広島市議会 2019-02-15
平成31年第 1回 2月定例会−02月15日-01号
休会について(明日から19日までを休会と決定)
次会の
開議通知(20日午前10時開議を宣告)
散会宣告(終了)
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出 席 議 員 氏 名
1番 海 徳 裕 志 2番 山 本 昌 宏
3番 山 内 正 晃 4番 山 路 英 男
5番 木 戸 経 康 6番 平 野 太 祐
7番 石 橋 竜 史 8番 森 畠 秀 治
9番 定 野 和 広 10番 近 松 里 子
11番 森 野 貴 雅 12番 森 本 健 治
13番 碓 氷 芳 雄 14番 西 田 浩
15番 渡 辺 好 造 16番 宮 崎 誠 克
17番 大 野 耕 平 18番 三 宅 正 明
19番 伊 藤 昭 善 20番 桑 田 恭 子
21番 馬 庭 恭 子 22番 藤 井 敏 子
23番 豊 島 岩 白 24番 八 軒 幹 夫
25番 八 條 範 彦 26番 原 裕 治
27番 米 津 欣 子 28番 安 達 千代美
29番 星 谷 鉄 正 30番 平 木 典 道
31番 今 田 良 治 32番 元 田 賢 治
33番 谷 口 修 34番 竹 田 康 律
35番 村 上 厚 子 36番 中 原 洋 美
37番 中 森 辰 一 38番 酒 入 忠 昭
39番 佐々木 壽 吉 40番 太 田 憲 二
41番 若 林 新 三 43番 山 田 春 男
44番 児 玉 光 禎 45番 金 子 和 彦
46番 永 田 雅 紀 48番 土 井 哲 男
49番 木 山 徳 和 50番 種 清 和 夫
51番 中 本 弘 52番 木 島 丘
53番 碓 井 法 明 54番 藤 田 博 之
55番 中 石 仁
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欠 席 議 員 氏 名
47番 沖 宗 正 明
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職務のため議場に出席した
事務局職員の職氏名
事務局長 重 元 昭 則
事務局次長 石 田 芳 文
議事課長 小 田 和 生
議事課課長補佐主任事務取扱
吉 川 和 幸
議事課主査 高 谷 昌 弘
議事課主査 村 田 愛一朗
外関係職員
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説明のため出席した者の職氏名
市長 松 井 一 實 副市長 谷 史 郎
副市長 岡 村 清 治
危機管理担当局長行 廣 真 明
企画総務局長 及 川 享
財政局長 手 島 信 行
市民局長 政 氏 昭 夫
健康福祉局長 古 川 智 之
こども未来局長 滝 川 卓 男
環境局長 和 田 厚 志
経済観光局長 日 高 洋
都市整備局長 山 地 正 宏
都市整備局指導担当局長 道路交通局長 谷 山 勝 彦
胡麻田 泰 江
下水道局長 早 志 敏 治
会計管理者 長 敏 伸
消防局長 斉 藤 浩
水道局長 野津山 宏
監査事務局長 堀 敬 輔
財政課長 中 村 徹
教育長 糸 山 隆
選挙管理委員会事務局長
久 保 雅 之
人事委員会事務局長
柴 田 吉 男
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午前10時02分開会
出席議員 53名
欠席議員 1名
○
永田雅紀 議長 おはようございます。
出席議員53名であります。
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開会宣告
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○
永田雅紀 議長 ただいまより平成31年第1回
広島市議会定例会を開会いたします。
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開会挨拶
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○
永田雅紀 議長 開会に当たりまして,一言御挨拶を申し上げます。
本
定例会には,平成31年度の当初予算案や条例案など,
市民生活にかかわりのある重要な議案が多数提出されております。
議会といたしましては,これらの議案に対しまして
十分審議を尽くし,市民の負託に応えていく所存でございます。
今期最後の
定例会となりますが,会期も長期の日数を予定しておりますので,議員並びに
理事者各位におかれましては,健康に十分留意していただき,円滑な
議会運営に御協力を賜りますようお願い申し上げまして,開会の御挨拶とさせていただきます。よろしくお願いします。
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開議宣告
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○
永田雅紀 議長 これより本日の会議を開きます。
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会議録署名者の指名
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 本日の
会議録署名者として
9番 定 野 和 広 議員
25番 八 條 範 彦 議員
を御指名いたします。
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諸般の報告
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○
永田雅紀 議長 この際,諸般の報告がありますので,
事務局長に朗読させます。
◎
重元昭則 事務局長 (朗 読)
報告事項
1 本
定例会に市長より提出された案件は,平成31年度議案として,第1
号議案から第44
号議案及び平成30年度議案として,第129
号議案から第146
号議案並びに報告第27号から第31号の計67件であります。
1 市長より,
人権擁護委員候補者の推薦に関する諮問1件を受理いたしました。
1
監査委員より,
検査報告第1号から第3号を受理いたしました。
1
包括外部監査人より,平成30年度
包括外部監査結果
報告書を受理いたしました。
1
地方公務員法第5条第2項の規定に基づき,第26
号議案及び第27
号議案について
人事委員会の意見を求めたところ,お手元に配付した文書のとおり回答がありました。
1 受理した陳情は,お手元に配付した
陳情受理報告書のとおりであります。
以上であります。
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日程に入る旨の宣告
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○
永田雅紀 議長 これより日程に入ります。
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△日程第1
会期決定について
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○
永田雅紀 議長 日程第1,
会期決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。
本
定例会の会期は,本日から3月13日までの27日間にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
永田雅紀 議長 異議なしと認めます。よって,会期は27日間と決定いたしました。
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△日程第2┌自報告第27号
専決処分の報告について
┤ (道路の
管理瑕疵等による
損害賠償額の決定)
└至報告第31号
専決処分の報告について
(
市営住宅に係る
家賃等の
長期滞納者との
訴え提起前の和解)
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 次は,日程第2,報告第27号から第31号を一括上程いたします。
本件については,発言の通告がありませんので,これをもって終わります。
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△日程第3┌自
検査報告第1号 平成30年10
月分例月出納検査
┤
└至検査報告第3号 平成30年12
月分例月出納検査
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 次は,日程第3,
検査報告第1号から第3号を一括上程いたします。
本件については,発言の通告がありませんので,これをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第4 平成30年度
包括外部監査結果報告について
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 次は,日程第4,平成30年度
包括外部監査結果報告を上程いたします。
本件について,質疑の通告がありますので,順次発言を許します。
21番
馬庭恭子議員。
〔21番
馬庭恭子議員登壇〕
◆21番(
馬庭恭子議員) おはようございます。
市政改革・
無党派クラブの
馬庭恭子です。
平成30年度
包括外部監査結果報告について質疑を行います。
今回の監査は,
公認会計士,弁護士を経て,初めて税理士がリーダーとなって
外部監査を行った報告です。子ども・
子育て支援関連事業の44事業の
事務執行の合規性と経済性,効率性,有効性の観点から監査を行い,特に注目すべきは,領収書・請求書などの証憑,つまり正しく取引されているかどうかの証拠のチェックと同時に,
監査人が現場を見るという作業を徹底していることです。今までの監査と比較して,明らかに一歩踏み込んだ報告になっております。
まず,
ひとり親家庭学習支援事業,
母子家庭等就業支援事業についてです。この事業の
委託先の団体は不適切な
事務執行で約145万円余りの
返還金を求められています。また,長年,同様の
会計処理が行われている可能性もあることから,
担当課において,最大,平成25年度までさかのぼって検査するよう指摘を受けております。
返還金はさらにふえることが想定されます。
そこで,お伺いいたします。この
返還金については,
一括返還が困難な場合は,分割返還することは可能かどうかお答えください。また,今後同じ指摘を受けることがないように,
担当職員と
委託先,再
委託先との
情報交換などの徹底,
契約事項の精査などが必要不可欠と思いますが,今後どのような手順で
再発防止に取り組むのか,お答えください。
次に,
公立保育園施設補修についてです。この
補修事業は,
一般財団法人広島市
都市整備公社と平成19年より
特命随意契約になっています。そして,
特命随意契約の
締結理由の一つに事務量の多さを上げています。
公立保育園88園の中で修繕などが発生した場合,
保育園の園長が
保育企画課に連絡し,
保育企画課から
都市整備公社に連絡が行き,
当該保育園に
都市整備公社の2名の職員が出向き,直接施工にするか,あるいは
業者委託をするかを査定するというものです。私は実際,ある区の
保育園修繕指示書兼
業務報告書を1年分取り寄せて調べてみました。そこで気がついたのですが,
都市整備公社の
直営施工は14.4%,
業者施工は85.6%でした。修繕をわざわざ
都市整備公社に迂回委託しなくても,直接現場から,あるいは
担当課から
業者委託をすればもっと効率的な事例が山積されていました。また,業者による修繕は,
水道関係の水漏れ,
ガラス窓の破損,ドアの開閉ふぐあい,畳の張りかえなど,内容は広島市の
業者リストにある業者でほぼ固定されていますし,また,簡単な修繕は業者は無料で提供している事例もあります。
都市整備公社に査定を求め,迂回委託してるがゆえに,修繕に時間がかかるという事態も生まれています。
監査人は,
修繕件数の記載が
担当課が
都市整備公社に指示した件数より下回っているにもかかわらず,漫然と上回る件数を記載していることを指摘しています。つまり,
修繕件数を多くし,見せかけることで,
都市整備公社の必要性を強調し,その継続を担保したいのではありませんか。この
修繕事業の仕組みを見直すことで,人件費を含め,約600万円の
経費節減になります。この
特命随意契約はやめるべきと思いますが,どのようにお考えか,お答えください。
また,
保育園の
清掃業務の契約前情報を本来ホームページや書面で公表しなければなりません。
保育企画課が依頼し,
雇用促進課が2年続けて
公表手続を失念していたということも判明しています。なぜ2年連続してこのような事態が起こるのか,この原因をどう調査したのか,お答えください。
次に,安心・安全な通学路の整備についてです。
子供たちの安全な通学を担保することは大切であるということは認識しています。通学路の整備として,7カ所の工事が施工されています。しかし,
安佐南区内での工事を開始するに当たって,
工事施工契約に関する決裁について,
部長決裁とすべきところが課長までの押印で,部長の印鑑が押されていないのにもかかわらず,工事が行われているという事実に驚きました。施行伺い兼契約依頼伺いという服務は徹底されていないということになります。
監査人から指摘されて,この事実は明らかになりましたが,誰もチェックしない,漫然と処理が流れている,なぜこのような事態が起こったのか,説明してください。
次に,安佐北区における工事についての請負工事
変更契約についてお伺いいたします。特に安佐北3区可部大毛寺線,虹山団地西入り口交差点での工事における交通誘導員の配置人数の変更についてです。この変更だけで1500万円増額になっています。もともと全額6990万円の工事が交通誘導員を含めて1億400万円となっています。その2件の工事も交通誘導員の配置人数の変更が15万円,260万円と増額されています。安佐北警察からの道路使用許可書の許可条件には,交通誘導員の人数の増員は明記されていません。警察の
担当課の口頭指示のみです。市の担当者,業者,警察の3者が話し合い,合意する場が要るのではないですか,どうお考えかお答えください。
次に,安佐北区の三入小学校の歩道拡幅工事に伴って,小学校内の敷地にあった95本の立ち木を移植しています。
監査人は言及していませんが,もともとあった立ち木を調べると,約170本ありました。立ち木は市民の財産です。なくなった80本の立ち木はどのように処理されたのでしょうか。また,権限として誰がそう決定し,判断されたのか,お答えください。
最後に,まちぐるみ「教育の絆」プロジェクトについてです。この事業は,各中学校学校協力者会議にコーディネーターを配置し,家庭,地域における教育支援活動の企画・運営と学校による地域貢献活動に関するコーディネートというものです。私は,以前,決算特別委員会で全ての学校で決算の書類が90万円かっきりというのは不自然ではないかとただし,領収書をチェックしたのかと問うと,答弁はしていないということでした。
監査人は,ある中学校における学校協力者会議における不適切な公金使用を指摘し,返還を求めています。収納庫という名目で冷蔵庫を購入,中古パソコンとして新品パソコンを購入しているというものでした。いずれも事実と異なる領収書でした。意図的なものを感じざるを得ません。良識的な行為とも思えません。どう指導するのか,お答えください。
次に,
監査委員は指摘していませんが,私は各学校の協力者会議がそろって予算全額90万円使用すること,また,コーディネーターにかかわる費用,一番高額費用は54万円,低い費用は10万円余りで,その差額は44万円余りあること,教育支援活動にかかわる費用では高額61万円から低くて28万円,地域貢献活動にかかわる費用は30万円からゼロ円まで,それぞれ地域特性があるとはいえ,余りにも使用額に差があり過ぎませんか。学校協力者会議に任せているということですが,私は地域の特性はあるにせよ,使用費用に上限額を設けること,使用しなかった金額は返還することなどの条件をつけるべきだと思いますが,どのようにお考えか,お答えください。
以上です。
○
永田雅紀 議長
こども未来局長。
◎滝川卓男
こども未来局長 平成30年度
包括外部監査結果報告について,順次お答えいたします。
まず,
ひとり親家庭学習支援事業,
母子家庭等就業支援事業について,
委託先の団体は市への
返還金を求められているが,
委託先において,
返還金の
一括返還が困難な場合には,分割返還とすることは可能かとの御質問がございました。
返還金については,
一括返還の方向で協議を行う予定ですが,
委託先から分割返還の申し出があった場合には,事情をよくお聞きした上で,その必要性について適切に判断し,対応していきたいと考えています。
次に,
ひとり親家庭学習支援事業,
母子家庭等就業支援事業について,今後同じ指摘を受けることがないように,どういう手順で
再発防止に取り組むかとの御質問がございました。
今回の
包括外部監査の指摘を真摯に受けとめ,
担当課に対して事務の適正化を指示するとともに,
委託先に対しても速やかに指摘の内容を説明し,同様の間違いを繰り返さないよう指導いたしました。さらに,今後は,契約時や契約変更時に
委託先の事業計画が本市の仕様書どおりになっているかどうか,実績報告時には会計伝票等の関連証憑と決算書との照合を行っているかどうかなど,各段階での事務処理が適正に行われているかのチェックリストを新たに作成し,
担当課及び
委託先,両方で確認するようにしたいと考えています。また,委託契約書の仕様書等についても,今回の指摘を踏まえ,見直しを行い,
再発防止に向けて取り組んでまいります。
次に,
公立保育園維持補修を市から直接民間業者に委託し,
都市整備公社への
特命随意契約はやめるべきではないかとの質問がございました。
公立保育園における維持補修に関しては,このたび,
包括外部監査人から今後の業務について,経済性・透明性の観点から,問題点を十分把握・分析した上で,競争性を取り入れた契約手法の導入について検討されたいとの御意見をいただいていることから,その意見に沿って,議員御指摘の点を含め,適切に対応してまいります。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長
経済観光局長。
◎日高洋
経済観光局長 平成30年度
包括外部監査結果報告につきまして,
保育園の
清掃業務の契約前情報の
公表手続を2年続けて失念したことについて,なぜこの事態が起こるのか,この原因をどう調査したのかという御質問がございました。
本件は,地方自治法施行令第167条の2第1項第3号に基づき,いわゆる政策目的随意契約をシルバー人材センターと締結しようとする場合,広島市契約規則第22条の3第1項に定める契約前の公表を行うべきところ,これを失念していたものであり,このような指摘を受けたことについては真摯に受けとめております。この事態が起こった原因の調査として,当時の関係書類を精査するとともに,業務を担当した複数の職員に聞き取りを行いました。その結果,担当者間の事務の引き継ぎが不十分であったことや,組織としてのチェック体制も十分でなかったことがわかりました。今後の対応として,事務のチェック体制の厳格化を図るため,事務処理に漏れがないかを確認するためのチェックシートを新たに作成し,事務の進行管理を行うとともに,雇用推進課及び
保育企画課において手続を周知徹底することにより,
再発防止を図ってまいります。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長
道路交通局長。
◎谷山勝彦
道路交通局長 平成30年度
包括外部監査結果報告についての御質問のうち,安心・安全な通学路の整備について,3点の御質問に順次お答えいたします。
まず,
安佐南区内の工事に当たり,
部長決裁とすべきところを課長までの押印で行われていたということだが,なぜこのような事態が起こったのかということです。
本工事は安佐南区発注の通学路に防護柵を新設する工事であり,執行課の予算額が644万7600円であることから,広島市職務権限規程上は,所管部長の決裁が必要なものでありました。通常の事務手順としましては,職務権限規程に基づく決裁の区分に応じて決裁区分外の押印欄に斜線を引いて決裁者を明確に表示することとしておりますが,本件については,この作業を怠ったまま決裁を開始したため,所管課長が押印後,所管部長の決裁を受ける前に次の合議先の課に伺いを送付してしまったことから生じたものでございます。この事態を受けて,安佐南区としては,区長から起案責任者である所属長に事務手順の徹底を図り,
再発防止に努めるよう,厳重に注意を行っております。
次に,交通誘導員の配置人数の変更は警察の口頭指示のみで変更するのではなく,市,業者,警察の3者が話し合い,合意する場が要るのではないかということについてでございます。
議員御指摘の工事は,市道安佐北3区可部大毛寺線と国道191号が交差する虹山団地西入り口交差点付近において,歩道拡幅や交差点形状を改良したものです。この工事では,これまでの国道191号での施工実績を踏まえ,夜間施工の時間帯や交通誘導員の配置人数を設定した上で発注を行っており,請負業者はこの設定に基づいて施工計画を作成し,警察への道路使用許可申請を行いました。警察からは施工箇所の交通状況を踏まえ,請負業者に交通誘導員の増員と施工時間帯の変更について指導があり,その報告を受けた本市としても妥当性が確認できたことから,必要な契約変更を行ったものでございます。今後は,監査の意見を踏まえ,工事の設計に当たり,必要に応じて警察と事前協議を行うとともに,今回のような指導があった場合も,警察と直接協議の場を持つなど,より適切な事務の執行に努めてまいります。
最後に,三入小学校の歩道拡幅工事に伴い,小学校敷地にあった立ち木,約170本のうち95本を移植しているが,残りの80本はどう処理したのか,また,その処理は誰が決定し,判断したのかについてでございます。
本工事は,三入小学校西側の市道安佐北3区263号線の延長約114メートルの区間につきまして,三入小学校の敷地を活用し,現況幅員が4メートルの道路を片側歩道の約9メートルの道路に拡幅したものです。この工事で支障となる学校敷地内の立ち木につきましては,道路への所管がえにより学校敷地が狭くなることから,全ての立ち木を校内で移植することは困難なため,可能な限り校内で再利用する方向で学校側と協議を行いました。その結果,学校側に移植する樹木を選定してもらった上で,移植可能なスペースを最大限活用して95本を移植し,それ以外については,
担当課の判断で,経費面を考慮し,他の箇所への移植ではなく,チップ化するリサイクル処分場へ搬入することとしたものでございます。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長 教育長。
◎糸山隆 教育長 まちぐるみ「教育の絆」プロジェクトについて,2点をお答えをいたします。
まず,
監査人は,ある中学校の学校協力者会議が事実と異なる領収書で備品を購入していることについて,不適切な公金使用と指摘し,返還を求めているが,どう指導するのかという御質問です。
御指摘の件は,当該校の学校協力者会議が本制度において認めていない備品の購入を行うため,事実とは異なる内容・金額の領収書を業者に発行してもらい,夏場の飲料水を保管するための小型冷蔵庫及び放課後学習のプリント等を作成するためのパソコンを購入したものです。これは,極めて問題のある行為であると認識をしており,当該学校協力者会議に対し,教育委員会から厳重に注意するとともに,今後適正な経理を行うよう厳しく指導しました。また,購入した冷蔵庫とパソコンの費用については,当該学校協力者会議から返納させることにしています。さらに,このたびの
包括外部監査においては,御指摘の件のほか,領収書の紛失,記録の不備など,多くの指摘,意見があったことを受け,先般,本年度事業を実施している全ての学校協力者会議のコーディネーター及び学校側の担当教職員を招集し,適正な
会計処理等について指示したところです。
今後とも定期的にコーディネーター及び担当教職員を対象とした説明会を開催するとともに,
事務局職員が学校訪問する機会等を捉え,活動状況の把握や領収書の確認,適正な
会計処理に係る指導・助言に努めてまいります。
最後に,各学校協力者会議が予算90万円全額そろって使用していると,また,コーディネーター,教育支援活動,地域貢献活動の費用に差があり過ぎる,それぞれの費用に上限額を設けること,使用しなかった委託料は返還することなどの条件をつけるべきではないかという御質問です。
まず,費目ごとに上限を設けることについてですが,本事業は,地域のボランティア等の協力を得て,放課後学習会や授業支援等を行う教育支援活動,地域において
子供たちと一緒に清掃活動や緑化活動等を行う地域貢献活動を各学校協力者会議が学校や地域の実情に応じて創意工夫しながら行うものです。また,コーディネーターについては,これらの活動の企画・運営・調整などを行うものですが,その業務内容については,統括的な役割を主とするもの,経理など事務処理まで担っているもの,
子供たちの学習支援にも直接携わっているものなど,さまざまであり,一概に限度額を決めることは難しいと考えています。したがって,費目ごとに上限を設けることは本事業にはなじみにくいものと考えております。
次に,使用しなかった委託料の返還についてですが,現在においても限度額方式を採用していることから,使用しなかった委託料があれば返納をしてもらわなければなりません。しかしながら,学校協力者会議に示す現行の仕様書等にはその具体的な手続について明記しておりませんでしたので,今後,委託料の返納に関する具体的な手続を検討し,その内容を仕様書等に明記していきたいと考えております。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長 21番馬庭議員。
◆21番(
馬庭恭子議員) 3問再質問させていただきます。
まず,先ほど
保育園の補修のことで適切にしていくということをおっしゃったわけですけれども,これは随意契約を見直すという理解でよろしいのかということが1点。
それから,2点目は,三入小学校の敷地にある歩道の拡幅によって立ち木を移植したというので,170本のうち80本は破棄ということで,リサイクルでチップにしたというふうにおっしゃるんで,この木は要って,この木は要らないということで,学校側が選択されたということですけれども,広島市には緑政課もありますし,また,樹木医としてスペシャリティーを持っている職員が3人いるんですが,学校側の素人に任せなくて,この人たちに見てもらって,必要な木々は売るとか,あるいは新しくできた学校に再移植するという形で,全部チップにしなくてもいいのではないかなというふうにちょっと思うんですね。なぜそう思ったかというと,あそこの立ち木で,3.4メートルでクロガネモチという大きな立派な木があったんですが,あれは売ると44万から50万するような木がたくさんあるわけですよね。それをわざわざチップにしなくても,私はきちっと緑地を担当する職員に見てもらって,これは価値があるから,必要な公園とか,必要な小学校とか,そういうところに植えかえるということもできるんじゃないかと思うんですが,こういう判断を学校側だけでするんではなくて,そういう立ち木を管轄する緑政関係とか,そういうところとやっぱり
情報交換しながら確認するということが市民の財産を守るということで,私,必要なんじゃないかと思うんですが,どうしてそんなことをしなかったのか,教えてください。
最後の教育プロジェクトのことなんですが,上限額を設けるのはなじまないということだったんですが,でも,余りにもコーディネーターのかかわる,これは人件費なんですが,余りにもちょっと差があるのではないかなと思うので,人件費の1人当たり1,000円とか1,200円とか,幅はあると思いますけれども,やはり決めないと,1人のコーディネーターは10万,1人のコーディネーターは54万,余りにも差があるというふうに思います。これは各学校,実態を知らないから,そんなもんだというふうに思われるかもしれないですけれども,やはり不公平感というか,お金の使い方がちょっと余りにも乱暴なのではないかなと思うんです。やっぱり上限という意味でも,人件費は幾らって決めたほうがいいと思います。
以上3点,どのようにお考えか,お答えください。
○
永田雅紀 議長
こども未来局長。
◎滝川卓男
こども未来局長 お答えします。これからの検討の方法ですけど,
都市整備公社への
特命随意契約を続けるのか,あるいは,民間のメンテナンス業者へ委託するのか,あるいは市の直営でやるのかといった方法が考えられると思いますが,それぞれのメリット,デメリットを十分把握・分析した上で,導入方法について検討していくということでございます。
○
永田雅紀 議長
道路交通局長。
◎谷山勝彦
道路交通局長 三入小学校の樹木の移植についてお答えいたします。
今回,議員御指摘のように,クロガネモチを含め,高木も選定の上で処分をしたものがございます。この処分につきましては,仮移植,本移植,それぞれ経費抜きでも10万円程度かかる,仮移植をして,本移植をすると1本20万円程度かかる。また,それに伴う運搬費もまた経費としてかかってまいります。そういったことであるとか,小学校の敷地を使っての工事でございますので,夏休みの時期に工事を行っておりまして,非常に樹木の活着には難しい時期で,活着リスクもあるといったことを判断いたしまして,総合的に勘案しまして処分をしたということでございます。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長 教育長。
◎糸山隆 教育長 「教育の絆」プロジェクトのコーディネーターの人件費についてのお尋ねがございました。
先ほど御答弁申し上げたとおり,このコーディネーターというものは,いろんな活動の企画・運営・調整などをやるという位置づけになっておりますが,実態を見ると,その役割というのがまさに統括的な役割を主としている人,いろんなボランティアを動かすということでやっている方,先ほど申し上げましたように,学習支援するときに支援者としてみずから直接従事しているケースもあります。そのほか,経理事務についてもみずからやっておられるというコーディネーターもおられます。そのようにさまざまで,したがって,従事時間というのも本当に幅があります。したがいまして,先ほどの御懸念については,実態のない勤務時間での請求がないかというようなところのチェックをしっかりやっていくというようなことで,適正な執行を確保していくというふうに考えております。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長 21番馬庭議員。
◆21番(
馬庭恭子議員) いろいろ御答弁いただいたんですが,今回子育て関係の事業でもこれだけ,もっともっと調べればあると思うので,ほかの事業もしてもらったらもっと出てくるんではないかなというふうに思います。
それから,やっぱりそれぞれの部署で勝手にいろんなことが動いていて,関係課とお互いに連携し合って,相談し合って,いかに削減できるかとか,いかに効率的に仕事をするかという横の連携が,私,今回の報告を見て,とれてないなというふうに思いました。こんなことでは,厚生労働省の統計不正なんかももう目を疑う,もう信じられないような状況ですけども,地方自治体でもやっぱり仕事の仕方をもう少し考えないと,市民の皆さんの税金の無駄遣いが結構散見されるというか,よくこれでわかったかなというふうに思います。立ち木だって,私が指摘したクロガネモチは44万円から30万円以上するんだというのを,言って初めて動いたというような状況もあるので,やはりよくよく吟味して仕事していただきたいと思います。やっぱりすごい無駄遣いが多過ぎます。
以上です。
○
永田雅紀 議長 次に,22番藤井敏子議員。
〔22番藤井敏子議員登壇〕(拍手)
◆22番(藤井敏子議員) おはようございます。日本共産党の藤井敏子です。
平成30年度
包括外部監査結果報告について,日本共産党市会議員団を代表して,以下二つの項目について質疑を行います。
初めに,児童館放課後児童クラブについて伺います。児童館の遊戯室にエアコンが整備されておらず,夏の暑い日など一定の使用が禁止されていた,この問題を取り上げ,子供の心身等の発達に有効な,より充実した整備環境が望まれるとの意見がありました。早急に整備計画を立て,設置していくべきだと思いますが,児童館のエアコン整備についてどう考えるか,お答えください。
次に,児童館に付設されていない放課後児童クラブの遊具や図書が不十分,ホールがない,児童が体を動かして遊ぶことができるよう,それまでの間の対応策も講じるべきであるとの意見がありました。単独の放課後児童クラブの遊具や図書,遊び場など,具体的にどういった対応ができると考えておられるのか,お答えください。
次に,民間放課後児童クラブの耐震診断について伺います。防災拠点施設でもある児童館の耐震化が計画的に進められている。民間放課後児童クラブの新規公募の際には,建物の耐震性確認の項目が必要だと指摘されています。どうするつもりか。また,耐震性の高い建物に移転する場合の経費を補助するなど,対応を検討するべきという指摘もあります。どうされるか,お答えください。
次に,まちぐるみ「教育の絆」プロジェクトについて伺います。この事業は,学習支援事業と地域貢献活動が主な事業と聞きますが,誰が計画と内容に対して責任を持ち,誰が責任を持って行うのか,日常的な活動内容をどう評価されているのか,お答えください。
最後に,これは一定の委託料の範囲で多様な試みを行う事業です。事業実施要項の整備に不十分な点があり,認められない備品が購入された事例,正しく
会計処理されていない事例が見られ,適切なルールの整備が望まれるという監査意見が付されています。具体的にどういった点が不十分だったと分析しているのか,また,適切なルール整備について,今後どうしていくつもりなのか,お答えください。
以上,答弁を求めて終わります。(拍手)
○
永田雅紀 議長 教育長。
◎糸山隆 教育長 平成30年度
包括外部監査結果報告について,順次お答えをいたします。
まず,児童館の遊戯室にエアコンが整備されておらず,より充実した環境整備が望まれるという意見があったが,児童館のエアコン整備についてどう考えるかという御質問です。
本市ではこれまで,夏の暑さ対策として,児童の生活環境や職場環境の改善を図るため,児童館へのエアコン整備を進めており,既に放課後の生活の場である放課後児童クラブ室や静養室,事務室への整備を終えています。図書工作室についても今後3年程度で整備を終える予定としておりましたが,今年度の夏の猛暑を踏まえ,整備計画を前倒し,平成31年度中に整備を完了できるよう,所要経費を来年度当初予算案に計上しているところです。また,遊戯室については,構造上,吹き抜けとなっていることが多く,空調効率などを考慮し,これまでエアコンの整備対象としておりませんでしたが,従来型の児童館に比べて大幅に経費を縮減できる余裕教室を活用した安児童館については,遊戯室にもエアコンを整備することとしています。そのほかの児童館の遊戯室へのエアコン整備については,今後の国の財源措置の動向や他都市の状況等も踏まえ,対応の必要性を検討していきたいと考えております。
次に,児童館に付設されていない放課後児童クラブは遊具や図書が不十分で,遊戯室がないと,遊具・図書の充実,また,子供が体を動かして遊べるよう対策を講ずるべきという意見があったが,どういった対応ができるのかというお尋ねです。
児童館に付設されていない放課後児童クラブの図書や遊具については,これまでも年3回の受け付け期間を設け,現場からの要望を把握し,予算の範囲内でその充実に努めてきたところです。今後は,さらに公立図書館の除籍図書の積極的な再利用に取り組むとともに,家庭で不要となった児童書や室内遊具等の寄贈などにより充実を図っていきたいと考えています。また,児童館に付設されていない放課後児童クラブの児童が体を動かして遊ぶ際には,近隣の公園や小学校のグラウンド,体育館などを利用して外遊びをすることになりますが,一昨年度のサンプル調査によれば,調査を行った14クラブ全てがそうした場所を活用して外遊びを実施しておりました。現在,本市の全ての放課後児童クラブを対象に外遊びに関するアンケート調査を行っているところであり,その結果を踏まえ,今後の外遊びのさらなる充実を図るための方策を検討したいと考えております。
次に,民間放課後児童クラブの新規公募の際には,建物の耐震性確認の項目が必要だと指摘されているが,どうするのか。また,耐震性の高い建物に移転する場合の経費を補助するなど,対応を検討すべきという指摘もあるが,どうするのかという御質問です。
このたびの
包括外部監査の意見を踏まえ,今後民間放課後児童クラブの運営団体を新たに公募する際には,事業を実施する建物が旧耐震基準により建築された建物である場合には,その耐震性が確認できることを応募要件とする方向で検討したいと考えております。また,既存の民間放課後児童クラブの中には,旧耐震基準により建築された建物もあることから,これらのクラブを運営する民間事業者に対し,地震発生時に備えた避難訓練等の実施の徹底を促すとともに,今後の対応について協議し,必要な対策を検討していきたいと考えております。
次に,まちぐるみ「教育の絆」プロジェクトについて,この事業は誰が計画と内容に対して責任を持ち,誰が責任を持って行うのか,また,活動内容をどう評価しているのかという御質問です。
まず,本事業を誰が責任を持って行っているかということについてですが,まちぐるみ「教育の絆」プロジェクトは,実施校の地域の代表,保護者の代表,教育関係者等で構成する各学校協力者会議に委託して行っている事業であり,事業の最終責任者は学校協力者会議の委員長です。また,本事業では,地域のボランティア等の協力を得て放課後学習会や授業支援等を行う教育支援活動,地域において
子供たちと一緒に清掃活動や緑化活動等を行う地域貢献活動が学校や地域の実情に応じて実施されておりますが,その計画・内容はコーディネーターが中心となって企画・立案をしています。
次に,本事業の評価についてですが,教育支援活動については,生徒からわからないところを教えてもらいよくわかった,やればできると思えたのは生まれて初めてだったかもしれない,テスト前に絆学習室で勉強するとやる気が出てきたなどの意見が寄せられており,
子供たちの学習意欲の向上につながっていると評価しております。また,地域貢献活動については,地域住民の方から地域行事に中学生が積極的に参加してくれることで地域に活気が出てきた,生徒との触れ合いの時間をとても楽しみにしている,生徒からは,地域の皆さんに喜んでもらえるように頑張りたい,毎年参加するけど,地域の方からいつも楽しみにしていますと言われてうれしかったなどの意見が寄せられており,地域の活性化や
子供たちの自尊感情の向上につながっていると評価をしております。さらに,これらの活動をきっかけとして,地域住民も親しみを持って,日常的に
子供たちに接し,温かい言葉かけをするなど,学校,家庭,地域が連携して
子供たちを育む環境づくりにも寄与しているものと評価をしております。
最後に,認められない備品が購入されたり,正しく
会計処理されていなかった例が見られ,適切なルール整備が望まれるという意見が付されていると,どういった点が不十分だったと分析しているか,また,今後どうするのかという御質問です。
本事業については,
包括外部監査結果
報告書に記載されているとおり,国の補助金の交付決定を受け実施していますが,その補助金交付要綱で定められている備品を購入できないことなどが本市の仕様書等に明記されていなかったという不十分な点がありました。また,先ほど馬庭議員に御答弁したとおり,使用しなかった委託料の返納の具体的な手続が仕様書等に明記されていないという課題もありました。そのほか,こうしたことに関する教育委員会からの実施校への説明が不十分であったり,活動状況や
会計処理の状況について,教育委員会のチェックが不十分であったなどの課題もありました。今後は仕様書等を見直し,本事業と国の補助制度の関連性や委託料の返納の具体的な手続の方法等を明記していきたいと考えております。また,定期的にコーディネーター及び担当教職員を対象とした説明会を開催するとともに,
事務局職員が学校訪問する機会等を捉え,活動状況の把握や領収書の確認,適正な
会計処理に係る指導,助言に努めることで,適正な
事務執行を確保していきたいと考えております。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長 22番藤井議員。
◆22番(藤井敏子議員) 済みません,1点,ちょっと確認ですけども,この監査意見の中でも,特に児童館のエアコンについてですが,特に遊戯室のエアコンについて,非常に言われていると思うんです。せっかくある施設が有効に使われていないということが指摘の主な理由だったと思うんですが,エアコンさえつければ,本当に使えるわけですよね。ここは放課後児童クラブの子供だけじゃなくて,地域の
子供たちがいつでも来るわけですし,夏の長期の休みの中では,本当に安全で過ごせる居場所であるこの遊戯室,特に体を動かし,たくさんの
子供たちを受け入れできる場所でありますので,ここをぜひ,図書工作室で終わるというだけで済ませないで,ぜひ遊戯室へのエアコン,このことを早期に整備を計画していただきたいと思います。この点についてもう一度確認をさせてください。お願いします。
○
永田雅紀 議長 教育長。
◎糸山隆 教育長 遊戯室のエアコン整備ということですが,先ほど申し上げたとおり,児童館についても順次計画的に諸室に整備を進めている状況の中で,遊戯室についても,いわゆる吹き抜け構造でない,従来型ではない既存の校舎,余裕教室を活用した児童館でエアコンを整備するというような事例も出てきました。先ほど申し上げましたとおり,その他の遊戯室へのエアコン整備については,今後の国の財源措置の動向や他都市の状況等も踏まえ,対応の必要性を検討していきたいと考えております。
以上でございます。
○
永田雅紀 議長 22番藤井議員。
◆22番(藤井敏子議員) ぜひ遊戯室のエアコン,これはもう先送りできないと思うんですね。もう夏の間でもプールも利用できないという,こんな危険な暑さの中で
子供たちが安全で過ごせる遊戯室,もう早急に整備をしていただくよう求めまして,終わります。
○
永田雅紀 議長 本件はこれをもって終わります。
───────────────────────────────────────
△日程第5┌自第 1
号議案 平成31年度広島市
一般会計予算
┤
└至第 44
号議案 包括外部監査契約の締結について
┌自第129
号議案 平成30年度広島市
一般会計補正予算(第6号)
┤
└至第146
号議案 変更契約の締結について
(
広島湯来線麦谷2工区
道路改良工事)
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 次は,日程第5,第1
号議案から第44
号議案及び第129
号議案から第146
号議案を一括議題といたします。
当局の説明を求めます。
市長。
〔松井一實市長登壇〕
◎松井一實 市長 平成31年第1回
広島市議会定例会の招集に当たり,議員各位に敬意を表するとともに,今回の
定例会に提案しています平成31年度当初予算案をはじめ関係諸議案の概要について説明いたします。
最初に,予算編成の基本方針及び予算案についてです。
平成31年度当初予算は,4月に市長選挙が実施されることから,義務的経費や継続事業に係る経費を中心とした骨格予算として編成しました。
したがって,新規事業については,早急に対応が必要な災害関連事業や国の政策に基づく事業などにとどめました。
以下,新規事業について,説明いたします。
まず,平成30年7月豪雨災害関連事業として引き続き早急に対応が必要な事業についてです。
昨年12月に避難対策等検証会議から受けた提言を踏まえ,河川の水位状況などを確認できる防災ライブカメラの設置を支援するとともに,小学生等を対象に避難所での宿泊体験などを行う防災体験学習を実施します。
次に,国の制度創設等により全国的に行うこととされている事業についてです。
まず,本年10月から実施される幼児教育の無償化に伴い,保育の必要がある子どもが認可外保育施設等を利用した場合の利用料を給付します。
また,本年10月からの消費税率引上げに伴う国の施策として,児童扶養手当受給者のうち未婚のひとり親に対して臨時的な給付を行う臨時・特別給付金事業,低所得者や子育て世帯に対して利用限度額2万5千円の商品券を2万円で販売するプレミアム付商品券発行事業を実施します。
さらに,決壊時に人的被害が想定される防災重点ため池について,被害想定区域や避難場所などの周知を図るため,国の補助制度を活用して,平成32年度までにハザードマップを作成します。
また,森林経営管理法の本年4月からの施行に伴い,森林が有する土砂災害防止などの公益的な機能を維持するため,所有者自らが管理できない私有林について,本市が管理の委託を受けた上で,意欲と能力のある林業経営者に再委託を行うなどの仕組みを構築します。
このほか,教職員の働き方改革を進める国の動きに呼応し,国庫補助を活用しながら,業務の効率化等に取り組み,教職員が児童生徒に向き合う時間を確保します。
次に,日程や他団体との関係により年度当初から取り組む必要がある事業についてです。
まず,高校生や大学生が平和公園を訪れる外国人に対して,被爆の実相を英語で伝えるボランティア活動を夏休みから開始するため,年度当初から研修などを行います。
また,本年9月に浅野氏が広島城に入城してから400年という節目を迎えることから,広島県,経済団体等と連携した各種の記念事業を実施します。
さらに,本年5月には似島におけるドイツとの交流推進事業,7月には広島平和記念都市建設法制定70周年記念事業の開催を予定しており,年度当初から準備を行います。
また,在宅療養への移行支援や関係機関との連携体制構築など,地域の包括ケアシステムを支える基幹的な役割を担う拠点の設置に向け,拠点の運営を委託する安佐医師会と協力して準備を行います。
さらに,広島県が新たに補助制度を創設したことに伴い,介護療養型医療施設から介護医療院への転換を行う施設に対し,転換に必要な経費を補助します。
このほか,基町地区の活性化に資する取組として,基町小学校が抱えている学力定着等の課題に対応する事業を新学期が始まる4月から開始します。
以上が新年度予算における新規事業の概要です。
次に,組織・職員数について説明します。
まず,組織については,本市における医療政策の充実や健康増進に引き続き一元的に取り組むとともに,安佐市民
病院の機能分化整備や公益財団法人放射線影響研究所の移転等を着実に推進するため,健康福祉局に保健医療担当局長を配置します。これにあわせて,保健・医療に係る業務を保健部に集約することとし,国民健康保険事業等を所管する保険年金課を保健部に移管します。
また,西広島駅北口地区の土地区画整理事業を推進するため,西広島駅北口地区区画整理事務所を設置します。
さらに,西風新都地区の消防需要の増加に対応するため,来年1月に佐伯消防署石内出張所を設置します。
次に,職員数については,平成30年7月豪雨災害に係る復旧事業の推進や佐伯消防署石内出張所の新設などのため,職員を増員する一方,大手町商業高等学校の生徒募集の停止や安佐北工場の稼働停止に伴う職員配置の見直しなどにより,職員の減員を行います。
以上のとおり編成しました平成31年度当初予算の規模は,一般会計で6,700億5,261万1千円,前年度当初予算に対し2.9パーセントの増,全会計では1兆2,426億8,679万円,前年度当初予算に対し2.4パーセントの増となります。
次に,予算以外の議案としては,広島市
個人番号の利用に関する条例の一部改正案など,条例案18件,その他の議案3件を提出しています。
次は,平成30年度関連の諸議案についてです。
平成30年度関連の諸議案は,
一般会計補正予算案など18件であり,以下,その概要について説明いたします。
最初に,補正予算案です。
(1) まず,国の補正予算に伴う補正についてです。
一般会計については,風しん追加的対策事業,高齢者施設等災害復旧費補助,平成26年8月豪雨災害被災地の復興まちづくりの推進,道路・橋りょう整備,消防団設備の整備,学校施設のブロック塀の安全対策,学校空調設備の整備に要する経費を計上しています。
また,下水道事業会計については,平成26年8月豪雨災害被災地の復興まちづくりの推進に要する経費を計上しています。
(2) 次に,そのほかの一般会計の補正については,障害者自立支援給付,精神障害者医療費公費負担,重度心身障害者医療費補助,後期高齢者の健康診査,風しん抗体検査事業,予防接種事業,がん検診事業及び指定難病に係る特定医療費支給・認定事務に係る経費を増額します。
また,寄附金の受領に伴う公益財団法人広島市スポーツ協会への出えん金,過年度分等の精算に伴う国庫支出金等の
返還金,平成29年度の療養給付費負担金の確定に伴う広島県後期高齢者医療広域連合への負担金を計上しています。
さらに,昨年の災害に関連して災害対策本部業務などに従事した職員等の人件費を計上しています。
このほか,市議会議員選挙における選挙公報作成に伴い,債務負担行為の限度額を増額します。
(3) 次に,公債管理特別会計については,広島駅南口Cブロック市街地再開発組合からの事業補助金返還に伴う減債基金への積立金を計上しています。
(4) 次に,後期高齢者医療事業特別会計については,後期高齢者医療広域連合への納付金額の決定に伴う追加額を計上しています。
(5) 次に,介護保険事業特別会計については,平成29年度決算剰余金を介護給付費準備基金に積み立てるとともに,過年度分の精算に伴う国庫負担金等の
返還金を計上しています。
(6) 次に,国民健康保険事業特別会計については,過年度分の精算に伴う国庫負担金等の
返還金を計上しています。
(7) 次に,開発事業特別会計については,広島駅南口Cブロック市街地再開発組合からの事業補助金返還に伴う開発事業基金への積立金を計上しています。
(8) このほか,既定の経費を精査し,事業費の決定による不用額や年度末までに執行が困難な事業について減額の補正を行います。
以上の結果,今回の平成30年度補正予算額は,全会計で28億8,218万円となり,補正後の予算規模は1兆2,486億3,870万7千円となります。
次に,予算以外の議案としては,広島市
工業技術センター条例の一部改正案など,条例案3件,その他の議案6件を提出しています。
以上が,今回提案いたしました議案の概要です。
よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
○
永田雅紀 議長 ただいま上程中の議案に対する質疑は,後日に譲ります。
───────────────────────────────────────
休会について
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 この際,休会についてお諮りいたします。
明日から19日までは,議案調査研究のため休会にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
永田雅紀 議長 異議なしと認め,さよう決定いたしました。
───────────────────────────────────────
次会の
開議通知
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 この際,御通知申し上げます。
20日は午前10時より議会の会議を開きます。
───────────────────────────────────────
散会宣告
───────────────────────────────────────
○
永田雅紀 議長 本日は,これをもって散会いたします。
午前11時04分散会
───────────────────────────────────────
△(参照1)
(写)
広人委調第46号
平成31年2月14日
広島市議会議長
永 田 雅 紀 様
広島市
人事委員会
委員長 飯 田 恭 示 印
条例案に対する意見について
平成31年2月8日付け広議議第63号で
地方公務員法第5条第2項の規定に基づき意見を求められた条例案について,下記のとおり意見を申し述べます。
記
第26
号議案 職員の勤務時間,
休暇等に関する条例の一部改正について
この条例案は,国における措置等を考慮し,正規の勤務時間以外の時間における勤務等に関し必要な事項を
人事委員会規則で定めようとするものであり,異議はありません。
第27
号議案 職員の
自己啓発等休業及び
配偶者同行休業に関する条例の一部改正について
この条例案は,学校教育法の改正に伴い,規定の整備を行おうとするものであり,異議はありません。
△(参照2)
平成31年2月15日
議 員 各 位
広島市議会議長
永 田 雅 紀
陳情の受理について(報告)
下記のとおり陳情を受理し,陳情第254号,第256号,第258号,第260号及び第261号は,関係委員会に付託したので報告します。
記
陳情
┌───┬─────────────────┬─────┬─────┬─────┐
│ 受理 │ 件 名 │ 受 理 │ 付 託 │付託委員会│
│ 番号 │ │ 年 月 日 │ 年 月 日 │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│254│井の中の
永田雅紀住民を知ろうとせ │ 30.12.14 │ 30.12.14 │建設委員会│
│ │ず。 │ │ │ │
│ │廣島市は廣島県警察と協議・協力し横│ │ │ │
│ │断歩行者の安全確保に附(つ)き早急│ │ │ │
│ │に交通環境の整備及び取締強化議論を│ │ │ │
│ │組織的に取り組むべきである事につい│ │ │ │
│ │て │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│255│
永田雅紀未(いま)だ住民への質問無│ 31. 1. 8 │ │ │
│ │視継続中。 │ │ │ │
│ │議員たるもの常に住民を輕(けい)視│ │ │ │
│ │する時は,結果は己に帰結する前例に│ │ │ │
│ │暇なき真逆己の事とは貴様思ふまじ。│ │ │ │
│ │公職選挙法尊守に附(つ)き議する事│ │ │ │
│ │について。 │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│256│廣島市は,安佐南消防署前の規制表示│ 31. 1. 8 │ 31. 1. 8 │建設委員会│
│ │「停止禁止部分」が全く見えない事に│ │ │ │
│ │附(つ)き即時廣島縣警と協議する事│ │ │ │
│ │について │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│257│全国知事会の「米軍基地負担に関する│ 31. 1.21 │ │ │
│ │提言」の主旨に基づいて,地方自治の│ │ │ │
│ │根幹を脅かす日米地位協定の見直しを│ │ │ │
│ │国に求める意見書を提出する事を求め│ │ │ │
│ │ることについて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│258│人事を正さずして政道は正せざらん │ 31. 1.23 │ 31. 1.23 │文教委員会│
│ │廣島市議會議員
永田雅紀住民の聲に│ │ │ │
│ │未(いま)だ宜(よろ)しく無回答哉│ │ │ │
│ │(かな)。 │ │ │ │
│ │通學路上の違法物件零に付(つ)き議│ │ │ │
│ │論する事について │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│259│保育の無償化,待機児童解消,保育士│ 31. 1.31 │ │ │
│ │の処遇改善のための必要な措置を求め│ │ │ │
│ │る意見書の提出を求めることについて│ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│260│東京大学や京都大学へのオープンキャ│ 31. 2. 4 │ 31. 2. 4 │文教委員会│
│ │ンパス研修随行の教員の旅費負担につ│ │ │ │
│ │いて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│261│広島市
監査委員が平成31年1月7日付│ 31. 2. 4 │ 31. 2. 4 │総務委員会│
│ │広島市職員措置請求についてで,旅費│ │ │ │
│ │支払いの適否を判断することなく,広│ │ │ │
│ │島市職員等の旅費に関する条例に従い│ │ │ │
│ │支給されているとの理由で監査請求を│ │ │ │
│ │棄却したことについて │ │ │ │
├───┼─────────────────┼─────┼─────┼─────┤
│262│奥山等のスギ・ヒノキ放置人工林を,│ 31. 2.12 │ │ │
│ │森林環境譲与税(仮称)で順次計画的│ │ │ │
│ │に皆伐を進め,天然林に戻すことを求│ │ │ │
│ │めることについて │ │ │ │
└───┴─────────────────┴─────┴─────┴─────┘
───────────────────────────────────────
議 長 永 田 雅 紀
署名者 定 野 和 広
署名者 八 條 範 彦...