広島市議会 2020-02-14
令和 2年第 1回 2月定例会-02月14日-01号
└至検査報告第3号
令和元年12
月分例月出納検査
(終了)
日程第4 平成31年度
包括外部監査結果報告について
(質疑)
(終了)
日程第5 陳情の取下げについて
(陳情第5号
地域住民の聲を無視し説明さへしない廣島市の
業務改善を求めることについて)
日程第6┌自第 1
号議案 令和2
年度広島市
一般会計予算
┤
└至第 48
号議案 包括外部監査契約の締結について
┌自第107
号議案 令和元
年度広島市
一般会計補正予算(第4号)
┤
└至第129
号議案 契約の締結について
諮問第3号 道路に敷設する軌道の
工事施行に関する意見について
(
市長説明後,質疑は後日に譲る)
休会について(明日から18日までを休会と決定)
次会の
開議通知(19日午前10時開議を宣告)
散会宣告(終了)
───────────────────────────────────────
出 席 議 員 氏 名
1番 岡 村 和 明 2番 川 本 和 弘
3番 田 中 勝 4番 並 川 雄 一
5番 川 村 真 治 6番 石 田 祥 子
7番 川 口 茂 博 8番 水 野 考
9番 平 岡 優 一 10番 椋 木 太 一
11番 吉 瀬 康 平 12番 山 本 昌 宏
13番 山 内 正 晃 14番 碓 氷 芳 雄
15番 海 徳 裕 志 16番 木 戸 経 康
17番 山 路 英 男 18番 森 畠 秀 治
19番 石 橋 竜 史 20番 平 野 太 祐
21番 定 野 和 広 22番 伊 藤 昭 善
23番 桑 田 恭 子 24番 近 松 里 子
25番 大 野 耕 平 26番 西 田 浩
27番 渡 辺 好 造 28番 豊 島 岩 白
29番 宮 崎 誠 克 30番 八 條 範 彦
31番 母 谷 龍 典 32番 三 宅 正 明
33番 八 軒 幹 夫 34番 馬 庭 恭 子
35番 竹 田 康 律 36番 藤 井 敏 子
37番 中 原 洋 美 38番 太 田 憲 二
39番 若 林 新 三 40番 今 田 良 治
41番 佐々木 壽 吉 42番 元 田 賢 治
43番 谷 口 修 44番 永 田 雅 紀
45番 金 子 和 彦 46番 木 山 徳 和
47番 沖 宗 正 明 48番 中 森 辰 一
49番 碓 井 法 明 50番 山 田 春 男
51番 中 本 弘 52番 児 玉 光 禎
53番 木 島 丘 54番 藤 田 博 之
───────────────────────────────────────
欠 席 議 員 氏 名
な し
───────────────────────────────────────
職務のため議場に出席した
事務局職員の職氏名
事務局長 重 元 昭 則
事務局次長 石 田 芳 文
議事課長 小 田 和 生
議事課課長補佐主任事務取扱
吉 川 和 幸
議事課主幹 沖 原 義 文
議事課主査 村 田 愛一朗
外関係職員
───────────────────────────────────────
説明のため出席した者の職氏名
市長 松 井 一 實 副市長 小 池 信 之
副市長 岡 村 清 治
危機管理担当局長行 廣 真 明
企画総務局長 及 川 享
財政局長 手 島 信 行
市民局長 政 氏 昭 夫
健康福祉局長 古 川 智 之
健康福祉局保健医療担当局長 こども未来局長 松 井 勝 憲
阪 谷 幸 春
環境局長 和 田 厚 志
経済観光局長 日 高 洋
都市整備局長 中 村 純
都市整備局指導担当局長
胡麻田 泰 江
道路交通局長 加 藤 浩 明
下水道局長 倉 本 喜 文
会計管理者 長 敏 伸
消防局長 斉 藤 浩
水道局長 友 広 整 二
監査事務局長 岩 崎 学
財政課長 沖 村 慶 司 教育長 糸 山 隆
選挙管理委員会事務局長 人事委員会事務局長
橋 場 聡 子 柴 田 吉 男
───────────────────────────────────────
午前10時01分開会
出席議員 54名
欠席議員 0名
○
山田春男 議長
出席議員54名であります。
───────────────────────────────────────
開会宣告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 ただいまより令和2年第1回
広島市議会定例会を開会いたします。
───────────────────────────────────────
開会挨拶
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 開会に当たりまして,一言御挨拶を申し上げます。
本定例会には,令和2年度の当初予算案や条例案など,
市民生活に関わりのある重要な議案が多数提出をされています。
議会といたしましては,これらの議案に対しまして
十分審議を尽くし,市民の負託に応えていく所存でございます。会期も長期の日数を予定しておりますので,議員並びに
理事者各位におかれましては,十分に健康に留意をしていただき,円滑な
議会運営に御協力を賜りますようお願いを申し上げまして,開会の御挨拶にさせていただきます。
───────────────────────────────────────
開議宣告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 これより本日の会議を開きます。
───────────────────────────────────────
会議録署名者の指名
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 本日の
会議録署名者として
5番 川 村 真 治 議員
19番 石 橋 竜 史 議員
を御指名いたします。
───────────────────────────────────────
諸般の報告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 この際,諸般の報告がありますので,
事務局長に朗読させます。
◎
重元昭則 事務局長 (朗 読)
報告事項
1 本定例会に市長より提出された案件は,令和2
年度議案として,第1
号議案から第48
号議案及び
令和元年度議案として,第107
号議案から第129
号議案並びに報告第25号から第29号の計76件であります。
1 市長より,道路に敷設する軌道の
工事施行に関する諮問1件を受理いたしました。
1 市長より,
人権擁護委員候補者の推薦に関する諮問1件を受理いたしました。
1
監査委員より,
検査報告第1号から第3号を受理いたしました。
1
包括外部監査人より,平成31年度
包括外部監査結果報告書を受理いたしました。
1
地方自治法等の一部を改正する法律(平成29年法律第54号)附則第4条第6項の規定に基づき,第24
号議案について
監査委員の意見を求めたところ,お手元に配付した文書のとおり回答がありました。
1
地方自治法等の一部を改正する法律(平成29年法律第54号)附則第2条第7項の規定に基づき,第28
号議案について
監査委員の意見を求めたところ,お手元に配付した文書のとおり回答がありました。
1 受理した陳情は,お手元に配付した
陳情受理報告書のとおりであります。
以上であります。
───────────────────────────────────────
日程に入る旨の宣告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 これより日程に入ります。
───────────────────────────────────────
△日程第1
会期決定について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 日程第1,
会期決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期は,本日から3月26日までの42日間にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
山田春男 議長 異議なしと認めます。よって,会期は42日間と決定いたしました。
───────────────────────────────────────
△日程第2┌自報告第25号
専決処分の報告について
┤ (道路の
管理瑕疵等による
損害賠償額の決定)
└至報告第29号
専決処分の報告について
(
市営住宅に係る家賃等の
長期滞納者との
訴え提起前の和解)
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第2,報告第25号から第29号を一括上程いたします。
本件については,発言の通告がありませんので,これをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第3┌自
検査報告第1号
令和元年10
月分例月出納検査
┤
└至検査報告第3号
令和元年12
月分例月出納検査
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第3,
検査報告第1号から第3号を一括上程いたします。
本件については,発言の通告がありませんので,これをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第4 平成31年度
包括外部監査結果報告について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第4,平成31年度
包括外部監査結果報告を上程いたします。
本件については,質疑の通告がありますので,発言を許します。
34番
馬庭恭子議員。
〔34番
馬庭恭子議員登壇〕
◆34番(
馬庭恭子議員) 皆さん,おはようございます。
市政改革・
無党派クラブの
馬庭恭子です。
平成31年度
包括外部監査結果報告について質疑を行います。
今回は広島市が出資している法人の「ヒト・モノ・カネ」に関する
財務執行について,税理士が監査した報告です。まず,
公益財団法人広島市
文化財団が
指定管理を受けている広島市
交通科学館についてです。監査の指摘で明らかになったのは,
入館者数の総数が実数と
延べ人数とが混合した形となり,本当の実態が見えにくいということです。これは
交通科学館の構造として入り口が六つあり,その出入りが正確に把握できないというものでした。私
たち議員も各施設の
入館者数は,その事業を評価するに際して大切な指標として認識しています。監査の報告を見ると,今までの
入館者数の年間は25万8千人余り,総数の計上は私たちが報告を受けた数字と同じですが,実際は違っていました。
監査指摘後,この
入館者数の
総数把握を今後どうされるのか,その対策をお答えください。
次に,館内にある
レストランは平成29年3月から閉店され,
厨房備品もそのままになっています。つまり,
遊休状態となっています。その
レストランのあった
空白エリアは小学生をはじめ,学習で訪れた児童並びに利用者が各自持参したシートを敷いてお弁当を食べています。私はこの
空白エリアは今後自販機をはじめ,
ソフト機能を持たせ,入館者のために有効活用すべきだと思いますが,このままにせず,どうこれからするのかお答えください。
さらに監査人は指摘していませんが,館内の
清掃業務は
特命随意契約となっています。その
特命随意契約は平成34年までの4年間で5573万円余りの契約となっています。しかも,委託した会社は特殊な機械と技術がないため,一部を別会社に再委託し,
清掃業務を行っています。この
特命随意契約は「特別な配慮があるため」という説明ですが,いつまでこういった
契約方法をしなければならないのでしょうか,お答えください。
次に,同じく広島市
文化財団が
指定管理している広島市
映像文化ライブラリーについてです。平成29年3月13日の平成29年度予算特別委員会において,私は
映像文化ライブラリーのフィルム保存の収蔵庫の在り方について質疑を行いました。それはフィルムの保存温度,湿度の設定が古く,国際基準になっていないので,フィルムが劣化し,使用できなくなり,貴重な市民財産の価値がなくなるのではないかという私からの指摘でした。
そのときの答弁は,国際基準を満たすよう低温収蔵庫を整備したいと考えています,しかし相当の費用を要するため施設更新時に検討したいと考えていますと答弁しています。今,中央公園の在り方などが議論されていますが,その検討結果はいつになるか分かりません。そういった時間経過の中で,刻一刻とフィルムは劣化していきます。実際に,監査人が映写希望した昭和37年の一番古いフィルムは既に映写不可能となっていました。私は適切な管理をしないまま時間だけが経過し,このまま漫然としていては貴重な市民の財産である映像の価値がどんどん失われていくと思いますが,今後どのように取り組まれるのかお答えください。
次に,広島市
文化財団が補助金を得て運営している広島サンプラザホール事業等に対する補助についてです。広島サンプラザはかつて旧雇用促進事業団が雇用福祉事業として4406億円をかけて全国2,070か所整備された施設の一つです。その後,2005年に全ての施設が譲渡か廃止をされています。広島市は2003年に105万円で譲渡を受け,その後累積赤字を抱え,長期借入金の返済をしながら現在に至っています。
その中で,経費削減のために平成28年度からESCO事業に取り組んでいます。ESCO事業とは,省エネ改修に関わる全ての費用,つまり建設費,金利,ESCO事業者への経費を省エネ改修で実現する光熱費の削減分で賄うという仕組みです。このESCO事業者と広島市は令和13年,つまり2031年まで委託契約を結んでいます。ESCO事業の契約をはじめ,その内容は複雑で,その事業の検証方法もさらに複雑です。削減項目,削減量も電気,ガス,重油の単価も社会情勢に左右され,削減予定額,削減補償額という幅の中で包括的エネルギー管理計画書が作成されていきます。
今回の監査の指摘は,ガス契約の見直しの項目の削減額の計算において114万円余りの金額が重複計上されているというものでした。市の担当課に聞くと,それは1年前から気づいていたが,検証に影響を及ばさない数字であったので,わざわざ契約書の変更はしなかったということでした。また,今回直接的な金額被害はないという説明でしたが,私は契約締結に当たっては正確に,約束事を文書で管理しておくべきだというふうに思っております。なぜ慎重な取扱いをしようという姿勢がそこにないのかお尋ねいたします。今後ESCO事業を導入していく方向があるとするならば,経理をはじめ数字の不備を見抜く力量がある職員育成が必要だと考えますので,その職員育成の要望をしておきます。
最後に,
公益財団法人広島市スポーツ協会が
指定管理を受けて運営している東区スポーツセンターなどの監視カメラ整備,空調機整備,電気整備の修繕の工事発注をわざわざ随意契約で分割発注しているという事実です。広島市とスポーツ協会で情報交換をし,協議をしておけば,一括で一般競争入札とすれば,市民の税金の使い方として私は正しい使い方だと思います。なぜ分割発注しなければならなかったのかお答えください。
以上で質疑を終わります。
○
山田春男 議長
市民局長。
◎政氏昭夫
市民局長 平成31年度
包括外部監査結果報告に対する質疑について順次お答えいたします。
まず,
交通科学館の入場者総数に重複カウントがあり,測定方法を見直す必要があるとの指摘を受けているが,今後実数の把握にどのような対策を考えているのかについてです。
交通科学館については議員御指摘のとおり,入り口が6か所あり,また屋外施設のみを利用する方も多いという同施設の特徴から,利用者総数が正確に把握できないという課題があり,平成18年度に
指定管理者制度を導入した際,職員がそれぞれのエリアごとに利用者数を測定し,それらを合計して入場者総数を算出することにしたものです。この方法により,各エリアの利用状況を正確に把握,計測できていると考えていますが,一方で指摘のとおり,人数の重複があります。より実人数に近い入場者数を把握できる方法については,例えば入り口を正面の2か所に限定し,計測カウンターを設置することなどが考えられますが,今後利用者の利便性等も考慮しながら,どのような方法が適切か
指定管理者と協議を進めてまいりたいと考えています。
次に,
交通科学館の
レストランの閉店後,厨房エリアや厨房機器等の備品が
遊休状態にある,空きスペースを今後どのように有効活用するかということについてです。平成29年3月に
レストランが閉店した際には,
レストランとしての用途を前提に事業継続を検討してまいりましたが,主な集客の時間帯が土日の昼食時のみであったことから採算が不安視され,請け負う事業者が見込めず事業継続に至りませんでした。そうした中,小学校等から屋内のまとまったスペースを利用したいとの要望を受けたことから,現在は
レストランスペースを学校団体や福祉団体等の休憩場所として,また雨天時やイベント等の昼食場所として開放するなど,既存のテーブルや椅子も活用しながら利用者の要望に応えています。今後も
レストランスペースの有効活用について,議員御提案の食品の自動販売機の設置も含め,利用者ニーズ等を踏まえながら
指定管理者と協議してまいりたいと考えています。
次に,
映像文化ライブラリーのフィルム保存の収蔵庫の在り方について,施設の更新がいつになるか分からない状況なので,今後どう取り組むのかについてです。昭和57年に開設した
映像文化ライブラリーの収蔵庫については,当時既に設立されていた東京国立近代美術館フィルムセンターを基に,温度20度,湿度40%の保管環境としています。その後,昭和61年に国際フィルム・アーカイブ連盟がまとめた研究報告において,温度6度を超えるべきではないとされ,この基準が世界的なものとなっていますが,現施設の収蔵庫や空調設備の改修による低温収蔵庫の整備は,建物の構造上の問題などから困難な状況です。このため抜本的な対策は施設の更新に併せて行いたいと考えていますが,貴重な映像資料の保存活用という本ライブラリーの設置目的に鑑み,コスト等も考慮しながら暫定的な保管スペースの確保等,当面実施可能な対策について検討したいと考えています。
最後に,東区スポーツ施設について,本来は一般競争入札とすべきなのに分割発注して随意契約にした理由は何かについてです。
指定管理施設における100万円以上の修繕につきましては,基本協定書において原則本市が実施すると定めていますが,このための予算確保等の手続には時間を要するため,本市に協議することなく施設利用者の利便性や安全性等を優先し,早急に対応したいとの理由から分割して発注を行ったものと聞いています。しかしながら,公共施設を管理する
指定管理者として,基本協定に基づかない経理処理を行ったことはあってはならないことであり,二度とこうした処理がないよう
指定管理者に対して指導し,対応案の検討を文書で指示したところです。
以上でございます。
○
山田春男 議長
環境局長。
◎和田厚志
環境局長 平成31年度
包括外部監査結果報告に対する質疑のうち,広島市
交通科学館の
清掃業務についての御質問にお答えいたします。
議員御指摘の広島市
交通科学館の
清掃業務については,し尿収集業務量減少対策として
特命随意契約にしているものです。これは下水道の整備等に伴う一般廃棄物処理業等の合理化に関する特別措置法を踏まえ,下水道の整備に伴い,し尿収集業務量が減少した業者に対して,業者の経営の安定を保持し,もってし尿の適正処理を図るとともに,円滑な事業転換を促進するため,し尿収集業務量減少対策として,し尿収集業務量の減少量に応じて代替業務を措置することにしているものです。代替業務については,この特別措置法を踏まえ,引き続きあっせんする必要があると考えています。
以上でございます。
○
山田春男 議長
経済観光局長。
◎日高洋
経済観光局長 平成31年度
包括外部監査結果報告についての質疑のうち,広島サンプラザのESCO事業に係る契約について,契約時に数値の誤りに気づかなかったことや,その数値誤りを平成30年度に把握したにもかかわらず,契約書の変更の手続をしなかったということだが,なぜ慎重な取扱いをしようという姿勢がないのかについてお答えをいたします。
今回の監査の指摘事項は,平成27年度に広島サンプラザの省エネルギーサービス契約を締結する際に,ESCO事業者から提出された省エネ改修提案総括表の数値について一部に重複計算による誤りがあったにもかかわらず,その確認が十分にできておらず,その結果,削減予定額として誤った数値を契約書に記載してしまったものです。この誤りについては事業者から提出された資料を十分にチェックしていれば防ぐことができたものであり,チェック体制が不十分でございました。また,平成30年度にこの誤りについて把握したものの,事業者と協議した結果,当該数値の誤りはこのたびの契約上の支払い額や検証に影響しないことから,双方でその情報を共有した上で契約書の変更をしなかったものですが,監査で指摘されたように,覚書を交わす等の手続を行うべきであったと考えており,このことについて真摯に受け止めております。
今後,当該数値の取扱いについて速やかに事業者と覚書を交わします。また,当該事務の担当課はもとより局内の各課に対しては,契約事務における契約書記載内容の確認等,適正な事務処理の徹底について改めて指導したところであり,今後こうした誤りが発生しないように努めてまいります。
以上でございます。
○
山田春男 議長 34番馬庭議員。
◆34番(
馬庭恭子議員) 私,
包括外部監査結果報告を読んでいて,やっぱり公金を扱う行政職員の規律がきちんとできてないっていいますか,非常に曖昧な仕事をしてるんじゃないかっていうふうにすごく思っています。
高速5号線の契約もそうでしたけども,様々な事業の契約について,やはり文書にきちんと残すっていうのはもう基本中の基本なんですが,監査結果報告を見るにつけ,まだまだ実際は本当にもっとあるんじゃないかっていうふうな疑念も湧いてまいります。私はぜひ契約のときの文書管理とか文書を緻密に見るとか,相手とのやりとりの中で本当に抜けはないかとか,出してこられた計画書,あるいは提案書に不備はないかとか,そういうことをきちっとチェックする力量がないと,いつまでもこんなことが続くのかなっていうふうに思っております。今後特に広島市が出資している法人というのは,目がとても行き届かない。つまり法人の役員たちは天下りで行っていて,ゆっくりと仕事をしてるんじゃないかっていうふうに思うので,ぜひ厳しい目で見ていただくためにも,もう少し基本の基を押さえて規律よく,そして正しく仕事をしていただきたいと思うのですが,その辺,総括して職員育成,そういうことをどのように考えているのか,まとめてどなたか御答弁ください。
○
山田春男 議長
企画総務局長。
◎及川享
企画総務局長 今,馬庭議員がおっしゃったことなんですが,我々公務員というのは法令にのっとって基本的に仕事をしております。ですから,法律,規則等を当然遵守するというのは当たり前のことであって,このことについてはいわゆる研修センターのほうで新採の研修のときからそういったことはきちんとやっておりますし,階層別の研修でもって,当然係長になるとき,あるいは課長補佐になるとき,また課長になるとき,同じようにやっております。
それと,外郭団体についてもやっぱり本市が出資している団体ですから,それについては市に準じて適正に事務処理するようそれぞれ外郭団体を所管しております部局のほうで適正に指導をしているところです。それを今後徹底していくということだろうと思いますし,また
指定管理者制度に基づいて,
指定管理者に本市の公共施設の管理運営を行っていただいているところについては,その
指定管理者のほうを所管局のほうで,またきちんと的確に指導していくということを徹底していくということだろうと思っております。
以上です。
○
山田春男 議長 34番馬庭議員。
◆34番(
馬庭恭子議員) 当たり前のことができてないから指摘を受けてるわけですから,当たり前のことをやっぱり疑って,本当に当たり前のことができてるかどうか,さらに注意してやっていただくっていうことを要望しておきます。いろんな事件,不祥事もいっぱい起きております。ぜひ様々なことを注意して,リーダーの方はやっていただきたいと思います。
以上。
○
山田春男 議長 本件は,これをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第5 陳情の取下げについて
(陳情第5号
地域住民の聲を無視し説明さへしない廣島市の
業務改善を求めることについて)
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第5,陳情の取下げについてを議題といたします。
お手元に配付してあります陳情取下げ表のとおり,陳情第5号について,陳情者から取下げの申出がありましたので,所管の建設委員長へ通知し,委員会で報告されております。
お諮りいたします。
陳情第5号の取下げについては,これを承認することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
山田春男 議長 異議なしと認め,さよう決定いたしました。
───────────────────────────────────────
△日程第6┌自第1
号議案 令和2
年度広島市
一般会計予算
┤
└至第48
号議案 包括外部監査契約の締結について
┌自第107
号議案 令和元
年度広島市
一般会計補正予算(第4号)
┤
└至第129
号議案 契約の締結について
諮問第3号 道路に敷設する軌道の
工事施行に関する意見について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 次は,日程第6,第1
号議案から第48
号議案及び第107
号議案から第129
号議案並びに諮問第3号,道路に敷設する軌道の
工事施行に関する意見についてを一括議題といたします。
当局の説明を求めます。
市長。
〔松井一實市長登壇〕
◎松井一實 市長 令和2年第1回
広島市議会定例会の招集に当たり,議員各位に敬意を表するとともに,今回の定例会に提案しています令和2年度当初予算案をはじめ関係諸議案の概要について説明いたします。
最初に,予算編成の基本方針及び予算案についてです。
令和2年度の当初予算編成に当たっては,これまでのまちづくりの基礎・基盤を踏まえつつ,「200万人広島都市圏構想」の下,「人口減少・少子高齢化に打ち克ち,世界に誇れる『まち』の実現に向けた取組を深化させるための予算」とすることに意を用いました。
まず,「活力にあふれにぎわいのあるまち」の実現に向けては,「楕円形の都心づくり」を推進するため,広島の新たなシンボルとなるサッカースタジアムの建設や旧広島市民球場跡地の活用などにより中央公園とその周辺地域の活性化を図るとともに,引き続き広島駅南口広場の再整備に取り組みます。
また,広島高速5号線や新交通西風新都線などの交通ネットワークの整備,西広島駅北口地区や西風新都におけるまちづくり,東部地区連続立体交差事業などを着実に進めます。
さらに,中山間地・島しょ部においては,中小企業の人材確保を多面的に支援するとともに,似島臨海少年自然の家の整備や戸山地域と湯来地域における連携施策を推進するなど,地域の活性化と地域コミュニティの再生に積極的に取り組みます。
次に,「ワーク・ライフ・バランスのまち」の実現に向けては,住民同士が支え合い,安全・安心に暮らすことができる地域社会の実現を図ることを目的とした地域コミュニティ活性化のビジョンの策定に着手するとともに,企業における働き方改革が社会貢献活動と連動して地域コミュニティの活性化を促進する制度を構築します。
また,自助・共助・公助の適切な組み合わせによる持続可能な地域福祉を構築するという考え方の下,「地域共生社会」の実現に向けた取組を着実に進めます。
そのための体制づくりの一環として,保健師の地区担当制を全区に展開し,課題を抱えている家庭ごとに,その実情に即した総合的な支援を地域とともに行っていきます。
さらに,高齢者の社会参加の促進や健康づくり・介護予防などに資する「高齢者いきいき活動ポイント事業」の対象者を拡充するとともに,身体的状況により外出が困難な高齢者の外出機会の創出を支援するための制度を創設します。
このほか,広島西飛行場跡地へのスポーツ広場の整備や,オリンピック・パラリンピック競技大会の事前合宿の受入れなど,市民スポーツの振興に向けた取組を進めます。
また,待機児童対策に引き続き全力で取り組むほか,学校における働き方改革の推進やいじめ防止対策の充実に努めるとともに,英語教育の充実や学習支援体制の強化など個に応じたきめ細かな質の高い教育を推進します。
最後に,「平和への思いを共有するまち」の実現に向けては,平和首長会議総会を開催し2020ビジョンの次のビジョンと行動計画を策定するとともに,被爆75周年という節目の年に開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会を絶好の機会と捉え,東京都内で原爆・平和展を開催するなど,「ヒロシマの心」を世界に向けて積極的にアピールしていきます。
また,旧中島地区被爆遺構の展示公開を行うとともに,広島大学旧理学部1号館に関する企画展を開催するなど,被爆の実相を守り,広め,伝える取組を推進します。
令和2年度の当初予算案は,行政経営改革推進プランに掲げた考え方の下,「選択と集中」を推し進め,広島の将来も展望しつつ,真に求められる施策について,重点的に予算配分しました。
それでは,新年度の予算案について,新規・拡充事業を中心に,市政推進に当たっての基本コンセプトに掲げた三つの要素に沿って,順次説明いたします。
第一の要素は,「活力にあふれにぎわいのあるまち」の実現に向けた取組です。
(1) まず,都市機能の充実強化についてです。
① 「楕円形の都心づくり」の推進については,紙屋町・八丁堀地区において,広島の新たなシンボルとなるサッカースタジアムの建設に向けて取り組むとともに,旧広島市民球場跡地に整備するイベント広場の事業主体となる民間事業者の公募を行うほか,基町地区の活性化に取り組みます。
また,広島駅周辺地区において,南口広場の再整備等に向け工事に着手するほか,両地区においてエリアマネジメント活動の支援などを行い活性化を加速します。
② 大規模未利用地の活用方策の検討については,広島西飛行場跡地において,スポーツ施設を新たに整備するための基本設計に着手するとともに,基幹道路の整備などを行います。
③ 地域ごとの特性や将来性等を踏まえた地域づくりについては,西広島駅北口地区において引き続き土地区画整理事業に取り組み,まちづくりの一層の推進を図ります。
また,西風新都の都市づくりを推進するため,西風新都環状線の梶毛南工区及び善當寺工区の整備を進めます。
さらに,東部地区連続立体交差事業については,引き続き鉄道詳細設計を進めるなど,着実に事業を推進します。
④ 公共交通を中心とした都市内交通の円滑化については,バス利用者の利便性向上などを図るため,新たに,バス停周辺の民間施設へのバスロケーション表示器の整備に対して補助を行います。
また,新交通西風新都線の整備に向け,環境影響評価や路線測量等を行うとともに,西広島駅や下祇園駅の自由通路の整備に取り組みます。
⑤ 都市の内外を結ぶ交通ネットワークの強化については,広島高速道路公社に対し広島高速5号線のトンネル工事等の進捗にあわせて出資及び貸付けを行うとともに,関連道路の整備を進めます。
また,山陽自動車道への接続に向けた広島高速4号線の延伸や高陽地区へのスマートインターチェンジ設置の実現可能性について,引き続き検討を行います。
⑥ 自転車都市づくりの推進については,平和大通りの緑地帯を利用した自転車走行空間の整備方法について検討を行います。
(2) 2点目は,産業の振興についてです。
① 活力にあふれる地域産業の育成については,地域商社機能を活用して圏域特産品の販売促進の仕組みづくりを行う事業者に対して補助を行うほか,広島ならではの魅力ある特産品を「ザ・広島ブランド」として認定し広くPRします。
また,広島広域都市圏地域共通ポイント制度のより一層の普及に向け,ポイントの愛称募集やメディア等を活用したPRキャンペーンを実施します。
② 企業等の立地誘導の推進については,立地企業への助成を継続するとともに,圏域市町と連携した企業誘致活動に取り組みます。
③ 地域特性等を踏まえた商店街の振興については,商店街のイベントや店舗の魅力向上を図る事業に加え,空き店舗や空き地を活用したにぎわい創出等に資する取組に対しても補助を行います。
④ 農林水産業の振興については,「ひろしま活力農業」経営者育成事業を引き続き実施し,農業経営者を育成するほか,森林の経営管理を推進するため,所有者自らが管理できない私有林について,意欲と能力のある林業経営者に再委託を行うなどの仕組みを構築します。
また,有害鳥獣対策については,駆除班等による駆除活動や防除対策に取り組むほか,狩猟者の減少に対処するため,わな猟免許の取得に要する経費を新たに補助します。
さらに,魅力ある里海づくりとして,良質なかき種苗の安定的確保に引き続き取り組みます。
新中央市場については,民間活力を活用した建設に向け,施設の計画概要や事業手法の検討などを進めます。
(3) 3点目は,観光の振興についてです。
① 観光プログラムの開発と推進については,広島城の魅力向上を図り,観光都市としての回遊性を高めるため,三の丸のにぎわい施設等の整備基本計画を策定するとともに,外国人旅行者等に主要な平和関連施設などの周遊を促すため,スマートフォン用コンテンツの提供やプロモーションに取り組むピースツーリズムを推進します。
また,平和大通りをにぎわいがあり,誰もが憩える空間とするため,その緑地部分を都市公園化し,Park-PFI制度を活用した管理運営が行えるよう計画策定などに取り組みます。
さらに,広域的な観光を推進するため,圏域市町と連携した「食」をテーマとした周遊キャンペーンや瀬戸内体験ツアーなどを展開するとともに,芸備線沿線の4市が一体となって,観光列車による沿線回遊ツアーを実施します。
② 来広者への「おもてなし」については,「ごみのないまちづくり」として,市民あげてのボランティア清掃等の促進を図るとともに,美化推進区域において,おもてなしクリーンアップチームによる清掃活動等を行います。
次に,「花と緑と音楽の広島づくりの推進」として,全国都市緑化ひろしまフェアを,中央公園及びその周辺をメイン会場に,県及び県内22市町と連携し,本年3月から11月にかけて県内一円で開催します。
次に,「美しい都市空間の形成」として,広島駅南口の水辺空間において,民間事業者の自立的な取組により恒常的なにぎわいが新たに創出されるよう,集客力のある事業形態や回遊性の向上策の検討,水辺空間整備の設計などを行います。
次に,「ビジターズの受入環境づくり」として,平和記念公園レストハウスについて,耐震補強や地下部の保存工事を行うとともに,旧中島地区の歴史資料展示に係る改修などを行います。
③ MICEの推進については,広島ならではのインセンティブ旅行向けのモデルコースの開発などに新たに取り組むとともに,MICE誘致競争力の一層の強化を図るため,施設の整備に向けて検討を行います。
④ 近隣市町等との連携による広島情報の発信については,瀬戸内4県の都市が共同して,欧米を対象に観光コンテンツをWEBサイトに掲載するなど,瀬戸内の魅力を発信するプロモーションを実施します。
(4) 4点目は,中山間地域・島しょ部の活性化についてです。
① 地域活性化の担い手の確保については,「ひろしま活力農業」経営者育成事業の就農予定地域を対象に,
地域住民が掘り起こした空き家に対して住宅改修費や家財整理費を補助するなど,定住に向けた支援に引き続き取り組みます。
また,地域の活力を支える中小企業の人材確保を支援するため,職場の環境整備や従業員の雇用を促進するための補助制度を創設します。
② 地域資源を活かした魅力の向上については,似島の活性化を図るため,似島臨海少年自然の家の整備に向け実施設計を行うとともに,地域が主体となって活性化策を取りまとめる「似島地域活性化ビジョン」の作成を支援します。
また,戸山地域と湯来地域の活性化を図るため,両地域の資源や特長を踏まえた活性化プランを作成するとともに,専門知識を有するアドバイザーから提案された連携施策を主体的に展開しようとする住民や関係者を引き続き支援します。
第二の要素は,「ワーク・ライフ・バランスのまち」の実現に向けた取組です。
(1) まず,雇用の促進等についてです。
保育・介護分野における人材確保・育成については,介護サービス事業者が職員の処遇を改善する場合に,介護報酬への加算を取得できるよう社会保険労務士の派遣等を行うほか,将来の介護職の確保につながるよう,高校生向けの介護体験事業に加え,中学生向けの介護職に関する出前講座を実施します。
また,若者の地元企業への就職・定着につなげるため,東京・関西圏の学生等を対象としたUIJターンの促進や,圏域の大学や企業等と連携して実施している「有給長期インターンシップ」に引き続き取り組みます。
(2) 2点目は,保健・医療・福祉の充実についてです。
① 健康寿命の延伸に向けた取組については,がん検診と特定健康診査の同時実施など,がん検診の受診率向上に取り組みます。
また,高齢者の心身の多様な課題に対応したきめ細かな支援を行うため,地区担当保健師が必要な支援のコーディネートを行いながら,医療専門職や関係機関と連携し,服薬や口腔に関する健康指導などの高齢者の保健と介護予防に係る事業を一体的に実施します。
② 医療提供体制の充実については,災害時等における電力供給停止に備え,在宅で常時人工呼吸器を使用している患者に対し,非常用電源設備の購入費を新たに補助するとともに,夜間・休日の救急医療体制を確保するため,当番制で診療を行う病院群輪番制病院に対する運営費補助に,救急搬送患者の受入要請に対する応需率に基づく加算制度を創設します。
また,安佐市民病院の機能分化整備の一環として,現在の安佐市民病院北館に,日常的に
地域住民が受診できる医療機能等を備えた病院等を整備します。
③ 高齢者が安心して暮らせる社会の形成については,まず,「介護予防の促進」として,高齢者の社会参加の促進などに資する高齢者いきいき活動ポイント事業の対象者を,これまでの70歳以上から65歳以上に拡充するほか,地域介護予防拠点や地域高齢者交流サロン等の運営費を補助します。
次に,「在宅生活の支援」として,身体的状況により外出が困難な高齢者の外出機会の創出を支援するため,新たな交通費助成制度を創設するとともに,市北部地域の地域包括ケアシステムを支える基幹的な役割を担う「広島市北部在宅医療・介護連携支援センター」を設置します。
次に,「高齢者福祉施設整備等」として,広島市高齢者施策推進プランに基づき,特別養護老人ホームなどの創設や改築を行う事業者に対して,整備費補助を行います。
次に,「認知症高齢者等への支援」として,早期診断,早期対応に向けた支援体制の構築を進めるため,市内6区で展開している「認知症初期集中支援チーム」を全区に拡充します。
④ 障害者の自立した生活の支援については,障害者の重度化・高齢化や親亡き後を見据え,24時間対応可能な相談支援等を行う地域生活支援拠点を追加整備します。
また,障害を理由とする差別に関する相談について,紛争解決に向けた調整を行う審議会を新たに設置するなど,障害者差別の解消に向けた取組を一層推進します。
⑤ 地域福祉の充実については,地区社会福祉協議会が地域の生活課題を包括的に支援できるよう,活動拠点に常駐スタッフを配置する経費を新たに補助します。
⑥ 被爆者援護については,高齢化が進んでいる被爆者に対して,健康管理手当など諸手当の支給や健康診断を行うとともに,介護老人福祉施設の入所や通所介護の利用料等を助成します。
また,黒い雨を体験したことによる住民の健康不安の軽減を図るための相談事業などを行います。
(3) 3点目は,未来を担う子どもの育成についてです。
① 全ての子どもが健やかに育つための環境づくりについては,まず,「妊産婦・乳幼児健診」として,3歳児健診において,現在の視力検査に加え,機器を活用した検査を実施することにより弱視の早期発見を図るとともに,発達障害児の早期発見と支援に向け,5歳児発達相談の実施回数の拡充などを行います。
次に,「養護・療育体制の整備」として,児童養護施設等に対し,子育て短期支援事業により児童を受け入れるための居室の整備や,児童指導員等の負担軽減を図るための補助者の雇用に要する経費を新たに補助します。
また,里親を受託しようとする者に対し,児童との面会や委託開始前の里親宅への宿泊等に要する経費を新たに補助するほか,児童相談所及びこども療育センターの建替えに引き続き取り組みます。
② 安心して子どもを産み育てることのできる環境づくりについて,まず,「妊娠・出産への支援」として,不妊治療に対する助成を行うとともに,妊産婦のニーズに応じた相談や育児技術の習得支援など,妊娠・出産,子育て期にわたる切れ目のない支援を行います。
次に,「待機児童対策」として,保育園等の整備費補助を行い,令和3年度当初における受入枠を711人分拡充します。
また,保育士の負担軽減等を図るため,保育に関する計画・記録の作成業務等をICT化するシステムを,私立保育園等に加え,公立保育園等においても導入します。
次に,「ひとり親家庭等への支援」として,ひとり親家庭の児童生徒に対する学習支援事業について,高校生を対象とした実施箇所を拡充します。
③ 家庭・地域社会・学校が役割と責任に応じて子どもを育てる環境づくりについては,地域の子育て支援拠点であるオープンスペースやひとり親家庭等居場所づくり事業の実施箇所をそれぞれ拡充します。
④ 知・徳・体の調和のとれた教育の推進については,広島特別支援学校の校舎増築に向け,基本・実施設計等を行うほか,特別研究校を指定し,個別の学習支援が必要な児童生徒に対して,補充学習を行い基礎学力の定着を図るとともに,英語力等の向上を図るための効果的な教育方法の開発などに取り組みます。
また,いじめに関する総合対策については,早期発見・早期対応の強化を図るため,心理の専門家であるスクールカウンセラーの「学校いじめ防止委員会」への参加回数や,福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーの配置人数を拡充します。
さらに,学校における働き方改革を推進するため,テストの採点及び集計をパソコン上で行うことができるシステムの導入や,学校給食費の公会計化に向けた準備に取り組みます。
このほか,コミュニティ・スクールの導入として,学校運営への
地域住民や保護者等の参画を一層推進するため,令和2年度から小中一貫教育校に移行する学校に,法定の「学校運営協議会」を設置します。
(4) 4点目は,スポーツ・文化芸術の振興についてです。
① スポーツの振興については,オリンピック・パラリンピック競技大会等への対応として,平和記念公園などをルートとする聖火リレーの実施,スポーツと平和をテーマとしたシンポジウムの開催,メキシコ合衆国とキューバ共和国の事前合宿の受入れなどを行います。
また,FISEをはじめとするトップレベルの国際的・全国的スポーツ大会への開催支援に引き続き取り組んでいきます。
② 文化芸術の振興については,広島交響楽団等による様々なコンサートの開催や,広島ウインドオーケストラと連携した青少年を対象とした音楽教育プログラムの実施など,市をあげて「音楽のあふれるまちづくり」に取り組みます。
また,本年8月に開催される「第18回広島国際アニメーションフェスティバル」の開催補助を行うとともに,「国際平和文化都市広島」を国内外に広くアピールするため,音楽演奏とメディア芸術を柱とした新たな総合文化芸術イベントの開催に向けた検討を進めます。
(5) 5点目は,安全・安心に暮らせる生活環境の整備についてです。
① まず,地域の実情に応じた市民主体のまちづくりについては,住民同士が支え合い,安全・安心に暮らすことができる地域社会の実現を図ることを目的とした地域コミュニティ活性化のビジョンの策定に着手するとともに,企業における働き方改革が社会貢献活動と連動して地域コミュニティの活性化を促進する制度を構築します。
また,安佐市民病院移転後の跡地に導入する施設・機能が,地域の利便性の向上にも資するものとして円滑に整備,運営されるよう,地域の代表者等で構成する推進協議会において,引き続き検討を進めます。
② 多文化共生のまちづくりについては,外国人受入れに係る諸課題の把握,整理や情報交換等を行う「多文化共生推進ネットワーク会議」を設置します。
③ 犯罪の起こりにくいまちづくりについては,町内会等に対し,防犯カメラ設置に要する経費を補助します。
④ 災害に強く安心して生活できるまちづくりについては,防災マップの作成支援や防災士の資格取得に必要となる研修講座の実施などに取り組むとともに,指定緊急避難場所等への案内機能等を持ったアプリの運用を開始します。
また,防災拠点を中心とした公共施設の耐震化に取り組むほか,市街地における浸水被害の軽減対策として,宅地内への雨水の浸入を防止する止水板の設置経費を新たに補助します。
⑤ 平成30年7月豪雨災害からの復興については,復興に向けて主体的な活動に取り組む町内会等の地域団体に対し,コンサルタントの派遣等を行い,まちづくりプランの作成を支援します。
⑥ 生活環境への優しさが行き届いたまちづくりについては,持続可能な低炭素都市の実現を目指し,市民,事業者,行政等が一体となって,「脱・温暖化!市民総ぐるみ推進キャンペーン」を実施するとともに,スマートコミュニティを推進するため,低炭素集合住宅の建築費に係る補助を行います。
また,安定的なごみ処理体制を確保するため,老朽化した南工場の建替えに向けて環境影響評価を実施するとともに,
恵下埋立地の整備を行います。
第三の要素は,「平和への思いを共有するまち」の実現に向けた取組についてです。
(1) まず,核兵器廃絶と世界恒久平和の実現についてです。
本年4月末から5月にかけて,米国のニューヨーク市で開催されるNPT再検討会議に出席するほか,8月に本市で第10回平和首長会議総会を開催し,計画期間が満了する2020ビジョンの次のビジョン及び行動計画を策定します。
また,ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展を,オリンピック・パラリンピック競技大会の開催期間中に東京都文京区,千代田区及び埼玉県飯能市で開催するとともに,米国・ホノルル市などでも開催します。
(2) 次に,「迎える平和」の推進についてです。
比治山公園「平和の丘」基本計画に基づき,現代美術館の改修・増築工事に着手するとともに,現代美術館へ続く公園の入口となるエントランス広場の整備に係る実施設計を行います。
また,被爆75周年の記念事業として,学都広島の歴史を象徴する被爆建物である広島大学旧理学部1号館関連の企画展を開催するとともに,平和記念公園内にある旧中島地区被爆遺構の展示公開を行います。
さらに,被爆75周年の推進事業として,平和記念式典に併せて児童生徒が平和のメッセージを発信する「ひろしま子ども平和の集い」を,参加団体やプログラムを拡充して実施するなど,被爆者から次代を担う若い世代へと平和のバトンを渡していく取組を推進します。
次に,「市民の声を生かした行政の推進」についてです。
投票率の向上対策として,大型商業施設に期日前投票所を設置するためのシステム改修を行います。
次に,組織・職員数等について説明します。
まず,組織については,サッカースタジアムの建設に向けた推進体制を強化するため,都市整備局にスタジアム建設部を設置します。また,東部地区連続立体交差事業を推進するため,東部地区連続立体交差整備事務所を設置します。さらに,東区役所で先行実施している厚生部の再編を他の7区役所においても実施し,厚生部に地域支えあい課及び福祉課を設置します。
次に,職員数については,サッカースタジアム建設事業の推進や,職員が安心して育児休業を取得できる職場環境の整備を図ることを目的とした代替職員の配置などのため,職員を増員する一方,事務事業の収束や,正規職員と非正規職員との役割分担を踏まえた執行体制の見直しなどにより,職員の減員を行います。
また,各種施策を着実に推進していくためには,全ての職員にその能力を存分に発揮してもらうことが重要です。そのため,職員一人一人が「ワーク・ライフ・バランス」を実現できるよう,時間外勤務の縮減はもとより,メンタルヘルス対策やハラスメント対策の充実など職場環境の整備に取り組むとともに,女性や若手職員の育成に力を入れていきます。
以上の施策を中心に編成しました令和2年度当初予算の規模は,一般会計で6,563億7,261万3千円,前年度当初予算に対し2.0パーセントの減,全会計では1兆2,288億6,904万1千円,前年度当初予算に対し1.1パーセントの減となります。
次に,予算以外の議案としては,
地方独立行政法人の役員等の
損害賠償責任の一部免除に関する条例の制定など,条例案21件,その他の議案4件を提出しています。
次は,
令和元年度関連の諸議案及び意見照会に係る諮問についてです。
令和元年度関連の諸議案は,
一般会計補正予算案など23件であり,以下,その概要について説明いたします。
最初に,補正予算案です。
(1) まず,一般会計のうち,国の補正予算に伴う補正については,街路整備,道路・橋りょう整備,学校の情報教育環境整備,学校施設の外壁改修及び学校施設のトイレの洋式化に要する経費を計上しています。
(2) 次に,そのほかの一般会計の補正については,国の補助内定に伴い西広島駅北口土地区画整理事業,公園緑地等整備及び街路整備に係る経費を計上するほか,障害者自立支援給付,がん検診事業などに係る経費を増額します。
また,寄附金の受領に伴う
公益財団法人広島市スポーツ協会への出えん金,過年度分の精算に伴う国庫支出金等の返還金,平成30年度の療養給付費負担金の確定に伴う広島県後期高齢者医療広域連合への負担金,サッカースタジアム建設基金及び学校施設整備基金それぞれへの積立金を計上しています。
このほか,工事の早期発注を目的に,岡田運動広場整備及び道路整備に係る債務負担行為を設定します。
(3) 次に,後期高齢者医療事業特別会計については,後期高齢者医療広域連合への納付金額の決定に伴う
追加額を計上しています。
(4) 次に,介護保険事業特別会計については,平成30年度決算剰余金を介護給付費準備基金に積み立てるとともに,過年度分の精算に伴う国庫負担金等の返還金を計上しています。
(5) 次に,国民健康保険事業特別会計については,過年度分の精算に伴う国庫負担金等の返還金を計上しています。
(6) 次に,競輪事業特別会計については,競輪開催回数の増などに伴う開催経費の
追加額を計上しています。
(7) このほか,既定の経費を精査し,事業費の決定により不用額が生じる事業や年度末までに執行が困難な事業について減額の補正を行います。
以上の結果,今回の
令和元年度補正予算額は,全会計で112億697万円となり,補正後の予算規模は1兆2,562億6,723万円となります。
次に,予算以外の議案としては,広島市
学校施設整備基金条例の制定など,条例案7件,その他の議案7件を提出しています。
最後に,諮問第3号については,広島電鉄株式会社が軌道運輸事業の
工事施行の認可を申請したことに伴い,広島県知事から本市に対し,道路管理者としての意見を求められたため,この意見を述べるに当たり,軌道法施行令の規定に基づき議会の意見を求めるものです。
以上が,今回提案いたしました議案の概要です。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○
山田春男 議長 ただいま上程中の議案及び諮問に対する質疑は後日に譲ります。
───────────────────────────────────────
休会について
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 この際,休会についてお諮りいたします。
明日から18日までは,議案調査研究のため休会にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
山田春男 議長 異議なしと認め,さよう決定いたしました。
───────────────────────────────────────
次会の
開議通知
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 この際,御通知申し上げます。
19日は午前10時より議会の会議を開きます。
───────────────────────────────────────
散会宣告
───────────────────────────────────────
○
山田春男 議長 本日は,これをもって散会いたします。
午前11時02分散会
───────────────────────────────────────
△(参照1)
(写)
広監第222号
令和2年2月12日
広島市議会議長
山 田 春 男 様
広島市
監査委員 谷 本 睦 志
同 井 戸 陽 子
同 碓 氷 芳 雄
同 豊 島 岩 白
条例案に対する意見について
令和2年2月7日付け広議議第62号で
地方自治法等の一部を改正する法律(平成29年法律第54号)附則第4条第6項の規定に基づき意見を求められた条例案について、下記のとおり意見を申し述べます。
記
第24
号議案 地方独立行政法人の役員等の
損害賠償責任の一部免除に関する条例の制定について
この条例案は、
地方独立行政法人法の改正により
地方独立行政法人の役員等の
損害賠償責任の一部免除に関する制度が設けられたことに鑑み、本市が設立した
地方独立行政法人の役員等の当該
地方独立行政法人に対する
損害賠償責任の一部免除に関し必要な事項を定めようとするものであり、異議はありません。
△(参照2)
(写)
広監第221号
令和2年2月12日
広島市議会議長
山 田 春 男 様
広島市
監査委員 谷 本 睦 志
同 井 戸 陽 子
同 碓 氷 芳 雄
同 豊 島 岩 白
条例案に対する意見について
令和2年2月7日付け広議議第63号で
地方自治法等の一部を改正する法律(平成29年法律第54号)附則第2条第7項の規定に基づき意見を求められた条例案について、下記のとおり意見を申し述べます。
記
第28
号議案 市長等の
損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について
この条例案は、地方自治法の改正により普通地方公共団体の長等の
損害賠償責任の一部免責に関する制度が設けられたことに鑑み、市長等の本市に対する
損害賠償責任の一部免責に関し必要な事項を定めようとするものであり、異議はありません。
△(参照3)
令和2年2月14日
議 員 各 位
広島市議会議長
山 田 春 男
陳情の受理について(報告)
下記のとおり陳情を受理し、陳情第61号、第62号、第63号、第64号、第65号、第67号、第68号、第69号及び第70号は、関係委員会に付託したので報告します。
記
陳情
┌───┬─────────────────┬─────┬─────┬─────┐
│ 受理 │ 件 名 │ 受 理 │ 付 託 │付託委員会│
│ 番号 │ │ 年 月 日 │ 年 月 日 │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 61 │安佐南警察署に「告発状受理」された│ 元.12.13 │ 元.12.13 │建設委員会│
│ │事に鑑み、「横断旗格納箱」の状況を│ │ │ │
│ │調査し問題点や破損状況を直ちに確認│ │ │ │
│ │・是正し説明する事について │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 62 │ローマ法王が来広する直前まで行はれ│ 元.12.13 │ 元.12.13 │建設委員会│
│ │ていた広島平和記念公園内における犯│ │ │ │
│ │罪行為を黙認せづ、適正に対応し検證│ │ │ │
│ │(しょう)する事について │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 63 │安佐南警察署に告發(はつ)された公│ 元.12.27 │ 元.12.27 │総務委員会│
│ │職選挙法違反に関する水野考に對(た│ │ │ │
│ │い)する「起訴猶予」について │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 64 │本年度の広島市教育委員会委員5名の│ 2. 1.22 │ 2. 1.22 │総務委員会│
│ │内2名が特定の教科書発行者と関係を│ │ │ │
│ │有するとして教科用図書採択に係る議│ │ │ │
│ │題より除斥となっていることについて│ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 65 │広島市学校給食会が平成30年度学校│ 2. 1.22 │ 2. 1.22 │文教委員会│
│ │給食費の執行残が実に31,456,│ │ │ │
│ │519円計上され、これを前年度以前│ │ │ │
│ │の赤字分の補てんとして、実質給食会│ │ │ │
│ │に利益とされたことについて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 66 │生活保護収入認定等について │ 2. 2. 4 │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 67 │広島市職員の退職管理制度での再就職│ 2. 2. 6 │ 2. 2. 6 │総務委員会│
│ │の報告について、天下りの温床である│ │ │ │
│ │営利企業以外の法人や教育機関につい│ │ │ │
│ │ては全くの骨抜き状態であることにつ│ │ │ │
│ │いて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 68 │平成30年5月21日文教委員会にお│ 2. 2. 6 │ 2. 2. 6 │総務委員会│
│ │ける川口教育委員会教職員課長が沖宗│ │ │ │
│ │委員に対し虚偽の説明を行ったことに│ │ │ │
│ │ついて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 69 │広島市教育委員会山越総務課長より尾│ 2. 2. 6 │ 2. 2. 6 │文教委員会│
│ │形教育長は尾形慎治の人事異動につい│ │ │ │
│ │て旧法第17条第3項「教育長は、自│ │ │ │
│ │己、配偶者若しくは三親等以内の親族│ │ │ │
│ │の一身上に関する事件又は自己若しく│ │ │ │
│ │はこれらの者の従事する業務に直接の│ │ │ │
│ │利害関係のある事件についての議事が│ │ │ │
│ │行われる場合においては、前項の規定│ │ │ │
│ │にかかわらず、教育委員会の会議に出│ │ │ │
│ │席することができない。」の規定に該│ │ │ │
│ │当するとの回答があったことについて│ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│ 70 │知的障害特別支援学校の新設を求める│ 2. 2. 7 │ 2. 2. 7 │文教委員会│
│ │ことについて │ │ │ │
└───┴─────────────────┴─────┴─────┴─────┘
△(参照4)
陳 情 取 下 げ 表
┌──────┬───────────────────────────┐
│ 受理番号 │ 件 名 │
├──────┼───────────────────────────┤
│ 5 │
地域住民の聲を無視し説明さへしない廣島市の
業務改善を求│
│ │めることについて │
└──────┴───────────────────────────┘
───────────────────────────────────────
議 長 山 田 春 男
署名者 川 村 真 治
署名者 石 橋 竜 史...