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平成 4年第 1回 2月定例会−02月28日-03号

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  1. 広島市議会 1992-02-28
    平成 4年第 1回 2月定例会−02月28日-03号


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    最終取得日: 2022-12-05
    平成 4年第 1回 2月定例会−02月28日-03号平成 4年第 1回 2月定例会        平成4年第1回広島市議会定例会会議録(第3号)            広 島 市 議 会 議 事 日 程                            平成4年2月28日                            午前10時開議                日    程 第1 自第1号議案 平成4年度広島市一般会計予算    至第61号議案 安芸郡坂町の公の施設の利用に関する協議について    (総括質問)  ─────────────────────────────────              会議に付した事件等 開議宣告(終了) 会議録署名者の指名(終了) 日程に入る旨の宣告(終了) 日程第1 自第1号議案 平成4年度広島市一般会計予算      至第61号議案 安芸郡坂町の公の施設の利用に関する協議について      (総括質問) 休憩宣告(終了) 開議宣告(終了)
    総括質問(続行) 休憩宣告(終了) 開議宣告(終了) 総括質問(続行し,次会も続行) 休会について(2月29日は休会と決定) 次会の開議通知(3月2日午前10時を宣告) 散会宣告(終了)  ─────────────────────────────────              出 席 議 員 氏 名   1番  谷 川 正 徳 君     2番  松 平 幹 男 君   3番  原   敏 起 君     4番  酒 入 忠 昭 君   5番  土 井 哲 男 君     6番  佐々木 壽 吉 君   7番  金 子 和 彦 君     8番  中 原 好 治 君   9番  木 山 徳 和 君     10番  大 野 芳 博 君   11番  井 口   聰 君     12番  加 藤 万 蔵 君   13番  田 尾 健 一 君     14番  上 岡   勲 君   15番  皆 川 恵 史 君     16番  福 島 和 宏 君   17番  中 山 忠 幸 君     18番  多 田 敏 治 君   19番  仲 津 幸 男 君     20番  平 野 博 昭 君   21番  藤 田 博 之 君     22番  浅 尾 宰 正 君   23番  児 玉 光 禎 君     24番  宗 像 俊 昭 君   25番  碓 井 法 明 君     26番  下向井   敏 君   27番  藤 川   武 君     28番  坂 根 喜三郎 君   29番  都志見 信 夫 君     30番  石 川 武 彦 君   31番  戸 田   満 君     32番  鶴 見 和 夫 君   33番  松 井 邦 雄 君     34番  種 清 和 夫 君   35番  前 本 一 美 君     37番  神 明 政 三 君   38番  熊 本 良 作 君     39番  伊 藤 稲 造 君   40番  月 村 俊 雄 君     41番  村 岡 節 吾 君   43番  牧 里 重 喜 君     44番  鈩 谷 君 子 君   45番  中 本 康 雄 君     46番  前   恵 介 君   47番  桜 井 康 民 君     48番  大勢登 康 憲 君   49番  兼 桝 栄 二 君     50番  中 本   弘 君   51番  元 田   猛 君     52番  山 口 氏 康 君   53番  山 科 美 里 君     54番  増 田 正 昭 君   55番  海 徳   貢 君     56番  今 田   智 君   58番  井 上   貞 君     59番  山 本   誠 君   61番  宮 本 正 夫 君     62番  瀬 川 吉 郎 君   63番  柳 坪   進 君     64番  明 星 正 明 君  ─────────────────────────────────              欠 席 議 員 氏 名   36番  木 島   丘 君     42番  松 浦 弘 典 君   57番  永 田   明 君  ─────────────────────────────────        職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 事 務 局 長 下 村 重 圓 君  事務局次長議事課長事務取扱                           河 野 康 文 君 議事課長補佐議事係長事務取扱     議事課主事  藤 本 光 江 君         遠 藤 玉 喜 君 議事課主事   加 藤 泰 秀 君  議事課主事  植 田 恭 代 君 外関係職員  ─────────────────────────────────            説明のため出席した者の職氏名 市    長 平 岡   敬 君   助    役 福 島 隆 義 君 助    役 下 田 公 一 君   収  入  役 佐々木 眞 二 君 市 長 室 長 浜 井 澄 人 君   企画調整局長 白 崎 徹 也 君 総 務 局 長 堀 部 尚 雄 君   財 政 局 長 石 橋 正 行 君 民 生 局 長 池 田 正 彦 君   衛 生 局 長 矢 野 周 作 君 環境事業局長 山 岡 俊 英 君   経 済 局 長 樋 渡 敬 宇 君 都市整備局長 佐 伯 邦 昭 君   建 設 局 長 横 山 良 三 君 開 発 局 長 佐々木   進 君   下水道 局 長 赤 司 義 臣 君 消 防 局 長 横 田 光 夫 君   水 道 局 長 山 根 龍 春 君 広島市民病院事務局長         安佐市民病院事務部長        中 岡 隆 志 君          益 田   一 君 財政局次長  久保田 浩 二 君   財 政 課 長 増 田   学 君 教育委員会委員長           教  育  長 鍋 岡 聖 剛 君        藤 井   尚 君 選挙管理委員会事務局長        人事委員会事務局長        長谷川 順 通 君          折 口 博 文 君 代表監査委員 石 川 伯 廣 君  ─────────────────────────────────            午前10時09分開議            出席議員  43名            欠席議員  20名 ○副議長(山本誠君) 出席議員43名であります。  ─────────────────────────────────            開   議   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) これより本日の会議を開きます。  ─────────────────────────────────            会 議 録 署 名 者 の 指 名  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) 本日の会議録署名者として           29番 都志見 信 夫 君           55番 海 徳   貢 君 を御指名いたします。  ─────────────────────────────────            日 程 に 入 る 旨 の 宣 告  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) これより日程に入ります。  ───────────────────────────────── △日程第1 自第1号議案 平成4年度広島市一般会計予算       至第61号議案 安芸郡坂町の公の施設の利用に関する協議について       (総括質問)  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) 日程第1,第1号議案ないし第61号議案を一括議題にいたします。  昨日に引き続き総括質問を行います。  発言通告者に順次発言を許します。3番原 敏起君。           〔3番原 敏起君登壇〕(拍手) ◆3番(原敏起君) 皆さん,おはようございます。民主クラブの原敏起でございます。ただいまから民主クラブを代表いたしまして総括質問をさせていただきます。何分新人で初めての総括質問であります。最後までの皆様方の御協力よろしくお願いいたします。
     まず初めに,市長の政治姿勢についてお伺いいたします。21世紀を間近に控えた今,ソビエト連邦の崩壊や東西ドイツの統合などに象徴されるように世界は大きな変貌を続け,新しい秩序の構築を模索している状況であります。このような環境の中で,長期的視野に立ちながら,変化に対応していくことが,今からの広島市の市政にとっては不可欠なことでありましょう。  より確かな安全性を追求することや地球的規模に立った環境などのことにも,積極的に取り組む必要がありましょう。  今,平岡市長は,最も難しい立場に立っておられますが,この時期になればこそやりがいもあると思うのであります。一年生議員でありますけれども,力いっぱい援助もいたしますし,協力も惜しみません。健康第一で頑張ってください。  さて,平岡市政になって1年が過ぎるわけですが,それだけに平成4年の当初予算は,平岡色が濃厚に出ているものだと期待いたしておりました。先日開かれた札幌・仙台・広島・福岡の四大政令市のシンポジウムにおいて,広島がおくれているなと感じた者の一人であります。それだけに市政を活性化させる意味からも,市長の思いをもとに一丸となって頑張る必要を感じております。  今,広島市は,将来を見据えた地道な行政の努力の積み重ねとともに,従来の形式主義を打破した思い切った市長の基本構想と長期計画が要望されるところであります。  また,機会を得たその見直しと,勇気ある修正も大切だと思うのであります。そこで,まずお伺いをいたします。  1年たった今も,第3次基本計画を修正される御意思がおありですか。  また平和問題以外で他の政令市にこれだけは負けないとアピールできるものは何か,明らかにしておいてください。  次に,アジア競技大会市民運動についてお伺いをいたします。  アジア競技大会については,アジア競技大会推進特別委員を仰せつかった市会議員とアジア競技大会組織委員とが,月に1回定例連絡会議を持ち,いろいろと企画,立案,実施への意見交換をいたしておりますが,今の時期まことに当を得た会議と評価いたしております。これからは何を媒体に市民運動を盛り上げていくかが,大きな課題になってくるのであります。  アジア競技大会には,37ヵ国の人と,多くの県外の方が訪れます。しかも右側通行と左側通行のルールの違う国がたくさんあるのです。その上,受け入れる側の広島市の交通事故状況は非常に悪く,人口当たり死亡事故率は政令市の中でワースト5であり,その中でも道路を横断中の歩行者の事故は70%を占めているのであります。また,昔は自転車を乗るときに必ず手信号をするように教育されていたのですが,今は曲がるとき,手信号をする人は皆無に近い状態であります。こういった状況を踏まえて,広島市を訪れたお客様の安全を市民ぐるみで,どのようにして確保されようとしているのか,交通マナーの向上をねらう中での左右確認運動や自転車の手信号の励行について,市はどのように取り組んでいこうとされているのか,お伺いをいたします。  市長説明要旨には,安全で快適な生活環境の整備をうたい上げていますが,防災の中で交通事故を防ぐのは,道路整備も大切なのですが,学校教育から,また官民一体になった市民運動にまで発展させないと減少しないことを,アジア競技大会を機に認識する必要があると思うのであります。  市民運動の根幹をなすものは,すなわちアジア競技大会が広島市民に何をしてくれたかを問う前に,アジア競技大会に対して広島市民が何をしたかを問うべきだと思うのであります。  次に駐車場問題についてお伺いをいたします。昨年5月11日に流川で起きた火災は,5棟が焼け,3世帯4人の方が被害を受けたものでした。そのときの新聞記事に,消火活動を妨げた駐車違反車が消防車とともに,パッチリ写真に映されていたのであります。  消火活動を妨げる駐車違反は,事が人命にかかわるだけに悪質なものであります。今回はその場所を火災の前日に広島中央部駐車対策協議会の24名の皆さんがパトロールを実施し,違反者を一掃した後だっただけに残念なことであります。  また,今年の1月5日の広島市の消防出初式に登場したはしご車は,従来の13階までしか届かないものが,16階まで届く強力な助っ人なのでありますが,これも火災現場に駐車違反車があると,何の働きもできないのであります。そういった意味からしても,今広島市内は14ヵ所に952台収容できる市営駐車場は,市民にとっては手軽に利用できる便利な駐車場として,大いに役立っているのであります。  ところが最近,100メートル道路の市営駐車場でこんなチラシが配られて,市民が小首をかしげているのであります。内容は「この駐車場は,午後10時から翌日の9時までは駐車違反となる。」という意味のものです。下側には広島市,広島都市整備公社広島東警察署の3者が連名で署名してあるのです。すなわち,午後10時以後は道路に返るというのであります。なぜ交通量の少ない夜に,道路に返す必要があるのか,また道路に返すと言っても,がっちりとした建物の料金所があり,両側には植え込みがあって道路に認定できないし,また走ろうにも車が走れる状態ではなく,これは市民の納得のいかない行政と思えるのであります。  現在100メートル道路の中には,緑地帯があり,ブランコやベンチやモニュメントが立ち,庭園もつくられており,むしろ100メートル公園の中に道路が走っているという感さえいたします。緑地帯が設けられるなら,昼夜にわたって駐車場があっても何ら問題ではなく,過去の経緯より現在の状態が優先されるべきだと考えるのであります。  民間の駐車場のごとく,夜はチェーンをかけて1泊1,000円でも徴収するか,今までのように全くの無料にするのか,要は住民へのサービスを第一に考えていただきたいのであります。市長のお考えをお伺いいたします。  次に駐車場の問題について,もう1件お伺いをいたします。  今,広島市には多くの駐車場があり,それらは大別すると三つに分けられると思うのであります。第1は市営の駐車場,第2は民間の駐車場,第3は民間の駐車場なのですが,市から利子補給を受けたものであります。  広島市は駐車場建設への助成制度というパンフレットをつくり,駐車難の解消を目指して一定の基準に合格したら利子補給をしているのであります。この制度について,平成4年の予算は6,990万円が計上されているのであります。これまで,この制度で利子補給を受けた駐車場の利用状況は,どうなのかお伺いをいたします。  私の調査では,いつも一,二割しか車が入らず,がらがらでお手上げになっているものも中にはあるのです。原因の一つに,基町の市営立体駐車場が満杯で長蛇の列になっていても,車で二,三十秒しかかからない,そういったところの駐車場に対する誘導がしてもらえず困っているのです。  市は平成4年の予算で駐車場案内板を5カ所新設するとあり,予算も5,000万円計上されていますが,現時点では,市民にほとんど利用されていないと思いますが,何が原因なのかアンケートによる意識調査の結果があればお示しください。  また,デパートの専用駐車場は,日曜ともなれば長蛇の列で道路の片側が全部ふさがって,ごった返しているのであります。ひどいときは電車通りまであふれているのであります。デパートは,広島市内が全部お客様なのですから,中央部共通無料券サービスに,すべての駐車場と契約をすれば,より効果が上がると私は考えます。バランスのとれた駐車場行政をよろしくお願いいたします。  次に,陸橋の有効利用について述べてみます。今からの都市交通の解決には,立体交差にするのが第一と考えて,高い市税が使われて設置された陸橋は,今広島市内で77カ所あります。しかし,現在は利用する人は余りにも少なく,万里の長城のごとく無用の長物になっているのであります。将来の交通問題解決には,こんな安全な交通手段はないのに,なぜ利用をしないのか,とことん利用すべきでないのか常々考えておりました。利用しない理由として,その対策案を述べてみましょう。利用しない理由とその対策案を述べてみましょう。  一つには,陸橋の近くに横断歩道があり,わざわざ時間のかかる陸橋を通る必要がないのであります。  ニつには,陸橋はペンキもはげ,殺風景で汚いという印象しか残らず,二度と通りたいとは思わないのであります。今後の横断陸橋の設置については,原則として陸橋のそばの横断歩道は廃止して,みんなで陸橋を渡る習慣をつけていくのです。障害者用には,特別に押しボタン式の信号をつけるなどの対策をし,床面はカラー舗装に変え,中央部は両側に広くして憩いの広場を設け,お年寄りが一休みできるようにベンチや花を置くのです。また,ポスターを飾り,アーチもつくるのであります。特に寝たきりにならないために,お年寄りの皆さんに,階段は足腰を丈夫に保つことを知ってほしいのであります。  ある健康の専門家は,階段を1段上がりおりをすると,寿命が7秒延びると力説しておられ,お年寄りの中にも実践をされている方が大勢いらっしゃいます。当然お年寄りの方のために,平面部にも手すりが必要だと思うのであります。小学生とお年寄りの安心して話せるほほ笑ましい場面も生まれるでしょう。以上のことをあわせてお願いいたしておきます。  また,陸橋の色についてですが,技術専門家から都市景観にそぐわないとクレームがついているのであります。今回,市内に建設中のビルの色彩問題から,市は新たに360万円の予算を計上されました。目的は,個性と潤いのある美しい都市景観を形成するために,コンピューターグラフィックを活用して,周辺の景観との調和のとれた色彩,デザイン等の景観指導を推進するというものであります。今回の新事業にのっとって,専門的な陸橋の色彩分析を行っていただきたいと思うのであります。新事業の成功を祈るとともに,行政におかれましては,シックな美しい色彩のまちづくりをお願いいたします。  また,アジア競技大会の広告塔としても,陸橋はだれの目にも容易に入り,効果の大きなものであります。美的感覚を考えたものとし,いろいろのことを踏まえた総合的視野に立つ,活用を考えていただけるかお伺いをいたします。  私が思うのに,使わないから撤去したらという考えもありましょう。しかし,広大も要らない,空港も要らない,陸橋も要らない,電車も要らないと決めた後,「あれが,あったらな」と後悔するぐらいなら,今ある建造物は残す方向で,みんなで知恵を出し合って,活用の方法を真剣に考えるべきだと思うのであります。  次に,カウンセラーの導入について,お伺いをいたします。  現在,広島市が道路計画を進める上で,地権者の協力が得られず,難産をしていることが多くあります。大半は,感情のこじれからくるものであり,理事者も議員も一生懸命に交渉に当たりますが,一度感情を害すると,なかなか解決できないのが現状であります。東区も3件あり,その問題が解決すれば,年間延べ100万人近い人が道路使用時に恩恵を受けるのでありますが,にっちもさっちもいかず,時が経過いたしております。感情のこじれる原因の一つに,理事者側が人事異動等で担当がかわり,せっかくでき上がった人間関係が崩れることになるのであります。これは以前から問題になっている事柄なのです。地権者がお年寄りの場合は,特に人がかわると不安がられ,かたくなに態度を硬化させ,用地課の人にも会おうとしなくなるのであります。  今,用地課の職員は夜討ち朝駆けと日参して問題解決に当たっておられるのを見るにつけ,すべての根源にある感情問題の解決の専門家,すなわち人の心にラポートをかけれるカウンセラーが必要になるのではないでしょうか。こういう専門家が,広島市に一人でもいたら,大変大きな成果が上がると思うのでありますが,いかがお考えか,お伺いをいたします。  次に,牛田早稲田学区の生活道路の新設についてお伺いをいたします。  当学区の世帯数は約2,000戸あり,会社関係の独身寮を加えると約3,000戸となり,1万人近い人が住んでおります。さらに,建設中や準備中のマンションは350あり,人口は増加の一途をたどっているのであります。一方,この学区は丘陵地にあり,大型バスの通行可能な外部との連絡道路は1本しかないため,住民の生活上の安全を守るためには,もう1本の生活道路が是が非にも必要になっています。牛田早稲田小学校体育館南側と,牛田旭,牛田公民館区民スポーツセンターを結ぶ生活道路の建設を強く要望するものであります。この件は,平成2年7月11日に当時の市長に伝わっているはずですが,その後の経過をお伺いいたします。  次に工兵橋のイルミネーションについてお伺いをいたします。  広島市は,「街が暗い。」と,訪れる人がよく言う言葉であります。中心部より一歩外れると,一層暗く感じられると言うのであります。その原因は川が多く・川が光を吸収するから,そこだけ黒い帯になるからであります。私は,もっともっと川のほとりを明るくするべきだと思うのであります。  東区の温品を通る府中大川の金碇橋付近の川辺は,夕方ともなると犬の散歩をさせたり,ジョギングをしたり,学生さんが帰宅に使用したりで,川と住民が親しんでおり,ほほ笑ましい光景が見られるのでありますが,異口同音もっと明るくならないかと苦情が出るのであります。防犯灯のような明るさでなく,ヨーロッパ的なしゃれた街灯はつかないものか,1灯でもつけば,それがおやっと人目を引き,時代が変わったと考えさすでしょうし,文化の薫りが感じられる東区となるのであります。  一方,広島市内に残るただ一つのつり橋である工兵橋にイルミネーションをつけてはどうかと思うのであります。近くを新交通システムが走り,アジア競技大会の水球とハンドボールの会場もあり,花見どきには,川土手に多くの人が集まり,酒を酌み交わしています。1カ月でも,2カ月でも期間を定めてイルミネーションをともし,広島が川と橋の調和のとれた水の都として,歴史のある古い橋を大切に扱っていることをアピールしてはと考えています。  ことしの予算の中には,観光振興事業費として1億1,725万2,000円計上され,広島観光ライトアップとして7,600万円その中にあり,ライトアップされるところは,相生橋,平和大通り,平和大橋の三つが上がっており,どれも大切だと思いますが,今後はその効果を考えるとき,工兵橋や,先ほど話した府中大川の金碇橋の川辺の照明も,従来と違ったイメージを与えることができる照明に変えてほしいのであります。ぜひ,視点を変える工夫をされることをお勧めして,市のお考えをお伺いいたします。  次に,広電の環状化構想についてお伺いをいたします。  広島は道路も電車もJRも環状線と呼べるものがなく,多くの市民が大変不便に思っているところであります。私はここで,旧市内を走る電車の環状化構想を訴えて,今後の公共交通網計画の検討にぜひ加えていただきたいのであります。  白島八丁堀線を中央通りを通って千田町まで延長させ,鷹野橋から江波線まで延長させて横川まで行き,そこから白島まで延長させるといった環状化構想です。この方法は,延長させるために使う道路はどれも広く,工事も至って簡単で,したがって工期も短くて済み,工事費も安く上がるでしょう。今電車を廃止さしたらとか,地下に入れたらとかいう意見もありますが,どれも大きな問題が絡み実施は大変でしょう。実行可能で市民の足をもっと便利にするとすれば,環状化が喜ばれるのであります。今からの,紙屋町への一局集中化する都市交通は,すぐに麻痺をしてしまうと予想されるのであります。むしろ,新交通システム等は,城北駅で乗客をおろし,電車で東西に人の流れを振っていく方法をとるべきだと思うのであります。市長のお考えをお伺いいたします。  広島市内の生活圏が変われば,それに伴って電車のルートを変えるのが当然でしょうけれども,旧態依然としたところにバランスを崩した交通行政になっていると思うのであります。  次に医療廃棄物についてお伺いをいたします。  1月22日の新聞に,島根県の小田海岸に注射器67本,注射針13本が散乱していたと報じられた。また,以前三重医大で,現役の若い先生が2人,相次いでC型肝炎で死亡するという事故がありました。注射針からの感染と言われており,医療関係者に強いショックを与えております。現在,医療現場での注射針の処理は,使用後針だけ外しポリ容器に入れる方法や,針先を使用後,すぐ高周波で加熱処理する方法。また,今一番安全と考えられているのは,針をつけたまま,注射器ともに機械でばりばりに砕いた後,さらに消毒して捨てる方法などがあり,統一されていないのが現状であります。  看護婦不足が問題になっている昨今でもあり,医療現場に携わる人たちにとって安心して働けるよう,注射針からの感染を皆無にする方法を提示され,強力な指導をお願いいたすところであります。また,処理業者にわたってから医療廃棄物が一般廃棄物と混合されて処理されるような実態はないのか,マニフェストの仕組みは何%ぐらいまで実施されているのか,お伺いをいたします。  次に,福祉問題についてお伺いをいたします。  ゴールドプランについては,自民党の児玉先生が既に質問をされ,市当局の回答も理解できましたので,私は心身障害者の福祉について2件お伺いをいたします。  市は就業促進事業,通称小規模作業所を計画的に法人化していく方針であり,平成4年の予算の中でもみじ作業所に対し,6,676万8,000円の予算を計上されていますが,今後他の作業所の法人化の計画をお示しください。  また,親亡き後の子供たちの行く施設の不足が強く叫ばれていますが,通所できなくなり,入所に変わっていく子供たちの受け皿の不足を,今後どのように計画をされているかお伺いをいたします。  次に,障害者専用トイレの整備についてお伺いをいたします。昭和57年6月に福祉のまちづくりのために環境整備要綱が定められ,市の建設する施設には,障害者専用トイレをつくることになっていますが,57年9月以前の建物には,いまだつくられていないのが一部あります。障害者が大変困っているのであります。広島中央卸売市場は,見学者や市場祭もあり,大勢の人が集まるのに,どうしたわけか一つもないのです。  至急の対応と不整備施設の調査と今後の計画についてお伺いをいたします。  次のことに関しましては,回答を必要といたしません。東区の8人の議員がみんなで相談をして,代表をして原が市長に強く要望するものであります。  現在,広島市には地図混乱地区が多くあり,そこに住む方々は市税をきちんと納めているにもかかわらず,行政の恩恵が受けられず,上下水道も入っておらず,道路も市道にできないためがたがたに荒れ,その維持管理にも大変苦慮いたしております。これらの地区の私設水道は水圧が低いため,一たび火が出れば大火災となる危険性があり,水道管,下水管の老朽化に伴う大腸菌等の飲料水への汚染も心配され,広島市民としての最低の保障もない生活を余儀なくされているのが実情であります。  地図混乱地区の代表的なものとして,東区福田三丁目の観音原団地があり,昨年大きくマスコミで,その実情と住民の活動が報道されました。団地の地権者326名の方が協議会をつくり,国を含む名義のみの底地権者に対し,所有権の確定を求めて集団訴訟を起こし,平成3年10月22日に全員の勝訴判決を得て,地図混乱にピリオドを打ちました。  彼らは法務局の手続を経て,道路を市に寄附し生活環境の整備を願っておりますが,いろいろの問題があり,道路移管に時間がかかりそうなので,東区の8名の議員が超党派でこの問題を解決すべく,東区の理事者とが一堂に集まって会議をし,全力投球で早期打開に挑んでおります。市長におかれましては,さらなる積極的な解決への御努力を強く強く要望いたしておきます。  最後の質問ですが,宮島についてお伺いをいたします。  広島の数少ない観光資源の中で,宮島は市民の観光のシンボライズされたものであることは,だれしもの感情であろうと思います。この宮島が,昨年秋の台風で甚大な被害を受け,その復旧工事に大変苦しんでいるのであります。アジア競技大会でも,あの朱塗りの宮島の大鳥居が海に映える姿こそ,広島のイメージを大きく世界にアピールできるものでありましょう。このように,広島の市民全部が恩恵をこうむっている宮島町に対して,市長は感情的にも黙ってほおってはおかれないと思うのであります。  宮島町には国庫補助のつかない建造物も多くあり,宮島町全体として,その復旧には大変なものがありましょう。市長はこの問題について,県知事と話をされたことがありますか。また,商工会議所の観光サービス部会に,行政に携わる長として話をされることはいかがでしょうか。宮島は国宝でもあり,観光の二面性を持ったものであることと,広島県と宮島町の縦割り行政の中で,いろいろと難しい点も多々あることは,十分承知いたしておりますが,市民感情を御理解あって納得のいく話し合いを切望いたします。  第5回の県知事とのトップ会談にはぜひにと思っております。市長のお考えをお聞かせください。  終わりとして,広島市は平和問題については,世界のリーダー的役割を果たしており,ことしは,軍縮会議も広島で開かれることは,広島市民にとっては,うれしい限りでありますが,他のことでも世界に冠たる地位を得た広島市にしなくてはと思っております。平岡市長に心よりエールを送ります。頑張ってください。  以上で民主クラブを代表して,総括質問を終わらせていただきます。御清聴まことにありがとうございました。(拍手) ○副議長(山本誠君) 市長。           〔市長平岡 敬君登壇〕 ◎市長(平岡敬君) 大変心強いエールを送っていただきまして,ありがとうございます。  1年たった今も,第3次基本計画を修正する意思がないのかどうか。それから,平和問題以外で他の政令市に負けない,これだけは負けないとアピールできるものをぜひつくり出せと,こういうお尋ねでございます。  まず,広島市の都市づくりにつきましては,西暦2000年を目標年次とする第3次広島市基本計画が策定されておると,議員御承知のとおりでございます。  これを着実に実行し,さらに充実発展させることが必要である,このように考えております。現在は,あと2年後に迫ったアジア競技大会に向けて,積極的,重点的な取り組みを進めるとともに,西部丘陵都市の建設や広島市立大学の設立,臨海部における草津沖地区や宇品・出島沖地区の開発などの事業を推進しているところであります。  しかしながら,第3次広島市基本計画に位置づけられた大規模プロジェクトについては,平成6年までにアジア競技大会,市立大学,新交通システム,宇品内港埋立地等がおおむね完了するとともに,他のプロジェクトについても,軌道に乗っている状況にあると考えられます。このため,アジア競技大会終了後の21世紀に向けた新たなプロジェクトを含む都市づくりのビジョンを策定していくことが必要である,こう考えているわけでございます。  こうしたことから,21世紀の広島について幅広い検討を行うために,昨年から中枢機能の強化,魅力あるまちづくり,アジアとの国際交流などの主要課題に関する調査研究などを進めているところでございますが,平成4年度からは,民間の有識者等で構成する懇談会を設けまして,幅広い視点から検討を行い,平成6年度の早い時期を目途に新たなプロジェクトを含む都市づくりのビジョンを策定していく考えでございますので,御理解賜りたいと思います。  平和問題以外で他の政令市に負けるなと,たまたま札幌・仙台・福岡の名前を出されました。私は,これらの都市に学ぶべきものがたくさんあると思っておりますが,各都市ともそれぞれ個性がございます。私は都市の個性というものについて日ごろから,その都市の個性をつくるものは何かと言いますと,いろいろあると思いますが,一つは自然,一つはその都市の歴史,もう一つは,その上に展開される,あるいは生活している市民と,市民意識といいましょうか,そういった三つのものが都市の個性,あるいは魅力をつくり出していくものだと,このように思っておるわけであります。したがって,札幌・仙台・福岡それぞれ各都市は,都市基盤を整備し,我々も都市機能,さらには高次都市機能を備えるべく,今努力をしているわけでありますが,都市の個性というものを21世紀の都市ビジョンの中にどのように生かしていくかと,こういう観点から新しい都市のビジョンをつくっていきたいと,このように思っておるわけで,そこで平和問題以外でも他の政令都市に負けないようなアピールできるようなものを打ち出していきたい,こういうことを今努力しているところでございますので,御理解願いたいと思います。  その他の問題につきましては,関係局長から答弁をいたします。 ○副議長(山本誠君) 企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) 横断陸橋に関しまして,横断陸橋はアジア競技大会のPRに活用してはどうかという御提案でございます。  アジア競技大会のPRにつきましては,これまで交通の要所への広告塔や残日計の設置,フラワーフェスティバル等各種イベントにおけるマスコットキャラクターを活用しましたPRや広報紙・広報番組によるPRなどを行っているところであります。今後こうしたPRに加えまして,電光ニュースやニューメディアの活用,バス・タクシーへのPRステッカーの貼付など,さまざまな方法によりまして広報活動を行っていきたいと考えているところでございます。  御提案の横断陸橋を活用しましたPRにつきましても今後,十分検討させていただきたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(山本誠君) 総務局長。 ◎総務局長(堀部尚雄君) 交通マナーの向上の問題についてでございます。交通事故をなくして安全で快適な市民生活を実現いたしますためには,人命尊重の基本理念のもとに,市民一人一人が交通安全意識を高め,正しい交通ルールと交通マナーを身につけることが大切なことであるというふうに思っております。このために,本市におきましては,昭和44年度から交通安全教育を担当いたします交通教育専門員,指導員を8名配置をいたしまして,幼稚園,保育園や学校,職場,それから地域等におきまして交通安全教室でございますとか,自転車教室等を開催をいたしますとともに,各種の広報啓発活動や交通マナー向上運動を展開をしておるところでございますが,中でも死亡事故につながりやすい歩行者,それから自転車につきましては,議員御指摘の横断時の左右確認,それから自転車の右折左折の際の合図等が身につくように実地指導等に努めてきておるところでございますけれども,とりわけ自転車の合図につきましては,なかなか定着をしないのが実情でございます。  アジア競技大会には,外国人も含めまして多数の来広者が予想されるところでございますので,その安全と大会の円滑な運営を図る上でも市民の交通マナーの向上が必要であるというふうに思いますので,アジア競技大会を一つのよい契機といたしまして,御提案の事柄を含めて関係機関,団体,それから各種市民団体と連携をいたしながら,一層の啓発に努めていきたいと,このように思っております。 ○副議長(山本誠君) 民生局長。 ◎民生局長(池田正彦君) 福祉問題について御答弁申し上げます。  まず,小規模作業所についてのお尋ねでございますが,在宅の心身障害者の福祉的な就労の場として,保護者を中心に設置をされております小規模作業所は,現在市内に16カ所ございます。そこで221名の心身障害者が通所しているといったふうな状況でございます。この作業所は,法定外の施設,いわゆる無認可の授産施設ではございますが,養護学校の卒業生の進路先としての受け皿でもあり,法定施設の補完的な役割を担っているというふうなことから,本市としても運営費の補助など,援助を行っているところでございます。  しかしながら,こうした援助にもかかわらず,小規模作業所の現状は,経営基盤が大変弱いために,施設や設備等が不十分で障害者あるいは指導員の処遇も十分なものとは言えないというふうな状況でございます。本市としては,こういった小規模作業所に統合・法人化の意向を打診をいたしまして,法人化並びに法定施設へ移行するということを条件に市有地の無償貸与等の援助を行うことにいたしております。  このたび,もみじ作業所等三つの作業所が統合・法人化をいたしまして,身体障害者と精神薄弱者の通所授産施設を整備することとなったために,市有地の無償貸与や施設整備費の補助など,援助を行うことにいたしたところでございます。  このほか,もみじ作業所等以外の二,三の作業所で,現在統合・法人化の動きがございます。今後,経営基盤の充実強化等環境整備に向けて引き続き指導育成を行ってまいりたいというふうに考えております。  次に,親亡き後の障害児の施設等が,特に入所施設が不足をしているが,どう考えているのかという御指摘でございます。  昨今,障害者も住みなれた地域で暮らしていける社会が望ましいというノーマライゼーションの理念の浸透に伴い,在宅福祉重視の声が高まる中で,市内の施設の充足の状況,あるいは障害者や家族の境遇等を見るとき,施設福祉も欠かすことのできない重要な対策でございます。御指摘のように,家族の高齢化,あるいは親亡き後への対策として,入所施設を中心とした施設の受け皿づくりも急ぐ必要があるというふうに考えております。このため,新年度予算では,施設の老朽化,狭隘化が著しい市立皆賀授産所につきまして,改築並びに施設機能のあり方等を検討するための基本調査を行うことといたしております。  このほか,増大する施設利用に対処するために,既存の民間の施設の成人施設,子供の施設から成人施設への転換,あるいは施設整備に当たり民間活力の導入方策等も検討しながら,施設対策に取り組んでまいりたいというふうに考えております。  次に,障害者専用のトイレ等が,いまだ整備をされていない施設があるではないかという御指摘でございます。お話の中にもございましたように,本市では昭和57年に制定した福祉のまちづくり環境整備要綱に基づきまして,施設の新設等に当たっては,身体障害者用のトイレを初め障害者の利用しやすい施設の整備,改善に努めているところでございます。  要綱制定前の既存の施設につきましても,要綱制定の翌年からこれまで,毎年1億円を超える整備を行いまして,平成4年度におきましても,約2億5,000万円の予算措置を講じるなど,福祉環境の整備に努めてきているところでございます。しかしながら,御指摘のように,基準をいまだ満たしていない施設等もございます。このため,現在進めている福祉環境整備基準の見直し作業の中で,身体障害者用トイレを初め福祉環境の整備状況等を調査しながら,計画的な整備改善に向けて今後努力をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(山本誠君) 衛生局長。 ◎衛生局長(矢野周作君) 医療現場におきます注射針からの感染の防止についてでございますが,この件につきましては,これまで各地で感染事例が報告されておりますことから,重大な関心を持って取り組んできたところでございます。  具体的に申しますと,国から示されましたガイドラインや,そのガイドラインに基づき策定いたしました本市独自の処理指針によりまして,注射針の使用後は,注射針をキャップに戻すことなくそのまま針の貫通しない堅牢な容器に廃棄するよう医療機関に対しまして個別に指導してきたところでございます。今後とも,国のガイドラインや市の処理方針の──処理指針の徹底につきまして,さらに一層努力してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(山本誠君) 環境事業局長
    環境事業局長(山岡俊英君) 医療廃棄物が一般廃棄物と混合されて処理される実態はないか,また,マニフェストシステムの実施率はどうかということについてお答えいたします。  医療廃棄物,特に感染性廃棄物の処理につきましては,平成2年の4月に広島市の廃棄物処理指針というものをつくりまして,それにより指導しているところでございます。具体的には医療機関等の廃棄者には,感染性の廃棄物は専用の保管容器で,他の廃棄物と分別しての取りかえをさしましたり,処理業者にありましては,専用車両での収集運搬,焼却処分の徹底を義務づけておりまして,御指摘にあるような一般廃棄物との混合して処理されるというようなことはないと考えております。  また,感染性廃棄物が適正に処理されることを確認するためのいわゆるマニフェストシステムにつきましては,市医師会等を通じまして,その普及を図っているところでございますけれども,現在のところ約80%の実施率となっております。  なお,感染性廃棄物につきましては,平成4年度中に施行されます改正廃棄物処理法におきまして,特別管理廃棄物としてより一層の処理方法等が厳しく規制されることとなっておりまして,マニフェストシステムの使用の徹底を含めまして,医療機関に対する監視指導の強化に努めてまいりたいと考えております。 ○副議長(山本誠君) 経済局長。 ◎経済局長(樋渡敬宇君) 3点について,お答えをいたします。  まず,ライトアップについての御質問でございますが,私どもが行っております観光ライトアップは,主要観光施設や観光資源を都市照明によって夜間演出し,広島独自の都市の美しさを創出することにより,市民や観光客が安心して夜の散策を楽しむことのできる環境づくりを図るとともに,新たな観光資源の開発と宿泊観光客の増加を図ることを目的といたしまして,都心部を中心に実施しているものでございます。  これまで,広島城の天守閣や表御門,元安橋,鶴見橋,それから平和大通りなどを手がけているところでございます。  御提案のありました工兵橋につきましては,アジア競技大会の水泳会場となります広島市総合屋内プールに近いことや,本市でも珍しい特色のあるつり橋であることなどからして,今後大会期間中のイベントとしての可能性を検討してみたいと考えております。  また,府中大川の川辺のライトアップについてでございますが,現在の観光ライトアップは,先ほど申し上げましたように,都心部を中心に実施しておる段階でありますけれども,将来的には,これ以外の地域の整備も検討することといたしておりますので,御提案の件については,その中での研究課題とさせていただきたいと思っております。  次に,中央卸売市場の障害者用トイレの御質問でございますが,中央卸売市場につきましては,当初専ら市場関係者が利用する施設であるということで,専用トイレを設置していなかったものでありますが,その後,昭和62年度に青果棟に手すりつきの洋式トイレ1カ所を整備したところでございます。  また,一昨年から市場祭を開催するなど,市民参加の場を設けてきておることから,これに対応した障害者用トイレというものを検討してまいりたいと考えております。  次に宮島についての御質問でございますが,御承知のとおり,昨年の台風19号によりまして,神社は本殿や回廊などの国宝や能舞台,大鳥居などの重要文化財など,大きな被害を受けておられるところでございます。このうち,国宝や重要文化財につきましては,文化庁,県,宮島町,厳島神社で協議をされまして,国の文化財の補助事業として,平成5年度までに復旧されるよう計画を立てられたと聞いております。  しかしながら,御指摘のように国の補助事業の対象になっていない復旧も多くあるということのようで,神社等と宮島町で調査検討中であるというふうに伺っております。  本市にとりまして宮島は,広域観光の観点からも重要な観光資源でございますし,また,平成6年には,アジア競技大会が開かれ多くの観光客が訪れることから,早期の復旧を願っているものでございます。今後,本市としてどういう協力が可能なのか,宮島町,県,関係市町村とも協議をしてまいりたい,このように考えております。  以上です。 ○副議長(山本誠君) 建設局長。 ◎建設局長(横山良三君) 交通問題について,お答えいたします。  まず,路上駐車場の時間延長の問題でございますが,この路上駐車場につきましては,需要──駐車需要に対応するため,暫定的に設置したものでございます。駐車時間帯につきましては,駐車場法で朝7時から夜中の12時まで,24時までしか認められていなかったわけでございまして,その中で本市としましては,駐車需要を勘案し,9時から22時までを駐車場として市民に提供いたしたとこでございます。  しかしながら,昨年11月駐車場法が改正されまして,終日の供用が可能になったわけでございます。したがいまして,夜間の駐車需要や民間駐車場の利用実態等を調査を始めたとこでありまして,その結果を踏まえまして,今後の路上駐車場の運営方法等について検討してまいりたいと思っております。  それから,民間駐車場に対します建設資金の利子補給制度を利用した駐車場の利用状況はどうかということでございます。この利子補給制度は,昭和62年度より本市の都心地区におきまして,一定の条件を満たす民間の駐車場を建設しようとする者に対しまして利子補給をし,建設促進を図っているものでございます。  この制度を利用しました駐車場の利用状況につきましては,平成3年11月下旬に調査しました。これは4ヵ所でございますが,平均占用率は平日が約21%,休日が約28%となっております。  それから,次は駐車場案内システムに関します調査はどうかということでございますが,この駐車場案内システムは,特定の駐車場に利用が集中し,他の駐車場には空きがあるといった利用の偏りを緩和しまして,既存駐車場の有効利用を図るために,平成3年6月15日に稼働を始めたとこであります。  このシステムは都心部約150ヘクタールを対象といたしまして,現在二つの公共駐車場を含め31の駐車場が参画いたしております。収容台数としましては,対象地区内駐車場の約70%を占めております。駐車場案内システムの導入後,その整備効果を把握するため,昨年の11月下旬に駐車場の利用状況,それから路上駐車状況等の調査を実施しております。その単純集計の結果では,駐車場の利用率が平成元年度の調査と比較いたしまして約20から30%向上し,また駐車の待ち車両につきましても,若干減少いたしております。  その理由といたしましては,昨年の道路交通法の改正,あるいは車庫法の改正の効果もあろうかと思いますが,市が設置いたしました駐車場案内システムの整備の効果もあらわれておると思っております。  今後とも,バランスのとれた駐車場利用を図りますために,駐車場案内システムの一層の利用促進と充実に努めてまいりたいと思っております。  それから,陸橋の色彩問題,あるいは構造物についてコンピューターグラフィックスを利用したらどうかということでございますが,横断歩道橋につきましては,周辺建築物と調和を図り,魅力あります都市空間を創出する観点から,都市景観に配慮した色彩が必要であると認識をいたしております。これまで,各道路管理者が路線別に都市景観を考慮した色彩を決定いたしたところでございますが,近年都心部におきまして,ビル化の進展に伴い,これまでの路線別から都心部については,色彩の統一を図ることが必要ということがございまして,各道路管理者と協議を進めますとともに,都市美の専門委員会にも諮りましたところ,市街地の横断歩道橋の色彩は,道路空間及び周辺建築物とマッチした,落ち着いた薄いグレー系が望ましいということが出ました。今後,この方向で統一してまいりたいと思っております。  なお,コンピューターグラフィックスの利用につきましては,よりよい構造物の色彩検討を行うため,今後積極的に活用してまいりたいと思っております。  次は,道路交通問題のうち用地買収に関しましてカウンセラーの導入はどうかということでございますが,公共事業を計画どおり進める上で,何よりも重要なのが用地買収問題でございます。その成否は対話折衝の経過の中で,どのようにして地権者との信頼関係を築いていくかということにかかっております。用地交渉は,原則として2名1組で行っておりますが,御指摘のとおり担当職員が折衝中途でかわることによりまして,地権者との信頼関係が損なわれることも考えられます。このため,用地職員の人事異動に当たりましては,事業の促進を阻害することのないよう,交渉経緯や事業の進捗度を勘案いたしまして,担当者のうち1人の異動にとどめるなど,スムーズな交渉の引き継ぎに留意しているところでございます。  また,地権者との信頼関係が喪失するいま一つの要因といたしましては,折衝技術,あるいは態度といった職員の資質に起因することも考えられますため,従来から研修等により,専門的な知識だけではなく,相手の立場になりまして,気配りができる職員の養成に努めてきたとこでございます。今後とも,より円滑な用地買収を行うため,議員から御提案のございましたカウンセラーの導入の趣旨を参考とさせていただきまして,さらに担当職員の資質を高め,地権者の対話,折衝にすぐれた人材を養成いたしまして,用地取得体制の充実強化を図ってまいりたいと思っております。  次に,牛田早稲田小学校体育館南側牛田公民館,東区スポーツセンターを結ぶ生活道路の問題でございますが,牛田早稲田また牛田旭の両地区は昭和20年代前半より宅地化が進んだとこでございまして,地区の道路の現況といたしましては,4メーター未満の道路が多く,両地区とも幹線道路への適切な接続及び地区間相互を連絡いたします主要な道路整備がなされていないのが現状でございます。したがいまして,防災活動等安全で円滑な交通の確保が困難な状況になっております。このため,牛田早稲田地区と牛田旭地区を結びます主要な地区の生活道路の整備が必要と考えておりまして,現在道路のルート,それから構造,これについて検討を行っておるところでございまして,今後は地元の協力を得まして,事業実施に向けて取り組んでまいりたいと思っております。  それから交通問題のうち,電車の環状化問題でございますが,本市におきましては,公共交通計画につきまして,昨年度から公共交通施設整備長期計画策定委員会を設置いたしまして,新たな軌道系交通機関の導入計画にあわせまして,路面電車の活用方策等を含め,総合的な公共交通体系のあり方について御審議をいただいておるところでございます。  議員御指摘の路面電車の環状化問題でございますが,御提案の敷設道路は現在でも都市内の環状道路といたしまして,都市機能上必要な,不可欠な路線となっておりまして,現在におきましても多量の自動車交通を処理いたしておりまして,将来とも交通量の増大が見込まれる路線でございます。この道路の車線数を減少させることとなります平面を利用します軌道の敷設につきましては,都市機能を維持する上で,なかなか困難であろうかと思います。しかしながら,新規地下式軌道系と既存交通機関との連携を図る上から,まず現在の路面電車の活用方策等につきましても,先ほど申し上げました委員会の中で審議をいただいておるところでございます。  以上でございます。 ○副議長(山本誠君) 教育長。 ◎教育長(鍋岡聖剛君) 学校におきます交通安全教育について,御答弁を申し上げます。  交通安全教育は何よりも人の命を尊重することを基本におきまして,子供たちに危険ということに対して,はっきりとした認識を持たせるということが重要であろうかと考えております。学校におきましては登下校含め安全な歩行,自転車の正しい乗り方,これらに関する交通ルールやマナーなどの指導を計画的,組織的に行っているところでございます。  教育委員会といたしましても,こうした学校の取り組みに対しまして,交通安全指導者講習会の開催や交通安全教育指導者中央研修会へ職員を派遣する,あるいは,交通安全教育研究推進校を設置いたしまして,実践研究を行い,その成果の普及にも努めておるところでございます。さらに,昨年度からは,交通安全に関するビデオテープ,映画フィルム等視聴覚教材の貸し出しを行うことや,新たに中高校生用の交通安全副読本を作成,配付いたしましてルールやマナーを守る実践的態度が養われるよう努めているところでございます。  御指摘の横断前の左右確認,あるいは自転車の手信号につきましては,各学校において実施しております交通安全教室などで指導いたしておりますが,いずれにいたしましても学校における交通安全教育の成果が子供たちの日常の行動や態度にあらわれることが重要であろうかというぐあいに考えております。今後とも,指導の徹底について努力してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(山本誠君) 3番。 ◆3番(原敏起君) 3番,原です。時間も経過いたしておりますので,簡単に再質問させていただきます。  市長は,第3次基本計画の修正に関しては,今は修正する御意思がないということでありましたが,ポストアジアの都市づくりビジョンの策定後には,第3次基本計画の改定もスケジュールに上がってくるものと理解いたしております。  そこで,1点お尋ねいたしますが,新年度予算の提案理由説明での策定体系が昨年度と変わっております。よくよく昨年度と今年度を読んでみたんですけれども,政策の市長説明要旨がですね,昨年は6本の柱で第3次基本計画に基づいて説明されておりますけれども,ことしはなぜ4本で説明なされたのか,その理由をお伺いいたします。  それから,もう1点は,先ほど来こういうぐあいに安全教育をしとるとおっしゃいますけれども,手信号などは10人の学生が通れば,何人やったかすぐチェックできるわけで,教えているということと,相手がやってくれることは,教育の根源というのは相手が行動を起こして初めてだと思いますんで,特にアジア競技大会には,37カ国のうち日本と同じ右側通行,要するに左側を車が走るのは13カ国です。残り20カ国が反対を走ります。そういう習慣がついております。あとの4カ国は不明である。これは県にもお聞きしたんですが,アジア競技大会にもお聞きしたんですがわからないと,民間のJAFという会社で,やっとわかったということなんですけれども,これは新聞で大きく報道されました。広島で左を見てアメリカ人が渡っていた。みんなの見とる前ではねられた。彼はどうしてかと言いますと,アメリカで長い間生活をしていると,車は左から来るものだという習慣がついてしまう。あるアジアのバングラディッシュなどはですね,横断歩道を渡るのにワーワー大声を出して,タイヤをたたきながら渡る。そういうような生活環境の違う人が,広島にどっと来るわけです。ぜひ,広島のみんなで,特に学生もですね,一生懸命このアジア競技大会に参加していくんだと,そういう情熱でもって教えていっていただきたいと思います。  まだ,るるあるんですけれども,また別の機会を通して再質問させていただきます。  以上です。 ○副議長(山本誠君) 市長。 ◎市長(平岡敬君) 今,お話がございましたけれども,私は市長になる一つの政策として,三つ掲げました。一つは,住みよい広島をつくる。それから,活力ある広島をつくる。3番目には,平和をつくり出す。そういった政策を掲げて市長になったわけであります。  ことし,いろいろな政策,継続したものもございますし,そういうものを整理していく中で,三つの柱の中に収めさせていただきました。それと,さらにですね,先ほどから申しております21世紀に向けた都市ビジョンの策定というのが非常に大事であると,ポストアジア大会をにらんで,そういうことをやっていかなければいけないということで,第1に21世紀に向けた都市ビジョンの策定というところを掲げて,それぞれの柱に必要と思われる施策を盛り込んでいった,そういう整理をさせていただいたわけであり,その点で御理解いただければと思います。 ○副議長(山本誠君) 61番宮本正夫君。           〔61番宮本正夫君登壇〕(拍手) ◆61番(宮本正夫君) 市長さん,タクシーに乗ったり,私の家に来られたり,あるいはコーヒー飲んどると,中小企業の人があるいは御婦人の方が,お年寄りが,「今広島には仕事が随分あるからいいが,アジア大会が済んだ後に不景気が来るんじゃないじゃろうか。不景気の風が吹くと,これを巻き返すのには,なかなか時間がかかるが,大会が始まる前に広島市は,落ち込みを,経済の落ち込みを来さないように,こういうことを考えておるということをしっかり日本中に,あるいは大きくは世界中に知らせていくようにしないと,地方で大きな投資をやった後は,反動の来るおそれがあるがどうか。」と,こういうことの質問がしばしばあります。  そこで,市長さんにかわって,「いや,心配せえでもええ。」  さっきから原議員さんの質問に対して,いろいろ箇条を挙げて,こういうこともやる,ああいうこともやると言うておられるから,「任していいんじゃないか。」と,こういう話しをしますと,「いや,よくわかりました。お任せする以外にありませんと。しかし,話は食えぬから,実際にいつから行われるんかという実行性のある時期を明示されることが必要じゃあないか。」という厳しい返事が返ってきます。それには,「何々委員会いうので今検討してもらいよるんだ。」と,こう言いますと,「それは,前の市長さんのときから,よく何々委員会で検討しております。何々委員会で,検討中でございますから,暫時お待ちくださいという話が多かったが,今度もそのようなことにならぬように,市長さんに折があったときには,ひとつようお願いをしといてくれ。」と,こういうことがございますので,せっかくの機会でございますから,アジア大会が済んだ後に経済的な落ち込みがないように,前向きに進んでいく広島の姿の英姿がわかるように,できればいつごろからこれを着手する,あるいは,広島駅の貨物跡の問題はどうするんだと,あるいは宇品・出島沖合の事業に対しては,いつごろからは着工できる見込みがあるんだと,その規模はこれぐらいであるとか,あるいは出島沖の埋め立てをやるについては,これだけの面積のものをやるが,将来の広島にとって欠くことのできない企業としては,こういうものがあるから,そういうものの誘致もやるんだとか,あるいは大学が欠けておるから,私立の大学を誘致する用地にも当てるんだとか,ひとつ希望のある話をいろんなところで市長さんがしてくださると,私に尋ねてくださった人に対する務めが済むような気がしますんで,抽象的でなしに,内容のある実行性を信じられるようなお話を,ぜひともお願いしたいと思います。  それから,最近自動車の交通取り締まりがやかましくなりました。まことにありがたいことで,交通事故も減るでしょう。しかし,考えてみると,私たちがいろんな影響を受けておる広島の自動車産業は,販売力が落ちとるのか,落ちてないのかいうことを私は,いつも気にしておるわけです。そうすると,最近の情報を見ますと,売り上げが落ちとる,原因がどこにあるんかわかりませんが,落ちておるという記事が出ると,何か油ショックのときに,東洋工業の車が売れないんで,従業員の人の配置転換をしたことがあります。あれが,また来るんじゃないかというような心配がするわけです。まあ早く言えば,交通整理をして流れがよくなれば,まことにいいことですが,反対に販売という面から考えてくると,多少それが足を引っ張っておるという矛盾があると思うんです。この矛盾を行政は,どのように解消しながらいくか,こういうことが,今宿題であるように思います。  こういう話をすると,「そりゃあ,国会でやりゃあええじゃないか。」「国際会議場でやりゃあええじゃないか。」と言う人があるかもしれませんが,我々は身近な問題として,それに対応するわずかな力であっても,工夫をし,出していく責務があるように思います。その一端として,今回井口の鈴が峰の空き地を利用して,駐車場をつくる工夫がされております。これによって,駐車場もでき,車庫も確保せられて,購買力の減退が多少でも踏みとどまるようなことになるかと思います。このような事柄を,市長さん考えていく必要はあるのか,ないか,これは嫌な問い方になりますが,「あるのは当たり前よ。」と,こう言われりゃあ終わりですが,そういうことについての御苦心の点があったら,この際御指導をしていただけたらありがたいと思うわけです。  そして,交通が渋滞しておる中に,簡単に言う人は,「道路を拡幅すりゃあ,ええじゃないか。」と,こう言われますが,なかなか拡幅はできません。そうすると,この流れはなぜ悪いのかということになってくると,さっきから申し上げておるように,違法駐車が原因であるということに落ち着く場合も多いわけです。  さらに,また深く考えていきますと,スムーズに立体交差の点が流れていくことができるのなら,これが一番いいんじゃないか。ひとつ部分的ではあっても,立体交差を各所に設けていくことが,アジア大会を迎えておる今の現在,最も急ぐんじゃあないだろうかと,こういう声もあるようです。幸い,市長さんの指示だと思いますが,田中町のところの地下立体交差,あるいは広瀬中広でしたか──の100メートルを横断しての立体交差等が取り上げておられますが,翻って考えてみると,城北通りが物すごく渋滞をしております。これらに対する対応を急いでやったらどうでしょうか。  「あんたは,簡単に言うが,金がないじゃないか。金の出場は言いながら教えてくれや。」と,こういうことがあると思いますが,それはただで教えちゃあいけぬから,場所を変えてお尋ねになれば,こういう振り子の振り方もありますよということを,笑い話の中に申し上げていきたいと思いますが,とにもかくにも冗談はさて置いて,ゆるがせにできない問題で,しかもいつの場合でも,どなたが市長になられても,攻撃を受けるのが,この道路の問題です。そして,その次に被害を受けるのが植木です。「あの植木がなけにゃあええのに。歩道を狭うすりゃあ,ええのに。」こうなるんですが,紙屋町と鷹野橋の間は,地下埋設物の共同管がつくられたんで,今さらあれを狭くするわけにいきません。あれらでもよう考えてやってくれりゃあええのに。通る人には迷惑じゃろうけど,全体的の流れの中で,両方がええということはないんじゃから,どっちかが辛抱しながら考えていったらどうだろうかというちまたの声があるということを市長さんに申し上げておきたいと思うんです。何かの予算編成その他のときに,担当者からいろいろ意見があり,立派な献策もあるかと思いますが,単純な庶民のそうした声を無視しないようにやっていくところに,迷わない市長,名市長という声がちまたに出てくることを私は心から期待をいたしております。この辺の所見をお願いしたいと思います。  それから,その次に,もう短くやりますが,身体障害者の問題がさっきから原議員さんからも出ておりましたが,全く,今若い心身障害者の人,親御さんがおられる人,そうしたときにはいいんですが,その人が欠けたときにどうなるんか。自分が死んだ後,この子の面倒はだれが見てくれるんだろうか。わずかな給料でもみずから稼いだという気持ちを起こさせてやることによって,多少でも自分自身に生きがいを感じるんじゃないじゃろうかと。これは授産施設の話ですが,それらに対して積極的にやるような話でしたが,話はいつも答弁書を繰り返して読んでみると,大体同じようなことになっとる。手をつけられる時期はだんだんずれとる。こういう点を早くアップアップするという指導を市長さんがしてくださると,私は心身障害者の人たちが助かるんじゃないか。また心身障害者の人で,動ける人で,自動四輪がありますが,それを無償で提供するとか,あるいは利子を持ってあげるとか,そういう優しい心配りがあるいうことも大事じゃあないか。これも,やはり平和都市の理念に沿うたことではないか。生活が安定してこそ,初めて平和というものが考えられることを考えたときに,私はこの点も,ひとつ市長さんに考えてほしいと思います。そして私も,ようよう年を拾うて老人仲間に入りかけましたが,そのせいか敬老の日には,5,000円だったか,7,000円かのお祝い金をもらうわけです。ありがたいことで,手を合わせて喜んで,とりあえず孫に右に左と渡してしもうとります。渡した後,一抹のさみしさがあるんです。私にくださったのは,ありがたいことじゃけど,機械的にこうしないで,やはり社会の隅っこで年とともに悩んでおられる人に,これを集めたら大きな力になって,その人たちを慰める方法はないだろうか。このようなことを考えておるんですが,市長さん,そういう考え方は間違っておるかどうか。また,間違っておらぬとしたら,なかなか一遍出したものは,やめるということは難しいことですが,次の大きい希望と夢を与えることのために,ひとつ辛抱してくれぬかと,こういうのも市長さんとしての大きな度量であり,力であるのではないかと思います。  そうして,最近バスの無料化がしきりに叫ばれており,政令都市でもほとんど行われておって,広島だけ行われておらぬ。何やこれは,おかしいじゃあないかということで,書類を取り寄せてみますと,高いところでは,年間80億から出しとるところがあるわけです。少ないところでも10億以上出しておる。年々それが増加しておる。それで,電話をかけて向こうへ聞いたら,「あんたんとこ,よく気前よう出しておるな。」「いや,まあ,そうは言わずにおいてください。実はうちには,市営バスの収入が悪いところがあるんで,それも補うことの役にもなるんですから,両方ともにいいんですから,これは。ほおかぶりの口ですから,これは。」言われる説明もありまして,なるほどそういうこともあるのかと思いました。  しかし,そうした金を支出する前に,ちょっと考えてみたい。今私の手元で,資料を持っておるんですが,老人でひとりでおる人,これに電話をつけたりしております。あるいは入浴のできない人に対して,サービスをしておられます。ところが,もうどうにもこうにもならぬから,どっか老人ホームにでも入れてほしいという人が,順番待ちをしておる人がたくさんあります。これらの人たちにその金の一部をちょっと時期を待ってもらって,うまく工夫をしていく方法はないだろうか。これもまた,さっき原議員さんが一生懸命説いておられましたが,そうした事柄によって実質的な老人対策を考える時期に来ておるんじゃあないだろうかと,このようなことを考えております。  そして,資料としては,市長さんの手元にもあるはずですが,入所希望者であるとか,在宅の待機者であるとか,特別老人ホームに入りたいという人だとかの資料もあるはずですから,ひとつ検討してみてもらうと同時に,私が最近考え方によったらうまくいくもんだなと思うたことがあります。  昨年でしたか,海部総理大臣が広島に来られまして,舟入のむつみ園へおいでになったわけです。ありがたいことです。私はその前に行ったんです。友達が入っておるから見舞いに行きましたが,鼻持ちならぬのです。消毒のにおいがきつくて。ニューヨーク老人ホームにも行きましたが,そこでも鼻持ちならないほど消毒のにおいがした。どうしてこうなっとるんか,わからなかったんですが,今度海部総理が行かれた後行きましたら,そういう嫌なにおいが全然なくなっとるんです。それで,私は理事長に,「どうしてにおいがきれいになったん,なくなったんですか。」と聞きましたら,「いや,昔はおむつで,きれのおむつで取りかえとったんです。ところが,年寄りになってくると,今かえたかと思うとまたすぐ出とる。そうすると,再々取りかえるのに手間もかかるし,つい3回しなきゃあならぬところが2回になったり,あるいはひどく汚れとるから,後を消毒するとかいうようなことで,臭いが発生しておったと。ところが,金が少しかかるんだけれども,最近では,出てきた紙おむつを利用してやっておるんです。しかし,これを使うと予算がオーバーします。足らなくなります。」と,このような話をされました。市長さん,こういうところにも少し援助というか,手助けをしながら入院しておられる人が,気持ちの上でも,また隣の人にも快適な気持ちを与えるような工夫がありゃあしないかと,こう思うわけです。  そうして,入院しておって見舞いに行ってみますと,人間というものは,性格が合わぬというのがよくありますが,そういう人とたまたま隣同士になって,「あれは,いびきが高いから,いかぬのだ。」と,「そして,頭が半分おかしゅうなっとるから,ぐずぐずぐずぐず言うと。休もう思やあ邪魔になる。」と,いわゆる大部屋の持つ悩みです。これを大部屋を3人部屋にするとか,2人部屋にするとか,重症の人は1人部屋にするとかいうような方法に気を向けてもらうわけにいかぬじゃろうか。金を割いていただくわけにいかぬだろうかという声がありました。その声を市長さんにお伝えいたしまして,私の質問を終わります。  ありがとうございました。(拍手) ○副議長(山本誠君) 市長。           〔市長 平岡 敬君登壇〕 ◎市長(平岡敬君) アジア競技大会後,景気が落ち込むんではないか。その経済対策をしっかりやれと,こういうお話であったと思います。  御存じのとおり,広島市におきましては,アジア競技大会に向けて今,積極的,重点的な取り組みを進めていると同時に,西部丘陵都市の建設や広島市立大学の設立,臨海部における草津沖地区や宇品・出島沖地区の開発などの事業を推進しているところであります。  平成6年の大会開催時までには,広域公園を初めとするアジア競技大会の各種会場,それから新交通システム,大会に関連する都市計画道路等の整備及び市立大学の設立など大規模プロジェクトがおおむね完了することになりますので,その後の経済について低下するのではないかと,こういう懸念される声があることもよく存じております。しかしながら,アジア競技大会が終了した時点においても,出島沖地区の開発だとか,あるいは西部丘陵都市の建設,宇品内港地区の都市整備,それから広島駅南口周辺の再開発,草津沖地区の開発,それから東広島駅貨物ヤード跡地の有効活用,あるいは地下街の建設推進,広島駅北口周辺地区の再開発など数多くのプロジェクトが推進されていると,こういうぐあいに予測されるわけであります。こうした事業の推進によって,地域の経済が停滞することにはならない,このように考えております。  しかしながら,21世紀を展望し,近年の非常に激しい都市間競争,社会経済の急激な変化などを踏まえたときに,広島市が今後さらに発展し,世界に誇り得る都市となるためには,広島の特性を生かしたまちづくりを進めていく必要があると,このように考えております。  このため,平成4年度から,民間の有識者等で構成する懇談会を設けまして,幅広い観点から検討を行い,平成6年度の早い時期を目途に新たなプロジェクトを含む都市づくりビジョンを策定していく考えでありますので,御理解賜りたいと思います。  それから,ちょっとこれは,私の質問の趣旨の取り違いかもわかりませんが,自動車産業のいささか売り上げ減が道路交通渋滞と関係があるんではないかと,こういうお尋ねであったかと思います。  売り上げ減については,いろんな原因があろうかと思います。国際環境の問題もあるでしょうし,あるいは自動車利用者のニーズとか,好みの問題とかいったこともいろいろあるでしょうし,そのこと自体は企業が努力をしておられる。自動車産業に限らず,地域の企業,産業がより発展していくように,行政としていろいろ努力していくのは,これは当然のことであります。  ただ自動車の売れ行き減と道路交通渋滞の関係と言われますと,因果関係必ずしも私は定かではないと思いますし,はっきり把握できませんけれども,ただ交通渋滞に関して言えば,これは後ほど建設局長がお答えすると思いますが,立体交差を進めていくということも大変大事なことでありまして,市内で13カ所調査をし,そのうちできるところからということで,新年度からは,田中町の交差点をやって,その他順次そういった渋滞をなくするような努力をやっていくことにしております。  また,市民の声をよく聞いて行政を行えということでありますので,それはまさしく私が心がけているところであるということをお答えしておきます。  次に,元気で働ける老人に無料パスを出すこともよいけれども,それだけのお金があれば,ほかにやることがあるんではないかと,こういう御意見であります。  現在,寝たきり等常時介護が必要な状態にあって特別養護老人ホームの入所を待っている高齢者の方が約300人おられます。その解消を図るために,特別養護老人ホームの整備を重点的に進めて行く必要があると,このように考えております。  また,今後ひとり暮らしや夫婦2人暮らしの高齢者が一層増加するということが予想されることから,高齢者の方々が身体機能が低下してもできる限り自立した生活が送れるように,高齢者向けに配慮された構造を持ち,個室や夫婦部屋で暮らせる住居と介護等のサービスを組み合わせた,いわゆるケア付き住宅,これに対する要望も高まってくるので,今後こうした施設の整備にも積極的に取り組んでいく必要があると考えております。  さらには,こうした設備の,施設の整備と並んで,高齢者の方々が地域で住み続けられるように,寝たきり等の高齢者やその介護に当たる家族の生活を支える在宅福祉サービスの充実を図っていくことも重要な課題と考えております。  高齢者の電車・バスの無料化の問題については,検討を進めるに当たって,一方で御指摘のように,ひとり暮らし,寝たきり等切実なニーズを抱えていらっしゃる高齢者の方々がおられることも事実であります。高齢者福祉施策全体として,限られた財源をどのように配分していくべきか,そのバランスについても市民の皆さんに御理解いただけるよう十分に配慮していきたいと,このように思っておる次第であります。  その他,建設局長から答弁をいたさせます。 ○副議長(山本誠君) 建設局長。 ◎建設局長(横山良三君) それでは,交通渋滞対策としての立体化,特に立体化についてどう取り組むのかというようなことについて,お答えいたします。  これまで,交通渋滞対策といたしましては,国道バイパスの整備促進や,あるいはバス停の設置,あるいは平面交差点におきます右折車線の設置など改良,あるいは交差点の立体化といたしましては,庚午立体橋の建設等がございます。  議員御指摘の交差点の立体化ということは,交通渋滞の緩和を図り,より高速性,定時性を確保するためには,本当に極めて有効な方策であろうかと思います。  本市では,広島都市圏総合交通体系調査で位置づけられております放射・環状型道路網のうち,都心部環状型,また中心市街地の環状型道路網を形成いたします路線につきましては,交差点の立体化などによりまして,機能強化をすべきであると考えております。  現在,議員御指摘もございましたように,田中町の交差点,既に着工いたしております。これは,ぜひアジア大会に間に合わせたいと思っておるところでございますが,また,広島沼田道路,さきに都市計画審議会を通過いたしたわけでございますが,これの都心部側の接続であります駅前観音線の立体化についても計画を進めておるとこでございます。  この駅前観音線の立体化は,延長が1キロメートルございまして,2車線のアンダーパスの構造でございまして,これができますと,信号交差点が5カ所立体化できるものでございます。  このように,都心部におきます交通機能を強化します交差点の立体化等には,今後とも積極的に取り組みたいと思いますが,さらにこの本議会で,平成4年度これらの整備検討方策といたしまして,調査費も計上させていただいておるところでございます。よろしくお願いいたします。 ○副議長(山本誠君) 61番。 ◆61番(宮本正夫君) この席からお許しを願います。  市長さん,自動車の売れ行きのね原因の中にはいろいろなことがあるがね,その中で,特に顕著に最近あらわれたのが全国的に駐車違反,車庫を持たない者に対する販売の厳罰等がかなりどのパーセントかわからぬけど,響いておるじゃないかと,こういうことなんです。そうすると,それに対して広島市がひとり考えてもどうにもならぬじゃないかという気持ちもあるが,しかし広島市が手がつけた問題があるじゃないか。それは井口の鈴が台の上に,トンネルの上だったと思いますが,空地を利用して駐車場をつくって100台かなんぼか収容できるようにしたと思うんです。  これは購買力が落ちていくのを多少でも歯どめをしたことにはなりゃしないか,こういうわけです。そのように考えていけば,いろいろ自治体としても,購買力を促進するような事柄がありゃあしないか,これを考える時期に入っておりゃあしませんかということが言いたかったわけです。  したがって,この話自身も車がふえれば交通事故がふえるし,しかし東洋工業の売り上げが落ち込んでくれたんじゃ何としてもさみしいし,そういうふうな事柄を含めて申し上げたわけですから,御理解願いたいと思います。  それから,もう一つ,もういろいろな事柄をいつやりますとか,どうしますとかいうような話は,たくさん聞いております。ただ,どうかすると委員会をこしらえたことが隠れみのになって,実施の時期だとか,着手の場所だとかいうのがおくれるおそれがある。これはアジアの後に落ち込んでいくぞという不安を持っておる人たちに,これは,こうするんだよと,これからは,大体目測として,着手して行くんだよと,それには,ひとつ金は限られておるから,辛抱してもらわなきゃならぬ点もありますよということを話す時期じゃあないかと,こう言うとるわけです。  それから,もう一つ,老人のバスの問題。あれをやめたらええと,こう言うたんじゃないんですよ。あれ,ああ言うてもらうと,わしゃ辛いんじゃ。それは,いろいろ取り急ぐ仕事があるから,少し待ってもらって,まあ,辛抱して聞いてちょうだい,待ってもらって,急ぐ仕事から取りつけていくことはできぬのかと,こういうふうに丸く丸くこう言うとるわけです。ひとつその点も,市長さんよく理解してもらいながら,元気を出して頑張ってほしいと思います。 ○副議長(山本誠君) 市長。
    ◎市長(平岡敬君) 自動車の売れ行き減について,一つの原因として車庫法の実施があるということは承知しております。そのためには,駐車場をそれぞれ整備していかなきゃいけないじゃないかと,御承知のとおり,今,車時代でありますから,これからの住宅には必ず車庫をつくっていくと,行政としてもですね,車庫がない住宅がなかなか入り手がなかったというのも,現に経験しておりますので,こういうことには留意してまいりたいと思います。  それから,大型プロジェクトについてこれから着手時期とか,完成のめどといったようものを明らかにしていくということに努力してまいりたいと思いますので,御了解願いたいと思います。  ─────────────────────────────────            休   憩   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) この際,暫時休憩いたします。            午後0時20分休憩  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜            午後1時12分開議            出席議員 43名            欠席議員 20名 ○副議長(山本誠君) 出席議員43名であります。  ─────────────────────────────────            開   議   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) 休憩前に引き続き会議を開き,総括質問を行います。15番皆川恵史君。           〔15番皆川恵史君登壇〕(拍手) ◆15番(皆川恵史君) 日本共産党を代表して,市長に対する総括質問をいたします。質問に入る前に,市長にお願いがあります。それは,あなたは市長としてもっと各分野にわたって答弁に立つべきではないかということです。議会や市民に対するあなたの姿勢は,内容はともかく歴代の市長とは少し違うとは思ってはおりますが,しかしながら他の政令市と比べたら,恐らくあなたも御存じだと思いますが,他の政令市では,本会議での答弁の大半は市長みずからが行っております。局長答弁は補足的なものに限られています。  なぜなら,私ども議員の質問は大部分が,市政を直接預かっておられるあなた自身に対する質問だからです。地方自治法には,長はみずからの判断と責任において執行機関としての義務を負うとあります。健康上,無理だというのならともかく,市長に直接答弁を求めたものには,可能な限り答えていただきたいと思うのですが,いかがでしょうか。私どもは,局長に直接聞いているのではありません。あなたのお考えをお聞かせください。  さて,あなたへの本来の質問に入りたいと思います。その第1は,地方自治というものをどうとらえているのかという問題です。  地方自治体の仕事は,地方自治法でこれもちゃんと規定されているとおりです。一口で言うと,それは住民から集めた税金を住民のために使う,つまり住民の福祉や教育や生活環境の改善のために使うということだと,私は受けとめています。それでこそみずからおさめる自治体だと言えると思うのです。  ところが,近年この自治体に利潤とか,効率とかいう企業の行動原理が持ち込まれています。そのために自治体は住民からすっかり遠ざかってしまい,まるで株式会社と同じような存在になってしまったと,私は思うのです。  昨日来,また先ほど来のあなたの答弁を聞いていると,都市間競争に勝つとか,あるいは都市経営だとか,いろいろとおっしゃっておりますが,あなたの頭の中にある,この都市というのは,一体どういうものなのでしょうか。地方自治体のどこに都市を経営することが自治体本来の仕事だと書いてあるのでしょうか。  乳幼児の医療費や保育料,国保料の軽減,また公営住宅をもっとたくさんつくる,子供たちのために遊び場をもっとふやす,つまりあなたの言う都市の中に住んでいる一人一人の市民の暮らしを守り,向上させていくのが,地方自治体本来の仕事だと,これが地方自治法の本旨だというふうに,私は思います。  そういう本来の仕事を削って,お金をため込んで,そのお金を都市づくりということで,大企業と一緒になって,大型プロジェクトに注ぎ込んでいくというのが,あなたの言う人間性豊かなまちづくりの中身なのでしょうか。  昨日も金太郎あめの話がありましたが,広島市は企業の応援団ではないはずです。そういうつもりはないとおっしゃるのなら,もう1度地方自治法に立ち返って,市政のあるべき姿を示していただきたい。  質問の第2は,そういう地方自治に対するあなたの考えが,新年度予算にも色濃くあらわれていると思いますので,お尋ねします。  土木費が,全体の4割を占めているのを昨日来の答弁を聞きますと,どうも異常な事態だと受けとめておられないように見受けられます。  アジア大会や市民要望にこたえたものばかりだから,少々ウエイトが高くなってもいいではないかというふうに聞こえてきます。本当に市民要望に沿ったものなのかどうか,土木費を321億円も押し上げたのは何か,私はつぶさに見てみました。そうすると,例えば,高陽沼田線,五日市石内線,西部中央線など,アジア大会絡みの道路新設費が57億円ふえております。新交通システムの整備費が149億円の増,広域公園整備費が107億円,この三つだけで306億円も増となっております。  逆に今市民が最もやってほしいと願っておる児童公園などの公園,墓園新設改良費は11億円の減,市道の維持管理費は,総延長が延びているにもかかわらず,わずか1,700万円の増です。政令市で最もおくれている住宅建設費は,さらに新年度は20億円の減となるなど,軒並み減っております。余りにも,アンバランスではないでしょうか。  お尋ねしますが,生活関連の土木費を削って,市民要望にこたえたものだと,なぜ言えるのでしょうか。  2,ちなみに今回の土木費の増額分321億円は,商工費,農林費,労働費,消防費の4分野の総予算に匹敵する莫大なものです。子供たちのための教育予算の半分にも当たります。まさに,アジア大会のために子供たちまで我慢せよということになっております。ここまでやることを市民は,あなたに白紙委任したのでしょうか。  あなたの中では,アジア大会は簡素にすべしと指摘した昭和61年の閣議了解事項は,全くほごにされているのかどうか,どう受けとめておられるのか,お答えいただきたいと思います。  以上,総括的な点でお尋ねいたしました。  次に,あなたの公約との関係で,4点お尋ねします。  まず第1,消費税について。  あなたは,昨年の秋までには,市独自の方針を出すと言い続けて来られましたが,結局何も独自策は示さなかったと思います。議会に対して不誠実だと思うのですが,いかがでしょうか。  第2は,国保料について。  市長選挙で国保料については,市費による財政の強化などの対策を検討するとはっきり公約されました。ところが,ふたをあけると,これも新年度は1人当たりの国保料も,最高限度額も従来と全く同じパターンで値上げしております。一体この1年間,何を研究されたのでしょうか,教えてください。  第3に,高齢者無料パスについてですが,民生局からの判断材料が示されるのを待って,検討してから判断を下すと,まことに回りくどい言い方をされておりますが,それなら現時点であなたの中では,この問題は全く白紙の状態なのでしょうか。一たん公約されたことですから,市民の前に明らかにしていただきたいと思います。  第4に,市長交際費及び市民オンブズマン制度の問題については,その後どんな研究を,また勉強をされたのでしょうか,現在のお考えを述べてください。  次に,3点提案をいたします。御所見をお願いいたします。  その一つは,社会的に弱い立場に置かれている人々の声や実態をぜひ知っていただきたいということです。  先日は黒い雨地域の方々から直接証言を聞いていただき,あれは本当によかったと思います。ぜひ,御感想をお聞かせください。  ことしは,障害者の10年の節目の年です。ぜひ,障害者の方々の声を聞いていただきたい。また,小規模作業所とか,高齢者や単身者向けの住宅なども,自分の目で見ていただきたいと思うのですが,いかがでしょうか。  二つ目に,市の中に設けられている各種委員会を,可能な限り公開にしていただきたい。例えば,給食懇話会など市民が最も関心を持っている委員会が非公開というのは,納得できません。よほどな理由がない限り,市長の意向で原則公開の方針を示していただきたいと思います。  ちなみに,現在,市の中に設けられている,こうした各種委員会は幾つあって,その委員数は何名か,1人当たり報酬と年間の総予算,また,兼任されている委員が何人くらいいらっしゃるのか,公開,非公開別にはどれぐらいか,事務当局の方でお答えいただきたいと思います。  三つ目に,あなたの大きな公約である女性の社会参加の問題ですが,女性助役の登用については,どうお考えでしょうか。  さらに,今回女性行政推進課を新設されましたが,女性問題は市行政の全分野にわたっており,一つの課で担当する性質のものではありません。他都市の例から見ても,市長直属の室長制とか,女性問題専任の助役を置くくらいでなくては進まないと思いますが,今後のお考えをお聞かせください。  次に,アジア大会について質問をします。  2年後に迫った大会成功のために,関係者を初め多くの方々が日夜奮闘されていることに敬意を表します。我が党としても,この大会が世界最初の被爆地での大会として,世界平和と国際親善に貢献できるように,また市民の暮らしの向上とスポーツの民主的振興に寄与する大会となるよう願うものです。その上に立って,現在の取り組みに見られる幾つかの問題についてお尋ねします。  第1に,大会を成功させるためには,市民の理解と協力を得ることが不可欠であることは,言うまでもありません。大会関係者の皆さんは,そのためにいろいろと努力されておられますが,現状は残念ながら,多くの市民の理解や納得が十分得られているとは思いません。  最大の原因は,先ほども触れましたが,アジア大会が済むまでは我慢せよと言わぬばかりに,大会関連事業に金も人も注ぎ込み,市民には,公共料金の値上げなどでしわ寄せをしておきながら,大会だけには協力してくれというやり方が,果たして多くの市民の理解や納得が得られるでしょうか。  市の職員にしても,定数はふやさずに,仕事ばかりふやしている。心から大会を成功させようという気持ちになるでしょうか。  こういう素朴な市民感情に対して,市長はどのようにこたえるおつもりでしょうか,お答えください。  第2に,大会準備は率直にいって,政界,財界の意向を酌んで進められており,一般に市民の意見が反映しにくいものになっているのではないでしょうか。  各種行事の企画・立案段階から,もっと市民の中にあるいろんな意見を酌み上げる努力や,市民参加の道を広げるべきです。どういう方針を持っておられるのか,お聞かせください。  第3に,市民のスポーツ振興に真に役立つ大会でなくてはなりません。学校・地域のスポーツクラブには,古い精神主義的指導が根強く残っています。例えば,指導者,先輩への絶対服従とか,人間の発達段階やスポーツ科学,スポーツ生理学を無視したしごき型の練習が広く残っています。  小・中学校にも,全国大会や,企業の名を冠したいわゆる冠大会が導入され,この風潮が一層助長されているところもあります。  アジア大会を機に,こういう古い殻を破って,スポーツを本当に人間の心身を発達させ,人格を育てるものにするためには,科学的・合理的指導方法の導入が不可欠です。  また,それができる指導者の育成が,一つのかなめになると思います。そこで質問ですが,学校の部活や,スポーツ少年団のあり方について,どう考えていられるか,また,市民のスポーツに関する要求の調査,指導者養成計画,施設の改善など,今後のプログラムをどのようにされるのか。  第4に,大会から商業主義を排除する問題です。オリンピック憲章には,大会から政治的または商業的利益を得ることは,断じて許さないと,商業主義をかたく禁止しております。アジアオリンピックも,この原則を堅持するとなっております。  大きな予算が投入されるこの大会が,もし一部の企業の利益に利用されるようなことがあれば,それこそ大会の歴史に泥を塗ることになります。絶対にそういうことがあってはなりません。  質問ですが,宣伝や広告のあり方,資金集めの点などで,組織委員会は商業主義排除のために,どういう方針で臨んでおられるのか。  第5に,同時に大会が全体としては地域の産業や経済の発展に結びつくような配慮も求められています。例えば,各会場周辺の商店街への配慮。大会に必要な物品の購入を公平に行うなど,どう考えておられるのでしょうか。さらに,大会が近づくにつれて,宿泊体制も具体的になってくると思いますが,中小の旅館に対する配慮等,ぜひ検討されるよう求めておきます。  第6に,真の平和と国際連帯に役立つ大会となるよう,いろいろ努力されておられることは評価しますが,こういうところにこそ,もっと市民の意見を取り入れたらいかがでしょうか。  例えば,選手村や競技会場等に原爆パネル展を常設したらどうかと思うのですが,いかがでしょうか。参加する人も,見る人も,受け入れた市民もみんなが本当によかったと,心に残る大会となることを願って,以上質問をいたします。市の見解をお答えください。  次に,女性と子供に温かい市政について質問します。  先ほど女性問題について市長にお尋ねしましたが,今日女性の社会参加の促進は,子供たちの問題と切り離しては考えられません。そういう観点で,幾つかお尋ねします。  第1は,保育所の問題です。  出生率が低下したとはいえ,女性の社会参加がふえるに伴って,保育所の需要は増加し続けています。とりわけ急がれるのは,ゼロ歳児保育の充実です。  また,4月の育児休業法の施行に対応して,育児休暇明けの年度途中からの入所を保証する体制をどうとられるのか,お答えください。さらに,現行では育児休暇をとると,上の子も機械的に保育園をやめなくてはならないことになり,そのことが育児休暇をとることをちゅうちょさせる要因となっていることも重視しなくてはなりません。  厚生省も近く方針を出すということですが,広島市としては,その点今後どう対応されるのか,お答えください。  以上,この保育所の問題では,先日の新聞インタビューで,平岡市長自身も保育所の充実は今後大きな課題だとおっしゃっていますので,積極的な対策を求めて質問します。  第2は,乳幼児医療の問題です。  今回医療費の補助対象を一部拡大されたことは評価します。しかし,率直に言って,増額された予算はわずかです。どうしてこのように小刻みにしか拡大しないのだろうかと思います。よいことは,もっと他都市に右へ倣ってほしい,土木費の異常突出の反面で,広島市の各福祉対策のおくれは,これまでもいろいろと指摘されてきたところです。県がやらないのなら,市独自ででも所得制限の撤廃や3歳児までの無料化をぜひ実施していただきたい。今後のお考えをお聞かせください。  この問題で二つ目には,制度をよくしても予算を少なく計上したのでは,何の意味もありません。新年度予算では,全対象者のうち,何%分を計上されているのですか。市として,全対象者に新しい制度を周知徹底するために,例えば公共施設や市内の病院にポスターを張るなどの努力が必要だと思いますが,どうされるのか,お答えください。  第3に,子供専門病院についてお尋ねします。  医学が発達し,専門分化する時代の流れに沿って,小児専門の医療センターが全国的にも増加しています。まず,小児医療センターについて,その意義をどう認識されておられるのか,お尋ねします。  我が党は,昨年12月に中本議員が福岡市立子供病院を視察し,先日私が神戸市にある県立子供病院を視察してきました。両病院とも関係者が共通して言われたことは,子供は,大人の小型ではないということでありました。子供には,子供専門の医学が必要であるという考えに立って,世界的にも小児医学は確立しており,今ではほとんどの分野で独自の医療が確立されております。広島市にも,その力量は十分にあるはずです。福岡市立子供病院は,内科,外科合わせて17科215床。兵庫県立子供病院は15科300床あり,全部地域の民間病院の紹介を通して受け入れ,ある程度よくなったら,またもとの病院に帰すというシステムで,医師会とも連携して,文字どおり地域の小児医療のセンターの機能を立派に果たしておりました。  また福岡は,九州一円,中四国圏からも,また兵庫も近畿圏から広く患者を受け入れておりました。広島市も,中四国の中枢都市を云々されるのですから,ぜひ,こうした医療の面でも中枢機能を果たすくらいの積極性を持っていただきたいと思います。  県や医師会等とも連携して,今後ぜひ検討していただきたいと思います。お答えください。  第4に,中学校給食についてお尋ねします。  去る2月13日,市内204団体から中学校給食を求める市長,教育長あて要請書が出されました。この中には,各区のPTA,県農協婦人組織連絡協議会,日本助産婦会県支部など,幅広い団体が含まれており,要求の広がりを示すものです。議会にも,自分たちの中学校でもぜひやってほしいという請願が次々に出されております。質問いたしますが,1.給食懇話会の報告や父母の強い要望を受け,市はいつまでに,どういうやり方で結論を出されるのか。  2.今でも毎日5,000人からの生徒がパンとコーヒー牛乳で昼食を済ませ,長い子で11時間もの間,学校生活を送っています。また,母子・父子家庭の生徒が4,200人もいます。弁当持参といっても,先生方も認めているように栄養が偏っていることは否定できない現実です。一部には,クラブの活動時間が減るから,給食はない方がよいという声もありますが,市長は今のような生徒の食事の状態が,教育的に見てよいと思われるのでしょうか,お答えいただきたいと思います。  3.1月の文教委員会で,我が党の石川議員が,生徒の栄養について,市は調査しているのかと聞いたのに対して,市は調査していないと答えております。小・中学生のカルシウムの摂取量が余りにも少ないことが,小児学界でも問題になっています。精神的に不安定な生徒,骨がすかすかになっている生徒,小児成人病の生徒やその兆候を持つ生徒が,全体の90%に及んでいることも報告されていますが,こういう実態を市長はどうお考えでしょうか。  3.市は中学校給食よりクラブ活動の方がよいと言っていますが,市の考えが正しいとすれば,学校給食法が間違っているということになります。また,全国70%の給食実施校は,むだな努力をしていることになります。さらに,文部省が先日主宰した中学校給食の研究集会とか,NHK教育テレビのシンポジウムなどで報告されています中学校給食の教育的効果の実践報告もまゆつばだということになります。一体こういう点はどう説明されるのでしょうか,お考えをお聞かせください。  4.懇話会報告では,現在の給食実施校も廃止の方向で,住民合意を得てなくすということですが,これは合併協定違反ではないかという声が高まっています。お考えをお聞かせください。  第5に,病院給食の民間委託の問題についてお尋ねします。  病院給食は,治療食の──治療の一環である以上,法律でも直営が原則となってきました。それを民間の手にゆだねることは,病院の自殺行為であり,職場や経営の実態がどうであろうと,やめるべきです。あえて強行するというのであれば,お尋ねしますが,1.病院給食が営利の対象となる以上,治療食としての機能が損なわれる危険性がありますが,どこで歯どめをかけるのか。  2.患者サービスの向上につながるとおっしゃいますが,サービス悪化は絶対に起こらないと,この場で確約していただきたい。もし,委託したことによって患者サービスの低下が起きたら,市として責任を持って病院に指導されるのかどうか,お答えください。  3.東京都立病院では,委託のメリットよりもデメリットが大きいということで,大部分の病院で見送っております。全国的にデメリットが多いということも指摘されております。そういう問題点をどのように受けとめておられるのでしょうか,お答えください。  次に,住宅問題について。  第1に,本来平成3年度からスタートすべき住宅建設5か年計画は,一体いつ作成されるつもりですか。  第2に,新年度に住宅基本計画を策定するということですが,都心部の住宅政策,つまりインナーシティー対策をどう位置づけ,具体化されるのか,お考えをお聞かせください。  かねがね私は,この問題を重視すべきだと提案してきました。とりわけ老朽アパートから,どんどん立ち退きを迫られている高齢者や低所得者にどういう対策をとるべきか。都心部への高級マンションの林立を野放しにして,こういう人たちへの対策は考えなくてよいのだろうか。  さらに,大規模な土地がなければ住宅建設は考えられないという既存の考えでは,大都市での建設はますます困難になります。国も,そういう点では,実態に合ったいろんな補助事業を行っております。時間がありませんので,その中身については一々触れませんが,こうした国の補助事業や他都市の取り組み等を研究されて,もっと広島市の実態に即したきめ細かな住宅政策を進めるべきだと思うのですが,お考えをお聞かせください。  第3に,そういう青写真を示さず,しかも先刻も触れましたが,20億円も予算を削り込みながら,家賃値上げだけを先行するやり方では,市民の納得は得られないと思います。質問しますが,家賃は4年に1度見直すとのことですが,値上げを前提とした見直しなのでしょうか。値下げないし凍結はあり得ないのでしょうか。  市税収入には,シャープ税制以来最低の伸び率となっているのですから,むしろ軽減の方向で見直すべきではないでしょうか。  2.個々の家賃改定額が示せないのはなぜですか。家主が値上げしたいとき,入居者にその額を示せないというのは,民間では考えられないことです。公営住宅なら,そういう非常識なことが許されるのでしょうか。
     次に,空港問題についてお尋ねします。  前議会で市長は,現空港の存続について,意思表明され,市議会でも存続決議が採択されました。我が党は,この問題について安全性の確認と地元合意を抜きにしては論ぜられないと棄権しましたが,その後地元では約束違反を認められないと決議し,安全性の改善についてその後変化は認められません。  そこで,昨日来の答弁を聞いて,どうしてもわからないのでお尋ねしますが,1.昭和57年3月に現空港の存続か,新空港の沖出しかについて,運輸省,広島県,広島市3者が2カ年にわたって調査を行って出された報告書の結論は,新空港の建設となっております。現空港を存続する場合は,いろんな点をクリアしないと難しいと結論づけております。  つまり,第1に滑走路その他からして,大型化,長距離化はできない,第2,最低の気象条件が厳しく,安全性が低い,第3,騒音など周辺環境への影響が大きく,増便は困難,こういう点が示されております。  最近県が出した資料でも,飛行場として存続する場合でも,次の問題を解決する必要があるとして,安全性の確保,騒音対策などが挙げられております。  とりわけ安全性の問題は,昨日牧里議員への答弁でもあったように,優先滑走路方式をとらざるを得ず,ちょっと気象条件が悪いと,日航は欠航します。全日空でも,よほど優秀なパイロットでないと飛べないほど,広島空港は危険な空港だということが常識になっております。かつて市も一緒になって作成したこの報告書の条件をクリアしないと危ないとされているこの存続の方針を決めた以上,かつてみずから指摘したこういう問題については,どのようにお考えなのでしょうか。  竹下知事は,ことし1月の経済レポート紙上で,存続の可能性は全くないと断言されております。法的手続も含めて,市の成算はあるのかどうか,お答えいただきたいと思います。  次に,平和問題についてお尋ねします。  今日,核兵器をめぐる情勢は大きく変わりました。ソ連邦の解体を機に,核保有国がその気になれば核兵器を廃絶することが,実現可能な状況が強まっています。ところが,事態がここまで来ているのに,アメリカは依然として,核抑止論に基づく国策を取り続けています。質問ですが,1.市長は,こうした核兵器廃絶をめぐる情勢をどう認識され,広島の使命を果たされようと考えておられるのでしょうか。  2.ことし6月開かれる国連軍縮会議のテーマは,核不拡散についてが中心となるだろうと言われております。被爆地で開かれるにもかかわらず,核兵器緊急廃絶がテーマになっておりません。市長は,直ちにこの会議のテーマに核兵器の緊急廃絶を加えるよう強く申し入れるべきだと思いますが,いかがでしょうか。  また,そういう立場で会議でも訴えてもらいたいし,同時に第4回国連軍縮特別総会の開催を呼びかけるべきだと思いますが,どうお考えでしょうか。  最後に広島湾の保全と海釣り公園についてお尋ねします。  最近多くの市民の間から,広島湾にも釣り公園を設置してほしいという声が高まっています。休日に宇品地区や商工センターに集まる家族連れの釣り人の数は相当な人数です。かつて市が行ったアンケートでも,釣りは市民の余暇活動の第1位を占めていることを,市長は御存じでしょうか。  市長の公約には,水と緑と海を守り,自然環境を保全しますとあります。また議会でも,今後さらに水辺空間を景観的に美しいだけでなく,市民が集まり憩える魅力的な空間として活性化していくとおっしゃってきました。  しかし,今触れましたように,市民が自由に入れて,しかも魚もよく釣れる場所は年々減ってきているのです。なぜかというと,市民にとっては,立入禁止の港湾施設ばかりふえ,魚にとっても広島湾から次々と干潟が姿を消して,あわせて魚の成育の場となる藻場が減少しているからです。干潟は海水を活性化させ,魚のえさとなるプランクトンを発生させる重要な役割を持っています。干潟のない海,岸壁だけの海はやがて死の海になってしまいます。既に広島湾の水深10メートルラインまでは,生物の生息条件は年々なくなりつつあるということを市長さんはぜひ肝に銘じておいていただきたい。  商工センターにある水産振興センターでは,栽培漁業ということで,クロダイやガザミなどを,毎年何十万尾も放流していますが,肝心の漁業環境が沖へ沖へと追いやられているのですから,せっかく放流した魚が,死ぬかよそへ逃げる方が多く,定着するのはその中のごく一部です。広島湾の自然や資源をどう守っていくかは今後重要な課題です。  そこで,お尋ねしますが,1.今後宇品地区などの臨海部開発に当たっては,干潟の造成など自然環境の保全とあわせた計画とすべきだと思うのですが,どう考えておられますか。  2.水産振興の立場からも,湾内における資源の確保,増殖のために干潟等の造成にもっと積極的に取り組んでいただきたいと思いますが,いかがですか。  3.さらに市民が集まり,憩える魅力的な広島湾とする一環として,多くの市民が望んでいる海釣り公園的なものをぜひつくっていただきたいと思います。  市内の釣具組合の方々も,署名運動を行っていると聞きます。ぜひ実現していただきたいのですが,いかがでしょうか。  以上で,私の質問を終わります。直前になって質問原稿を差しかえて,いろいろ御迷惑をおかけしましたが,誠意ある御答弁をよろしくお願いをいたします。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(山本誠君) 市長。           〔市長平岡 敬君登壇〕 ◎市長(平岡敬君) まず最初に,アジア大会関連の事業に予算を注いで土木費が突出しているではないかと,こういうことでの御意見でございました。広島市は政令指定都市移行後,道路,交通,それから下水道,公園等の都市基盤の整備を市政の最重点課題として,取り組んで来たところであります。  これらの事業は市民からの要望も大変強く,また本市が今後中枢都市として発展していくためにも,その積極的な整備が要請されているものであります。  平成4年度当初予算においては,新交通システム整備とアジア競技大会関連事業費がピークを迎えることなどから,土木費の構成が高くなっているものでありますけれども,市民が安全で快適な生活を営むためには,道路交通網や,公園,下水道などの都市基盤の整備が,直接市民生活の向上に結びつく重要な課題でありまして,今後とも,各種基金や市債を有効に活用して積極的に取り組んでいかなければならないと,このように考えております。  今進めているこういった都市基盤整備というもの,これらの事業というものは,早かれ遅かれどうしてもやらなければならない事業であります。それをアジア大会を契機に促進しようということで,一時的に土木費の構成比が高くなっていると,こういうぐあいに御理解いただきたいと思います。  そして,土木費の突出によって,福祉,教育等に予算が回らないのではないかと,こういう御指摘でありますけれども,新年度の予算編成に当たっては,福祉,健康,教育,文化,スポーツなど市民生活の基礎となる分野についても,市民福祉の向上と,こういう視点に立って幅広く,またきめ細かな施策の充実に努めたところでございます。  次に,消費税についてでございます。  消費税の問題につきましては,昨年の2月議会におきまして,基本的には国において,早期にその方向が示されるべき問題であり,本市としては市議会における審議の経過も踏まえ,今後の国の動向等を見きわめながら,考え方を取りまとめたい,こういう趣旨の御答弁をしたところでありますが,御承知のとおり,国会において昨年5月全会一致で,非課税範囲の拡大等を内容とする消費税法の一部を改正する法律が成立,同年10月から施行されることとなりました。  これを踏まえて,本市としても昨年の6月議会及び9月議会において条例改正など,所要の措置を講じたところでございます。  昨年の消費税法の改正は,全党派一致でなされたものであり,食料品の取り扱いを除いて,非課税範囲の拡大については,一応の方向が示された,このように考えております。  それから,国保の問題でありますが,国保が抱えている制度的な問題については,一保険者だけの努力ではなかなか解決できない,こういう問題でございます。他都市とも連携しながら,国に対して国保制度が長期的に安定した制度として確立するように,医療保険制度の抜本的な改正を早急に行うよう要望しているところでありまして,今後とも,引き続き研究してまいりたいと,このように思っております。  それから,高齢者の無料パス問題であります。  これにつきましては,これまでも繰り返し申し上げてきたとおり,高齢者の社会参加を促進するための一つの手段として考えられますが,一方で将来の財政負担の増大等難しい問題があるのも事実でございます。このために,昨年来,社会参加促進方策全般の問題として,具体的な方向について判断できるよう,社会参加促進方策のあり方の調査検討を指示しており,現在高齢者の外出の頻度とか,あるいは目的,手段等その他他都市の実施状況等についても,調査を行っているところであります。来年度において,この調査結果を踏まえて,社会参加促進方策としての有効性等を総合的に勘案して,検討させ,その検討結果を見た上で,私自身の判断を下したいと,このように考えておりますので,御理解を願いたいと思います。  先日,黒い雨地域,降雨地域の住民の方々とのお話を伺ったわけで,その感想をお聞きしたいということでございます。  黒い雨の降雨状況,その後の御本人や御家族の健康状態などに関する住民の皆さんの体験談につきましては,感慨深くお聞きしたところでございます。黒い雨の実態解明につきましては,現在,放影研,広大原医研など,関係機関で構成する研究チームによって残留放射線の研究が行われていると同時に,気象研究所においては,気象シミュレーションの改良が進められているので,これらの研究の推移を見守ってまいりたい,こういうところであります。  それから,開かれた市政ということで,各種の市民対話をやっておる。これから,その方向で障害者の方とか,あるいは小規模作業所や単身者住宅などを見学する考えはないかということであります。私が市民の皆様に直接お会いして,生の声を聞いていますのは,市民の力を生かし,市民に開かれた市政にすべく取り組む姿勢のあらわれでございます。このため,平成3年度からは,従来の「あすの広島を市長と語る会」,これは年に2回やっておったわけでございますが,それに加えて,市民ロビー等で市民と直接に話し合うさわやかトークというのを4回,それから,テーマを決めて,開催区の区民と市の施設を見学した後,意見を交換する「市長とともに施設見学」,こういうものを2回,それから,社会教育施設等を訪問して,当該施設の利用者と話し合う施設利用者との話し合いを2回行いました。障害者の方も,これらの話し合いに参加されております。そして手話通訳,要約筆記なども行って適宜対応しておるところでございます。  御意見のありました障害者との話し合いの場を持つようにということにつきまして,御提案として承っておきたいと思います。  それから,女性社会進出の保障について,女性助役などを考えてはどうかということでございますが,将来必要とあれば,考えていきたいというぐあいに思います。  女性行政推進課の新設についてのお尋ねでありました。  現在,もう御承知のように,いろいろと社会状況が変わっております。そして市民一人一人が,自由で豊かで,生きる喜びを感じるような住みよい広島を実現するためには,女性の社会参加の促進が重要な課題であるということは,私も絶えず言っておるところでございます。しかしながら,長い歴史の中で培われた男女の固定的役割分担意識と,これに基づく慣行や行動様式といったものは,家庭とか,あるいは地域,職場など,社会全体に広く存在しているのが現状であります。したがいまして,男女共生社会を実現していくためには,市民一人一人が,それぞれの場で努力をしていく必要がある,このように思っておるわけであります。本市としても,1987年の女性問題解決のための提言を受けた後,88年にはひろしま21世紀女性プランを策定し,いろいろな諸問題の解決に向けて,長期的展望に立った施策を企画,立案し,実施に努めているところであります。このたび,女性問題の解決に向けての体制をさらに充実強化すると同時に女性を取り巻く社会経済環境の変化に的確に対応していくために,現行の組織を見直して,女性にかかわりの深い業務を統合した女性行政推進課を新設したものであります。今後とも,男性も女性も等しく,個人の持てる能力を十分に発揮し,ともに社会の発展を支えていく男女共生社会の形成に努力してまいりたいと,こう思っております。  次に,国連軍縮会議の問題であります。今日,核兵器をめぐる情勢が大きく変わっておるので,こうした情勢をどのように認識し,広島の使命を果たそうとしているのか,それから,さらには国連軍縮会議のテーマに,核兵器の緊急廃絶を加えるよう,強く申し入れるべきだ,また,第4回での国連軍縮会議特別総会の開催を呼びかけるべきだ,どうかと,こういうお尋ねでございます。  最近の核兵器をめぐる情勢は,昨年の米ソ両国による核戦略削減条約の調印や大幅な核兵器削減提案などに見られるように,大きな前進が図られている一方で,ソ連邦の解体によって核拡散や核管理の問題あるいは核技術者の国外流出と,こういった問題などがありまして,依然としてその不安定な様相が続いている,このように思っております。本市としては,こうした国際情勢の変化を踏まえつつ,今後とも粘り強く核兵器の廃絶に向けて,努力を重ねてまいりたいと考えておるところであります。核兵器廃絶は,本市が被爆後一貫して訴え続けている最重要課題でありまして,国連軍縮広島会議の開催に当たっても,核兵器の廃絶へ向けての論議が尽くされるよう,国連へ要望してきたところであります。  このたびの広島会議においては,現下の国際情勢を反映して,核兵器を含む大量破壊兵器の問題が論議される予定でありまして,核軍縮や核兵器廃絶へ向けての実りある討議になるであろうと,こういうことを強く期待しておるところであります。  第4回国連軍縮特別総会の開催については,昨年10月に米国のサクラメント市で開催された第3回世界平和連帯都市市長会議の理事会におきまして,被爆50周年及び国連創設50周年に当たる1995年に開催するよう提案することを決議いたし,市長会議の理事都市の連名による国連事務総長あての要望書を直接国連に持参いたしまして要望したところでございます。今後とも,この会議の開催が実現するよう,機会をとらえては要請してまいりたいと,このように思っております。  最後ですが,本会議の市長答弁が少ないんじゃないかと,こういうおしかりであります。本会議における市長答弁が少ないかどうか,この辺も私もよくわからないんですが,議員各位の御質問に的確にお答えするために,本会議に出席している私を初め,助役,局長等でいろいろ分担をしてお答えをしているわけでありまして,御理解を賜りたいと,このように思っております。  その他の問題について,関係局長から答弁させます。 ○副議長(山本誠君) 市長室長。 ◎市長室長(浜井澄人君) 2点につきまして,御答弁を申し上げます。最初に交際費についての御質問についてでございますけれども,本市における交際費にかかわる公文書の公開については,広島市公文書公開条例に基づきまして,公開しないことができる情報を定めた同条例第6条の適用除外事項に該当するか否かにつきまして,個々具体的に検討して公開,非公開決定をいたしているものでございます。  非公開といたしました情報は,交際の相手方の氏名でございますとか,取引先の名称,口座番号等の情報を初めとする個人に関する情報でございますとか,法人等の情報,または事業を営む個人の当該事業に関する情報でございますほか,公開することによりまして関係者等との信頼関係や,今後の事務事業の適切な執行に著しい支障が生じると認められる情報でございますために,いずれも同条例第6条第1号,第2号または第4号に該当するということにより,非公開といたしているものでございます。  なおまた,現在交際費にかかわる公文書の公開につきまして,係争中でございますし,この争訟の推移を見守る必要があると考えておりますので,御理解をいただきたいと存じます。  次に,アジア大会期間中における被爆写真のパネル展についてでございますけれども,アジア競技大会はスポーツを通じてアジア諸国相互の友好親善を深めますとともに,被爆の実相に触れていただき,平和への関心を高めていただくよい機会であるというふうに認識をいたしております。  したがいまして,アジア競技大会の開催の際に来広されます方々に対しまして,原爆死没者慰霊碑等各種説明用パンフレットの作成でございますとか,あるいはまた平和記念館・資料館の開館時間を延長しますなど,ぜひそういったことによりまして,被爆の実相に触れていただくように考えておるところでございます。  以上。 ○副議長(山本誠君) 企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) 私から6点ばかりお答えを申し上げます。  まず最初に,地方自治体の仕事,都市経営,効率こういうことに関しましてのお尋ね,御意見でございますが,地方自治体の事務につきましては,今御指摘のように,地方自治法第2条に例示がされております。その中には,御指摘のような福祉,教育,生活環境の整備のほか,道路事業であるとか,産業の振興に関する事業であるとか,幅広い事業を行うこととされております。  例示されている項目は22項目ばかりございます。それが複数に分かれておりますんで,いろんな事業がございまして,こういう幅広い事業を地方自治体の事務であるというふうに規定されております。  最近,都市を経営するという言葉が頻繁に使われるわけでございます。この都市を経営するというのは,今地方自治法に書かれております申し上げました多くの事業,幅広い事業を総合的,計画的に実施することにより,市民の福祉の向上を図ることと理解しているところでございます。  また,総合的,計画的にこういう事業を実施しろということ自身も,地方自治法第2条第5項に定められているところでございます。  また,その効率に関する御意見をいただきましたけれども,地方公共団体の事務処理の基本原則,これも地方自治法の同じ第2条の第13項でございますけれども,地方公共団体が事務を処理するに当たっては,住民の福祉の増進に努めるとともに,最小の経費で最大の効果を上げるようにしなければならないとされているところでございますので,御理解を賜りたいと存じます。  アジア大会につきまして,お答えを申し上げます。  まず市民の納得と協力を得なければこの大会は成功しないのではないかということでございます。広島アジア競技大会は,首都以外で初めて開催される大会でございまして,市民一人一人に支えられた心のこもった広島らしい大会にすることが期待されております。  こうした大会を成功させるためには,何と言いましても,御指摘のように市民の方々の理解と協力が不可欠でございます。ぜひとも市民の方々の理解と協力を得て,成功させていかなければならないと考えております。  御承知のように,広島アジア競技大会の意義でありますが,国際親善の貢献,それからスポーツの振興,それから都市基盤の早期整備の促進というようなことが意義として考えておりまして,本市の市民生活の向上やまちづくりに大変有意義なものであると考えております。  こうした意味におきまして,アジア競技大会を広島で開催しまして21世紀に向けた本市の都市づくりの大きな契機としていきたいと考えております。  限られた財源と人員の中ではございますが,今後一層,効率的で,効果的な事業の実施に努めまして,大会を成功させたいと考えております。  それから,市民の参加のあり方についての御意見でございます。  大会の運営主体であります組織委員会におきましては,JOCの役員とか,学識経験者等で構成いたします実行委員会議や専門委員会等を設置しまして,幅広い分野の方々の御意見を聞きながら,大会の準備に当たってきているところであります。  また,この大会を市民レベルで支えていこうという団体といたしまして,広島アジア競技大会推進協議会というものがございます。これは,体育関係の団体,教育関係の団体,それから地域関係の団体,それから労働関係の団体の方々など,168の団体,211名で構成いたしておりますが,こういう協議会がございまして,こうしたところからも,アジア大会に向けてのいろんな御意見をちょうだいをしてきているところであります。  それから,広島アジア大会を温かいおもてなしのできる広島らしい大会にするためには,準備段階から多くの市民の参加が不可欠である,そう私ども考えておりまして,今後とも,こうした既存の組織を十分活用するとともに,できるだけ多くの場で御意見をお聞きしまして,また組織委員会や県,関係市町村とも一層連携を密にしながら大会の諸準備に万全を期してまいりたいと考えております。  次に,商業主義の排除についてということの御指摘,御意見でございます。  近年のスポーツ大会におきましては,大会への参加協力の一つの形としまして,企業から大会に必要な資金や商品,役務の提供を受けまして,この資金,商品,役務を提供した企業に対しましては,大会のシンボルマーク等を広告,販売促進に利用したり,競技会場への広告掲載等を行うことができると,こういう特典を付与いたします企業協賛制度が用いられております。  広島大会におきましても,この企業協賛制度を活用いたしまして,大会運営に必要な資金の確保を図っていくことといたしております。  この協賛企業につきましては,広く募集をすることとしているところでございます。また,この協賛企業が,組織委員会から与えられます種々の権利を行使する際には,大会の品位を傷つけたり,大会の適正な理解を妨げるような行為は禁止するなどその適正な運用に努めることとしているので,御理解をいただきたいと存じます。  それから,大会と地域経済の振興とのかかわりでございますが,アジア競技大会の開催につきましては,大変いろんな形での経費が支出されます。関連公共施設であるとか,観客等の滞在による経費であるとか,大変いろんな経費が支出されます。この経費の支出による経済的な波及効果は,極めて大きいものがございまして,地域経済の振興に大変意義があると考えております。  なお,大会に必要な物品の調達につきましては,事務用器具,備品,消耗品から飲食料品に至るまで,原則として組織委員会におきましても,公式協賛企業から提供を受けるということにいたしておりますので,御理解願いたいと存じます。  次に,空港問題2点ございました。  1点目が,安全性,騒音対策についてどう考えているのかということでございますが,安全性につきましては,先日もお答えしたとおりでありますが,これは国及び航空会社にとりまして最重要の課題でございます。したがいまして,いろんな形の対策が充実徹底されているところであります。  昨日も御答弁しましたように,航空機の運航管理や乗員訓練,航空機材の安全の確保,それから航空保安システムの整備,空港保安体制の充実,落下物対策の徹底,そういうようなことが図られております。  それから,御質問にもありましたように,広島空港では優先滑走路方式も採用されているところであります。このように万全を期して当たっておられるところでありますが,現空港の有効活用に当たっては,今後とも,万全を期して対処するよう,国及び航空会社等に要請をしてまいるつもりでございます。  それから,空港整備法施行令で,現空港は廃止になっていると,法的に難しいのではないか,成算はないのではないかということでございますが,現空港につきましては,政令の改正が行われまして,政令の附則の中で,今の広島空港につきましては,新広島空港が供用開始されるまでの間は,空港整備法第2条第1項第2号の第二種空港とするとされておりますので,新広島空港の供用開始後は,空港整備法上の第二種空港としての位置づけは当然なくなるわけであります。したがって,第二種空港あるいは第三種空港として現空港を活用する場合には,空港整備法施行令の改正は,当然必要となってまいります。  本市としましては,現空港の活用は本市の将来の発展にとって重要な課題でございます。ぜひとも実現したいと思いまして,関係各者に協議,要請活動を続けているわけであります。県にも,さらに協議等を続けて行っていきたいと思っているところであります。  以上であります。 ○副議長(山本誠君) 総務局長。 ◎総務局長(堀部尚雄君) 私の方から,オンブズマン制度とそれから審議会の公開の問題についてお答えをいたします。  オンブズマンは,これは代理人,弁護人,後見人などを意味するものでございまして,行政に対する苦情を受け付け,中立的立場から原因を究明し,是正勧告を講ずることによって,簡易迅速に問題を解決する制度の一つであるというふうに言われておりまして,1809年スウェーデンで,世界で最初に制度化をされまして,これは各国の事情により形態も異なりますが,イギリスでありますとか,それからフランス,デンマークなど数ヵ国が実施をしているということでございます。  我が国では,平成2年11月に全国で初めて川崎市が,これはリクルート疑惑などの不祥事に対する市民の信頼関係の改善,住民の苦情,不満への対応を目的といたしまして,行政の長が任命する地方自治法に基づく附属機関として設置をしたのが最初でありまして,これが一つあるということでございます。その実績を見てみますと,川崎市の場合で,用地買収,境界線争い,それから建築確認をめぐるトラブル等がほとんどの案件,事案であるというふうに聞いております。  我が国におきましては,住民が地方公共団体の行政に意見を述べましたり,チェックをしたりする制度といたしましては,当然ながら議会による行政のチェック機能を初めといたしまして,直接請求,住民訴訟,議会に対する請願,議会の公聴会などの法律上の制度もございますし,また任意の制度といたしまして,住民相談,苦情処理,公聴制度等があるわけでございます。  このオンブズマン制度につきましては,国によって設置の形態や機能が異なりまして,また既存の我が国の場合は制度との関係をどのように今考えるかというようなこともございますので,本市といたしましては,川崎市の今後の運用の状況を,よく見ながら研究をしていきたいというふうに考えております。  それから,審議会等を原則公開にしたらどうかということでございます。  それぞれの審議会の会議を公開するか否かにつきましては,法令に定めがあるものを除きまして,審議会自体が,審議会の意思形成過程の情報が明らかになることによる支障の有無,それから,構成員の自由な意思交換が阻害されることにより,この支障があるかどうかというその有無,それから,審議内容によっては,プライバシーその他,第三者の権利を侵害する情報が明らかになることによる支障の有無等について判断をして,決定するものであるというふうに考えております。  こうしたことから,個別の事情あるいは審議内容を考慮することなく,原則すべて公開をするというようなことは,なかなかしにくいことではないかというふうに考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。  それから,審議会の状況について個々お尋ねでございましたので,お答えします。  これは,平成3年4月1日現在でございますが,審議会の数が,審議会等でございます,これが123機関でございます。内訳は条例設置が76機関,要綱等の設置で47機関ございます。  それから委員の数でございますが,これは1,681人でございます。この中には,市の職員は含んでということでございます。  それから委員に対する報酬等でございますが,委員1人当たりに対する年間の報酬等の額は,これは市の職員を除くということでございますが,約4万3,000円でございます。それから年間では,それが6,300万円ということでございます。  それから委員が,どれぐらい重複をしておるかということでございますが,1,681人のうち232人が重複をいたしております。  それから審議会等の公開,非公開の機関がどのくらいかということでございましたが,原則公開をいたしておりますのが63機関,原則非公開といたしておりますのが60機関でございます。
     以上です。 ○副議長(山本誠君) 民生局長。 ◎民生局長(池田正彦君) 2点について御答弁申し上げます。  まず,乳幼児の医療費の補助制度でございますが,この制度につきましては,このたび所得制限の大幅緩和と対象年齢の拡大を図ることといたしております。  なお,この制度は福祉医療として実施をいたしております。そういったことから,一定の所得制限を設けることはやむを得ないというふうに考えておりますが,この所得制限につきましては,長い間据え置いてきたというふうなことなどを考慮し,本年10月から県制度に合わせて所得制限が大幅に緩和をすることといたしたものでございます。  また,対象年齢の拡大につきましては,1歳児の罹患状況が,他の年齢に比べて高いこと,さらに1歳児の入院の割合が高く,その医療費が通院と比べても,大変高額であるといったふうなことなどから,乳幼児の健やかな成長を図るため,市の独自制度として1歳児が入院をした場合にかかる医療費まで,対象範囲を広げるということにしたものでございますので,御理解賜りたいというふうに思います。  また予算積算上の,全対象者に対する割合でございますが,現行の所得制限では約15%でございますが,所得制限大幅緩和後は約40%を見込んで予算化をいたしているものでございます。なお,カバー率は76%というふうなことでセットいたしております。  次には,制度の周知を図るべきではないかという御指摘でございます。  これにつきましては,従来から努力をしてきたところでございますが,今回の制度拡充の内容につきましては,医療機関の窓口へのポスターの掲示,あるいは広報紙への掲載,あるいは各保健所,各区の市民課,福祉事務所の窓口でのPR等,関係機関の協力を得ながら,きめ細かな対応を図り,この制度を大いに活用していただきたいというふうに考えております。  次に,保育所の問題でございます。  御指摘のとおり,出生率は下がっておりますが,女性の社会進出の増加,なかんずく就労機会がふえておりまして,3歳未満児の保育需要は,増加傾向にございます。このため,保育園の定員はこれまでの措置状況及び次年度の措置見込み等を総合的に勘案しながら決定をしているところでございまして,御指摘のゼロ歳児を含む3歳未満児の定員枠の拡大につきましては,これまでも努力をしてまいったところでございますが,今後とも,保育需要に応じて保育定員の見直し等により対処してまいりたいというふうに考えております。  次に,育児休業終了後の年度中途からの入所措置でございますが,職場復帰が円滑に行われるように,福祉事務所におきまして,保護者の意向を十分お聞きしながら,措置決定をしているところでございます。その際,希望の園が定員いっぱいで入れないというふうな状況等もございますが,こうした場合も,保護者の意向を前提にして,できるだけ近隣の保育所に入所措置を行うよう努めているところでございます。  次に,育児休業取得者の児童の継続措置でございますが,現在国において育児休業制度の普及策として,画一的に措置解除するのでなく,小学校への入学を間近に控えた児童や心身の発達上,集団指導などの配慮が必要な児童を対象に入所措置を継続できるよう検討中でございます。本市としても,その動向を見ながら対応してまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ○副議長(山本誠君) 衛生局長。 ◎衛生局長(矢野周作君) 子供専門病院の設立についてでございますが,本市の小児医療の確保につきましては,公的病院が主に未熟児や,いわゆる難病などの専門医療を担い,民間の医療機関は主に一般小児医療を担うなどいたしまして,公私の医療機関によります機能分担が既になされているところでございます。  また,その量的な確保につきましても,小児科ベッドの病床利用率等から見まして,おおむね充足しているのではないかと,このように考えておりますので,御理解を賜りたいと思います。  なお,小児医療に関係する地元の医療機関によりまして学会等がつくられ,小児医療の発展,向上を目指した活動がなされておりまして,本市といたしましても,これに積極的に協力をしているところでございます。  さらに,公的病院の中には,病院と診療所の連携の一環といたしまして,小児科病床の共同利用が実施されておりまして,成果を上げているところでもございます。今後とも,各医療機関の連携を一層推進するなどいたしまして,小児医療の充実を図ってまいることといたします。  以上でございます。 ○副議長(山本誠君) 経済局長。 ◎経済局長(樋渡敬宇君) 2点について,お答えいたします。  まず,水産資源の確保についてでございますが,本市の水産振興に当たりましては,つくり育てる漁業を目指しまして,昭和57年度から広島市水産振興センターにおきまして,クロダイ,ガザミ,マコガレイ,アユ等の湾内や河川域での定着性魚種の種苗生産,放流を行いますとともに,魚礁,築いそ,藻場の造成等,魚介類の生息環境や漁業生産基盤等の整備を継続して実施しているところでございまして,クロダイ,メバル等の一部の魚種にありましては,増加傾向が見られているところでございます。  しかしながら,御指摘のように湾内における水産資源は,総体的に不足を来している状況にございまして,今後とも,種苗生産魚種を追加するなど,水産資源の確保につきまして積極的な施策を推進してまいりたいと考えております。  また,干潟につきましては,魚介類が生息する場として大変重要でございます。これまで似島周辺を中心に造成を行ってきたところでありますが,今後とも,適地につきまして造成に努めてまいりたいと考えております。  次に,海釣り公園の整備についてでございますが,最近の余暇の増大に伴い,海辺の利用に対するニーズが高まっていることはお話のとおりでございます。  御提案の海釣り公園の整備につきましては,最大の課題である水産資源の確保,護岸などの施設や漁業者等との調整,さらには水質等水環境の整備など解決すべき問題が多々ございます。これまでも,さまざまな角度から検討を加えてきたところでございますが,今後とも,水産資源の増大に努めるなどの課題解決とあわせまして,他都市における近年の海釣り公園ないし海釣り公園的な護岸整備等の事例を調査するなど,努力を重ねてまいりたいと考えております。 ○副議長(山本誠君) 都市整備局長。 ◎都市整備局長(佐伯邦昭君) 住宅問題について,お答えいたします。  まず,広島市の第3次住宅建設5か年計画についてでございますが,現在最終段階の作業を行っておりますので,3月末までには決定をする運びといたします。  次に,現在策定作業中であります住宅基本計画の中で,都心部の住宅政策,とりわけインナーシティー問題をどう具体化するのかという御質問でございますが,都心部における高齢者や低所得者の住宅対策等の位置づけは大切なことでありまして,計画策定の中では,建てかえ事業での高齢者向け住宅の建設など,限られた土地の有効活用,あるいは借上型公的賃貸住宅の供給等,国の新しい事業メニューの効果的な導入も含めまして,幅広い観点から検討を加えることとしております。  それから,家賃は4年に1度,値上げを前提として見直すのかという御質問でございましたが,家賃は社会経済情勢の変動によりまして,現状に適さなくなる場合がございます。そういうことから,適宜見直しを行い,変更の必要がある場合には,住宅の維持管理に要する経費の増加とか,新旧住宅相互間の家賃格差の状況などを総合的に勘案をして改定を実施することとしているものであります。  それから,個別の住宅の改定額をなぜ示さないのかということでございますが,家賃の変更は,広島市市営住宅条例第14条の規定によりまして,市長が定めることとなっております。今回の改定に当たりましては,平成4年度の,この予算成立後におきまして,同条例施行規則の改正を行うこととしておりまして,それまでは意思決定過程にある情報として,非公開とすべきものと判断をしております。  以上です。 ○副議長(山本誠君) 建設局長。 ◎建設局長(横山良三君) 臨海部の開発に当たりまして,干潟の造成など,自然環境に意を用いるべきだということでございますが,本市は山,川,海の自然に恵まれた都市でありまして,今後も都市づくりに当たりましては,こうした自然環境の保全に,これを積極的に活用していくと,これは重要な課題だと思っております。  こうした観点から臨海部の開発に当たりましては,既に五日市や,あるいは観音地区の埋め立てにおきましては,新たに人工干潟や人工海浜の整備をすることといたしておりまして,自然との触れ合いの場づくりに努めているところでございます。今後の埋め立てにおきましても,人工干潟の造成など,できる限り自然環境の保全に配慮した計画としていく必要があると思っております。 ○副議長(山本誠君) 市民病院事務局長。 ◎広島市民病院事務局長(中岡隆志君) 給食の委託に関しまして,3点の御質問に対して御答弁申し上げます。  第1点でございます。委託によって治療食としての機能が損なわれるおそれはないか,どこで歯どめをかけるのかとの御質問でございます。  治療食につきましては,広島市民病院,安佐市民病院とも,病気の種類や程度に応じまして,約60種類のものをつくっておりますけれども,その賄い材料と分量につきましては,それぞれ病気の種類や程度に応じて,あらかじめ基準を定め,これをマニュアル化した献立作成基準がございます。  この献立作成基準に基づいて,それぞれの患者ごとに主治医が食事せん,薬で申しますと処方せんでございます,これを書き,これをもとに調理するものでございます。  チェック体制につきましては,賄い材料の納入の際の立ち合い,調理,盛りつけの確認を病院の栄養士が行い,また複数の医師や栄養士による検食を行うことにより,衛生管理面も含め,従前にもまして万全を期していきたいと考えております。  第2点として,サービス悪化は起こらないと確約できるのかということでございますが,移行に当たりましては混乱を生じてもいけませんものですから,混乱を生ずることのないよう,現行内容でそのまま移行し,当面,現在5時半でございます夕食時間を6時にしてスタートさせたいと考えております。  その他,患者サービスの向上策につきましては,現在,例えば朝食は,産科センターを除いてパン食でございますが,患者さんの希望によっては,米飯が選べる選択制や,あるいは長期の入院者等につきましては,ややもすれば単調になりがちな病院給食に変化をつける病院食,そういうものの拡充,あるいは患者さんの症状に応じた個別の栄養指導等については,業務の安定化を待って順次実行に移してまいりたいと思っています。  患者サービスの低下について御心配の向きではございますけれども,ただいま述べましたとおり,チェック体制を確立し,サービス向上策を順次実施していくこととともに,現在年2回実施しております患者さんの嗜好調査を,より綿密に実施するなど,患者さんに喜ばれる給食にできるよう,私どもで責任を持って実施いたします。  なお,万一の場合にも備えまして,現在既に委託されております病院ですべてやっておられますように,厚生省の指導のもとに設立されまして,全国の病院給食受託業者で組織されております社団法人日本メディカル給食協会に加入することを契約の条件として,代行保証についても万全を期することといたしております。  3点目として,東京都立病院は委託を見送っているが,これをどう受けとめているかとの御質問でございます。  業務遂行に当たりましては,当然のことでございますけれども,私ども,日ごろ他の病院ともできるだけいろいろと情報交換をしているところでございます。  都立病院の例を出されましたけれども,都立全病院について一切委託しないという考えでもないと思います。現に23病院ございますけれども,昭和63年度に3病院,また平成3年度には,新たに2病院で実施されております。  いずれにいたしましても,現下の状況は国の医療費抑制政策の影響もございまして,年々厳しくなっております。ここ数年,広島,安佐両病院とも収支が悪化しておりまして,さらにこのたびの両病院の290床の増床等に伴い,医師,看護婦を中心に約280人の大幅な増員が必要でございます。経営を再建し,健全化していくためには今後とも,効率的かつ安定的な運営が不可欠でございまして,患者サービスの向上にも配慮しながら,病院としてもできるだけの自助努力をする必要があると考えておりますので御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(山本誠君) 教育長。 ◎教育長(鍋岡聖剛君) 数点の御質問について,御答弁を申し上げます。  まず,スポーツ振興に関連いたしまして,部活動やスポーツ少年団の活動のあり方でございますけれども,本市では市民が生涯にわたりスポーツレクリエーション活動に親しみ,健康で明るい生活を営むことができるよう,諸般の施策を展開いたしているところでございます。  とりわけ,青少年期はスポーツに親しむ態度や能力を培うのに極めて重要な時期であるというぐあいに考えておりまして,学校での部活動やスポーツ少年団活動につきましては,共通の興味や関心を持つ子供たちの自主性や協調性を育て,生涯にわたりスポーツに親しむ子供の育成を図る点で重要であるというぐあいに認識いたしております。  したがって,こうした活動の指導に当たりましては,個人の体力や発達段階,あるいは好ましい人間関係の育成などに十分配慮いたしまして,適切に行われることが肝要であろうかというぐあいに考えております。  こうしたことから,教育委員会といたしましては,指導者に対して運動の基礎理論や安全管理などを内容とする体育実技指導者講習会あるいは体育クラブ活動指導講座,スポーツ少年団指導者育成講習会等を開催いたしまして,資質の向上に努めているところでございます。  次に,施設整備計画などの今後のプログラムについてのお尋ねでございますが,現在,市民各層から構成されております広島市スポーツ振興審議会におきまして,社会体育施設の整備充実と活用,指導者の要請や資質の向上などを柱とする21世紀に向けた広島市のスポーツの振興方策について,御審議をお願いいたしておるところでございます。  市民のスポーツに対するニーズにつきましては,昨年,取りまとめられました広島市民の文化・スポーツ活動に関する研究レポートや,本年3月に予定いたしております市スポーツ少年団のアンケート調査をその審議に反映させてまいりたいと考えておるわけでございます。  いずれにいたしましても,平成4年度中に予定いたしております答申の内容を踏まえながら,今後施策の展開を図ってまいりたいと,このように考えております。  次に,学校給食に関連しての御質問でございますが,去る1月18日に中学校給食問題懇話会から,2年余にわたりまして,本市の中学校給食のあり方について検討された結果を,意見具申として御提言をいただいたところでございます。  教育委員会といたしましては,この報告書を貴重な提言として受けとめるとともに,その内容が多岐にわたっておりますことから,今後委員会事務局に検討委員会を設けまして,総合的に検討し,年内を目途に一定の方針を出したいというぐあいに考えております。  中学生の昼食がパンとコーヒーであったり,栄養の偏った弁当であったりしている状況を見てどうかということでございますが,身体的に発達の著しい中学生にとりまして,栄養のバランスのとれた食事は大切であるということは言うまでもないことでございますが,栄養摂取と中学生の成長との関連につきましては,1日のトータルの食事の中でとらえなければならないということや,あるいは生徒一人一人の運動,睡眠,休養といったこととの関連も考慮する必要があろうかというぐあいに考えております。  カルシウム摂取量が低い,あるいは小児成人病が多いんじゃないか,どう考えておるかということでございます。  小・中学生のカルシウムの摂取につきましては,本教育委員会として調査をいたしたものはございませんが,平成元年度の国民栄養調査結果によりますと,他の栄養素に比べカルシウムだけが平均栄養所要量に対し不足していると,このことから,現在の国民の食生活において,カルシウムがとりにくい状況であるというぐあいには考えております。  また,小児成人病の問題につきましては,その危険因子といたしまして,肥満,高脂血症,高血圧などが挙げられるわけでございますが,これらは食べ過ぎや,あるいは運動不足による影響が多いと考えられるところでございます。  いずれにいたしましても,生涯を通じて健康な生活を送るために,栄養や運動について正しい生活習慣を身につけることが重要であるというぐあいに認識をいたしております。  それから,中学校給食を実施するよりも,クラブの活動がよいという,あるいは文部省主催の研究集会,NHKのシンポジウム等についてということでございますが,御承知のように元来学校給食は,食事についての正しい理解と,望ましい食習慣を身につけることなどを目標とする基礎的な教育活動であるというぐあいに考えておりまして,本市におきましては,小学校のすべてで実施してきたところでございます。  中学校給食につきましては,従来からもお話いたしておりますように市議会において,その拡大を求める請願が審査される中で,給食問題懇話会を設置いたしまして,報告書をおまとめいただいたところでございます。教育委員会といたしましては,この報告書を貴重な提言として受けとめまして,今後どのような対応を考えられるか検討してまいりたいというぐあいに考えております。  また,現在給食を実施している中学校の給食のあり方につきましても,先ほど申し上げた検討委員会において,検討してまいりたいと,このように考えます。 ○副議長(山本誠君) 15番。 ◆15番(皆川恵史君) 質問が非常に多岐にわたって,時間が相当かかりました。いろいろと皆さんお疲れだと思います。  1点だけ市長さんにね,私の質問を聞いていない答弁じゃないかなと思われるところがありましたんで。  国保料の問題については,市長さん,あなたがおっしゃった公約に対して,やってないじゃないかというふうに私質問したんです。その中には,自治体のね財政も繰り入れる必要があるというふうにあなたは公約を掲げておられるんですね。ところが自治体だけで,どうもならぬというような答弁だったんで,これはどうもかみ合ってないんじゃないかと,一体今後どうされるのかという質問を私しました。  これは,できましたら再答弁をお願いします。あとは,また予算特別委員会の場で,やらしていただきたいと思います。 ○副議長(山本誠君) 市長。 ◎市長(平岡敬君) 保険料の負担のあり方についてでございますが,国保事業は高齢化社会の進展及び医療技術の進歩等によって医療費が年々ふえておる,これは御承知のとおりでございます。この医療費の動向によって決まる保険料も毎年引き上げざるを得ないと,こういう状況にあるわけでございます。  しかしながら,本市としてもできるだけ保険料の引き上げを抑えるために,一般会計からの繰入金を年々ふやしてきたところでございまして,医療費の伸び率を勘案しながら,応分の負担をしていただいておるところでございます。  ちなみに,医療費を比較すると,本市の場合11政令指定都市中第3位と高い水準にあるにもかかわらず,保険料は第9位と低い水準にございます。  また,医療費に対する保険料の割合について見ても第10位となっており,他都市と比較しても決して高い水準ではないと,このように考えておるわけであります。  私が申し上げたのは,一般会計からの繰り入れのどの程度が妥当であるかということだろうと思います。  それは市の全体,行政の全体のバランスの中で考えるべきことであって,私が,恐らく公約,公約とおっしゃるのは,そのアンケートの点じゃないかと思います。  そのアンケートでは,検討してまいりたいと,もし加入者の負担を考えて,大変加入者の負担が大きくなればですね,市費による財政の強化なども考えなきゃいかぬだろうということでありますが,果たしてその市費の負担でやるかどうか,今の段階では,応分の負担をいただかなきゃいけないという,さっき申し上げました考え方に従ってやっておるわけでございまして,決して今やっておることが,どうのこうのということではないというぐあいに,私理解をしているんですが,まあ,今ぐらいが適当じゃないかと。はい,研究しましょう。はい。  ─────────────────────────────────            休   憩   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) この際,暫時休憩いたします。            午後2時38分休憩  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜            午後3時10分開議            出席議員 37名            欠席議員 26名 ○副議長(山本誠君) 出席議員37名であります。  ─────────────────────────────────            開   議   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) 休憩前に引き続き会議を開き,総括質問を行います。52番山口氏康君。           〔52番山口氏康君登壇〕(拍手) ◆52番(山口氏康君) 御声援にこたえてやりたいと思います。
     発言通告はしておいたんですけど,一つ追加がしたいと思うんです。最初に言うてあげた方が,準備をされるのに都合がいいんじゃないかと思うので,最初に言います。  大した問題じゃあないんですが,けさの新聞を見ますと,橋げた落下事故で,サクラダが広島の県警本部から起訴されるという趣旨の報道が出ておった。書類送検すると,こう書いてありましたね。市長さんも,去年1年振り返ってみて,一番心の重かったことは,あの事件だというふうにおっしゃっておった。私もあの事件は,業者の責任と広島市の責任と二つあるというふうに考えているんです。  一義的責任と,二義的責任というふうな表現をしておったんですけど,そういうことを決定をするのには,警察があの問題をどういう視点でとらえるかということによって,その性質が変わってくるんじゃないかというふうに,実は思っていたんです。幸いなことにと言いますか,広島市の職員が起訴されるということは,どうもないようですね。サクラダに主要な責任があったということが,明確になったんじゃないかというふうに思うんです。  そういう意味で,県警が起訴したということは,この事件に対する一つの終止符でありますし,それなりに気を病んで来られた市長さんとして,感慨の深いものがあるんじゃないかというふうに私は思ったんです。  そういう意味で,このことに対するお考えはどうなんだろうかということであります。市長さんのお答えをお願いをします。  さて,簡単な問題からいきますが,空港問題については,既にほとんどの議員さんが質問をされました。答弁を聞いておったんですけど,広島市が申し入れをしたということをくどくどと答弁をされておるんですが,私が聞きたいのは,それに対して国がどういうふうに答えたのか,地元がどういうふうに答えたのかが問題だと思うんです。  それから,県・市のトップ会談で,なぜこれを問題にしないのかということを,藤田君が質問をしてましたけど,まさにそれは,県・市のトップ会談の最優先課題だというふうに私は思うんです。  何よりも優先をして話し合わなきゃならぬ問題ではないかと思うんです。 それを議題から外されるというのは,全く問題意識がないんじゃないかというふうに思わざるを得ないんです。このことについて,企画局長は,早くから議題が決まっておったので,その議題はなかったというふうに答弁されたというふうに思うんです。  それは,県・市のトップ会談の目的である調整が必要な議題に対して,どうとらえるかという視点が全く欠落してるんじゃないかと思うんです。なぜなら,この問題は12月段階で,市長が表明し,県知事もまた独自の態度を表明をした。その結果,県・市の意見の不一致というのは,明らかになったことなんです。  したがって,この二つの対立というものを調整しなきゃならぬというのが,県・市で話し合う場合の最大の課題にならなきゃならぬのじゃないですかな。  つまり,調整の必要が12月段階で発生をしたということです。  だから,そういうことに全くむとんちゃくというのは,どういうことなんですかなあ。明確にしておいてもらいたい。  財政問題ということで,私は,実はアジア大会の問題について,お聞きをするということにしておるんでありますが,アジア協議大会で要る費用ですね,総費用というのは,一体幾らなのかということですね。これは,広島市だけじゃあないんですよ。全県的にというんですか,三次でもやれば,大竹でもやるということであれば,県的な施設が使われてやられるわけですから,全県的には,幾らかかって,広島市ではどれだけの負担になるのか。もちろんこれは,アジア大会だけじゃあないんですよ。これに関連する諸施設,それの合計額ですね,それは,幾らなのか。  いろいろアジア大会に全力を挙げるんだという御答弁はたびたび聞くんでありますが,一体幾らかかるんだということについては,全く触れられていないんですけど,それでは市民の理解を得るということにならないんじゃないかというふうに私は思うんです。そういう意味で,まずこのことを明らかにしてもらいたいと。  それから,国の負担ですね。国は一体幾ら負担をするのかですね。  それから,これは県のことはわからぬのか知らぬけど,県が市のやる事業についてどの程度の援助をしてくれるのかね。そういうことについて,明らかにしておいてもらいたい。  もう一つ,これは極めて言いにくい話でありますが,この事業を進めて得をするのはだれかということなんです。市民は大変な負担をするわけですけど,このアジア大会を進めることによって,得をする人がやはりおると私は思うんです。あの周辺の山林を買い占められている業者の人などは,大変得をされるんじゃないかというふうに思うんですけど,そういう点はどうでしょうかね,お考えを明らかにしといてもらいたい。  次は,市長さんが,当初の予算説明のときに記者クラブに行って言われたというのを私は漏れ聞いてるんですが。いや,金がないんじゃと,事業をやるのに金がないんよと,こうおっしゃったという話で,藤田君も入るを量って出るを制すでいいじゃないかと,これは経済運営の,財政運営の基本原則であろうと思うんですがね。金がない,率直な御意見だったかもわからぬと思うんですが,金がないというときに,金がなくってもできる仕事もあるんじゃないかと思うんですね。  ついでのことだから言いますが,市民対話とか,いろんなことをおやりになってるのなら,ついでに市長さんが,みずからの資産を公開されると。市長の交際費は,公開するというようなことをおやりになれば,市民の方も,今度の市長は,本気だなというふうにやはり感心もし,理解を深めてくれるんじゃないかというふうに,私は思うんです。  金がなくってもできる仕事は,あるんじゃないかと思うんですね。  あなたの交際費を少なくするというのも一つの方法ですね。  いや,お笑いになるけれど,荒木市長が執行をした平成2年度の決算では,3,200万円しか使ってないですね。今度の予算計上を見ると,あなたは3,900万円提案しておられますね。荒木さんが,3,200万円までしか使わなかったんなら,よし,その線でやろうというのも,あなたの決意じゃないかと,私は思うんですけどね。そういうことは,市民の心をとらえるんじゃないかいうふうに思うんですが,どうでしょうかね。  さて,期末手当ということも書いておいたんですが,期末手当というのは,12月議会で私が質問をした問題の一つなんです。ああいう配分では,さっぱり内容がわからぬじゃないかと,資料を出しなさいということを申し上げたら,資料をいただきました。よく見てみたんですが,この傾斜配分というものに対して,国はどういうふうに言ってるんだろうかというので,国の方針をよく見てみましたら,係長職以上の者に配分をすると,こういうふうに言ってるんですね。広島市の配分を見ると,どうもこの3級12号以上だというふうに,こうなっており,これは要綱であるんですね。僕らが議決するときには3級12号なんてのは,もう全くわからぬ。僕は全員に傾斜配分はしたらいいじゃないかということを言うた方ですから,広く配分されるんがいいと思うんだけど,国の基準があれば,この基準に沿ってやるというのも,一つの物差しじゃないかと思うんですね。そうじゃない,広島市が自由にするのよということなら,全部に配分されたらいいし,上に薄く,下に厚くしてやってもいいと思うんですね。  局長クラスが20%なら,そりゃあ15%にして,5%をもう少し下へ厚くしてやろうという,そういう考え方も政策だろうと思うんですね。  そこで,聞くんですけど,国の方針では4級以上,係長職以上と,こう書いてあるんですけど,そういう意味からいくと,市の配分はそれ以下の者にも配分されているように思うんですが,どうですか。  これは,読売新聞でしたか,12月19日の新聞記事を私は読んで,実は驚いたんでありますが,松江市では,そういう傾斜配分を非常に下へ厚くしておるということで,国がそういう条例はやめるようにという指導をして,条例改正をしたというのが,出ておったんです。そういう意味で,こういうことについては,金がないというんなら,いろいろやはり考えなきゃあならぬのじゃないか。また配分方法も,下へどうしても配分してやりたいというふうにお考えになるんなら,上を抑えて下へ配分するというふうに,お考えになるのが筋じゃないかというふうに思うんです。  また,市役所の全体の配分内容を見ますと,本庁の場合は,もらえない人が46%,もらえる人が54%の割合ですね。大体半分ぐらい。ところによると,37%がもらえないで,63%がもらえるというところもありますね。同じ市役所の中で,こういうのはどうかというふうに思うんです。そういう点についてのお考えはどうでしょうか。  それから,金がないという話だから,私がめったに提案しないんですけどね,国勢調査の結果と住民登録の結果を見ますとね,約2万人の差がありますね。2万人の差がある。2万人の差がありますと,1人20万円の市民税を払ってもろうても,2万人おれば40億円の財源になるんですね,これは。  これも,やはり社会的公正の上から,そういうふうにしていかなきゃいかぬのじゃないかというふうに思うんです。  これは国勢調査の結果を見たとき,住民登録と比較してみれば,これを何とかしなきゃならぬという考え方が出てこなけりゃならぬ問題じゃないかというふうに思うんですが,どうでしょうか。  最後に,組織体制のあり方についてということを申し上げておるんでありますが,これも非常に言いにくい話なんですけど,市の職員の能力をアップしなきゃいかぬのじゃないかというふうに,率直に私は思うんです。それには,どういうふうにしたらいいか。一つは,人事の交流というものを,活発にしなきゃならぬのじゃないか。これも私は,余り好きな話でないんですから,国やら,県やらの職員も導入してこにゃあいかぬのじゃないんかという気がするんです。大体,国や県から来るのは,私は余り好きでないという表明は,今までしておったんですが,そういうことだけを言っておったんでは,困るんじゃあないかという気がするんです。例を二,三申し上げます。  市長さんも,広島の特長は川と海だと,こういうふうにおっしゃっているし,確かに事実がそうであります。そうしたら,あれだけ川があって,そして海があって,川の仕事というのは建設省がやっていますね,地建が。港湾というのは,運輸省やら,農林省やら,いろんなもののかかわり合いがあるんでしょうが,これだけ海岸線があり,これだけど真ん中に川があって,これにかかわる国の役人というものを,やはり導入してこないと,余り成果が上がらぬのじゃないかというふうに,私は思うんです。で,二,三言います。  これは,この補正で出ている予算なんですが,元安川の埋め立てをやるんですね,下流の。30億で済むのが,今度の補正を見ますと57億になってますね。27億負担がふえていますね。これなんかは,国がやる仕事ですね。護岸の整備,高潮対策というのは,建設省がやる仕事なんですね。それを広島市に転嫁さしてる,広島市にやらしとる。そういう負担は嫌ですと言ったら,あの埋め立ての許可を国がしないんだろうと思うんですね。泣き泣きでもやらなきゃならぬというのがこの補正の提案だろうと思うんですけど,そういうことに対してね,そりゃ,行き過ぎじゃないの。そうまで国が広島市に負担を求めるやり方はいかぬじゃないですかということが言えるような関係があったら,変わるんじゃないですか。  例えばの話だけど,地建の部長クラスが広島市の局長に来ておったら,地建へ向けて言うんじゃないんですかね。おれがおるんだぞと,余りきついことを言うなよというぐらいのせりふは言えるんじゃないですかなあ。そういう体制がないことが,こういう無理やりな押しつけに屈しざるを得ないということだろうというふうに私は思うんです。  広島城の浄化というのが出ておりますね。太田川の水を入れて,太田川の水を出すようにするという提案ですけど,これももともと,太田川の水があのお堀に入っておって,そのお堀からまた出ておったんだが,ところが,あのお堀の中に,ビニールを敷きしめて,そして上へまさ土を入れて,お堀の浄化をするというのを考え出したのは,学者とか,だれかがさっき質問しよったが,対策委員会とか,そういう連中が議論をして,ナイロンを敷いた方がいいだろうという結論を出したんじゃないですか。そして20年たったと,そしてやっぱりあれは川の水を引いて,川へ出した方がいいというのが結論じゃない。20年間かかってもとのもくあみになったという提案じゃないですか,こりゃ。  私は,そういう意味で,市の内部の能力が低いんじゃないかというふうに思うんです。庚午の堤防の護岸の問題でも,そうだったですね。私はここで質問をして,国に言いなさいと言って,その後私は,地建で聞いてみたけれど,僕が質問してから以降,あっこの庚午の堤防を強化してくれという話を,地建の人はだれも聞いていなかったですね。これは言いにくいんでしょう。 地建に向けて言うていく,そういう条件を持ってないんでしょう。よう知っとる人がおると,行くんですけどね。知った人がいないと行きにくい。人情だと言えば,そうなんですけれど,そういうことは,私はなれ合いの政治しか生まれないと思うんです。困難でも出向いて行って,どう打開してくるのかというのが,市の職員の任務じゃないんですかね。知っとる者,知っとるところをたどってだけをやりよると,こういうことになると思うんですね。  それには,やりやすくするためには,さっき私が申し上げたように,建設省の人も来てくれとった方がいいかもわからぬ。助役さんが,おるじゃないかという意見があるかもわからぬ。助役さんは,二,三年して帰られるんじゃねえ,なかなか言いにくいんじゃないですかね,この人も。  やっぱり,本気でやる人を欲しいですね。いやあ,今度は次の市長にするんよというふうなことにしたら,もっと元気が出るかもわからぬですね。そういう人的配置というものを,やはり考えなきゃいかぬのじゃないかというふうに思うんです。  12月議会で,下水処理場の上にマンションを建てておったという話をしました。下水処理場の移管のあり方がどうなのかと。あるいは,埋め立て,宅地造成の許可にかかわる問題がどうなのかと。多岐にわたるんで,検討しましょうという話ですけど,これまた言いにくいんですけど,建設関係の話ですね。私が,全部申し上げたのは,全部建設関係の話なんです。  建設局というのは,昔は二つじゃったんですけれど,今は四つありますね。4人局長がいて,しかも都市整備公社があって,道路公社もあると。局長クラスは6人くらいになっておるんだろうと思うんですけどね。組織は肥大化したけれど,問題の対応はできてないんじゃないかというふうに,私は思うんです。そういう意味で,言いにくい話だというふうに言ったんですけど,アジア大会が重要だから,これに人を配置するというのもいいです。悪いとは言いませんが,そういう広島市自体のあり方をどう変えていくのか,どうなきゃならぬのかという視点からも,人事というものを考えなきゃならぬのじゃないかというふうに思うんですが,どうでしょうか。  橋げた落下の問題については,先ほど申し上げた。クレーン車が横倒れになったという話も,どなたかがされた。あるべき原則というものが守られておれば,私はこういうことは起こらぬと思うんです。あるべき原則,それはあるんじゃないんですか。橋げた落下についても,そうでしょう。人がまずかったとか,何とかね,で素人を張りつけとったと。それはあるべき原則じゃあないじゃないですか。クレーン車の横倒しもそうでしょう。爪をぴっと張ってね,ぴしっとした安定したところへ手を張っとれば,あれが倒れることはないんです。つまり原則はあるんですよ。そのことを忠実にやってないということだけなんじゃないんですか。  そういうことが起こるような体制というのは,今日の行政が委託任せ,あるいは業者任せになって運営をされておると,そういうとこへ目配りをしなきゃならぬようなことにならぬのじゃないか。つまり広島市の体質というものが,業者任せになっており,さほど技術を必要としないような,そういう体制になってるんじゃないかというふうに,私は思うんです。  十分,検討してもらいたいというふうに思います。  以上が,私の質問であります。明快な御答弁をいただくようお願いをします。答弁次第で再質問をしますので,よろしくお願いします。(拍手) ○副議長(山本誠君) 市長。           〔市長平岡 敬君登壇〕 ◎市長(平岡敬君) まず最初に,橋げた落下事故についてでありますが,一部報道によってきょう警察当局が書類送検するというようなことがありますが,私はまだ,それをされたかどうかという確認しておりません。ですが,まあいずれにしても先般も,広島労働基準局におきましても,広島新交通システムの橋げた落下事故によるその事故の原因,人為的なミスが重なっておる,そういう判断が示されました。本市といたしましては,常日ごろ,安全対策に留意し,災害防止に努めてきたにもかかわらず,思いもよらない重大な事故が起きたことは,まことに遺憾であり,尊い生命を失い,また負傷者を出すに至りましたことは,痛恨のきわみであります。今後とも,この事故を教訓に安全対策に万全を期したいと,このように考えております。  それから,空港問題でございます。  市からの要請に対して,国はどう言ってるのかと,こういうお尋ねでありますが,今協議調整中であると,こういうことでありますので,現時点では詳細に申し上げることは控えさせていただきたいと,このように思います。  昨年12月24日の段階では,現空港の取り扱いについては,新広島空港の建設決定の際に,運輸省としての方針はもう決定しておる,そういうことであるけれども,地元の説明は受けようと,こういう話でございました。1月以降も,何度も時間をいただいて,助役,局長から地元の実情,考え方などを説明した上で,先般私自身も航空局長,飛行場部長に対して,地元の実情,考え方を詳しく御説明し,御理解をいただくよう要請したところでございます。  余り時間もございませんので,今後とも精力的に協議要請をしてまいりたいと思っております。  それから,市長は,市民との対話などを行っているが,まずそれを行うに当たっては,まず市長が資産の公開や交際費の公開をする姿勢を持つことが大事だと,ひとつ市長の考えを聞かせろと,こういうお話であります。  市民の声を聞くこととしているのは,所信表明でも申し述べましたように,市民に開かれ,市民の力を生かした市政を目指す,こういうことのためでありまして,市民の皆様の声に耳を傾けながら市政の運営を行おうと,こういうものでございます。  これはまた,市民との会話といいましょうか,触れ合いを通じて市民の皆様に市政を身近なものに感じとってもらうと同時に,市民の生の声を私が聞くことによって,自分自身の励みにしたいと,こういうことでございます。  このような市民の声を聞く前に,市長はまずみずからの資産の公開や交際費の公開を行うべきじゃないかと,こういうことでございますが,市政運営を預かる者として,私はみずからの資産等を公開するまでもなく,108万広島市民の公僕に徹し,市民に信頼される市政運営に努めてまいる,こういう考えであります。  なお,本市の交際費の公開につきましては,本市の公文書公開条例の規定に基づいて処理しているということでございます。また,現在交際費に係る公文書の公開については係争中であるということから,この争訟の推移を見守る必要があると考えておりますので,御理解賜りたいと思います。  なお,行政のあり方,人事についていろいろ御批判をいただきました。謙虚に受けとめさせていただきたいと思います。 ○副議長(山本誠君) 企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) 本年2月に開催しましたトップ会談で,空港問題を取り上げなかったことにつきまして,昨日の答弁に関しまして御質問がございました。  このトップ会談は,定期的に公開の場で開催をするという形で位置づけておりますトップ会談でございます。したがいまして,空港問題は,現段階におきましては,このトップ会談にはなじまないと,かように判断をし,議題として取り上げなかったものでございます。トップ会談のあり方につきましては,昨日も御指摘をいただいております。公開ではおかしいのではないか,デメリットがあるのではないかということでございます。今後の対応につきましては,昨日も申し上げましたように,県と協議しながら検討さしていただきたいと思っているところでございます。  以上であります。 ○副議長(山本誠君) 総務局長。 ◎総務局長(堀部尚雄君) 期末手当の中で,いわゆる傾斜配分のことについてでございますが,これは,平成2年度から導入をされたものでございますが,国の方針といたしましては,いわゆる役付の職員に対して5%から20%の傾斜配分をするということであります。これは,それなりの責任の度合いに応じた配分をしようという考え方であります。これで国が配分をいたしましたら,配分をされる職員の比率というのが,国の場合は60%ぐらいになっておるわけであります。本市の場合,係長級以上でもし配分をいたしますと,3分の1ぐらいが対象ということになるわけです。  ところが,本市のいわゆる職階と国の職階ではちょっと違いがございまして,国は11級制をとっておりますし,私どもは8級制をとっているというようなこともございまして,いわゆる広島市の主事の中には,かなり係長に近いと申しますか,主任的な主事として経験を積んだ職員が3級というところに位置づけをされておるわけでして,その3級の12号級ぐらいの対象が,実は年齢的に申しますと,38歳くらいに当たるわけであります。そういう職員も,一応この傾斜の配分の対象にしようと,これは広島市だけがそういう考え方ということでございませんで,大体他の政令市におきましても,大体そのぐらいの年齢層の主任的な主事に対しても配分をするというようなこともございまして,大体カバー率が広島市の場合で54%ぐらいですが,他の政令市の場合も大体そんなようなことであります。この給与制度と申しますのは御承知のように基本的には民間準拠でありまして,それに加えて,やはり国の制度,それから他の政令市の制度なり配分なり,そういうものとのバランスの上に,本市の配分も決めるということにいたしておるもんですから,そのようにいたしておることでございます。  以上でございます。 ○副議長(山本誠君) 財政局長。 ◎財政局長(石橋正行君) 3点お答えいたします。  まず市長交際費についてでございますけれども,市長交際費の予算額につきましては,平成元年度から3,900万ということでお願いをいたしております。ただいま御指摘のございました3,207万円というのは,平成2年度のいわゆる決算額であろうかと思うわけでございますが,御案内のように,平成4年度におきましては,アジア競技大会を2年後に控えていること,また各種の国際会議,あるいは大会等も計画されていること等から,これまでどおり当初予算におきましては,3,900万円をお願いしとるところでございますので,御理解をいただきたいと思います。  次に,アジア競技大会の関連経費についての御質問がございました。これは大会の開催に係る経費と,それから関連公共事業費と,この二つに区分されようかと思います。まず,大会開催に係る経費でございますけども,今,大会の運営経費につきましては,現在のところ,210億円を見込んでおります。ただし,これは,この春のOCA総会で6種目程度の追加競技種目が決定されるというようなことも予定されておりますし,また現在,実施計画の策定中でもございますので,見直しが行われることになりますけども,現段階では210億円と。その枠の中で,うち市の補助金は37億円でございます。残りにつきましては,企業からの協賛金とか,地元財界及び中央財界からの寄附金,あるいは公営企業の益金等で賄うことにしております。  そのほか,今度市が直接実施する広報活動等の経費,これが9億円ございます。合計いたしますと,大会開催に係る市の負担額は,現在のところ46億円を予定いたしております。  次が,関連公共事業費でございます。これはうちの,広島市の負担額として,総額2,574億円となります。概算。で,内訳は二つございまして,一つが,競技会場となるスポーツ施設の整備費がございます。これが,総額883億円と,で,内訳は広域公園が465億円,牛田につくっております総合屋内プールが97億円,それから瀬野川の公園,これは暫定的にアーチェリー会場として使う分でございますが,30億円,それから区のスポーツセンター,これは,中区と東区と安佐北区と佐伯区のスポーツセンターの建設費でございますが,241億円,それから競輪場の改修を50億円等でございます。  関連公共事業費の2番目が,メーン会場へのアクセスとなる新交通システム等都市基盤の整備費でございますが,これが1,691億円でございます。内訳は,新交通システムが803億円,高陽沼田線あるいは五日市石内線等の道路関係が692億円,それから大塚川の改修が44億円,下水道,これは沼田幹線等でございます,あの地域にかかるものだけでございますが,96億円,それから上水道が沼田地区で56億円というふうなことになっております。  次に,財源内訳はどうなっとるんかという御質問がございましたが,この関連公共事業費2,574億円の財源内訳といたしましては,国庫補助金が478億円,それから県の補助金が14億円,市債が779億円,その他の特定財源370億円,一般財源が929億円と,概算でございますが,以上のような数字になっております。  それから3点目に住民基本台帳に記録または,あるいは外国人登録されていない方に対する,いわゆる個人市民税の数はどうなっとるんかという御質問でございます。  個人にかかる市民税は,毎年1月1日現在市内に住所を有する個人に対して課することとなっております。この場合の市内に住所を有する個人とは,原則としては,住民基本台帳に記録されている者をいうわけでございますが,住民基本台帳に記録されていないものであっても,市内に住所を有していれば,住民基本台帳に記録されているとみなして市民税を課すこととされております。  また,この場合の住所とは,ちょっと面倒くさい表現になりますけども,納税義務者本人の生活の本拠をいうものでございまして,具体的な認定に当たっては,例えば,本市に単身赴任している者が,毎週土曜日と日曜日のように,勤務日以外には家族のもとにおいて生活するというふうな場合には,その住所は家族の居住地にあるものと認定いたしますけれども,月に2ないし3回程度しか,家族と生活をともにしないいうような場合には,本市に住所を有するものとして認定しております。  こうした住所の認定につきましては,毎年11月に実施する年末調整説明会において,特別徴収義務者である企業等に対して,具体例を挙げて説明するなどにより,周知を図っているところでございます。  さらに,本市に住所を有する個人で所得があり,市民税の課税対象となる方は,申告書を提出するよう広報紙やラジオなどによりPRを行っているところでございます。  こうしたことをやった結果,本市の3年度の当初賦課におきまして,どういうふうになっとるかということでございますが,個人市民税の納税義務者が46万1,623人,46万1,623人と,うち今の住民基本台帳,あるいは外国人登録されている方が,45万3,949人,45万3,949人でございます。差し引きの7,674人,これが今のうちの住民基本台帳,あるいは外国人登録に登録されてない方で,今の納税義務者として課税し,税金を納めていただいとるということになっております。  いずれにいたしましても,そういった努力をしとるわけでございますけども,引き続き的確な把握に努めまして,国,県等の関係機関との連携を密にし,今後ともより一層納税義務者の的確な把握に努め,適正な課税に努めてまいりたいと,このように考えております。 ○副議長(山本誠君) 総務局長。 ◎総務局長(堀部尚雄君) 一つ答弁漏れがございましたので,追加をさせていただきたいと思います。  傾斜配分の対象となる職員の比率が,本庁の事務部局と他部局との間で,比率にアンバランスがあるんではないかという御指摘がございましたが,これは実は,職員の年齢でございますとか,勤続年数,それから役職の比率が,それぞれ組織によって違いがあるためでございまして,特に配分をするに当たって,差異を設けてやっておるというものではございませんので,申し添えさせていただきます。 ○副議長(山本誠君) 52番。 ◆52番(山口氏康君) アジア大会のことでね,広島県全体は幾らかかるんですかというふうに聞いたんですけど,これについての答弁がないですね。  わからぬのだろうと思うね,実は。  広島県全体では,どれだけの負担をして,どういうふうにするのかということが掌握されてないんだと思うんです。私は,これはもうおとといから言いよるんですけどね。そういうとこに問題があるんじゃないかというふうに僕は思ってるんです。一体幾ら金がかかるのか,そういう実態すら掌握しないで,協力してくれとかいう呼びかけをしてるところに問題があるんじゃないんですか。やはり協力してくださいいう以上は,これだけの負担になるんだが,これこれだと,また,そこには私は反対意見があってもいいと思うんです。反対意見,賛成意見があってもいい,そういう議論をすることが民主主義じゃないんですか。その基本にかかわるものが,わからぬままで遂行しておるというところに,企画にも問題があるし,全体に問題があるんじゃないんですか。  それから,国の負担は,先ほど四百何億言われましたね。国の負担は477億。2,600億に対して477億いうのは15%ですよ。私は全体がわからぬが,広島市が負担するものから見れば,国はわずか15%しか負担をしていないと。これでいいのかという問題です。  こういうことをやはり明らかにして,市会議員さんも国に対して陳情せにゃあいけぬかもわからぬ。宮沢さんのとこへ,お願いにも行かにゃあいけぬかもわからぬ。そういうことを明らかにするのは,私は財政を明らかにすることだと思うんです。  また,御答弁がなかったけれど,大もうけをする人がいますよ。2,600億の投資をして,そしてあの辺が開発されていったら,あの辺の地価は上がるでしょうし,あの辺の山林を買い占めておった連中は,いい値段で売れるんじゃないんですか。  前回400億ですかな,負担をさせるというような割合を決めたことがあります。  私は最近ね,例を言いますけど,私のおばあさんがあの奥にいましてね, 遺産相続の話が出たんですがね,土地を買いたいと言われるんで,現地を見に行ったんですけど,登記簿ですよ,相手が示すのは。それは,そうでしょう,昔のものですから。整備されちゃあいないですよ。実測したらね3倍あります。業者が購入するのは,私は登記簿だろうと思うですよ。そうしたら,あのときは,向こうが造成して3分の1ぐらいしか造成地は残らぬだろうと。ねえ,あれはたしか900万坪かなんぼかだったと思うが,造成したら300万坪ぐらいしかできなかった。それに何割掛けるという議論ですがね,私はそうじゃないと思うんです,実態は。これは,たまたま僕が経験したから言うんですけど,そういうふうに,厳密にいろいろ考えてみにゃあならぬのじゃないかと思うんですよ。  そういう意味では,これで得をされる人からは,まだ負担してもらうことを考えにゃ,いかぬのじゃないですかな。  また,国に対しても,助成をしてもらうような働きかけが要るというふうに私は思うんです。そういう意味で,まず幾ら金がかかるのかということを明らかにして,それに対する考え方というものを持たなきゃならぬのじゃないかと思って聞いたんです。  わからぬのならわからぬということで,それをどういうふうにして明確にしていくのか,答弁をしといてもらいたい。  それから,国勢調査と住民登録の話というのは,平成2年の10月に行った国勢調査の話なんです。私はその調査の時点で,住民登録をされとる数と国勢調査の数に2万人の差があると。厳密には,1万9,764人ですね。そういうものに対して,国勢調査であらわれてきた数字をもとにして,これをどうするかというふうに考えなきゃいかぬのじゃないかと思って言っているんです。差が7,000人で,その7,000人が課税されとるんか,課税されとらぬのか,内容がよくわからぬ答弁でしたけどね。1人について幾らの税収があるというふうにお考えですかな,これは。そういうふうに,もう少し厳密にねえ,やらなきゃあならぬ問題じゃあないかというふうに私は申し上げたいし,言いわけを聞いてもしょうがない話だと思うのですけどね。事実として,こういう差がある。そこには,単身赴任とかいろんな問題があるんでしょう。  私は,松井君にこの間聞いたんだけど,東洋工業の防府ですか,あそこの工場では,あそこの市長さんが,防府の工場へ来て単身赴任をしとるのを,こっちへ移してくださいいうて言うそうですよ。そういうような努力は,やはり要るんじゃないんですか。
     そういう意味でね,数字を言われるんなら,1人に幾らで,なんぼなんぼでどうなるというのを予算委員会へ出してください。そういう問題として私は言ってるんだが,言いわけがあるようなら,詳しゅう聞かにゃあいかぬ。  それから,職員のボーナスの問題は,私は国の基準では係長以上というふうになってると。これは問題があるんですよ,これはねえ。国が言うとおりが,全部ええとは思うとらぬのじゃけど,物差しとして持つとしたら国の示しとるのが一つの基準じゃないかと。その基準どおり,やらなくってもいいという考え方なら,もっと広くみんなを救うように考えるべきじゃあないのか。いや,そうじゃない,国の基準どおりにやるんだということであれば,市の職員でありながら,そこに不均衡が生ずるようなことは,すべきでないじゃないかというふうに私は申し上げてる。  国がどういう基準を示してるかというようなことは皆さんには,なかなかわかりにくいでしょうからね。  それから,ついでに言いますけど,僕は新聞記事を見て,これは気がついたんですよ。市長さんは,気がつかれたかどうか私は知らぬけど,これは12月の19日のボーナスの払い過ぎ,松江市が1億円余,全職員に役職加算をしておったという,こういう切り抜きが出てます。これを見ると,国が勧告をして,払い過ぎだから,それは是正しなさいという指導をして,そのとおりにしたというふうになってますね,これは。としたら,こういうものをどう考えるのかというときに,庁内のバランスもやはり考えなきゃいかぬのじゃないんかと。私は,逆にね,27万5,000円ですか,3級12号というのは,27万5,000円相当額ですよ。27万5,000円ぐらいもらえる人は2級にもいるんですよこりゃあ。2級にも,そういう該当者がいるんですよ。その人になぜあげないんですかと言ったら,それは,だめなんですと,こう言う訳でしょう。それなら,国の基準どおりでなきゃあ,いかぬのじゃないんですか。3級12号というのは,なぜそこに出てくるんかという疑問があるんです。  そういう意味で,私は国の示している基準に違反をする行為だというふうに思ってるんですが,あなた方はことしもね6月と12月におやりになることでしょうから。  また,もう一つは,組合との団体交渉だろうと思うんですね。その団体交渉の中で,力関係で強いとこは余計に取って,弱いとこは余計取らぬというようなこともすべきでないことだと思いますよ。  島根県では,松江市だけじゃあないですね。9町村にも改善指導がされてますね。そういうものとして,市長さんがよう頭へ入れて,あなた,金がないおっしゃるから,ようこういうものへも目をつけらにゃあならぬのじゃないかというふうに思うんですが,どうでしょうか。  それから,県と市のトップ会談の問題ですが,定期的にやるという決定をしておって,議題も決まっておるんだというのが,藤田君の質問に対する答弁だったと思うんです。じゃあ,その定期的な議題の決定をされる時期はいつか。何と5月ごろだそうじゃないですか。5月ごろに1年間の計画決定をしてるんなら,12月段階でこの問題が起こったら,その問題を取り上げにゃあいかぬじゃないですか。当たり前のことじゃないですか。どんな内容よりも最優先すべき問題だと思うんです。  そういう点が抜けてるようじゃ,本気でやるということにならぬのじゃないかというふうに思うのですがね。そういう態度なら,やはり政治責任があなた追求されますよ。これは。  そこまでは言いたくなかったんだけど,おれらのやるとおりでいいのだというような態度をおとりになるのなら,これがうまくいかなかったときには,政治責任とられますか,どうですか。  以上について,お答えをお願いします。 ○副議長(山本誠君) 企画調整局長。 ◎企画調整局長(白崎徹也君) 2点お答えいたします。アジア競技大会に関する事業費が県下全体でどの程度になってるのか,把握をするつもりはないかということでございますが,御承知のように,国・県を初めとしまして,多くの関係市町村で事業を行っております。広島市での全体の経費につきましては,先ほど財政局長,御答弁したとおりでありますけれども,他の団体でございますので,私どもとしましては,現段階では把握はいたしておりません。それぞれの団体では把握されているものもあるのではないかとは思います。  ただ,私どもとしましても,今後アジア大会全体が,広島県全体の地域にどの程度の経済効果を与えたかということも把握してみたいと思っております。そういう意味で,全体経費の把握も,私どもとしましてもぜひしてみたいとは考えております。ただ,それぞれ他の団体でございますし,それぞれの事情もあるかもしれないということもございますので,他の団体と相談をさせていただきたい,こう考えております。  それからトップ会談について,私申し上げましたのは,定期的に公開の場で行う会談である。したがいまして,特定の議題に限られてしまう,そういう会談であるということを申し上げたわけでございます。  このトップ同士の意思疎通につきましては,こういう公開の場だけで意思疎通をしているわけではございませんで,いろんな形での意思疎通の場があるということも,昨日の答弁で申し上げましたところでございます。  トップ会談が意思疎通の場として大きく取り上げられるということから,この会談を中心に考えるべきではないかという御指摘だろうと思います。そういう御指摘もごもっともだと思いますので,先ほど申し上げましたように,公開の場で行うかどうかということについて,今後検討させていただきたいと思っております。  先ほど,御答弁申し上げたとおりでございます。補足させていただきます。 ○副議長(山本誠君) 総務局長。 ◎総務局長(堀部尚雄君) 傾斜配分の問題でございますが,確かにこれは国の基準どおりやっておるわけではございませんが,この傾斜配分は,先ほども御説明をいたしましたように,役付職員に対してこの職務の責任の度合いであるとか,そういうことに着目をして,民間とのバランスを見て,いわゆる加算をすべきということを国がそういう制度を打って出たということでありまして,各自治体でも,それは同じようなことでございますので,それぞれ勧告に基づいて実施をしているわけでございますが,私どもが国どおりやっておりませんのは,先ほども御説明したんですが,国の対象は,11級の中の4級から,いわゆる主任クラスから対象になっておりまして,その対象が大体60%ぐらいのカバーになっておるということであります。  本市の場合,役付だけに配分をするということになりますと,非常に配分率が低いということもございまして,その係長に近い仕事をしておる職員まで配分を広げようということで,それは主任的主事の5級でございます,等級でございます,3級の12号に格づけをしたと,それは大体38歳ぐらい,これは他の政令市も大体そのぐらいの年齢層以上で,しかも主任的な役割をする主事以上が大体対象になっておると,カバー率が大体50%ぐらいというようなこともございまして,その線を引かせていただいておるということでございます。  確かに,この公平な配分の仕方というのは,考え方があろうと思いますけれども,今回のこの制度につきましては,ただいま申し上げたようなことで配分をさせていただいているということでございますので,御理解いただきたいと思います。 ○副議長(山本誠君) 山口議員,いいですか。 ◆52番(山口氏康君) そんくらいしか答弁せぬの。 ○副議長(山本誠君) はい,52番。 ◆52番(山口氏康君) 予特でやれいという話がありますんで,予特で言いたいと思うんですけど,国の方針が60%に分配をしておるんなら,広島市も60%にすべきだと思うんです。広島市は,56%ですか,しかしてないですね。全体を合計すると,私が合計してみたんですけど,45対55ですね。  60%の人には,配分できるんなら,もう5%低いんですよ,これは。それだけの話なんです。  国の基準は一切問題にならぬのだ,自由にできるんだということなら,国の方針に違反をして,しているということに私は論理的になると思うんです。なぜなら,他の都市では,国のとおりでないからというて,やり変えさせられているんだから。ね,そういう意味で,このことが社会的に見て,客観的に見て公正なか,どうなのかが僕は問われる問題だと思うんです。そういう意味では,もう少し検討される必要があるんじゃないんですか。市長さん,どうですかというふうに私は言うたんです。  その点についての御答弁がないですね。それから,県・市との意見の対立というのは,僕は実は深刻な問題だというふうに思ってるんです。県・市が仲よくしていくというのは,非常に重要なことだと思うんです。  ところが,県・市が対立をする状態に今日あると,この空港問題をめぐって県・市の対立が表に出てきたと。そうしたら何よりも優先をして,その調整をするというのが,企画がもし担当なら,企画の局長の仕事じゃないの。市長を対立させるような状態にしないように努力をせにゃいけぬのじゃないの。そうしたら,こういう問題については,公開にしろ,非公開にしろ,それが是正される手段というものが講じられなきゃいかぬ。最優先にしなかったということが,僕は問題なんですよというふうに申し上げてるんです,さっきから言よるのは。どういう話し合いがあろうと,この状態が表ざたになって,県・市との意見が対立をしたと,まして広島市は,県の同意をとりながら,このことを進めようとするんなら,いろんな手を使ってやっていかなきゃならぬと思う。まず第1は県でしょう。県は,やるという態度をとってないですよ。相手はどう言うたんですかいうて,僕はいろいろ聞いてるけど,県はやるという態度をとってないんですよ。国もやるという態度をとってない。地元もやるという態度をとってないんですよ。全部,反対なんですよ。  だからこそ,この問題はそれこそ急がにゃならぬだろうし,県・市との対立という問題をもっと深刻に受けとめなきゃならぬ問題じゃないかと思うんです。順序がありますとか,それはね,手続論ですよ。本質的な問題は,県・市の対立をどうするかということが問われてる問題だというふうに私は思うんです。そういう意識がない答弁だと思うんです。だから,やる気がないんじゃないかと,こう言うんです。  それから,アジア大会についての経費は,全県的にはわからないということじゃないですか,要するに。そういう状態がいけないことなんだというふうに私は言ってるんです。  これだけおって,広島市の職員全部が,我々も含めて全県的には幾ら金がかかるかというのは,みんな知らない。こういうことじゃないですか。  こうやって問い詰めたら,広島市分は,このくらいですという議論なんです。そういうことでは,国に対しての負担だとか,企業に対しての負担を求める説得力はないんじゃないんですか。  いずれも答弁になっていないと思います。やめます。 ○副議長(山本誠君) 本日の総括質問は,この程度にとどめたいと思います。  ─────────────────────────────────             休 会 に つ い て  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) この際,休会についてお諮りいたします。明日は,休会にいたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(山本誠君) 異議なしと認め,さよう決定いたします。  ─────────────────────────────────            次 会 の 開 議 通 知  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) この際,御通知申し上げます。3月2日は,午前10時より議会の会議を開きます。  ─────────────────────────────────            散   会   宣   告  ───────────────────────────────── ○副議長(山本誠君) 本日は,これをもって散会いたします。御苦労でした。            午後4時16分散会  ─────────────────────────────────      副 議 長   山  本     誠      署 名 者   都 志 見  信  夫      署 名 者   海  徳     貢...