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平成20年第 4回10月臨時会−10月31日-01号
平成20年第 4回10月臨時会−10月31日-目次

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  1. 広島市議会 2008-10-31
    平成20年第 4回10月臨時会−10月31日-01号


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    平成20年第 4回10月臨時会−10月31日-01号平成20年第 4回10月臨時会         平成20年    広島市議会臨時会会議録(第1号)         第 4 回                  広島市議会議事日程                                    平成20年10月31日                                      午前10時開議                   日    程  第1 会期決定について  第2 報告第14号 専決処分の報告について           (道路の管理瑕疵等による損害賠償額の決定)     報告第15号 専決処分の報告について           (道路の管理瑕疵に起因する事故に関する訴訟上の和解)     報告第16号 専決処分の報告について           (市営住宅に係る家賃等の長期滞納者等に対する家屋明渡等の訴えの提起)     報告第17号 専決処分の報告について           (市営住宅等を正当な権原なく占有している者に対する家屋明渡等の訴えの提起)
        報告第18号 専決処分の報告について           (市営住宅に係る家賃等の長期滞納者との訴え提起前の和解)  第3 平成19年度広島市各会計歳入歳出決算(第1号〜第24号)     平成19年度広島市水道事業決算     平成19年度広島市下水道事業決算     平成19年度広島市病院事業決算 ───────────────────────────────────────                  会議に付した事件等  開会宣告(終了)  開議宣告(終了)  会議録署名者の指名(終了)  諸般の報告(終了)  日程に入る旨の宣告(終了)  日程第1 会期決定について       (本日1日と決定)  日程第2┌自報告第14号 専決処分の報告について      ┤       (道路管理瑕疵等による損害賠償額の決定)      └至報告第18号 専決処分の報告について              (市営住宅に係る家賃等の長期滞納者との訴え提起前の和解)       (終了)  日程第3 平成19年度広島市各会計歳入歳出決算(第1号〜第24号)       平成19年度広島市水道事業決算       平成19年度広島市下水道事業決算       平成19年度広島市病院事業決算       (決算特別委員長報告)       (委員会の報告どおり認定)  付議事件議了の宣告(終了)  広島市基本構想・基本計画特別委員会の開会通知の伝達(終了)  閉会宣告(終了) ───────────────────────────────────────                 出 席 議 員 氏 名    1番  八 軒 幹 夫            2番  大 野 耕 平    3番  三 宅 正 明            4番  碓 氷 芳 雄    5番  西 田   浩            6番  渡 辺 好 造    7番  馬 庭 恭 子            8番  豊 島 岩 白    9番  清 水 良 三            10番  森 本 真 治    11番  藤 井 敏 子            12番  今 田 良 治    13番  桑 田 恭 子            14番  原   裕 治    15番  米 津 欣 子            16番  星 谷 鉄 正    17番  安 達 千代美            18番  八 條 範 彦    19番  竹 田 康 律            20番  元 田 賢 治    21番  沖   洋 司            22番  松 坂 知 恒    23番  村 上 厚 子            24番  中 原 洋 美    25番  永 田 雅 紀            26番  増 井 克 志    27番  山 田 春 男            28番  橋 本 昭 彦    29番  平 木 典 道            30番  母 谷 龍 典    31番  谷 口   修            32番  宮 本 健 司    33番  沖 宗 正 明            34番  酒 入 忠 昭    35番  田 尾 健 一            36番  太 田 憲 二    37番  若 林 新 三            38番  中 森 辰 一    39番  熊 本 憲 三            40番  佐々木 壽 吉    41番  種 清 和 夫            42番  木 山 徳 和    43番  金 子 和 彦            44番  児 玉 光 禎    45番  碓 井 法 明            46番  平 野 博 昭    47番  月 村 俊 雄            48番  土 井 哲 男    49番  都志見 信 夫            50番  皆 川 恵 史    51番  中 本   弘            52番  木 島   丘    53番  柳 坪   進            54番  藤 田 博 之    55番  海 徳   貢 ───────────────────────────────────────                 欠 席 議 員 氏 名                  な    し ───────────────────────────────────────            職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名  事務局長    浜 中 典 明       事務局次長   松 村   司  議事課長    重 元 昭 則       議事課主任   立 原   満  議事課主査   浜 井 紀 行       議事課主査   宮 田 武 雄  議事課主査   垣 井 英 孝       外関係職員 ───────────────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名  市長      秋 葉 忠 利       副市長     三 宅 吉 彦  副市長     米 神   健       副市長     豊 田 麻 子  企画総務局長  南 部 盛 一       企画総務局計画担当局長                                湯 浅 敏 郎  財政局長    佐 伯 克 彦       市民局長    島 本 登 夫  健康福祉局長  三 村 義 雄       こども未来局長 梶 原 伸 之  環境局長    喜多川   寛       環境局エネルギー温暖化対策担当局長                                亀 井 且 博  経済局長    重 藤 吉 久       都市活性化局長 濱 本 康 男  都市整備局長  片 平   靖       都市整備局指導担当局長                                山 本 哲 生  道路交通局長  高 山   茂       下水道局長   田 中 義 則  市立大学事務局長志 賀 賢 治       会計管理者   紙 本 義 則  消防局長    田 村 義 典       水道局長    江 郷 道 生  病院事業局事務局長             監査事務局長  藤 岡 賢 司          橋 本 恵 次  教育長     岡 本 茂 信       選挙管理委員会事務局長                                三 浦 泰 明  人事委員会事務局長          山 本 正 己 ───────────────────────────────────────                 午前10時00分開会                 出席議員  53名                 欠席議員  2名 ○藤田博之 議長       おはようございます。出席議員53名であります。 ───────────────────────────────────────               開   会   宣   告 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       ただいまより平成20年第4回広島市議会臨時会を開会いたします。 ───────────────────────────────────────
                  開   議   宣   告 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       これより本日の会議を開きます。 ───────────────────────────────────────               会 議 録 署 名 者 の 指 名 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       本日の会議録署名者として               3番 三 宅 正 明 議員               11番 藤 井 敏 子 議員  を御指名いたします。 ───────────────────────────────────────               諸  般  の  報  告 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       この際,諸般の報告がありますので,事務局長に朗読をさせます。 ◎浜中典明 事務局長     (朗  読)    報告事項  1 閉会中の継続審査に付しておりました平成19年度広島市各会計歳入歳出決算第1号から第24号,広島市水道事業決算,広島市下水道事業決算及び広島市病院事業決算について,決算特別委員長より審査報告書が提出されました。  1 本臨時会に市長より提出された案件は,報告第14号から第18号の計5件であります。  1 受理した陳情は,お手元に配付した陳情受理報告書のとおりであります。 以上であります。 ───────────────────────────────────────              日 程 に 入 る 旨 の 宣 告 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       これより日程に入ります。 ─────────────────────────────────────── △日程第1 会期決定について ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       日程第1,会期決定についてを議題といたします。  お諮りいたします。  本臨時会の会期は,本日1日といたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤田博之 議長       異議なしと認め,よって会期は本日1日と決定をいたしました。 ─────────────────────────────────────── △日程第2┌自報告第14号 専決処分の報告について      ┤       (道路管理瑕疵等による損害賠償額の決定)      └至報告第18号 専決処分の報告について              (市営住宅に係る家賃等の長期滞納者との訴え提起前の和解) ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       次は,日程第2,報告第14号から第18号を一括上程をいたします。  本件については,発言の通告がありませんので,これをもって終わります。 ─────────────────────────────────────── △日程第3 平成19年度広島市各会計歳入歳出決算(第1号〜第24号)       平成19年度広島市水道事業決算       平成19年度広島市下水道事業決算       平成19年度広島市病院事業決算 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       次は,日程第3,平成19年度広島市各会計歳入歳出決算第1号から第24号及び平成19年度広島市水道事業決算を初め企業決算3件を一括議題といたします。  決算特別委員長の報告を求めます。決算特別委員会橋本昭彦委員長。                〔28番橋本昭彦議員登壇〕(拍手) ◎28番(橋本昭彦議員) おはようございます。  決算特別委員長報告をさせていただきます。  決算特別委員会に付託されました平成19年度広島市各会計歳入歳出決算,平成19年度広島市水道事業決算,平成19年度広島市下水道事業決算及び平成19年度広島市病院事業決算について,委員会審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。  平成19年度の広島市各会計歳入歳出決算にかかる全会計の決算は,歳入総額9,947億2,752万円,歳出総額9,831億7,920万円となっており,翌年度への繰越財源を差し引いた実質収支は,一般会計で19億6,980万円,全会計では71億9,723万円の黒字決算となっております。  しかしながら,税源移譲や定率減税の廃止などによる個人市民税の増収等により,市税収入は3年連続の増加となったものの,国の歳出・歳入一体改革の影響などから,臨時財政対策債を含む実質的な地方交付税が減少しております。  また,平成19年度末における市債残高は,一般会計で9,548億円と前年度より19億円,特別会計も含めると全体で9,963億円と前年度より49億円,それぞれ増加しております。  さらに,財政力の強弱を示す財政力指数は,0.794と6年連続して改善しておりますが,財政構造の弾力性を示す経常収支比率は98.4%と前年度より2.6ポイント上昇し,財政の硬直化が一段と進んでおります。  以上のことから,依然として大変厳しい財政状況にあります。  次に,平成19年度の公営企業決算は,まず,水道事業では,収益は,244億8,826万円,費用は,233億2,831万円となっており,その結果,収支は11億5,995万円の純利益を生じており,前年度より純利益は5,714万円増加しております。なお,平成19年度末における利益剰余金は52億円となっております。  次に,下水道事業では,収益及び費用は同額の397億9,330万円となっており,その結果,収支は0円となっておりますが,汚水処理にかかる収支不足額を補てんする一般会計補助金を除いて算出すると10億9,932万円の純損失となり,前年度より純損失は1億8,854万円増加しております。  また,病院事業では,収益は,417億4,276万円,費用は,432億3,801万円となっており,その結果,収支は14億9,525万円の純損失となり,前年度より純損失は2億7,830万円増加しております。なお,平成19年度末における欠損金は244億円となっております。  以上のことから,純利益が生じている水道事業以外は,純損失が生じているなど,公営企業経営環境も厳しい状況にあります。  このような状況を踏まえた上で,本委員会としては,10月1日から21日までの21日間にわたり,全体会議や各分科会において精力的に審査に取り組み,討論・採決を行った結果,平成19年度広島市各会計歳入歳出決算,平成19年度広島市水道事業決算,平成19年度広島市下水道事業決算及び平成19年度広島市病院事業決算は,いずれも認定されたところであります。  最初に決算審査を通じ,指摘された点を総括的に申し述べます。  各会計歳入歳出決算については,まず,自主財源の確保は,健全な行財政運営の根幹をなすものとして極めて重要であり,市税,国民健康保険料介護保険料保育料等収納率向上のため,厳正な滞納処分のための法的措置,収納対策本部関係部局の連携による効果的・効率的な収納体制の確保など,収納対策をさらに充実強化する必要があります。併せて未利用地の売却促進・有効活用についても,関係部局との連携のもと,積極的に取り組む必要があります。  また,現下の厳しい財政状況にあっては,行政改革の推進は必要不可欠であることから,行政評価制度の積極的な活用などにより,成果重視の視点に立って,事務事業の徹底した見直しと経費の縮減を行うとともに,市民ニーズを踏まえた真に必要性の高い施策への投資の重点化を図るなど,効果的・効率的に事業を実施する必要があります。  次に,公営企業については,特に,一般会計から汚水処理にかかる収支不足額の補てんを受けている下水道事業及び欠損金が生じている病院事業にあっては,今後も減価償却費の増加が見込まれるなど,さらに経営環境が厳しいものになると予想されるため,これまで以上に収益増を図るための諸施策の推進,人件費の削減,業務の合理化・効率化などの経費の抑制に取り組み,独立採算性の原則及び健全で安定した事業経営を確保するとともに,一般会計からの繰入金の抑制に努める必要があります。  ついては,全庁を挙げてさらなる行政改革に着実に取り組むとともに,弾力性のある健全な財政体質の確立に向け一層努力されるよう強く要望しておきます。  次に,要望事項の主なものについて御報告申し上げます。 1 指定管理者制度については,2年間の実績を踏まえ,公募・非公募区分,管理経費の上限・下限額及び評価項目・配点など,適宜見直しを行い,その円滑な運用に意を用いること。 2 災害時の情報伝達体制の強化については,防災情報メール配信システムの周知を図り,メール受信登録者数をふやすこと。また,引き続き計画的なサイレン設備の整備などに努めること。 3 集中豪雨等による浸水被害を最小限に食いとめるよう,雨水幹線やポンプ場等整備促進により一層努めること。 4 水道事業については,職員研修の実施や現業所附属住宅適正管理などに意を用い,災害等の緊急時に備えた体制を一層充実させること。 5 すべての児童生徒の確かな学力の定着のため,基礎学力向上推進事業などを引き続き推進するとともに,早期に少人数教育を拡大し,きめ細かな指導の充実に努めること。 6 子どもの防犯に対する意識啓発を図るため,毎月22日の「子ども安全の日」を利用し,防犯ブザーの使用方法の指導などを行うこと。  また,子どもの安全に係る情報については,その情報を必要とする保護者や地域団体等にも提供するよう努力すること。 7 中小企業融資制度については,現下の厳しい社会経済情勢を踏まえ,企業ニーズに見合った効果的な運営に努め,一層の利用促進が図られるよう引き続き努力すること。 8 農業振興については,農業従事者の減少や耕作放棄地の拡大などにより,生産額や食料自給率が低下している現状を認識し,多様な担い手の育成に取り組むなど,実効ある施策の展開に努めること。  また,市民の食に対する不安が拡大する中,地産地消をより一層推進するなど,食の安全の確保に取り組むこと。 9 介護保険事業については,介護現場における労働環境の改善等を図るため,利用者負担の増加や介護給付の増大による保険料水準への影響に留意しつつ,介護報酬の見直しなどによる介護従事者の処遇改善を行うよう,引き続き国に対し強く要望すること。 10 病院事業については,より一層の経費削減を図るとともに,患者サービスの向上による利用者の増,病床利用率の向上など,収益の増加策に積極的に取り組むこと。  また,多様化・高度化する市民ニーズに的確に対応した,より質の高い医療の提供に努めること。 11 放置自転車対策については,関係機関との連携を密にし,計画的な駐輪場の整備に努めるとともに,自転車等放置状況などを踏まえ,必要に応じて放置規制区域の拡大についても検討すること。  以上,申し述べました要望事項のほか,委員会審査を通じて,委員各位から述べられた指摘や意見,さらには各会派から提出された要望事項についても,このたびの決算審査の内容を十分踏まえ,今後の行政執行及び予算編成に当たって,これまで以上に反映していただくよう併せて要望しておきます。  最後に,各位の御賛同をお願い申し上げ,委員長報告を終わります。(拍手) ○藤田博之 議長       これより討論に入ります。  発言通告者に発言を許します。  38番中森辰一議員。                〔38番中森辰一議員登壇〕(拍手) ◆38番(中森辰一議員) おはようございます。  日本共産党市会議員団を代表いたしまして,決算第1号から第24号の一般会計特別会計及び三つの企業会計の認定について討論を行います。  決算第13号と第19号は,認定に反対いたします。第1号,第11号,第12号及び水道,下水道の企業会計決算は,意見を付して賛成といたします。あとの20件の決算は,認定に賛成いたします。  以下,反対の二つの議案から,その理由を述べます。  決算第13号,競輪事業特別会計は,これまでも指摘してきたとおり,今日に至ってなお公営ギャンブルを行う必要はなく,我が国の法律で禁じているギャンブルを公共がいつまでも行うべきではありません。公営であろうがなかろうが,ギャンブルギャンブルであり,多くの人々がこのギャンブルに取りつかれて人生を台なしにしたばかりか,その家族の暮らしにまで被害を及ぼし,ギャンブルで遊ぶために凶悪な犯罪まで引き起こされてきたことを行政としてよく考えなければなりません。この事業にかかわって生活している人々の新たな就業先の確保など,生活が成り立つような責任ある手だてをとった上で,この事業を廃止するべきであります。  決算第19号,開発事業特別会計は,最近の国会での財源論と同様,厳しい財政状況の中で使える可能性のある財源として,ここにある財源を大いに市民生活に活用できるよう条例を改正して,この特別会計のあり方を転換するべきであります。  以上の立場から,二つの決算認定には反対いたします。  次に,意見を付して賛成の五つの決算について,意見を述べます。  まず,決算第1号,一般会計決算です。私ども日本共産党議員団として,先日も来年度予算に向けた要望書を市長に出しましたけれども,市民生活の現状から,議会でも繰り返しさまざまな制度要求を行ってまいりました。しかし,財政困難を理由にほとんど前に進まない状況があります。確かに経常収支比率は年々悪化し,昨年度は100%近くになっていて,財政の余裕はほとんどないように見えます。しかし,経常収支比率に反映しない都市計画税を仮に経常一般財源に入れれば,経常収支比率は一気に5ポイント改善し,93%台になります。都市計画事業に使われた一般財源都市計画税の税収をはるかに上回っており,ここにも見直しの手を入れれば,もっと市民生活の要望を受け入れる余裕を確保することができるのではないでしょうか。この点は検討をお願いしておきます。  また,このことに関連して,財政運営のあり方に関してあえて指摘しておきたいのは,やはり民生費の問題です。民生費も扶助費も高齢化と小泉構造改革による市民生活の悪化に伴って,全国どこでも右肩上がりでふえ続ける傾向となっております。これは国政の無策による結果であって,これを抑制すれば市民生活に深刻な影響を及ぼすことになります。実際,国が毎年2200億円も社会保障費を削り続けてきて,既に8年前に比べて年間で1兆6000億円も社会保障費が削られた影響が広島市政にもしわ寄せされております。広島市は,これに対して障害者自立支援法への対応など,逆に民生費や扶助費がふえるような施策も行ってまいりました。ここにかかる市の負担をふやさないためには,地方交付税問題と同様,国の政治を変える必要があります。  同時に指摘しておく必要があるのは,広島市の市民1人当たりの民生費は,それでも政令市の水準より低いということです。これは広島市が政令市になった当初からずっと同じ傾向です。昨年度分は政令市全体で比較する資料がありませんが,一昨年度──平成18年度の場合,民生費額で市民1人当たり1万9000円,一般財源の投入額で7,000円,平均より少ない状況です。これは115万市民分となると民生費額で218億円,一般財源の投入額で80億円になります。それだけ民生分野には政令市の平均より財源を使わずに済ませているということです。ちなみに,同じ年度比較で市民1人当たり土木費は1万円多くなっております。これは広島市としては平均より115億円多いということです。  直面する経済不況への政府の対策は,庶民に対しては1年限りで国民1人当たり1万6000円だけ給付金を出すだけで,3年後には消費税増税を打ち出している一方,3大銀行だけで,この1年間で2兆円も中小企業への貸し出しを減らすなどで中小企業の倒産がふえ,大企業の非正規雇用者の大規模な首切りが始まっていることには何ら対応しようとしておりません。市民生活はますます厳しくなることが考えられるだけに,こうしたことも考慮しながら,市民生活に重点を置いた行財政運営を考えていく必要があります。そのためにおくれている児童館や学校校舎の耐震化を初めとした,市民生活に密着した最低限の建設投資は計画的に実施していくとして,新たな開発事業などは抑えて,維持補修費,改修費を充実させて既存のインフラを最大限活用し,それを使いやすくする考え方に転換することを求めておきます。
     また,総括質疑に続く分科会の議論の中で,経常収支比率が悪化した最大の原因は公債費だと当局は認めました。政令市の中でも広島市の人件費は低い方であることも明らかになりました。財政悪化を理由に一層の人件費削減のために職員を減らすばかりの対応では,広島市行政の業務遂行にも影響を及ぼすことになります。市民サービスの低下を招かないために必要な人員を確保するべきです。  また,これは公共工事全体にかかわることですが,低過ぎる落札額や極端に低い額で市外,県外の業者が落札してしまうために,せっかく市民の税金で公共事業が行われているのにそれが地元に還元されない状況や,地元も対抗して,実態としては赤字で請け負わざるを得ないことが多くなっているようです。低過ぎる工事価格は,品質の問題とあわせて広島市の工事をやってもらっている現場の労働者がまともな賃金を得られない問題も引き起こすことになります。こうしたことをきちんとチェックできない問題もあります。厳しい財政状況の中で公共工事を行っているのであり,効率的な行政運営のための公正な入札は,同時に適正価格での落札でもある必要があります。より公正な入札制度の中に最大限地元の業者の仕事が確保されるような仕組みが必要であり,あわせて材料価格や末端の労賃まで含めて適正であることを十分確認できる仕組みが必要です。  決算第11号は,介護保険事業特別会計です。鳴り物入りで介護保険制度が始まってから8年がたちましたが,これで介護は大丈夫とバラ色の宣伝をし,非営利だった公的介護に営利企業が導入され,営利企業としての旺盛な事業拡大をした結果,給付費総額がふえ続けたため,もともと制限があった上にさらにサービスの制限が行われて,逆に要介護者の生活を脅かす事態になりました。保険料は一度ならず値上げされたなど,矛盾が急速に拡大してきております。政府の低介護報酬政策の結果として,介護を担う現場労働者が,熱意はあったのに展望を失って次々と離職,介護要員を養成する学校も閑古鳥が鳴くような状況になっております。今,改めて介護保険制度を見直し,だれでも安心して利用でき,現場を担う人々の高い職業意識にこたえられる公的介護制度をつくる必要があります。現に制度を運営する保険者として,政府に現場の実態を突きつけ,抜本的見直しを求めていただきたいと思います。  また,介護保険による在宅サービスが必要に足りないものであるため,急速に特別養護老人ホームの待機者がふえ続け,4,000人という規模になろうとしています。介護保険の事業ではありませんが,市の高齢者施策として介護保険に足りないサービスを補完し,在宅で暮らせる条件づくりを進めること,新たな施設整備計画は政府の参酌標準に沿った焼け石に水程度の増設ではなく,思い切って実態に即した増設計画とされるよう求めるものです。  決算第12号は,国民健康保険事業特別会計です。年度末の議論の中で,あり方の見直しを検討するとしていた資格証明書について,明らかに悪質滞納者とわかったもの以外は出さないこととし,ことしの6月には発行数ゼロとしたことは大いに評価しております。滞納問題が一向に改善しないのは,今日の経済状況や格差と貧困を拡大してきた政治の結果ですが,一方で所得が低いにもかかわらず相応の保険料,すなわち低所得でも払える水準の保険料になっていない層が常に存在し,滞納の予備軍となっていることを直視する必要があります。繰り返し提案してきたこの実態に対応できる独自の保険料減免制度をぜひ検討されるよう求めておきます。  次に,水道事業会計です。浄水場などでの不測の事態に直ちに必要な対応ができるようにと技術者が入居している現業所附属住宅は,21戸中11戸が入居者がいないままになっております。老朽化して居住施設として問題があるにもかかわらず,修繕もせず放置し,居住条件が悪化しているからです。一般的な災害時だけではなく,突然の雷などでも施設のふぐあいが起きることがあるとのことであり,緊急事態に迅速に対応するために必要な施設が半分以上も利用できないのは問題です。十分居住可能な状態に改修し,必要な緊急対応の体制を確保するべきであります。  次に,下水道事業会計です。分科会での答弁では,下水道事業団への委託は言い値ではないかとの疑念がぬぐえません。さらに年間1億4000万円もの事務費を委託料とは別に下水道事業団に支払っていることについても,納得できる答弁は得られませんでした。下水道事業団には現在,総事業費34億円もの二つの事業を委託しておりますが,ここにも大きなむだが潜んでいるのではないでしょうか。下水道事業には一般会計から毎年200億円規模の巨額の繰り出しを行っております。市長におかれては徹底した点検をなされるよう求めておきます。  最後に,全国一斉学力テストが議論になっておりましたので,一言意見を述べて要望しておきます。点を上げるため先生が正解を教える,ドリルばかりで本来の知育がおろそかになる,テスト対策のため文化祭や林間学校を縮小・廃止したなど,全国的にもさまざまな弊害が指摘をされております。全国で70億円もの巨額の税金を使って行われておりますが,テストの結果が現場に返されるのは半年後であり,学力向上のために個々に活用するにも遅過ぎて役には立ちません。これはまさに百害あって一利なし。学力の全国的調査は抽出調査で十分です。このようなことに貴重な学習時間を使うべきではなく,来年からは参加しないよう求めておきます。  以上で討論を終わります。(拍手) ○藤田博之 議長       以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  まず,反対討論のありました平成19年度広島市各会計歳入歳出決算中,決算第13号及び第19号を一括採決をいたします。  本件は,いずれも委員会の報告どおり決するに賛成の議員の起立を求めます。                   〔賛成者起立〕 ○藤田博之 議長       起立多数であります。よって,本件はいずれも委員会の報告どおり認定することに決定いたしました。  次は,ただいま採決いたしました決算を除く他の決算を一括採決をいたします。  本件は,いずれも委員会の報告どおり決するに御異議ございませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○藤田博之 議長       異議なしと認めます。よって,本件はいずれも委員会の報告どおり認定することに決定いたしました。 ───────────────────────────────────────                  付議事件議了の宣告 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       以上で,付議事件はすべて終了いたしました。 ───────────────────────────────────────          広島市基本構想・基本計画特別委員会の開会通知の伝達 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       この際,御通知申し上げます。  本日の会議終了後,直ちに当議場において広島市基本構想・基本計画特別委員会を開会する旨,委員長から申し出がありましたので,御通知申し上げます。 ───────────────────────────────────────                閉   会   宣   告 ─────────────────────────────────────── ○藤田博之 議長       それでは,これをもちまして第4回臨時会を閉会いたします。                  午前10時28分閉会 ─────────────────────────────────────── △(参照1)   (写)                               決算特委第1号                               平成20年10月21日  広島市議会議長   藤 田 博 之 様                          決算特別委員会                            委員長 橋本 昭彦                  審 査 報 告 書  本委員会に付託された決算については,審査の結果,下記のとおり決定したので,会議規則第71条の規定により報告します。                      記 ┌─────────────────────────────────┬─────┐ │          件           名          │ 審査結果 │ ├─────────────────────────────────┼─────┤ │平成19年度広島市各会計歳入歳出決算                │ 認 定 │ │(第1号〜第24号)          ※各決算は別紙参照      │     │ ├─────────────────────────────────┼─────┤ │平成19年度広島市水道事業決算                   │  〃  │ ├─────────────────────────────────┼─────┤ │平成19年度広島市下水道事業決算                  │  〃  │ ├─────────────────────────────────┼─────┤ │平成19年度広島市病院事業決算                   │  〃  │ └─────────────────────────────────┴─────┘                                    別 紙 平成19年度広島市各会計歳入歳出決算  決算第1号 平成19年度広島市一般会計歳入歳出決算  決算第2号 平成19年度広島市住宅資金貸付特別会計歳入歳出決算  決算第3号 平成19年度広島市母子寡婦福祉資金貸付特別会計歳入歳出決算  決算第4号 平成19年度広島市物品調達特別会計歳入歳出決算  決算第5号 平成19年度広島市公債管理特別会計歳入歳出決算  決算第6号 平成19年度広島市市民球場特別会計歳入歳出決算  決算第7号 平成19年度広島市新球場整備特別会計歳入歳出決算  決算第8号 平成19年度広島市用地先行取得特別会計歳入歳出決算  決算第9号 平成19年度広島市西風新都特別会計歳入歳出決算  決算第10号 平成19年度広島市老人保健特別会計歳入歳出決算  決算第11号 平成19年度広島市介護保険事業特別会計歳入歳出決算  決算第12号 平成19年度広島市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算  決算第13号 平成19年度広島市競輪事業特別会計歳入歳出決算  決算第14号 平成19年度広島市中央卸売市場事業特別会計歳入歳出決算  決算第15号 平成19年度広島市国民宿舎湯来ロッジ等特別会計歳入歳出決算  決算第16号 平成19年度広島市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算  決算第17号 平成19年度広島市駐車場事業特別会計歳入歳出決算  決算第18号 平成19年度広島市有料道路事業特別会計歳入歳出決算  決算第19号 平成19年度広島市開発事業特別会計歳入歳出決算  決算第20号 平成19年度広島市簡易水道等事業特別会計歳入歳出決算  決算第21号 平成19年度広島市特定環境保全公共下水道事業特別会計歳入歳出決算  決算第22号 平成19年度元宇品町財産区特別会計歳入歳出決算  決算第23号 平成19年度三入財産区特別会計歳入歳出決算  決算第24号 平成19年度砂谷財産区特別会計歳入歳出決算 △(参照2)  平成20年10月31日 議 員 各 位
                                広島市議会議長                              藤 田 博 之              陳情の受理について(報告)  下記のとおり陳情を受理したので報告します。                      記  ┌───┬──────────────────────────────┬────┐  │ 受理 │        件            名        │受  理│  │ 番号 │                              │年 月 日│  ├───┼──────────────────────────────┼────┤  │ 42 │広島市民球場跡地利用についての再考について         │20.10.22│  ├───┼──────────────────────────────┼────┤  │ 43 │広島市原爆ドーム及び平和記念公園周辺地区景観計画(素案)に盛│20.10.30│  │   │り込まれている「高さ制限」の見直しについて         │    │  └───┴──────────────────────────────┴────┘ △(参照3)  議 決 事 件 一 覧 表                                                  (平成20年第4回臨時会) ┌─────┬────┬───────────────────────────┬───────┬────┬───────┐ │ 議  案 │ 提 出 │                           │ 付託委員会 │ 議 決 │       │ │     │    │        件 名 及 び 内 容        ├───────┤    │議 決 結 果│ │ 番  号 │ 年月日 │                           │ 付託年月日 │ 年月日 │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │     │    │会期決定について                   │       │20.10.31│ 10月31日の │ │     │    │                           ├───────┤    │       │ │     │    │                           │       │    │ 1日と決定 │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │ 報  告 │20.10.31│専決処分の報告について                │       │  〃  │ 終   了 │ │     │    │                           ├───────┤    │       │ │  14  │    │(道路の管理瑕疵等による損害賠償額の決定)      │       │    │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │  〃  │  〃  │専決処分の報告について                │       │  〃  │   〃   │ │     │    │                           ├───────┤    │       │ │  15  │    │(道路の管理瑕疵に起因する事故に関する訴訟上の和解) │       │    │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │  〃  │  〃  │専決処分の報告について                │       │  〃  │   〃   │ │     │    │(市営住宅に係る家賃等の長期滞納者等に対する家屋明渡等├───────┤    │       │ │  16  │    │の訴えの提起)                    │       │    │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │  〃  │  〃  │専決処分の報告について                │       │  〃  │   〃   │ │     │    │(市営住宅等を正当な権原なく占有している者に対する家屋├───────┤    │       │ │  17  │    │明渡等の訴えの提起)                 │       │    │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │  〃  │  〃  │専決処分の報告について                │       │  〃  │   〃   │ │     │    │(市営住宅に係る家賃等の長期滞納者との訴え提起前の和 ├───────┤    │       │ │  18  │    │解)                         │       │    │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │     │20. 9.22│平成19年度広島市各会計歳入歳出決算          │  決算特別  │  〃  │ 認   定 │ │     │    │                           ├───────┤    │       │ │     │    │(第1号〜第24号)                  │  20. 9.26  │    │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │     │20. 9.12│平成19年度広島市水道事業決算             │   〃   │  〃  │   〃   │ │     │    │                           ├───────┤    │       │ │     │    │                           │   〃   │    │       │ └─────┴────┴───────────────────────────┴───────┴────┴───────┘ ┌─────┬────┬───────────────────────────┬───────┬────┬───────┐ │ 議  案 │ 提 出 │                           │ 付託委員会 │ 議 決 │       │ │     │    │        件 名 及 び 内 容        ├───────┤    │議 決 結 果│ │ 番  号 │ 年月日 │                           │ 付託年月日 │ 年月日 │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │     │20. 9.12│平成19年度広島市下水道事業決算            │  決算特別  │20.10.31│ 認   定 │ │     │    │                           ├───────┤    │       │ │     │    │                           │  20. 9.26  │    │       │ ├─────┼────┼───────────────────────────┼───────┼────┼───────┤ │     │  〃  │平成19年度広島市病院事業決算             │   〃   │  〃 │   〃   │ │     │    │                           ├───────┤    │       │ │     │    │                           │   〃   │    │       │ └─────┴────┴───────────────────────────┴───────┴────┴───────┘ ───────────────────────────────────────   議 長   藤  田  博  之   署名者   三  宅  正  明   署名者   藤  井  敏  子...