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02月23日-03号

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  1. 呉市議会 2017-02-23
    02月23日-03号


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    平成29年第1回 3月定例会       平成29年第1回(定例会) 呉市議会会議録 第599号平成29年2月23日(木曜日)呉市議会議事堂において開議(第3日)出席議員       1番  上 村  臣 男       2番  阪 井  昌 行       3番  檜 垣  美 良       4番  藤 原    広       5番  奥 田  和 夫       6番  久 保    東       7番  山 上  文 恵       8番  谷    惠 介       9番  林 田  浩 秋       10番  山 本  良 二       11番  林    敏 夫       12番  中 原  明 夫       13番  池庄司  孝 臣       14番  田 中  みわ子       15番  井手畑  隆 政       16番  沖 田  範 彦       17番  岡 崎  源太朗       18番  谷 本  誠 一       19番  石 崎  元 成       20番  神 田  隆 彦       21番  渡 辺  一 照       22番  平 岡  正 人       23番  梶 山  治 孝       24番  加 藤  忠 二       25番  片 岡  慶 行       26番  岩 原    昇       27番  北 川  一 清       28番  小 田  晃士朗       29番  福 永  高 美       30番  中 田  光 政       31番  土 井  正 純       32番  森 本  茂 樹 欠席議員           な    し 説明員  市長       小 村  和 年  副市長      木 坂    修  副市長      小 松  良 三  総務部長     徳 丸    肇  総務部副部長   手 島  直 樹  総務課長     小 森    強  企画部長     近 藤  昭 博  財務部長     澤 村  直 樹  市民部長     品 川  裕 一  文化スポーツ部長 上 東  広 海  福祉保健部長   濱 田  俊 文  福祉事務所長   釜 田  宣 哉  環境部長     上 藤  英 伸  産業部長     種 村    隆  都市部長     下 山  義 夫  理事(兼)土木部長田 口  康 典  会計管理者    金 木  秀 行  教育長      中 村  弘 市  教育部長     寺 本  有 伸  消防長      上 野  誠 一  消防局副局長   中 西  賢 一  経営総務部長   神 垣    忍  建設部長     宇都宮  勝 彦  施設管理部長   難 波  和 夫 議会事務局職員  事務局長     山 根  直 行  事務局次長    有 田    真  庶務課長     野見山  克 宏  議事課課長補佐  沖 原  秀 規      ──────────────────────────────           議  事  日  程 (第 3 号)                         (平成29年2月23日 午前10時開議)第1 議第1号 平成29年度呉市一般会計予算   議第2号 平成29年度呉市国民健康保険事業(事業勘定)特別会計予算   議第3号 平成29年度呉市国民健康保険事業(直診勘定)特別会計予算   議第4号 平成29年度呉市後期高齢者医療事業特別会計予算   議第5号 平成29年度呉市介護保険事業(保険勘定)特別会計予算   議第6号 平成29年度呉市介護保険事業(サービス勘定)特別会計予算   議第7号 平成29年度呉市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算   議第8号 平成29年度呉市公園墓地事業特別会計予算   議第9号 平成29年度呉市地域下水道事業特別会計予算   議第10号 平成29年度呉市集落排水事業特別会計予算   議第11号 平成29年度呉市地方卸売市場事業特別会計予算   議第12号 平成29年度呉市野呂高原ロッジ事業特別会計予算   議第13号 平成29年度呉市駐車場事業特別会計予算   議第14号 平成29年度呉市内陸土地造成事業特別会計予算   議第15号 平成29年度呉市港湾整備事業特別会計予算   議第16号 平成29年度呉市臨海土地造成事業特別会計予算   議第17号 平成29年度呉市財産区事業特別会計予算   議第18号 平成29年度呉市病院事業会計予算   議第19号 平成29年度呉市水道事業会計予算   議第20号 平成29年度呉市工業用水道事業会計予算   議第21号 平成29年度呉市下水道事業会計予算      ──────────────────────────────会議に付した事件 日程のとおり  平岡正人議員予算総体質問  1 未来を展望したまちづくりについて   (1) 新年度予算において特に意を用いた点  2 予算編成の基本方針について   (1) まち・ひと・しごと創生への取り組み    ア 呉駅前地区活性化    イ 宝町地区のにぎわいの多様化   (2) 姉妹都市との交流で目指すもの  3 学校教育の展望について   (1) 教育重点目標   (2) 教職員の業務改善   (3) 文化・スポーツ応援事業  福永高美議員予算総体質問  1 新年度予算における土木費について   (1) どのような配慮をしているか  2 れんがどおり整備による通りの活用化について   (1) 道路における憩いの場の必要性   (2) 適切な維持管理   (3) れんがどおりの今後の活用化策    ア オープンスペースの活用化策    イ 駐車場利用者における支援  土井正純議員予算総体質問  1 新たなる行財政改革に向けて   (1) 財政集中改革宣言から10年を振り返って思うこと   (2) 平成24年度以降の行財政改革の成果と反省点   (3) 中核市の都市間競争に向けて   (4) 人事制度と人材育成   (5) 次なる方向性  2 コンパクトシティー元年に当たって   (1) 都市計画マスタープランをなぜ改定したのか   (2) 人口動態からの都市マス改定の留意点は   (3) 都市マス作成後の予定と将来像は   (4) 市民にわかりやすい広報活動とは   (5) 「コンパクトシティー・プラス・ネットワーク」に向けての熱意とタイムスケジュールは 議第52号 呉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について      ──────────────────────────────            午前10時00分     開   議 ○議長(石崎元成) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議録署名者として22番平岡議員、31番土井議員を指名いたします。 この際、申し上げます。 報道関係者から写真撮影等の申し出がありますので、これを許可いたします。      ────────────────────────────── △日程第1 議第1号外20件 △平岡正人議員予算総体質問 ○議長(石崎元成) 日程に入ります。 日程第1、議第1号平成29年度呉市一般会計予算、外20件を一括して議題といたします。 本日も、引き続き予算総体質問を行います。 22番平岡議員。     〔22番平岡正人議員登壇、拍手〕 ◆22番(平岡正人議員) おはようございます。目は覚めましたが、少し緊張ぎみなんで急いで行きます。まず、同志会を代表して予算総体質問をさせていただきます。 まず、未来を展望したまちづくりに向けて、新年度予算において特に意を用いた点についてお伺いいたします。 現在、アメリカ、EU、ここらを中心に政治や経済を取り巻く環境が大きく変化していますが、これはおのずと周りに与える影響も大きく、来年度はまさに世界全体の大きな転換期になるのではないかと考えています。こうした中で、呉市の来年度予算、一般会計980億円で昨年やや増、それから特別、企業会計を含めた総額は1,888億円で前年度比13億円、0.7%の増となっています。先行きが先ほどの話のように多少不透明の中、呉市の未来を展望したまちづくりに必要不可欠な予算を責任世代として選択と集中の意図のもとにしっかりと組み立てられているものと考えられ、予算編成における当局の努力を感じます。 中でも注目すべきところは、新たに呉駅前地区の再整備の促進に取り組むということであります。呉市の玄関口である駅前、とりわけ旧そごう跡地の活性化については市民の最大関心事であり、今後の展開を非常に興味深く見守っているところでもあります。 一方、他市とも一緒ですけれども、呉市の人口減少、少子高齢化の流れは今後も続くものと思われます。この流れを抑制し、将来にわたって活力あるまちづくりを行っていくことが現在を生きる我々の責務でないかと私は考えます。このためには、市長が常々言われている呉らしさを生かした地方創生の実現、すなわち若者が集い、にぎわうまちづくりを徹底して進めていかなければならないと考えますが、その実現に向け来年度予算編成においていかなる点に意を用いたか、市長の考えをまずお伺いいたします。 以下の質問は質問席から行わせていただきます。     〔22番平岡正人議員降壇、質問席へ移動〕 ○議長(石崎元成) 当局の答弁を求めます。 ◎市長(小村和年) 平成29年度予算において、特に意を用いた点についてのお尋ねでございます。 一つは、端的に申しまして、戦艦「大和」のふるさとであるという呉ならではの都市ブランドを未来へと継承、発展させるという点でございます。旧軍港であった4市が日本遺産に一緒に認定をされました。同じように旧海軍鎮守府があり、また皆海軍工廠がありました。そういう中で、呉市が突出して持っておるブランドというのは戦艦「大和」をつくったことだと私は思っておりまして、これは我々の先輩に与えていただいた物すごく大きな有形無形の宝だと思っております。 呉市は、これまで歴史的にさまざまな社会情勢の影響を受けながら都市として成長してまいりました。この成長過程で築いた生活習慣や食文化、あるいは地域の助け合い、産業基盤、ものづくり技術といったものは、まさに明治以来の呉市の歴史そのもの、旧海軍あるいは海軍工廠とともに発展をしてきたまちならではのものでありまして、他都市にない呉ならではの都市ブランドだと思っております。今後、このブランド力をさらに向上させるとともに、これを生かしたにぎわいを通じて呉ブランドを後世に引き継いでまいりたいと考えておりまして、日本近代化の躍動を体感できるまちとして、先ほど申しました旧軍港4市で認定を受けました日本遺産ということ、それから海軍ゆかりの旧青山クラブ跡地を活用したにぎわいづくりに特に力を入れてまいりたいと考えております。 もう一点は、未来を担う若い世代が呉に住みたい、住み続けたいと思う環境を整えるという点でございます。若者が将来に向かって夢や希望を持ち、その実現に向けてチャレンジをするということは社会全体に活気を生んでまいります。このことは、このたびの市立呉高校野球部の甲子園出場という実例を通じても多くの人が実感をされておると思います。若者がチャレンジ精神を持って頑張っていくという土壌を育み引き出す、そのような都市づくりが若年層の定着には不可欠だと考えております。その実現に向けて、若年層の定住促進、あるいは子供の医療費負担の軽減、また文化・スポーツ活動においてトップレベルで頑張る子供たちへの支援など、安心して子育てができる環境づくりや、あるいは先ほど御指摘がありました呉市の玄関口であります呉駅前の再整備や宝町、幸町、本通、中通、アレイからすこじまの回遊性向上といった市中心部の拠点性の向上、そして若い世代の心をつかむようなシティプロモーションの推進などに取り組んでまいりたいと考えております。 特に、呉駅前の活性化に不可欠なそごう呉店跡地の活用につきましては、これまで、権利者が何人もいらっしゃるもんですから、全員で組織する呉駅前西再開発ビル管理組合における協議を──この権利関係が非常に複雑でありますので──重ねてまいりましたけれども、後継事業者の早期立地に向けた、今詰めの協議を行っておりまして、これを加速させてまいります。また、立地促進のための新たな助成制度を創設するとともに、新年度のできるだけ早い時期で事業者の公募を行うことができるようにするなど、呉駅前のにぎわい創出に全力で取り組んでまいりたいと考えております。 いずれにしましても、呉市の人口の社会減の最も大きな原因であります、若年層が特に就職先に3次産業が少ないということでどうしても出ていく、いかざるを得ない、この構造に何とかして構造転換を図って歯どめをかけていきまして、新たな活力を創造することが呉市の地方創生の最重要課題でありますので、未来の呉市を展望し引き続き若い世代をターゲットとした仕事づくり、人づくり、まちづくりに特に力を入れることによりまして、呉らしさを生かした地方創生のさらなる推進を図っていきたいと思っておりますので、どうか御指導のほどよろしくお願いをいたします。 ◆22番(平岡正人議員) ありがとうございます。平成29年度予算において、呉ならではの都市ブランドの未来への継承といいますか、それとか先ほどの若者が住み続けたくなる環境の整備、さらにはシティプロモーション、あるいは呉駅前の活性化など、呉らしさを生かした地方創生の推進に力を入れていきたいという市長の思いを改めて了解しました。先ほど言いましたけれど、不透明な時勢ではありますが我々も呉市の活性化に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 これからは、多少ダブるかもわかりませんけれど、予算の特徴的な事項を多少抽出して具体的に質問いたします。 まず、まち・ひと・しごと創生の取り組みとして呉市の特性を生かした地方創生、これのうちの市の中心部の拠点性の向上について伺います。 呉駅前地区の再整備の推進についてですが、本件は12月定例会で我が会派の神田議員が質問したところであります。呉市のさらなる活性化を考える上で、先ほどの市長が示唆されたように、駅前が元気になるということは大変重要な課題であると私も考えます。市の玄関口である呉駅前の再整備に力を入れていくことへの取り組みの意図や事業の目指す方向性について、改めて当局の考えをお聞かせください。 ◎企画部長(近藤昭博) 呉駅前地区は、市民の通勤、通学、買い物など日常生活を支える非常に重要な交通結節点であるとともに、観光客をお迎えする呉市の玄関口、まさに呉市の顔とも言うべき地区でございます。また、商業施設やホテル、業務ビルなどの都市機能が集積する本市で最も重要な地区の一つでございます。先ほど市長の答弁にもございましたように、当地区では民間活力によるそごう呉店跡地の再生を推進しているところでございます。また一方で、呉駅前広場は昭和56年の完成から35年を経過しておりまして、施設の老朽化が進むとともに一般車両の送迎待合スペースの不足による交通混雑の慢性化や駅前広場駐車場の利用率の低下など、駅利用者のニーズの変化に十分対応できていない状況でございます。こうしたことから、そごう呉店跡地の再生と利用者のニーズに即した呉駅前広場の再整備をあわせて実施することによりまして、当地区の拠点性のさらなる向上とにぎわい、交流の拠点としての再生を推進してまいりたいと考えております。 このように、呉駅前地区の再生は呉市の活性化に欠くことができない最優先課題であることを十分に認識し、JR等関係機関との連携を密にしながら全力でこれらのプロジェクトの実現に取り組んでまいりたいと考えております。 ◆22番(平岡正人議員) 再整備に向けての意図とか方向性についてはこの説明でおおむね理解できたと思いますが、この中の関係機関との協議、調整には相当の努力が必要と思われます。しかしながら、先ほどのプロジェクトの実現、これについては着実に推進されますようお願いいたします。 ところで、改めて質問しますが、呉駅前地区の再整備を進める上でそごうの跡地活用というのはどうしても避けては通れない課題であり、これがむしろ検討の出発点にさえなるとも考えられます。幾ら呉駅前の整備が進んでも、そこに人を引きつける拠点がなければにぎわいは生まれません。先ほどの答弁によりますと、時期を見ながら後継事業者の立地促進のための新たな助成制度を創設するともありましたが、早い段階でのといいますか、助成制度の創設に向けての努力も必要となるでしょう。具体的にはそごう跡地にどのような施設を考えておられるかお伺いします。 ◎企画部長(近藤昭博) 呉駅前地区は、市街地再開発事業が実施され、呉市の玄関口として商業の活性化、交通拠点機能の強化、土地の高度利用が図られた地区であり、またビジネスや観光などによる多くの来訪者を迎えるさまざまな都市機能が集積している地区でございます。こうしたことから、そごう呉店跡地には商業施設を初め集客効果の高いにぎわい施設や多くの来訪者が利用する施設に立地していただきたいと考えておりまして、このことを通じて呉駅前地区の拠点性向上やにぎわいの創出を図ってまいりたいと考えております。 ◆22番(平岡正人議員) 計画としては、おっしゃるようにその方向で進めるのも方策であろう。ただし、誠意を持ってといいますか、決意を持って事に当たっていただきたいとも考えます。 もう一つ、12月定例会で具体的な検討に着手している事業者もあるとの答弁でしたが、今後の立地、事業者の選定方法はどんなものか教えてください。 ◎企画部長(近藤昭博) 今後、全権利者で組織しております呉駅前西再開発ビル管理組合における協議、調整の上で、呉駅前地区の商業の活性化やにぎわいの創出に寄与する施設を立地していただくなどの条件を付しまして、管理組合により事業提案を受けるプロポーザル方式での土地、建物の一括売却を行いたいと考えております。 なお、現在具体的な検討に着手している事業者が複数ございまして、さらにより多くの提案を受けることができるように、今後は信託銀行等への情報提供を積極的に行いまして広く需要の掘り起こしも行ってまいりたいと考えております。 ◆22番(平岡正人議員) わかりました。いずれにしても、呉駅前地区の活性化というのは市にとって最重要課題と考えますので、難題ではありましょうけれど腰を据えて、しかしながら据えっ放しじゃいけませんので、スピード感を持って進められるようお願いいたします。 次に、宝町地区のにぎわいの多極化という表現がございますが、この件について伺います。 これについても、昨年の定例会での質問に、旧青山クラブの跡地などを活用して観光資源としての潜在能力を持つ宝町、幸町エリアに新たな魅力をつけ加えることにより回遊の輪を広げていこうとするもので、入り込み観光客数や観光消費額の増加が期待されるとの説明がございました。この説明に対して、基本的な方向性は理解できますが、ビューポートくれ前の通りを活用することや飲食並びに小売店が立地している中通への回遊を考えることなどについて提言しましたが、新年度予算において宝町、幸町エリアの回遊性ではなくて呉市中心部の回遊性向上とされているのは、この提言を参照されたものであろうかと考えます。この地域は今後どのような事業展開をしていくのか、その考えを教えてください。 ◎企画部長(近藤昭博) この事業は、JR呉駅や中央桟橋、大和ミュージアムなどが立地する宝町地区のにぎわいを、入船山記念館が立地しております幸町地区や中央地区商店街が立地する中通、本通地区などにも広げ、市中心部の拠点性をさらに高めるため、来年度から新たに呉市中心部回遊性向上機能整備事業として取り組まさせていただくものでございます。 具体的には、幸町にある旧青山クラブの敷地と建物を国から購入させていただき、にぎわいの拠点となる集客施設を整備してまいりたいと考えております。集客施設の整備イメージといたしましては、大変趣のある桜松館のデザイン、桜松館と申しますのは現在の音楽隊の練習場でございますけれども、この桜松館のデザインを生かした上で、例えば呉市が全国に誇る特産品であるカキをできれば1年を通して提供できたり、音楽を楽しみながら食事ができるおしゃれなレストランなど、今まで呉市にない施設を目指してまいりたいと考えております。また、市中心部における観光客の回遊性の向上を図るため、例えば歩道の工夫やスマートフォンなどを活用したまち歩きツアーの造成、新たな観光周遊バスの運行などの方策について、来年度の基本計画の中でどのような手法を取り入れることができるか具体的に検討してまいりたいと考えております。 なお、旧海軍列車引き込み線跡地を活用した遊歩道の整備につきましては、昨年12月定例会での代表質問でございますとか総務委員会においていただきました御意見を参考にさせていただきまして、ビューポートくれ前のガス灯通りや教育隊南側の市道など既存のルートも含め、どのような回遊ルートが有効となるのか幅広く再検討を行っているところでございます。 なお、本事業は合併特例債の活用を考えておりまして、建設期間内である平成31年度までの3年間を事業期間として国有財産の取得や施設整備などを行ってまいりたいと考えております。 ◆22番(平岡正人議員) おっしゃられるように、今の青山クラブの活用といいますか、真剣にやっていただきたいと思いますが、改めまして呉集会所青山クラブについて質問いたしますが、これは今の説明のとおり桜松館を活用して集客施設を整備して、集会所本館については解体して駐車場にするとの説明ですが、しかし一方で呉集会所の本館は何とか残していただきたいという声もある。それから、映画「この世界の片隅に」の中にも出てくる呉集会所本館については、一目見ておこうという多くのファンも立ち寄っているそうであります。この特徴的な形を持った建物について、今後の活用をいかに考えるか改めて伺います。 ◎企画部長(近藤昭博) 呉集会所本館いわゆる青山クラブは、平成11年に当時の防衛庁が実施いたしました建物の老朽度や耐震状況を調査した改修診断調査によりますと、5段階で判定されます耐久性指数が最低レベルとなっておりまして、保存、活用する場合は大規模な改修が必要となるとの結果が示されております。仮に、建物全体を保存、活用に向けて改修工事を実施する場合、建物の延べ床面積が1万平米を超える非常に大きな建物であることから、概算でございますけれども数十億円規模の費用がかかるのではないかと推計をいたしております。こうしたことから、青山クラブの活用は大変厳しいものがあると考えております。 一方で、一部の海軍でございますとか海上自衛隊のOBの方に愛着を持っておられることに加えまして、議員の御案内にもございましたように昨年11月に公開されたアニメ映画「この世界の片隅に」のワンシーンに登場したことから、市内外からファンが訪れていることは我々も承知をいたしております。そのようなことから、近いうちに市議会の議員の方々にも施設を一緒にごらんいただくなどして方向性を決定していきたいと考えております。よろしくお願いします。 ◆22番(平岡正人議員) ぜひお誘いください。見てからそこでもまた話をしたいと思いますが、この本館については、例えば一部分でもモニュメントなんかで残すとかという活用を再度検討していただいて、市の文化及び観光資源として活用できると私は考えておりますので、これについては提案としておきます。 次に、海外都市との姉妹都市連携について質問いたします。 呉市は、これまで昌原、ブレマトン両都市と姉妹都市としての交流を続けてまいりました。今度の基隆市との交流では、長年の民間レベルでの交流があって、昨年から行政間の交流が始まり、基隆市から姉妹都市提携の申し出を受けていると承知しております。これまでの市並びに民間関係組織の御努力に敬意を表しておきます。この連携による効果といいますか、これは計画にあるように市民交流、それから教育分野並びに文化・スポーツ分野の交流にとどまらず、市の観光事業の拡大や特産物の海外販路の拡大、さらにはそのための産地育成あるいはブランド品の資質向上など多くのメリットが予想されますが、基隆市との姉妹都市提携に関する施策と目標とする効果について中長期的な視点で説明ください。 ◎総務部長(徳丸肇) 姉妹都市との交流についてお答えをいたします。 姉妹都市提携は、国家間の外交という形式を離れ、異なる文化や人と人との交流を通し新しい風を受け入れること、それがひいては地域の活性化につながっていく、そこに意義があるものと考えております。したがいまして、基隆市との姉妹都市提携後には、まず市立呉高等学校と基隆市の市立学校との生徒の相互派遣などを初めとした教育交流、またとびしまマラソン、オレンジライドへ選手を招聘するなどスポーツ交流を実施してまいりたいと考えております。そうした施策を推進していく中で、行政間だけではなく持続的な市民対市民の交流につなげていきたいと考えております。 また、今回は多文化共生や国際交流に関する市民意識の高揚を目的とした従来の姉妹都市交流に加え、民間レベルでの交流がスタートですので、台湾インバウンドや地域産品等の販路拡大につながるような観光、経済分野における交流にも期待しているところでございます。
    ◎産業部長(種村隆) 私のほうからは、姉妹都市提携によります産業面での中長期的な目標あるいは効果についてお答えさせていただければと存じます。 姉妹都市提携をすることによりまして、人の動き、そして双方の都市の魅力の情報発信が活発化されることとなります。こうして、第1段階、未知の地域を理解するための人と経済の交流拠点が築かれると考えております。そして、お互いの信頼関係が構築され、物の動きに合わせまして宿泊などの消費が活発化される次の段階になります。こうした段階に連動いたしまして、双方の利益につながる観光客誘致、地元産品の販路開拓など経済的利益に直結した交流を目指したいと考えております。具体的には、観光やグルメなどの情報受発信、またイベントを初めといたしまして物産展や見本市の開催など経済交流の促進を図ってまいります。 いずれにいたしましても、このたびの姉妹都市提携を契機に、人の交流から派生する付加価値、こうしたものの創造を目指しまして、中長期的な呉市産業の発展に向けて行政が先頭に立って取り組んでまいりたいと考えております。 ◆22番(平岡正人議員) 了解しました。海外の主要都市との姉妹提携を結ぶことは、お二方の御答弁のようにさまざまなメリットが期待されます。しかしながら、これもただ協定して放っとったんじゃ本当に放っとったことになりますので、御努力を期待しておきます。呉市が台湾との交流で外国との交流で実のある成果が出たという国内での先駆者となるように、呉市がですよ、各位の御努力に大きな期待を私は持っていますので、これについて国内の先駆者となるよう努力していただきたいと考えております。 次に、学校教育について質問いたしますが、まず児童生徒の資質、知識レベルの向上、これとともに呉の子供たちが郷土愛に目覚め、呉市を愛する成人として育っていくこと。すなわち郷土愛の醸成への取り組み、これについて呉市の今までの不断の努力は私は高く評価しているところでございますが、教育関係予算で市教委が特に意をついだ重点目標、さらには今後の呉市の教育の方向性について、抽象的な質問ですが説明をお願いしたいと思います。 ◎教育長(中村弘市) まず最初に、私の学校教育に対する基本的な考え方について述べさせていただきたいと思います。 私は、学校教育の使命というのは社会人として活躍できる資質を育むことにあると考えております。言いかえれば、今の子供たちを見たときに、その場だけではなくて10年後、20年後を見据えたときに、じゃあ今どういう指導をしなければならないのかと、ここに基本を置いて教育を進めていくことが私は肝要だと思っております。また、社会で許されないことは学校でも許されないんだと、このことをしっかり教えなければならないと思っておりますし、子供たちが成人したとき社会人になったとき、あのときあんなに厳しく怒られて反省したから今の自分があるんだと胸を張って言えるような、そんな子供たちをつくっていかなければならないと思っております。基本的な考え方としては、社会人としていかに資質を育んでいくかという考え方を持っております。 この基本的な考え方のもとに今後の呉市の教育を考えてみますと、まず私が進めてみようと思っていることは、呉市がこれまでに培ってきた小中一貫教育の取り組みを基盤として、これからの時代を生き抜くために必要な資質能力の育成を重点的に進めていきたいと思っております。児童生徒は限りない可能性を秘めております。学んだ知識を活用し、共同して新たな価値を創造する教育活動でありますとか、さまざまな体験活動、交流活動を通して多くの人とかかわらせたり、本物に触れさせたりする教育活動を展開することによって、児童生徒の知性や感性を育み、生まれ持った才能を開花させていきたいと考えているところでございます。 その中でも特に豊かな感性や郷土を愛する心を育む教育活動を重点的に推進していきたいと思っておりますけれども、現在グローバル人材の育成が求められておりますが、グローバル人材の重要な資質というのは、私は語学力だけではないと思っておりまして、海外に行っている私の友達とかいろんな者に聞いてみたら、まず聞かれるのは、呉市から来たと言ったら呉ってどんなところと聞かれると。そしてまた、広島、日本というのはどんなことを、どんな見どころがあるの、どんなところに行けばいいのと聞かれると。そのときに的確に答えられるような人材をつくらなければならないと考えております。そのためには、郷土に誇りを持って郷土を語ることができる人材を育成していきたいと思っております。 また、学生や社会人として呉を離れる人材がふるさと呉に対する思いをはせながら、いずれは呉に戻り後進の指導に当たりたいと、こんな思いを持ち続けてほしいと願っておりますけれども、そのためには義務教育において郷土を愛する心をしっかりと育てなければならないと考えているところでございます。 こうした郷土を愛する児童生徒を育成するため、来年度日本遺産の教材化に着手します。また、呉の歴史絵本を全ての小学校の年間指導計画に位置づけ、より効果的に活用していきたいとも考えておりますし、そのほかふるさと文化探訪授業でありますとかものづくり体験授業等、郷土のよさを知り、郷土の誇りを持たせる体験活動をさらに充実させてまいりたいと考えております。このような教育活動を推進することで、ふるさと呉への誇りを育み、夢と志を抱く児童生徒の育成に努めてまいりたいと考えております。 ◆22番(平岡正人議員) 教育長の熱意ある答弁に安心しております。ありがとうございます。 確かに、グローバルで世界に出て話をするときに、あなたは日本人ですか、はい、どこから来たんですか、広島、まではわかります、相手も。呉と言いますと、もうほとんどわからない。そのときに、先ほど市長がおっしゃった、呉市はこういうところですよというのがなかなか、私の経験ではありませんでした。ただ、今教育長がおっしゃるようにそういうのをいろいろ教えて、英語圏からシリア、インドへ行きましたけれど、語学はほとんどできなくても意思は通じますので、その辺はしっかり教育していただきたい。 それから、教育というのは、先ほどおっしゃるように、人々のさまざまな個性、能力を開花させて人生を豊かにします。確かにそうですし、社会全体の一層の発展を担う大切な基盤でありましょう。こういうことで、次世代を担う子供たちへの投資というのは、何回も言いますけれどこれを惜しまないように主張してきたところでありますので、教育の強化についてはまたよろしくお願いいたしたいと思います。 次に、教職員の業務改善で伺いますが、これは昨年の定例会や予算特別委員会で同僚議員から、学校内において教職員と児童、子供が向き合う時間が大切であって、この件について質問がございました。そのときの市教委の回答について、その後どのような経緯をもってこの課題に対応されたか、また今後どのように展開する計画でありますか、説明ください。 ◎教育部長(寺本有伸) 業務改善の課題についての対応と今後の展開についてのお尋ねでございます。 今年度9月に実施いたしました学校の業務改善に係るアンケート調査の結果において、週休日に学校や自宅に持ち帰って業務を行う時間が県の業務改善モデル校の平均よりも多かったことなどが課題として明らかになりました。議会の御質問や先ほどのアンケート調査の結果を受けて、学校には、新たな業務に取り組む場合、既存の業務の縮小、廃止を行うこと、業務分担の見直し、さらなる進捗管理を徹底するよう指導いたしました。また、教育委員会においては、教職員が子供と向き合う時間を確保するために成績処理と通知表作成が連動する校務支援システムの導入や指導要録の電子化に向けた準備を進めております。加えて、教育委員会内で学校へ送付する通知や調査の精選、その他業務改善の具体策を引き続き検討してまいります。 教職員の負担を減らすことによって教職員が子供と触れ合う時間を確保するとともに、教育活動全体を通して教職員や子供に満足感、達成感を持たせてモチベーションを向上させ、豊かな心を育むなど、教職員や子供の姿に一層の成果が出るよう取り組んでまいります。 ◆22番(平岡正人議員) わかりました。教職員の負担軽減に考慮しながら、児童と教職員が触れ合うという、あるいは向かい合うという時間の創生ということで努力されておることにもう少し期待を持って見守っていきたいと思いますが、ついでに児童生徒に向き合う教職員の時間の大切さに加えて、失礼かもわかりませんけれど、教職員の資質の向上ということで、教職員同士の向き合う時間、資質向上といいますか、これも大切だと思いますが、教職員同士の意思疎通の時間の創生というのが今取り組まれておられたら、この現状について説明ください。 ◎教育部長(寺本有伸) 教職員同士の向き合う時間についてのお尋ねでございます。 先ほどと同じく、今年度9月に実施いたしました学校の業務改善に係るアンケート調査においては、教職員間で業務の手助けなど互いに頼みやすい雰囲気があると感じているという質問がございましたが、この質問に対して肯定的に回答した教職員の割合は、小学校が90.2%、中学校が84.7%であり、教職員間の協力体制はおおむね構築できていると言えます。 先ほど御答弁いたしましたさらなる業務改善の推進により、教職員が子供とかかわる時間とともに教職員同士がかかわる時間も増加すると考えられます。教職員間で情報共有やコミュニケーションを図り、組織として学校課題に対応することにより教職員のモチベーション、資質の向上を図ってまいります。 ◆22番(平岡正人議員) わかりました。市教委といいますのは、先ほども言いましたように小中一貫教育が全国の手本となるぐらい頑張っておられますので、期待しておりますから、またよろしくお願いしたいと思います。 教育関係最後に、文化・スポーツの応援事業というのがございますが、これは人づくりの重点戦略といいますか、ここで全国規模の大会なんかですぐれた成績をおさめた個人とか団体に対してこれをたたえて奨励金を出すと、これによって大きな効果が期待できると説明されておられますし、私もそう思いますが、この事業の対象区分ということで、今は文化・スポーツ関連となっておりますけれど、学術とか科学技術とかを報奨の応援区分に加えて拡大することも一考かと思いますけれども、この考えについてお聞かせください。 ◎教育部長(寺本有伸) 文化・スポーツ応援事業の対象範囲についてのお尋ねでございます。 昨日、本事業について御答弁いたしました部分と若干重複する部分がございますが、御容赦ください。 近年、呉の子供たちの中から文化やスポーツ分野において全国規模の大会等で優秀な成績をおさめる者が出てきております。本事業は、このような将来への大きな夢と強い志を抱き努力している呉の子供たちの実績をたたえるとともに報奨金を交付し、夢の実現に向けて支援するものでございます。議員お尋ねの対象とする範囲につきましては、文化・スポーツ分野としておりますが、学術や科学技術などは文化的分野として捉えており、学校の教育活動の中でスポーツ分野とともに幅広い分野で努力している子供たちの夢の実現を支援していきたいと考えております。 ◆22番(平岡正人議員) わかりました。門戸を広げて、今私は呉市の児童生徒というのは結構いいところというかいい位置におるというか、となっておると思うんで、なるべくこういうものをいっぱいつくってといいますか、創製して、それで全国の手本となるような呉市の教育でさらなる努力を期待しておきます。 以上、新年度予算についてということで総体質問をさせていただきましたが、今回は予算の作成のほかに多少抽出しての質問をさせていただきました。前年に引き続いて行財政改革の着実な前進とか、まち・ひと・しごとの創生の取り組みの加速化とか、『「絆」と「活力」を創造する都市・くれ』の実現、この3本柱を基本として積極的に取り組む姿勢を示されたものと思います。 昨年も述べたと思いますけれども、予算というのは作成から執行するまで、市長を初め関係部局の管理者から第一線の職員全員がその作成の意図、それから執行する呉市職員としての責任、存在感を共有しなければいけないし、できましたら各担当課内でこの予算についての検討会を実施するように提案しておきます。我々も一体となって未来のかけ橋となるよう邁進する所存であります。大きな期待を持って各位の御努力を再度申し入れて、私の予算総体質問といたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎元成) 以上で平岡議員の予算総体質問を終わります。      ────────────────────────────── △福永高美議員予算総体質問 ○議長(石崎元成) 29番福永議員。     〔29番福永高美議員登壇、拍手〕 ◆29番(福永高美議員) それでは、私の質問を始めさせてもらう前に、きのうに引き続き、初めまして、呉氏でございます。どうぞよろしくお願いします。何でございますか。私、このたび歴史と伝統ある誠志会に入れてもらって頑張っておる福永高美と申します。よろしくお願いします。 新年度予算は、『「絆」と「活力」を創造する都市・くれ』の実現に向けた取り組みとして重点戦略に人づくりのほか地域づくりや都市づくりを上げていろいろな施策を示しているが、新年度予算の中、安心・安全な生活環境の確保の項目で土木費に係る施策や事業に絞って質問を行わせてもらいます。 当初予算の概要は、安心・安全な生活環境の確保として土木費では道路の整備や道路、橋梁に公園などの維持管理、急傾斜の事業などを上げておられますが、前年度と比較して一般会計の全体の予算が0.1ポイントふえてはいるが、土木費は13%減となっております。一方、道路や橋梁が随分古くなっていることや急傾斜のところのコンクリート吹きつけなどが壊れたりしているのを見ると、市民の生活に密着したところに多く課題があるし、市もその対策の一つとして橋梁長寿命化修繕計画などをつくって対策はとっていると理解しております。これから市民が安心して安全に快適に暮らしていくためには、計画的な維持管理も必要と思うし、傷んだところの部分をしっかりと補修をしてもらわんといけんと思っております。『「絆」と「活力」を創造する都市・くれ』の実現に向けて、市民が安心して安全、快適に暮らしていける施策を行うに当たって、市は新年度予算にどのような配慮をしてきたのか、ひとつ聞かせてください。 後は質問席で。     〔29番福永高美議員降壇、質問席へ移動〕 ○議長(石崎元成) 当局の答弁を求めます。 ◎市長(小村和年) 新年度予算における土木費について、いろいろな安心・安全面で心配があるんじゃないかということでございますけれども、議員御指摘のように確かに土木費は総額では少し減っております。その大きな原因は、広古新開の土地区画整理事業が本当に長くかかりましたけれど、完了いたしました。そして、新広駅前の整備事業、そういった大規模な事業の完了などによってその分が減ったということでありまして、これは庁舎が完成した翌年は100億円規模で減らしてあるんですね。減らしてあるというか、その部分が減ってきたわけでありますけれども、そういう意味ではこういうことは年度によってありまして、むしろめり張りをつけておると御理解をいただければと思います。 議員の御心配をしていただいております安心・安全な生活環境の確保、これは重点プロジェクトでありますが、新たに中央公園のトイレをバリアフリー改修するとか、あるいは本市の懸案であります急傾斜地の崩壊対策につきましても、これは昭和42年の大災害以降営々とやっておりまして、県の直轄事業がありますし、県の補助、応援をもらって市がやる事業もありますけれども、ずっと進捗を図っております。また、これは土木費ではありませんけれども、水道や下水道も管が古くなっています。そういうものについて、これは目立ちませんけれども、計画的に営々とやっておりまして、さらに広地区の街路事業につきましても横路1丁目白石線におきまして、新たに用地の確保に着手するなどいろんな事業を展開しております。また、市民生活に直結をいたします、これを一番心配しておられるんだと思いますけれども、施設の維持補修費ということにつきましても7億8,600万円という、前年度に比べても増額をさせておりまして、市民の皆さんが安心して安全、快適に暮らしていくための予算につきましては、特に意を用いてそういうところを減らしているわけじゃないということで御承知いただいて、いろんなところに課題があります、そういうものについてもまたいろいろ御指摘をいただいて、我々はしっかり対応していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 ◆29番(福永高美議員) 今の市長の力強いお言葉、笑うたらいけんのんですが、中央公園のトイレ、あれにしてもにおいとかいろいろとあるじゃないですか、そういうところにも目を配ってもらって、急傾斜にしても、一番は全ての面で維持管理をしっかりしちゃるというところで、次の質問に行かせていただきます。 次に、れんがどおりの整備に移りますが、せっかく整備した通りもちゃんと維持管理をしてないと、れんがどおりをにぎわうように活用せんといけんと思うんです。今回整備したところで、私が気になって、これは前も言ったんですが、どうしても言いたいことが、呉市は15万人以上の都市で高齢率が日本一と。そんな呉市にあって、このたびのれんがどおりの整備で老人の休むところがなくなったと。 今、高齢者の人がどういう経路というんか、それで中通に来るかというと、場所はおのおの高い山からおりてきて、ほいで本通のバスの停留所を休み休み、そういうところで来てんですが、高齢者の人は休むところがないと困るんです。私も、きょうこの庁舎に来るのに、シビックモールというんです、ここを通ってきたんです。そしたら、植木というんか緑はある。横を見たら、椅子に座ってコーヒーを飲んどったりいろんなことをしよっちゃった。進んでいったら、市役所の職員の人が一生懸命働いとる。そういう姿というんか、そういうまちが本当のまちというんか、そういう気がするんです。呉市を考えると、やれベンチを取るのに理由が、お酒を飲む人らがわいわい騒ぐとかそういう理由で取ったというんですが、だけれど私に言わせたらまちは人がつくるんです。今、酒飲んでわいわい大きな声で話をするという人も、きれいなまちができて、ちゃんとした人らが、あんたらそがあなことをしなさんなよとかと言う人も出てくると思う。そうやって一歩一歩つくっていくまち。だけど、今言うように高齢者の人が本通のほうのバス停を渡り渡り、休み休み、これは最初から本通を渡ったんじゃないんです。中通を通ってきてから休むところがないのうと、そういうことでやったんですが、余りこがんことばっかりぐずぐず言よったら時間が長うなりますんで。 前回、ベンチのことを聞いたときに、高齢者のことも考えて検討してくださいやとお願いしたんですが、時間がもう大方半年たっても何の変化も見られんというか、私にはそう見えるんです。だから、そこのところはどうなっとるのかお聞きします。 ◎理事[兼]土木部長(田口康典) 市道中通1丁目1号線、ここでは議員のおっしゃいますれんがどおりという愛称で呼ばせていただきますが、このれんがどおりは整備を完了した昭和53年から30年以上がたっておりまして、れんが舗装のがたつきや割れている箇所が目立ってきておりまして、市民の皆様から歩きにくい、自転車やシルバーカー、シルバーカーというのは法律では歩行補助車と呼ばれておりますが、このシルバーカーが通りづらい、どこが歩道でどこが車道かわかりにくいなどの声が寄せられておりました。 ◆29番(福永高美議員) もうちょっとゆっくり言ってくださいや。わし耳が悪いんです、済みません。 ◎理事[兼]土木部長(田口康典) そのため、平成27年度と平成28年度の2年間で車道と自転車歩行者道との間に縁石を配置して、交通規制の運用に合わせた道路の構造とするとともに、路面の傷んだれんが舗装を歩行者の歩きやすい、自転車やシルバーカーなどが通行しやすい、れんがよりも大型のブロックに取りかえ、市民の皆様が安全かつ快適にお買い物が楽しめることができる形で再整備しているものでございます。再整備の計画をまとめる前には中通商店街振興組合と協議を重ね、れんがどおりの活性化のため、どの区画でもイベントなどの催しができるオープンスペースをできるだけ確保してほしいという組合員の要望を踏まえ、古くなったベンチや植栽などは更新はせず、常日ごろは店に商品を運ぶトラックが横づけできる荷さばきのスペースとして活用し、イベントなどの際にはオープンスペースが確保できる構造を考え、これを最大限設計のほうに反映させております。 一方で、昨年度の北側の工事の完了後、買い物の前後に休憩できる場所がなくなったという市民の方の御意見を反映させるため、買い物客の休憩場所の取り扱いについて、オープンスペースの確保を要望した中通商店街振興組合と再度協議を行いまして、イベントの際には移動させることが可能なベンチを中通商店街振興組合が設置するという方向で調整を行いました。現在はこのベンチを中通3丁目から4丁目の間に6基程度設置する方向で内部調整を行っていると伺っておりまして、これにより議員が心配されている憩いの場はある程度確保されるのではないかと考えております。 ◆29番(福永高美議員) そうやって一々言ってもらったら、私も、ああ安心しましたと、ありがとうございますと言いたいんです。だけど、やっぱし高齢者の人が困っとると。木もない、花もない、ベンチを取った。イベント、そのためだけのまちになったら、今も言うたけれど、呉市は老人のまちでしょ。この老人のあれを横に置いて、呉市、イベントのまちというてやっても、またこれは後から言いますんであれですが、しっかり本気で考えてやってください。 続いて聞かせてもらいたいのが、中通の交差点というんか、四つ角のところにポールが立っとんですが、このポールが、一般の人が歩道のほうへ車を入れたりせんために立っとんじゃろうと思うんです。だけど、このポールがよう曲がっとるんです。ほいで、こう考えたときに、自転車も通る、通行人というかそういう人らが通るときに困りよん、危ないと思うんですよ。じゃけ、そこの整備はどうなっとるんか。 さっきのイベントがどうのこうの言うたけ、わしも言わせてもらうんじゃが、南側、中通2丁目のほうの道に30センチぐらいのブロックがあるんじゃが、これがよう欠けとったり、何個か見るんですよ。これも、大和ミュージアムとかあちらから来るお客さんを中通のほうに来てもらおうかと思う道だと理解しとるんですが、今言うコンクリートが剥げたとかみっともないから、この辺はどういうふうに考えとるんか、よろしくお願いします。 ◎理事[兼]土木部長(田口康典) 質問を二ついただきました。 まず、一つ目の傾いた車どめへの対応でございます。 れんがどおりの自転車歩行者道に設置しております車どめのポールは、自動車が歩道へ進入することを防ぎ、歩行者や自転車の安全を確保する目的で設置しているものでございますが、車両の接触が原因でポールが傾いているものが過去幾つかございました。このような事故については、市民からの通報があった場合には速やかに現地を確認して一時的な撤去や補修などの対応を行っております。れんがどおりは、歩行者はもちろん自転車やシルバーカーなどさまざまな方が通行しており、その方がけがなどしないよう発見次第速やかな対応を心がけるなど、今後も適切な維持管理に努めてまいります。 続きまして、二つ目の今回の工事の南側の区間への対応でございます。 本年度整備が完了するれんがどおりの区間の南側、昔の国道と今の国道31号を結ぶ市道は、先ほど言いましたけれど、中通1丁目1号線の一部でございます。この区間では、議員御指摘のように歩道の路面に引いてあるコンクリートブロックが数多く傷んでおり、歩きにくい箇所が多く見受けられます。また、点字誘導誘導ブロックが未整備でございまして、国道31号からの連続性を考えると早期に点字誘導ブロックの整備が必要であると考えております。そのため、来年度は歩道や車道の路面の傷みぐあいなどの調査を行い、付近の住民の皆様の声も反映させながら早期整備のための検討を行ってまいりたいと考えております。 ◆29番(福永高美議員) 私も、小さいことから何からぐずぐずと維持管理をよろしくお願いしますとお願いすんじゃが、そこはさっき市長もぽんと腹をたたいて、間違いないと、頑張りますと言うてくれちゃったんじゃけ、よろしゅうお願いします。 これはあれなんですが、あれというんがわからんわいね。というのが、工事の工期です。商店街の人が言うのは、工期が大方2年続いて、年末、正月、ここにかかるんです。そしたら、一生懸命仕事をする人らは、よし、ここで一年の何分の1かはもうけて頑張ろうでとやりょうるときに工事。そしたら、ガードマンの人に、おいそこ入ったらだめどとか言われたら、目の悪い人とか体の不自由な人はむかっとくるんです。そういうことがあるんじゃけれど、なぜ年末にああいう工事を、ましてや2年もするんかと。中通の商店街の人は、やれ30%売り上げが減ったとか50%減ったとか言うてんです。自分が見たら、きれいな服を着てにこにこ笑って、何がおまえそがあに売れんのんなと思うたりもするんじゃが、商店街の人は「武士は食わねど高ようじ」じゃないけれど、平生から小ぎれいに一生懸命頑張っとんじゃが。一度逃げたお客さんは当分帰らんのんです。そこのところも踏まえて、何かあったら。 ◎理事[兼]土木部長(田口康典) このたびの工事は、数十年ぶりに路面を全てやりかえるという工事でございまして、この工事の前に道路の地下にある埋設管などを新しくする更新工事を先行して行うなど、たびたび路面をやりかえることのない、そういうことを意識して工事の工期を決定したものでございます。国からの補助金につきましては、基本的には単年度で執行するよう指導を受けていることもございまして、1年間で埋設管などの更新工事と路面の改修工事を行う工程を組みましたが、地元が希望されております12月下旬から1月上旬については工事は行わないということを条件に工事の入札を行い、この条件を守れる業者さんを選定しております。また、事前に工事工程などをれんがどおりでお店を営業している皆様にお話しし、御理解をいただいた上で工事に着手させていただくなど、地元の皆様への影響を最小限にするよう努力しているところでございます。今後も、市が発注する工事については、工事の着手前に地元の皆様に工事時間や工事期間について御理解を得た上で進めてまいりたいと考えております。 ◆29番(福永高美議員) 今のことはよろしくお願いして、次の質問に移らせてもらいます。 オープンスペースの活用策、これはさっきおっしゃったイベント会場とかそういう事業じゃろうと思うんですが、今も言うたように、呉市が、商店街の人が不景気なというときに自分が考えて、あ、ほうよのと思うのは土曜夜市、ほいでぼろ何たら市、数少ない気がするんじゃが、こういうことは地元の商店街の人も大切なけれど、地元の商店街だけじゃできんこともあるんですよ。そういうことで、呉市としてはどのようなことができるんか、大学のほうへ行って、いろいろこういう企画があるんじゃが乗ってもらえんですかとかそういう話はしとってんか、そういうところ、よろしくお願いします。 ◎産業部長(種村隆) れんがどおりのイベントということでございます。 今議員のほうからも御案内がありましたけれども、これまで土曜夜市あるいはフリーマーケットなど、さまざまなイベントが行われております。また、最近ではまちの活性化に熱い思いを持つ若手経営者などが、これまでとは一味違います特色あるイベントということで、軽トラック市、軽トラックに地元の農産品を積んでそのままれんがどおりに入りまして朝市を行う、あるいはあさまち、これも朝市でございますけれども、そういった一風変わった事業も展開しておられます。こうした事業の実施に当たりましては、道路占用許可などの手続や広報等、呉市もしっかりと支援、協力をしてきたところでございます。 れんがどおりの整備が完了した後は、議員のほうからも御提案がございましたけれども、NPOや若手経営者などが協力し、これまで実施しております朝市にあわせまして芸術イベントや市内の中学、高校6校の生徒によります吹奏楽の演奏など、一体となった事業展開が計画されております。呉市もこれらの事業が円滑に運営されるよう、主催者や学校などとしっかりと連携、協議しているところであります。今後も、多くの人が商店街に行ってみたくなるよう、商店街とも一緒になってれんがどおりの活用についてにぎわいを創出するイベントの実施に向けまして、教育機関を初めといたしまして関係団体等に対しましても参加や協力を働きかけるなど積極的なかかわりを持ってまいりたいと思っております。 ◆29番(福永高美議員) 今言うたように、本当は商店街の人だけでやれば一番いいんですけれど、それじゃあ無理があるんです。じゃけ、呉市が手をかすじゃないけれど、また2人が一緒になって、せっかくきれいになった呉市、よろしくお願いします。 次は、これはできるできんは抜きにして、私の提案というかお願いなんですけれど、いろんなイベントとかというものが行われる、これまで以上の活用が図れるものと理解しております。じゃが、れんがどおりで買い物をする人は歩きや自転車で来る人も、また駐輪場の話になるけれど、これは次の機会に置いとって、バイクで来られる人もいいけれど、やっぱり自動車がメーンじゃないかと思うたりするんです。この近くには堺川のパーキング、買い物客は利用されているのではないかと思うし、れんがどおりの中で最近民間の駐車場が多くなっとんです。ここで思うのは、民間の駐車場とか市、公営の駐車場とか、そういうものが一つの割引券とかそういうことで利用できたら、中通の活性化については何かの役には立つと。また、そういう声も結構あるんです。じゃけ、そういうことをできるかできんか、お願いします。 ◎理事[兼]土木部長(田口康典) れんがどおりでお買い物をする皆様は、市営駐車場や近くの民間駐車場を御利用されておりますが、私どもの管理する駐車場の一つに堺川左岸沿いの中通パーキングメーターがございます。この駐車場では、利用者の利便性向上を図るため、平成27年8月から駐車料金上限制度を導入したところでございますが、この機会に回数駐車券の利用も可能なシステムを導入し、利用者の利便性を図っております。また、この回数駐車券は蔵本駐車場、本通駐車場と共通のものでございますので、相互に利用できるほか、取り扱う機械が違うため共通化されていない呉駅西駐車場の回数券と蔵本駐車場や本通駐車場、呉駅西駐車場の事務所で交換して利用することができる仕組みとなっております。 議員が御提案されております市営駐車場と民間事業者が運営する駐車場との回数券の共通化につきましては、民間駐車場にはさまざまな形態がございまして、回数駐車券を共通化するためには現在設置してございます自動料金収受機の大幅改造が必要となること、それに伴いおのおののシステムを再構築する必要があるなど多くの投資が必要と思われるため、民間事業者の全面的な協力が必要になると考えております。 ◆29番(福永高美議員) この問題は難しいと思うんです。私がなぜそういうことを思うたかと言うと、視察に行かせてもろうたときに、東京の駅は何とかカードとかあるじゃないですか。そがあなんでぽっぽとそういうことができたら、呉市もまた。これはお願いするんですが、今みたいな話です、できんじゃなしにできる努力を皆さんにしてほしいという思いで提案させてもらいました。 以上できょうの質問は終わるんですけれど、ベンチにしても木にしても、花にしても、それをなくしてイベントに持っていった北側の整備、福屋のところから南のあっちは、いろいろな人と話して、木も置いてとってくれ、花も置いとかにゃいけんじゃろうがと、ベンチは当たり前よと、そういうところで整備するらしいです。この二つのまちが、イベントができてええまちなんか、高齢者の人らが喜んでくれるまちなんか、これはいろいろありますけれど、私もまた何かあったら質問させてもらいますんで、きょうはこのぐらいで、誠志会も人数が多いもんですから、私ばっかり時間とったら怒られるようなんで、じゃあ、やめさせてもらいます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎元成) 以上で福永議員の予算総体質問を終わります。 午後1時まで休憩いたします。            午前11時25分     休   憩      ──────────────────────────────            午後1時00分     再   開 ○議長(石崎元成) それでは、会議を再開いたします。      ────────────────────────────── △土井正純議員予算総体質問 ○議長(石崎元成) 休憩前に引き続き、予算総体質問を行います。 31番土井議員。     〔31番土井正純議員登壇、拍手〕 ◆31番(土井正純議員) 皆さんこんにちは。昼食が終わりまして、眠たくならないように質問をしていきたいと思います。誠志会として3人目の登壇となりますが、御容赦いただき、1時間おつき合いのほどよろしくお願いいたします。 さて、このたび総額1,880億円余りの新年度予算が上程されました。市民には想像もつかない実態の見えない金額、予算ではなかろうかと思うわけであります。しかしながら、市民が持続的に心豊かになった、福祉の向上があった、そして住みやすくなったと感じることができるならば、この予算は間違ってなかったことになると考えます。そこで、思うことがあります。私は、市民のことを第一に考えながらチーム議会が愚直に審議し、議決することが、小池都知事の都民ファーストではありませんが、真の市民ファーストになると考えているところでございます。その結果、石崎議長が目指す強い議会を呉市民が認めたならば、今定例会初日に議決した選挙公報を発行しなくとも市議会議員選挙の投票率は上がるという考えのもと、言論の府である議会の本会議場で新年度予算について質問させていただきます。 さて、今回は大きく二つについてお伺いいたします。 1点目は、行政改革についてであります。 小村市長は、平成18年、北海道夕張市の破綻を受け、それを人ごととせずいち早く呉市の財政を厳しくチェックし、平成19年9月に呉市財政集中改革宣言を行いました。当時、市民も驚きと同時に、呉市も夕張のようになるのかとの不安に駆られ、私にもよくそのことで市民から問い合わせがあったものであります。しかし、「鉄は熱いうちに打て」ではありませんが、財政危機に対して小村市長を先頭にいち早く真っ正面から取り組んだからこそ、行政、議会、市民が一致団結して痛みを伴う改革を乗り越えることができたと思っております。平成20年度から平成24年度の5年間で384億円の財政不足が見込まれておりましたが、無事解消することもできました。その平成19年から10年目を迎える新年度予算の上程であります。この新年度予算を組むに当たって、当時を振り返りながら市長の率直な思いをお聞かせください。 後は質問席でお伺いします。     〔31番土井正純議員降壇、質問席へ移動〕 ○議長(石崎元成) 当局の答弁を求めます。 ◎市長(小村和年) 先ほど土井議員から財政集中改革宣言から10年だとおっしゃられて、ああそうだなと、無我夢中でやってきておりましたので、10年という節目というか、それすら実は日常には思っておりませんでした。私は、将来を展望したまちづくり、社会というのは常に変化しますので、常に将来を、長い将来はなかなかわからないんですけれど、近未来を想定しながらまちをつくっていかなきゃ、対応していかなきゃいけないということでありますけれども、それにはとにかく安定した財政基盤が不可欠だと思っております。そういう中で、平成17年11月に市長に就任をいたしました。就任前、少し時間があったものですからいろんな数字は見ておりましたが、就任してみますと、外から数値だけ見ていたのとはもう比べ物にならない、これは危機的状況だなということをまず感じました。一般会計、特別会計、企業会計のほかにも、あるいは土地開発公社でありますとか、あるいはPFIでやったもの、これも事実上借金でありますから、こういうものを全部含めるとこれは大変だなということと、その前10年ぐらい、毎年100億円近い市債残がふえておりました。このまま行くと、まさに夕張市のようになってしまい市民に対して申しわけないという思いで、実はいろいろ悩みました。というのは、財政改革に入ると普通は10年ぐらいは十分かかる。しかし、先送りをすべきではないと思いました。私は行政マンでありましたから、そういう意味では先送りできないということで、1年余り綿密な調査をして、準備をして平成19年9月に財政集中改革宣言を行い、財政集中改革プログラムの策定に着手したものでございます。 一番大きかったのは、25万人のまちに3,200人以上の職員がおりました。これは当時を思い出しますけれども、議員もどれぐらいの職員が適正規模かという御質問をされたことがあると思いますけれど、人口1万人に100人を超えたら財政が持つはずがないと、私はこれは感覚的にですね。ところが、当時約130人おりました。合併の直後ということもありますけれどね。ですから、早急にメスを入れないといけないということでやってまいりました。今回改めて10年を振り返ってみますと、この改革プログラムそのものは、当面の財政収支不足を解消しなきゃいかんという短期集中的な改革、取り組みではありました。ドラスチックでありましたけれどもこれを着実に実践したことによりまして、職員数の削減や、あるいは市債残高の減少、さらに一定規模の基金残高の確保など、ある程度本市の財政基盤を安定化することができたものと認識をしております。また、改革プログラムの終了後におきましても、社会の変化に対応できる持続可能な財政基盤の構築を目指して、立ちどまることなく着実に行財政改革を実践したことによりまして、ある程度未来を見据えた投資ができる環境を維持できることができたんではないかと思っております。 この10年間の間に職員の大幅な削減、今2,000人を切るところまで来ております。また私としては本当に心が痛みましたけれども、交通局の廃止、一括民営化という非常に厳しい取り組みも行いました。しかしその一方で、学校給食、中学校の給食の実施、あるいは学校施設耐震化の促進、あるいは小中学校の教室への空調設備の設置など、次の世代を担う子供たちのために教育環境の充実を図ることもできました。また、長年の懸案でありました防災の拠点となる、あるいは市民交流の拠点となる市役所本庁舎の整備を初め、地域の拠点であります市民センターについてもおおむねこれを整備することができましたし、一般廃棄物処分場あるいは合併町における下水道の整備なんかも何とか進めることができて、よりよい行政サービスを市民の皆さんに提供するための都市基盤の整備など、将来への必要な投資についても、これはもう精いっぱいでありますけれども進めてきたところであります。 しかしながら、今後を見通したときに、人口減少あるいは少子高齢化は当分は進んでまいりますので、市税収入の増加が見込めない中で、高齢化のために社会保障経費はどうしてもふえ続けるということで、ほとんどの都市は基本的に厳しい財政状況が続いていくものと考えております。これまでの取り組みによりまして本市の財政基盤は一定程度強化されたといいましても、ことしの新年度の予算案の公表に合わせましてお示ししている今後5年間の財政見通しにつきましても相当規模の財源不足が見込まれるということで、決して楽観視しているわけではありません。5年間こんな状況ですよということを正直にお示しすることによって、議員の皆さんとも、あるいは市民ともその状況を共有して毎年の予算組みをしていく必要があるということで公表させていただいておるわけでありますけれども、行財政改革はとにかくたゆみなく続けていくものだと思っております。 平成29年度はそういう意味で財政集中改革宣言から10年、節目を迎えたわけでありますけれども、毎年この予算概要、最初の予算編成方針の一丁目一番地が常に行財政改革ということを上げております。これも精神としてはずっと受け継いでいることだと御理解いただければと思いますけれども、今後ともそういう健全財政を維持することによって、将来の都市像であります我々市民がきずながあり、それが活力になっていくまちをつくっていく、この実現を下支えする持続可能なまちにしていきたい、そういう財政基盤を今後とも維持していきたいと思っておりますので、どうかよろしく御指導のほどお願いします。 ◆31番(土井正純議員) 今市長の答弁、私も同感でございます。そういった中、きのう飛行機に例えまして、今ちょうど離陸をしたところだという答弁を市長がしました。 そこで私が実は思ったのは、きょうも一番最初に愚直という言葉、余り使わないんですが、私、わざと愚直という言葉を使わせていただきました。と申しますのは、今の呉地方総監の池総監が愚直たれということを示されて、今の総監部をまとめておられます。それをずっと聞いておりまして、就任の挨拶、そして11月の記念の挨拶、そしてことしの新春の挨拶、全部同じことを言われているんですね。私はこれに非常に感銘を受けておりまして、その愚直を遂行するために三つのあというのを言われていますね。一つ目が諦めないのあ、そして侮らないのあ、欺かないのあ。これは、私は市政運営にも言えるんだろうと思っております。きょうインターネットを開いておりまして、公僕という言葉、昔はよく使いました、今はほとんど死語に近くなっているんですかね。広辞苑で調べますと、「こうぼく」と調べますと一番に出てくるんですね。しかし、インターネットで「こうぼく」と調べますと、高い木と書いて高木が一番に出る。2番目が香木、香りの木なんですね。そして、3番目ぐらいに公僕で公の僕という。もうそこまで時代が変わりつつある。しかし、そういった中で、先ほどの池総監の言葉じゃないんですが、基本に返ってそういった行政運営をすることが、先ほど来市長が一番最後に言った財政集中改革宣言の精神を呉の市政運営の礎として脈々と受け継いでいく、そういったところになるんじゃないかなという、きのうの市長の飛行機に例えて離陸ということ、離陸したということは墜落しちゃあいけんわけですから、墜落しないためにどうするかといったことを考えなきゃいけないのかなと思った次第でございます。 そこで、今最初の5年間というか、この財政危機宣言からの5年間、私は非常に政治主導の強い改革だったんだろうと思う。平成25年から平成29年度、今年度ぐらいまでは行政マン的な、真面目な行政マンで着実にやる行財政改革じゃなかったかなと私は思うんですが、取り組みの内容及び成果、そして反省点等があればお答えいただきたいと思います。 ◎財務部長(澤村直樹) 財政集中改革プログラム期間終了後においても歳入の確保、歳出の抑制、将来負担の抑制、この三つを柱として行財政改革の取り組みを進めてきたところでございます。 まず、歳入の確保については、公共施設の有効活用や市有地の売却を初め、都市計画税の課税区域の拡大、使用料等の見直しによる受益者負担の適正化、さらには収納率向上による収入未済額の解消などに努めてまいりました。 また、歳出の抑制については、職員体制再構築計画に基づく職員数の適正化による人件費の縮減のほか、事務事業の見直しによる一般行政経費の削減、さらには選択と集中による投資的事業の計画的執行に努めてまいりました。 さらに、将来負担の抑制としては、建設地方債の計画的活用による市債の借り入れ抑制や交付税措置の割合が高い有利な起債の活用に努めております。また、執行段階では、経常経費の節減など適正な予算執行により、毎年度黒字決算を維持することで一定程度の基金残高を確保し、将来負担への備えも行ってきたところでございます。将来負担の抑制の成果としては、一般会計における臨時財政対策債を除く建設地方債の残高は財政集中改革プログラム期間の最終年度である平成24年度末は997億7,000万円でございましたが、平成29年度末見込みでは782億6,000万円と約211億円減少しております。また、将来負担比率については、直近の平成27年度決算では99.9%で、平成24年度決算の127.1%から27.2ポイント下回る水準に改善するなど、実質的な将来負担についての質の改善が成果としてあらわれております。 なお、反省ということではございませんが、こうした取り組みを継続することにより、本市の財政基盤は一定程度強化され、財政指標なども着実に改善しておりますが、類似団体と比較しますと依然として下位に位置しておりますので、引き続き行財政改革に取り組む必要があると認識をしております。 ◎総務部長(徳丸肇) 総務部からは行政改革の取り組みについてお答えをいたします。 行政改革においては、平成22年度に人事課行政管理グループの体制を充実し、事務事業評価の本格的な実施を行うなど、積極的に行政改革への取り組みを展開いたしました。 主な取り組みとして三つの計画を御紹介いたします。 一つ目の計画は、呉市アウトソーシング推進計画です。 この計画は、限られた行政資源を有効に活用するため、民間の持つ専門的な知識や技術を導入することにより、市民サービスの維持、向上を図るためのものであり、重点取り組み事項として37業務の計画を策定したものです。 二つ目の計画は、呉市公共施設再配置計画です。 この計画は、少子高齢化の進行や人口構成の変動、さらには急激な社会情勢の変化などによる公共施設に対する市民ニーズの変化に対応するもので、第1次計画から第3次計画を策定いたしました。計画の対象は全ての公共施設としており、このうち487施設について管理運営手法の検討や集約化などの見直しを行ったものです。 三つ目の計画は、呉市職員体制再構築計画です。 この計画は、簡素で効率的な小さな市役所を構築するため、職員体制のあり方や定員適正化の進め方を明確にしたものであり、平成30年度当初の職員数の目標を1,690人としたものです。 これら三つの計画を呉市の行政改革の3本柱として位置づけ、着実に行政改革を進めてまいりました。 なお、反省という御質問がありましたが、反省というより課題として申し上げますと、年齢構成の平準化に向けた取り組みが必要と考えております。 ◆31番(土井正純議員) 今るる答弁いただきましたが、財政改革というところで結構できているものも多いんだけれども、今からも考えなければいけないのは、私は歳入の確保だろうと。 そこで、歳入の確保という観点で2点。使用料について、今まで平成19年、平成25年と使用料の見直しをしてきましたが、今後どういったことをしようとしているのかというのを1点。そして、市有地売却の考え方。この二つをお伺いしたいと思います。 ◎財務部長(澤村直樹) まず、使用料、手数料の見直しによる受益者負担の適正化についてでございます。 使用料、手数料については、平成19年4月から原価算定方式によるコスト算定を基本としつつ、住民負担の急激な上昇を防ぐための方策として、改定前の単価との乖離率に応じた段階的な改定率を採用した見直しを実施いたしました。その後、定期的な見直しとしてコスト算定の時点修正を行い、平成25年4月に使用料、手数料の見直しを実施したところでございます。 次回の見直しについては、おおむね5年のサイクルで見直すこととしており、近く見直し作業の準備に着手することとしておりますが、国において平成31年10月に消費税を10%に引き上げることとしているため、実施時期につきましてはこうしたことも踏まえ今後検討してまいりたいと考えております。 次に、市有地の売却についてでございます。 平成20年度の財政集中改革プログラム開始以降、不動産業者などに対する個別セールスの強化や時点修正による価格の見直し、広大な土地については分割して買いやすくするなど、売却の促進を図ってきたところでございます。この結果、平成28年度までの9年間で約72億円の売払収入がございました。財政集中改革プログラムの取り組みによる市有地の積極的な処分を開始してから9年が経過し、売却可能な市有地は減少してきておりますが、今後はインターネットオークションを活用するなど、これまで以上に積極的な売却の促進に努めてまいります。 ◆31番(土井正純議員) それでは、行政改革の三本の柱について再度お聞きします。職員体制再構築計画については後ほど聞きたいと思います。 そこで、アウトソーシング計画、平成29年度以降は継続という字しかなく、余り変化が見られないように私は考えています。そこで、PDCAサイクルを回す意味でも、次の展開をどうするのかといった一歩踏み込んだところが必要と思うんですが、いかがでしょうか。 そしてもう一点、公共施設再配置計画についてでございますが、平成29年度が最終年でありますが、平成28年3月には公共施設等総合計画を策定しております。ということで、私は次の計画に移行していると理解をしているんですが、今後どのような展開になるのかお伺いします。 ◎総務部長(徳丸肇) 行政改革における今後の展開についてお答えをいたします。 呉市アウトソーシング推進計画につきましては、計画期間を平成33年度末までとしております。さまざまな計画がございますけれども、計画期間の終期を見据え、平成29年度から新たな計画の策定に取り組み、引き続き不断の行政改革の取り組みを推進してまいります。 ◎企画部長(近藤昭博) 総合管理計画のお尋ねでございますけれども、本市の公共施設等総合管理計画は平成27年度に策定をいたしております。その中で、国のスケジュールに合わせまして、平成32年を目途にそれぞれの公共施設の集約複合化、廃止、解体等の施設管理計画をまとめた個別計画を策定し、平成33年度から実施することといたしております。しかしながら、平成29年度末に公共施設再配置計画が終了することもございますので、公共施設のハード面とサービス面のバランスに配慮しながら、できるだけ早く個別計画を策定し、公共施設の量と質との適正化を進めてまいりたいと考えております。 ◆31番(土井正純議員) 今まで聞いてきまして、本当によくやっていると私も感じております。と申しますのは、特に収納率ですね。平成19年が大体95.58%だったんですね。それが平成27年が97.5%、これはきのうの答弁にもありましたように庁舎内表彰をことし受けられたということでございますが、大体300億円の税収がありますから、この2%という数字で、大体6億円の増になったということです。これは非常に大きいと思います。また、そういった中、来年度においてはコンビニ収納を始めるということで、税金を納めたくない人の理由の一つに、私は晩しか行けないとか休みしか行けないという人に、コンビニという一つのものができましたんで、職員のほうも楽というか、一つの納めたくない理由が一つなくなるのかなという思いもしておりますんですが、ひとつ頑張っていただきたいと思います。 先ほど来言っていますように、確かに幾ら頑張っても財政指数、職員数もまだ下位に位置されております。幾ら頑張ってもと思うんですが、調べてみますと平成29年1月1日現在、八戸が中核市になりましたから48市ですか、公債費率では48市中41位、将来負担比率が40位、普通会計での職員人数が48市中46位で下位ではあるんですが、そういった中で頑張る姿勢が大事なんだろうと。 そこで、中核市に移行をいたしました。ほかの中核市との都市間競争を今からしていかなければならないと思うわけでございますが、そこでどういった都市間競争を行うべきと考えているのか、心構えのようなものをお伺いしたいと思います。 ◎総務部長(徳丸肇) 中核市の中での比較検討についてお答えをいたします。 本市は、従前より保健所や廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく政令市の事務などを担っていたことにより、一律に一般的な特例市と比較検討することができないこともございました。しかし、中核市へ移行したことによりこのことが解消され、比較検討することが容易になると考えております。中核市の中には先進的な取り組みを行っている自治体もございますので、議員御指摘のとおり、今後中核市との比較検討を行いながら、さらなる市民サービスの向上に向かっての検討をさせていただきたいと思っております。 ◆31番(土井正純議員) 中核市、多分去年の4月から市長も中核市市長会といった総会等に出られていると思うんだけれども、実は石崎議長が昨年、最初の中核市議長会の総会に出られたんだそうでございます。そうすると、議会広報紙コンクールがあったそうで、実は呉市議会には広報紙がないということで、もう穴があったら入りたかったという話の中で、帰ってすぐ事務方にも指示をし、議会運営委員会のほうに何とか広報紙がつくれないかということで来年度予算に計上し、呉市議会としても広報紙を出すことになったと思うわけでございますが、市長なんかは去年の4月から行って、中核市になってここが変わっていたとか、こういうところがびっくりしたというのは別になかったですかね。 ◎市長(小村和年) 中核市市長会、特例市の終わりごろから、実は特例市と中核市が一緒にやるような会議の仕方になってきておりましたけれども、皆さん、職員も非常に優秀で、いろんな具体的な作業、例えば中核市になるときに一番問題なのは保健所。国から保健所を持つことによって交付税がきちっと見られているのかどうかという作業を市長会でやるわけです。皆さん非常によく勉強して、なるほどこんなふうにと。職員が優秀じゃないとそんなのはできませんから、それが非常に活発に議論ができるということがありまして、少し違うなということと、それからどっちかというと大都会周辺のまちが多いんですね。そうすると、割と真っ平らなところに30万人、40万人という人口のまちが多くて、こんなまちだったら我々と違ってコストが浮くなという。単純比較すると我々はきついんですけれども、これはまちの状況に合わせて対応していかなきゃいけませんので、そんないろんな感想を持って戻ってまいりました。 ◆31番(土井正純議員) やはりそういったところも違うんだなということですが、今から中核市ということを考えると、中国地方、福山市、倉敷市、下関市、呉市と四つ目の中核市になったわけですね。きょうの新聞では松江市が2018年に中核市を目指すといったことも新聞に載っておりましたが、今からの競争、特に県内で何番とかというんじゃなくて、私は県内であれば福山市に追いつけ追い越せじゃないですが、そういった意思のもと、上を見て行政運営をしていくべきじゃないかなと思っておりますので、ぜひ今後の行政を考えるときに、中国地方に仮にインバウンドの外国人が来るときに福山市より呉市に来たいとなるようにやっていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、4番目、人事制度と人材育成ですが、先ほど市長が答弁したように1,000人以上の職員数が減ってきたわけでございますが、中核市の呉市として、人事制度及び人材育成について、今後どのように考えていこうとしているのかお伺いします。 ◎総務部長(徳丸肇) 人事制度と人材育成についてお答えをいたします。 まず、人事制度につきましては、これまでも種々の取り組みを行ってきております。例えば、今年度、多様な人材確保や年齢構成の平準化として、高校卒業程度の試験や受験資格年齢上限を29歳から34歳へ引き上げる取り組みを実施いたしました。また、優秀な人材を確保するため、大学などで市みずからが就職説明会を開催いたしました。また、就職関連会社が運営しているウエブサイトなども有効に活用し、職員採用の積極的なPRを行ってまいりました。 次に、人材育成についてでございますが、呉市人材育成基本方針に基づき、目指すべき職員像の実現に向け、年齢や職位に応じた課程研修を初め、自己啓発の支援なども行っております。さらに、専門的な知識や技術を高めるため、自治大学校、市町村アカデミー、国土交通大学校などへの派遣、また各部門の行政課題や施策の研究を応援するため、各業務の先進地へも積極的に派遣をしております。 このように、多様な人材確保や人材の育成については、都市の規模にかかわらず自治体として不断の取り組みが必要と考えておりますが、中核市呉市としてさらに取り組みを充実させてまいりたいと考えております。 ◆31番(土井正純議員) 多様な人材の確保ということで、この2~3年、いろんな取り組みをやっているのは私も認識し、評価をしているところでございます。 そこで、先ほど年齢の平準化が非常に問題になっていることを答弁されました。そして、私が思うに非常に職員が減ってきて、ひずみも出ているんじゃないかと思うわけでございますが、その二つについて思いと解決策というか、どういったことを今後やればいいのかということがありましたらお教え願いたいと思います。 ◎総務部長(徳丸肇) 年齢構成の平準化についての取り組みについてお答えをいたします。 将来に向けた安定的な組織運営のためには組織の年齢構成が偏らないことが必要です。このため、先ほど御答弁申し上げたとおり、今年度受験資格の年齢上限を引き上げるなどの取り組みを行ったところでございます。その結果、引き上げた年齢層の中で4名が合格をしております。 また、今後につきましては、これまでの取り組みに加え、新たな取り組みも視野に入れ、次なる職員体制再構築計画の検討の際に先進市などの取り組みも参考とするなど、種々の手法について研究してまいります。 ◆31番(土井正純議員) 今の答弁で、人数が減ったひずみというところの答弁がなかったかと思うんだけれども、この辺非常に難しいことだろうと思いますが、私なりにも考えてみますと、平準化は今から一番問題になってくるんだろうと思います。この10年間を見たときに、定年退職後、不補充にすればそんだけ人が減ってきているわけですね。しかし、そういったことによって、一番喫緊の数字を見てみますと、今37歳、38歳ぐらいから下が、非常に少ないんですね。一番少ないところで見ますと8人とかですね。今の31歳ぐらいは8人という人数もあるわけですね。そういったことを考えるときに、来年度からは、特に来年末に定年をする人から5年間、平均で大体80名の定年者が出てきます。私は、今からの5年間で何らかの対策が打てるんじゃなかろうかと。いろいろと専門職であったり、中途採用枠というのも一つかもわかりません。そういったことも英知を結集して何とか、私は、今からの5年間の定年者が平均80名いるという、ここにチャンスがあるんだろうと思いますんで、多様な人材の確保を含めて考えていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。 次なる方向性ということは今るる答弁の中であったかと思いますので、この部分は今までの答弁ということでしたいと思うんですが、そこでまだまだやんなきゃいけないこと、行財政改革を考えるときに私なりの思いをここではしゃべらせていただきたいと思います。 非常に難しい話、市民センターの統合ですね。もう10年がたちました。この市民センターの統合をどうするのかも私は一つの大きな課題になろうかと思います。これは2のほうの都市計画マスタープランのところでも出てきますけれども、そういったことを考えるのも一つでしょう。 そして、先ほど来、使用料については平成31年10月の消費税アップを見込んでということでございましたが、そういった一つの手だてでも早くやるということですね。そして、水道料金もそうです。平成26年10月に上がりましたが、この前上げたものがもう平成31年6月で5年が来るわけです。そういったことも考えていかなきゃいけないと思いますので、よろしくお願いします。 それともう一点、最後に士業の委託の可能性というもの。実は今特に福祉なんか多いんですかね。生活保護であったりとか、成年後見人制度、いろんな相続の問題とかいろんなところで調べ物が多いそうでございます。空き家の問題もそうですね、いろんな相続関係、そういったものに、私は士業を庁舎内でどこまで使えるかを一回全部ピックアップをすれば相当量、行政書士であり、司法書士であり、そういったところに私は委託できるんじゃないかと。そうすることによって、私は職員の業務を減らすことができるんじゃないかと。これは私の私案なんで、事務上どうかもわかりませんが、そういったことも考えていただければと思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、2項目め、行政改革と都市計画マスタープランとをくっつけたのは、実はこれはリンクをしている、私は本当に大きな計画だろうと思っております。この二つのきょうの質問をするのに、私はこの平成29年度予算、コンパクト元年予算と私なりに名づけました。きょうの新聞では、県議会では命名の仕方で議会と知事のほうで論戦があったようでございますが、このコンパクトを広辞苑で引きますと、小さくて中身の充実しているさまだそうでございます。先ほど来、行政改革では小さな市役所をつくる改革の質問だったわけですが、職員数も少なくなった、しかし中身は充実しているのだろうか、充実するにはどうすればいいのであろうかといったソフト面から見た呉ということで1番では質問をしてきました。次は、ハード面から見る呉のあり方とでもいいますか、都市づくりについてお伺いをしたいと思います。そこで都市計画マスタープラン、平成24年から今年度まで一生懸命つくってきましたが、なぜこの時期に都市計画マスタープランを改定することになったのか、経緯を簡単に述べていただきたいと思います。 ◎都市部長(下山義夫) 都市計画マスタープランの改定の経緯でございますが、都市計画マスタープランは中長期的な視点に立った都市の将来像を明確にし、都市づくりの方針を総合的に示すものでございます。 現行の都市計画マスタープランでございますけれども、策定から最大15年が経過し、合併による市域の拡大や本格的な人口減少社会の到来、また平成26年7月には人口減少社会に対応したまちづくりの方針としまして、国土交通省から国土のグランドデザイン2050の中でコンパクト・プラス・ネットワークのまちづくりの考えが示され、その具体策として平成26年8月に都市再生特別措置法の改正によって立地適正化計画制度が創設されるなど、都市を取り巻く環境は大きく変化しているところでございます。このような社会情勢の変化に的確に対応し、これまでの都市の拡大を前提としたまちづくりから人口減少や少子高齢化の進行に対応したまちづくりへの転換を図る、それから合併前に策定しております現行の四つの都市計画マスタープランを統合し、都市計画区域内外を含む呉市全域を対象として一体的なまちづくりを推進するために平成27年度から改定作業に着手し、このたび改定が終わったものでございます。 ◆31番(土井正純議員) 結局このマスタープランをそういったことで改定するわけでございますが、人口動態からどのように捉えて、どうまちづくりを行うのかお伺いします。 ◎都市部長(下山義夫) 人口動態を踏まえた今後のまちづくりの留意点についてでございますが、今後呉市におきましては人口減少が進行することが、皆さんも御承知のとおり想定されております。呉市人口ビジョンでは、平成47年の人口は平成27年より約16%、約3万6,000人減少し、約19万3,000人となることを目標として示しております。人口が減少しますと、市街地におきまして人口密度の低密度化が進行し、地域コミュニティーの活力の低下や商業、医療、福祉、公共交通といった生活を支えるサービスの撤退など、持続的にまちづくりを進めることが困難となるおそれがございます。そうなることを未然に防ぎ、市街地において一定の人口密度を維持するため、本マスタープランではコンパクト・プラス・ネットワークによる都市構造を目指すこととしております。 その実現に向けた具体的な方針といたしまして大きく三つございまして、一つ目は商業、医療、福祉等の生活サービスが集積した利便性の高い拠点づくり、二つ目が拠点間や拠点までを効率的に結ぶ交通ネットワークの確保、三つ目が拠点や交通ネットワークの周辺など利便性の高い場所への居住機能の誘導でございまして、今後これらの取り組みを進めてまいります。 ◆31番(土井正純議員) 今答弁の中で平成47年には約19万3,000人となることを目標にといった答弁があったと思うんだけれども、ここで注意しなきゃいけないのは、推計では何もしなければ16万人になりますよという提言が出とるわけです。それを、人口減を3万6,000人に何としても抑えようと、抑えることによって19万3,000人を維持しようといった、ここがポイントだろうと思うんで、これをするために都市計画マスタープランをつくっていろんな計画につなげていくということだろうと思いますんで、やっぱりここの部分は抑えておかなきゃいけない私は数字だということで申し添えました。 続きまして、3番、この都市計画マスタープラン作成後、予定と将来像、どういったふうに実行していくのかをお伺いいたします。 ◎都市部長(下山義夫) 将来像と策定後の取り組みについてでございます。 改定後の都市計画マスタープランでは、地域がつながり、にぎわい、住み続けられる都市・くれ~コンパクトで持続可能なまちを目指して~を都市の将来像として掲げ、コンパクト・プラス・ネットワークによる都市構造の構築を目指してまいります。 具体的には、中央地区及び各市民センターを中心とした18の地域においてコンパクトな拠点を形成し、その拠点をネットワークで結ぶことで、今後も各地域が持続的に住み続けられる暮らしやすいまちづくりを目指すものでございます。そのようなまちづくりを推進していくため、拠点の形成に向けまして商業、医療、福祉等の生活サービス機能や居住機能の立地などに関する方針やそれらの機能を誘導すべき区域などを取りまとめた立地適正化計画の策定を進めてまいります。 また、ネットワークの構築に向けまして、引き続き東広島・呉自動車道阿賀インターチェンジの立体交差化や広島呉道路までを結ぶ地域高規格道路などの幹線道路の整備を図るとともに、各拠点を結ぶ公共交通ネットワークの形成に向け、地域公共交通網形成計画の策定を進めてまいります。あわせまして、用途地域による土地利用の誘導や都市計画道路、公園などの都市計画事業を初めとしたさまざまなまちづくりの制度を活用いたしまして、関係機関と連携を図りながら総合的にまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 ◆31番(土井正純議員) 今の具体の部分で、18の地域でコンパクトな拠点をつくって、その拠点をネットワークすると答弁がありました。ネットワークして持続的に住み続けられる重要な施策というのは一体何があると思いますか。 ◎都市部長(下山義夫) ネットワークで結ぶというのは、ネットワークはまず道路整備をすること、次は通信インフラ、通信部分をしっかり結んでいく、それから呉の場合は高齢者も多いので公共交通でしっかり結んでいく、その三つを今考えております。 ◆31番(土井正純議員) 私は、三つ目の公共交通が今から一番大切なんだろうと思う。こんだけ市域も広くなっているし、非常に点在をしている中でどうつないでいくかということじゃなかろうかなと思って、9月の都市インフラとしての公共交通についてというところでも、部長のほうがこのことに対して都市マスタープランの策定を上げて説明をしておりましたが、そういったことでこのネットワークは私は公共交通を第一に考えたほうが人口減がとまるんじゃなかろうかなと。道路も必要です。しかし、今からすぐ取りかからなきゃいけないのは、私は公共交通だろうと思っておりますが、そこでこの公共交通のネットワーク、もっとスピードを上げて取り組むべきと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎都市部長(下山義夫) 先ほども答弁をいたしましたけれども、公共交通の地域や地域公共交通網形成計画の策定でございますけれども、まず地域の交通のあり方なんかも考えていかなきゃいけない。そうした場合には、私どもだけでやるわけにいきません。交通事業者でありますとか、地元に入って交通のあり方はどうなのかとか、そういったところも入っていかなきゃいけないということは、地元に入って皆さんの意見を集約した中でこれをつくり上げていきますので、今のところ来年度から着手しまして、2カ年程度を見込んでおるところでございます。 ◆31番(土井正純議員) 今答弁した都市部だけじゃできんわけですね。この立地適正化計画にしろ、交通網にしろ、もう一つ大切なのは公共施設等総合管理計画についてじゃなかろうかなと思うんですが、そこでこの総合管理計画は多分企画部がやっておると思うんで、この辺との、都市部と企画部の連携の密度がこのことには必要じゃなかろうかと思うんですが、その辺企画部のほうはどのように思われますでしょうか。 ◎企画部長(近藤昭博) 今議員の御案内にもございましたように、公共施設等総合管理計画は、策定の当初から都市計画マスタープランとも整合を図ることとしており、今後やってまいります個別計画の策定に当たりましては、総合管理計画の考え方に基づき、都市部との連携の強化を図りながら、庁内一体となって進めてまいりたいと考えております。 ◆31番(土井正純議員) この問題は都市部と企画が両輪になって、全庁にそういった計画を浸透さすことが私は必要なんだろう。今から立地適正化にしても、総合管理計画にしても痛みを非常に私は伴うと思っております。先ほど市民センターの統合の話をしましたが、それとは違うんだけれど、市民に今から持続可能にするにはこうしなきゃいけない、だからそこでコンパクトという概念を、いいことばっかりじゃなくて痛みの部分を私は市民に広報活動としてしなきゃいけないと思うんですが、そういった中で、市民にわかりやすい広報ということで御意見がありましたらお願いします。 ◎都市部長(下山義夫) 市民にわかりやすい広報活動についてでございますけれども、まちづくりを進めるには行政だけでなく市民の方々の協力と御理解をいただきながら進めていかなきゃいけないということでございます。 本マスタープランが位置づけたまちづくりの方針につきましては、今後市政だよりとかホームページ、それからそういうものを各市民センターに置くとか、いろいろ市民の広報については手だてをしていきたいと思っております。また、出前トークなどを積極的に活用しまして、今なぜコンパクトシティーの考えが必要なのかとか、そういったことも周知してまいりたいと考えております。その際にはわかりやすい図であるとか数値などを用いながらやっていきたいと考えております。 ◆31番(土井正純議員) その広報は、今から痛みを伴う計画をつくるわけで、非常に大切だろうと思う。と申すのが、都市マスタープランのときに説明会をやっていましたが、私はこれはほとんど意味をなさなかったと思っています。あのとき、たしか18区へ行って、その地域地域での説明をどうもしていますが、私も初めて自分の住んでる音戸町の説明会に行ったんだけれども、来ている人はわかってないんですよ。一体市が何を説明しようとしているのか、何を伝えようとしているのかわかってない。このマスタープランは本議会の委員会で一応報告され、それが来年度から進む格好になろうかと思いますが、私はこのコンパクトという概念が市庁舎内全体での概念となっておらず、私はまだ多分、市民部の部長もおりますが、果たしてこの市民部が市民に対してコンパクトというものがどういうものなのかわかりやすく説明してくださいって、無理だろうと思うんです。私もまだ概念的にはどこまで説明したらいいのかというのが非常に悩ましい部分でございます。 今から都市計画マスタープランを策定し、管理計画、管理計画には個別計画があるわけです。この個別計画を読む中で、消防団詰所の個別計画はどうも来年度中につくるように書いてありますね。そして、市営住宅の大枠の部分の個別計画もつくると載っておりました。まだまだ何百といった個別計画をつくらなきゃいけないんだろうと思うんですよ。その考え方を、大枠を平成29年度中には出して、その中から、できるところからどんどん市民に伝えて御理解を得ることをやっていかないと、私が言うコンパクト元年予算の平成29年度、未来に向かって今飛行機は離陸をしたわけですから、墜落しちゃ困りますんで、そういったことを十分に考えていただきたいと思います。 それともう一点、このコンパクトシティーを進める上で立地適正化計画、この計画はきょうはもう質問しませんが、今回駅前の問題で…… ○議長(石崎元成) あと3分です。 ◆31番(土井正純議員) (続)基本計画を立てる予算1,000万円を組まれておりますが、私はこの立地適正化計画の中にその部分が入って進まないと国の予算が得れないんじゃないかと。というのは、国土交通省のほうにもこのコンパクト、駅前などには立地適正化計画をつくると2分の1の補助がありますといったのもあります。そして、平成29年度からは総務省のほうで新しい起債、総合管理計画をつくった上でのいろんな起債を借りれるというのを時限的に5年間やるといった総務省の新たな財政支援措置、平成29年から平成33年までですが、公共施設等適正化管理推進事業債も発行できるようになるやに聞いております。 とにかく、この平成29年度は、私は未来に向けてのスタートの年であると思っておりますんで、3,000人いた職員が2,000人弱になりましたが、その2,000名が英知を結集して、未来に向かって羽ばたける、台湾からインバウンドで来た方が中国地方だったら呉市に行きたいと、そんな呉市をつくっていただきたいと切望をいたしまして、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(石崎元成) 以上で土井議員の予算総体質問を終わります。 残り5名の方の質問は後日行うことにいたします。      ────────────────────────────── ○議長(石崎元成) 諸般の報告をさせます。     〔有田真議会事務局次長朗読〕                                呉市議会報告第4号              諸  般  の  報  告1 市長が追加提出した議案は次のとおりである。   議第52号 呉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について2 受理した報告書は次のとおりである。   報告第11号 専決処分について      ────────────────────────────── ○議長(石崎元成) なお、報告第11号はお手元に配付いたしておりますので、念のため申し上げておきます。 ただいま御報告申し上げましたとおり、追加議案が提出されました。 お諮りいたします。 議第52号呉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてをこの際日程に追加し、審議することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石崎元成) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。      ────────────────────────────── △追加日程 議第52号 ○議長(石崎元成) 議第52号呉市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてを議題といたします。 本件の説明を願います。 市長。     〔小村和年市長登壇〕 ◎市長(小村和年) ただいま上程されました議案につきまして、概要を御説明させていただきます。 議第52号は、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、国民健康保険料減額措置の所得判定基準の見直しに係る関係規定の整備をするものでございます。 何とぞ慎重に御審議の上、議決を賜りますようお願いを申し上げます。 よろしくお願いします。 ○議長(石崎元成) 質疑は後日行うことにいたします。      ────────────────────────────── ○議長(石崎元成) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。            午後2時03分     散   会 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。       呉市議会議長  石 崎  元 成       呉市議会議員  平 岡  正 人       呉市議会議員  土 井  正 純...