会議を再開いたします。 ──────────────────────────────
○議長(加藤忠二) この際、御報告申し上げます。 池庄司副議長から副議長の辞職願が提出されました。 お諮りいたします。 本件は、他の議事に先立ち審議を要する先決問題であります。本件は、この際日程に追加し、直ちに審議に入りたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 ──────────────────────────────
△副議長の辞職について 〔池庄司孝臣副議長除斥〕
○議長(加藤忠二) 副議長の辞職についてを議題といたします。 池庄司副議長は退席しておられますので、この際これを確認いたしておきます。 辞職願を朗読させます。 〔
小松史洋議事課長朗読〕 辞 職 願 平成29年6月12日
呉市議会議長 殿 池庄司 孝 臣 このたび都合により副議長を辞職したいので、許可されるようお願いします。
○議長(加藤忠二) この際、念のため申し上げます。 副議長の辞職は、会議規則第92条第2項の規定により、討論を用いないでその許否を決めることになっております。よって、直ちに採決したいと思います。 お諮りいたします。 池庄司副議長の辞職を許可することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、池庄司副議長の辞職は許可することに決定されました。 〔13番
池庄司孝臣議員入場〕 ──────────────────────────────
○議長(加藤忠二) ただいまの辞職許可により副議長が欠員になりましたので、副議長の選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 ──────────────────────────────
△副議長の選挙
○議長(加藤忠二) 副議長の選挙を行います。 選挙の方法は、投票により行います。 議場の閉鎖を命じます。 〔議場閉鎖〕
○議長(加藤忠二) ただいまの出席議員は32名であります。 この際、投票の方法について、念のため申し上げます。 投票は単記無記名であります。 立会人に3番檜垣議員、12番中原議員を指名いたします。 投票用紙を配付させます。 〔
投票用紙配付〕
○議長(加藤忠二) 投票用紙の配付漏れはありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 配付漏れなしと認めます。 投票箱を改めます。 〔投票箱点検〕
○議長(加藤忠二) 異状なしと認めます。 点呼に応じて順次、投票を願います。 点呼を命じます。 〔氏名点呼〕 〔各員投票〕
○議長(加藤忠二) 私は、この席から投票いたします。 投票漏れはありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。 〔議場開鎖〕
○議長(加藤忠二) 立会人は御参集願います。 開票を行います。 〔開票、投票点検〕
○議長(加藤忠二) 選挙の結果を報告させます。 〔有田真
議会事務局長起立〕
◎
議会事務局長(有田真) 御報告申し上げます。 出席議員 32名 投票を棄権した者 0名 投票総数 32票 有効投票 32票 有効投票中 渡辺議員 30票 久保議員 2票
○議長(加藤忠二) ただいま報告申し上げましたとおり、渡辺議員が副議長に当選されました。 副議長に当選されました渡辺議員を紹介いたします。 21番渡辺議員。 〔21番
渡辺一照議員登壇〕
◆21番(渡辺一照議員) 御推挙のほどありがとうございました。 今後は、議長を補佐して、それをまた呉市議会の発展に力を尽くせるように頑張りたいと思いますので、皆様に今後とも御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。(拍手) ──────────────────────────────
○議長(加藤忠二) この際、池庄司前副議長から退任の挨拶があります。 13番池庄司議員。 〔13番
池庄司孝臣議員登壇〕
◆13番(
池庄司孝臣議員) 1年間でしたけれども、同僚議員の皆様、また御指導いただきました石崎議長、大変お世話になりました。 これから、この1年間の経験を議会発展のためにしっかりと頑張って尽くしたいと思いますので、今後とも御指導のほどよろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(加藤忠二) この際、石崎前議長並びに池庄司前副議長に対し片岡議員から謝辞があります。 25番片岡議員。 〔25番片岡慶行議員登壇〕
◆25番(片岡慶行議員) 甚だ僣越ではございますけれども、石崎前議長並びに池庄司前副議長の退任に当たりまして、議員一同を代表いたしまして一言お礼の言葉を述べさせていただきます。 石崎前議長におかれましては、改選後の平成27年5月臨時議会において議長に就任されて以来、強い責任感と豊富な経験をもって議会運営に卓越した手腕を発揮され、新庁舎のオープン、中核市への移行という市政の歴史的転換期に、議長としての重責を見事に果たされました。皆さん御承知のとおり、就任当初から強い議会を旗印に、議会広報紙の発行など強いリーダーシップで議会改革に取り組まれましたほか、呉市防衛議員連盟の発足に御尽力され、自衛隊との共存共栄をますます強固なものにされるなど、大変多くの成果を上げてこられました。また、私が副議長を務めさせていただいた折には一方ならぬお世話を賜り、この場をおかりいたしまして感謝を申し上げます。まことにありがとうございました。 池庄司前副議長におかれましては、副議長に就任されて以来、実直かつ温和なお人柄をもって石崎前議長を支えられ、終始円満な議会運営に御尽力されたところでございます。また、政策研究会では、座長として議会報告会の運営を指揮され、市民の方々の思いや御意見の集約に力を注がれたほか、次世代を担う高校生との意見交換会を実施するという新たな試みを先導されるなど、大きな実績を上げられました。 両議員のこれらの御労苦と御功績に対しまして敬意と感謝の意をささげるとともに、今後とも呉市発展のため、引き続き御尽力賜りますようお願いを申し上げます。 甚だ簡単ではございますが、両議員への感謝の言葉といたします。まことにありがとうございました。 ──────────────────────────────
△永年勤続議員に対する感謝決議
○議長(加藤忠二) この際、御報告申し上げます。 去る5月24日、東京におきまして、第93回
全国市議会議長会定期総会が開催され、当総会において、梶山議員、北川議員、林田議員、以上3名におかれましては議員在職15年の一般表彰を、また中原議員におかれましては議員在職10年の一般表彰をそれぞれ受けられました。まことに御同慶にたえません。同時に、関係議員の長年の御労苦に対し、心から敬意を表する次第でございます。 つきましては、申し合わせにより、議会の決議をもって感謝の意を表したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 感謝状の文案は、先例により議長において起草いたしましたので、御了承願います。 これより感謝状の贈呈を行います。 〔加藤忠二議長、議長席より演壇におりる〕 〔有田真
議会事務局長、局長席より事務局席におりる〕
◎
議会事務局長(有田真) 受賞されました4名の方は、御起立をお願いいたします。 〔受賞者起立〕
◎
議会事務局長(有田真) 受賞者4名を代表されまして、梶山議員、演壇へお願いいたします。 〔23番
梶山治孝議員、演壇へ進む〕
○議長(加藤忠二) (朗読) 感 謝 状 梶 山 治 孝 殿 あなたは、呉市議会議員として15年の長きにわたり、よく市政の振興に寄与され、その功績は誠に顕著なものがあります。 このたび全国市議会議長会の表彰を受けられましたので、その功績に対し、ここに市議会の決議をもって感謝の意を表します。 平成29年6月12日
呉市議会議長 加 藤 忠 二 〔感謝状授与、拍手〕 〔23番
梶山治孝議員は自席へ戻り、加藤忠二議長は議長席に着席〕
◎
議会事務局長(有田真) 御着席ください。 〔受賞者着席し、有田真
議会事務局長、局長席に着席〕
○議長(加藤忠二) ただいま受賞者を代表して梶山議員にお受け取りいただきましたが、ほかの方々に対しましては後ほど贈呈をいたします。 この際、渡辺議員から祝意を表する発言を求められております。 21番渡辺議員。 〔21番
渡辺一照議員登壇〕 〔受賞者起立〕
◆21番(渡辺一照議員) 甚だ僣越でございますが、議員一同を代表いたしまして、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。 さきの
全国市議会議長会定期総会におきまして、表彰の栄に浴されました梶山議員、北川議員、林田議員、中原議員の御功績に対しまして、我々議員一同といたしましてもただいま感謝決議をもって深甚なる敬意を表しましたところでありますが、ここに改めて心からお祝いを申し上げる次第でございます。まことにおめでとうございます。 さて、呉市は、昨年4月に中核市に移行し、名実ともに広島県南部の地域リーダーとして役割を果たすため、現在呉市を中心とした連携中枢都市圏の形成を進めております。また一方で、中核市移行による権限移譲の拡大に伴い、地域の実情に応じたより質の高い市民サービスの提供が求められているところであります。そういった中で、呉市らしさを生かした地方創生を実現し、より魅力的で活力あふれるまちづくりを進めていくためには、二元代表制の一翼を担う我々議会の役割がこれまで以上に重要なものとなります。 皆様におかれましては、これまでの豊かな経験を生かし、今後とも呉市発展のため、格段の御尽力を賜りますよう切にお願いを申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
○議長(加藤忠二) この際、表彰を受けられました議員を代表して、梶山議員から謝辞があります。 23番梶山議員。 〔23番
梶山治孝議員登壇〕
◆23番(
梶山治孝議員) ただいま全国市議会議長会から表彰を受けました私どもに対し、丁重なる感謝の決議を賜りましたことは、身に余る光栄であり、深く感謝、感銘いたしております。ここに栄誉を受けましたことは、ひとえに同僚議員各位の御指導と市民の皆様の御支援のたまものでございまして、厚く御礼申し上げる次第であります。 さて、私が初めて議員となりましたのは、平成11年4月、川尻町議会議員としてでありました。その後、平成16年4月の呉市と川尻町の合併に伴い、呉市議会議員として新たにスタートを切ったところであります。早いもので、議員になってから18年、合併から13年が経過いたしましたが、その間、行政課題は時代の流れとともに大きく変わってきたことを実感しておるところであります。そのような状況の中、市民ニーズを的確に把握し、多様化、複雑化する行政課題を解決していくためには、議会と執行部が車の両輪として是々非々の立場に立ち、市民のためにどのような施策を展開していくべきか、十分な議論をしていかなければなりません。そのためにも、我々は日々自己研さんに努め、市民の負託に応えていく必要があります。このたびの表彰を励みといたしまして、市民が呉市に住んで本当によかったと思えるようなまちづくりに全力を尽くす所存でございます。皆様におかれましては、どうかこれからも御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単措辞ではありますが、お礼の言葉とさせていただきます。まことにありがとうございました。 〔受賞者着席〕 ──────────────────────────────
○議長(加藤忠二) 諸般の報告をさせます。 議事課長。 〔
小松史洋議事課長朗読〕 呉市議会報告第7号 諸 般 の 報 告1 新
庁舎建設調査検討特別委員会渡辺委員、加藤委員、片岡委員、小田委員の同委員会委員の辞任を6月9日許可した。2
総合交通対策特別委員会谷委員、林委員、平岡委員、北川委員の同委員会委員の辞任を6月9日、井手畑委員の同委員会委員の辞任を6月12日許可した。3 受理した委員会の調査報告書は次のとおりである。
議会運営委員会調査報告書 1通4 市長が提出した議案は次のとおりである。 議第56号 呉市
職員退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定について 外9件5 受理した報告書は次のとおりである。 報告第14号 予算の繰越しについて 外14件6 受理した監査報告書は次のとおりである。 監査報告第3号 平成28年度定期監査及び行政監査の結果報告について 外6件 ──────────────────────────────
○議長(加藤忠二) なお、報告第18号から第28号並びに監査報告第3号から第9号はお手元に配信いたしておりますので、念のため申し上げます。 この際、異動がありました議事説明員を紹介いたします。 順次、自己紹介願います。
◎消防長(中西賢一) 消防長の中西でございます。よろしくお願いいたします。
◎総務部長(澤村直樹) 総務部長の澤村でございます。よろしくお願いいたします。
◎財務部長(阿原亨) 財務部長の阿原です。よろしくお願いいたします。
◎市民部長(市本勝英) 市民部長の市本でございます。よろしくお願いいたします。
◎福祉保健部長(釜田宣哉) 福祉保健部長の釜田でございます。よろしくお願いいたします。
◎福祉事務所長(池田昌彦) 福祉事務所長池田でございます。よろしくお願いいたします。
◎
福祉保健部参事(山本雅之)
福祉保健部参事の山本でございます。よろしくお願いいたします。
◎環境部長(大江宏夫) 環境部長の大江でございます。よろしくお願いいたします。
◎産業部参事(脇田典康) 産業部参事の脇田でございます。
◎都市部長(山崎裕) 都市部長の山崎でございます。よろしくお願いします。
◎都市部参事(濱井義樹) 都市部参事の濱井でございます。よろしくお願いいたします。
◎会計管理者(藏本豊) 会計管理者の藏本でございます。よろしくお願いいたします。
◎消防局副局長(荒中正規) 消防局副局長の荒中です。よろしくお願いいたします。
◎経営総務部長(高俊文) 上下水道局経営総務部長の高でございます。よろしくお願いいたします。
◎総務課長(平岡和浩) 総務部総務課長の平岡と申します。よろしくお願いいたします。
○議長(加藤忠二) 以上で紹介を終わります。 ──────────────────────────────
△日程第1 会期決定について
○議長(加藤忠二) 日程に入ります。 日程第1、会期決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 会期は6月26日まで15日間にいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、会期は15日間と決定されました。 ──────────────────────────────
△日程第2
議会運営委員会の調査報告について
○議長(加藤忠二) 日程第2、
議会運営委員会の調査報告についてを議題といたします。 本件は、お手元に配信いたしております。 ──────────────── 平成29年6月12日
呉市議会議長 石 崎 元 成 殿 議会運営委員長 北 川 一 清
議会運営委員会 調査報告書 本委員会では、平成27年5月の改選以後、議会の運営方法の協議や議長から諮問された事項等について調査・検討を重ねてきた。 加えて、呉市議会基本条例第30条に基づく呉市議会基本条例の検証作業を行った。 調査の概要については、次のとおりである。1.議会運営に係る検討事項(1)前期からの申し送り事項 前期の
議会運営委員会においてもさまざまな検討を行ったが、任期中には結論が見い出せない項目が幾つかあった。その中から、委員会のインターネット中継、議会広報の手法、タブレット端末の導入の3項目については、新委員で検討を重ねるように申し送りがなされた。(2)検討事項の選定 前期からの申し送り事項に加え、今期の検討事項を選定していくに当たり、検討事項を議員全体の統一した意思とするため、各会派が考える検討事項を六つに分類し、委員間討議を行って、今期における検討事項を以下のとおり選定した。方 針項 目1.市民に開かれた議会(1)インターネット中継の拡充
(2)インターネット中継のスマートフォン・タブレット端末対応
(3)SNSの活用
(4)手話通訳・要約筆記の導入
(5)議会広報紙の導入2.市民にわかりやすい議会運営(1)反賛の公開(電子表決システム導入)
(2)一般質問におけるスクリーンの活用3.強い議会・議会の機能強化(1)災害発生時の議員の対応マニュアル策定
(2)議決事件の拡大
(3)大学、専門機関との連携
(4)議会図書館の充実4.その他(1)決算特別委員会における発言方法の検討(3)先進事例の調査・研究 今期における検討項目について調査・研究するため、平成27年10月に二班に分かれて東京都町田市、東京都日野市、千葉県我孫子市、埼玉県越谷市、三重県、三重県四日市市、滋賀県大津市を視察した。〔東京都町田市〕 市民にいち早く議会の審議・審査内容を報告するため、議案や請願等の内容、委員会審査の質疑や討論内容などを「議会のカルテ」としてホームページに掲載している。 手話通訳者を必要とする傍聴者がいる場合は、国会や省庁などでも業務を行っている専門的な技能を持っている方を派遣してもらっている。 委員会のインターネット中継については、新庁舎移転を機に、平成24年9月定例会から開始している。委員会の翌日には録画中継が視聴でき、4常任委員会同時生中継を行っている。 また、平成27年4月からスマートフォン、タブレットでの視聴も可能となっている。 議場のスクリーンに賛否が表示される電子表決システムについても、新庁舎移転を機に導入を決定し、平成24年8月臨時会から実施している。 なお、今後は、スクリーンに議会資料等を投影することについて検討することとしている。〔東京都日野市〕 市政資料室は、昭和52年の本庁舎建設時に、教育委員会中央図書館の分室として、市民・議員・職員による行政情報の共有を目的に設置され、約4万1,000冊を所蔵し、雑誌150種(地方行政関連70種)、新聞20種を定期購読している。 図書館司書の資格を持つ正職員3名、非常勤2名、臨時職員1名を配置し、地方自治関係雑誌の目次情報、新聞スクラップ、新着資料案内などを作成するほか、レファレンス(調査相談)に対応している。 地域・行政資料の専門図書室であり、市政資料(各種計画書、議会の会議録など)、日野市に関するあらゆる資料、市政と市民生活の向上発展に必要な参考資料を司書の視点で収集している。また、国、東京都、周辺自治体の刊行物や地域の歴史資料、市内事業所や在住者に関する資料なども収集しており、周辺自治体の図書館、都立図書館などと連携し、未所蔵資料の貸出協力も行っている。 図書室内のパソコンでは所蔵資料や新聞記事、官報などのデータベースの検索をすることが可能となっている。〔千葉県我孫子市〕 委員会のインターネット中継については、平成19年7月に新たな議会改革の検討事項として提案され、実質的な議案審査や所管事項に対する質問を公開し、市民により議会への関心を深めてもらうことを目的に導入している。録画中継は委員会の翌日には視聴できるようにしている。 電子表決システムについては、平成16年9月に開始された本会議のインターネット中継の導入を検討する際に、採決結果について中継を利用して公表できないか検討され平成18年12月から導入している。〔埼玉県越谷市〕 平成23年3月11日に発生した東日本大震災を契機に、同年6月1日に災害時の議会としての対応について、マニュアル作成などに取り組むことを決定し、同年9月1日に「越谷市議会における災害時の対応要領」等を決定した。また、同月20日には「大規模地震発生時における初動時の議員参集訓練要領」に基づき、初めての訓練を行っている。 また、地震などの災害発生時には、市災害対策本部と連携し、協力するため、議長の判断により市議会災害対策支援本部を設置することができることになっている。 市災害対策本部から提供された情報等は、
議会事務局長から議長、副議長に報告後、随時、各議員に情報提供されており、議員が個別に災害情報を当局へ報告したり、当局から情報収集したりすることは原則行わないことになっているので、情報の一元化が図られている。 事務局職員の災害対応マニュアルは作成されていないが、災害発生時、事務局職員は市議会災害対策支援本部の業務に従事するため、避難所配置などの市災害対策本部の業務から除外されている。〔三重県〕 三重県議会図書室は、蔵書が3万5,000冊を超え、非常勤職員の司書が常駐している。 議員や
議会事務局職員のほか、県職員や一般の県民も利用が可能である。 統計資料や時事に関する書籍や官報、本会議や委員会の会議録を設置しているほか、県立図書館と連携しており、県立図書館の蔵書も借りることができる。 また、司書が所蔵資料を検索して情報提供を行うレファレンスサービスは、議員のほか、執行部も積極的に活用している。 なお、議会基本条例には、議会図書室の設置に関する規定のほか、「議員は、調査研究のため、積極的に議会図書室を利用するものとする。」という規定を設け、議員の資質向上のために図書室の積極的な利用を促している。 計画期間が3年以上の中長期的な計画について条例で議決事件と定めており、現在は、総合計画のほか11計画が議決事件の対象となっている。 手話通訳は、本会議の質問日及び委員会について、事前申し込み制により実施している。〔三重県四日市市〕 市の計画の中で特に重要であると位置づけた①地域防災計画、②水防計画、③老人福祉計画、④介護保険事業計画、⑤都市計画マスタープラン(全体構想)、⑥基本構想及び基本計画、以上六つの計画の策定及び変更を議決事件と規定している。 なお、地域防災計画の年次修正など、軽微な変更は議決事件の対象から除く旨、条例で規定している。 委員会のインターネット中継については、開かれた議会を目指し、予算、決算を含む各常任委員会及び、広報広聴委員会で実施している。 ライブ中継はユーストリーム、録画中継はユーチューブを利用し、中継にかかる費用は無料である。なお、録画映像の視聴期間には制限を設けていない。 住民参加を促すため、本会議、委員会傍聴手続の中で住所氏名の記入を廃止し、簡素化を図っている。また、本会議、委員会のほか、議会報告会において手話通訳を導入している。〔滋賀県大津市〕 市議会における災害対応を、議会基本条例及び、議員提案の大津市防災対策推進条例に規定し、その行動基準として地方議会初となる業務継続計画(議会BCP)を策定している。 議会BCPは大規模地震などの非常時に行うべき議会や議員の役割、行動方針などを定めたもので、同志社大学とのパートナーシップ協定による専門的知見を活用して策定された。 市の災害対策本部を正常に機能させるため、災害に係る情報収集は、議員ではなく議会局が行うこととし、議会局は、市からの情報を議員に伝えるとともに、議員からの情報を集約して市の災害対策本部と情報交換することとしている。 また、議会BCPには、議員だけでなく、議会局職員の行動基準も規定されており、局長ほか1名を除く議会局職員は、避難所対応などの災害対応を行わないこととしている。 議会ICTとして、タブレット端末、議場の大型スクリーン、電子採決を導入して運用している。 タブレット会議(同期)システムを導入し、本会議、委員会、協議会を行っている。 また、議場には150インチの大型スクリーンとプロジェクターを設置し、質問席、演壇、調整室にはHDMI端子を配備している。このことにより、タブレットやパソコンからスクリーンに画像を投影することが可能となった。 本会議で全議員の個別賛否を表示する電子採決システムを導入している。電子採決で議員の個別賛否表示を開始したところ、傍聴者が増加したということである。 龍谷大学、立命館大学及び同志社大学とパートナーシップ協定を締結しており、議会側は、政策立案について専門的な知見による支援を得ることができ、大学側は、議会局や会派のインターンシップ受け入れにより、学生に対して多様かつ実践的なカリキュラムを提供する。(3)検討結果 先進事例の調査・研究及び、委員間討議を経て実施した項目は以下のとおりである。項 目対 応 状 況1.市民に開かれた議会 (1)インターネット中継の拡充〔実施〕 委員会の中継開始(平成28年10月から) (2)インターネット中継のスマートフォン、タブレット端末対応〔実施〕 対応(平成28年10月から) (3)SNSの活用〔実施〕 Facebookページ開設(平成28年4月) (4)手話通訳・要約筆記の導入〔実施〕 (平成28年6月定例会から) (5)議会広報紙の導入〔実施〕 広報委員会を設置し、呉市議会だより「チーム議会くれ」を創刊(平成29年5月)2.市民にわかりやすい議会 (1)反賛の公開(電子表決システム導入)〔実施〕 (平成28年3月定例会から) (2)一般質問におけるスクリーンの活用〔実施〕 (平成28年3月定例会から)3.強い議会・議会の機能強化 (1)災害発生時の議員の対応マニュアル策定〔実施〕 呉市議会における災害発生時の対応要領策定(平成28年1月施行) (2)議決事件の拡大〔見送り〕 上位計画である長期総合計画の改定時に検討すべきとの意見が出された (3)大学、専門機関との連携〔見送り〕 来期へ申し送り (4)議会図書室の充実〔実施〕 議会図書室に司書を配置し、レファレンス機能を強化(平成28年4月)4.その他 (1)決算特別委員会における発言方法の検討〔実施〕 できるだけ多くの委員が発言できるよう、1回の発言をおおむね15分程度と決定した
(平成28年度決算特別委員会で実施)2.呉市議会基本条例の遵守(1)検証作業 呉市議会基本条例は、呉市議会のあるべき姿や議会運営に関する基本的事項を定めた最高規範といえるものであり、条例に書かれている事項は、呉市議会が目指す大きな方向性を定めている。 その方向性を確認するためにこの条例の第30条には、「議会は、議員の一般選挙後、速やかに、この条例の目的が達成されているかどうかを検討するものとする。」とあり、条例に基づいた議会活動が行われているかどうか検証するように定めている。 そのようなことで先進事例の調査・研究を踏まえた上で、前期の議会活動を振りかえるとともに、1条ごとに条文の中身とその条文にのっとって、現在、実行している内容について、「不足している点はないか」、「何をすれば充足できるか」といった協議を行った。 不足していると思われる点対 応 状 況第2条 議会の活動原則基本条例のPR議会基本条例のパンフレットを作成議会の審議過程がわからない審議・審査内容の要点をまとめたブリーフィングノートをホームページに掲載
(平成28年3月定例会から)第7条 会議の公開傍聴できない人への対応本会議等のDVDを貸し出し
(平成28年3月定例会から)第8条 情報公開議案書、議案資料等の公開ホームページに掲載
(平成28年3月定例会から)議長交際費の開示ホームページに掲載
(平成28年4月から)議員活動の公開視察報告書・成果をホームページに掲載
(平成28年4月から)委員会活動の公開所管事務調査の過程をホームページに掲載議会改革の公開議会改革のあゆみをホームページに掲載第10条 議会報告会報告会のPR報告会資料のホームページに掲載第18条 委員会委員会活動の公開委員会資料等をホームページに掲載
(平成28年1月から)第19条 政務活動費政務活動費の公開収支報告一覧表等をホームページに掲載するとともに、領収書、会計帳簿等を事務局で閲覧(平成28年度から)視察報告書・成果をHPへ掲載
(平成28年4月から)第20条 議員研修開催回数が少ない
※平成27年度までは年1回の開催平成28年度は2回開催第24条 議会広報の充実SNSの活用Facebookページ開設(平成28年4月)議会広報紙の発行呉市議会だより「チーム議会くれ」を創刊
(平成29年5月)(2)市民ニーズの把握 検証作業を行う中で、市民の思いはどこにあるのかということを論点として協議を重ねた。一例が手話通訳者の導入であり、この際は、市民ニーズを把握するため、聴覚障害団体と支援団体で構成されている協議会と意見交換会を実施した後、手話通訳者等の派遣について議会として行うことを決定した。 また平成28年2月に、新庁舎が落成し、同時に議事堂も新しくなったことから、市民にもっと議会を身近に感じてもらおうということで、議事堂を議員が案内し、普段は座れない議場の議席に座り、議会の仕組みについての説明を議員から受け、電子採決システムの操作などを行ってもらうという「議事堂探訪ツアー」、小学生を対象とし模擬議会を体験してもらう「教えて呉市議会」を実施し、非常に好評であった。3.まとめ このたびの任期中には、市民から要望が出る前にみずからが行動を起こしたことが幾つかあった。当たり前と言われるかもしれないが、このようなことはこれまで余りなかったことである。実際のところ、今期行ったさまざまな取り組みについて、市民からは満点をもらえないかもしれないが、満点をもらおうとすればいつ開始できるかわからない。まずはできることから始め、その後に見直すべきことがあれば見直そうということで行動したものである。 また、平成27年度の取り組みの結果、早稲田大学マニフェスト研究会が実施している議会改革ランキングにおいては、前年の203位から52位に躍進した。全ての取り組みを
議会運営委員会として行ったわけではないが、ランクアップの一助にはなったものと考えている。 しかしながら、傍聴者アンケートなどを見ると、まだまだ改善・改革するポイントはあると考える。 自分たちだけの視点で物事を考えず、市民が議会に何を求めているかを常に踏まえ、市民の厳粛な信託に応えられる議会に進化し続けなくてはいけない。 ────────────────
○議長(加藤忠二) 本件について委員長の報告を願います。
北川議会運営委員長。 〔27番北川一清議員登壇〕
◆27番(北川一清議員) こんにちは。それでは、
議会運営委員会の調査について報告させていただきます。 活動状況につきましては報告書のとおりでありますので、詳細につきましては報告書を読んでいただき、私からは特記した活動概要を述べさせていただきます。
議会運営委員会の所管事項は、地方自治法第109条第3項に規定されているとおり、議会の運営に関する事項、議会の会議規則、委員会に関する条例等に関する事項、そして議長の諮問に関する事項であります。こうした所管事項の性質上、これまで本委員会では市民との直接的なやりとりが実施されたことは意外と少なかったように見受けられます。しかしながら、石崎議長が標榜されました強い議会、すなわち議会内で活発に意見を交わし、大局的な判断で市民のためになる結論を導き出すためには、傍聴者の皆さんへの伝達と理解を得ることも重要なことであると認識し、その代表的な事例が議場での手話通訳者導入であります。これは、状況を把握するために聴覚障害者団体とその支援団体とで構成されている協議会の方々と
議会運営委員会で意見交換を実施し、派遣について議会として行うことを決定したものであります。 また、今期は傍聴に訪れた方々に対し、アンケートを1年間にわたって実施してきました。そこでの意見の中から実現できたことがあります。それは会議の傍聴手続の廃止であります。これについては、傍聴に訪れた方に対し当たり前のように名前と住所の記入を求めていましたが、アンケートに名前や住所は必要ないのではという意見もあり、議長の提案を受け、委員会討議を重ねて、県内で初めて傍聴手続を廃止したものであります。 加えて、市民により議会を身近に知ってもらいたいということで実現したのが、議事堂探訪ツアーや高校生との意見交換であります。子供から大人まで多くの方々に参加いただき、好評であったと感じております。また、両城と荘山田の小学生を対象とした、この本会議場での模擬議会を体験して、議会ってこんなことをやっているんだということを知ってもらう「教えて呉市議会」も開催しております。いずれも2回ずつ実施し、
議会運営委員会が案内し対応いたしました。参加者には、これまで以上に議会を身近に感じていただけたと思っており、次期
議会運営委員会におかれましても、意図を酌み取り、継続して取り組んでいただければと思います。 今期の
議会運営委員会の協議では、市民にとって議会はどのような位置づけなのか、市民の政治離れや議会軽視を防ぐにはといった論点で討議を重ねてきました。これまでの呉市議会でできなかったこと、やろうとしなかったことについて、100点を目指すのはもちろんではありますが、100点を求めて取り組みを始めていたのでは開始がいつになるかわかりません。まずはできることから始めようではないかということで、この2年間活動してまいりました。 議会は、原則、慣例、先例を踏襲しております。しかしながら、その慣例、先例の中には、時代にそぐわなくなったものもあろうかと考えております。これらを見直し、より現状に適したものを取り入れるというスタンスが必要であります。 早稲田大学マニフェスト研究会が、全国の地方議会を対象に情報公開や住民参加の程度等を調査した平成27年度の議会改革度順位で、呉市議会が前年の203位から52位に躍進し、公表されております。市長と議会の適度な緊張関係が議会の改革に必然であり、改革にゴール地点はありません。永遠の課題であります。また、我々議員だけの視点では見えないこと、気づかないこともあります。市民目線をしっかり生かした議論を重ね、大局的判断で有益な結論を導き出すことが議会としての使命であります。 以上をもって報告とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(加藤忠二) 以上で本件の報告を終わります。 ──────────────────────────────
△日程第3 常任委員の選任について
○議長(加藤忠二) 日程第3、常任委員の選任についてを議題といたします。 本件は、お手元に配信しておりますとおり、委員会条例第8条第1項の規定に基づき常任委員を指名するものであります。 ──────────────── 常任委員の選任について 常任委員を次のとおり指名する。総務委員民生委員檜 垣 美 良 議員
久 保 東 議員
谷 惠 介 議員
井手畑 隆 政 議員
神 田 隆 彦 議員
加 藤 忠 二 議員
中 田 光 政 議員
森 本 茂 樹 議員藤 原 広 議員
山 上 文 恵 議員
林 敏 夫 議員
池庄司 孝 臣 議員
田 中 みわ子 議員
岡 崎 源太朗 議員
石 崎 元 成 議員
渡 辺 一 照 議員以 上 8 名以 上 8 名文教企業委員産業建設委員上 村 臣 男 議員
奥 田 和 夫 議員
林 田 浩 秋 議員
山 本 良 二 議員
谷 本 誠 一 議員
梶 山 治 孝 議員
岩 原 昇 議員
福 永 高 美 議員阪 井 昌 行 議員
中 原 明 夫 議員
沖 田 範 彦 議員
平 岡 正 人 議員
片 岡 慶 行 議員
北 川 一 清 議員
小 田 晃士朗 議員
土 井 正 純 議員以 上 8 名以 上 8 名 平成29年6月12日
呉市議会議長 加 藤 忠 二 ────────────────
○議長(加藤忠二) お諮りします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 お手元に配信しておりますとおり、常任委員を指名することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 ──────────────────────────────
△日程第4 常任委員長の選任について 〔4番藤原広議員、15番井手畑隆政議員、23番
梶山治孝議員、28番小田晃士朗議員除斥〕
○議長(加藤忠二) 日程第4、常任委員長の選任についてを議題といたします。 4番藤原議員、15番井手畑議員、23番梶山議員、28番小田議員、以上4名の方は退席しておられますので、この際これを確認しておきます。 本件は、お手元に配信しておりますとおり、委員会条例第9条第2項の規定に基づき常任委員長を指名するものであります。 ──────────────── 常任委員長の選任について 常任委員長を次のとおり指名する。 総務委員長 井手畑 隆 政 議員 民生委員長 藤 原 広 議員 文教企業委員長 梶 山 治 孝 議員 産業建設委員長 小 田 晃士朗 議員 平成29年6月12日
呉市議会議長 加 藤 忠 二 ────────────────
○議長(加藤忠二) お諮りいたします。 〔「議長、ちょっといいですか。これタブレットに配信されとるんでしょ。入っていません、自分のタブレットには」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) タブレットに配信をしてあります。 〔「入ってない」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 操作してあげてください。 〔「私だけのけものにしたんじゃ」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) ありました。 〔「ややこしいですね」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 お手元に配信しておりますとおり、常任委員長を指名することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 〔4番藤原広議員、15番井手畑隆政議員、23番
梶山治孝議員、28番小田晃士朗議員入場〕 ──────────────────────────────
△日程第5 議会運営委員の選任について
○議長(加藤忠二) 日程第5、議会運営委員の選任についてを議題といたします。 本件は、お手元に配信しておりますとおり、委員会条例第8条第1項の規定に基づき議会運営委員を指名するものであります。 ──────────────── 議会運営委員の選任について 議会運営委員を次のとおり指名する。 藤 原 広 議員 山 上 文 恵 議員 林 田 浩 秋 議員 林 敏 夫 議員 神 田 隆 彦 議員 片 岡 慶 行 議員 岩 原 昇 議員 小 田 晃士朗 議員 土 井 正 純 議員 以上9名 平成29年6月12日
呉市議会議長 加 藤 忠 二 ────────────────
○議長(加藤忠二) お諮りいたします。 本件は、先例により自後の議事手続を省略して直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 本件を採決いたします。 お手元に配信しておりますとおり、議会運営委員を指名することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 ──────────────────────────────
△日程第6 新
庁舎建設調査検討特別委員の選任について
○議長(加藤忠二) 日程第6、新
庁舎建設調査検討特別委員の選任についてを議題といたします。 本件は、渡辺議員、加藤議員、片岡議員、小田議員の辞任により欠員となりました委員4名を委員会条例第8条第1項の規定に基づき選任するものであります。 お諮りいたします。 新
庁舎建設調査検討特別委員に8番谷議員、14番田中議員、27番北川議員、29番福永議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 ──────────────────────────────
△日程第7
総合交通対策特別委員の選任について
○議長(加藤忠二) 日程第7、
総合交通対策特別委員の選任についてを議題といたします。 本件は、谷議員、林議員、井手畑議員、平岡議員、北川議員の辞任により欠員となりました委員5名を委員会条例第8条第1項の規定に基づき選任するものであります。 お諮りいたします。
総合交通対策特別委員に12番中原議員、13番池庄司議員、19番石崎議員、23番梶山議員、26番岩原議員を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。
◆16番(沖田範彦議員) 議長。私が一番なっとるんですがね。後の皆さんも頭ひねっておられます。入ってない。 〔「休憩、休憩。一旦ここで休憩してください」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 入ってない。入ってないですか。 事務局のほうから説明します。
◎
議事課課長補佐(沖原秀規) 恐れ入ります。常任委員の議案は全員改選なので議案として配信しておりますけれど、特別委員につきましては一部の委員の交代ですので配信しておりません。その旨は
議会運営委員会のほうでも説明のほうをしていると思うんですけれど。よろしくお願いいたします。
◆16番(沖田範彦議員) 議長がその旨言わんにゃあ。まあ、ええわ。 ──────────────────────────────
△日程第8 議第56号外9件
○議長(加藤忠二) それでは、日程第8、議第56号呉市
職員退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定について、外9件を一括して議題といたします。 本10件の説明を求めます。 市長。 〔
小村和年市長登壇〕
◎市長(小村和年) ただいま上程されました各議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、議第56号は、雇用保険法等の一部を改正する法律による国家公務員退職手当法の一部改正に準じて、所要の規定の整備をするものでございます。 議第57号は、呉市税条例及び呉市都市計画税条例の一部を改正する条例の制定について専決処分をいたしましたので、その御承認をお願いするものでございます。 議第58号は、損害賠償請求事件に係る訴訟上の和解について専決処分いたしましたので、その御承認をお願いするものでございます。 議第59号は、東畑中学校校舎建設工事における契約金額を変更するものでございます。 議第60号は、呉市農業委員会の委員に占める
認定農業者等またはこれに準ずる者の割合を少なくとも4分の1とすることについて御同意をお願いするものでございます。 議第61号は、内海北2丁目1号線を市道に認定するものでございます。 議第62号は、グリーンピアせとうちの指定管理者を指定するものでございます。 議第63号は、呉市生活バスとして配置するバス車両2台を購入するものでございます。 議第64号の平成29年度呉市
一般会計補正予算は、警固屋9丁目地区防空ごう対策工事に要する経費のほか、呉市営プール等整備事業の事業費及び工期の変更に伴う年割り額の変更並びにグリーンピアせとうちの指定管理者の指定取り消しに伴う休園中の施設保全等に要する経費を補正するものでございます。 歳出総額は6億4,730万円の減額となり、その財源内訳は、国庫支出金を1,800万円、繰越金を2,329万7千円、諸収入を3千円、それぞれ追加し、市債を6億8,860万円減額するものでございます。 債務負担行為の補正は、呉市営プール等整備事業について、工期変更等による年割り額の変更に伴い、限度額を変更するものでございます。 地方債の補正は、社会体育施設整備事業につきまして、事業費の補正に伴い、限度額を変更するものでございます。 議第65号の平成29年度
呉市内陸土地造成事業特別会計補正予算は、苗代工業団地の土地売却に伴い、市債元金を繰上償還する経費を補正するものでございます。 以上、上程されました各議案につきまして、概要を御説明申し上げましたが、何とぞ慎重に御審議の上、議決を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(加藤忠二) 質疑は後日行うことといたします。 ──────────────────────────────
△日程第9 報告第14号外3件
○議長(加藤忠二) 日程第9、報告第14号予算の繰越しについて、外3件を一括して議題といたします。 本4件の報告を求めます。
◎財務部長(阿原亨) それでは、報告第14号及び報告第15号の予算の繰越しについて、一括して御説明申し上げます。 報告第14号は、一般会計におきまして戸籍住民基本台帳事務費ほか28件を、報告第15号では、内陸土地造成事業特別会計におきまして苗代工業団地管理事業を、それぞれ平成28年度から平成29年度への繰越明許費として繰り越したものでございます。 いずれの事業につきましても、内容は繰越計算書のとおりでございまして、地方自治法施行令第146条第2項の規定により御報告申し上げるものでございます。
◎経営総務部長(高俊文) それでは、私のほうからは、報告第16号及び報告第17号の予算の繰越しについて、一括して御説明を申し上げます。 報告第16号は、水道事業会計におきまして平原工区ポンプ所ほか機械設備工事ほか1件を、報告第17号では、下水道事業会計におきまして広東地区雨水貯留施設整備工事ほか7件を、それぞれ平成28年度から平成29年度へ繰り越したものでございます。 いずれの事業につきましても、内容は繰越計算書のとおりでございまして、地方公営企業法第26条第3項の規定により御報告申し上げるものでございます。
○議長(加藤忠二) 質疑は後日行うことといたします。 ──────────────────────────────
△日程第10
梶山治孝議員の一般質問
○議長(加藤忠二) 日程第10、梶山議員の一般質問を議題といたします。 23番梶山議員。 〔23番
梶山治孝議員登壇、拍手〕
◆23番(
梶山治孝議員) こんにちは。同志会を代表して質問をさせていただきます。 市長は、平成17年11月の市長選挙において、公正透明な市政の実現、財政の健全化、教育の再生を掲げられ、見事市民の負託を受けて初当選されて以来、市民の安心・安全な暮らしの確保と活力あるまちづくりの実現に向け、多くの施策を展開し、多大な成果を上げてこられました。これは3期12年の検証と4選への思いということで質問させていただきます。 特筆すべき項目としては、大きく冷え込んだ市財政を立て直す財政集中改革プログラムによる財政の健全化や、すぐれた防災機能を有する新庁舎の完成、日本遺産への登録、中核市への移行など、小村市長がこれまでやってこられた市政運営への御功績は高く評価できるものと思います。しかしながら、本市は15万人以上の都市における高齢化率が最も高く、年金、医療、介護を初めとする持続可能な社会保障体制の確立や地域経済の活性化と人口減少の抑制など、本市独自の施策展開が必要であり、地方都市としての生き残りをかけた、本市の持てるポテンシャルを最大限に生かす独創的な市政運営が強く求められております。 こうした中、小村市長は、去る3月23日、記者会見を行い、4選を目指し市長選に立候補する意向を表明されたところでございます。しかし、確か小村市長は原則2期8年の任期を掲げ、立候補されておられたと私は記憶しております。呉市制が施行された明治36年以降、19名の市長が誕生、就任され、うち4期16年を務められたのはわずか2名であります。とはいえ、私は決して多選を批判するつもりはありません。逆に、本市が置かれている厳しい現状を斬新な発想力と時期を逸しない的確な判断力、そして卓越した手腕をもって山積する多くの課題を打破し、市民の安心・安全と潤いのある豊かな生活を確保し、さらに、我がふるさと大呉市を輝かしい未来へと飛躍発展させる指導者であれば、多選であってもその手腕を大いに振るっていただきたいと、私はそう思っております。 そこで、二元代表制の一翼を担う議会の議員としてお伺いいたします。 まず、小村市政3期12年の検証と評価についてどのように考えておられるのか、お聞かせください。 以後は質問席から質問させていただきます。 〔23番
梶山治孝議員降壇、質問席へ移動〕
○議長(加藤忠二) 当局の答弁を求めます。
◎市長(小村和年) 私の市政3期12年の検証と評価ということでお尋ねでございます。これにお答えをさせていただきたいと思います。 私は、平成17年に市長に就任をして以来、この生まれ育ったふるさと呉市のために責任世代としてみずから市政に携わり、それまで培ってきました経験あるいは人的財産を全て投入して呉市をよいまちにしたい、そしてそれを次の世代に引き継いでいきたいという思いから、この12年間、多くの皆様の御理解、御支援をいただきながら、さまざまな課題について真摯に、そして果敢に向き合ってまいったと思っております。この間、私は公正透明な市政の実現、これを市政運営の基本方針に据え、呉市の将来にとって何が最善かという価値観、尺度を持って呉市のまちづくりを推進してまいりました。 また、私は小村和年という一個人の私意を排除して、呉市長という公の立場、職責で、まちづくりの主体である市民の皆さんの思いを職員と一緒になって検討し、実現していくという基本姿勢を貫いてまいりました。市長に就任をしてみますと、外から見ていたときとは比べ物にならないほど呉市の実態がよくわかり、当時、現在とは比べ物にならない閉塞感が漂っておりましたけれども、それを打開するためにやるべきこととして、財政の立て直し、交通局の民営化、そして陸の孤島状態の早期解消、それから雇用の確保、あるいは活力を維持するために企業の誘致、合併直後でありましたから合併後の呉市のハード、ソフト面での一体化の推進、そして市民生活の安定などを目標に立てまして、全身全霊を傾けて取り組んでまいりました。 一つ目の財政の立て直しにつきましては、先ほど議員の質問の中でもお触れになられましたけれど、当時の呉市の財政状況は想定していたよりもはるかに悪く、このときに基金が大体55億円ぐらいだったと思いますけれども、毎年の資金不足が60億円から70億円という状態が続いておりました。就任してすぐに当時の財務部長に本当のことを言ってくれと言ったら、実は平成20年度の予算編成はかなり厳しいですということを言ってくれました。私は、我々の世代が少々苦労してでも、子や孫の世代に少しでもよいものを残して伝えていきたい、私はその平成17年の選挙のときに、次の世代に責任を持とう、これをキャッチフレーズにいたしました。これが責任世代としての我々の責務であるという思いから、財源不足384億円を5年間で集中的に回収してまいりました。この土壌というのはしっかり定着をしておって、職員数あるいは市債残高は、この12年間で実質3分の2まで減少いたしました。行政のスリム化ということは多く言われてきましたけれども、これを実際にほぼやり切ったまちはそう多くないと私は自負しております。 二つ目の交通局の民営化につきましては、これは私の天命的な仕事だという、就任前からその覚悟を持っておりました。モータリゼーションの推進に伴うバス利用者の減少という中で、長年にわたりまして交通事業の経営健全化に取り組んできましたけれども、職場の士気は下がり、サービスも悪いと。私は全国のバス会社見ておりましたので、率直にそう感じました。一般会計からこれ以上財政支援を前提とした交通事業の維持継続は困難だということから、交通事業を抜本的に改革して、一括完全民営化、民営移譲をやると決断いたしました。本当に大きな痛みを伴う改革でありまして、交通局の職員の人生を変えると。これは本当につらい仕事でありましたけれども、情を殺して断行したところであります。 三つ目の陸の孤島状態の解消につきましては、これは生活や経済活動を活性化させるためには高速交通体系に直結させることが不可欠だ、私の信念でありました。呉市は、都市になるときの成り立ちというか、海軍のまちでありましたから、かつては他のまちと遮断されているということが、このまちの非常に重要なところでありましたけれども、戦後、それは全く社会が変わりました。高速交通体系に直結をしなければ衰退をしていくというのが私の強い思いでありました。私の出身母体であります国土交通省等へ強く働きかけまして、その結果、平成27年3月、呉市民の悲願でありました東広島・呉自動車道が全線開通をいたしました。この過程で私が最も意を用いたのは、当初の計画では郷原で部分開通をするという計画でありました。これ郷原で部分開通したら、大変な現道の混乱、渋滞になるということで、一挙に黒瀬開通にしなきゃいけないということで、これも私は働きかけて、この大きな補正予算のときにこれを実現することができたところであります。これによりまして山陽自動車道や広島空港へのアクセスが飛躍的に向上をしたところであります。また、これと関連が深い阿賀マリノ大橋や虹村大橋についても整備が完了しました。陸の孤島という汚名はおおむね返上、解消できたものと思っております。 それから、企業誘致につきましては、呉市の人口社会減の最も大きな原因であります若者層の市外流出の抑制を図り、さらなる活性化を図るためには、呉らしさを生かした雇用創出に積極的に取り組む必要があります。その大きな柱の一つとなります企業誘致につきまして、先ほど申し上げました高規格道路網の整備と連動しながら、社会経済の大きな変化が起こってまいりました。そういう中で、天応第2期埋立地へのユーシンの誘致を初め、苗代工業団地、阿賀マリノポリス埋立地への企業誘致、留置を着実に進めてまいりました。今、就任以来、何社にそれをお願いして来てもらうことができたか、あるいは呉市に工場を留置していく、残していくことを決めていただいた会社が26社あります。空き店舗の解消について調べてみましたら、63件ありました。こういうふうにとにかく企業が存立する、存続する、あるいはふやすということが呉市の活力の大きな源の一つであります。 それから、五つ目が、合併後の呉市のハード、ソフト面での一体化につきましては、これは広い視野でまちづくりをする、あるいは個性的な地域づくりをする、住民の利便性を向上させる、あるいは道路網などの生活インフラの整備などを念頭に、合併後の新呉市の一体感の醸成、均衡ある発展に資する取り組みをハード、ソフト面から積極的に取り組んでまいりました。中でも豊島大橋、それから第二音戸大橋の無料での早期開通、これはもともと有料道路で計画をされておりましたので、何としても無料で開通をしてもらわなきゃいけない、それから安芸灘諸島への敬老パスの導入、安芸灘大橋の料金軽減など、人口減少の著しい島嶼部の活性化に力を入れてまいりました。 それから、六つ目が市民生活の安定ということでありますけれども、高度成長という時代が終わり、人口減少、少子高齢化が今後さらに進行する中で、将来にわたり豊かで活力のあるまちづくりを実現するためには、市民協働の推進が非常に大事になってまいります。それから、市庁舎や市民センターの建てかえ、学校の耐震化、一般廃棄物最終処分場の整備、あるいは安芸灘諸島への先ほど申しました敬老パスの導入、市内道路、橋梁の整備等を、これも着実に進めてまいったと思っております。 以上、3期12年を振り返って、財政の立て直しに、これ私7年かかりました。平成24年、財政集中改革プログラムが終わって、やっとこの重荷が少し軽くなってまいりました。それから本格的なまちづくりに取り組むようになって、約5年であります。いずれも全力で取り組んでまいりました。一定の成果を上げることができたんではないかと思っております。この中で、私がマニフェストに触れた呉線の強化、複線化につきましては、呉市が社会減、若者が出ていく一番最大の理由は広島に移住をすることであります。呉から広島に通勤ができるまちにしなければ、これを克服することができない。これが私の呉線の複線化がどうしても必要だと、そうすることによって15分程度で快速が結べれば、これは通勤することができる。若い人が広島で就職して、通勤が大変だから広島へ居を構える、これを何とかして防がなきゃいけない、そういうことでありますけれども。これはJRとの関係で進展をしていないということにつきましては、私は大変遺憾に思っております。諦めているわけじゃありませんけれども、この12年間で進捗ができなかったことについては大変遺憾である、そんなふうに思っております。
◆23番(
梶山治孝議員) 3期12年の検証と評価について、小村市長の考えはよくわかりました。そのような考えに立ち、今回4選を目指して立候補すると表明されました。さまざまな葛藤もあったのではないかと推測しますが、このたび原則2期8年を掲げておられたにもかかわらず4選目に出馬された真意、いつ何が市長をそう駆り立てたのか、心境の変化に至った経緯をぜひお聞かせ願いたいと思います。
◎市長(小村和年) 4選出馬を表明するに至った思いということかと思いますので、私は先ほどの開会の御挨拶でも申し上げましたが、次期市長選への出馬の正式表明がこの今議会の場でできなかったことは、率直に大変遺憾に申しわけなく思っております。この基本的な私の思いでありますけれども、呉市の場合、11月が選挙でありますから、現職の進退表明というのは基本的には6月議会のころがよいと考えております。これは、現職が進退を表明すれば、まちが一挙に選挙モードになってしまいます。職員も何となく落ちつかなくなるということで、これは場合によってはでありますけれども、進行中の仕事も進みにくくなる、そんなおそれがあるために、そんなふうに考えております。ところが、その後、6月議会まで待てない状況が生じてきたために、あの時期、3月23日になったものでありまして、この点は議会に対して礼を失することになりまして、大変遺憾に思っております。 さて、私はその時々に発言したことについては、それぞれその時代における経験、社会認識に基づいて極めて真面目にそれを表明し、標榜してまいりました。市長就任以前の平成17年のころ、首長の任期は原則としてアメリカのように2期8年、最大でも3期12年が適当であろうと考えておりました。自分でも表明し、標榜しておりました。多選、長くなるということは、一般的にはマンネリ化、独裁化あるいは利権化等が生じやすいと言われておりました。現に当時そのような現象も全国で見られたように思います。その私が、たとえ多選の批判を甘受しても、現在呉市の置かれた状況、この現実を担っていくために、あえて4選に挑もうという決意をするまでには、御指摘のように相当の葛藤、内省がありました。 私は、12年の任期のうち前半の約7年間を財政の立て直しに費やしてまいりました。財政集中改革プログラム、交通局の民営化を終了して、やっと本格的に未来志向のまちづくりができるようになって、約5年であります。もちろん財政期間中であっても何もしなかったわけではなくて、先ほども申しました東広島・呉自動車道の整備促進、豊島、第二音戸大橋の無料での開通促進、合併建設計画の推進など、またソフト面におきましても、広島カープ戦の誘致、それから音戸の舟唄の全国大会、とびしまマラソン等、地域のお宝を、これは合併直後でありましたから発信したい、それからジェネリック医薬品の利用促進、こういうことは呉市の一般財源を多く用いる必要のない事業に取り組んでまいりましたけれども、常に財政再建に支障のない範囲というものがずうっと肩にかかっておりました。 この5年間の本格的なまちづくりの中で、本庁舎の建て直しあるいは学校の耐震化、学校給食、中核市移行、日本遺産の認定、乳幼児医療費の助成等、成果が形になってあらわれたものもありますけれども、市の中心部のにぎわいづくりや、あるいは呉駅前そごう跡地の活性化を初め、私の責任を果たし切れていない取り組み、軌道に乗りつつも快調に走行していない事業もいまだあると実感をしておるところであります。こうしたことから、これまで取り組んできた経験と実績、実績というのは何やったということじゃなくて、特にその間に培った人間関係、人脈、こういうものの上に立って呉市のまちづくりをさらに前に進めるとともに、総仕上げとして、もうあと少しというところまで来ておる事業、例えば安芸灘大橋の無料化や東広島・呉自動車道阿賀インターチェンジの立体交差化、子供の医療費の補助の拡充、そごう跡地の再生と呉駅前の再整備、市中心部への回遊性のさらなる向上、新たな工業団地の開発などに取り組んでいくのは、現在呉市の置かれている現状に対する私の政治家としての責任ではないかという思いに至りました。あえて多選の批判を甘受してでも4選を目指し、これを市民に問おうという決意をしたところであります。 以上、3期12年の検証と4選への思いについて述べさせていただきました。当初想定をしておった在任期間を超えることにはなりますが、これまでの経験を生かして、軌道に乗ってきた呉市のまちづくりをさらに前に、そして飛躍へ進めていきたいと、導いてまいりたいと、そんなふうに考えておるところでございます。
◆23番(
梶山治孝議員) ありがとうございました。4選立候補に向けての市長の決意は、よくわかりました。いずれにしても我がふるさと呉市が輝かしい未来へと飛躍発展するよう大いに期待しております。 それでは、次に移らせていただきます。 2番の中核市移行後の状況についての(1)です。移行後の変化について。 昨年4月に佐世保市とともに46番目の中核市移行を果たし、都市としてのグレードアップを目指したわけであります。中核市移行のメリットとして、(1)特色あるまちづくりの推進、(2)行政事務の迅速化、(3)市政の信頼性の向上、県南部としての存在感を高める、(4)市全体の活性化の四つが掲げられておりましたが、中核市に移行して1年が経過し、呉市のまちづくりがどう変わってきたのか、また市全体がどのように活性化してきたのか、市民の意識はどのように変わってきたのかとお考えか、中核市移行後の呉市の変化について、まず考えをお伺いいたしたいと思います。
◎総務部長(澤村直樹) 中核市に移行したことによる変化についてお答えをいたします。 本市では、保健所業務など中核市への移譲事務約2,000項目のうち約8割を中核市移行前から担っておりましたので、移行による影響はほかの都市に比べれば少なかったと言えます。昨年4月に中核市に移行し、残り2割の事務が新たに移譲されたことにより、市民サービスの向上につながってきていると考えております。 具体例で申しますと、まず屋外広告物条例の制定をしたことにより、美観を損ねると思われる地域に看板の規制を行うなど市の独自基準の設定ができるようになり、特色のあるまちづくりの展開が可能となっております。次に、母子父子寡婦福祉資金の貸付事務を、本市で受け付けから決定まで一貫して行うようになりました。また、サービス付き高齢者向け住宅事業の登録では、地域の実情を把握している本市が事業者の登録等を行うようになり、迅速で円滑に事務を進めることができるようになりました。さらに、包括外部監査制度が導入されたことにより外部の専門家による監査が行われるようになり、平成28年度においては補助金等についての監査が実施されております。今後も継続的に外部監査が実施されることにより、さらに市政の信頼性の向上が図られていくものと考えております。こうした個々の市民サービスの向上とは別の視点で、中核市というネームバリュー、位置づけにより、都市としての存在感の向上やイメージアップが図られ、企業誘致や観光振興などのシティーセールスにおいて効果があらわれつつあると思っております。また、現在、中核市である本市を中心都市として4市4町で具体化に向けた協議を進めております(仮称)広島中央地域連携中枢都市圏の取り組みにより、さらに地域の活性が図られていくものだと考えております。
◆23番(
梶山治孝議員) それでは、次の移行後の問題点ということでお伺いいたしますが、中核市移行に係る財政的な影響について特にお伺いしたいと思います。 中核市の指定に関する申し出を審議した平成27年6月29日の総務委員会の議事録の中に書いてあるんですけれど、委員会において同僚議員の質問に対し当局は、地方交付税の算定において約7億円が基準財政需要額に算入されるものと試算しており、中核市移行に伴う財政負担については、こうした地方交付税などで確実に補填される見込みである旨の答弁をされています。また、中核市移行後に地方交付税が示された際には、その結果を検証したいとも言われておりましたが、中核市移行後に、より本市の負担がふえたりはしていないのでしょうか、検証結果についてお伺いいたします。時間が押していますんで、簡潔にお願いしたいと思います。
◎財務部長(阿原亨) 中核市への移行が本市財政へ与える影響についてお答えをいたします。 中核市への移行に伴って生じた財政負担につきましては、基本的に普通交付税の基準財政需要額に加算する形で措置をされております。平成28年度の普通交付税の算定を見ましたところ、中核市移行に伴う基準財政需要額の増加額は約7億5,000万円となっておりました。一方、中核市移行に伴って実際に必要となりました財政負担額につきましては、現在平成28年度の決算状況を整理中でございますので、現時点で数字を詳細に申し上げることはできませんが、地方交付税に措置された額を、この額を超えて財政負担が生じることはないものと見込んでおります。
◆23番(
梶山治孝議員) おおむね問題なく進行しているということがわかるんですが、まだ中核市に移行したばかりでありますが、連携中枢都市圏の中心都市として、また中核市の権限を行使することにより、今後呉市が取り組むべきポイントは何であると考えておられますか。(3)の問いにお答え願います。
◎企画部長(近藤昭博) 今議員のお話にもございましたように連携中枢都市圏でございますけれども、これ企画部のほうが取りまとめを所管させていただいております。本件につきましては、呉市を中心といたしまして4市4町で圏域を形成していこうと考えておりまして、今その中核となりますビジョンをことしじゅうに策定いたしまして、来年度から具体的な連携事業を開始していくことができるよう調整をしているものでございます。この連携事業につきましても交付税措置等が国のほうで予定されておりまして、一般財源の持ち出しは極力少額に抑えていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
◆23番(
梶山治孝議員) 移行するということはグレードアップされるわけですが、明と暗がありましていい面と悪い面があると思うんですけれど、職員の増減とか、職員をふやしたりとか専門職を入れたりとかということはあったんでしょうか。それとも、既存の事務職員を、スタッフを削るとかということもあったんでしょうか。それを追加してお聞きしたいと思いますが。
◎総務部長(澤村直樹) 先ほど申しましたように、呉市の場合はたまたま中核市移行する前から8割は事務が移譲されていたということがありまして、職員数については若干の増はあったと思いますけれども、基本的には現有勢力の中で対応できる程度であったと思っております。
◆23番(
梶山治孝議員) 難しいようなことは事務処理特例制度というのが何かあるようですけれど、これを説明していただけますか。事務処理特例制度。
◎総務部長(澤村直樹) 今回の地方自治法の改正によりまして、中核市と特例市が一体化したような格好になりまして、その結果、特例市という表現が基本的にはなくなります。ただ、現在の特例市の身分を保障するために施行時特例市という表現が残っておりますので、一部そういう特例市が残っておりますが、申しわけございません、事務処理特例制度というのは、私の今把握しとるものがございませんので答弁できません。申しわけございません。
◆23番(
梶山治孝議員) 次に、今後取り組むべき課題はいろいろあるんでしょうけれど、特に教育委員会の研修制度、あれに関して企業研修が義務づけられたようですけれど、その他の研修と一緒に説明していただけますか。
◎教育長(中村弘市) 中核市移行後の県費負担教職員の研修についてのお尋ねでございますけれども、県費負担教職員の研修は、中核市移行以前は県教育委員会が全て主催し、その経費を県が負担して実施されておりました。その後、呉市において中核市に移行した後と申しますのは、県と教職員研修の共同実施に関する覚書を締結いたしました。これは研修権が呉市教育委員会に移譲されたことに伴っての覚書でございますけれども、その中で、県主催の教職員研修に係る参加人数分の経費を負担することで共同で実施するとしております。その中身についてでございますが、教育公務員特例法で実施が義務づけられております初任者研修や10年目経験者研修、また、県が独自で実施を定めている教職員経験に応じた2年目、3年目、6年目研修、また校長、教頭研修、さらには、教員を民間企業等に長期派遣する民間企業等派遣研修などがございます。 今お尋ねのこの民間企業等派遣研修についてでございますけれども、呉市においてはここ数年、学校からの参加の希望はございませんが、平成13年度から県が教員を民間企業に派遣し、企画でありますとか広報、営業等に携わりながら組織マネジメントを学ばせ、学校経営の中核を担わせる人材、こうした人材を育成することを目的として実施されているところでございます。本研修では、派遣先の企業で業務を遂行することを通して、学校では経験できない組織マネジメントでありますとか企業の人材育成、また企業の危機管理等について学び、研修後、学校に戻って学校経営に役立てることができるという、そんな成果も上がっているところでございます。なお、呉市独自の研修についてはこれまでどおり実施しているところです。
◆23番(
梶山治孝議員) ありがとうございました。学校の先生も、皆さん御存じのように朝暗いうちから出て夜遅くまで、暗くなって帰るという生活をしておられるようですんで、研修も必要ですし、新たなる企業への出向あるいは研修も必要かと思いますが、くれぐれも病気になられないように、ノイローゼになられないように、その点は指導していただきたいと思っております。 それでは、次行かせていただきます。 4の児童相談所の設置ということなんですが、ここに毎日新聞の去年の8月15日の写しがあるんですが、ここの中にこういうふうに書いてあります。厚生労働省が4日公表したまとめによると、2015年、全国の児童相談所が対応した虐待件数は前年比16.1%増の10万3,260件で、初めて10万件を突破したと。1990年に統計をとり始めてから25年連続でふえている。国は児童相談所の体制強化を図るとともに負担軽減策の検討を進めているという新聞記事が出ております。国あるいは厚生労働省では、平成28年10月の改正児童福祉法施行から5年以内に児童相談所を中核市と東京23区が設置できるよう必要な支援を行うと明記しております。すなわち基準を中核市以上としているわけです。私がここで取り上げさせてもらったのは、こういう意味があるんですけれど、時事通信社では全国の中核市48市と東京23区を対象に調査を実施、児童相談所設置に関する方針と理由を尋ね、全70市区から回答を得たそうです。その結果、中核市では32市が未定としたほか、大津市、松山市、宮崎市の3市が設置方針なしと答え、一方、豊中市、長崎市など5市が今後検討したいと答え、このほか、設置済み、横須賀、金沢両市、その他が5市だったそうです。東京23区では、未定とした練馬区を除く22区が前向きであったということなんですが、こういう統計が出ているんですが、呉市は将来的にどうされるおつもりでおられるんかお聞きしたいと思います。
◎
福祉保健部参事(山本雅之) 児童相談所の設置についてのお尋ねでございます。 中核市における児童相談所の設置は、児童福祉法の規定では設置可能とされており、先ほど議員のほうから御案内ございましたように、48市中、横須賀市と金沢市の2市のみとなっております。設置が進んでいない理由といたしまして、設置に必要な専門職員の確保やその育成、一時保護所の設置などソフト、ハードの両面に課題があるためと認識しているところでございます。こうした中、今年度、中核市市長会において児童相談所に関するプロジェクト会議が設置され、呉市もその一員となり、課題等の共同研究を始めております。国は、法律の施行後5年を目途として、中核市、特別区が児童相談所を設置できるよう支援、その他必要な措置を講じることとしておりますが、今後、国からの支援の内容等の動向を注視しながら、設置の必要性も含め幅広く研究してまいりたいと考えております。呉市の児童虐待防止対策につきましてはまさに喫緊の課題であることから、子育て支援課の家庭児童相談グループや要保護児童地域対策協議会の体制強化、専門性の向上に加えて、県の児童相談所であります西部こども家庭センターとより緊密に連携し、強化を図っているところでございます。
◆23番(
梶山治孝議員) これ非常に予算も要り、それからスタッフも要り、専門職が要り、ひいては医師あるいは弁護士まで用意しなさいということなんですが、何年かかかって準備をしないと、なかなか、さっき喫緊の課題だと私は言ったんですが、もうよそは多分そういう準備はしてきていると思いますんで、呉市も児童相談所を設置するということを、一時預かり所とかというのは先にせんといかんかもわからんですが、児童相談所を設置するということをぜひとも考えていただきたいなあと思っております。今対応しておられるのは、いろんなところと連携しながら問題が起きたときに対応しながら解決していく、できない分は県に相談する、預けるということをやっておられるようですが、金沢市なんか非常に進んでいまして、設置調査検討チームをつくって、開設準備室をまたつくって、そして開設するというような、何年かかけてやっとられますんで、さっき言ったように費用も要ることですから、あるいは人材も要ることですから、すぐにはできないかと思いますが、全国で10万何件という相談が出ているということは、これはますます私はふえていくと思っておりますんで、呉市も中核市になった契機に私は児童相談所を設置していくべきじゃないかと思っておりますが、市長、どうお考えでしょうかね。
◎市長(小村和年) おっしゃるように相当の経費と、それから職員、人員がかかります。しかし、おっしゃるように社会の変化の中でこれに適切に対処していくためにはどうしたらいいかということが、これは我々に託された課題でありますから、これは市長会においても厚生労働大臣が直接に検討してほしいということもありました。このことについては時間もかかるし費用もかかりますので勉強していこうということで、今、中では研究していこうということにしております。これはその方向で検討していきたいと考えております。よろしくお願いします。
◆23番(
梶山治孝議員) ぜひ前向きに検討していただきたいと。今のお答えでそういう思いはわかりましたけれど、ぜひ検討していただきたい、実行していただきたいなあと思っております。児童相談所の職員、所長なんかに聞いたこともあるんですが、非常に怖いと。実際には児童相談所をつくっても子供の命にかかわる問題で、非常に怖いということも言っておられましたんで、踏み出すのが、設置するのがなかなか難しいところはあると思うんですが、そういうことも乗り越えていかにゃあいけん時代にもう私は入ってきておると思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、次の3、幹線道路網の整備についてに移らせていただきます。 平成27年度の交通量調査によれば、本通~阿賀間の1日当たりの交通量は約5万2,000台で、そのうち77%が休山新道を経由していることから、朝夕の渋滞はもとより、交通事故の発生など解決すべき大きな課題があります。また、東広島・呉自動車道の全線開通により交通量も増加傾向にあることから、さまざまな課題の解決に向け、休山新道の早期4車線化が期待されているところであります。 そこで、東広島・呉自動車道阿賀インターチェンジの高架化の見通しについてお伺いいたします。 東広島・呉自動車道の全線開通により、呉市から阿賀マリノポリス地区埋立地への物流の効率化が実現しました。しかしながら、開通前から懸念されていたとおり、阿賀インターから阿賀インター出口の先小倉交差点が平面交差となっているため、深刻な渋滞が発生しているだけでなく、県内でも事故多発交差点として非常に危険な交差点として取り上げられております。市議会としても当初から問題であると認識し、当局とともに関係方面に働きかけてまいりました。その結果、平成28年度、立体交差化の設計に着手していただくことになり、課題解決の第一歩を踏み出すことができました。設計に入ったばかりですので今後の詳細なスケジュール等を示すことは難しいのかもしれませんが、休山新道の4車線化と並行して工事着手していただけるよう、努力していかなければならないと考えております。 そこで、事業化へ向けて現時点での見通しと、今後どのような働きかけを行おうとしているのかについてお伺いいたします。 先小倉交差点の立体化についてお伺いしたのは、この課題が旧呉市内一般国道広~安浦間の渋滞対策と密接な関係があるから質問をいたした次第です。よろしくお願いします。
◎都市部参事(濱井義樹) 先小倉交差点、こちらの阿賀インターチェンジの立体化につきましては、現在の進捗状況で申しますと、先ほどおっしゃられたように詳細設計が実施されております。本年度につきましては、高架橋の橋脚5基のうち2基が発注される予定であると伺っております。このようにおおむね前倒しという状況で進めていただいてはおりますが、引き続き早期完成に向けた要望を行ってまいります。今の段階では明確な完成時期は示していただいておりません。
◆23番(
梶山治孝議員) ありがとうございました。先ほど私が言いましたように、あの間がスムーズに流れるようになるわけですが、東西呉市内と広、阿賀のほうの渋滞がひどくなるんじゃないかと、移るんじゃないかと思っておりますんで、休山新道からクレアラインを連絡する構想についてお伺いしたいと思います。 立体化の見通しが立ち、また休山新道の4車線化が完了するが、休山新道からクレアラインに連絡する道路についてはどのように考えておられますか。
◎都市部長(山崎裕) 休山新道からクレアラインを連絡する道路構想についての御質問でございます。 休山新道からクレアラインの区間につきましては、現在、国土交通省により高速交通サービスを提供する重要な幹線道路として地域高規格道路に位置づけられております。また、本市におきましても、平成29年3月に改正いたしました呉市都市計画マスタープランの中でも地域高規格道路の整備を促進しますと位置づけており、大変重要な路線であると認識しております。しかしながら、そのルートや整備方針などについて、現在国土交通省により検討されております。したがいまして、今後関係機関との連携をより密にし、整備方針の策定や早期事業化に向けて取り組み、高速道路ネットワークの構築による都市交通機能の強化充実を図ってまいりたいと考えております。
◆23番(
梶山治孝議員) 西に関してはよくわかりました。引き続いて、次のステップとして働きかけをしていただきたいと思っております。 東の広駅以東の交通事情を見てみますと、JRは運行便数の削減に加えて、大雨のときなどすぐに運行不能となるのが現状であります。また、安浦方面から呉方面へバスで移動することはほぼできないのが現状です。そうなるとマイカーでの移動しかできないため、大渋滞が発生することになり、通勤通学や救急救命活動などの緊急車両の通行にも支障を来しております。現在事業化されていない広~安浦間について、早期事業化をお願いしているところですが、当該区間の機能強化についてどのような対応が考えられるかお伺いします。 これは、次の広~安浦バイパス構想の進展はということでお答え願いたいと思います。
◎都市部参事(濱井義樹) 国道185号の広~安浦間につきましては、慢性的に渋滞する区間のほか、見通しの悪い区間、また歩道の未整備区間、そういったものもございます。このため国土交通省では、特に渋滞の多い広~仁方間についてはバイパス、仁方から安浦間については道路改良等が望ましいという方向性を出されております。その中で、平成17年に一般国道185号・呉市仁方地区みちづくり協議会という組織から、広~仁方間のバイパス整備のあり方について国に提言書が出されております。こうした形で道路整備による地域間の連携強化が不可欠であるということは認識しております。しかしながら、現在国土交通省では、休山新道の4車線化、それと阿賀インターチェンジの立体化、東広島・呉自動車道ですね、こちらを最優先事業として取り組んでいただいておりまして、今の段階での新規バイパスの事業化は非常に難しいと。これらの事業のめどが立った後でなければなかなか困難ではないかということではございますが、引き続きこの早期の事業化が実現しますように要望を行ってまいります。
◆23番(
梶山治孝議員) 引き続いてよろしくお願いします。 それと、川尻~安浦間のバイパスも聞きたかったんですが、これは除いておきます。 3の呉市域の幹線道路のトンネルということで、幾つ国道、県道の中に歩道のないトンネルがありますか。
◎都市部参事(濱井義樹) 国道、県道のトンネルで歩道のないものでございますけれども、まず国が直轄で管理する国道につきましては、川尻隧道、これは川尻町にございますが、こちらの1カ所のみでございます。県が管理する国道につきましては1カ所、これは国道375号でございますが、そのほか県道では4カ所ということで、国・県道につきましては歩道のないトンネルが6カ所ということになっております。
◆23番(
梶山治孝議員) 我々も毎日通るんですけれど、非常に危険なんですよね。これはまあ、もう40年、50年前のトンネルだから仕方ないと言われれば仕方がないんですが、ぜひ地域住民の安全のために何とか安全策を講じていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎都市部参事(濱井義樹) 御承知のとおりトンネルというのが幅員を広げることができませんので、今の幅員の中で歩道を設けるということになりますと、車道を狭める、あるいはトンネルの外に迂回路といいますか、別ルートの歩道を設けるということしかできません。このため、特にこちらの川尻隧道等につきましては、道路管理者とともにまずは歩行者の利用実態の調査、こういうものを行いながら、安全確保に向けた研究を行ってまいりたいと考えております。
◆23番(
梶山治孝議員) 今川尻ということを出されましたんで、川尻の実情をお話ししますと、まず道路幅が2メートル80センチ、1車線が。そのほかに50センチか60センチの幅しかないんですよね。これじゃもう、その一方側にまちがあって200軒か150軒かあるわけですが、通行する場合に非常に危ない、我々が運転していても冷や冷やするような状態ですので、ぜひとも何とか方策を考えていただきたい。今迂回道路という話をされたんですが、現に迂回道路もあるんです。ただし、これが2キロ、3キロ回らにゃいけんような迂回道路ですんで、多分一般では使われないと思いますんで、迂回道路の近いのをつくってもらうか、そういう方策を考えていただきたいと思います。 それから、次に行かせてもらいます。 4の青山クラブについての質問をさせていただきます。 平成28年12月定例会で同僚議員が青山クラブの保存活用を考え、大和ミュージアムを訪れた多くの観光客を幸町エリアに回遊してもらうべく質問をいたしました。また、先般、総務委員会の青山クラブ視察に多くの議員が参加いたしました。その後の委員会で風の向きが変化したなと私は感じたわけです。改修整備し、貴重な海軍の遺産を有効に活用するべきだと思います。時代を反映、感じさせる建物があり、また、部屋には大和ミュージアムとは違った海軍時代の遺品を展示することにより、観光客の郷愁とロマンが浮かび、より一層回遊性が高まり、幸町エリアを初め呉中心部が活性化すると確信しています。徐々に市民有志の間でも保存運動が広がっているとのことですが、いかがお考えでしょうか。 また、あわせて、入船山記念館は整備されていますが、周りの山の木を間伐剪定し、長官舎から呉港、青山クラブ、呉の町並みを臨むようにすれば一大観光エリアになると思いますが、当局はいかがお考えでしょうか。お答え願います。
○議長(加藤忠二) 残り3分です。
◎企画部長(近藤昭博) 青山クラブの今後の整備方針につきましては、先日の総務委員会において御報告させていただいたところでございますけれども、建物の部分的な保存活用や外観イメージの再現、記念碑、いわゆるモニュメントの設置の可能性につきましても、あわせて検討してまいりたいと考えております。まずは9月定例会中の総務委員会におきまして、それぞれのパターンごとに概算事業費や活用方法等を提示させていただきたいと考えております。今後も議会と十分に御相談させていただき、また、市民活動グループとも意見交換しながら、本年12月ごろまでに方向性を決めてまいりたいと考えております。 また、入船山公園から呉港や青山クラブ、呉の町並みが見通せるように雑木を伐採してはどうかとの御提案がございました。これにつきましても、確かに景観を阻害している面もございまして、青山クラブの方向性を検討する中であわせて考えてまいりたいと考えております。
◆23番(
梶山治孝議員) ありがとうございました。今の方向性について、非常に喜んでいる人たちが多いと思います。この桜松館にしても青山クラブにしても、戦前から物すごい、兵士の皆さんを初め家族、あるいは今でいえば子供たち、孫たちに至るまで語って聞かせておる話がいっぱいあると思うんですよね。その建物をなくしてしまったら、来ても看板だけでは、郷愁というのは浮かばんのんです。哀愁とか郷愁というのは浮かばんのんですよね。だから、多少費用がかかっても建物を直して、耐震化して、そこをまた観光客に来てもらい、さわってもらい、見てもらうという方策をとったほうが、エリアとしての回遊性を高める地域になるんじゃないかと思っております。ぜひとも、なるたけ改修し残していただきたいという思いをお伝えして、私の質問を終わらせていただきます。大変ありがとうございました。(拍手)
○議長(加藤忠二) 以上で梶山議員の一般質問を終わります。 それでは、しばらく休憩をいたします。3時5分まで休憩をいたします。 午後2時48分 休 憩 ────────────────────────────── 午後3時05分 再 開
○議長(加藤忠二) 会議を再開いたします。 ──────────────────────────────
△日程第11
土井正純議員の一般質問
○議長(加藤忠二) 日程第11、土井議員の一般質問を議題といたします。 31番土井議員。 〔31番
土井正純議員登壇、拍手〕
◆31番(
土井正純議員) まず、質問をする前に、きょうずっと市長の招集の挨拶も聞いておりましたが、3月23日の表明と言いましたが、梶山議員の質問もそうですが、これは私は3月22日の間違いだろうと思います。このことをまずお伝えしておきます。もし私のが違っていたら、また言ってくださいね。きょうも今調べていたんですが、こういった一番大事なところを本当に間違えていたならちょっと問題だなと苦言を呈しておきます。 本日、市長は議会招集の挨拶で、議会で4選出馬を表明せず、記者会見になったことを議会に対しおわびをしました。しかし、謝れば何でも済むものではありません。 そこで、私は再度、市長の政治姿勢をこの神聖な議場でお伺いしたいと思います。 ことし2月22日、予算総体質問のトップバッターでありました北川議員の質問の議事録を幾度となく読み返してみました。呉市議会第一会派の質問に対して不誠実きわまりないですね。市長に就任以来、1期目、2期目、3期目に取り組んできたテーマを述べた後に、その先にある近未来、長い未来というのはわかりませんと答弁は続いていきました。そして、最後の答弁の部分です。任期は御指摘のように近づいておりますけれども、私としてはこれまで取り組んできたまちづくりの上に、ただいま申し上げましたような施策に道筋をつけることによって、さらに呉を発展させなきゃいけない、そのための努力を全力で傾注してまいりたいと、そんなふうに思っております、どうぞ御指導よろしくお願いします。こう締めくくりました。結局のところ、質問の趣旨はわかっていたにもかかわらず、議場で4期目の出馬表明をしませんでした。しかし、その1カ月後の3月22日、記者会見において4期目への立候補を表明したということは、ここにお集まりの32名の議員の認識は同じであると私は考えております。議会軽視、そして議会をばかにしているとしか私は言えません。二元代表制の一翼を担う議会、ここは呉市唯一の議事機関であります。まずは議会をどのように考えているのか、そして議会に対する答弁の重みについて、市長の御認識からお伺いします。 あとは質問席で行います。 〔31番
土井正純議員降壇、質問席へ移動〕
○議長(加藤忠二) 当局の答弁を求めます。
◎市長(小村和年) 私の基本的な政治姿勢に対するお尋ねだと思いますので、真摯にお答えをいたします。 私は、平成17年12月の議会、初当選直後の本会議におきまして、次のとおり述べさせていただきました。私の市政運営の基本とするところは、これまでのいろいろないきさつを超えて公正透明な市政を実現することであり、その上に立って、新しい時代状況に対応する市民参加の政治を実現することであるとしたいという旨、それから、これからの市政運営に当たりましては、同じく市民によって選ばれた市議会の皆様と密接に連携をとりながら、呉市の発展と市民福祉の向上という共通の目標を目指して持てる力の全てを傾注してまいる所存でありますと、そこでよろしくお願いしますという趣旨のことを申し上げたと思いますけれども、旧議事堂での身の引き締まるような思いを持って議員の皆さんにそのように表明したことを、今でも鮮明に覚えております。この考えは12年たっても全く変わっておりません。私は、これまでも真摯に、誠実に議会の御意見に耳を傾けてきておる、その姿勢は、ぜひとも口だけじゃなくて、そういう生きざまをしているということを評価していただきたいと思います。したがいまして、二元代表制の一翼を担う議会を軽視する気持ちはもう全くありません。そのことについては強く申し上げたいと思います。 そうした中、現職の市長として次の選挙に立候補するに当たり、本会議の場でその意思を表明するのが近年の呉市における慣例のようになっておったということも承知しておりました。議員の御発言にもありましたように、3月議会におきまして北川議員から、3期目の任期が11月18日までになっておるけれども、市長は今後のまちづくりの方向性をどのように考えておるのかという予算総体質問がありました。先ほど梶山議員にもお答えをいたしましたが、私は、公職のトップにある者が自分の進退について、これは軽々に発言すべきではないと基本的に考えておりまして、2月22日の時点では、これは強い意欲を表明したと思っておりますけれども、しかし正式の進退表明は、これは進むにしても退くにしてもまだ早いと、もう少し落ちついて仕事をして、できれば6月議会でと考えておりました。 昨年の夏ごろから、多くの人から4選への出馬要請を受けて、これは公人として、自分一人の都合で進退を決めることの難しさを痛感しておりました。市長に就任する前、首長の任期は原則は2期8年、最大3期12年という考えを表明し、それを標榜しておりましたので、これは何度も自分に問いかけて葛藤しておったことも事実であります。その後、予算特別委員会を通じて、今後のまちづくりについて闊達な議論が日々熱心に展開をされて、軌道に乗りつつあるものの安定走行に至っていない事業が多くある、幾つもあると。これらの仕事を残してこのまま任期を終えてよいのであろうか、こう思うようになりました。これも事実であります。そして、3月15日、予算特別委員会の総括質疑で、市中心部のにぎわいづくりの問題を初め、私も何度も答弁に立たせていただき、まちづくりに対する私の思いも述べさせていただきました。翌16日における討論では、各会派から呉市のまちづくりに対する多岐にわたる御提案を要望もいただきました。このとき、市長職に未経験であったそういう時代、過去の発言に、市長として12年、この重い責任を担ってきた現在の自分自身の考えや行動が縛られてしまうのは、政治というのは現実を引き受けないと、これ何にもありません。評論家になってしまいます。私は、そういう意味で現実を引き受ける責任ある政治家のとるべき態度ではないんじゃないかと思うようになりました。これも事実であります。 3期12年のうち、3期12年といいますけれども、7年間、先ほど申しましたように、この年月をかけて財政の立て直しを行いました。本格的にまちづくりに取り組んで5年でありますけれど、今軌道に乗りつつある事業も幾つもある。これらをさらに前に進めていくためには、これまで取り組んできた経験と実績、これは実績というのは何やったとかということじゃなくて、その間にたくさんの人的関係を構築してきております。その上に立って、みずからがリーダーシップの中でこの総仕上げを行うことが政治家としてとるべき道だと、多選の批判をたとえ甘受しても4選に挑もうという決意に至ったところであります。ところが、私のもう少し落ちついて仕事をしたいという思いとは裏腹に、選挙戦のモードが大変高まってまいりました。加えて、どういう理由か私が4選に出馬しないという、これはうわさというか流言飛語というか、そういうものが飛び交うようになってまいりました。各方面から出馬表明早くしてほしいという要望も本当に強くなってまいりました。6月、今日まで延ばしてはかえって混乱を招くと考えまして、本議会のタイミングを待たずに記者会見という形で4選立候補を表明したものでありまして、この辺はぜひ御理解を賜ればと思います。
◆31番(
土井正純議員) 今るる聞いたわけでございますが、議会でなく記者会見でやったということは、非常にここの部分がひっかかってならないんですね。今も聞いておりまして、いろんなタイミングを考えて、議会ではなく記者会見であったと私は納得してよろしいんでしょうかね。そこの部分だけでええですから。タイミング。
◎市長(小村和年) タイミングというか、状況の変化に応じてという、そんなふうに理解していただければと思います。
◆31番(
土井正純議員) 私は、呉市における現職の市長の出馬表明の時期と場所を調べてみました。2代前の佐々木市長、そして小笠原市長、全ての表明はともに神聖なるこの議場、議会での代表質問に答える形をとってきました。小村市長も2期目についてはそうでした。しかし、3期目、記者会見、これはしょうがないと私は思います。4年前はこの新庁舎の落札で混沌としていました。8月9日に入札を締め切り、今回応札があったとして12日に開札し、五洋建設が落札しました。13日、新聞報道と同時に、ある経済新聞がそごう跡地をイズミが優先交渉権を得たとのリークもありました。そして、出馬条件が整ったのでしょうか、19日、市議会の代表者会議で出馬を伝え、その後記者会見での表明。こんな感じでしょうかね、前回が。しかし、今回は何も議会に伝えず記者会見でした。しかも、その時期が、私には子供たちの純粋な気持ち、青春の1ページを政治利用したとしか思えてなりません。時系列で申し上げます。春の甲子園が3月19日に開幕し、我が市立呉高校は当日の第1試合でしたが、見事に初戦を突破し、初勝利しました。そして、翌日の新聞は初勝利に大いににぎわいました。時同じく、20日に出馬の意向を固めたとして、21日の新聞は4選出馬へとリークをしております。そして、翌22日の記者会見となるわけでございます。高校生の純粋な気持ち、そして呉市民から1億円近く集めた市立呉高校への寄附への思い、そういったものを自分の戦への手法に利用したとしか私には思えてなりません。市長、どう弁明されますか。
◎市長(小村和年) 全くそういうことはありませんで、これは、私がどういう時点でこれをすればいいかということは当時の流れの中でありますから、そういう中で市立呉高校がどうこう、全くありません。この時期をとにかく早めてほしいという多くの私の支援者を初めとして、どちらであってもとにかく早くしてほしいという中で、その時点で発表したという、記者会見をしたということでありまして、それ並べてみて、こうじゃないかという、これは今並べるからそうなんであって、その時々は生きて動いていますので、そういうことは全くありません。
◆31番(
土井正純議員) そういう答えが返ってくるでしょうといったことで思ったわけだけれども、そしたら、教育長、教育の中立性の確保が教育には求められていますよね。私の今言った発言に対して、教育を預かっている教育長としてはどう思われますか。
◎教育長(中村弘市) 発言の趣旨が、市立呉高校との関連があるのではないかという趣旨だと思いますけれども、教育の中立性というのは今おっしゃるとおりでございます。その中で、市長が市立呉高校を利用したとは私は到底思いません。市長は就任以来、市立呉高校については、特に野球部でありますとかいろんな面で多大な支援といいますか、そうした活動をしておられたことを私は存じ上げております。その中で、この市立呉高校の出場がその時期と重なったとは思いますけれども、そのことを思って教育の中立性を侵すなり、そうしたことは私はないと思っております。
◆31番(
土井正純議員) わかりました。 次に、選挙時の有権者への約束と申しましょうか、公約について、市長はどう考えているのかお伺いします。
◎市長(小村和年) これは公約、マニフェストという中身だと思いますけれど、現職の市長のマニフェスト、公約と、市長という立場にないとき、こんなふうにすれば呉市がよくなるんではないかということを掲げて、こうやって私は努力していきますよということの表明とは、少し質的に違うと基本的に思っております。しかし、多分48億円ぐらいあったと思いますけれども、私は就任をして以来、この1期目、市長職というもの未経験でありましたけれども、呉市がこんなふうにしたらよくなるんじゃないかということについて表明したことについては、極めて誠実に、一生懸命、これを実現すべく努力をしてきたと思っております。市長に就任をして、現職の市長として公約をしたことは、これは本当にやらなきゃ、やれることしか基本的に言っちゃいけない、そんなふうに思っておりまして、そこのところは、同じ公約、マニフェストでも、少し重みというか、そういうものが違うのかなという、これは一般論としてですけれど思っております。これでよろしいですかね。 〔「同じよ。何が違うん」と呼ぶ者あり〕
◆31番(
土井正純議員) 現職と新人とは考え方、公約に対する考えが違うということ、これは私は一緒だろうと思うわけでございますが、そこで、モニターお願いします。 〔図表1を示す〕 これは平成17年の初当選時に有権者に配られた、俗に言うマニフェスト、その集約された1ページであります。ここには10項目上げて、このようにしますとあります。皆さん1票下さい、私が市長になったらこんなまちになりますから。これが当時の小村市長のマニフェストでした。私は、ここで大きく2項目についてお伺いします。 公約を実現するためにも、国、県がかかわるもの、また、他の関係機関があったり地権者の同意があったり、他力と申しましょうか、調整が要るものも多くあります。また、法律が変わり、できなくなることもあるでしょう。しかし、自分、執行権者だけで達成できるもの、私はそういったものもあろうと。そして、そういった中、先ほど来言っていますように、市長の任期を原則2期8年(最大でも3期12年)までとする慣例をつくりますとあります。これは、自分が決断をすれば、自分だけがある程度決断をすれば守れる公約だと私は思っております。市長の御見解をまずお伺いします。
◎市長(小村和年) これは私が決断をすれば守れることであります。これ、個人としてはですね。先ほど梶山議員にも申し上げました、公人として責任を持ったときに個人の都合だけで物を決めていいのかどうか。これは本当にやった人じゃないとわからないと思いますけれどもね。この責任の重さ、これにどう応えていくか、これは公人として考えなきゃいけないところだと、そんなふうに思っております。
◆31番(
土井正純議員) 公人としての責任ということを言われましたね。いつも、後から言いますが、市長という職は個人じゃない、機関説であるというのが、ずっと今まで市長の答弁、私も思っておりますが。じゃあ、モニターを映してもらえます。 〔図表2を示す〕 これは、平成20年6月、呉市が発行した「マニフェスト(公約)の中間点検」という冊子の一部です。私は、公費でこれを市民に配布したということは、小村個人のマニフェストを呉市という機関が認めたと理解をしていますが、私の認識でよろしいでしょうか。イエスかノーだけでお願いします。
◎市長(小村和年) これは私、定かではありませんけれども、これを私が呉市の予算で印刷をしたという、そういうことですか。
◆31番(
土井正純議員) 違う違う。
◎市長(小村和年) わかりました。これ、皆さんに見ていただくために、今ああやって当時の公約についてやっております。これは公人というか市長として、その実施状況みたいなものを広く知っていただくために印刷をしました。特にそれが不適切だとは今も思っておりませんけれどもね。
◆31番(
土井正純議員) 今不適切だとは思っていないというのが、私が聞きたかったのは、選挙前に個人としてつくったマニフェストを呉市が呉市の予算で発行したわけですね、点検を。ということは、ここの時点で呉市が、その当時の選挙のときのマニフェストを認めているということでよろしいですね。
◎市長(小村和年) そうです。
◆31番(
土井正純議員) はい、わかりました。これを見てもらえますかね。ちょっと待ってくださいね。映してください。 〔図表3を示す〕 これが先ほどの部分を一部拡大したイメージ図であります。平成17年、市長になりまして、ずっとこう財政の健全化、この工程表がありますけれど、私なりに考えると、2期までに財政の健全化を果たし──はい、モニターはいいですよ──それと同時に夢を育む政策を立案し、2期目途中から政策を実施し、その後、あったとしても最大3期が小村市長の工程表であると示したと私は思っております。もう一度モニターをつけてもらえます。 〔図表3を示す〕 これ、今私がしゃべった部分で、一応一番終わりが数字は入っていませんが、これを見られると長くても大体3期12年というのを公に配った配布資料に載せているわけです。これを作成した当時のお気持ちはどうだったんでしょうかね。
◎市長(小村和年) 全くこのとおり考えておりましたね。まさにこういうふうに仕事をしてきております。ですから、これは2年ぐらいたったときだったと思いますけれども、そのときはそういうふうに思っておりました。全くそれに変わりはありません。
◆31番(
土井正純議員) それでは、この今さっきも示していましたマニフェストの点検をした約8カ月後、これはたしか平成20年6月にその点検表が出ているんだけれども、8カ月後、平成21年3月議会で、神田議員の質問に対し市長は初めて議会で2期8年についての自分の考えを示されました。覚えていますか。こう述べております。質問に対して、私は2期8年を限度とするというお言葉がございました。少し誤解があり、このことが多少流布しているように思いますのでと、そういったのが続いていきます、いろんな言葉ですね。そして、こう述べました。私は一人の人間がトップとしてこういう地位で、人事権あるいは予算を編成する許認可の権限を持つという立場でみずからを律して職責を全うするためには、これは本当に意思力を要する。人間というのは弱いものですし、欲もある、そういう生身を持った人間が、こういう立場でぴしっと適正に職責を全うする、その意思力を保つのは10年が一つの目安、これが私の基本的な考えと述べました。俗に言う権腐十年の理論であります。その後には、こう答弁しました。私は原則として、10年という任期はありませんので2期8年、その間で勝負すべきと、最大でも3期12年ですよ、これを超えたら惰性に落ちる、いろいろな問題が出てくると答弁しました。その後においても、平成24年9月議会、そして平成27年9月議会においても同様の趣旨の答弁がありました。また、私の質問に対して市長は、市長という機関なんだ、職責なんだと力説し、市長というものを機関説で、問題が継続していても、それは機関だから小村という個人でなくてもできるということ、特にこれは新庁舎建設で混沌としている平成24年9月議会で述べた答弁でありますが、今現在、当時の答弁をどう弁解して4選出馬するのかお伺いします。
◎市長(小村和年) 当時そう述べたこと、当時そう考えておったこと、これはもう逃げも隠れもしません。多選のデメリットとして独善的な傾向が生まれる、あるいはマンネリ化に陥る、また、政策が偏って財源の効率的な利用が阻害されるおそれがある、また、組織選挙体制を固めてほかの人が出れんようになる、これは一般論でありますけれども、私が懸念し自戒をしておったのは、こういう多選のデメリットであります。これは多選の本質でありますけれども。こういうもとで弊害が生じていないか、これはもう慎重に内省をしております。葛藤があるのはそこでありました。 常に私は自戒をしながらこの職責を全うしてきておりまして、今本当に近年になるほど新しい施策が次々打ち出されておって、これマンネリ化ということは私はないと思います。これ、なぜかといったら、市役所がそういうふうにアイデアを出していく体質に変わってきました。これは努力すれば誰でもできるかもしれませんけれども、そういうふうになってきておって、そのマンネリ化ということもないなあということ。それから、入札とか許認可等、これは私意の入る余地のない制度にしてしまいました。利権化ということも恐らくないと思います。何か私が5億円もらってということを流布している人もおるようですけれども、どうか調べてみていただきたいと思います。庁舎を建てて5億円もらったといって、随分と流言飛語を流している人もおるようですけれどね。そんなことはない。それから、議会にも職員の意見にも非常に根気強くというか、真摯にその耳を傾けておって、私が独裁化しているというなこと全くない。いわんや組織選挙の体制を固めてほかの人が出れんようにするか、何ぼでも出ている。これ実態だと思いますね。それから、権力は10年にして腐敗する、これは先人の戒めでありますが、私も決して特別な人間じゃない、それがゆえに自戒をしてまいりました。時々、立場を得るとえらい横柄になる人がいますけれど、私恐らくそういうことは自分ではないと確信をしております。そんなことで、当時そういうことを自戒して10年、先人が10年と言っているんで、10年という任期がないものですから、よく覚えていますけれども8年か12年か、そういうことが一つの首長としてトップとしての任期であろうと申し上げました。もうそのとおりであります。 以上、よろしゅうございますかね。
◆31番(
土井正純議員) モニターお願いします。 〔図表4を示す〕 12年前の市長の選挙前にこういったプリントを配っております。消してください。どういったことが書いているかといいますと、マンネリ姿勢に終止符を、そういったペーパーでございました。表紙には、市長は永久就職ではないと書かれ、多選の弊害として、こうも書かれております。アメリカの大統領はどんな立派な人でも2期8年、日本でも当時の小泉首相も2期でやめる、三重県の北川知事も惜しまれながら2期でやめ、宮城県の浅野知事も3期でやめます。古今東西、権力が長くなると腐敗すると。そして、今度こそ最後と言って多選を重ねる。呉だけが例外となるはずがありません。こう締めくくっております。そして、当時、平成17年10月30日、選挙戦に突入し、そして、モニターお願いします。 〔図表5を示す〕 これが翌日の31日に選挙広告として顔写真入りで、多選はさせないと大きく紙面に出ました。モニターはいいです。小村市長の多選の概念を私は今ここで教えていただきたい。市民にわかりやすく多選の概念をお教え願いたいと思います。
◎市長(小村和年) 今まで一般的に多選と言われてきたのは、多分4期目からだと思います。これ一般論としてそう言われてきておりました。私は、形としてそうだろうと思いますけれども、実態として、先ほどマンネリに陥っていないか、独裁化していないか、あるいは利権化していないか。あるいは市長ですから、いろんな団体との関係もあります。そういうものを押さえ込んで他候補が出れない時代もありました。ですから、そういうものをもって、弊害のある多選と私自身は思っております。よろしゅうございますか。
◆31番(
土井正純議員) 今までこの2期8年の問題を言ってきましたが、この2期8年については、あとは市民が判断することでしょう。 そこで、もう一点。呉線の複線化の進捗状況についてお伺いします。 先ほども複線化の話が出ておりましたが、当時、12年前に示した文言です。呉から広島間を15分で、安浦までの列車本数をふやし、安浦~広島間を40分で結びますとした公約に市民は心躍り、1票を投じた人は多いと、私はそう聞いております。公約実現のために、平成18年、平成19年度においてはJR呉線機能強化等調査検討業務委託として2,646万円を投じ、さらに、国土交通省からキャリア官僚、JR担当企画部参事を迎えました。そして、そういったことを受け、平成21年9月の私の答弁で、大体そのものは一旦調べは終わった、そしてその資料は将来にわたっても使える資料だと胸を張られました。そのときに百年の大計とか百年の悲願ということを言いましたが、その後、遺憾だがJRが協力しないという、JRが悪いから何もできないんだというような答弁が先ほどあったけれども、その平成21年9月以降、一体どういうことをやってきたのか、簡潔にお教え願いたいと思います。
◎市長(小村和年) 呉線の問題でありますけれども、3年前、石崎前議長からの一般質問に対してお答えをしましたけれども、呉市が広島に通勤できるまちであるために、これは社会減、若者の流出を抑制するためにぜひとも必要だと思う政策でありますけれども、呉市にとっては大きな課題であることには変わりはありません。議員の発言にもありました、就任直後、約2,000万円を使って複線化に向けての検討を進めた経緯でありますけれど、検討の結果として、これは相当費用も要するし、特に当時福知山線の事故があって、JR西日本はそういうものに対応できる状況ではありませんでした。早期事業着手は困難であるものの、将来に向けて事業実施を可能とする機会が訪れた際には、本調査結果をもとに積極的に実施していくべきであると、そんな答申をいただきました。おっしゃるように、あのときに元東京大学の先生、学部長でありました森地先生という人に来ていただきました。大御所であります。それから、国土交通省から来ていただいた。これは、物を進めるときに、この人がつくった、この人が座長で出した答申であるということが国を巻き込むためには非常に重要な要素であるということで、こういう調査に国の大きな審議会の座長を務めるような方に来ていただきました。そうやって努力をいたしましたけれども、前に進んでおりません。私の就任以降、ほとんど機能強化事業が進捗をしておりません。これも事実であります。 JR福知山線の脱線事故、あるいは呉線の旅客数が減少傾向にあると、JRとしても対応できない、しにくい。さまざまな要因がありますけれども、国の補助金をJRに直接投入ができない、これは制度としてそれもありますし、かといって、一応私ども自治体にも十分な一般財源が投入できない事情があります。これは、そのためには仕掛けが要ります。それこそ百年の大計といいますか、永遠の呉市民の呉市にとっての課題、これは、バスのこととこのことは非常に大きな課題でありました。自分なら前へ進めることができるんじゃないか、そういう思いを持っておったことも確かであります。いずれにしましても、この調査結果が将来進めるに当たって一つの大きな下敷きになる、出発点になるということは確かであります。呉市がとにかく広島市に通勤しやすいまちであるということが絶対的に必要でありますから、そのために努力をしてまいります。私も、もう少し任期をいただければ、この努力は引き続きしたいと思っております。どうか皆さんもこれだけの能力があるんですから、ぜひ一緒に、この不可欠な都市施設だということで、一緒にやっていければ大変うれしいと思います。
◆31番(
土井正純議員) 聞いていると、できていないということだろうと、簡単に言えばね。私は思います。そこで、いろいろな歴史をひもといてみますと、前小笠原市長、12年間、市政運営をしました。そのときに、JRについて何をやっているか。まず一つ目は、平成11年、事業費は20億円余りと聞いておりますが、そのうち11億円を呉市が負担して、3駅のすれ違い駅をつくることによって快速を走らせることができるようになりました。これは水尻駅とかるが浜駅、そして川原石駅の改良と新設ですね。そして、平成14年には8億円を呉市が投入して新広駅をつくりました。呉市の負担約20億円で、その当時、平成11年のすれ違い駅の場合は車両を8両から4両にすることによって本数を倍増されました。これ非常に効果が出たことだろうと思います。じゃあ、この12年、私はさっきの検討費用約2,500万円、そして国から来てもらった人がざっと給料計算をした場合に5,000万円の費用をかけて、何もできてないと思うわけですよ。そしたら、今さっきの答弁で、またこれも努力をしますと言ったことだけれども、じゃ、今現時点で、今進行しているもの、複線化期成同盟会だけが残っているのか。その辺はどうなんでしょうかね。
◎市長(小村和年) 実際に仕事をしていくというのは、その時々の社会事情があります。おっしゃるとおりです。もう全然、そりゃおっしゃるとおりだと私は思います。そうやって20億円かけて駅改良をやられました。これをもう少し、駅と駅の間を部分複線をすればお互いが、どういいますか、すれ違いをする、これをいかに効率化してスピードを上げるか、そのためには駅間の複線化をする必要がある。全部をやれば何百億円とかかります。でも、ここの中央の部分についてそれをやれば、これはかなりもっともっと大きな改善になるということで、そのためには、駅と違って呉市が一般財源を投入してJRの線路をずっと敷くわけにはいきません。ですから、仕掛けが要ります。この仕掛けについてはまた専門的なことですから、そこへ国費、それなら国費が投入できますので、限りなくJRに負担をかけない形でそれをつくり、減価償却費相当ぐらいの使用料をJRに出してもらうという、そういうことをすれば、こりゃあできるかもしれないと、こういう構想のもとに進めておりましたけれども、先ほど申しましたようにJRの中にもいろんな事情があり、我々のほうにもいろんな事情があって、これが進んでいない。これは大変遺憾に思っております。
◆31番(
土井正純議員) このJRの問題、広以東は便数が減っているんですよね。だから結局、その現状維持もこの12年間できなかった。これは確かに乗客が減っているわけですから、そりゃあなかなか大変なことでしょう。しかし、そういったことをするということを、どういうふうに考えたらできるか。特に今、広以東は豪雨が降れば崖がずれてとまる、そんなことも最近、間々起こっております。そういった問題意識の欠如というのが私はあるのかなあと思うんですよ。 それと、先ほど来つくった計画書、確かに当時有名な先生がつくられたんでしょう。しかし、十年一昔という言葉がありますが、私は今もう五年一昔だろうと思う。特に今、AI、IoT、そういった人工知能などがどんどん出回ってきて、もうその10年前につくった計画は多分私は使えないと思うわけです。だから、そういったことも私は真摯に、そういったことがあるということは私は市長は受けとめなきゃいけないと思います。 さて、公約からひもとく現代ということで、時間も余りありませんでしたので、その2項目についてだけこの議場の場で話をさせていただきましたが、最後の3番目、飛躍する未来に向けて。4選出馬を表明されました。さらに前へ、そして飛躍へといった、こういったペーパーが今ずっと配られていますが、飛躍という言葉は、実は見てみますと3月の北川議員の答弁のときに2回使っているんですね。まあ、こりゃもうあの時点で決まっていたんだろうなあというのが私の思いです。それを、その言葉を飛躍というのをキャッチフレーズに持ってきましたが、じゃあ、今までは市長という職を機関説として、ずうっと今まで12年間、市長は言ってきました。先ほども言いましたが、新庁舎を建設するときに、途中で任期満了で終わったらその後の責任がとれないんじゃないかといった質問を私は平成24年にしておりますが、そのとき市長は機関説で、別に自分でなくてもいいんだといった答弁があったかと思います。じゃあ、今回はなぜ自分でなきゃあいけないのか。12項目このペーパーにはあります。そごう跡地の再生、呉駅前の再整備を行い、活性化しますといった駅前の問題。そして、その問題について、飛躍をするために自分でなけにゃいけないというのを簡単にお教え願いたいと思います。
◎市長(小村和年) 私は、公の市長は個人ではないんだと、もう市長の意思というのは、この職責において決定する。これは市民の思い、職員を含めてこの思いに対して実現をするために、外部のいろんなアドバイザー等の意見も聞きながらこうして積み上げてきて、最終的に市長が職責において意思決定したものが市長の意思だ、これは変わりません。それが私正しいと思います。しかし、それが対外的に機能していくためには、多くは議会の同意を得なきゃいけない。ここで初めて、市長の意思といいますか、呉市の政治的な意思が有効に成立するものだと思っております。 12項目上げたこの仕事が、私でなきゃできないのか、ほかの人じゃできないのかということでありますけれど、これはほかの人でもできるかもしれないし、できないかもしれません。これだけはやってみなきゃわからない。その人にどんな能力、胆力、気概、実行力、そういうものがあるか、これはその立場に立つまではわかりません。過去にも、期待した政権が、あるいは秀才だと思っておった人物がさっぱりだったという、そういうことも我々は経験して、見ております。逆のこともあります。市長というのは機関であり、職責ではありますけれども、この職責を実行するのはその立場に立った個人であります。これロボットじゃありません。これが、ここが非常に重要なところですのでね。できるかもしれません、おっしゃるように。執行権を持つ長、トップというのは大きな気力を必要とするものでありまして、リスクを背負って、反対者を説得して、時には、場合によってもう決戦をするという覚悟を持って進めていくか、リスクがあるからやめておこうか、これはその立場に立ったその個人が選ぶことなんです。バスの民営化なんていうのは、これだけリスクがあることをやろうと思うか、やめとこうと思うか。これもそうでありますし、首長がやるということについては議会において、これをやるということについては議会において予算とか同意を必要とするときには、これ抑制することができます。恐ろしいのは、やらない、あるいは決定をしないということについては、議会も職員もどうすることもできません。アメリカの例を見たら、非常によくおわかりだと思いますけれども。メキシコとの間に壁を築く、これは予算が要るから議会で抑制ができます。だめだとそんな、予算つけない。しかし、TPP入りませんよとか、パリ条約から脱退しますよ、国連に拠出金を出しませんよ、こんなことは、アメリカの大統領も機関でありますけれども、その機関につくトランプさんという個人が選ぶことで、ほかの人はどうにもならない。これがこういうものであります。 したがって、次の市長につく人がこれができるかどうか、何度も申しますけれども、やってみなきゃあわからない。しかし、私はどんな、いろんな反対もあり意見もある中で、こういうことを進めてまいりました。12項目掲げておりますけれども、これは、あと一歩でできるというところまで来ておるものも幾つもあります。これまで取り組んだ経験あるいは実績の上に立って、みずからのリーダーシップで総仕上げを行う、これが現実を背負っていく政治家としての責任ある態度だと、そんなふうに思っております。ということから、これは4選、多選の批判当然あると思いますけれども、それを甘受してでもあえて4選に挑んで、個々の判断は市民に委ねようということであります。もちろん何期やろうと、私が独裁化するとか、そういうことはまずありません、議会とよくよく相談をしながら進めていきたい。この辺はきちっと自戒をしていきながらやっていきたいと、そんなふうに考えております。
◆31番(
土井正純議員) 今そごうの問題、各論を聞いたつもりだったんだけれども、今総論が出てきましたんで、ずっと総論で行ったんで、今回のこの質問は総論だけで各論に入らずに終わろうと思います。 きょうずっと聞いておりまして、そのマンネリ化していない、独裁的でない、腐敗というか、そうなっていないというのは自分が今言っていることであります。じゃあ、それがそうなのかどうなのか。先ほど市長のほうから言った5億円をもらっとるとか、私もそんなことはないと思います。しかし、そういったうわさが流布をする現状が私はよくないんだろうと思います。その現状がね。そういったいろんなものが流布をする。これはまあ言うまいかと思ったんだけれども、市長の隣に座っている方が出るんだ出るんだといううわさも流布しておりました。それが、何でか、急転直下、変わったわけでございますがね。そういったことも含めまして、あとは11月、市民がどう選ぶか。極端な話、小村市長が仮に残念になったならば、それはマンネリ化していたと市民が思ったんでしょう。独裁的だと思ったんでしょう。これは結果はわかりません。
○議長(加藤忠二) あと3分です。
◆31番(
土井正純議員) (続)とにかくきょう私はここで、はっきり言って多分初めてだったろうと思うんですね。原稿一切なし、調整もなし、誰が答えるかもわからない、誰が答えればいいか当局もわからない、そんな質問を1時間やったわけでございますが、あとは市民の判断に委ねるということで、私の質問を終えたいと思います。賢明な市民の判断に期待をして、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(加藤忠二) 以上で土井議員の一般質問を終わります。 ──────────────────────────────
△日程第12 議席の変更について
○議長(加藤忠二) 日程第12、議席の変更についてを議題といたします。 本件は、お手元に配信しております。 ──────────────── 議席の変更について 6月13日から議席の一部を次のとおり変更する。 17番 谷 本 誠 一 議員 24番 梶 山 治 孝 議員 18番 岡 崎 源太朗 議員 25番 加 藤 忠 二 議員 19番 福 永 高 美 議員 26番 片 岡 慶 行 議員 20番 石 崎 元 成 議員 27番 岩 原 昇 議員 21番 神 田 隆 彦 議員 28番 北 川 一 清 議員 22番 渡 辺 一 照 議員 29番 小 田 晃士朗 議員 23番 平 岡 正 人 議員 平成29年6月12日
呉市議会議長 加 藤 忠 二 ────────────────
○議長(加藤忠二) お諮りいたします。 本件は、お手元に配信しております変更案のとおり、あすから変更いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(加藤忠二) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。 ──────────────────────────────
○議長(加藤忠二) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 午後4時02分 散 会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。
呉市議会議長 加 藤 忠 二 呉市議会副議長 池庄司 孝 臣 呉市議会議員 檜 垣 美 良 呉市議会議員 片 岡 慶 行...