平成30年第2回 6月
定例会 平成30年第2回(
定例会)
呉市議会会議録 第628号平成30年6月12日(火曜日)
呉市議会議事堂において開議(第2日)
出席議員 1番 上 村 臣 男 2番 阪 井 昌 行 3番 檜 垣 美 良 4番 藤 原 広 5番 奥 田 和 夫 6番 久 保 東 7番 山 上 文 恵 8番 谷 惠 介 9番 林 田 浩 秋 10番 山 本 良 二 11番 林 敏 夫 12番 中 原 明 夫 13番 池庄司 孝 臣 14番 田 中 みわ子 15番 井手畑 隆 政 16番 沖 田 範 彦 17番 谷 本 誠 一 18番 岡 崎 源太朗 19番 福 永 高 美 20番 石 崎 元 成 21番 神 田 隆 彦 22番 渡 辺 一 照 23番 平 岡 正 人 24番 梶 山 治 孝 25番 加 藤 忠 二 26番 片 岡 慶 行 27番 岩 原 昇 28番 北 川 一 清 29番 小 田 晃士朗 30番 中 田 光 政 31番 土 井 正 純
欠席議員 32番 森 本 茂 樹 説明員 市長 新 原 芳 明 副市長 小 松 良 三 副市長 濱 里 要
総務部長 澤 村 直 樹
総務部副部長 手 島 直 樹
総務部参事補 小 山 成 則
企画部長 近 藤 昭 博
財務部長 阿 原 亨
市民部長 市 本 勝 英
文化スポーツ部長 上 東 広 海
福祉保健部長 池 田 昌 彦
福祉事務所長 原垣内 清 治
福祉保健部参事 山 本 雅 之
福祉保健部参事 海 田 茂
環境部長 大 江 宏 夫
産業部長 大 下 正 起
産業部参事 松 下 武 雄 理事 田 口 康 典
都市部長 山 崎 裕
土木部長 北 岡 宏 紹
会計管理者 矢 口 正 和 教育長 寺 本 有 伸
教育部長 小 川 聡 消防長 中 西 賢 一 消防局副局長 荒 中 正 規
上下水道事業管理者増 本 寛 治
経営総務部長 道 本 幸 雄
建設部長 赤 瀬 正 敬
議会事務局職員 事務局長 有 田 真
事務局次長 小 森 強
議事課長 小 松 史 洋
議事係長 山 崎 幸 恵 ────────────────────────────── 議 事 日 程 (第 2 号) (平成30年6月12日 午前10時開議)第1
福永高美議員の
一般質問第2
上村臣男議員の
一般質問 ──────────────────────────────会議に付した事件 日程のとおり
福永高美議員の
一般質問 1
新原市政を半年振り返り何を想うか (1) 施策の
取り組み ア くれ
ワンダーランド構想の進捗 イ 第4次呉市
長期総合計画との
整合性 (2) 新庁舎の現状 ア 設備の不具合と修繕 イ 庁舎の
有効的活用策は 2
公共施設のトイレの
あり方について (1) 設置状況 (2) 整備の現状 (3) 今後の整備の考え方 (4) 市民の声は (5)
次期長期総合計画基本構想に向けて
上村臣男議員の
一般質問 1 これからの福祉について (1) 市長が考える今後の福祉とは (2) 地域全体で
高齢者を支えていく社会の構築 ア 呉市における
地域包括ケアシステムの推進 イ 呉市における小規模多
機能型居宅介護事業所の現状 (3)
子どもたちの笑顔が輝く社会の実現 ア 子どもの安全・安心の確保 イ 子どもの
居場所づくり対策 2 障がいをお持ちの方への支援策について (1) 本庁及び
出先機関での質の高い対応 (2) 災害時に備えた
対応状況 3
運転免許証の
自主返納に対するインセンティブ(特典)について (1)
高齢者運転免許証保持者の現状と認識 (2)
自主返納された方への特典の
あり方 4
教育費負担の軽減について (1) 本市における制服のリユース(再利用)の現状・推進 5
骨髄バンク登録の現状について (1)
提供者(ドナー)
登録者への補助の推進 ────────────────────────────── 午前10時00分 開 議
○議長(
加藤忠二) 皆さんおはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の
会議録署名者として12番
中原議員、19番
福永議員を指名いたします。 ──────────────────────────────
○議長(
加藤忠二) 諸般の報告をさせます。
議事課長。 〔
小松史洋議事課長朗読〕
呉市議会報告第8号 諸 般 の 報 告1
総務委員長、
総合交通対策特別委員長から次の事件について
連合審査会開会の通知があっ た。 県に対する
提案事項について ──────────────────────────────
△日程第1
福永高美議員の
一般質問
○議長(
加藤忠二) 日程に入ります。 日程第1、
福永議員の
一般質問を議題といたします。 19番
福永議員。 〔19番
福永高美議員登壇、拍手〕
◆19番(
福永高美議員) おはようございます。
誠志会の
福永高美であります。
誠志会を代表して、
新原市政の半年と私のライフワークの一つでもあります
庁舎建設とトイレについて質問させていただきます。10時ちょっと過ぎたんですが、シンガポールでは
トランプ大統領と金正恩、大きな話が始まっていると思いますが、私はそれよりは少ないけれど、小さい話で行かせてもらいます。よろしくお願いします。 新市長におかれましては、昨年11月、くれ
ワンダーランド構想を掲げ、多くの市民の期待を受けて呉市長に当選されました。あれからはや6カ月が過ぎました。当選後は、3月議会までは
挨拶回りや年末年始の行事、新
年度予算の
編成作業と目の前のことをこなすだけで日々が過ぎていったことと思っております。3月議会を終えたころからは少しは落ちついて物事を考えられるようになったのではないでしょうか。 そこで、就任から半年がたち、
新原市長の今の思いと
呉駅前周辺の再開発、また
安芸灘大橋の無料化、
中小企業振興条例の制定、そしてくれ
ワンダーランド構想について、4月以降の動きを踏まえながら
進捗状況と設置された各会議における内容と現状についてお伺いいたします。 これ以後は
質問席のほうから質問させていただきます。 〔19番
福永高美議員降壇、
質問席へ移動〕
○議長(
加藤忠二) 当局の答弁を求めます。
◎市長(新原芳明)
福永議員から就任から半年を経過しての私の思いについて御質問いただきましたので、お答え申し上げます。 私は、前から申し上げておりますけれども、市役所の最大の役割は市民の安心で幸せな暮らしを支え、守ることであると考えております。そのためには、これまで議会に御相談しながら進めてまいりました第4次呉市
長期総合計画や呉市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略に係る事業についてきちんと行っていくことが大事なことだと考えております。その上で、私は、呉市を都会と同じように、わくわく、生き生きしたまちにしていくという夢の実現を目指してくれ
ワンダーランド構想を提唱し、そのために着実に進んでまいりたいと考えております。そして、この構想は
呉市役所だけではなく、むしろ
民間企業や市民の方々を含めた呉市全体で取り組んでいただきたいと考えております。 くれ
ワンダーランド構想と
長期総合計画等との関係について申し上げますと、毎年
予算編成の後に
予算編成に合わせて第4次呉市
長期総合計画や呉市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略を改定していく中で、くれ
ワンダーランド構想を取り込んでいくという関係にあると考えております。このような考え方に基づきまして、
ワンダーランド構想を具体的に平成30
年度予算に盛り込み、第4次呉市
長期総合計画や呉市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略を改定して盛り込んだものを以下、御説明申し上げます。 まずは、
ワンダーランド構想の健康で生き生きとした生活を実現するための目指せ!
健康寿命日本一プロジェクトでございます。これは、
予防医療を推進し、
骨粗鬆症重症化予防、口腔ケアの推進など、市民の
健康づくりの推進につながる健診の
受診促進に積極的に
取り組み、
健康寿命日本一を目指していく事業で、従来からの
取り組みを発展させたものでございます。また、
ワンダーランド構想の
子育て世代が住みやすいまちにするための妊娠期から
子育て期にわたる包括的な支援です。これは、
子育て世代が住みやすい
まちづくりに向けて新たに
新生児聴覚検査や
産婦検診に対する助成を始めるものでございます。 次に、誰もが多様な夢に向かってチャレンジできる環境をつくるための、
起業家支援プロジェクトでございます。これは、従来から
創業支援には力を入れて取り組んできたところですが、これに加えて新たに
クラウドファンディング型ふるさと納税を活用し、女性や若者を含めた全ての市民のチャレンジを支援するという新たな
取り組みで、
中小企業・経済を取り戻し、未来につながる事業の創造を実行するものでございます。 次に、世界に誇れる
交流都市への発展を目指し、
青山クラブの
保存活用に向け検討を行います。今年度は
耐震診断、
老朽度調査を行うこととしております。また、同じく世界に誇れる
交流都市への発展を目指し、
シティプロモーションを推進いたします。これは、新たな
プロモーションビデオの活用によるさらなる呉市の
認知度向上や
観光誘客の促進に向けた
取り組みを展開するものでございます。 以上が既にもう平成30
年度予算に盛り込んで、
計画等にも盛り込んで実行を進めているものでございますが、これから説明するものは平成30
年度予算では
調査費についてのみ議会の御了承をいただいているものでございます。まさに、先ほど
福永議員が言われました、4月以降どういうことを取り組んでいるのかと、やっと取り組めているのではないかというところに入らせていただきます。これは
調査費のみでございますので、第4次呉市
長期総合計画や呉市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の中には位置づけていない事業でございますが、今後検討の進展に応じまして平成31
年度予算に議会の御了解をいただいて盛り込むことができれば、次の改定で第4次呉市
長期総合計画や呉市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略に盛り込むことを想定しているものでございます。順次御説明を申し上げます。 まず、
ワンダーランド構想の
中小企業・経済を取り戻し、未来につながる事業の創造につなげることを目指す
中小企業振興基本条例の制定でございます。呉市
中小企業振興基本条例──まだこの名前は仮称でございますが──
制定検討懇話会を立ち上げ、議会にお示しする条例案の検討に向けて4月、5月に2回の会議を開催し、議論をいただいているところでございます。
中小企業の
自助努力や
創意工夫を市全体として支援し、時代を先取る産業の創造を目指す
取り組みでございます。 次に、先ほど御質問の中にもございましたが、
ワンダーランド構想の中の重要な一つでございます呉駅周辺の
総合開発につきましては、先月、呉駅
周辺地域総合開発に関する懇談会を立ち上げて第1回目の会議を開催し、日本を代表する各分野の専門家4名の方々に委員として御参画をいただき、検討をスタートしていただいたところでございます。旧
そごう呉店跡地だけでなく、
駅前広場や南側へのアプローチも含めた広い
エリアで駅周辺の
あり方を検討していただいております。 次に、
安芸灘大橋の
通行料金の見直しなどを含む
安芸灘エリアの
活性化に向けた検討につきましても、広島県の
関係部局との協議の場として、今月、
安芸灘エリアの
地域振興に係る
検討会議の第1回目の会議を開催し、
安芸灘大橋の
通行料金を含めた
エリア全体の
活性化に向けた
取り組みや地域の
魅力づくりなどについて検討を開始いたしました。 これまでお話ししたもの以外にも
ワンダーランド構想はさまざまな御提案をしております。そこで、先月、
ワンダーランド構想推進会議を立ち上げました。第1回目の会議では産業や
観光分野を中心に取り上げていただきました。この
ワンダーランド構想推進会議では、ここで議論するだけではなくて、
推進会議でございますので、会議が始まるまでもいろいろな協議や準備をし、また会議が終わった後はそれを実現する活動を進めてまいりたいと考えております。
◆19番(
福永高美議員) 今、市長の
ワンダーランド構想、
呉駅前、うんと話を聞いたんですが、私が思うにこの
ワンダーランド構想は、選挙のときにほかの人らがそごうをどうするかと話しした中で、市長だけがそごうだけじゃだめなんだと、駅前をどうするかがこの呉市の将来発展のためにということを聞かせてもらって、そうだなと思ったんです。今の話にしてもそういう話をしてくださってありがとうございました。ただ、一つだけ言わせてもらったら、普通の市民の方は今のこのときがどうなっとんないという話も私、聞くんです。だから、
一般市民にわかりやすい、駅前を明るくしたとか、そういうところでよろしくお願いします。 続きまして次に、第4次呉市
長期総合計画の
整合性についてであります。
長期総合計画は、呉市が
行政運営を進める上で最上位の計画であると私は認識しております。それは我々議会が議決をしたものでありますから、また一方くれ
ワンダーランド構想は市長が市民から負託を受けて推進しているものと理解しております。 そこで、
長期総合計画と市長が推進する
ワンダーランド構想との
整合性について少しお伺いいたします。
◎
企画部長(
近藤昭博) 第4次呉市
長期総合計画は、呉市
総合計画審議会の答申を経まして平成22年12月に
基本構想の議決をいただき、平成23年度から平成27年度までを前期の
基本計画、平成28年度から平成32年度までを後期の
基本計画として策定したもので、呉市が
まちづくりを進める上で最上位の計画でございます。 この
長期総合計画と
ワンダーランド構想との
整合性でございますが、先ほどの市長の答弁にもございましたが、この
長期総合計画、さらにはまち・ひと・し
ごと創生総合戦略を毎年
予算編成に合わせて改定していく中で、
ワンダーランド構想を取り込んでいくものでございまして、両者は整合しているものでございます。 具体的には、このたび
総合計画の
後期基本計画につきまして、平成30年度当初予算を踏まえた改定を行いました。この詳細につきましては本
定例会中の
総務委員会で
行政報告をする予定としておりますけれども、このたびの改定に当たり、くれ
ワンダーランド構想に沿う考え方を盛り込み、目指せ!
健康寿命日本一プロジェクトや
起業家支援プロジェクトなど
重点プロジェクトの拡充、追加を行ったものでございます。引き続き、
長期総合計画やまち・ひと・し
ごと創生総合戦略を基盤といたしまして、これらの計画、戦略と
整合性を持ってくれ
ワンダーランド構想を進めてまいりたいと考えております。
◆19番(
福永高美議員) 今の話を聞かせてもらって、普通の人には難しいなという気もするんです。 そこで、
青山クラブ、このことについてお聞きします。
青山クラブを買って、呉市が耐震化とかいろんとな調査をせんにゃあいけんじゃないですか。そのときに、今入り口なんかを板で潰しとるが、あそこに
観光客の人が来て中を見れるとか、また7月からですか、「この世界の片隅に」、また放送が始まるじゃないですか。そのときにと思うて私聞くんですが、あそこをもし入れるものとしたら、入り口のほうとか、
青山クラブはこういう歴史があってとかそういう看板をつけて
観光客の人に見てもらうとか。また、これはあれじゃろうけれど、お土産物とか記念品とか売れるものなら売って、また
青山クラブの上になるんですが、何とか公園があるじゃないですか。どういうんですか、あれ。忘れたんです。 〔「入船山」と呼ぶ者あり〕
◆19番(
福永高美議員) そう。入
船山公園が、ここも
観光客がたくさん来てんです。いろんとな見て回って、すばらしいなと言うてくれるんじゃが、あの上から景観が見れないと、呉市の。高い木が生えとんです。この木を切るわけにはいかんのんかと。そこんところ教えてください。
◎
企画部長(
近藤昭博)
青山クラブにつきましては、財務局からの
財産取得につきまして本会議で今回議案を上程させていただいておりますけれども、議決をいただけましたら取得後、
耐震診断、
老朽度調査を行うこととしております。この
診断調査の結果を踏まえまして、本格的な整備に着手する前においても
イベント等での
観光客への開放について検討してまいりたいと考えております。現在はまだ
国有財産でございまして、国のほうが
財産管理のために
入り口等を封鎖しておりますけれども、議決をいただいて呉市が購入いたしましたらその辺の開放についてもぜひ検討してまいりたいと考えております。具体的な範囲や手法、内容につきましては、今後
耐震診断、
老朽度調査の結果を踏まえまして改めて御相談、御報告させていただきたいと思います。 また、入船山
記念館周辺の木の伐採についてでございますけれども、確かに木が多く生い茂っている声もございますが、昔からの鎮守の森として大切な木々でもございます。今後、
青山クラブ一帯の整備に合わせましてその辺のことを検討してまいりたいと思っております。
◆19番(
福永高美議員) 木は鎮守の森だから切られないということをおっしゃったんですが、人間でも散髪に行くじゃないですか。散髪の程度にもよりますが、少しでも切って景観を見てもらうようによろしくお願いします。 続きまして、私のところにもこの庁舎、
会議室が多いんじゃないか、執務室の廊下が広過ぎるんじゃないんか、1階の中庭は必要なのか、また
自転車置き場、あそこに自転車が置けないんじゃ、またぐちゃぐちゃじゃ、置いても、そういう声を市民の方から聞くことが多いんです。 そこで、この庁舎は
行政サービスの拠点として便利で、市民にとって満足のいく庁舎なのでしょうかとお聞きしたいんです。これが私の家なら、あそこが悪かったら直せやとか、あそこがおかしいというたら大工さんを呼んで改良してもらえやとか簡単に言えるんですが、この庁舎、市民のためのものであるんか、市民にとって使い勝手が悪ければ改良すべきだと私は思います。 ここで皆さんに、モニターをお願いします。 〔図表1を示す〕 これ庁舎の
正面玄関なんです。あそこに黄色い、何か知らんけれど、立っとるじゃないですか。あれは何のために立っとんか教えてください。
◎
総務部長(
澤村直樹) 御紹介がありました
スタンドを設置した経緯について御説明させていただきます。 新庁舎が供用開始された後、正面の玄関前の広場から歩道へおりる階段、ここにおきまして
高齢者の方が段差に気づかずに転倒したという事案が残念ながら2件発生いたしましたので、
歩行者が段差を確認しやすいように、まず1度目の対策としましては階段のタイルの一部の色を変えたり、それから
転落防止用に設置しております手すり、これを階段の中央部にも増設などした対策を行いました。しかしながら、3件目になるんですけれども、再度
転倒事案が発生いたしましたので、より階段をしっかり認識していただけるように大きく
段差注意という表示をしました
スタンドを設置したものでございます。
◆19番(
福永高美議員) 私、今の話を聞いて、これでええんかのうと。 〔図表2を示す〕
厳重注意とか書いとってんです。これ呉市の
正面玄関であって、私は何かのう、これと思いながら、半年か1年か、まだたっとるかわからんです、これができて、本当にこれで大丈夫なんかのうと。ほんで、また反対に言うたら、つまずいてこけたとかという人が、これ大切なことです、この黄色いあれ立てて、ほかには何にもしてないんですか。これで30年も40年も50年もこういう状態で進んでいくんですか。私は、それを思うたら、これでええんかのうと思うんです。 次の質問に行かせてもらいます。 玄関のことについてもう一個思うんですが、 〔図表3を示す〕 この正面の広さ、私は広いのうと思うんです。こんだけの広さが何のためにあるんかのうと考えたときに、私が見たのは、献血があるじゃないですか、献血の自動車があそこにとまっとるでしょ、ほいで献血をしてもらう。それはそれでいいんです。 〔図表4を示す〕 だけど、柱の後ろに雨が降っても雨にぬれないような間というのか、すき間もあるし、ああいうところに昼に弁当とかパン屋さんとか、そういう車が来て、またあいたところに
高齢者の座るベンチ、そういうものを置いてやったらいいんじゃないんかのうと。また、
ひさしというのか、出とるじゃないですか、 〔図表3を示す〕 あそこのところに雨がかからないように、そこの三つのブルーの
カラーコーンをのけて、あっこから車が入ったら
高齢者の人でも体の悪い人でも雨にぬれなく十分に入っていけると思うんです。そういうところについてはどう思うとってですか。
◎
総務部長(
澤村直樹) まず、車の停車用で利用したらどうかという御質問についてお答えをさせていただきます。 現在、行っております来庁者の
駐車場、この整備に合わせまして庁舎と、それから
駐車場との間のスペースに送迎用の車線を設けることとしております。具体的に申し上げますと、北側のエレベーター前のサブエントランス、それから
議会エントランス、この前にも
ひさしがございますが、その
ひさしの下を車が停車できる形状としておりますので、雨天時でもバスなどの大型車を初め、全ての車両がぬれることなく乗降できるようになると思いますので、
福永議員から今御提案いただきました形というのは、別の場所ではございますけれども、できるものと考えております。その他いろいろな
有効利用、お店を出したりとかという、ベンチを置いたりとかというお話がございましたので、こういったことにつきましては
庁舎機能に支障ない範囲でいろいろと検討してまいりたいと考えております。
◆19番(
福永高美議員) 〔図表3を示す〕 あそこのところで人がおりる、
高齢者の人がおりる、体の悪い人がおりる、そんなことを考えたら、あの
カラーコーン三つのけるんはわしはええんじゃないんかのうと、これは私が思うだけです。でも、市民の人が言うんです。あんたはそう言うてくれるがのうと。市のほうは何を言うんないと、あそこは人も余り通らへんでというて。 新しいところができるというて、それはそれでいいことです、じゃけれど新しいところはお金がかかるんです、呉の市民の人の税金が。ほんじゃけ、北側にそがなんをつくるというのもおかしい話じゃと私は思います。 次、行かせてもらいます。
絆ホール、私はつくるときに反対させてもらいました。可動席じゃ何たらかんたらじゃと言うて、値段も決めんとそういうものをつくった。だけど、そがなことは言わんのんですが、ここが控室とか楽屋とか、そういう部屋が少ないんじゃないんかと。隣の中庭というんですか、あそこをどうにかして、新しい中庭とか、あれをどうにかして、自転車を置くのはあれじゃけれど、どうにかならんのんかという話があるんですが、そこについてはどんなですか。
◎
総務部長(
澤村直樹) 楽屋と駐輪場についてのお話がございましたので、まず楽屋のほうからお答えさせていただきます。 確かに
絆ホールの楽屋、これは今4室ございますけれども、確かに多くの団体が入れかわり利用する、こういった催しがある場合には楽屋が不足することも生じております。このように一時的に楽屋が不足する場合におきましては、まずシビックモールに面している多目的室、エレベーター前のところでございますけれども、あそこを間仕切り形式にしまして楽屋としまして活用してもらっております。それでも不足する場合には、これは土日、祝日のみになりますけれども、9階の食堂の飲食スペース、これも楽屋として開放して今対応しているところでございます。 また、駐輪場にしてみたらどうかという御提案もございましたけれども、これにつきましてはただいま整備しております来庁者
駐車場、この横のほうに駐輪場を整備する予定にしておりまして、これができますと来庁者用としまして約120台分の駐輪スペースが確保される予定になっております。平成28年度に実態調査を来庁者に向けて行ったんですけれども、そのときのピーク時間帯、10時から12時なんですけれども、この時間帯に自転車等で来られた方の人数が80名という数字が出ておりますので、120台になりますとある程度充足して一応の対応ができるものじゃないかと思っております。 御質問の中庭なんですけれども、確かに広くて無駄なスペースという感じはあるんかもしれんのんですけれども、我々のコンセプトとしましては、あそこを自然採光をとって、それで庁舎が明るくて開放的なイメージに、そして親しみやすい空間にしたいという思いでつくっておりますので、何とか現在の形を残させていただきたいと考えております。
◆19番(
福永高美議員) 続きまして、庁舎2階、防災のお部屋があるでしょ。あそこの部屋がどのぐらい使うてんか、皆さんがね。災害が来てないからいいんですが、じゃけれどほかの使い道もあると思うんです。そこのところはどう考えとってんですか。
◎
総務部長(
澤村直樹) 確かに防災会議室、これの利用状況につきましては、平成29年度の実績で申し上げますと利用率は14.2%となっております。防災会議室内には、災害が発生した場合にすぐさま災害対策会議を行う必要がございますので、そうした状況にしておく必要がありまして、平素からモニター画面、それからマイク、消防局や各市民センターとのWEB上で会議を行う設備、こういったものが常設された状況になっております。こうした特殊な施設でございますので、他の
会議室などに比べますと、机や椅子、それから各種設備の移動などに手間取ることから
会議室としての利用は少ないんじゃないかと考えております。こうした性格上、なかなかここの利用率を上げるというのは難しいとは思っておりますけれども、今後は設備が整った逆に
会議室であるということを、この利点を生かしましていろいろ有効活用の方法というのを考えていきたいと思っております。
◆19番(
福永高美議員) それと、私が食堂へ行くのに上へ行きゃ行くほど市民の人も少ない気がするんです。南側のエレベーターから上がって南側のほうに行くとなると、私は気が小まいんです、気が小まいからあそこ通りょうたら恥ずかしいんです。あの広いところを1人で、そがな顔せんと聞いてください、1人で歩いていきょったら恥ずかしいようなんです。あそこの広い廊下とか、仕事をしょうるところを、考えてもろうて何かできることがあったら、ほかの施設をあそこに持ってくるとか、そういうお考えは全然ないんですか。
◎
総務部長(
澤村直樹) 廊下についての御質問についてお答えさせていただきたいと思います。 本庁舎の廊下、我々通路とも言っておりますけれども、これは実は旧庁舎の時代に待合場所、それから通路が狭いという御意見がたくさんございました。そうした経緯もありまして、窓口利用の多い1階から3階までの通路幅は旧庁舎の約2倍の8メートルを確保しております。4階から8階では旧庁舎の約1.5倍の3メートルの幅を確保しております。確かに私も歩くときに、これまでより広いんで、恥ずかしいというか、何か注目されとるような感じを受けることはあるんですけれども、こういった形で今整備させてもらっております。今後、いろいろと検討していきたいと思っております。
◎市長(新原芳明) ただいま
福永議員から新庁舎の有効活用についていろいろと御質問がございましたので、私の考えを述べさせていただきます。 新庁舎は、さまざまな空間が広く感じ、
民間企業と比べて大き過ぎるのではないかというのが私の正直な印象でございます。今後、新庁舎を初め、庁舎全体の有効活用については、
福永議員からの御意見も参考にいたしまして、職員としっかり議論をしながら、スペースを生み出し、例えば民間への貸し出しなど歳入を上げることに結びつけられないか、いろいろ検討してまいりたいと考えております。このことが職員の意識改革にもつながるものと考えております。議員の皆様にもぜひいろいろな形でお知恵をかしていただければありがたいと考えております。
◆19番(
福永高美議員) ありがとうございました。感動しております。 次のトイレ、教育長、本当はお聞きしたいんですけれど、きょうは忙しいから教育長のところははねてほかのことで聞かせてもらいます。 呉市に和式とか洋式とかウォシュレットとかトイレがたくさんあると思いますが、一体どのぐらいあるんか教えてください。
◎
企画部長(
近藤昭博) 平成29年度、昨年度でございますけれども、呉市が管理しております
公共施設におけるトイレの実態調査を行っております。現在、運用しております施設、廃止とか休止施設を除きます719施設のトイレの総数は9,484個ございまして、そのうち和式が5,423個、洋式が4,061個となっております。また、洋式4,061個のうち温水洗浄便座の数は826個となっております。
◆19番(
福永高美議員) それでは、現在の整備状況、改築の状況とか、それがわかったら教えてください。
◎
企画部長(
近藤昭博) 生活様式の変化から一般の住宅を新築、改築する際には洋式トイレが一般的でございまして、また高齢化社会を迎え、洋式トイレのニーズがますます高まっておると承知しております。
公共施設におきましても新しく整備する施設につきましては、例えば市役所の本庁舎、天応市民センター、豊の市民センターのように、当初から温水洗浄便座つきの洋式トイレを設置しております。さらに、既存の施設におきましても、例えば呉市体育館の和式トイレ26個、あるいは二河球場の和式トイレ15個をこのたびの改修に合わせまして温水洗浄便座つきの洋式トイレに改修するなど、施設改修の機会を捉えて洋式化などの整備を進めております。
◆19番(
福永高美議員) それでは、今後どういう整備の仕方をするのか、考え方をお聞きしますが、ほかの市では
公共施設のトイレの整備や方針、改修計画を定めて整備、改修をしているところもあります。学校や公園、観光施設、福祉施設など、施設によってトイレの考え方もいろいろ考え方があると思いますが、市全体で整備の改修方針をつくってもええと思うんですが、どがなですか。
◎
企画部長(
近藤昭博) 先ほども和式トイレの個数を申しましたけれども、現行の和式トイレを全て洋式トイレに改修するには相当な費用が必要となってまいります。そうしたことから、平成32年度に策定する予定としております
公共施設等総合管理計画の個別計画の中で一定の方針に基づきまして今後も維持管理をしていくと位置づけられる施設につきましては、施設の改修のタイミングに合わせてトイレの改修も行うことが合理的じゃないかと考えております。議員の御質問の中にもございましたけれども、学校や公園、住宅など施設によってトイレの考え方や利用者もいろいろと異なってまいります。御紹介のありました先進市の事例もよく研究させていただきたいと思っております。
◆19番(
福永高美議員) いろいろ聞いたんですが、市民の声としてはいろいろな話がありますけれど、マリンパークの川原石、あそこではいろんなグラウンドゴルフとか、そういうな人らがやれと言うんです。トイレはどがあなんないと言われて、あそこのトイレははっきり言わせてもろうたら汚いと。そういうことで、私らが行ってもあれだから、近所で借りるんじゃという人がおってんです。また、北塩屋、山のてっぺんです、ああいうところに人が来るんかと思っとったんです。そしたら、歩こう会とか、そういう組織の人らが歩くんじゃと。ほいで、どんつまりのところに公衆トイレがあるんじゃけれど、和式なんじゃというて。和式のトイレで座って
高齢者の人ができりゃええんじゃけれど、足が痛いとか、辛苦して座って、それから立つときがまたしんどいんじゃという話を聞くんですが、そがなところが、どうする、どうせんはあれじゃが、今の私の話からどういうことを思うてんか、そこんところをお願いします。
◎
産業部長(大下正起) まず、私のほうから、マリンパーク川原石のトイレのほうについてお答えをさせていただきます。 御質問のほうでもございましたけれども、マリンパーク川原石はグラウンドゴルフやウオーキング、それから住民運動会などの地域行事等で多くの皆様が利用されている施設であると認識しております。このマリンパーク川原石でございますけれども、ここのトイレは全て和式でございまして、
高齢者の方には使いづらい、それから膝が悪い方からは使用をためらっているといった声をお伺いしております。こういう状況を鑑みまして、今後につきましては施設の利用状況、それから老朽度等を勘案しながら、計画的な改修を図っていく中でトイレの洋式化といったものも進めていきたいと考えております。
◎
土木部長(北岡宏紹) 私からは北塩屋公園のトイレについてお答えいたします。 市民の方からの声につきましては、地元自治会より、この公園は
高齢者の利用が多く、トイレを洋式化してほしいとの御要望をいただいているところでございます。北塩屋公園はウオーキングのコースや桜の見どころとして親しまれていることから、近隣の方だけでなく、不特定多数の方が利用されている状況ですが、公園内のトイレは和式便器で、補助用の手すりもないため、御高齢の方などには利用しにくいものになっていると認識いたしております。そうした中、市内の公園に設置してある139カ所のトイレにつきましては昨年度から点検を順次実施しておりまして、施設の損傷や老朽化の進みぐあいなどの把握に努めているところでございます。 今後につきましては、この点検結果や公園の周辺状況、利用状況などに基づき、トイレの改修や建てかえ等に係る必要性や優先順位を明確にして計画的な更新を図っていく中で、御高齢の方を初め、誰もが安心して利用できるように段差の解消や補助用の手すりの設置などとあわせ、便器の洋式化もしっかりと進めてまいりたいと考えております。
◆19番(
福永高美議員) よろしくお願いします。それ以上は私もよう言わんのんです。お願いしますと毎年予算を要求して、その予算が通らないと。私の日本語もおかしいけれど、1年、2年なら、まだいろいろほかのところで使うことがあったんじゃのうと思うんです。でも、2年も3年もたってまだできんとか、それなりの返事がないとか、そういうことになったら。私らは市民の人の声を聞いて、ここと市役所と市民の間に立ってそれをつないでいくんが仕事です。そういうところで、お願いしてもあんたら何もしてくれりゃへんじゃないかと言われたら腹が立つこともあるんです。そこんところを考えてよろしくお願いします。 最後になりましたが、
公共施設のトイレの
あり方。
次期長期総合計画基本構想に向けて、格好がええんですが、大きな構想というのか、計画、それをやるときにいろいろな市民のアンケートもとってじゃろうと思う。そりゃトイレのことは小さいから、うちらはそういう大きな構想というのか、中には入らんのんじゃと思っとってん人がおったとしたら、考えてみてくださいや、たとえトイレは小さい話でも毎日お世話になるじゃないですか。そういうお世話になるトイレをこの計画の中にしっかり入れてもらって、市民の声もしっかり聞いてもらって、よくなるようにお願いして私の質問を終わります。ありがとうございました。 〔「答弁はなし」と呼ぶ者あり〕
◆19番(
福永高美議員) 答弁お願いします。
◎
企画部長(
近藤昭博) 終わったんかなと思って。
◆19番(
福永高美議員) そういうこともあります、たまにゃあ。
◎
企画部長(
近藤昭博) では、改めまして答弁させていただきます。 市民意識調査のことでございますけれども、10年分の
長期総合計画を策定する際には必ず今まで実施しておりまして、呉市に居住する満20歳以上の男女4,000人の市民を対象に5年ごとに呉市に対するイメージや生活に関するさまざまな分野においての意見、評価などを調査しております。これまでの調査におきましては、
公共施設のトイレの
あり方に関する調査項目はございませんでした。次の
長期総合計画に向けて、来年度には市民意識調査を実施する予定としております。
公共施設のトイレに関する調査項目をそれに追加するのがよいのか、あるいはまた別の方法でトイレに関することだけのアンケート調査を実施するのがよいのか、そして次期の
総合計画の
基本計画にどういう形で盛り込むのがいいのかも含めて
公共施設を所管している部署とよく協議をしてまいります。
◆19番(
福永高美議員) 今みたいな話、よう協議してもろうて、市民の人が喜んで行けるようなトイレ、最初は和式が主流じゃったんです。2番手は洋式のトイレが主流になって、最終的にはウォシュレット。ここまで呉市のトイレが、
観光客が来る公園とか、そういうトイレがウォシュレットになる日が一日でも早く来るように私も頑張りますので、皆さんもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
加藤忠二) 以上で
福永議員の
一般質問を終わります。 ──────────────────────────────
△日程第2
上村臣男議員の
一般質問
○議長(
加藤忠二) 日程第2、上村議員の
一般質問を議題といたします。 1番上村議員。 〔1番
上村臣男議員登壇、拍手〕
◆1番(
上村臣男議員) おはようございます。公明党の上村でございます。私は、公明党呉市議会議員団を代表いたしまして、通告どおり市長の福祉に対する考え方を中心に質問させていただきます。 まず初めに、今年度冒頭、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化、伝統を語るストーリー、北前船とその寄港地をめぐる歴史物語は、平成29年度に東日本の7道県11市町が認定され、このたび平成30年度は呉市を含む27市町が新たに追加され、日本遺産の構成自治体は15道府県38市町となったそうです。御努力いただいた関係部署に心から敬意を表します。呉市は平成28年の旧軍港4市との日本遺産とともに二つの日本遺産を有するまちとなりましたが、今後呉市の観光振興の促進に拍車がかかるものと大いに期待を寄せております。 さて最初に、これからの福祉についてお伺いいたします。
新原市長は、呉のまちに元気とにぎわいを取り戻し、若者や女性が戻ってきたい、また
観光客が訪れてみたいと思えるようなわくわくと楽しい新たな呉市に進化をしていくために、くれ
ワンダーランド構想を掲げられました。そして、4月18日には、仮称ですが、呉市
中小企業振興基本条例制定検討懇話会を、5月2日には呉駅
周辺地域総合開発に関する懇談会を開催され、さらに5月17日にはくれ
ワンダーランド構想推進会議を開催されるなど、構想実現に向けていよいよ本格的に動き出され、呉市民も大きな期待を寄せていることだと思います。しかし、
まちづくりは都市開発や
中小企業支援ばかりではありません。市民の生命保持、健康の増進といった保健、福祉、介護、医療の問題も大変重要なものであります。 我が国は、今少子高齢化と人口減少が同時進行するという厳しい社会を迎えています。国立社会保障・人口問題研究所の推計によりますと、この傾向はまだまだ続き、人口は平成27年1億2,709万人が50年後、平成77年には8,808万人にまで減少し、高齢化率は平成27年の26.6%が50年後には38.4%にまで上昇すると言われております。このことは、年金、医療、介護などの社会保障が増大することを意味し、国の存続にかかわる大きな問題となっております。 呉市は、人口15万人以上の都市で高齢化率が一番進んでいるとよく言われますが、国の10年、20年先を行く高齢化のトップランナーとして将来を見据えた社会保障拡大から縮小の時代に合った新たな福祉が必要ではないかと考えますが、市長が考えるこれからの福祉とは何か、行政として何をすべきか、市民に何を期待するか、市長の考えをお伺いいたします。 残りの質問は
質問席にて行わせていただきます。 〔1番
上村臣男議員降壇、
質問席へ移動〕
○議長(
加藤忠二) 当局の答弁を求めます。
◎市長(新原芳明) 上村議員には冒頭、北前船の日本遺産追加認定、御手洗のお話をいただきましてありがとうございます。これ、大事にしてまいりたいと考えております。 上村議員、福祉の問題について御指摘ありましたけれども、呉市は高齢化が進展しておりますので、保健、福祉、介護、医療の問題は大変重要なものであると考えております。これまで呉市は、全国に先駆けてデータヘルスを活用し、生活習慣病の重症化予防などにも取り組んでまいりました。今後もこうした積み重ねを生かしながら、健康で生き生きとした生活の実現や医療、介護サービスの充実、障害者の就労支援体制の充実、さらには
子育て世代に住みやすいまちの実現など、
長期総合計画、まち・ひと・し
ごと創生総合戦略、
ワンダーランド構想に掲げた
取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。 次に、先ほどもお話ございました、市民の皆さんへの期待についてでございますが、社会保障制度を将来にわたり持続可能なものとしていくためには
地域包括ケアシステムの推進に加えて
自助努力やボランティア、地域における助け合いなども重要でございます。市民、市役所、専門機関などが一体となって、全ての人が支え手であると同時に受け手ともなり得るような包括的な支援体制を構築し、多様な人々が支え合う市民主役の地域福祉を実現してまいりたいと考えております。
◆1番(
上村臣男議員) 先ほどもおっしゃったように、地域の担い手も減少していく中でございます。現役世代にだけ過度な負担をかけるのではなくて、
高齢者においても担い手に回ってもらい、地域全体で支え合う環境づくりが必要と考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。 次に、地域全体で
高齢者を支えていく社会の構築、
高齢者対策、呉市における地域包括支援システムの推進についてお伺いいたします。 我々公明党は、誰もが住みなれた地域で医療や介護、生活支援などの整備とサービスを一体的に提供する
地域包括ケアシステムの構築を強く訴えてまいりました。国においては、団塊の世代が後期
高齢者となる2025年、平成37年までに日常生活圏域ごとに
地域包括ケアシステムの構築を目指すことといたしております。一方、呉市では、ことし3月、呉市高齢福祉計画・第7期介護保険事業計画を策定され、この計画の重点政策の第1項目に
地域包括ケアシステムの推進を掲げられています。 そこで、呉市における
地域包括ケアシステム構築の現状と課題をどう捉えているのかお聞かせ願います。
◎
福祉保健部長(池田昌彦)
地域包括ケアシステムは、医療、介護、そして地域の方々や行政がさらなる連携を深め、
高齢者を初めとした市民の皆さんの健康寿命の延伸、それから生きがいづくりなど幅広いニーズに対応していく
取り組みでございます。平成27年度からの第6期介護保険事業計画では、まず医療と介護の連携を重点といたしまして、在宅医療、介護連携推進事業、それから認知症初期集中支援チームの設置、さらには介護予防の
取り組みなどを進めてまいりました。一方、本市では、介護に陥りやすい後期
高齢者の方、それからひとり暮らしの
高齢者の方が多いという特性もございます。このため、平成30年度以降の第7期介護保険事業計画におきましては、ボランティア、住民組織の方々ともさらに連携を深めまして、見守り体制や生活支援体制など、地域における支え合いの体制づくりに取り組むこととしております。 いずれにいたしましても、2025年に向けまして、
高齢者に安心して暮らしていただけるよう、
地域包括ケアシステムの構築にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
◆1番(
上村臣男議員) 私ども公明党、今訪問調査活動をさせてもらって、
地域包括ケアシステムを御存じですかという趣旨の質問をするんですけれども、聞いたことがないであるとか、聞いたことはあっても中身がわからないという声が圧倒的に多いんですね。だから、この2025年に向けて行政もしっかり周知活動も含めて取り組んでいただきたいと思います。 次に入ります。 次に、呉市における小規模多機能事業所の現状についてお伺いいたします。
地域包括ケアシステムの実現のためには、地域で核となる地域包括支援センターの充実や地域住民同士の支え合いのほか、身近で利用できる介護や医療サービスの充実が欠かせません。介護サービスにもさまざまなサービスが準備されていますが、住みなれた地域で暮らし続けるという地域包括ケアの理念の実現を考えた場合、小規模多機能型居宅介護サービスは、定額で宿泊のできるショートステイ、通所のデイサービス、訪問のホームヘルプサービスを自由に組み合わせて使える、利用者にとっては非常に使い勝手のよいサービスであると考えております。しかし、現状は呉市にはこのサービスを提供している事業所は9カ所しかなく、広島市の43カ所、福山市の86カ所に比べ、まだまだ不足しているのではないかと思いますが、呉市では需要がないのか、また需要はあるが整備が進まないのか、整備が進まない理由をどう分析されているのか、当局のお考えをお聞かせください。
◎
福祉保健部長(池田昌彦) 小規模多機能型居宅介護サービスは、議員の御指摘のとおり、訪問、通所、宿泊、この三つの支援を一つの事業所で受けられる地域密着型のサービスでございます。現在、本市には九つの事業所がございますが、日常生活圏域におおむね1カ所ずつという状況で開設されております。利用者数は約170名でございまして、介護保険事業計画で見込んだ人数が241名でございますので、少ない状況となっております。このサービスは一つの事業所でサービスが受けられるというメリットはございますが、利用料が1回当たりという単価ではなく、1カ月幾らとされておりますことやこのサービスを利用した場合はほかの事業者の訪問、もしくは通所サービスが利用できないというデメリットもございますので、現状にとどまっているものと分析をいたしております。現段階では利用者の方々からサービスが不足しているという声はいただいておりませんが、今後も利用者や事業者にお話を伺いながら適切な整備に努めてまいりたいと考えております。
◆1番(
上村臣男議員) 人口が5倍の広島市が43カ所で呉市が9カ所、考えるとある程度広島市と近い数で来ているのかなと。それに対して人口2倍の福山市が80数カ所というのはかなり多いんですけれども、地域性も考慮されての内容だと思うんですけれども、いずれにいたしましても制度のはざまに置かれている方がいないような仕組みづくりをつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、子供たちの笑顔が輝く社会の実現に向けて、子供の福祉施策についてお伺いいたします。 初めに、子供の安全・安心の確保についてでございます。 去る5月7日、新潟市において下校中の小学校2年生の女児が殺害されるというとても痛ましい事件が発生いたしました。御家族、御親族の方には心からお悔やみを申し上げます。一昔前は、通学路には必ず文房具屋さんや駄菓子屋さんがあり、また道を行き交う人が声をかけたりと、いつも大人の目が通学する子供たちに向いておりました。しかし、近年では大型ショップの進出により地域の小売店が減少、核家族化や共働き家族の増加、また車社会の発展による
歩行者の減少などにより、登下校でも一度も人とすれ違うことがない子供も多いのではないかと心配しております。呉市では、1のつく日には各地区の交通安全推進員さんが早朝から横断歩道に立たれ、交通事故防止に努めるとともに子供たちに声をかけ、子供の安全・安心に努めてくださっております。この場をかりて御礼を申し上げます。そのほか、呉市での子供の通学時の安全・安心の確保策の現状についてお聞かせいただきたいと思います。
◎
教育部長(小川聡) 通学時の安全確保の
取り組みについてのお尋ねでございます。 まずもって、子供の安全・安心を確保していくことは、学校のみならず、家庭、地域、関係機関が一体となって取り組まなければならない重要な課題であると考えております。現状といたしましては、呉市立の小中学校では地域の危険箇所を示した地域安全マップを活用した安全学習を行ったり、警察などと連携した交通安全教室や防犯教室を実施したりすることで自分の命は自分で守る能力を育成しております。また、子供たちが不審者に遭遇したときに避難できる「呉こども110番の家」の設置や守るネットなどによる不審者情報のメール配信などの
取り組みを行い、通学時の安全確保に努めているところでございます。
◆1番(
上村臣男議員) ありがとうございます。守るネットは、タイムラグで情報が入ってまいりますけれども、抑止という観点においてはかなり大切な内容と認識しております。そして、こども110番のおうちですけれども、最近空き家もふえ出して、今までお願いをしているところが変わったりとかいないとか、また呉市におきましては道路の脇に玄関があるんですけれども、私の住む焼山におきましては門があって、なかなか入るまでに1メートルぐらいの幅があるという現状を鑑みて、この110番の家が基本的に機能できているのかどうか、認識をお伺いいたします。
◎
教育部長(小川聡) 「呉こども110番の家」は、毎年3月に各学校から商店あるいは家庭などに設置の依頼をしております。その際に、転居等で空き家になっている家につきましてはステッカーあるいはペナントを撤去するようにしているところでございます。児童生徒に対しては、年度当初に地域安全マップを活用して「呉こども110番の家」の場所を周知したり、集団下校時に「呉こども110番の家」を実際に訪問して確認したりという
取り組みを行っております。このようなことから、「呉こども110番の家」は不審者からの被害を未然に防ぐために機能していると考えております。
◆1番(
上村臣男議員) 学校と現場としっかり連携を図っていただいて、うちの地域にも地元の学校からお声がけをいただいて、110番の家の機能強化も御依頼をいただいておりますのでしっかり努めておりますけれども、しっかり安全・安心につながる対策を打っていただきたいと思います。そしてまた、5月7日の女児殺害事件を受けて、教育委員会としては速やかな体制を打っていただいて、学校現場に声を届けながら安全・安心に資する体制を組んでいただきたいということ、要望をいたしておきたいと思います。 次に、子供の
居場所づくり対策についてお伺いいたします。 先ほども申し上げましたが、核家族化や共働き家族の増加などにより、帰宅しても家に誰もいないという子供たちがふえております。放課後児童会は、国の児童福祉法改正により対象児童が小学校低学年、1年から3年生から全学年に拡大されたことを受けて、呉市においても平成27年から段階に受け入れを拡大され、これに伴い受け入れが不足する地域においては民間事業者を誘致し、開設や運営を支援されておられます。また、子供の
居場所づくり対策として、さらに子供の貧困対策として子供食堂が全国的に注目を集めており、呉市でも市内の社会福祉法人かしの木により子供食堂が運営されておられます。地域で子供たちを見守る、子供たちの拠点、居場所づくりについて、当局の考えをお聞かせ願います。
◎
福祉保健部参事(山本雅之) 子供の
居場所づくり対策についてお答えいたします。 子供の貧困対策における効果的な支援の
あり方を検討するため、平成29年7月に呉市内の小学校5年生及び中学校2年生とその保護者を対象に子供の生活に関する実態調査を行い、その中で放課後の居場所を必要とする子供たちの実態についても把握することができました。今後は、これらの調査結果をもとに子供の貧困対策における効果的な施策について庁内で横断的に検討し取り組んでいくこととしており、議員のほうから御質問がございました身近な場所でさまざまな主体が取り組む子供の居場所づくりにつきましても検討してまいります。
◆1番(
上村臣男議員) 本来は小学校区単位ぐらいが一番ベストなのかなという感じもいたしておりますけれども、なかなか現状は難しいかと思います。今、民生委員会で多分されているんだと思うんですけれども、重立った意見が何かあればお聞かせいただければと思います。
◎
福祉保健部参事(山本雅之) この6月議会中の民生委員会のほうで御報告するようにしております。そこの場で申し上げますけれども、今回この生活実態調査は経済的な貧困に加えて体験の欠如でありますとか所有物の欠如といったものも視点に入れておりますので、そういった視点でこのたび分析したところ、これから居場所づくり、そういったところが必要であろうということで考えております。
◆1番(
上村臣男議員) 調査、御意見を踏まえて、実態調査を踏まえていろんな形でいい環境をつくっていただけるものと思っておりますけれども、共働き世帯が平成18年度は20.6%に対して平成28年度では22.6%の世帯が共働きの世帯ということで、増加傾向にございますので、しっかり居場所づくりに関しても心を砕いていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 次に、障害をお持ちの方への支援についてお聞かせください。 新庁舎になり、ワンストップサービスの向上に各部局の職員の方々の献身的なサービスに来庁された市民の方からの感謝の声を最近特にお聞きする機会がふえてまいりました。また、各市民センターにおいても地域の方々との顔が見えるサービスでは、そこに住んでおられる市民の方にとっては安心できる
公共施設であるということは言うまでもありません。日々真面目に業務に携わっておられる職員の方に対し、この場をおかりして敬意を表するところでございます。そうした中、もう一歩深く市民サービスの向上に向けての
取り組みについてそれぞれの立場でお聞かせ願いたいと思います。 まず初めに、障害を持っておられる方の立場に立った
行政サービスの
あり方についてです。 ここで、恐らく全国の市町村で初めて導入された障害者の方への
行政サービスの例を御紹介したいと思います。 埼玉県飯能市は、昨年7月から聴覚障害者支援事業を開始され、市役所を訪れた、聴覚や言語などに障害のある方に対し専用のタブレット端末を使って対応しておられるとのことです。これは
行政サービスのバリアフリー化を進める一環で、聴覚障害者だけではなく、耳がよく聞こえない
高齢者への活用にも期待されている
取り組みです。本事業は、聴覚や言語などに障害のある人が専用のタブレットを通じて窓口での職員とのやりとりを円滑に進めるもので、飯能市ではタブレット端末を市民課、障害福祉課、総合福祉センターに配置しており、来庁者は窓口でタブレットのメニュー画面の中から遠隔手話、筆談、音声認識のいずれか使いやすいものを選択できるようになっております。遠隔手話とは、市と契約している手話通訳コールセンターにテレビ電話をつなぎ、画面上に出た手話通訳者を介して来庁者と職員が会話をするというものです。筆談は、障害をお持ちの方はタブレットの画面上に手書きでみずからの意思を職員に伝え、職員が話した言葉が文字情報として画面上に表示され、障害をお持ちの方はそれを読むことで相互に意思疎通を行うというものです。3点目の音声認識機能とは、応対職員の言葉を文字にして伝えるものですが、これは多言語通訳機能も備えており、外国人来庁者にも対応できるそうであります。 さらに、障害者の方が自宅や外出先から市役所などに問い合わせできる代理電話支援も行っておられます。この代理電話支援とは、自分のスマートフォンやパソコンなどからテレビ電話機能を利用してコールセンターに連絡するとコールセンターに駐在する手話通訳者が本人にかわって市役所や市の施設に連絡をし、障害をお持ちの方とコールセンターの手話通訳者、窓口職員の3者がつながった状態でやりとりができるシステムとなっているそうです。また、一部利用できない時間帯はあるものの、救急車の要請や警察通報などの緊急時にもコールセンターを経由して連絡ができるようになっているそうでございます。 ITが進展する中において、本庁や市民センターにおける、より質の高いサービス向上に向けた
取り組みとして導入を期待いたしますが、当局のお考えをお聞かせ願います。
◎
福祉事務所長(原垣内清治) 御質問いただきました聴覚等に障害をお持ちの方の支援についてでございます。 呉市の現状といたしましては、障害福祉課に手話通訳者1名を配置いたしまして、本庁舎で週4日、また広市民センター1階で週1日ということで通訳及び相談対応を行っております。これに加えまして、呉市社会福祉協議会に意思疎通支援事業を委託いたしまして身体障害者福祉センターに手話通訳者1名を配置するほか、個別に手話通訳者また要約筆記者を派遣し、市の窓口等に同行して日常生活上必要な通訳を行ってもらっております。また、市の窓口で手話が利用できない場合には筆談等で対応しておるのが現状でございます。 御紹介いただきました埼玉県飯能市を初めといたしまして今後の対応でございますけれども、聴覚障害者等を対象にした意思疎通等の支援につきましては、新しい支援ツールを活用した他市の事例を調査いたしまして、当事者にとってより利便性が高く、また経済的な方法を検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆1番(
上村臣男議員) ありがとうございました。双方向にとって意思の疎通が一番大事かと思いますので、手話通訳の方が目の前で温かみを感じながら通訳をするケースも大いに大事ですし、また状況によってはタブレット端末を使ってすることも大事かと感じておりますので、そういったバリアフリー化をしっかり目指して取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、災害時に備えた障害者支援の
対応状況についてお聞かせ願います。 ここ数年、呉市においては幸いなことに大きな災害は発生しておりませんが、災害のない平時のときにいかに備えをしておくかということが大事と考えております。何もないのが当たり前ではなく、常に非常時を意識して研究をし、環境や備蓄品も整備し、日ごろから非常時への訓練をし、それを日常的な形で啓蒙していくことが必要です。特に、災害弱者である障害をお持ちの市民の皆様の安全・安心というものが災害時には最優先にされなくてはならないものと常々感じております。避難所を含め、被災された障害者の方が災害時に障害のあることを周囲の人に理解をしていただき、コミュニケーションや情報伝達などで適切な支援を受けられる環境づくりが必要だと考えております。 こういった状況の中、徳島市においては、障害者用に目が不自由ですとか、耳が不自由ですとの表示、またボランティア用に手話ができます、筆談ができますと書かれたビブス、いわゆるベストのようなものを作成されておられます。また、千葉県習志野市では、災害時支援見守りスカーフを作成し、あらかじめ耳が聞こえません、目が不自由です、手をかしてくださいなどの文字情報が印刷されており、白地部分にはさまざまな障害の程度に対応できるように、自由にマジックで書き込みができるように配備されたものが配付されているそうです。また、埼玉県朝霞市、東京都福生市、大阪の淀川区でも同様、バンダナに、バンダナとスカーフは同じ75センチ角ぐらいで同じ内容なんですけれども、習志野の場合はもうスカーフという名称をつけておりますのでスカーフ、埼玉県、大阪の淀川区でも同様、バンダナにどのような支援をしてほしいのかが印刷された、文字が記入されたものが作成されております。非常時に混乱する現場において必須アイテムになるかと思います。 呉市でも障害団体の方がビブスをつくられたとお伺いしており、呉市の総合防災訓練でも拝見いたしておりますが、呉市の災害に備えた障害者の支援の対応について、こうした支援アイテムの拡大や避難所での
対応状況、そのための訓練などについて、当局の考えをお聞かせください。
◎
総務部長(
澤村直樹) 災害時に備えた障害者支援の
対応状況等につきましてお答えをいたします。 まず、支援アイテムにつきましては、平成25年に呉地域聴覚障害者防災連絡協議会が耳が聞こえません、手話ができますなどの文字が印刷されたビブス、ベスト型のゼッケンでございますけれども、これを230枚、それからバンダナ550枚を作成されまして、聴覚障害者の方やその支援者などに配付をされております。このビブスは、聴覚障害者の方や支援されるボランティアの方々が呉市総合防災訓練へ参加される際にも着用されております。こうしたアイテムは、災害時において、周囲の方々に障害をお持ちであることがわかりやすくなりまして、的確な情報提供や支援が受けやすくなるという有効なアイテムだと思っております。この支援アイテムの拡大につきましては、障害の内容も多岐にわたり、状況に応じてどのような支援をするのがよいのかといったこともございますので、他都市の事例なども参考にしながら、今後研究を進めてまいりたいと考えております。 次に、避難所での
対応状況でございますが、障害を持たれた方を初め、多様な方々への対応が必要だと考えております。こうしたことから、ことし3月に多様な視点を取り入れた避難所運営ガイドを作成しまして、災害時に避難所が自主的かつ円滑に運営できるよう、自治会や関係団体、そして避難所開設担当職員などに配付をしたところでございます。今後は、このガイドをもとにマニュアルを改訂するなど、多様な方々に配慮した避難所の運営に取り組んでまいりたいと考えております。そのため、地域住民の方、学校、避難所開設担当職員などのほか、障害者の方にも参加していただけるような、多様なニーズを想定した避難所運営訓練の実施についても働きかけをしてまいりたいと考えております。
◆1番(
上村臣男議員)
総務部におかれましては、また福祉保健部と連携をしていただいて、先般の
定例会でも御案内差し上げましたヘルプマークなども速やかに対応していただき、感謝をいたしております。きのうの
総務委員長の御報告にもありました、視察内容でお伺いして目からうろこでございましたけれども、今
総務部長のほうから避難所開設担当職員という表現をいただきましたけれども、以前公明党が提案をさせていただきました避難所を誰がいち早くあけるのかという災害対応、御指摘させていただいたと思うんです。そして、それを受けて平成26年10月にその地域に住む担当職員の方が避難所の鍵を持っていつでも対応できるようにしてくださっているというのが現状だったと思います。そういった状況の中で、配置職員の方の名簿も拝見いたしました。
まちづくりセンターを除いて203名の方の名前が挙がっておりましたけれども、これは積極的に避難所ごとの防災訓練にも配置職員として、開設職員として合同訓練に参加していただきたいと思いますが、この点いかがでございましょうか。
◎
総務部長(
澤村直樹) 今、議員からございましたように、確かに地域の防災訓練、それから避難所の運営訓練、こういったことを地域で主体的にやっていただいとるわけでございますけれども、こうしたところに避難所の開設担当職員が参加するというのは意味があることだと思っております。我々といたしましては、職員のほうが参加できる環境づくり、いろいろな勤務との関係もございますけれども、そういったことを整理しながら、今後は参加できるような体制づくりを考えていきたいと思っております。
◆1番(
上村臣男議員) ありがとうございます。参加できる体制づくりというか、顔が見える体制をつくることが大事かと思いますので。ほとんどの避難所が
まちづくりセンターの方が担ってやってらっしゃいます。これも顔が見えています。学校関係になりますと、時間帯によっては地域の職員の方がいち早く駆けつけてやっていくという現状ですけれども、あんた誰という話になるとまた混乱を招きますので、日ごろから顔の見える、意思疎通が図れることが大事かと思いますので、その点しっかり取り組んでいただければと思います。 次に、運転免許
自主返納への特典についてお伺いいたします。
運転免許証の
自主返納は、1998年の平成10年から制度化されました。経緯といたしましては、高齢化社会に伴い、高齢運転者による交通事故が年々増加し、本人や家族などからの相談が多数寄せられ、高齢運転者への対策として制度化に至っており、認知症
高齢者による自動車事故が絶えないことから昨年の2017年3月に道路交通法が改正され、危険運転のリスクがある高齢運転者に対して見直し講習や検査が設けられました。高齢運転者への違反別に見た交通事故発生状況を見てみますと、安全不確認が37%と最も多く、また人的要因別に見た交通事故発生状況では発見のおくれが70%になっており、発見のおくれの多いことから反射神経や判断力が低下していることがわかります。交通事故の理由はさまざまですが、多くは認知機能の低下によって引き起こされた事故になっております。 そこで、お伺いしますが、本市においての高齢ドライバーの現状と認識をお聞かせください。
◎
市民部長(市本勝英) まず、市内運転免許保有者数についてお答えをいたします。 平成29年12月末の数値は14万1,325人でございます。このうち65歳以上の高齢運転者は3万7,722人で、全体の約27%となっております。また、平成29年に免許返納手続を行った高齢運転者は618人で、これは高齢免許保有者の約2%となっており、このうち511人が運転経歴証明書を取得されております。議員御指摘のとおり、高齢化の進行に伴い、身体機能の低下などから高齢運転者に起因する交通事故は増加傾向にあり、社会問題化している事例もございます。本市といたしましても、
高齢者を対象とした交通安全研修会や先進安全自動車の講習体験会などを開催しているところであり、今後も警察署等の関係機関、団体とも連携を図りながら、さまざまな事故防止のための啓発活動に取り組んでまいります。
◆1番(
上村臣男議員) ありがとうございます。先般もニュースがございましたけれども、90歳の御婦人の方が交通事故で人をあやめるということがございました。他人を巻き込んで大事故を起こし、後悔することを考えると、
自主返納を選択されるようにお勧めしたいのですが、免許返納した後の生活を考えるとなかなか返納しづらい、また
運転免許証を持っていることは自立の象徴という意識も働き、大変悩ましい問題でありますが、大切なことは
運転免許証を手放しても生きがいを持って生活ができる環境をつくることが自治体の務めと思います。
自主返納した場合、5年以内であれば
運転免許証のかわりの身分証明書となる運転経歴証明書を希望者に発行していただけますが、有料ですけれども、自治体によってはこの証明書を提示することによりバスやタクシー、鉄道、各種施設などが割引になる特典がついております。 広島県の23市町を見てみますと、やっているのは安芸高田市、三次市、世羅町、神石高原町、府中市、廿日市市の6市町となっております。このうち世羅町におきましては、65歳以上、タクシー利用券3万円を1回支給、またタクシー助成券、一月1,800円分を5年間支給と、昨年の3月までやっていましたけれど、今年度からは世羅町の外出支援事業ということで、
高齢者と障害のある方と同じ対応にして毎年3万円の共通のタクシー券を発行すると伺っております。また、福山と岡山の井原市ですけれども、65歳以上の井原鉄道井原線は片道普通運賃50%引きとされているそうでございます。 本市におきましては、
自主返納された方に一部のタクシー会社の御厚意で割引助成サービスをいただいているわけですが、
自主返納された後の生活交通の不安を少しでも解消できるような支援施策、また
自主返納された方は環境にも配慮された方という認識のもとで、年齢にかかわらず支援が必要と思われますが、本市の考えをお聞かせください。
◎
市民部長(市本勝英) 議員御案内のとおり、自主的に免許証を返納された
高齢者の方に対して運転経歴証明書を提示することで交通機関等の運賃の一部を助成する制度など設けている自治体があることは承知しております。また、岡山県において県警が主体となって免許証返納者の希望者におかやま愛カードを交付し、利用料金の割引や買い物の際のポイント割り増しなどのサービスが受けられる制度を創設されている事例もございます。現在、こうした他都市の先進的な事例等について、地理的条件や交通事情等の背景を含め調査研究を行っているところでございます。今後、これらの事例における効果や課題等を整理しながら、本市においてどのような制度が免許の返納を促し、免許証を返納された方の生活支援に資するのかについて、庁内関係部署や警察署を初めとする関係機関などと連携しながら研究をしてまいります。
◆1番(
上村臣男議員) ありがとうございます。これは、市民部だけではなくして福祉保健部、都市部、産業部等々の各部が連携をして対応すべき課題と考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。国におきましては、2020年までに政府が提唱するサポカー、誤発進防止であるとか、自動ブレーキであるとか、車線はみ出し防止機能を常備した車を9割、新車の9割以上は進めていきたいという施策を持っていると伺っておりますので、あくまでも事故防止に向けての対策も含めてしっかり協議をしていただき、返納された方が不安を感じることなく、返納してよかったと言っていただけるような環境をつくっていただければ思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 次に、教育負担の軽減についてお伺いいたします。 子供の教育費は、保護者にとって悩ましい問題です。日本の現状では子供をふやせない大きな要因の一つが
教育費負担の心配であることがアンケート結果にてわかりました。幼稚園から大学を卒業するまでにかかる費用は最低1,000万円を超えると言われ、教育費の負担は
子育て世代の肩に重くのしかかる問題でございます。新年度を迎え、多くの子供たちが市内の小中学校へ進学いたしましたが、この入学時期においても、中でも制服に係る費用は大きな割合を占めており、
子育て世代においては大変悩ましい問題であります。 日本は豊かな国と言われておりますが、6人に1人が貧困状態にあるとも言われており、現在公明党では全国で訪問調査アンケートを展開いたしております。その中の子育てについてのアンケートには、経済的負担の項目で6項目中、制服や通学用品、かばん、校章、体操着等の購入や買いかえ費用が重いとの欄にチェックをつける方が多く見受けられます。そのほかの御意見としては、学校で制服の再利用、リユースがあればうれしいとの声が寄せられております。福岡県古賀市では、平成19年度から市の教育委員会が制服を集めており、就学援助を受ける家庭の負担が大き過ぎるとの声を受けとめ事業を開始いたしました。あわせて、子供たちに物を大事にしてもらうことを学ぶ
取り組みとして、年に1回、各中学校の全校生徒宛てに文書を発送して広く御理解と協力を求め、この3年間で200着以上の制服を譲り受け、120着を必要な方にお譲りし、大変好評を博しているとお伺いいたしました。 本市におきましても、この学生服、体操服等のリユースの
取り組みを学校とPTAとが連携をした事業として定着すれば、幼稚園や保育所を含めたそのほかの教育機関にも波及していくことと思われ、
子育て世代の経済的負担の軽減には有効な施策と思われますが、本市の現状と推進へのお考えをお聞かせください。
◎教育長(寺本有伸) 子供の教育費は保護者にとって大きな負担であり、経済的負担が過重なものにならないようにすることが必要であると考えております。 お尋ねの件でございますが、現在制服を使用している呉市立の学校は、小学校2校、中学校全校及び呉高校の合計29校でございます。そのうち、制服のリユースの
取り組みをしている学校は22校でございます。具体的な
取り組みは、卒業生等から寄附を募って貸し出しをしている学校が8校、PTAバザー等で販売をしている学校が8校、両方に取り組んでいる学校が6校となっております。なお、リユースの
取り組みをしていない学校については校長会と相談し、各校の実情に応じた働きかけを行ってまいります。今後も学校や地域の実情に応じて制服のリユースの
取り組みを奨励し、保護者の経済的負担の軽減を図ってまいりたいと考えております。
◆1番(
上村臣男議員) ありがとうございます。29校中22校が既に
取り組みをしていただいているということで、しっかり現場の声に応じた対応をしていただけるということで、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 続きまして最後に、
骨髄バンク登録の現状についてお伺いをいたします。 広島県は、今年度から白血病などの治療に有効な骨髄移植を後押しするために、骨髄の
提供者、ドナーが移植手術に協力するために入院した場合に最大14万円を支給する新たな助成制度を設置いたしました。この助成制度はドナーを支援する市町村の自治体に向けての補助であり、市や町が支払った金額のうち、県が半分を負担する仕組みとなっております。骨髄液の採取には1週間程度の入院や通院が必要で、骨髄移植に必要な白血球が一致しても約4割の方が提供を辞退している現状です。仕事を休むと収入が減ることが主な要因と言われており、県は辞退者への減少につなげたいとのことでした。ドナー一致の確率は兄弟で4分の1、血縁がない場合は数百から数万分の1と言われており、一致しても約4割の方は辞退をされ、救える命に対して大きな損失と思われますけれども、本市の補助施策への認識と現状をお聞かせください。
◎
福祉保健部参事(海田茂) 骨髄バンクについてお答えいたします。 骨髄バンク事業は、白血病などの病気により正常な造血──血液をつくることでございますが──ができない患者の治療のために必要な
提供者──ドナーですが──を登録し、ドナーと患者を結びつけることで、患者の支援において重要な事業であると認識をしております。ドナーの
登録者数ですが、18歳から54歳までとなっており、昨年度、広島県において新たに608名の方が登録をされておりまして、ことし4月末の
登録者数が全国で約48万人、広島県では約8,400人となっております。しかし、議員御案内のように、患者に適合するドナーが見つかっても辞退される方が約4割いることから、広島県がことし4月から仕事を休むことによる収入減対策としての助成制度を始めたところでございます。ドナーに対する助成制度を創設することは骨髄移植への理解を深めるとともに本事業の推進につながるという認識を持っておりますので、広島県が今後実施する予定の市町に対する助成制度説明会を踏まえて検討してまいりたいと考えております。
◆1番(
上村臣男議員) ありがとうございます。5月18日の新聞に唐突に出たものですからびっくりしたんですけれども、54歳までという年齢制限もございますので、しっかり周知をしていただければと思います。ドナー登録をされても全国どこから声がかかるかもわからないという現状もありますので、しっかり
登録者をふやくしていくことが大事かと思うんですが、呉市での提供された方であるとか、移植を受けた方の実例を何か押さえていればお聞かせください。
◎
福祉保健部参事(海田茂) 呉市での
提供者数ということでお答えをさせていただきますと、平成27年度1人、平成28年度が1人、平成29年度は2人の方が骨髄を提供されたということを伺っております。
◆1番(
上村臣男議員) ありがとうございます。数多い中で呉市もされているということで、大変うれしく思います。具体的には、県と連動した形でドナーへの補助施策を設けていただきたいと要望いたしておきます。 さらに、ドナーの方にはさまざまな職種の方や、中には
子育て世代の専業主婦の方もおられるかもわかりません。命を救う崇高な使命を持たれた方々が何の憂いもなく提供できるような環境、仕組みをつくっていただきたいと要望いたしておきます。これは企業の理解も大いに大事かと思いますので、1週間もなかなか休めんわいという会社もたくさんあろうかと思うんですけれども、しっかりそういった点も踏まえて環境づくりをしていただきたいと思います。 終わりになりますけれども、本日は10時から歴史に残る会談がされているそうでございますので帰ったらニュースで大騒ぎになっているかもわかりませんけれども、歴史を変えるきょうのよき日に登壇させていただいたことを感謝いたしております。
新原市長におきましては、理想は高く、現実は着実に進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上で終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
加藤忠二) 以上で上村議員の
一般質問を終わります。 これをもって各派代表による
一般質問を終わります。 ──────────────────────────────
○議長(
加藤忠二) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 午前11時46分 散 会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。 呉市議会議長 加 藤 忠 二 呉市議会議員 中 原 明 夫 呉市議会議員 福 永 高 美...