安中市議会 > 2019-09-18 >
09月18日-02号

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  1. 安中市議会 2019-09-18
    09月18日-02号


    取得元: 安中市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    令和 元年  9月 定例会(第3回)              令和元年第3回安中市議会定例会議 事 日 程(第2号)                            令和元年9月18日(水曜日)午前9時開議第 1 一般質問    柳 沢 浩 之 議員    松 本 次 男 議員    櫻 井 ひろ江 議員    金 井 登美雄 議員    小 林 克 行 議員                                              本日の会議に付した事件 議事日程に同じ                                              出席議員(20名)     1番   金  井  久  男  議員     2番   櫻  井  ひ ろ 江  議員     3番   松  本  次  男  議員     4番   金  井  登 美 雄  議員     5番   長  嶋  陽  子  議員     6番   武  者  葉  子  議員     7番   小  林  克  行  議員     8番   佐  藤  貴  雄  議員     9番   小  林  訂  史  議員    10番   遠  間  大  和  議員    11番   罍     次  雄  議員    12番   巽     久  男  議員    13番   高  橋  由  信  議員    14番   柳  沢  吉  保  議員    15番   小  川     剛  議員    16番   柳  沢  浩  之  議員    17番   今  井  敏  博  議員    18番   吉  岡  完  司  議員    19番   奥  原  賢  一  議員    20番   田  中  伸  一  議員欠席議員(なし)                                              地方自治法第121条の規定に基づき出席した者の職氏名  市   長   茂  木  英  子      副 市 長   粟  野  好  映  総 務 部長   阿  部  哲  也      財 務 部長   町  田  博  幸  市 民 部長   富  田  千  尋      保 健 福祉   水  澤  祝  彦                          部   長  産 業 政策   堀  米     純      建 設 部長   白  石  久  男  部   長  上 下 水道   大  塚  清  隆      松 井 田   田  中  富  之  部   長                   支 所 長  公   立   藤  巻  正  勝      秘 書 課長   小  黒  勝  明  碓 氷 病院  事 務 部長  収 納 課長   内  田  満  二      環 境 政策   小  野  恭  義                          課   長  福 祉 課長   藤  原  喜  康      観 光 課長   大  竹  将  夫  土 木 課長   吉  岡  順  一      上水道工務   原        守                          課   長  監 査 委員   横  田  秀  之      農業委員会   上  原     充  事 務 局長                   事 務 局長  会計管理者   池  澤  智  野      教 育 長   竹  内     徹  (会計課長)  教育委員会   高  橋  信  秀      文化財保護   齊  藤  勝  彦  教 育 部長                   課   長                                              本会議に出席した事務局職員  事 務 局長   須  藤  和  俊      事務局次長   岡  田  好  央                          兼 議 事                          事 務 担当  庶務係長兼   中  島  香 代 子      庶務係主査   佐  藤  光  治  調 査 係長 △開議の宣告 ○議長(今井敏博議員) ただいまの出席議員は20名であります。よって、会議は成立いたしました。  直ちに本日の会議を開きます。                                      (午前 9時00分) △一般質問 ○議長(今井敏博議員) 日程第1、一般質問を行います。                                                         ◇ 柳 沢 浩 之 議員 ○議長(今井敏博議員) 16番、柳沢浩之議員の登壇を願います。  柳沢浩之議員。               〔16番 柳沢浩之議員登壇〕 ◆16番(柳沢浩之議員) 皆さん、おはようございます。議席番号16番、清風クラブの柳沢浩之です。通告に基づいて質問いたします。  まず、1項目めには、治水対策についてであります。九州北部は線状降水帯の影響により、今までに経験のない猛烈な大雨が断続的に降り続き、河川の氾濫、浸水被害が相次ぎ、甚大な被害が発生しました。また、現在千葉県においても台風15号の影響により、浸水や停電被害など多くの方々が苦しんでいます。本市においても、7月25日未明、局地的に非常に厳しい大雨に見舞われ、土砂崩れや浸水被害が発生しました。近年は想定を超す大雨がふえ、道路排水路や用水路だけで雨水を制御するのが難しい状況になっています。最近では、用水路に転落する事故がふえています。また、浸水のリスクを減らすために、いかに賢く雨水を活用するかが求められています。今後は、治水対策に重点を置かなければなりません。  そこで、1点目に用水路の安全対策について、2点目に水をためる対策について質問します。  2項目めには、観光振興についてであります。群馬県はJRと連携し、2020年4月から6月にデスティネーションキャンペーンの開催を決定しました。群馬県での開催は9年ぶりとなります。今回のデスティネーションキャンペーンは、群馬県にとどまらず、世界遺産、富岡製糸場と絹産業群と関係の深い地域など県境を越えた関係市町村とも連携して実施します。こうしたことを踏まえて、本市の魅力を市内外に発信し、観光客の誘客を目指していかなければなりません。  そこで、群馬デスティネーションキャンペーンについて質問します。  3項目めには、墓地についてであります。市営墓地の必要性は示されておりますが、建設には至っておりません。墓を持たない、持てない市民にとっては、市営墓地は必要であります。一方、少子化に伴い墓を世話する後継者は減少し、墓地の形態も宗派を問わず、供養する合葬墓や納骨堂、樹木葬などの墓など多様化してきています。その理由として、維持管理に負担をかけずに祖先の墓を無縁墓地化を防ぐことが挙げられ、自治体も墓の管理を支援する動きがあります。  そこで、1点目に市営墓地建設促進について、2点目には自治体による墓地の管理支援について質問します。  なお、質問は質問席で一問一答で行います。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) それでは、まず1点目の用水路の安全対策について質問していきます。  近年、地球温暖化の影響により、異常気象で短時間に集中して降る大雨による浸水などが発生しています。道路の舗装化や民間開発による宅地化などにより、雨水の逃げ場がなく、道路排水路や用水路だけでは対処できない現状もあります。地域別の用水路の現状について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 柳沢議員のご質問に答弁申し上げます。  用水路とは、主に農業の用に供している水路でございます。一般的には、平地部では勾配の緩い大きな水路があり、山間部では勾配が急で小さな水路が多くあります。また、田園地域の中にある場合や、市道の道路側溝と兼用している場合など、さまざまな形態がございます。そして、日常管理においては、土地改良区や用水組合と連携しながら管理しておるところでございますが、ご指摘のとおり近年は気候変動により集中豪雨が発生しやすく、また周辺環境の変化により雨水の逃げ場がなく、用水路では対処し切れない場合もございます。そのため、現場の点検、調査を重視し、土地改良区や用水組合と連携をとりながら対処させていただいておりますが、今後においても引き続き農業振興と市民の安全を第一に対処していきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 今、市民の安全を第一に考え対処していきたいということでありますが、用水路に転落する事故も発生しております。本市の用水路の巡回や点検調査について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 用水路に転落する事故が全国で発生している状況がございます。本市においても、用水路の巡回、点検、調査を随時行っており、危険と思われる箇所については早急に対策を施している状況でございます。また、大雨等で土砂等が堆積し、通水が不能なときは、管理のある用水路につきましては速やかに連絡をとり、用水管理者や市でしゅんせつ作業などを行っております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 用水路の巡回点検調査は随時行って、危険と思われる箇所については対策を講じているということであります。用水路の危険箇所を抽出して、ハード面の対策について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 危険箇所につきましては、転落を防止するための柵の設置や、暗くても危険が認識できるような反射板の設置等、事故防止、安全を念頭に置き、さまざまな対策を実施しているところでございます。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員
    ◆16番(柳沢浩之議員) 対策として、転落防止柵の設置や、暗くても危険が認識できる反射板などの設置を考えているということでありますが、用水路の危険性を共有するソフト面の対策についてはいかがでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、台風の接近時などには、メール配信サービス等により浸水などの注意を呼びかける情報発信を行っております。用水路の安全対策につきましては、台風や夕立等の発生しやすい時期を目安に、広報やお知らせ版及びホームページ等で注意喚起を促す広報発信を行っていきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 近年、集中豪雨があると、多いということでありますので、用水路の増水に対してホームページなどで注意喚起をぜひしていただきたいと思っております。そして、市民の安全を第一に考えたハード、ソフト面の対策をお願いしたいということであります。  続きまして、水をためる対策について質問していきます。近年、想定を超す豪雨が発生し、河川だけで雨水を制御するのが難しくなってきています。水害対策に力を入れる自治体や地域が広がっております。大雨が降ったときに、雨水を田んぼに一時的に貯留し、住宅などの浸水被害を軽減する田んぼダムの取り組みが全国的に広がりつつあります。農林水産省は、田んぼダムを多面的機能の一つとして支援をしております。田んぼダムの取り組みについて、考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 田んぼダムにつきましては、水田の持つ多面的な機能を治水対策として利用する方法であり、全国的には主に下流域の平野部に広がりつつあります。実施するに当たり、広域で実施しないと効果が得られないこと及び耕作者の理解、協力が必要となります。そのため、今後については当市における田んぼダムの有効性、必要性を調査研究してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 地域の組織と連携や協議、そういうものが必要であるということで、今後も検討していくということであります。しかしながら、今休耕地が多く存在しております。そういった休耕地などを活用して田んぼダムを造成していくことについて、考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 先ほど申し上げたとおり、休耕地も含めて調査研究してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) それでは、本市に既存するため池の現状と役割について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 本市においては、現在21カ所のため池がございます。役割としては、主に田の用水として農業用であり、管理は日常管理を耕作者の方にお願いし、修繕等については市が行っております。現状について、特に問題は発生しておりませんが、一部において老朽化が見られる箇所があり、対応策を検討している状況でございます。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 一部に老朽化が見られ、対応策を検討しているということでありますが、大雨時に雨水を貯留するための対策として、市内に既存するため池を整備拡張することも必要だというふうに思いますが、考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 既存のため池については、貯水機能を維持できるよう点検等を行い、状況によってはしゅんせつや修繕等の対策を適時実施していきたいと考えております。ため池本来の機能、目的は農業用水の確保でありますが、雨水を貯留する調整池として整備、拡張することにつきましては、今後、調査研究してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 今後、調査研究をしていくということであります。また、一般住宅においても、大雨による浸水などの被害が発生する可能性があります。雨水を、いかに賢く活用することが求められております。雨水の有効活用として、一般住宅に雨水を貯蓄するタンクを設置し、浸水のリスクを減らす取り組みについて考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 柳沢議員のご質問に答弁いたします。  一般住宅への雨水の貯水タンク設置につきましては、建物や道路等が密集する都市部においては有効性が認められますが、本市においては台風や一時的なゲリラ豪雨等により住宅等への浸水被害が発生することはあるものの、広範囲にわたって浸水被害が多発するという事態には至っておりません。今後、本市の地理、地形や特性から、必要性、有効性について検討してまいります。なお、一般住宅の利水には役立つものと考えられます。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 地理や地形や特性から、必要性、有効性について検討していくということでありますが、雨水は貴重な水資源であります。雨水を貯蓄する効能は、浸水のリスクを減らすことだけでなく、水洗トイレや植物への散水、洗車、清掃用水など、節水や省エネなどにもつながります。また、地震での断水や火災時には非常用水として使用も可能です。そうしたことからすると、一般住宅に雨水を貯蓄するタンクを普及させる啓蒙活動について考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 太陽光などと同様、雨水の利活用は低炭素、循環型社会を実現する上でも、今後検討していくべき課題の一つと考えられます。雨水も貴重な資源として大切にするという啓発は重要ですので、今後広報活動等を検討していきたいと考えます。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 雨水も貴重な資源として大切にするという啓発は重要とのことであります。今、国や独立行政法人で、新設する施設に雨水タンクの設置を奨励する法律をつくりました。また、雨水タンクなどへの助成金制度がある自治体は240を超えております。本市として、雨水の有効活用について環境基本条例に盛り込むことや、雨水タンクなどへの助成金制度の確立について考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 現在、安中市環境基本条例には、雨水の有効利用に関する条項は盛り込んでおりませんが、安中市環境基本計画には掲載しております。また、雨水を貯蓄するタンクへの助成については、今後研究、検討してまいります。なお、既存の単独処理浄化槽等を雨水貯留槽に転換した際には、県の浄化槽エコ補助金を活用した浄化槽設置整備事業により、工事費の一部補助を行っております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 今、安中市の環境基本計画には掲載しているということであります。雨水は貴重な水資源で、賢く活用すればライフスタイルを大きく変えることができます。本市として、水をためる対策について、さらに検討していただきたいというふうに思います。  続きまして、2項目めの群馬デスティネーションキャンペーンについて質問させていただきます。ことしは、プレ群馬デスティネーションキャンペーンが4月1日から6月30日までの期間で開催されました。本市は、廃線ウオークやSLの運行に合わせて、横川駅から熊ノ平までバス運行を行いました。その成果と課題について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 柳沢議員のご質問に答弁申し上げます。  今年度のプレDC企画として、横川駅から坂本宿、くつろぎの郷、めがね橋を経由して熊ノ平駐車場の往復のシャトルバス運行を実施いたしました。期間は、4月20日の土曜日から6月30日の日曜日まで、毎週土曜日、日曜日及び祝日の運行を28日間、1日当たり5便、延べ140本のバス運行を行いました。総乗車人数は801人という結果でした。この期間に廃線ウオークが8回実施され、参加者が利用するケースも多く、他イベントと連携することで効果が上がりました。また、ゴールデンウィークも天候に恵まれ、観光客の利用増につながりました。  課題として、各運行バスへの乗客率にばらつきがありました。イベント等とのリンクがある場合は乗客率も高く、そうでないときは乗客率は低い状況です。今回チラシを3万枚作成し、2万5,000枚をJR駅関係で埼玉から東京方面等広域に配布し、残り5,000枚は地元坂本、横川周辺に配布しました。情報発信は大変重要な取り組みですので、チラシを含め、さまざまな情報ツールを用いて宣伝を強化していくことが必要であると考えます。また、イベントとの連携は大変重要でありますので、来年のDCに向けて各種関係団体との情報共有、連携の強化を図ってまいります。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 成果と課題についてはわかりました。  来年、2020年4月1日から6月30日まで、群馬デスティネーションキャンペーンが開催されます。群馬デスティネーションキャンペーンに向けた本市としての企画と事業展開について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、安中市から群馬県に群馬DC企画に向けて148のプランを提供させていただき、エージェント向けの情報発信を行っております。主な素材は、安中市観光機構が「あんとりっぷ」で提案している廃線ウオークを初めとする体験プログラムです。現在、JR関係や旅行会社などからの企画の採用を待っているところですが、今後は市からも企画をさらに加えてまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 今、DC企画に向けて148の素材を提供しているということであります。そうすると、廃線ウオークなどが群馬デスティネーションキャンペーンの観光素材として挙げられております。このことと関連して、本市の温泉や遠足侍マラソンなどの観光資源を群馬デスティネーションキャンペーンに生かしていくのか、その考えについて伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 群馬DCにおいて採択された企画に加え、本市の今後の企画にさまざまな素材を関連づけ、本市の温泉や遠足侍マラソンなどの観光資源を活用しながら、魅力あるプランをつくっていきたいと考えております。さらに、観光機構を中心に、群馬DCに向けて各種関係団体や有識者を交え、魅力あるプランを実現するための会議等を開催してまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 有識者を交えて会議等を開催していくということでありますが、そのほかにも本市には温泉という資源があります。群馬デスティネーションキャンペーンに合わせて、日帰り温泉である峠の湯と恵みの湯に観光客の誘致を図る取り組みについて伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 群馬DCの企画に日帰り温泉プランを可能な限り関連づけ、誘客に結びつけていきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 誘客に結びつけていきたいというようなことですけれども、峠の湯や恵みの湯の施設を活用して、群馬デスティネーションキャンペーンに合わせて温泉記号発祥の地や遠足侍マラソンなどのグッズを販売して、本市の観光資源を市内外に周知していく取り組みについて伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、恵みの湯では安政遠足侍マラソンの記念Tシャツを、安政遠足保存会より委託販売しております。温泉記号発祥の地の記念Tシャツや、めおと手拭いなどを安中市観光機構、磯部温泉などで販売しております。今後も販路を広げ、観光振興に役立てていければと考えております。あわせて先日、恋人の聖地に認定された磯部温泉についても周知を図ってまいります。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 販路を広げて観光に役立てていきたいということであります。そういう意味では、本市は2市1町広域観光連携協定を締結しております。富岡市と軽井沢町と連携して、群馬デスティネーションキャンペーンを盛り上げる取り組みについて伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 今年2市1町の観光連携協議会では、協議会の魅力を広く周知するため、ロゴデザインを作成する予定です。群馬DCに向けては、旅行形態や旅行ニーズの多様化に対応した広域的な旅行商品の開発を図ります。本市といたしましては、富岡製糸場に一番近い温泉として、磯部温泉への誘客を図っていきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) それでは、群馬デスティネーションキャンペーンに合わせて富岡市と連携して日帰り温泉の利用客をさらに増加させるために、峠の湯、恵みの湯、もみじの湯をめぐる湯めぐりバス運行をすることについて考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 群馬DCの企画として、温泉をめぐるバス運行をご提案いただきましたが、本市にも日帰り温泉施設、富岡市にも日帰り温泉施設がございますので、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) ぜひ検討していただきたいというふうに思っております。湯めぐりバスをさらに楽しく利用していただくためにも、群馬デスティネーションキャンペーン期間中に湯めぐりスタンプラリーの開催や、峠の湯、恵みの湯の割引制度を確立して、市民とともに群馬デスティネーションキャンペーンを盛り上げていくことが必要だというふうに思いますが、考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 群馬DCに向けての会議の中で、峠の湯、めぐみの湯、もみじの湯等各温泉施設と連携したスタンプラリーや割引制度などの導入を検討してまいりたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) ぜひスタンプラリーや割引制度を検討していただきたいというふうに思っております。  先ほどの答弁もありましたけれども、ことしの7月に磯部温泉が恋人の聖地に選定されました。磯部温泉が、ますます観光の拠点としての役割は重要であります。そして、活性化も求められております。そこで、磯部温泉の総合的な整備計画について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 本市では、現在恋人の聖地の認定に合わせて、テレビ局と婚活イベント企画を検討しているところです。これを契機に、全国に磯部温泉を発信していきたいと考えております。また、全国の中でも駅から近い温泉地として、磯部温泉の立地条件は恵まれております。磯部駅、温泉街、足湯、磯部公園を軸に、展望公園風のこみち、石畳舗装など散策できる整備を行ってまいりました。今後も地元と協議を行いながら、計画的に誘客に向けて取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 周遊できる整備を、この間いろいろ行ってきたということであります。磯部温泉の足湯は、プレデスティネーションキャンペーン以降、市内外からの利用者がふえております。体の不自由な方々や、介護施設の方々も利用しております。しかし、近くに駐車場やトイレがなく不便を来しております。そういった現状について、考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 足湯につきましては、平成14年にオープンし、その際、駐車場につきましては碓氷川河川敷や温泉会館前を案内しておりました。今後、さらなる利便性の向上に向け、駐車場や公衆トイレにつきまして検討してまいりたいと考えます。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 今後、利便性の向上に向けて考えていくということであります。足湯の近くにトイレ完備の駐車場整備の要望は、観光客や地元からも出されております。さらには、トイレつき駐車場が整備されることによって、朝市などさまざまなイベントも開催できるようになり、さらなる磯部温泉の活性化につながると思っております。本市の考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、足湯にはご指摘のとおりトイレはございませんが、磯部駅や磯部公園には公衆トイレがあります。先ほど申し上げましたが、今後さらなる利便性の向上に向け、駐車場やトイレ等につきまして検討してまいりたいと考えます。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) さまざまな課題がまだまだ多くありますが、本市の観光資源を生かして、群馬デスティネーションキャンペーンを成功させていただきたいというふうに思っております。  続きまして、3項目めの墓地について質問させていただきます。1点目の市営墓地建設促進についてであります。ことしの施政方針に基づき、平成30年度に建設候補地の公募を行い、検討を進めてきました。その中で、建設可能な墓地形態も含めて調査研究を実施していくと述べております。市民の期待に応えられるように、墓地形態も含めて調査研究を進めてきた、その内容について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 市営墓地の建設につきましては、昨年度は8月から11月にかけて市営墓地建設候補地を募集し、庁内検討委員会において調査、検討、評価を行いましたが、適地として決定するには至っておりません。今年度は、8月に県内の公営墓地先進事例4カ所について、墓地建設における種類や形態等視察を行ってまいりました。現在、市有地を含め、墓地施設基準等に適合し、市営墓地の適地となり得る候補地や、墓地の種類や形態等について調査研究を続けているところでございます。なお、10月には公益社団法人全日本墓園協会主催の墓地管理講習会を受講する予定となっており、墓地行政や経営等について学び、今後の市営墓地建設及び管理運営に役立ててまいります。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 今後、墓地管理講習会を受講するということであります。そういう意味では、市営墓地建設に少しは進んできたのかなということもちょっと認識しているところであります。  また、平成30年8月から11月にかけて市営墓地建設の公募を行ったということであります。その公募の結果について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 市営墓地建設候補地の公募に対しては、西上秋間地区1件、下後閑地区1件、松井田町横川地区1件、計3件の応募がありました。各候補地について、庁内検討委員会で視察調査を行い、その後、墓地施設基準との適合性、接道等の立地条件、予想される建設費用等について検討、評価を行いました。残念ながら、いずれも適地として決定するには至りませんでした。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) ただいま市民から3件の土地の応募があったということがわかりました。建設候補地の選定は、接道等の立地条件、墓地施設基準との適合、建設費用等を検討した結果、適地と認められませんでしたということであります。適地不合の詳細内容について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 市営墓地の適地として決定できなかった主な理由といたしましては、建設地を公共施設または住宅から120メートル以上、河川または湖沼から20メートル以上離す必要があることや、接続道路の幅員等墓地施設基準との適合性、また冬季の路面凍結や交通の利便性、既設の上水道管接続までの距離などでございます。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 詳細内容についてはわかりました。そういう意味では、市営墓地は必要であるという認識は持っているというふうに思っておりますけれども、今後の市営墓地建設について、市長の考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 柳沢議員のご質問に答弁申し上げます。  市営墓地につきましては、ただいま部長が答弁しましたように進めているところでございますが、まだ適地の選定、決定までに至っておりません。しかしながら、議員ご指摘のように、私は必要と考えておりますので、これからもさらにスピードを上げて進められるようにしていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 今、市長は必要だということで前向きな答弁もありました。墓を持たない、持てない市民からの要望に応えて、早急に市営墓地建設を進めていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。  続きまして、2点目の自治体による墓地の管理支援について質問させていただきます。少子化に伴い、先祖代々の墓を守る後継者が少なくなってきています。墓地の多様化の把握について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 墓地については、合葬墓、納骨堂や樹木葬など、その種類や形態が多様化しており、市営墓地の建設を進めていく中で、墓地や葬送に対する市民の考え方やニーズの変化、多様化等の把握に努めております。平成29年2月に実施した公営墓地に関する意識調査の結果や庁内検討委員会の意見に加え、30年1月に実施した市内の寺院墓地区画数等調査の結果なども参考にしながら、墓地のあり方について研究、検討を続けてまいります。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) 墓地の研究、検討を進めていくということであります。今、墓を世話する人が減少していく中で、自治体が墓の管理を支援する動きがあります。さまざまな事情でお墓参りに行けないなどの悩みを解決するために、兵庫県加西市がふるさと納税の返礼品として、お墓の掃除をする安心代行サービスや、お墓にお線香を供え、合掌するお墓現状確認サービスを行っております。そうした自治体のサービスについて、本市の考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 柳沢議員のご質問に答弁申し上げます。  墓地の管理支援をふるさと納税の返礼品として行うサービスにつきましては、県内でも複数の自治体において行っており、ふるさとになかなか帰省できない人のニーズを捉えた施策であると考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員
    ◆16番(柳沢浩之議員) なかなかふるさとに帰省できない人のニーズを捉えた施策だということで言われておりました。本市も、ふるさと納税は今増加傾向にあります。ふるさと納税の返礼品の一つとして、何らかの理由でお墓参りに行けない市内外の人のために、お墓の維持管理をする代行サービスを取り組むべきと思いますが、考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) ふるさと納税の返礼品につきましては、物品だけでなく、現地に行って体験ができる体験型の返礼品や、家事などを代行する代行型の返礼品など多様化する傾向にあります。本市といたしましても、寄附者の方に安中市を応援していただけるふるさと納税の返礼品のメニューを充実させていきたいと考えています。議員のご指摘を踏まえまして、調査研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員。 ◆16番(柳沢浩之議員) ふるさと納税の返礼品のメニューを充実させるために必要性を感じているということでありますので、ぜひ研究をしていただきたいというふうに思っております。ふるさと納税をやはり生かして、墓地の管理支援を行う取り組みを要望して、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(今井敏博議員) 柳沢浩之議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 松 本 次 男 議員 ○議長(今井敏博議員) 次に、3番、松本次男議員の登壇を願います。  松本次男議員。               〔3番 松本次男議員登壇〕 ◆3番(松本次男議員) おはようございます。議席番号3番、無所属の松本次男です。通告に従いまして、大きく2項目について質問いたします。  1項目めは、有害鳥獣対策についてであります。本市では、有害鳥獣捕獲隊及び実施隊が捕獲事業を行っておりますが、有害獣の増殖率は高く、被害防止柵の設置等にもかかわらず、農作物などへの被害は後を絶ちません。結果として、営農意欲の低下や耕作放棄地の増加を招くなど深刻な問題となっています。とりわけ旧松井田町において、猿は日常的に、イノシシに至っては昼夜を問わず住宅地への出没が頻繁に確認されるなど、人身被害等も懸念されております。また、イノシシや鹿が持ち込むヤマヒルの拡散が大きな問題となっています。近年、被害を及ぼす動物種も多様となり、その生息域も拡大しています。  そうしたことから、改めて有害鳥獣捕獲体制の強化について伺います。  2項目めは、会計年度任用職員制度についてであります。地方公務員法及び地方自治法の一部が改正され、会計年度任用職員制度が2020年4月1日から施行されます。  そこで、法改正のポイントや本市における対応などについてお聞きします。  なお、質問については質問席から一問一答で行います。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) それでは、1項目めの有害鳥獣対策について質問いたします。  まず、猿、イノシシ、鹿等の生息頭数及び生息域の現状について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 松本議員のご質問に答弁申し上げます。  猿の生息域につきましては、旧松井田町で推定生息数7群、240頭、イノシシ、鹿の生息数につきましては、群馬県内ではイノシシ、約1万6,000頭、鹿、約4万2,000頭となっております。本市における生息域につきましては、イノシシ、鹿は中心市街地を除いて市内全域に、猿は旧松井田町で出没しております。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 次に、過去3カ年の農作物等の被害状況について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 農作物の被害面積や被害金額は、概略になりますが、平成28年度、約92ヘクタール、1,400万円、29年度、約68ヘクタール、1,020万円、30年度は67ヘクタール、1,000万円となっております。また、被害作物につきましては、水稲、タケノコ、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、クリ、スイカ、ブドウ等でございます。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) ただいまの答弁では、被害面積及び被害金額とも年々減少しているということでございますが、小規模被害や自家消費の農作物の被害については算定できないことや、耕作放棄などが被害減少の要因としてあるのではないか、こんなふうに考えているところであります。  それでは、続いて伺います。本市では、有害鳥獣捕獲隊及び実施隊が群馬県鳥獣保護管理計画に基づき捕獲事業を行っておりますが、捕獲隊員の高齢化や減少が進行しており、捕獲活動の停滞が危惧されております。そうしたことから、捕獲隊の活動強化を目的に、有害駆除等について専門的な知識や技能を有する人材を市で雇用するということについて考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、農林課の担当職員が、わなや銃器に関する狩猟免許の取得や狩猟登録を行い、対応しております。専門的な知識、技能を有する人材の雇用につきましては、捕獲に関しては座学では対応し切れないノウハウがありますことから、今後、県のOB等で捕獲の専門知識を持った方等について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 現在、捕獲隊は5班70名体制で、隊員がそれぞれ担当地区を持ちながら活動しているというふうに承知しているところでございますが、被害状況にばらつきもあることから、担当地区にこだわらず、被害多発地区への隊員の弾力的な配置について考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、捕獲隊員につきましては、それぞれ配置されている隊員が熟知している地区を活動していただいております。地域に即した捕獲方法や、地域住民との信頼関係により行われているところですが、今後被害多発地域におきましては、新規のわな免許取得者の推進を図るなど捕獲体制の充実に取り組むとともに、隊員の弾力的配置についても検討してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) それでは、捕獲報酬の増額など、捕獲隊の活動強化、支援策についてお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 捕獲隊員については、おりやわなを仕掛けますと、毎日の見回りや餌の設置に相当の時間が費やされます。委託料や捕獲奨励金の見直し等について今後検討するとともに、あわせて国や県に要望してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) わな猟免許取得費用の補助制度もあり、免許を所持する地域住民もふえつつあります。そうした地域住民の力を結集し、捕獲事業を推進するため、おりの新規購入や、壊れたおりを修繕するなど、市が管理するおりの数をふやし、有害獣が頻繁に出没する箇所へ集中的に設置することや、個人でおりを購入する場合についての購入費補助について考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) おりにつきましては、各地域へ設置済みのおりが188基です。また、毎年10基購入し、壊れたおりとの入れかえ用または新規設置場所用として利用しております。今後、おりの購入台数も検討し、個人で購入された方への補助金につきましても、被害対策の推進につながりますので、検討していきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 実効性の高い捕獲事業や安全対策を推進するため、わな猟免許所持者を対象に研修会や技術講習会を実施するということについて考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 研修会につきましては、群馬県主催のわな猟初心者講習会が、年に2回県内会場で開催されております。市主催の研修会につきましても、今後検討していきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 私の住む五料東区では、有害鳥獣駆除対策会議が持たれ、荒れた竹林等の伐採による生息環境管理やおりの見回りなど、地区住民による自主的、主体的な対策への機運が高まりつつあります。こうした取り組みに対する行政の支援、助言や指導をお願いするとともに、こうした取り組みが他の地域にも広げていければと期待するところでありますが、お考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、地域ぐるみで追い払い活動をしていただいている地域もあり、地域と行政と一体となり、有害鳥獣対策を行っていくことが重要です。県鳥獣被害対策支援センター等の関係機関とも連携し、今後も研修会や勉強会等の支援を行ってまいります。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 有害獣被害につきましては、西毛地域の自治体においても対策に苦慮しているということがうかがえます。また、各自治体で追い払いなどとも相まって、市町村を越えての移動部隊も見受けられます。  そこで、広域的な視点から、県や隣接する市町との情報交換、大規模侵入防止柵の整備や有害鳥獣焼却施設の共同設置などについての考えを伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、有害鳥獣を捕獲後の処分は、小型獣についてはクリーンセンターで焼却処分はできますが、大型獣については埋設処分をしております。今後、ふえ続ける捕獲量に対しましては、有効な埋設方法の研究等に取り組んでまいります。あわせて焼却施設の設置につきましては、設置場所や維持管理の方法等の課題もありますので、引き続き検討してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 獣害に特効薬はありません。大変ですが、市民と行政が一体となり、農地に引きつけない予防、柵による防護、そして加害個体の駆除と、三位一体の対策を地道に積み上げていくことをお願いしておきたいと思います。  続いて、2項目め、会計年度任用職員制度について伺います。初めに、制度の概要についてお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 松本議員のご質問に答弁申し上げます。  制度の概要でございますが、地方公務員法及び地方自治法の一部改正により、特別職非常勤職員は専門的な知識経験等に基づき、助言、調査等を行う者に、臨時的任用職員の任用は、常勤職員に欠員を生じた場合で緊急のときまたは臨時の職に関するときに行うことと任用要件が厳格化されます。新たに創設されます会計年度任用職員は、一般職に区分されます。任用方法や任期等の明確化、守秘義務などの服務規定等が適用されることになり、臨時・非常勤職員の適切な運用が確保されることとなります。  制度の実施に至る経緯でございますが、働き方改革に掲げられた同一労働同一賃金を実現するため、処遇について、正規、非正規職員間の均衡を図り、改善を推進するものでございます。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 次に、本市で働く臨時・非常勤職員の人数及び勤務時間別の職員数について、あわせて伺います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 平成31年4月1日時点で、週35時間及び週30時間勤務する行政事務嘱託は169人、さまざまな職種、時間帯で勤務する臨時職員は322人であり、パートタイム勤務職員の合計は、病院事業も含め491人となっており、フルタイムで勤務する方はおりません。正規職員を含めた全職員に占める割合は43.4%となっております。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) ただいまの答弁によれば、本年4月1日時点での職員全体に占める臨時・非常勤職員の割合は43%にも及んでおります。いまや職員の3人に1人以上が臨時・非常勤職員といった実態について、当局としてどう考えているのか伺います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 職員配置につきましては、原則正規職員で配置することが望ましいところでありますが、定員適正化とともに行政コストを抑制し、限りある財源の有効活用を図るため、正規職員につきましては組織機構の見直しや退職者の不補充等により職員数の削減を図ってまいりました。一方で、権限移譲による事務量の増加や行政に求められるニーズの多様化が進み、行政サービスの質の維持、向上を図るため、臨時・非常勤職員を任用したことで、全職員に占める割合が増加してきたところでございます。臨時・非常勤職員は、さまざまな職種、分野で任用されており、行政運営で欠かせない重要な役割を果たしていただいていると考えております。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 新制度では、勤務時間によって、フルタイムの会計年度任用職員とパートタイムの会計年度任用職員の2類型になるとのことでありますが、両者の給与体系や諸手当等についてお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 会計年度任用職員は、制度上フルタイムとパートタイムの2類型の任用となります。フルタイムの会計年度任用職員には、給料、期末手当、通勤手当等の諸手当、退職手当など正規職員と同様に給与が支給されます。また、パートタイム会計年度任用職員には、報酬に加え、支給に当たり、要件はございますが、期末手当や、フルタイム会計年度任用職員の通勤手当に相当する費用弁償が支給されることとなります。また、双方とも定期の昇給制度が導入されます。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 任用勤務条件等の設定、関係条例、規則等の整備など、施行に向けた今後のスケジュールについて伺います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 制度施行の令和2年4月に向けて、令和元年第4回定例会に条例制定についてご提案させていただく予定で、制度設計等の準備を進めております。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) 臨時・非常勤職員の皆さんには、任用形態が変わるということで多くの不安があるものと考えております。過日、職員組合が実施した職場アンケートにおいても、そうした多くの不安の声が寄せられているというふうに伺っております。そうしたことから、対象者への説明会等の実施について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 会計年度任用職員制度の導入につきましては、平成30年7月に各部署庶務担当者を対象に制度概要について説明を行い、職員に周知を図ってまいりました。また、制度設計の全体的な方向性、報酬や支給される手当、導入される休暇等の内容につきまして、最初に各部署庶務担当者を対象に開催し、報酬や支給される手当の額、休暇等の日数など具体的な個別の制度設計が決まり次第、行政事務嘱託・臨時職員の方を対象に説明会を開催します。説明会での意見に対するフィードバックにつきましては、職員宛てメール等を通じて実施します。また、行政事務嘱託・臨時職員の方の個別のご意見、問い合わせにも対応していきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員。 ◆3番(松本次男議員) ぜひ丁寧な対応のほうをお願いしておきたいと思います。  それでは、職員の使用責任者としての立場にある市長に要望させていただきます。今度の法改正の趣旨は、臨時・非常勤職員の処遇改善であります。施行に当たって、人件費の増額が見込まれることを理由にした安易な雇いどめや労働条件の切り下げ、再度任用の抑制などは職場に大きな混乱をもたらすと考えております。また、正規職員や会計年度職員間の格差是正などの課題については、職員組合と協議し、合意形成を図りながら進めていただくことをお願いして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(今井敏博議員) 松本次男議員の質問が終わりました。  ここで暫時休憩いたします。                                      (午前 9時57分) ○議長(今井敏博議員) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                      (午前10時20分)                                                         ◇ 櫻 井 ひろ江 議員 ○議長(今井敏博議員) 次に、2番、櫻井ひろ江議員の登壇を願います。  櫻井ひろ江議員。               〔2番 櫻井ひろ江議員登壇〕 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 2番、日本共産党市議団の櫻井ひろ江です。私は、通告しました大きく3項目で質問していきます。  まず、1つ目は安中の焼き物についてですが、昨年の12月からことし1月にかけて企画展「安中のやきもの」が、安中市学習の森ふるさと学習館で開催され、市内外の関係者はもとより、多くの市民の関心が寄せられました。歴史に刻まれた苅稲の窯に加えて、青木昇氏による自性寺焼里秋窯が開設、昭和54年以来40年間、平成30年には自性寺焼里秋窯、陶芸家、青木昇氏を安中市指定無形文化財に指定するなど、安中の文化を担う功績があります。平成31年1月13日の学習の森ふるさと学習館で、企画展「安中のやきもの」の青木氏の「自性寺焼よもやま」の講演会が開かれ、教育長からは青木氏の焼き物復興を評価する挨拶がありました。この企画展をめぐって、市民から評価する一方、疑問を発する声も上がっています。  昭和58年、1983年、自性寺焼陶芸村が結成当時、当時の湯浅市長は自性寺焼の復興の喜びをあらわし、メディアからも各社競って市の活性化を期待する報道がありました。今回の企画展は、限定された下野尻窯、湯沢窯と、地域で圧倒的な窯跡の自性寺窯を加えて「安中焼」と呼ぶと位置づけ、青木氏が復興した焼き物については「自性寺焼」と呼んでいます。このあたりのところが、理解しづらいところです。一般的には、自性寺焼があったという理解をしている人がほとんどではないでしょうか。それが、突然安中焼と呼ぶことにと言われても、ぴんとこないのです。  そこで、自性寺焼という名称は本当にあったのか、なかったのか。呼ばれていたとすれば、いつごろからなど、また復興され世に広く知れ渡った自性寺焼を含む焼き物等を中心に、地域活性化の可能性について質問いたします。  2つ目の交通安全対策についてですが、ここ数年、高齢ドライバーの交通事故が社会問題化されています。これからも高齢ドライバーはふえていくことが予想されていますが、人の命にかかわるため、対策は急務です。また、交差点や通学時の子供たちへの突っ込み事故など、悲惨な事故も相次いでいます。事故防止のための対策について伺います。  3つ目の市内企業のスラグ問題についてですが、8月に市内企業が「当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ」を発表いたしました。2年ほど前から高崎市内で、この会社のものと思われるスラグが高崎渋川バイパスの分離帯に使われていたり、芝桜公園の駐車場や大規模ソーラー施設に敷き詰められていることが問題になり、特に箕郷地域の住民が運動を行っています。既に公園の駐車場の砂利は入れかえられていますが、民家の庭にも草の生えない砂利として使われていたところもあり、メガソーラーなどの広大な土地に大量にあることから、雨で溶けて有害物質が流れ出たらと健康被害の心配もされているところです。松之沢のメガソーラーに敷き詰められていたスラグを、運動団体等が東京農工大の先生に調べてもらったところ、1キログラム当たり鉛8,200ミリグラム、カドミウム11ミリグラムで、エンリッチメント・ファクター値、これは自然界を1として5を超えると明らかな汚染、40を超えると極めて強い汚染というもので、スラグはこの汚染度のかなり高い値でした。  スラグの出荷元が、当市内の会社の扱っている鉱物と類似していることから、私どもはことし3月に会社に聞き取りに行きましたが、調査中ということさえも言ってもらえず、県からの問い合わせはとの質問にも答えてもらえませんでした。今回の発表を見ますと、私たちへの対応にも、会社側にもっと誠意があってよかったのではと思っているところですが、会社には市民に対して誠意を持って対応するよう、市からの働きかけも必要と思います。以前、公害問題での反省から、環境問題には配慮してきていると思っていた市民を裏切るようなことはあってはなりません。謝罪も、発表すればよいというものでもないと思います。地域住民には、特に会社は説明などを行い、きちんと謝罪することを求めるものです。  以上、大きく3項目について伺っていきます。  なお、具体的質問は、質問席にて一問一答で行います。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、具体的な質問に入っていきます。  自性寺地域では、古くから窯が幾つも存在していて、生活用品の須恵器や急須などが焼かれていたようですが、企画展では自性寺窯、下野尻窯、湯沢窯の焼き物を「安中焼」に名称統一いたしました。その論拠は何か伺います。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 櫻井議員のご質問にご答弁申し上げます。  現在、安中市社会教育推進計画に基づき、安中市学習の森においては、学習や企画、展示、公開の機会、情報発信等の活用を進め、ふるさと安中の地を中心に据えた各種企画展を積極的に開催しております。ご質問の企画展「安中のやきもの」において取り上げた古代の窯で焼かれた須恵器、瓦等の焼き物と、江戸時代後期から明治時代まで安中で焼かれていた焼き物は全く別のものだということを、まずはご理解いただきたいと存じます。  今回の企画展を開催するに当たり、「安中焼」と表現いたしましたのは、明治20年代に多治見の陶器商が出版した全国の陶器を番付表の体裁にまとめた「大日本陶磁器窯元一覧」において、「上野安中焼」という掲載があることから、安中で焼かれた焼き物は安中焼と言われていたと考えたことによります。明治時代には、下秋間村や下野尻村で陶土が採掘され、焼き物がつくられていたことは、当時の統計や内国博覧会への出品で確認されており、窯跡も下秋間村の自性寺、下野尻の龍潭寺、湯沢で確認されていますが、焼き物の名称は不明でした。仮に安中焼を下野尻の窯のみの名称とすると、それより規模の大きかったと考えられる自性寺の窯の記載が、さきに述べた番付表にないのは不自然ですので、安中から出荷された焼き物として安中焼と名づけられたと考えられます。  企画展では、自性寺、下野尻、湯沢の窯を自性寺窯、下野尻窯、湯沢窯とし、その他製品から窯の区別ができないものも含め、明治時代に焼かれた焼き物を安中焼といたしました。これは、展示品を含めた企画展での説明のための名称であり、教育委員会として学術名称を統一したわけではありませんので、ご理解を賜りたく存じます。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それまでの自性寺で焼かれいてたものというのは、どのような名称だったのでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 調査しました資料の中には、下秋間村の地名の記載はございましたが、自性寺焼の名称の具体的な記載はございませんでした。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それでは、それまで名前がなかったということでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 大正11年に発行された「上毛及上毛人」という雑誌には、安政年間の1854年から1860年に自性寺焼と呼ばれる陶器があったが、廃絶していると紹介されています。このことから、当時地元では呼ばれていた可能性がございます。また、これよりほかには調査は行われておりません。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 調査がしていないということでは、明確なものはわからないということになると思います。そうすると、明治時代にはもしかしたら地元で呼ばれていたかもしれないというわけです。学術名称はなかったけれども、地元では自性寺焼と呼んでいたということがあるとすれば、大変重要ではないかと思います。名称については、次の項目にもありますので、ここではもう一点里秋窯、窯元によりますと、商標登録をしようとしたときに、公知、公に知るということですが、公知されているものなので登録できなかったというお話をしていますが、焼き物の商標登録はどのように決められるものなのか伺います。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 商標法第4条第1項第10号には、他人の周知商標と同一または類似の商標であって、同一または類似の商品、役務に使用するものは商標登録できないとされています。また、商標審査便覧には、他人の周知の商標の判断基準は、全国的に認識されている商標のみならず、ある一地方で広く認識されている商標をも含むとあります。特許庁においてどのような判断がなされたのかは聞き及んでおりませんが、自性寺焼の名称が他人の周知の商標であると判断されたものだと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 自性寺焼の名前は、学術的にはない、認めていないけれども、公に知られたということのようです。企画展では、小さい地域ではなく、広く日本の中の安中焼というふうに名称が出てきていたので、それを採用したということだというふうに思いますが、自性寺焼は先ほどおっしゃられましたように、大正11年の雑誌には、それ以前呼ばれていたということが言われていたということで、もっと深く調査が必要と思います。  それでは、2項目めの自性寺焼の名称についてに移りますが、自性寺焼の名づけは桂昌寺先々代のご住職という話もあるようですが、この点についてはどうなっているのかお願いします。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 明治以前の自性寺焼については、自性寺で焼かれた焼き物を収集しておられた桂昌寺先々代のご住職が、窯の名前も焼き物の名前もなかったことから、窯のあった地名から自性寺焼と言っているうちにそれが定着したと話したことが、日本民藝協会により昭和57年に発行された「民藝」という雑誌で紹介されております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 企画展で出した「安中のやきもの」という本の中には、大正11年の先ほどの「上毛及上毛人」という雑誌に自性寺焼という名前が出てきているということです。昭和50年代に地元産の土を使った自性寺焼、先ほど申しました青木氏などにより自性寺焼が復興されたということは、既に名前が大正以前にはあったというふうに理解してよろしいのでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 大正11年に発行された「上毛及上毛人」という雑誌には、安政年間の1854年から1860年に自性寺焼と呼ばれる陶器があったが、廃絶していると紹介されており、当時地元では呼ばれていた可能性がございます。この資料から推察すると、大正時代には自性寺焼は既に途絶えていたことになりますが、これ以上の資料は確認されておりません。現在の自性寺焼は、昭和53年に、その名前をもとにした里秋窯の窯元が秋間の窯を調査し、その後、耐火性にすぐれ、比較的鉄分の少ない良質の陶土を発見して、自性寺焼を復興をするために工房を秋間に築いたところから始まっております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 江戸時代の終わりから明治時代にかけて、先ほどの安中焼ではありませんけれども、そこで焼き物が3カ所でつくられていたということですが、その当時、明治時代には自性寺焼という名前は使われていなかったというのは明らかなのでしょうか。
    ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 明治10年、1877年8月に行われた第1回内国勧業博覧会には、下秋間村の陶工が急須、茶つぼ、れんが石を出品していることが、国立国会図書館にある明治10年内国勧業博覧会目録により確認できていますが、出品者については下秋間村の方という記載のみで、自性寺焼の名称は確認できておりません。また、これ以上の資料も確認されておりません。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 地名として自性寺という名称は、現在廃寺、なくなっている寺ということですか、自性寺という寺があったところからと、北群馬渋川郷土館館長だった小山宏さんですか、その方が言っているというふうに本にもありましたが、それから来ているのでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 自性寺という名称は、天保6年3月に書かれた秋間志の絵図に自性寺という小名が記載されております。小名とは、字よりも狭い区域を指し示す名称ですが、廃寺の有無等は文献等の記録もなく、確認されておりません。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 住宅地図を見ますと、その中に自性寺の信号の東北方向あたりに寺院の地図記号があります。お堂とお墓があそこはあるところですけれども、そこを囲む、幅が1メートル以上ある植え込みになっているのですけれども、かなり古いところだと思いますが、その植え込みの中に3つのお墓らしきものがあると。地元の方からの情報で確認しましたら、1つは卵形の僧侶の墓のような形をしております。字はちょっと判読できませんけれども、拓本をとるなどして調査すれば何かがわかるのではないかと思います。今後にも影響する貴重な情報と思います。廃寺に関するものかわかりませんが、調査をするよう要望いたします。  次に移りますが、今回の企画展でも益子町の町史に自性寺焼に従事していた須藤金五郎とあるということですが、ここでの自性寺焼とは何でしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 須藤金五郎氏は、嘉永5年、1852年に碓氷郡下秋間村で生まれ、自性寺焼に従事していたと伝えられております。その後、明治10年ごろには芳賀郡山前村道祖土の高松窯で陶工をし、明治20年には益子町益子で窯を創業し、明治26年ごろに益子町上大羽に移転して大羽・須藤窯を創業しております。先ほど申し上げました自性寺焼に従事していたという部分は伝承であり、明確な資料があるというわけではございません。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) その後も下秋間村から益子に移り住んだ陶工がいたようですが、自性寺焼とのかかわりはあるのでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 日露戦争で出征をしていた下秋間村の陶工が帰郷したときに、安中で行っていた陶芸は分業であったため、自分一人では復興できないと諦め、安中での焼き物の生産は終了いたしました。その後、陶工は先ほどご答弁させていただきました益子の大羽・須藤窯の須藤金五郎氏を頼って益子に移り、現在でもその子孫の方が益子で焼き物を制作されております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 安中市内には焼き物の窯の遺跡が多く残っていると聞いていますが、どんなものがあるのでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 秋間地区には、秋間古窯跡群がございます。また、原市地区にある清水遺跡では、室町時代の窯跡3基が確認されております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 自性寺地域におけるものは、6基の古くからの窯、二反田遺跡というのがありますが、秋間には瓦が焼かれた苅稲遺跡もあり、秋間地区にはどういったものがあるのか。ちょうど西毛広域幹線道路の付近にあるものもあります。調査、保存等どうなっているのか、どういう状況か伺います。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 秋間地区には、須恵器や瓦が焼かれた窯のあった場所が多く確認されていることから、秋間古窯跡群と呼ばれております。窯の創業年代は7世紀から9世紀と言われております。秋間古窯跡群には、昭和40年に調査された東上秋間の苅稲遺跡、平成元年に調査された下秋間の二反田遺跡、平成6年に調査された雉子ヶ尾遺跡がございます。西毛広域幹線道路整備に伴う秋間地区における埋蔵文化財の発掘調査につきましては、平成30年度から群馬県教育委員会、公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団が主体となって実施しました。本年9月から、再び調査を実施しております。調査地域周辺は、古代及び自性寺焼の生産地として窯跡が分布する場所として知られていますが、公益財団法人群馬県埋蔵文化財調査事業団の速報では、今回の調査では今のところ窯跡は発見されておりません。現在調査中のため、詳細については今後同財団からの報告書等で明らかになると考えます。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 以前、今調査しているあたりで、かけらを見たというような方もいまして、今後の報告が楽しみです。  それでは、次の窯の調査、保存、焼き物や遺跡を生かした地域おこしの可能性の1つ目です。それに移ります。苅稲遺跡や二反田遺跡、また自性寺窯等含めて調査、保存はどのようになっているでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 秋間地区には、古代の焼き物の窯跡が多数存在しております。これらの古代の窯については、市内における遺跡の分布調査を実施し、その成果を平成元年と平成3年に報告書としてまとめております。また、この古代の窯の多くは埋蔵文化財包蔵地内にありますので、開発の際には文化財保護法の規定に基づき、開発者に指導を行い、保存にかかわる対策を講じております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 西毛広域幹線道路の関係で、まだ発掘しているところがあります。また、先ほどの廃寺のことも、僧侶のお墓ですか、こういったことも今後調査をお願いしましたが、まだ不明な点も多く、今後に調査された後、期待されるところです。しっかりと調査し、できる限り保存していただき、市及び地域の財産の掘り起こしとして力を入れていただきたいと要望します。  2つ目の地域おこしについてに移りますが、西毛広域幹線道路が近くを通ることからも、遺跡や窯跡を生かした展示や学習体験など、地域や窯元さんのご協力などもいただきながら、たくさんの方を集客できる地域おこしにつながっていければすばらしいと思います。そういう可能性についてどうなのか伺います。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 「安中のやきもの」と題しました企画展を開催したことにより、市外の方には安中の遺跡、窯跡や焼き物を知っていただきました。市内の方には、ふるさと安中の魅力を再発見していただくことができました。また、ふるさと学習館では、里秋窯の窯元を講師とした陶芸教室も行っております。今後も地域の皆様にご協力をいただきながら、焼き物も含め、文化財や郷土の歴史資料等を通じて安中市の魅力を発信し、地域おこしに貢献してまいりたいと存じます。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 今回、自性寺焼を復興され、世に広めた方々、そして中心となった窯元の功績は多大で、また陶芸家としても2000年に群馬県ふるさと伝統工芸士に認定され、2018年には安中市の指定無形重要文化財に指定されました。自性寺焼陶芸家の青木氏の焼き物は自性寺焼と呼ばれますが、復興を褒めたたえ、片や名称ははっきりせず、企画展内のこととはいえ、安中焼に統一ということには疑問が残ります。自性寺焼は、これからも地域としても重要な焼き物です。周知されてきたというものでもありますから、名前を残したほうがよいと考えます。学術的には明らかでないということですが、調査が必要であり、発掘、保存に力を入れていただきたいと要望します。地域おこしのためにも、自性寺焼という名称をつないで、市としても近くの遺跡の保存計画や協力体制などをしっかりとお願いいたします。  次の2点目の交通安全対策に移ります。高齢ドライバーは、年齢を重ねてくると身体能力の衰えから、ペダルの踏み間違えや、とっさの判断が鈍ったりするもので、事故につながりかねません。免許返納ということも最近は多くなってきましたが、市はどのような防止対策を行っているのか、まず伺います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 櫻井議員のご質問に答弁申し上げます。  高齢者の交通事故防止対策として、年間を通じ、老人クラブやふれあい・いきいきサロンなど高齢者のグループを対象に交通安全教室を開催し、交通安全についての啓発を行っております。また、年4回の交通安全運動に合わせ、安中自動車教習所の協力により、実際にコースを走行し、安全を確認してもらう交通安全教室も実施しております。さらに、道路交通法改正に伴い、運転免許証の自主返納制度が創設されたことから、平成29年度から自主返納された方に対して経歴証明書の発行手数料の補助やタクシー利用券の配付など、高齢者免許証自主返納奨励事業も推進しております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 高齢ドライバーの事故にアクセルとブレーキの踏み間違いというのが多くあるわけですけれども、自治体では踏み間違い防止装置の購入補助をするところもあらわれました。県内でも1カ所あるというふうに聞いております。アクセルを踏み込んでもスピードを抑制して大事に至らないような装置のようですが、どのようなものがあるというふうに認識しているでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) ここ数年、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる交通事故が多く報道されており、最近では安全運転サポート車も販売されています。また、従来からの自動車に対する対策として、後づけできる踏み間違い防止装置も数社から販売されております。価格は、数万円から二十数万円、方式や操作方法、適合車種などの制約もありますが、被害を軽減するなど一定程度の効果は発揮されていると聞いております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 当市でも後づけの装置購入に対して補助を行ってはどうかというふうに考えますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 高齢者の交通事故対策として、交通安全啓発活動や自主返納奨励事業を実施していますが、踏み間違い防止装置についても、その有効性などを調査研究してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) ぜひ早目に検討をお願いいたします。  次の2点目の交差点への対応についてに移ります。本年5月、滋賀県大津市で交差点の歩道で待機していた保育園児の列に車が突っ込んで、16人の死傷者ということで痛ましい事故が起こっています。小学生などが安全に通えるよう交差点での安全対策などが必要です。交差点で自動車が歩道に入ってこられないような対策をとれないかと考えますが、安全対策についてどのように把握されているのか伺います。 ○議長(今井敏博議員) 教育部長。 ◎教育委員会教育部長(高橋信秀) 櫻井議員のご質問に答弁申し上げます。  通学路の安全点検につきましては、平成24年度より安中市通学路安全推進会議を組織し、学校が夏休みに入ってから警察、道路管理者、区長会代表、保護者代表、学校、教育委員会が合同で行っております。ことしも7月23日から8月6日にかけて、15校で39カ所の点検を行いました。児童生徒が道路横断の際に待機する歩道信号機つきの交差点が4カ所ありました。この4カ所を含んだ通学路の安全対策としては、消えかかっている横断歩道や外側線等の引き直し、ドライバーに注意喚起する「学童注意」の文字を新たに路面に標示することとなりました。乗用車の歩道への進入を防ぐ手段につきましては、道路管理者や警察とともに研究してまいりたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 自動車が交差点に入ってこられないように、歩道入り口にしっかりとした鉄柱などをつける、こういうことで防げるのではないかと思います。外国では、もっとそこを通れる車と通れない車とを分けて用意しておくと、ソフトのものらしいのですけれども、そういうところがあります。原市の小中学校の間の十字路でいえば、広い歩道のところでも3本ぐらい設置すれば軽自動車は入れないというようなところがあります。この鉄柱、細いものでなくて、やはりしっかりしたもののほうがよいのかなというふうに思いますが、ぜひ研究して、早期に設置をお願いいたします。  次の安中駅前についてに移ります。安中駅前は大変入り組んだ交差点で、いろいろな指摘がされているところですが、事故の発生など危険性についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 駅前道路は、一般県道吉井安中線と一般県道松井田中宿線が交わる交差点であり、なおかつ国道18号へとつなぐ、路線が入り組んだ7差路形状となっております。また、通勤通学時間帯は利用者で混雑する交差点となっております。行き先別にカラー舗装の路面標示や案内看板なども設置されておりますが、平成29年12件、30年6件の交通事故が発生しております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 危険性の一つとして、中宿方面から磯部方面への車が交差点で国道の上り車線、高崎へ向かっておりてくる、その車線の久芳橋からおりてくる駅前交差点に入ってくる路線、これに入りそうになるニアミス、逆走しそうになるというような車を何度も見るという市民もいるので、事故にならないかと心配なところです。青と赤の点線で誘導するものが設置されていたり、案内看板などもあるのですが、赤と青の誘導線は夕方や夜は見づらい状況です。案内板も高架橋の横に設置してありますが、駅行きと、それから右折のと2つに分かれていて、わかりづらいものになっています。一つの総合的なもののほうがわかりやすいのではないかと思います。これは、ぜひ管理者の県に働きかけて、安全対策を急いでいただけるようお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 車両等が逆走して事故が発生した事例は聞いておりませんが、道路形態も複雑で、多くの市民も利用する交差点であることから、安全対策につきましては今後とも県に働きかけて、交通安全対策を進めてまいります。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 危険な問題はこれだけではないと思いますが、市民の安全安心のために、できることからお願いいたします。  次に、市内企業のスラグ問題についてに移ります。市の認識についてということで、先ほどお話ししましたように市内企業が「当社の非鉄スラグ製品に関するお知らせ」を発表しております。この会社側の発表の概要について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 櫻井議員のご質問に答弁いたします。  市内企業のスラグ問題につきましては、ことしの8月9日に同社がホームページで公表を行いました。その概要といたしましては、当該問題の発覚、市内対応の経緯、地域住民等への謝罪及び対応等であり、同社が出荷した非鉄スラグ製品の一部に土壌汚染対策法の土壌環境基準を超える製品があったこと。それを道路の路盤材として出荷していたこと。同社では平成28年4月以降、路盤材向けの出荷を完全に停止したこと。昨年8月に社内調査チームを設置、ことし5月には新たな対策本部を設置して、使用場所の特定作業を進めるなど、問題解決や再発防止を図っていること。生活環境上の支障を除去する措置が必要な場合には、同社の負担で回収、撤去等を行うことなどが記載されております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) それに対して、市としての認識としてはどんなふうであったのか伺います。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) ホームページで公表のあった8月9日当日、同社の担当者が来庁し、当該問題の概要と、その公表について説明がありました。その後、より詳しい説明を求めるため、同社に連絡をとり、19日に担当者の来庁がありました。そこで、当該スラグを出荷したルート等について聞き取りを行いましたが、調査中とのことで、具体的な情報提供はありませんでした。そのため、その場において同社の担当者に対し、迅速な情報提供や適切な対応について要請を行っております。また、土壌汚染対策法等関係法令を所管する県に対しても、当該問題について問い合わせを行いましたが、具体的な情報は得られておりません。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 発表によりますと、内容に環境基準を超えたものを出荷した理由に、環境省からの通知に、「土木用・道路用資材として使う場合に、周辺土壌と区別して用いられている場合は、そもそも土壌とはみなされない」との記述があったということで、会社は土壌汚染対策法の土壌環境基準を超過するK砕を出荷可能と判断したようです。このことについて、市の考えはどうでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 当該問題につきまして、同社には法令等にのっとり適切な対応を行っていただきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 環境省通知による「周辺土壌と区別」というのは、どういうことと思いますか。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 環境省通知における「周辺土壌と区別して用いられる場合」とは、土とスラグを混合して使用するのではなく、スラグだけを単独で使用する場合を指しているものと思われます。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 普通考えれば、そのまま使われるということは基準値以内でなければ出せないというふうに理解するわけですけれども、有害な廃棄物を出した会社は大きな間違いをしたということがわかりました。会社には、しっかりと法の対応を受けていただきたいと思います。  次に移りますが、市は会社に要請をしましたが、ほかにどのような対応をしたのでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 市といたしましては、本市が発注した公共工事における当該スラグの使用の有無を確認するため、市内の建設業者が利用している再生砕石販売業者に対し、任意での聞き取り調査を行いました。関係各部の工事実績に基づいてリストアップされた市内外の業者について、8月28日までに調査を行った結果、現時点では本市発注の公共工事において、当該スラグを含んだ再生砕石が納入された事例は確認されておりません。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 市内工事でも、他市町村業者を経由しての資材、こういったものもあると思います。丁寧に今後も確認を進めてほしいと思います。また、民地でも草が生えない砂などがあるといった、そういったところもあるようですが、聞き取りなどをすべきではないでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 今回、市が聞き取り調査を行った業者には、市外の業者も含まれております。また、当該スラグに係る調査や対応につきましては、同社が行う旨が公表されております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 以前公害を出した企業で、市民の中には、またかとがっかりする方もいます。ホームページ上に謝罪の言葉はありましたけれども、市民に対しても調査中だけでなく、名前までは言わなくてもいいですけれども、何社に出していたのか、使われ方はどうだったのか、現在では基準を超えるものは大丈夫なのか、どんな調査なのかなどなどわかりやすく情報を早期に知らせてもらえるよう要請し、市としても対応していただきたいと考えますが、お考えをお願いします。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 市といたしましては、今後も同社や関係機関からの情報提供や調査結果に注視していくとともに、市民の安全安心に向け、必要な対応を行ってまいります。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 市民への信頼回復は、隠さずに情報を早期に知らせることの対応が重要です。引き続き、市は情報把握に努めるとともに、会社に十分な調査と地域への説明会など、信頼回復に向けた対応を要請してほしいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 市民部長。 ◎市民部長(富田千尋) 市といたしましては、引き続き情報の把握に努めてまいります。また、必要に応じ、同社に対しまして要請を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) 最後に、市長に廃棄物をそのまま出していた会社に対して誠意ある対応をしっかりと求めていただきたいと考えますが、決意を込めたご答弁をお願いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 櫻井議員の質問に答弁申し上げます。  先ほど来、部長も申し上げております。また、議員もご指摘でございますが、当該会社には誠意を持ってしっかりと対応していただきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員。 ◆2番(櫻井ひろ江議員) これで私の質問を終わりにいたします。 ○議長(今井敏博議員) 櫻井ひろ江議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 金 井 登美雄 議員 ○議長(今井敏博議員) 次に、4番、金井登美雄議員の登壇を願います。  金井登美雄議員。               〔4番 金井登美雄議員登壇〕 ◆4番(金井登美雄議員) それでは、議席番号4番、新政会の金井登美雄でございます。今回、初の一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。質問といたしましては、鳥獣害対策について、農業振興として耕作放棄地について、細野ケ原のほ場整備についての3項目についてお伺いいたします。  私は、旧松井田地区出身ということもあり、鳥獣被害や耕作放棄地問題は切実な問題であります。みずからも40年にわたり、農業をなりわいとしてまいりました。鳥獣害は全国的な問題であり、対策には苦慮していることと思いますが、その中でも本市では近年耕作放棄地がふえるとともに、民家の庭先や家庭菜園までもが被害を受け、市民にとっては非常に悩ましい問題であると思います。実際に被害を受けている当事者として訴え、議員としての立場からもこの問題について取り組んでいきたいと思っております。今までも、他の議員が再三にわたり質問されているようですが、市民には被害が軽減されてきているという実感はありません。むしろ諦めの気持ちさえ持ち始めており、行政への信頼が失われつつあるように思います。  耕作放棄地については、立地条件の悪い農地は、もはや原野化しており、農業者の高齢化や担い手不足により、今後の農地としての利活用は不可能と言える現状があります。私も以前、農地利用最適化推進委員として農地パトロールや現地調査をした経験がありますが、調査結果と現状は大きな隔たりがあり、非常に荒廃が進んでおります。地域としても、この問題解決に取り組むことはもちろんではありますが、行政サイドにおいても積極的な提案や利活用について考えていただくことが必要であると考えます。  次に、細野ケ原ほ場整備についてでありますが、細野ケ原は農振地区に指定されている地域でありますが、やはり高齢化や担い手不足の影響から、急速に耕作放棄地がふえ続けている現状があります。このままでは、近い将来、農振地区にもかかわらず耕作放棄地化してしまいます。農振地区という縛りがある以上、ほ場整備を行い、使いやすくすることが国の方針であることもわかりますが、なぜ放棄地がふえるのか突き詰めて考えていくと、地域に担い手がいない現実があるわけであります。地域の意見や現状、現実を考えていただき、地域存続のためにも柔軟な対応で、ほ場整備はもちろんのこと、住宅用地や工業用地を取り入れた整備が必要であると思うわけであります。  上述の観点から、一問一答方式により質問席にて随時質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) それでは、まず最初に鳥獣害対策について質問させていただきます。  イノシシ、鹿、熊等の被害と対策についてでありますが、主にイノシシの被害についての質問にさせていただきます。鳥獣害に対する農作物の被害状況についてお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 金井議員のご質問に答弁申し上げます。  農作物の被害面積や被害金額は、概略になりますが、平成28年度、約92ヘクタール、1,400万円、29年度、約68ヘクタール、1,020万円、30年度は約67ヘクタール、1,000万円となっております。  また、被害作物につきましては、水稲、タケノコ、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、クリ、スイカ、ブドウ等でございます。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。
    ◆4番(金井登美雄議員) ありがとうございます。ただいま答弁いただいた中で、数字的には減少にありますが、依然被害としては軽減されておらず、農家にとっては生計を揺るがす深刻な問題であります。  そこで、これまでの対策と実績についてお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) これまでの対策につきましては、安中市有害鳥獣捕獲隊による捕獲事業、農作物や生活環境被害に対する防除事業、地域の住民の皆様による追い払い事業を行ってきております。捕獲頭数につきましては、イノシシが平成28年度714頭、29年度526頭、30年度563頭を捕獲しております。ニホンジカは、平成28年度43頭、29年度53頭、30年度65頭となっております。ニホンザルは、平成28年度26頭、29年度10頭、30年度は27頭となっております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 捕獲頭数については、ほぼ横ばいということがわかりました。  では、この中で生活環境被害に対する防除事業とは、具体的にどのような事業なのかお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 生活環境被害に対する防除事業につきましては、住宅内や敷地内にイノシシやハクビシン等の有害鳥獣が出没した場合など、現場で対策の助言を行っております。また、希望される市民の方につきましては、花火や爆竹などを配付し、自分でもできる防除対策の指導を行っております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 近年においては、生活環境被害が多発しており、住民にとっては悩ましい問題となっております。このことからも、個人でできる防除対策等を今まで以上に周知や喚起をしていただき、被害軽減に結びつくようお願いしたいと思います。  次に、この防除作業が被害軽減に結びついているのかお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 農作物被害の防除事業につきましては、電気柵等侵入防止柵の補助金を活用していただいており、被害軽減につながっております。  生活環境被害に対する防除につきましては、農地でなく電気柵等の補助金が対象外のため、今後は全庁的な連携を図り、対策を検討してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 農作物の被害金額や被害面積は、数字的には軽減されているということでありますが、私の実感としては余りありません。そのほかにも畦畔や農道、石垣やU字溝、生活道路の掘り起こしによる被害が急増しており、これらの被害が農業被害なのか生活環境被害なのか、ご答弁ありましたように農林課だけでなく生活環境担当課とも密接な連携を図っていただき、迅速な対応ができるようお願いしたいと思います。  では、次に有害鳥獣対策協議会設置後の変化についてでありますが、協議会が設置されたことにより、今までよりよくなった点をお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 協議会を設置したことにより、猟友会や有害鳥獣捕獲隊に加え、市議会、農業委員会、区長会と幅広い構成メンバーの皆さんからご意見をいただき、施策に取り組むことができるようになりました。さらに、国庫交付金が受けられるようになり、おりの購入費や捕獲隊への活動費の補助の増額などにより、被害対策が進んだところでございます。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) いろいろな団体の皆様が加わり、より一層の情報交換や意見交換、情報の共有ができることは非常に望ましく、意味のあることだと思いますので、今後の有害鳥獣削減に向けて協議会を充実させていただきたいと思います。  次に、捕獲の担い手不足に対してお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 担い手不足対策といたしまして、新たにわな免許を取得した方には取得費用の4分の3の金額を補助し、わな免許取得の推進を行っており、平成30年度は18名の方がわな免許を取得しています。今後、さらにわな免許の取得を推進していきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 本市がわな免許を奨励していることがよくわかります。私も今回、わな免許を取得させていただきましたが、被害が多発している地域の方々にも積極的に取得していただくよう勧めていただくことが必要であるかと思います。  次に、松井田地区における捕獲をふやすためのくくりわなによる捕獲を再開する予定があるのかお聞きします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 松井田地区におきましては、見回りの範囲が広く、おりの数も多いため、現在の捕獲隊の人数ではおりとくくりわなの両方の見回りは厳しい状況ですので、おりのみの対応とさせていただいておりますが、今後捕獲体制の強化を進める中で検討してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 今の答弁をお聞きしますと、捕獲隊員数が少ないため、おりのみとしているということですが、実際におりとくくりわなではどちらが捕獲率が高いのか検証してみることも必要ではないかと思いますが、もちろん危険性の問題等があり、一概には判断できないところもあると思いますので、今後の検討課題としてお願いしたいと思います。  次に移ります。わな免許取得者が捕獲申請した場合、個人で簡単に仕掛けることができるのかお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、農林業被害の防止として、みずからの事業地内において、おりの使用許可を出しております。くくりわなにつきましては、おりなどに比べ危険が伴いますので、現在市では個人申請に対して許可を出していない状況です。被害防止目的として、今後くくりわなにつきましてはどのように安全策がとれるかを含め、使用許可について検討してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 個人的な意見になりますが、山間部ではおりの設置の場合、運搬や移動が困難な場所が多く、くくりわなのほうが有効的であると思いますが、検討していただき、条件を緩和するよう要望いたします。  次に、本市における捕獲隊員数の現状と、市職員による実施隊の概要についてお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 捕獲隊員の人数につきましては、現在70名でございます。また、市職員による実施隊につきましては、現在13名がわな免許を取得しており、おりやくくりわなを設置し、捕獲活動を行っております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 捕獲隊の皆さんが70名で、市職員による実施隊の皆さんが13名、合わせると83名ということですが、この数字が多いか少ないか私にはわかりませんが、捕獲には相当に苦慮されていることと思います。引き続きご努力のほどよろしくお願いいたします。  次に、猟期中の対応についてでありますが、狩猟期間中の捕獲数についてお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 平成30年度に狩猟期間中に捕獲したイノシシと鹿の数は、安中市内全域でイノシシ233頭、鹿74頭となっております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 猟期期間3カ月間でイノシシが233頭、鹿が74頭、狩猟が頭数削減に効果的であることはわかりました。捕獲が休止されているこの期間においても獣害を受ける市民にとっては、なぜおりが閉まっているのか疑問に思う人もいるわけであり、害を受けた市民にとっては、害を及ぼすその個体を捕獲してもらいたいという願いもあるわけでありますが、そこで猟期中でも総数を減少させなければ鳥獣害の減少につながらないと思いますが、本市のお考えをお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 狩猟期間における有害鳥獣捕獲事業につきましては、群馬県で定めます第12次鳥獣保護管理事業計画において、被害防止の目的のために必要最小限の捕獲をすることとされていることから、人的被害が想定されるなどやむを得ない場合に限って捕獲事業を行っております。狩猟期間だけは狩猟が優先されるのは、適切な狩猟資源の確保により、狩猟技術の向上や人材育成を通じて有害鳥獣捕獲の促進にも寄与することとなるためであり、有害鳥獣捕獲に従事している者への狩猟税の優遇措置などもこのような趣旨によるものでございます。しかしながら、本市におきましても鳥獣被害は深刻であり、今後は被害軽減に向け、狩猟期間中の有害鳥獣捕獲の緩和について県に働きかけを行うなど検討を行っていきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) ご答弁では、有害鳥獣捕獲の促進と言いながら、この期間は狩猟が優先される、それは適切な狩猟資源を守るためとご答弁がありましたが、もちろん鳥獣保護の観点もあると思いますが、もう少し柔軟な対応で捕獲できるよう要望させていただきたいと思います。  次に、捕獲後の処理について、クリーンセンターで小型獣は処分しているとお聞きしますが、大型獣はできないものなのかお聞きしたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現在、有害鳥獣を捕獲後の処分は、10キロ程度までの小型獣についてはクリーンセンターで焼却処分をしています。10キロ以上の大型獣について、10キロほどに切断すれば受け入れ可能ですが、大型のままではクリーンセンターの施設の構造上、処理が不可能なため、埋設処分をしています。今後ふえ続ける捕獲量に対しましては、有効な埋設方法の研究等に取り組んでまいります。あわせて焼却施設の設置につきましては、設置場所や維持管理の方法等の課題もありますので、引き続き検討してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 捕獲隊員の減少や高齢化により、埋設処理は重労働であり、立地条件によっては簡単なことではありません。処理後にけものに掘り起こされた事例もあり、悪臭や豚コレラなどの防疫上の観点からも焼却処分が望ましいと思われます。隣接地域連携などにより、施設を設置する方向で考えるべきであると思います。  次に、農業振興についてでありますが、まず耕作放棄地対策についてお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 2015年農林業センサスの調査結果では、市内の農地面積は2,565ヘクタール、このうち耕作放棄地面積が1,219ヘクタールあり、その比率は47.5%となっております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) ご答弁の中で、過去に耕作されている箇所が耕作をやめた場合は荒廃農地として計上し、長きにわたる原野、山林化した農地は計上されていないということであり、大ざっぱに言えば全体の2割の荒廃農地しか計上されておらず、現実と大きな開きがあり、やがては原野山林になってしまうということであります。今後は計上方法も抜本的な見直しが必要であると思いますし、現状は予想以上に農地の荒廃が進んでおります。  次に、本市はこの調査結果についてどう捉えているのかお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 農林業センサスの結果につきましては、農業者の高齢化、後継者不足に伴い、農業者人口が減っていることによるものと考えております。農林業センサスによる本市の年齢別農業就業人口の推移は、2005年2,406人から2015年1,249人と、10年間で48.1%減少しました。また、2015年センサスでは65歳以上の割合が75.1%となっております。農業就業者の高齢化が進んでおります。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 私も今までの統計上の観点から推測した場合、今後も耕作放棄地はふえ続けていくと考えます。地域や本市として、この問題について深刻に捉え、考えるべきではないかと思います。  そこで、本市の耕作放棄地の対策についてお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 耕作放棄地対策としましては、市としては耕作放棄地の解消に向け、安中市耕作放棄地解消対策補助金交付規程を定め、3年以上耕作されていない10アール以上の畑を新たに耕作する方に、10アール当たり1万円を上限として補助金を交付しております。なお、同様の補助制度は、県または国にも完備されております。昨年も広報で遊休農地の活用の特集を掲載しましたが、引き続き制度活用を図るため、PR活動を積極的に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 耕作放棄地解消とは目的のための解消であり、耕作の目的がなくして解消はあり得ないと思われます。よって、見放された農地や見放した農地は再生されにくいと思います。  では、この対策についてどのようなPRをしているのかお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 耕作放棄地対策の周知につきましては、広報やお知らせ版に補助制度の概要について掲載しております。今後、さらに周知方法についても関係者と協議するなどし、進めていきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 耕作放棄地を解消して目的を持って耕作しようとする人のためには、積極的なPRは必要であると思います。  次に、平成30年度の耕作放棄地補助金の活用状況をお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 平成30年度の市の耕作放棄地解消対策補助金は、2件2名の方が申請し、支給額は8万7,000円でありました。今後は、さらに活用に努めてまいります。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) やはり周知や喚起の不足なのか、それとも目的がない耕作放棄地解消では無意味と思うのか、いずれかだと思います。  次に、解消や改善がされている状況は見受けられませんが、原因はどこにあるのかお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 先ほども述べさせていただきましたが、高齢化による農業者人口の減少は顕著であり、労働力が少ないためだと考えられます。JAや農業委員会と連携して活用に努めてまいります。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 農業人口が減少する根本的な原因を考えずに、その場の対症療法では、この問題を解決することはできないと私は強く思います。  次に、耕作放棄地対策の強化についてお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 耕作放棄地対策の強化につきましては、来年度以降、地域に残すべき農地の特定や集約化の推進、担い手とのマッチングを図ることを目的とした人・農地プランを具体化させるために、市内に10アール以上の農地を所有する4,634名にアンケートを実施し、現在の年齢、耕作の現状、後継者の有無、農地の今後の利用計画などをまとめ、各小学校単位程度の範囲で農業者に向けての座談会等を実施し、具体的に農地の貸し手と借り手を話し合っていただくことで、耕作放棄地対策を含めて地域農業の将来像を考えていただく計画があります。今後は、耕作放棄地補助金の活用に努め、対策の強化を図ってまいりたいと考えます。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) やはり耕作放棄する原因があり、担い手不足や高齢化、貸し手ばかりで借り手がいない地域の農業者だけではどうにもならない現実があります。JAや行政が、借り手に対して積極的なPRをしていただくことが大切であると思います。  次は、細野ケ原ほ場整備についてお伺いいたします。現在の状況と今後の対応についてお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 細野原南部土地改良事業については、本年6月に地元役員にて推進協議会が設立され、事業実現へ向けて調整を行っているところでございます。現在の状況は、区域内の地権者の皆さんにアンケートを実施し、取りまとめた結果を役員会へ報告がされているところです。引き続き、役員一同で事業推進へ向け取り組むことの確認がされております。今後、地域において十分な話し合いを行っていただき、合意形成を図っていくことが重要です。細野原地区は、本市の農業振興にとりましても有効に活用すべく一団の畑地帯でもありますので、積極的な協力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 私も地権者であり、推進協議会に参加しておりますが、地域農業の将来を考えた場合、強く推進していく立場ではありますが、農業離れが進み、親は農家、子供は勤め人、使われない農地、見捨てた農地、見捨てられた農地となっており、譲渡したい人も多く、話は難航していることは事実であります。  そこで、農地をほかの用途で使用したいという要望がありますが、対応は可能であるのかお聞きいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 土地改良事業を実施すると、創設非農用地を3割生み出すことができます。そこで生み出した用地を、地域の意向に沿った形で活用できるよう取り組みを進めてまいりたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員。 ◆4番(金井登美雄議員) 土地改良により、非農地を3割生み出すことができるのであれば、その3割分は地域の意向で自由に利活用できるよう、本市側から県に働きかけていただきたいと思います。  最後に、今置かれている細野ケ原の現状を、市長や市の幹部、市議の皆さんにも一度見ていただき、意見や感想をお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(今井敏博議員) 金井登美雄議員の質問が終わりました。                                                         ◇ 小 林 克 行 議員 ○議長(今井敏博議員) 次に、7番、小林克行議員の登壇を願います。  小林克行議員。               〔7番 小林克行議員登壇〕 ◆7番(小林克行議員) 議席番号7番、民声クラブの小林克行でございます。通告に基づきまして、質問させていただきます。  まず、1つ目は新庁舎建設について質問いたします。庁舎建設は、市民の関心も非常に高いと認識しております。しかし、まだ決まっていることも少なく、どうなっているのかと不安に思っている市民の方からの声をよく耳にします。現状や情報公開など、中小項目合わせて10点質問いたします。  2つ目は、人口減少対策、企業誘致について質問いたします。西毛広幹道が建設されるに伴い、利便性の観点からも企業誘致に力を入れることは重要と考えます。小項目5点について質問いたします。  なお、質問につきましては質問席にて一問一答で行います。よろしくお願いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) それでは、1つ目の新庁舎建設について、(1)番の経緯についてお聞きいたします。  現在、市民の方からも、特に最近庁舎建設についてどうなっているのかという現状や臆測なども含め、よく質問されます。そもそもなぜ庁舎建設が議論されているのかという根本的な部分が、まずは重要であると考えますので、まずは議論のきっかけなども含め、これまでの経緯をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 小林議員のご質問に答弁申し上げます。  庁舎整備に係る当初の動きといたしましては、平成17年度から19年度の3カ年をかけて、耐震改修促進法に基づき、昭和56年以前の旧耐震基準で建設された行政施設7カ所及び学校施設18校の耐震診断が実施され、その結果に基づき平成20年9月に安中市耐震改修基本計画が策定されました。主に学校施設、保育園、碓氷病院の建てかえ及び耐震補強を進め、当該計画の改修対象施設としては、現在松井田文化財資料館と市役所旧庁舎及び中庁舎のみが未着手となっている状況です。  これまでの具体的な動きといたしましては、平成27年度に庁舎建てかえに係る庁内の事前準備組織を立ち上げ、平成29年8月までに8回の検討会議と、近年近隣で市役所庁舎を建てかえた埼玉県北本市、茨城県稲敷市、長野県小諸市の新庁舎を視察し、検討結果をまとめたものを平成29年9月に市長へ報告書として提出しております。その後、平成30年10月、31年3月及び今月号の広報において、現行本庁舎の災害に対する脆弱性や老朽化に伴う現状と課題等について市民周知を図っております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) ご答弁いただきましたが、平成20年の計画の策定から準備組織を立ち上げるまでの期間で7年かかっております。もっと早く新庁舎について議論すべきではなかったかと思うのですが、7年もかかってしまった理由をお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 当時の方針により、庁舎建てかえについての検討が保留となっておりましたが、庁舎は災害時の重要な拠点となるとの観点から、平成26年度に方針を転換し、検討を開始しました。それまでの間は検討がなされていなかったことから、時間が経過したと認識しております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 現状の耐震性を考えると、計画を作成した後、すぐにでも庁舎のあり方について議論すべきであったのではないかというふうに思います。その点については、しっかりと反省等認識していただきたいと思います。  それでは、次の(2)番の検討内容についてお聞きいたします。1番の建設場所についてでございます。検討している場所についてお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 庁内事前準備組織の報告書では、場所として旧安中高校跡地への建設を最善としていますが、これは行政機能、部門を新庁舎に集中させた全面的な新設を想定したものであります。耐震性が低い旧庁舎、中庁舎だけの建てかえにするのか、全面建てかえにするのか、また他の施設利用の可能性や市民サービス機能のあり方に伴う必要床面積、規模など庁舎整備の基本構想が定まらないと、場所等は決定できないものと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) あくまで新設した場合において、旧安高跡地が最善としているということでございますが、ほかの場所ではなく安高の跡地が最善であることの、もう少し具体的な理由をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 庁内事前準備組織の報告書では、場所として旧安中高校跡地への建設を最善としています。理由といたしましては、現在の庁舎から至近距離にあること、業務を続けながら建設が可能であること、仮庁舎の必要がなく、1度の移転作業で済むことなどが挙げられています。また、現在の本庁舎敷地は用途地域が第1種住居地域であるため、事務所としての市庁舎の床面積3,000平米以上の建築ができないが、旧安中高校跡地は第2種住居地域のため、床面積3,000平米以上の建築が可能であること、建設期間中の来客者用駐車場の確保が不要なことなどが挙げられています。
    ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 建設場所については理解いたしました。  それでは、次に進みます。次の耐震補強でございますが、新たに建設したりするのではなく耐震補強で済めば、それにこしたことはないのかなと思うのですが、耐震補強についての検討について伺いたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 庁舎整備の選択肢として、旧庁舎、中庁舎の耐震補強改修が考えられますが、旧庁舎が建築からもうすぐ60年、中庁舎が50年経過しています。両庁舎とも構造耐震指数が著しく低く、基礎や柱に相当の経年劣化が見込まれます。耐震補強に必要な構造物により、使える床面積の減少や機能の低下が考えられます。また、相当な費用を要する耐震補強を実施しても、鉄筋コンクリートの一般的な耐用年数が60年程度であるため、根本的な解決は難しいのではないかと考えられます。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) ちょっと素人の浅はかな考えではあるのですが、補強すれば20年、30年ぐらい寿命が延びるのではないかと勝手に思ったりするのですが、この耐震補強が難しい理由ということで今答弁いただいた内容というのは、きちんと実際に専門家に調査をしていただいた結果なのか。もしそうでなければ、きちんと新たに専門家に耐震補強による寿命年数の調査、そういったものが必要ではないかというふうに思いますが、その点についてはいかがでしょう。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 平成18年度の耐震診断では、耐震性能ランクで旧庁舎がDランクで耐震性能が非常に低く、大規模な改修が必要。中庁舎がCランクで耐震性能が低く、補強が必要と診断されています。議員ご指摘のとおり、今後幅広く検討する中で、そういった必要性も考えられます。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) つまり旧庁舎に関して言うと、補強ではなく大規模改修が必要とあることから、補強については難しいと判断しているということで、そういう認識でよろしいでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 耐震診断の実施から、既に12年以上経過しており、耐震性能はさらに悪化していると考えられます。一般的に耐震補強は、柱と柱の間に筋交いを入れる必要がありますが、この場合、新庁舎、旧庁舎、中庁舎、保健センターがそれぞれ分断されることが考えられますので、利便性の低下が予想されます。また、耐震補強では事務室、相談スペース、会議室等がさらに狭くなることや、老朽化による庁舎管理費の増大、機動的な災害対応、バリアフリー等への対応など、現状の課題を残したままでは市民サービスの低下にもつながることから、耐震補強を選択する合理性は低いものと考えています。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 耐震補強についてはわかりました。  それでは、次の建てかえについてお伺いしたいと思います。現在の場所で、現庁舎を建てかえする場合、用途地域の変更等が必要というふうに認識しておりますが、それには結構時間がかかるというふうにお聞きいたしました。その時間がかかる根拠のほうをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 現庁舎の周辺地域につきましては、安中市都市計画マスタープランにおきまして拠点商業業務地として位置づけておりまして、商業系用途地域への変更と地区計画の決定を検討することとなります。都市計画の変更に必要な期間といたしましては、ワークショップや住民説明会、アンケートを通じた地域住民からの意見聴取、地元関係機関や県都市計画課との調整などに数年程度、これらの調整が終了し、素案が作成されてからの都市計画法に基づく手続におおむね1年間を見込んでおります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 合併特例債の活用期限を考えると、なかなかスケジュール的に厳しいような感じもするのですが、その点について見解をお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 庁舎整備に当たっては、その財源として有利な合併特例債の活用期限である令和7年度中までの整備完了が目標となるものと考えておりますので、現在地での建てかえということになれば、先ほど申し上げた手続を着手前に全て完了することが必要となります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 確認ですけれども、つまり用途地域の変更による現庁舎の建てかえもきちんと検討材料にするというふうに認識してよろしいでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 議員ご指摘のとおりでございます。西毛広域幹線道路に合わせて全般的な用途地域の変更が必要となりますが、現在地での庁舎建てかえとなれば、現在地の建てかえが可能となるよう部分的に先行して用途地域の変更を検討することも考えられます。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 準備組織の報告書で、新設、新しく庁舎を建設する場合は49億円という試算が出ておりますが、同じように建てかえの場合もきちんと試算を出して比較検討するべきではないかと思います。現状、例えば旧庁舎、中庁舎をそっくり新しく建てかえる場合等の試算も出すべきではないでしょうか。見解を伺います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 現行の旧庁舎、中庁舎と同規模の建てかえも、庁舎整備の基本構想を検討していく中で試算を行っていくことになると考えております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 比較検討する上で必要だと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。  それでは、次のその他に移ります。現在の場所や安高の跡地ではなく、西毛広域幹線道路沿いやその他、現状以外での場所での利便性のいい場所を確保し、将来のことを見据えた新庁舎建設を検討すべきではとの市民の意見をお聞きいたしました。その点について、ご見解をお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 西毛広域幹線道路沿いの場所なども視野に入れ、市全体のまちづくりや交通機能も含めた拠点づくりといった観点から庁舎整備を考えることも重要であると考えられます。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 合併特例債の期限を考えますと、なかなか時間は残されていないと思いますが、将来のことを見据えるのは当然の考えだと思いますので、その点もぜひお考えいただきたいとも思います。  それでは、次の(3)番の財源について、合併特例債について伺います。まずは、金額や上限等をお願いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 合併特例債の活用条件といたしまして、まず対象事業として、合併した市町村の一体性の確立や均衡ある発展に資するための公共的施設の整備等に活用できるものとされており、具体的には新市建設計画に掲載されている事業が対象となります。また、合併特例債の発行期限として、令和7年度中までに事業が完了できることが条件となっています。そのほか合併後の人口規模等から活用できる合併特例債の上限額が定められており、本市は公共施設の整備関連財源として143億6,000万円、基金造成財源として15億2,000万円が限度額となっております。平成30年度末において合併特例債を活用できる残額は42億1,260万円となっております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 用途地域のところでも少し質問しましたけれども、改めて単刀直入に聞きますが、この特例債の活用期限までに間に合うのか、もしくは間に合わせるようにするのか、その点お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 庁舎整備の財源として合併特例債を活用するには、令和7年度中の整備完了が条件となります。これに間に合うように基本構想、基本計画、基本設計、実施設計等の後、建築工事が必要となります。現在地への建てかえであれば、用途地域の変更、移転新設であれば想定される文化財の調査などの期間も必要になることも考えられます。逆算すると、いずれの整備場所であっても、特例債を使うのであれば猶与の期間は余りないものと認識しています。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 済みません。確認なのですが、合併特例債は耐震補強や現地庁舎の建てかえ、そういったものにもきちんと特例債が使えるということでよろしいですか。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 現庁舎の耐震補強工事や建てかえも合併特例債の対象となりますが、基本設計費用や引っ越し費用等は起債対象外となります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) それでは、次の②番の基金について伺います。  現在、基金は幾ら積み立てているのか、金額をお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 平成30年度末において、庁舎整備財源として使える基金は、庁舎建設基金の積立金額が3億2,767万円、また安中市地域振興基金が積立額16億250万円のうち、現時点で使えるのは7億4,000万円となっております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 実際に合併特例債の活用期限までに庁舎建設が完了することを想定した場合、最終的に使える基金というのは、積み立てているわけですからふえていくと思うのですが、幾らぐらいになるのか、そちらを教えていただきたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 完成年度を令和7年度と仮定すると、地域振興基金の充当可能額は約15億6,000万円、庁舎建設基金は毎年1億円ずつ積み立てると約9億3,000万円、合計約24億9,000万円となり、庁舎建設に使うことのできる数字上の可能額となります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) つまり建設費用の財源としましては、総事業費が49億円だった場合は、基金がおよそ25億円使えるということでございますから、残りは24億円になるわけであります。多分もろもろ計算すると、特例債に使える額というのは20億円くらいなのかなと考えると、市の実質負担は、特例債を使った場合は10億円前後でおさまるのではないかというふうに、あくまで計算ですが、できると思います。やはり特例債の活用は、そう考えても重要だと考えます。財源については理解させていただきました。  それでは、次の(4)の広報広聴についてお伺いいたします。①の市民への報告についてですが、現在「広報あんなか」の記事で現状について報告しているとのことですが、また答弁の中には県外3つの自治体に視察を行ったということも先ほどお聞きいたしました。この視察内容についても市民に知らせる必要性があるのではないかと考えますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 庁舎の整備の検討に当たっては、広く市民の意見を聞くことが重要であると考えております。まずは現行本庁舎の現状や課題等について知っていただくことが大切であり、広報を通じ周知を図っているところでございます。今後の周知方法につきましては、検討してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 次の委員会等の設置について伺います。  市民の意見を聞くという考えがあるのであれば、有識者や市民参加型の会議体、委員会等を設置すべきではないかと考えますが、その予定はありますでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 庁舎の建てかえ等は大規模な公共投資となり、防災対応や市民サービスに直結する施設となることから、整備に当たっては幅広い視点からの検討が必要であり、そのためにも有識者や市民代表等による検討の場の設置も有効であると考えております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) それでは、庁舎建設最後の項目ですが、(5)番の今後の動きについて伺います。よろしくお願いします。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) 今後の動きといたしましては、庁舎整備に関する現状と課題についての市民周知を継続するとともに、有識者や市民代表等から成る検討の場が有効であると考えています。より多くの市民の方々から意見を伺うための庁舎整備に関する市民アンケート等も検討してまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) アンケートにしろ委員会の立ち上げにしろ、時間的猶与はほとんどないのかなというふうに考えます。行動する時期を明確にするべきだと思いますが、今後の具体的なスケジュールをお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 総務部長。 ◎総務部長(阿部哲也) できるだけ早く具体的なスケジュールを検討していきたいと考えています。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) それでは、最後に市長に伺います。  特例債に間に合わせられないで庁舎建設になった場合等を考えますと、本当になかなか行政の責任というのは重いのかなというふうに考えます。ただ、今の答弁聞いても、まだ具体的なスケジュールが決まっていないようで非常に不安でございますが、そうならないよう早急に手を打つべきではないかというふうに考えます。庁舎整備に対するお考えと、今後についてご答弁のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 市長。 ◎市長(茂木英子) 小林議員のご質問に答弁申し上げます。  庁舎につきましては、これまでも議会等で答弁させていただきましたが、まずは議論をしっかりとするということ、これが必要であるというふうに思っております。また、庁舎整備に当たってはどういう方法をとるにしろ、基金とか、それから地方債を使うということになると思っております。いずれにしましても、なるべく早くこれまで以上に市民にいろんなことをお知らせして、広く議論ができるような情報提供を行うということ、これからまず始めていきたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 何とぞ市民の方が納得する、市民のための庁舎のあり方に向けて本当に積極的に取り組んでいただくよう強くお願い申し上げまして、次の質問の項目に移りたいと思います。  それでは、次の人口減少対策について、(1)番の企業誘致について伺います。①でございます。まずは、これまでの活動内容についてお聞かせ願えればと思います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 小林議員のご質問に答弁申し上げます。  企業誘致に係るこれまでの取り組みといたしましては、平成28年1月に県内外の企業2,706社に事業拡張計画等についてアンケート調査を行い、294社から回答をいただいております。その中で、近い将来に事業拡張の意向があった県内3企業について、平成28年5月に訪問させていただき、意見交換を行いましたが、事業の経緯や現在の状態、取引先との関係などから市内の進出には結びつきませんでした。その後、平成29年度末に企業誘致推進に係るプロジェクトチームを設置し、平成30年度にはプロジェクト会議での協議、検討を重ね、企業誘致に係る課題の整理や工業用地の大まかな位置の検討を行っております。本年度におきましては、実際に産業団地の造成、分譲を行った近隣自治体の視察等を行い、担当者との意見交換を行うなど、企業誘致や工業団地の造成についての具体的な手法の研究を行っております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) ちなみになのですが、アンケート調査の対象の企業というのはどのように選んだのか、対象企業について伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) アンケートの実施につきましては、民間の事業者の協力、アドバイスを受けながら調査対象を選定しております。具体的には、食品分野や輸送機器等アンケート実施時点において今後の成長が見込まれる業種を中心に、全国各地への調査を行っております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 近隣の自治体を視察したというふうに伺いましたが、安中市において活用できそうなものがあったのか、視察内容について成果をお聞きしたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 5月下旬に、甘楽町の甘楽第一産業団地の視察を行いました。この産業団地は、総面積が6.4ヘクタールで、上信電鉄の上州福島駅及び国道254号バイパス沿いに立地し、県の企業局が造成、分譲を行っております。広大な面積の開発ができた理由としては、従前地の大半が雑種地で農地が少なかったことで農政協議が比較的容易だったこと、国道沿線上であり立地条件がよかったことが挙げられますが、他の場所では大半が土地改良の行われた優良農地となっており、開発について検討を行った際、農地の開発に係る規制が非常に厳しく、むしろこの場所しかなかったというような状況と伺っております。  本市での工業団地の開発を検討する際には、開発が困難な農地を極力避け、場所の選定を行う必要があると考えております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 過去の議会において、ほかの議員の方の一般質問の中で、全庁的な企業誘致推進の専門体制の構築を進めていくとの答弁を見ました。その点も踏まえまして、今後の動きについて伺いたいと思います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 企業誘致の推進につきましては、昨年度取り組んだ企業誘致推進プロジェクトチームの中で工業用地の検討を行っておりますが、その中の大きな目標の一つとして、西毛広域幹線道路の開通に合わせ、中期的な取り組みとして、その沿道に工業用地の整備を行っていく必要があるものと考えております。また、これとは別に短期的な計画といたしましては、農地以外の土地で開発に規制がかからないような場所の適地があれば、小規模なものであっても工業用地として整備を行っていくことが可能かと思われます。いずれにいたしましても、産業用地の確保に向け、引き続き関連部署や県との情報共有を行い、推進してまいります。また、専門体制の構築につきましては、企業誘致を担う組織の見直しも含め、検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) それでは、次の質問に移ります。  西毛広域幹線道路周辺整備についてでございますが、周辺に工業団地等を造成するような動き、検討をどのようにされているのかお聞かせ願えればと思います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 西毛広域幹線道路の沿線は、工業団地を分譲するに当たっては高規格道路の沿線に位置し、優位な条件であると思われます。工業団地を整備するだけのまとまった土地が確保できそうな場所は、その大半が農地となっていることから、開発に当たっては農政協議等が必要になると考えております。また、道路予定地周辺で、規模は小さくても開発の見込みがある場所がないか、誘致業種等も踏まえ、さまざまな角度から候補地の検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) なかなか広大な農地というか、整備された農地というのは転用させるのが非常に難しいと聞いております。済みません。根本的な話で恐縮なのですが、どうして難しいのか。根本的にそのようなことが、どうしてなかなかできないのか。その難しい理由をちょっとお聞かせ願えればと思います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 農振法に基づき開発を行う場合には、農業振興地域からの除外を行う必要があります。除外に当たっては、農業振興に支障を来さないための要件をクリアしなければならず、規模が大きいものは国への事前調整が必要なことから、非常に難しいと言われております。  次に、農地法の関係ですが、4ヘクタールを超える農地転用は県の許可になり、ここでも農業振興に支障を来さないための具体的かつ合理的な理由が求められ、非常に高いハードルとなっております。農政協議が調わず、開発を断念した地域もあることから、工業用地の選定に当たっては農政協議をクリアできるよう検討を進めていく必要があります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 難しいのはよくわかりますが、やはり安中市にとっては西毛広幹道は企業を呼び込む非常にチャンスであるというふうに考えます。4ヘクタール以下なら市の許可であるとも聞いております。市なら、多少は農地転用等もしやすいのではないかとも考えます。また、4ヘクタール以上であれば県の許可であり、なかなか厳しいということでありますが、現在の日本は少子高齢化も著しく、地方創生を国が掲げているわけですから、農地の運用に関しても、ある程度自治体に任せてもらわないと、なかなかまちづくりが大変であり、支障が出るのではないかと思います。後継者不足、担い手不足による放棄地の問題も出ておりますし、現状に甘んじるのではなく、農地転用に関しても県や国に積極的に働きかける、要望を出していくべきではないかと思いますが、見解をお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 農地の広がりのない場所の小規模な開発については、農地であっても開発の可能性はあるものと考えており、西毛広域幹線道路沿道について、候補地や適地の検討を行ってまいります。また、国の農地関連政策につきましては、国内の食料自給率が低下する中で良好な農用地を確保していくことは、農業を振興していくための必要な取り組みと認識しております。地域の開発につきましては、農地関係の規制の緩和や特例法の運用の改善等、国や県へ引き続き積極的に要望してまいります。
    ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 次の先端企業誘致について伺います。  今やITやAI、ロボットなど先端企業の将来性を考え、誘致することも重要ではないかと考えます。IT関連の企業などは、場所を選ばず、パソコンとその環境さえあれば仕事ができるような時代でございます。そういった先端企業の誘致に成功している自治体があるのも事実でございます。市としての見解を伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) IT関連や先端技術等、将来性のある企業の誘致は、本市の産業を持続的に発展させていくためには大変有効なものと考えております。これらの企業を誘致するためには、本市で既に創業している企業との関連性や関連企業の立地等複数の条件も影響してまいりますので、それを勘案して取り組む必要があると考えます。いずれにいたしましても、本市の発展に資するよう幅広い業種からの企業誘致に取り組む必要があると考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。               〔何事か呼ぶ者あり〕 ○議長(今井敏博議員) 傍聴の方に申し上げます。一般質問中でありますので、静粛にお願いいたします。  小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) それでは、次の誘致に向けた連携について伺います。  企業誘致には県との連携がとても重要だと考えますが、現状についてお聞かせください。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 群馬県では、産業政策課や東京事務所等で、日々企業の情報収集をしております。県とは随時情報交換等を行っております。本市の立地に合致する企業を紹介していただくなど、情報提供も含め、引き続き連携を図ってまいります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 例えば、県や国に、誘致関連の部署等に安中市の職員を派遣するというのはいかがでしょう。情報収集や調査研究という観点からも効果があるのではないかと思いますが、その点についてお伺いいたします。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 県内では、県からまちづくり等のノウハウを持った職員の派遣受け入れを行っている自治体や、逆に県の企業誘致担当部署へ職員を派遣している自治体もあります。職員の派遣につきましては、企業誘致ノウハウの取得や、首都圏の企業動向情報収集等の面で有用なものであり、また国や県からの職員の受け入れは上位機関とのパイプ役として事業の推進が図られるものと考えられます。現在2名の職員を県に派遣しておりますが、企業誘致関連についても検討してまいります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) それでは、最後の項目ですが、空き店舗等の活用について伺います。  創業支援に関する空き店舗解消の記事が、以前上毛新聞に載っておりまして、市内自治体だと安中だけが支援がないような記事でございました。その点について、ご見解を伺います。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 現状では、空き店舗に特化した取り組みはございませんが、新規創業に際し融資を受けた起業者に、その融資利子の一部及び融資に係る保証料相当分を助成する創業者融資利子補給、創業奨励金助成の制度がございます。そのほか空き店舗を未然に防ぐ取り組みの一環として、店舗改装に関する助成制度も実施しているところでございます。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 創業支援や改装の補助制度があるのはわかりましたけれども、やはり空き店舗活用において即効性があるのは、店舗の活用における補助制度だと考えます。改めて支援策を設けるべきではと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(今井敏博議員) 産業政策部長。 ◎産業政策部長(堀米純) 空き店舗を活用した創業支援につきましては、他市では空き店舗のリフォーム等に対する助成として、中心商店街等地域を限定して取り組んでいる事例が多く見受けられます。空き店舗の活用事業を実施している自治体では、店舗専用の物件が空き店舗になっている状況も多くあり、本市のように店舗が住宅に併設されている併用住宅とは状況が異なっていると思われます。いずれにいたしましても、さまざまな事例を研究する中で、今ある制度の充実や新たな制度の構築など、活性化に向けた政策について検討を進めてまいります。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員。 ◆7番(小林克行議員) 企業誘致は、人口減少対策において即効性と、また将来性のある大変重要な施策です。全ての可能性を否定せずに、まずは行動することで、前向きな政策展開をお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(今井敏博議員) 小林克行議員の質問が終わりました。 △延会について ○議長(今井敏博議員) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。               〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(今井敏博議員) ご異議なしと認めます。  よって、延会することに決定いたしました。 △延会の宣告 ○議長(今井敏博議員) 本日はこれにて延会いたします。  9月19日午前9時、本会議を開きますから、ご参集願います。                                      (午後 零時11分)...