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平成 4年第 6回12月定例会−12月11日-02号

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    平成 4年第 6回12月定例会−12月11日-02号


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    最終取得日: 2022-12-05
    平成 4年第 6回12月定例会−12月11日-02号平成 4年第 6回12月定例会        平成4年第6回広島市議会定例会会議録(第2号)            広 島 市 議 会 議 事 日 程                            平成4年12月11日                            午前10時開議                日    程  第1 一般質問  ─────────────────────────────────            会 議 に 付 し た 事 件 等  開議宣告(終了)  会議録署名者の指名(終了)  日程に入る旨の宣告(終了)  日程第1 一般質問  休憩宣告(終了)  開議宣告(終了)  一般質問(続行)  休憩宣告(終了)
     開議宣告(終了)  一般質問(続行し,12月14日も続行)  次会の開議通知(12月14日午前10時開議を宣告)  散会宣告(終了)  ─────────────────────────────────              出 席 議 員 氏 名   1番  谷 川 正 徳 君     2番  松 平 幹 男 君   3番  原   敏 起 君     4番  酒 入 忠 昭 君   5番  土 井 哲 男 君     6番  佐々木 壽 吉 君   7番  金 子 和 彦 君     8番  中 原 好 治 君   9番  木 山 徳 和 君     10番  大 野 芳 博 君   11番  井 口   聰 君     12番  加 藤 万 蔵 君   13番  田 尾 健 一 君     14番  上 岡   勲 君   15番  皆 川 恵 史 君     16番  福 島 和 宏 君   17番  中 山 忠 幸 君     18番  多 田 敏 治 君   19番  仲 津 幸 男 君     20番  平 野 博 昭 君   21番  藤 田 博 之 君     22番  浅 尾 宰 正 君   23番  児 玉 光 禎 君     24番  宗 像 俊 昭 君   25番  碓 井 法 明 君     26番  下向井   敏 君   27番  藤 川   武 君     28番  坂 根 喜三郎 君   29番  都志見 信 夫 君     31番  戸 田   満 君   32番  鶴 見 和 夫 君     33番  松 井 邦 雄 君   34番  種 清 和 夫 君     35番  前 本 一 美 君   36番  木 島   丘 君     37番  神 明 政 三 君   38番  熊 本 良 作 君     39番  伊 藤 稲 造 君   40番  月 村 俊 雄 君     41番  村 岡 節 吾 君   42番  松 浦 弘 典 君     43番  牧 里 重 喜 君   44番  鈩 谷 君 子 君     45番  中 本 康 雄 君   46番  前   恵 介 君     47番  桜 井 康 民 君   48番  大勢登 康 憲 君     49番  兼 桝 栄 二 君   50番  中 本   弘 君     51番  元 田   猛 君   52番  山 口 氏 康 君     53番  山 科 美 里 君   54番  増 田 正 昭 君     55番  海 徳   貢 君   56番  今 田   智 君     58番  井 上   貞 君   59番  山 本   誠 君     61番  宮 本 正 夫 君   62番  瀬 川 吉 郎 君     63番  柳 坪   進 君   64番  明 星 正 明 君  ─────────────────────────────────              欠 席 議 員 氏 名   30番  石 川 武 彦 君  ─────────────────────────────────        職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 事 務 局 長 下 村 重 圓 君  事務局次長議事課長事務取扱                             河 野 康 文 君 議 事 係 長 浜 中 典 明 君  議 事 課主査 宗 像 良 和 君 外 関 係職員  ─────────────────────────────────            説明のため出席した者の職氏名 市    長 平 岡   敬 君  助    役 福 島 隆 義 君 助    役 鍋 岡 聖 剛 君  助    役 山 野   宏 君 収  入  役 佐々木 眞 二 君  市 長 室 長 浜 井 澄 人 君 企画調整局長 白 崎 徹 也 君  総 務 局 長 堀 部 尚 雄 君 財 政 局 長 石 橋 正 行 君  民 生 局 長 若 狭 武 治 君 衛 生 局 長 上 田 博 三 君  環境事業局長 山 岡 俊 英 君 経 済 局 長 樋 渡 敬 宇 君  都市整備局長 加 藤 英 海 君 建 設 局 長 横 山 良 三 君  開 発 局 長 佐々木   進 君 下 水 道局長 赤 司 義 臣 君  消 防 局 長 宗 像 正 道 君 水 道 局 長 山 根 龍 春 君  広島市民病院事務局長                          中 岡 隆 志 君 安佐市民病院事務部長        財 政 課 長 横 田 真 二 君        川 岡 稔 和 君 教育委員会委員長          教  育  長 池 田 正 彦 君        藤 井   尚 君 選挙管理委員会事務局長       人事委員会事務局長        長谷川 順 通 君         久保田 浩 二 君 代表監査委員 石 川 伯 廣 君  ─────────────────────────────────              午前10時12分開議              出席議員  51名              欠席議員  11名 ○議長(中本弘君) おはようございます。出席議員51名であります。  ─────────────────────────────────            開   議   宣   告  ───────────────────────────────── ○議長(中本弘君) これより本日の会議を開きます。  ─────────────────────────────────            会 議 録 署 名 者 の 指 名  ───────────────────────────────── ○議長(中本弘君) 本日の会議録署名者として             15番 皆 川 恵 史 君             53番 山 科 美 里 君 を御指名いたします。  ─────────────────────────────────            日 程 に 入 る 旨 の 宣 告  ───────────────────────────────── ○議長(中本弘君) これより日程に入ります。  ───────────────────────────────── △日程第1 一般質問  ───────────────────────────────── ○議長(中本弘君) 日程第1,一般質問を行います。  発言通告者に順次発言を許します。25番碓井法明君。           〔25番 碓井法明君 登壇〕(拍手) ◆25番(碓井法明君) どうも皆さんおはようございます。きょうは自由民主党議員団を代表いたしまして,市政の当面する種々の課題について質問をいたします。御清聴よろしくお願いいたします。  先ほどから発言通告の一覧表を見まして,こんなに出したかいなと思うぐらいたくさん出ております。土井先生からも次が来とるんじゃけんのということもございますので,できるだけ早く,これを全部やると識者によりますと夜の5時までかかるということでございますので,できるだけ簡潔にさしていただきたい。  また,理事者の答弁をなさる方もポイントをついて簡潔にひとつよろしくお願いしたいなと,このように思います。  1992年もあと20日余りで終わります。申年から酉年に移ろうとしておるわけであります。平成4年も,国内外では大変いろんなことがありましたですね。  世界的にはバルセロナで,第25回のオリンピック大会や,チェンジを訴える民主党のクリントン氏が第42代のアメリカ大統領に当選されました。チェンジと言えば,平岡市長さんもチェンジ政策でございまして,クリントンさんが真似たんじゃないかなと,このように思うわけでありますが,国内ではバブルがはじけ,佐川急便事件に終始し,ことしほど政治改革・政治倫理の確立が叫ばれた年はないのであります。政治家の信も問われている年であります。  さらにまた,戦後最長と言われた景気も──好景気も,バブルの崩壊によりまして,景気回復の見通しは大変暗いものがあるんじゃないかと思います。  広島市におきましては,国連軍縮広島会議の開催,また,太田川シアン化合物流入事件アジアカップサッカーの開催,さらに広島─仙台便,広島─香港便の国内外の定期便が就航し,国際的にも大きく飛躍した年でございます。  それではまず第1に,市長さんの政治姿勢についてお聞きします。  きっと変えます広島ということで,クリントン大統領と同じチェンジ政策を出された市長さんの公約には,短期間では解決できない多くの問題があると思うんでありますが,その中で昨年来議論されてきているもので,高齢者の電車・バスの無料化問題がございます。(「はあ済んだ」と呼ぶ者あり)私は,この問題を高齢者の社会参加の問題として受けとめるべきだと考えております。済んだというのは,けさ新聞に出しておりましたから,これは私との約束の違いであります。けさということになったんでありますが,これは中国新聞さんの力が強かったんじゃないかなと,このように思うわけでありますが,これもまた一つ,今までは対策としてはですね,社会参加,高齢者が社会参加するという方向での考え方をひとつ強くいきたいと,このように思うわけであります。元気で生き生きしている高齢者の方々が健康な状態で老後を過ごし,健やかに老いることが市民の願いであります。
     そうした意味で,高齢期を家に閉じこもるのでなく,大勢の人と知り合い,さまざまな活動に参加する生きがいのあるものにしていくことが大切ではないかと思うわけであります。  そこでお尋ねします。これからの本格的な高齢社会を目前に控え,電車・バスの無料化問題を含めた高齢者の社会参加について,市長はどのように対応されているか,御所見を伺います。  次に,大切なのは不況対策であります。  昨今の新聞にもいろいろ出ております。昨年のバブル経済の崩壊に伴う今回の不況は,企業投資や法人税,市民税,個人消費の落ち込みで,これまでになく長期化し,まだ景気回復の兆しが見えていないところであります。  国もこの現状に対処するため,総合経済対策として,先に10兆7,000億円の補正予算を計上し,公共投資の拡大や住宅投資などの促進,公共用地の先行取得,中小企業経営安定対策などに乗り出し,同じく県も,広島県総合経済対策として813億6,400万円を組み,同様に不況対策に当たっているところであります。  国の大型補正予算成立後は,公共事業の発注などによる波及効果が期待されるものの,景気回復の予測はまちまちであります。  そこで,まず,本市の景気動向について,市はどのように判断しておられるのかをお尋ねしたいと思います。  本市経済を支えている市内事業所5万8,000のうち,99.1%を占めると言われる中小企業の支援がより必要であると思われます。  そこで,経営資金などの金融制度の見直しを含め,どのような対策を講じられようとしているのかお尋ねしたいと思います。  次に,現空港問題と新空港へのアクセスについてお尋ねします。  きょうも新聞によりますと,来年の10月に新空港開港だと,こういうことが出てましたですね。現空港問題については,さきの現空港存続問題等特別委員会でも議論されたところでもございますので,要点のみを質問させていただきます。  第1,現空港がコミューター飛行場として存続する場合,最終的に設置管理主体はどのようになるのか。  また,管理運営協議会はどのようになるのか。これは,私も委員としてずっと言ってるわけでありますが,そろそろ管理主体はだれであるかということはですね,はっきり出されてもいいんじゃないかと私は思います。  第2は,国有地の取得費は,国の政治的判断,県と政治的解決,政治的というのは何でありましょうか。そういう解決をするということが私の耳にも入っておりますが,そうすれば2分の1の負担だと思うわけでありますが,いかがですか。  管理運営費の県・市の負担割合はまたどうなるか。約5億と言われておりますが,この運営費の負担はどうなるか。  四つ目として,また環境対策や地域振興策など,今後の地元対策をどのように考えているか教えていただきたいと,このように思うわけであります。  続いて,新空港へのアクセスであります。先日,建設中の新空港を見学いたしましたが,実に広大でございます。そして,確かに大変すばらしいなと,中四国で一番の基幹空港だと,このように感銘いたしたわけであります。  新空港は滑走路3,000メートルの国際空港となりますが,国際平和文化都市を目指す広島市としても,また,広域経済圏における本市の中枢性を高める上からも,大いにその活用を図るべきだと,このように思います。  したがって,本市ももっと,もっと大きな見地でもって,新空港へのアクセスなどを検討すべきだと,このように思います。  具体的には,JRの乗り入れや将来的にはHSSTなどのリニアモーターカーの導入も考えられますが,これらの手法も含め,新空港へのアクセス問題に積極的に取り組むべきだと思いますが,いかがでしょうか。  さて次に,本日であと660日に迫ったアジア大会について質問いたします。  この11月8日,広島広域公園で開催された第10回アジアカップサッカー決勝大会は,広島アジア競技大会のリハーサルも兼ね,8日間で17万2,000人,決勝には5万人の観客を集めたところであります。  しかしながら,整備中とはいえ,競技会場の不備や大量の人員輸送に伴う交通問題,運営委員の確保,プレスの問題など,さまざまな課題が浮かび上がり,反省を促されているところであります。  そこで,お尋ねしますが,このアジアカップサッカーの教訓として,施設面,輸送面,運営面のあるいは運営委員の確保などに関して,さまざまな反省点があったと思います。その反省点と今後大会運営に向け,どのように取り組んでいくかをお伺いしたいと思います。  次に,プレス問題であります。このたびの大会では,中国新聞社がプレスルームになり大変だったと,ある人から聞きましたけれども,本会の──大会の本番でのプレスの対策及び将来の大規模な大会に備えた常設のプレスセンターなどが設置できないか,あわせてお伺いいたします。  次に,宿泊対策でありますが,このたび初めて出された推計で,ピーク時の宿泊客が4万7,000人となり,市内県内のすべての施設を使っても,まだ1万200人足りないようであります。県外の施設や旅客船などの,バルセロナはそうでございましたが,そういうような宿泊方法も考えられますが,どのように対応なさっているのか教えていただきたいと思います。  最後に,資金対策であります。  これも,きょうの新聞に出ておりましたが,運営資金の不足が競技種目や競技会場,参加国などふえたことで,さきのアジア競技大会推進特別委員会でも表面化しているところですが,当初の210億円をはるかに上回る,あと100億円足りないという話も出ているわけでありますが,大会の行く末はどうなるのか。市民の間にも不安が広がっており,資金計画の見直しが迫られています。  バブル崩壊の不景気の続く中,企業などからの協賛金には──収入には厳しいものがあると聞いておりますが,これまでの収支の内訳,資金のおよその不足額,今後の見通しなどについてお答えいただきたいと,このように思います。  次に,被爆50周年記念事業についてお尋ねいたします。  米国,ロシアの戦略核兵器削減が図られている中で,最近,パキスタンの原爆保有が伝えられるなど,今後,新たに核保有国が出現されることが予想され,核の拡散が世界平和にとって大きな脅威になっております。  このような状況の中で,平成7年の本市の被爆50周年記念事業はいかに位置づけ,世界最初の被爆都市にふさわしい有意義なものにしていくかが重要なことだと思われます。このことについては,田辺先生ほかずっと皆さんがおっしゃっているところであります。あともう実質的には2年,こういうことになろうかと思うんであります。  ことしの6月,市長におかれましては,国連軍縮広島会議において,被爆50周年,国連創設50周年に当たる1995年の第4回国連軍縮特別総会の開催や,アジア・太平洋地域での信頼醸成と,核軍縮を討議する常設の場の広島設置を提案されましたが,その実現に向けて,今後どのように取り組んでおいでになるのかお尋ねします。  また,先日,アジア・太平洋の平和軍縮を促進する国連の機関が活動を支援する窓口の設置を求めて参っておりましたが,被爆50周年記念事業として,この機関を支援するような何らかの方策,例えば平和基金のようなものを創設したらどうかと思いますが,どうでありましょうか。  いずれにしても,被爆50周年はアジア大会の翌年に開催されるもので,アジア大会を通じて培ってきたアジアとの交流を大切にし,広げていくもの,そういうものが被爆50周年でなくちゃならない,このように思うわけであります。  例えば,私が平成2年の12月に,今から2年前でございますが,そして,その前にもまた,6年前の9月定例会,それでも言わせてもらったんですが,アジアの文化交流の拠点であるアジア民族舞踊祭などの開催,こういうものをひとつ提案したことがあると思うんですが,こんなことをどしどしアジア交流をやったらいいんじゃないかなと,このように思うわけであります。  そこで,お尋ねしますが,記念イベントなどの検討も行政サイドに偏らず,広く市民の声を求めるべきだと思いますが,いかがでしょうか。  また,被爆50周年記念事業の一環として,アジアの軍縮平和問題のみならず,経済環境,教育,労働問題など,総合的に討議できる常設機関の国連アジア本部,このアジア本部を広大本部の跡地に設置したらどうかと,このようにアピールしたらどうかと思いますが,いかがでしょうか。  これは,金子先生が既に9月議会でおっしゃってましたね。  次に,8月6日の記念日の休日法制化についてお伺いします。  申すまでもなく,8月6日は,第2次世界対戦の終えんの原因となった日であり,この日を戦争に対する反省と世界の恒久平和に対する祈りの日として国民休日にすることは,その意味で広島市民のみならず,日本国民にとり極めて意義深い事業であります。  そこで,8月6日の平和記念日を,本市の休日を定める条例にとどめず,国民休日として法制化するよう国に働きかけるべきであると思いますが,いかがでありましょうか。  さて次に,本市の中学校で利用されている業者テストについてお尋ねいたします。  これも毎日業者テストの問題が新聞報道されておりますが,この業者テストについては,その偏差値が中学校における進路指導の目安となり,私立高校の推薦入学の合否判定資料にも公然の秘密として利用されるなど,このたびの文部省の偏差値追放方針を契機に,全国的にそれを廃止する方向がクローズアップされたところであります。  そこでお尋ねしますが,全国42都道府県で行われる業者テストについて,本市における実施状況,私学との関連など,どのようになっているか具体的に教えていただきたいと思います。  また,これまでに教育現場に対して,どのような指導をし,今後,業者テストや偏差値問題などに対して,どのように対応されるのか,これはいろいろとアンケートを取られているようでありますから,そのことも含めてお願いいたします。  さて,次に本日のメーン質問でございます。このときには目を覚ましてもらわにゃいかぬのであります。  広島市の新世紀都市ビジョンについて,私見を述べながらお聞きしたいと思います。  このことにつきましては,市長さんも,先日ひろしま新世紀都市ビジョン懇談会を設けて,アジア大会終了後の21世紀に向けた新たな都市ビジョンを構築し,新世紀に向けた新しい都市づくり構想を目指しておられることは,私も全く同感であります。  平岡市長が,市長に立候補されたとき,広島市政三つの柱,10のお約束と,こういうものをつくられました。大変立派な内容でございました。市民も恐らくそれに大変感銘を受けたと思うわけでありますが,すなわちそれはですね,1.住みよい広島,2.活力ある広島,3.平和な広島であります。この三つの柱は,広島人だれもが,私も賛成でございます。賛成するものだと,このように思います。  私も,都市経営のポイントの第1は,そこに住む市民の住みやすさ,これをつくり出すことが一番じゃないかと,奇抜なことを考えることは必要ないと,今住んでいる人が他の都市よりも住みやすいと感じる環境整備が大切だと,このように思います。市長の言われる,住みよい,活力のある,平和な広島は,シンプルで立派な私はこれはコンセプトであり,都市像になる,このように思うわけであります。  まあ,いろいろと委員会をおつくりになるのも結構でありますが,市長さんは,すばらしいものを最初から持っておいでになる。それを,実現することは,非常に大切なものじゃないかなと,このように思うことであります。  特に,平和というものは,広島から未来永劫,それをなくすことは不可能だと,私は,広島平和都市,これ立派な都市像ではないかと,このように思っとるわけであります。  さてここで,図面が出るんでありますが,すいませんがよろしくお願いします。(書記,図面を演壇横で掲示)  12月議会は,皆さん,どうしたかげんか,いつも図面を出して,おとどしも図面が出ました。図面を出させてもらって,そのひとつ今度の五全総に,これをひとつ反映させていただきたい。  市長さん,その他皆さんはちょっとごらんになれないかもしれませんが,議長さんもすいません。よろしくお願いいたします。もうちょっと上へ上げて。後ろの方は見えますかしら。ちょっと言いますので。あのですね,この間も言いました。  これが山陰側でございます。いわゆる環日本海国土軸でございますね。これまだできてないんですが,こういう国土軸をつくろうと,こういうふうに今考えております。その黒いのが東京からずっと岡山,広島,福岡へ行く,これは現在ございます。山陽道,新幹線ですね。  それから,この緑色になっております。これは四国を通る第2国土軸であります。これは南海軸とも言うんですね。これ松山を通って,そして大分を通って長崎に抜ける。  そして,中四国地方,これはブロックということを,これからはですね東京一極集中に対しては,ブロックという中四国を一つにまとめなくちゃならない。これは私の大きな論点なんです。それでですね。浜田,広島,これは浜田と広島の関係は随分いろいろと我々も努力しているところで,浜田広島道もできました。これはもうできたんです。赤く塗りつぶしている。  次に言いたいことは,広島と松山,そして高知,この高知は,環太平洋の外港として,浜田は,環日本海の外港として考えた。ということでここに言いたいことの一つは,広島と松山のこのところに,広島─松山ルートの直接の橋を架けよう。村岡先生よろしゅうございますか。橋をかけよう,こう言っとるんであります。それでね,これはですね,Q構想がある。Q構想というのはですね,櫟本先生がおっしゃってる。  これは広島からですね岩国,柳井を通って,そして島をめぐってそして福山へ出て,それから福山からですね,今度は福山じゃないです。呉からです。呉から回ってQルート,松山に出るんであります。ねえ,だから,これをQルート,このQルートもいいんです。これもひとつ五全総に乗せてもらっていい。  ただ私は,広島発の,広島から情報発信だと,広島,広島が今中枢都市で落ちとるんでありますから,広島発のこの広島─松山ルートの橋をかけよう。あとの三つですね。いろいろございましたね。神戸─鳴門とかいろいろありますね。岡山とか児島,そして,もう一つ今かけているのが尾道─今治ですね。これができるんです,黙ってても。今,広島が言わなくちゃならないのは,五全総にのしてもらいたいというのは,広島─松山ルートをどうしてもやらなくちゃならない。これが一つ。この間も言いました。  それから,もう一つは,浜田,広島,松山からですね,ぐるっと高知まで抜けて,そして,岡山を抜けて松江,出雲,大田,浜田を通るそういう循環道路,循環リニアモーターといいますかね,そういうもの。これを8ルート東回りとか西回りとか言う。8の字ルートですね。8の字ルート。それからまた,浜田,広島をずっと通って松山を通って大分,この九州四国架橋を通ります。北九州,下関,萩を通って浜田でこう回る。  要するに,眼鏡のように,最初眼鏡と言ったんですが,8の字ルートで広島が中心になる。この構想しかないんです。皆さん,21世紀は,と私は思っているんであります。まあ,これが言いたい。というようなことで,広島新空港のアクセスもですね,新空港から広島を通って松山を通って高知へ出る。こういう構想であります。はい,ありがとう。すいませんでしたね。  大きな声で言いますと,ちょっとのどが渇きまして,ちょっと飲ませていただいて………。  政治には,これは大いに夢に酔い,ほらに酔わなくちゃいかぬ。もう少しね,政治家は私も含めて,夢を大きく語ってですね昔は働いたもんであります。私の夢はまだまだ小さいんであります。  さて,この三つの柱である活力ある広島市は,広島広域都市圏をリードし,活性化を図る必要があります。具体的には,広島大学の櫟本教授も指摘しているように,北海道ではそれまで全道各地域から東京へ転出する人口が多かったんでありますが,なんと88年以降は減少に転じました。その一方で,札幌に人口が集まるという現象が起こっています。同様なことが,ほぼ同じ時期にですね,東北なら仙台,九州なら福岡と人の流れが明らかに変わって来ていることが指摘されているのであります。  このような状況の中で,札幌,仙台,福岡の各都市は,それぞれの地域の中枢性を高めるプロジェクトを行っているんです。広島も中四国の中核都市となるプロジェクトを起こす必要があります。  すなわち,東北圏の東北インテリジェントコスモス構想,関西圏での関西文化学術都市構想などのような,中四国を中心とした多極集積型国土,これは,多極分散型と言わない。分散してはだめなんです。集積しなくちゃならない。だから,多極集積型国土,こういうことをですね,ひとつ検討したらどうかと,21世紀に通じる,あと数年もすれば検討されるであろう五全総の計画の中にも入るような,中四国を包含する大プロジェクトが必要だと思います。  当然それは広島発のものであり,ひいてはそれが中四国を盛り上げていくものでなければなりません。  そこで大切なことは,広島と他都市──9県17地方中枢都市,これは都市はこれからどんどん小さいところはですね,中四国は17のメーン都市に吸収されるだろうと言われているんでありますが,その連帯と連携のもとに,共生──共に生きることですね。すなわち,共存共栄というコンセプトを持ちながら,広島とともに発展していく中四国の広域交流ブロックの形成を目指さなければならないと思います。  中国・四国は,日本海と瀬戸内海,そして太平洋の三つの海に囲まれ,中国山地,四国山地などの山々と海の大自然に恵まれた地域であります。この3海2山の中四国交流ブロック圏の形成を図るために必要な交流動線,つまり,道路,鉄道,空港,港湾などのあり方を提案してみたいと思います。  交流の軸組みとしては, 1.既存の国土軸として,山陽・東海軸のほかに,21世紀には四国地方に先ほど言いました第2国土軸の南海軸と山陰地方には環日本海軸が形成される予定である。 2.広島発の南北軸を最も重要なプロジェクトとして位置づけ,3本の国土軸との連携を図る。 3.広島を中心とした環状8の字ルートにより,3S2M,すなわち3海2山,広域ネットワークづくりの形成を図る。 4.浜田港を広島の日本海外港,日本海の外港ですね,高知港を太平洋側の外港として位置づける。 5.新広島空港を中四国の国際空港として機能させる。  そこで提案申し上げますが,本四第4架橋──広島─松山ルートの設置についてであります。  これは,平成2年12月本会議において提案したところでありますが,広島市が中国・四国地方の中枢都市として,より高度に発展するための方策として,長々期的な視点からの傾聴に値すると,こういう御答弁で以前は御答弁でありましたが,本四架橋について,本四第3架橋の尾道─今治ルートも着工されていることでもあり,尾道─今治ルートに次ぐ大プロジェクトで,中四国最大の広島,松山の両都市が30分で距離60キロで結ばれる。都市の発展に欠かせないものとなります。  そして,さらに,高速道路のリニアなどの併用軌道系システムの導入も考えられます。  また,呉及び柳井経由というQルート構想もありますが,先ほど言いましたね,これも。あくまで広島,松山を直に結ぶ道路を重視したいと思います。  そして,このプロジェクトをぜひ21世紀の重点施策として,五全総──第5次全国総合開発計画の目標年次2010年であります,そこに盛り込んでいただきたいと,このように思いますが,いかがでしょうか。  また,発着点となる宇品のメッセ・コンベンションの取りつけ道路は,橋のかかるような道路の幅員があります。メッセ・コンベンションシティーも,広島─松山ルートの背景を考えた開発が必要だと,このように思いますが,どのように考えられますか。  次に,中四国の循環リニア構想の環状8の字東西ルートについて提案したいと思います。  この環状8の字東西ルートは,広島を中心として東西にリニアまたは軌道系の新システムを導入し,中四国と西ブロックについては,大分・九州を含めた交流ブロック圏を形成するものです。  まず,8の字東回りルートは,広島,松山,高知,高松,岡山,米子,松江,浜田そして広島,こういう交流ブロック圏を形成するもので,高速道路は供用中80%,計画決定路線30%であり,これに本四第4架橋──松山─高知ルートを加えたもので実現できるんじゃないかと,このように思います。広島─松山ルートですね。  軌道系は,伯備線は既に高速運転可能であり,土讃線も計画中,あるいは山陰の高速化,またはリニア化を図り,浜田,広島,松山,高知にはリニアまたは軌道系の新システムを導入するものです。  一方,8の字西回り,九州回りですね。西回り,これにつきましては,広島,松山,大分,北九州,萩,浜田,広島という交流ブロック圏を形成し,高速道路などは既存の計画道路は70%できている。本四第4架橋と九州連絡ルートを加えたもので実現させます。  軌道系は,山陰線と日豊線の高速化,またはリニア化を図り,浜田,広島,松山,大分にはリニアまたは軌道系新システムの導入が考えられます。  以上,長々期的な話でありますが,広島の中枢を高めるには,21世紀には,ぜひ必要なプロジェクトだと,このように思います。これについてどのように考えられるか,この構想も五全総の中に入れるべきだと思いますが,どのような構想をお持ちですか。御見解を聞きます。  次に,中四国,英語で恐縮なんでございますが,T&A,センター・オブ・エクセレンス,これは,テクノ,Tというのがテクノですね。そしてAがアメニティー,その共生構想,中四国はそのような優しいまちづくりをしなくちゃならないということを提案──先ほども言いましたけれども,中国地方は昔から「なかつくに」と呼ばれる,近畿地方と九州地方,中国地方を結ぶ文化,経済の交流結節点となっております。先ほど言いましたように中国地方は,日本海,瀬戸内海,太平洋と大変すばらしい海に囲まれておるわけであります。今後,大きな観光資源を持っている,あるいは産業技術の蓄積もあります。  そして,中四国地方の高齢化率は高く,高度医療,保健,福祉機能の充実したまちづくりが期待されています。  特に,瀬戸内沿岸はテクノ産業として,これまで重厚長大型の産業の集積がありましたが,これらの既成産業の高度化を図り,また,ハイテク化していく必要がある一方,瀬戸内海は世界の地中海とも言われ,観光リゾートには大変優れた資源であり,国際的なリゾートとして開発されるべきであります。  このように,瀬戸内海の海と多島美に囲まれたテクノとアメニティーの共生した瀬戸内海産業の創造アメニティーエリアの構築,テクノとアメニティーとが共生する,そしてそこをアメニティーエリアにしたらどうか,こういうことでございます。  また,海洋・環境・技術研究拠点としての水域技術,開発技術,海洋環境及び海洋牧場などの研究に優秀な頭脳を擁し,最先端の設備環境を整えた世界的に評価される研究拠点をつくったらどうでしょうか。  例えば,アメリカの国立衛生研究所,フランスのパスツール研究所のような,中四国T&A,センター・オブ・エクセレンスを設置したらどうか。これは,この間のターミナルであったところにですね,岩國市長も来られて提唱してましたね。中国地方にこれをつくれと,こう言ってました。私もそれを素直にそうだなあと思ったので,これを提案させてもらいます。  そこでお尋ねしますが,中四国の持つ日本海・瀬戸内海・太平洋の優れた産業集積の高度化や,自然環境が共生できる,テクノ&アメニティーエリアの構築はできないものでしょうか。  また,中四国の地域の発展策を広島はどのように考えておいでになるのか。これを一つお尋ねします。また中四国のセンター・オブ・エクセレンスのような研究所の設置をどのように考えているか教えていただきたいと思います。  さて,広島市の諸問題について質問いたします。
     西部丘陵についてお聞きします。  広島市のこれからの発展を考えるとき,計画的な宅地化,産業構造の高度化,高次都市機能の充実強化などの都市問題に的確に対応し,一点集中から多心型都市構造への転換を図る必要がある。これはもう皆さんお思いのとおりであります。先導的な開発プロジェクトになると思います。  それだけに,西部丘陵都市に対する市民の期待は大きいのであります。11月の下旬にアジア大会のメーン会場になる広域公園に行きましたが,大変立派なメーンスタジアムやサッカー球場が建設されておりました。これまでの関係者の皆さんの御努力に敬意を表するものであります。  さて,その中で,私が本日その中の働く部分,住み,働き,憩う,学ぶの働く部分を中心に質問したいと思います。  まず第1,広島市の産業は重厚長大型産業に傾斜していますが,先端産業を導入して,このような構造を調整し,製品の高度化や付加価値を高めるような産業を興していく機能を西部丘陵に持たせると聞きますが,具体的にはどのようにするのかお尋ねします。  第2,西部丘陵の山地部開発の各団地の整備目的に沿った企業誘致活動は,最近のバブル崩壊で各企業も大変な状況になり,企業誘致も大変だと思います。特に,ハイテク・ソフトパーク,リフレッシュパーク,アカデミック・リサーチパーク,ビジネスパークにおいては,どのような企業を誘致されようとしているのか。  また,各団地の規模に応じた企業配置をどのように考えておいでになるのかお聞きしたいと思います。  また,リフレッシュパークの30ヘクタールの工業団地は,特に市内移転企業中心と聞いていますが,最近の市内からの企業の流出状況はどうなっているのか。また,それらの企業の育成をどのように考えているのか,あわせてお聞きしたいと思います。  第3に,シティーリゾートタウン1工区の39ヘクタールは,学術研究用地と,このように伺っていますが,県の総合運転免許センターが使用することになっており,その場合,学術研究用地はどうなるのか。  また,シティリゾートタウン2工区の116ヘクタールについては,当初ゴルフ場となる予定になっておりましたが,森林法その他の関係でゴルフ場はできない,このように聞いています。その事情及びそれにかわる適地をどう考えておいでになるかお聞きします。  第4として,西部丘陵の産業ゾーンにおける企業の誘致は,今後大変だと思いますが,開発計画が具体化される中で,今後の企業誘致の展開はどのように考えておいでになるかお聞きいたします。  次に,広島都市圏幹線道路網計画図について聞きます。  まず,第1点,広島駅新幹線口から安芸府中道路を結ぶ東部線。これが大切なんですね。なぜかというと,新空港へ行く道路なんです。この東部線,そして,安芸府中道路の広島東インターへの延伸,これも大切なんです。これもよく議論されています。この路線は都心部から新空港へのアクセス強化に欠かせないものだ。  現在どのようになっているか,その計画その他早期着手を図るべきだが,どう思っておいでなのか聞きます。  第2,府中仁保道路も臨海部と新空港及び外環状道路の高陽府中線とを高速で結ぶ重要な路線であります。ランプの位置も検討されたということがあるようでありますが,そのランプの位置がどうなっているのか。また,これも早期着手が望まれます。今後の整備スケジュールなどについてお尋ねします。  第3点,指定都市高速道路事業であります。これが大切なんであります。これは都市計画決定された複数路線の自動車専用道路により構成され,通行料金は全路線プール制で同じ料金のシステムであります。利点として,料金所が少なくて済むので効率的な交通処理が可能で,利用者にとって便利であります。一般有料道路方式では採算上成立しにくい路線についても,全線料金プール制により成立させることが可能となることが言われております。他の政令市では,既に昭和54年から取り入れているところでもあり,この指定都市高速道路事業について,どのように考えているのか,将来どの区間が考えられるか教えていただきたいと思います。  次に,地下鉄問題であります。  地下鉄ルートについては,随分議論されました。公共交通施設整備長期計画の策定委員会で,西広島から広島駅・JRヤード跡地の新駅に接続し,西広島駅,広島駅の間については,平和大通りに整備する構想が検討されました。これが問題なんです,皆さん。平和大通りにつくること。これも一つのですね大変すばらしい案でありまして,私も当初はそうかなと思ったんです。  けれども,きょうも地元の方がたくさん来ておられますが,よくよく聞いてみると,平和大通りの集積よりも,相生通り,相生通りですね,すなわちバスセンターがあります。そごうがあります。福屋があります。市民病院もあります。そういう集積度が高い所へ,まず今の地下鉄を入れて,次に,ひとつ今度平和大通りに入れてはどうかと,こういう案です。当然,今の電車は地下の中に入っていただきます。こういう案なんですね。これについてどう考えるか。  時間がもう来ておりますが,簡単に質問しておきます。  それから,消防行政であります。  最後であります。  救急の救命士法が施工され,本市においてもことしの7月から2名の救急救命士が養成され,活躍されていると思います。  しかし,救急隊員の養成は,現在では東京の中央研修所か他の政令市の独自の養成所に派遣養成をお願いする方法しかないと聞いております。  せっかくの救急救命士の制度がなかなか確立し得ないことになる。これはちょっと問題じゃないかと思うわけであります。  そこで,本市の救急救命士の養成について,もっと前向きに検討し,実施すべきではないかと,このように考えますが,いかがでしょうか。  そして,また,救急救命士が活動する際の高規格救急自動車の導入計画についても,あわせてお伺いします。  また,消防訓練所についても,今1カ所のようでありますが,この消防訓練所もですね,各種消防訓練が可能なそういう訓練施設の整備が必要だと,このように思いますが,その方針はどうか。  消防団関係についてであります。  市民の安全を確保するために,消防団の活動なしでは成り立たないのが現状です。  消防団が操法訓練のできる,水を十分に放水できる訓練場,これをひとつ確保していただきたい。こういうようなことで,これはどうなっているのか。  また,消防団の人は,間もなく始まりますが,夜中の出動あるいは年末警戒,いろいろ大変なんであります。ボランティア活動といいながら,報酬はないに等しいとの声があります。  そこで,報酬の増額についてお伺いいたします。  まあ,駆け足で皆さん,やらしていただきましたけれども,おわかりになったでありましょうか。これが大体タベの段階で55枚ぐらい書いた。けさまでに,これを30枚に縮めましたんですが,ちょっと時間をとりました。大変私の言いたいことがまだまだ半分ぐらいでありまして,大変申しわけないんでありますが,どうぞまたの機会にやらしていただきます。  大変長時間の御清聴ありがとうございました。答弁によりましては,再質問をいたします。ありがとうございました。終わります。(拍手) ○議長(中本弘君) 市長。           〔市長平岡 敬君登壇〕 ◎市長(平岡敬君) 大変多岐にわたる御質問をいただきましたので,答弁漏れがないように答弁してまいりたいと思います。  まず,高齢者の社会参加について,どのように考えておるかと,こういうお尋ねでございます。  今,人生80年の時代を迎えまして,高齢者の方々がそのお持ちになっている能力,あるいは経験を生かして社会活動に参加をし,高齢期を豊かに過ごしていくことは,高齢者御本人の生きがいや心身の健康維持のためばかりでなく,社会の活力を維持していく上で大変重要な課題であると,このように考えております。  こうしたことから,私は,高齢者が地域社会の主要な構成員として,その知識と経験を生かして,積極的に社会に参画し,生きがいを持って安心して暮らせる明るく活力ある地域社会を築いていくことを基本にして,高齢者の社会参加を促進していきたいと,このように考えているところでございます。  このため社会活動への参加を初めとした高齢者の生きがいづくり,健康づくりを展開していきたいと,このように考えているところでありますが,具体的には,まず,高齢者の文化,スポーツ活動等の振興,各層各分野においての意識の啓発など,高齢者の社会参加を推進する財団を設立するとともに,高齢者の社会参加の意欲を具体的な活動に結びつける上でのきっかけづくりと,こういう観点から,回数券方式によるバス等の利用助成制度を創設する。あわせて,高齢者の社会参加を促進する中核的な施設も将来的には整備をしていきたいと,こう考えているところでございます。  いずれにしても,財団の設立とかバス等の利用助成制度の創設につきましては,まだまだ詰めなければいけない問題もございます。今後,具体化に向けて,関係機関とも協議をしていきたいと,このように考えているところでございます。  次に,空港周辺対策について,どう進めていくのかというお尋ねでございます。  現空港跡地をコミューター・小型機用の飛行場として活用することにつきましては,去る11月26日に県知事とともに,運輸省に予算要望を行ったところでありまして,運輸省からは,前向きに取り組んでいただけるとの感触を得ることができました。  一方,空港周辺住民の方々との協議につきましては,今後とも県の協力を得ながら,誠意を持って粘り強く話し合いを続け,できるだけ多くの方々の御理解を得られるように努力してまいりたいと,こういう考えでございます。  また,環境対策につきましては,航空機騒音の軽減を図るために,民家防音工事や空調機器の更新,サッシの補修や航空機振動による屋根瓦の補修に対する助成等の対策を地元に提案しております。  さらには,観音新町の空港に隣接する住宅につきましては,移転促進制度を創設し,現在,移転希望者と協議を行っているところであります。  地域振興策につきましては,観音マリーナあるいは広島南道路など既存のプロジェクトを生かしながら,広島の空の玄関としてふさわしい新しい魅力を形成する地区として,中長期の展望に立って整備することを基本的な考え方といたしまして,専門コンサルタント等の知恵も活用しながら,振興策の策定に取り組んでいるところであります。  また,幹線道路や生活道路の整備,河岸緑地の整備,地域の方々が利用されるその他の施設の整備などにより,都市型の住宅地域として整備を図っていく考えでございます。  なお,環境対策とかあるいは振興策につきましては,今後とも,地元住民の方々と十分に協議をし,御意見を伺いながら具体的内容を取りまとめてまいりたいと,このように考えているところであります。  次に,被爆50周年記念事業などに絡む平和行政についての御質問でございます。  第4回の国連軍縮特別総会の開催につきましては,去る6月の国連軍縮会議の場におきまして,国連に対して,被爆50周年及び国連創設50周年に当たる平成7年,1995年でありますが,この年にニューヨークの国連本部で開催するように要請するとともに,ことしの平和宣言の中でもこのことに触れまして,開催の実現を強く望んでいるところでございます。  ただ,現在の国際情勢や国連の現状などからして,国連軍縮特別総会の開催は非常に厳しい状況にあると,このように言われております。  しかしながら,第3回国連軍縮特別総会が終わってから既に4年が経っております。第4回総会の開催を望む声も大変強いというところから,本市としては,引き続き機会をとらえて要請を行ってまいりたいと,このように考えております。  次に,アジア・太平洋地域での信頼醸成と核軍縮を討議する常設の場の広島設置につきましては,当面同地域の平和軍縮の拠点であるアジア・太平洋平和軍縮センターと相互の連携を深め,協議を行いながら,今後どういう方法が考えられるかを検討していきたいと思っております。  また,このアジア・太平洋平和軍縮センターを支援するような施策を,被爆50周年記念事業として実施してはどうかと,こういうお尋ねでございますが,同センターは地域の軍縮の拠点であり,先日,石栗所長から広島へ支援窓口の設置も要請されておりまして,広島として具体的にどのような支援が可能なのかを今後検討してまいりたいと,このように思っております。  なお,被爆50周年記念事業の実施に当たっては,全庁的な体制で積極的に取り組んでまいりたいと考えております。現在議員御提案の市民参加の方策,あるいは事業の効果的な促進を図るための体制づくりと,こういったことを含めまして,早急に具体的検討を進めていくよう指示をしているところであります。  その他の質問については,関係局長が御答弁いたします。 ○議長(中本弘君) 福島助役。 ◎助役(福島隆義君) アジア競技大会にかかる御質問のうち,収支計画の見直しについてお答えいたします。  アジア競技大会の運営経費につきましては,現在,見直し案がおおむねまとまった段階でございます。その内容につきましては,競技数が25と計画しておりましたが,これが34競技となり9競技,約4割の増加となりました。  それに伴い会場数も35会場が44会場と相なりました。  また,参加国につきましても,旧ソ連の中央アジア5カ国が新たに加わったということで,37カ国が42カ国となりました。などによりまして,大会規模が拡大いたしました。  それに伴い,競技施設整備費や専門通訳経費等が増加したこと,また,競技数の増加等によりまして,事務局職員が増加し,人件費が増加いたしました。  また,開閉会費につきましても,現計画よりか見直しを行ったところでございます。  また,選手等の輸送車両につきましても,規模拡大によりまして当初見込んだものより相当増大したところでございます。  これら以外につきまして,行政で直接助成することとしておりましたアジア大会のリハーサル大会の主催につきましては,組織委員会を通じて行うことにしましたこと等によりまして,210億円と見込んでおりました大会運営費が289億程度になり約79億円の増加となっとる案でございます。  こうした大会運営費の財源につきましては,事務局職員の人件費や開催準備に必要な経費につきましては,行政の方で負担をお願いし,その他の事業経費につきましては,募金や企業協賛金の確保に努めるとともに,日本自転車振興会等からの助成金の確保に努めることといたしております。  次に,質問のありました,現時点での不足額と申しますか,不確定要素の大きい財源といたしましては,70億円を目標に募集を行っております公式協賛企業の協賛金のうちの20億円と,競艇に協賛を要望しております27億円その他で約50億が不確定の大きな財源となっております。  この競艇の協賛開催につきましては,現在理解を得るまでに至っておりません。時期的に見て来年度の協賛開催は断念せざるを得ない状況にあります。  したがいまして,平成6年度の協賛開催に向けて,さらに努力を重ねていきたいと,このように考えております。  いずれにいたしましても,大会も迫ってきておりますので,大会運営費につきましては,本年度中に関係機関との調整を終えまして,来年3月開催予定の組織委員会総会に諮り決定いたしたいと考えております。  以上です。 ○議長(中本弘君) 鍋岡助役。 ◎助役(鍋岡聖剛君) まず,世界最初の被爆都市広島に国連欧州本部に匹敵するような国連アジア本部を誘致してはどうかという御意見でございますけど,本市では国際平和文化都市を都市像に掲げまして,平和を基調に世界に開かれたまちづくりを都市建設の基本理念といたしまして,諸種事業展開いたしておるところでございますけれども,とりわけ国連との協力関係の強化は,本市の平和の取り組みの重要な柱として位置づけているものでございます。  本市と国連とのかかわりにつきましては,3回の国連軍縮特別総会の出席,あるいは国連本部での原爆資料の常設展示などを通じまして,関係強化に努めてまいったところでございます。  また,去る6月に国連軍縮広島会議の開催が実現するなど,これまで以上に関係強化が図られつつあるというぐあいに考えております。  御提案の国連アジア本部の広島への誘致についてでございますけれども,非常に壮大な構想でございまして,ただ一足飛びにそこまで行くのはなかなか難しいというぐあいに考えております。  したがって,先ほど市長が御答弁申し上げました,当面,国連アジア・太平洋平和軍縮センターを支援する窓口的なものを設けまして,それを起点にして徐々に組織を強化拡充していったらどうかと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。  次に,8月6日を国民の休日とするよう国に働きかけたらどうかという御意見でございます。  御案内のとおり8月6日は,被爆で亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに,二度と過ちを繰り返さないことを誓いまして,世界の恒久平和の実現へ向けての決意を新たにする日でございます。  御承知のように,本市は平和の推進のため各般にわたる取り組みを行っておりますけれども,特に8月6日を中心といたしまして,平和記念式典を初め,各種事業を開催し,市民の平和意識の高揚に努めているところでございます。  8月6日を国民の休日として,国に働きかけてはどうかとの御提案についてでございますけども,本市の平和記念日のほかにも長崎市の原爆記念日でございます8月9日,あるいは沖縄県の慰霊の日,さらには終戦記念日といった重要な意義を持つ日もございますので,御意見として承っておきたいと思います。  以上でございます。 ○議長(中本弘君) 企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) まず,空港問題についてお答えを申し上げます。  空港──飛行場の設置管理主体はどうなるのか,また,運営協議会についてはどういうものを考えているのかということでございますが,飛行場の設置管理主体につきましては,種々協議調整,検討を行っておりますが,現時点ではまだ最終的な結論に至ってはおりません。  しかしながら,県におきましては,設置管理者は県であるということを前提といたしまして,運輸省と関係者と協議をされているところであります。  本市としましては,この飛行場は本市の重要な都市基盤の一つであるということから,その管理運営に市民の意向を反映させる必要があると考えております。このため,県,市で構成いたします運営協議会を設置する方向で協議調整を行っているところでございます。  それから,国有地の取得費,それと空港の管理運営費の負担割合についてのお尋ねでございますが,先ほど申し上げましたように,飛行場は本市の重要な都市基盤の一つでありますので,本市としましても応分の負担をすることが必要であると考えております。  このため,現在,協議を行っておりますが,先ほどの設置管理主体とあわせて協議を行っている段階であります。もうしばらく時間をおかしいただきたいと存じます。  それから,新空港へのアクセスの問題で,リニア,在来線の延伸等の軌道系の必要性についてでございますが,新空港を中四国地方の基幹空港としまして,その機能を最大限に発揮させるためには,定時性,高速性等に優れた軌道系のアクセスが必要であると考えております。  この軌道系のアクセスにつきましては,今年度,県が主体となりまして,軌道系の専門家や学識経験者により構成いたします新広島空港軌道系アクセス調査研究委員会,こういう研究委員会を設置いたしております。  これに本市も加わりまして,JR在来線の白市駅からの延伸,東広島駅からの新幹線の新設,リニア鉄道の導入などにつきまして,利便性,事業費,技術的な問題,採算性,さらには沿線開発の可能性の検討,こういう多方面からの比較検討を行っているところでございます。  本市としましては,先ほど申し上げましたように,軌道系アクセスの早期整備が必要だと考えておりまして,今後とも県と協力しながらできるだけ早く結論を得まして,その実現に向けて努力をしてまいりたいと考えております。  それから,アジア大会でございますが,先般のアジアサッカー選手権決勝大会でいろんな問題が指摘されたということでございます。先般アジア競技大会のリハーサル大会を兼ねました第10回のサッカーのアジアカップ選手権の決勝大会が開かれたわけであります。  県内4カ所で延べ17万2,000人の観客が集まられたわけであります。特に,最終日の決勝戦では,日本とサウジアラビアが決勝戦に進出したということで,5万人という観客が集まりまして,そういう意味では,アジア大会への機運の盛り上げに大きく貢献できたと思っております。  しかし,一方で広域公園の陸上競技場が完成したばかりでございまして,園路等の整備が一部残っております。会場へのアクセスとなります新交通システムや高陽沼田線が工事中という条件でございます。  主催者側におきまして,施設,設備などの点検調査に十分時間をかける余裕がないまま,大会を迎えたこともありまして,先ほど御指摘のありました施設面,輸送面・運営要員の確保の面等につきまして,問題点の指摘がございました。現在,こうした経験を踏まえまして,組織委員会,競技団体,施設の管理者が集まりまして,その問題点及び改善方策について検討を進めているところでございます。改善すべき点,早急に検討し,大会本番に向けまして,万全を期してまいりたいと考えております。
     それから,特にプレス対応につきましてのお尋ねがございましたが,アジア大会には,ソウルや北京大会の例を見ますと,4,500名程度の方々がプレス関係者が集まられると見込んでおります。これら報道関係者の方々は,この大会の様子をアジア諸国はもとより広く全世界に向けて発信する役割を担うことから組織委員会におきまして,取材活動や送稿活動が円滑に行われるよう,この支援をするために,取材・送稿活動の拠点となりますメーンのプレスセンターの設置や各競技会場におきますプレスルームの設置,各種の情報提供,通信設備の整備,競技会場への輸送手段の確保,ホテルの確保等受け入れ体制の検討を行っているところであります。  このアジア大会につきましては,仮設のプレスセンターで対応させていただきたいと考えております。  それから,第5次全国総合開発計画の策定をにらんで,中四国地方の特に広島の中枢性を向上させるために,第4番目の本四架橋を提案すべきではないか。また,環状8の字型の東西ルートのリニア構想を考えるべきではないか。こういうものを第5次全国総合計画への位置づけとして積極的に取り組むべきではないかというお尋ねでございます。  広島市はこれまで県内を初め中国四国地方にその影響を及ぼす中枢都市としての発展を続けてまいりましたが,国際化,情報化,新しい時代の潮流が急速に進展いたしております。  また,都市間の競争が激化いたしております。この中で今後とも地方中枢都市として,中国四国地方の全体の発展を引っ張っていかなければならないという基本的な考え方に立っておりまして,そのためには,高次都市機能の強化,地域経済の活性化を図っていく必要があると考えております。  議員の御提案の各構想の基本となる考え方は,広島の中枢性を向上させる,また,中国四国地方全体の発展につながる新しいプロジェクト等について検討すべきではないかという御指摘であると思います。  こういう新しいプロジェクト基盤施設の整備等につきましては,現在,第5次の全国総合開発計画に向けまして,中国地方の5県と本市などで構成いたします中国地方発展方策検討のための協議会,こういう協議会を設置いたして検討をすることにいたしております。  この協議会でそういう広域的な大きなプロジェクト等を検討することにいたしております。その成果につきましては,第5次の全国総合開発計画に反映できるよう努力していきたいと考えておるところであります。  それから,中国四国地方の持つすぐれた産業集積を高度化し,自然環境と共生ができるテクノ・アンド・アメニティーエリアを構築できないかと,また,中四国のセンター・オブ・エクセレンスのような国際的に有名な大変研究内容の高い研究所の設置をどのように考えているのかというお尋ねでございます。  御指摘の御提案のように,広島,瀬戸内海の沿岸には,広く産業が集積しておりまして,これらの産業の高度化,ハイテク化を図るとともに,また国際的なリゾートがございますので,そういうものを共存させる必要がある。こういうことにつきましては,私どもも同じような認識をいたしております。  それから,中四国のセンター・オブ・エクセレンスとして提案されました産業技術の集積,それから豊かな環境,こういうものを生かした国際的な研究機関を設置すべきと,こういうことにつきましても,技術の集積やこの地域の環境資源を生かしまして,研究開発を通じ,地域産業の活性化を図るための課題の一つであるというふうに考えております。  先ほど申し上げましたように,本市は今後とも中四国地方における地方中枢都市として,地方全体の発展を引っ張っていく役割を果たしていかなければならないと考えております。  現在,中国地方5県と中国地方発展方策検討のための協議会を設けておりますので,その中で中国地方全体の機能整備などについての検討を進めていきたいと考えております。  御提案の構想は,中国四国地方全体の整備のためのコンセプトの作成及び中四国地方における世界的な高次都市機能の強化のための一つの提案であるということで受けとめさせていただきたいと存じます。  以上でございます。 ○議長(中本弘君) 経済局長。 ◎経済局長(樋渡敬宇君) 3点についてお答えいたします。  まず,本市の景気動向と中小企業の金融支援についてのお尋ねでございますが,現在の本市の景気は,有効求人倍率が全国平均を上回る水準で推移しておりますものの,百貨店の売上高の伸び率が8月から減少に転じたほか,主要企業の生産販売が減少し,また,私どものヒヤリング調査によりましても,企業の景況感の冷え込みが進んでいるなど全般的に減速感が見られるところでございます。  本市としましては,9月議会で御審議をいただきましたように,景気対策の一環として,中小企業融資におきまして大幅な融資枠の拡大,貸出限度額の引き上げ及び貸出金利の引き下げを行ってきたところでございますが,今申し上げましたように,本市の景気動向はその後も全般的に減速感が見られるということで,市内中小企業が必要とします運転資金,設備資金需要のさらなる負担軽減措置をとるべく現在検討を行っているところでございます。  次に,アジア競技大会期間中の宿泊不足の対応について御指摘でございます。  アジア競技大会組織委員会が行いました調査によりますと,大会期間中の宿泊施設は,1日平均1万200人分不足することとなっております。これへの対応でございますが,広島市及び開催市町等以外の県内の宿泊能力が1万4,300人分さらにありますことから,これらの施設を優先的に活用することといたしておりまして,さらに県内で全員の受け入れができない場合もあるということから,近隣県に宿泊圏域を拡大すること等により対応することを考えております。近隣県及び各都市への宿泊案内体制づくりを図っていただくよう,関係機関に協力要請をしてまいりたいと,このように考えております。  次に,西部丘陵について4点のお尋ねがありました。  まず,西部丘陵都市における働くということについての御質問でございます。  本市経済の活性化を図るためには,産業構造の多角化,高度化が必要であり,西部丘陵都市の働くという機能の開発に当たりましては,このような本市経済政策の課題解決のための一端を担うような整備を進める必要があると考えております。  このため,先端技術産業等の産業業務拠点,市内企業の生産拡大等の拠点,先端技術産業等の研究の拠点,さらには,広域的な流通拠点,情報関連産業を核とする業務機能の集積を図る業務拠点,こうしたものの整備を行うこととしているところでございます。  次に,各団地への企業誘致と企業配置についてのお尋ねでございますが,まず,各団地ごとの導入目標業種等につきましては,ハイテク・ソフトパークについては,産業構造の多角化,高度化を図るため,エレクトロニクス,バイオテクノロジー,新素材等の企業,それからリフレッシュパークにつきましては,成長,拡大及び環境改善を目指す市内の企業,さらに,アカデミック・リサーチパークにつきましては,産業のいわゆる頭脳の部門である研究所,ビジネスパークにつきましては,ソフトウエア業,情報処理業等の情報関連産業等を考えております。  これら各団地におきます配置計画は,企業との交渉が具体的に進む時点でないと明確には申し上げられないわけでございますが,ただ,現時点で各団地に関心をお示しの企業の希望面積を平均でとらえまして,大まかに想定いたしますと,ハイテクソフトパークは1社当たり平均6ヘクタールということで試算いたしますと約12社程度,それから,リフレッシュパークにつきましては,1社当たり平均約1ヘクタールで試算いたしますと30社程度,アカデミック・リサーチパークにつきましては,平均2ヘクタールということで試算いたしますと5社程度というふうに考えております。  次に,市内企業の最近の流通状況とその対応についての御質問でございます。  市内企業の工場立地の過去の動向について見ますと,工場の市域外への移転,新設は,昭和57年からの10年間で143件となっております。本市としましては,こうした市域内企業の流出防止や本市産業構造の多角化,高度化を図るために受け皿としての企業用地として安佐地区工業団地,西部丘陵都市の産業用用地の整備,さらには民間開発団地の工業流通系への開発促進や,広島市企業立地促進要綱に基づきまして,市内企業が新たな工場用地の取得,建設を行う場合の利子補給,工場の機械設備等に対する融資を行っているところでございます。  次に,今後の企業誘致の展開についての御質問でございます。  これにつきましては,工場の建設意向を持つ企業に対しまして,企業訪問活動を行うとともに,財団法人日本立地センターが毎年開催しております工場用地斡旋会に参加をし,PR活動を行っております。  また,平成2年度と3年度には,東京と大阪におきまして,先端技術産業等の企業の役員等をお招きして,企業立地説明会を開催いたしました。  さらに,随時東京等の大都市圏において開催されるイベント,例えば,平成元年11月に千葉の幕張メッセで開催されましたアーバン・インフラテック'89等にも参画いたしまして,私どもとしては積極的にPR活動を実施しておるところでございます。  今年度は,引き続き個別の企業訪問を行いますほか,東京,大阪におきまして,やはり同様に企業立地説明会を開催し,あわせて現地視察会を行いたいというふうに考えております。  来年度につきましても,現地説明会を重点に置いたPR活動を展開する,あるいは,ある程度個別企業にターゲットを絞った誘致活動を考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(中本弘君) 建設局長。 ◎建設局長(横山良三君) 市内の高速道路網関連について,3点お答えいたします。  まず,広島新空港へのアクセスの向上を図るため,安芸府中道路の広島東インターチェンジへの延伸,また東部線の整備はどうかという件でございます。  安芸府中道路の延伸及び東部線につきましては,本年8月に国・県・市・道路公団で構成いたします広島周辺幹線道路網の整備連絡協議会で取りまとめました自動車専用道路網計画の中で,長期展望に立った幹線道路の整備の必要路線ということで位置づけられたものでございます。これらの路線は議員御指摘のように,新空港の開港や山陽自動車道の全通を控えまして,都心部と広島東インターチェンジと直結する幹線道路として,早期整備が必要であると認識いたしております。  このため,東部線につきましては,今年度からルートの選定のための調査を始めておりまして,安芸府中道路の延伸についても来年度から調査に入りたいと考えておるところでございます。  今後,これらの調査結果を踏まえまして,都市計画決定や事業手法について,関係機関と協議を進め早期整備に努めてまいりたいと思っております。  それから,2点目,府中仁保道路を急ぐべきではないかという点でございますが,府中仁保道路,これは仮称でございますが,本市の環状型の道路網の一部を形成いたしまして,東部地域の都市基盤を強化するための重要な路線であります。できるだけ早期に整備したいと考えておるところでございます。  このため,都市計画決定を急ぐべく,現在,国・県・市・道路公団等と関係機関と鋭意協議調整を行っておりまして,この調整が年度内に終了すれば,来年度には都市計画決定の手続,これは地元説明会の開催等でございますが,これに着手したいと考えております。  まず,インターチェンジはどこにできるかという件でございますが,この府中仁保道路は自動車専用道路ということでございまして,主要な幹線道路と,例えば国道2号等にインターチェンジを設けるということにしとります。  また,その他の幹線道路とも4カ所程度考えておるところでございます。  次に,その高速道路を整備するときに,指定都市高速道路事業という手法があるが,どのように考えておるかという意見でございます。  山陽自動車道,中国縦貫自動車道など,国道レベルの高速自動車道の整備が進む中で,都市圏内の道路につきましても,高速性,定時性のすぐれた高規格の道路を体系的に整備が必要だと思っております。  こうした中で御提案のありました指定都市高速道路方式は,都市部におきます複数の自動車専用道路を一つの有料道路体系といたしまして整備する手法でございまして,今後の本市の幹線道路整備の有力な手法であると考えております。  この指定都市高速道路方式で整備いたしますと,利用区間にかかわらず,均一料金で利用できるなど,利用者の利便性が向上するとともに,効率的な管理運営ができるというメリットがあることから,この導入について,来年度から国・県・市・公団で構成いたします広島周辺幹線道路網整備連絡協議会で協議しながら,御質問のあった整備区間を含めまして,具体的な調査検討を行うことといたしております。  自動車専用道路の整備は,都市間競争が激しくなります中で,本市の中枢性を高めていくための重要な施策の一つであると考えております。  議員御指摘の先進都市の整備状況や問題点を十分把握いたしまして,広島の実態に即した,指定都市高速道路の整備を具体化してまいりたいと思っております。  次に,地下鉄の整備計画の中で,東西線のルートとしては,現在の集積度の高い相生通りとすべきではないかという件でございます。  御案内のように,広島市域内の新規軌道系交通機関につきましては,帝京技術大学の八十島学長を委員長といたしまして,学識経験者等で組織いたします公共交通施設整備長期計画策定委員会におきまして,東西線,南北線,西部丘陵都市線,この3本のルートが提案されまして,その報告書が出されたところでございます。  議員御指摘の東西線のルートにつきましては,この報告書の中では,一つは都心の高次機能をさらに充実強化するためには,現在の相生通り,鯉城通りを軸とした線的な都心構造から,平和大通り,中央通りを加えました面的な都心構造への転換を図ります必要から,発展可能性のある平和大通りを活用したルートの方が,今後の都市づくりの面にすぐれていること。  二つ目としましては,路面電車につきましては,公共交通機関全体のネットワークの形成や,デルタ内におきます短距離交通への対応などから,基本的には存続させるべきとされておりまして,相生通りルートでは,この路面電車の路線と重複しまして,両者の競合が生じ,路面電車の廃止という問題が生じること。  3点目としましては,平和大通りルートの方が導入空間となります道路幅員が広く施工にすぐれていることなどの観点から,相生通りルートより平和大通りルートがすぐれていると示されております。  この策定委員会の提案をもとに,現在各方面から幅広い意見を聞くため,現在,公共交通施設整備長期計画の懇談会を開催いたしておるところでございまして,今後詳細な調査検討や関係機関との協議調整を行いまして,本市としての計画を策定いたしたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(中本弘君) 開発局長。 ◎開発局長(佐々木進君) 西部丘陵都市のシティーリゾートタウンにつきましてお答えをいたします。  第1工区につきましては,議員御指摘のとおり,研究所用地及び住宅用地として計画をしておりました。この用地に県の総合運転免許センターの立地が,昨年5月に内定したところでございます。この結果,新たに学術研究所用地が必要となった場合には,アカデミック・リサーチパークなど西部丘陵都市内の適地を活用したいと考えております。  次に,第2工区のスポーツ・レクリエーション施設用地についてでございますが,当初の計画ではゴルフ場を整備することといたしておりました。しかしながら,平成2年6月に森林法が改正をされまして,残地森林の設置が義務づけられるなど,ゴルフ場としての面積を確保することが困難になったものでございます。  本市といたしましては,西部丘陵都市内の他の場所で,これにかわるスポーツ・レクリエーション施設を誘導したいと考えておりまして,現在,民間開発業者と協議を進めているところでございます。  以上です。 ○議長(中本弘君) 消防局長。 ◎消防局長(宗像正道君) 消防局関係の御質問に対してお答えいたします。  まず最初に,救急業務の高度化に関しましてお答えいたします。高度救急元年と言われております本年,本市におきましても,去る7月20日から2名の救急救命士によりまして,高度救急業務を開始いたしましたところでございます。  お尋ねの救急救命士の養成の取り組みについてでございますが,平成5年9月をめどに,本市独自の救急救命士養成所を開設をいたしたいと,このように考えておるところでございます。  そのため,現在,医師の確保,実習病院の選定,教育資機材の整備などにつきまして,各関係機関と協議を行い,開設に向かっての諸準備を進めているところでございます。  次に,高規格救急自動車の整備計画についてでございますが,今年度も1台の車両を整備することといたしておりまして,以後救急救命士の養成と並行いたしまして,順次整備をしてまいりたいと,このように考えております。  次に,訓練施設の整備に関しましてでございます。都市の発展とともに,建築物の高層化,深層化が進み,災害の対応も複雑化の傾向にありまして,高度で科学的な防御活動が必要となってまいっております。  したがいまして,消防の訓練は重要かつ必要不可欠なものであると考えております。現在,訓練施設といたしましては,市域内の東西南北の4カ所に設置をいたしまして,近い署所が分散をして,各種の訓練を実施をいたしておるところでございます。  そのうち,競輪場北側にあります宇品の訓練場は地元の強い要望あるいは将来の土地利用計画等によりまして,今回撤去をせざるを得なくなっております。  したがいまして,当面暫定的な訓練場の確保に努めますとともに,将来的には,今後,開発行為等の計画に合わせまして,恒久的かつ総合的な訓練場を整備すべく積極的に取り組んでまいりたいと考えております。  なお,消防団のポンプ操法訓練は,現在各小学校の校庭等を利用して訓練が実施されておるところでございますけれども,実放水の訓練につきましては,その行う場所といたしましては,南部の訓練場を除きます他の3カ所の訓練場で実施が可能でございますので,御理解をいただきたいと思います。  最後に,消防団員の報酬等の問題でございます。消防団員の報酬につきましては,年報酬と消防団活動に従事した費用弁償としての執務報酬とがございます。年報酬につきましては,毎年改正をいたしてきておるところでございますが,執務報酬につきましては,物価上昇あるいは給与改正等を勘案しながら,3ないし4年ごとに改正をいたしてきております。改正後3年という年月が経ておりますことを踏まえまして,来年度改正につきまして,現在検討を進めているところでございます。  以上でございます。 ○議長(中本弘君) 教育長。 ◎教育長(池田正彦君) 業者テストについてのお尋ねがございました。  業者テストの市立中学校における実施状況でございますが,59の学校の中で一つを除く58校におきまして,年間2回から5回,平均しますと3回程度授業時間内に実施をしているという状況でございます。  このテストは,生徒が自分の学力の到達度を知るなど,進路指導の参考資料として利用することを目的に実施をされているところでございますが,一部においては,私立の高校を受験する際に,中学校と高校の教師による事前相談の資料として利用されている実態が明らかになっているところでございます。  高校入学試験を目前に控えた現在の対応でございますが,本市としても,さきの文部大臣談話を厳粛に受けとめ,実態の調査を実施したところでございますし,また,安易に業者テストに依存しないこと,業者テストの授業中の実施は望ましくないこと,私立の高校へ業者テストのデータを提供しないこと及び生徒が主体的に進路を選択するために適切な進路指導を行うこと等を各中学に対して指導したところでございます。  また,県に対しましても,私立の高校が各中学校に業者テストのデータを求めないように指導するよう要請をするなどしたところでございます。  この問題は,進路指導は教科学力のみならず学校の教育活動全体を通じて,生徒の能力の適性,進路希望などを踏まえて行う生き方の指導でもあり,この問題が単に業者テストというだけでなく,学校における進路指導のあり方,あるいは入試制度の根幹にかかわる問題であるというふうに考えているところでございまして,こうしたことから,今後は高校入試改革を検討している文部省あるいは高校入試を所掌する県の動向を踏まえながら,市立中学校関係者とも連携を図り適切に対処してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(中本弘君) 25番碓井法明君。 ◆25番(碓井法明君) 多岐にわたる質問でいろいろ御答弁いただいてありがとうございました。土井先生の質問があるようでありますから,簡単に一つだけ答えていただきたい。まず,市長さん。  市長さんは,これは中国新聞を見た方がようわかるんであります。という意味で,我々議員の中にも,もっと本物のことを早目に教えていただければもっと実りのある質問ができると思います。  そこで,高齢者の社会参加の促進方策の中で実施時期はいつか,内容は何か,それから総合福祉コミュニティー構想もなさっておられますから,場所はどこか,それから,高齢者バス利用助成制度の新設で実施時期はいつか,そして,対象者は幾らの所得制限か,これを簡単に答えてください。  それから,アジア大会でありますが,79兆円膨らんでいると,そして,これはきょうの新聞に1年半ぶりに橋口会頭と首脳会談なさったようであります。アジア大会の資金集めの話も出たようでありますが,新しい収入計画のうち50億円の確保はめどが立ってない。立ってなかったらどうするのか。これだけ,これを簡単に答えていただきたい。  それから,県の航空の話でありますが,現空港でありますが,県となるということでおっしゃってる。県となるんなら黙っとってもらってよろしい。ならないだったらそりゃいかぬ。それから主体は例の協議会ですね。協議会の内容はどうか。これを簡単にですね,いただきたい。  もう一つだけ最後,もう一つはいわゆる軽減措置でありますが,不況対策のいわゆる中小企業に対する軽減措置は,一つこれは何か。例えば,経営安定化資金の利率を何%引き下げられるのか。これは県もですね,上げちゃいかぬ,下げる。何%下げるのか。これを簡単に一言ずつでいいです。すぐやってください。よろしくお願いします。 ○議長(中本弘君) 答弁は簡潔にお願いします。民生局長。 ◎民生局長(若狭武治君) 高齢者の利用助成の関係でお答えをいたします。  実施時期はいつかということで,これは関係のバス会社等の協議,あるいはその他まだ詰める状況ございますので,今のところでは,5年の10月ごろをめどに一応考えとりますけど,まだその状況によってはやはり若干変動があろうかというふうに思っております。  それから,所得の関係でございますが,今,考えております所得制限につきましては,老齢福祉年金の受給対象者と同様に前年の所得が156万4,000円以下の者,これは年金収入でいきますと,年収ベースでは約320万程度になろうかというふうに思います。  それから,総合福祉コミュニティーの関係につきましては,現在西部丘陵の中で今いろいろと研究さしていただいとるところでございます。  以上でございます。 ○議長(中本弘君) 企画調整局長
    企画調整局長(白崎徹也君) 簡単にお答えいたします。運営協議会につきましては,県・市で構成するということを考えております。  それから,設置管理主体につきましては,最終的な結論は出ておりません。ただ,県におきましては,運輸省等関係者との協議の際には県がなるということを前提にしてお話をされているということであります。  以上。 ○議長(中本弘君) 経済局長。 ◎経済局長(樋渡敬宇君) 経営安定資金と設備近代化資金につきまして,現行の貸出金利5.1%から4%程度まで引き下げたいと,このように考えております。 ○議長(中本弘君) 企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) もう1点落としましたが,50億円ほど不確定要素の大きい財源があるということでお話し申し上げました。助役の方から答弁いたしました。これは公式協賛企業からの協賛金と,それから競艇に協賛開催をお願いしておるものでございますが,ぜひとも確保したいということで全力を挙げてまいる所存でございます。 ○議長(中本弘君) 議員諸公に申し上げますが,お昼にかかると思いますが,しばらくの間御辛抱いただきたいと思います。質問続行させていただきます。  5番土井哲男君。           〔5番 土井哲男君登壇〕(拍手) ◆5番(土井哲男君) 自由民主党議員会を代表して土井哲男が質問させていただきます。  まず,景気の浮揚についてお尋ねをいたします。  タクシーに乗れば,「景気が悪いですのう」と運転手が言われます。家計の消費支出は10月も低迷と新聞に大見出しで,グラフを読むと昨年の4月から始まって今日まで連続して下降の一途であります。えびすさんに行っても,不景気風,人出は3万人減,さい銭箱に「諭吉」の影薄し,と写真入りでトップ記事でありました。本当に残念なことであります。  景気の悪い話ばかりを並べましたが,9月議会で景気浮揚対策の153億7,000万円,11月補正予算に98億4,000万円,合計253億の景気浮揚に対処した予算案は何になっているのか。経済効果もあるだろうにと思うのでありますが,いかがでしょうか。市民1人当たりに約2万5,000円もの割の金額ですから大変な投資であったのです。  まず,お尋ねをさせていただきます。景気浮揚対策の効果はどうでありましょうか。  次に,いたちごっこといいますが,消費が落ちれば景気が悪くなる,景気が悪くなれば財布のひもが固くなり消費へは回らない,減税では貯蓄へ回すだけで消費は伸びません。景気の浮揚は,公共団体が公債で金を集めてでも事業をするしかありません。  ところが,広島市は,アジア大会へ向けて随分な借金をしております。競技施設へ2,100億円,関連公共施設へ1兆2,500億円でありますから,もう借金は限界であろうと思われます。何せ金利をつけて返さなければならないのであります。  さて,政府の景気対策1兆9,000億円の公共事業の補正が,昨日,可決成立したところであります。私は,大きな期待を持ちたいのでありますが,2番目として,広島市には,どんな恩恵があるのでしょうか,お尋ねをいたします。  先ほども言いましたが,アジア競技大会に向けて,公共が1兆4,600億円,民間が施設へ1,200億円の投資をしておりますので,合計が1兆5,800億円にもなります。  去る9月19日に県民文化センターで,日本オリンピック委員会会長,広島アジア競技大会組織委員会委員長の古橋廣之進さんのお話を聞きました。そのときの資料によりますと,直接投資による経済効果は,何と3兆2,000億円から4兆円にもなるということでありました。  市長さんは,市民の皆さんへ十分な説明をして,市民の皆さんへ元気づけをすべきであると思いますが,いかがでありましょうか。  夢のような数字ではありますが,わかりやすい説明をしていただきたいものであります。  3番目として,アジア競技大会関連の投資に対する経済効果の説明をお願いいたします。  次に,広島県も不況対策として,随分な予算で公共事業を考えておられますが,広島市域に関係のある施策にはどのようなものがあるでありましょうかと思うのであります。広島市民は随分な県民税を納めているのですから,積極的な取り組みをお願いしてもよいのではなかろうかと考えるのであります。  終わりでありますが,県の景気浮揚対策の広島市関係分の説明をお願いいたします。  次に,エイズ,性教育の問題についてお尋ねいたします。  エイズだ,性教育だとテレビはにぎやかなことであります。  アメリカでは,学校で中学生にコンドームを配るとか,高校では,コンドームが自由に取れるケースがトイレに置いてあるとかを雑誌で読んで,自由主義と豊かさのなせることか,日本もこんなになるのだろうか,大変なことだと思ったものであります。  ところが,今日,成人向きだろうと思っていましたところ,日本の学校の教室で,児童を前にして先生が絵を書いたり,見本を見せて操りながらの授業をしているのであります。  確かに,性教育は大切なことではありましょうが,程度があるぞと思うのであります。疑問を持つのであります。性教育とエイズの予防教育が時を同じくした情報合戦の感じであります。  エイズとは確かに恐ろしい病気でありますし,感染者も増加しております。お互いがしっかりした知識を持っていなければなりません。空気伝染とか接触伝染とかはないのですから,思えばそれほど恐ろしい病気ではないのでありますのに,なぜこんなに騒ぐのだろうかと思うのであります。  感染者との性交による感染とか,胎盤感染など母子感染,注射針などからの血液感染の三つが主な感染ルートだそうですが,母子感染と血液感染は特定の場合の感染でありますから,一般には感染者との性交感染について注意すればよいのであるのに,皆が皆,性交感染をするのであると言わぬばかりの大騒ぎであるのであります。知識を持つことは大切なことでありますが,年寄りはよいとしても,未成年者までにはどうでありましょうかと考えるのであります。古い男でございましょうか。  さらに,性教育の問題であります。ここに持ってまいりました副読本,ある大手の教科書会社が発行しているものであります。この年になりましても,やや真っ赤になるような写真やら挿絵が入っております。これは,小学生の副読本でございます。小学生が正しく理解をするであろうかと思われるような挿絵もございます。いまだに,家庭での性教育には抵抗があると言われているのに,家庭との連絡はどうなっているのであろうかと思うのであります。  性教育の必要性を認め,正しい知識を身につけるとは言いましても,ここまでの描写をしなければいけないものでありましょうか。片や,ヘアが見える見えないでマドンナの写真集が問題になっている世の中であります。精神的にも発育途上にある青少年が,興味本位に走りはしないだろうか。動揺はないだろうか。  考えてみれば,この議場の壇上でこんな論議をしなければならない世の中になってもいるのでありますが,世の中は大変変わったものだと思います。  さて,私が申し上げたいのはこれからであります。  いかに新しい世の中が,具体的な社会生活のためだと思えばといっても,道徳的な思考とか人道的な行動を無視したり忘れていたりしてもよいのでありましょうか。  私は,日本民族が継承してきた風俗や習慣や文化や道徳を,私どもの伝統と生活を守らなければならないと考えるのであります。  さて,お尋ねをいたします。 1.広島市におけるエイズの実態について説明をしてください。 2.エイズの予防について,市民への啓発はどのようにしておられますか。 3.学校でエイズに関する授業を行う場合の指導の内容,教材の採用,教師の研修についてお伺いをいたします。 4.性教育の授業や教材の採用基準,学校と家庭との連絡,教師の研修についてお伺いをいたします。  以上,衛生局長さん,教育長さんの具体的なお考えを聞かせてください。  3番目の偏差値の問題でございますが,先ほど碓井議員がその他の欄で申しておられましたので,同じ同趣旨でございますから省かせていただきます。  次に,自然農法の普及についてお伺いをいたします。  さきの新聞のコラム欄に載っておりましたが,最近,あちこちの大学で農耕にいそしむ学生たちの活動が静かな人気を集めているようであります。大学の構内へくわを持ち込んで,土を利用して野菜を栽培するんだそうです。そういう活動を始めた動機は環境問題というのであります。  この現象を見て,京都の精華大学の槌田教授は,次のように述べておられます。「学生たちは,今の大量生産,大量消費の工業文明がいつかバブルのように崩壊すると感じているのではないだろうか。破綻の次に何かが来るという思いが農業への関心を生み出しているようだ。」と見ておられます。そして,また記事は続いて,農業への関心は学生に限らず一般社会人へも波及して,自分たちの野菜をみずからつくる話,農薬と化学肥料を使わない農業,鳥のえさにも抗生物質などの薬剤を含まないものをやるなどといういろいろと新しい工夫を試みる人々が各地にふえているようで,人々の意識には静かな変化が起きていると言うのであります。  広島市の森林公園にある昆虫館にチョウチョウの舞う暖かい部屋があります。ここでは,たくさんの種類のチョウが年中元気に飛び交っており,私たちを楽しませてくれます。裏方さんの技師さんは大変です。卵から幼虫,そして蛹となって羽化してチョウチョウになるまで1カ月から2カ月かかります。そして,幼虫の青虫やイモムシ,毛虫にやるえさになる野菜や果物は無農薬のものでなくてはならないというのであります。そうしないと幼虫が死んでしまうそうであります。  今日の農業を振り返って見ますと,昭和30年代後半から始まった日本経済の高度成長によって,農業人口の激減,そして農業後継者の減少となり,労働力不足で草取りや虫取りも大変になってきました。堆肥をつくることも大きな負担となりました。  このために,大量の化学肥料と農薬が投入されるようになった。土も死に,農作物の育成に欠かせない昆虫や微生物も死んでしまったのであります。そして,地下水の汚染も深刻化してきた。これが今日の農業の現状なのであります。  そこで,私は,化学肥料と農業に頼るこれまでの農業から自然農法への緩やかな転換を計っていくことが必要だと考えます。完全に無農薬にしてすベての人に安全で健康な農作物を供給することは,大変難しいことだと思いますが,21世紀の農業が目指す方向とすれば,こうであろうと思うのであります。  農業経営からいって,収穫が減ったり,曲がったキュウリができたりで大変不利な面も多いと思いますが,消費者は安全を求めて確実に変化してきております。土づくりなど研究を重ねていけば克服できるものと確信いたします。  行政としても土づくり,産地づくり,流通ルートづくり,品種改良など,予算をしっかりとつけて推進していただきたいのであります。  そこでお尋ねをいたします。 一つ,現在までの自然農法への取り組みと成果についてお聞かせください。一つ,広島市農業振興センターに自然農法の圃場をつくって基礎研究を積んでいったらどうであろうかと思うのです。  そしてまた,3番目,一つ,今の現在の技師さんも全部が農学部ではこれまでの化学肥料と農薬の農業を習ってきておられるのだと思いますが,自然農法は,これからの学問分野だと思います。実験や研究を重ねて人材を養成していただきたいと思うのであります。そして,自然農法を21世紀の農業が目指すものとして,農家や農協などに積極的に指導,啓蒙,普及していただきたいのであります。  次に地元の問題で質問させていただきます。  長束八木線,西原山本線の早期完成を願うのであります。私は,2年前にも同じような提案をさせていただいております。  まず,お礼を申し上げとかにゃいけぬのは,新庄橋の西詰めを拡幅していただき,バスや車の流れがよくなりました。そして,また,太田川放水路を下った山陽線の下をくぐる路線を拡幅していただいたこと,待つことなく上下に車が流れるようになって,利用する市民は大変喜んでおります。ありがとうございました。  さて,長束や山本,それにつながる大町,安にかけての長束線を利用する住民は,今も泣いております。それは新庄町の可部線の踏切と新庄橋西詰めの3方向への流れがネックになっているからであります。朝夕のラッシュ時には,車もバスも数珠つなぎになって,運行の確かな予定が立たないのであります。  このような混雑ですから,山本方面,東亜ハイツ,祇園が丘,竜王といった団地から,この長束線への流入がスムーズにできず,運転手同士の割り込みについてのトラブルが絶えません。  これらの解決には,都市計画道路長束八木道路のうち祇園区画整理地区から下の早期着工と,可部線の立体交差化だと思います。  また,西原山本線の山本地区の早期着工であります。  以上,これらの路線の実施計画の見通しをお聞かせください。  次に,新しいまちづくりについてお尋ねをいたします。  環境事業局さんは,またナイス・ヒットを飛ばされました。  まず,昭和51年度から始め,なれるまでには苦労をされましたが,高い評価を得て全国的に波及をした分別収集であります。  そして,このたびは,毎月2日を門前清掃の日に決めたことであります。再来年の10月2日から開催されるアジア競技大会開会式の2日を選び,毎月2日には全市民,全世帯が自分の家の前は自分で美しくしようという市民こぞっての美化運動への取り組みであります。  「そんなことは,言われぬでもやっているよ。やって来たよ。」と言われる方も多いことではありましょうが,みんなで取り組もう,みんなが参加しようでありますし,自分の家の前や周りが美しくなるので,抵抗はないだろうと思います。私の町内でも,組での取り組みや個人での清掃の姿を見かけます。  さて,確かにグッドアイデアではありますが,気になることもあります。  管理者が住んでいない大きなビルや共同住宅の周辺や学校の周りは,交通事故に遭っては大変だということで校外には出ないことにしております。 つまり,自分のものという意識のない場所や交通頻繁で危険を伴う場所をどうするのかということであります。  次に,落ち葉や枯れ葉,紙くずなどへ土や砂が多くなりますし,瓦れきが混ざったごみをどうするかということであります。  土や砂や瓦れきなどが,清掃工場の焼却炉へ集められたのでは仕方がありません。  清掃で集めたごみの収集の具体的な方法を教えていただきたいのであります。  次に,全市民の運動としての取り組みでありますが,広島市の全行政が全員で取り組むのだろうかということであります。  環境事業局の所管事業だよと言っているのではだめなのであります。  市長さんが,先頭に立ってやってください。先頭に立って引っ張ってください。私たちは,必ず後に続きますから信じてください。  御決意のほどをお願い申し上げます。  これから読ませていただきますのは,アジア競技大会に参加したイエメンの某役員が帰国後に執筆して送ってくださった「広島の印象,広島の旅物語」であります。この中に幾つかのキーワードがある。そしてまた,足らないものがある。いろいろあると思いますから,気軽に聞いてください。  アジア大会から帰って行ってからの感想文でございます。  「広島に旅して思う」  1994年10月2日から2週間の予定で広島のアジア競技大会へ参加するために12名の役員選手団の一人として広島市を訪れた。  チャーター機で次々に合流した東南アジア諸国の役員選手団と新広島空港へ降りた。  緑の山と山に囲まれた広大な空港で,白く延びる滑走路が印象的であった。開設後1年だということであったが,空港の諸施設や各種の建物,レーダーやアンテナ等々が,いかにも科学の先端を行くものとしてうらやましく見えたものである。  入国の手続はてきぱきとしており,何よりも言葉の通じることがうれしかった。受け取った荷物はノーチェックであり,置き引きや盗難などの心配は無用であるとのことで,聞きしにまさる治安のよいことには,本当に驚いた。リムジンバスが快適に走り,選手村まで約1時間であった。言葉の心配をしていたが何の不自由もなかった。聞けば,市民が言語ボランティアとして活躍しているのだと言う。広島市を挙げてのサービスには感服をした。  選手村は,31階建てで,鼻をくすぐった日本間の畳のイグサの香りを珍しく思った。  時間をつくって市街地を歩いてみた。まず,感心をしたことは,道路も小川もよく整備され,清掃が行き届き,路地裏にもごみがないことである。探したがどこにもごみは見当たらない。  感心したのは,たばこのぽい捨てが見当たらないことだ。たばこを吸う人が携帯用の吸殻入れを持参していることは常識で,罰則のあるどこかの観光都市とは大きに違うようであった。  空き缶の回収にも感服をした。資源の再利用のために市民や特に子供さんが自発的に回収に協力をしているし,自動販売機の横にある空き缶入れへ返し,子供さんが空き缶を学校へ集めて売却し,得たお金を学校の美化運動に役立てているとのことであった。  また,広島市民の自発的な美化思想が広島市の景観美を保っていると思った。道路端の花壇には季節の草花が植えられ,家々の門先の清掃は各自がすることを徹底している。家々の窓には可憐な花が飾られている。  小さな川,どぶ,小河川はよく整備がされ,護岸にはツタカズラがはい,水辺に緑を映し,土手には真っ赤なヒガンバナが咲いていた。  市内の河川を走る定期の遊覧船が喫水線までお客を乗せて楽しく滑っている。澄んで透明な川面には高層ビルが影を落として,波紋に揺れていた。  たまたま10月10日,家々の軒先やすべてのビルの屋上に掲げられた国旗を見た。尋ねると体育の日だという。体育の振興を願って国家の祭日とし,全国民が国旗を掲げて誓うのだと言う。新生日本の意気込みと平和のまち広島の心を見た思いだ。  さらに,走る,跳ぶ,投げるの選手に対し,日の丸を振って応援に声をからすスタンドの市民の姿に,平和文化都市を目指す新生広島の意気込みと愛国心を感じた。  広島市民の親切についても書かなければならない。個人タクシーに乗る機会があった。言葉が通じないので身振り手振りであるが,笑顔がよいので助かった。古くからの友人に出会ったという感じだ。  手振りを見ていて,遠い国から来たお客さんを歓迎していますという意味だろうと読んだ。何よりも感激をしたことは,タクシーに忘れた手提げかばんが届いて来たことである。派出所へ行けと教えられ,半信半疑で行くには行ったが,自分の気持ちとは裏腹だが,「心配をするな。返って来るよ。」と元気をつけてくれたものである。しょげて選手村へ帰ってみると,選手村特設の交番から「無事に届いている。」という連絡が来ていた。タクシーのドライバーがわざわざ届けてくれたのだということだった。名を名乗らないドライバーだったとかで,お礼も言えず,今でも大きな心残りである。  だれかれと区別をせずに交わす朝夕のあいさつ。若い者が電車やバスで席を老人に譲る光景。当然のことだという物腰で老人や障害者に手や肩をかす市民のすがすがしい風景。  強い思い出の一つは,公民館でのボランティアサービスがあった。広島市内にある60の公民館が,一館一国運動といって,一つの公民館が参加国の一つを受け持ち,地域の全住民がサービスをしようというボランティア活動で,我々イエメンは祇園公民館の担当で,祇園公民館地域の市民が我々が出場する全種目の競技の応援はもちろん,手づくりの日本料理で歓迎会を開催してくれたのである。広島菜漬けという漬物は大変おいしい野菜であった。
     都合によって,中途で帰国の途についたが,まさに後ろ髪をひかれる思いであった。  広島は,立派に復興し,明るく楽しいまちになり,市民の一人一人は親切で,ひしひしと感ずる友情を持ち,国際平和文化都市の名にふさわしい都市であり,その市民であることを感じたものである。  これをもって終わりますが,あとちょうど665日に迫りましたが,ハードな整備や今申しましたソフトな準備を進めて,あと700日ぐらい後には,この今申しましたような手紙が来るようにお互いが頑張っていこうじゃございませんか。これで終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)  ─────────────────────────────────            休   憩   宣   告  ───────────────────────────────── ○議長(中本弘君) ただいまの土井議員の質問に対する答弁は午後に譲り,暫時休憩いたします。              午後0時13分休憩  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜              午後1時13分開議              出席議員  44名              欠席議員  18名 ○副議長(海徳貢君) 出席議員44名であります。  ─────────────────────────────────            開   議   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(海徳貢君) 休憩前に引き続き会議を開き,一般質問を行います。  午前中の土井議員の質問に対する答弁を求めます。はい,市長さん。           〔市長平岡 敬君登壇〕 ◎市長(平岡敬君) まず,景気浮揚対策の効果はどうなっておるのかと,どうだろうかというお尋ねでございます。  我が国の経済情勢は,この夏ごろから住宅着工戸数などは増加してまいりまして,一部に明るさが見られ始めたものの,経済活動に占める比重の大きい個人消費,あるいは民間設備投資がともに冷え込んでおりまして,引き続き景気の減速感が見られるところであります。  本市におきましても,主要企業の生産,販売が減少し,企業の景況感も冷え込んでおるなど,全般的に景気の減速感が見られるところでございます。  このような状況の中で,国の総合経済対策に呼応して,本市の景気浮揚を図るため,さきの9月議会及び11月議会におきまして,都市基盤として早期に整備を要する道路,下水道等の公共事業のほか,関連業種も多く,中小企業関係の景気浮揚に波及効果が大きいと言われております公園緑地の整備や,学校等公共施設の一般補修及び中小企業の資金需要に対応するための金融対策など総額253億円の補正措置を講じたところであります。これらの景気対策の効果についてでございますが,その波及効果は補正予算額の約1.6倍,このように試算しております。  また,公共事業の執行に当たっては,景気の浮揚を図るために前倒し発注に努めまして,上半期において契約ベースで75.7%の事業を執行したところでございます。今後とも引き続き公共事業の円滑な執行や,機動的な金融対策を講じることによって,景気の回復に向けて最大限の努力をしてまいりたいと,このように考えております。  その他の質問については,関係助役と局長から答弁いたさせます。 ○副議長(海徳貢君) はい,鍋岡助役さん。 ◎助役(鍋岡聖剛君) それでは,美しいまちづくりに関連いたしまして,本市の美化運動についての全庁的な取り組みについてのお尋ねでございます。  広島市を散乱ごみのない美しい町にするため,本市では,平成2年度から,きれいな広島まちづくり推進運動を展開しておりまして,御案内の全市一斉門前清掃の日も,その一環として実施いたしておるものでございます。  当然のことながら,これらの事業は,アジア競技大会を2年後に控えまして,本市の組織を挙げて取り組むべき重要課題であると考えております。  現在,庁内の関係部課長でもって,散乱ごみ対策推進会議を設けまして,協議調整を行い対策の円滑な推進を図っているところでございます。  さらに,近々,道路あるいは河川を管理する国や県の関係機関も入れた会議を新たに設置するなど,関係者間の連携を密にしながら,事業の推進に努めていくことといたしております。  いずれにいたしましても,散乱ごみのない清潔できれいなまちづくりは,息の長い事業であろうかというぐあいに考えておりまして,今後とも,市民意識の高揚を図るための各種の啓発事業を実施するとともに,清掃実践運動という面でも粘り強く取り組む必要がありまして,市民,事業者の理解と協力を得ながら,積極的に推進することといたしております。  御理解を賜りたいと思います。 ○副議長(海徳貢君) はい,企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) アジア競技大会関連投資に対します経済波及効果につきましてのお尋ねにお答えをいたします。  アジア競技大会の施設整備など,関連投資によります経済波及効果については現在調査を行っているところでありまして,具体的な数字についての調整を現在行っているところでございます。予測の仕方といたしましては,先般,日本銀行の広島支店が試算をいたしております。これは,アジア関連投資の一部を基礎にして試算したものでございます。これと同じ手法によって推計をしております。この日銀広島支店の推計した方法によりますと,県内における経済波及効果は,アジア関連施設整備の直接投資額の約2.1倍の生産誘発効果をもたらすことになるというふうな結果が出ております。  先ほど言いましたように,私どもとしましては,アジア関連の施設をどこまでとらえるか,それを明確にしまして,これをもとにして試算をするという形での作業を行っております。お話にありましたように,いろんな投資額,競技施設,道路,交通,河川,さらには民間の競技施設まで合わせますと1兆6,000億という数字も一つ出てまいります。そういう数字をもとにして,試算いたしますと,ただいま御指摘いただきましたように,3兆3,000億円余りの経済波及効果があるという結果が出てまいります。  いずれにしましても,具体的な金額につきましては,現在調整中でございます。調整が終了次第別の機会になろうかと思いますが,御報告をさせていただきたいと考えております。  以上であります。 ○副議長(海徳貢君) はい,財政局長。 ◎財政局長(石橋正行君) 景気浮揚に関連いたしまして,まず,国の補正予算の成立に伴う広島市の関係分の額でございます。  今回の国の補正予算に関連する市域内の公共事業費といたしまして,まず,さきの11月議会で議決していただきました本市の国庫補助事業は59億円,それからまた,国道等の国の直轄事業費が52億円,それから流域下水道等の県の補助事業費が47億円で総額158億円でございます。これらの公共事業につきましては,国の補正予算の成立を受けまして,今後,速やかに発注されることになろうかと思います。  次に,県の景気浮揚対策予算の広島市関係分の額でございますけども,総額が79億円でございます。内訳は港湾事業費が47億円,それから流域下水道が11億円,それから広島女子大学の整備が8億円,警察施設整備その他13億円というふうな内訳になっております。  以上です。 ○副議長(海徳貢君) はい,衛生局長。 ◎衛生局長(上田博三君) エイズについてお答えいたします。  本市のエイズの実態でございますが,広島市におけるエイズ患者と感染者は,平成元年に初めてエイズ予防法に基づく報告を受けて以来,平成4年10月末の累計では,患者3人,感染者4人の合計7人,うち男性が6人,女性が1人となっており,徐々に増加する傾向にございます。これを感染原因別に見ますと,このうち4人が異性間性的接触による者,2人が男性同性愛による者となっております。  次に,本市の市民に対するエイズの予防啓発対策についてでございますが,最近のエイズの状況は,患者,感染者の急増,国内で感染を受ける者の増加,中央から地方への拡散という新たな感染の局面を迎えております。  エイズは,以前は男性同性愛者における感染など,限定された範囲の病気であるとされていましたが,現在では異性間の性的接触による感染が増加しており,このままの状態が続くと日本の各地でも米国やタイの例に見るように,2ないし3年のうちに感染爆発という深刻な状況になる可能性が高いと言われております。  こうしたことから,治療方法が確立されていない現在,最も有効な手段が予防についての市民への啓発活動であるということから,本市としては,企業や専門学校などの団体に積極的に働きかけて,講習,これは既に57団体に対して1万5,000人について行っておりますが,この講習を行うとともに,リーフレットを10万部配布して,正しい知識の普及に努めているところでございます。  また,本年には,12月1日の世界エイズデイを中心とした2週間,啓発強化月間を定めてポスター掲示,パネル展示などに加え,5日間のエイズ無料検査を実施いたしました。  今後も各保健所での匿名によるエイズ検査の実施や,各保健所と本庁内,健康管理課に相談窓口を設置し,市民からの相談を受けるほか,市民とともに考える啓発協議会を設置することなどにより,正しい知識の普及啓発活動を積極的に展開することとしております。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) はい,環境事業局長。 ◎環境事業局長(山岡俊英君) 門前清掃につきまして2点ほど御質問がありましたのでお答えいたします。  まず,雑居ビルの前や交通量の多くて危険を伴う場所の門前清掃についてどう考えるかということでございます。  門前清掃につきましては,町内会を初め,各種団体の組織を通じましたりいたしましてPRをして,一般に行っているわけでございますけれども,御案内のようにテナントビルや賃貸しのマンションなどの門前清掃につきましては,一般的には,その入居者が我が家の門前であるという意識が非常に低いというようなこともございまして,門前清掃もなかなか行われにくい状況にあるわけでございます。  そこで,これらのビルに対しましては,ビルの所有者あるいは管理者を直接個々に訪問いたしまして,門前清掃を実施してもらうよう呼びかけ,実績も上げているところでございます。  また,交通量も多く危険を伴う場所の清掃につきましては,早朝でありますとか,曜日を変えていただくといったようなことで,車の少ない時間帯を選んでやっていただくようお願いしております。  また,どうしてもとれないといったようなところにつきましは,必要に応じまして,現在,市,市内中心部で清掃活動を行っておりますクリーンアップチームひろしまで対応することも考えていきたいと考えております。  もう1点,門前清掃で集められたごみの分別の問題でございまして,落ち葉,紙くずに土砂,瓦れき等が混じった場合,どのように処理すればいいかとの御質問でございます。  門前清掃で集められましたごみは,基本的には家庭ごみと同じように分別していただきまして,家庭ごみの収集日に一緒に出していただくというようにお願いしております。  具体的に申し上げますと,落ち葉とか紙くず,吸い殻などにつきましては,燃やせるごみとして,また,土砂,瓦れきなどにつきましては,燃やせないごみとして出していただくようにしておりますけれども,落ち葉,紙くず等に少量の土や砂が混じっておりまして,分別が困難といったようなものにつきましては,燃やせるごみとして出していただきたいと考えております。  なお,地域で町内清掃を実施されまして,ごみが大量に集まるといったような状況のときには,事前に御連絡をいただきまして,環境事業所で対応することとしております。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) 経済局長。 ◎経済局長(樋渡敬宇君) 農薬や化学肥料に依存しない有機農業についての御質問にお答えいたします。  本市では,まず,本市の特産物であること,また,生食での利用が多いこと,さらには,ハウス栽培によりまして,病害虫の発生防止等が容易にできること等,経済的な有機栽培が行いやすい条件を備えておりますシュンギク,コマツナ,ホウレンソウ等6品目につきまして,農家の圃場と広島市農業振興センターで実験栽培を重ねてまいりまして,平成3年に有機低農薬野菜栽培基準を定めたところでございます。  次いで,この基準に基づきまして,野菜の生産流通体制を確立するため,生産者を初め消費者,市場関係者,行政等,広範囲な関係者で組織します広島市有機農業推進協議会を設置いたしまして,基準に基づいて野菜生産を行う農家と農地の認定,有機低農薬野菜であることを表示する認証マークの発行管理等を行っております。  現在,登録農家が91戸,登録面積4.8ヘクタールで,本年2月から11月までの間に200トン余りの有機低農薬野菜を出荷しておりまして,私どもとしては好評を博しているというふうに受けとめております。  有機農業による栽培技術は,従来の栽培技術にない新しい技術も必要でございますので,農業振興センターでは,有機質肥料の作物に対する効果とか,土壌に与える影響等,基礎的で専門性の高い分野につきまして,研究を行ってきているところでございます。  今後とも,この有機農業の普及,拡大に当たって生じる技術的な課題につきましては,当センターにおきまして研究をしていく考えでございまして,そうした技術的な研究や先進事例の情報収集等を積極的に行いまして,本市の技術員の資質の向上も図ってまいりたい。  また,生産者を対象とした研修会の開催とか,一般消費者向けのPRなど普及推進にも取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 ○副議長(海徳貢君) 建設局長。 ◎建設局長(横山良三君) 道路問題についてお答えします。  まず,長束八木線の祇園区画整理地区から下の着工の見通しと可部線との立体交差の見通しはどうかということでございます。  都市計画道路長束八木線は,その起点の長束三丁目におきまして,JR可部線と立体交差いたしまして,さらに,新庄橋北詰め交差点で太田川放水路右岸堤防道路に接続する計画内容となっております。  このため,これらの条件を満足する構造につきまして,これまで種々検討を行ってきたところでありますが,実現化に向けましては,都心部側におきます交通処理,それから堤防のかさ上げに伴う新庄橋の改築,あるいはJR可部線の切り下げ等,地形上の条件に伴う多くの課題があります。  今後はさらに,別ルートによりまして,太田川放水路の渡河をする案も含めまして,引き続き検討を行うこととしております。  なお,御指摘の祇園第一区画整理事業区域以南の整備につきましては,周辺の道路交通事情からも必要と考えておりまして,これらの検討結果を踏まえた上で早期に取り組んでまいりたいと考えております。  それから,次は西原山本線の山本地区の着工と見通しはどうかということでございます。  都市計画道路西原山本線の整備につきましては,現在,国道54号から祇園第一区画整理区域までの延長672メートルの区間につきましては,計画幅員16メーターで整備を進めているところでありまして,今年度末には国道54号接続部分の工事が完了し,全線の供用が図れる予定であります。  また,山本地区の整備についてでございますが,この地区は狭隘な道路が多い中で,市街化が急速に進んでおりまして,地区の骨格となります本道路の整備が必要であると考えておりまして,早期に測量等の調査に着手し整備を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) はい,教育長。 ◎教育長(池田正彦君) エイズと性教育についてのお尋ねがございました。  学校におけるエイズに関する指導につきましては,先ほど,衛生局長からも答弁がありましたように,エイズは性的な接触により感染する可能性が高いことから,性に関する指導を行うということだけではなく,患者や感染者に対する偏見とか差別といったふうな人権問題も含めた人間のあり方,生き方と深いかかわりを持っておりまして,学校における教育活動全体の中で各教科,道徳,特別活動など,それぞれの特性を生かしながら児童生徒の発達段階に合わせて適切に指導を行うということが重要であるというふうに考えております。  現在,文部省としても,高校生用のパンフレットや教師用の指導資料を作成するとともに,中央研修会を開催するなど,エイズに関する指導の推進に努めているところでございます。  私どもといたしましても,このような国の動向を踏まえ,資料の配布や校内研修における指導助言,さらには,教育センターの講座を開催するなど,学校での取り組みが適切に行われるよう努めているところでございます。  いずれにしましても,児童生徒が生涯を通じて健康で安全な生活を送るための基礎を培うという観点から,今後とも,エイズに関する指導が児童生徒の発達段階に応じ,適宜適切に行われるよう努めてまいりたいというふうに考えております。  次に,性教育でございますが,性に対する健全で豊かな心情と望ましい生活習慣を養うこと,あるいは,性に関する正しい知識の修得を目指し,適切な教材,教具のもとに,児童生徒の心身の発育,発達状況に応じて計画的に指導を行うことが重要であるというふうに考えているところでございます。  私どもとしましては,昭和60年に性教育の手引を作成配布をするとともに,指導に当たる教職員に対しては,教育センターにおきまして,性教育研修講座や学校保健安全研修講座等を開催し,指導力の向上を図っているところでございます。  今後とも,学校における性教育が,保護者との連携を図りながら,生徒に対して,性に対する正しい知識を与えるというねらいに即して適切に行われるよう指導してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○副議長(海徳貢君) はい,5番土井哲男君。 ◆5番(土井哲男君) 建設局長さん,今のルートでございますが,別ルートも考えて早急に研究をしたいということでございました。まあ,早急にいうことがいつかいうことになるわけですが,まあ,早急にやってくださるようにお願いいたします。その立体化をするのを,どこへ抜いていきゃあいいかいうことでございますね。だから,今の同じとこの現在の新庄橋へ抜いていくのが難しいということだろうと思います。  そうすると,別のルートをやって,それから今の新庄橋と三滝橋の間へもう1本橋を入れるというふうなことが浮上してきゃあせぬかと思うんです。  浮上して来るかもしれぬのじゃなし,来させていただきたいと思います。  そんなことをつけ加えて,ぜひ早急にというのを,早いごく最近の早急に持ってあげていただきたいと思います。
     それから,エイズと性教育というふうなこと,これは先ほども私申しましたように,エイズ教育をしっかりやらぬと,今広島に6人ほど,調査の報告があるのは6人おるとおっしゃいましたが,7人か,7人,まだまだ潜在的にあるんじゃなかろうかと,二,三年のうちには本当に爆発的にという衛生局長さんの話もありましたが,そんなことで大変その原因もどういうか性行為によるいうのが主なようでございますが,そういう背景があるがゆえに,また,教育の方からとらえますと,それがあっちゃあ危ないんだということで,あの性教育というふうなのが起こってきとる面もあると思うんです。  したがって,それをアメリカにおいては,コンドームをいっぱい置いたりしとるというふうなこともあったりしたりしますけれども,そういうふうになること以前に,やはり日本国の伝統である道徳を重んずるようなことをしっかり教育的にはやっていかにゃいけぬと私は思うんであります。  ぜひそういうふうに,エイズを予防するために性教育,そして,先ほども指摘しましたように,小学生にこうようなものはちいとやり過ぎだろうと思います。したがって,──これを見てください。(教科書を掲示)だから今聞きますと,これを採用しとることはないようでございますが,極端な走り方をしないように,ひとつお願いをして私の質問を終わります。 ○副議長(海徳貢君) 32番鶴見和夫君。           〔32番鶴見和夫君登壇〕(拍手) ◆32番(鶴見和夫君) 私は,公明党市議団を代表して,当面する市政の諸課題について質問させていただきますので,市長を初め関係当局の誠意ある答弁を求めるものであります。  さて,最初に,市長さんにお尋ねをしたいと思います。  それは,現在国政を大きく揺り動かしております佐川急便事件についてであります。  この佐川急便事件については,政界へばらまかれた金の巨額さ,政界のトップと暴力団との癒着など,深刻な政治腐敗事件はかつて例を見ない前代未聞の事件であります。  国民世論の怒りは大きく,ついには金丸前副総裁も議員辞職へと追い込まれました。  広島市議会におきましても,佐川急便事件の徹底解明と,政治改革の早期実現を求める意見書案が全会派一致で可決をされました。  国会では,証人喚問等が行われましたが,金丸氏,竹下氏,渡辺被告,三者三様の答弁に,国民の不信感はますます増大をしております。  平岡市長におかれましては,世論をリードするマスコミ界出身でもあり,今回の事件をどのようにとらえ考えておられますか。  政治腐敗防止のために何が必要と思われますか,私見があればお伺いをしたいと思います。  次に,高齢化社会を迎え,高齢者の社会参加が今日ほど望まれるときはありません。高齢者のバス・電車の無料化は21世紀への活力ある社会に向けての展望でもあります。  午前中の碓井議員の質問に対しての市長答弁もありました。  助成制度について,その対象者は何歳以上の高齢者を考えているのか。支給内容として,無料パス券ではなく回数券と答弁をされていますが,その背景,また,この制度に障害者の方は入っているのかをお尋ねをしたいと思います。  次に広島市の中枢性の問題についてでございます。午前中,この件に関連しては,碓井議員がとても夢のある大きな質問をしましたが,私は,もう少し具体的な質問をさせていただきたいと思います。  広島市は第3次基本計画の中で,広域的な連帯と連携を深めながら,新たな広域都市圏づくりを進めております。  そして,広島市は広域経済圏の中枢都市として,圏域全体の発展をリードしながら成長力を高め,その牽引力によって圏域全体を活性化しようと考えております。  いわゆる,人口550万人規模の広域経済圏と,その中での人口200万人の広域都市圏構想であります。  近年,マスコミ誌等で指摘されるのは,札幌,仙台,広島,福岡,4政令市の中枢機能との比較であります。広島市は,中四国の中枢都市として,その機能を果たしているのかという問題提起であります。中枢性という言葉を辞典で引いてみますと,物事の中心にあって,運行上最も大事な働きをなす部分,すなわち主要な部分とあります。  その中枢性の機能指数を四つの政令都市で比較してみますと,就業人口構成では,広島市は第2次産業,特に製造業において他政令市を大きく引き離していますが,第3次産業である商業,サービス業で最下位となっております。  経済面での中枢性を見ますと,上場企業本社立地数では第1位であります。金融機関数では第3位となっております。行政的な中枢性の中で見てみますと,政治・経済・文化団体の従業者数を比較しますと,他市に比べて非常に少なく,国の出先機関数は仙台,札幌に次いで第3位となっております。また,文化的中枢性の中では,博物館,美術館の数が少なく,大学生の数は最下位であります。コンベンションの機能の中で,外国人居住者は,他市を大きく引き離しておりますが,国際会議の開催数とかホテル数も第4位となっております。また,人口1万人当たりの従業員数によります高次機能集積水準を四つの政令都市と比べて見ますと,都市順位でそれを見てみますと,経済管理では第3位,情報で4位,専門サービス部門で4位,ネットワークで3位,レジャーで4位,総合力でも4位となっております。  一概に,これらだけで比較するわけにはまいりませんが,もちろん,広島には広島のよさがたくさんあるはずであります。  広島が,今後も中枢性を高めていくためには,広域的に周辺市町村を巻き込んだ連携と機能分担を進めながら,全体のパワーアップを図ることが肝要かと思います。  そこで私は,先日,昨年12月に開通しました中国横断道広島浜田線の終点地であります浜田市と広島大学の移転先である東広島市を訪れてみました。両市が一様に言われるのは,広島市に対する期待感であります。  我々から比べて,予算にしても,人口,都市機能,情報,サービス,どれをとっても比較にならない広島市の存在ではあるが,その広島市が中枢機能を高めながらリードをしてもらい,ともどもに活性化の道を探っていきたいというふうに述べられておりました。  広島浜田道が開通して1年,確かに広島市に対しての浜田市民が非常に目を向け,そのためのストロー化現象が起こっていることは,御承知のとおりであります。浜田市の商店街もその点を非常に心配をされて危機感を持っております。  しかし,将来的には,浜田市も活性化につながるものと非常に期待をしております。そのように浜田市も東広島市もいろんな主要なプロジェクトを数多く抱えておりますが,それらの幾つかは広島市の助けが要るものであります。  そこで数点にわたってお尋ねをいたしたいと思います。  第1に,広島市が掲げる中枢機能を果たすため,今までどのように取り組みをなされてきたのか。また今後,どう展開をされていこうとしているのかお伺いをいたします。  第2には,東広島市長とのトップ会談が18年ぶりにと報道をされましたが,今後の周辺市町村長とのトップ会談とか,実務者レベルでの定期的な会合はどのように考えておられますか。  第3に,周辺市町村との連携と機能分担を進めながら,全体のレベルアップを図ることについて,具体的な施策があればお聞かせいただきたいと思います。  第4に,広島市側からの積極的なこれは働きかけがないとなかなか進んでいかないように思われます。そのための庁内に専門的なプロジェクト機関設置を検討してはと思いますが,どうでしょうか。  第5番目に,仙台市が21世紀に向けビッグプロジェクトとして,東北インテリジェントコスモス構想を東北大学を中心として掲げております。東広島市に移転したとはいえ,広域都市圏の頭脳は広島大学であることには変わりがありません。  平成7年完全移転という新たな時期を迎えた今,都市と共存する広島大学の展開をどうとらえていくのか,お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。  次に,広島現空港問題についてお尋ねをいたします。  先月26日竹下知事とともに,市長は運輸省の松尾航空局長と会い,現空港のコミューター化について協力を得たことは,一つの大きなハードルを乗り越えたものと思われます。  今後は,県・市が協力一致して,残された課題について取り組みを開始しなくてはならないと思います。  そこで,午前中にも質問がありましたので重複は避けてお伺いをしたいと思います。  第1に,コミューター空港としての運用計画については,地元調整についてどのように図っていくのか。  第2に,維持管理費については,午前中の質問の答弁にもありましたように,応分の負担をすると答弁がありましたが,それについての基本的にはどのように考えているのか。  第3番目には,三者協定の精神は地元との合意形成にあると思いますが,新たな展開を踏まえ,今後どのように合意を目指していくのかお考えをお聞きしたいと思います。  次に,被爆建物等の保存継承についてのお尋ねをいたします。  去る10月市議会総務委員会にて,広島赤十字・原爆病院に視察をしました折,病院長より原爆の爆風により曲がったままの本館窓枠については,現地保存をしたい。しかし,窓のある一角を壁ごとそっくり切り取った場合には750万円かかる。これについては,広島市とも相談をしたいと初めて現地保存の見解を述べられました。  この件に関連しては,ことしの8月20日,被爆建物等継承方策検討委員会が市長に提出をしました答申の中でも,保存については,市がそれを助成する制度を設けることが盛られております。  本会議等では,今まで検討中との答弁がなされております。赤十字・原爆病院では,来年の3月には旧館は取り壊したいとのことでもあります。そこで,市の対応が遅いほど判断に苦慮すると思われます。  いつまでも検討中では許されるものではありません。その後の話し合いはどのようになっているのか,助成についてどう考えておられるのかお答えをいただきたいと思います。  次に,財団法人の広島市国際交流協会についてお尋ねをいたします。  昭和59年10月に設立されて以来,はや8年が経過をいたしました。設立以来,広島市の国際化に寄与するとともに,国際友好親善を図ってきたことは,関係者の努力のたまものと思います。  そして,国際交流事業,広島留学生支援事業,情報提供事業,広島国際会議場管理事業を中心として,幅広く展開をしてきました。10周年も近づく今,新たな展開を図るためにも,二,三の問題点を含め質問させていただきたいと思います。  協会の事業は,その収入を6億6,000万円の基本財産の運用利息によってほぼ賄われております。平成3年度では4,600万円,平成4年度で4,200万円の利息が計上されております。  平成3年度と平成4年度の平均金利を比較してみますと,貸付信託で平成3年度6.8%に対して,4年度は5.8%,大口定期預金等では,平成3年度8.6%に対して,4年度4.1%と非常に低金利となっております。  このように,運用利息が収入源となりますと,当然事業に対しての影響は出ると思います。幸いにも平成4年度事業については,3年度よりの繰越金が1,600万円計上されているため,何とかやりくりができているようであります。  これらのことを踏まえて,どのように対応されようと考えているのかお尋ねをします。  それから,留学生の支援事業も約1億5,000万円の基金の運用利息によって賄われております。平成3年度平均金利6.8%に対して,4年度平均金利は4.7%と基金運用利息収入は,平成3年度分1,000万円に対しまして,4年度は700万円と300万円の収入減となっております。広島市が30名の私費留学生に,現在月額3万円を支給する奨学金制度がありますが,この奨学金制度は平成4年度では約380万円の赤字となります。  今後どのように対応されようとしているのか,また,これに関連をいたしますが,この制度は,広島市内の大学・大学院に留学の目的で来た私費留学生に対して支給をされるものであります。広島大学が東広島市に移転した場合に,私費留学生は対象外になるのか,また,住居は広島市内にあり大学は東広島市に移った場合にはどのようになるか,その点をお尋ねをいたします。  翻訳ボランティアについてお伺いをしたいと思います。  ホームステイ,ホームビジットを初め,海外との友好交流は年々ふえてきております。先日,中国の小学校へ図書を贈呈をされた方が,その校長先生よりお礼の返事がきました。しかし,翻訳は中国語で書かれてあるのでできない。市役所でも一応の形式はできておっても,市民が簡単に頼める状況ではないようであります。  その実績を見ますと,平成2年度,ドイツ語3件,平成3年度イタリア語1件の実績であります。受け入れ体制づくりと広報について,国際化を目指す広島市が市民に開かれた対応をお尋ねをいたします。  そして,今後の事業展開のかぎを握るのは,基金の造成であります。協会としては,21世紀に向けての事業を展開するためには,基本財産はどのぐらいに考えておられるのか。  また,留学生基金は,いかほどの目標を考えているのかお伺いします。  近く10周年を迎えようとしている現在,各方面への支援を呼びかけるとともに,市としても財団の基金造成を強力に推進すべきと思いますが,お答えいただきたいと思います。  次に,アジア競技大会についてお尋ねをいたします。  あときょうで660日後となりましたアジア競技大会,種々課題も整理をされ,問題点も見え,当局もいろいろ御苦労をされておると思います。  数点にわたり,現状報告を兼ね,お答えをいただきたいと思います。  第1点の,大会運営資金については,午前中にも答弁がありましたので避けまして,その中で最終的に現在までの地元のですね,負担金,協賛金,寄附金等の確保の状況をですね,お答えいただきたいと思います。  2番目に,参加国について,仮加盟の旧ソ連5カ国は,いつの時点で正式加盟となるのか。また,カンボジアの参加については,正式な加盟要請はどうなっているのかお伺いをいたします。  第3点目は,先日,テレビを見ていますと,東京で50名の人にアジア大会広島開催を知っていますかというアンケートをしたテレビがございました。  50名中知っている人7名,知らない人が43名と,実に86%の人が知らないという結果が出ておりました。アジア大会が一地方の大会に終わらないかと心配をするものであります。私も3年前より,年賀状等には必ずアジア大会関連ニュースを載せております。もちろん,これは,私の選挙区内には年賀状は出しておりませんので御承知おき願いたいと思います。  例えば,1万人の市の職員で百名の知人,友人に年賀状でPRすれば,1度に100万人にPRができるわけでございます。広報についての現状をお聞きしたいと思います。  第4番目に,公式プログラムであります芸術展示についてお伺いをいたします。  応募状況が非常に少ないとの報道がなされていましたが,その現状と今後の取り組みについてお尋ねします。  現在,市内での会場の確保の状況を見ますと,1年ぐらい前から各会場は予約で抑えられております。  芸術展示の場合の優先というものは考えておられるのかお伺いをします。  第5に,ボランティア通訳の登録について,鋭意努力をされているようですが,特に,アジア方面のボランティア通訳が少ないようでありますが,その現状をお知らせいただきたいと思います。  第6番目,瀬戸大橋の開通記念硬貨が2,000万枚ぐらい売れたようであります。  アジア競技大会は,国家的な行事でもあり,記念硬貨また記念切手発行について大蔵省や郵政省当局に積極的に働きかけるお考えはないかお尋ねをしたいと思います。  次に,道路問題についてお尋ねをいたします。  第1は,元宇品公園の海岸沿いの周遊道路の整備について,この往復道路については,昨年の台風19号で一部決壊し,復旧工事も終了をいたしました。この道路は,広島ポートルネッサンス21計画の中でも,ウオーターフロントプロムナードとして,旧市内唯一の自然の海岸線が生かされた憩いの場所でもあります。また,近くに平成6年完成予定の大型リゾートホテルも建設中であります。  周遊道路建設のためには,今まで同意を得られていなかった旧元宇品水族館の民有地も地権者がかわり,その後の状況変化も出ているものと思われます。周遊道路についてどのように検討されているのかお答えいただきたいと思います。  第2番目には,旧宇品線跡地利用道路についてお伺いをいたします。  この旧宇品線跡地は,中広宇品線等を補完する道路として整備をすることに決定されたものです。  いよいよ本格工事が始まるわけでございますが,地元住民の中より要望が出されております。それは,この地域の人たちは,旧宇品線が廃止されてより数十年間,静かな生活環境のもと暮らしてまいりました。  しかし,跡地利用が道路建設と決まり,当初は生活用道路ということで安心をしていましたところ,大型車両も通る道であるとの説明に,生活環境の侵害と不安を訴え出したものであります。区役所の土木課も再々地元民との調整を図られたようですが,広島県公安委員会が供用開始前から,大型車両に規制をかけることはできないとの理由で,住民に対しては,あとは公安委員会にと,げたを預けたようであります。  そこで,お尋ねします。大型車両に対する住民の不安は強く,これら騒音振動に対し,少なくとも夜間通行の一時禁止ぐらいはせめてできないものかということであります。一方的に法で縛るのが行政ではないと反発を強めていますが,当局の見解を求めるものであります。  第3に,東広島バイパスについて,広島市は広域都市圏の形成のため,40分交通圏の整備を考えております。西部方面については,山陽自動車道の開通により,促進はされてきましたが,東部方面,特に東広島バイパスになりますと非常に遅れております。  先般,平岡市長と讃岐東広島市長とのトップ会談でも要望されており,40分交通圏を目指す広島市としても緊急の課題と思います。先日も,東広島市の人に聞きますと,通勤ラッシュ時になると2時間は覚悟しないと広島市に行けないとのことでもあります。東広島バイパスの現況報告と用地買収等,どうなっておられるのかお尋ねをいたします。  次に,市営桟橋についてお尋ねをいたします。  既に,本会議等でも指摘をさしていただきましたが,市営桟橋については,昭和43年までは,別府航路,松山航路を初め,江田島方面の発着場として活気を呈しておりました。しかし,現在は御承知のとおり金輪島への定期便,似島学園船,それに不定期の発着場と市営桟橋としての存在感が薄いのは非常に残念であります。  広島港が特定重要港湾として指定を受け,広島ポートルネッサンス21計画において,フェリー旅客ターミナルなどの整備計画を進めている今が,市営桟橋を活性化させるときではないかと思います。  108万政令都市広島市の市営桟橋が今の状態で放置されてよいものか,当局の考えをお聞きしたいと思います。  私は,あそこにおりますあの前の御幸松地区ですね,これが県・市でウオーターフロントとして整備されようとしていますが,その計画と整合性を持たせながら,現在の市営桟橋と隣にあります水上消防署の桟橋を一体化させ,あわせて定期遊覧船の発着場も盛り込んだ整備計画を立ててはどうかと提案をするものです。余りに寂しい桟橋を見ていると,何とかしたいと思いますが,具体的な活性化策をお聞きしたいと思います。  最後に,消防行政について3点お尋ねをいたします。  午前中にも答弁がございましたけど,6月の本会議において我が党の福島議員が救急救命士の問題について質問をしました。それに対して,宗像局長は,平成13年までに50名を養成し,独立した養成所の設置について検討すると答弁をされています。  現在,4名の救命士が誕生しましたが,他都市への養成所入所はなかなか大変なようであります。  それぞれ地元周辺の人を最優先入所させることは仕方がありません。今のままでは,10年たっても50名の救命士は誕生しそうもありません。中四国の中枢都市広島市が,今,周辺市町村への救急救命士誕生の恩恵を与えてあげられる絶好の機会でもあります。  午前中にも答弁がございましたけど,来年9月ごろの予定で養成所の開設をするという碓井議員への答弁がございました。その場合,養成所の規模についてどのように考えておられるのか。それと,周辺市町村の消防本部からの受け入れ体制については,どのように考えているのか,お尋ねをしたいと思います。  次に,アジア競技大会も間近に迫り,外国人に対する救急体制についてお尋ねをします。
     既に,外国人用問診カードは,英語,中国語,ハングル語,スペイン語と4カ国語はできているようであります。アジア諸国から来られた人の救急体制としては,これでは不備ではありますが,問診カードをあと何カ国検討されているのかお尋ねをします。  先日,広島大学医学部より,緊急に腎臓病の少年を東京女子医科大学に転送させるために,消防局はヘリコプターの出動要請を受けたようであります。しかし,整備点検中のため出動できなく,自衛隊機が出動したようであります。急な出動要請は多いと思いますが,ヘリコプター機の点検はいつ,どのように行われているのか。今回の場合も踏まえ,お答えをいただきたいと思います。  御清聴まことにありがとうございました。(拍手) ○副議長(海徳貢君) 市長さん。           〔市長平岡 敬君登壇〕 ◎市長(平岡敬君) まず,今,国民の関心を集めております佐川急便事件の問題であります。この事件が国民に大きな政治不信を招いているということは,まことに遺憾なことだと考えております。このような事件の再発を防止し,政治の信頼回復を図るためには,政治倫理の確立,寄附を中心とする政治資金の規制強化など,抜本的な政治改革が強く望まれるところでございます。  その意味からも,昨日成立いたしました政治資金規正法の改正等の緊急政治改革関連法は,政治改革の第一歩として大きな期待を寄せているところでございます。  次に,高齢者への無料パスの問題についてであります。  本市におきましては,国際障害者年の完全参加と平等と,こういうテーマのもとに,障害者が地域社会の一員として,市民とともに暮らしていける世界の実現を目指して,かねてより障害者福祉の充実拡大に努めているところでございます。で,高齢者への無料パスを考える場合にも,やはり障害者の問題も念頭に置いて考えているところでありまして,高齢者と同様に障害者の社会参加の促進を図ることが重要な課題であると,このように思っているわけであります。  こうしたことから,既に実施をしている福祉タクシー利用助成制度の利用者以外の障害者に対しても,バス等の利用助成制度を創設したいと考えております。  次に,助成制度の内容につきましては,高齢者や障害者の社会参加の意欲を具体的な活動に結びつける上で,そのきっかけづくりを図ると,こういう制度の趣旨を考慮いたしまして,回数券方式で実施したいと,このように考えております。  また,高齢者に対する助成制度の対象につきましては,高齢者の実態や他の都市との均衡等を考慮して,70歳以上の者のうち一定の所得以下の者を対象として考えていきたいと,このように考えているところでございます。  それから,空港問題についてでございます。  地元調整をどのように図っていくのかというお尋ねでございますが,現空港跡地をコミューター,小型機用の飛行場として活用するに当たっては,過去の経緯等から,空港周辺住民の方々の御理解を得ることが大変重要でございます。私といたしましても,今後とも県の協力を得ながら,空港周辺住民の方々と引き続き粘り強く話し合い,できるだけ多くの方々の御理解を得られるよう努力してまいりたいと,このように考えております。  それから,被爆建物について助成制度をどう考えているのかと,こういうお尋ねであります。  被爆建物等の保存継承につきましては,この8月に提出されました被爆建物等継承方策検討委員会からの報告書を踏まえまして,提言のあった保存継承の方法,施策等について検討を行っているところでございます。  その中で,助成制度につきましては,民有の被爆建物等について,所有者の経済的負担を軽減すると,そのことによって,保存継承についての所有者の理解と協力を得るために,来年度から新しく制度を設けたいと,こういうぐあいに考えております。  また,被爆建物等の状況を記録するために,写真等により構成する被爆建物等の総合記録書を編さんすることとし,その検討を進めているところでございます。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) はい,市長室長。 ◎市長室長(浜井澄人君) 6点の御質問につきまして御答弁を申し上げます。  まず,広島赤十字・原爆病院の旧本館の保存について,どのような話し合いをしているのかということでございます。  これまで,広島赤十字・原爆病院へは,何回か協議に出向きまして,市としましては,建物の老朽化及び改築計画上,取り壊しがやむを得ない場合でも,窓枠等の被爆の実相をとどめている部分については,モニュメントとして残す等,保存について検討をしていただきたい旨をお話をしているところでございます。これらの保存につきましては,ただいま,市長から御答弁申し上げましたとおり,来年度から新しく助成制度を設けたいと考えているところでございまして,それを踏まえまして,今後,さらに具体的な協議をしてまいりたいというふうに思っております。  次に,財団法人広島市国際交流協会の運営等についてでございます。  広島市国際交流協会は,昭和59年10月に設立されまして,その基本財産は,広島市の出捐及び広島市民を初めとする各種団体等からの寄附によりまして,本年12月1日現在で,御質問ありましたように6億6,000万円余となっております。国際交流協会では,この基本財産を広島市債,貸付信託,大口定期預金により運用し,これから生じる利息をもとにいたしまして,海外派遣,受け入れ事業,講演,研修,催し事業等を実施しているところでございます。  とりわけ,第12回アジア競技大会広島大会開催を控えまして,アジアに視点を置いた事業を多く取り入れまして,市民のアジア各国,地域に対する国際理解の増進と友好親善の一層の促進に努めておるところでございます。  基本財産の運用益につきましては,御指摘のとおり,昨今の金利低下によりまして,この運用利息が目減りをいたしてきておるわけでございますが,基本財産のうち4億6,000万円は,市債,これは固定金利でございまして6.8%でございますけれども,運用をいたしておりますため,現時点では平成4年度当初予算費マイナス0.08%,金額にしまして約50万円の減と──とどまっておるところでございます。  来年度以降につきましては,御指摘のとおり厳しい状況になると思われますので,繰越金の充当,事業内容の見直し,実施上の工夫等によりまして,市民の国際理解の増進と,友好親善の促進を目的とした,さまざまな交流事業が継続的に行われますよう,配慮してまいりたいというふうに考えております。  次に,留学生支援事業についてでございます。  広島市国際交流協会におきましては,広島市内の大学・大学院で学ぶ私費留学生で他の奨学金を受給していない者を対象に,昭和63年4月からひろしま奨学金を支給いたしております。当初は,支給金額は月額2万円でございましたが,県,市,大学,民間交流団体などで構成をいたしております広島地域留学生交流推進会議におきまして,留学生の生活面での支援策について協議調整を行い,これを受けまして国際交流協会は,奨学資金創設以後4年間の住宅家賃等の上昇を勘案いたしまして,今年度より月額3万円に引き上げ30名に支給をいたしております。  ひろしま奨学金は,広島市の出捐金及び市民・団体等からの寄附金,ひろしま留学生基金として造成をいたしておりまして,現在,約1億5,000万円でございます。この基金から生じる運用利息により運営をしておるところでございます。御指摘のとおり,昨今の金利低下によりまして,運用利息が減少し平成4年度当初予算費マイナス,こちらの方は13.7%でございます。金額にいたしまして,約110万円減となっておりまして,その運営は厳しくなっておるところでございますが,繰越金から充当するなどによりまして,今年度は当初予定の30名分を確保することといたしております。来年度以降につきましても,金利低下による運用利息の減少と厳しい状況が続くと思われますので,協会事業費の繰越額から繰り入れることにより,今年度と同様,奨学金月額3万円,受給者数30名分の確保を図ってまいりたいと考えておるところでございます。  なお,広島市国際交流協会の基本財産及びひろしま留学生基金の増額についてでございますが,現在の金額につきましては,先ほどお答えしたとおりでございます。御指摘のように低金利状況が続く中で,事業費を安定的に確保する上でも,今後も広く市民,民間,企業に御協力を仰ぎ,国際交流事業の拡充を図ってまいりたいと考えておりますので,御理解を賜りたいと存じます。  次に,広島大学の東広島市への統合移転に伴う件でございますけれども,現在の受給資格は御質問のとおり,留学生が在籍する大学につきましては,広島市内の大学または大学院といたしております。広島大学の統合移転計画によりまして,学部ごとに広島市内から東広島市内へ移転をいたしておるわけでございますが,留学生の中には移転後も生活等の事情から,今までどおり広島市内に居住し続ける者もかなりいると思われます。  したがいまして,今後,奨学金受給資格につきましては,検討する必要があるというふうに考えておるところでございます。  最後に,通訳ボランティアの充実強化についてでございますが,広島市国際交流協会では,市民の国際化を進めるために,通訳,翻訳,文化紹介,ホームステイ,ホームビジットなどのボランティア制度を整備し,市民レベルの国際交流の推進に御協力をいただいているところでございます。御指摘の通訳ボランティアにつきましては,現在,英語,中国語,ドイツ語等6カ国語104人の方に登録をいただいております。そして,必要に応じまして協力をお願いをいたしておるところでございます。今後も機関紙等の広報手段を通じまして,翻訳ボランティアの活用とともに,新たな人の登録を呼びかけてまいりたいと思っておりますので,御理解のほどをいただきたいと存じます。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) 企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) 中枢性に関しましての御質問と,そのほかアジア競技大会,全部で12問ばかりございましたが,お答えをいたします。  まずは,中枢機能を果たすために今までどのような取り組みを行ってきたのか,今後どういうふうに展開するのかというお尋ねでございます。  広島市は,これまで行政,経済,文化等の中枢管理機能の集積によりまして,中国四国地方にその影響を及ぼす中枢都市として発展を続けてまいりました。国際化・情報化・技術革新等,新しい時代の潮流が急速に進展するとともに,都市間の競争が激化する中で,今後とも地方中枢都市として,中国四国地方全体の発展を牽引する役割を果たすためには,さらに中枢機能の強化を図っていく必要があると考えております。  現在,具体的な取り組みといたしましては,市立大学の設立,西部丘陵都市の建設,宇品・出島沖地区等臨海部の開発,広島駅周辺地区の再開発などの中枢機能の強化につながる事業を実施しているところでございます。  さらに,中枢機能の充実発展を図るために,現在中枢機能の強化と広域都市圏の形成に関する調査を進めているところでございます。平成3年度の基礎的な調査をもとにいたしまして,今年度は具体的な中枢機能の強化と広域都市圏の形成に関する計画,これを策定することといたしております。  それから,周辺市町村との連携についてのお尋ねでございました。  幹線道路の整備などによりまして,本市の日常生活圏は,行政区域を越えて広がりを見せております。一体的な都市圏整備を進めるために,周辺市町村との連携を図りながら,広島広域都市圏を形成する必要があると考えております。このため,現在,広域都市圏内の七つの市でございます呉,竹原,大竹,東広島,廿日市,広島,それから他県でありますが,岩国市を入れまして,この7都市の実務者レベルによりまして,意見交換会を持っております。今後は,トップレベルの会談も開きたいと考えております。  また,広域都市圏におきます事業の展開につきましては,必要に応じまして庁内の各部局の連携を図りながら,これを進めていきたいと思っております。  それから,都市と共存する広島大学の展開をどう考えるかというお尋ねでございますが,広島大学は開学以来,地域に開かれた大学をその基本理念の一つとされておりまして,これまでも公開市民講座の開設やリカレント教育──生涯教育でございますが,への参画,さらには地域の企業,研究機関との共同研究,各種シンポジウム等の開催によりまして,大学における学術研究の成果を本市を中心とします地域社会に公開され,地域の発展に貢献してこられたところでございます。  また,本市と直接の関係におきましても,教授等の先生方にいろんな審議会や委員会の委員に就任いただくとともに,各種の政策提言等もいただいているところでございます。  本市としましては,大学移転後も法・経二部の存置はもちろんのこと,生涯学習センター構想の実現によりまして,市民の知的なニーズにこたえるとともに,一層地域に開かれた大学として本市の発展に寄与していただきたいと考えているところでございます。  次に,空港関係でございますが,維持管理につきましての考え方とそれから費用負担の割合についてのお尋ねでございますが,コミューター,小型機用の飛行場の維持管理に当たりましては,職員の人件費,無線施設や照明施設,滑走路等の維持管理経費が必要となってまいります。その額につきましては,現在,県におきまして運輸省等の指導を受けながら,具体的な内容,金額についての検討を進めておりますが,第3回の現空港跡地問題協議会におきましては,県が試算した数字で約5億円程度の維持管理費が要るのではないかと示されております。  いずれにしましても,具体的な数字,金額につきましては,いましばらく時間をかしていただきたいと存じます。  それから,費用の負担割合につきましては,午前中御答弁申し上げましたように,この飛行場自体は本市の重要な都市基盤の一つでございますので,本市としても応分の負担をするという考え方でございます。具体的な割合につきましては,現在,県と協議中でございますので,お許しをいただきたいと存じます。  それから,アジア大会についてのお尋ねでございますが,最初に資金の確保状況でございます。  3点お尋ねございました。  地元の寄附金,それから公営企業からの協賛収入,それから企業からの寄附と3点のお尋ねでございますが,まず,地元の寄附につきましては,23億円の申し込みがございます。そのほか折衝中のものが約7億円程度ございまして,30億円程度が見込まれるのではないかと考えております。  それから,企業の協賛でございますが,決定をしたもの,内定をしたもの合わせまして約40億円程度でございまして,現在交渉中のものが約10億円程度ございます。約50億円程度が確保できるのではないだろうかと見ております。  それから,公営競技の協賛につきましては,競艇の協賛を除きまして,現在28億円程度が確保できるというふうに見ております。  それから,旧ソ連の5カ国の仮加盟をされている旧ソ連5カ国がいつの時点で正式加盟になるのかということでございますが,旧ソ連の5カ国のOCAへの正式加盟につきましては,それぞれの国におきましてオリンピック委員会を早急に組織化,機構整備すること,こういうことを条件に加盟承認されているところであり,したがいまして仮加盟ということでありますが,こうした条件が満たされた後にOCAの総会での議決を経て,正式の加盟の運びになります。現在のところ次期OCA総会は来年の12月にクウェートで開催が予定されておりまして,その時点で結論が出るのではないかと考えております。  また,カンボジアへのOCAへの加盟要請につきましては,アジアピースロードの一行に託しました市長からのメッセージ,OCAへの加盟要請及び広島大会への参加呼びかけに対しまして,先般,8月12日付でございましたが,シアヌーク議長からOCAに加盟するようにとの貴重なお招きに感謝するとともに,広島で開催されるアジア大会に参加できるようになることを心から楽しみにしているという前向きの返書をいただいているところであります。カンボジアは国内に解決すべき難問を数々抱えておられる状況でございますが,できるだけ早い時期にOCAに加盟されまして,ぜひとも広島アジア大会へ参加されることを希望いたしております。  それから,東京における広報活動が大変弱いのではないかということでございます。  本年の1月に,宮澤総理大臣を初め,国会議員やスポーツ関係の方々をお招きしまして,1,000日前の記念イベントを東京で開催をいたしました。また,10月の大会2年前の日には,銀座パレードを内容とするイベントも実施いたしました。また,国要望等,それぞれの機会をとらえまして,パネル展やビデオの上映を行いました。また,東京ドームでPRを行うなど各種のPRに努めているところでございます。  今後の活動としましては,全国に向けまして,イメージソングやビデオの活用,在京の報道機関等への情報提供,それから著名な方々にお願いいたしまして,広報アドバイザーになっていただくという形での活用,大会コンパニオンの募集,公式協賛企業によるコマーシャルの活用,テレビスポットや新聞広告などの活用,さらには,主要都市へのPRキャンペーンの実施など組織委員会を初め関係機関と連携をとりながら,積極的なPR活動に努めていきたいと思っております。  それから,芸術展示につきまして,参加イベント,応募が少ないと報道されているということでございますので,御心配いただいてるわけでありますが,広島アジア競技大会の芸術展示の展開の方法につきましては,組織委員会,県,市,公共団体が協力して実施します主催イベント,それから,マスコミや企業あるいは文化芸術団体などがそれぞれ実施いたします参加イベント,この二つで構成することといたしております。  御指摘のように,参加のイベントの応募状況は12月1日現在で15件となっております。なお,正式に申し込みに至ってはおりませんが,これまでもさまざまな団体からの問い合わせや相談が多数ありますことから,組織委員会と連携を図りながら参加イベントの拡大に努めてまいりたいと考えております。  イベント会場につきましては,芸術展示の専門委員会,組織委員会,設けておりますが,ここにおきます個別の検討状況に合わせまして,必要な施設をできるだけ優先的に確保できるよう,施設の管理者にお願いをしていきたいと思っております。  それから,ボランティア通訳の登録で,アジア方面の通訳が少ないようだという御指摘でございますが,語学ボランティアの募集につきましては,2,500名を目標にしまして,本年1月6日から募集を開始してます。これまでに1,640名の登録をいただいたところであります。登録言語の内訳としましては,大会の公式言語である英語が1,270名,最も多いわけであります。次いで中国語が329名,ハングル語が94名,インドネシア語38名,ロシア語20名,アラビア語11名などとなっております。ペルシャ語,ネパール語などその他の言語につきましては,10名以下の登録状況でありますが,一応すべての言語につきましては登録をいただいております。  参加が見込まれます各国別に,現在通用するとされます言語の種別を見ますと英語が11カ国,中国語が2カ国,ハングルが2カ国,アラビア語が11カ国となっております。アジア競技大会においては,これら4種類の言語で参加選手,役員の大多数を占めるという見込みでございます。アラビア語など全国的に見ても大変確保が難しい言語につきましては,大会時には全国的な範囲で専門の通訳者を確保すると,こういうようなことと,本国からも英語の話すことが可能なスタッフを,選手団に同行してもらうなどの方策を検討しているところであります。  それから,記念硬貨,記念切手の発行について,国へ働きかける考えはないかということでありますが,記念硬貨,記念切手につきましても,これが発行するということになりますと,広域的な広報宣伝の効果が期待できます。ぜひ発行していただきたいと考えておりまして,平成6年の大会開催年の発行に向けまして,現在,組織委員会とも連携を図りながら,関係省庁への働きかけを行っているところであります。  最後に,郵便はがきの活用についての御指摘でございました。本年度は2年前の記念イベントの一環といたしまして,10月2日に市内の全郵便局で広域公園の図柄を入れましたアジア大会PR用のエコーはがきを10万枚発売いたしましたし,また,年賀状につきましても,組織委員会におきまして,アジア大会のロゴマークを印刷したものを広告として出しておりましてPRに努めております。本市の職員にも活用をお願いしているところであります。  以上であります。 ○副議長(海徳貢君) 都市整備局長。 ◎都市整備局長(加藤英海君) 元宇品公園の海岸沿いの周遊道路の整備についてお答えいたします。  元宇品公園の海岸園路の通り抜けにつきましては,以前から元宇品水族館跡地の通行の確保などにつきまして,検討を行ってきたところでございます。  議員御指摘のとおり,元宇品水族館跡地の所有権の移転が昨年行われたため,早速新所有者に対しまして,土地の利用計画に当たっては,公園利用者が通行できるよう配慮してほしい旨を申し入れを行っているところでございます。今後とも,この所有者の御協力をいただくため,引き続き協議を行い,よりよい方法を見出していきたいと考えておるところでございます。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) 建設局長。 ◎建設局長(横山良三君) 道路問題についてお答えします。  まず,旧宇品線の跡地を利用してつくります道路につきまして,騒音,振動等で大型車両の夜間等の一時通行禁止ができないかという件でございますが,この道路につきましては,平成2年12月の海田大橋の開通に伴いまして,増加します交通の分散を図るため,また,事業中の都市計画道路中広宇品線の完成までには,いま少し時間を要しますことから,これを補完します補助幹線道路または地区の主要生活道路としまして,平成5年度を目途に完成を急いでおるものでございます。  御質問の大型車両の夜間の交通規制でございますが,これは,公安委員会の所管ではございますが,開通後,大型車両の通行により地域環境の悪化が著しい場合には,交通規制について公安委員会やあるいは地元と協議してまいりたいと思いますので,御理解を賜りたいと思います。  次は,東広バイパスの現状はどうかという件でございます。  東広島バイパスは海田町から本市の安芸区を通過いたしまして,東広島市を結びます総延長26.5キロメートルの幹線道路でございます。このうち,現在,国の直轄事業で事業を進めておりますのは,起点側の海田・瀬野川地区の9.6キロメートルの区間と,終点側の西条地区9.2キロメートルの区間でありまして,これは西条バイパスと呼んでおりますが,中間の瀬野川,八本松地区,この7.7キロメートルの区間については,事業が未着手の状況でございます。  海田・瀬野川地区の9.6キロメートルの区間につきましては,整備効果を早期に発揮させるため,海田町側から集中的に用地買収を進めておりまして,海田町域内の2.1キロメートルの区間につきましては,平成8年度の暫定2車線供用を目指しまして,今年度末には64%の用地買収を終える見込みと聞いております。  西条地区9.2キロメートルの区間につきましては,既に部分供用している一部の区間に続きまして,近々には残る区間5キロメートルでございますが,工事が完成しますことから,来年春には暫定2車線で供用できる見込みとなっております。事業に未着手の中間の7.7キロメートルの区間につきましては,事業費が膨大であり,財源の確保が大きな課題となっておりますことから,現在建設省におきまして,有料道路方式の導入も含めた事業手法の検討が行われているところでございます。  本市としましては,今後ともできるだけ早期に整備ができますよう国へ強く働きかけてまいりたいと考えております。  次は,市営桟橋の具体的な活性化策として,周辺の土地利用と整合性を持たせながら,市営桟橋それから水上消防署桟橋を一体化するなどの方策を検討してはどうかということでございますが,当該地区には,市営桟橋と並びまして水上消防署や広島県広島港湾振興局,税関等の官公庁船の桟橋もありまして,これらの桟橋や周辺の土地利用等を含めたウオーターフロントの再整備という観点から,検討する必要があると考えております。  こうした中で,現在,広島県におきまして,宇品御幸松物揚場から中央物揚場,さらに外貿埠頭に到る地区のあり方について,調査が進められておるところでございまして,本市としましては,この調査結果を踏まえ,関係行政機関と協議しながら,市営桟橋の活性化策等について検討してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) 消防局長。 ◎消防局長(宗像正道君) 消防関係につきまして御質問に対してお答えいたします。  まず,第1点の,救急救命士の養成関係についてでございます。  本市が現在計画をいたしております救急救命士の養成所の学生定数は,年間30名を考えておるところでございます。  また,御指摘のありました周辺消防本部の受け入れについてでございますけれども,中四国の中枢都市たる本市といたしましては,県内はもとより中四国地区の要望にもこたえられるよう,受け入れの諸準備を進めているところでございます。  次に,外国人用問診カードについてでございますが,御承知のとおり本市におきましては,既に4カ国語の外国人向け観察カードを作成し,対応をいたしておるところでございます。平成6年に開催予定のアジア競技大会におきましては,42の国及び地域からの参加国が予測されておることから,これらの救急患者に対応できますようアラビア語,ロシア語,ペルシャ語など11カ国語を追加作成をいたしたいと考えております。  いずれにいたしましても,救急業務の国際化に対応するため,今後とも外国人向け観察カードの充実を図ってまいりたいと,このように考えております。  最後に,ヘリコプターの点検整理についてでありますが,航空隊発足以来昨日まで65件の災害出動をいたしており,特に救急救助の出動件数は,今年度既に18件と着実に活動実績を伸ばしてきているところであります。  ヘリコプターの点検整備は,法定点検,暦日点検,時間点検に区分されておりまして,法定点検は年1回,暦日点検は18カ月ごと,また時間点検は,飛行時間25時間,50時間,100時間,500時間ごとの点検が定められておりまして,これらの点検整備のため,飛行不能は年間大体70日から80日というふうなことを要しております。  御指摘の去る11月26日に,広島大学医学部附属病院から東京女子医科大学への転院要請があったわけでございますが,さきに説明した25時間点検のために,ちょうど航空隊の基地におきまして,点検中であったことと,患者の容態からして転送の日程を変更することができない等のことから,要請にこたえることができなかったものでございます。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) 32番鶴見和夫君。 ◆32番(鶴見和夫君) 大変時間も長くなりましたので,2点だけ絞ってお願いをしたいと思います。  第1点は,アジア大会の大会運営費の289億円の試算が答弁されておりますが,その資金調達の財源の内訳ですね,それを一つお願いします。
     それから,もう1点は,老人の医療の──例の回数券の支給ですけど,これを何枚ぐらい支給対象と考えているのかですね。それから1枚幾らぐらいの分を考えているのか。その2点に絞ってお願いします。 ○副議長(海徳貢君) 企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) アジア競技大会の見直しを今進めているわけでありますが,おおよそ289億円程度に達するわけであります。  財源につきましては,まず開催地の負担金,これは広島市,県,地元の寄附金でございますが,県,市の負担金で約80億円,それから地元の寄附につきましては約30億円。  それから,次に協賛金と収入であります。企業の協賛金,これが75億円,この中には,従来,企業の協賛と申しておりました相当分70億円と,それからゼッケンに広告を行いますゼッケン広告料5億円。これは,従来,別の事業収入の方にカウントしていたわけでありますが,これをこちらに持ってまいりましたので,若干整理が違いますが75億円でございます。  公営競技からの収入につきましては,55億円,その他の助成金11億円でございます。  事業収入につきましては38億円。合計いたしまして289億円になります。 ○副議長(海徳貢君) はい,民生局長。 ◎民生局長(若狭武治君) それでは,バス等の利用助成制度の回数券についてお答えをさせていただきます。  回数券方式の具体につきましては,これからバス等の利用者との協議を行っていきたいと考えております。  1人当たりにつきましては年間48枚。月2往復程度助成したいと考えております。これは,昨年度のアンケート調査の結果,高齢者の文化活動,スポーツ,社会奉仕活動等の社会活動について,公共交通機関を利用した外出の状況で最も頻度が高い月に1日から2日程度考慮し,家庭におられます高齢者に対しましても,少なくとも同程度の社会参加活動を期待するというものでございます。  次に,1枚当たりの金額についてでございますが,市内線バスの初乗りの運賃160円を考えているところでございます。これにつきましては,公民館等を中心としました社会活動の場への外出が,おおむね可能となる程度を想定し,市内線バスの初乗り料金160円を基礎としておるものでございます。  以上でございます。  ─────────────────────────────────            休   憩   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(海徳貢君) この際,暫時休憩いたします。              午後2時45分休憩  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜              午後3時13分開議              出席議員  42名              欠席議員  20名 ○副議長(海徳貢君) 出席議員42名であります。  ─────────────────────────────────            開   議   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(海徳貢君) 休憩前に引き続き会議を開き,一般質問を行います。  29番都志見信夫君。           〔29番都志見信夫君登壇〕(拍手) ◆29番(都志見信夫君) お疲れでございます。私は,日本社会党市議団を代表いたしまして,一般質問をさせていただきます。  市長を初め,理事者の皆さんの誠意ある答弁を求めておきます。  なお,答弁次第では再質問をさせていただきますのでよろしくお願いをいたします。  日本列島は,佐川急便事件,尼崎市,岡山県など,汚職事件,政治腐敗が蔓延をしております。  佐川事件は,従来の汚職構造と違って,政・財・官に加え,暴力団まで加わって,大疑獄事件として全容をあらわにしてまいりました。岡山県の事件は100条調査事件にまで発展をしようという様相を呈しております。尼崎市議会事件等々の一連の事件は,政治に対する有権者の不信を高めるばかりであります。  私たち広島においては,そのような事実はありませんが,私たちは今,この時期にこそ政治倫理を確立し,選挙法や政治資金規正法を守り,汚職や腐敗が入る余地のない体制をつくり上げる必要があります。今,市議会内部で政治倫理条例を制定をしてはどうかと呼びかけ,その議論をしておるところであります。政治家は,自浄能力を失ってしまうと,佐川事件,岡山県や尼崎市のような事件へと発展することになるのであります。  市長を初め,理事者の皆さんも,これを機にさらに一層の綱紀粛正で仕事を進めていただきたいと思うわけでございます。  それでは,質問に入らせていただきます。  私は,今日まで,安佐北区は,面積,地理的条件,交通の流れ,経済活動等々の面から,分区をしなければ住民サービスに低下を来す。他の区と比較をして均衡を欠くことになる。人口だけでははかるべきでないと主張をしてまいりました。このことに対して,市当局は,分区の時期は可部・安佐地区,高陽・白木地区,いずれかの人口が10万人に近づくときだと答弁をされてまいりました。今日は,その人口も15万1,708人,今年の11月末の人口統計でありますけれども,政令市発足の1980年時点から,実に4万6,000人余りの人口がふえてまいりました。可部・安佐側が7万9,466人,高陽・白木側が7万2,242人となっております。10万人に近づくときとは,人口何人ぐらいのときを指すのでありましょうか。いつの時点で分区の判断を下されるのでありますか。明確な答弁を求めておきます。  政令市スタート前の区役所の位置決定に至る中で,区役所設置の基準項目に区内住民生活の利便,特に時間的に30分以内で到達できることとなっております。市当局は,今日までの答弁の中でバス便の新規路線の設定や増便をしてきたなどと答弁をされております。  政令市発足時の設置基準の30分以内をオーバーをした地区が現状でもたくさんあります。交通の便が改善をされた今日の状況ですら,芸備線井原市駅から中深川まで33分,中深川から可部中央のバス停まで12分,合計45分かかるわけであります。  可部線小河内駅から可部駅まで27分,そして,徒歩で15分ぐらいかけて42分かかるわけであります。  高陽町小田から可部中央までのバスで35分,安佐町くすの木台から40分,あさひが丘から36分などのように,30分以内に区役所に到達できない地域がたくさんあるわけであります。  これはまさに,他の行政区に住む市民との均衡を欠くものであり,住民サービスの低下につながっております。  また,これまでの答弁の中で,分区の準備期間は5年ないし6年ぐらい必要という,あるいはまた,区割りの考え方は,可部・安佐地区と高陽・白木地区に分かれるだろうということがされて,基礎的調査は進めていくと答弁をされております。この答弁をされてから,2年余り経過をしておりますが,どのような基礎的な調査をされたのでありましょうか。  また,区役所用地を先行して取得をしておかないと,地価は上がるばかりだと主張もしてまいりました。  高陽地区の地価は,国土法改正による監視区域が設定される以前の1986年と比較をすると平米当たりで25万5,000円であったものが55万円に上がっておるところや,あるいは10万円であったところが14万5,000円に上がっておるところ,国土法で地価上昇にブレーキがかけられた今日でも,相当の値上がりがあるわけであります。用地を確保されるのは,いつの時点なのでありますか。早く手を打たなければ,高い買い物をすることになり,立ち退き料まで支払わなければならないことになります。土地を確保することすらできなくなるのではないでしょうか。  さらに,分区をするということになれば区役所用地だけでなくて,消防署や区民センターや図書館やと,こういう用地を確保しなければならないことにもなります。少々の高い買い物をして済む問題ではないということになってしまいます。  その決断をする時期はいかがなんでしょうか。お伺いをいたします。  次に,都市内交通についてお伺いをいたします。  交通問題を考えるとき,道路と交通網の2面から考えてみなければなりません。私は,以前の一般質問で道路の整備計画とあわせて市域全体の交通体系全般の計画を持たなければならないと主張してまいりました。  一方,神戸高速鉄道株式会社の社長であります安好 匠さんは,運輸と経済の誌上の中で,都市交通問題も都市計画の重点が鉄軌道計画より道路計画に傾斜をし過ぎた点を反省と述べられて,都市を大きなビルに例えて,ビルには必ずエレベーターやエスカレーターがある。大きな都市には横に動くエレベーターやエスカレーターがあって当然だと述べられております。ビル建設でエレベーターやエスカレーターをどこに配置をし,ビル全体,例えば,デパートなどの経営を考えるのと同じように,都市はどこにどのような道路を計画し,どこにどの種の交通機関を走らせるかということを考えなければならないと思います。総合交通体系を確立するとは,そんなものではないでしょうか。  その意味では,今回の長期計画策定委員会の報告書は一歩前進をしたとは言うものの,それは全市的にはまだまだ不十分であり,具体性に乏しいことは否めません。  公共交通への転換策等も含めて,広島市の総合交通計画とするまでのプロセス,時期的道のりを明示していただきたいのであります。あわせて,西部方面への展望は描かれていても,北東部から東へ向けての軌道系環状化の展望は全く見ることができません。その方向だけでも指し示していただきたいのであります。  次に,地下式軌道系交通についてであります。  東西線,南北線など旧市域の地下交通は,市民要望も強く,早くから期待をされていたものでありますが,広島市の施策として展開をするには,今から十分な協議が関係方面との間で重ねられなければなりません。  ルートもほぼ固まりつつある東西線,いまだ完全に絞り切れない南北線,西部丘陵線ともに既存交通との整合性,競合する部分の調整や東西線におけるJRと広電の相互乗り入れすることによるメリット,デメリットを明示しながら,どう調整を図っていくのか。また,今,議論がされておる公共交通施設整備長期計画懇談会や幹事会では,いつごろまでを目途とされているのか,出された疑問や問題点の取り扱いはどのようにされるのかなどについても,あわせて示していただきたいのであります。  また,東西線にJRと広電の相互乗り入れに展望はあるのでありましょうか。神戸高速鉄道社長の安好さんの考え方を引用すれば,大衆交通の大動脈は,長距離輸送部門を鉄道が受け持ち,中動脈を中距離輸送部門を新交通やモノレールが,また,小動脈は短距離,小量輸送をバス部門が受け持つとされております。  広島の場合で考えると,JRは今や新幹線や航空輸送との競争に重点がかけられ,在来線,地方線も民営化とともに,採算性重視の面から,今までの呉線,可部線,芸備線などの複線電化などの要望に対する姿勢からしても,新たな大量投資はしないということではないかと思われます。  わずか7.3キロの東西線に長距離大量輸送の分野を受け持つJRが乗り出してくるとは考えられないのでありますが,いかがお考えですか,お聞かせください。  また,地下軌道系交通とあわせて,交通機関それぞれの特性を生かした交通ネットワークの確立は,どのようにされるのか明示いただきたいのであります。  次に,つくり出す平和,平岡市長の公約の一つにあったと思いますが,市長さん,何をつくり出していただけますか。  カンボジアの和平も課題であるでしょう。ソマリアの平和問題も課題に上っておると思います。一気にはいきませんが,そういう課題を抱えながら,それはそれとしながらも,努力をしていただいて,広島市民に対しては平和政策を打ち出してほしいのです。  被爆50年といえば,1995年,市長も私どもも選挙の年であります。次の選挙はともかくも,もう平岡カラーによるつくり出す平和の具体策を打ち出してほしいと思うのであります。  被爆50周年に何をされるのですか。50周年事業に対して,我が党の井上議員は,市民の意見を反映をすべきと主張し,そのことに賛同を示されております。  今日まで,市民の意見を聞かれましたでしょうか。どういう形で聞かれたんでありましょうか。つくり出す平和というのは,決して平岡市長の頭の中だけで考えられたことが,つくり出す平和ではないと思います。市民の皆さんに参加をしていただき,市民の知恵を引き出してつくるのもつくり出す平和ではないでしょうか。  とりわけ,被爆50周年事業は,被爆者の皆さんを初め,被爆者団体の御意見を伺うというのは非常にウエイトが大きいと思いますし,その意見の聞き方についてお聞かせをいただきたいと思います。  さらに,被爆者援護法制定の課題があります。50周年を3年後に控え,被爆者の皆さんは,もう待てないという思いを一層強くされております。何としても,50周年までには援護法を制定をさせなければなりません。どのような取り組みをされるのかお聞かせください。  今までのような,八者協で厚生省への陳情活動ということだけでは,決定的なものとはなり得ません。  各被爆者団体,全国の原水禁や平和団体との連携した取り組みなど,考えられるありとあらゆる取り組みを通じて実現をさせなければなりません。考えをお聞かせください。  次に,教育問題についてお伺いをいたします。  高等学校入試問題についてお伺いをいたしますが,私は1989年12月議会で,第3学区の問題で,安芸地区と安佐地区に学区を分割して,学校群による総合選抜とすべきだという主張をしてまいりました。その当時の鍋岡教育長は,第3学区は,地理的条件,交通事情からお説のように相互間の通学には難がある。現実にはそれぞれの地区の学校へ大多数の生徒が通っておる。高校進学の実態把握も,安芸地区と安佐地区とに分割をして実態把握をしておると答弁をされております。  ほぼ,全面的に私の主張を認め,実態として生徒はそれぞれの地区に通学をしているとした上で,県教育委員会への働きかけを約束をされております。  その後の取り組みの経過はどのようになっておりますか。今,県教育委員会においては,高等学校入試制度改善検討会議が持たれ,池田教育長がメンバーとして出席をされているようでありますけれども,具体的経過と教育長自身がどのような主張をしておられるのか,具体的にお聞かせください。  次に,総合選抜制についてお伺いをいたします。  今日,広島県内で,6学区9地区23校について,学校群ごとの総合選抜制となっています。第3学区についても,分割した上で学校群による総合選抜を行う必要があると思いますが,いかがお考えですか。安佐北区や安佐南区の高校は,学区内の中学校の生徒は65ないし66%しか通っていません。第4学区東西の学校群では,86から88%の学区内の生徒が通学をしております。また,安佐北区内の高校と安佐南区内の高校に,それぞれ25%前後の生徒が相互に通っております。第4学区から安佐地区の高校には18%の生徒が通っております。  以上のことは,学校群による総合選抜制を採用することによって,地元の高校,近くの高校へ通いたいという父母や生徒の願いはかなえられ,今まで実在した定員割れや学校間格差は解消をされるのではないでしょうか。  また,学区間の調整率が設けられており,全県的には5%となっておりますけれども,第3学区と第4学区では,当分の間15%という調整率が採用されております。当分の間というのは,いつまでなのでありましょうか。この調整率の差を縮めることなどで,一方では40人学級を全面的に実施をしても募集定員を減らさないということなどを通じて,いわゆる中学校浪人を出さないなどの方策をとっていただきたいのであります。  特に,安佐北区内の高校では,通常の高校であれば,中学校の数が──出身中学校の数が10か15かそんなところでありましょう。しかし,安佐北区の一つの高校であれば,44校の中学校から生徒が通っておる,こういうふうな現状を見たときに,非常に高校での進路指導や生徒たちの状況を把握するのも大変な状況です。市教委としても,県教委の問題だとして責任逃れをせずに,入試制度改善検討会議に教育長が出席をされるのでありますから,積極的な仕事をされることを求めて見解をお伺いをいたします。  次に,中学校給食についてお伺いをいたします。  中学校給食については,瀬野川中学校の分離開校に伴い,分離校には給食が実施をされないとの市教委の説明に端を発して請願が出されて今おります。  私たち社会党は,母体校に学校給食が実施されていて,分離校には実施されてないのは不均衡であるとの立場から,給食は実施をすべきであるとの主張を貫いてまいりました。その請願を審査をする過程で,いわゆる検討会議が設置をされ,全中学校の問題へと発展をしてまいりました。  そもそも学校給食は,学校教育の重要な教育課程であり,とりわけ,中学校給食は,発育盛りの生徒のことからすれば重要である。中学校,高校のマンモス化の時代に,学校規模の異常な状態の中で,教職員の嫌な過去の出来事,給食アレルギーの意識を,いつまでも引きずっていてはならないと思いながら,単に経費がかかるからということだけで重要な教育課程をおろそかにしてはなりません。  しかし,現実は避けて通れませんので,当面は分離校にだけでも均衡を失しないように実施をすべきだというふうに思いますが,どのようにお考えでしょうか。  今まで,市教育委員会としては,経費の面から教職員の理解を得られないことを表面の理由に,不拡大の方針をとり続けつつも,1992年末までには市教委としての結論を出すことを述べられてこられたはずですが,9月議会以降態度が変わったやに聞きますが,どのような理由からなのでありましょうか,あわせてお聞かせください。  次に,老人保健福祉計画についてお伺いをいたします。  この計画は,高齢者の家庭における家族の介護力の低下傾向にあることから,高齢者を支える体制をどうつくるかということにあると思います。  単一の福祉サービスや保健サービスによって充足をされないケースが少ないわけでありますし,いつでも,どこでも,必要とする保健や福祉のサービスを利用できる体制を目指すものであります。計画作成指針では,事細かく示して,保健,福祉サービスの提供,目標量,サービスの内容等にまで言及をしております。  これら計画はサービスを受けることを目的としておるのではなく,サービスを受けざるを得なくなった場合の体制を整えることの目標であります。  そこで,お伺いをいたしますが,福祉サービスを受けなくてもよいために,また福祉サービスを受けることを少しでも期日を延ばすための予防策が保健サービスであろうと思いますが,そのためには,地域の保健福祉センターのようなできるだけ身近なところで保健福祉活動の拠点センターを行政区単位に複数の施設が必要なのではないでしょうか。見解を伺います。  また,高齢者が社会活動に参加をすることによって,在宅サービスなどを受ける機会を少なくする。先に延ばすことにもなります。そのためにも電車・バスの運賃無料化制度を実施をすべきだと,こういう主張をしてまいりました。平岡市長は,先ほど,その実施について,70歳以上を対象とし所得制限を設け,10月実施ということを答弁をされました。昨年12月以降,電車・バスの運賃無料化を進める会など,3団体から12万1,000人余りの署名を添えて,請願書も提出をされています。その請願者の意向は,対象を65歳以上とされている根拠,老人手帳の交付も65歳からでありますし,老人医療制度の対象も65歳以上,平和資料館を初め,県立美術館,現代美術館,区スポーツセンターや動・植物公園,民間の映画館など,多くの施設で免除または減額の対象が65歳以上になっております。高齢者福祉施策は,ほとんどが65歳以上となっておりますのに,70歳以上を対象とされて実施をすると言われましたが,65歳以上とするのが妥当だと思いますが,どうお考えでしょうか。  国の老人福祉法や今回の老人保健福祉計画策定に当たっての対象も65歳以上だというふうに思います。  福祉サービス,保健サービスの対象としようとしておる,また,保健サービスは元気な高齢者,社会活動に参加できる高齢者を目指すものではないかと思いますが,これらサービスの対象を65歳としているのに,バス・電車の運賃無料制度だけを70歳とした根拠は何なのでありましょうか。財政上の問題だけだとするならば,今考えられておる財源の範囲内において,65歳以上とすることも可能だと思います。あえて70歳以上とされたのは,これからの高齢者福祉の対象を,市長は70歳以上に順次改めようとするものなんですか。平岡市長の公約というのは,そういうことを掲げて市長になられたんでありましょうか,お答えください。  次に,福祉事務所の体制についてお伺いをいたします。  老人保健福祉計画の策定,実施に当たっては,福祉事務所の仕事量がふえてくることは明らかであります。これまでも,我が党の山本議員が,福祉事務所長は,部長職とすべきだと主張してまいりました。ことしから中区福祉事務所で部長職ということになりましたが,他の福祉事務所でも取り入れる気持ちはありませんか。福祉事務所は各区とも20人から40人の職員で,ほかに嘱託職員や民生委を擁し,本庁の課と比較しても,仕事量,配下の職員数,責任等々から部制をとり,課長職も置くような体制にすべきであります。  また,市長も女性職員の登用を掲げられておることからすれば,福祉関係の仕事は,生活の中からくる女性の感性を生かすことのできる仕事であり,女性登用の道も拡大できることにもなります。いかがお考えでしょうか。  以上で私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(海徳貢君) はい,市長さん。           〔市長平岡 敬君登壇〕 ◎市長(平岡敬君) つくり出す平和に向けて,被爆50周年事業をどのように考えておるか,どう取り組むのかと。また,被爆50周年をめどに,被爆者援護法の制定に向けてもっとしっかり取り組めと,こういうお尋ねでございました。  広島は,世界最初の被爆都市として,平和を願い,祈り,語るだけではなくて,積極的に平和をつくり出す努力が必要であるということは,常日ごろから考えているところでございます。
     こうしたことから,被爆50周年は,本市にとって大きな節目の年であり,これを機として改めて被爆都市広島としての役割について再確認し,21世紀に向けて,国際平和文化都市広島の建設を推進していくとともに,世界平和の原点ヒロシマにふさわしい各種事業を展開することによって,つくり出す平和に一層貢献してまいりたいと,このように考えております。  このため,被爆50周年事業の実施に当たっては,全庁的な体制で積極的に取り組んでまいりたいと考えておりまして,現在,市民参加の方策や事業の効果的推進を図るための体制づくりを含めて,早急に具体的検討を進めていくよう指示をしておるところでございます。  次に,被爆者援護法についてでありますが,本市としては,現行原爆二法による援護措置は,生存被爆者に限られており,しかも,福祉面については,被爆の状況,疾病の状態等により一定の制限が設けられているなど,必ずしも十分ではないと,また,被爆者は高齢化し,今もなお,被爆によるさまざまな後遺症に苦しまれている実情等からも,その制定の必要性を十分に認識しているところであります。  このため,従来から国等に対しまして,あらゆる機会をとらえて,国家補償の精神に基づく被爆者援護法の制定を要望してきたところであり,今後は,間もなく被爆50周年という,大きな節目の年を迎えようとしていることからも,被爆者の方々の声を聞きながら,その制定に向けて全力を挙げて要望活動を展開してまいりたいと,このように考えておるところでございます。 ○副議長(海徳貢君) 総務局長。 ◎総務局長(堀部尚雄君) 安佐北区の分区の問題についてお答えをいたします。  過去の議会でも御答弁をいたしておりますが,本市の行政区の設置につきましては,政令指定都市移行時の広島市行政企画調査研究会の報告をもとにいたしまして,人口が15万人ないし20万人が一つの区の適正規模というふうに位置づけをいたしております。地理的条件,地域的一体性などを総合的に勘案をして現在の区というものは決定をいたしたものでございます。  しかしながら,安佐北区は,これは面積が広島市域の48%を占めると,また,非常に広大で,かつ河川でございますとか山地等によります自然的条件,あるいは道路交通網の利便性などの課題がある区であるというふうに認識はいたしておるわけでございます。そのために,市民サービスの確保という観点から,区役所への距離が遠い地区につきましては,出張所を置く。それから,その出張所の機能の向上のために,どこの窓口でも住民票,戸籍の謄抄本,印鑑証明などが請求をできます体制をつくるということで,ファクシミリの設置でございますとか,住民基本台帳事務のオンライン化等を実施をいたしておるわけでございます。そういう配慮をいたしてきたということでございます。  また,市民の交通の利便性という観点から申しますと,高陽・白木方面と可部方面を結びますバス便の増便でございますとか,県道広島三次線,広島中島線,それから農道の──ゆずりは農道の改良でございますとか,あるいは,都市計画道路の高陽可部線の整備を行ってきたということでございます。  また,この安佐北区は,先ほども申し述べましたように,課題のある区ということでございますので,今までも高陽・白木地区,あるいは可部・安佐地区のいずれかの地区の人口が10万人に近づいたときが分区のめどになるということを申し上げてきておるところでございます。  御質問の用地の確保についてでございますが,現在の高陽・白木地区の人口,先ほどおっしゃいましたように,可部・安佐地区が約7万8,000,それから高陽・白木地区が約7万2,000,合計で約15万人でございます。この人口につきましては,広島市の第3次の基本計画が人口推計をいたしておりますけれども,これは平成12年,西暦2000年の計画人口といいますのが,この両地区で16万2,000というふうに予測をいたしておるわけでございます。そういうことで,この人口要件ということから見ますと,現時点では,直ちに用地の確保に入るというような具体的な準備に入るのは,いささか困難であろうというふうに考えておるわけでございます。  またその,人口10万人に近づいたときとは,どれくらいの人口をいうのかということでございますけれども,このことにつきましては,やはりごく近い将来に,人口が10万人になることがはっきりする時期というふうに思うわけでございますけれども,そのときの人口といいますのは,やはり社会経済情勢の問題もございまして,人口の増加率でありますとか,宅地の開発状況でございますとか,そういうことは,先のことになりますとはっきりしないところもあるわけでございますが,そういうようなことを総合的に見ながら数字を出すべきことだというふうに思っておりまして,現時点でですね,その数字が幾らかというようなことは,やはり出しがたいというふうに思っております。  いずれにいたしましても,分区に当たりましては,行政の効率性の確保という観点からも,人口は大きな要件でございますので,いましばらく高陽・白木地区,あるいは可部・安佐地区の人口の推移について,土地利用,宅地開発の動向などを注意深く見守っていきたいというふうに思っておりますので御理解をいただきたいと思います。 ○副議長(海徳貢君) 民生局長。 ◎民生局長(若狭武治君) 福祉施策につきまして御答弁を申し上げます。  高齢化が進む中で,各区に健康相談やリハビリなどを実施するための健康福祉会館を整備してはどうかという御質問でございます。  今日の高齢化の進展等に伴いまして,増大多様化する福祉ニーズに的確に対応していくためには,公的施策の充実に加えまして,幅広い市民の参加による民間福祉活動の活性化を図っていくことが重要でございます。  こうした民間福祉活動の一層の充実を図るために,去る11月6日,本市の社会福祉審議会から市民の福祉活動の拠点のあり方について,意見具申が行われたところでございます。意見具申におきましては,各区の活動拠点である地域福祉センターに備えるべき機能といたしまして,介護実習,地域リハビリテーション,相談,区社会福祉協議会の事務局機能等が掲げられておりまして,本市といたしましては,今後,福祉事務所及び保健所との連携の確保に留意しながら,各区の実情を踏まえた施設整備構想の具体化に取り組んでまいりたいというふうに考えております。  それから2点目の例の高齢者のバス等の利用制度の年齢の問題でございますが,それぞれの福祉施策の年齢を例に挙げて御質問ございましたけれども,高齢者の福祉施策の対象年齢につきましては,制度の目的,収支,高齢者の実態,そして,社会状況等によりましてそれぞれ対象年齢が定められているところでございます。  このたびの,高齢者のバス等の利用助成制度につきましては,社会参加へのきっかけづくりという目的で創設するものでございます。対象者につきましては,就労している者──就労者の割合が減少,あるいは乗り物の利用による外出の割合,これは月に一,二回以上という調査の関係でございますが,そういうふうなものが5割を割っているという状況,そういう理由で70歳以上とするのが適当であるというふうに考えております。  なお,他の政令指定都市で実施されておる敬老優待乗車制度におきましても,8市が70歳以上としているところでございますので,御理解をいただきたいと思います。  それから,次の福祉事務所についてでございますが,福祉事務所は,業務量,職員数とも将来的に増大し,所長の職務権限も増大していくだろうと,そういう状況の中で,福祉事務所の所長の職は,部長級が適当と考えるがどうかということでございますが,福祉事務所は生活保護法,老人福祉法等の福祉各法に基づく援護,育成または更生の措置やその前提となる相談援助等を行う事務所でございます。その所長につきましては,従来から課長職としているところでございますが,本年4月に中福祉事務所について部長級を配置したところでございます。今後,本格的な高齢化の進展等に伴いまして,福祉ニーズも増大,多様化いたしますため,福祉事務所の重要性はますます高まるものと考えております。  このような状況を踏まえながら,御提案の職員配置について検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) 建設局長。 ◎建設局長(横山良三君) 交通問題についてお答えします。  まず総合交通計画の確立へのプロセスということでございます。  広島都市圏におきます将来の望ましい交通体系のあり方につきましては,昭和62年度から実施されました広島都市圏総合都市交通体系調査におきまして,道路網と新たな軌道系交通機関などの必要性が示されたところであります。本市としましても,この提案を踏まえ公共交通施設整備長期計画策定委員会を設置し,検討を重ねてきたところでありますが,この委員会からの報告書では,自動車と公共交通機関が適正に分担する交通体系への移行を基本として,新たに導入すべき軌道系交通機関の3路線のルートと,既存公共交通機関の活用方針が示されたところであります。  この活用方針の中で,特にバスにつきましては,一つは基幹バスとして機能させる路線での基幹バスや専用レーン等による運行改善。  二つ目は,軌道系交通機関との共存共栄が図れる形でのバス路線網の再編成。  3番目としまして,今後,新設される道路等踏まえたバス路線網の変更・新設の検討など具体的に示されておるところでございます。  現在,この策定委員会の提案をもとに,各方面からの幅広い意見を聞くために,公共交通施設整備長期計画懇談会を開催しているところでありまして,今後,詳細な調査検討や関係機関との協議調整を行いまして,本市として,長期計画を策定したいと考えております。いずれにしましても,このような取り組みの中で,今後の都市構造や交通需要の動向に応じました道路網の整備や公共交通機関のネットワークの形成とともに,軌道,バス,自動車などの各交通手段の適正な機能分担関係に立った総合交通体系の確立に努めてまいりたいと思っております。  それから,次は,北東部から東へ向けての軌道系環状化の展望,方向を示せということでございますが,北東部から東へ向けての軌道系環状化でありますが,先般,本市に提出されました策定委員会の報告書では,この方面での将来,これは平成22年,西暦2010年でございますが,この交通需要に対しましては,現在,計画されている道路の整備や既存の公共交通機関の充実強化により対応は可能であると予測されておりまして,現段階では,新たな軌道系交通機関を導入する必要性は示されていないところであります。  次に,新規3路線の計画策定に対し,既存交通との整合性,競合の調整でございますが,策定委員会に置きましては,既存交通機関の活用を図りながら,新規施設と既存施設とを有機的にネットワークさせ,公共交通施設整備,施設全体の利便性を向上させるということを念頭に置きまして,新規軌道系交通機関のルート等が提案されておりますが,既存交通機関との共存共栄などにつきましては,今後,経営計画等,さらに詳細な調査検討を行いまして,広電など既存の交通事業者や関係機関と協議調整を図ってまいりたいと考えております。  それから,長期計画懇談会あるいは幹事会の開催時期はいつごろまでめどとするのか,出された疑問や問題点の扱いはどうするのかでございます。  現在,策定委員会の報告書の提案をもとに,市民・経済界・既存交通事業者などから成ります懇談会を設置いたしまして,各方面から幅広い意見を聞いておるところでございまして,今年度中に4回の開催を予定しております。これまで2回の懇談会を開催したところでありますが,その中で主な意見等としましては,新規軌道系交通機関の導入により,路面電車との共存共栄の可能性について,それから将来の利用者数について,それから相互乗り入れに関する技術的問題について,さらに交通体系の早期整備についてといったものが出ておるところでございます。相互乗り入れに関します技術的問題など,意見によっては,調査を必要とするものもあり,今後,本市での計画策定に向けての調査検討の中で対応したいと考えております。  それから,東西線へのJR,それから宮電の相互乗り入れの調整,特にJR乗り入れに対する可能性等でございますが,策定委員会の報告書の中で提案されました東西線については,広域的な都市機能の強化等の観点から,広電宮島線,それからJR等の相互乗り入れが示されておりますが,広電宮島線とJRでは線路の幅,電圧,ホームの高さなど構造規格が異なるなど,技術的課題も多いことから,その対応方策につきましては,現在,広電及びJRと協議を重ねながら,詳細な調査検討を行っているところであります。  今後,これらの技術的な検討結果やメリット,デメリット,経営計画等の調査検討を行い,広電及びJRと乗り入れについて,今後とも協議を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(海徳貢君) 教育長。 ◎教育長(池田正彦君) 教育問題について御答弁申し上げます。  まず,御指摘のございました,第3学区,安佐地区,安芸地区の2分割の問題でございますが,かねてから,高校受け入れ対策について,県と協議をする場におきましては,そのことを述べてきているところでございます。県としては,全県的に学生の問題を考える際に,検討したいということでございまして,御指摘の中にもございましたように,本年度,県において設置された高等学校入試制度改善検討会議,この会議は本県の公立高校の入試制度のあり方を考えるということで,入学者の選抜方法とか学区制について,いろいろ御議論することになっておりますので,この会議において検討されるというふうなことになろうかと思います。  なお,私どもとしましては,御意見の趣旨を県に伝えてまいりたいというふうに考えております。まだ,具体の検討にまでは至っておりません。  それから,お尋ねの総合選抜制度でございますが,これにつきましては,過度の受験競争の緩和とか,あるいは学校間格差の是正などを図るために設けられているものでございまして,それなりの成果が上がっているという評価がございます。一方では,生徒の学校選択の幅が制限をされ,学校の画一化が進み,多様な学力を持つ生徒に対する指導が困難であるというふうなことなどが指摘をされているところでございます。本市教育委員会としましては,これらの課題に対して,市民の期待や社会のニーズを踏まえた魅力ある高校づくりを目指すという観点に立ちまして,市立高校への新しい学科やコースの設置あるいは入学者選抜への推薦制の導入といったふうな対策を講じてきているところでございます。  御指摘の第3学区の総合選抜制度につきましては,県は昭和62年に出されました広島県高等学校教育問題検討会議の具申のもとに,当面,総合選抜制度は拡大をしない方針であるというふうなことでございますが,現在,先ほど申し上げました高等学校入試制度検討会議において,入学者の選抜方法ということでこの問題についても審議をされるものというふうに考えているところでございます。  なお,この会議はこれまで3回開催をされているところでございますが,現在は,県下の状況報告が主であるというふうなことでございますので,具体の協議の際は,本市の立場等を踏まえて,対応してまいりたいというふうに考えておりますので,御理解を願いたいと思います。  また,募集定員とか,あるいは調整率については,県が所掌するものでございますが,本市としましても,毎年,県と協議をする際に,本市の各学区の中学校卒業生の状況,あるいは各学区の進学率,あるいは学区間の移動の状況等を踏まえて,本市の状況を申し述べてきているところでございまして,今後においても,状況把握に努め,実態に即した高校受け入れ対策に意を用いてまいりたいというふうに考えております。  次に,中学校の給食問題でございます。  この問題につきまして,教育委員会としましては,学校給食のあり方について総合的に検討するために,学校給食検討委員会を設置いたしまして,これ部内会議でございますが,本市の中学校給食に関する基本的な方針について,あるいは市内に,御指摘にもございました給食を実施している中学校と実施をしていない中学校が併存することへの対応について,あるいは基礎的な教育内容としての給食指導や食環境のあり方等について,諸教育に関する学校と家庭の役割,あるいは学校給食の教育的内容と給食指導のあり方,あるいは中学校給食運営上の諸問題,さらには,財政的な観点等幅広い検討を行っているところでございますが,検討課題が大変多岐にわたっていること,あるいは今後の事務手続,事務日程等を勘案いたしますと,当初考えておりました年内にということは困難な状況でございます。  なお,今後とも努力を傾注しながら作業を進めてまいりたいというふうに考えているので,御理解賜りたいと思います。  以上。 ○副議長(海徳貢君) はい,29番都志見信夫君。 ◆29番(都志見信夫君) すべてにわたって再質問したいところなんですが,それぞれ委員会がありますから,まず分区の関係ですが,出張所を配置をしとるからというふうに言われますが,出張所では住民票や印鑑登録やそういう限られたものだけです。保健所へ行くのも,あるいは土木の関係とか,地域振興課とかいうところへ行くことが非常に多いんです,特に。高陽地区や白木地区や安佐町でもそうです。そういうところはね,全部区役所へ行かなきゃ用が足さぬの。で,バス路線をふやしたとか何とか言うけれども,実際には,さっきも言ったように,30分以上かかる所があれだけあるんですよ。今既に政令市が発足をして12年たっとるんです。12年。もう来年から13年目ですよ。12年間それに安佐北区民というのは,全部じゃないですが,甘んじてきてるんですよ。このことを考えたらね,そんな悠長なことを言っとられぬと思うんです。  で,土地,用地の問題ですが,局長はもうそのことに全く触れられませんでしたけれども,たとえ高い買い物になっても,どういいますか,立ち退きを含めた,そういう金が必要になったにしても,それでやるんだというふうな見解に立たれるんですか。それはどうされるんですか。例えば,学校をつくる用地は,土地開発公社で先行投資してでも買うじゃないですか。どうして用地が買えないんですか。そんなことはね,理由になりませんよ。ちゃんとそういうことを考えて,用地だけでも確保しとくということがなければ,区役所だけじゃなしに,先ほど言ったように図書館やら区民センターやらね,消防署やらいうような施設のことも考えたらね,そんなに簡単にはいかぬわけですから。しかも5年ないし6年も,その準備作業いうのはかかるいうのにね。そういう決断ができないことは,絶対に認められない。問題点だけ指摘をしておいて,後からまだ委員会がありますから,しっかりやってまいりますんで。  それから福祉の問題ですが,福祉関係ですが,これも問題点だけを指摘をしときます。65歳問題も,これは問題がたくさんありますが,例えば,10月実施というふうに言われてますが,9月にはいわゆる高齢者月間とでも言うべき月でしょう。あの9月には敬老の日という,あれも国民の休日が設けられておりますが,それを中心にしてたくさんの行事があります。市の直接かかわる行事もあるでしょうし,社会福祉協議会が計画をする行事もあるでしょう。老人クラブが計画をする行事もたくさんあります。そういうふうなことからするとね,時期の問題もやっぱり一緒に考えてもらわなきゃいけないと思います。  それから,もう一つは,電車・バスの回数券というふうに限定をされておりますが,限定をされるんですか。JRはどのようにしようと思っとられるんですか。私が70歳になったときは,私は芸備線で広島へ出て来るんですがね,どうしてもらえるんでしょうか。白木町から出てこう思うたらね,バスなかなか1日に1本ぐらいしかなかったらどうすんですか。  それから,教育問題もたくさん言いたいことはありますが,まあ委員会の方に譲ることにしましょう。  以上です。 ○副議長(海徳貢君) 本日の一般質問はこの程度にとどめたいと思います。  ─────────────────────────────────            次 会 の 開 議 通 知  ───────────────────────────────── ○副議長(海徳貢君) この際,御通知申し上げます。  14日は,午前10時より議会の会議を開きます。  ─────────────────────────────────            散   会   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(海徳貢君) 本日は,これをもって散会します。ありがとうございました。              午後4時11分散会  ───────────────────────────────── 議   長   中 本   弘 副 議 長   海 徳   貢 署 名 者   皆 川 恵 史 署 名 者   山 科 美 里...